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筑波・富士S-FJ選手権

第6戦筑波公式予選 津田充輝がポールポジションを獲得

ポールポジションは津田充輝(ファーストガレージ制動屋KKS2)

 2025年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第6戦公式予選が9月14日(日)に筑波サーキットで行われ、津田充輝(ファーストガレージ制動屋KKS2)がチームメイトの酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)に0.084秒の差でポールポジションを獲得した。

 9月中旬になりようやく酷暑からは解放された筑波サーキットは前日の雨に続いて朝からどんよりとした曇り空。それでも気温はじわじわと上昇していて、午前10時25分のコースオープン時点で気温28.8度、路面温度35.3度。朝に少し雨が降ったこともあり、レコードラインは乾いているものの縁石が濡れている個所がありそうだ。

 筑波サーキットは8月に路面の改修が行われていて、第1ヘアピンの手前からダンロップコーナー先の80Rまでの区間の舗装が新しくなっている。第1ヘアピンへのブレーキングを開始するあたりから路面が変わっているため、前日の練習走行でも挙動を乱す車両が散見された。

 ファーストガレージの佐々木孝太アドバイザーにこうした路面補修の際にドライバーにどのようなアドバイスを行うか聞いたところ「路面が再舗装されると通常はグリップが上がるが、今回はそれほどの変化がないというのがドライバーの第1印象だったようだ。それでも走行を重ねるにつれて次第にグリップが上がってくると予想され、そこでコーナー進入時のアンダー/オーバーステアの特性が変わってくるので、そのあたりに気を付けるようにドライバーには注意した」

 「また今日は朝まで雨だったのでまだ路面が一部ウエットだが、路面が変わったことで、従来ウエットの時はワイドに回っていたコーナーがタイトに回れるようになる場合もあるので、その変化にもアジャストが必要になる」とのことだった。

 第5戦優勝の酒井を先頭に11台のS-FJがコースイン、20分間の予選がスタートした。

 まずは残り時間17分30秒、ウオームアップを終えて計測2周目に津田が58秒921のトップタイムを出す。2番手酒井59秒355、3番手切替悠喜(ファーストガレージRSD制動屋KKS2)が59秒450で3番手と、ファーストガレージ勢がトップ3に立つ見慣れた状況。

 しかし今回はひと味違っていて、計測3周目に今回レースデビューの濵邊誠己(ELEVレーシングKKS2制動屋)が59秒169を出して2番手につける。モータースポーツ経験はレンタルカートのみながら、5年前からフォーミュラマシンをドライブしていたという18歳が、いきなり才能の片鱗を見せる。酒井3番手、切替4番手に続いて5番手に内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)が59秒939,6番手59秒998で秋山健也(スーパーウインズKKS2)がマズターズクラスのトップにつける。

 残り15分30秒、酒井が58秒836を出してトップに出る。津田は58秒878とタイムを更新するが2番手に後退。濱邊は3番手。4番手相田有羽音(ZAP SPEED 10VED)の59秒218.さらに残り15分に切替が59秒156で5番手から3番手へ。津田は自己ベストを58秒859と縮めるも酒井も58秒615をマークして0.244秒の差をつける。佐藤颯太(ELEVレーシング10VED)が59秒536で6番手に上がるが、秋山がすかさず59秒395で逆転する。

 残り13分30秒、津田はタイムを縮め58秒744で酒井と0.159秒の差。濱邊が58秒955で切替を逆転し3番手。津田は続く周回にさらに58秒518とついに酒井を0.097秒上回りトップに返り咲く。酒井~濱邊~切替と続き、相田が59秒130で5番手へ上がる。2台が出場のジェントルマンクラスは総合6番手に秋山、総合8番手にクラス2位の畠山退三(Hobbybase&zap-ED)がつけて予選は後半戦へ。

 残り時間8分。津田はセクター1で全体ベストを出すとこの周58秒499とさらにタイムを短縮。そして残り6分に濱邊が自己ベストを58秒953と縮めるが、直後に相田が58秒931と濱邊を上回り3番手へ。

 残り3分30秒。いったんピットに戻って微調整をおこなったらしい酒井がペースを上げて58秒583と津田まで0.084秒と迫るが、これ以上のタイムアップは果たせず津田のポールポジションが確定した。2番手酒井。そして相田が残り2分30秒に58秒900までタイムを縮め予選3番手、4番手も58秒943で切替に確定かと思われたが、5番手に落ちていた濱邊がチェッカー後の周回で58秒890と0.010秒相田を上回るタイムを叩き出して3番手に返り咲き。デビュー戦でセカンドロウを獲得した。相田4番手、切替5番手で、マスターズクラストップの秋山が総合6番手につけた。7番手内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)を挟んでマスターズクラス2番手畠山が総合8番手という結果になった。

 決勝は午後3時8分スタート予定。ここ数戦急成長ぶりがうかがえる津田が酒井といかに戦うか、そして「満を侍して」チームから送り込まれたルーキー濱邊がどんな立ち回りを見せるかも注目だ。

予選2位は酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

予選3位は濵邊誠己(ELEVレーシングS2制動屋)

予選4位は相田有羽音(ZAP SPEED 10V ED)

予選5位は切替悠喜(ファーストガレージRSD制動屋KKS2)

予選6位、マスタークラスPPは秋山健也(スーパーウインズKKS2)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE

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