スーパー耐久

第7戦富士公式予選 中升ROOKIE AMG GT3がポールポジション 戴冠に向け大きく前進

ST-Xクラスポールポジションは中升ROOKIE AMG GT3(鵜飼龍太/蒲生尚弥/平良響/片岡龍也)

 ENEOSスーパー耐久シリーズSupported by BRIDGESTONE第7戦「S耐ファイナル富士4時間レースwithフジニックフェス」は11日、静岡県の富士スピードウェイで公式予選を行い、ST-Xクラスでは中升ROOKIE AMG GT3(鵜飼龍太/蒲生尚弥/平良響/片岡龍也)がポールポジションを獲得した。

 全国6サーキットを転戦してきたスーパー耐久もいよいよ最終戦。舞台は再び第2戦の24時間レースが行われた富士スピードウェイに戻ってきた。ST-Zクラスのみ前戦でチャンピオンが決まったが、ST-X、ST-1、ST-2、ST-3、ST-4、ST-5クラスのチャンピオンはこの最終戦で決定する。

 富士スピードウェイは早朝から霧に覆われた。午前9時5分より行われたウオームアップ走行の前には霧は薄れたが、小雨が断続的に路面を濡らす。午後1時20分よりの公式予選も小雨の中で推移した。

 予選は、Aドライバー、Bドライバーとも、グループ2(ST-Q、ST-3、ST-4、ST-5クラス)、グループ1(ST-Z、ST-TCR、ST-2クラス)、グループX(ST-X、ST-1クラス)の3グループに分けられ進行。A、Bドライバーの合算タイムで明日決勝のグリッドが決定する。

ST-Xクラスポールポジションは中升ROOKIE AMG GT3(鵜飼龍太/蒲生尚弥/平良響/片岡龍也)

 ST-Xクラスは7台が参加。ポールポジション(PP)は今シーズンを圧倒している14号車中升ROOKIE AMG GT3(鵜飼龍太/蒲生尚弥/平良響/片岡龍也)がここでも獲得。PPポイント2点を追加し選手権ポイントを126とした。これで、ポールトゥウインが必要条件だった1号車HELM MOTORSPORTS GTR GT3(鳥羽豊/平木湧也/平木玲次)が選手権争いから脱落。チャンピン争いは23号車TKRI松永建設AMG GT3(DAISUKE/元嶋佑弥/中山友貴)と14号車に絞られたが、23号車は優勝して14号車がリタイアしたのみチャンピオン獲得となる。

ST-ZクラスポールポジションはPorsche EBI WAIMARAMA Cayman GT4 RS CS(北園将太/千代勝正/山野直也)

 ST-Zクラスは11台が参加。すでにチャンピオンは埼玉トヨペットGB GR Supra GT4(埼玉トヨペットGreen Brave)に確定している。PPは22号車Porsche EBI WAIMARAMA Cayman GT4 RS CS(北園将太/千代勝正/山野直也)が獲得した。

ST-TCRクラスポールポジションはRacer HFDP CIVIC(遠藤光博/中野信治/小林崇志)

 ST-TCRクラスは2台が参加。このクラスは全4戦が成立しないことが確定しているため、選手権対象となっていない。97号車Racer HFDP CIVIC(遠藤光博/中野信治/小林崇志)がPPを獲得した。

ST-1クラスポールポジションはD\'station Vantage GT8R(織戸学/谷口信輝)

 ST-1クラスは2台が参加。PPは47号車D'station Vantage GT8R(織戸学/谷口信輝)が獲得した。織戸/谷口のコンビは久しぶりだが、織戸には競技規則で90秒ストップのAドライバーハンディーが科されている。

ST-2クラスポールポジションは KTMS GR YARIS(一條拳吾/荒川麟/奥住慈英/奥本隼士)

 ST-2クラスは5台が参加。チャンピオンの可能性を残しているのは、13号車ENDLESS GR YARIS(花里祐弥/石坂瑞基/伊東黎明/岡田整)と743号車Honda R&D Challenge FL5(石垣博基/木立純一/柿沼秀樹/小林天翔)だが、743号車は優勝して13号車がリタイアの場合のみチャンピオンとなる。PPは225号車 KTMS GR YARIS(一條拳吾/荒川麟/奥住慈英/奥本隼士)が獲得した。

ST-3クラスポールポジションはエアバスターWINMAX RC350 TWS(眞田拓海/伊藤鷹志/岡田衛/藤田真哉)

 ST-3クラスは5台が参加。こちらは4台がチャンピオンの可能性を残し混戦だ。PPはランキング3につけている39号車エアバスターWINMAX RC350 TWS(眞田拓海/伊藤鷹志/岡田衛/藤田真哉)が獲得し、PPポイント2点を追加。チャンピオン獲得の可能性が広がった。

ST-4クラスポールポジションはENDLESS GR86(坂裕之/小河諒/菅波冬悟)

 ST-4クラスは8台が参加。チャンピオンの可能性を残しているのは41号車エアバスターWINMAX GR86 EXEDY(石井宏尚/冨林勇佑/水野大)と60号車全薬工業G/MOTION' GR86(塩谷烈州/瀬戸貴巨/小野陽平)の2台。60号車に自力チャンピオンはないため41号車が有利だ。PPは3号車ENDLESS GR86(坂裕之/小河諒/菅波冬悟)が獲得した。

ST-5クラスポールポジションはOHLINS Roadster NATS(金井亮忠/山野哲也/野島俊哉)

 ST-5クラスは13台が参加。チャンピオンの可能性を残していたのは72号車OHLINS Roadster NATS(金井亮忠/山野哲也/野島俊哉)、17号車 DIXCELアラゴスタNOPROデミオ(西澤嗣哲/大谷飛雄/小西岬/野上敏彦)、88号車村上モータースMAZDAロードスター(村上博幸/吉田綜一郎/有岡綾平/岡本大地)の3台だったが、ランキングトップの72号車がPPを獲得して2点を加えたためここで88号車が脱落。チャンピオンは72号車と17号車で争われることとなった。

ST-QクラストップタイムはCIVIC TYPE R CNF-R(武藤英紀/伊沢拓也/大津弘樹)

 開発車両のST-Qクラスは6台が参加。271号車CIVIC TYPE R CNF-R(武藤英紀/伊沢拓也/大津弘樹)がトップタイムを記録した。

 決勝レースは明日12日、午後0時30分より4時間レースとして行われる。各クラスのチャンピオン争いに注目だ。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Kazuhiro NOINE


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