F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第13戦、第14戦もてぎ公式予選 小林利徠斗がダブルポールで王座獲得へ大きく前進

第13戦、第14戦ともポールポジションの小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)

 2023年FIA-F4選手権シリーズ第13戦、第14戦の公式予選が11月4日、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで行われ、小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)がダブルポールを獲得した。

 公式予選は当初午前8時からA組の走行が始まる予定だったが、コースには早朝から濃い霧が立ち込めていたため、レースコントロールからはウェット宣言が出され、予選開始時刻は午前8時30分に順延。さらに今回は組み分けなしで全車が30分間の走行を行ってグリッドを争うことになった。

 まずは小林が2分03秒404でトップに。計測2周目には2分01秒666までタイムを縮めてきた。2番手には 森山冬星(HFDP RACING TEAM)が2分01秒755で続く。

 計測3周目に入ると大宮賢人(PONOS F110)が2分00秒737を記録。これを荒川鱗(Dr. Dry F110)が2分00秒532で上回ってトップに立つ。2番手には平安山良馬(ATEAM Buzz Racing)が2分00秒716で続く。

 小林も計測4周目に2分00秒320を記録するが、すぐに大宮が1分59秒943でトップに。森山も2分00秒452までタイムを縮めて3番手。

 計測5周目には卜部和久(BJ Racing F110)が1分59秒530を記録してトップに浮上。小林も1分59秒599までタイムを縮めるが、荒川が1分59秒541で2番手に割って入る。

 さらに荒川は計測6周目に1分59秒444でトップに立つと、計測8周目には1分59秒333までタイムを縮める。平安山も1分59秒380までタイムを縮めて2番手につけるが、ここで中村仁(TGR-DC RSトムススピリットF4)が計測9周目に1分59秒306を叩き出して一気にトップに躍り出た。すかさず卜部が1分59秒303で中村を上回る。3番手の平安山に続いて野村勇斗(HFDP RACING TEAM)が4番手に浮上してきた。

 しかし残り時間が8分を切ったところで小林が1分59秒070を叩き出し、ここでトップに立つ。2番手は荒川で1分59秒174だ。

 小林は次の周でも1分59秒060までタイムを縮めるが、荒川が1分58秒970を叩き出してトップを奪い返した。

 すかさず小林も1分58秒734で再びトップに。3番手には1分58秒970と荒川と同タイムを記録した大宮が浮上してきた。

 さらに残り時間が3分を切ったところで中村が1分58秒772を記録して2番手に食い込んできたところでチェッカー。 小林利徠斗がベスト、セカンドともにトップで2戦連続のポールポジションを獲得。第13戦は中村仁が2番手、平安山良馬が3番手からのスタート。明日の第14戦は2番手に平安山、大宮賢人が3番手から決勝に臨む。

 第13戦決勝は4日午後1時10分より、第14戦決勝は5日の午前8時15分より、いずれも13周で行われる。

第13戦予選2位、第14戦予選4位の中村仁(TGR-DC RSトムススピリットF4)

第13戦予選3位、第14戦予選2位の平安山良馬(ATEAM Buzz Racing)

第13戦予選5位、第14戦予選3位の大宮賢人(PONOS F110)

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI


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