秋深まる大分オートポリスサーキットで、2年ぶりとなるSUPER GT Rd.6オートポリスが開催された。ファクトリーでは5週間のインターバルの間に、前戦菅生で起きたエンジンクラックからのオイル漏れを入念に修理し、菅生前に交換したギアの当たりを確認した。さらにオートポリスでは給油が通常のサーキットとは逆側になるため、給油口の入れ替えを行なった。レース直前に阿蘇山の噴火のニュースが流れたが、レースには影響はなく、チームは遠路九州に向かった。
10/23 予選日
オートポリスは阿蘇山の噴煙の影響もなく、からりと晴れた秋空がひろがって、ドライコンディションで土曜日のスケジュールがスタートした。
9時15分から行われた公式練習で、セットとタイヤの確認を行なった。
チームは、オートポリスの経験値として、出来上がっていない路面での走り出しではフロントタイヤを傷めやすいことがわかっているため、その対策を入れたセッティングを行っていた。
また、今大会のタイヤとして、チームはヨコハマタイヤが準備したH(ハード)とハード目のMH(ミディアムハード)を持ち込んでいたが、練習走行の早いタイミングでフロントタイヤを傷めることが懸念されるため、ひとまずMHをキープして、少しでもゴムの強いHタイヤで午前中の走行をスタートすることにした。
柳田選手と加納選手がそれぞれフィーリングをチェック、マシンのコンディション、セットともに問題がないことを確認することができた。
次にチームは両選手にMHをテストさせたが、こちらも問題なく、しかもHタイヤよりもグリップレベルが良さそうで、柳田選手は21Lap目に公式練習ベストとなる1’45.247をマークして順調なところを見せた。
ただ予想通り、こちらのMHタイヤではフロントに路面からの攻撃性が強く出て、タイヤがおろし金でおろしたようになるグレーニング現象が出ており、チームはグレーニングの発生を遅らせるために、車高やスタビライザーを調整するなどセッティング続けた。しかし、少しフィーリングが改善される程度で捗々しい効果が見られず、根本的な解決には至らなかった。
とはいえ、HとMHではグリップレベルの差が格段に大きく、また、グレーニングは路面が出来上がると起こらなくなることを考慮して、チームは決勝のスタートタイヤをMHに定め、予選はMHタイヤでアタックすることにした。
午後から予選が行われ、柳田選手がQ1をB組から出走、柳田選手は慎重にタイヤに熱を入れながらタイミングを窺う。温まりの良いMHタイヤに、柳田選手は4Lap目で1‘44.191をマーク。B組10番手でQ1を終えた。あと一歩のところで惜しくもQ2進出は叶わなかったが、Arnage Racingは、今シーズン最高位の20番グリッドから決勝を戦うこととなった。
10/24 決勝日
朝のうちは、青空に日差しの眩しいレース日和に見えていたが、次第に雲が広がり、さらにウォームアップ走行が始まる頃にはぐっと冷え込んで、気温13℃、路面温度20℃と冬を思わせるようなコンディションとなった。
前日は非常に感触良く練習走行と予選を終えたArnage Racingだったが、12時10分からのウォームアップ走行で、MHタイヤが異常に早く摩耗する現象が発生。ウォームアップ開始からほんの2、3周でアンダーステアを訴える状況となってしまった。両ドライバーの訴えに、急遽車高を下げるセットをしたものの、検証する時間もなく、想定外の成り行きに、チームは我慢のレースとなることを覚悟した。
13時30分、2周にわたるフォーメーションラップの後、300kmのレースが始まった。20番手からスタートした第1スティントの加納選手は、スタートラップで3つ順位を落としたものの、並み居る強豪チームに引けを取らない走りを見せ、それ以降は順位を落とすことなくレースを続けた。途中9Lap目に大きなクラッシュが発生してFCYからSC導入となり、混乱に乗じた加納選手は20番手にまでポジションを回復、SC中、摩耗の気になるMHをうまく休ませながらレースを続けていた。しかしその直後、また300クラス同士のクラッシュが発生して、再度コース整備のためSCが導入される展開となる。
加納選手はSC中の無線で、これ以上MHでレースを続行することは難しいとの見解を伝えていた。第2スティントの柳田選手がMAX周回数でレースできるよう、加納選手のスティントを19周前後と見定めていたチームは、ロングとなる第2スティントを、耐摩耗性の高いHタイヤで柳田選手に託すことに決断。
このSC導入の絶妙なタイミングに、チームはピットレーンオープンと同時に、タイヤ交換のみ行う作戦を敢行した。21Lap目、チームは四輪Hタイヤに交換したのち加納選手をコースに留まらせ、23Lap目、レース再開となると同時に再度ピットインさせた。そして、迅速な給油とドライバー交替を行ない、しっかり温まったタイヤで、柳田選手コースに送り出した。
24位でコースに戻った柳田選手は、コースイン直後、1’46.697ベストラップをマーク。トップマシンのタイムにも迫るような素晴らしい走りで、残り39周を激走した。柳田選手は、気迫のこもった猛プッシュでライバルマシンを1台、また1台とオーバーテイク、さらに熱ダレを起こして脱落していくライバルマシンを尻目に、48Lap目には12番手までポジションアップした。
しかし、ポイント獲得まであと一歩というところで、55号車との接触で危険なドライブ行為を咎められ、52Lap目に無念のドライブスルーペナルティを課されてしまう。
このペナルティにより、柳田選手は17位までポジションを落としたが、再び猛追を再開。柳田選手は摩耗に強いHタイヤで、最後までポジションアップを諦めないレースを続け、55Lap目に244号車、58Lap目に18号車と、立て続けにライバルマシンを抜き去り、最終ラップ、21号車を鮮やかなオーバーテイクでかわして14位でチェッカーを受けた。
Arnage Racingは、前戦菅生からの好感触を結果に繋げることができた。
目標としていたチームポイント3を獲得、さらに、両ドライバーの気迫のこもった激走で荒れたレース展開を走りきって、今季最高位の成績でレースを終えられたことは、次戦に弾みをつける大きな収穫となった。
Arnage Racing
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
2021年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第6戦決勝は10月24日(日)に筑波サーキットで開催され、2番グリッドからスタートした1号車・関根陽幹(☆オートルック10V☆)がポールシッターの52号車・安田航(Fガレージ&SウインズSII)のミスに乗じてトップを奪うとそのまま独走でキャリア初優勝を飾った
午前中の予選から温度がじわじわ上昇した筑波サーキットはスーパーFJの決勝開始時点で気温19度と絶好のドライコンディション。予選タイムが拮抗していた事から緊迫したスタートが予想された。
エントリーは17台、全車トラブルもなく午後1時45分にレースがスタートした。
赤信号が消えてクリーンスタートし、ポールポジションの安田がスタートよく飛び出し第1コーナーへのラインを確保した一方で、2位関根、3位66号車・野島遼葵(Deep-R・10V ・ED)は蹴り出しが弱かったか4番手スタートの7号車・本田千啓(オートルック☆モダン☆10V)、5番手スタートの33号車・宇髙希(TAKE FIRST 10V)に追い立てられる恰好になり、密集隊形で1コーナーに飛び込んだ。
この中では宇高の勢いが一番よく、1コーナーで本田をかわして4位にポジションアップするとS字で野島に詰め寄る。
先頭で2位以下をリードした安田だったが、第1ヘアピンでシフトミスをおかして失速、関根はそこを見逃さず安田のインを突いてトップを奪取。野島も続いて安田に襲い掛かるが、ダンロップコーナーで安田と野島のラインが交錯して接触! 両車並んだまま横を向いてしまう。
このあおりを喰ったのが4番手に浮上していた宇高で、目の前で2台が横を向いたのを見て続く左80Rコーナーでこれを避けようとしてアウト側にコースを取ったが、そのままグラベルに飛び出しスポンジバリアにクラッシュした。その後方のマシンは巻き込まれることなく無事に通過。安田と野島は最後尾からレースに復帰する。
しかし今度は第2ヘアピンでクラッシュが発生。6番グリッドからスタートした91号車・澤井良太朗(ELEVレーシング10V ED)が、スタートで出遅れ7番手の13号車・田上蒼竜(ZAP SPEED 10VED)、8番手の3号車・秋山健也(スーパーウインズKKS・ED)の後塵を拝し、さらに10番手スタートだった17号車・阿部光(ZAP SPEED 10VED)にコーナー進入でかぶせられる恰好になりイン側のグリーンへコースアウト、そこからコースに戻ろうとするところで10号車・坂野貴毅(ZAPムトウ・サービス10V)、阿部、73号車・下村剛司(SウィンズKENS2ED)と立て続けに接触し、フロントウイングとノーズコーンがコース上に飛ばされてしまう。
2つのクラッシュ発生によりセーフティカー(SC)がコースイン、宇高のマシンの排除と澤井のマシンのパーツ回収が行われる。幸い宇高に怪我はなく、いずれもレーシングアクシデントと判断された。
隊列が整えられると、トップは関根、2位に本田とオートルック勢がワン・ツー態勢。続いて3位にルーキー田上、4位マスターズクラストップの秋山、5位坂野、6位下村という順になり、9号車・山下友基(ZAP SPEED 10VED)と72号車・川戸育真(ELEVレーシングKKSII)のルーキー2台はこの混乱に乗じて9位、10位に進出。逆にもう一人のルーキー39号車・内田涼風(RiNoA NRS ED)は第2ヘアピンのアクシデントを避ける為にアウト側に逃げて順位を落とし14位に。澤井はノーズを失った状態で周回を続けたが4周めにピットイン。リタイヤとなった。 そのままSCランは6周めまで行われて7周めからレース再開となった。
トップを走る関根はSCラン明けの7周め、ダッシュに成功して2位の本田に2.083秒のギャップをつけてコントロールラインを通過。一方本田の背後には0.31秒差で田上がつけ、さらに0.216秒差で秋山が追う。関根を追いたい本田だが、防戦に追われてペースアップができない状況。
続く8周め、関根は59秒616をマークし本田とのギャップを拡げ、本田も田上に0.841秒と僅かながら差をつける。安田はフロントウイングが曲がった状態ながら1分0秒台で走り、71号車・ハヤシヒロキ(真不同ゼンカイレーシングED)、82号車・稲生幸敏(NRS TWS-ED KKSⅡ)を仕留めて12位に浮上、野島も稲生をとらえて14位へ。 9周、10周と関根はただ一人59秒台のタイムで周回して本田との差を4.373秒まで拡げ、独走状態になる。本田は依然として0.403秒差と田上を振り切れず、その田上も背後から秋山にプレッシャーをかけられ続けている状態。手負いのマシンで追い上げを敢行する安田は11周めには11位のルーキー内田に0.2秒差まで迫ると2台で立て続けに10位川戸をオーバーテイク、それぞれ順位を上げる。
関根はその後もギャップを拡げ、15周めには59秒458とこの日のファステストラップを出して6.613秒まで本田を離す。本田はチームメイトの関根を追うことより背後の田上を抑えきることに専念しており、13周め0.304秒差、14周め0.437秒差とテール・ツー・ノーズ状態で毎周コントロールラインを通過していくが、田上につけ入るスキを与えない。田上と秋山の間は僅かに距離が開き、秋山は逆に坂野の接近を許している。
13周め、内田が9位の山下とのルーキー対決を制してポジションアップに成功するが15周めに第1コーナーのブレーキングで姿勢を乱してスピンを喫し、逆に12位にダウン。安田がポイント圏内の10位に進出すると16周めに山下も仕留めて9位へ、最終戦での逆転チャンピオンの為に、ここで1ポイントでも多く獲得しようと執念を見せる。一方の野島はダメージがあるのかペースが上がらない模様で13位にとどまっている。
安田はさらに2秒以上前を行く8位、46号車・本間隆史(MAT Racing10VED)へ照準を合わせて16周め、17周めと追い詰め、ファイナルラップについに逆転、8位でフィニッシュした。
関根は安定したペースでトップを独走、危なげない初勝利をあげた。2位は田上のプレッシャーに耐えきった本田が獲得、ルーキー田上は大健闘の3位表彰台を獲得した。4位秋山はマスターズクラス優勝、5位坂野、6位下村という結果となった。
秋山に続くマスターズクラス2位は総合9位の本間、3位は総合14位のハヤシという結果になった。
■決勝後のコメント
優勝 1号車・関根陽幹(☆オートルック10V☆)
「安田選手が第1ヘアピンをオーバーラン気味に行ったので、自分はミスしないようにインについて普通に抜いていけた。(SC明けはかなりプッシュした?)最初はプッシュして、距離が開いたのを確認してからは普通のペースで走った。フォーミュラでの優勝は初めてだ」
2位 7号車・本田千啓(オートルック☆モダン☆10V)
「(SC明けのペースは?)SC解除の時は前の方が有利で、そこについて行ききれなくて、それに後ろも迫っていたので、守る側に行こうと思った。スタートは普通だったが、1台(宇高選手)に抜かれて、80Rは危なそうだったのでちょっと引き気味に(様子を)見ていた。そのおかげで回避できて、結果的にいい位置にいて間をすり抜けることができた。SC明けは防御に集中して、前がチームメイトだったので、無理には追わずに行こうと思った。それで無事に終われたのでよかった」
3位 13号車・田上蒼竜(ZAP SPEED 10VED)
「デビュー戦で表彰台に立てて嬉しい。この結果をステップに今後の参戦のチャンスを掴みたい」
4位 3号車・秋山健也(スーパーウインズKKS・ED)
「スタート直後のアクシデントは間をうまく抜けることができて特に影響はなかった。(終盤坂野選手が迫っていたが?)特に(ギャップを)詰められる箇所もなかったので、そこは落ち着いて自分のペースで走れた」
5位 10号車・坂野貴毅(ZAPムトウ・サービス10V)
「オープニングラップめちゃくちゃ荒れてた。自分のクルマも第2ヘアピンで91号車が芝生の中を滑ってくるのがミラーに見えたので、必死に避けて、ぎりぎりタイヤに擦ったぐらいで済んだ。SC中もクルマをいろんな方向に振ってダメージないか確かめたが大丈夫だった。SC明けは(前を走る)秋山選手を抜かしたかったが、失敗しない人なので決定打がなくそのままチェッカーになった」
6位 73号車・下村剛司(SウィンズKENS2ED)
「(スタート直後の混乱には巻き込まれなかった?)当たっていないと思ったのだが翼端板が壊れていた。第2ヘアピンの方のアクシデントで(91号車を)ギリギリ避けたと思っていたのだが、ちょっと当たっていたようだ。その程度で済んでよかった。その後は目の前のマシンについて、自分としては乗れているつもりだったのだが、若干離されていってしまう感じで、そこは今後調べて理由を明らかにしていきたい。今回は予選が悪くてダンロップコーナーでスピンしてタイヤを痛めて、思うように走れなかったりした。結果的に6位まで上がれたが、(オープニングラップの)アクシデントが無ければかなり厳しいレースになっていただろうと思うので、やはり予選からしっかり走らないと」
8位 52号車・安田航(Fガレージ&SウインズSII)
「第1ヘアピンで(関根選手に)行かれてしまい、(野島選手と)並んでダンロップへ入っていった。右後方から野島選手が入ってきたようだが、そのまま並走で抜けていくつもりでラインは保持して、寄せたりはせずに真っすぐ走っているところで接触した。(フロントウイングが曲がっていたが?)いつやったのかはっきりとは判らない部分もあるが、SCラン明けのリスタートで前のマシンがミスした所に追突した、それだと思う」
11位 72号車・川戸育真(ELEVレーシングKKSII)
「1周目の80Rのアクシデントで結構荒れていたが、なんとかそこを回避できた。SC明けのリスタート後はペースが上がらなかった。そういう場面でペースを上げていかないと順位もあがらず、結果ひと桁の順位でゴールできなかった。(リスタートでタイムが上がらなかった原因は掴めている?)気合でしょうかね?(笑)リスクを取らない方向にいってしまった」
チ-ム代表 前田大道
「デビュー戦としては非常にいい内容だった。荒れたレースで前のグループがクラッシュして、第2ヘアピンでもアクシデントがあって、そんな中でもしっかり前を見て11位で完走というのは立派だと思う。状況把握しながら冷静に判断できる素質があるので、実車やレースにもっと慣れてくれば、彼は高いポテンシャルを持っているので結果も出して行けると思う」
12位 39号車・内田涼風(RiNoA NRS ED)
「スタートではイケると思って、(最初のアクシデントを抜けた時点で)一気に5番手ぐらいまで順位を上げていたのだが、トップ集団に追いつけると思ってちょっと焦ってしまった。そこで第2ヘアピンで(インフィールドから)飛び込んで来たマシンを避けてアウト側のグラベルに出て順位を落としてしまった。SC明けからはガムシャラに前のクルマを抜く事を考えながら、走りを改善していったらラップタイムも上がったので、今後につながる経験ができた。来年のもてぎ参戦に向けて得たものは大きい」
チーム代表 里見乃亜
「予選の時は新品タイヤを初めて履いて走って、カートみたいなアタックの仕方になってしまってタイムが伸びなかった。決勝に向けて改善点を指摘したら本人も(理解して)予選以上のタイムを出して、なおかつバトルも経験できて、最後自分のミスで(第1コーナーで)スピンしてしまったが、トライアル&エラーで改善でできていたので、結果は出なかったが次につながる内容だった」
13位 66号車・野島遼葵(Deep-R・10V ED)
「どちらが悪いという事態ではなかったが、ダンロップコーナーでタイヤが絡んで横を向いてしまった。(マシンのダメージはなかった?)フロントサスのアッパーアームが曲がってしまって走りづらかった」
DNF 91号車・澤井良太朗(ELEVレーシング10V ED)
「(第2ヘアピンへのアプローチで)イン側に入って行ったが、そこで(進路を)閉められた形になってしまった。予選から調子出ていただけに悔しいが、これもひとつ勉強になったと思っている。落ち着いて周回を重ねる選択ができていれば良かったのかもしれない」
DNF 33号車・宇髙希(TAKE FIRST 10V)
「(アクシデントの状況は?)安田選手が第1ヘアピンでミスして関根選手が前に出て、さらに野島選手がダンロップコーナーで(安田選手の)インを差した。そこで当ってしまって2台とも横を向いた。それを避けようとしたが野島選手が迫って来てよけ切れず(アウトへ)飛び出した。スタートがよくて野島選手も抜けそうな勢いだった。4番手に上がったところで前が回り出して、(進路を)右を選んだのがダメだった。もてぎだったら(エスケープゾーンが広いので)逃げられたかもしれないと思うと悔しい」
2021年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権最終第7戦は11日20日(土)に富士スピードウェイで開催される。チャンピオンシップは、首位野島が今回ノーポイントに終わり、安田が8位まで上がって3ポイントを獲得した事で、87ポイント対83ポイントと4ポイント差に接近した。優勝=20ポイント、2位=15ポイントなので、安田にも自力チャンピオンの可能性が出てきた。依然として野島が優位ではあるが、富士が地元なので勝つ事に集中すると宣言している安田がどう挑むか、注目だ。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA
筑波チャレンジクラブマンレース第4戦 -RIJ- (2021/10/24) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2021 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 6 筑波サーキット 2.045km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Maker Model Lap Time Behind Gap
1 1 関根 陽幹 オートルック☆10V TOKYO R&D RD10V 18 22'06.234 - -
2 7 本田 千啓 オートルック☆モダン☆10V TOKYO R&D RD10V 18 22'13.519 7.285 7.285
3 13 田上 蒼竜 ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V 18 22'13.800 7.566 0.281
4 3 M 1 秋山 健也 スーパーウインズKKS・ED MYST KK-S 18 22'16.270 10.036 2.470
5 10 板野 貴毅 ZAPムトウ・サービス10V TOKYO R&D RD10V 18 22'16.559 10.325 0.289
6 73 下村 剛司 SウィンズKENS2 ED MYST KK-S2 18 22'18.358 12.124 1.799
7 17 阿部 光 ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V 18 22'18.646 12.412 0.288
8 52 安田 航 Fガレージ&SウインズSII MYST KK-S2 18 22'22.261 16.027 3.615
9 46 M 2 本間 隆史 MAT Racing 10V ED TOKYO R&D RD10V 18 22'22.555 16.321 0.294
10 9 山下 友基 ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V 18 22'23.275 17.041 0.720
11 72 川戸 育真 ELEVレーシングKKSII MYST KK-S2 18 22'27.213 20.979 3.938
12 39 内田 涼風 RiNoA NRS ED MYST KK-S2 18 22'30.989 24.755 3.776
13 66 野島 遼葵 Deep-R・10V・ED TOKYO R&D RD10V 18 22'34.732 28.498 3.743
14 71 M 3 林 寛樹 真不同ゼンカイレーシングED MYST KK-S2 18 22'38.214 31.980 3.482
15 82 M 4 稲生 幸敏 NRS TWS-ED KKSII MYST KK-S2 18 22'52.461 46.227 14.247
---- 以上規定周回数(90% - 16Laps)完走 ----
- 91 澤井 良太朗 ELEVレーシング10V ED TOKYO R&D RD10V 4 7'05.112 14Laps 14Laps
- 33 宇高 希 TAKE FIRST 10V TOKYO R&D RD10V 0 - - 4Laps
Fastest Lap: CarNo.1 関根陽幹(オートルック☆10V) 59.458 (15/18) 123.818km/h
2021年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第6戦予選が10月24日(日)に筑波サーキットで開催され、前回第5戦の勝者でシリーズランキング2位の52号車・安田航(Fガレージ&SウインズSII)がポールポジションを獲得した。
好天気に恵まれた筑波サーキットは朝4度まで冷え込んだが温度は上昇傾向にある。筑波での最終レースという事もあり各車好タイムが期待された。前日の練習走行では、前回も指摘があった舗装の切れ目について、特に第1ヘアピンへの進入箇所で新→旧と路面が変わる部分の段差で姿勢を乱すマシンが散見された。今回のレースに出場するマシンは東京R&Dの「RD10V」とMYSTの「KK-S II」の2車種だが、比較的足がしなやかなKK-S IIの方がこの段差をうまくいなしているのに対し、足が堅めの10Vの方が苦労するという声があった。
それでもレース当日となると各チームうまく合わせ込みを行い、出場17台中なんとトップから14位までが1分を切って0.889秒以内の差に収まるという接近した予選となった。
今回野島と安田のチャンピオンシップの争いとは別に注目なのが4人の初出場選手だ。ZAP SPEEDから2名、9号車・山下友基(ZAP SPEED 10VED)と13号車・田上蒼竜(ZAP SPEED 10VED)、共にレーシングカートからのステップアップだ。
そして今年のもてぎ・菅生シリーズを制したRiNoA Racing projectから39号車・内田涼風(RiNoA NRS ED)、こちらもレーシングカート出身ドライバー。
さらにELEV RacingDreamからは、72号車・川戸育真(ELEVレーシングKKSII)。彼はSIMレース出身で参戦に向けてレーシングカートでトレーニングはしたが実車でのレース経験はほぼない。
内田はもてぎ・菅生シリーズ、川戸筑波シリーズと、すでに来年のシリーズ参戦が予定されており、今回はそれに向けて実戦経験を積むのが目標である。
午前10時10分、前回優勝の安田を先頭に全車スリックタイヤでコースイン。20分間の予選が開始された。インラップの途中でランキング首位、前回2位で安田に続いてコースインした66号車・野島遼葵(Deep-R・10V ・ED)が安田に誇示するかのように前に出て、先頭で計測ラップを開始する。
2分が経過して、まずは1号車・関根陽幹(☆オートルック10V☆)が1分0秒436でトップタイムをマーク、2番手野島1分0秒733、3番手安田1分0秒988と上位はいきなり1分0秒台からの入りとなった。
4分経過し野島がまっさきに59秒711と1分を切るが、直後にコントロールラインを通過した関根が59秒598でトップの座を奪い返す。安田に続く4番手にはルーキー田上。田上は続く周回で早くも59秒台に入れてくる。
6分経過時点で安田が59秒324でトップに立ち、関根は59秒351までタイムを刻むが2番手にドロップ、3番手は59秒490で野島、さらに7号車・本田千啓(オートルック☆モダン☆10V)が59秒574で4番手に上がってくる。マスターズクラストップの3号車・秋山健也(スーパーウインズKKS・ED)が59秒731で5番手、91号車・澤井良太朗(ELEVレーシング10V ED)が59秒736で6番手へとそれぞれ浮上し田上7番手、続いてルーキー内田も59秒999と1分を切って8番手に進出。同じくルーキーの川戸は13番手、山下15番手で共に1分を切れずにいる。
7分30秒経過時点で関根が59秒248を出し再びトップに立ち安田2番手へ。さらに田上が59秒637で5番手へ挽回する。そして8分20秒経過時点で安田がベストタイムとなる59秒108を叩き出してトップ奪回。2番手関根は0.14秒差。3番手野島も59秒318と自己ベスト更新し3番手を保持。本田、田上、秋山と続く。
ここからしばらくトップグループは順位変動が起きないが、その後方では田上が59秒464までタイムを短縮して4番手へ上がるも 13分経過時点で澤井が59秒449で4番手へ進出、今年春のデビュー以来、予選の一発が課題だった澤井だが1年間の成長ぶりを見せる。SIMレーサー川戸も59秒864と1分を切って11番手に上がる。
さらに73号車・下村剛司(SウィンズKENS2 ED)と、今年3月のもてぎで優勝を飾って以来のスーパーFJレースになる33号車・宇髙希(TAKE FIRST 10V)が59秒台に入れて9番手、10番手へと浮上する。宇高はこの後周回の都度タイムを詰めて、59秒744で8番手→59秒689で7番手→59秒522で6番手へ。ベテランとは言え、このレースウィークに初めてスーパーFJで筑波を走ったとは思えない習熟の早さで順位を上げていく。
17分経過、4位以下のグループの順位変動でポジションを落としていた本田が59秒363を出して再び4番手へ浮上、澤井以下を押しのけると次の周回で59秒340の自己ベストを出してその座を守る。さらに勢いに乗る宇高が59秒373までタイムを削り取り5番手へ。澤井、田上は6番手、7番手へ後退。
結局トップ3は中盤でのタイムで順位が決着。連勝でチャンピオンシップ逆転の布石を打ちたい安田がポールポジションを獲得。上位ランカーだがまだ優勝経験のない関根が0.14秒差でフロントロウに並び、安田の背後3番手にランキング首位の野島、その隣4番手にこのところ予選でコンスタントに速い本田が並び、ここまで安田から僅かに0.232秒の差。3列目には筑波初レースの宇高と始めてのシーズンの決算となる澤井が並んだ。それ以下なんと14番手内田までが59秒台に入るという最近になく接近した予選となった。
マスターズクラスは全体8位の秋山が唯一59秒台に入れてトップ。全体15位の46号車・本間隆史(MAT Racing10VED)、全体16位の71号車・ハヤシヒロキ(真不同ゼンカイレーシングED)、同17位の82号車・稲生 幸敏(NRS TWS-ED KKSⅡ)。という順になった。
■予選後のコメント
ポールポジション 52号車・安田航(Fガレージ&SウインズSII) 59秒108
「久しぶりのポールポジションです(笑)。(58秒台行けそうだった?)目指してはいたが、正直なところ59秒1が出るとは思っていなかった。昨日までの練習の調子でも行けて59秒前半かなと思っていて、なので予想外のタイムだ。(ポイントリーダー野島選手を後ろに従えてのスタートになるが?)逃げ切るしかない。チャンピオン争いは次の富士まで決着つかないと思うが、今回でポイント逆転できるように頑張る」
2位 1号車・関根陽幹(☆オートルック10V☆) 59秒248 トップと0.140秒差
「(接戦の予選だったが?)掲示タワー見てなかったので・・、タイムを見たら2番手だとわかった。昨日から調子がよくて、練習通りに走ればトップ狙えるかな、という感じだった。決勝に向けては、まずスタートを失敗しないようにすることだ」
3位 66号車・野島遼葵(Deep-R・10V ED) 59秒307 トップと0.199秒差
「(調子はいい?)感触的にはすごくよかったのだが、第2セクターのまとまりが悪かった。事前に指摘されていた修正点もうまく対応できなかったのでこのタイムで終わってしまった。決勝に向けてはタイム差がないので(トップの)後ろについてチャンスはいっぱいあると思う」
4位 7号車・本田千啓(オートルック☆モダン☆10V) 59秒340 トップと0.232秒差
「(拮抗した予選だったが?)59秒5を出しても7番手だったので、これは厳しい予選だと思っていた。最後の方で(他のマシンに)引っかかりながらもベストタイムが出せたので、(あのタイムを)もうちょい早く出しておけば(もっと上位に行けたか)な、と思う。(シリーズも終盤だが?)決勝に向けてはこれだけタイムが接近していると、拮抗したレースになると思う。自分はあまり拮抗すると気持ちに余裕が無くなるので、そこは余裕を持って走りたい。そのうえでもうちょい頑張りたいと思う」
5位 33号車・宇髙希(TAKE FIRST 10V) 59秒397 トップと0.289秒差
「(終盤にポンとタイムが上がってきたが?)他の選手と自分で走るラインが違っていて、正直まだ練習のつもりで走っていた。それで結果的に59秒4が切れたので、5番手で悔しいがちょっと安心もした。(決勝に向けては?)自分はレース経験が結構あるので、うまく展開を読んで、上位にあがれたらなと思う」
6位 19号車・澤井良太朗(ELEVレーシング10V ED)59秒449 トップと0.341秒差
「(59秒台に入れたが?)計測器壊れてるのかと思った(笑)。それほど手応えなくて、それがこんなタイムだったので・・。それなりに(走りを)まとめはしたのだが、まだベストな走りという訳ではなかったし、ミスも何か所かあった。その中でのこのタイムだったので、トップの59秒1は狙うことができそうな乗り心地だった。(途中からタイムが向上しだした印象だが?)自分はニュータイヤの経験があまりなくて、しっかり使い切れていない部分があると思う。それで少し走った後でグリップ落ちてきた時の方が、扱いやすい印象がある。決勝はいまだにスタートが課題なので、今回こそロケットスタート決められるように頑張る」
12位 72号車・川戸育真(ELEVレーシングKKSII) 59秒864 トップと0.756秒差
「(始めての予選を終えての感想は?)順位は低かったが1分を切ることができた。ニュータイヤで走るのは初めてだったが、しっかりアジャストできて、自分のベストタイムを出すことができたのでよかった。(ニュータイヤの感触はすぐに掴めた?)最初の2~3周で掴んで、いつもより(コーナーで)突っ込んでみたり試したら丁度いい感じで、いいタイムが出せた。(SIMレースと違う点は?)SIMだといつも最初から新品タイヤでスタートなので(笑)、ユーズドとの違いはあまりわからない。実車は中古タイヤで練習していたので新品タイヤとの差というのがずいぶんあるという事を知った。想像以上のグリップだった。決勝に向けては12番手スタートだが一つでも上の順位でゴールできるように、積極的にオーバーテイクしてみようと思う」
チーム監督 前田大道
「川戸選手はSIMレース出身、それもドリフトを主に行っていたので、他のマシンに揉まれて戦う実戦経験がない。下位から混戦の中でスタートになるので、その点がちょっと心配ではある」
14位 39号車・内田涼風(RiNoA NRS ED) 59秒999 トップと0.881秒差
「昨日からちょっとセッティングに悩んでいて、ニュータイヤでコンマ5秒くらいはタイム上がったが、まだちょっと踏み切れていない部分がある。初めてニュータイヤ履いたので、データもなかったので厳しかった。練習では雨が多くて、雨だとトップタイムが出せたりもしたが、ドライでニュータイヤというのは経験なかったのでセッティングも合わせ込めなかった部分がある。(後方からのスタートになるが?)気合入れて空いてるところを突いて、どんどん入っていくしかない。トップ集団は遠いが、スタートの1周目で勝負仕掛けて行こうと思う」
決勝は13時45分スタート予定。ポールスタートの安田が連勝でランキングトップの野島を逆転できるか。逆に野島が突き放すか、あるいは新たな勝者が現れるのか。拮抗したタイム差はスタートから目が離せない展開を予想させる。注目だ。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA
筑波チャレンジクラブマンレース第4戦 -RIJ- (2021/10/24) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2021 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 6 筑波サーキット 2.045km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Maker Model Time Behind Gap km/h
1 52 安田 航 Fガレージ&SウインズSII MYST KK-S2 0'59.108 - - 124.552
2 1 関根 陽幹 オートルック☆10V TOKYO R&D RD10V 0'59.248 0.140 0.140 124.257
3 66 野島 遼葵 Deep-R・10V・ED TOKYO R&D RD10V 0'59.307 0.199 0.059 124.134
4 7 本田 千啓 オートルック☆モダン☆10V TOKYO R&D RD10V 0'59.340 0.232 0.033 124.065
5 33 宇高 希 TAKE FIRST 10V TOKYO R&D RD10V 0'59.397 0.289 0.057 123.946
6 91 澤井 良太朗 ELEVレーシング10V ED TOKYO R&D RD10V 0'59.449 0.341 0.052 123.837
7 *13 田上 蒼竜 ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V 0'59.571 0.463 0.122 123.584
8 3 M 1 秋山 健也 スーパーウインズKKS・ED MYST KK-S 0'59.731 0.623 0.160 123.253
9 *10 板野 貴毅 ZAPムトウ・サービス10V TOKYO R&D RD10V 0'59.749 0.641 0.018 123.215
10 17 阿部 光 ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V 0'59.828 0.720 0.079 123.053
11 73 下村 剛司 SウィンズKENS2 ED MYST KK-S2 0'59.833 0.725 0.005 123.042
12 72 川戸 育真 ELEVレーシングKKSII MYST KK-S2 0'59.864 0.756 0.031 122.979
13 9 山下 友基 ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V 0'59.951 0.843 0.087 122.800
14 39 内田 涼風 RiNoA NRS ED MYST KK-S2 0'59.989 0.881 0.038 122.722
15 46 M 2 本間 隆史 MAT Racing 10V ED TOKYO R&D RD10V 1'00.364 1.256 0.375 121.960
16 71 M 3 林 寛樹 真不同ゼンカイレーシングED MYST KK-S2 1'00.407 1.299 0.043 121.873
17 82 M 4 稲生 幸敏 NRS TWS-ED KKSII MYST KK-S2 1'01.462 2.354 1.055 119.781
---- 以上基準タイム(130% - 1'16.987)予選通過 ----
CarNo.13,10は、走路外走行により、当該周を無効とした。
10月26日、全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)を運営する日本レースプロモーション(JRP)は、2022年から新たなプロジェクト「SUPER FORMULA NEXT50(ネクストゴー)」をスタートすることを発表した。
これは、1973年の全日本F2000選手権から始まった国内トップフォーミュラレースが、2022年で50年の節目を迎えるにあたり、新たな50年に向けたサスティナブル(持続可能)な取り組みをホンダ、トヨタをはじめとするパートナー企業とともに行うというもの。
具体的には、「ドライバーズファースト」をプロジェクトのビジョンとして「アジアを代表するSUPER FORMULA」を目指し、技術開発と情報発信の取り組みを行う。
「カーボンニュートラル・フューエル」の採用
詳細についての言及はなかったが、先週末オートポリスで開催されたスーパーGT第6戦のGTアソシエイションの定例会見においても発表された内容と同様と思われ、2023年シーズンからガソリンに代わる燃料として「カーボンニュートラル・フューエル」と名付けられた植物由来のエタノールを主成分とする燃料を使用するようだ。すでにホンダとトヨタでは、SFとスーパーGTで使用する共通エンジンを用いてベンチテストを開始しており、2022年は実走のテストを行い、2023年から実戦投入する予定とのこと。(GT会見の内容)
デジタルコンテンツの配信
レースをエンターテイメントとしてとらえ、映像、ゲーム、アニメなどさまざまなコンテンツを活用、配信するもので、まずは現在F1でも配信されている、全ドライバーオンボード映像、ドライバーの無線交信、その他車両情報を配信する。詳細は年明け1月ごろ発表される。
まとめ:Shigeru KITAMICHI
Photo:発表会Youtube配信より
GT500クラス優勝 8号車ARTA NSX-GT
福住仁嶺(ARTA)
「まずは支えてくださった方と、関わってる皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。今シーズンは優勝できてもおかしくないレースが何度ありましたが、その中でも自分のミスなどで落としてきたことがあり、気持ち的に落ち込むことがありましたし、自信を無くしたこともありました。実際今回のオートポリスに向けても自信を持って来れていないところがありましたが、先日スーパーフォーミュラでチャンピオンを獲った野尻選手に助けてもらいました。昨日の走り始めが不調だった中で、ここまで戻って来れたのも本当にチームの皆さんと野尻さんのお陰だと思います」
「レースに関してはタイヤの暖まり部分で怖いところがありましたが、しっかりクルマを信じて走りました。僕のスティントはセーフティーカーランが多かったので、その点で戦略を見直さなければなりませんでしたが、チームの皆さんが周りをよく見て判断してくださいましたし、野尻選手がすごく速かったお陰で優勝出来ました。とにかく周りの人たちに感謝の気持ちでいっぱいです」
野尻智紀(ARTA)
「皆さんご存知の通り、これまでなかなか結果につながりませんでした。その中で、前戦が終わってからミーティングを重ねて、もっともっとチームを強くしていかないといけないね、というところで私自身も強くなるためにと思い、たくさん改善を要求していました。ですから私自身としては何としても結果を残さないと、という責任感を強く感じていて、福住選手から交代する直前にもプレッシャーに押し潰されそうになる場面もありましたが、みんなのこれまでの頑張りをしっかりと思い出して、自分のスティントで大量リードも築けましたし、完璧なスティントに出来たんじゃないかなと思います」
「これまで沢山の方々に、ご迷惑といいますか、結果を出せないという中で、皆さんが勝利を渇望されていましたが、こうやって優勝という結果を手にしたことを非常に嬉しく思いますし、沢山の方々に本当に感謝したいと思います。ありがとうございました」
GT300クラス優勝 31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT
中山友貴(apr)
「第6戦はオートポリスで2年ぶりの開催になりました。昨年はコロナの影響で開催できなかったので非常に楽しみにしてサーキットに入りました。予選でポールポジションからスタートして、まさかトップでレースを進めることができて、優勝できるとは夢にも思っていませんでした」
「今シーズンは苦労するレースが続いていて、マシンの戦闘力も難しいものがありましたが、今大会の直前に何度かテストをする中でクルマの回生ブレーキについて開発が進んだことで戦闘力が上がり、その部分でも楽しみにしていました。それでも優勝できるとは思っていなかったので、今は嬉しい気持ちでいっぱいです。チームの皆さんやスポンサーの皆さんにも感謝しています。ありがとうございました」
嵯峨宏紀(apr)
「最後に勝ってから何年も経ってしまったので、本当に嬉しいですし、PHVに変わってからなかなか結果が出せなくて、開発を任されている身としては忸怩たるものがありました。こうやって勝つことができてホッとしていますし、今までやってきたことが間違っていなかったんだと感じていますし、また次の車両に向けてのステップアップにもなります」
「兄弟車のスープラが昨年から猛威を奮っている中で、PHVは置いて行かれた感があり、本当に悔しい思いをしていましたけども、こういう形で最高の結果を出すことができたので、チームの皆さんを始めスポンサーの方々やブリヂストンの皆さんには感謝しきれないし、ありがとうという言葉しかありません」
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
2021オートバックス スーパーGT第6戦「オートポリスGT300kmレース」の決勝が10月24日、大分県日田市のオートポリスで行われ、予選4番手からスタートした8号車ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)が今季待望のGT500クラス初優勝を挙げた。GT300クラスはポールポジションの31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)が終始レースをリードする完璧なレース運びで優勝した。
(天候:曇り コース:ドライ)
第6戦決勝は午後1時30分より、2周のフォーメーションラップに続いて65周で行われた。スタート時の気温は13℃、路面温度は19℃だ。
スタートでトップに立ったのはポールポジションの大湯都史樹(16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)。しかし日立アステモコーナー(第1ヘアピン)で早くも予選2番手の山下健太(14号車ENEOS X PRIME GR Supra)がインから16号車を抜いてトップに立つ。1周を終えての14号車のリードは1.169秒。しかし14号車は今週末を迎えるにあたり、今年3基目のエンジンを投入したため、このあと5秒のペナルティストップを消化しなければならない。それもあってか#16大湯も深追いはせず、自分のペースを守って周回を重ねる。3位には伊沢拓也(64号車Modulo NSX-GT)がつけた。
トップが5周目に入ったところでレースコントロールから14号車に対してペナルティストップの指示が出た。これに応じて#14山下は6周目にピットイン。ペナルティを消化して最後尾でコースに戻った。これにより#16大湯が再びトップに立った。
7周終了時点での14号車と16号車の差は32.619秒だ。
続いて37号車KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/サッシャ・フェネストラズ)に対して7周目に5秒ストップの指示が。これに応じてフェネストラズは7周終わりでピットイン。続いて8周目には38号車ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)に対しても同様の指示が出た。
立川は8周目にベルトラン・バゲット(17号車Astemo NSX-GT)と接触して右のカナードを失ったが、9周目の1コーナーでアウトからヘイッキ・コバライネン(39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra)をパスして5位に浮上。この周を終えてすぐにピットに入った。
ところがトップが10周目に入ったところで和田久(22号車アールキューズAMG GT3)が第2ヘアピンでコースアウト。コンクリートウォールに突っ込むアクシデントが発生した。これによりレースコントロールよりフルコースイエローが宣言され、トップが11周目に入ったところでセーフティーカー(SC)が入った。5秒ストップで順位を落とした3台のスープラには挽回のチャンスが生まれた格好だ。
隊列が13周を終えたところで順位整理が行われ、ここからピットレーンがオープンになり、SCは16周終わりでピットイン。17周目からレースは再開となった。
この時点で#14山下のビハインドは7.492秒、#38立川は7.775秒、フェネストラズは8.230秒だ。
しかしここでまさかの事態が勃発する。
ここまでトップを快走していた16号車が18周目の2コーナーに差し掛かったところで突如右のリヤタイヤが脱落したのだ。このため#16大湯は日立アステモコーナーでストップ。惜しくもここでレースを終えることになった。クルマを降り、がっくりと肩を落とす大湯。これで#64伊沢がトップに浮上した。2位は福住仁嶺(8号車ARTA NSX-GT)、3位にはロニー・クインタレッリ(23号車MOTUL AUTECH GT-R)が続く。
さらにその後方では第5コーナーでショーン・ウォーキンショー(35号車arto RC F GT3)と、そのインをつこうとした内田優大(48号車植毛ケーズフロンティアGT-R)が接触、48号車がスピンしてコース上にストップしてしまったため、21周目に早くも2度目のSCが入ることになった。
車両回収と順位整理ののち、SCは24周終わりでピットイン。レースは25周目から再開となった。これに合わせてピットに飛び込んだのが関口雄飛(36号車au TOM'S GR Supra)、ヘイッキ・コバライネン(39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra)、牧野任祐(1号車STANLEY NSX-GT)、佐々木大樹(24号車リアライズコーポレーションADVAN GT-R)、国本雄資(19号車WedsSport ADVAN GR Supra)、そしてサッシャ・フェネストラズ(37号車KeePer TOM'S GR Supra)だ。
給油とドライバー交代を終えた各車は#39中山雄一、#1山本尚貴、#19宮田莉朋、#36坪井翔、#24高星明誠の順でピットアウト。しかしすかさずピットアウト直後の1コーナーで高星が坪井と宮田を捉えて順位を上げた。さらに高星は山本を激しく追い上げる。
続いてベルトラン・バゲット(17号車Astemo NSX-GT)が25周終わりでピットイン。
26周目には福住仁嶺(8号車ARTA NSX-GT)、松下信治(12号車カルソニックIMPUL GT-R)、山下健太(14号車がピットイン。27周目にはロニー・クインタレッリ(23号車MOTUL AUTECH GT-R)がピットインした。
ここで#24高星は第1ヘアピンで#23松田次生を捉えて前に出たが、松田はすぐに高星を抜き返して順位を取り戻した。
続いて28周目に千代勝正(3号車CRAFTSPORTS MOTUL GT-R),立川祐路(38号車
ZENT CERUMO GR Supra)がピットイン。トップの伊沢拓也(64号車Modulo NSX-GT)は29周目にピットに入った。
後半を担当した#64大津弘樹はそのまま#8野尻智紀を押さえてトップでピットアウトしたが、冷えたタイヤでは抗う術もなく、1コーナーで野尻にインをつかれて2位に後退、続いて#39中山、#1山本も相次いで大津を捉えて2位、3位に浮上した。
しかし#64大津はタイヤに熱が入ってから32周終わりのホームストレートで1山本を攻略、続いて33周目の第2ヘアピンで中山をも捉えて2位を奪い返し、そのままトップを走る野尻のテールに食らいついた。
コースの至る所で並びかけようとした大津だったが、野尻は巧みに大津を押さえ込み、38周を終えた時点で1.339秒と僅かに差を広げてきた。
その後も野尻は着実にリードを広げ、41周終了時点で大津に6.458秒、45周終了時点では12.312秒、50周終了時点では26.440秒もの大差をつけた。
その後方では45周目の1コーナーで#23松田が#1山本を抜いて4位に浮上、#39中山のテールに食らいつく。
2位の大津はペースが上がらず、50周終了時点で3位#39中山との差が2.49秒、51周では1.236秒に縮まった。これにより2位争いは#64大津、#39中山、#23松田の3台に。52周目には#1山本、#38石浦宏明も追いついてきた。
#39中山は53周目の第2ヘアピンで#64大津のインをついて2位に浮上、#23松田、#1山本、#38石浦も相次いで大津を捉え、64号車はこの周で一気に6位に後退した。大津はその後もジリジリと順位を落とし、最後は12位という残念な結果に終わった。
その後#38石浦は55周目の1コーナーで#1山本を捉えて4位、2コーナーでは#23松田をも捉えて3位、続いてこの周終わりのホームストレートでは#39中山をも抜き去って一気に2位に上がってきた。しかしトップの#8野尻とは56周終了時点で34.086秒の大差がついてしまっていた。
続いて58周目の第2ヘアピンで#23松田が#39中山のインをついて3位に浮上する。残りは7周だ。
一方#1山本は63周目の第2ヘアピンで#3平手晃平の先行を許して6位に後退。さらに#3平手はファイナルラップの1コーナーでクロスラインを取って#39中山をも抜き去って4位でチェッカーを受けた。
こうした後続のバトルをよそに、トップの#8野尻はその後もトップを快走。最後は2位の#38石浦に28.548秒差をつけてフィニッシュ、8号車ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)が待望の今季初優勝をものにした。
2位はエンジン交換による5秒のペナルティストップにも関わらず着実に順位を上げてきた38号車ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)が入り、23号車MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が3位で表彰台に上がった。
GT300クラスはポールポジションの中山友貴(31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT)がスタートからトップを快走、山内英輝(61号車SUBARU BRZ R&D SPORT)が2位につける。なお予選19番手の4号車グッドスマイル初音ミクAMG(谷口信輝/片岡龍也)はレコノサンスラップでミッショントラブルが見つかったためにガレージに戻されていたが、修復が間に合い、片岡がピットスタートで最後尾から戦列に加わった。
22号車が8周目にクラッシュしたことにより最初のSCが入り、続いて18周目には35号車と48号車のアクシデントにより2度目のSCが入った。
トップの#31中山は29周目にピットイン、#61山内は30周目にピットインして給油とドライバー交代を行った。すると31周目に阪口晴南(96号車K-tunes RC F GT3)がアウトラップの#61井口を捉えて順位を上げた。この時点では6位だが、31嵯峨の前の4台はまだピット作業を終えていないため、実質的には2位のポジションだ。
その後39周目に青木孝行(360号車RUNUP RIVAUX GT-R)、40周目に安田裕信(11号車GAINER TANAX GT-R)がピットインしたことで、GT300クラスは全車がドライバー交代を終了、ここで再び31号車がトップに立った。2位には96号車が続き、61号車が3位だ。
しかしそこへ熊本県出身の吉田広樹の駆る52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GTが61号車SUBARU BRZ R&D SPORTに追いつき、45周目にはテール・トゥ・ノーズの状態となる、前を走る#61井口も福岡県の出身と、お互いに譲れないホームレースだ。この戦いはその後も延々と続いたが、井口は最後まで吉田の先行を許さなかった。
トップの#31嵯峨はその後も阪口に付け入る隙を与えず、最後は10.946秒の差をつけて31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)が今季初優勝。2019年にFRレイアウトのプリウスPHVを投入してから苦しい戦いを続けていたaprにとっては、2016年の第4戦SUGO以来の待ちに待った初優勝だ。
2位は96号車K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南)、3位には61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が入った。
次戦の舞台は今季2度目の開催となる栃木県のツインリンクもてぎ。11月7日決勝だ。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
■GT500クラス
AUTOPOLIS GT 300km RACE -RIJ- (2021/10/24) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2021 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT500 class オートポリス 4.674km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire Wh Lap Time Behind Gap
1 8 野尻 智紀 福住 仁嶺 ARTA NSX-GT Honda NSX-GT ARTA BS 30 65 2:04'50.793 - -
2 38 立川 祐路 石浦 宏明 ZENT CERUMO GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ZENT CERUMO BS 22 65 2:05'19.341 28.548 28.548
3 23 松田 次生 ロニー・クインタレッリ MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 NISMO MI 52 65 2:05'24.262 33.469 4.921
4 3 平手 晃平 千代 勝正 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 NDDP RACING with B-MAX MI 56 65 2:05'31.493 40.700 7.231
5 39 ヘイッキ・コバライネン 中山 雄一 DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD BS 40 65 2:05'34.429 43.636 2.936
6 1 山本 尚貴 牧野 任祐 STANLEY NSX-GT Honda NSX-GT TEAM KUNIMITSU BS 100 65 2:05'34.873 44.080 0.444
7 12 平峰 一貴 松下 信治 カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 TEAM IMPUL BS 56 65 2:05'38.592 47.799 3.719
8 17 塚越 広大 ベルトラン・バゲット Astemo NSX-GT Honda NSX-GT Astemo REAL RACING BS 82 65 2:05'45.251 54.458 6.659
9 37 平川 亮 サッシャ・フェネストラズ KeePer TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM KeePer TOM'S BS 56 65 2:05'53.610 1'02.817 8.359
10 36 関口 雄飛 坪井 翔 au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM'S BS 80 65 2:06'03.102 1'12.309 9.492
11 14 大嶋 和也 山下 健太 ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE BS 70 65 2:06'03.399 1'12.606 0.297
12 64 伊沢 拓也 大津 弘樹 Modulo NSX-GT Honda NSX-GT Modulo Nakajima Racing DL 10 65 2:06'12.542 1'21.749 9.143
13 19 国本 雄資 宮田 莉朋 WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM WedsSport BANDOH YH 40 65 2:06'28.172 1'37.379 15.630
14 24 高星 明誠 佐々木 大樹 リアライズコーポレーションADVAN GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 KONDO RACING YH 32 64 2:04'52.048 1Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(70% - 45Laps)完走 ----
- 16 笹原 右京 大湯 都史樹 Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT Honda NSX-GT TEAM Red Bull MUGEN DL 24 17 37'00.156 48Laps 47Laps
■GT300クラス
AUTOPOLIS GT 300km RACE -RIJ- (2021/10/24) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2021 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT300 class オートポリス 4.674km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire Wh Lap Time Behind Gap
1 31 嵯峨 宏紀 中山 友貴 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr BS 61 2:04'54.908 - -
2 96 新田 守男 阪口 晴南 K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing DL 24 61 2:05'05.854 10.946 10.946
3 61 井口 卓人 山内 英輝 SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT DL 100 61 2:05'11.888 16.980 6.034
4 52 吉田 広樹 川合 孝汰 埼玉トヨペットGB GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉トヨペット Green Brave BS 66 61 2:05'12.187 17.279 0.299
5 11 平中 克幸 安田 裕信 GAINER TANAX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER DL 78 61 2:05'13.164 18.256 0.977
6 4 谷口 信輝 片岡 龍也 グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & TeamUKYO YH 60 61 2:05'30.713 35.805 17.549
7 10 星野 一樹 石川 京侍 GAINER TANAX with IMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER DL 21 61 2:05'49.189 54.281 18.476
8 65 蒲生 尚弥 菅波 冬悟 LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING BS 75 61 2:05'56.170 1'01.262 6.981
9 9 木村 武史 ケイ・コッツォリーノ PACIFIC NAC CARGUY Ferrari Ferrari 488 GT3 PACIFIC CARGUY Racing YH 36 61 2:06'02.642 1'07.734 6.472
10 25 松井 孝允 佐藤 公哉 HOPPY Porsche Porsche 911 GT3 R HOPPY team TSUCHIYA YH 27 61 2:06'08.922 1'14.014 6.280
11 56 藤波 清斗 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ リアライズ 日産自動車大学校GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 KONDO RACING YH 100 61 2:06'16.126 1'21.218 7.204
12 88 小暮 卓史 元嶋 佑弥 JLOCランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC YH 78 61 2:06'28.172 1'33.264 12.046
13 7 荒 聖治 山口 智英 Studie PLUS BMW BMW M6 GT3 BMW Team Studie × CSL YH 61 2:06'28.227 1'33.319 0.055
14 50 加納 政樹 柳田 真孝 ARNAGE AMG GT3 Mercedes AMG GT3 Arnage Racing YH 61 2:06'40.793 1'45.885 12.566
15 21 川端 伸太朗 篠原 拓朗 Hitotsuyama Audi R8 LMS Audi R8 LMS Audi Team Hitotsuyama YH 61 2:06'42.498 1'47.590 1.705
16 18 小林 崇志 名取 鉄平 UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE YH 9 60 2:04'57.006 1Lap 1Lap
17 244 三宅 淳詞 堤 優威 たかのこの湯GR Supra GT TOYOTA LEXUS RC F GT3 Max Racing YH 100 60 2:04'59.151 1Lap 2.145
18 2 加藤 寛規 阪口 良平 muta Racing Lotus MC LOTUS EVORA MC muta Racing INGING BS 69 60 2:04'59.395 1Lap 0.244
19 60 吉本 大樹 河野 駿佑 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa DL 87 60 2:04'59.592 1Lap 0.197
20 55 高木 真一 佐藤 蓮 ARTA NSX GT3 Honda NSX GT3 ARTA BS 90 60 2:05'08.966 1Lap 9.374
21 5 平木 湧也 平木 玲次 マッハ車検GTNET MC86マッハ号 TOYOTA 86 MC TEAM MACH YH 18 60 2:05'11.016 1Lap 2.050
22 34 道上 龍 密山 祥吾 Yogibo NSX GT3 Honda NSX GT3 Yogibo Drago CORSE YH 15 60 2:05'45.179 1Lap 34.163
23 30 永井 宏明 織戸 学 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr YH 24 60 2:05'55.684 1Lap 10.505
24 6 本山 哲 片山 義章 Team LeMans Audi R8 LMS Audi R8 LMS Team LeMans w/MOTOYAMA Racing YH 60 2:06'00.592 1Lap 4.908
25 87 松浦 孝亮 坂口 夏月 グランシードランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC YH 24 60 2:06'17.632 1Lap 17.040
26 360 青木 孝行 田中 篤 RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS YH 60 2:06'24.896 1Lap 7.264
---- 以上規定周回数(70% - 42Laps)完走 ----
- 35 ショーン・ウォーキンショー ジュリアーノ・アレジ arto RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 arto Ping An Team Thailand YH 28 1:08'37.922 33Laps 32Laps
- 48 田中 勝輝 内田 優大 植毛ケーズフロンティアGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 NILZZ Racing YH 17 39'38.477 44Laps 11Laps
- 22 和田 久 城内 政樹 アールキューズAMG GT3 Mercedes AMG GT3 R'Qs MOTOR SPORTS YH 7 13'39.743 54Laps 10Laps
Fastest Lap(GT500): CarNo.14 山下健太(ENEOS X PRIME GR Supra) 1'34.829 (2/26) 177.44km/h
Fastest Lap(GT300): CarNo.31 中山友貴(TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT) 1'44.481 (3/29) 161.05km/h
スーパーGT第6戦の決勝前ウォームアップ走行が10月24日、大分県日田市のオートポリスで12時10分より20分間で行われた。天候は曇り、コースはドライだ。
ここでトップタイムを記録したのは8号車ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)で、タイムは1'35.756。12号車カルソニックIMPUL GT-R(平峰一貴/松下信治)が1'36.244で2番手につける。36号車au TOM'S GR Supra(関口雄飛/坪井翔)が1'36.552で3番手、ポールポジションの16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT(笹原右京/大湯都史樹)は1'36.589で4番手につけた。
GT300クラスはポールポジションの31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)が1'44.675でここでもトップタイムを記録、55号車ARTA NSX GT3(高木真一/佐藤蓮)が1'45.357で2番手につけている。
開始直後には17号車Astemo NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)のスピンがあったが、それ以外には全車大きなアクシデントもなくチェッカーフラッグを受けた。
第6戦決勝はこのあと午後1時30分より65周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
スーパーGTを運営するGTアソシエイション(GTA)は10月24日、第6戦「オートポリスGT 300kmレース」の開催されている大分県日田市のオートポリスで定例会見を開催した。
この中で坂東正明代表は、23日にGT500クラスに参戦する国内メーカー3社と環境対策に関する話し合いを行い、いわゆるe-Fuelの導入についての方針が決まったことを明らかにした。
まず化石燃料を使用しない新たな燃料について、これまでは「バイオe-Fuel」と呼んできたが、製造工程でのCO2排出や燃料自体の成分など、「e-Fuel」の定義には様々な議論があることから、今後は「カーボンニュートラル・フューエル」と呼んでいくことにしたという。基本的には植物由来のエタノールが主成分となるようだ。
すでにホンダとトヨタでGT500のエンジンを用いてベンチテストを始めており、出力の低下については補正の範囲で対応可能であること、Oリングなどのゴム製品を対策することにより、国内メーカーで製造しているFIA-GT3車両でも使用できることなどが確認されているという。今後はGT3を製造する海外メーカーに対しても成分表を提示することで対応を依頼するとのことだ。
また、この燃料はスーパーGTでの使用に留まらず、GT500と同様のエンジンを使用するスーパーフォーミュラでも使用していくとのことで、JRPからも25日にこれに関する発表が予定されている。
スーパーGTでは2022年よりメーカーテストでの使用を開始し、2023シーズンからはレースでも使用していく予定。このため、海外からの購入先を今年の12月までには決定したいとしている。
なお、以前から話の出ていた、来シーズンの決勝レース距離の延長については、基本フォーマットを現在の300kmから350kmに変更する意向であることが明らかとなった。
これに対し、1大会中に持ち込めるタイヤのセット数は現状と同じとし、レインタイヤについてはセット数を削減する。
これにより、チームの作戦の幅を増やし、ファンにより面白いレースを提案していくほか、燃費の良いエンジン、ライフの長いタイヤの開発を促進し、市販車へフィードバックしていく環境を作っていきたいとしている。
ただしこのレース距離延長で部品の消耗などに影響が出るのであれば、チームの負担を軽減する意味で公式練習の走行距離を削減し、年間トータルの走行距離を合わせていくことも考えているとのことだ。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
10月24日、スーパーGT第6戦が行われているオートポリスで恒例のドライバートークショーが開催された。
今回出席したのはGT500クラスポールポジションの大湯都史樹(16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)、予選2位の大嶋和也(14号車ENEOS X PRIME GR Supra)、そして予選3位の大津弘樹(64号車Modulo NSX-GT)。
GT300クラスはポールポジションの嵯峨宏紀(31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT)、予選2位の山内英輝(61号車SUBARU BRZ R&D SPORT)、そして予選3位の吉田広樹(52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT)だ。
各ドライバーのコメントは以下の通り。
吉田広樹(埼玉トヨペット Green Brave)
「アタックでは大きなミスは無かった。スープラでオートポリスを走るは初めてだったので、それを考えればチームを含めてうまくまとめられたかなと思います」
「走り始めた時の路面コンディションから判断すると、こっちは使わないだろうと考えていた方のタイヤが、300の専有走行では良かったので、予選に向けてのタイヤ選択を迷ってしまいました。そこでQ1とQ2でタイヤ戦略を分けることにしましたが、それも含めていい方向に行ったかな、と思います」
(抽選ではBタイヤでスタートすることになったが)「嬉しいです。作戦に幅ができたなと思っています。タイヤ無交換の可能性はゼロではないけど、ここの路面を考えると厳しいと思うので、基本的には交換する方向で考えています」 (九州出身ということで、地元レースへの意気込みを)「去年はここでの開催がなかったので、そういう意味でもいいレースができたらなと思います」
山内英輝(R&D SPORT)
「僕たちもこの重量でこの順位が取れるとは思っていなかったので、正直驚いています。ダンロップさんのタイヤがウェイトを意識させないぐらいにグリップが高かったし、クルマのパフォーマンスも高かったので、本当にみんなすごいな、と思いながら予選を走っていました」
「僕たちにとっても大事な一戦になると思いますが、ワクワクしながらここに来ているので、チームの雰囲気もいいですし、昨日の流れを今日も持続できるように、みんなで精一杯頑張りたいなと思います。僕自身の誕生日プレゼントにもなりましたし、井口選手も地元でのレースということで二人して笑顔で終われるように。ファンの皆さんにも笑顔をお届けできるように頑張ります」
嵯峨宏紀(apr)
「僕たちは幸か不幸かここまでノーポイントでしたので、車体が軽かった、という要素が第一に挙げられます。そういう中で、オートポリスに来るまでにハイブリッドのテストをやってきて、ようやく抱えてきた問題を解決できたので、普通のクルマになったというか、ようやくスタートラインに立てて、31号車の本来いるべき場所に戻ってきたというのが大きいです」
「100kg積んだ人たちがすぐ後ろにいますけど、そもそも僕らは最初から同じぐらいの車重なので、やっと同条件で戦えたな、という感じです」
「今週に入る前はポイントを取りましょう、というのがテーマでしたが、昨日のポールで1点取れたので、このまま帰ってもいいのかな、という感じなんですけども、決勝でもなんとかもうちょっとポイントを取って帰りたいと思います」
(今回もドライバーズパフォーマンスが楽しみだが)「あまりプレッシャーをかけないでください。そろそろ普通の男の子に戻りたいと思っているので」
大津弘樹( Modulo Nakajima Racing)
「(スーパーフォーミュラでの初優勝について)今週も色んな人にお祝いを言っていただいて、嬉しい限りです」
「(昨日の予選は)僕たちが一番軽かった、ということもあって、条件は揃っていたんですが、僕が走ったQ1で大湯選手にあと一歩届かなくて悔しい思いをしました。僕たちとしては上位からスタートできるのはいい条件なので、今年獲得していない表彰台と初優勝のチャンスだと思います」
「オートポリスは何が起こるかわからないし、タイヤの摩耗も激しいので、僕らのダンロップタイヤがどこまで持つかも未知数です。でも上位に2台のダンロップユーザーがいますので、16号車の様子を見ながら僕のセカンドスティンはタイヤ選択ができるので、力強いレースができると思います」
大嶋和也(TGR TEAM ENEOS ROOKIE)
(非常に惜しい予選結果だったが)「僕らはウェイトが重いですし、正直こんな順位に来られるとは思っていませんでした。僕のアタックも決まったわけではなくて、公式練習のタイムより3秒も速かったので、景色が違いすぎて全コーナーでミスしていました。『ああ、やらかしたなあ』と思って帰ってきたら、チームが興奮してて『あと1000分の7だったよ』と言われて、自分が一番びっくりしました」
「前回はあんなトラブルが出て、TGRの方々が思い詰めた表情をしていたので、なんとか雰囲気を変えたいな、と思っていました。チームも僕も頑張れたな、と思います」
(決勝ではペナルティストップが課せられるが)「正直かなり厳しいと思っています。でもこのコースはすごくタイヤに厳しいので、クルマさえ決まっていれば充分差を詰めるチャンスはあると思っています。ちょっとでもポイントを上げて帰れるように頑張ります」
大湯都史樹(TEAM Red Bull MUGEN)
「横にいる大津選手との一騎打ちみたいな形でしたが、その中でトップタイムを出せたのは個人的に嬉しいですし、ダンロップユーザーで1-2を取れたのは大きな進歩だったと思います。そういう意味でQ1もQ2もよかったです」
「笹原選手がタイムを出したときに『これはポールだろう』と思っていましたが、1000分の7差で大嶋選手がきたので、かなり焦りました。このトークショーにも2番手とかで来ることが多かったので、ポールを取れて本当に嬉しいです」
「僕らは予選より決勝に重きを置いてオートポリスに来ているので、決勝の方が自信があります。ぜひ期待してもらえればと思います」
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
GT500クラスポールポジション 16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT
大湯都史樹(TEAM Red Bull MUGEN)
「ここまでくるのに非常に苦労しましたし、今年は予選で2位にはなっていたんですが、惜しいところでポールを逃すことが多かったです。そんな中で、今回Q1、Q2共にトップタイムを出すことができたことを本当に嬉しく思いますし、チームが徐々に力をつけているんだぞ、というところを見せられて本当に良かったなと思っています」
「明日の決勝については、120%の自信を持ってオートポリスに来ているので、期待してもらえたらと思います」
笹原右京(TEAM Red Bull MUGEN)
「Q1で大湯選手が素晴らしい走りを決めてくれて、仕上がりが良いことは確認できていました。Q2については、Q1からのフィードバックで多少ディスカッションはありましたが、最終的にはクルマとタイヤを信じて踏み込んでいける状態を作ってくださったので、僕に関してはいつも通りのアタックをするだけという状態でした」
「まだ改善できる場所はあるんですけど、こうやって期待を背負って走り、結果でお返しすることができたことは、良かったなと思っています」
「このカテゴリーでポールポジションを獲得するのは本当に難しいことだな、と昨シーズンから思っていました。大湯選手も素晴らしいアタックをしてくれていたんですが、どうしてもあと一歩届かなくて、二人とももどかしい思いをしていました。僕自身としても、今までは一発の速さよりもレースでの強さを意識してきましたが、やはり一発の速さという部分にもこだわりを持っていましたから、自分の番が来たときに、それを発揮したいと思っていました。それが結果に結びついたことが率直に嬉しいです」
GT300クラスポールポジション 31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT
中山友貴(apr)
「非常に嬉しいです。今シーズンaprに加入してから順調に開発が進んで、クルマのスピードも上がってきてはいましたが、BOPの変更などもあり、サーキットに来てから苦労することが多かったので。オートポリスでも厳しい戦いになるのかなと思っていましたが、Q1で自分がトップになることができ、その流れを嵯峨選手がうまくつなげてくれました」
「思ったより良かったという印象がありますが、ここに来る前に行ったテストで、自分もハイブリッドに対する理解を深める作業を進める上で、気になることが出てきました。それをチームに打ち明けて、テストに中でうまく解消することができたのも自信につながりました」
嵯峨宏紀(apr)
「今シーズンはなかなか結果につなげることができず、歯痒い思いをしてきました。何をやっても解消しない問題があったんですけど、それがこのインターバルの間に行ったテストで解決策を見出したことで、ようやく普通のクルマになり、31号車の本来いるべき位置に戻ってくることができました」
「Q1で中山選手が思っていた以上にすごいタイムを出してくれて、いつもよりも緊張してQ2に臨みましたが、その結果セクター1がうまくまとまりませんでした。もしまとまっていたら夢の41秒台が出せたと思うんですけど、そこはご愛嬌ということで許していただいて、明日の決勝に挑戦したいと思います」
(解決した問題というのは?)「我々は回生ブレーキを使っているんですが、ブレーキディスクを使ったメカニカルブレーキとリヤだけに効く回生ブレーキとを併せた状態で前後のブレーキバランスを取る必要があるんですね。それが今まではメカニカルの効きが強すぎて、回生がうまく効かず、リヤがロック気味になっていました。それに対し、メカニカルブレーキの前後バランスを見直すことで、回生ブレーキの効きを改善することができました」
(明日の抱負を改めて詳しく)「機密事項もあるので詳しくはお話できませんが、明日は熊本に因んだもので、視聴率が取れればなあと思っています」
Text & Photo: Kazuhisa SUEHIRO
2021オートバックス スーパーGT第6戦「オートポリスGT300kmレース」の公式予選が10月23日、大分県日田市のオートポリスで行われ、GT500クラスは16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT(笹原右京/大湯都史樹)、GT300クラスは31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)がポールポジションを獲得した。
午前中の公式練習で3度の赤旗中断があった影響により、公式予選は当初予定より15分遅れの午後1時55分よりノックアウト方式で行われた。
予選Q1 GT500クラスはトップ2台がコースレコードを更新
GT500クラスの予選Q1は午後2時28分より10分間で行われた。
まずは福住仁嶺(8号車ARTA NSX-GT)が3周のウォームアップに続いて1'32.310をマーク。続いて先週のスーパーフォーミュラで初優勝を果たした大津弘樹(64号車Modulo NSX-GT)が1'31.438のコースレコードを叩き出してトップに躍り出た。
しかしその直後、大湯都史樹(16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)が1'31.389と大津をさらに上回るタイムを記録してトップに浮上、64号車は2番手でQ2に臨むことになった。
3番手には山下健太(14号車ENEOS X PRIME GR Supra)が1'31.438で続く。
最後に平川亮(37号車KeePer TOM'S GR Supra)が8番手に飛び込んだところでチェッカーフラッグが提示されてQ1は終了。
この結果佐々木大樹(24号車リアライズコーポレーションADVAN GT-R)、石浦宏明(38号車ZENT CERUMO GR Supra)、松下信治(12号車カルソニックIMPUL GT-R)、関口雄飛(36号車au TOM'S GR Supra)、山本尚貴(1号車STANLEY NSX-GT)、国本雄資(19号車WedsSport ADVAN GR Supra)、そして千代勝正(3号車CRAFTSPORTS MOTUL GT-R)がノックアウトされることになった。
GT300クラスは今回もAグループ、Bグループの2つに分かれてQ1を行った。
Aグループの走行は最初に元嶋佑弥(88号車JLOCランボルギーニGT3)が1'44.017、続いてジュリアーノ・アレジ(35号車arto RC F GT3)が1'44.193を記録した。
これを加藤寛規(2号車muta Racing Lotus MC)が1'43.701、川端伸太朗(21号車Hitotsuyama Audi R8 LMS)が1'43.720、井口卓人(61号車SUBARU BRZ R&D SPORT)が1'42.869と相次いで上回り、中山友貴(TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT)が1'42.687でトップに立った。
さらに織戸学(30号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT)が1'43.104で3番手に浮上、石川京侍(10GAINER TANAX with IMPUL GT-R)も1'43.936で7番手に。平木玲次(5号車マッハ車検GTNET MC86マッハ号)も終了間際に1'43.697で4番手に割って入った。
その結果、88号車は8番手に後退しながらもQ2進出を果たしたが、35号車は9番手で予選を終えることになった。
なお、午前中にクラッシュし、最初の赤旗中断の原因となった佐藤蓮(55号車ARTA NSX GT3)も修復が間に合って走行に加わったが、タイムは1'44.337。11番手に終わり、Q2進出はならなかった。
Bグループの走行は、まず蒲生尚弥(65号車LEON PYRAMID AMG)が1'43.580をマーク。松浦孝亮(87号車グランシードランボルギーニGT3)が1'43.714でこれに続く。
オルタネーター周辺のトラブル2回の赤旗原因を作った18号車UPGARAGE NSX GT3の名取鉄平も走行に参加、なんと残り時間1分30秒のところで1'42.710を記録してトップに立った。
公式練習トップの川合孝汰(52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT)は1'42.752で2番手。河野駿佑(60号車SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT)が1'42.938で3番手につける。
以下、ケイ・コッツォリーノ(9号車PACIFIC NAC CARGUY Ferrari)1'43.173、阪口晴南(96号車K-tunes RC F GT3)1'43.376、本山哲(6号車Team LeMans Audi R8 LMS)1'43.482と続き、65号車は7番手、87号車は8番手で辛くもQ2進出を果たした。
予選Q2 GT500クラスはレッドブルがPP獲得!!
GT500クラスのQ2は午後3時6分スタート。10分間の走行だ。気温、路面温度ともに低い今週末は、各チームともウォームアップを3周行って徐々にタイムを上げていく作戦を採ることになったようだ。
まずは野尻智紀(8号車ARTA NSX-GT)が区間ベストを相次いで更新、1'32.128をマーク。続いて伊沢拓也(64号車Modulo NSX-GT)が1'32.068で上回る。
3番手には1'32.335でロニー・クインタレッリ(23号車MOTUL AUTECH GT-R)が続いた。
しかしその直後、笹原右京(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)が1'31.770を叩き出してトップに躍り出た。
続いて大嶋和也(14号車ENEOS X PRIME GR Supra)も1'31.777と31秒台に入れてきたが、わずか1000分の7秒及ばず2番手にとどまった。
この結果16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT(笹原右京/大湯都史樹)がポールポジションを獲得、14号車ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)が2番手につけ、64号車Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)が3番手という結果に。昨年スーパーGTにデビューした笹原、そして今年からGT500クラスにステップアップした大湯にとっては嬉しい初ポールだ。
GT300クラスのQ2は、まず小暮卓史(88号車JLOCランボルギーニGT3)が1'43.748をマーク。これを菅波冬悟(LEON PYRAMID AMG)
菅波冬悟(65号車K2 R&D LEON RACING)が1'43.112で上回るという展開で始まった。この時点で残り時間は3分だ。
公式練習でトラブルに見舞われながらも、Q1で名取がトップタイムを叩き出した18号車UPGARAGE NSX GT3は小林崇志がセクター1でベストタイムを記録したが、第2ヘアピンでわずかにオーバーラン、その結果タイムをロスして1'44.113に終わる。
残り時間が1分30秒を切ると、前戦SUGO大会優勝の山内英輝(61号車SUBARU BRZ R&D SPORT)が上限一杯100kgのサクセスウェイトをものともせず、1'42.316でトップに躍り出るが、嵯峨宏紀(31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT)がそれをさらに上回る1'42.039のコースレコードを叩き出してトップを奪い取ったところでチェッカー。3番手には1'42.727で吉田広樹(52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT)が続いた。
この結果31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)が今季初のポールポジションを獲得、61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が2番手、52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)が3番手という結果となった。
テクニカルレギュレーションの改訂により、駆動方式をミッドシップからフロントエンジン・リヤドライブへと変更することになった31号車だが、その結果前後の重量バランスが変わってしまい、リヤだけに効く回生ブレーキと、前後で作動するメカニカルブレーキのバランスを見直す必要が生じ、それがこれまでの苦戦につながっていたという。それがここにきてようやく解決の糸口が見つかり、「普通のクルマになった(嵯峨宏紀)」とのこと。その結果が今回のPP獲得につながったようだが、今シーズンは未だノーポイントということもあり、「決勝ではなんとしてもポイントを獲得したい」とあくまでも謙虚な目標を掲げている。
第6戦決勝は明日の午後1時30分スタート。タイヤに厳しい路面、そして今季一番の寒さの中、65周の戦いが繰り広げられる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
■GT500クラス
AUTOPOLIS GT 300km RACE -RIJ- (2021/10/23) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2021 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT500 class オートポリス 4.674km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire Wh Time Behind Gap km/h
1 16 笹原 右京 Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT Honda NSX-GT TEAM Red Bull MUGEN DL 24 1'31.770 - - 183.354
2 14 大嶋 和也 ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE BS 70 1'31.777 0.007 0.007 183.340
3 64 伊沢 拓也 Modulo NSX-GT Honda NSX-GT Modulo Nakajima Racing DL 10 1'32.068 0.298 0.291 182.761
4 8 野尻 智紀 ARTA NSX-GT Honda NSX-GT ARTA BS 30 1'32.128 0.358 0.060 182.642
5 23 ロニー・クインタレッリ MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 NISMO MI 52 1'32.335 0.565 0.207 182.232
6 37 サッシャ・フェネストラズ KeePer TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM KeePer TOM'S BS 56 1'32.728 0.958 0.393 181.460
7 17 ベルトラン・バゲット Astemo NSX-GT Honda NSX-GT Astemo REAL RACING BS 82 1'32.828 1.058 0.100 181.264
8 39 ヘイッキ・コバライネン DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD BS 40 1'33.078 1.308 0.250 180.777
■GT300クラス
AUTOPOLIS GT 300km RACE -RIJ- (2021/10/23) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2021 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT300 class オートポリス 4.674km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire Wh Time Behind Gap km/h
1 31 嵯峨 宏紀 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr BS 1'42.039 - - 164.902
2 61 山内 英輝 SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT DL 100 1'42.316 0.277 0.277 164.455
3 52 吉田 広樹 埼玉トヨペットGB GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉トヨペット Green Brave BS 66 1'42.727 0.688 0.411 163.797
4 65 菅波 冬悟 LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING BS 75 1'43.112 1.073 0.385 163.186
5 96 新田 守男 K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing DL 24 1'43.391 1.352 0.279 162.745
6 60 吉本 大樹 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa DL 87 1'43.605 1.566 0.214 162.409
7 88 小暮 卓史 JLOCランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC YH 78 1'43.748 1.709 0.143 162.185
8 2 阪口 良平 muta Racing Lotus MC LOTUS EVORA MC muta Racing INGING BS 69 1'43.869 1.830 0.121 161.996
9 5 平木 湧也 マッハ車検GTNET MC86マッハ号 TOYOTA 86 MC TEAM MACH YH 18 1'44.110 2.071 0.241 161.621
10 18 小林 崇志 UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE YH 9 1'44.113 2.074 0.003 161.617
11 21 篠原 拓朗 Hitotsuyama Audi R8 LMS Audi R8 LMS Audi Team Hitotsuyama YH 1'44.163 2.124 0.050 161.539
12 6 片山 義章 Team LeMans Audi R8 LMS Audi R8 LMS Team LeMans w/MOTOYAMA Racing YH 1'44.223 2.184 0.060 161.446
13 87 坂口 夏月 グランシードランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC YH 24 1'44.578 2.539 0.355 160.898
14 30 永井 宏明 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr YH 24 1'44.578 2.539 0.000 160.898
15 10 星野 一樹 GAINER TANAX with IMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER DL 21 1'45.326 3.287 0.748 159.755
16 9 木村 武史 PACIFIC NAC CARGUY Ferrari Ferrari 488 GT3 PACIFIC CARGUY Racing YH 36 1'45.654 3.615 0.328 159.259
■GT500クラス
AUTOPOLIS GT 300km RACE -RIJ- (2021/10/23) Knock Out Q1 Weather:Fine Course:Dry
2021 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT500 class オートポリス 4.674km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire Wh Time Behind Gap km/h
1 16 大湯 都史樹 Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT Honda NSX-GT TEAM Red Bull MUGEN DL 24 1'31.389 - - 184.118
2 64 大津 弘樹 Modulo NSX-GT Honda NSX-GT Modulo Nakajima Racing DL 10 1'31.438 0.049 0.049 184.020
3 14 山下 健太 ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE BS 70 1'31.985 0.596 0.547 182.925
4 8 福住 仁嶺 ARTA NSX-GT Honda NSX-GT ARTA BS 30 1'32.310 0.921 0.325 182.281
5 39 中山 雄一 DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD BS 40 1'32.434 1.045 0.124 182.037
6 23 松田 次生 MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 NISMO MI 52 1'32.622 1.233 0.188 181.667
7 17 塚越 広大 Astemo NSX-GT Honda NSX-GT Astemo REAL RACING BS 82 1'32.689 1.300 0.067 181.536
8 37 平川 亮 KeePer TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM KeePer TOM'S BS 56 1'32.699 1.310 0.010 181.517
---- 以上Q2進出 ----
9 24 佐々木 大樹 リアライズコーポレーションADVAN GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 KONDO RACING YH 32 1'32.726 1.337 0.027 181.464
10 38 石浦 宏明 ZENT CERUMO GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ZENT CERUMO BS 22 1'32.782 1.393 0.056 181.354
11 12 松下 信治 カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 TEAM IMPUL BS 56 1'32.853 1.464 0.071 181.215
12 36 関口 雄飛 au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM'S BS 80 1'33.012 1.623 0.159 180.906
13 1 山本 尚貴 STANLEY NSX-GT Honda NSX-GT TEAM KUNIMITSU BS 100 1'33.070 1.681 0.058 180.793
14 19 国本 雄資 WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM WedsSport BANDOH YH 40 1'33.174 1.785 0.104 180.591
15 3 千代 勝正 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 NDDP RACING with B-MAX MI 56 1'33.333 1.944 0.159 180.284
■GT300クラス(Aグループ)
AUTOPOLIS GT 300km RACE -RIJ- (2021/10/23) Knock Out Q1 Gr.A Weather:Fine Course:Dry
2021 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT300 class オートポリス 4.674km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire Wh Time Behind Gap km/h
1 31 中山 友貴 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr BS 1'42.687 - - 163.861
2 61 井口 卓人 SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT DL 100 1'42.869 0.182 0.182 163.571
3 30 織戸 学 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr YH 24 1'43.104 0.417 0.235 163.198
4 5 平木 玲次 マッハ車検GTNET MC86マッハ号 TOYOTA 86 MC TEAM MACH YH 18 1'43.697 1.010 0.593 162.265
5 2 加藤 寛規 muta Racing Lotus MC LOTUS EVORA MC muta Racing INGING BS 69 1'43.701 1.014 0.004 162.259
6 21 川端 伸太朗 Hitotsuyama Audi R8 LMS Audi R8 LMS Audi Team Hitotsuyama YH 1'43.720 1.033 0.019 162.229
7 10 石川 京侍 GAINER TANAX with IMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER DL 21 1'43.936 1.249 0.216 161.892
8 88 元嶋 佑弥 JLOCランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC YH 78 1'44.017 1.330 0.081 161.766
---- 以上Q2進出 ----
9 35 ジュリアーノ・アレジ arto RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 arto Ping An Team Thailand YH 1'44.193 1.506 0.176 161.493
10 4 片岡 龍也 グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & TeamUKYO YH 60 1'44.258 1.571 0.065 161.392
11 25 佐藤 公哉 HOPPY Porsche Porsche 911 GT3 R HOPPY team TSUCHIYA YH 27 1'44.337 1.650 0.079 161.270
12 55 佐藤 蓮 ARTA NSX GT3 Honda NSX GT3 ARTA BS 90 1'44.590 1.903 0.253 160.880
13 244 三宅 淳詞 たかのこの湯GR Supra GT TOYOTA LEXUS RC F GT3 Max Racing YH 100 1'44.919 2.232 0.329 160.375
14 22 和田 久 アールキューズAMG GT3 Mercedes AMG GT3 R'Qs MOTOR SPORTS YH 1'45.392 2.705 0.473 159.655
15 7 荒 聖治 Studie PLUS BMW BMW M6 GT3 BMW Team Studie × CSL YH 2'11.723 29.036 26.331 127.741
■GT300クラス(Bループ)
AUTOPOLIS GT 300km RACE -RIJ- (2021/10/23) Knock Out Q1 Gr.B Weather:Fine Course:Dry
2021 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT300 class オートポリス 4.674km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire Wh Time Behind Gap km/h
1 18 名取 鉄平 UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE YH 9 1'42.710 - - 163.824
2 52 川合 孝汰 埼玉トヨペットGB GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉トヨペット Green Brave BS 66 1'42.752 0.042 0.042 163.757
3 60 河野 駿佑 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa DL 87 1'42.938 0.228 0.186 163.462
4 9 ケイ・コッツォリーノ PACIFIC NAC CARGUY Ferrari Ferrari 488 GT3 PACIFIC CARGUY Racing YH 36 1'43.173 0.463 0.235 163.089
5 96 阪口 晴南 K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing DL 24 1'43.376 0.666 0.203 162.769
6 6 本山 哲 Team LeMans Audi R8 LMS Audi R8 LMS Team LeMans w/MOTOYAMA Racing YH 1'43.482 0.772 0.106 162.602
7 65 蒲生 尚弥 LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING BS 75 1'43.580 0.870 0.098 162.448
8 87 松浦 孝亮 グランシードランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC YH 24 1'43.714 1.004 0.134 162.238
---- 以上Q2進出 ----
9 56 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ リアライズ 日産自動車大学校GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 KONDO RACING YH 100 1'43.791 1.081 0.077 162.118
10 50 柳田 真孝 ARNAGE AMG GT3 Mercedes AMG GT3 Arnage Racing YH 1'44.191 1.481 0.400 161.496
11 11 平中 克幸 GAINER TANAX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER DL 78 1'44.370 1.660 0.179 161.219
12 34 密山 祥吾 Yogibo NSX GT3 Honda NSX GT3 Yogibo Drago CORSE YH 15 1'44.407 1.697 0.037 161.162
13 360 青木 孝行 RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS YH 1'44.734 2.024 0.327 160.658
14 48 内田 優大 植毛ケーズフロンティアGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 NILZZ Racing YH 1'45.221 2.511 0.487 159.915
2021オートバックス スーパーGT第6戦「オートポリスGT300kmレース」の大会審査委員会は10月22日、午後6時30分付で公式通知を発行し、エンジン交換の申請を出したGT500クラスの3台と、シャシー交換の申請を出したGT300クラスの1台に対し、決勝レーススタート後に5秒のペナルティストップを課すことを発表した。
エンジン交換の申請を出したのは、14号車ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)、37号車KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/サッシャ・フェネストラズ)、38号車ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)のスープラ勢。
いずれも今季3基目のエンジンを搭載することで2021SuperGT Sporting Regulations 第22条 4. 1)の適用を受けることになった。
シャシー交換を申請したのは360号車RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行/田中篤)で同第25条 1. 2)の適用を受けている。
第6戦決勝は10月24日午後1時30分より65周で行われる予定だ。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
大分県日田市のオートポリスで開幕した2021オートバックス スーパーGT第6戦「オートポリスGT300kmレース」だが、午前中の公式練習で3度の赤旗中断があった影響から、午前11時45分付で大会事務局より公式通知が発行され、午後のタイムスケジュールが変更されることになった。
それにより、当初は午後1時40分より開始される予定だった公式予選は15分遅れの午後1時55分開始となった。
詳細なスケジュールは下記の通り
GT300A Q1 13:55~14:05
GT300B Q1 14:13~14:23
GT500 Q1 14:28~14:38
GT300 Q2 14:48~14:58
GT500 Q2 15:06~15:16
Text: Kazuhisa SUEHIRO
2021オートバックス スーパーGT第6戦「オートポリスGT300kmレース」の公式練習が10月23日、大分県日田市のオートポリスで行われ、GT500クラスは23号車MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)、GT300クラスは52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)がトップタイムを記録した。
新型コロナウィルス感染拡大の影響により、2年ぶりの開催となったスーパーGTオートポリス大会。公式練習は午前9時15分より、95分間の混走と、各クラス10分間の専有走行で行われた。
この日のオートポリスは朝から好天に恵まれたが、気温は10℃、路面温度は16℃と、冬のような寒さの中で走行を開始することとなった。
走行開始から10分あまりが経過した時点でのトップは17号車Astemo NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)で塚越が1'34.805を記録。2番手は64号車Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)で伊沢が1'34.817を記録した。3番手には前回のSUGO大会で優勝した12号車カルソニックIMPUL GT-R(平峰一貴/松下信治)の松下が1'36.152で続く。
開始15分で福住仁嶺(8号車ARTA NSX-GT)が1'35.735。続いて高星明誠(24号車リアライズコーポレーションADVAN GT-R)が1'35.336。そして37号車KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/サッシャ・フェネストラズ)の平川が1'33.924を叩き出し、トップに浮上する。開幕から第5戦まで阪口晴南がBドライバーを務めてきた37号車だが、サッシャ・フェネストラズの入国がようやく叶い、このオートポリス大会からチームに合流することになった。
続いてロニー・クインタレッリ(23号車MOTUL AUTECH GT-R)も1'34.594までタイムを縮めて2番手に浮上、大嶋和也(14号車ENEOS X PRIME GR Supra)も1'34.738で3番手に上がってきた。
開始20分過ぎには立川祐路(38号車ZENT CERUMO GR Supra)が1'34.431で2番手に。第5戦決勝でエンジンルームから出火するトラブルに見舞われた19号車WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋)の宮田も1'34.637を記録して4番手と、マシンの修復は万全のようだ。
開始25分で伊沢拓也(64号車Modulo NSX-GT)が1'34.086までタイムを縮めて2番手に。
午前9時45分からは5分間はFCYキャリブレーションが行われ、9時50分にオールグリーンとなったが、午前9時55分にGT300クラスの55号車ARTA NSX GT3(高木真一/佐藤蓮)が3コーナーでコースアウト、クラッシュバリアに突っ込んで止まってしまったために、この日最初の赤旗が出され、セッションは中断となる。ドライバーの佐藤蓮は無事だったが、クルマはフロント部分とフロアパネルにダメージがあり、予選出走が危ぶまれる状況だ。
車両回収ののち、走行は午前10時5分に再開となったが、その直後にファイナルコーナースタンド前のコーナーで18号車UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/名取鉄平)が電気系のトラブルによりグラベルでストップしたために2度目の赤旗中断となった。
走行は10時22分に再開されたが、この2度にわたる赤旗中断の影響で、当初は10時50分までの予定だった混走は10分延長されて午前11時までとなった。
残り時間32分で高星明誠(24号車リアライズコーポレーションADVAN GT-R)が1'33.508でトップに浮上。平手晃平(3号車CRAFTSPORTS MOTUL GT-R)も1'33.624で2番手につける。ヘイッキ・コバライネン(39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra)も1'33.993で4番手に上がってきた。コバライネンは今シーズン、スーパーGTと並行して全日本ラリー選手権にもフル参戦しており、現在JN2クラスでポイントリーダーとなっている。
残り時間25分で笹原右京(16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)が1'33.644を記録して3番手に。トップは依然として24号車だが、ドライバーは平手晃平から佐々木大樹に交代している。3号車も千代勝正に、そして37号車もフェネストラズが乗り込んで精力的に周回を重ね、20周めに1'33.995と、平川とほぼ同等のタイムを記録してみせた。
公式練習は午前11時に混走を終了したが、その後に行われたGT300クラスの専有走行で3度目の赤旗が出されたために、GT500クラスの専有走行は午前11時18分より10分間で行われることになった。
各車入念にウォームアップ走行を行い、残り3分を切ったところで大湯都史樹(16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)が区間ベストを相次いで更新、1'32.419を叩き出してトップに浮上する。
その直後に野尻智紀(8号車ARTA NSX-GT)が1'32.437で2番手に、中山雄一(39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra)も1'32.577で3番手に浮上する。
しかし残り1分を切ったところで松田次生が1'32.328を叩き出し、23号車MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)がトップで午後の公式予選に臨むこととなった。
2番手は16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT(笹原右京/大湯都史樹)、8号車ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)が3番手だ。
GT300クラスは30号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(永井宏明/織戸学)が混走序盤に1'43.995を記録してトップ。18号車UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/名取鉄平)が1'44.128で2番手につけていたが、18号車はその後電気系のトラブルによりコース脇にストップ。車両回収ののち長い時間を修復に費やすことになる。
混走終盤に入ると31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)が1'43.666でトップに浮上。前回優勝の61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)も1'43.858で2番手につける。地元九州で2年ぶりに開催されるということで、井口も気合充分のようだ。
また2度目の赤旗原因となった18号車もトラブルを解決し、コースに復帰してきたが、GT300クラスの専有走行が開始されるや否や、再びトラブルに見舞われてコース脇にストップ。3度目の赤旗の原因を作ってしまった。ドライバーは名取鉄平だ。
専有走行は午前11時10分より残り時間8分で再開され、残り1分を切ったところで52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)の川合が1'43.133を叩き出してトップに浮上した。
96号車K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南)の阪口も河合に続いて1'43.238とタイムを更新して2番手につける。混走をトップで終えた31号車はここではタイム更新ならず。3番手で午後の公式予選に臨むことになった。
スーパーGT第6戦の公式予選はこのあと午後1時40分よりノックアウト方式で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIROa
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
【総合】
AUTOPOLIS GT 300km RACE -RIJ- (2021/10/23) Official Practice Weather:Fine Course:Dry
2021 AUTOBACS SUPER GT Round 6 オートポリス 4.674km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Maker Model Team Tire Wh Time Behind Gap km/h
1 23 500 1 松田 次生 ロニー・クインタレッリ MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 NISMO MI 52 1'32.328 - - 182.246
2 16 500 2 笹原 右京 大湯 都史樹 Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT Honda NSX-GT TEAM Red Bull MUGEN DL 24 1'32.419 0.091 0.091 182.066
3 8 500 3 野尻 智紀 福住 仁嶺 ARTA NSX-GT Honda NSX-GT ARTA BS 30 1'32.437 0.109 0.018 182.031
4 39 500 4 ヘイッキ・コバライネン 中山 雄一 DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD BS 40 1'32.577 0.249 0.140 181.756
5 64 500 5 伊沢 拓也 大津 弘樹 Modulo NSX-GT Honda NSX-GT Modulo Nakajima Racing DL 10 1'32.640 0.312 0.063 181.632
6 24 500 6 高星 明誠 佐々木 大樹 リアライズコーポレーションADVAN GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 KONDO RACING YH 32 1'32.693 0.365 0.053 181.528
7 17 500 7 塚越 広大 ベルトラン・バゲット Astemo NSX-GT Honda NSX-GT Astemo REAL RACING BS 82 1'32.773 0.445 0.080 181.372
8 38 500 8 立川 祐路 石浦 宏明 ZENT CERUMO GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ZENT CERUMO BS 22 1'32.780 0.452 0.007 181.358
9 14 500 9 大嶋 和也 山下 健太 ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE BS 70 1'32.787 0.459 0.007 181.344
10 12 500 10 平峰 一貴 松下 信治 カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 TEAM IMPUL BS 56 1'32.930 0.602 0.143 181.065
11 3 500 11 平手 晃平 千代 勝正 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 NDDP RACING with B-MAX MI 56 1'33.059 0.731 0.129 180.814
12 37 500 12 平川 亮 サッシャ・フェネストラズ KeePer TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM KeePer TOM'S BS 56 1'33.507 1.179 0.448 179.948
13 36 500 13 関口 雄飛 坪井 翔 au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM'S BS 80 1'33.994 1.666 0.487 179.016
14 19 500 14 国本 雄資 宮田 莉朋 WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM WedsSport BANDOH YH 40 1'34.148 1.820 0.154 178.723
15 1 500 15 山本 尚貴 牧野 任祐 STANLEY NSX-GT Honda NSX-GT TEAM KUNIMITSU BS 100 1'34.276 1.948 0.128 178.480
16 52 300 1 吉田 広樹 川合 孝汰 埼玉トヨペットGB GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉トヨペット Green Brave BS 66 1'43.133 10.805 8.857 163.152
17 96 300 2 新田 守男 阪口 晴南 K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing DL 24 1'43.238 10.910 0.105 162.986
18 31 300 3 嵯峨 宏紀 中山 友貴 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr BS 1'43.666 11.338 0.428 162.314
19 61 300 4 井口 卓人 山内 英輝 SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT DL 100 1'43.858 11.530 0.192 162.014
20 35 300 5 ショーン・ウォーキンショー ジュリアーノ・アレジ arto RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 arto Ping An Team Thailand YH 1'43.963 11.635 0.105 161.850
21 30 300 6 永井 宏明 織戸 学 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr YH 24 1'43.995 11.667 0.032 161.800
22 2 300 7 加藤 寛規 阪口 良平 muta Racing Lotus MC LOTUS EVORA MC muta Racing INGING BS 69 1'44.046 11.718 0.051 161.721
23 60 300 8 吉本 大樹 河野 駿佑 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa DL 87 1'44.092 11.764 0.046 161.649
24 18 300 9 小林 崇志 名取 鉄平 UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE YH 9 1'44.128 11.800 0.036 161.593
25 10 300 10 星野 一樹 石川 京侍 GAINER TANAX with IMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER DL 21 1'44.132 11.804 0.004 161.587
26 4 300 11 谷口 信輝 片岡 龍也 グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & TeamUKYO YH 60 1'44.254 11.926 0.122 161.398
27 88 300 12 小暮 卓史 元嶋 佑弥 JLOCランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC YH 78 1'44.337 12.009 0.083 161.270
28 34 300 13 道上 龍 密山 祥吾 Yogibo NSX GT3 Honda NSX GT3 Yogibo Drago CORSE YH 15 1'44.462 12.134 0.125 161.077
29 6 300 14 本山 哲 片山 義章 Team LeMans Audi R8 LMS Audi R8 LMS Team LeMans w/MOTOYAMA Racing YH 1'44.469 12.141 0.007 161.066
30 87 300 15 松浦 孝亮 坂口 夏月 グランシードランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC YH 24 1'44.498 12.170 0.029 161.021
31 56 300 16 藤波 清斗 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ リアライズ 日産自動車大学校GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 KONDO RACING YH 100 1'44.623 12.295 0.125 160.829
32 11 300 17 平中 克幸 安田 裕信 GAINER TANAX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER DL 78 1'44.703 12.375 0.080 160.706
33 65 300 18 蒲生 尚弥 菅波 冬悟 LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING BS 75 1'44.733 12.405 0.030 160.660
34 21 300 19 川端 伸太朗 篠原 拓朗 Hitotsuyama Audi R8 LMS Audi R8 LMS Audi Team Hitotsuyama YH 1'44.889 12.561 0.156 160.421
35 55 300 20 高木 真一 佐藤 蓮 ARTA NSX GT3 Honda NSX GT3 ARTA BS 90 1'44.952 12.624 0.063 160.325
36 9 300 21 木村 武史 ケイ・コッツォリーノ PACIFIC NAC CARGUY Ferrari Ferrari 488 GT3 PACIFIC CARGUY Racing YH 36 1'45.010 12.682 0.058 160.236
37 25 300 22 松井 孝允 佐藤 公哉 HOPPY Porsche Porsche 911 GT3 R HOPPY team TSUCHIYA YH 27 1'45.225 12.897 0.215 159.909
38 50 300 23 加納 政樹 柳田 真孝 ARNAGE AMG GT3 Mercedes AMG GT3 Arnage Racing YH 1'45.247 12.919 0.022 159.875
39 48 300 24 田中 勝輝 内田 優大 植毛ケーズフロンティアGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 NILZZ Racing YH 1'45.296 12.968 0.049 159.801
40 7 300 25 荒 聖治 山口 智英 Studie PLUS BMW BMW M6 GT3 BMW Team Studie × CSL YH 1'45.313 12.985 0.017 159.775
41 244 300 26 三宅 淳詞 堤 優威 たかのこの湯GR Supra GT TOYOTA LEXUS RC F GT3 Max Racing YH 100 1'45.441 13.113 0.128 159.581
42 5 300 27 平木 湧也 平木 玲次 マッハ車検GTNET MC86マッハ号 TOYOTA 86 MC TEAM MACH YH 18 1'45.589 13.261 0.148 159.358
43 360 300 28 青木 孝行 田中 篤 RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS YH 1'46.548 14.220 0.959 157.923
44 22 300 29 和田 久 城内 政樹 アールキューズAMG GT3 Mercedes AMG GT3 R'Qs MOTOR SPORTS YH 1'46.988 14.660 0.440 157.274
【クラス別】
■GT500クラス
AUTOPOLIS GT 300km RACE -RIJ- (2021/10/23) Official Practice Weather:Fine Course:Dry
2021 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT500 class オートポリス 4.674km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire Wh Time Behind Gap km/h
1 23 松田 次生 ロニー・クインタレッリ MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 NISMO MI 52 1'32.328 - - 182.246
2 16 笹原 右京 大湯 都史樹 Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT Honda NSX-GT TEAM Red Bull MUGEN DL 24 1'32.419 0.091 0.091 182.066
3 8 野尻 智紀 福住 仁嶺 ARTA NSX-GT Honda NSX-GT ARTA BS 30 1'32.437 0.109 0.018 182.031
4 39 ヘイッキ・コバライネン 中山 雄一 DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD BS 40 1'32.577 0.249 0.140 181.756
5 64 伊沢 拓也 大津 弘樹 Modulo NSX-GT Honda NSX-GT Modulo Nakajima Racing DL 10 1'32.640 0.312 0.063 181.632
6 24 高星 明誠 佐々木 大樹 リアライズコーポレーションADVAN GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 KONDO RACING YH 32 1'32.693 0.365 0.053 181.528
7 17 塚越 広大 ベルトラン・バゲット Astemo NSX-GT Honda NSX-GT Astemo REAL RACING BS 82 1'32.773 0.445 0.080 181.372
8 38 立川 祐路 石浦 宏明 ZENT CERUMO GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ZENT CERUMO BS 22 1'32.780 0.452 0.007 181.358
9 14 大嶋 和也 山下 健太 ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE BS 70 1'32.787 0.459 0.007 181.344
10 12 平峰 一貴 松下 信治 カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 TEAM IMPUL BS 56 1'32.930 0.602 0.143 181.065
11 3 平手 晃平 千代 勝正 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 NDDP RACING with B-MAX MI 56 1'33.059 0.731 0.129 180.814
12 37 平川 亮 サッシャ・フェネストラズ KeePer TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM KeePer TOM'S BS 56 1'33.507 1.179 0.448 179.948
13 36 関口 雄飛 坪井 翔 au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM'S BS 80 1'33.994 1.666 0.487 179.016
14 19 国本 雄資 宮田 莉朋 WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM WedsSport BANDOH YH 40 1'34.148 1.820 0.154 178.723
15 1 山本 尚貴 牧野 任祐 STANLEY NSX-GT Honda NSX-GT TEAM KUNIMITSU BS 100 1'34.276 1.948 0.128 178.480
■GT300クラス
AUTOPOLIS GT 300km RACE -RIJ- (2021/10/23) Official Practice Weather:Fine Course:Dry
2021 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT300 class オートポリス 4.674km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire Wh Time Behind Gap km/h
1 52 吉田 広樹 川合 孝汰 埼玉トヨペットGB GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉トヨペット Green Brave BS 66 1'43.133 - - 163.152
2 96 新田 守男 阪口 晴南 K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing DL 24 1'43.238 0.105 0.105 162.986
3 31 嵯峨 宏紀 中山 友貴 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr BS 1'43.666 0.533 0.428 162.314
4 61 井口 卓人 山内 英輝 SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT DL 100 1'43.858 0.725 0.192 162.014
5 35 ショーン・ウォーキンショー ジュリアーノ・アレジ arto RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 arto Ping An Team Thailand YH 1'43.963 0.830 0.105 161.850
6 30 永井 宏明 織戸 学 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr YH 24 1'43.995 0.862 0.032 161.800
7 2 加藤 寛規 阪口 良平 muta Racing Lotus MC LOTUS EVORA MC muta Racing INGING BS 69 1'44.046 0.913 0.051 161.721
8 60 吉本 大樹 河野 駿佑 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa DL 87 1'44.092 0.959 0.046 161.649
9 18 小林 崇志 名取 鉄平 UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE YH 9 1'44.128 0.995 0.036 161.593
10 10 星野 一樹 石川 京侍 GAINER TANAX with IMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER DL 21 1'44.132 0.999 0.004 161.587
11 4 谷口 信輝 片岡 龍也 グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & TeamUKYO YH 60 1'44.254 1.121 0.122 161.398
12 88 小暮 卓史 元嶋 佑弥 JLOCランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC YH 78 1'44.337 1.204 0.083 161.270
13 34 道上 龍 密山 祥吾 Yogibo NSX GT3 Honda NSX GT3 Yogibo Drago CORSE YH 15 1'44.462 1.329 0.125 161.077
14 6 本山 哲 片山 義章 Team LeMans Audi R8 LMS Audi R8 LMS Team LeMans w/MOTOYAMA Racing YH 1'44.469 1.336 0.007 161.066
15 87 松浦 孝亮 坂口 夏月 グランシードランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC YH 24 1'44.498 1.365 0.029 161.021
16 56 藤波 清斗 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ リアライズ 日産自動車大学校GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 KONDO RACING YH 100 1'44.623 1.490 0.125 160.829
17 11 平中 克幸 安田 裕信 GAINER TANAX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER DL 78 1'44.703 1.570 0.080 160.706
18 65 蒲生 尚弥 菅波 冬悟 LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING BS 75 1'44.733 1.600 0.030 160.660
19 21 川端 伸太朗 篠原 拓朗 Hitotsuyama Audi R8 LMS Audi R8 LMS Audi Team Hitotsuyama YH 1'44.889 1.756 0.156 160.421
20 55 高木 真一 佐藤 蓮 ARTA NSX GT3 Honda NSX GT3 ARTA BS 90 1'44.952 1.819 0.063 160.325
21 9 木村 武史 ケイ・コッツォリーノ PACIFIC NAC CARGUY Ferrari Ferrari 488 GT3 PACIFIC CARGUY Racing YH 36 1'45.010 1.877 0.058 160.236
22 25 松井 孝允 佐藤 公哉 HOPPY Porsche Porsche 911 GT3 R HOPPY team TSUCHIYA YH 27 1'45.225 2.092 0.215 159.909
23 50 加納 政樹 柳田 真孝 ARNAGE AMG GT3 Mercedes AMG GT3 Arnage Racing YH 1'45.247 2.114 0.022 159.875
24 48 田中 勝輝 内田 優大 植毛ケーズフロンティアGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 NILZZ Racing YH 1'45.296 2.163 0.049 159.801
25 7 荒 聖治 山口 智英 Studie PLUS BMW BMW M6 GT3 BMW Team Studie × CSL YH 1'45.313 2.180 0.017 159.775
26 244 三宅 淳詞 堤 優威 たかのこの湯GR Supra GT TOYOTA LEXUS RC F GT3 Max Racing YH 100 1'45.441 2.308 0.128 159.581
27 5 平木 湧也 平木 玲次 マッハ車検GTNET MC86マッハ号 TOYOTA 86 MC TEAM MACH YH 18 1'45.589 2.456 0.148 159.358
28 360 青木 孝行 田中 篤 RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS YH 1'46.548 3.415 0.959 157.923
29 22 和田 久 城内 政樹 アールキューズAMG GT3 Mercedes AMG GT3 R'Qs MOTOR SPORTS YH 1'46.988 3.855 0.440 157.274
優勝 大津弘樹(Red Bull MUGEN Team Goh)
「本当にうれいしいの一言です。昨日はたまたまスリックでラッキーでしたが、今日は実力で優勝できたと思います。フリー走行2回目とウォームアップ走行のペースが悪くて心配はしていました。たまたまセーフティーカー(SC)が出たタイミングでスリックに換えました。SC開けもスリッピーな状況で、飛び出さないようにセーブしながらプッシュしていました。プレッシャーは感じていませんでした。自分の持っている力を最大限発揮することしか考えていませんでした。いつも通りの気持ちでレースに臨めたのも勝った原因だと思います」
2位 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)
「前回のオートポリスの2位と違って、フルレースの2位なのでうれしいです。スタートで出遅れたましたが、順位を上げることができました。レインのペースが良かったので、ステイしようと思いましたが、チームの指示に従ってピットに入ったのが、この結果につながりました。トリッキーな路面で、いつスピンしてもおかしくなかったです。大津選手はトップで慎重になると思い、抜きたかったですが、ペースも良くてきっちり押さえられました。ルーキーとしてぼくが先に勝ちたかったですが、大津選手とチームにおめでとうと言いたいです」
3位 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「荒れたコンディションだったので表彰台で終われたのは良かったです。もてぎはチームとして苦戦していたので、考えてマシンを持ってきましたが、昨日の予選では対応しきれませんでした。大津選手に先を越されて悔しいですが、祝福したいと思います」
優勝チーム監督 田中洋克氏(Red Bull MUGEN Team Goh)(左)
「特別な思いです。まだ1戦残っていますが、日程通り開催されたことに感謝しています。医療従事者の方や、感染防止の取り組みに対して関係者の方にも感謝したいと思います。チームをサポートしていただいてるスポンサーの方にも感謝したいです。予選は難しかったです。読みが外れて悪い方向に行くことが多いんですが、冷静に状況を見て作戦を考えました。Q2でドライタイヤを履いたのがQ3につながりました。正直、決勝はあそこまで冷静に戦えるか心配でしたが、ミスなく実力で勝ったので大津選手におめでとうといいたいです。SCが出るときには、2台一緒に入れる作戦でした。チームとしては山本選手が2度タイトルを取り、違うドライバーでも取るのが目標でした。野尻選手はタイトルを取れる選手だと思っていましたが、本当にすごいと思います」
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
全日本スーパーフォーミュラツ選手権第6戦は17日、ツインリンクもてぎで決勝を行い、ポールからスタートした大津弘樹(Red Bull MUGEN Team Goh)が初優勝を飾った。5位に入った野尻智紀(TEAM MUGEN)は最終戦を待たずして今シーズンのシリーズチャンピオンに輝いた。
フォーメーションラップは午後2時45分に始まった。雨は上がり、1コーナーの先には青空も顔をのぞかすが、気温14度、路面温度17度と非常に肌寒い。全19台がウェットタイヤを履いてグリッドを離れた。
スタートでは、ポールポジションの大津弘樹(Red Bull MUGEN Team Goh)に予選2位の山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)が1コーナーで並びかけるが、ここは大津が前、山本は2位に付けた。予選3位の野尻智紀(TEAM MUGEN)は、予選順位を守ったが、ドライ寄りのセッティングのため、オープニングラップでペースが上がらない。予選4位の山下健太(KONDO RACING)、予選5位の阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)、予選11位からジャンプアップした松下信治(B-MAX RACING TEAM)、予選6位の関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)にかわされ、7位まで落ちてしまった。
2周目には野尻はさらに牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)にもかわされ8位まで後退。
この時点でトップは大津、2位に山本、3位に山下、4位に阪口、5位に松下、6位に関口、7位に牧野、8位に野尻と続く。
ペースの上がらない山下は、8周目には阪口に、10周目には松下にかわされ5位まで落ちる。
11周目にはサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)がコースアウトしてセーフティーカー(SC)が導入される。路面は乾きつつあり、このタイミングでトップを走る大津をはじめ、多くのドライバーがピットインしてドライタイヤに交換した。
SCが退くと、ウェットタイヤでステイした山本がトップに浮上。同じくステイした福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)と平川亮(carenex TEAM IMPUL)が2位、3位に付ける。大津はドライタイヤ勢のトップ4位でコースに復帰した。
14周目には日も顔を出しはじめ福住が、15周目には山本と平川もピットインしてドライタイヤに交換した。これで、大津がトップに復帰。2位には阪口が、3位には牧野が、4位には関口が、5位には野尻が、6位には松下が続く。
17周目にはタチアナ・カルデロン(ThreeBond Drago CORSE)が2コーナーでクラッシュ。2度目のSCが導入される。
さらにSC開けの21周目には、3コーナーで坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)がコースアウト。山本と平川も接触して山本はクラッシュ。このため3度目のSCが導入されることとなった。
SCが退き、レースは25周目から再開。トップは大津、2位に阪口、3位に牧野、4位に関口、5位に野尻、6位に松下が付ける。
28周目には4位の関口が3位の牧野を3コーナーのインからパス、3位に上がる。
トップの大津は、その後も安定した走りで阪口を寄せ付けず、トップを堅守。35周を走りきり自身SF初優勝をポールトゥウィンで飾った。2位には阪口が入った。
3位を走っていた関口は33周目の最終コーナーでオーバーラン、牧野の接近を許し34周目の5コーナーでパスされた。これで3位には牧野が入り、関口は4位でレースを終えた。
5位には野尻が入り、今シーズンのシリーズチャンピオンを決めた。6位には松下が続いた。
最終第7戦は鈴鹿サーキットに舞台を移し、10月31日に決勝が行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/17) Final Race Weather:Cloudy-Fine Course:Wet-Dry
2021 SUPER FORMULA Round 6 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos No Driver Car Team Engine Lap Time Behind Gap
1 15 大津 弘樹 TEAM MUGEN SF19 Red Bull MUGEN Team Goh Honda M-TEC HR-417E 35 1:09'37.200 - -
2 39 阪口 晴南 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 35 1:09'38.906 1.706 1.706
3 6 牧野 任祐 DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 35 1:09'42.467 5.267 3.561
4 19 関口 雄飛 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 35 1:09'43.558 6.358 1.091
5 16 野尻 智紀 TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 35 1:09'43.954 6.754 0.396
6 51 松下 信治 BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX RACING TEAM Honda M-TEC HR-417E 35 1:09'45.830 8.630 1.876
7 36 中嶋 一貴 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 35 1:09'46.914 9.714 1.084
8 3 山下 健太 ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 35 1:09'49.907 12.707 2.993
9 37 宮田 莉朋 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 35 1:09'52.190 14.990 2.283
10 7 小林 可夢偉 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F 35 1:09'54.562 17.362 2.372
11 *14 大嶋 和也 NTT Communications ROOKIE SF19 NTT Communications ROOKIE TOYOTA TRD01F 35 1:10'01.510 24.310 6.948
12 *5 福住 仁嶺 DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 35 1:10'02.058 24.858 0.548
13 4 サッシャ・フェネストラズ ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 34 1:09'59.484 1Lap 1Lap
14 *64 大湯 都史樹 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 34 1:10'24.963 1Lap 25.479
---- 以上規定周回数(90% - 31Laps)完走 ----
- 38 坪井 翔 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 20 41'56.590 15Laps 14Laps
- 1 山本 尚貴 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 20 42'01.003 15Laps 4.413
- 20 平川 亮 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 20 42'01.384 15Laps 0.381
- 12 タチアナ・カルデロン ThreeBond SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E 16 31'41.493 19Laps 4Laps
- 18 国本 雄資 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F 2 3'57.823 33Laps 14Laps
Fastest Lap: CarNo.64 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING) 1'31.422 (31/34) 189.053km/h
CarNo.64は、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章2-10-10違反(リスタート後の追い越し)によりドライビングスルーペナルティーを科した。
CarNo.64,5,14は、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章2-10-11違反(SC中のコースアウト/スピン)により、決勝結果に5秒を加算した。
優勝 ジュリアーノ・アレジ(TOM'S)
「朝のレースではスタートをミスしたので、勉強していいスタートを切れました。3周目にコースオフしましたが、全体的にはいいレースをできたと思います。今年初めて日本に来て、トムスのサポートを受け、自信がつきました。ドライバーチャンピオンは取れなかったですが、チームチャンピオンを取れてうれしいです。トムスに感謝しています。来年はステップアップしたいですが、まだ何も決まっていません。最後のレースで結果が出てうれしいいです」
2位 三宅淳詞(Rn-sports)
「朝の雨のレースでは調子が悪くてごぼう抜きされました。最終戦に向けて、チームがセッティングを変更してくれ、2位を取れて良かったと思います。今シーズンは勝ってるレースが雨で、雨が強いと思われていますが、雨のSUGOは良くなかったです。優勝はできましたが、どの大会もトップの選手とはタイム差がありました。でもハイダウンフォースのクルマに乗れて成長できたと思います」
3位 小高一斗(TOM'S)
「朝のレースはスタートを失敗しましたが、今回はうまくいきました。三宅選手を抜きたかったですが、近づいたり離れたりで抜けませんでした。一人で走っていたらもう少しペースは良かったかも知れません。最後に気持ちのいいレースはできませんでしたが、最低限、表彰台に乗れたのは良かったと思います」
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/17) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2021 Buzz presents全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 17 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Engine Lap Time Behind Gap
1 36 ジュリアーノ・アレジ Deloitte. TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 20 39'24.472 - -
2 10 三宅 淳詞 MAX RACING 320 Rn-sports SPIESS A41 20 39'43.921 19.449 19.449
3 1 小高 一斗 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 20 39'44.861 20.389 0.940
4 2 佐藤 蓮 TODA FIGHTEX TODA RACING SPIESS A41 20 39'46.383 21.911 1.522
5 37 平良 響 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 20 39'50.722 26.250 4.339
6 35 河野 駿佑 RS FINE K&N 320 RS FINE TOYOTA TOM'S TAZ31 20 39'52.002 27.530 1.280
7 52 神 晴也 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 20 39'59.545 35.073 7.543
8 50 名取 鉄平 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 20 40'00.800 36.328 1.255
9 4 M 1 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 20 41'03.137 1'38.665 1'02.337
10 11 M 2 植田 正幸 MAX RACING RN 320 Rn-sports SPIESS A41 20 41'06.722 1'42.250 3.585
11 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 20 41'17.722 1'53.250 11.000
12 51 M 3 SYUJI B-MAX ENGINEERING 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 19 40'26.932 1Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 18Laps)完走 ----
Fastest Lap: CarNo.36 ジュリアーノ・アレジ(TOM'S) 1'56.832 (16/20) 147.947km/h
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権(SFL)第17戦(最終戦)の決勝が17日、ツインリンクもてぎで行われ、ポールポジションからスタートしたジュリアーノ・アレジ(TOM'S)が雨のなか独走優勝を飾った。
朝に行われた第16戦で名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)のドライバータイトルが決まったが、アレジと佐藤蓮(TODA RACING)によるシリーズ2位争い、そしてB-MAXレーシングとトムスによるチームタイトル争いが残っている。特にチームタイトルは、ここまで有効ポイントで僅か1点差という大接戦だ。
コースコンディションは相変わらずのウェット。雨量は朝のレースと同じような状態だ。
スタートは、フロントローイン側2番グリッドの佐藤がエンジンストールで動けず。その後方4番グリッドの名取も佐藤を避けようとして進路を変えたことで大きく遅れてしまう。
1周目はアレジ、三宅淳詞(Rn-sports)、小高一斗(TOM'S)、平良響(TOM'S)、河野駿佑(RS FINE)、名取、佐藤、神晴也(B-MAX RACING TEAM)と続く。
しかし、滑りやすい路面に足を取られるドライバーが続出。2周目の5コーナーで6位名取がオーバーラン、4周目のヘアピンでは代わって6位に上がった佐藤がコースオフ、更にはトップを走るアレジも5周目のV字コーナーでコースを飛び出すなど、上位陣が次々にコントロールを乱してしまう。
それでも、名取以外は大きく順位を落とすことなくコース復帰。それ以降は各ドライバーとも安定した走行を見せる。
レース折返しの10周目には順位も落ち着き、快調なペースを維持するトップのアレジが2位三宅を7秒引き離し独走状態。その後方は小高、平良、河野、佐藤が1~2秒の等間隔で続き、少し離れて神、名取という展開となった。
終盤ペースが良かったのはトップのアレジと佐藤。アレジは14周目に1分57秒124、16周目に1分56秒823と、ファステストラップを次々に塗り替え、“雨のアレジ”を印象づけた。
また、佐藤も13周目の5コーナーで河野を抜き5位へ、16周目の1コーナーで平良を抜き4位へとポジションアップ。雨のなかで果敢に攻める走りを見せた。
一方、名取は序盤の遅れを取り戻せず、チームメイト神の後方8位のポジションで走行を続け、チャンピオンらしくない最終戦になってしまった。どうも前回のもてぎ戦あたりから狂った歯車を元に戻せなかった感じだ。
結局レースは佐藤の追い上げ以外は順位変動はなく、20周のチェッカーを迎え、アレジが今季4勝目を独走で飾った。
この優勝でアレジはシリーズ2位の座を守るとともに、トムスに逆転でチームタイトルをもたらすことになった。
マスタークラスは、今回も今田信宏(B-MAX ENGINEERING)対DRAGON(B-MAX ENGINEERING)の展開になるかと思われたが、DRAGONが序盤でスピンを喫し後退。今田が植田正幸(Rn-sports)の追撃を振り切ってクラス優勝を果たした。
Text: Shigeru KITAMICHI
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優勝 佐藤蓮(TODA RACING)
「懸念してたのは雨のスタートでした。雨のスタートは一度も成功してなかったのでミーティングを重ねてどうしたらうまくいくか考え、練習も2回しました。蹴り出しが良く、トップに立てて、後ろで混乱があったので、単独で無事1位でゴールできました。次戦ですが、雨量が増えたときにマシンバランスが厳しかったので、そこを改善できるようにチームと相談します。2番手スタートですがスタートをうまく決めて優勝で終わりたいと思います」
2位 小高一斗(TOM'S)
「フォーミュラカーでウェットでスタートスのはあまりなくて、どうするか覚えてなくてすごい不安でした。佐藤選手がいいスタートを切って、ぼくは失敗して一瞬三宅選手に抜かれて順位を落としましたが、1周目の混乱はうまく抜けられて3位に上がれました。前に出てからのペースは悪くなかったと思います。マシンが調子のいいウェットは経験がなかったけど、いままででクルマは一番良かったと思います。すごく乗りやすかったです。最終戦は昨日のレースでしくじってしまって、4位からスタートするんですが、ウェットになると思うので、スタートを決めればチャンスはあると思うので優勝めざしてがんばります」
3位 河野駿佑(RS FINE)
「スタートは6番手で、タイヤをあたたたときにクラッチミートのポイントが変って、いいスタートではなかったですが、最初のコーナで抜かれることはなかったです。前でごちゃごちゃがあって、あたらにようにいたら、5位に上がれました。三宅選手がペースが苦しそうだったので、ダウンフォースが抜けないように距離をとりながら4コーナーの立ち上がりが良かったので、5コーナーで抜けました。名取選手のペースが上がらなかったので小高選手に追いつけましたが、名取選手がいなくなってからは小高選手のペースが上がって、付いていくほどのペースがなかったのは課題です」
シリーズチャンピオン 名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)
「今日はチャンピオンより、勝つつもりでスタートしましたが、3コーナーで当たってしまって、アレジとトムスのみなさんに申し訳なかったです」
「練習からもてぎでは、前回も今回もトップタイムで、仕上がりは悪くなく、勝てる力があったんですが、第15戦では、エンジン交換で6位からのスタートになりました。それでも4位に上がれて最低限のレースはできたと思います」
「優勝から遠のいているので、前半戦の流れをもって来たかったです。開幕から勝てたのは良かったですが、去年も出ているので、全勝するつもりでした。鈴鹿では3連勝でき、各大会の中で、1勝はできていたのですが、もてぎででは勝てていません。得意なサーキットなのでもっと頑張らないといけないです」
「最終戦は、チャンピオンとして臨むレースですが、ファステストを狙えるタイムを出せているので、アジャストして、しっかり勝って締めくくりたいと思います」
Text: Yoshinori OHNISHI
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全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦は17日、ツインリンクもてぎで2回目のフリー走行を雨の中行い、サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)がトップタイムを記録した。
決勝をにらんだフリー走行は午前10時50分より30分間で行われた。雨は相変わらず強く降り続いているためウェット宣言が出され、全車ウェットタイヤを履いてコースインした。
フリー走行は、雨量が多いため開始早々からコースアウトが続出した。まずは坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)がコースアウトしてクラッシュ。フロントウィングにダメージを負ったものの自力でピットに戻る。
さらに、山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)、野尻智紀(TEAM MUGEN)がコースアウトしてコースに復帰。しかし、宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)はコースアウトしてグラベルに止まったため、ここで赤旗が提示された。
ここまでのトップタイムは山下健太(KONDO RACING)で1分50秒911と2位以下を2秒7離している。
フリー走行は11時5分に残り15分で再開された。
残り8分を切ったところで、雨量が増したためか、S字コーナーでタチアナ・カルデロン(ThreeBond SF19)と関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)がコースアウトしてグラベルにストップ。ここで再び赤旗が提示された。
フリー走行は11時16分に残り4分で再開された。
ここでは多くのドライバーが自身のタイムを更新してきた。
トップタイムを記録したのは最終周にペースアップしたサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)で1分50秒549。山下は序盤のタイムを更新できず、2位に落ちた。
3位には小林可夢偉(KCMG)が、4位には大嶋和也(NTT Communications ROOKIE)が、5位には阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)が入った。
チャンピオンに王手をかけている野尻智紀(TEAM MUGEN)は6位、ライバルの大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)と関口はそれぞれ8位、19位でフリー走行を終えている。
決勝はこの後、午後2時45分より35周で行われる。天候は回復気味で、このフリー走行の結果は参考にならないと思われる。どんなコンディションでレースが行われるのか、また野尻の戴冠がなるかに注目したい。
Text: Yoshinori OHNISHI
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全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/17) Free Practice 2 Weather:Rain Course:Wet
2021 SUPER FORMULA Round 6 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos № Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 4 サッシャ・フェネストラズ ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 1'50.549 - - 156.356
2 3 山下 健太 ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 1'50.911 0.362 0.362 155.845
3 7 小林 可夢偉 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F 1'51.241 0.692 0.330 155.383
4 14 大嶋 和也 NTT Communications ROOKIE SF19 NTT Communications ROOKIE TOYOTA TRD01F 1'51.740 1.191 0.499 154.689
5 39 阪口 晴南 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 1'51.798 1.249 0.058 154.609
6 16 野尻 智紀 TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'52.008 1.459 0.210 154.319
7 51 松下 信治 BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX RACING TEAM Honda M-TEC HR-417E 1'52.070 1.521 0.062 154.234
8 64 大湯 都史樹 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'52.212 1.663 0.142 154.038
9 5 福住 仁嶺 DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'52.717 2.168 0.505 153.348
10 18 国本 雄資 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F 1'53.325 2.776 0.608 152.526
11 6 牧野 任祐 DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'53.670 3.121 0.345 152.063
12 1 山本 尚貴 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'53.966 3.417 0.296 151.668
13 37 宮田 莉朋 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 1'53.968 3.419 0.002 151.665
14 38 坪井 翔 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 1'54.568 4.019 0.600 150.871
15 36 中嶋 一貴 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 1'54.833 4.284 0.265 150.523
16 20 平川 亮 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'55.489 4.940 0.656 149.668
17 15 大津 弘樹 TEAM MUGEN SF19 Red Bull MUGEN Team Goh Honda M-TEC HR-417E 1'56.210 5.661 0.721 148.739
18 12 タチアナ・カルデロン ThreeBond SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E 2'00.021 9.472 3.811 144.016
19 19 関口 雄飛 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 2'26.003 35.454 25.982 118.388
TCRジャパンサンデーシリーズ第5戦の決勝が17日、ツインリンクもてぎで行われ、ヒロボン(バースレーシングプロジェクト【BRP】)が雨中のレースを制し、今季2勝目を挙げた。
スタート前から雨が強くなり、セーフィティカー(SC)先導によるローリングスタートとなった。SCランが2周続いた後、スタートが切られた。
ヘビーウエットコンディションのなか、勢いがあったのは加藤正将(Audi Team Mars)とヒロボン。ペースの上がらないポールシッター大蔵峰樹(M-PROTOTYPING Team STILE CORSE)を4コーナーで相次いでかわす。
トップに立った加藤のラップタイムはヒロボンを2~3秒上回り、5周目からは独走状態に持ちこむ。6周目には2位ヒロボンとの差を9秒と開き、完全に安全圏へ逃げたように思われた。
しかし、あろうことか7周目のV字コーナーでトップ加藤がオーバーラン。大きくコースを外れ、復帰する間にヒロボンにトップを奪われてしまった。
加藤はミスを挽回しようと攻め立て、ヒロボンの背後に迫るが、最終ラップ9周目の3コーナーでまたしてもオーバーラン。ヒロボンと2秒差になってしまい万事休す。
これで楽になったヒロボンが逃げ切って、今季2勝目のチェッカーを受けた。
3位は、4周目に大蔵が姿勢を崩す隙を突いて前に出た塩谷烈州(全薬工業 with TEAM G/MOTION')が入った。塩屋は療養期間を経ての復帰戦で表彰台を射止めた。
4位以下は、大蔵、Mototino(55MOTO RACING)、猪爪杏奈(DOME RACING)の順でフィニッシュ。
この結果、サンデーシリーズのチャンピオン争いはヒロボン有利ではあるものの、最終鈴鹿戦で決着することになった。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/17) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2021 TCR JAPAN SUNDAY Series Round 5 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos No Driver Car Maker Model Team Lap Time Behind Gap
1 19 ヒロボン CUPRA TCR バースレーシングプロジェクト【BRP】 9 23'39.163 - -
2 65 加藤 正将 Audi RS3 LMS Audi Team Mars 9 23'40.676 1.513 1.513
3 62 塩谷 烈州 Honda CIVIC TCR 全薬工業 with TEAM G/MOTION' 9 23'52.586 13.423 11.910
4 73 大蔵 峰樹 Alfa Romeo Giulietta Veloce TCR M-PROTOTYPING Team STILE CORSE 9 24'08.283 29.120 15.697
5 55 Mototino Honda CIVIC TCR 55MOTO RACING 9 24'10.285 31.122 2.002
6 98 猪爪 杏奈 Honda CIVIC TCR DOME RACING 9 24'22.051 42.888 11.766
7 71 大山 正芳 Honda CIVIC TCR ダイワN通商アキランドCIVIC 9 24'32.575 53.412 10.524
8 17 鈴木 建自 Audi RS3 LMS バースレーシングプロジェクト【BRP】 9 24'33.945 54.782 1.370
9 10 佐藤 潤 Volkswagen Golf GTI TCR Adenau IDI GOLF TCR 9 24'41.281 1'02.118 7.336
10 7 牧野 淳 Audi RS3 LMS 麻布ワコーズEDニルズNGK 9 25'36.330 1'57.167 55.049
---- 以上規定周回数(75% - 6Laps)完走 ----
Fastest Lap: CarNo.65 加藤正将(Audi RS3 LMS) 2'15.253 (5/9) 127.787km/h
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第16戦は17日、雨の中ツインリンクもてぎで決勝を行い、予選3位からスタートした佐藤蓮(TODA FIGHTEX)が優勝した。また、このレースで名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が今シーズンのドライバーズチャンピオンを決めた。
フォーメーションラップは午前8時55分より始まった。夜半から降り続いてる雨のため路面はフルウェット。12台(うちマスタークラス3台)がウエットタイヤを履き、1周を回りグリッドに着いた。
好スタートを切ったのは予選3位の佐藤蓮(TODA FIGHTEX)。ポールポジションのジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)と予選3位の名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)の横をすり抜け、1コーナーまでにトップに立った。2位のアレジには3位の名取が1コーナーで並びかける。このままこの2台は併走するが、3コーナーでパスしようとした名取とアレジが接触。アレジと名取はマシンにダメージを負い、アレジは修復のためピットインした。
トップに立った佐藤は1周目に、手負いの2位名取を3秒1離して戻ってきた。3位には小高一斗(Kuoカローラ中京TOM'S 320)が、4位には三宅淳詞(MAX RACING 320)が、5位には河野駿佑(RS FINE K&N 320)が、6位には神晴也(B-MAX RACING TEAM)、7位には平良響(Kuoカローラ中京TOM'S 320)が続く。
6周目にはペースの上がらない2位名取を佐藤が12秒離したところで、名取にオープニングラップの接触によるドライビングスルーペナルティーが科された。名取は7周目にペナルティーを消化するが、フロントウィングが脱落しかけているためオレンジディスクも提示された。これで次周に名取は、再びウィング交換のためピットイン、大きく遅れ勝負権を失った。
8周目にはトップ佐藤は、2位に上がった小高を15秒離し独走状態。このまま14周を走り、今季5勝目を飾った。2位には小高が入った。
5位でレースを始めた河野は、3周目の5コーナーで三宅を攻略し4位。名取の脱落で繰り上がり、3位でレースを終えた。
4位には6周目に三宅を攻略した平良が、5位には神が、6位には三宅が入った。
ダメージのためピットで修復を行ったアレジは、2周遅れでレースに復帰したが、7周目にファステストラップをたたき出し1ポイントを獲得する意地を見せた。
10位でレースを終えた名取だったが、アレジが12位でファステストラップの1点しか獲得できなかったため、最終第17戦を残して、このレースで今シーズンのチャンピオンを獲得した。
マスタークラスは、ポールシッター今田信宏(JMS RACING with B-MAX)と、2位の植田正幸(MAX RACING RN 320)が接近戦を演じていたが、11周目に今田をパスした植田が優勝した。
第17戦決勝は本日17日、午後0時55分より20周で行われる。有終の美を飾るドライバーは誰になるか注目したい。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/17) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2021 Buzz presents全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 16 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Engine Lap Time Behind Gap
1 2 佐藤 蓮 TODA FIGHTEX TODA RACING SPIESS A41 14 27'43.473 - -
2 1 小高 一斗 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 14 27'57.132 13.659 13.659
3 35 河野 駿佑 RS FINE K&N 320 RS FINE TOYOTA TOM'S TAZ31 14 28'03.406 19.933 6.274
4 37 平良 響 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 14 28'09.778 26.305 6.372
5 52 神 晴也 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 14 28'20.252 36.779 10.474
6 10 三宅 淳詞 MAX RACING 320 Rn-sports SPIESS A41 14 28'27.148 43.675 6.896
7 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 14 29'08.368 1'24.895 41.220
8 11 M 1 植田 正幸 MAX RACING RN 320 Rn-sports SPIESS A41 14 29'09.082 1'25.609 0.714
9 4 M 2 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 14 29'09.763 1'26.290 0.681
10 *50 名取 鉄平 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 14 29'32.216 1'48.743 22.453
11 51 M 3 SYUJI B-MAX ENGINEERING 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 13 28'14.014 1Lap 1Lap
12 36 ジュリアーノ・アレジ Deloitte. TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 12 27'50.461 2Laps 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 12Laps)完走 ----
Fastest Lap: CarNo.36 ジュリアーノ・アレジ() 1'57.164 (7/12) 147.5162km/h
CarNo.50は、2021年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則第15条1.(危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
優勝 ジュリアーノ・アレジ(TOM'S)
「朝の予選良かったけど少し足りなかった。スタートは良くなかった。ちょっとミスしたけど、P1で良かった。そのあとのペースは悪くなかったけど、1回1コーナーでミスした。あしたはゼロからはじめるけど、雨かも知れないのでわからない。とりあえず、チャンピオンは考えてない。考えるとミスするのでシンプルにスタートしたい」
2位 佐藤蓮(TODA RACING)
「スタートはクラッチミートは良かったが、伸びが足りなくて小高選手に並びかけられました。3コーナーで抜け返せたので良かったです。前半ペースが上がらなくてジュリアーノ選手に離されました。後半はペースが改善してファステストを狙えたが、かなわなかったです。チャンピオンは考えずに臨んでいたので、悔しい感じはありません。あしたは3番なので、荒れたコンディションをチャンスにして優勝を狙います」
3位 三宅淳詞(Rn-sports)
「スタートで順位が決まってしまうので、スタートに集中して、波乱があり3位に上がれました。決勝に向けて改善してきましたが、、防戦一方の展開になりました。前大会で、ペースが遅くても抜かれないのが分かっていたので、落ち着いて走れました。あしたは、ドライのままだと厳しいので、雨が降って欲しいと思っています」
Text: Yoshinori OHNISHI
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権(SFL)第15戦の決勝が16日、ツインリンクもてぎで行われ、ジュリアーノ・アレジ(TOM'S)がポール・トゥ・ウィンを飾り、名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)のチャンピオン決定を阻止した。
直前に行われたスーパーフォミュラの予選は雨に翻弄されたが、SFLの決勝スタート時刻が近づくにつれ路面は乾き、全車スリックタイヤを装着してのスタートとなった。
注目は、予選でトップタイムを叩き出したものの、練習走行で不調になったエンジンを換装したため5グリッド降格となり、6番手スタートとなったシリーズリーダー名取の追い上げだ。
スタートは、好ダッシュを見せたポールシッター・アレジ、小高一斗(TOM'S)、佐藤蓮(TODA RACING)と続くが、1周目の4コーナーで小高と佐藤が接触。小高は順位を落としてしまい、代わって5番手スタートの三宅淳詞(Rn-sports)が3位に上がる。
注目の名取は、予選4位チームメイトの神晴也(B-MAX RACING TEAM)がスタートのエンジンストールで遅れたことで、三宅に次ぐ4位でコントロールラインに戻ってくる。
2周目以降は、アレジと佐藤が、三宅、名取、小高の3位グループを引き離す展開が続き、その差は周を重ねるごとに開いていく。
三宅に前を塞がれる形になった名取は、3位フィニッシュでチャンピオンが決定するため、前に出ようと90度コーナーで進路を変えて牽制する。しかし、焦る様子はなく、三宅のミスを誘ってあわよくば前に出ようという作戦のようだ。
レース折返しとなる7周終了時には、トップ・アレジ、2秒遅れて佐藤、7秒遅れて3位集団の三宅、名取、小高、そして1.4秒遅れて平良響(TOM'S)という展開。その後も上位陣に順位変動はなく、快走を続けるアレジは、13周目にファステストラップとなる1分43秒851をマークしてポイントを追加。
結局、アレジが佐藤と約3秒の差を保ったままフィニッシュ。ポール・トゥ・ウィン+ファステストラップの完全勝利で3勝目を飾った。
この結果、名取のチャンピオンは決まらず、明日の第16戦以降に持ち越しとなった。
マスタークラスは、今年のチャンピオン今田信宏(B-MAX ENGINEERING)がこちらもクラスポール・トゥ・ウィン。終盤には、昨年のチャンピオンDRAGON(B-MAX ENGINEERING)に迫られる場面もあったが、新旧チャンピオンによる攻防をきっちり制し、ファステストラップを加えたフルマークで12ポイントを加算した。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/16) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2021 Buzz presents全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 15 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Engine Lap Time Behind Gap
1 36 ジュリアーノ・アレジ Deloitte. TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 14 24'23.411 - -
2 2 佐藤 蓮 TODA FIGHTEX TODA RACING SPIESS A41 14 24'26.205 2.794 2.794
3 10 三宅 淳詞 MAX RACING 320 Rn-sports SPIESS A41 14 24'42.695 19.284 16.490
4 50 名取 鉄平 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 14 24'43.235 19.824 0.540
5 1 小高 一斗 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 14 24'43.720 20.309 0.485
6 37 平良 響 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 14 24'44.394 20.983 0.674
7 52 神 晴也 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 14 24'44.790 21.379 0.396
8 35 河野 駿佑 RS FINE K&N 320 RS FINE TOYOTA TOM'S TAZ31 14 24'46.109 22.698 1.319
9 4 M 1 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 14 25'04.394 40.983 18.285
10 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 14 25'04.830 41.419 0.436
11 11 M 2 植田 正幸 MAX RACING RN 320 Rn-sports SPIESS A41 14 25'09.376 45.965 4.546
12 51 M 3 SYUJI B-MAX ENGINEERING 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 14 25'38.051 1'14.640 28.675
---- 以上規定周回数(90% - 12Laps)完走 ----
Fastest Lap: CarNo.36 ジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)1'43.851 (13/14) 166.427km/h
ポールポジション 大津弘樹(Red Bull MUGEN Team Goh)
「うれしいのひとこと。実力でもぎとったというよりは、ぼくがスリックを選択したことによるものですが、自信にはなりました。Q2でスリックで、そのときのグリップ感を比較すると雨が降らなければいけると思いました。チームからはポールを狙うならスリックしかないといわれました。あしたは簡単にはいかないと思うし、天候も不安定な部分もあります。これまでも決勝では、いいペースで走れているので、後ろのチャンピオン候補と前年チャンピオンを相手に、自分の力を発揮して優勝を狙いたいと思います」
予選2位 山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)
「非常に難しいコンディションでした。落ち着いて自分のベストを発揮できたと思います。ここまでうまくいかなかったですが、レイン組の中で、ここに来られたので、達成感はあります。まだまだ、やならければならないことは多いですが、大津選手をキャッチアップしたいですね。ここにはいろいろ見直してきました。いままで、走れば走るほど落ちていたが、今日はコンスタントに走れました。上向いてきているので、あしたの決勝と最終戦に向けて、ここにいるライバルと勝負していい順番で終わりたいです」
予選3位 野尻智紀(TEAM MUGEN)
「難しいコンディションでした。ドライでアジャストしてきたのにQ1で雨が降ってきて、Q2も難しくて、Q3は大湯選手と関口選手の状況をみていました。この2台がレインのままだったので、ドライに換えませんでした。完璧な状況で送り出してくれたチームに感謝したいです。あしたはこういう位置からスタートできるので、チャンピオンにふさわしいレースをしたいと思います。あくまで優勝を狙います」
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦は16日、ツインリンクもてぎで公式予選を行い、ルーキーの大津弘樹(Red Bull MUGEN Team Goh)が初ポールポジションを獲得した。
午後1時35分、ときおり小雨が落ち、ウェット宣言が出される中、ノックアウト方式の予選が始まった。Q1とQ2はA、Bグループに分けられ、その中で勝ち残ったドライバーがQ3に進出し、グリッドが決定する。
■Q1(Aグループ)
このAグループと次のBグループは10分間で行われ、それぞれ上位7人がQ2のそれぞれのグループに進出する。
ここでは最初にアタックラップに入った小林可夢偉(KCMG)が90度コーナー立ち上がりでスピンしてクラッシュ。早々に赤旗が提示され波乱の幕開けとなった。
再開後、トップタイムを記録したの1分30秒549とコースレコードを更新した福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。2位には大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)が、3位には大津弘樹(Red Bull MUGEN Team Goh)が入った。
大嶋和也(NTT Communications ROOKIE)とクラッシュした小林がここでノックアウトされた。
■Q1(Bグループ)
BグループはAグループの赤旗の影響で午後1時56分より10分間で行われた。空からは小雨が落ち始める。
ここでは、ただ一人30秒を切る1分29秒757をたたき出した野尻智紀(TEAM MUGEN)がトップで通過。2位には松下信治(B-MAX RACING TEAM)が、3位には牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が続いた。
宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)、サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)、タチアナ・カルデロン(ThreeBond Drago CORSE)がここでノックアウトされた。
■Q2(Aグループ)
AグループQ2は午後2時16分より7分間で行われた。場内には霧雨が落ちる。上位4台がQ3に進出する。
ここではドライ/ウエットタイヤの選択が明暗を分けた。
トップタイムをマークしたのはウェットタイヤを履いた山下健太(KONDO RACING)。2位には大湯が、3位には阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)が、4位には大津が入った。
平川亮(carenex TEAM IMPUL)はピットインしてウェットタイヤを履くが、1周を回り終わるまでにタイムアップし、ここでノックアウトされた。ポールポジション獲得がチャンピオンへの条件だったが、ここでその可能性が消えた。
中嶋一貴(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)と福住もここでノックアウトされた。
■Q2(Bグループ)
BグループのQ2午後2時28分より7分間で行われた。
関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)と山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)がウェットタイヤを履いてコースイン。1周を回って野尻、牧野、坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)もウエットに履き替えた。
ここでトップタイムを記録したのは関口。2位に野尻が、3位には山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)が、4位には牧野が入った。
坪井、松下、国本雄資(KCMG)がノックアウトされた。
■Q3
このセッションはQ2のAグループ、Bグループの上位4人、8人が参加して最後の争いが行われた。
ここでは大津のみがドライタイヤを選択。他はウエットタイヤを履いてアタックを行った。この頃から雨はやみ、徐々に路面が乾きつつある中で、セッションは進行した。
路面が乾いた終盤には、下位に沈んでいた大津がペースアップ。ウェットタイヤ勢を圧倒するタイムで、各セクターを通過、一気にトップに躍り出た。大津は、さらにアタックを続け最終的には1分32秒317をたたき出してぶっちぎりでのポールポジションを決めた。
2位には今シーズンの不調から脱しつつある昨年のチャンピオン、山本が入った。
野尻は、途中ピットインして2セット目のウェットタイヤに履き替えると、終了直前にタイプアップを果たし、3位に食い込んだ。
4位には山下が、5位には阪口が、6位には関口が、7位には牧野が、8位には大湯が入った。
決勝は明日午後2時45分より35周で行われる。野尻の戴冠がなるかに注目だ。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/16) Knock Out Q3 Weather:Cloudy Course:Dry
2021 SUPER FORMULA Round 6 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos № Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 15 大津 弘樹 TEAM MUGEN SF19 Red Bull MUGEN Team Goh Honda M-TEC HR-417E 1'32.317 - - 187.235
2 1 山本 尚貴 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'36.847 4.530 4.530 178.477
3 16 野尻 智紀 TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'37.141 4.824 0.294 177.937
4 3 山下 健太 ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 1'37.270 4.953 0.129 177.701
5 39 阪口 晴南 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 1'37.596 5.279 0.326 177.107
6 19 関口 雄飛 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'37.668 5.351 0.072 176.977
7 6 牧野 任祐 DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'38.181 5.864 0.513 176.052
8 64 大湯 都史樹 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'38.228 5.911 0.047 175.968
■Aグループ
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/16) Knock Out Q2 A Group Weather:Cloudy Course:Dry
2021 SUPER FORMULA Round 6 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos № Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 3 山下 健太 ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 1'41.478 - - 170.332
2 64 大湯 都史樹 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'42.318 0.840 0.840 168.934
3 39 阪口 晴南 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 1'47.416 5.938 5.098 160.916
4 15 大津 弘樹 TEAM MUGEN SF19 Red Bull MUGEN Team Goh Honda M-TEC HR-417E 1'51.211 9.733 3.795 155.425
---- 以上Q3進出 ----
5 20 平川 亮 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'51.872 10.394 0.661 154.507
6 36 中嶋 一貴 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 1'53.159 11.681 1.287 152.749
7 5 福住 仁嶺 DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 2'01.918 20.440 8.759 141.775
■Bグループ
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/16) Knock Out Q2 B Group Weather:Cloudy Course:Dry
2021 SUPER FORMULA Round 6 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos № Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 19 関口 雄飛 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'41.015 - - 171.113
2 16 野尻 智紀 TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'41.056 0.041 0.041 171.043
3 1 山本 尚貴 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'41.376 0.361 0.320 170.504
4 6 牧野 任祐 DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'42.010 0.995 0.634 169.444
---- 以上Q3進出 ----
5 38 坪井 翔 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 1'42.708 1.693 0.698 168.292
6 51 松下 信治 BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX RACING TEAM Honda M-TEC HR-417E 1'47.693 6.678 4.985 160.502
7 18 国本 雄資 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F 1'50.529 9.514 2.836 156.384
■Aグループ
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/16) Knock Out Q1 A Group Weather:Cloudy Course:Dry
2021 SUPER FORMULA Round 6 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos № Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 5 福住 仁嶺 DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'30.549 - - 190.891
2 64 大湯 都史樹 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'30.667 0.118 0.118 190.642
3 15 大津 弘樹 TEAM MUGEN SF19 Red Bull MUGEN Team Goh Honda M-TEC HR-417E 1'30.701 0.152 0.034 190.571
4 3 山下 健太 ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 1'31.088 0.539 0.387 189.761
5 20 平川 亮 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'31.254 0.705 0.166 189.416
6 39 阪口 晴南 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 1'31.543 0.994 0.289 188.818
7 36 中嶋 一貴 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 1'31.900 1.351 0.357 188.084
---- 以上Q2進出 ----
8 14 大嶋 和也 NTT Communications ROOKIE SF19 NTT Communications ROOKIE TOYOTA TRD01F 1'32.228 1.679 0.328 187.416
---- 以上基準タイム予選通過 ----
- 7 小林 可夢偉 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F no time - - -
■Bグループ
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/16) Knock Out Q1 B Group Weather:Cloudy Course:Dry
2021 SUPER FORMULA Round 6 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos № Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 16 野尻 智紀 TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'29.757 - - 192.575
2 51 松下 信治 BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX RACING TEAM Honda M-TEC HR-417E 1'30.093 0.336 0.336 191.857
3 6 牧野 任祐 DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'30.375 0.618 0.282 191.258
4 1 山本 尚貴 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'30.421 0.664 0.046 191.161
5 38 坪井 翔 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 1'30.536 0.779 0.115 190.918
6 19 関口 雄飛 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'30.677 0.920 0.141 190.621
7 18 国本 雄資 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F 1'30.709 0.952 0.032 190.554
---- 以上Q2進出 ----
8 37 宮田 莉朋 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 1'30.748 0.991 0.039 190.472
9 4 サッシャ・フェネストラズ ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 1'30.998 1.241 0.250 189.949
10 12 タチアナ・カルデロン ThreeBond SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E 1'31.780 2.023 0.782 188.330
---- 以上基準タイム予選通過 ----
TCRジャパンサタデーシリーズ第5戦の決勝が16日、ツインリンクもてぎで行われ、大蔵峰樹(M-PROTOTYPING Team STILE CORSE)がポール・トゥ・ウィンで参戦2年目にして初優勝を飾った。
また3位でフィニッシュのヒロボン(バースレーシングプロジェクト【BRP】)が最終戦を待たずにチャンピオンを決定した。
決勝スタート時の天候は曇り。雨の心配はなさそうだ。
レースは、初のポールとなった大蔵が好スタートを決め、グリッド順で1コーナーをクリアして幕を開けた。
初のポールポジションから快調に飛ばす大蔵は、2位争いを繰り広げる塩谷烈州(全薬工業 with TEAM G/MOTION')、ヒロボン、加藤正将(Audi Team Mars)を尻目に差を広げていく。
その差は、ヒートアップする2位争いのおかげもあって、5周目4秒、6周目5.6秒、7周目7.8秒と完全に安全圏内。大蔵は初優勝のチェッカーに向けてひた走る。
2位争いに決着がついたのは7周目。5コーナーのブレーキングで2位塩屋と3位ヒロボンが接触。2台がバランスを崩す間に加藤が前に出て、以降はそのままの順位となる。
8周目から優勝を確信した大蔵は、ややペースを落とす余裕を見せ、そのまま11周を走り切り初優勝のチェッカーを受けた。
2位加藤に続いてチェッカーを受けた3位ヒロボンは、これで最終鈴鹿戦を待たずにサタデーシリーズのチャンピオンを決めた。
初参戦の猪爪杏奈(DOME RACING)は1周目に順位を上げて4位を走行していたが、3周目の1コーナーでインを差してきた加藤と接触。スピンを喫し大きく後退。8位フィニッシュとややほろ苦いTCRJデビューとなった。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権(SFL)は16日、ツインリンクもてぎで第15戦、第16戦の公式予選を行い、第15戦は名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)が、第16戦はジュリアーノ・アレジ(TOM'S)がポールポジションを獲得した。しかし名取は第15戦で5グリッド降格のペナルティーを受け、両戦ともポール位置からアレジがスタートする。
公式予選は午前10時55分より30分間で行われた。ベストタイムで第15戦の、セカンドベストタイムで第16戦のグリッドが決定する。
スーパーフォーミュラフリー走行の終盤から降り始めた雨は徐々に強さを増し、SFL予選の始まる頃には路面をぬらした。しかし雨はやみ、路面が乾きつつある中で予選は進行した。
そのため各ドライバーのタイムは周回を重ねるごとに大幅にアップする。中盤過ぎには、河野駿佑(RS FINE)が1分44秒995をマークしトップに立ったあたりで、各車ピットインしてニュータイヤに履き替え、ここから本格的なアタックに入る。
まずは、ジュリアーノ・アレジ(TOM'S)が1分43秒116とコースレコードを更新するタイムでトップに立つ。2位には佐藤蓮(TODA RACING)が、3位には名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)が付ける。
終了直前には名取が1分42秒884までタイムを縮めポールポジションをを確定。アレジは42秒929までタイムを縮めるもわずかに及ばず2位。3位には佐藤が、4位には小高一斗(TOM'S)が、5位には神晴也(B-MAX RACING TEAM)が、6位には入山翔(ALBIREX RACING TEAM)が入った。
しかし、名取は昨日の練習走行でのトラブルでエンジンを交換したため、第15戦は5グリッド降格のペナルティーが科され、ポールポジションポイント1を獲得したものの6位からのスタートとなる。そのためポールポジション位置にはアレジが、以下1グリッドづづ繰り上がることとなる。
セカンドベストタイムで決まる第16戦は、速いタイムをそろえたアレジがポールポジション。2位に名取が、3位に佐藤が、4位に小高が、5位に三宅が、6位に河野が入った。
マスタークラスは両戦ともすでにチャンピオンを決めている今田信宏(B-MAX ENGINEERING)がポールポジションを獲得した。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/16) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2021 TCR JAPAN SATURDAY Series Round 5 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos No Driver Maker Model Team Time Behind Gap km/h
1 73 大蔵 峰樹 Alfa Romeo Giulietta Veloce TCR M-PROTOTYPING Team STILE CORSE 22'42.958 - - 12.682
2 65 加藤 正将 Audi RS3 LMS Audi Team Mars 22'48.617 5.659 5.659 12.630
3 19 ヒロボン CUPRA TCR バースレーシングプロジェクト【BRP】 22'54.082 11.124 5.465 12.579
4 62 塩谷 烈州 Honda CIVIC TCR 全薬工業 with TEAM G/MOTION' 22'57.545 14.587 3.463 12.548
5 10 佐藤 潤 Volkswagen Golf GTI TCR Adenau IDI GOLF TCR 22'58.401 15.443 0.856 12.540
6 71 大山 正芳 Honda CIVIC TCR ダイワN通商アキランドCIVIC 22'58.742 15.784 0.341 12.537
7 17 鈴木 建自 Audi RS3 LMS バースレーシングプロジェクト【BRP】 23'07.081 24.123 8.339 12.461
8 98 猪爪 杏奈 Honda CIVIC TCR DOME RACING 23'15.347 32.389 8.266 12.388
9 7 牧野 淳 Audi RS3 LMS 麻布ワコーズEDニルズNGK 23'17.888 34.930 2.541 12.365
---- 以上規定周回数(75% - 8Laps)完走 ----
- 55 Mototino Honda CIVIC TCR 55MOTO RACING 14'40.700 4Laps 4Laps 19.626
02Fastest Lap: CarNo.73 大蔵峰樹(Alfa Romeo Giulietta Veloce TCR) 2'02.264 (3/11) 141.363km/h
全日本スーパーフォーミュラ選手権を運営する株式会社日本レースプロモーション(JRP)は16日、午前11時40分より第6戦の行われているツインリンクもてぎで、恒例のサタデーミーティングを行った。
今回は、久しぶりに参戦のかなったサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)が登壇した。
サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)
「戻ってきました。JRP(日本レースプロモーション)、JAF(日本自動車連盟)など、たくさんのみなさんのおかげです。感謝の気持ちを伝えたいと思います」
「SFマシンに乗るのは昨年のルーキーテスト以来です。今週末に向けてベストを尽くし、フリー走行も順調でした」
「日本のファンの皆さんは素晴らしいです。10ヶ月間、常にファンの皆さんの応援を受けていました。戻ることが決まったときも応援をうけ、モチベーションが上がりました」
「今週末、そして次の鈴鹿でベストを尽くし、コンドーレーシングのために、ポイントを獲得したいと思います」
「フリー走行は、ずっとここにいた感じで、最初の2~3ラップは感動しました。最後の15分前に雨が落ちてきましたが、ニュータイヤに変えたときにうまくチャンスをつかめたと思います。普通の状況ではまだまだなので、セッティングを考えないといけません。ただ、10ヶ月ぶりだと思えばそんなに悪くないと思います」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/16) Qualifying Weather:Rain/Cloudy Course:Wet/Dry
2021 Buzz presents全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 16 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 36 ジュリアーノ・アレジ Deloitte. TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 R1'42.933 - - 167.924
2 50 名取 鉄平 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 R1'43.132 0.199 0.199 167.600
3 2 佐藤 蓮 TODA FIGHTEX TODA RACING SPIESS A41 R1'43.329 0.396 0.197 167.281
4 1 小高 一斗 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 R1'43.452 0.519 0.123 167.082
5 10 三宅 淳詞 MAX RACING 320 Rn-sports SPIESS A41 R1'43.711 0.778 0.259 166.665
6 35 河野 駿佑 RS FINE K&N 320 RS FINE TOYOTA TOM'S TAZ31 R1'43.837 0.904 0.126 166.462
7 52 神 晴也 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 R1'44.045 1.112 0.208 166.130
8 37 平良 響 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 R1'44.185 1.252 0.140 165.906
9 4 M 1 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 1'45.427 2.494 1.242 163.952
10 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 1'46.566 3.633 1.139 162.200
11 11 M 2 植田 正幸 MAX RACING RN 320 Rn-sports SPIESS A41 1'47.688 4.755 1.122 160.510
12 51 M 3 SYUJI B-MAX ENGINEERING 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 1'50.812 7.879 3.124 155.985
---- 以上基準タイム(110% - 1'53.444)予選通過 ----
'R'マークは従来のコースレコード(1'44.514)を更新した。
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/16) Qualifying Weather:Rain/Cloudy Course:Wet/Dry
2021 Buzz presents全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 15 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 50 名取 鉄平 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 R1'42.884 - - 168.004
2 36 ジュリアーノ・アレジ Deloitte. TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 R1'42.929 0.045 0.045 167.931
3 2 佐藤 蓮 TODA FIGHTEX TODA RACING SPIESS A41 1'43.126 0.242 0.197 167.610
4 1 小高 一斗 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 R1'43.330 0.446 0.204 167.279
5 52 神 晴也 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 R1'43.556 0.672 0.226 166.914
6 10 三宅 淳詞 MAX RACING 320 Rn-sports SPIESS A41 R1'43.628 0.744 0.072 166.798
7 35 河野 駿佑 RS FINE K&N 320 RS FINE TOYOTA TOM'S TAZ31 R1'43.678 0.794 0.050 166.718
8 37 平良 響 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 R1'43.934 1.050 0.256 166.307
9 4 M 1 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 1'44.934 2.050 1.000 164.722
10 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 1'46.351 3.467 1.417 162.528
11 11 M 2 植田 正幸 MAX RACING RN 320 Rn-sports SPIESS A41 1'47.176 4.292 0.825 161.276
12 51 M 3 SYUJI B-MAX ENGINEERING 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 1'50.367 7.483 3.191 156.614
---- 以上基準タイム(110% - 1'53.277)予選通過 ----
'R'マークは従来のコースレコード(1'44.514)を更新した。
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦は16日、ツインリンクもてぎでフリー走行を行い、福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がトップタイムを記録した。
フリー走行は午前9時10分より90分間で行われた。雲は低く垂れ込め肌寒くほぼ無風。
開始10分には中嶋一貴(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)が1分31秒605でまずはトップに立つ。
開始12分にはチャンピオンに王手をかけている野尻智紀(TEAM MUGEN)が、1分31秒509でトップに立つとそのタイムを31秒174まで縮めた。
開始30分には、野尻がさらにタイムを1分31秒002まで縮める。このタイムはコースレコードの31秒073をすでに上回った。
開始40分には、今シーズン初出場のサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)が31秒を切る30秒897をたたきだしトップに浮上する。その後、フェネストラズはそのタイムを30秒860まで縮めた。
半分を過ぎた開始54分には、国本雄資(KCMG)が1分30秒613を記録し、トップに浮上。2位にフェネストラズ、3位に野尻が付ける。
終了25分前には再びフェネストラズがペースアップ、1分30秒546でトップを奪い返した。2位には国本が続き、3位には松下信治(B-MAX RACING TEAM)が上がり、野尻は4位に落ちた。ここで5コーナーあたりで雨が落ち始め、ウェット宣言が出された。
終了直前には、平川亮(carenex TEAM IMPUL)が各セクターを全体ベストで通過。1分30秒123をたたきだしトップに立った。しかしまだ終わらない。ペースアップした福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が、なんとただ一人30秒を切る29秒864をマークし一気にトップに浮上、フリー走行を締めくくった。
野尻はタイムを1分30秒505まで縮めたものの3位でこのセッションを終えた。4位には大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)が、5位にはフェネストラズが、6位には牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が続いている。
公式予選は、この後午後1時45分よりノックアウト方式で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/16) Free Practice 1 Weather:Cloudy Course:Dry
2021 SUPER FORMULA Round 6 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos № Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 5 福住 仁嶺 DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'29.864 - - 192.346
2 20 平川 亮 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'30.123 0.259 0.259 191.793
3 16 野尻 智紀 TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'30.505 0.641 0.382 190.984
4 64 大湯 都史樹 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'30.521 0.657 0.016 190.950
5 4 サッシャ・フェネストラズ ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 1'30.546 0.682 0.025 190.897
6 6 牧野 任祐 DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'30.593 0.729 0.047 190.798
7 18 国本 雄資 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F 1'30.613 0.749 0.020 190.756
8 39 阪口 晴南 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 1'30.756 0.892 0.143 190.455
9 7 小林 可夢偉 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F 1'30.764 0.900 0.008 190.439
10 1 山本 尚貴 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'30.774 0.910 0.010 190.418
11 38 坪井 翔 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 1'30.790 0.926 0.016 190.384
12 51 松下 信治 BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX RACING TEAM Honda M-TEC HR-417E 1'30.950 1.086 0.160 190.049
13 37 宮田 莉朋 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 1'31.104 1.240 0.154 189.728
14 3 山下 健太 ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 1'31.172 1.308 0.068 189.586
15 15 大津 弘樹 TEAM MUGEN SF19 Red Bull MUGEN Team Goh Honda M-TEC HR-417E 1'31.255 1.391 0.083 189.414
16 19 関口 雄飛 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'31.294 1.430 0.039 189.333
17 36 中嶋 一貴 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 1'31.519 1.655 0.225 188.867
18 12 タチアナ・カルデロン ThreeBond SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E 1'32.292 2.428 0.773 187.286
19 14 大嶋 和也 NTT Communications ROOKIE SF19 NTT Communications ROOKIE TOYOTA TRD01F 1'32.334 2.470 0.042 187.200