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もてぎ・菅生S-FJ選手権

S-FJ:第3戦SUGO決勝 終盤の降雨で混戦となるも佐藤樹がからくも逃げ切り連勝を飾る

優勝した佐藤樹(MYST KK-SⅡ)

 2021年もてぎ・菅生スーパーFJ選手権シリーズ選手権第3戦決勝が5月16日(日)に宮城県のスポーツランドSUGOで開催され、81号車・佐藤樹(群馬トヨペット Team RiNoA ED)が優勝。2戦連続のポール・ツー・ウィンを飾った。

 朝の予選はドライコンデションで行われたが、昼前ごろからスポーツランドSUGOの上空には雲が垂れこめ、スーパーFJの決勝を前にポツポツと雨が落ち始める。ただ本降りにはならずコースも乾いている状態で14時20分のコースインを迎えた。チームによってはグリッドまでレインタイヤを持ち込み雨に備えたが、結局全車スリックタイヤを選択。僅か12周のスプリントレースでもあり、レース中に本降りになれば悩ましいことになる。

 また、予選で2番手タイムの10号車・伊藤慎之典(ZAP チャリ走 10V ED)、3番手タイムの13号車・四倉悠聖(ZAP日本平中自動車10VED)がピットレーン速度違反で2グリッドずつの降格、更に6番手タイムだった15号車・松山雄大(M's Garage FER KKSII)がピットレーン速度違反2回で予選通過者の最後尾、9番グリッドに降格された。このことによりスタートでは予選で速かった選手が後方から出ることになり、序盤に順位が大きく変動する可能性をはらんでいる。

 予選で赤旗の原因になった2台のマシンについて、まずコースイン後すぐに止まってしまった22号車・内藤大輝(RCTI Raiseup ED)は、いきなり電気系統がシャットダウンしてしまったそうで、その場では再始動できず。しかし回収後にピットでは問題なく始動できたという事で原因は不明。その為怪しいと思われる箇所のパーツを交換したとの事。予選を1周も走っていないが最後尾からのスタートが許可された。

 SPコーナーでクラッシュして2回目の赤旗の原因となった55号車・伊勢屋貴史(アルビ☆あやし眼科☆10V ED)は、コーナー出口で巻き込んでリヤからクラッシュし、リヤウイングを破損、またリヤサスペンションのアームが大きく曲がってしまったが、その他の箇所にはダメージがなさそうという事でインターバルの間にパーツ交換を行い、こちらも決勝出場が許可され野島の前、10番グリッドからスタートする。

 午後2時28分フォーメーションラップ開始、雨は僅かに降っている程度で、各車グリッドに整列するとレースがスタート。2番グリッドから出た36号車・長谷部一真(ALBIREXEDRD10V)の蹴り出しがよく、ポールポジションからスタートの81号車・佐藤樹(群馬トヨペット Team RiNoA ED)にインから並びかけて第1コーナーに進入するが、ここは佐藤が抑えきってトップを維持。更に5番手グリッドの13号車・四倉悠聖(ZAP日本平中自動車10VED)がスタートで前を行く10号車・伊藤慎之典(ZAP チャリ走 10V ED)の前に出ると、馬の背コーナー入口で3位の72号車・前田大道(ELEVレーシングドリーム制動屋)に仕掛けるが、ここは前田に封じられる。

 1周目を終えてトップ佐藤と2位長谷部の差は0.412秒、3位前田は0.829秒、4位四倉でも1.043秒と1秒以内に4台が連なってコントロールラインを通過。2周目に入ると四倉と5位伊藤が揃って前田の背後につけて、コーナー進入でプレッシャーをかけるように左右からマシンを見せる。しかしながら焦りが出たのは四倉の方で、3周目のS字コーナーでオーバーラン。コースアウトこそ免れたが伊藤に4位を明け渡してしまう。トップ佐藤と長谷部のギャップは0.567秒→0.684秒と僅かではあるが開いている。

 いったんは5位に落ちた四倉だがペースはいいようで、4周目の2コーナーで伊藤に並びかけると4コーナーまで並走して再び伊藤の前に出る。

 雨は相変わらずポツポツ降っており、後半セクションは明らかに路面が湿っているのがモニターでも見て取れる状態になる。この状況で長谷部、前田は佐藤に詰め寄り、4周目のコントロールライン上では0.229秒、0.663秒と3台がテール・ツー・ノーズ状態で通過、難しいコンディションの中で接近戦の様相を呈し始める。

 6周目の1コーナーで長谷場が佐藤のアウトから並びかけるがオーバーテイクには至らない。佐藤は最高速が197Km/h台で長谷部より3キロほど伸びず、ピッタリつかれて振り切れない状態だがコーナーでは速く、長谷部に決定的なチャンスを与えない。

 その後方では四倉が前田のテールに貼り付いていたが、7周目の1コーナーでアウトから仕掛けて3位の座を奪い取ることに成功。勢いに乗る四倉は佐藤を攻めあぐねている長谷部に追いつき、8周目の馬の背コーナーでインを突くとSPコーナー入口で前に出て2位に上がる。

 この攻防の間に佐藤は0.903秒までギャップを拡げることに成功、四倉、長谷部、前田の2位グループは0.3秒以内に連なって8周目を終了する。

 9周目に入ると雨足が急に強まりコースはみるみるウエット路面になり始める。馬の背コーナーへの進入でトップ佐藤はブレーキングをミスしたかタイヤから白煙が上がる。そしてSPコーナー入口で長谷部が雨に足を取られたのかスピン~コースアウト。すぐにコースに復帰したが大きく順位を落としてしまう。これで前田が3位に進出。

 10周目、トップ佐藤は安定したラップを刻むがその後方で順位変動があり、長らく4位をキープしていた伊藤が9番グリッドから這い上がってきた松山に馬の背でかわされ5位に陥落。さらに最終コーナーで四倉に接近した前田がメインストレートで四倉をオーバーテイク、2位に上がる。前田のペースは明らかに佐藤よりも速くギャップをみるみる削り取り、1秒差まで詰めて11周目を終了、ファイナルラップに突入する。

 濡れた路面にスリックタイヤという厳しい条件で佐藤も懸命に逃げるが前田はセクター毎に差を縮め佐藤の背後で最終コーナーを駆け上がる。しかし追い上げもそこまでで、僅かに及ばずチェッカードフラッグ、0.544秒差で佐藤が逃げ切った。3位は四倉、トップからは3秒以上離され、後ろからは松山が追い上げて来ていたが0.8秒差で表彰台を守り切った。

 2台が出場したジェントルマンクラスは、予選のクラッシュから復活した伊勢屋と5号車・安藤弘人が難しいコンディションの中無事に完走。安藤が全体の9位、伊勢屋が11位でクラス1位、2位となった。

■レース後のコメント

優勝 81号車・佐藤樹(群馬トヨペット Team RiNoAED)

優勝した佐藤樹(MYST KK-SⅡ)

 「(厳しいレースだった?)きつかったです。前回もこんな感じの天気でドライから雨だったが、今回の方が雨が強かったので降ってきた時は焦った。後ろのマシンがずっとミラーに映っていたので、プレッシャーを感じていたが、とりあえずミスだけは無くそうというつもりで走って、そこはうまくできたと思う。(難しいレースで)いい経験になった」

チーム代表 里見乃亜

 「(佐藤選手は)ドライでもウェットでも速いのだが、ちょい濡れというイレギュラーなコンディションで、2番手のマシンの方が柔らかく仕上がっていて(コースにマッチしていたようで)追いつかれてしまった。それでも結果的には勝てて、ポイントもかなり取れたのでよかった。次はドライか雨か、はっきりしたコンディションで正々堂々とぶっちぎりたいものだ。最終戦も菅生なので、岡本選手が出した1分28秒台のタイムは上回りたい。とにかく今日は勝てて良かった」

2位 72号車・前田大道(ELEVレーシングドリーム制動屋)

決勝2位の前田大道(ELEVレーシングドリーム制動屋)

 「ドラマがあるいいレースだった。(四倉選手とのバトルは?)彼には慣れていないコンディションで、自分はベテランな分だけこういう状況はより得意なのかなと思った。彼や、トップの佐藤選手も部分的にペースを落としている箇所があったので、そのスキを狙っていった。ファイナルラップに佐藤選手にいい勢いで追いついて、すぐそばまで行けたので、あと1周あったら前に出られていたかもしれない。基本的な速さは、常に練習を積んでいる彼らの方があって敵わないと思うので、次回の目標は基本的なスピードで確実に1位が取れる速さを身につけることだ」

3位 13号車・四倉悠聖(ZAP日本平中自動車10VED)

決勝3位の四倉悠聖(ZAP日本平中自動車10V ED)

 「初めてのサーキットで途中から雨が来て、雨のラインが全然分かっていなかった。前を行く車のラインを見ながら、どこが走れるのか判断しながらの走行で、勉強しながらのレース運びになった。微妙な雨の中でのライン選びの判断力が試される状況になって、そうした部分の経験がまったく足りていないな、と感じた。それでもひとつ自信がついて、何とか表彰台にも上がることができたので、よかった」

10位 36号車・長谷部一真(ALBIREXEDRD10V)
 「序盤の1コーナーで何度かは(佐藤選手に)並びかけたが抜けなかった。6周目に最終コーナーから狙ってみたがタイミング合わなくて抜き切れず、逆に順位を落としてしまい、焦ってSPコーナーで回ってしまった。序盤の1コーナーで何とか(佐藤選手を)抜いてしまっていれば、自分の方が速かったので逃げられたかもしれないが、それが出来なかったのは自分のミスだ。次のもてぎでまた頑張る」

 これで2021年もてぎ・菅生スーパーFJ選手権シリーズは半分を消化、しばしインターバルをおいて、9月4日~5日にツインリンクもてぎで第4戦、第5戦が行われる。前半戦を優位に進めた佐藤が勢いを維持し続けるか、この期間を利用して他の選手が巻き返しを図るのか、興味は尽きない。

Text & Photo: Junichi SEKINE


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