ごあいさつ 拝啓、時下益々ご隆盛のこととお慶び申し上げます。 私共、日本石油が展開しております、NISSEKIモータースポーツ活動もひと つの節目である5シーズン目を無事に戦い終えることができました。これもひとえに 皆様方によるお力添えの賜と存じます。さらに、6シーズン目の今年からはこれまで 参戦を続けてまいりました「全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権」ならびに 「全日本F3選手権」に代わり、さらに大いなる飛躍を目指して、私共の念願であり ました「全日本F3000選手権」に、新たに挑戦していくこととなりましたのでこ こに御報告いたします。 新しく参入いたします「全日本F3000選手権」は、国内レースの最高峰であり、 また、国内ドライバーズチャンピオンを競うカテゴリーであると同時に、マシン、エ ンジン、タイヤ等の開発競争にも見られますように、技術開発バトルが最も熾烈に繰 り広げられるフィールドである、と私共は認識しております。そういった意味からも このカテゴリーに参入することは、“技術開発”を念頭に活動している私共にとりま してはたいへん意義深いことであり、今後これから得られるノウハウを当社製品の開 発に確実にフィードバックし、よりクオリティの高い製品をユーザーの皆様にご提供 していきたいと考えております。 本年度のNISSEKIモータースポーツ活動は、以上のように全日本F3000 選手権をメインに展開してまいりますが、その他のモータースポーツ活動の柱として、 「全日本ダートトライアル選手権」におけるプライベートチームへのサポート、およ び2輪のラリーレイドであります、「ツール・ド・ブルーアイランド2000」への 冠スポンサードを、より充実した体制で継続してまいります。 私共日本石油は、これからもモータースポーツ活動を、“企業活動”の一環という 位置づけで取り組んでまいります。そして今後、さらによりよいチームに発展させる べく努力を重ねていく所存でございますので、新生なりましたNISSEKIレーシ ングチームへの皆様の相変わらぬ御支援を、心よりお願い申し上げます。 敬 具 平成4年2月 NISSEKIモータースポーツ事務局長 福留靖浩 ‘92 NISSEKIレーシングチーム・F3000体制 ・ドライバー 和田 孝夫 ・監督 加藤 洋 ・チーフメカニック 飯田 一寿 ・メカニック 渡会 一秀、宮田 雅史、立川 昭彦、 渡辺 栄、溝田 唯司、森内 誠二 ・マネージャー 本村 修造 ・チーム広報 古屋敷芳久 ドライバー プロフィール 和田 孝夫(ワダ タカオ) ●生年月日:1953年6月24日 ●出身地 :神奈川県藤沢市 ●身 長:175cm ●体 重:62kg ●血液型 :RH+AB型 戦 歴 ■1972年 富士ツーリングカーレース(サニー)にてデビュー。 ■1974年 富士フレッシュマンでチャンピオン獲得。 ■1975年 富士マイナーツーリングシリーズ5位。 ■1977年 TS1300、FJ1300、FP1600シリーズ参戦。 ■1978年 国内トップフォーミュラであるF2に初参戦。FPシリーズ2位。 ■1979年 F2、GCに参戦。FPシリーズチャンピオンとなる。 ■1981年 TS1300に参戦。 ■1982年 富士マイナーツーリングチャンピオン。 ■1983年 F2およびGCレースへ再度参戦。 ■1986年 F2シリーズ8位、最高位は第1戦での3位。GCシリーズは5位。 この年、WSPCル・マン24H耐久レースに初参戦。 ■1987年 F3000シリーズ12位、最高位は第4線、第6戦での7位。 GCシリーズは6位。 耐久レースの世界選手権・WEC IN JAPANで日本人初の ポールポジションを獲得。 JTCシリーズ、メークスチャンピオン。ドライバーズ2位。 ■1988年 F3000シリーズ6位、8月14日富士での第6戦でF3000初 優勝。GCシリーズ2位。 ■1989年 F3000シリーズ7位、7月30日菅生での第5線で優勝。 GCシリーズは3位。 JSPC全戦およびWSPC鈴鹿、ル・マン24H耐久レースにも 参戦。 ■1990年 F3000シリーズ11位、最高位は第2戦、第10戦での4位。 JSPC全戦およびWSPC鈴鹿、ル・マン24H耐久レースにも 参戦。 ■1991年 F3000およびJSPCに参戦。7月21日、富士でのJSPC 第3戦でクラッシュ。その後の戦列を離れた。結局、F3000は 第7戦まで出場して最高位は第3戦での7位。 マシンスペック OUTLINE カテゴリー :F3000 エントリーチーム名 :NISSEKI レーシングチーム 車両名 メインカー :NISSEKI ラルトRT24 Tカー :----- シャシー メインカー :ラルトRT24 Tカー :----- エンジン :無限MF308 タイヤ :ブリジストン カーナンバー :26 MACHINE ギヤ・ボックス :MARCH フロント・サスペンション:PUSH ROD ダブルウィッシュボーン リヤ・サスペンション :PUSH ROD ダブルウィッシュボーン モノコック :フルカーボン モノコック ホイルベース(mm) :2819mm フロントトレッド(mm):1689mm リヤトレッド(mm) :1575mm ホイルサイズ フロント :13×10 リヤ :13×14.75 タイヤサイズ フロント :240/50R-13 リヤ :340/620-13 重量(kg) :540kg以上 全長(mm) :4552mm 全幅(mm) :2000mm 全高(mm) : 900mm ENGINE 形式 :90゜V型8気筒DOHC32バルブ ボア×ストローク:86×64.5mm 総排気量(cc):2997cc 圧縮比 :12:1 最高出力 :450PS以上/9000rpm 最大トルク :37.0kg・m以上/7500rpm 燃料系 :ZYTEK 点火系 :ZYTEK 重量(kg) :139kg 最大許容回転数 :9000rpm ‘92 その他のNISSEKIモータースポーツ活動 ●全日本ダートトライアル選手権 ‘89年より続けておりますプライベートチーム「オリジナルボックス」への支援 を本年も継続いたします。昨年は2カー体制で参戦、C3クラスのエース国政久郎選 手がファミリアを繰りシーズン第6位、C2クラスの松崎選手も、スターレットを駆 ってシリーズ第5位の成績を残すことができました。今シーズンも昨年同様C3クラ スに国政選手、C2クラスに松崎選手の2カー体制で挑んでまいりますので、F30 00共々よろしくお願い致します。 ダートラの頂点に位置する全日本ダートトライアル選手権シリーズは、全国から選 ばれたドライバーのみが参加でき、ドライバー、クルマともに超一流のカテゴリーで ある。 クラスはクルマの排気量と改造範囲でA1、A2、A3、C1、C2、C3、Dの計 7つに分けられており、その中でもギャラリー最大のお目当ては、改造車がしのぎを 削りあうC3クラスとDクラス。トップドライバーたちが、4WDにハイパワーエン ジンを組み合わせたマシンを操り、コース狭しと走るのだからギャラリーたちにとっ てはたまらない。非常に高度なドライビングテクニックとマシン作りが要求され、そ の走りは世界ラリー選手権にも優る迫力がある。世界でも類を見ない日本独自のモー タースポーツである。 ●NISSEKI・ツール・ド・ブルーアイランド2000 ツール・ド・ブルーアイランドは、“世界で通用するラリーストを育てていきたい” という主催者・SSERの熱い志をもって実現した、二輪オフロードバイクによる本 格的なエンデューロ・ラリーで、私共日本石油もこの大会の冠スポンサーとして‘8 9年の第1回目より、主催者ならびに参加者の方々の熱意をサポートしてまいりまし た。 そして、第4回目を迎えます本年も、この冠スポンサーを継続し、彼らの夢を応援し ていきたいと思っております。 イベントタイトルにもあるブルーアイランドとは自然豊かな大地、四国を意味して いる。毎年ゴールデンウイークに開催されるこの大会は、その名が示すとおり7日間 をかけて四国をほぼ一周(約2000km)する日本一過酷な二輪エンデューロ・ラ リーとして知られており、綿密なコース設定、本格的な競技規則、そして国内では比 類のないコース全長など、どれをとっても突出した存在で、パリ~ル・カップラリー に代表される、世界規模のラリーレイドに出場するためには必ず参加しておくべき大 会といわれつつある。 ‘92 参戦スケジュール ●‘92 全日本F3000選手権 3月 8日 第1戦 鈴鹿サーキット ミリオンカードカップレース 2&4鈴鹿 4月12日 第2戦 富士スピードウェイ CABIN インターナショナルフォーミュラカップレース 5月10日 第3戦 MINEサーキット 日本信販スーパーカップ MINE ALL STAR 5月24日 第4戦 鈴鹿サーキット ミリオンカードカップレース ラウンド2鈴鹿 7月19日 第5戦 オートポリス ‘92全日本フォーミュラ3000選手権 in AUTOPOLIS 8月 2日 第6戦 スポーツランドSUGO 日本信販スーパーカップ RD2 SUGO INTER FORMULA 8月16日 第7戦 富士スピードウェイ 日本信販スーパーカップ RD3 FUJI CHANPIONS 9月 6日 第8戦 富士スピードウェイ 日本信販スーパーカップ RD4 FUJI INTER 9月27日 第9戦 鈴鹿サーキット ミリオンカードカップレース ラウンド3鈴鹿 10月18日 第10戦 富士スピードウェイ 日本信販スーパーカップ RD FUJI FINAL 11月15日 第11戦 鈴鹿サーキット ミリオンカードカップレース ファイナルラウンド鈴鹿 ●‘92全日本ダートトライアル選手権 4月 4、 5日 第1戦 三井オートスポーツランド スーパーダートトライアル IN 九州 5月 9、10日 第2戦 名阪スポーツランド ダートトライアル イン 関西 5月30、31日 第3戦 モータースポーツランド信州 ダートフェスティバル IN 信州 6月20、21日 第4戦 オートスポーツランド砂川 フィールドスプリントスペシャル IN スナガワ 7月 12日 第5戦 丸和オートランド那須 第11回DCCSダートトライアル 8月 9日 第6戦 田沢湖ミナミユースランド テクニカルダートトライアル IN TAZAWA 9月 20日 第7戦 鈴鹿サーキットモトクロス場 全日本ダートトライアル in SUZUKA 11月14、15日 第8戦 テクニックステージタカタ 全日本オールスターダートトライアル選手権 in HiRoShiMa ●第4回NISSEKI ツール・ド・ブルーアイランド2000 4月29~5月5日(ゴールデンウィーク) スタート地・松山 ‘92 NISSEKI サーキットレディ・プロフィール 名 前 :年齢: 身 長 : スリーサイズ 柴田 康子:19:164cm:B82、W56、H84 荻野富美子:22:161cm:B81、W56、H83 菅家 綾子:21:161cm:B80、W57、H86 手島みなみ:21:165cm:B82、W57、H83 資料提供:NISSEKIモータースポーツ事務局 *** FMOTOR4F SysOp 名倉 勇二 (SDI00601) ***