第21回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2022/10/29) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 SUPER FORMULA Round 9 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver Car Team Engine Lap Time Behind Gap
1 15 笹原 右京 TEAM MUGEN BINGO SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 31 53'00.126 - -
2 1 野尻 智紀 TEAM MUGEN MOTUL SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 31 53'12.715 12.589 12.589
3 53 佐藤 蓮 Red Bull TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH Honda M-TEC HR-417E 31 53'14.338 14.212 1.623
4 65 大湯 都史樹 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 31 53'19.764 19.638 5.426
5 37 宮田 莉朋 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F 31 53'20.121 19.995 0.357
6 19 関口 雄飛 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F 31 53'21.332 21.206 1.211
7 5 牧野 任祐 DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 31 53'23.277 23.151 1.945
8 38 坪井 翔 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F 31 53'26.067 25.941 2.790
9 20 平川 亮 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 31 53'26.549 26.423 0.482
10 39 阪口 晴南 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F 31 53'27.757 27.631 1.208
11 64 山本 尚貴 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 31 53'29.661 29.535 1.904
12 55 三宅 淳詞 TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH Honda M-TEC HR-417E 31 53'33.570 33.444 3.909
13 6 大津 弘樹 DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 31 53'35.769 35.643 2.199
14 3 山下 健太 REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F 31 53'42.369 42.243 6.600
15 12 福住 仁嶺 ThreeBond Drago CORSE SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E 31 53'44.611 44.485 2.242
16 4 サッシャ・フェネストラズ REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F 31 53'44.977 44.851 0.366
17 50 松下 信治 BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX Racing Team Honda M-TEC HR-417E 31 53'46.815 46.689 1.838
18 7 小林 可夢偉 Kids com KCMG Cayman SF19 KCMG TOYOTA TRD 01F 31 53'48.826 48.700 2.011
19 14 大嶋 和也 docomo business ROOKIE SF19 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F 31 53'55.263 55.137 6.437
20 18 国本 雄資 Kids com KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD 01F 31 53'57.907 57.781 2.644
21 36 ジュリアーノ・アレジ Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F 31 53'58.678 58.552 0.771
---- 以上規定周回数(90% - 27Laps)完走 ----
Fastest Lap: CarNo. 55 三宅淳詞(TEAM GOH G01 SF19) 1'40.056 (12/31) 208.935 km/h
鈴鹿サーキットで29日~30日にかけて開催されているスーパーフォーミュラ選手権、JAFグランプリ鈴鹿ではコロナ禍以降、初めてとなるピットウォークでのドライバーサイン会が開催された。
午前11時15分から正午まで行われたピットウォークでは多くの観客が訪れた。各チームのピットでは、ドライバーのサイン会が開催され、観客はドライバーとのふれあいを楽しんだ。
このピットウォークは明日も行われる。
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
PP 野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)
「昨日は本当に不調でしたが、過去の実績と照らし合わせて何がいけないのかを自分たちなりに突き止め、そこを修正しました。Q1を走った段階で、クルマはかなりポテンシャルがあると感じました。Q2に関しても良いアジャストができました。チームも含め、今ある力をすべて出し切れた予選だったと思います」
「個人的に、少しネガティブなイメージばかりが頭の中を駆け巡っていましたが、気持ちの面でみんなの頑張りに助けられました。みんなの支えとともに決勝も力一杯戦いたいと思います」
2位 宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)
「フリー走行は何とも言えないコンディションで終わって、予選に向けてアジャストをどこまでやったら良いのか分かりませんでした。Q1は悪くはなかったのですが、もっと突き詰めないとポールポジションは取れないだろうと思い、Q2に臨みました。Q2は良いところもあれば悪いところも残っているという状態でした」
「2番グリッドは取れましたし、トヨタ(エンジン)ユーザーでは一番速いので、やれることはやったと思っています。でも満足はしていないので、もっと速くなれるようにしたいと思います。まずは今日のレースをしっかり戦い抜きたいと思っています」
3位 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)
「悔しいですね。昨日のフリー走行のままの順位であってほしかったと思います。僕自身はベストを尽くせましたし、実際昨日のフリー走行では良いタイムを出せていましたが、個人的には良いパフォーマンスを出せていないというところがありました。そこを今日に向けて変えていこうと思っていましたが、問題としていた部分は改善されませんでした」
「(昨日は下位に沈んだ)野尻選手が上がってくるだろうとは思っていましたが、やはりQ2ではぽーんと来て、またしてもやられてしまったな、という思いです。悔しいです」
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第9戦は29日、鈴鹿サーキットで公式予選を行い、野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)がポールポジションを獲得した。
鈴鹿は早朝より快晴。秋晴れの下、公式予選が午前9時15分より行われた。ノックアウトQ1はA、Bグループに分けられそれぞれ上位6台がQ2に進出。Q2のタイムアタックで上位12台のグリッドが決定する。
■ノックアウトQ1(Aグループ)
各車ピットアウト後2周のウォームアップを行い、3周目からタイムアタックを開始。
最初にアタックを行ったのは大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)で1分37秒050でまずはトップに立つ。しかし直後にアタックを行った牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)が36秒659でトップに浮上。
さらに佐藤蓮(Red Bull TEAM GOH G01 SF19)が1分37秒139で3位に浮上。笹原右京(TEAM MUGEN BINGO SF19)は37秒302で4位に付ける。
ここで、関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)は1分37秒276で佐藤と笹原の間に割り込み4位に入った。Q2に進める最後の枠には国本雄資(Kids com KCMG Elyse SF19)が滑り込み6位に入った。
ここでは、阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING SF19)、松下信治(BYOUBUGAURA B-MAX SF19)、チャンピオンの可能性を残しているサッシャ・フェネストラズ(REALIZE Corporation KONDO SF19)、
ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)がノックアウトされた。
■ノックアウトQ1(Bグループ)
ここでも3周目に各車アタックを開始。まずは山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)が1分37秒289でトップに立つ。
これを上回ってきたのがポイントリーダーの野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)で1分36秒931でトップに。直後、平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)が36秒866で、坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING SF19)が36秒842と次々とトップが入れ替わる。
最後に決めたのは1分36秒692をたたき出した宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)で、このセッションをトップで締めくくった。2位には坪井が、3位には平川が、4位には野尻が、5位には福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE SF19)が入り、山本は最後の一枠6位に踏みとどまった。
ここでは三宅淳詞(TEAM GOH G01 SF19)、大津弘樹(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)、山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF19)、小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF19)、大嶋和也(docomo business ROOKIE SF19)がノックアウトされた。
■ノックアウトQ2
Q2はA、Bグループ上位6台の合計12台で争われた。各車5分を切ったあたりでコースインし3周目からアタックを開始。
まずは牧野が1分36秒490でトップに立つ。野尻は36秒すれすれの36秒020でトップに浮上。大湯も36秒336で2位に付ける。
宮田は3セクターまで野尻を上回るタイムをたたき出し、ポールを取るかと思われたが、セクター4で失速。ポールには届かなかったものの、野尻と大湯の間に割って入り2位に入った。
ポールポジションは野尻で今季5度目。チャンピオンに向け3ポイントを加算し、第9戦でのチャンピオン獲得が濃厚となった。2位には宮田が、3位には大湯が入った。
4位には坪井が、5位には笹原が、牧野は6位まで落ちた。
決勝レースは本日29日午後2時30分より31周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
第21回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2022/10/29) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2022 SUPER FORMULA Round 9 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos № Gr Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 1 B 野尻 智紀 TEAM MUGEN MOTUL SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'36.020 - - 217.717
2 37 B 宮田 莉朋 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F 1'36.262 0.242 0.242 217.170
3 65 A 大湯 都史樹 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'36.336 0.316 0.074 217.003
4 38 B 坪井 翔 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F 1'36.356 0.336 0.020 216.958
5 15 A 笹原 右京 TEAM MUGEN BINGO SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'36.452 0.432 0.096 216.742
6 5 A 牧野 任祐 DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'36.490 0.470 0.038 216.657
7 19 A 関口 雄飛 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F 1'36.549 0.529 0.059 216.524
8 64 B 山本 尚貴 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'36.704 0.684 0.155 216.177
9 53 A 佐藤 蓮 Red Bull TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH Honda M-TEC HR-417E 1'36.843 0.823 0.139 215.867
10 12 B 福住 仁嶺 ThreeBond Drago CORSE SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E 1'36.903 0.883 0.060 215.733
11 20 B 平川 亮 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'36.982 0.962 0.079 215.558
12 18 A 国本 雄資 Kids com KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD 01F 1'37.163 1.143 0.181 215.156
■Aグループ
第21回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2022/10/29) Knock Out Q1 Weather:Fine Course:Dry
2022 SUPER FORMULA Round 9 class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 5 牧野 任祐 DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING HondaM-TEC HR-417E 1'36.659 - - 216.278
2 65 大湯 都史樹 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING HondaM-TEC HR-417E 1'37.050 0.391 0.391 215.406
3 53 佐藤 蓮 Red Bull TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH HondaM-TEC HR-417E 1'37.139 0.480 0.089 215.209
4 19 関口 雄飛 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTATRD 01F 1'37.276 0.617 0.137 214.906
5 15 笹原 右京 TEAM MUGEN BINGO SF19 TEAM MUGEN HondaM-TEC HR-417E 1'37.302 0.643 0.026 214.849
6 18 国本 雄資 Kids com KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTATRD 01F 1'37.506 0.847 0.204 214.399
---- 以上Q2進出 ----
7 39 阪口 晴南 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTATRD 01F 1'37.551 0.892 0.045 214.300
8 50 松下 信治 BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX Racing Team HondaM-TEC HR-417E 1'37.593 0.934 0.042 214.208
9 4 サッシャ・フェネストラズ REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTATRD 01F 1'37.650 0.991 0.057 214.083
10 36 ジュリアーノ・アレジ Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTATRD 01F 1'37.887 1.228 0.237 213.565
---- 以上基準タイム(107% - 1'43.425)予選通過 ----
■Bグループ
第21回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2022/10/29) Knock Out Q1 Weather:Fine Course:Dry
2022 SUPER FORMULA Round 9 class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 37 宮田 莉朋 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTATRD 01F 1'36.692 - - 216.204
2 38 坪井 翔 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTATRD 01F 1'36.842 0.150 0.150 215.869
3 20 平川 亮 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTATRD01F 1'36.866 0.174 0.024 215.816
4 1 野尻 智紀 TEAM MUGEN MOTUL SF19 TEAM MUGEN HondaM-TEC HR-417E 1'36.931 0.239 0.065 215.671
5 12 福住 仁嶺 ThreeBond Drago CORSE SF19 ThreeBond Drago CORSE HondaM-TEC HR-417E 1'37.213 0.521 0.282 215.045
6 64 山本 尚貴 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING HondaM-TEC HR-417E 1'37.289 0.597 0.076 214.877
---- 以上Q2進出 ----
7 55 三宅 淳詞 TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH HondaM-TEC HR-417E 1'37.302 0.610 0.013 214.849
8 6 大津 弘樹 DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING HondaM-TEC HR-417E 1'37.367 0.675 0.065 214.705
9 3 山下 健太 REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTATRD 01F 1'37.554 0.862 0.187 214.294
10 7 小林 可夢偉 Kids com KCMG Cayman SF19 KCMG TOYOTATRD 01F 1'37.578 0.886 0.024 214.241
11 14 大嶋 和也 docomo business ROOKIE SF19 docomo business ROOKIE TOYOTATRD 01F 1'38.157 1.465 0.579 212.977
---- 以上基準タイム(107%- 1'43.460)予選通過 ----
2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権もいよいよ最終大会。前戦から約2ヶ月のインターバルを経て「JAF鈴鹿グランプリ」を迎えた。
今回はダブルヘッダーの土日1戦ずつで行われるため、金曜日に1時間半の占有(フリー)走行枠が設けられた。
チャンピオンに向け絶対的優位に立つ、2021チャンプ・野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)[113p]、逆転を狙うサッシャ・フェネストラズ(REALIZE Corporation KONDO SF19)[81p]と平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)[79p]の争いも見逃せないが、他のドライバーもJAFグランプリの冠のつくレースで存在感を示し、来季に繋げようとフリー走行から張り詰めた空気が漂う。
ここで存在感を示したのが、大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)。走行が折り返しを迎えたあたりから徐々にタイムを詰め、残り15分となったところで1分37秒487という抜き出たタイムをマークする。
そして、残り5分から始まった予選さながらのアタック合戦でも、大湯自身を含めこのタイムを上回るものは出なかった。2番手は坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING SF19)1分37秒829、3位はフェネストラズ1分37秒966、以下、宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)、平川、関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)と続いた。
ただ、大湯の抜き出たタイムは、コースの随所でOTS(オーバーテイクシステム)を使っていたとの情報もあり、実際は上位陣はかなり僅差の模様だ。
予想外だったのが野尻の16位。また第3戦に雨の鈴鹿で大逆転優勝を果たした松下信治(BYOUBUGAURA B-MAX SF19)に至っては最下位と、明日の予選に向け不安を残して走行を終了した。
明日は朝9時15分からA,Bグループに分けられた予選Q1、続いて上位12台によるQ2が行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
第21回JAF鈴鹿グランプリ -RIJ- (2022/10/28) Ocupancy Session Weather:Fine Course:Dry
2022 SUPER FORMULA Round 9 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos № Gr Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 65 A 大湯 都史樹 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'37.487 - - 214.441
2 38 B 坪井 翔 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F 1'37.829 0.342 0.342 213.691
3 4 A サッシャ・フェネストラズ REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F 1'37.966 0.479 0.137 213.392
4 37 B 宮田 莉朋 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F 1'38.015 0.528 0.049 213.286
5 20 B 平川 亮 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'38.029 0.542 0.014 213.255
6 19 A 関口 雄飛 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F 1'38.045 0.558 0.016 213.220
7 5 A 牧野 任祐 DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'38.118 0.631 0.073 213.062
8 12 B 福住 仁嶺 ThreeBond Drago CORSE SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E 1'38.197 0.710 0.079 212.890
9 7 B 小林 可夢偉 Kids com KCMG Cayman SF19 KCMG TOYOTA TRD 01F 1'38.217 0.730 0.020 212.847
10 6 B 大津 弘樹 DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'38.300 0.813 0.083 212.667
11 15 A 笹原 右京 TEAM MUGEN BINGO SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'38.303 0.816 0.003 212.661
12 18 A 国本 雄資 Kids com KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD 01F 1'38.303 0.816 0.000 212.661
13 64 B 山本 尚貴 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'38.392 0.905 0.089 212.468
14 3 B 山下 健太 REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F 1'38.460 0.973 0.068 212.322
15 39 A 阪口 晴南 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F 1'38.485 0.998 0.025 212.268
16 1 B 野尻 智紀 TEAM MUGEN MOTUL SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'38.496 1.009 0.011 212.244
17 53 A 佐藤 蓮 Red Bull TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH Honda M-TEC HR-417E 1'38.520 1.033 0.024 212.192
18 55 B 三宅 淳詞 TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH Honda M-TEC HR-417E 1'38.644 1.157 0.124 211.926
19 36 A ジュリアーノ・アレジ Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F 1'38.674 1.187 0.030 211.861
20 14 B 大嶋 和也 docomo business ROOKIE SF19 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F 1'38.697 1.210 0.023 211.812
21 50 A 松下 信治 BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX Racing Team Honda M-TEC HR-417E 1'38.816 1.329 0.119 211.557
第9戦優勝 小出峻(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)
「前回鈴鹿でランキングを抜き返されてしまったということで、今回はしっかりしないとと。昨日まではちょっと歯車が噛み合わない感じでしたが、今日の朝は集中してポールを取りました。決勝のスタートでもホールショットを取れました。SUGO大会の要所は押さえられたかなと思います」
「今年はトップからリスタートするケースが何度かあったので、途中でセーフティーカーが入ったことに対して不安はありませんでした」
「僕は明日のレースを意識してタイヤに無理をさせない走りに切り替えていたので、中村選手が近づいてきましたが、僕としては想定の範囲内というか、コントロールできていました」
「明日は3番手からのスタートで、抜きにくいコースではありますが、やれることをしっかりやって1台2台と抜いてトップで終わりたいです。ただ無理して当たっちゃったらダメなので、自分が今できる最大限を発揮しようと思っています」
第9戦決勝2位 中村仁(TGR-DC Racing School)
「今日は表彰台に乗るつもりでレースに臨みました。3番手から無難なスタートを切ることができて、2位の選手を抜いてからは優勝を狙って走っていました」
「1周目の最終コーナーで三井くんがバランスを崩して加速が鈍っていたので、そこでスリップを使ってアウト側に並び、3コーナーで抜き切りました。それでももう1台いるな、もう1台抜きたいなと気持ちを燃やして走っていました」
「再スタートの時にダウンフォースが抜けたためにトップとの差が開いてしまいましたし、タイヤのウォームアップが足りなかったのか、アンダーが強くなってしまって離されたのがもったいなかったです。それでもペースは悪くなくて、どんどん追いついていたので最後まで優勝を目指して走りました」
「明日は勝ちます」
第9戦決勝3位 小林利徠斗(TGR-DC Racing School)
「セーフティーカーで流れがガラッと変わりました。トップ2は速かったんですけど、三井選手だけ遅れてきていたので、これはいけるかもしれないなと、最終コーナーからスリップを使って抜きにいきました。1コーナーでインを守られたのでアウトにいきました。セーフティーカー前に中村選手がやっていたのと同じようにやればうまくいくかな、と思ってやってみたんですけど、それが成功してよかったです」
「まだまだレースの経験も少ないんで学ぶことばっかりですし、スタート後の駆け引きで引きがちだったりもしたので、そういうところも直せていければまだ成長できると思うので、これからも頑張ります」
「明日はフロントローからですが、変わらず焦らずに頑張ります」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
2022年FIA-F4選手権第9戦の決勝が9月17日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われ、ポールポジションからスタートした小出峻(HFDP RACING TEAM)が今季6勝目を挙げ、ポイントリーダーに返り咲いた。
第9戦決勝は午後1時30分より17周で行われた。天候は晴れ。路面はドライだ。
ホールショットを決めたのは小出、予選2番手の三井優介(HFDP RACING TEAM)が2位、中村仁(TGR-DC RSフィールドF4)が3位、小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)が4位で1コーナーに飛び込む。その後方では予選6番手の荒川麟(TGR-DC RSトムススピリットF4)が2コーナーの縁石に乗り上げてコースオフ、9位まで後退してしまった。
3位の中村は2周目の1コーナーでアウトから三井に並びかけるが、三井も一歩も引かない。両者は並走のまま2コーナーを立ち上がるが、3コーナーの進入で中村が三井のインをとって2位に浮上した。
続いて中村はトップを快走する小出との差を縮めにかかる。2周目には1秒355あった小出のリードは3周目には1秒243に。すかさず小出も4周目にファステストを更新、その差を1秒261とすると、5周目には1秒307まで盛り返す。3位に後退した三井もペースを取り戻してきた。
ところが6周目の4コーナー立ち上がりで吉村渉(Media Do影山Racing F110)が地頭所光(SACCESS RACING)と接触してスピン。吉村が縁石に乗り上げてストップしてしまうアクシデントが発生。このため7周目からセーフティーカーが導入されることになった。
6周終わっての順位は小出、中村、三井、小林、そして堀尾。
一旦はクルマを離れた吉村だったが、コースマーシャルの手を借りて再始動、自走でピットに向かった。
セーフティーカーは10周目でピットイン。11周目からレース再開された。タイミングよく飛び出す小出に続き、中村、三井はほぼ等間隔で1コーナー。しかし徐々に小出がリードを広げにかかる。
12周目の3コーナーでは4位の小林が三井のインに割って入り、3位に浮上。なかなかペースの上がらない三井に5位の堀尾も迫ってきた。
13周終わって小出のリードは1秒662。14周目にはまた中村がファステストを更新してその差は1秒612とやや縮まる。15周目1秒417、16周は1秒396と徐々にその差は詰まっていくが、中村は最後まで小出のテールを捉えることはできず、小出峻が第6戦富士以来の今季6勝目を獲得した。
2位の中村仁はこれが初の表彰台。3位は小林利徠斗が入り、ポイントリーダーでSUGO入りした三井優介は4位に終わった。
これによりポイントランキングでは再び小出がトップに浮上。三井は12ポイント差の2位に後退した。
第10戦決勝は18日の午前9時より17周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2022/09/17) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 9 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Lap Time Behind Gap
1 5 小出 峻 HFDP RACING TEAM Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 17 27'53.692 - -
2 37 中村 仁 TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School 17 27'55.019 1.327 1.327
3 36 小林 利徠斗 TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School 17 27'56.180 2.488 1.161
4 7 三井 優介 HFDP RACING TEAM Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 17 27'58.117 4.425 1.937
5 62 堀尾 風允 HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS 17 27'58.465 4.773 0.348
6 33 鶴田 哲平 ATEAM Buzz Racing Buzz Racing 17 27'59.706 6.014 1.241
7 77 宮下 源都 WARMTECH Skill Speed SKILL SPEED 17 28'00.234 6.542 0.528
8 35 荒川 麟 TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School 17 28'00.622 6.930 0.388
9 6 西村 和真 HFDP RACING TEAM Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 17 28'01.296 7.604 0.674
10 80 伊東 黎明 OTG DL F4 CHALLENGE OTG MOTOR SPORTS 17 28'02.006 8.314 0.710
11 13 藤原 大輝 Hitotsuyama MDF Hitotsuyama Racing 17 28'02.484 8.792 0.478
12 97 岩澤 優吾 BJ Racing F110 Bionic Jack Racing 17 28'02.516 8.824 0.032
13 38 平安山 良馬 TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School 17 28'04.360 10.668 1.844
14 61 佐藤 樹 HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS 17 28'05.980 12.288 1.620
15 14 新原 光太郎 ZAP SPEED F110 ZAP SPEED 17 28'06.440 12.748 0.460
16 31 奥住 慈英 ATEAM Buzz Racing Buzz Racing 17 28'06.888 13.196 0.448
17 41 奥本 隼士 Racing TEAM HERO'S TEAM HERO'S 17 28'07.360 13.668 0.472
18 81 卜部 和久 BJ Racing F110 Bionic Jack Racing 17 28'08.084 14.392 0.724
19 18 藤原 優汰 アキランドレーシングF110 AKILAND RACING 17 28'08.434 14.742 0.350
20 19 伊藤 慎之典 KRac Motorsports F110 KRac Motorsports 17 28'09.429 15.737 0.995
21 32 辻本 始温 ATEAM Buzz Racing Buzz Racing 17 28'11.574 17.882 2.145
22 63 IC 1 鳥羽 豊 HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS 17 28'13.478 19.786 1.904
23 87 下野 璃央 Dr.Dry F110 ZAP SPEED 17 28'13.480 19.788 0.002
24 96 IC 2 齋藤 真紀雄 CSマーケティングアキランドF110 AKILAND RACING 17 28'20.339 26.647 6.859
25 99 IC 3 近藤 善嗣 AdvaNceD IoTくじらRn Rn-sports 17 28'21.731 28.039 1.392
26 55 IC 4 KENTARO Baum Field F4 フィールドモータースポーツ 17 28'22.122 28.430 0.391
27 29 IC 5 小嶋 禎一 SACCESS RACING FR22 SACCESS RACING 17 28'27.624 33.932 5.502
28 71 IC 6 大山 正芳 ダイワN通商アキランドF110 AKILAND RACING 17 28'34.807 41.115 7.183
29 27 IC 7 SYUJI RSS F110 RSS 17 28'42.319 48.627 7.512
30 23 IC 8 YUGO S2R Racing N-SPEED 17 28'50.768 57.076 8.449
31 *39 地頭所 光 SACCESS RACING SACCESS RACING 17 28'56.271 1'02.579 5.503
---- 以上規定周回数(90% - 15Lpas)完走 ----
- 30 IC - DRAGON B-MAX TEAM DRAGON B-MAX RACING TEAM 14 23'56.256 3Laps 3Laps
- 86 IC - 大阪 八郎 Dr.Dry F110 ZAP SPEED 11 19'39.548 6Laps 3Laps
- 16 大滝 拓也 Media Do影山Racing F110 Media Do Kageyama Racing 10 17'59.895 7Laps 1Lap
- 15 吉村 渉 Media Do影山Racing F110 Media Do Kageyama Racing 6 16'24.607 11Laps 4Laps
Fastest Lap: CarNo. 37 1'25.277 (14/17) 151.405 kn/h
CarNo. 39は、2022 FIA-F4 SpR. 15-1. 1(危険なドライブ行為)により、競技結果に対して10秒加算のペナルティーを科した。
第9戦ポールポジション、第10戦予選3位 小出峻(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)
「SUGOにきて、いつもよりもちょっとだけ苦戦したというか。他のチームのドライバーと比べても今ひとつ速さが足りない、という状況が練習走行から続いていました。予選では練習とは路面の状況が変わったことで、マシンの動きは良くなりました。セカンドタイムについては、タイヤの美味しいところを2周分使いきれなかったという感じです」
「SUGOでは去年勝っているので、レース展開がどうなるかもわかっていますし、去年同様にしっかり走れば同じように勝てると思うので、自信があります」
「もちろん三井選手のことは意識していますが、それよりも自分のやるべき最大限を発揮してレースに臨むことをモットーにしてやっているので、彼がどういう位置にいるかに関わらず、自分がどうやって勝つかだけを考えて戦っています」
「赤旗で時間の延長がなかったので、あそこで走るよりもタイヤを温存した方が賢明な判断だろうなと思ったので、再開後は走りませんでした」
第9戦予選2位 三井優介(HFDP RACING TEAM)
「木、金と僕もチームもあまり調子が良くなかったので、そうした中で色々セットアップをしてきて今朝を迎えました。自分としてもドライビングを見つめ直しましたし、メカさんやエンジニアさんと何がダメなのかを徹底的に分析して行って、一緒に作り上げたマシンは非常に走りやすくなりました。ただアタックの中でミスがあって、セカンドタイムが伸びなかったので、そこは反省したいです」
「その後は、昨日までの練習で、後半にタイムが上がってくる傾向があったので、そこを再度見極めたり、ロングランになった時のマシンの挙動変化を見ながら走っていました。最後まで走ろうと思っていましたが、SPで飛び出してしまい、その時点で時間があまりなかったので、そのままタイヤの埃だけ取ってピットに帰ってきました」
「SUGOは数回しか走ったことがなく、レースで走るのは初めてなので、もちヨン優勝は目指しますが、まずは完走して表彰台を確実に獲得したいです」
第9戦予選3位、第10戦ポールポジション 中村仁(TGR-DC RSフィールドF4)
「初めはスリップを狙っていて前に詰まっちゃったんですが、ちゃんといい間合いが取れてアタックができ、自己ベストのタイムも出せたので、内容としては良かったんじゃないかと思います」
「2コーナーから3コーナーにかけての切り返しのタイミングでアクセルを離しすぎたか何かでオーバーステアを出してしまい、そのまま回っちゃいました。クルマには特にダメージはないはずです。決勝への影響はないはずです」
「今日の決勝ではポジションを落とさないように気をつけて走ればいい結果が出ると思うので、スタートをちゃんと決めて自分の走りに集中して走ります。明日は優勝も狙えるポジションからのスタートなので、今日の走りも踏まえて、しっかりと走っていきたいです。まだ表彰台も乗ったことがないので、狙っていきます」
第10戦予選2位 小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)
「今日の予選は自分のやれるだけのことをやろうと思って臨んでいました。前にホンダ勢、トヨタ勢の人がいて、後ろにもいろんなドライバーがいましたが、あまり他人に惑わされないように心がけて、自分がやれるだけのことをやって、その中で結果がついて来ればいいなと、あまり気負わないようにしていました」
「クルマもどんどん良くなっていますし、前回から実力も向上している実感があるので、自信を持って無理をすることなく走りました」
「頑張った結果予選上位に来れたので、決勝のペースにも自信を持って頑張りたいです」
まとめ:Kazuhisa SUEHIRO
2022年FIA-F4選手権第9戦、第10戦の公式予選が9月17日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われ、第9戦は小出峻(HFDP RACING TEAM)、第10戦は中村仁(TGR-DC RSフィールドF4)がポールポジションを獲得した。
公式予選は午前8時10分よりA組、B組各20分間で行われた。天候は晴れ。コースはドライだ。
A組の走行では最初の3周までは大滝拓也(Media Do影山Racing F110)が1分26秒624、1分25秒432、1分25秒003と着実にタイムを上げてトップに立つが、4周目の計測では三井優介(HFDP RACING TEAM)が1分24秒485でトップに。2番手は小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)で1分24秒510、荒川麟(TGR-DC RSトムススピリットF4)が1分24秒688で3番手につける。
三井は6周目に1分24秒652を記録するが、小林は1分24秒598を同じ周に記録。セカンドベストでは小林がトップに立った。
7周目は各ドライバーとも1分25秒台のタイムに止まるが、8周目に伊東黎明(OTG DL F4 CHALLENGE)が1分24秒864の自己ベストを記録して5位に。平安山良馬(TGR-DC RSフィールドF4)も1分24秒961の自己ベストを9周目に出して6番手に上がってきた。
トップの三井は11周目に残り2分以上を残してピットイン。2番手の小林、5番手の伊東もそれに続く。
一方、3番手の荒川は12周目に自己ベストを更新し、1分24秒677をマークするが、順位はそのまま。結局A組は三井、小林、荒川の順で走行を終了した。
続いて行われたB組の走行は新原光太郎(ZAP SPEED F110)が1分27秒402で1周目トップ。2周目に入ると小出峻(HFDP RACING TEAM)が1分25秒770でトップに立ち、3周目には1分24秒571までタイムを縮める。2番手には37中村が1分24秒822で続く。
小出は4周目に1分24秒609をマークすると、5周目には1分24秒378までタイムを縮め、6周目のセクター1でも全体ベストを記録。しかしここでは1分25秒855にとどまる。
同じく4周目には堀尾風允(HELM MOTORSPORTS F110)が1分24秒633をマークして2番手に浮上、5周目には1分24秒612までタイムを縮めるが、6周目に中村が1分24秒481を記録して2番手を奪い返すと7周目には1分24秒522を出し、セカンドベストでは小出の1分24秒571を上回ってトップに立った。
しかし中村は8周目の3コーナーでスピンアウト。ここで走行を終えてしまう。この中村のスピンにより、セッションは赤旗中断となった。
車両回収ののち、走行は再開となるが、トップの小出はタイム更新は期待できないと判断してコースには戻らず、そのまま予選を終えることを決断。走行を続けたドライバーたちも小出や中村のタイムを上回ることはなかったため、B組は小出、中村、堀尾の順で走行を終了した。
これにより第9戦はA組の三井のタイムを上回った小出がポールポジションを獲得。三井が2番手とHondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクトがフロントローを独占する結果となったが、第10戦は中村が自身初のポールポジションを獲得し、小林が2番手とTGR-DC Racing Schoolがフロントローを独占して決勝に臨むこととなった。
第9戦決勝はこのあと午後1時30分より、第10戦決勝は明日の朝9時より、いずれも17周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2022/09/17) Group B Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2022 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 9 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Time Behind Gap km/h
1 5 小出 峻 HFDP RACING TEAM Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 1'24.378 - - 153.019
2 37 中村 仁 TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School 1'24.481 0.103 0.103 152.832
3 62 堀尾 風允 HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS 1'24.612 0.234 0.131 152.595
4 33 鶴田 哲平 ATEAM Buzz Racing Buzz Racing 1'24.909 0.531 0.297 152.062
5 77 宮下 源都 WARMTECH Skill Speed SKILL SPEED 1'24.912 0.534 0.003 152.056
6 13 藤原 大輝 Hitotsuyama MDF Hitotsuyama Racing 1'24.998 0.620 0.086 151.902
7 97 岩澤 優吾 BJ Racing F110 Bionic Jack Racing 1'25.026 0.648 0.028 151.852
8 41 奥本 隼士 Racing TEAM HERO'S TEAM HERO'S 1'25.117 0.739 0.091 151.690
9 14 新原 光太郎 ZAP SPEED F110 ZAP SPEED 1'25.287 0.909 0.170 151.388
10 31 奥住 慈英 ATEAM Buzz Racing Buzz Racing 1'25.294 0.916 0.007 151.375
11 39 地頭所 光 SACCESS RACING SACCESS RACING 1'25.585 1.207 0.291 150.861
12 81 卜部 和久 BJ Racing F110 Bionic Jack Racing 1'25.677 1.299 0.092 150.699
13 32 辻本 始温 ATEAM Buzz Racing Buzz Racing 1'25.873 1.495 0.196 150.355
14 *96 IC 1 齋藤 真紀雄 CSマーケティングアキランドF110 AKILAND RACING 1'26.326 1.948 0.453 149.566
15 99 IC 2 近藤 善嗣 AdvaNceD IoTくじらRn Rn-sports 1'26.790 2.412 0.464 148.766
16 29 IC 3 小嶋 禎一 SACCESS RACING FR22 SACCESS RACING 1'27.662 3.284 0.872 147.286
17 71 IC 4 大山 正芳 ダイワN通商アキランドF110 AKILAND RACING 1'27.670 3.292 0.008 147.273
---- 以上基準タイム(110% -1'32.939)予選通過 ----
CarNo. 96は、国際モータースポーツ競技規則付則L項4.4.d)(ピット出口のホワイトラインカット)により、ベストタイムを削除した。
SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2022/09/17) Group A Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 9 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Time Behind Gap km/h
1 7 三井 優介 HFDP RACING TEAM Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 1'24.485 - - 152.825
2 36 小林 利徠斗 TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School 1'24.510 0.025 0.025 152.780
3 35 荒川 麟 TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School 1'24.677 0.192 0.167 152.478
4 6 西村 和真 HFDP RACING TEAM Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 1'24.854 0.369 0.177 152.160
5 80 伊東 黎明 OTG DL F4 CHALLENGE OTG MOTOR SPORTS 1'24.864 0.379 0.010 152.142
6 61 佐藤 樹 HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS 1'24.915 0.430 0.051 152.051
7 38 平安山 良馬 TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School 1'24.961 0.476 0.046 151.969
8 16 大滝 拓也 Media Do影山Racing F110 Media Do Kageyama Racing 1'25.003 0.518 0.042 151.893
9 18 藤原 優汰 アキランドレーシングF110 AKILAND RACING 1'25.088 0.603 0.085 151.742
10 19 伊藤 慎之典 KRac Motorsports F110 KRac Motorsports 1'25.335 0.850 0.247 151.303
11 15 吉村 渉 Media Do影山Racing F110 Media Do Kageyama Racing 1'25.388 0.903 0.053 151.209
12 87 下野 璃央 Dr.Dry F110 ZAP SPEED 1'25.619 1.134 0.231 150.801
13 63 IC 1 鳥羽 豊 HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS 1'26.042 1.557 0.423 150.059
14 30 IC 2 DRAGON B-MAX TEAM DRAGON B-MAX RACING TEAM 1'26.082 1.597 0.040 149.990
15 55 IC 3 KENTARO Baum Field F4 フィールドモータースポーツ 1'26.760 2.275 0.678 148.817
16 *86 IC 4 大阪 八郎 Dr.Dry F110 ZAP SPEED 1'27.215 2.730 0.455 148.041
17 27 IC 5 SYUJI RSS F110 RSS 1'27.974 3.489 0.759 146.764
18 23 IC 6 YUGO S2R Racing N-SPEED 1'30.318 5.833 2.344 142.955
---- 以上基準タイム(110% -1'33.013)予選通過 ----
CarNo. 86は、国際モータースポーツ競技規則付則L項4.4.d)(ピット出口のホワイトラインカット)により、ベストタイムを削除した。
レース9優勝 小山美姫(TGR-DC F111/3)
「スタートは3レースの中で一番良かったです。今回はユーズドタイヤでしたので、レース中はミスなく、平均して同じようなタイムを刻むことを意識しました。かなりタイヤも厳しかったですが、グリップのあったときと同じようなタイムで走れるように、ドライビングをアジャストしながら走りました」
「この週末はクルマが良かったことに尽きます。クルマが仕上がっていないなかで頑張るのはしんどいですが、今回は自分の意のままに走ることができました。でも、自分の勝利というより、みんなの勝利という気持ちが強いです。ドライバーだけでこれだけタイム差はつかないので、チームに感謝です」
「次の菅生では今回のように上手くいくとは限りませんので、そのときは自分の手で這い上がれるようにしたいと思います」
レース9マスタークラス優勝 畑 亨志(A-NeKT F111/3)
「スタートは良くなかったですね。ニュータイヤのHIROBON選手は蹴り出しが良くて、すーっと行かれてしまいました」
「HIROBON選手が突然の失速でいなくなってからは、あまり後ろは見ないようにして走りました。三浦選手がきていましたが、ペースを落とさないように気をつけていました。途中飛び出しそうになったりして、差が詰まったときもありましたが、大きなミスさえしなければ抜かれることはないと思っていました」
「この週末は改めてスタートが大事だなと思いました。次の菅生はいろいろ起きると思いますが、抜くためのポイントになる最終セクターだけは自信を持っているので大丈夫だと思います」
まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE
7月3日、フォーミューラ・リージョナル・ジャパニーズ選手権第3戦レース9の決勝が、モビリティリゾートもてぎで行われ、ポールポジションスタートの小山美姫(TGR-DC F111/3)が独走優勝。小山はこの週末の3レースすべてをポールtoフィニッシュ+ファステストラップの完全勝利で飾り、連勝記録を5に伸ばした。
マスタークラスは、3連続クラスPPスタートの畑亨志(A-NeKT F111/3)が3レース目にして優勝を遂げた。
モビリティリゾートもてぎ上空は、やや雲があるものの午前中から猛暑だ。
午前9時40分、1周のフォーメイションラップから16周のレースがスタート。
注目は、ニュータイヤを履く2番グリッドの小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)と、ユーズドタイヤのPP小山のスタート後の先陣争いだったが、昨日の連勝ですっかり自信を深めている小山が、好スタートからこの争いを制して1周目をトップで戻ってくる。
こうなると2位以下の選手に小山を攻略する術はなく、「安定したタイムで揃えることを意識した」と、1分51秒台前半のタイムを刻みながら逃げる小山と、1分51秒台後半から52秒台前半をマークする後続との差は広がるばかり。
結局スタートから、小山-小川-片山義章(Team LeMans F111/3)-大木一輝(PONOS Racing)のオーダーは変わることなく、16周のレースはフィニッシュを迎え、終わってみれば昨日のレースと同様に10秒以上のマージンを築いた小山の独壇場だった。
マスタークラスは、ニュータイヤでスタートしたHIROBON(Rn-sportsF111/3)が、スタートで畑の前に出てレースを進めるが、4周目に失速。レインボーコーナー手前にクルマを停めリタイアとなってしまった。昨日からの電気系と思われるトラブルがまた出てしまったようだ。
HIROBONの離脱で労せずしてトップに出た畑は、その後は52秒後半のタイムをマークしながら逃げ、後方に迫った三浦勝(F111/3)の追撃をかわして、今季クラス2勝目のチェッカーを受けた。
これにより、マスタークラスは今回の3レースともにウィナーが異なるという結果になった。
小山の速さ、強さが際立った週末だったが、次戦(7月23-24日開催)のSUGOは今回のもてぎとはかなりキャラクターが異なるコースだけに、小山が連勝記録を伸ばすことができるのか、注目される。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE
もてぎチャンピオンカップレース第3戦 -RIJ- (2022/07/03) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 9 モビリティリゾートもてぎ 4.801379km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Lap Time Behind Gap
1 8 小山 美姫 TGR-DC F111/3 Super License 16 29'46.563 - -
2 97 小川 颯太 Bionic Jack Racing Scholarship FRJ Bionic Jack Racing 16 29'57.558 10.995 10.995
3 6 片山 義章 Team LeMans F111/3 Team LeMans with OIRC 16 30'00.501 13.938 2.943
4 45 大木 一輝 PONOS Racing TOM'S FORMULA 16 30'02.574 16.011 2.073
5 7 M 1 畑 亨志 A-NeKT F111/3 Super License 16 30'19.731 33.168 17.157
6 34 M 2 三浦 勝 F111/3 CMS MOTOR SPORTS PROJECT 16 30'22.881 36.318 3.150
7 14 M 3 田中 輝揮 アスクレイ☆イーグルスポーツ イーグルスポーツ 16 30'27.112 40.549 4.231
---- 以上規定周回数(75% - 12Laps)完走 ----
- 11 M - HIROBON Rn-sports F111/3 Rn-sports 3 5'48.335 13Laps 13Laps
Fastest Lap: CarNo. 8 小山美姫(TGR-DC F111/3) 1'51.098 (4/16) 155.571 km/h
7月2日、フォーミューラリージョナルジャパニーズ選手権第3戦Race7-9の公式予選が、モビリティリゾートもてぎで行われ、小山美姫(TGR-DC F111/3)が他を寄せ付けずに3レースともにポールポジションを獲得した。マスタークラスも畑亨志(A-NeKT F111/3)がすべてクラスPPを奪った。
■公式予選1(Race7, 9予選)
午前9時00分から15分間行われた予選1は、ベストタイムがRace7、セカンドベストタイムがRace9の予選結果となる。
金曜日に行われた専有走行では、小山美姫(TGR-DC F111/3)が2位以下を引き離しており、順当に行けば予選は小山が制するものと見られていたが、予想に違わず小山の速さが際立つ予選となった。
開始から積極的に攻めたのは#97小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)だったが、小川が1分51秒を切れずに苦慮するのを横目に、小山はあっさりと1分50秒台をマーク。その後も50秒台前半のタイムをきれいに揃え、終了間際にはダメ押しの1分50秒396を叩き出す余裕すら見せた。小山は初ポールポジション。
2位は終盤タイムアップした#6片山義章(Team LeMans F111/3)、3位には小川が続き、今回初エントリーの大木一輝(PONOS Racing)は4位に甘んじた。
セカンドベストも小山が奪い、レース7は小山-片山-小川、レース9は小山-小川-片山のグリッド順となった。
マスタークラスは、田中優暉(アスクレイ☆イーグルスポーツ)と#7畑 亨志(A-NeKT F111/3)の争いとなったが、僅差で畑に軍配が上がった。
■公式予選2(Race8予選)
予選1回目から10分のインターバルで行われた予選2でも、小山の速さばかりが目につくことになった。
予選2は通常のベストタイムのみが採用されるため、タイヤの摩耗を考えて残り10分を切ってからコースインした小山は、いきなり1回目を上回る1分49秒890をマークすると、次の周には49秒807とベストタイムを更新。あっさりとポールポジションを決めてしまった。
2位の片山も1回目からタイムを短縮したものの1分50秒548まで詰めるのが精一杯。小山に0.7秒という大差をつけられてしまった。
熾烈だったマスタークラスのPP争いは、田中がトップタイムを出すと畑が逆転するというパターンを繰り返したが、1000分の6秒という超僅差でまたしても畑が制することになった。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE
もてぎチャンピオンカップレース第3戦 -RIJ- (2022/07/02) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 9 モビリティリゾートもてぎ 4.801379km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Time Behind Gap km/h
1 8 小山 美姫 TGR-DC F111/3 Super License 1'50.398 - - 156.570
2 97 小川 颯太 Bionic Jack Racing Scholarship FRJ Bionic Jack Racing 1'51.258 0.860 0.860 155.359
3 6 片山 義章 Team LeMans F111/3 Team LeMans with OIRC 1'51.317 0.919 0.059 155.277
4 45 大木 一輝 PONOS Racing TOM'S FORMULA 1'51.326 0.928 0.009 155.264
5 7 M 1 畑 亨志 A-NeKT F111/3 Super License 1'52.442 2.044 1.116 153.723
6 11 M 2 HIROBON Rn-sports F111/3 Rn-sports 1'52.757 2.359 0.315 153.294
7 14 M 3 田中 輝揮 アスクレイ☆イーグルスポーツ イーグルスポーツ 1'53.050 2.652 0.293 152.897
8 34 M 4 三浦 勝 F111/3 CMS MOTOR SPORTS PROJECT 1'53.681 3.283 0.631 152.048
---- 以上基準タイム(110% - 2’01.435)予選通過 ----
第9戦優勝 木村偉織(B-MAX RACING TEAM)
「昨日のレースではスタートでフライングしてしまったので、それを反省して今回のレースに臨みました。スタートでは守りに入りすぎたのか、いい加速ができずに太田選手に並ばれてしまいました。1コーナーでアウトから並ばれてもブレーキングだけは頑張ろうと思い、ブレーキングに集中して1コーナーに入りました。そのあとはミスしないことだけを意識して走りました」
「僕は予選で使っただけの、レースしていないタイヤで挑んだので、ペースがいいのは分かっていました。そのいい状態で自分がどれだけ限界に近い走りを続けられるかを意識しました」
「レース中のペースにおいては、自信がある部分を伸ばせたと思います。ただスタートは、手応えもありましたがまだ足りてない部分もあったので、次のSUGOに向けてブラッシュアップしていきたいです」
「SUGOはF4で走った経験がありますが、非常にチャレンジングで独特なレイアウトなので、好きなコースです。そこをライツで走るのが楽しみです」
第9戦決勝2位 太田格之進(TODA RACING)
「昨日の二つのレースではスタートがあまりうまくいかなくて、色々試行錯誤というか、データを確認して今日のレースのスタートに臨みました。その結果今週末の3レースの中では一番いいスタートができたんじゃないかと思います。あわよくばスタートでポジションを得る、というのを目標にしていたんですけど、抜くまではいきませんでした。もう少しリスクをとっていけば1コーナーで横に並んでいって、チャンスがあるかとも思ったんですけど、そこはちょっと抑えて、完走を第一と考えて走りました」
「僕は木村選手と違って1レース使ったタイヤで臨んだので、そこで前に出ていても、タイヤの差やB-MAXの今週の速さを考えたら、ちょっと厳しいかなとも思っていました。ですので無理をせずにポジションを守ることを第一優先で走りました」
「後半はタイヤがきつかったし、前がどんどん離れていく中で野中選手に詰められましたが、僕らは第1セクターが速いことが分かっていたので、ミスをせずに走ろうと思いました。集中して走ったのでミスは一切してないと思います。それでポイントを獲得できたのは良かったです」
「今週末はダブルポールを獲得でき、鈴鹿から6戦連続で表彰台を獲得して、2位との差を広げられました。次のSUGOでも予選に集中し、そこでポールを取ってしまえば結果は自ずとついてくると思うので、そこにフォーカスした準備をチームと相談しながらやっていければと思います。」
第9戦決勝3位 野中誠太(TOM'S)
「第1レースと同じスタート順位で、後ろのドライバーも同じ顔ぶれだったので、他のドライバーの動きも予測できていました。そこに関しては自信を持って1周目を走ることができました。タイヤも僕の方が太田選手より新しかったので、チャンスがあると思っていたんですが、太田選手は大きなミスもせず、セクター3でついていくことができず、抜けない状況が続きました。後ろの菅波選手も速かったですし、下手に太田選手に近づきすぎてフロントタイヤを傷めてしまうと菅波選手に迫られてしまうことが予想できました。そこでポイントポイントを押さえて周回を重ねた感じです」
「マシンのフィーリング的には昨日以上のパフォーマンスを発揮できていたと思うし、いい方向にいっていましたが、なかなか抜くことはできませんでした。それでも富士、鈴鹿以上にチーム一丸となって、いい形を作っていくことができたと思うので、ここからが本当の勝負なのかなと思っています」
「3戦連続で表彰台に上がったのは初めてなので、僕自身のパフォーマンスも安定してきていますし、クルマもかなりいい状態で仕上がってきているので、B-MAX、戸田レーシングに離されないように、しっかり準備をして、最初のレースから高いレベルで走れるようにしたいです」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第9戦の決勝が5月22日、大分県日田市のオートポリスで行われ、ポールポジションの木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)が独走で今季2勝目を挙げた。
第9戦決勝は午前8時20分より21周で行われた。この日の天候は晴れ。路面はドライ。スタート時の気温は17℃、路面温度22℃という絶好のコンディションだ。
スタートでは2番手スタートの太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)が好ダッシュを見せ、1コーナーでポールシッターの木村にアウトから並びかけたが、木村はこれを退けてポジションを守り切った。3番手には野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320)、4番手には菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が続く。
木村は予選のみで使用したタイヤをこのレースに投入、最初の2周で太田を2秒309引き離すと、4周目にはこのレースのファステストラップとなる1分38秒736をマークするなど、終始太田を上回るハイペースで着実にリードを広げていく。
その後方では菅波、平良響(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)、小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)が接近戦を展開していたが、そこから徐々に菅波が抜け出し、3位の野中に接近していく。
その後も木村は5周目に4秒440、10周目には8秒772、15周目には12秒136とどんどんリードを広げていき、最後は太田に16秒571の大差をつけて21周を走り切り、昨日の第7戦に続いて今季通算2勝目を挙げた。
太田は1レースを戦ったタイヤでスタートしたこともあり、終始苦しい走りを強いられ、レース中盤からは野中と菅波に迫られたが、セクター1での速さを活かして最後までポジションを守り切り、このレースを2位フィニッシュ。鈴鹿大会から6戦連続で表彰台を獲得。ドライバーズポイントを65に伸ばして次戦SUGO大会に臨む。3位の野中も今週末は全てのレースで表彰台を獲得し、このレースでノーポイントに終わった小高とのポイント差を7に縮めた。
次戦の舞台はスポーツランドSUGO。6月18、19日に第10戦、第11戦そして第12戦を行う。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
SUPER 2&4 RACE -RIJ- (2022/05/22) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 9 オートポリス 4.674km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Engine Lap Time Behind Gap
1 1 木村 偉織 HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 21 34'47.773 - -
2 2 太田 格之進 HFDP WITH TODA RACING TODA RACING SPIESS A41 21 35'04.344 16.571 16.571
3 35 野中 誠太 PONOS Racing TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 21 35'05.187 17.414 0.843
4 50 菅波 冬悟 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 21 35'06.048 18.275 0.861
5 38 平良 響 Kuoモビリティ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 21 35'07.767 19.994 1.719
6 37 小高 一斗 Kuoモビリティ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 21 35'08.480 20.707 0.713
7 36 古谷 悠河 Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 21 35'20.224 32.451 11.744
8 63 平木 玲次 HELM MOTORSPORTS 320 HELM MOTORSPORTS TOMEI TB14F3 2020 21 35'20.689 32.916 0.465
9 10 川合 孝汰 Rn-sports 320 ルーニースポーツ SPIESS A41 21 35'21.790 34.017 1.101
10 62 平木 湧也 HELM MOTORSPORTS 320 HELM MOTORSPORTS TOMEI TB14F3 2020 21 35'33.860 46.087 12.070
11 4 M 1 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 21 35'49.459 1'01.686 15.599
12 *30 M 2 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 21 36'17.136 1'29.363 27.677
---- 以上規定周回数(90% - 18Laps)完走 ----
Fastest Lap: CarNo. 1 木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING) 1'38.736 (4/21) 170.418 km/h
CarNo. 30は、2022全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則第31条10.違反(反則スタート)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
総合優勝 澤龍之介(D'stationF111/3)
「最高の気分です。めちゃめちゃスッキリしています。昨日のレースは後味が悪かったので本当に嬉しいです。スタートで絶対行くと決めていましたし、スタートは自信もありました。決まって良かったです」
「古谷選手が2番手に上がってきたときは、どう抑えるかを考えていましたが、ペースもあまり変わりませんでした。終盤は濡れた路面に気をつけて走りました」
「昨日の1レース目からチームと相談しながら徐々にセットアップして、今日のレースは最高の状態になりました。チームに感謝しています」
総合2位 古谷悠河(TOM'S YOUTH)
「スタートが全然ダメでした。前回のもてぎでは上手くいっていたのですが。レース中は内圧が上がらなかったのか、ずっとタイヤが温まらないままでした。あとは雨に乗ってしまってBコーナー(ダンロップコーナー)でミスをしてしまいました。でもあのミスがなくても追いつくのは厳しかったと思います」
「スピードは金曜日からありましたし、クルマの仕上がりは凄く良かったのですが、それを生かせなくて残念です。とにかくスタートですね。次の菅生では頑張ります」
総合3位 三浦 愛(ARTA F111/3)
「スタートも決まって、セーフティカーが入る前までは凄くいい展開だったのですが……。リスタートはリズムが掴めずに1コーナーまでに(澤選手に)詰められてしまいました。ニュータイヤで行ったのですが、リスタートから数周は温まらずに、ニュータイヤの良いところを使えずに終わってしまった感じです」
「菅生は皆テストができていないはずなので、同じ条件でやれると思います。自分の走りに集中できれば(優勝の)可能性はあると思っています。今回かなり手応えがありましたので、菅生もリズム良く走れればと思います」
マスタークラス優勝 田中優暉(ASCLAYIndサクセスES)
「昨日のレースは良くなかったので、今回は慌てないようにしました。スタートが上手くいったのが勝てた要因です。バトルするとタービュランスで上手く走れないので、単独のほうが安定しています」
「若手2人が前で競ってくれたので、上手くスリップストリームも使えてついていけました。途中、抜こうとも思ったのですが、チームから止められました(笑)。当たるとまずいので最後は間隔を開けました」
まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI
9月26日、フォーミュラ・リージョナル選手権(FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP)第9戦の決勝が静岡県・富士スピードウェイで行われ、セーフィティカーラン明けのリスタートで好ダッシュを見せた澤龍之介(D'stationF111/3)が、昨日の雪辱を果たす走りで初優勝を飾った。
マスタークラスは、田中優暉(ASCLAYIndサクセスES)が総合を争う若手に劣らぬ速さを見せて独走優勝を飾った。
富士スピードウェイの上空はどんより曇り、かなり肌寒い天候となった決勝。
初のポールポジションを奪った#8三浦愛(ARTA F111/3)と#28古谷悠河(TOM'S YOUTH)、チャンピオンを争う2人のレギュラードライバーがフロントローに並び、その後方には、スポット参戦の#3小川颯太(Sutekina Racing)、#5塩津佑介(Sutekina Racing)、#77澤がスタートで前に出ようと虎視眈々と狙う。
スタートを制したのは#8三浦。ライバル#28古谷は鬼門のスタートで出遅れ5位まで後退。。1コーナー(TGRコーナー)は#8三浦、#3小川、#77澤と続き、#8三浦にとっては願ってもない幕開けとなった。
ところが、後方グリッドの#86大阪八郎(Dr.DRY F111/3)、#23YUGO(S2R Racing)がスタート後のストレートエンドで接触。コースサイドに止まってしまったため、1周目からセーフティカーが入る。
車両撤去まで3周を費やし、4周が終了したところで再スタート。タイミングを上手く取れなかったトップ#8三浦の後方に、1コーナで#3小川をかわした#77澤が迫る。次の周、勢いのある#77澤はストレートで#8三浦のスリップストリームに入ると1コーナーでトップに躍り出る。
その後、#8三浦は順位を挽回してきた#28古谷にも抜かれ3位にドロップ。しかし、#3小川、#5塩津とのバトルは制して3位を死守する。
8周を終えた順位は、トップ#77澤、2秒遅れて#28古谷、3秒遅れて#8三浦、更に2秒遅れて#3小川、#5塩津、そしてマスタークラスの#39田中が僅差で続く。
その後、周回を重ねる度に各車の間隔は開いていくが、唯一詰まっていったのがトップ#77澤と2位#28古谷の差。両者の差は10周目2.0秒、11周目1.8秒、12周目1.6秒と僅かずつ#28古谷が追い上げる。
しかし、この頃から雨が落ち始めコース後半が濡れ始める。この雨に足をすくわれたのが#28古谷。12周目のダンロップコーナーでブレーキをロックさせてしまい、僅かなタイムロスではあったものの、地道な追い上げが振り出しに戻ってしまった。
これで楽になったトップ#77澤は残り周回を着実に走りきって、初優勝のチェッカーを受けた。昨日はトップでチェッカーを受けながらペナルティで10位になってしまった悔しさを晴らす優勝に、マシンを降りた#77澤は何度も何度もガッツポーズを見せた。
マスタークラスは、序盤から総合を争う若手に伍して走った#39田中が今季3勝目。2位は#96TAKUMI(B-MAX ENGINEERING FRJ)、3位には#34三浦勝(CMS F111)が入った。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
インタープロトシリーズ第3大会 -RIJ- (2021/09/26) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2021 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 9 富士スピードウェイ 4.563km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Lap Time Behind Gap
1 77 澤 龍之介 D'station F111/3 D'station Racing 15 30'05.526 - -
2 28 古谷 悠河 TOM'S YOUTH TOM'S YOUTH 15 30'07.352 1.826 1.826
3 8 三浦 愛 ARTA F111/3 Team Super License 15 30'15.210 9.684 7.858
4 5 塩津 佑介 Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM 15 30'23.318 17.792 8.108
5 3 小川 颯太 Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM 15 30'25.174 19.648 1.856
6 39 M 1 田中 優暉 ASCLAYIndサクセスES イーグルスポーツ 15 30'29.183 23.657 4.009
7 96 M 2 TAKUMI B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING 15 30'42.885 37.359 13.702
8 34 M 3 三浦 勝 CMS F111 C.M.S motor sport's project 15 30'45.028 39.502 2.143
9 11 M 4 植田 正幸 Rn-sports F111/3 Rn-sports 15 30'49.613 44.087 4.585
10 7 M 5 畑 亨志 F111/3 Team Super License 15 30'58.508 52.982 8.895
11 27 M 6 SYUJI B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING 15 31'28.427 1'22.901 29.919
12 45 辻子 依旦 PONOS Racing PONOS Racing 15 31'46.993 1'41.467 18.566
13 4 M 7 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING 15 31'50.270 1'44.744 3.277
---- 以上規定周回数(90% - 13Laps)完走 ----
- 30 M - DRAGON B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING 8 19'49.351 7Laps 7Laps
- 86 M - 大阪 八郎 Dr.Dry F111/3 ZAP SPEED 0 - 15Laps 8Laps
- 23 M - YUGO S2R Racing N-SPEED 0 - 15Laps -
Fastest Lap: CarNo.28 古谷悠河(TOM'S YOUTH) 1'36.775 (10/15) 169.742km/h
第7戦、第9戦総合PP 古谷悠河(TOM'S YOUTH)
「予選1回目は路面が濡れていて、後半のタイムが出るときに毎ラップ他車に引っかかってしまって、ポールが取れるとは思いませんでした。予選が終わったときはこれはマズいと思っていましたが、セカンドも2位で意外に良かったという感じです」
「予選2回目は自分は練習走行のときとあまり変わらなかったのですが、他があまり良くなかったのかなと思います。自分としては想定していたタイムでしたが、こんなに差がついているとは思いませんでした」
第8戦総合PP #8三浦 愛(ARTA F111/3)
「1回目は凄く難しい路面でした。セクター3で舗装が変わったところがあって、そこが結構濡れていました。後半は乾いていきましたがラインを探って走る状態でした。後ろのクルマが段々離れていくのをミラーで確認して、無線でも古谷選手との差を聞いていました。自分の感覚とタイムの上がり方という点で、手応えは感じながら走れました」
「べストタイムのときもちょっとミスをしたり、もっと上手くまとめられたような気がしています。富士は走り込んでいますし、ここのところレースも続いているので、あとは気持ちの部分で負けないようにするだけです」
第7戦、第9戦マスタークラスPP 田中優暉(ASCLAYIndサクセスES)
「路面が部分的に乾いていたりして難しいコンディションでした。もう少し行けそうな気もしていましたが、内圧も上がらなかったので無理をせずに抑えて行きました。でももう少し総合を争う若者に迫りたかったですね」
「2回目は走っている位置が悪かったですね。近づきすぎてしまってタービュランスの影響を受けてしまいました。スリップを上手く使える位置にいることができませんでした。経験不足です」
第8戦マスタークラスPP #4今田信宏(JMS RACING with B-MAX)
「1回目はスピンをしてタイヤにフラットスポットを作ってしまい、ペースを上げようがなかったです。本当に悔しい。最低の予選でした。」
「2回目は1回目の鬱憤を晴らすつもりで行きました。あれでもミスをしていました。せっかくですから、総合でももうちょっと上に行きたかったですね。フロントローは無理でもセカンドローあたりに」
まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI
9月25日、フォーミュラ・リージョナル選手権(FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP)第7戦および第9戦の予選が静岡県・富士スピードウェイで行われ、古谷悠河(TOM'S YOUTH)が第7戦の、三浦愛(Super License)が第9戦のポールポジションを獲得した。
マスタークラスは、#39田中優暉(ASCLAYIndサクセスES)が第7,9戦のダブルクラスポールを獲得した。
今大会はシリーズで最も多い16台がエントリー。D'Stationレーシングのオーディションを勝ち抜いた#77澤龍之介(D'stationF111/3)、そのオーディションで澤と争った#5塩津佑介(Sutekina Racing)、そして#3小川颯太(Sutekina Racing)とFIA-F4で実績のある3人が参戦。これを迎え撃つレギュラードライバーの#28古谷、#8三浦愛とのポールポジション争いが注目された。
季節はすっかり秋めいてきた。未明に雨が降ったため、コースはやや濡れたところも見られるという難しいコンディションでのアタックとなった。この予選1回目のベストタイムが午後に行われる第7戦の、セカンドタイムが明日行われる第9戦のグリッドとなる。
コースに濡れている部分もあったため、各ドライバーはコンディションの確認とタイヤを温めるために2周を費やし、3周目からアタックに入る。
ここでリードしたのはレギュラー組の#28古谷。路面コンディションの回復につれてベストタイムを更新し続け、タイムチャートのトップに名を連ね続けた。
これに食い下がったのが開幕戦でポールシッターとなった#5塩津、初参戦の#3小川、そして初のポールを狙う#8三浦愛。3人は常に#28古谷に迫るタイムをマークして逆転ポールを狙う。
このなかから予選終了直前、路面の回復とともに一気に台頭してきたのが#8三浦愛。その時点でトップに立っていた#5塩津(1分40秒592)、#28古谷(1分40秒719)の2人を上回る1分40秒531を叩き出し、トップに躍り出る。
しかし、最後のラップに#28古谷が意地を見せて1分40秒048をマーク。再逆転で第7戦のポールポジションを決めた。2番手は#8三浦愛、3番手は#3小川と続いた。
セカンドタイムで決まる第9戦のグリッドは、#8三浦愛が嬉しい初ポール。#28古谷、#3小川と続き、トップ3は第7戦と同じ顔ぶれとなった。
総合と同様に熾烈なアタック合戦を見せたマスタークラスは、#7畑享志(F111/3)、#11植田正幸(Rn-sportsF111/3)、#30DRAGON(B-MAX ENGINEERING FRJ)、#39田中優暉(ASCLAYIndサクセスES)の4人が順位を入れ替えながらアタックを続けたが、「単独走行で自分のペースで走れた」という#39田中が安定した速さを見せ、第7,9戦のクラスポールを獲得した。
第7戦の決勝は、本日午後12時05分から15周で行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
インタープロトシリーズ第3大会 -RIJ- (2021/09/25) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2021 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 9 富士スピードウェイ 4.563km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Time Behind Gap km/h
1 8 三浦 愛 ARTA F111/3 Team Super License 1'40.531 - - 163.400
2 28 古谷 悠河 TOM'S YOUTH TOM'S YOUTH 1'40.719 0.188 0.188 163.095
3 3 小川 颯太 Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM 1'41.029 0.498 0.310 162.595
4 5 塩津 佑介 Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM 1'41.892 1.361 0.863 161.218
5 77 澤 龍之介 D'station F111/3 D'station Racing 1'42.003 1.472 0.111 161.042
6 39 M 1 田中 優暉 ASCLAYIndサクセスES イーグルスポーツ 1'43.358 2.827 1.355 158.931
7 30 M 2 DRAGON B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING 1'44.483 3.952 1.125 157.220
8 7 M 3 畑 亨志 F111/3 Team Super License 1'44.497 3.966 0.014 157.199
9 11 M 4 植田 正幸 Rn-sports F111/3 Rn-sports 1'44.867 4.336 0.370 156.644
10 4 M 5 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING 1'46.292 5.761 1.425 154.544
11 34 M 6 三浦 勝 CMS F111 C.M.S motor sport's project 1'46.389 5.858 0.097 154.403
12 96 M 7 TAKUMI B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING 1'48.865 8.334 2.476 150.891
13 45 辻子 依旦 PONOS Racing PONOS Racing 1'49.938 9.407 1.073 149.419
14 86 M 8 大阪 八郎 Dr.Dry F111/3 ZAP SPEED 1'50.173 9.642 0.235 149.100
15 27 M 9 SYUJI B-MAX ENGINEERING FRJ B-MAX ENGINEERING 1'50.277 9.746 0.104 148.959
---- 以上基準タイム予選通過 ----
- 23 M - YUGO S2R Racing N-SPEED 1'57.060 16.529 6.783 140.328
第9戦優勝 #6木村偉織(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)
「SUGOは1周が短くてすごくチャレンジングなサーキットなので、攻め甲斐があり、楽しいコースで好きです」
(内容的にはすごくいいレースだったが)
「レース1の課題として、後半ミスもあったりしてタイヤを使い過ぎていたので、それを反省し、最後までタイヤをもたせ切ることを心がけました。『このコーナーだけはミスをしない』というポイントを押さえて、あとはタイヤマネジメントに徹しました。鈴鹿大会では課題だったセーフティーカー後のリスタートも今回はうまくいきました。そういう意味では自分の成長を確かめられるレースでした」
(ポイントランキングでも首位との差が大きく詰まったが)
「それも意識はしていましたが、野中さんの順位は僕にはどうすることもできないので、自分のポテンシャルを最大限出し切れるように、ということにフォーカスしています」
(伊東選手が迫ってきていたが、プレッシャーは感じていた?)
「プレッシャーはすごく感じていました。ワンミスで抜かれる状態だったので、常にミスをしないように。でも攻めなきゃ追い付かれるので、そこの部分のマネジメントがプレッシャーになりました」
(明日もポールポジションからのスタートだが)
「勝利は挙げていますけど、連勝というのがないので、明日も勝って2連勝するのが目標です」
第9戦決勝2位 #80伊東黎明(OTG MOTOR SPORTS)
「レース1をYoutubeで見直したらシグナルがブラックアウトしてからの反応が遅かったことが分かったので、今回のレースはブラックアウトに集中しました。そこでの反応が良かったのでスタートはうまく切れましたが、他の選手も良かったので1コーナーで仕掛けきれませんでした。そのあとも一切ミスができない展開になり、トップの選手もミスをしないし、SC明けのリスタートではSPコーナーで木村選手がミスったんですけど、自分も同じようにミスしてしまってチャンスを潰してしまいました。その後も追いかけて行ったんですけど、ちょっとずつ離されてしまいました。明日も2番手スタートだと思いますけど、いいスタートを決めて1コーナーでしっかりホールショットを決めないと同じことが起きると思います。スタートに集中してレースに挑みたいです」
(コンマ5秒差で周回を重ねていたが)
「1レースめと同じでお互いに速いポイントが違うので、詰まったり離されたりしましたが、詰まってもダウンフォースが抜けたり、コース路面の影響を受けたりで、難しいレースでした」
(明日の目標は?)
「3位、2位ときたので、次は優勝しかないと思っています。表彰台の真ん中以外要らないですし、取らないといけないと思います。OTGとしても菅波選手以来の優勝を目指して集中して戦いたいですね」
第9戦決勝3位 #5小出峻(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)
「このコースは本当に抜きにくいということに尽きます。スタートをしっかり決めていこうと思って、まあ90点くらいのスタートができました。スタートで前のマシンを抜いて3番手に上がったんですけど、そこからのペースがあまり良くなかった。後ろの松澤選手のペースが速かったので、そこを意識せざるを得ませんでした。自分としては前を追うレースがしたかったんですが」
(リスタートで仕掛けていったが)
「あそこはチャンスだったんですけど、ちょっとブレーキングでアウトから被せるのが難しかったです。あそこは逆バンクみたいになっているので。明日は前を追うレース展開をしたいです
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
2021年FIA-F4選手権第9戦の決勝が9月11日、宮城県のスポーツランドSUGOで行われ、ポールポジションからスタートした#6木村偉織(HFDP/SRS/コチラレーシング)が接戦を制して今季3勝目を挙げた。
(天候:晴れ コース:ドライ)
今大会は3レース制ということで第2レースとなる第9戦決勝は土曜日の午後4時25分より17周で行われた。
スタートではポールシッターの木村がホールショット。予選2番手の#80伊東黎明(OTG DL F4CHALLENGE)が2位で続き、予選4番手の#5小出峻(HFDP/SRS/コチラレーシング)がスタート直後の1コーナーで予選3番手の#62松澤亮佑(HELM MOTORSPORTS F110)をかわして3位に浮上した。
この周のS字の立ち上がりでアウト側のダートにタイヤを落としてしまった小出だったが、迫ってくる松澤を懸命に押さえ込んでハイポイントコーナー、レインボーコーナーを抜けていく。
すると今度は#36荒川麟(TGR-DC RSトムススピリットF4)が馬の背で松澤に仕掛ける展開となるが、松澤も荒川を押さえ込んだ。
1周めを終わった時点での木村のリードは0.502秒。その後も0.536秒、0.515秒、0.533と伊東は僅差で木村を追い上げ、6周めには0.466秒差にまで接近する。
しかし7周めの馬の背で#32マックス・サロ(ATEAM Buzz Racing F110)
がコースを飛び出し、グラベルに捕まったため、9周めから3周にわたってセーフティーカーが導入されることになる。
車両回収ののちレースは12周めに再開されたが、ここで木村はうまくリスタートを決めて伊東を引き離しにかかる。
伊東の背後には小出が迫り、1コーナーで並びかけようとするが、伊東はなんとか小出を押さえ込み、再び木村の追い上げに取り掛かる。
その後も木村と伊東の2台は接戦を繰り広げるが、抜きどころがほとんどない上に、前日の雨でコースが汚れ、レコードラインが1本しかない状態ではどうすることもできず、そのまま木村が逃げ切って第3戦鈴鹿に続いて今季3勝めを挙げた。
またポイントリーダーの#35野中誠太(TGR-DC RSトムススピリットF4)がこのレースを7位で終えたため、ドライバーズポイントでも木村は野中と同じ137ポイントとなった。しかし勝利数の差でポイントリーダーは依然として野中だ。
2位には伊東黎明、3位には小出俊が入った。
インディペンデントカップは#63鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F110)が第8戦に続いて優勝。今季4勝めをものにしている。
第10戦決勝は12日の午前9時より17周で行われる。
Text: Kazuisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYSHI
ポルシェカレラカップジャパン第9戦は11日、鈴鹿サーキットで決勝を行い、ポールポジションからスタートした上村優太(Porsche Center Okazaki)が優勝した。プロアマクラスは内山清志( NIHON KIZAI PORSCHE)が、アマクラスはMasa TAGA(GIRODISC・CREF Motorsport CUP)が優勝した。
レースは午後4時20分にフォーメーションラップが始まった。この日の鈴鹿は晴れたり曇ったり。再び上空には晴れ間が広がりつつある。
レースは予選順位通り、トップ上村優太(Porsche Center Okazaki)、2位近藤翼(NIHON KIZAI PORSCHE)、3位小河諒(SHOWA AUTO with BINGO RACING)、4位大草りき(Porsche Japan Junior Programme)の順で始まる。
トップ上村は1周目に2位近藤を1秒7離して戻ってくると、2周目にはその差を1秒7まで広げた。3位小河は近藤の後ろ1秒弱で続き、4位大草は上位3台に付いていけず徐々に離され始める。
4周目からはトップ上村と2位近藤の差が徐々に詰まり始める。近藤は4周目にその差を1秒1とすると、7周目には0秒9と1秒を切った。
トップ上村は近藤からのプレッシャーに焦ったのか9周目にミス。その差を0秒7まで詰められると、最終10周目の後半にはついにテールトゥノーズとなった。
シケインでは2位近藤がトップ上村に仕掛けるが、前に出ることができず、上村がかろうじて逃げ切り優勝を飾った。2位には近藤が、3位には小河が、4位には大きく遅れて大草が入った。
プロアマクラスは、予選2位のIKARI(BJR PORSCHE)がスタートでトップに立つも、3周目の1コーナーでポールシッターの内山清志(NIHON KIZAI PORSCHE)にパスされ2位に落ちる。そのまま内山が逃げ切って優勝した。
アマクラスはポールシッターのKuma(SHIROKUMA RACING with CREF)が3周目に失速、7周目に滝澤智幸(Fach Auto Tech GT3 Cup)がリタイアし、Masa TAGA(GIRODISC・CREF Motorsport CUP)が優勝した。
第9戦は明日12日、午前10時15分より10周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Keiichiro TAKESHITA
SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2021/09/11) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2021 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 9 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Lap Time Behind Gap
1 6 木村 偉織 HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 17 27'10.507 - -
2 80 伊東 黎明 OTG DL F4CHALLENGE OTG MOTOR SPORTS 17 27'11.072 0.565 0.565
3 5 小出 峻 HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 17 27'12.963 2.456 1.891
4 62 松澤 亮佑 HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS 17 27'14.363 3.856 1.400
5 36 荒川 麟 TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School 17 27'15.025 4.518 0.662
6 40 元嶋 成弥 SACCESS RACING SACCESS RACING 17 27'15.603 5.096 0.578
7 35 野中 誠太 TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School 17 27'16.140 5.633 0.537
8 37 奥住 慈英 TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School 17 27'16.970 6.463 0.830
9 7 太田 格之進 HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 17 27'17.597 7.090 0.627
10 38 清水 英志郎 TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School 17 27'18.529 8.022 0.932
11 20 新原 光太郎 TOM'S FORMULA COLLEGE RSS 17 27'19.219 8.712 0.690
12 97 岩澤 優吾 BJ Racingスカラシップ Bionic Jack Racing 17 27'19.681 9.174 0.462
13 77 小川 颯太 WARMTECH Skill Speed SKILL SPEED 17 27'20.606 10.099 0.925
14 98 岡本 大輝 BJ Racing Bionic Jack Racing 17 27'21.955 11.448 1.349
15 31 鶴田 哲平 ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Racing 17 27'22.505 11.998 0.550
16 39 宮下 源都 SACCESS RACING SACCESS RACING 17 27'23.146 12.639 0.641
17 13 藤原 大輝 ACE LINES MDFactory KRac Motorsorts 17 27'23.650 13.143 0.504
18 63 IC 1 鳥羽 豊 HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS 17 27'25.151 14.644 1.501
19 15 吉村 渉 Media Do影山BEAR Media Do Kageyama Racing 17 27'26.349 15.842 1.198
20 11 IC 2 ヒロボン Rn-sports Andare Rn-sports 17 27'28.869 18.362 2.520
21 43 IC 3 DRAGON ZAP SPEED F110 ZAP SPEED 17 27'29.144 18.637 0.275
22 96 IC 4 齋藤 真紀雄 CSマーケティングアキランド AKILAND RACING 17 27'34.795 24.288 5.651
23 2 IC 5 仲尾 恵史 TCS Racing Team TCS RACING TEAM 17 27'35.444 24.937 0.649
24 3 IC 6 佐藤 セルゲイビッチ 結婚の学校フィールドモータースポーツ フィールドモータースポーツ 17 27'35.859 25.352 0.415
25 73 塙 瞬佑 カローラ新茨城C.S.I Racing CSIレーシング 17 27'40.260 29.753 4.401
26 44 IC 7 SYUJI JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING 17 27'53.236 42.729 12.976
27 33 IC 8 慶原 克律 ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Racing 17 27'59.110 48.603 5.874
28 23 IC 9 YUGO S2R Racing N-SPEED 17 28'01.591 51.084 2.481
29 *99 IC 10 近藤 善嗣 アンドIoTくじらRn-sports Rn-sports 17 28'24.502 1'13.995 22.911
30 16 大滝 拓也 Media Do影山Giddy UP Media Do Kageyama Racing 16 25'53.950 1Lap 1Lap
31 71 IC 11 大山 正芳 ダイワN通商アキランド AKILAND RACING 16 26'14.765 1Lap 20.815
32 86 IC 12 大阪 八郎 Dr.Dry F110 ZAP SPEED 16 26'16.325 1Lap 1.560
---- 以上規定周回数(90% - 15Laps)完走 ----
- 32 マックス・サロ ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Racing 6 8'58.028 11Laps 10Laps
Fastest Lap: CarNo.20 新原光太郎(TOM'S FORMULA COLLEGE) 1'24.986 (7/17) 151.924km/h
CarNo.99は、2021 FIA-F4 SpR.第15条1.3)(危険なドライブ行為)により、競技結果に40秒加算のペナルティーを科した。
鈴鹿クラブマンレース第5戦 -RIJ- (2021/09/11) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2021 Porsche Carrera Cup Japan Round 9 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Lap Time Behind Gap
1 31 Pro 1 上村 優太 Porsche Center Okazaki PORSCHE CENTER OKAZAKI 10 21'15.086 - -
2 24 Pro 2 近藤 翼 NIHON KIZAI PORSCHE NK Racing 10 21'15.282 0.196 0.196
3 60 Pro 3 小河 諒 SHOWA AUTO with BINGO RACING BINGO RACING 10 21'18.425 3.339 3.143
4 91 Pro 4 大草 りき Porsche Japan Junior Programme PORSCHE JAPAN 10 21'32.048 16.962 13.623
5 25 Pro-Am 1 内山 清志 NIHON KIZAI PORSCHE NK Racing 10 21'39.598 24.512 7.550
6 98 Pro-Am 2 IKARI BJR PORSCHE Max Racing 10 21'42.173 27.087 2.575
7 77 Pro-Am 3 浜崎 大 GR-Racing VENTILER GR-Racing 10 21'53.799 38.713 11.626
8 84 Am 1 Masa TAGA GIRODISC・CREF Motorsport CUP Cref Motor Sport 10 22'02.965 47.879 9.166
9 62 Am 2 Kuma SHIROKUMA RACING with CREF Cref Motor Sport 10 22'41.832 1'26.746 38.867
---- 以上規定周回数(75% - 8Laps)完走 ----
- 23 Am - 滝澤 智幸 Fach Auto Tech GT3 Cup 911 Service 6 13'10.200 4Laps 4Laps
Fastest Lap: CarNo.31 上村優太(Porsche Center Okazaki) 2'06.246 (2/10) 165.591km/h
ポルシェカレラカップジャパン第9戦、第10戦は11日、鈴鹿サーキットで公式予選を行い、両戦とも上村優太(Porsche Center Okazaki)がポールポジションを獲得した。
公式予選は午後1時より30分間で行われた。朝方降った雨も上がり、曇り空から徐々に青空が広がる気温が上昇する中で予選は進行した。ベストタイムで第9戦の、セカンドベストタイムで第10戦のグリッドが決定する。
まずは3周目に近藤翼(NIHON KIZAI PORSCHE)が2分4秒797でトップに立つ。2位には小河諒(SHOWA AUTO with BINGO RACING)が5秒408で付け、3位に上村優太(Porsche Center Okazaki)が5秒787で続く。
4周目には上村が2分4秒794で近藤のタイムを千分の3秒上回り一気にトップに浮上する。近藤はタイム更新がならず2位にドロップ。小河はタイムを5秒408まで縮めるも3位のまま。
各車、ここでいったんピットインし、ピットアウト後再度のアタックを試みる。
しかし、気温が上昇したためか、上位2台はタイム更新ができない。トップ上村、2位近藤は変わらず、小河はタイムを2分5秒234まで縮めるもポジションアップはならなかった。
結局第9戦のポールポジションは上村が獲得、2位には近藤が、3位には小河が続いた。
プロアマクラスは内山清志(NIHON KIZAI PORSCHE)が、アマクラスはKuma(SHIROKUMA RACING with CREF)がポールポジションを獲得した。
第10戦の順位も第9戦と変わらず、上村がポールポジション、2位に近藤が、3位に小河が入った。
プロアマクラスはIKARI(BJR PORSCHE)が、アマクラスは第9戦に続いてKumaがポールポジションを獲得した。
第9戦決勝は本日11日午後4時20分より10周で、第10戦決勝は明日12日午前10時15分より10周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Keiichiro TAKESHITA
第8戦ポールポジション #5小出峻(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)
「前日の練習からニュータイヤでのアタックのタイムの伸び悩みが課題でした。ロングランは良かったんですけども。その課題に対して、タイヤの温め方だとか、位置取りなどを意識して予選に臨んで、結果的にポールを取れたので、自分としては満足しています」
(計算どおりのタイミングでタイムを出せたということか)
「予定では赤旗が出た前後ぐらいのタイミングでタイムを出すつもりでしたので、予定どおりではありませんでしたが、再開後の位置取りなどがうまくいって、自分のもてるポテンシャルの最大限は出せたかなと思います」
(昨年からの参戦だが)
「昨年の鈴鹿大会からの途中参戦で、今年はHFDPというチーム名で出させてもらっています。経験は少ない方だと思いますが、自分のいいところもダメなところも把握してしっかり戦えているし、前半はうまくいかないこともありましたが、ここからしっかり巻き返していきたいです」
「自分としては、これまでの結果に満足していません。ホンダというチームでやってるからには絶対一番を取りたいと思ってやっています」
(SRS-F出身の角田選手のことは意識している?)
「F1で活躍されてる角田選手とか、SRS-F同期の岩佐選手など、身近にいた選手がヨーロッパで活躍していることに憧れは持ちますね」
(菅生の印象は)
「先週プライベートテストで初めて走りました。鈴鹿のようなテクニカルなコースが好きなので、自分としては好きなコースです」
(決勝に向けての抱負を)
「初めてのポールですが、追い越しの難しいコースなので、落ち着いて自分のペースを見つければ、自ずと結果はついてくると思います。焦らずに自分のポテンシャルを最大限に引き出すことを心がけて戦いたいです」
第8戦、第9戦予選2位 #80伊東黎明(OTG MOTOR SPORTS)
「一言でいうとすっごい悔しいです。木曜日と金曜日のトレーニング走行をトップで終われていたので、ポールを取るつもりで挑んでいました。赤旗が出ることも想定はしていたんですけど、位置取りが悪かったせいで、タイヤのグリップを生かすことができませんでした。最終周だけ前に誰もいないところで走れたので、最後にしっかりアタックして、燃料も軽くなってきたことがうまくはまってタイムを出すことができました。タイヤの状態が良い時にアタックできていたら、と思うとすごく悔しいです」
(タイヤの状態はどうだった?)
「最後はもうタイヤが終わっていましたね。今回からタイヤのロットが変わり、今度のロットは後半に行くに従って性能の落ち幅が大きいんです。もう横方向のグリップがなくなっていたので、なるべく縦に転がすことを意識して走ったらタイムが出た感じです」
(昨年から参戦して上位で走っているが)
「ここまで表彰台1回とランキング5位ということで、成績が昨年とあまり変わんない結果で、成長したところを見せられていないので、今回のSUGO大会で3連勝を狙っていきたいです」
(SUGOの印象は)
「今年の86レースのプロクラスに参戦しているので、そこで走っただけです。今年は86レースにフル参戦しているので、ここでの予選の大切さは実感できています」
第8戦予選3位、第9戦ポールポジション #6木村偉織(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)
「開幕から常に上位にいて、好調ではありますが、予選の一発のタイムの出し方やタイヤの使い方が自分の中では課題です。タイヤの本当に美味しいところと内圧の設定を合わせ込んだアタックがなかなかできませんでした。そういう意味では今回セカンドベストを出すことができましたし、週末を通して序盤にタイムが出ている傾向があるので、そこに合わせ込んでポンとタイムを出せました。自分の狙いどおりの温め方とかタイムの出し方はできていました。赤旗だけは自分でどうにもできないことなので、そこは仕方ないなと思います。あそこでベストタイムが出せていれば、と思いますが」
(ウェット宣言が出ていたが、路面の状態はどうだった?)
「ウェットではなかったんですが、かなり悪い路面状況でした。それもあって予選の後半にタイムが上がっていったのだと思います。今回はいろんな複合的な要素がありました。伊東選手はそこでうまくまとめられたのかなと思います」
(決勝の抱負を)
「予選3番手は勝ちが狙えるポジションだと思うので、抜きにくいコースですが、魔物が潜んでいるとも言われていますし、何かチャンスがあったらそれを掴みとって、自分は取りこぼさないように、17周を戦いたいです」
(一昨年の経験は生きている?)
「レースの組み立てやオーバーテイクの経験は活かせると思いますが、天気がどうなるか読めないので、難しいですね」
第9戦予選3位 #62松澤亮佑(HELM MOTORSPORTS)
「最初の赤旗前は位置取りが悪くて全然タイムが出せませんでした。再開後も結構焦っていたんですが、落ち着いて走りました。セカンドタイムが3番手ということで、安定して走れていた、と考えれば決勝は期待できると思います。練習も調子がいいので、安定して走れるようにしたいです」
(赤旗中断でうまく仕切り直しができた?)
「そうですね。ピットアウトの時に先頭の方でコースに戻れたので、そこは良かったと思います。再開直後に一発行こうと思っていたので、集中して走っていました」
(決勝に向けての抱負を)
「まだ表彰台に上がったことがないので、まずは表彰台を目指して頑張っていきます」
(SUGOの走行経験は?)
「実は全くなくて、レース前に一回だけテストをして、今回が初めてのレースです」
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
【総合】
鈴鹿クラブマンレース第5戦 -RIJ- (2021/09/11) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2021 Porsche Carrera Cup Japan Round 9 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Time Behind Gap km/h
1 31 Pro 1 上村 優太 Porsche Center Okazaki PORSCHE CENTER OKAZAKI R2'04.794 - - 167.518
2 24 Pro 2 近藤 翼 NIHON KIZAI PORSCHE NK Racing R2'04.797 0.003 0.003 167.514
3 60 Pro 3 小河 諒 SHOWA AUTO with BINGO RACING BINGO RACING 2'05.234 0.440 0.437 166.929
4 91 Pro 4 大草 りき Porsche Japan Junior Programme PORSCHE JAPAN 2'06.147 1.353 0.913 165.721
5 25 Pro-Am 1 内山 清志 NIHON KIZAI PORSCHE NK Racing R2'06.662 1.868 0.515 165.047
6 98 Pro-Am 2 IKARI BJR PORSCHE Max Racing 2'06.947 2.153 0.285 164.677
7 77 Pro-Am 3 浜崎 大 GR-Racing VENTILER GR-Racing 2'07.960 3.166 1.013 163.373
8 *62 Am 1 Kuma SHIROKUMA RACING with CREF Cref Motor Sport R2'09.440 4.646 1.480 161.505
9 84 Am 2 Masa TAGA GIRODISC・CREF Motorsport CUP Cref Motor Sport R2'09.695 4.901 0.255 161.187
10 *23 Am 3 滝澤 智幸 Fach Auto Tech GT3 Cup 911 Service R2'09.859 5.065 0.164 160.984
---- 以上基準タイム(120% - 2'29.752)予選通過 ----
【クラス別】
■Proクラス
鈴鹿クラブマンレース第5戦 -RIJ- (2021/09/11) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2021 Porsche Carrera Cup Japan Round 9 Pro class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver CarTeam Time Behind Gap km/h
1 31 上村 優太 Porsche Center Okazaki PORSCHE CENTER OKAZAKI R2'04.794 - - 167.518
2 24 近藤 翼 NIHON KIZAI PORSCHE NK Racing R2'04.797 0.003 0.003 167.514
3 60 小河 諒 SHOWA AUTO with BINGO RACING BINGO RACING 2'05.234 0.440 0.437 166.929
4 91 大草 りき Porsche Japan Junior Programme PORSCHE JAPAN 2'06.147 1.353 0.913 165.721
---- 以上基準タイム(120% - 2'29.752)予選通過 ----
■Pro-Amクラス
鈴鹿クラブマンレース第5戦 -RIJ- (2021/09/11) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2021 Porsche Carrera Cup Japan Round 9 Pro-Am class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver CarTeam Time Behind Gap km/h
1 25 内山 清志 NIHON KIZAI PORSCHE NK Racing R2'06.662 - - 165.047
2 98 IKARI BJR PORSCHE Max Racing 2'06.947 0.285 0.285 164.677
3 77 浜崎 大 GR-Racing VENTILER GR-Racing 2'07.960 1.298 1.013 163.373
---- 以上基準タイム(120% - 2'29.752)予選通過 ----
■Amクラス
鈴鹿クラブマンレース第5戦 -RIJ- (2021/09/11) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2021 Porsche Carrera Cup Japan Round 9 Am class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver CarTeam Time Behind Gap km/h
1 *62 Kuma SHIROKUMA RACING with CREF Cref Motor Sport R2'09.440 - - 161.505
2 84 Masa TAGA GIRODISC・CREF Motorsport CUP Cref Motor Sport R2'09.695 0.255 0.255 161.187
3 *23 滝澤 智幸 Fach Auto Tech GT3 Cup 911 Service R2'09.859 0.419 0.164 160.984
---- 以上基準タイム(120% - 2'29.752)予選通過 ----
CarNo.23,62は、国際モータースポーツ競技規則付則L項4.2.c(走路外走行)により、当該ラップタイムを削除した。
'R'マークはコースレコードを更新した。
2021年FIA-F4選手権第8戦、第9戦の公式予選が9月11日、宮城県のスポーツランドSUGOで行われ、第8戦は#5小出峻(HFDP/SRS/コチラレーシング)が、第9戦は#6木村偉織(HFDP/SRS/コチラレーシング)がポールポジションを獲得した。
公式予選は午前8時30分より30分間で行われた。天候は曇り。しかし朝方に少し雨が降った影響で路面はほぼドライだが、競技団からはウェット宣言が出される中での走行となった。
序盤から速さを見せたのは#6木村。昨夜からの雨で走りはじめの路面状況はかなり悪化していたようだが、そんな中でも1'24.757、1'24.661、1'24.335と着実にタイムを削りながら周回を重ねる。これに続いたのが#5小出、#7太田格之進(HFDP/SRS/コチラレーシング)らのHFDP勢、そして前回の鈴鹿大会で初優勝を達成した#36荒川麟(TGR-DC RSトムススピリットF4)、同じく初表彰台を獲得した#40元嶋成弥(SACCESS RACING)らだ。
そして残り19分を切ったところで#80伊東黎明(OTG DL F4CHALLENGE)が1'24.632を叩き出し、一気に2番手に割って入った。
しかしその直後、3コーナーで#23YUGO(S2R Racing)がコース上にストップしたために予選は赤旗中断となってしまう。
車両回収ののち、予選は午前8時46分に残り時間14分で再開された。
するとことでいきなりタイムアップを果たして2番手に食い込んできたのが#35野中誠太(TGR-DC RSトムススピリットF4)だ。タイムは1'24.604。野中は次の周でも1'24.567とタイムを削ってきたが、残り時間が6分30を切ったところで#62松澤亮佑(HELM MOTORSPORTS F110)が1'24.487で2番手にジャンプアップしてきた。
これに対し、トップの木村は1'24.262までタイムを上げるが、その直後に小出が1'24.228を叩き出してトップに立つ。さらに予選終了間際には#80伊東黎明(OTG DL F4CHALLENGE)が1'257を叩き出して2番手に食い込んできた。
この結果、第8戦のポールポジションは小出、2番手は伊東、3番手は木村という結果となり、セカンドベストタイムでグリッド順が決まる第9戦は1'24.335の木村がポール。1'24.447の伊東が2番手、そして1'24.487の松澤が3番手という結果となった。
第8戦決勝はこのあと12時35分より。第9戦決勝は午後4時25分より、いずれも17周で行われる予定だ。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2021/09/11) Qualifying Weather:Cloudy Course:Wet
2021 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 9 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Time Behind Gap km/h
1 6 木村 偉織 HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 1'24.335 - - 153.097
2 80 伊東 黎明 OTG DL F4CHALLENGE OTG MOTOR SPORTS 1'24.447 0.112 0.112 152.894
3 62 松澤 亮佑 HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS 1'24.487 0.152 0.040 152.821
4 5 小出 峻 HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 1'24.517 0.182 0.030 152.767
5 36 荒川 麟 TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School 1'24.575 0.240 0.058 152.662
6 35 野中 誠太 TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School 1'24.604 0.269 0.029 152.610
7 40 元嶋 成弥 SACCESS RACING SACCESS RACING 1'24.654 0.319 0.050 152.520
8 37 奥住 慈英 TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School 1'24.691 0.356 0.037 152.453
9 38 清水 英志郎 TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School 1'24.766 0.431 0.075 152.318
10 7 太田 格之進 HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 1'24.863 0.528 0.097 152.144
11 20 新原 光太郎 TOM'S FORMULA COLLEGE RSS 1'24.889 0.554 0.026 152.097
12 77 小川 颯太 WARMTECH Skill Speed SKILL SPEED 1'24.997 0.662 0.108 151.904
13 97 岩澤 優吾 BJ Racingスカラシップ Bionic Jack Racing 1'25.014 0.679 0.017 151.874
14 16 大滝 拓也 Media Do影山Giddy UP Media Do Kageyama Racing 1'25.076 0.741 0.062 151.763
15 13 藤原 大輝 ACE LINES MDFactory KRac Motorsorts 1'25.237 0.902 0.161 151.476
16 98 岡本 大輝 BJ Racing Bionic Jack Racing 1'25.441 1.106 0.204 151.115
17 39 宮下 源都 SACCESS RACING SACCESS RACING 1'25.463 1.128 0.022 151.076
18 31 鶴田 哲平 ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Racing 1'25.649 1.314 0.186 150.748
19 15 吉村 渉 Media Do影山BEAR Media Do Kageyama Racing 1'25.863 1.528 0.214 150.372
20 63 IC 1 鳥羽 豊 HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS 1'25.887 1.552 0.024 150.330
21 96 IC 2 齋藤 真紀雄 CSマーケティングアキランド AKILAND RACING 1'25.949 1.614 0.062 150.222
22 73 塙 瞬佑 カローラ新茨城C.S.I Racing CSIレーシング 1'25.966 1.631 0.017 150.192
23 32 マックス・サロ ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Racing 1'25.982 1.647 0.016 150.164
24 11 IC 3 ヒロボン Rn-sports Andare Rn-sports 1'26.060 1.725 0.078 150.028
25 43 IC 4 DRAGON ZAP SPEED F110 ZAP SPEED 1'26.360 2.025 0.300 149.507
26 2 IC 5 仲尾 恵史 TCS Racing Team TCS RACING TEAM 1'26.510 2.175 0.150 149.247
27 3 IC 6 佐藤 セルゲイビッチ 結婚の学校フィールドモータースポーツ フィールドモータースポーツ 1'26.841 2.506 0.331 148.679
28 71 IC 7 大山 正芳 ダイワN通商アキランド AKILAND RACING 1'27.414 3.079 0.573 147.704
29 99 IC 8 近藤 善嗣 アンドIoTくじらRn-sports Rn-sports 1'27.465 3.130 0.051 147.618
30 86 IC 9 大阪 八郎 Dr.Dry F110 ZAP SPEED 1'27.912 3.577 0.447 146.867
31 44 IC 10 SYUJI JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING 1'29.189 4.854 1.277 144.764
32 33 IC 11 慶原 克律 ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Racing 1'32.004 7.669 2.815 140.335
---- 以上基準タイム(110% - 1'32.865)予選通過 ----
- 23 IC - YUGO S2R Racing N-SPEED 1'34.136 9.801 2.132 137.157
優勝 佐藤蓮(TODA RACING)
「スタートは完璧に決まり1コーナーでトップに立てました。後ろが競っていたので逃げ切れると思いましたが、思ったよりペースが上がりませんでした。ファステストラップは取れましたが、後半タイムのばらつきが大きかったです。SFの後というのを考えないといけませんね。3連勝することができ、クルマも仕上げってきました。チャンピオンの可能性も残っているので残り3連勝を目指します。今回、自分にとっても自信になり、一段階ステップアップできました。先月二十歳になったのでシャンパンを開けたいと思います」
決勝2位 ジュリアーノ・アレジ(TOM'S)
「スタートは朝より良くて、1ポジション上げることができました。3コーナーで名取選手を抜いたときは自信があり、リスクを取ったわけではありません。その後もペースは良かったですが、トップを取れるほどではありませんでした。次のもてぎに向け、データを読んで、分析と勉強と集中が大切ですね。SFも含めて3レース走ったので疲れています。レッドブルを飲んで御殿場までクルマで帰りたいと思います」
決勝3位 野中誠太(TOM'S)
「今週のレースはスタートが良く、このレースでも決まりました。1コーナーでの詰めが甘かったですが、3コーナーで順位を上ることができました。トップの選手たちとペースに差がありましたが、自分で今できる最大限のレースをできたと思います。まだマシンより自分のドライビングを改善する必要があります。最初からこういうレースをすれば結果は変ったと思うので、組み立て方を考えないといけません。またチャンスをいただければ、もっと安定していい結果で終わりたいと思います」
Text: Yoshinori OHNISHI
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第9戦の決勝が29日、栃木県・ツインリンクもてぎで行われ、ポールポジションスタートの佐藤蓮(TODA FIGHTEX)が完璧なレース運びでこの週末3連勝、通算4勝目を飾った。
悪天候で延期となった5月の第9戦オートポリス戦の代替レースとして組まれた今回のレース。この週末、見違える速さを見せているポールシッター#2佐藤が勝ち星を重ねるのか、また予選2位の#50名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)が勝ってチャンピオンを決めるのか、両者の対決に注目が集まった。
好スタートを見せた#2佐藤に対し、2番グリッドの#50名取はスタートで#36ジュリアーノ・アレジ(TOM'S)に並ばれ2コーナーまで並走すると、3コーナーでインを刺され3位に後退してしまう。
チャンピオン決定がかかったレースで#50名取の思い描いていたシナリオが崩れてしまったことで、やや焦りが出たのか、順位を挽回しようとした90度コーナーであろうことかコースアウト。#50名取はオープニングラップで最後尾まで順位を落としてしまった。
これで#50名取のチャンピオン決定は最終大会に持ち越し。#50名取にとっては悔いの残るレースとなってしまった。
#50名取の脱落で楽になったトップ#2佐藤だが、2位#36アレジもダブルエントリーのスーパーフォーミュラを走ったばかりとは思えぬエネルギッシュな走りで食らいつき、そう簡単には逃してくれない。
2、3周目に#2佐藤がファステストラップを連発すると、#36アレジもお返しとばかりに4周目にファステストを更新して食い下がる。その後も6、7周目は#2佐藤、9周目は#36アレジ、10周目は#2佐藤と、お互いにファステストを更新して2秒差を保ったままレース終盤へ突入。
必死に追い上げる#36アレジだったが、レース折返しを過ぎた11周目に#2佐藤がファステストラップ争いにとどめを刺す1分45秒608を叩き出したあたりから、両者の差が2.4秒、3.0秒と開き出す。
残る周回も#36アレジは諦めずに追ったが、トップ#2佐藤に死角は見つからず、#2佐藤はこの週末を、3レースすべてでポール・トゥ・フィニッシュ、ファステストラップも記録するという完全勝利で締めくくった。
3位は、#50名取が脱落後3位をキープし続けて終盤はトップ2車に劣らない速さを見せた#1野中誠太(TOM'S)、4位は#10三宅淳詞(ルーニースポーツ)を抑えきった#35河野駿佑(RS FINE)が入った。
マスタークラスはすでにこの週末にチャンピオンを決めた#4今田信宏(B-MAX ENGINEERING)が総合9位でクラス10勝目。こちらもこの週末3連勝。
最終大会となる第15~17戦は10月16~17日、今回と同じツインリンクもてぎで行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦 -RIJ- (2021/08/29) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2021 Buzz presents全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 9 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Engine Lap Time Behind Gap
1 2 佐藤 蓮 TODA FIGHTEX TODA RACING SPIESS A41 20 35'23.988 - -
2 36 ジュリアーノ・アレジ Deloitte. TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 20 35'26.698 2.710 2.710
3 1 野中 誠太 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 20 35'30.261 6.273 3.563
4 35 河野 駿佑 RS FINE K&N 320 RS FINE TOYOTA TOM'S TAZ31 20 35'36.998 13.010 6.737
5 10 三宅 淳詞 MAX RACING 320 Rn-sports SPIESS A41 20 35'37.600 13.612 0.602
6 52 神 晴也 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 20 35'38.434 14.446 0.834
7 50 名取 鉄平 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 20 35'47.052 23.064 8.618
8 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 20 36'11.599 47.611 24.547
9 4 M 1 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 20 36'18.070 54.082 6.471
10 51 M 2 SYUJI B-MAX ENGINEERING 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 20 37'09.445 1'45.457 51.375
---- 以上規定周回数(90% - 18Laps)完走 ----
Fastest Lap: CarNo.2 佐藤蓮(TODA FIGHTEX) 1'45.608 (11/20) 163.658km/h
5月16日、大分県日田市のオートポリスにて行われる予定だった全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦のフリー走行2回目は、残念ながら天候不良によりキャンセルとなった。
フリー走行は当初の予定では午前10時20分より30分間で行われる予定だったが、オートポリスは朝から濃い霧に包まれており、最初の走行となるスーパーフォーミュラ・ライツ第8戦のスタート進行が遅れに遅れる状況となった。
この影響で午前9時45分スタート予定だったTCRジャパンサンデーシリーズの決勝の中止が9時20分に発表された。
続いてスーパーフォーミュラ・ライツは午前9時45分から、スーパーフォーミュラについても午前10時にエントラント代表者によるミーティングが行われた結果、スーパーフォーミュラ・ライツ第9戦の決勝とスーパーフォーミュラのフリー走行2回目をキャンセルするとの公式通知が午前10時10分に発表された。
なお、今後の予定についてはまだアナウンスが出ていないが、コース上は現在も視界不良の状況が続いており、決勝レースが中止となる可能性も出てきている。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
2020全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第9戦の決勝が11月14日、大分県のオートポリスで行われ、#36宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320)がポール・トゥ・フィニッシュで今季7勝目を挙げた。
第9戦決勝は午後1時45分より21周で行われた。天候は晴れ。気温は16℃まで上昇してきた。
ポールポジションの#36宮田は予選2番手の#50阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)の牽制にも怯まず、トップで1周目の1コーナーに飛び込むと、レース中盤まではただ一人1分37秒台のハイペースで周回を重ねて後続を突き放しにかかる。10周終了時点での2位#50坂口との差は4.729秒にまで広がった。
その後ろでは#2名取鉄平(TODA FIGHTEX )と#37小高一斗(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320)が3位争いを展開。スタートでアウトから並びかける#37小高を退けた#2名取がやや先行する形で走っていたが、14周目に入ったところで37号車からラジエタークーラントのようなものが漏れ始めたため、小高は惜しくもコース脇にクルマを止めてレースを終えることになった。
代わって#35河野駿佑(RS FINE K&N 320)が4位に浮上。これを今回から参戦した#13石坂瑞基(B-MAX ENGINEERING)が僅差で追い上げる展開となったが、#35河野は最後までポジションを守り切った。
一方、トップの#36宮田は終盤こそ1分38秒台までペースを落としたものの、それでも2位阪口との差を着実に広げ、最後は8.355秒もの大差をつけてゴール。第8戦SUGOに続いて今季通算7勝目を挙げた。
2位は#50阪口、3位には#2名取が入った。
またマスタークラスは#10植田正幸(Rnsports320)が18周目の12コーナーでコースオフしてガードレールに突っ込み、そのままレースを終えることに。#30DRAGONが唯一の完走者となっている。
第10戦決勝は明日の朝8時25分より14周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
SUPER FORMULA Rd.4 -RIJ- (2020/11/14) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2020 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 9 オートポリス 4.674km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Engine Lap Time Behind Gap
1 36 宮田 莉朋 COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320 COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 21 34'23.087 - -
2 50 阪口 晴南 Buzz Racing with B-MAX B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 21 34'31.442 8.355 8.355
3 2 名取 鉄平 TODA FIGHTEX TODA RACING TODA TR-F301 21 34'41.600 18.513 10.158
4 35 河野 駿佑 RS FINE K&N 320 RS FINE TOYOTA TOM'S TAZ31 21 34'57.778 34.691 16.178
5 13 石坂 瑞基 B-MAX ENGINEERING B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 21 34'58.364 35.277 0.586
6 3 ルッカ・アレン Albirex-RT ALBIREX RACING TEAM TOMEI TB14F3 2020 21 35'18.872 55.785 20.508
7 5 入山 翔 Albirex-RT ALBIREX RACING TEAM TOMEI TB14F3 2020 21 35'25.127 1'02.040 6.255
8 30 M 1 DRAGON TEAM DRAGON SFL B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 21 35'50.487 1'27.400 25.360
---- 以上規定周回数(90% - 18Laps)完走 ----
- 10 M - 植田 正幸 Rnsports320 Rn-sports SPIESS A41 17 29'05.881 4Laps 4Laps
- 37 小高 一斗 COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320 COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 13 21'33.218 8Laps 4Laps
Fastest Lap: CarNo.36 宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320) 1'37.683 (2/19) 172.255km/h
2020全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第9、10戦の公式予選が11月14日、大分県のオートポリスで行われ、第9戦は#36宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320)、第10戦は#2名取鉄平(TODA FIGHTEX )がポールポジションを獲得した。
公式予選は午前8時20分開始。この日のオートポリスは快晴だが、11月中旬の低い気温、路面温度の中でドライバーたちはベストタイム、セカンドベストタイムを争った。
序盤トップに立ったのは#36宮田。まだ縁石が濡れている状況でのアタックとなったが、計測2周目に1'36.546、3周目には1'36.707を記録して一旦ピットインした。チームメイトの#37小高一斗(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320が1'36.701で2番手に続く。3番手は1'37.004の#2名取だ。
セッション中盤には、やや遅れてコースインした#50阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)が1'36.248を記録してトップに立つが、残り時間13分を切ったところで2セット目のタイヤを投入した#2名取が1'36.049を叩き出してトップに立つ。
残り時間が8分を切る頃には各ドライバーが2セット目を投入して最後のアタックに出て行ったが、ウォームアップを終えてアタックに入ろうかというタイミングでアクシデントが発生。#3ルッカ・アレン(Albirex-RT)が16コーナーでコースを飛び出し、グラベルに捕まってストップしていたために赤旗が出され、予選は中断となってしまった。
車両回収ののち、予選は午前8時55分より残り時間3分5秒として再開された。ここで#36宮田は3セット目のタイヤを投入、アウトラップに続いてすぐさまアタックに入り、1'35.493を叩き出して再びトップに立った。#50阪口も1'35.063までタイムを上げて2番手に。宮田と同じく3セット目を投入した#2名取は1'36.071とタイムが上がらず3番手。しかしこのタイムがセカンドベストタイムのトップとなり、第10戦のポールポジションを獲得することになった。
第9戦ポールポジション #36宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM'S)のコメント
朝イチに僕がタイムアタックした時は縁石が濡れていて、頑張ったけどタイムが出せませんでした。そのあと僕らが待機しているときに、みんながどんどんタイムアップして行ったので、路面が原因なのか、僕が乗れていないのか、と不安になりましたが、実際にアタックしてみたら路面が良くなっていて、計測1周目からタイムを出すことができました。結果としては本当に良かったです。最後のアタックではニュータイヤを1周で温めないといけなかったので、そこが難しかったです。不安でしたがなんとか合わせ込めました。1レース目はトップからのスタートなので、1周目でしっかり前に出て優勝できるように。そこでの結果が3レース目のグリッドになるので、しっかり勝ってポイントをとりたいです。タイヤは赤旗中断の間に3セット目を履きました。3分間という短い時間でうまく熱を入れることができて良かったです。
第10戦ポールポジション #2名取鉄平(TODA RACING)のコメント
昨日からマシン的にも僕のドライビングスタイルにもこのサーキットがすごく合っていました。岡山大会あたりから上達し続けていて、それがようやく噛み合った感じです。この予選でもいいパフォーマンスを見せることができました。ダブルポールをとりたかったんですが、赤旗のタイミングもありうまくタイムを出すことがきず、そこは納得できていません。第10戦でポールをとれたことで、やっとレースができるな、という感じがします。タイヤは3セット使いました。路面の状況を見ながら自分で判断しました。決勝にどう影響するかはわかりませんが、ここは抜きづらいサーキットだし悔いはありません。2セット目も3セット目も1周しかアタックしていないので、それほどネガティブには考えていません。チームも30分という短い時間で迅速にタイヤ交換をしてくれたので、感謝したいです。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
SUPER FORMULA Rd.4 -RIJ- (2020/11/14) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2020 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 9 オートポリス 4.674km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 36 宮田 莉朋 COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320 COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 1'35.493 - - 176.206
2 50 阪口 晴南 Buzz Racing with B-MAX B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 1'35.669 0.176 0.176 175.881
3 2 名取 鉄平 TODA FIGHTEX TODA RACING TODA TR-F301 1'36.049 0.556 0.380 175.186
4 37 小高 一斗 COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320 COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 1'36.063 0.570 0.014 175.160
5 35 河野 駿佑 RS FINE K&N 320 RS FINE TOYOTA TOM'S TAZ31 1'36.501 1.008 0.438 174.365
6 13 石坂 瑞基 B-MAX ENGINEERING B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 1'36.967 1.474 0.466 173.527
7 5 入山 翔 Albirex-RT ALBIREX RACING TEAM TOMEI TB14F3 2020 1'37.884 2.391 0.917 171.901
8 3 ルッカ・アレン Albirex-RT ALBIREX RACING TEAM TOMEI TB14F3 2020 1'38.063 2.570 0.179 171.588
9 30 M 1 DRAGON TEAM DRAGON SFL B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 1'39.309 3.816 1.246 169.435
10 10 M 2 植田 正幸 Rnsports320 Rn-sports SPIESS A41 1'40.108 4.615 0.799 168.082
---- 以上基準タイム予選通過 ----
- 51 M - 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 absence - - -
FIA-F4選手権第9戦の決勝が11月8日、栃木県のツインリンクもてぎで行われ、#35平良響(TGR-DC RSトムススピリットF4)が第7戦、第8戦に続いてポール・トゥ・ウィンを達成。連勝記録を8に伸ばした。
第9戦決勝は午前9時より13周で行われた。天候は晴れ。路面はドライだ。
ここでのスタート順は第7戦決勝中に各自が記録したベストタイムの順となっている。ポールポジションはファステストラップを記録した#35平良。スタートもミスなくこなしてトップで1コーナーに飛び込んだ。
第8戦に続いて2番手スタートとなった#62平木玲次(HELM MOTORSPORTS F110)は今回も出遅れてしまい7番手まで後退、代わって#77小川颯太(WARMTECH Skill Speed)が2番手に浮上した。
その後方ではインディペンデントカップの#2仲尾恵史(TCS Racing Team)が1コーナーで#3佐藤セルゲイビッチ(結婚の学校フィールドモータースポーツ)に追突。両者一旦は走行を再開したが、#3佐藤はアクシデントの際に右側のラジエターを破損してしまい、途中でストップせざるを得なかった。
さらにV字コーナーで#55土屋祐輔(Liaison DM F110)と#92浦田裕喜(AKILAND RACING)が接触。浦田がグラベルにストップしたため2周目からセーフティーカーが導入されることになった。
その後#92浦田は自力で走行を再開。セーフティーカーは3周終わりでピットインし、4周目からレースは再開された。
リスタート後はトップの#35平良が後続を引き離しにかかり、5周終了時点で1.482秒、6周終了時点で1.662秒までリードを広げる。
しかし#77小川も次第にペースを上げ、7周目からは徐々に平良との差を縮めていった。小川は9周目に1'58.514とファステストラップを更新。トップとの差を1.435秒とする。
平良も11周目に1'58.492を叩き出して1.576秒差とするが、小川も負けじと追い上げて12周終了時点での35平良のリードは1.386秒となる。しかしそれでも小川は平良を攻略することができなかったため、#35平良響が8連勝を達成。ドライバーズポイントを202.5まで伸ばした。
しかしランキング2位の#62平木が5位入賞し、ポイントを129.5としたため、チャンピオン争いは最終富士大会に持ち越しとなった。
またインディペンデントカップは上位陣の脱落などもあり、#98IKARI(BJ Racing F110)が嬉しい初優勝を達成している。
次戦の舞台は富士スピードウェイ。11月28-29日に第10、11、12戦が行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Hiroyuki MINAMI
FUJIMAKI GROUP MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2020/11/08) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2020 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 9 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Lap Time Behind Gap
1 35 平良 響 TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School 13 28'34.322 - -
2 77 小川 颯太 WARMTECH Skill Speed SKILL SPEED 13 28'35.409 1.087 1.087
3 97 澤 龍之介 BJ RacingスカラシップJSS Bionic Jack Racing 13 28'38.132 3.810 2.723
4 36 野中 誠太 TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School 13 28'40.850 6.528 2.718
5 62 平木 玲次 HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS 13 28'41.292 6.970 0.442
6 80 伊東 黎明 OTG DL F4 CHALLENGE OTG MOTOR SPORTS 13 28'43.540 9.218 2.248
7 31 神 晴也 ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Motorsport 13 28'46.360 12.038 2.820
8 7 太田 格之進 VEGAPLUS DOME F110 VEGAPLUS 13 28'47.336 13.014 0.976
9 38 奥住 慈英 TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School 13 28'47.589 13.267 0.253
10 11 岩澤 優吾 Rn-sports SEIDO-YA Rn-sports 13 28'48.303 13.981 0.714
11 28 古谷 悠河 TOM'S YOUTH TOM'S YOUTH 13 28'48.687 14.365 0.384
12 25 堀尾 風允 SAMURAIサポーターズF4 SKILL SPEED 13 28'49.950 15.628 1.263
13 5 小出 峻 VEGAPLUS DOME F110 VEGAPLUS 13 28'51.806 17.484 1.856
14 37 清水 英志郎 TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School 13 28'53.031 18.709 1.225
15 16 塚田 海斗 Media Do ADVICS影山G-UP Media Do Kageyama Racing 13 28'53.849 19.527 0.818
16 32 菊池 宥孝 ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Motorsport 13 28'54.350 20.028 0.501
17 14 荒川 麟 ZAP SPEEDスカラシップ ZAP SPEED 13 28'57.401 23.079 3.051
18 55 土屋 祐輔 Liaison DM F110 LIAISON 13 28'58.701 24.379 1.300
19 13 藤原 大輝 ACE LINES MD Factory KRac Motor sports 13 29'02.768 28.446 4.067
20 39 中村 賢明 SACCESS RACING ES SACCESS RACING 13 29'05.342 31.020 2.574
21 33 マックス・サロ ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Motorsport 13 29'07.819 33.497 2.477
22 98 IC 1 IKARI BJ Racing F110 Bionic Jack Racing 13 29'09.049 34.727 1.230
23 96 IC 2 齋藤 真紀雄 CS Marketing AKILAND AKILAND RACING 13 29'16.755 42.433 7.706
24 18 IC 3 堀田 誠 アドヴィクスムータレーシング Rn-sports 13 29'18.990 44.668 2.235
25 86 IC 4 大阪 八郎 Dr. Dry F110 ZAP SPEED 13 29'26.006 51.684 7.016
26 43 IC 5 吉田 基良 ZAP SPEED F110 ZAP SPEED 13 29'30.566 56.244 4.560
27 71 IC 6 大山 正芳 ダイワN通商アキランドCS F110 AKILAND RACING 13 29'37.375 1'03.053 6.809
28 *2 IC 7 仲尾 恵史 TCS Racing Team イノウエエンジニアリング 13 29'53.231 1'18.909 15.856
29 *4 IC 8 佐々木 祐一 Sendai Day Dream F110 DAYDREAM RACING 13 29'57.606 1'23.284 4.375
30 92 浦田 裕喜 AKILAND RACING AKILAND RACING 11 29'39.215 2Laps 2Laps
---- 以上規定周回数(90% - 11Laps)完走 ----
- 3 IC - 佐藤 セルゲイビッチ 結婚の学校フィールドモータースポーツ フィールドモータースポーツ 0 13Laps 11Laps
- 23 IC - YUGO S2R Racing N-SPEED D.N.S
- 56 IC - YUTAKA TORIBA BIRD BIRD D.N.S
Fastest Lap: CarNo.35 平良響(TGR-DC RSトムススピリットF4) 1'58.492 (11/13)
CarNo.2は、FIA-F4競技規則第15条1項.2により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
CarNo.4は、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章2.10.10(SC中の追い越し)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。