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第2戦/第3戦もてぎ公式予選ドライバーコメント ポールポジション・チェ・ジョンウォン「目標よりいいペースで走れている」

第2戦/第3戦ポールポジション チェ・ジョンウォン(KMSA MOTORSPORT N)2分0秒859/2分1秒322

ポールポジションのチェジョンウォン(KMSA MOTORSPORT N)

 「(マシンはすっかり直った?)このタイムが証明になると思います。コースレコードも出せましたし、目標よりいいペースで走れています。後はトラブルがなければ決勝はいいレースができると思います。このまま独走するより(加藤選手と)レースがしたいと思います」

第2戦/第3戦2位 加藤正将(KMSA MOTORSPORT N)2分1秒202/2分2秒322

予選2位の加藤正将(KMSA MOTORSPORT N)

 「昨日にくらべるとちょっと(タイムが)離れましたね。今日は日照が強かったので、タイヤの内圧を外したかなというのが一番の原因です。そこが差にはなっているけれど、決勝ではそれをアジャストするので、いい戦いができると思います。いまのところチェさんとの勝負という流れになるんじゃないかなと思っています」

第2戦/第3戦3位 新倉涼介(Audi Team Mars)2分4秒309/2分4秒587

予選3位の新倉涼介(Audi Team Mars)

 「定位置ですね(苦笑)。タイムは昨日よりはよかったですが、3周目のアタックがいい感じでセクターベストが出ていたのに、S字とV字でミスをしてしまって不甲斐ないタイムになってしまいました。調子自体はいいので、決勝はタイヤ、ブレーキのマネジメントしながら、前2台の姿が見える位置にはいたいなと思います。今日もスタートを決めて、飛び出さないように(笑)」

第2戦/第3戦4位 キム・ソンヒョン(KMSA MOTORSPORT N)2分8秒685/2分9秒498

予選4位のキムソンヒョン(KMSA MOTORSPORT N)

「走る都度練習になって、コースにもずいぶん慣れてきました。タイムも自己ベストを更新できました。決勝ではこれよりもっとタイムを縮めてゴールすることが目標ですが、できると思います」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
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第2戦/第3戦もてぎ公式予選 チェ・ジョンウォンがコースレコードを樹立、前日の第1戦に続いて両レースのポールポジションを獲得

第2戦、第3戦ともポールポジションはチェジョンウォン(KMSA MOTORSPORT N)

 TCRJ第2戦/第3戦公式予選は8月11日、モビリティリゾートもてぎで行われ、チェ・ジョンウォン(KMSA MOTORSPORT N)がトップタイムで第2戦、セカンドベストタイムで第3戦のそれぞれポールポジションを獲得した。

 公式予選は午前9時から15分間で実施。前日と同じく気温は早くも30度を超えて路面温度もかなり上昇している。出走は前日と同じ4台。第1戦決勝をエンジントラブルでリタイヤしたチェのマシンもトラブルを修復。チームによるとスパークプラグにつながるイグニッションコイルの一つが破損していたとのことで、スタート直後にトラブル発生を察知したチェがすぐにマシンを止めたためエンジン本体は無事で、破損したパーツの交換のみで復活した。

 今回もコースイン直後にチェ、加藤正将(KMSA MOTORSPORT N)、新倉涼介(Audi Team Mars)の3台はピットイン。前後タイヤの交換を行う。キム・ソンヒョン(KMSA MOTORSPORT N)だけは走行を続ける。これはレース経験の少ないキムにとってはタイヤの性能より経験値を上げることが優先の為。

 残り10分を切って、チェ、新倉、加藤が相次いでピットアウト、予選に復帰する。この時点でのトップは走行を続けているキムの2分9秒985、チェ、新倉、加藤は14秒~16秒台とウォームアップ中だ。

 残り6分、チェがセクター2、セクター3と立て続けにベストタイムを出してコントロールラインを通過すると、コースレコードとなる2分0秒859を叩き出す。続いて新倉が4秒587で2番手につけけるが、直後に加藤が01秒202をマーク。これで加藤2番手、新倉3番手へ。

 チェは続く周回で2分1秒323をマーク、これがセカンドタイムのトップということで第3戦のポールポジションも獲得すると、これで十分と判断したかスローダウン、マシンをピットに戻した。

 2番手の加藤も同じタイミングでセカンドベストとなる2秒133を出し、第2戦、第3戦のフロントロウに並ぶことになった。セカンドロウは新倉が両レース共に3番手、キムが4番手というグリッドが確定した。

 第2戦決勝はこのあと午前11時から、第3戦決勝は午後1時20分より行われる。

第2戦、第3戦とも予選2位は加藤正将(KMSA MOTORSPORT N)

第2戦、第3戦とも予選3位の新倉涼介(Audi Team Mars)

第2戦、第3戦とも予選4位はキムソンヒョン(KMSA MOTORSPORT N)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
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第3戦もてぎ公式予選結果

もてぎチャンピオンカップレース第3戦 -RIJ- (2024/08/11) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 TCR JAPAN Round 3 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosDriverMaker Model
Team
TimeBehindGapkm/hLap
13チェ ジョンウォンHyundai Elantra N TCR
KMSA MOTORSPORT N
2'01.322--142.4614/4
26加藤 正将Hyundai Elantra N TCR
KMSA MOTORSPORT N
2'02.133 0.811 0.811141.5154/4
365新倉 涼介Audi RS3 LMS
Audi Team Mars
2'04.587 3.265 2.454138.7273/5
436キム ソンヒョンHyundai i30 N TCR
KMSA MOTORSPORT N
2'09.498 8.176 4.911133.4675/7
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第2戦もてぎ公式予選結果

もてぎチャンピオンカップレース第3戦 -RIJ- (2024/08/11) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 TCR JAPAN Round 2 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosDriverMaker Model
Team
TimeBehindGapkm/hLap
13チェ ジョンウォンHyundai Elantra N TCR
KMSA MOTORSPORT N
R2'00.859--143.0063/4
26加藤 正将Hyundai Elantra N TCR
KMSA MOTORSPORT N
2'01.202 0.343 0.343142.6023/4
365新倉 涼介Audi RS3 LMS
Audi Team Mars
2'04.309 3.450 3.107139.0374/5
436キム ソンヒョンHyundai i30 N TCR
KMSA MOTORSPORT N
2'08.685 7.826 4.376134.3094/7
  • 'R'マークは従来のコースレコード(2'00.978)を更新した。
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第1戦もてぎ決勝ドライバーコメント 2位・新倉涼介「第3コーナーで頑張ったら行っちゃいました」

優勝 加藤正将(KMSA MOTORSPORT N)

優勝した加藤正将(KMSA MOTORSPORT N)

 「序盤は3号車のトラブルが自分も同じシステムなので(問題が出ないか)確認をしていました。ただ大丈夫そうだと思って、そこから普通にアクセル踏んでいきました。(スタート直後に新倉が迫ったが?)アウディは出だしがいいので、そこは彼がうまく活かしてくれたのでよかったです、僕の愛車なので(笑)。明日のレースは3号車(の調子)が完璧に戻ったら、どうなるかわからないですね。(ところで、トランスポーターに飾られているパンダは何?)(笑)これは韓国のエバーランドという動物園のパンダです。うちのメンバーがエバーランドが好きだということでKMSAさんからプレゼントされたものです」

2位 新倉涼介(Audi Team Mars)

決勝2位の新倉涼介(Audi Team Mars)

 「オープニングラップのコースアウトはブレーキングのミスです。仕掛けるなら1周目しかないと思っていたので、けっこう肩肘張ってスタートしたので。蹴り出しが悪くなかったので「こりゃもしかしたら一回前に出られるかな?」って思って第3コーナーで頑張ったら行っちゃいました(苦笑)。戻ってこられたのでよかったです。その後の走りにも影響なかったので。あとはもう加藤さんとのペース差がものすごくあったので、タイヤとブレーキのマネジメントを勉強しながら走る、というレースでした。タイヤは予選の時のものでキツくはなかったのですが、後半ブレーキがタレてきちゃって。その経験を、明日2レースあるので課題として考えます」

3位 キム・ソンヒョン(KMSA MOTORSPORT N)

決勝3位のキムソンヒョン(KMSA MOTORSPORT N)

 「今回は台数が少ないですが、リタイヤせずに3位になることができて、皆さんに感謝しています。走りは楽しめました。明日も完走が目標です。今回初めてのレースで、いつもスポンサーとして関わりはありましたが、これからは自分で走りながら、だんだん腕を磨いて、いい成績を出せるよう頑張りたいです」

R チェ・ジョンウォン(KMSA MOTORSPORT N)

リタイアに終わったチェジョンウォン(KMSA MOTORSPORT N)

 「点火プラグの異常が発生して、明日のレースの為にクルマのコンディションを守るために、無理せずにリタイヤしました。すでに原因を把握していて直しましたので、明日もがんばります」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
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第1戦もてぎ決勝 ポールシッターのチェにエンジントラブル トップを引き継いだ加藤正将が後続をちぎって優勝

優勝した加藤正将(KMSA MOTORSPORT N)

 TCRJ第1戦決勝は8月10日、モビリティリゾートもてぎで行われ、ポールポジションから発進のチェ・ジョンウォン(KMSA MOTORSPORT N)がトップに立つも2周目にリタイヤ。フロントロウからスタートのチームメイト、加藤正将(KMSA MOTORSPORT N)がトップに立つと2位以下を毎周引き離す独走で23分間+1周、計12周を走り切り優勝を飾った。

 午前中の予選に続いて開催の第1戦決勝は午後1時ちょうどにフォーメーションラップ開始。気温は33度、路面温度もかなり高くなっているのが感じられる。4台がグリッドについてレーススタート。

 ポールシッターのチェが好スタートを切ったのに対して、2番手の加藤の加速がやや鈍く、3番グリッドからの加速がよかった新倉涼介(Audi Team Mars)が、加藤の背後につけて第1コーナーを通過する。新倉がドライブする「Audi RS3 LMS」 は加藤が所有するマシンで、加藤が「Hyundai Elantra N TCR」をドライブすることになったことで新倉にチャンスが回ってきたという経緯があり、熟成され加速の良さが武器のアウディでオーナーに仕掛ける新倉だったが、勢い余って第3コーナーでオーバーシュート。アウト側のグラベルを走って、4位にポジションダウン、キム・ソンヒョン(KMSA MOTORSPORT N)の後塵を拝することになる。

 オープニングラップを終えてトップのチェは2位加藤に0.312秒の差。この2台が後続を大きく引き離し、3位キムは約9秒の遅れ。第3コーナーでコースアウトした新倉はそこからさっそくリカバリーをはじめ、ヘアピンからダウンヒルストレートにかけてキムの背後に迫るが仕留めるには至らず0.296秒の差で2周目に入ると、第1コーナーでようやくオーバーテイクに成功。3位にポジションを戻す。その直前に第1コーナーでは加藤がチェを攻略、トップに躍り出る。

 トップに立った加藤とチェの間隔はじわじわとひらいていく。加藤が引き離しているというよりチェのスピードが鈍っているようで、新倉が次第に接近してセカンドアンダーブリッジを通過、そこでチェは進路を右にとりピットロードへ。そのまま1番ピット前に止まるとピットクルーがエンジンフードを開いてチェックを始める。チェはしばらくコックピットに座っていたが、レース復帰は無理という事でマシンを降りてリタイヤ。レース直後に聞いたところ点火系のトラブルで1気筒が失火しているとのことだ。

 トップ加藤は2分5秒から4秒のペースで2位に上がった新倉との間合いをぐいぐいとひらき、3周目2.307秒、4周目4.485秒、5周目7.931秒と一人旅。唯一の不安はストップしたチェと同じマシンだということで当初はトラブルが出ないか様子を見ていたという。

 加藤のペースはその後も揺らぐことはなく、容赦なく新倉とのギャップをひろげて10周目には24秒の差を気築いて11周目に突入。ここでスタートから23分が経過し、続く12周目がファイナルラップと宣言される。この周にも加藤は2分4秒243のファステストラップを叩き出してフィニッシュラインを通過。優勝を飾った。

 2位は新倉、スーパーFJでタイトルを取ったもてぎとはいえ金曜日に初めてドライブしたマシン、初めてのFFの箱車ということでスピードの差はいかんともしがたく大差をつけられたが、しっかり完走しての2位は納得のリザルト。3位のキムも初めての本格的なレースを未知のもてぎでうれしい表彰台を獲得した。

 TCRJ第2戦、第3戦は明日8月11日に同じくモビリティリゾートもてぎで開催される。

スタートシーン

優勝は加藤正将(KMSA MOTORSPORT N)

決勝2位は新倉涼介(Audi Team Mars)

決勝3位はキムソンヒョン(KMSA MOTORSPORT N)

トップでゴールする加藤正将(KMSA MOTORSPORT N)

トップ3のドライバーたち

表彰式

シャンパンファイト

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Mizune NOINE
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第1戦もてぎ決勝結果

もてぎチャンピオンカップレース第3戦 -RIJ- (2024/08/10) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 TCR JAPAN Round 1 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverMaker Model
Team
LapTimeBehindGap
16加藤 正将Hyundai Elantra N TCR
KMSA MOTORSPORT N
1225'19.185--
265新倉 涼介Audi RS3 LMS
Audi Team Mars
1225'45.16625.98125.981
336キム ソンヒョンHyundai i30 N TCR
KMSA MOTORSPORT N
1226'29.8851'10.70044.719
---- 以上規定周回数(75% - 9 Lpas)完走 ----
-3チェ ジョンウォンHyundai Elantra N TCR
KMSA MOTORSPORT N
1-11Laps11Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 6 加藤正将(KMSA MOTORSPORT N) 2'04.243 (4/12) 139.111 km/h
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第1戦もてぎ公式予選ドライバーコメント 2位・加藤正将「一瞬おっとなったのがこの差」

ポールポジション チェ・ジョンウォン(KMSA MOTORSPORT N)2分1秒221

ポールポジションのチェジョンウォン(KMSA MOTORSPORT N)

 「目標としたタイムは出ていないのですが、加藤さんといっしょにやりとりができて楽しかったです。(予選の際にタイヤを前後交換しなかったのは?)ウチは韓国のスタッフでやっていますが、加藤さんを中心でレースするために、私のクルマはタイヤ入れ替えしないセッティングを試しています。本当は入れ替えた方が速くなるのですが、予選の時間が短いので、2台を入れ替えるのは大変かもしれない、ということで、替えない方向でやっています。決勝はチームメイトと1-2でスタートするので、激しく競争はしないで、タイヤを管理しながらリスクなしで最後まで走りたいです」

2位 加藤正将(KMSA MOTORSPORT N)2分1秒312(+0.091秒)

予選2位の加藤正将(KMSA MOTORSPORT N)

 「ちょっとアクシデントがありまして。ルームミラーがアタックラップ中のS字で落ちて、僕の方に降ってきまして(笑)。それで一瞬『おっと』となったのがこの差だと思います。それ以外はクルマのセットアップを昨日から試して、いい方向には向かっています。もてぎのセットアップデータがないクルマで、耐久用の仕様をリメイクしてスプリントに使っている状況です。(アウディとは違う?)だいぶ違いますね。性格はそれぞれ良さがあるので、だからドライバーが変えていかないといけないですが、ハマればちゃんとタイムが出ます」

3位 新倉涼介(Audi Team Mars)2分4秒702(+3.390秒)

予選3位の新倉涼介(Audi Team Mars)

 「昨日は2分4秒2で、ミスがなければ3秒台入っていたかな、というぐらいのラップだったので、ちょっと不甲斐ないですね。まだクルマの事を理解しきれていない部分が多いので、ブレーキングポイントとかで甘さが出たなと思います。箱車でもてぎ走るのも初めてで、フォーミュラとは雰囲気が違うといいますか、なのでイチから勉強している感じです。決勝はまずクルマを壊さないでゴールまで持って行くのが第一で、後は、このタイム差だと単独走行になってしまうので、自分のラップをベストに近いところへできるだけ持って行って走ろうと思っています」

4位 キム・ソンヒョン(KMSA MOTORSPORT N))2分10秒592(+9.371秒)

予選4位のキムソンヒョン(KMSA MOTORSPORT N)

「(もてぎの印象は?)韓国でレースをしたことがなくて、国際サーキットのレースはまったく初めてなので、すごい楽しかったです。施設がすばらしくて、路面もよくて、楽しく走れました。事故なしで最後まで走り切るのが目標なので、タイムより経験といういうことで、今回は精一杯走るのが目標で、初めてのタイムは満足しています」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizune NOINE
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第1戦もてぎ公式予選 ヒュンダイの最新モデルElantraを駆るチェ・ジョンウォンがポールポジションを獲得

ポールポジションはチ ジョンウォン(KMSA MOTORSPORT N)

 TCRJ第1戦公式予選は8月10日、モビリティリゾートもてぎで行われ、チェ・ジョンウォン(KMSA MOTORSPORT N)が2位のチームメイト、加藤正将(KMSA MOTORSPORT N)を0.091秒差に下してポールポジションを獲得した。

 例年に比べてかなり遅いシーズン開幕となったTCRジャパンシリーズ。これまではサタデーシリーズとサンデーシリーズと土日で別のシリーズとして開催されてきたが、今年は一本化され一つのチャンピオンシップで争われる。今回は10日(土)に1レース、11日(日)に2レースの計3レースが行われる。

 第1戦公式予選は午前9時55分から15分間。気温は早くも29度まで上昇している。エントリーは4台で2台の最新モデル「Hyundai Elantra N TCR」をドライブするチェ、加藤に加えて旧モデルの「Hyundai i30 N TCR」をドライブして日本でレースに初出場のキム・ソンヒョン(KMSA MOTORSPORT N)、さらに「Audi RS2 LMS」をドライブする新倉涼介(Audi Team Mars) は2020年もてぎS-FJシリーズチャンピオンだ。

 チェを先頭に4台がコースイン。加藤と新倉はコースを一周するとピットに戻り前後のタイヤを入れ替えるTCRJではよく見かける戦略を選択。ハイパワーFF車のためフロントタイヤの暖まりが早いので、少しでも前後タイヤの温度差を揃えたいという考え方だ。一方チェとキムはそのまま計測ラップに突入する。

 残り9分を切って本格的なタイムアタックが始まると、チェがいきなり2分1秒221を叩き出す。2番手はキムの12秒171、新倉と加藤はまだタイムを出しに行っていない。前後交換したタイヤの発動を待っている状態か。

 残り6分、新倉が2分5秒841の2番手タイムを出すとと直後にコントロールラインを通過した加藤が1秒312をマーク、チェに0.091秒の差で2番手へ浮上。新倉は3番手。4番手のキムは自己ベストを1.3秒短縮する10秒806。

 残り3分、新倉は自己ベストを2分4秒702まで短縮するも3番手は変わらず。今回初のTCRJ参戦、TCRマシンもFF車も金曜日の練習で初めてドライブしたとのことで、まだトップ2台とは差がある。このタイミングで首位のチェはピットイン。

 チェカードフラッグが振られて予選終了、チェが1回目のタイムアタックでマークした2分1秒221でポールポジションを獲得、同じマシンの加藤がこちらも最初のアタックのタイムで0.091差でフロントロウに並ぶ。3番手新倉、4番手キムという順でスターティンググリッドが決定した。

 決勝はこのあと午後1時より23分+1周で行われる。

予選2位は加藤正将(KMSA MOTORSPORT N)

予選4位はキムソンヒョン(KMSA MOTORSPORT N)

予選3位は新倉涼介(Audi Team Mars)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
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TCRジャパンシリーズ

第1戦もてぎ公式予選結果

もてぎチャンピオンカップレース第3戦 -RIJ- (2024/08/10) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 TCR JAPAN Round 1 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosDriverMaker Model
Team
TimeBehindGapkm/hLap
13チェ ジョンウォンHyundai Elantra N TCR
KMSA MOTORSPORT N
2'01.221--142.5793/4
26加藤 正将Hyundai Elantra N TCR
KMSA MOTORSPORT N
2'01.312 0.091 0.091142.4723/4
365新倉 涼介Audi RS3 LMS
Audi Team Mars
2'04.702 3.481 3.390138.5994/4
436キム ソンヒョンHyundai i30 N TCR
KMSA MOTORSPORT N
2'10.592 9.371 5.890132.3487/7
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もてぎ・菅生S-FJ選手権

第5戦もてぎ決勝ドライバーコメント 4位・樺木大河「いろんな人からお叱りをうけました」

優勝 小田優(Drago CORSE TAKE FIRST)

優勝した小田優(Drago CORSE TAKE FIRST)

 「セッティングもうまく行って、スタートも決まって。途中すこしペースがなかったのですが最後までタイヤも持たせられたのが勝因かなと思います。(満足いく勝利?)そうですね」

2位 酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)

決勝2位の酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)

 「僕もミスした部分があるのですが、小田選手はやっぱりバトルが強くて、いい勉強になったかなという感じです。次こそは勝ちます」

3位 石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)

決勝3位の石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)

 「水温が上がってしまって、出力も出なくなって。必死にエンジンを冷やそうと思ったのですが、それもかなわずで。前に行けそうなポテンシャルはあったので残念です。たぶん前の2台のスリップストリームに入っていたのが原因で。スリップを抜けたら温度上がらなくなったので、そこに早めに気づければっていう感じなので、残念です。(初めてのもてぎのレースはどうだった?)けっこうバトルができたので、楽しかったです」

4位 樺木大河(ZAP SPEED 10VED)

決勝4位の樺木大河(ZAP SPEED 10V ED)

 「思ったよりペースがよくて、意外とブレーキングですっと抜けたので嬉しいなって感じです(笑)。その後も前について行けないかと思ったのが後半もペースが保てて、これは表彰台行けるかな、と思ったのですが、ちょっと経験が足りてなかったな、と。最後90度コーナーの手前で前の人(石井)に仕掛けたけど……。ということでいろんな人から判断ミスだとお叱りをうけました(笑)。まだレース6回目なので、これを糧にしたいですが、正直悔しいです」

5位 渡会太一(FTKレヴレーシングガレージ)

決勝5位の渡会太一(FTKレヴレーシングガレージ)

 「苦しいレースでしたが出来る限りのことはやれたかな、と思います。練習走行からスピードが足りない感じで、予選ですこしよくなって、決勝ではさらに改善しましたが、それでも戦うのは大変でした。(この後120分耐久レースだが?)さすがにしんどいです(苦笑)」

6位 豊島里空斗(C.S.I.Racing)

決勝6位の豊島里空斗(C.S.I Racing)

 「バトルがまだ下手な感じがして、もっと練習が必要だなと思いました。(渡会とのバトルは?)自分が飛び込めていたら一発で抜けていたと思うのですが、それが微妙なところで入ってしまって。それで後ろもついて来ちゃったのが苦しかったです。自分の走り方なのか、マシンなのか、それはまだわからないので、今後の課題ですね」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
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もてぎ・菅生S-FJ選手権

第5戦もてぎ決勝 抜群のスタートでホールショットを奪った小田優が酒井翔太を0.092秒差でしりぞけて優勝

優勝した小田優(Drago CORSE TAKE FIRST)

 2024年もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ第5戦決勝レースが8月11日(日)にモビリティリゾートもてぎで開催され、オープニングラップの先陣争いを制した小田優(Drago CORSE TAKE FIRST)が、ポールシッターの酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)との接近戦を制して10周を走り切りトップチェッカー、優勝を飾った。

 午前中の予選に続いて決勝は午後1時30分コースイン開始。真夏の太陽が照りつけるもてぎは気温35度を超え、路面温度も50度以上に達している中、22台のマシンがグリッドに整列、レッドライト消灯で決勝レースが始まった。

 好スタートを見せたのが2番手スタートの小田で、ポールシッター酒井の右サイドから加速して、第1コーナーへインから進入、トップを奪った。後方で出足がよかったのが4番手スタートの豊島里空斗(C.S.I.Racing)で、前方の石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)の加速がやや弱かったのに対して、スルスルと前に出て、3位にポジションアップしてターンインする。さらに6番手スタートの樺木大河(ZAP SPEED 10VED)も渡会太一(FTKレヴレーシングガレージ)を仕留めて5位で第1コーナーへ。

 4位に落ちた石井だが第3コーナーでアウトから豊島に並びかけるとサイド・バイ・サイドで第4コーナーをクリア、インとアウトが逆になる第5コーナーへのアプローチで豊島をオーバーテイク、3位のポジションを取り戻す。第5コーナーでは7位の小田部を予選9番手に沈んでいた松井啓人(FTKレヴレーシングガレージ)がインから差して攻略。ジャパンリーグのリーダー松井はこれで7位。

 この後方では混乱があり、8番手スタートから順位を落とした中村ブンスーム(ファーストガレージ10V)が第5コーナーで鈴木悠太(ZAP SPEED KK-S2 ED)と接触、姿勢を乱してスピン、後続の大川烈弥(群馬トヨペット Team RiNoA ED)がこれを避けるべくアウト側のグラベルへ。両車再スタートするもポジションを大きく失う。中村は結局ピットに戻りリタイヤ。

 トップに立った小田だが酒井も離れずテール・ツー・ノーズ状態。ダウンヒルストレートではスリップストリームから抜け出した酒井が前に出てインから90度コーナーへ進入。これでトップを奪い返すもビクトリーコーナーで小田がインから並びかけると最終コーナー手前で再逆転、メインストレートに向けて立ち上がる。

 オープニングラップのコントロールライン上でトップ小田と2位酒井の差は0.102秒。2周目の第1コーナーに向けて酒井はアウト側からアプローチするが、小田はしっかりポジションを守って再逆転を許さない。3位石井は0.443差、そこから4位豊島は0.293秒差、5位渡会0.257秒差、6位樺木0.219秒差と3位グループはひと固まりで走行している。

 2周目の第5コーナーでは6位樺木が渡会のアウトからオーバーテイクを狙い、ファーストアンダーブリッジをサイド・バイ・サイドで通過、130Rで前に出て5位に上がる。トップ小田と2位酒井、3位石井~4位豊島~5位樺木~6位渡会までがテール・ツー・ノーズ状態で連なってV字コーナーを立ち上がる。さらに後方12位グループでも接近戦、磐上隼人(アルビ富士吟景GIAED)~松原将也(ZAP MARUTOKU 10VED)~杉田悠真(LAPS with REV R)の3台が0.5秒差のワンパックでヘアピンに飛び込み、杉田の左フロントと松原の右フロントが接触、一瞬マシンが絡み合うような形になるが、両車無事にコーナーをクリアする。

 2周目を終えてトップ小田と2位酒井の差は0.259秒。そこから0.7秒の間を開けて3位石井~4位豊島~5位樺木~6位渡会は0.2~0.3秒差のほぼ等間隔で走る。この4台の中で勢いがあるのが樺木で、石井との間合いをじわじわと削り取りテール・ツー・ノーズ状態でS字を通過、さらに豊島も樺木のリヤに食らいつくとヘアピンでインから前を窺いダウンヒルストレートでの勝負に持ち込む。90度コーナーへのブレーキング勝負では豊島イン側、樺木アウト側からターンイン。樺木がポジションを死守してセカンドアンダーブリッジに入る。

 3周目に入ると小田は2分5秒933と酒井を0.5秒近く上回るペースで走り0.867秒差まで差をひろげ、酒井は逆に3位石井から0.423秒差とプレッシャーのかかる状況になるが、ここで酒井もギアを上げたか4周目に2分5秒755とここまでのファステストラップを出して、逆に小田とのギャップを0.254秒まで追い詰める。後方では石井がやや抜け出し、樺木~豊島~渡会は三つ巴のバトルから第3コーナーで渡会が豊島のインを差して5位に浮上するも豊島が食らいつき、ここに松井も追いついてくる。一方樺木は集団から抜け出し単独走行に。5周目の第1コーナーでは渡会~豊島~松井が3ワイドで第1コーナーへアプローチ。松井が豊島のインを差すと6位にポジションアップ。

 小田は5周目に2分5秒704とファステストラップを更新。しかし酒井の追撃は続きレースを折り返した6周目には小田のテールを捕らえてダウンヒルストレートエンドではアウト側からブレーキング勝負。インを守った小田が前で最終コーナーまで走り抜けるが、コントロールライン上でその差は0.191秒。テール・ツー・ノーズ状態だ。

 7周目も両車の間隔は変わらず一触即発の状態で0.260秒差。しかし8周目に0.453秒まで差がひらき、このあたりで酒井が苦しくなってきたのかと思われたが9周目には再び0.223秒と接近。いよいよファイナルラップに突入する。その手前では豊島が松井にやり返して6位の座を奪回している。

 ファイナルラップ、酒井は小田のテールに食らいつきチャンスをうかがう。後方では石井の背後の樺木がつけて、こちらは表彰台をかけた戦いだ。迎えたダウンヒルストレート、酒井は小田のスリップストリームに入り90度コーナーでの勝負に向けて虎視眈々の構えからアウト側にマシンを振ってブレーキングへ。一方そのすぐ後方では石井と樺木が早くもサイド・バイ・サイドとなって駆け降りると、こちらは樺木がインからアウトへとラインを変える。それぞれ小田と石井がイン側のポジションを守ってターン。逆転劇は起こらなかった。

 酒井は最後のメインストレートでぎりぎり前に出ようともがくが0.092秒届かず、昨年の日本一決定戦王者の小田が優勝を決めた。石井対樺木の表彰台争いも0.097秒の差で石井が先着となった。樺木は悔しい4位。以下5位渡会、6位豊島というトップ6になった。

 ポディウムにやってきた小田は関係者と握手をかわすとヘルメットを脱いで計量へ。その後は猛暑の中息詰まる神経戦を制した直後とは思えないクールな表情で表彰台に上がった。

 もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ第6戦は3か月のインターバルで11月10日にスポーツランドSUGOで開催、最終戦は11月24日もてぎで開催される。ランキングは小田が54点でトップ、2位豊島が53点で続く。2大会で最大42点が加算されることからシリーズの行方はまだまだわからない。

10周の決勝がスタートした

優勝は小田優(Drago CORSE TAKE FIRST)

決勝2位は酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)

決勝3位は石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)

決勝4位は樺木大河(ZAP SPEED 10V ED)

決勝5位は渡会太一(FTKレヴレーシングガレージ)

決勝6位は豊島里空斗(C.S.I Racing)

表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE
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もてぎ・菅生S-FJ選手権

第5戦もてぎ決勝結果

もてぎチャンピオンカップレース第3戦 -RIJ- (2024/08/11) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 5 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
143小田 優Drago CORSE TAKE FIRST
MYST KK-S2
1021'06.854--
222酒井 翔太ファーストガレージKK-SII
MYST KK-S2
1021'06.946 0.092 0.092
353石井 大雅ファーストガレージ制動屋S2
MYST KK-S2
1021'08.427 1.573 1.481
415樺木 大河ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1021'08.524 1.670 0.097
59渡会 太一FTKレヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
1021'11.595 4.741 3.071
627豊島 里空斗C.S.I Racing
MYST KK-S2
1021'12.267 5.413 0.672
77松井 啓人FTKレヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
1021'12.904 6.050 0.637
878小田部 憲幸フォースリンクこたべZAP ED
MYST KK-S2
1021'16.671 9.817 3.767
959落合 蓮音ファーストガレージKKS-2
MYST KK-S2
1021'22.61015.756 5.939
108松原 将也ZAP MARUTOKU 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1021'22.68015.826 0.070
1158鈴木 悠太ZAP SPEED KK-S2 ED
MYST KK-S2
1021'23.16516.311 0.485
1279中澤 凌ZAP NAKs 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1021'23.26716.413 0.102
1381丸山 陽平群馬トヨペットTEAM RiNoA
MYST KK-S2
1021'23.75816.904 0.491
1433磐上 隼斗アルビ富士吟景GIA ED
MYST KK-S2
1021'25.30018.446 1.542
1510杉田 悠真LAPS with REV R
MYST KK-S2
1021'25.68518.831 0.385
1682大川 烈弥群馬トヨペットTeam RiNoA ED
MYST KK-S2
1021'26.40319.549 0.718
1751野々垣 善也ファーストガレージKK-SII
MYST KK-S2
1021'26.67019.816 0.267
1836小林 留魁アルビ開志国際新潟第一ホテルED
TOKYO R&D RD10V
1021'34.05627.202 7.386
1937青木 諒太ワビトワークスwithアルビED
TOKYO R&D RD10V
1021'38.79631.942 4.740
2035中島 哲也アルビレックスGAIA ED KK-S
MYST KK-S2
1021'48.21641.362 9.420
212室 龍太郎HAMMER 10V
TOKYO R&D RD10V
1022'02.53055.67614.314
---- 以上規定周回数(90% - 9 Laps)完走 ----
-54中村 ブンスームファーストガレージ10V
TOKYO R&D RD10V
0-10Laps10Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 43 小田優(Drago CORSE TAKE FIRST) 2'05.704 (5/10) 137.494 km/h
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もてぎ・菅生S-FJ選手権

第5戦もてぎ公式予選ドライバーコメント ポールポジション・酒井翔太「金曜日の時点でクルマは完璧に仕上がっていた」

ポールポジション 酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)2分4秒667

ポールポジションの酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)

 「レースウィーク入ってからポンっと速かったかなと思っていたので。この週末順調にセットアップも決まっていて、金曜日の時点でクルマは完璧に仕上がっていたので、土曜日は走らずに他の選手の走りをコースサイドから見て、自分が悪かったところよかったところとか、相手の選手のよいところとか結構見きわめられました。今日は単独で勝負に出るしかないなと思っていて、その通りポールポジション取れたのでよかったです。小田選手はここで日本一取っている選手で、バトルになると思うので気を抜かずにしっかり抑えこんで勝てればいいなと思っています」

2位 小田優(Drago CORSE TAKE FIRST)2分4秒883 +0.216秒

予選2位の小田優(Drago CORSE TAKE FIRST)

 「クルマのセッティングとかいろいろ変えたりしていたのですけれど、うまくまだ決まっていないというのが現状なので、決勝に向けてどこまで(よい状態に)持って来られるか、だと思います。バトルに持ち込めたらいいと思うので、行けると思います」

3位 石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)2分5秒006 +0.339秒

予選3位の石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)

 「けっこういい結果ですね(笑)。セクター2あたりでトラクションをミスしてしまって、なおかつ最終コーナーでもミスがあったので、そこがなければ2番手は行けたかな、という感じです。決勝は(前に)ついて行ければ、優勝を争えるので、がんばります。ファーストガレージのワン・ツー狙いたいですね。6月以来ダルマに目を入れられていないので、そろそろ勝ちたいです(笑)」

4位 豊島里空斗(C.S.I.Racing)2分5秒253 +0.586秒

予選4位の豊島里空斗(C.S.I Racing)

 「ちょっとギアのトラブルがあって、2速が入らなくて、最初の方全然タイムアップできなくて。走っている間にだんだん2速に入るようになってタイムアップしたのですけれど、その頃にはタイヤがタレてきていて、タイムが伸びなかったですね。あとスリップストリームを使えなかったのもちょっときつかったです。決勝はギアがちゃんとしていれば(上位に)行けると思います」

5位 渡会太一(FTKレヴレーシングガレージ)2分5秒273 +0.606秒

予選5位の渡会太一(FTKレヴレーシングガレージ)

 「とりあえず、キツい状態だったので、その中で5位はマシなほうかなと思います。前(のクルマ)と比べたら(タイム差は)けっこうつらいのですが、なんとかして前がごちゃっとしてくれたらレースになるかなと思います」

6位 樺木大河(ZAP SPEED 10VED)2分5秒304 +0.637秒

予選6位の樺木大河(ZAP SPEED 10V ED)

 「ホントはもうちょっと早い段階で決めたかったのですが、昨日走っていなかったのもあって、リズム掴むのにちょっと時間かかったのかな。最後いい感じだったのですけれど、ちょっとコースが汚れたりしていて、1周をまとめられずで。ホントはもうちょっと上(の順位)が見えていたなという感触はあります。ただSUGOの時にことごとく西の鈴鹿勢にやられちゃって、すっと7位だったので、トップ6に割って入れたのは収穫だと思います。4月の時も暑い時がよくない傾向があったので、そこはどうなるか。ただ思ったより前と近いしペースもあるかなと思うので一矢報いることができたらいいなと思います」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
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もてぎ・菅生S-FJ選手権

第5戦もてぎ公式予選 小田優対酒井翔太のポールポジション争いは酒井が制す

ポールポジションは酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)

 2024年もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ第5戦公式予選が8月11日(日)にモビリティリゾートもてぎで開催され、もてぎ初参戦の酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)が2位以下に0.216秒の差をつけてポールポジションを獲得した。

 4月の第2戦以来ひさびさとなるもてぎでのS-FJレース。朝から気温30度を超える厳しいコンデションで、各チームはピットにスポットクーラーや扇風機を設置したり、ピット裏にビニールプールを置いたりと暑さ対策に余念がない。本大会は各地で開催される「S-FJジャパンリーグ」の第8戦も兼ねており、そのためもてぎ・SUGOシリーズのレギュラー参戦組に加えて有力な選手がエントリーリストに名を連ねている。

 20分間の予選は午前9時30分にコースオープン。もてぎがホームのTeam RiNoAの大川烈弥(群馬トヨペット Team RiNoA ED)、丸山陽平(群馬トヨペット TEAM RiNoA)の2台を先頭に22台のマシンがスリックタイヤでコースインしていく。気温31度、路面温度も40度程度まで上がっている。

 まずは残り15分、渡会太一(FTKレヴレーシングガレージ)が2分5秒595をマークしてトップに立つ。2番手にはもてぎSUGOシリーズ初参戦の石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)が5秒780、3番手に松井啓人(FTKレヴレーシングガレージ)が6秒277、4番手に落合蓮音(ファーストガレージKKS-2)が6秒453、5番手中村ブンスーム(ファーストガレージRD10V)の6秒510、6番手杉田悠真(LAPS with REV R)の7秒054、と2番手から6番手までに今回がもてぎでの初レースという面々が並んだ。

 残り13分30秒、酒井が2分5秒535のトップタイム、続いて丸山が6秒378で5番手へあがる。さらに残り12分50秒、小田優(Drago CORSE TAKE FIRST)が5秒235を出して酒井を上回りトップへ立つ。小田は鈴鹿・岡山シリーズとS-FJジャパンリーグを主戦場としているが、7月にSUGOで行われた大会で優勝/3位とポイントを荒稼ぎして現在もてぎ・SUGOシリーズのランキングでも2位につけている。

 酒井2番手、渡会3番手にダウンするが、酒井は負けじと2分5秒182をマークして再びトップへ。しかし残り11分、小田が2分5秒を切って4秒994を出して再度トップ。酒井は0.188秒差の2番手。3番手は石井でトップからは0.572秒差と、このあたりからポールポジション争いは小田対酒井という様相になってくる。さらに渡会が5秒337で3番手へあがり、予選は残り10分を切って後半戦へ。

 残り8分30秒、ここまで7位以下に沈んでいたシリーズランキングトップの豊島里空斗(C.S.I.Racing)が2分5秒273を出して4番手へ浮上する。ここまでの順位は

  • トップ 小田 2分4秒994
  • 2位   酒井 +0.188秒
  • 3位   渡会 +0.279秒
  • 4位   豊島 +0.376秒
  • 5位   石井 +0.384秒
  • 6位   村田 +0.622秒

 残り7分、酒井が2分4秒667を出してみたびトップの座につける。小田0.327秒差の2位へドロップ。石井が5秒118で3番手へ浮上、渡会4番手、豊島5番手、6番手には7月の筑波でS-FJレースデビューした鈴木悠太(ZAP SPEED KK-S2 ED)が5秒507で上がってくる。残り5分を切って豊島が渡会を上回り5秒253で4番手へ。

 さらにここで大きく順位を上げてきたのが樺木大河(ZAP SPEED 10VED)で、それまで予選前半はトップグループから3秒以上離された20位前後を走っていたのが後半になり目が覚めたようにペースを上げ、残り7分30秒に5秒644と一気に3秒近くタイムを上げて7番手へジャンプアップ、さらに5秒507と自己ベストを削り取り6番手へと上がってきた。

 残り3分30分、小田は自己ベストを2分4秒883まで短縮するも2番手で変わらず。ここでポジションを上げたのが今年からもてぎ・SUGOシリーズに戦いの場を移した小田部憲幸(フォースリンク こたべ ZAP ED)で、これまで白一色のモノカラーだったマシンの随所に赤の配色を追加。「これで視認性が上がったでしょ?」とのことだったがタイムでも目立つところを見せて5秒339を出して樺木を上回り6番手へ。

 残り1分、石井がセクター2、3と自己ベストを短縮してコントロールラインに戻ると2分5秒006をマークするが3番手変わらず。

 20分が経過しチェッカードフラッグが降られる中最後まで自己ベストを更新したのが樺木で2分5秒304と小田部を逆転、6番手のポジションを奪い返して予選が終了した。

 ポールポジションは2分4秒667の酒井、0.216秒差の2番手で小田がフロントロウに並び、初めてのもてぎながら石井3番手、4番手豊島と並んでセカンドロウ、3列目には渡会と樺木が並んでレースをスタートすることとなった。

 もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ第5戦決勝は午後1時20分コースイン予定。暑さもピークになろうかという時間帯でマシンにも選手にも厳しい環境での戦いとなる。

予選2位は小田優(Drago CORSE TAKE FIRST)

予選3位は石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)

予選4位は豊島里空斗(C.S.I Racing)

予選5位は渡会太一(FTKレヴレーシングガレージ)

予選6位は樺木大河(ZAP SPEED 10V ED)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
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もてぎ・菅生S-FJ選手権

第5戦もてぎ公式予選結果

もてぎチャンピオンカップレース第3戦 -RIJ- (2024/08/11) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 5 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosDriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
122酒井 翔太ファーストガレージKK-SII
MYST KK-S2
2'04.667--138.638
243小田 優Drago CORSE TAKE FIRST
MYST KK-S2
2'04.883 0.216 0.216138.398
353石井 大雅ファーストガレージ制動屋S2
MYST KK-S2
2'05.006 0.339 0.123138.262
427豊島 里空斗C.S.I Racing
MYST KK-S2
2'05.253 0.586 0.247137.990
59渡会 太一FTKレヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
2'05.273 0.606 0.020137.967
615樺木 大河ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
2'05.304 0.637 0.031137.933
778小田部 憲幸フォースリンクこたべZAP ED
MYST KK-S2
2'05.339 0.672 0.035137.895
854中村 ブンスームファーストガレージ10V
TOKYO R&D RD10V
2'05.448 0.781 0.109137.775
97松井 啓人FTKレヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
2'05.450 0.783 0.002137.773
1010杉田 悠真LAPS with REV R
MYST KK-S2
2'05.477 0.810 0.027137.743
1159落合 蓮音ファーストガレージKKS-2
MYST KK-S2
2'05.497 0.830 0.020137.721
1258鈴木 悠太ZAP SPEED KK-S2 ED
MYST KK-S2
2'05.507 0.840 0.010137.710
1381丸山 陽平群馬トヨペットTEAM RiNoA
MYST KK-S2
2'05.706 1.039 0.199137.492
1479中澤 凌ZAP NAKs 10V ED
TOKYO R&D RD10V
2'05.721 1.054 0.015137.476
1582大川 烈弥群馬トヨペットTeam RiNoA ED
MYST KK-S2
2'05.735 1.068 0.014137.461
168松原 将也ZAP MARUTOKU 10V ED
TOKYO R&D RD10V
2'05.871 1.204 0.136137.312
1733磐上 隼斗アルビ富士吟景GIA ED
MYST KK-S2
2'06.092 1.425 0.221137.071
1851野々垣 善也ファーストガレージKK-SII
MYST KK-S2
2'06.354 1.687 0.262136.787
1936小林 留魁アルビ開志国際新潟第一ホテルED
TOKYO R&D RD10V
2'06.613 1.946 0.259136.507
2037青木 諒太ワビトワークスwithアルビED
TOKYO R&D RD10V
2'08.163 3.496 1.550134.856
2135中島 哲也アルビレックスGAIA ED KK-S
MYST KK-S2
2'08.171 3.504 0.008134.849
222室 龍太郎HAMMER 10V
TOKYO R&D RD10V
2'09.681 5.014 1.510133.278
---- 以上基準タイム(130% - 2'42.307)予選通過 ----
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K4-GP

カーボンならムーンクラフト K4-GPにニューマシン、Carbonara MCS50が登場

 8月10~11日にかけて恒例の軽自動車の祭典、K-4GPが富士スピードウェイで行われた。10日が5時間レース、11日が10時間レースだ。

 このレースに毎年ユニークなマシンで参戦しているのが由良拓也率いるムーンクラフトだ。今年は、久しぶりにニューマシンを投入してきた。2014年から10年間参戦を続けていたフォーMira-1のモノコックと足回りを流用し、かつて富士で行われていたグラチャンシリーズを席巻したMCSシリーズを彷彿するカウルをまとうフォルムに生まれ変わった。

 マシン名は「Carbonara MCS50」。そうあの卵と生クリームであえるパスタだ。もともとの語源は、炭鉱労働者が食べていた高カロリーのパスタで、炭鉱=カーボンから名付けられ(諸説あります)、カーボンモノコックのマシン名を表わしている。また、いささか苦しいが「カーボンならムーンクラフト」というダブルミーニングということらしい。MCSはご存じ「Moon Craft Special」、50はムーンクラフト50周年の記念マシンだ。

 開発目標は安全性と低ドラッグマシン。ついにK4-GPにもHALOを装着したマシンが現れた。HALOは同社が開発に携わった、FIA-F4 MCS4-24と同じもので、FIA規格の数トンの圧力に耐えるものだという。外観では、フロントカウルの一灯LEDヘッドライトが特徴的で、後端には、幅の狭いリアウイングが低い位置に申し訳程度に配置されている。3Dプリンターでクレイモデルを作成し、風洞実験も行われており、前後バランスは良好で、CD値も低いとのことだ。

 マシン製作は10日の5時間レースにぎりぎり間に合った。しかしスタート直後、右フロントタイヤがカウルに干渉してピットイン。修復後には、オーバーヒートでエンジンがブローしてリタイアとなった。

 チームは徹夜でエンジンの修復と、オーバーヒート対策を実施。翌11日の10時間レースの朝には無事グリッドにマシンを並べた。

 10時間レースはスタート直後から快走。数周でトップに立つと、そのままレースをリードした。しかし、開始7時間あたりで、クラッチトラブルのためコース脇にストップ。Carbonaraの初戦は連続リタイアで幕を閉じた。

 リタイアまでは、ラップタイム、燃費とも期待通りのパフォーマンスを発揮していたという。ドライバーからは底を打つとの報告もあり、まだまだ足回りを含めて、進化の余地は多いようだ。

 次回は2025年の早春に行われる7時間レース。K4-GPにはこのCarbonaraを含めユニークなマシンが大挙参戦しており、近年では参加するだけでなく、見るレースとしてのファンも徐々に増えている。パドックもピットも入場料で入れ、マシンを身近で見ることができる。興味のある人は足を運んでみてはいかがだろうか。

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

あのニック・デ・フリースがSFに参戦?! TEAM IMPULが19号車での起用を発表

平良響(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)

 全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦するITOCHU ENEX TEAM IMPULは8月24日〜25日にモビリティリゾートもてぎで開催される第5戦、および10月12〜13日に富士スピードウェイで第6戦、第7戦の19号車ドライバーにニック・デ・フリース(オランダ)を起用すると8月7日付で発表した。

 デ・フリースは2019年にFIA-F2でチャンピオンを獲得、その後はFormula Eに参戦して2020-21シーズンにチャンピオンを獲得しており、現在は世界耐久選手権(WEC)にトヨタ・ガズーレーシングから参戦している。

 2023年にはスクーデリア・アルファタウリで角田祐毅のチームメイトとしてF1に参戦していたが、成績不振を理由にシーズン途中で解雇の憂き目にもあっている。

 世界のトップカテゴリーを渡り歩いてきた実力派のデ・フリースが初めてのスーパーフォーミュラでどんな走りを見せてくれるか、要注目だ。

 なお、チームは最終戦鈴鹿大会の第8戦、第9戦については、第3戦、第4戦に参戦した平良響を再び起用することも併せて発表している。平良もまた、7月に富士スピードウェイで行われた第4戦において8位入賞を果たしているトヨタ育成期待の若手だ。こちらにも注目していきたい。

Tet: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
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SUPER GT

第4戦富士GTA定例会見 来年復活のマレーシア大会はナイトレースで! GTAが構想を明らかに

 スーパーGTをプロモートするGTアソシエイション(GTA)は第4戦「富士GT350kmレース」が開催された静岡県小山町で8月4日におこなった定例会見の中で、来年6月に予定されているマレーシア大会について記者の質問に答えた。

 タイのブリラムでのシリーズ戦がコロナ禍で途絶えて以降、5年間開催されてこなかった海外でのレース開催だが、GTAはこれまでも各国のプロモーターと話し合いを行って実現の可能性を探ってきた。

 実はコロナ禍以前、2019年にはブリラムとセパンの連戦という構想があり、ロジスティクスについての具体的な話し合いを行っており、マレーシアサイドからは契約の内金を受け取るところまで話は進んでいたのだという。

 GTAとしてはインターナショナルなレースシリーズとして東南アジアでの地位を確立し、日本の量産車のマーケティングにも役立てたいとの考えは現在もあり、マレーシアサイドも「ビジットマレーシア」というキャンペーンを行なってインバウンドの誘致を積極的に働きかけていう現状があって、マレーシア政府や観光省の協力も得られる見込みだという。

 そして何といっても注目なのがこのマレーシア大会はナイトレースであるということだ。

 実は2019年の時点でもナイトレースで計画されていたという。近年のセパンでは夏の暑さを考慮して一般の走行会なども夕方から夜間に行なっており、GTAも今年1月に現地に赴いてナイター設備を視察している。

 実現すれば全日本GT選手権(JGTC)時代の2004年にアメリカのカリフォルニア・スピードウェイで開催されたGTオールスター以来、21年ぶりのナイトレースとなる。しかも今回は2013年以来12年ぶりに復活するセパンでのシリーズ戦での開催。予定では金曜予選、土曜決勝になるという。

 また、以前から坂東代表はシーズンオフに東南アジアを転戦するウィンターシリーズの構想を定例会見の中で話してきたが、それとの整合性を問われると、「あの時期にセパン1戦だけ開催しても仕方がない。マレーシア政府の意向も考慮して今回は6月開催とした。ウィンターレースはシリーズ戦としての見込みが立ってから進めたい」と坂東代表は答えた。

 2025年のマレーシアでのシリーズ戦開催について、GTAは早ければ次戦鈴鹿大会において観光副大臣を招いて契約調印式を行いたいとしている。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
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SUPER GT

第4戦富士優勝記者会見 松下信治「たった優勝1回で終わりたくないので、次回も頑張る」

GT500クラス 8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(ARTA)

野尻智紀(ARTA)

決勝記者会見:GT500クラスで優勝した野尻智紀(ARTA)

 「ARTAというと途中で歯車が噛み合うことはあるというイメージがありますが、そういうのを寄せ付けないぐらいギャップも『8が勝つんだ』という雰囲気も作りたいと思っていたので、終始フルプッシュで後続の牧野選手を離すために走っていました。結果、思った通りにギャップも広げられたので、自分のスティントとしてはやるべきことは最大限やれたのかなというところです」

 「もちろん松下選手の初ポールと初優勝、こんなに素晴らしい週末はないのかなあと。僕たち二人はかなり昔からの知り合いで、信頼関係もバッチリなので、この先二人で勝ち星やいいレースを経験していきたいなと思います。チームもこれまでトラブルがあったりしましたが、そこからしっかり前を向いてクルマを作ってきてくれましたので、そういった意味でもチームに感謝ですし、HRCにも感謝ですし、シビックの初優勝を我々が達成できてうれしく思います」

松下信治(ARTA)

決勝記者会見:GT500クラスで優勝した松下信治(ARTA)

 「(鈴木)亜久里さんが『初優勝はこの1回しかない』という言葉をおっしゃってくれましたが、表彰台に乗れそうで乗れないレースが何度か続いた分、今回倍返しで優勝できたのが嬉しいです」

 「ファーストスティントの智紀選手のペースが良くて、2位とのギャップを安パイなレベルまで開いてくれたのが一番大きかったと思います。僕のスティントは周回数も多いし、暑いし、タイヤの摩耗度合いもわからなかったので、最初は落ち着いていこうと。ペースも100号車に比べるとだいぶ遅かったみたいですけど、100号車が一気にミラーに現れてからは『このままではいかんな』と自分もペースを上げました。クルマも素直にペースを上げてくれたので、そのあとはコントロールしながらレースができました。まあ軽いということもあるし、ここで絶対レースを落とすわけにはいかないという思いで走っていました」

 「最終的に優勝できたことで、信頼関係ってすごく大事だなと、このチームに移籍して余計に思いました。やはりドライバー同士でドライビングスタイルや好みは若干違うので、お互いに一歩、譲歩というか合わせていくと、レースペースがめちゃめちゃ速くなるというのを今回見た気がします。富士は苦手なんですけど、鈴鹿には得意意識があるので、たった優勝1回だけで終わりたくないので、次回に向けて頑張ります」

GT300クラス 65号車LEON PYRAMID AMG(K2 R&D LEON RACING)

篠原拓朗(K2 R&D LEON RACING)

決勝記者会見:GT300クラスで優勝した篠原拓朗(K2 R&D LEON RACING)

 「本当に、とっても嬉しいの一言ですね。LEONレーシングに加入してからポールポジションは何度か獲得しましたが、優勝はなかなかできませんでした。そういう意味でも待望の優勝で、嬉しいです」

 「スタートして1周目からペースも良かったし、後続のバトルを見ながら走れましたので、本当にブリヂストンタイヤさんのパフォーマンス、チームのみんなが作ってくれたクルマが良かったおかげで、僕のスティントは気持ちよく走ることができましたし、ピットインのタイミングも運が良かったです。昨日『少しでも力になれれば』と言いましたが、多少はそれができたのかなと思います」

 「Bコーナーに入る手前でイエローフラッグが出ていて、Bコーナーに入ったところで25号車が止まっているのが確認できました。監督からまだ指示が来なかったので、先に自分から無線で伝えたところ、『入れるなら入りましょう』という返答でした。そこでFCYのモニターやコースサイドの信号を確認しながら、ぎりぎりで入れたらなあ、と思っていたところ、本当に入れたので、そこは運が良かったです」

蒲生尚弥(K2 R&D LEON RACING)

決勝記者会見:GT300クラスで優勝した蒲生尚弥(K2 R&D LEON RACING)

 「嬉しいですし、やっと勝ててホッとしているのが本音です」

 「FCYでのピットタイミングでかなりギャップを作れたので、後半はタイヤと燃料をセーブしながら、あとは何も起きないよう気をつけて淡々と走っていましたが、本当に長かったです。無事に終わって良かったと思います」

黒澤治樹(K2 R&D LEON RACING)

決勝記者会見:GT300クラスで優勝した黒澤治樹(K2 R&D LEON RACING)

 「僕は何もしていませんけど、個人的にいうと3年前に工場を買って、メカニックを揃えて、スタッフに働いてもらって。自分がその長であり、今日は第3ドライバーという立場ではありますが、普段は監督としてやっているので、二人に勝たせてやりたいという気持ちが大きくて、それが今日勝つことができました。チームとしてもこれが初ポールトゥウィンでもあるので、本当によかったです。本当に皆さんのおかげだと思っています」

 「(ピットタイミングについて)ドライバーには事前にタイヤや燃費の面でピットに入れる周回数、いわゆるウィンドウが開く周回数を言ってあります。その上で、コース上で何かが起きれば無線で知らせるように言ってあったので、(25号車が止まっているという情報を)篠原選手から聞いて、エンジニアに燃費を確認したら『大丈夫です』ということだったので、入れるという判断をしました。燃費については『大丈夫なのか?』ってエンジニアに300回くらい聞きましたよ(笑)計算上は大丈夫だったんですが、僕の気持ち的に心配でしたので」

決勝フォトセッション:GT500クラスのウィナー

決勝フォトセッション:GT300クラスのウィナー

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
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KYOJO CUP

第2、3戦富士 斎藤愛未初優勝! SUPER FORMULA併催の大舞台で激戦を制し2連勝を飾る(Team M)

KYOJO CUPとして初の2レース制、国内最高峰SUPER FORMULA選手権のサポートレースとして開催された今大会は、KYOJO CUP過去最多となる29台のエントリーを集め、SUPER FORMULAに負けず劣らず見どころ満載! 大注目のレースとなりました。

 ピットウォークやグリッドウォークなど、普段のKYOJO CUPでは味わえない経験をファンの皆様と共に女性ドライバーたちも楽しみながら会場を盛り上げました。

予選7月19日(金)14:40 - 15:00

 KYOJO史上初、スーパーフォーミュラのサポートレースとして開催された今大会の予選は、タイムスケジュールがいつもと全く違い、金曜日はフリー走行3本を終えた後に20分間の予選が行われました。大会組織委員会や運営側もいつものKYOJOとは違い、本来コースイン2分前にファーストピットレーン進入可の合図として提示されるはずのボードが提示されず…。コースイン前から始まるポジション獲りの争奪戦に出遅れ、流れの悪い予選アタックとなってしまいました。

 上手くクリアラップが獲れない上に、ほぼスリップストリームも使わずに出したタイムは3番手の2'00.355。

 不完全燃焼な予選アタックとなりましたが、トップとの差は0.2秒と僅差だったのと、予選のセカンドタイムが採用されるRace2のグリッドは2番手となり、フロントローからスタートできるのは不幸中の幸いでした。

Race1 7月20日(土)13:00 - / 12Laps

 スタートは可もなく不可もなく…。スタートダッシュを決めることはできませんでしたが、フリー走行から他を引き離すスピードを持っていたため、観ている側(チームスタッフ)は何の心配もしておらず、ドライバー本人のチカラを出し切れれば十分に勝てると確信していました。スタート直後からSC(セーフティカー)導入と予想外の展開となりましたが、レース再開後に上手くレースを組み立てトップに出ることができ、その後2度目のSC導入がチェッカーまで続きました。純粋にレースをした時間は短かったですが、そこでトップに居続けたことは斎藤愛未選手の成長を感じていただける要素の一つとなったのではないでしょうか。マシンのバランスも良く、ライバル勢と比べてスピードが勝っていたことも彼女の自信に繋がったと思われます。斎藤愛未選手の初優勝はSCチェッカーとなり、予選に続き不完全燃焼なレースとなってしまいましたが、この大舞台でKYOJO参戦5年目にようやく掴み獲れた貴重な初優勝となりました。

Race2 7月21日(日)13:00 - / 12Laps

 初優勝から一夜明け、「今日はそう簡単に勝たせてもらえない。しっかり攻めてこい」というのが監督からドライバーへの指示でした。今大会、路面にはスーパーフォーミュラ等いつもと違ったタイヤのラバーが乗り、マシンのバランスを崩してしまったり苦戦するドライバーが多い中、路面状況に左右されにくいTeam Mのマシン作りはいつも以上に大きな力を発揮しました。エンジニア・メカニックたちは確実な仕事をこなし、ドライバーをコースへ送り出しました。スタートから三つ巴の激しいバトルが続き、毎周のように順位が入れ替わる状況で手強いライバルたちを相手に斎藤愛未選手も果敢に挑みました。最終ラップまで誰が勝ってもおかしくない状況でしたが、最終ラップに斎藤愛未選手がトップを奪ってから後続を少し引き離しながら大激闘を制し、初優勝から2連勝を飾ることができました。強い想いを持って戦うという姿勢を観客の皆様にもお見せできたレースだったのではないでしょうか。たくさんの歓声の中でTeam Mにとって最高の週末となりました。

 各メディアでは、Team M斎藤愛未選手の2連勝以上に、夫の坪井翔選手との夫婦でW優勝という記事が世間を賑わせることとなりました(笑)

ドライバー:斎藤愛未コメント

 予選は、タイミングが掴めずポールを逃してしまい悔しい予選になりました。どこの場所でもタイムを出せるようにするということが次回までの課題となりました。

 Rd.2は、スタートの反応が少し遅れてしまいましたが、順位を落とすことは無くSCになりました。リスタート後も少し遅れを取ったものの、1位を走行中の選手にペースがないことは分かっていたのと、監督からも速さはあるから大丈夫とお言葉をいただいたので自信を持って挑みました。トップ2台がかなりバトルしていたので、後続車とのタイム差もあるため、明日に向けてタイヤ温存の為に焦らず待ちました。とにかくタイヤを傷めたくなかったので、直線でしかバトルしないを重点に置いて走行しました。途中で2位に浮上したタイミングで後ろの集団がバトルし始めて、距離が空いたのと前の車両のペースが落ちて来たタイミングでトップに浮上し逃げ切り体制に入りましたがSCが入りそのまま1位チェッカーとなりました。最後までレーシングスピードで走れず、前回の課題がクリアできなかったので悔しい気持ちもありましたが、初優勝となりました。

 Rd.3のスタートは、悪くなかったですが2位のまま1周目を終え、そこから毎周3台が入れ替わる展開でした。この日は、前日と違いストレートが向かい風だったので逃げ切ることは無理だと最初から考えて挑みました。予想通りの展開の中で、いかにライバル達よりタイヤを守れるかが最後に重要になってくると考えていたので、前半は無理なバトルはせず虎視眈々と最後をどうするか考えていました。後半になると1台ペースが落ちてきて2台での戦いになりましたが、その相手の車両のペースよりも自分の方が少しマージンがあったので落ち着いてパスすることができ、優勝して2連勝を達成することが出来ました。とても速くていい車を作ってくれたチームの皆様とサポートして下さっている皆様に良いご報告がようやく出来て嬉しく思います。応援ありがとうございました。まだ残り3戦あるので、残りも全勝する気持ちで頑張ります。

監督:三浦愛コメント

 斎藤愛未の成長を感じられたレースでした!Team Mにとっても今回の2連勝は大きな価値を持つでしょう。良いレースをしてくれたドライバー、良い雰囲気で最高のマシンを作り上げてくれたチームスタッフ、そしてまだまだ未熟なTeam Mを支えてくださったスポンサーおよび関係者の皆様、会場やテレビの前でKYOJOを応援し盛り上げてくださった皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。新米監督として苦しいことも多々ありましたが、この2連勝で報われた気がしました。

 今回のよかったところ、改善すべきところをきちんと見極め、後半戦(残り3戦)も気を引き締め自分たちがやるべき事をしっかりとこなし、チームとしてもっと強く更なる向上を目指して精進して参ります。今回も応援ありがとうございました!!

Team M
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SUPER GT

第4戦富士決勝 シビック同士の息詰まる接戦を制したのは8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8

GT500クラス優勝はARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)

 2024オートバックス スーパーGT第4戦「富士GT350kmレース」の決勝が8月4日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、ポールポジションからスタートした8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)が100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)との接戦を制し、シビック勢で最初の勝利をものにした。

(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:予選日20,600人/決勝日31,600人/大会総入場者数52,200人)

 第4戦決勝は午後2時30分、静岡県警の9台の白バイ、覆面2台を含む4台のパトロールカーの先導で始まった。周回数は77(350km)だ。スタート時の気温は35℃、路面温度は55℃だ。

 スタートでは8号車、100号車そして64号車Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)の3台のシビックが予選順のまま1コーナーに飛び込む。

 その後方では予選8番手からスタートした14号車ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)が1周目で6位馬でジャンプアップ、その後も前走車を猛然と追い上げにかかっていた。

 トップの8号車をドライブする野尻は1周目から後続を引き離しにかかり、3周を終えて1秒324のリード。その後も10周目に2秒847、14周目に3秒262、そして23周目にはついに5秒054とする。

 さらに29周目に入ったところで25号車のストップによるフルコースイエローが宣言されたことにより、100号車との差は一気に12秒以上に広がることとなった。

 その後方では、14号車の福住が13周目にベルトラン・バゲット(MARELLI IMPUL Z)、21周目に石浦宏明(KeePer CERUMO GR Supra)を次々に抜き去り、26周目の最終コーナーでは伊沢拓也(Modulo CIVIC TYPE R-GT)のインに飛び込み、3位まで浮上してきていた。

 GT500勢のピット作業が始まったのは29周目から、ここで三宅淳詞(Niterra MOTUL Z)がピットインしたのを皮切りに、太田格之進(Astemo CIVIC TYPE R-GT)が30周目、14号車の先行を許した38号車も31周目と比較的早めのドライバー交代でアンダーカットを目論む。

 そして2位の100号車は32周目に牧野から山本に交代。トップの8号車は34周目にピットインして松下に後半を託し、実質トップでコースに復帰した。

 するとここから100号車の山本が猛然と追い上げにかかり、43周目には8号車松下の1秒281後方に迫り、47周目にはその差を0秒417とする。

 慎重に周回を重ねていた松下は100号車の姿をミラーで確認して、ペースを上げにかかるが、山本も手綱を緩めない。

 その後は48周目に0秒932、49周目に0秒762、50周目に0秒970と、53周目まで1秒以内の息詰まる攻防が続く。

 しかし8号車の背後を走り続けたことで100号車のタイヤの消耗が想定以上に早まったため、54周目にはいると8号車のリードは1秒335となり、その後は徐々に松下がリードを広げる展開となった。

 そして74周目、ついに8号車のリードは5秒055にまで広がった。

 その後は8号車もややペースを落としたものの、それでも100号車に3秒277の差をつけて77周を走り切り、8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)が今季初優勝を達成、今年から実戦投入されたHonda CIVIC TYPE Rに最初の勝利をもたらした。

 2位の100号車に続いて表彰台の一角を占めたのは38号車だった。一時は14号車の先行を許したものの、早めのピットストップが功を奏して64号車をアンダーカットすると、後半を担当した大湯がアウトラップから飛ばしに飛ばして14号車をも射程に捉え、35周目にこれを抜き返して3位に浮上、一時は13秒以上あった100号車との差をも8秒956まで縮めてチェッカーを受けた。

 また、ポイントリーダーの36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)は予選14番手と苦しい位置からのスタートとなったが、坪井と山下がしぶとく順位を上げ、最後は7位でフィニッシュ、今回も4ポイントを持ち帰って依然としてランキングトップの座を守っている。

 2024年のスーパーGTもいよいよ次で後半戦に突入、第5戦の舞台は三重県の鈴鹿サーキット、9月1日決勝だ。

GT500クラスのスタートシーン

GT500クラス決勝2位はSTANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)

GT500クラス決勝3位はKeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)

GT500クラスの表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
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SUPER GT

第4戦富士決勝 GT300クラスはLEON PYRAMID AMGが絶妙なピットインでポールtoウィン

GT300クラス優勝はLEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗/黒澤治樹)

 2024オートバックスSUPER GT第4戦「富士GT350kmレース」の決勝が、8月4日、静岡県・富士スピードウェイで行われ、GT300クラスは、ポールスタートの65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗/黒澤治樹)が、FCYを予測した絶妙なタイミングでピットインを行い、独走で優勝を飾った。

 やや風はあるものの猛暑の富士スピードウェイには、2日間延べ52,200人(予選日20,600人、決勝日31,600人)という多くの観客が訪れた。

 午後2時30分に77周のレースがスタート。1周目からPPスタートの65号車LEON(篠原拓朗)が、87号車METALIVE S Lamborghini GT3(坂口夏月)に2秒のマージンを築いてコントロールラインに戻ってくる。

 1周目を終えて、接触で左リヤ部分を破損した61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人)がピットに滑り込んでくる。2周を費やして修復しコースに復帰したが、今シーズン、不運続きの61号車が、早々に後れを取ってしまった。

 20周目のトップ6は、65号車LEON(篠原)、87号車METALIVE(坂口)、4号車グッドスマイル 初音ミク AMG(片岡龍也)、777号車D'station Vantage GT3(チャーリー・ファグ)、88号車JLOC Lamborghini GT3(元嶋佑弥)、56号車リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(佐々木大樹)。

 レースが動いたのは25周目。2位に7秒という大量リードを築いていたトップ65号車LEON(篠原)がピットイン。すると、その直後にフルコースイエロー(FCY)の措置が取られる。これは、24周目にダンロップコーナーでストップした25号車HOPPY Schatz GR Supra GT(菅波冬悟)の車両回収のためだが、65号車の読みがズバリ当たり、タイムロスを最小限に抑えることに成功した。

 30周を過ぎると上位陣が続々と動く。

 まず、この時点でトップの87号車METALIVEが31周目にピットイン。32周目には7号車Studie BMW M4(ブルーノ・スペングラー)、33周目に31号車apr LC500h GT(小高一斗)、34周目に56号車リアライズ(佐々木)、35周目に4号車グッドスマイル(片岡)と、まるで申し合わせたように1周ずつずらして次々と作業を行う。

 上位がすべてピット作業を終えると、65号車LEON(蒲生)は4号車グッドスマイル(谷口)に、何と50秒以上のマージンを築いていた。FCYを読んでピットインを敢行したチームの戦略が功を奏した。

 4号車の後ろには、88号車JLOC(小暮卓史)、 56号車リアライズ(J.P.オリベイラ)、777号車D'station(藤井誠暢)、87号車METALIVE(松浦孝亮)が連なり、トップ65号車のみが抜き出た形だ。

 45周目にピットインした52号車Green Brave GR Supra GT(野中誠太)は、タイヤ無交換を敢行。ドライバーを吉田広樹に交代して8位でコースに復帰。我慢の走行で何としてもポイントをもぎ取る作戦だ。

 55周目のトップ6は、独走する65号車LEON(蒲生)45秒遅れて4号車グッドスマイル(谷口)、56号車リアライズ(オリベイラ)、88号車JLOC(小暮)、777号車D'station(藤井)、87号車METALIVE(松浦)。

 終盤、熾烈だったのがポイント圏内をかけた8位争い。タイヤ無交換でペースが上がらない52号車Green Brave(吉田)、6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(ロベルト・メリ・ムンタン)、45号車PONOS FERRARI 296(ケイ・コッツォリーノ)、2号車muta Racing GR86 GT(堤優威)、31号車apr LC500h GT(中村仁)らが僅差で攻防を繰り広げる。

 この争いから抜け出たのは6号車UNI-ROBOとランキングトップの2号車muta。両者は、その後も8位争いを繰り広げ、69周目、2号車が前に出て勝負は決着。

 64周目、52号車のペースダウンはトラブルだったようで、ピットに入るとそのままガレージに入ってしまった。

 そして、迎えた71周目。GT500クラスのトップが77周(350km)を走り切ってフィニッシュした後に、65号車LEON(蒲生)が今季初優勝のチェッカーを受け、終盤追い上げた4号車グッドスマイルも31秒遅れてフィニッシュ。3位には56号車リアライズが入り第2戦以来の表彰台となった。

 4位以下は、777号車D'station、88号車JLOC、87号車METALIVE、7号車Studie、そして、8位にはランキングトップを守った2号車mutaが入った。2号車のしぶとい走りにはただただ驚くばかりだ。

 65号車にとってはの2020年第4戦もてぎ大会以来4年ぶりの優勝となった。チェッカードライバーを務めた蒲生は「今回は運も味方してくれました」とコメント。その言葉どおり運も味方につけたチームの的確な判断が引き寄せた勝利だった。

 大きなアクシデントもなく盛況のうちに終えた富士大会。次戦(第5戦)の舞台は8月31日〜9月1日の鈴鹿サーキット。今回と同じ350kmレースとして行われる。

GT300クラスのスタートシーン

GT300クラス決勝2位はグッドスマイル初音ミクAMG(谷口信輝/片岡龍也)

GT300クラス決勝3位はリアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(佐々木大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)

GT300クラスの表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
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SUPER GT

第4戦富士決勝結果

■GT500クラス

FUJI GT 350km RACE -RIJ- (2024/08/04) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 4 GT500 class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireWHLapTimeBehindGap
18野尻 智紀
松下 信治
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS6772:00'43.329--
2100山本 尚貴
牧野 任祐
STANLEY CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
STANLEY TEAM KUNIMITSU
BS40772:00'46.606 3.277 3.277
338石浦 宏明
大湯 都史樹
KeePer CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer CERUMO
BS28772:00'55.56212.233 8.956
414大嶋 和也
福住 仁嶺
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS38772:00'58.05414.725 2.492
512平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
MARELLI IMPUL Z
NISSAN Z GT500
TEAM IMPUL
BS26772:01'02.22318.894 4.169
664伊沢 拓也
大草 りき
Modulo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Modulo Nakajima Racing
DL2772:01'07.52124.192 5.298
736坪井 翔
山下 健太
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS74772:01'25.76842.43918.247
817塚越 広大
太田 格之進
Astemo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Astemo REAL RACING
BS38772:01'28.25844.929 2.490
919国本 雄資
阪口 晴南
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH2772:01'35.47252.143 7.214
1037笹原 右京
ジュリアーノ・アレジ
Deloitte TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM Deloitte TOM'S
BS54772:01'39.18955.860 3.717
1116大津 弘樹
佐藤 蓮
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16
Honda CIVIC TYPE R-G
ARTA
BS30772:01'40.61457.285 1.425
123高星 明誠
三宅 淳詞
Niterra MOTUL Z
NISSAN Z GT500
NISMO NDDP
BS60772:01'41.53458.205 0.920
1323千代 勝正
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z GT500
NISMO
BS46772:01'41.56258.233 0.028
1424松田 次生
名取 鉄平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z GT500
KONDO RACING
YH4762:01'19.9821Lap 1Lap
15*39関口 雄飛
中山 雄一
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS38651:43'58.77612Laps11Laps
---- 以上規定周回数(70% - 53 Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 19 WedsSport ADVAN GR Supra1'30.102 (36/77) 182.313 km/h
  • CarNo. 39(関口雄飛)は、走路外追い越しにより、ドライビングスルーペナルティーを科した。

■GT300クラス

FUJI GT 350km RACE -RIJ- (2024/08/04) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 4 GT300 class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireWHLapTimeBehindGap
165蒲生 尚弥
篠原 拓朗
黒澤 治樹
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS42712:01'50.865--
24谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH24712:02'22.51231.64731.647
356佐々木 大樹
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH32702:00'43.3671Lap 1Lap
4777藤井 誠暢
チャーリー・ファグ
D'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3 EVO
D'station Racing
DL46702:00'53.6791Lap 10.312
588小暮 卓史
元嶋 佑弥
JLOC Lamborghini GT3
Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2
JLOC
YH50702:01'00.8791Lap 7.200
687松浦 孝亮
坂口 夏月
METALIVE S Lamborghini GT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH14702:01'08.8401Lap 7.961
77荒 聖治
ニコラス・クルッテン
ブルーノ・スペングラー
Studie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW M Team Studie × CRS
MI30702:01'09.7041Lap 0.864
82堤 優威
平良 響
muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS50702:01'21.2161Lap 11.512
96片山 義章
ロベルト・メルヒ・ムンタン
UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI
Ferrari 296 GT3
Team LeMans
YH24702:01'22.3591Lap 1.143
1011富田 竜一郎
石川 京侍
GAINER TANAX Z
NISSAN FAIRLADY Z
GAINER
DL702:01'34.1001Lap 11.741
1145ケイ・コッツォリーノ
リル・ワドゥー
PONOS FERRARI 296
Ferrari 296 GT3
PONOS RACING
MI14702:01'34.1091Lap 0.009
1231小高 一斗
中村 仁
根本 悠生
apr LC500h GT
TOYOTA LEXUS LC500h
apr
BS40702:01'35.1541Lap 1.045
1362平手 晃平
平木 湧也
平木 玲次
HELM MOTORSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
HELM MOTORSPORTS
YH2702:01'39.7301Lap 4.576
1460吉本 大樹
河野 駿佑
Syntium LMcorsa GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
LM corsa
DL2702:01'54.4081Lap 14.678
15*5藤波 清斗
塩津 佑介
マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH702:02'15.7981Lap 21.390
1618小林 崇志
小出 峻
三井 優介
UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH8702:02'25.4141Lap 9.616
17360大滝 拓也
青木 孝行
荒川 麟
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH692:00'46.1932Laps1Lap
1830永井 宏明
小林 利徠斗
織戸 学
apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
YH692:00'51.6242Laps 5.431
1920平中 克幸
清水 英志郎
シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
MI692:01'12.6872Laps21.063
2050イゴール・オオムラ・フラガ
古谷 悠河
ANEST IWATA Racing RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
ANEST IWATA Racing with Arnage
YH692:02'02.7642Laps50.077
2122和田 久
小山 美姫
アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH692:02'24.7172Laps21.953
2248井田 太陽
眞田 拓海
伊藤 鷹志
脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH672:00'58.8674Laps2Laps
2352吉田 広樹
野中 誠太
Green Brave GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉Green Brave
BS50641:51'40.1697Laps3Laps
24*61井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL6592:01'55.97312Laps5Laps
---- 以上規定周回数(70% - 49 Laps)完走 ----
-96新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL142441'36.87947Laps35Laps
-25菅波 冬悟
松井 孝允
佐藤 公哉
HOPPY Schatz GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH2339'53.21548Laps1Lap
-9阪口 良平
冨林 勇佑
藤原 優汰
PACIFICぶいすぽっNAC AMG
Mercedes AMG GT3
PACIFIC RACING TEAM
YH16'12.18370Laps22Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 65 LEON PYRAMID AMG 1'39.245 (43/71) 165.518 km/h
  • CarNo. 5(藤波清斗)は、SpR.13-11(黒白旗2回提示)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 61は、SpR.27-2(バイザー閉め忘れ+空調服の着用)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
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SUPER GT

第4戦富士GTA定例会見 予選方式変更の狙いは不平等とわかりにくさの解消

GTA記者会見

 スーパーGTをプロモートするGTアソシエイション(GTA)が8月4日、静岡県小山町の富士スピードウェイで定例会見を開き、本日付のブルテンで明らかとなった公式予選の規則改訂について、趣旨と詳細を説明した。会見には坂東正明GTA代表と沢目拓レース事業部長が出席。説明と併せてメディアからの質疑にも応じた。

 まずは沢目部長が改訂に至った経緯と背景を説明した。

 新方式に移行してこれまで3戦を消化する中で、ファンやエントラント、チームからのさまざまな意見や要望を総合的に判断し、今回の改定に至ったという。今回のポイントはルールとしての不平等と分かりにくさの2点を解消することだ。

 これに基づき、詳細なルールの説明がなされた。 

 1レースに持ち込めるドライタイヤのセット数については変更しないが、予選を1セットで戦うという制限は撤廃し、最大2セットまでの使用を許可する。これは昨年までのようにQ1とQ2をそれぞれ別のセットで走るという意味ではなく、戦略によって1セットまたは2セット、あるいはフロントは1セットでリヤを2セット、というように選択に幅をもたせるということだ。

 予選出走に先立って、Q1で使用するタイヤにはA、Q2で使用するタイヤにはBとサイドウォールにマーキングが施される。この時点で1セットを両セッションで使用する場合には1本のタイヤにAB両方のマーキングを行う。

 つまり各チームがどういうタイヤの使い方をするかはマーキングの際に事前申告することになり、マーキングの状況により識別が可能となる。GTAでは公示などの方法で公表することはないというが、質疑応答の中でAとBのマーカーの色を変えることで視覚的に分かりやすくできないかとの提案があり、これについては坂東代表から前向きな回答があった。

 またGT300クラスにおいて、予選Q1はグループA、グループBの組み分けを行ってきたが、これが気候や路面状況の変化による不平等を生むとの声があり、今後は全27台が一斉に走ることになった。これに伴い走行時間が10分から20分に延長されるが、このセッション中に2セットのタイヤを使用することは許されない。

 また分かりにくさの要因の一つともなっているGT300クラスの順位入れ替えルールは撤廃されるとともに、Q2の上位グループ出走台数も16台から14台に変更となり、名称もグループ1、グループ2からUpper14(U14)、Lower13(L13)に変更される。

 ただしタイム合算方式については変更しない。これはシーズンの途中でルールの方向性を正反対に変えてしまうのはスポーツのあり方として望ましくないとの判断からだという。

 このルールは次戦鈴鹿大会から適用されるとのことだ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第6戦富士決勝上位3人のコメント 清水啓伸「スタートに全部を賭けていた」

第6戦優勝 清水啓伸(Drago CORSE)

 「昨日のレースではペースはいいけど抜けない状況がずっと続いていて、1台も抜けずに終わってしまいました。でもペースには自信があったのでスタートで1台でも抜きたいという思いがあり、スタートに全部を賭けていました」

 「昨日抜けなかった要因についても、夜まで過去の富士のレースの動画を見て、こういう時は先輩方がこうしていたな、というのを頭に入れていましたから、スタートから1周目はうまく行って、バトルも積極的にできました。昨日のペースが良かったことで、野村選手とのバトルも自信を持ってできました。そのバトルの中でフロントタイヤをロックさせてしまったので、後半はだいぶきつかったですけども、確実に行けば絶対大丈夫と思い聞かせて走り切りました」

 「セクター3は自信がありますし、あそこで速いほうがストレートで仕掛けやすいんです。ラップタイムを上げていこうとセットアップしていくと結果的にセクター3が速くなるんですが、逆に他の部分は何をどういじっても変わらないというか。他のチームがどうかは知りませんが、ウィングをつけても寝かしても自分のクルマはあまり変化がないんです。B-MAXレーシングはウィングが寝てますが、自分が同じことをしてもメリットが感じられませんでしたし」

 「鈴鹿の前回大会ではセッティングが見つからなかったのに、予選では人生で一番まとまったラップが取れたので、鈴鹿サーキットには自信があります。今週末にどうすれば速いマシンになるかが見つかったので、それを次のレースに活かせるよう、チームとしっかり話し合います。鈴鹿で、あの場所で勝ちたいという思いが強いので、次に賭ける思いは本当に強いです。次戦まで休まず努力していきます」

第6戦2位 洞地遼⼤(HFDP WITH B-max Racing Team)

 「(1周目について)Aコーナーで野村くんがノーズを入れてきたので、ぶつからないように避けようと思ったら、想像以上にグリップがなくて四脱してしまいました。今週末ずっと調子が良かったので、2連勝できなかったことはすごく悔しいです。でもあそこでもし締めていたらぶつかっていた可能性がありますし、避けたのは間違ってなかったと思いますが、あそこでのコントロールをもっとうまくできていれば、もっと勝てるようになると思います」

 「次の鈴鹿こそは今回できなかった2連勝を達成したいです。ランキングもトップに上がっているので、後続をもっと離せるようにしていきたいです」

第6戦3位 大宮賢人(PONOS RACING)

 「ペース自体は良かったんですが、1周目に後続に飲まれてしまったのが勿体なかったですね。前後にも速いドライバーが何人かいたので、抜くのは大変だったし、後ろから来られたりもしました。今日は混戦でしたね」

 「今週末は、このチームのポテンシャルの高さを周りにもアピールできたと思います。今回3位で表彰台に立てたので、次の大会ではもう上に上がっていくしかありませんね。次の鈴鹿も頑張ります」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第6戦富士決勝 Cクラスは清⽔啓伸が初優勝、IクラスはKENTAROが今季2勝目を飾る

優勝は清水啓伸(Drago CORSE MCS4-24)

 8月4日、2024年FIA-F4選手権シリーズの第6戦が、静岡県・富士スピードウェイで行われ、チャンピオンクラスは、2列目スタートの清⽔啓伸(Drago CORSE MCS4-24)がレース中盤でトップに立ち、後続を振り切って初優勝を飾った。

 インディペンデントクラスは、ランキングトップのKENTARO(Baum Field F4)が、クラスポールから独走し、開幕大会以来の今季2勝目を飾った。

■チャンピオンクラス

 PPスタートの洞地遼⼤(HFDP with B-Max Racing)は1コーナーでトップを守ったものの、その後のコカコーラコーナーの混乱のなかで5位までポジションを落としてしまう。代わって、チームメイトの野村勇⽃(HFDP with B-Max Racing)がトップに立つ。

 オープニングラップのダンロップコーナーで、中団の2台が絡んでコース上にストップしてしまい、セーフティカー(SC)が導入される。

 5周終了時にSCランが解除となると、ここからトップの野村に2位清水がプレッシャーをかける。昨日のレースでもファステストラップを記録するなど、この週末、速さのある清水は、9周目の1コーナーでついに野村を捕らえる。

 2位にドロップした野村には、今度は3位鈴⽊⽃輝哉(TGR-DC RS F4)が迫るが、鈴木は勢いあまって9周目のダンロップコーナーで野村に追突。野村はたまらずスピンをし、両者は順位を落とす。

 これで、オーダーは、清水、順位を回復してきた洞地、森⼭冬星(HELM MOTORSPORTS F4)の3台がトップグループを形成し、以下、⼤宮賢⼈(PONOS RACING MCS4)、新原光太郎(YBS Verve 影⼭ MCS4)、鈴⽊、佐藤凛太郎(PONOS RACING MCS4)と続く。

 気の抜けない展開が続くトップグループは、最終ラップにもドラマが起きる。コカコーラコーナーで2位洞地のイン側から並走に持ち込んだ3位森山が単独スピン。これで、12周目に鈴木を抜いて4位に上がっていた佐藤が自動的にポジションアップ。

 清水が初優勝のチェッカーを受け、洞池、佐藤の順でチェッカーを受けることになったが、佐藤は鈴木を1コーナー手前のストレートでパスした際に、イン側のコース外を走行したとのことで、5秒のタイムペナルティが課され、大宮が3位に繰り上がった。

■インディペンデントクラス

 クラスPPから好スタートでトップを守ったKENTAROは、SCランからの再スタートも決めてトップを快走。2位を走っていた第5戦の勝者、鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F4)が、SCラン中に接触しノーズを傷めてリタイアしたこともKENTAROを楽にした。

 KENTAROは、10周終了時には2位齋藤真紀雄(CSマーケティングAKILAND)に3.6秒のマージンを築いて独走状態。そして、2位齋藤の1.5秒後方には、最後尾のクラス16位スタートから、脅威の追い上げを見せた今⽥信宏(JMS RACING with B-MAX)、さらにその0.6秒後方にDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)と続く。

 結局、そのままの順位でフィニッシュ。KENTAROが開幕大会(富士)の第2戦以来となる今季2勝目を飾った。

 今大会の結果、チャンピオンクラスのランキングは、トップに洞地(91p)が浮上、2位には野村(87p)、同ポイント3位に清水(87p)となった。インディペンデントクラスは、KENTARO(101p)が、DRAGON(82p)との差を広げてトップを守った。

 とはいえ、全14戦のシリーズはまだ折り返し手前。次の大会(第7、8戦)は、8月31日〜9月1日に鈴鹿サーキットで行われる。

決勝がスタートした

レースは途中セーフティーカーが導入された

優勝は清水啓伸(Drago CORSE MCS4-24)

決勝2位は洞地遼⼤(HFDP with B-Max Racing)

決勝3位は大宮賢人(PONOS RACING MCS4)

表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
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SUPER GT

GTAが予選方式の改訂を発表 使用できるドライタイヤは2セットに

 スーパーGTをプロモートするGTアソシエイション(GTA)は8月4日付で予選方式の実施細則の改訂に関するブルテンを発行した。

 これによると、まず従来はグループA、グループBに分かれて各10分間で実施されていたGT300クラスの予選Q1は、全車出走で20分間の走行となり、そこでの上位14台がQ2のU14、15位以下がU15としてそれぞれのQ2を走る。

 併せて、これまでGr.1の13位以下とGr.2の上位4台で行ってきた順位の入れ替えは廃止される。

 また、予選で使用できるドライタイヤについても、従来はQ1とQ2を通じて1セットのみと限られ、さらにこれを決勝スタートでも使用することとなっていたが、これを2セットに変更する。このうち決勝スタートにおいて使用するタイヤについては、Q2終了後に競技会事務局が抽選を行い、公式通知にて公示する事となった。

 ただし順位認定については予選Q1、Q2のタイムを合算して認定する方式で変更はない。

 なお、GTAはこのあと行われる定例会見においてこの改訂についての詳細説明を行うとしている。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第6戦富士決勝結果

■Championクラス

FUJI GT 350km RACE -RIJ- (2024/08/04) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 6 Champion class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCarTeamLapTimeBehindGap
134清水 啓伸Drago CORSE MCS4-24
Drago CORSE
1430'10.018--
251洞地 遼⼤HFDP with B-Max Racing
HFDP WITH B-max Racing Team
1430'10.770 0.752 0.752
345大宮 賢人PONOS RACING MCS4
PONOS RACING
1430'14.586 4.568 3.816
416新原 光太郎YBS Verve影⼭MCS4
HYDRANGEA kageyama Racing
1430'16.891 6.873 2.305
538梅垣 清TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1430'17.299 7.281 0.408
6*54佐藤 凛太郎PONOS RACING MCS4
PONOS RACING
1430'18.722 8.704 1.423
735佐野 雄城TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1430'19.458 9.440 0.736
850野村 勇斗HFDP with B-Max Racing
HFDP WITH B-max Racing Team
1430'19.571 9.553 0.113
960熊谷 憲太OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTORSPORTS
1430'19.646 9.628 0.075
1033佐藤 樹Drago CORSE MCS4-24
Drago CORSE
1430'19.917 9.899 0.271
1162森山 冬星HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1430'21.93911.921 2.022
12*97白崎 稜Bionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
1430'23.10013.082 1.161
1364Ho EthanHELM with Team KRC
HELM MOTORSPORTS
1430'23.94513.927 0.845
1446有村 将真フジタ薬局アポロ電⼯
フジタ薬局レーシング
1430'42.20632.18818.261
1577松田 大輝WARMTECH SKILLSPEED
SKILL SPEED
1430'47.71037.692 5.504
16*37鈴木 斗輝哉TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1430'58.04748.02910.337
1714村田 将輝湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24
ZAP SPEED
1431'20.6931'10.67522.646
1836卜部 和久TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
0 0.00014Laps14Laps
1990Lin ChenghuaATEAM Buzz Racing
AKIRAND RACING
0 0.00014Laps 0.000
20*87下野 璃央Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry
0 0.00014Laps 0.000

■Independentクラス

FUJI GT 350km RACE -RIJ- (2024/08/04) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 6 Independent class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCarTeamLapTimeBehindGap
155KENTAROBaum Field F4
FIELD MOTORSPORTS
1430'32.789--
296齋藤 真紀雄CSマーケティングAKILAND
AKILAND RACING
1430'35.473 2.684 2.684
344今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1430'36.086 3.297 0.613
430DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
1430'36.781 3.992 0.695
598IKARIBionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
1430'42.253 9.464 5.472
610中島 功Rn.SHINSEI.MCS4
Rn-sports
1430'42.524 9.735 0.271
740⾚松 昌⼀朗SHOEI-GIGS Ride with ES
イーグルスポーツ
1430'43.26310.474 0.739
811植田 正幸Rn-sports MCS4
Rn-sports
1430'45.17712.388 1.914
971大山 正芳ダイワN通商AKILAND
AKILAND RACING
1430'51.42718.638 6.250
109ケン・アレックスBUZZ RACING
Buzz Racing
1430'51.77118.982 0.344
11*5小谷 泰弘TEAM 5ZIGEN F4
Team 5ZIGEN
1430'52.44719.658 0.676
1261坂井 ウィリアムHELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1430'52.79820.009 0.351
1386大阪 八郎Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry
1430'56.36023.571 3.562
144佐々木 祐一仙台DayDream with RICHO
DAYDREAM RACING
1431'08.45235.66312.092
1523YUGOS2R Racing
N-SPEED
1431'12.64839.859 4.196
1663鳥羽 豊HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
718'31.8167Laps7Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 62 森山冬星(HELM MOTORSPORTS F4) 1'46.610 (11/14) 154.083 km/h
  • CarNo. 54は、シリーズ規則第19条2(走路外追い越し)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 97は、リスタート違反により競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。、
  • CarNo. 5は、H項(黄旗1本区間での追い越し)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 37, 87は、シリーズ規則第15条1.1(衝突行為)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
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SUPER GT

第4戦富士ポールポジション記者会見 野尻智紀「シビックの初優勝は我々だと思っている」

GT500クラス 8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(ARTA)

松下信治(ARTA)

予選記者会見:GT500クラスでポールポジションを獲得した松下信治(ARTA)

 「個人的にはGT500で初めてのポールなので、すごく嬉しいです。シビックになってから、速さはあるのになかなか数字として結果に結びつかなかったので、今回結果を残せたことにホッとしています」

 「明日は天気が午後から怪しいらしいので、展開がどうなるか予想できませんが、スタートが一番前からなので、何事もないレースをしたいですね。ここ数戦トラブルが続いちゃってるので、そういうところも細心の注意を払って。ここは落とせないレースだということもわかっているんで、堅いレースをしたいですね」

野尻智紀(ARTA)

予選記者会見:GT500クラスでポールポジションを獲得した野尻智紀(ARTA)

 「松下選手とのコンビになって初めてのポールということで、非常に嬉しく思っています。シビックの最初のポールは他のチームに譲ってしまいましたが、シビックの初優勝は我々だという思いをずっと持っているので、なんとかその思いを叶えられるよう、精一杯明日も頑張りたいと思います」

 「いまオリンピックをやってますけど、スポーツを普段の社会のストレスの捌け口にするんじゃなく、スーパーGT見て良かった、応援して良かったと思ってもらえるようなレースを展開したいと思っています。しっかり集中して、準備して頑張ります」

 「セットアップも含めてかなり仕上がってるという感触をフリー走行から得ていました。かなり大掛かりな作業をしたかなという風に思いますし、しっかり仕上げてもらったエンジニア陣とメカニックのみんなに感謝したいと思います。それから開幕3戦を終わってみて、Q1であまりタイヤを使いすぎないほうがいいということがわかってきたので、そこを松下選手が気を付けてくれたと思いますし、Q2ん向けてのフィードバックや、ドライビングのアドバイスがいくつかあり、それが非常に役立ちました」

GT300クラス 65号車LEON PYRAMID AMG(K2 R&D LEON RACING)

篠原拓朗(K2 R&D LEON RACING)

予選記者会見:GT300クラスでポールポジションを獲得した篠原拓朗(K2 R&D LEON RACING)

 「予選が始まる前にフォーマットが変わって雨仕様になったので、今回は『Q1を通ればいいんだ』ってことで気持ちが楽になりました。今年2回目のポールですけど、それも全て蒲生選手のおかげでしかないので、もう毎回感謝しかないです」

 「今回のレースは前方にGT3車両がたくさんいますが、気が付いたらJAF-GT勢も迫ってくるだろうと思いますので、今のところは全車がライバルだと思います。自分たちは自分たちのできることを精一杯やって、チェッカーを受けた時に一番前にいられたらと思います」

蒲生尚弥(K2 R&D LEON RACING)

予選記者会見:GT300クラスでポールポジションを獲得した蒲生尚弥(K2 R&D LEON RACING)

 「第3戦からここまでの間でテストを何回かやり、そこで得たものを富士で生かすことができてポールポジションをとれたことを非常に嬉しく思います。朝のフリー走行ではライバルたちも速かったので、決勝がどうなるかはわかりませんが、とりあえず予選で良い結果が得られたので、良かったなあと思っています」

 「決勝はかなり拮抗すると思うので、ミスなく走り切るだけと思ってやりたいなと思います」

黒澤治樹(K2 R&D LEON RACING)

予選記者会見:GT300クラスでポールポジションを獲得した黒澤治樹(K2 R&D LEON RACING)

 「最後は気合と根性でタイムを出しました(笑) 疲れました」

 「僕は彼らを見ている立場になりますけど、とにかく他人のことを気にしてもしょうがないんで、自分たちのできることを精一杯やって、作り上げてきたデータやセットアップ、そして最後までミスしないことが大事だと思います。その結果何位になろうが、自分たちのやるべきことをやって終わりたいと思います」

予選フォトセッション:両クラスのポールシッター

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
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SUPER GT

第4戦富士公式予選 GT500クラスはシビック勢が上位を独占!! 8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8が今季初ポール

GT500クラスポールポジションはARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)

GT500クラス予選2位はSTANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)

GT500クラス予選3位はModulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)

 2024オートバックス スーパーGT第4戦「富士GT350kmレース」の公式予選が8月3日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、GT500クラスは8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)が今季初のポールポジションを獲得したほか、ホンダ勢が1-2-3を達成した。

(天候:晴れ コース:ドライ)

 直前に行われたFIA-F4第5戦において、セクター3にオイルが撒かれる事態が発生したため、それの処理などの影響でスーパーGTの公式予選は当初予定の午後2時25分より5分遅れの午後2時30分にGT300の予選Q1が開始された。

 なお、これによる路面状況への影響を鑑み、今回はWET宣言時の予選ルールが適用されたが、GT500においては従来通りQ1とQ2のタイム合算方式で行われた。

予選Q1 100号車の牧野任祐を筆頭にシビック勢が1-2-3

 予選Q1は午後3時3分から10分間の走行。50℃を超える路面温度のなか、各車徐々にペースをあげていく。

 まずは公式練習で赤旗中断の原因となった中山雄一(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が1分28秒752といきなり28秒台のタイムをマークしてきた。39号車のトラブルはエンジン本体ではなかったようで、この予選では最後まで何の問題もなく走行を続けている。

 続いて阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)が1分28秒664、牧野任祐(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)は1分28秒026とたを寄せ付けないタイムを叩き出す。

 公式練習トップの大草りき(Modulo CIVIC TYPE R-GT)も積極果敢な走りをみせるが、タイムは1分28秒133と牧野にあと一歩及ばず。3位には松下信治(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)が1分28秒224で3位につけ、終わってみればホンダシビック勢が1-2-3という結果に。

 4位には平峰一貴(MARELLI IMPUL Z)が続き、GRスープラ勢最上位は石浦宏明(KeePer CERUMO GR Supra)の7位だった。

予選Q2 スープラ勢が巻き返すも、合算でシビック優位は動かず

 予選Q2は午後3時59分にコースオープン。この時刻にもなると気温は31℃、路面温度は47℃まで低下しているが、依然として厳しいコンディションに変わりはない。残り時間5分を切ってようやくコース上に全車が出揃い、最後のアタックに取り掛かった。

 まずは公式練習から好調な64号車の伊沢拓也が1分28秒673を記録するが、これを38号車の大湯都史樹が1分28秒529で上回る。

 しかし8号車の野尻智紀はQ1における松下のベストタイムを上回る1分28秒160を最初のアタックで叩き出すと、2本目には1分28秒135までタイムを縮め、2位以下に大差をつけてQ2のトップとなる。

 2位は38号車の大湯、3位には福住仁嶺(ENEOS X PRIME GR Supra)が続き、64号車の伊沢は1分28秒566までタイムを縮めたものの4位、Q1トップの100号車は山本尚貴が1分28秒651を記録するにとどまり、名取鉄平(リアライズコーポレーションADVAN Z)に次ぐ6位という結果に終わった。

 その結果、タイム合算では8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)が2分56秒359でポールポジションを獲得。Q1でのアドバンテージを活かして100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)が予選2位、64号車Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)が3位とシビック勢がトップ3を独占する結果となった。

 スープラ勢最上位は38号車KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)の4位。Z勢最上位は12号車MARELLI IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)の6位だった。

 新たなレースフォーマットを最初に制するのは果たしてどのチームなのか。注目の第4戦決勝は4日の午後2時30分より77周(350km)で行われる。

Text : Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
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SUPER GT

第4戦富士予選 GT300クラスはLEON PYRAMID AMGがポールを獲得

GT300クラスポールポジションはLEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗/黒澤治樹)

GT300クラス予選2位はMETALIVE S Lamborghini GT3(松浦孝亮/坂口夏月)

GT300クラス予選3位はグッドスマイル初音ミクAMG(谷口信輝/片岡龍也)

 2024オートバックスSUPER GT第4戦「富士GT350kmレース」の予選が、静岡県・富士スピードウェイで行われ、GT300クラスは、65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗/黒澤治樹)が、ポールポジションを獲得した。

 今シーズンから、予選はドライバー2名の合算タイムで順位を決定する方式となったが、今回は、直前のFIA-F4レースでコース上にオイルが出てしまった。このため、Q1のA組、B組でコンディションが異なるとの理由から、合算は行わないという雨天ルールで行われることとなった。

 予選開始時刻の午後2時30分になっても、暑さが和らぐことはなく、気温は30度、路面温度は50度を超えるコンディションだ。

 A、B組に分けられたQ1では、ランキングトップの2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)、同3位の52号車Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)が、Q2への進出を逃したが、両者ともに50kgのサクセスウェイトを搭載しているので、無理からぬところだろう。

 Q1各組のトップ3は、先に走ったB組が、61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口)、65号車LEON PYRAMID AMG(篠原)、56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(佐々木)。  A組が、777号車D'station Vantage GT3(藤井)、5号車マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号(藤波)、7号車Studie BMW M4(荒)といった顔ぶれだ。

 合算タイムルールでは、Q1順位を大きく覆すことは容易ではないが、Q2のみで順位が決まるとなると、逆転で上位グリッドを獲得する可能性は十分ある。

 迎えたQ2は、序盤は777号車D'station(ファグ)が1分38秒101をマークし、先制パンチを放つ。これを、65号車LEON(蒲生)(1分37秒764)と、今回から新型車両Evo.2を導入した87号車METALIVE S Lamborghini GT3(坂口)(1分37秒821)の2台が逆転。

 ポールを狙う87号車は、再アタックで1分37秒815と僅かにタイムを縮めるが、65号車には届かず。もう1台のランボルギーニ、88号車JLOC Lamborghini GT3(元嶋)も渾身のアタックを行うが38秒を切ることはできず。しかし、ランボルギーニはQ2で躍進。最終的に2番、5番グリッドを手に入れた。

 そして最後に3番手に食い込んできたのが、富士戦に強い4号車グッドスマイル 初音ミク AMG(片岡)。同じく富士を得意とする56号車リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(オリベイラ)も6番手に入った。

 予選の結果、ランキング2位の88号車JLOC(26p)、同4位の777号車D'station(23p)、同5位の65号車LEON(21p)などが上位グリッドを獲得したため、現在ランキングでトップを独走する2号車muta(43p)にとっては、耐えるレースとなりそうだ。(※ポイントは第3戦終了時)

 決勝は、明日8月4日の午後2時30分から77周で争われる。

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
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SUPER GT

第4戦富士公式予選結果

■GT500クラス

FUJI GT 350km RACE -RIJ- (2024/08/03) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 4 GT500 class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireWHTimeBehindGap
18野尻 智紀
松下 信治
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS62'56.359--
2100山本 尚貴
牧野 任祐
STANLEY CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
STANLEY TEAM KUNIMITSU
BS402'56.677 0.318 0.318
364伊沢 拓也
大草 りき
Modulo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Modulo Nakajima Racing
DL22'56.705 0.346 0.028
438石浦 宏明
大湯 都史樹
KeePer CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer CERUMO
BS282'56.999 0.640 0.294
517塚越 広大
太田 格之進
Astemo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Astemo REAL RACING
BS382'57.090 0.731 0.091
612平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
MARELLI IMPUL Z
NISSAN Z GT500
TEAM IMPUL
BS262'57.098 0.739 0.008
724松田 次生
名取 鉄平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z GT500
KONDO RACING
YH42'57.129 0.770 0.031
814大嶋 和也
福住 仁嶺
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS382'57.501 1.142 0.372
919国本 雄資
阪口 晴南
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH22'57.506 1.147 0.005
1016大津 弘樹
佐藤 蓮
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16
Honda CIVIC TYPE R-G
ARTA
BS302'57.564 1.205 0.058
1123千代 勝正
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z GT500
NISMO
BS462'57.637 1.278 0.073
123高星 明誠
三宅 淳詞
Niterra MOTUL Z
NISSAN Z GT500
NISMO NDDP
BS602'57.712 1.353 0.075
1339関口 雄飛
中山 雄一
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS382'57.781 1.422 0.069
1436坪井 翔
山下 健太
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS742'57.846 1.487 0.065
1537笹原 右京
ジュリアーノ・アレジ
Deloitte TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM Deloitte TOM'S
BS542'58.243 1.884 0.397

■GT300クラス

FUJI GT 350km RACE -RIJ- (2024/08/03) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 4 GT300 class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireWHTimeBehindGap
165蒲生 尚弥
篠原 拓朗
黒澤 治樹
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS421'37.764--
287松浦 孝亮
坂口 夏月
METALIVE S Lamborghini GT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH141'37.815 0.051 0.051
34谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH241'38.093 0.329 0.278
4777藤井 誠暢
チャーリー・ファグ
D'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3 EVO
D'station Racing
DL461'38.101 0.337 0.008
588小暮 卓史
元嶋 佑弥
JLOC Lamborghini GT3
Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2
JLOC
YH501'38.132 0.368 0.031
656佐々木 大樹
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH321'38.133 0.369 0.001
745ケイ・コッツォリーノ
リル・ワドゥー
PONOS FERRARI 296
Ferrari 296 GT3
PONOS RACING
MI141'38.359 0.595 0.226
811富田 竜一郎
石川 京侍
GAINER TANAX Z
NISSAN FAIRLADY Z
GAINER
DL1'38.479 0.715 0.120
961井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL61'38.530 0.766 0.051
107荒 聖治
ニコラス・クルッテン
ブルーノ・スペングラー
Studie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW M Team Studie × CRS
MI301'38.574 0.810 0.044
116片山 義章
ロベルト・メルヒ・ムンタン
UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI
Ferrari 296 GT3
Team LeMans
YH241'38.643 0.879 0.069
1231小高 一斗
中村 仁
根本 悠生
apr LC500h GT
TOYOTA LEXUS LC500h
apr
BS401'38.754 0.990 0.111
135藤波 清斗
塩津 佑介
マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH1'38.877 1.113 0.123
1450イゴール・オオムラ・フラガ
古谷 悠河
ANEST IWATA Racing RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
ANEST IWATA Racing with Arnage
YH1'39.055 1.291 0.178
15360大滝 拓也
青木 孝行
荒川 麟
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH1'39.132 1.368 0.077
1660吉本 大樹
河野 駿佑
Syntium LMcorsa GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
LM corsa
DL21'39.283 1.519 0.151
1718小林 崇志
小出 峻
三井 優介
UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH81'38.517 0.753 0.766
182堤 優威
平良 響
muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS501'38.602 0.838 0.085
1952吉田 広樹
野中 誠太
Green Brave GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉Green Brave
BS501'38.769 1.005 0.167
2062平手 晃平
平木 湧也
平木 玲次
HELM MOTORSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
HELM MOTORSPORTS
YH21'38.884 1.120 0.115
2125菅波 冬悟
松井 孝允
佐藤 公哉
HOPPY Schatz GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH1'39.596 1.832 0.712
2296新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL141'39.711 1.947 0.115
2330永井 宏明
小林 利徠斗
織戸 学
apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
YH1'39.741 1.977 0.030
2422和田 久
小山 美姫
アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH1'39.842 2.078 0.101
259阪口 良平
冨林 勇佑
藤原 優汰
PACIFICぶいすぽっNAC AMG
Mercedes AMG GT3
PACIFIC RACING TEAM
YH1'40.508 2.744 0.666
2648井田 太陽
眞田 拓海
伊藤 鷹志
脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH1'41.445 3.681 0.937
2720平中 克幸
清水 英志郎
シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
MId.n.s--
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第5戦富士決勝 Cクラスは洞地遼⼤がポールtoウィン、Iクラスは鳥羽豊が今季初優勝

優勝は洞地遼⼤(HFDP with B-Max Racing)

 8月3日、2024年FIA-F4選手権シリーズの第5戦が、静岡県・富士スピードウェイで行われ、チャンピオンクラスは、洞地遼⼤(HFDP with B-Max Racing)がポールポジションから逃げ切って、自身のF4キャリアで初の優勝を飾った。

 インディペンデントクラスは、2022年チャンピオンの鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F4)が、PPスタートのKENTARO(Baum Field F4)を終盤に逆転して、今季初優勝を飾った。

■チャンピオンクラス

 自身初のポールポジションから好スタートを決めた洞地が逃げ、森⼭冬星(HELM MOTORSPORTS F4)、野村勇⽃(HFDP with B-Max Racing)、清⽔啓伸(Drago CORSE MCS4-24)が追う展開となった。

 洞地は1分47秒台の安定したペースで、時折46秒台にも入れて、2位森山を少しずつ引き離していく。3位野村は、スタートで清水に前に出られたが、直後のコカコーラコーナーで順位を戻し、以降は、ペースの良い清水に背後に迫られるが、巧みに抑えてポジションをキープし続ける。

 野村と清水の3位争いは終盤まで続いたが、上位陣の順位は膠着状態となり、結局そのままチェッカーを受けた。

 初優勝をポール・トゥ・ウィンで飾った洞地は、今シーズンからホンダの育成ドライバーとして参戦。ここまで出場を辞退した第2戦を除き、すべて表彰台に上るという安定した力を見せている。

■インディペンデントクラス

 クラスポールのKENTAROが好スタートから逃げ、⾚松昌⼀朗(SHOEI-GIGS Ride with ES)、鳥羽、上田らが追う展開となった。

 2番グリッドスタートのDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)は、他車との接触により、1周目に大きく遅れてしまった。

 途中、赤松をかわして2位に順位を上げた鳥羽は、トップのKENTAROの背後に迫りチャンスを窺う。そして、11周目にトップに躍り出ると、最後はKENTAROとの差を若干開いてチェッカーを受けた。

 第6戦の決勝は明日8月4日午前8時40分から、14周で行われる。

決勝がスタートした

決勝2位は森山冬星(HELM MOTORSPORTS F4)

決勝3位は野村勇斗(HFDP with B-Max Racing)

表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第5戦富士決勝上位3人のコメント 洞地遼⼤「明日も負ける気はしない」

第5戦優勝 洞地遼⼤(HFDP WITH B-max Racing Team)

 「すごい嬉しいです。自分にペースがあるのはわかっていましたが、前に出られると混走になってしまうので。自分のプラン通り、一度も前に出さないでちぎることができたのでよかったです」

 「ほとんど大きなミスはありませんでした。自分は予選が弱かったので、クルマ、ドライビングともに予選に焦点を当ててエンジニアと取り組んできたことが良かったと思います。クルマは持ち込みから良かったです。そこから微調整を重ねて今日まで仕上げてきました」

 「明日も今日みたいなレースをして勝ちたいです。負ける気はしません」

第3戦、第4戦予選2位 森山冬星(HELM MOTORSPORTS)

 「悔しかったですけど、まだ明日もあります。ペースが足りなかったんですが、まだ改善できると思います。後半はいいんですけど、途中でペースが上がらないので、そこをエンジニアと話し合ってどうなるかですね。原因はセットだと思いますね」

 「とりあえず自分達のやるべきことをしっかりやって、明日もしっかり表彰台に乗り、チャンピオン争いに残れるように頑張ります」

第3戦、第4戦予選3位 野村勇斗(HFDP WITH B-max Racing Team)

 「清水選手の方が明らかにペースがあったので、防戦するしかないって感じでした。でも木、金の練習走行に比べれば、やっと勝負できる状況になってきたので、明日に向けて自分なりに調整していって、トップ争いに絡めるように頑張ります」

 「明日はスタートをちゃんとして、できればそこでトップ争いに加わりたいと思います」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
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SUPER GT

第4戦富士公式練習 GT500は64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTが混走、専有ともにトップタイム

公式練習:GT500クラストップタイムはModulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)

 2024オートバックスSUPER GT第4戦「富士GT350kmレース」の公式練習が8月3日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、GT500クラスは64号車Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)が1分28秒691でトップタイムだった。

 公式練習は午前9時より混走85分間、専有走行各クラス10分間で行われた。天候は晴れ。路面はドライ。開始時の気温は29℃、路面温度は41℃。湿度は40%だ。

 GT500クラスの各車はコースオープンと同時に1周して一旦ピットへ。その後もピットイン、アウトを繰り返しながら周回を重ねていく。

 まずは太田格之進(Astemo CIVIC TYPE R-GT)が1分38秒218、1分30秒361とペースを上げながら走行中。国本雄資(WedsSport ADVAN GR Supra)が1分41秒149、1分36秒428とやや抑えめのペースでこれに続く。山本尚貴(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)は2周目に1分48秒234を記録してピットへ。こちらはまだチェック走行の段階か。

 そして開始から間も無く15分が経過しようかというところで伊沢拓也(Modulo CIVIC TYPE R-GT)が1分29秒144を自身の5周目に記録してトップへ。結局このタイムが混走でのベストタイムとなった。

 続いて千代勝正(MOTUL AUTECH Z)が7周目に1分29秒278を記録して2番手につけるが、これを太田格之進(Astemo CIVIC TYPE R-GT)が自身の11周目に1分29秒269を記録して上回った。1分29秒303の8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)が4番手で続き、5番手には14号車ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)が1分29秒378でスープラ勢最上位の5番手につける。

 開始から44分が経過したところで関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)がコース脇でストップ。ここで赤旗が提示され、セッションは中断となる。

 39号車はエンジン系の警告灯が点灯したため、クルマを停めたとのこと。FROに牽引されてピットへ戻り。走行は午前9時51分に再開され、大きな順位変動のないまま午前10時25分に終了した。

 午前10時35分より行われた専有走行においても64号車が速さを見せつける。

 まずは松下信治(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)が1分29秒017で伊沢のタイムを上回ると、ベルトラン・バゲット(MARELLI IMPUL Z)は1分28秒839と、この日初めて1分28秒台のタイムをマークする。

 続いて牧野任祐(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)1'28.836でトップに浮上。ここでチェッカーフラッグが提示され、このまま100号車がトップで終わるかに思われたが、最後の最後に大草りき(Modulo CIVIC TYPE R-GT)が1分28秒691で牧野を上回り、混走の伊沢、専有の大草がともにトップタイムで午後の公式予選に臨むこととなった。

 公式練習2番手は100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)、12号車MARELLI IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)が3番手で続いた。

 一方、スープラ勢は14号車ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)の10番手が最上位という苦しい滑り出し。それでも混走でトラブルに見舞われた39号車が走行に加われたのがせめてもの救いか。

 スーパーGT第4戦の公式予選はこのあと午後2時25分より行われる。スープラ勢の巻き返しに期待したい。

公式練習:GT500クラス2位はSTANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)

公式練習:GT500クラス3位はMARELLI IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第5戦富士決勝結果

■Championクラス

FUJI GT 350km RACE -RIJ- (2024/08/03) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 5 Champion class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCarTeamLapTimeBehindGap
151洞地 遼⼤HFDP with B-Max Racing
HFDP WITH B-max Racing Team
1424'56.359--
262森山 冬星HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1424'58.418 2.059 2.059
350野村 勇斗HFDP with B-Max Racing
HFDP WITH B-max Racing Team
1424'59.446 3.087 1.028
434清水 啓伸Drago CORSE MCS4-24
Drago CORSE
1424'59.830 3.471 0.384
537鈴木 斗輝哉TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1425'04.891 8.532 5.061
638梅垣 清TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1425'05.695 9.336 0.804
716新原 光太郎YBS Verve影⼭MCS4
HYDRANGEA kageyama Racing
1425'06.272 9.913 0.577
8*97白崎 稜Bionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
1425'09.71813.359 3.446
933佐藤 樹Drago CORSE MCS4-24
Drago CORSE
1425'16.39820.039 6.680
1035佐野 雄城TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1425'17.02720.668 0.629
11*45大宮 賢人PONOS RACING MCS4
PONOS RACING
1425'17.23420.875 0.207
1260熊谷 憲太OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTORSPORTS
1425'22.57426.215 5.340
1387下野 璃央Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry
1425'23.77927.420 1.205
1477松田 大輝WARMTECH SKILLSPEED
SKILL SPEED
1425'25.71729.358 1.938
1514村田 将輝湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24
ZAP SPEED
1425'30.67134.312 4.954
1664Ho EthanHELM with Team KRC
HELM MOTORSPORTS
1425'36.44140.082 5.770
1746有村 将真フジタ薬局アポロ電⼯
フジタ薬局レーシング
1425'50.05253.69313.611
18*54佐藤 凛太郎PONOS RACING MCS4
PONOS RACING
1426'01.9071'05.54811.855
1990Lin ChenghuaATEAM Buzz Racing
AKIRAND RACING
1426'03.7131'07.354 1.806
2036卜部 和久TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1323'31.8831Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 12 Laps)完走 ----

■Independentクラス

FUJI GT 350km RACE -RIJ- (2024/08/03) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 5 Independent class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCarTeamLapTimeBehindGap
163鳥羽 豊HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1425'32.435--
255KENTAROBaum Field F4
FIELD MOTORSPORTS
1425'32.848 0.413 0.413
311植田 正幸Rn-sports MCS4
Rn-sports
1425'35.322 2.887 2.474
49ケン・アレックスBUZZ RACING
Buzz Racing
1425'38.344 5.909 3.022
544今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1425'39.197 6.762 0.853
640⾚松 昌⼀朗SHOEI-GIGS Ride with ES
イーグルスポーツ
1425'42.57210.137 3.375
710中島 功Rn.SHINSEI.MCS4
Rn-sports
1425'46.17913.744 3.607
8*98IKARIBionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
1425'50.46818.033 4.289
930DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
1425'54.44622.011 3.978
105小谷 泰弘TEAM 5ZIGEN F4
Team 5ZIGEN
1425'55.76023.325 1.314
112仲尾 恵史TCS AKILAND
AKILAND RACING
1425'58.00525.570 2.245
1271大山 正芳ダイワN通商AKILAND
AKILAND RACING
1426'03.78231.347 5.777
134佐々木 祐一仙台DayDream with RICHO
DAYDREAM RACING
1426'04.00831.573 0.226
1486大阪 八郎Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry
1426'20.81748.38216.809
1523YUGOS2R Racing
N-SPEED
1426'27.46455.029 6.647
16*61坂井 ウィリアムHELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1426'32.22359.788 4.759
---- 以上規定周回数(90% - 12 Laps)完走 ----
-*96齋藤 真紀雄CSマーケティングAKILAND
AKILAND RACING
-失格--
  • Fastest Lap: CarNo: 34 清水啓伸(Drago CORSE MCS4-24) 1'46.882 (7/14) 153.691 km/h
  • CarNo. 97は、シリーズ規則第19条2(走路外追い越し)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 45は、シリーズ規則第19条4(走路外追い出し)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 98は、シリーズ規則第15条1.1,2(衝突行為+コースアウト)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 54は、シリーズ規則第15条1.1(衝突行為)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 61は、シリーズ規則第15条1.1(衝突行為)により、競技結果に対して10秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 96は、シリーズ規則第15条1.1(衝突行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 96は、H項(Dボード無視)違反により、失格とした。
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第5戦、第6戦富士予選後のコメント 洞地遼⼤「決勝は初優勝と2連勝を目指して、全力で戦う」

第5戦、第6戦ポールポジション 洞地遼⼤(HFDP WITH B-max Racing Team)

 「自分的には完璧に決まったわけじゃないんです。だから不安だったんですけど、昨日からペースはあったので、なんとかポールを取ることができました。すごく嬉しいです」

 「たまたま1位でしたけど、自分的には完璧なアタックではなかったので、ポールが取れてるかどうか不安でした」

 「昨日より気温が低かったので、もっとタイムが出るかと思ったんですが、思ったほど出ませんでした。いつもの予選とはちょっと違う感じでした」

 「決勝は初優勝と2連勝を目指して、全力で戦います」

第5戦、第6戦予選2位 森山冬星(HELM MOTORSPORTS)

 「最近ずっと2位ばっかなんで悔しいですね。感触は悪くなかったんですけど、セクター3で前のクルマに引っ掛かっちゃいました。富士はめっちゃ難しいですね。スリップは使わないと勝負権なくなるんで」

 「悔しいのは悔しいですが、2戦ともフロントロースタートなのはポジティブですし、昨日の練習走行に比べれば調子は上がっているので、しっかりエンジニアと話し合って、決勝は勝てるように頑張ります。走り出しはあまりパッとしなくて、何を変えても良くならなかったんですが、ちゃんと自分達のやるべきことに集中できたので、今があるなあと思います」

第5戦、第6戦予選3位 野村勇斗(HFDP WITH B-max Racing Team)

 「3番手ということを考えると、まだタイムを縮める余地があったかなあと思いますが、クルマは昨日よりもすごく良くなっていました。エンジニアさんと相談してクルマを作っていったのがうまくいった感じです。昨日は8番手くらいのところにいたので、予選で上位にこれたことは嬉しいです」

 「タイヤのタレも少なかったんで、最後まで出し切るという形でいったのがよかったです。決勝は、ペース面でまだ差があるので、エンジニアさんとまた話し合っていいクルマを作っていきたいです」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
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SUPER GT

第4戦富士公式練習 GT300はリアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rがトップタイム

公式練習:GT300クラストップタイムはリアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(佐々木大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)

 2024オートバックスSUPER GT第2戦「富士GT350kmレース」の公式練習が静岡県・富士スピードウェイで行われ、GT300クラスは56号車リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(佐々木大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)がトップタイムをマークした。

 今大会から、GT300クラスに対するサクセスウェイトの上限が80kgから50kgに下げられた。すでに昨年までの上限100kgから、今シーズンは安全性の向上を目的に80kgに低減されていたが、これを「昨年までの実績がある重量を超過しないこと」とし、さらに下げるというものだ。

 この恩恵を受けるのは、現時点でランキング1、2位の2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)と88号車JLOC Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)の2台。特に2号車muta86は、従来の規定では上限の80kgを積むところを50kgで済むことになる。すでに前戦で54kgを搭載し2位表彰台を得ているmuta86にとっては、追い風となることは間違いない。

 そのmuta86は直線の長い富士では、やや苦戦することが予想されていたが、公式練習では積極的に周回を重ね、13番手タイムをマークしてきた。

 公式練習でトップを奪った56号車リアライズGTRは、富士では強さを発揮し第2戦でも2位表彰台を得ている。今回も7周目に1分37秒984をマークすると、残り周回は決勝想定のロングランを行った。

 2番手タイムは、第2戦で勝利し、やはり富士を得意としている88号車JLOC Lamborghini。3番手は6 号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン)、4番手は最後にタイムを出してきた4号車グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)。

 この上位4台はヨコハマタイヤユーザー。GT300クラスの参加27台中15台がヨコハマタイヤを履くという数的有利はあるものの、富士ではヨコハマタイヤに分があるようだ。

 そして、5、6番手につけたのが、ミシュランタイヤユーザーの7号車Studie BMW M4(荒聖治/ニクラス・クルッテン/ブルーノ・スペングラー)と45号車PONOS FERRARI 296(ケイ・コッツォリーノ/リル・ワドゥー)。前戦鈴鹿で入賞したこの2台は上り調子なだけに目が離せない存在だ。

 公式練習で上位につけた車両以外にも、今シーズンはトラブル続きで結果を残せていない2021年の王者、61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)など、気になる車両が目白押しだ。

 予選は、本日午後2時25分から、ノックアウト方式で行われる。

公式練習:GT300クラス2位はJLOC Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)

公式練習:GT300クラス3位はUNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/ロベルト・メルヒ・ムンタン)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
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SUPER GT

第4戦富士公式練習結果

■GT500クラス

FUJI GT 350km RACE -RIJ- (2024/08/03) Official Practice Weather:Sunny Course:Dry
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 4 GT500 class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
164伊沢 拓也
大草 りき
Modulo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Modulo Nakajima Racing
DL21'28.691--185.214
2100山本 尚貴
牧野 任祐
STANLEY CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
STANLEY TEAM KUNIMITSU
BS401'28.836 0.145 0.145184.912
312平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
MARELLI IMPUL Z
NISSAN Z GT500
TEAM IMPUL
BS261'28.839 0.148 0.003184.905
417塚越 広大
太田 格之進
Astemo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Astemo REAL RACING
BS381'28.891 0.200 0.052184.797
58野尻 智紀
松下 信治
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS61'29.017 0.326 0.126184.536
63高星 明誠
三宅 淳詞
Niterra MOTUL Z
NISSAN Z GT500
NISMO NDDP
BS601'29.037 0.346 0.020184.494
723千代 勝正
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z GT500
NISMO
BS461'29.278 0.587 0.241183.996
819国本 雄資
阪口 晴南
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH21'29.301 0.610 0.023183.949
924松田 次生
名取 鉄平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z GT500
KONDO RACING
YH41'29.345 0.654 0.044183.858
1014大嶋 和也
福住 仁嶺
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS381'29.378 0.687 0.033183.790
1136坪井 翔
山下 健太
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS741'29.420 0.729 0.042183.704
1239関口 雄飛
中山 雄一
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS381'29.448 0.757 0.028183.646
1316大津 弘樹
佐藤 蓮
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16
Honda CIVIC TYPE R-G
ARTA
BS301'29.459 0.768 0.011183.624
1438石浦 宏明
大湯 都史樹
KeePer CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer CERUMO
BS281'29.503 0.812 0.044183.534
1537笹原 右京
ジュリアーノ・アレジ
Deloitte TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM Deloitte TOM'S
BS541'29.532 0.841 0.029183.474

■GT300クラス

FUJI GT 350km RACE -RIJ- (2024/08/03) Official Practice Weather:Sunny Course:Dry
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 4 GT300 class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
156佐々木 大樹
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH321'37.984--167.648
288小暮 卓史
元嶋 佑弥
JLOC Lamborghini GT3
Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2
JLOC
YH501'38.159 0.175 0.175167.349
36片山 義章
ロベルト・メルヒ・ムンタン
UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI
Ferrari 296 GT3
Team LeMans
YH241'38.311 0.327 0.152167.090
44谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH241'38.394 0.410 0.083166.949
57荒 聖治
ニコラス・クルッテン
ブルーノ・スペングラー
Studie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW M Team Studie × CRS
MI301'38.551 0.567 0.157166.683
645ケイ・コッツォリーノ
リル・ワドゥー
PONOS FERRARI 296
Ferrari 296 GT3
PONOS RACING
MI141'38.569 0.585 0.018166.653
765蒲生 尚弥
篠原 拓朗
黒澤 治樹
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS421'38.590 0.606 0.021166.617
862平手 晃平
平木 湧也
平木 玲次
HELM MOTORSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
HELM MOTORSPORTS
YH21'38.666 0.682 0.076166.489
987松浦 孝亮
坂口 夏月
METALIVE S Lamborghini GT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH141'38.688 0.704 0.022166.452
1011富田 竜一郎
石川 京侍
GAINER TANAX Z
NISSAN FAIRLADY Z
GAINER
DL1'38.796 0.812 0.108166.270
115藤波 清斗
塩津 佑介
マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH1'38.820 0.836 0.024166.230
1261井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL61'38.844 0.860 0.024166.189
132堤 優威
平良 響
muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS501'38.864 0.880 0.020166.156
1452吉田 広樹
野中 誠太
Green Brave GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉Green Brave
BS501'38.977 0.993 0.113165.966
1518小林 崇志
小出 峻
三井 優介
UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH81'39.048 1.064 0.071165.847
1650イゴール・オオムラ・フラガ
古谷 悠河
ANEST IWATA Racing RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
ANEST IWATA Racing with Arnage
YH1'39.102 1.118 0.054165.756
1730永井 宏明
小林 利徠斗
織戸 学
apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
YH1'39.203 1.219 0.101165.588
1820平中 克幸
清水 英志郎
シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
MI1'39.262 1.278 0.059165.489
1922和田 久
小山 美姫
アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH1'39.277 1.293 0.015165.464
2096新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL141'39.300 1.316 0.023165.426
2131小高 一斗
中村 仁
根本 悠生
apr LC500h GT
TOYOTA LEXUS LC500h
apr
BS401'39.329 1.345 0.029165.378
2260吉本 大樹
河野 駿佑
Syntium LMcorsa GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
LM corsa
DL21'39.345 1.361 0.016165.351
23777藤井 誠暢
チャーリー・ファグ
D'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3 EVO
D'station Racing
DL461'39.411 1.427 0.066165.241
24360大滝 拓也
青木 孝行
荒川 麟
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH1'39.478 1.494 0.067165.130
259阪口 良平
冨林 勇佑
藤原 優汰
PACIFICぶいすぽっNAC AMG
Mercedes AMG GT3
PACIFIC RACING TEAM
YH1'40.353 2.369 0.875163.690
2625菅波 冬悟
松井 孝允
佐藤 公哉
HOPPY Schatz GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH1'40.557 2.573 0.204163.358
2748井田 太陽
眞田 拓海
伊藤 鷹志
脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH1'40.895 2.911 0.338162.811
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第5戦、第6戦富士公式予選 Cクラスは洞地遼⼤が、IクラスはKENTAROがダブルポールを獲得

 8月3日、FIA-F4選手権第5、6戦の予選が、富士スピードウェイで行われ、チャンピオンクラスは洞地遼⼤(HFDP with B-Max Racing)がダブルポールポジションを獲得。インディペンデントクラスも、KENTARO(Baum Field F4)がダブルポールを獲得した。

 鈴鹿大会から2か月のインターバルをおいて、FIA-F4選手権シリーズの舞台は開幕大会と同じ富士スピードウェイに戻ってきた。

 ここまで勝利を挙げているのは、チャンピオンクラスでは、佐野雄城(TGR-DC RS F4)(1勝)、森⼭冬星(HELM MOTORSPORTS F4)(1勝)、野村勇⽃(HFDP with B-Max Racing)(2勝)の3人だが、レースウィークの木、金曜日に行われた練習走行では、洞地、清⽔啓伸(Drago CORSE MCS4-24)の2人が好調だった。

 インディペンデントクラスは、ここまで2勝を挙げランキングトップのDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)が練習走行でもトップタイムを奪い好調だ。

 上空にはやや曇が多い蒸し暑い天候の下、午前7時45分からクラス別に予選が行われた。

■チャンピオンクラス

 各車スリップストリームを使おうと集団で周回を重ねるなか、最初に1分46秒台に入れたのは森山。1分46秒584までタイムを縮めるが、これを洞地が46秒389で上回り、さらに野村が46秒290をマークするなどトップは目まぐるしく替わっていった。

 予選時間が残り僅かになると、3人による勝負はさらに熾烈さを増し、森山が1分46秒108で逆転。洞地も再逆転を試みるが46秒136と僅かに届かず。これで勝負あったかと思われたが、最後のアタックで洞地が46秒を切る45秒988を叩き出して勝負に終止符を打った。野村も自身のタイムを更新するが46秒218で3位。

 セカンドタイムで決まる第6戦のトップ3は、第5戦と同じく洞地、森山、野村の順となった。

■インディペンデントクラス

 ジェントルマンドライバーによるインディペンデントクラスも超僅差の戦いとなった。

 序盤は、最初に1分48秒台に入れたKEN ALEX(BUZZ RACING)がリードし、DRAGON、植⽥正幸(Rn-sports MCS4)などが絡む形となったが、後半から、齋藤真紀雄(CSマーケティングAKILAND)、KENTARO(Baum Field F4)が台頭。

 終盤は、斎藤、KENTARO、DRAGONの三者によるポール争いが繰り広げられた。

 まず斎藤が1分48秒185をマークしてトップに立つと、これをDRAGONが48秒170で逆転。しかし、即座に斎藤が48秒133で再逆転。さらに、この二人を出し抜く形でKENTAROが48秒039でトップに立つ。

 しかし、これでは終わらず、DRAGONが48秒020をマークして再びトップに立ち、これで決着と思われたが、最後にKENTAROが47秒990でとどめを刺し、ポールポジションを獲得した。

 セカンドタイムで決まる第6戦のトップ3は、顔ぶれは同じだが、2位、3位が入れ替わって、KENTARO、斎藤、DRAGONの順となった。

 第5戦の決勝は、本日午後0時15分から、第4戦は明日の午前8時40分から14周で行われる。

Text: Shigeru KITAMICHI

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第6戦富士公式予選結果

■Championクラス

FUJI GT 350km RACE -RIJ- (2024/08/03) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 6 Champion class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCarTeamTimeBehindGapkm/h
151洞地 遼⼤HFDP with B-Max Racing
HFDP WITH B-max Racing Team
1'46.136--154.771
262森山 冬星HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1'46.156 0.020 0.020154.742
350野村 勇斗HFDP with B-Max Racing
HFDP WITH B-max Racing Team
1'46.290 0.154 0.134154.547
434清水 啓伸Drago CORSE MCS4-24
Drago CORSE
1'46.398 0.262 0.108154.390
537鈴木 斗輝哉TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1'46.478 0.342 0.080154.274
645大宮 賢人PONOS RACING MCS4
PONOS RACING
1'46.513 0.377 0.035154.223
797白崎 稜Bionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
1'46.523 0.387 0.010154.209
838梅垣 清TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1'46.532 0.396 0.009154.196
916新原 光太郎YBS Verve影⼭MCS4
HYDRANGEA kageyama Racing
1'46.577 0.441 0.045154.131
1035佐野 雄城TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1'46.624 0.488 0.047154.063
1160熊谷 憲太OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTORSPORTS
1'46.749 0.613 0.125153.882
1233佐藤 樹Drago CORSE MCS4-24
Drago CORSE
1'46.783 0.647 0.034153.833
1387下野 璃央Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry
1'46.911 0.775 0.128153.649
1454佐藤 凛太郎PONOS RACING MCS4
PONOS RACING
1'46.917 0.781 0.006153.641
1536卜部 和久TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1'47.306 1.170 0.389153.084
1646有村 将真フジタ薬局アポロ電⼯
フジタ薬局レーシング
1'47.451 1.315 0.145152.877
1777松田 大輝WARMTECH SKILLSPEED
SKILL SPEED
1'47.639 1.503 0.188152.610
1814村田 将輝湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24
ZAP SPEED
1'47.747 1.611 0.108152.457
1990Lin ChenghuaATEAM Buzz Racing
AKIRAND RACING
1'47.856 1.720 0.109152.303
2064Ho EthanHELM with Team KRC
HELM MOTORSPORTS
1'48.171 2.035 0.315151.860
---- 以上基準タイム(105% - 1'51.503)予選通過 ----
-26三枝 拓己FALCON MOTORSPORT
FALCON MOTORSPORT
d.n.s---

■Independentクラス

FUJI GT 350km RACE -RIJ- (2024/08/03) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 6 Independent class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCarTeamTimeBehindGapkm/h
155KENTAROBaum Field F4
FIELD MOTORSPORTS
1'48.039--152.045
296齋藤 真紀雄CSマーケティングAKILAND
AKILAND RACING
1'48.155 0.116 0.116151.882
330DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
1'48.170 0.131 0.015151.861
463鳥羽 豊HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1'48.269 0.230 0.099151.722
511植田 正幸Rn-sports MCS4
Rn-sports
1'48.390 0.351 0.121151.553
640⾚松 昌⼀朗SHOEI-GIGS Ride with ES
イーグルスポーツ
1'48.416 0.377 0.026151.516
79ケン・アレックスBUZZ RACING
Buzz Racing
1'48.558 0.519 0.142151.318
898IKARIBionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
1'48.781 0.742 0.223151.008
92仲尾 恵史TCS AKILAND
AKILAND RACING
1'48.852 0.813 0.071150.909
104佐々木 祐一仙台DayDream with RICHO
DAYDREAM RACING
1'48.979 0.940 0.127150.734
1110中島 功Rn.SHINSEI.MCS4
Rn-sports
1'49.069 1.030 0.090150.609
1286大阪 八郎Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry
1'49.183 1.144 0.114150.452
1361坂井 ウィリアムHELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1'49.313 1.274 0.130150.273
1471大山 正芳ダイワN通商AKILAND
AKILAND RACING
1'49.486 1.447 0.173150.036
155小谷 泰弘TEAM 5ZIGEN F4
Team 5ZIGEN
1'49.824 1.785 0.338149.574
1644今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1'50.654 2.615 0.830148.452
1723YUGOS2R Racing
N-SPEED
1'52.253 4.214 1.599146.337
---- 以上基準タイム(105% - 1'53.527)予選通過 ----
Tags:

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第5戦富士公式予選結果

■Championクラス

FUJI GT 350km RACE -RIJ- (2024/08/03) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 5 Champion class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCarTeamTimeBehindGapkm/h
151洞地 遼⼤HFDP with B-Max Racing
HFDP WITH B-max Racing Team
1'45.988--154.987
262森山 冬星HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1'46.108 0.120 0.120154.812
350野村 勇斗HFDP with B-Max Racing
HFDP WITH B-max Racing Team
1'46.218 0.230 0.110154.652
434清水 啓伸Drago CORSE MCS4-24
Drago CORSE
1'46.285 0.297 0.067154.554
538梅垣 清TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1'46.339 0.351 0.054154.476
697白崎 稜Bionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
1'46.384 0.396 0.045154.410
716新原 光太郎YBS Verve影⼭MCS4
HYDRANGEA kageyama Racing
1'46.407 0.419 0.023154.377
837鈴木 斗輝哉TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1'46.429 0.441 0.022154.345
945大宮 賢人PONOS RACING MCS4
PONOS RACING
1'46.470 0.482 0.041154.286
1035佐野 雄城TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1'46.531 0.543 0.061154.197
1160熊谷 憲太OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTORSPORTS
1'46.662 0.674 0.131154.008
1254佐藤 凛太郎PONOS RACING MCS4
PONOS RACING
1'46.757 0.769 0.095153.871
1333佐藤 樹Drago CORSE MCS4-24
Drago CORSE
1'46.773 0.785 0.016153.848
1487下野 璃央Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry
1'46.841 0.853 0.068153.750
1546有村 将真フジタ薬局アポロ電⼯
フジタ薬局レーシング
1'47.250 1.262 0.409153.164
1636卜部 和久TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1'47.273 1.285 0.023153.131
1777松田 大輝WARMTECH SKILLSPEED
SKILL SPEED
1'47.382 1.394 0.109152.975
1814村田 将輝湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24
ZAP SPEED
1'47.663 1.675 0.281152.576
1990Lin ChenghuaATEAM Buzz Racing
AKIRAND RACING
1'47.838 1.850 0.175152.328
2064Ho EthanHELM with Team KRC
HELM MOTORSPORTS
1'47.998 2.010 0.160152.103
---- 以上基準タイム(105% - 1'51.409)予選通過 ----
-26三枝 拓己FALCON MOTORSPORT
FALCON MOTORSPORT
d.n.s---

■Independentクラス

FUJI GT 350km RACE -RIJ- (2024/08/03) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 5 Independent class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCarTeamTimeBehindGapkm/h
155KENTAROBaum Field F4
FIELD MOTORSPORTS
1'47.990--152.114
230DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
1'48.020 0.030 0.030152.072
396齋藤 真紀雄CSマーケティングAKILAND
AKILAND RACING
1'48.133 0.143 0.113151.913
463鳥羽 豊HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1'48.251 0.261 0.118151.747
540⾚松 昌⼀朗SHOEI-GIGS Ride with ES
イーグルスポーツ
1'48.343 0.353 0.092151.618
611植田 正幸Rn-sports MCS4
Rn-sports
1'48.354 0.364 0.011151.603
798IKARIBionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
1'48.418 0.428 0.064151.514
89ケン・アレックスBUZZ RACING
Buzz Racing
1'48.472 0.482 0.054151.438
986大阪 八郎Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry
1'48.841 0.851 0.369150.925
102仲尾 恵史TCS AKILAND
AKILAND RACING
1'48.846 0.856 0.005150.918
114佐々木 祐一仙台DayDream with RICHO
DAYDREAM RACING
1'48.931 0.941 0.085150.800
1244今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1'49.018 1.028 0.087150.680
1361坂井 ウィリアムHELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1'49.061 1.071 0.043150.620
1410中島 功Rn.SHINSEI.MCS4
Rn-sports
1'49.065 1.075 0.004150.615
1571大山 正芳ダイワN通商AKILAND
AKILAND RACING
1'49.327 1.337 0.262150.254
165小谷 泰弘TEAM 5ZIGEN F4
Team 5ZIGEN
1'49.465 1.475 0.138150.064
1723YUGOS2R Racing
N-SPEED
1'52.229 4.239 2.764146.369
---- 以上基準タイム(105% - 1'53.450)予選通過 ----
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SUPER FORMULA | SUPER GT

2025年国際格式レース登録申請一覧発表される スーパーフォーミュラ、SUPER GTで海外戦開催

 8月1日、日本自動車連盟(JAF)は、2025年に国内で行われる国際格式のレース、ラリーのカレンダー登録申請一覧を発表した。

 今シーズン同様、すでに発表済みのF1日本GP(4/3〜6)、WEC富士(9/26〜28)などの日程を考慮したうえで、国際格式のレース、ラリー日程が申請されているが、注目は、参考として表記されている海外で開催予定の2つのレースだ。

 一つは、6月6〜8日に申請されているスーパーフォーミュラ選手権の韓国ラウンドだ。かねてからレース数の増加や海外戦を要望する声はあったが、いよいよシリーズの1戦として、海外戦開催が具体的に動き出した。

 近年、観客数も右肩上がりで、盛り上がりを見せているスーパーフォーミュラだが、アジア圏最高峰のフォーミュラレースとして、その位置を確立するための一歩となることを期待したい。

 もう一つは、6月27〜29日に申請されいるSUPER GT第3戦のマレーシアラウンドだ。実現すれば、2019年のタイラウンド以来の海外戦となる。コロナウイルス感染で開催が見送られていた海外戦が6年ぶりに復活することになりそうだ。

 ただ、2つの海外戦が6月開催となると、両シリーズに参戦している多くのチームにとっては、かなり厳しいスケジュールになりそうだ。

 また、毎年8月の酷暑のなか行われ、近年の異常気象により観客、参加者の安全確保のためにも日程変更が切望されていた、スーパーフォーミュラMRもてぎ大会が、4月にシリーズ第2戦として開催される予定だ。

 今回、発表の日程は今後変更される可能性もあるが、ここ数年膠着していたスーパーフォーミュラ、SUPER GTの日本を代表する選手権の開催日程に変化が生じることは、シリーズのさらなる発展のために歓迎すべきことだろう。

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Text: Shigeru KITAMICHI

筑波・富士S-FJ選手権

第6戦筑波決勝ドライバーコメント 優勝・酒井翔太「油断できないレースでした」

優勝 酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)

優勝した酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)

 「スタートが普通に決まったので、このまま逃げ切れるかなと思ったのですが、石井選手のペースがよかったので、油断できないレースでした。それでも自分のペースを落とさず走れたのがよかったのだと思います。(11周目の1コーナーはミスした?)クルマの動きがフラフラしていたので、それをなんとか自力で抑えていたのですが。(完勝と言えますね?)そうですね」

2位 石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)

決勝2位の石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)

 「予選のトラブルは解消されていて、そこはメカニックに感謝です。(中盤酒井を追い詰めていたが?)途中で一か所ミスしちゃって、それからタイヤの寿命が来ちゃったみたいで。次はちゃんとダルマを持参しますので(笑)」

3位 塚本凜世(F-BrainウィンズS2ED)

決勝3位の塚本凜世(F-BrainウィンズS2 ED)

 「上位2人とは差がありすぎて、そこは少し悔しかったですが、今期で一番高い順位で終われたので、それはよかったです。(表彰台からの眺めは?)やっぱり気持ちいいですね(笑)。次は真ん中をめざして頑張ります」

4位 落合蓮音(ファーストガレージKKS-2)

決勝4位の落合蓮音(ファーストガレージKKS-2)

 「スタートで出遅れて、それが痛かったのと、その焦りから序盤にシフトミスを1回だけやってしまって。そこで後ろに抜かれることはなかったですが、前と離れてしまって。その2つのミスが後半(前を)抜けなかった要因かな、と思います。でも初めての筑波のレースが4位で、表彰台にあと一歩というところだったので、次はもっと上を目指して行きたいと思います」

5位 伊藤駿(ZAP SPEED 10VED)

決勝5位の伊藤駿(ZAP SPEED 10V ED)

「(津田からのプレッシャーは?)プレッシャーよりもタイヤの熱ダレで、ラップタイムの低下を最小限に押さえるので精一杯でした。あっち(津田)も苦しそうだったので、普通に走れば(コーナーで)突っ込んでこられるくらいの距離ではなかったと思います。前半は前の選手(落合)にいい感じで張り付けていたのですが、後半になって元々のレースペースの差が出ちゃったかな。それでも順位を落としていないし。シリーズ的にはまだ行けますが、ちょっとマズいので、次頑張らないと」

6位 津田充輝(ファーストガレージKK-SII

決勝6位の津田充輝(ファーストガレージKK-SII)

 「(終盤伊藤に迫ったが?)自分としては手いっぱいというか。予選からセッティング変更したのが裏目に出ちゃって、走りもしんどい状況が続いていました。なので前を抜かすまでは行けませんでした。(それでも6位を守れた?)ぜんぜん不十分ですね、やれることはもっと練習中にあったはずで、やらないと、レースの中でやることではないですね」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA
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筑波・富士S-FJ選手権

第6戦筑波決勝 酒井翔太が完勝のポール・ツー・ウイン、酷暑の筑波を完全制圧 ダルマを忘れて2位の石井大雅がシリーズランキングトップに浮上

優勝は酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)

 2024年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第6戦決勝は7月28日(日)に筑波サーキットで開催され、うだるような暑さの中でポールシッターの酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)がスタートからトップに立つと2位以下を寄せ付けない走りで18周を走り切り優勝した。

 午前中の予選に続いて行われた決勝はタイスケからやや遅れて午後1時21分コースイン開始。筑波サーキットは気温35.8度、路面温度51.8度。湿度は午前よりやや下がったものの蒸し暑さに変わりはなく、ピットではスポットクーラーや扇風機が活躍している。レース前のコメントではこの暑さの中タイヤの内圧の合わせ込みが難しいとのことだ。

 午後1時29分フォーメーションラップ開始、15台がグリッドに整列してレーススタート。

スタート直後の1コーナー

 全車きれいにスタートを切り、ポールシッターの酒井が2番グリッドから発進の石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)をリードしてホールショットを奪う。3番手スタートの塚本凜世(F-BrainウィンズS2ED)の加速が伸びて、第コーナー進入で石井のインを窺うが、石井がアウトから抑えてポジションを守る。後方では5番手スタートの落合蓮音(ファーストガレージKKS-2)と6番手伊藤駿(ZAP SPEED 10VED)がサイド・バイ・サイドで第1~第2コーナーをクリアするとS字も並走、ヘアピンでアウトから前に出た落合がその勢いのままに前を行く津田充輝(ファーストガレージKK-SII)に襲いかかりダンロップコーナー手前でオーバーテイクして4位までポジションを上げる。さらに伊藤も第2ヘアピンからの加速で津田に並ぶとバックストレートでオーバーテイクして5位。津田は一気に6位まで順位を落とす。

 オープニングラップを終えてトップ酒井は早くも2位石井に0.666秒の差をつける。3位塚本は石井から0.562秒差。以下落合~伊藤~津田の3台が0.555秒以内のグループを形成。後方では9番手スタートの上野晴紀(スーパーFJ)が失速、最後尾の15位まで大幅にポジションダウン。これで10番グリッド以下の内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)~初出場の鈴木悠太(ZAP SPEED KKSⅡ)~畠山退三(HobbyBase)~水谷 誠(HC桶川MRPYTTZAPED)~竹沢茂(スーパーウインズ10V)~初出場のSEIYA SAITO(ELEVレーシング制動屋S2)までがひとつずつ順位を上げる。

 2周目に入り酒井のリードは0.991秒まで拡大。しかし続く3周目は石井がギャップを詰めて0.730秒差。塚本はそこから1.155秒、落合は1.205秒とほぼ等間隔で続き、5位伊藤に対して津田が0.138秒差まで迫る。オープニングラップで4位から6位まで落とされた津田だが、まだ死んではいない。

 酒井と石井のギャップは4周目0.781秒、5周石0.705秒、6周目0.774秒差と酒井が振り切れないが石井も詰め切れないジリジリした展開。この2台のマッチレースの様相を呈して、3位塚本は1.725秒離されている。4位落合はそこからさらに1.5秒後方で、伊藤と津田のバトルにのみ込まれつつある。

 7周目も酒井と石井の間合いは0.707秒で変わらず、単独走行の塚本を挟んで落合~伊藤~津田が0.8秒以内のワンパックで走行。7位はジェントルマンクラストップの秋山健也(スーパーウインズKKS2)、ジェントルマンクラス2位の畠山が全体12位、同クラス3位の竹沢が全体15位となっている。

 9周目、石井が59秒365のファステストラップを出して酒井との間合いを0.662秒に詰めると10周目はさらに0.569秒まで差を削り取る。石井のプレッシャーを感じたのか酒井は11周目の第1コーナーではアウト側にはらんでタイムをロス。石井は0.458秒差と着実に酒井の背後を脅かしている。

 だがこれで酒井の目が覚めたか12周目に58秒353とファステストラップを更新、0.694秒差とすると13周目も石井を上回るペースで0.762秒差とじわじわ引き離す。落合~伊藤~津田の4位争いは伊藤と津田が0.331秒差でやりあうことで落合が0.9秒差まで抜け出し単独4位に。

 後方では7位秋山と8位角間光起(ELEVレーシング10VED)が0.583秒差、9位内藤と10位鈴木が0.258秒差とバトルが展開している。

 酒井と石井のギャップはその後も石井が0.6秒に詰めれば酒井が0.8秒まで離すという一進一退の展開。他のポジションでも入れ替わりがない中で終盤に緊迫してきたのが、3位塚本と4位落合の間で、14周目に0.982秒あった間合いを15周目0.634秒、16周目には0.521秒と落合が表彰台を賭けてラストスパートする。

 ファイナルラップ、酒井は最後まで石井につけいる隙を与えず0.870秒差でフォニッシュラインを通過、ポール・ツー・ウインの完勝でチェカードフラッグをうけた。2位石井は予選で発生したトラブルからは復活したものの、最後まで勝機を見いだせずに終わった。次戦は「必勝ダルマ」を忘れずに初優勝を目指す。3位塚本はこの2台から大きく後れはしたものの、S-FJでは初の表彰台を獲得。ファーストガレージから急遽拝借したという「霊験あらたかな佐々木孝太選手のレーシングスーツ」のご利益があったようだ。塚本を追い詰めた落合だが表彰台に0.16秒届かずの4位。こちらも最後までもつれた伊藤と津田の5位争いは伊藤が0.254秒差で津田を振り切り5位、津田6位で予選から続く「悪くはないがよくもない」調子から抜け出せなかったようだ。

 7位ジェントルマンクラス優勝の秋山をはさんで角間は8位、こちらも不調の波から抜け出せなかった模様で、次戦9月の筑波まで「夏休みの宿題」を抱え込むことになった。秋山に続くジェントルマンクラス2番手は総合11位の畠山、クラス3番手の竹沢は総合15位という結果だった。

 デビュー戦の決勝を走ったルーキー2名は、鈴木が10位、SAITOが14位でそれぞれ完走した。

 筑波・富士S-FJ選手権第7戦は9月15日に筑波サーキットで行われる。あと2戦を残して石井がランキングのトップに浮上、しかし2位の伊藤は僅か4ポイント差。シリーズの行方はまだわからない。

決勝がスタートした

決勝2位は石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)

決勝3位は塚本凜世(F-BrainウィンズS2 ED)

決勝4位は津田充輝(ファーストガレージKK-SII)

決勝5位は落合蓮音(ファーストガレージKKS-2)

決勝6位は伊藤駿(ZAP SPEED 10V ED)

決勝7位、マスタークラス優勝は秋山健也(スーパーウィンズKKS2)

優勝した酒井翔太と2位の石井大雅

表彰式

マスタークラスの表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
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筑波・富士S-FJ選手権

第6戦筑波決勝結果

筑波チャレンジクラブマンレース第3戦 -RIJ- (2024/07/28) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 6 筑波サーキット 2.045km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
155酒井 翔太ファーストガレージKK-SII
MYST KK-S2
1817'56.180--
253石井 大雅ファーストガレージ制動屋S2
MYST KK-S2
1817'57.050 0.870 0.870
339塚本 凜世F-BrainウィンズS2 ED
MYST KK-S2
1818'01.823 5.643 4.773
451落合 蓮音ファーストガレージKKS-2
MYST KK-S2
1818'01.983 5.803 0.160
514伊藤 駿ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1818'03.967 7.787 1.984
652津田 充輝ファーストガレージKK-SII
MYST KK-S2
1818'04.221 8.041 0.254
73M1秋山 健也スーパーウィンズKKS2
MYST KK-S2
1818'07.54011.360 3.319
891角間 光起ELEVレーシング10V ED
TOKYO R&D RD10V
1818'07.90111.721 0.361
922内藤 大輝RCIT RaiseUP ED
MYST KK-S2
1818'12.19516.015 4.294
1058鈴木 悠太ZAP SPEED KKSII
MYST KK-S2
1818'12.95116.771 0.756
1138M2畠山 退三Hobby Base & zap speed
MYST KK-S2
1818'19.15122.971 6.200
1283上野 晴紀スーパーFJ
TOKYO R&D RD10V
1818'19.28023.100 0.129
1318水谷 誠HC桶川MRPYTT ZAP ED
TOKYO R&D RD10V
1818'19.76923.589 0.489
1472SEIYA SAITOELEVレーシング制動屋S2
MYST KK-S2
1818'31.21235.03211.443
1516M3竹沢 茂スーパーウィンズ10V
TOKYO R&D RD10V
1818'39.28643.106 8.074
---- 以上規定周回数(90% - 16 Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 55 酒井翔太(ファーストガレージKK-SII) 59.270 (17/18) 124.211 km/h
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筑波・富士S-FJ選手権

第6戦筑波公式予選ドライバーコメント ポールポジション・酒井翔太「タイヤが温存できているので決勝は有利」

ポールポジション 酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)58秒772

ポールポジションの酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)

 「やっと筑波での歯車がかみ合ったかなって感じです。序盤に(タイヤが)ヒートして、一発だけタイムが出たのですが、その後数周走りましたがタイムが上がってこなかったので、これ以上(タイム)上がらないだろうと思って、ピットインの指示もあったので入りました。まわりの状況見てまた出ようと思ったのですが、みんな上がってこなかったので、そのまま終わりにしようということにしました。その分タイヤが温存できていると思うので、決勝は有利な状況に立てるかなという感じです」

2位 石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)58秒956(+0.184秒)

予選2位の石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)

 「ドライブシャフトが折れて、それでスローダウンしました。そこまではいい感じで、ベストタイム更新が見えていたのすが、異変を感じてタイム下がったので、残念でした。トラブル箇所自体はすぐに交換して貰えると思うので、決勝は大丈夫だと思います」

3位 塚本凜世(F-BrainウィンズS2ED)59秒068(+0.296秒)

予選3位の塚本凜世(F-BrainウィンズS2 ED)

 「自分の感触はよかったのですが、トップとコンマ3秒差があるので、それがレースにどう影響してくるのか懸念です。でもベストを尽くして表彰台を目指して頑張りたいと思っています。調子は自分としては過去一番いいかなって思います」

4位 津田充輝(ファーストガレージKK-SII)59秒072(+0.300秒)

予選4位の津田充輝(ファーストガレージKK-SII)

 「ずっとタイムがなだらかで、ここといってタイムが出るという感じでもなかったです。(工夫が)うまくいけばという部分がで変化がなくて、自分としてはピットに戻ろうかとか思いながら走っていました。コンディションの問題なのか、自分はいろいろ変えて走行していて、その中でタイムが変わらなかったので、決勝に向けて考えていかないといけないところですね」

5位 落合蓮音(ファーストガレージKKS-2)59秒168(+0.396秒)

予選5位の落合蓮音(ファーストガレージKKS-2)

 「筑波は今回が初めてで、走るのも今日で3回目ですね。鈴鹿も富士も複合コーナーがあったりとか、特性は違うのですが、(筑波で)生かせるところはどこでもあるので、そこを応用して走っている感じです。今日はいい感じではあるのですが、もうちょっとタイムは出したかったですね。悪くはない感じですが、決勝は表彰台もしくは優勝を狙っていきたいと思います」

6位 伊藤駿(ZAP SPEED 10VED)59秒214(+0.442秒)

予選6位の伊藤駿(ZAP SPEED 10V ED)

 「富士で使わなかった新品のタイヤを使っているのですが、思いのほか劣化していたのか、普通に走ってこれだけタイム差があるのはそれぐらいしか思いつかないです。普通なら(トップと)似たようなタイムは出るはずなので、これが今日の限界だと思うのですが、めちゃくちゃ悔しいですね。前にロットの問題で学んだはずですが、(インターバルが)一か月ちょっとということで油断しましたね。決勝についてはいつもラップタイム的には(トップと)同じくらいだと思うので、それで展開がどうなるか。相手のミス次第の部分もあるし、筑波は(コースが)小さいので、そこでうまくスキが突ければな、と思います」

 今回S-FJレースデビューの2名も無事に予選を終えた。

11位 鈴木悠太(ZAP SPEED KKSⅡ)59秒544(+0.772秒)

予選11の鈴木悠太(ZAP SPEED KKSII)

 「(レース前に)1日しか走行できていないので。自己ベストは更新できましたがトップとけっこう差があるので、ドライビングもクルマも、もうちょっと調整できたらよかったなと思います。去年までカートに乗っていて、今年もEVカートとGPRシリーズに出ています。フォーミュラとカートは違う乗り物なので大変ですが、S-FJ自体はだいぶ慣れました。とはいえ距離も走っていないし、筑波も1日しか走っていないから、コースにはまだ慣れていない感じです」

15位 SEIYA SAITO(ELEVレーシング制動屋S2)1分00秒571(+0.799秒)

予選15位のSEIYA SAITO(ELEVレーシング制動屋S2)

 「金曜の練習走行でクラッシュしてしまったのもあって、自信がない状態で今週末に入りました。今の予選もいい感触を掴めないままで、焦りからかけっこうミスがあって、まともに一周アタックができずに終わった感じです。決勝は順位的に失うものもないので、ひとつでも上のポジションで、無事にマシンを持って帰ってきて、来シーズンにむけて経験をしっかり積めるように、まずゴール目指して走ろうと思っています」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA
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筑波・富士S-FJ選手権

第6戦筑波予選 好調の酒井翔太が早々にタイムを出してポールポジションを獲得

ポールポジションは酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)

 2024年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第6戦公式予選は7月28日(日)に筑波サーキットで開催され、酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)が2番手石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)に0.184秒の差でポールポジションを獲得した。

 連日猛暑が続く北関東。筑波サーキットも例外ではなく朝から温度がぐんぐん上昇。S-FJの予選が始まる時点で早くも気温31度。路面温度39度というコンディションだ。予定より4分遅れ、8時59分から予選開始、エントリーリストに名があった中村ブンスーム(ファーストガレージRD10V)が体調不良で出走を取り消して15台が20分間の予選に挑んだ。

 まずは残り18分、計測2周目に角間光起(ELEVレーシング10VED)が59秒910、続いて津田充輝(ファーストガレージKK-SII)が59秒897とトップタイムをマーク、3番手に落合蓮音(ファーストガレージKKS-2)が59秒897とトップタイムをマーク、3番手に落合蓮音(ファーストガレージKKS-2)が59秒964でつける。落合は現在15歳、今年S-FJレースデビューが6月の鈴鹿で19位、続けて出場した富士の大会では20番手スタートから序盤で10台抜きを演じて最終的に12位でフィニッシュ、そして今回初の筑波にやってきた。

 残り15分、石井が58秒956、2番手に酒井が0.017秒差の58秒973とトップは58秒台の戦いに。3番手は塚本凜世(F-BrainウィンズS2ED)が59秒083で上がってくる。以下4番手津田、5番手落合、角間は6番手までドロップ。

 さらに残り14分、酒井が58秒772でトップに立つ。今シーズンからフォーミュラカーレースにデビューし、各地のS-FJとFormula-Beatのレースに参戦している酒井は、先週もスポーツランドSUGOでで4レースをこなし、めきめきと経験値を上げている最中だ。石井は0.184秒差の2番手にドロップ。5番手に筑波・富士シリーズランキング首位の伊藤駿(ZAP SPEED 10VED)が浮上。今回3台が出場のマスターズクラスは総合7番手の秋山健也(スーパーウインズKKS2)がトップ、クラス2位の畠山退三(HobbyBase)は総合10番手、同3位の竹沢茂(スーパーウインズ10V)は13番手。残り10分と予選が折り返したタイミングで酒井はピットイン。セッティング変更かと思われたがそのままマシンを降りてしまい、トラブルの様子もなくここで早々に予選を終了した模様だ。

 残り8分50秒、トップ酒井、2番手石井、は変わらず3番手に59秒072で津田が上がってくる。塚本~伊藤~落合と続き、9番手までドロップしていた角間が59秒314で7番へ。角間はここまで2勝でシリーズ3位と好調だが今回は苦戦中。予選後にチーム代表の前田に確認したところ前戦富士でのクラッシュのダメージ修復に時間を要したことと、角間自身が昨年のこの時期の筑波戦に出場しておらず、猛暑のコンディションへの合わせ込みの経験が足りないことなどが原因ではないかとの見解だった。

 残り8分30秒、マスターズクラストップの秋山が59秒228をマーク、全体5位に上がってくる。第3戦からマシンをKK-SIIに変更、戦闘力が前のクルマ(KKS)より向上し、マスターズクラスのみならずオーバーオールでの勝負ができると話していた通りになりつつある。これで伊藤6番手、落合7番手、角間8番手へドロップするが、落合はすかざす59秒188で5番手を取り戻し、これで秋山6番手。

 さらに残り7分40秒、塚本が59秒068で3番手に浮上。このあたりで各車タイムが伸びなくなり順位の変動が少ない。そんな中健闘が目立つのが今回初のS-FJレースの鈴木悠太(ZAP SPEED KKSⅡ)で、この時点で59秒593で全体10番手の座を守っている。もう一人のルーキー、SEIYA SAITO(ELEVレーシング制動屋S2)は目標だと話していた1分がまだ切れず15番手。

 残り5分、昨年筑波の最終戦でデビューして以来、今回2戦目のレース参戦となる上野晴紀(スーパーFJ)が59秒521と自己ベストを更新、鈴木を追いやって10番手へ浮上する。鈴木も自己ベストを59秒544まで削るが0.023秒及ばない。

 残り3分のタイミングで2番手につける石井がスローダウン、ピットロードへと戻って来る。リヤから白煙を出しながらの走行で明らかにトラブルの模様だ。予選後チームに確認したところ右リヤのドライブシャフトが切れたとのことで、白煙は切断箇所のグリスが焼けたためだとのことで、さっそくレースに向けて修理にはいる。これでトップ2台が時間を残して予選を終えたことになる。3番手以降の選手にとってはフロントロウを獲得するチャンスだが、各車自己ベストを更新できない、そんな中で残り2分、伊藤が59秒214とタイムを更新、6番手へとあがり3列目のグリッドを確保する。後方では角間と上野が59秒260、59秒365とそれそれベストタイムを更新、角間の8番手は変わらないが上野は内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)を上回り9番手へ浮上する。

 20分間の予選が終了。ポールポジションは早々に予選を終えた酒井が獲得。石井が0.184秒差の2番手でフロントロウに並んだが、マシン修復が間に合うかが気になる。セカンドロウには塚本と津田、二人のギャップは0.004秒だ。3列目は筑波初見参の落合と2020年筑波王者の伊藤という対照的な組み合わせで、ここも0.046秒の僅差。そして7番手にジェントルマンクラストップの秋山。ジェントルマンクラスの残り2台は畠山退三が全体12番手クラス2位、竹沢茂(スーパーウィンズ10V)が全体15番手クラス3位という結果に。

 筑波/富士第6戦決勝は午後1時15分コースイン予定、真夏を思わせる猛暑のコンディションで、選手にもマシンにも過酷なレースになりそうだ。

予選2位は石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)

予選3位は塚本凜世(F-BrainウィンズS2 ED)

予選4位は津田充輝(ファーストガレージKK-SII)

予選5位は落合蓮音(ファーストガレージKKS-2)

予選6位は伊藤駿(ZAP SPEED 10V ED)

予選7位、マスタークラスポールポジションは秋山健也(スーパーウィンズKKS2)

予選11位はルーキーの鈴木悠太(ZAP SPEED KKSII)

予選15位はルーキーのSEIYA SAITO(ELEVレーシング制動屋S2)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
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筑波・富士S-FJ選手権

第6戦筑波公式予選結果

筑波チャレンジクラブマンレース第3戦 -RIJ- (2024/07/28) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 6 筑波サーキット 2.045km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
155酒井 翔太ファーストガレージKK-SII
MYST KK-S2
58.772--125.264
253石井 大雅ファーストガレージ制動屋S2
MYST KK-S2
58.956 0.184 0.184124.873
339塚本 凜世F-BrainウィンズS2 ED
MYST KK-S2
59.068 0.296 0.112124.636
452津田 充輝ファーストガレージKK-SII
MYST KK-S2
59.072 0.300 0.004124.628
551落合 蓮音ファーストガレージKKS-2
MYST KK-S2
59.168 0.396 0.096124.425
614伊藤 駿ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
59.214 0.442 0.046124.329
73M1秋山 健也スーパーウィンズKKS2
MYST KK-S2
59.228 0.456 0.014124.299
891角間 光起ELEVレーシング10V ED
TOKYO R&D RD10V
59.260 0.488 0.032124.232
983上野 晴紀スーパーFJ
TOKYO R&D RD10V
59.365 0.593 0.105124.012
1022内藤 大輝RCIT RaiseUP ED
MYST KK-S2
59.400 0.628 0.035123.939
1158鈴木 悠太ZAP SPEED KKSII
MYST KK-S2
59.544 0.772 0.144123.640
1238M2畠山 退三Hobby Base & zap speed
MYST KK-S2
59.673 0.901 0.129123.372
1318水谷 誠HC桶川MRPYTT ZAP ED
TOKYO R&D RD10V
59.895 1.123 0.222122.915
1416M3竹沢 茂スーパーウィンズ10V
TOKYO R&D RD10V
1'00.017 1.245 0.122122.665
1572SEIYA SAITOELEVレーシング制動屋S2
MYST KK-S2
1'00.571 1.799 0.554121.543
---- 以上基準タイム(130% - 1'16.788)予選通過 ----
-54中村 ブンスームファーストガレージ10V
TOKYO R&D RD10V
d.n.s- --
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