スーパーGTの公式テスト二日目が3月13日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで始まった。午前のセッション3ではNo. 36 au TOM'S GR Supra(坪井翔/ジュリアーノ・アレジ)がGT500クラスのトップ。GT300クラスはNo. 52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)がトップだった。
セッション3は午前9時より120分間で行われた。
走行開始時の気温は15℃、路面温度は15.8℃で、終了時には気温18℃、路面温度は24.5℃まで上昇した。
まずGT500のトップに立ったのは関口雄飛(No. 39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra)で1分18秒814。続いて山下健太(No. 14 ENEOS X PRIME GR Supra)が1分19秒003で2番手につける。
続いて開始から11分が経過したところで坪井翔(No. 36 au TOM'S GR Supra)が1分18秒261を記録してでトップに立ち、宮田莉朋(No. 37 KeePer TOM'S GR Supra)も1分18秒581で2番手に。この時点でトムスが1-2を形成する。
開始から20分が経過したところで松田次生(No. 23 MOTUL AUTECH Z)が1分18秒640で3番手に。松田はさらに1分18秒246までタイムを縮めるが、トップの坪井も1分18秒116までタイムを縮め、トップを譲らない。
さらに千代勝正(No. 3 CRAFTSPORTS MOTUL Z)も1分18秒487をマークして3番手に上がってきた。
しかしセッション3は、中盤に入って赤旗が立て続けに出る荒れた展開となる。
まず開始55分過ぎに2コーナー立ち上がりでNo. 61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)がコースを飛び出し、タイヤバリアに前から突っ込むアクシデントが発生。ドライブしていたのは山内。これにより61号車はフロント周りに大きなダメージを受けており、午後の走行への影響が懸念される。
続いて走行は10時3分に再開となったが、10時11分に今度は39号車の関口が1コーナーを飛び出してグラベルに捕まってしまい二度目の赤旗が出されてしまう。しかしクルマへのダメージはなかった模様で、関口は自走でピットに向かい、セッションは10時20分に再開された。
ところが10時26分に今度は千代勝正(CRAFTSPORTS MOTUL Z)と小暮卓史(No. 88 JLOC)がウィリアムズコーナーで接触、千代の乗る3号車がコースサイドにストップしてしまい、三度目の赤旗中断となった。
3号車の回収ののち、セッションは10時33分に再開されたが、これ以降タイムを更新するチームはなく、セッション3のトップタイムはNo. 36 au TOM'S GR Supra(坪井翔/ジュリアーノ・アレジ)、2番手がNo. 23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)そしてNo. 3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)が3番手という結果になった。
GT300はまずケイ・コッツォリーノ(No. 9 PACIFIC Hololive NAC Ferrari)が1分26秒584でトップに立ち、これを26分が経過したところで小林崇志(No. 18 UPGARAGE NSX GT3)が1分
26秒310で上回る。川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)も1分26秒351を記録して2番手に上がってきた。
川合はさらに43分が経過したところで1分26秒006でトップに立つと、その後も1分25秒917までタイムを縮め、No. 52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)がこのセッションをトップで終えた。
続いて蒲生尚弥(No. 65 LEON PYRAMID AMG)が44分過ぎに1分26秒273で2番手に上がってきたが、これをコッツォリーノが1秒26秒148で上回り、No .9 PACIFIC Hololive NAC Ferrari(木村武史/ケイ・コッツォリーノ)がこのセッションの2番手。No. 65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)が3番手となった。
スーパーGT公式テストはこのあと午後1時45分よりスタート練習を行い、午後2時より最後の走行となるセッション4が120分間で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIROPhoto: Katsuhiko KOBAYASHI