全日本F3選手権第11戦は4日、岡山国際サーキットで決勝レースを行い、予選2位からスタートしたラファエル・スズキ(トムス)が18周を走って初優勝を飾った。
全日本F3決勝は15時25分フォーメーションラップを開始。全14台が1周を回ってグリッドに着きスタートが切られた。
素晴らしいスタートを切ってトップで1コーナーに入ったのはポールシッターの山内英輝(ハナシマ)。2位には予選2位のラファエル・スズキ(トムス)が着け、3位には予選3位の関口雄飛(スリーボンド)をかわした国本雄資(トムス)が上がってきた。4位に落ちた関口は、ヘアピンからリボルバーにかけ国本に並びかけるドッグファイトをみせるが、国本もこれを押させてパイパーで前に出、3位を守った。
スタートからトップに立った山内だが、2周目にジャンプスタートと判定され、ドライビングスルーペナルティが課された。山内は5周を終わってピットロードへ。ペナルティを消化して最下位まで順位を落とした。
これでトップに立ったスズキは2位以下を徐々に引き離しにかかる。8周を終わって2秒6、15周終わりで4秒3とスズキの独走状態でレースは進行。最終的には、2位を4秒8離して全日本F3初優勝を果たした。
オープニングラップで関口とのバトルを制した国本はレース終了まで関口を背後に従えて防戦一方。関口は5周目にはこのレースのファステストラップとなる1分27秒667を記録して国本を追うが、並びかけるまでには至らず。山内のペナルティで1ポジションづつ順位を上げるが、国本が2位、関口が3位でレースを終えた。
これにより、国本が開幕から続けていた連勝記録は10連勝でストップ。しかし、2位に入り、今シーズンの全日本F3チャンピオンを決めた。
Nクラスは、スタートでポールポジションの小林崇志(HFDP)をかわした蒲生尚弥(トムス)が、オープニングラップの小林とのバトルを制すると、そのまま逃げ切り優勝した。2位には小林、3位には三浦和樹(HDFP)が入った。
次戦、F3第12戦は明日5日、10時40分より25周で争われる。
Text: Yoshinori OHNIHSI / Photo: Motorsports Forum