カラーリングも一新し、新体制で臨んだ2026シーズン。開幕戦のもてぎ大会で連続入賞。チームとしても小出としても最高位となる5位というリザルトを残し、順調なシーズンスタートを切った。
しかし、続くオートポリス戦では、予選でクラッシュ。赤旗の原因を作ったとして最後尾グリッド。鈴鹿大会ではトラブルや接触で入賞は叶わずと、どうも開幕大会の良い流れを引き継げないでいる。
今回のテストは、そんな悪い流れを断ち切るべく、徹底的なデータ収集を行ったという。テストを終えた小出の表情は明るい。
「タイムシートはあまり気にせず、新しいコンセプトを含めて、何から何までたくさん試しました。基本的には、車高や角度など、そのマシンの良さを一番美味しく活かせるポイントを探す作業の繰り返しでした。いわば『美味しさ探しの旅』ですね。少し目的地が遠くに見えてきた感覚はありますが、もちろんまだ完全ではありません」
目的地は遠いと控えめに語るが、初日のセッション1では4位、2日目の最後のアタックではしっかりベスト10に入り、テストが順調に進んだことが窺える。
「これからデータを持ち帰って整理し、次の大会に向けてピンポイントで凝縮したセットを持ち込みます。今のSFは簡単には抜けないので、予選から前にいないと本当に厳しいです。でも、クルマの変化を含めてポジティブに終われましたし、いい感じですよ」
富士の3連戦のうち、オートポリスの代替レース(第3戦)は最後尾スタートが決まっているが、残る本来の2レースの予選でどこまで上位に食い込んでくるのか。小出とスリーボンドレーシングが、ダークホース的な存在となる可能性は高いと予想する。
Text&Photo: Shigeru KITAMICHI
