2026年FJ1500/スーパーFJもてぎ・菅生選手権シリーズ第1戦決勝が3月15日(日)にモビリティリゾートもてぎで開催され、新カテゴリーのFJ1500クラスは磐上隼斗(アルビレックス・富士吟景GIA・ED)、スーパーFJ(S-FJ)クラスは藤井翔大(Drago CORSE)がそれぞれ優勝を飾った。
今年からJAF地方選手権として新たにスタートしたFJ1500と、従来からのS-FJのレースが混走で行われ、それぞれのクラス別に賞典とポイントが付与される。決勝は午後2時45分コースイン開始。春らしく晴れたもてぎは気温13.7度だが夕方に向けてこれから下がっていく。一方暖められた路面はほどほどの温度という感じ。14台がグリッドに整列し 午後2時55分フォーメーションラップ開始。レッドライト消灯でレースがスタート。
ここでなんとポールシッターの田崎脩馬(MYST 制動屋)がエンジンを一瞬ストールさせたかスタート失敗。後続のS-FJの群れに飲み込まれてスタート。10番手あたりまでポジションを落とす。トップに出たのはフロントロウから発進の石井大雅(ファーストガレージ制動屋)、そして予選3番手の磐上隼斗(アルビレックス・富士吟景GIA・ED)が続いて第1コーナーへ。3番手鈴木大翔(ZAP SPEED KK-F)とFJ1500が先行するが、そのすぐ背後に、S-FJポールシッターの大川烈弥(B-Auto&TAKEFIRST)、2番手に藤井がつけて、第1コーナーでは大川がアウト側から先行。藤井は8番手スタートのジェントルマンクラス畠山退三(Hobbybase&MYST)にも差されてしまうが第2コーナー出口で順位を取り戻す。
スタートをミスした田崎は第1コーナーでスピン~コースアウト。状況をよく見ると、まず田崎は9番手スタートのFJ1500村上太晟(ファーストガレージKK-F)と今回デビュー戦の10番手スタートS-FJ宮﨑琉(T's TECHNO RF kKsⅡ)の間を突いて3ワイドでターンインする中、宮崎と接触してスピン。さらに後続の佐久間俊(CMSC ZAP 10VED)が田崎と接触して2台共にアウト側にコースアウトしてしまった。村上と宮崎にはダメージがなかったようでレース続行。
後続のアクシデントをよそに、トップに立った石井は磐上から攻め立てられるがなんとか抑えてファーストアンダーブリッジへ。鈴木がやや離されて大川、藤井のS-FJ勢に接近されている。ダウンヒルストレートに入るとトップスピードに勝るS-FJの大川が鈴木のスリップストリームから抜け出しアウト側から90度コーナーへとアプローチ。鈴木をオーバーテイクする。順位を落とした鈴木に今度は藤井が襲い掛かりビクトリーコーナーの手前で先行してメインストレートに戻ってくる。
オープニングラップを終えてトップFJ1500の石井、2位磐上とは0.449秒の差。そこから1秒ほど離れて3位大川、4位藤井とS-FJのトップ2がFJ1500勢に割って入り、さらに全体6位には11番グリッドからいつものようにロケットスタートを決めた小林留魁(アルビ新潟第一ホテルGIAED)が順位を上げてきてS-FJの3番手。5位鈴木はS-FJにしてやられたものの、藤井とは0.1秒の差でコントロールラインを通過すると2周目の第1コーナー進入で藤井をインからオーバーテイク。さらに第3コーナーで大川のインを差すと第4コーナーで前に出て3位を取り戻す。しかし第5コーナーへのブレーキングで大川が再逆転。大川に続こうとした藤井に対して小林がファーストアンダーブリッジ出口から130Rにかけて並びかけるが、ここは藤井がポジションを守る。しかし小林は諦めずV字コーナーで藤井のインから先行するが出口でややワイドになり縁石まで出てしまう。ここで藤井がクロスラインを取り立ち上がるとヘアピンでアウトから小林の前に出て総合4位を取り戻す。
3位以降がバトルを展開する間にトップ石井、2位磐上は後続を引き離す。2台はテール・ツー・ノーズ状態でダウンヒルストレートを駆け降り磐上がプレッシャーをかけるが石井は動じないまま0.380秒差で3周目に入る。3位グループは2秒以上離れている。第3コーナーで磐上がアウトから石井に並びかけるとそのまま第5コーナーではインとアウトが入れ替わり、磐上がインからブレーキングでインを差す。後方では鈴木が大川のインからオーバーテイクに成功。3位に上がる。
石井と磐上の2台は並走でファーストアンダーブリッジを通過し、トンネル出口では磐上が僅かに前。そのまま130Rでトップに立つ。しかし石井も引かずS字出口で磐上の左サイドに出るとV字コーナーでインから先行するとヘアピンからダウンヒルストレートへと前に出る。スリップストリームに入った磐上は90度コーナーアウトから狙うがここは石井が守り切る。
4周目も石井と磐上は0.2秒程度の差とテール・ツー・ノーズ状態走行。4位グループではS-FJのトップを争う大川と藤井の間でバトルが始まりダウンヒルストレートをサイド・バイ・サイドで駆け降りると90度コーナーへはアウトに大川、インに藤井でブレーキング勝負。藤井が先行してターンイン。これで藤井4位、大川5位。
5周目に入り、磐上はいよいよプレッシャーを強め、130R出口で石井に並びかけるとS字進入で前に出てトップを奪取、ついにトップが入れ替わる。大川を仕留めた藤井はさらにギアを上げて、この周2分3秒011と全体でのファステストラップを叩き出す。そしてこのタイミングで大川に対してスタート手順違反によるタイムペナルティ5秒が宣告される。
2位に落ちた石井だが、まだ戦意は喪失しておらず、今度はプレッシャーをかける側に回って磐上を攻め立てる。このバトルの間に3位グループの鈴木~藤井~大川が連なって間合いを詰めており、6周目でトップグループとの差0.617秒。
7周目、磐上はセクター2でベストタイム、石井セクター3ベストタイムと両者譲らず。それでも磐上が2分2秒635のファステストラップで石井を0.601秒差とじわりと引き離しレースは終盤戦へ。
9周目、磐上と石井は0.5秒の差で一進一退の神経戦。勝てばもてぎ・菅生シリーズのFJ1500初の勝者になるうえに、どちらもフォーミュラカーレースキャリアにおける初優勝がかかっている。3位鈴木は約1秒の差。そしてS-FJのトップ争いは5秒ペナルティを抱えた大川が少しでも後続とのギャップを拡げるべく、90度コーナーのイン側から藤井を仕留めて4位、クラストップへ出る。しかし藤井も引かずビクトリーコーナーを並んで立ち上がり、サイド・バイ・サイドでメインストレートを走り抜けてファイナルラップへ。第2コーナーで藤井が再び前に出るとそのまま大川を抑え込む。
トップ磐上は石井につけいるスキを与えずにこのラップを走り切ってフィニッシュラインを通過。フォーミュラカーレースでのキャリア初優勝を果たした。2位石井、3位鈴木とFJ1500が続き、S-FJ優勝は藤井、大川は0.1秒及ばなかったが、この間にクラス3位の小林を5.287秒引き離すことに成功して、5秒のタイムペナルティを課せられても2位の座を守った。S-FJ3位は小林。昨年はロケットスタートで順位を上げても後半落としていくパターンが目立ったが、今年はひと味違うところを見せた。以下総合7位、S-FJ4位の畠山はジェントルマンクラスの優勝となった。
今回デビュー戦の2名、宮﨑はフロントウイングにダメージを負いながらも総合10位、クラス6番手、木幡直生(群馬トヨペットTeam RiNoA)は総合11位、クラス7番手で完走した。
FJ1500/スーパーFJもてぎ・菅生選手権は舞台を東北のスポーツランドSUGOに移して4月11-12日に第2戦/第3戦が行われる。
Text: Junichi SEKINEPhoto: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE

















