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FJ1500もてぎ・菅生 | S-FJもてぎ・菅生

第6戦もてぎ決勝 FJ1500は序盤の波乱で光山勇正が初優勝 S-FJは中盤のバトルを制した磐上隼斗が優勝、3位小林留魁がシリーズチャンピオンを獲得

FJ1500:優勝は光山勇正(Fガレージ丸和精光KK-F)

S-FJ:優勝は磐上隼斗(アルビレックス富士吟景・GIA・KKS2)

 2026年スーパーFJ、FJ1500もてぎ・菅生選手権シリーズ第6戦決勝は9月12日(土)にモビリティリゾートもてぎで開催され、FJ1500は光山勇正(Fガレージ丸和精光KK-F)が2周目にトップに立つと終盤の酒井翔太(ファーストガレージ)の猛追を振り切り初優勝。スーパーFJ(S-FJ)では7周目に藤井翔大(Drago CORSE)を仕留めた磐上隼斗(アルビレックス富士吟景・GIA・KKS2)が優勝。序盤に順位を大きく落とした小林留魁(アルビ新潟第一ホテルGIAED)がS-FJの3位まで順位を挽回し、最終戦を待たずにシリーズチャンピオンを決めた。

 全7戦で行われる同シリーズは残り2戦。シリーズチャンピオン争いも佳境となってきている。午前中に行われた予選に続いて10周で行われる決勝は午後1時10分フォーメーションラップ開始。時折晴れ間がのぞくコースの気温は24.8度、路面はドライコンディションだ。予選でサスペンショントラブルに見舞われたS-FJの木幡直生(群馬トヨペットTeam RiNoAアイザワED)が13番グリッドについた一方で、11番グリッドのS-FJ吉田英翔(K&G RACING KK2)が、フォーメーションラップ中に130Rイン側にストップ。マシンを降りてしまう。吉田によるとミッショントラブルだったとのこと。

決勝のスタートシーン

 吉田英翔を欠いたS-FJが12台、FJ1500は6台の計18台でレーススタート。ポールシッター酒井の出足が悪く後続車に次々と飲み込まれる。逆に出足がよかったのが3番グリッドのFJ1500鈴木大翔(ZAP SPEED KKF)で、前方の酒井をかわしてさらに加速で光山も仕留めてホールショットを奪う。光山2番手。4番グリッドのFJ1500吉田馨(MIST&hobby baseKKF)も酒井をかわして3番手に上がると、さらに第1コーナーへのブレーキングで光山をアウトからかぶせて2番手を狙うが、第2コーナーで光山が前に出てポジションを守る

 後方ではS-FJのポールシッターで6番グリッドの藤井に対して8番手スタートの磐上がピットウォールとの間にノーズをねじ込んで加速し並びかけると第1コーナー入り口で先行。総合6番手S-FJのトップに立つ。さらに9番手のS-FJポイントリーダーの小林留魁(アルビ新潟第一ホテルGIAED)がランキング2位で7番グリッドの大川烈弥(B-Auto&TAKEFIRST)をかわしてポジションを上げる。

 スタート失敗の酒井は鈴木~光山~吉田馨と連なるFJ1500勢の後方4番手。しかし第4コーナーでアウト側にラインがふくらんだ吉田馨をインから仕留めて3番手にアップ。その酒井にスタートで一瞬並びかけたFJ1500の新人、石水優夢(ファーストガレージ×Bellona)が第3コーナーでアウト側にコースアウト。グラベルまで飛び出しながらも踏みとどまるが、その間に磐上~藤井~小林~大川のS-FJ勢とFJ1500の田崎脩馬(MYST 制動屋 KK-F)、さらにはS-FJの松下彰臣(Abel HOSHO&PARM ZAP 10V ED)、木幡直生(群馬トヨペットTeam RiNoAアイザワED)、須藤叶多(ELEVレーシングKKSⅡ制動)まで前に出して、13番手までドロップしてしまう。

 序盤の混戦はこれだけ終わらず、続く第5コーナーで吉田馨が酒井のアウトからオーバーテイク、3番手を取り戻す。さらに小林と藤井が磐上に迫り、まずインから小林が磐上に先行するとファーストアンダーブリッジでは3ワイドに。小林を中央に左に磐上、右に藤井と並んでそのまま130Rを抜けると藤井~小林~磐上~大川の順にS字へ。ここで小林と大川が僅かに接触したか小林のラインが乱れてアウト側のグラベルまで飛び出す。磐上はインから抜けて、大川が失速した瞬間に田崎が前に出る。その後ろでは木幡と松下がサイド・バイ・サイドとなり木幡が前に出る。小林はグラベルを走って須藤、佐久間俊(CMSC ZAP 10VED)~野口伸周(野口商會ZAP10VED)の後ろ16番手でコースに復帰する。

 NIPPOヘアピンでは田崎が磐上のインから仕留めて6番手浮上。木幡が大川の前に出る。ダウンヒルストレートでは鈴木と光山、吉田馨と酒井がそれぞれテール・ツー・ノーズで駆け降りる。90度コーナーでインから酒井が吉田馨をオーバーテイク、3番手を取り戻す。そこから50メートル程度の差で藤井が単独走行、さらに20メートルくらいの距離で田崎と磐上が並走。木幡~大川~松下~石水~須藤と続く中でが木幡に大川が追突しで木幡がスピン。後続が回避するが隊列は大きく乱れる。木幡は最後尾でレース復帰。大川も12番手へと落ちてしまう。

 大川はさらにビクトリーコーナーで単独スピン、佐久間がこれに巻き込まれてストップする間にトップはオープニングラップを終了。トップ鈴木と2番手光山は0.199秒の差。そこから0.476秒差で酒井、0.212秒差で吉田馨とFJ1500がトップ4を形成し、どちらも接近戦。5番手藤井は1.5秒以上離されているがS-FJのトップ、6番手田島を挟んで磐上がS-FJ2位、さらに8番手石水を挟んで9番手に今回初のもてぎ参戦の須藤がS-FJ3位という並び、S字で大きく順位を落とした小林は須藤とは2.961秒の差があるが総合10番手、S-FJの4位まで挽回してきた。

 2周目に入り第1コーナーで光山が鈴木のインからオーバーテイク、トップに躍り出る。2番手に落ちた鈴木に今度は吉田馨を振り切った酒井が近づき第5コーナーではインから狙うが、ここは鈴木がポジションを守る。酒井はNIPPOヘアピンで再度鈴木のインを差してターン。今度はオーバーテイクに成功して2番手に上がる。しかし鈴木も引き下がらずダウンヒルストレートでは酒井の左サイドからサイド・バイ・サイドに持ち込む。90度コーナーへのブレーキング勝負ではイン側の酒井が僅かに前だがアウト側の鈴木の勢いがよく、セカンドアンダーブリッジでは鈴木が前に出る。そこに吉田馨も参戦して、酒井のインからビクトリーコーナーへ進入、再逆転する。

 トップ光山は2位鈴木に1.034秒の差をつけて2周目を終了、鈴木~吉田馨~酒井の2位グループは0.355秒以内のワンパックでコントロールラインを通過して3周目へ。2位グループの3台はテール・ツー・ノーズで第3コーナーを抜けると続く第4コーナーからの立ち上がりで吉田馨が鈴木に仕掛けていくが第5コーナーでは鈴木が前。さらに酒井が吉田馨のインにノーズをねじ込むが、これは失敗。鈴木が後続に対してディフェンシブにならざるを得ず、光山がじわじわと引き離していく。光山を逃がしたくない吉田馨はS字のエントリーで今度はアウトから鈴木に並びかけ、切り返しで今度はイン側になるとそのまま並んでV字コーナーへ。ここに酒井も参加、インに鈴木、真ん中に吉田馨、アウトの酒井の3ワイドでV字に飛び込む。酒井がアウト側場外にこぼれてこのバトルから脱落。鈴木対吉田馨のバトルはNOPPOヘアピンに向けて吉田馨が僅かに前。鈴木は吉田馨の左サイドから右サイドへとラインをスイッチしてインを狙うが果たせず、吉田馨が2番手のポジションを勝ち取る。

 光山は2位グループのバトルの間に2.054秒までマージンを築いてトップをひた走る。4周目に入ると3位に落ちた鈴木に今度は酒井が張り付いてプレッシャーをかける。S字の入り口で鈴木の左サイドに並びかけるとそのまま並走。V字へのブレーキングで鈴木を料理して3番手に浮上する。後方ではS-FJのトップ争いが勃発、S字で田崎のオーバーテイクを許し総合6番手に落ちた藤井に磐上が再接近。ダウンヒルストレートで藤井の右サイドから並びかけて機会をうかがうがここではチャンスがない。この間に小林が須藤を仕留めて総合9番手、S-FJの3位まで戻す。大川が下位に沈んでいるので、これでチャンピオン獲得の目が出てきた。

 5周目。総合2番手に上がった吉田馨は光山追撃を開始、2分3秒598とここまでの最速ラップを刻むと2秒以上あったギャップを1.767秒に縮める。藤井と磐上のS-FJトップ争いは0.222秒差でレース後半へ入ると6周目にはテール・ツー・ノーズ状態となり、90度コーナーで藤井がオーバーシュートしそうになると磐上がロックオン、0.072秒差でコントロールラインを通過して7周目へ。さらにFJ1500の石水も0.337秒差で続いている。

 7周目の第1コーナーで磐上がインから藤井をオーバーテイク。これで総合6番手、S-FJのトップに立つ。7番手に落ちた藤井に今度は石水が襲い掛かり第5コーナーで前に出るがS字では藤井がポジションを取り返す。一方トップグループでは吉田馨と酒井の2番手争いが激化。0.496秒あった差を、酒井が第1、第3セクターで全体ベストを刻むとテール・ツー・ノーズでヘアピンを通過。第4セクターで酒井が攻略に成功し2番手に上がる。総合でトップ5はそのままFJ1500の上位5台ということになる。

 藤井対石水、S-FJ対FJ1500のバトルは8周目も続き第1コーナーから第2コーナーにかけて石水が藤井のインを差しに行く。第3コーナーへは藤井が先行するが石水も諦めず、第5コーナーへ並んでブレーキングするがここで2台は接触、石水が姿勢を乱して失速。これで勝負あったか。

 2番手に上がった酒井は1.897秒ある光山との差を削り取るべくペースアップ。8周目に2分2秒984と光山より0.4秒以上速いペースで1.458秒差。そして9周目には第2、第3、第4セクターで最速タイムを出すと本日のファステストラップ、2分2秒647をマークして光山と0.816秒差とする。光山も自己ベストを更新しながら逃げるがペースの違いは明らかだ。

 ファイナルラップ。酒井は光山に対して、第1セクターで0.095秒、第2セクターで再び最速タイムを出して0.069秒、第3セクターで0.14秒、第4セクターでも0.206秒と石山のマージンを切り崩していったがフィニッシュラインで0.305秒届かず。光山が逃げ切りに成功、優勝を飾った。酒井は2位、3位吉田馨、4位鈴木、5位田崎とここまで総合とFJ1500が同じ順位。総合6番手にはS-FJ優勝の磐上、藤井対出水の7番手争いは第2セクターで出水が藤井を攻略してポジションを上げた。藤井は総合8番手に落ちたがS-FJの2位は変わらず。ジェントルマンクラスは野口伸周(野口商會ZAP10VED)が総合14番手で優勝、柴田泰知(ZAP SPEED KK-SII ED)が野口に0.789秒届かずの総合15番手でクラス2位となった。

 このレース9番手フィニッシュの小林がS-FJ3位という結果になり、これで残る最終戦で大川以下が優勝しても逆転の目がなくなり、小林のシリーズチャンピオンが決まった。

 スーパーFJ、FJ1500もてぎ・菅生選手権シリーズ最終第7戦は11月22日(日)にモビリティリゾートもてぎで開催される。S-FJは小林の戴冠が決まったがFJ1500はいまだに上位5人にチャンピオンの可能性がある。初代チャンピオンは誰か。そして12月の日本一決定戦の前哨戦となる大会だけに目が離せない。

FJ1500:酒井翔太、吉田馨、鈴木大翔、三つ巴の争い

FJ1500:決勝2位は酒井翔太(ファーストガレージ)

FJ1500:決勝3位は吉田馨(MYST & Hobby Base KK-F)

S-FJ:決勝2位は藤井翔太(Dorago CORSE)

S-FJ:決勝3位は小林留魁(アルビ新潟第一ホテルGIA ED)

ジェントルマン:優勝は野口伸周(野口商會ZAP 10V ED)

ジェントルマン:決勝2位は柴田泰知(ZAP SPEED KK-SII ED)

FJ1500:表彰式

S-FJ:表彰式

ジェントルマン:表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Yoshinori OHNISHI

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