全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第18戦の決勝が、9月13日、モビリティリゾートもてぎで行われ、エヴァン・ジルテール(ART Grand Prix with B-MAX)が、またしてもポール・トゥ・ウィンを決めて、今大会を完全制覇。新王者に相応しい圧勝で2026シーズンを締めくくった。
マスタークラスは、KEN ALEX(BUZZ RACING)が、こちらも新王者らしい堂々たる走りで有終の美を飾った。
曇り空のやや蒸し暑い天候の下、今シーズンを締めくくる最終戦のスタートを迎えた。
今回もジルテールがトップを守って、レースが始まった。スタートでジルテールに並びかけた2番グリッドのアクシャイ・ボーラ(レクサス松山城北 TOM'S SFL)は、フライングの判定でプラス5秒が課されることになった。
今週末のジルテールの速さは、他を圧倒しており、レース前半は1分44秒3、中盤は1分44秒2と、正確にラップを刻んでいく。このペースにボーラ、スタートで浮上した三井優介(DELiGHTWORKS)もついて行けず、その差は少しずつ開いていく。
4位以下は、卜部和久(DELiGHTWORKS)、鈴木斗輝哉(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)、スタートで遅れた新原光太郎(HFDP WITH B-MAX RACING)と続き、レースは縦に長い展開になっていく。
終盤になって、ボーラとの差を4秒に開いたジルテールは、最後の3周はプッシュして、1分44秒184、44秒135、そして最終ラップは1分43秒896と、ファステストラップを更新して、余裕で3連勝のチェッカーを受けた。
ボーラのペナルティにより、2位には三井が繰り上がり、3位は僅差ながらボーラが射止めた。
週末を3連続ポール・トゥ・ウィン、3戦ともファステストラップを記録するという完璧な形で、今大会を圧倒した新王者ジルテール。来季の計画は未定とのことだが、日本でのレース活動を希望している。来シーズンも卓越した才能を持つ若者を、日本で目にする機会があることを願いたい。
マスタークラスは、午前のレースで損傷したクルマを完璧に修復して出走したALEXが、トップに立ち、好スタートで2位に上がったDRAGON(B-MAX ENGINEERING 324)が続く形で幕を開けた。
この週末で最もペースの良かったDRAGONは、2周目にはALEXに迫るが、あろうことか、この周にエンジン制御が作動してしまい、ペースダウン。この制御が働くとエンジン始動に時間を要するため、DRAGONは大きく遅れてしまった。
これ以降は、ALEXが清水康弘(ART TASTE RACING 324)との差を開いて14周を走り切って優勝。自らのタイトルに華を添えた。
今大会で、全日本スーパー・フォーミュラ・ライツ選手権の2026シーズンは終了。ドライバーズタイトルはB-Maxのジルテール、チームタイトルはトムスが獲得することとなった。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Kazuhiro NOINE
Yoshinori OHNISHI













