2025オートバックス スーパーGT第8戦「もてぎGT300kmグランドファイナル」の公式練習が11月1日、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで行われ、GT500クラスは14号車ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)がトップタイムを記録した。
公式予選日のもてぎは晴れ。しかし昨夜の雨で路面には90度コーナーをはじめ、まだ濡れた箇所が残っているなか、公式練習は午前9時10分より混走85分、フルコースイエローテスト15分に続いて各クラスの専有走行10分ずつで行われた。開始時の気温は17℃、路面温度は21℃だ。
コースオープンと同時に続々とコースに出ていったGT500クラスの各車だったが、この路面コンディションを嫌って続々とピットイン、ガレージでコンディション回復を待つ作戦に出た。
千代勝正(MOTUL AUTECH Z)が唯一コースに留まっていたものの、こちらも4周を走ってピットへ。代わって伊沢拓也(Modulo CIVIC TYPE R-GT)、大湯都史樹(KeePer CERUMO GR Supra)がコースイン。伊沢が6周目に1分39秒687を記録し、その時点でのトップに立つ。大湯のタウイムは1分41秒681だ。
続いて佐々木大樹(Niterra MOTUL Z)がコースイン1分42秒071で3番手につける。
その後は続々と走行を開始するチームが相次ぎ、開始から間も無く30分が経過しようというところで松田次生(リアライズコーポレーションADVAN Z)が1分37秒366を7周目に記録してトップに。大湯も6周目に1分37秒381を記録してきた。
続いてサッシャ・フェネストラズ(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が1分37秒283を7周目に叩き出してトップに浮上。
この頃にはもう全てのチームがコースに出ており、各々ピットイン、ピットアウトを繰り返しながら粛々と周回を重ねていく。
開始から1時間が経過したところで37号車Deloitte TOM'S GR Supraはジュリアーノ・アレジから笹原右京に交代。笹原はモラルハザードポイントが累積4に達したことで、公式練習の最初の1時間で走行することを禁じられていたのだった。
結局、混走は39号車がトップ、24号車が2番手、38号車が3番手のままで終了。フルコースイエローテストを経て、GT500クラスは午前11時より専有走行を行った。
GT500ボードが提示されるや否や一斉にピットを離れる各車。低い気温と路面温度を考慮して、各車与えられた時間をフルに使ってウォームアップ走行を行い、残り2分となったあたりでタイムアタックを開始した。
まずは山下健太(au TOM'S GR Supra)がウォームアップ3周から1分37秒236といきなり公式練習のトップタイムを更新するが、すぐに大草りき(Modulo CIVIC TYPE R-GT)が1分37秒131でこれを上回る。福住仁嶺(ENEOS X PRIME GR Supra)は1分37秒235。しかし福住はそのままアタックを続行し、次の周で1分37.007を叩き出し、トップに躍り出た。
ここでチェッカー。この結果GT500クラスは14号車ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)がトップタイム。64号車Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)が2番手。3番手には専有走行を担当したベルトラン・バゲットが1分37秒188を記録した12号車TRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)が続いた。
Text:Kazuhisa SUEHIROPhoto: Motorsports Forum



