2026オートバックスSUPER GT第3戦「MOTEGI GT 250km RACE」の決勝が、11月7日、栃木県・モビリティリゾートもてぎで行われ、GT300クラスは、96号車K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)が、前大会に続いて連勝を飾った。
2位は、666号車seven x seven PORSCHE GT3R EVO(スヴェン・ミューラー/渡会太一)、3位には88号車VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/ダニール・クビアト)が入った。
「まさか勝てるとは思わなかった。辞めるのをやめようか…」とフィニッシュ後に新田が言えば、高木も「チャンピオン獲って、新田さんの引退を撤回させたい」と返す。この絶妙な掛け合いのできるベテランコンビの底力を思い知ったレースだった。
レースはオープニングラップからマルチクラッシュが発生し、その後もトップを走る車両やランキングトップの車両にペナルティが出されるなど、荒れ模様だった。その中で、安定した速さを見せたベテランコンビが勝利を引き寄せる結果となった。
1周目、8番手スタートの777号車D'station Vantage GT3(近藤翼)が、3コーナーで脱輪してコースを横切る形になり、31号車apr LC500h GT(小山美姫)に激突し、両車はリタイア。また、これに巻き込まれた7号車CARGUY Ferrari 296 GT3 EVO(梅垣清)、30号車apr GR86 GT(織戸学)もストップしてしまった。
逆転タイトルを狙う7号車の梅垣にとっては、戦わずして戦列を去るという悔しいリタイアとなった。
これでセーフティカー(SC)ランとなり、再開後はポールスタートの11号車GAINER TANAX Z(大木一輝)が逃げ、周回を重ねる度にマージンを築いていった。ところが、順調に見えた11号車にドライブスルーペナルティが課される。SC解除時のスタート違反だった。これで11号車は優勝争いから脱落。
代わってトップに立ったのは、今大会で引退を表明している新田が駆る96号車K-tunesだった。序盤、61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(山内英輝)とのバトルを制して2位に上がっていた96号車は、労せずしてトップの座を手に入れた。
17周目にピットに滑り込み、タイヤ無交換で高木にステアリングを託した96号車は、ピット作業で先行を許していた666号車seven x seven(ミューラー)を捕らえ、再びトップに立つと、2位に上がってきた26号車ANEST IWATA GAINER Z(安田裕信)との差を開き、40周目には7秒のマージンを築き、独走態勢となった。
そして、独走のまま連勝のチェッカーを受けた。そこで、冒頭の二人のコメントだ。前回の優勝時にお互いに感謝の言葉を述べていたベテラン二人の勢いが、果たしてノーウェイトとなる明日のレースでも続くのか。まずは、予選に注目だ。
なお、波乱のレースは、チェッカー後もすんなりとは行かず、2位フィニッシュの26号車ANEST IWATAが、再車検で過給圧基準値超過違反と判定されて失格となり、3位以下が繰り上がることとなった。正式結果が発表されたのは、午後8時45分だった。
96号車の連勝で気になるタイトルの行方だが、そのライバルとなるポイントリーダーの56号車リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(JPオリベイラ/木村偉織)は、17番グリッドから着実に順位を上げ、36周目には9位まで上がっていた。ところが、ピットレーンの速度違反でドライブスルーペナルティ、終盤の追い上げ中に他車と二度接触し、決勝結果にプラス5秒ペナルティが2回と、トリプルペナで14位。2ポイントを加えるに留まった。
これでポイントは56号車75p、96号車66p。両者の差9pで最終戦に臨むこととなった。
最終戦第8戦は、第3戦と同じフォーマットで、明日8日の午前9時45分から予選が、午後2時から決勝が行われる。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Kazuhiro NOINE
