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SUPER FORMULA

突然代役に抜擢された卜部和久「楽しみという気持ちが一番大きい」

 10月9日、スーパーフォーミュラ第9、10戦の行われている富士スピードウェイにおいて、フリー走行が始まってまもなくの午前11時過ぎに、セルモインギングチームのSNSで「阪口晴南は体調不良により本日の出走を見合わせる」旨の投稿がなされた。

 阪口は、前日に目を負傷したとのことで、投稿どおり38号車はガレージに入ったまま、午前のセッションは走行しなかった。このまま、いきなりの予選はランキング10位につける阪口とて、かなり厳しい状況なのではないか、そんな囁きが聞こえていた。

 ところが、その裏で、チームは代役の出走について着々と準備を進めていた。チームが、白羽の矢を立てたのは、昨年末のスーパーフォーミュラ(SF)のルーキーテストに参加し、今季はDELiGHTWORKSからSFライツに参戦した卜部和久だった。

 そして、午後1時すぎ。チームは阪口を欠場させ、卜部を起用するリリースを正式に発布。午後のフリー走行セッションには、急造のシートに身を沈めた卜部がドライブした。

 積極的に27周回をこなし、最後の組分け走行ではB組7位と、Q2通過の可能性も感じさせる走りを見せた卜部に聞いた。

卜部和久(SANKI VERTEX CERUMO・INGING SF23)

 「昨晩の11時頃に『装備品を準備しておいて』と言われ、一度御殿場から東京に戻ってヘルメットやシューズなどを揃え、夜中の3時過ぎにホテルに戻ってきました。正式に乗ることが決まったのは今朝です」

 「そこから本当にゼロからのスタートで、シートの発泡作業や削り調整を繰り返しながらのバタバタでしたが、メカニックの皆さんが頑張ってくれたおかげで、なんとかFP2に間に合わせることができました」

 「急な決定でしたが、自分にとっては大きなアピールになるチャンスなので、まずは、楽しみという気持ちが一番にありました。実際に走ってみるとスーパーフォーミュラはめちゃくちゃ速かったです」

「去年テストで乗った時はシートが合わず体力が持ちませんでしたが、今回はより良いシートができたので、土日のレースもしっかり体力を維持したいです」

 「また、ニュータイヤはグリップの上がり幅が大きい反面、タイヤ温度の管理がとてもシビアなので、その中でしっかり1周をまとめるべく、このあとエンジニアさんと話し合って準備したいと思います」

Text&Photo: Shigeru KITAMICHI

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