オートバックス スーパーGTシリーズのGT500、GT300の両クラスに参戦するTEAM ENEOS ROOKIEとトヨタ自動車 GAZOO Racing Companyは11月6日、第3戦と第8戦が開催される栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎにて、これまで開発を進めてきたENEOS X PRIME GR GT3 conceptに関する囲み会見を行った。
会見にはTEAM ENEOS ROOKIEより監督の関谷利之氏、小野寺冬真氏、そして石浦宏明選手が、GAZOO Racing CompanyからはGR GT/GT3 チーフエンジニアの土井崇司氏が出席。
これまでの開発状況と今回参戦することになった経緯を土井エンジニアが、新規参戦車両の印象を石浦選手が語った。
今回参戦するGR GT3はFIA-GT3として世界中のジェントルマンドライバーを対象に広くデリバリーしていくことを目的に開発が進められているが、現時点ではFIAのホモロゲーションを取得していないため、「GR GT3コンセプト」として特認車両として第3戦と第8戦に参戦する。
同車はこれまで世界中のサーキットにおいて開発テストを進めてきていたが、一度実戦の場でしっかりとテストをし、チームやドライバーからのフィードバックを集めて開発に反映させたいとの目的で、TEAM ENEOS ROOKIEとGTAの協力のもと、参戦に至ったという。
来年以降の計画についてはまだ確定していないが、今回の参戦により課題を明確にしてはっきりしたものはないので、まずは今日の場でしっかりとテストをして、腹を出すというか、課題を明確にしたいという。
石浦は専有走行を終えての印象を聞かれ、ドライバー交代や、ピットアウト時のステアリングを据え切りした状態からのクラッチ操作など、これまでのテストではやってこなかった実戦ならではの課題を改めて感じたとする一方で、初めての実戦でありながら走り出しから違和感なくレーシングスピードで走行できたことで、今後ジェントルマンドライバーにレースで乗ってもらう上での扱いやすさを確認できたという。
特にコクピット内の快適性や直感的に操作できるかなど、これまで欧米のドライバーやサーキットで共に取り組んできたことが実現できていると感じられたとのことだ。
今回の専有走行ではトップから2.8秒落ちの最下位に終わってはいるが、ENEOS X PRIME GR GT3 conceptは最新のFIA-GT3規程に沿った空力設計がなされており、潜在的なポテンシャルは非常に高そうである。
まずは明日の公式予選、決勝でどれだけの戦いを見せることができるかに注目していこう。
Text:Kazuhisa SUEHIRO




