- 優勝 小田優(Drago CORSE TAKE)
-

「(いいスタートだった?)ポールの車両が(スタート前に)ピクって動いて、それに気を取られていたらシグナル変わっていました。完璧ではなかったですが、無難にスタートできて前に出られたので、よかったです。トップに立ってからはあまり心配していなくて、前に出られれば後は大丈夫かな、と思っていました。チャンピオンもこれで決まったのでよかったです。チームには感謝です。次は日本一決定戦での連覇が目標です」
- 2位 鈴木悠太(ZAPSPEEDKK-S2)
-

「(ジャンプスタートは?)自覚ありました。(トップについて行けたのは自信になった?)それはないですね、悔しいだけです。(ここに来て結果が伴ってきた?)コツを掴んだ感じはありますが、まだ完全には掴めていないので、そこをもっと練習して行きたいなと思います。(スタートのミスは何だった?)よく分からないです、なんだか動いちゃいました」
- 3位 樺木大河(ZAP SPEED 10V ED)
-

「望外の3位ということで、大変うれしいです。中盤以降のペースがちょっと(前に)ついていけないかなというのがあって、ポジションキープが精一杯かなと思っていたら、およよ? という感じで(笑)。あの位置にいたので表彰台が転がり込んできたかな、と思います。棚ボタではあるのですが、やりきれるだけのことはやれたかな、というのはあります。前回のもてぎが最後で届かず(0.097秒差の4位)涙を飲むかたちになったので、初めて今シーズン満足いくレースができたかなと思います。本当はもっと上に行きたいですけれど、それは次のもてぎで行きたいと思います」
- 4位 小田部憲幸(フォースリンク 銀座鮨あらい ZAPED)
-

「また棚ボタでしたね(苦笑)、でも生き残ることは大事ですので。結果だけよかったですが内容はよくなかったので反省して、次のもてぎに臨みたいと思います」
- 5位 松原将也(ZAPMARUTOKU10VED)(6位から繰り上がり)
-

「スタートの第4コーナーでアクシデントがあって、そこでちょっとスピード落としたりしてタイヤの暖まりが悪くなって、それで前からどんどん引き離されてしまいましたね。ペースもそこまでいい訳ではなかったので、まだ精進が必要ですね」
- 6位 豊島里空斗(C.S.I Racing)(7位から繰り上がり)
-

「ちょっと悔しかったのですが、これでチャンピオンは小田君に決まったみたいですね。レースの方はペースが後半上がるとわかっていたので、それまで様子見って感じでしたが、その前に酒井君に前に行かれて。実は鈴木君のタイムペナルティのボードを全然見ていなくて、それに気がついていれば酒井君を前に行かせても大丈夫だったのですが、見ていなかったので3番手を守らなければという意識が強くて、そこでお互い引けない感じで当たっちゃったので。ちゃんと周りもよく見て走らないとなと思います」
- 7位 酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)(5位から降格)
-
「第1コーナーで普通に並びかけていて、抜けるかなと思ったのですが。相手の選手もタイトな感じでコーナーに入ってきて、僕の行き場所がなくなって接触、という感じでした。その後のコース復帰の仕方が危険だったということでペナルティ食ってしまったので、今回は残念なレースでした」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
Asako SHIMA

2024年もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ第6戦決勝が11月9日にスポーツランドSUGOで開催され、フロントロウからスタートの小田優(Drago CORSE TAKE)がホールショットを奪うとポールシッター鈴木悠太(ZAPSPEEDKK-S2)のプレッシャーをはねのけてトップチェッカー、優勝と共にシリーズチャンピオンを決めた。
午前11時50分開始の決勝は気温14度、路面温度23度と絶好のドライコンディション。17台のスーパーFJが12周のレースに臨んだ。
キャリア初のポールポジションを獲得した鈴木だったが、レッドライト消灯前にマシンが動きそうになったことで逆に蹴り出しが弱まり、2番グリッドから発進の小田に先行を許す。小田はそのまま先頭で第1コーナーに進入。鈴木は2位に後退、以下豊島里空斗(C.S.I Racing)~酒井翔太(ファーストガレージ KK-S2)~樺木大河(ZAP SPEED 10V ED)~ 落合蓮音(ファーストガレージKKS-2)とグリッド順で続く。
この中で酒井、樺木、落合が激しく先陣を争いながら第2、第3コーナーを通過、続く第4コーナーで落合が樺木のインを差すと軽く接触、落合はスピンを喫し上位争いから脱落する。
オープニングラップを終えてトップ小田は鈴木に0.346秒の差でコントロールラインを通過。3位豊島はそこから0.564秒差で、酒井~樺木に続いて6位に松原将也(ZAPMARUTOKU10VED)、7位小田部憲幸(フォースリンク銀座鮨あらいZAPED)とZAP SPEED勢が浮上、落合はコースに戻るが14位までポジションダウン、フロントウイングが大きく曲がってしまっている。さらに8位には混乱をかいくぐって13番グリッドから5個順位を上げたジェントルマンクラスの畠山退三(Hooby Base &zapspeed)が躍進している。
スタートダッシュに失敗した鈴木だが小田と同等のペースで走り、2周目0.344秒差、3周目0.321秒差の間合いで逆転のチャンスをうかがう。しかしこのタイミングで鈴木に対しジャンプスタートの判定が下り、フィニッシュタイムに5秒加算というペナルティが課せられた。
その後も鈴木は小田とつかず離れず0.3秒前後の間隔で周回。後方では3位豊島に対して0.451秒差で4位酒井、0.356秒差で5位樺木とほぼ等間隔で3周目を終了。6位松原はそこから3.254秒差とやや離されている。この中では樺木の勢いがよく、1分28秒532とこの時点でのファステストラップを刻んでいる。
5周目に入ると酒井が豊島とのギャップを削り取りはじめて0.239秒差、さらに6周目のコントロールライン上では0.140秒差とテール・ツー・ノーズ状態で7周目に突入、豊島にプレッシャーをかけ続けると続く8周目の第1コーナーで勝負に出るがここで接触して両者スピン。2台は立て直してコースに戻るが酒井は5位、豊島は7位でレースに復帰。代わって樺木が3位に浮上し、それに続いたのが小田部で4位に進出。酒井を間にはさんで6位松原。7位豊島の後方には11番手スタートからじわじわとポジションを上げてきた大川烈弥(群馬トヨペットTEAM RiNoA ED)が8位、そしてオープニングラップにスピンを喫した落合が9位まで挽回してくる。
小田対鈴木の戦いは小田がじわじわと引き離しはじめ、6周目0.450秒、7周目0.580秒、さらに10周目には1分27秒946と2年前に渡会太一が出した27秒986を上回るコースレコードをマーク、しかし鈴木も負けておらず小田を上回る27秒938と直後にレコードブレイク。さらに鈴木は11周目に27秒877までレコードタイムを更新、それでも小田とのギャップは0.527秒と張り詰めた神経戦が続く。そして微妙になってきたのが鈴木の5秒加算ペナルティの影響で、3位樺木との間合いが10周目で4.605秒と順位がひっくり返る差、しかし11周目には5.296秒とぎりぎり鈴木が2位を守れる圏内に入る。4位小田部はそこから7秒離され、酒井が0.990秒差、松原も0.914秒差と等間隔で4位争いも最後まで目が離せない。
迎えたファイナルラップ。鈴木はここでも小田との差を詰めたが0.408秒届かず小田がトップチェッカー。スタートで奪ったトップを一度も譲ることなく優勝した。そして注目の2位争いは、鈴木と樺木のギャップが5.070秒となり5秒加算されても鈴木が2位、樺木は0.07秒届かず3位という結果。フィニッシュ後にこの差を知らされた樺木はしきりに悔しがった。
4位小田部はトップ3からは7秒以上離されたが、上位のアクシデントに乗じて獲得したポジションを最後まで守り切り、酒井を0.536秒差で振り切った。5位フィニッシュの酒井はしかしながら5周目のスピンからのコース復帰が危険だったということでフィニッシュタイムに10秒加算で7位まで降格。替わって松原が5位、豊島が6位に昇格となった。なお豊島はファイナルラップに1分27秒867のコースレコードを叩き出して終盤のレコード合戦に決着をつけた。
3台が参加のジェントルマンクラスは、畠山退三(Hooby Base &zapspeed)がスタート直後のジャンプアップから終始クラストップを走り、中盤まで8位の座を守ったが、7周目に大川、そしてオープニングラップのスピンで14位まで落とした順位を挽回してきた落合に次々とオーバーテイクされ11位にダウン。それでも10周目には大川を仕留め直して10位に戻し総合のポイント圏内でフィニッシュ、クラス優勝を飾った。クラス2位は片岡聡(NRS KK-S2)、こちらも1周目に総合17位から13位まで進出、7周目には畠山に次ぐ12位まで上げた順位を守ってクラス2位。そして柴田泰知(ZAP SPEED RD10V ED)が総合16位、クラス3位でフィニッシュした。
これで小田はJAF戦のシリーズポイントを74点まで伸ばし、有効ポイント(今年は6戦)も同じく。一方ランキング2位の豊島はここまで全戦入賞のため切り捨てが発生し有効ポイントは53点。仮に次のもてぎでポール・ツー・ウインを獲得しても加算されるのが最大で15点のため逆転の目がなくなり、最終戦をまたずに小田のシリーズチャンピオンが確定した。
もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ最終第7戦決勝は11月23日にモビリティリゾートもてぎで開催される。JAF戦は決着したが、もてぎだけのリザルトを争われるもてぎシリーズとしてはトップ豊島39点、2位樺木27点とまだ予断を許さない状況だ。










Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA
SUGOチャンピオンカップレース第6戦 -RIJ- (2024/11/09) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 6 スポーツランドSUGO 3.5865km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 43 | | | 小田 優 | Drago CORSE TAKE MYST KK-S2 | 12 | 17'47.336 | - | - |
| 2 | *58 | | | 鈴木 悠太 | ZAP SPEED KK-S2 MYST KK-S2 | 12 | 17'52.744 | 5.408 | 5.408 |
| 3 | 15 | | | 樺木 大河 | ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V | 12 | 17'52.814 | 5.478 | 0.070 |
| 4 | 78 | | | 小田部 憲幸 | フォースリンク銀座鮨あらいZAP ED MYST KK-S2 | 12 | 17'59.938 | 12.602 | 7.124 |
| 5 | 8 | | | 松原 将也 | ZAP MARUTOKU 10V ED TOKYO R&D RD10V | 12 | 18'01.559 | 14.223 | 1.621 |
| 6 | 27 | | | 豊島 里空斗 | C.S.I Racing MYST KK-S2 | 12 | 18'05.595 | 18.259 | 4.036 |
| 7 | *22 | | | 酒井 翔太 | ファーストガレージKK-S2 MYST KK-S2 | 12 | 18'10.474 | 23.138 | 4.879 |
| 8 | 51 | | | 落合 蓮音 | ファーストガレージKKS-2 MYST KK-S2 | 12 | 18'16.188 | 28.852 | 5.714 |
| 9 | 36 | | | 小林 留魁 | アルビ開志国際新潟第一ホテル TOKYO R&D RD10V | 12 | 18'16.689 | 29.353 | 0.501 |
| 10 | 33 | G | 1 | 畠山 退三 | Hobby base &ZAP SPEED MYST KK-S2 | 12 | 18'17.280 | 29.944 | 0.591 |
| 11 | 82 | | | 大川 烈弥 | 群馬トヨペットTeam RiNoA ED MYST KK-S2 | 12 | 18'18.219 | 30.883 | 0.939 |
| 12 | 84 | G | 2 | 片岡 聡 | NRS KK-S2 MYST KK-S2 | 12 | 18'29.255 | 41.919 | 11.036 |
| 13 | 83 | | | 松下 彰臣 | ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V | 12 | 18'32.022 | 44.686 | 2.767 |
| 14 | 37 | | | 青木 諒太 | WABITO WORKS withアルビED TOKYO R&D RD10V | 12 | 18'32.176 | 44.840 | 0.154 |
| 15 | 39 | | | 今瀬 統哉 | 新潟国際自動車ワコーズED RD TOKYO R&D RD10V | 12 | 18'51.396 | 1'04.060 | 19.220 |
| 16 | 18 | G | 3 | 柴田 泰知 | ZAP SPEED RD10V ED TOKYO R&D RD10V | 11 | 17'50.102 | 1Lap | 1Lap |
| 17 | 38 | | | 小山田 琢 | 新潟国際自動車ワコーズED KKS MYST KK-S | 11 | 17'50.218 | 1Lap | 0.116 |
| ---- 以上規定周回数(90% - 10 Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo. 27 豊島里空斗(C.S.I Racing) 1'27.867 (12/12) 146.943 km/h
- CarNo. 58は、2024 SUGO-SpR 33.1(反則スタート)により、決勝結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
- CarNo. 22は、2024 SUGO-SpR 24.2(危険な走路復帰)により、決勝結果に対して10秒加算のペナルティーを科した。
- ポールポジション 鈴木悠太(ZAPSPEEDKK-S2)1分28秒415
-

「タイムはもっと出る予定だったのですが、前に引っかかったりして、それでもタイム置きにいけたので、よかったかな、と思います。温度が低かったですがタイヤの熱入れは意識して練習から取り組んでいたので、それは作戦通りにできました。決勝もスタート決めて、頑張ります」
- 2位 小田優(Drago CORSE TAKE)1分28秒456(+0.041秒)
-

「(前回からSUGOは得意?)今週入った段階ではあまり調子よくなくて、表彰台入れたらいいな、ぐらいの遅さだったのですが、ここまで立て直せました。決勝は(トップと)タイムも変わらないし、(タイムの)安定でいったら僕が一番だと思うので、そこを意識して、どうにか前に出られたらな、と思います。チャンピオンを取りたいと思っているし、後は日本一決定戦の連覇も狙いたいです」
- 3位 豊島里空斗(C.S.I Racing)1分28秒485(+0.070秒)
-

「エア(タイヤの内圧)が全然上がってこなかったのが原因で、これはみんな同じだったろうけれど、もっとタイム出たと思います。路面温度がもっと上がると思っていて、最後の9周目でやっとタイヤ暖まったので、そこからもっとタイムあげようかなと思ったら(予選時間が)終わりでした。決勝はもっとエアを上げて最初からイケるようにしたいと思います。練習から調子はよくて、SPコーナーが予選の時に練習よりコンマ5秒遅かったので、そこを直せばもっと(上位に)いけると思います。(SPコーナーのコンディションが悪かった?)前の方でオイル漏れているクルマとかあったので、それもあるかもしれません」
- 4位 酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)1分28秒568(+0.153秒)
-

「昨日にくらべて路面温度がすごく低くて、タイヤが全然ヒートしてこなかったので、タイム出るのが遅いかな、と思ったらやっぱりギリギリで出たタイムでした。終盤に後ろを豊島君が走っていてスリップストリームを使われてしまいました。残り時間も少ないのでギリギリどうか? というところでかろうじて28秒5が出た、という感じです。クルマのコンディションは昨日の練習と変わっていないです」
- 5位 樺木大河(ZAP SPEED 10V ED)1分28秒839(+0.424秒)
-

「もうちょい行けたかな、昨日の感じだと上とコンマ5秒とか離れていて、きついかな、と思っていましたが、今日の予選の感触だと、僕がもっと上手だったらポールポジション狙えたかな、という感じがあります。昨日も5番手ぐらいかな、と思っていたので、予想通りになっちゃったけど、感触としては(前と)近いなという感じです。ベストタイムとセカンドベストタイムの差が他の人と比べても小さいので、レースペースもあまり変わらないか、もしかしたら前(の選手)よりいいかもしれないという感じなので、もしかするとチャンスが巡ってくるのじゃないかな」
- 6位 落合蓮音(ファーストガレージKKS-2)1分28秒869(+0.454秒)
-

「ぜんぜん駄目ですね。スリップストリーム使えなかったのが痛かったです。スリップ使えていれば2番手とかフロントロウ近くまで行ける感じだったので、そこの作戦を失敗したかなという感じですね。決勝はクルマの感じは悪くないですし、スリップ使えば前と同じくらいのタイムで走れると思います。決勝では前のスリップが使えるので、その中でどうやってバトルして行くか、という考え方で戦います」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE

2024年もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ第6戦公式予選が11月9日にスポーツランドSUGOで開催され、鈴木悠太(ZAPSPEEDKK-S2)がランキング首位の小田優(Drago CORSE TAKE)を0.041秒差にしりぞけてスーパーFJでは初のポールポジションを獲得した。
秋というより初冬の寒さのスポーツランドSUGOはスーパーFJの予選開始時刻の午前8時30分時点で気温8度。路面温度も8.5度と冷えている。1番ピットに陣取った鈴木を先頭に17台がコースイン、15分間の予選が開始された。
まずは残り時間10分を切って落合蓮音(ファーストガレージKKS-2)が1分30秒749のトップタイム。2番手に30秒886で豊島里空斗(C.S.I Racing)3番手31秒453で鈴木が続く。
残り8分。鈴木が1分30秒454でトップに出るも酒井翔太(ファーストガレージ KK-S2)が30秒245で上回り、さらに小田が30秒126でトップに立つ。2番手以下は酒井~鈴木~落合~豊島と続いて6番手に31秒219の樺木大河(ZAP SPEED 10V ED)がつけている。3台が出場のジェントルマンクラスのトップは37秒125で総合13番手の畠山退三(Hooby Base &zapspeed)。以下総合16番手の柴田泰知(ZAP SPEED RD10V ED)がクラス2位、総合17番手の 片岡聡(NRS KK-S2)がクラス3位につける。
残り7分。鈴木が1分29秒858と1分30秒を切ると、続いて落合が29秒203を出してトップに浮上。さらに樺木も29秒722を出して3番手、豊島30秒049で4番手。小田が5番手にドロップするが直ちに29秒584まで自己ベストタイムを削り2番へ。以下樺木~鈴木~豊島~酒井が続く。
残り5分、松原将也(ZAPMARUTOKU10VED)が1分30秒193で6番手にポジションアップ。続いて鈴木が第1、第2、第3セクターと全体ベストで結ぶと28秒415を叩き出してトップへ。落合も28秒888と1分28秒台に入れるが2番手へ落ちる。 小田29秒165で3番手、樺木29秒219で4番手。
残り2分、下位に落ちていた酒井が1分28秒843をマークし2番手へ進出、小田も28秒885まで自己ベストを削るが3番手変わらず、落合は4番手に後退。5番手豊島、6番手樺木の順になるが、続く周回で樺木が28秒753を出して2番手へ上がる。酒井も28秒772までタイムを詰めるが3番手、小田4番手。
チェッカードフラッグが振られる中各車が最後のタイムアタックを行う。まず豊島が1分28秒485で2番手へ。酒井28秒568で3番手、樺木28秒733の4番手へ。さらに小田が28秒456を出して0.070秒差でフロントロウを獲得するも、トップタイムを更新する者は現れず、鈴木がスーパーFJではキャリア初のポールポを獲得。セカンドロウは豊島、酒井の並びに。以下3列目に樺木と落合が並んだ。
ジェントルマンクラスのトップは総合9位の畠山、総合14位で片岡がクラス2位、総合16位にクラス3位の柴田という順になった。
もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ第6戦決勝は午前11時50分開始予定だ。








Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA
SUGOチャンピオンカップレース第6戦 -RIJ- (2024/11/12) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2024 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 6 スポーツランドSUGO 3.5865km
| Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 58 | | | 鈴木 悠太 | ZAP SPEED KK-S2 MYST KK-S2 | 1'28.415 | - | - | 146.032 |
| 2 | 43 | | | 小田 優 | Drago CORSE TAKE MYST KK-S2 | 1'28.456 | 0.041 | 0.041 | 145.964 |
| 3 | 27 | | | 豊島 里空斗 | C.S.I Racing MYST KK-S2 | 1'28.485 | 0.070 | 0.029 | 145.916 |
| 4 | 22 | | | 酒井 翔太 | ファーストガレージKK-S2 MYST KK-S2 | 1'28.568 | 0.153 | 0.083 | 145.780 |
| 5 | 15 | | | 樺木 大河 | ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V | 1'28.839 | 0.424 | 0.271 | 145.335 |
| 6 | 51 | | | 落合 蓮音 | ファーストガレージKKS-2 MYST KK-S2 | 1'28.869 | 0.454 | 0.030 | 145.286 |
| 7 | 8 | | | 松原 将也 | ZAP MARUTOKU 10V ED TOKYO R&D RD10V | 1'28.979 | 0.564 | 0.110 | 145.106 |
| 8 | 78 | | | 小田部 憲幸 | フォースリンク銀座鮨あらいZAP ED MYST KK-S2 | 1'29.380 | 0.965 | 0.401 | 144.455 |
| 9 | 33 | G | 1 | 畠山 退三 | Hobby base &ZAP SPEED MYST KK-S2 | 1'30.673 | 2.258 | 1.293 | 142.395 |
| 10 | 36 | | | 小林 留魁 | アルビ開志国際新潟第一ホテル TOKYO R&D RD10V | 1'30.833 | 2.418 | 0.160 | 142.144 |
| 11 | 82 | | | 大川 烈弥 | 群馬トヨペットTeam RiNoA ED MYST KK-S2 | 1'31.301 | 2.886 | 0.468 | 141.416 |
| 12 | 37 | | | 青木 諒太 | WABITO WORKS withアルビED TOKYO R&D RD10V | 1'31.942 | 3.527 | 0.641 | 140.430 |
| 13 | 83 | | | 松下 彰臣 | ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V | 1'32.696 | 4.281 | 0.754 | 139.288 |
| 14 | 84 | G | 2 | 片岡 聡 | NRS KK-S2 MYST KK-S2 | 1'33.371 | 4.956 | 0.675 | 138.281 |
| 15 | 38 | | | 小山田 琢 | 新潟国際自動車ワコーズED KKS MYST KK-S | 1'35.754 | 7.339 | 2.383 | 134.839 |
| 16 | 18 | G | 3 | 柴田 泰知 | ZAP SPEED RD10V ED TOKYO R&D RD10V | 1'37.614 | 9.199 | 1.860 | 132.270 |
| 17 | 39 | | | 今瀬 統哉 | 新潟国際自動車ワコーズED RD TOKYO R&D RD10V | 1'40.040 | 11.625 | 2.426 | 129.062 |
| ---- 以上基準タイム(130% - 1'54.988)予選通過 ---- |

- 2024ルーキーオブザイヤー 岩佐歩夢(TEAM MUGEN)
「正直あまり喜べないというか。ルーキーオブザイヤーを取れたことに関して全く喜びがないわけではないんですが、自分が目指しているところはチャンピオン、そして毎戦毎戦優勝を目指していたところで、それを取りきれなかった悔しさが勝ってる状況です」
「今シーズンを通して、ポールポジションを取ったオートポリスや、何回もフロントローを獲得した、優勝が近いところにあったタイミングで全て取りこぼしてる。もちろん色んな要素があったんですが、そういったチャンスを逃してきたことが全てかと思いますし、それが結果的にチャンピオンシップに大きな影響を及ぼしたと思っているので、本当にポテンシャルは感じていましたし、自分としても自信があり、テストでもそうですし、オートポリスでポールポジションを取った時もそうですし、常に速さ、チームの強さは感じていたので、その速さと強さを結果として示せなかった。そこが本当に自分自身もチームとしても悔しいです」
「スーパーフォーミュラというカテゴリーがハイレベルで、僕はステップアップとしてチャレンジして1年間全力プッシュでやってきたので、結果としては悔しいですが、このチャンピオンシップから学んだことはすごく多くて、自分自身が成長できた感触はすごくあるので、この経験や感じたこと、得たことを、自分が目標としている世界の舞台で生かしていきたいなと思います」
「(F2との違い)全体を通してみるとそんなに違わないと思いました。もちろん細かい違いはありますけど、全体通してみるとダウンフォースの効いたマシンで、ドライバーもトップレベルの選手が集まってるところに関しては、あまり大きな違いは感じませんでした。ただ今まではDRSがオーバーテイクのアイテムとしてありましたが、ここではOTSというところや、タイヤのコンパウンドが1種類だったりというところが違っていたなと。特にOTSの使い方については、事前に準備はしていましたが、実際にレースに出てみると、追い越しで使ったりディフェンスで使ったり、トライアンドエラーで最初は反省点が多かったですが、この一年を通して自分自身しっかりと考えて、レースを組み立てたり、アグレッシブに攻めたり、というところを勉強できた一年だったかなと思います」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

- 2024チームチャンピオン 村岡潔(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
-
「二人が若くて切磋琢磨した結果ということでしょう。ドライバーズチャンピオンもチームチャンピオンも1年間で一番そこに執着というか情念を持ったところが取るものなので、今年は我々が一番情念持って戦ってたんだと思います」
「坪井くんが言ったようにドライバーが一人で頑張るカテゴリーですからドライバーズに関しては坪井くんが頑張ったと。ただチームに関してはメカニック含めて2台のクルマを悪い時にどこに持っていくか、ということでタイトルが取れます。終わってみればこの二日間の2勝で、チームとしては年間4勝してるんですから、まあタイトル取るのは当たり前だよなあということですが、その4勝以外の、悪かった時にポイントを取ったのが大きかったと思っています」
「そういう意味でメカニックの一人一人と、表彰台に上がったチームスタッフ、あれが全てなんです。他のチームだとあそこに上がれない人たちが一杯居ますけど、ウチはあれが全てで、スペアが誰も居ないんです。そういう意味で強かったんだと思います」
「少ない人数で、唯一関西でやってるチームで、人がまず集まらない。ホンダさんが技術支援をしてくれるようになって、その中で集まってくれたメカニックが、『自分がいるから強くなる』という意識を持ってもらえるように、一人一人を大切にしてきたつもりです。メカニックに聞いたらそう思ってないかもしれませんが、それを心がけてやってきただけですね。ドライバーにしても、『ダンデライアンにしか乗れない』から『ダンデライアンに乗りたい』になってきた。それもメカニックを信じてやってきたから。うちは人が変わらない。少数精鋭なんです。70点の人たちが集まってる。だからタイヤ交換が早くなくても失敗しない。それがドライバーたちに合ってきたんでしょうね」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

- 2024ドライバーズチャンピオン 坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)
-
「このタイトルを取りたくてずっとやってきて、ようやく取れたので嬉しいです。最高の気持ちです。今年はチーム移籍という大きな変化があったので、送り出してくれたセルモにも、受け入れてくれたトムスにも感謝しています。特にトムスは昨年のチャンピオンチームなので、今年取らないとどっちのチームに対しても微妙な思いをさせてしまいます。どちらのチームにも結果で恩返しするしかないと思っていたので、いつも以上に気合が入った一年でした。その年にしっかりチャンピオンを取れて本当に良かったなと思います」
「(スーパーフォーミュラは)同じクルマ、同じタイヤを使ってレースをして、ドライバー一人で操って走るという意味で、最速を決めるカテゴリーだと思うので、最速の称号が欲しかったし、ずっとそれが欲しかったです。スーパーGTではタイトルを取れましたが、スーパーフォーミュラでは取れてなかったので、悔しい気持ちがずっとありました。今年それを叶えることができて嬉しかったです」
「第4戦富士で勝ってから、ガラッと流れが変わったので、(奥様に)尻を叩かれたような気持ちです。今日終わった後も少し会いましたけども『なんで泣いてないの?』なんて言われて(笑)」
「最後まで牧野選手とチャンピオン争いをしましたが、牧野選手とは縁が深くて、2015年のFIA-F4のチャンピオン争いからずっとF3など、同じカテゴリーで戦うことが多かったし、スーパーGTでも2021年に争いました。結構深い縁があり、二人とももがきながら中々勝てない、中々チャンピオンが取れない。苦しいーシーズンが続いた中で、トップカテゴリーで二人でチャンピオン争いができる姿を9年前は想像もしていませんでした。今はメーカーを背負って戦っている立場ですが、こうやって最終戦まで鎬を削りながら戦えたことはドラマというか、僕に取っては感慨深いところがあります。彼がいたから僕も強くなれたし、そこは大きかったと思います」
「チャンピオンシップを取るには、悪い時でも前にいる。1点でも多くポイントを取ることが大事になってきます。チャンスの時に勝つのは当然として、ピンチの時にどう潜り抜けるかが大事になってきます。僕自身も、チームも含めてしっかりリスクマネージメントをしながら引く時は引くという駆け引きができていたと思います。トムスはチャンピオンチームなので、どんと構えているというか、そういう信頼があるので、それぞれのちょっとずつの積み重ねて取ってきたかなと思います」
「(将来について)まあF1乗りたいと言って乗れる世界でもありませんけど、もちろんチャンスがあれば掴みにいきたいとは思いますが、数日は余韻に浸らせてください」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinoiri OHNISHI
- 第9戦優勝 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
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「レースが終わってから野尻さんと、お互いが感情的になってた部分があったので、互いにリスペクトを持ってやっていこうという話をしました。ただレース前は絶対に勝ったろう、という気持ちしかなくて、1コーナーで並んだら絶対引かないと決めてたんで。最初の1〜2周でOT全部使い切ってでもオーバーテイクしてやろうと、それぐらいの気持ちでスタートしました。1コーナーは横並びで行って、自分の望む展開になりました。そこからはもう負ける気がしないというか。クルマは昨日同様素晴らしかったし、何の文句もないレースだったかなと思います」
「昨日のレースを見てもらっても分かるように、ダンデのセットはアウトラップが得意じゃない面があって。僕達が遅かったのか、トムスさんが速かったのかはわかりませんけど、5秒くらいのマージンを持って入ったけど、アウトラップで詰め寄られてしまいました。坪井くんのペースが速かったので、簡単に抜き返せないし、抜き返せるかどうかもわからなかったので、アウトラップでしっかりポジションを守ることを最優先に考えて、なんとか守れました。そこはよかったです」
「来週のデイトナで(IMSAの)テストがあるので、それに向けてSFで2連勝してきたよというのを持って向こうに行けるのがベストだと思っていたので、気持ちよく行けると思います。向こうは向こうの難しさが多いと思うんで、再び気を引き締め直してやりたいなと思います」
「(山本選手について)尚貴さんと関わらせてもらえたのは結構最近で、去年がGT500のデビュー戦だったので、そんなに長い関わりはないんですが、本当にいい先輩で、懐の広いというか、後輩思いのところを普段から感じているし、憧れられる人だなと。ドライバーとしてはもちろん、スーパーフォーミュラで3回もチャンピオンをとっている人で、間違いなく全員がリスペクトを送らないといけない選手だと思います。僕もリスペクトを送っていますし。そこの部分だけじゃなくて、人として、先輩としてリスペクトできる部分がすごく多くて、スーパーフォーミュラを去る今日が幸せな1日だったらよかったなと思います」
- 第9戦決勝2位 坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)
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「シンプルに9分の1のレースだと思って、今日のレースを勝つ、という目標でスタートしました。ただ太田選手がとんでもなく速かったのを昨日散々見ていたので、1日で簡単に詰まる差じゃないなというのはわかっていました。1個でも順位を上げようとチームとみんなで頑張って、序盤すぐに2番手に上がることができました。そこまでの展開は良かったんですが、10周くらいですごく離されたので、やっぱり今日は優勝争いじゃないなと思って、福住選手とのバトルかなと思って、後ろを見ながらのレースになりました」
「ですから福住選手がピットに入ったのを見てこちらもピットに入るという戦略を取りましたが、アウトラップ頑張って見て太田選手がどう反応するかな、とは思っていました。そもそも5秒くらい差があったんですが、チャレンジする機会が一瞬だけ生まれたので、ここで目立たないとと思ってトライしましたが、抜ききれなくて。あとは見ての通り離されてしまったので、多分あそこで抜いていても普通に抜き返されていたんだろうなと感じたので、実力通りの結果だったなと」
「牧野選手はチャンピオンシップを考えると優勝しないといけない状況だったので、少なくとも僕の前にいないとそれはあり得ない話だったので、そこは意識せず、僕が優勝するにはどうするか。2位を確実に取るにはどうするか、そこだけを考えてレースをしていました」
「(山本選手について)僕自身はメーカーも違うし、世代も違うので、接点はあまりなかったんですが、僕がF4やF3をやってるときにトップカテゴリーでチャンピオンをとっていたので、ドライバーとしてすごい選手だと感じていましたし、そんなすごい選手とスーパーGTやスーパーフォーミュラに出られて嬉しかったです。そんな偉大な先輩が去ってしまう喪失感はあるし、後輩思いで、スーパーフォーミュラを盛り上げるために色々動いてくださっていたので、ドライバーとしても、人としても尊敬できる方だと感じていました。そういう人がいなくなっちゃうのは寂しいですね」
- 第9戦決勝3位 福住仁嶺(Kids com Team KCMG)
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「スタート自体は良くなかったんですが、そのあとの位置どりや、佐藤選手がフェアに僕のスペースを空けてくれたおかげで4番手に上がることができました。それがきっかけで坪井選手が野尻選手を抜いたあとで、野尻選手がOTを使えない状況になるのはわかっていたので、そのタイミングで3位に上がれたのが鍵だったんじゃないかなと思います」
「僕も(坪井選手を追い上げるよりも)表彰台をしっかり取りたいという方向性になっていて、野尻さんも後ろから迫ってきていました。昨日も最終的に抜かれちゃってるので、野尻さんのレースペースは速いんだと思い込んでいたので、野尻さんを押さえることしか考えていませんでした。野尻さんとの差が開いたところで坪井選手を追うように切り替えましたが、僕もロングランはきつかったので、正直抜けるほどのパフォーマンスはありませんでした。鈴鹿では開幕戦もポイントを取るのがやっとだったので、素直に嬉しい表彰台だったなと思います」
「今回のレースもチームランキング4位を守りたいと意識していましたし、しっかり4位で終われてよかったです。チームにとって僕が移籍したことでいい方向に行ったので、自信につながりました」
「(山本選手について)本当に寂しいなと思います。僕がスーパーフォーミュラにデビューした時のチームメイトが尚貴さんでしたが、その時は海外との掛け持ちで数戦出られませんでした。2019年と2020年はフル参戦で、トータル3年間一緒にやらせてもらいました。あの人ずるいんですよね。僕と一緒にいた時に2回もチャンピオンをとって。僕は羨ましいなと思っていました。ああいうすごい人と一緒にやらせてもらうことで僕は学ぶことしかなくて、僕自身も山本選手がいてくれたことで今の自分があると思いますし、レース以外の話にも相談に乗ってくれて、本当に寂しいなと思います。僕があと何年間スーパーフォーミュラに乗れるかわかりませんが、僕もああいう風に幸せな引退ができたらなと思います」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

- 優勝チーム代表 村岡潔(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「昨日あれだけの走りをして素晴らしい内容だったので、今日勝てない理由がないんで、そういう意味で安心していました。ただもっと太田格之進らしいアクの強いレースを期待していたんですけど、すごくマナーの良いレースで終わったなと、それはそれで締めくくりのレースだなと」
「いろんなことを考えましたが、戦略的に採れたチャンピオンというのは嬉しくないし、本人が一番嬉しくない。今回は太田くんが予選から圧倒的に速かったので、そんなことを考えることもなく二日間が終わりました」
「太田くんについてはシーズン前半で思い通り行かなかったり、チームのミスでトラブルが出たりもあったので、そういう部分はチームとエンジニアがきちんとクルマを作り上げて、来年につながるようになったと思います。それは一つのいいことだったと思います。特に2レース目は太田くんと野尻くんのどっちが先に1コーナーを抜けるかでチームタイトルが大きく変わるので、そこも太田くんがきちんとまとめてくれたので、感謝しています。ただ欲を言えば、最後のレースまで坪井くん、野尻くん、牧野くんでレースをして坪井くんがチャンピオンをとった方が気持ちよかっただろうなあとは思います。そこは残念だったなあと」
「これだけ太田くんが強い走りをできるんだから、それをもう一台にも活かして、2台の強いクルマで来シーズンを迎えたいですね」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/10) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 9 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Driver | Car Team Engine | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 6 | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 31 | 53'45.819 | - | - |
| 2 | 36 | 坪井 翔 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 31 | 53'51.279 | 5.460 | 5.460 |
| 3 | 8 | 福住 仁嶺 | Kids com KCMG Elyse SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 31 | 53'52.510 | 6.691 | 1.231 |
| 4 | 16 | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 31 | 53'57.606 | 11.787 | 5.096 |
| 5 | 65 | 佐藤 蓮 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 31 | 53'58.885 | 13.066 | 1.279 |
| 6 | 64 | 山本 尚貴 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 31 | 54'07.157 | 21.338 | 8.272 |
| 7 | 15 | 岩佐 歩夢 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 31 | 54'08.311 | 22.492 | 1.154 |
| 8 | 5 | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 31 | 54'09.090 | 23.271 | 0.779 |
| 9 | 3 | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 31 | 54'11.795 | 25.976 | 2.705 |
| 10 | 7 | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 31 | 54'11.931 | 26.112 | 0.136 |
| 11 | 50 | 木村 偉織 | San-Ei Gen with B-Max SF23 San-Ei Gen with B-Max Honda M-TEC HR-417E | 31 | 54'13.096 | 27.277 | 1.165 |
| 12 | 20 | 国本 雄資 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 31 | 54'27.542 | 41.723 | 14.446 |
| 13 | 38 | 阪口 晴南 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 31 | 54'28.397 | 42.578 | 0.855 |
| 14 | 37 | 笹原 右京 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 31 | 54'33.773 | 47.954 | 5.376 |
| 15 | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 31 | 54'35.433 | 49.614 | 1.660 |
| 16 | 39 | 大湯 都史樹 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 31 | 54'42.093 | 56.274 | 6.660 |
| 17 | 19 | 平良 響 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 31 | 54'46.951 | 1'01.132 | 4.858 |
| 18 | 12 | 三宅 淳詞 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E | 31 | 54'50.460 | 1'04.641 | 3.509 |
| 19 | 4 | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 31 | 54'51.757 | 1'05.938 | 1.297 |
| 20 | 53 | ジュジュ | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 31 | 54'52.648 | 1'06.829 | 0.891 |
| ---- 以上規定周回数(90% - 27 Laps)完走 ---- |
| - | 55 | 大津 弘樹 | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 25 | 54'38.047 | 6Laps | 6Laps |
- Fastest Lap: CarNo. 50 木村偉織(San-Ei Gen with B-Max SF23) 1'40.441 (20/31) 208.134 km/h

2024年全日本スーパーフォーミュラ選手権第9戦「JAF鈴鹿グランプリ」の決勝が11月10日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、予選2位からスタートした太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)は第8戦に続いて鈴鹿2連勝を達成。予選3位の坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)が2位に入り、2024年のドライバーズチャンピオンを獲得した。
(天候:曇り コース:ドライ)
第9戦決勝は午後2時30分より31周で行われた。今回もトップのドライバーが10周目の第1セーフティーカーラインに到達してからファイナルラップに入るまでに最低1回のタイヤ交換が義務付けられる。
スタートでトップに立ったのは2番手スタートの太田。ポールポジションの野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)は2番手、3番手に坪井と続いて福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)が4番手で1コーナーを駆け抜けていった。
坪井とタイトルを争う牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)は予選10位から順位を一つあげて9番手。太田は野尻を1.3秒引き離してシケインに飛び込んでいった。
1周目の順位は太田、野尻、坪井、福住、佐藤、阪口、山本、笹原、牧野、大湯、山下、岩佐、国本、大津、小高、木村、小林、大嶋、平良、三宅、そしてJujuだ。
しかし坪井は2周目の1コーナーで早くも野尻を捉えて2番手に。続いて福住も2周目のシケインで野尻を捉えて3番手。佐藤も6周目の1コーナーでアウトから野尻を抜いて4番手に浮上してきた。
この間に太田は着実にリードを広げ、5周終了時点で坪井に3秒943、10周目には5秒178の差をつける。
そして10周目に福住、野尻、阪口、山本、笹原、国本、三宅、Jujuがピットイン。
11周目に坪井、佐藤、牧野、山下、大湯、大津、大嶋がピットイン。
トップの太田は12周目にピットイン。小高もこの周でタイヤ交換を行った。
すると13周目、アウトラップの太田に坪井がスプーンで追いつき、アウトから並びかけるが、太田も一歩も引かずにこれを押さえ込み、タイヤに熱が入るや再びリードを広げにかかった。
この間、タイヤ交換を引き伸ばす作戦に出たのが予選11位の岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)だ。岩佐は無線で牧野とのタイム差をやりとりしながら周回を重ね、21周目にようやくピットへ。牧野のすぐ後ろでコースに戻っていった。
この間牧野はスタートから笹原右京(VANTELIN TOM'S SF23)をどうしても攻略できずに周回を重ねていたが、15周目の1コーナーでついに笹原をアウトから抜き去って実質7番手に浮上している。
アウトラップで一旦は山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)の先行を許した岩佐だったが、24周目にようやく山下を抜いて8番手に浮上、牧野の追い上げに取り掛かった。
一方、トップの太田格之進は25周目までに4秒083のリードを築き上げ、後続を全く寄せ付けないまま31周を走り切り、9日に行われた第8戦に続いて鈴鹿2連勝を達成。昨年の最終戦を含んで自身通算3勝目を挙げた。
そして坪井翔はこのレースを2位で終えたことでドライバーズポイントを117.5まで伸ばし、参戦6年目にして念願のドライバーズチャンピオンを獲得した。
3位は福住仁嶺、ポールポジションの野尻智紀はこのレースを4位で終えたが、チームメイトの岩佐歩夢がファイナルラップで牧野任祐を捉えて7位でフィニッシュしたことにより、ドライバーズランキング2位を獲得して2024シーズンを終えることとなった。
なお、チームチャンピオンは150ptを獲得したDOCOMO TEAM DANDELION RACINGが獲得している。
2024年の全日本スーパーフォーミュラ選手権はこれにて閉幕。2025シーズンは3月8〜9日に同じく三重県の鈴鹿サーキットで開幕。8日に第1戦、9日に第2戦が行われる。













Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Atsushi BESSHO
- 優勝 野中誠太(TOM'S)
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「第17戦のミスがあったので慎重にスタートして、うまく決まりました。荒尾選手が近い距離にいて、昨日の展開を考えると後半、かなりいいペースで来るのかなと思っていました。余裕のある展開ではなかったですが、、タイヤマネジメントを考えて走った結果、最後の落ちもなくて、昨日以上にいいレースになったと思います。次のもてぎですが、ここに来る前のポイント差を考えたら、今週これだけ縮まったのはすごくポジティブです。チームがいいクルマを作ってくれて、初めてのポールを取って、ペースもよかったです。しっかり切り替えて、僕にとっての最後のライツになるので悔いのないように戦いたいと思います」
- 2位 荒尾創大(TODA RACING)
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「今回のレースは周回が少なくて、抜けない可能性があったので、序盤にプッシュしました。最初の数周で抜けなければ厳しいと思っていました。序盤にタイヤを使ったので、ラスト数周はタレが一気に来てペースが落ちました。前回のレースから改善して、今回すごく成長できたと思うので最終戦に向けて準備をしていきたいと思います。今年最初のテストがもてぎで、そのときのペースがよかったので、データを見直して、ポールトゥウインしたいと思います」
- 3位 中村仁(TOM'S)
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「スタートは今週末で一番よかったです。最初、タイヤが若いときからトップ2に離されて、全力で走っても、ついていけませんでした。周を追うごとに、タイヤも厳しくなって、差が開いていきました。週末3レースとも同じように展開だったので、そこは見直さないといけません。もてぎですが、今回速さはあったのにロングランがだめだったので、改善できることはたくさんあり、全部勝ち切ってチャンピオンを目指したいと思います」

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
- 優勝 小林利徠斗(TOM'S)
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「4位スタートで優勝には抜く必要がありました。スタートは決まって一気に2台抜きました。そこからは中村選手が猛追してきて、なんとか守り切ったところで、先頭にペナルティーが出たので、優勝しました。ペース的には、トップを走っている選手にかなわなかったので、まだまだ成長する必要があると思います。次のもてぎは、サーキットが変れば、セッティングも走らせ方も変わりますし、ライツというクルマの習熟度も上がってきているので、適応して精度を上げていきたいと思います」
- 2位 中村仁(TOM'S)
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「今シーズン2回目のポールスタートでしたが、失敗して小林選手に抜かれ情けなかったです。小林選手とのバトルですが、昨日は2、3回チャンスがありましたが、抜けなかったので厳しいと思っていました。小林選手のブロックが手ごわかったので、自分の未熟さを感じた2レースでした」
- 3位 古谷悠河(TOM'S)
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「6番手スタートで順位を上げたいと思っていましたが、上げられませんでした。そこからのペースはよかったので、2台オーバーテークして、野中選手のペナルティーで3位になりました。今回トムス勢のペースがよく、ぼくも表彰台に登れたのはよかったです。最後、中村選手に追いつきましたが、そこで仕留めきれなかったのが反省点です。今回、結果にはつながらなかったですが、内容的にはよく、一発の速さも出るようになったので、この調子でもてぎも予選から前に出られるように頑張りたいと思います」
- マスタークラス優勝 今田信宏(JMS RACING TEAM)
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「前回の岡山は、ライツで初めて3レースとも走りきることができませんでした。今回もスピードがなくて予選まではすごく苦しみました。レースキャリアは長いので、相手のちょっとしたミスを突くことができ、1位になれました。シリーズ自体が厳しいのは認識しているので、好きな鈴鹿ですし、今週は楽しもうと思っていました」

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/10) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 18 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 36 | | | 野中 誠太 | PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 12 | 22'49.810 | - | - |
| 2 | 2 | | | 荒尾 創大 | HFDP WITH TODA RACING TODA RACING | 12 | 22'52.861 | 3.051 | 3.051 |
| 3 | 35 | | | 中村 仁 | モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 12 | 22'57.076 | 7.266 | 4.215 |
| 4 | 38 | | | 小林 利徠斗 | モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 12 | 22'58.612 | 8.802 | 1.536 |
| 5 | 50 | | | 小出 峻 | HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM | 12 | 23'00.255 | 10.445 | 1.643 |
| 6 | 37 | | | 古谷 悠河 | Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S | 12 | 23'02.050 | 12.240 | 1.795 |
| 7 | *1 | | | ケイレン・フレデリック | Pilot ONE Racing with B-MAX B-MAX RACING TEAM | 12 | 23'03.116 | 13.306 | 1.066 |
| 8 | 5 | | | 入山 翔 | IRISアルビレックス-RT ALBIREX RACING TEAM | 12 | 23'32.731 | 42.921 | 29.615 |
| 9 | 4 | M | 1 | 今田 信宏 | JMS RACING TEAM JMS RACING TEAM | 12 | 23'45.689 | 55.879 | 12.958 |
| 10 | 8 | M | 2 | 清水 康弘 | GNSY 324 GNSY RACING | 12 | 23'46.473 | 56.663 | 0.784 |
| 11 | 30 | M | 3 | DRAGON | TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON | 12 | 23'46.992 | 57.182 | 0.519 |
| 12 | *13 | M | 4 | 藤原 誠 | TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON | 12 | 23'47.326 | 57.516 | 0.334 |
| ---- 以上規定周回数(90% - 10 Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo. 36 野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC) 1'37.751 (3/12) 182.780 km/h
- CarNo. 1は、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則第31条10(スタート手順)違反により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
- CarNo. 13は、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則第31条10(スタート手順)違反により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。

2024全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第18戦の決勝が11月10日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、ポールポジションからスタートした野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)が後続を寄せ付けない走りで今季5勝目を挙げた。
第18戦決勝は午後0時25分より12周で行われた。天候は曇り。路面はドライだ。5番手スタートのケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)とマスタークラスのDRAGON(TEAM DRAGON 324)がここでニュータイヤを投入してスタートに臨んでいる。
ポールポジションの野中は第17戦でのペナルティのこともあってか、スタートではやや慎重な動き出し。それでも鋭い加速で後続を制し、トップで1コーナーに飛び込んだ。2番手スタートの荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)がそのまま2番手、4番手スタートの中村仁(モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC)がチームメイトの小林利徠斗(モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC)をかわして3番手で1コーナーに飛び込んだ。小林は続くS字コーナーでケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)にも抜かれて5番手に後退する。
しかし競技団はフレデリックに対して反則スタートの判定。5秒加算のペナルティを下したため、実質上は小林が4番手だ。
トップの野中は序盤の4周を1分53秒台のハイペースで飛ばし、後続を引き離しにかかるが、荒尾も懸命に追い縋る。しかし9周目から荒尾のペースが1分54秒台後半に下がったことでその差は徐々に開いていき、最後は野中が3秒051のリードを築き上げてフィニッシュ。
ペナルティで10秒加算のペナルティを受けた第17戦を含めて今週末の3レースを全てトップでチェッカーを受け、今季の勝利数を5に伸ばした。
2位は荒尾創大、中村仁が3位につけて小林利徠斗が4位を獲得している。
一方、小出峻はこのレースを5位で終えたため、ドライバーズポイントは85ptにとどまる。勝利した野中はここで76までポイントを伸ばし、3位の中村と4位の小林が共に62Ptとこの4人がチャンピオンの可能性を残したまま、最後のもてぎ大会を迎えることになった。
今シーズン最後の戦い、第1戦、第2戦、第3戦は11月30〜12月1日に栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで行われる。










Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Atsushi BESSHO
Yoshinori OHNISHI

第8戦では公式予選でまさかのQ1敗退を喫し、14番手と後方からのスタートとなった野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)だったが、決勝ではスタートから着実に順位を上げ、最後は5位でフィニッシュした。そのレースを本人はこう振り返る。
「外的要因が悪い方向に行っちゃったのかなあと。予選再開後も自分のペースでタイヤを温められていたら、とは思いました。決勝は幸い調子が良かったんです。こんな時に調子良くてもなあって(笑) ここに来るまでに色々準備をしてきて、勝つためにやってきたからこそ、怒りの気持ちは大きいし、明日のレースにぶつけるしかないなと」
「決勝のレースに関しては、タイトル争いをしている一人なんだぞという速さは示せたと思います。ただ予選で自分達が用意してきたものを出せなかったことへの憤りがあります」
「14番手からと久しくなかった順位からのスタートで緊張しましたが、終わってみればあれだけ大きくポジションアップできましたし、自分達が勝つためにやってきたことが間違ってなかったと再認識できました」
前戦富士大会ではクルマのパフォーマンス不足に悩んでいた野尻とチーム無限だったが、その点では大きく改善できたようだ。
「昨日ガチャガチャやってる中で、これめちゃくちゃいいね、という発見がありました。今週のクルマは乗りやすいところが見つかったんで、自信があったんです。それだけに残念だったなあと」
そして10日に行われた第9戦の公式予選、野尻は見事ポールポジションを獲得。残念ながらチャンピオン争いからは脱落したものの、強い野尻が帰ってきたようだ。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
- 第9戦ポールポジション 野尻智紀(TEAM MUGEN)
-

「最終戦でポールポジションは非常に嬉しいですが、チャンピオンの目がなくなってしまったのがやっぱりずっと心の中にはあります。そんなマインドの中でもしっかりポールポジションを取ること。目的は違えど僕らチーム全員がチャンピオンを目指してたくさん努力をしてきたので、自分達のやってきたことを形にすることができたのを嬉しく思います。ファンの皆さんも喜んでくださったと思います。昨日ああいう状況でチャンピオンを失ったにも関わらず、今日サーキットにきたら僕がチャンピオンを撮った時の写真を見せて『また一発やってやろう』って声をかけてくださる人もいたので、嬉しいです」
「昨日の決勝を含めてペース自体は良かったと思いますが、常に誰かの後ろでの走行だったので、そういう意味ではもっとダウンフォースが得られた時にどうなるかがいまいちよくわかっていません。昨日の収穫は非常に多かったと思いますし、富士での課題を克服した感触はありますが、クリーンエアでどうなるかがわかっていないので、心配事はまだあります」
「少しでも上でやらなきゃいけないのがプロとしての責任だと思うし、やるからには優勝を目指して頑張ります」
- 予選2位 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
-

「昨日も勝ってるんで、今日も勝ちます」
「予選中シケインのブレーキングでスロットルが戻らないトラブルがまた出て、そこの原因を今究明中です。飛び出したりしなかったのが不幸中の幸いですけど」
「チームタイトルもありますけど、個人的にすごく勝って終わりたいし、まあ色々言われていますけど、クリーンに勝負します」
- 予選3位 坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)
-

「予選が大事なのは重々承知の上で、昨日はトップとの差が激しく離れていたので、頭を悩ませる予選ではありました。だいぶ進化というか進歩はしたんですが、まだ足りないと感じたので、まだまだ課題の残る予選だったと思いますが、チャンピオンを取るのが最大の目標なので、まずは貴重な1点を取れたのは大きかったなと思います」
「絶対的に有利な立場にいるとは思いますが、気を抜いた瞬間何が起こるかわからないし、チェッカー受けるまでがレースなので、今日のレースは今日のレースとして、しっかり勝ちを目指して、勝って締めくくりたいです。太田選手も野尻選手もペースが速いので、簡単じゃないと思いますが、トヨタ陣営としてなんとしても鈴鹿で勝ちたいという思いもあります。トムスのみんなはチャンピオンになれてると思うので、僕が一番ソワソワしてる気がします。チームはどんと構えてやってくれてますし、何も心配事はないので、自分の仕事に集中できればと思います」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

全日本スーパーフォーミュラ選手権第9戦「JAF鈴鹿グランプリ」の予選が、11月10日、三重県・鈴鹿サーキットで行われ、昨日はQ1敗退の憂き目を見た野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)がポールポジションを獲得した。
いよいよ今シーズンの締めくくりとなる最終戦を迎え、曇り空のもと、午前9時15分から予選が行われた。引退を表明している山本尚貴にとっては最後の予選だ。
■Q1 Aグループ
いつもどおりの最後のワンアタックでの攻防となり、最初にアタックに入った岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)を筆頭に次々に各車がタイムを刻んでいく。
岩佐はタイムが伸びず1分38秒055、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)が37秒719とトップタイムを塗り替え、これに阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)が37秒819、速さの戻ってきた笹原右京(VANTELIN TOM'S SF23)37秒891で続いた。
そして、このグループで最後にトップに躍り出たのが、このレースがフォーミュラでのレースが最後となる山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)。コース前半のセクター1〜2でベストタイムを叩き出し、1分37秒574でまとめ、まだまだ速さがあることを示した。
順位:山本-牧野-阪口-笹原-福住-岩佐/国本-小高-三宅-Juju
■Q1 Bグループ
昨日の予選では、赤旗が出るという不運もあってQ1突破ならなかった野尻が早めにアタックに入り1分37秒758をマーク。
これを上回ったのが、ポールを取ればチャンピオンを手にできる坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)と、昨日優勝の太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)。それぞれ1分37秒351、37秒492と、3位の野尻以下のやや引き離すタイムをマークした。
順位:坪井-太田-野尻-山下-佐藤-大湯/大津-木村-小林-平良
■Q2
Q1を通過した12台の内訳は、KONDO1台、ダンディライアン2台、KCMG1台、無限2、トムス2台、セルモ2台、NAKAJIMA2台。
最初にアタックをした岩佐は1分37秒326。悪くないタイムと思われたが、阪口1分37秒079、福住37秒032と、続々とトップタイムが更新され、昨日悔しい思いをした野尻に至っては1分36秒542と、それまでのトップタイムをコンマ5秒も上回る驚速タイムを叩き出した。
この後も野尻のタイムを更新する者は現れず、気迫のこもったアタックを見せた野尻のポールポジションが確定した。
これに続いたのは、1分37秒797をマークした太田。連勝に向けて好位置を確保すると同時に、結果として、チームメイトの牧野を救い、坪井のタイトル確定を阻止した形になった。
この予選で牧野に2ポイント差をつければ、チャンピオンが確定するはずだった坪井は、1分36秒844で3位。惜しくも予選でタイトルを決めることはできなかったが、タイトルを争う牧野が10位に沈んだため、俄然有利な状況で決勝を迎えることになった。
順位:野尻-太田-坪井-佐藤-福住-阪口-笹原-山下-山本-牧野-岩佐-大湯
今シーズンを締めくくる第9戦の決勝は、本日午後2時30分から31周で行われる。









Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO
第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/10) Weather: Cloudy Course: Dry
2024 SUPER FORMULA Round 9 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Gr. | Driver | Car Team Engine | Q1 | Q2
|
| 1 | 16 | B | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'37.758 | 1'36.542 |
| 2 | 6 | B | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'37.492 | 1'36.797 |
| 3 | 36 | B | 坪井 翔 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'37.351 | 1'36.844 |
| 4 | 65 | B | 佐藤 蓮 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'38.013 | 1'36.882 |
| 5 | 8 | A | 福住 仁嶺 | Kids com KCMG Elyse SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'37.910 | 1'37.032 |
| 6 | 38 | A | 阪口 晴南 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'37.819 | 1'37.079 |
| 7 | 37 | A | 笹原 右京 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'37.891 | 1'37.084 |
| 8 | 3 | B | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'37.880 | 1'37.189 |
| 9 | 64 | A | 山本 尚貴 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'37.574 | 1'37.239 |
| 10 | 5 | A | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'37.719 | 1'37.245 |
| 11 | 15 | A | 岩佐 歩夢 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'38.055 | 1'37.326 |
| 12 | 39 | B | 大湯 都史樹 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'38.295 | 1'37.629 |
| ---- 以上Q2で決定 ---- |
| 13 | 55 | B | 大津 弘樹 | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'38.351 | |
| 14 | 20 | A | 国本 雄資 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'38.228 | |
| 15 | 50 | B | 木村 偉織 | San-Ei Gen with B-Max SF23 San-Ei Gen with B-Max Honda M-TEC HR-417E | 1'38.599 | |
| 16 | 4 | A | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'39.229 | |
| 17 | 7 | B | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'38.661 | |
| 18 | 14 | A | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 1'39.257 | |
| 19 | 19 | B | 平良 響 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 1'39.054 | |
| 20 | 12 | A | 三宅 淳詞 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E | 1'39.330 | |
| 21 | 53 | A | ジュジュ | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'41.039 | |
| ---- 以上基準タイム予選通過 ---- |
第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/10) Knock Out Q2 Weather:Cloudy Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 9 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | № | Gr | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 16 | B | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'36.542 | - | - | 216.540 |
| 2 | 6 | B | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'36.797 | 0.255 | 0.255 | 215.970 |
| 3 | 36 | B | 坪井 翔 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'36.844 | 0.302 | 0.047 | 215.865 |
| 4 | 65 | B | 佐藤 蓮 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'36.882 | 0.340 | 0.038 | 215.780 |
| 5 | 8 | A | 福住 仁嶺 | Kids com KCMG Elyse SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'37.032 | 0.490 | 0.150 | 215.446 |
| 6 | 38 | A | 阪口 晴南 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'37.079 | 0.537 | 0.047 | 215.342 |
| 7 | 37 | A | 笹原 右京 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'37.084 | 0.542 | 0.005 | 215.331 |
| 8 | 3 | B | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'37.189 | 0.647 | 0.105 | 215.098 |
| 9 | 64 | A | 山本 尚貴 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'37.239 | 0.697 | 0.050 | 214.988 |
| 10 | 5 | A | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'37.245 | 0.703 | 0.006 | 214.975 |
| 11 | 15 | A | 岩佐 歩夢 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'37.326 | 0.784 | 0.081 | 214.796 |
| 12 | 39 | B | 大湯 都史樹 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'37.629 | 1.087 | 0.303 | 214.129 |
第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/10) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 17 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 38 | | | 小林 利徠斗 | モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 12 | 22'55.517 | - | - |
| 2 | 35 | | | 中村 仁 | モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 12 | 22'56.902 | 1.385 | 1.385 |
| 3 | 37 | | | 古谷 悠河 | Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S | 12 | 22'57.045 | 1.528 | 0.143 |
| 4 | *36 | | | 野中 誠太 | PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 12 | 23'00.138 | 4.621 | 3.093 |
| 5 | 2 | | | 荒尾 創大 | HFDP WITH TODA RACING TODA RACING | 12 | 23'00.721 | 5.204 | 0.583 |
| 6 | 50 | | | 小出 峻 | HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM | 12 | 23'01.646 | 6.129 | 0.925 |
| 7 | 1 | | | ケイレン・フレデリック | Pilot ONE Racing with B-MAX B-MAX RACING TEAM | 12 | 23'07.355 | 11.838 | 5.709 |
| 8 | 4 | M | 1 | 今田 信宏 | JMS RACING TEAM JMS RACING TEAM | 12 | 23'48.564 | 53.047 | 41.209 |
| 9 | 30 | M | 2 | DRAGON | TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON | 12 | 23'48.721 | 53.204 | 0.157 |
| 10 | 13 | M | 3 | 藤原 誠 | TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON | 12 | 23'49.979 | 54.462 | 1.258 |
| 11 | 8 | M | 4 | 清水 康弘 | GNSY 324 GNSY RACING | 12 | 23'55.985 | 1'00.468 | 6.006 |
| 12 | 5 | | | 入山 翔 | IRISアルビレックス-RT ALBIREX RACING TEAM | 9 | 17'32.072 | 3Laps | 3Laps |
- Fastest Lap: CarNo. 36 野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC) 1'53.926 (5/12) 183.498 km/h
- CarNo. 36は、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則第31条10(スタート手順)違反により、競技結果に対して10秒加算のペナルティーを科した。
■Aグループ
第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/10) Knock Out Q1 Weather:Cloudy Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 9 class 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 64 | 山本 尚貴 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING HondaM-TEC HR-417E | 1'37.574 | - | - | 214.250 |
| 2 | 5 | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING HondaM-TEC HR-417E | 1'37.719 | 0.145 | 0.145 | 213.932 |
| 3 | 38 | 阪口 晴南 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTATRD 01F | 1'37.819 | 0.245 | 0.100 | 213.713 |
| 4 | 37 | 笹原 右京 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTATRD 01F | 1'37.891 | 0.317 | 0.072 | 213.556 |
| 5 | 8 | 福住 仁嶺 | Kids com KCMG Elyse SF23 Kids com Team KCMG TOYOTATRD 01F | 1'37.910 | 0.336 | 0.019 | 213.514 |
| 6 | 15 | 岩佐 歩夢 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN HondaM-TEC HR-417E | 1'38.055 | 0.481 | 0.145 | 213.199 |
| ---- 以上Q2進出 ---- |
| 7 | 20 | 国本 雄資 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTATRD01F | 1'38.228 | 0.654 | 0.173 | 212.823 |
| 8 | 4 | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTATRD 01F | 1'39.229 | 1.655 | 1.001 | 210.676 |
| 9 | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTATRD 01F | 1'39.257 | 1.683 | 0.028 | 210.617 |
| 10 | 12 | 三宅 淳詞 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing HondaM-TEC HR-417E | 1'39.330 | 1.756 | 0.073 | 210.462 |
| 11 | 53 | ジュジュ | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix HondaM-TEC HR-417E | 1'41.039 | 3.465 | 1.709 | 206.902 |
| ---- 以上基準タイム(107%)予選通過 ---- |
■Bグループ
第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/10) Knock Out Q1 Weather:Cloudy Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 9 class 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 36 | 坪井 翔 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTATRD 01F | 1'37.351 | - | - | 214.740 |
| 2 | 6 | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING HondaM-TEC HR-417E | 1'37.492 | 0.141 | 0.141 | 214.430 |
| 3 | 16 | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN HondaM-TEC HR-417E | 1'37.758 | 0.407 | 0.266 | 213.846 |
| 4 | 3 | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTATRD 01F | 1'37.880 | 0.529 | 0.122 | 213.580 |
| 5 | 65 | 佐藤 蓮 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING HondaM-TEC HR-417E | 1'38.013 | 0.662 | 0.133 | 213.290 |
| 6 | 39 | 大湯 都史樹 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTATRD 01F | 1'38.295 | 0.944 | 0.282 | 212.678 |
| ---- 以上Q2進出 ---- |
| 7 | 55 | 大津 弘樹 | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix HondaM-TEC HR-417E | 1'38.351 | 1.000 | 0.056 | 212.557 |
| 8 | 50 | 木村 偉織 | San-Ei Gen with B-Max SF23 San-Ei Gen with B-Max HondaM-TEC HR-417E | 1'38.599 | 1.248 | 0.248 | 212.022 |
| 9 | 7 | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTATRD 01F | 1'38.661 | 1.310 | 0.062 | 211.889 |
| 10 | 19 | 平良 響 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTATRD 01F | 1'39.054 | 1.703 | 0.393 | 211.049 |
| ---- 以上基準タイム(107%)予選通過 ---- |


2024年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第17戦の決勝が11月10日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、予選4番手からスタートした小林利徠斗(モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC)が今季2勝目を挙げた。
第17戦決勝は午前8時20分より12周で行われた。天候は晴れ。路面はドライ。
第16戦でニュータイヤを投入したドライバーたちがユーズドタイヤでグリッドにつく中、2番手スタートの小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)と6番手の古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)はここでニュータイヤを履いて勝負に出た。
スタートでは3番手の野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)が今回も抜群の加速でホールショットを決めると、後方から小林も絶妙のスタートを決めて最内から2番手にジャンプアップ。ポールの中村仁(モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC)がそれに続き、行き場を失った小出はなんと4番手に後退。そしてシケインで荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)を捉えた古谷が5番手で1周目を戻ってきた
さらに古谷は6周目の1コーナーで古谷が小出を捉えて4番手に浮上する。
一方、小林と中村が接戦を繰り広げるのを尻目に、順調に後続を引き離しながらトップを快走する野中だったが、スタートシグナルが消灯する直前に動いてしまったことに対してジャンプスタートの判定が降り、10秒のタイム加算を受けることになる。
これで実際のトップは小林となったが、その後も野中はリードを広げながら周回を重ねていき、11周目にはついに小出とのギャップを10秒529とすると、最後は11周目の1コーナーで小出をオーバーテイクした荒尾との差をも10秒583に広げてチェッカーを受けた。
この結果、優勝は小林利徠斗、2位を中村仁が獲得、3位には古谷悠河とトムス勢が表彰台を独占。さらに野中も4位でこのレースを終えることとなる。
小出は6位でかろうじて1ポイントを獲得したが、ドライバーズポイントは83ptにとどまり、野中は66pt、優勝した小林が59pt、2位の中村は57ptとチャンピオン争いは混戦の様相を呈してきた。
残るレースは4戦。その一つ、第18戦決勝はこのあと午後0時25分より12周で行われる。






Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Atsushi BESSHO
Yoshinori OHNISHI
- 第8戦優勝 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
-

「クルマの調子がすごく良くて。吉田(則光)エンジニアと濱野(裕二)エンジニアが作ってくれたクルマが完璧だった。それに尽きるかなと思います。SCが2度も出たのが残念です。僕は最初のSCが出るまでに10秒くらいリードしていたので、どれだけの差をつけられるかに挑戦したかったんですが、SCによってその差がなくなってしまいました。そこでファステストラップでどこまでのタイムを出せるかに挑戦しようと思って最後までプッシュしました。クルマのバランスには一貫性があったので、全く不安はなく、SCが入っても抜かれることはないだろうと思って走っていました」
「チームの中ではケースごとに話し合ってはいますが、今日の順位だと僕にできることは、しっかりトップでゴールしてチームランキングを上げることだと思っていたし、オーダー的なことは出ませんでした。ただ明日に向けてはチームとして最善の結果を最後の締めくくりとして持ち帰れるように、僕も協力したいし、そうなるよう頑張ります」
「去年の後半戦からフロントローに並ぶ機会は多かったので、皆さんの記憶には残っても、ポールを取っていないので記録には残っていない。そういう面で歯痒い気持ちがありました。自分としては予選に対して自信があるので、今年はチャンピオンシップからは脱落しましたが、最後に光るものを見せて終わることで、来季への期待値が上がってくると思うし、注目度を上げる上でも大事なレースだし、最後にファステストも取れて、自分としては100点のレースができてよかったなと思います」
- 第8戦決勝2位 坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)
-

「冬の鈴鹿というのがタフになるだろうとは予想がついていたし、予選が始まってみれば上の方はH社ばっかりだったので辛いなというところはありました。まあでも決勝はチャンスがあればポジションを上げるチャンスはあるだろうし、5番手からなら表彰台争いはできると思っていたので、なんとか食らいついていきたいなと。チャンピオンシップを考えると牧野選手が前にいたので、それを抜くというのが今日の1番の目標でした。佐藤選手に不運があって、自力での2位ではないんですが、チームのタイヤ交換がめちゃくちゃ早かったおかげでもあったし、やるべきことは全てやれたかなと思います。予選も決勝も太田選手はとんでもなく速いので、そこをどうにかしないと明日も厳しいかなと思うので、しっかり考えていきたいなと思います」
「(牧野選手とのタイトル争いは2015年のFIA-F4以来だが)そういう背景もあるので、ヒューマンモータースポーツを謳っているスーパーフォーミュラの話題として取り上げてもらえるのは嬉しいです。9年前の話で、僕たちは下の方のカテゴリーで戦っていたんですが、昔からやってたライバルと日本の最高峰のレースでまたチャンピオンを争う機会なんてなかなかないと思うので、素直に楽しみたいなと思いますし、いいバトルができたらと思います」
- 第8戦決勝3位 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
-

「結果的には1番のライバルである坪井選手の後ろになってしまったので、悔しいですけど、戦略的にもミニマムで入るというのはなんとなく決めていて、前半は特に僕は厳しかったんですが、タイヤを替えてから中盤戦にかけては悪くなかったです。最近前半スティントで苦労することが多いんですが、それがまた出てしまったなと。予選もそうだし、もうちょっとレベルアップしていかないといけないなと思うので、明日も太田選手のいいところは真似させてもらって頑張ります」
「(チャンピオンのことは)全然諦めていないし、最後までプッシュたいと思います。僕の先輩(山本尚貴)はそれをモットーにして、それを僕は身近で学ばせてもらっているので、それを最後までやるだけかなと思っています」
「(坪井選手とのタイトル争いは2015年のFIA-F4以来だが)カート時代はあまり接点がなかったんですが、四輪に上がってからはびっくりするぐらい接点があって、縁を感じるものがありますし、今日も2位争いで坪井選手とバトルをしていました。ただやはりF4でバトルしていた時と違うのは、僕たちはメーカーのドライバーになって、メーカーを背負って戦っているということなので、自分個人だけでなく、色々背負うものができているので、その戦いも含めて明日は見てもらって、楽しんでもらえればなと思います」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

- 優勝チーム代表 村岡潔(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
-
「上出来としか言いようがないです。欲を出すとキリがないですが、できれば坪井くん以外の人がここにいれば明日お客さんが盛り上がるなあと(笑) まあこういう結果になったことで太田くんも牧野くんも明日の戦いにより集中できると思うんで、ここまでの位置で戦ってくれた二人に感謝しますし、嫌な思いをさせてくれる坪井くんにも感謝しています」
「今日タイヤ交換もいっぱいミスがありましたが、ミスなくクルマを仕上げて、ドライバーに思う存分力を出してもらえれば、必ずチャンピオンを取れると思うので、よろしくお願いします」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

全日本スーパーフォーミュラ選手権第8戦「JAF鈴鹿グランプリ」の決勝が11月9日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、ポールポジションからスタートした太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)が今季初優勝を達成した。
第8戦決勝は午後2時40分、定刻から10分遅れてフォーメーションを開始した。周回数は31。スタート時の気温は21℃、路面温度は31℃だ。
スタートでは制御システムの誤作動で番手スタートの岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)のギヤが入らず、グリッドから一歩も動けない状況に。後方では三宅もスタート直後にギヤが1速から上にシフトアップできない状態となり、そのままレースを終えてしまうアクシデントが発生したが、幸いこれらに起因した大きなアクシデントには至らなかった。
この間にトップグループは太田、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)、坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)、山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)の順で西コースへ向かった。
2周目の1コーナーでは牧野がOTSを使って佐藤に襲いかかるが、佐藤もOTSを使って対抗。その後方では14番手スタートの野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)が1周で10番手まで挽回してコントロールラインに戻ってきた。
さらに野尻は6周目のスプーンでも笹原右京(VANTELIN TOM'S SF23)をインから笹原をパス!9番手に浮上する。
一方、トップの太田は6周終わって太田のリードは4秒135。本人も無線で「クルマは完璧」とコメントしており、その後も順調にリードを広げて10周目にはその差を5秒230とする。
そしてこの周から特別規則で定められたタイヤ交換を行うドライバーが相次ぐ。まずは10周終わりで牧野、阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)、福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)、野尻がピットへ。
11周終わりで佐藤、坪井、山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)、国本雄資(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)、小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF23)がピットインするが、この際佐藤の左リヤタイヤが締まっておらずに脱落、これにより佐藤はピットレーンでストップしてしまい、そのままレースを終えることになった。
また坪井は牧野の前でコースインすることに成功している。
そしてトップの太田と山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)も12周目にタイヤ交換を行い、そのまま坪井の前でコースに戻った。
その後もドライバーたちのタイヤ交換は続いたが、18周目にピット作業を行った平良響(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)の後輪がピット出口で外れてしまい、平良はコースサイドにストップ。外れた後輪はコース上を転がって2コーナー付近まで行ってしまったため、この周でセーフティーカーが導入されることになった。
ここですかさずピットに飛び込んだのが、そこまでコースに留まり続けていた岩佐と大湯都史樹(VERTEX CERUMO・INGING SF23)だ。スタート時のトラブルで一旦は最後尾まで後退した岩佐も、これで入賞圏内に浮上してきた。またこれでコース上の全車がタイヤ交換を終えたこととなり、太田が再びトップに立った。2番手は坪井、3番手は牧野、阪口、福住と続いて野尻が6番手だ。
セーフティーカーは22周目にピットイン。23周目からレースは再開となるが、24周目のスプーンカーブで笹原右京(VANTELIN TOM'S SF23)と大嶋和也(docomo business ROOKIE SF23)が絡むアクシデントが発生。アウト側の縁石に乗り上げた笹原はフロントノーズを壊してスロー走行でピットに戻ってきたが、大嶋は西ストレートでクルマを止めざるを得なかったため、25周目からは2度目のセーフティーカーランとなった。
セーフティーカーは28周目のピットイン。レースは残り3周で追い越し可能となった。
トップの太田は再びリードを広げにかかる。坪井と牧野はこれを追い上げることはできない。後方では野尻が130Rで福住を捉えて5番手に浮上した。
結局レースは太田格之進が最後までトップを譲らずに31周を走り切り、今季初優勝。昨年の最終戦鈴鹿以来の通算2勝目を挙げた。
2位には坪井翔が入り、ドライバーズポイントを101.5ポイントに伸ばした。牧野任祐はこのレースを3位で終え、トータル83ポイントとなったため、坪井とのポイント差は18.5ポイントに広がった。
そして野尻智紀は5位フィニッシュで76ポイントとなり、この時点でチャンピオンの可能性が消滅。2024シーズンのチャンピオン争いは坪井と牧野の二人に絞られた。果たして最後に栄冠を手にするのはどちらなのか。坪井はこのまま逃げ切るのか。それとも牧野が2015年のFIA-F4の雪辱を果たすのか。
シリーズ第9戦は11月10日午後2時30分より、同じく31周で戦われる。











Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Atsushi BESSHO
第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/09) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Driver | Car Team Engine | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 6 | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 31 | 1:00'08.862 | - | - |
| 2 | 36 | 坪井 翔 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 31 | 1:00'13.422 | 4.560 | 4.560 |
| 3 | 5 | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 31 | 1:00'14.370 | 5.508 | 0.948 |
| 4 | 38 | 阪口 晴南 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 31 | 1:00'16.314 | 7.452 | 1.944 |
| 5 | 16 | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 31 | 1:00'17.087 | 8.225 | 0.773 |
| 6 | 8 | 福住 仁嶺 | Kids com KCMG Elyse SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 31 | 1:00'17.923 | 9.061 | 0.836 |
| 7 | 64 | 山本 尚貴 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 31 | 1:00'18.188 | 9.326 | 0.265 |
| 8 | 3 | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 31 | 1:00'19.568 | 10.706 | 1.380 |
| 9 | 15 | 岩佐 歩夢 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 31 | 1:00'20.034 | 11.172 | 0.466 |
| 10 | 39 | 大湯 都史樹 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 31 | 1:00'22.034 | 13.172 | 2.000 |
| 11 | 50 | 木村 偉織 | San-Ei Gen with B-Max SF23 San-Ei Gen with B-Max Honda M-TEC HR-417E | 31 | 1:00'22.456 | 13.594 | 0.422 |
| 12 | 53 | ジュジュ | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 31 | 1:00'23.563 | 14.701 | 1.107 |
| 13 | 20 | 国本 雄資 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 31 | 1:00'27.838 | 18.976 | 4.275 |
| 14 | *7 | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 31 | 1:00'34.026 | 25.164 | 6.188 |
| 15 | 37 | 笹原 右京 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 30 | 1:00'26.373 | 1Lap | 1Lap |
| ---- 以上規定周回数(90% - 27 Laps)完走 ---- |
| - | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 23 | 42'39.083 | 8Laps | 7Laps |
| - | 4 | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 23 | 58'51.536 | 8Laps | 16'12.453 |
| - | *19 | 平良 響 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 18 | 31'24.648 | 13Laps | 5Laps |
| - | 55 | 大津 弘樹 | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 17 | 46'35.201 | 14Laps | 1Lap |
| - | *65 | 佐藤 蓮 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 11 | 18'54.272 | 20Laps | 6Laps |
| - | 12 | 三宅 淳詞 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E | 0 | - | 31Laps | 11Laps |
- Fastest Lap: CarNo. 6 太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23) 1'40.588 (31/31) 207.830 km/h
- CarNo. 7は、全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第15条1.1(危険なドライブ行為)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
- CarNo. 7は、全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第15条1.2(危険なドライブ行為)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
- CarNo. 65は、全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第21条11(リリース時の安全確認不足)により、罰金50,000円を科した。
- CarNo. 19は、全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第21条11(リリース時の安全確認不足)により、罰金50,000円を科した。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第16戦の決勝が、11月9日、鈴鹿サーキットで行われ、、ポールポジションスタートの野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)が、優勝を飾った。2位には終盤、野中に迫った荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)が入った。
マスタークラスは、スタートで2位に下がったものの、すぐにトップを奪い返したクラスポールの清水康弘(GNSY 324)が、嬉しい初優勝を飾った。
好天に恵まれた鈴鹿。この第16戦の結果で、明日の第18戦のグリッドが決まるだけに、大詰めを迎えているタイトル争いを考えても、重要なレースとなる。
午後0時35分、17周のレースがスタート。
ポールスタートの野中が好スタートでトップを守り、荒尾、そして、5番グリッドから上った小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)、中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)が続いた。
野中がトップに出たことで、ランキングトップの小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)は、1つでも順位を上げたいところだったが、逆に、ポジションを落としてしまい、ケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)の後ろ、6位でオープニングラップを終えた。
レース前半は、野中がハイペースで逃げ、荒尾が少し離れて、さらにその後方で小林と中村が競り合い、さらにその後方でフレデリックを小出が追うという展開になった。
トップ野中と荒尾の差は、周を重ねるごとに開き、6周を終えた時点で3.9秒となって、この段階では完全に野中の独走になると思われた。
しかし、ここから荒尾がペースを上げ、逆に、タイヤの摩耗に苦しむ野中のペースは鈍り始める。両者の差は、8周目2.5秒、10周目2.1秒、13周目には1秒と、みるみる縮まっていった。
荒尾も自身のタイヤが限界を迎えるなか、必死に野中を追い、最終ラップでは背後に迫ったが、経験に勝る野中がなんとか荒尾を抑え、今季4勝目のチェッカーを受けた。
後続の順位は、オープニングから変わらず、3位小林、4位中村、5位フレデリック、6位小出となった。この結果、野中は小出とのシリーズ争いで、29ポイントあった差を19ポイントまで縮め、逆転チャンピオンの可能性を広げた。
マスタークラスは、スタートでDRAGON(TEAM DRAGON 324)がトップに出たものの、2周目に、クラスポールスタートの清水康弘(GNSY 324)が逆転。
以降は、清水がラップを重ねるたびに、差を開いていった。
3周目からは、清水、DRAGON、今田信宏(JMS RACING TEAM)、藤原誠(TEAM DRAGON 324)のオーダーで、縦に長い展開となり、周を追うたびに各車の間隔は開いていった。
ラップタイムでDRAGONを約1秒上回る清水は、最終的に11秒という大差でチェッカーを受け、記念すべきSFライツ初優勝を飾った。
ランキングでは、2位に入ったDRAGONが110pと、依然、今田(79p)を大きくリードしている。
第17、18戦の決勝は、明日10日の午前8時20分、午後0時25分からそれぞれ12周で行われる。










Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO
Yoshinori OHNISHI
- 第16戦優勝 野中誠太(TOM'S)
-

「今週トムス勢は非常に良くて、その中でも僕は調子が良かったので、自信を持って挑むことができました。スタートが良く、そこからギャップを作ることができましたが、路温が上がり、SFも走った後だったので、タイヤの落ちは激しかったのが予想以上でした。荒尾選手が追いついてくる中で、落ち着いて大きなミスのないように走ることが重要でした。なんとか守り切れて良かったです」
「残り10周くらいの早い段階からたれる雰囲気がわかったので、ドライビングを工夫しながら走りました。とにかくベストを尽くせるようにと集中して走りました。チャンピオンシップのことを考える余裕もありませんでした。残り3周くらいからエンジニアさんに『気合いだ』と声をかけてもらっていて、気持ちでがんばった感じです」
「個人的にはポールポジションをとれたのがライツでは初めてだったので、そこは素直に嬉しかったですし、落ち着いてレースして勝てたことは自信にもつながりました。明日の最初のレースは小出選手が前にいますが、あまりチャンピオンシップのことは気にせずに、今日みたいにやるべきことをしっかりやれば結果はついてくることがわかったので、明日も普通にやるべきことをやって終えられればと思います」
- 第16戦決勝2位 荒尾創大(TODA RACING)
-

「スタートでホイールスピンさせてしまい、順位を落とすかなと思いましたが、後続車もみんな同じ状況でした。その中で野中選手のスタートが抜群に良くて、1コーナー行くまでに離れてしまいました。レース前半も野中選手が速くて、プッシュしても追いつかない状況でしたが、後半は僕のペースが上回ってきました。タイヤは辛かったんですが、なんとかクルマをねじ伏せて食らいつきました。抜けなかったのは残念ですが、明日に向けては良かったなと思います」
「タイヤが辛い状況はみんな一緒だったので、その中でどのくらいクルマをコントロールできるかというところでペースは変わってくると思います。タイヤが辛い中で良いペースを維持できました」
「明日の午前中のレースはコンマ1くらいの差で5番手からのスタートになってしまいましたが、表彰台を目指して頑張りたいと思っていますし、午後のレースはまたフロントローからスタートできるので、1コーナーで前に出られるようにスタートを改善していきたいです」
- 第16戦決勝3位 小林利徠斗(TOM'S)
-

「5位スタートでしたので、トップを追うには遠いな、というところでした。とりあえず自分のできることをやって、一つでも順位を上げられるように頑張ろうという思いでした」
「特別何かしようということはなく、スタート以外ではほぼ抜きづらいので、スタートに気持ちを入れて挑みました。実際、前方のクルマがみんなホイールスピンをして白煙をあげていましたし、その中で僕はスタートが決まったので、順位を上げられたのは良かったです。そのあとは、集団の後ろに入っていく想定のセットだったんですが、前が離れていって自分が集団の先頭という、一番僕らのクルマに合っていない状況になったので、苦しいレースが続きましたが、なんとか抑え切ることができました」
「中村選手もものすごい気迫で迫ってきましたが、互いを尊重していたからこそできるバトルだったので、ああいうバトルができたのは良かったです」
「次のレースは4位スタートになりますが、やることは一緒ですし、一つ一つやれることに集中できればなと思います」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/09) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 16 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 36 | | | 野中 誠太 | PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 17 | 32'23.702 | - | - |
| 2 | 2 | | | 荒尾 創大 | HFDP WITH TODA RACING TODA RACING | 17 | 32'24.113 | 0.411 | 0.411 |
| 3 | 38 | | | 小林 利徠斗 | モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 17 | 32'35.689 | 11.987 | 11.576 |
| 4 | 35 | | | 中村 仁 | モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 17 | 32'40.713 | 17.011 | 5.024 |
| 5 | 1 | | | ケイレン・フレデリック | Pilot ONE Racing with B-MAX B-MAX RACING TEAM | 17 | 32'48.287 | 24.585 | 7.574 |
| 6 | 50 | | | 小出 峻 | HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM | 17 | 32'49.569 | 25.867 | 1.282 |
| 7 | 37 | | | 古谷 悠河 | Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S | 17 | 32'51.847 | 28.145 | 2.278 |
| 8 | 5 | | | 入山 翔 | IRISアルビレックス-RT ALBIREX RACING TEAM | 17 | 33'14.053 | 50.351 | 22.206 |
| 9 | 8 | M | 1 | 清水 康弘 | GNSY 324 GNSY RACING | 17 | 33'31.916 | 1'08.214 | 17.863 |
| 10 | 30 | M | 2 | DRAGON | TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON | 17 | 33'43.159 | 1'19.457 | 11.243 |
| 11 | 4 | M | 3 | 今田 信宏 | JMS RACING TEAM JMS RACING TEAM | 17 | 33'45.451 | 1'21.749 | 2.292 |
| 12 | 13 | M | 4 | 藤原 誠 | TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON | 17 | 33'48.364 | 1'24.662 | 2.913 |
| ---- 以上規定周回数(90% - 15 Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo. 36 野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC) 1'53.103 (2/17) 184.833 km/h
- 第8戦ポールポジション 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
-

「昨日はフリー走行でロングランばっかりで、ニュータイヤを履く前にアタックできたのは1回だけで、ほぼほぼ準備できないままニュータイヤで走ったので11番手でした。でもフィーリングとしては悪くなかったし、去年の最終戦のデータもあるので不安もなく自信を持って予選に臨めました」
「自分のことだけ考えようと思って予選に臨みました。自分はタイヤの暖まりが良いと思っていたので、Q1は前に出て、そんなにペースを上げないように走って通過できました。Q2は今まで以上にドライビング面でチャレンジしたかったことを全部やりました。その結果ポールを取れたと思います」
「明日もあるので、あまりランキングのことは考えたくないのが正直なところです。どうせ僕がトップを走っていても何か言われるんだろうなと。そこはしっかりチームと話し合わないとと(笑) チームとしてはチームタイトルとドライバーズタイトルを両方狙えるすごくいい機会ですので、今日しっかりレースをすれば、明日に向けてデータを持ち帰ることができますから、ポール・トゥ・ウィンをしたいと思います」
- 第8戦予選2位 岩佐歩夢(TEAM MUGEN)
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「もちろんチャンピオンシップのことを考えると2ポイント取ったことは良かったと思いますが、ポールポジションを目指していろんなアプローチをしてきたので、それが取れなかったのは悔しいです」
「トップとの差を考えても、いろんな面で少しずつ足りなかったなと捉えていて、いくつかのポイントでポテンシャルを上げていかないとトップには届かないなと。そこはチームと一緒に上げていかないとと思いますが、午後の決勝についてはフロントローなので、しっかり切り替えて、勝つためのいろんなことを準備して、優勝を目指したいと思います」
「チャンピオン争いに絡んでいるといっても、数字どうこうは気にせずに、優勝だけを考えて、しっかり全力でプッシュしていきたいと思います」
- 第8戦予選3位 佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)
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「Q1は途中で赤旗が出ましたが、アタックする順序は後ろの方だったので、タイヤはまだゴムが残っている状態でした。それで再開後は普通に通ることができました」
「Q2はQ1で足りなかった部分を補って、かなり改善方向にはいきましたが、トップとの差はまだかなり大きいので、3位ではありますが、まだ負けていると思って、予選については明日に向けて改善していかないとと思います」
「午後の予選は今季ベストグリッドからのスタートなので、チームと頑張っていきたいです」
「僕はチャンピオン争いは関係ないので、とにかく優勝を目指して、しっかりかき回したいと思います。チームとしてもランキングを上げるチャンスなので、二人で表彰台に登れればと思います」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

全日本スーパーフォーミュラ選手権第8戦「JAF鈴鹿グランプリ」の予選が、11月9日、三重県・鈴鹿サーキットで行われ、太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)が、キャリア初のポールポジションを獲得した。
2レース制となる今大会の初日。鈴鹿サーキットは朝から秋晴れとなった。日差しが照りつけるなか、午前9時5分から予選が行われた。
■Q1 Aグループ
ユーズドタイヤで1周した後、ニュータイヤに履き替え、ウォームアップから各車アタックに入った。
阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)1分37秒247、岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)1分37秒106とトップタイムが塗り替えられるなか、逆転チャンピオンを狙う牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)が1分36秒786と唯一36秒台に入れてトップに立った。
今大会でスーパーフォーミュラ引退を発表している山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)が、最後に2位に食い込む1分37秒084をマークして締めくくった。
順位:牧野-山本-岩佐-阪口-笹原-福住/国本-小高-三宅-大津
■Q1 Bグループ
Aグループ同様に、ユーズドで1周した後にニュータイヤに履き替えアタックに入った。
ところが、5番目にアタックラップに入った木村偉織(San-Ei Gen with B-Max SF23)が、NOPPOコーナーでコントロールを失い、コースアウト。グラベルに捕まってしまったため、赤旗が提示され予選は中断となった。
残り3分として再開された予選だが、この中断が大きく響いたのが、ランキング3位の野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)。コース前半でタイムが伸びず、まさかのQ1敗退となってしまった。
短い予選時間をうまくまとめたのは、シリーズリーダーの坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)。1分36秒台に入れ、太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)を抑えて、グループトップでQ2に進んだ。
順位:坪井-太田-佐藤-山下-大湯-大嶋/野尻-小林-平良-Juju-木村
■Q2
山本、佐藤のPONOS NAKAJIMA RACINGコンビが、真っ先にコースイン。ゆっくりとタイヤを温める。
最初にアタックに入ったのは岩佐。後から続く、牧野、坪井らのポール候補を上回るタイムで、各セクタータイムを刻んでいき、1分36秒335をマーク。牧野は1分36秒593、坪井は1分36秒707と届かず。流れは完全に岩佐の今季二度目のポール奪取に傾いた。
しかし、その後にコントロールラインを通過した太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)が、1分36秒094で岩佐を逆転。自身初のポールポジションを手に入れた。
前大会の富士でも惜しいところでポールを逃していた太田は「やっと取れたという感じですね」と笑顔を見せた。
順位:太田-岩佐-佐藤-牧野-坪井-山本-阪口-福住-大湯-笹原-大嶋-山下
今大会の1レース目、第8戦の決勝は、本日午後2時30分から31周で行われる。








Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Astushi BESSHO
- 第16戦ポールポジション、第17戦予選3位 野中誠太(TOM'S)
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「僕としては今週通してすごく調子がいいので、(予選は)どちらかというとミスなくまとめる、という感じでアタックしていきました。余裕がありながらのポールという感じでした。Q2に向けては伸び代が少なかったですが、タイム差を見れば優勝が見えてないわけでもありません。決勝も落ち着いてこのままいければと思います」
「僕としてはライツでは初のポールなので、そこは素直に嬉しいです」
「チャンピオンのことはあまり考えても、というところです。今週いい流れでチームとやってこれているところを決勝でもしっかりやり切るだけだと思うので、自分のやるべきこと、スタートやロングランの走り方にフォーカスしてやっていけば、いい結果が得られると思います」
- 第16戦予選2位 荒尾創大(TODA RACING)
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「今週走り始めてから、クルマのセッティングを今までとは違う方向に変えていきました。それがいい方向に行って、1回目の走行で2番手、2回目の走行ではぶっちぎりの状態で終えることができました」
「1回目の予選では自分のミスでポールを逃してしまいましたが、自分の技術を磨けばポールは必ず取れるという感触で、クルマには満足しています。2回目の予選に関しても、自分としてはベストを尽くせましたが、コンマ1秒足りませんでした。5番手という順位ですが、諦めずに、1戦目は優勝、2戦目は表彰台を目指します」
「1レース目は強気でいきます。ただ野中選手はチャンピオン争いをしているので、接触はなるべく避けたいです」
- 第16戦予選3位、第17戦ポールポジション 中村仁(TOM'S)
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「1回目の予選はコンディションの違いもありましたが、そこはアジャストするしかないので。クルマは結構良くて、そこそこいけそうな感触がありましたが、コンマ3の差があり、ちょっと悩むとこはありました。タイヤのいいところを使えた上でのタイム差だったので、何か変えなきゃいけないなと。そこでちょっとだけセットチェンジしたことがうまくQ2でハマって、ポールが取れました。ミスなくまとめられたのが良かったです」
「決勝はスタートが大事なので、ミスなく普通に決めて、攻めのレースをしすれば、3レース目につながると思います。明日は2レースともポールからスタートする予定です」
「(小出選手の背中は)もうバッチリ見えてます。テール・トゥ・ノーズなんで(笑) ポイント的にはアレですけど、簡単には取らせません。なんとか巻き返したいです」
- 第17戦予選2位 小出峻(B-MAX RACING TEAM)
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「今週ちょっと調子いいとは言えない雰囲気が続いていて、厳しい週末になるかなという感じでした。まずは自分達のパフォーマンスを最大限出せるようにとやった結果、Q1は残念でしたがQ2で2番手を取れたことは最大限のパフォーマンスは出せたかなと思います」
「そんなに大きくクルマを触ったわけではありませんが、ライツはほんの少しのことでスピードが大きく変わるので、そこでQ2にしっかりアジャストできた感じです」
「(チャンピオン争いについて)こればっかりは相手の順位にもよるので、あまり考えてないというか。自分達の最大限をやれば結果はついてくると思いますので」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI


全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第16戦、第17戦の公式予選が、11月9日、鈴鹿サーキットで行われ、第16戦は野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)、第17戦は中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)と、両レースともトムス勢がポールポジションを獲得した。
マスタークラスは、清水康弘(GNSY 324)が、両レースともクラスポールを奪った。
木、金曜日に行われた練習走行では、第11戦以来、優勝から遠のいているトムス勢が好調。木曜の走行では中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)、金曜日1回目の走行は野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)がトップタイムをマーク。また、まだ未勝利の荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)が金曜日2回目でトップを奪った。
ポイントで大きくリードし、今大会でチャンピオン決定が濃厚の小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)は、やや出遅れた感じだ。
第16戦公式予選
快晴のもと始まった第16戦の予選は、午前9時5分から10分間で行われ、真っ先にコースインした小出に、野中、ケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)、小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)が続いた。
3周のウォームアップの後、各車アタックに入るが、練習走行で好調のトムス勢がやはり速く、野中1分51秒305、古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)1分51秒309、中村1分51秒613がタイミングボードの上位に名を連ねる。小出は渾身のアタックをするも4番手。
終了間際に、荒尾が51秒367で2位に食い込み、古谷はコース外走行でベストタイム抹消になってしまう。
結果、ランキング2位の野中がポールを奪い、荒尾がフロントローに並んだ。2列目には中村と小出。トヨタとホンダの育成ドライバーが二人ずつ並ぶことになった。
マスタークラスは、練習走行から好調の清水が1分54秒011と抜き出たタイムで、クラスポールポジションを獲得。チャンピオン最右翼のDRAGON(TEAM DRAGON 324)は2位につけるも1分55秒824と、タイムでは大きく水を開けられることになった。
第17戦公式予選
10分間のインターバルを経て始まった第17戦予選では、小出が巻き返し1分51秒029と、最初に1分51秒054をマークしていた野中を100分の3秒上回り、トップに立った。
この後、小林1分51秒094、荒尾1分51秒129とトップに迫るが届かず、これで決まりかと思われた終了間際。最後にアタックをかけていた中村が1分51秒009と、小出を100分の2秒上回り、最後の最後でポールを決めた。
中村、小出、野中、小林と2列目まで並んだトップ4のタイム差は、0.1秒以内の超僅差だった。
マスタークラスは、清水が1分53秒663と第16戦のタイムを上回り、2位の藤原誠(TEAM DRAGON 324)を1.4秒引き離す好タイムで連続ポールを奪った。
第16戦決勝は、本日午後0時25分から17周で、第17、18戦の決勝は、明日10日の午前8時20分、午後0時25分からそれぞれ12周で行われる。



Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO
第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/09) Weather: Fine Course: Dry
2024 SUPER FORMULA Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Gr. | Driver | Car Team Engine | Q1 | Q2
|
| 1 | 6 | B | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'37.082 | 1'36.094 |
| 2 | 15 | A | 岩佐 歩夢 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'37.106 | 1'36.335 |
| 3 | 65 | B | 佐藤 蓮 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'37.289 | 1'36.472 |
| 4 | 5 | A | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'36.786 | 1'36.593 |
| 5 | 36 | B | 坪井 翔 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'36.896 | 1'36.707 |
| 6 | 64 | A | 山本 尚貴 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'37.084 | 1'36.738 |
| 7 | 38 | A | 阪口 晴南 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'37.247 | 1'37.043 |
| 8 | 8 | A | 福住 仁嶺 | Kids com KCMG Elyse SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'37.441 | 1'37.051 |
| 9 | 39 | B | 大湯 都史樹 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'37.448 | 1'37.131 |
| 10 | 37 | A | 笹原 右京 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'37.420 | 1'37.278 |
| 11 | 14 | B | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 1'37.636 | 1'37.300 |
| 12 | 3 | B | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'37.422 | 1'37.547 |
| ---- 以上Q2で決定 ---- |
| 13 | 20 | A | 国本 雄資 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'37.610 | |
| 14 | 16 | B | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'37.676 | |
| 15 | 4 | A | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'37.886 | |
| 16 | 7 | B | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'38.218 | |
| 17 | 12 | A | 三宅 淳詞 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E | 1'38.046 | |
| 18 | 19 | B | 平良 響 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 1'38.300 | |
| 19 | 55 | A | 大津 弘樹 | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'38.099 | |
| 20 | 53 | B | ジュジュ | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'39.209 | |
| ---- 以上予選通過 ---- |
- | 50 | B | 木村 偉織 | San-Ei Gen with B-Max SF23 San-Ei Gen with B-Max Honda M-TEC HR-417E | d.n.q | |
第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/09) Knock Out Q2 Weather:Sunny Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | № | Gr | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 6 | B | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'36.094 | - | - | 217.549 |
| 2 | 15 | A | 岩佐 歩夢 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'36.335 | 0.241 | 0.241 | 217.005 |
| 3 | 65 | B | 佐藤 蓮 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'36.472 | 0.378 | 0.137 | 216.697 |
| 4 | 5 | A | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'36.593 | 0.499 | 0.121 | 216.426 |
| 5 | 36 | B | 坪井 翔 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'36.707 | 0.613 | 0.114 | 216.170 |
| 6 | 64 | A | 山本 尚貴 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'36.738 | 0.644 | 0.031 | 216.101 |
| 7 | 38 | A | 阪口 晴南 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'37.043 | 0.949 | 0.305 | 215.422 |
| 8 | 8 | A | 福住 仁嶺 | Kids com KCMG Elyse SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'37.051 | 0.957 | 0.008 | 215.404 |
| 9 | 39 | B | 大湯 都史樹 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'37.131 | 1.037 | 0.080 | 215.227 |
| 10 | 37 | A | 笹原 右京 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'37.278 | 1.184 | 0.147 | 214.902 |
| 11 | 14 | B | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 1'37.300 | 1.206 | 0.022 | 214.853 |
| 12 | 3 | B | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'37.547 | 1.453 | 0.247 | 214.309 |
■Aグループ
第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/09) Knock Out Q1 Weather:Sunny Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 8 class 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 5 | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING HondaM-TEC HR-417E | 1'36.786 | - | - | 215.994 |
| 2 | 64 | 山本 尚貴 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING HondaM-TEC HR-417E | 1'37.084 | 0.298 | 0.298 | 215.331 |
| 3 | 15 | 岩佐 歩夢 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN HondaM-TEC HR-417E | 1'37.106 | 0.320 | 0.022 | 215.282 |
| 4 | 38 | 阪口 晴南 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTATRD 01F | 1'37.247 | 0.461 | 0.141 | 214.970 |
| 5 | 37 | 笹原 右京 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTATRD 01F | 1'37.420 | 0.634 | 0.173 | 214.588 |
| 6 | 8 | 福住 仁嶺 | Kids com KCMG Elyse SF23 Kids com Team KCMG TOYOTATRD 01F | 1'37.441 | 0.655 | 0.021 | 214.542 |
| ---- 以上Q2進出 ---- |
| 7 | 20 | 国本 雄資 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTATRD01F | 1'37.610 | 0.824 | 0.169 | 214.171 |
| 8 | 4 | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTATRD 01F | 1'37.886 | 1.100 | 0.276 | 213.567 |
| 9 | 12 | 三宅 淳詞 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing HondaM-TEC HR-417E | 1'38.046 | 1.260 | 0.160 | 213.218 |
| 10 | 55 | 大津 弘樹 | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix HondaM-TEC HR-417E | 1'38.099 | 1.313 | 0.053 | 213.103 |
| ---- 以上基準タイム(107% - 1'43.561)予選通過 ---- |
■Bグループ
第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/09) Knock Out Q1 Weather:Sunny Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 8 class 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 36 | 坪井 翔 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTATRD 01F | 1'36.896 | - | - | 215.749 |
| 2 | 6 | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING HondaM-TEC HR-417E | 1'37.082 | 0.186 | 0.186 | 215.335 |
| 3 | 65 | 佐藤 蓮 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING HondaM-TEC HR-417E | 1'37.289 | 0.393 | 0.207 | 214.877 |
| 4 | 3 | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTATRD 01F | 1'37.422 | 0.526 | 0.133 | 214.584 |
| 5 | 39 | 大湯 都史樹 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTATRD 01F | 1'37.448 | 0.552 | 0.026 | 214.527 |
| 6 | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTATRD 01F | 1'37.636 | 0.740 | 0.188 | 214.114 |
| ---- 以上Q2進出 ---- |
| 7 | 16 | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN HondaM-TEC HR-417E | 1'37.676 | 0.780 | 0.040 | 214.026 |
| 8 | 7 | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTATRD 01F | 1'38.218 | 1.322 | 0.542 | 212.845 |
| 9 | 19 | 平良 響 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTATRD 01F | 1'38.300 | 1.404 | 0.082 | 212.667 |
| 10 | 53 | ジュジュ | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix HondaM-TEC HR-417E | 1'39.209 | 2.313 | 0.909 | 210.719 |
| ---- 以上基準タイム(107%- 1'43.678)予選通過 ---- |
| - | 50 | 木村 偉織 | San-Ei Gen with B-Max SF23 San-Ei Gen with B-Max HondaM-TEC HR-417E | d.n.q | - | - | - |
第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/09) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 17 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 35 | | | 中村 仁 | モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 1'51.009 | - | - | 188.320 |
| 2 | 50 | | | 小出 峻 | HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM | 1'51.029 | 0.020 | 0.020 | 188.286 |
| 3 | 36 | | | 野中 誠太 | PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 1'51.054 | 0.045 | 0.025 | 188.244 |
| 4 | 38 | | | 小林 利徠斗 | モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 1'51.094 | 0.085 | 0.040 | 188.176 |
| 5 | 2 | | | 荒尾 創大 | HFDP WITH TODA RACING TODA RACING | 1'51.129 | 0.120 | 0.035 | 188.117 |
| 6 | 37 | | | 古谷 悠河 | Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S | 1'51.164 | 0.155 | 0.035 | 188.057 |
| 7 | 1 | | | ケイレン・フレデリック | Pilot ONE Racing with B-MAX B-MAX RACING TEAM | 1'51.554 | 0.545 | 0.390 | 187.400 |
| 8 | 5 | | | 入山 翔 | IRISアルビレックス-RT ALBIREX RACING TEAM | 1'52.955 | 1.946 | 1.401 | 185.075 |
| 9 | 8 | M | 1 | 清水 康弘 | GNSY 324 GNSY RACING | 1'53.663 | 2.654 | 0.708 | 183.923 |
| 10 | 13 | M | 2 | 藤原 誠 | TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON | 1'55.070 | 4.061 | 1.407 | 181.674 |
| 11 | 4 | M | 3 | 今田 信宏 | JMS RACING TEAM JMS RACING TEAM | 1'55.271 | 4.262 | 0.201 | 181.357 |
| 12 | 30 | M | 4 | DRAGON | TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON | 1'55.552 | 4.543 | 0.281 | 180.916 |
| ---- 以上基準タイム(110%- 2'02.133)予選通過 ---- |
第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/09) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 16 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 36 | | | 野中 誠太 | PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 1'51.305 | - | - | 187.819 |
| 2 | 2 | | | 荒尾 創大 | HFDP WITH TODA RACING TODA RACING | 1'51.367 | 0.062 | 0.062 | 187.714 |
| 3 | 35 | | | 中村 仁 | モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 1'51.613 | 0.308 | 0.246 | 187.301 |
| 4 | 50 | | | 小出 峻 | HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM | 1'51.641 | 0.336 | 0.028 | 187.254 |
| 5 | 38 | | | 小林 利徠斗 | モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 1'51.642 | 0.337 | 0.001 | 187.252 |
| 6 | 1 | | | ケイレン・フレデリック | Pilot ONE Racing with B-MAX B-MAX RACING TEAM | 1'52.112 | 0.807 | 0.470 | 186.467 |
| 7 | 5 | | | 入山 翔 | IRISアルビレックス-RT ALBIREX RACING TEAM | 1'53.840 | 2.535 | 1.728 | 183.637 |
| 8 | 8 | M | 1 | 清水 康弘 | GNSY 324 GNSY RACING | 1'54.011 | 2.706 | 0.171 | 183.361 |
| 9 | 30 | M | 2 | DRAGON | TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON | 1'55.824 | 4.519 | 1.813 | 180.491 |
| 10 | 13 | M | 3 | 藤原 誠 | TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON | 1'56.202 | 4.897 | 0.378 | 179.904 |
| 11 | 4 | M | 4 | 今田 信宏 | JMS RACING TEAM JMS RACING TEAM | 1'56.722 | 5.417 | 0.520 | 179.102 |
| 12 | 37 | | | 古谷 悠河 | Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S | 1'58.552 | 7.247 | 1.830 | 176.338 |
| ---- 以上基準タイム(110% - 2'02.571)予選通過 ---- |

2024シーズンをもって、スーパーフォーミュラ(SF)からの引退を表明した山本尚貴選手の会見が、11月8日に鈴鹿サーキットで行われた。
フォーミュラ・ニッポン時代から、15年という長きに渡ってトップフォーミュラに参戦し続けた山本。その間、チャンピオンに輝くこと3回(2013、2018、2020年)。まず、そのキャリアを振り返った。
「15年間、多くの人に支えられたことを感謝しています。体感的には短く感じているというのが正直なところです。望めば誰もが乗れるものでもなく、乗り続けられるものでもないので、改めて幸せだったと思います。プロの世界ですので、乗り続けるためには結果が求められますが、チャンピオンを取り、良いレースを重ねたことが15年に繋がっていると思います。それは、自分ひとりの力ではなく、監督、エンジニア、メカニック、マネージャーが支えてくれ、ライバルが奮い立たせてくれたからだと思い、感謝しています」
「思い出深いレースは、3回のチャンピオンを決めたレースですが、いつもぎりぎりでのチャンピオン獲得でしたので、ドラマもあり皆さんの記憶に残すことができたように思います。あとは22年に中嶋レーシングに戻って、雨で勝ったもてぎのレースですね。なかなか地元でなかなか勝てませんでしたので。強いて言えば、2013年の最初のタイトルを取ったレースですね。チャンピオンを取ったことで、プロとしての自覚が芽生えたと思います。」
そして、肝心のフォーミュラからの引退を決めたき理由は、さまざまあるものの、そのきかっけは中嶋監督からの言葉だったという。
「引退の理由ですが、ずっと思わしくない結果が続いていて、チームメイトに負けることが多くなってきました。自信を失ったわけではありませんが、自分が求めているものや、周りからの期待との乖離があるというのは感じていました。この成績でなぜ乗せてくれるんだろうという思いや、チーム、スポンサーの期待に応えられないことに対する苦しい思いを抱くという状況が続いていました」
「それが決めてかというと、正直違っていて、実は、(そんな状況のなか)中嶋監督から今年で退くのはどうだ、という話をいただきました。それは自分の身体のことを考えてくれた言葉でした。これから先の長い人生を考えてくれて、これ以上つらい思いをしてほしくないという優しい気持ちからでした。中嶋レーシングに復帰したときに、スタートで関わったこのチームで終わりたいと、ホンダにもお願いをしていましたし、自ら引き際を決められない自分の背中を押してもらったように思います。それで決断しました」

自分で決断したことではあるものの、フォーミュラを辞めることに、やはり心残りはあるという。
「未練がないと言えば嘘になります。15年間繰り返してきたことの(SFとGTの)片方がなくなる。いや、三分の二がなくなるという感覚ですし、毎年、覚悟を持ってやってきました。悔しいというよりは、寂しいというのが本音です。引退を公表してから、SNSで多くの人からコメントをもらって、こんなにたくさんの人に応援してもらっていたんだというのを再認識しました」
「92年に鈴鹿でアイルトン・セナを見て、レーサーになりたいと思い、初のポールも鈴鹿でしたし、人生を導いてくれたのも鈴鹿という気がします。そして、最後が鈴鹿というのも縁だと思います」。
最後は、自分を育ててくれた鈴鹿サーキットへの思いを語った山本。フォーミュラ引退に未練はあるというものの、会見の間、しんみりすることはなかった。そして、「最後は勝ち逃げできたら最高ですね」と笑った。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO
明日9日(土)午前9時5分から行われるノックアウト方式の予選Q1のグループ分けは、以下のとおり。各グループの上位6台がQ2に進み、その12台はQ2の順位でグリッドが決定する。
Group A(10台)
No.4 小高一斗(REALIZE Corporation KONDO SF23)
No.5 牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)
No.8 福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)
No.12 三宅淳詞(ThreeBond Drago CORSE SF23)
No.15 岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)
No.20 国本雄資(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)
No.37 笹原右京(VANTELIN TOM'S SF23)
No.38 阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)
No.55 大津弘樹(TGM Grand Prix SF23)
No.64 山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)
Group B(11台)
No.3 山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)
No.6 太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)
No.7 小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF23)
No.14 大嶋和也(docomo business ROOKIE SF23)
No.16 野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)
No.19 平良 響(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)
No.36 坪井 翔(VANTELIN TOM'S SF23)
No.39 大湯都史樹(VERTEX CERUMO・INGING SF23)
No.50 木村偉織(San-Ei Gen with B-Max SF23)
No.53 Juju(TGM Grand Prix SF23)
No.65 佐藤 蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

HFDP with B-Max Racing Team(チーム代表 宮田雅史)は、11月1〜3日にモビリティリゾートもてぎで行われたFIA-F4選手権(チャンピオンクラス)第11、13、14戦に参戦し、野村勇斗選手が3レースすべてで優勝し、タイトル争いでも大きくリードすることになりました。洞地遼大選手も二度表彰台に上り、二人によるタイトル争いは最終鈴鹿大会で決着することになりました。また、参戦初年度ながら、最終大会を待たずしてチームタイトルを獲得しました。
オートポリス大会で中止となった第11戦が急きょ組み込まれたことで、今大会は3レース制となり、タイトルの行方を占う上で重要な大会になりました。
■第11、13戦予選(11月1日(金)午後2時45分〜3時5分)
両レースの決勝グリッドは、予選のベストとセカンドタイムで決定され、第14戦のグリッドは第11戦の決勝中のベストラップタイムで決まることになりました。
野村、洞地選手に新原選手を加えた3選手による息詰まる攻防は、終了間際に新原選手を逆転した洞地選手が制し、両レースともにポールポジションを獲得しました。野村選手はベスト、セカンドタイムともに僅かに届かず、3位と2位という結果になりました。

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ドライバー |
第11戦予選Bestタイム(順位) |
第13戦予選2ndタイム(順位) |
| 50号車 |
野村 勇斗 |
1分57秒853( 3/19) |
1分57秒880( 2/19) |
| 51号車 |
洞地 遼大 |
1分57秒713( 1/19) |
1分57秒786( 1/19) |
- 天候:曇り、コース:ドライ、気温:21℃、路面温度:25℃
■第11戦決勝(11月2日(土)午前8時15分〜10周)
夜半から降り続いた雨が弱まり、スタンディングスタートでレースが始まりました。ポールポジションの洞地選手は出遅れ、野村選手が新原選手との先陣争いを制してトップに出ると、洞地選手もオープニングラップで2位に上がり、ワンツー態勢で周回を重ねました。
途中、コースアウトした車両の回収で、二度のセーフティカー(SC)ランとなりましたが、野村選手は落ち着いてリスタートを決め、最後はSC先導のまま、規定の30分が経過してフィニッシュを迎えました。ウェットコンディションでの野村選手のペースが良く、洞地選手はオーバーテイクのチャンスを見いだせないまま2位でチェッカーを受けました。

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ドライバー |
決勝順位 |
ベストタイム(順位) |
Point(累計) |
| 50号車 |
野村 勇斗 |
1位 |
2分18秒706( 5/19) |
25(143) |
| 51号車 |
洞地 遼大 |
2位 |
2分18秒604( 4/19) |
18(125) |
- 天候:雨、コース:ウェット、気温:16℃、路面温度:18℃
■第13戦決勝(11月2日(土)午後0時40分〜12周)
雨は降り続いていましたが、スタート前には小康状態となりました。ポールポジションの洞地選手はホイールスピンで出遅れてしまい、好スタートを決めた野村選手と新原選手が先行してレースが始まりました。やや抜き出たペースで走る野村選手は、食い下がる2位新原選手との差を開き、1秒遅れて3位の洞地選手も続きました。
途中、中団グループのアクシデントなどで二度のセーフティカー(SC)ランがありましたが、リスタート後も野村選手の速さは衰えることなく、トップでチェッカーを受けました。なお、レースは規定の30分を経過したため、12周でチェッカーとなりました。

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ドライバー |
決勝順位 |
ベストタイム(順位) |
Point(累計) |
| 50号車 |
野村 勇斗 |
1位 |
2分13秒373( 1/19) |
25(168) |
| 51号車 |
洞地 遼大 |
3位 |
2分13秒995( 4/19) |
15(140) |
- 天候:雨、コース:ウェット、気温:16℃、路面温度:17℃
■第14戦決勝(11月3日(日)午前8時40分〜12周)
土曜日から一転、サーキット上空は晴れ渡り、絶好のレース日和となりました。
決勝グリッドは、第11戦の決勝中のベストラップ順で決定され、野村選手と洞地選手がフロントローに並びました。
スタートを決めた野村選手がトップを守り、その後方で洞地選手と新原選手が激しく2位を争う形で始まったレースは、野村、新原、洞地選手の順で1周目を終えました。2周目にコースオフした車両があり、セーフティカー(SC)が入りました。リスタートでは、野村選手の背後に新原選手が迫りますが、6周目に車両が横転するアクシデントがあり再びSCが入りました。
規定の30分が近づくなか、残り時間が2分を切ったところで、SCランが解除され、残り1周の超スプリントレースとして再開されました。トップ野村選手は、2位新原選手を従えて、今大会3勝目のチェッカーを受け、洞地選手は、最後の1コーナーで佐野選手にかわされ4位でフィニッシュしました。

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ドライバー |
決勝順位 |
ベストタイム(順位) |
Point(累計) |
| 50号車 |
野村 勇斗 |
1位 |
1分58秒978( 1/19) |
25(193) |
| 51号車 |
洞地 遼大 |
4位 |
1分59秒169( 2/19) |
12(152) |
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:16℃、路面温度:19℃
- 決勝グリッドは、第11戦決勝のベストラップ(SC導入中のベストラップは除く)で決定しました
今大会で3連勝を決めた野村選手は、シリーズポイントを193まで伸ばし、ランキング2位の洞地選手との差を41としました。ドライバーズタイトルの決定は、最終大会を待つことになりましたが、チームタイトルは今大会で決定し、HFDP with B-Max Racing Teamは、参戦初年度でのタイトル獲得となりました。ご支援、応援いただいた関係者及びファンの皆さまに感謝申し上げます。
- チーム監督
武藤英紀コメント
-
非常に充実した週末でした。チームとして、コンペティティブなクルマを準備することができ、ドライバーも高い緊張感をもって良いバトルができました。結果として、3戦全勝でチームタイトルを決めることができ、スタッフ全員の苦労がひとつの形になりました。監督としてもひとつの節目になり、大変嬉しく思っています。
野村選手は全勝でリードを築くことができましたし、洞地選手は予選で速さを示すことができました。結果の明暗はありましたが、ドライバーとして成長できる環境に身をおいて戦えていますので、最後は走り慣れた鈴鹿で、二人とも悔いの残らないように思い切りやってほしいと思います。
- 50号車ドライバー 野村勇斗選手コメント
-
予選では悔しい思いをしましたが、全力を出し切っての結果ですので、気持ちを切り替えて第11戦の決勝に臨みました。今年初めてとなった雨のスタンディングスタートも上手く決まり、1周目に競り合いの末、トップに立って勝つことができました。今大会はこの優勝が自信になって、弾みがついたように思います。第13戦はほぼパーフェクトでしたし、第14戦はポールスタートで少し緊張しましたが優勝でき、この週末、目標としていた3連勝を達成することができました。
最後はホームコースの鈴鹿ですが、油断せずに勝ちを重ねて、良い形でシーズンを終えたいと思います。
- 51号車ドライバー 洞池遼大選手コメント
-
非常に悔しい週末でした。予選では両レースでポールが取れ、ここまでは非常に良い流れで来ていました。ただ、ウェットコンディションのスタートが、2レースとも決まらずにポジションを落としてしまいました。3レース目はドライになり、スタートで狙っていましたが、思うようにいかず、その後もペースを上げられずに、順位を落として終わってしまいました。
チャンピオンの可能性はほぼなくなってしまいましたが、鈴鹿では今回の悔しさを晴らす走りで締めくくりたいと思います。
B-Max Racing Team Release

11月8日、全日本スーパーフォーミュラ選手権第8,9戦「JAF鈴鹿グランプリ」のフリー走行が、三重県・鈴鹿サーキット行われ、今大会で引退を表明している山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)がトップタイムをマークした。
今シーズンの最終大会となる今大会。富士大会に続いて2レース制となっており、これがタイトル争いにどう影響し、どう動くのか、注目される。
現在のランキング上位は、富士大会で連勝を遂げたシーズン3勝の坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)86.5p、2勝の牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)72p、同じく2勝の野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)70p、1勝の岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)55.5pと続いている。
なお、ITOCHU ENEX TEAM IMPULの19号車は、前大会アグレッシブな走りを見せたニック・デ・フリースから、事前にアナウンスのあったとおり平良響がドライブする。
気温はやや低いが、秋晴れとなった金曜日、予選前、唯一の走行となる90分間のフリー走行が、午後2時25分から始まった。予選を占う上で重要なセッションだ。
開始30分時点で1番手、2番手に並んだのは、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)(1分39秒509)と、今大会限りでSF引退を表明している山本(1分39秒692)のPONOS NAKAJIMA RACINGの二人。
3番手以下は、福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)、チャンピオン最右翼の坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)、逆転チャンピオンを狙う牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)、笹原右京(VANTELIN TOM'S SF23)と続いている。
折り返しとなる45分経過時点では、ルーキーの木村偉織(San-Ei Gen with B-Max SF23)1分38秒831でトップに上がってきた。これに、タイムアップした山本1分39秒239、走行前「予選が重要」と語っていた野尻1分39秒455、山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)、佐藤、阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)が続く。
この後、岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)、山本が、僅かに木村を上回り、1時間経過時の順位は、岩佐-山本-木村-牧野-野尻-山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)となっているが、開幕大会では1分36秒台が出ているので、タイムとしてはまだまだだ。
残り20分で、ここまで12番手の三宅淳詞(ThreeBond Drago CORSE SF23)が2コーナーでスピン、コースオフ。エンジンが止まってしまい赤旗が提示され走行は中断。
残り10分で再開されると、ここからは各車予選モード。
そして、最後のアタックでトップに出たのは山本。引退を表明しているとは思えない走りで1分37秒360のトップタイムをマークした。
以下、僅差で岩佐、牧野、佐藤、山下、坪井、野尻、福住と続き、タイトルを争う選手は、しっかりと上位につけた。
明日、第8戦の予選は、午前9時5分から行われる。





Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO
第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/08) Free Practice Weather:Sunny Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | № | Gr | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 64 | A | 山本 尚貴 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'37.360 | - | - | 214.721 |
| 2 | 15 | A | 岩佐 歩夢 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'37.523 | 0.163 | 0.163 | 214.362 |
| 3 | 5 | A | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'37.525 | 0.165 | 0.002 | 214.357 |
| 4 | 65 | B | 佐藤 蓮 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'37.556 | 0.196 | 0.031 | 214.289 |
| 5 | 3 | B | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'37.748 | 0.388 | 0.192 | 213.868 |
| 6 | 36 | B | 坪井 翔 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'37.749 | 0.389 | 0.001 | 213.866 |
| 7 | 16 | B | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'37.806 | 0.446 | 0.057 | 213.741 |
| 8 | 8 | A | 福住 仁嶺 | Kids com KCMG Elyse SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'37.926 | 0.566 | 0.120 | 213.480 |
| 9 | 38 | A | 阪口 晴南 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'37.990 | 0.630 | 0.064 | 213.340 |
| 10 | 39 | B | 大湯 都史樹 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'38.128 | 0.768 | 0.138 | 213.040 |
| 11 | 6 | B | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'38.131 | 0.771 | 0.003 | 213.034 |
| 12 | 37 | A | 笹原 右京 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'38.265 | 0.905 | 0.134 | 212.743 |
| 13 | 14 | B | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 1'38.352 | 0.992 | 0.087 | 212.555 |
| 14 | 4 | A | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'38.565 | 1.205 | 0.213 | 212.096 |
| 15 | 20 | A | 国本 雄資 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'38.566 | 1.206 | 0.001 | 212.093 |
| 16 | 50 | B | 木村 偉織 | San-Ei Gen with B-Max SF23 San-Ei Gen with B-Max Honda M-TEC HR-417E | 1'38.767 | 1.407 | 0.201 | 211.662 |
| 17 | 7 | B | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'38.817 | 1.457 | 0.050 | 211.555 |
| 18 | 19 | B | 平良 響 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 1'38.856 | 1.496 | 0.039 | 211.471 |
| 19 | 12 | A | 三宅 淳詞 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E | 1'39.127 | 1.767 | 0.271 | 210.893 |
| 20 | 55 | A | 大津 弘樹 | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'39.326 | 1.966 | 0.199 | 210.471 |
| 21 | 53 | B | ジュジュ | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'40.237 | 2.877 | 0.911 | 208.558 |

11月8日、2024シーズンのスーパーフォーミュラ(SF)をリードしてきた坪井翔、牧野任祐、野尻智紀のランキングトップ3が会見を行い、今大会にかける意気込みを語った。
2021、2022年と過去2度王者となっているランキング3位の野尻に対して、坪井と牧野はSUPER GTでのチャンピオン経験はあるものの、SFでのタイトル争いに残るのは初の経験。最終大会は2レース制ということもあり、結果次第では大きく順位が変動する可能性もある。三者三様の思いを語った。
坪井 翔(VANTELIN TOM'S SF23)
「チーム移籍で環境の変化があり、今まで以上に気合いを入れて臨んだシーズンでした。開幕はノーポイントで厳しいスタートでしたが、そこからは尻上がりに良くなっていきました。ポイントリーダーでここまで来ることができ、流れとしてはすごく良いと思います。ただ、2レースあるので、マージンはあるようでありませんので、チャンピオンを意識しながら勝ちきりたいと思います。天気が微妙なので、臨機応変に対応することが大事ですね」
牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)
「今年、6シーズン目で初優勝して殻を破ることができました。その後も高いレベルでレースができ、チャンピオン争いをしていますので、キャリアハイのシーズンを送ることができています。GTも一応チャンピオン争いに残っていますし。過去ダンディライアンの村岡さんは、ダブルタイトルをもたらしていますので、ひょっとしてWタイトル請負人ではないかと(笑)。まずは予選ですね。予選のポイントは意外にでかいというのを改めて感じています。一発を出す準備をフリー走行でできたらと思います」
野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)
「坪井選手とは対照的に、優勝から始まり素晴らしいスタートダッシュを切れましたが、シーズンが進むにつれ調子を崩すかたちになって、ポイント差をつけられてしまいました。チームとしてパフォーマンスを上げることに注力して、いつも以上に優勝するという気持ちを強く持って週末を過ごしたいと思います。二人は非常に手強いですが、それだけに二人に勝ってチャンピオンを取ることができれば、より価値は高いものなると思っていますので楽しみです。まずは予選でポイントをしっかり取りにいかないといけにですね。フリー走行は自分たちの力をどれだけ出せるかの土台づくりだと思っています」
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO

全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦するPONOS NAKAJIMA RACINGは11月5日付のプレスリリースにおいて、同チームから参戦している山本尚貴が今季限りでスーパーフォーミュラから引退することを発表した。
山本は2007年にフォーミュラチャレンジ・ジャパンでフォーミュラデビュー。ランキング2位を獲得して翌2008年からは全日本F3選手権にステップアップ。2009年は全日本F3選手権Nクラスで年間王座を獲得して2010年に全日本選手権フォーミュラニッポンにNAKAJIMA RACINGからデビューした。
そして国内トップカテゴリーが全日本選手権スーパーフォーミュラと名称を新たにした2013年、山本はTEAM無限から参戦して初のシリーズチャンピオンを獲得。その後も2018年(TEAM MUGEN)、2020年(DOCOMO DANDELION RACING)と3度の年間王座を獲得したほか、2019年にはスーパーライセンスを取得し、同年開催のF1日本グランプリにおいてスクーデリア・トロロッソからFP1に出走している。
今回のリリースの中でチーム監督の中嶋悟氏は「来シーズンも山本尚貴で、とチームとしては動いていましたが、将来のことを含めて本人と話し合いを行なった結果、今シーズン限りでという結論に至りました。自分とし ては、山本の華々しい SUPER FORMULAでの活動のはじまりとおわりをNAKAJIMA RACINGで一緒に戦えたことを誇りに思っています。まだまだ活躍できる実力を備えた選手なので、本人の意思を尊重し、今後のレース人生を応援していきたいと思います」とコメント。
山本は「NAKAJIMA RACING のドライバーとして計5年間もの間チャンスをいただき一緒に戦うことが出来たことは僕の一生の財産です。レーサーとしても人としても偉大な中嶋悟さんのチームでたくさんのことを学ばせていただき深く感謝しています。またメカニック、チームスタッフ、そして日頃からご支援してくださっているスポンサーの皆様方、そしてファンの皆様にも心から感謝申し上げます。最終戦も自分らしく戦い抜きたいと思いますので応援の程宜しくお願いします」とコメントしている。
彼にとっての引退レースとなる全日本スーパーフォーミュラ選手権第8戦、第9戦「JAF鈴鹿グランプリ」は11月9日に第8戦、10日に第9戦が行われる。山本尚貴の最後の走りを見逃すな!!
Text: Kazuhisa SUEHIRO

スーパーGTをプロモートするGTアソシエイション(GTA)は、11月3日に栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで開催した定例会見の冒頭で、10月23〜27日にスペインのバレンシアサーキットで開催されたFIA MOTORSPORTS GAMESのFIA-F4部門に参戦した森山冬星(HELM MOTORSPORTS)の参戦報告が行われた。
会見には森山と、彼の所属するHELM MOTORSPORTSの平木湧也チーム代表が出席。森山は「6位という結果に終わり、すごく悔しい。まだまだ日本でレベルアップしていかないといけないことを実感したし、もっとヨーロッパでレースしたいと思った」とコメント。
また日本との違いを問われた森山は「特に大きな違いは感じなかった。練習の時間がなかったのが1番の問題点で、4回ぐらい練習できれば充分トップと渡り合えた。常にトップ3に入れる速さは見せられた。また縁石の使い方に違いがあった。日本ではフォーミュラカーで縁石を使うことはあまりなかったので、そこは難しかった。海外のドライバーはすごくガツガツくるが、カート時代に世界戦を経験しているので、その頃と変わらないなあと感じた」と回答。充分戦えるとの自信と手応えを感じて帰ってきたようだ。

平木チーム代表からは「予選と決勝の間に予選レースが行われるという、日本とは全く違うレースフォーマットで、練習時間が限られる中、ドライバーが頑張ったおかげで6位という、かなり自信の持てる結果だったし、日本のレベルの高さは示せたと思う。日本以外の国は皆タトゥースでレースしており、ヨーロッパの選手はバレンシアサーキットを走り込んでいる。その中で森山は初めてのタイヤ、初めてのクルマで、2セッションしか練習の機会がなく、しかも予選はレインだったが、そこでしっかり8位のポジションを得た。セッションを重ねるごとに順位も上がっていった」とレースを総括。
さらに平木代表はトラックリミットの判定がリアルタイムで表示され、5回四脱をした時点で5秒が加算されるというシステマチックな運用がなされていたこと、さらに判定に際しても、ドライバーにコメントを求め、それを基に裁定を下すなど、日本との違いに刺激を受けたという。
さらにドライバーの側も、16、17歳の少年が車載映像をプリントアウトして競技団と直接掛け合うなど、日本以上のハングリーさを目の当たりにして、非常に刺激的だったと平木代表は付け加えた。
それを受けてGTAの坂東正明代表からは「JAFからの依頼で選手を派遣したが、みんなが手弁当で行っているのが実態で、全然統制が取れていない。TEAM JAPANとして行くのであれば、ドライバーが実力を発揮できるよう、最大限の努力をするべき。タトゥースと日本のシャシーの違い、レース運営の違いなどをきちんと反映しないといけない。日本のFIA-F4がガラパゴスであってはならない」と厳しい見解が示された。
次回のFIA Motorsports Gamesは2年後の2026年に開催予定。ただし開催地は未だ決まっていないが、今回以上の成果が得られることを大いに期待したい。

Photo:Kazuhiro NOINE
Text: Kazuhisa SUEHIRO
GT500クラス 36号車au TOM'S GR Supra(TGR TEAM au TOM'S)
- 坪井翔(TGR TEAM au TOM'S)
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「こんなに上出来でいいのかと思うぐらいの結果を残せたなと思います。3番手スタートだったので、チャンスがあればトップを狙いたいなとは思っていましたが、1リスダウンのもてぎで普通に走ったら、なかなか厳しい戦いになるんじゃないかと思っていました。FCYのタイミングなどをうまく使い、タイヤの性能の良いところを使って2台抜くことが出来たので、トップに立てたこと、10秒ぐらいリードを広げて山下選手に渡すことが出来たことも含めて、自分の仕事をきっちり出来たかなと思います」
「ポイントリーダーとして大量リードを持った状態で鈴鹿に臨むので、チャンピオンシップに関しては僕たちらしいレースをできれば充分チャンスがあると思っています。油断した瞬間にやられてしまうと思うので、ノーウェイトレースでしっかり勝ち切る、というのを意識して、目先のレースを勝てるようにしたいです」
- 山下健太(TGR TEAM au TOM'S)
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「自分もこんなにうまくいって大丈夫なのかなという思いが強いです。今日のレースは坪井選手がスタートでトップに立ってくれて、そこから10秒のマージンを持って渡してくれたので、自分としては余裕を持って後半スティントを走ることが出来ました。タイヤもかなり労わりながら走っていましたが、最終的に20秒差まで広げることが出来ました。クルマも良かったし、ピットも早かったし、坪井選手も10秒リードを広げてくれたしで、本当にみんなに感謝です」
「こんなに大量のリードを持って最終戦を迎えることはなかなかないと思うので、何か起きるんじゃないかって怖さもあります。シーズン3勝目を目指して、チャンピオンはあまり意識せずに戦いたいと思います」
GT300クラス 88号車JLOC Lamborghini GT3(JLOC)
- 元嶋佑弥(JLOC)
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「優勝できると思ってなかったですけど、チャンピオンシップに残るために65号車の前でゴールしないといけなかったので、優勝できたこともですけど、65号車の前でゴールできてよかったです」
「僕はレースで波風を立てずに走りたい方なんですけど、予選順位が沈んでしまって、65号車がすごく遠くに見えたので、そこまでは死に物狂いで追いつかなきゃいけないと思いました。その結果沢山オーバーテイクできて、最終的に上位で小暮さんに渡すことができました。タイヤもすごく反応が良かったし、65号車がタイヤで苦しんでるのを前半で見えていたので、もし(向こうが)無交換で来ても、こっちは4本交換でも分があると思い、スティントの後半は自信を持って進めることができました」
「鈴鹿はまず小暮さんが速いので大丈夫です、僕らはそのためのお膳立てをして、最後にバカン! と行ってもらえれば。僕はお膳立てするだけです」
- 小暮卓史(JLOC)
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「今季3勝目ということですごく嬉しいです。予選の順位からはまさか優勝できるとは思ってなかったので、前半は元嶋選手が頑張って、クルマをすごく速く走らせてくれていたので、すごく期待が持てました。レース後半には65号車をパスすることが出来て、仕事の大部分が終わったなという感じでホッとしました。その後は自分のペースを保って最終戦のシリーズ争いにつなげられたので、すごくいい週末だったんじゃないかなと思います」
「則竹監督も含め、チームも頑張ってくれていますので、みんなに報われてほしいな、チャンピオンになっていい思いをしてほしいなという気持ちがすごくあります。レースはベストを尽くすだけですけど、いいレースをできる予感はしているので、頑張ります」
Text: Kazuhisa SUEHIRO