ハンマー伊澤会長が創設した新シリーズ「HIX-Formula」の初レースが8月1日の「筑波チャンレンジクラブマンレース第3ラウンド」で開催され、予選は55号車・河野靖喜(CMS★RN2000)がトップタイムでポールポジションを獲得した。
JAF-F4やフォーミュラ・ルノーなど様々な車両と、現役JAF-F4ドライバーから初レース組まで10名のエントラントが集まり、15分間で行われる予選は午前8時30分開始。絶好のドライコンディションだが気温は既に30度近くなっている。
全車一斉にコースイン。ウオームアップを終えた計測2周目からタイムアタックが始まる。
まずは2クラスの22号車・高橋響太(ハンマーレーシング)が57秒560でトップに立つと、昨年のJAF-F4シリーズ2位の9号車・KAMIKAZE(IPS/S-WINDS&花鳥)が59秒135で2番手、同じく現役JAF-F4ドライバーで今シーズン第2戦もてぎで3位入賞の河野靖喜が59秒227で続く。
4分経過時点で河野靖喜が58秒126で2番手に上がり、今回F4マシンでの初レース、9月よりJAF-F4戦デビュー予定の1クラス16号車・石川賢志(HMRハンマーR☆ハヤテ)が58秒498で3番手へ。河野靖喜と同じく現役JAF-F4(Hクラス)で昨年クラス2位の86号車・川原悠生(ファーストガレージ&Sウインズ)が続きKAMIKAZEは5番手へドロップ。
トップの座が変わったのは7分経過時点で、河野靖喜が57秒461で高橋を押しやり、石川も初のJAF-F4とは思えない走りで57秒949と57秒台に入れて3番手をキープする。しかし8分時点でKAMIKAZEが57秒845を出して石川と入れ替わり3番手へ。
ここから河野靖喜は57秒242→56秒795とベストタイムを更新し続けてトップの座を守り続ける。昨年の筑波でのJAF-F4戦の予選トップ(56秒710)に迫るタイムでポールポジションを決めた。高橋も57秒253までタイムを刻んだが河野靖喜には追いつけず2番手、2クラスとしてはトップ。
KAMIKAZEと石川の間で争われた3番手の座は、残り1分で石川が57秒357を出して上位に立った直後にKAMIKAZEが57秒300でコントロールラインを通過、0.037秒の差で再逆転、セカンドロウをベテランと新人が分け合った。
■予選後のコメント
「(目標通りのタイムが出たか?)55秒台を狙っていたが、走ってみたらコンディション的に厳しくタイムが出なかった。10周目でようやく56秒台に入ったので、これ以上は無理だな、と判断してアタックをやめた。決勝に向けてはぶつからないように気を付けて行く」
「2014年に筑波スーパーFJでチャンピオン取らせて貰い、その後はツーリングカーレースに出ていたりした。今回は2週間ほど前に急遽代役で出場が決まり久々のフォーミュラだ。初めてJAF-F4をドライブして、いろいろ探りながらなのだが、ハンマー伊澤さんがサポートしてくれたので感謝している。新品タイヤも初めてだったので様子見ながらの走りだった。序盤はトップタイムだったが河野靖喜選手に抜かれて落ちてしまった。2クラスとしては1位だが、やはり総合でトップに立ちたいという気持ちが強いので、決勝では挽回する」
「(厳しいコンディションだった?)路面温度が上がったのがタイムに影響した。昨日の練習で中古タイヤで出せていたタイムと、今日の新品タイヤのタイムがほぼ変わらなかったくらいだ。今日は56秒は狙えなかった感じで、自分の中では精一杯やってこのタイムなので、満足はしている。(レースに向けては?)筑波サーキットは抜きどころが少ないので、スタートで前に出ていければいいかなと思う。でも皆同じ事を考えていると思うので(笑)、スタートは無難に行って、この暑さなので、ちゃんとチェッカー受けられるように、、自分の身体とマシンをマネジメントしながら完走したい。決勝は11時50分スタート。真夏の筑波の厳しいコンディションの中で初のレースを迎えることになる。
Text: Junichi SEKINEPhoto: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA










