2026オートバックス スーパーGT第4戦「富士GT300kmレース」の公式予選が8月1日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、GT500クラスは8号車#8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(太田格之進/大津弘樹)がホンダHRCプレリュードGTに初のポールポジションをもたらしただけでなく、上位3台を全てホンダ勢が占める結果となった。
予選Q1 ルーキー野村勇斗がトップタイム
予選Q1は午後2時20分にGT300クラスから開始された。開始時の気温は32℃、路面温度45℃。上空が曇ってきた影響で少し気温は下がっている。GT500クラスの予選Q1は午後2時53分にコースオープン。走行が始まるや否やセクター3で小雨が降り始めたが、すぐに止み、走行には影響を及ぼさなかった。
各車入念にウォームアップ走行でタイヤに熱を入れ、徐々にペースを上げていき、残り時間が2分を切ったところでアタック合戦が始まった。路面のグリップが向上するのを見越して、チェッカーフラッグ直前のラップでの一発勝負だ。
まずは大草りき(Modulo HRC PRELUDE-GT)が1分27秒909と、いきなり1分27秒台のタイムを記録すると、小林利徠斗(KeePer CERUMO GR Supra)は1分28秒539、1分28秒166とタイムを削っていく。
公式練習から好調なホンダ勢は大津弘樹(#8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT)が1分27秒780、山本尚貴(STANLEY HRC PRELUDE-GT)は1分27秒447とここでも好調。笹原右京(Deloitte TOM'S GR Supra)が1分27秒764でこの2台に割って入る。
福住仁嶺(ENEOS X PRIME GR Supra)は1分28秒040、高星明誠(MOTUL Niterra Z)は1分28秒013と僅かに27秒台に届かず。
そして最後の最後に野村勇斗(Astemo HRC PRELUDE-GT)が1分27秒420を叩き出し、公式練習に続いて17号車がトップでQ2に駒を進めた。
2位に100号車、3位には8号車がつづき、以下37号車、64号車、23号車、14号車、16号車、12号車そして38号車が Q2に進出。
開幕2連勝を飾ったポイントリーダーの坪井翔(au TOM'S GR Supra)は1分28秒355に終わり、11位でQ1敗退となった。サクセスウェイト80kg(ウェイト50kg搭載、燃料リストリクター88kg/h、および給油リストリクター21mm)の条件下ではこの結果もやむなしか。
予選Q2 太田格之進が今季初のポール獲得!!
予選Q2は午後3時13分にGT300の走行から。上空には少し陽射しが戻ってきて、気温は33℃、路面温度48℃に再び上昇してきた。GT500クラスは午後3時31分から10分間で行われた。
ここでもタイヤやエンジンに厳しい環境の中、入念なウォームアップを行いながら周回を重ね、路面のグリップが向上する最後の数分に勝負をかける展開となる。
まずはイゴール・オオムラ・フラガ(Modulo HRC PRELUDE-GT)が残り2分を切ったところで1分27秒944をマーク。
これを佐藤蓮(#16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT)が1分27秒701で上回るが、すぐに大湯都史樹(KeePer CERUMO GR Supra)が1分27秒605でトップに立った。
しかしその直後に牧野任祐(STANLEY HRC PRELUDE-GT)が1分27秒078で大湯をコンマ5以上突き放すと、太田格之進(#8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT)もチェッカー寸前に1分26秒776を叩き出した。
アタックを続行していた大湯だったが、タイムは1分27秒502に留まる。そして最後の最後に塚越広大(Astemo HRC PRELUDE-GT)が1分27秒325で3番手に割って入ったところでチェッカー。
8号車#8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(太田格之進/大津弘樹)が今季初のポールポジションを獲得したほか、100号車STANLEY HRC PRELUDE-GT(山本尚貴/牧野任祐)が2位、17号車Astemo HRC PRELUDE-GT(塚越広大/野村勇斗)が3位とホンダ勢が1-2-3を独占。
トヨタ勢最上位は38号車の4位、日産勢最上位は23号車の8位という結果となった。
2年ぶりにスーパーGTに復帰した太田は2024年にも当時新規参入されたばかりのシビックType-R GTに初のポールをもたらしている。今季から新たにHRCとジョイントすることとなったTeam HRC ARTA MUGENだが、8号車は開幕戦、第2戦共に11位と不本意な結果に終わった。
第3戦セパン大会の開催延期でできた3ヶ月のインターバルを利用して、チームとHRC、そしてドライバーたちは地道な作業を積み上げてポテンシャル向上に努めてきたという。既に開発の凍結された車両においてはそれほど大きな変更は望むべくもなく、その作業は全てのピースを隙間なく嵌め込むようなものだったという。
メーカーの開発を担うチームで走るドライバーとして、これまで大きな責任感とプレッシャーを背負って戦ってきた太田にとって、今回のポール獲得は自分以上にチームやHRCのスタッフの喜ぶ顔が見られたことが嬉しかったようだ。
第4戦決勝は2日の午後1時30分より66周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIROPhoto: Kazuhiro NOINE



