全日本スーパーフォーミュラ選手権の公式テスト2日目が、7月1日、富士スピードウェイで行われた。天候が心配されたが終日ドライコンディションでテストが行われ、最後のアタックでは太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)とイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)が、他を圧倒するタイムを叩き出した。
午前中は、昨日同様に蒸し暑い天候となったが、午後になると雲が垂れ込めて気温も下がり、過ごしやすい天候となった。
■セッション3
午前の注目は、SF初走行となるエヴァン・ジルテール(San-Ei Gen with B-Max SF23)。欧州の若手実力派が、どこまでSFを乗りこなすのか。多くの関係者、ファンが見守るなか走り出したジルテールは、計測19周目にはユーズドタイヤながら、早くも1分23秒台に入れる。
このセッションは、ロングランのテストを行ったり、午後に備えてアタックを見送る選手が多かったりはしたが、それでも最後のアタックでさらにタイムアップしたジルテールは、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)、フラガ、太田、坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)ら並みいる強豪に次いで、5位で走行を終え周囲を驚かせた。
不運だったのは、開始30分で油圧の低下によりコースサイドにクルマを停めた牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)。今シーズンはチームメイトの太田に水を開けられており、その差を詰めるべく走行したいところだったが、修理に時間を要し、このセッションの残り時間は走ることができなかった。
初日は、野尻智紀(AUTOBACS MUGEN SF23)11位、岩佐歩夢(AUTOBACS MUGEN SF23)19位と、「らしくない」結果に終わったチーム無限の二人は、このセッションはロングランのテストをしていたものの、野尻16位、岩佐24位と、またしても下位で終えた。
■セッション4
午前のセッションでは、27度あった気温が、最後のセッションが始まる頃には23度まで下がってた。ただ、空には雨を降らしそうな雲が垂れ込めて、天候の崩れが心配されるなか、セッションが始まった。
開始まもなく坪井が1分23秒300をマークし、これに阪口晴南(SANKI VERTEX CERUMO・INGING SF23)、野村勇斗(San-Ei Gen with B-Max SF23)が1分23秒台で続いた。
1時間を経過すると、今回好調のフラガが1分23秒269でトップに立ち、坪井を挟んで、ようやくチーム無限の野尻が1分23秒334で浮上してきた。その後、野尻はトップタイムを更新。岩佐もこれに続いて、チーム無限が本来の速さを取り戻したかに見えた。
野尻は、このセッションの全体走行ではトップを守り、坪井、フラガ、太田、牧野、岩佐らが続いて、最後の組分け走行に入った。
予選を想定した組分けの走行では、気温が下がったことで、あとに行われたB組の方がやや条件的に有利な状況にはなったが、A組ではフラガが、B組では太田が、2位以下を圧倒する1分22秒3のタイムをマークした。
2位以下は、A組は大湯、オサリバン、牧野、山下、岩佐、B組は、坪井、福住、佐藤、野尻、阪口と続いた。
この結果、トータルでは、太田、フラガの順にはなったものの、同じ条件ではないため、単純に比較はできない。ただ、初日もそうだったように、この二人が今回のテストの主役であったことは紛れもない事実だろう。
決戦は、2週間後の週末、7月17〜19日。今回はオートポリスで中止となった決勝も含め、3連戦というハードスケジュールだ。
Text&Photo: Shigeru KITAMICHI

