新体制となった、GT300クラスに参戦するANEST IWATA Racing with Arnageは3月2日、チームの世界観を発進するレースクイーンユニットとして「BLUE LINK Amb. S-GT RQ」を発表した。
「BULE」はアネスト岩田のコーポレートカラー、Amb.(アンバサダー)は、レースクイーンを意識させない名称だが、あえて性別を問わない誰でも所属しやすいユニット名にしたとのことだ。ただし、スーパーGT規定により、全員女性のユニットとなる。
2023シーズンのアンバサダーには4人の女性がレースクイーンとして採用されている。
- 沙倉しずか
-

「喜びも悔しさもずっと近くで感じてきたArnage RacingがANEST IWATA Racing with Arnageへと進化する転機の年に、レースクイーンとして応援できることを大変光栄に思います。『夢ある無謀を。』というテーマは心に深く刺さりました。より一層気を引き締めて頑張ります!」
- 鈴付みけ
-

「体制が発表された時から全てにワクワクしています。ANEST IWATA Racing with Arnage の一員として活動できるのが嬉しいです。モータースポーツを通して、新たな繋がりと挑戦を盛り上げていきます。応援よろしくお願いいたします!」
- 広瀬咲
-

「この度、SUPER GT300クラス50号車 ANEST IWATA Racing with Arnageを応援する『BLUE LINK Amb. S-GT RQ』として活動させていただく事になりました! 今シーズンはアネスト岩田株式会社様を中心にSUPER GTへ参戦し、チーム名の変更や車種もLEXUS RC F GT3に変わりファンの皆様に注目される中、チームの一員として応援させていただくことが出来てとても嬉しく思います。RQ2年目もモータースポーツやチームの良さをより多くの方へ知っていただけるよう精進いたします!」
- 藤田香澄
-
-

「ANEST IWATA Racing with Arnageのレースクイーンとして活動させていただくことになりました、藤田香澄です。『No Theory. 夢ある無謀を。』を掲げる新チームと共に、私もSUPER GTレースクイーン歴7年目で新たな挑戦ができることを大変嬉しく思っています。皆様熱い応援をよろしくお願いいたします!」
Photo: ANEST IWATA Racing with Arnage

昨年の富士24時間レースでのDAISHIN GT3 GT-R
3月1日、TEAM DAISHINとMP Racingは共同でリリースを発表し、今シーズンのスーパー耐久シリーズに、2チームでのコラボレーションでST-Xクラスに臨むことを発表した。
従来からST-Xクラスでは、ジェントルマンドライバーが、Aドライバーとして搭乗が義務づけられていたが、その最低乗車時間が今シーズンから延長された。
これによりDAISHINでAドライバーを務めていた代表の大八木信行は、高齢で体力面の不安があり、参戦体制を見直せざるを得ない状況となっていた。
そこで、昨年途中まで同じGT-Rで参戦していた、MP RacingのJOE SHINDOとのコラボが実現した。SHINDOが体一つで、AドライバーとしてDAISHINに合流する形となるようだ。
車名はDAISHIN MP Racing GT-R GT3でゼッケンは従来の両チームの81と9を合わした819。AドライバーはSHINDOが務め、Bは藤波清斗、Cは青木孝行、大八木はDとして登録され500キロ以上レースでの出場の可能性を残した。Eは坂口夏月が務める。
| エントラント | GTNET MotorSports |
| チーム代表 | 大八木信行/JOE SHINDO |
| チーム監督 | 尾本直史 |
| Aドライバー | JOE SHINDO |
| Bドライバー | 藤波清斗 |
| Cドライバー | 青木孝行 |
| Dドライバー | 大八木信行 |
| Eドライバー | 坂口夏月 |
| 車名 | DAISHIN MP Racing GT-R GT3 |
| ゼッケン | 819 |
| 使用車両 | NISSAN GT-R NISMO GT3 |
| タイヤ | Hankook |
| 車両メンテナンス | GTNET MotorSports |
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Keiichiro TAKESHITA

スーパーFJ茂木・菅生シリーズに参戦する、里見乃亜代表率いるRiNoA Racing project「群馬トヨペットTeam RiNoA」が今シーズンの参戦体制を発表した。
2020年に参戦を開始した同チームはこの年シリーズ3位、2021年にはチャンピオン、昨年2022年も2位と毎年トップを争えるルーキードライバーを輩出してきているが、今年は81号車に池内比悠選手、82号車に内田涼風選手と、経験者を起用し2台体制に拡大し、今シーズンもシリーズチャンピオン、そして年末の日本一決定戦での優勝を目指す。
池内選手は2020年にスーパーFJにデビュー。昨年は前半の4レースのみ出場だが全戦で入賞を果たしてシリーズ6位に食い込んだ。内田選手は2021年に同チームからレースデビュー、昨年フル参戦で優勝1回、第2戦以降全てのレースで表彰台に上がりシリーズ2位となっている。
すでにトップチームの風格が出てきた同チームに実績あるドライバーという体制で、今年も「群馬トヨペットTeam RiNoA」の戦いぶりに注目が集まる。
- 81号車ドライバー 池内比悠
-

「2023年はRiNoA Racing projectよりスーパーFJ茂木・菅生シリーズに参戦します。今回チャンスを与えてくださった里見監督には感謝しかないです。この機会を無駄にしないようチャンピオンを獲りにいきます」
- 82号車ドライバー 内田涼風
-

「昨年と同様RiNoA Racing projectよりS-FJ茂木・菅生シリーズに参戦いたします。2年目のスーパーFJとなりました。昨年取り損ねてしまったチャンピオンの奪還を目指して頑張ります」
- チーム監督 里見乃亜
-

「今年はチーム初の2台体制でシーズンを戦える事を嬉しく思います。昨年取りこぼしたチャンピオンを奪還すべく、本気でシリーズ制覇をする為にこの2名を起用しました。最低限でもチャンピオンを獲得し、日本一決定戦で優勝を取る事を目標に1年間戦って参ります」
Text: Junichi SEKINE
Photo: RiNoA Racing Project

- 優勝 岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)
-
-
「スタートが良くてそのまま逃げ切れました。風がすごくて、急に突風が吹くので、それが難しくて気をつけながら走っていました。タイヤは事前のテストどおり最後まで持ちました。すごくいいタイヤです。セーフティーカーの周がいちばん良くて、12秒台に入りそうだったんですが、これはお預けですね。でも今日のヒーローは間違えなく板倉さんだと思います」
- 2位 髙口大将(FTK・レヴレーシングガレージ)
-
スタートは苦手意識があって失敗したんですが、1台抜かれただけで良かったです。その後はペースをさぐりさぐりだったんですが、板倉さんを抜いた後から、タイヤを使いすぎたみたいで、グリップがなくなって、最後は板倉さんとバトルになるかなと思ってたときにセーフティーカーが入いりました。後ろが付いてきたので、ファイナルラップはギリギリでした。なんとか2位を守り切れて良かったです」
- 3位 板倉慎哉(AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII)
-
「高口君がスタート失敗すると思っていて、予定どおりに上がれました。高口君にはスリップを使われて1コーナーで抜かれましたが、守る気はありませんでした。あとは、バトルせずに付いていって、最後の2ラップくらいで抜ければいいかなと思っていました。作戦どおりに行ってたんですが、セーフティーカー(SC)が入って、それでもチャンスがあったので行こうと思ったんですが、後ろもくっついてきたので、抜くよりも守る方に徹しました。ペースは良かったので、SCがなければ行けてたかも知れません」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

スーパーFJ地方選手権、鈴鹿・岡山シリーズは26日、鈴鹿サーキットで第1戦の決勝を行い、ポールポジションからスタートした岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)が一度もトップを譲ることなく完勝した。
グリッドに向けてのフォーメーションラップは、22台が参加して午後2時5分に始まった。太陽も高く昇り、朝方に比べると幾分寒さは和らぐ。

スタートを制したのはポールポジションの岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)。トップで1コーナーに飛び込むと、オープニングラップから異次元のスピードで2位以下を引き離しにかかる。予選2位の髙口大将(FTK・レヴレーシングガレージ)がスタートをミスしたため、2位には予選3位の板倉慎哉(AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII)が上がってきた。
4位には小川涼介(M2 KK-SII)、5位には鈴木七瀬(TQS☆A-ONE KKS-II)が予選順位どおりで続き、6位には予選順位を一つ上げた村田悠磨(Rn-sports制動屋Vierueka n's)が付ける。
トップに立った岡本は1周目に2位以下を2秒離すと、以後も毎ラップ、予選を上回る、他より1~2秒の速いタイムを刻み独走状態に持ち込む。

2位の板倉と3位の高口が、4位以下を徐々に引き離しながらバトルを演じる。5周目には1コーナーで高口が板倉をあっさり捉えて2位に浮上。しかし、これは板倉の終盤に高口を捉える作戦だった。
ところがトップの岡本が8周目を走行中に、後方を走っていた碓井ツヨシ(C.O.B-KART)がシケインでストップ。このマシンの排除ためセーフティーカー(SC)が導入されることとなった。SCは、マシン排除の時間稼ぎをするためか、ゆっくりと周回。SCは9周終了時点でピットに入り、レースはファイナルラップ10周目の1周でのバトルとなった。
リスタートでも岡本は後続を引き離しながら各コーナーを通過。焦点は2位以下の争いに絞られた。終盤に高口を捉える作戦はSCのため予定が狂ったが、それでも板倉は高口を攻める。しかし、4位以下も迫ってきたため、こちらに注力する間に高口が若干差を広げる。

結局、最終ラップの1周だけで2秒5のリードを築いた岡本が余裕の優勝。2位にはチームメートの高口が滑り込んだ。3位のベテラン板倉は、一日の長か、後続の選手に並ばれ、押し出されそうになりながらもこれに耐え、順位を譲らすゴールした。

4位に入ったのは予選8位から白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)。鈴鹿初参戦で予選は苦しんだが、筑波では優勝経験のある実力を発揮し、スタートで7位に上がると、2周目に6位、4周目に5位と徐々にジャンプアップ。SCの入る直前には4位まで上がり、SC解除後に3位の板倉に迫ったが、あと一歩及ばなかった。


5位には白崎にパスされる周まで4位を守っていた小川が、6位には予選6位からスタートで後退したものの、徐々に順位を回復してきた元山泰成(Ecotech Racing)が入った。

第2戦は岡山国際サーキットに舞台を移して4月2日に決勝が行われる。岡山で開催される鈴鹿シリーズは初。鈴鹿を本拠にしているドライバーが、小さなコーナーが連続する岡山でどんな走りを見せるか注目したい。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI

- 優勝 鈴木智之(テイクファースト☆C72制動屋)
-
「初優勝です。昨日からクルマのバランスが変ってめちゃ乗りやすかったです。がんばろうと思いました。疲れましたけど。このカテゴリーっていままでバトルがなかったじゃないですか。みんなでバトルをしたいと思いながら参加してたので、良かったです」
- 2位 ハンマー伊澤(アルカディア☆はハンマーRハヤテ)
-
「佐々木選手がトラブルだったので、一瞬『鈴鹿の初なんとか』というのがよぎったんですが、そんなに甘くなかったですね。第1セクターが遅くて後ろから迫ってくるのを押さえるのが、精一杯だったんですが、まさかあそこで行かれるとは思っていませんでした。離されてからはラップは安定してたんですが、あの辺の走り方とクルマのセットアップの仕方がこれからの課題です。最後は富田選手が迫ってきましたが、あの距離なら大丈夫だと思っていました。今年は全戦出場する予定です」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
新生フォーミュラ・ビート選手権の決勝第1戦が26日、鈴鹿サーキットで行われ、予選4位からスタートした鈴木智之(テイクファースト☆C72制動屋)がスタートでトップに立つとそのまま逃げ切り優勝。新シリーズの初戦を制し、記念すべき1勝目を歴史に刻んだ。鈴木にとっても旧JAF-F4を通して初めての優勝となった。
決勝日の鈴鹿は、未明に小雨が落ちたが、朝方からは東の空に太陽が顔を出した。しかし西の鈴鹿山系の上空には雪雲が広がり、そこから吹き込む風が冷たく、極寒の気候となった。トラックはドライ。
フォーメーションラップは午前9時50分より始まったが、そこにポールポジションを獲得した佐々木孝太(ファーストガレージ&ISP)の姿はなかった。佐々木はグリッドへ向かうピット出口でスタート練習を行った際、ドライブシャフトを折損。マシンはピットに押し戻され、グリッドに着く前にリタイアとなった。佐々木は鈴鹿出身。「鈴鹿だけは勝ちたかった」とがっくりと肩を落とす。また、村瀬和也(ミストセキグチ:制動屋:勝男武士)もグリッドに着けなかった。

図らずも先頭からスタートすることになった2番グリッドのハンマー伊澤(アルカディア☆はハンマーRハヤテ)がトップで1コーナーに向かう一方、その後ろの3番グリッドの冨田自然(Kデンタルオフィス)は蹴り出しは良かったもののその後が伸びず、その横をすり抜けた4番グリッドの鈴木智之(テイクファースト☆C72制動屋)が、1コーナーでトップに立った伊澤に襲いかかる。鈴木は1コーナから2コーナーにかけて伊澤のインから並びかけるもここでは順位は変わらず。富田は、5番グリッドの加藤智(FEEL・TAKE FIRST)、7番グリッドの徳升広平(フジタ薬局アポロ電工高山短大)にもかわされ5位まで順位を落とす。
オープニングラップのシケインでは再び2位の鈴木が、トップ伊澤のインを差し、今度はトップに浮上。しかし、続く1コーナーでは2位の伊澤が鈴木を捉えトップに復帰。3位には加藤、4位には徳升、5位には富田、6位には大宮賢人(ハンマーR疾風)が続く。
トップ5台は接近戦。3周目の逆バンクでは2位の鈴木がトップ伊澤のインにねじ込み再びトップに浮上した。
トップに立った鈴木は2位以下との差を徐々に広げ始める一方、5位の富田には6位の大宮賢人(ハンマーR疾風)追いつき、2位から6位はワンパックとなった。
5周目、4位徳升のペースが上がらない。S字で富田に、スプーン立ち上がりで大宮にかわされると6位まで順位を落とすこととなった。
この間、トップ鈴木は逃げる。2位の伊澤は3位の加藤に攻め立てられる場面もあったが、ポジションを死守。逆に加藤には4位上がった富田が追いついてきた。
9周目には3位の加藤と4位の富田がヘアピン立ち上がりから並走。スプーンでインから富田が3位に浮上した。






レースは10周を回ってチェッカー。優勝は鈴木、2位には伊澤、3位には富田、4位には加藤、5位には大宮、6位には徳升が入った。
ジェントルマンクラスは、スタートでポールポジションの安井和明(ブースカ隊長)がピット出口の先でマシンを止めリタイア。トップを走っていた植田正幸(Rnsports制動屋KKZS)が、スタート違反でドライビングスルーペナルティーを科され後退。優勝は中島功(SINSEI・KK)、2位には船井俊仁(ミストセキグチ:制動屋:勝男武士)、3位には植田が入った。

鈴木はJAF-F4を通してうれしい初優勝となり、うれしさを全身で爆発させていた。2位の伊澤は、ひそかに狙っていた鈴鹿初優勝がかなわず、3位の富田はスタートでのミスが響いた。


第2戦は富士スピードウェイに舞台を移し、4月1日(土)に決勝が行われる。JAF-F4はバトルの少ないレースだったが、新生フォーミュラ・ビートは随所でバトルが見られ、面白いシリーズになりそうだ。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI
鈴鹿クラブマンレース第1戦 -RIJ- (2023/02/26) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2023 S-FJ鈴鹿シリーズ Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Driver | Car Maker Model | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 8 | 岡本 大地 | FTK・レヴレーシングガレージ MYST KK-S2 | 10 | 24'46.443 | - | - |
| 2 | 9 | 髙口 大将 | FTK・レヴレーシングガレージ MYST KK-S2 | 10 | 24'49.042 | 2.599 | 2.599 |
| 3 | 55 | 板倉 慎哉 | AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII MYST KK-S2 | 10 | 24'49.481 | 3.038 | 0.439 |
| 4 | 91 | 白崎 稜 | TAKE FIRSTスタッフリソース MYST KK-S2 | 10 | 24'49.869 | 3.426 | 0.388 |
| 5 | 12 | 小川 涼介 | M2 KK-SII MYST KK-S2 | 10 | 24'50.376 | 3.933 | 0.507 |
| 6 | 1 | 元山 泰成 | Ecotech Racing MYST KK-S2 | 10 | 24'50.424 | 3.981 | 0.048 |
| 7 | 19 | 松田 大輝 | 藤本電機工業K-TACK MYST MYST KK-S2 | 10 | 24'50.554 | 4.111 | 0.130 |
| 8 | 11 | 村田 悠磨 | Rn-sports制動屋Vierueka n's MYST KK-S2 | 10 | 24'51.161 | 4.718 | 0.607 |
| 9 | 53 | 鈴木 七瀬 | TQS☆A-ONE KKS-II MYST KK-S2 | 10 | 24'51.650 | 5.207 | 0.489 |
| 10 | 21 | 太田 浩 | ミスト・セキグチ・制動屋 MYST KK-S2 | 10 | 24'52.479 | 6.036 | 0.829 |
| 11 | 23 | 宇高 希 | テイクファーストSAKURA TOKYO R&D RD10V | 10 | 24'53.559 | 7.116 | 1.080 |
| 12 | 51 | 永原 蒼翔 | ピットワークながはらMYST MYST KK-S2 | 10 | 24'54.385 | 7.942 | 0.826 |
| 13 | 29 | 宮島 雄太 | RSイディア・イーグルスポーツKK-S2 MYST KK-S2 | 10 | 24'54.438 | 7.995 | 0.053 |
| 14 | 47 | 山根 一人 | 光精工TK-Sport MYST MYST KK-S2 | 10 | 24'55.770 | 9.327 | 1.332 |
| 15 | 57 | 東 慎之介 | セルモグループORM/MYST MYST KK-S2 | 10 | 24'56.579 | 10.136 | 0.809 |
| 16 | 70 | 南部 和哉 | 洗車するなら洗賃場KK-SII MYST KK-S2 | 10 | 24'57.201 | 10.758 | 0.622 |
| 17 | 44 | 塚田 光彦 | ウエスト・綾さん・セキグチ・スキル・17J WEST 17J | 10 | 25'00.399 | 13.956 | 3.198 |
| 18 | 32 | 天谷 伶奈 | todoroki☆ind.KKSII MYST KK-S2 | 10 | 25'02.873 | 16.430 | 2.474 |
| 19 | 17 | 中嶋 匠 | Aviator A One MYST KK-S2 | 10 | 25'03.043 | 16.600 | 0.170 |
| 20 | 72 | 久保 直也 | だーはまRCアクアDL★07J WEST 07J | 10 | 25'08.596 | 22.153 | 5.553 |
| 21 | 71 | Young Kwang Song | APPLAUSE KKS-II leprix MYST KK-S2 | 10 | 25'11.786 | 25.343 | 3.190 |
| ---- 以上規定周回数(90% - 9Laps)完走 ---- |
| - | 24 | 碓井 ツヨシ | C.O.B-KART MYST KK-S2 | 6 | 14'03.461 | 4Laps | 4Laps |
- Fastest Lap: CarNo. 8 岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ) 2'13.104 (6/10) 157.059 km/h
鈴鹿クラブマンレース第1戦 -RIJ- (2023/02/26) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2023 Formula Beat Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 43 | | | 鈴木 智之 | テイクファースト☆C72制動屋 ZAP F108 | 10 | 20'57.062 | - | - |
| 2 | 19 | | | ハンマー 伊澤 | アルカディア☆はハンマーRハヤテ 疾風 | 10 | 20'59.620 | 2.558 | 2.558 |
| 3 | 40 | | | 冨田 自然 | Kデンタルオフィス TATUUS FC106 | 10 | 21'00.033 | 2.971 | 0.413 |
| 4 | 10 | | | 加藤 智 | FEEL・TAKE FIRST B-MAX RK01 | 10 | 21'02.124 | 5.062 | 2.091 |
| 5 | 20 | | | 大宮 賢人 | ハンマーR疾風 疾風 | 10 | 21'02.425 | 5.363 | 0.301 |
| 6 | 47 | | | 徳升 広平 | フジタ薬局アポロ電工高山短大 WEST 096 | 10 | 21'08.522 | 11.460 | 6.097 |
| 7 | 46 | | | 入榮 秀謙 | アポロ電工フジタ薬局MT WEST 096 | 10 | 21'18.751 | 21.689 | 10.229 |
| 8 | 33 | G | 1 | 中島 功 | SINSEI・KK TOKYO R&D RD10W | 10 | 21'39.117 | 42.055 | 20.366 |
| 9 | 3 | G | 2 | 船井 俊仁 | ミストセキグチ:制動屋:勝男武士 ZAP F108 | 10 | 21'41.480 | 44.418 | 2.363 |
| 10 | *11 | G | 3 | 植田 正幸 | Rnsports制動屋KKZS MYST KK-ZS | 10 | 22'15.671 | 1'18.609 | 34.191 |
| 11 | 8 | G | 4 | 米谷 浩 | KK・ヨネタニ Dallara F307 | 9 | 19'31.952 | 1Lap | 1Lap |
| ---- 以上規定周回数(90% - 9Laps)完走 ---- |
| - | 1 | G | - | 安井 和明 | ブースカ隊長 Dallara F301 | 0 | - | 10Laps | 9Laps |
| - | 6 | | | 佐々木 孝太 | ファーストガレージ&ISP ZAP F108 | | D.N.S | - | - |
| - | 21 | G | - | 村瀬 和也 | ミストセキグチ:制動屋:勝男武士 MYST KK-ZS | | D.N.S | - | - |
- Fastest Lap: CarNo. 40 冨田自然(Kデンタルオフィス) 2'04.081 (10/10) 168.489 km/h
- CarNo. 11は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第53条1(反則スタート)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
- ポールポジション 岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)
-

「2分12秒前半くらいは行きたかったんですが、赤旗が残念でした。クルマは悪くなかったですが、前に付いちゃってぜんぜん走れなかったです。タイヤ的には、上がってくところだったのですが、しょうがないです。決勝は、高口選手とやり合えたら面白いですし、板倉選手もすごく速くなっているので楽しみです」
- 2位 髙口大将(FTK・レヴレーシングガレージ)
-

「1回目の赤旗が出たときにもう赤旗はないかなと思っていました。チームメートで速い岡本選手に付いていくのを目標にしていましたが、間にクルマが入ったりして思うようにスリップに付けませんでした。いい感じで行ってるときに赤旗が出た感じです。2回目の赤旗の後タイム更新できましたが、ドライバーはみんな不完全燃焼だと思います。決勝は、レブスピードの2台は序盤が速い感じなので、スタートを無難に決めて序盤で離せたらと思います」
- 3位 板倉慎哉(AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII)
-

「アタックした感じはぜんぜんないです。このタイムで3位ならいいかなと思います。練習からいい感じで乗れていました。スーパーFJでは過去に雨の予選でたなぼたポールはありましたが、それ以外ではベストポジションだと思います。実質、1位の岡本選手はだいぶタイムが離れているので、2位になれたらいいなという感じで、最低でもポジションをキープしたいですね」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

スーパーFJ地方選手権、鈴鹿・岡山シリーズが25日、鈴鹿サーキットで開幕。この日は公式予選が行われ、第1戦は岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)がポールポジションを獲得した。
スーパーFJは今シーズンから鈴鹿シリーズと岡山シリーズが統合され鈴鹿・岡山シリーズとなった。全8戦が行われ鈴鹿サーキットで5戦、岡山国際サーキットで3戦が行われる。
公式予選は午後3時10分より行われた。参加は22台。昨年チャンピオンを争った居附明利と森山冬星が卒業。継続参戦する年配のドライバーと今年参戦を始めたルーキーも多い。過去2年連続チャンピオンを獲得した岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)が今シーズンも参戦してきたため岡本が予選をリードすると思われたが、果たしてそのとおりとなった。
まずは2周目に2分16秒077で岡本がトップに立つ。岡本が3周目にこのタイムを14秒462まで縮めたところで、4周目にはコースアウトするマシンがあり、ここで赤旗が提示された。
赤旗が解除されると、予選は残り11分で再開された。ここで岡本が2分13秒517まで更新すると、再びコースアウトする車両があり2度目の赤旗が提示される。予選残りは5分余り。各車、ピットレーンに並び再開を待つも、無情にも2回目の赤旗をもって予選は終了となった。
結局、岡本はこのタイムでポールポジションを獲得することとなり、予選は各ドライバー消化不良のまま終了した。

2位には岡本のチームメート高口大将(FTK・レヴレーシングガレージ)が岡本から0秒712差で入り、レブレーシングが1-2を決めた。高口は当初、参戦予定だった上吹越哲也が急きょ所用で参戦を取りやめたためその代役だったが、大健闘の予選となった。

3位には午前中の練習から好調だったベテランの板倉慎哉(AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII)が入った。板倉は雨の予選でポールポジションを獲得することはあったが、ドライでは最高位の成績で予選を終了した。



4、5、6位には若手の小川涼介(M2 KK-SII)と鈴木七瀬(TQS☆A-ONE KKS-II)、元山泰成(Ecotech Racing)が続いた。
決勝レースは25日、午後2時5分より10周で争われる。岡本の独壇場になりそうだが、2位以下の若手とベテランの表彰台を賭けた争いにも注目したい。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

フォーミュラ・ビートは25日、鈴鹿サーキットで第1戦の公式予選を行い、トップタイムは冨田自然(Kデンタルオフィス)が記録したが、ペナルティーで降格。ポールポジションは佐々木孝太(ファーストガレージ&ISP)が獲得した。
フォーミュラ・ビートの公式予選は前プログラムで赤旗が出たため午後2時3分より20分間で行われた。今シーズン、JAF-F4からシリーズ名称を変更。開幕戦は14台が参加し、新生フォーミュラ・ビートとしてはまずますの出だしとなった。
予選のポールポジション争いは、佐々木孝太(ファーストガレージ&ISP)と冨田自然(Kデンタルオフィス)の一騎打ちとなった。
予選序盤から佐々木がタイミングモニターのトップをキープ。5周目にはタイムを2分3秒707まで更新する。8周目には富田がこれと同タイムまでタイムを縮め両者は並んだ。9周目には佐々木がタイムを3秒674とこれを上回り佐々木をリード。直後に富田がさらにこのタイムを上回る3秒260をたたき出し、ついに佐々木の前に出ることに成功した。佐々木もペースアップし、タイムを3秒301まで更新するも富田のタイムに届かず。0秒041の僅差で富田がポールポジションを獲得した。
しかし予選終了後、富田にピットレーン速度違反で2グリッド降格のペナルティーが科され3位に後退。佐々木がポールポジションを獲得することとなった。





2位には予選終了直前に3位に滑り込んできたハンマー伊澤(アルカディア☆はハンマーRハヤテ)が、富田の降格で入った。
4位には鈴木智之(テイクファースト☆C72制動屋)が、5位には加藤智(FEEL・TAKE FIRST)が、6位には大宮賢人(ハンマーR疾風)が続いた。

ジェントルマンクラスは8位に入った安井和明(ブースカ隊長)がポールポジションを獲得した。
決勝レースは26日、午前10時50分より10周で争われる。3位に降格した富田の巻き返しに注目したい。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
鈴鹿クラブマンレース第1戦 -RIJ- (2023/02/25) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2023 S-FJ鈴鹿シリーズ Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | № | Driver | Car Maker Model | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 8 | 岡本 大地 | FTK・レヴレーシングガレージ MYST KK-S2 | 2'13.517 | - | - | 156.573 |
| 2 | 9 | 髙口 大将 | FTK・レヴレーシングガレージ MYST KK-S2 | 2'14.229 | 0.712 | 0.712 | 155.743 |
| 3 | 55 | 板倉 慎哉 | AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII MYST KK-S2 | 2'14.971 | 1.454 | 0.742 | 154.887 |
| 4 | 12 | 小川 涼介 | M2 KK-SII MYST KK-S2 | 2'15.029 | 1.512 | 0.058 | 154.820 |
| 5 | 53 | 鈴木 七瀬 | TQS☆A-ONE KKS-II MYST KK-S2 | 2'15.323 | 1.806 | 0.294 | 154.484 |
| 6 | 1 | 元山 泰成 | Ecotech Racing MYST KK-S2 | 2'15.340 | 1.823 | 0.017 | 154.464 |
| 7 | 11 | 村田 悠磨 | Rn-sports制動屋Vierueka n's MYST KK-S2 | 2'15.402 | 1.885 | 0.062 | 154.394 |
| 8 | 91 | 白崎 稜 | TAKE FIRSTスタッフリソース MYST KK-S2 | 2'15.894 | 2.377 | 0.492 | 153.835 |
| 9 | 19 | 松田 大輝 | 藤本電機工業K-TACK MYST MYST KK-S2 | 2'15.935 | 2.418 | 0.041 | 153.788 |
| 10 | 23 | 宇高 希 | テイクファーストSAKURA TOKYO R&D RD10V | 2'16.428 | 2.911 | 0.493 | 153.232 |
| 11 | 21 | 太田 浩 | ミスト・セキグチ・制動屋 MYST KK-S2 | 2'16.465 | 2.948 | 0.037 | 153.191 |
| 12 | 51 | 永原 蒼翔 | ピットワークながはらMYST MYST KK-S2 | 2'16.494 | 2.977 | 0.029 | 153.158 |
| 13 | 47 | 山根 一人 | 光精工TK-Sport MYST MYST KK-S2 | 2'16.798 | 3.281 | 0.304 | 152.818 |
| 14 | 29 | 宮島 雄太 | RSイディア・イーグルスポーツKK-S2 MYST KK-S2 | 2'16.891 | 3.374 | 0.093 | 152.714 |
| 15 | 70 | 南部 和哉 | 洗車するなら洗賃場KK-SII MYST KK-S2 | 2'17.707 | 4.190 | 0.816 | 151.809 |
| 16 | 57 | 東 慎之介 | セルモグループORM/MYST MYST KK-S2 | 2'17.869 | 4.352 | 0.162 | 151.631 |
| 17 | 17 | 中嶋 匠 | Aviator A One MYST KK-S2 | 2'18.148 | 4.631 | 0.279 | 151.325 |
| 18 | 24 | 碓井 ツヨシ | C.O.B-KART MYST KK-S2 | 2'19.675 | 6.158 | 1.527 | 149.670 |
| 19 | 44 | 塚田 光彦 | ウエスト・綾さん・セキグチ・スキル・17J WEST 17J | 2'20.040 | 6.523 | 0.365 | 149.280 |
| 20 | 32 | 天谷 伶奈 | todoroki☆ind.KKSII MYST KK-S2 | 2'21.632 | 8.115 | 1.592 | 147.602 |
| 21 | 72 | 久保 直也 | だーはまRCアクアDL★07J WEST 07J | 2'25.410 | 11.893 | 3.778 | 143.767 |
| 22 | 71 | Young Kwang Song | APPLAUSE KKS-II leprix MYST KK-S2 | 2'29.406 | 15.889 | 3.996 | 139.922 |
| ---- 以上基準タイム(130% - 2'54.510)予選通過 ---- |
鈴鹿クラブマンレース第1戦 -RIJ- (2023/02/25) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2023 Formula Beat Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | *40 | | | 冨田 自然 | Kデンタルオフィス TATUUS FC106 | 2'03.260 | - | - | 169.602 |
| 2 | 6 | | | 佐々木 孝太 | ファーストガレージ&ISP ZAP F108 | 2'03.301 | 0.041 | 0.041 | 169.546 |
| 3 | 19 | | | ハンマー 伊澤 | アルカディア☆ハンマーRハヤテ 疾風 | 2'04.347 | 1.087 | 1.046 | 168.120 |
| 4 | 43 | | | 鈴木 智之 | テイクファースト☆C72制動屋 ZAP F108 | 2'04.397 | 1.137 | 0.050 | 168.052 |
| 5 | 10 | | | 加藤 智 | FEEL・TAKE FIRST B-MAX RK01 | 2'04.493 | 1.233 | 0.096 | 167.923 |
| 6 | 20 | | | 大宮 賢人 | ハンマーR疾風 疾風 | 2'04.588 | 1.328 | 0.095 | 167.795 |
| 7 | 47 | | | 徳升 広平 | フジタ薬局アポロ電工高山短大 WEST 096 | 2'04.997 | 1.737 | 0.409 | 167.246 |
| 8 | 1 | G | 1 | 安井 和明 | ブースカ隊長 Dallara F301 | 2'05.040 | 1.780 | 0.043 | 167.188 |
| 9 | 46 | | | 入榮 秀謙 | アポロ電工フジタ薬局MT WEST 096 | 2'05.879 | 2.619 | 0.839 | 166.074 |
| 10 | 11 | G | 2 | 植田 正幸 | Rnsports制動屋KKZS MYST KK-ZS | 2'07.432 | 4.172 | 1.553 | 164.050 |
| 11 | 33 | G | 3 | 中島 功 | SINSEI・KK TOKYO R&D RD10W | 2'08.763 | 5.503 | 1.331 | 162.354 |
| 12 | 8 | G | 4 | 米谷 浩 | KK・ヨネタニ Dallara F307 | 2'08.909 | 5.649 | 0.146 | 162.171 |
| 13 | 3 | G | 5 | 船井 俊仁 | ミストセキグチ:制動屋:勝男武士 ZAP F108 | 2'09.445 | 6.185 | 0.536 | 161.499 |
| 14 | 21 | G | 6 | 村瀬 和也 | ミストセキグチ:制動屋:勝男武士 MYST KK-ZS | 2'11.758 | 8.498 | 2.313 | 158.664 |
| ---- 以上基準タイム(130% - 2'40.726)予選通過 ---- |
- CarNo. 40は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第60条1)②(ピットレーン速度)違反により、2グリッド降格のペナルティーを科す。

今年から大会名称が「Formula Beat(F-Be)」と名称が変わった旧JAF地方選手権F4シリーズ(JAF-F4)の開幕戦が2月25日(土)~26日(日)鈴鹿クラブマンレース第1戦の中で開催される。 今シーズンは8イベント12レースが開催されるF-Be。鈴鹿を皮切りに富士、もてぎ、SUGO、岡山、十勝、オートポリスと全国を転戦する。そんなシリーズのトップチームのひとつがハンマー伊澤氏(以下伊澤、敬称略)率いるハンマーレーシングだ。フォーミュラ・ルノーで使われたタトゥース製の車体を自らの手で改造した「疾風」を駆って昨年は第2戦SUGOで優勝、その後4回表彰台に上り、シリーズ4位に入っている。年代的にはジェントルマンクラス(40歳以上)枠だが、毎年総合優勝争いに絡む強さで、昨年第4戦からめでたくジェントルマンクラス卒業という扱いになったほどの実力者だ。
今回は開幕準備に余念がないハンマーレーシングのファクトリーを訪問した。
ハンマーレーシングのファクトリーは千葉県の九十九里浜にほど近い山武市にある。昨年はじめにこの地にファクトリーを開設したとのことで。それまでは筑波サーキット前のガレージを借りていたが手狭になり、地元でもある千葉県に移転したとのこと。チームがスクールなどで使うことが多い袖ケ浦フォレストレースウェイや浅間台スポーツランドが近い上、F-Beが全国を転戦するシリーズのため千葉県でも地理的な不便さはないそうだ。

ファクトリーに入ると、フォーミュラカーが所狭しと置かれていて圧倒される。出場を控えた伊澤の19号車が前に出ているのは当然として、その背後にはF-Beの車両やスーパーFJ車両、FJ1600車両、さらにはフォーミュラ・リージョナル(FRJ)マシン、フォーミュラ隼などなど。これらのマシン群はハンマーレーシング主催の練習会(後述)で使用されたり希望者にレンタルされたりしている。また、オーナーから預かって伊澤の手でメンテナンスされ、レース参戦するマシンも多数ある。

開幕戦の鈴鹿には伊澤の19号車ともう一台、20号車の疾風が18歳の大宮賢人のドライブで参戦。今回は2台だけが出場するが、開催地域によってはマシンを預けているオーナーも参戦し、多い時には4~5台程度が出場予定だという。
元々は建築業を営み、仕事の合間にレース活動を行っていた伊澤だが、現在はレースが本業となり、レースイベント等では他に助っ人を雇ったりもしているが、普段はこれらのマシンのメンテナンスを伊澤と里美夫人、他のガレージから出向中の東浦メカニックの3名で面倒見ている。
筆者がレース中のパドックでしばしば目撃しているのは、自身の走行が終わり19号車を降りるや否やレーシングスーツからツナギに着替えて顧客のマシンの整備を始める伊澤と、同じくツナギでこちらもマシン整備をしている里美夫人(パドックでは「アマゾネス伊澤」の異名を持つ)の姿で、時には決勝のコースイン間際までユーザーのマシンの作業を行い、ギリギリで自分のマシンに乗り込むなんて事もある。
ハンマーレーシングとしては、オーナードライバーのレースサポートだけでなく若手の育成にも門戸をひらいており現在は10代の選手が6人ほどチームにいるという。さらには「HRDP(HAMMER RACING DREAM PROJECT)」として13歳以上の未成年者にフォーミュラでのトレーニング機会を与える取組を行っている(http://www.hammer-izawa.com/hrdp.html)。そこから将来フォーミュラカーのレースに参戦する子供が出てくれることを期待している。
最近はホンダやトヨタのスクールを受講する若手なども、これらのマシンでトレーニングを積んだりしているという。ハンマレーシングで働きながらドライビングとメカニズムの知見を深めたホンダのスカラシップ生の三井優介選手は昨年のFIA-F4でチャンピオンを争うまでに成長した。
そして定期的に開催されているのが「超々反復! フォーミュラ練習会」と称した講習。フォーミュラの基本操作をジムカーナ場などに設定した周回コースで10分×6回、繰り返し走行して学ぶ場だ。(http://www.hammer-izawa.com/formulapractice.html)こちらも好評だという。ここで練習を積んだドライバーにレース体験をしてもらうために、2021年、2022年には「HIX-Formula」という模擬レースのイベントも筑波サーキットで開催した。

オフィスにはシミュレーターも設置されている。ソフトは定番とも言える「iRACING」、ステアリングやペダルのコントローラーは市販品だが、ドライバーが着席する筐体は伊澤お得意の手作りだ。レクチャー付きでレンタルが可能で、マシンを預けているオーナーがレース参戦前に集中的にトレーニングに訪れるという。
昨シーズンの伊澤は新たに投入したHANASHIMA製のエンジンの効果もあって序盤から好調で、第2戦SUGOで優勝、その後も表彰台に何度も上がった。それまで中古のエンジンでパワーが足りず、それに合わせてウイングを小さくしたりしていたため、そこに新品エンジンが入って結果的に前半戦のコースではストレートスピードが向上していたという。しかし終盤にペースを崩し、エンジンブローも経験した。
伊澤の今年の目標は優勝とチャンピオン争いということで、F-Be全戦に出場の予定。まずは鈴鹿で勢いをつけてシーズンを乗り切りたいところだ。
また今回開幕戦鈴鹿に伊澤と共に参戦する大宮選手は18歳。これまで全日本カート選手権OKクラスなどで活躍し、2021年からフォーミュラカーでのトレーニングを始め昨年の最終戦鈴鹿でデビュー、7位でフィニッシュした。彼の活躍にも期待したい。
Text & Photo: Junichi SEKINE
2月4日、神奈川県綾瀬市の市庁舎に、同市を拠点とするB-Max Racing Teamのスーパーフォーミュラ車両の展示が始まった。
綾瀬市とチームは昨年、両者で連携して地域活性化に取り組むとして、「綾瀬市の活性化に向けた連携協力に関する覚書」を締結。今回の展示もその一環として行われた。

この日行われたオープニングセレモニーには、古塩政由市長、組田龍司チーム総代表、本山哲監督、松下信治選手が列席し、連携の取り組みや車両展示に至った経緯が紹介された。
古塩市長は「一般の人はなかなかサーキットまで足を運べませんので、この機会にぜひ間近で車両を見て、スーパーフォーミュラの素晴らしさを感じていただければと思います。綾瀬市は引き続きB-Maxレーシングチームをホームタウンとして応援していきます」と挨拶。組田総代表は「これからさらに勝利を重ね、綾瀬市を拠点に活動するチームとして日本一を目指したいと思います」とコメントし、協力体制が強固であることを窺わせた。

セレモニー後に行われた本山監督と松下選手によるサイン会には、早朝から整理券を求めて多くの人が並び、会場となった庁舎1階ホール(ロビー)は市役所始まって以来という賑わいを見せた。

車両展示は3月17日まで。車両のほかに、松下選手が使用したヘルメットとグローブ、優勝トロフィー、全ドライバーのサインが入ったモデルカーなどの展示に加え、シリーズをPRする映像なども流れている。


本山監督も「市役所にレーシングカーを展示することは、皆さんが感じる以上にすごいことです。僕の現役時代にはなかった」と言うように、市庁舎にレーシングカーが長期間展示されることは、恐らくレース界でも初めてのこと。
松下選手も「これまでレースに興味のなかった人もこの機会に足を運んで、レースを身近に感じていただければと思います」とコメントしていたが、多くの人にレースを知ってもらえる機会になることを期待したい。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: B-Max Racing Team
アルナージュレーシングのスポンサーであるアネスト岩田株式会社は7日、今シーズンも引き続き同チームのスポンサーを行い、スーパーGT300クラスに参戦することを発表した。グランツーリスモともタッグを組み、体制はさらに強力なものとなる。
昨年までジェントルマンドライバーの加納政樹を中心とした体制で参戦してきたが、今シーズンはドライバーも一新する。
第1ドライバーには、FIAグランツーリスモ チャンピオンシップ・ネイションズカップチャンピオンで、フォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパなどでも優勝経験のあるイゴール・フラガを起用する。フラガは金沢生まれで12歳まで日本で過ごし日本語も堪能だ。
第2ドライバーには、2021年のフォーミュラ・リージョナル・ジャパン(FRJ)でチャンピオンを獲得し、昨シーズンはスーパー・フォーミュラ・ライツ(SFL)に参戦していた古谷悠河を起用する。
第3ドライバーには、昨年のFRJでFIA選手権では初めての女性でチャンピオンを獲得した小山美姫を起用する。スーパーGTに女性ドライバーが参戦するのは2012年のシンディ・アレマン以来11年ぶりとなる。
監督には引き続き、松浦佑亮が就任し、マシンはMC86から、レクサスRC F GT3に変更される。
ANEST IWATA Racing 2023年SuperGT GT300クラス参戦体制
-
- 車両: ANEST IWATA Racing RC F GT3
- カーNo: 50
- チーム名: 「ANEST IWATA Racing」 (アネスト岩田レーシング。 略称 A.I.R.)
- エントラント名: ANEST IWATA Racing with Arnage
- タイヤ: 横浜ゴム
- メインスポンサー: アネスト岩田株式会社
- 参戦パートナー: グランツーリスモ
- ドライバー: イゴール・大村・フラガ / 古谷 悠河 / 小山 美姫
- 総監督: 武田 克己 (アネスト岩田)
- 監督: 松浦 佑亮
- エンジニア: 天澤 天二郎
アネスト岩田は横浜市に本社を置く産業機器メーカー。この活動は「未知未踏の領域を切り開く『挑戦』の象徴的な突破口でありかつ、モータースポーツを通じて社会と繋がるプラットフォームとなる」としている。また、「夢ある無謀を」をスローガンに、「サーキットの熱量がくれた、途方もない冒険心を胸に、リアルの枠を超えよう。常識を追い越そう」を目標に掲げる。
2月17日には、アネスト岩田本社(横浜市港北区新吉田町3176番地)のBLUE LINK Fes.にて、2023年参戦車両の走行やドライバーとの交流イベント(入場無料)を企画している。





Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: ANEST IWATA

B-Max Racing Team(チーム総代表 組田龍司)は、地域の活性化において連携している神奈川県綾瀬市の庁舎に、今週末からスーパーフォーミュラ(SF)車両を展示する。
展示初日には、古塩綾瀬市長とチーム関係者が列席してのオープニングセレモニー、本山監督、松下選手によるサイン会、撮影会も行われる。
チームとしては、綾瀬市民の方に地元に国内最高峰の自動車レースに参戦しているチームがあることを知ってもらい、普段レースに触れることのない多くの方に、モータースポーツやSF レースに興味を持ってほしいとのこと。
全車が揃うというSpark製SFモデルカー、松下選手使用のヘルメット、初優勝のトロフィーなど、普段間近に見ることのできないものも、あわせて展示される。
■展示概要
展示期間:2023年2月4日から2月24日(期間延長あり)
場 所:綾瀬市役所庁舎1 階市民ホール(ロビー)
神奈川県綾瀬市早川550 番地
展示物:SF車両(2022 仕様のカラーリングを施したSF14 型車両)、各種説明パネル、優勝トロフィー、松下選手のヘルメット、スパーク製のSFモデルカーなど
■オープニングセレモニー
日 時:2023年2月4日(土)午前10時~10時20分
※セレモニー後、サイン会、撮影会
※サイン会、撮影会の整理券は、当日8時30分から配布
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

2022年スーパーFJもてぎ/菅生シリーズと筑波/富士シリーズの両タイトルを獲得した田上蒼竜選手が、1月24日に地元である茨城県牛久市役所を訪問。根本洋治市長に面会し、レース活動について報告した。
田上蒼竜選手は2002年生まれの20歳、現在は大学に通いながらレーシングドライバーとしてキャリアを積んでいる。キッズカートから始めて2021年筑波シリーズ最終戦でスーパーFJデビューを3位表彰台で飾り、翌2022年にもてぎ/菅生と筑波/富士の両シリーズにフル参戦。それぞれ勝利を重ねて初年度ながら両シリーズのチャンピオンを獲得した。
根本市長は田上選手が着たレーシングスーツや持参のヘルメット、テーブルに並べられたトロフィーなどに興味津々の様子。自身もF1やインディカーなどのレースファンという事で、田上選手が参戦したスーパーFJのスペックや性能、レーシングタイヤの値段、はたまたシフト方法がF1のパドルシフトやWRCマシンのシーケンシャルシフトとは違ってHパターンであることなどマニアックな質問も飛び出した。
また、フィジカル面での苦労や恐怖心の有無、競争の熾烈さ楽しさ、そしてレース中は何を考えているのか、などドライバー心理に迫る問いかけ、ステップアップの大変さなど、短い時間であったが充実した会話となった。
同席した新聞記者からも質問があり、昨年のチャンピオン争いの振り返りではチームメイトが最大のライバルだったこと。苦労した点はマシンのメーカーによる特性の違いがレースで不利に作用したときにどう補うかだったこと。他の選手と比べてストロングポイントはスタート直後の混戦やバトルでの強さではないかと思う、と率直な思いを吐露した。
また、今シーズンの目標は? との問いにFIA-F4への出場を目指していること、そこでの勝利が当面の目標であると力強く答えて、市長との面会を終えた。

- 田上選手コメント
-
「根本市長がレースの事を知っていてくれてとても話しやすく、あっという間の30分でした。お忙しい中貴重なお時間を頂き感謝の気持ちでいっぱいです。お顔を知っていただけたので、今回の訪問が無駄にならないようにこれまで以上に気を引き締めてレースに取り組んでいこうと思います!」
Text & Photo: Junichi SEKINE
日本自動車連盟(JAF)は12日、2023年の地方レース選手権カレンダーを公示した。スーパーFJ地方選手権、来シーズンのスケジュールは以下の通りである。
今シーズンからシリーズの統合が進められており、もてぎとSUGO、筑波と富士が一つのシリーズとなったが、来シーズンからは鈴鹿と岡山のシリーズが統合される。岡山は今シーズン、選手権から外れていたので自然な流れといえるかも知れない。もてぎ・菅生、筑波・富士、鈴鹿・岡山、そして単独サーキットはオートポリスのみとなる4シリーズで開催される。
スーパーFJ部門
もてぎ・菅生S-FJ選手権
| 大会 | Rd. | 日程 | サーキット | 大会名 |
| 1 | 1 | 3/5 | モビリティーリゾートもてぎ | もてぎチャンピオンカップレース第1戦 |
| 2 | 2 | 4/23 | モビリティーリゾートもてぎ | もてぎチャンピオンカップレース第2戦 |
| 3 | 3 | 5/13-14 | スポーツランドSUGO | SUGOチャンピオンカップレースシリーズ第1戦 |
| 4 | 4 | 7/22-23 | モビリティーリゾートもてぎ | もてぎチャンピオンカップレース第3戦 |
| 5 | 5 6 | 8/5-6 | スポーツランドSUGO | SUGOチャンピオンカップレースシリーズ第5戦 |
| 6 | 7 | 11/11-12 | モビリティーリゾートもてぎ | もてぎチャンピオンカップレース第4戦 |
筑波・富士S-FJ選手権
| 大会 | Rd. | 日程 | サーキット | 大会名 |
| 1 | 1 | 3/25-26 | 筑波サーキット | 筑波チャレンジクラブマンレース第1戦 |
| 2 | 2 | 5/5 | 筑波サーキット | JAF筑波スーパーFJ選手権 |
| 3 | 3 | 5/28 | 筑波サーキット | SCCN MAY RACE MEETING in TSUKUBA |
| 4 | 4 | 7/29-30 | 筑波サーキット | 筑波チャレンジクラブマンレース第3戦 |
| 5 | 5 | 9/17 | 筑波サーキット | SCCN MAY RACE MEETING in TSUKUBA |
| 6 | 6 | 10/7-8 | 富士スピードウェイ | 富士チャンピオンレースシリーズ第5戦 |
| 7 | 7 | 10/28-29 | 筑波サーキット | 筑波チャレンジクラブマンレース第4戦 |
鈴鹿・岡山S-FJ選手権
| 大会 | Rd. | 日程 | サーキット | 大会名 |
| 1 | 1 | 2/25-26 | 鈴鹿サーキット | 鈴鹿クラブマンレース第1戦 |
| 2 | 2 | 4/2 | 岡山国際サーキット | OKAYAMAチャレンジカップレース第2戦 |
| 3 | 3 | 5/13-14 | 鈴鹿サーキット | 鈴鹿クラブマンレース第2戦 |
| 4 | 4 | 7/15-16 | 鈴鹿サーキット | 鈴鹿クラブマンレース第3戦 |
| 5 | 5 6 | 8/18-20 | 岡山国際サーキット | OKAYAMAチャレンジカップレース第5戦 |
| 6 | 7 8 | 11/25-26 | 鈴鹿サーキット | 鈴鹿クラブマンレースFinal Round |
オートポリスS-FJ選手権
| 大会 | Rd. | 日程 | サーキット | 大会名 |
| 1 | 1 | 3/25-26 | オートポリス | ゴールドカップレース第1戦 |
| 2 | 2 | 4/29-30 | オートポリス | ゴールドカップレース第2戦 |
| 3 | 3 | 6/10-11 | オートポリス | ゴールドカップレース第3戦 |
| 4 | 4 | 9/16-17 | オートポリス | ゴールドカップレース第4戦 |
| 5 | 5 | 11/11-12 | オートポリス | ゴールドカップレース第5戦 |
Text: Yoshinori OHNISHI
日本自動車連盟(JAF)は12日、2023年の地方レース選手権カレンダーを公示した。フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ、来シーズンのスケジュールは以下の通りである。
開幕は4月1日の富士チャンピオンレースシリーズ。来シーズンもWECのサポートレースに組み込まれた。6大会、5サーキットの全16戦で、WEC以外は各サーキット地方選手権での開催となった。
フォーミュラリージョナル部門(FORMULA REGIONAL選手権)
| 大会 | Rd. | 日程 | サーキット | 大会名 |
| 1 | 1 2 3
| 4/1-2 | 富士スピードウェイ | 富士チャンピオンレースシリーズ第1戦 |
| 2 | 4 5
| 5/13-14 | 鈴鹿サーキット | 鈴鹿クラブマンレース第2戦 |
| 3 | 6 7 8 | 6/10-11 | 岡山国際サーキット | OKAYAMAチャレンジカップレース第3戦 |
| 4 | 9 10 11 | 7/22-23 | モビリティーリゾートもてぎ | もてぎチャンピオンカップレース第3戦 |
| 5 | 12 13 | 9/9-10 | 富士スピードウェイ | 2023 FIA World Endurance Championship 6 Hour of FUJI |
| 6 | 14 15 16 | 10/14-15 | スポーツランドSUGO | SUGOチャンピオンカップレースシリーズ第6戦 |
Text: Yoshinori OHNISHI
日本自動車連盟(JAF)は12日、2023年の地方レース選手権カレンダーを公示した。来シーズンF4地方選手権から名称変更を行うFormula Beat選手権のスケジュールは以下の通りである。
これによると、開幕は2月25日の鈴鹿。今シーズンはオートポリスでの開催も加わり、北海道から九州まで7サーキットで12戦が開催される。JAFの地方選手権の規定により選手権ポイントは80%(四捨五入)で10戦の有効ポイントだが、交通費も嵩みエントラントの負担は増えそうだ。
Formula Beat部門(F―Be選手権)
| 大会 | Rd. | 日程 | サーキット | 大会名 |
| 1 | 1 | 2/25-26 | 鈴鹿サーキット | 鈴鹿クラブマンレース第1戦 |
| 2 | 2 | 4/1-2 | 富士スピードウェイ | 富士チャンピオンレースシリーズ第1戦 |
| 3 | 3 | 4/23 | モビリティーリゾートもてぎ | もてぎチャンピオンカップレース第2戦 |
| 4 | 4 5 | 6/24-25 | 岡山国際サーキット | OKAYAMAチャレンジカップレース第4戦 |
| 5 | 6 | 7/29-30 | スポーツランドSUGO | SUGOチャンピオンカップレースシリーズ第4戦 |
| 6 | 7 8 | 8/20-21 | 十勝スピードウェイ | 北海道クラブマンカップレース第3戦 |
| 7 | 9 10 | 9/16-17 | オートポリス | ゴールドカップレース第4戦 |
| 8 | 11 12 | 10/13-15 | スポーツランドSUGO | SUGOチャンピオンカップレースシリーズ第6戦 |
Text: Yoshinori OHNISHI
- 優勝 34号車・清水啓伸(Drago CORSE)

「(勝因は?)粘って、バトルしていたことですかね。正直けっこうついて行くのもきついぐらいで、自分はストレート速いのですけれど、コーナーが岡本選手や森山選手に負けていて、そこでついていかないとストレートでもちょっとキツいかな、っていう感じだったので。そこのコーナーでなんとかついて行けたのがよかったのかなと思います」
- 優勝チーム監督 Drago CORSEチーム代表・道上龍
-

「彼は今年初めて日本一決定戦出ているのですけれど、こういう大舞台で優勝できたことはすごくよかったなと思う。だいぶ彼も練習してきましたし、ホンダのレーシングスクールを合格することができない悔しさもあったでしょうから、そこで森山冬星選手とかホンダのスクールを首席で受かっている選手をこの日本一で打ち負かしたということは彼の今後の自信にもつながるでしょうから。これから次何をするかわからないですけれど、また彼を応援して行ければいいかなと僕は思っています」
- 2位 39号車・居附明利(SAccess Racing Es)
-

「頑張って前に追いつこうと思ったのですけれど、なかなかペースおんなじで、追いつけなくて、苦しいレースでした。自分の中で納得できるレース(内容)でなはい、という感じで、もうあとひと押し速さが欲しかったです。苦しかったです。オープニングラップもなかなかタイヤが暖まらなくて、昨日に比べたらタイヤのフィーリングがあまりよくなくて、それで全然ついて行けなかったです。暖まるまで時間かかりました。暖まってからはだんだんペースよくなったのですけど、向うも同じペースで、追いついたり離れたりを繰り返してました。(岡本選手と森山選手の接触は目の前だった?)100Rからけっこうバチバチにやっていたので、ちょっと危ないかなと思って離れて。100Rで清水選手のインにねじ込もうと思えばいけたのですけれど、清水選手も外側からイン側に戻ってきたので、そこはセーブしてよかったです。Bコーナーは森山選手もイン側ギリギリで、岡本選手は真ん中へんで結構詰めていたので、ちょっと危ないかな、と思っていました」
- 3位 8号車・岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)
-

「最初の2周ぐらいは逃げていて、そのまま逃げ切れたら逃げ切ろうというレースで、その感じで行けてたのですけれど、中盤から森山選手が追いついてきて。スリップ圏内にちょっとだけ入れてしまったのがよくなくて。最初逃げ切れていたらもっと違った展開になったのですけれど、逃げ切れんかったので。中盤以降は逃げ切れんようになって、切り替えて、集団のマッチレース、頭脳戦レースになるなと、いう感じで。最終ラップまでは自分のシナリオ通りに進んでいて、最終ラップ3位で回って100Rで2番に上がって、Bコーナーで1番に上がって第3セクター逃げ切ってフィニッシュ、っていうのがシナリオやったんですけれど、最後のBコーナーで森山選手と当たっちゃって。シナリオ通り行ってたのですけれど当ったのはホンマよくなかったので、当たっている以上も僕にも責任はあると思うので、ちょっと残念な結末でした。また出直します」
- 4位 13号車・田上蒼竜(A'sカンパニーZAP ED)
-

「レース前にちょっとギャンブル的なこと(セッティング)をやったと言いましたけれど、裏目に出ちゃって、中々ペースが上がらなくて。昨日100Rで稼いだ分をストレートで払ってみたいな繰り返しだったのですけれど、100Rも遅くなっちゃって、追いつける場所が無くなっちゃって。だからもうペースが無かったので、どんどん後ろの方を行かせて前で争わせて、最後ワンチャンを狙ったのですけれど、惜しかったですね。最後の3位争いもなんですけれど、岡本選手がちょうど自分の前に戻って来てフタされちゃったので、それでもうチャンスが無くなっちゃった感じです。まあでも、苦しい中で、たぶんペース一番悪かった中ではけっこうできたかな、と思いますので悔しさは残りますけれどけっこうスッキリはしています」
- 5位 6号車・藤原大暉(ACELINESレヴレーシング)
-

「スタートで後ろの八巻選手を抑えるのに時間かかっちゃって、それでちょっと前との差がひろがっちゃって、それを縮め切ってレースは終わっちゃいました。でもベストタイム見るとトップと変わらないぐらいで走っていたので、まあよかったかなとは思います。最後の最後で合わせ切れてきたのかな。もうちょっとあのバトルに食い込みたかったです。もうちょっと近かったら楽しかったのですけれど(笑)、でもまあ後ろからどんどん前が詰まっていく楽しさはありましたけど、順位上げることができず。また機会があれば出てみたいですね」
- 6位 7号車・渡会太一(FTKレヴレーシングガレージシグマ)
-

「スタートでシフトミスしてしまって、それで思い切り抜かれたので、あれがなければあの集団(トップグループ)にも行けたと思うのでもったいないのが正直です。ペース的にもあったので、ホントにもったいないレースしたなって感じです」
- 10位 56号車・森山冬星(DIXCEL/ROYAL/MYST)
-

「(岡本選手と)並んでいて僕インにいたのですけれど、ブレーキングでお互い止まれていなかったので。自分的には1車身残していると思っていたのですけれど、案外粘ってきて、自分の方が前出ていたのですけど、当たってしまって、回ったって感じです。いずれ誰か当たるだろうなと思っていたので、残念ですけど今年一年いい経験はできたので、それをこれからのレース人生に生かしていけるように、頑張りたいと思います」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE

2022年スーパーFJ日本一決定戦決勝は富士スピードウェイにて12月11日(日)12周で開催され、3番グリッドからスタートの清水啓伸(Drago CORSE)が、岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)、森山冬星(DIXCEL/ROYAL/MYST)との三つ巴のバトルを勝ち抜き優勝。見守る道上龍代表と共に優勝を分かち合った。
スーパーFJ日本一決定戦はA、Bグループごとの予選、第1レグを経てついにファイナル。前日同様冬晴れの富士スピードウェイは、気温8度。陽射しは暖かいが風はつめたい。
本大会では2セットのタイヤが使用できるので、全車がニュータイヤをここで使用する。
前日の第1レグ終了後も各チーム、マシンの整備やセットアップに精を出し、またこの朝も、ぎりぎりまで調整を続けるチームがいた。B組の第1レグ、最後の直線でトップを失った森山は、フロントの車高を上げてトップスピードを稼ぐか、逆にコーナーの安定性を取るか、1時間前でもまだ結論が出ていなかった。
また、前日の予選開始早々に駆動系トラブルでマシンを止めた板野貴毅(Rn-sports森井板金工業KKS2)は、第1レグ終了後に他チームからスペアパーツの提供を受けて換装作業を行い、最後尾から出走にこぎつけた。
午前9時55分、41台のマシンがコースインするが、26番グリッドの入江裕樹(スラッシュ☆タツミレーシング)はピットに戻ってしまう。トラブルの模様で結局スタートできなかった。

午前10時10分フォーメーションラップ開始、ポールポジションの岡本を先頭に各車タイヤを暖めつつグリッドに戻り、レッドライトが消灯しS-FJ今年最後のレースがスタート。
3番グリッドからスタートの清水、4番グリッドの森山の出足がよく、森山は3番手スタートの清水を上回る加速で前に出ると、TGRコーナー入口で2番手スタートの居附明利(SAccess Racing Es)に襲いかかり、アウト側から並びかけてターンイン、並走で第2コーナーに入りインサイドに切れ込んで2位に上がる。後方では5番手スタートの田上蒼竜(A'sカンパニーZAP ED)が100R進入で4位清水のインにノーズをねじ込むがここは清水が抑える。田上はなおも食い下がり、ダンロップコーナーでインを奪うとブレーキングで清水と居附をまとめてパス、一気に3位へあがる。清水もストレートで居附をかわし4位に浮上。
トップ岡本は2位以下の攻防に乗じてギャップをひろげ、1.390秒の差をつけて1周目のコントロールラインを通過。2位森山と3位田上も0.984秒差、以下清水~居附がテール・ツー・ノーズ状態で続き、6位藤原大暉(ACELINESレヴレーシング)が続いている。後方では11番手スタートの小川涼介(M2 KK-SII)が2台をかわして9位に進出している。
2周目も岡本~森山~田上のギャップはほぼ変わらず、田上の背後に清水が接近、ストレートで並びかけて0.058秒の差でコントロールラインを通過するとTGRコーナーでオーバーテイク、3位が入れ替わる。6位には藤原をかわした八巻渉(中日本自動車短期大学KK-SII)が浮上。3位がやりあっている間に森山は岡本追撃を開始、3周目終了時点で0.969秒と差を詰め始める。
4周目、森山はさらにギャップを削り取り0.579秒に接近、岡本は最高速が206.1キロ/h、対する森山は211.8キロ/hをマークしており岡本はいかにも分が悪い。3位に上がった清水のペースもよく、ここまでのファステストラップを出して森山の0.647秒後方に近づく。田上は置いて行かれた格好で、逆に5位居附が0.47秒と迫ってきている。6位には藤原が八巻を逆転してポジションを戻し、さらに小川を挟んだ9位に、18番手スタートだった稲葉摩人(ZAP SPEED 10V ED)がジャンプアップしてきている。
5周目、森山はダンロップコーナー手前で岡本にぐっと接近し、テール・ツー・ノーズ状態で第3セクターを通過。清水も追いつき3台が連なってコントロールライン上では0.118秒、0.444秒の差で6周目突入。TGRコーナーでは3ワイドになってブレーキング勝負となるが、ここは岡本がトップ座を守り切り、清水は森山を仕留めて2位に上がる。後方では4位田上に0.295秒と迫っていた居附がセクター1でオーバーテイク、田上は5位に後退と苦しい戦いが続く。対照的に勢いがいいのがチームメイトの稲葉でこの周も前を行く八巻をオーバーテイク、7位にポジションアップ。

7周目、清水は岡本との間合いをセクター1で0.5秒詰めて背後につけ、コカ・コーラコーナーでオーバーテイク、ついにトップに立つ。しかし岡本も諦めずダンロップの入り口で首位を奪い返す。両者はもつれあうようにストレートに戻ってくると並んでコントロールラインを通過、0.001秒の差で岡本のノーズが前だが、加速する清水が前に出て8周目のTGRコーナーへと入っていく。森山も0.393秒差で虎視眈々と続く。
0.121秒の差で9周目に入ったトップ2台は、今度は岡本がTGRコーナーで仕掛けるがここは清水が抑える。しかし続くコカ・コーラコーナーで岡本がトップ奪還に成功、森山もこのチャンスを逃さず清水を仕留めて2位へ。コーナーひとつで3位に落ちた清水にさらに居附も迫る。コントロールラインを通過してトップ岡本と2位森山は0.152秒差、清水0.427秒差、居附1.251秒差とトップグループが形成される。
10周目のTGRコーナーではインから差した森山がトップに立ち、2コーナーで清水も岡本をオーバーテイク、これで岡本3位。森山は清水の攻撃を封じてポジションを守るが、ストレートに戻ってくるとスリップを効かせた清水が0.088秒差に迫り、11周目のTGRコーナーまでに前に出る。しかし森山はクロスラインで切り返し再びトップへ。岡本はワンチャンスを狙ってかバトルに加わらず0.443秒後方につける。

そしてファイナルラップ突入。コントロールライン通過時点でトップは森山、2位清水は0.415秒の差、3位岡本は0.141秒後方、4位居附も0.687秒のギャップで追う。清水は217.3キロ/hの最高速を活かして森山に迫り、セクター1だけで0.3秒削って森山をロックオン。コカ・コーラコーナーでオーバーテイクに成功する。岡本もこれに続けと森山に攻勢をかけ、両者はダンロップコーナーで勝負に出るも出口で僅かに接触し、森山はスピン。岡本もコースアウトしかけるがなんとかこらえて田上の前、3位でコース復帰。その間に居附が2位に浮上。森山も体勢を立て直してコースに戻るが10位に落ち、これで勝負あり。
漁夫の利を得た居附が最終セクターで清水を追うが、僅かに届かず0.729秒差で清水がトップチェッカー。12周の激闘を制して日本一の座を得た。





2位は居附、3位は岡本が表彰台に踏みとどまった。田上は最後まで岡本にアタックをしかけたが0.01秒およばずの4位に終わった。以下5位藤原、6位渡会太一(FTKレヴレーシングガレージシグマ)というトップ6になった。

ウイニングランを終えた清水はポディウムの前にマシンを止めて、呼吸を整えるためかひとしきりコックピットで時間を過ごしてから降り立ち顔を覆った。優勝を祝うクルーの中にチーム代表の道上龍を見つけるとがっちりと握手&ハグ。一瞬たりとも気が抜けなかった12周を終えて満面の笑みを見せた。
7台が参加したジェントルマンクラスは吉田宣弘(EXTREME☆ミスト☆GY)が独走して全体18位クラス優勝、全体29位のクラス2位に夕田大助(LAPS)が入り、0.223秒差で宮本健一(KMTS-RTミストKK-SII)が全体30位クラス3位となった。


2022年シーズンのスーパーFJレースはこれにてすべて終了。すでに来年に向けた動きを見せているチーム、選手もおり、春には再び熱戦が始まる。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE
S-FJ日本一決定戦 -RIJ- (2022/12/11) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 Super FJ S-FJ日本一決定戦 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 34 | | | 清水 啓伸 | Drago CORSE MYST KK-S2 | 12 | 22'27.331 | - | - |
| 2 | 39 | | | 居附 明利 | SAccess Racing Es MYST KK-S2 | 12 | 22'28.060 | 0.729 | 0.729 |
| 3 | 8 | | | 岡本 大地 | FTK・レヴレーシングガレージ MYST KK-S2 | 12 | 22'29.738 | 2.407 | 1.678 |
| 4 | 13 | | | 田上 蒼竜 | A'sカンパニーZIP ED TOKYO R&D RD10V | 12 | 22'29.748 | 2.417 | 0.010 |
| 5 | 6 | | | 藤原 大輝 | ACE LINESレヴレーシング MYST KK-S2 | 12 | 22'29.771 | 2.440 | 0.023 |
| 6 | 7 | | | 渡会 太一 | FTK・レヴレーシングガレージシグマ MYST KK-S2 | 12 | 22'32.981 | 5.650 | 3.210 |
| 7 | 88 | | | 八巻 渉 | 中日本自動車短期大学MSE学科KK-SII MYST KK-S2 | 12 | 22'33.676 | 6.345 | 0.695 |
| 8 | 14 | | | 稲葉 摩人 | ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V | 12 | 22'34.217 | 6.886 | 0.541 |
| 9 | 26 | | | 白崎 稜 | ZAPスタッフリソースED TOKYO R&D RD10V | 12 | 22'38.831 | 11.500 | 4.614 |
| 10 | 56 | | | 森山 冬星 | DIXCEL/ROYAL/MYST MYST KK-S2 | 12 | 22'40.000 | 12.669 | 1.169 |
| 11 | 53 | | | 安田 航 | ファーストガレージ&Sウィンズ MYST KK-S2 | 12 | 22'43.828 | 16.497 | 3.828 |
| 12 | 22 | | | 内藤 大輝 | RCIT RaiseUP MT MYST KK-S2 | 12 | 22'44.463 | 17.132 | 0.635 |
| 13 | 19 | | | 松田 大輝 | K-TACK MYST KK-SII MYST KK-S2 | 12 | 22'46.977 | 19.646 | 2.514 |
| 14 | 61 | | | 高木 悠帆 | MYST KKSII MYST KK-S2 | 12 | 22'47.971 | 20.640 | 0.994 |
| 15 | 55 | | | 板倉 慎哉 | AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII MYST KK-S2 | 12 | 22'48.165 | 20.834 | 0.194 |
| 16 | 23 | | | 宇高 希 | TAKE FIRST TOKYO R&D RD10V | 12 | 22'51.690 | 24.359 | 3.525 |
| 17 | 81 | | | 内田 涼風 | 群馬トヨペットRiNoA ED MYST KK-S2 | 12 | 22'52.105 | 24.774 | 0.415 |
| 18 | 57 | G | 1 | 吉田 宣弘 | EXTREME☆ミスト☆GY MYST KK-S2 | 12 | 22'53.163 | 25.832 | 1.058 |
| 19 | 5 | | | 元山 泰成 | Ecotech Racing MYST KK-S2 | 12 | 22'53.730 | 26.399 | 0.567 |
| 20 | 36 | | | 大川 烈弥 | アルビB-Autoダイテル ED TOKYO R&D RD10V | 12 | 22'53.807 | 26.476 | 0.077 |
| 21 | 79 | | | 三瓶 旭 | 中日本自動車短期大学KK-SII MYST KK-S2 | 12 | 22'59.080 | 31.749 | 5.273 |
| 22 | 78 | | | 村田 将輝 | 湘工冷熱ZAP SPEED 10V TOKYO R&D RD10V | 12 | 23'02.240 | 34.909 | 3.160 |
| 23 | 52 | | | 椎橋 祐介 | FGウインズNMSP KKSII MYST KK-S2 | 12 | 23'05.544 | 38.213 | 3.304 |
| 24 | 66 | | | 戸谷 友規 | Deep-R・10V・ED TOKYO R&D RD10V | 12 | 23'06.312 | 38.981 | 0.768 |
| 25 | 87 | | | 永原 蒼翔 | ピットワークながはらMYST MYST KK-S2 | 12 | 23'08.008 | 40.677 | 1.696 |
| 26 | 72 | | | 下村 剛司 | SウィンズEKEV'r KKS2 MYST KK-S2 | 12 | 23'08.263 | 40.932 | 0.255 |
| 27 | 11 | | | 板野 貴毅 | Rn-sports森井板金工業KKS2 MYST KK-S2 | 12 | 23'08.984 | 41.653 | 0.721 |
| 28 | 97 | | | 池田 拓馬 | テイクファースト&アメロイド TOKYO R&D RD10V | 12 | 23'11.408 | 44.077 | 2.424 |
| 29 | 0 | G | 2 | 夕田 大助 | LAPS MYST KK-S2 | 12 | 23'11.860 | 44.529 | 0.452 |
| 30 | 25 | G | 3 | 宮本 健一 | KMTS-RTミストKK-SII MYST KK-S2 | 12 | 23'12.083 | 44.752 | 0.223 |
| 31 | 17 | | | 齋藤 慈岳 | FER WILD LIFE KK-S2 MYST KK-S2 | 12 | 23'12.207 | 44.876 | 0.124 |
| 32 | 86 | | | 鈴木 翔也 | CF亜衣☆KK-SII MYST KK-S2 | 12 | 23'12.592 | 45.261 | 0.385 |
| 33 | 21 | G | 4 | 太田 浩 | ミスト・セキグチ・制動屋 MYST KK-S2 | 12 | 23'13.390 | 46.059 | 0.798 |
| 34 | 9 | G | 5 | 上吹越 哲也 | FTK・レヴレーシングガレージ MYST KK-S2 | 12 | 23'13.968 | 46.637 | 0.578 |
| 35 | 89 | G | 6 | 高橋 裕和 | タイカメンテナンス/制動屋/イワモトR MYST KK-S2 | 12 | 23'39.502 | 1'12.171 | 25.534 |
| 36 | 15 | | | 小松 響 | Okabe Rn-sports・KK-S2 MYST KK-S2 | 12 | 23'45.916 | 1'18.585 | 6.414 |
| 37 | 16 | G | 7 | 大貫 直実 | グレード1スズバンF109 ZAP F109 | 12 | 23'47.950 | 1'20.619 | 2.034 |
| ---- 以上規定周回数(91% - 10Laps)完走 ---- |
| - | 12 | | | 小川 涼介 | M2 KK-SII MYST KK-S2 | 8 | 15'06.961 | 4Laps | 4Laps |
| - | 20 | | | 島影 柊磨 | M2 KK-SII MYST KK-S2 | 4 | 8'39.592 | 8Laps | 4Laps |
| - | 37 | | | 磐上 隼斗 | アルビ富士吟景GIA ED MYST KK-S | 3 | 6'55.692 | 9Laps | 1Lap |
| - | 33 | | | 入江 裕樹 | スラッシュ☆タツミレーシング MYST KK-S2 | | D.N.S | | |
- Fastest Lap: CarNo. 34 清水啓伸(Drago CORSE) 1'51.244 (5/12) 147.665 km/h
■第1レグ後のコメント
- 1位 39号車・居附明利(SAccess Racing Es)
-

「けっこうタイヤ暖めて、序盤からイケる予定だったのですけれど。6周しかないことから、ちょっと焦っちゃって、変なところで並んじゃったりして、タイヤカス拾ったりして、中々序盤ペースが上がらなかったのが後悔です。ラスト1周で抜かれた時は、第3セクターとか抜き返すとストレートでスリップつかれてやられるなと思っていたので、最後まで我慢して第3セクターに合わせて、最後のパナソニックコーナーをちょうどいい距離で立ち上がっていけるように、後ろにつけました。(この勢いで混戦にならないように行く?)僕はバトル楽しみたいので(笑)、楽しめるように頑張ります」
- 2位 56号車・森山冬星(DIXCEL/ROYAL/MYST)
-

「バトルになるとは思っていたのですけれど、さすがに3周目にトップに立った時には離れると思ったのですけれど、けっこうスリップ圏外からも来られたので、きついなぁと思いながら走ってたんです。惜しかったですね。まわりの人たちがエンジン速すぎるので、自分が一番きついと思うので、明日のレースは結構厳しいと思います。明日は新品タイヤで行って、誰かと逃げるとかじゃなくて、戦略考えて、しっかりやって行きたいと思います」
- 3位 6号車・藤原大暉(ACELINESレヴレーシング)
-

「スタートして、ペースは思ったほど悪くなかったので。ずっと後ろで、とりあえず前に行かれないように抑えながらペースを上げていったら、最後でチャンスがあって。ずーっと狙ってました、前でバトルしていたので。いいとこ行けたかな、とりあえず明日に希望がつなげられたので、表彰台目指して頑張ります」
- 4位 15号車・小松響(OKABE Rn-sports KKS2)
-

「最後Bコーナーまでは予定通りだったのですけれど、ヘアピンで稲葉選手を抜いて、そのタイミングで自分が3番手に上がって。藤原選手が来てたので、後ろでバトルさせようと思っていて仕掛けたつもりが稲葉選手が真っすぐどこかに行っちゃって、アレ? と思ったらそれで藤原選手と1対1になっちゃって、最後スリップで追いつかれちゃって、ギリギリで4番になっちゃったので、勿体なかったな、と。明日は3と4で(グリッドの)順位が二つ変わるじゃないですか、その2個が結構大きかったので、自分としてはちょっと悔しいな、って感じです。(調子自体はいい?)すごいバトルだったので調子がどうこういう場合じゃなかった。ずっとスリップ効いていたんですよ。ちょっと離れてもすぐ追いつけるぐらいスリップ効いたので、調子がどうこうじゃなかったかな」
- 5位 26号車・白崎稜(ZAPスタッフリソースED)
-

「自分の強みの100Rで全然速度を乗せて走れなくて、かつ直線でスリップ入っているけど抜かれる。このクルマの弱点でもあるので、それが弱点しか出てこなくて、抜かれる態勢になってしまって。ついて行くことはできたのは明日につながると思っていて、また調整して明日に臨みます」
- 6位 7号車・渡会太一(FTKレヴレーシングガレージシグマ)
-

「なんとか頑張って追い上げられたので、よかったです。ここまで追い上げられるとは思ってなかったので。若干ペースは(よく)ないのですけれど、マシンも決まってる感はないのですけれど、何とか戦えているので、このまま決勝も頑張って、追い上げたいですね」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE
Asako SHIMA

2022年スーパーFJ日本一決定戦第1レグは富士スピードウェイで12月10日(土)に開催され、B組ではポールポジションからスタートの稲葉摩人(ZAP SPEED 10V ED)を序盤でかわした森山冬星(DIXCEL/ROYAL/MYST)に4周目に追いついた居附明利(SAccess Racing Es)が逆転してトップフィニッシュ。決勝をフロントロウからスタートすることとなった。
日本一決定戦。A組に続いて21台のB組予選は午後1時10分にコースイン。A組同様気温13度で路面温度も本日一番良い状態だ。とはいえコースイン時のタイヤは冷えており鈴木翔也(CF亜衣☆KK-SII)はTGRコーナーでスピンするも無事再スタート。また予選で駆動系のトラブルが発生しコースサイドに止まってしまった板野貴毅(Rn-sports森井板金工業KKS2)は、他のチームからパーツを借りられることは決まったものの、先方の第1レグが終わらないと受け取ることができない為、第1レグはピット待機で不出走ということになった。

レッドライトが消えて第1レグスタート。好スタートを決めたのは予選トップタイムもペナルティで4番グリッドからの発進となった森山で、蹴り出しの弱かった3番手スタートの小松響(OKABE Rn-sports KKS2)をかわすとTGRコーナーでは2番手スタートの居附にアウトから仕掛けるがここは居附が守る。森山は随所で居附にゆさぶりをかけて後半セクションに。居附は森山から逃げつつリーダーの稲葉にアタックし、ダンロップコーナーではアウトから仕掛けるもこれは失敗。逆に森山に追い詰められる恰好となり、最終コーナー手前で森山がオーバーテイクに成功。森山は稲葉と0.333秒差でコントロールラインを通過するとスリップストリームに乗って一気に詰め寄りコカ・コーラコーナーにかけて攻略。トップに立つと今度は突き放しにかかる。スリップストリームが効いた森山は最高速が210.1キロ/hと203.8キロ/hの稲葉や204.9キロ/hの居附に比べてかなり速い。
トップ森山は2周目に稲葉に0.478秒の差をつけ、この2台に比べて3位を走る居附はラップ0.3秒以上遅く稲葉から0.797秒離されて、逆に4位小松が0.09秒差とテール・ツー・ノーズ状態になり、TGRコーナーで小松が襲い掛かるがここは居附が守り、これで火が付いたか居附がリードをひろげる。後方では5番手スタートの白崎稜(ZAPスタッフリソースED)を藤原大暉(ACELINESレヴレーシング)が攻略、5位に浮上する。
3周目、稲葉は第3セクターで森山とのギャップを削り取り0.26秒差として攻勢に転じる。3位居附も稲葉との差を詰め、4位小松とは0.757秒差となる。5位争いは白崎が逆転、ポジションを奪い返すが、続く4周目のTGRコーナーでは藤原が再逆転して5位へ。そして第4セクターで居附は全体ベストを出すとこの周1分51秒666のファステストラップを出して、ストレートで稲葉をオーバーテイク、さらに森山にも襲いかかり、稲葉も加えた3台が並走してTGRコーナーへ進入。ここは森山が抑えるが、居附の勢いは止まらず、アドバンコーナーで森山を仕留めて5周目にしてついにトップに立つとファイナルラップに突入する。
6周目、ストレートエンドでは居附~森山~稲葉に小松までもが加わった4ワイド状態でTGRコーナーにアプローチ。ここは森山が制してトップを奪い返し居附2位、稲葉3位。アドバンコーナーでは小松が稲葉を差して3位、稲葉4位。さらに5位の藤原まで追いついて、ダンロップコーナーでは小松、稲葉、藤原のブレーキング合戦になり稲葉が止まり切れずオーバーシュート、大きく順位を落とし、藤原が3位で最終セクションへ。






テール・ツー・ノーズ状態で最終コーナーを立ち上がった森山と居附は居附がスリップストリームを効かせて森山のサイドに並びかけると、そこからのドラッグレースを制してトップでフィニッシュラインを通過、森山は0.023秒及ばず2位。3位争いのバトルを勝ち抜いた藤原が3位、競り負けた小松が0.094秒差で4位、白崎が5位。そして、降格で最後尾20番手スタートから毎ラップ順位を上げていた渡会太一(FTKレヴレーシングガレージシグマ)が14台を抜いて6位まで這い上がってフィニッシュ。ファイナルラップまでトップグループを形成していた稲葉は9位でフィニッシュした。

5台が出走のジェントルマンクラスは吉田宣弘(EXTREME☆ミスト☆GY)が全体10位のクラストップでフィニッシュしたが、他車のコースアウトの原因を作ったとして、フィニッシュタイムに40秒加算のペナルティが課せられて全体20位クラス5位に降格、全体12位となった太田浩(ミスト・セキグチ・制動屋)がクラストップ、全体15位の上吹越哲也(FTK・レヴレーシングガレージ)がクラス2位、全体16位の高橋裕和(タイカメンテナンス/制動屋/イワモトR)がクラス3位となった。
第1レグA組B組が終了し、フィニッシュタイムはA組トップの岡本大地が11分14秒026、B組トップの居附が11分17秒511でA組の方が速く、決勝はA組が奇数列、B組が偶数列となり、岡本大地がポールポジションからスタートすることとなった。
明日の日本一決定戦、決勝は午前10時10分スタート予定、泣いても笑っても最終決戦だ。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
S-FJ日本一決定戦 -RIJ- (2022/12/10) 1st Reg B Group Weather:Fine Course:Dry
2022 Super FJ S-FJ日本一決定戦 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 39 | | | 居附 明利 | SAccess Racing Es MYST KK-S2 | 6 | 11'17.511 | - | - |
| 2 | 56 | | | 森山 冬星 | DIXCEL/ROYAL/MYST MYST KK-S2 | 6 | 11'17.534 | 0.023 | 0.023 |
| 3 | 6 | | | 藤原 大輝 | ACE LINESレヴレーシング MYST KK-S2 | 6 | 11'18.962 | 1.451 | 1.428 |
| 4 | 15 | | | 小松 響 | Okabe Rn-sports・KK-S2 MYST KK-S2 | 6 | 11'19.056 | 1.545 | 0.094 |
| 5 | 26 | | | 白崎 稜 | ZAPスタッフリソースED TOKYO R&D RD10V | 6 | 11'19.491 | 1.980 | 0.435 |
| 6 | 7 | | | 渡会 太一 | FTK・レヴレーシングガレージシグマ MYST KK-S2 | 6 | 11'20.574 | 3.063 | 1.083 |
| 7 | 53 | | | 安田 航 | ファーストガレージ&Sウィンズ MYST KK-S2 | 6 | 11'20.857 | 3.346 | 0.283 |
| 8 | 22 | | | 内藤 大輝 | RCIT RaiseUP MT MYST KK-S2 | 6 | 11'21.238 | 3.727 | 0.381 |
| 9 | 14 | | | 稲葉 摩人 | ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V | 6 | 11'21.593 | 4.082 | 0.355 |
| 10 | 66 | | | 戸谷 友規 | Deep-R・10V・ED TOKYO R&D RD10V | 6 | 11'23.988 | 6.477 | 2.395 |
| 11 | 23 | | | 宇高 希 | TAKE FIRST TOKYO R&D RD10V | 6 | 11'24.063 | 6.552 | 0.075 |
| 12 | 21 | G | 1 | 太田 浩 | ミスト・セキグチ・制動屋 MYST KK-S2 | 6 | 11'29.444 | 11.933 | 5.381 |
| 13 | 33 | | | 入江 裕樹 | スラッシュ☆タツミレーシング MYST KK-S2 | 6 | 11'30.476 | 12.965 | 1.032 |
| 14 | 52 | | | 椎橋 祐介 | FGウインズNMSP KKSII MYST KK-S2 | 6 | 11'30.595 | 13.084 | 0.119 |
| 15 | 9 | G | 2 | 上吹越 哲也 | FTK・レヴレーシングガレージ MYST KK-S2 | 6 | 11'32.414 | 14.903 | 1.819 |
| 16 | 89 | G | 3 | 高橋 裕和 | タイカメンテナンス/制動屋/イワモトR MYST KK-S2 | 6 | 11'42.822 | 25.311 | 10.408 |
| 17 | 79 | | | 三瓶 旭 | 中日本自動車短期大学KK-SII MYST KK-S2 | 6 | 11'45.210 | 27.699 | 2.388 |
| 18 | 16 | G | 4 | 大貫 直実 | グレード1スズバンF109 ZAP F109 | 6 | 11'53.555 | 36.044 | 8.345 |
| 19 | 86 | | | 鈴木 翔也 | CF亜衣☆KK-SII MYST KK-S2 | 6 | 11'53.587 | 36.076 | 0.032 |
| 20 | *57 | G | 5 | 吉田 宣弘 | EXTREME☆ミスト☆GY MYST KK-S2 | 6 | 12'02.082 | 44.571 | 8.495 |
| - | 11 | | | 板野 貴毅 | Rn-sports森井板金工業KKS2 MYST KK-S2 | | D.N.S | | |
- Fastest Lap: CarNo. 39 居附明利(SAccess Racing Es) 1'51.666 (4/6) 147.107 km/h
- CarNo. 57は、一般競技規則第5章第16条5.(1)②(他車のコースアウトを強いるもの)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
■第1レグ後のコメント
- 1位 8号車・岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)
-

「逃げ切りで、そのまま行けたのでよかったですけれど、ちょっとストレートが、清水選手が意外に速くて、いつ抜かれてもおかしくない状況だったと思います。清水選手も抜けていてたと思っていたし、順位はトップなのですけれど、速さ的には清水選手の方が速そうだな、という気がしました。タイヤもすごく使っちゃったし。ファイナルはタイヤ替えるのですけれど、今日のレース展開だと逃げ切りとかちょっと難しいかなという雰囲気ありますね。(決勝でいきなり新品でスタートは難しい?)そう思って、一応新品の皮むきは終わらせて、できるだけいい状態でスタートできるようには準備しています」
- 2位 34号車・清水啓伸(Drago CORSE)
-

「(岡本選手に逃げられた?)逃げられたっていう感じより、逃がしたというか。奇数列になりたかったので、もし向うがバトルせずに、トップが淡々と走られたときに、偶数になるとスタートがちょっと不安だったので、それもあって。最後のチェッカー受ける時に前に出るために合わせて、慌てずにいこうを思っていたのですけれど、それがうまくいかなかった、って感じです。(決勝に向けては?)多少は余裕持って走っていたつもりなので、岡本選手が全力だったかは分かりませんけれど。自分ストレートが結構速いので、そこでさっきは結構抜いていけた部分があるので、もし離されそうになっても、しっかりストレートで抜いて、最終的にトップ立てればいいなと思います」
- 3位 13号車・田上蒼竜(A'sカンパニーZAP ED)
-

「クルマの特性の違いが顕著に出たかな、という感じです。ストレートがちょっときつくて苦しかったのですけど、何とか元のポジションに戻すことができたので、それはよかったなと思います。決勝に向けてはこれから(セッテイングを)話してみてですけど、明日は新品タイヤになるのでまたセットを変えて臨もうと思います」
- 4位 88号車・八巻渉(中日本自動車短期大学KK-SII)
-

「予選と変わらずという感じですね(笑)。第1レグはセットの変更をまたしたのですけれど、ちょっといい感じでハマったかな、というところがあったのですが、やっぱりトップ3に比べると、まだちょと足りないかなという部分があって。ファステストラップ出たらしいのですけれど、前3台のスリップを使っていただけなので、タイムよりかは苦戦している感じですね。ここからまた決勝に向けていい所を見つけていきたいかな、って感じです」
- 6位→5位 20号車・島影柊麿(M2 KK-SII)
「まず四輪脱輪で予選で4グリッド降格を食らってしまったのが、けっこう大きかったですけれど。後はやっぱりスタートも初めてで、けっこう失敗しちゃって順位が落ちてしまったですけれど。けっこう頑張って(順位)上げてはいったのですけれど、やっぱり富士スピードウェイならではの難しさとか、抜いてもすぐ抜き返されたりとかがあって、思うように上げられなくて、かなり悔しいですね。決勝に向けては予選と第1レグの反省を活かして、抜き方、バトルのやり方とかをもっと工夫してできる限り上を目指していきたいです」
- 7位→6位 12号車・小川涼介(M2 KK-SII)
-

「(裁定後の談話)今回の第1レグ順位また繰り上がって6位になってしまって(苦笑)。もうちょっと上げたかったのですけれど、それができなかったのが悔しいです。バトルしてしまって、前の集団と離れてしまって、そこから上に上がることができなくて、結果6位になってしまいました。決勝はしっかり、気持も入れ替えて、ちゃんと上に上がれるように頑張ります」
- 5位→20位 81号車・内田涼風(群馬トヨペットRiNoA ED)
-

「(第1レグ直後の談話)スタートまでに、リヤを念入りに暖めて、5番手フィニッシュは狙っていたので、なんとか予想通りにはなったので。後はトップ勢のペースがどうなるかが心配ですけれど、スタートと集団になった時にイケイケで行ければ、前の方でゴールはできると思います」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE
Asako SHIMA

2022年スーパーFJ日本一決定戦第1レグは富士スピードウェイで12月10日(土)に開催され、A組はポールポジションからスタートの岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)が2番手スタートの清水啓伸(Drago CORSE)からのプレッシャーをはねのけて6周のレースを逃げ切りトップでフィニッシュ、決勝のフロントロウを獲得した。
スーパーFJ日本一決定戦はA、Bグループに分けて予選と第1レグを実施、20分の予選に続いては6周の第1レグで各組のスタート順位を決定する。Aグループ20台の第1レグは12時45分にフォーメーションラップ開始。予選の接触でコースアウトした永原蒼翔(ピットワークなかはらMYST)、同じく接触でピットに戻り破損したステアリングラックを修理していた池田拓馬(テイクファースト&アメロイド)の2台も最後列のグリッドにつけた。冬晴れの富士スピードウェイは朝の予選にくらべれば気温13度、路面温度もややあがり好コンディションだ。

レッドライトが消えて第1レグがスタート、セカンドロウ4番グリッドから発進の八巻渉(中日本自動車短期大学KK-SII)の蹴り出しがよく、3番手スタートの田上蒼竜(A'sカンパニーZAP ED)をTGRコーナー進入でインからオーバーテイクすると3位に進出する。田上は第2コーナーからコカ・コーラコーナー~アドバンコーナーと八巻にプレッシャーをかけるが八巻はポジションを守る。6番グリッドから出た小川涼介(M2 KK-SII)も加速がよく前を行く松田大輝(K-TACK MYST KK-SII)をTGRコーナー進入でインから並ぶと第2コーナーで前に出て5位へ。
ポールスタートの岡本は好スタートでホールショットを奪うと2位の清水に対して序盤からギャップをひろげにかかり、0.432秒の差をつけてオープニングラップを終了。3位八巻、4位田上は0.28秒の間隔で2周目に突入。田上は左右からスキを伺うと、アドバンコーナーで攻略に成功、3位の座を取り戻す。
2周目に0.879秒までひろがった岡本と清水のギャップだが、3周目から清水の逆襲が始まり、岡本に詰め寄り始める。後方でも2周目に松田が小川から5位を奪い返し、小川の後方には10番手スタートからオープニングラップに7位まで順位を上げていた内田涼風(群馬トヨペットRiNoA ED)が接近。3台は並走でコントロールラインを通過すると3ワイドでTGRコーナーへアプローチ。内田が小川をかわして6位に進出、内田はさらに松田もオーバーテイクして100Rを通過、5位に上がると小川もこれに続き6位へ。
3周目を終えて岡本と清水のギャップは0.567秒に短縮。ストレートスピードが岡本の204.9キロ/hに対し清水は213.0キロ/hと圧倒的に速い。田上はそこから0.908秒差。八巻はやや離され1.183秒差で4周目へ。内田~小川~松田の5位争いの後方、高木悠帆(MYST KK-SII)~板倉慎哉(AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII)~島影柊麿(M2-KK-SII)の8位グループも0.4秒以内のワンパックで走っている。板倉と島影は4周目に高木を仕留めてそれぞれ8位、9位へ。
4周目に清水はさらに差を削って0.434秒差、5周目には0.311秒差と岡本を追い詰めながらファイナルラップに突入。松田が大きくタイムを落とし板倉以下の7位争いに巻き込まれ9位までダウン。





ファイナルラップも清水の追走は続いたが岡本に手は届かず0.243秒差でフィニッシュラインを通過。A組の第1レグは岡本が1位、2位清水、3位田上というトップ3になった。以下八巻4位、5位フィニッシュは内田だったが、5位争いの中で接触があったということでフィニッシュタイムに40秒が加算されて最下位の20位に降格となった。5位は終盤順位を上げていた島影が小川も板倉も料理して6位フィニッシュ後に繰り上げ、以下小川6位~板倉7位~松田8位という結果になった。

2台が出走のジェントルマンクラスは宮本健一(KTMS-RTミストKK-SII)が全体13位でトップ、夕田大助(LAPS)が全体14位で2位となった。
日本一決定戦決勝は12月11日(日)、午前9時55分から開始。決勝のグリッドのポールポジションは次のB組の第1レグ結果と合わせて決定される。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
S-FJ日本一決定戦 -RIJ- (2022/12/10) 1st Reg A Group Weather:Fine Course:Dry
2022 Super FJ S-FJ日本一決定戦 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Lap | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 8 | | | 岡本 大地 | FTK・レヴレーシングガレージ MYST KK-S2 | 6 | 11'14.026 | - | - | 24.371 |
| 2 | 34 | | | 清水 啓伸 | Drago CORSE MYST KK-S2 | 6 | 11'14.269 | 0.243 | 0.243 | 24.362 |
| 3 | 13 | | | 田上 蒼竜 | A'sカンパニーZIP ED TOKYO R&D RD10V | 6 | 11'14.741 | 0.715 | 0.472 | 24.345 |
| 4 | 88 | | | 八巻 渉 | 中日本自動車短期大学MSE学科KK-SII MYST KK-S2 | 6 | 11'15.401 | 1.375 | 0.660 | 24.322 |
| 5 | 20 | | | 島影 柊磨 | M2 KK-SII MYST KK-S2 | 6 | 11'28.144 | 14.118 | 12.743 | 23.871 |
| 6 | 12 | | | 小川 涼介 | M2 KK-SII MYST KK-S2 | 6 | 11'28.164 | 14.138 | 0.020 | 23.870 |
| 7 | 55 | | | 板倉 慎哉 | AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII MYST KK-S2 | 6 | 11'28.289 | 14.263 | 0.125 | 23.866 |
| 8 | 19 | | | 松田 大輝 | K-TACK MYST KK-SII MYST KK-S2 | 6 | 11'28.459 | 14.433 | 0.170 | 23.860 |
| 9 | 36 | | | 大川 烈弥 | アルビB-Autoダイテル ED TOKYO R&D RD10V | 6 | 11'29.406 | 15.380 | 0.947 | 23.827 |
| 10 | 5 | | | 元山 泰成 | Ecotech Racing MYST KK-S2 | 6 | 11'30.009 | 15.983 | 0.603 | 23.807 |
| 11 | 61 | | | 高木 悠帆 | MYST KKSII MYST KK-S2 | 6 | 11'30.509 | 16.483 | 0.500 | 23.789 |
| 12 | 78 | | | 村田 将輝 | 湘工冷熱ZAP SPEED 10V TOKYO R&D RD10V | 6 | 11'31.010 | 16.984 | 0.501 | 23.772 |
| 13 | 25 | G | 1 | 宮本 健一 | KMTS-RTミストKK-SII MYST KK-S2 | 6 | 11'31.389 | 17.363 | 0.379 | 23.759 |
| 14 | 0 | G | 2 | 夕田 大助 | LAPS MYST KK-S2 | 6 | 11'36.184 | 22.158 | 4.795 | 23.595 |
| 15 | 37 | | | 磐上 隼斗 | アルビ富士吟景GIA ED MYST KK-S | 6 | 11'40.174 | 26.148 | 3.990 | 23.461 |
| 16 | 97 | | | 池田 拓馬 | テイクファースト&アメロイド TOKYO R&D RD10V | 6 | 11'40.293 | 26.267 | 0.119 | 23.457 |
| 17 | 87 | | | 永原 蒼翔 | ピットワークながはらMYST MYST KK-S2 | 6 | 11'42.653 | 28.627 | 2.360 | 23.378 |
| 18 | 72 | | | 下村 剛司 | SウィンズEKEV'r KKS2 MYST KK-S2 | 6 | 11'43.624 | 29.598 | 0.971 | 23.346 |
| 19 | 17 | | | 齋藤 慈岳 | FER WILD LIFE KK-S2 MYST KK-S2 | 6 | 11'43.659 | 29.633 | 0.035 | 23.345 |
| 20 | *81 | | | 内田 涼風 | 群馬トヨペットRiNoA ED MYST KK-S2 | 6 | 12'06.719 | 52.693 | 23.060 | 22.604 |
- Fastest Lap: CarNo. 88 八巻渉(中日本自動車短期大学MSE学科KK-SII) 1'51.483 (6/6) 147.483 km/h
- CarNo. 81は、一般競技規則第5章第16条5.(1)①②(他車への衝突行為、コースアウト)違反により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
■予選後のコメント(インタビューは予選終了直後)
- 予選2位→ポールポジション 14号車・稲葉摩人(ZAP SPEED 10V ED)1分51秒329 トップ+0.342秒
-

「(2番手から繰り上がってポールポジションだが?)そうなんですか? そうなると速いメンバーが後ろにいるってことなので、ポールだからって安堵はできないです。予選のタイムもスリップありきのものだったので、単独のペースでベストを繋げられなかった予選を振り返ってみると、一筋縄ではいかないだろうな、って感じなので。セットうんぬんもそうですけど、ロガーを見ながらできる準備をしっかりしてレースにのぞみたいと思います」
- 予選3位→2位 39号車・居附明利(SAccess Racing Es)1分51秒619 トップ+0.632秒
-

「昨日の練習からしたら、タイム上がっているので、ニュータイヤ履いてフィーリングも戻ってきてよくなりました。トップはスリップ(ストリーム使ったタイム)だと思うので、ロガー見てみると中(インフィールド区間)は大丈夫なので、そこは落ち着いてレグ1を走るのがいいかな、と思います」
- 予選4位→3位 15号車・小松響(OKABE Rn-sports KKS2)1分51秒641 トップ+0.654秒
-

「今週はずっと調子よくなくて、タイム差がちょっとあって。11月のレースの時はもうちょっとトップと近いところで戦えていたのですけど、今回ずっと調子悪くて。今回の予選は思ったよりはマシで、うまく走れてはいたのですけど、それでも4番。(セッティングの問題?)セッティングも自分も含めてですね。みんな一か月前よりタイム上がっているのに、自分はちょっと伸びしろがなくてタイム変わっていないんですよ。そこが上げ切れてないのが、足りてなくて。明日に向けていいグリッド取れるように、第1レグ頑張ります」
- ポールポジション→4位 56号車・森山冬星(DIXCEL/ROYAL/MYST)1分50秒987
-

「自分的には納得いけてなくて、もっとタイム出たと思うのですけど、タイヤも中々暖まらなくて、若干タイヤが冷えた状態でのアタックだったのですけど。アタックの内容的には50点でしたね。第1レグもしっかり1位でゴールできるように頑張りたいです」
- 予選5位 26号車・白崎稜(ZAPスタッフリソースED)1分51秒981 トップ+0.994秒
-

「途中まではスリップもうまく使えて、意外と前に出られそうかなと思ったのですけれど。自分の課題としていた第3セクターを昨日から修正したのですけれど、それと代わって第1セクターが落ちちゃったな、というのが6番手(実際は5番手)になっちゃった理由なんだと思います。今データ見て(課題が)分かったので、レグ1で前に出て、決勝では(グリッド)3列目ぐらいまでに入れたらな、と思っています」
- 予選6位 6号車・藤原大暉(ACELINESレヴレーシング)1分52秒032 トップ+1.045秒
-

「今回、急遽出ることになって、S-FJ自体3年ぶりで不安な中、いろいろクルマもセッティングしながらやったら、ま、なんとか。昨日の練習の方がタイムはよかったのですけれど、ちょっと予選は思い通りには行かなくて。最初はもうなにやってもダメで、岡本選手からいろいろ話を聞いて、うまく合わせ込んで今の順位、って感じで。タイヤも、自分が走っていた時まではヨコハマだったので、ダンロップも初めてなので。練習で新品タイヤ履けなかったのが痛かったな、と思っています。ユーズドの方が調子よかったです(笑)。決勝はなんとかもうちょい前行きたいです」
- 予選14位→20位 7号車・渡会太一(FTKレヴレーシングガレージシグマ)1分53秒444 トップ+2.457秒
-

「なかなか厳しい予選でした。昨日からマシンのグリップ感がなくて、中々ペースも上がらない状態でけっこう苦しかったですね。なんとかちょっと改善して、クルマの方も次のレグ1に間に合わせたいです」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE
Asako SHIMA

2022年スーパーFJ日本一決定戦公式予選は富士スピードウェイで12月10日(土)に開催され、B組では鈴鹿クラブマンレース王者の森山冬星(DIXCEL/ROYAL/MYST)が、2位の稲葉摩人(ZAP SPEED 10V ED)に0.342秒差でトップタイムをマークしたものの、ペナルティにより降格、稲葉がポールポジションを獲得した。
スーパーFJ日本一決定戦。A組に続いて21台のB組予選は午前9時5分コースオープン。A組より気温は僅かに上がって、路面も少し暖まってきているがいずれにしても低温。やはり20分間のうち前半はタイヤをウオームアップする時間帯だ。

そんな中、板野貴毅(Rn-sports森井板金工業KKS2)がアドバンコーナー出口でストップ、アウト側にマシンを止めた。板野によるとデフのトラブルからミッションケースまでダメージが及んでおり、スペアパーツがないので確保にとりかかるとのこと。
残り10分でタイムアタックが本格化。森山が1分51秒825でトップに立ち、渡会太一(FTKレヴレーシングガレージシグマ)が52秒313で2番手、稲葉が52秒324で3番手、小松響(OKABE Rn-sports KKS2)が52秒622で4番手と続く。5番手52秒715の居附明利(SAccess Racing Es)はS-FJ地方選手権鈴鹿シリーズのチャンピオンだ。
残り8分で藤原大暉(ACELINESレヴレーシング)が52秒032をマークし2番手進出。藤原は今年FIA-F4に出場していて久しぶりのスーパーFJ。そして渡会が51秒758とベストタイムを更新してトップへ。森山~藤原~稲葉と続く5番手には52秒457で内藤大輝(RCIT RaiseUP MT)、6番手52秒557の白崎稜(ZAPスタッフリソースED)と筑波/富士シリーズの選手が上がってくる。白崎はさらに52秒024とタイムを詰めて3番手に進出。
残り4分、森山が51秒459で首位奪回し、稲葉が1分51秒614で2番手へ。渡会3番手へ後退し、4番手に51秒986の居附、千分の1秒差の5番手に小松、とそれぞれポジションアップ、白崎は6番手へ後退するが次の周回で51秒981を出して5番手へ。
残り2分、森山は51秒143とベストタイムを更新。そして残り40秒を切って稲葉に続く3番手に居附が51秒736でつけて渡会4番手にドロップ。小松5番手、白崎6番手変わらず。
チェッカードフラッグが振られ各車最後のタイムアタック。森山はさらにタイムを削り1分50秒987とただ一人1分50秒台に入れてトップの座を確定。稲葉も自己ベストを更新する51秒329で2番手、3番手居附で51秒619、4番手小松51秒641、5番手白崎、6番手藤原という結果になった。渡会はランオフエリア走行と判定され、その際のタイムが抹消となり14番手へ後退した。





その後の審議でペナルティが課されて、走路外走行により、森山は3グリッド降格の4番手スタート、渡会は6グリッド降格の20番手スタートとなり、繰り上がりで稲葉がポールポジション、居附が3番手へ、小松が4番手へとそれぞれ繰り上がりとなった。

5台が出走のジェントルマンクラスは全体9番手と健闘した吉田宣弘(EXTREME☆ミスト☆GY)がクラストップ、全体16番手の太田浩(ミスト・セキグチ・制動屋)がクラス2番手となった。
日本一決定戦、B組の第1レグは午後1時10分コースイン予定だ。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA
S-FJ日本一決定戦 -RIJ- (2022/12/10) B Group Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 Super FJ S-FJ日本一決定戦 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | *56 | | | 森山 冬星 | DIXCEL/ROYAL/MYST MYST KK-S2 | 1'50.987 | - | - | 148.007 |
| 2 | 14 | | | 稲葉 摩人 | ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V | 1'51.329 | 0.342 | 0.342 | 147.552 |
| 3 | 39 | | | 居附 明利 | SAccess Racing Es MYST KK-S2 | 1'51.619 | 0.632 | 0.290 | 147.168 |
| 4 | 15 | | | 小松 響 | Okabe Rn-sports・KK-S2 MYST KK-S2 | 1'51.641 | 0.654 | 0.022 | 147.139 |
| 5 | 26 | | | 白崎 稜 | ZAPスタッフリソースED TOKYO R&D RD10V | 1'51.981 | 0.994 | 0.340 | 146.693 |
| 6 | 6 | | | 藤原 大輝 | ACE LINESレヴレーシング MYST KK-S2 | 1'52.032 | 1.045 | 0.051 | 146.626 |
| 7 | 53 | | | 安田 航 | ファーストガレージ&Sウィンズ MYST KK-S2 | 1'52.060 | 1.073 | 0.028 | 146.589 |
| 8 | 22 | | | 内藤 大輝 | RCIT RaiseUP MT MYST KK-S2 | 1'52.244 | 1.257 | 0.184 | 146.349 |
| 9 | 57 | G | 1 | 吉田 宣弘 | EXTREME☆ミスト☆GY MYST KK-S2 | 1'52.314 | 1.327 | 0.070 | 146.258 |
| 10 | 23 | | | 宇高 希 | TAKE FIRST TOKYO R&D RD10V | 1'52.361 | 1.374 | 0.047 | 146.197 |
| 11 | 66 | | | 戸谷 友規 | Deep-R・10V・ED TOKYO R&D RD10V | 1'52.441 | 1.454 | 0.080 | 146.093 |
| 12 | 52 | | | 椎橋 祐介 | FGウインズNMSP KKSII MYST KK-S2 | 1'52.867 | 1.880 | 0.426 | 145.541 |
| 13 | *79 | | | 三瓶 旭 | 中日本自動車短期大学KK-SII MYST KK-S2 | 1'53.063 | 2.076 | 0.196 | 145.289 |
| 14 | *7 | | | 渡会 太一 | FTK・レヴレーシングガレージシグマ MYST KK-S2 | 1'53.444 | 2.457 | 0.381 | 144.801 |
| 15 | 33 | | | 入江 裕樹 | スラッシュ☆タツミレーシング MYST KK-S2 | 1'53.739 | 2.752 | 0.295 | 144.425 |
| 16 | 21 | G | 2 | 太田 浩 | ミスト・セキグチ・制動屋 MYST KK-S2 | 1'53.748 | 2.761 | 0.009 | 144.414 |
| 17 | *86 | | | 鈴木 翔也 | CF亜衣☆KK-SII MYST KK-S2 | 1'54.064 | 3.077 | 0.316 | 144.014 |
| 18 | 9 | G | 3 | 上吹越 哲也 | FTK・レヴレーシングガレージ MYST KK-S2 | 1'54.177 | 3.190 | 0.113 | 143.871 |
| 19 | 89 | G | 4 | 高橋 裕和 | タイカメンテナンス/制動屋/イワモトR MYST KK-S2 | 1'55.159 | 4.172 | 0.982 | 142.645 |
| 20 | 11 | | | 板野 貴毅 | Rn-sports森井板金工業KKS2 MYST KK-S2 | 1'56.390 | 5.403 | 1.231 | 141.136 |
| 21 | 16 | G | 5 | 大貫 直実 | グレード1スズバンF109 ZAP F109 | 1'57.129 | 6.142 | 0.739 | 140.245 |
| ---- 以上基準タイム(130% - 2'24.705)予選通過 ---- |
- CarNo. 7は、一般競技規則第5章第17条3.(走路の安全規定、走路外走行複数回)違反により、予選結果より6グリッド降格のペナルティーを科す。
- CarNo. 56は、一般競技規則第5章第17条3.(走路の安全規定、走路外走行複数回)違反により、予選結果より3グリッド降格のペナルティーを科す。
- CarNo. 79は、一般競技規則第5章第17条3.(走路の安全規定、走路外走行複数回)違反により、予選結果より4グリッド降格のペナルティーを科す。
- CarNo. 86は、一般競技規則第5章第17条2.(復帰の仕方)違反により、訓戒とする。
■予選後のコメント(インタビューは予選終了直後)
- ポールポジション 8号車・岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)1分51秒161
-

「(赤旗なければ)50秒台はいけたかな、という感じで。朝イチなのでちょっと路面温度低すぎて、それもあってタイム伸びなかったかな、というのもあります。タイヤを発動させるのに苦労するのはわかっていて、難しい予選やったな、という感じです。後はスリップ(ストリーム)の使える使えない、でタイム差は大きく変わるのも分かっていたので、前との距離を計るのにすごい苦労しました」
- 予選2位 34号車・清水啓伸(Drago CORSE)1分51秒190 トップ+0.029秒
-

「調子は、どうですかね? 自分としてはあまりうまく乗れていなくて。でも、自分のベストの前の周が自分的にも前半の区間が決まっていて、最後でちょっとミスしてタイムがうまく出せなかったのがあるのですけれど。最後ちょっと置きにいっちゃったので、それでタイムが自分の中で納得いく感じではなかったですけれど、意外と岡本選手ともタイムが近いので。乗ってる感じはあんまり、なんですけど、意外と調子はいいのかな、と思います。第1レグにむけては、ぶつからないようにして、バトルするのはたぶんトップ3くらいだと思うので、なのでスタートを普通ぐらいにして、運がよければトップに立てるように。前半岡本選手速いので、そこを頑張ってついていけたら、決勝につながるものがあるのかな、と思うので、なるべく変にバトルしたりせずに、落ち着いてレースできたらいいな、と思います」
- 予選3位 13号車・田上蒼竜(A'sカンパニーZAP ED)1分51秒347 トップ+0.186秒
-

「ちょっとやらかしちゃったです。結構調子よくて、最後までいいアタックできていたのですけど、最後の周Aコーナーでイン側跳ねちゃって四脱(走路外走行)しちゃって、それで最後アタックできなかったので、あれがうまく行けてたら50秒台狙えたと思うので、そこが残念なんです。でも最低限の場所にはつけたかな、という感じです。4番手以降ちょっと差があるので最初3台で逃げて、その後最後の方にやりあえたらいいな、という感じで。昨日はまだコンマ5ぐらい差がありましたけど、そこはだいぶ無くなったので、よかったかな、という感じです」
- 予選5位→4位 88号車・八巻渉(中日本自動車短期大学KK-SII)1分51秒936 トップ+0.774秒
-

「富士スピードウェイ自体は何回も走ったことがあるのですけど、F4だったりS耐だったりで、スーパーFJで走るのは初めてなんです。チーム自体もスーパーFJで富士に持ってくるのが初めてということでデータがまったくなくて、金曜日の走行から探っているところから始まっているので、まだクルマのフィーリング自体は自分の中では納得していない部分があるのですけれど。ここからレグ1~決勝にむけてどんどんセッティング詰めて納得いくものにできたらな、という感じです。今回ニュータイヤを予選で入れて、51秒台にもやっと入れることができたので、バランス的にはそこまで外していないのかな、という感じです」
- 予選6位→5位 19号車・松田大輝(K-TACK MYST KK-SII)1分52秒190 トップ+1.029秒
-

「練習から51秒台には入れられてなかったので、ベストで2秒フラットが限界だったので、もう少し行きたかったところではあるのですけど、最低限のタイムは出せたかな、ぎりぎりのタイムだったかな、と思います。もう一歩、51秒後半は実力で入れたかったところではありますけど、正直トップの51秒1とかは全然見えていないところなので、51秒後半には予選で入れたかったなと、そこは自分の中で悔しいです。レースになったらまた違う展開があると思うので、タイムじゃなくて、そこは行きたいと思います」
- 予選7位→6位 12号車・小川涼介(M2 KK-SII)1分52秒288 トップ+1.127秒
-

「(裁定後の談話)予選ちょっと失敗してしまって、結果的に6番手になったのですけど、予選うまく行かなかったので、第1レグで順位上げて、決勝に向けて、しっかり上位でスタートできるように、頑張りたいと思います」
- 予選4位→8位 20号車・島影柊麿(M2 KK-SII)1分51秒882 トップ+0.671秒
-

「もうちょっと行けたかなっていう部分はあるんですけど、僕今回がレース出るの初めてなんで、悪くはない、最低限の結果は出しているかな、と思います。いままでカートやって、ホンダのレーシングスクール行って(スカラシップの最終選考の4人に残る)。なので本番のレース経験はなくて初めての公式戦で、いろいろ慣れていないことばっかりなんですけど、その中で最低限の結果は残せたかな、と思います」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
Asako SHIMA

2022年スーパーFJ日本一決定戦公式予選は富士スピードウェイで12月10日(土)に開催され、A組ではS-FJジャパンチャレンジ王者の岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)が、岡山シリーズチャンピオンの清水啓伸(Drago CORSE)に0.029秒差でポールポジションを獲得した。
毎年恒例のスーパーFJ日本一決定戦。例年鈴鹿ともてぎで交互開催されていたが今年は富士スピードウェイで開催。筑波/富士シリーズ戦の舞台とはいえレース開催数は少なく、ある意味各チームに平等ともいえる。
エントリー41台をAB二つのグループに分けて、それぞれ予選と第1レグが行われ、第1レグの結果で決勝のスターティンググリッドが決まる。第1レグは6周しかしないので、いかに長大なストレートでスリップストリームが効く富士といえど、予選でのポジションは重要だ。
A組予選は午前8時35分にコースオープン、初冬の富士スピードウェイは気温1度。路面は氷のように冷えているため、20台の車両は20分間の予選の前半はタイヤのウオームアップに専念することになる。
ところが7分経過時点で赤旗が提示され各車ピットに戻される。永原蒼翔(ピットワークなかはらMYST)がTGRコーナーでストップしているためだ。
聞き込んだ情報によると、まず齊藤慈岳(FER WILD LIFE KK-S2)と池田拓馬(テイクファースト&アメロイド)が接触、続けて齋藤が永原に当たって永原がコースアウトした模様だ。齋藤にダメージはなかったようだが池田はステアリングラックを破損。ピットには戻って来られたものの、修復のため永原と共に予選を終わることになる。
永原のマシンを撤去して、8時47分に残り時間10分で予選が再開。待機中に冷えてしまったタイヤを再度ウオームアップしなければならない。赤旗前のトップタイムは岡本大地の1分52秒374。これがまずはターゲットになる。
残り6分、清水が1分52秒415で2番手。清水は今年の岡山シリーズタイトルに加えて、HRS-Suzukaフォーミュラクラスのアドバンスコースでスカラシップの最終選考会対象となった4人のうちの一人だ。それに続くのは田上蒼竜(A'sカンパニーZAP ED)の52秒951で3番手。田上は今年のもてぎ/SUGOシリーズと筑波/富士シリーズのダブルチャンピオンだ。
残り4分、清水が52秒258でトップに立つが、すかざず岡本が51秒465で逆転。元山泰成(Ecotech Racing)が52秒713で3番手、高木悠帆(MYST KK-SII)が52秒761で4番手、松田大輝(K-TACK MYST KK-SII)が52秒768で5番手へ。しかし直後に田上が51秒982で6番手から2番手に戻し、清水、元山、高木、松田はそれぞれ後退。
残り2分、清水が51秒578で再び2番手へ、松田も52秒190で6番手から4番手へ。5番手に52秒231で八巻渉(中日本自動車短期大学KK-SII)が進出。元山は6番手にドロップ。残り30秒、田上が51秒347でふたたび清水を押しやり、八巻が51秒987で4番手。5番には島影柊麿(M2 KK-SII)が52秒035で飛び込んでくる。島影はカート出身で今年は清水と同じくHRS-Suzukaのスカラシップの最終選考会まで残ったメンバー。ただし4輪レースの経験はいままでなく、今回が初の公式戦だ。





残り10秒で岡本がコントロールラインを通過、1分51秒161をマークしポールポジションを確定させる。その後チェッカードフラッグが振られる中最後のアタックでさらに順位は入れ替わり、清水が51秒190と0.157秒差で田上をみたび逆転、第1レグのフロントロウを確保、田上は3番手。島影も51秒832と51秒台に入れて4番手へ。八巻5番手、松田6番手となった。

その後の審議で島影は走路外走行複数回とジャッジされ4グリッド降格で8番手スタートとなり、八巻4番手、松田5番手、島影のチームメイトの小川涼介(M2 KK-SII)が6番手から第1レグをスタートすることとなった。

40歳以上が対象のジェントルマンクラスはA組は2台がエントリー。宮本健一(KTMS-RTミストKK-SII)が全体15位でクラストップ、夕田大助(LAPS)が全体17位でクラス2番手となった。
日本一決定戦、A組の第1レグは午後0時35分コースイン予定だ。


Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
S-FJ日本一決定戦 -RIJ- (2022/12/10) A Driver Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 Super FJ S-FJ日本一決定戦 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 8 | | | 岡本 大地 | FTK・レヴレーシングガレージ MYST KK-S2 | 1'51.161 | - | - | 147.775 |
| 2 | 34 | | | 清水 啓伸 | Drago CORSE MYST KK-S2 | 1'51.190 | 0.029 | 0.029 | 147.736 |
| 3 | 13 | | | 田上 蒼竜 | A'sカンパニーZIP ED TOKYO R&D RD10V | 1'51.347 | 0.186 | 0.157 | 147.528 |
| 4 | *20 | | | 島影 柊磨 | M2 KK-SII MYST KK-S2 | 1'51.832 | 0.671 | 0.485 | 146.888 |
| 5 | 88 | | | 八巻 渉 | 中日本自動車短期大学MSE学科KK-SII MYST KK-S2 | 1'51.935 | 0.774 | 0.103 | 146.753 |
| 6 | 19 | | | 松田 大輝 | K-TACK MYST KK-SII MYST KK-S2 | 1'52.190 | 1.029 | 0.255 | 146.419 |
| 7 | 12 | | | 小川 涼介 | M2 KK-SII MYST KK-S2 | 1'52.288 | 1.127 | 0.098 | 146.292 |
| 8 | 61 | | | 高木 悠帆 | MYST KKSII MYST KK-S2 | 1'52.653 | 1.492 | 0.365 | 145.818 |
| 9 | 5 | | | 元山 泰成 | Ecotech Racing MYST KK-S2 | 1'52.713 | 1.552 | 0.060 | 145.740 |
| 10 | 81 | | | 内田 涼風 | 群馬トヨペットRiNoA ED MYST KK-S2 | 1'52.785 | 1.624 | 0.072 | 145.647 |
| 11 | 55 | | | 板倉 慎哉 | AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII MYST KK-S2 | 1'52.822 | 1.661 | 0.037 | 145.599 |
| 12 | 78 | | | 村田 将輝 | 湘工冷熱ZAP SPEED 10V TOKYO R&D RD10V | 1'52.948 | 1.787 | 0.126 | 145.437 |
| 13 | 36 | | | 大川 烈弥 | アルビB-Autoダイテル ED TOKYO R&D RD10V | 1'53.232 | 2.071 | 0.284 | 145.072 |
| 14 | 17 | | | 齋藤 慈岳 | FER WILD LIFE KK-S2 MYST KK-S2 | 1'53.459 | 2.298 | 0.227 | 144.782 |
| 15 | *25 | G | 1 | 宮本 健一 | KMTS-RTミストKK-SII MYST KK-S2 | 1'53.646 | 2.485 | 0.187 | 144.544 |
| 16 | 37 | | | 磐上 隼斗 | アルビ富士吟景GIA ED MYST KK-S | 1'53.826 | 2.665 | 0.180 | 144.315 |
| 17 | 0 | G | 2 | 夕田 大助 | LAPS MYST KK-S2 | 1'54.169 | 3.008 | 0.343 | 143.881 |
| 18 | 72 | | | 下村 剛司 | SウィンズEKEV'r KKS2 MYST KK-S2 | 1'54.252 | 3.091 | 0.083 | 143.777 |
| ---- 以上基準タイム(130% - 2'24.602)予選通過 ---- |
| - | *97 | | | 池田 拓馬 | テイクファースト&アメロイド TOKYO R&D RD10V | 2'48.247 | 57.086 | 53.995 | 97.635 |
| - | *87 | | | 永原 蒼翔 | ピットワークながはらMYST MYST KK-S2 | no time | - | - | - |
- CarNo. 87は、一般競技規則第5章第17条3.(ランオフエリア走行)により、当該周回タイムは採用されない。
- CarNo. 20は、一般競技規則第5章第17条3.(走路の安全規定、走路外走行複数回)により、予選結果より4グリッド降格のペナルティーを科す。
- CarNo. 25は、一般競技規則第9章第40条2.(ピットレーンの速度規定)違反により、予選結果より1グリッド降格のペナルティーを科す。
- CarNo. 97, 87は、一般競技規則第9章第40条2.(ピットレーンの速度規定)違反により、予選結果より2グリッド降格のペナルティーを科す。
2022インタープロトシリーズPOWERED BY KeePe 第4大会が12月11日(土)・12日(日)に富士スピードウェイで開催され、第7戦は#3 阪口晴南(INGING MOTORSPORT)が、第8戦は#44 山下健太(NAVUL)が優勝。第8戦で2位に入った#32 坪井翔(NETZ NOVEL MIE)が、自身2度目となるシリーズチャンピオンに輝いた。
シーズンを締めくくる最終の第4大会には、#72 アキランドIPSが新たにエントリーし、プロフェッショナルレースには国本雄資が参戦。今シーズン最多となる12台のインタープロトクラスで、熾烈なバトルが繰り広げられた。
11日(土)に行われた公式予選では、今回もタイムアタックのポジション取りで各車がライバルを牽制し合う展開となり、チェッカー直前の1周アタックで順位が決まる形に。1分45秒166を記録した山下が、今シーズン2度目のポールポジションを獲得した。
第7戦決勝は、山下がトップでTGRコーナーを通過するも、背後にぴったりとついた阪口が、トップ浮上のチャンスを伺う展開に。メインストレートからTGRコーナーにかけて、様々なアプローチで何度も並びかけるものの、山下もしっかりと牽制しポジションを死守する周回が続いた。
阪口は諦めずにチャンスを探り続け、8周目のダンロップコーナーでインを突いてオーバーテイク。トップに浮上した。その後も2台による激しい攻防戦が展開されたが、山下の猛プッシュをしのぎ切った阪口がトップチェッカーを受け、今シーズン初優勝を飾った。
2位には山下、3位に#55 宮田莉朋(人馬一体ドライビングアカデミー)が入った。
第7戦の到着順でグリッドに再整列し、9周で争われる第8戦がスタート。トップ2台は順当にTGRコーナーを通過するが、その後方では第7戦で4位だった坪井が宮田をコカ・コーラコーナーでパスし3番手に浮上。阪口、山下、坪井のトップ3となった。ここに、最後尾から4番手まで追い上げてきた#7 野尻智紀(J-POINT)も追いつき、4台による白熱したトップ争いが展開された。
第7戦ではポールスタートからポジションを落とした山下だが、第8戦ではペースを取り戻して阪口の背後に迫ると、6周目の最終パナソニックコーナーでインを突き、トップを奪い返した。その後も4台によるバトルは終盤まで展開。中でも山下と阪口の2台が随所でサイドバイサイドのバトルを繰り広げたが、その背後で逆転を狙っていた坪井が最終ラップの13コーナーで隙を見つけ、阪口をかわして2位に浮上した。
結局、4台はパックになった状態でゴールし、山下が今シーズン2勝目をマーク。2位に坪井が入り、第7戦優勝の阪口は3位でチェッカーを受けた。トップの山下から4位の野尻まではわずか0.337秒差という、インタープロト史上でも稀に見る大接戦となった。
注目のシリーズチャンピオン争いは、坪井が126ポイントを獲得して2019年以来2度目の戴冠。山下と阪口が113ポイントで並んだが、勝利数の多い山下がランキング2位を手にした。
今回は4台で争われたSUPRA GT4クラスではクラスポールポジションからスタートした#38 石浦宏明(P.MU RACING SUPRA)が2連勝をマーク。3台がエントリーしたCCS-Rクラスでは今季負けなしの強さを誇る#39 堤優威(P.MU RACING CCS-R)が最終大会でも2連勝を飾った。
- IPS第7戦 優勝:阪口晴南(INGING MOTORSPORT)
-
「1レース目は序盤からバトルがありましたが、大きなチャンスを一発で仕留めることができました。その後の山下選手からの攻めにも負けずにトップを守ることができたので、非常に良い結果だったと思います。2レース目はフィーリングも良く、トップに値するクルマの感触はあったので、そこでトップで戻ってこられなかったのは自分のせいだなと思っています。決して油断したわけではありませんが、最終コーナーであの距離から仕掛けられるとは正直考えていなくて、そこは山下選手がうまかったです。終盤は厳しいブロックでなかなか前に行かせてもらえず、軽い接触もありましたが、お互いコース上に留まってゴールができました。とても見応えのあるレースを見せられたかなと思います。個人的には残念なところもありますが、クルマの調子が良いので、来年またリベンジしたいです」
- IPS第8戦 優勝:山下健太(NAVUL)
-
「1レース目は序盤から、ペースのいい後ろのクルマを抑えていくという展開でしたが、途中のダンロップコーナーで阪口選手がインのさらにイン側を攻めてきたので、自分も少し引き気味になってしまい、抜かれてしまいました。2レース目で阪口選手を抜き返したところは、少し距離がある状態で無理やりでしたが、飛び込んでいきました。残り3周はちょっと強引なところもありましたが、最後は何としても勝ちたかったので、トップでチェッカーを受けられて良かったです。第1大会に出られなかったのでランキングのことは考えていませんでしたが、最善の結果は残せたのかなと思います」
- シリーズチャンピオン:坪井翔(NETZ NOVEL MIE)
「久しぶりのチャンピオンは嬉しいです。最終戦の前はポイントもそれなりにリードしていたので『この感じで行けば……』という思いはありましたが、ここまで追い込まれるとは思いませんでした。今週末はエンジニアといろんなことを考えて試して、その結果が報われたので、非常に良かったです。練習走行から本当に不調で、予選も6番手で終えられたのが奇跡なくらいでした。ポイントを争っている山下選手と阪口選手が速いことは分かっていて、1レース目で2台か3台抜きたいと思っていたので、やれることはやれたと思います。2レース目ですぐ3番手に上がったところまでは順調にいき、ものすごい勢いで追いかけてきた野尻選手からもポジションを守りきって、最後はトップ2台が争ってくれたことでチャンスが生まれて2位に上がれました。本当に、チャンピオンを獲れなくてもおかしくないくらいの調子の悪さだったなか、粘り強く戦えました」
株式会社インタープロトモータースポーツ
2022年のKYOJO CUP第4戦が12月11日(日)に富士スピードウェイで開催され、#38 猪爪杏奈(LHG Racing YLT VITA)が今季初優勝を果たした。シリーズチャンピオンには#37 翁長実希(KeePer VITA)が輝いた。
今シーズンの最終戦となった今回は、香港から久しぶりの参戦を果たした#115 YEUNG Denise(D.D.R VITA-01)を含む20台がエントリーした。
午前8時00分から25分間で行われた公式予選では、序盤から各車が積極的にタイムを更新し、目まぐるしく順位が入れ替わったが、3戦連続ポール・トゥ・ウィンを果たしている翁長。セッション中盤に1分59秒655を記録し、4戦連続ポールポジションという快挙を達成した。同時に、ポールポジションに付与されるポイントをもって、決勝レースを待たずに自身初のシリーズチャンピオンを獲得した。
13時30分から12周で争われた決勝レースは、スタート直後に4台が絡むアクシデントが発生し、レースは1周目から赤旗中断となった。幸い4人のドライバーに怪我はなく、マシンの回収が済んだところでセーフティカー先導のもとレースが再開。4周目に入るところでグリーンフラッグが振られたが、最初のスタートで翁長に対し反則スタートの裁定が下り、ドライブスルーペナルティが科されることに。これで一気に優勝争いから遠ざかってしまうこととなった。
翁長が不在となったトップ争いは、#337 斎藤愛未(D.D.R VITA-01)、#47 下野璃央(KeePer VITA)、#86 永井歩夢(Dr.DRY VITA)、猪爪による4台が毎ラップで順位を入れ替える白熱したバトルを展開したが、8周目の4ワイドバトルを制した斎藤がトップに浮上すると、徐々に2番手との差をつけていった。
自身の初優勝をかけて最後まで逃げ切りたい斎藤だったが、11周目のパナソニックコーナーでブレーキングをミスし、大きく失速。その隙に猪爪が逆転でトップに浮上すると、そのまま最終ラップも逃げ切り、今季初優勝を飾るトップチェッカーを受けた。斎藤は後続の永井にもかわされ3位に後退したが、離されることなく食らいついていき、最後のストレートは2台が並んでゴール。100分の3秒先にコントロールラインを通過した斎藤が2位となり、永井は斎藤に敗れたものの、自身初表彰台を獲得した。
- 第4戦 優勝:猪爪杏奈(LHG Racing YLT VITA)
-
「最終戦はみんなが前に行きたいという気持ちがぶつかり合って、こういうレース展開になりがちだということは、これまでも経験してきました。なので、何が起こるか分からないから、少し引き気味に様子を見ていました。後半はトップ集団がばらけて、2番手で終わるかなと思ったところで前のクルマが失速して、前に出ることができました。あの位置にいたからの優勝だったのかと思います。速さは見せられませんでしたが、他のカテゴリーで色々な人に育ててもらい、経験をさせてもらったから、冷静な判断ができたのかなと思います」
- シリーズチャンピオン:翁長実希(KeePer VITA)
-
「今シーズンはポールポジションも優勝もファステストラップも全て獲ろうと思って、今日の途中まではそれが叶っていましたが、最後の最後で自分の集中力が足りなかったり、いつもとは違う気持ちが入ってしまったのか、ミスが出てしまいました。自分自身に大きな悔しさを感じて、レースを終えた今は、自信をなくしてしまっている状態ですけど、これを乗り越えていくためには、レースで実力を証明していくしかないので、また来シーズンも頑張りたいと思います」
株式会社インタープロトモータースポーツ

スーパーGT300クラスで活躍する高木真一が監督を務めるBionic Jack Racingは、今シーズンからフォーミュラリージョナルジャパニーズ選手権(FRJ)に参戦を開始した。チームは、FIA-F4選手権、ポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)での参戦経験もあるが、小川颯太を擁して臨んだFRJでの初年度は手探りで始まったようだ。最終戦終了後に高木真一監督に話しを聞いた。
「小川選手は去年もスポットで出てたので、最初はその情報も得ながら始めました。サーキットによって走り方を変えたり、ぼくたちのクルマのセットアップの構成とかで何度かずれたこともありました。そのなかで中盤戦から、だんだんお互いがどういうクルマ作りがいいのか、小川選手の好みのセットアップも理解し、コミュニケーションがうまく取れるようになりました」
「前半はぼくたちも分からない部分が多かったので、迷惑かけたんですが、小川選手の速さを見いだせて、うまくセットアップできれば、こういうふうにいい結果が出るんだというのがよく分かりました」
「小川選手のいいところを出せばトップレベルで走れるということがわかったので、彼に助けられた部分もあるかなと思います。後半に向けて尻上がりに良くなりました。いいクルマさえ与えられれば、必ずトップで戻って来てくれる、そういうドライバーだと思います」
最終大会はトラブルに悩まされていたが、それでも小川は優勝と2位という結果をチームにもたらした。トラブルがなければ、余裕で勝てるパフォーマンスまでチームとともに成長したように見える。年間では小川もドライバーズ選手権で、チームタイトルでもともに2位でシリーズを終え、初年度としたは満足の行く結果となった。しかし来年については未定だという。
「来年も出たいですが、予算的なものとかあるので、いま来年もやりますという感じではないです。これからこのクラスもFIA-F4もそうですが、ストーブリーグがあり、少しづつ決まっていくんじゃないかと思います。このクルマがスカラシップになっているのでそれをどうしようか、いまから頭がいたいです」
来シーズンのBionic Jack Racingの動向に注目だ。
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

昨年まで欧州で行われていた女性限定のフォーミュラシリーズ「Wシリーズ」に出場してた小山美姫は、今シーズンは帰国してフォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ選手権(FRJ)に出場した。スーパーライセンスから参戦し、第2戦レース5で初優勝を飾るとここから5連勝。最終大会の第6戦を待たずにチャンピオンを決めシリーズを圧倒した。FIAを冠する選手権でも初の女性チャンピオンとなり、モータースポーツの歴史にその名を刻んだ。最終戦終了後に話しを聞いた。
「スーパーフォーミュラライツに出たかったんですが、こちらに出ることになりました。このチームに来て、いいエンジニアさん、いい監督さん、いいアドバーザーといろんな人に恵まれて、主にドライビングがすごく成長できました。それ以外の勝つために必要なことも教えてもらったので、すごく勉強になりました。自分が思ってたよりも成長の幅が大きかったです」
また、最終大会となった第6戦鈴鹿では、すでにチャンピオンも決まっていたので、課題をもって臨んだという。
「今回は、チャンピオンも決まったので守りというより、何か意味のあることをためそうという課題を持って臨みました。今後に向けて、いい勉強になったのかなと思います」
FRJというカテゴリーについては女性でもじゅうぶん戦えるという。
「FRJは、ステアリングも軽いですし、ダウンフォース量もそこまで多くないので、Gも少ないですし、このカテゴリーだったら女性でも大丈夫だと思います。男性と比べても問題はありません」
小山は、2023年トヨタTGRドライバー・チャレンジ・プログラム(TGR-DC)の支援を受けている。11月25日に発表されたトヨタの2023年モータースポーツ体制では、参戦カテゴリーは未定となっている。どういうカテゴリーで出場するにせよ、来シーズンの彼女の活躍と成長に期待したい。
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
- 優勝 大木一輝(TOM'S FORMULA)
-

「昨日はしくじりましたが、スタートはもともと自信があり、いつもどおりのスタートを心がけました。後半はタイヤがきつかったのもあるんですが、自分の足りていないメンタルの部分もあり、それで少しミスを出してしまいました。『落ち着け、落ち着け』と自分に言い聞かせながら走っていました。昨日ああいうこと(コースアウト、リタイア)があったし、社長さんも来ていたので、その前で勝ててすごくうれしいです」
- 2位 小川颯太(Bionic Jack Racing)
-

「スタートはホイールスピンをして蹴り出しで遅れてしまいました。それでも自分の方がペースがいいのは分かっていたので全力でアタックしました。トラブルは今日も出ていました。デグナー1個目で縁石に乗せると症状が出て、2個目でシフトが下がらなくなっていました。スタートを決めていれば、その症状が出ても勝てるペースはあったと思います。走りも変えて対応し、ロスを最小限に抑えながら走っていました。デグナーで追いついてヘアピンで仕掛けるのが理想でしたが、そこでトラブルが出たのは悔しいですね。最後は仕掛けたんですが、ブロックされて前に出ることができませんでした」
- 3位 小山美姫(Super License)
-

「昨日のペースが良かったのでそのままいくこともできたんですが、確認したい部分もあったので、今後に向けても勉強のために、セッティングを変えました。間違えると悪くなることあるんですが、マシンがいい状態で走ることも少ないので、悪くなってもアジャストすることを課題にしていました。でも、いい方向には行きませんでした。自分の幅を広げたかったんですが、ペースも上げられずに悔しかったです。判断を間違えたのは、経験がなかったので仕方がないです」
- マスタークラス優勝 畑亨志(Super License)
-

「スタートでポジション取りが悪くて今田選手に行かれてしまい、そこから追う展開になりました。抜き方が下手で時間がかかりました。最後はシケインをきれいに立ち上がって、1コーナーで合わせて抜きました。ペースは速くてもなかなか抜けないので良かったです。若手と戦えればいいんですが、そういうわけではないので、来年はこのシリーズには出ないと思います」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

フォーミュラリージョナルジャパニーズ選手権(FRJ)第6戦レース17は11日、鈴鹿サーキットで決勝を行い大木一輝(PONOS Racing)が今季2勝目で有終の美を飾った。マスタークラスは畑亨志(A-NeKT F111/3)が優勝した。
最終第17レースは午後0時25分にフォーメーションラップが始まった。昨日より暖かいなか、全9台が1周を回ってグリッドに着いた。

ポールポジションの小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)はホイールスピンが多く、好スタートを切った大木一輝(PONOS Racing)がトップで1コーナーに侵入。小川は2位に落ち、3位に小山美姫(TGR-DC F111/3)が続く。
大木は1周目に小川は1秒0離してコントロールラインに戻ってくると、2周目には1秒5、3周目以降は1秒8小川をリードし悠々とトップを快走。3位の小山は変更したセッティングがはまらず、上位の2人に付いていくことができない。
しかし小川も負けていない。6周目以降はここまでのファステストラップを更新する勢いで、徐々に大木とのタイム差を削り始める。7周目にはその差は1秒3、10周目には1秒を切った。

最終ラップに入る手前の12周目には大木と小川の差は0秒5。しかし、オーバーテイクする決め手がなく、大木が13周を走って今季2勝目、有終の美を飾ることなった。小川は2位でレースを終えた。


3位には小川から5秒6遅れて小山が入った。この大会の前にシリーズチャンピオンを決めている小山は、悔しい最終戦となってしまった。
マスタークラスは、予選2位の畑亨志(A-NeKT F111/3)が、ポールポジションの今田信宏(JMS RACING with B-MAX)を1コーナーで先行して始まるが、S字では今田が畑をパスしてポジションをを奪い返す。

ここから今田と畑のテールトゥノーズの争いが始まる。シケインで、1コーナーで畑が今田にしかけるが、今田が巧みにブロックラインを取り畑の先行を許さない。
しかし8周目のシケイン立ち上がりで今田に張り付いた畑がついに9周目の1コーナーでアウトから今田をパスしてトップに立った。
トップに立った畑は2位の今田を突き放す一方、今田はコースアウトを喫し、背後には3位の植田正幸(Rn-sports F111/3)が迫ってくる。

畑はこのまま13周を走ってクラス優勝、今季6勝目を飾った。今田は植田を押さえきり2位でゴール。3位に植田が入った。



これで今シーズンのFRJは全スケジュールを消化し終了した。来シーズンは4月1日、2日に行われる富士チャンピオンレースで開幕する予定だ。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI
鈴鹿クラブマンレースFinal Round -RIJ- (2022/12/11) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 17 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 45 | | | 大木 一輝 | PONOS Racing TOM'S FORMULA | 13 | 26'08.237 | - | - |
| 2 | 97 | | | 小川 颯太 | Bionic Jack Racing Scholarship FRJ Bionic Jack Racing | 13 | 26'08.880 | 0.643 | 0.643 |
| 3 | 8 | | | 小山 美姫 | TGR-DC F111/3 Super License | 13 | 26'14.572 | 6.335 | 5.692 |
| 4 | 7 | M | 1 | 畑 亨志 | A-NeKT F111/3 Super License | 13 | 26'36.098 | 27.861 | 21.526 |
| 5 | 4 | M | 2 | 今田 信宏 | JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING | 13 | 26'54.238 | 46.001 | 18.140 |
| 6 | 11 | M | 3 | 植田 正幸 | Rn-sports F111/3 Rn-sports | 13 | 26'58.021 | 49.784 | 3.783 |
| 7 | 34 | M | 4 | 三浦 勝 | F111/3 CMS MOTOR SPORTS PROJECT | 13 | 27'00.339 | 52.102 | 2.318 |
| 8 | 78 | M | 5 | MOTOKI TAKAMI | 47trading with Rn-s Rn-sports | 13 | 27'03.414 | 55.177 | 3.075 |
| 9 | 14 | M | 6 | 田中 輝揮 | アスクレイ☆イーグルスポーツ イーグルスポーツ | 12 | 27'49.555 | 1Lap | 1Lap |
| ---- 以上規定周回数(75% - 9Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo. 97 小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ) 2'00.231 (8/13) 173.875 km/h
- 優勝 小川颯太(Bionic Jack Racing)
-

「予選で出たトラブルが直ってるかどうかわからないので、攻めるところは攻めるんですが、予選みたいに無理はしませんでした。予選では、縁石に乗せて振動でシャットダウンしたので、縁石に乗らずに走っていました。抜かれないのは分かっていたし、ゴールまでクルマを持っていくのが大事なので余裕を持って走りました」
- 2位 小山美姫(Super License)
-

「スタートは富士から良くなくて、畑さんが迫ってきたのでどきっとしました。予選でのインタークーラーのトラブルも発見でき、クルマはぜんぜん速くなりました。1秒速くなって、マシンのバランスも変わって最初はアジャストできなかったんですが、だんだん良くなりました。あしたは最後なので勝って終わりたいです」
- 3位・マスタークラス優勝 畑亨志(Super License)
-

「大木選手が飛んでいったのでラッキーでした。前の若手には付いていける可能性はありましたが、トレーニングも練習もしてなくて3ヶ月ぶりに乗ったので、途中から体力が尽きました。大木選手がいればなんとかしようと思ったかも知れませんが、オーバーオール3位だったので安全に走りました」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

フォーミュラリージョナルジャパニーズ選手権第6戦レース16は10日、鈴鹿サーキットで決勝を行い小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)が優勝した。マスタークラスは畑亨志(A-NeKT F111/3)が優勝した。
決勝レースは午後2時5分にフォーメーションラップが始まった。天候は快晴だが、冬の低い太陽のため、ピットビルの影がストレートをほとんど覆った。

レースは、ポールシッターの大木一輝(PONOS Racing)がストール気味で出遅れる展開で始まった。トップに立ったのは予選2位の小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)、2位に予選3位の小山美姫(TGR-DC F111/3)が、3位に予選4位でマスタークラスポールポジションの畑亨志(A-NeKT F111/3)が続く。
大木は4位に落ちたが、オープニングラップのS字では前を走る畑をかわして3位に上がる。2周目には2位を走る小山に狙いを定めるが、ダンロップコーナーで痛恨のコースオフをしてグラベルにストップ。このマシンの排除のため開始早々にセーフティーカー(SC)が導入されることとなった。
SCは4周を回ってピットイン。レースは5周目から再開される。
トップに立った小川は、2位の小山を突き放しにかかる。5周目に1秒8あった差を徐々に広げ、9周目には2秒7と独走に持ち込む。3位には畑だが、前の2人について行くことができない。
しかし2位の小山も練習から続いてターボトラブルも解消。ここからペースアップしてトップの小川とのタイム差を詰め始める。小川も電気系に不安を抱えていたため、無理はできない。

トップ小川と2位小山の差は、10周目には2秒3、12勝目には1秒5、最終ラップの13周目には1秒を切ったが、ここでゴール。優勝は小川で今季3勝目を飾ることとなった。2位は小山。
畑は、大木のリタイアで3位に上がると、ニュータイヤを履いていたため、4位の今田信宏(JMS RACING with B-MAX)よりペースは良く、単独走行でこのままの順位でゴールした。

マスタークラスはオーバーオールでも3位に入ったこの畑が優勝。クラス2位には今田が入った。
三浦勝(F111/3)はクラス3位を走っていたが、その背後には田中輝揮(アスクレイ☆イーグルスポーツ)が迫る。しかし田中がミスして後退したため3位でゴールした。
最終レース17決勝は明日11日、午後0時45分より13周で行われる。


Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI
鈴鹿クラブマンレースFinal Round -RIJ- (2022/12/10) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 16 鈴鹿サーキット 5.807km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 97 | | | 小川 颯太 | Bionic Jack Racing Scholarship FRJ Bionic Jack Racing | 13 | 29'32.839 | - | - |
| 2 | 8 | | | 小山 美姫 | TGR-DC F111/3 Super License | 13 | 29'33.645 | 0.806 | 0.806 |
| 3 | 7 | M | 1 | 畑 亨志 | A-NeKT F111/3 Super License | 13 | 29'39.361 | 6.522 | 5.716 |
| 4 | 4 | M | 2 | 今田 信宏 | JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING | 13 | 29'54.211 | 21.372 | 14.850 |
| 5 | 34 | M | 3 | 三浦 勝 | F111/3 CMS MOTOR SPORTS PROJECT | 13 | 30'02.621 | 29.782 | 8.410 |
| 6 | 11 | M | 4 | 植田 正幸 | Rn-sports F111/3 Rn-sports | 13 | 30'05.165 | 32.326 | 2.544 |
| 7 | 14 | M | 5 | 田中 輝揮 | アスクレイ☆イーグルスポーツ イーグルスポーツ | 13 | 30'06.333 | 33.494 | 1.168 |
| 8 | 78 | M | 6 | MOTOKI TAKAMI | 47trading with Rn-s Rn-sports | 13 | 30'10.844 | 38.005 | 4.511 |
| ---- 以上規定周回数(75% - 9Laps)完走 ---- |
| - | 45 | | | 大木 一輝 | PONOS Racing TOM'S FORMULA | 1 | 2'04.815 | 12Laps | 12Laps |
- Fastest Lap: CarNo. 97 小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ) 2'00.282 (9.13) 173.802 km/h
- レース16ポールポジション 畑亨志(Super License)
-
「昨日の練習からちょっとミスってもポールだと思っていました。第1レースは、ニュータイヤでレースをしたいので、2回目の予選はそのまま中古タイヤで行きました。最後なので若者を追ってみようと思っていたら、2回目は今田選手に負けてしまいました。若手とおっさんのタイムが開いても面白くないので、波乱を起こそうかなと思っています」
- レース17ポールポジション 今田信宏(B-MAX ENGINEERING)
-
「出場は富士戦以来です。練習では、走りが悪いのか、セットが悪いのか、タイヤの使い方が悪いのか分からなくてさえませんでした。今日にかけてセットを変えました。Q1(レース16)では届かなかったので、Q2(レース17)にかけてもセットを変え、それが当たった感じです。走りもアグレッシブにしました」
Text: Yoshinori OHNISHI
- レース16ポールポジション、レース17予選2位 大木一輝(TOM'S FORMULA)
-
「1回目は昨日からの課題を克服でき、いいアタックができたと思います。2回目はベストは更新できましたが、いいアタックができませんでした。決勝はスタートは心配していなくて、無難なスタートを決めて、そつなくこなしたいです」
- レース16予選2位、レース17ポールポジション 小川颯太(Bionic Jack Racing)
-
「昨日から電気系のトラブルがありましたが、1回目は悪い方向に悪化してエンジンが止まってしまいました。なんとかエンジンはかかりましたが、全力でアタックというより、落ち着いてトラブルが起きても、大丈夫なブレーキングとかを意識して走りました。2回目もトラブルは出ていて、本気でアタックしたかったので複雑な感じです。クルマのバランスはいいのでもったいない感じでした」
- レース16、レース17予選3位 小山美姫(Super License)
-
「思ったようにタイムを上げられなくて悔しいです。問題は自分が8割というところです。本来ならぶっちぎりで勝ちたいところです。決勝は毎ラップ攻めていきたいと思いますし、クルマ的にもグリップ感が得られるように変えていきたいです。一発は出ないですが、レースラップは悪くないかも知れないので、抜かしにくいサーキットですが諦めずに、攻めていきます」
フォーミュラリージョナルジャパニーズ選手権第6戦レース17は10日、鈴鹿サーキットで公式予選を行い小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)がポールポジションを獲得した。マスタークラスは今田信宏(JMS RACING with B-MAX)がポールポジションを獲得した。

レース17の公式予選は午前10時15分より15分間で行われた。
残り7分を切ったあたりでアタックを始めた小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)が1分48秒214でまずはトップに立つ。2位には59秒447で小山美姫(TGR-DC F111/3)が付ける。
残り4分を切ると、電気系のトラブルをかかえたままの小川がタイムを1分58秒154までタイムを縮め、終了を待たずにピットイン。2位には大木一輝(PONOS Racing)が58秒154で上がってきた。小山美姫(TGR-DC F111/3)は59秒447で3位。


小山は終了間際にタイムを1分59秒253まで縮めるも順位は変わらず。ポールポジションは小川が、2位には大木が、3位には小山が入った。

マスタークラスは、16戦ポールポジションの畑亨志(A-NeKT F111/3)がタイヤを温存してユーズでタイヤで走ったため、今田信宏(JMS RACING with B-MAX)がポールポジションを獲得した。
最終レース17決勝は明日11日、午後0時45分より13周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum