カテゴリー

ニュース内検索

SUPER GT

第3,8戦もてぎGT300クラス 最終大会はドライバー交替・引退、GR GT3の登場、マルチメイクタイヤの見納めと話題満載

 2026オートバックスSUPER GT最終大会「MOTEGI GT 250km RACE」は、中止となった第3戦マレーシア大会の代替レースが組み込まれ、土曜日1レース、日曜日1レースのダブルヘッダーで行われる。タイトルもこの大会で決定することになるが、そこに影響を与えるいくつかの変更があったので紹介しておこう。

タイトルを争う2台がドライバー変更

 タイトル争いで2位につけていたザック・オサリバンが、来季参戦するフォーミュラeのスケジュールを優先し欠場。代わって、7号車CARGUY Ferrari 296 GT3 EVOには、今季FIA-F2に参戦し、2023年のGT500チャンピオンの宮田莉朋が助っ人として加わる。トヨタ育成ドライバーの梅垣清(ランキング4位)が、宮田のサポートで逆転タイトル奪取なるのか注目だ。

 タイトル獲得の可能性を残し、シリーズ6位につけている777号車D'station Vantage GT3は、第7戦オートポリス大会で、藤井誠暢が7号車にチェッカー後に追突をしたとして、GTAドライビング・モラルハザード防止制度のペナルティポイント10点が課せられ、今大会への参加が禁止となった。これにより、チームは近藤翼を起用する。

ベテラン3人がSUPER GTから引退

 今回でSUPER GTから引退を表明しているドライバーが三人いる。

 一人目は、オートポリス大会で優勝を飾った10号車K-tunes RC F GT3の新田守男だ。年明けの1月に還暦(60歳)を迎える新田は、1986年、富士フレッシュマンレースでデビューし、以来40年に渡ってツーリングカーを中心にして活躍してきた。レース活動40年という節目の年を区切りとすることを自身のSNSで発表し、「最終戦もてぎの2レースも全力で走ります」と最後の大会への想いを語った。

 もう一人は、22号車アールキューズ AMG GT3の城内政樹だ。ドライバーネームをガッツ城内としていた時期もあったが、その名の通りガッツ溢れる走りで、1997年から全日本GT選手権、SUPER GTで活躍してきた。年齢はすでに64歳。年々ハイパワーになるGTカーを操るためのトレーニングはかなり過酷だったと想像できる。土曜日の第3戦が最後のドライブとなる。

 三人目は、30号車apr GR86 GTの織戸学だ。新田と同じく富士フレッシュマンレース出身のドライバーとして、ハコ車をメインに活躍してきた織戸は、自らのブランドを立ち上げ、実業家としての顔を持っている。今シーズンはフル参戦ではなく、スポット的に起用されてきたが、最終大会は第一ドライバーとして若手の平良響と組んで参戦する。57歳と三人のなかでは最も若いが、引退の花道を飾れるのか、注目したい。

ニューマシン「GR GT3 concept」が急きょ参戦

 新たにトヨタが送り込むGT3車両「GR GT3」が最終大会に登場する。開発中の「concept」とはいえ、市販前提のGT3車両だけに、このタイミングで最終大会に投入する意義も気になるところだ。今回は、特別に参戦が認められた特認車両として、ROOKIE RACINGが、メルセデスAMG GT3に代えて使用する。

 特認でも順位は正式結果として残る。しかし、ポイントは与えられないという措置が取られる。GR GT3がデビュー戦から上位で争うことになると、タイトル争いにも影響を与える可能性もありそうだ。

マルチメイクタイヤは今回が見納め

 最後は、タイヤだ、来シーズンから、GT500クラスはブリヂストン、GT300クラスはダンロップがコントロールタイヤとして使用される。長く続いてきた複数メーカーによる戦いは今回が見納めだ。特にGT300において多数派だったヨコハマタイヤがSUPER GTから姿を消すのは寂しい。

 今シーズン、ここまで6戦を終えて、ダンロップ2勝、ブリヂストン2勝、ヨコハマ1勝、ミシュラン1勝と、勝ち星は4メーカーが拮抗している。マルチメイク最終年は、どのメーカーを装着するチームがタイトル争いを制するのか。

 なお、残念なニュースがひとつ。オートポリス大会で好バトルの末にクラッシュしてしまった52号車Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)は欠場となった。自社開発の車両だけに修復は難しく、残念ながら参戦を断念する判断をしたようだ。

 何かと話題の多い最終大会。タイトル争い以外にも見どころが満載だ。

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE

検索

最新ニュース