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2026年6月

FJ1500鈴鹿・岡山 | S-FJ鈴鹿・岡山

第3戦鈴鹿決勝 SF-J:井出七星翔が下剋上優勝で2連勝

優勝は井出七星翔(RSイデアイーグルKKS2)

 スーパーFJ鈴鹿・岡山シリーズ第3戦は14日、鈴鹿サーキットで決勝を行いS-FJでは、予選4位からスタートした井出七星翔(RSイデアイーグルKKS2)が10周を回って優勝した。

 今回のエントリーはFJ1500が3台、スーパーFJが16台、計19台となったが、FJ1500はエントリーが5台未満なので選手権は不成立。スーパーFJのみポイントが争われることとなった。

決勝のスタートシーン

 決勝は午後2時15分に曇天のもと、フォーメーションラップが始まった。

 ポールポジションでFJ1500の宮本颯斗(MYST制動屋)がスタートを決めトップで1コーナーへ向かう。2位には予選3位から柱本翔夢伊(REV RACING with LAPS)が上がり、予選2位の小野原悠(FTK・レブレーシングガレージwith LAPS)が3位に落ちた。

 オープニングラップのNIPPOコーナーではアクシデントが発生。スピン車両がありこれを避けようとして接触があった模様で、ここで一宮總太朗(MYST KK-SII)と小林留魁(アルビ新潟第一ホテルGIA ED)が1周を回らずレースを終えた。このため早くもセーフティーカー(SC)が導入された。

 SC導入中の順位は、トップ宮本、2位柱本、3位小野原、4位井出七星翔(RSイデアイーグルKKS2)、5位田崎脩馬(MYST制動屋KK-F)、6位府本淳之介(FORM with雅企画&レプリKKS-II)、7位畠山退三(Hobby Base & MYST)、8位八巻渉(中日本自動車短期大学MSE学科07J)、9位吉田英翔(K&G RACING C72 KKS-2)、10位加藤薫(デルタモータースポーツKKS-II)だ。

 SCは4周を回って退き、レースは5周目から残り6周で再開された。

 リスタート後の1コーナーはトップ宮本、2位柱本は変わらず。3位にはインから小野原をパスした井出が浮上。5周目の順位は、トップ宮本、2位柱本、3位井出、4位には小野原と田崎をパスしてきた府本が上がり、5位小野原、6位田崎、7位八巻、8位吉田、9位加藤、10位伊藤聖七(KK-S2)と続く。

 5周目から6周目にかけてのストレートでは、2位の柱本と3位の井出が並走。1コーナーでアウトから井出が2位に浮上。さらに7周目の1コーナーでは2位の井出がトップ宮本にアウトから並びかけ、ついにトップに立った。また、田崎が柱本をかわして3位に浮上した。

 8周目、トップ3台、井出、宮本、田崎は接近戦。旧車両の井出は苦しい。一度は抜いた宮本と田崎にかわされ3位までポジションを落とした。4位には府本が上がり、5位柱本、6位に小野原がつけている。

 9周目から10周めにかけては、トップ宮本、2位田崎、3位井出がスリーワイド。ここはイン側にいた田崎が宮本をかわしてトップに浮上。2位宮本、3位井出となった。

 10周目ファイナルラップ、なんとトップを走る田崎がヘアピンで単独スピン。これでトップに宮本が返り咲き、2位には井出が上がる。

 レースは10周を回り終了。優勝は宮本、2位井出、3位小野原、4位府本、5位柱本、6位八巻、7位藤井翔太(Dorago CORSE)、8位吉田、9位畠山、10位伊藤の順でゴールした。

 しかしレース後、優勝した宮本に走路外走行があったとして5秒加算のペナルティーが科され後退。優勝は井出、2位小野原、3位府本、4位柱本で、八巻も反則スタートで後退、5位藤井、宮本は6位まで落ち、7位に吉田、8位降格の八巻、9位畠山、10位伊藤となった。

 この結果、スーパーFJの選手権ポイントでは2連勝の井出が40ポイントでトップに浮上。2位に小野原39ポイント、3位に藤井34ポイント、4位に柱本25ポイント、5位に府本24ポイント、6位に太田21ポイントと続いている。

 第4戦は7月11日、12日にここ鈴鹿サーキットで予選、決勝が行われる。

優勝は井出七星翔(RSイデアイーグルKKS2)

決勝2位は小野原悠(FTK・レブレーシングガレージwith LAPS)

決勝3位は府本淳之介(FORM with雅企画&レプリKKS-II)

決勝4位は柱本翔夢伊(REV RACING with LAPS)

決勝5位は藤井翔太(Dorago CORSE)

決勝6位は宮本颯斗(MYST制動屋)

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Atushi BESSHO

FJ1500鈴鹿・岡山 | S-FJ鈴鹿・岡山

第3戦鈴鹿決勝結果

鈴鹿チャンピオンカップレース第2戦 -RIJ- (2026/06/14) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2026 FJ1500/S-FJ鈴鹿・岡山シリーズ Round 3 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoGClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
135S-FJ1井出 七星翔RSイデアイーグルKKS2
MYST KK-S2
1030'09.649--
29S-FJ2小野原 悠FTK・レブレーシングガレージwith LAPS
MYST KK-S2
1030'10.606 0.957 0.957
366S-FJ3府本 淳之介FORM with雅企画&レプリKKS-II
MYST KK-S2
1030'11.060 1.411 0.454
47S-FJ4柱本 翔夢伊REV RACING with LAPS
MYST KK-S2
1030'11.190 1.541 0.130
534S-FJ5藤井 翔太Dorago CORSE
MYST KK-S2
1030'13.305 3.656 2.115
6*56FJ15001宮本 颯斗MYST制動屋
MYST KK-F
1030'14.408 4.759 1.103
785S-FJ6吉田 英翔K&G RACING C72 KKS-2
MYST KK-S2
1030'15.751 6.102 1.343
8*79S-FJ7八巻 渉中日本自動車短期大学MSE学科07J
WEST 07J
1030'16.766 7.117 1.015
938GS-FJ8畠山 退三Hobby Base & MYST
MYST KK-S2
1030'17.922 8.273 1.156
1050S-FJ9伊藤 聖七KK-S2
MYST KK-S2
1030'21.16511.516 3.243
1155S-FJ10板倉 慎哉AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII
MYST KK-S2
1030'21.25911.610 0.094
1270S-FJ11加藤 薫デルタモータースポーツKKS-II
MYST KK-S2
1030'21.28611.637 0.027
1378S-FJ12三瓶 旭中日本自動車短期大学MSE学科07J
WEST 07J
1030'23.83814.189 2.552
1416GFJ15002青合 正博TEAM HERO'S RnーSPORTS
MYST KK-F
1030'29.61819.969 5.780
1557FJ15003田崎 脩馬MYST制動屋KK-F
MYST KK-F
1030'30.15320.504 0.535
166S-FJ13河野 晃大レブレーシングガレージ
MYST KK-S2
928'58.2951Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 9 Laps)完走 ----
-58S-FJ-太田 援増MYST制動屋KK-SII
MYST KK-S2
313'02.0127Laps6Laps
-61S-FJ-一宮 總太朗MYST KK-SII
MYST KK-S2
0-10Laps3Laps
-*33S-FJ-小林 留魁アルビ新潟第一ホテルGIA ED
MYST KK-S2
0-10Laps-
  • Fastest Lap(FJ1500): CarNo. 57 田崎脩馬(MYST制動屋KK-F) 2'13.792 (7/10) 156.251 km/h
  • Fastest Lap(S-FJ): CarNo. 35 井出七星翔(RSイデアイーグルKKS2) 2'14.147 (9/10) 155.838 km/h
  • CarNo. 56は、鈴鹿チャンピオンカップレースシリーズ規則第59条6(ドライバーの遵守事項)違反により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 79は、鈴鹿チャンピオンカップレースシリーズ規則第55条8(反則スタート)により、タイムペナルティー5秒を科した。
  • CarNo. 6は、鈴鹿チャンピオンカップレースシリーズ規則第60条1.1(危険なドライブ行為)により、競技結果に対して30秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 33は、鈴鹿チャンピオンカップレースシリーズ規則第55条6(スタート手順)違反により、訓戒とした。

FJ1500鈴鹿・岡山 | S-FJ鈴鹿・岡山

第3戦鈴鹿公式予選結果

鈴鹿チャンピオンカップレース第2戦 -RIJ- (2026/06/13) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2026 FJ1500/S-FJ鈴鹿・岡山シリーズ Round 3 鈴鹿サーキット 5.807km

PosGClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
156FJ15001宮本 颯斗MYST制動屋
MYST KK-F
2'13.662--156.403
29S-FJ1小野原 悠FTK・レブレーシングガレージwith LAPS
MYST KK-S2
2'13.729 0.067 0.067156.325
37S-FJ2柱本 翔夢伊REV RACING with LAPS
MYST KK-S2
2'14.058 0.396 0.329155.941
466S-FJ3府本 淳之介FORM with雅企画&レプリKKS-II
MYST KK-S2
2'14.123 0.461 0.065155.866
535S-FJ4井出 七星翔RSイデアイーグルKKS2
MYST KK-S2
2'14.252 0.590 0.129155.716
657FJ15002田崎 脩馬MYST制動屋KK-F
MYST KK-F
2'14.330 0.668 0.078155.626
76S-FJ5河野 晃大レブレーシングガレージ
MYST KK-S2
2'14.475 0.813 0.145155.458
858S-FJ6太田 援増MYST制動屋KK-SII
MYST KK-S2
2'14.622 0.960 0.147155.288
938GS-FJ7畠山 退三Hobby Base & MYST
MYST KK-S2
2'14.634 0.972 0.012155.274
1034S-FJ8藤井 翔太Dorago CORSE
MYST KK-S2
2'14.682 1.020 0.048155.219
1161S-FJ9一宮 總太朗MYST KK-SII
MYST KK-S2
2'14.708 1.046 0.026155.189
1279S-FJ10八巻 渉中日本自動車短期大学MSE学科07J
WEST 07J
2'14.872 1.210 0.164155.000
1355S-FJ11板倉 慎哉AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII
MYST KK-S2
2'14.927 1.265 0.055154.937
1485S-FJ12吉田 英翔K&G RACING C72 KKS-2
MYST KK-S2
2'15.222 1.560 0.295154.599
1533S-FJ13小林 留魁アルビ新潟第一ホテルGIA ED
MYST KK-S2
2'15.256 1.594 0.034154.560
1650S-FJ14伊藤 聖七KK-S2
MYST KK-S2
2'15.294 1.632 0.038154.517
1770S-FJ15加藤 薫デルタモータースポーツKKS-II
MYST KK-S2
2'15.682 2.020 0.388154.075
1816GFJ15003青合 正博TEAM HERO'S RnーSPORTS
MYST KK-F
2'15.734 2.072 0.052154.016
1978S-FJ16三瓶 旭中日本自動車短期大学MSE学科07J
WEST 07J
2'15.805 2.143 0.071153.935
---- 以上基準タイム(130% - 2'53.961)予選通過 ----

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第4戦岡山決勝上位3人のコメント 白崎稜「やっとスタートラインに立ったっていう感じ」

第4戦優勝 白崎稜(HYDRANGEA Kageyama Racing)

優勝した白崎稜(HYDRANGEA Kageyama Racing)

 「正直嬉しいですね。スタートラインに立ったっていう感じですけれども」

 「(武藤選手が1秒前後の間隔でついてきていたが)プレッシャーはもちろんありました。ただ、自分が速いところと遅いところは後ろ見ながらわかってるので、ここは無理しない、ここは勝負かけるべきっていうのを自分の許容範囲内で判断して問題なく走りました。正直、あのままSCが入んなければ、2秒ぐらいはいけたんじゃないかなって思ってます。結構序盤で離せてたのに、そこでSC入ってしまった。コールドタイヤでアドバンテージがあるというか、自信があるので、これからもその戦略はやっていこうかなと思っています」

 「次の富士は8月になりますからね。気温が高いんで、そこにアジャストしていけるような車のセットアップと、自分のドライビングを合わせ込んで4連勝していきたいなと思います。目標は4連勝です」

第4戦決勝2位 武藤雅奈(TGR-DC Racing School)

決勝2位の武藤雅奈(TGR-DC Racing School)

 「昨日も言った通り、スタートがこのレースの決め手でした。昨日よりはいいスタートを切れたんですけど、それでも全然良くなくて。そこで(白崎選手の)後ろについた時点でほぼほぼ勝負権はなかった。タイム差は開かなかったんだけど、チャンスはなかったですね。セク2とセク3は自分の方が全然速いんですけど、結局セクター1で追いつけない限りはオーバーテイクに行けないんで厳しかったです」

 「次の富士は路温がだいぶ上がってくるので、第1戦、第2戦とは状況が変わってくると思います。一応(第2戦で)優勝はしているんで、しっかり自信を持って頑張ります」

第4戦決勝3位 酒井龍太郎(MITSUSADA RACING F4)

決勝3位の酒井龍太郎(MITSUSADA RACING)

 「昨日がすごい悔しくて、今日もスタートで同じミスしちゃったんですけど、最後の最後に(ポジションを)戻していけたのはすごく良かったです」

 「スタート直後に5番手なりましたが、そこからしっかり狙っていって(バックストレートで酒井涼選手に)アウトから仕掛けて、オーバーテイクできました。昨日酒井涼選手を抜けなくて苦労したので、今日にはその対策を兼ねてセット変更したので、ストレートに関しては少しは取り戻せたかなって感じですが、スリップ効いてるのかなって思うぐらいの状態ではありました。気温が下がったことでマイナスに働いて、ペースが厳しくなってしまったようで、ルー選手との間にちょっと差ができて、その差を縮められない状態になっていました」

 「(ファイナルラップの状況は)モスエスで前の周にトップか2番手の選手が芝生を撒いたんですよ。そこをルーが左側のタイヤで踏んでしまって、そこで体制を崩したので、僕は芝生を避けながら、アトウッドで狙いを定めました。それまでずっと飛び込みだけでタイムを稼いでたんですけど、最後は立ち上がりで稼ごうとしたら、それがうまくマッチして、しっかり加速できて、もう早い段階で並べたっていう形でした。リボルバーではF110で練習したことを活かしました。イン側のラインは厳しいかなと思いましたが、あそこでインを締める選手はいないと思ったので差しに行きました。当然相手も粘ってくるだろうから、そこはちゃんとラインも残した上で行って、ちょっと接触はあって、僕もスピンしながら踏んで行ってたんで、よく耐えれたなっていう感じです。ダブルヘアピンの1個目は絶対奥でブレーキ踏んでやろうと思って、普段のレコードラインより奥にいったので全然止まらなかったんですけど、なんとか止める、曲げるっていう。絶対負けたくなかったんで、必死に飛び込んで行ったっていう形です」

 「明日富士に行きます。今日使ったマシンを持って行って練習して、次の富士大会は必死に挑んでいこうと思います。FIA-F4が2回終わって表彰台に乗れたので、F4のこともだいぶ掴めてきました。この結果が岡山だけにならないように、富士でももう一発決めたいなと思ってます」

Txet:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第4戦岡山決勝 チャンピオンクラスは白崎稜、インディペンデントクラスはHIROBONが2連勝

チャンピオンクラス:優勝は白崎稜(Kageyama ZAISEI Verve MCS4)

インディペンデントクラス:優勝はHIROBON(TEAM 5ZIGEN F4)

 2026年FIA-F4選手権第4戦の決勝が6月14日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、チャンピオンクラスは白崎稜(Kageyama ZAISEI Verve MCS4)、インディペンデントクラスはHIROBON(TEAM 5ZIGEN F4)がいずれもポール・トゥ・ウィンで第3戦に続いて2連勝を達成した。

 第4戦は午前11時05分よりインディペンデントクラスの決勝が、午後1時よりチャンピオンクラスの決勝がそれぞれ15周で行われた。この日の岡山国際サーキットは曇り。初夏の強い陽射しのもとで行われた第3戦とは打って変わって、低い気温と路面温度の中での戦いとなった。

■チャンピオンクラス

 スタートでトップに立ったのはポールポジションの白崎。予選2位の武藤雅奈(TGR-DC RS F4)が2番手につけ、予選5位のルーユーデが3番手にジャンプアップしてきた。

 予選3位の酒井龍太郎(MITSUSADA RACING F4)は今回もスタートで出遅れて5番手で1コーナーを立ち上がったが、その周のバックストレートでアウトから酒井涼(TGR-DC RS F4)を捉えて4番手に順位を戻す。

 トップの白崎はタイヤの冷えている序盤でリードを広げて主導権を握る作戦だったというが、その目論見は3周目にセーフティーカーが入ったことで白紙に戻されてしまった。

 2周目の1コーナーで村田将輝(湘工冷熱ZAP SPEED MCS4-24)と塩田惣一朗(Bionic Jack Racing)が接触し、2台はそのままウィリアムズコーナーアウト側に飛び出して止まってしまったたことによるセーフティーカーランだ。

 この2台の回収を終えてセーフティーカーがピットに戻ったのは7周終わり。8周目から追い越しが可能となるが、ここでは上位6台に順位変動はなし。

 その後も白崎は0秒9から1秒1の間隔で武藤を従えて周回を重ねる。路面温度が予想外に下がったことでタイヤのコンディションに不安を抱えていたという白崎だったが、落ち着いて武藤との差をコントロールして付け入る隙を与えない。

 3番手以下はルー、酒井龍太郎、酒井涼の3台が0秒3から0秒5の間隔で接戦を繰り広げていたが、次第に酒井涼が遅れ始め、ルーと酒井龍太郎の一騎打ちに。

 バックストレートでルーのテールに食らいついてオーバーテイクのチャンスを窺う酒井龍太郎だったが、いま一歩決め手を欠いた状態が何周も続いていたが、ファイナルラップでようやく酒井龍太郎がアウトからルーに並びかけ、リボルバーコーナーで並走状態に持ち込むと、そのままダブルヘアピン一つ目まで粘ってルーを攻め落とした。

 これにより、チャンピオンクラスの決勝は白崎稜が最後まで武藤雅奈の接近を許さず、第3戦に続いて2連勝を達成。酒井龍太郎が参戦4レース目にして初の表彰台を獲得することとなった。

チャンピオンクラスのスタートシーン

チャンピオンクラス:村田将輝と塩田惣一朗のアクシデント

チャンピオンクラス:レースは途中セーフティーカーが導入された

チャンピオンクラス:決勝2位は武藤雅奈(TGR-DC RS F4)

チャンピオンクラス:決勝3位は酒井龍太郎(MITSUSADA RACING F4)

チャンピオンクラスの表彰式

■インディペンデントクラス

 インディペンデントクラスもまたポールポジションのHIROBONがホールショットを決め、予選2位のKENTARO(baum beauty clinic)が2番手に続く。第3戦でジャンプスタートの判定を受けた植田正幸(Rn-sports MCS4)も今回は無難にスタートを決めて3番手で1コーナーを立ち上がると、この周のリボルバーコーナーでKENTAROのインをついて2番手に浮上する。

 しかしオープニングラップの1コーナーで鳥羽豊(Kageyama HYDRANGEA MCS4)がグラベルに飛び出して止まってしまったことにより、2周目からセーフティーカーが導入されることに。

 18号車の回収が終わり、セーフティーカーがピットに戻ったのは4周終わり。5周目からレースは再開となる。

 そこからはHIROBONと植田が1秒前後の間隔で一進一退の攻防を繰り広げるが、徐々に植田はアンダーステアに苦しめられるようになり、そこへKENTAROが追いついてきた。

 そして11周目のヘアピンでついにKENTAROが植田のインをつき、2番手を奪い返すことに成功する。

 こうした後続のバトルを尻目にHIROBONは落ち着いて周回を重ね、最後は2位に1秒457の差をつけてチェッカーを受け、岡山大会を2連勝で締め括った。2位はKENTARO、3位には植田正幸が入った。

 2026年FIA-F4選手権は、このあと富士スピードウェイに舞台を移して8月1日、2日の両日に第5戦、第6戦を行う。

インディペンデントクラスのスタートシーン

インディペンデントクラス:決勝2位はKENTARO(baum beauty clinic)

インディペンデントクラス:決勝3位は植田正幸(Rn-sports MCS4)

インディペンデントクラスの表彰式

Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Ayumi NAGAMI
Yoshinori OHNIHSI

SUPER FORMULA LIGHTS

第12戦岡山決勝 三井優介が岡山大会を完全制圧、ポイントでもトップに返り咲く!

優勝は三井優介(DELiGHTWORKS)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第12戦の決勝が、6月14日、岡山国際サーキットで行われ、第10、11戦と連勝を飾っている三井優介(DELiGHTWORKS)が、三度(みたび)ポール・トゥ・ウィンで、今大会を完璧な形で締めくくり、タイトル争いでもトップに返り咲いた。

 マスタークラスも、KEN ALEX(BUZZ RACING)が3連勝。これでALEX選手は鈴鹿大会に続いて完全勝利の6連勝。今季通算7勝となった。

 午後3時10分、気温26度と昨日に比べて過ごしやすい天候のなか、レースがスタート。

決勝がスタートした

 今大会3度目のポールからスタートした三井は、梅垣清(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)を従えて、1分22秒台後半から23秒台前半のタイムを刻みながら、3位以下を引き離していく。

 第10戦、11戦同様に、前半プッシュしてギャップを築く予定だった三井だが、梅垣がそうはさせじと食い下がり、6周目までに1秒ついた差を、今度は逆に梅垣が詰め始める。

 この時点で、3位のエヴァン・ジルテール(ART Grand Prix with B-MAX)は、梅垣の3秒後方に離れており、勝負は三井と梅垣の一騎討ちとなった。

 レース後半になっても、つかず離れずの状態は変わらなかったが、12周目に両者の差が0.5秒となったのを境に、13周目以降は梅垣のペースがやや鈍り、三井が今大会3連勝のチェッカーを受けた。

 3位はジルテール、4位には卜部和久(DELiGHTWORKS)が入り、5位を争っていたオスカー・ブルツ(PONOS Racing TOM'S TGR-DC SFL)とアクシャイ・ボーラ(PONOS Racing TOM'S SFL)が最終ラップに接触しストップしたため、5位に鈴木斗輝哉(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)、6位に新原光太郎(HFDP WITH B-MAX RACING)が入った。

 この結果、「狙いどおり3連勝することができて本当に嬉しい」という三井が、シリーズポイントで梅垣を1ポイント逆転。三井80p、梅垣79p、ジルテール63pとなり、残る2大会に臨むこととなった。

 マスタークラスは、2周目の1コーナーでトップに立ったDRAGON(B-MAX ENGINEERING 324)が先行し、ALEXが背後から迫るという展開が続いたが、8周目にDRAGON車のエンジンがセーフモードに入ってしまい、ペースダウン。リセットして走り出すも大きく遅れてしまった。

 これで大量リードを築くことになったALEXが悠々逃げ切って、今大会3連勝を飾った。

 次の大会は、8月29、30日にスポーツランドSUGOで行われる。

決勝2位は梅垣清(モビリティ中京TOM\'S TGR-DC SFL)

決勝3位はエヴァン・ジルテール(ART Grand Prix with B-MAX)

マスタークラス優勝はケン・アレックス(BUZZ RACING)

表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Ayumi NAGAMI
Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第12戦岡山決勝記者会見 優勝・三井優介「バトルになっても負けない強い気持ち」

優勝 三井優介(DELiGHTWORKS RACING)

決勝記者会見:優勝した三井優介(DELiGHTWORKS RACING)

 「戸田レーシングの地元で3連勝でき本当にうれしいです。完璧な週末でした。レース1、2はちぎれましたが、梅垣選手のペースが良くて簡単に勝たせてくれなかったです。自分のペースは悪くなかったですが、バトルになっても負けないという強い気持ちはありました。至近距離でしたが、前に出すことなく終われたのはポジティブです」

 「ランキングトップに立ち、ポイントは重視はしたいですが、鈴鹿、オートポリスでランキングを気にしすぎて、不必要な行動に出てしまったので、その反省を生かしてワンレース、ワンレースプッシュしていきます」

 「次大会のSUGOですが、インターバルも空き、自分の足りないところが明確にあるので、速さ、強さを磨いて、後半戦も3連勝できるようにチームと頑張っていきたいと思います」

2位 梅垣清(TOM'S)

決勝記者会見:2位の梅垣清(TOM\'S)

 「レース1、2から比べてペースを改善できたのは良かったと思います。スタートは悪くなかったんですが、三井選手のペースも良くて、オーバーテークできるまでのギャップにつなげられませんでした。三井選手に3つ勝たれ、ポイントも逆転され悔しいです」

 「中高速コーナーでダウンフォースが抜けて離され、ブレーキで攻めていましたが、後半タイヤもたれてきました。ヘアピンでは何度かフロント、リアロックをさせてしまい、タイヤを傷め、きつい展開でした」

 「次のSUGOは得意なコースで、データを見て自分も成長できるように頑張っていきたいと思います」

3位 エヴァン・ジルテール(B-MAX RACING TEAM)

決勝記者会見:3位のエヴァン・ジルテール(ART Grand Prix with B-MAX)

 「岡山は抜けないのでスタートを考えていましたが、うまく決められました。その後、少ししてからバイブレーションを感じて厳しいと思ってましたが、なんとか最後まで走ることができました。また表彰台にあがれましたが、タフな週末になってしまいました」

 「鈴鹿を除いて日本のサーキットは経験がない状態で戦っています。次のSUGOももちろん初めてで、夏の間に事前テストを行います。もてぎを含めてのこり2大会、しっかり準備をしてトップを争えるようにしたいと思います」

決勝フォトセッション:トップ3のドライバーたち

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第12戦岡山決勝結果

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 -RIJ- (2026/06/14) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2026 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 12 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
13三井 優介DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
1825'03.293--
235梅垣 清モビリティ中京TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1825'04.397 1.104 1.104
31エヴァン・ジルテールART Grand Prix with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1825'12.537 9.244 8.140
42卜部 和久DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
1825'15.23411.941 2.697
538鈴木 斗輝哉モビリティ中京TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1825'17.56814.275 2.334
650新原 光太郎HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
1825'18.68915.396 1.121
76M1ケン・アレックスBUZZ RACING
Buzz Racing
1825'50.08946.79631.400
830M2DRAGONB-MAX ENGINEERING 324
B-MAX ENGINEERING
1826'01.93158.63811.842
936オスカー・ブルツPONOS Racing TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1826'32.8661'29.57330.935
1037アクシャイ・ボーラPONOS Racing TOM'S SFL
TOM'S
1723'51.6531Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 16 Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 3 三井優介(DELiGHTWORKS) 1'22.684 (6/18) 161.226 km/h

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第4戦岡山チャンピオンクラス決勝結果

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 -RIJ- (2026/06/14) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2026 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 4 Champion class 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoDriverCarTeamLapTimeBehindGap
116白崎 稜Kageyama ZAISEI Verve MCS4
HYDRANGEA Kageyama Racing
1527'01.046--
229武藤 雅奈TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1527'02.221 1.175 1.175
373酒井 龍太郎MITSUSADA RACING F4
MITSUSADA RACING
1527'07.290 6.244 5.069
419ルー ユーデナビクルATEAM Buzz Racing
AKILAND RACING
1527'07.613 6.567 0.323
535酒井 涼TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1527'07.842 6.796 0.229
636濵邊 誠己TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1527'08.592 7.546 0.750
760熊谷 憲太OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTOR SPORTS
1527'08.989 7.943 0.397
828三浦 柚貴TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1527'10.938 9.892 1.949
917鈴木 悠太Kageyama TEAMSTYLE MCS4
HYDRANGEA Kageyama Racing
1527'11.45910.413 0.521
1051黒沢 和真HFDP with B-Max Racing Team
HFDP with B-Max Racing Team
1527'12.11911.073 0.660
113山本 聖渚TEAM 5ZIGEN F4
TEAM 5ZIGEN
1527'12.95811.912 0.839
1237五十嵐 文太郎TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1527'16.23715.191 3.279
1345鈴木 恵武PONOS RACING
PONOS RACING
1527'16.64715.601 0.410
1415中里 龍昇Kageyama AMEROID MCS4
HYDRANGEA Kageyama Racing
1527'17.20116.155 0.554
1542箕浦 稜己JMS RACING with B-MAX
B-MAX ENGINEERING
1527'17.71716.671 0.516
162岡澤 圭吾RAGNO MOTOR SPORTS
RAGNO MOTOR SPORTS
1527'18.77217.726 1.055
1743中井 陽斗JMS RACING with B-MAX
B-MAX ENGINEERING
1527'19.23418.188 0.462
1838寺島 知毅TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1527'20.10419.058 0.870
1921落合 蓮音HOJUST&EAGLE MCS4-24
イーグルスポーツ
1527'21.95120.905 1.847
2050百瀬 翔HFDP with B-Max Racing Team
HFDP with B-Max Racing Team
1527'22.29921.253 0.348
2162小熊 孝誠HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1527'23.09922.053 0.800
2287豊島 里空斗Dr.Dry Racing Team
Dr.Dry Racing Team
1527'23.77522.729 0.676
2354酒井 翔太PONOS RACING
PONOS RACING
1527'24.27623.230 0.501
247高木 彪乃介ナビクルATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
1527'24.77423.728 0.498
2548村上 太晟BLAUフジタ薬局Bellona
フジタ薬局レーシング
1527'29.51928.473 4.745
268ソン ハリムナビクルATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
1527'33.49532.449 3.976
2780翁長 実希OTG Motor Sports MCS4
OTG MOTOR SPORTS
1427'50.7681Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 13 Laps)完走 ----
-99塩田 惣一朗Bionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
23'30.12013Laps12Laps
-14村田 将輝湘工冷熱ZAP SPEED MCS4-24
ZAP SPEED
23'30.36113Laps 0.241
  • Fastest Lap: CarNo. 16 白崎稜(Kageyama ZAISEI Verve MCS4) 1'34.314 (13/15) 141.345 km/h

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第4戦岡山インディペンデントクラス決勝結果

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 -RIJ- (2026/06/14) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2026 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 4 Independent class 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoDriverCarTeamLapTimeBehindGap
15HIROBONTEAM 5ZIGEN F4
TEAM 5ZIGEN
1526'59.952--
255KENTARObaum beauty clinic
フィールドモータースポーツ
1527'01.409 1.457 1.457
311植田 正幸Rn-sports MCS4
Rn-sports
1527'03.243 3.291 1.834
430DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX ENGINEERING
1527'04.327 4.375 1.084
571大山 正芳ダイワN通商アキランド
AKILAND RACING
1527'10.99611.044 6.669
698IKARIBionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
1527'12.49012.538 1.494
761WILLIAMHELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1527'12.97313.021 0.483
810中島 功Rn.SHINSEI.MCS4
Rn-sports
1527'13.69813.746 0.725
922清水 剛ZAP FIRST RACING
ZAP SPEED
1527'21.03321.081 7.335
1012小嶋 健太郎Rn-sports ELPA朝日電器
Rn-sports
1527'22.10022.148 1.067
1186大阪 八郎Dr.Dry Racing Team
Dr.Dry Racing Team
1527'24.91824.966 2.818
12*40⾚松 昌⼀朗GIGS Ride with Eagle Sports
イーグルスポーツ
1527'27.95228.000 3.034
1377MOTOTINOA-PEX MCS4-24
ZAP SPEED
1527'30.43730.485 2.485
1444SYUJIJMS RACING with B-MAX
B-MAX ENGINEERING
1527'31.33331.381 0.896
1523YUGOS2R Racing
N-SPEED
1528'00.9421'00.99029.609
---- 以上規定周回数(90% - 13 Laps)完走 ----
-96齋藤 真紀雄CSマーケテイングアキランド
AKILAND RACING
511'01.42810Laps10Laps
-18鳥羽 豊Kageyama HYDRANGEA MCS4
HYDRANGEA Kageyama Racing
0-15Laps5Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 55 KENTARO(baum beauty clinic) 1'36.732 (14/15) 137.812 km/h
  • CarNo. 40は、岡山国際サーキット4輪一般競技規則第4章18条2(危険なドライブ行為)により、タイムペナルティー5秒を科した。

SUPER FORMULA LIGHTS

第11戦岡山決勝記者会見 優勝・三井優介「ディライトワークス1-2はチームの成長」

優勝 三井優介(DELiGHTWORKS RACING)

決勝記者会見:優勝した三井優介(DELiGHTWORKS RACING)

 「スタートはちょっと失敗しましたが、順位を落とすことなく1コーナーを抜けられました。スタートでポジションを落とさなければ引き離せる自信はありました。SC明けも危ういシーンはなく、自分の走りができました」

 「ディライトワークス1-2フィニッシュできたのはチームの成長を表しています。素晴らしいクルマを用意してくれたチームの皆さんに感謝を伝えたいです」

 「スタートは卜部選手がいいですし、チーム内で何がいいのか確認して、成長につなげられるように今シーズンも2人で優勝争いをできればと思います」

 「ライツでSCは初めてでしたが、いろいろ想像していて、ここで経験でき、今後さらにいいリスタートができると思うのでドライバーとして成長できました」

 「午後のもう1戦ですが、まだまだ速さは足りないので、チームで協議をして1、2レースよりいいレースをできるように頑張ります」

2位 卜部和久(DELiGHTWORKS RACING)

決勝記者会見:2位の卜部和久(DELiGHTWORKS RACING)

 「フリー走行からいい組み立てができて少しずつ前進することができています。スタートを決めることができ、結果につながりました。」

 「昨日も最初の3周くらいはペースが悪くなく、前について行ける状況で、今日もそこからの差が大きかったです。そこを改善したいと思います。三井選手がちぎったのでぼくがスリップから外れ、集団の先頭になり、後ろのスリップが効いてバトルに持ちかけられました」

 「リスタート後はタイヤの熱だれが改善しましたが、ペースがなく、三井選手に引き離される展開になりましたが、2位で終われると思いミスせず走ることを意識しました。2位はめちゃくちゃうれしいですが、まだ上があるので、そこを狙っていきます。岡山は地元なので、たくさんのお客さんが来ている中での1-2はとてもうれしかったです」

3位 梅垣清(TOM'S)

決勝記者会見:3位の梅垣清(TOM\'S)

 「優勝を狙っていたので悔しいレースになりました。昨日から良くはなっていますが、スタートの出だしが結果につながってしまいました。オーバーテークできるシーンもありましたが、チャンスを生かせずに、2位にポジションアップすることができず、駆け引きのバトルの弱さを実感したレースでした」

 「タイヤがたれてくる頃にペースが落ちなかったので、自分の方が有利かなと思っていましたが、SCが入ったので展開的に厳しくなりました。SCの前に抜けなかったのが悪かったです」

 「今回、岡山で2レースして自分の悪いところも分かったので、最後のレースは勝って終わりたいと思います」

決勝フォトセッション:トップ3のドライバーたち

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第11戦岡山決勝 三井優介が再びポール・トゥ・ウィン、DELiGHTワンツー!

三井優介と卜部和久のディライト勢が1-2

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第11戦の決勝が、6月14日、岡山国際サーキットで行われ、三井優介(DELiGHTWORKS)が、ポールから逃げ切って第10戦に続く連勝を飾った。2位には卜部和久(DELiGHTWORKS)が入り初表彰台。DELiGHTWORKSのワンツーとなった。

 マスタークラスは、KEN ALEX(BUZZ RACING)が、終盤に先行するDRAGON(B-MAX ENGINEERING 324)を抜き、今季6勝目を飾った。

 午前9時20分、昨日に比べると過ごしやすい天候の下、スタートを迎えた。

レースがスタートした

 ポールの三井は好スタートでトップをキープするが、誰よりも好ダッシュを見せたのは、4番手スタートの卜部。スルスルと前に出て、三井の後ろ、2位にまで上がる。以下、梅垣清(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)、鈴木斗輝哉(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)、そして、順位を落とした新原光太郎(HFDP WITH B-MAX RACING)、エヴァン・ジルテール(ART Grand Prix with B-MAX)と続く。

 周回を重ねる度に卜部と梅垣、そして鈴木も加わった2位争いが激しくなるが、この間にトップ三井はどんどん差を広げていく。その差は、6周目3秒、10周目には5.6秒まで開き、完全に安全圏に入った。

 しかし、11周目、8位を走っていたオスカー・ブルツ(PONOS Racing TOM'S TGR-DC SFL)が、パイパーコーナーでスピンアウト。グラベルにはまってしまい、セーフティカー(SC)が導入される。

 大量リードを失うことになった三井だが、「トップでSCを迎えるのは初めてだったが、うまくいった」と、残り16周目のリスタートも決めて、残る3周の間に再びリードを築き、トップでチェッカーを受けた。

 2位には、梅垣を抑えきった卜部が入り、初表彰台。チームとしても初のワンツーフィニッシュとなった。

 4位には、SC明けの16周目に、最終コーナーでアウト側に片輪を落として失速した鈴木をかわした新原が入った。

 タイトル争いは、連勝の三井がPPポイントと合わせて11点を追加し70ポイント。ポイントリーダーの梅垣に2ポイント差まで迫っている。

 マスタークラスは、ニュータイヤを履くDRAGONがスタートで前に出て、ALEXが背後からチャンスを窺うという展開が続いたが、リスタート後のバックストレート後のヘアピンで、ALEXが攻略に成功。鈴鹿大会から負けなしの5連勝を飾った。

 第12戦の決勝は、本日午後2時05分から、18周で行われる。

卜部和久と梅垣清の2位争い

優勝は三井優介(DELiGHTWORKS)

決勝2位は卜部和久(DELiGHTWORKS)

決勝3位は梅垣清(モビリティ中京TOM\'S TGR-DC SFL)

マスタークラス優勝はケン・アレックス(BUZZ RACING)

1-2フィニッシュを達成した三井優介と卜部和久

表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Ayumi NAGAMI
Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第11戦岡山決勝結果

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 -RIJ- (2026/06/14) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2026 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 11 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
13三井 優介DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
1827'50.246--
22卜部 和久DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
1827'51.876 1.630 1.630
335梅垣 清モビリティ中京TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1827'52.577 2.331 0.701
450新原 光太郎HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
1827'54.024 3.778 1.447
538鈴木 斗輝哉モビリティ中京TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1827'55.380 5.134 1.356
61エヴァン・ジルテールART Grand Prix with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1827'56.288 6.042 0.908
737アクシャイ・ボーラPONOS Racing TOM'S SFL
TOM'S
1827'56.717 6.471 0.429
86M1ケン・アレックスBUZZ RACING
Buzz Racing
1828'03.59913.353 6.882
930M2DRAGONB-MAX ENGINEERING 324
B-MAX ENGINEERING
1828'05.08914.843 1.490
---- 以上規定周回数(90% - 16 Laps)完走 ----
-36オスカー・ブルツPONOS Racing TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1014'12.7388Laps8Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 3 三井優介(DELiGHTWORKS) 1'23.651 (4/18) 159.362 km/h

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第3戦岡山決勝上位3人のコメント 白崎稜「タイヤは苦しかったが、路面の変化に合わせて走り方を変えた」

第3戦優勝 白崎稜(HYDRANGEA Kageyama Racing)

 「スタートは無難に決めようとずっと考えていたので、それが予定通り行われた感じになりました。その後はマシンを目いっぱい使って、とにかく後続を離すことだけ考えて走ってきました。まあ基本的には離れなかったので、結構厳しいレースになりましたけど、最後まであの間隔を保てたのは良かったかなと思います」

 「タイヤは確かに苦しかったんですけど、路面コンディションの変化があったので、それに合わせて走り方もちょっと変えていくと、タイムもいい感じに更新できるところが見つかったので、それでファーステストを取れたのかなと思ってます」

 「明日もいいスタートをちゃんと決めれるようにして、はい、ポール・トゥ・ウィンで二連勝決めたいと思います」

第3戦決勝2位 武藤雅奈(TGR-DC Racing School)

 「自分は富士からずっとスタートが課題で、今回も練習を何回もしてきました。練習ではいいスタートが切れてるんですけど、本番になるとなかなかうまくいかないっていうのが印象です。今回もスタート失敗してしまったせいで、そこから何の流れも、何の動きもなく、2位に終わりました」

 「自分もペース的にもう少し近づけるかなと思ってたんですけど、意外ときつかったので、明日に向けてはスタートをまず決めるっていうことと、まあその細かなミスをなくして精度を上げていければ、チャンスはあるんじゃないかと」

 「岡山は結局ほぼほぼ抜けチャンスないのでしっかりスタートを決めて、明日を勝ちたいと思います」

第3戦決勝3位 酒井涼(TGR-DC Racing School)

 「スタートが鍵だったんですけど、思った以上にスタートがうまくいって武藤選手抜けそうだったのに、すぐSC入っちゃったりして、まあまあな結果でした。自分も思ってたよりペースなかったんですが、ミスしない限り後ろから抜かれる心配はなかったんで、まあ集中して走ってました」

Text:Kazuhisa SUEHIRO

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第3戦岡山決勝 チャンピオンクラスは白崎稜、インディペンデントクラスはHIROBONがポール・トゥ・ウィン

チャンピオンクラス:優勝は白崎稜(Kageyama ZAISEI Verve MCS4)

インディペンデントクラス:優勝はHIROBON(TEAM 5ZIGEN F4)

 2026FIA-F4選手権第3戦の決勝レースが6月13日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、チャンピオンクラスは白崎稜(Kageyama ZAISEI Verve MCS4)、インディペンデントクラスはHIROBON(TEAM 5ZIGEN F4)がいずれもポール・トゥ・ウィンを達成した。

(天候:晴れ コース:ドライ)

 第3戦決勝は午後0時50分よりインディペンデントクラスが、チャンピオンクラスは午後1時50分よりいずれも15周で行われた。スタート前の気温は26℃、路面温度は48.9℃にも達し、真夏の暑さの中での戦いとなった。

■チャンピオンクラス

 スタートを制したのはポールシッターの白崎。2番手以下は混戦状態となったが、予選2位の武藤雅奈(TGR-DC RS F4)が2コーナーまでに集団を抜け出して2番手につけ、予選4位の酒井涼(TGR-DC RS F4)が3番手にジャンプアップする。予選3位の酒井龍太郎(MITSUSADA RACING F4)は動き出しでやや出遅れて後続に飲み込まれ、4番手でコントロールラインに戻ってきた。

 しかしスタートで出遅れた車両を回避しようとした後方集団で接触事故が発生、これにより予選22位の寺島知毅(TGR-DC RS F4)がホームストレートアウト側のバリアに前から突っ込んでしまったため、2周目から早くもセーフティーカーが導入される事態となる。

 寺島は自分で車を降りてきたものの、38号車はフロント周りを大破しており、これを回収するためにセーフティーカーランは4周に及び、5周目にようやくレースは再開となった。

 ここから一気に逃げを打ちにかかった白崎だったが、2番手の武藤は白崎に一歩も引けを取らないハイペースで周回を重ね、9周目には1分34秒048、11周目には1分34秒008と白崎を上回るタイムを叩き出す。

 これに対して白崎も13周目にこのレースのファステストラップとなる1分33秒997を叩き出して応酬、最後は1秒189差をつけてチェッカーを受け、白崎稜が待望の今季初勝利、自身通算4勝目を挙げた。

 武藤雅奈は健闘及ばず2位。そして最後まで接戦を繰り広げた酒井涼と酒井龍太郎の3位争いは、わずか0秒258差で酒井涼に軍配が上がった。

チャンピオンクラスのスタートシーン

チャンピオンクラス:五十嵐文太郎がクラッシュ

チャンピオンクラス:決勝2位は武藤雅奈(TGR-DC RS F4)

チャンピオンクラス:決勝3位は酒井涼(TGR-DC RS F4)

チャンピオンクラスの表彰式

■インディペンデントクラス

 スタートで勢よく飛び出し、トップに立ったのはなんと予選3位の植田正幸(Rn-sports MCS4)だった。しかしポールシッターのHIROBONはこの周のバックストレートで植田の背後にピッタリつけ、リボルバーコーナーでインをついてトップを奪い返す。

 その後、植田に対してジャンプスタートの裁定がくだり、10秒のタイムペナルティーが課せられることになる。これを受けて植田は5周目にピットイン。そのままレースを終えることとなった。

 代わって2番手に浮上したのは予選2位のKENTARO(baum beauty clinic)。第1戦富士のアクシデントに対するモラルハザードの適用で10グリッド降格となった予選4位のDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)に代わって4番手スタートとなった予選5位のIKARI(Bionic Jack Racing)が3番手に続く。

 富士大会を2連勝で飾った鳥羽豊(Kageyama HYDRANGEA MCS4)は予選6位ながらピットレーン速度違反で2グリッド降格となったが、4番手まで順位を上げてIKARIを追う展開に。

 しかしトップのHIROBONは後続との差を着実に広げていき、最後は2位に8秒032の大差をつけて2022年の第11戦オートポリス以来の勝利をものにした。2位はKENTARO、IKARIが3位で表彰台を獲得。鳥羽は1秒346及ばなかった。

 第4戦の決勝は14日の午前11時05分からインディペンデントクラス、チャンピオンクラスは午後1時00分より同じく15周で行われる。

インディペンデントクラス:決勝2位はKENTARO(baum beauty clinic)

インディペンデントクラス:決勝3位はIKARI(Bionic Jack Racing)

インディペンデントクラスの表彰式

 Text:Kazuhisa SUEHIRO 

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第3戦、第4戦岡山予選上位3人のコメント 白崎稜「スーパーFJのレコードを持っているので、岡山はよくわかってる」

第3戦、第4戦ポールポジション 白崎稜(HYDRANGEA Kageyama Racing)

第3戦、第4戦ともポールポジションの白崎稜(HYDRANGEA Kageyama Racing)

 「スーパーフォーミュラ・ライツとの併催ってことで、練習走行からなかなか路面が読めないところがありました。それを予選でどうやって組み立てられるかなっていうので、1周1周確かめながら走りました」

 「タイヤに横から力をかけないで、ブレーキングだけで温めて、路面が乗ってきたなって思ったらアタックをかけました。予想してた通りにポールを二つとも取れたのは良かったかなと思います。クムホのラバーは初めて経験しますし、F4のみんなも多分苦戦してると思うので、その中で(ポールを)取れたのは良かったかなと思います」

 「岡山ではスーパーFJのコースレコードを持っています。F4は初めてだけど、サーキット自体はよくわかっているので、決勝もこのまま転がして、ちゃんとポール・トゥ・ウィンで2連勝を決めるように、影山(正彦)さんの機嫌を損ねないように頑張りたいと思います」

第3戦、第4戦予選2位 武藤雅奈(TGR-DC Racing School)

第3戦、第4戦とも予選2位の武藤雅奈(TGR-DC Racing School)

 「この週末通していい状態とはいえなくて、昨日の朝はトラブルで走れなくて、FPを3本しか走っていない状況で、不安もあったんですけど、なんとかうまく車を直せました。コース上の場所取りは良くなかったんですけど、なんとか2位になりました。昨日、一昨日のパフォーマンスからは考えるところもあるけど、いいんじゃないかと思います」

 「岡山は四輪を始めた時に2回走ったくらいでそんなに走ってはないんですけど、上手い人のロガーを見ながら学べた部分もあったんで、それで路面の状況にもアジャストできて、2位に繋がったんじゃないかな。岡山では久しぶりの開催で、車も当時とは違うし、データもないんですが、それはみんな同じですよね」

 「決勝はスタートさえ決めれれば全然勝てるし、スタートで行けなくてもいろいろ駆け引きとかしながらチャンスを見逃さないようにするだけです」

第3戦、第4戦予選3位 酒井龍太郎(MITSUSADA RACING)

第3戦、第4戦とも予選3位の酒井龍太郎(MITSUSADA RACING)

 「もうシンプルにめちゃくちゃ嬉しいです。FIA-F4に関してはまだデビューして2回目で、(四輪)レースとしても3回目にはなるんですけど、4輪コースの中では一番得意なのが岡山なので、そこでしっかりと決められたっていうところと、去年のチャンピオンチームには勝てなかったんですけども、ちゃんとメーカー系のチームの中に割り込めたのは、結構シンプルに嬉しいところですね」

「専有走行でも一発目がトップで始まって、一日目の木曜日も総合トップで終わりましたし、昨日もニュータイヤを入れたタイミングでちゃんと3番手でした。そこの自信は結構でかかったので、今日の予選に関してはプレッシャーもなく、自分のペースでやれました。決勝もプレッシャーのない状態で行きたいんですけど、ちょっとどうやら無理そうです。勝ちは欲しいですけども、自分がどこまで行けるかっていう挑戦をメインに持っていきたいと思うので、そこで勝てるんだったら勝ちますし、表彰台なら表彰台で、ポイントを取れればそれだけでもすごいことなので」

 「決勝の課題はスタートになるのかな。自分的にはスタートはもう普通にやろうと。すごく良いスタート、スペシャルスタートを狙うっていうのも一つですけど、そこで変にリズム崩すってのをF110で経験しているので、今回は周りに合わせるというよりも自分のペースを活かしてどれだけやれるかっていうのをちょっと試していきたいと思います。こんだけ抜けないコースではあるんですけど、今回出るメンバーの中では抜く練習は一番したと思うので、そこはいろいろ考えて組み立てていこうと思います」

Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第3戦、第4戦岡山公式予選 チャンピオンクラスは白崎稜、インディペンデントクラスはHIROBONが連続ポールを獲得!!

チャンピオンクラス:第3戦、第4戦ともポールポジションは白崎稜(Kageyama ZAISEI Verve MCS4)

インディペンデントクラス:第3戦、第4戦ともポールポジションはHIROBON(TEAM 5ZIGEN F4)

 FIA-F4選手権第3戦、第4戦の公式予選が6月13日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、チャンピオンクラスは白崎稜(Kageyama ZAISEI Verve MCS4)、インディペンデントクラスはHIROBON(TEAM 5ZIGEN F4)がポールポジションを獲得した。

 通常はスーパーGTのサポートレースとして行われるFIA-F4選手権だが、今回は全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権(SFL)との併催として、2019年以来7年ぶりに岡山で開催されることとなった。

 この日は朝から好天に恵まれ、真夏を思わせる陽気のもと、公式予選は午前9時30分からインディペンデントクラスの走行がスタート。チャンピオンクラスは午前10時から予定されていたものの、インディペンデントクラスで赤旗中断があった影響で5分遅れの午前10時5分より走行が開始された。

■チャンピオンクラス

 序盤に速さを見せたのは富士大会でダブルポールを獲得している酒井涼(TGR-DC RS F4)だ。計測1周目に1分35秒136でトップに浮上すると、その後も1分34秒057、1分33秒715と計測3周目までは順調にタイムを削っていったが、その後はタイムが伸び悩んだ。

 これに代わってトップに立ったのが今季で3シーズン目を迎えた白崎だ。白崎は初の併催となるSFLの履くクムホタイヤのラバーの影響を考え、なるべくタイヤに負荷をかけないよう慎重に走り出し、残り時間が8分を切った計測6周目に1分33秒718を記録して2番手に浮上すると、次の周では1分33秒561を叩き出してトップに浮上、さらに計測8周目には1分33秒506までタイムを更新する。

 第2戦優勝の武藤雅奈(TGR-DC RS F4)も残り6分を切った計測8周目に1分33秒662までタイムを縮めて2番手に。3番手には先月岡山で開催されたF110CUPで2連勝を達成した15歳の新鋭、酒井龍太郎(MITSUSADA RACING F4)が食い込み、事前練習の成果を見せつけた。

 その後武藤は計測10周目に1分33秒557までタイムを縮めるも、いま一歩白崎に及ばず。

 この結果ベストタイムでグリッドを決める第3戦は白崎稜がポールポジションを獲得。武藤雅奈が予選2位、酒井龍太郎が予選3位となり、酒井涼は結局予選4位から決勝に臨むこととなった。

 またセカンドベストタイムで争う第4戦のグリッドも白崎がポールを獲得、予選2位に武藤、3位に酒井龍太郎、4位に酒井涼とここまでは第3戦と同じだった。

■インディペンデントクラス

 富士スピードウェイで連勝を果たした鳥羽豊(Kageyama HYDRANGEA MCS4)がレース後のコメントで「岡山は関西勢が圧倒的に強い」と語った通り、インディペンデントクラスは上位を関西勢が占めることとなる。

 まずは2022年以来の参戦となるHIROBON(TEAM 5ZIGEN F4)が計測1周目に1分37秒866を記録してトップに立つと、計測2周目には1分36秒279、3周目に1分35秒630と着実にタイムを縮めた。

 これに対してKENTARO(baum beauty clinic)も計測2周目の区間タイムでHIROBONを上回ったが、その直後に金山和弘(Team橋本組MCS4-24)がダブルヘアピンの一つ目でスピン。そのままグラベルに捕まったため、予選は開始からわずか8分で赤旗中断となり、車両改修ののち午前9時44分に残り時間12分で再開された。

 再開後もHIROBONは快調にタイムを上げていき、計測8周目に1分35秒614を記録する。

 対するKENTAROも計測7周目に1分35秒台に突入。1分35秒844、9周目には1分35秒750までタイムを削ってきた。

 そして終了間際にはHIROBONが1分35秒543を記録。KENTAROもアタックを続けたが1分35秒618に終わり、HIROBONが第3戦のポールポジションを獲得。KENTAROが予選2位につけ、予選3位には植田正幸(Rn-sports MCS4)が1分35秒848で続いた。

 またセカンドベストタイムで争う第4戦のグリッドにおいてもHIROBONがポールポジションを獲得、予選2位も同じくKENTAROが、予選3位も植田が獲得する結果となっている。

 第3戦決勝はチャンピオンクラスが13日の午後1時50分より、インディペンデントクラスは同日の午後0時50分より、いずれも15周で行われる。

 第4戦決勝は14日の午前11時05分よりインディペンデントクラスが、チャンピオンクラスは午後1時より、こちらも15周で行われる。

チャンピオンクラス:第3戦、第4戦とも予選2位は武藤雅奈(TGR-DC RS F4)

チャンピオンクラス:第3戦、第4戦とも予選3位は酒井龍太郎(MITSUSADA RACING F4)

インディペンデントクラス:第3戦、第4戦とも予選2位はKENTARO(baum beauty clinic)

インディペンデントクラス:第3戦、第4戦とも予選3位は植田正幸(Rn-sports MCS4)

Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Ayumi NAGAMI

SUPER FORMULA LIGHTS

第10戦岡山決勝 三井優介がポール・トゥ・ウィンで3勝目を飾る

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第10戦の決勝が、6月13日、岡山国際サーキットで行われ、三井優介(DELiGHTWORKS)が、ポールから逃げ切って優勝を飾った。

 マスタークラスは、KEN ALEX(BUZZ RACING)が、逃げ切って前大会から4連勝となる今季5勝目を飾った。

 午後3時10分、6月にしては暑い、気温30度超えのなか、スタートを迎えた。

 「今週末は3連勝を狙っている」という三井が、ポールポジションから好スタート。梅垣清(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)、エヴァン・ジルテール(ART Grand Prix with B-MAX)と続く。

 唯一、順位変動があったのは、アクシャイ・ボーラ(PONOS Racing TOM'S SFL)が、新原光太郎(HFDP WITH B-MAX RACING)をかわして、6位に上がった以外は、グリッド順でオープニングラップを終えた。

 トップ3車は、4位以下を引き離しながら、時折1分22秒台に入れるハイペースで周回を重ねた。4位のオスカー・ブルツ(PONOS Racing TOM'S TGR-DC SFL)は単独走行となり、その後方で、 卜部和久(DELiGHTWORKS)、ボーラ、新原が僅差で競り合うという展開となった。

 25周という長丁場ではタイヤのデグラデーションが気になるところだが、トップの三井はそこも心得た上でペースを配分。それでも、レース折り返しの12周目までに、梅垣に対して1.5秒のギャップを築く。

 逆に梅垣、3位のジルテールは、折り返し頃からタイヤがグリップを失い始め、1分23秒台から24秒台へとペースを落としていった。

 トップの三井は、残り5周となったところで、ギャップが3秒まで広がると、タイヤの心配はなくなったと判断し、ややペースを上げてチェッカーを受けた。

 今季3勝目を挙げた三井は、ポイントでもジルテールを抜いて2位に浮上。ポイントリーダーの梅垣が2位に入ったことでその差はまだ7ポイントあるが、「3連勝でシリーズ後半の流れを変える」と意気込み十分だ。

 一騎討ちとなったマスタークラスは、クラスポールスタートのALEXが、DRAGON(B-MAX ENGINEERING 324)を徐々に引き離して、3秒差をつけて優勝を飾った。これでポイント差は2位のDRAGONに対して10点差となった。

 なお、この週末、DRAGONはFIA-F4とダブルエントリーで5レースをこなすという荒業に挑んでいる。

 第11、12戦の決勝は、明日の午前9時20分、午後2時05分から、それぞれ18周で行われる。

表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Ayumi NAGAMI
Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第10戦岡山決勝記者会見 優勝・三井優介「今回は完璧なレース」

優勝 三井優介(DELiGHTWORKS RACING)

決勝記者会見:優勝した三井優介(DELiGHTWORKS RACING)

 「練習から調子が良くてポールとコースレコードを取れました。前前戦オートポリス、前戦鈴鹿と悔しい思いをしてきて、開幕戦で勝った流れを自分でつぶしていたので、しっかり切り替えて後半戦を一からという気持ちで優勝しか狙っていませんでした」

 「レースはスタートもしっかり決めました。富士で優勝したときはロングは速いと思っていなくて、後ろの選手に追いつかれて逃げることができませんでした。今回は2位の選手を大きく引き離せたので今回は完璧なレースでした」

 「前回の鈴鹿でタイヤが壊れたので、今回も起きる可能性はゼロではないので、タイヤに優しいペース配分を行っていました。中盤あたりからは問題がなかったので、自分の持ってるペースを最大限に引き出しました」

 「ここは戸田レーシングのホームコースですし、流れを変えるためにもしっかり3連勝をして、後半戦に挑みたいと思っています。あしたも今回のペースがあれば確実に勝利をつかめることができると思います」

2位 梅垣清(TOM'S)

決勝記者会見:2位の梅垣清(TOM\'S)

 「スタートは三井選手と比べても変わりませんでした。序盤数周は三井選手の後ろについていって、ペースは悪くありませんでしたが、若干ダウンフォース抜けに苦しんでいました。三井選手とぼくの速いところが違うのは分かっていたので、そこを理解してオーバーテークしようと狙っていたんですが、なかなか自分の速いところを生かすことができませんでした。タイヤがたれてきてペースが悪くなり引き離されてしまい、悔しい結果になりました」

 「金曜日の午前の走り出しから比べて、チームの皆さんもクルマをよくしてくれて、苦手な岡山のドライビングを修正できました。予選も百分の何秒か開いてしまって、走り始めから比べたら進化はできましたが、悔しい感じはあります」

 「あしたは2レースとも2位スタートで、最前列からスタートできるのでチャンピオンシップを考えてしっかりポイントを取れるようにしたいと思います。スタートと安定したペースを刻めるように集中し、その上で優勝できるように頑張ります」

3位 エヴァン・ジルテール(B-MAX RACING TEAM)

決勝記者会見:3位のエヴァン・ジルテール(B-MAX RACING TEAM)

 「昨日の走り出しからトップと差があるように感じていました。エンジニアがなんとか立て直してくれて、第10戦の予選ではトップに近づけました。第11戦予選では思うように乗れなくて、タイム差があり残念でした」

 「決勝はできる限りペースを維持してポジションを守ることを目標にしてしてある程度達成できたと思います。3位で表彰台に登れ、ポイントも取れたのでポジティブに考えています」

 「あしたもコンディションは難しいかも知れませんが、最後のレースは3番手から、その前のレースは6番手からなので明日に向けセットアップの修正とかを行い、最大限のポイントを持ち帰れるように頑張ります」

決勝フォトセッション:トップ3のドライバーたち

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

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第10戦岡山決勝結果

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 -RIJ- (2026/06/13) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2026 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 10 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
13三井 優介DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
2534'53.103--
235梅垣 清モビリティ中京TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
2534'59.128 6.025 6.025
31エヴァン・ジルテールART Grand Prix with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
2535'02.013 8.910 2.885
436オスカー・ブルツPONOS Racing TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
2535'05.56112.458 3.548
52卜部 和久DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
2535'20.89527.79215.334
637アクシャイ・ボーラPONOS Racing TOM'S SFL
TOM'S
2535'21.82728.724 0.932
750新原 光太郎HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
2535'22.27029.167 0.443
838鈴木 斗輝哉モビリティ中京TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
2535'23.52030.417 1.250
96M1ケン・アレックスBUZZ RACING
Buzz Racing
2535'51.12058.01727.600
1030M2DRAGONB-MAX ENGINEERING 324
B-MAX ENGINEERING
2535'54.3401'01.237 3.220
---- 以上規定周回数(90% - 22 Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 3 三井優介(DELiGHTWORKS) 1'22.735 (5/25) 161.126 km/h

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第3戦岡山チャンピオンクラス決勝結果

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 -RIJ- (2026/06/13) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2026 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 3 Champion class 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoDriverCarTeamLapTimeBehindGap
116白崎 稜Kageyama ZAISEI Verve MCS4
HYDRANGEA Kageyama Racing
1527'43.288--
229武藤 雅奈TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1527'44.477 1.189 1.189
335酒井 涼TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1527'50.666 7.378 6.189
473酒井 龍太郎MITSUSADA RACING F4
MITSUSADA RACING
1527'50.924 7.636 0.258
528三浦 柚貴TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1527'52.483 9.195 1.559
617鈴木 悠太Kageyama TEAMSTYLE MCS4
HYDRANGEA Kageyama Racing
1527'54.74411.456 2.261
719ルー ユーデナビクルATEAM Buzz Racing
AKILAND RACING
1527'56.28112.993 1.537
860熊谷 憲太OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTOR SPORTS
1527'57.11113.823 0.830
936濵邊 誠己TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1527'57.52414.236 0.413
1015中里 龍昇Kageyama AMEROID MCS4
HYDRANGEA Kageyama Racing
1527'58.77715.489 1.253
1151黒沢 和真HFDP with B-Max Racing Team
HFDP with B-Max Racing Team
1527'59.78816.500 1.011
1242箕浦 稜己JMS RACING with B-MAX
B-MAX ENGINEERING
1528'00.13716.849 0.349
1362小熊 孝誠HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1528'01.20517.917 1.068
1445鈴木 恵武PONOS RACING
PONOS RACING
1528'02.49019.202 1.285
153山本 聖渚TEAM 5ZIGEN F4
TEAM 5ZIGEN
1528'04.24820.960 1.758
1637五十嵐 文太郎TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1528'06.29223.004 2.044
1743中井 陽斗JMS RACING with B-MAX
B-MAX ENGINEERING
1528'06.69923.411 0.407
1854酒井 翔太PONOS RACING
PONOS RACING
1528'07.79624.508 1.097
1950百瀬 翔HFDP with B-Max Racing Team
HFDP with B-Max Racing Team
1528'08.31825.030 0.522
2021落合 蓮音HOJUST&EAGLE MCS4-24
イーグルスポーツ
1528'12.32829.040 4.010
212岡澤 圭吾RAGNO MOTOR SPORTS
RAGNO MOTOR SPORTS
1528'14.24530.957 1.917
2299塩田 惣一朗Bionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
1528'14.77131.483 0.526
2387豊島 里空斗Dr.Dry Racing Team
Dr.Dry Racing Team
1528'14.97631.688 0.205
2480翁長 実希OTG Motor Sports MCS4
OTG MOTOR SPORTS
1528'15.41132.123 0.435
257高木 彪乃介ナビクルATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
1528'15.94332.655 0.532
2614村田 将輝湘工冷熱ZAP SPEED MCS4-24
ZAP SPEED
1528'17.18433.896 1.241
278ソン ハリムナビクルATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
1528'19.07435.786 1.890
2848村上 太晟BLAUフジタ薬局Bellona
フジタ薬局レーシング
1528'22.01738.729 2.943
---- 以上規定周回数(90% - 13 Laps)完走 ----
-38寺島 知毅TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
0 1.00015Laps15Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 16 白崎稜(Kageyama ZAISEI Verve MCS4) 1'33.997 (13/15) 141.822 km/h

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第3戦岡山インディペンデントクラス決勝結果

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 -RIJ- (2026/06/13) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2026 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 3 Independent class 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoDriverCarTeamLapTimeBehindGap
15HIROBONTEAM 5ZIGEN F4
TEAM 5ZIGEN
1524'17.203--
255KENTARObaum beauty clinic
フィールドモータースポーツ
1524'25.235 8.032 8.032
398IKARIBionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
1524'29.04811.845 3.813
418鳥羽 豊Kageyama HYDRANGEA MCS4
HYDRANGEA Kageyama Racing
1524'30.39413.191 1.346
571大山 正芳ダイワN通商アキランド
AKILAND RACING
1524'30.90813.705 0.514
696齋藤 真紀雄CSマーケテイングアキランド
AKILAND RACING
1524'33.88916.686 2.981
761WILLIAMHELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1524'36.66819.465 2.779
840⾚松 昌⼀朗GIGS Ride with Eagle Sports
イーグルスポーツ
1524'38.77721.574 2.109
910中島 功Rn.SHINSEI.MCS4
Rn-sports
1524'39.18621.983 0.409
1012小嶋 健太郎Rn-sports ELPA朝日電器
Rn-sports
1524'39.95322.750 0.767
1130DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX ENGINEERING
1524'40.42123.218 0.468
1222清水 剛ZAP FIRST RACING
ZAP SPEED
1524'46.64829.445 6.227
1386大阪 八郎Dr.Dry Racing Team
Dr.Dry Racing Team
1524'51.93334.730 5.285
1444SYUJIJMS RACING with B-MAX
B-MAX ENGINEERING
1525'07.99550.79216.062
1577MOTOTINOA-PEX MCS4-24
ZAP SPEED
1525'18.1371'00.93410.142
1623YUGOS2R Racing
N-SPEED
1525'44.2591'27.05626.122
---- 以上規定周回数(90% - 13 Laps)完走 ----
-11植田 正幸Rn-sports MCS4
Rn-sports
59'04.91810Laps10Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 5 HIROBON(TEAM 5ZIGEN F4) 1'36.362 (10/15) 138.341 km/h

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第10、11戦岡山公式予選 三井優介がWポールを獲得

第10戦、第11戦ともポールポジションの三井優介(DELiGHTWORKS)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第10戦、第11戦の公式予選が、6月13日、岡山国際サーキットで行われ、三井優介(DELiGHTWORKS)が、両レースともにポールポジションを獲得した。

 マスタークラスも、 KEN ALEX(BUZZ RACING)がダブルクラスポールを奪った。

 今大会で、シリーズ後半の4大会目を迎えるSFライツ選手権は、ここまで9戦を終え、前大会3連勝でリーダーに躍り出た梅垣清(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)が3勝で60ポイント、エヴァン・ジルテール(ART Grand Prix with B-MAX)が3勝で52ポイント、三井優介(DELiGHTWORKS)が2勝で48ポイントと、この三人がタイトル争いを繰り広げている。

 ただ、今季は混戦模様で、1勝27ポイントの新原光太郎(HFDP WITH B-MAX RACING)にも、今回の結果次第でまだチャンスは残っている。

 前日のフリー走行では、1回目は新原、2回目は三井がトップを奪った。これにポイントリーダーの梅垣、同2位のジルテールを加えた4人がポール争いを繰り広げるものと思われた。

■第10戦公式予選

 午前10時35分から行われた予選は、午前中から日差しも強く気温は26度、路面温度は45度にまで上がった。

 速さを見せたのは三井。シリーズ序盤をリードしたものの、その後はやや失速気味になっている三井は、そんな流れを払拭するように、ライバル勢よりゆっくりコースインすると、1分21秒626、1分21秒230と2周連続で好タイムをマーク。先にタイムを出していたライバル勢をあっさり逆転した。

 次の周に梅垣が迫ったが、100分の5秒届かず。それでも梅垣はフロントローを確保。ジルテールが3位につけ、タイトルを争う三人が上位グリッドに並ぶことになった。

 マスタークラスは、今田信宏、清水康弘が欠場のため、KEN ALEXとDRAGON(B-MAX ENGINEERING 324)の一騎討ち。終了間際までDRAGONがリードしていたが、最後の最後にALEXが渾身のアタックで逆転した。

■第11戦公式予選

 10分間のインターバルを挟んで始まった第11戦予選も、三井と梅垣が激しく競り合うことになった。まずは、先にアタックに入った梅垣が1分20秒937と第10戦のポールタイムを上回るタイムをマーク。

 これに対し、ゆっくりコースインし後からアタックに入った三井は、1分20秒747と梅垣のタイムを上回る。梅垣も続けてアタックをするが、1分20秒820まで削り取るのがやっと。三井がダブルポールを獲得した。

 3位は第10戦予選から巻き返した新原。以下、卜部和久(DELiGHTWORKS)、鈴木斗輝哉(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)と続き、ジルテールは6位とタイトルを争う梅垣、三井に対し、厳しい位置からのスタートとなった。

 マスタークラスは、ALEXが1分22秒527までタイムアップしてDRAGONを退け、クラスダブルポールを獲得した。

 第10戦の決勝は、本日の午後3時10分から25周で、第11、12戦の決勝は、明日の午前9時20分、午後2時05分から、それぞれ18周で行われる。

第10戦、第11戦とも予選2位の梅垣清(モビリティ中京TOM\'S TGR-DC SFL)

第10戦予選3位、第11戦予選6位のエヴァン・ジルテール(ART Grand Prix with B-MAX)

第10戦予選6位、第11戦予選3位の新原光太郎(HFDP WITH B-MAX RACING)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Ayumi NAGAMI

SUPER FORMULA LIGHTS

第11戦岡山公式予選結果

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 -RIJ- (2026/06/13) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2026 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 11 岡山国際サーキット 3.703km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
13三井 優介DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
R1'20.747--165.093
235梅垣 清モビリティ中京TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
R1'20.820 0.073 0.073164.944
350新原 光太郎HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
1'21.145 0.398 0.325164.284
42卜部 和久DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
1'21.198 0.451 0.053164.176
538鈴木 斗輝哉モビリティ中京TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1'21.355 0.608 0.157163.860
61エヴァン・ジルテールART Grand Prix with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1'21.367 0.620 0.012163.835
736オスカー・ブルツPONOS Racing TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1'21.591 0.844 0.224163.386
837アクシャイ・ボーラPONOS Racing TOM'S SFL
TOM'S
1'21.729 0.982 0.138163.110
96M1ケン・アレックスBUZZ RACING
Buzz Racing
1'22.527 1.780 0.798161.533
10*30M2DRAGONB-MAX ENGINEERING 324
B-MAX ENGINEERING
1'23.161 2.414 0.634160.301
---- 以上基準タイム(110% - 1'28.995)予選通過 ----
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'21.137)を更新した。
  • CarNo. 30は、SpR19.7(コース上停止)により、決勝のグリッドを3グリッド降格とする。

SUPER FORMULA LIGHTS

第10戦岡山公式予選結果

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 -RIJ- (2026/06/13) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2026 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 10 岡山国際サーキット 3.703km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
13三井 優介DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
1'21.230--164.112
235梅垣 清モビリティ中京TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1'21.289 0.059 0.059163.993
31エヴァン・ジルテールART Grand Prix with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1'21.342 0.112 0.053163.886
436オスカー・ブルツPONOS Racing TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1'21.524 0.294 0.182163.520
52卜部 和久DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
1'21.534 0.304 0.010163.500
650新原 光太郎HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
1'21.559 0.329 0.025163.450
737アクシャイ・ボーラPONOS Racing TOM'S SFL
TOM'S
1'21.861 0.631 0.302162.847
838鈴木 斗輝哉モビリティ中京TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1'22.007 0.777 0.146162.557
96M1ケン・アレックスBUZZ RACING
Buzz Racing
1'22.819 1.589 0.812160.963
1030M2DRAGONB-MAX ENGINEERING 324
B-MAX ENGINEERING
1'23.131 1.901 0.312160.359
---- 以上基準タイム(110% - 1'29.416)予選通過 ----

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第4戦岡山チャンピオンクラス公式予選結果

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 -RIJ- (2026/06/13) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2026 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 4 Champion class 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoDriverCarTeamTimeBehindGapkm/h
116白崎 稜Kageyama ZAISEI Verve MCS4
HYDRANGEA Kageyama Racing
1'33.561--142.482
229武藤 雅奈TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1'33.662 0.101 0.101142.329
373酒井 龍太郎MITSUSADA RACING F4
MITSUSADA RACING
1'33.678 0.117 0.016142.304
435酒井 涼TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1'33.747 0.186 0.069142.200
519ルー ユーデナビクルATEAM Buzz Racing
AKILAND RACING
1'33.996 0.435 0.249141.823
636濵邊 誠己TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1'33.998 0.437 0.002141.820
760熊谷 憲太OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTOR SPORTS
1'34.007 0.446 0.009141.806
828三浦 柚貴TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1'34.064 0.503 0.057141.721
917鈴木 悠太Kageyama TEAMSTYLE MCS4
HYDRANGEA Kageyama Racing
1'34.173 0.612 0.109141.556
1051黒沢 和真HFDP with B-Max Racing Team
HFDP with B-Max Racing Team
1'34.210 0.649 0.037141.501
1115中里 龍昇Kageyama AMEROID MCS4
HYDRANGEA Kageyama Racing
1'34.218 0.657 0.008141.489
1243中井 陽斗JMS RACING with B-MAX
B-MAX ENGINEERING
1'34.250 0.689 0.032141.441
132岡澤 圭吾RAGNO MOTOR SPORTS
RAGNO MOTOR SPORTS
1'34.266 0.705 0.016141.417
143山本 聖渚TEAM 5ZIGEN F4
TEAM 5ZIGEN
1'34.269 0.708 0.003141.412
1537五十嵐 文太郎TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1'34.300 0.739 0.031141.366
1645鈴木 恵武PONOS RACING
PONOS RACING
1'34.300 0.739 0.000141.366
1742箕浦 稜己JMS RACING with B-MAX
B-MAX ENGINEERING
1'34.347 0.786 0.047141.295
1862小熊 孝誠HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1'34.354 0.793 0.007141.285
1954酒井 翔太PONOS RACING
PONOS RACING
1'34.456 0.895 0.102141.132
2038寺島 知毅TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1'34.470 0.909 0.014141.111
2121落合 蓮音HOJUST&EAGLE MCS4-24
イーグルスポーツ
1'34.493 0.932 0.023141.077
2250百瀬 翔HFDP with B-Max Racing Team
HFDP with B-Max Racing Team
1'34.618 1.057 0.125140.891
2387豊島 里空斗Dr.Dry Racing Team
Dr.Dry Racing Team
1'34.630 1.069 0.012140.873
2480翁長 実希OTG Motor Sports MCS4
OTG MOTOR SPORTS
1'34.682 1.121 0.052140.796
2599塩田 惣一朗Bionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
1'34.695 1.134 0.013140.776
2614村田 将輝湘工冷熱ZAP SPEED MCS4-24
ZAP SPEED
1'35.346 1.785 0.651139.815
278ソン ハリムナビクルATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
1'35.514 1.953 0.168139.569
2848村上 太晟BLAUフジタ薬局Bellona
フジタ薬局レーシング
1'35.580 2.019 0.066139.473
---- 以上基準タイム(105% - 1'38.316)予選通過 ----
-7高木 彪乃介ナビクルATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
1'41.829 8.268 6.249130.914

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第3戦岡山チャンピオンクラス公式予選結果

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 -RIJ- (2026/06/13) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2026 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 3 Champion class 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoDriverCarTeamTimeBehindGapkm/h
116白崎 稜Kageyama ZAISEI Verve MCS4
HYDRANGEA Kageyama Racing
R1'33.506--142.566
229武藤 雅奈TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1'33.557 0.051 0.051142.489
373酒井 龍太郎MITSUSADA RACING F4
MITSUSADA RACING
1'33.672 0.166 0.115142.314
435酒井 涼TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1'33.715 0.209 0.043142.248
528三浦 柚貴TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1'33.885 0.379 0.170141.991
636濵邊 誠己TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1'33.910 0.404 0.025141.953
719ルー ユーデナビクルATEAM Buzz Racing
AKILAND RACING
1'33.928 0.422 0.018141.926
860熊谷 憲太OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTOR SPORTS
1'33.967 0.461 0.039141.867
951黒沢 和真HFDP with B-Max Racing Team
HFDP with B-Max Racing Team
1'34.142 0.636 0.175141.603
1017鈴木 悠太Kageyama TEAMSTYLE MCS4
HYDRANGEA Kageyama Racing
1'34.150 0.644 0.008141.591
1115中里 龍昇Kageyama AMEROID MCS4
HYDRANGEA Kageyama Racing
1'34.159 0.653 0.009141.578
1242箕浦 稜己JMS RACING with B-MAX
B-MAX ENGINEERING
1'34.165 0.659 0.006141.569
1345鈴木 恵武PONOS RACING
PONOS RACING
1'34.178 0.672 0.013141.549
1462小熊 孝誠HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1'34.215 0.709 0.037141.493
152岡澤 圭吾RAGNO MOTOR SPORTS
RAGNO MOTOR SPORTS
1'34.233 0.727 0.018141.466
1654酒井 翔太PONOS RACING
PONOS RACING
1'34.237 0.731 0.004141.460
1743中井 陽斗JMS RACING with B-MAX
B-MAX ENGINEERING
1'34.244 0.738 0.007141.450
183山本 聖渚TEAM 5ZIGEN F4
TEAM 5ZIGEN
1'34.268 0.762 0.024141.414
1937五十嵐 文太郎TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1'34.279 0.773 0.011141.397
2099塩田 惣一朗Bionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
1'34.350 0.844 0.071141.291
2187豊島 里空斗Dr.Dry Racing Team
Dr.Dry Racing Team
1'34.434 0.928 0.084141.165
2238寺島 知毅TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1'34.463 0.957 0.029141.122
2321落合 蓮音HOJUST&EAGLE MCS4-24
イーグルスポーツ
1'34.472 0.966 0.009141.108
2450百瀬 翔HFDP with B-Max Racing Team
HFDP with B-Max Racing Team
1'34.612 1.106 0.140140.900
2580翁長 実希OTG Motor Sports MCS4
OTG MOTOR SPORTS
1'34.658 1.152 0.046140.831
2614村田 将輝湘工冷熱ZAP SPEED MCS4-24
ZAP SPEED
1'35.212 1.706 0.554140.012
278ソン ハリムナビクルATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
1'35.341 1.835 0.129139.822
2848村上 太晟BLAUフジタ薬局Bellona
フジタ薬局レーシング
1'35.360 1.854 0.019139.794
297高木 彪乃介ナビクルATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
1'36.958 3.452 1.598137.490
---- 以上基準タイム(105% - 1'38.258)予選通過 ----
  • 'R'マークはコースレコード

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第4戦岡山インディペンデントクラス公式予選結果

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 -RIJ- (2026/06/13) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2026 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 4 Independent class 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoDriverCarTeamTimeBehindGapkm/h
15HIROBONTEAM 5ZIGEN F4
TEAM 5ZIGEN
1'35.614--139.423
255KENTARObaum beauty clinic
フィールドモータースポーツ
1'35.648 0.034 0.034139.374
311植田 正幸Rn-sports MCS4
Rn-sports
1'36.185 0.571 0.537138.595
430DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX ENGINEERING
1'36.202 0.588 0.017138.571
571大山 正芳ダイワN通商アキランド
AKILAND RACING
1'36.274 0.660 0.072138.467
698IKARIBionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
1'36.339 0.725 0.065138.374
740⾚松 昌⼀朗GIGS Ride with Eagle Sports
イーグルスポーツ
1'36.500 0.886 0.161138.143
822清水 剛ZAP FIRST RACING
ZAP SPEED
1'36.545 0.931 0.045138.079
912小嶋 健太郎Rn-sports ELPA朝日電器
Rn-sports
1'36.676 1.062 0.131137.892
1018鳥羽 豊Kageyama HYDRANGEA MCS4
HYDRANGEA Kageyama Racing
1'36.679 1.065 0.003137.887
1196齋藤 真紀雄CSマーケテイングアキランド
AKILAND RACING
1'36.698 1.084 0.019137.860
1261WILLIAMHELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1'36.715 1.101 0.017137.836
1310中島 功Rn.SHINSEI.MCS4
Rn-sports
1'36.745 1.131 0.030137.793
1477MOTOTINOA-PEX MCS4-24
ZAP SPEED
1'37.704 2.090 0.959136.441
1586大阪 八郎Dr.Dry Racing Team
Dr.Dry Racing Team
1'37.741 2.127 0.037136.389
1644SYUJIJMS RACING with B-MAX
B-MAX ENGINEERING
1'38.490 2.876 0.749135.352
1723YUGOS2R Racing
N-SPEED
1'40.118 4.504 1.628133.151
---- 以上基準タイム(105% - 1'40.454)予選通過 ----
-9金山 和弘Team橋本組MCS4-24
Team橋本組
1'43.936 8.322 3.818128.260

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第3戦岡山インディペンデントクラス公式予選結果

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 -RIJ- (2026/06/13) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2026 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 3 Independent class 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoDriverCarTeamTimeBehindGapkm/h
15HIROBONTEAM 5ZIGEN F4
TEAM 5ZIGEN
1'35.543--139.527
255KENTARObaum beauty clinic
フィールドモータースポーツ
1'35.618 0.075 0.075139.417
311植田 正幸Rn-sports MCS4
Rn-sports
1'35.848 0.305 0.230139.083
430DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX ENGINEERING
1'36.156 0.613 0.308138.637
598IKARIBionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
1'36.204 0.661 0.048138.568
6*18鳥羽 豊Kageyama HYDRANGEA MCS4
HYDRANGEA Kageyama Racing
1'36.226 0.683 0.022138.536
771大山 正芳ダイワN通商アキランド
AKILAND RACING
1'36.233 0.690 0.007138.526
896齋藤 真紀雄CSマーケテイングアキランド
AKILAND RACING
1'36.263 0.720 0.030138.483
940⾚松 昌⼀朗GIGS Ride with Eagle Sports
イーグルスポーツ
1'36.441 0.898 0.178138.228
1022清水 剛ZAP FIRST RACING
ZAP SPEED
1'36.448 0.905 0.007138.217
1112小嶋 健太郎Rn-sports ELPA朝日電器
Rn-sports
1'36.645 1.102 0.197137.936
1261WILLIAMHELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1'36.679 1.136 0.034137.887
1310中島 功Rn.SHINSEI.MCS4
Rn-sports
1'36.735 1.192 0.056137.807
1477MOTOTINOA-PEX MCS4-24
ZAP SPEED
1'37.496 1.953 0.761136.732
1586大阪 八郎Dr.Dry Racing Team
Dr.Dry Racing Team
1'37.597 2.054 0.101136.590
1644SYUJIJMS RACING with B-MAX
B-MAX ENGINEERING
1'38.028 2.485 0.431135.990
1723YUGOS2R Racing
N-SPEED
1'39.717 4.174 1.689133.686
---- 以上基準タイム(105% - 1'40.454)予選通過 ----
-9金山 和弘Team橋本組MCS4-24
Team橋本組
1'41.912 6.369 2.195130.807
  • CarNo. 18は、SpR26.9(ピットレーン速度)違反により、決勝のグリッドを2グリッド降格とする。

その他

アライヘルメット、4輪ヘルメット新製品発表・展示会開催

GPV-R RO 8859(4輪ツーリングカー用) SKV-R RO 8878(カート専用)

 5月30日、31日にGPR全日本カート選手権が鈴鹿サーキット南コースで開催され、その初日ブリーフィングルームで、まさに満を持してGP-6S、SK-6シリーズの後継モデルGPV-R RO 8859(4輪ツーリングカー用、以下GPV-R)とSKV-R RO 8878(カート専用、以下、SKV-R)が公式の場に姿を現した。

 GP-6シリーズが2011年1月に発売され、2016年にスネルSA2015とFIA8859規格に対応したモデルとして8859にアップデートされて、実に15年もの長きにわたってこのシリーズは販売され続けてきた。それは同時に信頼の証でもあったわけだ。

 その後継GPV-RとSKV-Rの特長は端的に言えば安全性と快適性のさらなる向上である。写真を見ればすぐ気づくが、厳しい規格の用件を満たしながら衝撃を「かわす性能」の卵型の帽体をさらに進化させ、シールドの左右端がこれまでのものとは逆向きのアールとなっていて、下方にシールド取り付け用ネジ穴部分を設定した、アライの特許であるVASシールドシステムを四輪でも採用し、これまでよりも最上部が25㎜も下がり、帽体とシールドのフラッシュサーフェス化による衝撃を「かわす性能」も大きく向上している。そして、開口部は8mm下方にまで拡張され、視界領域が広がるとともにコクピットでの計器類の視認性も向上している。

 さらに顕著な変更点はシールドのロック方式である。万一の救護の際に左右どちらからでもアクセスできるように開発されたセンターロック方式はGPV-Rロックシステムといい、強い衝撃を受けてもロック状態は維持されつつ、解除は片手で簡単に行えるようになっている。

 また、内装が抗菌消臭効果のある生地で微調整可能なシステムパッドになり、調整の他洗濯、交換が容易で通気性も向上している。これは思った以上に大切で、会場に同席したアライのアンバサダー山本尚貴選手や、松田次生選手、佐藤蓮選手も口を揃えて高評価を述べていた。

 もうひとつ、シールドを上げると両方の頬部分に新たに「Arai」のロゴが追加されるようになった。小さな部分で性能とは関係ないが、アライの新たな主張として大きな注目点だ。後継モデルというもののほぼオールニューモデルと言っていいだろう。

 最後に価格はGPV-Rが¥98,000(税込¥107,800)、SKV-Rは¥67,000(税込¥73,700)」となっている。

 余談であるが、本当に久しぶりにアライのサービスバスを見てバイクレース撮影が出発点であった者として懐かしさより安心感が戻ってきたことを付け加えておく。

西コースパドックの展示・サービステント

発表会場の様子

発表会で説明する執行役員の阿部氏

両頬端のパッドに追加されたAraiロゴ

ロックシステムの開発を担当した開発部の魚谷氏

新型ヘルメットを手にする、松田次生、山本尚貴、佐藤蓮選手

翌日のレースで新型を着用する松田選手

翌日のレースで新型を着用する佐藤選手

Text: Atsushi BESSHO
Photo: Atsushi BESSHO
Arai Helmet, Ltd.

Forumula Beat

第5戦筑波決勝ドライバーコメント 優勝・酒井翔太「思い通りのレース展開で進んでくれた」

優勝 酒井翔太(ファーストガレージ FG108)

優勝した酒井翔太(ファーストガレージFG108)

 「スタートは難なくクリアして、ちょっと危なかったのですが、でもしっかり1周目から守り切ることができました。その後も自分のペースちゃんと走れていたので、金井選手を離せたかな、という印象です。(描いた通りのレース?)そうですね、思い通りのレース展開で進んでくれたので、よかったなと思います」

2位 金井亮忠(チームNATS 正義 001)

決勝2位の金井亮忠(チームNATS正義001)

 「順位としては2位だったのですが、クルマも大幅な変更をして『こちらの方がいいかな』というデータ取りはできたので、次につながるような、いいレースにはなったと思います」

3位 KAMIKAZE(ファーストガレージ Rd04W)

決勝3位のKAMIKAZE(ファーストガレージRD04W)

 「村上君とバトルできるぞと楽しみにしていたのですが。後ろ見たらいなくなっていたので(苦笑)。体力と相談しながらペースを落として、恥ずかしながら3位狙いで走りました。(体力は持った?)ラップタイムを1秒落とすと身体が楽ですね」

4位 村上太晟(ファーストガレージ FG108)

決勝4位の村上太晟(ファーストガレージ FG108)

 「スタートはエンストしてしまいました。前回のスタートでタイヤひっかき過ぎたので、それを修正しようとして、今度は(回転を)落としすぎてしまって。結局スタートと同じ順位に戻ってこられました。今まで以上にプッシュして走れたので、よかったです。(先輩のKAMIKAZEがバトルしたかったようだが?)そこまでは届かなくて、最近ミスが多いので、そこは直したいです」」

5位 長嶋重登(ミスト☆T.U.CGROUP)ジェントルマンクラス優勝

決勝5位、ジェントルマンクラス優勝の長嶋重登(ミスト☆T.U.C.GROUP)

 「クラス1位なので、よかったです。村上君がエンストしてしまって、後ろから来たのですが、トップ(酒井)が来たのかと思って譲ったら村上君で(苦笑)失敗しました。同じようなカラーリングなので判らなかったです。でも楽しめました」

6位 富澤もぐら(柏南同窓会公認車ハンマーR疾風)

決勝6位、ジェントルマンクラス2位の富澤もぐら(柏南同窓会公認車ハンマーR疾風)

 「今日は2回ともスタートを失敗してしまいました。伊澤さんが奥様と田村さんとクルマを仕上げてくれて、決勝のグリッドに立てて、2回とも完走できたので、よかったなと思います。僕はお金がないドライバーなのですが、幸いなことによい影響を与えてくれているのではないかと思います。今日は(仲間が)いっぱい見に来てくれたので、完走できてよかったです」

7位 大蔦健太(MYST☆ダイヤ設備)

決勝7位の大蔦健太(MYST☆ダイヤ設備)

 「(第2コーナーでのスピンは?)アウトから長嶋さんに被せていって、芝に入ってしまって、そのまま回りました(苦笑)。そこからエンジンかかって再スタートできたのでよかったです」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA

Forumula Beat

第5戦筑波決勝 酒井翔太に敵なし、ポール・ツー・ウインの完勝

優勝した酒井翔太(ファーストガレージFG108)

 2026年Formula Beat(F-Beat)地方選手権シリーズ第5戦決勝が5月31日(日)に筑波サーキットで開催され、ポールポジションの酒井翔太(ファーストガレージ FG108)がスタートでトップに立つとそのまま2位以下を引き離して序盤から快走、18周で2位の金井亮忠(チームNATS 正義 001)に4.316秒の差をつけて優勝した。

 第5戦決勝は予定より20分遅れて午後2時17分フォーメーションラップ開始。すっかり初夏の気候の筑波サーキットは気温31.6度、路面温度54.1度となっている。パドックで聞いたところではタイヤに高負荷がかかる高速コーナーが少ない筑波ではタイヤの負担はそれほどではなく、むしろドライバーにとって厳しいだろうとのこと。

 今回の大会は2レースなので、タイヤが1台あたり2セット使用可能となっている。第4戦では全車が予選で使用したタイヤを使っていたが、第5戦では選択が分かれた。新品タイヤを投入したのが、酒井、大蔦健太(MYST☆ダイヤ設備)、富澤もぐら(柏南同窓会公認車ハンマーR疾風)の3台。第4戦を走ったユーズドタイヤを継続利用するのが中村祥貴(ファーストガレージ FG108)、KAMIKAZE(ファーストガレージ Rd04W)、村上太晟(ファーストガレージ FG108)、長嶋重登(ミスト☆T.U.CGROUP)の4台。そして金井は事前に皮むきしておいた新品タイヤを履いている。タイヤの持ちを考えれば継続使用でもライフの問題はなく、スタート直後はウォームアップが早いので有利。しかし後半になってもタレが少ないのは新品タイヤの方。そうした意味ではスクラブ済みの金井の新品タイヤが一番有利そうだというパドックの声。一方新品タイヤでも酒井はインラップやフォーメーションラップで十分ウォームアップできるだろうとの意見も。

 なお第4戦7位フィニッシュだった松本隆行(SHOUEI☆ミスト)は第5戦欠場とのことで8台がグリッドに並んでレーススタート。

オープニングラップの先頭集団

 第4戦ではスタートに失敗して金井の後塵を拝した酒井だが、今回はきれいにスタート。イン側からホールショットを奪う。2位金井、3位KAMIKIAZEと続くが4番グリッドの村上はエンジンストールして大きく出遅れる。全車が出た後に押し掛けで村上は動き出し当然ながら最後尾からレーススタート。第1コーナーでは6番手スタートの大蔦がアウトから5番手長嶋に襲い掛かるがここは長嶋がポジションを守る。

 オープニングラップを終えてトップ酒井は2位金井に0.987秒の差。3位KAMIKAZEはそこから2.877秒差と早くも酒井と金井の一騎打ちの状態に。4位長嶋、5位大蔦と、6位富澤。最下位に落ちた村上はトップから27秒のビハインド。

 3周目に酒井は早くも金井に2.275秒の差。第4戦と同じくこの2台のペースが飛びぬけており、3位KAMIKAZEはそこから7秒以上遅れている。見どころはスタートを大失敗した村上のリカバリで、3周目に早くも中村を捉えて7位に挽回。ラップタイムも56秒台とトップ2台に続くペース。

 酒井は5周目に53秒817と今回のファステストラップを出すとややペースを抑えるが、それでも金井との差はじわじわひろがり6周目に3.691秒まで拡大。

長嶋重登と大蔦健太の争い

 後方では順位が動かない中で、長嶋と大蔦の4位争いが勃発。6周目に0.278秒差となると勢いは明らかに大蔦が上で7周目に突入。第1コーナーで大蔦がオーバーテイクを仕掛けて前に出るがスピン。大蔦によるとアウト側の芝に乗ってグリップを失ったとのこと。第2コーナーの真ん中で止まってしまうが、幸いすぐに再スタートを切ってレースに復帰する。後続の富澤、村上がその脇を通過していき、大蔦7位にドロップ。村上はこの周に富澤を仕留めて5位まで進出。

 後方の混乱をよそに酒井は4.872秒までリードを拡大して独走状態。トップスピードも時速201キロと群を抜いている。第4戦では酒井と同様時速200キロが出ていた金井は時速197キロ台、セッティングを変えてきたか?

 レースは後半戦に入り、酒井はややペースを抑えたか10周目に5.156秒差まで金井を離すと、11周目、12周目と5秒台で間合いをキープ。後続も動きがない膠着状態の中、台風の目はやはり村上で、5位に上がると10秒以上あった4位長嶋とのギャップを12周目に4.007秒まで削り取る。ラップタイムも55秒台で長嶋より1.8秒速く14周目には1.412秒差まで迫る。

 15周目、トップ酒井と2位金井は5.576秒の差。3位KAMIKAZEはそこから30秒以上離されている。そしてこの周に村上は長嶋も捉えて4位までポジションをを戻す。

 酒井は僅かにペースを落としてファイナルラップに入る。もはや彼を脅かす者はなくそのままフィニッシュラインを通過。ポール・ツー・ウインの完勝を飾った。2位4.316秒差で金井、3位KAMIKAZEは44秒差、4位村上57秒差とここまでが同一周回で、5位長嶋、6位富澤、7位大蔦が1周遅れ、8位中村2周遅れで完走した。

 ポディウムに戻ってヘルメットを脱いだ酒井はレースを走り切ったとは思えないような落ち着いた表情で表彰台に上がる。最近のサーキットでは珍しくスパークリングファイトがアルコール飲料で行われるため、未成年の彼は勝利の美酒を味わうことはできず苦笑いで振りまいた。

 F-Beat第6戦/第7戦は7月18日/19日にスポーツランドSUGOで行われる。全15戦で行われる2026年シースンはまだ序盤戦ともいえる。

優勝は酒井翔太(ファーストガレージFG108)

決勝2位は金井亮忠(チームNATS正義001)

決勝3位はKAMIKAZE(ファーストガレージRD04W)

決勝4位は村上太晟(ファーストガレージ FG108)

決勝5位、ジェントルマンクラス優勝はは長嶋重登(ミスト☆T.U.C.GROUP)

決勝6位は富澤もぐら(柏南同窓会公認車ハンマーR疾風)

表彰式

ジェントルマンクラスの表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA

Forumula Beat

第5戦筑波決勝結果

筑波チャレンジクラブマンレース第2戦 -RIJ- (2026/05/31) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2026 Formula Beat Round 5 筑波サーキット 2.045km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
16酒井 翔太ファーストガレージFG108
FG108
1816'23.780--
272金井 亮忠チームNATS正義001
NATS 001
1816'28.096 4.316 4.316
39KAMIKAZEファーストガレージRD04W
SYNERGY RD04W
1817'08.56944.78940.473
448村上 太晟ファーストガレージ FG108
FG108
1817'21.27557.49512.706
563G1長嶋 重登ミスト☆T.U.C.GROUP
Dallara F301
1716'27.6811Lap 1Lap
636G2富澤 もぐら柏南同窓会公認車ハンマーR疾風
疾風
1716'48.6781Lap 20.997
731大蔦 健太MYST☆ダイヤ設備
MYST KK-ZS
1717'00.3181Lap 11.640
83G3中村 祥貴ファーストガレージFG108
FG108
1616'44.9462Laps1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 16 Laps)完走 ----
-76GG-松本 隆行SHOUEI☆ミスト
Dallara F307
-d.n.s--
  • Fastest Lap: CarNo. 6 酒井翔太(ファーストガレージFG108) 53.817 (5/18) 136.515 km/h

Forumula Beat

第4戦筑波決勝ドライバーコメント 3位・KAMIKAZE「次は体力との勝負だと思います」

優勝 酒井翔太(ファーストガレージ FG108)

優勝した酒井翔太(ファーストガレージFG108)

 「スタートで2速がはじかれてしまって、立ち上がれなかったのですが。でも金井さんはスタートの出足早かったので(2速に)入っていても抜かれていたかもという印象でした。筑波は前に出られたら抜けるところが少ないので、なんとか一発で抜けるところを探して、第2コーナーでうまく合わせられたので。そこはよかったと思います。前に出てからはペースがあったですし、次のレースも同じような展開になる感じなので、しっかりスタート決めて押さえて、自分のペースで走れればと思っています」

2位 金井亮忠(チームNATS 正義 001)

決勝2位の金井亮忠(チームNATS正義001)

 「スタートはうまく決まって前に出られたのですが、なかなかペースも上がらず、でした。このタイム差で18周ブロックし続けるのはきついかな、というところですかね。いろいろセット変更したのがあまりいい方向に行かなかったので、それも踏まえて、もう1レースあるので、アジャストしたいと思っています」

3位 KAMIKAZE(ファーストガレージ Rd04W)

決勝3位のKAMIKAZE(ファーストガレージRD04W)

 「(村上が迫っていたが?)岡山もあんな感じで、もっと後ろに(迫って)来ていたのですが、ここは僕のホームコースでもあって、昨日も一昨日も練習していて。村上君は今日ぶっつけ本番できているので、その差の分だと思います。体力的には不安でしたよ。10周目まではよかったのですが『残りL8』と(サインが)出ているのを見て『まだ8周もあるのか』と(笑)。次のレースもあるので体力を温存していました。次は体力との勝負だと思います(苦笑)」

4位 村上太晟(ファーストガレージ FG108)

決勝4位の村上太晟(ファーストガレージ FG108)

 「温度が高ったのかリヤが流れている感じで、タイムが出しづらい状況でした。リヤが暴れているので最終コーナーとかカウンター当てながら曲がっている感じでした。リヤをうまくコントロールできずに、滑らすとタイヤがいたむので、それを抑えられなくて(前と)差が開いていった感じです」

5位 長嶋重登(ミスト☆T.U.CGROUP)ジェントルマンクラストップ

決勝5位の長嶋重登(ミスト☆T.U.C.GROUP)

 「順当に行きまししたね、前は見えなかったです(苦笑)。31号車若い子なので、抑えられてよかったです。ずっと(後ろに)見えていました。いつ来るかなと思って、楽しかったです。次も行けそうな気がします」」

6位 大蔦健太(MYST☆ダイヤ設備)

決勝6位の大蔦健太(MYST☆ダイヤ設備)

 「スタートを完全にミスしました。その後はがんばったのですが、長嶋さんに追いつけそうで追いつけなかったので、次はがんばって抜きます」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA
Junichi SEKINE

Forumula Beat

第4戦筑波決勝 酒井翔太がスタートミスから挽回で優勝

優勝は酒井翔太(ファーストガレージFG108)

 2026年Formula Beat(F-Beat)地方選手権シリーズ第4戦決勝が5月31日(日)に筑波サーキットで開催され、ポールポジションの酒井翔太(ファーストガレージ FG108)がスタートで金井亮忠(チームNATS 正義 001)の先行を許すも3周目にトップを奪い返すと、そこから一気に引き離して4.521秒の差で優勝した。

 筑波サーキットで6年ぶり開催の決勝は午前10時55分にフォーメーションラップ開始。晴天に恵まれたコースは温度がぐんぐん上がり、既に気温28.9度、路面温度45.8度と厳しいコンデション。2レース行われる本大会では2セットのタイヤが使えるが、全車予選で使ったユーズドタイヤを投入している。予選でクラッシュした富澤もぐら(柏南同窓会公認車ハンマーR疾風)はノーズとフロントイウングを交換しただけで修復が完了、7番グリッドにつけると18周の決勝がスタートした。

決勝がスタートした

 ポールシッター酒井の蹴り出しがやや弱く、ホールショットを決めたのはフロントロウ2番手スタートの金井で、第1コーナーへの加速で酒井の前に出るとトップでターンイン。3番グリッドKAMIKAZE(ファーストガレージ Rd04W)、4番手村上太晟(ファーストガレージ FG108)とグリッド順にレース開始。後方では8番手スタートの松本隆行(SHOUEI☆ミスト)が加速で富澤の前に出ると、第1コーナーアウト側から6番手大蔦健太(MYST☆ダイヤ設備)に仕掛けて前に出る。しかし大蔦は最終コーナーでアウトから松本に並びかけてサイド・バイ・サイドでコーナリング、コントロールライン上では0.000秒差、そこから前に出て6位のポジションを奪い返す。

 トップに立った金井に対して酒井はプレッシャーをかけるが金井も動じず、オープニングラップで0.307秒の差。2周目も酒井は金井のテールに張り付いてチャンスを伺うが、金井もスキを見せない。3位KAMIKAZEはこの2台からすでに3秒以上離されて、後方0.363秒差に村上が迫っている。

 0.296秒差で入った3周目、酒井は満を侍したかのようにテール・ツー・ノーズで金井を追うと、第1ヘアピンのブレーキングでアウトから仕掛けて大外刈りでオーバーテイク。トップの座を奪い返すと一気に差をひろげていく。3周目を終えると早くも0.747秒の差。

 4周目に酒井はセクター1で全体ベストを出すと2位金井との差を拡大。金井もセクター2で全体ベストを粘っているが、その差は0.869秒にひろがる。酒井は5周目もセクター1、2、3と全体ベストを刻むと54秒000とここまでの最速ラップで金井との差は1.198秒。後方で接戦なのはKAMIKAZEと村上の3位争いが0.594秒差、GGクラス松本とGクラス富澤の7位争いが0.461秒差だ。

 酒井は7周目に53秒889、8周目に53秒861と最速ラップを更新し続けて金井を2.310秒差に突き放す。この2台のペースが群を抜いており、3位KAMIKAZEは金井から9.308秒の差、以下村上~長嶋~大蔦~松本~富澤~中村祥貴(ファーストガレージ FG108)と続く。

 レースは折り返しの9周目。酒井は早くもバックマーカーに追いつき中村をラップ遅れにする。そのため僅かにタイムをロスして金井が1.927秒差とマージンを削り取るが、続く10周目に酒井は53秒792とこの日のファステストラップをマークして、再び金井を2.537秒後方へと追いやる。

 ここからは酒井が金井との差をじわじわと拡大。12周目3.842秒、14周目4.905秒と危なげないレース運びを見せる。3位以下ははるか後方、3位KAMIKAZEでも酒井からは21秒以上離されていて、レースは淡々と進んでいく。

 酒井は13周目以降53秒台のペースを維持して金井に6.442秒の差をつけてファイナルラップへ。最後はさすがに3秒ちかくペースを落として余裕のチェカードフラッグ、優勝した。

 2位金井、スタートで魅せたが最速ラップ54秒台で酒井に差をつけられた。以下3位KAMIKAZE、4位村上、5位長嶋はGクラスのトップ。6位大蔦、7位唯一のGGクラス松本、8位富澤はGクラス2番手、最後尾9位の中村がGクラス3番手という結果に。

 F-Beat第5戦決勝はこの後午後1時55分開始予定。トップに立ってからは他を圧倒した酒井が連勝するか、短いインターバルの間に金井が学生たちと共に逆転の目を見つけるかどうか。

決勝2位は金井亮忠(チームNATS正義001)

決勝3位はKAMIKAZE(ファーストガレージRD04W)

決勝4位は村上太晟(ファーストガレージ FG108)

決勝5位、ジェントルマンクラス優勝は長嶋重登(ミスト☆T.U.C.GROUP)

決勝6位は大蔦健太(MYST☆ダイヤ設備)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA

Forumula Beat

第4戦筑波決勝結果

筑波チャレンジクラブマンレース第2戦 -RIJ- (2026/05/31) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2026 Formula Beat Round 4 筑波サーキット 2.045km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
16酒井 翔太ファーストガレージFG108
FG108
1816'22.279--
272金井 亮忠チームNATS正義001
NATS 001
1816'26.800 4.521 4.521
39KAMIKAZEファーストガレージRD04W
SYNERGY RD04W
1816'50.81828.53924.018
448村上 太晟ファーストガレージ FG108
FG108
1816'52.34630.067 1.528
563G1長嶋 重登ミスト☆T.U.C.GROUP
Dallara F301
1817'17.76155.48225.415
631大蔦 健太MYST☆ダイヤ設備
MYST KK-ZS
1716'23.3621Lap 1Lap
776GG1松本 隆行SHOUEI☆ミスト
Dallara F307
1717'05.8001Lap 42.438
836G2富澤 もぐら柏南同窓会公認車ハンマーR疾風
疾風
1717'05.9591Lap 0.159
93G3中村 祥貴ファーストガレージFG108
FG108
1717'17.2201Lap 11.261
---- 以上規定周回数(90% - 16 Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 6 酒井翔太(ファーストガレージFG108) 53.792 (10/18) 136.860 km/h

Forumula Beat

第4戦、第5戦筑波公式予選ドライバーコメント 第4戦、第5戦5位・長嶋重登「あと数周ほしかったですね」

第4戦/第5戦ポールポジション 酒井翔太(ファーストガレージ FG108)

第4戦、第5戦ともポールポジションの酒井翔太(ファーストガレージFG108)

 「もうちょっと行ける感じはあったのですが、シフトがたまに落ちなことがあったので、そこは決勝までに原因見つけられればなと思っています。金井さんは序盤アタックしていなかったのかもしれないですが、そんなにペースが上がっていなかったので。でも決勝では近いだろうなと思うので、しっかりミスなく走れたらなと思います」

第4戦/第5戦2位 金井亮忠(チームNATS 正義 001)

第4戦、第5戦とも予選2位の金井亮忠(チームNATS正義001)

 「タイムを見られなかったので、どのくらい酒井君と差があるかはわかっていなかったです。順位だけは見られて、ずっと2番だったので、とにかく頑張りました(笑)。ちょっと届かなかったですね。昨日(トラブルで)走れなかったのが大きくて、セットアップを詰め切れていないので、レースではセットの変更もして、もって(前に)迫れるようにしたいと思います」

第4戦/第5戦3位 KAMIKAZE(ファーストガレージ Rd04W)

第4戦、第5戦とも予選3位のKAMIKAZE(ファーストガレージRD04W)

 「昨年までジェントルマンクラスにいて、今年はチャンピオンクラスなので、若手と一緒に戦わなくてはいけないので。筑波サーキットで1秒以上の差がついているので、もう少し練習を重ねてついて行けるように。F-Beatでは54秒台で走れたのが今回初めてなので、もう少し上があるなと感じです。ドライバーとクルマを鍛えていけば、53秒台に入るのではないかな、と思っています」

第4戦/第5戦4位 村上太晟(ファーストガレージ FG108)

第4戦、第5戦とも予選4位の村上太晟(ファーストガレージ FG108)

 「クルマが第1コーナーでものすごくアンダー(ステア)で、それにアジャストしようと作業したりしたのですが、そこに時間を費やしてしまって、タイムが上がらなかったです。セッティングは理想に近づいてきているのですが、まだ1コーナーが気になります」

第4戦/第5戦5位 長嶋重登(ミスト☆T.U.CGROUP)ジェントルマンクラストップ

第4戦、第5戦とも予選5位の長嶋重登(ミスト☆T.U.C.GROUP)

 「あと数周ほしかったですね。昨日の練習ではもうちょっと速かったから。筑波をフォーミュラで走るのは初めてで、ポルシェとかで走っていますが、全然違うので。でも筑波は走り慣れているので、面白いです。レースでは1台くらいは上を喰いたいですね」

第4戦/第5戦6位 大蔦健太(MYST☆ダイヤ設備)

第4戦、第5戦とも予選6位の大蔦健太(MYST☆ダイヤ設備)

 「上とは僅差ですね。長嶋さんとコンマ2、3くらいなので。決勝ではスタートでがんばります。ふだんハコでは筑波を走っていますが、フォーミュラだと初めてなので、この金土日と調整している感じです。(筑波を)走り慣れているので、うまくやれたかなと思います」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA

Forumula Beat

第4戦、第5戦筑波公式予選 酒井翔太が2戦ともにポールポジションを獲得

第4戦、第5戦ともポールポジションは酒井翔太(ファーストガレージFG108)

 2026年Formula Beat(F-Beat)地方選手権シリーズ第4戦/第5戦公式予選が5月31日(日)に筑波サーキットで開催され、ベストタイムによる第4戦、セカンドベストによる第5戦それぞれのポールポジションを酒井翔太(ファーストガレージ FG108)が獲得した。

 前回筑波でこのクラスのレースがあったのは2020年、まだJAF-F4と呼ばれていた時代で実に6年ぶり。F-Beatとしては初開催ということになる。今回のエントリーは9台、その中で4人が筑波の経験者で、KAMIKAZE(ファーストガレージ Rd04W)、富澤もぐら(柏南同窓会公認車ハンマーR疾風)、松本隆行(SHOUEI☆ミスト)が2020年。金井亮忠(チームNATS 正義 001)が2019年に出場していた。一方2009年生まれの村上太晟(ファーストガレージ FG108)は当時小学生だ。

 予選は午前8時20分コースオープン。気温24.7度、路面温度32.1度のドライコンディションだ。金井を先頭に20分間の予選がスタート。

 まずは計測3周目に酒井が54秒350のトップタイム。2番手金井56秒981、3番手村上太晟(ファーストガレージ FG108)57秒295と酒井が一人突出したタイムを出すと、続く周回では53秒866とトップタイムを削り取る。ちなみに2019年の予選では55秒がポールポジション争いのタイム。そしてこのカテゴリーが「F4」と呼ばれていた頃のコースレコードが2006年の54秒397秒だ。今回は前日の練習走行でトップグループが54秒台で周回しており、ニュータイヤを投入する予選でトップは53秒台に入るだろうという声が聞かれていた。2番手金井55秒870、3番手にはKAMIKAZEの56秒331、4番手57秒295の村上太晟(ファーストガレージ FG108)、5番手は富澤57秒495、6番手長嶋重登(ミスト☆T.U.CGROUP)57秒703。長嶋のマシンはメタリックの車体に「快獣ブースカ」の絵柄が名物だ。

 6分経過、金井は自己ベストを55秒212まで短縮するが酒井とは1.346秒の大差がある。その酒井はここでピットイン、タイヤの内圧調整だったとのこと。3番手KAMIKAZEが55秒460をマークした直後に赤旗が提示。富澤が第1ヘアピンで単独クラッシュ。モニターを見ると1ヘアに向かってブレーキングを行うところでタイヤがロックアップ、ターンインできずにアウト側のスポンジバリアにまっすぐ刺さってしまった。富澤のマシンはフロントウイングが大きく曲がってしまっているが、スポンジバリアから引き出されると自走でパドックに戻った。チームによると減速時のシフトロックによるもので、ドライバーはいたって元気だそうだ。

 残り時間10分から予選再開。この時点でトップ酒井、2番手金井、3番手KAMIKAZE、4番手村上、5番手富澤はクラッシュしたものの、ジェントルマンクラス(Gクラス)のトップ、6番手Gクラス2位の長嶋、7番手グランドジェントルマンクラス(GGクラス)トップの松本隆行(SHOUEI☆ミスト)、8番手大蔦健太(MYST☆ダイヤ設備)、9番手Gクラス3位の中村祥貴(ファーストガレージ FG108)の順。

 まずは残り時間8分に金井が54秒636と自己ベスト更新、酒井とは0.770秒差とするが、酒井はセクター1、3と全体ベストを出して53秒663とトップタイムを押し上げると、残り時間7分に金井が54秒404と再び酒井と0.741秒の差。後続でポジションを上げたのが大蔦で58秒771の7番手、さらに長嶋が57秒096とクラッシュ前の富澤を上回り5番手へ。

 残り6分、酒井はセクター1、2と再び全体ベストを出して53秒518。金井も53秒台に入れて53秒999、酒井と0.481秒差。KAMIKAZEに続く村上も56秒093まで自己ベストを短縮するが4番手変わらず。大蔦57秒264で6番手へ進出すると続く周回で56秒823と長嶋を上回り5番手へ。

 残り4分20秒、金井は53秒998と0.001秒を削り取ると、続いてセクター1、2、3で自己ベストを出して53秒758。酒井と0.240秒差。いつも予選では後半にペースが上がってくる金井なので、どこまで酒井に迫れるか。KAMIKAZEは55秒123、村上55秒709とそれぞれ自己ベストを更新するが3~4番手変わらず。

 残り2分40秒、金井はふたたびセクター1で自己ベストを出すと53秒616、ついに酒井と0.098秒差まで接近。金井のマシンは前日のフリー走行でミッショントラブルに見舞われて、学生たちと深夜までミッション交換作業を行ったそうだが、その甲斐あって調子よく走っている。短い筑波で酒井と金井だけがトップスピード時速200キロに達している。後方では長嶋が56秒342と大蔦を逆転、5番手を奪い返す。

 ここでチェッカードフラッグが振られて予選終了。金井は終盤酒井に肉薄するも2番手で酒井の第4戦ポールポジションが確定、金井2番手。3番手KAMIKAZE、4番手村上とファーストガレージの先輩後輩がセカンドロウに並び、3列目にGクラストップの長嶋と大蔦、エントラントこそ違うが同じMYSTのメンテナンスで実質的にチームメイトの二人が並ぶ。クラッシュした富澤が7番手。約2時間後のレースに間に合うか? 8番手唯一のGGクラス松本、9番手中村というスターティンググリッドとなった。

 各自のセカンドベストタイムで決定する第5戦のグリッドは53秒620の酒井がポールポジション。0.138秒差の53秒758で金井がフロントロウに並ぶ、以下KAMIKAZE~村上~長嶋~大蔦~富澤~松本~中村、と第4戦とまったく同じグリッド順となった。

 F-Beat第4戦決勝は午前10時55分、同じく第5戦決勝は午後1時55分にそれぞれ開始予定。予選タイムで3番手以下を大きく引き離した酒井と金井の一騎打ちが予想される。

第4戦、第5戦とも予選2位は金井亮忠(チームNATS正義001)

第4戦、第5戦とも予選3位はKAMIKAZE(ファーストガレージRD04W)

第4戦、第5戦とも予選4位は村上太晟(ファーストガレージ FG108)

第4戦、第5戦とも予選5位は長嶋重登(ミスト☆T.U.C.GROUP)

第4戦、第5戦とも予選6位は大蔦健太(MYST☆ダイヤ設備)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA

Forumula Beat

第5戦筑波公式予選結果

筑波チャレンジクラブマンレース第2戦 -RIJ- (2026/05/31) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2026 Formula Beat Round 5 筑波サーキット 2.045km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
16酒井 翔太ファーストガレージFG108
FG108
53.620--137.300
272金井 亮忠チームNATS正義001
NATS 001
53.758 0.138 0.138136.947
39KAMIKAZEファーストガレージRD04W
SYNERGY RD04W
55.123 1.503 1.365133.556
448村上 太晟ファーストガレージ FG108
FG108
55.307 1.687 0.184133.112
563G1長嶋 重登ミスト☆T.U.C.GROUP
Dallara F301
56.415 2.795 1.108130.497
631大蔦 健太MYST☆ダイヤ設備
MYST KK-ZS
56.551 2.931 0.136130.183
736G2富澤 もぐら柏南同窓会公認車ハンマーR疾風
疾風
57.960 4.340 1.409127.019
876GG1松本 隆行SHOUEI☆ミスト
Dallara F307
58.218 4.598 0.258126.456
93G3中村 祥貴ファーストガレージFG108
FG108
58.731 5.111 0.513125.351
---- 以上基準タイム(130% - 1'10.417)予選通過 ----

Forumula Beat

第4戦筑波公式予選結果

筑波チャレンジクラブマンレース第2戦 -RIJ- (2026/05/31) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2026 Formula Beat Round 4 筑波サーキット 2.045km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
16酒井 翔太ファーストガレージFG108
FG108
53.518--137.561
272金井 亮忠チームNATS正義001
NATS 001
53.616 0.098 0.098137.310
39KAMIKAZEファーストガレージRD04W
SYNERGY RD04W
54.845 1.327 1.229134.233
448村上 太晟ファーストガレージ FG108
FG108
55.268 1.750 0.423133.205
563G1長嶋 重登ミスト☆T.U.C.GROUP
Dallara F301
56.342 2.824 1.074130.666
631大蔦 健太MYST☆ダイヤ設備
MYST KK-ZS
56.526 3.008 0.184130.241
736G2富澤 もぐら柏南同窓会公認車ハンマーR疾風
疾風
57.495 3.977 0.969128.046
876GG1松本 隆行SHOUEI☆ミスト
Dallara F307
58.149 4.631 0.654126.606
93G3中村 祥貴ファーストガレージFG108
FG108
58.627 5.109 0.478125.574
---- 以上基準タイム(130% - 1'10.190)予選通過 ----

コラム

ハンマー伊澤のフロム・ザ・コックピットLAP5「遠い昔に聞いた、スピードの声」

LAP5 「遠い昔に聞いた、スピードの声」

ハンマー伊澤

今でも覚えている。

35年ほど前だっただろうか、筑波サーキットで行われていたプロダクションカーの耐久レース。そのデモランで走ったF3000マシンが、目の前をものすごいスピードと音で駆け抜けていった。
ドライブしていたのは、確かロス・チーバーだったと記憶している。

ただ速かった、というだけではない。 あれは、何か別のものだった。
姿も、音も、空気の震え方も、全部ひっくるめて一気に来た。

目の前を通り過ぎた、その瞬間である。 なぜか涙が出た。
自分でも、何に打たれたのか、うまく説明できない。
感動という言葉でも少し違う気がする。
もっと剥き出しで、もっと直に来るものだった。
あのとき確かに、ただの「車」ではない何かが、目の前を通り過ぎていったのである。

最近のモータースポーツの流れを見ていると、思うことがある。
環境問題。 カーボンニュートラル。 エコ。
時代は確かに、そちらへ向かっている。 それは否定できない。
モータースポーツも、その流れの外にはいない。
そこに背を向けて済む話ではないし、環境への配慮を笑うつもりもない。
現代を生きている以上、その課題とは向き合うしかない。

だが、それでも思うのである。
耳を劈くようなエンジン&エキゾーストサウンドは、決して懐古主義ではない。
昔は良かった、というだけの話ではない。
ただ騒がしいものをありがたがっているのでもない。
そこを雑に片づけられると、違うだろう、と言いたくなる。

速さと音がひとつになったとき、人は理屈を越えた何かを感じる。
スピードと音の組み合わせに、魂が騒ぐ。

それは、気分の問題だけではない。
機械が限界へ向かっていること。
回転が上がっていくこと。
いまこの瞬間にエネルギーが解き放たれていること。
そういうものを、人は音で受け取っている。
目だけでは足りない。 耳で浴びて、身体で受けて、はじめて速さが実体を持つ。
私はそう思っている。

2014年、F1が自然吸気V8からV6ターボハイブリッドに変わったとき、セバスチャン・ベッテルは「パドックが社交ダンスの場になってしまった」と嘆いた。
あの言葉は、今も印象に残っている。
単に音量の話ではなかったのだと思う。
現場から、大事なものが抜け落ちた。
そういう感覚だったのではないか。

マシンが全身で吠えている感じ。
サーキット全体が緊張を帯びる感じ。
音が空気を支配していた、あの時代。
あれは数字の説明だけでは埋まらない種類のものだったはずである。

モータースポーツにおける音は、単なる付随物ではない。
それは速度の気配であり、回転の昂ぶりであり、人&マシンが限界へ向かっていることを耳で知るための現実でもある。
視覚だけでは足りない。 あの音があるからこそ、人は速さを身体で理解できる。
音は演出ではないく、速さの一部なのである。

私は、静かであることが、正義だとは思わない。
もちろん、環境への配慮は必要である。
そこから目を背けるつもりはない。
だが一方で、人の感性を震わせるものまで、あっさり切り捨ててよいとは、まったくもって思わない。

モータースポーツは、単に速さを競うだけの装置ではない。 人&マシンの限界と、人の感情の震えとを、同時に見つめる文化でもある。
その中で音が果たしてきた役割は、小さいどころか、かなり大きいはずだ。
音には、数字では置き換えられない説得力がある。

ストレートを通過するマシンを目で追っている時の、音圧レベルの変化。
コーナー進入時のダウンシフトの弾けるような音。
立ち上がりでまた重厚な音に変化していく時の、張り詰めるようなあの変化。
ただ聞いているだけなのに、こちらの内臓までつかまれるような感じになることがある。
観客席にいても、ピットにいても、音は身体に直接届く。

だから音が薄くなるというのは、ただ静かになるというだけではない。
モータースポーツが持っていた生々しさが、少し薄くなるということでもあるのだと思う。

疾風改に積んでいる2ZZエンジンは、排気量こそライバルより小さいが、高回転型のエンジンである。
このエンジンの価値は、数字だけでは語り切れない。
上まで回したときに現れる、あの抜けのいい音。
あれは、ただ回っているというだけではない。
マシンが自らの資質を露わにしていく瞬間の声のようなものである。

回転上昇とともに音が変わり、鋭さを増し、機械の内側にある性格そのものが剥き出しになっていく。
高回転型のエンジンには、高回転型のエンジンにしかない鳴き方がある。
その魅力は、排気量の数字だけでは決まらない。

だから、ただ走ればいいとは思っていない。
速ければそれでいい、という話でもない。
エキゾーストも工夫し、観る者の感性を刺激するようなサウンドに仕上げたいと思う。

1800ccの4気筒エンジンでは、たかが知れていると思われるかもしれない。
それはそうかもしれない。
昔の大排気量多気筒エンジンの、シンフォニーのような重厚な音は望めない。
だが、無いなら無いなりにに、出せる世界がある。

切れ味のある音。
上で抜けるような甲高い音。
ただ耳に届くだけではなく、胸に刺さる音。
そういうものは、まだ作れると思っている。

こういった部分にも創意工夫ができるのが、フォーミュラビートの美点の一つだ。

見た者、聞いた者の心に、何かを残すマシンにしたい。
ただ速かった、で終わるのではなく、 「あの音は忘れられない」 そう思ってもらえるようにしたい。

速さだけでなく、音でもまた、人の心を震わせるマシンでありたいのである。
あの日、筑波でF3000を見て、なぜ涙が出たのか。
いま振り返れば、それはスピードそのものに打たれたのではない。
速さと音がひとつになって、感性に触れ、魂に訴えかけてきたからだと思う。
目の前を通り過ぎたのはF3000マシンだったが、自分の中に残ったのは、それ以上の何かだった。

速さへの憧れ。
フォーミュラカーへの畏れ。
人の感情を揺さぶるものとしてのモータースポーツの力。
そういうものを、一度に浴びたのだと思う。

だからこそ、音は懐古ではない。
ただ昔を恋しがるための記憶ではない。

今なおモータースポーツが人の魂を揺さぶりうる、その理由のひとつなのである。

2026/05/23

HAMMER RACING HP:https://www.hammer-izawa.com/

VITA筑波

第2戦筑波決勝ドライバーコメント 優勝・川福健太「あの(2台の)間に行けるというイメージは思い描いていた」

優勝 川福健太(東京IRC従業員募集中vivoVITA)

 「スタート決めて前が少しでもミスしたらあの(2台の)間に行けるというイメージは、ずっと思い描いていました。ただイン側がちょっと寄ってきて、アウト側も寄ってきたので、その間が1台通れるかどうかで、僕も怖くて。でも空いているうちにいけ、と何とかそこを抜けてトップの後ろまで行けたので予定通りでしたね。後はトップの人も焦っている感じがあったので、1周目でまだ向こうがふらついているところで。第2ヘアピンで行くふりをして向こうにブロックさせて、僕は逆に立ち上がり重視で、バックストレートでイン側にねじ込んで。向こうも僕の1台分ぎりぎりしか残してくれなくて最終コーナーをインベタで飛び込む感じになってしまって、向こうもアウトから被せるように粘ってきて並走で立ち上がって。でもそこをうまく立ち上がれたらあとは外側の方が不利なので、その時点で『これはいける』と思いました。筑波でこんなにうまく行くとは思っていなかったので、自分でもびっくりでした。オープニングラップは自分も緊張しましたし、サイド・バイ・サイドでコツコツ当たりながら、なかなかしびれる走りで、お互い楽しかったと思います」

2位 西濱康行(ETA白波ワークスVITA)

 「スタートがあまりよくなかったというか、まわりがよかったみたいで。川福さんに前に行かれて、後は順番通り並んで、前がけっこうバトルしていたのでちょっと下がったところで様子を見ていたら(前の)二人がちょっと当たってしまっていなくなったので、結果的に2位になりました。僕はまっすぐ走っていただけかもしれません。自分が想定していたよりも上のポジションで維持できたので、よかったと思います」

3位 藤原晃輝(エースラインズVita)

 「前のクルマに第1コーナーで抑えられたので、そのまま後ろについて行こうと思っていたら、ラッキーで順位上がったのですが。後ろから佐藤さんが追い上げてきていたのは分かっていたので、ペースを落とさず頑張っていました。プレッシャーは感じましたね(笑)。前をずっと追いかけていたのですが、西濱さんには追いつけなかったです。今までのレース歴で表彰台は初めてです」

4位 佐藤孝洋(Tipo ETA VITA01)

 「たなぼたで4番手につけて、そこからもっと行けるかなと思ったのですが。その後は防戦一方で、厳しかったです。クルマにあまりスピードがないので、厳しい部分がありました。あとは守り切るしかないな、と思っていました。1コーナーでちょっと接触もありましたが何とか守り切れてゴールできたので、よかったと思います」

5位 中島正之(ビーンズスポーツVITA 2号車)

 「前の方が何台かつぶれた結果なので、たなぼたではありましたが。自分としてはなかなか仕事の都合で練習に来られなくて、3月の耐久に出て次にこのクルマ乗ったのが今日、ということで練習もしていない中ではベストな感じで走れたと思います。クルマは最初ちょっとアンダー気味だったので、メカニックに人にちょっと調整をしてもらったら、決勝はすごく乗りやすくなって、前のクルマについていけました。次はできれば表彰台に乗りたいと思います」

6位 四條健(Raise UP VITA01)

 「夢中で走っていて何位かわからなかったです。1周目で2台抜けて前に出られたので、絶対負けないぞと思ったのですが、やはりベテランの方に差されてしまって。あとは後半後ろに抜かれないように気を付けながら走っていました。バトルはとても楽しかったです。次の機会があれば頑張りたいと思います」

Text: Junichi SEKINE

VITA筑波

第2戦筑波決勝 川福健太が注文通りの立ち合いでトップ奪回、2周目からは一人旅で優勝を飾る

優勝して手を振る佐藤孝洋(Tipo ETA VITA01)

 VITA筑波シリーズ第2戦決勝は5月24日(日)に行われ、ペナルティで4番手スタートとなった川福健太(東京IRC従業員募集中vivoVITA)がオープニングラップで一気にトップに立つと後続を突き放し大差で優勝した。

 決勝は12時38分スタート。予選が終わるころから晴れ間がのぞき始め、コースイン時にはすっきりと晴れ上がり、気温も22.9度、路面温度40.6度まで上昇したドライコンディションでレーススタート。

決勝がスタートした

 川福が公約通りロケットスタートを決めると第1コーナーへの加速で2番手オオサワヨシアキ(ビーンズスポーツVITA)3番手西濱康行(ETA白波ワークスVITA)の間にノーズをねじ込む。インに西濱、中央に川福、アウトにオオサワという3ワイドで第1コーナーに向けて加速すると、勢いに勝る川福が抜け出してターンイン、2位に上がる。第1コーナーでは西濱とオオサワによるサイド・バイ・サイドの3位争いが展開し、アウトからかぶせたオオサワが前に出る。5位藤原晃輝(エースラインズVita)に続いて中島正之(ビーンズスポーツVITA 2号車)が佐藤孝洋(Tipo ETA VITA01)のインを差して僅かに先行するが、S字で佐藤が逆に差し返して6位のポジションを守る。さらに後方では、8番手スタートの土屋伊津季(ディープレーシングVITA)に対して今回VITAレースデビューの四條健(Raise UP VITA01)が第1コーナーで見事なオーバーテイク。8位へと順位を上げる。

 2位に上がった川福はトップ柿沼一峰(pt恵比寿 制動屋 NUTEC vita)のテールに張り付いてダンロップコーナーを通過。第2ヘアピンをタイトに旋回すると柿沼の右サイドに並びかけてバックストレートを加速。そのままイン側を抑えて最終コーナーへ。両車譲らずサイド・バイ・サイドでターンすると川福が前で立ち上がりメインストレートへ。オープニングラップで早くもトップの座を奪い取る。2位柿沼。3位7オオサワ、4位西濱、5位藤原、6位佐藤に続いて四條が中島も仕留めて7位で続いてオープニングラップを終了した。

 2周目の第1コーナーでは柿沼がアウトから川福に仕掛ける。このバトルの間にオオサワが接近。第2コーナーで柿沼のインを突くとS字でオーバーテイク、2位に上がる。しかし続く3周目、今度は柿沼が逆襲。第1コーナーでインからオオサワに並びかけるが両者接触。柿沼はダメージがあった模様で第2コーナー出口のグリーンにストップしてしまう。オオサワは5位まで順位を落としたものの走り続けている。2位に西濱、3位藤原、4位佐藤とそれぞれ順位を上げる。6位には4四條。

 これでトップ川福のポジションは安泰になり3周目を終えて2位西濱に2.724秒の差をつけると、毎ラップ0.5~0.8秒程度ずつ間合いをひろげていく。後方で緊張が増しているのが5位オオサワと6位中島の間で、5周目に1.284秒あった差が6周目には0.547秒差、7周目0.387秒差とじわじわ接近。しかしオオサワもペースを上げて8周目、9周目とギャップをひろげなおす。

 トップ川福はペースを緩めることなく11周目に1分3秒149とこの日のファステストラップを叩き出して2位西濱との差を8.681秒までひろげて一人旅状態。西濱と藤原は単独走行だが、佐藤を先頭とする4位グループは、オオサワが0.192秒差、中島が0.530秒差と依然として接近戦だ。しかし続く12周目にオオサワがスローダウン、ゆっくりとピットに戻る。確認したところ佐藤とのバトルでスピンした模様だ。これで中島5位、四條6位。

 ファイナルラップ、川福は勝利を確信したか僅かにペースダウン。それでも2位西濱に10.408秒の大差をつけてフィニッシュラインを通過。予選でコースレコードのトップタイムを出しながら走路外走行で降格したものの、圧倒的ともいえる速さで優勝を飾った。

 これで川福は昨年の筑波最終戦に続いてスプリントレースは連勝。さらに今シーズンここまでもてぎSUGOシリーズ3連勝、5月9日に行われた富士のFCR-VITAでも優勝しており、これで今年出場したレースで5連勝ということになった。

 筑波VITAシリーズ第3戦は3カ月のインターバルを置いて8月30日(日)開催予定。今回圧倒的に速かった川福が昨年の兒島弘訓と同様にシリーズを席巻するか。新たなライバルが現れるか注目だ。

佐藤孝洋と柿沼一峰の争い

佐藤孝洋(Tipo ETA VITA01)とオオサワヨシアキ(ビーンズスポーツVITA)の争い

スピンするオオサワヨシアキ(ビーンズスポーツVITA)

優勝は佐藤孝洋(Tipo ETA VITA01)

決勝2位は西濱康行(ETA白波ワークスVITA)

決勝3位は藤原晃輝(エースラインズVita)

決勝4位は佐藤孝洋(Tipo ETA VITA01)

決勝5位は中島正之(ビーンズスポーツVITA 2号車)

決勝6位は四條健(Raise UP VITA01)

ゴールシーン

優勝した川福健太

表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA
Junichi SEKINE

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