9月19日、2026FIA-F4選手権第9戦の決勝が、スポーツランドSUGOで行われ、チャンピオンクラスは酒井涼(TGR-DC RS F4)が、インディペンデントクラスは、ポイントリーダーのHIROBON(TEAM 5ZIGEN F4)が優勝を飾った。
接近しつつある台風25号の影響からか、土曜日のスポーツランドSUGOは、朝から霧雨が降り続き、やや肌寒い天候となった。インディペンデントは午前8時15分から、チャンピオンクラスは9時20分から、それぞれ17周で決勝が行われた。コンディションはともにウェットだ。
■チャンピオンクラス
インディペンデントのレースが終わり、路面は急速に回復しつつあり、各チームはスリック(ドライ)かレインか、タイヤ選択に悩むことになった。
上位グリッド勢は、多くの車両がレインタイヤを選択したが、3番グリッドの濱邊誠己(TGR-DC RS F4)はスリックを選択。9番グリッドの酒井涼(TGR-DC RS F4)もスリックだ。
レース序盤は、レインタイヤ勢の方がラップで2秒ほど速く、ポールの塩田惣一朗(Bionic Jack Racing)、白崎稜(Kageyama ZAISEI Verve MCS4)、中井陽斗(JMS RACING with B-MAX)、酒井龍太郎(MITSUSADA RACING F4)のレインタイヤ組が、5位の酒井涼以下を引き離していく。
悔やまれるのは、スリックでスタートした3番グリッドの濱邊。1周目に濡れた路面に足を取られてスピン。大きく遅れてしまった。
潮目が変わったのが4周目。ここまではレイン勢の方が速かったが、4周目のトップ塩田のタイムは1分31秒9、一方スリックを履く5位酒井涼は1分31秒1と、ラップタイムが逆転した。
こうなると酒井涼の勢いは加速していき、一時は6秒以上あった差をみるみる詰めていき、8周目には3位の中井を抜いたかと思うと、9周目には酒井龍太郎、塩田を次々にパスしてトップに立った。
11周目には、ファステストタイムをマークして、19番手グリッドから怒涛の追い上げを見せた落合蓮音(HOJUST&EAGLE MCS4-24)が2位へ上がり、13周目には12番グリッドスタートの熊谷憲太(OTG DL F4 CHALLENGE)が3位、15番グリッドの百瀬翔(HFDP with B-Max Racing Team)も4位へ順位を上げた。
14周目の馬の背コーナーで、翁長実希(OTG Motor Sports MCS4)が接触してストップしたことで、セーフティカー(SC)が入り、結局レースはSC先導のままフィニッシュを迎えることになり、酒井涼が嬉しい初優勝。
2位も初表彰台の落合、3位に熊谷、4位に百瀬とスリック組がトップ4となったが、レインで5位に留まった酒井龍太郎(MITSUSADA RACING F4)の健闘が光った。ポールスタートの塩田は9位、白崎は12位だった。
ポイントレースでトップを独走する白崎(150p)がノーポイントに終わり、2位武藤(105p)も先日のフォーミュラ・リージョナルで指を負傷し欠場したことで、3位の酒井涼が96pまでポイントを伸ばして、二人に近づくことになった。
■インディペンデントクラス
スタート前に雨は止んだものの、路面はウェット。
ポールスタートのHIROBONがトップを守り、赤松昌一朗(GIGS Ride with Eagle Sports)、KENTARO(baum beauty clinic)、鳥羽豊(Kageyama HYDRANGEA MCS4)と、グリッド順で1周を終えるが、2周目の1コーナーで、逆転チャンピオンを狙う鳥羽が3位へ上がる。
トップHIROBONは、序盤、赤松に詰め寄られる場面もあったが、3周目からペースを上げて、その差を徐々に広げ始める。6周目で2位赤松との差は2秒まで開いた。
7周目の3コーナーで、7位を走行していたWILLIAM(HELM MOTORSPORTS F4)が、コースアウト。バリアに接触してストップしてSCが入る。
12周目にリスタートを迎えると、その1コーナーで2位赤松がアウト側にはらんで、鳥羽が前へ出る。これでランキング1、2位の勝負になり、鳥羽が若干差を詰めるが、HOROBONが逃げ切って、今季5勝目のチェッカーを受けた。2位は鳥羽、3位は今季初表彰台の赤松。
この結果、HIROBONは、鳥羽とのポイント差を59点として、自力でチャンピオンをまた手繰り寄せた。
第10戦決勝は、明日20日の午前8時15分(INDP)、午前9時20分(CHAMP)から17周(または上限30分)で行われる。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Kazuhiro NOINE













