9月20日、2026FIA-F4選手権第10戦の決勝が、スポーツランドSUGOで行われ、チャンピオンクラスは、ポールスタートの塩田惣一朗(Bionic Jack Racing)が初優勝。インディペンデントクラスは、ポイントリーダーのHIROBON(TEAM 5ZIGEN F4)が優勝を飾り、2大会を残してチャンピオンが決定した。
台風25号は速度を緩め、大きな影響はなかったが、それでもSUGO上空を厚い雲が覆い、朝から細かい雨が降り続いた。インディペンデントクラスは午前8時15分から、チャンピオンクラスは9時20分から、それぞれ17周で決勝が行われた。コンディションはともに完全ウェットとなった。
■チャンピオンクラス
インディペンデントクラスのレース途中から降り出した雨は、チャンピオンクラスのスタート時刻になっても降り続き、レースはセーフティカー(SC)先導でのローリングスタートとなった。
これでスタートでの順位変動はなくなり、塩田、白崎稜(Kageyama ZAISEI Verve MCS4)、中井陽斗(JMS RACING with B-MAX)、濱邊誠己(TGR-DC RS F4)、酒井涼(TGR-DC RS F4)、三浦柚貴(TGR-DC RS F4)と、グリッド順で周回を重ね、4周目にSCが外れて実質のスタートを迎えた。
水煙で視界が悪いなか、唯一視界良好な塩田は、確実に2位以下との差を開いていき、この周で早くも1.2秒のマージンを築き、独走状態となっていく。
4周目の1コーナーで第9戦の覇者、酒井涼が濱邊を捕らえて4位にポジションを上げるが、上位グループでの順位変動はこの1回のみ。SUGOでのウェットでは、抜くことは容易ではない。
塩田は、10周目には5.6秒というマージンを築いて独走状態。一方、引き離された2位白崎は、逆に中井からプレッシャーを懸けられ、中井もまた酒井涼にその差を詰められるという展開が続き、13周目には濱邊と三浦もこの集団に加わった。
ところが、15周目の2コーナーで、後方を走行していた五十嵐文太郎(TGR-DC RS F4)が、スピン、ストップして、これでSCが入った。トップ塩田にとってはリードがリセットされる由々しき事態だが、結局SCランは続き、再開することなくフィニッシュとなった。
ウィナーズサークルに戻って、クルマから降りるなり雄叫びを上げた塩田は、自身の初優勝とともに、チームにも初優勝をもたらした。前大会から開眼した17歳の今後に注目だ。
シリーズポイントは、2位フィニッシュの白崎が18点を加えて168p、4位に入りランキング2位に上がった酒井涼が108pとなり、その差は60pまで広がった。残り4戦、白崎が連続でリタイアをしない限り、タイトルを手中に収める可能性は高そうだ。
■インディペンデントクラス
雨は止んだものの、路面はウェットで全車レインタイヤでスタートを迎えた。
ポールスタートのKENTARO(baum beauty clinic)と3番グリッドの鳥羽豊(Kageyama HYDRANGEA MCS4)が出遅れ、トップHIROBON、2位KENTARO、3位赤松昌一朗(GIGS Ride with Eagle Sports)、4位鳥羽豊(Kageyama HYDRANGEA MCS4)の順で1周目を終える。
2周目の1コーナーで、逆転でのチャンピオン獲得にあとがない鳥羽が、赤松を抜いて3位へ上がり、さらにKENTAROに仕掛ける。
KENTAROと鳥羽の攻防は3周目以降続き、トップHIROBONは、2位を争う二人との差を1秒強に保ったまま、周回を重ねる。
5周目頃から雨粒が落ちだし、9周目の馬の背コーナーで後方を走っていた金山和弘(Team 橋本組 MCS4-24)がスピンをしてストップ。処理のためSCが入る。
15周目にリスタート。SPコーナーから上手く加速したHIROBONは逃げ、KENTAROと鳥羽が再びバトルを繰り広げるが、16周目の1コーナーでインに飛び込んだ鳥羽がスピンして止まってしまう。
これで再びSCランとなり、結局SC先導のままフィニッシュとなった。
ランキング2位の鳥羽がノーポイントに終わったことで、ポイントを201まで伸ばしたHIROBONが、鳥羽との差を84まで広げ、2大会3レースを残して、2021年以来のチャンピオンを獲得した。
次の大会(第11、12戦)は、10月16〜18日、オートポリスで行われる。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Kazuhiro NOINE













