全日本F3選手権第12戦の公式予選が7月18日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、#37ニック・キャシディ(PETRONAS TOM’S F314)が1’35.848で今季5度目のポールポジションを獲得。
Nクラスは#38小河諒(KeePer TOM’S F306)が今季9回目のポールポジションを獲得した。
公式予選は午前10時30分より10分間で行われた。
前に行われたスーパーフォーミュラのフリー走行では雨が降ったり止んだりを繰り返していたが、F3の予選が始まる頃には路面も乾き、各車スリックタイヤを装着しての走行となった。
キャシディは入念にタイヤに熱を入れると、最初のアタックで1’37.927を記録。その後も1’36.674、1’35.848と着実にタイムを上げてきた。
一方前回の岡山大会でランキングトップに躍り出たチームメイトの#36山下健太はこのセッション1’36.119と5位にとどまった。
予選2番手にはランキング3位の#23高星明誠がつける。前回の岡山で2連勝と上り調子の高星だが、それはここ富士でも同様のようだ。
なお、今大会からB-MAXレーシングがマカオグランプリへの参戦を目標に3台目のF312をエントリーさせており、久々に千代勝正がF3のステアリングを握る。
スーパーGTやヨーロッパのブランパン耐久ではトップクラスの走りを見せているものの、フォーミュラカーのレースは2年ぶりとなる千代だが、この予選では1’36.089と3番手のタイムを記録、ブランクを感じさせない走りを見せてくれた。
一方Nクラスは今回も#38小河諒が他を圧倒。2番手以下に1.6秒もの差をつけてポールポジションを獲得した。
2番手には#30DRAGONがつけ、ランキング2位の#3三浦愛は車高と足回りをウェットに合わせてきたことが裏目に出てクラス5位に終わっている。
第12戦決勝は今日午後4時10分より15周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIROPhoto: Motorsports Forum