- 第12戦優勝 小出峻(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)
-

「昨日はスタンディングスタートがうまくいっていなくて、対策を練ってきたんですけど、結果的にセーフティーカースタートになってしまって、自分としてはいい方向に向きましたが、昨日練ってきた対策を試したかったところではあります」
「今年ありがたいことにトップからのセーフティーカースタートを何度もさせていただいているので、自信があったし、誰よりも経験があったので、セーフティーカースタートが始まったら勝てるな、と思っていました」
「次戦で最後の大会になりますが、特別力む必要もありませんし、今年普通にやれば結果が出てきたので、最後の大会もいつもの自分で勝ち切ろうと思います」
「もちろん上に上がりたいという目標はありますが、とりあえず最後までF4に集中して、それ以降のことは最終戦が終わってから考えようと思います」
- 第12戦決勝2位 荒川麟(TGR-DC Racing School)
-

「昨日よりも離されてしまったので、レース展開的にはちょっと、という感じです。セーフティーカースタートをになってしまったのが残念でしたね」
「誰にもどうすることもできない状況でしたが、スタートに賭けていたので残念です」
「もてぎは昨年ポールも獲って、勝っていますし、予選に関してもコースレコードに匹敵するタイムで走れているので、自信があります。それを活かして最後に初優勝したいです」
- 第12戦決勝3位 三井優介(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)
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「昨日よりも差が広がってしまいました。トップや2位に届かずに3位になったのが悔しいです。昨日からの課題に対して自分なりに対策を見つけて臨んだつもりだったんですが、実際に速さにつなげることができませんでした」
「昨日から攻めの走りをしていましたが、その中でタイヤの摩耗を自分としてはセーブしていたつもりでしたが、実際にはトップの二人よりもタイヤを使ってしまっていました。そういうところでペースの差が生まれていたので、そこは反省すべきだと思います」
「勝ちたかったけど、その勝ちたい気持ちがまだ足りてなかったですね」
「一年目で、最終戦の前の時点で1位と14ポイント差というのは自分としては評価したいと思っています。このチャンスを最大に活かして、何年目だろうがチャンピオンの可能性があるなら最後まで諦めず、この1ヶ月くらいを有意義に使って、二連勝してシーズンを終わりたいと思います」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

贈呈式は2日午前に行われた

早速試食してみた坂東代表は豊後牛の味に大満足
スーパーGT第7戦の開催されている大分県日田市のオートポリスで、「おんせん県おおいたおもてなし弁当贈呈式」が10月2日の決勝日に行われた。
これはスーパーGTに参加するすべてのエントラントを歓迎する意味で行われているもので、昨年に続いて今回が2回目になる。
贈呈式には大分県企画振興部審議監の渡辺修武氏と、オートポリスの三好理文代表取締役が出席。GTアソシエイションの坂東正明代表に、地元大分の特産品をふんだんに用いた特製弁当を、参加全42台に10食ずつ、合計420食を贈呈した。

FIA-F4選手権シリーズ第12戦の決勝レースが10月2日、大分県日田市のオートポリスで行われ、小出峻(HFDP RACING TEAM)が会心の走りで昨日に続いてポール・トゥ・フィニッシュを達成した。
この日のオートポリスは雲一つない快晴。路面はドライという絶好のコンディションだ。
第12戦決勝は午前8時30分にフォーメーションラップを開始したが、ここで小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)のクルマから大量のオイルがコース上に撒かれたため、スタートはディレイとなった。
小林は直ちに1コーナー手前でクルマを停めたが、コース上のオイルの量があまりにも多く、その処理に時間がかかったため、レースは8時55分よりセーフティーカーの先導でスタートすることになった。これにより周回数も1周減算の12周とされた。

セーフティーカーは2周終わりでピットイン。レースは3周目から追い越し可能となった。一気に逃げにかかる小出。2位に予選2番手の荒川麟(TGR-DC RSトムススピリットF4)、3位に予選3番手の三井優介(HFDP RACING TEAM)がつける。三井の背後には4位の岩澤優吾(BJ Racing F110)が迫る。
3周を終えた時点で小出は1秒203のリード。荒川の1秒080後ろに三井。0秒555差で岩澤、0秒520差で西村、その後ろに中村が続く。
小出はその後も6周目に2秒312、9周目には3秒259と着実にリードを広げ、後続を全く寄せ付けずに12周を走り切り、オートポリス大会二連勝、今季通算8勝目をものにした。


2位は荒川麟、3位は三井優介と、終わってみれば第11戦と全く同じ顔ぶれが表彰台に並ぶ結果となった。
これにより小出はシリーズポイントを236とし、ランキング2位の三井との差を14ポイントに広げることに成功した。
次戦はいよいよ最終大会。モビリティリゾートもてぎにて第13戦、第14戦が行われる。2022年のシリーズチャンピオンを獲得するのは小出か、三井か。第13戦決勝は11月5日、第14戦決勝は6日に行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
FAV HOTEL AUTOPOLIS GT 300km RACE -RIJ- (2022/10/02) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 12 オートポリス 4.674km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 5 | | | 小出 峻 | HFDP RACING TEAM Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | 12 | 24'56.271 | - | - |
| 2 | 35 | | | 荒川 麟 | TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School | 12 | 25'00.073 | 3.802 | 3.802 |
| 3 | 7 | | | 三井 優介 | HFDP RACING TEAM Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | 12 | 25'03.256 | 6.985 | 3.183 |
| 4 | 97 | | | 岩澤 優吾 | BJ Racing F110 Bionic Jack Racing | 12 | 25'04.704 | 8.433 | 1.448 |
| 5 | 6 | | | 西村 和真 | HFDP RACING TEAM Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | 12 | 25'06.980 | 10.709 | 2.276 |
| 6 | 37 | | | 中村 仁 | TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School | 12 | 25'07.372 | 11.101 | 0.392 |
| 7 | 80 | | | 伊東 黎明 | OTG DL F4 CHALLENGE OTG MOTOR SPORTS | 12 | 25'07.762 | 11.491 | 0.390 |
| 8 | 33 | | | 岩崎 有矢斗 | ATEAM Buzz Racing Buzz Racing | 12 | 25'08.157 | 11.886 | 0.395 |
| 9 | 38 | | | 平安山 良馬 | TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School | 12 | 25'08.800 | 12.529 | 0.643 |
| 10 | 62 | | | 堀尾 風允 | HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS | 12 | 25'10.883 | 14.612 | 2.083 |
| 11 | 18 | | | 藤原 優汰 | アキランドレーシングF110 AKILAND RACING | 12 | 25'13.250 | 16.979 | 2.367 |
| 12 | 31 | | | 奥住 慈英 | ATEAM Buzz Racing Buzz Racing | 12 | 25'13.819 | 17.548 | 0.569 |
| 13 | 14 | | | 新原 光太郎 | ZAP SPEED F110 ZAP SPEED | 12 | 25'15.243 | 18.972 | 1.424 |
| 14 | 81 | | | 卜部 和久 | BJ Racing F110 Bionic Jack Racing | 12 | 25'16.286 | 20.015 | 1.043 |
| 15 | 47 | | | 山本 聖渚 | BJ Racing F110 Bionic Jack Racing | 12 | 25'17.758 | 21.487 | 1.472 |
| 16 | 77 | | | 宮下 源都 | WARMTECH Skill Speed SKILL SPEED | 12 | 25'18.286 | 22.015 | 0.528 |
| 17 | 41 | | | 奥本 隼士 | Racing TEAM HERO'S TEAM HERO'S | 12 | 25'19.792 | 23.521 | 1.506 |
| 18 | 39 | | | 地頭所 光 | SACCESS RACING SACCESS RACING | 12 | 25'20.388 | 24.117 | 0.596 |
| 19 | 87 | | | 下野 璃央 | Dr.Dry F110 ZAP SPEED | 12 | 25'20.775 | 24.504 | 0.387 |
| 20 | 32 | | | 辻本 始温 | ATEAM Buzz Racing Buzz Racing | 12 | 25'21.617 | 25.346 | 0.842 |
| 21 | 30 | IC | 1 | DRAGON | B-MAX TEAM DRAGON B-MAX RACING TEAM | 12 | 25'29.773 | 33.502 | 8.156 |
| 22 | 29 | IC | 2 | 小嶋 禎一 | SACCESS RACING FR22 SACCESS RACING | 12 | 25'37.247 | 40.976 | 7.474 |
| 23 | 99 | IC | 3 | 近藤 善嗣 | AdvaNceD IoTくじらRn Rn-sports | 12 | 25'40.953 | 44.682 | 3.706 |
| 24 | 96 | IC | 4 | 齋藤 真紀雄 | CSマーケティングアキランドF110 AKILAND RACING | 12 | 25'48.346 | 52.075 | 7.393 |
| 25 | 63 | IC | 5 | 鳥羽 豊 | HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS | 12 | 25'48.884 | 52.613 | 0.538 |
| 26 | 71 | IC | 6 | 大山 正芳 | ダイワN通商アキランドF110 AKILAND RACING | 12 | 25'49.843 | 53.572 | 0.959 |
| 27 | 55 | IC | 7 | KENTARO | Baum Field F4 フィールドモータースポーツ | 12 | 25'54.766 | 58.495 | 4.923 |
| 28 | 24 | IC | 8 | 碓井 ツヨシ | C.O.B-KART TSUYOSHI USUI | 12 | 25'56.367 | 1'00.096 | 1.601 |
| 29 | 86 | IC | 9 | 大阪 八郎 | Dr.Dry F110 ZAP SPEED | 12 | 25'58.046 | 1'01.775 | 1.679 |
| 30 | *16 | | | 大滝 拓也 | Media Do影山Racing F110 Media Do Kageyama Racing | 12 | 26'03.328 | 1'07.057 | 5.282 |
| 31 | 11 | IC | 10 | HIROBON | Rn-sports F110 Rn-sports | 12 | 26'10.275 | 1'14.004 | 6.947 |
| 32 | 27 | IC | 11 | SYUJI | RSS F110 RSS | 12 | 26'11.049 | 1'14.778 | 0.774 |
| 33 | 23 | IC | 12 | YUGO | S2R Racing N-SPEED | 12 | 26'33.983 | 1'37.712 | 22.934 |
| ---- 以上規定周回数(90% - 10Laps)完走 ---- |
| - | 15 | | | 吉村 渉 | Media Do影山Racing F110 Media Do Kageyama Racing | 3 | 8'37.947 | 9Laps | 9Laps |
| - | 36 | | | 小林 利徠斗 | TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School | 0 | | 12Laps | 3Laps |
- Fastest Lap: CarNo. 5 小出峻(HFDP RACING TEAM) 1'53.075 (4/12) 148.807 km/h
- CarNo. 16は、2022 FIA-F4 SpR第15条1.1)(危険なドライブ行為)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
GT500クラスポールポジション No. 24 リアライズコーポレーションADVAN Z
- 平手晃平(KONDO RACING)
-
「率直にすごく嬉しいなと思います。これまでヨコハマタイヤさんがポールを獲ってきましたけど、ずっと19号車に我々はやられていました。ずっと悔しい気持ちでいたんですけど、今日は大樹がこういう形でライバルたちをやっつけてくれて、素晴らしいポールを獲ってくれたことが嬉しいです。これを成し得るためにヨコハマタイヤさんも素晴らしいタイヤを用意してきてくれて、クルマとのマッチングも良かったです。今までオートポリスは苦手だと思っていたので、レースウィークに入ってかなり手応えを感じながらもQ2でここまで行けるとは思っていませんでした。本当に大樹選手のアタックは素晴らしかったと思います」
「本当にいい位置からスタートできるので、自分たちチームのもてる力を出し切って、なんとか表彰台のてっぺんに乗りたいなと思います。チーム一丸となって久々の優勝を獲得できるように頑張って行きます」
- 佐々木大樹(KONDO RACING)
-
「GT500クラスに出るようになって9年目で初のポールです。今まで獲れそうな時があっても獲れない状況が続いていて、30歳になってやっと獲れたことを、遅かったけどすごく嬉しく思っています。信頼している平手選手もQ1ですごく良いアタックをしてくれました。全てがうまく噛み合った良い予選だったと思っています。専有走行で赤旗が出てしまい、自分はアタックできていなかったんですけど、平手選手こう行ったらいける、というのを信じて無我夢中で走りました。今回は自分がどうやってアタックしたのかを覚えていないくらい集中して走りました。本当にチームやヨコハマさんのおかげで獲れたポールなので、素直に喜びたいと思います」
「今まではプッシュはしていてもキレイに、完璧に、ミスしないようにと思って走っていました。今回はとにかくミスっても良いから攻めよう、という気持ちが一番強かった予選でした」
「明日の決勝レースはまた気温が高くなると思いますが、自分たちはポールという一番良いポジションからスタートできるので、自分たちチームのベストを尽くして頑張りたいなと思います。平手選手とチームと一緒に優勝できるよう頑張りますので、九州の皆さん、テレビで見ていただいてる皆さん、応援よろしくお願いいたします」
GT300クラスポールポジション No. 61 SUBARU BRZ R&D SPORT
- 井口卓人(R&D SPORT)
-
「びっくりしてます、の一言です。練習走行から苦戦していて、練習中からかなり大きなジオメトリー変更を行ない、予選前にも行って、チームも色々大変だったと思うんですけど、その変更がものすごく良い方向に行って、Q2に繋ぐことができ、山内選手も素晴らしい走りでポールポジションを獲ってくれました。本当にチームのセッティング能力と、山内選手の素晴らしい走りに感謝したいと思います。地元応援席もできるので、良い位置からスタートできるのが嬉しいです」
「たくさんのファンの方の前で速くてカッコイイBRZの姿を1周1周お見せして、最後な笑顔でここ(優勝会見場)に戻って来られるように精一杯頑張ります」
- 山内英輝(R&D SPORT)
-
「フリーから予選にかけて、クルマのセッティングが進み、タイヤのグリップが高くなっていく中で、どこまで合わせ込めるかがすごく大事だったんですけど、うまく合わせ込めたから良いタイムを出せました。良い準備をしてくれたダンロップさん、R&Dさん、スバルの皆さんに心から感謝しています」
「決勝は自信を持って臨みたいと思います。井口選手の地元なので、たくさんの応援の方に表彰台で勇姿を見せられるよう、精一杯頑張って行きたいと思います」
Text: Kazuhisa SUEHIRO


2022オートバックス スーパーGT第7戦「オートポリスGT300kmレース」の公式予選が10月1日、大分県日田市のオートポリスで行われ、GT500クラスはNo. 24 リアライズコーポレーションADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)が5年ぶりのポールポジションを獲得。GT300クラスはNo. 61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が井口の地元九州で今季3度目のポールポジションを獲得した。
公式予選は午後3時よりノックアウト方式で行われた。天気は快晴。路面はドライ。開始時の気温は25℃、路面温度は40℃まで上昇してきた。
予選Q1 No. 36 auスープラがトップ通過
GT500クラスのQ1は午後3時33分から10分間の走行。公式練習でクラッシュに見舞われたNo. 17 Astemo NSX-GTも、メカニックの懸命の作業が実り、松下信治のドライブでコースに出て行った。
ここで少し遅れてコースに入ったのは阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)、平手晃平(リアライズコーポレーションADVAN Z)のヨコハマ勢と前回優勝の高星明誠(CRAFTSPORTS MOTUL Z)だ。
まずは3周目からアタックを開始した関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が1分32秒932をマーク。続いて坪井翔(au TOM'S GR Supra)が同じく3周目に1分32秒097を記録してトップに立つ。松下も3周目に1分32秒822を記録した。
このセッションで最初にピットアウトした笹原右京(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)はウォームアップラップを2周行い、4周目にアタックを行うが、タイムは1分32秒930にとどまり11番手に終わる。同様に4周目にアタックを行った大津弘樹(Modulo NSX-GT)は1分32秒375、山本尚貴(STANLEY NSX-GT)も4周目に1分32秒140を記録し、それぞれ4番手、2番手でQ2進出を果たした。
遅れてコースインしたヨコハマ勢は、平手が3周目に1分32秒208をマークして3番手。阪口も3周目に1分32秒393を出して5番手でQ2に進んでいる。
しかし日産勢でQ2に残ったのはこの24号車のみで、平峰一貴(カルソニックIMPUL Z)は10番手、ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH Z)は8番手の松下に僅か0秒057及ばず9番手、そして前回優勝の高星明誠(CRAFTSPORTS MOTUL Z)は13番手で揃って予選を終えてしまった。
このほか第4戦優勝のサッシャ・フェネストラズ(KeePer TOM'S GR Supra)もアタック中にコントロールライン手前で痛恨のスピンを喫して15番手に終わっている。
また7番手でQ2進出を果たした野尻智紀(ARTA NSX-GT)は一時黄旗区間での減速違反の審議対象となったが、結局違反はなかったとして無事Q2進出を果たしている。
GT300クラスは今回もグループA、Bの二つに分かれて走行を行い、Aグループはまず3周目にアタックに入った蒲生尚弥(LEON PYRAMID AMG)が1分44秒410を記録。これを小林崇志(UPGARAGE NSX GT3)が上回り、1分44秒233でトップに。続いてランキングトップのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R)が1分44秒319で2番手につける。
しかし終盤、ルーキーの木村偉織(ARTA NSX GT3)がこの二人を上回る1分43秒737を叩き出してトップに躍り出た。
Q2進出をかけた8番手争いは、残り30秒を切ったところで織戸学(apr GR86 GT )が8番手に食い込むが、チェッカー寸前に阪口良平(Arnage MC86)が7番手に滑り込んできたため、7番手30号車、8番手は加藤寛規(muta Racing GR86 GT)となり、30号車は惜しくもQ2進出を逃すこととなった。
Bグループはまず川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)が3周目に1分43秒465でトップに。2番手には平中克幸(シェイドレーシングGR86 GT)が1分43秒967で続き、井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)が1分44秒100で3番手。
しかし、少し遅れてアタックに入った大草りき(TANAX GAINER GT-R)が3周目に1分43秒243でトップに立ち、52号車は2番手に。3番手にはケイ・コッツォリーノ(PACIFIC hololive NAC Ferrari)が1分43秒681で上がってきた。ここまでは3周目にアタック行ったドライバーだ。
続いて荒聖治(Studie BMW M4)が4周目に1分44秒009をマークして5番手に上がってきたところでチェッカー。
最後の最後に冨林勇佑(マッハ車検エアバスターMC86マッハ号)が1分44秒147で8番手に滑り込んだ。
一方、三宅淳詞(HACHI-ICHI GR Supra GT)は1分44秒490と冨林に0秒343及ばず、9番手で予選を終えることになった。
予選Q2 No. 24 コンドウレーシングが5年ぶりのPP獲得!!
GT500クラスのQ2は午後4時11分より10分間で行われた。
まずはジュリアーノ・アレジ(au TOM'S GR Supra)が応援に駆けつけた父ジャン・アレジの見守る中で1分34秒741というまずまずのタイムを3周目に叩き出す。
続いてコントロールラインに戻ってきた牧野任祐(STANLEY NSX-GT)のタイムは1分31秒867。この日初の1分31秒台のタイムを叩き出してトップに立つ。
開幕戦優勝の山下健太(ENEOS X PRIME GR Supra)は1分32秒119、塚越広大(Astemo NSX-GT)は1分32秒087、今季4回のポール獲得を誇るNo. 19 WedsSport ADVAN GR Supraの国本雄資も1分32秒055といずれも32秒の壁を破ることができない。
このままGT500クラスは100号車がポールを獲得するのかと思われたが、終了間際に佐々木大樹(リアライズコーポレーションADVAN Z)が1分31秒679を叩き出してトップに躍り出た。
これによりNo. 24 リアライズコーポレーションADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)が今季初のポールポジションを獲得。コンドウレーシングとしてはは2017年8月の第6戦鈴鹿以来、実に5年ぶりのPPとなった。またヨコハマ勢としてはNo. 19 WedsSport ADVAN GR Supraの4回に加えて今季5回目のPP獲得だ。


予選2番手はNo. 100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)、No. 19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)が3番手から明日の決勝に臨むことになった。
GT300のQ2は午後3時53分にコースオープン。まずは吉田広樹(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)が1分42秒912でトップに立つ。
公式練習トップの篠原拓朗(LEON PYRAMID AMG)は1分43秒716、続いてアタックに入った山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)は1分42秒796で吉田を上回り、トップに躍り出る。
堤優威(muta Racing GR86 GT)は3周目に1分43秒442を記録して3番手。小暮卓史(Weibo Primezランボルギーニ GT3)が1分43秒525で4番手につけた。堤は4周目も続けてアタックを行い、1分43秒196までタイムをと縮めるが、吉田のタイムにはわずかに及ばず、3番手のままチェッカーを受けることになった。
これによりNo. 61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が第2戦富士以来、今季3度目のポールポジションを獲得。


予選2番手はNo. 52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)、No. 2 muta Racing GR86 GT(加藤寛規/堤優威)が3番手という結果となった。
スーパーGT第7戦の決勝は明日2日の午後1時30分より65周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
- 第11戦優勝 小出峻(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)
-

「スタートがちょっとうまくいかなかったんですけど、ここはポールがイン側なのでその強みを活かして、多少スタートで遅れたとしても、なんとか粘って粘ってぎりぎりでトップを守り切りました。そこがこのレースの一番重要なポイントだったと思いますね」
「(1コーナーでは)ちょっと向こうのほうが前に出ていたので、押さえきれないかなと思いましたが、とりあえず1コーナーは行けるだけ行ってみよう、ということでなんとか絞り出した感じでした。タイヤ間の距離も本当にぎりぎりだったので。僕も彼もFIA-F4を3年間やってきて、ある意味信頼関係があるし、レベルの高い二人の攻防があそこにあったと思っています」
「ディレイの影響は特になかったですけど、一回気持ちをリセットして、もう一度集中するという必要があったので。そういう部分に関しては信号がなかなかつかないところでゾワゾワとはしました」
「明日もポールからのスタートなので、力んで走る必要もないし、ポイントランキングもトップなので、明日できる最大限の自分の走りをしようと思っています」
- 第11戦決勝2位 荒川麟(TGR-DC Racing School)
-

「集中力を切らさず、順位はともかくやり切れることをやろうという気持ちでいたので、(スタートディレイやSCのことは)特には気にならなかったですね」
「スタートは良かったですけど、逆を言えばもっと良いスタートを切る必要があるのかなと思いました。ちょっと小出選手が当たりそうになったので、僕もぎりぎりになっちゃって、出口で遅れちゃいました」
「リスタートはセクター3で近づきすぎるとタイヤが厳しくなってしまい、逆に離れてしまうので、少し距離を取ろうと思っていました。1回目は距離を取り過ぎてしまいましたが、2回目はちょうど良い感じで、特に可もなく負荷もなくという感じでしたね」
「路面温度が高かったので、特に気を使ってタイヤに優しい走りを心がけました。オートポリスは一旦前に出たらもう抜かれる確率はほとんどないと思うので、明日は今日よりももっと良いスタートを決めて、前に立ちたいです。勝ちます」
- 第11戦決勝3位 三井優介(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)
-

「自分が思った以上に....予選では良いフィーリングがあって、タイム的にも良い争いができると思っていたんですけど、いざ始まったら自分のペースも悪く、展開を自分のものにできませんでした。攻めの走りをしたかったんですけど守りの走りになってしまい、現状維持というか3位を維持するので限界という状態を迎えてしまいました」
「1回目のリスタートでは最終コーナーの旋回中にミスがあって荒川選手に離されてしまい、2回目のリスタートで中村選手に詰められた時は、荒川選手に詰めて行った時にダウンフォースが抜けちゃって最終コーナーがうまくいきませんでした。中村選手に並びかけられましたが、あそこは何が何でも前には出さないという気持ちでいたので、ねじ伏せたという感じでした」
「明日は今日の反省を活かして、少しでも自分の中で答えを見つけて、もっと良いペースで1位を目指していければ良いなと思います」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

2022年FIA-F4選手権シリーズ第11戦の決勝が10月1日、大分県日田市のオートポリスで行われ、ポールポジションからスタートした小出峻(HFDP RACING TEAM)が後続に付け入る隙を与えない走りでトップを守り切り、今季7勝目をものにした。
決勝レースは午後2時にフォーメーションラップを開始。しかしインディペンデントカップのドライバーが停止位置を間違えるハプニングが発生したため、一旦赤旗が提示されてスタートはやり直しとなった。
これによりレースは規定周回数から1周減算の12周で戦われることとなり、午後2時6分に改めてフォーメーションラップが始まった。

スタートでは2番手スタートの荒川麟(TGR-DC RSトムススピリットF4)が絶妙の動き出してアウトからポールの小出に並びかけるが、小出はイン側のラインをキープしたまま2コーナーを立ち上がり、荒川を退けた。予選3番手の三井優介(HFDP RACING TEAM)が3位で二人を追い上げる。
しかしその後方を走っていた辻本始温(ATEAM Buzz Racing)が第1ヘアピンでスピン。これに大阪八郎(Dr.Dry F110)とDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)が巻き込まれるアクシデントが発生したため、2周目からセーフティーカーが導入された。
この3台はすぐに自力でコースに復帰したため、セーフティーカーは2周終わりで直ちにピットイン。3周目からレースは再開された。
トップ3はそのままの順位で再スタート。そのすぐ後ろでは小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)と中村仁(TGR-DC RSフィールドF4)が接戦を繰り広げ、第1ヘアピンの先で中村が4位に浮上する。
小出のリードは3周終わって0秒864。2位荒川の1秒016後方に三井がつける。4周目、5周目と上位3人はほぼ1秒前後の間隔を保って走行を続けていたが、6周目の第1ヘアピンで山本聖渚(BJ Racing F110)と奥住慈英(ATEAM Buzz Racing)が接触。奥住は足回りを傷めてその場でストップしてしまい、一旦は動き出した山本もすぐにコース脇に出て止まってしまったため、この2台を回収するために7周目から2度目のセーフティーカーが導入された。
セーフティーカーは9周終わりでピットへ。レースは10周目から再開となる。残りは3周だ。
トップを守って戻ってくる小出。離されずに食い下がる荒川。その後方では最終コーナーの立ち上がりで加速の鈍った三井に中村が挑みかかるが、三井は一歩も引かない。しかしこの間に荒川との差が開いてしまった。
再び逃げにかかる小出を懸命に追う荒川だったが、小出は最後まで荒川に付け入る隙を与えずに12周を走り切った。


これにより小出峻は第9戦SUGO以来の今季7勝目を獲得。2位に荒川麟。三井優介が3位に入り、第10戦優勝の中村仁は4位でフィニッシュした。
この結果、ドライバーズランキングでは小出が三井を4ポイント上回り、再びトップに浮上した。
第12戦決勝は明日の朝8時30分より13周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
■GT500クラス
FAV HOTEL AUTOPOLIS GT 300km RACE -RIJ- (2022/10/01) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 7 GT500 class オートポリス 4.674km
| Pos | No | Driver | Car
Maker Model Team | Tire | WH | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 24 | 佐々木 大樹 | リアライズコーポレーションADVAN Z NISSAN Z GT500 KONDO RACING | YH | 19 | 1'31.679 | - | - | 183.536 |
| 2 | 100 | 牧野 任祐 | STANLEY NSX-GT Honda NSX-GT TEAM KUNIMITSU | BS | 26 | 1'31.867 | 0.188 | 0.188 | 183.160 |
| 3 | 19 | 国本 雄資 | WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM WedsSport BANDOH | YH | 19 | 1'32.055 | 0.376 | 0.188 | 182.786 |
| 4 | 17 | 塚越 広大 | Astemo NSX-GT Honda NSX-GT Astemo REAL RACING | BS | 34 | 1'32.087 | 0.408 | 0.032 | 182.723 |
| 5 | 14 | 山下 健太 | ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE | BS | 30 | 1'32.119 | 0.440 | 0.032 | 182.659 |
| 6 | 8 | 福住 仁嶺 | ARTA NSX-GT Honda NSX-GT ARTA | BS | 21 | 1'32.136 | 0.457 | 0.017 | 182.626 |
| 7 | 64 | 伊沢 拓也 | Modulo NSX-GT Honda NSX-GT Modulo Nakajima Racing | DL | 4 | 1'32.561 | 0.882 | 0.425 | 181.787 |
| 8 | 36 | ジュリアーノ・アレジ | au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM'S | BS | 25 | 1'32.741 | 1.062 | 0.180 | 181.434 |
■GT300クラス
FAV HOTEL AUTOPOLIS GT 300km RACE -RIJ- (2022/10/01) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 7 GT300 class オートポリス 4.674km
| Pos | No | Driver | Car
Maker Model Team | Tire | WH | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 61 | 山内 英輝 | SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT | DL | 51 | 1'42.796 | - | - | 163.687 |
| 2 | 52 | 吉田 広樹 | 埼玉トヨペットGB GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉トヨペット Green Brave | BS | 26 | 1'42.912 | 0.116 | 0.116 | 163.503 |
| 3 | 2 | 堤 優威 | muta Racing GR86 GT TOYOTA GR86 muta Racing INGING | BS | 37 | 1'43.196 | 0.400 | 0.284 | 163.053 |
| 4 | 88 | 小暮 卓史 | Weibo Primezランボルギーニ GT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC | YH | 17 | 1'43.525 | 0.729 | 0.329 | 162.535 |
| 5 | 65 | 篠原 拓朗 | LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING | BS | 33 | 1'43.716 | 0.920 | 0.191 | 162.235 |
| 6 | 55 | 武藤 英紀 | ARTA NSX GT3 Honda NSX GT3 ARTA | BS | 8 | 1'43.880 | 1.084 | 0.164 | 161.979 |
| 7 | 4 | 谷口 信輝 | グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & TeamUKYO | YH | 36 | 1'43.987 | 1.191 | 0.107 | 161.813 |
| 8 | 56 | 藤波 清斗 | リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 KONDO RACING | YH | 69 | 1'44.073 | 1.277 | 0.086 | 161.679 |
| 9 | 25 | 野中 誠太 | HOPPY Schatz GR Supra TOYOTA GR Supra HOPPY team TSUCHIYA | YH | | 1'44.109 | 1.313 | 0.036 | 161.623 |
| 10 | 7 | 近藤 翼 | Studie BMW M4 BMW M4 GT3 BMW Team Studie × CSL | MI | 41 | 1'44.115 | 1.319 | 0.006 | 161.614 |
| 11 | 18 | 太田 格之進 | UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE | YH | 39 | 1'44.361 | 1.565 | 0.246 | 161.233 |
| 12 | 10 | 塩津 佑介 | TANAX GAINER GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER | DL | 63 | 1'44.499 | 1.703 | 0.138 | 161.020 |
| 13 | 20 | 清水 英志郎 | シェイドレーシングGR86 GT TOYOTA GR86 SHADE RACING | DL | 6 | 1'44.836 | 2.040 | 0.337 | 160.502 |
| 14 | 5 | 平木 玲次 | マッハ車検エアバスターMC86マッハ号 TOYOTA 86 MC TEAM MACH | YH | 23 | 1'45.341 | 2.545 | 0.505 | 159.733 |
| 15 | 50 | 加納 政樹 | Arnage MC86 TOYOTA 86 MC Arnage Racing | YH | 6 | 1'46.167 | 3.371 | 0.826 | 158.490 |
| 16 | 9 | 木村 武史 | PACIFIC hololive NAC Ferrari Ferrari 488 GT3 PACIFIC CARGUY Racing | YH | 12 | 1'46.888 | 4.092 | 0.721 | 157.421 |
■GT500クラス
FAV HOTEL AUTOPOLIS GT 300km RACE -RIJ- (2022/10/01) Knock Out Q1 Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 7 オートポリス 4.674km
| Pos | № | Driver | Car Maker Model Team | Tire | WH | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 36 | 坪井 翔 | au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM'S | BS | 25 | 1'32.097 | - | - | 182.703 |
| 2 | 100 | 山本 尚貴 | STANLEY NSX-GT Honda NSX-GT TEAM KUNIMITSU | BS | 26 | 1'32.140 | 0.043 | 0.043 | 182.618 |
| 3 | 24 | 平手 晃平 | リアライズコーポレーションADVAN Z NISSAN Z GT500 KONDO RACING | YH | 19 | 1'32.208 | 0.111 | 0.068 | 182.483 |
| 4 | 64 | 大津 弘樹 | Modulo NSX-GT Honda NSX-GT Modulo Nakajima Racing | DL | 4 | 1'32.375 | 0.278 | 0.167 | 182.153 |
| 5 | 19 | 阪口 晴南 | WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM WedsSport BANDOH | YH | 19 | 1'32.393 | 0.296 | 0.018 | 182.118 |
| 6 | 14 | 大嶋 和也 | ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE | BS | 30 | 1'32.440 | 0.343 | 0.047 | 182.025 |
| 7 | 8 | 野尻 智紀 | ARTA NSX-GT Honda NSX-GT ARTA | BS | 21 | 1'32.567 | 0.470 | 0.127 | 181.775 |
| 8 | 17 | 松下 信治 | Astemo NSX-GT Honda NSX-GT Astemo REAL RACING | BS | 34 | 1'32.822 | 0.725 | 0.255 | 181.276 |
| ---- 以上Q2進出 ---- |
| 9 | 23 | ロニー・クインタレッリ | MOTUL AUTECH Z NISSAN Z GT500 NISMO | MI | 37 | 1'32.876 | 0.779 | 0.054 | 181.171 |
| 10 | 12 | 平峰 一貴 | カルソニックIMPUL Z NISSAN Z GT500 TEAM IMPUL | BS | 51 | 1'32.926 | 0.829 | 0.050 | 181.073 |
| 11 | 16 | 笹原 右京 | Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT Honda NSX-GT TEAM Red Bull MUGEN | DL | 17 | 1'32.930 | 0.833 | 0.004 | 181.065 |
| 12 | 39 | 関口 雄飛 | DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD | BS | 32 | 1'32.932 | 0.835 | 0.002 | 181.061 |
| 13 | 3 | 高星 明誠 | CRAFTSPORTS MOTUL Z NISSAN Z GT500 NDDP RACING | MI | 54 | 1'33.443 | 1.346 | 0.511 | 180.071 |
| 14 | 38 | 石浦 宏明 | ZENT CERUMO GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ZENT CERUMO | BS | 16 | 1'34.037 | 1.940 | 0.594 | 178.934 |
| 15 | 37 | サッシャ・フェネストラズ | KeePer TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM KeePer TOM'S | BS | 36 | 1'35.983 | 3.886 | 1.946 | 175.306 |
■GT300クラス(Aグループ)
FAV HOTEL AUTOPOLIS GT 300km RACE -RIJ- (2022/10/01) Knock Out Q1 Gr.A Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 7 オートポリス 4.674km
| Pos | № | Driver | Car Maker Model Team | Tire | WH | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 10 | 大草 りき | TANAX GAINER GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER | DL | 63 | 1'43.243 | - | - | 162.979 |
| 2 | 52 | 川合 孝汰 | 埼玉トヨペットGB GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉トヨペット Green Brave | BS | 26 | 1'43.465 | 0.222 | 0.222 | 162.629 |
| 3 | 9 | ケイ・コッツォリーノ | PACIFIC hololive NAC Ferrari Ferrari 488 GT3 PACIFIC CARGUY Racing | YH | 12 | 1'43.681 | 0.438 | 0.216 | 162.290 |
| 4 | 20 | 平中 克幸 | シェイドレーシングGR86 GT TOYOTA GR86 SHADE RACING | DL | 6 | 1'43.967 | 0.724 | 0.286 | 161.844 |
| 5 | 7 | 荒 聖治 | Studie BMW M4 BMW M4 GT3 BMW Team Studie × CSL | MI | 41 | 1'44.009 | 0.766 | 0.042 | 161.778 |
| 6 | 4 | 片岡 龍也 | グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & TeamUKYO | YH | 36 | 1'44.061 | 0.818 | 0.052 | 161.697 |
| 7 | 61 | 井口 卓人 | SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT | DL | 51 | 1'44.100 | 0.857 | 0.039 | 161.637 |
| 8 | 5 | 冨林 勇佑 | マッハ車検エアバスターMC86マッハ号 TOYOTA 86 MC TEAM MACH | YH | 23 | 1'44.147 | 0.904 | 0.047 | 161.564 |
| ---- 以上Q2進出 ---- |
| 9 | 244 | 三宅 淳詞 | HACHI-ICHI GR Supra GT TOYOTA GR Supra Max Racing | YH | | 1'44.490 | 1.247 | 0.343 | 161.034 |
| 10 | 31 | 嵯峨 宏紀 | apr GR SPORT PRIUS GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr | BS | | 1'44.675 | 1.432 | 0.185 | 160.749 |
| 11 | 96 | 新田 守男 | K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing | DL | 22 | 1'44.677 | 1.434 | 0.002 | 160.746 |
| 12 | 360 | 青木 孝行 | RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS | YH | 3 | 1'45.432 | 2.189 | 0.755 | 159.595 |
■GT300クラス(Bグループ)
FAV HOTEL AUTOPOLIS GT 300km RACE -RIJ- (2022/10/01) Knock Out Q1 Gr.B Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 7 オートポリス 4.674km
| Pos | № | Driver | Car Maker Model Team | Tire | WH | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 10 | 大草 りき | TANAX GAINER GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER | DL | 63 | 1'43.243 | - | - | 162.979 |
| 2 | 52 | 川合 孝汰 | 埼玉トヨペットGB GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉トヨペット Green Brave | BS | 26 | 1'43.465 | 0.222 | 0.222 | 162.629 |
| 3 | 9 | ケイ・コッツォリーノ | PACIFIC hololive NAC Ferrari Ferrari 488 GT3 PACIFIC CARGUY Racing | YH | 12 | 1'43.681 | 0.438 | 0.216 | 162.290 |
| 4 | 20 | 平中 克幸 | シェイドレーシングGR86 GT TOYOTA GR86 SHADE RACING | DL | 6 | 1'43.967 | 0.724 | 0.286 | 161.844 |
| 5 | 7 | 荒 聖治 | Studie BMW M4 BMW M4 GT3 BMW Team Studie × CSL | MI | 41 | 1'44.009 | 0.766 | 0.042 | 161.778 |
| 6 | 4 | 片岡 龍也 | グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & TeamUKYO | YH | 36 | 1'44.061 | 0.818 | 0.052 | 161.697 |
| 7 | 61 | 井口 卓人 | SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT | DL | 51 | 1'44.100 | 0.857 | 0.039 | 161.637 |
| 8 | 5 | 冨林 勇佑 | マッハ車検エアバスターMC86マッハ号 TOYOTA 86 MC TEAM MACH | YH | 23 | 1'44.147 | 0.904 | 0.047 | 161.564 |
| ---- 以上Q2進出 ---- |
| 9 | 244 | 三宅 淳詞 | HACHI-ICHI GR Supra GT TOYOTA GR Supra Max Racing | YH | | 1'44.490 | 1.247 | 0.343 | 161.034 |
| 10 | 31 | 嵯峨 宏紀 | apr GR SPORT PRIUS GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr | BS | | 1'44.675 | 1.432 | 0.185 | 160.749 |
| 11 | 96 | 新田 守男 | K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing | DL | 22 | 1'44.677 | 1.434 | 0.002 | 160.746 |
| 12 | 360 | 青木 孝行 | RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS | YH | 3 | 1'45.432 | 2.189 | 0.755 | 159.595 |
| - | 6 | ロベルト・メルヒ・ムンタン | Team LeMans Audi R8 LMS Audi R8 LMS Team LeMans | YH | 18 | no time | - | - | - |
FAV HOTEL AUTOPOLIS GT 300km RACE -RIJ- (2022/10/01) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 11 オートポリス 4.674km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 5 | | | 小出 峻 | HFDP RACING TEAM Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | 12 | 25'58.286 | - | - |
| 2 | 35 | | | 荒川 麟 | TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School | 12 | 25'59.034 | 0.748 | 0.748 |
| 3 | 7 | | | 三井 優介 | HFDP RACING TEAM Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | 12 | 26'00.326 | 2.040 | 1.292 |
| 4 | 37 | | | 中村 仁 | TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School | 12 | 26'00.865 | 2.579 | 0.539 |
| 5 | 36 | | | 小林 利徠斗 | TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School | 12 | 26'02.117 | 3.831 | 1.252 |
| 6 | 97 | | | 岩澤 優吾 | BJ Racing F110 Bionic Jack Racing | 12 | 26'02.796 | 4.510 | 0.679 |
| 7 | 16 | | | 大滝 拓也 | Media Do影山Racing F110 Media Do Kageyama Racing | 12 | 26'04.366 | 6.080 | 1.570 |
| 8 | 33 | | | 岩崎 有矢斗 | ATEAM Buzz Racing Buzz Racing | 12 | 26'04.743 | 6.457 | 0.377 |
| 9 | 6 | | | 西村 和真 | HFDP RACING TEAM Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | 12 | 26'05.451 | 7.165 | 0.708 |
| 10 | 80 | | | 伊東 黎明 | OTG DL F4 CHALLENGE OTG MOTOR SPORTS | 12 | 26'05.754 | 7.468 | 0.303 |
| 11 | 62 | | | 堀尾 風允 | HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS | 12 | 26'06.606 | 8.320 | 0.852 |
| 12 | 38 | | | 平安山 良馬 | TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School | 12 | 26'07.003 | 8.717 | 0.397 |
| 13 | 14 | | | 新原 光太郎 | ZAP SPEED F110 ZAP SPEED | 12 | 26'07.613 | 9.327 | 0.610 |
| 14 | 18 | | | 藤原 優汰 | アキランドレーシングF110 AKILAND RACING | 12 | 26'08.123 | 9.837 | 0.510 |
| 15 | 41 | | | 奥本 隼士 | Racing TEAM HERO'S TEAM HERO'S | 12 | 26'08.764 | 10.478 | 0.641 |
| 16 | 77 | | | 宮下 源都 | WARMTECH Skill Speed SKILL SPEED | 12 | 26'09.148 | 10.862 | 0.384 |
| 17 | 15 | | | 吉村 渉 | Media Do影山Racing F110 Media Do Kageyama Racing | 12 | 26'10.241 | 11.955 | 1.093 |
| 18 | 87 | | | 下野 璃央 | Dr.Dry F110 ZAP SPEED | 12 | 26'10.678 | 12.392 | 0.437 |
| 19 | 81 | | | 卜部 和久 | BJ Racing F110 Bionic Jack Racing | 12 | 26'10.995 | 12.709 | 0.317 |
| 20 | 39 | | | 地頭所 光 | SACCESS RACING SACCESS RACING | 12 | 26'11.605 | 13.319 | 0.610 |
| 21 | 11 | IC | 1 | HIROBON | Rn-sports F110 Rn-sports | 12 | 26'14.557 | 16.271 | 2.952 |
| 22 | 96 | IC | 2 | 齋藤 真紀雄 | CSマーケティングアキランドF110 AKILAND RACING | 12 | 26'18.588 | 20.302 | 4.031 |
| 23 | 29 | IC | 3 | 小嶋 禎一 | SACCESS RACING FR22 SACCESS RACING | 12 | 26'22.718 | 24.432 | 4.130 |
| 24 | 24 | IC | 4 | 碓井 ツヨシ | C.O.B-KART TSUYOSHI USUI | 12 | 26'26.107 | 27.821 | 3.389 |
| 25 | 63 | IC | 5 | 鳥羽 豊 | HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS | 12 | 26'26.294 | 28.008 | 0.187 |
| 26 | *55 | IC | 6 | KENTARO | Baum Field F4 フィールドモータースポーツ | 12 | 26'35.639 | 37.353 | 9.345 |
| 27 | 86 | IC | 7 | 大阪 八郎 | Dr.Dry F110 ZAP SPEED | 12 | 26'39.707 | 41.421 | 4.068 |
| 28 | 27 | IC | 8 | SYUJI | RSS F110 RSS | 12 | 26'43.051 | 44.765 | 3.344 |
| 29 | 23 | IC | 9 | YUGO | S2R Racing N-SPEED | 12 | 26'43.545 | 45.259 | 0.494 |
| 30 | 71 | IC | 10 | 大山 正芳 | ダイワN通商アキランドF110 AKILAND RACING | 12 | 26'56.847 | 58.561 | 13.302 |
| 31 | 32 | | | 辻本 始温 | ATEAM Buzz Racing Buzz Racing | 12 | 26'57.215 | 58.929 | 0.368 |
| ---- 以上規定周回数(90% - 10Laps)完走 ---- |
| - | 99 | IC | - | 近藤 善嗣 | AdvaNceD IoTくじらRn Rn-sports | 9 | 20'29.373 | 3Laps | 3Laps |
| - | 47 | | | 山本 聖渚 | BJ Racing F110 Bionic Jack Racing | 5 | 10'38.877 | 7Laps | 4Laps |
| - | 31 | | | 奥住 慈英 | ATEAM Buzz Racing Buzz Racing | 5 | 10'39.319 | 7Laps | 0.442 |
| - | *30 | IC | - | DRAGON | B-MAX TEAM DRAGON B-MAX RACING TEAM | 4 | 10'47.575 | 8Laps | 1Lap |
- Fastest Lap: CarNo. 37 中村仁(TGR-DC RSフィールドF4) 1'53.925 (4/12) 147.697 km/h
- CarNo. 55は、2022 FIA-F4 SpR第30条7.(スタート手順)違反により、競技結果に対し10秒加算のペナルティーを科した。
- CarNo. 30は、2022 FIA-F4 SpR第145条1.(危険なドライブ行為)により、競技結果に対し40秒加算のペナルティーを科した。
2022オートバックス スーパーGT第7戦「オートポリスGT300kmレース」の公式練習が10月1日、大分県日田市のオートポリスで行われ、GT500クラスはNo. 16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT(笹原右京/大湯都史樹)、GT300クラスはNo. 65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)がトップタイムだった。
公式練習は午前9時20分より、混走95分、各クラスの専有走行10分の予定で始まった。天候は快晴。路面はドライ。開始時の気温は21℃、路面温度は28℃だった。
GT500クラスは笹原右京(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)が走行開始から4周目に4周目に1分34秒189を記録してトップに。松下信治(Astemo NSX-GT)が1分34秒311で2番手、阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)が1分34秒388で3番手につける。
開始から30分が経過したところで平手晃平(リアライズコーポレーションADVAN Z)が1分34秒305を出して2番手。これを山本尚貴(STANLEY NSX-GT)が16周目に1分34秒193を記録して上回り、2番手に浮上する。
その後は各車ロングランに入ったためか大きな順位変動もなく混走は終了。午前11時5分より専有走行が始まった。
各車予選に向けて最後の調整に入ったが、残り時間4分を切ったところでNo. 3 CRAFTSPORTS MOTUL Zがトラブルによりコース脇にストップしてしまったため、セッションは赤旗中断となった。場所はジェットコースターストレート先の右コーナー。ドライバーは千代勝正だ。
車両回収ののち専有走行は午前11時16分に残り時間7分で再開され、各車再びコースへ。
まずは関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が自己ベストを更新するが、タイムは1分35秒339で11番手。続いて17号車の松下もセクター1で自己ベストを更新するが、松下は100Rの先で縁石に乗り上げてスピン、そのままコースを横断してグラベルに飛び出し、バリアに激しく突っ込んでしまう。
これによりポストから再び赤旗が提示され、走行はそのまま終了となった。
これによりNo. 16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT(笹原右京/大湯都史樹)がトップタイム。No. 100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)が2番手につけ、No. 24 リアライズコーポレーションADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)が3番手という結果となった。
GT300クラスは、今週末にバルセロナで行われる、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパに参戦するため、アウグスト・ファルフスと富田竜一郎が今大会を欠場。このためNo. 7 Studie BMW M4は近藤翼、No. 10 TANAX GAINER GT-Rは塩津佑介が代役を務めることになった。
公式練習で序盤トップに立ったのは、走行開始から4周目に1分44秒409を記録した蒲生尚弥(LEON PYRAMID AMG)。7周目に1分44秒426を記録した元嶋佑弥(Weibo Primezランボルギーニ GT3)が2番手につけ、3周目に1分44秒624を記録したケイ・コッツォリーノ(PACIFIC hololive NAC Ferrari)が3番手だ。
第6戦決勝を前に虫垂炎で欠場を余儀なくされた谷口信輝(グッドスマイル初音ミクAMG)も今大会に合流、セッション後半から走行に参加している。
午前10時55分から行われたGT300クラスの専有走行は、途中大きなアクシデントもなく順調に進行したが、ここでは上位陣にタイム更新はなく、片岡龍也(グッドスマイル初音ミクAMG)が1分45秒256で11番手、太田格之進(UPGARAGE NSX GT3)が1分45秒050で9番手、坂口夏月(Bamboo AirwaysランボルギーニGT3)が1分45秒005で6番手に浮上したにとどまった。
この結果トップはNo. 65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)、2番手にNo. 88 Weibo Primezランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)がつけ、No. 9 PACIFIC hololive NAC Ferrari(木村武史/ケイ・コッツォリーノ)が3番手で午後の予選に臨むことになった。
第7戦の公式予選は午後3時よりノックアウト方式で行われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
- 第11戦、第12戦ポールポジション 小出峻(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)
-

「昨日までの練習で、後続との差はついていましたが、タイヤをおろす状況やタイミングが違うので、予選とは条件が違うと思っていたので、タイム差を見て一喜一憂することはありませんでした」
「この予選では今までにF4で学んできたことを全て発揮しようと思っていたので、やれることは全部やったろうという気持ちで走りました」
「練習走行や予選では赤旗中断などがあって、完全なレースラップの距離を走れていませんが、テストの感触ではタイヤが消耗してもペースは悪くなかったし、このコースはトラックポジションが重要だと思うので、自分が学んできたものをはっきすれば、決勝でも1位のポジションは守れると思います」
「(予選方式が変更された影響について)いい面悪い面があると思いますが、グループ分けによって走っていた時の状況が違ってくるので、1位か2位かを争っている僕らにとっては影響が大きかったです。そういう意味では全員がイコールになったのは良かったと思っています」
- 第11戦、第12戦予選2位 荒川麟(TGR-DC Racing School)
-

「最初の方でアタックをしておこうと思っていたので、赤旗の影響はそれほどありませんでした。もともと30分まるまるは走る気がなかったので、赤旗がちょうどよく入ったな、と思います」
「事前のテストをしていなかったので、最初は不安でしたが、練習走行の走り出しからすごく調子が良くて、いろいろなことを試すことができ、レースには自信がありました。小出選手とはタイム差がありましが、決勝のシミュレーションではいい結果が出ています。その強みを活かして、スタートもここ最近はうまく行っているので、そこも活かして勝ち切れるように頑張ります」
「オートポリスでF4のレースをするのは初めてですが、それはみんなも一緒なので不安はありません。練習走行でのペースの良さを活かして決勝は頑張ります」
- 第11戦、第12戦予選3位 三井優介(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)
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「一発目の赤旗はアタックに入ろうとした直後だったので影響ありましたが、そのあとちゃんとアタック周が取れたので、あれ以上タイムが伸びることはなかっただろうなと思います。最後もアタックの途中に赤旗が出ましたが、ラップできてもタイムは変わらなかったと思います。3位が今の自分の力の精一杯だったと思います。」
「木曜は朝一の走行が埃っぽくて、金曜は前の夜に降った雨で路面がまた埃っぽくて、走行路面がちゃんとできている状態では走っていなかったので、予選がどんな状況かわからなかったので、いろんなシチュエーションを考慮してアタックに臨みました。路面コンディションは今日の予選が一番良かったです」
「ロングランのペースには課題が残っていますが、チームとも相談して、意見はかなりまとまっているので、改善はできていると思います。決勝では自分の持っている力を最大限発揮して、いいレースができたらと思います。レースは自分との戦いだと思っているので、力を最大限発揮できれば結果は自ずとついてくると思います」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

2022FIA-F4選手権シリーズ第11戦、第12戦の公式予選が10月1日、大分県日田市のオートポリスで行われ、小出峻(HFDP RACING TEAM)が第11戦、第12戦共にポールポジションを獲得した。
公式予選は午前8時30分に走行開始。天候は晴れ。路面はドライだ。
今季のFIA-F4は、前戦SUGO大会まではA組B組に分かれて20分間ずつの予選をおこなってきたが、今大会は全車一斉に30分間のタイムアタックを行う、昨年までの方式に戻された。エントリー台数はSUGO大会と同じ35台だ。
各車アウトラップ、ウォームアップラップに続いて3周目からアタックに入り、まずは小出が1分53秒023でトップに立つ。2番手には荒川麟(TGR-DC RSトムススピリットF4)、3番手には西村和真(HFDP RACING TEAM)が続く。
小出は4周目に1分52秒666までタイムを縮めるが、各車が5周目に入ったところでファイナルコーナーのグラベルで鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F110)がストップしたため、残り20分で赤旗中断となってしまった。
車両回収ののち、午前8時44分に予選が再開されると、三井優介(HFDP RACING TEAM)が6周目に1分53秒119で2番手に浮上する。しかしすかさず荒川が7周目に1分53秒105を記録して2番手に。小出もここで1分52秒903を出してセカンドタイムでもトップを盤石なものとした。
しかしその直後、またしてもファイナルコーナーで2台が絡むアクシデントが発生、二度目の赤旗が出されてしまった。ストップしたのは齋藤真紀雄(CSマーケティングアキランドF110)とSYUJI(RSS F110)だ。
結局、この二度目の赤旗をもって公式予選は終了。小出峻がベストタイム、セカンドベストタイム共にトップで第11戦、第12戦を共にポールポジションからスタートすることとなった。


予選2番手はベストタイム、セカンドベストタイムともに荒川麟、3番手も同じく三井優介が獲得している。
第11戦決勝はこのあと午後1時55分より、第12戦決勝は明日の朝8時30分よりいずれも13周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
■GT500クラス
FAV HOTEL AUTOPOLIS GT 300km RACE -RIJ- (2022/10/01) Official Practice Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 7 GT500 class オートポリス 4.674km
| Pos | No | Driver | Car
Maker Model Team | Tire | WH | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 16 | 笹原 右京 大湯 都史樹 | Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT Honda NSX-GT TEAM Red Bull MUGEN | DL | 17 | 1'34.189 | - | - | 178.645 |
| 2 | 100 | 山本 尚貴 牧野 任祐 | STANLEY NSX-GT Honda NSX-GT TEAM KUNIMITSU | BS | 26 | 1'34.193 | 0.004 | 0.004 | 178.637 |
| 3 | 24 | 佐々木 大樹 平手 晃平 | リアライズコーポレーションADVAN Z NISSAN Z GT500 KONDO RACING | YH | 19 | 1'34.305 | 0.116 | 0.112 | 178.425 |
| 4 | 17 | 塚越 広大 松下 信治 | Astemo NSX-GT Honda NSX-GT Astemo REAL RACING | BS | 34 | 1'34.311 | 0.122 | 0.006 | 178.414 |
| 5 | 19 | 国本 雄資 阪口 晴南 | WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM WedsSport BANDOH | YH | 19 | 1'34.388 | 0.199 | 0.077 | 178.268 |
| 6 | 14 | 大嶋 和也 山下 健太 | ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE | BS | 30 | 1'34.525 | 0.336 | 0.137 | 178.010 |
| 7 | 12 | 平峰 一貴 ベルトラン・バゲット | カルソニックIMPUL Z NISSAN Z GT500 TEAM IMPUL | BS | 51 | 1'34.605 | 0.416 | 0.080 | 177.860 |
| 8 | 64 | 伊沢 拓也 大津 弘樹 | Modulo NSX-GT Honda NSX-GT Modulo Nakajima Racing | DL | 4 | 1'34.927 | 0.738 | 0.322 | 177.256 |
| 9 | 38 | 立川 祐路 石浦 宏明 | ZENT CERUMO GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ZENT CERUMO | BS | 16 | 1'35.081 | 0.892 | 0.154 | 176.969 |
| 10 | 36 | 坪井 翔 ジュリアーノ・アレジ | au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM'S | BS | 25 | 1'35.201 | 1.012 | 0.120 | 176.746 |
| 11 | 39 | 関口 雄飛 中山 雄一 | DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD | BS | 32 | 1'35.339 | 1.150 | 0.138 | 176.490 |
| 12 | 3 | 千代 勝正 高星 明誠 | CRAFTSPORTS MOTUL Z NISSAN Z GT500 NDDP RACING | MI | 54 | 1'35.351 | 1.162 | 0.012 | 176.468 |
| 13 | 23 | 松田 次生 ロニー・クインタレッリ | MOTUL AUTECH Z NISSAN Z GT500 NISMO | MI | 37 | 1'35.636 | 1.447 | 0.285 | 175.942 |
| 14 | 8 | 野尻 智紀 福住 仁嶺 | ARTA NSX-GT Honda NSX-GT ARTA | BS | 21 | 1'35.821 | 1.632 | 0.185 | 175.602 |
| 15 | 37 | サッシャ・フェネストラズ 宮田 莉朋 | KeePer TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM KeePer TOM'S | BS | 36 | 1'36.003 | 1.814 | 0.182 | 175.270 |
■GT300クラス
FAV HOTEL AUTOPOLIS GT 300km RACE -RIJ- (2022/10/01) Official Practice Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 7 GT300 class オートポリス 4.674km
| Pos | No | Driver | Car
Maker Model Team | Tire | WH | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 65 | 蒲生 尚弥 篠原 拓朗 | LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING | BS | 33 | 1'44.409 | - | - | 161.159 |
| 2 | 88 | 小暮 卓史 元嶋 佑弥 | Weibo Primezランボルギーニ GT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC | YH | 17 | 1'44.426 | 0.017 | 0.017 | 161.132 |
| 3 | 9 | 木村 武史 ケイ・コッツォリーノ | PACIFIC hololive NAC Ferrari Ferrari 488 GT3 PACIFIC CARGUY Racing | YH | 12 | 1'44.624 | 0.215 | 0.198 | 160.827 |
| 4 | 52 | 吉田 広樹 川合 孝汰 | 埼玉トヨペットGB GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉トヨペット Green Brave | BS | 26 | 1'44.744 | 0.335 | 0.120 | 160.643 |
| 5 | 2 | 加藤 寛規 堤 優威 | muta Racing GR86 GT TOYOTA GR86 muta Racing INGING | BS | 37 | 1'44.896 | 0.487 | 0.152 | 160.410 |
| 6 | 87 | 松浦 孝亮 坂口 夏月 | Bamboo AirwaysランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC | YH | 12 | 1'45.005 | 0.596 | 0.109 | 160.244 |
| 7 | 96 | 新田 守男 高木 真一 | K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing | DL | 22 | 1'45.034 | 0.625 | 0.029 | 160.200 |
| 8 | 20 | 平中 克幸 清水 英志郎 | シェイドレーシングGR86 GT TOYOTA GR86 SHADE RACING | DL | 6 | 1'45.040 | 0.631 | 0.006 | 160.190 |
| 9 | 18 | 小林 崇志 太田 格之進 | UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE | YH | 39 | 1'45.050 | 0.641 | 0.010 | 160.175 |
| 10 | 55 | 武藤 英紀 木村 偉織 | ARTA NSX GT3 Honda NSX GT3 ARTA | BS | 8 | 1'45.113 | 0.704 | 0.063 | 160.079 |
| 11 | 4 | 谷口 信輝 片岡 龍也 | グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & TeamUKYO | YH | 36 | 1'45.256 | 0.847 | 0.143 | 159.862 |
| 12 | 61 | 井口 卓人 山内 英輝 | SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT | DL | 51 | 1'45.264 | 0.855 | 0.008 | 159.850 |
| 13 | 56 | 藤波 清斗 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 KONDO RACING | YH | 69 | 1'45.475 | 1.066 | 0.211 | 159.530 |
| 14 | 7 | 荒 聖治 近藤 翼 | Studie BMW M4 BMW M4 GT3 BMW Team Studie × CSL | MI | 41 | 1'45.565 | 1.156 | 0.090 | 159.394 |
| 15 | 10 | 大草 りき 塩津 佑介 | TANAX GAINER GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER | DL | 63 | 1'45.932 | 1.523 | 0.367 | 158.842 |
| 16 | 6 | 片山 義章 ロベルト・メルヒ・ムンタン | Team LeMans Audi R8 LMS Audi R8 LMS Team LeMans | YH | 18 | 1'46.000 | 1.591 | 0.068 | 158.740 |
| 17 | 31 | 嵯峨 宏紀 中山 友貴 | apr GR SPORT PRIUS GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr | BS | | 1'46.034 | 1.625 | 0.034 | 158.689 |
| 18 | 60 | 吉本 大樹 河野 駿佑 | Syntium LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa | DL | 17 | 1'46.117 | 1.708 | 0.083 | 158.565 |
| 19 | 50 | 加納 政樹 阪口 良平 | Arnage MC86 TOYOTA 86 MC Arnage Racing | YH | 6 | 1'46.126 | 1.717 | 0.009 | 158.551 |
| 20 | 5 | 冨林 勇佑 平木 玲次 | マッハ車検エアバスターMC86マッハ号 TOYOTA 86 MC TEAM MACH | YH | 23 | 1'46.233 | 1.824 | 0.107 | 158.391 |
| 21 | 244 | 佐藤 公哉 三宅 淳詞 | HACHI-ICHI GR Supra GT TOYOTA GR Supra Max Racing | YH | | 1'46.379 | 1.970 | 0.146 | 158.174 |
| 22 | 30 | 永井 宏明 織戸 学 | apr GR86 GT TOYOTA GR86 apr | YH | 21 | 1'46.389 | 1.980 | 0.010 | 158.159 |
| 23 | 11 | 安田 裕信 石川 京侍 | GAINER TANAX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER | DL | 53 | 1'46.399 | 1.990 | 0.010 | 158.144 |
| 24 | 360 | 青木 孝行 田中 篤 | RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS | YH | 3 | 1'46.669 | 2.260 | 0.270 | 157.744 |
| 25 | 25 | 松井 孝允 野中 誠太 | HOPPY Schatz GR Supra TOYOTA GR Supra HOPPY team TSUCHIYA | YH | | 1'46.821 | 2.412 | 0.152 | 157.520 |
| 26 | 22 | 和田 久 城内 政樹 | アールキューズAMG GT3 Mercedes AMG GT3 R'Qs MOTOR SPORTS | YH | | 1'48.852 | 4.443 | 2.031 | 154.581 |
| 27 | 48 | 井田 太陽 田中 優暉 | 植毛ケーズフロンティアGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 NILZZ Racing | YH | | 1'49.498 | 5.089 | 0.646 | 153.669 |
FAV HOTEL AUTOPOLIS GT 300km RACE -RIJ- (2022/10/01) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 12 オートポリス 4.674km
| Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 5 | | | 小出 峻 | HFDP RACING TEAM Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | 1'52.903 | - | - | 149.034 |
| 2 | 35 | | | 荒川 麟 | TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School | 1'53.124 | 0.221 | 0.221 | 148.743 |
| 3 | 7 | | | 三井 優介 | HFDP RACING TEAM Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | 1'53.252 | 0.349 | 0.128 | 148.575 |
| 4 | 97 | | | 岩澤 優吾 | BJ Racing F110 Bionic Jack Racing | 1'53.565 | 0.662 | 0.313 | 148.165 |
| 5 | 6 | | | 西村 和真 | HFDP RACING TEAM Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | 1'53.662 | 0.759 | 0.097 | 148.039 |
| 6 | 37 | | | 中村 仁 | TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School | 1'53.742 | 0.839 | 0.080 | 147.935 |
| 7 | 80 | | | 伊東 黎明 | OTG DL F4 CHALLENGE OTG MOTOR SPORTS | 1'53.774 | 0.871 | 0.032 | 147.893 |
| 8 | 36 | | | 小林 利徠斗 | TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School | 1'53.802 | 0.899 | 0.028 | 147.857 |
| 9 | 33 | | | 岩崎 有矢斗 | ATEAM Buzz Racing Buzz Racing | 1'53.903 | 1.000 | 0.101 | 147.726 |
| 10 | 38 | | | 平安山 良馬 | TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School | 1'53.940 | 1.037 | 0.037 | 147.678 |
| 11 | 62 | | | 堀尾 風允 | HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS | 1'54.090 | 1.187 | 0.150 | 147.484 |
| 12 | 18 | | | 藤原 優汰 | アキランドレーシングF110 AKILAND RACING | 1'54.263 | 1.360 | 0.173 | 147.260 |
| 13 | 31 | | | 奥住 慈英 | ATEAM Buzz Racing Buzz Racing | 1'54.297 | 1.394 | 0.034 | 147.216 |
| 14 | 14 | | | 新原 光太郎 | ZAP SPEED F110 ZAP SPEED | 1'54.338 | 1.435 | 0.041 | 147.164 |
| 15 | 77 | | | 宮下 源都 | WARMTECH Skill Speed SKILL SPEED | 1'54.393 | 1.490 | 0.055 | 147.093 |
| 16 | 81 | | | 卜部 和久 | BJ Racing F110 Bionic Jack Racing | 1'54.435 | 1.532 | 0.042 | 147.039 |
| 17 | 47 | | | 山本 聖渚 | BJ Racing F110 Bionic Jack Racing | 1'54.505 | 1.602 | 0.070 | 146.949 |
| 18 | 41 | | | 奥本 隼士 | Racing TEAM HERO'S TEAM HERO'S | 1'54.560 | 1.657 | 0.055 | 146.878 |
| 19 | 87 | | | 下野 璃央 | Dr.Dry F110 ZAP SPEED | 1'55.031 | 2.128 | 0.471 | 146.277 |
| 20 | 39 | | | 地頭所 光 | SACCESS RACING SACCESS RACING | 1'55.097 | 2.194 | 0.066 | 146.193 |
| 21 | 32 | | | 辻本 始温 | ATEAM Buzz Racing Buzz Racing | 1'55.359 | 2.456 | 0.262 | 145.861 |
| 22 | 30 | IC | 1 | DRAGON | B-MAX TEAM DRAGON B-MAX RACING TEAM | 1'55.511 | 2.608 | 0.152 | 145.669 |
| 23 | 11 | IC | 2 | HIROBON | Rn-sports F110 Rn-sports | 1'55.722 | 2.819 | 0.211 | 145.404 |
| 24 | 15 | | | 吉村 渉 | Media Do影山Racing F110 Media Do Kageyama Racing | 1'55.875 | 2.972 | 0.153 | 145.212 |
| 25 | 29 | IC | 3 | 小嶋 禎一 | SACCESS RACING FR22 SACCESS RACING | 1'56.947 | 4.044 | 1.072 | 143.881 |
| 26 | 99 | IC | 4 | 近藤 善嗣 | AdvaNceD IoTくじらRn Rn-sports | 1'57.710 | 4.807 | 0.763 | 142.948 |
| 27 | 71 | IC | 5 | 大山 正芳 | ダイワN通商アキランドF110 AKILAND RACING | 1'57.783 | 4.880 | 0.073 | 142.859 |
| 28 | 96 | IC | 6 | 齋藤 真紀雄 | CSマーケティングアキランドF110 AKILAND RACING | 1'58.222 | 5.319 | 0.439 | 142.329 |
| 29 | 16 | | | 大滝 拓也 | Media Do影山Racing F110 Media Do Kageyama Racing | 1'58.526 | 5.623 | 0.304 | 141.964 |
| 30 | 24 | IC | 7 | 碓井 ツヨシ | C.O.B-KART TSUYOSHI USUI | 1'59.287 | 6.384 | 0.761 | 141.058 |
| 31 | 55 | IC | 8 | KENTARO | Baum Field F4 フィールドモータースポーツ | 1'59.355 | 6.452 | 0.068 | 140.978 |
| 32 | 86 | IC | 9 | 大阪 八郎 | Dr.Dry F110 ZAP SPEED | 2'02.852 | 9.949 | 3.497 | 136.965 |
| ---- 以上基準タイム(110% - 2'04.402)予選通過 ---- |
| - | 23 | IC | - | YUGO | S2R Racing N-SPEED | 2'04.980 | 12.077 | 2.128 | 134.633 |
| - | 63 | IC | - | 鳥羽 豊 | HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS | 2'05.145 | 12.242 | 0.165 | 134.455 |
| - | 27 | IC | - | SYUJI | RSS F110 RSS | 2'06.911 | 14.008 | 1.766 | 132.584 |
FAV HOTEL AUTOPOLIS GT 300km RACE -RIJ- (2022/10/01) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 11 オートポリス 4.674km
| Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 5 | | | 小出 峻 | HFDP RACING TEAM Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | 1'52.666 | - | - | 149.348 |
| 2 | 35 | | | 荒川 麟 | TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School | 1'53.105 | 0.439 | 0.439 | 148.768 |
| 3 | 7 | | | 三井 優介 | HFDP RACING TEAM Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | 1'53.119 | 0.453 | 0.014 | 148.750 |
| 4 | 36 | | | 小林 利徠斗 | TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School | 1'53.409 | 0.743 | 0.290 | 148.369 |
| 5 | 6 | | | 西村 和真 | HFDP RACING TEAM Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | 1'53.520 | 0.854 | 0.111 | 148.224 |
| 6 | 97 | | | 岩澤 優吾 | BJ Racing F110 Bionic Jack Racing | 1'53.526 | 0.860 | 0.006 | 148.216 |
| 7 | 37 | | | 中村 仁 | TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School | 1'53.697 | 1.031 | 0.171 | 147.993 |
| 8 | 80 | | | 伊東 黎明 | OTG DL F4 CHALLENGE OTG MOTOR SPORTS | 1'53.714 | 1.048 | 0.017 | 147.971 |
| 9 | 33 | | | 岩崎 有矢斗 | ATEAM Buzz Racing Buzz Racing | 1'53.842 | 1.176 | 0.128 | 147.805 |
| 10 | 16 | | | 大滝 拓也 | Media Do影山Racing F110 Media Do Kageyama Racing | 1'53.844 | 1.178 | 0.002 | 147.802 |
| 11 | 62 | | | 堀尾 風允 | HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS | 1'53.851 | 1.185 | 0.007 | 147.793 |
| 12 | 38 | | | 平安山 良馬 | TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School | 1'53.902 | 1.236 | 0.051 | 147.727 |
| 13 | 18 | | | 藤原 優汰 | アキランドレーシングF110 AKILAND RACING | 1'53.940 | 1.274 | 0.038 | 147.678 |
| 14 | 14 | | | 新原 光太郎 | ZAP SPEED F110 ZAP SPEED | 1'54.015 | 1.349 | 0.075 | 147.581 |
| 15 | 47 | | | 山本 聖渚 | BJ Racing F110 Bionic Jack Racing | 1'54.118 | 1.452 | 0.103 | 147.447 |
| 16 | 81 | | | 卜部 和久 | BJ Racing F110 Bionic Jack Racing | 1'54.139 | 1.473 | 0.021 | 147.420 |
| 17 | 31 | | | 奥住 慈英 | ATEAM Buzz Racing Buzz Racing | 1'54.218 | 1.552 | 0.079 | 147.318 |
| 18 | 77 | | | 宮下 源都 | WARMTECH Skill Speed SKILL SPEED | 1'54.251 | 1.585 | 0.033 | 147.276 |
| 19 | 41 | | | 奥本 隼士 | Racing TEAM HERO'S TEAM HERO'S | 1'54.351 | 1.685 | 0.100 | 147.147 |
| 20 | 87 | | | 下野 璃央 | Dr.Dry F110 ZAP SPEED | 1'54.742 | 2.076 | 0.391 | 146.646 |
| 21 | 39 | | | 地頭所 光 | SACCESS RACING SACCESS RACING | 1'54.852 | 2.186 | 0.110 | 146.505 |
| 22 | 15 | | | 吉村 渉 | Media Do影山Racing F110 Media Do Kageyama Racing | 1'54.892 | 2.226 | 0.040 | 146.454 |
| 23 | 32 | | | 辻本 始温 | ATEAM Buzz Racing Buzz Racing | 1'55.010 | 2.344 | 0.118 | 146.304 |
| 24 | 11 | IC | 1 | HIROBON | Rn-sports F110 Rn-sports | 1'55.232 | 2.566 | 0.222 | 146.022 |
| 25 | 30 | IC | 2 | DRAGON | B-MAX TEAM DRAGON B-MAX RACING TEAM | 1'55.502 | 2.836 | 0.270 | 145.681 |
| 26 | 96 | IC | 3 | 齋藤 真紀雄 | CSマーケティングアキランドF110 AKILAND RACING | 1'55.562 | 2.896 | 0.060 | 145.605 |
| 27 | 63 | IC | 4 | 鳥羽 豊 | HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS | 1'55.892 | 3.226 | 0.330 | 145.190 |
| 28 | 29 | IC | 5 | 小嶋 禎一 | SACCESS RACING FR22 SACCESS RACING | 1'56.085 | 3.419 | 0.193 | 144.949 |
| 29 | 71 | IC | 6 | 大山 正芳 | ダイワN通商アキランドF110 AKILAND RACING | 1'57.229 | 4.563 | 1.144 | 143.534 |
| 30 | 99 | IC | 7 | 近藤 善嗣 | AdvaNceD IoTくじらRn Rn-sports | 1'57.439 | 4.773 | 0.210 | 143.278 |
| 31 | 24 | IC | 8 | 碓井 ツヨシ | C.O.B-KART TSUYOSHI USUI | 1'58.781 | 6.115 | 1.342 | 141.659 |
| 32 | 55 | IC | 9 | KENTARO | Baum Field F4 フィールドモータースポーツ | 1'58.904 | 6.238 | 0.123 | 141.512 |
| 33 | 27 | IC | 10 | SYUJI | RSS F110 RSS | 1'59.510 | 6.844 | 0.606 | 140.795 |
| 34 | 86 | IC | 11 | 大阪 八郎 | Dr.Dry F110 ZAP SPEED | 2'01.190 | 8.524 | 1.680 | 138.843 |
| 35 | 23 | IC | 12 | YUGO | S2R Racing N-SPEED | 2'02.247 | 9.581 | 1.057 | 137.643 |
| ---- 以上基準タイム(110% - 2'04.259)予選通過 ---- |
スーパーGTを運営するGTアソシエイション(GTA)は9月18日にスポーツランドSUGOで行われた定例会見の中で、SDGsに対する今後のロードマップを最終戦もてぎで発表することを坂東正明代表が明らかにした。
今季は8戦中3戦を450kmレースとして戦ってきたスーパーGTだが、これは戦略の幅を広げるという興行的な側面もさることながら、エンジンの燃費向上やタイヤのロングライフ化を今後推進していくためのテストとしての役割の方が大きかったという。
今後はさらに戦略の幅が広がるように450kmプラスアルファのレース距離を導入していきたいとのことだが、同様に力を入れているのが、この3戦のデータを踏まえ、2023年以降のSDGsに対する取り組みをまとめたロードマップの策定だ。
このロードマップは、すでに来季からの導入を決定しているカーボンニュートラル燃料の導入や、タイヤのロングライフ化、エンジンの低燃費化など、燃料メーカー、タイヤメーカー、そして自動車メーカーとGTAが一体となって環境対策に取り組んでいくことを目的に作成するものであり、それによって「10年後も音の出るレースができる体制」を作り上げていこうという試みで、国内外を見渡しても前例のないものだ。
GTAはこのロードマップの発表を最終戦もてぎにおいて、各タイヤメーカーや自動車メーカー出席のもとで行うとしている。
またこうしたSDGsへの取り組みはモータースポーツが今後も存続していくために避けては通れないものになっており、各カテゴリーでもそれぞれのやり方で取り組んでいる。
F1では100%持続可能な合成燃料を採用することや、ハイブリッドシステムにおける電気モーターの出力を引き上げることで燃料消費量の削減を図ることを8月に発表しており、これらはいずれも2026年以降に実施される。
WRCではハイブリッドシステムの採用や100%持続可能な非化石燃料の使用を定めたラリー1規定を今シーズンから導入した。
国内ではスーパーフォーミュラがカーボンニュートラル燃料の導入に向け、比較テストを継続して行っており、タイヤや車体に天然由来の素材やリサイクル素材を使用していくことも今年3月に鈴鹿サーキットで行われたファン感謝デーの中で発表している。
スーパー耐久では昨年から水素エンジンを搭載したORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptが参戦しているほか、今年はカーボンニュートラル燃料を使用するORC ROOKIE GR86 CNF ConceptやTeam SDA Engineering BRZ CNF Concept、バイオディーゼル燃料を使用するMAZDA SPIRIT RACING MAZDA2 Bio conceptなどがST-Qクラスで参戦している。
今後もこうした取り組みは他のカテゴリーにも広がっていくのだろう。音の出るレースがこれからも続いていくために。
Text:Kazuhisa SUEHIRO

前戦鈴鹿ラウンドから3週間、鈴鹿で3人のドライバーを苦しめた数々のトラブルを修復するために、ガレージでは念入りなメンテナンスが行われた。
重くなってしまったパワステをオーバーホール、オルターネータも交換して、万全を期した修復が行われた。
マシンはスポーツランド菅生に入る前に、福島県矢吹にあるアネスト岩田福島工場様を訪問して模擬走行を行うことになっており、普段よりも1日早くファクトリーを出発、秋の気配漂うみちのく路を目指した。
<9/17 公式練習〜予選>
菅生ラウンドの行われる週末は、大型で勢力の強い台風が沖縄から日本列島を横断するとの予報が出ていた。しかし、幸い東北地方にはまだ影響は届かず、予選の行われる土曜日の朝も、秋晴れの空に筋雲の流れる爽やかな晴天に恵まれていた。 公式練習は9時25分よりスタート。
まずフィーリングを確認しようと阪口選手がコースに出たが、すぐに、内圧が上がらないと訴えてピットに戻ってきた。
Arnage Racingはこの菅生大会用として、第4戦の富士大会でも使用した、ソフト目と考えられているタイヤを準備してい た。しかし、「タイヤの発動が極端に遅く、フロントが入らない」との阪口選手のコメントに、チームは、このタイヤを使いこなすには、これまでのセットの方向性を変えなければならないと判断。富士ラウンドから効力を発揮していた、「路面からの攻撃性を弱め、柔らかい挙動でタイヤを守る」セットではなく、タイヤに力を加えて発動させるという真逆の発想に転換、ベストなセットを模索すべく、何度もマシンをピットに入れて調整を繰り返した。
しかし、ウイングの角度やリアの車高を調整するも、アンダーステアの状況はあまり変わらず、最終コーナーでバランスが崩れるなど、苦しい状態が続いていた。
捗々しい効果が見られないまま、チームは加納選手に交替させてフィーリングを確認したが、コメントは阪口選手と大差なかった。チームは再度マシンをピットに入れて、今度はフロントの車高を下げ、さらにダンパーのセットアップを行い、マシンの挙動を確認させた。
するとアンダーステアが改善されてフロントの入りがよくなり、最終コーナーでのバタつきも改善される兆しが見られた。マシンの方向性の糸口を掴まえたチームは、FCY訓練の後でマシンのフルセット変更を敢行することにした。
予選までのインターバルは3時間近くあったが、車高、ダンパーのセット変更を行い、キャンバー調整まで行ったため、思いのほか時間を費やし、予選開始ギリギリまで、メカニックがアライメントの取り直しに勤しんだ。しかし、結局細部まで完成することができないまま、Q1の時間を迎えることとなってしまった。
14時30分から行われた菅生大会のQ1を、Arnage RacingはA組から出走することになっていた。今シーズンのArnage Racingは、トラブルのため予選に出走できなかった春の富士大会を除いて、開幕以来ずっとQ2進出を果たしており、今大会も、Q1を担当する阪口選手が、Q2進出を目指してコースインした。
阪口選手は慎重にタイヤに熱を入れながらタイミングを見計らっていが、苦戦して攻めあぐね、ようやく5Lap目に1’19.313をマークした。しかし強豪ぞろいのA組にあって阪口選手のタイムは13位と振るわず、残念ながらQ1敗退となってしまった。Arnage Racing は翌日の決勝を24番手から追い上げることとなった。
<9/18決勝>
日曜日のスポーツランド菅生も、前日同様朝から眩しい青空が広がり、絶好のレース日和を思わせる。天気予報では午後遅くから傘のマークが見え隠れしていたが、ウエットコンディションを想像することは難しかった。
しかし、午後12時40分、決勝前のウォームアップ走行が始まる頃には、雲が空いっぱいに広がり、雨を予感させる嫌な風が吹き始めた。
ウォームアップ走行で、加納選手はタイヤのスクラブ後、確認走行を行い、残り10分のところで阪口選手と交替して、同じく確認走行を行った。予選時に完成していなかったセット変更についてフィーリングをチェックした結果、両選手共に車両の動きが格段に良くなり、レースに向けてセットアップが完成していることを確認することができた。
スタート進行が始まる頃になると、空模様は一段と怪しくなり、雨粒が落ちてき始めた。しかし雨は一旦止む気配を見せ、2周のフォーメーションラップのあと、定刻に「SUGO GT300kmレース」がスタートした。
第1スティントを担当するのは、春の富士ラウンド以来2回目のスタートドライバーを任された加納選手。レースはスタート直後にアクシデントがありセーフティカーが導入されるなど、荒れた展開となることを暗示していたが、加納選手は順調にタイムを刻んでいた。
ピットスタートをチョイスするライバルマシンもあり、実質21番手からのスタートとなった加納選手は、8Lap目に48号車を抜き去るなど好走を見せ、前方へ浮上するチャンスを狙っていた。
ところが12Lap目の頃になると、一旦止んでいた雨が今度は本格的に降り始め、コース上はあっという間にウエットコンディションとなってしまう。チームは即座にウエットタイヤに交換することを決断、13Lapで加納選手を呼び戻してタイヤ交換を行った。
25番手でコースに戻った加納選手は、逸早くウエットタイヤに交換したアドバンテージもあり、あっという間にポジションを上げて22Lap目には19番手に浮上。スティントの終盤は1分31秒台を連発して、ウエット勢としては好タイムを刻んでいた。
チームは当初、第2スティントをロングに想定し、阪口選手との交替のタイミングを25Lapと想定していた。しかし、コースコンディションの行方を見極めるため、好調の加納選手を27Lapまでコースに留め、28Lap目、見かけ上14番手でマシンをピットに呼び戻した。
メカニックは予定通り、タイヤ無交換で給油のみを行い、加納選手からステアリングを委ねられた阪口選手が20番手でコースに復帰した。
ところが数Lapのうちに雨脚は弱まり、あっという間にコンディションがドライに変化して、タイヤ交換のためにピットインするチームが出るなど、レースは混沌とし始める。状況を見ていたArnage Racingも、46Lap 目に阪口選手をピットに呼び戻してスリックタイヤに交換、19番手でコースに復帰した。
阪口選手は、59Lap目に決勝ベストとなる 1’22.015 をマークするなど力走を見せていた。しかし、曇天の下路面温度は前日の公式練習時よりも低く、30℃を切るような悪いコンデイション。周回を重ねても内圧は寧ろ下がっていくようなありさまになっていた。
苦しい走りを強いられる阪口選手は、さらに、コースアウトした際芝生を巻き込んでしまい、オーバーヒートの症状が出たため、63Lap目に緊急ピットインすることとなってしまった。
メカニックがフロントグリルを覆った芝生を除去し、ピックアップのためパフォーマンスの落ちていたフロントタイヤを交換して、再び阪口選手をコースに送り出した。
しかし、その頃になると、雨脚は再び強さを増してきた。阪口選手は天候を見越して、チームにウエットタイヤをリクエストしていたが、通信状況が悪かったせいか伝達されておらず、ピット側が交換したのはスリックタイヤ。阪口選手は内圧の上がらないスリックタイヤで、再びプッシュを試みたが、65Lap目に20号車と接触してしまった。
結局阪口選手は「危険なドライブ行為」を咎められて69Lap目にドライブスルーペナルティを課せられ、Arnage Racingは、浮上するチャンスを完全に失ってしまった。最後まで歯車の噛み合わないまま、Arnage Racingは、75Lap目22位でチェッカーを受けることとなった。
どうにか完走は果たしたものの、チームが目標としている完走ポイント3には遠く及ばず、Arnage Racingは完走ポイント獲得の望みを残り2戦に賭けることとなった。








Arnage Racing
- 2022シリーズチャピオン 小高一斗(TOM'S)
-

Q: 午前中のレースでチャンピオンを決めて今の気分は?
「今はかなりリラックスしています」
Q: 今季ターニングポイントになったレースは?
「ある意味オートポリスかな、と思います。3レースとも6位になって1ポイントしか取れないレースが続いて、せっかく鈴鹿で良い流れで終わったのに、オートポリスで駄目になって、この先もそういう状況になりかねないと思いました。今回の岡山もチャンピオンがかかっていましたので、しっかり準備してきました。オートポリスのような結果にならないようにという思いがありましたので、やはりあそこで気が引き締まったと思います」
Q: チャンピオンを獲得して次のステップは?
「日本で走るとなればスーパーフォーミュラになると思いますが、どこになってもステップアップした先でしっかり結果を残せるドライバーになりたいです」
Q:SFライツに参戦した3年間で心に残っていることは?
「2年前に富士スピードウェイで初優勝したときですね。宮田選手と一緒に走っていた年です。あの同世代のメンバーのなかでの優勝はすごく印象に残っています」
Q: あの年は優勝キャップが自分は1つしかないと嘆いていましたが、今年はたくさん取りました。今はすっきりした気分でしょうか?
「はい、かなり(笑)。優勝するまでのプロセスは本当にすごく苦しいものでした。F3からSFライツになって、走らせ方やセットアップなどが上手くいかなくて、良くて2番、常に3番という状態が2年間続いて、本当に苦しみました。でも、それがあって今があるので良い経験になっています」

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI
- 優勝 太田格之進(TODA RACING)
-

「チームの地元の岡山で2勝できて大変嬉しく思っています。前大会はスタートが不安がありましたが、チームといろいろ準備をしてきて、今回もポジションを失うことなくトップで逃げ切ることができて本当に良かったです」
「今年はルーキーイヤーということで、楽しくとできるよう考えていましたが、シーズン中盤でトップに立ってからはチャンピオンを意識して、自分にもプレッシャーをかけてしまって考えすぎたこともありました。最終大会は楽しくやろうと思って岡山に来ました。その結果として来年に向けて良い終わり方ができたと思います」
- 2位 木村偉織(B-MAX RACING TEAM)
-

「レース1(第16戦)と同じような状況で1コーナーに入ることになりましたが、レース1よりは粘ることができたと思います。抜けなかったのは悔しいですが、気持ちを切り替えてファステストを取るということに集中して、取って終わることができたので、やることはやったという感じです」
「今年、ゼッケン1を背負って、チャンピオンを前年に取ったチームで走るということで、ホンダとB-Maxに素晴らしい環境でレースをさせていただきました。でも、自分のミスで台無しにしてしまったりして、速さを結果に繋げられず、シーズンを通して歯痒い思いをしていました。太田選手と戸田レーシングにも迷惑をかけたりしましたが、こういうことがないよう気持ちを引き締めてシーズンオフを過ごしたいと思います」
- 3位 野中誠太(TOM'S)
-

「3レース目でタイヤのチョイスが僕だけ異なるという、チャンスがあるなかでのレースだったので、スタートから集中していきました。1、2周目でもっと順位を上げたかったところでしたが、なかなか上手くいかず、その後もチャンスを窺ってはいましたが、同等のペースで走ることが精一杯でした。タイヤのマージンを考えたら、接近したレースのなかで、もっとスピードを上げなければいけないというのは感じました」
「昨年はFIA-F4とライツをスポットで参戦しましたが、切り替えに時間がかかってしまったという面がありました。今年はライツに集中して参戦できたのですが、考えすぎてしまったところがありました。シーズンオフに、チャンピオンを取った小高選手のデータを見たりして、自分のレベルを上げていけるように頑張っていきたいと思います」
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権最終第18戦は25日、岡山国際サーキットで18周の決勝を行い、ポールポジションからスタートした太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)が優勝した。
第17戦決勝は午後3時5分、21台が参加しフォーメーションラップが始まった。気温もぐんぐんと上昇、汗ばむほどの陽気となった。

スタートでは2番グリッドの木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)の蹴り出しが良く、1コーナーでポールシッター太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)のインをうかがうも太田が木村を抑え込み順位は変わらず。3番グリッドの小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)は、4番グリッドの野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320)にモスSで並びかけられ、アトウッドでインから野中が小高をパス。野中が3位に、小高は4位に落ちた。
5位には6番グリッドから平良響(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)が上がり、6位には7番グリッドから古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)が続く。5番グリッドからスタートした菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)はスタートに失敗し、8番グリッドの元嶋成弥(KデンタルオフィスRn)にもかわされ8位に落ちた。
トップに立った太田は1周目に2位木村を0秒5離すと、3周目と5周目にはここまでのファステストラップをたたきだし、徐々に木村をリード。7周目には木村もこのレースのファステストラップを出すもその後は、差を詰めることができず、15周目には1秒9まで差を広げられてしまう。






レースは18周を回って太田が今季4勝目。木村はこの岡山大会をすべて2位で終えることとなった。
3位の野中も一時は木村との差を0秒7まで縮めるもそのままの3位でゴールを迎えた。4位の小高は上位3人に付いていくことができず、この順位のまま最終大会を終えた。
5位には平良が、6位には古谷が入った。

マスタークラスは、今田信宏(JMS RACING with B-MAX)のリードで始まったが、3周目にDRAGONが今田をパス。このままの順位でフィニッシュした。


2022年度のスーパーフォーミュラ・ライツ選手権はこれで全スケジュールが終了。小高のチャンピオンで幕を閉じた。年末には公式テストが行われ、来シーズンは2023年4月8~9日に富士スピードウェイで開幕する予定だ。来年も白熱したシリーズを期待したい。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
全日本スーパーフォーミュラライツ選手権第16/17/18戦 -RIJ- (2022/09/25) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 18 岡山国際サーキット 3.703km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team Engine | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 2 | | | 太田 格之進 | HFDP WITH TODA RACING TODA RACING SPIESS A41 | 18 | 25'14.493 | - | - |
| 2 | 1 | | | 木村 偉織 | HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 18 | 25'15.592 | 1.099 | 1.099 |
| 3 | 35 | | | 野中 誠太 | PONOS Racing TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 18 | 25'17.152 | 2.659 | 1.560 |
| 4 | 37 | | | 小高 一斗 | Kuoモビリティ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 18 | 25'19.493 | 5.000 | 2.341 |
| 5 | 38 | | | 平良 響 | Kuoモビリティ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 18 | 25'25.985 | 11.492 | 6.492 |
| 6 | 36 | | | 古谷 悠河 | Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 18 | 25'27.124 | 12.631 | 1.139 |
| 7 | 10 | | | 元嶋 成弥 | KデンタルオフィスRn ルーニースポーツ SPIESS A41 | 18 | 25'32.681 | 18.188 | 5.557 |
| 8 | 50 | | | 菅波 冬悟 | Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 18 | 25'33.608 | 19.115 | 0.927 |
| 9 | 98 | | | ロベルト・メルヒ・ムンタン | B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 18 | 25'34.106 | 19.613 | 0.498 |
| 10 | 30 | M | 1 | DRAGON | TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 18 | 25'47.832 | 33.339 | 13.726 |
| 11 | 4 | M | 2 | 今田 信宏 | JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 18 | 25'49.261 | 34.768 | 1.429 |
| ---- 以上規定周回数(90% - 16Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo. 1 木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING) 1'23.492 (7/18) 159.666 km/h
- 優勝 小高一斗(TOM'S)
-

「スタートには自信を持っていました。スタートしかないと思っていましたし、そこがすべてだったと思います。タイトルはかなり意識していました。朝ご飯が喉を通らないほどでした。でも、へんに緊張せずにスタートも普段どおりやれば大丈夫と思っていました」
「昨日のレースも木村選手はレースペースが速かったので気を抜けないレースでした。でも、自分も昨日からセットアップをして、コンスタントに良いペースで走れたと思います。最終戦もしっかりスタートを決めたいと思います」
- 2位 木村偉織(B-MAX RACING TEAM)
-

「昨日からレースペースは良かったので、スタートだけ上手くやれば勝てると思っていましたが、そこを落としてしまったのが敗因です。チャンスがあればと思って、最後まで食らいついて絶対抜いてやるという気持ちでしたが……」
「最終戦は2番手からのスタートですが、自分のできることをやり切って悔いのないように終わりたいです」
- 3位 太田格之進(TODA RACING)
-

「(タイトルを考えると)スタートで小高選手の前に出るというのが最低条件でしたが、木村選手がスタートを失敗して詰まる感じになりましたし、小高選手の方がスタートが良く、チャンスはなかったです」
「チェッカーを受けてチャンピオンが決まったと思い、悔しい気持ちはありましたが、僕も全力で戦いましたし、シーズン前半と中盤でポイントを落としてしまうレースが何回かありました。そういうところも小高選手の方が、ポイントを取り続けて勝利を重ねていました。彼の力だと思います。素直におめでとうと言いたいです」
「最終戦はポールからのスタートですし、戸田レーシングの地元でもあるので、優勝して今シーズンを締めくくりたいと思います」
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第17戦は25日、岡山国際サーキットで決勝を行い小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)が優勝、同時に今シーズンのドライバーズチャンピオンも獲得した。

第17戦決勝は午前9時20分にさわやかな秋晴れの下、21台が参加しフォーメーションラップが始まった。気温は22度、路面温度は27度だ。
好スタートを切ったのは予選2位の小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)で1コーナーでインからポールシッターの木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)をかわしトップに躍り出た。予選3位の太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)は木村が小高に詰まったところを逃さず、1コーナーでアウトから並びかけ、ウイリアムコーナーで木村をかわし2位に浮上。3位に落ちた木村はアトウッド立ち上がりからバックストレートで太田に並びかけると、ヘアピンでアウトから太田と並走、リボルバーコーナーでインから太田を抜き返し2位に復帰した。
その後方では、マスタークラスの2台、DRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)と今田信宏(JMS RACING with B-MAX)がヘアピン進入で接触。今田はコースアウトしリタイア、DRAGONもマシンを壊しピットインしリタイアした。今田のマシンを排除するためここでセーフティーカー(SC)が導入された。
ここまでの順位は、トップが小高、2位に木村、3位に太田、4位には菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)、5位には古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)、6位には平良響(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)が続く。
SCは、4周を回ってピットイン。5周目からレースは再開された。リスタート後も順位は変わらずレースは推移する。
2位木村は、7周目にはここまでのファステストラップをたたきだし、小高との差を0秒5とするが、これ以上は詰まらず、トップ小高を攻略することができない。11周目には小高がファステストラップを更新し、木村との差を1秒2と広げる。
3位の太田は、上位2台について行くことができず、それでも12周目にはファステストラップを更新し、気を吐くも、すう勢は変わらず。逆に木村が14周目にこのレースのファステストラップを更新することとなる。






レースは、18周を回って小高が優勝。2位には木村が、3位には太田が入った。
これで小高は選手権有効ポイントを112と伸ばし、3位に終わった太田が同101ポイントにとどまったため、小高の今シーズンのチャンピオンが決定した。
4位以降もリスタート後の順位は変わらず。4位に菅波が、5位に古谷が、6位に平良が入った。
注目のロベルト・メルヒ・ムンタン(B-MAX Racing 320)はオープニングラップで2台をパスし7位でレースを始めたが、SC中の追い越し違反でドライビングスルーペナルティーを科され、ピットイン。タイヤを温存するためこの場でのリタイアを選択した。
2台が参加したマスタークラスは前述のとおり、序盤でDRAGONと今田がリタイア、両者順位認定はならなかった。
最終第18戦は午後2時5分より18周で行われる。すでにチャンピオンは小高に決定したが、有終の美を飾るドライバーは誰になるのであろうか?


Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
全日本スーパーフォーミュラライツ選手権第16/17/18戦 -RIJ- (2022/09/25) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 17 岡山国際サーキット 3.703km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team Engine | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 37 | | | 小高 一斗 | Kuoモビリティ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 18 | 28'28.249 | - | - |
| 2 | 1 | | | 木村 偉織 | HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 18 | 28'29.210 | 0.961 | 0.961 |
| 3 | 2 | | | 太田 格之進 | HFDP WITH TODA RACING TODA RACING SPIESS A41 | 18 | 28'35.601 | 7.352 | 6.391 |
| 4 | 50 | | | 菅波 冬悟 | Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 18 | 28'37.239 | 8.990 | 1.638 |
| 5 | 36 | | | 古谷 悠河 | Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 18 | 28'40.010 | 11.761 | 2.771 |
| 6 | 38 | | | 平良 響 | Kuoモビリティ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 18 | 28'41.659 | 13.410 | 1.649 |
| 7 | 35 | | | 野中 誠太 | PONOS Racing TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 18 | 28'47.996 | 19.747 | 6.337 |
| 8 | 10 | | | 元嶋 成弥 | KデンタルオフィスRn ルーニースポーツ SPIESS A41 | 18 | 28'48.549 | 20.300 | 0.553 |
| ---- 以上規定周回数(98% - 16Laps)完走 ---- |
| - | *98 | | | ロベルト・メルヒ・ムンタン | B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 12 | 20'23.452 | 6Laps | 6Laps |
| - | 30 | M | - | DRAGON | TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 0 | | 18Laps | 12Laps |
| - | 4 | M | - | 今田 信宏 | JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 0 | | 18Laps | - |
- Fastest Lap: CarNo. 1 木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING) 1'22.281 (14/18) 162.016 km/h
- CarNo. 98は、FIA国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章2. 10. 10(セーフティーカー中の追い越し)違反により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
- 優勝 太田格之進(TODA RACING)
-

「久しぶりに優勝できて嬉しいです。ここ何戦かはスタートで順位を失うことが多かったので、今日はスタートだけに集中してポジション守ることを意識しました。自分としては決まったスタートでした。1周目トップで帰ってきてからは後ろとのギャップを見ながら、無理をしない範囲でペースを保つことに気をつけました」
「(このコースは)抜くのが難しいので、明日は良いスタートを切って、後半もし前にクルマがいた場合は、前半でタイヤマネージメントをして後半で抜きに行くというという姿勢で戦いたいと思います」
- 2位 木村偉織(B-MAX RACING TEAM)
-

「2番手ゴールという悔しい結果になりましたが、スタートは前回のもてぎから自信をつけています。今回もベストなスタートができて、並ぶところまではいけたのですが、太田選手のブロックが上手く、抜き切るところまではいけませんでした」
「チャンスがあればと、プレッシャーをかけ続けたのですが、チャンスは巡ってくることはなくレースが終わってしまったという感じです。でも、最後まで諦めずに走り切れたことは良かったと思います」
- 3位 小高一斗(TOM'S)
-

「スタート自体は悪くなかったと思いますが、抜くことはできませんでした。前半ファステストを狙って(セッティングを)柔らかくしましたが、後半はペースが上がらずに前の二人とは離れてしまいました」
「明日の2戦もポールからのスタートではありませんが、明日の1レース目は(チャンピオンを争う)太田選手の前からのスタートですし、しっかりスタートを決めて優勝、そしてチャンピオン目指して頑張りたいと思います」
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第16戦は24日、岡山国際サーキットで25周の決勝を行い、ポールポジションからスタートした太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)が優勝した。
決勝は午後1時20分に11台が参加してフォーメーションラップが始まった。天候は晴れ、気温は上昇気味だ。全車グリッドに着き、シグナルブラックアウトを待つ。

スタートでは予選2位の木村偉織(B-MAX RACING TEAM)が好スタート。1コーナーでインからポールポジションの太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)に並びかけるが、太田が木村が抑えここは太田が前。予選3位の小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)はアウトからこの2台に並びかけようとするが、順位は変わらず3位のまま。以下、4位に野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320)、5位に菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)、6位に平良響(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)が続く。
トップに立った太田は1周目に2位木村を0秒6離すと、ここから2位以下を突き放しにかかる。4周目から6周目にかけてはここまでのファステストラップを更新しながらラップを重ねると、7周目には2位の木村を1秒7離し、ゆうゆうとトップを快走。3位の小高は前の2人について行くことができず、やがて単独走行となった。
2位木村もトップ太田に離されまいと必死の追走。9周目にはその差を1秒7とすると、徐々に太田に接近。17周目にはその差はついに1秒を切った。
しかし木村の追撃もここまで。終盤逃げ切りを図る太田は逆に差を広げ22周目には1秒4差。最後は木村との差をコントロールし1秒0差で逃げ切り今季3勝目を飾った。






2位には木村が、3位には小高が入った。これで太田は有効ポイントを98まで伸ばし、同ポイントが103にとどまった小高との差を5ポイントとした。また最終第18戦をポールポジションからスタートすることとなり、チャンピン獲得に向けての可能性が大きく広がった。
4位は単独走行となった野中が、5位には序盤背後に迫られてた平良を突き放した菅波が、6位には平良が入った。

予選7位からスタートした注目のロベルト・メルヒ・ムンタン(B-MAX Racing 320)はオープニングラップで古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)と元嶋成弥(KデンタルオフィスRn)の先行を許し、9位でレースを始めたが、終始、前を走る元嶋を攻略することができずこのままの順位でゴールを迎えた。

マスタークラスは、序盤からクラスポールポジションで、すでにチャンピンを獲得している今田信宏(JMS RACING with B-MAX)と同2位のDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)が接近戦。しかし終盤は今田がDRAGONを突き放し、今季10勝目を飾った。
第17戦決勝は明日25日午前9時20分より、最終の第18戦決勝は午後2時5分より、ともに18周で行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
全日本スーパーフォーミュラライツ選手権第16/17/18戦 -RIJ- (2022/09/24) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 16 岡山国際サーキット 3.703km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team Engine | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 2 | | | 太田 格之進 | HFDP WITH TODA RACING TODA RACING SPIESS A41 | 25 | 35'04.459 | - | - |
| 2 | 1 | | | 木村 偉織 | HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 25 | 35'05.495 | 1.036 | 1.036 |
| 3 | 37 | | | 小高 一斗 | Kuoモビリティ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 25 | 35'10.375 | 5.916 | 4.880 |
| 4 | 35 | | | 野中 誠太 | PONOS Racing TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 25 | 35'12.010 | 7.551 | 1.635 |
| 5 | 50 | | | 菅波 冬悟 | Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 25 | 35'16.439 | 11.980 | 4.429 |
| 6 | 38 | | | 平良 響 | Kuoモビリティ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 25 | 35'19.674 | 15.215 | 3.235 |
| 7 | 36 | | | 古谷 悠河 | Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 25 | 35'21.871 | 17.412 | 2.197 |
| 8 | 10 | | | 元嶋 成弥 | KデンタルオフィスRn ルーニースポーツ SPIESS A41 | 25 | 35'30.031 | 25.572 | 8.160 |
| 9 | 98 | | | ロベルト・メルヒ・ムンタン | B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 25 | 35'30.667 | 26.208 | 0.636 |
| 10 | 4 | M | 1 | 今田 信宏 | JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 25 | 35'56.714 | 52.255 | 26.047 |
| 11 | 30 | M | 2 | DRAGON | TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 25 | 35'57.584 | 53.125 | 0.870 |
| ---- 以上規定周回数(90% - 22Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo. 2 太田格之進(HFDP WITH TODA RACING) 1'23.588 (6/25) 159.482 km/h

小高一斗(TOM'S)は、13ポイント差でシリーズをリードし、最終大会を迎えた。予選は第16戦3位、第17戦3位といまいち振わなかったが、チャンピオン争いでは好位置に付け、数字上は圧倒的に有利だ。予選後に話しを聞いた。
- 小高一斗(TOM'S)
-
「昨日の練習は調子よくなくて不安だったんですが、それに比べたら良くはなっています。ポールは取れたと思うので悔しいです。レースは切り替えてぶつからず、ポイントを取ってチャンピオンを取れるようにします。スタートに関しては3年間失敗したことがなくて得意なので、しっかり決めて気負わず、普通にレースをします」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

木村偉織(B-MAX RACING TEAM)は、第16戦予選2位、第17戦ポールポジションを獲得した。ランキング3位に付けるものの、チャンピン争いからは脱落。しかしシーズン中盤からは優勝も経験し、成長は著しい。予選後に話しを聞いた。
- 木村偉織(B-MAX RACING TEAM)
-
「いいアタックができたと思うんですが、相手(太田選手)の方が良かったようです。1000分の1秒差って、なんかどうにかできたのかなと思うと悔しいです。コンマ1とかだったら条件とかもあるんですが、最後の気持ちが足りなかったのかと思います。でも第17戦にポールを取れたました。もてぎでポールを取れてセカンドポールを取れなかったこともあったので、アタックし切れたと言うことで良かったのかと思います」
「育成という立場でここにいるて、求められているのは結果なので、チャンピオン争いに入れないのは残念ですが、来年につながるいいレースをしたいです」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

チャンピオン争いで13ポイント差の2位に付けている太田格之進(TODA RACING)は、第16戦は1000分の1秒という超僅差でポールポジションを獲得。第17戦は予選で3位に付けた。数字上は、3連勝してもポイントリーダーの小高一斗(TOM'S)が2位に入れば駆ればチャンピン獲得となるのでかなり厳しい。予選終了後に話しを聞いた。
- 太田格之進(TODA RACING)
-
「チャンピンはあまり意識していなくて、最後でチームの地元で、普段来ない人たちも来てるので、その前で楽しく、気持ちよくレースをするのが今回のモットーです。1000分の1秒差ってカートを含めてもいままでなかったので、ぼくを含めてチームのみんながかみ合ったので、最後の絞り出しでそれが出たんだと思います。みんなも喜んでくれています」
「決勝はスタートさえ決めればなんとかなると思います。今年は12回中6回ポールを取っているので速さは示せていると思います。苦手なスタートを決めて勝てればと思います。第17戦は3位ですが、何か起こるだろうと思って気にしていないです。1年の集大成なのでこれまで培ってきたものを出すだけです」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI


全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第16戦、第17戦は24日、岡山国際サーキットで公式予選を行い、第16戦は1000分の1秒差で太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)が、第17戦は木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)がポールポジションを獲得した。
公式予選は午前9時5分より30分間で行われた。ベストタイムで第16戦の、セカンドベストタイムで第17戦のグリッドが決定する。サーキット上空には雲は多いものの一部には晴れ間ものぞく。
まず開始7分過ぎにリーダーに立ったのはロベルト・メルヒ・ムンタン(B-MAX Racing 320)で1分23秒099。これを元嶋成弥(KデンタルオフィスRn)が22秒636で上回る。
ここからは遅くピットアウトを行った有力ドライバーが次々と上位に進出。古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)が1分22秒049でトップに立つと、木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)が21秒823で逆転。さらに、太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)が、21秒710でトップに立つも、菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が21秒688でこれを上回り1セット目のタイヤでの争いに決着を付けた。
ここで各車ピットインを行い、ニュータイヤに履き替えると、残り9分を切ったあたりで各車続々とコースイン。最後のアタック合戦が始まる。
ここでまずはトップに立ったのはチャンピオン争い最右翼の小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)で、1セット目のタイムを大きく上回る1分21秒243をたたき出した。
ここで小高のタイムを更新したのは1分21秒379を出した古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)、さらにこれを上回ったのが21秒138を出した木村。
しかしまだ終わらない。なんと太田が木村のタイムを1000分の1秒上回る1分21秒137をたたき出し、このポール争いに決着を付けた。
第16戦のポールポジションは太田。2位は木村で、小高はタイムを更新したものの3位に終わった。4位には古谷が、5位には菅波が、6位には野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320)が続き、注目のメルヒは8位と振わなかった。
セカンドベストタイムでグリッドが決まる第17戦のポールポジションは速いタイムを並べた木村、2位には小高が、3位には太田が付けた。4位には菅波が、5位には古谷が、6位には野中が続いている。


マスタークラスは第16戦が今田信宏(JMS RACING with B-MAX)、第17戦がDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)がポールポジションを獲得した。


第16戦決勝は本日24日午後1時20分より25周で、第17戦決勝は明日25日午前9時20分より18周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
全日本スーパーフォーミュラライツ選手権第16/17/18戦 -RIJ- (2022/09/24) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 17 岡山国際サーキット 3.703km
| Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 1 | | | 木村 偉織 | HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | R1'21.229 | - | - | 164.114 |
| 2 | 37 | | | 小高 一斗 | Kuoモビリティ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | R1'21.243 | 0.014 | 0.014 | 164.086 |
| 3 | 2 | | | 太田 格之進 | HFDP WITH TODA RACING TODA RACING SPIESS A41 | R1'21.305 | 0.076 | 0.062 | 163.960 |
| 4 | 50 | | | 菅波 冬悟 | Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'21.517 | 0.288 | 0.212 | 163.534 |
| 5 | 36 | | | 古谷 悠河 | Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'21.553 | 0.324 | 0.036 | 163.462 |
| 6 | 35 | | | 野中 誠太 | PONOS Racing TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'21.615 | 0.386 | 0.062 | 163.338 |
| 7 | 38 | | | 平良 響 | Kuoモビリティ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'21.761 | 0.532 | 0.146 | 163.046 |
| 8 | 10 | | | 元嶋 成弥 | KデンタルオフィスRn ルーニースポーツ SPIESS A41 | 1'22.254 | 1.025 | 0.493 | 162.069 |
| 9 | 98 | | | ロベルト・メルヒ・ムンタン | B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'22.321 | 1.092 | 0.067 | 161.937 |
| 10 | 30 | M | 1 | DRAGON | TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'23.581 | 2.352 | 1.260 | 159.496 |
| 11 | 4 | M | 2 | 今田 信宏 | JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'23.764 | 2.535 | 0.183 | 159.147 |
| ---- 以上基準タイム(110% - 1'29.385)予選通過 ---- |
- 'R'マークは従来のコースレコード(1'21.349)を更新した。
全日本スーパーフォーミュラライツ選手権第16/17/18戦 -RIJ- (2022/09/24) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 16 岡山国際サーキット 3.703km
| Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 2 | | | 太田 格之進 | HFDP WITH TODA RACING TODA RACING SPIESS A41 | R1'21.137 | - | - | 164.300 |
| 2 | 1 | | | 木村 偉織 | HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | R1'21.138 | 0.001 | 0.001 | 164.298 |
| 3 | 37 | | | 小高 一斗 | Kuoモビリティ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | R1'21.156 | 0.019 | 0.018 | 164.261 |
| 4 | *36 | | | 古谷 悠河 | Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'21.379 | 0.242 | 0.223 | 163.811 |
| 5 | 50 | | | 菅波 冬悟 | Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'21.401 | 0.264 | 0.022 | 163.767 |
| 6 | 35 | | | 野中 誠太 | PONOS Racing TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'21.477 | 0.340 | 0.076 | 163.614 |
| 7 | 38 | | | 平良 響 | Kuoモビリティ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'21.739 | 0.602 | 0.262 | 163.090 |
| 8 | 98 | | | ロベルト・メルヒ・ムンタン | B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'22.079 | 0.942 | 0.340 | 162.414 |
| 9 | 10 | | | 元嶋 成弥 | KデンタルオフィスRn ルーニースポーツ SPIESS A41 | 1'22.145 | 1.008 | 0.066 | 162.284 |
| 10 | 4 | M | 1 | 今田 信宏 | JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'23.430 | 2.293 | 1.285 | 159.784 |
| 11 | 30 | M | 2 | DRAGON | TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'23.468 | 2.331 | 0.038 | 159.712 |
| ---- 以上基準タイム(110% - 1'29.259)予選通過 ---- |
- 'R'マークは従来のコースレコード(1'21.349)を更新した。
- CarNo. 36は、全日本レース選手権ブルテンNo. 001-2022(エンジン主要部品の交換)により、第16戦を5グリッド降格とする。

急きょ参戦が決まったロベルト・メリ(登録名:ロベルト・メルヒ・ムンタン)選手は、今回の参戦を足がかりに来シーズン、スーパーフォーミュラのシートを得たいと思っている。その点でメリ選手にとって今回の結果は重要だ。
フリー走行の順位は、セッション1(ドライ)7位、2(ウェット)4位、3(ドライ)8位、4(ドライ)8位と、ウェットでは速いところを見せているが、ドライコンディションでは僅差ではあるものの決して思い描いていた結果ではない。
2日間、4セッションのフリー走行を終えたメリ選手に聞いた。
「今日はウェット、セミウェット、ドライと、すべてのコンディションで練習することができました。それぞれのコンディションでベストは尽くしましたが、僕にとっては初めてのクルマなので、理解するのに時間を費やしました」
「トラブルも出てしまい、必ずしも思ったような結果は出ていませんが、今はあまり考え込まないようにしています」
「スーパーフォーミュラ・ライツは、パワーはあまりありませんが、エアロダイナミクスは効いていてコーナリングスピードは速いですし、ドライブしていてとても楽しいクルマです」
「タイヤはグリップも良いですし、寿命の面でも非常に優れているように感じます。これは重要で、何周かアタックを続けることができます」
「明日の予選、そして決勝レースはどうなるか分かりませんが、できるだけ上位に食い込むつもりですし、きっと明日は今日より良くなるはずです」
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI

2022年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第7戦が9月18日(日)に筑波サーキット18周で開催され、大雨の中赤旗中断を経て2ヒートで行われた決勝レースをポールポジションからスタートした田上蒼竜(A'sカンパニーZAP ED)が、スタートでトップに立つとセーフティカー・ランとなった第2ヒートを先頭でチェッカードフラッグを受けて優勝、同シリーズのチャンピオンを確定させた。
予報通り昼前から雨が降り出した筑波サーキット、雨は降ったり止んだりを繰り返していたが、スーパーFJの決勝が行われる予定時刻に向かって次第に雨足は激しくなり、午後1時55分に各車がグリッドに着く頃には大雨と言える状況に。コース上も水が浮いた状態で、15台全車がレインタイヤを装着している。
今シーズンからワンメイク供給されているダンロップのレインタイヤについては、ほぼ全ての選手が未経験。筑波/富士シリーズ戦では今年一度も雨は降っておらず、練習走行でも雨は降らなかったとの事。前日の練習走行でも「明日は雨だけど初めてのレインタイヤで特性がわからない」という声が多かった。
そんな中で唯一、もてぎ/菅生シリーズ戦にも出場している田上だけは菅生での練習走行時にレインタイヤを経験している。これがアドバンテージになるのかも注目された。

午後2時8分フォーメーションラップ開始、ポールシッターの田上を先頭に各車路面の状況を確かめるように周回しグリッドに整列するとレーススタート。レインタイヤが激しく水煙を上げるなか全車クリーンスタート。

田上はスムーズに発進したが2番手スタートの安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)は加速がにぶく、2列目スタートの白崎稜(ZAPスタッフリソースED)、稲葉摩人(ZAP SPEED 10VED)が前に出る。田上に続いてイン側に稲葉、アウト側に白崎という位置取りで第1コーナーに進入するが、ここで稲葉が単独スピン、やや角度がある筑波の第1コーナーでイン側に溜まった水に足をすくわれたか。後続車は接触する事なく、稲葉は最後尾からレースに復帰。
田上は落ち着いた走りでトップを維持、白崎に1.449秒の差をつけて1周目を終了。安田は3位につけるが稲葉のスピンを避けたためかギャップが広がり田上とは4.446秒差。稲葉の後退で5番手スタートの内藤大輝(RCIT RaiseUP MT)と6番手スタートの本田千啓(オートルック☆モダン☆10V)が4位、5位、さらに8番手スタートだった岩本瞬(TAUSファーストガレージS2)が6位に浮上、本田に0.712秒差と迫る。岩本は前日の練習走行でエンジンのライフが終わったという事で換装を行っており、朝はエンジン好調と笑顔を見せていたが好事魔多し、2周目のダンロップコーナーでスピンを喫して大きく順位を落とした。これで山下友基(ELEVレーシングHRF10V)が6位に浮上。
田上と白崎は1分6秒台のラップタイムで3周目2.216秒差。安田は1分10秒台で大きく離され白崎からは10秒以上の差がついて、4位内藤が背後に迫りテール・ツー・ノーズ状態になる。0.142秒差で2周目を終了し3周目は内藤がプレッシャーを与え続けるとメインストレートで並びかけてコントロールライン通過、続く第1コーナーで安田をかわして3位にポジションアップ。しかし内藤の快走はここまで、第2ヘアピンでスピンからコースアウト、グラベルにはまってしまう。後続車は混乱しつつも内藤を避けて通過、その中で一気にポジションを上げたのがマスターズクラスの秋山健也(スーパーウインズKKS・ED)。11番手スタートから周囲より明らかに速いペースで順位を上げて来ていたが、ここで一気に6位に浮上した。
4周目終了、トップ田上は白崎をじわりと引き離し2.496秒差。内藤のリタイヤにより3位に戻した安田だが田上からは16秒以上の差。安田のペースが上がらないというより田上と白崎の2台だけが1分6~7秒台、他より4秒以上、圧倒的に速いラップタイムで走っている。田上はレインタイヤ経験者、そして先頭で視界が良いという優位があるが、白崎もそん色がない走りを見せている。
安田から約6秒遅れて4位本田、5位山下、6位秋山、そして7位戸谷友規(DEEP-R・10V・ED)までが1.546秒差のワンパックになっている。そして忘れてはいけないのがオープニングラップで最下位まで落ちた稲葉、こちらも1分10秒台のタイムで10位まで這い上がってくると5周目にはさらに8位までポジションアップ。
6周目、本田を先頭とした4位グループに変動があり、秋山が4位に浮上、山下も本田を仕留めて5位。順位を落とした本田に稲葉が並んでコントロールラインを通過するとオーバーテイクに成功して稲葉6位へ。秋山は1分8秒台と悪コンデションにベテランの強みを見せて安田を追撃する。
田上のスピードは揺るぎがなく、7周目も1分6秒708。白崎を3.175秒差まで突き放した。そして秋山が安田の後方1.7秒差に接近、安田1分10秒526、秋山1分7秒455というラップタイム差から3位の座は風前の灯火か?
しかしここで赤旗が提示される。第2ヘアピンのグラベルに止まっている内藤の車両の撤去を行うことと、雨足が一段とひどくなり危険な状態となったので、いったんレースを中断するという判断がなされた。
田上を先頭にメインストレートに各マシンが整列、その後セーフティカーの先導でコースを1周してピット前に停車。マシンに触れることは許されないがドライバーに傘をさしかけて雨から守ることは許される。
レースの再開についてアナウンスがあり、7周目終了時の順位でスターティンググリッドに並び、3分前からスタート進行が行われてフォーメーションラップ1周の後にスタンディングスタートで5周の第2レースが行われ合計12周、第2レースの着順をもってレースリザルトとする、ということに決定された。
約15分後、内藤のマシンが撤去され、14台のマシンが再度コースイン、グリッドに整列する。
- 1列目 田上蒼竜/白崎稜
- 2列目 安田航/秋山健也
- 3列目 山下友基/稲葉摩人
- 4列目 本田千啓/戸谷友規
- 5列目 宇高希/中澤凌
- 6列目 下村剛司/澤井良太朗
- 7列目 竹沢茂/岩本瞬
田上はリードをリセットされた格好になり、2位白崎は逆転のチャンス、そして3位以下も同様だ。特に第1レースで絶好のスタートを切りながら自滅した格好の稲葉には失地回復の舞台が用意された。
雨は依然として降り続けており路面はフルウエット、レッドライトが消えて第2レースがスタートした。ここでも田上が好スタート、白崎も出足よく第1コーナーアウト側から続くが前には出られない。安田は3位キープで稲葉は蹴り出しがよく山下の前に出て1コーナーで秋山もかわして4位へあがる。しかし1コーナーを抜けてS字に入る所で山下が秋山に接触、左側にコースアウトしてスポンジバリアを弾き飛ばして停止してしまう。秋山は姿勢を乱したが立て直し、6位に踏みとどまった。
この混乱の中で順位を上げたのが8番手スタートの戸谷と9番手スタートの宇高希(TAKE FIRST)それぞれ5位、7位にジャンプアップに成功する。

ここでセーフティカー(SC)ランが宣言され全コースイエローフラッグ。山下は動き出したもののS字コーナーにスポンジバリアが散乱、また最終コーナー入口にも大きなパーツが飛散しており対処が必要な状態。
第2レース1周目は田上~白崎~安田~稲葉~戸谷~秋山という順位で通過。SCランを行いながらコース上の障害物撤去を行うが、時間を要して隊列は4周目を終了。そのままファイナルラップに入り、SC先導のままでフィニッシュラインを通過。レース終了となった。





優勝は田上、中断を挟みつつもポール・ツー・ウインでシリーズ3勝目を飾った。2位は白崎、レース前に今回は期するものがあると語っていたが初優勝には届かなかった。安田は苦しい戦いぶりだったが3位の座を守り、スタート直後のアクシデントで最下位に落ちながら挽回した稲葉が4位、以下ルーキー戸谷が5位で初の入賞を飾り、6位でマスターズクラス優勝の秋山がこちらも今シーズン初入賞となった。
■決勝後のコメント
- 優勝 13号車・田上蒼竜(AsカンパニーZAP10VED)
-

「もうちょっとレースしたかったな、というのが正直なところなのですが。前半引き離すことができて、雨が楽しいと思うくらい気持の余裕はあったので、よかったかなと思います。第2レースのスタート後の最終コーナーで飛びかけて、けっこうギリギリまで行ってしまっていたので、危なかったです。とりあえず無事にトップで戻って来られてよかったです。今後はもてぎのチャンピオン、そして日本一決定戦に集中していきます」
- 2位 26号車・白崎稜(ZAPスタッフリソースED)
-

「(スタートがよかったが?)スタートは元々得意な方だったので、低グリップだろうが夏の中だろうが自信があったので、それなりのスタートだったと思います。でも赤旗が出ちゃって自分のやりたかった事ができなかったので、このレイン(タイヤ)自体が初めてだったので悔しいのもありますし、(十分)走れなかったのも残念です。(第2レースのスタートで、あわよくば田上選手を、という気持ちはあった?)コースの外側の方が7周走ってラバーがある程度乗っていたと思ったので、そこでちょっと不利かな、とは思ったのですけど、ちょっと滑ったこともあって飛び込めなかったです。(田上選手に)迫るほどほのスタートはできなかったです。(次がシーズン最終戦ですが?)とにかく優勝が欲しいです。最終戦で必ず勝ちます」
- 3位 53号車・安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)
-

「第1レースのスタートは気持ちがはやりすぎてホイールスピンが多くて思ったより前に進まなかったです。それで後ろのマシンが横に来ていたので無理せずに下がった。白崎選手と稲葉選手が来ていて、稲葉選手が横にいたのはわかっていて、その後(稲葉選手は)スピンしちゃいましたけど2台に行かれてしまいました。(その後ペースが上がらなかった?)ちょっと(限界が)つかめてない部分も多くて、ダンロップの新しい(レイン)タイヤの特性がまったくわからなくて、決勝で無理してスピンしたらポイントを失ってしまうので、抑えながら、探っている最中だったので、それがうまくいかなかったです。第2レースのリスタートは悪いスタートではなかったですけど抜けるほどのペースはなくて、現状維持しかできなかったですね。それでSC入ってきちゃったので、何もできませんでしたね。前が全然見えなかったので、何かをトライしようにも、見えな過ぎてできない状況でした。決勝なので無理せず帰って来ることを意識してがんばりました」
- 4位 14号車・稲葉摩人(ZAP SPEED 10VED)
-

「(スタート直後のスピンは?)自分の想像していたのよりも水たまりが深かったので、コントロールを失ってしまって、レコードライン上に留まらないように自分で判断してスピンさせて、最下位まで順位を落とす結果になってしまいました。(その後のリカバリーは速かったが?)今回のレースは(勝たなければいけないレースだったので)ポールポジションとかトップ争いにこだわっていたので、何台抜いたっていうのは正直自分の中では関係なくて、チームとか応援して下さる皆様に申し訳ないことをしてしまった、という気持ちです。日本一決定戦では絶対勝つつもりでやります」
- 6位 3号車・秋山健也(スーパーウインズKKS・ED)マスターズクラス優勝
-

「(すごい勢いで順位を上げましたが?)自分としては特別なことは何もなかったですが、いいペースで追い上げることができました。(第2レースのスタート後のS字は?)S字の進入で91号車がタイヤに当たったようで、こちらもバランスを崩して順位を落としてしまいました」
2022年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権最終第8戦は10月30日に筑波サーキットで開催される。今回田上が優勝したことでポイントを102まで伸ばし2位稲葉と26ポイント差となりシリーズ優勝は決まったが。2位を稲葉、安田、白崎が僅差で争っている状況だ。彼らにとって最終戦は気の抜けない一戦となる。

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA

2022年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第7戦公式予選が9月18日(日)に筑波サーキットで行われ、シリーズランキング首位の田上蒼竜(A'sカンパニーZAP ED)が20分間の予選の最後にトップタイムを叩き出しポールポジションを獲得した。
連休中日の筑波サーキットは台風14号に起因する雨が昼頃から降るとの予報だが、午前9時45分の予選開始時刻はまだ時折陽が差す曇り空。気温28度で路面はドライコンディションだ。全8戦で行われる筑波/富士シリーズ戦の第7戦。ポイントリーダーの田上にはここでチャンピオン決定の目がある。それだけに彼を追う面々は打倒田上を目指し前日の練習走行から調整に余念がなかった。
しかしながら各ドライバー一様に訴えるのが今年から採用されたダンロップタイヤの感触が思わしくない点。元々美味しい所が短いと言われていたが、温度がやや下がる秋になって、今度は思うようなグリップ感が得られない「コーナーで粘りがない」という声が聞かれた。練習走行は他のカテゴリー(VITA)のマシンも走っており自由なコース取りができない、という理由もあるだろうが、第1ヘアピン進入やダンロップの脱出で挙動を乱す車両が散見された。
予定より2分遅れて午前9時47分、予選が開始。前回優勝の安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)を先頭に15台がコースイン、全車スリックタイヤだ。
各車ウォームアップを終えて残り16分、計測3周目あたりからタイムアタックを開始。
まずはシリーズランキング4位につける白崎稜(ZAPスタッフリソースED)が1分を切り59秒582でトップ、2番手は田上で59秒713、3番手安田で59秒845、4番手は内藤大輝(RCIT RaiseUP MT)が59秒863で続く。
残り14分、安田が59秒164と58秒台に迫るタイムでトップに立つと田上も59秒186で追い、次の周回で58秒907と59秒を切ってトップへ、安田2番手にドロップするがこちらも次の周回で58秒985とタイムアップ、白崎も59秒237と自己ベスト更新するも3番手。
折り返しを過ぎて残り9分、ここで白崎が59秒を切って58秒909、田上と0.002秒差に迫り2番手へ。安田を挟んで4番手は内藤、5番手には序盤タイムが出ていなかったランキング2位の稲葉摩人(ZAP SPEED 10VED)がつけ、ルーキーイヤーの山下友基(ELEVレーシングHRF10V)が59秒384で6番手、しかし直後にコントロールラインを通過した本田千啓(オートルック☆モダン☆10V)が59秒321で山下を上回り6番手。山下7番手。
田上、白崎はここでいったんピットイン、終盤のタイムアタックに向けてタイミングを計っているようだ。その隙にタイムを伸ばしたのが稲葉で59秒189→59秒080と詰めて4番手へ浮上する。
残り5分、安田が58秒812とタイム更新、ついにトップに立つ。田上、白崎はコースに戻るがまだタイムが更新されず2番手、3番手へポジションダウン。
20分が経過しチェッカードフラッグが振られる中、田上は最後のタイムアタックに出て0.1秒タイムを短縮、58秒801として安田を逆転、0.011秒差でポールポジションを獲得した。





安田2番手でフロントロウに並び、白崎3番手、稲葉4番手でセカンドロウ。安田はこのZAP SPEEDの包囲網を突破しなければ勝機はない。3列目は内藤と本田が並んだ。

マスターズクラスのトップは総合12位の秋山健也(スーパーウインズKKS・ED)、クラス2番手は総合15番手の竹沢茂(スーパーウィンズ☆KKS☆ED)となった。
■予選後のコメント
- ポールポジション 13号車・田上蒼竜(AsカンパニーZAP10VED)58秒801
-

「(最後に一発タイム出た?)もっと早い周でもチャンスがあったのですが、ミスしちゃってその周は(タイム)出なくかったので。マシンのバランスがタイヤが新品の時はちょっとリヤの挙動で苦労していて、そこからちょっと(タイヤが)タレてきた時にリヤのバランスが丁度よくなってきたので(タイムが)出た、って感じです。(決勝に向けては?)雨が降って来ましたけど、自分は結構予選でタイヤを使ってしまったので、雨降ってもらってレインだったら、トップが絶対有利ですし、雨は自信があるのでそこはキメて行きたいな、というところです」
- 2位 53号車・安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)58秒812 トップと0.011秒差
-

「昨日から前回ほど余裕がなくて、明日大変だな、と思っていました。白崎選手も速かったので、昨日からの状況を考えると、予想通りかな。簡単にはいきませんね。(後半タイムが伸びなかった?)そっちより前半なかなかタイムが出なくて、タイヤがだんだん暖まってきて、やっと中盤からアタックできて、そこからアタックしたけど58秒8とかが限界でしたね。これ以上出るようなフイーリングなかったです。(決勝に向けては?)雨が降って来ましたけど、今年は1回も雨のレースないのでだいぶ違う展開になると思うので、自分も含めて気を付けて、安全に最後まで走り切って、あと2戦しかないので、ランキング的に田上選手がだいぶリードしちゃっているので、そこを覆せるレースにしたいですね。」
- 3位 26号車・白崎稜(ZAPスタッフリソースED)58秒909 トップと0.108秒差
-

「(今回は)めちゃめちゃ準備してきて、ここ(第7戦)は取れると思ってやって来ているので、だいぶ悔しいです。(タイムが伸びなかった?)タイム伸びなかったのも自分のミスなので、次の周回でどう直そうか、ってやっていて、それで最終ラップ、田上選手もそこでタイム更新しましたけど、自分もそれをやろうとして届かなかったので、後は決勝で前に出ていく形で。雨が心配ですけど、それも味方につけて、走れたなと思います」
第7戦決勝は午後2時5分スタート予定。天気予報では昼頃から雨になる模様で、しかも大雨の可能性あり。ウエットレースということになると今年筑波では初だ。事前に聞いた限りでは練習も含めて今年のダンロップタイヤでウエットコンデションを走ったことがないという選手が多く、これがどう影響するのか目が離せない。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
■第1レース
SCCN SEPTEMBER RACE MEETING in TSUKUBA -RIJ- (2022/09/18) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2022 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 7 筑波サーキット 2.045km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 13 | | | 田上 蒼竜 | AsカンパニーZAP ED TOKYO R&D RD10V | 7 | 7'52.483 | - | - |
| 2 | 26 | | | 白崎 稜 | ZAPスタッフリソースED TOKYO R&D RD10V | 7 | 7'55.658 | 3.175 | 3.175 |
| 3 | 53 | | | 安田 航 | ファーストガレージ&Sウィンズ MYST KK-S2 | 7 | 8'21.389 | 28.906 | 25.731 |
| 4 | 3 | M | 1 | 秋山 健也 | スーパーウインズKKS・ED MYST KK-S | 7 | 8'23.112 | 30.629 | 1.723 |
| 5 | 91 | | | 山下 友基 | ELEVレーシングHFR 10V TOKYO R&D RD10V | 7 | 8'25.832 | 33.349 | 2.720 |
| 6 | 14 | | | 稲葉 摩人 | ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V | 7 | 8'27.901 | 35.418 | 2.069 |
| 7 | 7 | | | 本田 千啓 | オートルック☆モダン☆10V TOKYO R&D RD10V | 7 | 8'31.899 | 39.416 | 3.998 |
| 8 | 66 | | | 戸谷 友規 | Deep-R・10V・ED TOKYO R&D RD10V | 7 | 8'32.354 | 39.871 | 0.455 |
| 9 | 23 | | | 宇高 希 | TAKE FIRST TOKYO R&D RD10V | 7 | 8'32.354 | 39.871 | 0.000 |
| 10 | 79 | | | 中澤 凌 | ZAP NAIZ 10V ED TOKYO R&D RD10V | 7 | 8'33.678 | 41.195 | 1.324 |
| 11 | 72 | | | 下村 剛司 | SウインズELEV'r KKS2 MYST KK-S2 | 7 | 8'35.339 | 42.856 | 1.661 |
| 12 | 1 | | | 澤井 良太朗 | オートルックTKZW 10V TOKYO R&D RD10V | 7 | 8'41.197 | 48.714 | 5.858 |
| 13 | 16 | M | 2 | 竹沢 茂 | スーパーウィンズ☆KKS☆ED MYST KK-S | 7 | 8'50.064 | 57.581 | 8.867 |
| 14 | 52 | | | 岩本 瞬 | TAUSファーストガレージS2 MYST KK-S2 | 7 | 8'50.384 | 57.901 | 0.320 |
| 15 | 22 | | | 内藤 大輝 | RCIT RaiseUP MT MYST KK-S2 | 3 | 3'36.461 | 4Laps | 4Laps |
■第2レース
SCCN SEPTEMBER RACE MEETING in TSUKUBA -RIJ- (2022/09/18) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2022 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 7 筑波サーキット 2.045km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 13 | | | 田上 蒼竜 | AsカンパニーZAP ED TOKYO R&D RD10V | 5 | 9'11.114 | - | - |
| 2 | 26 | | | 白崎 稜 | ZAPスタッフリソースED TOKYO R&D RD10V | 5 | 9'12.204 | 1.090 | 1.090 |
| 3 | 53 | | | 安田 航 | ファーストガレージ&Sウィンズ MYST KK-S2 | 5 | 9'13.817 | 2.703 | 1.613 |
| 4 | 14 | | | 稲葉 摩人 | ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V | 5 | 9'14.444 | 3.330 | 0.627 |
| 5 | 66 | | | 戸谷 友規 | Deep-R・10V・ED TOKYO R&D RD10V | 5 | 9'15.117 | 4.003 | 0.673 |
| 6 | 3 | M | 1 | 秋山 健也 | スーパーウインズKKS・ED MYST KK-S | 5 | 9'16.494 | 5.380 | 1.377 |
| 7 | 23 | | | 宇高 希 | TAKE FIRST TOKYO R&D RD10V | 5 | 9'17.804 | 6.690 | 1.310 |
| 8 | 7 | | | 本田 千啓 | オートルック☆モダン☆10V TOKYO R&D RD10V | 5 | 9'18.803 | 7.689 | 0.999 |
| 9 | 79 | | | 中澤 凌 | ZAP NAIZ 10V ED TOKYO R&D RD10V | 5 | 9'21.295 | 10.181 | 2.492 |
| 10 | 72 | | | 下村 剛司 | SウインズELEV'r KKS2 MYST KK-S2 | 5 | 9'22.354 | 11.240 | 1.059 |
| 11 | 52 | | | 岩本 瞬 | TAUSファーストガレージS2 MYST KK-S2 | 5 | 9'24.215 | 13.101 | 1.861 |
| 12 | 1 | | | 澤井 良太朗 | オートルックTKZW 10V TOKYO R&D RD10V | 5 | 9'25.085 | 13.971 | 0.870 |
| 13 | 16 | M | 2 | 竹沢 茂 | スーパーウィンズ☆KKS☆ED MYST KK-S | 5 | 9'27.662 | 16.548 | 2.577 |
| ---- 以上規定周回数完走 ---- |
| - | 91 | | | 山下 友基 | ELEVレーシングHFR 10V TOKYO R&D RD10V | 1 | 2'33.036 | 4Laps | 4Laps |
| - | 22 | | | 内藤 大輝 | RCIT RaiseUP MT MYST KK-S2 | | D.N.S | - | - |
- Fastest Lap: CarNo. 13 田上蒼竜(AsカンパニーZAP ED) 1'06.422 (2/12) 110.847 km/h
SCCN SEPTEMBER RACE MEETING in TSUKUBA -RIJ- (2022/09/18) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2022 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 7 筑波サーキット 2.045km
| Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 13 | | | 田上 蒼竜 | AsカンパニーZAP ED TOKYO R&D RD10V | 58.801 | - | - | 125.202 |
| 2 | 53 | | | 安田 航 | ファーストガレージ&Sウィンズ MYST KK-S2 | 58.812 | 0.011 | 0.011 | 125.179 |
| 3 | 26 | | | 白崎 稜 | ZAPスタッフリソースED TOKYO R&D RD10V | 58.909 | 0.108 | 0.097 | 124.972 |
| 4 | 14 | | | 稲葉 摩人 | ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V | 59.080 | 0.279 | 0.171 | 124.611 |
| 5 | 22 | | | 内藤 大輝 | RCIT RaiseUP MT MYST KK-S2 | 59.255 | 0.454 | 0.175 | 124.243 |
| 6 | 7 | | | 本田 千啓 | オートルック☆モダン☆10V TOKYO R&D RD10V | 59.280 | 0.479 | 0.025 | 124.190 |
| 7 | 91 | | | 山下 友基 | ELEVレーシングHFR 10V TOKYO R&D RD10V | 59.384 | 0.583 | 0.104 | 123.973 |
| 8 | 52 | | | 岩本 瞬 | TAUSファーストガレージS2 MYST KK-S2 | 59.454 | 0.653 | 0.070 | 123.827 |
| 9 | 1 | | | 澤井 良太朗 | オートルックTKZW 10V TOKYO R&D RD10V | 59.564 | 0.763 | 0.110 | 123.598 |
| 10 | 23 | | | 宇高 希 | TAKE FIRST TOKYO R&D RD10V | 59.605 | 0.804 | 0.041 | 123.513 |
| 11 | *79 | | | 中澤 凌 | ZAP NAIZ 10V ED TOKYO R&D RD10V | 59.608 | 0.807 | 0.003 | 123.507 |
| 12 | 3 | M | 1 | 秋山 健也 | スーパーウインズKKS・ED MYST KK-S | 59.861 | 1.060 | 0.253 | 122.985 |
| 13 | 72 | | | 下村 剛司 | SウインズELEV'r KKS2 MYST KK-S2 | 59.875 | 1.074 | 0.014 | 122.956 |
| 14 | 66 | | | 戸谷 友規 | Deep-R・10V・ED TOKYO R&D RD10V | 59.933 | 1.132 | 0.058 | 122.837 |
| 15 | 16 | M | 2 | 竹沢 茂 | スーパーウィンズ☆KKS☆ED MYST KK-S | 1'00.880 | 2.079 | 0.947 | 120.926 |
| ---- 以上基準タイム(130% - 1'16.492)予選通過 ---- |
- CarNo. 79は、筑波サーキット一般競技規則第19条1.違反(走路外走行)により、2グリッド降格とする。

GT500クラス優勝 No. 3 CRAFTSPORTS MOTUL Z
- 千代勝正(NDDP RACING)
-
「レース前に想像していた展開とは全く変わってしまって。僕が55周まで行ったんですけど、本当はミツ(高星明誠)の方が長く走る予定で、ドライだった場合はもう少し早く交代する予定でした。状況が刻々と変化する中で、今回の魔物は天候だったなという感じで」
「ウェットに替えるタイミングは上位勢に比べると1周遅れてしまって、そこで23号車にギャップを作られてしまいましたが、僕たちが選んだタイヤが路面にマッチしていたし、ミシュランのウェットタイヤは本当に素晴らしくて、そこでアドバンテージがあったので、コース上でも順位を上げることができて、ニスモ同士の戦いという状況に持ち込めました」
「途中で雨が増えた時はペースが厳しかったんですが、そこで23号車に離されたくなくて『タイヤを替えたい』ってリクエストを出したんですが、島田(次郎)監督と根岸(圭輔)エンジニアが冷静に判断してくれて、最後まで走り続けることになりました。結果的に雨が止んでドライコンディションになったので、そこでの判断は本当に正しかったし、そのおかげで後半ミツにトップのままでバトンを渡すことができました」
「ミツも後半難しい中でバトンをゴールまで運んでくれました。チームとして素晴らしい仕事をしていただいたおかげでこういう場に立たせていただいているし、ミシュランタイヤが今回のレースを作ってくれたと思います」
- 高星明誠(NDDP RACING)
-
「レースが始まる前はトップでバトンを受け継ぐとは思っていなかったので、望んでいるシチュエーションではなかったから逆に緊張しちゃって『マジかよ?!』という感じだったんですけど、ここまで中盤の走りだったり、チームの作戦でいい順位を走っていたので、僕の走りでそれを崩しちゃいけないという思いでスティント行きました」
「まだ路面が濡れてる状況でしたけど、ミシュランタイヤのウォームアップがすごく良かったし、雨が降り続いてる中でもペースが良かったので、30秒くらいのマージンを築けたのはミシュランタイヤのパフォーマンスのおかげで、本当に感謝しています。そこから雨が多くなって、まだ攻めることはできたんですが、ちょっとのミスが命取りになるな、という状況だったので、残り周回数と後ろとのギャップを見ながらペースを落としました。そういう展開に持ち込めたのが今回優勝できた要因かなと思います」

GT300クラス優勝 No. 2 muta Racing GR86 GT
- 加藤寛規(muta Racing INGING)
-
「本当に言葉がないです。今年クルマを変えてからなかなかテストができず、僕もうまく対応することができてなくて、堤選手やチームに迷惑をかけていました。ただレースを追うごとに手応えを感じ、改善はしてきていましたが。それが雨が降ったことで苦手な部分が全部打ち消されてて、非常に乗りやすいクルマになっていました。うちのチームはレースだけじゃなく開発もやっているので、そういうところでブレーキなどがアドバンテージになってて、自信を持って走れる状態になっていました。ブリヂストンのレインタイヤも素晴らしくて、本当にパッケージも非常に良かったですし、チームのフレキシブルな戦略がこういう荒れたレースに効きました。とりあえずホッとした、という感じです」
- 堤優威(muta Racing INGING)
- 「加藤選手からぶっちぎりでバトンをいただいて、トップでチェッカーを受けられたということで、僕もホッとしています。今年一年、チームとして新しいクルマを開発していて、ブレーキとか、タイヤもまだまだわからないところがあったんですが、最初の加藤さんのスティントで非常に高いパフォーマンスを発揮してくれて、大きなアドバンテージを得ていたことで安心して走れました。今年どこかで表彰台に上がりたいなとは思っていましたが、まさかの優勝で終われて、非常に嬉しいです」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI


オートバックス スーパーGT第6戦「SUGO GT300kmレース」の決勝が9月18日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われ、予選11番手からスタートしたNo. 3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)が第3戦鈴鹿以来の今季2勝目をものにした。GT300クラスはNo. 2 muta Racing GR86 GT(加藤寛規/堤優威)が今季初優勝を達成した。
第6戦決勝は午後2時より宮城県警の白バイ3台、パトカー1台、覆面パトカー1台に先導されてパレードランを開始、84周の戦いが始まった。スタート時の天候は曇り。ウォームアップ終了時点の気温は28℃、路面温度は35℃だ。グリッド整列が始まるや否や、霧雨が降り始めたが、スタート進行が進められている間に雨は止み、路面はドライのまま。全車スリックタイヤでスタートすることになった。

スタートでトップに立ったのはポールポジションからスタートした国本雄資(WedsSport ADVAN GR Supra)。しかし4コーナーでは早くも立川祐路(ZENT CERUMO GR Supra)が国本を捉えてトップに浮上する。続いて牧野任祐(STANLEY NSX-GT)もレインボーコーナーで国本を抜いて2位に浮上、国本は3位でコントロールラインに戻ってきた。
その直後、4コーナーでGT300車両がクラッシュしたことにより、早くも2周目からセーフティーカーが導入された。
SCは3周目にピットイン。レースは4周目から再開となる。ポジションキープでバックストレートに向かうトップ3。その後方ではロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH Z)と大津弘樹(Modulo NSX-GT)が激しい7位争いを展開するが、クインタレッリは大津の先行を許さず、6位の大湯都史樹(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)を追い上げていく。
そしてトップの38号車が13周目に入った辺りから雨が降り始め、次第に勢いを増していく。
これに対して最初に動いたのは関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)だった。関口は14周目にピットに飛び込み、いち早くウェットタイヤに履き替えてコースに復帰する。
他のチームも15周目には相次いでタイヤ交換に踏み切るが、4位を走行していた松下信治(Astemo NSX-GT)と6位の大湯そして7位のクインタレッリはコースに踏みとどまろうと目論み、それぞれ1位、2位、3位に浮上する。予選でトラブルに見舞われて最後尾スタートとなった坪井翔(au TOM'S GR Supra)もステイアウトを選択した。
こうしたコンディションを得意とする大湯はすぐさま16周目の馬の背で松下を捉えてトップに立つ。松下はたまらず17周目にピットに向かった。
大湯とクインタレッリは19周目にようやくピットへ。するとその直後にフルコースイエローが宣言された。これにより再び立川がトップに。関口が2位につけ、ステイアウトの坪井が3位にジャンプアップした。4位は牧野、5位がクインタレッリ、大湯は5位となった。
坪井は22周目にピットイン。この周で牧野を捉えたクインタレッリが3位に浮上した。その後もペースの上がらない牧野は大湯にも抜かれて5位に。25周目には7位まで後退してしまう。
クインタレッリは26周目に関口を捉えると、27周目の1コーナーでアウトから立川を抜き去り、ついにトップに浮上した。同じミシュランタイヤを履く千代勝正(CRAFTSPORTS MOTUL Z)も3位まで上がってきた。千代は28周目の4コーナーで立川をパス。ミシュラン勢が1-2を形成する。
この辺りからドライバー交代を行うチームが出始める。No. 12 カルソニックIMPUL Zは27周目に平峰一貴からベルトラン・バゲットに交代。No. 100 STANLEY NSX-GTも29周目に牧野任祐から山本尚貴に交代した。32周目にはNo. 38 ZENT CERUMO GR Supraが立川祐路から石浦宏明に交代、35周目にNo. 39 DENSO KOBELCO SARD GR Supraが関口雄飛から中山雄一に。No. 16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX GTは36周目に大湯都史樹から笹原右京に交代した。
これでこの間にクインタレッリは着実にリードを広げ、35周目で4秒763、36周目に5秒688、37周目には9秒350の差を2位の千代に対してつけていく。
そして44周目、ついにNo. 23 MOTUL AUTECH Zがピットイン。クインタレッリは松田次生に交代し、石浦の前でコースに復帰した。これにより千代がトップに浮上した。
するとこの辺りから雨が止み、路面は次第に乾き始めていく。
ここでいち早く動いたのが山本だ。48周目にピットに飛び込み、スリックタイヤに履き替えてコースに戻っていく。石浦は51周目、中山は52周目、松田は54周目にタイヤ交換を行った。
そしてこの時点でまだドライバー交代を行わずにトップを走行していたNo. 3 CRAFTSPORTS MOTUL Zが55周目にスリックタイヤへの交換とドライバー交代を同時に行った。これにより3号車はピットストップ回数を一つ減らすことに成功、後続に大差をつけてトップのままコースに復帰した。2位は松田。笹原が3位だ。
高星明誠(CRAFTSPORTS MOTUL Z)は56周を終えた時点で2位の松田に対して28秒700のリード。ここから松田が追い上げにかかり、徐々にその差は縮まっていくが、それでも75周目で25秒752とトップを捉えることはほぼ絶望的な状況だ。
結局高星はそのままトップで84周を走り切り、No. 3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)第3戦鈴鹿以来の今季2勝目をものにした。


2位はNo. 23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)、No. 16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT(笹原右京/大湯都史樹)が3位だ。
そしてここまでポイントリーダーだったNo. 12 カルソニックIMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)が1周遅れの5位でレースを終えたことで、ドライバーズランキングは千代と高星が54ポイントでトップに。平峰とバゲットは50.5ポイントで2位となった。
GT300クラスもまたピット戦略が勝敗を左右する展開となった。
まず昨日の予選でタイム抹消となったNo. 96 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)がピットスタートを選択。No. 6 Team LeMans Audi R8 LMS(片山義章/ロベルト・メルヒ・ムンタン)も国歌演奏の最中にガレージに押し戻されてピットスタートに。さらに谷口信輝の急病で片岡龍也が一人で走ることになったNo. 4 グッドスマイル初音ミクAMGはパレードラップに続いてピットイン。そのままピットスタートを選択した。

スタートでトップに立ったのはポールの井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)。しかしその後方で木村武史(PACIFIC hololive NAC Ferrari)が3コーナーでコースオフ、後ろからバリアに激しく突っ込んでしまった。これにより直ちにFROが出動。2周目からセーフティーカーが導入される事態となった。
1周を終えた時点の順位は井口、吉本大樹(Syntium LMcorsa GR Supra GT)、坂口夏月(Bamboo AirwaysランボルギーニGT3)そして元嶋佑弥(Weibo Primezランボルギーニ GT3)とここまではスターティンググリッドのまま。その後方では佐藤公哉(HACHI-ICHI GR Supra GT)が2周目にピットインして給油を行っていた。
4周目からレースが再開されるとトップを快走する井口の後方で吉本と坂口が接近戦を展開し、坂口が6周目の4コーナーで2位に浮上した。さらに元嶋佑弥(Weibo Primezランボルギーニ GT3)もレインボーコーナーで吉本を捉えて3位に。
10周目に入ると雨が降り始めたため、嵯峨宏紀(apr GR SPORT PRIUS GT)がこの周でウェットタイヤに履き替えたのを皮切りに、GT300クラスの各車も相次いでタイヤ交換を行った。
井口、吉本、そして武藤英紀(ARTA NSX GT3)は14周目にタイヤ交換。ランボルギーニの2台はステイアウトで踏ん張っていたが、坂口が18周目の馬の背でコースオフしたため、フルコースイエローが宣言された。
元嶋は26周目まで踏ん張ってピットイン。これでトップはスリックタイヤで走行を続けたアウグスト・ファルフス(Studie BMW M4)に。安田裕信(GAINER TANAX GT-R)が2位、大草りき(TANAX GAINER GT-R)が3位に続く。後方では武藤が井口を捉え、ウェットタイヤ組のトップに立った。
7号車、11号車、10号車はドライバー交代が有効となる規定周回の3分の1を超えるまでスリックでコースに踏みとどまり、No. 7 Studie BMW M4とNo. 11 GAINER TANAX GT-Rは28周目、No. 10 TANAX GAINER GT-Rは29周目にピットインして、ドライバー交代とウェットタイヤへの交換を同時に行った。
先にウェットタイヤを投入したチームが29周目から35周目にかけてドライバー交代を行ったことで、ピット作業で7号車に先んじてコースに復帰した11号車が実質トップに立ったかに思われた。
ところがレース中盤に入ると路面が乾き始めたため、各チームとも再びスリックタイヤに交換する必要に迫られ、石川京侍(GAINER TANAX GT-R)も44周目に2度目のピット作業を行うことに。富田竜一郎(TANAX GAINER GT-R)は45周目、荒聖治(Studie BMW M4)も48周目にやむなくピットに向かうこととなった。
これでトップに立ったのがNo. 2 muta Racing GR86 GT(加藤寛規/堤優威)だ。スタートを担当した加藤は14周目にウェットタイヤへの交換を行ったが、49周目までドライバー交代を引き伸ばす作戦に出てドライバー交代とスリックタイヤへの交換を同時に済ませることに成功、コース上でのペースを落とさずにピットイン回数を2回に止め、後半を担当した堤がトップでコースに復帰することに成功した。
大量リードを得た堤は、それでもなお2位の石川を上回るペースで周回を重ね、最後は全車をラップダウンとする独走状態でチェッカーを受け、No. 2 muta Racing GR86 GT(加藤寛規/堤優威)が今季初優勝をものにした。muta Racing INGINGと加藤にとっては昨年の第4戦もてぎ以来、別のチームにいた堤にとっては昨年の第3戦鈴鹿以来の勝利だ。


2位はNo. 11 GAINER TANAX GT-R(安田裕信/石川京侍)、3位にはNo. 10 TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき)が入った。
またポイントリーダーのNo. 56 リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は100kgのウェイトハンデと4グリッド降格のペナルティをものともせず、4位入賞を果たして以前ランキングトップにいるが、2位の富田/大草組との差は4ポイントに詰まった。
次戦の舞台は九州のオートポリス。ここではサクセスウェイトが半分に減らされることになる。10月2日決勝だ。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
■GT500クラス
SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2022/09/18) Final Race Weather:Cloudy/Rain Course:Dry/Wet
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT500 class スポーツランドSUGO 3.5865km
| Pos | No | Driver | Car Maker Model Team | Tire | SW | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 3 | 千代 勝正 高星 明誠 | CRAFTSPORTS MOTUL Z NISSAN Z GT500 NDDP RACING | MI | 68 | 84 | 1:58'41.824 | - | - |
| 2 | 23 | 松田 次生 ロニー・クインタレッリ | MOTUL AUTECH Z NISSAN Z GT500 NISMO | MI | 44 | 84 | 1:58'50.938 | 9.114 | 9.114 |
| 3 | 16 | 笹原 右京 大湯 都史樹 | Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT Honda NSX-GT TEAM Red Bull MUGEN | DL | 11 | 84 | 1:59'28.544 | 46.720 | 37.606 |
| 4 | 38 | 立川 祐路 石浦 宏明 | ZENT CERUMO GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ZENT CERUMO | BS | 16 | 84 | 1:59'46.972 | 1'05.148 | 18.428 |
| 5 | 12 | 平峰 一貴 ベルトラン・バゲット | カルソニックIMPUL Z NISSAN Z GT500 TEAM IMPUL | BS | 89 | 83 | 1:58'43.125 | 1Lap | 1Lap |
| 6 | 39 | 関口 雄飛 中山 雄一 | DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD | BS | 54 | 83 | 1:58'44.533 | 1Lap | 1.408 |
| 7 | 64 | 伊沢 拓也 大津 弘樹 | Modulo NSX-GT Honda NSX-GT Modulo Nakajima Racing | DL | | 83 | 1:59'20.330 | 1Lap | 35.797 |
| 8 | 100 | 山本 尚貴 牧野 任祐 | STANLEY NSX-GT Honda NSX-GT TEAM KUNIMITSU | BS | 46 | 83 | 1:59'33.107 | 1Lap | 12.777 |
| 9 | 37 | サッシャ・フェネストラズ 宮田 莉朋 | KeePer TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM KeePer TOM'S | BS | 68 | 83 | 1:59'55.232 | 1Lap | 22.125 |
| 10 | *36 | 坪井 翔 ジュリアーノ・アレジ | au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM'S | BS | 47 | 83 | 2:00'55.311 | 1Lap | 1'00.079 |
| 11 | 14 | 大嶋 和也 山下 健太 | ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE | BS | 60 | 82 | 1:58'43.707 | 2Laps | 1Lap |
| 12 | 17 | 塚越 広大 松下 信治 | Astemo NSX-GT Honda NSX-GT Astemo REAL RACING | BS | 68 | 82 | 1:58'46.285 | 2Laps | 2.578 |
| 13 | 8 | 野尻 智紀 福住 仁嶺 | ARTA NSX-GT Honda NSX-GT ARTA | BS | 42 | 82 | 1:58'54.309 | 2Laps | 8.024 |
| 14 | 24 | 佐々木 大樹 平手 晃平 | リアライズコーポレーションADVAN Z NISSAN Z GT500 KONDO RACING | YH | 37 | 81 | 1:59'07.073 | 3Laps | 1Lap |
| 15 | 19 | 国本 雄資 阪口 晴南 | WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM WedsSport BANDOH | YH | 35 | 80 | 1:58'53.306 | 4Laps | 1Lap |
| ---- 以上規定周回数(70% - 58Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap(GT500): CarNo. 38 立川祐路(ZENT CERUMO GR Supra) 1'13.194 (4/84) 176.400 km/h
- CarNo. 36(ジュリアーノ・アレジ)は、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2. 5. 5. b(黄旗区間の追い越し)により、競技結果に対して40秒を加算した。
- CarNo. 36(ジュリアーノ・アレジ)は、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2. 5. 5. b(黄旗区間の追い越し)により、競技結果に対して40秒を加算した。
■GT300クラス
SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2022/09/18) Final Race Weather:Cloudy/Rain Course:Dry/Wet
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT300 class スポーツランドSUGO 3.5865km
| Pos | No | Driver | Car Maker Model Team | Tire | SW | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 2 | 加藤 寛規 堤 優威 | muta Racing GR86 GT TOYOTA GR86 muta Racing INGING | BS | 14 | 79 | 1:59'15.748 | - | - |
| 2 | 11 | 安田 裕信 石川 京侍 | GAINER TANAX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER | DL | 60 | 78 | 1:58'53.540 | 1Lap | 1Lap |
| 3 | 10 | 富田 竜一郎 大草 りき | TANAX GAINER GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER | DL | 93 | 78 | 1:58'53.963 | 1Lap | 0.423 |
| 4 | 56 | 藤波 清斗 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 KONDO RACING | YH | 100 | 78 | 1:59'06.654 | 1Lap | 12.691 |
| 5 | 7 | 荒 聖治 アウグスト・ファルフス | Studie BMW M4 BMW M4 GT3 BMW Team Studie × CSL | MI | 63 | 78 | 1:59'13.311 | 1Lap | 6.657 |
| 6 | 65 | 蒲生 尚弥 篠原 拓朗 | LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING | BS | 51 | 78 | 1:59'13.721 | 1Lap | 0.410 |
| 7 | *55 | 武藤 英紀 木村 偉織 | ARTA NSX GT3 Honda NSX GT3 ARTA | BS | 3 | 78 | 1:59'18.644 | 1Lap | 4.923 |
| 8 | 61 | 井口 卓人 山内 英輝 | SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT | DL | 89 | 78 | 1:59'27.996 | 1Lap | 9.352 |
| 9 | 96 | 新田 守男 高木 真一 | K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing | DL | 38 | 78 | 1:59'32.603 | 1Lap | 4.607 |
| 10 | 25 | 松井 孝允 野中 誠太 | HOPPY Schatz GR Supra TOYOTA GR Supra HOPPY team TSUCHIYA | YH | | 78 | 1:59'42.693 | 1Lap | 10.090 |
| 11 | *18 | 小林 崇志 太田 格之進 | UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE | YH | 78 | 77 | 1:58'59.550 | 2Laps | 1Lap |
| 12 | 360 | 青木 孝行 柴田 優作 | RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS | YH | 5 | 77 | 1:59'13.729 | 2Laps | 14.179 |
| 13 | 88 | 小暮 卓史 元嶋 佑弥 | Weibo Primezランボルギーニ GT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC | YH | 33 | 77 | 1:59'42.981 | 2Laps | 29.252 |
| 14 | 244 | 佐藤 公哉 三宅 淳詞 | HACHI-ICHI GR Supra GT TOYOTA GR Supra Max Racing | YH | | 77 | 1:59'47.540 | 2Laps | 4.559 |
| 15 | 60 | 吉本 大樹 河野 駿佑 | Syntium LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa | DL | 33 | 77 | 1:59'51.996 | 2Laps | 4.456 |
| 16 | 6 | 片山 義章 ロベルト・メルヒ・ムンタン | Team LeMans Audi R8 LMS Audi R8 LMS Team LeMans | YH | 36 | 76 | 1:59'24.922 | 3Laps | 1Lap |
| 17 | 31 | 嵯峨 宏紀 中山 友貴 | apr GR SPORT PRIUS GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr | BS | | 76 | 2:00'08.083 | 3Laps | 43.161 |
| 18 | 52 | 吉田 広樹 川合 孝汰 | 埼玉トヨペットGB GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉トヨペット Green Brave | BS | 51 | 75 | 1:59'15.772 | 4Laps | 1Lap |
| 19 | 87 | 松浦 孝亮 坂口 夏月 | Bamboo AirwaysランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC | YH | 24 | 75 | 1:59'20.651 | 4Laps | 4.879 |
| 20 | 30 | 永井 宏明 織戸 学 | apr GR86 GT TOYOTA GR86 apr | YH | 42 | 75 | 1:59'46.032 | 4Laps | 25.381 |
| 21 | 5 | 冨林 勇佑 平木 玲次 | マッハ車検エアバスターMC86マッハ号 TOYOTA 86 MC TEAM MACH | YH | 45 | 75 | 2:00'05.386 | 4Laps | 19.354 |
| 22 | *50 | 加納 政樹 阪口 良平 | Arnage MC86 TOYOTA 86 MC Arnage Racing | YH | 12 | 74 | 1:58'51.689 | 5Laps | 1Lap |
| 23 | 20 | 平中 克幸 清水 英志郎 | シェイドレーシングGR86 GT TOYOTA GR86 SHADE RACING | DL | 12 | 74 | 1:59'00.874 | 5Laps | 9.185 |
| 24 | 22 | 和田 久 城内 政樹 | アールキューズAMG GT3 Mercedes AMG GT3 R'Qs MOTOR SPORTS | YH | | 74 | 1:59'33.863 | 5Laps | 32.989 |
| 25 | 48 | 井田 太陽 田中 優暉 | 植毛ケーズフロンティアGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 NILZZ Racing | YH | | 70 | 1:54'01.727 | 9Laps | 4Laps |
| 26 | 4 | 谷口 信輝 片岡 龍也 | グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & TeamUKYO | YH | 72 | 56 | 1:30'37.297 | 23Laps | 14Laps |
| ---- 以上規定周回数(70% - 55Laps)完走 ---- |
| - | 9 | 木村 武史 ケイ・コッツォリーノ | PACIFIC hololive NAC Ferrari Ferrari 488 GT3 PACIFIC CARGUY Racing | YH | 24 | 0 | - | 79Laps | 56Laps |
- Fastest Lap(GT300): CarNo. 61 井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT) 1'20.070 (4/78) 161.251 km/h
- CarNo. 18は、SpR. 27-3(ウォームアップ時、エンジン不停止のジャキアップ)により、罰金3万円を科す。
- CarNo. 55は、SpR. 13-1. a. 付則7 3. 4 1(危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
- CarNo. 50は、SpR. 13-1. a. 付則7 3. 4 1(危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
2022年オートバックス スーパーGT第6戦「SUGO GT300kmレース」の決勝前ウォームアップ走行が12時40分より20分間で行われた。天候は晴れ。路面はドライだ。
コースオープンと同時に各車続々とピットを離れていったが、始まってすぐに最終コーナーアウト側で平木玲次(マッハ車検エアバスターMC86マッハ号)がストップしてしまった。これによって走行は残り時間14分で赤旗中断となった。
5号車は駆動系のトラブルの模様。FROに牽引されてピットに戻り、走行は12時49分に延長なしで再開された。
その後は大きなアクシデントもなく走行は終了。GT500クラスは山下が8周目に1分14秒254を記録したNo. 14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)、GT300クラスは武藤が6周目に1分20秒110を記録したNo. 55 ARTA NSX GT3(武藤英紀/木村偉織)がトップタイムだった。
第6戦決勝はこのあと午後2時より84周で行われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO

- 第10戦優勝 中村仁(TGR-DC Racing School)
-
「8月初めの富士からタイム的には上位で走れていました。富士は予選がなかったので、スターティンググリッドは沈んでしまいましたが、予選があれば行けたかなという印象がありました。前回の鈴鹿は予選では足りなかった部分がありましたが、第2レースでは結構ペースも良くて追い上げることもできたので、もうそろそろ表彰台に乗らないとな、という思いがありました」
「反省点は昨日より今日のレースの方が多いですね。スタートでちょっとミスしちゃって、1コーナーでも飛び出しそうになったので、一旦引いてチャンスを待とうと思いました。リスタートして小出くんに抜かれたのはまずいかな、と思いました。そのあとチームメイトの小林くんがミスをして飛び出しちゃいました。まさか小出くんがペナルティだとは思っていなかったので、無線で『ペナルティ』と聞こえてきた時は聞き間違いかと思いました。今回のレースは自分の実力というより運が強かったなと思います。内容的には反省点が多かったです」
「次のオートポリスは木曜日からしっかり合わせたいです。今回のレースで自信もついたので、しっかりトップ争いに加わっていけるように調整してレースに挑みたいと思います」
- 第10戦決勝2位 三井優介(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)
-
「自分としてはペースが全く良くなくて、小出選手にも中村選手にも追いつくことができなかったし、抜かされたりもしたので、反省点が多くあります。しっかり反省して次のオートポリスに繋げたいです」
「レースの走り初めの部分で問題がありました。ドライビングの面でももうちょっと策があったんじゃないかと思っています」
「僕としても、チームとしても、木曜から苦戦していました。最終的に4位、2位と上がって来れたのはよかったと思います。でもトップに行くためにもっと他のアプローチがあったんじゃないかとも思うので、自分を始め、メカさん、エンジアさんも含めてチーム全体で反省して次のオートポリスを迎えたいです」
「昨日は表彰台を逃してショックでしたが、今日は切り替えて走ることができました。次からは表彰台ではなく優勝を目指して走りたいと思います」
「オートポリスはS耐では走ったことがありますが、フォーミュラでとなると全然違ってきます。でも走っていて楽しいコースなので楽しさを活かしながら速さを極めて、トップに立ちたいです」
- 第10戦決勝3位 荒川麟(TGR-DC Racing School)
-
「スタートはしっかり決めることができました。そのあとも上位についていけていたんですけど、後半からペースが落ちてきてしまいました」
「堀尾選手に追いつかれましたが、守れるな、と思って落ち着いて走っていました」
「ずっと2位か3位ばかりなので、次のオートポリスではそろそろ勝ちたいです。練習ではずっと好調なので、それをレースにつなげられるようにします」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

スーパーGTに参戦しているGOODSMILE RACING & TeamUKYOは9月18日の午前10時32分にtwitterの公式アカウントを通じて谷口信輝の欠場を発表。第6戦決勝へは片岡龍也のみが参加するとしている。
谷口は昨夜になって腹痛に見舞われ、仙台市内の病院に救急搬送された。診断の結果、虫垂炎と判明したため、そのまま緊急入院することになったとのこと。
現在も腹痛は続いているとのことだが、深刻な状況ではないという。
そのため今回は片岡一人がNo. 4 グッドスマイル初音ミクAMGをドライブすることになるが、スーパーGTのスポーティングレギュレーションでは一人のドライバーの最大運転距離は規定周回の3分の2を超えてはならないと決められているため、レース距離の大幅な短縮でもない限り完走と認められる可能性は極めて低い。
それでもサーキットに足を運んでくれたファンのため、少しでも走行している姿をお見せしたいとのことだ。
第6戦決勝はこのあと午後2時より84周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2022/09/18) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 10 スポーツランドSUGO 3.5865km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 37 | | | 中村 仁 | TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School | 17 | 30'21.511 | - | - |
| 2 | 7 | | | 三井 優介 | HFDP RACING TEAM Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | 17 | 30'23.884 | 2.373 | 2.373 |
| 3 | 35 | | | 荒川 麟 | TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School | 17 | 30'25.539 | 4.028 | 1.655 |
| 4 | 62 | | | 堀尾 風允 | HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS | 17 | 30'25.815 | 4.304 | 0.276 |
| 5 | 97 | | | 岩澤 優吾 | BJ Racing F110 Bionic Jack Racing | 17 | 30'27.302 | 5.791 | 1.487 |
| 6 | 13 | | | 藤原 大輝 | Hitotsuyama MDF Hitotsuyama Racing | 17 | 30'27.982 | 6.471 | 0.680 |
| 7 | 36 | | | 小林 利徠斗 | TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School | 17 | 30'28.361 | 6.850 | 0.379 |
| 8 | 6 | | | 西村 和真 | HFDP RACING TEAM Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | 17 | 30'31.499 | 9.988 | 3.138 |
| 9 | 33 | | | 鶴田 哲平 | ATEAM Buzz Racing Buzz Racing | 17 | 30'32.057 | 10.546 | 0.558 |
| 10 | 80 | | | 伊東 黎明 | OTG DL F4 CHALLENGE OTG MOTOR SPORTS | 17 | 30'32.481 | 10.970 | 0.424 |
| 11 | 41 | | | 奥本 隼士 | Racing TEAM HERO'S TEAM HERO'S | 17 | 30'33.682 | 12.171 | 1.201 |
| 12 | 77 | | | 宮下 源都 | WARMTECH Skill Speed SKILL SPEED | 17 | 30'33.878 | 12.367 | 0.196 |
| 13 | 16 | | | 大滝 拓也 | Media Do影山Racing F110 Media Do Kageyama Racing | 17 | 30'35.777 | 14.266 | 1.899 |
| 14 | 38 | | | 平安山 良馬 | TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School | 17 | 30'36.607 | 15.096 | 0.830 |
| 15 | 61 | | | 佐藤 樹 | HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS | 17 | 30'36.917 | 15.406 | 0.310 |
| 16 | 31 | | | 奥住 慈英 | ATEAM Buzz Racing Buzz Racing | 17 | 30'37.712 | 16.201 | 0.795 |
| 17 | 14 | | | 新原 光太郎 | ZAP SPEED F110 ZAP SPEED | 17 | 30'38.271 | 16.760 | 0.559 |
| 18 | 39 | | | 地頭所 光 | SACCESS RACING SACCESS RACING | 17 | 30'41.399 | 19.888 | 3.128 |
| 19 | 81 | | | 卜部 和久 | BJ Racing F110 Bionic Jack Racing | 17 | 30'42.153 | 20.642 | 0.754 |
| 20 | 18 | | | 藤原 優汰 | アキランドレーシングF110 AKILAND RACING | 17 | 30'42.424 | 20.913 | 0.271 |
| 21 | 15 | | | 吉村 渉 | Media Do影山Racing F110 Media Do Kageyama Racing | 17 | 30'43.447 | 21.936 | 1.023 |
| 22 | 19 | | | 伊藤 慎之典 | KRac Motorsports F110 KRac Motorsports | 17 | 30'43.910 | 22.399 | 0.463 |
| 23 | 32 | | | 辻本 始温 | ATEAM Buzz Racing Buzz Racing | 17 | 30'44.442 | 22.931 | 0.532 |
| 24 | 87 | | | 下野 璃央 | Dr.Dry F110 ZAP SPEED | 17 | 30'45.454 | 23.943 | 1.012 |
| 25 | 63 | IC | 1 | 鳥羽 豊 | HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS | 17 | 30'49.743 | 28.232 | 4.289 |
| 26 | *5 | | | 小出 峻 | HFDP RACING TEAM Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト | 17 | 30'50.617 | 29.106 | 0.874 |
| 27 | 29 | IC | 2 | 小嶋 禎一 | SACCESS RACING FR22 SACCESS RACING | 17 | 30'57.462 | 35.951 | 6.845 |
| 28 | 99 | IC | 3 | 近藤 善嗣 | AdvaNceD IoTくじらRn Rn-sports | 17 | 30'58.007 | 36.496 | 0.545 |
| 29 | 71 | IC | 4 | 大山 正芳 | ダイワN通商アキランドF110 AKILAND RACING | 17 | 31'04.039 | 42.528 | 6.032 |
| 30 | 30 | IC | 5 | DRAGON | B-MAX TEAM DRAGON B-MAX RACING TEAM | 17 | 31'38.085 | 1'16.574 | 34.046 |
| 31 | *55 | IC | 6 | KENTARO | Baum Field F4 フィールドモータースポーツ | 17 | 31'41.732 | 1'20.221 | 3.647 |
| ---- 以上規定周回数(90% - 15Laps)完走 ---- |
| - | 23 | IC | - | YUGO | S2R Racing N-SPEED | 0 | - | 17Laps | 17Laps |
| - | 27 | IC | - | SYUJI | RSS F110 RSS | 0 | - | 17Laps | - |
| - | 86 | IC | - | 大阪 八郎 | Dr.Dry F110 ZAP SPEED | 0 | - | 17Laps | - |
| - | 96 | IC | - | 齋藤 真紀雄 | CSマーケティングアキランドF110 AKILAND RACING | 0 | - | 17Laps | - |
- Fastest Lap: CarNo. 37 中村仁(TGR-DC RSフィールドF4) 1'25.066 (11/17) 151.781 km/h
- CarNo. 5は、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2. 10. 10(SCリスタート)違反により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
- CarNo. 55は、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2. 10. 10(SC中の追い越し)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。

2022年FIA-F4選手権シリーズ第10戦の決勝が9月18日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われ、ポールポジションからスタートした中村仁(TGR-DC RSフィールドF4)が待望のフォーミュラ初優勝をものにした。
第10戦決勝は午前9時より17周で行われた。天候は晴れ。路面はドライだ。

スタートでトップに立ったのは1コーナーでインを取った予選2番手の小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)。ポールの中村は1コーナーでアンダーを出してしまって2位に後退、3位に予選4番手の三井優介(HFDP RACING TEAM)が続き、前戦優勝の小出は4位で1-2コーナーを立ち上がったが、馬の背の飛び込みで三井を抜いて3位でコントロールラインに戻ってきた。
しかしその後方、ハイポイントコーナーの先でインディペンデントカップの4台が絡む多重クラッシュが発生した。SYUJI(RSS F110)のスピンに齋藤真紀雄(CSマーケティングアキランドF110)、YUGO(S2R Racing)、大阪八郎(Dr.Dry F110)が巻き込まれた格好だ。

これにより2周目から早くもセーフティーカー(SC)が導入された。
事故車両撤去ののち、SCは6周終わりでピットイン7周目からレースは再開となった。
すかさず3位の小出がリスタートで中村に襲い掛かり、3コーナーまでにこれを下して2位に。続いてトップの小林が馬の背で痛恨のオーバーランを喫したことで小出は悠々とトップに浮上した。このコースオフにより小林は7位まで後退してしまう。
トップに立った小出は10周目までに1秒666のリードを築くが、ここで小出に対しSCリスタート違反との判定が下り、まさかのドライブスルーペナルティが課せられることになった。
これを受けて小出は13周目にピットイン、これにより中村がトップに浮上した。
中村は2位の三井を上回るペースで周回を重ね、最後は2秒373の大差をつけてフィニッシュ。参戦10戦目にしてFIA-F4初優勝をものにした。カートから今年ステップアップした中村にとって、この勝利は四輪レースでの初優勝でもある。

2位は三井優介。これによりドライバーズポイントを192とし、小出峻が26位ノーポイントに終わったことで、再びランキングトップに浮上した。

3位には荒川麟(TGR-DC RSトムススピリットF4)が入った。荒川はレース後半に堀尾風允(HELM MOTORSPORTS F110)の激しいアタックを受け続けたが、これを最後まで押さえ込んで表彰台を獲得した。
いよいよ終盤戦に入ってきた今年のFIA-F4選手権シリーズ。次回オートポリス大会は10月1-2日に第11戦、第12戦が行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
GT500クラスポールポジション No. 19 WedsSport ADVAN GR Supra
- 国本雄資(TGR TEAM WedsSport BANDOH)
-
「びっくりしました。あんな状況だったので。セクター4で引っかかってしまった映像を見た時は『もうダメだな』と思ったんですけど、帰ってきたら意外と速くて、しかもポールだったので、いやすごいなと。晴南くんほんといい仕事をしてくれてすごく嬉しいです」
「朝の専有走行でも僕がニュータイヤを履いてアタックしたら遅いクルマに引っ掛かってしまったんですけど、あれも64号車でした(笑)それでも予選に向けてセッティングしてきたことと、タイヤがうまくマッチしてくれて、なんとか Q1も突破できたし、そのあとポールも取れたので、満足の一日だったなと思います」
「今年はチームとヨコハマタイヤとTCDがうまく協力できていることがこの結果につながっていると思うので、すごくありがたいなと思います。決勝ではやるだけやろうかなと思います。SUGOは抜きにくいサーキットだと思うので、とにかく全ラップ集中して走って、優勝したいです」
- 阪口晴南(TGR TEAM WedsSport BANDOH)
-
「SUGOは僕たち自信がありました。テストでもうまくいっていたし、ここでポールを取ろうという気持ちが強かったんですけど、フリー走行が思ったほどうまくいかなくて、いろいろセッティングなどを見直して予選に臨みました。難しい状況の中で国本さんがQ1を突破してくれたので、一発いいところを見せたいな、と思って集中して走りましたし、Q1終わったあとの微調整が今回もバッチリ決まっていたので、それもアタックの助けになったと思います。セクター1、2、3とうまくいっていたんですけど、最後に残念な形でスローなクルマに引っかかってしまったので、自分の力を出し切れたわけじゃないんですけど、ポールポジションが取れて本当に良かったですし、あのセクター4を補うくらいクルマとタイヤのパフォーマンスが高かったので、それに助けられたポールポジションだったかなと思います」
「僕としては今回K-tunes Racingと一緒にポールを取れたのが非常に感慨深いです。昨日も四人でおしゃべりしていましたし、非常に感慨深い一日になったと思っていますし、今年の悔しさも含めて明日に向けても気合が入っています。自信を持って走り切りたいです。SUGOはポール有利だと思っているので、一番有利なところから逃げ切りたいですし、レースはいろいろ起きると思うので、そこで少しもミスせずに走り切りたいと思っています」
GT300クラスポールポジション No. 96 K-tunes RC F GT3
- 新田守男(K-tunes Racing)
-
「今日は朝から比較的調子がいい状態で、ダンロップタイヤとコンディションとのマッチングが非常にいい状態で走り始めることができました。僕の予選Q1で公式練習でやっていないことをトライしたことがうまくいかなかったのですが、それをアジャストして真一に行って貰えば、Q2でポールを取れるんじゃないかと思っていました。その結果、真一がいい走りをしてくれて、すごくいい予選になりました」
「まずは一勝という目標を掲げているので、ここで取りたいなと思っていますけど、ちょっと不安な材料もまだまだあるし、天候もよくわからないので不安ですけど、諦めずに頑張りたいです」
- 高木真一(K-tunes Racing)
-
「朝から新田さんにクルマを本当に上手く仕上げていただいて、決勝に向けての想定をしていました。午後のQ1では新田さんにいい走りをしていただきました。新田さんのアドバイスを経て若干のセッティング変更をして、慎重なタイヤの温め方を含めて、上手くアタックできました。結局僕がアタックした計測3周目しかタイヤがもたなさそう、ということを事前に新田さんからアドバイスされていたので、それに上手く合わせられたんじゃないかなと。このクルマの安定性と、ダンロップタイヤさんがいいタイヤを開発してSUGO持ってきてくださったこと、本当にチーム力で取れた結果だと思います。でないとこんなおじさんがポールなんか取れないんで」
「決勝はそんなに甘くないなと、ライバル勢は多くいると思っています。そんな中でも一番前からスタートできるので、状況を見ながらしっかり作戦を練って、優勝を目指して頑張ります。パーセンテージでいうと76.5%くらいかな」
※ この会見後、96号車に対して「サクセスウェイト重量違反」との判定が下り、予選タイムは抹消となった。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO

オートバックス スーパーGT第6戦「SUGO GT300kmレース」の公式練習が9月17日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われ、GT500クラスはNo. 19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)が今季4度目、GT300クラスはNo. 96 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)が今季初のポールポジションを獲得した。
公式予選は午後2時30分よりノックアウト方式で行われた。天候は晴れ。路面はドライだ。
予選Q1 大湯都史樹がコースレコード更新でトップ通過!
GT500クラスのQ1は午後3時3分から10分間の走行。残り時間が7分を切ってから各車のコースインが始まった。塚越広大(Astemo NSX-GT)は少し遅れてコースイン、走行に加わった。
ところが各車の走行が始まってすぐに坪井翔(au TOM'S GR Supra)がピットに戻ってきた。36号車はそのままガレージに戻され、フロントカウルが開けられる事態。エンジンに不具合が出ているようだ。坪井は残り時間4分で一旦はコースに復帰したものの、結局1周も計測することなく再びピットに戻って予選を終えた。
その頃コース上ではすでにアタックが始まっており、高星明誠(CRAFTSPORTS MOTUL Z)が1分10秒584をマーク。続いて塚越が1分10秒362、そして公式練習トップの大津弘樹(Modulo NSX-GT)が1分9秒714とコースレコードに迫る好タイムでトップに躍り出る。
しかしその直後、今度は公式練習2番手の大湯都史樹(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)が最後の最後に1分9秒660を叩き出し、コースレコードを更新して大津からトップの座を奪い取ってみせた。
ここでチェッカー。トップは16号車、2番手64号車に続いては、これまで不運に泣かされてきた石浦宏明(ZENT CERUMO GR Supra)が1分9秒905を記録して38号車が3番手につけた。
以下、No. 39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra、No. 100 STANLEY NSX-GT、No. 23 MOTUL AUTECH Z、No. 19 WedsSport ADVAN GR SupraそしてNo. 17 Astemo NSX-GTがQ2に進出。福住仁嶺(ARTA NSX-GT)は1分10秒440と17号車にわずか0秒078の後れをとって9番手に終わった。
GT300は今回もAとBの2グループに分かれてQ1を戦った。
Aグループはケイ・コッツォリーノ(PACIFIC hololive NAC Ferrari)がウォームアップ2周に続いて1分17秒737をマークしてトップタイム。そのまま早々と走行を切り上げた。
続いて太田格之進(UPGARAGE NSX GT3)がウォームアップ3周から1分18秒288で2番手。蒲生尚弥(LEON PYRAMID AMG)がウォームアップ2周から1分18秒292、1分18秒567と2周連続のアタックを敢行して3番手につける。
以下、No. 96 K-tunes RC F GT3、No. 61 SUBARU BRZ R&D SPORT、No. 25 HOPPY Schatz GR Supra、No. 56 リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R、そしてNo. 52 埼玉トヨペットGB GR Supra GTがQ2へ進んだ。56号車はアップダウンの激しいSUGOで100kgのサクセスウェイトを積みながらの大健闘だ。
一方、セッション終盤には冨林勇佑(マッハ車検エアバスターMC86マッハ号)、嵯峨宏紀(apr GR SPORT PRIUS GT)らがアタック中に痛恨のコースオフ。これにより5号車は9番手、31号車は10番手で惜しくもQ2進出を逃した。
Bグループはまずウォームアップ2周で1分18秒223を記録した元嶋佑弥(Weibo Primezランボルギーニ GT3)がトップ。同じくウォームアップ2周の富田竜一郎(TANAX GAINER GT-R)が1分18秒376で2番手につける。
ここで元嶋は早々とピットに戻ってくるが、その直後にウォームアップを3周行ってアタックに入った木村偉織(ARTA NSX GT3)が1分17秒611を叩き出してトップに浮上した。堤優威(muta Racing GR86 GT)もウォームアップ3周から1分18秒356、1分18秒024と2周連続でアタックを行なって2番手に上がってきた。この結果88号車は3番手に。
以下、No. 10 TANAX GAINER GT-R、No. 87 Bamboo AirwaysランボルギーニGT3、No. 60 Syntium LMcorsa GR Supra GT、No. 7 Studie BMW M4、そしてNo. 4 グッドスマイル初音ミクAMGがQ2に進出した。
予選Q2 阪口晴南が不運をものともせずにコースレコードを更新、今季3度目のPP獲得!!


GT500クラスは午後3時41分から10分間の走行。残り時間が8分を切ったところから中山雄一(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)を先頭に各車のコースインが始まった。
まずは松下信治(Astemo NSX-GT)がウォームアップ2周から1分10秒268を記録。続いて松田次生(MOTUL AUTECH Z)が1分10秒049を記録する。
そして3周のウォームアップを経てアタックに入った阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)が最終コーナーで伊沢拓也(Modulo NSX-GT)に行手を阻まれる不運に見舞われながらも1分9秒627と、Q1で大湯が樹立したコースレコードをさらに上回るタイムを叩き出してトップに躍り出た。
伊沢はSPアウトコーナーで飛び出し、コースに復帰したばかりだったが、ここでの行為が走行マナー違反であったとして予選後に訓戒の処分を受けている。
続いてアタックした立川祐路(ZENT CERUMO GR Supra)のタイムは1分10秒005とわずかに及ばず2番手に止まった。
この結果、No. 19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)が今季4度目のポールポジション。阪口自身も今季3度目のPP獲得となった。
2番手はNo. 38 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)、3番手にはNo. 23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が獲得したが、残念ながら23号車は松田のモラルハザードポイント累積により4グリッド降格が既に決まっている。



GT300クラスは午後3時23分から10分間の走行。
まず山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)がウォームアップ2周から1分17秒691の好タイムをマークしてトップへ。河野駿佑(Syntium LMcorsa GR Supra GT)が1分18秒022で2番手につける。
しかし続いてアタックに入った高木真一(K-tunes RC F GT3)が1分17秒373で山内を上回ってトップに浮上、結局最後まで誰もこのタイムを上回ることはできないままチェッカーが出されることになった。
ところが予選後の車検で96号車に対しスポーティングレギュレーション23-3項「サクセスウェイト重量」違反との裁定が下り、予選タイムは抹消となってしまう。同時にNo. 5 マッハ車検エアバスターMC86マッハ号(冨林勇佑/平木玲次)に対しても2022GTAブルテンNo. 48「燃料搭載量」違反があったとして同様にタイム抹消とされた。
これによりNo. 61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が第2戦富士以来、今季3度目のポールポジションを獲得、2番手はNo. 60 Syntium LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)、No. 87 Bamboo AirwaysランボルギーニGT3(松浦孝亮/坂口夏月)が3番手から決勝に臨むことになった。
ポイントリーダーのNo. 56 リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は8番手だが、こちらも23号車同様にグリッド降格のペナルティがあるため明日の決勝は12番手からのスタートとなる。
第6戦決勝は18日の午後2時より84周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI