2026JAF筑波/富士スーパーFJ(S-FJ)/FJ1500選手権シリーズ第8戦決勝が10月25日(日)に筑波サーキット18周で開催され、FJ1500は酒井翔太(FJ1500)、S-FJはマスターズクラスの秋山健也(スーパーウインズKKS2)がそれぞれ優勝した。
朝8時20分の予選に続いて決勝は午前11時01分フォーメーションラップ開始。雨はやんでおり路面はほぼドライ、予選序盤に最終コーナーでスピンからグラベルストップ、赤旗の原因となったFJ1500光山勇正(Fガレージ丸和精光KK-F)もダメージはなかったとのことで14番手スタート。FJ1500のシリーズチャンピオン争いでトップ酒井を2ポイント差で追う光山にとって、ここからの挽回がマストだ。21台全車がスリックタイヤでグリッドについた。気温19.7度、路面温度23.5度。レッドライトが消灯してレーススタート。
総合ポールポジションのS-FJ秋山は好発進、対してフロントロウに並んだFJ1500の酒井は蹴り出しがやや弱く、3番グリッドのFJ1500石井大雅(ファーストガレージKK-F)が加速で酒井の右サイドに並びかけて前に出る、さらに石井は第1コーナーで秋山のインを差すとトップに立つ。秋山はアウトから抑えにかかるが、そこに酒井がノーズをねじ込んでターンイン、第2コーナーで前に出て総合2位へ。秋山総合3位にダウン。後方では4番グリッドのFJ1500デワン クリストファー(InfernoR.KK-F)が5番グリッドのS-FJ内藤大輝(RaiseUP GO&FUN)さらに6番グリッドのS-FJ池田悠亮(トップランク スーパーウインズ)にスタートで先行され総合6位で第1コーナーへ進入する。そして9番手スタートのS-FJ相田有羽音(ZAP SPEED 10VED)も7番手S-FJ佐藤充希(ELEVレーシングRD10V)と8番手S-FJ三瓶旭(NAC MSE学科 RD10V)を仕留めてデワンの後方7位にポジションアップ。さらに10番手スタートのS-FJ須藤叶多(ELEVレーシングKKSⅡ制動)も相田に続いて8位に上がる。
トップ石井と2位酒井は第1ヘアピンを抜けると秋山を引き離し10メートルほどの差をつけてダンロップブリッジ下を通過。秋山のテールには内藤が張り付いている。そのまま第2ヘアピンを回るとバックストレートへと入り、ここで酒井が石井のスリップストリームを使ってテール・ツー・ノーズ状態から右サイドに出て最終コーナーで勝負に出る。2台はサイド・バイ・サイドで旋回するとイン側の酒井のノーズが先行。しかしコーナー出口ではアウト側の石井が縁石ぎりぎりに踏みとどまって加速を乗せて並走でコントロールラインを通過。タイミングモニターの表示では0.000秒差だが酒井が前。そのまま並んで第1コーナーを通過するとS字で酒井が先行してオーバーテイクを完了させ、第1ヘアピンでしっかりトップに立つ。2位石井、そこから1.380秒差で3位秋山と4位内藤が0.205秒差で通過すると5位の池田はやや離されて2.206秒の差、ここも6位のデワンが0.111秒の差とテール・ツー・ノーズ状態で2周目に入ると第1セクターで池田に先行。さらに須藤も続くと、ここまでに6台を仕留めて順位を上げてきた光山も池田を抜いてそれぞれ6位、7位にアップする。
トップに立った酒井は石井に0.467秒の差で2周目を終了。3位グループの秋山と内藤によるS-FJトップ争いは0.491秒差で継続中。そこから3.7秒後方にFJ1500で3番手のデワンとS-FJ3番手の須藤が0.144秒差のテール・ツー・ノーズ状態で続く総合5位争い。3周目、トップ酒井は第1、第3セクターを全体ベストで刻むと、58秒719とここまでの最速ラップをマークして2位石井との差を1.056秒にひろげる。秋山と内藤の間合いもややひらき、5位グループでは須藤と光山がデワンを料理して5位、6位にアップ。酒井はさらに4周目も58秒319と最速ラップを更新、石井との差を1.859秒と一気に突き放す。
ここからレースは小康状態が続くが、その間にもトップ酒井は毎ラップのように最速タイムを更新する勢いで2位石井に対するマージンを着々と積み上げ、9周目には5.186秒差と独走状態になる。後方では7位デワンを相田が5周目にオーバーテイク、光山も須藤を料理して5位。さらに予選で精彩を欠き11番手スタートだった鈴木大翔(ZAP SPEED KK-F)も9周目にデワンを攻略、それぞれ7位、8位にあがってレースは後半戦へ。
膠着状態の上位の中で、光山がヒタヒタと内藤に忍び寄り、9周目に2.513秒あった差が10周目に1.698秒、11周目には1秒を切って0.904秒と内藤を脅かし始める。今回S-FJレースデビューの4人の新人の中で最上位にいる栗原空(新潟国際自動車ワコーズEDRD)がマスターズクラスの本間隆史(MATレーシングPJ10V)を攻略、総合15位、S-FJの9位へとポジションアップ、他の3人は松本尚也(オートルック 10V)、塚原康弘(ARF DFR KKSⅡ)、大網駿輔(新潟国際自動車ワコーズEDKK)が総合18位~20位に並んでいる。
12周目、光山は0.364秒差に内藤をロックオン、13周目にテール・ツー・ノーズ状態で最終コーナーを抜けるとメインストレートで並びかけてコントロールライン上では0.000秒の差で14周目へ。第1コーナーで内藤の前に出てオーバーテイクを完了、総合の4位に上がる。FJ1500の中では3番手だ。
16周目、ここ数周ラップタイムが58秒台に落ち着いていた酒井が再度点火、第1、第2、第3とすべてのセクターで全体ベストを揃えると57秒884とこの日のファステストラップを叩き出し、余力を残していたことを誇示する。2位石井とはもはや8.9秒の差。4位光山の次なる獲物は3位を走る秋山で、16周目に0.908秒あった間合いが17周目に入ると第1セクターで0.481秒、第2セクターで0.346秒とみるみる削り取られて無くなり、第3セクターでポジションが入れ替わり、光山3位、秋山4位の順でファイナルラップへ。
18周のレースが終わり、チェッカードフラッグが振られる下を酒井が悠然と通過。2周目以降は2位の石井を寄せ付けず、9.395秒の大差をつけて優勝。石井~光山とファーストガレージ勢のFJ1500が1-2-3フィニッシュ。総合4位は秋山。ポールポジションからスタートしたもののFJ1500勢に次々と喰われてしまったが、S-FJとしてはこちらも2番手の内藤を寄せ付けず2.966秒の差で優勝。マスターズクラスでも優勝だ。総合6位はS-FJ3番手の須藤。以下7位相田、8位鈴木、9位デワン、10位佐藤とFJ1500とS-FJが入り乱れた順位となった。秋山が優勝のS-FJマスターズクラスは2番手総合13位の池田、3番手総合16位の本間というトップ3。そして4人のルーキーは栗原総合15位、松本総合18位、塚原総合19位、大網総合21位で無事完走した。
今回のリザルトにより2026JAF筑波/富士FJ1500選手権シリーズのポイントは酒井が115点、光山が105点となった。富士の第9戦が残ってはいるが有効ポイント制のため光山が加算できるのは最大で8点となり逆転の目がないため、この時点で酒井の戴冠が決定した。一方筑波戦のみを集計する筑波シリーズの方は80点対81点で光山がチャンピオンとなった。S-FJの方の2位争いは秋山94点、内藤87点で決着は最終戦に持ち越し、筑波シリーズについては秋山のチャンピオンが確定した(手元集計)。
筑波/富士スーパーFJ/FJ1500選手権最終戦は11月28日(土)に富士スピードウェイで開催。冬の冷え切った大気を吸い込んで最もパワーが出る季節の高速バトルが期待される。
Text: Junichi SEKINEPhoto: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA











