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2021年9月

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

S-FJ:第6戦鈴鹿決勝 雨の中、驚速・冨田自然(とみたあるが)が初優勝 2位に入った岡本大地が鈴鹿2連覇

10週の決勝がスタートした

 スーパーFJ鈴鹿シリーズ最終第6戦は12日、鈴鹿サーキットで決勝を行い、予選5位からスタートした冨田自然(とみた・あるが/MYST KKS-Ⅱ/ArugaSupport)が雨の中、前車を次々とパスし初優勝を飾った。2位に入った岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)は、昨年に続きシリーズチャンピオンを決めた。

 2月に開幕したスーパーFJ鈴鹿シリーズも5戦を消化し、いよいよこの最終第6戦で大団円を迎える。選手権では、ここまで優勝3回、2位1回、欠場1回の岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)が75ポイントでトップ。2位には2位4回、3位1回の佐藤巧望(MYST.KK-SII.制動屋.佐藤歯科)が3ポイント差の72ポイントで、3位には優勝1回の上野大哲(SACCESS RACING ES)が60ポイントで続いている、

 岡本と佐藤巧望は勝てば文句なしにチャンピオン。上野は優勝でかつ岡本と佐藤巧望が下位に沈まないとチャンスはなく、実質、岡本と佐藤巧望のチャンピオン争いで最終戦を迎えた。

スタート直後の1コーナー 佐藤巧望がトップに立つ 佐藤巧望と冨田自然の2位争い 岡本大地と冨田自然のトップ争い 優勝は冨田自然(MYST KKS-Ⅱ/ArugaSupport) 決勝2位は岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ) 決勝3位は佐藤巧望(MYST.KK-SII.制動屋.佐藤歯科) 決勝4位は伊藤慎之典(テイクファースト&チャリ走! 10V) 決勝5位は佐藤樹(群馬トヨペットTeam RiNoA ED) 決勝6位は小松響(Rn-sports・OKABE・KK-SII) ウイニングラップで手を振る優勝した冨田自然

 決勝は午後2時にフォーメーションラップが始まった。午後からは雨もやみ天候は回復するという予報は外れ、小雨が降り続く中、全車ウエットタイヤを履いてグリッドを離れた。

 フロントローに並んだチャンピオンを争う、ポールポジション岡本と、予選2位佐藤巧望のスタートが注目されたが、ここは佐藤巧望が蹴り出しよく、岡本の横をインからすり抜け1コーナーでトップに立つ。岡本も2コーナーで佐藤巧望のインを差すが抜けず、続くS字ではこの2台は並走。逆バンク立ち上がりからダンロップコーナーではアウトから岡本が佐藤巧望に先行し、デグナー手前で岡本がトップに立った。

 その後方では、予選4位の上野、予選5位の冨田自然( MYST KKS-Ⅱ/ArugaSupport)、予選7位の佐藤樹(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)、予選9位の高木悠帆(MYST KK-SⅡ)が3、4、5、6位に浮上。予選3位の小松響(Rn-sports・OKABE・KK-SII)は7位に落ちた。

 トップに立った岡本は1周目には2位佐藤巧望を1秒0離し、逃げにかかる。1周目から各コーナーで並走するなど接近戦を演じていた上野と冨田の3位争いは、2周目の2コーナーで冨田が前に出て決着。上野は4位に落ちた。

 トップ岡本を追いたい2位佐藤巧望だったが、2周目には岡本との差が2秒1と広がる。それどころか、3位冨田が0秒3差で迫ってきた。ヘアピンで佐藤巧望のインを差した冨田はここからスプーンにかけて並走。佐藤巧望もなんとか冨田を抑えるも3周目もS字から逆バンクにかけて並びかけられ、ダンロップのインから冨田が佐藤巧望をパスし、デグナー手前で冨田が2位に浮上した。

 3周終了時点で、トップ岡本と2位に浮上した冨田の差は1秒9。冨田は今度は狙いを岡本に定めその差を縮め始める。

 明らかにペースの速い冨田は5周目にはその差を1秒5とすると、6周目には0秒9、7周目には0秒5、8周目にはついに岡本の背後に付いた。

 8周目のヘアピンでは、満を持して2位冨田がトップ岡本のインに飛び込む。この2台は並走してヘアピンを立ち上がるも、2位に落ちてもチャンピオンの決まる岡本は無理をしない。冨田を前に出し、岡本は2位に落ちた。

 トップに立った冨田は、このまま10周を走りきり、自身スーパーFJ初優勝。3位の佐藤巧望との差が大きく開いていたため岡本は安全運転で2位に入り、鈴鹿のシリーズチャンピオンを2年連続で決めた。

 優勝してのチャンピオンを狙っていた佐藤巧望は悔しい3位に終わった。

 このレース冨田と同様、雨の中、水を得た魚のように快走したのは予選10位の伊藤慎之典(テイクファースト&チャリ走! 10V)。伊藤は2周目に7位に浮上すると、4周目に6位、6周目に5位、8周目には4位までポジションアップ。佐藤巧望の背後1秒0まで迫ったところでゴールを迎えた。

 5位には先週、茂木シリーズのチャンピオンを決めた佐藤樹が、6位には小松が入った。

 7周目まで4位に付けていた上野は8周目のスプーンでコースアウト、7位でレースを終えた。8位には最後尾から追い上げた三島優輝(Rn-Sports制動屋KKS-2)が入った。

 今シーズンのスーパーFJ鈴鹿シリーズはこれで全戦終了したが、12月12日は恒例の特別戦、FJ日本一決定戦がここ鈴鹿で行われる。FJ日本一の称号を巡る争いにも注目したい。

表彰式: 左から2位・岡本大地、優勝・冨田自然、2位・佐藤巧望

上位入賞ドライバーのコメント

優勝 冨田自然(MYST KKS-Ⅱ/ArugaSupport)
 「雨は得意でうまく合わせられる自信はありました。岡本選手は手強いと思ってましたが、思いのほか追いつくタイミングが早くて、様子を見て作戦を考えて刺せました。鈴鹿での優勝も表彰台も初めてです。日本一に向けて雨でも晴れでも、打倒岡本選手でがんばりたいと思います」
2位 岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)
 「スタートはミスって良くなくて佐藤選手に前に行かれましたが、後ろを走ると水しぶきで見えなくなり、自分の走りをできないので、絶対1周目に取り返さないといけなくて、S字でいい場所を取れて抜けました。そのあとはペースが良くて逃げ切れると思ったんですが、富田選手のペースがむちゃくちゃ良かったです。抜かれるまではポジションを守ろうとしましたが、横に並ばれたときは、クラッシュしチャンピオンを逃したら意味がないので、セーブして抜かれました。その後もペースを上げずに、絶対スピンだけはしないように走りました。2年連続チャンピオンを取れたのは良かったです」
3位 佐藤巧望(MYST.KK-SII.制動屋.佐藤歯科)
 「タイヤのグリップを全然引き出せなくて、セットが大幅にずれてたのかなと思います。良かったのはスタートだけでした。前半区間は抑えたら行けるかなと思いましたが、ニュータイヤの割にグリップがなかったです。アンダー、オーバーでハンドルを切れなかったです。根本的に何かがずれていました。どうしようもなかったです。雨が降らなかったらなあと思います」
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

S-FJ:第6戦鈴鹿決勝結果

鈴鹿クラブマンレース第5戦 -RIJ- (2021/09/12) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2021 S-FJ鈴鹿シリーズ Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
119冨田 自然 MYST KKS-Ⅱ/ArugaSupport
MYST KK-S2
1025'18.302--
28岡本 大地FTK・レヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
1025'24.574 6.272 6.272
356佐藤 巧望MYST.KK-SII.制動屋.佐藤歯科
MYST KK-S2
1025'29.37511.073 4.801
433伊藤 慎之典テイクファースト&チャリ走! 10V
TOKYO R&D RD10V
1025'30.45512.153 1.080
581佐藤 樹群馬トヨペットTeam RiNoA ED
MYST KK-S2
1025'34.38316.081 3.928
615小松 響Rn-sports・OKABE・KK-SII
MYST KK-S2
1025'35.58717.285 1.204
738上野 大哲SACCESS RACING ES
MYST KK-S2
1025'36.01817.716 0.431
811三島 優輝Rn-Sports制動屋KKS-2
MYST KK-S2
1025'37.02018.718 1.002
937池内 比悠アルビMAKE WINNER GIA ED
TOKYO R&D RD10V
1025'46.02727.725 9.007
1069鶴岡 秀麿MYST・ゼンカイレーシング・KKS-2
MYST KK-S2
1025'46.57828.276 0.551
1139居附 明利SACCESS Racing
MYST KK-S2
1025'50.66432.362 4.086
127髙口 大将FTK・レヴレーシング
MYST KK-S2
1025'52.99834.696 2.334
1361高木 悠帆MYST KK-SⅡ
MYST KK-S2
1025'55.41737.115 2.419
1453鈴木 七瀬TQS・A-ONE KKS-II
MYST KK-S2
1026'04.16745.865 8.750
1551岸本 尚将Tamayura Athle ABBEY KKSII
MYST KK-S2
1026'07.76649.464 3.599
1655板倉 慎哉AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII
TOKYO R&D RD10V
1026'12.46254.160 4.696
179上吹越 哲也FTK・レヴレーシング
MYST KK-S2
1026'17.99459.692 5.532
1854山田 健nutecレプリRD10V
TOKYO R&D RD10V
1026'23.0671'04.765 5.073
1959松田 大輝K-TACK MYST KK-SII
MYST KK-S2
1026'23.4401'05.138 0.373
2024碓井 ツヨシC.O.B-KART
MYST KK-S2
1026'25.2921'06.990 1.852
2126東 慎之介セルモグループ/ORM戸田ED
MYST KK-S2
1026'26.4721'08.170 1.180
2286木村 龍祐制動屋CF亜衣KK-S2
MYST KK-S2
1026'39.9481'21.64613.476
2310小合 将司LOVCA teamNoel F.Tworks
MYST KK-S2
1027'27.6892'09.38747.741
245高橋 浩史BBK☆レヴレーシング
MYST KK-S2
1027'40.7992'22.49713.110
---- 以上規定周回数(90% - 9Laps)完走 ----
-87森山 冬星DIXCEL☆ROYAL/MYST
MYST KK-S2
38'20.3597Laps7Laps
-6谷川 文啓LOVCA F.T works
MYST KK-S2
12'58.0769Laps2Laps
  • Fastest Lap: CarNo.19 冨田自然(MYST KKS-Ⅱ/ArugaSupport) 2'30.856 (9/10) 138.577km/h

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

S-FJ:第6戦鈴鹿公式予選 岡本大地がポールポジション 連覇に向け好発進

 スーパーFJ鈴鹿シリーズ第6戦は11日、鈴鹿サーキットで公式予選を行い、2年連続チャンピオンを狙う岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)がポールポジションを獲得した。

 公式予選は午後3時30分より始まった。午後には一時青空が広がっていたが、再び雲が空を覆うようになり、気温も低くなってきた。

 開始直後、三島優輝(Rn-Sports制動屋KKS-2)がヘアピン手前でコースアウト。いきなり赤旗が提示された。

 マシンの回収が終わり、予選は午後3時40分に残り17分39秒で再開された。

 4周目には岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)が2分16秒006でトップに立ち、2位にはチャンピオンシップを争うライバルの佐藤巧望(MYST.KK-SII.制動屋.佐藤歯科)が16秒349で続く。

 5周目には岡本が2分15秒718まで縮めトップを守るも、佐藤も僅差の15秒749まで迫ってきた。

 岡本は7周目には各セクターでベストタイムを更新しながら通過。しかし、トラフィックにつかまりベストタイムの更新はならず。それでも8周目には再びペースアップし、タイムを2分15秒225まで伸ばし、ポールポジションを獲得した。

 佐藤も9周目に各セクターでベストタイムを更新しながら攻めるも最後にシケインで遅いクルマにつかまり万事休す。タイム更新はならなかった。しかし、佐藤が5周目に出したタイムを上回るドライバーは現れず、予選2位のポジションは堅持した。

 3位には自身最高位の予選順位となった小松響(Rn-sports・OKABE・KK-SII)が、4位にはチャンピオン獲得の可能性をわずかに残す上野大哲(SACCESS RACING ES)が、5位には冨田自然(MYST KKS-Ⅱ/ArugaSupport)が、6位には前戦優勝の森山冬星(DIXCEL☆ROYAL/MYST)が入った。

 決勝は明日12日、午後2時より10周で行われる。チャンピオンを争う岡本、佐藤がフロントローに並んだ。2人とも勝てば文句なしにチャンピオン。岡本の連覇なるか、佐藤の初戴冠なるかに注目だ。

ポールポジションは岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ) 予選2位は佐藤巧望(MYST.KK-SII.制動屋.佐藤歯科) 予選3位は小松響(Rn-sports・OKABE・KK-SII) 予選4位は上野大哲(SACCESS RACING ES) 予選5位は冨田自然( MYST KKS-Ⅱ/ArugaSupport) 予選6位は森山冬星(DIXCEL☆ROYAL/MYST)

ポールポジション 岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)
 「練習走行から周りとのタイム差がなくてポールは厳しいと思っていました。単独で走れば佐藤選手の方が速いと思いますが、予選のポジション取りが良くて、スリップもいい感じで使えたので、タイム差を付けてポールを取れました。みんな速くなっていて、単独での純粋な速さはないので、レースはどうなるかわからないです。あしたのレースは先行逃げ切りはないと思います。路温が低いときは8号車は速いんですが、あしたは午後2時スタートなので厳しいかも知れません」
予選2位 佐藤巧望(MYST.KK-SII.制動屋.佐藤歯科)
 「練習では岡本選手と大差なかったのに、彼は1秒5くらいタイムが上がってて、ここまで来るとは思っていませんでした。16秒フラットならポールかなと思ってたのに最後、シケインで減速したクルマがあって伸びきれませんでした。あしたはセクター1が遅くて、セクター3、4が速いので岡本選手に付いていって、最初の数周が鍵になると思います。初勝利、初チャンピオンなら理想的でうれしい展開です」
予選3位 小松響(Rn-sports・OKABE・KK-SII)
 「いままでは7、8番だったので事前のテストからレースウイークは調子が良くて、1~2列目に行けたらラッキーかなと思って臨みました。うまい具合にアタックが決められ、帰ってきたら3番でした。これまでより自信がついて気が楽になったのが大きいのかなと思います。あしたはスタートを決められればペースは悪くないので、岡本選手とかに付いていって、いい順位を狙えればいいかなと思います」
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

S-FJ:第6戦鈴鹿公式予選結果

鈴鹿クラブマンレース第5戦 -RIJ- (2021/09/11) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2021 S-FJ鈴鹿シリーズ Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km

PosDriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
18岡本 大地FTK・レヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
2'15.255--154.561
256佐藤 巧望MYST.KK-SII.制動屋.佐藤歯科
MYST KK-S2
2'15.749 0.494 0.494153.999
315小松 響Rn-sports・OKABE・KK-SII
MYST KK-S2
2'15.789 0.534 0.040153.954
438上野 大哲SACCESS RACING ES
MYST KK-S2
2'15.816 0.561 0.027153.923
519冨田 自然 MYST KKS-Ⅱ/ArugaSupport
MYST KK-S2
2'15.951 0.696 0.135153.770
687森山 冬星DIXCEL☆ROYAL/MYST
MYST KK-S2
2'15.969 0.714 0.018153.750
781佐藤 樹群馬トヨペットTeam RiNoA ED
MYST KK-S2
2'16.069 0.814 0.100153.637
839居附 明利SACCESS Racing
MYST KK-S2
2'16.244 0.989 0.175153.439
961高木 悠帆MYST KK-SⅡ
MYST KK-S2
2'16.486 1.231 0.242153.167
1033伊藤 慎之典テイクファースト&チャリ走! 10V
TOKYO R&D RD10V
2'16.652 1.397 0.166152.981
1159松田 大輝K-TACK MYST KK-SII
MYST KK-S2
2'16.836 1.581 0.184152.776
1269鶴岡 秀麿MYST・ゼンカイレーシング・KKS-2
MYST KK-S2
2'16.871 1.616 0.035152.737
137髙口 大将FTK・レヴレーシング
MYST KK-S2
2'17.042 1.787 0.171152.546
1451岸本 尚将Tamayura Athle ABBEY KKSII
MYST KK-S2
2'17.332 2.077 0.290152.224
1586木村 龍祐制動屋CF亜衣KK-S2
MYST KK-S2
2'17.374 2.119 0.042152.177
1637池内 比悠アルビMAKE WINNER GIA ED
TOKYO R&D RD10V
2'17.978 2.723 0.604151.511
1755板倉 慎哉AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII
TOKYO R&D RD10V
2'18.008 2.753 0.030151.478
1853鈴木 七瀬TQS・A-ONE KKS-II
MYST KK-S2
2'18.185 2.930 0.177151.284
1924碓井 ツヨシC.O.B-KART
MYST KK-S2
2'18.874 3.619 0.689150.534
209上吹越 哲也FTK・レヴレーシング
MYST KK-S2
2'19.022 3.767 0.148150.373
2126東 慎之介セルモグループ/ORM戸田ED
MYST KK-S2
2'19.806 4.551 0.784149.530
2254山田 健nutecレプリRD10V
TOKYO R&D RD10V
2'20.016 4.761 0.210149.306
2310小合 将司LOVCA teamNoel F.Tworks
MYST KK-S2
2'20.392 5.137 0.376148.906
245高橋 浩史BBK☆レヴレーシング
MYST KK-S2
2'22.672 7.417 2.280146.526
256谷川 文啓LOVCA F.T works
MYST KK-S2
2'26.43511.180 3.763142.761
---- 以上基準タイム(130% - 2'25.276)予選通過 ----
-11三島 優輝Rn-Sports制動屋KKS-2
MYST KK-S2
no time---

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

FRJ:三浦愛インタビュー「充実の日々のなかで新たな目標へ」

三浦愛

昨年9月、フォーミュラ・リージョナル選手権にスポット参戦を果たした三浦愛はかなり追い詰められていた。

全日本F3選手権(当時)のシートを失い、参戦していたのはKYOJO CUPのみ。話を聞くなかで「引退」の2文字が何度が口をついて出た。

当時のインタビュー記事のタイトルは「『岐路に立つ』三浦愛」。それほど思い悩んでいる気持ちが伝わってきた。

あれからちょうど1年。三浦愛を取り巻く環境は当時と比較すると大きく変化した。もちろん良い方に、である。フォーミュラ・リージョナル、スーパー耐久、TCRジャパンなどへの参戦、そしてスーパーフォーミュラやTCRJではレポーターや解説も務め、毎週サーキットを飛び回っている。

フォーミュラ・リージョナル第4~6戦の行われたツインリンクもてぎでこの1年の変化、そしてこれからのことを聞いた。

三浦愛(ARTA F111/3)

1年を振り返って

去年ここでリージョナルに出たときは、メインスポンサーを失ったことで活動資金の問題に直面していました。ずっとフォーミュラに乗れていませんでしたし、その時点ではKYOJO CUPしか出られるものがありませんでした。そんなとき、国井さん(Super Licenseチーム国井正巳代表)に出会って参戦のチャンスをいただきました。

それが今年のリージョナル参戦に繋がっています。スーパー耐久に関してもチームが今年乗るドライバーを探しているタイミングと運が重なって参戦が実現しましたが、少なからず私のやっていることを見てくれている人がいたということを改めて感じました。

最初はただただ運が良かったと思っていましたが、でもこの運やタイミングが凄く重要で、そこから他のカテゴリーへの参戦が実現しましたし、少しずつ結果もついてきています。そういう積み重ねが今に繋がっていて、自分でも成長していることを実感しています。

レポーターの仕事で得たもの

気持ちとしてはドライバーに集中したいというのはありますが、でもレポーターの仕事がプラスになっているのは間違いないと思います。レポーターは正直言うとやりたかったわけではないのですが(笑)、スーパーフォーミュラだからお引き受けしたという部分はあって、今まで知らなかった世界を見ることで自分の糧になると思いました。

実際にトップドライバーの話を直に聞くとためになることばかりでした。レースへの取り組み方などは、今まで自分なりには頑張っていたつもりでしたが、やっぱり足りていなかったというのを痛感しました。そこから感じたことを自分なりに実践することで、チーム内での自分の立ち位置が少しずつ変化して、より良い環境になったという気がしています。

三浦愛(ARTA F111/3)

レースへの取り組み、気持ちの変化

具体的には、普段のトレーニングであったり、精神的な部分、モチベーションの上げ方だったりです。このあたりは1年前とは全然違っていると思います。

今まではずっとレースのことを考えてがむしゃらにやっていましたが、一人ひとり違っているはずですし、自分に合ったやり方があるはずだと気付いて、オンとオフの切り替えを意識しています。ずっとオンのままでは持ちませんよね(笑)。

あとは色々な人の話を聞くようにしています。F3に参戦しているときは社員として会社の中にいて、チームも一つで同じ環境で人との繋がりがそんなに広くありませんでした。

でも、国井さんを通じて色々な方と知り合うことができて考え方も柔軟になったように思います。スーパー耐久で組んでいる平中(克幸)選手や国本(雄資)選手などトップカテゴリー経験のあるドライバーと話す機会も増えましたし、ドライバー以外の方からも貴重な意見を頂くことで、さまざまな視点から物を見ることができるようになったと思います。

もちろんドライバーとしての目標は勝つことで、そこに変わりはありませんが、そこに至るまでのプロセスやアプローチの仕方は何通りもあって、行き詰まったときにどう立て直すかということとか、自分なりに回避したりすることも上手くできるようになってきたと思います。

三浦愛

次世代の女性ドライバーに繋げることを目標に

今シーズンのレースに集中できる環境は周りの方のおかげで整っていると思います。毎週サーキットに行くので余計な事を考える時間がなく、自分が速くなること、成長することを考えるので精一杯というのが正直なところです。

ただ、もう歳なので(笑)若いときのように「F1に行きたい」とは言えません。今の目標は、プロとして、女性として、次の世代の女性ドライバーに残せるようなポジションづくりをしたいと思っていいます。少しずつですが、そういう環境ができつつあるように感じています。もちろんまだまだ頑張らなくちゃいけませんが。

この目標が今の自分のレース活動の根っこの部分です。それは最終的に自分が頑張った結果として付いてくるものだと思っています。今は自分自身が勝つこと、結果を出すことが最優先ですが、その結果でレース界のなかで次世代の女性たちに道を開くことができたらと思っています。

海外にも目を向けていきたい

これまでずっと国内でやってきたので海外で揉まれた方がいいんじゃないかということも国井さんからは言われていて、Wシリーズなどについても話をしています。自分としても世界を見てみたいという気持ちもあるので、コロナが落ち着いたら、そういう可能性も探ってみたいとは思ってます。それは先ほど言った次の世代に繋げるという点からも大事なことだと思います。

あと、今までは会社員として仕事をしながらレースをしていましたが、今はレースが仕事となっていますので、自分が走るだけではなくモータースポーツを知ってもらう活動ができたらと思っています。レポーターをするのもその一環ですし、子どもたちにカートを体験してもらうことなどもできたらと思います。

三浦愛

昨年のインタビュー時点では2021シーズンの予定も白紙だった三浦だが、レース界はこの魅力あるドライバーを放っておくことはなかった。国井代表をはじめさまざまな人が手を差し伸べ、三浦もそれに応えた。それはひとえに三浦のレースに対するひた向きな努力の成せる業だろう。国井代表も三浦のレースに対する姿勢は高く評価している。

ドライバーとしての可能性、伸びしろも気になるところだ。この週末は順位こそ3レースすべてで3位に終わったが、実はこんなことがあった。

2レース目にコースサイドでチーム監督兼ドライビングコーチの松浦孝亮氏が、コース前半の三浦の走りをチェックし無線で指示を飛ばした。するとそれまでより明らかにペースが上がり終盤はトップ2車との差を詰め始めたのだ。松浦氏も「できるならもっと早くやれって話ですけどね」と笑っていたが、アドバイス1つでタイムを上げられる余力があるということはやや驚きだった。

様々なカテゴリーを経験することでドライバーとしても幅が出てきた三浦。全日本F3に参戦していたときはやや背伸びをしているように見えたものだが、その頃より、今の方がレーシングドライバーとして良い環境で充実した日々を送っているようだ。やや回り道をしたが仕切り直して改めてレースを学んでいる。そんなところだろうか。

今シーズン、残るフォーミュラ・リージョナルレースでの戦いぶり、そして来シーズンはどんな舞台へ飛び出すのか、身内の気持ちで見守り、応援したくなるような魅力を持った三浦愛の動向に注目したい。

Text:Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

FRJ:第6戦もてぎ優勝コメント 大草りき「普通のスタートが切れて良かったです」 三浦勝「思いどおりの展開でした」

総合優勝 大草りき(PONOS Racing)

第6戦優勝 大草りき

「決して良くはありませんでしたが普通のスタートが切れました。それが今回の目標でした(笑)。普通のスタートさえ切れれば勝てるというところを見せることができて良かったです」

「楽なレースではありませんでしたが、ワンメイクということもあって、あのような展開になるのは仕方ないように思います。自分のメンタルトレーニングにはなったとプラスに考えています」

「次の富士は出ませんが、たぶん菅生のレースは走れると思いますので頑張ります」

マスタークラス優勝 三浦勝(CMS motor sports project)

マスタークラス優勝 三浦勝

「クラスポール・トゥ・ウィンを狙っていたので思いどおりの展開になって良かったです。前は(クラスも違うので)全然気にせず、2位との差を見ながら走りました。もてぎはブレーキに厳しいコースなので終盤はそこをいたわりつつという感じでした」

「今年はフル参戦しますので、次の富士も勝てるように頑張ります」

まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

FRJ:第6戦もてぎ決勝 大草りきが逃げ切って2勝目! マスタークラス三浦勝も連勝!

決勝レースがスタートした

9月5日、フォーミュラ・リージョナル選手権(FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP)第6戦の決勝が栃木県・ツインリンクもてぎで行われ、大草りき(PONOS Racing)が#28古谷悠河(TOM'S YOUTH)の追撃をかわしポール・トゥ・フィニッシュを飾った。

マスタークラスも三浦勝(CMS motor sports project)がポールから逃げ切って2連勝を飾った。

曇り空のもと夕闇が迫りつつある雰囲気のなかスタートを迎えた。コンディションはドライ。レースウィーク2日目は雨に振られることなくレースを終えることができそうだ。

第5戦でエンジンを壊してしまった#39田中優暉(イーグルスポーツ)のチームクルーは、懸命の作業で2時間半でエンジンを載せ替え、マシンをグリッドに並べた。この週末の殊勲賞だ。

レースはポールスタートの#45大草が三度目の正直で「普通のスタート」を決め、#28古谷は「ややホイールスピンをさせてしまった」とグリッド順で1コーナーに飛び込む。#8三浦愛(Super License)もそれに続く。

マスタークラスも#34三浦勝、#39田中、#11植田正幸(Rn-sports)と、こちらもグリッド順でレースが始まる。

序盤からレースは膠着状態。逃げる#45大草、追う#28古谷、少し離れて#8三浦愛。その後方にやや離れてマスタークラスの#34三浦勝、#39田中、#11植田正幸(Rn-sports)が等間隔で続くという展開のまま後半へ入っていく。

トップ#45大草と#28古谷は、6周目から15周目まで0.6秒から0.8秒差を保ったまま動きはない。これは前車に近づくと気流が乱れて後ろのマシンが不安定になることもあって下手に近づけないという理由もあるが、実力が拮抗する両者では致し方のないところだ。

マスタークラスは#34三浦勝が徐々にクラス2位#39田中との差を開くと、第5戦同様に後方との間隔を見ながらペースを調整して周回を重ねる。

動きがあったのは、11周目にマスタークラス3位を走行していた#11植田が最終ビクトリーコーナーでスピンして順位を落とし、代わってクラス3位に浮上した#7畑亨志(Super License)が前を行く#39田中を追い詰めはじめたことくらい。

結局、上位陣に順位変動はなく、#45大草が#28古谷との神経戦を制して、拳を振り上げてチェッカーを受け、この週末2勝目。マスタークラスも#34三浦勝が2勝目を飾った。

次の大会(第7~9戦)は、9月25,26日の富士スピードウェイだ。D'Stationチームのオーディションで選ばれたドライバーなど、参加台数の増加も見込まれており、高速コースでのバトルに期待したい。

優勝は大草りき(PONOS Racing) 決勝2位は古谷悠河(TOM\'S YOUTH) 決勝3位は三浦愛(F111/3) マスタークラス優勝は三浦勝(CMS F111) マスタークラス決勝2位は田中優暉(ASCLAYIndサクセスES) マスタークラス決勝3位は畑亨志(F111/3)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

FRJ:第6戦もてぎ決勝結果

もてぎチャンピオンカップレース第4戦 -RIJ- (2021/09/05) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2021 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 6 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
145大草 りきPONOS Racing
PONOS Racing
1731'06.224--
228古谷 悠河TOM'S YOUTH
TOM'S YOUTH
1731'06.900 0.676 0.676
38三浦 愛F111/3
Super License
1731'12.735 6.511 5.835
434M1三浦 勝CMS F111
CMS motor sports project
1731'35.33929.11522.604
539M2田中 優暉ASCLAYIndサクセスES
イーグルスポーツ
1731'41.52835.304 6.189
67M3畑 亨志F111/3
Super License
1731'41.66135.437 0.133
796M4TAKUMIB-­MAX ENGINEERING FRJ
B-MAX ENGINEERING
1731'52.47046.24610.809
827M5SYUJIB-­MAX ENGINEERING FRJ
B-MAX ENGINEERING
1732'06.3261'00.10213.856
911M6植田 正幸Rn-sports F111/3
Rn-sports
1732'16.5121'10.28810.186
1023M7YUGOS2R Racing
N-SPEED
1631'57.6261Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 15Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo.28 古谷悠河(TOM'S YOUTH) 1'49.110 (16/17) 158.405km/h

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

FRJ:第6戦もてぎ予選ポールシッターコメント 大草りき「決勝はぶっちぎります」

総合PP 大草りき(PONOS Racing)

第6戦PP大草りき

「今週初めてのニュータイヤでしたが、ピークグリップのときにうまく合わせられなかったことと、セッティングをややレイン方向に振ってしまったことで、第5戦のポールを取られてしまいました」

「決勝はぶっちぎる予定です。(横に来た古谷選手を横目で見ながら)絶対に負けないです!(笑)」

マスターズクラスPP 三浦 勝(CMS motor sports project)

第6戦マスタークラスPP三浦勝

「(田中選手との)タイム差がコンマ1秒と聞いていたので最後のアタックで逆転を狙いましたが、ちょっと突っ込みすぎました(笑)」

「昨日の予選は全然ダメでセッティングを変えて決勝では良くなったので大丈夫と思います。決勝はとりあえず表彰台は目指したいと思いますので無理しないで頑張ります」

まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE
Aasako SHIMA

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

FRJ:第5,6戦もてぎ公式予選 古谷悠河、大草りきがポールポジションを分け合う!

9月5日、フォーミュラ・リージョナル選手権(FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP)第5,6戦の予選が栃木県・ツインリンクもてぎで行われ、第5戦は古谷悠河(TOM'S YOUTH)が、第6戦は大草りき(PONOS Racing)がポールポジションを獲得。午後に行われる決勝2レースは、今週末のライバル2人が位置を入れ替えフロントローに並ぶことになった。

マスタークラスも同様に第5戦は田中優暉(イーグルスポーツ)、第6戦は三浦勝(CMS motor sports project)がクラスポールを獲得した。

昨晩まで降り続いた雨がようやく止み、コースの所々は濡れてはいるものの、この週末初めてドライコンディションでのセッションとなった。

午前10時から15分間行われた予選では、ベストタイムで第5戦、セカンドベストで第6戦の決勝グリッドが決定する。このため一発のアタックではなく、短い時間のなかでコンスタントにタイムを出す必要がある。

各ドライバーはコースインするとまず1周をウォームアップに費やした後アタックに入るが、序盤から#28古谷と#45大草がしのぎを削る展開となる。

前半をリードしたのは#45大草。1分48秒933までタイムを削り、#28古谷の49秒068を僅かながら上回る。#8三浦愛(Super License)も49秒297と2人に迫るタイムをマークする。

アタック5周目に一旦クールダウンラップを挟んだ後、最後のアタックに入るが、ここで#28古谷が渾身の走りを見せ、1分48秒679と100分の2秒差で#45大草を逆転。今シーズン初、自身2度目のポールポジションを決めた。

ベストタイム争いに破れた#45大草だが、セカンドベストタイムでは#28古谷をコンマ1秒上回り、第6戦のポールポジションを手にした。

チーム名こそ違えど、同じトムスがメンテナンスするマシンに乗る2人はピットも隣同士。予選後もお互いに称え合い決勝の健闘を誓い合った。

マスタークラスも総合のポール争い同様に混戦模様となった。まず#34三浦が1分50秒610で先行したが、これを#39田中が50秒084で逆転。#34三浦も最後のアタックで再逆転を試みるが小さなミスを犯し50秒111と僅かに届かず。#39田中が第5戦のポールシッターとなった。

ただし、セカンドベストは#34三浦が上回り、こちらも2人がクラスポールを分け合う形となった。

決勝は、第5戦が本日午後0時50分から17周で、第6戦が午後4時25分から17周で行われる。

第5戦ポールポジション、第6戦予選2位の古谷悠河(TOM\'S YOUTH) 第5戦予選2位、第6戦ポールポジションの大草りき(PONOS Racing) 第5戦、第6戦とも予選3位の三浦愛(F111/3) マスタークラス第5戦ポールポジション、第6戦予選2位の田中優暉(ASCLAYIndサクセスES) マスタークラス第5戦予選2位、第6戦ポールポジションの三浦勝(CMS F111) マスタークラス第5戦、第6戦とも予選3位の植田正幸(Rn-sports F111/3)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

FRJ:第6戦もてぎ公式予選結果

もてぎチャンピオンカップレース第4戦 -RIJ- (2021/09/05) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2021 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 6 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
145大草 りきPONOS Racing
PONOS Racing
1'48.776--158.904
228古谷 悠河TOM'S YOUTH
TOM'S YOUTH
1'48.876 0.100 0.100158.758
38三浦 愛F111/3
Super License
1'49.624 0.848 0.748157.675
434M1三浦 勝CMS F111
CMS motor sports project
1'50.217 1.441 0.593156.827
539M2田中 優暉ASCLAYIndサクセスES
イーグルスポーツ
1'50.261 1.485 0.044156.764
611M3植田 正幸Rn-sports F111/3
Rn-sports
1'50.461 1.685 0.200156.480
77M4畑 亨志F111/3
Super License
1'50.961 2.185 0.500155.775
896M5TAKUMIB-­MAX ENGINEERING FRJ
B-MAX ENGINEERING
1'51.067 2.291 0.106155.626
927M6SYUJIB-­MAX ENGINEERING FRJ
B-MAX ENGINEERING
1'52.211 3.435 1.144154.040
1023M7YUGOS2R Racing
N-SPEED
1'58.285 9.509 6.074146.130
---- 以上基準タイム(110% - 1'59.653)予選通過 ----

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第6戦もてぎ決勝 好調#35野中が3連勝を達成

13周の決勝がスタートした

FIA-F4選手権第6戦の決勝が7月17日、栃木県のツインリンクもてぎで行われ、ポールポジションからスタートした#35野中誠太(TGR-DC RSトムススピリットF4)が3連勝を達成した。

優勝は野中誠太(TGR-DC RSトムススピリットF4) 決勝2位は木村偉織(HFDP/SRS/コチラレーシング) 決勝3位は荒川麟(TGR-DC RSトムススピリットF4) 決勝4位は伊東黎明(OTG DL F4CHALLENGE)

第6戦決勝は午後4時10分より13周で行われた。天候は晴れ、路面はドライだ。

ポールの野中は第5戦に続いて見事なロケットスタートでトップに立つ。予選2番手の#80伊東黎明(OTG DL F4CHALLENGE)は1コーナーの飛び込みで3番手スタートの木村偉織(HFDP/SRS/コチラレーシング)に並びかけられ、2コーナーで先行を許してしまう。4番手には#7太田格之進(HFDP/SRS/コチラレーシング)が続く。

しかし1周目の90度コーナーで、今大会がデビュー戦の16歳、#20新原光太郎(TOM'S FORMULA COLLEGE)が#98岡本大輝(BJ Racing)と接触。新原はグラベルに飛び出してそのままレースを終えることになったため、トップが2周目に入ったところで一旦セーフティーカー(SC)が入り、車両回収ののち3周目からレースは再開された。

トップの野中はリスタート直後から着実に後続との差を広げにかかり、5周目には2位木村との差を1.213とする。

一方、スタートで3位に後退した#80伊東は7周目の1コーナーで#6木村を捉えて2位を奪い返した。

その後方では#36荒川麟(TGR-DC RSトムススピリットF4)が6周めの90度コーナーで7太田を捉えて4位に浮上してきた。

レースは最終コーナーで#16高橋悠之(Media Do影山Giddy UP)がコースを飛び出してグラベルに捕まったため、トップが8周めに差し掛かったところで2度目のSCが入ることになり、9周目からレースは再開された。

すると#6木村がリスタート直後の1コーナーでインから#80伊東を抜き返し、再び2位に浮上。続いて#36荒川もV字コーナーで#80伊東に並びかけ、ヘアピン手前で前に出た。さらに#7太田、#97岩澤優吾(BJ Racingスカラシップ)もダウンヒルストレートで#80伊東に並びかけるが、ここは伊東が押さえ切った。

こうして後続が激しいバトルを繰り広げている間にトップの#35野中は着実にリードを広げ、最後は2位との差を2.192秒としてチェッカーを受け、第2戦富士からの3連勝を達成した。

2位は#6木村偉織(HFDP/SRS/コチラレーシング)、野中のチームメイトの#36荒川麟(TGR-DC RSトムススピリットF4)が3位に入った。

インディペンデントカップは第5戦に続いて#63鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F110)が連勝。#11ヒロボン(Rn-sports Andare)が2位につけ、#3佐藤セルゲイビッチ(結婚の学校フィールドモータースポーツ)が3位だった。

FIA-F4選手権第7戦決勝は明日の朝8時30分より、同じく13周で行われる。

表彰式 1位と3位に入った野中誠太と荒川麟のトムススピリット勢

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第6戦もてぎ決勝結果

MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2021/07/17) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2021 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 6 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
135野中 誠太TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
1329'17.958--
26木村 偉織HFDP/SRS/コチラレーシング
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1329'20.150 2.192 2.192
336荒川 麟TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
1329'20.736 2.778 0.586
480伊東 黎明OTG DL F4CHALLENGE
OTG MOTOR SPORTS
1329'21.282 3.324 0.546
57太田 格之進HFDP/SRS/コチラレーシング
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1329'24.931 6.973 3.649
65小出 峻HFDP/SRS/コチラレーシング
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1329'26.825 8.867 1.894
797岩澤 優吾BJ Racingスカラシップ
Bionic Jack Racing
1329'27.230 9.272 0.405
877小川 颯太WARMTECH Skill Speed
SKILL SPEED
1329'27.696 9.738 0.466
937奥住 慈英TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
1329'28.12610.168 0.430
1038清水 英志郎TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
1329'28.56110.603 0.435
1162松澤 亮佑HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1329'29.53211.574 0.971
1213藤原 大輝ACE LINES MDFactory
KRac Motorsorts
1329'32.06614.108 2.534
1340元嶋 成弥SACCESS RACING
SACCESS RACING
1329'32.67514.717 0.609
1473塙 瞬佑カローラ新茨城C.S.I Racing
CSIレーシング
1329'33.99016.032 1.315
1563IC1鳥羽 豊HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1329'35.02317.065 1.033
16*98岡本 大輝BJ Racing
Bionic Jack Racing
1329'38.21920.261 3.196
17*39宮下 源都SACCESS RACING
SACCESS RACING
1329'41.57123.613 3.352
1832マックス・サロATEAM Buzz Racing F110
ATEAM Buzz Racing
1329'41.66823.710 0.097
1911IC2ヒロボンRn-sports Andare
Rn-sports
1329'41.96724.009 0.299
203IC3佐藤 セルゲイビッチ結婚の学校フィールドモータースポーツ
フィールドモータースポーツ
1329'42.10924.151 0.142
2115吉村 渉Media Do影山BEAR
Media Do Kageyama Racing
1329'42.81824.860 0.709
222IC4仲尾 恵史TCS Racing Team
TCS RACING TEAM
1329'43.43225.474 0.614
2396IC5齋藤 真紀雄CSマーケティングアキランド
AKILAND RACING
1329'44.08726.129 0.655
2431鶴田 哲平ATEAM Buzz Racing F110
ATEAM Buzz Racing
1329'46.34628.388 2.259
254IC6佐々木 祐一Sendai DayDream F110
DayDream Racing
1329'47.71329.755 1.367
2699IC7近藤 善嗣アンドIoTくじらRn-sports
Rn-sports
1329'49.60231.644 1.889
2786IC8大阪 八郎Dr.Dry F110
ZAP SPEED
1329'56.87638.918 7.274
2844IC9今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX ENGINEERING
1329'57.09039.132 0.214
2971IC10大山 正芳ダイワN通商アキランド
AKILAND RACING
1329'59.86741.909 2.777
3018IC11藤井 大温アキランドエーシング
AKILAND RACING
1330'02.37544.417 2.508
31*14IC12磯崎 元彦GOLDON ZAP F110
ZAP SPEED
1330'10.60852.650 8.233
---- 以上規定周回数(90% - 11Laps)完走 ----
-16高橋 悠之Media Do影山Giddy UP
Media Do Kageyama Racing
511'52.3148Laps8Laps
-20新原 光太郎TOM'S FORMULA COLLEGE
RSS
0-13Laps5Laps
-43IC-DRAGONZAP SPEED F110
ZAP SPEED
-D.N.S--
  • Fastest Lap: CarNo.35 野中誠太 (TGR-DC RSトムススピリットF4) 1'58.971 (6/13) 145.276km/h
  • CarNo.98は、SpR.15-1.2)(他車のコースアウトを強いるもの)により、競技結果に5秒を加算した。
  • CarNo.14は、H項違反(SC中の追い越し)により、競技結果に10秒を加算した。
  • CarNo.39は、SpR.15-1.2)(他車のコースアウトを強いるもの)により、競技結果に10秒を加算した。

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第5戦、第6戦もてぎ公式予選 第5戦は#80伊東、第6戦は#35野中が今季初のPP獲得

FIA-F4選手権第5戦、第6戦の公式予選が7月17日、栃木県のツインリンクもてぎで行われ、第5戦は#80伊東黎明(OTG DL F4CHALLENGE)、第6戦は#35野中誠太(TGR-DC RSトムススピリットF4)がいずれも今シーズン初のポールポジションを獲得した。

第5戦ポールポジション、第6戦予選2位の伊東黎明(OTG DL F4CHALLENGE)

第5戦予選2位、第6戦ポールポジションの野中誠太(TGR-DC RSトムススピリットF4)

第5戦、第6戦とも予選3位の木村偉織(HFDP/SRS/コチラレーシング)

5月に富士スピードウェイで開幕した今年のFIA-F4選手権だが、5月に予定されていた第3戦、第4戦が新型コロナウィルス感染拡大の影響で8月に延期されてしまったため、もてぎでの第5戦、第6戦、そして第7戦が先に開催されることとなった。

その公式予選は午前8時30分より30分間で行われた。第5戦のスターティンググリッドはここでのベストタイム順。第6戦はセカンドベストタイム順とされ、第7戦のスターティンググリッドは第5戦決勝中のベストタイム順とされた。予選開始時の天候は曇り。路面はドライだ。

開始からトップ争いを展開したのは#35野中、#6木村偉織(HFDP/SRS/コチラレーシング)、#7太田格之進(HFDP/SRS/コチラレーシング)。開始から15分が経過した時点では#36野中が1'58.038でトップだ。

野中は残り14分を切ったところで1'57.984までタイムを縮めるが、その直後に#80伊東が1'57.874を叩き出してトップに立った。

伊東はさらにタイムを縮めようとアタックを続け、セクター1でベストタイムを更新したものの、その先のV字コーナーで#2仲尾恵史(TCS Racing Team)がスピンアウトしたためにセクター2が黄旗区間となり、ペースを落とさざるを得なくなった。その後、ポストからは赤旗が出されてセッションは中断となった。

この時点の順位はトップが#80伊東。2番手に#36野中がつけ、#6木村が3番手。#7太田が4番手で続いていた。

車両回収ののち、予選は午前8時54分に再開された。終了予定時刻は午前9時2分と走行時間は2分間延長されたが、トップの伊東と2番手の野中はコースインせず、ピットに留まることを選択。結局最後まで伊東のタイムを上回る選手は現れなかったため、#80伊東黎明が今シーズン初のポールポジションを獲得して今日の第5戦決勝に臨むことになった。2番手は野中誠太、#6木村偉織が3番手となった。

セカンドベストタイム順となる第6戦は1'58.038の#36野中誠太がポールポジション。伊東が2番手、#6木村が3番手となった。

インディペンデントカップはベストタイム、セカンドベストタイムともに#63鳥羽豊がトップタイムを記録し、第5戦、第6戦ともにポールポジションからスタートすることになった。

第5戦決勝はこのあと12時15分より、第6戦決勝は午後4時10分よりいずれも13周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第6戦もてぎ公式予選結果

MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2021/07/17) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2021 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 6 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
135野中 誠太TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
1'58.038--146.436
280伊東 黎明OTG DL F4CHALLENGE
OTG MOTOR SPORTS
1'58.243 0.205 0.205146.182
36木村 偉織HFDP/SRS/コチラレーシング
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1'58.366 0.328 0.123146.030
47太田 格之進HFDP/SRS/コチラレーシング
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1'58.378 0.340 0.012146.015
536荒川 麟TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
1'58.466 0.428 0.088145.907
65小出 峻HFDP/SRS/コチラレーシング
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1'58.535 0.497 0.069145.822
797岩澤 優吾BJ Racingスカラシップ
Bionic Jack Racing
1'58.585 0.547 0.050145.760
862松澤 亮佑HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1'58.626 0.588 0.041145.710
940元嶋 成弥SACCESS RACING
SACCESS RACING
1'58.693 0.655 0.067145.627
1038清水 英志郎TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
1'58.733 0.695 0.040145.578
1177小川 颯太WARMTECH Skill Speed
SKILL SPEED
1'58.780 0.742 0.047145.521
1237奥住 慈英TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
1'58.790 0.752 0.010145.509
1320新原 光太郎TOM'S FORMULA COLLEGE
RSS
1'59.040 1.002 0.250145.203
1416高橋 悠之Media Do影山Giddy UP
Media Do Kageyama Racing
1'59.161 1.123 0.121145.056
1539宮下 源都SACCESS RACING
SACCESS RACING
1'59.362 1.324 0.201144.811
1631鶴田 哲平ATEAM Buzz Racing F110
ATEAM Buzz Racing
1'59.397 1.359 0.035144.769
1798岡本 大輝BJ Racing
Bionic Jack Racing
1'59.427 1.389 0.030144.732
1813藤原 大輝ACE LINES MDFactory
KRac Motorsorts
1'59.531 1.493 0.104144.607
1963IC1鳥羽 豊HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1'59.696 1.658 0.165144.407
2043IC2DRAGONZAP SPEED F110
ZAP SPEED
1'59.750 1.712 0.054144.342
213IC3佐藤 セルゲイビッチ結婚の学校フィールドモータースポーツ
フィールドモータースポーツ
1'59.931 1.893 0.181144.124
2273塙 瞬佑カローラ新茨城C.S.I Racing
CSIレーシング
1'59.974 1.936 0.043144.073
232IC4仲尾 恵史TCS Racing Team
TCS RACING TEAM
2'00.005 1.967 0.031144.035
2432マックス・サロATEAM Buzz Racing F110
ATEAM Buzz Racing
2'00.005 1.967 0.000144.035
2596IC5齋藤 真紀雄CSマーケティングアキランド
AKILAND RACING
2'00.185 2.147 0.180143.820
2644IC6今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX ENGINEERING
2'00.382 2.344 0.197143.584
2715吉村 渉Media Do影山BEAR
Media Do Kageyama Racing
2'00.631 2.593 0.249143.288
284IC7佐々木 祐一Sendai DayDream F110
DayDream Racing
2'00.773 2.735 0.142143.119
2911IC8ヒロボンRn-sports Andare
Rn-sports
2'00.791 2.753 0.018143.098
3086IC9大阪 八郎Dr.Dry F110
ZAP SPEED
2'01.118 3.080 0.327142.712
3199IC10近藤 善嗣アンドIoTくじらRn-sports
Rn-sports
2'01.742 3.704 0.624141.980
3214IC11磯崎 元彦GOLDON ZAP F110
ZAP SPEED
2'02.219 4.181 0.477141.426
3371IC12大山 正芳ダイワN通商アキランド
AKILAND RACING
2'02.429 4.391 0.210141.184
3418IC13藤井 大温アキランドエーシング
AKILAND RACING
2'05.000 6.962 2.571138.280
---- 以上基準タイム(110% - 2'10'037)予選通過 ----

SUPER FORMULA LIGHTS

SFL:第6戦鈴鹿決勝 PPスタートの#50名取が3連勝を達成

2021年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第6戦の決勝が4月25日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#50名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が今季4勝目を獲得。第4戦、第5戦に続いて3連勝を達成した。

優勝は名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320) 決勝2位はジュリアーノ・アレジ(TOM\'S 320) 決勝3位は平良響(Kuoカローラ中京TOM\'S 320)

第6戦決勝は午後4時35分にフォーメーションラップ開始。周回数は17だ。

スタートでトップに立ったのはポールポジションの#50名取。2位に#36ジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)が続き、3位は#1野中誠太(Kuoカローラ中京TOM'S 320 )、4位には#37平良響(Kuoカローラ中京TOM'S 320)が続いて1コーナーを通過する。

その後#37平良はスプーンカーブで#1野中を捉えて3位に浮上、続いて#35河野もシケインで#1野中を抜いて4位に浮上して1周目を終えた。

第4戦でのリタイヤにより最後尾スタートとなった#2佐藤蓮(TODA FIGHTEX )は1周めに8位、2周目には7位に浮上、6周目には#1野中をも捉えて6位に浮上してきた。

3位の#37平良はタイムの伸びない#36アレジにも接近。2周終了時点で0.3秒後方に迫るが、アレジも負けじと3周目に1.069秒まで差を広げ、その後は徐々に平らを引き離していく。

この間にトップの#50名取は着実にリードを広げ、4周修了時点で2.041秒、8周目には2.979秒差をつけてきた。

その8周目に、6位の#2佐藤は1'53.651のファステストラップを叩き出す。5位の#10三宅はすぐ目の前だ。

9周目には#50名取が1'53.471を出してファステストラップを更新。

10周目のホームストレートでは#10三宅が#35河野を1コーナー手前で捉えて4位に。

続いて#2佐藤も12周目の1コーナーでアウトから#35河野を交わして5位に浮上すると、13周目には1'53.445、14周目には1'53.221と立て続けにファステストラップを更新し、#10三宅の背後に接近していく。

2位の#36アレジは終盤に入ってトップの#50名取を上回るペースで追い上げるが、#50名取は最後までアレジに付け入る隙を与えずに17周を走りきり、今週末を3連勝で終えた。フィニッシュ時点での2位アレジとの差は1.543秒だった。

3位には#37平良響が入り、今季初の表彰台を獲得。#10三宅はレース終盤に#2佐藤の追撃を受けたものの最後までポジションを守り切って4位でチェッカーを受けた。

次戦の舞台は九州のオートポリス。5月15-16日に第7、8、9戦を行う。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

スーパー耐久

S耐:中止となった第6戦鈴鹿大会の代替戦は行わず 2020シリーズは5戦で終了

 スーパー耐久機構(STO)は、首都圏を中心に発出された緊急事態宣言を受け、23日決勝の第6戦鈴鹿大会を中止としたが、その代替戦を行わないと26日に発表した。

 STOの事務局⻑桑⼭晴美氏は「2020年最終戦中⽌については、私共はもちろんですが、多くのチームが⼤変悔しく残念な思いを抱いていたと存じます。しかし様々な状況を鑑み、全チームとWEBミーティングも⾏い、5戦開催できたことをポジティブに捉え、2021年シリーズに向け気持ちを切り替えて準備を進めていくことにいたしました。2020年シーズンは様々な条件下における開催等、これまでに経験をしたことのない中シリーズを進めてまいりましたが、⽀えてくださったエントラントの皆様、ご関係者様、ファンの皆様、サーキット、オフィシャルの皆様に⼼より感謝いたします。そして、新型コロナウイルスにより影響を受けた全ての皆様に⼼よりお⾒舞いを申し上げます。少しでも早くこのウイルスが収束し、モータースポーツ界もこれまで以上に盛り上がっていくよう願っております」と代替戦中止の経緯を語った。

 これにより2020シーズンのシリーズは第5戦で終了。ランキングは5戦までの順位で、ST-XクラスはMercedes-AMG Team HIRIX Racingが、ST-ZクラスはENDLESS SPORTSが、ST-TCRクラスはFloral Racing with UEMATSUが、ST-3クラスはTRACY SPORTSが、ST-4クラスはC.S.I Racingが、ST-5クラスはJ'S RACINGがチャンピオンを獲得することとなった。

 なお、ST-1とST-2クラスは第6戦開催のいかんにかかわらず、第5戦終了時点でROOKIE RACINGがチャンピオンを獲得している。

 2021シーズンは2月27日に公式テストが富士スピードウェイで、3月21日にツインリンクもてぎで第1戦の決勝が行われる予定だ。

Text: Yoshinori OHNISHI

スーパー耐久

S耐:第6戦鈴鹿大会は中止

 スーパー耐久機構(STO)と鈴鹿サーキットを運営する株式会社モビリティーランドは13日、今月23日に行われる「ピレリスーパー耐久シリーズ2020第6戦鈴鹿S耐」の中止を発表した。

 本日、三重県の隣県、愛知県と岐阜県に緊急事態宣言が発令され、同レースの行われる三重県も独自の警戒宣言を発出する意向を固めている。このためSTOは「皆様の健康と安全を第一に準備を進めてまいりましたが、新型コロナウイルスの感染状況と緊急事態宣言が発令された現在の社会状況を受け、2021年1月12日(火)、主催者である鈴鹿サーキットと協議の上、本大会の開催を見送る事を決定いたしました」と、また鈴鹿サーキットも「本日午後3時に、新型コロナウイルスの感染拡大により、近隣府県から緊急事態宣言が要請された社会状況を受け、お客様および関係者の皆様の安全・安心を最優先に考慮し、開催中止を決定いたしました」とのリリースを発表した。

 レースに続き24日には来シーズンから採用されるハンコックタイヤのテストも行われる予定だったが、こちらは延期されるものと思われる。

Text: Yoshinori OHNISHI

TCR JAPAN SUNDAY

TCRJ-SUN:第6戦富士決勝結果

SUPER FORMULA Rd.7 -RIJ- (2020/12/20) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2020 TCR JAPAN SUNDAY Series Round 6 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
Team
LapTimeBehindGap
121篠原 拓朗
Audi RS3 LMS
Audi Team Hitotsuyama
1123'02.127--
219Brnz1ヒロボン
CUPRA TCR
バースレーシングプロジェクト【BRP】
1123'06.529 4.402 4.402
325松本 武士
Volkswagen Golf GTI TCR
Volkswagen RT with TEAMWAKAYAMA
1123'13.36511.238 6.836
462Brnz2塩谷 烈州
Honda CIVIC TCR
全薬工業with TEAM G/MOTION’
1123'14.43712.310 1.072
534Brnz3下野 璃央
Honda CIVIC TCR
Drago CORSE
1123'14.93012.803 0.493
673Brnz4大蔵 峰樹
Alfa Romeo Giulietta Veloce TCR
M-PROTOTYPING Team STILE CORSE
1123'15.57813.451 0.648
717Brnz5鈴木 建自
Audi RS3 LMS
バースレーシングプロジェクト【BRP】
1123'37.35235.22521.774
855Brnz6Mototino
Alfa Romeo Giulietta RF TCR
55MOTO with J'S RACING
1123'43.65641.529 6.304
97Brnz7牧野 淳
Audi RS3 LMS
麻布ワコーズEDニルズNGK
1124'12.6491'10.52228.993
---- 以上規定周回数(75% - 8Laps)完走 ----
-69Brnz-梅本 淳一
Alfa Romeo Giulietta RF TCR
55MOTO with J'S RACING
39'12.7598Laps8Laps
  • Fastest Lap: CarNo.21 篠原拓朗(Audi RS3 LMS) 1'47.360 (3/11) 153.007kim/h

TCR JAPAN SATURDAY

TCRJ-SAT:第6戦富士決勝 篠原拓朗が今季5勝目

 TCRジャパンシリーズは19日、富士スピードウェイでサタデーシリーズ第6戦の決勝を行い、ポールポジションからスタートした篠原拓朗(Audi Team Hitotsuyama)が独走で11周を回り優勝した。ブロンズクラスは総合でも2位に入ったヒロボン(バースレーシングプロジェクト【BRP】)が優勝した。

 第6戦の決勝は、ときおりみぞれが舞う極寒のコンディションの中、午後12時45分にフォーメーションラップが始まった。WET宣言が出され、低気温のためフォーメーションラップは2周を回ることになったが、1周目の最終コーナーで予選3位の大蔵峰樹(M-PROTOTYPING Team STILE CORSE)がスピン、最後尾にまわることとなった。

 スタートではポールポジションの篠原拓朗(Audi Team Hitotsuyama)が蹴り出しよくトップで1コーナーに向かう。2位には予選4位から松本武士(Volkswagen RT with TEAMWAKAYAMA)が上がるが、コカコーラコーナーで予選2位のヒロボン(バースレーシングプロジェクト【BRP】)にパスされ3位に落ちる。4位には塩谷烈州(全薬工業with TEAM G/MOTION’)が、5位には下野璃央(Drago CORSE)が続く。

 トップ立った篠原は盤石。1周目に2位のヒロボンを2秒7離してコントロールラインに戻ってくると以後も0秒7前後のギャップを築きつつ後続を突き放す。最終的には11周を回って2位以下を9秒弱ちぎり、独走優勝を飾った。

 2位のヒロボンはトップ篠原に及ばなかったが、3位以下よりペースが良く、単独走行でそのままゴールを迎えた。

 3位の松本はペースが上がらず、徐々に4位・塩谷の接近を許すことになる。9周目のコカコーラコーナーでは立ち上がりで2台が併走。2人とも一歩も譲らす、2台ともコースアウトしながら塩谷は松本をパスして3位に上がった。

 さらにその2人の直後、5位につけていた下野に最後尾から追い上げてきた大蔵が接近。大蔵は9周目から10周目のストレートで下野をパスして5位に上がることに成功した。

 11周を回って3位には塩谷が、4位には大蔵が、5位には下野が入った。

 サンデーシリーズ第6戦決勝は、明日20日午前9時5分より20分+1周で行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI

TCR JAPAN SATURDAY

TCRJ-SAT:第6戦富士決勝結果

SUPER FORMULA Rd.7 -RIJ- (2020/12/19) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2020 TCR JAPAN SATURDAY Series Round 6 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoClsCls
Pos
DriverMaker Model
Team
LapTimeBehindGap
121篠原 拓朗Audi RS3 LMS
Audi Team Hitotsuyama
1123'07.672--
219Brnz1ヒロボンCUPRA TCR
バースレーシングプロジェクト【BRP】
1123'16.507 8.835 8.835
362Brnz2塩谷 烈州Honda CIVIC TCR
全薬工業with TEAM G/MOTION’
1123'24.82317.151 8.316
425松本 武士Volkswagen Golf GTI TCR
Volkswagen RT with TEAMWAKAYAMA
1123'25.96718.295 1.144
573Brnz3大蔵 峰樹Alfa Romeo Giulietta Veloce TCR
M-PROTOTYPING Team STILE CORSE
1123'26.72519.053 0.758
634Brnz4下野 璃央Honda CIVIC TCR
Drago CORSE
1123'26.98819.316 0.263
717Brnz5鈴木 建自Audi RS3 LMS
バースレーシングプロジェクト【BRP】
1123'54.59546.92327.607
855Brnz6MototinoAlfa Romeo Giulietta RF TCR
55MOTO with J'S RACING
1124'01.73454.062 7.139
97Brnz7牧野 淳Audi RS3 LMS
麻布ワコーズEDニルズNGK
1124'41.6161'33.94439.882
---- 以上規定周回数(75% - 8Laps)完走 ----
-69Brnz-梅本 淳一Alfa Romeo Giulietta RF TCR
55MOTO with J'S RACING
D.N.S--
  • Fastest Lap: CarNo.21 篠原拓朗(Audi RS3 LMS) 1'47.723 (4/11) 152.491km/h

TCR JAPAN SUNDAY

TCRJ-SUN:第6戦富士公式予選結果

SUPER FORMULA Rd.7 -RIJ- (2020/12/19) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2020 TCR JAPAN SUNDAY Series Round 6 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoClsCls
Pos
DriverMaker Model
Team
TimeBehindGapkm/h
121篠原 拓朗Audi RS3 LMS
Audi Team Hitotsuyama
1'46.116--154.800
219Brnz1ヒロボンCUPRA TCR
バースレーシングプロジェクト【BRP】
1'46.947 0.831 0.831153.598
325松本 武士Volkswagen Golf GTI TCR
Volkswagen RT with TEAMWAKAYAMA
1'47.169 1.053 0.222153.279
462Brnz2塩谷 烈州Honda CIVIC TCR
全薬工業with TEAM G/MOTION’
1'48.001 1.885 0.832152.099
534Brnz3下野 璃央Honda CIVIC TCR
Drago CORSE
1'48.339 2.223 0.338151.624
673Brnz4大蔵 峰樹Alfa Romeo Giulietta Veloce TCR
M-PROTOTYPING Team STILE CORSE
1'48.409 2.293 0.070151.526
755Brnz5MototinoAlfa Romeo Giulietta RF TCR
55MOTO with J'S RACING
1'49.403 3.287 0.994150.149
817Brnz6鈴木 建自Audi RS3 LMS
バースレーシングプロジェクト【BRP】
1'50.583 4.467 1.180148.547
97Brnz7牧野 淳Audi RS3 LMS
麻布ワコーズEDニルズNGK
1'51.658 5.542 1.075147.117
---- 以上基準タイム予選通過 ----
-69Brnz-梅本 淳一Alfa Romeo Giulietta RF TCR
55MOTO with J'S RACING
no time---

TCR JAPAN SATURDAY

TCRJ-SAT:第6戦富士公式予選結果

SUPER FORMULA Rd.7 -RIJ- (2020/12/19) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2020 TCR JAPAN SATURDAY Series Round 6 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoClsCls
Pos
DriverMaker Model
Team
TimeBehindGapkm/h
121篠原 拓朗Audi RS3 LMS
Audi Team Hitotsuyama
1'45.962--155.025
219Brnz1ヒロボンCUPRA TCR
バースレーシングプロジェクト【BRP】
1'46.941 0.979 0.979153.606
373Brnz2大蔵 峰樹Alfa Romeo Giulietta Veloce TCR
M-PROTOTYPING Team STILE CORSE
1'47.494 1.532 0.553152.816
425松本 武士Volkswagen Golf GTI TCR
Volkswagen RT with TEAMWAKAYAMA
1'47.651 1.689 0.157152.593
562Brnz3塩谷 烈州Honda CIVIC TCR
全薬工業with TEAM G/MOTION’
1'47.936 1.974 0.285152.190
634Brnz4下野 璃央Honda CIVIC TCR
Drago CORSE
1'48.040 2.078 0.104152.044
717Brnz5鈴木 建自Audi RS3 LMS
バースレーシングプロジェクト【BRP】
1'48.916 2.954 0.876150.821
855Brnz6MototinoAlfa Romeo Giulietta RF TCR
55MOTO with J'S RACING
1'49.669 3.707 0.753149.785
97Brnz7牧野 淳Audi RS3 LMS
麻布ワコーズEDニルズNGK
1'52.170 6.208 2.501146.446
---- 以上基準タイム予選通過 ----
-69Brnz-梅本 淳一Alfa Romeo Giulietta RF TCR
55MOTO with J'S RACING
no time---

SUPER FORMULA

SF:第6戦鈴鹿決勝 ルーキー#65大湯が涙の初優勝!! ドライバーズランキングはトップ2が同点に

全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦「JAF鈴鹿グランプリ」の決勝が12月6日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#65大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)がデビュー6戦目にしてスーパーフォーミュラ初優勝を達成した。(天候:晴れ コース:ドライ)

決勝がスタートした エンジントラブルが発生したニック・キャシディ(VANTELIN KOWA TOM’S SF19) タイやトラブルが発生した中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM’S SF19) ダートにリアタイヤを落とす国本雄資(KCMG Elyse SF19) 優勝は大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19) 決勝2位は福住仁嶺(DOCOMO DANDELION M6Y SF19) 決勝3位は関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19) 優勝した大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING) 表彰式

第6戦決勝は午後1時15分より2周のフォーメーションラップを経て30周で行われた。なお、このレースでは特別規則として、オーバーテイクシステムの使用可能時間が通常の100秒から倍の200秒に延長されている。

そしてこのレースもまた第5戦と同様にセーフティーカーが3度も導入される大荒れの展開となった。

スタートでトップに立ったのは#1ニック・キャシディ(VANTELIN KOWA TOM’S SF19)。2位に#65大湯が続き、#6福住仁嶺(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)が3位。予選3番手の#15笹原右京(TEAM MUGEN SF19)は痛恨のストール。再始動できずにピットロードへ押し戻され。最後尾でレースに加わった。

1周終了時点の順位は#1キャシディ、#65大湯、#6福住、#5山本、#19関口、#36中嶋、#39坪井、#7小林、#18国本、#4フェネストラズ、#3山下、#20平川、#38石浦、#50松下、#16野尻、#14大嶋、#12カルデロン、#64牧野、#51ミレッシ、そして#15笹原。
#1キャシディのリードは0.733とごく僅かだ。

2周目には#7小林可夢偉(KCMG Elyse SF19)と#4サッシャ・フェネストラズ(ORIENTALBIO KONDO SF19)がシケインで接触するアクシデントが発生。#7小林はタイヤをパンクさせてピットロードに戻ってきたが、#4フェネストラズはグラベルでストップしてしまったため、トップが3周目に入ったところでこの日最初のセーフティーカーが導入されることになった。

3周終了時点の順位は#1キャシディ、#65大湯、#6福住、#5山本、#19関口、#39坪井、#36中嶋、#18国本、#3山下、#20平川、#38石浦、#50松下、#16野尻、#14大嶋、#64牧野、#12カルデロン、#51ミレッシ、そして#15笹原。
#1キャシディのリードは1.956だった。

ところがSC先導のまま隊列が5周目に入ると、今度は#5山本尚貴(DOCOMO DANDELION M5S SF19)がバックストレートで突如スローダウン、そのままガレージに頭から突っ込んでレースを終えるというハプニングが発生した。

セーフティーカーは6周終わりでピットイン。ポイントリーダーの#5山本を欠いたまま、レースは7周目から再開される。ここで#18国本雄資(KCMG Elyse SF19)が#36中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM’S SF19)を捉えて6位に浮上した。

続いて7周目には#20平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19)が#3山下健太(ORIENTALBIO KONDO SF19)を捉えて8位に浮上する。#1キャシディのリードは1.215秒だ。

しかしトップの#1キャシディは9周目に入った直後に突如エンジントラブルに見舞われてスローダウン、1コーナーの立ち上がりでクルマをストップさせてしまった。同時にチームメイトの#36中嶋もタイヤトラブルでスローダウンを余儀なくされ、力なくピットに戻ってきた。こうしてトムス勢は相次いで上位争いから脱落してしまった。

これにより9周目から2度目のセーフティーカーが導入されることになる。

すると10周終わりで#50松下信治(Buzz Racing SF19)と#15笹原、そして9周目にピットインした#36中嶋以外の全ドライバーが相次いでピットイン、ここでタイヤ交換を行なった。

これにより11周終了時点の順位は、#50松下がトップに浮上し、#15笹原が2位。以下#65大湯、#6福住、#19関口、#39坪井、#18国本、#3山下、#20平川、#16野尻、#12カルデロン、#14大嶋、#64牧野、#7小林、#38石浦、#51ミレッシ、そして予定外のタイヤ交換を強いられた#36中嶋が最後尾となった。

セーフティーカーは12周終わりでピットイン。13周目からレースは再開された。

14周目の1コーナーで#18国本が#39坪井を抜いて6位に。バックストレートでは#16野尻がオーバーテイクシステムを使って#20平川を捉えると、続いて#3山下も抜き去って8位に浮上する。

15周目の1コーナーでは#15笹原が#50松下にアウトから並びかけるが、立ち上がりでアウトに膨らんでしまい、松下との差は逆に開いてしまった。その背後からは#65大湯、#6福住が迫ってきた。

19周目に入るとS字で#18国本がタイヤトラブルによりスピンアウト。コース脇でストップしてしまったために、20周めから3度目のセーフティーカーが導入されることになった。すかさず#50松下と#15笹原はピットイン。これで#65大湯がトップに浮上した。

2位は#6福住。3位には#19関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19)がつけ、以下#39坪井、#16野尻、#3山下、#20平川、#64牧野、#14大嶋、#38石浦、#12カルデロン、#51ミレッシ、#7小林、#50松下、#15笹原、#36中嶋の順で22周を消化した。

セーフティーカーは22周終わりでピットイン。23周目からレースは再開される。一気に逃げを打つ#65大湯。コントロールラインに戻ってくると#6福住とのギャップは1.147秒だ。#6福住の後ろでは#19関口に#39坪井、#16野尻が迫ってきた。

24周目のシケインでは#20平川が#3山下を抜いて6位に浮上するが、#3山下はオーバーテイクシステムを使って1コーナーで抜き返す。#20平川は17周目で既に200秒を使い果たしていた。

25周目に#6福住が1'38.805でファステストラップを更新。一気に#65大湯との差を0.569秒まで詰めてきた。すかさず26周目に0.773秒まで差を広げる#65大湯。27周終わっての両者のギャップぱ0.829秒となった。28周終わりでは0.621秒。二人の一騎打ちは一進一退を繰り返しながら0.533秒差でファイナルラップを迎えた。

逃げる#65大湯。追う#6福住。二人ともオーバーテイクボタンを押しっぱなしで西コースを駆け抜けるが、#65大湯は最後まで#6福住に付け入る隙を与えずにフィニッシュ。デビュー6戦目にしてスーパーフォーミュラ初優勝を達成した。#6福住は0.462秒差の2位、3位には#19関口が入った。

また第5戦優勝の#5山本がリタイヤし、#20平川がこのレースを7位でフィニッシュしたことにより、ドライバーズポイントは山本と平川が同じ55Ptでトップタイとなり、最終戦富士を迎えることとなった。

全日本スーパーフォーミュラ選手権第8戦は12月20日、富士スピードウェイで決勝を行う。

Text: Kazuihsa SUEHIRO
Photo: Hiroyuki MINAMI

SUPER FORMULA

SF:第6戦鈴鹿公式予選 コースレコード更新で#1キャシディがPP獲得

全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦「JAF鈴鹿グランプリ」の公式予選が12月6日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#1ニック・キャシディ(VANTELIN KOWA TOM’S SF19)がコースレコードを更新してポールポジションを獲得した。

ポールポジションを獲得したニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)

公式予選は午前9時15分よりノックアウト方式で行われた。予選開始時の天候は晴れ。コースはドライ。気温は13℃、路面温度は16℃だ。

予選Q1

Q1はA、B二つのグループに分かれて行われる。走行時間は10分間で各グループ上位7名がQ2進出となる。

Aグループは最初のアタックから1分35秒台が相次いだ。
#39坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19)が1'35.941でこの時点のトップ。#4サッシャ・フェネストラズ(ORIENTALBIO KONDO SF19)は1'35.983で2番手、3番手は#36中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM’S SF19)で1'35.990、#20平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19)は1'36.116だ。

一方、#6福住仁嶺(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)、#16野尻智紀(TEAM MUGEN SF19)、#64牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING SF19)はガレージで待機。残り時間が3分30秒となってようやく#16野尻、続いて#64牧野、最後に#6福住の順でコースに出ていった。他のドライバーも2本目のアタックを開始した。

しかし#16野尻のタイムは1'36.172と平凡なものに終わる。
一方#4フェネストラズは1'35.560でトップに。#20平川が1'35.586で2番手。3番手は#18国本で1'35.587。以下#39坪井、#6福住、#51ミレッシがQ2進出を果たした。

結局#64牧野は8番手、#16野尻は9番手に終わり、ここで予選を終えることになった。10番手は#14大嶋だった。

Bグループは午前9時35分に走行開始。昨日大きなクラッシュを喫した#15笹原右京(TEAM MUGEN SF19)と#50松下信治(Buzz Racing SF19)は、マシン修復の際にエンジン交換を行なったため10グリッド降格が既に決まっている中での走行となった。

序盤はガレージで待機する作戦に出たのは#1キャシディ、#5山本尚貴(DOCOMO DANDELION M5S SF19)、#65大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)。他のドライバーは#19関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19)を筆頭に、コースオープンと同時にピットアウト、#7小林可夢偉(KCMG Elyse SF19)は1周してピットに戻ってきたが、残る6名は最初のアタックに取り掛かった。

残り7分で#1キャシディがピットアウト。ニュータイヤだ。

まずは#19関口が1'35.908でトップに。2番手は#38石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19)で1'35.928、3番手は#15笹原で1'35.978だ。

少し遅れてコースインした#1キャシディは1'35.598を叩き出し、残り3分30秒を切ったところでトップに立った。

前戦優勝の#5山本は残り3分でようやくピットアウト。一発勝負に出た。他のドライバーも全員コース上で最後のアタックに取り掛かる。

#5山本のタイムは1'35.296。これを#65大湯が上回って1'34.924、トップでQ2進出を果たした。2番手は#5山本、3番手には#15笹原が1'35.509で続いた。以下#7小林、#19関口、#38石浦、#1キャシディまでがQ2進出。

一方、#50松下は7番手に0.087及ばず8番手でQ1敗退。#3山下健太(ORIENTALBIO KONDO SF19)、#12 タチアナ・カルデロン(ThreeBond Drago CORSE SF19)もここで予選を終えた。

予選Q2

Q2は午前9時55分開始。10分間の走行で上位8名がQ3に進出する。

#5山本、#小林、#20平川、 #36中嶋、#65大湯はガレージで待機。他のドライバーはコースオープンと同時に最初のアタックに入り、#1キャシディが1'35.152でトップに立つ。2番手は#51シャルル・ミレッシ(Goldex Racing SF19)、#4フェネストラズが3番手だ。

残り7分を切ったところで#5山本と#20平川がコースイン。#5山本は1'35.087でトップに浮上、#20平川は1'36.039と今一つのタイム。二人はこれでアタックを終了した。

残り3分を切ったところで残る全車がコース上へ。#1キャシディも慌ただしくタイヤを交換して飛び出していった。

まずは#1キャシディが1'34.763でトップに。#65大湯は1'34.926で2番手、#51ミレッシが1'35.013で3番手につけ、以下#7小林、#6福住、#5山本、#15笹原、#36中嶋までがQ3進出。#18国本雄資(KCMG Elyse SF19)、#19関口、#39坪井、#4フェネストラズ、#38石浦、そして#20平川がノックアウトされた。

予選Q3

Q3は午前10時15分開始。ポールポジションを争う最後のセッションでは、これまで序盤はガレージで待機していた#5山本、#6福住のダンデライアン勢が真っ先にコースイン。これをやるためにQ1、Q2ではニュータイヤを温存していたようだ。#65大湯もこれに続く。

まずは#6福住が1'34.981、これを#5山本が上回って1'34.952。しかし#65大湯は1'34.755を叩き出してトップに立った。

これを見て#7小林、#36中嶋を除く4名もコースイン。#51ミレッシは1'35.757にとどまったが、#1キャシディは残り3分で1'34.442を叩き出し、コースレコードを更新してトップに躍り出た。

これと前後して#65大湯、#5山本、#6福住も2本目のアタックを開始。#7小林、#36中嶋もようやくピットを離れた。

しかし#65大湯の2本目は1'34.624とキャシディに及ばず、#5山本も1'34,891にとどまり、#15笹原が!'34.871で3番手に食い込んできて山本は4番手で予選を終えた。

全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦の決勝は午後1時15分より30周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Hiroyuki MINAMI

SUPER FORMULA

SF:第5,6戦鈴鹿占有走行結果

SUPER FORMULA Rd.5/6 19th JAF GP -RIJ- (2020/12/04) Ocupancy Session Weather:Fine Course:Dry
2020 SUPER FORMULA Round 5/6 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
Engine TimeBehindGapkm/h
17小林 可夢偉KCMG Elyse SF19
carrozzeria Team KCMG
TOYOTA
TRD01F
1'35.962--217.849
216野尻 智紀TEAM MUGEN SF19
TEAM MUGEN
Honda
M-TEC HR-417E
1'35.995 0.033 0.033217.774
364牧野 任祐TCS NAKAJIMA RACING SF19
TCS NAKAJIMA RACING
Honda
M-TEC HR-417E
1'36.007 0.045 0.012217.747
43山下 健太ORIENTALBIO KONDO SF19
KONDO RACING
TOYOTA
TRD01F
1'36.441 0.479 0.434216.767
520平川 亮ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA
TRD01F
1'36.535 0.573 0.094216.556
65山本 尚貴DOCOMO DANDELION M5S SF19
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda
M-TEC HR-417E
1'36.699 0.737 0.164216.188
718国本 雄資KCMG Elyse SF19
carrozzeria Team KCMG
TOYOTA
TRD01F
1'36.768 0.806 0.069216.034
815笹原 右京TEAM MUGEN SF19
TEAM MUGEN
Honda
M-TEC HR-417E
1'37.086 1.124 0.318215.327
914大嶋 和也ROOKIE Racing PONOS SF19
ROOKIE Racing
TOYOTA
TRD01F
1'37.307 1.345 0.221214.838
101ニック・キャシディVANTELIN KOWA TOM’S SF19
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA
TRD01F
1'37.456 1.494 0.149214.509
1139坪井 翔JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19
JMS P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA
TRD01F
1'37.543 1.581 0.087214.318
1219関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA
TRD01F
1'37.544 1.582 0.001214.316
1350松下 信治Buzz Racing SF19
Buzz Racing with B-Max
Honda
M-TEC HR-417E
1'37.575 1.613 0.031214.248
144サッシャ・フェネストラズORIENTALBIO KONDO SF19
KONDO RACING
TOYOTA
TRD01F
1'37.614 1.652 0.039214.162
156福住 仁嶺DOCOMO DANDELION M6Y SF19
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda
M-TEC HR-417E
1'37.675 1.713 0.061214.028
1636中嶋 一貴VANTELIN KOWA TOM’S SF19
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA
TRD01F
1'37.677 1.715 0.002214.024
1738石浦 宏明JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19
JMS P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA
TRD01F
1'37.747 1.785 0.070213.871
1865大湯 都史樹TCS NAKAJIMA RACING SF19
TCS NAKAJIMA RACING
Honda
M-TEC HR-417E
1'37.938 1.976 0.191213.453
1912タチアナ・カルデロンThreeBond Drago CORSE SF19
ThreeBond Drago CORSE
Honda
M-TEC HR-417E
1'39.875 3.913 1.937209.314
2051シャルル・ミレッシGoldex Racing SF19
Buzz Racing with B-Max
Honda
M-TEC HR-417E
1'40.288 4.326 0.413208.452

SUPER GT

SGT:第6戦鈴鹿 名コンビ復活! 地元鈴鹿でもチーム一丸で完走ポイント2をゲット! (Arnage)

 10月2度目のレースとなるSUPER GT第6戦は「FUJIMAKI GROUP 鈴鹿GT300km」。前戦富士では思いがけず3ポイントを獲得することができたArnage Racingだったが、チームにとってのお膝元となる鈴鹿ラウンドも、コースの特性から完走ポイント「3」を狙えるチャンス。これまで完走ポイントを重ねてきているチームは、来季への足掛かりを掴むためにも鈴鹿での3ポイントを落とすわけにはいかない。Arnage RacingはBドライバーとしてチームに縁の深い安岡秀徒選手を起用、手堅くレースを運べるよう、入念なメンテナンスと細かいサスペンションのセットアップを行った。

 幸い週間天気予報はずっと晴天が続いており、観客を迎えて開催される地元のレースに、チームの意気は上がっていた。

□QUALIFYING DAY October 24th

 予選日の朝は曇りがちの肌寒い空模様だったが、9時15分からの公式練習が始まる頃には、秋の日差しが戻り、予報通りの不安げのない天候となった。

 公式練習の走り出しは加納選手。マシンの状態を確認すると、今度は2018年のシリーズ以来約2年ぶりにSUPER GTに戻ってきた安岡選手に交代、安岡選手が久しぶりのGTマシンのフィーリングを確認した。初めは慎重だった安岡選手もセッション中盤には2分02秒台前半でラップを重ね、次第に感覚を取り戻したところを見せた。

 チームはこの時期にしては硬めの「スーパーハードタイヤ」を選んでいた。このスーパーハードタイヤは、前戦富士ラウンドで25℃を下回る路面温度にもパフォーマンスを発揮する作動範囲の広さを見せていた。チームはこのタイヤが鈴鹿ラウンドでも使用できるか否かを見極めるため、周回を重ねてウォームアップ性能やグリップなどをチェック、決勝に使用できるレベルであること確認した。

 しかし、そんな中で、ブレーキング時にABSが早めに介入してしまうという問題が発覚、チームは翌日の決勝に向けてデータの解析と対策に追われることとなった。

 午後には予選が行われ、今回もArnage RacingはBグループで出走。安岡選手が2年ぶりにQ2進出を目指してコースインした。予選開始直後に赤旗で中断となるハプニングがあったが、安岡選手は予選再開と同時にアタックを開始、時間ギリギリまで粘って1'59.802の好タイムをマークした。しかし夏の鈴鹿大会に比べると気温は15度近く低く、予選は非常にハイレベルの戦いとなった。安岡選手のマークした予選タイムもライバルマシンの驚異的なタイムには及ばず、Arnage Racingは翌日の決勝を28番手から追い上げることとなった。

□RACE DAY October 25th

 決勝を迎えるこの日の朝は、早朝から秋晴れの青空が広がり、人数制限はあるものの、今シーズン初めて生で観戦できる鈴鹿サーキットでのSUPER GTを応援しようと、大勢の観客が来場している。

 決勝前に行われるウォームアップ走行では、前日の公式練習の時に見られたブレーキングの問題点が修正されているかどうかの確認が行われ、加納、安岡両選手が交互に走行して、対策に効果が出たことを確かめることができた。さらに踏み込んで効果を上げるため、チームはウイングの角度を少し修正するなどして決勝に臨むことにした。

 13時30分、決勝がスタート。前半スティント担当の安岡選手は28番手からレースを開始、追い上げを試みるが、前方マシンが蓋をしてか、なかなか思うようにペースを上げることができない。

 アクシデントによって脱落していくマシンもあり、9Lap目には25番手に順位を上げていたものの、前方とのギャップが開き始めて苦戦が続く。燃費を稼ぎながら前方を伺っていた安岡選手は、15Lap目、ようやく48号車をテイクオーバーして追撃開始となった。

 ルーティーンピットをするチームも出始め、見かけ上の順位が上がっていくなか、安岡選手は2分3秒台前半の順調なペースでプッシュを続ける。

 ところが20Lap目、S字コーナーで起きたアクシデントのためにSC導入となり、ピットレーンがクローズされてしまった。SCのタイミングを味方につけた前回の鈴鹿ラウンドとは全く逆の展開に見舞われたArnage Racingは、一筋のチャンスにかけるべく、ピットレーンオープンと同時にマシンをピットに入れてタイヤ交換のみ敢行し、SCによって開いてしまった差を縮めるという、かねてからの作戦を取る決断をした。

 メカニックはタイヤを準備して、安岡選手がピットロードに現れるのを待った。ところが無線の届かないポイントを走っていた安岡選手に指示が届かず、無念にもピットレーン入り口を通過、作戦は未遂に終わってしまう。やむなくチームはこのスティントを引っ張る作戦に切り替えた。幸いスーパーハードタイヤはこの鈴鹿サーキットでも安定したパフォーマンスを発揮、安岡選手はタイムを落とすことなく、逃げに逃げて、ピットイン直前の27Lap目には02'01.742のベストラップを叩き出し、29Lap目、最も遅いタイミングで見かけ上2位でピットに戻ってきた。

 チームは迅速なピットワークでタイヤを4輪とも交換、第2スティントの加納選手にステアリングを委ね、マシンはコースに戻っていった。

 加納選手がコースに戻るとまもなく全車両がルーティンピットを終え、Arnage Racingは24番手に浮上、加納選手が巻き返しを図る。加納選手は2分02秒台を連発する好ペースをキープしてプッシュを続け、前方をいくマシンとのギャップを広げられることなく激走を続けた。

 37Lap目、加納選手は300クラスのトップの車両21号車にパスされ、ARNAGE AMG GT3は周回遅れとなったが、完走ポイント3を獲得するチャンスはまだ続いている。

 加納選手はそのまま21号車に追走して、ペースを保ちながら最後までプッシュを続け、23位でチェッカーを受けることができた。

 チームは鈴鹿特有のSC導入のタイミングを好機にすることはできなかったものの、2年ぶりに復活した加納、安岡というチーム発足以来の名コンビの頑張りと、いつも通り息のあったメカニックのピットワークで完走を果たし、目標だった今大会の完走ポイント3を獲得することができた。

Arnage Racing Team Release

筑波・富士S-FJ選手権

S-FJ:第6戦筑波 鈴鹿からの刺客、岡本大地が地元勢を寄せ付けず優勝

ポールポジションを獲得した草野裕也(Sウィンズ花島.10VED) 優勝した岡本大地(FTK・レヴレーシング) 決勝2位の草野裕也(Sウィンズ花島.10VED) 決勝3位の野島遼葵(Deep-R・10V・ED) マスタークラス優勝の秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED) マスタークラス決勝2位の上吹越哲也(KKS-2) マスタークラス決勝3位の夕田大助(KKS-2) 優勝した岡本大地(FTK・レヴレーシング) 表彰式 マスタークラスの表彰式

 2020年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ最終第6戦が10月25日(日)に筑波サーキットで開催された。

 第2戦/第3戦がコロナ禍で、富士での第5戦が悪天候でそれぞれ中止になり、今回は実質4戦目となる。

 抜けるような秋晴れの天気で絶好のレースコンディションとなったこの大会。注目されるのは今シーズン鈴鹿で開幕から4連勝で早々にチャンピオンを決めた8号車岡本大地(FTK・レヴレーシング)の出場で、地元勢がどう迎え撃つかに興味が集まった。

 エントリーは全部で14台。最終戦という事でかマスターズクラスのエントリーが増え、そこに岡本のチームメイト2台も加わり今年最大の出場数となった。

 一方開幕3連勝でこちらも早々に筑波チャンピオンを決めた伊藤駿は欠場、岡本とは今年菅生シリーズの第3戦/4戦で対戦し1勝1敗と分けていただけにバトルが期待されたが残念だった。

 前日の練習走行から岡本は順調にタイムを上げ、1回目の走行ではクラッシュでノーズセクションを壊すシーンもあったが、最終的に59秒台と地元勢とそん色無いタイムをマークした。

■練習走行後のコメント

8号車岡本大地(FTK・レヴレーシング)
 「今回の参戦はチームメイト2台のサポートがメインだが自分の経験値も上げたい。筑波は初めて走るが、事前にイメージしていた『ヘアピンが連続するタイトなコース』という印象と違ってスピードの乗るコーナーもあり想像以上に難しかった。チームからは『58秒台に入れろ』とプレッシャー掛けられているが、とりあえず鈴鹿仕様のままのセッティングで走って59秒台が出たので、後は微調整で本番に挑みたいと思う。(練習中ダンロップコーナー入り口で地元選手に比べて積極的にイン側の縁石に乗せて走っていたが?)アプローチではいろいろ試していた。自分達のマシンは縁石でも安定しているのでこの走り方もアリだと思う」

■予選(20分)

 午前8時30分に全車コースイン、路面はドライコンディション。

 まずは66号車野島遼葵(Deep-R・10V・ED)がトップタイムを出し、前回ポールポジションの91号車草野裕也(Sウィンズ花島・10VED)、岡本、7号車本田千啓(オートルック☆モダン☆10V)という順で続く。

 5分経過のタイミングで草野が59秒954と1分を切りトップに立つとタイムアタックが本格化。野島が次の周回で59秒574でトップを奪い返す。

 7分時点で岡本が59秒560で初めてトップタイムをマークするが、すかさず野島が59秒475で逆転、草野も59秒493を出して続き、岡本を3番手に追い落とすと、その勢いのまま11分時点でベストタイムとなる59秒232をマーク。野島、岡本に続く4番手に1号車関根陽幹(オートルック10V)が59秒台に入れて上がってくる。

 ここで各車がペースダウンして順位が落ち着く中、野島がひとり自己ベストを更新し草野のとのタイム差を削り続け、0.079→0.071→0.039秒と迫るがここまで。草野の3戦連続ポールポジションが確定した。岡本は野島と0.119秒差で3位から初の筑波のレースに挑むことになった。

 セカンドロウ争いはで22号車内藤大輝(RCIT with Raise UP)が最終ラップに自己ベストを出して0.055秒差まで接近するが関根がそのまま4番手を守った。

 マスターズクラスのトップは総合6番手の3号車秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)が一人59秒台に入れ、鈴鹿から遠征の0号車夕田大助(KKS-2)が総合9番手で続いた。

■予選後のコメント

ポールポジション 9号車草野選手(Sウィンズ花島・10VED) 59秒232
 「厳しい予選だった。前回と同じ状況でポールは取れたが、僅差なので尚更気は抜けない。決勝に向けていろいろ(戦い方を)考えて挑みたい」
2位 66号車野島選手(Deep-R・10V・ED) 59秒271 トップとの差0.039秒
 「前半はタイヤのグリップもよく調子が良かった。後半は熱さでタイヤがタレてタイムが出なくなった。決勝では、前回(優勝)の伊藤選手の様にスタートで前に出て逃げられればいいが、草野選手相手ではそうもいかないだろう。その場合は食らい付いて行って最後に追い越したい」
3位 8号車岡本大地(FTK・レヴレーシング) 59秒390 トップとの差0.158秒
 「(予選タイム差を聞いて)すごい激戦ですね。(他の選手のタイムの出し方を確認して)すごい難しかった。初めての筑波でタイヤの内圧の最適値も分からず鈴鹿のセットのままで走ったが、ニュータイヤがどれくらい走れるかも分かっていなくて、思っていたのとはタイヤの様子が違ってて、予想していたのとは違った展開になった感じだ。決勝に向けては改善策が見えたので色々試してみる。(筑波で走るのは)鈴鹿ともオートポリスとも全然違い、とても勉強になる」
4位 81号車関根陽幹(オートルック10V) 59秒498 トップとの差0.266秒
 「昨日の練習が全然ダメで、59秒5が出る気は全然しなかった。それからいろいろ見直して良い方向に行ったので良かった」

■決勝(18LAP)

 定刻11時5分に全車コースイン。ドライコンディションの路面は予選時に比べ暖まって来ている状態。

 全車クリーンスタートを決める中、3番グリッドから飛び出した岡本の加速が伸び野島をかわすと、1コーナーの進入でラインを交差させて草野をアウト側から攻め立てる。草野はインを守りつつ並んで1コーナーを通過するとそのまま2台はS字を並走して攻防を見せるが、第1ヘアピンでインを取った岡本が草野をオーバーテイク。鈴鹿仕込みの勝負強さを見せてトップに立った。3番手野島、4番手関根は順位をキープ。

 しかし草野もひるむことなく0.5秒前後の差で岡本を追走。これに対して4周目、5周目と岡本は連続ファステストラップで対抗するが草野も6周目にファステストラップを出し差を維持して岡本にプレッシャーをかける。野島はこの2台の攻防から次第に遅れて1.25秒、1.45秒、1.84秒と離され行くが4位関根以下とは3秒以上の差で3位を守っている。

 後方ではマスターズクラスの上位争いに変動があり、総合7位を走る秋山に続いて、夕田をかわしたチームメイトの9号車上吹越哲也(KK-2)が自己ベストを出しつつ総合8番手のクラス2位に上がる。

 草野は中盤からペースを上げてトップを追い上げるいつものレースパターンに持ち込み、9周目0.465秒差、10周目0.397秒差と岡本に迫るが、ここから岡本が粘りを見せ、今度は11周目0.498秒、12周目0.917秒とじりじり草野とのギャップを拡げる。 ここから終盤まで岡本と草野は0.7秒前後の間隔でお互い気の抜けない戦いを繰り広げたが最後に草野は力尽き、岡本が0.832秒の差でトップチェッカーを受けた。

 3位は野島がスタートから順位を保って2戦連続の表彰台を獲得。久々にレースが成立したマスターズクラスの優勝は秋山、続いて上吹越、夕田という鈴鹿から遠征の2台が続いた。

■決勝後のコメント

優勝 8号車岡本大地(FTK・レヴレーシング)
 「スタートダッシュが決まった。(トップに立った後は後ろとの間隔見ながら走っていたのか?)ずっとフルプッシュで走っていたが速さ自体は草野選手の方があったように感じた。第1ヘアピンで抜いた後は逃げ切り体勢に持ち込みたかったが、突き放せなかった。スリップが効いてる部分もあったとは思うが草野選手の方がスピードがあり、彼がクリアに走れていたら追いつかれていたかも知れない。彼の方に細かいミスがあって離れたり近づいたり、という展開になったのではないかと思う。(決勝に向けてセッティングの変更は行ったのか?)タイヤの内圧を調整した他に、予選後に他のマシンを観察してキャンバーとか違う様子だったのでそこは改善した。多少前進したかな、という感じでそれほど大幅に改善した訳ではないが予選よりは(調子が)よかった。(もてぎの日本一決定戦に向けて)来月のもてぎシリーズ最終戦に出場してから日本一決定戦に挑む予定。(来年の予定は?)86/BRZレースは継続決定、スーパーFJもたぶん参戦すると思う。鈴鹿がメインで他にどこに遠征するかはチームの方針次第」
2位 9号車草野裕也(Sウィンズ花島・10VED)
 「(厳しいレースだったか、の問いに)中々仕掛ける所まで行けなかった。調子は普通だったが、自分の力が足りず、相手が速かったというより自分がまだまだで、マシン的には絶対勝てるクルマだったのに、自分がポテンシャルを最後まで引き出す事ができなかった、というのが正直なところ。(来年の予定は?)まだ未定だが、(スーパーFJで)どこのシリーズになるかは分からないがチャンピオン目指して再挑戦したい」
3位 66号車野島遼葵(Deep-R・10V・ED)
 「スタートで(タイヤが)空転気味でミスしてしまった。実は予選の時にシートベルトがズレて身体を痛めてしまって、レース中も痛みが続き後半にどんどん酷くなっていてレースに集中しきれなかった。(来年の予定は?)来年もスーパFJ参戦を目指している」
マスターズクラス優勝(総合7位) 3号車秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)
 「(久々のクラス成立で)前回は1台きりで淋しかったが今回今年一番の台数が集まりよかった。クラスでなく総合での表彰台を目指していたが上位のペースには追いつけなかった。(来年の予定は?)来年も活動を継続する」

 今年の筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ戦はこれにて終了。チャンピオンシップは開幕から3連勝した8号車伊藤駿が60ポイントで獲得、ランキング2位は7号車本田千啓41ポイント、3位草野裕也36ポイントという順位になった(手元集計)。

 なお今年のスーパーFJ日本一決定戦は12月5日~6日にツインリンクもてぎで開催される、

Text & Photo: Junichi SEKINE

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第6戦鈴鹿決勝 #35平良が5連勝を達成

2020FIA-F4選手権第6戦の決勝が10月25日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、予選2番手からスタートした#35平良響(TGR-DC RSトムススピリットF4)がここでも速さをみせて優勝、連勝記録を5に伸ばした。

優勝は平良響(TGR-DC RSトムススピリットF4) 決勝2位は平木玲次(HELM MOTORSPORTS F110) 決勝3位は太田格之進(VEGAPLUS DOME F110) インディペンデントカップ優勝は佐藤セルゲイビッチ(結婚の学校フィールドモータースポーツ)

第6戦決勝が午前9時45分より11周で行われた。この日の天候も晴れ、やや肌寒さを感じさせる中、ドライコンディションでの戦いとなった。

スタートでは予選2番手の#35平がポールポジションの#14荒川麟(ZAP SPEEDスカラシップ)を捉えてトップで1コーナーに飛び込んだ。2位に後退した#14荒川は3周めのS字コーナーで痛恨のクラッシュを喫してレースを終え、スタートで3番手にジャンプアップした#36野中誠太(TGR-DC RSトムススピリットF4)もこの周のデグナーで飛び出して大きく順位を落とした。代わって#62平木玲次(HELM MOTORSPORTS F110)が2位に浮上、3位に#7太田格之進(VEGAPLUS DOME F110)、4位に#40嶋成弥(SACCESS RACING ES)が続く。

平良は序盤から順調に後続との差を広げ、最後は2位に5.947秒の差をつけて11周を走り切り、今週末を3連勝。シーズン通算で5連勝を達成した。2位は#62平木、3位には#7太田が入った。

インディペンデントカップはスタートで#2仲尾恵史(TCS Racing Team)がトップに立ち、#3佐藤セルゲイビッチ(結婚の学校フィールドモータースポーツ)、#96齋藤真紀雄(CS Marketing AKILAND)らを従えて周回を重ねていたが、5周目に入ったところでジャンプスタートの裁定が下り、ドライビングするーペナルティが課せられて順位を落としてしまう。

代わって#3佐藤がトップに立ち、そのまま逃げ切って今季2勝目を獲得している。

優勝した平良響(TGR-DC Racing School) 表彰式 インディペンデントカップの表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Hiroyuki MINAMI

SUPER GT

SGT:第6戦鈴鹿決勝 #23 MOTUL AUTECH GT-Rが最後尾から奇跡の逆転勝利

2020オートバックス スーパーGT第6戦「藤巻グループ鈴鹿GT300kmレース」の決勝が10月25日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、GT500クラスは予選最後尾からスタートした#23松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R)が奇跡の逆転劇を演じて今季2勝目を挙げた。GT300クラスは#21川端伸太朗/近藤翼組(Hitotsuyama Audi R8 LMS)が今季初優勝を達成した。

(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:予選日9,500人/決勝日19,000人)

GT500クラス優勝は松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R) GT500クラス決勝2位は佐々木大樹/平峰一貴組(カルソニックIMPUL GT-R) GT500クラス決勝3位は野尻智紀/福住仁嶺組(ARTA NSX-GT) GT300クラス優勝は川端伸太朗/近藤翼組(Hitotsuyama Audi R8 LMS) GT300クラス決勝2位は阪口良平/小高一斗組(ADVICS muta MC86) GT300クラス決勝3位は谷口信輝/片岡龍也組(グッドスマイル初音ミクAMG) GT500クラスの表彰式 GT300クラスの表彰式

第6戦決勝は午後1時より52周で行われた。

昨日の公式予選で激しいクラッシュに見舞われた23号車ももチームスタッフの懸命の修復作業が間に合い、決勝前のウォームアップから走行に参加、クラス最後尾でスタートに臨んだ。

スタートでトップに立ったのは#8野尻智紀(ARTA NSX-GT)。序盤から快調なペースで後続との差を広げていき、7周終了時点で3.233、10周終了時点では5.158のリードを築き上げる。

その後方では予選4番手スタートの#12佐々木大樹(カルソニック IMPUL GT-R)がめざましい速さをみせる。佐々木は5周終わりのホームストレートで#19国本雄資(WedsSport ADVAN GR Supra)を抜いて3位に浮上すると、続いて12周目の1コーナーでNo.64伊沢拓也(Modulo NSX-GT)をも抜き去って2位に浮上した。

#12佐々木はその後もペースを緩めず、トップの#8 ARTA NSX-GTとの差を18周終了時点で3.648まで詰めてきた。

そして20周目。

19周終わりでピット作業を行った8号車に対して、12号車は1周遅れてピットイン。ここで#12平峰一貴(カルソニックIMPUL GT-R)は#8福住仁嶺(ARTA NSX-GT)の前でピットアウトすることに成功する。

平峰は冷えたタイヤで懸命に福住を押さえ込んだまま21周目を終了。これで#12 カルソニック IMPUL GT-Rはトップに浮上するかに見えた。

ところが12号車と同じ周にピット作業を行った#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rの千代勝正がアウトラップで同じくアウトラップの#52埼玉トヨペットGB GR Supra GTと接触。この結果52号車がS字コーナーで飛び出してしまった。

ここで素早く行動を起こしたのが最後尾から11位まで順位を上げてきていたNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rだった。

スタートを担当したクインタレッリが22周目の130Rを抜けたところでチームは無線でピットインの指示を出し、急遽ピット作業を敢行。その直後にセーフティーカー導入を知らせるボードがポストから提示された。

その結果後半を担当した松田は#12 カルソニック IMPUL GT-Rの前でピットアウトすることに成功し、一気にトップに躍り出たのだった。

コースアウトした52号車はすぐに自力で走行を再開したものの、セーフティーカーランは26周目まで続き、27周目からレースは再開となる。

トップの#23松田次生を懸命に追い上げる#12平峰だったが、その背後からは#8福住が次第に接近し、35周目からテール・トゥ・ノーズの状態となる。このため平峰は8号車の追撃をかわすので手一杯の状況となってしまった。

さらにその後方からは#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rや#38石浦宏明(ZENT GR Supra)も追い上げてきて、49周を終える頃には2位争いは4台によるドッグファイトに発展する。

こうして2位以下が緊迫した戦いを繰り広げるなか、松田は次第にリードをひろげ、最後は2位に4.616の大差をつけて52周を走り切り、#23松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R)が第3戦鈴鹿に続いて今季2勝目を達成した。

接戦を制して2位を死守した#12佐々木大樹/平峰一貴組(カルソニックIMPUL GT-R)は今季初めての表彰台を獲得、#8野尻智紀/福住仁嶺組(ARTA NSX-GT)は3位でフィニッシュし、第5戦富士に続いて今季2度目の表彰台を獲得した。

一方、ドライバーズランキングトップで鈴鹿入りした#14大嶋和也/坪井翔組(WAKO'S 4CR GR Supra)は2度のピットストップを余儀なくされたことなどもあって12位ノーポイントに終わり、ランキング2位の#37平川亮/ニック・キャシディ組(KeePer TOM'S GR Supra)はスタートからキャシディが着実に順位を上げたものの、ピットストップの際に#100 RAYBRIG NSX-GTにピットレーンで追突したためにドライビングスルーペナルティを課せられて後退、自身もフロントカウルにダメージを負ったため31周でレースを終えることとなった。

ランキング3位の#.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)は予選9番手から10位でフィニッシュして1ポイントを獲得。同4位のNo.36 au TOM'S GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)は予選12番手から7位まで順位を上げて4ポイントを獲得した。

この結果ドライバーズランキングはトップが#14大嶋/坪井組の47ポイント、2位のNo.37平川/キャシディ組で46ポイントで変わらず。優勝したNo.23松田/クインタレッリ組が45で3位に浮上、同じく45ポイントの#17塚越/バゲット組は4位に後退、、そして#36関口/フェネストラズ組が44ポイントで5位という大接戦となった。

GT300クラスも中盤のセーフティーカーが状況を一変させる結果となった。

スタートからトップを快走していた#96新田守男(K-tunes RC F GT3)を山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)が8周目の1コーナーでインからパスしてトップに浮上、#96RC Fはペースが上がらず#6阪口良平(ADVICS muta MC86)にもこの周のバックストレートで捉えられてしまい、その後もジリジリと順位を下げてしまった。

その結果3位には#11安田裕信(GAINER TANAX GT-R)、4位に#21近藤翼(Hitotsuyama Audi R8 LMS)が続くことに。#18小林崇志(UPGARAGE NSX GT3)も一時3位につけ,6号車を僅差で追っていたが、残念ながらマシントラブルに見舞われて4周目のスプーンカーブでストップしている。

そしてトップが19周目に入ったところで2位の6号車がピットイン。これを皮切りに相次いでピット作業を行うチームが出てきたが、その中の1台がセーフティーカー導入のきっかけを作った#52川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)だった。

このため、まだピット作業を終えていなかった61号車、11号車らがSC解除後にピットインせざるを得なくなって順位を落とすことになり、すでにピット作業を済ませていた#6小高一斗(ADVICS muta MC86)がトップに浮上。しかし27周目の1コーナーで#21川端伸太朗(Hitotsuyama Audi R8 LMS)が#6小高を抜き去ってトップを奪い取った。

この時点で3位を走行していたのは#5坂口夏月(マッハ車検GTNET MC86マッハ号)。しかし#4谷口信輝(グッドスマイル初音ミクAMG)が次第に接近してきて36周目に5号車を抜き去ると、2位を走る#6小高の背後にも迫ってきた。

こうしてレース終盤は6号車と4号車による激しい2位争いがコースの各所で展開されることになったが、この間にトップの21号車は着実に後続との差を広げて49周でチェッカーを受け、#21川端伸太朗/近藤翼組(Hitotsuyama Audi R8 LMS)今季初優勝をものにした。若手の川端と近藤にとっては嬉しいスーパーGT初優勝だ。そしてチーム一ツ山にとっては2016年の第3戦もてぎ以来の勝利となった。

#6阪口良平/小高一斗組(ADVICS muta MC86)は今季初表彰台の2位。3位には#4谷口信輝/片岡龍也組(グッドスマイル初音ミクAMG)が続いた。

次戦の舞台は今季2度目のツインリンクもてぎ。11月8日決勝だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Hiroyuki MINAMI

筑波・富士S-FJ選手権

S-FJ:第6戦筑波決勝結果

チャレンジクラブマンレース第4戦 -RIJ- (2020/10/25) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2020 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 6 筑波サーキット 2.045km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
18岡本 大地FTK・レヴレーシング
MYST KK-S2
1818'01.671--
291草野 裕也Sウィンズ花島.10VED
TOKYO R&D RD10V
1818'02.503 0.832 0.832
366野島 遼葵Deep-R・10V・ED
TOKYO R&D RD10V
1818'04.080 2.409 1.577
41関根 陽幹オートルック☆10V
TOKYO R&D RD10V
1818'09.347 7.676 5.267
522内藤 大輝RCIT with Raise UP ED
MYST KK-S2
1818'10.906 9.235 1.559
67本田 千啓オートルック☆モダン☆10V
TOKYO R&D RD10V
1818'12.40210.731 1.496
73M1秋山 健也スーパーウィンズKKS・ED
MYST KK-S
1818'15.75814.087 3.356
89M2上吹越 哲也KKS-2
MYST KK-S2
1818'26.25624.58510.498
973下村 剛司SウインズKENS2 ED
MYST KK-S2
1818'26.69325.022 0.437
100M3夕田 大助KKS-2
MYST KK-S2
1818'35.96734.296 9.274
1171M4林 寛樹ゼンカイレーシング遊技闘速ED
MYST KK-S2
1818'48.82647.15512.859
1212M5塚本 成人NRSエンドレスKK-S2
MYST KK-S2
1818'49.01347.342 0.187
1346M6本間 隆史matRacingPRJ10V
TOKYO R&D RD10V
1818'51.38549.714 2.372
1482M7稲生 幸敏NRS TWS-ED KKSⅡ
MYST KK-S2
1718'19.4101Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 18Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo.91 草野裕也(Sウィンズ花島.10VED) 59.489 (9/18) 123.754 km/h

筑波・富士S-FJ選手権

S-FJ:第6戦筑波公式予選結果

チャレンジクラブマンレース第4戦 -RIJ- (2020/10/27) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2020 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 6 筑波サーキット 2.045km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
191草野 裕也Sウィンズ花島.10VED
TOKYO R&D RD10V
0'59.232--124.291
266野島 遼葵Deep-R・10V・ED
TOKYO R&D RD10V
0'59.271 0.039 0.039124.209
38岡本 大地FTK・レヴレーシング
MYST KK-S2
0'59.390 0.158 0.119123.960
41関根 陽幹オートルック☆10V
TOKYO R&D RD10V
0'59.498 0.266 0.108123.735
522内藤 大輝RCIT with Raise UP ED
MYST KK-S2
0'59.553 0.321 0.055123.621
63M1秋山 健也スーパーウィンズKKS・ED
MYST KK-S
0'59.919 0.687 0.366122.866
773下村 剛司SウインズKENS2 ED
MYST KK-S2
0'59.989 0.757 0.070122.722
87本田 千啓オートルック☆モダン☆10V
TOKYO R&D RD10V
1'00.071 0.839 0.082122.555
90M2夕田 大助KKS-2
MYST KK-S2
1'00.161 0.929 0.090122.372
109M3上吹越 哲也KKS-2
MYST KK-S2
1'00.163 0.931 0.002122.368
1171M4林 寛樹ゼンカイレーシング遊技闘速ED
MYST KK-S2
1'00.917 1.685 0.754120.853
1212M5塚本 成人NRSエンドレスKK-S2
MYST KK-S2
1'01.011 1.779 0.094120.667
1346M6本間 隆史matRacingPRJ10V
TOKYO R&D RD10V
1'01.459 2.227 0.448119.787
1482M7稲生 幸敏NRS TWS-ED KKSⅡ
MYST KK-S2
1'01.847 2.615 0.388119.036
---- 以上基準タイム(130% - 1'17.086)予選通過 ----

SUPER GT

SGT:第6戦鈴鹿PP会見 「決勝もチーム一丸となって戦い、いい結果につなげたい」(福住仁嶺)

GT500クラス #8ARTA NSX-GT

野尻智紀

今回もクルマのセットを少し変えて持ち込んでいました。Q1では、それがあまり良い結果を生まなかったので、Q2に向けてどう変えたらいいのか、自分なりにフィードバックしてチームのフィーリングや福住選手にドライビングのインフォメーションを伝えました。するとQ2で福住選手がいい走りをしてくれて、それはピットでモニターを見ていても十分に伝わってきました。自分のフィードバックが正解だったかどうかはわからないですが、福住選手がこうしてポールポジションをとってくれたことで、決して間違ってはいなかった、と安心しています。

 ここまでいい流れで来ることができたので、このまま明日の決勝もいい流れでレースを戦いたいです。今回を含めて残り3レースは、ウェイトハンディがだんだん軽くなってくるから優勝してもそんなに不利にはならないと皆さんに言われますが、僕たちはいつも優勝を目指して走っていて、普段から、どうやったら自分たちのクルマを速く走らせることができるか? そればかりを考えています。だから、条件が変わろうが、目いっぱい走らせるのはいつも通りです。

 今シーズンはこれまで公式予選から決勝レースに向けて大きくセットを変えていなくても、いざ決勝レースになると想定外の状況が生まれて苦戦することが続きました。今回はリアのグリップを出す方向でセットアップしてきたのですが、公式練習でのロングランでは良いところと良くないところがあって、その辺りを明日の決勝レースに向けてアジャストしていこうと思っています。

福住仁嶺

クルマの状態をフィードバックすることは難しくて、僕はまだまだ上手くフィードバックできていないのですが、今日は野尻選手のアドバイスを活かしてポールポジションを獲ることができました。僕はアドバイスを信じてQ2では走りをうまくまとめただけです。

 こうしてポールを獲ることができて嬉しいのですが、予選直後にも言ったように本番は明日の決勝です。周りを意識しすぎることなく自分たちのレースをすれば、結果はついてくると思っています。

 今回の鈴鹿ではファンの皆さんを迎え入れてのレースとなりましたが、皆さんに観られていることでパワーをもらい、調子も良くなったような気がしています。明日の決勝でも、皆さんからパワーをもらい、チーム一丸となって戦い、いい結果につなげたいと思っています。

GT300クラス #96 K-tunes RC F GT3

新田守男

自分たちは今年からダンロップタイヤを使っていますが、クルマをタイヤに合わせ込むのが難しくて、ここまで苦労してきました。今回は、午前の公式練習から午後の決勝に向けてセット変更したのですが、それがいい方向に向かっていました。Q1でもそこそこいいタイムがマークできたのですが、Q2を走る晴南にインフォメーションを伝えたら、彼が素晴らしいアタックをしてくれました。

 これまで、Q1を走ることの多かった晴南ですが、今回は『自分をQ2で走らせてください!』と訴えていたので、彼に任せました。結果的に、Q2は晴南のパフォーマンスが冴え、チームにもいいクルマに仕上げてもらったおかげでポールを獲ることができました。でも、それで自信をもってレースに臨めるのかといえば、少し見えてない部分、不安もあるというのが正直なところです。今年からダンロップタイヤになり、ベースというか評価基準から自分たちで作っていかなくちゃいけない、ということですね。だから明日の決勝レースでは安定したペースでレースラップを積み重ね、データを採れるようにきっちりレースをする必要があります。ポールポジションを獲れたから、それで簡単に優勝できるほどGT300のバトルは甘くないです。

新型コロナの影響で、シーズン前半は無観客開催が続きましたが、シリーズ後半戦になってファンを迎え入れての開催になりました。サーキットに足を運んでくれたファンには、ぜひとも感動できるレースをお見せしたいです。SUPER GTだけじゃなく日本のスポーツが見ている皆を笑顔にする、元気にする。明日はそんなレースをしたいですね。

阪口晴南

今回は公式練習からフィーリングが悪くはなくて、こことここを直せばポールポジションを獲ることができるんじゃないかと、そんな自信もありました。公式予選が始まる前に、Q2を走りたいと言ったら、新田さんが快く了承してくれました。でも言った以上、ちゃんとタイムを出さなくちゃいけないし、しかもQ1で新田さんが素晴らしいアタックでトップタイムをマークしたことで、プレッシャーは大きくなりました。でも新田さんが好タイムをマークしたことでクルマとタイヤのパフォーマンスが確認でき、それを信じて一生懸命走ったらQ2でもトップタイムをマークすることができました。

昨年の鈴鹿では優勝することができましたが、ポールポジションを獲ることができなくて。だから忘れ物を取り戻すことができたと思っています。新田さんは強気に訴えた様に言いますが、今回の鈴鹿はウェイトハンディが大きく効いてくる最後のレースなので“チャレンジしたい”という気持ちがありました。それと少しだけですが自分も目立ちたいな、と(苦笑)。でも影山監督と新田さんが、自分のような新人の意見も聞いてくれるチームにしてくれていたので、お願いすることができました。

昨年からこのチームでGT300を走らせることができて、今年は第2戦でピンチヒッターとしてGT500をドライブすることもできたし、いろいろなフォーミュラでレースに出ることもできた。このチームに来たことから始まった、それらすべてがいい経験になっています。

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第6戦鈴鹿公式予選 #8ARTA NSXが今季3度目のポールを獲得

2020オートバックス スーパーGT第6戦「藤巻グループ鈴鹿GT300kmレース」の公式予選が10月24日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、GT500クラスは#8野尻智紀/福住仁嶺組(ARTA NSX-GT)、GT300クラスは#96新田守男/阪口晴南組(K-tunes RC F GT3)がポールポジションを獲得した。

公式予選は午後2時よりノックアウト方式で行われた。
天候は晴れ。コースはドライ。冷たい風が吹く中での走行となった。

予選Q1
GT500クラスのQ1は午後2時39分にコースオープン。GT300で赤旗中断があったため、予定より6分遅れて走行を開始した。

ドライバーたちはアウトラップに続いて1周のウォームアップ走行を行なってタイムアタックに入ったが、#100山本尚貴(RAYBRIG NSX-GT)が1'46.005を記録した直後に#23松田次生(MOTUL AUTECH GT-R)がダンロップコーナーの立ち上がりでコースを飛び出し、前からウォールに激突。これにより赤旗中断となってしまった。

23号車の改修ののち、走行は午後2時58分に残り5分間で再開された。
各車一斉にコースに飛び出す中で、#37ニック・キャシディ(KeePer TOM'S GR Supra)は残り3分37秒まで待機してピットアウト。#3千代勝正(CRAFTSPORTS MOTUL GT-R)も少し遅れてピットを離れた。
すでにタイムを出している#100山本はガレージに残って他のドライバーのアタックを見守った。

まずは#17塚越広大(KEIHIN NSX-GT)が1'46.529を記録。
続いて公式練習トップの#64大津弘樹(Modulo NSX-GT)が1'45.218でトップに立つ。
#8野尻智紀(ARTA NSX-GT)は1'45.478でこの時点で2番手。
#38石浦宏明(ZENT GR Supra)は1'46.251で100号車に次ぐ4番手タイムを記録した。

そしてチェッカーフラッグが提示される直前に#19宮田莉朋(WedsSport ADVAN GR Supra)が1'45.036でトップに立つと、そこからはQ2進出を巡る激しい戦いが展開された。

最後の最後に#12佐々木大樹(カルソニックIMPUL GT-R)が1'45.698をたたき出して4番手に食い込み、Q2進出を果たす一方で、#17塚越は0秒275及ばず9位に終わる。このほか、ランキングトップの#14坪井翔(WAKO'S 4CR GR Supra)、同2位の#37キャシディ、前回優勝の#39中山雄一(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)らがここでノックアウトされている。
再開後に走行しなかった#100 RAYBRIG NSX-GTは6位でQ2進出を果たした。

GT300クラスは今回もA、Bの二組に分かれてQ1を行い、A組では#96新田守男(K-tunes RC F GT3)が1'56.459でトップタイム。#30永井宏明(TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT)が2番手、#7荒聖治(Studie BMW M6)が3番手という結果に。前回優勝の#56リアライズ 日産自動車大学校GT-Rも藤波清斗が8番手でQ2進出を果たしている。

一方、ドライバーズランキングトップの#65蒲生尚弥(LEON PYRAMID AMG)は13番手に終わり、ここでノックアウトされてしまった。また公式練習でクラッシュした#244久保凜太郎/三宅淳詞組(たかのこの湯RC F GT3)はダメージの大きさから予選出走を取り止めている。

B組では#31嵯峨宏紀(TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT)が1'57.034でトップタイム。#360青木孝行(RUNUP RIVAUX GT-R)が2番手につけ、#52吉田広樹(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)が3番手でQ2進出を果たした。

一方、#25松井孝允(HOPPY Porsche)は10番手、#10星野一樹(TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R)は11番手で惜しくも敗退した。

予選Q2
GT500クラスの予選Q2は午後3時31分開始。ここでも各ドライバーともアウトラップに続いて1周のウォームアップ走行を行なってタイムアタックに取り掛かる。

まずは#12平峰一貴(カルソニックIMPUL GT-R)が1'49.932を計測2周目に記録。続いて#100牧野任祐(RAYBRIG NSX-GT)が1'45.907、そして#8 福住仁嶺(ARTA NSX-GT)が1'44.963と、唯一1分44秒台のタイムを記録してトップに躍り出た。

Q1トップの#64 Modulo NSX-GTは伊沢拓也がセクター1で8号車を上回るタイムを記録したが、最後のセクターをまとめきれずに1'45.054で2番手に終わった。

12号車の平峰は2周連続のタイムアタックを敢行して1'45.615までタイムを削り、4番手に入った。

通算24回のPPを誇る#38立川祐路(ZENT GR Supra)もセクター1で全体ベストを更新するも、最後のシケインで痛恨のオーバーラン。その結果1'46.664で7番手に終わった。

この結果、#8野尻智紀/福住仁嶺組(ARTA NSX-GT)が今季3度目のポールポジションを獲得。福住自身にとっては第5戦富士に続いて2戦連続のPP獲得となった。2番手は#64伊沢拓也/大津弘樹組(Modulo NSX-GT)、#19国本雄資/宮田莉朋組(WedsSport ADVAN GR Supra)が3番手だった。

GT300クラスは自らQ2出走を願い出たという#96阪口晴南(K-tunes RC F GT3)が1'55.838をたたき出し、今季初のポールポジションを獲得した。また100kgのウェイトハンデを課せられながら1'56.076を記録した#61山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)が2番手で続き、ダンロップタイヤユーザーがフロントローを独占するという結果になった。

第2戦と第5戦でポールポジションを獲得している#6小高一斗(ADVICS muta MC86)も1'56.156の好タイムを記録し、3番手につけている。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第6戦鈴鹿決勝結果

■GT500クラス

FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2020/10/25) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2020 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT500 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireWhLapTimeBehindGap
123松田 次生
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
NISMO
MI50521:46'27.742--
212佐々木 大樹
平峰 一貴
カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
TEAM IMPUL
BS6521:46'32.358 4.616 4.616
38野尻 智紀
福住 仁嶺
ARTA NSX-GT
Honda NSX-GT
ARTA
BS32521:46'33.084 5.342 0.726
43平手 晃平
千代 勝正
CRAFTSPORTS MOTUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
NDDP RACING with B-MAX
MI32521:46'33.998 6.256 0.914
5*38立川 祐路
石浦 宏明
ZENT GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ZENT CERUMO
BS60521:46'35.786 8.044 1.788
664伊沢 拓也
大津 弘樹
Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
Modulo Nakajima Racing
DL20521:46'41.58413.842 5.798
736関口 雄飛
サッシャ・フェネストラズ
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS82521:46'43.46815.726 1.884
824高星 明誠
ヤン・マーデンボロー
リアライズコーポレーションADVAN GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
KONDO RACING
YH2521:46'53.23225.490 9.764
919国本 雄資
宮田 莉朋
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH14521:46'53.78026.038 0.548
1017塚越 広大
ベルトラン・バゲット
KEIHIN NSX-GT
Honda NSX-GT
KEIHIN REAL RACING
BS88521:47'03.12135.379 9.341
1139ヘイッキ・コバライネン
中山 雄一
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS78521:47'11.56343.821 8.442
1214大嶋 和也
坪井 翔
WAKO'S 4CR GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WAKO'S ROOKIE
BS94521:47'53.9791'26.23742.416
1316武藤 英紀
笹原 右京
Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT
Honda NSX-GT
TEAM Red Bull MUGEN
YH34521:48'00.0681'32.326 6.089
---- 以上規定周回数(70% - 36Laps)完走 ----
-100山本 尚貴
牧野 任祐
RAYBRIG NSX-GT
Honda NSX-GT
TEAM KUNIMITSU
BS76321:47'18.66820Laps20Laps
-*37平川 亮
ニック・キャシディ
KeePer TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer TOM'S
BS92311:07'59.41121Laps1Lap
  • Fastest Lap: CarNo.8 1'48.387 (2/19) 192.88km/h
  • CarNo.37(ニック・キャシディ)は、SpR.13-1(危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo.38は、SpR.27-4.(ピット作業違反)により、罰金5万円を科した。

■GT300クラス

FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2020/10/25) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2020 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT300 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireWhLapTimeBehindGap
121川端 伸太朗
近藤 翼
Hitotsuyama Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
Audi Team Hitotsuyama
YH27491:46'42.854--
26阪口 良平
小高 一斗
ADVICS muta MC86
TOYOTA 86 MC
ADVICS muta Racing INGING
BS24491:46'45.459 2.605 2.605
34谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes-AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH30491:46'46.100 3.246 0.641
45坂口 夏月
平木 湧也
マッハ車検GTNET MC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH33491:46'58.78915.93512.689
596新田 守男
阪口 晴南
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL24491:47'06.34023.486 7.551
687高橋 翼
山田 真之亮
T-DASH ランボルギーニ GT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH491:47'13.18830.334 6.848
7*55高木 真一
大湯 都史樹
ARTA NSX GT3
Honda NSX GT3
ARTA
BS100491:47'21.25238.398 8.064
87荒 聖治
山口 智英
Studie BMW M6
BMW M6 GT3
BMW Team Studie × CSL
YH6491:47'24.70841.854 3.456
925松井 孝允
佐藤 公哉
HOPPY Porsche
Porsche 911 GT3 R
HOPPY team TSUCHIYA
YH9491:47'32.54249.688 7.834
1065蒲生 尚弥
菅波 冬悟
LEON PYRAMID AMG
Mercedes-AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS100491:47'36.79553.941 4.253
112加藤 寛規
柳田 真孝
シンティアム・アップル・ロータス
LOTUS EVORA MC
Cars Tokai Dream28
YH93491:47'49.8371'06.98313.042
1261井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL100491:47'52.1381'09.284 2.301
1388小暮 卓史
元嶋 佑弥
JLOCランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH60491:47'52.6571'09.803 0.519
1460吉本 大樹
河野 駿佑
SYNTIUM LMcorsa RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
LM corsa
MI491:47'53.1301'10.276 0.473
1511平中 克幸
安田 裕信
GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL100491:47'53.2231'10.369 0.093
1656藤波 清斗
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
リアライズ 日産自動車大学校GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH100491:47'53.9741'11.120 0.751
17360青木 孝行
大滝 拓也
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH3491:48'02.9901'20.136 9.016
1831嵯峨 宏紀
中山 友貴
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV
apr
BS33491:48'07.6441'24.790 4.654
1935ショーン・ウォーキンショー
マティアス・ベシェ
arto RC F GT3
TOYOTA RC F GT3
arto Ping An Team Thailand
YH491:48'22.9061'40.05215.262
2030永井 宏明
織戸 学
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV
apr
YH481:46'41.6831Lap 1Lap
2110星野 一樹
石川 京侍
TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
YH39481:46'42.3441Lap 0.661
2233ショウン・トン
佐々木 孝太
エヴァRT初号機 X Works R8
Audi R8 LMS
X Works
YH481:46'48.6411Lap 6.297
2350加納 政樹
安岡 秀徒
ARNAGE AMG GT3
Mercedes-AMG GT3
Arnage Racing
YH481:47'02.4901Lap 13.849
24*9藤井 誠暢
ケイ・コッツォリーノ
PACIFIC NAC D'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3
PACIFIC - D'station Racing
MI6481:47'06.6981Lap 4.208
25*48田中 勝輝
柴田 優作
植毛ケーズフロンティアGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH481:47'44.6621Lap 37.964
2622和田 久
城内 政樹
アールキューズAMG GT3
Mercedes-AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH481:47'57.7481Lap 13.086
27*34道上 龍
ジェイク・パーソンズ
Modulo KENWOOD NSX GT3
Honda NSX GT3
Modulo Drago CORSE
YH24481:48'07.8461Lap 10.098
---- 以上規定周回数(70% - 34Laps)完走 ----
-52吉田 広樹
川合 孝汰
埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉トヨペット Green Brave
BS992458'00.01025Laps24Laps
-18小林 崇志
松浦 孝亮
UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH4536'45.42246Laps21Laps
  • Fastest Lap: CarNo.61 山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT) 1'59.589 (2/25) 174.81km/h
  • CarNo.48、55は、SpR.27-4(ウォームアップ中のピット作業違反)により罰金5万円を科した。
  • CarNo.34(道上龍)は、SpR.13-1.(危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo.34(ジェイク・パーソンズ)は、SpR.付則3-16.(SC中のピットイン)により、ペナルティストップ60秒を科した。
  • CarNo.9は、SpR.27-4(ピット作業違反)により、罰金5万円を科した。

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第6戦鈴鹿決勝結果

FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2020/10/25) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2020 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
135平良 響TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
1123'35.223--
262平木 玲次HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1123'41.170 5.947 5.947
37太田 格之進VEGAPLUS DOME F110
VEGAPLUS
1123'43.154 7.931 1.984
440元嶋 成弥SACCESS RACING ES
SACCESS RACING
1123'46.14910.926 2.995
580伊東 黎明OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTOR SPORTS
1123'47.54812.325 1.399
65小出 峻VEGAPLUS DOME F110
VEGAPLUS
1123'48.16912.946 0.621
777小川 颯太WARMTECH Skill Speed
SKILL SPEED
1123'48.90413.681 0.735
897澤 龍之介BJ RacingスカラシップJSS
Bionic Jack Racing
1123'50.68315.460 1.779
992浦田 裕喜AKILAND RACING
AKILAND RACING
1123'51.61016.387 0.927
1032菊池 宥孝ATEAM Buzz Racing F110
ATEAM Buzz Motorsport
1123'52.13416.911 0.524
1136野中 誠太TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
1123'52.47017.247 0.336
1239中村 賢明SACCESS RACING ES
SACCESS RACING
1123'53.64218.419 1.172
1311岩澤 優吾Rn-sports SEIDO-YA
Rn-sports
1123'54.00918.786 0.367
1428古谷 悠河TOM'S YOUTH
TOM'S YOUTH
1123'56.79421.571 2.785
1537清水 英志郎TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
1123'58.31923.096 1.525
1613藤原 大輝ACE LINES MD Factory
KRac Motor sports
1123'59.74324.520 1.424
1716塚田 海斗Media Do ADVICS影山G-UP
Media Do Kageyama Racing
1124'00.17024.947 0.427
1825堀尾 風允SAMURAIサポーターズF4
SKILL SPEED
1124'09.50934.286 9.339
1938奥住 慈英TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
1124'10.68035.457 1.171
203IC1佐藤 セルゲイビッチ結婚の学校フィールドモータースポーツ
フィールドモータースポーツ
1124'14.99039.767 4.310
2196IC2齋藤 真紀雄CS Marketing AKILAND
AKILAND RACING
1124'20.79645.573 5.806
2218IC3堀田 誠アドヴィクスムータレーシング
Rn-sports
1124'21.19845.975 0.402
2398IC4IKARIBJ Racing F110
Bionic Jack Racing
1124'23.76148.538 2.563
2455土屋 祐輔Liaison DM F110
LIAISON
1124'26.71651.493 2.955
2586IC5大阪 八郎Dr. Dry F110
ZAP SPEED
1124'37.2041'01.98110.488
2671IC6大山 正芳ダイワN通商アキランドCS F110
AKILAND RACING
1124'42.4811'07.258 5.277
2743IC7吉田 基良ZAP SPEED F110
ZAP SPEED
1124'44.8911'09.668 2.410
28*2IC8仲尾 恵史TCS Racing Team
イノウエエンジニアリング
1124'49.4131'14.190 4.522
2923IC9YUGOS2R Racing
N-SPEED
1125'03.2691'28.04613.856
3033マックス・サロATEAM Buzz Racing F110
ATEAM Buzz Motorsport
1022'19.0811Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(99% - 9Laps)完走 ----
-14荒川 麟ZAP SPEEDスカラシップ
ZAP SPEED
24'17.5259Laps8Laps
  • Fastest Lap: CarNo.35 平良響(TGR-DC RSトムススピリットF4) 2'08.381 (5/11) 162.837km/h
  • CarNo.2は、FIA-F4選手権統一規則第30条7(反則スタート)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。

SUPER GT

SGT:第6戦鈴鹿公式練習 GT500は#64Modulo NSX-GT、GT300はSUBARU BRZ R&D SPORTとダンロップユーザーが両クラスでトップタイム 

2020オートバックス スーパーGT第6戦、「藤巻グループ 鈴鹿GT300kmレース」の公式練習が10月24日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、GT500クラスは#64伊沢拓也/大津弘樹組(Modulo NSX-GT)、GT300クラスは#61井口卓人/山内英輝組(SUBARU BRZ R&D SPORT)がトップタイムを記録した。

有観客開催となって2戦目となる第6戦鈴鹿。新型コロナウィルスの影響でF1日本グランプリや鈴鹿8時間耐久ロードレースなどが中止になったこともあり、東海地方のレースファンにとってはこれが今年初めてのビッグレースとなる。そうした背景もあってか、公式予選日の朝から多くの熱心なファンがスタンドに詰めかけた。

そうしたファンの熱い視線の中、公式練習は午前混走85分間と、専有走行各クラス10分間で行われた。天候は晴れ。コースはドライだ。

GT500クラスで序盤トップに立ったのは#12佐々木大樹/平峰一貴組(カルソニックIMPUL GT-R)。佐々木が開始16分で1'46.720を記録した。ここまで決勝レースでの不振が続き、ドライバーズランキング17位に甘んじている12号車だが、公式練習や予選では快速ぶりを見せており、上位陣のハンディキャップが最大値となる今大会こそは巻き返しを図りたいところだ。

続いて開始31分で#64伊沢拓也(Modulo NSX-GT)が1'45.986までタイムを縮めてトップに立った。

混走セッションは#244久保凜太郎(たかのこの湯RC F GT3)がシケインでクラッシュしたため、午前10時15分に赤旗中断となり、10時30分に残り15分で再開されたが、ここでは大きな順位変動はなく、公式練習はそのまま各クラスの専有走行に移行した。

GT500クラスは午前11時55分より専有走行が始まり、最初に#8野尻智紀(ARTA NSX-GT)が1'45.545、続いて#19宮田莉朋(WedsSport ADVAN GR Supra)が1'45.462を記録して一旦はトップを奪ったが、すぐに#64大津弘樹(Modulo NSX-GT)が1'45.213を奪い返し、そのまま公式練習は終了した。

2番手は19号車、3番手には#8野尻智紀/福住仁嶺組(ARTA NSX-GT)が続き、#38立川祐路/石浦宏明組(ZENT GR Supra)が4番手と、公式練習はNSXとスープラが上位を分け合う結果となった。ニッサンGT-R勢最上位は#24高星明誠/ヤン・マーデンボロー組(リアライズコーポレーションADVAN GT-R)の5位だ。

なお、第5戦終了時点でドライバーズランキングトップに浮上した#14大嶋和也/坪井翔組(WAKO'S 4CR GR Supra)は94kg(ウェイト44kg+燃料流量85.5kg/h)ものウェイトハンデが効いたか14位という結果に終わっている。

その一方でGT300クラスは上限一杯100kgのウェイトを搭載した#61BRZが1'57.299を記録、2番手の#30永井宏明/織戸学組(TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT)をわずか0.081秒上回ってトップタイムとなった。FIA-GT3勢最上位は#34道上龍/ジェイク・パーソンズ組(Modulo KENWOOD NSX GT3)の3位。今大会からルーキー大滝拓也が加入した#360青木孝行/大滝拓也組(RUNUP RIVAUX GT-R)も6位と好位置につけている。

なおクラッシュした244号車はダメージが大きかったため、午後の予選への出走を取りやめることとなった。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第6戦鈴鹿ノックアウトQ2結果

■GT500クラス

FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2020/10/25) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2020 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT500 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireWhTimeBehindGapkm/h
18福住 仁嶺ARTA NSX-GT
Honda NSX-GT
ARTA
BS321'44.963--199.167
264伊沢 拓也Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
Modulo Nakajima Racing
DL201'45.054 0.091 0.091198.995
319国本 雄資WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH141'45.348 0.385 0.294198.439
412平峰 一貴カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
TEAM IMPUL
BS61'45.615 0.652 0.267197.938
53平手 晃平CRAFTSPORTS MOTUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
NDDP RACING with B-MAX
MI321'45.890 0.927 0.275197.424
616武藤 英紀Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT
Honda NSX-GT
TEAM Red Bull MUGEN
YH341'45.920 0.957 0.030197.368
738立川 祐路ZENT GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ZENT CERUMO
BS601'46.664 1.701 0.744195.991
8100牧野 任祐RAYBRIG NSX-GT
Honda NSX-GT
TEAM KUNIMITSU
BS761'46.907 1.944 0.243195.546

■GT300クラス

FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2020/10/25) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2020 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT300 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireWhTimeBehindGapkm/h
196阪口 晴南K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL241'55.838--180.469
261山内 英輝SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL1001'56.076 0.238 0.238180.099
36小高 一斗ADVICS muta MC86
TOYOTA 86 MC
ADVICS muta Racing INGING
BS241'56.156 0.318 0.080179.975
418小林 崇志UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH451'56.340 0.502 0.184179.691
511安田 裕信GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL1001'56.819 0.981 0.479178.954
621川端 伸太朗Hitotsuyama Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
Audi Team Hitotsuyama
YH271'56.845 1.007 0.026178.914
755大湯 都史樹ARTA NSX GT3
Honda NSX GT3
ARTA
BS1001'56.896 1.058 0.051178.836
831嵯峨 宏紀TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV
apr
BS331'56.926 1.088 0.030178.790
9360青木 孝行RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH31'56.965 1.127 0.039178.730
1052吉田 広樹埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉トヨペット Green Brave
BS991'57.220 1.382 0.255178.342
1156藤波 清斗リアライズ 日産自動車大学校GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH1001'57.431 1.593 0.211178.021
129ケイ・コッツォリーノPACIFIC NAC D'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3
PACIFIC - D'station Racing
MI61'57.466 1.628 0.035177.968
1360河野 駿佑SYNTIUM LMcorsa RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
LM corsa
MI1'57.472 1.634 0.006177.959
144谷口 信輝グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes-AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH301'57.564 1.726 0.092177.820
1530永井 宏明TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV
apr
YH1'57.910 2.072 0.346177.298
167山口 智英Studie BMW M6
BMW M6 GT3
BMW Team Studie × CSL
YH62'06.89011.052 8.980164.751

SUPER GT

SGT:第6戦鈴鹿ノックアウトQ1結果

■GT500クラス

FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2020/10/24) Knock Out Q1 Weather:Fine Course:Dry
2020 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT500 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
/ Team
TireWhTimeBehindGapkm/h
119宮田 莉朋WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH141'45.036--199.029
264大津 弘樹Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
Modulo Nakajima Racing
DL201'45.218 0.182 0.182198.685
38野尻 智紀ARTA NSX-GT
Honda NSX-GT
ARTA
BS321'45.478 0.442 0.260198.195
412佐々木 大樹カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
TEAM IMPUL
BS61'45.698 0.662 0.220197.782
53千代 勝正CRAFTSPORTS MOTUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
NDDP RACING with B-MAX
MI321'45.917 0.881 0.219197.373
6100山本 尚貴RAYBRIG NSX-GT
Honda NSX-GT
TEAM KUNIMITSU
BS761'46.005 0.969 0.088197.210
738石浦 宏明ZENT GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ZENT CERUMO
BS601'46.215 1.179 0.210196.820
816笹原 右京Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT
Honda NSX-GT
TEAM Red Bull MUGEN
YH341'46.254 1.218 0.039196.747
---- 以上Q2進出 ----
917塚越 広大KEIHIN NSX-GT
Honda NSX-GT
KEIHIN REAL RACING
BS881'46.529 1.493 0.275196.240
1014坪井 翔WAKO'S 4CR GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WAKO'S ROOKIE
BS941'46.673 1.637 0.144195.975
1137ニック・キャシディKeePer TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer TOM'S
BS921'46.796 1.760 0.123195.749
1236関口 雄飛au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS821'46.805 1.769 0.009195.732
1324ヤン・マーデンボローリアライズコーポレーションADVAN GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
KONDO RACING
YH21'46.954 1.918 0.149195.460
1439中山 雄一DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS781'48.324 3.288 1.370192.988
-23松田 次生MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
NISMO
MI50deleted---

■GT300クラス(グループA)

FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2020/10/25) Knock Out Q1 Gr.A Weather:Fine Course:Dry
2020 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT300 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
/ Team
TireWhTimeBehindGapkm/h
196新田 守男K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL241'56.459--179.507
230織戸 学TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV
apr
YH1'56.496 0.037 0.037179.450
37荒 聖治Studie BMW M6
BMW M6 GT3
BMW Team Studie × CSL
YH61'57.000 0.541 0.504178.677
421近藤 翼Hitotsuyama Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
Audi Team Hitotsuyama
YH271'57.053 0.594 0.053178.596
555高木 真一ARTA NSX GT3
Honda NSX GT3
ARTA
BS1001'57.568 1.109 0.515177.814
618松浦 孝亮UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH451'57.615 1.156 0.047177.743
79藤井 誠暢PACIFIC NAC D'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3
PACIFIC - D'station Racing
MI61'57.625 1.166 0.010177.728
856ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラリアライズ 日産自動車大学校GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH1001'57.640 1.181 0.015177.705
---- 以上Q2進出 ----
934ジェイク・パーソンズModulo KENWOOD NSX GT3
Honda NSX GT3
Modulo Drago CORSE
YH241'57.682 1.223 0.042177.641
105平木 湧也マッハ車検GTNET MC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH331'58.033 1.574 0.351177.113
1135マティアス・ベシェarto RC F GT3
TOYOTA RC F GT3
arto Ping An Team Thailand
YH1'58.055 1.596 0.022177.080
122柳田 真孝シンティアム・アップル・ロータス
LOTUS EVORA MC
Cars Tokai Dream28
YH931'58.129 1.670 0.074176.969
1365蒲生 尚弥LEON PYRAMID AMG
Mercedes-AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS1001'58.322 1.863 0.193176.681
1433佐々木 孝太エヴァRT初号機 X Works R8
Audi R8 LMS
X Works
YH1'59.020 2.561 0.698175.644
-244久保 凜太郎たかのこの湯RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
Max Racing
YHabsence---

■GT300クラス(グループB)

FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2020/10/24) Knock Out Q1 Gr.B Weather:Fine Course:Dry
2020 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT300 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
/ Team
TireWhTimeBehindGapkm/h
131中山 友貴TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV
apr
BS331'57.034--178.625
2360大滝 拓也RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH31'57.183 0.149 0.149178.398
352川合 孝汰埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉トヨペット Green Brave
BS991'57.290 0.256 0.107178.235
460吉本 大樹SYNTIUM LMcorsa RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
LM corsa
MI1'57.482 0.448 0.192177.944
561井口 卓人SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL1001'57.666 0.632 0.184177.666
64片岡 龍也グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes-AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH301'57.722 0.688 0.056177.581
711平中 克幸GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL1001'57.781 0.747 0.059177.492
86阪口 良平ADVICS muta MC86
TOYOTA 86 MC
ADVICS muta Racing INGING
BS241'58.195 1.161 0.414176.870
---- 以上Q2進出 ----
987高橋 翼T-DASH ランボルギーニ GT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH1'58.247 1.213 0.052176.793
1025松井 孝允HOPPY Porsche
Porsche 911 GT3 R
HOPPY team TSUCHIYA
YH91'58.396 1.362 0.149176.570
1110石川 京侍TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
YH391'58.431 1.397 0.035176.518
1288元嶋 佑弥JLOCランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH601'58.568 1.534 0.137176.314
1348柴田 優作植毛ケーズフロンティアGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH1'59.058 2.024 0.490175.588
1450安岡 秀徒ARNAGE AMG GT3
Mercedes-AMG GT3
Arnage Racing
YH1'59.802 2.768 0.744174.498
-22和田 久アールキューズAMG GT3
Mercedes-AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YHdeleted---

SUPER GT

SGT:第6戦鈴鹿公式練習結果

■GT500クラス

FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2020/10/24) Official Practice Weather:Fine Course:Dry
2020 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT500 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireWhTimeBehindGapkm/h
164伊沢 拓也
大津 弘樹
Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
Modulo Nakajima Racing
DL201'45.213--198.694
219国本 雄資
宮田 莉朋
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH141'45.462 0.249 0.249198.225
38野尻 智紀
福住 仁嶺
ARTA NSX-GT
Honda NSX-GT
ARTA
BS321'45.545 0.332 0.083198.069
438立川 祐路
石浦 宏明
ZENT GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ZENT CERUMO
BS601'45.921 0.708 0.376197.366
524高星 明誠
ヤン・マーデンボロー
リアライズコーポレーションADVAN GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
KONDO RACING
YH21'45.989 0.776 0.068197.239
623松田 次生
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
NISMO
MI501'46.092 0.879 0.103197.048
716武藤 英紀
笹原 右京
Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT
Honda NSX-GT
TEAM Red Bull MUGEN
YH341'46.163 0.950 0.071196.916
812佐々木 大樹
平峰 一貴
カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
TEAM IMPUL
BS61'46.720 1.507 0.557195.888
937平川 亮
ニック・キャシディ
KeePer TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer TOM'S
BS921'46.868 1.655 0.148195.617
103平手 晃平
千代 勝正
CRAFTSPORTS MOTUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
NDDP RACING with B-MAX
MI321'46.870 1.657 0.002195.613
1139ヘイッキ・コバライネン
中山 雄一
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS781'46.918 1.705 0.048195.526
1217塚越 広大
ベルトラン・バゲット
KEIHIN NSX-GT
Honda NSX-GT
KEIHIN REAL RACING
BS881'46.959 1.746 0.041195.451
1336関口 雄飛
サッシャ・フェネストラズ
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS821'47.117 1.904 0.158195.162
1414大嶋 和也
坪井 翔
WAKO'S 4CR GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WAKO'S ROOKIE
BS941'47.925 2.712 0.808193.701
15100山本 尚貴
牧野 任祐
RAYBRIG NSX-GT
Honda NSX-GT
TEAM KUNIMITSU
BS761'48.710 3.497 0.785192.302

■GT300クラス

FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2020/10/24) Official Practice Weather:Fine Course:Dry
2020 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT300 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireWhTimeBehindGapkm/h
161井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL1001'57.299--178.221
230永井 宏明
織戸 学
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV
apr
YH1'57.380 0.081 0.081178.098
334道上 龍
ジェイク・パーソンズ
Modulo KENWOOD NSX GT3
Honda NSX GT3
Modulo Drago CORSE
YH241'57.560 0.261 0.180177.826
46阪口 良平
小高 一斗
ADVICS muta MC86
TOYOTA 86 MC
ADVICS muta Racing INGING
BS241'58.037 0.738 0.477177.107
518小林 崇志
松浦 孝亮
UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH451'58.129 0.830 0.092176.969
6360青木 孝行
大滝 拓也
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH31'58.188 0.889 0.059176.881
755高木 真一
大湯 都史樹
ARTA NSX GT3
Honda NSX GT3
ARTA
BS1001'58.209 0.910 0.021176.849
852吉田 広樹
川合 孝汰
埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉トヨペット Green Brave
BS991'58.221 0.922 0.012176.832
9244久保 凜太郎
三宅 淳詞
たかのこの湯RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
Max Racing
YH1'58.244 0.945 0.023176.797
1096新田 守男
阪口 晴南
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL241'58.247 0.948 0.003176.793
1188小暮 卓史
元嶋 佑弥
JLOCランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH601'58.313 1.014 0.066176.694
127荒 聖治
山口 智英
Studie BMW M6
BMW M6 GT3
BMW Team Studie × CSL
YH61'58.359 1.060 0.046176.625
1321川端 伸太朗
近藤 翼
Hitotsuyama Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
Audi Team Hitotsuyama
YH271'58.433 1.134 0.074176.515
1431嵯峨 宏紀
中山 友貴
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV
apr
BS331'58.454 1.155 0.021176.484
1511平中 克幸
安田 裕信
GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL1001'58.457 1.158 0.003176.479
169藤井 誠暢
ケイ・コッツォリーノ
PACIFIC NAC D'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3
PACIFIC - D'station Racing
MI61'58.523 1.224 0.066176.381
1756藤波 清斗
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
リアライズ 日産自動車大学校GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH1001'58.528 1.229 0.005176.374
182加藤 寛規
柳田 真孝
シンティアム・アップル・ロータス
LOTUS EVORA MC
Cars Tokai Dream28
YH931'58.626 1.327 0.098176.228
1948田中 勝輝
柴田 優作
植毛ケーズフロンティアGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH1'58.871 1.572 0.245175.865
2010星野 一樹
石川 京侍
TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
YH391'58.905 1.606 0.034175.814
2125松井 孝允
佐藤 公哉
HOPPY Porsche
Porsche 911 GT3 R
HOPPY team TSUCHIYA
YH91'59.032 1.733 0.127175.627
224谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes-AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH301'59.146 1.847 0.114175.459
2387高橋 翼
山田 真之亮
T-DASH ランボルギーニ GT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH1'59.215 1.916 0.069175.357
245坂口 夏月
平木 湧也
マッハ車検GTNET MC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH331'59.394 2.095 0.179175.094
2565蒲生 尚弥
菅波 冬悟
LEON PYRAMID AMG
Mercedes-AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS1001'59.641 2.342 0.247174.733
2660吉本 大樹
河野 駿佑
SYNTIUM LMcorsa RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
LM corsa
MI1'59.673 2.374 0.032174.686
2733ショウン・トン
佐々木 孝太
エヴァRT初号機 X Works R8
Audi R8 LMS
X Works
YH2'00.035 2.736 0.362174.159
2835ショーン・ウォーキンショー
マティアス・ベシェ
arto RC F GT3
TOYOTA RC F GT3
arto Ping An Team Thailand
YH2'01.257 3.958 1.222172.404
2950加納 政樹
安岡 秀徒
ARNAGE AMG GT3
Mercedes-AMG GT3
Arnage Racing
YH2'01.679 4.380 0.422171.806
3022和田 久
城内 政樹
アールキューズAMG GT3
Mercedes-AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH2'02.216 4.917 0.537171.051

SUPER FORMULA LIGHTS

SFL:第6戦決勝会見 「決勝はスタートしかないと思っていたので、自分のできることは全部準備してスタートしました」(宮田莉朋)

優勝した宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM\'S) 予選で大失敗というか、雨の中では全然いいところがありませんでした。過去4年間で全然成長できていなくて、(阪口選手に)タイム差をつけられてしまいましたが、不幸中の幸いで2番手で終えることができました。決勝はスタートしかないと思っていたので、自分のできることは全部準備してスタートしました。前回は阪口選手にスタートで抜かれてしまいましたが、今回は阪口選手を抜いてトップに立つことができて嬉しかったです。第7戦でも(阪口選手に)ポールをとられてしまって2番手からのスタートですが、スタートに集中していきたいと思います。明日も自分のできることを最大限やってポイントを重ねていきたいです。
第6戦決勝2位 #50阪口晴南(B-MAX RACING TEAM)
決勝2位の阪口晴南(B-MAX RACING TEAM) 全日本F3からスーパーフォーミュラライツに変わって初めてポールポジションが取れました。もちろん勝つつもりでしたし、明日の第8戦をポールからスタートするためにも勝たなければいけないレースでした。でもスタートではアウト側が不利なんじゃないかという路面で、案の定ホイールスピンをさせてしまって(宮田選手の)先行を許してしまいました。中盤は小高選手を抑える展開になりました。中盤以降は離すことができましたが、序盤のペースが良くないことが今後に向けての課題です。
第6戦決勝3位 #37小高一斗(COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM'S)
決勝3位の小高一斗(COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM\'S) 僕もスタートでホイールスピンさせてしまって、河野選手に並ばれてしまいました。河野選手が紳士的にレースしてくれたので僕がこの位置にいられると思います。阪口選手を追い上げる展開になりましたが、仕留めることができず、後半は離されてしまいました。木金とテストしてきて良いところ悪いところがわかってきたので、良いところを明日のレースに生かせればと思います。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA LIGHTS

SFL:第6戦SUGO決勝 #36宮田が独走で今季5勝目を挙げる

全日本スーパーフォーミュラライツ選手権第6戦の決勝が10月17日、宮城県のスポーツランドSUGOで行われ、#36宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320)が今季5勝目を挙げた。

決勝レースがスタートした 優勝は宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TOM\'S 320) 決勝2位は阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX) 決勝3位は小高一斗(COROLLA CHUKYO Kuo TOM\'S 320) マスタークラス優勝はDRAGON(TEAM DRAGON SFL ) 優勝した宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM\'S) 表彰式 マスタークラスの表彰式

第6戦決勝は午後3時20分にフォーメーション開始。25周で行われた。天候は曇り。路面はハーフウェット。ウェットタイヤでの走行となった予選とは異なり、全車スリックタイヤを装着しての戦いとなった。

予選2番手の#36宮田はスタートでポールの#50阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)を退けてトップに浮上すると、そこから一気に後続を突き放しにかかり、1周めで1.802秒、2周目には2.971秒と着実にリードを築き上げていく。5周を終えた時点で2位#50阪口との差は5.260秒。10周を終えると7.287秒にまで広がった。

1分12秒台のハイペースで周回を重ねる#36宮田に対して#50阪口はペースが上がらず1分13秒台での走行となり、一時は3位#37小高の追撃を受けることになるが、15周を過ぎると徐々にその差を広げて行った。

しかしその後もトップの宮田は15周終了時点で8.783秒、20周終了時点では9.050秒と着実にリードを広げて25周を走り切り、今季5勝目を挙げた。2位は#50阪口、#37小高が3位となった。

なお今大会を前にエンジンを載せ替えた#2名取鉄平(TODA FIGHTEX )は5グリッド降格となり9番手からスタート、7位でコントロールラインに戻ってきたがコースインの時から電気系のトラブルに悩まされており、2周目で早々とピットイン、そのままガレージに直行することになった。

名取は終盤コースに復帰したものの、すでに完走扱いとなるには周回数が不足しており、明日に向けてクルマのチェックを行うに留まった。

マスタークラスは#30DRAGONが優勝。総合でも5位入賞を果たしている。

第7戦決勝は明日18日の午前9時より19周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA LIGHTS

SFL:第6戦SUGO決勝結果

SUPER FORMULA Rd.3 -RIJ- (2020/10/17) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2020 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 6 スポーツランドSUGO 3.5865km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
Engine LapTotal Time
Behind
Gap
136宮田 莉朋COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320
COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM'S
TOYOTA
TOM'S TAZ31
2631'46.446-
250阪口 晴南Buzz Racing with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS
A41
26 9.596 9.596
337小高 一斗COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320
COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM'S
TOYOTA
TOM'S TAZ31
2615.516 5.920
435河野 駿佑RS FINE K&N 320
RS FINE
TOYOTA
TOM'S TAZ31
2616.132 0.616
530M1DRAGONTEAM DRAGON SFL
B-MAX ENGINEERING
SPIESS
A41
261'08.63352.501
65入山 翔Albirex-RT
ALBIREX RACING TEAM
TOMEI
TB14F3 2020
251Lap 1Lap
710M2植田 正幸Rnsports320
Rn-sports
SPIESS
A41
251Lap 4.324
851M3今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS
A41
251Lap 22.692
952M4畑 亨志A-NeKT with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS
A41
251Lap 8.907
1013M5吉田 基良B-MAX ENGINEERING
B-MAX ENGINEERING
SPIESS
A41
233Laps2Laps
---- 以上規定周回数(90% - 23Lpas)完走 ----
-2名取 鉄平TODA FIGHTEX
TODA RACING
TODA
TR-F301
323Laps20Laps
  • Fastest Lap: CarNo.36 宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320) 1'12.571 (12/26) 177.914km/h

SUPER FORMULA LIGHTS

SFL:第6,7戦SUGO公式予選 阪口晴南が雨の中他を圧倒し連続ポールポジション

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権(SFL)は17日、宮城県のスポーツランドSUGOで第6戦、第7戦の公式予選を行い、両戦とも阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)がポールポジションを獲得した。

第6戦、第7戦ともポールポジションの阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX) 第6戦、第7戦とも予選2位の宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TOM\'S 320) 第6戦、第7戦とも予選3位の小高一斗(COROLLA CHUKYO Kuo TOM\'S 320) 第6戦、第7戦ともマスタークラスポールポジションのDRAGON(TEAM DRAGON SFL )

 予選日のスポーツランドSUGOは朝から小雨。肌寒い中、午前9時35分よりSFLの公式予選が始まった。30分間で行われ、ベストタイムで第6戦のセカンドベストタイムで第7戦のグリッドが決定する。

 まずは開幕から全戦ポールポジションを獲得してきた宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320)が計測2周目に1分28秒994でトップに立つ。

 しかしこれを上回ってきたのがここまで宮田の前に苦渋をなめてきた阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)。ウエット路面で水を得た魚のように快走。計測4周目に1分27秒586をたたき出しトップに躍り出た。

 阪口はさらに5周目に1分27秒394、6周目に26秒848とタイムを縮める。宮田も28秒469までタイムアップしたものの、坂口は宮田を1秒621も上回るぶっちぎりのタイムでポールポジションを獲得した。阪口のポールポジションはシリーズ前身の全日本F3を通して初。

 3位には小高一斗(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320)、4位には河野駿佑(RS FINE K&N 320)、5位には名取鉄平(TODA FIGHTEX )、6位には入山翔(Albirex-RT)と続いた。

 第7戦のグリッドが決まるセカンドベストタイムでも阪口が1分26秒996と他を圧倒してポールポジション。2位には宮田が、3位には小高が、4位には名取が、5位には河野が、6位には入山が付けている。

 マスタークラスは第6戦、第7戦ともDRAGON(TEAM DRAGON SFL )がポールポジション。両戦とも2位に植田正幸(Rnsports320)、3位に畑亨志(A-NeKT with B-MAX)と続いてる。

 第6戦決勝は本日13日午後2時55分から25周で、第7戦決勝は明日18日午前8時35分より19周で争われる。

Text: Yoshinori OHISHI
Photo: Motorsports Forum

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SFL:第6戦SUGO公式予選結果

SUPER FORMULA Rd.3 -RIJ- (2020/10/17) Qualifying Weather:Rain Course:Wet
2020 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 6 スポーツランドSUGO 3.5865km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
Engine TimeBehindGapkm/h
150阪口 晴南Buzz Racing with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS
A41
1'26.848--148.667
236宮田 莉朋COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320
COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM'S
TOYOTA
TOM'S TAZ31
1'28.469 1.621 1.621145.943
337小高 一斗COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320
COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM'S
TOYOTA
TOM'S TAZ31
1'28.684 1.836 0.215145.589
42名取 鉄平TODA FIGHTEX
TODA RACING
TODA
TR-F301
1'28.715 1.867 0.031145.538
535河野 駿佑RS FINE K&N 320
RS FINE
TOYOTA
TOM'S TAZ31
1'28.987 2.139 0.272145.093
65入山 翔Albirex-RT
ALBIREX RACING TEAM
TOMEI
TB14F3 2020
1'29.400 2.552 0.413144.423
730M1DRAGONTEAM DRAGON SFL
B-MAX ENGINEERING
SPIESS
A41
1'31.277 4.429 1.877141.453
810M2植田 正幸Rnsports320
Rn-sports
SPIESS
A41
1'31.294 4.446 0.017141.427
952M3畑 亨志A-NeKT with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS
A41
1'32.783 5.935 1.489139.157
1013M4吉田 基良B-MAX ENGINEERING
B-MAX ENGINEERING
SPIESS
A41
1'35.248 8.400 2.465135.556
---- 以上基準タイム(110% - 1'36.800)予選通過 ----
-51-今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS
A41
1'36.97010.122 1.722133.148

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FIA-FR:第4,5,6戦SUGO 根本悠生、実力を示し凱旋優勝! (Borderless)

2年ぶりのフォーミュラレース参戦

 2018年に全日本F3選手権へ参戦した以来のフォーミュラレース。今大会は古巣であるザップスピードをはじめとする多くの方々にご協力頂き、今季より日本で初開催となるFormula Regional Japanese Championship(以下FIA-FRJ)へスポット参戦させて頂くこととなりました。フォーミュラ・リージョナルは2018年にウィンターシリーズとして開催されるアジア選手権を皮切りに、翌年にはヨーロッパとアメリカが、そして今年日本シリーズが開催となったFIA主導の世界格式カテゴリーであり、2015年に始まったFIA-F4に続く国際カテゴリーとなっています。ヨーロッパでは既にF1を頂点とするステップアップカテゴリーのひとつとして人気を高めており、将来的にFIA-F3やFIA-F2へ参戦する為の下準備の為のレースという位置付けとなっています。

 実は私が今年のメインカテゴリーとして参戦するイタリアGTはこのFormula Regional European Championship(以下FIA-FRE)がサポートレースとして併催されているということもあり、既にヨーロッパである程度車両に関する知識やレース運び等について事前準備を進めていました。本年度からいわゆるジュニアカテゴリーにもHaloが装着され、ものコックも新しい安全基準に準じたものとなったことから、従来のフォーミュラとは見た目だけでなく運転姿勢やドライビングも異なるものとなりました。今後後輩やチームサポートを行っていく上で重要な経験になると思いますし、重量が重くなりつつハイパワー化していることで、よりGT3の為のトレーニングとして最適なカテゴリーと感じました。

これまでとは異なる”運転感覚”

 従来のフォーミュラと異なるのは、やはり重量とパワーでしょうか。以前参戦していた全日本F3選手権で使用されていたDallara F317はドライバー込み580kg、対してFIA-FRJは670kgと約90kg重たくなっています。しかしその分エンジンは約30馬力高い270馬力を誇る1750ccターボという強力なパッケージになっています。この二つの要素によりドライバビリティが従来のフォーミュラよりもGT3に近く感じるのだと思われます。実際に初めて走り出した際も、2年弱のブランクに加えて新しい様式のフォーミュラということで当然簡単ではなかったものの、違和感なくスムーズに走行を始めることができました。

 今回共に戦ったのは、2013年に私がスーパーFJでデビューを共にした古巣ZAPSPEEDさん。その後もFIA-F4(KCMGのメンテナンスを担当)を含め約3年間共に戦った、僕を育ててくれたチームです。今回のFIA-FRJ参戦は、このZAPSPEEDさんとタッグを組むという僕個人的にも非常に楽しみなパッケージでの参戦となりました。しかし開幕戦ではジェントルマンさんが参戦していたということもあり、若手が乗るのは今回が初。まだまだセットアップ面では進捗が少なく、データが無い状況からのスタートとなりました。エンジニアリング面でも、いかに素早くセットアップを進められるかが鍵となりました。

予選ヒート(15分×2回)

 今大会は3レース開催ですが、予選は2回のみ。予選1回目のベストラップがレース1のグリッドへ、予選2回目のベストラップがレース2、セカンドラップがレース3のスターティンググリッドとなります。今大会では全部で3つニュータイヤを使用することができますが、全車が予選2回共にニュータイヤを投入し、1セットをレースへ残すという戦略をとっていました。我々は練習走行で試しきれなかったセットアップが多く、当然最速ラップを狙ってはいたものの、この予選でも躊躇することなく新しいセットアップをテストしていきました。

 ドライビング面でも大きな修正を加えました。コーナーの進入でより車速をキープしながら、滑らかに走行できるよう意識をしていくことで、タイヤへの負担を減らしつつタイムアップを狙いました。結果ニュータイヤを使用したということもありますが、練習走行2回目から約1秒以上のタイムアップに成功しました。また予選中にも更なるタイムアップを狙い、こちらも成功。しかしそれでも2番手の古谷選手には僅かに及ばず、全ての予選で3番手を獲得致しました。

決勝ヒート(3レース開催)

 スポーツランドSUGOは国内屈指のタイトコースであり、非常にオーバーテイクポイントの少ないコースとして有名。実際に全日本F3選手権では圧倒的にペースの速いドライバーを抑え続けたという実績もあったため、今回も同じような展開になることを見越してセットアップ等、準備をしていきました。

 抜けないサーキットということは、それだけスタートで前に出ることに大きな価値があるということ。スタンディングスタートは久しぶり、そして初めての車両でいきなりのレースでしたが、過去の経験と知識が非常に役に立ち他者を圧倒する抜群のスタートを見せることができました。特にレース2では3位スタートから自身のレース歴の中でもトップレベルのロケットスタートを決め、1コーナーまでにトップに立つことができました。ですが前に出たからといって優勝が決まるわけではありません。予選では0.8秒という大差を付けられてしまったため、常に2番手の選手から激しいプレッシャーを感じ続け、それに耐え続けるという展開となりました。このようなメンタル面での戦いには強い自信を持っているということもあり、序盤は苦しいながらも、レース後半になってくると徐々に2番手の選手を引き離し始めることに成功。しかし実はここにも一つ、レース1からの学びがありました。レース1ではスタートで2番手に上がったものの、初めてのロングランとなった後半で著しいタイヤの性能劣化(デグラデーション)に悩まされ、最後の数周で抜き返されてしまったのです。これを受け、レース2では先頭に立った時からリアタイヤのマネージメントを心掛けました。またタイヤの内圧等クルマのセットアップ面でもこれをサポート。結果的にこれが大成功し、レース1から比較すると飛躍的に高いグリップを最後まで引き出すことができました。最終的に終盤は後方とのギャップを作ることができ、レース2で優勝を飾りました。

 レース3でも同様にスタートで2番手に上がると、今度は3番手の選手からの猛プッシュを抑えるような展開に。ここを一度もミスなく抑えると、残り2ラップのところで3番手の選手がコースオフ。結果、トップの選手から5秒落ちの2番手でゴール。急遽参戦が決まったスポット参戦ながら、3位-1位-2位と結果を残すことができました。

レースを終えて-ドライバーコメント

 今回は久し振りのフォーミュラレースへカムバックするチャンスを頂けて大変嬉しく思います。今回参戦したFIA-FRJはまさにイタリアGTで乗っているHuracan GT3 Evoと似たような感覚で乗れるカテゴリーということもあり、乗り分けも違和感無く最初からアタックすることができました。Halo付きであること、またターボ車ということもあってこれまでとはまた一味違ったドライブ感覚で非常に楽しめましたし、何より古巣であザップスピードへ優勝という形で恩返しができたことがとても嬉しかったです。セットアップ面では時間が無い中ではベストを尽くしたと感じる一方で、予選ではトップから0.8秒という大差を付けられてしまったということもあり、もっと時間をかけてテストを実施し、よりセットアップ面・ドライビング面共に突き詰めていきたいなと思いました。FIA-FRJは今年始まったばかりの新しい選手権ですが、車両も非常に安定感がありつつセットアップには忠実に反応してくれますし、とても走り甲斐のある楽しいクルマだなと感じました。今後またチャンスがあれば、その時は全勝できるように頑張りたいと思います。このような機会を下さいましたアップスピードをはじめとする関係者の方々、またスポンサーの皆様そして暑い中ご観覧下さったファンの皆様、ありがとうございました。

合同会社ボーダーレス

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FIA-FR:童夢F111/3がアルファロメオエンジンを採用した深い理由

270馬力を発生するインタークーラーターボ付きアルファロメオ1750ccエンジン
写真提供:フォーミュラリージョナル事務局(FRJ)

新型コロナウイルスの影響で2か月遅れで開幕を迎え、2大会6戦を終えたフォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ選手権。現在のところ台数的には活況を呈しているとは言い難いが、トップグループは毎戦かなり高次元なバトルを展開している。

このシリーズでは、新たに開発された童夢製マシンF111/3にインタークーラーターボ付アルファロメオ1750ccエンジンという国内レースでは珍しいエンジンを搭載している。

なぜ、トヨタ、ホンダではないのかという声がある。FIAの定めた世界標準のプライスキャップ(規定価格)の制約があったためとも言われているが、それだけではないドライバーに寄り添った思惑があったことはあまり知られていない。

リージョナルカテゴリーの立ち上げから関わり、世界のシリーズを統括する世界自動車連盟(FIA)との折衝からカスタマーサポートまで広く担当する株式会社童夢の有松義紀氏に聞いた。

リージョナルレースの狙いは?
国内レースにおいては、各メーカーのスクールなどで育った、いわゆる“メーカー系ドライバー”でないと、ステップアップしづらいというエントラントの声を聞いていました。フォーミュラ・リージョナルは、メーカー系もそうでないドライバーも道具としての平等なレーシングカーで戦い、ドライバーはもとよりエンジニアやチームも含めて、アピールの一助となるカテゴリーにしたいと思っていました。
直接的には開幕までの時間の制約が原因ですが、結果としてニュートラルなアルファロメオエンジンを採用することになりました。これによってメーカー系ドライバーに対する「あいつのエンジンは違う」などという根拠のない憶測も排除することができます。また、このカテゴリーからヨーロッパへ飛び立ってほしいという願いもあり、ハード面でそれがしやすい環境を整えました。
ヨーロッパを目指しやすいハード面の環境とは?
ヨーロッパでは、リージョナルの上位規格の車両、さらにはフェラーリ系エンジンを含むとF1まですべてマレリー社のデータロギングシステムを採用しています。
最初は簡単に移行できるのでFIA-F4規格の童夢F110と同じデータロギングシステムにしようとも思いましたが、リージョナルに乗るドライバーの可能性を広げたいと思い、アルファロメオ+マレリーという組み合わせにしました。制御とロギングシステムの習得にはそれなりに時間がかかりますので、ヨーロッパに行って一から勉強していたらそこでチャンスを逃してしまうこともあります。リージョナル・ヨーロッパ選手権に参戦するなら、シャシーは違っても(注:ヨーロッパはタトゥース製シャシーを使用)エンジンと制御系は同じパッケージであり、このシステムを使えるエンジニアと一緒に向こうへ行けば、その面ではハンデなしでパフォーマンスを発揮することができます。特にスタートや、スピンした時のとっさに対応において、身構える必要がありません。

走行後のデータ確認、分析にも同じデータロギングシステムを使うメリットは大きい
写真提供:フォーミュラリージョナル事務局(FRJ)

今シーズンは、コロナの影響で予定していたカレンダーの変更を余儀なくされ、SUGO大会は鈴鹿のスーパーGTと日程が重なってしまった。このため、一部のドライバーやメインテナンスガレージが日程的に難しく、参戦を断念せざるを得なかったチームもあった。また、参戦を予定していた外国人ドライバーが出入国制限で参戦できない不運もあり、現時点ではやや盛り上がりに欠けている感は否めない。

しかし、童夢では今シーズン予定していた16台のデリバリーは滞りなく終了し、20年後期デリバリー車両も若干数生産予定という。また富士大会とSUGO大会を見ての引き合い、海外からの問い合わせも多く、9月からは来シーズンの受注も開始する予定とのこと。

我慢のときを経て、フォーミュラ・リージョナルが盛り上がりを見せる日もそう遠くないはずだ。

まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo:フォーミュラリージョナル事務局(FRJ)

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FIA-FR:第6戦SUGO決勝 優勝コメント  高橋「次は打倒晴南選手です」 今田「良い週末でした」

優勝 #6高橋知己(Super License)
優勝した高橋知己(Super License) 完璧なレース展開だったと思います。午前中に少しトラブルの出たクルマも問題ありませんでした。ただ、僕だけユーズドタイヤだったので、最初の数周は後ろに詰められることもあると思っていました。でもそれは想定内のことですので、焦りはまったくありませんでした。
今週末は何と言っても1戦落としてしまったのが痛かったですね。3連勝できれば100点満点だったのにと悔やまれます。でも、終わりよければすべて良しということで気持ちを切り替えていきたいと思います。失敗は次に生かします。次はまた晴南選手と走ることができるので、打倒、晴南選手で頑張ります。
マスターズクラス優勝 #4今田信宏(JMS RACING)
マスタークラスで優勝した今田信宏(JMS RACING) 午前中のレースで悔しい思いをしたので、今回は気合を入れていきました。タイヤもちゃんと温めました(笑)。前半にマージンを築いて、後半はタイヤマネージメントをしながら走るという作戦どおりの展開でした。路面温度の上昇や暑さはさほど気にならなかったですね。体力はカートで走り込んでいる効果が出たと思います。
レースも楽しめましたし、本当に良い週末でした。目標はシリーズ優勝ですが、前を走る若いドライバーとの差も詰めたいですね。スタートは自信がつきましたから、課題は予選の一発の速さですね。
まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
Shigeru KITAMICHI

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FIA-FR:第6戦SUGO決勝 高橋知己が逃げ切って2勝目! マスターズは今田信宏が4勝目!

8月23日、フォーミュラ・リージョナル選手権(FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP)第6戦の決勝が宮城県・スポーツランドSUGOで行われ、ポールポジションからスタートした#6高橋知己(Super License)がスタートから逃げ切りに成功し2勝目を飾った。
マスターズクラスは、スタートを得意とする#4今田信宏(JMS RACING)がこちらも独走で今季4勝目のチェッカーを受けた。

決勝のスタートシーン 優勝は高橋知己(Super License) 決勝2位は根本悠生(ZAPSPEED F111/3) 決勝3位は古谷悠河(TOM\'S YOUTH) マスタークラス優勝は今田信宏(JMS RACING) トップでゴールする高橋知己(Super License) 優勝した高橋知己(Super License) 表彰式 マスタークラスの表彰式

午後になって時折日は射すものの、強烈な暑さを感じることはない。しかし路面温度は午前中の35度から40度に上昇。そのなかで行われる第6戦は周回数が第4,5戦より4周伸ばされ22周で争われた。

こうなると周回数がレース展開にどう影響するのか気になるところ。大きなファクターはもちろんタイヤだ。この週末もタイヤが勝負の分かれ目になっている。

ポールポジションの#6高橋を除く全車がニュータイヤを装着してグリッドにつき迎えたスタートは、#6高橋が好スタートを切り、これに予選2位の#28古谷悠河(TOM'S YOUTH)をかわした#8根本悠生(ZAPSPEED F111/3)が続く形で幕を開けた。

「チャンスがあれば1,2周目にニュータイヤのアドバンテージを生かして前に出ようと思っていた」という#8根本だが、それを重々承知の#6高橋は最初の3周は#6根本をきっちり抑え、逆に徐々に差を開いていく。

4周目にファステストラップとなる1分18秒888をマークした#6高橋は、その後も18秒後半から19秒前半のタイムを刻み後続との差を開いていく。その後方では#6根本と#古谷が0.5秒前後の差で競り合うという展開は、レース中盤になっても変わらず続いた。

レース折返しを過ぎ、残り5周となる17周目にはトップ#6高橋と2位#8根本の差は4秒と、#8高橋は完全に安全圏に入った。しかし、#8根本と#28古谷の2位争いはヒートアップしたまま終盤に突入。

この決着がついたのが残り2周を切った21周目のレインボーコーナー。「抑えきれると思っていた」という#8根本の術中にハマるように、#28古谷が単独でコースアウト。大きく遅れてしまった。

前戦のマシントラブルも解消され「完璧なレースでした」という#6高橋は、最後は5秒の差をつけて2勝目のフィニッシュ。次戦は再び阪口晴南との直接対決が待っている。

マスターズクラスも同じようなレース展開となった。お馴染みのスタートダッシュを決めた#4今田が逃げ、これを#30DRAGON(B-MAXエンジニアリング)と#11植田正幸(Rn-sports F111/3)が追うという形だ。

「前半でマージンを築こうと思った」という#4今田は、その言葉どおり10周終了時には5秒の差をつけ完全に独り旅。残り周回もペースを落とすことなく、4勝目のチェッカーを受けた。

「タイヤの内圧セッティングに失敗した」というクラスPPの#11植田はスタート直後3位まで後退。序盤2位#30DRAGONに3秒以上離されてしまったが、9周目あたりからペースの落ちてきた#30DRAGONに一気に近づき、14周目にはついに背後に迫った。しかし、抜くことはできすに悔しい3位フィニッシュ。連勝はならなかった。

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

FIA-FR:第6戦SUGO決勝結果

SUGOチャンピオンカップレース第5戦 -RIJ- (2020/08/23) Final Race Weather: Cloudy Course: Dry
2020 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 6 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
TireLapTotal_Time
Behind
16高橋 知己Super License
Super License
DL2229'11.684
28根本 悠生ZAPSPEED F111/3
ZAP SPEED
DL225.265
328古谷 悠河TOM'S YOUTH
TOM'S YOUTH
DL2219.330
44M1今田 信宏JMS RACING
JMS RACING
DL2229.456
530M2DRAGONB-MAXエンジニアリング
B-MAX ENGINEERING
DL2235.526
611M3植田 正幸Rn-sports F111/3
Rn-sports
DL2237.779
727M4SYUJIB-MAXエンジニアリング
B-MAX ENGINEERING
DL221'15.844
---- 以上規定周回数(90% - 19Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo.6 高橋知己(Super License) 1'18.888 (4/22) 163.667km/h

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