雨の中、18周の決勝がスタートした
2021年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第2戦決勝は5月5日(水)に筑波サーキットで開催され、66号車・野島遼葵(Deep-R・10V ED)が初優勝を飾った。
朝の予選は曇天の下で行われたが、予報よりかなり早く午前11時頃から雨が降り始め、決勝が始まる午後1時までの間降ったり止んだりを繰り返す状態。パドックでは各車カバーがかけられ、ドライタイヤで行くかレインタイヤで行くか、チームは気象情報と雲行きを眺めつつの思案が続く。マシンの走行が続くコース上は湿っている程度で、結局全車がスリックタイヤでコースインを始める。
しかしながらこのタイミングで雨足が早くなり、コントロールタワーからは「ウエットレース」の宣言が出され、各チームはコースインしたマシンを追うようにレインタイヤを運んでグリッドへ向かう。
スタート進行の僅かな時間で各車慌ただしくレインタイヤへの交換作業を行うが、その中でフロントロウ2番グリッドの7号車・本田千啓(オートルック☆モダン☆10V)は運び込んだレインタイヤではなくスリックタイヤを選択。路面の濡れが少ない序盤でトップに立とうという勝負に出た。
ドライタイヤを選択した予選2位の本田千啓(オートルック☆モダン☆10V)順位を落とす
17周目、Rockyと本間隆史が第1ヘアピンで接触
優勝は野島遼葵(Deep-R・10V ED)
決勝2位は安田航(Fガレージ&SウインズSII)
決勝3位は秋山健也(スーパーウインズKKS・ED)
決勝4位は澤井良太朗(ELEVレーシングドリームED)
決勝5位は竹上裕樹(餃座流星群FER KKSII)
決勝6位はRocky(オートルックRocky)
決勝7位は松田大輝(K-TACK RaiseUP)
各車1周のフォーメーションラップでグリッドに戻りレーススタート。スリックタイヤの本田はやはり蹴り出しが弱く1コーナーまでに後続車に吞み込まれて4位にドロップ、ポールスタートの52号車・安田航(Fガレージ&SウインズSII)の後ろには3番手スタートの野島、4番手スタートの3号車・秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)が続きトップグループを形成する。4位以下は本田がフタをする形で上位3台から大きく引き離されてオープニングラップを終える。
そんな中で順位を上げたのが予選7番手だった46号車・本間隆史(MATRacing10VED)と、予選9番手だったレース2戦目の91号車・澤井良太朗(ELEVレーシングドリームED)で、レインコンデションでのスタートラップで前車を抜き、5位、6位に進出する。
2周目、トップ安田と野島のギャップは0.389秒とテール・ツー・ノーズ状態でコントロールラインを通過。一方3位秋山はやや離され2.126秒差。本田はこの周も順位を落とし8位まで下がり、代わって本間、澤井が4位、5位。しかし秋山とはかなり差が開いている。
そして3周目に入り野島のプレッシャーに屈したか首位安田はダンロップブリッジ先の左80Rコーナーで姿勢を乱してコースアウトを喫し、野島を前に出してしまう。からくも2位を守った安田だが野島とは2.294秒の差がつき、後ろから0.255秒差で秋山に追い立てられる。
野島はここぞとばかりファステストラップを連発して安田を突き放しにかかり、安田は秋山の追撃は振り切ったが野島とは僅かずつギャップが拡がっていく。
後方では4位争いが激しくなり、6周目の終わりに0.281秒差で本間を追う澤井の後方に0.472秒差で今回3年ぶりに筑波シリーズ戦に参戦した11号車・Rocky(オートルック Rocky)が迫り三つ巴の様相に。7周目には澤井が本間の攻略に成功して4位に進出。前回デビュー戦ではスタート直後にS字でスピン~クラッシュして最下位完走と雨のレースの洗礼を受けた澤井だったが、今回は見違えるように安定した走りで大きく順位を上げてきた。
レースの中盤を迎えて野島は安田とのギャップを4.5秒前後で維持し、この2台が飛びぬけて速く3位秋山はスピンもあって13秒近く後方に離され、4位澤井とも10秒近い差で単独走行。その澤井の2.2秒後方では本間とRockyの5位争いが続く展開。
11周目には後方に沈んでいた39号車・金沢太景(スマイルマックス NRS sII)が、第2ヘアピンの進入でスピンしてイン側のグリーンに飛び込み、スポンジバリアを飛ばしながら今度はアウト側へ出てフロントからクラッシュ。脱出には成功したがフロントを大きく損傷してピットインした。
野島はトップに立ってからは終始安定したペースで安田との差をコントロールした状態で終盤を走り切り、トップでチェッカードフラッグを受けて筑波スーパーFJシリーズ戦初優勝を飾った。2位は安田、2戦連続ポールスタートから2位フィニッシュと悔しい結果になった。3位は秋山でマスターズクラスではぶっちぎのトップ。4位は今回大健闘の澤井となった。
5位争いは17周目に本間とRockyが第1ヘアピンで接触、その隙に15号車・竹上裕樹(餃座流星群 FER KKSII)が前に出て10年ぶりのスーパーFJでのレースで5位を獲得、Rockyが6位、今回デビューレースの5号車・松田大樹(K-TAC RaiseUp)が7位、71号車・林寛樹(真不同ゼンカイレーシングED)が松田と0.177秒差の8位に入り、マスターズクラスの2番手となった。
■決勝後のコメント
優勝 66号車・野島遼葵(Deep-R・10V・ED)
優勝した野島遼葵(Deep-R・10V ED)
「雨には自信があったので、前に出たらこっちのものだと思っていたので会心のレースだった。優勝は初めてで、今までよくて3位止まりで終わっていたので嬉しい。今シーズンの残りも頑張る」
2位 52号車・安田航(Fガレージ&SウインズSII))
決勝2位の安田航(Fガレージ&SウインズSII)
「(3周目のアクシデントは?)80Rでマシンを滑らせて、そのままバランスを崩してコースアウトした。バリア寸前まで行ってしまったが、そこから何とか戻って来られたが、自分のミスだった。追い上げようとしたが、そこから差が縮まらなかった」
3位 3号車・秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)マスターズクラス1位
決勝3位、マスタークラス優勝の秋山健也(スーパーウインズKKS・ED)
「去年も上がってはいるが久しぶりの(総合の)表彰台だ。前の車(7号車)がスリックだったので、スタートで前に出ることができた。途中1回スピンしたが、レースペースは良かったのでそれがなければもう少し2位について行けたかなと思う」
4位 91号車・澤井良太朗(ELEVレーシングドリームED)
決勝4位の澤井良太朗(ELEVレーシングドリームED)
「前回のレースの悔しさが大きかったので、それを挽回したいという想いがあった。それでもレース中は謙虚に戦う事を忘れずにいたことで(混戦を)生き抜くことができ、しっかりオーバーテイクすることもできた。(雨に自信ついた?)自分でもちょっと(雨が)得意なのかな?と思ってしまいそうだが、これからもしっかり練習してもっと上手くなりたい」
優勝した野島遼葵とチームクルー
総合の表彰式: 左から2位・安田航、優勝・野島遼葵、3位・秋山健也
マスタークラスの表彰式
2021年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第3戦は5月23日(日)に開催される。2戦連続ポールから2位フィニッシュの安田が3度目の正直で勝つか、それとも第3のウィナーが現れるか、注目だ。
Text: Junichi SELINE
Photo: Hirokazu NOINE
2021年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第2戦予選が5月5日(水)に筑波サーキットで開催された。
ゴールデンウィーク最終日は子供の日、サーキットのインフィールドには鯉のぼりがひるがえり、曇り空ながら気温19度で絶好の予選コンディションである。第1戦優勝の内藤をはじめとして上位入賞者が欠場したものの、今シーズン初参戦が4台あり、出走台数は第1戦と同じ14台となった。
■今回スーパFJレースデビュー戦を迎えた選手インタビュー(予選終了後のもの)
5号車・松田大樹(K-TAC RaiseUp)
スーパーFJにデビューした松田大樹(K-TAC RaiseUp)
「去年は出ていなかったが一昨年まで3年間カートレースに出ていた。レーシングドライバーだった父親(元スーパーGTドライバーの松田晃司選手)の縁があり今年はMYSTで鈴鹿シリーズに出る事が決まっているのだが、鈴鹿デビュー(5月22日)の前に経験を積もうと筑波にエントリーした。(筑波初走行の感触は?)まだかなり遅くて予選は最下位争いになってしまったが、これを起点に経験を積んで速くなれるように頑張る」
39号車・金沢太景(スマイルマックス NRS sII)
スーパーFJにデビューした金沢太景(スマイルマックス NRS sII)
「20年前にFJ1600で走っていて、2002年は筑波のチャンピオンを取っているが、スーパーFJとしてはデビュー戦になる。去年もてぎでの日本一決定戦で出場の予定だったが、久しぶりの走行でまだ不安がありドライバー交代して貰った。今年はちゃんと練習して日本一決定戦に出たいと思っている。このレースが終わったら鈴鹿に行って毎月練習を積んで日本一決定戦出場にこぎつけたい」
ポールポジションを獲得した安田航(Fガレージ&SウインズSII)
予選2位は本田千啓(オートルック☆モダン☆10V)
予選3位は野島遼葵(Deep-R・10V ED)
予選4位・マスタークラスPPの秋山健也(スーパーウインズKKS・ED)
デビューレースの金沢太景(スマイルマックスNRS SII)は予選5位・マスタークラス2位
予選6位は下村剛司(SウィンズKENS2 ED)
デビューレースの松田大輝(K-TACK RaiseUP)は予選13位
午前8時45分から20分間の予選が開始。コースコンデイションはドライ、午後から雨が予想されているがこの時点では曇りで絶好のドライコンディション。前回ポールシッターの52号車・安田航(Fガレージ&SウインズSII)を先頭にコースイン。ウオームアップを終えた5分経過時点で、まずは前回の予選でもペースセッターとなった66号車・野島遼葵(Deep-R・10V ED)が59秒716と最初に1分を切りトップに立ち、安田が0.009秒差で2番手につける。
7分経過時点で安田が59秒501とベストタイムを更新しトップに立ち、前回予選2位だった7号車・本田千啓(オートルック☆モダン☆10V)も1分を切って3番手に上がってくる。マスターズクラスながら毎回総合の上位で戦う3号車・秋山健也(スーパーウインズKKS・ED)は本田に抜かれて4番手へ。金沢がそれに続いて5番手。
安田はその後も59秒315、59秒265とタイムを削り続けてトップの座を維持し、野島も自己ベストを更新するがトップ奪還には至らず2位をキープ。
後方では秋山を追ってマスターズクラスの2番手争いが金沢と46号車・本間隆史(MATRacing10VED)の間で行われ、9分経過時点では本間が金沢の前に出る。
11分経過時点で本田が2番手となる59秒577を出し、野島をフロントロウから引きずり下ろす。野島はタイムが伸びなくなっており3番手へ。本田は更に59秒504を出して安田を追うが、安田は15分時点で59秒248の最速ラップを出してポールポジションを決めた。野島3番手、秋山4番手で2列目に並んだ。
マスターズクラス2番手争いは金沢が本間を再逆転、1分0秒102で全体5番手、2002年筑波FJ1600でチャンピオンの貫禄を見せた。
■予選後のコメント(予選終了直後のもの)
ポールポジション 52号車・安田航(Fガレージ&SウインズSII)59秒248
ポールポジションを獲得した安田航(Fガレージ&SウインズSII)
「前回は繰り上がりだったので、今回コンマ3秒近く離して文句なしのポールポジションが取れて嬉しい。昨日の練習時点では考えていなかったタイムが出せた、セッティングも自分自身も良い方向にまとめられた。決勝に向けてはスタートさえ決めれば優位に進められるので、スタートを落ち着いて出て、後は(後方を)千切れるように頑張る」
2位 7号車・本田千啓(オートルック☆モダン☆10V)59秒504 トップと0.256秒差
予選2位の本田千啓(オートルック☆モダン☆10V)
「目標タイムは出たが、上とは(タイムが)離れてしまっているので、スタートで何とか前に出て、そのままペースを落とさない様にする。レースペース的には悪くないと思うので、ペースを落とさなければ抜かされる事はないと思う。最初が大切だ、スタートでしくじらないようにしないと」
3位 66号車・野島遼葵(Deep-R・10V ED)59秒621 トップと0.373秒差
予選3位の野島遼葵(Deep-R・10V ED)
「(タイムの)伸びがなくて、3番手になってしまったのが悔しい。決勝に向かっては序盤の数周は10Vの方が(KKSよりも)速いと言われているので、それを活かして先に前に出て(後ろを)押さえたいと思う」
決勝は13時5分スタート予定。天気予報では3時ごろから雨という予報で、スタート時刻はドライコンディションが見込まれている、しかしながら筑波は風が強く雲が広がってきていて微妙な状況だ。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
筑波サーキット・カーフェスティバル -RIJ- (2021/05/05) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2021 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 2 筑波サーキット 2.045km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Maker Model Lap Time Behind Gap
1 66 野島 遼葵 Deep-R・10V ED TOKYO R&D RD10V 18 19'31.114 - -
2 *52 安田 航 Fガレージ&SウインズSII MYST KK-S2 18 19'36.806 5.692 5.692
3 3 M 1 秋山 健也 スーパーウインズKKS・ED MYST KK-S 18 19'55.690 24.576 18.884
4 91 澤井 良太朗 ELEVレーシングドリームED TOKYO R&D RD10V 18 20'13.631 42.517 17.941
5 15 竹上 裕樹 餃座流星群FER KKSII MYST KK-S2 18 20'16.450 45.336 2.819
6 11 Rocky オートルックRocky TOKYO R&D RD10V 18 20'33.076 1'01.962 16.626
7 5 松田 大輝 K-TACK RaiseUP WEST 07J 18 20'41.946 1'10.832 8.870
8 71 M 2 林 寛樹 真不同ゼンカイレーシングED MYST KK-S2 18 20'42.123 1'11.009 0.177
9 *46 M 3 本間 隆史 MAT Racing 10V ED TOKYO R&D RD10V 17 19'35.261 1Lap 1Lap
10 73 下村 剛司 SウィンズKENS2 ED MYST KK-S2 17 20'23.647 1Lap 48.386
11 7 本田 千啓 オートルック☆モダン☆10V TOKYO R&D RD10V 17 20'27.549 1Lap 3.902
12 82 M 4 稲生 幸敏 NRS TWS-ED KKSII MYST KK-S2 16 20'53.634 2Laps 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 16Laps)完走 ----
- 39 M - 金沢 太景 スマイルマックスNRS SII MYST KK-S2 12 16'21.553 6Laps 4Laps
- 12 M - 塚本 成人 NRSエンドレスKK-S2 MYST KK-S2 7 10'11.763 11Laps 5Laps
Fastest Lap: CarNo.66 野島遼葵(Deep-R・10V ED) 1'04.021 (5/18) 114.994km/h
CarNo.52は、筑波サーキット一般競技規則第36条1.違反(ホワイトラインカット)により、訓戒とした。
CarNo.46は、筑波サーキット一般競技規則第17条1.違反(ダブルチェッカー)により、訓戒とした。
筑波サーキット・カーフェスティバル -RIJ- (2021/05/05) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2021 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 2 筑波サーキット 2.045km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Maker Model Time Behind Gap km/h
1 52 安田 航 Fガレージ&SウインズSII MYST KK-S2 0'59.248 - - 124.257
2 7 本田 千啓 オートルック☆モダン☆10V TOKYO R&D RD10V 0'59.504 0.256 0.256 123.723
3 66 野島 遼葵 Deep-R・10V ED TOKYO R&D RD10V 0'59.621 0.373 0.117 123.480
4 3 M 1 秋山 健也 スーパーウインズKKS・ED MYST KK-S 0'59.778 0.530 0.157 123.156
5 39 M 2 金沢 太景 スマイルマックスNRS SII MYST KK-S2 1'00.102 0.854 0.324 122.492
6 73 下村 剛司 SウィンズKENS2 ED MYST KK-S2 1'00.227 0.979 0.125 122.238
7 46 M 3 本間 隆史 MAT Racing 10V ED TOKYO R&D RD10V 1'00.418 1.170 0.191 121.851
8 71 M 4 林 寛樹 真不同ゼンカイレーシングED MYST KK-S2 1'00.418 1.170 0.000 121.851
9 91 澤井 良太朗 ELEVレーシングドリームED TOKYO R&D RD10V 1'00.519 1.271 0.101 121.648
10 15 竹上 裕樹 餃座流星群FER KKSII MYST KK-S2 1'00.625 1.377 0.106 121.435
11 11 Rocky オートルックRocky Mercedes AMG RD10V 1'00.685 1.437 0.060 121.315
12 12 M 5 塚本 成人 NRSエンドレスKK-S2 MYST KK-S2 1'01.196 1.948 0.511 120.302
13 5 松田 大輝 K-TACK RaiseUP WEST 07J 1'01.663 2.415 0.467 119.391
14 82 M 6 稲生 幸敏 NRS TWS-ED KKSII MYST KK-S2 1'01.730 2.482 0.067 119.261
---- 以上基準タイム(130% - 1'17.294)予選通過 ----
GT500クラス優勝 #17Astemo NSX-GT
塚越広大(Astemo REAL RACING)
「昨日の予選で僕が失敗して、最初のスティントでも速さを見せられなくて、本当に流れを引き寄せられなかったんですけど、チームのいい判断がありました。そのあとはバゲットが耐えてくれて、僕もチームの後押しもあってなんとか耐えられました。今回はチーム力で勝ったので、次は速さを見せたいです」
ベルトラン・バゲット(Astemo REAL RACING)
「僕のスティントはチームの戦略もよく、フルコースイエローなどもあってラッキーな展開でした。チームで考えたことが全てうまくハマりました。広大はファンタスティックな仕事をしてくれましたし、本当に嬉しい勝利です」
優勝チーム監督 金石勝智(Astemo REAL RACING)
「戦略が見事にハマりました。レースの途中でバゲットと話した時に、『ちょっと早く入ったほうがいいんじゃないか』という話が出たので、作戦を考え直してあのタイミングになりました。(バゲットは)ストラテジーの師匠です(笑)」
GT300クラス優勝 #60SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT
河野駿佑(LM corsa)
「また泣きそうです。チームが持ち込んだクルマとダンロップさんのタイヤが本当に良くて、いいペースで走ることができました。バトルとか戦略の違いはあったんですが、その中で粘れて、最終スティントはバトルもできて抜けてよかったです」
吉本大樹(LM corsa)
「去年の我々はすごく苦しいシーズンを送りました。若手がどんどんデビューしていく中で、駿佑は一切結果が残せないシーズンが続きました。それが今シーズンは始まっていきなり勝つことができて、よかったなあと思います。クルマをスープラにスイッチするという決断のもと、我々のメカニックが細かい作業を続けた結果、クルマは最高になりました。ダンロップさんも素晴らしいタイヤを用意してくださいました。戦略も全てがハマって最高の結果になったと思います。ただ残念ながら今回52号車はトラブルでリタイヤになりましたが、ガチで戦ったらまだ叶わないと思うので、我々もまだ更に強くなって、52号車をガチで倒しに行こうと思います」
優勝チーム監督 飯田章(LM corsa)
「本当にハラハラドキドキしました。レースって何が起きるか分からないし、どんな作戦を立ててても思うどうりにならないと思うんですが、今回は持ち込みから手応えがあったので、運さえあれば勝てると思いました。本当に昨日寝れなくて、胸騒ぎがしたんですが、優勝を皆さんにプレゼントできて本当に嬉しく思います。これからもチーム一丸となって頑張っていきます」
まとめ:Kazuhisa SUEHIRO
2021オートバックス スーパーGT第2戦「たかのこのホテル富士GT500kmレース」の決勝が5月4日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われた。レースは序盤からセーフティーカーが導入されたほか、3度のフルコースイエローが出る荒れた展開となったが、そうしたなかGT500クラスは塚越広大/ベルトラン・バゲット組(17号車・Astemo NSX-GT)が予選13番手スタートながら巧みなピット戦略で中盤トップに立ち、今季初優勝を達成した。GT300クラスは予選3番手からスタートした吉本大樹/河野駿佑組(60号車・SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT)が終盤トップに立ち、2年ぶりの優勝を手にした。
(天候:晴れ コース:ドライ)
第2戦決勝は午後2時30分より110周で行われた。フォーメーションラップは今回も2周。スタート時の気温は20℃。爽やかな五月晴れの中での戦いとなった。
スタートでトップに立ったのは予選2番手の#8福住仁嶺(ARTA NSX-GT)、#36坪井翔(au TOM'S GR Supra)が2番手につける。#38石浦宏明(ZENT CERUMO GR Supra)が3番手、#37平川亮(KeePer TOM'S GR Supra)が4番手だ。ポールの#19宮田莉朋(WedsSport ADVAN GR Supra)はスタートに失敗。1コーナーで後続の車群に飲み込まれ、6位に後退してしまった。
その後方では予選7番手からスタートした#23MOTUL AUTECH GT-Rが、3周目の1コーナーに入ったところでエキゾーストパイプ付近から白煙を吹き上げ、コース脇に停止するアクシデントに見舞われる。23号車はその後出火したこともあり、トップが4周目に入ったところでセーフティーカー(SC)が導入された。ドライバーはロニー・クインタレッリだった。
SCは6周を終えてピットイン、レースは7周目から再開となる。するとすかさず#36坪井がアウトから#8福住に並びかけ、コカコーラコーナー手前でトップに躍り出た。そこから一気に逃げにかかる#36坪井は8周終わりでリードを1.452秒とすると、12周目には2.080秒、16周目には2.834秒差とするが、その後は周回遅れの影響もあり、2位との差は広がったり詰まったりを繰り返すことになる。
後方では#37平川を抜いて4位に浮上していた#14山下健太(ENEOS X PRIME GR Supra)が16周目のダンロップコーナーで#38石浦をも捉えて3位にジャンプアップしてきた。さらに#37平川も21周目のダンロップコーナーで#38石浦を捉えて4位に浮上した。
さらにその後方では最後尾スタートとなった#1山本尚貴(STANLEY NSX-GT)が激しい追い上げをみせ、最初の10周で9位まで浮上してきた。
山本は8位の#3千代勝正(CRAFTSPORTS MOTUL GT-R)を追い上げながら周回を重ねるが、オーバーテイクの糸口を見つけることができず、そのまま30周目にピットイン、今回からチームに復帰した牧野任祐に交代した。
上位陣では#38ZENT CERUMO GR Supraが31周目の最終コーナーを立ち上がったところでハブのトラブルにより左後輪が脱落するアクシデントに見舞われる。石浦はすぐさまピットに戻ってきたが、なすすべなくここでレースを終えることとなる。
これによりトップが32周目に入ったところでフルコースイエロー(FCY)が宣言され、その周終わりで解除となる。するとその直後から#8福住が#36坪井との差を一気に詰め、34周目には0.774秒差にまで迫ってきた。
トップの#36坪井は#8福住の追撃を巧みに交わしながら周回を重ね、38周目にピットに飛び込む。
続いて#8福住が40周終わりでピットイン。#37平川は41周目にピットへ。最後に#39ヘイッキ・コバライネン(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が43周目にピットに入ったところでGT500クラスは全車が最初のピット作業を終えた。
するとここで思わぬ伏兵が現れる。それが#17Astemo NSX-GTだ。17号車は上位陣に先んじて31周目に早めのドライバー交代を行ったが、ピット作業の最中にフルコースイエローが出たことにより、タイムロスを最小限にとどめることができたのだ。その結果44周を終えた時点では#17ベルトラン・バゲットが後続に大差を付けてトップに浮上。2位には#36関口雄飛、3位には37周目にドライバー交代を済ませた#14大嶋和也が#8野尻智紀をかわして3位に浮上した。
さらにトップが48周目に入ったところでコース上に落下物があるということで2度目のFCYが宣言され、49周目に解除となると、すかさず#8野尻が#14大嶋を捉えて50周目に3位に浮上した。
規定周回数のちょうど半分となる55周終了時点の#17バゲットのリードは11.433秒。#36関口と#8野尻の差は5.995秒だ。
その後もバゲットは着実にリードを広げ、60周目には15.102秒差とする。一方#36関口は#8野尻の接近を許し、60周目には0.4秒差にまで迫られた。
その後方では#1牧野が62周目のダンロップコーナーでなんと#14大嶋を捕らえて4位に浮上していた。
後続を大きく引き離してトップを快走する#17バゲットは67周を終えてもなお11.282秒のリードを保っていた。そして17号車は68周目に2度目のピットイン。再び塚越に交代したが、ここで左前輪の交換に手間取って大きくタイムを失うこととなった。
これでトップに返り咲いた#36関口は#8野尻との差を69周目に2.472秒とし、72周目には2.777秒にまで広げる。
後方では#1牧野が69周目にピットインし、最後のスティントを山本に託した。
トップの#36関口は2位の#8野尻との差を2秒強に保ったまま周回を重ね、76周目に2度目のピット作業を行う。これにより再び17号車が先行、#36坪井は#17塚越の後ろでコースへ復帰することになった。
続いて#8野尻が78周目にピットへ。交代した福住は#17塚越の遥か前方でコースに復帰したが、すでにタイヤに熱の入った#17塚越は一気に差を詰め、81周目に#8福住をバスして実質トップに返り咲く。#36坪井はその4.137後方だ。
79周を終えたところで#37阪口晴南がピットイン。81周目に#39中山雄一がピットインしたことで17号車がトップとなるが、2位の#8福住は82周目の最終コーナーで#17塚越のインをついてトップに浮上。さらに#36坪井も82周終わりで#17塚越との差を詰め、85周目には0.411秒差にまで迫ってきた。
ここからは10周以上にわたって3台による接近戦が展開されたが、波乱は97周目にやってきた。
#31中山友貴(TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT)がメカニカルトラブルに見舞われ、コース脇でストップしてしまったのだ。これにより、この日3度目のFCYが宣言される。
FCYは99周目に入ったところで解除となるが、その直後に#36au TOM'S GR Supraがマシントラブルに見舞われてまさかのスローダウン。コカコーラコーナー手前でストップしてしまった。車内でステアリングを叩いて悔しがる坪井。そしてトップの#8福住は黄旗無視があったとしてによりドライブスルーペナルティを課せられてしまい、FCY解除後ピットイン。これにより大きく後退してしまった。
これで#17塚越が再びトップに。しかし2位には#14山下が迫ってきた。101周終わってその差は0.484だ。さらに108周目の1コーナーで#1山本を捉えて3位に浮上した#37平川もトップ2台に急接近してきた。
しかし塚越広大/ベルトラン・バゲット組(17号車・Astemo NSX-GT)は最後まで後続に付け入る隙を与えずにトップでチェッカーを受けた。2位大嶋和也/山下健太組(14号車・ENEOS X PRIME GR Supra)との差は0.831秒、3位の平川亮/阪口晴南組(37号車・KeePer TOM'S GR Supra)は14号車のわずか0.286秒後方だった。
REAL RACINGの優勝は昨年9月の第4戦もてぎ以来。当時はKEHIN NSX-GTとしての参戦だった。
GT300もまた終盤まで目の離せない緊迫した戦いが展開された。
まずはポールポジションの#61山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)がスタートからトップで周回を重ね、予選3番手の#60河野駿佑(SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT)が2位、予選2番手の#55佐藤蓮(ARTA NSX GT3)は3位につけるが、ライバルたちが最初のピットストップでタイヤ無交換作戦を採ったのに対し、61号車は35周目に行った最初のピット作業でフルサービスの作業を行ったため、ここでやや順位を落とすことになる。
替わってトップに立ったのはタイヤ無交換で最初のピットストップを終えた予選4番手スタートの#52川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)。更に予選20番手スタートの#88JLOCランボルギーニGT3も、スタートドライバーの元嶋佑弥が果敢に攻めて10以上も順位を上げ、タイヤ無交換で小暮卓史を送り出したことが功を奏し2位に浮上した。同様にして#10星野一樹(GAINER TANAX with IMPUL GT-R)が3位に浮上、#61井口卓人は#55高木真一の先行をも許して5位となった。
6位には#56藤波清斗(リアライズ 日産自動車大学校GT-R)がつけ、#60吉本大樹(SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT)は7位から#56藤波を追い上げる。56号車は最初のピットインの直後に最初のFCYが出たために大幅なジャンプアップに成功していたのだ。その後ろには#11平中克幸(GAINER TANAX GT-R)がつけ、3台での接戦が繰り広げられたが、51周目の1コーナーで#60吉本が#56藤波を抜いて6位に。#11平中も#56藤波を捉えて7位に上がってきた。
更に#60吉本はライバルたちが2度目のピット作業を行う間隙を縫って#61井口を捉えてトップに立ち、73周目に2台揃ってピットに飛び込んだ。
これで再び#52吉田広樹がトップに浮上、その後も大量リードを保って周回を重ねる52号車だったが、97周目に入ったところで突如マシントラブルに見舞われてスローダウン。そのまま力なくガレージへ。
替わってトップに立ったのは#60河野。#61山内が2位で60号車を追い上げるが、河野は最後まで山内の追撃を退け、参戦2年目にして自身初のスーパーGT優勝を成し遂げた。
吉本とLM corsaにとっては2019年9月の第6戦オートポリス以来の勝利だ。
2位には井口卓人/山内英輝組(61号車・SUBARU BRZ R&D SPORT)が入り、高木真一/佐藤蓮組(55号車・ARTA NSX GT3)が3位でフィニッシュした。
次戦の舞台は三重県の鈴鹿サーキット。5月30日決勝だ。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
■GT500クラス
たかのこのホテルFUJI GT 500km RACE -RIJ- (2021/05/04) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2021 AUTOBACS SUPER GT Round 2 GT500 class 富士スピードウェイ 4.563km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire SW Lap Time Behind Gap
1 17 塚越 広大 ベルトラン・バゲット Astemo NSX-GT Honda NSX-GT Astemo REAL RACING BS 12 110 3:03'07.846 - -
2 14 大嶋 和也 山下 健太 ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE BS 40 110 3:03'08.677 0.831 0.831
3 37 平川 亮 阪口 晴南 KeePer TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM KeePer TOM'S BS 24 110 3:03'08.963 1.117 0.286
4 1 山本 尚貴 武藤 英紀 牧野 任祐 STANLEY NSX-GT Honda NSX-GT TEAM KUNIMITSU BS 6 110 3:03'09.398 1.552 0.435
5 3 平手 晃平 千代 勝正 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 NDDP RACING with B-MAX MI 4 110 3:03'41.948 34.102 32.550
6 39 ヘイッキ・コバライネン 中山 雄一 DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD BS 16 110 3:03'44.236 36.390 2.288
7 19 国本 雄資 宮田 莉朋 WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM WedsSport BANDOH YH 110 3:03'44.289 36.443 0.053
8 *8 野尻 智紀 福住 仁嶺 ARTA NSX-GT Honda NSX-GT ARTA BS 8 110 3:03'52.929 45.083 8.640
9 12 平峰 一貴 松下 信治 カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 TEAM IMPUL BS 2 110 3:04'27.860 1'20.014 34.931
10 64 伊沢 拓也 大津 弘樹 Modulo NSX-GT Honda NSX-GT Modulo Nakajima Racing DL 110 3:04'28.513 1'20.667 0.653
11 *16 笹原 右京 大湯 都史樹 Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT Honda NSX-GT TEAM Red Bull MUGEN DL 110 3:04'34.672 1'26.826 6.159
12 24 高星 明誠 佐々木 大樹 リアライズコーポレーションADVAN GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 KONDO RACING YH 109 3:04'02.556 1Lap 1Lap
13 36 関口 雄飛 坪井 翔 au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM'S BS 30 98 2:44'31.312 12Laps 11Laps
---- 以上規定周回数(70% - 77Laps)完走 ----
- *38 立川 祐路 石浦 宏明 ZENT CERUMO GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ZENT CERUMO BS 10 31 52'01.360 79Laps 67Laps
- 23 松田 次生 ロニー・クインタレッリ MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 NISMO MI 2 3'04.406 108Laps 29Laps
■GT300クラス
たかのこのホテルFUJI GT 500km RACE -RIJ- (2021/05/04) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2021 AUTOBACS SUPER GT Round 2 GT300 class 富士スピードウェイ 4.563km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire SW Lap Time Behind Gap
1 60 吉本 大樹 河野 駿佑 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa DL 9 103 3:04'16.736 - -
2 61 井口 卓人 山内 英輝 SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT DL 103 3:04'17.448 0.712 0.712
3 55 高木 真一 佐藤 蓮 ARTA NSX GT3 Honda NSX GT3 ARTA BS 103 3:04'18.022 1.286 0.574
4 65 蒲生 尚弥 菅波 冬悟 LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING BS 45 103 3:04'38.316 21.580 20.294
5 10 星野 一樹 石川 京侍 GAINER TANAX with IMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER DL 3 102 3:02'57.344 1Lap 1Lap
6 88 小暮 卓史 元嶋 佑弥 JLOCランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC YH 6 102 3:03'14.427 1Lap 17.083
7 56 藤波 清斗 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ リアライズ 日産自動車大学校GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 KONDO RACING YH 60 102 3:03'23.817 1Lap 9.390
8 4 谷口 信輝 片岡 龍也 グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & TeamUKYO YH 102 3:03'37.124 1Lap 13.307
9 18 小林 崇志 名取 鉄平 UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE YH 102 3:04'10.567 1Lap 33.443
10 2 加藤 寛規 阪口 良平 小高 一斗 muta Racing Lotus MC LOTUS EVORA MC muta Racing INGING BS 102 3:04'10.832 1Lap 0.265
11 244 三宅 淳詞 堤 優威 たかのこの湯RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 Max Racing YH 18 102 3:04'27.406 1Lap 16.574
12 5 平木 湧也 平木 玲次 マッハ車検GTNET MC86マッハ号 TOYOTA 86 MC TEAM MACH YH 102 3:04'28.316 1Lap 0.910
13 25 松井 孝允 佐藤 公哉 HOPPY Porsche Porsche 911 GT3 R HOPPY team TSUCHIYA YH 12 102 3:04'28.826 1Lap 0.510
14 96 新田 守男 平良 響 K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing DL 15 102 3:04'30.674 1Lap 1.848
15 87 松浦 孝亮 坂口 夏月 グランシードランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC YH 102 3:04'39.613 1Lap 8.939
16 11 平中 克幸 安田 裕信 GAINER TANAX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER DL 27 101 3:02'28.168 2Laps 1Lap
17 21 川端 伸太朗 篠原 拓朗 Hitotsuyama Audi R8 LMS Audi R8 LMS Audi Team Hitotsuyama YH 101 3:03'25.521 2Laps 57.353
18 *30 永井 宏明 織戸 学 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr YH 101 3:03'32.312 2Laps 6.791
19 34 道上 龍 密山 祥吾 Yogibo NSX GT3 Honda NSX GT3 Yogibo Drago CORSE YH 101 3:03'41.045 2Laps 8.733
20 7 荒 聖治 山口 智英 Studie PLUS BMW BMW M6 GT3 BMW Team Studie × CSL YH 101 3:03'47.935 2Laps 6.890
21 50 加納 政樹 柳田 真孝 ARNAGE AMG GT3 Mercedes AMG GT3 Arnage Racing YH 101 3:03'49.550 2Laps 1.615
22 35 ショーン・ウォーキンショー ジュリアーノ・アレジ arto RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 arto Ping An Team Thailand YH 100 3:03'13.340 3Laps 1Lap
23 *6 本山 哲 片山 義章 Team LeMans Audi R8 LMS Audi R8 LMS Team LeMans w/MOTOYAMA Racing YH 100 3:03'17.979 3Laps 4.639
24 360 青木 孝行 田中 篤 内田 優大 RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS YH 100 3:03'26.259 3Laps 8.280
25 9 木村 武史 ケイ・コッツォリーノ PACIFIC NAC CARGUY Ferrari Ferrari 488 GT3 PACIFIC CARGUY Racing YH 100 3:04'11.571 3Laps 45.312
26 48 田中 勝輝 飯田 太陽 植毛ケーズフロンティアGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 NILZZ Racing YH 100 3:04'22.350 3Laps 10.779
27 52 吉田 広樹 川合 孝汰 埼玉トヨペットGB GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉トヨペット Green Brave BS 33 97 2:55'01.422 6Laps 3Laps
28 31 嵯峨 宏紀 中山 友貴 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr BS 72 2:32'11.874 31Laps 25Laps
---- 以上規定周回数(70% - 72Laps)完走 ----
- 22 和田 久 城内 政樹 山下 亮生 アールキューズAMG GT3 Mercedes AMG GT3 R'Qs MOTOR SPORTS YH 71 2:13'03.956 32Laps 1Lap
Fastest Lap(GT500): CarNo.36 1'29.476 (10/98) 183.569km/h
Fastest Lap(GT300): CarNo.60 1'37.577 (9/103) 168.347km/h
CarNo.8(福住仁嶺)は、H項2-2.5.5.1b(黄旗中の追い越し)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
CarNo.16(笹原右京)は、SpR.付則4-3(FCY中のスピン)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
CarNo.30(永井宏明)は、SpR.13-1.a.(危険なドライブ行為)によりドライビングスルーペナルティーを科した。
CarNo.6は、SpR.27-1.2(ウォームアップ中のピット作業違反)により、罰金10万円を科した。
CarNo.6は、SpR.27-3.(ピット作業違反)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
CarNo.9(ケイ・コッツォリーノ)は、SpR.付則4-4(FCY中のピットイン)により、ペナルティーストップ60秒を科した、。
CarNo.38は、SpR/25-6(ホイールの脱落)により、罰金10万円を科した。
2021オートバックス スーパーGT第2戦「たかのこのホテル富士GT500kmレース」の決勝前ウォームアップ走行が5月4日、12時55分より20分間で行われた。天候は晴れ。開始時の気温は19℃だ。
開始8分余りで#24高星明誠/佐々木大樹組(KONDO RACING)がスロー走行でピットに戻ってきたが、KONDO RACINGのクルーはフロントタイヤを交換したのみで24号車を送り出した。どうやらスローパンクチャーだった模様だ。24号車はその後順調に周回を重ね、ベストタイム1'30.184で7番手につけた。
これ以外には大きなアクシデントもなく午後1時15分にチェッカーフラッグが提示され、ウォームアップ走行は終了した。
GT500のトップタイムは関口雄飛/坪井翔組(36号車・au TOM'S GR Supra)で1'29.833。笹原右京/大湯都史樹組(16号車・Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)が1'29.870で2番手につける。ポールシッターの国本雄資/宮田莉朋組(19号車・WedsSport ADVAN GR Supra)は1'30.374で12番手だ。
GT300クラスはポールシッターの井口卓人/山内英輝組(61号車・SUBARU BRZ R&D SPORT)が1'37.300でここでもトップだ。2番手は加藤寛規/阪口良平/小高一斗組(2号車・muta Racing Lotus MC)で1'37.480だった。
第2戦決勝はこのあと午後2時30分より110周(500km)で行われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
5月4日、スーパーGT第2戦が行われている富士スピードウェイでも恒例のドライバートークショーが開催された。
今回出席したのはGT500クラスポールポジションの#19宮田莉朋(WedsSport ADVAN GR Supra)、予選2位の#8野尻智紀(ARTA NSX-GT)、そして予選3位の#38立川祐路(ZENT CERUMO GR Supra)。
GT300クラスはポールポジションの#61山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)、予選2位の#55佐藤蓮(ARTA NSX GT3)、そして予選3位の#60河野駿佑(SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT)だ。
各ドライバーのコメントは以下の通り。
立川祐路(TGR TEAM ZENT CERUMO)
「今までトークショーはいつも石浦が担当していて、僕は行かせてもらえなかったので、『今日は俺がいく』と言ってきました」
(昨日の予選について)「朝の状態が良くなかったので、予選は全く自信がなかったのですが、セッティングを変更したら、手応えを感じるようになりました。でも石浦のQ1がよかったのでプレッシャーを感じました。もうちょっと前からスタートしたかったんですけど」
「決勝は長いレースになるので、色々な要素が絡んできます。いい流れを掴んで結果を残したいですね」
野尻智紀(ARTA)
「(予選は)仁嶺がすごく頑張ってくれましたね。僕はコンマ6秒くらい水を開けられたので、『速いなあ』と思って見ていました」
「決勝では何も悪いことが起きなければいいなと思います。普通にいけばいい結果が出せると思います。運を引き寄せて勝ちを拾えたらいいなと思います」
「福住選手は先週不運に見舞われましたが、今日は行ってくれると思うので、期待しています」
宮田莉朋(TGR TEAM WedsSport BANDOH)
(昨日の予選を振り返って)「今までQ2をやらせてもらったことがなかったので、今回初めて担当させてもらって、結果につなげることができたのが嬉しかったです。去年は27秒台に入ったこともなかったのですが、クルマを進化させ続けていった結果26秒台のタイムを出すことができました」
「同世代の選手がトップを取ったりする一方で、僕は頑張ってタイヤを作ったりしていました。『GTに来ると宮田は遅いんじゃないか』って思われてるんじゃないかと気にしていたので、ようやく速いタイムを出せて嬉しかったです」
河野駿佑(LM corsa)
「今年からLM corsaは昨年までのRC Fからスープラにマシンを替えました。2月にシェイクダウンしてから2回の公式テスト、そしてレースを1回やって富士を迎えましたが、JAF規定の車両ということで、いろんなことができるんですよ。日々進化していく中で本当にクルマが良くなりました」
「去年まではQ1を通ったことがなかったので、今回の予選もドキドキだったんですが、走り出しから手応えを感じて1位通過することができました。前回の岡山では吉本さんがQ1を担当して、トップ通過だったので相当プレッシャーを感じましたが今回は逆に吉本さんが『気持ちがわかった』と言ってくださいました」
「吉本さんには優しくいただいて、いろんなアドバイスをいただいています。非常に心強い先輩です」
佐藤蓮(ARTA)
「大勢の人の前で喋るのは初めてなので緊張しています。予選では高木さんが2番手でQ1を通過していただいて、僕がQ2を担当しました。前回の反省を生かして、タイヤの温め方やセットアップを煮詰めていったら、いいフィーリングで走れて、いいタイムを出すことができたので、ポールポジションを取れるかなと思ったんですが、最後に山内さんにやられてしまいました」
「高木さんは大ベテランなので学ぶことが多いです。毎セッション多くのことを学ばせていただいています」
(今日出席した先輩方に質問は?)「山内選手にお聞きします。先日娘さんが生まれたそうですが、レースに向けてパワーみたいなものをもらっていますか?」
山内英輝(R&D SPORT)
(佐藤の質問を受けて)「見てもらっている通り、全力でパワーを感じていい走りをできていますね。このポールは思い出になると思いますし、本当に嬉しかったです」
「ここに来るまでに不安を感じることもありましたが、井口選手やチームとよく話し合った結果、最高の形で昨日を終わることができました。今日も大事な一戦ですので、昨日の流れに乗って頑張りたいと思います」
(決勝の戦略について)「他のチームがどういう戦略を取るかわかりませんが、チームが最高の選択をしてくれると信じているので、僕らは走りに集中するだけです。今日も全力で『パパパワー』で頑張ります」
まとめ:Kazuhisa SUEHIRO
2021年FIA-F4選手権第2戦の決勝が5月4日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、予選2番手からスタートした#35野中誠太(TGR-DC RS トムススピリットF4)が待望の初勝利を挙げた。
(天候:晴れ コース:ドライ)
第2戦決勝は午前8時15分より14周で行われた。この日も富士スピードウェイは昨日に続いて好天に恵まれたものの、スタート時の気温は13℃と例年に比べてやや低い印象だ。
スタートでトップに立ったのは2番手スタートの#35野中。ポールの#5小出峻(HFDP/SRS/コチラレーシング)は1コーナー入り口で3番手スタートの#6木村偉織(HFDP/SRS/コチラレーシング)に追突されて痛恨のスピン。レースには復帰したものの一気に22位まで後退、開幕戦優勝の#6木村も8位まで順位を落としてしまった。木村はこの影響からか6周目にピットインを余儀なくされ、25位でレースを終えている。
変わって#7太田格之進(HFDP/SRS/コチラレーシング)が2位に浮上したが、2周目の1コーナーで#36荒川麟(TGR-DC RS トムススピリットF4)が#7太田を捉え、トムススピリットのドライバーが1-2を形成する。さらに#7太田は3周目の1コーナーで#38清水英志郎(TGR-DC RS トムススピリットF4)と接触、そのままリタイヤを余儀なくされる。#38清水はそのまま3位に浮上、4位には#37奥住慈英(TGR-DC RS トムススピリットF4)が続き、上位4台をトムススピリット勢が占めることになる。
4位の#37奥住は7周目の1コーナーで#38清水にアウトから並びかけ、コカコーラコーナー手前で前に。続いて#80伊東黎明(OTG DL F4 CHALLENGE)も#38清水を捉えて4位に浮上すると、8周目の1コーナーでは#37奥住のインをついて3位に。しかし伊藤はダンロップコーナーの飛び込みでハーフスピンを喫してしまい、6位まで順位を落としてしまった。
一方、トップの#35野中は5周終了時点で2位に1.298差をつけていたが、そこから2位の荒川が徐々に差を詰め、9周目には0.600秒差にまで迫ってきた。
しかし野中は最後まで荒川に付け入る隙を与えず、参戦3年目にして待望の初優勝を成し遂げた。
その後方では#37奥住と#38清水による3位争いが展開され、11周終わりのホームストレートで#38清水が#37奥住を捉えて3位を奪い返した。
抜かれた#38奥住はファイナルラップの1コーナーで#77小川とのブレーキング競争の末オーバーラン。5位に後退してレースを終えた。
インディペンデントカップは#11HIROBON(Rn-sports Amdare)がデビュー2戦目で初優勝を物にしている。
次戦の舞台は鈴鹿サーキット。今月末の29-30日に第3戦、第4戦が行われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
たかのこのホテルFUJI GT500km RACE -RIJ- (2021/05/04) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2021 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 2 富士スピードウェイ 4.563km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Lap Time Behind Gap
1 35 野中 誠太 TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School 14 24'42.462 - -
2 36 荒川 麟 TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School 14 24'43.105 0.643 0.643
3 38 清水 英志郎 TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School 14 24'50.881 8.419 7.776
4 77 小川 颯太 WARMTECH SkillSpeed SKILL SPEED 14 24'51.406 8.944 0.525
5 37 奥住 慈英 TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School 14 24'52.217 9.755 0.811
6 80 伊東 黎明 OTG DL F4CHALLENGE OTG MOTOR SPORTS 14 24'52.725 10.263 0.508
7 5 小出 峻 HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 14 24'53.216 10.754 0.491
8 40 元嶋 成弥 SACCESS RACING SACCESS RACING 14 24'59.625 17.163 6.409
9 62 松澤 亮佑 HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS 14 25'01.259 18.797 1.634
10 13 藤原 大輝 ACE LINES MDFactory KRac Motorsorts 14 25'02.686 20.224 1.427
11 31 鶴田 哲平 ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Racing 14 25'03.005 20.543 0.319
12 97 岩澤 優吾 BJ Racingスカラシップ Bionic Jack Racing 14 25'07.321 24.859 4.316
13 98 岡本 大輝 BJ Racing Bionic Jack Racing 14 25'07.993 25.531 0.672
14 73 塙 瞬佑 カローラ新茨城C.S.I Racing CSIレーシング 14 25'08.446 25.984 0.453
15 39 宮下 源都 SACCESS RACING SACCESS RACING 14 25'09.082 26.620 0.636
16 11 IC 1 ヒロボン Rn-sports Andare Rn-sports 14 25'17.396 34.934 8.314
17 43 IC 2 DRAGON ZAP SPEED F110 ZAP SPEED 14 25'18.311 35.849 0.915
18 15 吉村 渉 Media Do影山BEAR Media Do Kageyama Racing 14 25'19.923 37.461 1.612
19 *16 高橋 悠之 Media Do影山Giddy UP Media Do Kageyama Racing 14 25'20.477 38.015 0.554
20 *32 マックス・サロ ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Racing 14 25'20.517 38.055 0.040
21 96 IC 3 齋藤 真紀雄 CSマーケティングアキランド AKILAND RACING 14 25'32.379 49.917 11.862
22 4 IC 4 佐々木 祐一 Sendai DayDream F110 DayDream Racing 14 25'35.600 53.138 3.221
23 29 IC 5 井出 靖司 RSイディアイーグルスポーツ SACCESS RACING 14 25'37.766 55.304 2.166
24 18 IC 6 堀田 誠 ムータレーシング AKILAND RACING 14 25'38.037 55.575 0.271
25 *6 木村 偉織 HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 14 25'38.078 55.616 0.041
26 99 IC 7 近藤 善嗣 アンドIoTくじらRn-sports Rn-sports 14 25'51.055 1'08.593 12.977
27 71 IC 8 大山 正芳 ダイワN通商アキランド AKILAND RACING 14 25'52.155 1'09.693 1.100
28 23 IC 9 YUGO S2R Racing N-SPEED 14 25'52.299 1'09.837 0.144
29 33 IC 10 慶原 克律 ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Racing 14 26'28.761 1'46.299 36.462
30 86 IC 11 大阪 八郎 Dr.Dry F110 ZAP SPEED 13 23'45.146 1Lap 1Lap
31 7 太田 格之進 HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 12 25'57.001 2Laps 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 12Laps)完走 ----
Fastest Lap: CarNo.5 小出峻(HFDP/SRS/コチラレーシング) 1'45.263 (12/14) 156.055km/h
CarNo.16,32は、シリーズ規則第15条1.2)(他車のコースアウトを強いるもの)違反により、競技結果に対し5秒加算のペナルティーを科す。
CarNo.6は、シリーズ規則第15条1.1)(他車への衝突行為)違反により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
GT500クラスポールポジション #19WedsSport ADVAN GR Supra
宮田莉朋(TGR TEAM WedsSport BANDOH)
「昨年はQ1でトップタイムを何回も残していましたが...2年目を迎えるにあたってシーズン初めから、予選から含めて全部の流れを国本選手とチーム全員でミーティングしてきました。ようやくQ2でトップタイムを残せて本当に嬉しいですし、Q1で国本選手が素晴らしいアタックをしてくれたので、そのデータをもとに限界までプッシュしました」
「自分で36秒4だったので、BS勢はもっといいタイムが出るかと思っていました。もうこれ以上のタイムは出ないので、頼むからトップのままでいさせてくれと思っていました」
「500kmの長丁場ですし、クルマやタイヤを労って走らないといけないので、予選と決勝はきっちり区別して。初めてのポールからのスタートなので、しっかり順位を落とさずに優勝できるよう、チームと一緒に頑張ります」
国本雄資(TGR TEAM WedsSport BANDOH)
「朝のフィーリングが良かったので、Q1は通れるかなと思っていましたが、クルマは少しピーキーなところがあったので、Q1は苦労しました。Q2は宮田くんが素晴らしい走りをしてくれたので、ポールからスタートできるのがすごく嬉しいです」
「明日は長いレースですが、一番前からスタートできるので、しっかり走って、このまま順位をキープできるよう、精一杯走ります」
GT300クラスポールポジション #61SUBARU BRZ R&D SPORT
山内英輝(R&D SPORT)
「本当にチーム自身もいいクルマを持ってきてくれましたし、ダンロップタイヤさんもすごくいいタイヤを持ってきてくれたお陰で、いいアタックができました。何よりQ1を走った井口選手のコメントが生きたので、ナイスです」
「僕たちのチームが最強だっていうところを明日見せたいと思いますので、全力で頑張ります。みなさんの応援があるから頑張れますので、明日も旗を振って応援してください。一生懸命頑張ります」
井口卓人(R&D SPORT)
「いやあ本当にチームっていいですね。助け合いの結果でした。岡山は最悪の結果でしたけど、みんなの助け合いでここまで来れたので、明日の決勝も頑張ります」
「すごくいい天気で、気持ちの良いゴールデンウィークですし、お客さんもたくさん入っているので、BRZの速くてかっこいいところをお客さんに見せたいです。明日のレースも最後まで気を抜かずに頑張ります」
まとめ:Kazuhisa SUEHIRO
2021オートバックス スーパーGT第2戦「たかのこのホテル富士GT500kmレース」の公式予選が5月3日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、GT500クラスは国本雄資/宮田莉朋組(19号車・WedsSport ADVAN GR Supra)、GT300クラスは井口卓人/山内英輝組(61号車・SUBARU BRZ R&D SPORT)がポールポジションを獲得した。
(天候:晴れ コース:ドライ)
公式予選は午後2時30分よりノックアウト方式で行われた。開始時点の気温は16℃。しかし最終コーナーから1コーナーに向かって冷たい追い風が吹く中での走行となった。
予選Q1:スープラ勢全車がQ2進出! トップタイムは#14山下
GT500クラスのQ1は午後3時3分に走行開始。上位8台がQ2に駒を進める。出走ドライバーは#1山本尚貴(STANLEY NSX-GT)、#3千代勝正(CRAFTSPORTS MOTUL GT-R)、#8野尻智紀(ARTA NSX-GT)、#12松下信治(カルソニックIMPUL GT-R)、#14山下健太(ENEOS X PRIME GR Supra)、#16笹原右京(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)、#17塚越広大(Astemo NSX-GT)、#19国本雄資(WedsSport ADVAN GR Supra)、#23松田次生(MOTUL AUTECH GT-R)、#24佐々木大樹(リアライズコーポレーションADVAN GT-R)、#36坪井翔(au TOM'S GR Supra)、#37平川亮(KeePer TOM'S GR Supra)、#38石浦宏明(ZENT CERUMO GR Supra)、#39中山雄一(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)そして#64伊沢拓也(Modulo NSX-GT)だ。
各ドライバーともアウトラップ、2周目、3周目と入念にウォームアップを行い、4周目からタイムアタックに入っていく。
まずは#64伊沢が4周目に1'30.428、続いて#38石浦が1'27.815をマーク。
#24佐々木は1'28.407。#64伊沢は5周目に1'28.132。そして#23松田が1'27.569でトップに。しかしすぐに#39中山が1'27.418、#8野尻が1'27.413とこれを上回るが、最後に#14山下が40kgのサクセスウェイトをものともせず、1'27.176でトップに躍り出た。
2番手には#8野尻で1'27.195、#36坪井が1'27.220で続き、以下#37平川、#38石浦、#19国本、#39中山そして#23松田までがQ2進出。スープラは全車生き残り、ここで#16笹原、#64伊沢、#17塚越、#3千代、#12松下、#24佐々木、そして前年王者の#1山本がここで敗退した。
GT300クラスはA、Bのにグループに分かれて走行し、各グループの上位8台がQ2進出の権利を得る。
Aグループは公式練習トップの#61井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)が4周目に1'35.963を記録してでトップに。続いて#2加藤寛規(muta Racing Lotus MC)が5周目に1'36.104で2番手に浮上。3番手には#7荒聖治(Studie PLUS BMW)が続いた。
以下、#52吉田広樹(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)、#31中山友貴(TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT)、#9ケイ・コッツォリーノ(PACIFIC NAC CARGUY Ferrari)、#18名取鉄平(UPGARAGE NSX GT3)、#5平木湧也(マッハ車検GTNET MC86マッハ号)の8台がQ2進出を果たした。
続いてBグループも2周目、3周目と次第にペースを上げながらタイヤとブレーキに熱を入れ、4周目から本格的なアタックを開始。
まずは#60河野駿佑(SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT)が1'35.791といきなり好タイムを叩き出す。
続いて#10星野一樹(GAINER TANAX with IMPUL GT-R)、#11安田裕信(GAINER TANAX GT-R)のゲイナー勢が1分36秒台のタイムを叩き出すが、#60河野は1'35.727とさらにタイムを縮めてみせた。
結局2番手には1'36.046を記録した#55高木真一(ARTA NSX GT3)がつけ、#11安田が1'36.295で3番手。以下#65菅波冬悟(LEON PYRAMID AMG)、#10星野、#360青木孝行(RUNUP RIVAUX GT-R)、#96新田守男(K-tunes RC F GT3)、#4片岡龍也(グッドスマイル初音ミクAMG)までがQ2進出を果たした。
予選Q2:#19宮田が会心のアタック!!自身初のPP獲得
GT500クラスは午後3時41分に走行開始。ポールポジションを争う10分間のアタック合戦だ。
まずはコースオープンと同時に#8福住仁嶺(ARTA NSX-GT)、#14大嶋和也(ENEOS X PRIME GR Supra)、#19宮田莉朋(WedsSport ADVAN GR Supra)、#38立川祐路(ZENT CERUMO GR Supra)、#39ヘイッキ・コバライネン(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)がコースイン。少し遅れて#23ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH GT-R)、#36関口雄飛(au TOM'S GR Supra)、そして開幕戦に続いて代役参戦の#37阪口晴南(KeePer TOM'S GR Supra)が走行を開始した。
ここでも各ドライバーがアタックに入ったのは4周目からとなった。
まずは#38立川が1'27.114をマーク。続いて#19宮田が5周目に1'26.496を叩き出してトップに浮上する。立川も5周目に再びアタックを行なったが、タイムは1'27.031と一歩及ばなかった。
そして最後に#8福住が1'26.499と、19号車にわずか千分の3秒差という好タイムを叩き出したところでチェッカーが提示された。
その結果、国本雄資/宮田莉朋組(19号車・WedsSport ADVAN GR Supra)が第2戦のポールポジションを獲得。TGR TEAM WedsSport BANDOHにとっては2016年10月の第7戦チャン・インターナショナルサーキット以来、実に4年7ヶ月ぶりのポール獲得となった。宮田にとってはこれがGT500で初のポールポジションだ。
2番手には野尻智紀/福住仁嶺組(8号車・ARTA NSX-GT)がつけ、立川祐路/石浦宏明組(38号車・ZENT CERUMO GR Supra)が3番手から明日の決勝をスタートすることになった。
GT300クラスは午後3時23分に走行開始。ここで#2muta Racing INGINGは第3ドライバーの小高一斗にアタックを任せた。
Q1同様に2周目、3周目とウォームアップを行って4周目からアタックに入る各車。
まずは#52川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)が1'36.005。続いて#2小高一斗(muta Racing Lotus MC)が1'36.233を記録し、#55佐藤蓮(ARTA NSX GT3)が1'35.485でトップに。Q1トップの#60吉本大樹(SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT)は1'36.079で3番手だ。
しかし#61山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)が5周目のアタックで1'35.343を叩き出して一気にトップへ。#55佐藤も5周目のセクター1で全体ベストを叩き出すも、コントロールラインに戻ってくると1'35.702とタイム更新ならず。
これにより今季から新型BRZを投入したが井口卓人/山内英輝組(61号車・SUBARU BRZ R&D SPORT)ポールポジションを獲得。高木真一/佐藤蓮組(55号車・ARTA NSX GT3)が2番手につけ、6周目に1'35.824を記録した吉本大樹/河野駿佑組(60号車・SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT)が3番手という結果となった。
第2戦決勝は明日の午後2時30分より110周(500km)で行われる。2年ぶりに行われる長距離レースを制するのは果たしてどのチームだろうか。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
さFIA-F4選手権第1戦の決勝が5月3日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、#6木村偉織(HFDP/SRS/コチラレーシング)が1年間のブランクをものともせず、ポール・トゥ・ウィンでFIA-F4初優勝を達成した。
(天候:晴れ コース:ドライ)
第1戦決勝は午後1時20分より14周で行われた。スタート時の気温は16℃だ。
なお予選でトップタイムを記録した#36荒川麟(TGR-DC RS トムススピリットF4)はトラックリミット違反により7グリッド降格の8番手スタートとなり、繰り上げで#6木村がポールポジションからスタートすることになった。
スタートでトップに立ったのは#6木村。#5小出峻(HFDP/SRS/コチラレーシング)も1コーナーでインから並びかけるが、コカコーラコーナーでは#6木村が先行した、3番手には#35野中誠太(TGR-DC RS トムススピリットF4)がつけ、5番手スタートの#7太田格之進(HFDP/SRS/コチラレーシング)が4番手に浮上した。
僅差で追い上げる#5小出だったが、ストレートの伸びでは#6木村にやや分があり、両者膠着状態のまま周回を重ねることになった。
その後方では6周目のヘアピンで#38清水英志郎(TGR-DC RS トムススピリットF4)が#80伊東黎明(OTG DL F4 CHALLENGE)のインに飛び込んで5位に浮上。続いて#36荒川が7周目に#37奥住慈英(TGR-DC RS トムススピリットF4)をかわして7位に浮上すると、11周めのダンロップ二つ目で#80伊東のインをついて6位まで上がってきた。
一方トップ争いは、レースの折り返し点となる7周目を終えた時点での#6木村が0.593秒のリード。8周目には0.969とやや差が開いてきた。その後も懸命に食らいつく#5小出だったが、#6木村は最後まで付け入る隙を与えずに14周を走り切り、自身初のFIA-F4優勝を達成した。2位は#5小出、#35野中が3位に入った。
インディペンデントカップはスタートでトップに立った#11HIROBON(Rn-sports Amdare)を#43DRAGON(ZAP SPEED F110)が13周目のコカコーラコーナーで交わしてトップに立ち、そのまま逃げ切って優勝している。
第2戦決勝は明日の朝8時15分より14周で行われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
たかのこのホテルFUJI GT500km RACE -RIJ- (2021/05/03) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2021 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 1 富士スピードウェイ 4.563km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Lap Time Behind Gap
1 6 木村 偉織 HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 14 24'43.516 - -
2 5 小出 峻 HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 14 24'44.226 0.710 0.710
3 35 野中 誠太 TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School 14 24'44.679 1.163 0.453
4 7 太田 格之進 HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 14 24'45.412 1.896 0.733
5 38 清水 英志郎 TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School 14 24'47.015 3.499 1.603
6 36 荒川 麟 TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School 14 24'48.504 4.988 1.489
7 37 奥住 慈英 TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School 14 24'50.109 6.593 1.605
8 80 伊東 黎明 OTG DL F4CHALLENGE OTG MOTOR SPORTS 14 24'51.002 7.486 0.893
9 77 小川 颯太 WARMTECH SkillSpeed SKILL SPEED 14 24'57.676 14.160 6.674
10 40 元嶋 成弥 SACCESS RACING SACCESS RACING 14 24'58.966 15.450 1.290
11 97 岩澤 優吾 BJ Racingスカラシップ Bionic Jack Racing 14 24'59.387 15.871 0.421
12 62 松澤 亮佑 HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS 14 25'05.898 22.382 6.511
13 16 高橋 悠之 Media Do影山Giddy UP Media Do Kageyama Racing 14 25'07.331 23.815 1.433
14 98 岡本 大輝 BJ Racing Bionic Jack Racing 14 25'07.942 24.426 0.611
15 31 鶴田 哲平 ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Racing 14 25'08.626 25.110 0.684
16 39 宮下 源都 SACCESS RACING SACCESS RACING 14 25'09.297 25.781 0.671
17 13 藤原 大輝 ACE LINES MDFactory KRac Motorsorts 14 25'09.650 26.134 0.353
18 32 マックス・サロ ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Racing 14 25'10.784 27.268 1.134
19 73 塙 瞬佑 カローラ新茨城C.S.I Racing CSIレーシング 14 25'12.913 29.397 2.129
20 43 IC 1 DRAGON ZAP SPEED F110 ZAP SPEED 14 25'21.962 38.446 9.049
21 11 IC 2 ヒロボン Rn-sports Andare Rn-sports 14 25'22.247 38.731 0.285
22 15 吉村 渉 Media Do影山BEAR Media Do Kageyama Racing 14 25'41.401 57.885 19.154
23 99 IC 3 近藤 善嗣 アンドIoTくじらRn-sports Rn-sports 14 25'45.791 1'02.275 4.390
24 29 IC 4 井出 靖司 RSイディアイーグルスポーツ SACCESS RACING 14 25'47.695 1'04.179 1.904
25 86 IC 5 大阪 八郎 Dr.Dry F110 ZAP SPEED 14 25'48.392 1'04.876 0.697
26 18 IC 6 堀田 誠 ムータレーシング AKILAND RACING 14 25'48.872 1'05.356 0.480
27 71 IC 7 大山 正芳 ダイワN通商アキランド AKILAND RACING 14 25'51.923 1'08.407 3.051
28 23 IC 8 YUGO S2R Racing N-SPEED 14 26'03.391 1'19.875 11.468
29 33 IC 9 慶原 克律 ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Racing 14 26'10.314 1'26.798 6.923
---- 以上規定周回数(90% - 12Laps)完走 ----
- 4 IC - 佐々木 祐一 Sendai DayDream F110 DayDream Racing 7 13'31.712 7Laps 7Laps
- 96 IC - 齋藤 真紀雄 CSマーケティングアキランド AKILAND RACING 4 8'05.059 10Laps 3Laps
Fastest Lap: CarNo.36 荒川麟(TGR-DC RSトムススピリットF4) 1'45.236 (8/14) 156.095km/h
2021オートバックス スーパーGT第2戦「たかのこのホテル富士GT500kmレース」の公式練習が5月3日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、GT500クラスは国本雄資/宮田莉朋組(19号車・WedsSport ADVAN GR Supra)、GT300クラスは井口卓人/山内英輝組(61号車・SUBARU BRZ R&D SPORT)がトップタイムを記録した。
(天候:晴れ コース:ドライ)
第2戦の公式練習は、先ごろ急逝された土屋春雄さん(前つちやエンジニアリング代表)のご冥福を祈って関係者および観客全員で黙祷を捧げたのち、午前9時5分より混走85分間、専有走行各10分間で行われた。コース上空はきれいに晴れ、頂上に雪を戴いた富士山も見えていたが、開始時の気温は14℃とこの時期としてはやや肌寒い気候だ。にもかかわらず、スタンドには2年ぶりの500kmレースの開催を待ち侘びたファンが早朝から大勢詰めかけている。
しかし始まってすぐに#3平手晃平(CRAFTSPORTS MOTUL GT-R)が電気系のトラブルに見舞われて1コーナー先でスローダウン、そのままコース脇にストップしたため、セッションは開始わずか10分で赤旗中断となった。
車両回収ののち、走行は午前9時21分に再開となる。回収された3号車はガレージでの修復作業ののち、残り時間51分を切ったところででコースに復帰した。
序盤トップに立ったのは#8福住仁嶺(ARTA NSX-GT)。1'28.135を走行5周目に記録した。続いて#17ベルトラン・バゲット(Astemo NSX-GT)が1'28.370で2番手と滑り出しはホンダ勢の1-2だ。
GT500クラスの各車は8〜12周を走って一旦ピットへ。開始から30分が経過した時点での順位は、8-17-36-19-23-39-12だ。
開始から40分が経過したところで#19宮田莉朋(WedsSport ADVAN GR Supra)が1'27.956を記録してトップに立つが、#8福住も混走残り30分を切ったところで1'27.794を記録して再びトップに。福住はそのままピットに戻り、野尻智紀に交代した。
GT300クラスは15周目に1'36.242を記録した井口卓人/山内英輝組(61号車・SUBARU BRZ R&D SPORT)が混走残り15分の時点でトップ。星野一樹/石川京侍組(10号車・GAINER TANAX with IMPUL GT-R)が2番手だ。
2クラス混走は残り10分を切ったところで#24佐々木大樹(リアライズコーポレーションADVAN GT-R)が左フロントタイヤのスローパンクチャーによりピット出口先にストップしたため、公式戦で初めてのフルコースイエロー(FCY)が宣言されることになった。
車両排除ののちコース上はオールグリーンとなったが、そこから混走終了までは目立ったタイム更新は見られず、公式練習はそのままGT300クラスの専有走行へ移行した。
GT300クラスの専有走行では今回#2muta Racing Lotus MCの第3ドライバーに抜擢された小高一斗が1'36.763を叩き出して4番手につけたが、トップ3はタイムの更新がなく、混走トップの井口卓人/山内英輝組(61号車・SUBARU BRZ R&D SPORT)がそのままトップ、星野一樹/石川京侍組(10号車・GAINER TANAX with IMPUL GT-R)が2番手、平中克幸/安田裕信組(11号車・GAINER TANAX GT-R)が3番手で走行を終えた。
続いて行われたGT500クラスの専有走行は、#19国本雄資(WedsSport ADVAN GR Supra)が1'27.753で8号車を上回って、トップに浮上。今大会からチームに合流した#1牧野任祐(STANLEY NSX-GT)が混走で山本尚貴の記録したタイムを上回って1'27.909を叩き出した。
この結果、公式練習トップは国本雄資/宮田莉朋組(19号車・WedsSport ADVAN GR Supra)、野尻智紀/福住仁嶺組(8号車・ARTA NSX-GT)が2番手、山本尚貴/武藤英紀組(1号車・STANLEY NSX-GT)が3番手となった。
なおニッサンGT-R勢の最上位は松田次生/ロニー・クインタレッリ組(23号車・MOTUL AUTECH GT-R)で6番手と今回もやや出遅れた格好だ。
第2戦の公式予選はこのあと午後2時30分よりノックアウト方式で行われる
。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
2021年FIA-F4選手権第1戦、第2戦の公式予選が5月3日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、第1戦は#36荒川凛(TGR-DC RS トムススピリットF4)、第2戦は#5小出俊(HFDP/SRS/コチラレーシング)がポールポジションを獲得した。
(天候:晴れ コース:ドライ)
公式予選は午前8時15分より30分間で行われた。
コースはドライだが、気温、路面温度ともに5月にしては低めのコンディションということもあり、各車周回を重ねながら徐々にペースを上げていく。
開始から10分が経過した時点でのトップは#36荒川で1'45.958。6木村偉織(HFDP/SRS/コチラレーシング)が1'46.052で続く。3番手は#37野中誠太(TGR-DC RS トムススピリットF4)、4番手に5小出と上位陣はトヨタとホンダの育成ドライバーががっぷり四つといった格好だ。
その後は開始12分で#6木村が1'45.658を記録して一旦はトップに立つが、これを#36荒川が開始14分で1'45.594、さらに残り時間10分を切ったところで1'45.407と着実にタイムを縮めて上回り、トップに浮上する。
#6木村もセッション終盤に1'45.470までタイムを上げて2番手に浮上。#5小出は1'45.500で3番手につけるが、セカンドベストでは1'45.526の小出がトップだ。
これにより#36荒川凛が開幕戦のポールポジションを獲得。第2戦は#5小出俊がポールポジションとなった。
なおインディペンデントカップは1'47.474を記録した#43DRAGON(ZAP SPEED F110)がセカンドベストでも1'47.526で第1戦、第2戦ともにポールポジションを獲得している。
第1戦決勝はこのあと午後1時20分より、第2戦決勝は明日の朝8時15分より、いずれも14周で行われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
たかのこのホテルFUJI GT500km RACE -RIJ- (2021/05/03) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2021 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 2 富士スピードウェイ 4.563km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Time Behind Gap km/h
1 5 小出 峻 HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 1'45.500 - - 155.704
2 35 野中 誠太 TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School 1'45.538 0.038 0.038 155.648
3 6 木村 偉織 HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 1'45.567 0.067 0.029 155.605
4 36 荒川 麟 TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School 1'45.591 0.091 0.024 155.570
5 7 太田 格之進 HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 1'45.813 0.313 0.222 155.244
6 38 清水 英志郎 TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School 1'45.835 0.335 0.022 155.211
7 80 伊東 黎明 OTG DL F4CHALLENGE OTG MOTOR SPORTS 1'45.858 0.358 0.023 155.178
8 37 奥住 慈英 TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School 1'45.953 0.453 0.095 155.039
9 77 小川 颯太 WARMTECH SkillSpeed SKILL SPEED 1'46.171 0.671 0.218 154.720
10 62 松澤 亮佑 HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS 1'46.356 0.856 0.185 154.451
11 40 元嶋 成弥 SACCESS RACING SACCESS RACING 1'46.399 0.899 0.043 154.389
12 97 岩澤 優吾 BJ Racingスカラシップ Bionic Jack Racing 1'46.516 1.016 0.117 154.219
13 31 鶴田 哲平 ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Racing 1'46.593 1.093 0.077 154.108
14 39 宮下 源都 SACCESS RACING SACCESS RACING 1'46.699 1.199 0.106 153.955
15 13 藤原 大輝 ACE LINES MDFactory KRac Motorsorts 1'46.774 1.274 0.075 153.846
16 16 高橋 悠之 Media Do影山Giddy UP Media Do Kageyama Racing 1'47.011 1.511 0.237 153.506
17 73 塙 瞬佑 カローラ新茨城C.S.I Racing CSIレーシング 1'47.286 1.786 0.275 153.112
18 98 岡本 大輝 BJ Racing Bionic Jack Racing 1'47.312 1.812 0.026 153.075
19 43 IC 1 DRAGON ZAP SPEED F110 ZAP SPEED 1'47.526 2.026 0.214 152.770
20 96 IC 2 齋藤 真紀雄 CSマーケティングアキランド AKILAND RACING 1'47.617 2.117 0.091 152.641
21 11 IC 3 ヒロボン Rn-sports Andare Rn-sports 1'47.708 2.208 0.091 152.512
22 32 マックス・サロ ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Racing 1'47.712 2.212 0.004 152.507
23 15 吉村 渉 Media Do影山BEAR Media Do Kageyama Racing 1'47.726 2.226 0.014 152.487
24 99 IC 4 近藤 善嗣 アンドIoTくじらRn-sports Rn-sports 1'48.025 2.525 0.299 152.065
25 86 IC 5 大阪 八郎 Dr.Dry F110 ZAP SPEED 1'48.225 2.725 0.200 151.784
26 4 IC 6 佐々木 祐一 Sendai DayDream F110 DayDream Racing 1'48.318 2.818 0.093 151.653
27 29 IC 7 井出 靖司 RSイディアイーグルスポーツ SACCESS RACING 1'48.769 3.269 0.451 151.025
28 18 IC 8 堀田 誠 ムータレーシング AKILAND RACING 1'48.894 3.394 0.125 150.851
29 23 IC 9 YUGO S2R Racing N-SPEED 1'49.766 4.266 0.872 149.653
30 71 IC 10 大山 正芳 ダイワN通商アキランド AKILAND RACING 1'49.781 4.281 0.015 149.632
31 33 IC 11 慶原 克律 ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Racing 1'50.746 5.246 0.965 148.329
---- 以上基準タイム(110% - 1'56.088)予選通過 ----
たかのこのホテルFUJI GT500km RACE -RIJ- (2021/05/03) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2021 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 1 富士スピードウェイ 4.563km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Time Behind Gap km/h
1 *36 荒川 麟 TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School 1'45.407 - - 155.842
2 6 木村 偉織 HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 1'45.470 0.063 0.063 155.749
3 5 小出 峻 HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 1'45.479 0.072 0.009 155.735
4 35 野中 誠太 TGR-DC RSトムススピリットF4 TGR-DC Racing School 1'45.502 0.095 0.023 155.701
5 80 伊東 黎明 OTG DL F4CHALLENGE OTG MOTOR SPORTS 1'45.746 0.339 0.244 155.342
6 7 太田 格之進 HFDP/SRS/コチラレーシング Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 1'45.766 0.359 0.020 155.313
7 38 清水 英志郎 TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School 1'45.801 0.394 0.035 155.261
8 37 奥住 慈英 TGR-DC RSフィールドF4 TGR-DC Racing School 1'45.905 0.498 0.104 155.109
9 77 小川 颯太 WARMTECH SkillSpeed SKILL SPEED 1'46.032 0.625 0.127 154.923
10 62 松澤 亮佑 HELM MOTORSPORTS F110 HELM MOTORSPORTS 1'46.037 0.630 0.005 154.916
11 *40 元嶋 成弥 SACCESS RACING SACCESS RACING 1'46.235 0.828 0.198 154.627
12 31 鶴田 哲平 ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Racing 1'46.405 0.998 0.170 154.380
13 97 岩澤 優吾 BJ Racingスカラシップ Bionic Jack Racing 1'46.434 1.027 0.029 154.338
14 39 宮下 源都 SACCESS RACING SACCESS RACING 1'46.675 1.268 0.241 153.989
15 13 藤原 大輝 ACE LINES MDFactory KRac Motorsorts 1'46.736 1.329 0.061 153.901
16 98 岡本 大輝 BJ Racing Bionic Jack Racing 1'46.911 1.504 0.175 153.649
17 16 高橋 悠之 Media Do影山Giddy UP Media Do Kageyama Racing 1'46.990 1.583 0.079 153.536
18 73 塙 瞬佑 カローラ新茨城C.S.I Racing CSIレーシング 1'47.248 1.841 0.258 153.166
19 32 マックス・サロ ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Racing 1'47.362 1.955 0.114 153.004
20 43 IC 1 DRAGON ZAP SPEED F110 ZAP SPEED 1'47.474 2.067 0.112 152.844
21 96 IC 2 齋藤 真紀雄 CSマーケティングアキランド AKILAND RACING 1'47.478 2.071 0.004 152.839
22 11 IC 3 ヒロボン Rn-sports Andare Rn-sports 1'47.617 2.210 0.139 152.641
23 15 吉村 渉 Media Do影山BEAR Media Do Kageyama Racing 1'47.719 2.312 0.102 152.497
24 99 IC 4 近藤 善嗣 アンドIoTくじらRn-sports Rn-sports 1'47.972 2.565 0.253 152.139
25 86 IC 5 大阪 八郎 Dr.Dry F110 ZAP SPEED 1'48.195 2.788 0.223 151.826
26 4 IC 6 佐々木 祐一 Sendai DayDream F110 DayDream Racing 1'48.207 2.800 0.012 151.809
27 29 IC 7 井出 靖司 RSイディアイーグルスポーツ SACCESS RACING 1'48.708 3.301 0.501 151.109
28 18 IC 8 堀田 誠 ムータレーシング AKILAND RACING 1'48.721 3.314 0.013 151.091
29 23 IC 9 YUGO S2R Racing N-SPEED 1'49.464 4.057 0.743 150.066
30 71 IC 10 大山 正芳 ダイワN通商アキランド AKILAND RACING 1'49.753 4.346 0.289 149.671
31 33 IC 11 慶原 克律 ATEAM Buzz Racing F110 ATEAM Buzz Racing 1'50.708 5.301 0.955 148.380
---- 以上基準タイム(110% - 1'55.997)予選通過 ----
CarNo.36は、L項第4章第2条c)d)(走路外走行複数回)違反により、予選結果より7グリッド降格のペナルティーを科す。
CarNo.40は、L項第4章第2条c)d)(走路外走行複数回)違反により、予選結果より4グリッド降格のペナルティーを科す。
ブリッジ下を駆けるウィナーの黒沼聖那(ファーストガレージ&Sウインズ)
JAF-F4地方選手権シリーズ第2戦は4月25日(日)にツインリンクもてぎで決勝が行われ、ポールポジションからスタートの92号車・黒沼聖那(ファーストガレージ&Sウインズ)が一度もトップを譲らない完勝を飾った。
昼過ぎから降雨の予報が出ていたツインリンクもてぎだが、決勝が始まる午後1時10分になって雲は出て来たものの雨は降ってこず、ドライコンディションのままでスタートを迎えた。各車はスリックタイヤでコースイン、9番グリッドの9号車・KAMIKAZE(スーパーウインズ&ISP)は新車のフロントサスに不具合があったかグリッド上でぎりぎりまでカウルを外して作業を行っており、最悪ピットスタートも覚悟したがコース退去間際に調整を終えた。またフォーメーションラップ開始の際に予選7番手の37号車・翁長実希(フジタ薬局アポロ電工MP/MT)がエンジントールで出遅れた為最後尾に着くことになる。
12周の決勝がスタートした
レッドライトが消えてレーススタート。ポールポジションから飛び出した黒沼はホールショットを決めるが、2番手スタートの19号車・ハンマー伊澤(令和雪合戦ハンマーR☆ハヤテ)、3番手スタートの47号車・徳升広平(フジタ薬局アポロ電工高山短大)が揃ってスタートに失敗。井澤はかろうじて2位の座を守ったが徳升は5位辺りまで順位を落として第1コーナーを抜けた。
それに対して好スタートを決めて3位に上がったのが6番グリッドからスタートのHクラス86号車・川原悠生(ファーストガレージ&Sウインズ)だったが、第3コーナ進入のブレーキングで止まり切れなかったか2番手の井澤に追突、井澤はスピンして最後尾まで落ちてしまう。また、S字コーナーで6号車・米谷浩(KK・ヨネタニ)がスピン~コースアウトしその場でリタイヤとなった。川原は井澤への追突でドライブスルーペナルティが課せられる。
優勝は黒沼聖那(ファーストガレージ&Sウインズ)
決勝2位は徳升広平(フジタ薬局アポロ電工高山短大)
決勝3位は河野靖喜(CMS★RN2000)
決勝4位はハンマー伊澤(令和雪合戦ハンマーR☆ハヤテ)
決勝5位は翁長実希(フジタ薬局アポロ電工MP/MT)
決勝6位は金森優輝(ハンマーレーシング☆ハヤテ)
決勝7位はKAMIKAZE(スーパーウインズ&ISP)
決勝8位・Hクラス優勝の川原悠生(ファーストガレージ&Sウインズ)
こうした混乱をよそに黒沼は独走体勢を築き、2位に浮上した55号車・河野靖喜(CMS★RN2000)に対し4秒以上のギャップを作ってオープニングラップを終えた。一方スタートに失敗した徳升が井澤と川原のアクシデントに乗じてポジションを3位に戻し1周目を終え、1秒3差の河野の追走にかかる。
徳升のペースは明らかに速く、2周目の各セクターでコンマ数秒ずつギャップを削るとダウンヒルストレートで河野のスリップにつけ、90度コーナーで前に出て2位に進出する。
2周目を終えてトップ黒沼は2位の徳升に5秒2の差をつけているが、徳升のラップタイムは0.5~0.8秒程度速く5周目終了時点で3秒3まで詰まっていく。また最下位に落ちた井澤も順位をリカバリーし3周目6位、6周目に弟子の20号車・金森優輝(ハンマーレーシング☆ハヤテ)を仕留め、川原のドライブスルーペナルティもあって4位まで順位を戻した。
このまま徳升が黒沼を追い詰めるかに見えたが、黒沼もペースを上げて3秒のギャップを手放さず、一方の徳升は7周目に1分55秒551のファステストラップを出した後、次第にラップタイムが低下していき、黒沼との差が開き始める。徳升はこの頃からガス欠の症状が出始めたとの事で3位との差を見ながらマシンをフィニッシュまで持って行く努力を強いられることになる。これで黒沼は一気に楽になり残り周回を安定したペースで走り、結局一度も首位を脅かされることなく優勝を飾った。
優勝争いの行方が見えた一方で、表彰台をめぐる戦いはハイペースで順位をリカバリしてきた井澤の攻勢を河野がしのぎ切れるかに注目が集まった。6周目に4位に上がった井澤は7周目3秒678、8周目1秒395と河野とのギャップを削り、9周目には0秒178とテール・ツー・ノーズ状態でコントロールラインを通過する。一方の河野も最後の踏ん張りを見せて、要所要所で絶妙なブロックラインを維持して井澤の攻めを封じる。
両者はファイナルラップまで攻防をくり広げ、S字では井澤が河野を完全にロックオンしたかに見えたが、ここも河野がオーバーテイクを許さず、逆に井澤を僅かに引き離し、0秒542の差でチェッカードフラッグを受け表彰台をモノにした。井澤は惜しくも4位、最後尾スタートとなった翁長が追い上げて5位、ルーキー金森は途中エンジンが突然停止するトラブルに見舞われたものの再始動に成功し無事に6位でフィニッシュした。
Hパターンクラスはドライブスルーペナルティを受けた川原が挽回して総合8位でクラス優勝した。
トップでゴールする黒沼聖那(ファーストガレージ&Sウインズ)
表彰式: 左から2位・徳升広平、優勝・黒沼聖那、3位・河野靖喜
■決勝後のコメント
優勝 92号車・黒沼聖那(ファーストガレージ&Sウインズ)
優勝した黒沼聖那(ファーストガレージ&Sウインズ)
「(万全な戦いができて)よかったです。途中からは後続との間を見て考えながら走ることができた。次回もチームに喜んで貰えるような順位で帰ってこられるように、頑張りたい」
2位 47号車・徳升広平(フジタ薬局アポロ電工高山短大)
2位の徳升広平(フジタ薬局アポロ電工高山短大)
「途中からガス欠の様な症状が出て追い上げられなくなったのが辛かった。フィニッシュ後に止まってしまったのもガス欠だ。予選後にギア変えたのは正解で、全力で戦う事ができたのでチームに感謝したい」
3位 55号車・河野靖喜(CMS★RN2000)
3位の河野靖喜(CMS★RN2000)
「(終盤の井澤選手の追い上げは?)ヤバかったです。周回数がもっと少ないと思い込んでいて、あと井澤選手がコースに復帰したのも知らなくて、中盤からペースを落としていた。そこへチームからペースアップの指示が来て、後ろを確認したら井澤選手のメタリックのマシンが居た。そこからペースを上げようとしたが中々上げられなくて、凄い勢いで迫られて危なかった」
4位 19号車・ハンマー伊澤(令和雪合戦ハンマーR☆ハヤテ)
4位のハンマー伊澤(令和雪合戦ハンマーR☆ハヤテ)
「(スタート直後の接触は?)3コーナー進入で後ろからぶつけられてスピンしてしまった。そこから再スタートして追い上げることができたが、3位の河野選手はベテランでブロックがうまく抜けなった。もうちょっと落ち着いて違ったやり方で攻めてみてもよかったかも知れないが、とにかく相手がうまかった。接触してしまった86号車は普段から紳士的なドライブする人なので、無茶な走りをしたとかそういう事ではなく、単純にコントロールを失って当たってしまったのだと思うので仕方がない。次戦菅生は大好きなコースなので、勝てるように頑張る」
6位 20号車・金森優輝(ハンマーレーシング☆ハヤテ)
6位に入ったルーキーの金森優輝(ハンマーレーシング☆ハヤテ)
「デビューレースの洗礼を浴びてしまった感じ。前のクルマを追い上げることができず、順位を落としてしまった。途中でエンジンが停止してしまって、電気も止まった状態になり、4秒くらい経ってから再始動する事ができたが、これが2回起きてしまった。ペースが良かっただけに残念だが、これも経験として次に生かしていきたい。次のレース参戦は未定だがチャンスを掴みたい」
JAF-F4地方選手権シリーズ次戦は5月15日~16日にスポーツランド菅生で、第3戦、第4戦が行われる。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
JAF-F4地方選手権シリーズ第2戦は4月25日(日)にツインリンクもてぎで公式予選が行われた。
各地を転戦するJAF-F4地方選手権シリーズはもてぎチャンピオンカップレースシリーズ第2戦として開催され、前戦鈴鹿からの転戦組5台と今期初参戦組が5台、そして今回がレースデビューとなる新人1台を加えた計11台がエントリーされた。しかしながらこの中で、前戦鈴鹿で決勝がピットスタートとなるも5位まで追い上げて速さを見せた2号車・宮下源都(Rnsports制動屋KKZS)が23日の練習走行中にエンジンがブロー、代替エンジンもない事からエントリーを取り消し。10台での予選となった。
今回レースデビュー戦を迎えた20号車・金森優輝(ハンマーレーシング☆ハヤテ)インタビュー(前日の練習走行1回目時点のもの)
「これまでスポーツカートやレンタルカートに乗った程度で本格的なレースは今回が初めて。チームオーナーの井澤さんに今回デビューのチャンスを貰った。練習走行は今日の他には前週にここ(もてぎ)で1回行っただけなので、ほぼぶっつけ本番な感じ。タイムはここまで1分58秒0台がベストだが、走る都度コンマ5秒ぐらいずつ短縮できているので、本日あと1回の練習で明日の本番に向けて合わせ込んで行きたい。デビュー戦だがどんどん攻めて良い結果を出したい」
ハンマー井澤チーム代表のコメント(予選後)
「彼は元々才能がある子で、今年はトヨタのレーシングスクール(TGR-DCレーシングスクール)を受講している。TGR-DC自体誰でも受講できる訳ではないので、今後が楽しみだと思っている」
午前9時35分から20分間の予選が開始。天気予報では決勝開始の頃の降雨が予想されているが、この時点では快晴で絶好のドライコンディション。92号車・黒沼聖那(ファーストガレージ&Sウインズ)を先頭に全車がコースインする。
各車タイヤのウオームアップを終えて残り時間が11分になった時点で黒沼が1分55秒911とトップに立ち、各車が黒沼をターゲットにタイムアタックを本格化させる。
残り10分を切り47号車・徳升広平(フジタ薬局アポロ電工高山短大)が第1、第2セクターで全体ベストタイムを出すと1分55秒604でコントロールラインを通過しトップに上がる。黒沼は2番手に落ち3番手に19号車・ハンマー伊澤(令和雪合戦ハンマーR☆ハヤテ)がつける。またルーキー金森も前日の練習走行を1秒上回る1分57秒074を出して5番手へ。
続く周回で黒沼が1分55秒399で再び首位を奪回すると残り6分時点でさらに1分55秒191とタイムを刻む一方で徳升もセクターベストを出して応酬するもラップをまとめ上げて再逆転するには至らない。
残り2分となり黒沼は1分55秒023と54秒台に迫り、井澤が他車より最高速が5キロ以上遅い状態ながら1分55秒371で2番手へ浮上。徳升も1分55秒553の自己ベストを出すが3番手へドロップ。
20分が経過しチェッカードフラッグが降られる下で各車最後のタイムアタックを仕掛ける。井澤が第1、第2セクターでベストタイムを出すとその勢いのままコントロールラインを通過し1分54秒999で遂にトップに立ち、初のポールポジションを獲得したかに見えた。
しかしながら最後にコントロールラインを通過した黒沼がそれを上回る1分54秒787を叩き出してポールポジションの座から井澤をひきずり下ろし、井澤は悔しい2位。セカンドロウは3番手徳升の隣に55号車・河野靖喜(CMS★RN2000)が並んだ。ルーキー金森は5位、Hパターンのトランスミッションで走るHクラストップの86号車・川原悠生(ファーストガレージ&Sウインズ)が総合6位となった。
■予選後のコメント
ポールポジション 92号車・黒沼聖那(ファーストガレージ&Sウインズ)
「(走行後にタワー3階に呼び出されていたが?)コースオープンの前に出て行ってしまったのでお叱りを受けた。タイムとしては1分54秒台を目標にしていたので、それが出せて良かった。決勝に向けても今の調子でスタートを決めて走りたい」
2位 19号車・ハンマー伊澤(令和雪合戦ハンマーR☆ハヤテ)
「前日の練習からストレートが全然伸びていなくて、原因と思われる箇所の対策もしたのだが、まだ足りない。その条件でこのタイムが出せたのだから結果はいいとも言えるが、決勝までに修正できないとするとレースではかなり不利だ。ポールポジションを取ったことが無かったので、チェッカー受けた時に電光表示の一番上に「19」が見えた時は「やったー!」と思ったが、自分の後ろからタイムアタックしてくる選手がいたので抜かれるかな、とは覚悟していた」
3位 47号車・徳升広平(フジタ薬局アポロ電工高山短大)
「狙っていたタイムよりはちょっと遅かった。昨日の練習走行に比べて気温が上がり、クルマと自分の兼ね合いがうまくいかなかったのが要因だと思う。決勝に向けてはギアレシオを少し変えて、勝負をかけられるポイントを増やして行こうと考えている。3番手でタイムも僅差なので決勝では(勝負に)行けると思う」
5位 20号車・金森優輝(ハンマーレーシング☆ハヤテ)
「コーナーのフィーリングはすごく良かったのだが、ストレートスピードが他の車と比べて10キロくらい遅かった。(19号車もストレートが遅いとの事でマシン(疾風)共通の問題か?)今も原因を探っていて、これが解決できれば決勝でもいい所を走れるのではないかと期待している」
決勝は13時10分開始予定。50%の降雨予報の中、どんなレースコンディションとなるか予断を許さない。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
もてぎチャンピオンカップレース第2戦 -RIJ- (2021/04/26) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2021 JAF F4選手権 Round 2 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Maker Model Lap Time Behind Gap
1 92 黒沼 聖那 ファーストガレージ&Sウインズ B-MAX RK-01 12 23'23.598 - -
2 47 徳升 広平 フジタ薬局アポロ電工高山短大 WEST 096 12 23'34.946 11.348 11.348
3 55 河野 靖喜 CMS★RN2000 TATUUS Formula RENAULT 12 23'45.597 21.999 10.651
4 19 ハンマー 伊澤 令和雪合戦ハンマーR☆ハヤテ 疾風(ハヤテ) 12 23'46.140 22.542 0.543
5 37 翁長 実希 フジタ薬局アポロ電工MP/MT MOONCRAFT MC090 12 23'58.957 35.359 12.817
6 20 金森 優輝 ハンマーレーシング☆ハヤテ 疾風(ハヤテ) 12 24'00.975 37.377 2.018
7 9 KAMIKAZE スーパーウインズ&ISP RENAULT(FR2000) 12 24'15.360 51.762 14.385
8 *86 H 1 川原 悠生 ファーストガレージ&Sウインズ OSCAR SK97 12 24'19.817 56.219 4.457
9 46 H 2 入榮 秀謙 フジタ薬局アポロ電工MP/MT WEST 056 12 24'28.087 1'04.489 8.270
---- 以上規定周回数(70% - 8Laps)完走 ----
- 8 米谷 浩 KK・ヨネタニ Dallara F301 0
Fastest Lap: CarNo.47 徳升広平(フジタ薬局アポロ電工高山短大) 1'55.551 (7/12) 149.576km/h
CarNo.86は、2021もてぎチャンピオンカップレース特別規則第26条~4)①違反(衝突行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
もてぎチャンピオンカップレース第2戦 -RIJ- (2021/04/25) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2021 JAF F4選手権 Round 2 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Maker Model Time Behind Gap km/h
1 92 黒沼 聖那 ファーストガレージ&Sウインズ B-MAX RK-01 1'54.787 - - 150.583
2 19 ハンマー 伊澤 令和雪合戦ハンマーR☆ハヤテ 疾風(ハヤテ) 1'54.999 0.212 0.212 150.305
3 47 徳升 広平 フジタ薬局アポロ電工高山短大 WEST 096 1'55.553 0.766 0.554 149.585
4 55 河野 靖喜 CMS★RN2000 TATUUS Formula RENAULT 1'55.986 1.199 0.433 149.026
5 20 金森 優輝 ハンマーレーシング☆ハヤテ 疾風(ハヤテ) 1'56.848 2.061 0.862 147.927
6 86 H 1 川原 悠生 ファーストガレージ&Sウインズ OSCAR SK97 1'57.207 2.420 0.359 147.474
7 37 翁長 実希 フジタ薬局アポロ電工MP/MT MOONCRAFT MC090 1'57.715 2.928 0.508 146.837
8 8 米谷 浩 KK・ヨネタニ Dallara F301 1'58.192 3.405 0.477 146.245
9 9 KAMIKAZE スーパーウインズ&ISP RENAULT(FR2000) 1'58.278 3.491 0.086 146.138
10 46 H 2 入榮 秀謙 フジタ薬局アポロ電工MP/MT WEST 056 1'59.829 5.042 1.551 144.247
---- 以上基準タイム(130% - 2'29.646)予選通過 ----
2021年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第6戦の決勝が4月25日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#50名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が今季4勝目を獲得。第4戦、第5戦に続いて3連勝を達成した。
第6戦決勝は午後4時35分にフォーメーションラップ開始。周回数は17だ。
スタートでトップに立ったのはポールポジションの#50名取。2位に#36ジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)が続き、3位は#1野中誠太(Kuoカローラ中京TOM'S 320 )、4位には#37平良響(Kuoカローラ中京TOM'S 320)が続いて1コーナーを通過する。
その後#37平良はスプーンカーブで#1野中を捉えて3位に浮上、続いて#35河野もシケインで#1野中を抜いて4位に浮上して1周目を終えた。
第4戦でのリタイヤにより最後尾スタートとなった#2佐藤蓮(TODA FIGHTEX )は1周めに8位、2周目には7位に浮上、6周目には#1野中をも捉えて6位に浮上してきた。
3位の#37平良はタイムの伸びない#36アレジにも接近。2周終了時点で0.3秒後方に迫るが、アレジも負けじと3周目に1.069秒まで差を広げ、その後は徐々に平らを引き離していく。
この間にトップの#50名取は着実にリードを広げ、4周修了時点で2.041秒、8周目には2.979秒差をつけてきた。
その8周目に、6位の#2佐藤は1'53.651のファステストラップを叩き出す。5位の#10三宅はすぐ目の前だ。
9周目には#50名取が1'53.471を出してファステストラップを更新。
10周目のホームストレートでは#10三宅が#35河野を1コーナー手前で捉えて4位に。
続いて#2佐藤も12周目の1コーナーでアウトから#35河野を交わして5位に浮上すると、13周目には1'53.445、14周目には1'53.221と立て続けにファステストラップを更新し、#10三宅の背後に接近していく。
2位の#36アレジは終盤に入ってトップの#50名取を上回るペースで追い上げるが、#50名取は最後までアレジに付け入る隙を与えずに17周を走りきり、今週末を3連勝で終えた。フィニッシュ時点での2位アレジとの差は1.543秒だった。
3位には#37平良響が入り、今季初の表彰台を獲得。#10三宅はレース終盤に#2佐藤の追撃を受けたものの最後までポジションを守り切って4位でチェッカーを受けた。
次戦の舞台は九州のオートポリス。5月15-16日に第7、8、9戦を行う。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース -RIJ- (2021/04/25) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2021 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Engine Lap Time Behind Gap
1 50 名取 鉄平 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 17 32'16.413 - -
2 36 ジュリアーノ・アレジ Deloitte. TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 17 32'17.956 1.543 1.543
3 37 平良 響 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 17 32'18.744 2.331 0.788
4 10 三宅 淳詞 MAX RACING 320 Rn-sports SPIESS A41 17 32'24.733 8.320 5.989
5 2 佐藤 蓮 TODA FIGHTEX TODA RACING SPIESS A41 17 32'24.959 8.546 0.226
6 35 河野 駿佑 RS FINE K&N 320 RS FINE TOYOTA TOM'S TAZ31 17 32'31.067 14.654 6.108
7 1 野中 誠太 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 17 32'32.007 15.594 0.940
8 5 入山 翔 Albirex-RT ALBIREX RACING TEAM TOMEI TB14F3 2020 17 32'40.181 23.768 8.174
9 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 17 33'05.283 48.870 25.102
10 4 M 1 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 17 33'06.092 49.679 0.809
11 11 M 2 植田 正幸 MAX RACING RN 320 Rn-sports SPIESS A41 17 33'45.298 1'28.885 39.206
---- 以上規定周回数(90% - 15Laps)完走 ----
- 51 M - 畑 亨志 B-MAX ENGINEERING 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 5 9'50.767 12Laps 12Laps
Fastest Lap: CarNo.2 佐藤蓮(TODA FIGHTEX) 1'53.221 (14/17) 184.641km/h
優勝 野尻智紀(TEAM MUGEN)
「今日のレースは正直僕のレースじゃないなと思ってました。序盤戦から厳しいなと思っていたんです。福住選手はスーパーGTのチームメイトでもありますし、彼の気持ちを考えると素直に喜べないところもありますが、チームの頑張りもありますので、喜ばないといけないという葛藤があります。僕がオーダーしたクルマの方向性が間違っていたせいでフリー走行が思わしい状態ではなく、チームの皆さんにハードワークを強いてしまいましたが、みんな完璧にこなしてくれました。チームには感謝していますし、次に向けて一つ一つピースをはめ込んでいってオートポリス戦で飛躍できるように過ごしていきます。本当に多くの方に支えてもらった勝利でした」
「ダンデライアンのクルマがバーストしたことは、自分が乗っていた頃も含めてなかったので、本当に嫌な感じがしたし、不安にもなりましたが、そこから頭を切り替えて、最後まで集中を切らさずに走るよう心がけました」
「今朝の走行ではイメージした状態にものすごく近くクルマが仕上がっていたので、その時点で決勝に向けての手応えは感じていました」
「昨シーズン優勝したオートポリス、SFで初優勝したSUGOと、いいイメージはありますが、そこに引っ張られずにまっさらな状態でスタートしたいと思います。オートポリスでは勝ちましたが、山本選手の方が状態は良かったので、妥協なく準備を進めていきます」
2位 平川亮(carenex TEAM IMPUL)
「久しぶりに表彰台に乗れたのが嬉しいです。鈴鹿は得意じゃないと思っていたので、予選もそれなりにいいポジションを得られて、決勝もトップ争いに絡めたことで、チームも自分も成長できてる実感は掴めました。ただ野尻選手にはポイントで離されてしまっているので、得意な夏のもてぎに向けていい流れはきていると思いますし、次のオートポリスも好きなコースなので」
「今週末はチームにも関口選手には助けてもらったことも多かったし、チームの雰囲気はすごく良かったです」
「オートポリスはうまくやれば勝てると思うので、しっかり準備していければなと思います」
3位 笹原右京(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「同じチームの福住選手がああいった形でレースを失っているのは残念です。自分が表彰台に立てたことは嬉しいのですが、今週末は福住選手と比べて今一歩足りない状態が続いていました。それでもチームの皆さんが支えてくれて、自分も粘り強く取り組んだことでこの結果が得られたのかなと思います」
「僕も最初の方で失敗をしてしまい、タイヤにフラットスポットを作ってしまったので、福住選手のトラブルのあとも不安を感じていました。それでも自分の人生に悔いを残さないためにも全力で走りたいと思いました。それが結果につながったのは嬉しいです」
「間違いなくプレッシャーは大きいですし、フリー走行の走りはじめから一周一周の全てが最後のチャンスだと思って走っていました。いつどのタイミングでレース出られるかもわからず、毎回限られた時間の中でレースをしていく中で、自分をしっかり見つめ直して、やれることを精一杯やろうと思ってやってきました。大変な状況でしたが、チームが献身的にサポートしてくれたことに本当に感謝しています」
優勝チーム監督 田中 洋克(TEAM MUGEN)
「ただただ嬉しくて、言葉が出ないくらいです。今年で体制が変わりましたが、チームのメンバーが今まで作り上げてきたものがあって、そこに僕が監督できただけです。野尻選手も本当にメンタル面で強くなりました。フリー走行の状況は悪かったんですが、そこから予選できっちり持ち直して決勝に臨みました。野尻選手も本当に強くなったなと」
「自分では監督として板についてない感じです。これから色々やりたいことを形にしていきたいです。スーパーフォーミュラというクラスで2回勝つというのは至難の技です。出来過ぎで怖いくらいですが、次戦以降も全勝を目指していきたいと思います」
「こうやってレースができているのも、医療従事者の皆さんが日々頑張っていただいているからだと思います。この場を借りてお礼を申し上げます」
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
2021年全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦の決勝が4月25日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、予選2番手からスタートした#16野尻智紀(TEAM MUGEN SF19)が開幕戦富士に続いて2連勝を飾った。(天候:晴れ コース:ドライ)
第2戦決勝は午後2時30分にフォーメーション開始。周回数は30だ。また開幕戦に続いて今大会も決勝中に最低1回のタイヤ交換が義務付けられており、トップが10周目の第1セーフティーカーラインに到達してから最終周回に入るまでにタイヤ交換を行わなければならない。
スタート時の気温23℃、路面温度は31℃上空からは強い陽射しがコースに降り注ぎ、最終コーナー方向から1コーナーに向かって追い風が吹く中で各ドライバーが走行を開始。しかしここで#39阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING SF19)が痛恨のストール。大きくグリッドを落とすこととなった。
スタートでトップに立ったのはポールの#5福住仁嶺(DOCOMO DANDELION M5S SF19)。予選3番手の#64大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)はストールを喫して14位に後退。2位には#16野尻が上がり、#20平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)が3位に。
1周目の順位は#5福住-#16野尻-#20平川-#6笹原-#19関口-#15大津-#38坪井-#37宮田-#1山本-#18国本-#51松下-#36アレジ-#3山下-#64大湯-#39阪口-#14大嶋-#4中山-#7小高そして#12カルデロンだ。
#64大湯は2周目のバックストレートで#36ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)をオーバーテイクシステムを使って捉え、13位に。5周目の1コーナーでは#51松下信治(BYOUBUGAURA B-MAX SF19)を大外から抜き去り、12位に浮上してきた。
トップの#5福住は序盤から一気に後続を引き離しにかかる。3周を終えた時点で1.723秒のリード。5周目には2.473秒、8周目に3.033秒と着実にリードを広げてきた。
ところが9周目。バックストレートに差し掛かった#5福住は右リヤタイヤをバーストさせてしまい、そのままピットインを余儀なくされる。5号車のダメージはタイヤだけでなくサスペンションにまで及んでおり、残念ながら福住のレースはここで終わってしまった。
これにより#16野尻がトップに浮上した。
その野尻が10周目を走り終えると、すぐさま#19関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)、#15大津弘樹(TEAM MUGEN SF19)、#1山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)、#3山下健太(ORIENTALBIO KONDO SF19)、#51松下、#39阪口、#12タチアナ・カルデロン(ThreeBond SF19)らが相次いでピットに飛び込み、義務付けられたタイヤ交換を行った。
続いて#6笹原右京(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)、#18国本雄資(KCMG Elyse SF19)、#4中山雄一(ORIENTALBIO KONDO SF19)が11周終わりでピットイン。
12周終わりで#7小高一斗(KCMG Elyse SF19)がピットへ。
そしてトップの#16野尻は13周目にピットイン。#64大湯もこの周でピット作業を行なった。
これで暫定トップは#20平川に。その平川と#38坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING SF19)は14周終わりでピットイン。これでピット作業を行なっていないのは#37宮田と#36アレジのトムス勢だけとなった。
#20平川は#16野尻の後ろでコースイン。オーバーテイクシステムを使って平川に先行した野尻だったが、1コーナーでまさかのオーバーシュート。それでも平川の前でコースに戻ってきた。
15周終了時点での順位は#37宮田-#36アレジ-#16野尻-#20平川-#6笹原-#19関口-#15大津-#38坪井-#1山本-#64大湯-#3山下-#4中山-#39阪口-#51松下-#7小高-#12カルデロン-#14大嶋-#18国本に。
ところが16周目の130Rで#18国本は痛恨のスピンアウト。激しくウレタンバリアに突っ込んでしまう。これによりセーフティーカーが導入され、コース上はフルコースイエローに。これを見てトムス勢の2台は即座にピットイン。#37宮田は#15大津の後ろ、#36アレジは#3山下の後ろでコースに復帰した。
これにより17周終了時点での順位は#16野尻-#20平川-#6笹原-#19関口-#15大津-#37宮田-#38坪井-#1山本-#64大湯-#3山下-#36アレジ-#4中山-#39阪口-#51松下-#7小高-#12カルデロン-#14大嶋となった。
セーフティーカーは19周終わりでピットイン。レースは20周目から再開となった。一気に逃げにかかるトップの#16野尻。その後方では#20平川が#6笹原の猛攻に晒されながらなんとか2位をキープしている。
#1山本、#64大湯のナカジマ勢は21周目まで待ってオーバーテイクボタンを作動、これにより山本は#38坪井を抜いて7位に浮上した。すかさず#38坪井は21周終わりのホームストレートでオーバーテイクシステムを作動、ボタンを3コーナーまで押し続けて#1山本をアウトから抜き返す。
26周目のシケインで#39阪口が#3山下を抜いて11位に。
続いて27周目には#36アレジがホームストレートでオーバーテイクボタンを使い、残量ゼロの#64大湯を抜いて9位に上がってきた。
#36アレジは28周終わりにもオーバーテイクシステムを使って#1山本に迫るが、山本もボタンを押して応酬、8位を守り切る。
そしてレースはファイナルラップを迎えた。
トップの野尻は29周終了時点で1.453秒のリード。2位平川は最後のバックストレートでオーバーテイクシステムの残量全てを使い切るが時すでに遅し。#16野尻智紀が開幕戦富士に続いて2連勝を飾った。
2位は#20平川亮。3位には牧野任祐に代わって第1戦、第2戦をドライブした#6笹原右京が入った。笹原にとっては参戦2年目にして初の表彰台だ。
次戦の舞台は九州のオートポリス。5月16日決勝だ。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース -RIJ- (2021/04/25) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2021 SUPER FORMULA Round 2 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver Car Team Engine Lap Time Behind Gap
1 16 野尻 智紀 TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 30 56'53.047 - -
2 20 平川 亮 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 30 56'54.500 1.453 1.453
3 6 笹原 右京 DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 30 56'57.234 4.187 2.734
4 19 関口 雄飛 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 30 57'02.963 9.916 5.729
5 15 大津 弘樹 TEAM MUGEN SF19 Red Bull MUGEN Team Goh Honda M-TEC HR-417E 30 57'03.570 10.523 0.607
6 37 宮田 莉朋 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 30 57'04.903 11.856 1.333
7 38 坪井 翔 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 30 57'07.825 14.778 2.922
8 1 山本 尚貴 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 30 57'07.828 14.781 0.003
9 36 ジュリアーノ・アレジ Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 30 57'08.151 15.104 0.323
10 64 大湯 都史樹 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 30 57'09.349 16.302 1.198
11 39 阪口 晴南 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 30 57'12.155 19.108 2.806
12 3 山下 健太 ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 30 57'14.490 21.443 2.335
13 51 松下 信治 BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX RACING TEAM Honda M-TEC HR-417E 30 57'15.231 22.184 0.741
14 4 中山 雄一 ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 30 57'15.700 22.653 0.469
15 14 大嶋 和也 NTT Communications ROOKIE SF19 NTT Communications ROOKIE TOYOTA TRD01F 30 57'17.427 24.380 1.727
16 7 小高 一斗 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F 30 57'18.963 25.916 1.536
17 12 タチアナ・カルデロン ThreeBond SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E 30 57'22.411 29.364 3.448
---- 以上規定周回数(90% - 27Laps)完走 ----
- 18 国本 雄資 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F 14 24'41.533 16Laps 16Laps
- 5 福住 仁嶺 DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 9 15'54.462 21Laps 5Laps
Fastest Lap: CarNo.15 大津弘樹(TEAM MUGEN SF19) 1'40.417 (12/30) 208.184km/h
2021年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第5戦の決勝が4月25日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#50名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が接戦の末、今季3勝目を挙げた。(天候:晴れ コース:ドライ)
第5戦決勝は午前9時55分より12周で行われた。
スタートでトップに立ったのは#50名取。#2佐藤蓮(TODA FIGHTEX )が2位。以下、#37平良響(Kuoカローラ中京TOM'S 320)、#36ジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)、そしてSF参戦の小高一斗に代わって今回も起用された#1野中誠太(Kuoカローラ中京TOM'S 320 )の順で1コーナーを通過した。
一方今回も#10三宅淳詞(MAX RACING 320)はスタートで二つ順位を落として7位でコントロールラインに戻ってきた。三宅は3周目の1コーナーで#35河野をアウトから抜いて6位に浮上、続いて#1野中の背後に迫るが、レース後半に入ると#1野中が徐々に#10三宅を引き離し、最後は3.465秒まで差を広げてフィニッシュした。
一方トップ争いは、1周目を終えた時点で#50名取と#2佐藤の2台が頭一つ抜け出した状況となり、その後は一進一退の攻防が続く。
2周終了時点で#50名取は#2佐藤に対して1.038秒とやや差を広げるが、3周目には#2佐藤が1'52.923とファステストラップを更新、#50名取との差を0.852まで詰めるが、#50名取も4周目に1'52.655と佐藤を上回るタイムを記録してリードを0.904秒とすると、その後も少しずつ差を広げて7周目には1.450秒差とした。
しかし#2佐藤も負けじと9周目から反撃に転じ、#50名取とのギャップを1.119とすると、11周目には0.882秒まで縮めてファイナルラップを迎えた。
しかし#50名取は最後まで#2佐藤に付け入る隙を与えず、前日の第4戦に続いて今季3勝目をものにした。#2佐藤はあとわずか0.535秒及ばなかった。
その後方では#37平良、#36アレジのトムス勢2台による3位争いが展開された。
僅差で#37平良を追う#36アレジは11周目の1コーナーでアウトから#37平良に並びかけ、2コーナー立ち上がりで3位に浮上、今季4度目の表彰台をものにした。
スーパーフォーミュラ・ライツ第6戦決勝はこのあと午後4時35分より17周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース -RIJ- (2021/04/25) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2021 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 5 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Engine Lap Time Behind Gap
1 50 名取 鉄平 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 12 22'38.320 - -
2 2 佐藤 蓮 TODA FIGHTEX TODA RACING SPIESS A41 12 22'38.855 0.535 0.535
3 36 ジュリアーノ・アレジ Deloitte. TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 12 22'47.156 8.836 8.301
4 37 平良 響 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 12 22'49.004 10.684 1.848
5 1 野中 誠太 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 12 22'52.469 14.149 3.465
6 10 三宅 淳詞 MAX RACING 320 Rn-sports SPIESS A41 12 22'55.588 17.268 3.119
7 35 河野 駿佑 RS FINE K&N 320 RS FINE TOYOTA TOM'S TAZ31 12 22'58.993 20.673 3.405
8 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 12 23'25.136 46.816 26.143
9 11 M 1 植田 正幸 MAX RACING RN 320 Rn-sports SPIESS A41 12 23'31.685 53.365 6.549
10 51 M 2 畑 亨志 B-MAX ENGINEERING 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 12 23'32.891 54.571 1.206
11 *5 入山 翔 Albirex-RT ALBIREX RACING TEAM TOMEI TB14F3 2020 12 23'55.547 1'17.227 22.656
12 4 M 3 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 11 21'25.164 1Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 10Laps)完走 ----
Fastest Lap: CarNo.50 名取鉄平(B-MAX Racing 320) 1'52.655 (4/12) 185.568km/h
CarNo.5は、全日本スーパーフォーミュラライツ選手権統一規則 第15条1-1(危険なドライブ行為)により競技結果に30秒を加算した。
2021年全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦「NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース」のフリー走行2回目が4月25日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#14大嶋和也(NTT Communications ROOKIE SF19)がトップタイムを記録した。
(天候:晴れ コース:ドライ)
2回目のフリー走行は午前8時40分より30分間で行われた。
このセッションでトップタイムを記録したのは3周目(計測2周目)に1'37.884を叩き出した#14大嶋。しかし大嶋は4周終わりで一旦ピットインすると、その後は1分41秒〜42秒台で13周を消化している。Aグループ8位でQ1敗退を喫した大嶋はここでもう一度予選シミュレーションと同様に走行を行い、改めてクルマの状態を確認したとも想像できる。予選タイムとの比較では向上が見られているものの、決勝でそのポテンシャルを発揮するチャンスがあるかは未知数だ。
これに対し、残り2分を切ったところで1'39.765の2番手タイムを記録した#36宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)は3周目に1'43.211を記録すると、その後は7周目まで1分41秒台のペースを保って8周目に一旦ピットイン。その後は10周目から12周目まで連続して1分40秒台を連発する中で13周目にベストタイムを記録と、安定した速さを保って15周を消化している。
3番手の#19関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)も6周目に1'39.915の自己ベストタイムを記録したのちに1周のクールダウンを挟んで1分40秒〜41秒台で連続周回を行なってトータル14周を消化した。
4番手の#16野尻智紀(TEAM MUGEN SF19)も1'39.994のベストタイムを記録した直後の5周目に1'46.301を記録してからは6周目、7周目と連続して1分41秒台。8周目、9周目と連続してピットインして以降は11周目からチェッカーを受ける15周目まで連続して1分40秒台で周回を重ねている。
ポールポジションの#5福住仁嶺(DOCOMO DANDELION M5S SF19)は12周目に1'40.197を記録して6番手。福住もまた4周目と11周目(これはインラップ)に1分45秒台を記録した以外は安定して1分40秒〜41秒台で周回を重ねており、ベストタイムもそうした連続周回の中で記録されている。
こうしたことから午後の決勝は1分40秒〜41秒台での接戦となりそうな気配だ。
第2戦決勝は午後2時30分より30周で行われる。
Text:KazuhisaSUEHIRO
NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース -RIJ- (2021/04/25) Free Practice 2 Weather:Cloudy Course:Dry
2021 SUPER FORMULA Round 2 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos № Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 14 大嶋 和也 NTT Communications ROOKIE SF19 NTT Communications ROOKIE TOYOTA TRD01F 1'37.884 - - 213.571
2 37 宮田 莉朋 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 1'39.765 1.881 1.881 209.544
3 19 関口 雄飛 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'39.915 2.031 0.150 209.230
4 16 野尻 智紀 TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'39.994 2.110 0.079 209.065
5 39 阪口 晴南 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 1'40.119 2.235 0.125 208.804
6 5 福住 仁嶺 DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'40.197 2.313 0.078 208.641
7 18 国本 雄資 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F 1'40.224 2.340 0.027 208.585
8 6 笹原 右京 DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'40.260 2.376 0.036 208.510
9 3 山下 健太 ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 1'40.384 2.500 0.124 208.252
10 7 小高 一斗 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F 1'40.545 2.661 0.161 207.919
11 1 山本 尚貴 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'40.764 2.880 0.219 207.467
12 38 坪井 翔 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 1'40.823 2.939 0.059 207.346
13 51 松下 信治 BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX RACING TEAM Honda M-TEC HR-417E 1'40.870 2.986 0.047 207.249
14 4 中山 雄一 ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 1'40.886 3.002 0.016 207.216
15 36 ジュリアーノ・アレジ Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 1'40.887 3.003 0.001 207.214
16 20 平川 亮 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'40.984 3.100 0.097 207.015
17 64 大湯 都史樹 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'41.102 3.218 0.118 206.773
18 15 大津 弘樹 TEAM MUGEN SF19 Red Bull MUGEN Team Goh Honda M-TEC HR-417E 1'41.120 3.236 0.018 206.737
19 12 タチアナ・カルデロン ThreeBond SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E 1'42.064 4.180 0.944 204.824
2021年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第4戦の決勝が4月24日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#50名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が今季2勝目を挙げた。
(天候:晴れ コース:ドライ)
第4戦決勝は午後5時より12周で行われた。
ホールショットを奪ったのはポールポジションの#50名取。予選3番手の#2佐藤蓮(TODA FIGHTEX )が2位に浮上し、#1野中誠太(Kuoカローラ中京TOM'S 320 )が3位。今大会はスーパーフォーミュラとのダブルエントリーとなった#36ジュリアーノ・アレジ(TOM'S 320)が4位で続き、#5平良響(Kuoカローラ中京TOM'S 320)が5位だ。
予選6番手の#10三宅淳詞(MAX RACING 320)はスタートで出遅れて8位と順位を二つ落としたが、4周目の1コーナー進入で#5入山翔(Albirex-RT)をアウトから抜いて7位に。8周目の1コーナーでは#35河野駿佑(RS FINE K&N 320)を同様にアウトから抜き去って6位と挽回してきた。。
トップの#50名取は1周目に0.650秒のリード。3周終わりでは1.699秒まで差を広げてきたが、#2佐藤も負けじと4周目に1.089秒、5周目に1.030秒と差を詰めてきた。
一方、3位を走っていた#1野中は7周目のデグナーでコースオフ。すぐにコース復帰したものの、この間に#36アレジが3位に浮上した。
トップ2台の差はその後も8周目に0.511秒、9周目には0.497秒、10周目には0.367秒と接近。11周目には0.222秒と完全にテール・トゥ・ノーズの状態になった。
ところが12周目。
1コーナーでアウトから仕掛けた#2佐藤と#50名取が2コーナーで接触、弾かれた2佐藤はコースアウトしてグラベルに捕まり、そのままクルマを降りてしまった。
これにより#36アレジが2位に浮上、#1野中が3位で続いた。
11周目の130Rで#37平良をアウトから抜いて5位に浮上した#10三宅は、佐藤のリタイヤにより、最後は4位でチェッカーを受けた。
第5戦決勝は明日の朝9時55分より12周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース -RIJ- (2021/04/24) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2021 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 4 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Engine Lap Time Behind Gap
1 50 名取 鉄平 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 12 22'36.281 - -
2 36 ジュリアーノ・アレジ Deloitte. TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 12 22'46.658 10.377 10.377
3 1 野中 誠太 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 12 22'53.548 17.267 6.890
4 10 三宅 淳詞 MAX RACING 320 Rn-sports SPIESS A41 12 22'54.116 17.835 0.568
5 37 平良 響 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 12 22'54.949 18.668 0.833
6 35 河野 駿佑 RS FINE K&N 320 RS FINE TOYOTA TOM'S TAZ31 12 22'58.886 22.605 3.937
7 5 入山 翔 Albirex-RT ALBIREX RACING TEAM TOMEI TB14F3 2020 12 23'16.964 40.683 18.078
8 4 M 1 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 12 23'24.222 47.941 7.258
9 11 M 2 植田 正幸 MAX RACING RN 320 Rn-sports SPIESS A41 12 23'36.777 1'00.496 12.555
10 51 M 3 畑 亨志 B-MAX ENGINEERING 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 12 23'37.101 1'00.820 0.324
11 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 12 24'04.506 1'28.225 27.405
12 2 佐藤 蓮 TODA FIGHTEX TODA RACING SPIESS A41 11 20'42.212 1Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 10Laps)完走 ----
Fastest Lap: CarNo.50 名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320) 1'52.035 (2/12) 186.595km/h
PP 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「フリー走行の走り出しから調子が悪くなくて、最後のアタックでも手応えを感じていました。Q1からいい感じて走れていたので、そこからセットアップを変えることなく集中して走りました。ポールポジションを取るまでに時間がかかりましたが、取れて嬉しいですし、取らせてくれたチームの皆さんに感謝しています」
「今まではいろんなことを考えすぎたり、余計なセットアップをしてしまったりと、邪念があったと思います。今回は自信を持って走りましたし、自信の持てるクルマでした」
2位 野尻智紀(TEAM MUGEN)
「まずは福住選手におめでとうと言いたいです。走りはじめの調子が良くなかったので、セットアップをアジャストしていきました。自分が思うことを伝えて大幅なセッティング変更をしてもらいました。そうしたことの積み重ねでここまで来れたと思います。仕事量の多い中で完璧な仕事をこなすのは大変だったと思いますが、やってくれたチームに感謝です。Q3ではこのままだと福住選手に勝てないと思ったので、色々作戦を変えてみましたが、わずかに届きませんでした」
3位 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)
「この鈴鹿でポールを取った福住選手は本当にすごいなと思います。僕は全然歯が立ちませんでした。今思えば僕自身ももっとできたんじゃないかと思うことが多々あります。予選までに結構バタバタしながら準備して予選に臨みましたが、Q1、Q2、Q3といいものを作っていただけたのでこの結果になれたと思います」
「自信を持ってレースウィークを迎えたんですが、フリー走行の状態が良くありませんでした。そこから色々取り組んで予選に臨みましたが、クルマの状態はよくなっていました」
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
2021年全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦「NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース」の公式予選が4月24日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#5福住仁嶺(DOCOMO DANDELION M5S SF19)がデビュー4年目にして初のポールポジションを獲得した。また今回中嶋一貴に代わって急遽参戦が決まった#36ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)もQ3進出を果たした。
(天候:曇り コース:ドライ)
公式予選は午後3時10分よりノックアウト方式で行われた。開始時の気温は21℃、路面温度は27℃だ。
予選Q1:Aグループは#20平川、Bグループは#5福住がトップ通過。#36アレジもQ2へ
予選Q1はAグループ9名、Bグループ10名に分かれて10分間の走行を行い、各グループ上位7名ずつがQ2進出の権利を得る。
Aグループは#64大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)、#4中山雄一(ORIENTALBIO KONDO SF19)、#6笹原右京(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)、#18国本雄資(KCMG Elyse SF19)、#14大嶋和也(NTT Communications ROOKIE SF19)、#15大津弘樹(TEAM MUGEN SF19)、#20平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)、#36ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)、#38坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING SF19)が出走した。
国本、大湯、坪井、笹原、大津はコースオープンと同時にピットを離れ、国本を除く4人は1周してすぐにピットへ。国本は2周終わりでピットイン。
これは先にブレーキのウォームアップを行ってからアタック用のタイヤに履き替えるという作戦のようだ。こうすることでピットアウト後は計測1周目からアタックが可能になるという。
一方、#20平川、#36アレジ、#14大嶋、#4中山は少し遅れてコースインし、そのままウォームアップ走行に入った。
まずは#20平川が計測2周目に1'37.574をマーク。#36アレジが1'37.648、6笹原が1'37.900で続く。以下1'38.037の#18国本、1'38.144の#64大湯、1'38.275の#15大津までがQ2進出。#14大嶋、#4中山がここで予選を終えた。
Bグループは午後3時25分開始。#1山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)、#3山下健太(ORIENTALBIO KONDO SF19)、#5福住、#7小高一斗(KCMG Elyse SF19)、#12タチアナ・カルデロン(ThreeBond SF19)、#16野尻智紀(TEAM MUGEN SF19)、#19関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)、#37宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)、#39阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING SF19)、そして今回から参戦の#51松下信治(BYOUBUGAURA B-MAX SF19)が出走した。
#3山下、#37宮田を除く8名は開始と同時にコースインし、一旦ピットへ。
代わって#3山下、#37宮田がピットアウト。この時点で残り時間は6分30秒だ。
一旦ピットインしたドライバーたちも残り5分を切る頃には再びコースに飛び出し、アタックに取り掛かる。
まずは#37宮田が計測2周目に1'38.130をマーク。#1山本がそれを上回り、計測1周目で1'37.603、#51松下は計測2周目に1'38.063。#16野尻も計測2周目に1'37.725を記録してきた。
さらに#19関口が1'37.557、続いて#5福住が1'37.316でトップに躍り出たところでチェッカー。
#5福住、#19関口、#1山本、#16野尻、#51松下、#3山下そして#37宮田までがQ2進出。#39阪口、#7小高、#12カルデロンがノックアウトされた。
予選Q2:好調の#5福住がここでもトップタイム #36アレジもQ3進出を果たす
予選Q2は午後3時30分に走行開始。7分間の走行で上位8名が次のQ3への権利を得る。
ここでは#18国本がQ1同様の作戦を取ったが、他の13名はピットを離れてそのままアタックへ。
まずは#6笹原が計測2周目に1'37.165をマーク。続いて#38坪井が1'37.502、#20平川が1'37.119、#5福住1'36.646でトップに浮上する。
前回優勝の#16野尻は1'36.936で2番手。チェッカー直前に大湯が1'36.978で3番手に飛び込み、1'36.987の#19関口に続いて最後の最後にアレジが1'37.099で5番手に。これにより1'37.310の#15大津が9番手に後退、以下#1山本、#38坪井、#51松下、#18国本、そして#3山下がノックアウトされる結果となった。
予選Q3:#5福住が全セッショントップの快挙でポールポジション獲得
予選Q3は午後4時7分走行開始。Q2同様に7分間の走行だ。
#16野尻はブレーキのウォームアップを行って一旦ピットへ。温まりの早いリヤタイヤのみ交換してコースへ。他のドライバーはピットアウトしてそのままウォームアップに入る。
まずは#16野尻がピットアウト後の計測1周目で1'36.645を叩き出すが、#6福住がそれを上回る1'36.449を計測2周目に記録してトップへ。
#64大湯は1'36.673で3番手に続き、#20平川が1'36.794でトヨタ勢最上位の4番手につけた。
注目の#36アレジは1'37.350に留まり、8番手で明日の決勝に臨む。
スーパーフォーミュラ第2戦決勝は明日の午後1時45分より30周または70分間で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース -RIJ- (2021/04/24) Knock Out Q3 Weather:Cloudy Course:Dry
2021 SUPER FORMULA Round 2 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos № Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 5 福住 仁嶺 DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'36.449 - - 216.749
2 16 野尻 智紀 TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'36.645 0.196 0.196 216.309
3 64 大湯 都史樹 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'36.673 0.224 0.028 216.247
4 20 平川 亮 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'36.794 0.345 0.121 215.976
5 6 笹原 右京 DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'36.810 0.361 0.016 215.941
6 37 宮田 莉朋 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 1'36.919 0.470 0.109 215.698
7 19 関口 雄飛 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'37.078 0.629 0.159 215.344
8 36 ジュリアーノ・アレジ Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 1'37.350 0.901 0.272 214.743
NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース -RIJ- (2021/04/24) Knock Out Q2 Weather:Cloudy Course:Dry
2021 SUPER FORMULA Round 2 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos № Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 5 福住 仁嶺 DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'36.646 - - 216.307
2 16 野尻 智紀 TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'36.936 0.290 0.290 215.660
3 64 大湯 都史樹 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'36.978 0.332 0.042 215.566
4 19 関口 雄飛 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'36.987 0.341 0.009 215.546
5 36 ジュリアーノ・アレジ Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 1'37.099 0.453 0.112 215.298
6 20 平川 亮 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'37.119 0.473 0.020 215.253
7 6 笹原 右京 DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'37.165 0.519 0.046 215.152
8 37 宮田 莉朋 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 1'37.250 0.604 0.085 214.963
---- 以上Q3進出 ----
9 15 大津 弘樹 TEAM MUGEN SF19 Red Bull MUGEN Team Goh Honda M-TEC HR-417E 1'37.310 0.664 0.060 214.831
10 1 山本 尚貴 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'37.426 0.780 0.116 214.575
11 38 坪井 翔 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 1'37.502 0.856 0.076 214.408
12 51 松下 信治 BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX RACING TEAM Honda M-TEC HR-417E 1'37.594 0.948 0.092 214.206
13 18 国本 雄資 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F 1'37.736 1.090 0.142 213.895
14 3 山下 健太 ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 1'37.849 1.203 0.113 213.648
■Aグループ
NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース -RIJ- (2021/04/24) Knock Out Q1 A Group Weather:Cloudy Course:Dry
2021 SUPER FORMULA Round 2 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos № Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 20 平川 亮 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'37.574 - - 214.250
2 36 ジュリアーノ・アレジ Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 1'37.648 0.074 0.074 214.087
3 6 笹原 右京 DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'37.900 0.326 0.252 213.536
4 18 国本 雄資 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F 1'38.037 0.463 0.137 213.238
5 38 坪井 翔 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 1'38.041 0.467 0.004 213.229
6 64 大湯 都史樹 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'38.144 0.570 0.103 213.005
---- 以上Q2進出 ----
7 15 大津 弘樹 TEAM MUGEN SF19 Red Bull MUGEN Team Goh Honda M-TEC HR-417E 1'38.275 0.701 0.131 212.721
8 14 大嶋 和也 NTT Communications ROOKIE SF19 NTT Communications ROOKIE TOYOTA TRD01F 1'38.456 0.882 0.181 212.330
9 4 中山 雄一 ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 1'38.674 1.100 0.218 211.861
■Bグループ
NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース -RIJ- (2021/04/24) Knock Out Q1 B Group Weather:Cloudy Course:Dry
2021 SUPER FORMULA Round 2 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos № Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 5 福住 仁嶺 DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'37.316 - - 214.818
2 19 関口 雄飛 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'37.557 0.241 0.241 214.287
3 1 山本 尚貴 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'37.603 0.287 0.046 214.186
4 16 野尻 智紀 TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'37.725 0.409 0.122 213.919
5 51 松下 信治 BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX RACING TEAM Honda M-TEC HR-417E 1'38.063 0.747 0.338 213.181
6 3 山下 健太 ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 1'38.092 0.776 0.029 213.118
7 37 宮田 莉朋 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 1'38.130 0.814 0.038 213.036
---- 以上Q2進出 ----
8 39 阪口 晴南 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 1'38.267 0.951 0.137 212.739
9 7 小高 一斗 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F 1'38.429 1.113 0.162 212.389
10 12 タチアナ・カルデロン ThreeBond SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E 1'39.189 1.873 0.760 210.761
2021年全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦「鈴鹿2&4レース」のフリー走行1回目が4月24日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#5福住仁嶺(DOCOMO DANDELION M5S SF19)がトップタイムを記録した。
(天候:曇り コース:ドライ)
フリー走行は午前10時15分より90分間で行われた。
#6DOCOMO DANDELION M6Y SF19は開幕戦に続いて欠場となった牧野任祐に代わり今回も笹原右京がドライブ。#7KCMG Elyse SF19も開幕戦に続いて小高一斗が起用された。また今回は中嶋一貴に代わってジュリアーノ・アレジが#36Kuo VANTELIN TOM'S SF19をドライブすることになった。
そのアレジは走行開始から3周目に1'39.916、4周目には1'39.795を記録して一時トップに立つなど、初のスーパーフォーミュラを難なく乗りこなしてみせている。
開始から10分ほどが経過した頃、#51松下信治(BYOUBUGAURA B-MAX SF19)がマシントラブルによりシケイン手前でストップしたために赤旗が提示され、走行は中断された。
この時点でのトップは#1山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)で1'38.963。2番手には#6笹原が1'39.029で続く。トヨタ勢最上位は#19関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)で1'39.296だった。
車両回収ののち、10時39分に走行は再開された。
ここからは各ドライバーとも決勝を見据えたロングランに入ったのか、しばらくは目立ったタイム更新もなくセッションは進行する。トップの山本はピットイン、アウトを繰り返しながら1分40~41秒台で走行。アレジは7周目から21周目まで1分41秒台前半から42秒台後半のペースで連続で走行した。
前回優勝の#16野尻智紀(TEAM MUGEN SF19)はベストタイムは12番手だが、山本と同様にピットイン、アウトを繰り返しながら1分40秒〜41秒前半のペースで走行しており、状況は悪くなさそうだ。
残り時間が20分を切ったところで#19関口が自己ベストを更新するが、タイムは1'39.258で順位は変わらず。序盤にトラブルでコース上にストップした#51松下も走行を再開し、13周目に1'39.696を記録して8番手に上がってきた。
残り時間が10分を切ったところで#1山本が1'38.886と自身のタイムを更新する。
続いて#16野尻が残り時間5分30秒で1'39.294を記録して4番手に浮上するが、#36アレジが残り時間3分で1'39.258までタイムを縮めて4番手に。
ここから予選を想定した熾烈なタイムアタック合戦が始まった。
残り時間1分で#20平川が1'38.715でトップに。それを#19関口が上回り1'38.408を記録、さらにその直後、#37宮田が1'38.253を記録する。しかしチェッカーフラッグ提示直後に#5福住が1'38.115を叩き出してトップに浮上、2番手#37宮田、3番手#19関口の順でフリー走行は終了した。
4番手には#64大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)、5番手には#39阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING SF19)がつけ、スポット参戦の#6笹原は9番手、#36アレジは11番手、そして#7小高は17番手という結果になった。
スーパーフォーミュラ第2戦はこのあと午後3時10分より、ノックアウト方式で公式予選を行う。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース -RIJ- (2021/04/24) Free Practice 1 Weather:Fine Course:Dry
2021 SUPER FORMULA Round 2 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos № Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 5 福住 仁嶺 DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'38.115 - - 213.068
2 37 宮田 莉朋 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 1'38.253 0.138 0.138 212.769
3 19 関口 雄飛 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'38.408 0.293 0.155 212.434
4 64 大湯 都史樹 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'38.636 0.521 0.228 211.943
5 20 平川 亮 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'38.715 0.600 0.079 211.773
6 39 阪口 晴南 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 1'38.873 0.758 0.158 211.435
7 1 山本 尚貴 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'38.886 0.771 0.013 211.407
8 38 坪井 翔 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD01F 1'38.935 0.820 0.049 211.302
9 6 笹原 右京 DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'38.973 0.858 0.038 211.221
10 3 山下 健太 ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 1'39.164 1.049 0.191 210.814
11 36 ジュリアーノ・アレジ Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD01F 1'39.258 1.143 0.094 210.615
12 16 野尻 智紀 TEAM MUGEN SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'39.294 1.179 0.036 210.538
13 18 国本 雄資 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F 1'39.397 1.282 0.103 210.320
14 14 大嶋 和也 NTT Communications ROOKIE SF19 NTT Communications ROOKIE TOYOTA TRD01F 1'39.566 1.451 0.169 209.963
15 51 松下 信治 BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX RACING TEAM Honda M-TEC HR-417E 1'39.696 1.581 0.130 209.689
16 4 中山 雄一 ORIENTALBIO KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD01F 1'40.139 2.024 0.443 208.762
17 7 小高 一斗 KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD01F 1'40.266 2.151 0.127 208.497
18 15 大津 弘樹 TEAM MUGEN SF19 Red Bull MUGEN Team Goh Honda M-TEC HR-417E 1'40.283 2.168 0.017 208.462
19 12 タチアナ・カルデロン ThreeBond SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E 1'40.377 2.262 0.094 208.267
NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース -RIJ- (2021/04/23) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2021 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 5 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 50 名取 鉄平 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 1'51.677 - - 187.193
2 2 佐藤 蓮 TODA FIGHTEX TODA RACING SPIESS A41 1'52.039 0.362 0.362 186.589
3 36 ジュリアーノ・アレジ Deloitte. TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 1'52.232 0.555 0.193 186.268
4 37 平良 響 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 1'52.336 0.659 0.104 186.095
5 10 三宅 淳詞 MAX RACING 320 Rn-sports SPIESS A41 1'52.443 0.766 0.107 185.918
6 35 河野 駿佑 RS FINE K&N 320 RS FINE TOYOTA TOM'S TAZ31 1'52.853 1.176 0.410 185.243
7 1 野中 誠太 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 1'52.903 1.226 0.050 185.161
8 5 入山 翔 Albirex-RT ALBIREX RACING TEAM TOMEI TB14F3 2020 1'53.978 2.301 1.075 183.414
9 4 M 1 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 1'54.216 2.539 0.238 183.032
10 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 1'54.468 2.791 0.252 182.629
11 51 M 2 畑 亨志 B-MAX ENGINEERING 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 1'56.285 4.608 1.817 179.776
12 11 M 3 植田 正幸 MAX RACING RN 320 Rn-sports SPIESS A41 1'57.244 5.567 0.959 178.305
---- 以上基準タイム(110% - 2'03.180)予選通過 ----
NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース -RIJ- (2021/04/23) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2021 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 4 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 50 名取 鉄平 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 1'51.296 - - 187.834
2 1 野中 誠太 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 1'51.914 0.618 0.618 186.797
3 2 佐藤 蓮 TODA FIGHTEX TODA RACING SPIESS A41 1'51.931 0.635 0.017 186.769
4 36 ジュリアーノ・アレジ Deloitte. TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 1'51.943 0.647 0.012 186.749
5 37 平良 響 Kuoカローラ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 1'52.241 0.945 0.298 186.253
6 10 三宅 淳詞 MAX RACING 320 Rn-sports SPIESS A41 1'52.324 1.028 0.083 186.115
7 35 河野 駿佑 RS FINE K&N 320 RS FINE TOYOTA TOM'S TAZ31 1'52.646 1.350 0.322 185.583
8 5 入山 翔 Albirex-RT ALBIREX RACING TEAM TOMEI TB14F3 2020 1'53.762 2.466 1.116 183.763
9 4 M 1 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 1'54.115 2.819 0.353 183.194
10 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 1'54.377 3.081 0.262 182.775
11 51 M 2 畑 亨志 B-MAX ENGINEERING 320 B-MAX ENGINEERING SPIESS A41 1'56.109 4.813 1.732 180.048
12 11 M 3 植田 正幸 MAX RACING RN 320 Rn-sports SPIESS A41 1'56.884 5.588 0.775 178.854
---- 以上基準タイム(110% - 2'02.885)予選通過 ----
スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankookの第2戦SUGOスーパー耐久3時間レースは18日、スポーツランドSUGOでグループ1(ST-X、ST-Z、ST-TCR、ST-Q、ST-1クラス)の決勝を行いST-Xクラスの永井宏明/上村優太/中山雄一組(16号車・PC Okazaki 911 GT3R)が総合優勝を飾った。
グループ1の決勝レースは午後2時にローリングラップが始まった。天候は晴れだが強風が吹き荒れる中、セーフティーカー(SC)がピットロードに滑り込みスタートが切られた。
レース序盤は、プロドライバーをスタートに持ってきたポールシッターの永井秀貴/嵯峨宏紀/小高一斗組(31号車・LEXUS RCF GT3)の小高とJOE SHINDO/柴田優作/影山正美/井上恵一組(9号車・MP Racing GT-R)の影山が、後続を引き離しながらバトルを演じる。3位には植松忠雄/澤圭太/川端伸太朗/井出有冶組(290号車・Floral UEMATSU FG 720S GT3)の植松、4位に星野敏/藤井誠暢/近藤翼組(777号車・D'station Vantage GT3)の星野、5位に大八木信行/青木孝行/藤波清斗/大八木龍一郎組(81号車・DAISHIN GT3 GT-R)の信行、6位に永井宏明/上村優太/中山雄一組(16号車・PC Okazaki 911 GT3R)の永井が続く。
34周目と35周目にはジェントルマンドライバーの運転時間義務を消化した81号車と777号車がピットイン。ドライバーをそれぞれ藤波と藤井にチェンジした。
31号車は45周目に嵯峨に、9号車が48周目に柴田に交代すると、柴田が嵯峨の直前でコースイン。ここからこの2人のバトルが勃発する。
51周目の最終コーナーでは嵯峨が周回遅れのマシンを利用して柴田をパス、トップに浮上する。しかし柴田も負けていない。58周目の馬の背では嵯峨を抜き返しトップを奪還。ここからは嵯峨との差を徐々に開きながらレースをリード。
トップ柴田は89周目にSHINDOに交代、トップのままレースに復帰する。31号車は97周目にジェントルマンドライバーの永井に交代。
ここで上位に顔を出してきたのが、アンカーにプロドライバーを選択した、16号車の上村、777号車の近藤、290号車の川端、81号車の青木でそれぞれ2~5位に浮上し永井は6位に落ちた。
レースが残り40分あまりとなった96周目、なんとトップを走る9号車・SHINDOがSP立ち上がりで70号車と絡んでクラッシュ。この事故でSCが導入される。やがて事故処理のため赤旗に切り替えられ全車ストレートに停車して再開を待つこととなった。
事故処理が終りレースは残り14分30秒でSC先導により再開された。
夕方になり気温が下がったためSCは2周を回ってピットイン、レースが再開される。トップの上村はストレートに入るまで加速せず、2位以下をけん制しながらリスタートし、巧みにポジションを死守する。
上村はここから2位以下を徐々に引き離し、残り周回を手堅く走って16号車が優勝した。2位以下も残り少ない周回では順位は変わらず、2位に777号車の近藤、3位に290号車の川端が入った。
ST-Zクラスはポールシッター・鈴木宏和/久保凜太郎/塩津佑介/佐藤公哉組(311号車・FABULOUS GRMI GR SUPRA GT4)の塩津のリードで始まる。
後方から追い上げてきたのは予選クラス5位の星野辰也/織戸学/篠原拓朗/浜健二組(47号車・D'station Vantage GT4)の織戸と、同7位のDAISUKE/元嶋佑弥組(23号車・TKRI松永建設AMG GT4)の元嶋だった。
トップ塩津は織戸と元嶋にパスされ3位まで後退。ここから織戸と元嶋の延々と続くトップ争いが勃発する。
このスティントではこの2人の争いに決着は付かず、36周目に23号車がDAISUKEに、53周目に47号車が星野に交代すると23号車がトップに浮上する。
その後、2位には大塚隆一郎/金石年弘/ジェイク・パーソンズ組(500号車・5 ZIGEN AMG GT4)の大塚、3位に内田優大/山内英輝/菅波冬悟組(3号車・ENDLESS AMG GT4)の菅波とともに2回目のスティンとを託されたドライバーが上がってきた。
大塚と菅波はトップDAISUKEとの差を縮めつつ接近戦を演じる。DAISUKEは67周目に大塚に、68周目に菅波にかわされ3位に落ちてしまった。
しかし、23号車・DAISUKEが75周目に元嶋に交代すると、スピードに勝る元嶋が再びトップに浮上。2位に3号車の菅波から交代した内田。3位には大塚から交代した金石がつける。
赤旗中断後は、元嶋がリスタートから徐々に2位以下を引き離し、23号車が優勝。2位にはジェントルマンドライバーながらポジションを守った3号車の内田が入った。
3位は500号車金石と47号車の篠原の争いとなった。終盤テールトゥノーズで競っていたが、最終ラップの最終コーナー立ち上がりで金石に並び替えた篠原が鼻の差で前に出て、3位表彰台をもぎ取った。
1チームのみ参加のST-Qクラスは蒲生尚弥/豊田大輔/山下健太/小倉康宏組(28号車・ORC ROOKIE Racing GR SUPRA)は総合13位で完走を果たした。
1チームのみ参加のST-TCRクラスは塚田利郎/蘇武喜和/霜野誠友/清瀧雄二組(75号車・おとぎの国CIVIC TCR)がトラブルを抱えながらも23位で完走した。
3チーム参加のST-1クラスは、堤優威/阪口良平/堀田誠組(38号車・muta Racing GR SUPRA)が序盤からST-Xに次ぐポジションをキープ。総合でも6位に入り優勝を飾った。2位には大きく遅れて大山正芳/山本賢組(71号車・CSダイワN通商アキランドポルシェ)が入った。
第3戦は富士スピードウェイに舞台を移し、5月22日に24時間レースとして行われる予定だ。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Keiichiro TAKESHITA
【総合】
SUGOスーパー耐久3時間レース -RIJ- (2021/04/18) Group 1 Final Weather:Fine Course:Dry
2021 スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook Round 2 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Maker Model Team Wh Lap Time Behind Gap
1 16 ST-X 1 永井 宏明 上村 優太 中山 雄一 PC Okazaki 911 GT3R Porsche GT3R Porsche Center Okazaki 10 109 3:00'28.645 - -
2 777 ST-X 2 星野 敏 藤井 誠暢 近藤 翼 D'station Vantage GT3 Aston Martin Vantage AMR GT3 D'station Racing 30 109 3:00'33.686 5.041 5.041
3 290 ST-X 3 植松 忠雄 澤 圭太 川端 伸太朗 井出 有冶 Floral UEMATSU FG 720S GT3 McLaren 720S GT3 Floral Racing with ABSSA 20 109 3:00'35.493 6.848 1.807
4 81 ST-X 4 大八木 信行 青木 孝行 藤波 清斗 ⼤⼋⽊ ⿓⼀郎 DAISHIN GT3 GT-R NISSAN R35 GT3 GT-R GTNET MOTOR SPORTS 109 3:00'49.228 20.583 13.735
5 31 ST-X 5 永井 秀貴 嵯峨 宏紀 小高 一斗 LEXUS RCF GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 apr 109 3:01'06.613 37.968 17.385
6 38 ST-1 1 堤 優威 阪口 良平 堀田 誠 muta Racing GR SUPRA TOYOTA GR SUPRA TRACY SPORTS 103 3:01'10.273 6Laps 6Laps
7 23 ST-Z 1 DAISUKE 元嶋 佑弥 TKRI松永建設AMG GT4 Mercedes AMG GT4 TKRI 103 3:01'23.083 6Laps 12.810
8 3 ST-Z 2 内田 優大 山内 英輝 菅波 冬悟 ENDLESS AMG GT4 Mercedes AMG GT4 ENDLESS SPORTS 103 3:01'27.896 6Laps 4.813
9 47 ST-Z 3 星野 辰也 織戸 学 篠原 拓朗 浜 健二 D'station Vantage GT4 Aston Martin Vantage AMR GT4 D'station Racing 103 3:01'30.714 6Laps 2.818
10 500 ST-Z 4 大塚 隆一郎 金石 年弘 ジェイク・パーソンズ 5 ZIGEN AMG GT4 Mercedes AMG GT4 TEAM 5ZIGEN 15 103 3:01'30.816 6Laps 0.102
11 311 ST-Z 5 鈴木 宏和 久保 凜太郎 塩津 佑介 佐藤 公哉 FABULOUS GRMI GR SUPRA GT4 TOYOTA GR SUPRA GT4 C.S.I Racing 103 3:01'31.150 6Laps 0.334
12 20 ST-Z 6 山口 智英 荒 聖治 坂本 祐也 SS/YZ Studie BMW BMW M4GT4 SS/YZ RACING with Studie 103 3:01'34.895 6Laps 3.745
13 30 ST-Z 7 今田 信宏 関口 雄飛 DRAGON JMS RACING AMG GT4 with B-MAX Mercedes AMG GT4 B-MAX ENGINEERING 102 3:01'34.662 7Laps 1Lap
14 885 ST-Z 8 HIRO HAYASHI 平中 克幸 三浦 愛 林テレンプSHADE RACING GR SUPRA GT4 TOYOTA GR SUPRA GT4 林テレンプSHADE RACING 102 3:01'42.255 7Laps 7.593
15 28 ST-Q 1 蒲生 尚弥 豊田 大輔 山下 健太 小倉 康宏 ORC ROOKIE Racing GR SUPRA TOYOTA GR SUPRA ROOKIE Racing 102 3:01'43.957 7Laps 1.702
16 71 ST-1 2 大山 正芳 山本 賢 CSダイワN通商アキランドポルシェ Porsche 911 GT3 Cup アキランドレーシング 101 3:01'31.468 8Laps 1Lap
17 22 ST-Z 9 KIZUNA 千代 勝正 山野 直也 大草 りき WAIMARAMA EBI Cayman GT4 Porsche 718 Cayman GT4 CS Porsche Team EBI WAIMARAMA 25 101 3:01'39.181 8Laps 7.713
18 34 ST-Z 10 田中 優暉 安田 裕信 山田 真之亮 テクノ・SUN'S・モノコレG55 GINETTA G55 GT4 テクノファースト 101 3:01'42.834 8Laps 3.653
19 108 ST-Z 11 ふじい じゅん BUSHI TAKESHI 黒澤 琢弥 鈴木 利男 アスラーダVer.SUPRA TOYOTA GR SUPRA GT4 新世紀サイバーフォーミュラレーシングwith RFC 99 3:01'24.487 10Laps 2Laps
20 75 ST-TCR 1 塚田 利郎 蘇武 喜和 霜野 誠友 清瀧 雄二 おとぎの国CIVIC TCR Honda CIVIC TYPE R TCR Team Noah 94 3:00'46.190 15Laps 5Laps
21 111 ST-Z 12 松田 利之 古谷 悠河 檜井 保孝 平川 亮 HIROSHIMA TOYOPET RACING TOYOTA GR SUPRA GT4 HIROSHIMA TOYOPET RACING 10 89 3:01'35.752 20Laps 5Laps
---- 以上規定周回数完走 ----
- 9 ST-X - JOE SHINDO 柴田 優作 影山 正美 井上 恵一 MP Racing GT-R NISSAN R35 GT3 GT-R MP Racing 95 2:16'54.513 14Laps -6Laps
- 70 ST-Z - 藤井 正明 横溝 直輝 坂井 一裕 野間 一 COMET RACING AMG GT4 Mercedes AMG GT4 COMET RACING 50 2:16'44.163 59Laps 45Laps
- 505 ST-Z - 西村 元希 ショウン・トン 岡本 武之 田ヶ原 章蔵 エヴァRT初号機Audi R8 LMS GT4 Audi R8 LMS GT4 Audi Team AS Sport 49 1:15'31.404 60Laps 1Lap
- 2 ST-1 - 飯田 太陽 高橋 一穂 加藤 寛規 シンティアムアップルKTM KTM GT-X KsフロンティアKTMカーズ 10 30 1:22'15.953 79Laps 19Laps
【クラス別】
■ST-Xクラス
SUGOスーパー耐久3時間レース -RIJ- (2021/04/18) Group 1 Final Weather:Fine Course:Dry
2021 スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook Round 2 ST-X class スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos No Driver Car Maker Model Team Wh Lap Time Behind Gap
1 16 永井 宏明 上村 優太 中山 雄一 PC Okazaki 911 GT3R Porsche GT3R Porsche Center Okazaki 10 109 3:00'28.645 - -
2 777 星野 敏 藤井 誠暢 近藤 翼 D'station Vantage GT3 Aston Martin Vantage AMR GT3 D'station Racing 30 109 3:00'33.686 5.041 5.041
3 290 植松 忠雄 澤 圭太 川端 伸太朗 井出 有冶 Floral UEMATSU FG 720S GT3 McLaren 720S GT3 Floral Racing with ABSSA 20 109 3:00'35.493 6.848 1.807
4 81 大八木 信行 青木 孝行 藤波 清斗 ⼤⼋⽊ ⿓⼀郎 DAISHIN GT3 GT-R NISSAN R35 GT3 GT-R GTNET MOTOR SPORTS 109 3:00'49.228 20.583 13.735
5 31 永井 秀貴 嵯峨 宏紀 小高 一斗 LEXUS RCF GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 apr 109 3:01'06.613 37.968 17.385
---- 以上規定周回数完走 ----
- 9 JOE SHINDO 柴田 優作 影山 正美 井上 恵一 MP Racing GT-R NISSAN R35 GT3 GT-R MP Racing 95 2:16'54.513 14Laps 14Laps
■ST-Zクラス
SUGOスーパー耐久3時間レース -RIJ- (2021/04/18) Group 1 Final Weather:Fine Course:Dry
2021 スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook Round 2 ST-Z class スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos No Driver Car Maker Model Team Wh Lap Time Behind Gap
1 23 DAISUKE 元嶋 佑弥 TKRI松永建設AMG GT4 Mercedes AMG GT4 TKRI 103 3:01'23.083 - -
2 3 内田 優大 山内 英輝 菅波 冬悟 ENDLESS AMG GT4 Mercedes AMG GT4 ENDLESS SPORTS 103 3:01'27.896 4.813 4.813
3 47 星野 辰也 織戸 学 篠原 拓朗 浜 健二 D'station Vantage GT4 Aston Martin Vantage AMR GT4 D'station Racing 103 3:01'30.714 7.631 2.818
4 500 大塚 隆一郎 金石 年弘 ジェイク・パーソンズ 5 ZIGEN AMG GT4 Mercedes AMG GT4 TEAM 5ZIGEN 15 103 3:01'30.816 7.733 0.102
5 311 鈴木 宏和 久保 凜太郎 塩津 佑介 佐藤 公哉 FABULOUS GRMI GR SUPRA GT4 TOYOTA GR SUPRA GT4 C.S.I Racing 103 3:01'31.150 8.067 0.334
6 20 山口 智英 荒 聖治 坂本 祐也 SS/YZ Studie BMW BMW M4GT4 SS/YZ RACING with Studie 103 3:01'34.895 11.812 3.745
7 30 今田 信宏 関口 雄飛 DRAGON JMS RACING AMG GT4 with B-MAX Mercedes AMG GT4 B-MAX ENGINEERING 102 3:01'34.662 1Lap 1Lap
8 885 HIRO HAYASHI 平中 克幸 三浦 愛 林テレンプSHADE RACING GR SUPRA GT4 TOYOTA GR SUPRA GT4 林テレンプSHADE RACING 102 3:01'42.255 1Lap 7.593
9 22 KIZUNA 千代 勝正 山野 直也 大草 りき WAIMARAMA EBI Cayman GT4 Porsche 718 Cayman GT4 CS Porsche Team EBI WAIMARAMA 25 101 3:01'39.181 2Laps 1Lap
10 34 田中 優暉 安田 裕信 山田 真之亮 テクノ・SUN'S・モノコレG55 GINETTA G55 GT4 テクノファースト 101 3:01'42.834 2Laps 3.653
11 108 ふじい じゅん BUSHI TAKESHI 黒澤 琢弥 鈴木 利男 アスラーダVer.SUPRA TOYOTA GR SUPRA GT4 新世紀サイバーフォーミュラレーシングwith RFC 99 3:01'24.487 4Laps 2Laps
12 111 松田 利之 古谷 悠河 檜井 保孝 平川 亮 HIROSHIMA TOYOPET RACING TOYOTA GR SUPRA GT4 HIROSHIMA TOYOPET RACING 10 89 3:01'35.752 14Laps 10Laps
---- 以上規定周回数完走 ----
- 70 藤井 正明 横溝 直輝 坂井 一裕 野間 一 COMET RACING AMG GT4 Mercedes AMG GT4 COMET RACING 50 2:16'44.163 53Laps 39Laps
- 505 西村 元希 ショウン・トン 岡本 武之 田ヶ原 章蔵 エヴァRT初号機Audi R8 LMS GT4 Audi R8 LMS GT4 Audi Team AS Sport 49 1:15'31.404 54Laps 1Lap
■ST-TCRクラス
SUGOスーパー耐久3時間レース -RIJ- (2021/04/18) Group 1 Final Weather:Fine Course:Dry
2021 スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook Round 2 ST-TCR class スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos No Driver Car Maker Model Team Wh Lap Time Behind Gap
1 75 塚田 利郎 蘇武 喜和 霜野 誠友 清瀧 雄二 おとぎの国CIVIC TCR Honda CIVIC TYPE R TCR Team Noah 94 3:00'46.190 - -
■ST-Qクラス
SUGOスーパー耐久3時間レース -RIJ- (2021/04/18) Group 1 Final Weather:Fine Course:Dry
2021 スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook Round 2 ST-Q class スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos No Driver Car Maker Model Team Wh Lap Time Behind Gap
1 28 蒲生 尚弥 豊田 大輔 山下 健太 小倉 康宏 ORC ROOKIE Racing GR SUPRA TOYOTA GR SUPRA ROOKIE Racing 102 3:01'43.957 - -
■ST-1クラス
SUGOスーパー耐久3時間レース -RIJ- (2021/04/18) Group 1 Final Weather:Fine Course:Dry
2021 スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook Round 2 ST-1 class スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos No Driver Car Maker Model Team Wh Lap Time Behind Gap
1 38 堤 優威 阪口 良平 堀田 誠 muta Racing GR SUPRA TOYOTA GR SUPRA TRACY SPORTS 103 3:01'10.273 - -
2 71 大山 正芳 山本 賢 CSダイワN通商アキランドポルシェ Porsche 911 GT3 Cup アキランドレーシング 101 3:01'31.468 2Laps 2Laps
---- 以上規定周回数完走 ----
- 2 飯田 太陽 高橋 一穂 加藤 寛規 シンティアムアップルKTM KTM GT-X KsフロンティアKTMカーズ 10 30 1:22'15.953 73Laps 71Laps
Fastest Lap: CarNo.81 青木 孝行(DAISHIN GT3 GT-R) 1'21.723 (25/109) 157.990km/h
スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankookの第2戦SUGOスーパー耐久3時間レースは18日、スポーツランドSUGOでグループ2(ST-2、ST-3、ST-4、ST-5クラス)の決勝を行いST-3クラスの服部尚貴/吉田広樹/川合孝汰/平沼貴之組(52号車・埼玉トヨペットGBクラウンRS)が総合優勝を飾った。
昨日の雨天から一転、スポーツランドSUGOの上空には朝から青空が広がった。
決勝のローリングラップは午前8時40分に始まる。風が強く、トラックにはウェットパッチが残るが全車ドライタイヤを履いて1周を回りスタートが切られた。
昨日の予選で雨の中、4輪駆動の利点を生かしポールポジションを獲得したST-2クラス・井口卓人/佐々木雅弘/MORIZO/松井孝允組(32号車・ORC ROOKIE Racing GR YARIS)の佐々木のリードでレースは始まる。
2位にはST-3クラス・平木湧也/平木玲次/高橋知己組(62号車・HELM MOTORSPORTS RC350)の高橋、3位には同・冨林勇佑/大島和也/石井宏尚組(39号車・エアーバスターWinmax RC350 TWS)の大島、4位には同・服部尚貴/吉田広樹/川合孝汰/平沼貴之組(52号車・埼玉トヨペットGBクラウンRS)の川合、5位には同・庄司雄磨/伊藤善博/鵜飼龍太組(41号車・エアバスター55 Garage RC350 TWS)の庄司が続く。
ドライになるとやはり佐々木は苦しい。6周目には1コーナーで高橋、川合との争いになるが、佐々木と川合はオーバーラン。この間に高橋がトップに立ち、佐々木、川合と続く。
この後、佐々木はST-2クラスのマシンにかわされ順位を落とす一方、川合は大島をパスしてトップの高橋を追う。
13周目にはスピードに勝る川合はついに3コーナーで高橋を捉えトップに浮上。高橋は2位に落ちた。
トップ川合が26周目を走行中に50号車・LOVEDRIVEロードスターの篠田がSPコーナーでクラッシュ。ここでセーフティーカー(SC)が導入されることとなった。
これを見た多くのチームはこの間にピットインとドライバー交代を行う。トップ52号車は川合から吉田に、62号車は高橋から玲次に、39号車は大島から富林にドライバーをチェンジした。
SC中にはSUGOの立地する村田町を襲う震度3の地震があったが、被害もなくSCは30周を回ってピットイン、レースは31周目から再開された。
ここでトップに立ったのはピットインを行わなかった庄司。2位に玲次続き、3位には長島正明/小松一臣/甲野将哉組(15号車・岡部自動車RECAROフェアレディZ)の甲野が浮上。吉田は4位で再び上位を追うこととなった。
4位の吉田は、甲野と玲次をパスすると39周目には甲野をもパスしてトップに浮上。41周目に41号車がピットインすると、トップ吉田、2位富林、3位玲次、4位甲野となる。
55周目にはヘアピンで甲野が玲次をパスして3位に浮上する。しかし、甲野が64周目にピットインして小松に交代した際に、ピットロード通過速度違反でドライビングスルーペナルティーを科され万事休す。62周目に玲次から湧也に交代した62号車の3位は安泰となった。
トップを独走する52号車・吉田は74周目に服部に交代。39号車・富林は82周目に大島に交代した。
このST-3クラス3チームの順位は互いに大きく離れており、このままの順位で3時間を走り、52号車が優勝、2位には39号車が、3位には62号車が入った。
ST-2クラスは、前述のように総合のトップは譲ったものの序盤は32号車の佐々木がクラストップを独走。しかし32号車が2回目ピットストップを行うと、同じく2回目のピットストップを終えた野中誠太/平良響/翁長実希組(225号車・KTMS GR YARIS)がトップに浮上した。
225号車は後続を大きく離して前戦もてぎに続き2連勝。2位に冨桝朋広/菊地靖/大橋正澄組(6号車・新菱オート☆NEO GLOBE☆DXL☆EVO10)が続き、終了直前にMORIZOのドライブする32号車をかわした藤井芳樹/成澤正人/安斎景介/今井慎吾組(7号車・新菱オート☆VARIS☆DXL☆EVO10)が入った。
ST-4クラスの序盤は、坪井翔/細川慎弥/堀尾風允組(310号車・GR Garage水戸インターGR86)と国本雄資/石川京侍/清水英志郎組(884号車・林テレンプSHADE RACING 86)の争いとなった。しかし1回目のSCランのタイミングで884号車がトップに浮上。310号車はその後、オーバーヒートに見舞われピットインして大きく後退した。
優勝は884号車でもてぎに続き2連勝。2位には浅野武夫/藤原大輝/松井宏太組(18号車・Weds Sport 86)が入り、310号車は3位でレースを終えた。
ST-5クラスは、ポールシッター・金井亮忠/石井達也/岡原達也/猪爪杏奈組(72号車・Ti Racing☆NATS☆ロードスター)の金井と、武地孝幸/太田達也/大野尊久/猪股京介組(66号車・odula TONE MOTULロードスター)の太田との争いで始まった。
太田が金井をパスしてトップに立つと、後方から追い上げてきた橋本陸/貫戸幸星/大崎達也組(456号車・odula Start5 Roadster)の橋本との三つどもえ争いとなる。
50周目には金井をパスした橋本がヘアピンで太田もパスしてトップに立った。
橋本は貫戸、大崎とつなぎトップを死守。456号車が今季初優勝を飾った。2位にはOVER DRIVEチームの間に割って入った72号車が、3位には66号車が入った。
この後、午後2時よりグループ1の決勝が同じく3時間レースとして行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Keiichiro TAKESHITA
SUGOスーパー耐久3時間レース -RIJ- (2021/04/18) Group 2 Final Weather:Fine Course:Dry
2021 スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook Round 2 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Maker Model Team Wh Lap Time Behind Gap
1 52 ST-3 1 服部 尚貴 吉田 広樹 川合 孝汰 平沼 貴之 埼玉トヨペットGBクラウンRS TOYOTA CROWN RS 埼玉トヨペットGreen Brave 10 111 3:00'50.934 - -
2 39 ST-3 2 冨林 勇佑 大島 和也 石井 宏尚 エアーバスターWinmax RC350 TWS TOYOTA LEXUS RC350 TRACY SPORTS with DELTA 15 111 3:01'11.614 20.680 20.680
3 62 ST-3 3 平木 湧也 平木 玲次 高橋 知己 HELM MOTORSPORTS RC350 TOYOTA LEXUS RC350 HELM MOTORSPORTS 111 3:01'57.345 1'06.411 45.731
4 244 ST-3 4 田中 徹 田中 哲也 三宅 淳詞 QUEEN EYES 34Z NISSAN Fairlady Z Z34 Max Racing 25 110 3:01'19.319 1Lap 1Lap
5 15 ST-3 5 長島 正明 小松 一臣 甲野 将哉 岡部自動車RECAROフェアレディZ NISSAN Fairlady Z Z34 OKABE JIDOSHA motorsport 110 3:01'27.612 1Lap 8.293
6 225 ST-2 1 野中 誠太 平良 響 翁長 実希 KTMS GR YARIS TOYOTA GR YARIS KTMS KOBE TOYOPET MOTOR SPORTS 25 110 3:01'34.584 1Lap 6.972
7 41 ST-3 6 庄司 雄磨 伊藤 善博 鵜飼 龍太 エアバスター55 Garage RC350 TWS TOYOTA LEXUS RC350 TRACY SPORTS with DELTA 110 3:01'52.301 1Lap 17.717
8 6 ST-2 2 冨桝 朋広 菊地 靖 大橋 正澄 新菱オート☆NEO GLOBE☆DXL☆EVO10 MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X シンリョウレーシングチーム 110 3:02'14.234 1Lap 21.933
9 7 ST-2 3 藤井 芳樹 成澤 正人 安斎 景介 今井 慎吾 新菱オート☆VARIS☆DXL☆EVO10 MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X シンリョウレーシングチーム 15 109 3:01'26.023 2Laps 1Lap
10 32 ST-2 4 井口 卓人 佐々木 雅弘 MORIZO 松井 孝允 ORC ROOKIE Racing GR YARIS TOYOTA GR YARIS ROOKIE Racing 109 3:01'27.263 2Laps 1.240
11 59 ST-2 5 大澤 学 後藤 比東至 石坂 瑞基 DAMD MOTUL ED WRX STI SUBARU WRX STI TOWA INTEC Racing 109 3:01'41.878 2Laps 14.615
12 884 ST-4 1 国本 雄資 石川 京侍 清水 英志郎 林テレンプSHADE RACING 86 TOYOTA 86 林テレンプSHADE RACING 5 108 3:01'07.098 3Laps 1Lap
13 743 ST-2 6 木立 純一 石垣 博基 山本 謙悟 Honda R&D Challenge FK8 Honda CIVIC TYPE R FK8 Honda R&D Challenge 10 108 3:01'29.464 3Laps 22.366
14 18 ST-4 2 浅野 武夫 藤原 大輝 松井 宏太 Weds Sport 86 TOYOTA 86 浅野レーシングサービス 106 3:00'56.963 5Laps 2Laps
15 456 ST-5 1 橋本 陸 貫戸 幸星 大崎 達也 odula Start5 Roadster MAZDA ROADSTER OVER DRIVE 104 3:01'49.130 7Laps 2Laps
16 72 ST-5 2 金井 亮忠 石井 達也 岡原 達也 猪爪 杏奈 Ti Racing☆NATS☆ロードスター MAZDA ROADSTER 日本自動車大学校 103 3:00'55.474 8Laps 1Lap
17 66 ST-5 3 武地 孝幸 太田 達也 大野 尊久 猪股 京介 odula TONE MOTULロードスター MAZDA ROADSTER OVER DRIVE 15 103 3:01'17.307 8Laps 21.833
18 4 ST-5 4 太田 侑弥 伊藤 裕士 見並 秀文 相原 誠司郎 THE BRIDE FIT Honda FIT RS チームBRIDE 103 3:01'53.832 8Laps 36.525
19 88 ST-5 5 村上 博幸 中島 保典 谷川 達也 村上モータースMAZDAロードスター MAZDA ROADSTER 村上モータース 5 103 3:02'08.229 8Laps 14.397
20 103 ST-5 6 佐々木 孝太 吉田 綜一郎 妹尾 俊郎 ヒロマツマツダ2 MAZDA MAZDA2 HM RACERS 10 103 3:02'21.330 8Laps 13.101
21 37 ST-5 7 井尻 薫 吉岡 一成 関 豊 ワコーズNOPROデミオディーゼル MAZDA DEMIO diesel TEAM NOPRO 102 3:01'48.230 9Laps 1Lap
22 67 ST-5 8 安井 亮平 内山 慎也 伊藤 秀昭 椋本 陵 YAMATO FIT Honda FIT RS TEAM YAMATO 102 3:02'09.262 9Laps 21.032
23 17 ST-5 9 大谷 飛雄 井上 雅貴 野上 敏彦 加藤 芳皓 DXLアラゴスタNOPROデミオ MAZDA DEMIO TEAM NOPRO 101 3:01'03.994 10Laps 1Lap
24 120 ST-5 10 杉野 治彦 前⽥ 育男 寺川 和紘 MSR村上モータースロードスター MAZDA ROADSTER 村上モータース 101 3:01'06.596 10Laps 2.602
25 310 ST-4 3 坪井 翔 細川 慎弥 堀尾 風允 GR Garage水戸インターGR86 TOYOTA 86 C.S.I Racing 98 3:01'02.935 13Laps 3Laps
26 222 ST-5 11 竹内 敏記 田中 真典 西面 一 山脇 大輔 Honda Cars Tokai J-net Fit Honda FIT RS Honda Cars Tokai 98 3:01'38.511 13Laps 35.576
27 78 ST-5 12 藤井 順子 Jco IINUMA LOVEDRIVEロードスター MAZDA ROADSTER LOVEDRIVE RACING 83 3:01'20.047 28Laps 15Laps
---- 以上規定周回数完走 ----
- 50 ST-5 - 山西 康司 松村 浩之 篠田 義仁 LOVEDRIVEロードスター MAZDA ROADSTER LOVEDRIVE RACING 22 37'50.883 89Laps 61Laps
- 56 ST-2 - 加藤 英樹 廣田 築 飯田 知樹 稲垣 知博 Claris Racing GR YARIS TOYOTA GR YARIS Claris Racing 22 1:21'02.171 89Laps 43'11.288
【クラス別】
■ST-2クラス
SUGOスーパー耐久3時間レース -RIJ- (2021/04/18) Group 2 Final Weather:Fine Course:Dry
2021 スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook Round 2 ST-2 class スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos No Driver Car Maker Model Team Wh Lap Time Behind Gap
1 225 野中 誠太 平良 響 翁長 実希 KTMS GR YARIS TOYOTA GR YARIS KTMS KOBE TOYOPET MOTOR SPORTS 25 110 3:01'34.584 - -
2 6 冨桝 朋広 菊地 靖 大橋 正澄 新菱オート☆NEO GLOBE☆DXL☆EVO10 MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X シンリョウレーシングチーム 110 3:02'14.234 39.650 39.650
3 7 藤井 芳樹 成澤 正人 安斎 景介 今井 慎吾 新菱オート☆VARIS☆DXL☆EVO10 MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X シンリョウレーシングチーム 15 109 3:01'26.023 1Lap 1Lap
4 32 井口 卓人 佐々木 雅弘 MORIZO 松井 孝允 ORC ROOKIE Racing GR YARIS TOYOTA GR YARIS ROOKIE Racing 109 3:01'27.263 1Lap 1.240
5 59 大澤 学 後藤 比東至 石坂 瑞基 DAMD MOTUL ED WRX STI SUBARU WRX STI TOWA INTEC Racing 109 3:01'41.878 1Lap 14.615
6 743 木立 純一 石垣 博基 山本 謙悟 Honda R&D Challenge FK8 Honda CIVIC TYPE R FK8 Honda R&D Challenge 10 108 3:01'29.464 2Laps 1Lap
---- 以上規定周回数完走 ----
- 56 加藤 英樹 廣田 築 飯田 知樹 稲垣 知博 Claris Racing GR YARIS TOYOTA GR YARIS Claris Racing 22 1:21'02.171 88Laps 86Laps
■ST-3クラス
SUGOスーパー耐久3時間レース -RIJ- (2021/04/18) Group 2 Final Weather:Fine Course:Dry
2021 スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook Round 2 ST-3 class スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos No Driver Car Maker Model Team Wh Lap Time Behind Gap
1 52 服部 尚貴 吉田 広樹 川合 孝汰 平沼 貴之 埼玉トヨペットGBクラウンRS TOYOTA CROWN RS 埼玉トヨペットGreen Brave 10 111 3:00'50.934 - -
2 39 冨林 勇佑 大島 和也 石井 宏尚 エアーバスターWinmax RC350 TWS TOYOTA LEXUS RC350 TRACY SPORTS with DELTA 15 111 3:01'11.614 20.680 20.680
3 62 平木 湧也 平木 玲次 高橋 知己 HELM MOTORSPORTS RC350 TOYOTA LEXUS RC350 HELM MOTORSPORTS 111 3:01'57.345 1'06.411 45.731
4 244 田中 徹 田中 哲也 三宅 淳詞 QUEEN EYES 34Z NISSAN Fairlady Z Z34 Max Racing 25 110 3:01'19.319 1Lap 1Lap
5 15 長島 正明 小松 一臣 甲野 将哉 岡部自動車RECAROフェアレディZ NISSAN Fairlady Z Z34 OKABE JIDOSHA motorsport 110 3:01'27.612 1Lap 8.293
6 41 庄司 雄磨 伊藤 善博 鵜飼 龍太 エアバスター55 Garage RC350 TWS TOYOTA LEXUS RC350 TRACY SPORTS with DELTA 110 3:01'52.301 1Lap 24.689
■ST-4クラス
SUGOスーパー耐久3時間レース -RIJ- (2021/04/18) Group 2 Final Weather:Fine Course:Dry
2021 スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook Round 2 ST-4 class スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos No Driver Car Maker Model Team Wh Lap Time Behind Gap
1 884 国本 雄資 石川 京侍 清水 英志郎 林テレンプSHADE RACING 86 TOYOTA 86 林テレンプSHADE RACING 5 108 3:01'07.098 - -
2 18 浅野 武夫 藤原 大輝 松井 宏太 Weds Sport 86 TOYOTA 86 浅野レーシングサービス 106 3:00'56.963 2Laps 2Laps
3 310 坪井 翔 細川 慎弥 堀尾 風允 GR Garage水戸インターGR86 TOYOTA 86 C.S.I Racing 98 3:01'02.935 10Laps 8Laps
■ST-5クラス
SUGOスーパー耐久3時間レース -RIJ- (2021/04/18) Group 2 Final Weather:Fine Course:Dry
2021 スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook Round 2 ST-5 class スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos No Driver Car Maker Model Team Wh Lap Time Behind Gap
1 456 橋本 陸 貫戸 幸星 大崎 達也 odula Start5 Roadster MAZDA ROADSTER OVER DRIVE 104 3:01'49.130 - -
2 72 金井 亮忠 石井 達也 岡原 達也 猪爪 杏奈 Ti Racing☆NATS☆ロードスター MAZDA ROADSTER 日本自動車大学校 103 3:00'55.474 1Lap 1Lap
3 66 武地 孝幸 太田 達也 大野 尊久 猪股 京介 odula TONE MOTULロードスター MAZDA ROADSTER OVER DRIVE 15 103 3:01'17.307 1Lap 21.833
4 4 太田 侑弥 伊藤 裕士 見並 秀文 相原 誠司郎 THE BRIDE FIT Honda FIT RS チームBRIDE 103 3:01'53.832 1Lap 36.525
5 88 村上 博幸 中島 保典 谷川 達也 村上モータースMAZDAロードスター MAZDA ROADSTER 村上モータース 5 103 3:02'08.229 1Lap 14.397
6 103 佐々木 孝太 吉田 綜一郎 妹尾 俊郎 ヒロマツマツダ2 MAZDA MAZDA2 HM RACERS 10 103 3:02'21.330 1Lap 13.101
7 37 井尻 薫 吉岡 一成 関 豊 ワコーズNOPROデミオディーゼル MAZDA DEMIO diesel TEAM NOPRO 102 3:01'48.230 2Laps 1Lap
8 67 安井 亮平 内山 慎也 伊藤 秀昭 椋本 陵 YAMATO FIT Honda FIT RS TEAM YAMATO 102 3:02'09.262 2Laps 21.032
9 17 大谷 飛雄 井上 雅貴 野上 敏彦 加藤 芳皓 DXLアラゴスタNOPROデミオ MAZDA DEMIO TEAM NOPRO 101 3:01'03.994 3Laps 1Lap
10 120 杉野 治彦 前⽥ 育男 寺川 和紘 MSR村上モータースロードスター MAZDA ROADSTER 村上モータース 101 3:01'06.596 3Laps 2.602
11 222 竹内 敏記 田中 真典 西面 一 山脇 大輔 Honda Cars Tokai J-net Fit Honda FIT RS Honda Cars Tokai 98 3:01'38.511 6Laps 3Laps
12 78 藤井 順子 Jco IINUMA LOVEDRIVEロードスター MAZDA ROADSTER LOVEDRIVE RACING 83 3:01'20.047 21Laps 15Laps
---- 以上規定周回数完走 ----
- 50 山西 康司 松村 浩之 篠田 義仁 LOVEDRIVEロードスター MAZDA ROADSTER LOVEDRIVE RACING 22 37'50.883 82Laps 61Laps
Fastest Lap: CarNo.52 川合孝汰(埼玉トヨペットGBクラウンRS) 1'30.779 (4/111) 142.229km/h
3月の開幕戦のもてぎから4週間、スーパー耐久レースはその舞台を宮城県のスポーツランドSUGOに移した。
コース改修が行われ、大きく変わったのはピットロードの出口が3コーナーまで大きく延長されたことだ。
土曜日は朝から降り出した雨でウエットコンディションとなった。
今回は、例年と異なり土曜日に公式予選が行われ、日曜日にST2、ST3、ST4、ST5クラスのGr-2の決勝レースが午前中に3時間で行われ、午後にST-X、ST-Z、ST-TCR、ST-1クラスのGr-1の決勝レースが同様に3時間で行われるスケジュールとなっている。
土曜日、午前8時30分からフリー走行が行われ、ここでコースイン間もない#2シンティアムアップルKTMが足をすくわれスピンし足回りを痛めて赤旗となる。
午後12時30分から、まずはAドライバーの公式予選がスタート。WET宣言が出され、ライトオンの表示がされたコンディションとなる。
Gr-2の公式予選から20分間で行われた。
まずは、ST3クラスの#39エアバスターWinmaxRC350TWSの冨林勇佑が1分41秒552をラップモニターの最上部に提示する。続いてST2クラスの#32ORC ROOKIE Racing GR YARIS の井口卓人が44秒752を出し、開始10分では41秒771をマーク。
ST4クラスは#310 GR Garage水戸インターGR86の坪井翔が1分48秒706をまずはマークし、さらに43秒487までタイムをあげてトップ。
ST5クラスは#456odula Star5 Roadsterの橋本陸が49秒174でトップタイム。残り2分でST3クラスは#62HELM MOTORSPORTS RC350の平木湧也が41秒006をたたき出しトップタイムとした。
続いて行われたZ,TCR,QのGr.1予選はZクラスの#311FABULOUS GRMI GR SUPRA GT4の鈴木宏和が40秒004から39秒585まで更新。Qクラスの#28ORC ROOKIE Racing GR SUPRAの蒲生尚哉が39秒197から38秒367に更新した。朝のフリー走行で姿を見せなかった#75おとぎの国CIVIC TCRの塚田利郎が43秒331とした。
最後に行われたST-X,ST-1のセッションは、コースインした#777のD'station Vantage GT3の星野敏が1コーナーでオーバーランするが、コースに復帰。T11で砂利によるオイルフラックが提示されるなど、コースコンディションは微妙なところだ。
ST-Xは#9MPRacing GT-RのJOE SHINDOが39秒478をまずは出し、ST1の#38muta Racing GR SUPRAの堤優威が39秒163をマーク。
開始5分で#16PC Okazaki 911GT3Rの永井宏明が34秒876、さらに735まで更新する。しかし、#290Floral UEMATSU FG720S GT3の植松忠雄が35秒688から34秒637、さらに118までタイムアップ。これでセッションは終わり、ST1は#38の堤が38秒652まで更新した。
約10分のインターバルで行われたBドライバーの予選では、Gr.2でST3の#39の大島和也が41秒679、ST2は#6新菱オート☆NEOGLOBE☆DXL☆EVO10の菊地靖が41秒679を序盤にマーク。しかし#32の佐々木雅弘が40秒718で逆転。ST4は#310の細川慎弥と#884の石川京侍の争いになるが、43秒452とした#884がここでのトップに。
ST5クラスは#66 odula TONE MOTULロードスターの太田達也が48秒339でクラストップとしていた。
続くGr.1ではクラスZの#34テクノ・SUNS・モノコレG55の安田裕信が37秒465でトップ。Qクラスの#28豊田大輔は40秒987、TCRの#75は蘇武喜和が41秒152とした。
いよいよオオトリのセッション、ST-Xと1ではだいぶコースも乾いてきた状況に。#81DAISHIN GT3 GT-Rの青木孝行が31秒025を出し、ここに#290の澤圭太が31秒797、#9の柴田優作が32秒593でつける。開始10分ほどで#31LEXUS RCF GT3の嵯峨宏紀が30秒797で更新。#777の藤井誠暢も31秒353で3番手に。最後は、#81青木が30秒298までタイムを刻み終了した。
スーパー耐久の公式予選はABドライバー予選タイムの合算でグリッドが決定されることとなっている。このため、ST-Xクラスは#31、ST-Zクラスは#311、ST-TCRクラスは#75、ST-Qクラスは#28、ST-1クラスは#38、ST2クラスは#32、ST3クラスは#62、ST4クラスは#310、ST5クラスは#72TiRacing☆NATS☆ロードスターがそれぞれのがポールポジションを獲得した。
決勝レースは、明日の午前8時45分からGr.2が、午後2時からGr.1がそれぞれ3時間で行われる予定だ。
Text & Photo: Keiichiro TAKESHITA
SUGOスーパー耐久3時間レース -RIJ- (2021/04/17) A&B Total Qualify Weather:Rain Course:Wet
2021 スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook Round 2 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Model Team Adriver Bdriver Total Time Behind
1 31 ST-X 1 永井 秀貴 嵯峨 宏紀 LEXUS RCF GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 apr 1'34.980 1'30.797 3'05.777 -
2 290 ST-X 2 植松 忠雄 澤 圭太 Floral UEMATSU FG 720S GT3 McLaren 720S GT3 Floral Racing with ABSSA 1'34.118 1'31.797 3'05.915 0.138
3 777 ST-X 3 星野 敏 藤井 誠暢 D'station Vantage GT3 Aston Martin Vantage AMR GT3 D'station Racing 1'35.435 1'31.353 3'06.788 1.011
4 9 ST-X 4 JOE SHINDO 柴田 優作 MP Racing GT-R NISSAN R35 GT3 GT-R MP Racing 1'36.254 1'31.488 3'07.742 1.965
5 81 ST-X 5 大八木 信行 青木 孝行 DAISHIN GT3 GT-R NISSAN R35 GT3 GT-R GTNET MOTOR SPORTS 1'37.469 1'30.298 3'07.767 1.990
6 16 ST-X 6 永井 宏明 上村 優太 PC Okazaki 911 GT3R Porsche GT3R Porsche Center Okazaki 1'34.688 1'33.190 3'07.878 2.101
7 38 ST-1 1 堤 優威 阪口 良平 muta Racing GR SUPRA TOYOTA GR SUPRA TRACY SPORTS 1'38.138 1'37.926 3'16.064 10.287
8 71 ST-1 2 大山 正芳 山本 賢 CSダイワN通商アキランドポルシェ Porsche 911 GT3 Cup アキランドレーシング 1'39.043 1'37.904 3'16.947 11.170
9 311 ST-Z 1 鈴木 宏和 久保 凜太郎 FABULOUS GRMI GR SUPRA GT4 TOYOTA GR SUPRA GT4 C.S.I Racing 1'39.585 1'38.561 3'18.146 12.369
10 30 ST-Z 2 今田 信宏 関口 雄飛 JMS RACING AMG GT4 with B-MAX Mercedes AMG GT4 B-MAX ENGINEERING 1'40.415 1'37.766 3'18.181 12.404
11 500 ST-Z 3 大塚 隆一郎 金石 年弘 5 ZIGEN AMG GT4 Mercedes AMG GT4 TEAM 5ZIGEN 1'39.904 1'38.431 3'18.335 12.558
12 3 ST-Z 4 内田 優大 山内 英輝 ENDLESS AMG GT4 Mercedes AMG GT4 ENDLESS SPORTS 1'39.926 1'38.503 3'18.429 12.652
13 28 ST-Q 1 蒲生 尚弥 豊田 大輔 ORC ROOKIE Racing GR SUPRA TOYOTA GR SUPRA ROOKIE Racing 1'38.367 1'40.987 3'19.354 13.577
14 47 ST-Z 5 星野 辰也 織戸 学 D'station Vantage GT4 Aston Martin Vantage AMR GT4 D'station Racing 1'41.263 1'38.122 3'19.385 13.608
15 34 ST-Z 6 田中 優暉 安田 裕信 テクノ・SUN'S・モノコレG55 GINETTA G55 GT4 テクノファースト 1'42.021 1'37.465 3'19.486 13.709
16 23 ST-Z 7 DAISUKE 元嶋 佑弥 TKRI松永建設AMG GT4 Mercedes AMG GT4 TKRI 1'41.278 1'38.333 3'19.611 13.834
17 505 ST-Z 8 西村 元希 ショウン・トン エヴァRT初号機Audi R8 LMS GT4 Audi R8 LMS GT4 Audi Team AS Sport 1'41.558 1'38.722 3'20.280 14.503
18 22 ST-Z 9 KIZUNA 千代 勝正 WAIMARAMA EBI Cayman GT4 Porsche 718 Cayman GT4 CS Porsche Team EBI WAIMARAMA 1'42.691 1'38.868 3'21.559 15.782
19 885 ST-Z 10 HIRO HAYASHI 平中 克幸 林テレンプSHADE RACING GR SUPRA GT4 TOYOTA GR SUPRA GT4 林テレンプSHADE RACING 1'43.501 1'38.627 3'22.128 16.351
20 111 ST-Z 11 松田 利之 古谷 悠河 HIROSHIMA TOYOPET RACING TOYOTA GR SUPRA GT4 HIROSHIMA TOYOPET RACING 1'42.383 1'39.814 3'22.197 16.420
21 20 ST-Z 12 山口 智英 荒 聖治 SS/YZ Studie BMW BMW M4GT4 SS/YZ RACING with Studie 1'42.911 1'39.571 3'22.482 16.705
22 108 ST-Z 13 ふじい じゅん BUSHI TAKESHI アスラーダVer.SUPRA TOYOTA GR SUPRA GT4 新世紀サイバーフォーミュラレーシングwith RFC 1'45.022 1'38.597 3'23.619 17.842
23 75 ST-TCR 1 塚田 利郎 蘇武 喜和 おとぎの国CIVIC TCR Honda CIVIC TYPE R TCR Team Noah 1'43.331 1'41.152 3'24.483 18.706
24 70 ST-Z 14 藤井 正明 横溝 直輝 COMET RACING AMG GT4 Mercedes AMG GT4 COMET RACING 1'48.269 1'38.706 3'26.975 21.198
---- 以上基準タイム予選通過 ----
- 2 ST-1 - 飯田 太陽 高橋 一穂 シンティアムアップルKTM KTM GT-X KsフロンティアKTMカーズ absence absence - -
SUGOスーパー耐久3時間レース -RIJ- (2021/04/17) A&B Total Qualify Weather: Course:
2021 スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook Round 2 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Model Team Adriver Bdriver Total Time Behind
1 32 ST-2 1 井口 卓人 佐々木 雅弘 ORC ROOKIE Racing GR YARIS TOYOTA GR YARIS ROOKIE Racing 1'41.771 1'40.718 3'22.489 -
2 62 ST-3 1 平木 湧也 平木 玲次 HELM MOTORSPORTS RC350 TOYOTA LEXUS RC350 HELM MOTORSPORTS 1'41.006 1'41.992 3'22.998 0.509
3 39 ST-3 2 冨林 勇佑 大島 和也 エアーバスターWinmax RC350 TWS TOYOTA LEXUS RC350 TRACY SPORTS with DELTA 1'41.552 1'41.679 3'23.231 0.742
4 6 ST-2 2 冨桝 朋広 菊地 靖 新菱オート☆NEO GLOBE☆DXL☆EVO10 MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X シンリョウレーシングチーム 1'42.203 1'42.152 3'24.355 1.866
5 41 ST-3 3 庄司 雄磨 伊藤 善博 エアバスター55 Garage RC350 TWS TOYOTA LEXUS RC350 TRACY SPORTS with DELTA 1'41.728 1'42.960 3'24.688 2.199
6 15 ST-3 4 長島 正明 小松 一臣 岡部自動車RECAROフェアレディZ NISSAN Fairlady Z Z34 OKABE JIDOSHA motorsport 1'43.711 1'40.994 3'24.705 2.216
7 225 ST-2 3 野中 誠太 平良 響 KTMS GR YARIS TOYOTA GR YARIS KTMS KOBE TOYOPET MOTOR SPORTS 1'43.078 1'41.642 3'24.720 2.231
8 244 ST-3 5 田中 徹 田中 哲也 QUEEN EYES 34Z NISSAN Fairlady Z Z34 Max Racing 1'43.463 1'41.759 3'25.222 2.733
9 52 ST-3 6 服部 尚貴 吉田 広樹 埼玉トヨペットGBクラウンRS TOYOTA CROWN RS 埼玉トヨペットGreen Brave 1'42.082 1'43.591 3'25.673 3.184
10 7 ST-2 4 藤井 芳樹 成澤 正人 新菱オート☆VARIS☆DXL☆EVO10 MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X シンリョウレーシングチーム 1'42.645 1'43.624 3'26.269 3.780
11 59 ST-2 5 大澤 学 後藤 比東至 DAMD MOTUL ED WRX STI SUBARU WRX STI TOWA INTEC Racing 1'43.167 1'43.469 3'26.636 4.147
12 310 ST-4 1 坪井 翔 細川 慎弥 GR Garage水戸インターGR86 TOYOTA 86 C.S.I Racing 1'43.487 1'43.740 3'27.227 4.738
13 884 ST-4 2 国本 雄資 石川 京侍 林テレンプSHADE RACING 86 TOYOTA 86 林テレンプSHADE RACING 1'44.187 1'43.175 3'27.362 4.873
14 743 ST-2 6 木立 純一 石垣 博基 Honda R&D Challenge FK8 Honda CIVIC TYPE R FK8 Honda R&D Challenge 1'45.088 1'44.640 3'29.728 7.239
15 18 ST-4 3 浅野 武夫 藤原 大輝 Weds Sport 86 TOYOTA 86 浅野レーシングサービス 1'46.655 1'46.074 3'32.729 10.240
16 72 ST-5 1 金井 亮忠 石井 達也 Ti Racing☆NATS☆ロードスター MAZDA ROADSTER 日本自動車大学校 1'48.018 1'48.840 3'36.858 14.369
17 66 ST-5 2 武地 孝幸 太田 達也 odula TONE MOTULロードスター MAZDA ROADSTER OVER DRIVE 1'50.387 1'48.339 3'38.726 16.237
18 50 ST-5 3 山西 康司 松村 浩之 LOVEDRIVEロードスター MAZDA ROADSTER LOVEDRIVE RACING 1'49.441 1'49.635 3'39.076 16.587
19 4 ST-5 4 太田 侑弥 伊藤 裕士 THE BRIDE FIT Honda FIT RS チームBRIDE 1'50.572 1'49.205 3'39.777 17.288
20 103 ST-5 5 佐々木 孝太 吉田 綜一郎 ヒロマツマツダ2 MAZDA MAZDA2 HM RACERS 1'50.172 1'49.628 3'39.800 17.311
21 456 ST-5 6 橋本 陸 貫戸 幸星 odula Start5 Roadster MAZDA ROADSTER OVER DRIVE 1'49.174 1'50.860 3'40.034 17.545
22 88 ST-5 7 村上 博幸 中島 保典 村上モータースMAZDAロードスター MAZDA ROADSTER 村上モータース 1'49.608 1'51.159 3'40.767 18.278
23 37 ST-5 8 井尻 薫 吉岡 一成 ワコーズNOPROデミオディーゼル MAZDA DEMIO diesel TEAM NOPRO 1'50.497 1'50.738 3'41.235 18.746
24 120 ST-5 9 杉野 治彦 前⽥ 育男 MSR村上モータースロードスター MAZDA ROADSTER 村上モータース 1'50.858 1'51.664 3'42.522 20.033
25 78 ST-5 10 藤井 順子 Jco IINUMA LOVEDRIVEロードスター MAZDA ROADSTER LOVEDRIVE RACING 1'50.917 1'51.619 3'42.536 20.047
26 67 ST-5 11 安井 亮平 内山 慎也 YAMATO FIT Honda FIT RS TEAM YAMATO 1'52.546 1'51.533 3'44.079 21.590
27 17 ST-5 12 大谷 飛雄 井上 雅貴 DXLアラゴスタNOPROデミオ MAZDA DEMIO TEAM NOPRO 1'52.530 1'52.091 3'44.621 22.132
28 222 ST-5 13 竹内 敏記 田中 真典 Honda Cars Tokai J-net Fit Honda FIT RS Honda Cars Tokai 1'53.409 1'54.294 3'47.703 25.214
---- 以上基準タイム予選通過 ----
- 56 ST-2 - 加藤 英樹 廣田 築 Claris Racing GR YARIS TOYOTA GR YARIS Claris Racing 1'54.484 1'45.857 3'40.341 17.852