TCRジャパンサタデーシリーズは25日、岡山国際サーキットで決勝を行いHIROBON(バースレーシングプロジェクト【BRP】)が優勝した。
決勝は午後1時からフォーメーションラップが始まったが塩谷烈州(全薬工業with TEAM G/MOTION')がスタートできず、7台がグリッドを離れた。1周を回って各車グリッドに着こうとするが、なんとポールポジションのHIROBON(バースレーシングプロジェクト【BRP】)が自身のグリッドを行き過ぎ、前方に停止した。これにつらて後続のドライバーも自身と違うグリッドに着いたため、スタートはディレイ。もう一周のエキストラフォーメーションラップが行われることとなった。
これに動揺したのかHIROBONはスタートの蹴り出しが悪く、予選2位の大蔵峰樹(M-PROTOTYPING Team STILE CORSE)にインから1コーナーで先行を許す。レースは大蔵がリードして始まった。
レースは大蔵が0秒5前後差でHIROBONを従えて推移する。3位の猪爪杏奈(DOME RACING)は前2人の争いについて行くことができず、徐々に単独走行となった。
8周目、バックストレートでは2位HIROBONがトップ大蔵に並びかけるが、続くヘアピンでは大蔵がHIROBONを押さえてトップを死守。HIROBONの先行を許さない。
10周目には再び2位HIROBONが同じようにバックストレートで大蔵に並びかける。ここではヘアピンでHIROBONがインを差し、大蔵をパスすることに成功。ついにHIROBONがトップ浮上した。
11周目にはトップHIROBONが最終コーナー立ち上がりでオーバーラン。大蔵がストレートで並びかけるが、ここはHIROBONが大蔵を押さえて順位は変わらない。
最終ラップとなった14周目、2位の大蔵はヘアピンで痛恨のオーバーラン。5位まで順位を落としてしまう。
結局優勝はHIROBON、繰り上がって2位には猪爪が入った。序盤から4位争いを展開していたMototino(55MOTO RACING)と加藤正将(Audi Team Mars)だったが、お互いに決め手がなく順位は変わらず。大蔵の後退で繰り上がり、3位にMOTOTINO、4位に加藤が入った。
なお、自身のグリッド枠を越えてスターティンググリッドに停車した上位6人にタイムペナルティー5秒が科されたが、順位に変動はなかった。
サンデーシリーズは明日26日、午前8時25分から15分間の予選が、午後0時10分から23分+1周の決勝が行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
OKAYAMAチャレンジカップレース第4戦 -RIJ- (2022/06/25) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2022 TCR JAPAN SATURDAY Series Round 2 岡山国際サーキット 3.703km
Pos No Driver Maker Model Team Lap Time Behind Gap
1 *19 HIROBON CUPRA TCR バースレーシングプロジェクト【BRP】 14 24'51.164 - -
2 *98 猪爪 杏奈 Honda CIVIC TCR DOME RACING 14 24'56.457 5.293 5.293
3 *55 Mototino Honda CIVIC TCR 55MOTO RACING 14 25'01.206 10.042 4.749
4 *65 加藤 正将 Audi RS3 LMS Audi Team Mars 14 25'01.363 10.199 0.157
5 *73 大蔵 峰樹 Alfa Romeo GIULIETTA Veloce TCR M-PROTOTYPING Team STILE CORSE 14 25'02.933 11.769 1.570
6 *17 鈴木 建自 Audi RS3 LMS バースレーシングプロジェクト【BRP】 14 25'12.394 21.230 9.461
7 24 滝川 聡 Audi RS3 LMS TEAM MOTOYAMA 14 26'26.601 1'35.437 1'14.207
---- 以上規定周回数(75% - 10Laps)完走 ----
- 62 塩谷 烈州 Honda CIVIC TCR 全薬工業with TEAM G/MOTION' - D.N.S 14Laps 14Laps
Fastest Lap: CarNo. 73 大蔵峰樹(M-PROTOTYPING Team STILE CORSE)1'37.930 (4/14) 136.126 km/h
CarNo. 19, 73, 98, 55, 65, 17は、2022 TCR JAPAN SERIES競技規則第29条9.(グリッド枠を越えて停車)により、決勝結果に5秒を加算する。
第2戦レース4, 5, 6ポールポジション 片山義章(Team LeMans with OIRC)
「今週も先週も練習する時間があって、17時間も走る機会がありました。どこのチームもセッティングが煮詰まっていて、ドライバーとしてのアドバンテージも少ないです。セッティングもみんないいところを見つけて、僅差の戦いになっています。練習中でも、小山選手に負けることもあって、予選も僅差の戦いになるのはわかっていました。Q1は合わせて行ったんですが、Q1からQ2は、今週末セッティングを迷っていたので大きな事もできませんでした。Q1はバランスが良かったのでQ2の路面次第でセッティングをどうするかどうか迷って結局、何もしませんでした。その分、途中まで小山選手に負けていて、もっと路面ができたときにドライビングを合わせることができ、最後ぎりぎりでポールポジションを取ることができました。今回は富士戦の雪辱で臨んでいます。決勝は抜きづらく、押させるところと抜くところは知っているので、あとはスタートに集中して、ポールトゥウィンを決めたいと思います。ここでは負けられないので、プレッシャーもあって胃が痛いです」
第2戦レース4, 5, 6予選2位 小山美姫(Super License)
「この週末はテストから0.050秒差で片山選手に負けることが多かったですが、ユーズドタイヤではトップでした。どんどん良くなってる感じで、予選はその集大成の走りができたらと思っていました。1セッション目は行ききれない部分もありましたが、2セッション目はクルマも変えずに合わせて行ったんですが、コンディションも変わって、ちょっと対応が遅れてた感じです。まとめられなかったのは自分のミスです。7秒0が出たときは自分の方が速いは分かってたんですが、まぁ、悔しいです。ちゃんと戦った中なので負けは負けです。このクルマはWシリーズと同じですが、タイヤが違うのでシンプルに難しいですね。決勝ですが、スタートはうまくなくて期待してないんですが、ここは抜くのが難しいので、ミスしないように行けるとこは行ってトップで帰ってきたいです」
第2戦レース4, 5, 6予選3位 小川颯太(Bionic Jack Racing)
「昨日の公式テストがタイムが出せなくてアジャストし、予選のバランスはよかったんですが、アタックラップ中にフロントのフラップが取れて、ドアンダーになりました。最初はパンクかなと思って2~3周走ってピットに入りました。2回目の予選では直す時間もあって、すばやく修復をしてもらったおかげで残り7分間走れました。クルマももう一段階アジャストしました。肝心な最後のアタック2周目でで1コーナーを飛び出してしまいましたが、意外にタイムが出ました。しっかりスタートを決めて、このタイム差だったら引き離したり守れたりできるので、ポジティブに考えて優勝を狙いたいと思います」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
フォーミューラリージョナルジャパニーズ選手権第2戦は25日、岡山国際サーキットでレース5の公式予選を行い、片山義章(Team LeMans F111/3)がポールポジションを獲得した。
レース5の公式予選は、レース4, レース6の公式予選から10分間のインターバルを置いて午前10時20分より15分間で行われた。
ここでもまずは片山義章(Team LeMans F111/3)が1分27秒924でトップに立つ。2位には小山美姫(TGR-DC F111/3)が28秒103と僅差で続き、このセッションはこの2人の一騎打ちとなった。
路面コディションは前セッションより改善し、片山は翌周にはレース4のポールポジションタイムを上回る1分27秒350でトップを堅守。小山もタイムを27秒565まで縮めるも片山に届かず。
片山はさらに1分27秒136とタイムを更新。ところが小山はここで28秒082をたたきだしトップに浮上した。
このまま小山がポールポジションを獲得するかと思われたが、最後のアタックで片山がペースアップ。ただ一人26秒台に入る1分26秒980をたたきだし、小山をうっちゃって土壇場でポールポジションを奪い返した。
結局、ポールポジションを獲得したのは片山。惜しくも2位は小山となった。
前セッションでトラブルの出た小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)は、マシンの修復に時間を要し、セッション中盤からコースイン。最後のアタックで小山のタイムに迫る1分27秒117をたたきだし3位に滑り込んだ。
マスタークラスは前セッションでポールポジションを獲得した畑亨志(A-NeKT F111/3)のタイムを終始リードしたHIROBON(Rn-sports F111/3)がポールポジションを獲得した。
レース5決勝は明日26日、午前10時35分より18周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
フォーミューラリージョナルジャパニーズ選手権第2戦は25日、岡山国際サーキットで公式予選を行い、レース4、レース6とも片山義章(Team LeMans F111/3)がポールポジションを獲得した。
公式予選は午前9時55分より15分間で行われた。ベストタイムでレース4のセカンドベストタイムでレース6のグリッドが決定する。
天候は曇り、ときおり太陽が顔をのぞかせる。参加ドライバーは8人で開幕戦より1人減った。その1人は開幕戦3レースですべてポールトゥウインを達成し、現在ポイントリーダーの澤龍之介だ。また、今田信宏が不参加で代わって昨年のマスタークラスチャンピオン畑亨志(A-NeKT F111/3)が参戦、田中輝揮(アスクレイ☆イーグルスポーツ)は所要により本日のセッション(予選、レース4)を欠席している。
よって公式予選は7人で争われた。
まずは、片山義章(Team LeMans F111/3)が1分28秒436でトップタイムをマーク。2位に28秒485で小山美姫(TGR-DC F111/3)が、3位に29秒235で小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)が続く。
次周には小山が1分27秒716までタイムを縮めトップに浮上。片山は27秒824まで縮めたものの2位に後退した。
しかし、片山はさらにペースアップ。2分27秒542、27秒391とタイムを更新しトップを奪い返した。小山も27秒500までタイム更新するも片山に届かず。
3位の小川は、フロントウイングの部品が脱落しアンダーが出てタイム更新ならず。結局ポールポジションは片山が獲得。2位に小山が、3位に小川となった。
セカンドベストタイムで争われるレース6のグリッドも片山がポールポジション、2位に小山、3位に小川と続いた。
マスタークラスは、レース4、レース6とも畑亨志(A-NeKT F111/3)がポールポジションを獲得した。
レース4は本日25日午後2時45分より18周で、レース6は明日26日午後2時30分より18周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
OKAYAMAチャレンジカップレース第4戦 -RIJ- (2022/06/25) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2022 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 5 岡山国際サーキット 3.703km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Time Behind Gap km/h
1 6 片山 義章 Team LeMans F111/3 Team LeMans with OIRC 1'26.980 - - 153.263
2 8 小山 美姫 TGR-DC F111/3 Super License 1'27.082 0.102 0.102 153.083
3 97 小川 颯太 Bionic Jack Racing Scholarship FRJ Bionic Jack Racing 1'27.117 0.137 0.035 153.022
4 11 M 1 HIROBON Rn-sports F111/3 Rn-sports 1'28.333 1.353 1.216 150.915
5 7 M 2 畑 亨志 A-NeKT F111/3 Super License 1'28.510 1.530 0.177 150.613
6 34 M 3 三浦 勝 F111/3 CMS MOTOR SPORTS PROJECT 1'29.499 2.519 0.989 148.949
7 45 M 4 辻子 依旦 PONOS Racing TOM'S FORMULA 1'30.745 3.765 1.246 146.904
---- 以上基準タイム予選通過 ----
OKAYAMAチャレンジカップレース第4戦 -RIJ- (2022/06/25) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2022 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 6 岡山国際サーキット 3.703km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Time Behind Gap km/h
1 6 片山 義章 Team LeMans F111/3 Team LeMans with OIRC 1'27.452 - - 152.436
2 8 小山 美姫 TGR-DC F111/3 Super License 1'27.564 0.112 0.112 152.241
3 97 小川 颯太 Bionic Jack Racing Scholarship FRJ Bionic Jack Racing 1'27.991 0.539 0.427 151.502
4 7 M 1 畑 亨志 A-NeKT F111/3 Super License 1'28.998 1.546 1.007 149.788
5 11 M 2 HIROBON Rn-sports F111/3 Rn-sports 1'29.469 2.017 0.471 148.999
6 34 M 3 三浦 勝 F111/3 CMS MOTOR SPORTS PROJECT 1'30.228 2.776 0.759 147.746
7 45 M 4 辻子 依旦 PONOS Racing TOM'S FORMULA 1'31.727 4.275 1.499 145.331
---- 以上基準タイム予選通過 ----
OKAYAMAチャレンジカップレース第4戦 -RIJ- (2022/06/25) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2022 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 4 岡山国際サーキット 3.703km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Time Behind Gap km/h
1 6 片山 義章 Team LeMans F111/3 Team LeMans with OIRC 1'27.391 - - 152.542
2 8 小山 美姫 TGR-DC F111/3 Super License 1'27.500 0.109 0.109 152.352
3 97 小川 颯太 Bionic Jack Racing Scholarship FRJ Bionic Jack Racing 1'27.870 0.479 0.370 151.710
4 7 M 1 畑 亨志 A-NeKT F111/3 Super License 1'28.858 1.467 0.988 150.024
5 11 M 2 HIROBON Rn-sports F111/3 Rn-sports 1'29.286 1.895 0.428 149.304
6 34 M 3 三浦 勝 F111/3 CMS MOTOR SPORTS PROJECT 1'30.202 2.811 0.916 147.788
7 45 M 4 辻子 依旦 PONOS Racing TOM'S FORMULA 1'31.695 4.304 1.493 145.382
---- 以上基準タイム予選通過 ----
TCRジャパンサタデーシリーズは25日、岡山国際サーキットで公式予選を行いHIROBON(バースレーシングプロジェクト【BRP】)がポールポジションを獲得した。
予選の行われる岡山国際サーキットは、昨夜降った雨も上がりコースにはウエットパッチが残っていたが、一時日差しもあり急速に乾いた。その日差しが陰った午前9時より15分間で公式予選が始まった。
参加ドライバー8人。開幕戦の9人より1人減った。
予選開始中盤には大蔵峰樹(M-PROTOTYPING Team STILE CORSE)が1分36秒773でトップに立つ。2位には37秒798でMototino(55MOTO RACING)が、3位には38秒202で加藤正将(Audi Team Mars)が続く。
残り5分。HIROBON(バースレーシングプロジェクト【BRP】)が1分36秒621をたたきだしトップに浮上。大蔵は2位に落ち、3位には37秒173で塩谷烈州(全薬工業with TEAM G/MOTION')が上がってきた。
残り3分。ここで紅一点の猪爪杏奈(DOME RACING)が1分36秒992で3位に浮上。
予選はこのまま終了。ポールポジションはHIROBON、2位に大蔵が、3位に猪爪が入った。
サタデーシリーズ決勝は本日25日、午後1時より23分+1周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
OKAYAMAチャレンジカップレース第4戦 -RIJ- (2022/06/25) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2022 TCR JAPAN SATURDAY Series Round 2 岡山国際サーキット 3.703km
Pos № Driver Maker Model Team Time Behind Gap km/h
1 19 HIROBON CUPRA TCR バースレーシングプロジェクト【BRP】 1'36.621 - - 137.970
2 73 大蔵 峰樹 Alfa Romeo GIULIETTA Veloce TCR M-PROTOTYPING Team STILE CORSE 1'36.773 0.152 0.152 137.753
3 98 猪爪 杏奈 Honda CIVIC TCR DOME RACING 1'36.992 0.371 0.219 137.442
4 62 塩谷 烈州 Honda CIVIC TCR 全薬工業with TEAM G/MOTION' 1'37.173 0.552 0.181 137.186
5 17 鈴木 建自 Audi RS3 LMS バースレーシングプロジェクト【BRP】 1'37.408 0.787 0.235 136.855
6 55 Mototino Honda CIVIC TCR 55MOTO RACING 1'37.676 1.055 0.268 136.480
7 65 加藤 正将 Audi RS3 LMS Audi Team Mars 1'37.769 1.148 0.093 136.350
8 24 滝川 聡 Audi RS3 LMS TEAM MOTOYAMA 1'42.245 5.624 4.476 130.381
---- 以上基準タイム(110% - 1'46.284)予選通過 ----
――ステイアウトを選んだきっかけは?
「練習走行からタイヤのデグラデーションを感じやすくて、前回のオートポリスもピットインしてから第2スティントのペースがみんな遅かったので、ステイアウトしてクリーンエアで走れる方がいいと思いました。前があんなに入ると思わなかったので、そういう意味ではビッグチャンスだと思いました。実際ステイアウト組の中では一番速かったし、一度ピットインしたクルマよりも速かったので、作戦面では良かったと思ってます」
――しかし制限時間で水を差されてしまった
「それが結構大きいですね。ピット入ってから、タイヤもフレッシュで走れたので。ピットでの作業ミスがあってタイムロスしましたが、あれがなければ2番手くらいに入れたと思うし、そのあとのペースも絶対良かったはずなので、そのこととか時間制限など、流れがちょっと良くなかったです」
――サッシャとの差が何秒くらいになったら入ろうと思っていた?
「もともと時間レースになったら残り何分とか何周とかが分からなくて、サッシャとのラップタイム差が大きかったので、ギリギリまで引っ張って行けるところまで行きたいってチームには伝えてありました。入る周の前から遅い車両が前に現れてきたので、だったら入ろうということになりました。僕の中では残り6、7周はあると思っていたので、タイヤ交換してそこから追い上げようと思ったんですが、残りが2周しかなかった。そこは予想外でした」
「でもこうやって悔しいって思えるってことは、いい内容もあるし、課題や反省点も得られたということなので、まだまだ僕とこのチームには成長する証なので、これからも努力を続けて、優勝できるように頑張りたいです」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
――ステイアウトの判断はセーフティーカー中にチームと相談した?
「そうですね。自分たちはポジションが後ろなので、どうしてもステイアウトする方に傾いちゃうんで。あとはどこのポジションで戻るかは運なので、そこはSUGOだとドライバーからは見えないので、チームがトラフィックを見ながら判断しました」
――終盤追い上げられたのは、クルマが軽くなって、タイヤも新しいから行けた?
「そうですね。タイヤがいいから、だけです」
――ここまで追い上げられた、というのは自分ではどう評価する?
「昨日の予選があまりにも悪かったので、今日はポイントを獲得するのが目標でした。傷を最小限にできて良かったです」
――ピットインのタイミングは誰が判断した?
「チームの判断です。ピットが準備できてるかどうかも関係してるし、先に入ってるグループとのタイム差も判断しなければならないので、そこはもうチームに任せて、自分は入るまでプッシュし続けるだけでした」
――制限時間のことは考慮していた?
「そうですね。早めに入らないと、と。そこは考慮した上での判断です。あそこで入ったのは成功ですね。緻密に判断するのは難しいんですけど、SUGOでは先に入った人たちが思っていた以上に前に引っかかっていたので、結果的に牧野とかは前に行っちゃったんですけど、ピットから出ていった時のタイミングが重要でした。なかなか難しかったと思うんですけど、僕らの入ったタイミングは良かったと思います」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
第5戦優勝 サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)
「参戦3年目でやっと勝つことができて最高です。昨年はほとんど走ることができなかったし、2020年はDNFが多くて結果を出せていませんでした。コンドウレーシングとしても苦しいレースが続いていましたが、今日こうやって勝つことができて非常に嬉しいです。ケンタは残念な結果に終わりましたが、チームは今上昇気流に乗っていると思います」
「今回のレースで重要だったのはいいスタートを切ることと、タイヤのマネジメントでした。特に隊列の後ろで走っている時にデグラデーションを抑えながら走るのは大変でした」
第5戦決勝2位 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)
「久しぶりに上位で争うことができて本当に良かったです。チームも作業を完璧にやってくれたので、こういう結果があるのだと思います。かなり苦しんだ前半戦でしたが、こうやってチーム全体で徐々に良くなってきているので、この結果によって、次に向かって士気も上がって頑張れるのではと思います」
第5戦決勝3位 野尻智紀(TEAM MUGEN)
「またしても、という感じがすごいんですけども。まあでもチャンピオンシップを考えると3位という結果は悪くないなと。勝てなかったのは当然悔しいんですけど、シーズンの折り返し点まできてポイントランキングのトップにいますから。次まで1ヶ月くらい空くので、ここでゆっくり休息をとりたいです。勝てないレースが続いていますが、何度でも挑戦して悪い流れを打ち破った時に、スポーツ選手として皆さんに何かを感じ取ってもらうことができるのかなと思いますので、必死に頑張っていこうと思います」
優勝チーム監督 近藤真彦(KONDO RACING)
――2019年岡山以来の優勝ですが、今のお気持ちを
「やっぱり長かったな、という印象です。今年に入って、シーズンオフのテストからよくなっているのが実感として湧いていました。1レース、2レース、3レースと進んでいくごとにチームの安定した速さが分かってきたので、いつでもこういうチャンスが来るなという気持ちはありましたが、前のレースも、その前のレースも、何か一つ噛み合わないものがあって優勝を逃していました。予選をこの位置で終わっていれば、いつか必ず勝てると信じていました。前回の優勝からは長かったですけど、今シーズンだけ見れば早く勝てたなと思います」
――作戦面では難しいレースだったのではと思いますが
「ピットに入れてからは宮田選手との戦いになりました。もっとグングン来るんだったら困っちゃったんですけど、そのまま逃げ切れるように感じていました。サッシャは最後タイヤがきつかったんですけど、タイムは見えていたし、とにかく今回はスタートに尽きたなと」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦の決勝が6月19日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われ、予選2番手からスタートしたサッシャ・フェネストラズ(REALIZE Corporation KONDO SF19)が待望のスーパーフォーミュラ初優勝を遂げた。
第5戦決勝は午後2時30分にスタート。規定周回数は53。制限時間は70分だ。ウォームアップ走行の終わりごろから雨が降った影響からか、スタート前の気温は30℃、路面温度は43℃と予想よりは低めだ。雨はスタート進行の間に止み、路面もすぐに乾いたため、全車スリックタイヤでスタートに臨んだ。
スタートでトップに立ったのは予選2番手のフェネストラズ。ポールポジションの野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)は動き出しが遅れて2位に後退してしまう。後方では山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)と牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)に挟まれる格好になった山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF19)が山本と接触して1-2コーナーでスピン。そのままイン側でストップしてしまったため、早くもセーフティーカーが導入された。
1周終了時点の順位は1位フェネストラズ、2位野尻、3位に大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)が上がり、大津弘樹(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)が4位、宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)が5位で続く。
予選Q1で進路妨害があったとして2グリッド降格の12番手スタートとなった松下信治(BYOUBUGAURA B-MAX SF19)は牧野に続く9位。山下と接触した山本は10位で走行を続けていた。
7周終わりでセーフティーカーはピットイン。レースは8周目から再開となるが、リスタート直後の1コーナーでアウトから牧野を抜こうとした松下が痛恨のスピン。凄まじい速度で1コーナーを飛び出し、激しくバリアに突っ込むクラッシュが発生。再びセーフティーカーが導入されることになった。
隊列が10周目に入ると、すかさずタイヤ交換義務を消化するために大半のドライバーが一斉にピットに飛び込んだ。これに対し宮田、牧野、平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)、ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)、関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)、小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF19)、そして三宅淳詞(TEAM GOH G01 SF19の7台はステイアウトを選択。
この結果、12周終了時点の順位は、1位宮田、2位牧野、3位平川、4位アレジの順となり、タイヤ交換を行ったフェネストラズは8位、ピット作業で野尻の前に出ることに成功した大湯が9位、そして野尻は10位となった。
セーフティーカーは14周終わりでピットイン。15周目からリスタートとなる。直後の1コーナーでは笹原右京(TEAM MUGEN BINGO SF19)が大嶋和也(docomo business ROOKIE SF19)を捉えて16位に浮上した。
17周目の1コーナーでは野尻がオーバーテイクシステムを使って大湯を捉えようとするが、大湯はタイヤスモークを上げながら懸命に野尻を押さえ込んだ。
20周目にはトップの宮田が1分8秒169のファステストラップを記録、フェネストラズとの差は13秒231に広がった。その後も21周目に13秒966、25周目は16秒975、31周目には21秒569と、宮田は着実にリードを広げていく。
32周目にはフェネストラズも自己ベストタイムを更新するが、そのタイムは1分9秒076にとどまり、宮田との差は21秒848と逆に広がる。35周終わってその差は23秒174となった。
しかしここで最大70分間という規定が宮田の前に立ちはだかる。宮田が37周を終えた時点で残り時間は13分だ。
これを見て平川が39周終わりでピットイン。7秒2の作業時間で笹原と坪井の間でコースに戻ると、軽くなった車体とフレッシュタイヤの組み合わせで猛然と追い上げを開始。42周目の馬の背で笹原を捉えて12位に浮上すると、その後も国本や福住を次々に抜いてポイント圏内の7位まで浮上してきた。
一方、宮田とフェネストラズの差は43周終わって27秒565とさらに広がった。
牧野は44周目にピットイン。7秒4の作業時間で大津の後ろでコースへ。そしてついに46周目、宮田がピットに飛び込んだが、右リヤの交換に手間取り、戻った位置は牧野の後ろ、5位だった。
これでフェネストラズがトップに返り咲いた。2位は大湯。しかしその差は5秒082だ。
そしてフェネストラズが48周に入ったところで遂に残り時間が0となったため、レースは49周目で終了となる。この結果、サッシャ・フェネストラズが今季初優勝を達成。牧野任祐が2位に入り、野尻智紀が3位でフィニッシュした。 宮田は結局大津の後ろ、6位でレースを終えている。
次戦の舞台は今季2回目の富士スピードウェイ。7月17日決勝だ。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
第12戦優勝 小高一斗(TOM'S)
「2レース目ではうまくいかなかったスタートを3レース目はしっかり決められました。今回使ったタイヤは1レース目で使ったタイヤなので、終始グリップが厳しかったんですが、2レース目のペースが良くなかったことを踏まえてクルマにセッティング変更を加えていたおかげで、タイヤが悪いなりにも最後まで抜かれ流ことなく終われたと思います」
――今週末を総括すると、何が良かった?
「しっかり予選でフロントローを確保できたことと、1レース目のスタートで前に出られたことが三連勝につながったと思います。予選が大事なレースなので、今後も予選で最低限フロントローを確保して、スタートで絶対ミスしないようにしたいです」
――8月のもてぎに向けての抱負を
「富士、鈴鹿、SUGOでは久しぶりのライツでしたが、もてぎは去年唯一走っています。しっかりと残り2大会チャンピオンに向けて戦っていきたいです」
第12戦決勝2位 平良響(TOM'S)
「得意としているスタートで前に出られなくてすごく悔しいです。スタートで抜ければ、タイヤでは有利なのがわかっていたので、逃げられるレースだっただけに、悔しさがすごいです」
「タイヤ的に有利な状況だったので、小高選手についていくことはできたし、猛追することもできましたが、やはり高速のSPなどでダウンフォースが抜けてしまい、近づくことができませんでしたね。小高選手がミスしてくれればチャンスがあったんですが、全然ミスをしてくれなかったし、ミスを誘発することもできませんでした」
――もてぎ大会に向けての抱負を
「もてぎも僕が得意としているコースなので、最低でも3回の表彰台を。そしてできれば2回目の優勝を果たせるよう頑張っていきたいです」
第12戦決勝3位 野中誠太(TOM'S)
「4番手からスタートで平木選手の前に出ることができて、そこからはとにかく前をプッシュする形で攻めていったんですけど、前の二人に詰めていくことが難しかったです。クルマの仕上がりはとても良かったので、とにかく前にしがみついてチャンスを待っていました」
「中盤から後半にかけて、クルマのバランスが変わっていく中で、常にギリギリのプッシュを続けていたので。ファステストが取れたのもその結果だと思います。練習ではずっとスピードがあったのに、なぜ表彰台1回で終わったのか。原因は分かっていますし、同じミスを繰り返さないよう、残り2大会で自分の弱点を追求していきたいです」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦 -RIJ- (2022/06/19) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 SUPER FORMULA Round 5 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos No Driver Car Team Engine Lap Time Behind Gap
1 4 サッシャ・フェネストラズ REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F 49 1:10'32.529 - -
2 65 大湯 都史樹 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 49 1:10'37.833 5.304 5.304
3 1 野尻 智紀 TEAM MUGEN MOTUL SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 49 1:10'39.550 7.021 1.717
4 5 牧野 任祐 DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 49 1:10'39.675 7.146 0.125
5 6 大津 弘樹 DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 49 1:10'43.416 10.887 3.741
6 37 宮田 莉朋 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F 49 1:10'44.183 11.654 0.767
7 20 平川 亮 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 49 1:10'47.494 14.965 3.311
8 12 福住 仁嶺 ThreeBond Drago CORSE SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E 49 1:10'50.600 18.071 3.106
9 18 国本 雄資 Kids com KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD 01F 49 1:10'51.691 19.162 1.091
10 15 笹原 右京 TEAM MUGEN BINGO SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 49 1:10'52.003 19.474 0.312
11 38 坪井 翔 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F 49 1:10'53.864 21.335 1.861
12 64 山本 尚貴 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 49 1:10'54.935 22.406 1.071
13 36 ジュリアーノ・アレジ Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F 49 1:10'55.220 22.691 0.285
14 14 大嶋 和也 docomo business ROOKIE SF19 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F 49 1:10'57.712 25.183 2.492
15 19 関口 雄飛 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F 49 1:11'00.747 28.218 3.035
16 53 佐藤 蓮 Red Bull TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH Honda M-TEC HR-417E 49 1:11'05.483 32.954 4.736
17 7 小林 可夢偉 Kids com KCMG Cayman SF19 KCMG TOYOTA TRD 01F 49 1:11'05.717 33.188 0.234
18 55 三宅 淳詞 TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH Honda M-TEC HR-417E 49 1:11'07.557 35.028 1.840
19 39 阪口 晴南 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F 49 1:11'13.073 40.544 5.516
---- 以上規定周回数(90% - 44Laps)完走 ----
- 50 松下 信治 BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX Racing Team Honda M-TEC HR-417E 7 15'36.760 42Laps 42Laps
- 3 山下 健太 REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F 0 - 49Laps 7Laps
Fastest Lap: CarNo. 19 関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)1'07.125 (44/49) 192.349 km/h
優勝 森山冬星(DIXCEL/ROYAL/MYST)
「やっとこういうレースができました。序盤はきつかったですが、途中から何が変わったのかわからないんですが、マシンが乗りやすくなって、後半はこちらの方が優勢になると思いました。あきらめず追いかけていたらああいう展開になって良かったです。ラインキングトップになりましたが、最終戦も気を抜かずに、チャンピオンを考えず優勝を狙います」
2位 岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)
「スタートは4位をキープするのが一番の目標でした。スタートと1周目には自信があったのでそこだけはアグレッシブにいきました。スタートで1台抜いて森山選手に何度か仕掛けたんですが、抜ききれず3位にとどまりました。2周目以降はダンロップタイヤのマネジメントをしていました。5周目あたりから後ろが近づいて来ましたが、タイヤを温存してた分で余力がありました。今日はこれが精一杯の走りでした」
3位 渡会太一(FTK・レヴレーシングガレージ)
「表彰台にやっと乗れたのでめちゃうれしいです。心配だったスタートも無難でポジションを守れました。そこからペースが上がらなかったんですが、前がごちゃごちゃしたおかげでついて行けて、前に出られました。そこからもペースが上がらなくて後ろとのバトルになりましたが、バトルで勝てたので良かったです」
リタイア 居附明利(SAccess Racing Es)
「マシンの状態は良かったんですが急にペースが上がらなくなりました。抜かれた周のヘアピンでシフトが3から4に入りづらくなって、そのときは入ったんですが、シケインの立ち上がりも4が入りづらくなって、1コーナーで5から4に入れたときに完全に逝ってしまいました。3に入ったままになりました。有効4戦ですが、次優勝しないとやばくなりました」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
スーパーFJ地方選手権鈴鹿シリーズ第5戦は19日、鈴鹿サーキットで行われているクラブマンレース第4戦で決勝を行い、予選2位からスタートした森山冬星(DIXCEL/ROYAL/MYST)が優勝した。ポールポジションからスタートした居附明利(SAccess Racing Es)はトラブルでリタイアした。
決勝は午後1時20分にフォーメーションラップが始まった。鈴鹿は快晴で夏の装い。ストレートで強いアゲンストの風が吹き、体感温度はそれほど高くない。23台が1周を回りグリッドに着いた。
スタートでトップに立ったのはポールポジションの居附。予選2位の森山はホイールスピンが多かったが2位を守って1コーナーに進入。予選3位の山本聖渚(MYST KK-SII . Team Sena)は、予選4位の岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)にかわされ4位に後退。岡本は3位に浮上。山本は続くヘアピンでも予選5位の高木悠帆(MYST KKSII)にかわされ5位、さらに渡会太一(FTK・レヴレーシングガレージ)にもかわされ、オープニングラップで3ポジションダウンの6位まで落ちた。
3位の岡本は1周目のシケインで2位森山に並びかけ、ストレートで鼻先分先行し2位に浮上するが、2周目に入った1コーナーで森山に抜き返され3位のまま。以下4位高木、5位渡会、6位山本と続く。
2周を終わってトップに居附と2位森山の差は0秒6。3位の岡本はトップ争いに着いていけずに遅れ始める。
トップ居附と2位森山との差は0秒4~0秒5あたりで一進一退。しかしこの差は6周目に一気に縮まり0秒1。森山は7周目の1コーナーでインから居附を差しトップに浮上した。
抜かれた居附は8周目にミッショントラブルが発生しスローダウン。悔しいリタイアとなった。
これでトップの森山は安泰。10周を走り、今季2勝目を飾った。
岡本は後続に迫られる場面もあったが、余力もあり終盤はペースアップして居附のトラブルにより2位でゴールした。
岡本の後ろ、高木と渡会、後方から追い上げてきた大木一輝(M2 KK-SII)の3台の争いは白熱した。5周目には渡会が130Rで高木をパス。9周目には2コーナーで高木が渡会を抜き返すが、シケインでは渡会が前。
最終ラップにはこの3台がストレートで3ワイド。インにいた渡会が1コーナーで3位を守りそのままゴール。4位大木、5位高木でこの争いに決着が付いた。6位には清水啓伸(Drago CORSE)が入った。
優勝した森山は20ポイントを加え85ポイントでリーダーに立った。居附はノーポイントで67ポイントのまま。6戦中5戦の有効ポイント制で、シリーズチャンピオンはこの2人に絞られた。森山は圧倒的に有利、居附は最終戦での優勝が絶対条件で窮地に立たされた。
最終第6戦は9月4日決勝が行われる。森山が逃げ切るか。居附の逆襲があるかに注目だ。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
鈴鹿クラブマンレース第4戦 -RIJ- (2022/06/19) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 S-FJ鈴鹿シリーズ Round 5 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver Car Maker Model Lap Time Behind Gap
1 56 森山 冬星 DIXCEL/ROYAL/MYST MYST KK-S2 10 22'52.984 - -
2 8 岡本 大地 FTK・レヴレーシングガレージ MYST KK-S2 10 22'55.413 2.429 2.429
3 7 渡会 太一 FTK・レヴレーシングガレージ MYST KK-S2 10 22'57.415 4.431 2.002
4 20 大木 一輝 M2 KK-SII MYST KK-S2 10 22'57.759 4.775 0.344
5 61 高木 悠帆 MYST KKSII MYST KK-S2 10 22'57.926 4.942 0.167
6 34 清水 啓伸 Drago CORSE MYST KK-S2 10 23'04.210 11.226 6.284
7 87 卜部 和久 MYST KK-SII MYST KK-S2 10 23'04.789 11.805 0.579
8 68 山本 聖渚 MYST KK-SII . Team Sena MYST KK-S2 10 23'11.055 18.071 6.266
9 55 板倉 慎哉 AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII MYST KK-S2 10 23'17.641 24.657 6.586
10 19 松田 大輝 K-TACK MYST KK-SII MYST KK-S2 10 23'18.379 25.395 0.738
11 60 前田 樹 NAVY AUTO MYST KK-S2 10 23'21.193 28.209 2.814
12 12 小川 涼介 M2 KK-SII MYST KK-S2 10 23'21.403 28.419 0.210
13 1 元山 泰成 Ecotech Racing MYST KK-S2 10 23'21.984 29.000 0.581
14 21 太田 浩 ミスト・セキグチ・制動屋 MYST KK-S2 10 23'23.585 30.601 1.601
15 9 上吹越 哲也 FTK・レヴレーシングガレージ MYST KK-S2 10 23'23.844 30.860 0.259
16 53 鈴木 七瀬 TQS・A-ONE KKS-II MYST KK-S2 10 23'30.243 37.259 6.399
17 51 岸本 尚将 Tamayura athle ABBEY KKSII MYST KK-S2 10 23'33.188 40.204 2.945
18 78 三瓶 旭 中日本自動車短期大学MSE学科07J WEST 07J 10 23'33.245 40.261 0.057
19 79 山下 亮生 中日本自動車短期大学MSE学科07J WEST 07J 10 23'41.651 48.667 8.406
20 10 小合 将司 LOVCA TeamNoel F.T.works MYST KK-S2 10 23'47.472 54.488 5.821
21 6 谷川 文啓 LOVCA F.Tworks Noel Racing MYST KK-S2 10 24'02.799 1'09.815 15.327
---- 以上規定周回数(90% - 9Laps)完走 ----
- 39 居附 明利 SAccess Racing Es MYST KK-S2 8 20'09.274 2Laps 2Laps
- 5 中平 凌央 FTK・レヴレーシングガレージ MYST KK-S2 3 7'07.530 7Laps 5Laps
Fastest Lap: CarNo. 56 森山冬星(DIXCEL/ROYAL/MYST) 2'16.576 (4/10) 153.066 km/h
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第12戦の決勝が6月19日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われポールポジションからスタートした小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)が今週末3連勝。今季通算6勝目を挙げた。
第12戦決勝は午後0時35分より19周で行われた。このレースのグリッドは第10戦の決勝結果に基づいて決められている。このため、第10戦でリタイヤした太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)は10番手、木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)は11番手からのスタートだ。
スタートでトップに立ったのはポールポジションの小高。2番手に平良響(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)が続く。3番手スタートの平木玲次(HELM MOTORSPORTS 320)はスタートで出遅れ、野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320)と古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)の先行を許して5位に後退。これにより3位に野中、4位が古谷とトムスの1-2-3-4の状態となった。
しかしその後方で目の前のDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)をインからかわそうとした川合孝汰(Rn-sports 320)が後ろから来た太田と接触してスピン。木村も太田と接触して1コーナーを飛び出すアクシデントが発生。これにより直ちにセーフティーカーが導入された。川合はそのままリタイア。木村もフロントウィングを破損してピットインを余儀なくされた。
セーフティーカーは4周でピットイン。5周目からレースはリスタートとなる。トップ4台に順位変動はなく、小高、平良、野中の3台が接戦のまま周回を重ねていく。1レース目で使用したタイヤでスタートに臨んだ小高は終始グリップに不安を抱えており、後ろの二人を引き離すことができない。
その後方では太田が1コーナーのブレーキングでDRAGON、馬の背の手前で今田信宏(JMS RACING with B-MAX)を捉えて6位。木村も2コーナーで菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)を捉えると、DRAGONや今田も次々に抜き去って7位に浮上する。
その後も太田と木村は互いにファステストラップを更新しながら追い上げを展開。太田は8周目の1コーナーでインから平木玲次を抜いて5位に。木村も12周目の1コーナーで平木を捉えて6位に浮上した。
しかし追撃もそこまで。太田は4位を走る古谷の背後に迫るが、最後まで捉えることは叶わなかった。
一方、トップの小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)も最後まで集中を切らさずに後続を押さえて19周を走りきり、今週末の目標としていた3連勝を達成。今季通算6勝目をものにした。
2位は平良響(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)。野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320)が3位に入り、古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)が4位と、トムスが1-2-3-4フィニッシュを達成。ファステストラップは15周目に1分15秒426を記録した野中が獲得している。
またトムスによる表彰台独占は2009年9月の全日本F3選手権第15戦SUGO以来の快挙だ。この時優勝したのは現在もスーパーフォーミュラで活躍する国本雄資。2位は先日のインディ500マイルレースで優勝したマーカス・エリクソン。そして3位はGT300クラスでスバルBRZを駆る井口卓人だった。
2022年の全日本スーパーフォーミュラ選手権は残りあと2大会を残すのみとなった。次戦の舞台は栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎ。8月20-21日に第13戦、第14戦、そして第15戦を行う。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦 -RIJ- (2022/06/19) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 12 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Engine Lap Time Behind Gap
1 37 小高 一斗 Kuoモビリティ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 19 27'41.688 - -
2 38 平良 響 Kuoモビリティ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 19 27'44.035 2.347 2.347
3 35 野中 誠太 PONOS Racing TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 19 27'45.065 3.377 1.030
4 36 古谷 悠河 Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 19 27'48.650 6.962 3.585
5 2 太田 格之進 HFDP WITH TODA RACING TODA RACING SPIESS A41 19 27'49.758 8.070 1.108
6 1 木村 偉織 HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 19 27'52.401 10.713 2.643
7 63 平木 玲次 HELM MOTORSPORTS 320 HELM MOTORSPORTS TOMEI TB14F3 2020 19 28'00.257 18.569 7.856
8 50 菅波 冬悟 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 19 28'01.803 20.115 1.546
9 4 M 1 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 19 28'12.587 30.899 10.784
10 30 M 2 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 19 28'12.950 31.262 0.363
---- 以上規定周回数(90% - 17Laps)完走 ----
- 62 平木 湧也 HELM MOTORSPORTS 320 HELM MOTORSPORTS TOMEI TB14F3 2020 1 1'52.775 18Laps 18Laps
- *10 川合 孝汰 Rn-sports 320 ルーニースポーツ SPIESS A41 0 - 19Laps 1Lap
Fastest Lap: CarNo. 35 野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320) 1'15.426 (15/19) 171.180 km/h
CarNo. 10は、2022全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則第15条1. 1)(危険なドライブ行為――他車への接触)により、ペナルティーストップ10秒を科したが、リタイアのため未消化。
2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦のフリー走行2回目が6月19日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われ、ポールポジションの野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)がトップタイムを記録した。
フリー走行は午前10時10分より30分間で行われた。気温28℃、路面温度は47℃だ。
昨日の予選で圧倒的な速さを見せてポールポジションを獲得した野尻はここでも速さを見せ、5周目に1分7秒635のトップタイムを記録すると、その後は1分8秒台前半のペースで周回を重ねていった。
坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING SF19)が3周目に1分7秒715を出して2番手。大嶋和也(docomo business ROOKIE SF19)が5周目に1分7秒884を出して3番手だ。
またこのセッションは、トップから19番手のジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)までが1秒以内にひしめく接戦となった。ほとんどのドライバーが走り出してから5周目までにベストタイムを出し、その後1分8秒台で周回に入っているが、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)は16周目に1分7秒969を出して5番手に上がってきている。
一方、福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE SF19)はピットイン、アウトを繰り返してなかなかタイム計測に入れず、13分が経過したところでようやく周回に入った。これは走り出しでブレーキのローターから振動が出ていたために、チェックを行っていたため。福住は計測2周目に1分8秒455のベストタイムを記録すると、その後は1分8秒後半から1分9秒台のタイムで周回を重ねていった。
フリー走行2回目はその後も大きなアクシデントなどもなく順調に進行、予定通り午前10時40分に終了した。
第5戦決勝は午後2時30分より53周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
第11戦優勝 小高一斗(TOM'S)
「スタート自体は昨日の方が良かったんじゃないかと思いますが、ポールポジションという有利な位置からそのままトップで1周目を終えられました。そこからはファステストラップを狙って、前半のタイヤがあるうちにと思っていたんですが、今のレースにクルマを合わせ切れていなかったこともあって取れませんでした。悔しいですけど、勝てて良かったです」
--今季初の連勝だが
「今週の目標にしている三連勝を、ここまで二つ勝つことでクリアできているので、ラスト1レースも勝ちたいと思います」
「(午後のレースに向けて改善点はあるか)改善点しかないと思っています。次のレースに向けて、もっといいペース、もっといい一発のタイムが出せるように。次のレースは1レース目で使った方のタイヤを履きますが、ファステストラップを狙ってプッシュして、パーフェクトな結果にしたいです」
第11戦決勝2位 古谷悠河(TOM'S)
「スタートは結構良かったです。今までレインではいいスタートができていましたがドライのスタートがあまりうまくいってなかったので、そこを今回改善することができて、太田選手をオーバーテイクできました。そのままあとは2位で走っていました。最初は太田選手のプレッシャーを感じていましたが、自分がミスさえしなければ抜かれることはないと思って、とにかく丁寧に走ることを心がけました」
「ただ小高選手に少しずつ離されてしまった、というところは、これからに向けて改善していかなくてはなりません。」
「昨日のレースに関しては自分の中でも思うところがあるというか、すっきりしない結果でしたが、今日のレースでリベンジというか、取り返せたかな、と思います」
「前回のオートポリスでは前で接触があったりした結果、運よく表彰台に上がれた部分がありましたが、今回は普通に順当に3位からスタートして2位に上がれているので、内容としてもしっかりしたものだったと思います。次も実力で表彰台に上がって、最後は優勝したいです」
第11戦決勝3位 太田格之進(TODA RACING)
「スタートで前に出たかったです。動き出しは良かったんですが、そこからが前に出ることができませんでした。予想外に古谷選手のスタートが良かったので、ちょっとびっくりしています。スタートで一旦右から抜こうとしたら小高選手がブロックしてきたので、次は左に行こうとしたら緑のクルマが目に飛び込んできたので、誰かと思ったら古谷選手でした」
「あそこから抜き返そうとしても、昨日のレースみたいに当たるか、そのまま抜けないかだと思いました。そこで少しでもポイント差を少なくするためにも、ファステストを取らないとと思って、少し離れて、ファステストを狙いに行きました」
「昨日のレースが残念な結果に終わったので、次は後方からのスタートですが、着実にポジションを上げていくようなレースをしたいです」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
2022年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第11戦の決勝が6月19日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われ、ポールポジションからスタートした小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)がそのまま逃げ切り、第10戦に続いて2連勝を飾った。
第11戦決勝は午前9時10分より19周で行われた。天候は晴れ。路面はドライ。朝一番の走行ながらスタート時の気温は28℃、路面温度は37に達した。
スタートでトップに立ったのはポールポジションの小高。予選3番手の古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)が1コーナーで太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)を捉えて2位に浮上した。
3周目の1コーナーでは木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)が野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320)をアウトから抜いて5位に浮上する。
一方トップの小高は3周終了時点で古谷との差を1秒311、5周目には1秒978、7周目には2秒219と着実に広げていき、10周を終えた時点では3秒180のリードを築き上げた。
小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)はその後も2位古谷との差を着実に広げ、最後はリードを5秒125としてチェッカーを受け、今季5勝目をものにした。2位は古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)、太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)が3位だ。
小高はこのレースで優勝と併せてポールポジションとファステストラップの両方のポイントを獲得しようと目論んでいたが、残念ながらファステストラップは7周目に1分14秒529を記録した太田のものとなった。小高のベストは5周目の1分14秒622と、コンマ1秒及ばなかった。
第12戦決勝は午後0時35分より19周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦 -RIJ- (2022/06/19) Free Practice 2 Weather:Fine Course:Dry
2022 SUPER FORMULA Round 5 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos № Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 1 野尻 智紀 TEAM MUGEN MOTUL SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'07.635 - - 190.898
2 38 坪井 翔 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F 1'07.715 0.080 0.080 190.673
3 14 大嶋 和也 docomo business ROOKIE SF19 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F 1'07.884 0.249 0.169 190.198
4 65 大湯 都史樹 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'07.938 0.303 0.054 190.047
5 5 牧野 任祐 DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'07.969 0.334 0.031 189.960
6 19 関口 雄飛 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F 1'08.005 0.370 0.036 189.860
7 6 大津 弘樹 DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'08.089 0.454 0.084 189.625
8 4 サッシャ・フェネストラズ REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F 1'08.211 0.576 0.122 189.286
9 64 山本 尚貴 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'08.257 0.622 0.046 189.159
10 7 小林 可夢偉 Kids com KCMG Cayman SF19 KCMG TOYOTA TRD 01F 1'08.258 0.623 0.001 189.156
11 55 三宅 淳詞 TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH Honda M-TEC HR-417E 1'08.313 0.678 0.055 189.004
12 3 山下 健太 REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F 1'08.320 0.685 0.007 188.984
13 37 宮田 莉朋 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F 1'08.329 0.694 0.009 188.959
14 15 笹原 右京 TEAM MUGEN BINGO SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'08.340 0.705 0.011 188.929
15 50 松下 信治 BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX Racing Team Honda M-TEC HR-417E 1'08.434 0.799 0.094 188.669
16 18 国本 雄資 Kids com KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD 01F 1'08.440 0.805 0.006 188.653
17 12 福住 仁嶺 ThreeBond Drago CORSE SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E 1'08.455 0.820 0.015 188.611
18 53 佐藤 蓮 Red Bull TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH Honda M-TEC HR-417E 1'08.493 0.858 0.038 188.507
19 36 ジュリアーノ・アレジ Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F 1'08.615 0.980 0.122 188.172
20 20 平川 亮 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'08.662 1.027 0.047 188.043
21 39 阪口 晴南 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F 1'08.687 1.052 0.025 187.974
全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦 -RIJ- (2022/06/19) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 11 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Engine Lap Time Behind Gap
1 37 小高 一斗 Kuoモビリティ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 19 23'51.460 - -
2 36 古谷 悠河 Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 19 23'56.585 5.125 5.125
3 2 太田 格之進 HFDP WITH TODA RACING TODA RACING SPIESS A41 19 23'58.401 6.941 1.816
4 38 平良 響 Kuoモビリティ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 19 24'02.125 10.665 3.724
5 1 木村 偉織 HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 19 24'02.480 11.020 0.355
6 35 野中 誠太 PONOS Racing TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 19 24'06.667 15.207 4.187
7 50 菅波 冬悟 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 19 24'08.274 16.814 1.607
8 10 川合 孝汰 Rn-sports 320 ルーニースポーツ SPIESS A41 19 24'09.011 17.551 0.737
9 4 M 1 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 19 24'54.438 1'02.978 45.427
10 62 平木 湧也 HELM MOTORSPORTS 320 HELM MOTORSPORTS TOMEI TB14F3 2020 19 24'55.137 1'03.677 0.699
11 30 M 2 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 19 24'55.336 1'03.876 0.199
12 63 平木 玲次 HELM MOTORSPORTS 320 HELM MOTORSPORTS TOMEI TB14F3 2020 17 24'57.921 2Laps 2Laps
---- 以上規定周回数(90% - 17Laps)完走 ----
Fastest Lap: CarNo. 2 太田格之進(HFDP WITH TODA RACING) 1'14.529 (7/19) 173.240 km/h
――第10戦は表彰台も見えていたと思うが、残念な結果になった
「全然いけてたと思いますよ。結果からいうと電気系のトラブルでした。(平木玲次に)仕掛けようと思って準備していたんですが、馬の背で急にパワステが効かなくなって、ステアリングが重くなったんですよ。まあパワステが壊れてもハンドルが切れないわけではないので、SUGOだと結構きついけどなんとか耐えよう、と思ったんですが、ステアリングのシャフトあたりから煙が出て、焦げ臭くなったんです。そのままSPに入っていったら電圧が落ちて、エンジンが止まったわけではないんですが、アクセルを踏んでも加速しなくなりました。焦げ臭いことからオイル関係のトラブルも疑われたので、火が出ても嫌だし、そのまま走って最終コーナーのコース上にでも止まったら他のドライバーに迷惑をかけてしまうので、コース脇に止めることにしました」
「あのまま走っていればストレートで平木選手を抜けたと思うし、小高選手を抜くことはペース的に難しくても表彰台の2番手には上がれたと思います。第3レースも有利に戦えるな、と思っていたのに、ライツでは運がないなあというか。第1レースじゃなくて、せめて第2レースで起きたんだったら、次のレースへの影響もなかったんですけどね」
「僕は周りの方に協力してもらいながら、一戦一戦ギリギリでやっているので、こういうのでチャンスを逃していくのが本当に残念です。チームオーナーの植田さんには本当によくしていただいてて、相談にも乗っていただいてるし、ライツに乗るチャンスもいただいています。鈴鹿では別のドライバーが乗りましたが、もともとスポット参戦の予定だったところを、いろいろ話をして続けさせていただいています。そう言った意味でもチームに早く恩返ししたいですし、毎戦毎戦スポンサー活動をしながらなんとか乗せていただいています。前回のオートポリスでエンジンとモノコックが壊れて、その費用面のダメージも大きくて、SUGOも正直厳しいだろうなと思っていましたが、植田さんやチームの方々に支えていただいて今回も出られることになりました」
「練習走行ではずっと調子が良かったんですが、予選ではいろんなバランスがずれてうまく決まりませんでした。決勝ではスタートを落ちついていって、前方のクラッシュをうまく避けることができ、表彰台圏内まで上がれました。前の平木選手のペースもわかっていたので、2番手は堅いと思っていたのですが」
「僕はライツでしっかり結果を残して、次のステップに繋げたいと思って参戦しています。最終目標はアメリカやヨーロッパのフォーミュラをやることなので、そのためにもメーカーのサポートを受けられるドライバーになって、海外に行きたいと考えています。普通のサラリーマン家庭なので、持ち出しで海外というのは難しいですから、サポートを受けていくしかチャンスはないと思っています。そういう意味でも、このライツに賭けていますし、GTで乗ってる埼玉トヨペットさんにもその辺は相談しながらやらせてもらっているので、こういう形で終わってしまうのは非常にショックです」
「いまチームの皆さんが一生懸命クルマを直してくださっているので、僕は最大限の力を出して、次のレースでは表彰台をプレゼントしたいですし、もちろん勝ちたくてやってるので、しっかり気持ちをリセットして、調子の良かった練習の状態に戻して、1台1台抜いていけるよう頑張ります」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
--野尻選手とは対照的な結果になったが
「いつもはだいたい野尻選手と同じようなコメントになるんですが、今回は走り始めから全く自信が持てないというか、今までの良さはどこに行っちゃったんだろうというぐらいのクルマになっていました」
--今回何か野尻選手のセットとは大きく変えたことがあるのか
「いえ。基本的な方向性は野尻選手と似ていて、細かなアジャストを入れてる程度なんですが、走り始めからグリップ感がなくて、タイヤを全然機能させられていない感じです。自分としてはうまくアタックできたと思っていても、グリップを引き出せていないのでタイムが出ていない状態です。現状より1秒以上速くないとダメなんですが、そのためにはもっとタイヤをグリップさせないといけません。今週末を通じてタイヤをうまく使えていないというか、そこが不可解ですね。ピットインしたあとのタイヤを見ても全然摩耗していない感じです」
--いつ頃からそういう状態?
「今週SUGOに来てからですね。フリー走行の走り出しで『あれ?』っていう感じで。簡単にいうとタイヤが接地していないみたいなフィーリングです。ブレーキも全然止まらないし、曲がらないし、リヤも出ちゃうし、という感じで。グリップが足りなくて次元が低くなっちゃってます。あらゆる箇所を変えて探ってみたんですけど、まだ全然足りないというか、不可解な感じです」
--オートポリスから何かを大きく変えたのか
「大きくは変えていません。もちろんコースに合わせたセットアップはしてきましたけど、そこがずれているのか、その辺が全くわからなくて、全然タイヤを機能させられていません。セットを変えても反応が薄すぎて、すごく不安です」
--決勝に向けて何に取り組む?
「まだ24時間あると考えて、寝ないでやるしかないですね。普通の感覚にさえ戻せれば、間違いなく速いクルマだという認識はできてるし、手応えもあるので、タイヤを機能させられない原因がなんなのかを突き詰めて、決勝では追い上げたいです」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
――予選を振り返ってください
「フリー走行で上位から大きく離されていたので、クルマに大きな変更を加えてQ1に臨みました。それがうまくハマってQ1を突破することができました。Q2ではそこからさらにセットを進めていき、すごくフィーリングが良かったんですが、セクター1、セクター2と自己ベストを削っていけたのに、セクター3で自分がミスをしてしまったので、そこがすごく悔やまれます。次の周も続けてアタックしましたが、あそこでスライドさせてしまったことでタイヤの表面がかなりヒートしてしまい、ほとんどグリップしない状態でした。それでタイムが出ませんでした」
――クルマ自体はいい状態?
「今回は今までとは大きくコンセプトを変えたものを持ってきたので、それがうまくいって今後に向けてはすごくポジティブな結果でした。予選よりは決勝の方がペースがあると思うので、一台ずつ抜いて前に行きたいです。事前にシミュレーターで試したデータの中でポジティブなものがいくつかあるので、それを明日のフリー走行で確認したいです」
――明日の目標を
「セーフティーカーが入るかどうかで戦略の幅が広がると思うので、できる限り前が開けた状況を探して、しっかりとペースを作りたいです。チームとしても前回表彰台を獲得しているので、それ以上の結果を目指します」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
第10戦優勝 小高一斗(TOM'S)
「予選は2番手でしたが、スタートでしかトップに立てないと思っていたので、しっかり決めようと。そこをうまく決められたので、あとは何も起きなくても勝てると思っていました。そこからセーフティーカーが2回入って、赤旗になって、という流れでした。自分とチャンピオン争いをしている選手が次々と脱落していく中、リスタートでも危なげなく走ることができました。ファステストラップも絶対取りたいと思っていましたが、平良選手が刺激をくれたので最後まで頑張れました」
「(第10戦で勝って第12戦のポールを獲得し、三連勝したいと言っていたが、ここまでは予定通りか)そうですね。昨日の練習では調子が良くなくて、オートポリスみたいなレースになっちゃうのかなと思っていましたが、しっかり改善をして、予選に合わせ込むことができました。1セット目は良かったんですが、2セット目でコンディションの変化に合わせきれず、1戦目のポールは取れませんでした。でも1戦目を勝てて、2戦目、3戦目をポールからスタートできることになったので、明日のレースもしっかり勝って終わりたいと思います」
第10戦決勝2位 平良響(TOM'S)
「得意としていたスタートでストールしてしまいました。原因はこれから研究していかないといけませんが、一番は隣の野中選手がフライング気味に動いてしまったのに動揺して、足が動いてしまったというのがあります。それで最下位近くまで落ちてしまいましたが、SCが入って、赤旗という流れの中で、上位の選手が次々に消えていく状況だったので、もしかしたら追い上げられるかもしれないと思い、諦める気持ちはなかったです。その結果順調に前のクルマを抜いていくことができて、最後は小高選手にも近づく場面もあったので、ペース的にも展開的にもいいレースができたかな、と思います」
「(平良選手にとってはいい展開だったかと思うが)そうですね。ラスト10周くらいでまたSCが入ると聞きました。その時は平木(玲次)選手とすごく差があったので、本当にチャンスが来たなと思いました。チャンスを逃さずSC明けの1コーナーで抜くことができて良かったです。」
「(明日に向けての抱負を)明日の第2レースは4番手からなので、スタートをしっかり決めて、表彰台を目指して頑張ります。第3レースは初のフロントローなので、得意のスタートで小高先輩を抜いて優勝したいです」
第10戦決勝3位 平木玲次(HELM MOTORSPORTS)
「スポーツランドSUGOは非常に抜きにくいコースなので、序盤で上位勢が無理なところで仕掛けに行くと予想できたので、スタートは落ち着いて行きました。そうしたら菅波選手と古谷選手が接触しました。そこをうまく切り抜けられたのが、今日のレースで一番良かったところです。そのあとのペースは上がらなかったので、防戦一方の苦しい展開になりましたが、この3位というのはチームにとっても大切ですし、雰囲気がいい方向に向かうきっかけになると思います」
「(古谷選手や平良選手が追い上げてきて、ラスト10周は非常に苦しかったと思うが)そうですね。最終コーナーから1コーナーまでにスリップストリームにつかれてしまうと完全に抜き切られてしまうと平良選手の時に分かったので、そこをなんとか死守すれば順位は守れるだろうなと。古谷選手とはすごく激しい争いになりましたが、最後まで守り切れました」
「(明日のレースに向けていいヒントが見つかったか)明日は3番手グリッドから上位勢と一緒に走れるので、明確なペースの違いとかをレースの中で吸収して、次の大会に生かしていきたいです」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
ポールポジション 居附明利(SAccess Racing Es)
「ダンロップのウエットタイヤは初めてで、どんな感じで走ればいいのかまったく分からなかったですが、ポールを取れて良かったです。雨が降ったりやんだりで難しいコンディションでした。タイヤがぜんぜん暖まらず、ドライタイヤよりがんばって暖めました。ダンロップのタイヤは雨が降った方がグリップする感じでした。あしたは、いいクルマを作ってくれたチームに感謝しながら走ります」
予選2位 森山冬星(DIXCEL/ROYAL/MYST)
「序盤に行けたら良かったんですが、タイヤも温め切れてなかったです。遅めに出たのは、水しぶきのないクリアなところに行きたかったからです。前の人と空けたつもりだったんですが、差が激しすぎてきつい状況になりました。最低限の位置にはいるので、あしたはスタートを決め、しっかりレースを組み立てて優勝し、ポイントリーダーになれるようにがんばります」
予選3位 山本聖渚(MYST KK-SII . Team Sena)
「今年2戦目です。前半の雨が少ないときにもうちょっと出しておけば良かったかなと思います。ちょこちょこミスしていたのがもったいなかったです。もうちょっといけたという感じはありますが、クルマの挙動が全般的にピーキーなところがあって、危ない感じでミスをしました。あしたも雨の方がいいです」
Text: Yoshinori OHNISHI
2022年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第10戦の決勝が6月18日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われ、予選2番手からスタートした小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)が今季4勝目を挙げた。
第10戦決勝は午後3時40分にスタート。天候は晴れ。路面はドライだ。
スタートでトップに立ったのは小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)。ポールポジションの太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)は2位に後退して小高を追う。
しかしその後方では2列目スタートの野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320)と平良響(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)が揃ってエンジンストール。再始動してレースには復帰したものの、大きく順位を落としてしまう。
さらにその先の2コーナーでも菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)と古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)が接触するアクシデントが発生したため、早くも1周目からセーフティーカーが導入された。
この時点の順位は小高、太田、木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)、平木玲次(HELM MOTORSPORTS 320)、川合孝汰(Rn-sports 320)、今田信宏(JMS RACING with B-MAX)、平木湧也(HELM MOTORSPORTS 320)、DRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)、平良、野中、古谷だ。
なお接触で古谷に乗り上げる形となった菅波は、アクシデントのあとピットに戻って車を降りている。
セーフティーカーは3周目にピットイン。4周目からレースはリスタートとなったが、その直後にホームストレート上で太田と順位を争っていた木村が太田のリヤに追突。この影響で木村はピットウォールに接触してしまい、足回りを大きく壊してレースを終えてしまう。これで再びSCが導入された。
さらにこのアクシデントの影響で、太田のミッションケースあたりから漏れた液体がコース全周に渡って撒かれてしまったため、隊列が5周を終えたところでポストから赤旗が提示され、レースは中断となった。
レースは午後4時25分にセーフティーカーの先導で再開。9周目からリスタートとなる。
トップの小高は後続を突き放して悠々とトップを快走。後方では平木玲次と川合が熾烈な2位争いを展開する。
さらに8位にいた野中も平良、DRAGON、そして平木湧也を次々に捉えて5位に浮上してきたが、ここで野中に対してドライビングスルーペナルティが課せられる。スタート違反との裁定だ。
13周目に入ると、平木玲次と2位を争っていた川合が馬の背に入ったところでパワーステアリングのトラブルに見舞われてしまう。そのまま走行を続けようとした川合だったが、SPイン、SPアウトと走っているうちに焦げ臭い匂いがしてきたため、出火のリスクを考えて自らコース脇に出てクルマを止めた。しかしこの影響でこの日3度目のセーフティーカーが入ることになった。
トップ2台の順位に変わりはないが、3位には平木湧也と今田を抜いて平良が浮上している。
セーフティーカーは18周目にピットイン。19周目からレースが再開されると、すかさず平良が1コーナーで平木玲次を捉えて2番手に浮上、さらに古谷も平木玲次の背後に迫ってきた。
ペナルティにより後退した野中も、DRAGON、平木湧也を再び捉えて6位に。2位の平良はファステストラップを記録してトップの小高との差を0.494とする。
古谷は22周目の1コーナーで平木玲次を捉えようとするが、車間を詰めすぎたためにフロントのダウンフォースを失ってコースを飛び出し、今田を抜いて5位に浮上してきた野中に抜かれ、5位に後退してしまった。
小高との差を1秒以内に保って追い上げる平良だったが、25周目に入ったところで40分の制限時間を迎えてしまったため、規定周回数の26に達しないままレースはここで終了となった。
これで小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)は第6戦鈴鹿以来の今季4勝目を挙げ、第12戦のポールポジションをも獲得。さらに平良響(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)が2位に入ってトムスが1-2フィニッシュを達成した。3位は野中の猛追を最後まで凌ぎ切った平木玲次(HELM MOTORSPORTS 320)が獲得。HELM MOTORSPORTSに初の表彰台をもたらした。
第11戦の決勝は明日19日の朝9時5分より19周で。第12戦決勝は同じく19日の午後0時35分より19周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
第5戦ポールポジション 野尻智紀(TEAM MUGEN)
「(通算)11回と聞いて、そんなにポールが取れたんだなと、感慨深い気持ちがあります。僕一人の力でできることではなくて、たくさんの方々に支えられてここまできているし、またここから必死で頑張らないといけないなと思いました」
「今日の一日もみんなに助けられて結果が出ています。朝からセットアップのアジャストを非常に細かくやってもらいましたし、なかなかないぐらい、クルマを思い通りに操れる感覚になれた、予選Q2のフィーリングでした。とはいえ、ここ最近はポールからスタートして優勝できていませんので、そろそろその流れを払拭したいと思っております。明日が本当の戦いですから、気を引き締めつつ明日も思い切り頑張りたいです」>
「クルマのフィーリングは、これまでのSUGOと比べてもそうですし、今までのレース人生の中でもかなり上位に入るような出来だったと思います」
第5戦予選2位 サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)
「いい予選でした。こんなにいい結果が出るとは思っていませんでした。フリープラクティスはトリッキーで難しかったです。昨年は参戦できませんでしたし、2年前の決勝は1周もせずに終わってしまったので、自信が持てなかったんです」
「でも予選ではチームが非常に安定していたので、とてもハッピーです。明日もこの安定感を決勝で発揮できればと思います。集中してベストを尽くしたいです。いいスタートをして、いいレースがしたいです。ポイントをたくさん獲得して、できれば優勝もしたいですね」
第5戦予選3位 大津弘樹(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「開幕前のテストからマシンのフィーリングはすごく良くて、手応えを感じていましたが、開幕してからは予選で一発を出しきれなかったり、決勝で接触したりと、あまりいい成績を残せずにここまできました。前回のオートポリスでも予選でミスをしてしまい、3番手以内に入る手応えがあったのに逃してしまいました。そうしたことを反省して今回に望んだ結果、走り出しからフィーリングがよく、手応えも感じられたので、予選をしっかり走り切ろうと思って臨みました。トップの野尻選手には大きく離されてしまいましたが、自分の中では課題を一つ消化できたことは、今後につながる結果だったと思います」
「明日は3番グリッドからですが、オーバーテイクの難しいサーキットなのでなんとかスタートで前に出て、優勝を目指して頑張ります」
Text:Kazuhisa SUEHIRO
全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦 -RIJ- (2022/06/18) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2022 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 10 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Engine Lap Time Behind Gap
1 *37 小高 一斗 Kuoモビリティ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 25 1:18'16.722 - -
2 38 平良 響 Kuoモビリティ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 25 1:18'17.734 1.012 1.012
3 *63 平木 玲次 HELM MOTORSPORTS 320 HELM MOTORSPORTS TOMEI TB14F3 2020 25 1:18'26.544 9.822 8.810
4 *35 野中 誠太 PONOS Racing TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 25 1:18'26.680 9.958 0.136
5 *36 古谷 悠河 Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 25 1:18'32.374 15.652 5.694
6 *4 M 1 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 25 1:18'41.405 24.683 9.031
7 30 M 2 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 25 1:18'41.695 24.973 0.290
8 62 平木 湧也 HELM MOTORSPORTS 320 HELM MOTORSPORTS TOMEI TB14F3 2020 25 1:18'42.316 25.594 0.621
---- 以上規定周回数(90% - 22Laps)完走 ----
- *10 川合 孝汰 Rn-sports 320 ルーニースポーツ SPIESS A41 12 58'09.433 13Laps 13Laps
- 2 太田 格之進 HFDP WITH TODA RACING TODA RACING SPIESS A41 5 10'09.408 20Laps 7Laps
- *1 木村 偉織 HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 3 6'12.626 22Laps 2Laps
- *50 菅波 冬悟 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 1 2'29.260 24Laps 2Laps
Fastest Lap: CarNo. 37 小高 一斗(Kuoモビリティ中京TOM'S 320) 1'14.832 (25/25) 172.538 km/h
'*'の車両はペナルティーを科された。
全日本スーパーフォーミュラ選手権を運営する、日本レースプロモーション(JRP)は6月18日、第5戦の行われている宮城県村田町のスポーツランドSUGOで定例のサタデーミーティングを開催した。
その中でJRPの上野禎久社長は、富士で前年比110%、鈴鹿で97%、オートポリスで180%と、これまでの3大会中2大会で前年を上回る観客動員数を記録したことや、チームインパルのトップパートナーでもある伊藤忠エネックスが提供するバイオ燃料「リニューアブルディーゼル」を、大会期間中に場内で使用される発電機でも使用すること、先日2次募集を開始した来年の本格運用開始に向けて開発を進めている専用アプリ「SFGo」の開発サポーターについて2次募集を開始したこと、スーパーフォーミュラのブロモーション番組「Go On! next」を7月10日よりBSフジで放送を開始することなどを発表した。
またこの会見には富士スピードウェイの原口英二郎社長も出席。次の第6戦富士大会では、第1戦、第2戦でも好評だった場内宿泊が再び可能となることや、コロナ禍以降販売されていなかったパドックパスを数量限定で売り出すことなどを明らかにしている。また富士大会ではサポートレースとしてGR86/BRZカップやヤリスカップが開催されることも併せて発表された。
第6戦富士大会は7月17日決勝だ。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
スーパーFJ地方選手権鈴鹿シリーズ第5戦は18日、鈴鹿サーキットで行われているクラブマンレース第4戦で公式予選を行い雨の中、居附明利(SAccess Racing Es)がポールポジションを獲得した。
予選日の鈴鹿サーキットは早朝より灰色の雲に覆われ雨模様となった。雨は午前中は持ちこたえていたが、午後過ぎに強い雨が降り、路面は一気にウエットとなった。雨は一時小雨になったが、スーパーFJ予選の始まる頃には再び強い雨がコースを叩いた。
このため午後2時50分から行われる予定だった予選はディレイ。雨がほぼやんだ午後3時20分よりようやく始まった。出走は23台、全車ウエットタイヤを履いてコースインした。
2周目には卜部和久(MYST KK-SII)が2分30秒782でトップに立つ。2位には森山冬星(DIXCEL/ROYAL/MYST)
が、3位には居附明利(SAccess Racing Es)が、4位には大木一輝(M2 KK-SII)が、5位には高木悠帆(MYST KKSII)が、6位には岸本尚将(Tamayura athle ABBEY KKSII)が続く。
直後、コース上に落ちたデブリの回収のため赤旗が提示される。予選は3時34分より残り13分40秒で再開された。
ここでトップに立ったのは2分29秒723で居附。2位には今季2戦目の山本聖渚(MYST KK-SII.Team Sena)が上がってきた。3位にもデェフェンディングチャンピオンの岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)が上がり、4位に森山、5位に渡会太一(FTK・レヴレーシングガレージ)が続き、岸本は6位のまま。
ここで再びコース上に雨が落ち始める。これでタイムアップは望めないと思われたが、タイヤが暖まったトップ居附が2分29秒480とさらにタイムを更新。これでポールポジション(PP)を決定づけた。
さらにここでタイムを更新してきたのが森山。最後に2分29秒871をたたきだし、居附と山本の間に割って入った。
PPは、2位以下を0.4秒ほどちぎった居附。2位に森山が、3位には山本が付けた。4位には山本に遅れることわずか1000分の1秒で岡本が、5位には終盤タイムを更新した高木が続き、6位には渡会が入った。
決勝レースは明日19日、午後1時20分より10周で行われる。予報ではドライで行われそうだ。ポイントリーダーでPPからスタートする居附がさらにリードを広げるか、ランキング2位の森山が一矢報いるかに注目だ。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
鈴鹿クラブマンレース第4戦 -RIJ- (2022/06/18) Qualifying Weather:Rain Course:Wet
2022 S-FJ鈴鹿シリーズ Round 5 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos № Driver Car Maker Model Time Behind Gap km/h
1 39 居附 明利 SAccess Racing Es MYST KK-S2 2'29.480 - - 139.853
2 56 森山 冬星 DIXCEL/ROYAL/MYST MYST KK-S2 2'29.871 0.391 0.391 139.488
3 68 山本 聖渚 MYST KK-SII . Team Sena MYST KK-S2 2'29.925 0.445 0.054 139.438
4 8 岡本 大地 FTK・レヴレーシングガレージ MYST KK-S2 2'29.926 0.446 0.001 139.437
5 61 高木 悠帆 MYST KKSII MYST KK-S2 2'30.261 0.781 0.335 139.126
6 7 渡会 太一 FTK・レヴレーシングガレージ MYST KK-S2 2'30.397 0.917 0.136 139.000
7 51 岸本 尚将 Tamayura athle ABBEY KKSII MYST KK-S2 2'30.530 1.050 0.133 138.877
8 87 卜部 和久 MYST KK-SII MYST KK-S2 2'30.659 1.179 0.129 138.758
9 60 前田 樹 NAVY AUTO MYST KK-S2 2'31.125 1.645 0.466 138.331
10 20 大木 一輝 M2 KK-SII MYST KK-S2 2'31.177 1.697 0.052 138.283
11 19 松田 大輝 K-TACK MYST KK-SII MYST KK-S2 2'31.218 1.738 0.041 138.245
12 34 清水 啓伸 Drago CORSE MYST KK-S2 2'31.454 1.974 0.236 138.030
13 21 太田 浩 ミスト・セキグチ・制動屋 MYST KK-S2 2'31.723 2.243 0.269 137.785
14 1 元山 泰成 Ecotech Racing MYST KK-S2 2'32.476 2.996 0.753 137.105
15 53 鈴木 七瀬 TQS・A-ONE KKS-II MYST KK-S2 2'32.585 3.105 0.109 137.007
16 12 小川 涼介 M2 KK-SII MYST KK-S2 2'33.710 4.230 1.125 136.004
17 55 板倉 慎哉 AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII MYST KK-S2 2'34.172 4.692 0.462 135.597
18 5 中平 凌央 FTK・レヴレーシングガレージ MYST KK-S2 2'34.582 5.102 0.410 135.237
19 78 三瓶 旭 中日本自動車短期大学MSE学科07J WEST 07J 2'34.737 5.257 0.155 135.101
20 79 山下 亮生 中日本自動車短期大学MSE学科07J WEST 07J 2'35.405 5.925 0.668 134.521
21 9 上吹越 哲也 FTK・レヴレーシングガレージ MYST KK-S2 2'38.527 9.047 3.122 131.872
22 10 小合 将司 LOVCA TeamNoel F.T.works MYST KK-S2 2'41.056 11.576 2.529 129.801
23 6 谷川 文啓 LOVCA F.Tworks Noel Racing MYST KK-S2 2'43.643 14.163 2.587 127.749
---- 以上基準タイム(130% - 3'14.686)予選通過 ----
2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦の公式予選が6月18日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われ、野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)が今季4度目のポールポジションを獲得した。
公式予選は午後2時よりノックアウト方式で行われた。天候は晴れ。路面はドライだ。
予選Q1
今回のAグループには山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF19)、大津弘樹(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)、小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF19)、笹原右京(TEAM MUGEN BINGO SF19)、平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)、宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)、阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING SF19)、松下信治(BYOUBUGAURA B-MAX SF19)、佐藤蓮(Red Bull TEAM GOH G01 SF19)、そして山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)が出走した。
ところが開始直後に最終コーナー付近に天然記念物のニホンカモシカが出現。コースを横断する事態となったため、予選は一旦中断となり、安全確認ののち午後2時5分に再開となった。
まずはルマン優勝の平川がウォームアップ1周に続いてアタックに入り、1分5秒751をマーク。次の周では1分5秒640までタイムを縮めたが、朝のフリー走行から好調な大津が1分5秒193で平川のタイムを大きく上回ってきた。
さらに山本がウォームアップ2周に続いて1分5秒148を叩き出してトップに浮上。残り時間は1分を切った。
山下は1分5秒433、宮田は1分5秒238、そして佐藤が1分5秒529で6番手に滑り込んだところで予選は終了。山本を筆頭に大津、宮田、山下、佐藤、松下がQ2へ。笹原、平川、阪口、小林がここで予選を終えた。
Bグループは午後2時20分からの10分間の走行。野尻、サッシャ・フェネストラズ(REALIZE Corporation KONDO SF19)、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)、福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE SF19)、大嶋和也(docomo business ROOKIE SF19)、国本雄資(Kids com KCMG Elyse SF19)、関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)、ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)、坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING SF19)、三宅淳詞(TEAM GOH G01 SF19)そして大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)が出走した。
まずは三宅が1分5秒736を記録。続いてフリー走行トップの野尻がウォームアップ2周からアタックに移行、1分5秒015でトップに立つ。
大湯は1分5秒046と今一歩野尻に及ばなかったが、続いてアタックに入った国本が1分4秒954と、この日初めて1分4秒台のタイムを記録。さらに終了間際には牧野が1分4秒920と国本を上回るタイムでトップに立ったところでBグループのQ1は終了となった。牧野はウォームアップ3周に続いてのアタックだった。
この結果、牧野、国本、野尻、大湯、フェネストラズそして福住がQ2に進出。坪井、アレジ、関口、大嶋、三宅が脱落となった。
予選Q2
Q2は午後2時40分から7分間の走行だ。まずは佐藤がウォームアップ1周でアタックに入ったが、SPインでリヤが流れてしまい、1分7秒683に終わった。
一方、上位陣は7位までが1分4秒台という激戦となった。まずは福住が1分4秒913、続いて大津が1分4秒785、サッシャ・フェネストラズは1分4秒706と目まぐるしくトップが入れ替わる。
大湯は1分4秒858と一歩及ばなかったが、続いてアタックした野尻が1分349と、2番手以降を0秒3以上引き離す圧倒的な速さでトップに躍り出た。
宮田は1分4秒832、山下が1分4秒933を記録したところでチェッカー。
その結果、野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)が第2戦富士以来4戦連続、自身通算11回目のポールポジションを獲得した。2番手はサッシャ・フェネストラズ(REALIZE Corporation KONDO SF19)、大津弘樹(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)が3番手から明日の決勝に臨む。
第5戦決勝は明日19日の午後2時30分より、53周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦 -RIJ- (2022/06/18) Knock Out Q2 Weather:Cloudy Course:Dry
2022 SUPER FORMULA Round 5 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos № Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 1 野尻 智紀 TEAM MUGEN MOTUL SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'04.349 - - 200.646
2 4 サッシャ・フェネストラズ REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F 1'04.706 0.357 0.357 199.539
3 6 大津 弘樹 DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'04.785 0.436 0.079 199.296
4 37 宮田 莉朋 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F 1'04.832 0.483 0.047 199.155
5 65 大湯 都史樹 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'04.858 0.509 0.026 199.072
6 12 福住 仁嶺 ThreeBond Drago CORSE SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E 1'04.913 0.564 0.055 198.903
7 3 山下 健太 REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F 1'04.933 0.584 0.020 198.842
8 18 国本 雄資 Kids com KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD 01F 1'05.118 0.769 0.185 198.280
9 5 牧野 任祐 DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'05.160 0.811 0.042 198.149
10 50 松下 信治 BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX Racing Team Honda M-TEC HR-417E 1'05.248 0.899 0.088 197.882
11 53 佐藤 蓮 Red Bull TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH Honda M-TEC HR-417E 1'05.535 1.186 0.287 197.015
12 64 山本 尚貴 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'05.835 1.486 0.300 196.118
■Aグループ
全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦 -RIJ- (2022/06/18) Knock Out Q1 A Group Weather:Fine Course:Dry
2022 SUPER FORMULA Round 5 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos № Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 64 山本 尚貴 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'05.148 - - 198.189
2 6 大津 弘樹 DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'05.193 0.045 0.045 198.049
3 37 宮田 莉朋 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F 1'05.238 0.090 0.045 197.912
4 3 山下 健太 REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F 1'05.433 0.285 0.195 197.322
5 53 佐藤 蓮 Red Bull TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH Honda M-TEC HR-417E 1'05.529 0.381 0.096 197.033
6 50 松下 信治 BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX Racing Team Honda M-TEC HR-417E 1'05.552 0.404 0.023 196.964
---- 以上Q2進出 ----
7 15 笹原 右京 TEAM MUGEN BINGO SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'05.571 0.423 0.019 196.907
8 20 平川 亮 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'05.640 0.492 0.069 196.700
9 39 阪口 晴南 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F 1'05.641 0.493 0.001 196.697
10 7 小林 可夢偉 Kids com KCMG Cayman SF19 KCMG TOYOTA TRD 01F 1'05.839 0.691 0.198 196.106
---- 以上基準タイム予選通過 ----
■Bグループ
全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦 -RIJ- (2022/06/18) Knock Out Q1 B Group Weather:Fine Course:Dry
2022 SUPER FORMULA Round 5 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos № Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 5 牧野 任祐 DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'04.920 - - 198.882
2 18 国本 雄資 Kids com KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD 01F 1'04.954 0.034 0.034 198.781
3 1 野尻 智紀 TEAM MUGEN MOTUL SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'05.015 0.095 0.061 198.591
4 65 大湯 都史樹 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'05.046 0.126 0.031 198.496
5 4 サッシャ・フェネストラズ REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F 1'05.057 0.137 0.011 198.463
6 12 福住 仁嶺 ThreeBond Drago CORSE SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E 1'05.075 0.155 0.018 198.408
---- 以上Q2進出 ----
7 38 坪井 翔 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F 1'05.176 0.256 0.101 198.101
8 36 ジュリアーノ・アレジ Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F 1'05.437 0.517 0.261 197.310
9 19 関口 雄飛 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F 1'05.508 0.588 0.071 197.100
10 14 大嶋 和也 docomo business ROOKIE SF19 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F 1'05.603 0.683 0.095 196.811
11 55 三宅 淳詞 TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH Honda M-TEC HR-417E 1'05.736 0.816 0.133 196.413
---- 以上基準タイム予選通過 ----
2022年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第10戦、第11戦の公式予選が6月18日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われ、第10戦は太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)、第11戦は小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)がポールポジションを獲得した。
公式予選は午前11時から30分間で行われた。天候は晴れ。路面はドライだ。
始まってすぐにトップに立ったのは木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)。木村は3周目に1分14秒403、4周目に1分14秒136と好タイムを連発する。
続いて残り時間20分を切ったところで小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)が自身の3周目に1分13秒728を記録して木村を上回り、トップに浮上する。小高は5周目にも1分13秒990を出してセカンドベストでもトップに立った。
小高のチームメイトの平良響(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)も1分13秒961、太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)も1分14秒052を記録、それぞれ2番手、3番手につける。ここで各ドライバーは一旦ピットへ。走行が再開されたのは残り7分を切ったあたりからだ。
ここで古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)が1分13秒801で2番手に浮上するが、すぐに野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320)が1分13秒700、平良も1分13秒789を記録して古谷を上回る。
ここまでトップの小高も1分13秒590までタイムを縮めるが、チェッカー直前に太田が1分13秒399を叩き出して小高を上回り、トップに躍り出た。
太田は最後の周回でも1分13秒643を記録するが、小高がここで1分13秒501までタイムを縮めたため、セカンドベストタイムでは小高がトップとなり、第10戦は太田格之進、第11戦は小高一斗がポールポジションを獲得する結果となった。
第10戦決勝はこのあと午後3時35分より26周で、第11戦決勝は明日の朝9時5分より19周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦 -RIJ- (2022/06/18) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 11 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 37 小高 一斗 Kuoモビリティ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 1'13.590 - - 175.450
2 2 太田 格之進 HFDP WITH TODA RACING TODA RACING SPIESS A41 1'13.643 0.053 0.053 175.324
3 36 古谷 悠河 Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 1'13.804 0.214 0.161 174.942
4 38 平良 響 Kuoモビリティ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 1'13.827 0.237 0.023 174.887
5 35 野中 誠太 PONOS Racing TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 1'13.878 0.288 0.051 174.767
6 1 木村 偉織 HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 1'14.144 0.554 0.266 174.140
7 50 菅波 冬悟 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 1'14.156 0.566 0.012 174.111
8 10 川合 孝汰 Rn-sports 320 ルーニースポーツ SPIESS A41 1'14.956 1.366 0.800 172.253
9 63 平木 玲次 HELM MOTORSPORTS 320 HELM MOTORSPORTS TOMEI TB14F3 2020 1'15.124 1.534 0.168 171.868
10 4 M 1 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 1'15.618 2.028 0.494 170.745
11 30 M 2 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 1'15.709 2.119 0.091 170.540
12 62 平木 湧也 HELM MOTORSPORTS 320 HELM MOTORSPORTS TOMEI TB14F3 2020 1'15.882 2.292 0.173 170.151
---- 以上基準タイム(110% - 1'21.047)予選通過 ----
全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦 -RIJ- (2022/06/18) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 10 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 2 太田 格之進 HFDP WITH TODA RACING TODA RACING SPIESS A41 1'13.399 - - 175.907
2 37 小高 一斗 Kuoモビリティ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 1'13.501 0.102 0.102 175.663
3 35 野中 誠太 PONOS Racing TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 1'13.700 0.301 0.199 175.189
4 38 平良 響 Kuoモビリティ中京TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 1'13.789 0.390 0.089 174.977
5 36 古谷 悠河 Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 1'13.801 0.402 0.012 174.949
6 50 菅波 冬悟 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 1'13.846 0.447 0.045 174.842
7 1 木村 偉織 HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 1'14.136 0.737 0.290 174.158
8 10 川合 孝汰 Rn-sports 320 ルーニースポーツ SPIESS A41 1'14.478 1.079 0.342 173.359
9 63 平木 玲次 HELM MOTORSPORTS 320 HELM MOTORSPORTS TOMEI TB14F3 2020 1'14.798 1.399 0.320 172.617
10 4 M 1 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 1'15.459 2.060 0.661 171.105
11 30 M 2 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 1'15.678 2.279 0.219 170.610
12 62 平木 湧也 HELM MOTORSPORTS 320 HELM MOTORSPORTS TOMEI TB14F3 2020 1'15.683 2.284 0.005 170.598
---- 以上基準タイム(110% - 1'20.887)予選通過 ----
2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦のフリー走行1回目が6月18日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われ、野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)が1分5秒310のトップタイムを記録した。
フリー走行は午前9時10分より90分間の予定で始まった。天候は晴れ。コースはドライだ。気温25℃、路面温度は36℃だ。
多くのドライバーが持ち越しのユーズドタイヤで走り始める中、大嶋和也(docomo business ROOKIE SF19)は最初からニュータイヤでコースイン。3周目に1分6秒649を記録してこの時点でのトップに立つ。大嶋はその後4周目に一旦ピットに戻った。
開始から15分が経過したところで坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING SF19)が1分6秒507で大嶋を上回る。2番手は大嶋。3番手には笹原右京(TEAM MUGEN BINGO SF19)が1分6秒716で続く。
続いて開始20分で関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)が1分6秒500でトップに。先週行われたルマン24時間レースで初優勝を遂げた平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)も1分6秒770で5番手に上がってきた。
続いて牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)が6周目に1分5秒939と、この日初めて5秒台のタイムをマークしてトップに浮上。大津弘樹(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)も11周目に1分6秒700、12周目に1分6秒150と順調にタイムを縮めて2番手につけた。これにより開始30分経過した時点でDOCOMO TEAM DANDELION RACINGが1-2の状態となった。
開始から35分が経過したところで野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)がニュータイヤに履き替えてコースへ。4周のウォームアップののち、1分5秒878を叩き出し、トップに躍り出た。残り時間は45分だ。
残り35分を切ったところで小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF19)が1分6秒459を出して4番手に。続いて大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)が残り31分で1分6秒098、さらに松下信治(BYOUBUGAURA B-MAX SF19)も残り30分を切ったところで1分5秒993をマークしてそれぞれ3番手、4番手につけた。
開幕から苦戦の続いている山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)も残り25分を切ったところで1分6秒094で大湯を上回り、4番手に浮上してきた。
一方、ここまでトップタイムの野尻は残り23分で1分5秒605までタイムを縮める。ここではウォームアップ2周に続いて1分5秒984、1分5秒605と2周続けてアタックを行なっている。午後の予選に向けて、異なるアプローチをしているようだ。使用したタイヤは最初のアタックで使用したものだ。
第2戦鈴鹿の決勝が雨となったことで、持ち越しタイヤとして新品をキープしているチームが複数存在するようで、それが今回早めのニュータイヤ投入につながっているようだ。
そして残り時間が10分となった時点で気温は28℃、路面温度は43℃まで上昇する中、午後の予選に向けて最後のアタックが始まるが、残り6分で計時システムのトラブルにより赤旗中断となった。
この間に平川が1分5秒595、サッシャ・フェネストラズ(REALIZE Corporation KONDO SF19)が1分5秒456をマーク。フェネストラズがトップに浮上、平川が2番手につける。フリー走行は午前10時43分より残り時間10分で再開となる。
再開後残り6分でのトップは宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)で1分6秒000。ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)が1分6秒126、関口が1分6秒268で続く。
そして残り2分を切ったところで大津が1分5秒479、山本が1分5秒847、そして大湯が1分5秒681をマークするが、野尻はウォームアップ1周ののち、それらを上回る1分5秒310を叩き出して再びトップに躍り出た。
ここでチェッカーフラッグが提示され、フリー走行は終了。野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)がトップタイム。2番手にサッシャ・フェネストラズ(REALIZE Corporation KONDO SF19)がつけ、大津弘樹(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)が3番手で午後の予選に臨むこととなった。
第5戦の公式予選は午後2時より、ノックアウト方式で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦 -RIJ- (2022/06/18) Free Practice 1 Weather:Fine Course:Dry
2022 SUPER FORMULA Round 5 スポーツランドSUGO 3.5865km
Pos № Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 1 野尻 智紀 TEAM MUGEN MOTUL SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'05.310 - - 197.694
2 4 サッシャ・フェネストラズ REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F 1'05.456 0.146 0.146 197.253
3 6 大津 弘樹 DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'05.479 0.169 0.023 197.184
4 20 平川 亮 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'05.595 0.285 0.116 196.835
5 65 大湯 都史樹 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'05.681 0.371 0.086 196.577
6 38 坪井 翔 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F 1'05.834 0.524 0.153 196.121
7 64 山本 尚貴 TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'05.847 0.537 0.013 196.082
8 5 牧野 任祐 DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'05.939 0.629 0.092 195.808
9 50 松下 信治 BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX Racing Team Honda M-TEC HR-417E 1'05.993 0.683 0.054 195.648
10 7 小林 可夢偉 Kids com KCMG Cayman SF19 KCMG TOYOTA TRD 01F 1'05.994 0.684 0.001 195.645
11 37 宮田 莉朋 Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F 1'06.000 0.690 0.006 195.627
12 15 笹原 右京 TEAM MUGEN BINGO SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'06.013 0.703 0.013 195.589
13 36 ジュリアーノ・アレジ Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F 1'06.126 0.816 0.113 195.255
14 12 福住 仁嶺 ThreeBond Drago CORSE SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E 1'06.214 0.904 0.088 194.995
15 19 関口 雄飛 carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F 1'06.268 0.958 0.054 194.836
16 53 佐藤 蓮 Red Bull TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH Honda M-TEC HR-417E 1'06.271 0.961 0.003 194.827
17 55 三宅 淳詞 TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH Honda M-TEC HR-417E 1'06.405 1.095 0.134 194.434
18 18 国本 雄資 Kids com KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD 01F 1'06.579 1.269 0.174 193.926
19 14 大嶋 和也 docomo business ROOKIE SF19 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F 1'06.649 1.339 0.070 193.722
20 39 阪口 晴南 P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F 1'06.651 1.341 0.002 193.717
21 3 山下 健太 REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F 1'06.782 1.472 0.131 193.337
株式会社日本レースプロモーションは7日、新開発デジタルプラットフォーム「SFgo」サポーターの2次募集を開始すると発表した。
「SFgo」は走行中のマシンのテレメトリーデータがリアルタイムで表示可能なスマホアプリ。これまで抽選で選ばれた300名から開発サポーターとして意見を募っていたが、今回の2次募集では上限無しでの希望者全員が参加できる。
期間は第6戦富士大会から今年終了までで、費用は5,000円。Android10以上、iPhone14以上のスマホが対象となる。
以下、プレスリリース。
SUPER FORMULAの新デジタルプラットフォーム
『SFgo』開発サポーターの二次募集を開始!
全日本スーパーフォーミュラ選手権(以下SUPER FORMULA)を開催する株式会社日本レースプロモーション(以下JRP)は、『SUPER FORMULA NEXT 50〈ゴー〉(以下SF NEXT 50)』を通じ、カーボンニュートラル社会の実現とモータースポーツエンターテイメントの発展に向けた様々な取り組みを進めておりますが、2023年の正式ローンチに向けて現在開発を進めている新デジタルプラットフォーム『SFgo〈エスエフゴー〉』の開発サポーターの二次募集を開始いたしました。
『SFgo』は「デジタルの力でドライバーの魅力を余すことなく伝える」というコンセプトの下、レースの公式映像に加え、お気に入りのドライバーのライブオンボード映像や、車両のテレメトリーデータ(ギア/車速/エンジン回転数/スロットル/ブレーキ/ステアリング舵角/燃料使用量/オーバーテイクシステム残量および使用状態/タイヤ温度)をリアルタイムに見ながら観戦することができるアプリケーションです。
今後、ライブタイミングや無線音声、車両の位置情報等、レースを楽しむための様々な機能の追加を検討しており、将来的には応援しているチームやドライバー、そしてファン同士の交流が図れるファンコミュニティの機能も備えた、今までにないスポーツエンターテインメントのデジタルプラットフォームを目指してまいります。
4月の開発スタートにあたり、300名の「開発サポーター」の募集を行ったところ、約600名の方から応募をいただきましたが、当選した方々には、これまでRd.4オートポリス大会まで、開発中のアプリケーションを通じてレースを楽しんでいただくと同時に、通信や操作性等に関する不具合の事象を報告いただいたり、今後のサービスに対してアンケートで様々なアイデアをいただいたりするなど、多くのご協力をいただいております。
そのようなサポートを通じて、アプリケーションの改修や機能追加を随時行っておりますが、前回残念ながら落選となってしまったファンの方々を中心に、更に多くの方のご意見をいただきながら、2023年の正式ローンチに向けてより良いサービスを構築すべく、この度開発サポーターの二次募集を実施することといたしました。
JRPといたしましては、一人でも多くのモータースポーツファンの方と共に、成功も失敗も一緒に経験して、未来のモータースポーツをつくる仲間を募集してまいりたいと考えておりますので、以下の応募要項をご参照の上、奮ってご参加いただきますよう、よろしくお願い申しあげます。
「SFgo開発サポーター」募集要項
対象 日本国内在住で、SF NEXT50 プロジェクトの主旨にご賛同いただける方 将来のモータースポーツの発展に向けて建設的なご意見をいただける方
人数 上限なし
募集期間 2022 年6 月7 日(火)~6 月27 日(月)
使用可能時期 7月中旬(Rd.6富士スピードウェイ大会前から使用可能) ※応募いただいた方に別途ご連絡いたします
参加費 5,000 円(税込) ※2022 年12 月末までサービス利用可能です (23年1月以降については別途ご案内)
必須機器 通信環境にあるiOS14以上搭載のiPhone またはAndroid OS10以上のAndroidスマートフォン
応募用WEBページ http://superformula.net/sf2/headline/39372
■注意事項
特典のイベントは開催を保証するものではありません。
『SFgo』は開発中のため、随時予告なく、機能が追加/削除されることがあります。
技術的にハードルの高いチャレンジです。例えば映像が映らないなど、不具合が起こり得ます。
サーキットの環境やサーキットの観客数により通信環境に影響を受けることが予想されます。
通信費用はご自身での負担となります。
決済はクレジットカードに限ります(デビットカード決済はご利用いただけません)
2022 年シーズンを通しての開発であることをご理解いただき、SFgo 開発メンバーと共に前向きに乗り越えてくれる仲間を募集します。
Japan Race Promotion
ENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook第2戦「NAPAC富士SUPER TEC 24時間レース」は4日から5日にかけ静岡県の富士スピードウェイで決勝を行い、ST-Xクラス参戦初年度のHELM MOTORSPORTS GTR GT3(HELM MOTORSPORTS)が24時間・760周を走りきり優勝を飾った。
レースは4日午後3時にローリングスタートで始まる。天候は晴れで路面はドライコンディション。
総合優勝を狙うST-Xクラスは5台が参加。序盤からポールシッターの888号車Grid Motorsport AMG GT3(Grid Motorsport)がレースをリード。2位には31号車DENSO LEXUS RC F GT3(apr)が、3位には62号車HELM MOTORSPORTS GTR GT3(HELM MOTORSPORTS)が、4位には9号車MP Racing GT-R(MP Racing)が、5位には81号車DAISHIN GT3 GT-R(GTNET MOTOR SPORTS)が続く。
開始から2時間30分過ぎには、888号車のピットインでトップに浮上していた31号車が他車と接触しフロントのサスペンションを壊し、ピットイン。修復に時間を要し大きく後退した。
日が落ちナイトセッションとなると、888号車と62号車の争いが激しくなってきた。しかし、日が5日に代わる午前0時前、62号車に連続運転時間違反で180秒のペナルティーストップが科される。また9号車もギアボックスのトラブルでピットイン、修復に長時間を要することとなった。
これでトップ争いは888号車と81号車で繰り広げられることとなったが、日が明ける前に81号車がトップに浮上すると後続を引き離しながらレースをリードし始める。
残り4時間を切った午前11時過ぎ、2位争いをしていた62号車と888号車が接触。888号車はフロントフェンダーがタイヤに干渉して白煙を上げたため、ピットイン。修復に時間を要し万事休す。
トップは2位以下を大きくリードする81号車。このまま順風満帆でゴールを迎え24時間レース2連勝を飾るのかと思われた午前11時30分前、ルーティンのピットワークを行ったマシンのエンジンがかからない。チームは原因究明と修復に時間を要し、このレースの勝負権を失った。
これでトップに立ったのは62号車。終盤、ドライバースルーペナルティーを科されるも2位888号車との差は大きくこのまま逃げ切り24時間レースを制した。2位には888号車が、3位にはトラブルから復帰した81号車が入った。
優勝したHELM MOTORSPORTSは2020年に平木湧也、玲次の兄弟が設立し、同年からスーパー耐久ST-3クラスに参戦を開始。今シーズンからST-Xクラスにステップアップし、参戦初年度での初優勝が24時間レースとなった。
7台が参加したST-Zクラスは序盤から22号車Porsche CaymanGT4RS(Porsche Team EBI WAIMARAMA)がレースをリード。夜が明けても2位の500号車5ZIGEN AMG GT4(TEAM 5ZIGEN)を1周近く離し、独走状態を築いていたが午前8時過ぎ、トラブルのためコースをゆっくり回りピットイン。トラブルは深刻でチームは修復をあきらめリタイアとなった。
これでトップたった500号車が24時間を走り優勝を飾った。2位には885号車シェイドレーシングGR SUPRA GT4(SHADE RACING)が、3位には21号車Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4(Audi Team Hitotsuyama)が入った。
開発車両のST-Qクラスは過去最多の7台が参加。終始レースをリードした3号車ENDLESS AMG GT4(ENDLESS SPORTS)がトップでゴール。ブレーキパッド、ブレーキローターを無交換で24時間を走りきった。2位には244号車Nissan Z Racing Concept(Max Racing)が、3位には61号車Team SDA Engineering BRZ CNF Concept(Team SDA Engineering)が入った。
2台が参加したST-TCRクラスは2台のシビック対決となった。優勝は75号車Team Noah HONDA CIVIC TCR (Team Noah)で、2位には97号車Racer HFDP CIVIC(M&Kホンダカーズ桶川Racing)だった。
4台が参加したST-1クラスは終始2号車シンティアムアップルKTM(KsフロンティアKTMカーズ)がレースをリード。昨年に続き24時間レース2連勝を飾った。2位には47号車D'station Vantage GT8R(D'station Racing)が、3位には8号車Studie BMW M2CSR(ビーエムダブリュー チームスタディ)が入った。
ST-2クラスは7台が参加。序盤からレースをリードしたのは13号車ENDLESS GRヤリス(ENDLESS SPORTS)。夜明け前までトップを快走していたが、トラブルで後退。代わってトップに立ったのは序盤のトラブルから徐々に追い上げ、順位を回復してきた225号車KTMS GR YARIS(KTMS KOBETOYOPET MOTOR SPORTS)。トヨタ育成の若手3人体制で臨んだ225号車がレースを制した。2位には13号車が、3位にはかつてこのクラスに君臨していた59号車DAMD MOTUL ED WRX STI(TOWA INTEC Racing)が入った。
6台が参加したST-3クラスは序盤から52号車埼玉トヨペットGBクラウンRS(埼玉トヨペットGreen Brave)がトップを快走。盤石の走りで優勝した。2位には朝方まで15号車岡部自動車Z34(OKABE JIDOSHA motorsport)が付けていたがトラブルで後退。替って2位には39号車エアバスターWINMAX RC350 55ガレージTWS(TRACY SPORTS with DELTA)、3位には63号車muta Racing LEXUS RC 350 TWS(TRACY SPORTS)が入った。
開幕戦では開催されなかったST-4クラスは4台が参加。初登場のGR86が2台、引退レースのインテグラが1台と世代交代を印象づけるエントリーとなった。レースは序盤から実力派3人のラインアップで臨んだ、86号車TOM'S SPIRIT GR86(TOM'S SPIRIT)が圧倒。最終的には2位以下を45ラップちぎり優勝した。2位には884号車シェイドレーシングGR86(SHADE RACING)、3位には引退レースの60号車全薬工業withTEAM G/MOTION’インテグラ(TEAM G/MOTION’)が入った。
14台が参加とこのレース最大勢力となったST-5クラスは、序盤、4号車THE BRIDE FIT(チームBRIDE)がレースをリードしていたが、早い段階で17号車DXLアラゴスタNOPROデミオ(TEAM NOPRO)がトップに立つ。ディーゼルエンジンの燃費の良さを生かし、トップを快走。24時間を走りきり優勝を飾った。2位には104号車HM-Rヒロマツデミオ2(広島マツダHM Racers)、3位には66号車odula TONE MOTULロードスター(OVER DRIVE)が入った。
レースはセーフティーカーが3回出動、フルコースイエローが11回提示されたが、大きなクラッシュもなく24時間が経過した。また、出口戦略に向かうコロナ禍の中、多くの観客がサーキットに詰めかけ、思い思いのレースを楽しんだ。
第3戦はスポーツランドSUGOに舞台を移し、7月9日~10日に開催される。グループ1、グループ2に分けられ、それぞれ3時間レースでの争いとなる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Keiichiro TAKESHITA
【総合】
NAPAC富士SUPER TEC 24時間レース -RIJ- (2022/06/05) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2022 ENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook Round 2 富士スピードウェイ 4.563km
Pos No Cls Cls Pos Car Team Lap Time Behind Gap
1 *62 ST-X 1 HELM MOTORSPORTS GTR GT3 HELM MOTORSPORTS 760 24:01'31.807 - -
2 888 ST-X 2 Grid Motorsport AMG GT3 Grid Motorsport 758 24:02'50.536 2Laps 2Laps
3 81 ST-X 3 DAISHIN GT3 GT-R GTNET MOTOR SPORTS 742 24:01'43.797 18Laps 16Laps
4 *2 ST-1 1 シンティアムアップルKTM KsフロンティアKTMカーズ 733 24:01'44.853 27Laps 9Laps
5 47 ST-1 2 D'station Vantage GT8R D'station Racing 731 24:01'55.726 29Laps 2Laps
6 3 ST-Q 1 ENDLESS AMG GT4 ENDLESS SPORTS 721 24:03'08.452 39Laps 10Laps
7 500 ST-Z 1 5ZIGEN AMG GT4 TEAM 5ZIGEN 720 24:02'36.987 40Laps 1Lap
8 *885 ST-Z 2 シェイドレーシングGR SUPRA GT4 SHADE RACING 718 24:02'10.166 42Laps 2Laps
9 21 ST-Z 3 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4 Audi Team Hitotsuyama 715 24:01'48.747 45Laps 3Laps
10 244 ST-Q 2 Nissan Z Racing Concept Max Racing 707 24:02'29.026 53Laps 8Laps
11 19 ST-Z 4 BRP★SUNRISE-Blvd718GT4MR バースレーシングプロジェクト【BRP】 704 24:01'41.300 56Laps 3Laps
12 52 ST-3 1 埼玉トヨペットGBクラウンRS 埼玉トヨペットGreen Brave 695 24:02'49.501 65Laps 9Laps
13 *8 ST-1 3 Studie BMW M2CSR ビーエムダブリュー チームスタディ 692 24:01'44.850 68Laps 3Laps
14 *38 ST-1 4 muta Racing GR SUPRA TRACY SPORTS 692 24:02'34.231 68Laps 49.381
15 39 ST-3 2 エアバスターWINMAX RC350 55ガレージTWS TRACY SPORTS with DELTA 692 24:02'46.147 68Laps 11.916
16 63 ST-3 3 muta Racing LEXUS RC 350 TWS TRACY SPORTS 690 24:02'21.387 70Laps 2Laps
17 *31 ST-X 4 DENSO LEXUS RC F GT3 apr 689 24:02'56.364 71Laps 1Lap
18 *9 ST-X 5 MP Racing GT-R MP Racing 684 24:02'20.725 76Laps 5Laps
19 225 ST-2 1 KTMS GR YARIS KTMS KOBETOYOPET MOTOR SPORTS 679 24:01'52.239 81Laps 5Laps
20 13 ST-2 2 ENDLESS GRヤリス ENDLESS SPORTS 678 24:03'24.339 82Laps 1Lap
21 59 ST-2 3 DAMD MOTUL ED WRX STI TOWA INTEC Racing 670 24:03'01.373 90Laps 8Laps
22 *743 ST-2 4 Honda R&D Challenge FK8 Honda R&D Challenge 661 24:03'23.000 99Laps 9Laps
23 86 ST-4 1 TOM'S SPIRIT GR86 TOM'S SPIRIT 652 24:02'51.964 108Laps 9Laps
24 311 ST-3 4 Team Fukushima Z34 FKS team Fukushima 647 24:01'40.007 113Laps 5Laps
25 *75 ST-TCR 1 Team Noah HONDA CIVIC TCR Team Noah 643 24:03'21.884 117Laps 4Laps
26 *505 ST-Z 5 RED SEED Audi R8 LMS GT4 Audi Team AS Sport 638 24:01'40.557 122Laps 5Laps
27 6 ST-2 5 新菱オート☆夢住まい館☆DXL☆EVO10 シンリョウレーシングチーム 634 24:02'16.661 126Laps 4Laps
28 17 ST-5 1 DXLアラゴスタNOPROデミオ TEAM NOPRO 627 24:02'38.143 133Laps 7Laps
29 104 ST-5 2 HM‐Rヒロマツデミオ2 広島マツダHM Racers 626 24:03'54.270 134Laps 1Lap
30 66 ST-5 3 odula TONE MOTULロードスター OVER DRIVE 625 24:01'49.971 135Laps 1Lap
31 61 ST-Q 3 Team SDA Engineering BRZ CNF Concept Team SDA Engineering 624 24:01'51.564 136Laps 1Lap
32 88 ST-5 4 村上モータースMAZDAロードスター 村上モータース 624 24:01'55.212 136Laps 3.648
33 4 ST-5 5 THE BRIDE FIT チームBRIDE 623 24:03'33.610 137Laps 1Lap
34 *50 ST-5 6 LOVEDRIVEロードスター LOVEDRIVE RACING 621 24:02'40.525 139Laps 2Laps
35 15 ST-3 5 岡部自動車Z34 OKABE JIDOSHA motorsport 619 24:01'40.099 141Laps 2Laps
36 *65 ST-5 7 odula TONE HERO'Sロードスター OVER DRIVE 618 24:02'38.672 142Laps 1Lap
37 *222 ST-5 8 Honda Cars Tokai J-net FIT Honda Cars Tokai 616 24:02'45.152 144Laps 2Laps
38 *67 ST-5 9 YAMATO FIT TEAM YAMATO 615 24:01'48.753 145Laps 1Lap
39 28 ST-Q 4 ORC ROOKIE GR86 CNF Concept ORC ROOKIE Racing 609 24:02'51.873 151Laps 6Laps
40 884 ST-4 2 シェイドレーシングGR86 SHADE RACING 607 24:02'09.926 153Laps 2Laps
41 60 ST-4 3 全薬工業withTEAM G/MOTION’インテグラ TEAM G/MOTION’ 598 24:01'55.052 162Laps 9Laps
42 *11 ST-5 10 アンビシャスレーシングFIT Ambitious Racing 595 24:02'22.313 165Laps 3Laps
43 290 ST-5 11 AutoLabo/T&I Racing素ヤリス AutoLabo 588 24:02'44.677 172Laps 7Laps
44 97 ST-TCR 2 Racer HFDP CIVIC M&Kホンダカーズ桶川Racing 566 24:01'40.973 194Laps 22Laps
45 310 ST-Z 6 GRGarage水戸インターGR SUPRA GT4 COROLLA SHIN-IBARAKI CSIRacing 556 24:02'24.841 204Laps 10Laps
46 *18 ST-4 4 Weds Sport GR86 浅野レーシングサービス 555 24:02'20.455 205Laps 1Lap
47 *72 ST-5 12 OHLINS Roadster NATS 日本自動車大学校 555 24:03'30.649 205Laps 1'10.194
48 230 ST-Q 5 Nissan Z Racing Concept NISMO 502 24:02'29.003 258Laps 15Laps
49 *32 ST-Q 6 ORC ROOKIE GR Corolla H2 concept ORC ROOKIE Racing 478 24:02'51.872 282Laps 12Laps
---- 以上規定周回数完走 ----
- 22 ST-Z - Porsche Cayman GT4RS Porsche Team EBI WAIMARAMA 517 17:14'39.249 243Laps -39Laps
- 7 ST-2 - 新菱オート☆DIXCEL☆EVO10 シンリョウレーシングチーム 490 22:11'14.466 270Laps 27Laps
- 55 ST-Q - MAZDA SPIRIT RACING MAZDA2 Bio concept MAZDA SPIRIT RACING 487 22:39'29.418 273Laps 3Laps
- *110 ST-5 - ACCESS HIROSHIMA+ Vitz HIROSHIMA TOYOPET RACING 450 17:50'52.232 310Laps 37Laps
- *25 ST-3 - raffinee日産メカニックチャレンジZ TEAM ZERO ONE 325 24:03'52.215 435Laps 125Laps
- 37 ST-5 - DXLワコーズNOPROデミオ TEAM NOPRO 220 8:53'41.407 540Laps 105Laps
- 56 ST-2 - Claris Racing GR YARIS Claris Racing 65 2:12'24.546 695Laps 155Laps
【クラス別】
■ST-Xクラス
NAPAC富士SUPER TEC 24時間レース -RIJ- (2022/06/05) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2022 ENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook Round 2 ST-X class 富士スピードウェイ 4.563km
Pos No CarTeam Lap Time Behind Gap
1 *62 HELM MOTORSPORTS GTR GT3 HELM MOTORSPORTS 760 24:01'31.807 - -
2 888 Grid Motorsport AMG GT3 Grid Motorsport 758 24:02'50.536 2Laps 2Laps
3 81 DAISHIN GT3 GT-R GTNET MOTOR SPORTS 742 24:01'43.797 18Laps 16Laps
4 *31 DENSO LEXUS RC F GT3 apr 689 24:02'56.364 71Laps 53Laps
5 *9 MP Racing GT-R MP Racing 684 24:02'20.725 76Laps 5Laps
---- 以上規定周回数完走 ----
■ST-Zクラス
NAPAC富士SUPER TEC 24時間レース -RIJ- (2022/06/05) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2022 ENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook Round 2 ST-Z class 富士スピードウェイ 4.563km
Pos No CarTeam Lap Time Behind Gap
1 500 5ZIGEN AMG GT4 TEAM 5ZIGEN 720 24:02'36.987 - -
2 *885 シェイドレーシングGR SUPRA GT4 SHADE RACING 718 24:02'10.166 2Laps 2Laps
3 21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4 Audi Team Hitotsuyama 715 24:01'48.747 5Laps 3Laps
4 19 BRP★SUNRISE-Blvd718GT4MR バースレーシングプロジェクト【BRP】 704 24:01'41.300 16Laps 11Laps
5 *505 RED SEED Audi R8 LMS GT4 Audi Team AS Sport 638 24:01'40.557 82Laps 66Laps
6 310 GRGarage水戸インターGR SUPRA GT4 COROLLA SHIN-IBARAKI CSIRacing 556 24:02'24.841 164Laps 82Laps
---- 以上規定周回数完走 ----
- 22 Porsche Cayman GT4RS Porsche Team EBI WAIMARAMA 517 17:14'39.249 203Laps 39Laps
■ST-Qクラス
NAPAC富士SUPER TEC 24時間レース -RIJ- (2022/06/05) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2022 ENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook Round 2 ST-Q class 富士スピードウェイ 4.563km
Pos No CarTeam Lap Time Behind Gap
1 3 ENDLESS AMG GT4 ENDLESS SPORTS 721 24:03'08.452 - -
2 244 Nissan Z Racing Concept Max Racing 707 24:02'29.026 14Laps 14Laps
3 61 Team SDA Engineering BRZ CNF Concept Team SDA Engineering 624 24:01'51.564 97Laps 83Laps
4 28 ORC ROOKIE GR86 CNF Concept ORC ROOKIE Racing 609 24:02'51.873 112Laps 15Laps
5 230 Nissan Z Racing Concept NISMO 502 24:02'29.003 219Laps 107Laps
6 *32 ORC ROOKIE GR Corolla H2 concept ORC ROOKIE Racing 478 24:02'51.872 243Laps 24Laps
---- 以上完走 ----
- 55 MAZDA SPIRIT RACING MAZDA2 Bio concept MAZDA SPIRIT RACING 487 22:39'29.418 234Laps -9Laps
■ST-TCRクラス
NAPAC富士SUPER TEC 24時間レース -RIJ- (2022/06/05) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2022 ENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook Round 2 ST-TCR class 富士スピードウェイ 4.563km
Pos No CarTeam Lap Time Behind Gap
1 *75 Team Noah HONDA CIVIC TCR Team Noah 643 24:03'21.884 - -
2 97 Racer HFDP CIVIC M&Kホンダカーズ桶川Racing 566 24:01'40.973 77Laps 77Laps
---- 以上規定周回数完走 ----
■ST-1クラス
NAPAC富士SUPER TEC 24時間レース -RIJ- (2022/06/05) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2022 ENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook Round 2 ST-1 class 富士スピードウェイ 4.563km
Pos No CarTeam Lap Time Behind Gap
1 *2 シンティアムアップルKTM KsフロンティアKTMカーズ 733 24:01'44.853 - -
2 47 D'station Vantage GT8R D'station Racing 731 24:01'55.726 2Laps 2Laps
3 *8 Studie BMW M2CSR ビーエムダブリュー チームスタディ 692 24:01'44.850 41Laps 39Laps
4 *38 muta Racing GR SUPRA TRACY SPORTS 692 24:02'34.231 41Laps 49.381
---- 以上規定周回数完走 ----
■ST-2クラス
NAPAC富士SUPER TEC 24時間レース -RIJ- (2022/06/05) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2022 ENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook Round 2 ST-2 class 富士スピードウェイ 4.563km
Pos No CarTeam Lap Time Behind Gap
1 225 KTMS GR YARIS KTMS KOBETOYOPET MOTOR SPORTS 679 24:01'52.239 - -
2 13 ENDLESS GRヤリス ENDLESS SPORTS 678 24:03'24.339 1Lap 1Lap
3 59 DAMD MOTUL ED WRX STI TOWA INTEC Racing 670 24:03'01.373 9Laps 8Laps
4 *743 Honda R&D Challenge FK8 Honda R&D Challenge 661 24:03'23.000 18Laps 9Laps
5 6 新菱オート☆夢住まい館☆DXL☆EVO10 シンリョウレーシングチーム 634 24:02'16.661 45Laps 27Laps
---- 以上規定周回数完走 ----
- 7 新菱オート☆DIXCEL☆EVO10 シンリョウレーシングチーム 490 22:11'14.466 189Laps 144Laps
- 56 Claris Racing GR YARIS Claris Racing 65 2:12'24.546 614Laps 425Laps
■ST-3クラス
NAPAC富士SUPER TEC 24時間レース -RIJ- (2022/06/05) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2022 ENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook Round 2 ST-3 class 富士スピードウェイ 4.563km
Pos No CarTeam Lap Time Behind Gap
1 52 埼玉トヨペットGBクラウンRS 埼玉トヨペットGreen Brave 695 24:02'49.501 - -
2 39 エアバスターWINMAX RC350 55ガレージTWS TRACY SPORTS with DELTA 692 24:02'46.147 3Laps 3Laps
3 63 muta Racing LEXUS RC 350 TWS TRACY SPORTS 690 24:02'21.387 5Laps 2Laps
4 311 Team Fukushima Z34 FKS team Fukushima 647 24:01'40.007 48Laps 43Laps
5 15 岡部自動車Z34 OKABE JIDOSHA motorsport 619 24:01'40.099 76Laps 28Laps
---- 以上規定周回数完走 ----
- *25 raffinee日産メカニックチャレンジZ TEAM ZERO ONE 325 24:03'52.215 370Laps 294Laps
■ST-4クラス
NAPAC富士SUPER TEC 24時間レース -RIJ- (2022/06/05) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2022 ENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook Round 2 ST-4 class 富士スピードウェイ 4.563km
Pos No CarTeam Lap Time Behind Gap
1 86 TOM'S SPIRIT GR86 TOM'S SPIRIT 652 24:02'51.964 - -
2 884 シェイドレーシングGR86 SHADE RACING 607 24:02'09.926 45Laps 45Laps
3 60 全薬工業withTEAM G/MOTION’インテグラ TEAM G/MOTION’ 598 24:01'55.052 54Laps 9Laps
4 *18 Weds Sport GR86 浅野レーシングサービス 555 24:02'20.455 97Laps 43Laps
---- 以上規定周回数完走 ----
■ST-5クラス
NAPAC富士SUPER TEC 24時間レース -RIJ- (2022/06/05) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2022 ENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook Round 2 ST-5 class 富士スピードウェイ 4.563km
Pos No CarTeam Lap Time Behind Gap
1 17 DXLアラゴスタNOPROデミオ TEAM NOPRO 627 24:02'38.143 - -
2 104 HM‐Rヒロマツデミオ2 広島マツダHM Racers 626 24:03'54.270 1Lap 1Lap
3 66 odula TONE MOTULロードスター OVER DRIVE 625 24:01'49.971 2Laps 1Lap
4 88 村上モータースMAZDAロードスター 村上モータース 624 24:01'55.212 3Laps 1Lap
5 4 THE BRIDE FIT チームBRIDE 623 24:03'33.610 4Laps 1Lap
6 *50 LOVEDRIVEロードスター LOVEDRIVE RACING 621 24:02'40.525 6Laps 2Laps
7 *65 odula TONE HERO'Sロードスター OVER DRIVE 618 24:02'38.672 9Laps 3Laps
8 *222 Honda Cars Tokai J-net FIT Honda Cars Tokai 616 24:02'45.152 11Laps 2Laps
9 *67 YAMATO FIT TEAM YAMATO 615 24:01'48.753 12Laps 1Lap
10 *11 アンビシャスレーシングFIT Ambitious Racing 595 24:02'22.313 32Laps 20Laps
11 290 AutoLabo/T&I Racing素ヤリス AutoLabo 588 24:02'44.677 39Laps 7Laps
12 *72 OHLINS Roadster NATS 日本自動車大学校 555 24:03'30.649 72Laps 33Laps
---- 以上規定周回数完走 ----
- *110 ACCESS HIROSHIMA+ Vitz HIROSHIMA TOYOPET RACING 450 17:50'52.232 177Laps 105Laps
- 37 DXLワコーズNOPROデミオ TEAM NOPRO 220 8:53'41.407 407Laps 230Laps
Fastest Lap: CarNo. 81 DAISHIN GT3 GT-R(GTNET MOTOR SPORTS) 1'40.962 (404/742) 162.703 km/h
'*'マークはペナルティーを科された。
2022年のSUPER GT第3戦は、5月28日〜29日に鈴鹿サーキットで開催された「たかのこのホテル鈴鹿GT300km」。
岡山、富士と続いた2レースは、Arnage Racingにとって、本来チームが目指していた方向性とは全く違う、不甲斐ないレース内容となってしまっていた。このことに危機感を感じたチームは、第3戦鈴鹿ラウンドを戦うにあたり、これまでのレース内容を打開するために、従来のこの車両のセットアップの延長線上からは外れ、全く逆の発想からのセットアップにチャレンジすることを決断した。
まず、これまで問題視されていたリアの荷重不足について、リアに荷重が乗らないのではなく、リアに乗った荷重をグリップとして使えていないことが問題なのではという仮説を立て、リアの荷重をうまく利用する方向性のセットアップを入れることにした。
ファクトリーでは、リアのバネを固め、サードダンパを新設するなど、いくつかの試みを投入、さらに童夢エンジニア陣、アドヴィックスエンジニア陣の力もお借りしてさまざまな理論上の検証を行い、現場でもサポートを仰ぐことになった。
しかし、チームが見定めたこの方向性は本当に的を射ているのか、対策が功を奏するのか。
鈴鹿サーキットは1周の距離が長く、MC86の得意とするサーキットでもあるため、是非とも完走ポイント3を獲得したいところである。週末の天気予報は、晴れて季節外れの暑さとなることが予想され、過酷なレースとなることは間違いなかった。
<5/28 予選日>
予選の行われる土曜日は、朝から青空が広がり、気温の上昇は予想されるものの、湿度の低い爽やかな快晴に恵まれた。
Rd.3鈴鹿では、レギュラードライバーの加納選手に代わって山下亮生選手がAドライバーとして登録され、阪口選手とともに、チームのお膝元である鈴鹿ラウンドを戦うことになっていた。
午前中に行われた公式練習は、サポートレースがディレイした影響で、9:35より開始となった。まず、阪口選手がソフト目のタイヤでコースに出て、タイヤテストを行った。ファクトリーで入れた新しい試みは、4Lapを走行したところで既に効果を発揮して、阪口選手からはリアがどっしりしているとのコメントを得た。そして、その後履いてコースに出たハード目のタイヤは、ソフトタイヤに比べて決勝向きで、さらにしっかり感があるとのコメントを得た。しかし、このフィーリングの良かったハード目のタイヤは、今大会に2セットしか準備されておらず、また、翌日の決勝では季節外れの高温が予想されていたため、チームはこのタイヤを決勝用と定め、ハード目のタイヤは温存されることになった。
その後、山下選手がソフト目のタイヤで13Lapほど慣熟走行を行い、ターゲットとしていた2分01秒台をクリアするなど、山下選手もマシンへの理解を深めていった。
チームは公式練習の終盤、阪口選手を再度コースに送り出して、チェッカーギリギリまで、決勝を想定してのセットアップを繰り返し、300kmレースに向けてセットを煮詰めていった。
またチームは、燃料満タンからスタートする確認も行った。これまでのレースでは燃料満タン状態でのバランスが非常に悪く、リアが動くために、ドライバーは正常な走行ができず苦しんでいたが、新しい考え方から導かれたセットアップのおかげで、燃料の荷重移動が車のバランスに及ぼす影響は抑えられ、少なくなることも確認できた。
14:45から行われた予選で、Arnage RacingはA組から出走。今大会でもQ1を担当する阪口選手が満を辞してコースイン。ライバルマシンの状況を見計らって慎重にタイヤに熱を入れ、タイミングを図っていたが、ラスト4Lapのところで1’57.980を叩き出し、7位でQ1を突破することができた。
岡山開幕戦から今季2度目のQ2進出に、ピットは大いに湧いた。
ところがQ2を待つ間に、メーターが表示されないトラブルが発生。このままでは走行することが不可能なため、チームは急遽ル・マンのエンジニアにピットまで来ていただき、Q2までのわずかな時間になんとかトラブルを修復することができた。
Q2を担当するのは、2020年もてぎラウンド以来、久しぶりの予選アタックとなる山下亮生選手で、山下選手はコースINして早々にアタックを開始。3Lap目で2’00.771をマークしてクラス13番手につけた。さらに上を目指そうと山下選手はもう一周アタックを試みたが、気持ちが逸ったか、無念のコースアウト。ポジションアップを果たすことはできなかった。しかし、Arnage Racingは地元鈴鹿での決勝を13番手からスタートすることとなり、意気上がるメカニックは暗くなるまでピット練習に励んだ。
<5/29 決勝日>
Rd.3鈴鹿の決勝日も青空が広がり、前日にも増して気温の上昇が予想される気候となった。場内では熱中症への注意喚起が再三放送されている。
前日の公式練習で得た好感触を決勝に繋げようと、チームはウォームアップ走行でも決勝を見越してのピットシミュレーションを行って、レースに備えた。
鈴鹿サーキットのスタンドには大勢のモータースポーツファンが詰めかけ、上昇する気温とも相まって、大観衆の熱気がグリッドまで伝わってくるようだ。
グリッドにつく直前、阪口選手が微弱なマシンのふらつきを訴えたため、メカニックが急遽グリッド上でチェックを行う場面もあったが、特に重大な問題は見つからずいよいよ決勝の時を迎えた。
第3戦鈴鹿決勝は、ウォームアップ走行の際起きたアクシデントの影響で、開始が10分遅れとなり、14時40分に2周のフォーメーションラップの後始まった。気温30度、路面温度50度と真夏を思わせるコンディションの中で、2Lap目からいきなりFCYが導入され、過酷なレース展開を予感させる。
Arnage Racingは、第1スティントを担当する阪口選手が、13番手という好グリッドからレースをスタート。マシンのバランスはこれまでになく良好で、阪口選手は2分02秒台でプッシュを続け、前方のライバルマシンを脅かす勢いを見せる。コース上ではマシントラブルによるクラッシュや、タイヤをバーストさせるアクシデントが続き、阪口選手は10Lap目にポジションアップ、さらに14Lap目には目前の2号車を抜き去り11番手に躍り出た。
その頃になるとルーティンピットをこなすチームも出始めたため、さらに見かけ上の順位は上がって、8番手にまで浮上、阪口選手は、上位チームのペースに引けを取らない非常に良いペースで、17Lap目にベストラップとなる2’01.932をマークするなど順調にレースを続けていた。
ところが18Lap目、潮目が変わり始める。
阪口選手から、バックモニターのカメラを留めるステイが、リアウイングから折れてしまったらしいと無線が入った。さらにその次のLapでリア周りの異変が報告される。ピックアップの可能性も考えられることから、チームは阪口選手をコースに留めて走行を続けさせた。しかし、タイミングモニターの数字は数周前までの好ペースから、明らかにペースダウンしていることを示している。
チームは当初、ドライバー交代のタイミングを阪口選手のMAX周回数となる34周に見定めていた。しかし、阪口選手のコメントから、そこまでスティントを引っ張ることはとても無理だと判断したチームは、予定より10Lap早い24Lapで阪口選手をピットに呼び戻した。
メカニックが急いでタイヤを確認すると、リアタイヤはブローアウトするまでに至っている。マザーシャシーのお家芸であるタイヤ無交換作戦でピット時間を大幅に短縮することも想定に入れていたArnage Racingだったが、チームはやむ無くリアタイヤ2輪を交換、給油とドライバー交代も済ませて、第2スティントの山下選手をコースに送り出した。
10番手でコースに復帰した山下選手だったが、阪口選手のスティント後半で、バックカメラを喪失してしまったために、バックモニターが映らなくなっており、チームは無線で山下選手をサポートしていた。
しかし、28Lap目、更なる不運がチームを襲う。ヘアピン付近で山下選手と10号車の富田選手が接触、山下選手はスピンを喫してコース上に止まってしまった。山下選手は安全を確認してレースに復帰したが、接触の影響か「タイヤがおかしい」と訴えたため、チームは念のため山下選手を再度ピットに呼び戻してタイヤを4輪とも交換、29Lapで山下選手がコース戻った時には、ポジションは24番手にまで脱落して勝負権は遠ざかってしまった。
その後もレースは、34周目にFCYからSCが導入されるなど、大荒れの展開を呈し続けた。山下選手は諦めずにプッシュを続けて過酷なレースを走り切り、21位でチェッカーを受けることができた。
結局、Arnage Racingは鈴鹿ラウンドでも1Lap遅れの完走ポイント3を獲得することはできず、チームポイントは2ポイントにとどまった。
しかし、これまで見いだすことのできなかったセットアップの方向性を捕まえたことは大きな収穫であり、チームは2ヶ月後に開催予定の450kmレースに向けての光明を見出すことができた。
Arnage Racing
心地よい風の吹く晴天のドライコンディションで午前9時30分から40分間で行われた決勝レース目の最終チェックのためのウォームアップ走行。
ここでは、ST-Xクラスの81号車DAISHIN GT3 GT-Rが1分42秒270をマーク。ST-1は2号車シンティアムアップルKTMが48秒039、ST-Zクラスは310号車GRGarage水戸インターGR SUPRA GT4が49秒536、ST-Qは3号車ENDLESS AMG GT4が49秒662、ST-TCRは97号車Racer HFDP CIVICが52秒967、ST-3クラスは52号車埼玉トヨペットGBクラウンRSの53秒980、ST-2クラスは225号車KTMS GR YARISの54秒877、ST-4クラスは884号車シェイドレーシングGR86の2分00秒821、そしてST-5クラスは2分06秒665のクラストップタイムをマークした72号車OHLINS Roadster NATSと続いた。
このあと、午後3時から24時間の決勝レースが行われる予定だ。
Text & Photo: Keiichiro TAKESHITA