GTアソシエイション(GTA)は4月16日の定例会見の中で、ミニカーの製造販売を行うスパークジャパンと独占製造販売の契約を結び、今シーズンのスーパーGTに参戦するすべての車両を43分の1スケールのモデルカーとして商品化し、全世界に向けて販売することを発表した。
会見には代表取締役の矢島貴子氏が出席。「今年のレースを立体の記録として残していきたい」と抱負を述べた。

- 矢島貴子氏のコメント
- 「今年は2023年のスーパーGTの全車両を43分の1というスケールでモデル化し、世界に向けて発信することで、プロモーションの貢献になればと思います。そして全ての車両をモデル化することで、今年のレースを立体の記録として残すことに貢献できればいいなと思います。大きなチャレンジになりますが、何よりもファンの方に喜んでいただけるように頑張ってまいります。」
- 坂東正明代表のコメント
- 「43分の1モデルは今までも作ってきましたが、今回から世界に向けて新しいモデルを毎年作っていただけるということで、その形を確立しながら、より多くの方々に知っていただき、子どもたちに遊んでもらおうと。またファンの方達に大事にしていただけるものを作りたいと思うので、よろしくお願いいたします」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
スーパーGTを運営するGTアソシエイション(GTA)は4月16日、2023年の開幕戦が行われている岡山県美作市の岡山国際サーキットで定例会見を行った。この会見の冒頭にはシリーズスポンサーであるオートバックスセブンの取締役会長である小林喜夫巳氏が出席。今シーズンも全国各地にあるオートバックスの店舗でスーパーGTのプロモーションイベントを開催していくとともに、コロナ明けの今季は内容のより一層の充実を図っていきたいとコメントした。また四半世紀にわたるスポンサーシップへの感謝の気持ちを込めて、小林会長に坂東正明GTA代表から花束が贈呈された。

- 小林喜夫巳会長のコメント
- 「1998年からのシリーズスポンサーも25周年を迎えることができました。今年も去年から引き続いて、各レースの開催前に各店舗にドライバーに来ていただいたりマシンを持ち込んだりしながら、一人でも多くのモータースポーツファンを作ろうということで、今年もイベントを色々バージョンアップさせて開催していこうと思います。今年は全戦フルでリアルに開催できるシーズンだと思いますんで、皆さんと一緒に楽しんでいきたいと思います。よろしくお願いします。
- 坂東正明代表のコメント
- 「オートバックスセブンさんとは四半世紀に渡りスポンサーどしていただき、心より御礼を申し上げます。我々のモータースポーツをご理解いただきながら、一緒にやっていただくということで、この3年間コロナの中、無観客のレースもありました。その三年タイトルスポンサーとしてご支援いただき、なんとか今回の開幕を迎えることができました。今年も全国各店舗でのレース前イベントをより充実して開催できるように。サーキットに足を運んでいただけるお客様づくりを、ステップアップしながらタッグを組んでやっていただけることを確認しております。お互いが協力し合いながら日本のモータースポーツの発展を図るよう、今後も努力してまいります」
Text : Kazuhisa SUEHIRO
GT500クラスポールポジション 23号車MOTUL AUTECH Z(NISMO)
- ロニー・クインタレッリ(NISMO)
-

「午前中は雨が非常に多くて、私たちが持ち込んできたタイヤがちょっと合わなかった部分がありました。 Q1に向けてはだいぶ雨量が減ってきて、うちが持ち込んだタイヤが機能するようになりました。」
「Q1は柔らかめのタイヤで出ていって、思ったほどのタイムの伸びはありませんでしたが、Q1を突破できました。ここにくるまでにスタッフの皆さんがクルマの調整を頑張ってくれたおかげです。23号車のスタッフにすごく感謝しています。」
- 松田次生(NISMO)
-

「午前中の公式練習はコンディションが悪くて、僕自身は1周も走れない状況で、FCY訓練の時もアウト、インしかできませんでした。」
「流石に1周もしていない状況でQ1を走るのは難しいと判断したので、今回はQ2を担当することになりました。そんな中でロニー選手がQ1ですごくいいタイムを出してくれたので、僕もどういうふうにタイヤを温めるか想像できなかったんですが、ロニー選手のQ1での温め方、温まり方を聞いて、それをもとにイメージトレーニングをしました。」
「そのおかげでQ2はウォームアップからすごくいい形でタイムを伸ばすことができました。最後の1周はタイヤが厳しかったんですが、毎周いい形でタイムを上げられました。」
「ミシュランタイヤをはじめ、23号車のスタッフのみんながしっかりテストからクルマを直してくれて、エンジニアとも常にミーティングをしてクルマを仕上げてきたので、それがこういう結果になって嬉しいです」
GT300クラスポールポジション 65号車LEON PYRAMID AMG(K2 R&D LEON RACING)
- 篠原拓朗(K2 R&D LEON RACING)
-

「シーズンの開幕戦をポールポジションという素晴らしい順位で始められるのは嬉しいです。」
「午前中のフリー走行は雨量の関係であまり周回を重ねられませんでしたが、その中で蒲生選手のデータを穴が開くぐらいしっかり見させていただいたおかげで、色々と調整できて、Q1をいい順位で終えられました」
- 蒲生尚弥(K2 R&D LEON RACING)
-

「とても難しいコンディションの予選になりましたが、それでもポールポジションが取れて今はホッとしています。」
「Q2は午前に比べて雨量の少ない路面でしたが、それにうまくあったタイヤを選ぶことができました。チームの皆さんのおかげかなと思っています。」

Text: Kazuhisa SUEHIRO


2023オートバックス スーパーGT第1戦「岡山GT300kmレース」の公式予選が4月15日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、GT500クラスは23号車MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)、GT300クラスは65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)がポールポジションを獲得した。
この日の朝から降り続いていた雨は公式予選の開始時刻が近づいても止む気配を見せなかったため、競技団はタイヤのウォームアップ時間などを考慮して通常の走行時間に5分プラスし、Q1、Q2の全セッションを15分間で行うことを決定した。なお、公式練習でトップタイムを記録しながら大きなクラッシュに見舞われた39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)は修復作業が間に合わず、予選出走を断念することになった。
予選Q1
雨によるコンディション悪化からGT300のAグループの走行が途中で赤旗キャンセルとなり、天候の回復を待ってBグループの走行開始時刻も遅らされた影響により、GT500のQ1は午後2時53分に漸くコースオープンとなった。その甲斐もあって雨は小降りとなり、序盤から熾烈なトップ争いが展開される。
まずは平峰一貴(MARELLI IMPUL Z)が3周目に1分31秒922、4周目に1分30秒811を記録してトップに。これをロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH Z)が4周目に1分30秒699を出して上回る。松下信治(Astemo NSX-GT)は1分30秒939で平峰に次ぐ3番手、福住仁嶺(ARTA MUGEN NSX-GT)が1分31秒254で4番手だ。
5周目に入ると千代勝正(Niterra MOTUL Z)が1分30秒624でトップに。さらに笹原右京(Deloitte TOM'S GR Supra)がここで1分30秒238を叩き出して一気にトップに躍り出た。この時点で残り時間はあと5分だ。
すかさず千代が6周目に1分30秒168でトップを奪い返す。さらにクインタレッリも1分30秒013で千代を上回った。この間に松下は浅溝タイヤに交換してコースへ。
そして走行序盤にコースオフを喫していた牧野任祐(STANLEY NSX-GT)が残り3分で1分29秒940と最初に1分30秒の壁を破ってトップに。走行開始から1周でタイヤを交換した山下健太(ENEOS X PRIME GR Supra)は1分30秒452を6周目に記録して5番手。野尻智紀(ARTA MUGEN NSX-GT)も1分30秒462を8周目に記録して6番手につける。
牧野は9周目に1分29秒812までタイムを縮めるが、クインタレッリが10周目に1分29秒659を叩き出し、トップを奪い返して走行を終了。23号車がトップ、100号車が2番手、そして9周目に1分29秒863を記録した伊沢拓也(Modulo NSX-GT)が3番手でQ2に駒を進めた。
GT300クラスAグループの予選Q1は午後2時より15分間の走行。まずは平中克幸(シェイドレーシングGR86 GT)が4周目に1分43秒675でトップに立ち、高木真一(K-tunes RC F GT3)が1分43秒870で2番手につける。富田竜一郎(GAINER TANAX GT-R)は4周目に1分43秒986、5周目に1分43秒964と着実にタイムを削って3番手。
しかしここで天候悪化のために赤旗が提示され、走行時間5分余りを残してセッションは中断。結局そのまま終了となってしまった。
これによりB組の走行は天候の回復を待って走行開始時刻が10分間延期され、午後2時33分に漸くコースオープンとなった。
まずは川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)が1分43秒471を2周目に記録してトップに。川合はその後も3周目に1分42秒687、4周目に1分41秒636と着実にタイムを削っていくが、篠原拓朗(LEON PYRAMID AMG)が4周目に1分40秒571を叩き出してトップに浮上、8周目には1分38秒256までタイムを縮め、65号車がトップでQ2進出を果たした。
これに対し川合は9周目に1分39秒019を記録するにとどまり、52号車は2番手に終わった。3番手は9周目に1分39秒072を記録した平良響(muta Racing GR86 GT)だった。
予選Q2


GT500クラスはまず高星明誠(Niterra MOTUL Z)が3周目に1分33秒731を記録。これを松田次生(MOTUL AUTECH Z)が上回り、1分33秒357でトップに立つ。この時点の3番手は1分36秒173を記録した山本尚貴(STANLEY NSX-GTだ。
4周目に入ると高星は1分31秒399を記録するが、松田は1分30秒830でトップを守る。山本のタイムは1分34秒981。これをルーキーの太田格之進(Modulo NSX-GT)が上回り、1分33秒415で3番手に割って入った。
5周目は高星が1分29秒977、松田は1分29秒589。ここで大嶋和也(ENEOS X PRIME GR Supra)が1分30秒892で3番手に浮上した。
その後も松田と高星はトップ争いを続けたが、松田が7周目に1分28秒226、9周目に1分27秒860とどんどんペースを上げていったのに対し、高星は9周目に1分29秒035を記録するにとどまり、1分29秒の壁を最後まで破ることができなかった。
この結果、ポールポジションは23号車MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)、3号車Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)が2番手となり、ミシュランタイヤを履くニッサン勢がフロントローを独占することとなった。
その後方では太田と大嶋が熾烈な3番手争いを展開。この戦いは9周目に1分29秒347を記録した太田に軍配が上がり、64号車Modulo NSX-GT(伊沢拓也/太田格之進)が3番手、14号車ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)は4番手から決勝に臨むこととなった。

天候がやや回復する中、午後3時18分から始まったGT300のQ2は、まず小暮卓史(JLOCランボルギーニGT3)が1分37秒052でトップに立つ。これを蒲生尚弥(LEON PYRAMID AMG)が4周目に1分36秒244までタイムを縮めてトップに浮上する。
さらに今季から7号車をドライブすることになったブルーノ・スペングラー(Studie BMW M4)が6周目に1分36秒798を記録して2番手に浮上。小暮は4周目に1分36秒937までタイムを縮めたものの、これで3番手に後退することになった。
さらに堤優威(muta Racing GR86 GT)が終了間際の9周目に1分36秒749を叩き出して2番手に食い込んできた。
トップの蒲生は同じ周に1分36秒038を記録。これがベストタイムとなり、65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)がポールポジションを獲得。2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)が2番手、7号車Studie BMW M4(荒聖治/ブルーノ・スペングラー)は3番手という結果となった。
2023シーズン開幕戦の決勝は16日の午後1時30分より82周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
■GT500クラス
OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2023/04/15) Knock Out Q2 Weather:Rain Course:Wet
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 1 GT500 class 岡山国際サーキット 3.703km
| Pos | No | Driver | Car Maker Model Team | Tire | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 23 | 松田 次生 | MOTUL AUTECH Z NISSAN Z GT500 NISMO | MI | 1'27.860 | - | - | 151.728 |
| 2 | 3 | 高星 明誠 | Niterra MOTUL Z NISSAN Z GT500 NDDP RACING | MI | 1'29.035 | 1.175 | 1.175 | 149.725 |
| 3 | 64 | 太田 格之進 | Modulo NSX-GT Honda NSX-GT Modulo Nakajima Racing | DL | 1'29.347 | 1.487 | 0.312 | 149.203 |
| 4 | 14 | 大嶋 和也 | ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE | BS | 1'29.742 | 1.882 | 0.395 | 148.546 |
| 5 | 19 | 阪口 晴南 | WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM WedsSport BANDOH | YH | 1'30.322 | 2.462 | 0.580 | 147.592 |
| 6 | 37 | ジュリアーノ・アレジ | Deloitte TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM Deloitte TOM'S | BS | 1'30.772 | 2.912 | 0.450 | 146.860 |
| 7 | 8 | 大湯 都史樹 | ARTA MUGEN NSX-GT Honda NSX-GT ARTA | BS | 1'31.589 | 3.729 | 0.817 | 145.550 |
| 8 | 100 | 山本 尚貴 | STANLEY NSX-GT Honda NSX-GT TEAM KUNIMITSU | BS | 1'31.717 | 3.857 | 0.128 | 145.347 |
■GT300クラス
OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2023/04/15) Knock Out Q2 Weather:Rain Course:Wet
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 1 GT300 class 岡山国際サーキット 3.703km
| Pos | No | Driver | Car Maker Model Team | Tire | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 65 | 蒲生 尚弥 | LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING | BS | 1'36.038 | - | - | 138.808 |
| 2 | 2 | 堤 優威 | muta Racing GR86 GT TOYOTA GR86 muta Racing INGING | BS | 1'36.749 | 0.711 | 0.711 | 137.787 |
| 3 | 7 | ブルーノ・スペングラー | Studie BMW M4 BMW M4 GT3 BMW Team Studie × CSL | MI | 1'36.751 | 0.713 | 0.002 | 137.785 |
| 4 | 88 | 小暮 卓史 | JLOCランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC | YH | 1'36.937 | 0.899 | 0.186 | 137.520 |
| 5 | 4 | 片岡 龍也 | グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & TeamUKYO | YH | 1'37.070 | 1.032 | 0.133 | 137.332 |
| 6 | 31 | 嵯峨 宏紀 | apr LC500h GT TOYOTA LEXUS LC500h apr | BS | 1'37.697 | 1.659 | 0.627 | 136.450 |
| 7 | 50 | イゴール・オオムラ・フラガ | ANEST IWATA Racing RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 ANEST IWATA Racing with Arnage | YH | 1'37.913 | 1.875 | 0.216 | 136.149 |
| 8 | 56 | 名取 鉄平 | リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 KONDO RACING | YH | 1'38.241 | 2.203 | 0.328 | 135.695 |
| 9 | 27 | 岩澤 優吾 | Yogibo NSX GT3 Honda NSX GT3 Yogibo Racing | YH | 1'38.455 | 2.417 | 0.214 | 135.400 |
| 10 | 52 | 吉田 広樹 | 埼玉トヨペットGB GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉トヨペット Green Brave | BS | 1'38.529 | 2.491 | 0.074 | 135.298 |
| 11 | 9 | リアン・ジャトン | PACIFICぶいすぽっNAC AMG Mercedes AMG GT3 PACIFIC RACING TEAM | YH | 1'38.621 | 2.583 | 0.092 | 135.172 |
| 12 | 244 | 三宅 淳詞 | HACHI-ICHI GR Supra GT TOYOTA GR Supra Max Racing | YH | 1'38.650 | 2.612 | 0.029 | 135.132 |
| 13 | 11 | 石川 京侍 | GAINER TANAX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER | DL | 1'39.850 | 3.812 | 1.200 | 133.508 |
| 14 | 96 | 新田 守男 | K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing | DL | 1'40.646 | 4.608 | 0.796 | 132.452 |
| 15 | 20 | 清水 英志郎 | シェイドレーシングGR86 GT TOYOTA GR86 SHADE RACING | DL | 1'40.874 | 4.836 | 0.228 | 132.153 |
| 16 | 360 | 田中 篤 | RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS | YH | 1'45.865 | 9.827 | 4.991 | 125.923 |
■GT500クラス
OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2023/04/15) Knock Out Q1 Weather:Rain Course:Wet
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 1 GT500 class 岡山国際サーキット 3.703km
| Pos | No | Driver | Car
Maker Model Team | Tire | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 23 | ロニー・クインタレッリ | MOTUL AUTECH Z NISSAN Z GT500 NISMO | MI | 1'29.659 | - | - | 148.683 |
| 2 | 100 | 牧野 任祐 | STANLEY NSX-GT Honda NSX-GT TEAM KUNIMITSU | BS | 1'29.812 | 0.153 | 0.153 | 148.430 |
| 3 | 64 | 伊沢 拓也 | Modulo NSX-GT Honda NSX-GT Modulo Nakajima Racing | DL | 1'29.863 | 0.204 | 0.051 | 148.346 |
| 4 | 3 | 千代 勝正 | Niterra MOTUL Z NISSAN Z GT500 NDDP RACING | MI | 1'29.908 | 0.249 | 0.045 | 148.272 |
| 5 | 37 | 笹原 右京 | Deloitte TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM Deloitte TOM'S | BS | 1'30.238 | 0.579 | 0.330 | 147.729 |
| 6 | 14 | 山下 健太 | ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE | BS | 1'30.409 | 0.750 | 0.171 | 147.450 |
| 7 | 19 | 国本 雄資 | WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM WedsSport BANDOH | YH | 1'30.445 | 0.786 | 0.036 | 147.391 |
| 8 | 8 | 野尻 智紀 | ARTA MUGEN NSX-GT Honda NSX-GT ARTA | BS | 1'30.462 | 0.803 | 0.017 | 147.364 |
| ---- 以上Q2進出 ---- |
| 9 | 16 | 福住 仁嶺 | ARTA MUGEN NSX-GT Honda NSX-GT ARTA | BS | 1'30.511 | 0.852 | 0.049 | 147.284 |
| 10 | 36 | 坪井 翔 | au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM'S | BS | 1'30.565 | 0.906 | 0.054 | 147.196 |
| 11 | 24 | 佐々木 大樹 | リアライズコーポレーションADVAN Z NISSAN Z GT500 KONDO RACING | YH | 1'30.600 | 0.941 | 0.035 | 147.139 |
| 12 | 1 | 平峰 一貴 | MARELLI IMPUL Z NISSAN Z GT500 TEAM IMPUL | BS | 1'30.811 | 1.152 | 0.211 | 146.797 |
| 13 | 17 | 松下 信治 | Astemo NSX-GT Honda NSX-GT Astemo REAL RACING | BS | 1'30.939 | 1.280 | 0.128 | 146.591 |
| 14 | 38 | 立川 祐路 | ZENT CERUMO GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ZENT CERUMO | BS | 1'31.279 | 1.620 | 0.340 | 146.045 |
| ---- 以上予選通過 ---- |
| - | 39 | 関口 雄飛 | DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD | BS | d.n.s | - | - | - |
■GT300クラス(Aグループ)
OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2023/04/15) Knock Out Q1 Gr.A Weather:Rain Course:Wet
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 1 GT300 class 岡山国際サーキット 3.703km
| Pos | No | Driver | Car Maker Model Team | Tire | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 20 | 平中 克幸 | シェイドレーシングGR86 GT TOYOTA GR86 SHADE RACING | DL | 1'43.675 | - | - | 128.583 |
| 2 | 96 | 高木 真一 | K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing | DL | 1'43.870 | 0.195 | 0.195 | 128.341 |
| 3 | 11 | 富田 竜一郎 | GAINER TANAX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER | DL | 1'43.964 | 0.289 | 0.094 | 128.225 |
| 4 | 50 | 古谷 悠河 | ANEST IWATA Racing RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 ANEST IWATA Racing with Arnage | YH | 1'44.556 | 0.881 | 0.592 | 127.499 |
| 5 | 31 | 小高 一斗 | apr LC500h GT TOYOTA LEXUS LC500h apr | BS | 1'44.935 | 1.260 | 0.379 | 127.039 |
| 6 | 56 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 KONDO RACING | YH | 1'45.029 | 1.354 | 0.094 | 126.925 |
| 7 | 88 | 元嶋 佑弥 | JLOCランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC | YH | 1'45.151 | 1.476 | 0.122 | 126.778 |
| 8 | 27 | 伊東 黎明 | Yogibo NSX GT3 Honda NSX GT3 Yogibo Racing | YH | 1'45.704 | 2.029 | 0.553 | 126.114 |
| ---- 以上Q2進出 ---- |
| 9 | 18 | 小林 崇志 | UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE | YH | 1'45.969 | 2.294 | 0.265 | 125.799 |
| 10 | 6 | 片山 義章 | DOBOT Audi R8 LMS Audi R8 LMS Team LeMans | YH | 1'47.036 | 3.361 | 1.067 | 124.545 |
| 11 | 61 | 井口 卓人 | SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT | DL | 1'47.175 | 3.500 | 0.139 | 124.383 |
| 12 | 87 | 松浦 孝亮 | Bamboo AirwaysランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC | YH | 1'48.163 | 4.488 | 0.988 | 123.247 |
| 13 | 48 | 田中 優暉 | 植毛ケーズフロンティアGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 NILZZ Racing | YH | 1'54.245 | 10.570 | 6.082 | 116.686 |
| 14 | 5 | 冨林 勇佑 | マッハ車検エアバスターMC86マッハ号 TOYOTA 86 MC TEAM MACH | YH | 2'11.804 | 28.129 | 17.559 | 101.141 |
| ---- 以上予選通過 ---- |
■GT300クラス(Bグループ)
OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2023/04/15) Knock Out Q1 Gr.B Weather:Rain Course:Wet
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 1 GT300 class 岡山国際サーキット 3.703km
| Pos | No | Driver | Car
Maker Model Team | Tire | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 65 | 篠原 拓朗 | LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING | BS | 1'38.256 | - | - | 135.674 |
| 2 | 52 | 川合 孝汰 | 埼玉トヨペットGB GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉トヨペット Green Brave | BS | 1'39.019 | 0.763 | 0.763 | 134.629 |
| 3 | 2 | 平良 響 | muta Racing GR86 GT TOYOTA GR86 muta Racing INGING | BS | 1'39.072 | 0.816 | 0.053 | 134.557 |
| 4 | 360 | 青木 孝行 | RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS | YH | 1'39.919 | 1.663 | 0.847 | 133.416 |
| 5 | 7 | 荒 聖治 | Studie BMW M4 BMW M4 GT3 BMW Team Studie × CSL | MI | 1'40.097 | 1.841 | 0.178 | 133.179 |
| 6 | 4 | 谷口 信輝 | グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & TeamUKYO | YH | 1'40.134 | 1.878 | 0.037 | 133.130 |
| 7 | 9 | 阪口 良平 | PACIFICぶいすぽっNAC AMG Mercedes AMG GT3 PACIFIC RACING TEAM | YH | 1'40.341 | 2.085 | 0.207 | 132.855 |
| 8 | 244 | 佐藤 公哉 | HACHI-ICHI GR Supra GT TOYOTA GR Supra Max Racing | YH | 1'40.410 | 2.154 | 0.069 | 132.764 |
| ---- 以上Q2進出 ---- |
| 9 | 10 | 大草 りき | PONOS GAINER GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER | DL | 1'40.511 | 2.255 | 0.101 | 132.630 |
| 10 | 60 | 吉本 大樹 | Syntium LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa | DL | 1'40.540 | 2.284 | 0.029 | 132.592 |
| 11 | 25 | 菅波 冬悟 | HOPPY Schatz GR Supra GT TOYOTA GR Supra HOPPY team TSUCHIYA | YH | 1'42.547 | 4.291 | 2.007 | 129.997 |
| 12 | 30 | 織戸 学 | apr GR86 GT TOYOTA GR86 apr | YH | 1'42.646 | 4.390 | 0.099 | 129.872 |
| 13 | 22 | 和田 久 | アールキューズAMG GT3 Mercedes AMG GT3 R'Qs MOTOR SPORTS | YH | 1'42.682 | 4.426 | 0.036 | 129.826 |
| ---- 以上予選通過 ---- |

2023年のオートバックス スーパーGTがついに開幕。第1戦「OKAYAMA GT 300km RACE」の公式練習が4月15日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われたが、雨の影響でコースアウトやスピンが相次ぐ大荒れの展開となった。
GT500のトップタイムは39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)で1分31秒164。しかし39号車はセッション中盤に大きなクラッシュに見舞われており、このあとの予選への出走が危ぶまれる状況だ。GT300クラスは7号車Studie BMW M4(荒聖治/ブルーノ・スペングラー)がトップで、タイムは1分37秒041だった。
公式練習は午前9時10分に走行開始。開幕の地、岡山は前夜からあいにくの雨。雨はコースオープン直前には一旦上がったものの、走行が始まると再び降り始め、どんどん勢いを増していく。そのため気温は12℃、路面温度は13.9℃という肌寒さだ。
序盤トップに立ったのは39号車の関口で、5周目に1分31秒914を記録。7周目には1分31秒164までタイムを縮めた。福住仁嶺(ARTA MUGEN NSX-GT)が2番手、笹原右京(Deloitte TOM'S GR Supra)が3番手で続くが、宮田莉朋(au TOM'S GR Supra)が9周目に1分31秒336を叩き出して二人を上回り、2番手に浮上、千代勝正(Niterra MOTUL Z)も8周目に1分31秒431を記録して3番手につけた。
開始15分過ぎには16号車の福住が1コーナーでコースオフ。その数分後には平峰一貴(カルソニックIMPUL Z)もヘアピンでGT300車両と接触してスピン。続いてこの時点で2番手にいた36号車の宮田も1コーナーで止まりきれずにコースを飛び出したが、この3台はすぐにコースに復帰した。
しかし開始から30分が経過しようというところで、39号車の中山が1コーナーでスピンアウト。中山はすぐに走行を再開したものの、次の周のモスエスで再びスピン状態に陥ってバリアに激しく突っ込み、39号車は横転してしまった。中山は自力でクルマを降りたが、このクラッシュの影響で車両回収とバリアの修復のために赤旗が提示され、公式練習は中断されてしまった。
走行は午前10時10分に再開されたが、コースオープンから5分もたたないうちに大湯都史樹(ARTA MUGEN NSX-GT)が1コーナーでスピン。続いて石浦宏明(ZENT CERUMO GR Supra)、も1コーナーでコースオフ。松下信治(Astemo NSX-GT)も相次いでコースを飛び出すこととなった。


このため、競技団はここで2度目の赤旗を提示。すでに専有走行開始まで残り1分を切っていたが、この赤旗を持って公式練習を終了し、以降の専有走行は行わないとの決定を下した。
これによりGT500の順位は中断前と同じ39、36、3がトップ3となった。



GT300クラスはドイツツーリングカー選手権(DTM)で活躍したブルーノ・スペングラーが加入した7号車Studie BMW M4(荒聖治/ブルーノ・スペングラー)が1分37秒041でトップタイム。3月の岡山公式テストでも好調ぶりをみせた88号車JLOCランボルギーニGT3(小暮卓史/元嶋佑弥)が1分37秒401で2番手につけ、65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)が1分37秒852で3番手という結果に。
富士の公式テストでクラッシュしてしまい、搬入直前まで修理に当たっていた25号車HOPPY Schatz GR Supra GT(菅波冬悟/野中誠太)は修理後初の走行をクラス18番手の1分40秒738で終えている。
スーパーGT第1戦の公式予選はこのあと午後2時よりノックアウト方式で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
■GT500クラス
OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2023/04/15) Official Practice Weather:Rain Course:Wet
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 1 GT500 class 岡山国際サーキット 3.703km
| Pos | No | Driver | Car Maker Model Team | Tire | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 39 | 関口 雄飛 中山 雄一 | DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD | BS | 1'31.164 | - | - | 146.229 |
| 2 | 36 | 坪井 翔 宮田 莉朋 | au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM'S | BS | 1'31.336 | 0.172 | 0.172 | 145.953 |
| 3 | 3 | 千代 勝正 高星 明誠 | Niterra MOTUL Z NISSAN Z GT500 NDDP RACING | MI | 1'31.431 | 0.267 | 0.095 | 145.802 |
| 4 | 14 | 大嶋 和也 山下 健太 | ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE | BS | 1'31.882 | 0.718 | 0.451 | 145.086 |
| 5 | 16 | 福住 仁嶺 大津 弘樹 | ARTA MUGEN NSX-GT Honda NSX-GT ARTA | BS | 1'31.983 | 0.819 | 0.101 | 144.927 |
| 6 | 37 | 笹原 右京 ジュリアーノ・アレジ | Deloitte TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM Deloitte TOM'S | BS | 1'32.332 | 1.168 | 0.349 | 144.379 |
| 7 | 8 | 野尻 智紀 大湯 都史樹 | ARTA MUGEN NSX-GT Honda NSX-GT ARTA | BS | 1'32.803 | 1.639 | 0.471 | 143.646 |
| 8 | 64 | 伊沢 拓也 太田 格之進 | Modulo NSX-GT Honda NSX-GT Modulo Nakajima Racing | DL | 1'33.006 | 1.842 | 0.203 | 143.333 |
| 9 | 19 | 国本 雄資 阪口 晴南 | WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM WedsSport BANDOH | YH | 1'33.188 | 2.024 | 0.182 | 143.053 |
| 10 | 23 | 松田 次生 ロニー・クインタレッリ | MOTUL AUTECH Z NISSAN Z GT500 NISMO | MI | 1'33.835 | 2.671 | 0.647 | 142.066 |
| 11 | 38 | 立川 祐路 石浦 宏明 | ZENT CERUMO GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ZENT CERUMO | BS | 1'33.934 | 2.770 | 0.099 | 141.917 |
| 12 | 17 | 塚越 広大 松下 信治 | Astemo NSX-GT Honda NSX-GT Astemo REAL RACING | BS | 1'35.237 | 4.073 | 1.303 | 139.975 |
| 13 | 1 | 平峰 一貴 ベルトラン・バゲット | MARELLI IMPUL Z NISSAN Z GT500 TEAM IMPUL | BS | 1'36.166 | 5.002 | 0.929 | 138.623 |
| 14 | 100 | 山本 尚貴 牧野 任祐 | STANLEY NSX-GT Honda NSX-GT TEAM KUNIMITSU | BS | 1'37.839 | 6.675 | 1.673 | 136.252 |
| 15 | 24 | 佐々木 大樹 平手 晃平 | リアライズコーポレーションADVAN Z NISSAN Z GT500 KONDO RACING | YH | 1'38.864 | 7.700 | 1.025 | 134.840 |
■GT300クラス
OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2023/04/15) Official Practice Weather:Rain Course:Wet
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 1 GT300 class 岡山国際サーキット 3.703km
| Pos | No | Driver | Car Maker Model Team | Tire | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 7 | 荒 聖治 ブルーノ・スペングラー | Studie BMW M4 BMW M4 GT3 BMW Team Studie × CSL | MI | 1'37.041 | - | - | 137.373 |
| 2 | 88 | 小暮 卓史 元嶋 佑弥 | JLOCランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC | YH | 1'37.401 | 0.360 | 0.360 | 136.865 |
| 3 | 65 | 蒲生 尚弥 篠原 拓朗 | LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING | BS | 1'37.852 | 0.811 | 0.451 | 136.234 |
| 4 | 9 | 阪口 良平 リアン・ジャトン | PACIFICぶいすぽっNAC AMG Mercedes AMG GT3 PACIFIC RACING TEAM | YH | 1'38.198 | 1.157 | 0.346 | 135.754 |
| 5 | 2 | 堤 優威 平良 響 | muta Racing GR86 GT TOYOTA GR86 muta Racing INGING | BS | 1'38.602 | 1.561 | 0.404 | 135.198 |
| 6 | 6 | 片山 義章 ロベルト・メルヒ・ムンタン | DOBOT Audi R8 LMS Audi R8 LMS Team LeMans | YH | 1'38.652 | 1.611 | 0.050 | 135.130 |
| 7 | 52 | 吉田 広樹 川合 孝汰 | 埼玉トヨペットGB GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉トヨペット Green Brave | BS | 1'38.986 | 1.945 | 0.334 | 134.674 |
| 8 | 11 | 富田 竜一郎 石川 京侍 | GAINER TANAX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER | DL | 1'39.504 | 2.463 | 0.518 | 133.973 |
| 9 | 56 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 名取 鉄平 | リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 KONDO RACING | YH | 1'39.616 | 2.575 | 0.112 | 133.822 |
| 10 | 360 | 青木 孝行 田中 篤 | RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS | YH | 1'39.685 | 2.644 | 0.069 | 133.729 |
| 11 | 4 | 谷口 信輝 片岡 龍也 | グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & TeamUKYO | YH | 1'39.776 | 2.735 | 0.091 | 133.607 |
| 12 | 31 | 嵯峨 宏紀 小高 一斗 | apr LC500h GT TOYOTA LEXUS LC500h apr | BS | 1'40.036 | 2.995 | 0.260 | 133.260 |
| 13 | 96 | 新田 守男 高木 真一 | K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing | DL | 1'40.078 | 3.037 | 0.042 | 133.204 |
| 14 | 60 | 吉本 大樹 河野 駿佑 | Syntium LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa | DL | 1'40.114 | 3.073 | 0.036 | 133.156 |
| 15 | 30 | 織戸 学 上村 優太 | apr GR86 GT TOYOTA GR86 apr | YH | 1'40.168 | 3.127 | 0.054 | 133.084 |
| 16 | 18 | 小林 崇志 小出 峻 | UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE | YH | 1'40.235 | 3.194 | 0.067 | 132.995 |
| 17 | 87 | 松浦 孝亮 坂口 夏月 | Bamboo AirwaysランボルギーニGT3 Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC | YH | 1'40.692 | 3.651 | 0.457 | 132.392 |
| 18 | 25 | 菅波 冬悟 野中 誠太 | HOPPY Schatz GR Supra GT TOYOTA GR Supra HOPPY team TSUCHIYA | YH | 1'40.738 | 3.697 | 0.046 | 132.331 |
| 19 | 10 | 安田 裕信 大草 りき | PONOS GAINER GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER | DL | 1'40.927 | 3.886 | 0.189 | 132.084 |
| 20 | 50 | イゴール・オオムラ・フラガ 古谷 悠河 | ANEST IWATA Racing RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 ANEST IWATA Racing with Arnage | YH | 1'40.982 | 3.941 | 0.055 | 132.012 |
| 21 | 61 | 井口 卓人 山内 英輝 | SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT | DL | 1'41.300 | 4.259 | 0.318 | 131.597 |
| 22 | 20 | 平中 克幸 清水 英志郎 | シェイドレーシングGR86 GT TOYOTA GR86 SHADE RACING | DL | 1'41.980 | 4.939 | 0.680 | 130.720 |
| 23 | 244 | 佐藤 公哉 三宅 淳詞 | HACHI-ICHI GR Supra GT TOYOTA GR Supra Max Racing | YH | 1'42.061 | 5.020 | 0.081 | 130.616 |
| 24 | 22 | 和田 久 城内 政樹 | アールキューズAMG GT3 Mercedes AMG GT3 R'Qs MOTOR SPORTS | YH | 1'42.612 | 5.571 | 0.551 | 129.915 |
| 25 | 27 | 岩澤 優吾 伊東 黎明 | Yogibo NSX GT3 Honda NSX GT3 Yogibo Racing | YH | 1'43.158 | 6.117 | 0.546 | 129.227 |
| 26 | 48 | 井田 太陽 田中 優暉 | 植毛ケーズフロンティアGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 NILZZ Racing | YH | 1'43.960 | 6.919 | 0.802 | 128.230 |
| 27 | 5 | 冨林 勇佑 松井 孝允 | マッハ車検エアバスターMC86マッハ号 TOYOTA 86 MC TEAM MACH | YH | 1'48.712 | 11.671 | 4.752 | 122.625 |
全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦は9日、富士スピードウェイで決勝を行い、ポールポジションからスタートした野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)が41周を走って優勝した。実質2位争いは坪井翔(P. MU/CERUMO・INGING SF23)と昨日第1戦優勝のリアム・ローソン(TEAM MUGEN)の間で繰り広げられたが、ローソンがペナルティーで後退。2位には坪井が、3位には山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)が入った。ローソンは5位でレースを終えた。
決勝のフォーメーションラップは午後2時30分に始まった。天候は晴れ、絶好のレース日和となった。
好スタートを切ったのは予選3位の大湯都史樹(TGM GP SF23)。1コーナーで予選2位の宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23)の前に立つと、いきおいそのままに、コカコーラコーナーではポールポジションの野尻をもパスしてトップに立った。2位に野尻が、3位に宮田が続く。
予選4位のローソンもスタートをミス。4位には坪井翔(P. MU/CERUMO・INGING SF23)が、5位には山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)が付け、ローソンは6位に落ちた。
2周目には、3位の宮田が僚友の坪井にかわされ4位に落ちると、5位との山下との抜きつ抜かれつの攻防が始まる。
8周目には後方で順位を争いっていた、ジュリアーノ・アレジ(VANTELIN TOM'S SF23)と太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)が1コーナーで接触。アレジがスピンを喫し、コース上にストップ。マシン排除のためセーフティーカー(SC)が導入されることとなる。
SCランは数周続き、10周を消化したところで、ペナルティーストップを科された平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)以外のドライバーがピットインしてタイヤを交換。
タイヤ交換を終えると、野尻が大湯の鼻先を押さえてピットロードで前に出た。
トップはコース上でステイを選択した平川。実質トップの2位には野尻が、3位には大湯が、4位には坪井が、5位には山下が、6位にはローソンが、7位には宮田が続く。
13周目の1コーナーでは、野尻に並びかけた大湯が激しくブレーキスモークをあげてパスを試みるも1コーナーでオーバーランを喫し、順位は変わらず。大湯はここでフロントタイヤを傷めることとなった。
3位の大湯はペースが上がらない。14周目には坪井に、24周目にローソンに、25周目に山下にもかわされるとずるずると後退。タイヤのライフが尽き、ピットインして交換したため、ポイント圏外に去った。
22周目に山下をパスしていたローソンは、3位を走る坪井に徐々に接近。33周目に背後まで迫ったところで、なんとSCラン中のピットインの際、前を開けすぎたため5秒加算のペナルティーを科されてしまう。
39周を走ってトップの平川がピットイン。これでトップに立った野尻が41周を回って優勝、昨日の雪辱を果たした。2位には坪井が、3位にはローソンが入ったが、ペナルティーのため山下が繰り上がり3位、4位には宮田が、ローソンは5位でレースを終えた。6位には予選11位から小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF23)が入った。
第3戦は鈴鹿サーキットに舞台を移し、4月23日に決勝が行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦/第2戦 -RIJ- (2023/04/09) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2023 SUPER FORMULA Round 2 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Driver | Car Team Engine | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 1 | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 41 | 1:03'04.489 | - | - |
| 2 | 38 | 坪井 翔 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 41 | 1:03'06.132 | 1.643 | 1.643 |
| 3 | 3 | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 41 | 1:03'07.592 | 3.103 | 1.460 |
| 4 | 37 | 宮田 莉朋 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 41 | 1:03'08.182 | 3.693 | 0.590 |
| 5 | *15 | リアム・ローソン | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 41 | 1:03'11.415 | 6.926 | 3.233 |
| 6 | 7 | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 41 | 1:03'13.664 | 9.175 | 2.249 |
| 7 | 12 | 福住 仁嶺 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E | 41 | 1:03'19.875 | 15.386 | 6.211 |
| 8 | 5 | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 41 | 1:03'24.578 | 20.089 | 4.703 |
| 9 | 65 | 佐藤 蓮 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 41 | 1:03'24.725 | 20.236 | 0.147 |
| 10 | *39 | 阪口 晴南 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 41 | 1:03'26.643 | 22.154 | 1.918 |
| 11 | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 41 | 1:03'27.896 | 23.407 | 1.253 |
| 12 | 50 | 松下 信治 | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-MAX Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 41 | 1:03'31.526 | 27.037 | 3.630 |
| 13 | 19 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 41 | 1:03'32.353 | 27.864 | 0.827 |
| 14 | 4 | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 41 | 1:03'35.213 | 30.724 | 2.860 |
| 15 | 64 | 山本 尚貴 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 41 | 1:03'39.231 | 34.742 | 4.018 |
| 16 | 18 | 国本 雄資 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 41 | 1:03'39.846 | 35.357 | 0.615 |
| 17 | 55 | ジェム・ブリュックバシェ | TGM GP SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 41 | 1:03'39.903 | 35.414 | 0.057 |
| 18 | 51 | ラウル・ハイマン | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-Max Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 41 | 1:03'55.198 | 50.709 | 15.295 |
| 19 | 6 | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 41 | 1:03'58.464 | 53.975 | 3.266 |
| 20 | 53 | 大湯 都史樹 | TGM GP SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 41 | 1:04'01.051 | 56.562 | 2.587 |
| 21 | 20 | 平川 亮 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 39 | 1:00'09.089 | 2Laps | 2Laps |
| ---- 以上規定周回数(90% - 36Laps)完走 ---- |
| - | *36 | ジュリアーノ・アレジ | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 7 | 10'13.484 | 34Laps | 32Laps |
- Fastest Lap: CarNo. 53 大湯都史樹(TGM GP SF23) 1'23.514 (31/41) 196.695 km/h
- CarNo. 15, 39は、H項第2章10.13(SC中手順)違反により、ペナルティーストップ5秒を科した。
- CarNo. 20は、統一規則第2条5.(一般的合意事項)違反により、ペナルティーストップ10秒を科した。
快晴となった全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦の予選。第1戦の予選形式が変更されたため、今シーズン初のノックアウト方式の予選となった。
Q1で速さを見せたのはチーム無限の2台。両グループで野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)、リアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)がトップを奪う。
続くQ2は、野尻が2位となった宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23)に大差ともいえる0.37秒差で自身15回目となるポールポジションを獲得した。3位大湯都史樹(TGM GP SF23)、4位ローソン。
Q1 Aグループ
ほぼ全車2周のウォームアップの後アタック。終了間際に1分22秒579のトップタイムを叩き出したのは野尻。宮田が迫るが22秒604と僅かに届かず。
順位:野尻-宮田-山下-坪井-牧野-平川-/佐藤-国本-大嶋-ハイマン-ブリュクバシェ
Q1 Bグループ
阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING SF23)が1分22秒057でトップに立つも、ローソンが22秒021と僅かに上回るタイムでトップに。大湯はアタック周にコースオフを喫したが、うまくまとめて3位。
順位:ローソン-阪口-大湯-福住-小林-山本-アレジ-太田-松下-関口-小高
Q2
ホンダとトヨタ、両メーカーのエンジン搭載車が6台ずつQ2に進出。
両陣営のエース対決となったQ2は、1分21秒196の最速タイムを叩き出した野尻に軍配が上がり、宮田はQ1に続いて後塵を拝した。ただ、タイム差はQ1より大きく開いた。野尻は予選後「速さは譲れない」と王者の意地を感じさせるコメントを残した。
順位:野尻-宮田-大湯-ローソン-坪井-山下-平川-阪口-山本-福住-小林-牧野
なお、予選終了後、走路外走行の判定で、アレジ、太田、ハイマン、ブリュクバシェのベストタイムが抹消されたため、Q1敗退組のグリッド(13位以下)は、松下-佐藤-関口-国本-小高-大嶋-アレジ-ボリュクバシェ-太田-ハイマンの順になった。
決勝は、午後2時30分から41周で行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦/第2戦 -RIJ- (2023/04/10) Weather: Fine Course: Dry
2023 SUPER FORMULA Round 2 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Gr. | Driver | Car Team Engine | Q1 | Q2
|
| 1 | 1 | A | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'22.579 | 1'21.196 |
| 2 | 37 | A | 宮田 莉朋 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'22.604 | 1'21.570 |
| 3 | 53 | B | 大湯 都史樹 | TGM GP SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'22.148 | 1'21.590 |
| 4 | 15 | B | リアム・ローソン | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'22.021 | 1'21.645 |
| 5 | 38 | A | 坪井 翔 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'22.633 | 1'21.731 |
| 6 | 3 | A | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'22.610 | 1'21.792 |
| 7 | 20 | A | 平川 亮 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'23.020 | 1'21.814 |
| 8 | 39 | B | 阪口 晴南 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'22.057 | 1'22.028 |
| 9 | 64 | B | 山本 尚貴 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'22.586 | 1'22.380 |
| 10 | 12 | B | 福住 仁嶺 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E | 1'22.374 | 1'22.441 |
| 11 | 7 | B | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'22.377 | 1'22.519 |
| 12 | 5 | A | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'22.792 | 1'32.044 |
| ---- 以上Q2で決定 ---- |
| 13 | 50 | B | 松下 信治 | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-MAX Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 1'23.181 | |
| 14 | 65 | A | 佐藤 蓮 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.129 | |
| 15 | 19 | B | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 1'23.308 | |
| 16 | 18 | A | 国本 雄資 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'23.945 | |
| 17 | 4 | B | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'23.426 | |
| 18 | 14 | A | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 1'23.958 | |
| 19 | 36 | B | ジュリアーノ・アレジ | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'25.849 | |
| ---- 以上基準タイム(107%)予選通過 ---- |
| - | 55 | A | ジェム・ブリュックバシェ | TGM GP SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'33.375 | |
| - | 6 | B | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'30.881 | |
| - | 51 | A | ラウル・ハイマン | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-Max Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 1'38.468 | |
全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦/第2戦 -RIJ- (2023/04/09) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2023 SUPER FORMULA Round 2 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | № | Gr | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 1 | A | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'21.196 | - | - | 202.310 |
| 2 | 37 | A | 宮田 莉朋 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'21.570 | 0.374 | 0.374 | 201.383 |
| 3 | 53 | B | 大湯 都史樹 | TGM GP SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'21.590 | 0.394 | 0.020 | 201.333 |
| 4 | 15 | B | リアム・ローソン | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'21.645 | 0.449 | 0.055 | 201.198 |
| 5 | 38 | A | 坪井 翔 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'21.731 | 0.535 | 0.086 | 200.986 |
| 6 | 3 | A | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'21.792 | 0.596 | 0.061 | 200.836 |
| 7 | 20 | A | 平川 亮 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'21.814 | 0.618 | 0.022 | 200.782 |
| 8 | 39 | B | 阪口 晴南 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'22.028 | 0.832 | 0.214 | 200.258 |
| 9 | 64 | B | 山本 尚貴 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'22.380 | 1.184 | 0.352 | 199.403 |
| 10 | 12 | B | 福住 仁嶺 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E | 1'22.441 | 1.245 | 0.061 | 199.255 |
| 11 | 7 | B | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'22.519 | 1.323 | 0.078 | 199.067 |
| 12 | 5 | A | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'32.044 | 10.848 | 9.525 | 178.467 |
■Aグループ
全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦/第2戦 -RIJ- (2023/04/09) Knock Out Q1 Weather:Fine Course:Dry
2023 SUPER FORMULA Round 2 class 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 1 | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN HondaM-TEC HR-417E | 1'22.579 | - | - | 198.922 |
| 2 | 37 | 宮田 莉朋 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTATRD 01F | 1'22.604 | 0.025 | 0.025 | 198.862 |
| 3 | 3 | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTATRD 01F | 1'22.610 | 0.031 | 0.006 | 198.848 |
| 4 | 38 | 坪井 翔 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTATRD 01F | 1'22.633 | 0.054 | 0.023 | 198.792 |
| 5 | 5 | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING HondaM-TEC HR-417E | 1'22.792 | 0.213 | 0.159 | 198.410 |
| 6 | 20 | 平川 亮 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTATRD01F | 1'23.020 | 0.441 | 0.228 | 197.866 |
| ---- 以上Q2進出 ---- |
| 7 | 65 | 佐藤 蓮 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING HondaM-TEC HR-417E | 1'23.129 | 0.550 | 0.109 | 197.606 |
| 8 | 18 | 国本 雄資 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTATRD 01F | 1'23.945 | 1.366 | 0.816 | 195.685 |
| 9 | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTATRD 01F | 1'23.958 | 1.379 | 0.013 | 195.655 |
| ---- 以上基準タイム(107% - 1'28.359)予選通過 ---- |
| - | *55 | ジェム・ブリュックバシェ | TGM GP SF23 TGM Grand Prix HondaM-TEC HR-417E | 1'33.375 | 10.796 | 9.417 | 175.923 |
| - | *51 | ラウル・ハイマン | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-Max Racing Team HondaM-TEC HR-417E | 1'38.468 | 15.889 | 5.093 | 166.824 |
■Bグループ
全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦/第2戦 -RIJ- (2023/04/09) Knock Out Q1 Weather:Fine Course:Dry
2023 SUPER FORMULA Round 2 class 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 15 | リアム・ローソン | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN HondaM-TEC HR-417E | 1'22.021 | - | - | 200.276 |
| 2 | 39 | 阪口 晴南 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTATRD 01F | 1'22.057 | 0.036 | 0.036 | 200.188 |
| 3 | 53 | 大湯 都史樹 | TGM GP SF23 TGM Grand Prix HondaM-TEC HR-417E | 1'22.148 | 0.127 | 0.091 | 199.966 |
| 4 | 12 | 福住 仁嶺 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing HondaM-TEC HR-417E | 1'22.374 | 0.353 | 0.226 | 199.417 |
| 5 | 7 | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTATRD 01F | 1'22.377 | 0.356 | 0.003 | 199.410 |
| 6 | 64 | 山本 尚貴 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING HondaM-TEC HR-417E | 1'22.586 | 0.565 | 0.209 | 198.905 |
| ---- 以上Q2進出 ---- |
| 7 | 50 | 松下 信治 | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-MAX Racing Team HondaM-TEC HR-417E | 1'23.181 | 1.160 | 0.595 | 197.483 |
| 8 | 19 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTATRD 01F | 1'23.308 | 1.287 | 0.127 | 197.182 |
| 9 | 4 | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTATRD 01F | 1'23.426 | 1.405 | 0.118 | 196.903 |
| 10 | *36 | ジュリアーノ・アレジ | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTATRD 01F | 1'25.849 | 3.828 | 2.423 | 191.345 |
| ---- 以上基準タイム(107% - 1'27.762)予選通過 ---- |
| - | *6 | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING HondaM-TEC HR-417E | 1'30.881 | 8.860 | 5.032 | 180.751 |
- CarNo. 55, 51, 36, 6は、統一規則第19条2.(走路外走行)により、当該ラップタイムを採用しない。
天候はすっかり回復し、気温18度、路面温度29度というコンディションのなかスタートが切られた。
スタートで、阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING SF23)、国本雄資(Kids com KCMG Elyse SF23)、太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)、ラウル・ハイマン(BYOBUGAURA B-MAX SF23)の4台がエンジンストールで動けないという波乱でレースは幕を開けた。
さらに、コカコーラコーナーで、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)、山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)、小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF23)が接触。関口は走り続けるも、その後ドライブスルーペナルティが課せられる。
アクシデントは続き、2周目の1コーナーで、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)が坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING SF23)に追突。牧野はフロントノーズを交換して走り続けるが、こちらもピットストップ5秒のペナルティとなる。
圧巻だったのは、予選3位スタートのリアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)。ポールポジションからスタートしたトップの野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)を追い続け、21周目にタイヤ交換を終えると、翌周にタイヤ交換をした野尻をあっさりと逆転。
トップに立ったローソンは、その後も野尻との差をジワジワと開いていく。以下、山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF23)、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)、宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23)と続く。
終盤、残り5周となたっところで、ポイント圏内の9位福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE SF23)と10位ジュリアーノ・アレジ(VANTELIN TOM'S SF23)が並走する形で接触。1コーナーアウト側にマシンを止めた。
これでセーフティカーが導入され、結局レースはその状態のままフィニッシュを迎えた。
恐らく近年の国内トップフォーミュラで、デービューウィンという例はなかった。FIA-F2のトップランカーの実力を遺憾なく発揮したローソンは、今シーズンの台風の目になることは間違いない。
Text: Shigeru KITAMICHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦/第2戦 -RIJ- (2023/04/08) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2023 SUPER FORMULA Round 1 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Driver | Car Team Engine | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 15 | リアム・ローソン | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 41 | 1:15'37.813 | - | - |
| 2 | 1 | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 41 | 1:15'39.871 | 2.058 | 2.058 |
| 3 | 20 | 平川 亮 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 41 | 1:15'41.584 | 3.771 | 1.713 |
| 4 | 64 | 山本 尚貴 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 41 | 1:15'43.026 | 5.213 | 1.442 |
| 5 | 37 | 宮田 莉朋 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 41 | 1:15'44.452 | 6.639 | 1.426 |
| 6 | 65 | 佐藤 蓮 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 41 | 1:15'45.119 | 7.306 | 0.667 |
| 7 | 53 | 大湯 都史樹 | TGM GP SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 41 | 1:15'45.274 | 7.461 | 0.155 |
| 8 | 55 | ジェム・ブリュックバシェ | TGM GP SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 41 | 1:15'46.363 | 8.550 | 1.089 |
| 9 | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 41 | 1:15'48.110 | 10.297 | 1.747 |
| 10 | 4 | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 41 | 1:15'48.944 | 11.131 | 0.834 |
| 11 | *19 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 41 | 1:15'52.972 | 15.159 | 4.028 |
| 12 | *18 | 国本 雄資 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 41 | 1:15'56.442 | 18.629 | 3.470 |
| 13 | 50 | 松下 信治 | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-MAX Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 41 | 1:15'59.742 | 21.929 | 3.300 |
| 14 | *5 | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 41 | 1:16'02.155 | 24.342 | 2.413 |
| 15 | 6 | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 40 | 1:15'55.138 | 1Lap | 1Lap |
| 16 | 51 | ラウル・ハイマン | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-Max Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 40 | 1:15'55.365 | 1Lap | 0.227 |
| 17 | 39 | 阪口 晴南 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 36 | 1:15'50.951 | 5Laps | 4Laps |
| ---- 以上規定周回数(90% - 36Laps)完走 ---- |
| - | 12 | 福住 仁嶺 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E | 35 | 58'41.896 | 6Laps | 1Lap |
| - | *36 | ジュリアーノ・アレジ | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 35 | 58'42.392 | 6Laps | 0.496 |
| - | 38 | 坪井 翔 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1 | 1'30.801 | 40Laps | 34Laps |
| - | 7 | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 0 | | 41Laps | 1Lap |
| - | 3 | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 0 | - | 41Laps | - |
- Fastest Lap: リアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)1'23.872 (24/41) 195.856 km/h
- CarNo. 19は、統一規則第15条1.1(他車への衝突行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
- CarNo. 19は、公式通知No. 6(スタート手順)違反により、罰金5万円のペナルティーを科した。
- CarNo. 18は、反則スタート(リスタート)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
- CarNo. 5は、統一規則第15条1.1)2)(他車への衝突行為)により、ペナルティーストップ5秒およびペナルティーぽんと2を科した。
- CarNo. 16は、統一規則第15条1.1)2)(他車への衝突行為)により、第2レースの4グリッド降格およびペナルティーポイント1を科す。
昨日のフリー走行が悪天候でキャンセルになったことで、第1戦の予選は当初のノックダウンから45分間の計時方式に変更された。
開始から予選をリードしたのは野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)。早々に1分22秒673をマークしてトップに躍り出ると、開始25分には22秒062とさらにタイムアップ。結局最後までこのタイムを上回るものは現れず、これがポールタイムとなった。
野尻は昨シーズン終盤から3連続のポールポジション。
2番手は残り15分を切ったところで22秒108をマークした宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23)。これに続いたのが野尻のチームメイト、今回がデビュー戦となるリアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)。前評判どおりの速さを見せた。
以下、新チームからエントリーの大湯都史樹(TGM GP SF23)、佐藤 蓮(TCS NAKAJIMA RACING SF23)、坪井 翔(P.MU/CERUMO・INGING SF23)と続いた。
今年は富士におけるテストもなく、新型SF23によるぶっつけ本番の予選だったが、終盤、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)にマシントラブルが出てアタックできなかった以外は、アクシデントもなく終了した。
決勝は、午後2時15分から41周で行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦/第2戦 -RIJ- (2023/04/08) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2023 SUPER FORMULA Round 1 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | № | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 1 | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'22.062 | - | - | 200.175 |
| 2 | 37 | 宮田 莉朋 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'22.108 | 0.046 | 0.046 | 200.063 |
| 3 | 15 | リアム・ローソン | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'22.266 | 0.204 | 0.158 | 199.679 |
| 4 | 53 | 大湯 都史樹 | TGM GP SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'22.330 | 0.268 | 0.064 | 199.524 |
| 5 | 65 | 佐藤 蓮 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'22.339 | 0.277 | 0.009 | 199.502 |
| 6 | 38 | 坪井 翔 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'22.448 | 0.386 | 0.109 | 199.238 |
| 7 | 20 | 平川 亮 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'22.600 | 0.538 | 0.152 | 198.872 |
| 8 | 39 | 阪口 晴南 | P. MU/CERUMO・INGING SF23 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'22.627 | 0.565 | 0.027 | 198.807 |
| 9 | 7 | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'22.635 | 0.573 | 0.008 | 198.787 |
| 10 | 64 | 山本 尚貴 | TCS NAKAJIMA RACING SF23 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'22.702 | 0.640 | 0.067 | 198.626 |
| 11 | 3 | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'22.712 | 0.650 | 0.010 | 198.602 |
| 12 | 5 | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'22.779 | 0.717 | 0.067 | 198.442 |
| 13 | 19 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 1'22.849 | 0.787 | 0.070 | 198.274 |
| 14 | 18 | 国本 雄資 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'22.899 | 0.837 | 0.050 | 198.154 |
| 15 | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 1'22.964 | 0.902 | 0.065 | 197.999 |
| 16 | 12 | 福住 仁嶺 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E | 1'23.010 | 0.948 | 0.046 | 197.889 |
| 17 | 6 | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.040 | 0.978 | 0.030 | 197.818 |
| 18 | 36 | ジュリアーノ・アレジ | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'23.204 | 1.142 | 0.164 | 197.428 |
| 19 | 50 | 松下 信治 | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-MAX Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 1'23.648 | 1.586 | 0.444 | 196.380 |
| 20 | 55 | ジェム・ブリュックバシェ | TGM GP SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'23.666 | 1.604 | 0.018 | 196.338 |
| 21 | 4 | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'24.055 | 1.993 | 0.389 | 195.429 |
| 22 | *51 | ラウル・ハイマン | BYOUBUGAURA B-MAX SF23 B-Max Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 1'24.411 | 2.349 | 0.356 | 194.605 |
| ---- 以上基準タイム(107% - 1'27.806)予選通過 ---- |
- CarNo. 51は、統一規則第19条2.(走路外走行)により、当該ラップを予選結果に採用しない。

2023シーズンの全日本スーパーフォーミュラ選手権の開幕となる富士大会。初日となる7日は朝から雨が降り続き、さらに天候の悪化が予測されたため、この日予定されていた90分間のフリー走行はキャンセルとなった。
今シーズンの事前のテストは鈴鹿サーキットで行われたのみで、例年行われる富士スピードウェイでのテストはなく、明日の第1戦の予選は文字どおりぶっつけ本番となる。
ただし、これを考慮し、予選形式は予定されていたノックアウト方式から、全車による45分間の計時予選に変更された。
とはいえ、天候は朝方まで雨が降り続く予報となっており、明日の予選は雨があがったとしても難しいコンディションになると思われる。いずれにしても熾烈な予選になることは間違いなさそうだ。
Text&Photo: Shigeru KITAMICHI
- 優勝 98号車・小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)
-

「なんとか勝てました、ぎりぎりというか(笑)。勝てる、クルマはすごいいいバランスなので、後はやっぱり自分のスタート次第で、今年は決まってくるのかな、って。スタートが全部、今回もスタートは失敗しちゃったのですけれど、大失敗ではなかったので、ちょっと無理して抑えて行けたので。前に出た後は自分でペース考えながら、後半、最終ラップに完全に気持を向けていたので。占有走行でロングランはしていたので、それとまったく同じクルマのバランスに持って来られたので、これはもう最後攻めちゃおうと思って、ミスしない程度に、というかちょっと思いっきり行きました」
- 2位 3号車・澤龍之介(Sutekina Racing)
-

「タイヤが違うというのはわかっていたのですけれど、それにしても悔しいですね。序盤はペースよく走れていたのですけれど、やっぱり第2レースのタイヤをそのまま使うということで、後半タイヤがきつくなってきて、徐々に小川選手に離されていく形になってしまったのですけれど。勝ちたかったですね」
- 3位 62号車・平木湧也(HELM MOTORSPORTS F111/3)
-

「スタートちょっと失敗しちゃって、後ろの方から順位を上げていかなければならない展開だったのですけれど。ストレートスピードが全然伸びなくて、平均で6キロくらい遅かったのですけれど。コーナーでは追いつくのですけれど、ストレートで離されるのをずっと繰り返していて。なかなかパッシングできず、1個順位上げて終わり、みたいな感じになっちゃったのですけれど。(午前中問題だった箇所は対策できた?)それが今度はちょっと上に行き過ぎちゃった、って感じですね。ほんとに難しくて、なかなか合わせ切れないという、昨日(RACE1)がたまたまうまく行った、みたいな感じです。(材料が集まれば戦える感じ?)データ集めてという感じになりますいけれど、そこはまだちょっと難しくて、初参戦にしては、ちょっと難しいところだったかな、と思います」
- マスタークラス優勝 18号車・YUKI(DOME F111/3 ATM-ARF3R)
-

「(トップをじわじわ追い詰める展開だったが?)最初からそういうつもりでいたので、思ったままに走れました。(トップに立った後は突き放そうと?)ちょっと頑張ったのですけれど、だんだんタイヤも体力もきつくなっていたので、そんなに簡単じゃなかったのですけれど、うまく逃げられました。展開的にはチームと話した通りでした。15年ぶりにフォーミュラやり始めたので、カートから特訓しようということで、基礎の基礎からこの1年間頑張ってきたので、やっと成果になったな、という気持ちです」
- YUKIアドバイザー・三浦愛
-

「YUKI選手本人の努力で、みるみる速くなっていたので、今週末どこかで勝てると思っていて。2戦目まではもどかしいレースが、ちょっと実力出し切れていないのが続いていたのですけれど、最後、バトルもある中で、頑張って踏ん張って、最後までトップを守ってくれたので。自分の事以上に嬉しく思います」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
Asako SHIMA

フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ(FRJ)第1戦RACE3決勝は4月2日(日)に富士スピードウェイで行われ、ポールポジションからスタートの小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)が危なげなく15周を走り切り優勝。今大会のRACE1、RACE2と連続で2位で終わった悔しさを晴らしてポディウムに上がった。
午前中のRACE2から時間が経過し、雲の合間から薄日が差し込む富士スピードウェイは気温19度とやや上昇。路面も多少暖まりコンデションは良くなりつつある。
前日の予選1回目のセカンドベストタイムで決定したグリッドでは ポールシッターの小川と2番手平木湧也(HELM MOTORSPORTS F111/3)との差は0.564秒と大差となっているが、コンデションが大きく違ってきている。しかも午前中のRACE2で5秒加算のペナルティを受けてなお優勝した澤龍之介(Sutekina Racing)が5番手から追い上げてくるであろう事は想像に難くない。
午後1時50分にフォーメーションラップ開始。RACE2で岩澤優吾(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)と接触してフロントウイングを破損、その後リタイヤしたリアム・シーツ(Sutekina Racing)はインターバルの間にノーズコーンを新調してグリッドについた。今回は9台全車がスムーズにグリッドに戻り、レッドライトが消灯してレースが開始された。

今回は全車クリーンスタート、3番手スタートの岩澤の加速がよく、平木をかわして小川に並びかける勢いでTGRコーナーへと進入する。小川がインで岩澤を牽制しつつターンインすると、平木はいったんアウト側へ出てから岩澤のインに切れ込んで第2コーナーに向けてノーズをねじ込む。しかしコカ・コーラコーナーではイン側となる岩澤が平木を抑えて2位を守り切る。その間にさっそくシーツを料理した澤が平木の隙を伺う位置に来ている。澤は100Rでアウトから平木に襲いかかりオーバーテイク、3位へと浮上する。
オープニングラップを終えてトップ小川と2位岩澤の差は0.848秒、3位澤~4位平木~5位シーツはそれぞれ0.318秒~0.415秒~0.436秒のギャップで続いている。
2周目に入ると小川はセクター毎に差を拡げ、岩澤に1.386秒まで差をつける。岩澤~澤~平木は依然として0.3秒程度の間隔でトレイン状態。シーツも0.6秒の差で食らいついている。
3周目、4周目と小川はファステストラップを更新、岩澤との差を1.668秒にひろげる。
岩澤も5周目にファステストラップを出すなど追い上げ態勢を見せるが、小川にじわじわと引き離され、むしろ後方の澤~平木を抑えこんで小川を逃がしている状態だ。
8周目のストレートエンドで澤がついに岩澤を捉えて、TGRコーナーでアウトからオーバーテイクに成功。2位にあがる。3位に落ちた岩澤には続けて平木も襲いかかり、0.505秒差で9周目に入るとコカ・コーラコーナーからの立ち上がりでテール・ツー・ノーズ状態に持ち込むと、ダンロップコーナーのブレーキングでも岩澤にゆさぶりをかける。岩澤は防戦一方となり、その間に小川と澤が逃げていく。
全体6位の辻子依旦(PONOS RACING)がトップを走るマスターズクラスだが、クラス2位のYUKIが追い上げ急で、5周目に2.5秒あった差が7周目1.9秒、8周目1.087秒と詰まり9周目のコントロールラインは並走で通過、その差は0.052秒。そして10周目のTGRコーナーでアウトからYUKIが前に出てクラストップへ立つ。しかし辻子も諦めずYUKIのテールに張り付いている。
2位へ上がった澤は小川追撃を開始し、8周目に2秒あったギャップは10周目までに0.4秒縮まって1.644秒になる。しかしここで小川もペースを上げ、11周目1.876秒、12周目2.152秒と逆に差をひろげる。澤は13周目に再度プッシュして1.890秒まで戻すが残り2周では無理か。そしてこの13周目に岩澤対平木の表彰台争いもTGRコーナーで決着、平木がアウトから岩澤を仕留めて3位へと上がる。
14周目、澤は追撃を諦めたか2.452秒までギャップがひろがりファイナルラップに突入。最後のドラマはマスターズクラスで発生、0.756秒差でクラストップのYUKIを追い続けていた辻子がパナソニックコーナー立ち上がりでスピン、すぐに再スタートしてクラス2位の座は守ったが、トップは彼方に去ってしまった。





ファイナルラップ、小川は危なげない走りで周回し、2位澤に3.056秒の差をつけてフィニッシュラインを通過。勝てそうで勝てなかったこの大会を最後に勝利で締めくくった。3位は平木。
終わってみれば3つのレースで平木、澤、小川がそれぞれ優勝を分かち合い、表彰台を独占した週末となった。

マスターズクラスは辻子の3連勝をYUKIが阻止して初優勝を飾り、フィニッシュ後はチームのアドバイザーを務める三浦愛選手と固い握手を交わしていた。


FRJ第2戦は5月13~14日、鈴鹿サーキットでRACE4、RACE5が開催される。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
- 優勝 3号車・澤龍之介(Sutekina Racing)
-

「(フォーメーションラップは何が?)僕が勘違いしていて、セーフティラインまでに(ポジション)戻ればいいものを グリッドで戻っちゃったので、そこでペナルティを取られてしまいました。(5秒以上マージン必要なのは知っていた?)はい、ペースには自信はあったので、頑張って5秒以上離して優勝できればいいなと思っていましたので、優勝できてホントに嬉しいです。昨日より大幅にマシンのセットアップ変えて、その自信をつけてくれた平野さんやチームの皆さんに、すごく感謝しています。童夢もマシンを提供していただいて、感謝しています。次のレースも、5番手スタートですけれど、エンストしないように(笑)頑張ります」
- 2位 98号車・小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)
-

「スタート直後のTGRコーナーは?)僕のミスです。昨日は太陽が出ていて暖かかったので、今日ちょっと強くブレーキ踏み過ぎちゃって、フロントタイヤをロックさせてしまって。(リカバリは?)2位まではすぐに追いついたのですけれど、そこからのペースがなかなか上がらなくて、後半バランスがよくなって。(澤選手のペナルティは知っていた?)5秒ペナルティってのは後から聞いたのですが、最初からペナルティになるなっていうのは分かっていたので、とりあえずはわかっていました。コンマ6秒足りなかったのは、僕のスタート、1コーナーのミスなので、それがなかったら。でも正直これで5秒以内で勝っても嬉しくないので、しっかりRACE3で前に出て、ぶっちぎりで勝てるように、頑張ります」
- 3位 62号車・平木湧也(HELM MOTORSPORTS F111/3)
-

「ペースがあまりよくなくて、今日気温が大幅に下がったので、そこでターボの温度管理が、予想より全然下回っていて、出力が規定の数値より下回っちゃったので、全然出力でなくて、って感じでした。マシンが、とかいうよりそこだけ、っていう感じですね。僕たちデータがないから、そこでどれぐらいの気温の時にどれぐらいやって、というのが調整がちょっと分からなくって、どうしてもそこが合わせ切れなかったところでしたね。(午後のRACE3はそのあたりを見直す?)毎回毎回「こんなものかな?」って合わせていくしかないので、ちょっと難しいですけれど。そんなに午後(気温が)上がるわけではないと思うので、頑張りたいと思います」
- マスタークラス優勝 45号車・辻子依旦(PONOS RACING)
-

「タイヤが結構、昨日よりキツかったはずなんですけれど。エンジニアの方が調整してくださって、だいぶ走りやすく最後までいけたので、僕の中では昨日より楽でした。(終盤YUGO選手が迫っていたが?)昨日の展開と同じだな、と思っていたのですけれど、意外とプッシュしてもタイヤが持ってくれたので、ちょっとプッシュしたらまた(ギャップを)維持できたので、昨日よりは楽でしたね」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE

フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ(FRJ)第1戦RACE2決勝は4月2日(日)に富士スピードウェイで行われ、2番グリッドからスタートの澤龍之介(Sutekina Racing)がオープニングラップからトップに立つと独走。途中5秒加算のペナルティを課されるも2位に5.6秒の差をつけてフィニッシュ。ピットの期待に応えて優勝した。
前日の予選、RACE1の暖かな気候と打って変わって富士スピードウェイは曇り空。RACE2がコースインを迎える午前9時10分で気温13度とやや肌寒い。路面温度も低そうで、コンデションへの合わせ込みが必要だ。
9時30分にフォーメーションラップ開始。しかしここで予選2番手だった澤が出遅れる。最後尾のマシンより前でグリッドを離れたので本来のグリッドからスタートできるが、澤は前日のRACE1でもスタートを失敗しているだけに不安が残る。各車グリッドに戻り、澤もフロントロウにつけて、レッドライトが消灯してレースが開始された。

ポールシッターの小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)はスムーズに発進しトップを守って加速。一方澤は蹴り出しが弱く、4番手スタートの岩澤優吾(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)が並びかける。
小川は1車長の差でTGRコーナーへアプローチ、その後ろはインから澤、岩澤、RACE1優勝の平木湧也(HELM MOTORSPORTS F111/3)が3ワイドで争う。
しかしここで小川がブレーキをロックアップ。TGRコーナーを直進してコースアウト、エスケープゾーンまで出てしまう。後方の先陣争いは澤が制してトップに立ち、岩澤と平木は並んでターンイン、小川はこの2台の後ろでコースに復帰。 岩澤と平木のバトルはコカ・コーラコーナー進入で平木がインを奪って決着。平木2位、岩澤3位に落ち着く。後方では6番手、マスターズクラスのトップからスタートの辻子依旦(PONOS RACING)がコカ・コーラコーナー出口でアウトにふくらみコースアウト、エスケープゾーンを伝って戻る間にYUGO(S2R Racing)の先行を許してしまう。
4位に落ちた小川だが、まずアドバンコーナーの立ち上がりで岩澤に並ぶと300R手前で料理、3位に上がる。
トップに立った澤は平木とのギャップを徐々にひろげ、1.377秒の差でオープニングラップを終了、平木の後方0.434秒に3位小川が迫っている。4位岩澤は0.969秒の差で5位リアム・シーツ(Sutekina Racing)はそこから4秒以上後方だ。岩澤とシーツはTGRコーナー入口の攻防で接触があった模様で、シーツのノーズにダメージがあるようだ。そしてマスターズクラスはミスでクラストップを失った辻子がストレートエンドでYUGOの前に出てポジションを戻す。
2周目に入ったTGRコーナー入口のブレーキングでシーツはタイヤをロックさせ、そのままTGRコーナーをまっすぐ進んでエスケープゾーンからコース復帰。フロントウイングのダメージが影響したか、この周の終わりでピットイン、リタイヤしてしまう。
2周目に入り澤はセクター毎に平木とのギャップを拡げる一方で平木には小川が接近。セクター2で詰め寄ると、ダンロップコーナーで平木を攻略して順位を入れ替える。2位争いの間に澤はさらにギャップを拡げ、2.803秒差で2周目を終了。
3周目も澤はファステストラップで差を拡げ2位と3.117秒差、独走態勢になる。澤を追いたい小川だが平木が離れず0.913秒差で続き、岩澤はそこからやや離れて単独走行。澤はその後4周目にもファステストラップを更新して小川と3.659秒差となるが、ここで澤のペナルティ検証中とのアナウンス。
スタート手順違反という事で、フォーメーションラップ開始の際に澤が出遅れて、そこからポジションを戻す際に、本来であればグリッドに戻ってくるまでの間に前車を抜いて戻さなければならない所を、グリッドに整列してから戻したことが手順に違反するという判断。
7周目に入り、澤に対してフィニッシュタイムに5秒加算する、というペナルティが通告される。この周の終わりで澤と2位小川のギャップは4.444秒。このままフィニッシュすれば澤は0.556秒の遅れで2位ということになる。
ここから澤は見えない敵と戦うことになり、7周目、8周目とベストタイムを更新。小川とのギャップを5.002秒として注文に応えると、9周目にも1分38秒185とファステストラップを叩き出して5.274秒まで差を拡大する。小川も澤を逃すまいと自己ベストのタイムで応酬するが澤は毎ラップ0.2秒程度速く、じわじわとマージンを稼いでいく。
13周目、澤は1分38秒104とこのレースのファステストラップを樹立、小川とのギャップを6秒とし、安全圏に入ったと見たか最後の2周は無理をせずにフィニッシュまでマシンを運び、チェッカードフラッグを受けた。フィニッシュ時点での差は5.699秒。0.699秒差で小川を振り切ったことになる。



2位小川はファイナルラップまで自己ベストで澤を追ったが届かず。3位は平木、4位岩澤の順でゴールした。

マスターズクラスは2周目に首位を奪い返した辻子がYUGOを退けてクラス優勝、前日のRACE1から連勝を飾った。


FRJ第1戦RACE3決勝は本日の午後1時50分スタート予定だ。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
- 優勝 62号車・平木湧也(HELM MOTORSPORTS F111/3)
-

「(最後のオーバーテイクは?)最後の2周くらいで追いついて、向うもペース的には厳しかったのかなと思ったので。こちらは全力でプッシュして、セクター2で速かったので、そこで仕掛けられれば、展開としても面白くなるかな、と思って。で、最後前に出られたので、よかったです。(スタートで前に出たのを差されたが?)スタートはよかったですけれど、ペース的にはけっこうキツくて、なかなか、ついて行くのでいっぱいという感じだったのですけれど、最後は向うも落ちてきたので、それでちょっとチャンスあったのかな、と思います。(明日に向けては?)ストレートがどうしても遅いので、そこを対策とかを考えないと、スリップストリームでついていても追いつかないので、ちょっと考えないといけないな、と思うのですけれど。予選から決勝で変えたところはよかったので、もうちょっといろいろ考えてみたいな、と。まだデータが何もないので、いろいろ試してみようかな、と思います」
- 2位 98号車・小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)
-

「(トップを)守れるペース自体はあったのですけれど、最後、周回遅れのクルマに引っかかって、そこでちょっと、守り切る余裕がない所で行かれちゃって、仕方ないかな。気持ちを切り替えて、明日のレースに挑みたいと思います。(スピードは十分ある?)ちょっと、予選に比べたら、マシンのポテンシャル的にはちょっと、まだまだ改善できる余地があるのかな、と思うので」
- 3位 3号車・澤龍之介(Sutekina Racing)
-

「スタートでストールしてしまって、8番ぐらいまで落ちちゃって。そこが一番の敗因ですね。スタートで3番ぐらいまで上がれていれば、トップ集団と絡めたと思います。(ストールの原因は?)僕のミスです、タイミングがズレました。久しぶりのスタートだったので、いつもより緊張していました。だいぶレース勘とか、感覚も戻ってきたので、明日2戦あるので」
- マスタークラス優勝 45号車・辻子依旦(PONOS RACING)
-

「(終盤追い詰められていたが?)ユーズド(タイヤ)で行ったのですけど。始めスタートうまく行って離したのですけれど、その後タレてきて、向うがたぶんニュー(タイヤ)だと思うので、後半苦しんだのと、最後はちょっと弱く走りましたね。マージンがあったので。スピンを恐れていたので。(その分明日はニュータイヤで行ける)今日一日(ワンセットで)乗り切ったので、明日の方が路面温度下がると思うので、ニューで行きたいですね」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
Asako SHIMA

フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ(FRJ)第1戦RACE1決勝は4月1日(土)に富士スピードウェイで行われ、FRJ初出場の平木湧也(HELM MOTORSPORTS F111/39)がスタートで前に出ると、一度は小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)にオーバーテイクを許すもファイナルラップで再逆転。優勝を飾った。
今シーズンは6大会、全16戦で行われるシリーズの開幕戦。エントリーは9台とやや寂しいが選手の粒は揃っているだけに接戦が期待される。
春らしい暖かな日差しがコースに降り注ぎ気温は約20度。絶好のレース日和だ。

15周のRACE1決勝は午後1時10分にフォーメーションラップ開始。ポールシッターの小川を先頭に全車グリッドにつくと、レッドライトが消灯してレースが開始された。
スタートの蹴り出しがよかったのは2番グリッドから発進の平木で、TGRコーナーに向けてイン側から小川の前に出てホールショットを奪うとトップに踊り出た。反対に大きく出遅れたのが5番グリッドの澤龍之介(Sutekina Racing)で、加速がにぶく8位までポジションを落としてしまう。小川の後方では4番手スタートのリアム・シーツ(Sutekina Racing)がTGRコーナーで前を行く岩澤優吾(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)のインを窺うが、岩澤がしっかり抑える。小川はコカ・コーラコーナーに向けて左右にチャンスを窺うが平木が隙を与えない。
トップ平木から2位小川~3位岩澤~4位シーツまでそれそれ1車長ずつの等間隔でダンロップコーナーに進入、そのまま最終パナソニックコーナーを抜けてストレートに戻ってくると、平木と小川の差は0.734秒、0.612秒で岩澤、0.875秒でシーツがコントロールラインを通過。そこから2.429秒離れて5位はマスターズクラストップの辻子依旦(PONOS RACING)で、スタートを失敗した澤がセクター2から3にかけてオーバーテイクを連発してポジションを6位まで戻して来ると2周目のTGRコーナーで辻子のインを差して5位へ浮上する。
トップ2台の間隔は2周目も変わらず0.871秒。3周目に入ると小川が1分39秒098とここまでのファステストラップを出して平木を追い上げる態勢にはいる。3位岩澤はやや離され小川と2.367秒差、トップ2台に逃げられそうな状況で後ろには4位シーツが0.689秒差で続き苦しい展開だ。
ファステストラップを連発する小川は平木との間合いを詰めて5周目終了時点で0.354秒差。スリップストリームが効く範囲に入り、ストレートでぐっと接近する。
トップ争いが動いたのは6周目のTGRコーナー、ストレートエンドで牽制するようにラインを右寄りに取った平木のスリップストリームから抜け出た小川がアウト側からコーナーにアプローチ。そのまま並走でコーナーを抜けると第2コーナーで大外刈り、トップ奪取に成功する。その後ろでは岩澤とシーツのバトルに澤が追いつき、3台による3位争いに拡大する。
オーバーテイクを許した平木だが小川に食らいついてチャンスを狙っており6周目、7周目と0.6秒のギャップを守っている。3位争いは岩澤~シーツ~澤が1.2秒差のワンパックとなり、勢いのある澤がシーツを追い立てていて、コカ・コーラコーナーの立ち上がりでシーツがややワイドになると一気に詰め寄るとストレートで並びかける。そして8周目のTGRコーナーへの進入で前に出ると4位へポジションアップ。シーツとのバトルの間にやや間が空いた岩澤を追撃にはいる。
9周目、今度は平木が小川と0.8秒あったギャップを削り、第3セクターで一気に0.3秒詰めて、コントロールライン上では0.459秒差。後方3位争いも澤が岩澤を0.552秒まで追い詰めている。
そして10周目のコカ・コーラコーナーの立ち上がりで岩澤が僅かにバランスを崩しかけたチャンスを見逃さずに澤がインを差して3位を奪取する。続けてシーツも岩澤の背後につける。
3位を失った岩澤だがストレートでは澤のスリップストリームを使って並びかけ、11周目のTGRコーナーでイン側からブレーキング勝負を仕掛けるといったんは前に出る。しかし澤もアウト側で譲らず並走。イン側となるコカ・コーラコーナーまで粘って再逆転、3位の座を奪還する。岩澤は再度アタックしたいところだが、今度はシーツのプレッシャーに晒されることになり、苦しい展開となる。そして12周目のTGRコーナーでシーツが岩澤のインに飛び込むとオーバーテイクに成功、岩澤はここで大きく失速、岩澤によると一時的にダウンシフトができなくなったそうで、その後ペースを取り戻すが4位の座は失われた。
3位が激しく争われる間も小川と平木のトップ争いは0.4秒台のギャップで推移。12周目に平木が1分38秒630のファステストラップを出して小川にプレッシャーをかけるとダンロップコーナーからの上り区間で距離を詰めてロックオン。14周目を終えてその差0.221秒、テール・ツー・ノーズ状態でファイナルラップに突入する。
そしてTGRコーナー進入で平木はインと見せかけてラインをアウトへ。立ち上がりでクロスラインを取って第2コーナーで小川のインに切れ込みオーバーテイクに成功、トップを奪い返す。

小川は得意のコカ・コーラコーナーでインを狙うが平木が抑えこみポジションを守る。小川はなおも平木を攻め立てるがダンロップコーナー入口のブレーキングで一瞬ロックアップ、タイヤが苦しそうだ。平木はその後も小川につけ入る隙を与えずパナソニックコーナーを立ち上げるとフィニッシュラインまで加速。トップでチェッカードフラッグの下を通過した。


小川は0.207秒及ばずの2位、そしてスタート失敗で8位まで落ちた澤がバトルを制して3位表彰台。粘り強く岩澤を攻略したシーツが4位という結果になった。

マスターズクラスは終始クラストップを走り続けた辻子が全体6位でクラス優勝。終盤辻子を追い詰めたYUKI(DOME F111/3 ATM-ARF3R)だったが0.512秒届かずクラス2位に終わった。クラス3位はYUGO(S2R Racing)で初表彰台を獲得した。
FRJ第1戦RACE2決勝は翌4月2日(日)の午前9時30分スタート予定だ。


Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
- 98号車・小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)
-
- RACE1:ポールポジション 1分37秒732
- RACE2:ポールポジション 1分37秒049
- RACE3:ポールポジション 1分37秒820

「なんとか、ぎりぎりポールポジションを取れたので、油断せずに、しっかり、一周一周考えながら、ぶっちぎりで勝てるように、頑張りたいと思います。調子は悪くないですね。タイム的には昨日曇りでけっこう路面温度も低かったのですけれど、今日は太陽出ていたので、思ったよりもタイムが伸びなかったです。あとマシンバランスも少し変わったので、みんな全体的に落ちちゃってるので、それをレースで修正して、しっかりまとめられるようにして行ければいいな、と思っています」
- 62号車・平木湧也(HELM MOTORSPORTS F111/3
-
- RACE1:2位 1分38秒357(+0.625)
- RACE2:3位 1分37秒740(+0.691)
- RACE3:2位 1分38秒384(+0.564)

「今シーズンからFRJに参戦ということで、去年までウチとしてはFIA-F4とSFLをやってました。FRJはとりあえず開幕戦に出て、この後ウチのチーム自体が出るかどうかはまだ決まっていないです。このクルマ自体も2週間くらい前に来て、今回走るのが2回目、みたいな感じなので、なかなか合わせ切れないというか、準備もできていないというのもあるのですけれど。そんな中でも、ワンメイクなので自分たちのチームとしてどこまで行けるのかな、というのをやって行きたいです。いろんなカテゴリーを経験して、チームとしても、ドライバーとしても強くなって行けたらいいな、と思います。今日の予選自体も、昨日のフリー走行だと結構調子よかったのですけれど、コンデションが全然変わって、うまく対応し切れなかった、というところがあるので。今日のレースもまた(コンデションが)変わっちゃうと思うので、いろいろと経験して、挑戦していきたいなと思います」
- 97号車・岩澤優吾(Bionic Jack Racing Scholarship FR)
-
- RACE1:3位 1分38秒612(+0.880)
- RACE2:4位 1分37秒895(+0.846)
- RACE3:3位 1分38秒709(+0.889)

「FRJは今回初めてのレースです。F4よりまっすぐ速いですけれど、思ったよりもコーナーがダウンフォースが効かない。低速コーナーはダウフォースが効いていないので、ちゃんとブレーキで車速落として曲げないといけないから、結構そこが難しいですね。その割に高速コーナーはダウンフォース出たりするので、その差が激しくて、そこが慣れないと難しいかなって感じです。いまのところシーズン通して出場の予定です。フォーミュラはひとりで戦うので、ひとりでちゃんと速く走れるというのを証明したいです。(レースに向けては?)走るたびに慣れてきている、という感じと、セットアップの進め方が、FRJのポイントがまだ掴めていない部分があるので。でもチームメイトが2年半くらいやっているドライバーなので、その子のデータを比べながら、ちょっとずつ詰めていって。予選は終わっちゃたので、レースはしっかり、バトルなのでブレーキとかで前に出られるように頑張るしかないと思っています」
- 3号車・澤龍之介(Sutekina Racing)
-
- RACE1:5位 1分39秒646(+1.914)
- RACE2:2位 1分37秒408(+0.359)
- RACE3:5位 1分40秒218(+2.398)

「(1回目の予選は不調だった?)マシンのエンジンの温度とかそこらへんがかみ合わずに。2回目は、調整していただいて、少しタイムアップできたのですが、やっぱりそれでもストレートスピードが出ず、たぶん10km/hくらいロスがあったのですかね。コーナーのバランスとかはいいので、そこの部分はよくて。他の部分で原因が見つかったので、決勝はいけるかな、と思います。今日と明日でまたコンデションが変わるでしょうし、久しぶりのレースっていうこともあって、うまく合わせて行って、めざすは3連勝したいので」
- マスタークラス 45号車・辻子依旦(PONOS RACING)
-
- RACE1:ポールポジション 1分41秒441
- RACE2:ポールポジション 1分40秒166
- RACE3:ポールポジション 1分41秒441

「昨日の練習でいろんな課題があって、それをクリアして今日は挑んだのですけれど。ちょっと朝の路面のコンデションが思っていたのと違って、そこの修正に手間取ってしまって、1回目の走行ではスピンしてしまったのですけれど、なんとかリカバリできて。望んでいたタイムではないのですけれど。決勝に向けては、前に若い子たちがいて、彼らにひっついて行けるように頑張りつつも、後ろ気にして、抜かれないように自分のレースができたらな、と思います」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
Asako SHIMA

フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ(FRJ)第1戦は4月1日(土)に富士スピードウェイで公式予選が行われた。
今シーズンは6大会、全16戦で行われるシリーズの開幕戦は3レースが行われ、各選手1回目の予選のベストタイムでRACE1、セカンドベストタイムによってRACE3の、それぞれグリッドが決まり、2回目の予選ではRACE2のグリッドが来まる事となる。
エントリーは9台、昨年シリーズランキング2位に終わった小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)を筆頭に、昨年スポット参戦があった澤龍之介(Sutekina Racing)とマスタークラスのYUKI(DOME F111/3 ATM-ARF3R)とYUGO(S2R Racing)が今年も参戦する一方で、新顔としてスーパーGTドライバーでもある平木湧也(HELM MOTORSPORTS F111/3)と岩澤優吾(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)が登場。さらに注目なのがニュージーランドからやってきたリアム・シーツ(Sutekina Racing)だ。リアム・シーツは弱冠17歳。ニュージーランドフォーミュラフォード選手権で頭角を現し、今年は「カストロールトヨタフォーミュラリージョナルオセアニアチャンピオンシップ」において表彰台に3回上りランキング4位となっている。そうした実績によりスカラシップを獲得してFRJへの参戦機会を得た。
■予選1
まずは予選1回目が午前9時40分から開始。春らしい陽気の富士スピードウェイの気温は17度で、各車15分間の予選にいどむ。
各車ウオームアップを終えて残り10分を切り、まず澤が1分40秒595とトップに立つ。2番手はシーツの42秒630。そして残り8分で岩澤が41秒937、平木が42秒432で2番手、3番手に浮上、小川も42秒608で4番手へ。
残り7分30秒、トップ澤が1分40秒218とタイムを刻むと、シーツが39秒959と1分40秒を切りトップへ、さらに小川が39秒169を出してトップは目まぐるしく交代する。
マスタークラスでは辻子依旦(PONOS RACING)が全体6番手のクラストップにいたが、YUGOがこれを上回る。
残り6分、小川はさらにタイムを削り1分38秒061、シーツも39秒766と自己ベストを短縮するが、平木と岩澤が38秒850、39秒319と立て続けにタイムを更新、シーツは4番手へ。
残り2分30秒、小川は1分37秒820までタイムを伸ばしトップを維持、RACE3のグリッドを決めるセカンドベストタイムでもトップだ。2番手は平木で38秒371、3番手岩澤38秒915、それぞれセカンドベストでも2番手と3番手だ。シーツは4番手、澤のタイムが伸びず5番手にとどまっている。
チェッカードフラッグが振られ各車最後のタイムアタックに入る。シーツが1分38秒683で3番手へ浮上するが、直後に岩澤が38秒612でポジションを奪回。小川と平木もそれぞれ37秒732、38秒357とベストタイムを更新してトップ、2番手変わらずフロントロウを確保。セカンドベストタイムで決まるRACE3の予選順位も、トップ小川の37秒820、2番手平木の38秒384、3番手岩澤の38秒709、4番手シーツの38秒964と、同様になった。
マスタークラスは全体6位の辻子がベストタイム1分41秒441、セカンドベストタイム4秒741でRACE1、RACE3のクラストップを獲得した。
■予選2
予選1回目に続いてRACE2の為の予選は1回目終了後僅か15分で午前10時5分に開始。今回の大会では3レースを2セットのドライタイヤで戦わねばならないため、2回目の予選でニュータイヤを投入するか、それともレースに温存するか、チームにより判断が分かれるという。
2回目の予選も15分間、気温は1回目からさらに上昇して20度を超えている。まずは残り9分10秒でリアム・シーツ(Sutekina Racing)が1分40秒324でトップに立つが、すかさず平木湧也(HELM MOTORSPORTS F111/3)が1分40秒201でこれを上回り、さらに遅れてコントロールラインを通過した小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)が40秒067とトップタイムを塗り替える。
残り7分30秒、シーツはいきなり38秒580を出して再びトップに出るも、小川が37秒088で逆転。さらにここまで予選でなりを潜めていた澤龍之介(Sutekina Racing)が37秒650で2番手に躍り出る。ポール争いは一気に1分37秒の争いに入り、平木も37秒768で3番手、シーツは4番手、さらに岩澤優吾(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)も37秒987を出して上に行き、シーツは5番手へと後退。マスタークラスでは辻子依旦(PONOS RACING)が41秒279で全体6番手でクラストップだ。
残り4分、小川は1分37秒049とベストタイムを更新。澤も37秒408とタイムを短縮するが小川には届かない。平木~岩澤のポジションも変わらない。
残り2分、小川は一足早く予選を終了してピットイン。2番手以下の序列は変わらず、マスタークラスのトップも辻子で、クラス2位のYUKIとのギャップは1.695秒。
15分が経過してチェッカードフラッグが振られる。その中でタイムアタックを続けているのは平木で、コントロールラインを通過すると1分37秒740と自己ベストを0.028秒短縮するがポジションは3番手で変わらず。小川が37秒049で、この週末の3レース全てのポールポジションを獲得した。2番手は澤、1回目の予選では調子が出ずRACE1、3共に5番手に沈んでいたが、15分のインターバルの間に光明を見いだしたか2秒以上タイムを短縮してきた。3番手平木、4番手岩澤とセカンドロウを分け合い、シーツは38秒が切れずに5番手に終わった。
マスタークラスは1回目と同じく辻子がクラストップでこちらも3戦すべてポールポジション。2番手も3戦連続でYUKI(DOME F111/3 ATM-ARF3R)ということになった。




FRJ第1戦は本日RACE1決勝が午後1時10分スタート予定、RACE2及びRACE3決勝は翌4月2日(日)に行われる。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
- 優勝 81号車・卜部和久(H・R F108)1分42秒366
-

「(完勝でしたか?)はい、途中で佐々木さんもリタイヤになってしまって。スタートで、1周目から差をつけることができて、それから自分のペースで、プッシュし続けていけたのが、よかったと思います。マシンの方も最高でした」
- 2位 47号車・徳升広平(フジタ薬局アポロ電工高山短大)
-

「だいぶ逃げられましたね。ペースも上げられず、下がる一方で、苦しかったですけれど。なんとか、いろんな運があって2番という事で。次へ向けて。1位目指せるようにがんばります。(スタートは)全然よくなくて、後ろの大宮君にいかれそうになった。ちょっと出遅れたのですけれど、なんとか死守しました」
- 3位 19号車・ハンマー伊澤(アルカディア☆ハンマーRハヤテ)
-

「徳升選手もかなり厳しそうで、最終セクターあたりはトラクションかかりにくい状態になっていたみたいで。ただ、こっちもそれほどいい状態じゃなかったので。(納得の3位?)毎回納得はいってないですけれど(笑)、トップの選手に近づけるよう、次なんとかしたいですね」
- 4位(ジェントルマンクラス優勝) 55号車・河野靖喜(ファーストガレージ&ISP)
-

「(前の大宮選手に)ついて行けるな、と思っていて、タイヤが暖まってきたころに逆に僕の方がペースよくなってきて。前もけっこうミスしていたので、これはもう行けるな、と。(相手が)どんなドライバーさんか知らなかったのですけれど、僕が近づいたらミスを連発していたから、これは抜けるし抜いた後も離せるな、と思ってたら、そんなに離せなかったですけれど(笑)。僕もミスしたりして詰まってきて、ただ最終ラップとかちょっと間があいていましたから、変に無理しないようにして行けるかな、と。上出来のレースでしたね。9位からですからまさか4位まで行くとは思わなかったです」
- 5位 20号車・大宮賢人(ハンマーR疾風)
-

「序盤、スタートは決まったのですけれど、そこからペース悪くて。そこは自分が毎周ミスも多かったり、そういうところでまだ足りないところが多かったです。(終盤の追い上げは?)あれは自分が上がったというより、前の方がちょっと落ちてきたかな、というので追いつきました。でも抜くとこまではいかなかったです。クルマの調子はめっちゃいいとは言えないですけれど、悪くはなかったと思います。次戦に向けては自分自身もっとレベルアップできるように頑張ります」
- 6位 40号車・冨田自然(Kデンタルオフィス)
-

「今回はちょっと、人間もクルマも調子がまんべんなく良くなかったですね(苦笑)。全然イケてなかったです。次戦もてぎはまだ未定ですが参戦できるようであれば、全力で今回の反省を元に頑張ります」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE

Formula Beat第2戦決勝は4月1日(土)に富士スピードウェイで開催され、卜部和久(H・R F108)がスタートからトップに立つと、後続を引き離して独走体制に持ち込み、2位を走行の佐々木孝太(ファーストガレージ&ISP)がリタイヤした後半は後続に大差をつけてそのまま13周を走ってフィニッシュ。ポール・ツー・ウインを飾った。
朝の予選に続いて午前10時30分コースインと慌ただしい今回の決勝。短いインターバルの間に気温は18度まで上昇。予選開始時点と比べて7度も変わればタイヤの内圧など調整しなければならない箇所があり、各チームセットアップに余念がなかった。
トラブルで予選を走行できなかった渡辺義人(エクシズ☆ハンマーR疾風)を含む20台がグリッドに整列、10時45分にフォーメーションラップが始まりグリッドに戻ってくるとレッドライトが点灯から消灯でレースが開始された。

ポールシッターの卜部を始め上位はクリーンスタートしたが、8番グリッドからFormula Beatで初の決勝を迎えた岩本瞬(ファーストガレージ&ISP)がエンジンストールでグリッドに取り残され、最後尾からスタートする。
トップの卜部に対し2位の佐々木は左右からプレッシャーをかけるが、卜部は落ち着いた走りでポジションをキープ、隙を見せない。後方では5番グリッドから蹴り出しがよかった大宮賢人(ハンマーR疾風)が、逆に出遅れたハンマー伊澤(アルカディア☆ハンマーRハヤテ)をTGRコーナー進入で仕留めて4位に浮上する。大宮はさらに3位を走る徳升広平(フジタ薬局アポロ電工高山短大)のインに並びかけて第2コーナーを通過するが、コカ・コーラコーナーでまでに徳升が抑えこむ。
オープニングラップを終えてトップ卜部と2位佐々木のギャップは0.681秒、そこから0.95秒の差で3位徳升。スタート直後は勢いがあった大宮だが後半セクションで伸びず、伊澤が接近して0.054秒差でコントロールラインを通過するとストレートエンドまでに前に出て4位を奪い返す。5位に落ちた大宮の後方にはこれもスタートがよかったジェントルマンクラスの河野靖喜(ファーストガレージ&ISP)が6位に浮上している。逆に大きくポジションを落としたのが6番手スタートだった冨田自然(Kデンタルオフィス)で、9位で1周目を終えた。
2周目、3周目と卜部は佐々木より0.5秒速いタイムでギャップを築き、3周目終了時点で1.807秒差。さらに4周目1分43秒279、5周目43秒178とファステストラップを連発して2.298秒差とじりじり佐々木を引き離して行く。3位徳升はそこから3.429秒、4位伊澤も1.177秒とギャップが拡大して、序盤から上位は膠着状態になる。
そんな中で元気がいいのがジェントルマンクラストップの河野で、5位大宮と0.172秒差とテール・ツー・ノーズ状態で6周目に入ると第1セクターでオーバーテイクに成功する。ジェントルマンクラスの2番手はスタートを失敗した植田正幸(Rnsports制動屋KKZS)に代わって三浦勝(NUTECルノー)が総合10位で続いていたが植田がこれを挽回する。
レースは折り返しの7周目。4位伊澤が第1、第2セクターで3位徳升とのギャップを削り取り、0.966秒差でコントロールラインを通過。そして8周目、2位を走っていた佐々木が最終コーナーでスローダウン。勢いなくピットレーンに戻ってくるとそのままガレージイン、リタイヤとなった。レース後に確認したところ、ドライブシャフトが折れたとの事で、開幕戦でもコースイン時のスタート練習でドライブシャフトが折れてレーススタート出来なかったが、今回も同じ左のドライブシャフトだそうで、こうなるとドライブシャフト本体というより駆動系全体を見直さないといけない、と話していた。
佐々木がいなくなり、8周目終了時点でトップの卜部と2位に浮上した徳升とのギャップは8.135秒と完全に独走状態。3位伊澤は徳升と0.992秒差と僅かに接近する。そこから5秒の間を開けて4位河野は5位大宮を1.142秒差と突き放しにかかり6位には安井和明(ブースカ隊長)が続いている。その安井にじわじわ接近し始めたのが、スタートを失敗した富田で、一時は2秒以上あった安井とのギャップを削り取り、10周目の終わりには0.332秒差とロックオンすると11周目にオーバーテイクに成功、スタート時点と同じ6位まで順位を戻す。

トップの卜部はその後も徳升より0.5秒から1秒以上速いペースで走り続け、11周目10.9秒、12周目12.2秒、ファイナルラップ13.5秒差と手綱を緩めることなく独走でチェッカードフラッグを受け、優勝を飾った。





2位は徳升、伊澤の攻勢をしのぐのが精一杯という状態で0.5秒差まで詰め寄られたが逃げ切った。4位河野、ジェントルマンクラスではクラス2位の植田を20秒以上も突き放す圧勝ぶりだった。以下5位大宮、6位富田と続いた。
Formula Beat第3戦は4月22~23日にモビリティリゾートもてぎで開催される。今年はチャンピオン奪還の年と定めているが、まさかの2戦連続リタイヤに終わった佐々木孝太が復活するか。次のレースまで3週間と猶予は短い。


Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
- ポールポジション 81号車・卜部和久(H・R F108)1分42秒366
-

「自分的にはそこまでまとまったラップではなかったですけれど、ミスを最小限に抑えることができたラップだったと思います。決勝に向けては、スタートでちゃんと差をつけて、スリップストリームに入られないくらいぶっちぎりで勝ちたいと思います。(佐々木とバトルの経験は?)初めてですね、楽しみです(笑)」
- 予選2番手 6号車・佐々木孝太(ファーストガレージ&ISP)1分42秒742 トップと0.376秒差
-

「けっこう負けちゃいましたね。昨日(の練習で)ニュータイヤを使わなかったので、今日、ニュータイヤのマージンがこれぐらいあるだろう、と思って、ちょっとセッティングをアジャストしたのですけれど、ちょっとそれが裏目に出て、逆にグリップ感を損なっちゃったので。失敗したな、って思います。決勝の方がどちらかというと自信あるなと思うので。ただ、簡単には抜けないと思うので、お互い楽なレースにはさせないし、ならないと思って、最後までプッシュしたいなと思います」
- 予選3番手 47号車・徳升広平(フジタ薬局アポロ電工高山短大)1分43秒518 トップと1.152秒差
-

「つらいですね。ちょっと(前の)二人は速すぎます。これをどう詰めるか、頭悩ましいところです。なんとかいい所をいけるように、決勝まで時間ないですけれど、なんとか詰めていきます。ワンデイレースの午前中で終わってしまうので、つらいとこがありますが。セッティング変更して決勝に挑まないと、3位で終わっちゃうので、頑張ります」
- 予選4番手 19号車・ハンマー伊澤(アルカディア☆ハンマーRハヤテ)1分43秒612 トップと1.246秒差
-

「(トップとの差は?)昨日の練習ほどはダメな感じじゃなかったのですけれども、可もなく不可もなくという感じですね。最後の1周でガス欠症状出ちゃったので、それがなければもうちょいいけたかも、って感じです。(決勝は?)最近スタートはわりと安定しているので、なんとかトップ2台についていけるように、頑張りたいと思います」
- ジェントルマンクラス1位(総合9番手) 55号車・河野靖喜(ファーストガレージ&ISP)1分44秒526
-

「(チームを変えてマシンの感触も変わった?)クルマは結構よくなりました。セッティングもですけれど、細部にわたってバラしてちゃんとルノーの基本性能をまず戻す、みたいな丁寧さがあるかな、と思います。なにかスペシャルなセッティングをしたとかではなくて。乗りやすくはなりました。(タイムは)54秒1くらいは出したかったのですけれどね。練習でも出ていたタイムなので、そこはちょっとショックなんです。決勝ではタイムがけっこう皆拮抗しているので、荒れそうですよね(笑)」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA

Formula Beat(旧JAF-F4地方選手権シリーズ)第2戦公式予選は4月1日(土)に富士スピードウェイで開催され、卜部和久(H・R F108)が計測2周目にトップに立つと、そのままベストタイムを更新し続けてポールポジションを獲得した。
今回のエントリーは開幕戦から6台増えて20台。春の富士スピードウェイは好天に恵まれ霊峰富士と満開の桜が両方楽しめる絶好のレース日和。
20分間の予選は午前8時10分、日差しはあるがまだ少し肌寒い気温12度で開始された。それぞれ5台を擁するファーストガレージ勢とハンマーレーシング勢が一大勢力だが、ハンマーレーシングの一角、渡辺義人(エクシズ☆ハンマーR疾風)はコースイン直後にストップしてしまう。トラブルの模様だ。
残り15分、計測2周目あたりから各車ウオームアップを終えてタイムを出し始める。まずは徳升広平(フジタ薬局アポロ電工高山短大)が1分47秒256でトップに立つと。次の周回で卜部が43秒801と一気にタイムを縮めて首位に。2番手には大宮賢人(ハンマーR疾風)、3番手にハンマー伊澤(アルカディア☆ハンマーRハヤテ)とはハンマーレーシング勢が続く。
残り12分、卜部はトップタイムを1分42秒667まで短縮、2番手に浮上した伊澤とは1.541秒と大差がついている。ジェントルマンクラスのトップは45秒781の総合6番手で今年ハンマーレーシングからファーストガレージに移った河野靖喜(ファーストガレージ&ISP)がつけている。
残り10分、ここまで本格的なタイムを出していなかった佐々木孝太(ファーストガレージ&ISP)が1分43秒863で2番手へポジションアップ、それでも卜部とは1秒以上の差がある。伊澤が3番手へ後退し、4番手に大宮とハンマーレーシング勢が続く。
残り9分、いったん6番手まで順位を落としていた徳升が44秒210で3番手まで順位を上げる。ジェントルマンクラスでは三浦勝(NUTECルノー)が45秒643でトップ、クラス2番手には植田正幸(Rnsports制動屋KKZS)があがり河野はクラス3番手。
残り7分、今回がFormula Beatデビュー戦、圧倒的に練習不足だと言っていた岩本瞬(ファーストガレージ&ISP)が1分45秒133で8番手へ進出。植田が45秒426でジェントルマンクラスのトップに立つ。上位では大宮が43秒998として3番手、伊澤の上につける。
残り5分、佐々木が1分43秒103とタイムを削り、トップ卜部に0.436秒差まで詰める、また伊澤も43秒797で大宮から3番手の座を奪い返し先輩の力を見せつける。また、冨田自然(Kデンタルオフィス)が6番手に。
ここまでの上位は
- 卜部 1分42秒867
- 佐々木 43秒103 +0.436
- 伊澤 43秒797 +1.130
- 大宮 43秒997 +1.331
- 徳升 44秒050 +1.383
- 富田 44秒216 +1.549
ジェントルマンクラスは河野が44秒636で再びクラストップ、総合は8位。植田がクラス2位を守っている。
残り4分、卜部が1分42秒518と最速タイムを更新すると、佐々木も連続で自己ベストを更新して43秒047、さらに42秒742と卜部に0.224秒まで接近。
しかし卜部はチェッカードフラッグ後の計測で42秒366とさらにタイムを短縮、首位に立ってからは一度もその座を譲らずポールポジションを獲得した。





2番手佐々木は42秒742で0.376秒差、3番手には徳升がチェッカードフラッグ後の周回で43秒518をマークして伊澤を追い落とした。伊澤も43秒612とタイムを更新したが0.094秒の差で4番手、それでもセカンドロウは確保、以下大宮、富田と続いた。

ジェントルマンクラスは河野が44秒526まで自己ベストを削り総合9位クラストップ、植田が0.582秒差で総合12位クラス2番手と続いた。
Formula Beat第2戦決勝はワンデイで午前10時45分スタート予定だ。晴天の富士スピードウェイでは気温がぐんぐん上昇しており、短いインターバルの間に合わせ込みが必要になりそうだ。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
富士チャンピオンレースシリーズ第1戦 -RIJ- (2023/04/03) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2023 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 3 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 98 | | | 小川 颯太 | Bionic Jack Racing Scholarship FRJ Bionic Jack Racing | 15 | 24'36.288 | - | - |
| 2 | 3 | | | 澤 龍之介 | Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM | 15 | 24'39.344 | 3.056 | 3.056 |
| 3 | 62 | | | 平木 湧也 | HELM MOTORSPORTS F111/3 HELM MOTORSPORTS | 15 | 24'42.863 | 6.575 | 3.519 |
| 4 | 97 | | | 岩澤 優吾 | Bionic Jack Racing Scholarship FRJ Bionic Jack Racing | 15 | 24'43.859 | 7.571 | 0.996 |
| 5 | 27 | | | リアム・シーツ | Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM | 15 | 24'44.104 | 7.816 | 0.245 |
| 6 | 18 | M | 1 | YUKI | DOME F111/3 ATM-ARF3R NILZZ Racing | 15 | 25'48.775 | 1'12.487 | 1'04.671 |
| 7 | 45 | M | 2 | 辻子 依旦 | PONOS RACING PONOS RACING | 15 | 25'57.456 | 1'21.168 | 8.681 |
| 8 | 23 | M | 3 | YUGO | S2R Racing N-SPEED | 15 | 26'28.375 | 1'52.087 | 30.919 |
| 9 | 2 | M | 4 | 林 雅弘 | HAYASHI SPORTS Team KRM | 14 | 24'57.737 | 1Lap | 1Lap |
| ---- 以上規定周回数(75% - 11Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo. 98 小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ) 1'37.877 (15/15) 167.831 km/h
富士チャンピオンレースシリーズ第1戦 -RIJ- (2023/04/02) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2023 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 2 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | *3 | | | 澤 龍之介 | Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM | 15 | 24'46.560 | - | - |
| 2 | 98 | | | 小川 颯太 | Bionic Jack Racing Scholarship FRJ Bionic Jack Racing | 15 | 24'47.258 | 0.698 | 0.698 |
| 3 | 62 | | | 平木 湧也 | HELM MOTORSPORTS F111/3 HELM MOTORSPORTS | 15 | 24'56.234 | 9.674 | 8.976 |
| 4 | 97 | | | 岩澤 優吾 | Bionic Jack Racing Scholarship FRJ Bionic Jack Racing | 15 | 25'05.368 | 18.808 | 9.134 |
| 5 | 45 | M | 1 | 辻子 依旦 | PONOS RACING PONOS RACING | 15 | 25'56.230 | 1'09.670 | 50.862 |
| 6 | 23 | M | 2 | YUGO | S2R Racing N-SPEED | 14 | 24'43.667 | 1Lap | 1Lap |
| 7 | 2 | M | 3 | 林 雅弘 | HAYASHI SPORTS Team KRM | 14 | 26'09.009 | 1Lap | 1'25.342 |
| 8 | 18 | M | 4 | YUKI | DOME F111/3 ATM-ARF3R NILZZ Racing | 13 | 22'28.603 | 2Laps | 1Lap |
| ---- 以上規定周回数(75% - 11Laps)完走 ---- |
| - | 27 | | | リアム・シーツ | Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM | 2 | 3'48.092 | 13Laps | 11Laps |
- Fastest Lap: CarNo. 3 澤龍之介(Sutekina Racing) 1'38.104 (13/15) 167.443 km/h
- CarNo. 3は、シリーズ規則第31条6.(スタート手順)違反により、タイムペナルティー05秒を科した。
- 優勝 白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)
-

「スタートがうまくいかなくて抜かれましたが、2コーナーで前に出ました。そこからはファステストを狙っていました。タイヤは気温も上がって、滑るようになり、オーバーもアンダーも出るようになったので気をつけて走っていました。残りも全部出てチャンピオンを狙っていきます」
- 2位 板倉慎哉(AMORE TOKYO☆RACING F)
-

「スタートはごちゃっとなると思ってたので構えていました。案の定みんな外に膨らんでいったのでそこで1台抜きました。アトウッドもみんな膨らんでいったのでそこでも1台抜きました。3位に上がって、そこから付いていって前のペースが落ちれば、抜きに行こうと思いました。前もシフトミスをしてたりしてりで近づいて来たので、バックストレートエンドからリボルーバーで抜きました。あとは落ち着いて2位をキープしました」
- 3位 村田悠磨(Rn-sports制動屋Vierueka)
-

「ギアを入れるのが早くてスタートで鈍ってしまいました。後ろからも来てたし、順位を守ろうとすると危険な行為をしないといけないので、しょうがなく落としました。自己ベストよりちょっと下で走れていたのでペースは良く、後半は行けると思っていました。前もタイヤがたれてきてペースも上がってなかったので、3ワイドになったときにインから抜きました。最後はぎりぎり2位には届かなかったです」
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

スーパーFJ鈴鹿・岡山シリーズ第2戦は2日、岡山国際サーキットで決勝を行い、白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)がポールトゥウインで優勝した。
決勝は11時20分にフォーメーションラップが始まった。早朝の予選時はやや冷え込んだが、この頃には気温も上昇、初夏を思わせる陽気となった。10台が1周を回ってグリッドに着き、シグナルブラックアウトを待つ。


ポールポジションの白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)は動き出しが鈍く、予選2位・元山泰成(Ecotech Racing)の先行を許す。しかし、白崎は1コーナーで元山に並びかけ、2コーナーですかさずトップを奪い返した。その元山以下は混戦、混乱に飲み込まれた元山は5位まで順位を落とす。代わって2位には予選4位の松田大輝(藤本電機工業K-TACK MYST)が上がり、3位にも状況を冷静に見つめていた予選5位のベテラン板倉慎哉(AMORE TOKYO☆RACING F)が浮上する。4位には小川涼介(HIROTEX M2 KK-SII)が、5位には元山6が6位には宮島雄太(RSイディア・イーグルスポーツKK-S2)付ける。予選3位の村田悠磨(Rn-sports制動屋Vierueka)はスタートをミスし、7位まで落ちてしまった。
トップに立った白崎は盤石。1周目には2位以下を1秒以上離し、周回ごとにその差を広げる。5周目にはこのレースのファステストラップとなる1分37秒408をたたき出すと、12周を回って2位以下を8秒以上離す、ぶっちぎりの優勝を飾った。
2位には松田が付けていたが、その後ろ3位以下は接近戦。板倉、小川、元山、宮島、村田が接近戦を演じる。2周目に村田が宮島をパスして6位に上がると、この集団は徐々に2位の松田に接近。
2位以下の争いは、5周目までは一進一退で順位が変らず。6周目には村田が元山を捉えて5位に上がる。

10周目にはこの集団で順位が大きく変わる。板倉が松田をパスして2位に上がると、4位の小川は混乱の中で、村田、元山にもパスされ一気に6位まで落ちてしまった。
11周目には、4位の村田がパスして3位に上がると、6位の小川も元山を抜き帰して5位に浮上。



12周を回って、2位には板倉が、3位には村田が、4位には松田が、5位には小川が、6位には元山が入った。

優勝した白崎は20ポイントを追加し選手権ポイントを30と伸ばし、トップに立った。2位には27ポイントで板倉が、3位はこのラウンド不参加の岡本大地が20ポイントで続いている。

第3戦は鈴鹿サーキットに戻り、5月14日に決勝が行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
- ポールポジション 白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)
-
「昨日の時点でセットは決まっていたので、ニュータイヤを投入したちゃんと決めることができました。2週間前に練習に来ましたが、レースは初めてです。筑波でぐるぐる回っていたので、ヘアピンはなかり得意です。岡山はRが大きくて速度が乗るところもあるので、そこは最初苦戦しました。タイヤはグリップが上がって、持ちも良くなり、練習はマイルを過ぎたタイヤでしてたので、参考にはならないんですが、練習はできました。昨日の朝の気温の低いときにセットだしもできました。決勝は、スタートは得意なので自分のペースを守って集中していきます」
- 予選2位 元山泰成(Ecotech Racing)
-
「練習のときから思ったセットを出せなかったので、予選も厳しいかなと思っていましたが、ぎりぎり合わせ込めました。トップとは差があるんですが、2番手なので悪くはないと思います。タイヤは、ゴムが変って縦が強くなり、横が弱くなったので戸惑いましたが、走り方も変えながら、いろいろ試行錯誤しました。決勝ですが、予選とレースは違うので、優勝を目指してがんばりたいと思います」
- 予選3位 村田悠磨(Rn-sports制動屋Vierueka)
-
「練習で新品を入れてもタイムが変らず進歩がなかったんですが、データを見てもともとの突っ込みすぎとかがあり、がんばりすぎたのかと思います。奥まで行きすぎて立ち上がりでスピードが伸びなくて、裏ストレートも登りでスピードが伸びず、タイムロスしていました。決勝は、前との差は無いので、1位を狙いにいきたいんですが、まずは2番手を仕留めたいと思います。ペースはベストの下くらいで走れていて、平均ペースはぼくの方が速いと思うので、がんばりたいと思います」
Text: Yoshinori OHNISHI
スーパーFJ鈴鹿・岡山シリーズ第2戦は2日、岡山国際サーキットで公式予選を行い、白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)がポールポジションをぶっちぎりで獲得した。

今シーズンからS-FJ鈴鹿シリーズに岡山ラウンドが追加された。岡山国際サーキットで行われる鈴鹿シリーズは初。第1戦の鈴鹿では22台の参加を集めたが、今回は参加台数10台と半減し、第2戦はややさびしいラウンドとなった。
場内の桜はほぼ満開だが、散り始めた株もあり、この週末が最後の花見となりそうだ。快晴の下、午前9時25分より、25分間の公式予選が行われた。
予選をリードしたのは白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)。3周目に1分38秒512を出すと、周毎にベストタイムを更新。5周目にはコースレコードとなる1分37秒649をたたき出すと、最終の9周目には37秒020までタイムを縮めてポールポジションを獲得した。


予選2位に入ったのは元山泰成(Ecotech Racing)。1分37秒687とポールの白崎から0秒667差だった。予選3位には17歳の村田悠磨(Rn-sports制動屋Vierueka)が入った。



4位には松田大輝(藤本電機工業K-TACK MYST)が、5位には板倉慎哉(AMORE TOKYO☆RACING F)が、6位には小川涼介(HIROTEX M2 KK-SII)が続いた。
2位の元山から6位の小川まではわずか0秒173差、2位以下は僅差の予選となった。
決勝はこの後、午前11時分より12周で行われる。順当なら白崎の独走になりそうだが、2位以下は僅差のため予断の許さない決勝となりそうだ。岡山ラウンド最初の勝者は誰になるのであろうか?
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsorts Forum
岡山チャレンジカップレース第2戦 -RIJ- (2023/04/02) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2023 S-FJ鈴鹿・岡山シリーズ Round 2 岡山国際サーキット 3.703km
| Pos | No | Driver | Car Maker Model | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 91 | 白崎 稜 | TAKE FIRSTスタッフリソース MYST KK-S2 | 12 | 19'41.395 | - | - |
| 2 | 55 | 板倉 慎哉 | AMORE TOKYO☆RACING F MYST KK-S2 | 12 | 19'49.503 | 8.108 | 8.108 |
| 3 | 11 | 村田 悠磨 | Rn-sports制動屋Vierueka MYST KK-S2 | 12 | 19'49.957 | 8.562 | 0.454 |
| 4 | 19 | 松田 大輝 | 藤本電機工業K-TACK MYST MYST KK-S2 | 12 | 19'50.613 | 9.218 | 0.656 |
| 5 | 12 | 小川 涼介 | HIROTEX M2 KK-SII MYST KK-S2 | 12 | 19'51.201 | 9.806 | 0.588 |
| 6 | 1 | 元山 泰成 | Ecotech Racing MYST KK-S2 | 12 | 19'51.609 | 10.214 | 0.408 |
| 7 | 29 | 宮島 雄太 | RSイディア・イーグルスポーツKK-S2 MYST KK-S2 | 12 | 19'55.705 | 14.310 | 4.096 |
| 8 | 23 | 宇高 希 | テイクファーストSAKURA TOKYO R&D RD10V | 12 | 19'59.469 | 18.074 | 3.764 |
| 9 | 47 | 山根 一人 | 光精工TK-Sport MYST MYST KK-S2 | 12 | 20'09.467 | 28.072 | 9.998 |
| 10 | 81 | 妹尾 俊郎 | SSEC☆KRS☆10V TOKYO R&D RD10V | 12 | 20'10.384 | 28.989 | 0.917 |
| ---- 以上規定周回数(90% - 10Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo. 91 白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース) 1'37.408 (5/12) 136.855 km/h
岡山チャレンジカップレース第2戦 -RIJ- (2023/04/02) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2023 S-FJ鈴鹿・岡山シリーズ Round 2 岡山国際サーキット 3.703km
| Pos | № | Driver | Car Maker Model | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 91 | 白崎 稜 | TAKE FIRSTスタッフリソース MYST KK-S2 | R1'37.020 | - | - | 137.403 |
| 2 | 1 | 元山 泰成 | Ecotech Racing MYST KK-S2 | 1'37.687 | 0.667 | 0.667 | 136.464 |
| 3 | 11 | 村田 悠磨 | Rn-sports制動屋Vierueka MYST KK-S2 | 1'37.741 | 0.721 | 0.054 | 136.389 |
| 4 | 19 | 松田 大輝 | 藤本電機工業K-TACK MYST MYST KK-S2 | 1'37.753 | 0.733 | 0.012 | 136.372 |
| 5 | 55 | 板倉 慎哉 | AMORE TOKYO☆RACING F MYST KK-S2 | 1'37.802 | 0.782 | 0.049 | 136.304 |
| 6 | 12 | 小川 涼介 | HIROTEX M2 KK-SII MYST KK-S2 | 1'37.860 | 0.840 | 0.058 | 136.223 |
| 7 | 29 | 宮島 雄太 | RSイディア・イーグルスポーツKK-S2 MYST KK-S2 | 1'38.290 | 1.270 | 0.430 | 135.627 |
| 8 | 23 | 宇高 希 | テイクファーストSAKURA TOKYO R&D RD10V | 1'38.674 | 1.654 | 0.384 | 135.099 |
| 9 | 81 | 妹尾 俊郎 | SSEC☆KRS☆10V TOKYO R&D RD10V | 1'38.686 | 1.666 | 0.012 | 135.083 |
| 10 | 47 | 山根 一人 | 光精工TK-Sport MYST MYST KK-S2 | 1'38.692 | 1.672 | 0.006 | 135.075 |
| ---- 以上基準タイム(130%)予選通過 ---- |
- 'R'マークは従来のコースレコード(1'37.589 - 2016/02/21 - 兒島弘訓)を更新した。
富士チャンピオンレースシリーズ第1戦 -RIJ- (2023/04/01) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2023 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 1 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 62 | | | 平木 湧也 | HELM MOTORSPORTS F111/3 HELM MOTORSPORTS | 15 | 24'50.917 | - | - |
| 2 | 98 | | | 小川 颯太 | Bionic Jack Racing Scholarship FRJ Bionic Jack Racing | 15 | 24'51.124 | 0.207 | 0.207 |
| 3 | 3 | | | 澤 龍之介 | Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM | 15 | 25'00.653 | 9.736 | 9.529 |
| 4 | 27 | | | リアム・シーツ | Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM | 15 | 25'02.141 | 11.224 | 1.488 |
| 5 | 97 | | | 岩澤 優吾 | Bionic Jack Racing Scholarship FRJ Bionic Jack Racing | 15 | 25'10.246 | 19.329 | 8.105 |
| 6 | 45 | M | 1 | 辻子 依旦 | PONOS RACING PONOS RACING | 15 | 26'01.014 | 1'10.097 | 50.768 |
| 7 | 18 | M | 2 | YUKI | DOME F111/3 ATM-ARF3R NILZZ Racing | 15 | 26'01.526 | 1'10.609 | 0.512 |
| 8 | 23 | M | 3 | YUGO | S2R Racing N-SPEED | 15 | 26'03.897 | 1'12.980 | 2.371 |
| 9 | 2 | M | 4 | 林 雅弘 | HAYASHI SPORTS Team KRM | 14 | 25'04.927 | 1Lap | 1Lap |
| ---- 以上規定周回数(75% - 11Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo. 62 平木湧也(HELM MOTORSPORTS F111/3) 1'38.630 (12/15) 166.650 km/h
富士チャンピオンレースシリーズ第1戦 -RIJ- (2023/04/01) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2023 Formula Beat Round 2 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 81 | | | 卜部 和久 | H・R F108 ZAP F108 | 13 | 22'26.475 | - | - |
| 2 | 47 | | | 徳升 広平 | フジタ薬局アポロ電工高山短大 WEST 096 | 13 | 22'40.018 | 13.543 | 13.543 |
| 3 | 19 | | | ハンマー 伊澤 | アルカディア☆ハンマーRハヤテ 疾風 | 13 | 22'40.570 | 14.095 | 0.552 |
| 4 | 55 | G | 1 | 河野 靖喜 | ファーストガレージ&ISP Formula Renault 2.0 | 13 | 22'50.067 | 23.592 | 9.497 |
| 5 | 20 | | | 大宮 賢人 | ハンマーR疾風 疾風 | 13 | 22'50.736 | 24.261 | 0.669 |
| 6 | 40 | | | 冨田 自然 | Kデンタルオフィス TATUUS FC106 | 13 | 22'54.388 | 27.913 | 3.652 |
| 7 | 1 | | | 安井 和明 | ブースカ隊長 Dallara F301 | 13 | 22'56.251 | 29.776 | 1.863 |
| 8 | 46 | | | 入榮 秀謙 | アポロ電工フジタ薬局MT WEST 096 | 13 | 23'00.575 | 34.100 | 4.324 |
| 9 | 3 | | | 吉田 綜一郎 | ファーストガレージ&ISP ZAP F108 | 13 | 23'07.468 | 40.993 | 6.893 |
| 10 | 11 | G | 2 | 植田 正幸 | Rnsports制動屋KKZS MYST KK-ZS | 13 | 23'10.580 | 44.105 | 3.112 |
| 11 | 9 | G | 3 | KAMIKAZE | ファーストガレージ&ISP Formula Renault 2.0 | 13 | 23'12.666 | 46.191 | 2.086 |
| 12 | 34 | G | 4 | 三浦 勝 | NUTECルノー TATUUS FC106 | 13 | 23'13.425 | 46.950 | 0.759 |
| 13 | 70 | | | 山口 登唯 | BLUE-MAX新村工業所RK B-MAX RK01 | 13 | 23'14.206 | 47.731 | 0.781 |
| 14 | 16 | | | ISHIKEN | HMRハンマーR☆ハヤテ 疾風 | 13 | 23'31.790 | 1'05.315 | 17.584 |
| 15 | 8 | G | 5 | 米谷 浩 | KK・ヨネタニ Dallara F307 | 13 | 23'56.832 | 1'30.357 | 25.042 |
| 16 | 48 | G | 6 | 渡辺 義人 | エクシズ☆ハンマーR疾風 疾風 | 13 | 23'57.546 | 1'31.071 | 0.714 |
| 17 | 92 | | | 岩本 瞬 | ファーストガレージ&ISP B-MAX RK01 | 13 | 24'10.078 | 1'43.603 | 12.532 |
| 18 | 36 | G | 7 | 富澤 もぐら | 松伏光運転代行ハンマーR疾風 疾風 | 12 | 22'34.328 | 1Lap | 1Lap |
| ---- 以上規定周回数(90% - 11Laps)完走 ---- |
| - | 6 | | | 佐々木 孝太 | ファーストガレージ&ISP ZAP F108 | 8 | 14'34.279 | 5Laps | 4Laps |
| - | 21 | G | - | 村瀬 和也 | ミストセキグチ:制動屋:勝男武士 MYST KK-ZS | 8 | 15'39.830 | 5Laps | 1'05.551 |
- Fastest Lap: CarNo. 81 卜部和久(H・R F108) 1'43.178 (5/13) 159.208 km/h
富士チャンピオンレースシリーズ第1戦 -RIJ- (2023/04/01) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2023 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 2 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 98 | | | 小川 颯太 | Bionic Jack Racing Scholarship FRJ Bionic Jack Racing | 1'37.049 | - | - | 169.263 |
| 2 | 3 | | | 澤 龍之介 | Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM | 1'37.408 | 0.359 | 0.359 | 168.639 |
| 3 | 62 | | | 平木 湧也 | HELM MOTORSPORTS F111/3 HELM MOTORSPORTS | 1'37.740 | 0.691 | 0.332 | 168.066 |
| 4 | 97 | | | 岩澤 優吾 | Bionic Jack Racing Scholarship FRJ Bionic Jack Racing | 1'37.895 | 0.846 | 0.155 | 167.800 |
| 5 | 27 | | | リアム・シーツ | Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM | 1'38.056 | 1.007 | 0.161 | 167.525 |
| 6 | 45 | M | 1 | 辻子 依旦 | PONOS RACING PONOS RACING | 1'40.166 | 3.117 | 2.110 | 163.996 |
| 7 | 18 | M | 2 | YUKI | DOME F111/3 ATM-ARF3R NILZZ Racing | 1'41.502 | 4.453 | 1.336 | 161.837 |
| 8 | 23 | M | 3 | YUGO | S2R Racing N-SPEED | 1'42.393 | 5.344 | 0.891 | 160.429 |
| 9 | 2 | M | 4 | 林 雅弘 | HAYASHI SPORTS Team KRM | 1'45.447 | 8.398 | 3.054 | 155.783 |
| ---- 以上基準タイム(110% - 1'46.753)予選通過 ---- |
富士チャンピオンレースシリーズ第1戦 -RIJ- (2023/04/01) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2023 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 3 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 98 | | | 小川 颯太 | Bionic Jack Racing Scholarship FRJ Bionic Jack Racing | 1'37.820 | - | - | 167.929 |
| 2 | 62 | | | 平木 湧也 | HELM MOTORSPORTS F111/3 HELM MOTORSPORTS | 1'38.384 | 0.564 | 0.564 | 166.966 |
| 3 | 97 | | | 岩澤 優吾 | Bionic Jack Racing Scholarship FRJ Bionic Jack Racing | 1'38.709 | 0.889 | 0.325 | 166.416 |
| 4 | 27 | | | リアム・シーツ | Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM | 1'38.964 | 1.144 | 0.255 | 165.988 |
| 5 | 3 | | | 澤 龍之介 | Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM | 1'40.218 | 2.398 | 1.254 | 163.911 |
| 6 | 45 | M | 1 | 辻子 依旦 | PONOS RACING PONOS RACING | 1'41.741 | 3.921 | 1.523 | 161.457 |
| 7 | 18 | M | 2 | YUKI | DOME F111/3 ATM-ARF3R NILZZ Racing | 1'42.565 | 4.745 | 0.824 | 160.160 |
| 8 | 23 | M | 3 | YUGO | S2R Racing N-SPEED | 1'43.885 | 6.065 | 1.320 | 158.125 |
| 9 | 2 | M | 4 | 林 雅弘 | HAYASHI SPORTS Team KRM | 1'45.746 | 7.926 | 1.861 | 155.342 |
| ---- 以上基準タイム(110% - 1'47.602)予選通過 ---- |
富士チャンピオンレースシリーズ第1戦 -RIJ- (2023/04/01) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2023 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 1 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 98 | | | 小川 颯太 | Bionic Jack Racing Scholarship FRJ Bionic Jack Racing | 1'37.732 | - | - | 168.080 |
| 2 | 62 | | | 平木 湧也 | HELM MOTORSPORTS F111/3 HELM MOTORSPORTS | 1'38.357 | 0.625 | 0.625 | 167.012 |
| 3 | 97 | | | 岩澤 優吾 | Bionic Jack Racing Scholarship FRJ Bionic Jack Racing | 1'38.612 | 0.880 | 0.255 | 166.580 |
| 4 | 27 | | | リアム・シーツ | Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM | 1'38.683 | 0.951 | 0.071 | 166.460 |
| 5 | 3 | | | 澤 龍之介 | Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM | 1'39.646 | 1.914 | 0.963 | 164.852 |
| 6 | 45 | M | 1 | 辻子 依旦 | PONOS RACING PONOS RACING | 1'41.441 | 3.709 | 1.795 | 161.935 |
| 7 | 18 | M | 2 | YUKI | DOME F111/3 ATM-ARF3R NILZZ Racing | 1'41.651 | 3.919 | 0.210 | 161.600 |
| 8 | 23 | M | 3 | YUGO | S2R Racing N-SPEED | 1'43.262 | 5.530 | 1.611 | 159.079 |
| 9 | 2 | M | 4 | 林 雅弘 | HAYASHI SPORTS Team KRM | 1'45.584 | 7.852 | 2.322 | 155.580 |
| ---- 以上基準タイム(110% - 1'47.505)予選通過 ---- |
富士チャンピオンレースシリーズ第1戦 -RIJ- (2023/04/01) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2023 Formula Beat Round 2 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 81 | | | 卜部 和久 | H・R F108 ZAP F108 | 1'42.366 | - | - | 160.471 |
| 2 | 6 | | | 佐々木 孝太 | ファーストガレージ&ISP ZAP F108 | 1'42.742 | 0.376 | 0.376 | 159.884 |
| 3 | 47 | | | 徳升 広平 | フジタ薬局アポロ電工高山短大 WEST 096 | 1'43.518 | 1.152 | 0.776 | 158.685 |
| 4 | 19 | | | ハンマー 伊澤 | アルカディア☆ハンマーRハヤテ 疾風 | 1'43.612 | 1.246 | 0.094 | 158.541 |
| 5 | 20 | | | 大宮 賢人 | ハンマーR疾風 疾風 | 1'43.998 | 1.632 | 0.386 | 157.953 |
| 6 | 40 | | | 冨田 自然 | Kデンタルオフィス TATUUS FC106 | 1'44.216 | 1.850 | 0.218 | 157.623 |
| 7 | 3 | | | 吉田 綜一郎 | ファーストガレージ&ISP ZAP F108 | 1'44.280 | 1.914 | 0.064 | 157.526 |
| 8 | 92 | | | 岩本 瞬 | ファーストガレージ&ISP B-MAX RK01 | 1'44.488 | 2.122 | 0.208 | 157.212 |
| 9 | 55 | G | 1 | 河野 靖喜 | ファーストガレージ&ISP Formula Renault 2.0 | 1'44.526 | 2.160 | 0.038 | 157.155 |
| 10 | 1 | | | 安井 和明 | ブースカ隊長 Dallara F301 | 1'44.589 | 2.223 | 0.063 | 157.060 |
| 11 | 46 | | | 入榮 秀謙 | アポロ電工フジタ薬局MT WEST 096 | 1'44.638 | 2.272 | 0.049 | 156.987 |
| 12 | 11 | G | 2 | 植田 正幸 | Rnsports制動屋KKZS MYST KK-ZS | 1'45.108 | 2.742 | 0.470 | 156.285 |
| 13 | 16 | | | ISHIKEN | HMRハンマーR☆ハヤテ 疾風 | 1'45.149 | 2.783 | 0.041 | 156.224 |
| 14 | 70 | | | 山口 登唯 | BLUE-MAX新村工業所RK B-MAX RK01 | 1'45.301 | 2.935 | 0.152 | 155.999 |
| 15 | 34 | G | 3 | 三浦 勝 | NUTECルノー TATUUS FC106 | 1'45.570 | 3.204 | 0.269 | 155.601 |
| 16 | 9 | G | 4 | KAMIKAZE | ファーストガレージ&ISP Formula Renault 2.0 | 1'45.994 | 3.628 | 0.424 | 154.979 |
| 17 | 8 | G | 5 | 米谷 浩 | KK・ヨネタニ Dallara F307 | 1'46.734 | 4.368 | 0.740 | 153.904 |
| 18 | 21 | G | 6 | 村瀬 和也 | ミストセキグチ:制動屋:勝男武士 MYST KK-ZS | 1'50.471 | 8.105 | 3.737 | 148.698 |
| 19 | 36 | G | 7 | 富澤 もぐら | 松伏光運転代行ハンマーR疾風 疾風 | 1'50.497 | 8.131 | 0.026 | 148.663 |
| ---- 以上基準タイム(130% - 2'13.737)予選通過 ---- |
| - | 48 | G | - | 渡辺 義人 | エクシズ☆ハンマーR疾風 疾風 | no time | - | - | - |

昨年JAF地方選手権スーパーFJのもてぎ/SUGOシリーズと筑波/富士シリーズの両方でチャンピオンに輝いた田上蒼竜が今シーズンはFIA-F4選手権シリーズに参戦することとなった。
田上は2002年生まれの20歳、現在は大学に通いながらレーシングドライバーとしてキャリアを積んでいる。キッズカートから始めて2021年筑波シリーズ最終戦でスーパーFJデビューを3位表彰台で飾り、翌2022年にもてぎ/SUGOと筑波/富士の両シリーズにフル参戦。それぞれ勝利を重ねて初年度ながら両シリーズのチャンピオンを獲得し、満を持してのステップアップだ。
チームはデビュー以来彼を支えてきたZAP SPEED、スポンサーとして茨城県神栖市にある「サーキットの狼MUSEUM」はじめ地元茨城県の企業がつき、開幕戦に向けた準備が進められている。

- 車名:「ガレージENZO ZAP F110」(カラーリングは現状の「案」)
- ゼッケン:「14」
- エントラント:ZAP SPEED
- スポンサー:
3月27日には富士スピードウェイで合同テストが行われ、田上も愛機との顔合わせを行った。以下は合同デストを控えた3月26日のインタビュー。
――まずは去年の振り返りから、結果としてダブルタイトルを取れたが、どの辺りから勝てそうな感触があったか?
「わりと初期から手応えはあったので、最初からずっとトップしか狙っていなかったのですけれど、1勝(5月5日の筑波富士第2戦)してから、メンタル的にもだいぶ安定してきて、自信がついてきたかな、と思います」
――上位で戦い続けているなかで挫折はなかった?
「珍しく(笑)なにもなかったですね。富士で接触とかありましたけれど、ほぼ思ったようにシーズン進めて来られたなと思います。あんなに自信持って気持ちを楽にレースやって来られたシーズンは初めてかな、と思うので、けっこう自信になりました」
――FIA-F4の初ドライブはどうだった?
「今年の1月に乗せていただいきましたが、結構挙動が掴めなくて苦戦しました。(具体的には?)タイヤが太くなって、スーパーFJと違ってリヤの挙動が重いので、クルマを回すのがなかなかできなくて、クルマを曲げられないか、滑ってしまっておっとっと、となるかのどちらかなので、リヤのコントロールに苦しみました。(車体の大きさとか重さは?)高速コーナーでなんか(重さを)感じるなっていうのはありましたけれど、スピード感で言うと、スーパーFJとそんなに変わらない感じです。どちらかと言えばクルマを曲げる方が問題で、そこさえクリアできれば、戦えるかな、とは思います」
――今年はFIA-F4一本で行く?
「今の時点ではその予定ですが、他にもチャンスがあれば。その為にもいい成績を出して認められないと、とは思います」
――今シーズンの目標は?
「まだ(今年のマシンに)乗っていないので、乗ってみないと分からないよね、という部分はあるのですけれど、でも1年目からどんどん結果を出さないと。まずはちゃんと入賞できるような準備をして行って。今年はZAPに荒川麟選手(2022年度ランク3位)もいるので、大先輩にいろいろ教わりながら成長して行けたらなと思います」
――「サーキットの狼MUSEUM」とはどういうご縁?
「スポンサー様の横のつながりで知り合ったのですけれど、一度お話をしに伺ったらその方もロータスカップなどに出られていた。そこから支援を引き受けてくださって、去年も小さなステッカーを貼らせていただいて、去年の成績を見て今年も、という感じになりました。他のスポンサー様も地元というか近所の企業という感じです」
――自分が出ないレースを見に来るのはどんな気分?
「とっても気楽(笑)ですけれど、出るレースの数が少なくなって、ちょっと寂しいなって気分もありますね」
――将来については何かビジョンは?
「自分も決して若くはないと思うので、なるべく早くステップアップしていかないと、という思いはあります。当面はフォーミュラで上のカテゴリーに上がる事を目指して頑張ります」

東日本のスーパーFJを制した田上選手が全国区のFIA-F4をどう戦うか、注目だ。
Text: Junichi SEKINE
- 優勝 52号車・小村明生(ファーストガレージTKR S2)
-

「SCスタートだったのでしっかり余裕を持って、自分のペースでスタートして。その後は武者選手が絶対ついてくるだろうなと思って、後ろを見つつ、ただ攻めつつ、というところで。いったん結構大きく離れたのですが、ちょっと余裕持ちすぎちゃってまた詰まった、というところがあったのですけれど、無事に1位でゴールできてよかったです。2戦目は5月5日と近いので、そのためにドライでもウエットでも優勝できるように、頑張りたいと思います」
- 2位 15号車・武者利仁(ZAPコングレーシングED)
-

「(14周目の第1ヘアピンは?)シフトミスしてしまって、1ヘアって下りで、しかも川も流れているので、ちょっとプレッシャーが強いというか。そこでブレーキングを奥まで詰めて、本来ではここでシフトダウンするというところを間違えて早めにシフトダウンしてしまって、そこでニュートラルに入ってしまって、そこが原因です。(それ以外はいい感じで走れていた?)最終コーナーがまだ小村選手の方が全然上なので、ホントに上手なので、近づいた時にちょっとだけ真似させてもらって、結果としてベストタイムがどんどん更新できました」
- 3位 78号車・小田部憲幸(いえらいふ ZAP 10VED)
-

「(順調なレースだった?)もっと1分5秒台が出せればよかったのですけれど、最初はまぁそんなにうまく行かないので、これ位かな、と思って。とりあえず(コースを)飛び出さないようにと、完走することだけに途中から切り替えて走っていました。(雨のレースは自信ついた?)そうですね、でも、ゼロからのスタートで走っただけなので、まだまだ自信というよりはもっと見直し、確認しなきゃいけないことがありますけどね。前にまだ二人いますので、そこは速いので、どうにか自分も(表彰台の)真ん中立てるように、頑張りたいです」
- 4位 54号車・安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)
-

「何もできなかった、ってのが事実で、自分なりに頑張ったのですけれど、ラップタイムで1秒くらい差があって、そこがどうしても埋めきれなかったので。開幕戦として望んでいない結果ですけれど、ここから、去年も開幕戦はこんな感じで始まったので、ここからまた去年みたいにどんどん良くなれるように、頑張りたいと思います、(クルマ自体の調子は?)ちょっと解らない部分が多すぎて、自分も合わせ切れていないのは間違いないし、セッティングの方向性も含めて、すべてがよく解っていない状況なので、もっと探って、戦えるようにしたいなと思います」
- 5位 9号車・中澤凌(ZAP FOCS 10VED)
-

「(スタート直後のオーバーテイクは?)スタート前の最終コーナーから(アクセル)踏んだ感じで全然まわりより速かったので、感触よかったので、スタートで1台(オーバーテイク)と思って並べたので、それはできたのですけれど。ただ周回を重ねていくと、自分に足りない部分が目立ってきちゃって、もっと前には行けたレースだったと思って、悔しいですね。次回はスタートから前にいられるようにします」
- 6位 86号車・村田将輝(湘工冷熱ZAPSPEED ED)
-

「スタートで(中澤選手に)やられちゃった、というよりは僕がちょっとビビってアクセル抜いた隙に、って感じですね。全然(前が)見えなくて、イン側に振った感じで見える所まで行こうかな、と思った時に差されちゃって、そこから追い上げたのですけれど足りなかったですね。(SCスタートは昨年経験してたから問題なかった?)いやー、それ以上に雨のレースを経験していなかったので、視界が悪いというのに慣れていなくて、ちょっとビビり気味に走ってたところはありますね」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Shima ASAKO

2023年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権開幕戦決勝が3月26日(日)に筑波サーキットで行われ、ポールポジションから発進の小村明生(ファーストガレージTKR S2)がSC先導のスタートから一度もトップを脅かされることなく18周を走り切ってフィニッシュ。7シーズンぶり参戦のスーパーFJで優勝を飾った。
朝の予選から降り続いている雨は止む気配がなく、スーパーFJのコースインが始まる午前11時25分ごろにはコースのあちこちで路面に水が浮いている状態。ダンロップコーナーは小さく川が横切っているのがモニターでも見てとれ、ドライバーにとっては困難なレースが予想された。

レースは路面状況を勘案してセーフティカー(SC)の先導でスタートし、数周のSCランの後にレースが開始されることとなり、10台全車がレインタイヤでグリッドから離れた。予選中のクラッシュでリヤウイングを失っていた秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)もインターバルの間に修復を行い7番グリッドからスタート。
SCランは4周目に入るとSCのフラッシュライトが消え、コントロールラインでグリーンフラッグが振られて5周目からレース開始。全車一斉に加速してレインタイヤの蹴立てる水煙が視界を奪う中、唯一クリアな視界で走るポールシッターの小村が2位以下を引き離す。3列目6番手スタートの中澤凌(ZAP FOCS 10VED)が5番手スタートの村田将輝(湘工冷熱ZAPSPEED ED)を第1コーナー手前で仕留めて5位にポジションアップ、村田6位。
5周目を終えてトップ小村と2位武者利仁(ZAPコングレーシングED)の差は1.018秒。3位小田部憲幸(いえらいふ ZAP 10VED)は大きく遅れてトップから3.262秒差、やはり雨のデビューレースは厳しいものがあるか。後方では最後尾、10番手からスタートの前田大道(ELEVレーシングドリーム制動)が本間隆史(MATレーシングPJ10V)の前に出て9位進出。チーム代表で普段は若手の指導にあたる前田は昨年3月のもてぎ以来と久々自分のレース。前日の練習走行もなくぶっつけ本番でダンロップのレインタイヤで走ることになり予想以上に苦戦していると予選後に語っていたが、ここまで天候が悪いとベテランの強みが出るか。
小村と武者のギャップは6周目1.637秒、7周目1.644秒と変わらず、3位小田部はこの2台から引き離され7周目で小村から5.13秒差。ラップタイムで0.8から1秒の差がある。その小田部を追わねばならないのが4位の安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)だが、こちらもペースが上がらず小田部から3.313秒と差を拡げられ、むしろ5位に上がった中澤に0.493秒差に迫られている。
2位武者が攻勢に転じたのは9周目、1.963秒まで拡大していたギャップをファステストラップの連発で削り取り、11周目終了時点で1.515秒差まで戻す。12周目は小村が武者を0.2秒上回るタイムで1.740秒差と押し返すが13周目に武者再び1分5秒024とファステストラップを出して1.580秒差へ。
じりじりとした展開にミスが出たのは武者の方で、14周目の第1ヘアピンで一瞬だが失速。本人の弁ではシフトミスでニュートラルに入ってしまったとのことで、一気に小村を逃がしてしまい3.639秒差に。


これで小村は楽になったが、武者は諦めることなく追走につぐ追走、15周目2.838秒差、16周目1.932秒差、17周目1.521秒差と追い上げたがレースは18周で終了、小村がポール・ツー・ウインでリバイバル戦を飾った。武者は1.009秒差で2位。14周目のミスが悔やまれるのか表彰台での表情は晴れなかった。3位小田部は11秒差と2名に離されてしまったが雨のデビューレースという難しいコンデションで目立つミスもなく、望外の表彰台といった笑顔であった。



4位は安田、一時中澤に追い詰められたがそこからギャップをひろげ、フィニッシュ時点では4秒以上離したが、3位小田部に対しては7秒の差をつけられて今後に課題を残した。5位中澤は終盤村田に迫られたが0.68秒差で振り切った。

マスターズクラスは総合7位の秋山が優勝、クラス2位の本間は全体10位だった。
2023年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第2戦は5月5日こどもの日に筑波サーキットで開催される。7年前の王者の腕は錆びていないと証明した小村がどう戦うか。武者が今回の悔しさをバネにさらに強くなってくるか、今期に賭けている安田の巻き返しはあるか、注目すべき点は多い。


Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA
筑波チャレンジクラブマンレース第1戦 -RIJ- (2023/03/26) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2023 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 1 筑波サーキット 2.045km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 52 | | | 小村 明生 | ファーストガレージTKR S2 MYST KK-S2 | 18 | 22'51.202 | - | - |
| 2 | 15 | | | 武者 利仁 | ZAPコングレーシングED TOKYO R&D RD10V | 18 | 22'52.211 | 1.009 | 1.009 |
| 3 | 78 | | | 小田部 憲幸 | いえらいふZAP 10V ED TOKYO R&D RD10V | 18 | 23'02.250 | 11.048 | 10.039 |
| 4 | 54 | | | 安田 航 | ファーストガレージ&Sウィンズ TOKYO R&D RD10V | 18 | 23'09.260 | 18.058 | 7.010 |
| 5 | 79 | | | 中澤 凌 | ZAP FOCS 10V ED TOKYO R&D RD10V | 18 | 23'13.481 | 22.279 | 4.221 |
| 6 | 86 | | | 村田 将輝 | 湘工冷熱ZAP SPEED ED MYST KK-S2 | 18 | 23'14.159 | 22.957 | 0.678 |
| 7 | 3 | M | 1 | 秋山 健也 | スーパーウィンズKKS・ED MYST KK-S2 | 18 | 23'16.100 | 24.898 | 1.941 |
| 8 | 22 | | | 内藤 大輝 | RCIT Raise UP MT MYST KK-S2 | 18 | 23'19.046 | 27.844 | 2.946 |
| 9 | 72 | | | 前田 大道 | ELEVレーシングドリーム制動 MYST KK-S2 | 18 | 23'49.979 | 58.777 | 30.933 |
| 10 | 46 | M | 2 | 本間 隆史 | MATレーシングPJ 10V TOKYO R&D RD10V | 18 | 23'51.733 | 1'00.531 | 1.754 |
| ---- 以上規定周回数(90% - 16Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo. 15 武者利仁(ZAPコングレーシングED) 1'5.024 (13/18) 113.220 km/h
■予選後のコメント
- ポールポジション 52号車・小村明生(ファーストガレージTKR S2)1分3秒546
-

「(2番手とは)コンマ1くらいの差ですか? 疲れましたね(笑)久しぶりにこれだけ気張って走行したな、っていう、懐かしい気持ちと、戻って来られた感謝と、いろんな思いが交錯します。(マシンの感触は?)前日からタイヤ古い中でもしっかりフィーリングよかったので、今日は自信を持って。ニュータイヤということもあって(他と)イコールコンデションですし、(走行)ラインも自信を持って外側をいっぱい使えたというのもタイムに現れたんじゃないかな、と思います。決勝はただ一人のみが(先頭で)クリアな視界で走れるという、そこの重要なポジションを取れたという事で安心していますけど、決勝は何があるかわからないので、まず自滅だけはしないように、というのと、後ろをしっかり見つつ、チェッカー向けてマシンを無事に運べればな、と思います」
- 予選2番手 15号車・武者利仁(ZAPコングレーシングED)1分3秒640 トップと0.094秒差
-

「一昨日、昨日から全然走りが納得できいなかったので、そこが出てしまったかな、と思います。僕の悪い癖で考えすぎってのが出てしまっていたので。この予選で緊張というか、そういうのも晴れた感じで身体も軽くなったので、決勝をそのまま行きたいと思います」
- 予選3番手 78号車・小田部憲幸(いえらいふ ZAP 10VED)1分3秒660 トップと0.114秒差
-

「3周目でベストタイムが出た後、いろいろ試しているうちに正解が分らなくなってしまい、タイムを上げられませんでした。ブレーキバランスをもっと調整した方がよかったのかもしれません。決勝は注意して、まわりに迷惑をかけないように、安全にフィニッシュをめざします」
- 予選4番手 54号車・安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)1分3秒861 トップと0.315秒差
-

「まだ新しいクルマに慣れ切れていない部分と、ドライバーも含めて全然合わせ切れてないのかな、ていう感じがしています。トップタイムが出ている感じもしなかったし、まだまだタイム伸ばせるなっていう感触はあったので、決勝は4番スタートですけれど、前に3台しかいないので。スタートがSCかどうかわからないですけれど、序盤で上に上がっておきたいな、と思います。(昨年苦労していたシフトのフィーリングは?)だいぶ違うのですけれど、そこもだいぶ慣れてきて、いい感じかなと思うので、去年みたいなミスはないと思います」
- 予選5番手 86号車・村田将輝(湘工冷熱ZAPSPEED ED)1分4秒301 トップと0.755秒差
-

「ドライもレインもタイヤを縦に使えていない、というのが僕の致命的なところで、そこをなんとか改善していきたいな、とは思っていたのですけれど。ちょっとまだ今一歩、タイヤを縦に使ってという走りができなくて、思う通りには走れなかったな、というところです。決勝はこれといってまだどこがデータで悪いのかとか解っていないので、これからちょっとデータを見て、セカンドロウがうちのチームにいるので、その人と照らし合わせてみて、どこが遅いのか、目で見て対策できたらな、っていうところです」
- 予選6番手 79号車・中澤凌(ZAP FOCS 10VED)1分4秒740 トップと1.194秒差
-

「途中がタイムが頭打ちしてしまって、走り方を少し変えたら、今のタイムにはなったのですけれど、ただまだ全然足りていない部分があるので、決勝までに思うフシがある所を変えていきたいなと思っているのですけれど。(それはセッティングの方?)セッティングじゃなくて走り方の部分が多いと思います」
Text: Junichi SEKINE
Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA