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2021年5月

SUPER FORMULA

SF:第3戦オートポリス ウォームアップ走行が20分間に拡大されることに

大分県日田市のオートポリスで行われている、全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦は、朝に予定されていたフリー走行2回目のキャンセルをうけ、当初8分間で予定されていたスタート前のウォームアップ走行を、20分間に拡大して行うことが決定された。

大会審査委員会は5月16日午前11時00分にスタート手順表の改訂版を発行したが、それによると午後1時30分より午後1時50分までの20分間をウォームアップ走行に充て、午後1時55分よりグリッドへの試走を開始することになっている。これに伴い、スタート時刻は当初予定より5分遅れて午後2時20分にフォーメーションラップを開始する予定となっている。

オートポリスは現在も霧に包まれているが、すでに雨は止んでおり、徐々に視界も改善されていく方向にある。今後の状況によってはドライコンディションでの戦いとなる可能性も出てきた。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

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SFL:第8戦オートポリス決勝は12時25分スタート予定に

大分県日田市のオートポリスで行われている全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第8戦の決勝は、天候不良によりスタート予定が大幅に遅れているが、12時25分より14周または最大30分間で開催されることが大会審査委員会より発表された。

第8戦決勝は当初の予定では午前8時25分より21周で行われる予定であったが、朝からの雨と霧で走行困難な状況となり、何度も予定が変更となっていた。このため、午前9時45分にエントラント代表者によるミーティングが行われ、12時30分にスタート予定だった第9戦については午前10時10分発行の公式通知で中止が発表された。

一方、第8戦についてはスタート手順表の改訂版が午前10時40分発行の公式通知で発行され、12時05分にグリッド試走を開始し、12時25分よりフォーメーションラップが開始されることになった。

しかしオートポリス周辺は依然として濃い霧に包まれており、予定通り進行されるかどうか見通しが立たない状況が続いている。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

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SF:第3戦オートポリス フリー走行2回目は天候不良のためキャンセルに

5月16日、大分県日田市のオートポリスにて行われる予定だった全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦のフリー走行2回目は、残念ながら天候不良によりキャンセルとなった。

フリー走行は当初の予定では午前10時20分より30分間で行われる予定だったが、オートポリスは朝から濃い霧に包まれており、最初の走行となるスーパーフォーミュラ・ライツ第8戦のスタート進行が遅れに遅れる状況となった。

この影響で午前9時45分スタート予定だったTCRジャパンサンデーシリーズの決勝の中止が9時20分に発表された。

続いてスーパーフォーミュラ・ライツは午前9時45分から、スーパーフォーミュラについても午前10時にエントラント代表者によるミーティングが行われた結果、スーパーフォーミュラ・ライツ第9戦の決勝とスーパーフォーミュラのフリー走行2回目をキャンセルするとの公式通知が午前10時10分に発表された。

なお、今後の予定についてはまだアナウンスが出ていないが、コース上は現在も視界不良の状況が続いており、決勝レースが中止となる可能性も出てきている。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

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SF:第3戦オートポリス予選会見 ジュリアーノ・アレジ「日本でいいチームに入ってレースできて本当に幸せ」

第3戦ポールポジション ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)

「初めてのサーキットだから難しかったけど、グッドタイミングで走れていいタイムが出せた。本当に嬉しいです」

「今日の朝起きた時にはポールポジションを取る自信はなかった。もちろん頑張るつもりでしたけど、まさかポールが取れるとは思いませんでした。まだ実感がなくて今もドキドキしています。日本でいいチームに入ってスーパーフォーミュラも、スーパーフォーミュラ・ライツもレースできて本当に幸せです」

「今朝(のフリー走行は)はあまりリスクを取らずに走りました。SFLの決勝で、どこにリバーができるかを観察していたので、SFの予選にそれを生かしました。100Rのようなリスクのあるコーナーがどこなのかは事前には知らなかったので、まだまだ学んでいかないとと思いました」

「予選後はエンジニアと話す時間と、トイレに行く時間くらいしかなかったので、両親とはまだ話していません」

第3戦予選2位 宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)

「走り出した時は練習走行とは全くタイヤのグリップ感が違っていたので、エンジニアと話して合わせ込んだんですが、2位に終わってしまって悔しいです。鈴鹿からタイヤのグリップ感や温まり方が予想に反している症状が続いていて、そこにフラストレーションを感じています。タイヤのグリップ感が感じられないと、クルマのセットアップも進まないので」

「毎戦優勝することを目標に戦っているので、2戦続けて問題が起きるとフラストレーションはたまりますね。それでも最終的にここまでまとめ上げられたのはプラスだと思います」

「明日は2番手で、今日より激しい天候になることが予想されていますが、まずは生き残ることを前提にしたい。まずはチームメイト同士でぶつかってはいけないと思うので、そこに気を付けていいレースをしたいです」

第3戦予選3位 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)

「ウェットは元々得意なので、自信を持って練習走行に臨みましたが、オートポリスの雨に翻弄されてあれ?っという部分があり、エンジニアさんと話し合って予選に向けてセッティングを見直しました。終わってみれば同世代の選手と上位を分け合うことになり、そこは満足しています。序盤からクラッシュが続いていたので、予選ですけどマージンを持って走っていました」

「予選前にインタビューで『予選で前にいないと勝負権がないので怖い』と言っていましたが、なんとか前にいることができました。明日のスタートがスタンディング方式になるかSCスタートになるかは分かりませんけど、僕はチャンスがあると思っています」

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO

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SF:第3戦オートポリス公式予選 悪天候とアクシデント相次ぐ大荒れの予選を制したのは#36アレジ!!

2021年全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦の決勝が5月15日、大分県日田市のオートポリスで行われ、第2戦に続いてスポット参戦している#36ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)が自身初のポールポジションを獲得した。

ポールポジションを獲得したジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TOM\'S SF19)

予選2位の宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM\'S SF19)

予選3位の阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING SF19)

公式予選は朝から降り続く雨と霧の影響で開始時刻が遅れに遅れ、当初予定より45分遅れの午後3時35分になってようやくコースオープンとなった。路面は依然としてウェットだ。

また既報のとおり今回は通常のノックアウト方式ではなく40分間の計時予選で明日の決勝グリッドを決定することになった。なお予選上位3名には従来どおりの選手権ポイントが与えられる。

しかし始まってみれば濡れた路面に足を取られてスピンやコースアウトを喫するドライバーが続出、4度の赤旗中断となる大荒れの展開となった。

まずは#36アレジがコースオープンと同時に真っ先にコースイン。2周目に1'45.935を記録する。続いて#37宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)が1'45.891、#39阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING SF19)が1'43.772、#16野尻智紀(TEAM MUGEN SF19)は1'42.773で2周目を終えた。

しかし開始4分過ぎに#14大嶋和也(NTT Communications ROOKIE SF19)が100Rの先でコースアウト。激しくウレタンバリアに突っ込んだため、この予選で最初の赤旗中断となる。大嶋は自力でクルマを降りたが、フロアパネルに大きなダメージを負っており、アウトラップを走ったのみで大嶋は予選を終えることとなった。

この時点でのトップは #16野尻で1'42.773。#39阪口が1'43.772で2番手。#15大津弘樹(TEAM MUGEN SF19)が1'44.311で3番手につける。

車両回収ののち、予選は午後3時55分に再開された。残り時間は35分11秒だ。再び#36アレジを先頭にコースインしていく各車。この頃になると雨は止み、霧も晴れて空はやや明るくなってきた。

#36アレジは1'41.152。続いて#37宮田が1'39.808でトップに。#39阪口が1'40.032で2番手に続く。#36アレジは次の周で1'39.550を記録するが、それを#39阪口が1'39.270で上回り、さらに#19関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)が1'38.651でトップに浮上してきた。

しかしその直後に#4中山雄一(ORIENTALBIO KONDO SF19)がスピン。コースを塞ぐ形でストップしてしまったために2度目の赤旗が出された。残り時間は27分。この時点で#20平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)はセクター1でベストタイムを更新していたが、赤旗によってアタックの中断を余儀なくされた。#4中山のベストタイムは1'40.384で10番手につけていたが、彼もここで予選を終えてしまった。

4号車の回収ののち、午後4時9分に走行は再開。すかさず#37宮田が1'38.337を叩き出してトップに躍り出るが、その直後に#5福住仁嶺(DOCOMO DANDELION M5S SF19)がブリッジ下を通過したところでガードレールに突っ込んでしまったため、3度目の赤旗が出されることになった。残り時間は21分14秒だ。

走行は午後4時26分に再開されたが、ここで再び大粒の雨が路面を叩き始める。タイムアップは難しいかと思われたが、ここで#39阪口は1'38.511を記録して、この時点での2番手に。さらに#36アレジは1'38.252を叩き出し、チームメイトを上回ってトップに躍り出た。

続いて#64大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)もセクター1でベストタイムを更新してきたが、大湯は100Rで痛恨のスピンアウト。自力で走行を再開したものの、左フロントサスペンションに致命的なダメージを負ってしまった。このクラッシュによりウレタンバリアが損傷を受けたため、予選は4度目の赤旗中断となる。残り時間は15分32秒だ。

この時点でトップの#36アレジは赤旗原因となるリスクを回避するために残り12分でピットイン。この時点で3番手の#39阪口も走行を切り上げる。2番手の#36宮田は走行を続けたが、自己ベストを更新することともままならない状況で止むを得ずピットへ。他のドライバーも続々とピットに戻ってきて、残り時間が8分を切った時点でコース上には誰もいない状況となった。

その後#36アレジが一度コースインしたが、これは燃料を継ぎ足した状態で決勝に向けてのチェックを行なったとのこと。他のドライバーはピットにとどまったままで予選は終了した。

これにより#36アレジは参戦2戦目で早くもポールポジションを獲得。2番手の#37宮田とともにKuo VANTELIN TEAM TOM’Sがフロントローを独占して明日の決勝に臨む。

第3戦決勝は明日の午後2時15分より42周または最大75分間で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA

SF:第3戦オートポリスJRPサタデーミーティング 倉下社長「開催の決め手は地元の理解と医療体制の構築」

全日本スーパーフォーミュラ選手権を運営する日本レースプロモーション(JRP)は5月15日、第3戦が開催されている大分県日田市のオートポリスで恒例のサタデーミーティングを開催した。

ミーティング は今回も新型コロナウィルス対策としてZoomを用いたリモート方式で行われ、倉下明(JRP代表取締役社長)、上野禎久(JRP取締役) の両名が出席した。

まずは倉下社長より、第3戦の開催を決断した経緯について説明があった。

先日スーパーGT第3戦の開催延期がGTアソシエイションと鈴鹿サーキットから発表になったばかりだが、スーパーフォーミュラは今週末の第3戦を予定通り開催することになった。

この決断をするにあたっては、これまで関係各位の協力を得て検討を重ねてきたが、最終的には主催者であるオートポリスからの要望があったこと、地元の理解が得られたこと、そして医師団の尽力により医療体制が構築できたことが決め手になったという。

今後の開催については、次戦の舞台となるスポーツランドSUGOとはすでに話し合いを始めており、今回と同様に地元の理解と医療体制の構築、そして緊急事態宣言やまん延防止等重点措置を踏まえたJAFのガイドラインに従って判断していくという。

それ以降の開催サーキットにおいても同様の手続きを踏んで判断していくことになるとのことだ。

上野取締役からは今大会の予選、決勝の運用についての説明がなされた。

公式予選については既報の通り、今大会はノックアウト方式ではなく40分間の計時予選とすることが決まっている。これは天候の悪化を考慮し、競技団との話し合いの結果決まったという。

明日の決勝についても今後の天候の変化を踏まえて対応してくことになるとのことだ。

SF第3戦の公式予選は午後2時50分に開始。決勝は明日の午後2時15分より42周または75分間で行われる予定だ。

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO

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SFL:第7戦オートポリス決勝会見 三宅淳詞「残り2戦も優勝を狙っていきます」

第7戦優勝 三宅淳詞(Rn-sports)

「今回は雨のレースになりました。オートポリスの雨は荒れるということで、監督の(田中)哲也さんに危ないポイントを事前に教えていただいたことが生きて優勝できたという感じです。苦手なSCスタートでしたが、運良くいけました」

「名取選手が前を走っていたので、危ないポイントを後ろから見られたのが良かったですし、SCスタートも佐藤選手のコースアウトを見ていたので慎重に行くことができました」

「雨が得意ということはないんですが、タイムも良かったので。チーム的にはいい方向に行ってると思うので、次はドライでもトップ争いに加われるように頑張ります」

「明日も雨っぽいので、自爆せずに自分の走りをして、残り2戦も優勝を狙っていきます」

第7戦決勝2位 ジュリアーノ・アレジ(TOM'S)

(日本語でコメント)「スターティングポジションが良くなかったので、2番は嬉しいですけど、まだ色々インプルーブすべきことはあります。でも初めての雨でこの結果は嬉しいです」

「スーパーフォーミュラでフリー走行ができたのは有利になったかもしれません。ただスーパーフォーミュラではここまで川が出来ていませんでしたし、そもそも違うクルマですので」

「明日のコンディションはわからないんですが、2番から頑張りたいです」

第7戦決勝3位 河野駿佑(RS FINE)

「5番手スタートからでしたが、グリッドまでの試走であっさりハイドロでスピンしてしまいました。でも試走の3ラップで(僕は)川の状況などが分かったのですが、前の人たちはわかっていないだろうなと思っていました。トップがスタート前にハイドロでスピンしましたが、僕は生き残ることを優先して頑張りました。この雨で非常に辛いレースでしたが、生き残れて良かったです」

(先日のスーパーGTでも優勝しているが)「今回のレースは本当に運が良かったです。いい流れに乗るのは大事ですけど、実力をつけていく必要があると思います。表彰台に上がれたことでいい流れに乗れたと思うので、その流れに乗って明日も頑張ります」

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO

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SF:第3戦オートポリスフリー走行1回目は雨 トップタイムは#64大湯

2021年全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦のフリー走行1回めが5月15日、大分県日田市のオートポリスで行われ、#64大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)がトップタイムを記録した。

フリー走行1回目: トップタイムは大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)

フリー走行1回目: 2位は平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)

フリー走行1回目: 3位は野尻智紀(TEAM MUGEN SF19)

4月の開幕から3戦めを迎えた全日本スーパーフォーミュラ選手権だが、

第1戦、第2戦を欠場した小林可夢偉(KCMG)、第2戦を欠場した中嶋一貴(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)は世界耐久選手権(FIA WEC)出場の影響で今大会も欠場となったため、#7KCMG Elyse SF19は小高一斗、#36Kuo VANTELIN TOM'S SF19はジュリアーノ・アレジがドライブすることとなった。

同様にFIA WECに出場したタチアナ・カルデロン(ThreeBond Drago CORSE)も今大会を欠場することになり、こちらは塚越広大が#12ThreeBond SF19をドライブする。

一方、体調不良のため開幕2戦を欠場した#6牧野任祐(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)はこのレースからようやく復帰してきた。

そうしたなか、フリー走行は午前9時30分より90分間で行われた。天候は曇り。朝から降っていた小雨はコースオープン時には止んでいたが、路面はウェットだ。

開始直後には#39阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING SF19)がファイナルコーナースタンド前でスピン。これを回避しようと#1山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)がコースを飛び出す場面が見られたが、両者とも自力で走行を再開した。

続いて開始10分で#51松下信治(BYOUBUGAURA B-MAX SF19)がスピン。こちらはコース上でエンジンが停止してしまったためにフリー走行はここで赤旗中断となった。

この時点でのトップは#16野尻智紀(TEAM MUGEN SF19)で1'38.763。2番手は#5福住仁嶺(DOCOMO DANDELION M5S SF19)で1'39.009。#64大湯都史樹が1'39.584で3番手につける。

51号車の回収ののち、走行は9時47分に再開された。残り時間は73分だ。

再開と同時に空からは大粒の雨が。

しかしそれにもかかわらず#19関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)が1'39.111とタイムを上げて4番手に浮上してきた。

続いて#20平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)も1'38.762を叩き出してトップに躍り出るが、その直後に#64大湯都史樹が1'37.589でトップに。残り時間は66分だ。

その後は雨足が強まってきたため、全車がピットインして天候の回復を待つこととなる。

残り時間が46分を切ったところで#19関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)が再びコースへ。#36ジュリアーノ・アレジもそれに続くが、とてもアタックできるコンディションではなかったため、二人ともすぐにピットへ戻ってきた。

その後、残り時間が30分を切ったあたりから走行を再開するドライバーが徐々に出始め、残り時間が15分を切る頃には雨も小ぶりになってきたものの、タイムアップを期待できるコンディションには程遠い状況。

それでも果敢にタイムアップに挑んだ前年王者の#1山本だったが、残り時間間もなく1分というところで惜しくも第2ヘアピンでスピンアウト。グラベルに捕まってストップしてしまったため、この日2度めの赤旗が提示され、フリー走行はそのまま終了となった。

これにより、トップは#64大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)で1'37.589。2番手は#20平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)で1'38.762。3番手は#16野尻智紀で1'38.763という結果となった。

第3戦の公式予選は午後2時50分より40分間の計時予選として行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA

SF:第3戦オートポリス 天候の悪化を考慮して予選方式が変更に

大分県日田市のオートポリスにて開催されている全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦は、朝からあいにくの雨に見舞われており、今後もさらなる天候の悪化が予想されている。

このため、大会審査委員会と大会事務局は午前8時00分に公式通知を出し、今大会の予選方式を従来のノックアウト方式ではなく、40分間の計時予選に変更することを発表した。

予選開始時刻は午後2時50分だ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第2戦富士優勝チームのコメント 塚越広大「今回はチーム力で勝てたので、次は速さを見せたい」

GT500クラス優勝 #17Astemo NSX-GT

塚越広大(Astemo REAL RACING)
「昨日の予選で僕が失敗して、最初のスティントでも速さを見せられなくて、本当に流れを引き寄せられなかったんですけど、チームのいい判断がありました。そのあとはバゲットが耐えてくれて、僕もチームの後押しもあってなんとか耐えられました。今回はチーム力で勝ったので、次は速さを見せたいです」
ベルトラン・バゲット(Astemo REAL RACING)
「僕のスティントはチームの戦略もよく、フルコースイエローなどもあってラッキーな展開でした。チームで考えたことが全てうまくハマりました。広大はファンタスティックな仕事をしてくれましたし、本当に嬉しい勝利です」
優勝チーム監督 金石勝智(Astemo REAL RACING)
「戦略が見事にハマりました。レースの途中でバゲットと話した時に、『ちょっと早く入ったほうがいいんじゃないか』という話が出たので、作戦を考え直してあのタイミングになりました。(バゲットは)ストラテジーの師匠です(笑)」

GT300クラス優勝 #60SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT

河野駿佑(LM corsa)
「また泣きそうです。チームが持ち込んだクルマとダンロップさんのタイヤが本当に良くて、いいペースで走ることができました。バトルとか戦略の違いはあったんですが、その中で粘れて、最終スティントはバトルもできて抜けてよかったです」
吉本大樹(LM corsa)
「去年の我々はすごく苦しいシーズンを送りました。若手がどんどんデビューしていく中で、駿佑は一切結果が残せないシーズンが続きました。それが今シーズンは始まっていきなり勝つことができて、よかったなあと思います。クルマをスープラにスイッチするという決断のもと、我々のメカニックが細かい作業を続けた結果、クルマは最高になりました。ダンロップさんも素晴らしいタイヤを用意してくださいました。戦略も全てがハマって最高の結果になったと思います。ただ残念ながら今回52号車はトラブルでリタイヤになりましたが、ガチで戦ったらまだ叶わないと思うので、我々もまだ更に強くなって、52号車をガチで倒しに行こうと思います」
優勝チーム監督 飯田章(LM corsa)
「本当にハラハラドキドキしました。レースって何が起きるか分からないし、どんな作戦を立ててても思うどうりにならないと思うんですが、今回は持ち込みから手応えがあったので、運さえあれば勝てると思いました。本当に昨日寝れなくて、胸騒ぎがしたんですが、優勝を皆さんにプレゼントできて本当に嬉しく思います。これからもチーム一丸となって頑張っていきます」
まとめ:Kazuhisa SUEHIRO

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SGT:第2戦富士決勝 波乱相次ぐ長距離バトルを制したのは#17Astemo NSX-GT!!

2021オートバックス スーパーGT第2戦「たかのこのホテル富士GT500kmレース」の決勝が5月4日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われた。レースは序盤からセーフティーカーが導入されたほか、3度のフルコースイエローが出る荒れた展開となったが、そうしたなかGT500クラスは塚越広大/ベルトラン・バゲット組(17号車・Astemo NSX-GT)が予選13番手スタートながら巧みなピット戦略で中盤トップに立ち、今季初優勝を達成した。GT300クラスは予選3番手からスタートした吉本大樹/河野駿佑組(60号車・SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT)が終盤トップに立ち、2年ぶりの優勝を手にした。

(天候:晴れ コース:ドライ)

第2戦決勝は午後2時30分より110周で行われた。フォーメーションラップは今回も2周。スタート時の気温は20℃。爽やかな五月晴れの中での戦いとなった。

スタートでトップに立ったのは予選2番手の#8福住仁嶺(ARTA NSX-GT)、#36坪井翔(au TOM'S GR Supra)が2番手につける。#38石浦宏明(ZENT CERUMO GR Supra)が3番手、#37平川亮(KeePer TOM'S GR Supra)が4番手だ。ポールの#19宮田莉朋(WedsSport ADVAN GR Supra)はスタートに失敗。1コーナーで後続の車群に飲み込まれ、6位に後退してしまった。

その後方では予選7番手からスタートした#23MOTUL AUTECH GT-Rが、3周目の1コーナーに入ったところでエキゾーストパイプ付近から白煙を吹き上げ、コース脇に停止するアクシデントに見舞われる。23号車はその後出火したこともあり、トップが4周目に入ったところでセーフティーカー(SC)が導入された。ドライバーはロニー・クインタレッリだった。

SCは6周を終えてピットイン、レースは7周目から再開となる。するとすかさず#36坪井がアウトから#8福住に並びかけ、コカコーラコーナー手前でトップに躍り出た。そこから一気に逃げにかかる#36坪井は8周終わりでリードを1.452秒とすると、12周目には2.080秒、16周目には2.834秒差とするが、その後は周回遅れの影響もあり、2位との差は広がったり詰まったりを繰り返すことになる。

後方では#37平川を抜いて4位に浮上していた#14山下健太(ENEOS X PRIME GR Supra)が16周目のダンロップコーナーで#38石浦をも捉えて3位にジャンプアップしてきた。さらに#37平川も21周目のダンロップコーナーで#38石浦を捉えて4位に浮上した。

さらにその後方では最後尾スタートとなった#1山本尚貴(STANLEY NSX-GT)が激しい追い上げをみせ、最初の10周で9位まで浮上してきた。

山本は8位の#3千代勝正(CRAFTSPORTS MOTUL GT-R)を追い上げながら周回を重ねるが、オーバーテイクの糸口を見つけることができず、そのまま30周目にピットイン、今回からチームに復帰した牧野任祐に交代した。

上位陣では#38ZENT CERUMO GR Supraが31周目の最終コーナーを立ち上がったところでハブのトラブルにより左後輪が脱落するアクシデントに見舞われる。石浦はすぐさまピットに戻ってきたが、なすすべなくここでレースを終えることとなる。

これによりトップが32周目に入ったところでフルコースイエロー(FCY)が宣言され、その周終わりで解除となる。するとその直後から#8福住が#36坪井との差を一気に詰め、34周目には0.774秒差にまで迫ってきた。

トップの#36坪井は#8福住の追撃を巧みに交わしながら周回を重ね、38周目にピットに飛び込む。

続いて#8福住が40周終わりでピットイン。#37平川は41周目にピットへ。最後に#39ヘイッキ・コバライネン(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が43周目にピットに入ったところでGT500クラスは全車が最初のピット作業を終えた。

するとここで思わぬ伏兵が現れる。それが#17Astemo NSX-GTだ。17号車は上位陣に先んじて31周目に早めのドライバー交代を行ったが、ピット作業の最中にフルコースイエローが出たことにより、タイムロスを最小限にとどめることができたのだ。その結果44周を終えた時点では#17ベルトラン・バゲットが後続に大差を付けてトップに浮上。2位には#36関口雄飛、3位には37周目にドライバー交代を済ませた#14大嶋和也が#8野尻智紀をかわして3位に浮上した。

さらにトップが48周目に入ったところでコース上に落下物があるということで2度目のFCYが宣言され、49周目に解除となると、すかさず#8野尻が#14大嶋を捉えて50周目に3位に浮上した。

規定周回数のちょうど半分となる55周終了時点の#17バゲットのリードは11.433秒。#36関口と#8野尻の差は5.995秒だ。

その後もバゲットは着実にリードを広げ、60周目には15.102秒差とする。一方#36関口は#8野尻の接近を許し、60周目には0.4秒差にまで迫られた。

その後方では#1牧野が62周目のダンロップコーナーでなんと#14大嶋を捕らえて4位に浮上していた。

後続を大きく引き離してトップを快走する#17バゲットは67周を終えてもなお11.282秒のリードを保っていた。そして17号車は68周目に2度目のピットイン。再び塚越に交代したが、ここで左前輪の交換に手間取って大きくタイムを失うこととなった。

これでトップに返り咲いた#36関口は#8野尻との差を69周目に2.472秒とし、72周目には2.777秒にまで広げる。

後方では#1牧野が69周目にピットインし、最後のスティントを山本に託した。

トップの#36関口は2位の#8野尻との差を2秒強に保ったまま周回を重ね、76周目に2度目のピット作業を行う。これにより再び17号車が先行、#36坪井は#17塚越の後ろでコースへ復帰することになった。

続いて#8野尻が78周目にピットへ。交代した福住は#17塚越の遥か前方でコースに復帰したが、すでにタイヤに熱の入った#17塚越は一気に差を詰め、81周目に#8福住をバスして実質トップに返り咲く。#36坪井はその4.137後方だ。

79周を終えたところで#37阪口晴南がピットイン。81周目に#39中山雄一がピットインしたことで17号車がトップとなるが、2位の#8福住は82周目の最終コーナーで#17塚越のインをついてトップに浮上。さらに#36坪井も82周終わりで#17塚越との差を詰め、85周目には0.411秒差にまで迫ってきた。

ここからは10周以上にわたって3台による接近戦が展開されたが、波乱は97周目にやってきた。

#31中山友貴(TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT)がメカニカルトラブルに見舞われ、コース脇でストップしてしまったのだ。これにより、この日3度目のFCYが宣言される。

FCYは99周目に入ったところで解除となるが、その直後に#36au TOM'S GR Supraがマシントラブルに見舞われてまさかのスローダウン。コカコーラコーナー手前でストップしてしまった。車内でステアリングを叩いて悔しがる坪井。そしてトップの#8福住は黄旗無視があったとしてによりドライブスルーペナルティを課せられてしまい、FCY解除後ピットイン。これにより大きく後退してしまった。

これで#17塚越が再びトップに。しかし2位には#14山下が迫ってきた。101周終わってその差は0.484だ。さらに108周目の1コーナーで#1山本を捉えて3位に浮上した#37平川もトップ2台に急接近してきた。

しかし塚越広大/ベルトラン・バゲット組(17号車・Astemo NSX-GT)は最後まで後続に付け入る隙を与えずにトップでチェッカーを受けた。2位大嶋和也/山下健太組(14号車・ENEOS X PRIME GR Supra)との差は0.831秒、3位の平川亮/阪口晴南組(37号車・KeePer TOM'S GR Supra)は14号車のわずか0.286秒後方だった。

REAL RACINGの優勝は昨年9月の第4戦もてぎ以来。当時はKEHIN NSX-GTとしての参戦だった。

GT300もまた終盤まで目の離せない緊迫した戦いが展開された。

まずはポールポジションの#61山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)がスタートからトップで周回を重ね、予選3番手の#60河野駿佑(SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT)が2位、予選2番手の#55佐藤蓮(ARTA NSX GT3)は3位につけるが、ライバルたちが最初のピットストップでタイヤ無交換作戦を採ったのに対し、61号車は35周目に行った最初のピット作業でフルサービスの作業を行ったため、ここでやや順位を落とすことになる。

替わってトップに立ったのはタイヤ無交換で最初のピットストップを終えた予選4番手スタートの#52川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)。更に予選20番手スタートの#88JLOCランボルギーニGT3も、スタートドライバーの元嶋佑弥が果敢に攻めて10以上も順位を上げ、タイヤ無交換で小暮卓史を送り出したことが功を奏し2位に浮上した。同様にして#10星野一樹(GAINER TANAX with IMPUL GT-R)が3位に浮上、#61井口卓人は#55高木真一の先行をも許して5位となった。

6位には#56藤波清斗(リアライズ 日産自動車大学校GT-R)がつけ、#60吉本大樹(SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT)は7位から#56藤波を追い上げる。56号車は最初のピットインの直後に最初のFCYが出たために大幅なジャンプアップに成功していたのだ。その後ろには#11平中克幸(GAINER TANAX GT-R)がつけ、3台での接戦が繰り広げられたが、51周目の1コーナーで#60吉本が#56藤波を抜いて6位に。#11平中も#56藤波を捉えて7位に上がってきた。

更に#60吉本はライバルたちが2度目のピット作業を行う間隙を縫って#61井口を捉えてトップに立ち、73周目に2台揃ってピットに飛び込んだ。

これで再び#52吉田広樹がトップに浮上、その後も大量リードを保って周回を重ねる52号車だったが、97周目に入ったところで突如マシントラブルに見舞われてスローダウン。そのまま力なくガレージへ。
替わってトップに立ったのは#60河野。#61山内が2位で60号車を追い上げるが、河野は最後まで山内の追撃を退け、参戦2年目にして自身初のスーパーGT優勝を成し遂げた。
吉本とLM corsaにとっては2019年9月の第6戦オートポリス以来の勝利だ。

2位には井口卓人/山内英輝組(61号車・SUBARU BRZ R&D SPORT)が入り、高木真一/佐藤蓮組(55号車・ARTA NSX GT3)が3位でフィニッシュした。

次戦の舞台は三重県の鈴鹿サーキット。5月30日決勝だ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第2戦富士ウォームアップ走行 トップタイムは#36au TOM'S GR Supra

2021オートバックス スーパーGT第2戦「たかのこのホテル富士GT500kmレース」の決勝前ウォームアップ走行が5月4日、12時55分より20分間で行われた。天候は晴れ。開始時の気温は19℃だ。

開始8分余りで#24高星明誠/佐々木大樹組(KONDO RACING)がスロー走行でピットに戻ってきたが、KONDO RACINGのクルーはフロントタイヤを交換したのみで24号車を送り出した。どうやらスローパンクチャーだった模様だ。24号車はその後順調に周回を重ね、ベストタイム1'30.184で7番手につけた。

これ以外には大きなアクシデントもなく午後1時15分にチェッカーフラッグが提示され、ウォームアップ走行は終了した。

GT500のトップタイムは関口雄飛/坪井翔組(36号車・au TOM'S GR Supra)で1'29.833。笹原右京/大湯都史樹組(16号車・Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)が1'29.870で2番手につける。ポールシッターの国本雄資/宮田莉朋組(19号車・WedsSport ADVAN GR Supra)は1'30.374で12番手だ。

GT300クラスはポールシッターの井口卓人/山内英輝組(61号車・SUBARU BRZ R&D SPORT)が1'37.300でここでもトップだ。2番手は加藤寛規/阪口良平/小高一斗組(2号車・muta Racing Lotus MC)で1'37.480だった。

第2戦決勝はこのあと午後2時30分より110周(500km)で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第2戦富士ドライバートークショー 山内英輝「今日もパパパワーで頑張る」

5月4日、スーパーGT第2戦が行われている富士スピードウェイでも恒例のドライバートークショーが開催された。

今回出席したのはGT500クラスポールポジションの#19宮田莉朋(WedsSport ADVAN GR Supra)、予選2位の#8野尻智紀(ARTA NSX-GT)、そして予選3位の#38立川祐路(ZENT CERUMO GR Supra)。

GT300クラスはポールポジションの#61山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)、予選2位の#55佐藤蓮(ARTA NSX GT3)、そして予選3位の#60河野駿佑(SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT)だ。

各ドライバーのコメントは以下の通り。

立川祐路(TGR TEAM ZENT CERUMO)

「今までトークショーはいつも石浦が担当していて、僕は行かせてもらえなかったので、『今日は俺がいく』と言ってきました」

(昨日の予選について)「朝の状態が良くなかったので、予選は全く自信がなかったのですが、セッティングを変更したら、手応えを感じるようになりました。でも石浦のQ1がよかったのでプレッシャーを感じました。もうちょっと前からスタートしたかったんですけど」

「決勝は長いレースになるので、色々な要素が絡んできます。いい流れを掴んで結果を残したいですね」

野尻智紀(ARTA)

「(予選は)仁嶺がすごく頑張ってくれましたね。僕はコンマ6秒くらい水を開けられたので、『速いなあ』と思って見ていました」

「決勝では何も悪いことが起きなければいいなと思います。普通にいけばいい結果が出せると思います。運を引き寄せて勝ちを拾えたらいいなと思います」

「福住選手は先週不運に見舞われましたが、今日は行ってくれると思うので、期待しています」

宮田莉朋(TGR TEAM WedsSport BANDOH)

(昨日の予選を振り返って)「今までQ2をやらせてもらったことがなかったので、今回初めて担当させてもらって、結果につなげることができたのが嬉しかったです。去年は27秒台に入ったこともなかったのですが、クルマを進化させ続けていった結果26秒台のタイムを出すことができました」

「同世代の選手がトップを取ったりする一方で、僕は頑張ってタイヤを作ったりしていました。『GTに来ると宮田は遅いんじゃないか』って思われてるんじゃないかと気にしていたので、ようやく速いタイムを出せて嬉しかったです」

河野駿佑(LM corsa)

「今年からLM corsaは昨年までのRC Fからスープラにマシンを替えました。2月にシェイクダウンしてから2回の公式テスト、そしてレースを1回やって富士を迎えましたが、JAF規定の車両ということで、いろんなことができるんですよ。日々進化していく中で本当にクルマが良くなりました」

「去年まではQ1を通ったことがなかったので、今回の予選もドキドキだったんですが、走り出しから手応えを感じて1位通過することができました。前回の岡山では吉本さんがQ1を担当して、トップ通過だったので相当プレッシャーを感じましたが今回は逆に吉本さんが『気持ちがわかった』と言ってくださいました」

「吉本さんには優しくいただいて、いろんなアドバイスをいただいています。非常に心強い先輩です」

佐藤蓮(ARTA)

「大勢の人の前で喋るのは初めてなので緊張しています。予選では高木さんが2番手でQ1を通過していただいて、僕がQ2を担当しました。前回の反省を生かして、タイヤの温め方やセットアップを煮詰めていったら、いいフィーリングで走れて、いいタイムを出すことができたので、ポールポジションを取れるかなと思ったんですが、最後に山内さんにやられてしまいました」

「高木さんは大ベテランなので学ぶことが多いです。毎セッション多くのことを学ばせていただいています」

(今日出席した先輩方に質問は?)「山内選手にお聞きします。先日娘さんが生まれたそうですが、レースに向けてパワーみたいなものをもらっていますか?」

山内英輝(R&D SPORT)

(佐藤の質問を受けて)「見てもらっている通り、全力でパワーを感じていい走りをできていますね。このポールは思い出になると思いますし、本当に嬉しかったです」

「ここに来るまでに不安を感じることもありましたが、井口選手やチームとよく話し合った結果、最高の形で昨日を終わることができました。今日も大事な一戦ですので、昨日の流れに乗って頑張りたいと思います」

(決勝の戦略について)「他のチームがどういう戦略を取るかわかりませんが、チームが最高の選択をしてくれると信じているので、僕らは走りに集中するだけです。今日も全力で『パパパワー』で頑張ります」

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第2戦富士決勝 トムススピリット勢が表彰台を独占 参戦3年目の#35野中が待望の初勝利!!

2021年FIA-F4選手権第2戦の決勝が5月4日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、予選2番手からスタートした#35野中誠太(TGR-DC RS トムススピリットF4)が待望の初勝利を挙げた。

(天候:晴れ コース:ドライ)

第2戦決勝は午前8時15分より14周で行われた。この日も富士スピードウェイは昨日に続いて好天に恵まれたものの、スタート時の気温は13℃と例年に比べてやや低い印象だ。

スタートでトップに立ったのは2番手スタートの#35野中。ポールの#5小出峻(HFDP/SRS/コチラレーシング)は1コーナー入り口で3番手スタートの#6木村偉織(HFDP/SRS/コチラレーシング)に追突されて痛恨のスピン。レースには復帰したものの一気に22位まで後退、開幕戦優勝の#6木村も8位まで順位を落としてしまった。木村はこの影響からか6周目にピットインを余儀なくされ、25位でレースを終えている。

変わって#7太田格之進(HFDP/SRS/コチラレーシング)が2位に浮上したが、2周目の1コーナーで#36荒川麟(TGR-DC RS トムススピリットF4)が#7太田を捉え、トムススピリットのドライバーが1-2を形成する。さらに#7太田は3周目の1コーナーで#38清水英志郎(TGR-DC RS トムススピリットF4)と接触、そのままリタイヤを余儀なくされる。#38清水はそのまま3位に浮上、4位には#37奥住慈英(TGR-DC RS トムススピリットF4)が続き、上位4台をトムススピリット勢が占めることになる。

4位の#37奥住は7周目の1コーナーで#38清水にアウトから並びかけ、コカコーラコーナー手前で前に。続いて#80伊東黎明(OTG DL F4 CHALLENGE)も#38清水を捉えて4位に浮上すると、8周目の1コーナーでは#37奥住のインをついて3位に。しかし伊藤はダンロップコーナーの飛び込みでハーフスピンを喫してしまい、6位まで順位を落としてしまった。

一方、トップの#35野中は5周終了時点で2位に1.298差をつけていたが、そこから2位の荒川が徐々に差を詰め、9周目には0.600秒差にまで迫ってきた。

しかし野中は最後まで荒川に付け入る隙を与えず、参戦3年目にして待望の初優勝を成し遂げた。

その後方では#37奥住と#38清水による3位争いが展開され、11周終わりのホームストレートで#38清水が#37奥住を捉えて3位を奪い返した。

抜かれた#38奥住はファイナルラップの1コーナーで#77小川とのブレーキング競争の末オーバーラン。5位に後退してレースを終えた。

インディペンデントカップは#11HIROBON(Rn-sports Amdare)がデビュー2戦目で初優勝を物にしている。

次戦の舞台は鈴鹿サーキット。今月末の29-30日に第3戦、第4戦が行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第2戦富士ポールシッターのコメント 宮田莉朋「Q1の国本選手のデータをもとに限界までプッシュしました」

GT500クラスポールポジション #19WedsSport ADVAN GR Supra

宮田莉朋(TGR TEAM WedsSport BANDOH)

「昨年はQ1でトップタイムを何回も残していましたが...2年目を迎えるにあたってシーズン初めから、予選から含めて全部の流れを国本選手とチーム全員でミーティングしてきました。ようやくQ2でトップタイムを残せて本当に嬉しいですし、Q1で国本選手が素晴らしいアタックをしてくれたので、そのデータをもとに限界までプッシュしました」

「自分で36秒4だったので、BS勢はもっといいタイムが出るかと思っていました。もうこれ以上のタイムは出ないので、頼むからトップのままでいさせてくれと思っていました」

「500kmの長丁場ですし、クルマやタイヤを労って走らないといけないので、予選と決勝はきっちり区別して。初めてのポールからのスタートなので、しっかり順位を落とさずに優勝できるよう、チームと一緒に頑張ります」

国本雄資(TGR TEAM WedsSport BANDOH)

「朝のフィーリングが良かったので、Q1は通れるかなと思っていましたが、クルマは少しピーキーなところがあったので、Q1は苦労しました。Q2は宮田くんが素晴らしい走りをしてくれたので、ポールからスタートできるのがすごく嬉しいです」

「明日は長いレースですが、一番前からスタートできるので、しっかり走って、このまま順位をキープできるよう、精一杯走ります」

GT300クラスポールポジション #61SUBARU BRZ R&D SPORT

山内英輝(R&D SPORT)

「本当にチーム自身もいいクルマを持ってきてくれましたし、ダンロップタイヤさんもすごくいいタイヤを持ってきてくれたお陰で、いいアタックができました。何よりQ1を走った井口選手のコメントが生きたので、ナイスです」

「僕たちのチームが最強だっていうところを明日見せたいと思いますので、全力で頑張ります。みなさんの応援があるから頑張れますので、明日も旗を振って応援してください。一生懸命頑張ります」

井口卓人(R&D SPORT)
「いやあ本当にチームっていいですね。助け合いの結果でした。岡山は最悪の結果でしたけど、みんなの助け合いでここまで来れたので、明日の決勝も頑張ります」

「すごくいい天気で、気持ちの良いゴールデンウィークですし、お客さんもたくさん入っているので、BRZの速くてかっこいいところをお客さんに見せたいです。明日のレースも最後まで気を抜かずに頑張ります」

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第2戦富士公式予選 #19WedsSport ADVAN GR Supraが4年7ヶ月ぶりのポール獲得!!

2021オートバックス スーパーGT第2戦「たかのこのホテル富士GT500kmレース」の公式予選が5月3日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、GT500クラスは国本雄資/宮田莉朋組(19号車・WedsSport ADVAN GR Supra)、GT300クラスは井口卓人/山内英輝組(61号車・SUBARU BRZ R&D SPORT)がポールポジションを獲得した。

(天候:晴れ コース:ドライ)

公式予選は午後2時30分よりノックアウト方式で行われた。開始時点の気温は16℃。しかし最終コーナーから1コーナーに向かって冷たい追い風が吹く中での走行となった。

予選Q1:スープラ勢全車がQ2進出! トップタイムは#14山下

GT500クラスのQ1は午後3時3分に走行開始。上位8台がQ2に駒を進める。出走ドライバーは#1山本尚貴(STANLEY NSX-GT)、#3千代勝正(CRAFTSPORTS MOTUL GT-R)、#8野尻智紀(ARTA NSX-GT)、#12松下信治(カルソニックIMPUL GT-R)、#14山下健太(ENEOS X PRIME GR Supra)、#16笹原右京(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)、#17塚越広大(Astemo NSX-GT)、#19国本雄資(WedsSport ADVAN GR Supra)、#23松田次生(MOTUL AUTECH GT-R)、#24佐々木大樹(リアライズコーポレーションADVAN GT-R)、#36坪井翔(au TOM'S GR Supra)、#37平川亮(KeePer TOM'S GR Supra)、#38石浦宏明(ZENT CERUMO GR Supra)、#39中山雄一(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)そして#64伊沢拓也(Modulo NSX-GT)だ。

各ドライバーともアウトラップ、2周目、3周目と入念にウォームアップを行い、4周目からタイムアタックに入っていく。

まずは#64伊沢が4周目に1'30.428、続いて#38石浦が1'27.815をマーク。

#24佐々木は1'28.407。#64伊沢は5周目に1'28.132。そして#23松田が1'27.569でトップに。しかしすぐに#39中山が1'27.418、#8野尻が1'27.413とこれを上回るが、最後に#14山下が40kgのサクセスウェイトをものともせず、1'27.176でトップに躍り出た。

2番手には#8野尻で1'27.195、#36坪井が1'27.220で続き、以下#37平川、#38石浦、#19国本、#39中山そして#23松田までがQ2進出。スープラは全車生き残り、ここで#16笹原、#64伊沢、#17塚越、#3千代、#12松下、#24佐々木、そして前年王者の#1山本がここで敗退した。

GT300クラスはA、Bのにグループに分かれて走行し、各グループの上位8台がQ2進出の権利を得る。

Aグループは公式練習トップの#61井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)が4周目に1'35.963を記録してでトップに。続いて#2加藤寛規(muta Racing Lotus MC)が5周目に1'36.104で2番手に浮上。3番手には#7荒聖治(Studie PLUS BMW)が続いた。

以下、#52吉田広樹(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)、#31中山友貴(TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT)、#9ケイ・コッツォリーノ(PACIFIC NAC CARGUY Ferrari)、#18名取鉄平(UPGARAGE NSX GT3)、#5平木湧也(マッハ車検GTNET MC86マッハ号)の8台がQ2進出を果たした。

続いてBグループも2周目、3周目と次第にペースを上げながらタイヤとブレーキに熱を入れ、4周目から本格的なアタックを開始。

まずは#60河野駿佑(SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT)が1'35.791といきなり好タイムを叩き出す。

続いて#10星野一樹(GAINER TANAX with IMPUL GT-R)、#11安田裕信(GAINER TANAX GT-R)のゲイナー勢が1分36秒台のタイムを叩き出すが、#60河野は1'35.727とさらにタイムを縮めてみせた。

結局2番手には1'36.046を記録した#55高木真一(ARTA NSX GT3)がつけ、#11安田が1'36.295で3番手。以下#65菅波冬悟(LEON PYRAMID AMG)、#10星野、#360青木孝行(RUNUP RIVAUX GT-R)、#96新田守男(K-tunes RC F GT3)、#4片岡龍也(グッドスマイル初音ミクAMG)までがQ2進出を果たした。

予選Q2:#19宮田が会心のアタック!!自身初のPP獲得

GT500クラスは午後3時41分に走行開始。ポールポジションを争う10分間のアタック合戦だ。

まずはコースオープンと同時に#8福住仁嶺(ARTA NSX-GT)、#14大嶋和也(ENEOS X PRIME GR Supra)、#19宮田莉朋(WedsSport ADVAN GR Supra)、#38立川祐路(ZENT CERUMO GR Supra)、#39ヘイッキ・コバライネン(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)がコースイン。少し遅れて#23ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH GT-R)、#36関口雄飛(au TOM'S GR Supra)、そして開幕戦に続いて代役参戦の#37阪口晴南(KeePer TOM'S GR Supra)が走行を開始した。

ここでも各ドライバーがアタックに入ったのは4周目からとなった。

まずは#38立川が1'27.114をマーク。続いて#19宮田が5周目に1'26.496を叩き出してトップに浮上する。立川も5周目に再びアタックを行なったが、タイムは1'27.031と一歩及ばなかった。

そして最後に#8福住が1'26.499と、19号車にわずか千分の3秒差という好タイムを叩き出したところでチェッカーが提示された。

その結果、国本雄資/宮田莉朋組(19号車・WedsSport ADVAN GR Supra)が第2戦のポールポジションを獲得。TGR TEAM WedsSport BANDOHにとっては2016年10月の第7戦チャン・インターナショナルサーキット以来、実に4年7ヶ月ぶりのポール獲得となった。宮田にとってはこれがGT500で初のポールポジションだ。

2番手には野尻智紀/福住仁嶺組(8号車・ARTA NSX-GT)がつけ、立川祐路/石浦宏明組(38号車・ZENT CERUMO GR Supra)が3番手から明日の決勝をスタートすることになった。

GT300クラスは午後3時23分に走行開始。ここで#2muta Racing INGINGは第3ドライバーの小高一斗にアタックを任せた。

Q1同様に2周目、3周目とウォームアップを行って4周目からアタックに入る各車。

まずは#52川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)が1'36.005。続いて#2小高一斗(muta Racing Lotus MC)が1'36.233を記録し、#55佐藤蓮(ARTA NSX GT3)が1'35.485でトップに。Q1トップの#60吉本大樹(SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT)は1'36.079で3番手だ。

しかし#61山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)が5周目のアタックで1'35.343を叩き出して一気にトップへ。#55佐藤も5周目のセクター1で全体ベストを叩き出すも、コントロールラインに戻ってくると1'35.702とタイム更新ならず。

これにより今季から新型BRZを投入したが井口卓人/山内英輝組(61号車・SUBARU BRZ R&D SPORT)ポールポジションを獲得。高木真一/佐藤蓮組(55号車・ARTA NSX GT3)が2番手につけ、6周目に1'35.824を記録した吉本大樹/河野駿佑組(60号車・SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT)が3番手という結果となった。

第2戦決勝は明日の午後2時30分より110周(500km)で行われる。2年ぶりに行われる長距離レースを制するのは果たしてどのチームだろうか。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第1戦富士決勝 2年ぶり参戦の#6木村がFIA-F4初優勝を達成

さFIA-F4選手権第1戦の決勝が5月3日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、#6木村偉織(HFDP/SRS/コチラレーシング)が1年間のブランクをものともせず、ポール・トゥ・ウィンでFIA-F4初優勝を達成した。

(天候:晴れ コース:ドライ)

第1戦決勝は午後1時20分より14周で行われた。スタート時の気温は16℃だ。

なお予選でトップタイムを記録した#36荒川麟(TGR-DC RS トムススピリットF4)はトラックリミット違反により7グリッド降格の8番手スタートとなり、繰り上げで#6木村がポールポジションからスタートすることになった。

スタートでトップに立ったのは#6木村。#5小出峻(HFDP/SRS/コチラレーシング)も1コーナーでインから並びかけるが、コカコーラコーナーでは#6木村が先行した、3番手には#35野中誠太(TGR-DC RS トムススピリットF4)がつけ、5番手スタートの#7太田格之進(HFDP/SRS/コチラレーシング)が4番手に浮上した。

僅差で追い上げる#5小出だったが、ストレートの伸びでは#6木村にやや分があり、両者膠着状態のまま周回を重ねることになった。

その後方では6周目のヘアピンで#38清水英志郎(TGR-DC RS トムススピリットF4)が#80伊東黎明(OTG DL F4 CHALLENGE)のインに飛び込んで5位に浮上。続いて#36荒川が7周目に#37奥住慈英(TGR-DC RS トムススピリットF4)をかわして7位に浮上すると、11周めのダンロップ二つ目で#80伊東のインをついて6位まで上がってきた。

一方トップ争いは、レースの折り返し点となる7周目を終えた時点での#6木村が0.593秒のリード。8周目には0.969とやや差が開いてきた。その後も懸命に食らいつく#5小出だったが、#6木村は最後まで付け入る隙を与えずに14周を走り切り、自身初のFIA-F4優勝を達成した。2位は#5小出、#35野中が3位に入った。

インディペンデントカップはスタートでトップに立った#11HIROBON(Rn-sports Amdare)を#43DRAGON(ZAP SPEED F110)が13周目のコカコーラコーナーで交わしてトップに立ち、そのまま逃げ切って優勝している。

第2戦決勝は明日の朝8時15分より14周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第2戦富士公式練習 トップタイムは#19WedsSport ADVAN GR Supra

2021オートバックス スーパーGT第2戦「たかのこのホテル富士GT500kmレース」の公式練習が5月3日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、GT500クラスは国本雄資/宮田莉朋組(19号車・WedsSport ADVAN GR Supra)、GT300クラスは井口卓人/山内英輝組(61号車・SUBARU BRZ R&D SPORT)がトップタイムを記録した。

(天候:晴れ コース:ドライ)

第2戦の公式練習は、先ごろ急逝された土屋春雄さん(前つちやエンジニアリング代表)のご冥福を祈って関係者および観客全員で黙祷を捧げたのち、午前9時5分より混走85分間、専有走行各10分間で行われた。コース上空はきれいに晴れ、頂上に雪を戴いた富士山も見えていたが、開始時の気温は14℃とこの時期としてはやや肌寒い気候だ。にもかかわらず、スタンドには2年ぶりの500kmレースの開催を待ち侘びたファンが早朝から大勢詰めかけている。

しかし始まってすぐに#3平手晃平(CRAFTSPORTS MOTUL GT-R)が電気系のトラブルに見舞われて1コーナー先でスローダウン、そのままコース脇にストップしたため、セッションは開始わずか10分で赤旗中断となった。

車両回収ののち、走行は午前9時21分に再開となる。回収された3号車はガレージでの修復作業ののち、残り時間51分を切ったところででコースに復帰した。

序盤トップに立ったのは#8福住仁嶺(ARTA NSX-GT)。1'28.135を走行5周目に記録した。続いて#17ベルトラン・バゲット(Astemo NSX-GT)が1'28.370で2番手と滑り出しはホンダ勢の1-2だ。

GT500クラスの各車は8〜12周を走って一旦ピットへ。開始から30分が経過した時点での順位は、8-17-36-19-23-39-12だ。

開始から40分が経過したところで#19宮田莉朋(WedsSport ADVAN GR Supra)が1'27.956を記録してトップに立つが、#8福住も混走残り30分を切ったところで1'27.794を記録して再びトップに。福住はそのままピットに戻り、野尻智紀に交代した。

GT300クラスは15周目に1'36.242を記録した井口卓人/山内英輝組(61号車・SUBARU BRZ R&D SPORT)が混走残り15分の時点でトップ。星野一樹/石川京侍組(10号車・GAINER TANAX with IMPUL GT-R)が2番手だ。

2クラス混走は残り10分を切ったところで#24佐々木大樹(リアライズコーポレーションADVAN GT-R)が左フロントタイヤのスローパンクチャーによりピット出口先にストップしたため、公式戦で初めてのフルコースイエロー(FCY)が宣言されることになった。

車両排除ののちコース上はオールグリーンとなったが、そこから混走終了までは目立ったタイム更新は見られず、公式練習はそのままGT300クラスの専有走行へ移行した。

GT300クラスの専有走行では今回#2muta Racing Lotus MCの第3ドライバーに抜擢された小高一斗が1'36.763を叩き出して4番手につけたが、トップ3はタイムの更新がなく、混走トップの井口卓人/山内英輝組(61号車・SUBARU BRZ R&D SPORT)がそのままトップ、星野一樹/石川京侍組(10号車・GAINER TANAX with IMPUL GT-R)が2番手、平中克幸/安田裕信組(11号車・GAINER TANAX GT-R)が3番手で走行を終えた。

続いて行われたGT500クラスの専有走行は、#19国本雄資(WedsSport ADVAN GR Supra)が1'27.753で8号車を上回って、トップに浮上。今大会からチームに合流した#1牧野任祐(STANLEY NSX-GT)が混走で山本尚貴の記録したタイムを上回って1'27.909を叩き出した。

この結果、公式練習トップは国本雄資/宮田莉朋組(19号車・WedsSport ADVAN GR Supra)、野尻智紀/福住仁嶺組(8号車・ARTA NSX-GT)が2番手、山本尚貴/武藤英紀組(1号車・STANLEY NSX-GT)が3番手となった。

なおニッサンGT-R勢の最上位は松田次生/ロニー・クインタレッリ組(23号車・MOTUL AUTECH GT-R)で6番手と今回もやや出遅れた格好だ。

第2戦の公式予選はこのあと午後2時30分よりノックアウト方式で行われる

Text:Kazuhisa SUEHIRO

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第1戦、第2戦富士公式予選 第1戦は#36荒川、第2戦は#5小出がPP獲得

2021年FIA-F4選手権第1戦、第2戦の公式予選が5月3日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、第1戦は#36荒川凛(TGR-DC RS トムススピリットF4)、第2戦は#5小出俊(HFDP/SRS/コチラレーシング)がポールポジションを獲得した。
(天候:晴れ コース:ドライ)

公式予選は午前8時15分より30分間で行われた。
コースはドライだが、気温、路面温度ともに5月にしては低めのコンディションということもあり、各車周回を重ねながら徐々にペースを上げていく。

開始から10分が経過した時点でのトップは#36荒川で1'45.958。6木村偉織(HFDP/SRS/コチラレーシング)が1'46.052で続く。3番手は#37野中誠太(TGR-DC RS トムススピリットF4)、4番手に5小出と上位陣はトヨタとホンダの育成ドライバーががっぷり四つといった格好だ。

その後は開始12分で#6木村が1'45.658を記録して一旦はトップに立つが、これを#36荒川が開始14分で1'45.594、さらに残り時間10分を切ったところで1'45.407と着実にタイムを縮めて上回り、トップに浮上する。

#6木村もセッション終盤に1'45.470までタイムを上げて2番手に浮上。#5小出は1'45.500で3番手につけるが、セカンドベストでは1'45.526の小出がトップだ。

これにより#36荒川凛が開幕戦のポールポジションを獲得。第2戦は#5小出俊がポールポジションとなった。

なおインディペンデントカップは1'47.474を記録した#43DRAGON(ZAP SPEED F110)がセカンドベストでも1'47.526で第1戦、第2戦ともにポールポジションを獲得している。

第1戦決勝はこのあと午後1時20分より、第2戦決勝は明日の朝8時15分より、いずれも14周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

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SFL:第6戦鈴鹿決勝 PPスタートの#50名取が3連勝を達成

2021年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第6戦の決勝が4月25日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#50名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が今季4勝目を獲得。第4戦、第5戦に続いて3連勝を達成した。

優勝は名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320) 決勝2位はジュリアーノ・アレジ(TOM\'S 320) 決勝3位は平良響(Kuoカローラ中京TOM\'S 320)

第6戦決勝は午後4時35分にフォーメーションラップ開始。周回数は17だ。

スタートでトップに立ったのはポールポジションの#50名取。2位に#36ジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)が続き、3位は#1野中誠太(Kuoカローラ中京TOM'S 320 )、4位には#37平良響(Kuoカローラ中京TOM'S 320)が続いて1コーナーを通過する。

その後#37平良はスプーンカーブで#1野中を捉えて3位に浮上、続いて#35河野もシケインで#1野中を抜いて4位に浮上して1周目を終えた。

第4戦でのリタイヤにより最後尾スタートとなった#2佐藤蓮(TODA FIGHTEX )は1周めに8位、2周目には7位に浮上、6周目には#1野中をも捉えて6位に浮上してきた。

3位の#37平良はタイムの伸びない#36アレジにも接近。2周終了時点で0.3秒後方に迫るが、アレジも負けじと3周目に1.069秒まで差を広げ、その後は徐々に平らを引き離していく。

この間にトップの#50名取は着実にリードを広げ、4周修了時点で2.041秒、8周目には2.979秒差をつけてきた。

その8周目に、6位の#2佐藤は1'53.651のファステストラップを叩き出す。5位の#10三宅はすぐ目の前だ。

9周目には#50名取が1'53.471を出してファステストラップを更新。

10周目のホームストレートでは#10三宅が#35河野を1コーナー手前で捉えて4位に。

続いて#2佐藤も12周目の1コーナーでアウトから#35河野を交わして5位に浮上すると、13周目には1'53.445、14周目には1'53.221と立て続けにファステストラップを更新し、#10三宅の背後に接近していく。

2位の#36アレジは終盤に入ってトップの#50名取を上回るペースで追い上げるが、#50名取は最後までアレジに付け入る隙を与えずに17周を走りきり、今週末を3連勝で終えた。フィニッシュ時点での2位アレジとの差は1.543秒だった。

3位には#37平良響が入り、今季初の表彰台を獲得。#10三宅はレース終盤に#2佐藤の追撃を受けたものの最後までポジションを守り切って4位でチェッカーを受けた。

次戦の舞台は九州のオートポリス。5月15-16日に第7、8、9戦を行う。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

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SF:第2戦鈴鹿決勝会見 野尻智紀「今日のレースは正直僕のレースじゃないなと思っていました」

優勝 野尻智紀(TEAM MUGEN)

「今日のレースは正直僕のレースじゃないなと思ってました。序盤戦から厳しいなと思っていたんです。福住選手はスーパーGTのチームメイトでもありますし、彼の気持ちを考えると素直に喜べないところもありますが、チームの頑張りもありますので、喜ばないといけないという葛藤があります。僕がオーダーしたクルマの方向性が間違っていたせいでフリー走行が思わしい状態ではなく、チームの皆さんにハードワークを強いてしまいましたが、みんな完璧にこなしてくれました。チームには感謝していますし、次に向けて一つ一つピースをはめ込んでいってオートポリス戦で飛躍できるように過ごしていきます。本当に多くの方に支えてもらった勝利でした」

「ダンデライアンのクルマがバーストしたことは、自分が乗っていた頃も含めてなかったので、本当に嫌な感じがしたし、不安にもなりましたが、そこから頭を切り替えて、最後まで集中を切らさずに走るよう心がけました」

「今朝の走行ではイメージした状態にものすごく近くクルマが仕上がっていたので、その時点で決勝に向けての手応えは感じていました」

「昨シーズン優勝したオートポリス、SFで初優勝したSUGOと、いいイメージはありますが、そこに引っ張られずにまっさらな状態でスタートしたいと思います。オートポリスでは勝ちましたが、山本選手の方が状態は良かったので、妥協なく準備を進めていきます」

2位 平川亮(carenex TEAM IMPUL)

「久しぶりに表彰台に乗れたのが嬉しいです。鈴鹿は得意じゃないと思っていたので、予選もそれなりにいいポジションを得られて、決勝もトップ争いに絡めたことで、チームも自分も成長できてる実感は掴めました。ただ野尻選手にはポイントで離されてしまっているので、得意な夏のもてぎに向けていい流れはきていると思いますし、次のオートポリスも好きなコースなので」

「今週末はチームにも関口選手には助けてもらったことも多かったし、チームの雰囲気はすごく良かったです」

「オートポリスはうまくやれば勝てると思うので、しっかり準備していければなと思います」

3位 笹原右京(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「同じチームの福住選手がああいった形でレースを失っているのは残念です。自分が表彰台に立てたことは嬉しいのですが、今週末は福住選手と比べて今一歩足りない状態が続いていました。それでもチームの皆さんが支えてくれて、自分も粘り強く取り組んだことでこの結果が得られたのかなと思います」

「僕も最初の方で失敗をしてしまい、タイヤにフラットスポットを作ってしまったので、福住選手のトラブルのあとも不安を感じていました。それでも自分の人生に悔いを残さないためにも全力で走りたいと思いました。それが結果につながったのは嬉しいです」

「間違いなくプレッシャーは大きいですし、フリー走行の走りはじめから一周一周の全てが最後のチャンスだと思って走っていました。いつどのタイミングでレース出られるかもわからず、毎回限られた時間の中でレースをしていく中で、自分をしっかり見つめ直して、やれることを精一杯やろうと思ってやってきました。大変な状況でしたが、チームが献身的にサポートしてくれたことに本当に感謝しています」

優勝チーム監督 田中 洋克(TEAM MUGEN)

「ただただ嬉しくて、言葉が出ないくらいです。今年で体制が変わりましたが、チームのメンバーが今まで作り上げてきたものがあって、そこに僕が監督できただけです。野尻選手も本当にメンタル面で強くなりました。フリー走行の状況は悪かったんですが、そこから予選できっちり持ち直して決勝に臨みました。野尻選手も本当に強くなったなと」

「自分では監督として板についてない感じです。これから色々やりたいことを形にしていきたいです。スーパーフォーミュラというクラスで2回勝つというのは至難の技です。出来過ぎで怖いくらいですが、次戦以降も全勝を目指していきたいと思います」

「こうやってレースができているのも、医療従事者の皆さんが日々頑張っていただいているからだと思います。この場を借りてお礼を申し上げます」

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO

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SF:第2戦鈴鹿決勝 PPの#5福住がまさかのリタイヤ!! #16野尻が開幕2連勝を達成

2021年全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦の決勝が4月25日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、予選2番手からスタートした#16野尻智紀(TEAM MUGEN SF19)が開幕戦富士に続いて2連勝を飾った。(天候:晴れ コース:ドライ)

優勝は野尻智紀(TEAM MUGEN SF19) 決勝2位は平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19) 決勝3位は笹原右京(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)

第2戦決勝は午後2時30分にフォーメーション開始。周回数は30だ。また開幕戦に続いて今大会も決勝中に最低1回のタイヤ交換が義務付けられており、トップが10周目の第1セーフティーカーラインに到達してから最終周回に入るまでにタイヤ交換を行わなければならない。

スタート時の気温23℃、路面温度は31℃上空からは強い陽射しがコースに降り注ぎ、最終コーナー方向から1コーナーに向かって追い風が吹く中で各ドライバーが走行を開始。しかしここで#39阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING SF19)が痛恨のストール。大きくグリッドを落とすこととなった。

スタートでトップに立ったのはポールの#5福住仁嶺(DOCOMO DANDELION M5S SF19)。予選3番手の#64大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)はストールを喫して14位に後退。2位には#16野尻が上がり、#20平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)が3位に。

1周目の順位は#5福住-#16野尻-#20平川-#6笹原-#19関口-#15大津-#38坪井-#37宮田-#1山本-#18国本-#51松下-#36アレジ-#3山下-#64大湯-#39阪口-#14大嶋-#4中山-#7小高そして#12カルデロンだ。

#64大湯は2周目のバックストレートで#36ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)をオーバーテイクシステムを使って捉え、13位に。5周目の1コーナーでは#51松下信治(BYOUBUGAURA B-MAX SF19)を大外から抜き去り、12位に浮上してきた。

トップの#5福住は序盤から一気に後続を引き離しにかかる。3周を終えた時点で1.723秒のリード。5周目には2.473秒、8周目に3.033秒と着実にリードを広げてきた。

ところが9周目。バックストレートに差し掛かった#5福住は右リヤタイヤをバーストさせてしまい、そのままピットインを余儀なくされる。5号車のダメージはタイヤだけでなくサスペンションにまで及んでおり、残念ながら福住のレースはここで終わってしまった。

これにより#16野尻がトップに浮上した。

その野尻が10周目を走り終えると、すぐさま#19関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)、#15大津弘樹(TEAM MUGEN SF19)、#1山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)、#3山下健太(ORIENTALBIO KONDO SF19)、#51松下、#39阪口、#12タチアナ・カルデロン(ThreeBond SF19)らが相次いでピットに飛び込み、義務付けられたタイヤ交換を行った。

続いて#6笹原右京(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)、#18国本雄資(KCMG Elyse SF19)、#4中山雄一(ORIENTALBIO KONDO SF19)が11周終わりでピットイン。

12周終わりで#7小高一斗(KCMG Elyse SF19)がピットへ。

そしてトップの#16野尻は13周目にピットイン。#64大湯もこの周でピット作業を行なった。

これで暫定トップは#20平川に。その平川と#38坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING SF19)は14周終わりでピットイン。これでピット作業を行なっていないのは#37宮田と#36アレジのトムス勢だけとなった。

#20平川は#16野尻の後ろでコースイン。オーバーテイクシステムを使って平川に先行した野尻だったが、1コーナーでまさかのオーバーシュート。それでも平川の前でコースに戻ってきた。

15周終了時点での順位は#37宮田-#36アレジ-#16野尻-#20平川-#6笹原-#19関口-#15大津-#38坪井-#1山本-#64大湯-#3山下-#4中山-#39阪口-#51松下-#7小高-#12カルデロン-#14大嶋-#18国本に。

ところが16周目の130Rで#18国本は痛恨のスピンアウト。激しくウレタンバリアに突っ込んでしまう。これによりセーフティーカーが導入され、コース上はフルコースイエローに。これを見てトムス勢の2台は即座にピットイン。#37宮田は#15大津の後ろ、#36アレジは#3山下の後ろでコースに復帰した。

これにより17周終了時点での順位は#16野尻-#20平川-#6笹原-#19関口-#15大津-#37宮田-#38坪井-#1山本-#64大湯-#3山下-#36アレジ-#4中山-#39阪口-#51松下-#7小高-#12カルデロン-#14大嶋となった。

セーフティーカーは19周終わりでピットイン。レースは20周目から再開となった。一気に逃げにかかるトップの#16野尻。その後方では#20平川が#6笹原の猛攻に晒されながらなんとか2位をキープしている。

#1山本、#64大湯のナカジマ勢は21周目まで待ってオーバーテイクボタンを作動、これにより山本は#38坪井を抜いて7位に浮上した。すかさず#38坪井は21周終わりのホームストレートでオーバーテイクシステムを作動、ボタンを3コーナーまで押し続けて#1山本をアウトから抜き返す。

26周目のシケインで#39阪口が#3山下を抜いて11位に。

続いて27周目には#36アレジがホームストレートでオーバーテイクボタンを使い、残量ゼロの#64大湯を抜いて9位に上がってきた。

#36アレジは28周終わりにもオーバーテイクシステムを使って#1山本に迫るが、山本もボタンを押して応酬、8位を守り切る。

そしてレースはファイナルラップを迎えた。

トップの野尻は29周終了時点で1.453秒のリード。2位平川は最後のバックストレートでオーバーテイクシステムの残量全てを使い切るが時すでに遅し。#16野尻智紀が開幕戦富士に続いて2連勝を飾った。
2位は#20平川亮。3位には牧野任祐に代わって第1戦、第2戦をドライブした#6笹原右京が入った。笹原にとっては参戦2年目にして初の表彰台だ。

次戦の舞台は九州のオートポリス。5月16日決勝だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

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SFL:第5戦鈴鹿決勝 接戦を制し#50名取が2連勝を達成

2021年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第5戦の決勝が4月25日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#50名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が接戦の末、今季3勝目を挙げた。(天候:晴れ コース:ドライ)

12周の決勝がスタートした 優勝は名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320) 決勝2位は佐藤蓮(TODA FIGHTEX) 決勝3位はジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM\'S 320)

第5戦決勝は午前9時55分より12周で行われた。

スタートでトップに立ったのは#50名取。#2佐藤蓮(TODA FIGHTEX )が2位。以下、#37平良響(Kuoカローラ中京TOM'S 320)、#36ジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)、そしてSF参戦の小高一斗に代わって今回も起用された#1野中誠太(Kuoカローラ中京TOM'S 320 )の順で1コーナーを通過した。

一方今回も#10三宅淳詞(MAX RACING 320)はスタートで二つ順位を落として7位でコントロールラインに戻ってきた。三宅は3周目の1コーナーで#35河野をアウトから抜いて6位に浮上、続いて#1野中の背後に迫るが、レース後半に入ると#1野中が徐々に#10三宅を引き離し、最後は3.465秒まで差を広げてフィニッシュした。

一方トップ争いは、1周目を終えた時点で#50名取と#2佐藤の2台が頭一つ抜け出した状況となり、その後は一進一退の攻防が続く。

2周終了時点で#50名取は#2佐藤に対して1.038秒とやや差を広げるが、3周目には#2佐藤が1'52.923とファステストラップを更新、#50名取との差を0.852まで詰めるが、#50名取も4周目に1'52.655と佐藤を上回るタイムを記録してリードを0.904秒とすると、その後も少しずつ差を広げて7周目には1.450秒差とした。

しかし#2佐藤も負けじと9周目から反撃に転じ、#50名取とのギャップを1.119とすると、11周目には0.882秒まで縮めてファイナルラップを迎えた。

しかし#50名取は最後まで#2佐藤に付け入る隙を与えず、前日の第4戦に続いて今季3勝目をものにした。#2佐藤はあとわずか0.535秒及ばなかった。

その後方では#37平良、#36アレジのトムス勢2台による3位争いが展開された。

僅差で#37平良を追う#36アレジは11周目の1コーナーでアウトから#37平良に並びかけ、2コーナー立ち上がりで3位に浮上、今季4度目の表彰台をものにした。

スーパーフォーミュラ・ライツ第6戦決勝はこのあと午後4時35分より17周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

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SF:第2戦鈴鹿フリー走行2回目 トップタイムは#14大嶋

2021年全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦「NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース」のフリー走行2回目が4月25日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#14大嶋和也(NTT Communications ROOKIE SF19)がトップタイムを記録した。
(天候:晴れ コース:ドライ)

2回目のフリー走行は午前8時40分より30分間で行われた。

このセッションでトップタイムを記録したのは3周目(計測2周目)に1'37.884を叩き出した#14大嶋。しかし大嶋は4周終わりで一旦ピットインすると、その後は1分41秒〜42秒台で13周を消化している。Aグループ8位でQ1敗退を喫した大嶋はここでもう一度予選シミュレーションと同様に走行を行い、改めてクルマの状態を確認したとも想像できる。予選タイムとの比較では向上が見られているものの、決勝でそのポテンシャルを発揮するチャンスがあるかは未知数だ。

これに対し、残り2分を切ったところで1'39.765の2番手タイムを記録した#36宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)は3周目に1'43.211を記録すると、その後は7周目まで1分41秒台のペースを保って8周目に一旦ピットイン。その後は10周目から12周目まで連続して1分40秒台を連発する中で13周目にベストタイムを記録と、安定した速さを保って15周を消化している。

3番手の#19関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)も6周目に1'39.915の自己ベストタイムを記録したのちに1周のクールダウンを挟んで1分40秒〜41秒台で連続周回を行なってトータル14周を消化した。

4番手の#16野尻智紀(TEAM MUGEN SF19)も1'39.994のベストタイムを記録した直後の5周目に1'46.301を記録してからは6周目、7周目と連続して1分41秒台。8周目、9周目と連続してピットインして以降は11周目からチェッカーを受ける15周目まで連続して1分40秒台で周回を重ねている。

ポールポジションの#5福住仁嶺(DOCOMO DANDELION M5S SF19)は12周目に1'40.197を記録して6番手。福住もまた4周目と11周目(これはインラップ)に1分45秒台を記録した以外は安定して1分40秒〜41秒台で周回を重ねており、ベストタイムもそうした連続周回の中で記録されている。

こうしたことから午後の決勝は1分40秒〜41秒台での接戦となりそうな気配だ。

第2戦決勝は午後2時30分より30周で行われる。

Text:KazuhisaSUEHIRO

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SFL:第4戦鈴鹿決勝 接戦を制した#50名取が今季2勝目を獲得

2021年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第4戦の決勝が4月24日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#50名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が今季2勝目を挙げた。

(天候:晴れ コース:ドライ)

優勝は名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320) 決勝2位はジュリアーノ・アレジ(TOM\'S 320) 決勝3位は野中誠太(Kuoカローラ中京TOM\'S 320 )

第4戦決勝は午後5時より12周で行われた。

ホールショットを奪ったのはポールポジションの#50名取。予選3番手の#2佐藤蓮(TODA FIGHTEX )が2位に浮上し、#1野中誠太(Kuoカローラ中京TOM'S 320 )が3位。今大会はスーパーフォーミュラとのダブルエントリーとなった#36ジュリアーノ・アレジ(TOM'S 320)が4位で続き、#5平良響(Kuoカローラ中京TOM'S 320)が5位だ。

予選6番手の#10三宅淳詞(MAX RACING 320)はスタートで出遅れて8位と順位を二つ落としたが、4周目の1コーナー進入で#5入山翔(Albirex-RT)をアウトから抜いて7位に。8周目の1コーナーでは#35河野駿佑(RS FINE K&N 320)を同様にアウトから抜き去って6位と挽回してきた。。

トップの#50名取は1周目に0.650秒のリード。3周終わりでは1.699秒まで差を広げてきたが、#2佐藤も負けじと4周目に1.089秒、5周目に1.030秒と差を詰めてきた。

一方、3位を走っていた#1野中は7周目のデグナーでコースオフ。すぐにコース復帰したものの、この間に#36アレジが3位に浮上した。

トップ2台の差はその後も8周目に0.511秒、9周目には0.497秒、10周目には0.367秒と接近。11周目には0.222秒と完全にテール・トゥ・ノーズの状態になった。

ところが12周目。

1コーナーでアウトから仕掛けた#2佐藤と#50名取が2コーナーで接触、弾かれた2佐藤はコースアウトしてグラベルに捕まり、そのままクルマを降りてしまった。

これにより#36アレジが2位に浮上、#1野中が3位で続いた。

11周目の130Rで#37平良をアウトから抜いて5位に浮上した#10三宅は、佐藤のリタイヤにより、最後は4位でチェッカーを受けた。

第5戦決勝は明日の朝9時55分より12周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

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SF:第2戦鈴鹿予選会見 福住仁嶺「ポールポジションを取るまでに時間がかかったが取れて嬉しい。チームに感謝」

PP 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

「フリー走行の走り出しから調子が悪くなくて、最後のアタックでも手応えを感じていました。Q1からいい感じて走れていたので、そこからセットアップを変えることなく集中して走りました。ポールポジションを取るまでに時間がかかりましたが、取れて嬉しいですし、取らせてくれたチームの皆さんに感謝しています」

「今まではいろんなことを考えすぎたり、余計なセットアップをしてしまったりと、邪念があったと思います。今回は自信を持って走りましたし、自信の持てるクルマでした」

2位 野尻智紀(TEAM MUGEN)
「まずは福住選手におめでとうと言いたいです。走りはじめの調子が良くなかったので、セットアップをアジャストしていきました。自分が思うことを伝えて大幅なセッティング変更をしてもらいました。そうしたことの積み重ねでここまで来れたと思います。仕事量の多い中で完璧な仕事をこなすのは大変だったと思いますが、やってくれたチームに感謝です。Q3ではこのままだと福住選手に勝てないと思ったので、色々作戦を変えてみましたが、わずかに届きませんでした」
3位 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)

「この鈴鹿でポールを取った福住選手は本当にすごいなと思います。僕は全然歯が立ちませんでした。今思えば僕自身ももっとできたんじゃないかと思うことが多々あります。予選までに結構バタバタしながら準備して予選に臨みましたが、Q1、Q2、Q3といいものを作っていただけたのでこの結果になれたと思います」

「自信を持ってレースウィークを迎えたんですが、フリー走行の状態が良くありませんでした。そこから色々取り組んで予選に臨みましたが、クルマの状態はよくなっていました」

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO

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SF:第2戦鈴鹿公式予選 参戦4年目の#5福住が待望のPP獲得! #36アレジも見事Q3進出

2021年全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦「NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース」の公式予選が4月24日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#5福住仁嶺(DOCOMO DANDELION M5S SF19)がデビュー4年目にして初のポールポジションを獲得した。また今回中嶋一貴に代わって急遽参戦が決まった#36ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)もQ3進出を果たした。

(天候:曇り コース:ドライ)

ポールポジションを獲得した福住仁嶺(DOCOMO DANDELION M5S SF19) 予選2位の野尻智紀(TEAM MUGEN SF19) 予選3位の大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)

公式予選は午後3時10分よりノックアウト方式で行われた。開始時の気温は21℃、路面温度は27℃だ。

予選Q1:Aグループは#20平川、Bグループは#5福住がトップ通過。#36アレジもQ2へ

予選Q1はAグループ9名、Bグループ10名に分かれて10分間の走行を行い、各グループ上位7名ずつがQ2進出の権利を得る。

Aグループは#64大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)、#4中山雄一(ORIENTALBIO KONDO SF19)、#6笹原右京(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)、#18国本雄資(KCMG Elyse SF19)、#14大嶋和也(NTT Communications ROOKIE SF19)、#15大津弘樹(TEAM MUGEN SF19)、#20平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)、#36ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)、#38坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING SF19)が出走した。

国本、大湯、坪井、笹原、大津はコースオープンと同時にピットを離れ、国本を除く4人は1周してすぐにピットへ。国本は2周終わりでピットイン。

これは先にブレーキのウォームアップを行ってからアタック用のタイヤに履き替えるという作戦のようだ。こうすることでピットアウト後は計測1周目からアタックが可能になるという。

一方、#20平川、#36アレジ、#14大嶋、#4中山は少し遅れてコースインし、そのままウォームアップ走行に入った。

まずは#20平川が計測2周目に1'37.574をマーク。#36アレジが1'37.648、6笹原が1'37.900で続く。以下1'38.037の#18国本、1'38.144の#64大湯、1'38.275の#15大津までがQ2進出。#14大嶋、#4中山がここで予選を終えた。

Bグループは午後3時25分開始。#1山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)、#3山下健太(ORIENTALBIO KONDO SF19)、#5福住、#7小高一斗(KCMG Elyse SF19)、#12タチアナ・カルデロン(ThreeBond SF19)、#16野尻智紀(TEAM MUGEN SF19)、#19関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)、#37宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)、#39阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING SF19)、そして今回から参戦の#51松下信治(BYOUBUGAURA B-MAX SF19)が出走した。

#3山下、#37宮田を除く8名は開始と同時にコースインし、一旦ピットへ。

代わって#3山下、#37宮田がピットアウト。この時点で残り時間は6分30秒だ。

一旦ピットインしたドライバーたちも残り5分を切る頃には再びコースに飛び出し、アタックに取り掛かる。

まずは#37宮田が計測2周目に1'38.130をマーク。#1山本がそれを上回り、計測1周目で1'37.603、#51松下は計測2周目に1'38.063。#16野尻も計測2周目に1'37.725を記録してきた。

さらに#19関口が1'37.557、続いて#5福住が1'37.316でトップに躍り出たところでチェッカー。

#5福住、#19関口、#1山本、#16野尻、#51松下、#3山下そして#37宮田までがQ2進出。#39阪口、#7小高、#12カルデロンがノックアウトされた。

予選Q2:好調の#5福住がここでもトップタイム #36アレジもQ3進出を果たす

予選Q2は午後3時30分に走行開始。7分間の走行で上位8名が次のQ3への権利を得る。

ここでは#18国本がQ1同様の作戦を取ったが、他の13名はピットを離れてそのままアタックへ。

まずは#6笹原が計測2周目に1'37.165をマーク。続いて#38坪井が1'37.502、#20平川が1'37.119、#5福住1'36.646でトップに浮上する。

前回優勝の#16野尻は1'36.936で2番手。チェッカー直前に大湯が1'36.978で3番手に飛び込み、1'36.987の#19関口に続いて最後の最後にアレジが1'37.099で5番手に。これにより1'37.310の#15大津が9番手に後退、以下#1山本、#38坪井、#51松下、#18国本、そして#3山下がノックアウトされる結果となった。

予選Q3:#5福住が全セッショントップの快挙でポールポジション獲得

予選Q3は午後4時7分走行開始。Q2同様に7分間の走行だ。

#16野尻はブレーキのウォームアップを行って一旦ピットへ。温まりの早いリヤタイヤのみ交換してコースへ。他のドライバーはピットアウトしてそのままウォームアップに入る。

まずは#16野尻がピットアウト後の計測1周目で1'36.645を叩き出すが、#6福住がそれを上回る1'36.449を計測2周目に記録してトップへ。

#64大湯は1'36.673で3番手に続き、#20平川が1'36.794でトヨタ勢最上位の4番手につけた。

注目の#36アレジは1'37.350に留まり、8番手で明日の決勝に臨む。

スーパーフォーミュラ第2戦決勝は明日の午後1時45分より30周または70分間で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA

SF:第2戦鈴鹿フリー走行1回目 トップタイムは#5福住 注目の#36アレジは11番手

2021年全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦「鈴鹿2&4レース」のフリー走行1回目が4月24日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#5福住仁嶺(DOCOMO DANDELION M5S SF19)がトップタイムを記録した。
(天候:曇り コース:ドライ)

フリー走行は午前10時15分より90分間で行われた。

#6DOCOMO DANDELION M6Y SF19は開幕戦に続いて欠場となった牧野任祐に代わり今回も笹原右京がドライブ。#7KCMG Elyse SF19も開幕戦に続いて小高一斗が起用された。また今回は中嶋一貴に代わってジュリアーノ・アレジが#36Kuo VANTELIN TOM'S SF19をドライブすることになった。

そのアレジは走行開始から3周目に1'39.916、4周目には1'39.795を記録して一時トップに立つなど、初のスーパーフォーミュラを難なく乗りこなしてみせている。

開始から10分ほどが経過した頃、#51松下信治(BYOUBUGAURA B-MAX SF19)がマシントラブルによりシケイン手前でストップしたために赤旗が提示され、走行は中断された。

この時点でのトップは#1山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)で1'38.963。2番手には#6笹原が1'39.029で続く。トヨタ勢最上位は#19関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)で1'39.296だった。

車両回収ののち、10時39分に走行は再開された。

ここからは各ドライバーとも決勝を見据えたロングランに入ったのか、しばらくは目立ったタイム更新もなくセッションは進行する。トップの山本はピットイン、アウトを繰り返しながら1分40~41秒台で走行。アレジは7周目から21周目まで1分41秒台前半から42秒台後半のペースで連続で走行した。

前回優勝の#16野尻智紀(TEAM MUGEN SF19)はベストタイムは12番手だが、山本と同様にピットイン、アウトを繰り返しながら1分40秒〜41秒前半のペースで走行しており、状況は悪くなさそうだ。

残り時間が20分を切ったところで#19関口が自己ベストを更新するが、タイムは1'39.258で順位は変わらず。序盤にトラブルでコース上にストップした#51松下も走行を再開し、13周目に1'39.696を記録して8番手に上がってきた。

残り時間が10分を切ったところで#1山本が1'38.886と自身のタイムを更新する。

続いて#16野尻が残り時間5分30秒で1'39.294を記録して4番手に浮上するが、#36アレジが残り時間3分で1'39.258までタイムを縮めて4番手に。

ここから予選を想定した熾烈なタイムアタック合戦が始まった。

残り時間1分で#20平川が1'38.715でトップに。それを#19関口が上回り1'38.408を記録、さらにその直後、#37宮田が1'38.253を記録する。しかしチェッカーフラッグ提示直後に#5福住が1'38.115を叩き出してトップに浮上、2番手#37宮田、3番手#19関口の順でフリー走行は終了した。

4番手には#64大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)、5番手には#39阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING SF19)がつけ、スポット参戦の#6笹原は9番手、#36アレジは11番手、そして#7小高は17番手という結果になった。

スーパーフォーミュラ第2戦はこのあと午後3時10分より、ノックアウト方式で公式予選を行う。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第1戦岡山優勝ドライバーのコメント 山下健太「坪井選手には申し訳なかったけど、勝てて良かったっす」

GT500クラス優勝 #14ENEOS X PRIME GR Supra

大嶋和也(TGR TEAM ENEOS ROOKIE)
「前半はすごくクルマのフィーリングもよく、タイヤもたれなくて、ペース的にはこっちの方が速かったんですが、なかなか抜くチャンスがなくて。もうとにかくくっついてって、あとはチームとヤマケンに任せようと思って必死に走っていました。このチームは今年から始まったばかりで、みんなゼロから練習してくれたんで、まさか初戦からこんなにすごい仕事をするとは思ってませんでした。本当に誇りに思います」
山下健太(TGR TEAM ENEOS ROOKIE)
「ずっと最初レースを見てて大嶋先輩が速そうだなって思ってて。みんなが一斉にピット作業をする展開となったんですが、チームが完璧なピットストップで前に出させてくれたので。クルマもいいし、タイヤもいいので、このまま逃げれるんだろうと思っていましたが、思いのほかペースが上がらず、ずうっと坪井選手と戦うことになりました。自分にもいけずな部分があったので、坪井選手には申し訳なかったんですけど、勝てて良かったっす。タイヤは本当にズルズルで、振動も起きてて不安でしたが、なんとかゴールできて良かったっす」
高木虎之介監督(TGR TEAM ENEOS ROOKIE)
「全てが新しいチームだったんで不安もありましたが、ドライバー二人がとにかく速くて。全部新しいメンバーだったのでピットストップが課題でしたが、本当にこんなに完璧に決まると思っていませんでした。ほんと感謝しています。ワンチームで。(坪井選手は)去年一年大嶋と組んでて、パフォーマンスはあるのがわかっていたので大丈夫かな?と思っていましたが、健太が頑張ってくれて良かったです。次は(ウェイトを積むので)苦しいかと思うんですけど、なんとか上位でフィニッシュしたいです。シーズンを通じて予選も決勝もピットストップも全て完璧にいきたいと思います」

GT300クラス優勝 #56リアライズ 日産自動車大学校GT-R

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(KONDO RACING)
「何から言えばいいかわかりませんが、最初のスティントは荒れた展開になりました。僕が乗り込んでからは65号車がずっと後ろについてきていたので、ハードにプッシュしなければなりませんでした。とにかくミスをしないように心がけ、ミリ単位、インチ単位まで気を配等なければならず、タフなレースになりました。ですが、こういう形でシーズンをスタートできて嬉しいです」
藤波清斗(KONDO RACING)

「予想以上に予選も良くて、狙える位置だってのは思っていましたが、ライバル勢も本当に強いので、まさか勝つとは思いませんでした。ここに来る前は5位か6位ぐらいで、とチームとは話していました。セーフティーカーのタイミングとか、クルマの状態も本当に良くて、何よりチームのピットワークで前に出られたと思いますし、その後JP選手もすごく強い走りで最後まで戦ってくれたので、見てる方は何の不安もありませんでした」

「(お客さんが)こんなにいっぱいきてくれて本当に嬉しいですし、モチベーションも上がります。少しでも僕らの走りで勇気を与えられたかなと思いますので、辛い時期ですが頑張りましょう」

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第1戦岡山決勝 熾烈なドッグファイトを制し、#14ENEOS X PRIME GR Supraが優勝

GT500クラスのスタートシーン GT300クラスのスタートシーン

2021オートバックス スーパーGT第1戦「たかのこのホテル岡山GT300kmレース」の決勝が4月11日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われた。レースは二度のセーフティーカーランが行われる荒れた展開となったが、予選2番手からスタートした#14大嶋和也/山下健太組(ENEOS X PRIME GR Supra)が接戦を制し、チーム結成2年目で初の優勝をものにした。GT300クラスは終盤までトップ4台による接近戦が展開されたが、予選4番手の#56藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組(リアライズ 日産自動車大学校GT-R)が逃げ切って優勝した。

(天候:晴れ コース:ドライ)

GT500クラス優勝は大嶋和也/山下健太組(ENEOS X PRIME GR Supra) GT500クラス決勝2位は関口雄飛/坪井翔組(au TOM\'S GR Supra) GT500クラス決勝3位は平川亮/阪口晴南組(KeePer TOM\'S GR Supra)

第1戦決勝は午後1時30分より82周で行われた。2年ぶりの開催となった岡山国際サーキットは予選、決勝を通じて好天に恵まれ、スタート時の気温も17℃いう絶好のコンディションのもとでの戦いとなった。

2周のフォーメーションラップに続き、スタートでトップに立ったのは、ポールポジションの#37阪口晴南(KeePer TOM'S GR Supra)。予選2番手の#14大嶋和也(ENEOS X PRIME GR Supra)が2位、予選3番手の#36関口雄飛(au TOM'S GR Supra)が3位でコントロールラインに戻ってきた。

2位の#14大嶋は#37阪口との差を1秒以内に保って追い上げるが、周回遅れに行手を阻まれるなどしてなかなか攻略の糸口が見つからない。そうこうしているうちに#30永井宏明(TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT)に#34道上龍(Yogibo NSX GT3)がヘアピンで追突するアクシデントが発生。30号車が真横を向いて停止してしまったため、8周目からこの日最初のセーフティーカーが導入された。

#30永井はマーシャルの手を借りてコースへ復帰し、レースは13周めから再開された。

再びテール・トゥ・ノーズの攻防を再開した#37阪口と#14大嶋。しかしここでも大嶋は阪口に並びかけることができないまま、周回を重ねることになる。

しかし33周めについにレースが動いた。

早めのピット作業を行った#360青木孝行/内田優大組(RUNUP RIVAUX GT-R)の内田が2コーナーでスピン、ウレタンバリアに突っ込んで停止すると、それを見てとったGT500クラスの上位陣は相次いでピットに飛び込み、ドライバー交代を行った。

ここで素早く作業を終えてピットアウトした14号車に対し、37号車はピットアウトに手間取り、14号車だけでなく36号車、そして#39ヘイッキ・コバライネン/中山雄一組(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)の先行をも許して実質4位に後退してしまった。

そしてこの360号車を排除するため、35周めからこの日二度目のセーフティーカーが導入され、レースは40周めから再開された。

すると2位に浮上した#36坪井翔(au TOM'S GR Supra)は猛然と#14山下健太(ENEOS X PRIME GR Supra)を追い上げにかかり、60周目のヘアピンで遂にアウトから#14山下に並びかける。しかし周回遅れに行手を阻まれ、トップ浮上はならず。61周目にも同様に仕掛けるが、山下は一歩も引かない。その後も62周目の1コーナー、2コーナー、そして66周目のバックストレートと激しいバトルは続くが、#14山下は巧みに#36坪井を押さえ込む。

その後も何度も#14山下に仕掛ける#36坪井だったが、75周目のヘアピンへの飛び込みで14号車にアウトから並びかけようとして痛恨のオーバーラン。懸命にコースに復帰した坪井だったが、トップとの差は8.968に広がってしまった。ここで勝負は決し、#14大嶋/山下組が開幕戦を制した。

2位に終わった#36関口雄飛/坪井翔組(au TOM'S GR Supra)だったが、坪井はその後も山下を上回るハイペースで周回を重ね、最後は1.187秒差まで詰め寄って意地をみせた。

3位は平川亮/阪口晴南組(KeePer TOM'S GR Supra)。4位でピットアウトした#37平川は56周目のヘアピンで#39中山のインに飛び込んで順位を一つ挽回、すでにトップ2台とは15秒近い大差をつけられていたが、なんとか表彰台の一角を占めることができた。

そして#39ヘイッキ・コバライネン/中山雄一組(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が4位でフィニッシュし、上位4台をGRスープラが占める結果となった。

ホンダNSX-GT勢の最上位は#17塚越広大/ベルトラン・バゲット組(Astemo NSX-GT)の5位。ニッサンGT-R勢は#3平手晃平/千代勝正組(CRAFTSPORTS MOTUL GT-R)の9位が最高という苦しい開幕戦となった。

GT300クラス優勝は藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組(リアライズ 日産自動車大学校GT-R) GT300クラス決勝2位は蒲生尚弥/菅波冬悟組(LEON PYRAMID AMG) GT300クラス決勝3位は吉田広樹/川合孝汰組(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)

GT300クラスはポールポジションの#11安田裕信(GAINER TANAX GT-R)がスタートでトップに立つと、#52川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)の猛追を巧みに押さえて周回を重ねていたが、360号車のアクシデントの直後にピットに飛び込んだ52号車に対し、11号車はその1周後にピット作業を行ったことが裏目に出て52号車の逆転を許してしまう。さらには同じ周に作業を行った#65蒲生尚弥/菅波冬悟組(LEON PYRAMID AMG)、#56藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組(リアライズ 日産自動車大学校GT-R)らの先行をも許してしまった。

この結果、#56ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(リアライズ 日産自動車大学校GT-R)がトップに浮上。2番手には#65蒲生尚弥(LEON PYRAMID AMG)が続き、#52吉田広樹(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)は3位に。#11平中克幸(GAINER TANAX GT-R)は25周めにピット作業を行った#2加藤寛規/阪口良平組(muta Racing Lotus MC)にも抜かれて一時5位まで後退するが、2号車は48周めにピットに戻り、そのままレースを終えてしまったため、4位でフィニッシュすることとなった。

トップ4台は終盤まで接戦を繰り広げたが、#56オリベイラは最後までトップを守り切り、昨年の第7戦以来の勝利をものにした。

2位は蒲生尚弥/菅波冬悟組(LEON PYRAMID AMG)。3位には吉田広樹/川合孝汰組(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)が入った。

スーパーGT第2戦は、富士スピードウェイにて2年ぶりの500kmレースとして行われる。5月4日決勝だ。

GT500クラスの表彰式 GT300クラスの表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:第1戦岡山ウォームアップ走行 トップタイムは#38ZENTスープラ

オートバックス スーパーGT第1戦「たかのこのホテル岡山GT300kmレース」の決勝前ウォームアップ走行は#38立川祐路/石浦宏明組(ZENT CERUMO GR Supra)が1'21.215でGT500クラスのトップタイム。GT300クラスは#61井口卓人/山内英輝組(SUBARU BRZ R&D SPORT)が1'27.700でトップだった。

ウォームアップ走行は午前11時55分より20分間で行われた。天候は晴れ。気温は16℃だ。

序盤のトップは#16笹原右京/大湯都史樹組(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)で、笹原が4周めに1'21.256を記録した。以下、#37平川亮/阪口晴南組(KeePer TOM'S GR Supra)の阪口、#36関口雄飛/坪井翔組(au TOM'S GR Supra)の坪井と続く。

開始10分過ぎには#23松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R)のクインタレッリが1'21.252でトップに浮上。

さらに残り時間5分30秒というところで#38立川祐路/石浦宏明組(ZENT CERUMO GR Supra)の#38石浦が1'21.215を記録。(8周め)これがこのセッションのトップタイムとなった。

2番手は#23松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R)、3番手は#16笹原右京/大湯都史樹組(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)、そしてポールシッターの#37平川亮/阪口晴南組(KeePer TOM'S GR Supra)とまずまずの位置で走行を終えている。

一方、予選3番手の#36関口雄飛/坪井翔組(au TOM'S GR Supra)はチェッカー直前に関口がアトウッドカーブでGT300車両をかわそうとしてコースオフしているが、クルマへのダメージは大きくなさそうだ。

GT300クラスは#61井口卓人/山内英輝組(SUBARU BRZ R&D SPORT)の井口が4周めに1'27.700を記録してトップ。ポールポジションの#11平中克幸/安田裕信組(GAINER TANAX GT-R)が2番手につけた。

スーパーGT第1戦決勝はこのあと午後1時30分より82周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第1戦岡山ドライバートークショー 平川亮「岡山は相性がいいので、決勝も楽しみにしています」

4月11日、スーパーGT第1戦が行われている岡山国際サーキットで恒例のドライバートークショーが開催された。

今回出席したのはGT500クラスポールポジションの#37平川亮(KeePer TOM'S GR Supra)、予選2位の#14山下健太(ENEOS X PRIME GR Supra)、そして予選3位の#36関口雄飛(au TOM'S GR Supra)。

GT300クラスはポールポジションの#11平中克幸(GAINER TANAX GT-R)、予選2位の#52川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)、そして予選3位の#65蒲生尚弥(LEON PYRAMID AMG)だ。

各ドライバーのコメントは以下の通り。

平川亮(TGR TEAM KeePer TOM'S)

「(昨日の予選を振り返って)テストから昨日に向けて、色々見据えてやってきたので、結果がポールポジションという形で出て嬉しかったです。」

「(岡山マイスターと言われている平川選手だが、それについては)そう言っていただいて嬉しいですし、今日のレースはまた違った展開になると思いますが、落ち着いてレースできるといいなと思います。岡山が好きというより、相性がいいと思っているので、午後のレースを楽しみにしています。」

「(スープラのトップ5独占についての感想は)決勝もいい結果で終わればいいと思います。スープラは決勝も強いので、いいレースを見せたいですね。」

山下健太(TGR TEAM ENEOS ROOKIE)

「(予選を振り返って)予選が始まる前まではホンダ勢が速かったので、予選Q1を通れるかどうかが心配でしたが、走ってみるとトヨタ勢が速かったし、優勝を狙える位置で Q2を終えられたので良かったです。選んでるタイヤも決勝向きなので、自信もあります。」

「(2年ぶりのフル参戦だが)大嶋選手も阿部エンジニアも2019年にタイトルを取らせていただいた時のメンバーなので、やりやすいですね。特に問題もなく、いつも通り普通にできますし。個人的にはもう一つのレース(スーパーフォーミュラ)の結果が悪すぎてイライラしてるんで(笑)その気持ちをドッカンとぶつけたいと思います。」

「(チームの強みはぼくだ、と言っていたが)あれは言わされただけですよ(笑)」

関口雄飛(TGR TEAM au TOM'S)

「(昨日の予選を振り返って)練習走行から万全とはいかず、予選に向けて修正を行いましたが、公式練習からQ1、Q1からQ2と修正しきれずに終わっちゃった印象です。3位なので、優勝を狙えるポジションだとは思いますが、タイム差が大きかったので、見た目以上の差を感じていました。それで予選後にチームと話し合って、決勝に向けてクルマを作ってきました。このあとのウォームアップ走行で確認して、うまく決まってればいいなと思います。」

「(新パートナーの坪井選手について)何も問題ありません。すごく速いドライバーですし、いいコンビネーションでいけてると思います。」

「(今シーズンは新しいスタイルを見せると言っていたが)ここ数年チャンピオン争いはできていますが、取りこぼしが多かったりして、シーズンを振り返るときに後悔することがあったので、今年はクラッシュやペナルティもなく行きたいなと思いますが、その場になると、ついつい押さえきれないかもしれませんね。でもそれが目標です。」

平中克幸(GAINER)

「(予選を振り返って)フリー走行の時はポールを取れるなんて思っていませんでした。気温と路温がどんどん上がっていく中で、僕らにとってはいい方向に行きました。それでちょっとは望めるかなとは思っていましたが、ポール獲得はぼくよりもチームが驚いていたんじゃないでしょうか。」

「決勝はこのままトップをキープできればいいなと思いますが、そうはいかないとも思います。接戦が展開されると思うので、その中でしっかりと生き残って、このポジションをキープできればと思います。いつもチャンピオン争いに敗れてきているので、今年こそはチャンピオンを獲得したいです。」

川合孝汰(埼玉トヨペット Green Brave)

「(昨日の予選を振り返って)思ったより気温が上がったので、心配はしていましたが、うまくまとめられQ1を突破できたので良かったです。」

「(Q2を走った吉田選手とはどんな話をした?)ぼくが走ったあとで『もうちょっとタイム出そうです』ってプレッシャーかけちゃったみたいで(笑)珍しく吉田さんがあたふたされていました。無事に2番手を取ってもらえたので、嬉しかったです。」

「(昨年は開幕戦で優勝したが)ぼくはF4をやっていたので、岡山でレースをするのはそれ以来ですが、こんなにお客さんが集まってくださってることに圧倒されています。無事にいいレースができればともいます。」

「(スープラのライバルが2台増えたことについては)昨日Q1でいきなりそれぞれがトップを取って、ぼくらは2位だったので、ちょっと焦っていました。決勝では緑色のスープラが一番前にいられればいいなと思います。」

「(タイヤ交換義務について)事前にわかっていたことだったので、半分もてばいいと考えてタイヤを選びましたし、決勝で吉田さんにタイヤを残さなくていのはやりやすいなと思います(笑)」

蒲生尚弥(K2 R&D LEON RACING)

「(地元岡山のレースだが)久しぶりのレースということで、たくさんのお客さんに来てもらえて、非常に嬉しいです。地元の友人もどっかでみていると思います。予選は想像以上の結果で、天候も含めて全ての条件がうまくいきました。今日も天気がいいので、昨日からの流れを引き継いで、優勝できるように頑張ります。」

「(タイヤ無交換の印象が強いチームだが、今シーズンはタイヤ交換が義務付けられた。それについての感想は?)いつもはタイヤ無交換を視野に入れてタイヤ選択をしていましたが、今回は半分もてばいい、という考え方で選びました。」

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:第1戦岡山ポールシッターのコメント 阪口晴南「平川選手のアドバイスがものすごく役に立ちました」

GT500クラスポールポジション #37KeePer TOM'S GR Supra

平川亮(TGR TEAM KeePer TOM'S)

「昨年の最終戦もですが、助っ人に美味しいところを持っていかれて、そこは寂しい感じはあります。それでもサッシャが来れない中、(阪口選手は)一緒にテストを頑張ってくれましたし、クルマも最後は仕上がって、気持ちよく走れたと思いますので、そこは本当に良かったと思います」

「明日は明日なんで、今日はとりあえずポールを喜んで、明日は思い切って戦えればと思います」

阪口晴南(TGR TEAM KeePer TOM'S)

「何から話していいかわかりませんが、まず最初に代役として呼んでくださったチームに感謝したいですし、その代役の話を承諾してくださったK-tunesの皆さんにも感謝しています。2回の公式テストをしっかり走ることができ、クルマがどんどん自分のものになっていきました。クルマもタイヤも、そして平川選手も本当に頼もしくて、ぼくはただプッシュするだけだったので、本当にありがたい環境でレースをさせていただいてるなと思っています。出走のギリギリまで平川選手がアドバイスを沢山してくださり、ぼくはそれを守って走っただけなんです。本当に感謝しています」

「今日の結果は本当に満足していますし、明日はGT500のレース経験が少ないので、ボロが出ないようにギリギリまで準備します。今日は平川選手のアドバイスがものすごく役に立ったので、明日もめちゃめちゃアドバイスを聞こうと思います」

GT300クラスポールポジション #11GAINER TANAX GT-R

平中克幸(GAINER)

「(2014年以来のPPだが)本当にポールが取れるとは思っていなくて。公式練習でもQ1でもスープラが速かったですから。トップ10に入れればいいなぐらいの気持ちでアタックしたら、意外とタイムが良くてびっくりしています」

「決勝では一番前からスタートできるので、このポジションを生かして明日もいいレースをしたいと思いますので、応援よろしくお願いします」

安田裕信(GAINER)

「ぼくもまさかポールまで行くとは思っていませんでした。平中さんがQ2で素晴らしい走りをしてくれて感謝しています。明日一番前からスタートできて嬉しいです」

「なかなかファンの方と触れ合うことがまだ難しいんですけど、テレビの前の皆さんや、ここにいらしている皆さんに、感動を与えられるレースをするので、最後まで応援をお願いします」

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第1戦岡山公式予選 GRスープラの大逆襲! 助っ人阪口の活躍で#37KeePerがPP獲得

オートバックス スーパーGT第1戦「たかのこのホテル岡山GT300kmレース」の公式予選が4月10日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、GT500クラスでは#37平川亮/阪口晴南組(KeePer TOM'S GR Supra)が、GT300クラスでは#11平中克幸/安田裕信組(GAINER TANAX GT-R)がポールポジションを獲得した。

公式予選は午後2時よりノックアウト方式で行われた。天候は晴れ。気温は15℃まで上昇してきた。

予選Q1:両クラスでGRスープラが上位独占!!公式練習トップの#8ARTA NSXと#61BRZはまさかの敗退

GT500クラスは上位8台がQ2進出の権利を得る。まず#8野尻智紀(ARTA NSX-GT)が1'19.046を記録、これを#36関口雄飛(au TOM'S GR Supra)が上回り、1'18.244。続いて#38石浦宏明(ZENT CERUMO GR Supra)も1'18.177を叩き出す。

そして残り時間1分を目前に#37平川亮(KeePer TOM'S GR Supra)
が1'17.966でトップに躍り出る。#14山下健太(ENEOS X PRIME GR Supra)も1'18.091で2番手に上がってきた。

一方、午前中トップタイムの#8野尻智紀(ARTA NSX-GT)は14番手まで後退したところでまさかのピットイン。そのままガレージにクルマを入れてしまうことに。

その結果4番手の#36関口まで上位4台をGRスープラが占めることとなり、ホンダNSXは5番手の#16大湯都史樹(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)、6番手の#64大津弘樹(Modulo NSX-GT)の2台のみがQ2へ進出。ニッサンGT-R勢は#3千代勝正(CRAFTSPORTS MOTUL GT-R)の10番手が最高で、全4台がQ1敗退という結果となった。

GT300クラスはA、Bの2グループに分かれて走行を行い、上位各8台がQ2への進出を果たす。

Aグループは開始早々に#87坂口夏月(グランシード ランボルギーニGT3)がコースオフし、あわやクラッシュかという危ない場面もあったが、87号車はコンクリートウォールのギリギリ手前で踏みとどまることができ、坂口はそのままアタックに取り掛かった。

ここではまず#65菅波冬悟(LEON PYRAMID AMG)が1'26.021でトップに。これを#2加藤寛規(muta Racing Lotus MC)が1'25.887で上回る。前年王者の#56藤波清斗(リアライズ 日産自動車大学校GT-R)は1'26.260で3番手につける。

さらに残り時間が1分を切ったところで#244堤優威(たかのこの湯RC F GT3)が1'25.866を叩き出してトップに躍り出た。2番手は#2加藤、#65菅波が3番手、#56藤波は4番手と続き、8番手の#96新田守男(K-tunes RC F GT3)までがQ2に進出。

一方、午前中トップタイムの#61井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)は1'26.696に留まり、なんと10番手でノックアウトを喫することに。このほか#25佐藤公哉(HOPPY Porsche)、#4片岡龍也(グッドスマイル初音ミクAMG)らもここで予選を終えてしまった。

Bグループは、まず#55高木真一(ARTA NSX GT3)が1'26.046でトップに。これを#52川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)が1'25.987で上回る。さらに午前中の走行でスロットルのトラブルに悩まされていた#60吉本大樹(SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT)が1'25.955を叩き出し、残り2分を切ったところでトップに躍り出た。

4番手には#5平木湧也(マッハ車検GTNET MC86マッハ号)が1'26.239で続き、他のチームよりやや遅れて残り6分30秒でコースインした#11安田裕信(GAINER TANAX GT-R)が1'26.245で5番手につける。

そしてチェッカー直前に#21川端伸太朗(Hitotsuyama Audi R8 LMS)が1'26.557で8番手に滑り込み、見事Q2進出を果たした。

一方、新スポンサーYogiboを得て注目を集める#34道上龍(Yogibo NSX GT3)は10番手、本山哲とともにスーパーGTに挑戦する#6片山義章(Team LeMans Audi R8 LMS)は12番手と振るわず、ともにQ1で敗退となった。

予選Q2:#37阪口晴南が殊勲のPP獲得!!GT300は#11平中克幸が7年ぶりのPP

GT500クラスはコースオープンと同時に#16笹原右京(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)がピットアウト。続いて#37阪口晴南(KeePer TOM'S GR Supra)、#64伊沢拓也(Modulo NSX-GT)がコースに飛び出していく。やや遅れて#39中山雄一(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)、#38立川祐路(ZENT CERUMO GR Supra)が続く。しかし#19宮田莉朋(WedsSport ADVAN GR Supra)は一旦ピットを離れたものの、コントロールラインを通らずににピットイン。そのまま宮田はクルマを降りてしまった。

コース上では#64伊沢がまず1'19.474を記録。これを#38立川が上回って1'18.814。最終コーナーでわずかに膨らんだが、うまくまとめてきた。

しかし今回サッシャ・フェネストラズの代役に起用された#37阪口晴南(KeePer TOM'S GR Supra)が残り1分で1'17.701を叩き出し、一気にトップに躍り出る。

#36坪井翔(au TOM'S GR Supra)、#14大嶋和也(ENEOS X PRIME GR Supra)らも終盤区間ベストを更新しながらアタックを敢行したが、阪口のタイムにはわずかに及ばず、#14大嶋は1'17.808、#36坪井は1'18.060に終わった。

この結果、#37平川亮/阪口晴南組(KeePer TOM'S GR Supra)が見事開幕戦のポールポジションを獲得。平川にとっては昨年の最終戦に続いての2戦連続、阪口にとっては昨年の第2戦富士以来2度目のGT500参戦での殊勲のポール獲得だ。

2番手は#14大嶋和也/山下健太組(ENEOS X PRIME GR Supra)、3番手は#36関口雄飛/坪井翔組(au TOM'S GR Supra)となり、終わってみれば上位5台がGRスープラという結果となった。

GT300クラスはまず#55佐藤蓮(ARTA NSX GT3)が1'26.292を残り4分を切ったところで記録。これを#65蒲生尚弥(LEON PYRAMID AMG)が1'25.376、#52吉田広樹(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)が1'25.362で上回る。

そして残り時間が2分を切ったところで#11平中克幸(GAINER TANAX GT-R)が1'25.275を叩き出してトップに浮上、そのままチェッカーを待たずに走行を切り上げるが、その後も平中のタイムを上回るものは現れず、#11平中克幸/安田裕信組(GAINER TANAX GT-R)が開幕戦をポールポジションからスタートすることになった。

2番手には#52吉田広樹/川合孝汰組(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)、3番手には#65蒲生尚弥/菅波冬悟組(LEON PYRAMID AMG)が続き、前年王者の#56藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組(リアライズ 日産自動車大学校GT-R)が4番手だった。

スーパーGT第1戦決勝は明日の午後1時30分より82周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

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SGT:第1戦岡山公式練習 ホンダ勢が1-2-3! トップタイムは#8ARTA NSX-GT 

2021オートバックス スーパーGT第1戦「たかのこのホテル岡山GT300kmレース」の公式練習が4月10日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、GT500クラスは#8野尻智紀/福住仁嶺組(ARTA NSX-GT)が1'18.144のトップタイムを記録したほか、2番手に#16笹原右京/大湯都史樹組(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)、3番手は#1山本尚貴/武藤英紀組(STANLEY NSX-GT)と、ホンダNSX-GT勢が上位3台を占めた。

GT300クラスは市販車がフルモデルチェンジしたばかりの#61井口卓人/山内英輝組(SUBARU BRZ R&D SPORT)が混走で1'25.669でトップ。2番手には#52吉田広樹/川合孝汰組(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)とJAF-GT勢が速さをみせた。

公式練習は午前9時45分より105分間の予定で行われた。天候は雲ひとつない快晴だが、気温は10℃とやや肌寒さを感じさせるコンディションだ。

ディフェンディングチャンピオンのチーム国光は、レイブリックのブランド展開終了に伴い、車名を#1STANLEY NSX-GTに変更して参戦することになったが、昨年の終盤戦から体調を崩していた牧野任祐が今回も欠場。公式テストの時点では回復は順調とされていたものの、残念ながら開幕には間に合わなかったようだ。これに伴い武藤英紀が公式テストに続いて1号車をドライブする。

また#37KeePer TOM'S GR Supraも、サッシャ・フェネストラズの入国が叶わず欠場を余儀なくされたため、こちらも公式テストに続いて阪口晴南が起用されている。それに伴い、#96K-tunesは昨年のFIA-F4チャンピオンの平良響を阪口の代役に抜擢した。

開始から15分が経過した時点では#23ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH GT-R)が1'19.495を記録してトップ。#8野尻智紀(ARTA NSX-GT)が1'19.580で2番手に続く。

GT300クラスは#52吉田広樹(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)が1'26.344でトップだ。

開始20分過ぎには#1山本尚貴が1'19.121でトップに浮上。GT300も今シーズンからモデルチェンジをした#61SUBARU BRZ R&D SPORTが山内英輝のドライブで1'26.185を記録した。

開始から40分が経過したところで#37平川亮(KeePer TOM'S GR Supra)が1'18.902でトップに浮上。GT300クラスは#61山内が1'25.669までタイムを縮めて依然トップだ。

その5分後、#1山本尚貴(STANLEY NSX-GT)が1'18.525で再びトップに。2番手の37号車に続いて#36関口雄飛(au TOM'S GR Supra)が1'19.006で3番手に浮上してきた。

残り時間が1時間を切ったあたりで1号車は武藤英紀に、37号車は阪口晴南に交代。

しかしその直後、#60河野駿佑(SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT)がダブルヘアピン手前でスローダウン、そのままコース脇でストップしてしまったために赤旗中断となってしまう。

60号車は自力で再始動を試み、なんとかピットへ。セッションは午前10時45分に再開となった。

60号車は再開後にも再びダブルヘアピンでストップ。トラブルは解消されていないようだ。またこの時点でクラストップの#61BRZも走行再開時にピット出口でエンジンが始動せずにガレージに戻されたが、こちらは修復が間に合い、井口卓人が午前11時5分にコースへ。残り時間は25分だ。

結局、GT500、GT300両クラスともトップタイムが更新されないまま85分間の混走は終了、その後は予選を想定した専有走行が各クラス10分間で行われた。

GT300クラスの専有走行は午前11時10分にスタートしたが、残り時間が1分を切ったところで#22和田久(アールキューズAMG GT3)がウィリアムズコーナーの先でスピンアウト。そのままグラベルに捕まってしまったため、この日二度目の赤旗が提示されることに。その結果、専有走行でのタイム更新はなく、GT300クラスのトップタイムは混走で1'25.669を記録した#61井口卓人/山内英輝組(SUBARU BRZ R&D SPORT)となった。

コースを飛び出した22号車は、大量の砂に塗れて入るもののバリアまでは達しておらず、車体そのもののダメージはさほど大きくなさそうだ。

車両回収ののち、公式練習は午前11時30分に再開。GT500クラスの専有走行が10分間で行われた。

#37阪口晴南(KeePer TOM'S GR Supra)を先頭に続々とコースインしていくGT500車両。まずは#14山下健太(ENEOS X PRIME GR Supra)が2周のウォームアップに続いてアタックを開始。1'18.533でこの時点の2番手に浮上する。

するとその直後、#8福住仁嶺(ARTA NSX-GT)が1'18.144を叩き出してトップに浮上。#16大湯都史樹(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)もセクター1で福住のタイムを上回ったが、コントロールラインに戻った時点では1'18.306と福住には及ばず、2番手に終わった。

これにより上位3台をホンダNSX-GTが占めるという結果に。スープラ勢最上位は#14大嶋和也/山下健太組(ENEOS X PRIME GR Supra)の4番手、ニッサンGT-R勢は#23松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R)

スーパーGT第1戦はこのあと午後2時より、公式予選をノックアウト方式で行う。

Text:Kazuhisa SUEHIRO
Katsuhiko KOBAYASHI

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SGT:岡山公式テスト4回目 トップタイムは#37KeePer TOM'S GR Supra 二日間総合では#16Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTがトップに

公式テスト岡山4回目: GT500クラスのスタート練習 公式テスト岡山4回目: GT300クラスのスタート練習

3月6日と7日の二日間にわたって岡山国際サーキットで行われた2021スーパーGT公式テストは、7日午後の走行をもって滞りなく終了した。

4回目の走行でトップタイムを記録したのは#37平川亮/阪口晴南組(KeePer TOM'S GR Supra)。しかしこのセッションでは各チームともロングランを主体に行なったためか、タイムは1'19.224にとどまった。GT300クラスは#60吉本大樹/河野駿佑組(SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT)がトップで、こちらも1'26.934だった。

公式テスト岡山4回目:GT500クラストップタイムは平川亮/阪口晴南組(KeePer TOM\'S GR Supra) 公式テスト岡山4回目:GT500クラス2位は松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R) 公式テスト岡山4回目:GT500クラス3位は国本雄資/宮田莉朋組(WedsSport ADVAN GR Supra) 公式テスト岡山4回目:GT300クラストップタイムは吉本大樹/河野駿佑組(SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT) 公式テスト岡山4回目:GT300クラス2位は蒲生尚弥/菅波冬悟組(LEON PYRAMID AMG) 公式テスト岡山4回目:GT300クラス3位は井口卓人/山内英輝組(SUBARU BRZ R&D SPORT)

最後の走行は午後1時45分より行われたレース本番を想定したスタート練習に続いて、午後2時より120分間で行われた。開始時点の気温は11.6℃。路面温度はコントロールライン上で25.5℃とまずまずのコンディション。しかしここでは各チームともタイムアタックなどは行わず、ロングランを主体として走行を続けた。

トップタイムを記録した37号車も、スタートを担当した阪口晴南が3周目に出したタイムがベストで、その後も同様のペースで周回を重ねて65周を走破している。

2番手には同じく3周目に1'19.317を記録した#23松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R)が続き、#19国本雄資/宮田莉朋組(WedsSport ADVAN GR Supra)が31周目に1'19.650を記録して3番手につけた。23号車は76周、19号車は56周を消化している。

この結果、二日間を通じてのベストタイムは、1日の午後の走行で#16大湯都史樹(Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT)の1'18.121となった。16号車は最後の走行をトップから1.397秒差の14位で終えている。

GT300クラスは今季からJAF-GT仕様のGRスープラを導入した#60吉本/河野組が13周目に1'26.934を記録。2番手に#65蒲生尚弥/菅波冬悟組(LEON PYRAMID AMG)が14周目に1'27.026を記録して続き、12周目に1'27.176を記録した#61井口卓人/山内英輝組(SUBARU BRZ R&D SPORT)が3番手という結果に。その後60号車は56周。65号車は63周、61号車は55周を走ってデータ収集に努めている。

二日間を通じてのベストタイムは3回目の走行で#87松浦孝亮/坂口夏月組(グランシード ランボルギーニ GT3)が記録した1'26.138だ。

4回目の走行は残り時間30分に差し掛かったところで#38石浦宏明(ZENT CERUMO GR Supra)がアトウッドカーブで停止したために赤旗中断となったが、車両回収が円滑に進んだため午後3時33分に再開され、その後もスピンによるイエローフラッグなどはあったものの大きなアクシデントに発展することはなく、午後4時のチェッカーフラッグを迎えて終了している。

スーパーGT公式テストはこのあと3月27-28日に静岡県の富士スピードウェイにて行われ、4月10-11日にここ岡山国際サーキットで開幕戦を迎える。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

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SGT:公式テスト岡山二日目ドライバーインタビュー(#55ARTA NSX GT3) 「コロナ禍の海外参戦で精神的に鍛えられました」(佐藤蓮)

今季#55ARTA NSX GT3でスーパーGTにデビューする佐藤蓮は、2018年にFIA-F4選手権にデビュー。2019年には圧倒的な速さを見せつけて第11戦SUGOで早々とタイトルを獲得してみせた。2020年にはフランスでFIA-F4に参戦し、岩佐歩夢に次ぐランキング2位という成績を残している。

そんな彼だが、今季は国内レースに復帰してGT300クラスと全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の二つのシリーズを戦うことになった。

公式テスト岡山: 佐藤蓮(ARTA)

来月のデビュー戦を控え、佐藤選手に今季の意気込みを聞いた。

佐藤蓮(ARTA)

ーまずは昨年のフランス武者修行時代の話と、今回の参戦に至った経緯を聞かせてくださいー

フランスではヨーロッパという環境を経験することができました。向こうのドライバーとレースのやり方の違いを感じ、多くの勉強ができていい経験になりました。今年はホンダさんと(鈴木)亜久里さんからチャンスをいただき、ドライバー育成の一環としてARTAさんでGT300に乗ることになりました。いただいたチャンスをしっかり掴んで、結果につなげていきたいと思います。

ーコロナ禍での海外レース活動は大変でしたかー

そうですね。ロックダウンによって一時帰国せざるを得なかったり、レースカレンダーが変則的になったりしたので、大変でしたが、精神的には鍛えられてタフになったかなと思います。

ー初めてNSXに乗ったのはー

先週富士でプライベートテストを行ったのが初走行で、今回のテストが2回目です。今まで乗ってきたフォーミュラカーとは車重も違いますし、ABSを使うのも初めてです。今回のテストも二日目に入ってきてからだいぶマシンのこともわかってきて、安定して乗りこなせてるかなという感じになってきました。この調子でいけば開幕からいい結果を出すことができそうな気がしています。ただ500クラスとの混走ということで、常に後ろを気にかけていなければいけないという点は、今まで経験してこなかったことですね。レースでいかにロスをせずに相手を行かせるか、という点については技術が必要になってきますから、もう少し伸ばしていきたいなと思います。

ーペアを組む高木慎一選手からはどのようなアドバイスをもらっていますかー

ベテランの方なので、多くのことを教えていただいています。後ろとのタイミングを見てどういう場所でGT500を前に出すか、どの場所では自分のポジションを守るかなど、臨機応変の駆け引きをしなさいと教わっています。このチームには亜久里さんを含めてホンダドライバーの先輩方が沢山いらっしゃるので、高木さん以外の方からも多くのことを学ばせていただいています。

ー今季の目標と、デビュー戦への抱負をー

目標はもちろんチャンピオンの獲得です。開幕から優勝を狙っていきたいですが、その前にミスを減らして絶対にポイントを取りこぼさないように、全戦を通じて安定してポイントを獲得できるよう、チーム全体で努力していきたいです。テストの段階でもかなりいいフィーリングを得られているので、開幕戦からいい結果を得られるのではないかなと思っています。

ー今季はスーパーフォーミュラ・ライツにも参戦すると聞いているがー

GT300とSFLは全く規格の違う車両ですが、ハコはハコ、フォーミュラはフォーミュラと自分の中でしっかりイメージの切り替えができていれば問題なく両方乗りこなせると思います。来季以降のGT500、そしてスーパーフォーミュラへのステップアップのためにも、とにかく今できることをしっかりやって、結果につなげていきたいと思います。

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

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SGT:公式テスト岡山走行3回目 トップタイムは#39DENSO KOBELCO SARD GR Supra

岡山国際サーキットで行われている2021オートバックス スーパーGTの公式テストは3月7日に二日目を迎えた。午前の走行ではGT500クラスは#39へイッキ・コバライネン/中山雄一組(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が1'18.181でトップ。GT300クラスは#87松浦孝亮/坂口夏月組(グランシード ランボルギーニ GT3)が1'26.138でトップだった。

公式テスト岡山3回目: GT500クラストップタイムはヘイッキ・コバライネン/中山雄一組(DENSO KOBELCO SARD GR Supra) 公式テスト岡山3回目: GT500クラス2位は山本尚貴/武藤英紀組(STANLEY NSX-GT) 公式テスト岡山3回目: GT500クラス3位は平川亮/阪口晴南組(KeePer TOM\'S GR Supra) 公式テスト岡山3回目: GT300クラストップタイムは松浦孝亮/坂口夏月組(グランシード ランボルギーニGT3) 公式テスト岡山3回目: GT300クラス2位は井口卓人/山内英輝組(SUBARU BRZ R&D SPORT) 公式テスト岡山3回目: GT300クラス3位は蒲生尚弥/菅波冬悟組(LEON PYRAMID AMG)

公式テスト二日目の最初の走行は午前9時にコースオープン。当初はフルコースイエロー(FCY)の訓練が予定されていたが、これがキャンセルとなったため、走行時間が10分短縮されて135分間で行われた。

上空はきれいに晴れていたものの、放射冷却の影響からか開始時の気温は5℃。路面温度もコントロールライン上で12.7℃という寒さの中での走行となった。

開始から15分が経過したところでリボルバーコーナーとパイパーコーナーの間に落下物が出たために5分間の赤旗中断となったが、それ以外には大きなアクシデントもなく、セッションは淡々と進行していった。

GT500クラスでは赤旗中断時点で#36関口雄飛/坪井翔組(au TOM'S GR Supra)が1'18.473でトップだったが、#39DENSO KOBELCO SARD GR Supraが25周目に1'18.181を記録。これがそのままトップタイムとなった。コバライネン/中山組はその後も順調に65周を消化している。

2番手には#1山本尚貴/武藤英紀組(STANLEY NSX-GT)が1'18.277で続き、#37平川亮/阪口晴南組(KeePer TOM'S GR Supra)が1'18.353で3番手。1号車は63周、37号車は72周を走っている。

なおGT500クラスで最多の周回数をこなしたのは#14大嶋和也/山下健太組(ENEOS X PRIME GR Supra)の82周。ベストタイムは1'19.201で13番手だった。

GT300クラスでは昨日の午前、午後で共にトップタイムを記録した#52吉田広樹/川合孝汰組(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)が序盤に1'26.488でトップだったが、その後#87松浦/坂口組が1'26.138までタイムを伸ばしてトップに立った。
2番手は#61井口卓人/山内英輝組(SUBARU BRZ R&D SPORT)で1'26.190、#65蒲生尚弥/菅波冬悟組(LEON PYRAMID AMG)が1'26.371で3番手につけ、52号車は4番手で走行を終えた。

スーパーGT公式テストはこのあと午後1時45分よりスタート練習を行い、2時より120分間の走行を行う。こちらも当初予定されていたFCY訓練がキャンセルとなったため、予定より開始時刻が10分ディレイとなっている。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

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SGT:公式テスト岡山二日目ドライバーインタビュー(#18UPGARAGE NSX GT3) 「GT500との混走はすごく神経を使います」(名取鉄平)

今シーズン#18UPGARAGE NSX GT3でスーパーGT300クラスにデビューする名取鉄平。

これまでのキャリアは、全日本カート選手権から2017年にスーパーFJにデビューして日本一決定戦を制した。2018年にはホンダの育成選手としてFIA-F4を戦い、今季F1に参戦が決まった角田祐毅と最終戦までタイトルを争ってランキング2位を獲得。翌年は渡欧してFIA-F3に参戦。そして昨年は帰国して全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権に参戦、とこれまで一貫してフォーミュラカーをドライブしてきた。

そんな彼が今季はツーリングカーレースの国内最高峰に挑む。そこで来月のデビュー戦を控えた名取選手に、今の心境と今季の意気込みを聞いた。

また名取選手をチームメイトに迎え、このチームで4年目のGT300クラスを戦う小林崇志は岡山の隣県広島の出身。ホームコースとも言える来月の岡山戦について、現在の状況と抱負、そして名取選手の印象を小林選手に聞いた。

名取鉄平(#18TEAM UPGARAGE)

ー今季の参戦経緯についてー

公式テスト岡山: 名取鉄平(TEAM UPGARAGE) 去年スーパーフォーミュラ・ライツを戦いましたが、優勝することができず、ホンダさんから「育成枠を外れる」との話がありました。富士で行われた最終戦のあと、どうしようかと考えていましたが、最終戦の翌日にアップガレージの河野(映彦)社長からオファーをいただき、すぐに決断しました。最終戦の翌日に次のシーズンの話をいただいたおかげで、変に悩まずにオフシーズンを過ごすことができました。まだわからないことが沢山あるので、それを一つずつ勉強しているところです。以前スーパーGTと併催のFIA-F4を一年戦いましたが、あの頃は自分のことで手一杯で、他のレースを見る気持ちの余裕もありませんでしたから。

ー初乗りの印象はー

ヨコハマさんのテストで初めて乗りました。フォーミュラよりクルマが大きく、車重も重いので、ブレーキングの時の荷重の動かし方なども難しいです。今回のテストではGT500クラスとの混走になり、それへの気配りも大変です。ぶつかっちゃうと向こうにも迷惑がかかりますし。前だけじゃなく後ろにも気を使わないといけないので。体力的には問題ないのですけど、神経はすごく使いますね。タイヤ選択については、全日本カート選手権で経験していましたが、GTはタイヤが大きいのでまだまだ勉強が必要だと感じています。

ー来月の開幕を控えての目標と抱負をー

今回のテストはすごく良い方向に進んでいます。スーパーGTに早く対応していけるように成長していきたいです。またタイヤメーカーが3社出ていますが、ヨコハマ勢の中で常に一番でありたいと思っています。まだテストの段階ですが、チームの雰囲気はすごく良いので、信じて頑張りたいですね。

ーチームメイトの小林選手の印象はー

タイヤの使い方、クルマの操作方法など、すごくわかりやすく色々教えてもらっています。ドライバー交代の練習などにも付き合っていただいて、すごく助かっています。

小林崇志(#18TEAM UPGARAGE)

ー2年ぶりのホームレースになりますー

公式テスト岡山: 小林崇志(TEAM UPGARAGE) 去年はここでレースができなくて、いつも応援してくださる方々をお呼びすることもできなかったのを残念に思っていました。今年もパドックにお招きすることができるかどうかまだわかりませんが、少なくともスタンドにお客様を入れてレースをできるという意味ではすごく楽しみですね。

ー勝算ははありそうですかー

雨なら勝てそうかなと思います。ドライだとまだクルマの面、タイヤの面でやるべきことが沢山あるなと。まだクルマの性能を全部引き出せていないなと感じています。まだまだ完璧ではなく、伸び代はありそうなので、チーム一丸となって頑張りたいです。理想は表彰台ですが、まずはしっかりポイントを取りたいです。僕らは夏場になると調子がいいのですが、夏場だけだとチャンピオンは難しいので。開幕からしっかりポイントを取りたいですね。

ー名取選手の印象はー

率直に若いな、と思いますが、スピードはすごくあるので。速さは問題ないし、慣れてくれる必要はありますが、今のところ戸惑っている様子はないので、うまくやっていけると思います。

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

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SGT:公式テスト岡山第1日目ドライバーインタビュー(#6Team LeMans Audi R8 LMS) 「あと何年走れるかわからないが、思いっきりレースをしたい」(本山哲)

本山哲(#6Team LeMans w/MOTOYAMA Racing)

ー昨年終盤からスーパーフォーミュラ・ライツやフォーミュラリージョナルに参戦されているが、監督業から現役復帰するにあたり、どのような心境の変化があったのかー

公式テスト岡山: 本山哲(Team LeMans w/MOTOYAMA Racing) 2018年にGT500クラスから退くことになったが、レーシングドライバーを引退したつもりはありませんでした。その後も機会とタイミングが合えば、レースにどんどん出ていきたいと思っていました。スーパー耐久では富士24時間にも出ましたし、フル参戦の予定もありましたが、コロナ禍の状況などもあってなかなか走るタイミングがありませんでした。そんななか、フォーミュラ・リージョナルとライツで走らせてもらえる機会があり、やっぱりレースをしたいという思いがあり、なんとか走れないかな、と考える中で、やっぱり日本ではスーパーGTが一番ポピュラーであるので、GT300を走ろうと。いろんな方に声をかける中でチームルマンさんとお互いの意向が合って一緒にやってくことになりました。自分のファンの方々や、応援してくださるスポンサーさんに対して、プロのレーシングドライバーとして走る姿を見せたいというのがありました。自分も50歳になり、レースができるのもあと数年かな?と思ったので、あと何年か分かりませんが、思いっきりレースをしようと思いました。

ーGT300の参戦は1996年以来となるがー

そうですね。数戦だけのスポットでした。その後はGT500でメーカーのドライバーとして、仕事であり、義務として走ってきました。GT300はいろんな車種やメーカーが参戦しており、いい意味でみんなが楽しくレースをやっていることを羨ましく思っていました。そんな中で楽しみながら真剣にレースをしてみたいと思いました。走るからには当然結果が伴わないと楽しみきれないので、速さと順位を追い求めてはいきます。ご存知の通りスーパーGTはいろんなメーカーや車種、タイヤメーカーが競走しているので、簡単にはいかないなとは思っていますが、ベストを尽くしていきたいです。

ーチームルマンについてー

自分自身が初めてフォーミュラニッポンでチャンピオンを獲らせてもらった当時とはメンバーが違いますが、チームルマンでまた走れるというのは何かの縁かな?と思います。チームに対して貢献できればという思いです。

ー今シーズンの目標はー

シーズンの中で表彰台に上がるチャンスはどこかであると思うし、チームメイトの片山よっちゃんもルーキーではあるけれどもフォーミュラレースで勝てるドライバーで実力はあるので、最低でも表彰台1回はマストで、できれば勝ちたいと思います。GTは耐久レースで、セーフティーカーも入るので、一回はチャンスがあると思います。がんばりたいです。

片山義章(#6Team LeMans w/MOTOYAMA Racing)

ー今回の参戦の経緯はー

公式テスト岡山: 片山義章(Team LeMans w/MOTOYAMA Racing) フォーミュラカーにフォーカスして活動していますが、スーパー耐久にも何年か前に参戦しています。スーパーGTのような台数で、クルマが違ったりタイヤが違う状況で走るのは新鮮な気持ちです。

ーテスト初日を終えての感想はー

アウディとヨコハマさんの組み合わせ、ということで、去年は一回優勝していますが、運もあったと思います。ダンロップさんやブリヂストンさんが速い中で、なんとかして良い位置に持っていって表彰台を狙いたいなと思います。500クラスを避けながら10分の中でアタックする、という状況には不慣れなので苦戦しましたし、気疲れしました。体力的には全然大丈夫なんですけど。耐久なのでタイヤもすごくシビアで難しかったです。ずっとワンメイクタイヤのカテゴリーで走っていたので、温まり方の違いなど、難しさをひしひしと感じています。

ー本山選手についてー

帝王というか、レジェンドドライバーの本山さんなので、チームの雰囲気作りとか、車両に対するコメントも本当に的確で、見習うところがいっぱいあります。アドバイスもガッツリ教えるという感じではありませんが、こちらが聞けばちゃんと教えてくださいますし、重要なポイントは的確に教えてくださいます。全てにおいて勉強になります。ドライビング面でというよりは、スーパーGTの特徴的な部分をアドバイスしていただいています。クルマのセッティングの詰め方など、すごく勉強になります。

ー今季の目標、今後の目標はー

現状は苦戦していますが、どこかのところで運や作戦がしっかり合えば表彰台に上がれる、勝てる場面があると思うので、そこでしっかり勝てるように。表彰台に上がれるようにしたいです。

ー開幕戦がホームコースとなるが、岡山戦へ向けての意気込みはー

走り慣れたコースでの開幕ですが、できればクルマに慣れてから迎えたかったです。ここで最初にやれるっていうことで、ここでちゃんと慣れて、次からしっかりと結果を出したいです。でもホームコースで結果を出せれば、自分も周りの皆さんも嬉しいと思うので、開幕戦から表彰台を狙っていきたいなと思います。

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

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SGT:岡山テスト一日目GT500トップチームのコメント 「角田選手のF1昇格は悔しさ5割、誇らしさ5割」(大湯都史樹)

笹原右京(#16TEAM Red Bull MUGEN)

ー今日一日を振り返ってー

岡山公式テスト2回目: GT500クラストップタイムの笹原右京(TEAM Red Bull MUGEN) タイヤが変わったことによって、その特性などのデータをできるだけ沢山収集したいのと、それによってクルマのセッティングもあわせ込まなくてはいけないので。午前中は主に僕がタイヤとクルマのデータ収集を担当して、合わせ込みを行いました。ずっとトラフィックには引っかかっていましたが、トップタイムは出せていたので「午後に対してのフィーリングは悪くないかな?」と思っていて、細かなアジャストなどをしてから大湯選手にバトンタッチしました。彼はまだあまり走行距離を伸ばせていないので、ニュータイヤをなるべく多く使せてあげて、練習をしてもらおうとしていました。最終的にトップタイムを出せましたが、テストなので他のチームが何をしていたかがわからないわけで、あまり参考にはなりませんが、少なくとも僕らに関してはポジティブな数字が残せたかなと。

まだやるべきことはすごく沢山あります。今回良かった点をもっと煮詰めていかないと、開幕戦は厳しいかなと思います。もっともっとデータを集めて、クルマとタイヤのマッチングをしっかりやっておかないとと。常にいい状態をキープできるようにしたいです。チームみんなで分析して、コツコツ土台づくりをしたいです。

ーダンロップユーザーが2台になったがー

細かいデータは分かりませんが、16号車と64号車とで一緒にミーティングなどもしていますし、向こうがどんなタイヤを使い、こっちがどんなタイヤを使っているかもわかっていますので。せっかく2台いるので、いろんな情報を共有して、2台とも底上げしていければお互いにメリットがあるなと思います。昨年までは1台だけだったので、問題が起きた時に原因がクルマなのかタイヤなのかをジャッジするのも難しかったです。今のGTは共通パーツが増えたとはいえ、ホンダ、トヨタ、ニッサンでそれぞれクルマのキャラクターは違うはずです。ヨコハマタイヤ勢がそれぞれ1台ずついましたが、それぞれの求めているところは違っていたはずで、その点に関してNSX同士でダンロップタイヤを使うというのは今何が起きているかを把握するのは非常にスピーディーですし、少なくとも僕らにとっては比較対象ができたのはポジティブです。

大湯都史樹(#16TEAM Red Bull MUGEN)

ー最初のテストでトップタイムを取った感想はー

岡山公式テスト2回目: GT500クラストップタイムの大湯都史樹(TEAM Red Bull MUGEN) チームが新体制になり、僕もGT500でちゃんと走ったのはこのテストからなので、今日の結果は素直に良かったなと思います。ダンロップとしてはロングスティントで去年苦戦していたので、チームで対策を色々立てているところですが、一発の速さという点で存在感を示せたのは嬉しいです。

ー去年のGT300からの乗り換えについてー

自分が思っていた以上に難しいな、という印象でした。GT300はハコ車よりの特性で、スーパーフォーミュラはフォーミュラカーですから、GT500というのはそれらとはまた別ジャンルという印象です。走らせ方も独特ですし、何よりダウンフォースをいかに与えながら走り続けられるか。ちょっとでも挙動を乱すとタイムが出ないので、そこら辺で最初は苦戦しました。ただエンジンに関しては(スーパーフォーミュラで)使い慣れたものですし、スピードに関してもスーパーフォーミュラで慣れてはいたので、すぐに慣れることはできました。ドライブングに関する不安も徐々に晴れてきました。僕自身としてはまだまだ伸び代というか、改善点はあると思うので、そこは貪欲にやっていきたいと思います。クルマとタイヤの面でも色々進めていきたい点はあります。

ードライビングについての不安は解消できたのかー

最初は僕のドライビングスタイルに合わなかったというか、経験したことのない走らせ方をしなきゃいけませんでした。それに慣れることに苦労しました。今でも継続して慣れるように取り組んでいます。スーパーフォーミュラの方が幅が効くというか、いろんなドライバーの好みに合わせやすい特性だと思います。GT500はクルマの特性をいかにして引き出すかが求められるなという印象です。

ー最初のテストでトップタイムというのはやはり気持ちの良いものかー

レースではないとはいえ、気持ち良いですね。こうやって取材にも来ていただきますし(笑)それだけ注目していただけるのは嬉しいです。一発の速さについてはそれなりの手応えを感じています。良い流れで本番を迎えられるのではと思います。今日一日ゆっくり眠れるのは良いことですね。

ーチームメイトの笹原選手とはうまくコミニュケーションを取れている?ー

笹原選手とは別のチームになった時も連絡を取り合っていましたし、普段から仲良くしています。同期メンバーはみんな仲が良いんです。その同期とまさかGT500で一緒になるなんて思っていなかったし、純粋に嬉しいです。FIA-F4やレーシングスクールではお互いにライバルとして研究しあってもいましたので、お互いにわかっている部分も多く、チームメイトになったメリットは大きいと思います。

ー同じく同期の角田祐毅選手がF1にステップアップしたことは刺激になっている?ー

良く聞かれる質問ですけど(笑)なんというか。正直にいうと悔しい気持ちが5割ですね。残りの5割は、同じようなレベルで切磋琢磨しあっていた彼が頑張ってあそこまで行ったということは、僕としても誇らしいです。もちろん応援してる気持ちもあります。いろいろあって僕はまだ海外でレースできていませんけど、僕も諦めてはいません。

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:公式テスト岡山2回目 ルーキー大湯会心の走りで#16Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTがトップタイム

岡山国際サーキットで行われている、2021オートバックス スーパーGT公式テスト。走行2回目は#16笹原右京/大湯都史樹組(Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT )がトップタイム。GT500ルーキーの大湯が1'18.121を記録した。GT300クラスは午前中に続いて#52吉田広樹/川合孝汰組(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)がトップタイムだった。

公式テスト岡山2回目: GT500クラストップタイムは笹原右京/大湯都史樹組(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT) 公式テスト岡山2回目: GT500クラス2位は平川亮/阪口晴南組(KeePer TOM\'S GR Supra) 公式テスト岡山2回目: GT500クラス3位は山本尚貴/武藤英紀組(STANLEY NSX-GT) 公式テスト岡山2回目: GT300クラストップタイムは吉田広樹/川合孝汰組(埼玉トヨペットGB GR Supra GT) 公式テスト岡山2回目: GT300クラス2位は嵯峨宏紀/中山友貴組(TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT) 公式テスト岡山2回目: GT300クラス3位は谷口信輝/片岡龍也組(グッドスマイル初音ミクAMG)

公式テスト2回目は午後2時に走行開始。晴天の午前中とは打って変わり、上空を厚い雲が覆い尽くす中での走行となった。

またノートラブルで滞りなく120分間の走行が終了した午前中と違い、午後の走行は開始12分で#60SYNTIUM LMcorsa GR Supra GTがパイパーコーナーでストップしたために最初の赤旗が出され、早々と中断となる。原因はメカニカルトラブルと思われるが、60号車はその後専有走行に入ってから走行を再開、吉本大樹が1'27.368を記録してクラス17位につけた。

続いて混走残り6分で#8ARTA NSX-GTがヘアピンでコースオフ。グラベルに捕まってしまったために二度目の赤旗が出されることに。ドライバーは野尻智紀だったが、クルマ自体に大きなダメージはなく、車両回収後も走行を続けている。なお、この赤旗を以て両クラスの混走は終了。当初予定より5分遅れの午後3時55分よりGT300クラスの専有走行でセッションは再開となった。

この時点でのGT500クラストップは#16笹原/大湯組で笹原が1'18.941を記録している。GT300クラスは午前中から好調の#52吉田/川合組で吉田が37周目に1'26.185を記録した。

52号車は専有走行に入ってからはタイムアタックを行わず、ピット作業の練習を終えると早々とガレージにクルマを仕舞い込む余裕を見せた。
GT300クラス2番手の#31嵯峨宏紀/中山友貴組(TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT)も混走で嵯峨が記録した1'26.262がベストタイム。一方#4谷口信輝/片岡龍也組(グッドスマイル 初音ミク AMG)は専有走行でのアタックで片岡が1'26.320を叩き出して3番手に食い込んできた。

GT500クラスはサッシャ・フェネストラズの代役に起用された阪口晴南が専有走行の終盤に1'18.269を叩き出して#37平川亮/阪口晴南組(KeePer TOM'S GR Supra)が一時トップに立つが、チェッカー直前に#16Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTの大湯が1'18.121までタイムを縮め、混走に続いてトップでテスト初日を締め括った。

3番手には#1山本尚貴/武藤英紀組(STANLEY NSX-GT)が1'18.304で続き、ニッサンGT-R最上位は#12平峰一貴/松下信治組(カルソニック IMPUL GT-R)の7位。GT500ルーキーの松下が専有走行を任され、1'18.638を記録している。

スーパーGT公式テストは明日も岡山国際サーキットで午前、午後の二つのセッションを予定している。

Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:公式テスト岡山1回目 GT500は#36auトムス、GT300は#52埼玉トヨペットGBと両クラスでGRスープラがトップタイム

オートバックス スーパーGTシリーズ、2021年最初の公式テストが3月6日、岡山国際サーキットで始まった。午前中に行われた最初の走行では#36関口雄飛/坪井翔組(au TOM'S GR Supra)が1'18.352、GT300クラスは#52吉田広樹/川合孝汰組(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)が1'26.265と、両クラスともトヨタGRスープラがトップタイムを記録した。

公式テスト岡山1回目: GT500クラストップタイムは関口雄飛/坪井翔組(au TOM\'S GR Supra) 公式テスト岡山1回目: GT500クラス2位は塚越広大/ベルトラン・バゲット組(Astemo NSX-GT) 公式テスト岡山1回目: GT500クラス3位は山本尚貴/武藤英紀組(STANLEY NSX-GT) 公式テスト岡山1回目: GT300クラストップタイムは吉田広樹/川合孝汰組(埼玉トヨペットGB GR Supra GT) 公式テスト岡山1回目: GT300クラス2位は井口卓人/山内英輝組(SUBARU BRZ R&D SPORT) 公式テスト岡山1回目: GT300クラス3位は松井孝允/佐藤公哉組(HOPPY Porsche) 公式テスト岡山1回目: 今季から大湯都史樹が加入したRed Bull MOTUL MUGEN NSX GTは13位 公式テスト岡山1回目: 今季から名取鉄平が加入したUPGARAGE NSX GT3はクラス10位 公式テスト岡山1回目: GR Supuraを持ち込んだ吉本大樹/河野駿佑組(SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT)は13位

公式テスト最初の走行は午前10時より120分間で行われ、大きなアクシデントや赤旗中断などもなく終了した。開始時点の気温は14℃。路面温度はコントロールライン上で20.1℃。終了時には27.2℃まで上昇した。

今シーズンからサッシャ・フェネストラズに代わって坪井を起用したTGR TEAM au TOM'Sは、その坪井が走行開始から30分が経過したところで1'18.352を記録。これがそのままこのセッションのトップタイムとなった。坪井はその後も順調に周回を重ねて残り10分で関口に交代。トータル49周を走破した。

2番手につけたのは今年からチーム名称がAstemo REAL RACINGに変わった#17塚越広大/ベルトラン・バゲット組(Astemo NSX-GT)。こちらは走り出しから最後までバゲットが走行を担当、46周めに1'18.637を記録し、トータル53周を消化した。

昨年のチャンピオン、#1山本尚貴/牧野任祐組もメインスポンサーのスタンレーが昨年末でブランド展開を終了したため、今季から#1STANLEY NSX-GTに車名を変更することに。今回は牧野任祐に代わって武藤英紀がステアリングを握り、21周めに1'18.829を記録して3番手につけた。昨年末に髄膜炎を発症し、スーパーフォーミュラの終盤戦を欠場することになった牧野だが、チームによれば順調に回復してきているとのこと。今回は4月の開幕戦に間に合わせるべく、万全を期して休ませたという。

一方、ニッサンGT-R勢は#12平峰一貴/松下信治組(カルソニック IMPUL GT-R)の7位が最上位と一歩出遅れた格好か。午後の走行と明日の走行でどこまでトヨタ勢、ホンダ勢に迫れるかに注目していきたいところだ。

GT300クラスは#52埼玉トヨペットGB GR Supra GTの吉田が開始早々に1'26.816を記録してトップに立つと、40周めには1'26.265までタイムを縮めて最後まで他の追随を許さなかった。

今シーズンは52号車のほか#60吉本大樹/河野駿佑組(SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT)と#244三宅淳詞/堤優威組(たかのこの湯 GR Supra GT)も昨年までにレクサスRC F GT3からスープラに車両を変更。60号車は13番手につけたが、244号車は今回のテストには参加していない。

2番手には市販車のモデルチェンジに伴いボディデザインを変更した#61井口卓人/山内英輝組(SUBARU BRZ R&D SPORT)が1'26.629で続き、#25松井孝允/佐藤公哉組(HOPPY Porsche)が1'26.665で3番手につけた。

スーパーGT公式テストはこのあと午後2時より2本めの走行を行う。

Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYSHI

SUPER FORMULA LIGHTS

SFL:2020シリーズチャンピオン会見 「どんどん速くて強いドライバーになっていきたいです」(宮田莉朋)

2020年のチャンピオンに輝いた宮田莉朋とCOROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM\'S

#36宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM’S)のコメント
本当にホッとしています。チームからチャンピオン取ってこい、という課題を与えられて開幕しましたが、テストができなくてF320がどういう風に動くのかもわからなくて不安でした。ライバルはテストしているという情報もあったので、昨年よりも厳しいんじゃないかという予想もしていました。阪口選手のチームはモトパークと提携しているということで、手強いなと感じていましたし、辛いレースが続くだろうなと思っていました。
開幕戦では予想以上にパフォーマンスが高かったというか、周りよりも僕らの方がポテンシャルが高かったです。冬にスーパーフォーミュラのテストをしていたこともあり、HALO付きのクルマにも慣れていたのも大きかったです。 僕の個人的な見解ですが、トムスのいいところは他のチームよりメカニカルグリップが高いことだと思います。夏はそれが生きているんですが、冬場はそれが出にくい。トムスのいいところがどんどん薄くなっていくので、寒い中で最終戦を迎える今年のスケジュールは正直自信がありませんでした。8月9月のレースでいかに取りこぼさないかが重要だと思っていました。 第13戦が終わった段階で、チームに責められるかと思ったら「珍しいな」くらいに言われて、ああそういう風に思われてるんだなと思いました。それで第14戦は、ポイントのことなんか忘れて、フルマークで勝つことだけを目指すよう切り替えて臨みました。 チャンピオンを取ったからにはスーパーフォーミュラにステップアップして一年間を戦いたいですし、まだ世界に出たいという気持ちもあるので、WECやF1にも挑戦したいです。どんどん速くて強いドライバーになっていきたいです。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Hiroyuki MINAMI

SUPER FORMULA LIGHTS

SFL:第14戦決勝会見 「チャンピオンのボードを見て、すごく嬉しくなって涙を流しました」(宮田莉朋)

優勝した宮田莉朋とCOROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM\'S

#36宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM'S)
第13戦でミスしてしまいました。僕のレース人生で初めてスピンしてのリタイヤです。だからこのレースは何が何でも優勝とファステストラップをとって挽回しようと思って走りました。今年はチャンピオンがかかってるドライバーに限ってトラブルが出ていたので、今回はクルマを大事にして走りました。僕は今までに充分パフォーマンスをアピールしたと思って、あとはトラブルを起こさないように気を使って走りました。
いやあ長かったですね。今まで色んなライバルと戦って、昨年までは負けてたし、特に昨年は僕にはどうにもならないことで負けてしまって悔しかったです。チャンピオンのボードを見て、チームのみんなが喜んで、祝福してくれるんだなと思い、すごく嬉しくなって涙を流しました。
#50阪口晴南(B-MAX RACING TEAM)
自分のレースを振り返る前に、僕も全てのレースで全力を注ぎ込みましたが、宮田選手がチャンピオンを取ったことを祝福したいなと思います。同時に宮田選手のクルマを作ったトムスの皆さんも祝福したいです。今日は着実に1台ずつ抜いていくレースになりました。途中から自分の目標は2位だなと思うようになって、2位になって満足しています。小高選手もクリーンなファイトをしてくれました。僕はまだ4勝しかしてなくて、満足していませんし、今シーズン宮田選手に週末を通じた勝利数で勝ったことがないので、次はなんとしても宮田選手に勝ちたい。消化試合だなんて思っていません。
#37小高一斗(COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM'S)
レース2同様スタートをうまく決めることができ、ポジションを上げることができました。序盤リードを広げることができましたが、セーフティーカーが入ってマージンが無くなってしまいました。後ろから阪口選手が来ていたのはわかっていましたが、ポジションを奪われてしまったのは悔しいですね。シケインでは前にいかせて、僕が1コーナーで抜き返してそのまま逃げ切ろうと思っていましたが、阪口選手のエンジンが意外に伸びて、1コーナーで並び返されてしまいました。自分の思い通りの結果にならなくて悔しいです。次の富士では今年課題にしていることを解消しないといけませんし、スーパーGTでは2回ポールを取っているサーキットなので、なんとか勝って終わりたいです。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Hiroyuki MINAMI

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SFL:第14戦鈴鹿決勝 #36宮田がポール・トゥ・フィニッシュでドライバーズチャンピオンを獲得

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第14戦の決勝が12月6日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、ポールポジションからスタートした#36宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320)が今季10勝目を挙げて2020シーズンのドライバーズチャンピオンを獲得した。

トップでゴールする宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TOM\'S 320) 優勝した宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM\'S) 健闘をたたえ合う宮田莉朋と阪口晴南 優勝した宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM\'S) マスタークラスで優勝したDRAGON(B-MAX ENGINEERING) マスタークラスのチャンピオンを決めたDRAGON(B-MAX ENGINEERING)

第14戦決勝は午後3時15分より17周で行われた。天候は晴れ。コースはドライだ。このレースのスターティンググリッドは第12戦の決勝順。ポールポジションは#36宮田。2番手に#35河野駿佑(RS FINE K&N 320)がつけ、#37小高一斗(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320)が3番手。30秒加算のペナルティを受けた#50阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)は8番手スタートとなった。

スタートではポールの#36宮田がトップで1コーナーに飛び込み、#37小高が2位に浮上。トムス勢が1-2体制で周回を重ねていく。#35河野は3位に後退し、#2名取鉄平(TODA FIGHTEX )が僅差で#35河野を追う。その後ろでは#13片山義章(B-MAX ENGINEERING)、#3ルッカ・アレン(Albirex-RT)、そして#50阪口が迫ってきた。

トップの#36宮田は2周を終えて#37小高に1.249秒差をつける。3周終了時点では1.857秒差だ。後方では#50阪口が3周目のヘアピンで#3アレンを捉えて5位に浮上した。

しかし4周目の2コーナーで#5入山翔(Albirex-RT)がスピンアウト。5号車はグラベルに止まってしまったために5周目からセーフティーカーが導入された。

セーフティーカーは1周でピットイン。レースは6周目から再開される。

#36宮田はこの周だけで#37小高を1.358秒突き放す。7周終了時点では2.267秒のリードだ。その後方では#50阪口が7周目に#2名取を捉えて4位に浮上してきた。

#50阪口は8周目の130Rで#35河野に並びかけると、続くシケインで前に出て3位に浮上した。

トップの#36宮田はその後も#37小高との差を少しずつ広げていき、15周終了時点で4.197秒のリードを築き上げる。#37小高は背後に迫ってきた#50阪口を押さえ込むので手一杯の状況だ。

そして16周目。シケインで#50阪口が#37小高を捉えるが、#37小高もスリップストリームを使って17周目の1コーナーでアウトから並びかける。二人は並走状態のままS字を通過するが、逆バンクで#50阪口がようやく前に出た。

その間に#36宮田はこの二人に6.255秒差をつけてチェッカーを受け、今季10勝目を挙げるとともに、今シーズンのドライバーズタイトルをも手にした。

2位は#50阪口。その0.160秒後方で#37小高がフィニッシュした。

全日本スーパーフォーミュラ選手権最終ラウンドの舞台は富士スピードウェイ。12月19-20日に第15、16、17戦を行う。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Hiroyuki MINAMI

SUPER FORMULA

SF:第6戦鈴鹿決勝 ルーキー#65大湯が涙の初優勝!! ドライバーズランキングはトップ2が同点に

全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦「JAF鈴鹿グランプリ」の決勝が12月6日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#65大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)がデビュー6戦目にしてスーパーフォーミュラ初優勝を達成した。(天候:晴れ コース:ドライ)

決勝がスタートした エンジントラブルが発生したニック・キャシディ(VANTELIN KOWA TOM’S SF19) タイやトラブルが発生した中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM’S SF19) ダートにリアタイヤを落とす国本雄資(KCMG Elyse SF19) 優勝は大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19) 決勝2位は福住仁嶺(DOCOMO DANDELION M6Y SF19) 決勝3位は関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19) 優勝した大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING) 表彰式

第6戦決勝は午後1時15分より2周のフォーメーションラップを経て30周で行われた。なお、このレースでは特別規則として、オーバーテイクシステムの使用可能時間が通常の100秒から倍の200秒に延長されている。

そしてこのレースもまた第5戦と同様にセーフティーカーが3度も導入される大荒れの展開となった。

スタートでトップに立ったのは#1ニック・キャシディ(VANTELIN KOWA TOM’S SF19)。2位に#65大湯が続き、#6福住仁嶺(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)が3位。予選3番手の#15笹原右京(TEAM MUGEN SF19)は痛恨のストール。再始動できずにピットロードへ押し戻され。最後尾でレースに加わった。

1周終了時点の順位は#1キャシディ、#65大湯、#6福住、#5山本、#19関口、#36中嶋、#39坪井、#7小林、#18国本、#4フェネストラズ、#3山下、#20平川、#38石浦、#50松下、#16野尻、#14大嶋、#12カルデロン、#64牧野、#51ミレッシ、そして#15笹原。
#1キャシディのリードは0.733とごく僅かだ。

2周目には#7小林可夢偉(KCMG Elyse SF19)と#4サッシャ・フェネストラズ(ORIENTALBIO KONDO SF19)がシケインで接触するアクシデントが発生。#7小林はタイヤをパンクさせてピットロードに戻ってきたが、#4フェネストラズはグラベルでストップしてしまったため、トップが3周目に入ったところでこの日最初のセーフティーカーが導入されることになった。

3周終了時点の順位は#1キャシディ、#65大湯、#6福住、#5山本、#19関口、#39坪井、#36中嶋、#18国本、#3山下、#20平川、#38石浦、#50松下、#16野尻、#14大嶋、#64牧野、#12カルデロン、#51ミレッシ、そして#15笹原。
#1キャシディのリードは1.956だった。

ところがSC先導のまま隊列が5周目に入ると、今度は#5山本尚貴(DOCOMO DANDELION M5S SF19)がバックストレートで突如スローダウン、そのままガレージに頭から突っ込んでレースを終えるというハプニングが発生した。

セーフティーカーは6周終わりでピットイン。ポイントリーダーの#5山本を欠いたまま、レースは7周目から再開される。ここで#18国本雄資(KCMG Elyse SF19)が#36中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM’S SF19)を捉えて6位に浮上した。

続いて7周目には#20平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19)が#3山下健太(ORIENTALBIO KONDO SF19)を捉えて8位に浮上する。#1キャシディのリードは1.215秒だ。

しかしトップの#1キャシディは9周目に入った直後に突如エンジントラブルに見舞われてスローダウン、1コーナーの立ち上がりでクルマをストップさせてしまった。同時にチームメイトの#36中嶋もタイヤトラブルでスローダウンを余儀なくされ、力なくピットに戻ってきた。こうしてトムス勢は相次いで上位争いから脱落してしまった。

これにより9周目から2度目のセーフティーカーが導入されることになる。

すると10周終わりで#50松下信治(Buzz Racing SF19)と#15笹原、そして9周目にピットインした#36中嶋以外の全ドライバーが相次いでピットイン、ここでタイヤ交換を行なった。

これにより11周終了時点の順位は、#50松下がトップに浮上し、#15笹原が2位。以下#65大湯、#6福住、#19関口、#39坪井、#18国本、#3山下、#20平川、#16野尻、#12カルデロン、#14大嶋、#64牧野、#7小林、#38石浦、#51ミレッシ、そして予定外のタイヤ交換を強いられた#36中嶋が最後尾となった。

セーフティーカーは12周終わりでピットイン。13周目からレースは再開された。

14周目の1コーナーで#18国本が#39坪井を抜いて6位に。バックストレートでは#16野尻がオーバーテイクシステムを使って#20平川を捉えると、続いて#3山下も抜き去って8位に浮上する。

15周目の1コーナーでは#15笹原が#50松下にアウトから並びかけるが、立ち上がりでアウトに膨らんでしまい、松下との差は逆に開いてしまった。その背後からは#65大湯、#6福住が迫ってきた。

19周目に入るとS字で#18国本がタイヤトラブルによりスピンアウト。コース脇でストップしてしまったために、20周めから3度目のセーフティーカーが導入されることになった。すかさず#50松下と#15笹原はピットイン。これで#65大湯がトップに浮上した。

2位は#6福住。3位には#19関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19)がつけ、以下#39坪井、#16野尻、#3山下、#20平川、#64牧野、#14大嶋、#38石浦、#12カルデロン、#51ミレッシ、#7小林、#50松下、#15笹原、#36中嶋の順で22周を消化した。

セーフティーカーは22周終わりでピットイン。23周目からレースは再開される。一気に逃げを打つ#65大湯。コントロールラインに戻ってくると#6福住とのギャップは1.147秒だ。#6福住の後ろでは#19関口に#39坪井、#16野尻が迫ってきた。

24周目のシケインでは#20平川が#3山下を抜いて6位に浮上するが、#3山下はオーバーテイクシステムを使って1コーナーで抜き返す。#20平川は17周目で既に200秒を使い果たしていた。

25周目に#6福住が1'38.805でファステストラップを更新。一気に#65大湯との差を0.569秒まで詰めてきた。すかさず26周目に0.773秒まで差を広げる#65大湯。27周終わっての両者のギャップぱ0.829秒となった。28周終わりでは0.621秒。二人の一騎打ちは一進一退を繰り返しながら0.533秒差でファイナルラップを迎えた。

逃げる#65大湯。追う#6福住。二人ともオーバーテイクボタンを押しっぱなしで西コースを駆け抜けるが、#65大湯は最後まで#6福住に付け入る隙を与えずにフィニッシュ。デビュー6戦目にしてスーパーフォーミュラ初優勝を達成した。#6福住は0.462秒差の2位、3位には#19関口が入った。

また第5戦優勝の#5山本がリタイヤし、#20平川がこのレースを7位でフィニッシュしたことにより、ドライバーズポイントは山本と平川が同じ55Ptでトップタイとなり、最終戦富士を迎えることとなった。

全日本スーパーフォーミュラ選手権第8戦は12月20日、富士スピードウェイで決勝を行う。

Text: Kazuihsa SUEHIRO
Photo: Hiroyuki MINAMI

SUPER FORMULA

SF:第6戦鈴鹿公式予選 コースレコード更新で#1キャシディがPP獲得

全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦「JAF鈴鹿グランプリ」の公式予選が12月6日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#1ニック・キャシディ(VANTELIN KOWA TOM’S SF19)がコースレコードを更新してポールポジションを獲得した。

ポールポジションを獲得したニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)

公式予選は午前9時15分よりノックアウト方式で行われた。予選開始時の天候は晴れ。コースはドライ。気温は13℃、路面温度は16℃だ。

予選Q1

Q1はA、B二つのグループに分かれて行われる。走行時間は10分間で各グループ上位7名がQ2進出となる。

Aグループは最初のアタックから1分35秒台が相次いだ。
#39坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19)が1'35.941でこの時点のトップ。#4サッシャ・フェネストラズ(ORIENTALBIO KONDO SF19)は1'35.983で2番手、3番手は#36中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM’S SF19)で1'35.990、#20平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19)は1'36.116だ。

一方、#6福住仁嶺(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)、#16野尻智紀(TEAM MUGEN SF19)、#64牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING SF19)はガレージで待機。残り時間が3分30秒となってようやく#16野尻、続いて#64牧野、最後に#6福住の順でコースに出ていった。他のドライバーも2本目のアタックを開始した。

しかし#16野尻のタイムは1'36.172と平凡なものに終わる。
一方#4フェネストラズは1'35.560でトップに。#20平川が1'35.586で2番手。3番手は#18国本で1'35.587。以下#39坪井、#6福住、#51ミレッシがQ2進出を果たした。

結局#64牧野は8番手、#16野尻は9番手に終わり、ここで予選を終えることになった。10番手は#14大嶋だった。

Bグループは午前9時35分に走行開始。昨日大きなクラッシュを喫した#15笹原右京(TEAM MUGEN SF19)と#50松下信治(Buzz Racing SF19)は、マシン修復の際にエンジン交換を行なったため10グリッド降格が既に決まっている中での走行となった。

序盤はガレージで待機する作戦に出たのは#1キャシディ、#5山本尚貴(DOCOMO DANDELION M5S SF19)、#65大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)。他のドライバーは#19関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19)を筆頭に、コースオープンと同時にピットアウト、#7小林可夢偉(KCMG Elyse SF19)は1周してピットに戻ってきたが、残る6名は最初のアタックに取り掛かった。

残り7分で#1キャシディがピットアウト。ニュータイヤだ。

まずは#19関口が1'35.908でトップに。2番手は#38石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19)で1'35.928、3番手は#15笹原で1'35.978だ。

少し遅れてコースインした#1キャシディは1'35.598を叩き出し、残り3分30秒を切ったところでトップに立った。

前戦優勝の#5山本は残り3分でようやくピットアウト。一発勝負に出た。他のドライバーも全員コース上で最後のアタックに取り掛かる。

#5山本のタイムは1'35.296。これを#65大湯が上回って1'34.924、トップでQ2進出を果たした。2番手は#5山本、3番手には#15笹原が1'35.509で続いた。以下#7小林、#19関口、#38石浦、#1キャシディまでがQ2進出。

一方、#50松下は7番手に0.087及ばず8番手でQ1敗退。#3山下健太(ORIENTALBIO KONDO SF19)、#12 タチアナ・カルデロン(ThreeBond Drago CORSE SF19)もここで予選を終えた。

予選Q2

Q2は午前9時55分開始。10分間の走行で上位8名がQ3に進出する。

#5山本、#小林、#20平川、 #36中嶋、#65大湯はガレージで待機。他のドライバーはコースオープンと同時に最初のアタックに入り、#1キャシディが1'35.152でトップに立つ。2番手は#51シャルル・ミレッシ(Goldex Racing SF19)、#4フェネストラズが3番手だ。

残り7分を切ったところで#5山本と#20平川がコースイン。#5山本は1'35.087でトップに浮上、#20平川は1'36.039と今一つのタイム。二人はこれでアタックを終了した。

残り3分を切ったところで残る全車がコース上へ。#1キャシディも慌ただしくタイヤを交換して飛び出していった。

まずは#1キャシディが1'34.763でトップに。#65大湯は1'34.926で2番手、#51ミレッシが1'35.013で3番手につけ、以下#7小林、#6福住、#5山本、#15笹原、#36中嶋までがQ3進出。#18国本雄資(KCMG Elyse SF19)、#19関口、#39坪井、#4フェネストラズ、#38石浦、そして#20平川がノックアウトされた。

予選Q3

Q3は午前10時15分開始。ポールポジションを争う最後のセッションでは、これまで序盤はガレージで待機していた#5山本、#6福住のダンデライアン勢が真っ先にコースイン。これをやるためにQ1、Q2ではニュータイヤを温存していたようだ。#65大湯もこれに続く。

まずは#6福住が1'34.981、これを#5山本が上回って1'34.952。しかし#65大湯は1'34.755を叩き出してトップに立った。

これを見て#7小林、#36中嶋を除く4名もコースイン。#51ミレッシは1'35.757にとどまったが、#1キャシディは残り3分で1'34.442を叩き出し、コースレコードを更新してトップに躍り出た。

これと前後して#65大湯、#5山本、#6福住も2本目のアタックを開始。#7小林、#36中嶋もようやくピットを離れた。

しかし#65大湯の2本目は1'34.624とキャシディに及ばず、#5山本も1'34,891にとどまり、#15笹原が!'34.871で3番手に食い込んできて山本は4番手で予選を終えた。

全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦の決勝は午後1時15分より30周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Hiroyuki MINAMI

SUPER FORMULA LIGHTS

SFL:第13戦鈴鹿決勝 #50阪口がポール・トゥ・フィニッシュ #36宮田は痛恨のリタイヤ

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第13戦の決勝が12月6日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#50阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)がポール・トゥ・フィニッシュで今季4勝目を挙げた。
(天候:晴れ コース:ドライ)

第13戦決勝は午前8時25分より12周で行われた。鈴鹿サーキット上空は早朝から快晴。気温11℃、路面温度は12℃と12月らしい寒さながら、風はそれほど強くないまずまずのコンディションだ。

スタートでトップに立ったのは#50阪口。予選3番手の#37小高一斗(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320)が2位に浮上する。前戦優勝の#36宮田#36宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320)は#50阪口と#37小高に挟まれた格好で3位に後退した。以下#2名取鉄平(TODA FIGHTEX )、#35河野駿佑(RS FINE K&N 320)の順で1周目を終えた。

2周目にはいると#3ルッカ・アレン(Albirex-RT)がトラブルによりS字でストップ。上位争いは#50阪口が1.271秒差とリードを広げる一方で、#37小高に#36宮田が0.347秒差と接近している。しかし#37小高は3周終了時点で#50阪口との差を0.967秒と縮めると、4周目には#36宮田との差を1.559秒と広げて#50阪口を追い上げた。

#36宮田も5周目に1'50.771とファステストラップを更新。トムスの2台は#50阪口を上回るペースで追い上げにかかる。

ところが7周目。#37小高を0.375秒差で追い上げていた#36宮田が7周目のデグナー一つ目でコントロールを失ってグラベルに飛び出し、惜しくも戦列を去ることに。代わって#2名取が2位に浮上した。

ここから優勝争いは#50阪口と#37小高の一騎討ちとなる。

#37小高の懸命の追い上げにより、7周終了時点で1.685秒に開いていたギャップは10周目には0.958と再び接近するが、#50阪口も11周目に1.122秒差と引き離し、そのまま逃げ切って今季4勝目をものにした。

3位は#2名取。終盤#35河野、#13片山義章(B-MAX ENGINEERING)らの追撃を受けながらも最後まで抑え切って表彰台を獲得している。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第14戦決勝は、このあと午後3時10分より17周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER FORMULA LIGHTS

SFL:第12戦決勝会見 「明日のレースもチャンピオンを意識して、チームと一生懸命頑張っていきたいです」(宮田莉朋)

第12戦優勝 #36宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM'S)
今年は有効ポイント制になっているので、自分が計算上どういう状況にいるのかわからないんですが、今回のレースで阪口選手が1ポイントに終わったのは計算外でした。明日タイトルが決まるのかどうかはわかりませんけど、しっかり明日のレースもチャンピオンを意識して、チームと一生懸命頑張っていきたいです。
第12戦決勝2位 #35河野駿佑(RS FINE)
スタートが3番手ということで、最低限何があっても表彰台に乗らないとと。今回は練習からスタート練習も好調だったので、レースも狙って行きました。うまく阪口選手の前に出られたんですけど、ペースが上がらずに阪口選手に抜かれてしまいました。ペナルティが出て2位に上がれたのはラッキーでした。これがいいきっかけになればと思います。レースペースに課題があるので、チームと話し合ってレースペースでも向上できるようにしたいです。
第12戦決勝3位 #37小高一斗(COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM'S)
予選3番だったんですけど、昨日の2本目の練習走行でエンジントラブルが出て、エンジン交換のペナルティで降格になりました。それでも3位でフィニッシュできたのは良かったです。河野くんに近づいてからはダウンフォースが抜けてしまい、前に出ることができませんでした。4位で終わったと思ったのに、3位に上がれてラッキーでした。
練習からレースペースでは思うように走れていませんでした。この前のオートポリスも後方からのスタートでしたし、それでもうまくいっているので、3番手からのスタートなら余裕でトップに立てると思います。なんとか宮田選手を負かしたいです。
まとめ:Kazuhisa SUEHIRO

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