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2023年5月

SUPER FORMULA

第4戦オートポリスフリー走行2回目 トップタイムは佐藤蓮 ポールシッターの坪井翔も2番手につける

フリー走行2回目:トップタイムは佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING SF23)

 全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦のフリー走行2回目が5月21日、大分県日田市のオートポリスで行われた。トップタイムを記録したのは佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING SF23)で1分30秒225。ポールポジションの坪井翔(P. MU/CERUMO・INGING SF23)は1分30秒328で2番手につけた。

(天候:晴れ コース:ドライ)

 フリー走行2回目は初夏の強い日差しのもと、午前10時より30分間で行われた。気温13℃、路面温度は31℃だ。

 序盤はどのドライバーも決勝に備えてピット出口でスタート練習を行いながらの走行となる。一方コース上では佐藤蓮が3周目に1分30秒225を記録してトップに立つ。ポールシッターの坪井翔も3周目に1分30秒328を出して2番手に続く。3番手は予選でまさかのQ1落ちを喫した大湯都史樹で1分30秒583だ。

 トップ2台はその後1分31秒台のペースで周回を重ね、15周を消化してチェッカーを受ける。3番手の大湯も9周目に1分30秒469と自己ベストを更新したものの、それ以外は1分31秒台前半のペースで周回を重ねて17周を消化した。

 結局、佐藤蓮が3周目に出したタイムを誰も上回ることはなく、トップタイムは佐藤蓮、2番手に坪井翔、そして大湯都史樹が3番手のまま10時30分にチェッカーフラッグが提示され、フリー走行2回目は終了した。

 開幕戦優勝のリアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)は1分30秒621で4番手。第3戦鈴鹿で初優勝、翌週のスーパーGT第2戦でも坪井と共に勝利して波に乗っている宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23)はトップからコンマ5秒差の1分30秒789で6番手につけた。

 また昨日の予選Q1でクラッシュした大津弘樹(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)は1分31秒390がベストで12番手。Q2でクラッシュした小高一斗(REALIZE Corporation KONDO SF23)は走り始めからピットイン、ピットアウトを繰り返し、1分32秒199で21番手に留まった。

 第4戦決勝はこのあと午後3時より41周で行われる。

フリー走行2回目:2位は坪井翔(P. MU/CERUMO・INGING SF23)

フリー走行2回目:3位は大湯都史樹(TGM GP SF23)

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA

第4戦オートポリスフリー走行2回目結果

全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦九州大会inオートポリス -RIJ- (2023/05/21) Free Practice 2 Weather:Fine Course:Dry
2023 SUPER FORMULA Round 4 オートポリス 4.674km

PosDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
165佐藤 蓮TCS NAKAJIMA RACING SF23
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'30.225--186.494
238坪井 翔P. MU/CERUMO・INGING SF23
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'30.328 0.103 0.103186.281
353大湯 都史樹TGM GP SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'30.469 0.244 0.141185.991
415リアム・ローソンRed Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'30.621 0.396 0.152185.679
514大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'30.685 0.460 0.064185.548
637宮田 莉朋VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'30.789 0.564 0.104185.335
718国本 雄資Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'30.997 0.772 0.208184.912
855ジェム・ブリュックバシェTGM GP SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'31.156 0.931 0.159184.589
964山本 尚貴TCS NAKAJIMA RACING SF23
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'31.277 1.052 0.121184.344
1012福住 仁嶺ThreeBond Drago CORSE SF23
ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'31.297 1.072 0.020184.304
115牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'31.341 1.116 0.044184.215
121大津 弘樹Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'31.390 1.165 0.049184.116
1320平川 亮ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
1'31.455 1.230 0.065183.986
147小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'31.590 1.365 0.135183.714
156太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'31.591 1.366 0.001183.712
163山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'31.606 1.381 0.015183.682
1750松下 信治BYOUBUGAURA B-MAX SF23
B-MAX Racing Team
Honda M-TEC HR-417E
1'31.724 1.499 0.118183.446
1836ジュリアーノ・アレジVANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'32.048 1.823 0.324182.800
1919関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
1'32.050 1.825 0.002182.796
2039阪口 晴南P. MU/CERUMO・INGING SF23
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'32.197 1.972 0.147182.505
214小高 一斗REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'32.199 1.974 0.002182.501
2251ラウル・ハイマンBYOUBUGAURA B-MAX SF23
B-Max Racing Team
Honda M-TEC HR-417E
1'32.355 2.130 0.156182.193

SUPER FORMULA

第4戦オートポリス予選会見 坪井翔「ニュータイヤを1セット余分に温存しておく作戦が、絶妙のタイミングで功を奏した」

ポールポジション 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)

 「公式練習でニュータイヤを履いてる選手がいっぱいましたが、僕らは赤旗のリスクを考えて、ニュータイヤを1セット余分にとっておくという作戦を開幕からずっとやっていました。それが絶妙のタイミングで功を奏した感じです。練習でニュータイヤを履けないのは辛い状況でしたが、ここでエンジニアのアイディアが炸裂したなと」

 「朝は涼しかったので、アウトラップのあとでいきなりプッシュできる雰囲気ではなかったので、Q1で赤旗が出る前は朝と同じアタック方法を取りましたが、赤旗の後は3分しかないので、もう行くしかありませんでした」

予選2位 リアム・ローソン(TEAM MUGEN)

 「フリー走行からクルマの調子は非常に良かったのですが、午後は気温が上がったせいで、クルマのバランスを調整する必要がありました。予選ではセクター2で少しミスしたため(ターン8でリヤをスライドさせてしまった)、今回はポールポジションを逃すことなり、残念に思います」

 「初めて走ったコースでいい結果が出る理由は僕にもわかりませんが、今回はクルマとオートポリスの相性がすごく良かったです」

予選3位 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING
 「坪井選手がポールポジションを取ることになり、チーム2人でこの会見場に出席できたことを非常に嬉しく思います。僕は開幕戦から苦戦していた部類なので、ここまで順位を上げてこられたことが嬉しいですし、チームに感謝しています」
Text : Kazuhisa SUEHIRO

SUPER FORMULA

第4戦オートポリス公式予選 参戦5年目の坪井翔が念願のポールポジションを獲得!!

ポールポジションは坪井翔(P. MU/CERUMO・INGING SF23)

 2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦の公式予選が5月20日、大分県日田市のオートポリスで行われ、坪井翔(P. MU/CERUMO・INGING SF23)が自身初のポールポジションを獲得した。(天候:晴れ コース:ドライ)

 公式予選は午後2時30分よりノックアウト方式で行われた。ゲートオープン直後は厚い雲に覆われていたオートポリス上空もその頃には青空が広がり、肌寒さを感じさせていた気温も23℃、路面温度は37℃まで上昇した。

 まずはA組とB組に分かれて各10分間で行われる予選Q1。

 A組の走行では1周走ってブレーキに熱を入れてピットイン、フロントを交換、次の周でリヤを交換という作戦をとったまずは宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23)がアウトラップに続いてアタックに入り、1分26秒359を記録してトップに。2周終わりでニュータイヤを投入し、アウトラップ、ウォームアップラップに続いてアタックに入ったリアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)が1分26秒479で2番手、フロントにニュータイヤを履いて走り出し、1周終わりでリヤを交換してウォームアップを2周入れた牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)が1分26秒657で3番手と、異なったアプローチをした3人がトップ3を占めた。

 以下、阪口晴南(P. MU/CERUMO・INGING SF23)、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)、小高一斗(REALIZE Corporation KONDO SF23)までがQ2へ進出。

 山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF23)は6位に0.049秒及ばず7番手。以下小林可夢偉可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF23)、大嶋和也(docomo business ROOKIE SF23)、ラウル・ハイマン(BYOUBUGAURA B-MAX SF23)そしてジェム・ブリュックバシェ(TGM GP SF23)がここで敗退した。

 一方、B組は全車がアタックに入ったところでまさかの赤旗中断となる波乱に見舞われた。今大会を欠場する野尻智紀の代役として1号車をドライブする大津弘樹(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)がクラッシュしたためだ。大津はセクター1で全体ベストを記録、第1ヘアピンを立ち上がってターン8にアプローチしたところでリヤを滑らせ、そのままバリアに突っ込んだ。

 車両回収ののち、B組の走行は午後3時2分に残り時間3分として再開された。慌ただしくアタックに入る大津以外の10人。すでにニュータイヤで途中までアタックしたドライバーはそのままの状態で最初からやり直さなければならない。

 まずは山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)が1分27秒125、続いて大湯都史樹(TGM GP SF23)が1分27秒931を記録する。やはり状況が状況なだけにA組のタイムには及ばない状況だ。

 しかしフリー走行でニュータイヤを使用せずに1セットを温存する作戦をとっていた坪井がこのタイミングでニュータイヤを投入。その甲斐もあって1分27秒027を記録し、トップでQ2進出を果たす。

 続いて福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE SF23)が1分27秒635、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)が1分27秒465と3番手が目まぐるしく変わり、関口が3番手、松下信治(BYOUBUGAURA B-MAX SF23)が4番手、福住が5番手そして佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING SF23)が6番手という結果に。

 その結果大湯は7番手に後退。残念ながらQ2進出を逃してしまう。他に国本雄資(Kids com KCMG Cayman SF23)、ジュリアーノ・アレジ(VANTELIN TOM'S SF23)、太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)そしてクラッシュした大津がここで予選を終えた。

 赤旗の影響でQ2の開始時刻は10分遅れの午後3時15分より7分間で行われた。

 コースオープンと同時にコースに入ったのは関口、平川のインパル勢。他に宮田、阪口、佐藤が1周を走って一旦ピットに戻ってきた。

 続いて残り5分を切ったところでローソン、山下、小高、牧野、福住がピットアウト。ピットインしていたドライバーもコースに戻り、残り3分を切ったあたりからアタックが始まった。

 まずは福住が1分26秒508、続いて宮田が1分26秒480でトップに。これを坪井が上回り、1分26秒187を叩き出した。関口は1分27秒064と今一つ伸びず。阪口が1分26秒474、これを上回ってローソンが1分26秒361で2番手に滑り込んだところでチェッカーが提示され、予選は終了した。

予選2位はリアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)

予選3位は阪口晴南(P. MU/CERUMO・INGING SF23)

 これにより第4戦の公式予選は坪井翔がポールポジションを獲得。2019年にSFデビューを果たし、2020年には2勝を挙げている坪井にとっては念願の初ポールだ。2番手には開幕から速さを見せつけているリアム・ローソンがつけ、2018年にここでSFデビューを果たした阪口が3番手で明日の決勝に臨むことになった。

 第4戦決勝は21日の午後3時より41周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA

第4戦オートポリス公式予選結果

全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦九州大会inオートポリス -RIJ- (2023/05/20) Weather: Fine Course: Dry
2023 SUPER FORMULA Round 4 オートポリス 4.674km

PosNoGr.DriverCar
Team
Engine
Q1Q2
138B坪井 翔P. MU/CERUMO・INGING SF23
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'27.0271'26.187
215Aリアム・ローソンRed Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'26.4791'26.361
339A阪口 晴南P. MU/CERUMO・INGING SF23
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'26.9191'26.474
437A宮田 莉朋VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'26.3591'26.480
512B福住 仁嶺ThreeBond Drago CORSE SF23
ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'27.6351'26.508
63B山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'27.1251'26.521
75A牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'26.6571'26.668
820A平川 亮ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
1'27.1821'26.762
950B松下 信治BYOUBUGAURA B-MAX SF23
B-MAX Racing Team
Honda M-TEC HR-417E
1'27.5721'26.852
1019B関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
1'27.4651'27.064
1165B佐藤 蓮TCS NAKAJIMA RACING SF23
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'27.7911'27.092
124A小高 一斗REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'27.4321'44.559
---- 以上Q2で決定 ----
1364A山本 尚貴TCS NAKAJIMA RACING SF23
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'27.481
1453B大湯 都史樹TGM GP SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'27.931
157A小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'27.762
1618B国本 雄資Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'28.077
1714A大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'28.255
1836Bジュリアーノ・アレジVANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'28.106
1951Aラウル・ハイマンBYOUBUGAURA B-MAX SF23
B-Max Racing Team
Honda M-TEC HR-417E
1'28.925
206B太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'32.967
---- 以上基準タイム(107%)予選通過 ----
-55Aジェム・ブリュックバシェTGM GP SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'36.083
-1B大津 弘樹Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
removed

SUPER FORMULA

第4戦オートポリスノックアウトQ2結果

全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦九州大会inオートポリス -RIJ- (2023/05/20) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2023 SUPER FORMULA Round 4 オートポリス 4.674km

PosGrDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
138B坪井 翔P. MU/CERUMO・INGING SF23
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'26.187--195.231
215Aリアム・ローソンRed Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'26.361 0.174 0.174194.838
339A阪口 晴南P. MU/CERUMO・INGING SF23
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'26.474 0.287 0.113194.583
437A宮田 莉朋VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'26.480 0.293 0.006194.570
512B福住 仁嶺ThreeBond Drago CORSE SF23
ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'26.508 0.321 0.028194.507
63B山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'26.521 0.334 0.013194.478
75A牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'26.668 0.481 0.147194.148
820A平川 亮ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
1'26.762 0.575 0.094193.937
950B松下 信治BYOUBUGAURA B-MAX SF23
B-MAX Racing Team
Honda M-TEC HR-417E
1'26.852 0.665 0.090193.736
1019B関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
1'27.064 0.877 0.212193.265
1165B佐藤 蓮TCS NAKAJIMA RACING SF23
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'27.092 0.905 0.028193.203
124A小高 一斗REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'44.55918.37217.467160.927

SUPER FORMULA

第4戦オートポリスノックアウトQ1結果

■Aグループ

全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦九州大会inオートポリス -RIJ- (2023/05/20) Knock Out Q1 Weather:Fine Course:Dry
2023 SUPER FORMULA Round 4 class オートポリス 4.674km


PosNoDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
137宮田 莉朋VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTATRD 01F
1'26.359--194.842
215リアム・ローソンRed Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
HondaM-TEC HR-417E
1'26.479 0.120 0.120194.572
35牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HondaM-TEC HR-417E
1'26.657 0.298 0.178194.172
439阪口 晴南P. MU/CERUMO・INGING SF23
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTATRD 01F
1'26.919 0.560 0.262193.587
520平川 亮ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTATRD01F
1'27.182 0.823 0.263193.003
64小高 一斗REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTATRD 01F
1'27.432 1.073 0.250192.451
---- 以上Q2進出 ----
764山本 尚貴TCS NAKAJIMA RACING SF23
TCS NAKAJIMA RACING
HondaM-TEC HR-417E
1'27.481 1.122 0.049192.343
87小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTATRD 01F
1'27.762 1.403 0.281191.728
914大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTATRD 01F
1'28.255 1.896 0.493190.657
1051ラウル・ハイマンBYOUBUGAURA B-MAX SF23
B-Max Racing Team
HondaM-TEC HR-417E
1'28.925 2.566 0.670189.220
---- 以上基準タイム(107% - 1'32.404)予選通過 ----
1155ジェム・ブリュックバシェTGM GP SF23
TGM Grand Prix
HondaM-TEC HR-417E
1'36.083 9.724 7.158175.124

■Bグループ

全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦九州大会inオートポリス -RIJ- (2023/05/20) Knock Out Q1 Weather:Fine Course:Dry
2023 SUPER FORMULA Round 4 class オートポリス 4.674km


PosNoDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
138坪井 翔P. MU/CERUMO・INGING SF23
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTATRD 01F
1'27.027--193.347
23山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTATRD 01F
1'27.125 0.098 0.098193.129
319関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTATRD 01F
1'27.465 0.438 0.340192.379
450松下 信治BYOUBUGAURA B-MAX SF23
B-MAX Racing Team
HondaM-TEC HR-417E
1'27.572 0.545 0.107192.144
512福住 仁嶺ThreeBond Drago CORSE SF23
ThreeBond Racing
HondaM-TEC HR-417E
1'27.635 0.608 0.063192.005
665佐藤 蓮TCS NAKAJIMA RACING SF23
TCS NAKAJIMA RACING
HondaM-TEC HR-417E
1'27.791 0.764 0.156191.664
---- 以上Q2進出 ----
753大湯 都史樹TGM GP SF23
TGM Grand Prix
HondaM-TEC HR-417E
1'27.931 0.904 0.140191.359
818国本 雄資Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTATRD 01F
1'28.077 1.050 0.146191.042
936ジュリアーノ・アレジVANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTATRD 01F
1'28.106 1.079 0.029190.979
106太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HondaM-TEC HR-417E
1'32.967 5.940 4.861180.993
---- 以上基準タイム(107%)予選通過 ----
-1大津 弘樹Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
HondaM-TEC HR-417E
removed---
  • CarNo. 1は、2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第27条7.(赤旗原因車両)により、予選タイムをすべて抹消した。

SUPER FORMULA

第4戦オートポリスフリー走行1回目 トップタイムはリアム・ローソン ポイントリーダー野尻智紀はまさかの欠場!! 

フリー走行1回目:トップタイムはリアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)

 2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦のフリー走行1回目が5月20日、大分県日田市のオートポリスで行われ、リアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)がトップタイムを記録した。

 2023シーズンも4戦目を迎え、全日本スーパーフォーミュラ選手権もいよいよ中盤戦に突入した。現在のポイントリーダーは第2戦を制し、ここまで42ポイントを獲得している野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)。しかしその野尻は体調不良により残念ながら今大会を欠場することになった。

フリー走行1回目:野尻智紀の代役で急きょ出場した大津弘樹(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)

 TEAM MUGENが出した5月19日付けのリリースによれば、同日熊本市内の病院で診察を受けたところ、肺気胸との診断を受けたとのこと。今後の参戦については医師の診断を受けつつ状況を把握しながら判断するという。

 それを受け、今大会は大津弘樹が代役を務めることとなった。大津がスーパーフォーミュラをドライブするのは太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)の代役として参加した今年3月の公式テスト以来だ。

 そうした中、フリー走行は午前9時35分より90分間で行われた。天候は曇り。路面にはところどころ濡れた部分があり、コースオープン3分前に競技団よりウェット宣言が出される中での走り出しとなった。

 ところがコースオープンから5分足らずで太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)が2コーナー立ち上がりでコースオフ。そのままグラベルに捕まって停止したため、早くも赤旗中断となってしまう。

 車両撤去ののち、セッションは午前9時49分に再開された。 周回を重ねるにつれ、レコードラインは次第に乾いていく。序盤トップに立ったのは4周目に1分27秒476を記録した宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23)。これを開始から25分が経過したところで平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)が1分26秒910で上回る。

 続いて開始から30分が経過したところで阪口が1分26秒822でトップに浮上。序盤コースオフして赤旗の原因を作った太田も車両回収とチェックが終わり、コースに戻ってきた。

 開始から45分が経過したところで松下信治(BYOUBUGAURA B-MAX SF23)が1分26秒416を記録。続いて山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF23)が自身の14周目に1分26秒170を叩き出して松下を上回り、この時点のトップに浮上した。ローソンも1分26秒214で2番手につける。小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF23)も19周目に1分26秒401で3番手に上がってきた。

 残り時間が10分を切ったところで国本雄資(Kids com KCMG Cayman SF23)が1分25秒612といち早く1分25秒台のタイムを記録してきた。ここから先はニュータイヤに履き替えての予選シミュレーションの時間だ。他のドライバーたちも残り時間が5分を切ったあたりから続々とコースに飛び出していく。

 残り1分を切ったところで平川がセクター3で全体ベストを出し、1分25秒531で国本を上回ると、その直後にローソンが1分25秒482を叩き出し、トップでチェッカーを受けた。

フリー走行1回目:2位は平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)

フリー走行1回目:3位は国本雄資(Kids com KCMG Cayman SF23)

 これによりフリー走行1回目はローソンがトップタイム。平川が2番手につけ、国本が3番手という結果に。

 野尻の代役として1号車をドライブする大津も最後のアタックで1分25秒820までタイムを縮め、国本に次ぐ4番手で走行を終えている。

 スーパーフォーミュラ第4戦の公式予選がこのあと午後2時30分よりノックアウト方式で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA

第4戦オートポリスフリー走行1回目結果

全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦九州大会inオートポリス -RIJ- (2023/05/20) Free Practice 1 Weather:Cloudy Course:Dry
2023 SUPER FORMULA Round 4 オートポリス 4.674km

PosGrDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
115Aリアム・ローソンRed Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'25.482--196.841
220A平川 亮ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
1'25.531 0.049 0.049196.729
318B国本 雄資Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'25.612 0.130 0.081196.543
41B大津 弘樹Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'25.820 0.338 0.208196.066
564A山本 尚貴TCS NAKAJIMA RACING SF23
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'26.064 0.582 0.244195.510
637A宮田 莉朋VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'26.148 0.666 0.084195.320
73B山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'26.180 0.698 0.032195.247
814A大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'26.296 0.814 0.116194.985
950B松下 信治BYOUBUGAURA B-MAX SF23
B-MAX Racing Team
Honda M-TEC HR-417E
1'26.389 0.907 0.093194.775
107A小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'26.401 0.919 0.012194.748
1139A阪口 晴南P. MU/CERUMO・INGING SF23
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'26.593 1.111 0.192194.316
1236Bジュリアーノ・アレジVANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'26.616 1.134 0.023194.264
135A牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'26.719 1.237 0.103194.034
1465B佐藤 蓮TCS NAKAJIMA RACING SF23
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'26.833 1.351 0.114193.779
154A小高 一斗REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'26.839 1.357 0.006193.765
1653B大湯 都史樹TGM GP SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'26.974 1.492 0.135193.465
1755Aジェム・ブリュックバシェTGM GP SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'27.200 1.718 0.226192.963
186B太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'27.609 2.127 0.409192.062
1919B関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
1'27.688 2.206 0.079191.889
2038B坪井 翔P. MU/CERUMO・INGING SF23
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'28.031 2.549 0.343191.142
2112B福住 仁嶺ThreeBond Drago CORSE SF23
ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'28.178 2.696 0.147190.823
2251Aラウル・ハイマンBYOUBUGAURA B-MAX SF23
B-Max Racing Team
Honda M-TEC HR-417E
1'29.482 4.000 1.304188.042

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第4戦SUGO決勝ドライバーコメント 2位・内田涼風「最後、アウトかインかすごい迷った」

優勝 27号車・豊島里空斗(C.S.I.Racing ED)

優勝した豊島里空斗(C.S.I Racing ED)

 「(ファイナルラップは?)最終コーナーじりじり追いついてきてたのですけれど、1コーナーでは入れないのが自分で分かっていたので、変にイン側いかないで、落ち着いて行って、馬の背で追いついたのですけれど、そこでも無理やりにいくと絶対に抜けないので、落ち着いて、最後のセクターは速いので、とりあえずストレートで合わせて抜かせたのでよかったです。(途中の失速は?)ギアをミスってしまって、3速に入れようとして1速にいれちゃって、それで失速しました。大きなミスはそれぐらいで、走りは普通に自分のベストが尽くせたので」

2位 82号車・内田涼風(群馬トヨペット RiNoA ED)

2位の内田涼風(群馬トヨペットRiNoA ED)

「(しびれるレースだった?)すごい厳しかったです。(豊島が)どんどん速いので最後、アウトかインかすごい迷ったのですけれど、どちらにしろたぶん並ばれてたと思うので、しょうがいないですね。元々後半セクション豊島選手の方が速かったので、ちょっと厳しいな、と思っていたのですけれど。思った以上に追いつかれてしまって、チャンスをモノにできなくて、もの凄く悔しいです。勝ったと思ったのですけれどね、思った以上に(豊島が)伸びて。また頑張ります」

3位 79号車・中澤凌(ZAP FOCS 10VED)

3位の中澤凌(ZAP FOCS 10V ED)

 「前を追いたかったのですけれど、後ろの圧も強くて、逃げ切れなくて、前を逃がしちゃったのですけれど。村田選手と磐上選手の圧があって、(順位を)キープするのは大丈夫だと思ったのですけれど、前を追うのは難しかったですね。4輪では今までで最高位の結果なので、ポジティブに捉えて、次につなげたいと思います」

4位 86号車・村田将揮(商工冷熱ZAPSPEED ED)

4位の村田将輝(湘工冷熱ZAP SPEED KK-SII)

 「とりあえず最初、オープニングラップのスタートは悪くはなかったと思うのですけれど。ガス欠症状みたいのが出ちゃって、息継ぎしちゃって、それが2回くらい出ちゃって、そのせいで一気に2、3台抜かれちゃったのですけれど。後半追い上げて、うまくいったので、ペースは僕の方があったと思うのですけれど、結構ブロックきつくて。チームメイトなので、普通に速さの勝負がしたかったのですけれど。(スピードはあった?)タイムも2番手の涼風とあまり変わらないみたいだったので、イケたかなっていうのはあるのですけれど、一番でかいのは、今年初めてZAPにKKS導入されて、ここに来てようやくセッティング決まってきて、ZAPのS2が速いっていうのを証明でき始めているってのがでかいですね」

5位 53号車・椎橋祐介(FG&SWNMSPKKS2)

5位の椎橋祐介(FG&WNMSP KKS2)

 「3位4位が抜け出ていて僕が離れちゃったのですけど、磐上君と2コーナーで接触した時に足回りがちょっと曲がっちゃって、急にペースが上がらなくなっちゃった感じです。あれが限界でしたね。相変わらずスタート失敗して、2回くらい抜かれて、そこからのペースはよかったので、ちょっとすごい悔しいですね」

6位 36号車・磐上隼人(アルビ富士吟景GIAED)

6位の磐上隼斗(アルビ富士吟景GIA ED)

 「椎橋さんとぶつかっちゃって、それでクルマ壊れちゃって、それが影響してペースが上げられずに終わっちゃいました。(接触はどこで?)2コーナー立ち上がりですね。二人が(アウトに)はらんだ同士でぶつかって。ポイントはなんとか取れたけど、やはり悔しい。自分の気持ちが先走ってしまって、もっとまわりを見ればよかったという感じがあります」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第4戦SUGO決勝 最終コーナーで勝負に出た豊島里空斗、バトルを制してデビュー2連勝

優勝は豊島里空斗(C.S.I Racing ED)

 2023年スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ第4戦決勝は5月14日(日)にスポーツランドSUGOで開催され、12周のレースのファイナルラップまでくり広げられたトップ争いはフィニッシュライン直前で決着。第3戦でデビューウインを飾った15歳の豊島里空斗(りくと)(「C.S.I.Racing ED)が内田涼風(群馬トヨペット RiNoA ED)を振り切って連勝を飾った。

 前日の第3戦に続き連戦で行われたSUGOでの第4戦。明け方には雨が降ったとのことだが朝から天気は曇りで、スーパーFJ決勝が始まる12時45分の時点でコースはドライコンディションで気温18度。しかしどんよりと曇った空からはいつ雨が降ってきてもおかしくない雰囲気だ。エントリーは第3戦から1台減って12台。

 第3戦決勝でのベストラップによって決定されたスターティンググリッドは

  • ポールポジション:豊島里空斗 1分28秒821
  • 2番手:内田涼風 1分28秒858
  • 3番手:池内比悠(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)1分29秒118
  • 4番手:熱田行雲(ZAP10VED)1分29秒249
  • 5番手:中澤凌(ZAP FOCS 10VED)1分29秒264
  • 6番手:椎橋祐介(FG&SWNMSPKKS2)1分29秒369
  • 7番手:村田将揮(商工冷熱ZAPSPEED ED)1分29秒385
  • 8番手:磐上隼人(アルビ富士吟景GIAED)1分29秒426
  • 9番手:甲山晴翔(Vivalavida でさん子10VED)1分32秒412
  • 10番手:青木諒太(かのせ温泉withアルビED)1分33秒023
  • 11番手:柴田泰知(ZAP SPEED RD10V ED)1分35秒136

 という順で、第3戦のフォーメーションラップ中にドライブシャフトが折れてスタートできなかったランキング首位の池田拓馬(TAKE with Wins AMEROID)はピットスタートとなった。池田によるとドライブシャフトは交換済み、前日抱えていたエンジンの不調については対策が功を奏したか未確認のままだとのこと。

 各チーム本日の雨を見越して2セット使えるニュータイヤを前日の第3戦の予選と決勝で投入していたが、結局スタートまで雨は落ちて来ずユーズドタイヤでレースに挑むことになる。ただ一人1セットで第3戦をこなしたのが豊島でこのレースにニュータイヤを使うことができるが、これが吉と出るかはレースが始まらないとわからない。18度という気温は前日とほぼ同様で、ニュータイヤで決勝をスタートした選手からは序盤のタイヤの発動に苦労したという声もあった。

 午後1時5分フォーメーションラップ開始。今回は何事もなく全車グリッドに戻ってきて、レッドライトが消灯してレーススタート。池田もピットレーン出口からスタートを切った。

決勝のスタートシーン

 ホールショットを奪ったのはまたしても内田で、蹴り出しよく豊島の右サイドに並びかけると第1コーナー進入までに前に出る。後方では4番手スタートの熱田が池内のインを突き3位にポジションアップ。さらに7番手スタートの村田の加速がよく、椎橋~中澤と仕留めて5位でターンインする。

 トップに立った内田は豊島とのギャップを僅かに拡げて第3~第4コーナーを通過。第4コーナーでは池内が3位を奪い返すべく熱田のインに飛び込むが、ここは熱田がポジションを守る。ハイポイントコーナーを抜けてバックストレッチでは村田が池内のリヤに張り付くが、ここからの伸びは池内がよく、村田は逆に中澤に背後を脅かされて馬の背に進入。中澤は最終コーナーからの加速で村田の右サイドに出ると前に出てコントロールラインを通過、5位に浮上する。

 1周目を終えてトップ内田と豊島のギャップは0.114秒、テール・ツー・ノーズ状態だ。3位熱田はトップから0.581秒差、4位池内1.052秒差と続いている。第4セクターの豊島は内田より明らかに速くここで一気にギャップが縮まる。そして2周目に入ったストレートエンドで豊島はインからアウトに進路を変えて内田を牽制するが、ここは内田がラインを守る。

 2周目もトップ2台の間隔は拡がらず、最終コーナーからの登り坂の加速で豊島が内田の右サイドに出ると前に出てコントロールラインの手前でオーバーテイクを完了。トップの座を奪い取る。後方では磐上が村田を仕留めて6位に順位を上げ、村田は椎橋にもオーバーテイクを許して8位までドロップ。

 3位を争う熱田と池内は再び第4コーナー入口で池内が勝負に出てインに飛び込み並走で進入するが、コーナーの頂点辺りで両車は接触、揃って横向きに止まってしまう。モニターで見た印象は軽い接触から熱田がハーフスピン状態になり、イン側にいた池内は逃げ場がなくこちらもインに巻き込んだように見える。両車再スタートを切るが最後尾までポジションダウン。

 トップに立った豊島は内田を引き離し、3周目終了時点で0.706秒のギャップ。3位に上がった中澤はアクシデントを回避したこともあって、2.283秒後方につけ、4位磐上は0.386秒とギャップを削っている。5位椎橋はそこから約1秒離れている。

 トップを行く豊島は内田とのギャップを4周目1.171秒、5周目1.987秒と拡げていく。ニュータイヤの優位が現れ始めたようだ。ポジション争いが激しくなってきたのが3位グループで、まず磐上が4周目のバックストレッチで3位中澤のスリップストリームから抜け出して馬の背にアウト側からアプローチするが、ここは中澤譲らずポジションキープ、その間に椎橋も追いつきバトルに参加。3台はストレートでスリップを使いあって3ワイドでコントロールラインを通過し5周目の第1コーナーへ。イン側中澤、中央磐上、アウト側椎橋と並んでブレーキングからターンイン、磐上が前に出たかに見えたがラインがワイドになり中澤、椎橋が先行する。このバトルで利したのが村田で3位争いグループに接近。ペースが落ちた磐上を仕留めて5位に浮上する。磐上は攻防の中でマシンにダメージを抱え込んだとのことだ。村田は勢いに乗って6周目の馬の背で椎橋を攻略、4位に上がる。ピットスタートだった池田も8位までポジションを上げている。

 7周目、豊島は内田とのギャップを2.318秒まで拡大。前日以上の独走状態となっていたが続く8周目、ハイポイントコーナーの出口で大きく失速、内田にトップを奪い返されてしまう。豊島によるとここでシフトミスがあり、3速にシフトアップするところを1速に入れてしまったとのこと。それ以前から何度かシフトミスが出ていたとコースサイドから報告が上がっていたが、このミスで3秒以上ロスしてしまい、首位から陥落した。

 チャンスを貰った内田はここぞとばかりにプッシュして1.211秒まで差を拡げて8周目を終了。しかし立ち直った豊島は9周目に0.749秒差と詰める。内田も負けじと自己ベストに近いタイムで10周目にギャップを1.206秒に戻す。しかし続く11周目、豊島が1分28秒842とこの日のファステストラップを叩き出して内田の0.44秒後方でファイナルラップに突入する。中澤対村田の3位争いも0.307秒の差だ。ストレートエンドで村田はチャンスを窺うが中澤はスキを見せない。

 ファイナルラップ、内田のテールに張り付いた豊島はコーナー毎にプレッシャーをかけるがオーバーテイクの素振りは見せない。1車長の間隔で馬の背からSPコーナーと通過。豊島は最終コーナーをややワイドに抜けて助走して10%勾配のストレートに入ると、内田のスリップを使って加速。左サイドに抜け出すとじりじりと並びかけて2台はもつれるようにフィニッシュラインを通過。0.112秒の差で僅かに豊島のノーズが前に出ておりレースは豊島の優勝で決着した。勝利を確信していたか豊島は右手を高々と上げながらチェッカードフラッグの下を通過した。中澤対村田のチームメイトによる3位争いは村田の猛攻を中澤がしのぎ切って表彰台を獲得した。村田4位。5位椎橋、6位磐上と続き、ピットスタートの池田は7位でフィニッシュ、かろうじてポイントリーダーの座を守った。

決勝2位は内田涼風(群馬トヨペットRiNoA ED)

決勝3位は中澤凌(ZAP FOCS 10V ED)

決勝4位は村田将輝(湘工冷熱ZAP SPEED KK-SII)

決勝5位は椎橋祐介(FG&WNMSP KKS2)

決勝6位は磐上隼斗(アルビ富士吟景GIA ED)

 これで豊島は連続でポール・ツー・ウイン、SUGOの週末を完全制圧した。レースを終えた直後に内田と互いの健闘をたたえ合うなど「アンファン・テリブル」とは程遠い15歳だが、今後どのように化けて行くのか楽しみだ。シリーズは残り3戦。次なる第5戦は7月22-23日にモビリティリゾートもてぎで開催される。

表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第4戦SUGO決勝結果

SUGOチャンピオンカップレースシリーズ第1戦 -RIJ- (2023/05/14) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2023 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 4 スポーツランドSUGO 3.5865km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGapkm/h
127豊島 里空斗C.S.I Racing ED
MYST KK-S2
1218'06.080--11.888
282内田 涼風群馬トヨペットRiNoA ED
MYST KK-S2
1218'06.192 0.112 0.11211.887
379中澤 凌ZAP FOCS 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1218'13.365 7.285 7.17311.809
486村田 将輝湘工冷熱ZAP SPEED KK-SII
MYST KK-S2
1218'13.573 7.493 0.20811.807
553椎橋 祐介FG&WNMSP KKS2
MYST KK-S2
1218'17.08011.000 3.50711.769
636磐上 隼斗アルビ富士吟景GIA ED
TOKYO R&D RD10V
1218'18.23812.158 1.15811.756
797池田 拓馬TAKE with Wins AMEROID
MYST KK-S2
1218'31.25425.17413.01611.619
881池内 比悠群馬トヨペットTeam RiNoA ED
MYST KK-S2
1218'35.04728.967 3.79311.579
914熱田 行雲ZAP 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1218'35.81729.737 0.77011.571
1024甲山 晴翔Vivalavidaでさん子10V ED
TOKYO R&D RD10V
1218'42.21136.131 6.39411.505
1135青木 諒太かのせ温泉withアルビED
MYST KK-S
1219'00.26554.18518.05411.323
1278G1柴田 泰知ZAP SPEED RD10V ED
TOKYO R&D RD10V
1219'19.3261'13.24619.06111.137
---- 以上規定周回数(90% - 10 Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 27 豊島里空斗(C.S.I Racing ED) 1'28,842 (11/12) 145.330 km/h

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第4戦SUGOスタート順(第3戦ベストラップ順)

SUGOチャンピオンカップレースシリーズ第1戦 -RIJ- (2023/05/13) Best Lap Order Weather:Cloudy Course:Dry
2023 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 4 スポーツランドSUGO 3.5865km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
127豊島 里空斗C.S.I Racing ED
MYST KK-S2
1'28.821--145.364
282内田 涼風群馬トヨペットRiNoA ED
MYST KK-S2
1'28.858 0.037 0.037145.304
381池内 比悠群馬トヨペットTeam RiNoA ED
MYST KK-S2
1'29.118 0.297 0.260144.880
414熱田 行雲ZAP 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1'29.249 0.428 0.131144.667
579中澤 凌ZAP FOCS 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1'29.264 0.443 0.015144.643
653椎橋 祐介FG&WNMSP KKS2
MYST KK-S2
1'29.369 0.548 0.105144.473
786村田 将輝湘工冷熱ZAP SPEED KK-SII
MYST KK-S2
1'29.385 0.564 0.016144.447
836磐上 隼斗アルビ富士吟景GIA ED
TOKYO R&D RD10V
1'29.426 0.605 0.041144.381
924甲山 晴翔Vivalavidaでさん子10V ED
TOKYO R&D RD10V
1'32.412 3.591 2.986139.716
1035青木 諒太かのせ温泉withアルビED
MYST KK-S
1'33.023 4.202 0.611138.798
1178G1柴田 泰知ZAP SPEED RD10V ED
TOKYO R&D RD10V
1'35.615 6.794 2.592135.035
-*97池田 拓馬TAKE with Wins AMEROID
MYST KK-S2
D.N.S---
  • CarNo. 97は、嘆願書により、ピットスタートとする。

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第3、4戦SUGO注目ドライバー 父の後を追う豊島里空斗「ちょっとは自信がある」

 2023年JAF地方選手権スーパーFJもてぎ/SUGOシリーズ第3戦/第4戦が5月13日(土)にスポーツランドSUGOで開幕を迎えた。13台のエントリーの中で、今回4輪レースデビューを迎えた高校生ルーキーに予選を前にインタビューを行った。

ルーキー・豊島里空斗(C.S.I Racing ED)

 ゼッケン27番「C.S.I.Racing ED」をドライブする豊島里空斗(りくと)は限定Aライが取得できたタイミングでデビューを飾った。それまで全日本カート選手権を戦っており、昨年は東日本のFS-125クラスで5位にランクインしている。

 ――16歳?

 「まだ16歳になってないですけど、今年16歳になるということで、デビューできました。今は15歳です」

 ――数年前からS-FJで練習していたようだが?

 「S-FJはそんなに乗っていないです。中学2年から年に2回とか程度で、そんなに乗っていなかったです。限定Aライ取って今年から本格的に毎月乗るぐらいです」

 ――カートとの違いは?

 「クルマの動きが全然違っていて、カートはコーナー手前ですぐに向きが変わりますけれど、4輪はクルマがワンテンポ遅れて向きが変わっていったり、クルマの動きが違って難しいかな」

 ――カート出身者はカートの癖が抜けなくて苦労する、みたいな話もあるが?

 「自分はカートから4輪はすぐ切り替えられるのですけれど、4輪からカートへ切り替えられないですね。カートが遅くなって、4輪は逆に大丈夫です」

 ――昨日の練習での感触は?

 「1本目は一人だけ新品タイヤで速い人がいましたけど、自分は中古タイヤで3番手タイムで、1分30秒台。2本目はほとんどの人が新品タイヤで、自分だけが中古で、1分30秒1までは出たのですけれど、トップは新品でかなり速かった」

 ――初レースに向けた抱負は?

 「デビュー戦なので、いい結果を残したいです。きちんと完走して」

 ――練習で自信ついた?

 「この前の練習で新品タイヤでコースレコードのコンマ1秒落ちまで行ったので、とりあえずちょっとは自信ありますけれど、スタートがちょっと怖いって感じです。一応去年までミッションカートでスタンディングスタートやっていたのですけれど、やっぱり4輪は違います。昨日スタート練習したのですが、何回かはうまくいくのですけれど、連続ではできていないので」

 なお豊島里空斗の父親の貴大氏も元S-FJドライバーで、2015年にSUGOシリーズ戦に参戦、また2016年にはS-FJ日本一決定戦に出場したキャリアの持ち主。息子のレースデビューに当たっては「まだ高校1年ですから、まだまだ上がありますから」と目を細めていた。

豊島里空斗(C.S.I Racing ED)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
Asako SHIMA

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第2戦鈴鹿レース4決勝優勝ドライバーコメント 大木一輝「どんな形であれ優勝」

優勝 大木一輝(PONOS RACING)

優勝した大木一輝(PONOS RACING)

 「セーフティーカースタートでグリッドから出たときはぜんぜん行けそうな感じでした。SCがホームストレートに帰ってきてからは、目の前が白くなるくらい雨が降ってきたので、これスタートするのかなと思いながら、走っていました。タイヤは行けそうな感じだったので、気合を入れようと思っていたんですが。ハーフポイントですが、スポット参戦という立場なのでポイントを取りたいというのもあって、数字として結果が残ったので、どんな形であれ優勝を取れたのは満足しています」

マスタークラス優勝 MOTOKI(Rn-sports)

マスタークラスで優勝したMOTOKI(47TRADING with Rn-sports)

 「ふたを開けたらエントリーはぼく一人でした。前のプロとどれくらいタイムを縮めるかでやっています。去年も出てましたがほとんど乗ってないし、今年はどうかなと思ってたら去年でていた人が誰も出ていませんでした。何もできずに終わりました。リージョナルで雨は乗ったことがないので、何もかもぶっつけ本番でやるしかないと思っていました。雨の量も多かったし、ちゃんと走れるかなと思ってたら終わってしまいました。今年はPCCJメインで、フォーミュラも勉強がてらタイミングが合ってチャンスがあれば乗れたらと思います」

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第2戦鈴鹿レース4決勝 荒天のためSC先導で赤旗終了 2周でレースは成立し優勝はPPの大木一輝

レースはセーフティーカースタートとなった

 フォーミュラリージョナルジャパニーズ選手権第2戦レース4は14日、鈴鹿サーキットで決勝を行なった。雨の中、セーフティーカー(SC)先導で始まったレースは天候悪化のため赤旗終了。2周でレースは成立し、ポールポジションの大木一輝(PONOS RACING)が優勝した。

 第2戦レース4の行われる鈴鹿は早朝より雨。ときおり激しい雨が路面をたたく。雨のため前プログラムでSCが導入された関係で、スタート時刻は15分遅れの10時となった。

 グリッドへの試走中には、渡部智仁(HELM MOTORSPORTS F111/3)がコースアウトを喫し、フロントウイングを損傷。グリッドでフロントウイングを交換した。

 スタート時には雨は若干まったが、SC先導によるスタートとなった。SC中には雨が再び強くなり、3周目のSC先導中にレーススタートは困難と判断され、赤旗が提示された。全車、グリッドに戻り再開を待つ。

レースは赤旗で終了し2周で成立した

 雨が降り続いたため、結局レースは再開されることなく終了。2周を回っているためレースは成立、ハーフポイントが与えられることとなった。

 順位は予選グリッドどおり。優勝は大木一輝(PONOS RACING)、2位小川颯太(Bionic Jack Racing F111/3)、3位リアム・シーツ(Sutekina Racing)、4位カレブ・ガトア(Sutekina Racing)、5位岩澤優吾(Bionic Jack Racing F111/3)、6位渡部智仁(HELM MOTORSPORTS F111/3)で、7位のMOTOKI(47TRADING with Rn-sports)がマスタークラスの優勝となる。

表彰式

マスタークラスの表彰式

 レース5決勝は本日午後3時40分より13周で行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI

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第2戦鈴鹿レース4決勝結果

鈴鹿クラブマンレース第2戦 -RIJ- (2023/05/14) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2023 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 4 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
145大木 一輝PONOS RACING
PONOS RACING
27'38.638--
298小川 颯太Bionic Jack Racing F111/3
Bionic Jack Racing
27'39.570 0.932 0.932
327リアム・シーツSutekina Racing
SUTEKINA RACING TEAM
27'40.281 1.643 0.711
43カレブ・ガトアSutekina Racing
SUTEKINA RACING TEAM
27'40.893 2.255 0.612
597岩澤 優吾Bionic Jack Racing F111/3
Bionic Jack Racing
27'41.982 3.344 1.089
614渡部 智仁HELM MOTORSPORTS F111/3
HELM MOTORSPORTS
27'43.565 4.927 1.583
711M1MOTOKI47TRADING with Rn-sports
Rn-sports
27'44.396 5.758 0.831
---- 以上規定周回数(98% - 1 Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 11 MOTOKI(47TRADING with Rn-sports) 3'44.697 (2/2) 93.037 20/h

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第2戦鈴鹿レース4、5ポールシッターコメント 大木一輝「昨日からアップデートできた」 小川颯太「クルマのバランスはいい感じ」

レース4ポールポジション 大木一輝(PONOS RACING)

第2戦レース4ポールシッター大木一輝(PONOS RACING)

 「一本目の予選ですが、昨日からセクター3が課題だったんですが、それをエンジニアさんと話して、セッティングとドライビングとでうまく合わせ込むことができました。そのセクター3が上がったおかげで全体のタイムアップもできて、昨日からアップデートできたアタックになったと思います。今回の路面なのかタイヤなのかわからないですが、ピークを過ぎるとがたっと落ちる傾向があって、アタックをやめて次の予選に向けてアジャストしようとすぐに帰ってきました。2回目の予選はアウトラップでぽつぽつときていて、雨粒がバイザーに当たって、西ストレートもぬれてきました、もっとタイムアップする予定だったので、もうちょっと早めにアタックすれば良かったと思います。あしたは雨のようですが、SUGOの練習でも雨は走ったことがあります。こういう素晴らしいチーム環境でやらせてもらっているので、クルマとかメンテは心配はなく、走りに集中して、クリアな視界でレースをしたいと思います」

レース5ポールポジション 小川颯太(Bionic Jack Racing)

第2戦レース5ポールシッター小川颯太(Bionic Jack Racing)

 「こうした方がいいかなというのはあるんですが、クルマのバランスも問題なくていい感じに走れていました。天候の関係で、インタークーラーの温度が低すぎてストレートが伸びづらい感じがあったんですが、それに関しては誰のせいでもなく、しょうがないという印象です。2回目も1回目と同じでタイムが上がってこなくて、なかなか完璧なラップはできませんでした。雨が降ってきてくれたというのもあって、ポールを取れた感じです。タイムはもっと出せた自信はあるので、今回のドライビングの課題だと思います。気持ちを切り替えて、あしたは2番手でじゅうぶん優勝できる位置なので連勝目指してがんばります」

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

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第2戦鈴鹿レース4公式予選 大木一輝がポールポジション

第2戦レース4ポールポジションは大木一輝(PONOS RACING)

 フォーミュラリージョナルジャパニーズ選手権第2戦レース4は13日、鈴鹿サーキットで公式予選を行い、大木一輝(PONOS RACING)がポールポジションを獲得した。

 予選は午後1時10分より15分間で行われた。エントリーは7台で内マスタークラスは1台と寂しい参加台数となった。開幕第1戦はレース1で平木湧也が、レース2で澤龍之介が、レース3で小川颯太が優勝したが、平木と澤はこのラウンド不参加。大木一輝(PONOS RACING)が今シーズン初参戦、フォーミュラリージョナルオセアニアに参戦していたカレブ・ガトア(Sutekina Racing)がこのシリーズに殴り込んできた。

 鈴鹿の天候は下り坂。午前中は薄日も差していたが、ときおり小雨がぱらつく中、予選は進行した。ウェット宣言は出されたが、トラックはドライだ。

 各車3周をウォームアップに費やし、4周目からアタックを開始。まずは大木一輝(PONOS RACING)が1分59秒589でトップに立つ。2位には59秒732で小川颯太(Bionic Jack Racing F111/3)が、3位には2分0秒057でリアム・シーツ(Sutekina Racing)が付ける。

 ここからさらにタイムアップを目指し各車アタックを続けるが、路面温度が低いためかタイム更新ができない。小川は予選を中止し7周目にピットに入ってしまった。

第2戦レース4予選2位は小川颯太(Bionic Jack Racing F111/3)

第2戦レース4予選3位はリアム・シーツ(Sutekina Racing)

 結局、上位陣は4周目のタイムでグリッドが決定。ポールポジションは大木が獲得した。2位には小川が、3位にはシーツが入った。

 4位には終盤タイムを更新したカレブ・ガトア(Sutekina Racing)が、5位には岩澤優吾(Bionic Jack Racing F111/3)が、6位には渡部智仁(HELM MOTORSPORTS F111/3)が続いた。

 第2戦レース4は明日14日、午前9時40分より13周で行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

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第2戦鈴鹿レース4公式予選結果

鈴鹿クラブマンレース第2戦 -RIJ- (2023/05/13) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2023 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 4 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
145大木 一輝PONOS RACING
PONOS RACING
1'59.589--174.809
298小川 颯太Bionic Jack Racing F111/3
Bionic Jack Racing
1'59.732 0.143 0.143174.600
327リアム・シーツSutekina Racing
SUTEKINA RACING TEAM
2'00.057 0.468 0.325174.127
43カレブ・ガトアSutekina Racing
SUTEKINA RACING TEAM
2'00.238 0.649 0.181173.865
597岩澤 優吾Bionic Jack Racing F111/3
Bionic Jack Racing
2'00.270 0.681 0.032173.819
614渡部 智仁HELM MOTORSPORTS F111/3
HELM MOTORSPORTS
2'00.845 1.256 0.575172.992
711M1MOTOKI47TRADING with Rn-sports
Rn-sports
2'01.925 2.336 1.080171.460
---- 以上基準タイム(110% - 2'11.457)予選通過 ----

KYOJO CUP

第4戦富士 最終戦は猪爪杏奈が逆転で今季初勝利、翁長実希が悲願のチャンピオンに輝く

 2022年のKYOJO CUP第4戦が12月11日(日)に富士スピードウェイで開催され、#38 猪爪杏奈(LHG Racing YLT VITA)が今季初優勝を果たした。シリーズチャンピオンには#37 翁長実希(KeePer VITA)が輝いた。

 今シーズンの最終戦となった今回は、香港から久しぶりの参戦を果たした#115 YEUNG Denise(D.D.R VITA-01)を含む20台がエントリーした。

 午前8時00分から25分間で行われた公式予選では、序盤から各車が積極的にタイムを更新し、目まぐるしく順位が入れ替わったが、3戦連続ポール・トゥ・ウィンを果たしている翁長。セッション中盤に1分59秒655を記録し、4戦連続ポールポジションという快挙を達成した。同時に、ポールポジションに付与されるポイントをもって、決勝レースを待たずに自身初のシリーズチャンピオンを獲得した。

 13時30分から12周で争われた決勝レースは、スタート直後に4台が絡むアクシデントが発生し、レースは1周目から赤旗中断となった。幸い4人のドライバーに怪我はなく、マシンの回収が済んだところでセーフティカー先導のもとレースが再開。4周目に入るところでグリーンフラッグが振られたが、最初のスタートで翁長に対し反則スタートの裁定が下り、ドライブスルーペナルティが科されることに。これで一気に優勝争いから遠ざかってしまうこととなった。

 翁長が不在となったトップ争いは、#337 斎藤愛未(D.D.R VITA-01)、#47 下野璃央(KeePer VITA)、#86 永井歩夢(Dr.DRY VITA)、猪爪による4台が毎ラップで順位を入れ替える白熱したバトルを展開したが、8周目の4ワイドバトルを制した斎藤がトップに浮上すると、徐々に2番手との差をつけていった。

 自身の初優勝をかけて最後まで逃げ切りたい斎藤だったが、11周目のパナソニックコーナーでブレーキングをミスし、大きく失速。その隙に猪爪が逆転でトップに浮上すると、そのまま最終ラップも逃げ切り、今季初優勝を飾るトップチェッカーを受けた。斎藤は後続の永井にもかわされ3位に後退したが、離されることなく食らいついていき、最後のストレートは2台が並んでゴール。100分の3秒先にコントロールラインを通過した斎藤が2位となり、永井は斎藤に敗れたものの、自身初表彰台を獲得した。

第4戦 優勝:猪爪杏奈(LHG Racing YLT VITA)
 「最終戦はみんなが前に行きたいという気持ちがぶつかり合って、こういうレース展開になりがちだということは、これまでも経験してきました。なので、何が起こるか分からないから、少し引き気味に様子を見ていました。後半はトップ集団がばらけて、2番手で終わるかなと思ったところで前のクルマが失速して、前に出ることができました。あの位置にいたからの優勝だったのかと思います。速さは見せられませんでしたが、他のカテゴリーで色々な人に育ててもらい、経験をさせてもらったから、冷静な判断ができたのかなと思います」
シリーズチャンピオン:翁長実希(KeePer VITA)
 「今シーズンはポールポジションも優勝もファステストラップも全て獲ろうと思って、今日の途中まではそれが叶っていましたが、最後の最後で自分の集中力が足りなかったり、いつもとは違う気持ちが入ってしまったのか、ミスが出てしまいました。自分自身に大きな悔しさを感じて、レースを終えた今は、自信をなくしてしまっている状態ですけど、これを乗り越えていくためには、レースで実力を証明していくしかないので、また来シーズンも頑張りたいと思います」
株式会社インタープロトモータースポーツ

Inter Proto Series

第3戦、第4戦富士 ポールポジションの利を活かした山下健太と、ワンチャンスで逆転を決めた坪井翔が第2大会の勝利を分け合う

2022インタープロトシリーズPOWERED BY KeePer第2大会レポート

 2022インタープロトシリーズPOWERED BY KeePer第2大会が10月22日(土)・23日(日)に富士スピードウェイで開催され、第3戦は#44 山下健太(NAVUL)、第4戦は#32 坪井翔(NETZ NOVEL MIE)が優勝を飾った。

 5月の開幕大会から長いインターバルを経ての開催となった第 大会。#8 表参道メディカルクリニックが新規参戦となったほか、開幕大会を欠場した2台も今大会から復活し、インタープロトクラスは10台で争われた。

 22日(土)に行われた公式予選では、各車ともベストポジションでタイムアタックをしようと、ピットアウト直後から駆け引きが行われたが、いち早く好タイムを記録したのは、IPSでのレースは今季初となる山下。1分45秒115を記録しポールポジションを獲得した。

 23(日)の決勝レースは、2戦とも9周で争われた。第3戦決勝は各車とも様子見といった雰囲気でバトルは少なかったが、トップを走る山下に対して勝負をしかけていったのは2番手の坪井。山下との差をじわじわと詰めていくと、6周を終えたところで0.2秒まで接近。

 最終ラップでは何度かインを狙うようなそぶりを見せた。しかし横に並びかけるまでには至らず、山下がそのままトップでチェッカー。今季初参戦のレースを勝利で飾った。2位には坪井、3位には#3 阪口晴南(INGING MOTORSPORT)が続いた。

 第3戦の到着順でグリッドの再整列が行われ、第4戦のレースがスタート。今度は序盤から各所でサイドバイサイドのバトルが展開された。山下、坪井、阪口のトップ3台は1周目から第3戦と同様の接近戦を繰り広げていたが、頭ひとつ抜け出たのは坪井。3周目に入ったTGRコーナーで山下をインから抜いてトップに浮上した。

 一時は1秒近いリードを築いた坪井だったが、後半に入ると山下がペースを取り戻し、再び坪井との差を縮めた。8周目のパナソニックコーナーで勝負をかけるも、坪井もしっかりと牽制しポジションは変わらず。山下は最終ラップまでチャンスを狙い続けが、坪井も知りつくした相手にわずかな隙も見せず。そのままの順位でチェッカーとなり、坪井が今季2勝目を挙げた。2位には山下、3位には阪口が入り、第3戦と同じTOP3となった。

 今回3台がエントリーしたSUPRA GT4クラスは、2レースとも#38 石浦宏明(P.MU RACING SUPRA)と#45 片岡龍也(NTP SUPRA)のトップ争いが白熱したが、第3戦の途中でトップに立った片岡が2戦ともクラス優勝を果たした。また4台で争われたCCS-Rクラスも、終始接戦の展開に。そのなかでトップを守り切った#39 堤優威(P.MU RACING CCS-R)が2連勝を飾った。

第1レース優勝ドライバー 山下健太(#44 NAVUL)
 「開幕戦を休んだので今年初めての参戦になりましたが、改めて『インタープロトって難しいな』と思うところが多々ありました。決勝では、今までの流れを考えると後半にタイヤがタレるだろうなと思ったので、1レース目はちょっと抑え気味で走っていたんですけど、先頭を走っている時の方がバランスが苦しくなってくる感じがありました。坪井選手の方が速そうだなという印象を受けて1レース目が終わり、2レース目は厳しくなるだろうなと思いました。最初の2周は比較的大丈夫でしたが、周回を重ねるごとにどんどんキツくなってきた。(追い抜かれた時は)正直、仕掛けてこないだろうなと思っていたところをやられてしまったので、ちょっとダサかったですね」
第2レース優勝ドライバー 坪井翔(#32 NETZ NOVEL MIE)
 「1レース目の終盤から僕の方がペースが良さそうだったので、2レース目にチャンスはあるなと思っていました。ただ、前回(第1大会)は2レース目の序盤からバトルをしたことで混戦状態になって、結局(接触で)リタイアしてしまい、そうなるのは嫌だったので、仕掛けるのは少し待っても良いのかなと思っていました。思ったよりも早い段階で追いつくことができましたし、1周目で後ろとの差も離れたので『仕掛けても良いのかな?』と思ったのと同時に、『抜いたらすぐに引き離さないといけない』と考えていました。そこは予定通りにできて、あとは山下選手が阪口選手とバトルしてくれれば、余裕で優勝だなと思ったんですけど、そこから思ったほど僕のペースが上がらず、だんだん追いつかれてしまいました。コックピット内でちょっとしたトラブルがあって、それに気を取られて集中力が途切れそうでしたが、なんとか持ちこたえることができました。今季は前回の2レース目(第2戦)以外は、ずっと上位でレースができているので、シリーズのポイントを考えても今回の結果は大きかったかなと思います」
株式会社インタープロトモータースポーツ

Super FJ Championship

ジャパン・チャレンジ第4戦決勝レース2上位3人のコメント 清水啓伸「前半勝負のつもりでしたが、うまくいきませんでした」

レース2優勝 34号車・清水啓伸(Drago CORSE)

優勝した清水啓伸(Drago CORSE)

 「スタートはちょっと。反応は良かったんですが、そこからの伸びが良くなくて、最初の2周ぐらいバトルを仕掛けに行ったんですが、上がることができなくて、そこでちょっと躓きました。前半が速いとわかっていたので、僕はそこでいくつもりだったんですけど、うまくいきませんでした」

 「レース後半はストレートが速いことを利用して確実に順位を上げられたという感じですが、3位に上がれた時に前がだいぶ離れていたので、これは追いつかないかな? という感じでしたね」

 「後半はちょっとだけ雨が降ってきたので、このまま雨が来るのかなと思って抑えめに走りました」

 「スーパーFJに今年一年乗ってきて、成長はしているんですけど、まだまだ鈴鹿では勝てなかったりするので、スーパーFJに出ているトップドライバーと戦えるようにしっかり実力をつけて、どのレースでも勝ちたいなと思います」

レース2決勝2位 12号車・小川涼介(MS KK-SII)

決勝2位の小川涼介(M2 KK-SII)

 「周りがみんな新品タイヤの中、僕だけユーズドだったので、皮が剥いてある分、スタートで一気に上に上がってレースしていこうと思っていました。でもスタートの出足で遅れてしまって順位を上げることができなかったので、そこから切り替えて1台1台抜いていきました」

 「レース中盤まではユーズドタイヤでも問題なかったんですが、後半は新品タイヤとの差が出てしまいました。僕はひたすらブレーキを思い切りいくことだけ考えて走っていました」

 「僕はVITAにも出ているので、チャレンジカップには今後出る予定はありません。今回はサマーフェスティバルということで、いろんなところからドライバーがやってくるということで出ましたけど、次回は多分VITAに出ることになると思います。FJに関しては鈴鹿シリーズが中心になります」

レース2決勝3位 55号車・板倉慎哉(AMORE TOKYO☆表参道☆KKSⅡ)

決勝3位の板倉慎哉(AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII)

 「チームメイトが3番手スタートでトップに立って、僕が2位になれたので、いい感じだなあ、プラン通りだなあと思っていました。もっと後ろを離せれば良かったんですけど、前半のペースが良くなくて、引き離せなくて。後ろから速い子たちがきていたので、もうちょっと粘れるかなあと思っていましたが、なかなかペースが上がらなくて抜かれちゃいました」

 「タイヤの要因もありますし、前に車両がいた方がリズムも取れてペースが良かったりもしますからね。理想は早めにトップに立って逃げられればワンチャンあるかなあと思っていたんですが、うまくいきませんでした」

 「今後は鈴鹿シリーズが中心になります。あとは富士の最終戦の日本一決定戦に出る予定です」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

Super FJ Championship

ジャパン・チャレンジ第4戦決勝レース2 リバースグリッドをものともせず、清水啓伸が2連勝を達成!!

優勝は清水啓伸(Drago CORSE)

 2022 S-FJジャパン・チャレンジ第4戦の決勝レース2が8月21日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、予選6番手からスタートした清水啓伸(Drago CORSE)が見事なオーバーテイクを連発してトップに立ち、レース1に続いて2連勝を飾った。

 決勝レース2は午前11時50分より12周で行われた。昨夜の雨の影響で朝の時点で路面は濡れていたが、併催レースが次々と行われるにつれて次第に乾いていき、レース2のスタート進行が始まる頃には完全なドライコンディションとなった。フォーメーションラップが始まった時点での気温は28℃、路面温度は41℃だ。

 なおこのレースのスターティンググリッドはレース1の結果に基づき、上位6台をリバースグリッドとして決定された。

決勝がスタートした

 スタートでトップに立ったのはレース1で6位に入りポールポジションを獲得した益田富雄(KMTS ミストKKSⅡ)。しかしこの周のアトウッドカーブで3番手スタートの元山泰成(Ecotech Racing)がインを刺してトップに浮上。バックストレートでアウトに並びかけてくる益田を退け、そのままトップでコントロールラインに戻ってきた。

 続いて2周目のアトウッドカーブでは4番手スタートの板倉慎哉(AMORE TOKYO☆表参道☆KKSⅡ)も益田を捉えて2位に。その後方では前回優勝の清水が6番手スタートながら1周目を5位で、2周目には小川涼介(MS KK-SII)を捉えて4位。さらに3周目の1コーナーでは益田をインから抜いて3位に上がってきた。

 2周終わって元山のリードは0秒960。しかし3周目には板倉が0秒835後方に迫る。さらにその0秒760後方には清水がいた。

 清水は4周目のダブルヘアピン二つ目で板倉のテールに食らいつき、5周目のバックストレートでインから仕掛けた。清水はそのままヘアピンで2位に浮上、前を走る元山を追い上げる。5周終わってその差は0秒222だ。

 清水は6周目のアトウッドカーブでアウトから仕掛け、バックストレートでインに潜り込む。3位の板倉もこれに乗じて3ワイドの状態に持ち込む。続くヘアピンで清水は元山を抜き去り、ついにトップに躍り出た。

 続いて板倉も7周目に元山を捉え、2位に浮上する。その後ろからは小川も迫ってきた。清水はこの周でリードを1秒038に広げ、8周目には1秒317秒とした。

 小川は9周目の1コーナーで元山に仕掛け、3位に浮上すると、すぐさま板倉のテールに食らいつく。元山は松田大輝(K-TACK MYST KK-SII) の先行をも許して5位に後退してしまった。

 そして10周目のバックストレートで小川は板倉のインをついて2位に浮上するが、トップを快走する清水はすでにこの時点で2.384秒ものリードを築き上げていた。

 11周目、12周目と小川は清水とほぼ同等のペースで追従するが、さすがにこの差を跳ね返すには周回が足らず、両者はそのまま2.246秒差でフィニッシュラインを通過。清水がレース1に続いて2連勝を達成。2位に小川、3位に板倉と、奇しくもレース1と同じ順位で表彰台に上がることとなった。

 S-FJジャパン・チャレンジ第5大会の舞台は九州のオートポリス。9月11日に2レース制で行われる。

決勝4位は元山泰成(Ecotech Racing)

決勝2位は小川涼介(M2 KK-SII)

決勝3位は板倉慎哉(AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII)

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

TCR JAPAN SUNDAY

第4戦もてぎ決勝 HIROBONが今季3勝目 健闘の猪爪杏奈が2位に入る

優勝はHIROBON(バースレーシングプロジェクト【BRP】)

 TCRJサンデーシリーズ第4戦は21日、モビリティーリゾートもてぎで決勝を行い、HIROBON(バースレーシングプロジェクト【BRP】)が猪爪杏奈(DOME RACING)との壮絶なバトルを制し今季3勝目を飾った。

 決勝は午後0時40分にフォーメーションラップが始まった。もてぎには夏の日差しが戻り、蒸し暑い中で決勝がスタートした。

 ポールポジションの猪爪杏奈(DOME RACING)はトップで1コーナーへ向かう。2位には好スタートを切った予選3位のHIROBON(バースレーシングプロジェクト【BRP】)がアウトから予選2位の加藤正将(Audi Team Mars)をかわし2位に浮上。加藤は3位に落ちた。

 4位には予選5位から鈴木建自(バースレーシングプロジェクト【BRP】)が浮上し、5位に塩谷烈州(全薬工業with TEAM G/MOTION')が、6位にMototino(55MOTO RACING)が続く。

 トップ猪爪は2周目に2位HIROBONを1秒4離すが、ここからHIROBONがスパート。3周目にはその差は0秒2となった。ここから猪爪とHIROBONの壮絶なテールトゥノーズの争いが勃発。3位の加藤はこの2人に付いていけずに遅れ始める。

 ストーレートで伸びる2位HIROBONは1コーナーで何度もトップ猪爪を追い詰めるが、猪爪もブロックラインを取り、HIROBONの先行を許さない。

 この争いは延々と続いたが、ついに10周目の1コーナーで猪爪に並びかけたHIROBONが2コーナー、3コーナーと並走。そしてついに4コーナーで猪爪を攻略し、HIROBONがトップに立った。

 トップに立ったHIROBONはこのまま13周を走りきり、今季3勝目を飾った。健闘の猪爪は惜しくも2位、3位には加藤が入った。

 4位には大きく遅れて鈴木が入ったが、走路外走行によるタイムペナルティーを科され6位に後退。塩谷が6周目にトラブルで止まったためMOTOTINOが4位に、5位には西澤誠剛(M-PROTOTYPING Team STILE CORSE)が入った。

 第5戦サタデー、サンデーシリーズは富士スピードウエイに舞台を移し、9月10~11日に世界耐久選手権(WEC)のサポートレースとして開催される。

決勝2位は猪爪杏奈(DOME RACING)

決勝3位は加藤正将(Audi Team Mars)

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

TCR JAPAN SUNDAY

第4戦もてぎ決勝結果

全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦・第8戦 -RIJ- (2022/08/21) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 TCR JAPAN SUNDAY Series Round 4 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverMaker Model
Team
LapTimeBehindGap
119HIROBONCUPRA TCR
バースレーシングプロジェクト【BRP】
1327'09.662--
298猪爪 杏奈Honda CIVIC TCR
DOME RACING
1327'11.888 2.226 2.226
365加藤 正将Audi RS3 LMS
Audi Team Mars
1327'21.77212.110 9.884
455MototinoHonda CIVIC TCR
55MOTO RACING
1327'29.35519.693 7.583
573西澤 誠剛Alfa Romeo GIULIETTA Veloce TCR
M-PROTOTYPING Team STILE CORSE
1327'31.59621.934 2.241
6*17鈴木 建自Audi RS3 LMS
バースレーシングプロジェクト【BRP】
1327'33.36323.701 1.767
724滝川 聡Audi RS3 LMS
TEAM MOTOYAMA
1328'08.54658.88435.183
---- 以上規定周回数(75% - 9Laps)完走 ----
-62塩谷 烈州Honda CIVIC TCR
全薬工業with TEAM G/MOTION'
510'32.9198Laps8Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 19 HIROBON(バースレーシングプロジェクト【BRP】) 2'03.228 (2/13) 140.257 km/h
  • CarNo. 17は、2022 TCRJ SpR第22条22-4.(複数回の走路外走行)により、ペナルティーストップ5秒を科した。

Super FJ Championship

ジャパンチャレンジ第4戦岡山レース2決勝結果

FSJ&F4サマーフェスティバルin岡山 -RIJ- (2022/08/21) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2022 ジャパンチャレンジ第4戦 Round 2 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoDriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
134清水 啓伸Drago CORSE
MYST KK-S2
1220'13.791--
212小川 涼介M2 KK-SII
MYST KK-S2
1220'16.037 2.246 2.246
355板倉 慎哉AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII
MYST KK-S2
1220'16.666 2.875 0.629
419松田 大輝K-TACK MYST KK-SII
MYST KK-S2
1220'19.528 5.737 2.862
51元山 泰成Ecotech Racing
MYST KK-S2
1220'23.242 9.451 3.714
657東 慎之介セルモグループORM/MYST
MYST KK-S2
1220'25.15911.368 1.917
721太田 浩ミスト・セキグチ・制動屋
MYST KK-S2
1220'27.07213.281 1.913
881妹尾 俊郎SSEC☆KRS☆10V
TOKYO R&D RD10V
1220'27.92114.130 0.849
997益田 富雄KMTSミストKKSII
MYST KK-S2
1220'40.39926.60812.478
1071林 寛樹全開レーシング真不同MURB遊技闘速
MYST KK-S2
1220'56.81343.02216.414
1186吉川 宗洋CF亜衣☆
MYST KK-S2
1017'26.9542Laps2Laps
---- 以上規定周回数(90% - 10Laps)完走 ----
-*51永原 蒼翔ピットワークながはらLBJ
MYST KK-S2
59'06.5807Laps5Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 34 清水昭伸(Drago Corse) 1'39.752 (4/12) 113.639 km/h
  • CarNo. 51は、2022岡山国際サーキット4輪レース一般競技規則書第4章第18条2.①(他者との接触行為)により、決勝結果に30秒を加算した。

Super FJ Championship

ジャパン・チャレンジ第4戦レース1決勝上位ドライバーのコメント 清水啓伸「予選からタイヤのたれを感じていたので、決勝は前半で頑張ろうと思って早めにプッシュした」

レース1優勝 34号車・清水啓伸(Drago CORSE)

優勝した清水啓伸(Drago CORSE)

 「予選の時から後半にタイヤのたれを感じていたので、前半で頑張ろうと思って早めにプッシュしました。それで前半で引き離すことができましたが、タイヤがキツくなってきました。最後の1周はブロックラインというか、タイミングをずらしに行ったのでタイムは遅かったですが、それでもちょっと足りなかったなと思います」

 「それまでは8割9割のペースでミスせずに走れば追いつかれることはないと思っていました。あとはファイナルラップでヘアピンとダブルヘアピンの一つをしっかり押さえて、入ってこれないようなラインを走りました」

 「途中で1分40秒台に落ちた時に追いつかれたので、ヤバいな、と思ってそこからは39秒8とか9でラップするようにしましたが、スリップにつかれていることもあって、追いついてきて、ヘアピンなどでミラーに見えてきたので、それを気にしてペースを落としたのもあります。それでも落ち着いて走れました」

 「自分は前半が強いと思っているので、レース2はスタートをミスすることなく、早めに前に出て、いい展開にできたらいいなと思います」

レース1決勝2位 12号車・小川涼介(MS KK-SII)

決勝2位の小川涼介(M2 KK-SII)

 「今日は2位スタートで、決勝のペースでは勝てていても、抜ききれませんでした。あとちょっとのタイムを出せなかったのが今後の課題ですが、自分の実力は出し切れたと思います。もっと周回数があれば、という思いはありますが、追いつけなかったのは自分のせいです。今回は悔しいですけど」

 「今回は予選で使ったタイヤではなく、新品の方を使ったので、レース中盤から後半にペースを上げていく作戦でした。でもペースを上げていくのがちょっと遅かったです」

 「次のレースは清水選手を抜かせずに順位を上げて、表彰台に上がれたらと思います」

レース1決勝3位 55号車・板倉慎哉(AMORE TOKYO☆表参道☆KKSⅡ)

決勝3位の板倉慎哉(AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII)

 「若い子が速いので、ついていくのが難しかったです。昨日まではユーズドタイヤで割と調子良かったのですが、予選でニュータイヤを履いたらあまりフィーリングが良くなくて、同じタイヤで走った決勝も昨日のフィーリングが戻りませんでした。明日はニュータイヤでのスタートなので、ちょっとセッティングを変えて走ろうと思います」

 「スタートが割とうまくいって、(元山選手の)イン側に並べたので、そのままラインをキープして前に出ることができました。途中までは前の2台に食らいついていたんですけど、そのうち二人のペースが上がって、自分のペースが落ちてしまいました。そこからはスピンしないように気をつけて走りました。タイヤはめちゃめちゃきつかったです」

 「明日も4番手からのスタートですが、またスタートでうまくまとめられればいいレースができると思います。明日も頑張ります」

レース1決勝4位 1号車・元山泰成(Ecotech Racing)

 「スタートで回転数を合わせるのをミスってしまって、出遅れてしまい、1コーナーでブレーキをミスってしまい、板倉さんに前に出られてしまいました。そこからついて行こうとしましたが、前のペースが速かったので、とりあえず自分のペースは落とさずに頑張って走ろうと思って走りました。反省点はいっぱいあるんですけど」

 「路面が暖かくなってくると苦手な部分があって、逆にチームメイトの板倉さんは練習の時から暖かい路面で速かったので、その差だと思います」

 「明日は今日やってしまったことを反省し、二度と起こさないように、落ち着いて頑張ります」

レース1決勝5位 19号車・松田大輝(K-TACK MYST KK-SII)

 「上位陣と結構タイム差があるので、明日は2位からのスタートですけど、正直自信がありません。今日はスタートを失敗しちゃったんで、明日はしっかり決めて、自分のペースでできる限り頑張って、なるべく上位陣に食らいついて、表彰台で終われたらな、って思います」

 「明日は多分みんなニュータイヤだと思います。同じ条件で戦うので、自分はミスを少なくして自己ベストで頑張りたいと思います」

 「今日は最後の方で路気温が上がったせいか、タイヤがたれてしまいましたが、明日はニュータイヤなので、気にせずにバンバン攻めていきたいです。セーブしてたら勝てないと思いますから」

レース1決勝6位 97号車・益田富雄(KMTS ミストKKSⅡ)

 「前の人についていくのと、抜きたいのとで必死にはなっていました。1周目の3コーナーで7位に上がり、8周目に太田選手を抜いて6位に上がりました。狙いにはいってませんでしたが、抜けるんなら抜いて行こうと。一個でも順位を上げたかったので。6周目7周目からぴったり付いていけましたが、太田さんも速かったです。最後はちょっと無理やり入っていった感じでした」

 「明日は1周でも多くトップを走れるように頑張ります」

 「僕は去年の日本一決定戦から一回も乗っていないんですよ。ちょっと首にヘルニアが出ていたので。でも岡山は来たかったので、今回はリハビリがてら出ようかな、という気持ちでしたが、出るとやっぱり本気になってしまいますね。明日にニュータイヤを残しているので、明日は頑張ります」

表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

Super FJ Championship

ジャパン・チャレンジ第4戦岡山決勝レース1 清水啓伸がコンマ135の接戦を制し、S-FJ初優勝を達成

優勝は清水啓伸(Drago CORSE)

 S-FJジャパン・チャレンジ第4戦の決勝レース1が8月20日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、ポールポジションからスタートした清水啓伸(Drago CORSE)が接戦を制して今季初優勝を飾った。

 第4戦決勝は午後1時より12周で行われた。空には晴れ間が覗き、路面はドライ。気温は29℃、路面温度は42.5℃に上昇した。

決勝が始まった

 スタートでトップに立ったのはポールポジションの清水。小川涼介(MS KK-SII)が2位でつづき、予選4番手の板倉慎哉(AMORE TOKYO☆表参道☆KKSⅡ)が1-2コーナーで予選3番手の元山泰成(Ecotech Racing)を捉えて3位でコントロールラインに戻ってきた。元山は一つ順位を落としたが、この4台は約0.4秒〜0.5秒の間隔で2周を消化、3周目に入ると清水が小川に対して0秒642のリード。元山が板倉まで0.943秒とやや遅れ始める。

 清水は4周目に0秒898、5周目に1秒111と着実にリードを広げるが、小川は7周目に1分39秒619でファステストラップを更新、清水との差を0秒809に縮める。

 再びリードを広げにかかる清水だったが、小川は10周目から清水を上回るペースで追い上げ、11周目には1分39秒584とさらにファステストラップを更新して清水の背後に迫った。

 そして2台はテール・トゥ・ノーズ状態でファイナルラップに突入。清水との差をジリジリと詰めていく小川だったが、清水はヘアピンそしてダブルヘアピンと要所要所をきちんと押さえて小川を押さえ切り、トップでチェッカーを受けた。2位に終わった小川との差はわずか0秒135だった。

 3位には板倉が入った。

 そしてリバースグリッドで戦われる明日のレース2は、予選9番手から着実に順位を上げ、8周目に太田浩(ミスト・セキグチ・制動屋)を抜いて6位でフィニッシュした益田富雄(KMTS ミストKKSⅡ)がポールポジションを獲得。5位フィニッシュの松田大輝(K-TACK MYST KK-SII)が2番手から、4位の元山が3番手から明日のレース2をスタートすることになった。

 第4戦決勝レース2は21日午前11時50分から12周で行われる。

決勝2位は小川涼介(M2 KK-SII)

決勝3位は板倉慎哉(AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII)

決勝4位は元山泰成(Ecotech Racing)

決勝5位は松田大輝(K-TACK MYST KK-SII)

決勝6位は益田富雄(KMTSミストKKSII)

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

Super FJ Championship

ジャパン・チャレンジ第4戦岡山公式予選 清水啓伸(Drago CORSE)が頭ひとつ抜け出し、PPを獲得

ポールポジションは清水啓伸(Drago CORSE)

 S-FJジャパン・チャレンジ第4戦の公式予選が8月20日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、清水啓伸(Drago CORSE)がポールポジションを獲得した。

 参加台数の減少から岡山でのシリーズ戦が昨年を以て終了したため、今大会はジャパン・チャレンジの単独開催となる。それでも第4戦には鈴鹿シリーズのエントラントを中心に12台が参加した。

 公式予選は午前8時55分より15分間で行われた。ここでのベストタイム順でレース1のスターティンググリッドが決まる。レース2のグリッド順はレース1の決勝結果に基づき、上位6人がリバースグリッドとなる。この日の天候は曇り。コースはドライ。気温26℃、路面温度は37℃とこの時期にしてはやや低めのコンディションだ。

 走り出してすぐにトップに立ったのは小川涼介(MS KK-SII)。2周目に1分40秒968を記録すると、3周目に1分40秒310、4周目には1分39秒940と順調にタイムを縮めていく。

 しかし5周目に入ると清水啓伸(Drago CORSE)が1分39秒555で小川を上回ってトップに浮上。その後も6周目1分39秒403、7周目1分39秒236と後続を寄せ付けないタイムを連発、そのままピットに戻って予選を早々と切り上げた。

 小川はその後も走行を続けたが、7周目に1分39秒747を記録するにとどまり、2番手に終わった。

 3番手には7周目に1分39秒770を記録した元山泰成(Ecotech Racing)が入った。

 S-FJジャパンチャレンジ第4戦の決勝レース1はこのあと午後1時より12周で、レース2は明日の午前11時50分より同じく12周で行われる。

予選3位は元山泰成(Ecotech Racing)

予選2位は小川涼介(M2 KK-SII)

予選5位は松田大輝(K-TACK MYST KK-SII)

予選6位は太田浩(ミスト・セキグチ・制動屋)

予選4位は板倉慎哉(AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII)

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports FOrum

TCR JAPAN SATURDAY

第4戦もてぎ決勝 HIROBONが今季2勝目 トップ快走の加藤正将はトラブルに泣く

優勝はHIROBON(バースレーシングプロジェクト【BRP】)

 TCRJサタデーシリーズ第4戦は19日、モビリティーリゾートもてぎで決勝を行い、予選2位のHIROBON(バースレーシングプロジェクト【BRP】)が優勝した。

 決勝は午後0時40分にフォーメーションラップが始まった。直前に降り始めた雨のためウエット宣言が出されるも路面はほぼドライコンディション。各ドライバー、ドライタイヤを履いてグリッドを離れた。予選でクラッシュした梅田真祐(J'S TECHCEN GIULIETTA TCR)は出走を取りやめた。

決勝がスタートした

 スタートではポールポジションの加藤正将(Audi Team Mars)と予選2位のHIROBON(バースレーシングプロジェクト【BRP】)が並んで1コーナーに侵入するがここは加藤が前、2位にHIROBONが続く。予選3位の猪爪杏奈(DOME RACING)はスタートを失敗し、予選4位の西澤誠剛(M-PROTOTYPING Team STILE CORSE)にかわされ4位落ちるが、2コーナーで抜き返し予選ポジションを守った。

 トップに立った加藤は、2位のHIROBONと3位の猪爪が競っていたため2位以下を徐々に離し始める。5周目には2秒以上の差をつけた。

 2位のHIROBONはタイヤを温存していたが、7周目以降は猪爪を突き放し、徐々にトップ加藤に接近を始める。

 10周目にはトップを走る加藤にパワーステアリングのトラブルが発生。加藤とHIROBON、猪爪は最終コーナーでもつれるように立ち上がるが、11周目の1コーナーで曲がりきれなかった加藤は、HIROBONと猪爪に相次いでかわされ3位に落ちる。その後も加藤のペースは上がらずずるずると順位を落とす。

 レースは13周で終了。優勝はHIROBONで今季2勝目。2位には猪爪が入った。

 レース序盤、西澤、Mototino(55MOTO RACING)と塩谷烈州(全薬工業with TEAM G/MOTION')は接近戦を演じていたが、ここから西澤が抜け出し初出場で3位に入った。Mototinoと塩谷は抜きつ抜かれつのバトルとなったが、最終的にMototinoが4位、塩谷をかわした鈴木建自(バースレーシングプロジェクト【BRP】)が5位、塩谷は6位でレースを終えた。

 サンデーシリーズ第4戦は明日20日、午後0時40分より23分+1周で行われる。

決勝2位は猪爪杏奈(DOME RACING)

決勝3位は西澤誠剛(M-PROTOTYPING Team STILE CORSE)

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

Super FJ Championship

ジャパンチャレンジ第4戦岡山レース1決勝結果

FSJ&F4サマーフェスティバルin岡山 -RIJ- (2022/08/20) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2022 ジャパンチャレンジ第4戦 Race 1 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoDriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
134清水 啓伸Drago CORSE
MYST KK-S2
1220'06.656--
212小川 涼介M2 KK-SII
MYST KK-S2
1220'06.791 0.135 0.135
355板倉 慎哉AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII
MYST KK-S2
1220'12.574 5.918 5.783
41元山 泰成Ecotech Racing
MYST KK-S2
1220'15.277 8.621 2.703
519松田 大輝K-TACK MYST KK-SII
MYST KK-S2
1220'19.13212.476 3.855
697益田 富雄KMTSミストKKSII
MYST KK-S2
1220'22.29315.637 3.161
721太田 浩ミスト・セキグチ・制動屋
MYST KK-S2
1220'24.48517.829 2.192
881妹尾 俊郎SSEC☆KRS☆10V
TOKYO R&D RD10V
1220'24.94318.287 0.458
951永原 蒼翔ピットワークながはらLBJ
MYST KK-S2
1220'27.87321.217 2.930
1057東 慎之介セルモグループORM/MYST
MYST KK-S2
1220'38.64931.99310.776
1171林 寛樹全開レーシング真不同MURB遊技闘速
MYST KK-S2
1220'52.15845.50213.509
1286吉川 宗洋CF亜衣☆
MYST KK-S2
712'02.6585Laps5Laps
---- 以上規定周回数(90% - 10Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 12 小河涼介(M2 KK-SII) 1'39.584 (11/12) 133.865 km/h

TCR JAPAN SATURDAY

第4戦もてぎ決勝結果

全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦・第8戦 -RIJ- (2022/08/20) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2022 TCR JAPAN SATURDAY Series Round 4 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverMaker Model
Team
LapTimeBehindGap
119HIROBONCUPRA TCR
バースレーシングプロジェクト【BRP】
1327'05.724--
298猪爪 杏奈Honda CIVIC TCR
DOME RACING
1327'07.182 1.458 1.458
373西澤 誠剛Alfa Romeo GIULIETTA Veloce TCR
M-PROTOTYPING Team STILE CORSE
1327'17.64811.92410.466
455MototinoHonda CIVIC TCR
55MOTO RACING
1327'20.48314.759 2.835
517鈴木 建自Audi RS3 LMS
バースレーシングプロジェクト【BRP】
1327'21.28515.561 0.802
662塩谷 烈州Honda CIVIC TCR
全薬工業with TEAM G/MOTION'
1327'28.65022.926 7.365
724滝川 聡Audi RS3 LMS
TEAM MOTOYAMA
1328'22.9761'17.25254.326
865加藤 正将Audi RS3 LMS
Audi Team Mars
1329'10.2652'04.54147.289
---- 以上規定周回数(75% - 9Laps)完走 ----
-88梅田 真祐Alfa Romeo GIULIETTA TCR
J'S TECHCEN GIULIETTA TCR
D.N.S--
  • Fastest Lap: CarNo. 65 加藤正将(Audi Team Mars)2'02.980 (2/13) 140.540 km/h

Super FJ Championship

ジャパンチャレンジ第4戦岡山レース1公式予選結果

FSJ&F4サマーフェスティバルin岡山 -RIJ- (2022/08/20) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2022 ジャパンチャレンジ第4戦 Round 1 岡山国際サーキット 3.703km

PosDriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
134清水 啓伸Drago CORSE
MYST KK-S2
1'39.236--134.334
212小川 涼介M2 KK-SII
MYST KK-S2
1'39.747 0.511 0.511133.646
31元山 泰成Ecotech Racing
MYST KK-S2
1'39.770 0.534 0.023133.615
455板倉 慎哉AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII
MYST KK-S2
1'39.863 0.627 0.093133.491
519松田 大輝K-TACK MYST KK-SII
MYST KK-S2
1'40.119 0.883 0.256133.150
621太田 浩ミスト・セキグチ・制動屋
MYST KK-S2
1'40.374 1.138 0.255132.811
781妹尾 俊郎SSEC☆KRS☆10V
TOKYO R&D RD10V
1'40.483 1.247 0.109132.667
897益田 富雄KMTSミストKKSII
MYST KK-S2
1'40.764 1.528 0.281132.297
951永原 蒼翔ピットワークながはらLBJ
MYST KK-S2
1'40.866 1.630 0.102132.163
10*86吉川 宗洋CF亜衣☆
MYST KK-S2
1'41.165 1.929 0.299131.773
1157東 慎之介セルモグループORM/MYST
MYST KK-S2
1'41.467 2.231 0.302131.381
1271林 寛樹全開レーシング真不同MURB遊技闘速
MYST KK-S2
1'42.638 3.402 1.171129.882
---- 以上基準タイム(130% - 2'09.460)予選通過 ----
  • CarNo. 86は、2022岡山国際サーキット4輪レース一般競技規則書第8章第41条1.(ピットレーン速度違反)により、Race1を2グリッド降格とする。

TCR JAPAN SUNDAY

第4戦もてぎ公式予選 猪爪杏奈がポールポジション

ポールポジションは猪爪杏奈(DOME RACING)

 TCRJサンデーシリーズは20日、モビリティリゾートもてぎで公式予選を行い猪爪杏奈(DOME RACING)がポールポジションを獲得した。

 公式予選はサタデーシリーズで赤旗が出たため、25分遅れの午前8時50分より15分間で行われた。通常、サンデーシリーズは日曜日午前に公式予選が行われるが、スーパーフォーミュラが土日2連戦のため変則的なスケジュールとなっている。

 予選は序盤にMototino(55MOTO RACING)が2分1秒872とサタデーシリーズのポールタイムを上回り、いきなりトップに立つ。

 これを更新してきたのがHIROBON(バースレーシングプロジェクト【BRP】)で2分1秒670でトップに浮上。さらに猪爪杏奈(DOME RACING)がこれを上回り1秒375でトップに。さらにサタデーシリーズポールの加藤正将(Audi Team Mars)が1秒659で2位に浮上した。

 予選はこのまま終了。ポールポジションは猪爪が獲得した。加藤が2位に付け、3位がHIROBON。Motorinoは4位で予選を終えた。

 鈴木建自(バースレーシングプロジェクト【BRP】)が5位に、塩谷烈州(全薬工業with TEAM G/MOTION')が6位で続いている。

 決勝レースは明日21日、午後0時40分より23分+1周で行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

TCR JAPAN SUNDAY

第4戦もてぎ公式予選結果

全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦・第8戦 -RIJ- (2022/08/20) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 TCR JAPAN SUNDAY Series Round 4 モビリティリゾートもてぎ 4.801379km

PosDriverMaker Model
Team
TimeBehindGapkm/h
198猪爪 杏奈Honda CIVIC TCR
DOME RACING
2'01.375--142.410
265加藤 正将Audi RS3 LMS
Audi Team Mars
2'01.659 0.284 0.284142.077
319HIROBONCUPRA TCR
バースレーシングプロジェクト【BRP】
2'01.670 0.295 0.011142.064
455MototinoHonda CIVIC TCR
55MOTO RACING
2'01.872 0.497 0.202141.829
517鈴木 建自Audi RS3 LMS
バースレーシングプロジェクト【BRP】
2'02.065 0.690 0.193141.605
662塩谷 烈州Honda CIVIC TCR
全薬工業with TEAM G/MOTION'
2'02.406 1.031 0.341141.210
724滝川 聡Audi RS3 LMS
TEAM MOTOYAMA
2'05.328 3.953 2.922137.918
---- 以上基準タイム(110% - 2'13.512)予選通過 ----
-73西澤 誠剛Alfa Romeo GIULIETTA Veloce TCR
M-PROTOTYPING Team STILE CORSE
2'15.83214.45710.504127.253
-88梅田 真祐Alfa Romeo GIULIETTA TCR
J'S TECHCEN GIULIETTA TCR
D.N.S---

TCR JAPAN SATURDAY

第4戦もてぎ公式予選 加藤正将(Audi Team Mars)がポールポジション

ポールポジションは加藤正将(Audi Team Mars)

 TCRJサタデーシリーズは20日、モビリティリゾートもてぎで第4戦の公式予選を行い加藤正将(Audi Team Mars)がポールポジションを獲得した。

 公式予選は午前8時より始まった。開幕戦に参加していた梅田真祐(J'S TECHCEN GIULIETTA TCR)が復帰したため参加台数は9台となった。また、73号車には大蔵峰樹に代わって西澤誠剛(M-PROTOTYPING Team STILE CORSE)がエントリーしている。

 開始早々、梅田が2コーナー立ち上がりでクラッシュしてコース上に止まったため赤旗が提示される。車両回収とガードレール修復のためセッションは中断され、8時30分より残り9分12秒で再開された。

 再開後、トップに立ったのは2分2秒135で加藤正将(Audi Team Mars)。2位にHIROBON(バースレーシングプロジェクト【BRP】)が2秒145、3位に猪爪杏奈(DOME RACING)が2秒174と僅差で続く。

 残り時間も少なく、結局上位3人はタイム更新ならず、加藤のポールポジションが確定した。

4位には西澤誠剛(M-PROTOTYPING Team STILE CORSE)が2分2秒328とトップ3に迫るタイムで付け、5位に塩谷烈州(全薬工業with TEAM G/MOTION')が、6位に鈴木建自(バースレーシングプロジェクト【BRP】)が続いた。

 決勝レースは本日20日、午後0時40分より23分+1周で行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

第4戦富士 Arnage Racingは7位入賞 シングルポジションの好成績(Arnage)

 2022年のSUPER GT第4戦は、8月7日~8日に富士スピードウェイで開催された「FUJIMAKI GROUP 富士GT100LAP RACE」前戦鈴鹿ラウンドから2ヶ月のインターバルを経て、450kmの長丁場のレースが再び繰り広げられることとなっていた。

 富士ラウンドに先んじて、チームは、6/29に岡山国際サーキットにて行われたアドヴィックス様のテストに参加し、キャリパーとブレーキパッドのテストを行う機会を得た。

 5月末に行われた第3戦鈴鹿では、リアの荷重をグリップ力に変えるセットアップの方向性が間違っていなかったにもかかわらず、リアタイヤをブロウさせてしまい、思うようなレースができなかったArnage Racing。そこでチームは、リアタイヤに極端な荷重が乗る状態を避けて、荷重の乗り方をコントロールする方向性を模索。タイヤへの入力を逃してソフトにすることでタイヤを守る方法が有益なのではという仮説のもと、バネ、ダンパーのセットアップを変更して岡山のスポーツ走行に臨んだ。

 その結果、サスペンションの対策は功を奏し、マシンの動きが格段に良くなったことを確認することができた。またブレーキ関係のテストも良好な結果が見えて、テストは非常に意義あるものとなり、ようやくレースに向けての好材料が揃い始めた。

 富士ラウンドまでのインターバルの間に、ガレージでは、岡山テストで得た結果をもとに富士仕様のセッティングが投入された。また、この2ヶ月のインターバルの間に、エンジンもオーバーホールが完了して再装着され、100LAPの長丁場に向けて、準備が整って行った。

<8/6 公式練習>

 7月末から日本中が猛暑に見舞われ、ガレージのある四日市でも連日35度を超える猛暑日が続いていたが、チームがサーキット入りした金曜日の富士スピードウェイは、曇って肌寒く、公式練習の行われる土曜日の朝は、深い霧に覆われ、霧雨の降る生憎のコンディション。

 9時からの公式練習も、WET宣言からのスタートとなった。Arnage Racingは、まず阪口選手をコースに出してマシンのチェックを行い、続いて加納選手もコースにでて、問題がないことを確認した。

 岡山でのテスト走行に参加した両選手は、テスト時にマシンのフィーリングが格段に向上していることを確認しており、この富士スピードウェイに於いても同様に好感触であるとのコメントを得た。そこでチームは、岡山の走行に参加しなかった第3ドライバーの末廣武士選手をコースに出して、チェックさせた。

 第2戦富士450kmレースに続いて、第3ドライバーとしてMC86をドライブする末廣選手からも、前回の富士ラウンドに比べてマシンの状態が格段に良くなっており、前後のバランスが改善されて乗りやすくなっているというコメントを得ることができた。

 そのほか、タイヤテストも行われた。今回の富士ラウンドには、鈴鹿で使用したハード目のタイヤと、もう1段階硬めのタイヤが準備されており、チームは阪口選手に両方のタイヤをチェックさせた。その結果、どちらのタイヤもコンディションに合わせて十分に使用できることがわかった。

 その後行われたFCY訓練と、3年ぶりとなるサーキットサファリの時間を利用して、末廣選手と加納選手がコースに出て、さらなるを慣熟をおこなってマシンへの理解を深めた。

<8/6 公式予選>

 午後3時から行われた公式予選では、Arnage RacingはB組から出走。今大会でもQ1を担当する阪口選手が開始と同時にコースインした。阪口選手は、ライバルマシンの状況を見ながら慎重にタイヤに熱を入れ、タイミングを見計らって、6Lap目に1’36.589を叩き出し、惜しくも1番手の11号車石川選手とは0.01秒の僅差であったが、2番手でQ1を突破することができた。

 Q1の後、阪口選手よりブレーキング時にフロントが少し跳ねるとのコメントがあったため、チームはQ2までのインターバルに、サスペンションにストロークを持たせてバタつきを抑える対策を入れることにし、メカニックが時間ギリギリまで作業を行った。

 15時55分、予定より2分遅れで行われたQ2は、並み居る強豪の中、スーパーGT初予選となる末廣選手が担当。末廣選手は「探り探りの失敗だらけ」のアタックと言いながらも、ラストラップで1’36.906をマーク、12番手につける大健闘を見せた。

 今シーズン最高位からの決勝スタートとなり、意気揚がるチームは暗くなるまでピット練習に勤しんだ。ところが、決勝に向けてのメンテナンス中、ハブベアリングにガタが出ていることが発覚。メカニックがハブを外してみたところ、ベアリングが完全に破損しており、このままでは翌日の決勝を戦うことはできないことが判明した。幸いチームには中古のベアリングの手持ちがあったため、急遽ベアリングの打ち換えをすることになり、チームは夜遅くまでピットに残って、翌日の決勝に備えて作業を行なった。

<8/7 決勝>

 決勝が行われる日曜日も、前日と同じような曇天に霧の立ち込める朝となったが、幸い次第に霧は晴れ、青空から太陽の覗く、少し蒸し暑い夏らしい陽気となった。

 前夜のハブベアリングのトラブルは、無事交換完了して解決し、チームは決勝の時を待っていた。

 夏らしいドライコンディションにはなっていたが、天気予報では午後に多少の降雨があることも予想されている。決勝前のウォームアップ走行では、3選手がそれぞれコースインしてレース前のチェック走行を行い、問題がないことを確認した。

 ところが、マシンがグリッドに向かうタイミングでバラバラと雨が降り始めて、ピットには一瞬緊張が走り、チームは急遽グリッドにレインタイヤを持ち込んだ。しかし、レインタイヤの出番はなく、グリッドウォークが終わる頃には青空が見え始めて、3シーズンぶりのパレードラップから、フォーメーションラップが2周する頃にはすっかりドライコンディションとなった。

 富士100LAP RACEのスタート、第一スティントを担当するのは阪口選手で、12番グリッドから450km先のチェッカー目指してレースを開始した。

 阪口選手はスタート直後に順位を落としたが、やがて、トラブルにより脱落していくライバルマシンを尻目に、好走を展開する。

 阪口選手は、15LAP目には7号車を抜き去り、さらに23LAP目には56号車をテイクオーバー、ルーティンピットをこなすチームも出始めたため、見かけ上の順位は更に上がって、6番手に浮上していた。

 気温32℃、路面温度40℃と厳しいコンディションの中、阪口選手はプッシュを続け、上位チームが徐々にタイムを落とす中、スティントが後半に差し掛かっても1分39秒台を何度もマークするなど激走を見せていた。

 チームは第1スティントを40LAPと見定めていたが、以降のスティントへの負担を考慮して好走を続ける阪口選手を更に4LAPほど引っ張り、300クラスのチームの中で最後、44LAPでマシンを呼び戻してドライバー交替。メカニックの迅速なピットワークで、タイヤを4輪とも交換して給油を行い、第2スティントの末廣選手が10番手でコースに復帰した。

 末廣選手は、燃料の重いスティント前半はペースを抑え、タイヤをマネジメントするクレバーな走りを見せていたが、スティント後半、燃料を消費したマシンが軽くなると、ペースを上げて1分39秒台をキープする走りを展開。2回目のルーティンピットをこなすチームも出る中、見かけ上の順位は再びトップとなった。

 末廣選手はスティントの終盤70LAPで、決勝ベストとなる1‘39.046をマーク、プッシュを続けていた。チームは無線で、末廣選手から、タイヤがまだまだ走行に耐えうるとの報告を受け、次のピットインでのタイヤ無交換を決断。末廣選手を75LAPまで引っ張って、加納選手と交替するためにピットへ呼び戻した。

 8番手でコースに戻った加納選手は、レースを開始。ライバルマシンがトラブルのために順位を落とす中、79LAP目に6番手にまでポジションアップ、1分39秒台を連発する激走を披露した。加納選手の背後からは名手J.P.オリヴェイラ選手が猛追をかけている。残り周回数は、もうあとわずか数LAP、2台のマシンは激しいバトルを繰り広げながら6番手争いを展開した。

 しかし、チェッカー目前、惜しくも敗れ、加納選手は7位でチェッカーを受けた。とはいえ、Arnage Racingはシングルポジションでのフィニッシュを遂げ、ドライバーズポイントも獲得することができた。また、チームポイントも、7ポイントと、願ってもない好成績を収めることができた。

Arnage Racing

SUPER GT

第4戦富士優勝記者会見 宮田莉朋「勝って誕生パーティを祝いたいとサッシャと話していたが、その通りになった」

優勝会見:両クラスのウィナー

GT500クラス優勝 No. 37 KeePer TOM'S GR Supra

サッシャ・フェネストラズ(TGR TEAM KeePer TOM'S)
 「トムスが素晴らしい仕事をしてくれたので、素晴らしい週末になりました。今シーズンは苦しんで痛麺もありましたが、今は最高に嬉しいです。僕が第1スティントを担当しましたが、最初は雨が降ったりして、考えることがいっぱいありましたが、第2スティント、第3スティントを担当した宮田選手が素晴らしい走りをしてくれました。ヨコハマタイヤがすごく強くて、特に24号車は手強かったです。2周目に1台抜いて2位に上がり、そのまま24号車を抜いていきたかったんですが、落ち着いて、自分の一番いいタイミングを測って抑えていました。そのあといいタイミングで宮田選手にバトンを渡したらいい走りをしてくれました。これが僕たちの初めての勝利なのでとても嬉しく思っています」
宮田莉朋(TGR TEAM KeePer TOM'S)

 「鈴鹿大会が終わってから全くテストがなく、チームやサッシャとともに、どんな気候でどんなコンディションになるかをずっと考えながらセットアップやタイヤの選択を進めてきました。テストができない状況は難しかったですが、結果としてそれで予選、決勝を共に戦えたということはすごく嬉しいです。またレースウィークを迎える直前にサッシャ選手が誕生日を迎えて、僕は明後日が誕生日なんですけど、そういう意味でも勝って誕生日パーティーをお祝いできるくらいのレースにしようね、とレースウィークに入る前にサッシャと話したりしていましたが、その通りになって良かったです」

 「第2スティントはすごくきつかったです。コース上で追い抜くのは難しかったので、ピットストップの時間を短縮しようと自分の中で考えながらいろんなことを努力していました。ですから本当にきつかったんですけど、それが第3スティントにしっかり現れて、後ろを引き離すことができました。コース上で抜くのが厳しい中でもスピードをしっかり表現できたという面では、僕らの努力に結果がついてきました。チームの皆さんもこの状況下で素晴らしいピット作業をしてくれたからこそ、この1勝があります。僕らスーパーGTで最年少のペアですけど、底力を発揮できたんじゃないかなと思います」

GT300クラス優勝 No. 61 SUBARU BRZ R&D SPORT

井口卓人(R&D SPORT)
 「このサーキットに入ったときは、まさかこの場(優勝会見)に来られるとは思ってなかったので、ちょっと驚いてるんですけども。まずは山内選手がこの富士で100レースを迎えるという、記念すべき大会でもありましたが、その中でダンロップさんがBRZに合う、非常に強いタイヤをチョイスしてくれたことが勝利につながったんじゃないかなと思います。あとやはり最後は山内選手の気迫あふれる走り。100戦を祝う最高のレースになったんじゃないかなと思いますので、本当に最高な1日でした」
山内英輝(R&D SPORT)
 「戦略的にも、タイヤのパフォーマンス的にも、みんなのおかげで勝てたレースだなと、走ってる時に、クルマのフォーリングだったりタイヤのフィーリングからすごく感じました。常にクルマの状態が良かったので自信はあったんですけど、ストレートが伸びない中でどう戦うかというのが僕たちの課題でした。それをうまくカバーできるクルマのパフォーマンスだったんじゃないかなと思います。井口選手が言われたように今回100戦目で、スバルファンシートの皆さんに記念のリストバンドを、感謝の気持ちを込めて配りました。本当はピットウォークでもお配りしたかったんですが、今はできないので。そうした思いをしっかり形にできたなと。そうした皆さんの気持ちがあったからこそ最後まで走れたと思うので本当に感謝しています」
まとめ:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

第4戦富士決勝 大混戦を制し、No. 37 KeePer TOM'S GR Supraが今季初勝利!!

GT500クラス優勝はKeePer TOM\'S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋)

 真夏の長距離2連戦の最初のレース、2022オートバックス スーパーGT第4戦「FUJIMAKI GROUP 富士100LAPレース」の決勝が8月7日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、予選3番手からスタートしたNo. 37 KeePer TOM'S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋)が今季初優勝を達成した。GT300クラスもNo. 61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が接戦を制して待望の今季初優勝をものにした。

静岡県警のパレード

 午後2時に静岡県警によるパレードランに続いて始まった第4戦決勝は、スタート進行の直前に降った雨により路面がウェットとなったため、当初1周だったフォーメーションラップを2周に増やし、周回数を規定周回数より1周減算の99周として行われた。スタート時の気温は27℃、路面温度は31℃だ。

GT500クラスのスタートシーン

 スタートでトップに立ったのはポールポジションの国本雄資(WedsSport ADVAN GR Supra)。平手晃平(リアライズコーポレーションADVAN Z)が2位、サッシャ・フェネストラズ(KeePer TOM'S GR Supra)が3位で続く。

 4位は立川祐路(ZENT CERUMO GR Supra)、5位は福住仁嶺(ARTA NSX-GT)、そしてベルトラン・バゲット(カルソニックIMPUL Z)が6位でオープニングラップを終了した。

 しかし19号車はスタートで履いたタイヤがこのコンディションにマッチしなかったのかペースが上がらず、2周終わりのホームストレートで平手に抜かれて2位に後退すると、フェネストラズにも4周終わりのストレートでアウトから並びかけられ、5周目の1コーナーで3位に後退、その後も徐々に順位を落とし、8周目には6位にまで後退してしまった。その後も国本は28周目に山下健太(ENEOS X PRIME GR Supra)、ジュリアーノ・アレジ(au TOM'S GR Supra)にも抜かれて8位となりながらも我慢の走りを続け、34周目に阪口晴南に交代した。

 また第4戦を前にシャシーとエンジンを交換した38号車は5周目に10秒間のペナルティストップを行なって順位を落とすことになった。

 一方、トップ立った平手は6周終わって2秒162のリード。しかし9周を終わって2秒111、10周目には1秒986と2位のフェネストラズも負けじとトップに食い下がる。

 平手は11周目に2秒258、15周目には3秒520と差を広げにかかるが、フェネストラズも懸命に追い上げ、23周を終えたところで2秒123、24周目には1秒577と差を縮めてきた。

 レースが規定周回数の3分の1となる33周目を迎えると、最初のピットストップを行うチームが相次ぐ。

 まずは33周目にNo. 23 MOTUL AUTECH Zがピットイン。No. 36 au TOM'S GR Supra、No. 64 Modulo NSX-GT、No. 3 CRAFTSPORTS MOTUL Zもここでピットへ。

 しかし松田次生(MOTUL AUTECH Z)はピットアウト直後からシフターのトラブルに見舞われて予定外のピットインを強いられ、トップから5周遅れでようやくコースに復帰した。

 2位のNo. 37 KeePer TOM'S GR Supraは36周目にピットイン。フェネストラズから宮田に交代する。続いてトップのNo. 24 リアライズコーポレーションADVAN Zは37周目にピットイン。平手晃平から佐々木大樹に交代する。No. 8 ARTA NSX-GT、No.14 ENEOS X PRIME GR Supraもこの周でドライバー交代を行った。

 その後方では19周目に最初のピット作業を終えていた松下信治(Astemo NSX-GT)が38周目の100R手前でピットアウトしてきたばかりの野尻智紀(ARTA NSX-GT)を抜いて7位に浮上。この周でNo. 100 STANLEY NSX-GTがピットイン。続いて39周目にNo. 12 カルソニックIMPUL Zがピットインしてきた。

 最初のスティントを引っ張る作戦を採ったNo. 39 DENSO KOBELCO SARD GR SupraとNo. 16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX GTは42周目にピットイン。これで再び24号車がトップに返り咲く。

 また42周目には石浦宏明(ZENT CERUMO GR Supra)がスロットルのトラブルに見舞われてピットレーン上でストップするアクシデントがあり、38号車はそこから長い時間を修理に費やすことになる。

 これにより45周を終えた時点の順位はトップが24号車、2位が37号車、3位に12号車が浮上し、以下8号車、36号車、17号車、14号車、39号車そして19号車となった。

 53周目の最終コーナーでは大嶋和也(ENEOS X PRIME GR Supra)が松下を抜いて6位に浮上。松下はその後57周目に2度目のピットイン。塚越広大に残りを託す。

 佐々木大樹(リアライズコーポレーションADVAN Z)と宮田莉朋(KeePer TOM'S GR Supra)は近づいたり離れたりを繰り返しながら周回を重ねていく。

 その後ろでは36坪井が56周目のヘアピンで8野尻を抜いて4位に浮上した。

 トップの佐々木が60周目に入ったところでGT300車両のトラブルによりFCYが宣言され、この影響で宮田と佐々木の差は4秒319に広がってしまうが、懸命に追い上げる宮田は69周目までに1秒477差にまで詰めてきた。さらに平峰一貴(カルソニックIMPUL Z)もこの2台に接近。69周終了時点で宮田の0秒692後方にまで迫ってきた。70周目にはその差は0秒526にまで縮まった。

 トップの24号車は72周目に2度目のピットイン。佐々木から千代に交代してコースに復帰する。2番手の37号車は73周目にピットイン。そのまま交代せずに宮田が最後まで走る作戦を採り、24号車に対しストレート一本分のリードを保ってコースに復帰することに成功した。

 続いて12号車も74周目に2度目のピットイン。そのまま平峰がコースに戻る。作業時間はわずか29秒。ところが迫ってくる37号車に先んじて1コーナーに飛び込もうとして痛恨のオーバーラン。これで37号車が実質トップに浮上した。

 1スティント目を思い切り引っ張った39号車の中山雄一は80周目にようやくピットへ。タイヤ無交換でそのまま中山がピットを離れる。戻った場所は8号車の前、6位だ。

 こうして39号車が2度目のピット作業を終えたことで、ついに37号車の宮田がトップに立った。2位は12号車の平峰、24号車の佐々木は3位だ。宮田のリードは3秒707。佐々木は平峰の9秒050後方に位置することになった。

 宮田はそこから着実にリードを広げていき、95周終了時点で平峰を6秒521後方に追いやると、最後はその差を7秒542まで広げてチェッカーを受け、No. 37 KeePer TOM'S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋)が今季初優勝を達成。GT500最年少の二人にとっては初めてのGT500優勝となった。

 2位はNo. 12 カルソニックIMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)、No. 24 リアライズコーポレーションADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)が3位となった。

GT300クラスのスタートシーン

 一方、GT300クラスは序盤から波乱が相次ぎ、最後まで目が離せない白熱のバトルが展開された。

 スタートでトップに立ったのはポールポジションの蒲生尚弥(LEON PYRAMID AMG)。その後も順調にリードを広げながら周回を重ねていたが、18周目に突如右フロントのホイールナットが緩むトラブルに見舞われて予定外のピット作業を強いられる。65号車のピットクルーはナットを締め込もうとするが、既にネジ山を舐めてしまっていたためにどうすることもできず、そのままリタイヤを余儀なくされた。

 その後方では2位の山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)と3位の片岡龍也(グッドスマイル初音ミクAMG)が熾烈なドッグファイトを展開、6周目の最終コーナーでついに片岡が山内を捉えて2位に浮上すると、65号車のトラブルによってそのままトップに浮上する。山内はその後大草りき(TANAX GAINER GT-R)にも抜かれて3位に後退してしまった。

 No. 61 SUBARU BRZ R&D SPORTは25周目に最初のピットストップを行い、山内から井口卓人に交代する。トップのNo. 4 グッドスマイル初音ミクAMGは26周目にピットインして片岡から谷口信輝に交代。これでNo.10 TANAX GAINER GT-Rがトップに浮上するが、38周目にピット作業を行った際にピットアウトに手間取って大きくタイムロス、そのままガレージに戻されてしまい、トップが52周目に入ったところでようやくコースに復帰した。

 これで4号車が再びトップに浮上。2位には20周目に早めのピット作業を行ったNo. 60 Syntium LMcorsa GR Supra GTが浮上し、61号車は3位となった。トップの谷口はこの時点で2以下に20秒以上の大差をつけ、61周目に再び片岡に交代する。

 ところが77周目に入ったところで4号車は左フロントタイヤのバーストに見舞われてたちまちスローダウン、大きく順位を落とすことになる。代わってトップに立ったのは、4号車と同じ61周目にピット作業を行った安田裕信(GAINER TANAX GT-R)だったが、62周目に2度目のピット作業を行って再び山内に後退した61号車が背後に迫ってきた。78周終了時点でその差はわずか1秒368。79周目には0秒654にまで縮まった。

 そして80周目。山内は最終コーナーで安田のインをついてトップに立つが、ホームストレートではFIA-GT3のニッサンGT-Rにアドバンテージがあり、81周目の1コーナー手前で安田が悠々とトップを奪いかえす。

 それでも山内は82周目、84周目と執拗に最終コーナーで安田のインに飛び込む。いずれもストレートで抜き返した安田だったが、山内は巧みにスリップストリームを利用して追走、85周目の1コーナーでインを伺う。ここでは安田がなんとか抑え込んだが、11号車は徐々にタイヤを消耗させていき、ブレーキングやコーナー立ち上がりで不安定な挙動を見せ始める。

GT300クラス優勝はSUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)

 するとすかさず山内はこの周のGRスープラコーナーで安田を抜いてトップに浮上。ホームストレートで追い上げてくる安田を押さえ込んで86周目の1コーナーをトップで立ち上がった。コカコーラコーナーでも安田は挑んできたが、山内はこれを退け、その後は徐々にリードを広げてチェッカーを受け、No. 61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が今季待望の初勝利をようやくものにした。

 2位にはNo. 11 GAINER TANAX GT-R(安田裕信/石川京侍)が入り、No. 18 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/太田格之進)が3位。小林/太田組は開幕戦岡山以来の表彰台を獲得した。

 次戦の舞台は三重県の鈴鹿サーキット。今回と同じ450kmレースを3週間後の8月28日に行う。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

第4戦富士決勝結果

■GT500クラス

FUJIMAKI GROUP FUJI GT 100Lap RACE -RIJ- (2022/08/07) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 4 GT500 class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireWHLapTimeBehindGap
137サッシャ・フェネストラズ
宮田 莉朋
KeePer TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer TOM'S
BS22992:34'24.270--
212平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
カルソニックIMPUL Z
NISSAN Z GT500
TEAM IMPUL
BS19992:34'31.812 7.542 7.542
324佐々木 大樹
平手 晃平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z GT500
KONDO RACING
YH13992:34'37.13312.863 5.321
436坪井 翔
ジュリアーノ・アレジ
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS27992:34'40.09215.822 2.959
58野尻 智紀
福住 仁嶺
ARTA NSX-GT
Honda NSX-GT
ARTA
BS30992:35'06.24841.97826.156
639関口 雄飛
中山 雄一
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS22992:35'09.60445.334 3.356
714大嶋 和也
山下 健太
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS52992:35'11.45447.184 1.850
8100山本 尚貴
牧野 任祐
STANLEY NSX-GT
Honda NSX-GT
TEAM KUNIMITSU
BS40992:35'33.0841'08.81421.630
919国本 雄資
阪口 晴南
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH21992:35'48.8981'24.62815.814
1017塚越 広大
松下 信治
Astemo NSX-GT
Honda NSX-GT
Astemo REAL RACING
BS36982:34'25.1821Lap 1Lap
1164伊沢 拓也
大津 弘樹
Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
Modulo Nakajima Racing
DL982:34'25.7841Lap 0.602
123千代 勝正
高星 明誠
CRAFTSPORTS MOTUL Z
NISSAN Z GT500
NDDP RACING
MI52982:34'36.2961Lap 10.512
1316笹原 右京
大湯 都史樹
Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT
Honda NSX-GT
TEAM Red Bull MUGEN
DL1982:34'42.1751Lap 5.879
1423松田 次生
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z GT500
NISMO
MI30892:35'00.57510Laps9Laps
---- 以上規定周回数(70% - 69Laps)完走 ----
-*38立川 祐路
石浦 宏明
ZENT CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ZENT CERUMO
BS16441:42'37.62055Laps45Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 37 KeePer TOM'S GR Supra(TGR TEAM KeePer TOM'S) 1'29.948 (5/99) 182.626
  • CarNo. 38は、SpR.22-5.(シャシー・エンジン交換)により、ペナルティーストップ10秒を科した。

■GT300クラス

FUJIMAKI GROUP FUJI GT 100Lap RACE -RIJ- (2022/08/07) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 4 GT300 class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireWHLapTimeBehindGap
161井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL29912:35'41.213--
211安田 裕信
石川 京侍
GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL15912:35'47.172 5.959 5.959
318小林 崇志
太田 格之進
UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH45912:35'58.73317.52011.561
460吉本 大樹
河野 駿佑
Syntium LMcorsa GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
LM corsa
DL6902:34'29.8021Lap 1Lap
596新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL20902:34'30.6891Lap 0.887
656藤波 清斗
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH99902:34'35.7041Lap 5.015
750加納 政樹
阪口 良平
末廣 武士
Arnage MC86
TOYOTA 86 MC
Arnage Racing
YH902:34'36.2601Lap 0.556
887松浦 孝亮
坂口 夏月
Bamboo AirwaysランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH9902:34'53.1021Lap 16.842
9*88小暮 卓史
元嶋 佑弥
Weibo Primezランボルギーニ GT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH27902:35'06.5571Lap 13.455
10360青木 孝行
田中 篤
柴田 優作
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH2902:35'33.6941Lap 27.137
1131嵯峨 宏紀
中山 友貴
小高 一斗
apr GR SPORT PRIUS GT
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV
apr
BS902:35'45.5081Lap 11.814
129木村 武史
ケイ・コッツォリーノ
川端 伸太朗
PACIFIC hololive NAC Ferrari
Ferrari 488 GT3
PACIFIC CARGUY Racing
YH24902:35'46.5761Lap 1.068
134谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH12902:35'47.7781Lap 1.202
1452吉田 広樹
川合 孝汰
埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉トヨペット Green Brave
BS27902:35'48.9611Lap 1.183
15*30永井 宏明
織戸 学
平良 響
apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
YH9892:35'03.9322Laps1Lap
16*6片山 義章
ロベルト・メルヒ・ムンタン
Team LeMans Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
Team LeMans
YH18892:35'15.5322Laps11.600
175冨林 勇佑
平木 玲次
マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH45892:35'17.7062Laps 2.174
18*2加藤 寛規
堤 優威
muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS5892:36'05.1782Laps47.472
1948井田 太陽
田中 優暉
甲野 将哉
植毛ケーズフロンティアGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH882:35'43.4493Laps1Lap
2022和田 久
城内 政樹
アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH862:35'07.4695Laps2Laps
217荒 聖治
アウグスト・ファルフス
Studie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW Team Studie × CSL
MI63832:27'04.7708Laps3Laps
2210富田 竜一郎
大草 りき
塩津 佑介
TANAX GAINER GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL45772:34'31.48214Laps6Laps
---- 以上規定周回数(70% - 63Laps)完走 ----
-55武藤 英紀
木村 偉織
ARTA NSX GT3
Honda NSX GT3
ARTA
BS3431:15'20.08148Laps34Laps
-20平中 克幸
清水 英志郎
シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
DL2849'47.46363Laps15Laps
-65蒲生 尚弥
篠原 拓朗
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS331830'13.09473Laps10Laps
-244佐藤 公哉
三宅 淳詞
HACHI-ICHI GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
Max Racing
YH0-91Laps18Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 65 LEON PYRAMID AMG(K2 R&D LEON RACING)1'38.136 (7/18) 167.388 km/h
  • CarNo.88(元嶋佑弥)は、SpR.13-1.a.b(他車への接触行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 30は、SpR.27-1.4(ウォームアップ時ホイールナット飛ばし)により、罰金万円を科す。
  • CarNo. 6は、SpR.27-3(ウオームアップ時ジャッキアップ中のエンジン始動)、SpR.28-5(ウォームアップ時エンジンをかけたまま給油)により、罰金6万円を課す。
  • CarNo. 6(ロベルト・メリ)は、SpR.13-11(黒白旗2回)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 6(ロベルト・メリ)は、SpR.付則-4.2.②(FCY中の減速違反)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 2(加藤寬規)は、SpR.付則-4.2.②(FCY中の減速違反)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 244は、SpR.26-11(ウォームアップ時ピットレーン速度違反)により、罰金2万円を科す。

SUPER GT

第4戦富士大会で地元警察車両のパレードランが復活!!

2019年最終戦もてぎでパレードランを行った栃木県警の車両

 静岡県小山町の富士スピードウェイで開催されている2022オートバックス スーパーGT第4戦「FUJIMAKI GROUP富士100LAPレース」は、7日午後2時からの決勝スタートにおいて3年ぶりとなる地元県警のパレードランを実施することが明らかとなった。

 警察車両のパレードランは新型コロナウィルスの感染拡大の影響により、2020年の最終戦もてぎを最後に行われなくなっていた。

 しかし今大会では静岡県警のパトロールカー4台、白バイ9台が競技車両を先導してコース1周し、その後フォーメーションラップを1周行って決勝がスタートすることになっている。

 第4戦決勝は午後2時より100周(450km)で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

第4戦富士ポールポジション会見 阪口晴南「難しいコンディションだったが、国本さんのアドバイスのおかげで攻め切ることができた」

GT500クラスポールポジション No. 19 WedsSport ADVAN GR Supra

国本雄資(TGR TEAM WedsSport BANDOH)

 「まさか三戦連続でポールを取れるとは思っていなかったので、すごく嬉しいのが半分、びっくりしているのが半分です。タイムもすごく良かったです。この2ヶ月間僕たちがテストをしてきて開発したタイヤでこうやっていい結果を出せたということはすごく嬉しいことですし、休みなく働いてくれたチームの皆さんや横浜ゴムの皆さんにすごく感謝しています」

 「今回は夏なのにすごく気温が低くて、フリー走行でも路面がウェットから変化していく中で、タイヤ選択が難しかったですし、午後の予選も思ったより気温が上がってこなかったので不安もありました。それでもQ1ではグリップを感じることができたので攻められました。そこからQ2に向けてもいいアジャストができたので、僕たち二人もいい仕事ができたのかなと思って、すごくホッとしています。Q2は晴南くんのすごくいいアタックが見られました。セクター2なんかすごく速かったです。僕たちの頑張りをこうやって結果に表すことができてすごく嬉しいです」

 「今回は僕らの想定より20℃近く低い気温と路面温度の中での走行でした。その分ウォームアップに時間がかかって大変なアタックでしたが、すごくグリップを感じて走ることができました。今までは温度レンジを外した時に悪い方に行ってしまうことが多かったのですが、温度レンジを外してもパフォーマンスを発揮できる方向で開発を進めたお陰で、今回はすごくいいパフォーマンスを出せました。このタイヤで朝のロングランを走れていますし、テストの段階でも暑い路面、涼しい路面さまざまな条件で各サーキットを走れているので、それをうまく結果に繋げられたと思います」

阪口晴南(TGR TEAM WedsSport BANDOH)

「三戦連続ポールポジションということで、開幕前の僕たちの心境からすると信じられないような結果で、本当に嬉しく思います。この2ヶ月のインターバルでテストを重ねてきて、タイヤのチョイスや開発を中心にやってきました。その間のヨコハマタイヤの進化が凄くて、とんでもないタイムを出すことができました。そんなタイヤに合わせたクルマ作りをチームの皆さんがしてくれたことと、僕たちの頑張りが相乗効果となっていいタイムを出せたということで、本当に感謝しています」

 「今日は難しいコンディションだったので、国本さんのアドバイスや、Q1を走った時の感覚を聞いたお陰で、Q2では攻め切ることができたので、チームの皆さんやヨコハマタイヤの皆さん、そして国本さんに感謝しています」

GT300クラスポールポジション No. 65 LEON PYRAMID AMG

篠原拓朗(K2 R&D LEON RACING)

 「とても嬉しいですが、嬉しいよりも蒲生選手かっこいいな、って思ってます。今日のフリー走行からクルマのセットもタイヤも調子が良かったので、予選で上位を狙えればいいなとは思っていましたが、Q2での蒲生選手のスーパーラップのお陰でこの場に来られました。すごく嬉しいです」

 「この2ヶ月の間で持ち込みのセットアップを見直しましたが、それがすごく機能したことと、公式練習で蒲生選手の持ち帰ったデータが僕のアタックにすごく役立ちました。とてもありがたいデータでした。明日も同じような気温であれば、今日のデータが役立つと思うので、明日もこのままのパフォーマンスで行ければと思います」

蒲生尚弥(K2 R&D LEON RACING)

 「久しぶりに予選で上位にくることができて、尚且つポールポジションを取れて、とても嬉しく思っています。今日のフリー走行から何も変えずに持ち込みセットの状態で走れていたので、クルマの状態は本当に良かったです。想定していたより気温も路面温度も低かったので難しい予選でしたが、Q1を走った拓朗選手からのフィードバックがすごく役に立って、タイヤの内圧やウォームアップの仕方を教えてもらえたので、それでしっかりタイヤを暖めてアタックすることができました。本当にチームとチームメイトに感謝しています」

 「富士は他のコースよりもリストリクターが大きいので、そういう面でも基本的にこのクルマは富士が得意かなと思っています。さらに気温がすごく低かったことで、うまく力を発揮できなかったチームがたくさんいたんだろうと思います」

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

第4戦富士公式予選 ヨコハマ勢がフロントロー独占!! No. 19 WedsSport ADVAN GR Supraが3戦連続PPを達成

GT500クラスポールポジションはWedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)

GT300クラスポールポジションはLEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)

 2022オートバックス スーパーGT第4戦「FUJIMAKI GROUP富士GT100LAPレース」の公式予選が8月6日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、GT500クラスはNo. 19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)が3戦連続でポールポジションを獲得。GT300クラスはNo. 65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)が2020年の開幕戦富士以来のポールポジションを獲得した。(天候:曇り コース:ドライ)

 公式予選は午後3時よりノックアウト方式で行われた。開始時点の気温は21℃、路面温度は28℃と公式練習よりさらに下がり、各チームタイヤチョイスやウォームアップに頭を悩ませるコンディションとなった。

予選Q1 GT500はトップ2台が同タイム!!

 GT300の走行中にコース上でストップした車両があり、これを回収する必要があったため、GT500クラスの走行は当初予定より2分遅れの午後3時35分より10分間で行われた。

 例年になく低い路面温度での走行となったため、各ドライバーともアウトラップに続いて3周をウォームアップに充て、その後2周連続でタイムアタックを行うという展開となった。

 まずは大嶋和也(ENEOS X PRIME GR Supra)が1分27秒706を記録、続いて牧野任祐(STANLEY NSX-GT)が1分27秒362。さらにサッシャ・フェネストラズ(KeePer TOM'S GR Supra)が1分27秒216、そして石浦宏明(ZENT CERUMO GR Supra)が1分27秒095を記録してトップに立った。

 これに対し国本雄資(WedsSport ADVAN GR Supra)はウォームアップを4周行い、チェッカー寸前に1分27秒169を記録して2番手に浮上するが、その直後に坪井翔(au TOM'S GR Supra)が自身2周目のアタックで石浦と同タイムの1分27秒095を叩き出して2番手に浮上。3番手の国本、4番手のフェネストラズとスープラ勢がトップ4を独占。

 以下、5番手の野尻智紀(ARTA NSX-GT)、6番手の佐々木大樹(リアライズコーポレーションADVAN GT-R)、7番手の平峰一貴(カルソニックIMPUL Z)、そして8番手のロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH Z)までがQ2に進出。クインタレッリは2周目のアタックで1分27秒297を記録したものの走路外走行との判定が降り、このタイムを抹消されたが、最初のアタックで1分27秒343を記録していたため、9番手の牧野が出した1分27秒362を僅か0.019秒上回って辛くも生き残っている。

 GT300クラスは今回も二つのグループに分かれてQ1を行い、Aグループでは大草りき(TANAX GAINER GT-R)が1分36秒159でトップ。2番手に片岡龍也(グッドスマイル初音ミクAMG)が1分36秒299で続き、小林崇志(UPGARAGE NSX GT3)が1分36秒628で3番手という結果となった。

 ポイントリーダーの藤波清斗(リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R)も99kgものサクセスウェイトを抱えながら1分37秒164と8番手のタイムをマークし、Q2に駒を進めている。

 Bグループも石川京侍(GAINER TANAX GT-R)が1分36秒589でトップタイム。GAINERがA、B両グループでトップ通過を果たしている。2番手には阪口良平(Arnage MC86)が1分36秒594で続き、堤優威(muta Racing GR86 GT)が1分36秒671で3番手。

 開幕から予選上位に名を連ね続けているベテランコンビのNo. 96 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)も高木真一が1分36秒861をマークし、6番手でQ2進出を果たしている。

 一方、冨林勇佑(マッハ車検エアバスターMC86マッハ号)はタイムアタックに入る直前にトラブルに見舞われて最終コーナーにストップ。今回第3ドライバーとして起用された川端伸太朗(PACIFIC hololive NAC Ferrari)も電気系のトラブルにより残念ながら予選出走を取りやめる結果となっている。

予選Q2 公式練習に続いてヨコハマ勢が1-2!! No. 19 WedsSport ADVAN GR Supraが3戦連続のPP獲得

 GT500クラスの予選Q2はウォームアップ3周で2周連続アタックを行う作戦とウォームアップ4周で一発アタックに賭ける作戦に判断が分かれる形で進行した。

 まずはウォームアップ3周でアタックに入った立川祐路(ZENT CERUMO GR Supra)が1分27秒074、ベルトラン・バゲット(カルソニックIMPUL Z)が1分27秒352を記録。続いて平手晃平(リアライズコーポレーションADVAN GT-R)が1分26秒813を叩き出してトップに躍り出る。

 続いてウォームアップを4周行った阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)が記録したタイムは1分26秒178。2番手の平手をコンマ6秒以上引き離す圧倒的な速さでトップに浮上した。

 宮田莉朋(KeePer TOM'S GR Supra)もウォームアップ4周でアタックに入ったが、タイムは1分26秒994とヨコハマ勢には今一歩及ばなかった。

 この結果、No. 19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)は第2戦富士から3戦連続でポールポジションを獲得。No. 24 リアライズコーポレーションADVAN GT-R(佐々木大樹/平手晃平)が2番手につけてヨコハマタイヤ勢がフロントローを独占することに。

 3番手にはNo. 37 KeePer TOM'S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋)がつけ、ホンダNSX-GT勢で唯一Q2進出を果たしたNo. 8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)は6番手で明日の決勝に臨むこととなった。

 GT300クラスはまずNo. 7 アウグスト・ファルフス(Studie BMW M4)がウォームアップ1周から3周連続でアタックする作戦を敢行、1分36秒704、1分36秒649そして1分36秒991をマークするが、これをウォームアップ2周で一発アタックという作戦に出た吉本大樹(Syntium LMcorsa GR Supra GT)が1分36秒646で上回る。

 続いて新田守男(K-tunes RC F GT3)がウォームアップ2周から2周連続のアタックを行なって1分36秒331、1分36秒404を出してきた。谷口信輝(グッドスマイル初音ミクAMG)もウォームアップ2周に続いて1分36秒181を記録、新田を上回るが、その直後に山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)が1分35秒567とこの日初めて1分35秒台のタイムを叩き出してトップに躍り出る。

 しかし蒲生尚弥(LEON PYRAMID AMG)がウォームアップ2周からのアタック2周目に1分35秒550を記録して山内を上回った。

 この結果、No. 65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)が2020年の開幕戦富士以来のポールポジションを獲得。2番手にNo. 61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が続き、No. 4 グッドスマイル初音ミクAMG(谷口信輝/片岡龍也)が3番手から明日の決勝をスタートすることになった。

 第4戦決勝は明日の午後2時より100周(450km)で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

第4戦富士ノックアウトQ2結果

■GT500クラス

FUJIMAKI GROUP FUJI GT 100Lap RACE -RIJ- (2022/08/06) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 4 GT500 class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar

Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
119阪口 晴南WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH211'26.178--190.615
224平手 晃平リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z GT500
KONDO RACING
YH131'26.813 0.635 0.635189.221
337宮田 莉朋KeePer TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer TOM'S
BS221'26.994 0.816 0.181188.827
438立川 祐路ZENT CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ZENT CERUMO
BS161'27.074 0.896 0.080188.653
58野尻 智紀ARTA NSX-GT
Honda NSX-GT
ARTA
BS301'27.231 1.053 0.157188.314
636ジュリアーノ・アレジau TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS271'27.328 1.150 0.097188.105
712ベルトラン・バゲットカルソニックIMPUL Z
NISSAN Z GT500
TEAM IMPUL
BS191'27.352 1.174 0.024188.053
823松田 次生MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z GT500
NISMO
MI301'27.418 1.240 0.066187.911

■GT300クラス

FUJIMAKI GROUP FUJI GT 100Lap RACE -RIJ- (2022/08/06) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 4 GT300 class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar

Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
165蒲生 尚弥LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS331'35.550--171.918
261山内 英輝SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL291'35.567 0.017 0.017171.888
34谷口 信輝グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH121'36.181 0.631 0.614170.790
410富田 竜一郎TANAX GAINER GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL451'36.195 0.645 0.014170.766
518太田 格之進UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH451'36.277 0.727 0.082170.620
696新田 守男K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL201'36.331 0.781 0.054170.525
760吉本 大樹Syntium LMcorsa GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
LM corsa
DL61'36.646 1.096 0.315169.969
87アウグスト・ファルフスStudie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW Team Studie × CSL
MI631'36.649 1.099 0.003169.963
911安田 裕信GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL151'36.762 1.212 0.113169.765
1056藤波 清斗リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH991'36.809 1.259 0.047169.683
1152川合 孝汰埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉トヨペット Green Brave
BS271'36.814 1.264 0.005169.674
1250末廣 武士Arnage MC86
TOYOTA 86 MC
Arnage Racing
YH1'36.906 1.356 0.092169.513
13244佐藤 公哉HACHI-ICHI GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
Max Racing
YH1'36.997 1.447 0.091169.354
1487松浦 孝亮Bamboo AirwaysランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH91'37.112 1.562 0.115169.153
1520平中 克幸シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
DL1'37.183 1.633 0.071169.030
162加藤 寛規muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS51'37.771 2.221 0.588168.013

SUPER GT

第4戦富士ノックアウトQ1結果

■GT500クラス

FUJIMAKI GROUP FUJI GT 100Lap RACE -RIJ- (2022/08/06) Knock Out Q1 Weather:Cloudy Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 4 GT500 class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar

Maker Model
Team
TireWHTimeBehindGapkm/h
138石浦 宏明ZENT CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ZENT CERUMO
BS161'27.095--188.608
236坪井 翔au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS271'27.095 0.000 0.000188.608
319国本 雄資WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH211'27.169 0.074 0.074188.448
437サッシャ・フェネストラズKeePer TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer TOM'S
BS221'27.216 0.121 0.047188.346
58福住 仁嶺ARTA NSX-GT
Honda NSX-GT
ARTA
BS301'27.220 0.125 0.004188.338
624佐々木 大樹リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z GT500
KONDO RACING
YH131'27.272 0.177 0.052188.225
712平峰 一貴カルソニックIMPUL Z
NISSAN Z GT500
TEAM IMPUL
BS191'27.331 0.236 0.059188.098
823ロニー・クインタレッリMOTUL AUTECH Z
NISSAN Z GT500
NISMO
MI301'27.343 0.248 0.012188.072
---- 以上Q2進出 ----
9100牧野 任祐STANLEY NSX-GT
Honda NSX-GT
TEAM KUNIMITSU
BS401'27.362 0.267 0.019188.031
1014大嶋 和也ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS521'27.683 0.588 0.321187.343
1164伊沢 拓也Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
Modulo Nakajima Racing
DL1'27.721 0.626 0.038187.262
1239関口 雄飛DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS221'27.754 0.659 0.033187.191
1316大湯 都史樹Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT
Honda NSX-GT
TEAM Red Bull MUGEN
DL11'27.805 0.710 0.051187.083
143高星 明誠CRAFTSPORTS MOTUL Z
NISSAN Z GT500
NDDP RACING
MI521'27.924 0.829 0.119186.830
1517塚越 広大Astemo NSX-GT
Honda NSX-GT
Astemo REAL RACING
BS361'27.928 0.833 0.004186.821

■GT300クラス(Aグループ)

FUJIMAKI GROUP FUJI GT 100Lap RACE -RIJ- (2022/08/06) Knock Out Q1 Gr.A Weather:Cloudy Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 4 富士スピードウェイ 4.563km

PosDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
110大草 りきTANAX GAINER GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL451'36.159--170.830
24片岡 龍也グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH121'36.299 0.140 0.140170.581
318小林 崇志UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH451'36.628 0.469 0.329170.000
452吉田 広樹埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉トヨペット Green Brave
BS271'36.855 0.696 0.227169.602
520清水 英志郎シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
DL1'36.892 0.733 0.037169.537
660河野 駿佑Syntium LMcorsa GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
LM corsa
DL61'36.974 0.815 0.082169.394
7244三宅 淳詞HACHI-ICHI GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
Max Racing
YH1'37.095 0.936 0.121169.183
856ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラリアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH991'37.164 1.005 0.069169.063
---- 以上Q2進出 ----
96ロベルト・メルヒ・ムンタンTeam LeMans Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
Team LeMans
YH181'37.188 1.029 0.024169.021
1088元嶋 佑弥Weibo Primezランボルギーニ GT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH271'37.276 1.117 0.088168.868
1130織戸 学apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
YH91'37.520 1.361 0.244168.445
1255木村 偉織ARTA NSX GT3
Honda NSX GT3
ARTA
BS31'37.614 1.455 0.094168.283
1331小高 一斗apr GR SPORT PRIUS GT
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV
apr
BS1'37.791 1.632 0.177167.979

■GT300クラス(Bグループ)

FUJIMAKI GROUP FUJI GT 100Lap RACE -RIJ- (2022/08/06) Knock Out Q1 Gr.B Weather:Cloudy Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 4 富士スピードウェイ 4.563km

PosDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
111石川 京侍GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL151'36.589--170.069
250阪口 良平Arnage MC86
TOYOTA 86 MC
Arnage Racing
YH1'36.594 0.005 0.005170.060
32堤 優威muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS51'36.671 0.082 0.077169.925
465篠原 拓朗LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS331'36.746 0.157 0.075169.793
561井口 卓人SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL291'36.834 0.245 0.088169.639
696高木 真一K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL201'36.861 0.272 0.027169.591
77荒 聖治Studie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW Team Studie × CSL
MI631'37.119 0.530 0.258169.141
887坂口 夏月Bamboo AirwaysランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH91'37.292 0.703 0.173168.840
---- 以上Q2進出 ----
9360青木 孝行RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH21'38.128 1.539 0.836167.402
1048井田 太陽植毛ケーズフロンティアGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH1'38.615 2.026 0.487166.575
1122和田 久アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH1'39.689 3.100 1.074164.780
125冨林 勇佑マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH451'43.401 6.812 3.712158.865
-9川端 伸太朗PACIFIC hololive NAC Ferrari
Ferrari 488 GT3
PACIFIC CARGUY Racing
YH24D.N.S---

SUPER GT

第4戦富士公式練習 GT500はヨコハマ勢が1-2!! トップタイムはNo. 24 リアライズコーポレーションADVAN Z

公式練習:GT500クラストップタイムはリアライズコーポレーションADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)

公式練習:GT300クラストップタイムはグッドスマイル初音ミクAMG(谷口信輝/片岡龍也)

 2022オートバックス スーパーGT第4戦「FUJIMAKI GROUP 富士GT100LAPレース」の公式練習が8月6日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、GT500クラスはNo. 24 リアライズコーポレーションADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)、GT300はNo. 4 グッドスマイル初音ミクAMG(谷口信輝/片岡龍也)がトップタイムだった。

 朝一番に予定されていたFIA-F4の公式予選は濃霧のためにキャンセルとなったが、その後徐々に天候が回復したこともあり、スーパーGTの公式練習は予定どおり午前9時にコースオープン。午前10時25分までの85分間が混走、その後各クラス10分間の専有走行が行われた。

 開始時点の気温は22℃、路面温度は26℃、湿度は90%。路面はウェットで、各車ウェットタイヤを装着して走行を開始したが、こちらも徐々に乾いていったため、開始から30分が経過する頃にはほとんどのチームがスリックタイヤで走行するようになっていった。

 混走でGT500クラスのトップに立ったのははNo. 36 au TOM'S GR Supra(坪井翔/ジュリアーノ・アレジ)。主に坪井が走行を担当し、ウェットタイヤで1分33秒800を記録すると、スリックに替えてからも着実にタイムを縮めて開始1時間過ぎに1分27秒989を記録した。

 しかし専有走行に入るとNo. 23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)のクインタレッリが1分27秒941でトップに浮上、それをNo. 37 KeePer TOM'S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋)の宮田が1分27秒843で上回り、最後はNo. 24 リアライズコーポレーションADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)の佐々木が1分27秒451を叩き出して、このセッションのトップタイムを獲得した。

 さらにNo. 19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)の国本も1分27秒818で2番手につけ、終わってみればヨコハマタイヤ勢の1-2という結果となった。

 なおホンダNSX-GT勢のトップはNo. 100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)で7位だった。

 また第3戦鈴鹿でエンジントラブルに見舞われたNo. 38 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)が3基目のエンジンを投入、併せてシャシーの交換も行ったため、決勝レーススタート後に10秒のペナルティストップを課せられることがすでに決まっている。

 GT300クラスは、No. 25 HOPPY Schatz GR Supra(松井孝允/野中誠太)7月に行われた鈴鹿での公式テストでクラッシュしたため、残念ながら今大会を欠場することになった。代わって第2戦富士でのクラッシュにより第3戦鈴鹿を欠場したNo. 22 アールキューズAMG GT3(和田久/城内政樹)がクルマを一新してカムバックを果たしており、エントリー台数は26台となった。また100ラップ450kmの長丁場ということもあり、第2戦に続いて幾つかのチームが第3ドライバーを起用している。

 混走でトップに立ったのはNo. 4 グッドスマイル初音ミクAMG(谷口信輝/片岡龍也)で1分37秒056。2番手にはNo. 65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)が1分37秒101で続く。

 GT300クラスは専有走行に入っても大きな順位変動は見られず、No. 10 TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき/塩津佑介)が5位、No. 11 GAINER TANAX GT-R(安田裕信/石川京侍)が11位に浮上した以外はほぼ混走の順位どおりで走行を終了。FIA-GT3の2台がトップ2を独占し、JAF-GTのNo. 52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)が3番手につける結果となった。

 第4戦の公式予選はこのあと午後3時よりノックアウト方式で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

第4戦富士公式練習結果

■GT500クラス

FUJIMAKI GROUP FUJI GT 100Lap RACE -RIJ- (2022/08/06) Official Practice Weather:Cloudy Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 4 GT500 class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
124佐々木 大樹
平手 晃平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z GT500
KONDO RACING
YH131'27.451--187.840
219国本 雄資
阪口 晴南
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH211'27.818 0.367 0.367187.055
337サッシャ・フェネストラズ
宮田 莉朋
KeePer TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer TOM'S
BS221'27.843 0.392 0.025187.002
423松田 次生
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z GT500
NISMO
MI301'27.941 0.490 0.098186.793
536坪井 翔
ジュリアーノ・アレジ
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS271'27.989 0.538 0.048186.692
638立川 祐路
石浦 宏明
ZENT CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ZENT CERUMO
BS161'28.120 0.669 0.131186.414
7100山本 尚貴
牧野 任祐
STANLEY NSX-GT
Honda NSX-GT
TEAM KUNIMITSU
BS401'28.142 0.691 0.022186.367
812平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
カルソニックIMPUL Z
NISSAN Z GT500
TEAM IMPUL
BS191'28.181 0.730 0.039186.285
98野尻 智紀
福住 仁嶺
ARTA NSX-GT
Honda NSX-GT
ARTA
BS301'28.321 0.870 0.140185.990
1016笹原 右京
大湯 都史樹
Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT
Honda NSX-GT
TEAM Red Bull MUGEN
DL11'28.365 0.914 0.044185.897
113千代 勝正
高星 明誠
CRAFTSPORTS MOTUL Z
NISSAN Z GT500
NDDP RACING
MI521'28.414 0.963 0.049185.794
1214大嶋 和也
山下 健太
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS521'28.596 1.145 0.182185.412
1364伊沢 拓也
大津 弘樹
Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
Modulo Nakajima Racing
DL1'28.686 1.235 0.090185.224
1417塚越 広大
松下 信治
Astemo NSX-GT
Honda NSX-GT
Astemo REAL RACING
BS361'28.787 1.336 0.101185.014
1539関口 雄飛
中山 雄一
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS221'29.089 1.638 0.302184.386

■GT300クラス

FUJIMAKI GROUP FUJI GT 100Lap RACE -RIJ- (2022/08/06) Official Practice Weather:Cloudy Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 4 GT300 class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
14谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH121'37.056--169.251
265蒲生 尚弥
篠原 拓朗
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS331'37.101 0.045 0.045169.172
352吉田 広樹
川合 孝汰
埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉トヨペット Green Brave
BS271'37.303 0.247 0.202168.821
42加藤 寛規
堤 優威
muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS51'37.328 0.272 0.025168.778
510富田 竜一郎
大草 りき
塩津 佑介
TANAX GAINER GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL451'37.585 0.529 0.257168.333
661井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL291'37.630 0.574 0.045168.256
79木村 武史
ケイ・コッツォリーノ
川端 伸太朗
PACIFIC hololive NAC Ferrari
Ferrari 488 GT3
PACIFIC CARGUY Racing
YH241'37.659 0.603 0.029168.206
888小暮 卓史
元嶋 佑弥
Weibo Primezランボルギーニ GT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH271'37.701 0.645 0.042168.133
920平中 克幸
清水 英志郎
シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
DL1'37.784 0.728 0.083167.991
1096新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL201'37.815 0.759 0.031167.937
1111安田 裕信
石川 京侍
GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL151'37.892 0.836 0.077167.805
1230永井 宏明
織戸 学
平良 響
apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
YH91'37.942 0.886 0.050167.720
1350加納 政樹
阪口 良平
末廣 武士
Arnage MC86
TOYOTA 86 MC
Arnage Racing
YH1'37.955 0.899 0.013167.697
1456藤波 清斗
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH991'38.051 0.995 0.096167.533
1587松浦 孝亮
坂口 夏月
Bamboo AirwaysランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH91'38.199 1.143 0.148167.281
16360青木 孝行
田中 篤
柴田 優作
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH21'38.334 1.278 0.135167.051
17244佐藤 公哉
三宅 淳詞
HACHI-ICHI GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
Max Racing
YH1'38.389 1.333 0.055166.958
1818小林 崇志
太田 格之進
UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH451'38.459 1.403 0.070166.839
1955武藤 英紀
木村 偉織
ARTA NSX GT3
Honda NSX GT3
ARTA
BS31'38.521 1.465 0.062166.734
207荒 聖治
アウグスト・ファルフス
Studie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW Team Studie × CSL
MI631'38.546 1.490 0.025166.692
216片山 義章
ロベルト・メルヒ・ムンタン
Team LeMans Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
Team LeMans
YH181'38.552 1.496 0.006166.682
2260吉本 大樹
河野 駿佑
Syntium LMcorsa GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
LM corsa
DL61'38.552 1.496 0.000166.682
2331嵯峨 宏紀
中山 友貴
小高 一斗
apr GR SPORT PRIUS GT
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV
apr
BS1'38.908 1.852 0.356166.082
245冨林 勇佑
平木 玲次
マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH451'39.061 2.005 0.153165.825
2548井田 太陽
田中 優暉
甲野 将哉
植毛ケーズフロンティアGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH1'39.618 2.562 0.557164.898
2622和田 久
城内 政樹
アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH1'41.816 4.760 2.198161.338

スーパー耐久

第4戦オートポリス決勝 ST-Xクラス優勝・平木湧也「みんなで力を合わせればできる」

 予選総合5位からスタートしたHELM MOTORSPORTS GTR GT3(鳥羽豊/平木湧也/平木玲次)は、スタートドライバーの鳥羽が6位をキープ。30周目に湧也に交代すると2位まで浮上する。88周目交代した玲次がペナルティーを受けるもののポジションをキープすると、103周目にST-Xクラスの先陣を切って、最終ドライバーの湧也に交代。湧也は雨の中、近藤翼(D'station Vantage GT3)との抜きつ抜かれつの激しい優勝争いを演じるも、惜しくも2位でゴール。しかし、近藤にペナルティーが科され、HELM MOTORSPORTSが繰り上がり今季2勝目を飾った。

 レース後、チームを代表して平木湧也に話を聞いた。

 ――ピット入り口のホワイトラインカットペナルティー

 「1回目のFCYがすごく得で、2回目もFCYが出そうだったので、ぼくが走ってたときに『ピット! ピット! ピット!』って言われて、無理矢理入ったらちょっと白線をさわっちゃったみたいです。FCYも出ないし、損しかしなかったです。その中でもベストは尽くせました」

 ――ウエット(レイン)タイヤへの交換

 「すぐにレインに替えたかったんですが、チームがまだまだというので、結局、抜かれたタイミングで替えました。後ろとの距離を考えたら、そのままスリックで走ってゴールでも良かったんですが、ここで優勝するためにチャレンジしようということでレインにしました」

 ――近藤翼とのバトル

 「雨は得意じゃないんですが、その中でも、もうちょっと押さえられたかなと思います。レインに交換後、1周目にかなりプッシュしてしまって、左のリアタイヤにブリスターができ、ペースが上がらなくなって余裕だと思ってたんですが、つらかったです」

 ――相手の黄旗追い越しペナルティー

 「FCYが出る前にクラッシュしていて、ぼくは詰まっていましたが、近藤くんがびゅーっと抜かしていったので、あれ、これいいのかなあみたいな感じでした。ペナルティーは多分出るだろうと思っていてました」

 ――終了直前に一時トップに立った

 「バトル中にFCYが入って、FCYのボタンを押して解除するのを待つとラグが1.5秒くらいあるので、解除しておいてタイミングを見て足で合わせて、狙っていたという感じです。でもペースが上がらないので、その1周でゴールだったら良かったんですが、もう1周行ったので難しかったです。最後ちょっと当たりました」

 ――4戦中2勝

 「ST-Xクラスに上がって4大会目で2勝目です。チームはまだミスは出るんですが、いい方向に来ているので、後半戦はチャンピオンシップも見えてくると思います」

 ――次戦のもてぎ大会に向けて

 「次はもてぎで地元なので、重くなりますが、がんばりたいと思います。始めたばかりですが、みんなで力を合わせればできるという実感はあります」

Text: Yoshinori OHNISHI

スーパー耐久

第4戦オートポリス決勝 二転三転、雨中のシーソーゲームはHELM MOTORSPORTS GTR GT3に軍配

総合&ST-Xクラス優勝はHELM MOTORSPORTS GTR GT3(鳥羽豊/平木湧也/平木玲次)

 ENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook第4戦「スーパー耐久レースinオートポリス」は31日、大分県のオートポリスで5時間の決勝を行い、ST-XクラスのHELM MOTORSPORTS GTR GT3(鳥羽豊/平木湧也/平木玲次)が今季2勝目を飾った。

 決勝は午前11時にローリングラップが始まった。朝方降った雨もやみ、上空には一部青空ものぞく。路面はほぼドライとなった。

グループ1のスタートシーン

グループ2のスタートシーン

 スタートでは、ポールポジション16号車ポルシェセンター岡崎 911 GT3R(永井宏明/上村優太/伊藤大輔)の永井がトップに立ち、2位には23号車TKRI松永建設AMG GT3(DAISUKE/元嶋佑弥/中山友貴)の元嶋 が、3位には555号車PLUS BMW M4(山口智英/荒聖治/坂本祐也)の坂本が、4位には777号車D'station Vantage GT3(星野敏/藤井誠暢/近藤翼)の藤井が、5位には888号車Grid Motorsport AMG GT3(マーティン・ベリー/高木真一/黒澤治樹/山脇大輔)の黒沢が、6位には62号車HELM MOTORSPORTS GTR GT3(鳥羽豊/平木湧也/平木玲次)の鳥羽が、7位には9号車MP Racing GT-R(JOE SHINDO/柴田優作/影山正美/篠原拓朗)のSHINDOが続く。

 スタート直後の1コーナーでコースアウトした31号車DENSO LEXUS RC F GT3(永井秀貴/嵯峨宏紀/小高一斗)の永井は後方に沈み、ピットスタートとなった81号車DAISHIN GT3 GT-R(大八木信行/青木孝行/藤波清斗)の青木は最後尾近くからの追い上げとなった。

 4周目まで23号車元嶋を押さえていたトップを走るジェントルマンドライバーの16号車永井だったが、5周目の第2ヘアピンでついに元嶋にトップを明け渡すこととなる。2位に落ちた永井はさらに777号車藤井にもパスされ3位まで後退する。

 トップに立った23号車元嶋と777号車藤井は4~7秒ほどの差で一進一退。16号車永井は大きく遅れ背後には555号車坂本が迫る。以下888黒沢、63号車鳥羽、9号車SHINDOと続く。

 19周目には最後尾付近から徐々に順位を上げた81号車青木が9号車SHINDOを捉えて7位に浮上した。

 トップが22周目を走行中にST-3クラスの25号車raffinee日産メカニックチャレンジZ(名取鉄平/佐藤公哉/白坂卓也)がジェットコースターストレートでストップしたため車両回収のためフルコースイエロー(FCY)が導入された。

 レースは24周目から再開されると、9号車と31号車は27周目にピットインしてドライバーをそれぞれSHINDOから柴田、永井から小高に交代。16号車は28周目にピットインして永井から村上に交代した。

 30周目には、なんとトップを走行する23号車元嶋の右のリアタイヤが脱落。スロー走行でピットに戻り、タイヤ交換後にドライバーを中山に交代した。このタイヤ回収のため2度目のFCYが導入された。

 62号車の鳥羽も30周目にピットインしてドライバーを湧也に交代した。

 これでトップに立ったのは777号車の藤井、2位には555車の坂本、3位には888号車の黒沢、4位には81号車の青木が上がってきた。ここまではまだピットインを行っていない。

 トップを走る777号車藤井は38周目に、555号車坂本は39周目にピットイン、ドライバーをそれぞれ近藤、山口にに交代した。

 トップに浮上していた888号車黒沢は44周目に、81号車青木は46周目にピットインしてドライバーをそれぞれ高木、大八木に交代した。

 ST-Xクラスの全車が1回目のピットインを終えると、トップに復帰したのは777号車の近藤。23秒差で2位には62号車の湧也が付ける。3位にはさらに14秒差で16号車の上村、4位には555号車の山口、5位には888号車の高木、6位には81号車の大八木が続く。

 トップを走る777号車近藤は徐々にリードを広げ、57周目には30秒弱とすると、2位の62号車は88周目に2回目のピットインを行いドライバーを湧也から玲次に交代した。

 9号車柴田は60周目に、31号車小高は69周目に、555号車山口は70周目に、16号車上村は73周目に、23号車中山は75周目に、777号車近藤は79周目に、81号車大八木は77周目に、88号車高木は87周目に、2回目のピットインを行い、それぞれドライバーを影山、嵯峨、坂本、伊藤、元嶋、星野、藤波、ベリーに交代した。

 ST-Xクラス全車が2回目のピットインを終えると、トップは777号車星野のまま。2位にはホワイトラインカットでドライビングスルーペナルティーを受けたもののポジションを維持した62号車玲次が43秒差で続く。3位にはさらに5秒差で16号車伊藤が、4位には888号車ベリーが、5位には555号車坂本が、6位にはピット作業違反でドライビングスルーペナルティーを受けた23号車元嶋が続く。

 トップ777号車星野が100周を消化したあたりからコース上に小雨が落ち始める。星野のタイムは2分を超えるようになったが、2位の62号車玲次と3位の16号車伊藤は1分56秒台前後での僅差で争いながら徐々に星野に接近を始める。100周目にはその差は20秒余りとなる。

 2位を走る62号車玲次は、103周目にトップ777号車星野に19秒差と迫ったところでST-Xクラスの先陣を切って3回目のピットイン。ドライバーをアンカーの湧也に交代した。

 この間、トップ777号車星野と2位に上がった伊藤との差は105周目には13秒となった。星野も懸命にペースアップするが、伊藤は追撃の手を緩めず、1~3秒ほど速いタイムで星野との差を詰め始める。109周目にはその差は2秒6となる。そしてついに110周目のストレートで伊藤は星野に並びかけ、111周目の1コーナーでトップに躍り出た。

 2位に落ちた777号車星野はこの周の111周目にピットイン。アンカーの近藤に最終スティントを託す。

 トップが115周目あたりを走行中に雨が徐々に強くなる。これを見て、116周目にトップを走る16号車伊藤と23号車元嶋はピットインして、タイヤをウェットに替えドライバーをそれぞれ上村、DAISUKEに交代した。

 これでトップには62号車湧也が立ち、2位には僅差で777号車近藤が付けることになった。このドライタイヤ同士の雨中の接近戦は数周に渡って繰り広げられたが、雨が小雨になると徐々に湧也が近藤との差を広げ始める。一方、3位に付けていたウェットタイヤの16号車上村はペースが上がらず、トップ争いから40秒以上離されてしまった。

 ところが再び強い雨がコースを叩く。これで息を吹き返した777号車近藤が62号車湧也に再び接近。数周のバトルの後、128周目についに近藤が湧也をパスしてトップに浮上した。

 2位に落ちた62号車湧也は130周目にピットイン。タイヤをウェットに交換して2位のままコースに復帰した。これを見て近藤も133周目にピットインしウエットタイヤに交換。近藤がピットアウトすると、トップには再び湧也が立った。134周目でトップ湧也と2位近藤の差は5秒1で、チェッカーまで残り20分余り。

 ここからトップ62号車湧也に777号車近藤が急接近。139周目にはその差は2秒を切り、あっという間にテールトゥノーズに持ち込む。そして、140周目にはついに近藤が湧也を最終コーナーで抜き去りトップに浮上した。

 ここで31号車小高がクラッシュ。4回目のFCYが導入されることとなった。

 FCYはレース終了直前に解除される。ここでは、解除直後に加速を始めた、62号車湧也が777号車近藤をパスするが、再び近藤が湧也を抜き返してトップを奪取。このまま5時間・145周を走りゴールを迎えた。

 しかしまだ終わらない。トップでゴールした777号車には黄旗区間の追い越しで競技結果に50秒加算のペナルティーが科される。これで優勝は2位でゴールした62号車となり、富士の24時間レースに続き今季2勝目を飾ることとなった。2位にはペナルティーに泣いた777号車が、3位には一時トップを走った16号車が入った。

 4位には555号車が、5位には23号車が、6位には9号車が入った。

ST-Zクラス優勝は5ZIGEN AMG GT4(大塚隆一郎/太田格之進/金石年弘)

 ST-Zクラスは、序盤から中盤にかけては885号車シェイドレーシングGR SUPRA GT4(HIRO HAYASHI/清水英志郎/山田真之亮)310号車GRGarage水戸インターGR SUPRA GT4(山崎学/坪井翔/野中誠太)の争いとなる。しかしこの2チームが交代するとトップには500号車5ZIGEN AMG GT4(大塚隆一郎/太田格之進/金石年弘)が浮上、このまま逃げ切り優勝を飾った。2位には19号車BRP★SUNRISE-Blvd718 GT4 MR(鈴木建自/TAKESHI/福田幸平/谷川達也)が、3位には111号車Access HIROSHIMA+ GR SUPRA GT4(松田利之/古谷悠河/中村賢明/檜井保孝)が入った。

ST-TCRクラス優勝はTeam Noah HONDA CIVIC TCR (塚田利郎/蘇武喜和/小串康博/清瀧雄二)

 ST-TCRクラスは2チームが参加。97号車Racer HFDP CIVIC(遠藤光博/中野信治/三井優介/西村和真)はピットとスタート。75号車Team Noah HONDA CIVIC TCR (塚田利郎/蘇武喜和/小串康博/清瀧雄二)は中盤トラブルでピットインするが、最終的な75号車が優勝、2位には97号車となった。

ST-Qクラス優勝はENDLESS AMG GT4(小河諒/川端伸太朗/菅波冬悟)

 開発車両のST-Qクラスは、序盤から3号車ENDLESS AMG GT4(小河諒/川端伸太朗/菅波冬悟)がぶっちぎり。そのままトップでゴールした。2位には61号車Team SDA Engineering BRZ CNF Concept(井口卓人/山内英輝/廣田光一)が、3位には244号車Nissan Z Racing Concept(田中哲也/田中徹/三宅淳詞)が入った。注目の水素自動車、32号車ORC ROOKIE GR Corolla H2 concept(佐々木雅弘/MORIZO/石浦宏明/小倉康宏)は4位でレースを終えている。

ST-1クラス優勝はD\'station Vantage GT8R(星野辰也/織戸学/浜健二/ジェイク・パーソンズ)

 3チームが参加したST-1クラスは、中盤まで2号車シンティアムアップルKTM(井田太陽/高橋一穂/加藤寛規/吉本大樹)がトップを走行していたが、後半には47号車D'station Vantage GT8R(星野辰也/織戸学/浜健二/ジェイク・パーソンズ)がトップに浮上し、そのまま優勝した。2位には2号車が入り、38号車muta Racing GR SUPRA(堤優威/中山雄一/松井宏太)は3位となった。

ST-2クラス優勝はKTMS GR YARIS(平良響/荒川麟/奥住慈英)

 ST-2クラスは序盤から、6号車新菱オート☆夢住まい館☆DXL☆EVO10(冨桝朋広/菊地靖/大橋正澄)、225号車KTMS GR YARIS(平良響/荒川麟/奥住慈英)、59号車DAMD MOTUL ED WRX STI(大澤学/後藤比東至/安岡秀徒)の争いとなる。中盤以降は225号車が抜けだしそのまま優勝。59号車が脱落したため2位には順位を上げてきた13号車ENDLESS GRヤリス(伊東黎明/石坂瑞基/花里祐弥)が入り、6号車は3位でレースを終えた。

ST-3クラス優勝は埼玉トヨペットGBクラウンRS(服部尚貴/吉田広樹/川合孝汰)

 ST-3クラスは序盤から、52号車埼玉トヨペットGBクラウンRS(服部尚貴/吉田広樹/川合孝汰)がレースをリード、これに39号車エアバスターWINMAX RC350 55ガレージTWS(冨林勇佑/大滝拓也/石井宏尚/伊藤鷹志)が食い下がる展開となる。一時、39号車が52号車を抜き去る場面もあったが、最終的には52号車がレースをリードしてそのまま優勝した。2位には39号車が、3位には311号車Team Fukushima Z34(塩津佑介/松田次生/三浦愛/平峰一貴)が入った。

ST-4クラス優勝はTOM\'S SPIRIT GR86(河野駿佑/松井孝允/山下健太)

 ST-4クラスは4チームが参加。序盤から86号車TOM'S SPIRIT GR86(河野駿佑/松井孝允/山下健太)がリードし、これを884号車シェイドレーシングGR86(石川京侍/国本雄資)が追いかける展開となる。一時は、884号車がトップを奪うも、最終的には86号車が抜け出しそのままトップでゴールした。2位には884号車が、3位には18号車Weds Sport GR86(浅野武夫/藤原大輝/石森聖生/勝木崇文)が入った。

 第5戦は栃木県のモビリティリゾートもてぎに舞台を移し9月4日に5時間レースとして開催される。

ST-Xクラスの表彰式

ST-Zクラスの表彰式

ST-TCRクラスの表彰式

ST-Qクラスの表彰式

ST-1クラスの表彰式

ST-2クラスの表彰式

ST-3クラスの表彰式

ST-4クラスの表彰式

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Keiichiro TAKESHITA

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