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2023年6月

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第3戦鈴鹿決勝 大荒れの展開を制し、三井優介が今季初優勝!!

優勝は三井優介(HFDP RACING TEAM)

 2023年FIA-F4選手権シリーズ第3戦の決勝が6月3日、三重県の鈴鹿サーキットで行われた。レースはスタートを含め3度のセーフティーカー(SC)が入る荒れた展開となったが、ポールポジションからスタートした三井優介(HFDP RACING TEAM)が終始危なげない走りでトップを守り切り、今季初勝利を挙げた。

 第3戦決勝は当初予定より5分遅れの午後2時10分にスタートする予定だったが、碓井がグリッド整列の際にコース全周にわたってオイルを撒いてしまったため、これを処理するために15分遅れの午後2時25分よりセーフティーカーの先導でスタートすることになった。

セーフティーカー(SC)先導で始まったレースはさらに2回SCが入る荒れた展開となった

 3周終わりでSCはピットに入り、4周目から追い越しが可能となる。ポールの三井がトップで1コーナーに飛び込み、予選2番手の森山冬星(HFDP RACING TEAM)がそのまま2位で続く。

 その後方では予選4番手の小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)が、リスタート直後の1コーナーですかさず3番手スタートの野村勇斗(HFDP RACING TEAM)のインに飛び込んだ。これをねじ伏せようとする野村に対し、小林も一歩も引かず、両者は並走のまま2コーナーを立ち上がったが、ここでは小林に軍配が上がった。

 しかしその後方で、6番手スタートの中村仁(TGR-DC RSトムススピリットF4)が5番手の佐藤樹(HELM MOTORSPORTS F110)を1コーナーでアウトから抜き去ろうとして押し出された格好になり、グラベルに飛び出してしまう。このため再びSCが入ることとなった。

 SCは5周終わりで一旦ピットに戻ったが、トップ集団がスタートに備えて西ストレートでペースを落としたことにより、後方集団で多重クラッシュが発生、すぐさま3度目のSCが入ることになった。

 事故処理が終わり、SCがピットに戻ったのは8周目。規定の最大時間30分までは僅か2分。

 リスタート直後の1コーナーで再びインに飛び込む小林。2位の森山はたまらず飛び出してしまい、野村が3位に繰り上がる。

決勝2位は小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)

決勝3位は野村勇斗(HFDP RACING TEAM)

 結局レースはここで規定の30分を迎えたため、三井優介がそのままトップでチェッカーを受けることに。小林利徠斗が2位に入ってポイントリーダーの座を守り、野村勇斗は3位で今季2度目の表彰台を獲得した。1コーナーで飛び出した森山冬星は4位でフィニッシュしている。

 第4戦決勝は明日の朝8時15分より11周または30分間で行われる。

表彰式

インディペンデントカップの表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第3戦鈴鹿決勝結果

SUZUKA GT 450km RACE -RIJ- (2023/06/03) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2023 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 3 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
15三井 優介HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
931'02.376--
236小林 利徠斗TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
931'02.845 0.469 0.469
36野村 勇斗HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
931'03.361 0.985 0.516
47森山 冬星HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
931'04.048 1.672 0.687
588荒川 麟Dr. Dry F110
ZAP SPEED
931'04.865 2.489 0.817
662佐藤 樹HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
931'05.636 3.260 0.771
745大宮 賢人PONOS F110
PONOS RACING
931'05.865 3.489 0.229
837佐野 雄城TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
931'06.647 4.271 0.782
912洞地 遼⼤HIROTEX AKILAND F110
AKILAND RACING
931'06.726 4.350 0.079
1038奥本 隼士TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
931'06.854 4.478 0.128
1131平安山 良馬ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
931'07.277 4.901 0.423
1234清水 啓伸Drago CORSE F110
Drago CORSE
931'07.617 5.241 0.340
1322藤原 優汰藤原オートAKILAND F110
AKILAND RACING
931'08.069 5.693 0.452
1416西村 和真Media Do YBS影山F110
Media Do Kageyama Racing
931'08.849 6.473 0.780
1577小松 響WARMTECH Skill Speed
スキルスピード
931'09.034 6.658 0.185
1646徳升 広平フジタ薬局アポロ電工M.T
フジタ薬局レーシング
931'09.199 6.823 0.165
1798三島 優輝BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
931'10.320 7.944 1.121
1814田上 蒼竜ガレージENZO ZAP F110
ZAP SPEED
931'10.523 8.147 0.203
1987下野 璃央Dr. Dry F110
ZAP SPEED
931'11.188 8.812 0.665
2097辻本 始温BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
931'11.609 9.233 0.421
2115渡部 智仁Media Do YBS影山F110
Media Do Kageyama Racing
931'13.00910.633 1.400
2232井本 大雅ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
931'13.22410.848 0.215
2380野澤 勇翔OTG DL F4 CHALLENG
OTG MOTORSPORTS
931'13.89011.514 0.666
2428中村 賢明トムスフォーミュラカレッジ F110
TOM'S YOUTH
931'14.40212.026 0.512
2548堀尾 風允MOST-HM Racing F4
フジタ薬局レーシング
931'16.73714.361 2.335
2610IC1植田 正幸アキランドwith Rn-sports
AKILAND RACING
931'17.29914.923 0.562
2796IC2齋藤 真紀雄CSマーケティングAKILAND F110
AKILAND RACING
931'18.20115.825 0.902
2878小野 陽平Reversal Spirit
スキルスピード
931'19.55717.181 1.356
2930IC3DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
931'21.83219.456 2.275
302IC4仲尾 恵史TCS AKILAND F110
AKILAND RACING
931'22.70320.327 0.871
3113IC5藤原 誠B-MAX ENGINEERING
B-MAX RACING TEAM
931'23.09220.716 0.389
3249IC6⼤川 ⽂誠私⽴うらめし学園withイーグルスポーツ
イーグルスポーツ
931'24.54422.168 1.452
3355IC7KENTAROBaum Field F4
フィールドモータースポーツ
931'25.17722.801 0.633
3411IC8中島 功Rn. SHINSEI. F110
Rn-sports
931'25.93323.557 0.756
3571IC9大山 正芳ダイワN通商AKILAND F110
AKILAND RACING
931'26.40224.026 0.469
3663IC10鳥羽 豊HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
931'28.43826.062 2.036
3744IC11今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
931'31.64729.271 3.209
3818IC12塚本 法生AKILAND RACING F110
AKILAND RACING
931'32.78030.404 1.133
3941IC13青合 正博Racing TEAM HERO'S
Buzz Racing
931'34.35231.976 1.572
4023IC14YUGOS2R Racing
N-SPEED
931'39.57937.203 5.227
4186IC15大阪 八郎Dr. Dry F110
ZAP SPEED
931'53.81951.44314.240
42*21IC16小嶋 禎一Classic Car.jp Eagle
イーグルスポーツ
931'59.85457.478 6.035
4381卜部 和久BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
829'47.6181Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(98% - 8 Laps)完走 ----
-8半田 昌宗SD-STYLE GMB F110
TEAM GMB
414'44.5615Laps4Laps
-35中村 仁TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
310'48.3616Laps1Lap
-*24IC17碓井 ツヨシC.O.B-KART
TSUYOSHI USUI
d.n.s--
  • Fastest Lap: CarNo. 36 小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4) 2'10.812 (9/9) 159.811 km/h
  • CarNo. 21は、H項2.10.11(SC中のスピン)により、競技結果に対して40秒を加算した。
  • CarNo. 8は、H項2.10.10(SCリスタート時の追い越し)により、競技結果に対して40秒を加算した。
  • CarNo. 8は、H項2.10.11(SC中のクラッシュ)により、競技結果に対して40秒を加算した。
  • CarNo. 24は、鈴鹿サーキット一般競技規則第24条12.(ドライバーの遵守事項)により、訓戒とした。

SUPER GT

第3戦鈴鹿公式練習 24号車リアライズコーポレーションADVAN Zがトップタイム 病気から復帰の野尻智紀はいきなり3番手タイム!!

練習走行:GT500クラストップタイムはリアライズコーポレーションADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)

練習走行:GT300クラストップタイムはSUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)

 2023オートバックス スーパーGT第3戦「鈴鹿GT450kmレース」の公式練習が6月3日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、GT500クラスは24号車リアライズコーポレーションADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)、GT300クラスは61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)がトップタイムを記録した。

 公式練習は午前9時15分にコースオープン。天候は晴れているが、昨夜までの雨により、コース上は所々濡れた箇所が残る状態での走り出しとなった。

 GT500クラスの各チームは路面コンディションの回復を待つ作戦か、走行開始から10分が経過してもピットを離れたのは8台のみ。

 そうした中、開始から13分が経過したところで阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)が1分46秒917を記録してトップに。続いて福住仁嶺(ARTA MUGEN NSX-GT)が1分47秒573で2番手に上がってきた。そしてこの辺りから徐々にコースに出ていくチームが増え始めた。

 その後、大湯都史樹(ARTA MUGEN NSX-GT)が1分46秒379を計測5周目に記録してトップに立つが、開始から21分が経過したところで大湯都史樹(ARTA MUGEN NSX-GT)が1分45秒616でこれを上回ってきた。3番手には立川祐路(ZENT CERUMO GR Supra)が1分46秒433で続く。立川は計測7周目に1分46秒111までタイムを更新、2番手に浮上してきた。

 続いて16号車の福住が計測9周目に1分45秒977までタイムを縮めて2番手となり、38号車は3番手に後退。4番手には計測6周目に1分46秒201を記録したベルトラン・バゲット(MARELLI IMPUL Z)が続く。

 開始から53分が経過したところで8号車の大湯が1分45秒962で再び2番手に浮上、その後は野尻智紀に交代した。スーパーフォーミュラ第3戦では急病により無念の欠場となった野尻も今週末は無事レースに復帰、混走では7周を走り、自己ベスト1'49.428とまずまずのタイムを記録した。

 結局2クラス混走は36号車がトップ、8号車が2番手、16号車が3番手のまま終了した。

 午前10時50分から行われた専有走行は、最初に佐々木大樹(リアライズコーポレーションADVAN Z)が1分45秒474を叩き出していきなりトップに躍り出る。

 混走トップの36号車は坪井翔が専有を担当し、1分45秒602と宮田のタイムを上回るが、24号車には今一歩及ばず、2番手。

 続いて関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が1分45秒758で3番手に、17号車の塚越広大も1分45秒819と1分45秒台のタイムを記録して4番手につける。1号車の平峰一貴は1分45秒846で5番手だ。

 しかしチェッカーフラッグが提示された直後、野尻がセクター1、2、3と自己ベストを更新して1分45秒686を叩き出し、3番手に割って入る。

練習走行:GT500クラス2位はau TOM\'S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)

練習走行:GT500クラス3位はARTA MUGEN NSX-GT(野尻智紀/大湯都史樹)

 この結果、トップは24号車リアライズコーポレーションADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)、2番手に36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)、そして8号車ARTA MUGEN NSX-GT(野尻智紀/大湯都史樹)が3番手と、ニッサン、トヨタ、ホンダがトップ3を分け合う形で公式練習は終了した。

練習走行:GT300クラス2位はJLOCランボルギーニGT3(小暮卓史/元嶋佑弥)

練習走行:GT300クラス3位はmuta Racing GR86 GT(堤優威/平良響/加藤寛規)

 GT300クラスは混走序盤の4周目に88号車JLOCランボルギーニGT3(小暮卓史/元嶋佑弥)が1分57秒412をマークしてトップに立つが、中盤に入ったところで61号車の山内が1分57秒344を自身の10周目に叩き出してトップに浮上する。

 結局その後は専有走行に入ってもこれを上回るチームが現れなかったため、61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(R&D SPORT)がGT300クラスのトップ、88号車JLOCランボルギーニGT3(JLOC)で午後の予選に臨むこととなった。3番手には2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響/加藤寛規)がトップからわずか0秒204差でつけた。

 第3戦の公式予選は午後3時5分よりノックアウト方式で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第3戦、第4戦鈴鹿予選上位のコメント 三井優介「S字の新路面とスプーンが濡れていたので、そこだけ気をつけて攻め続けた」

第3戦、第4戦ポールポジション 三井優介(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)

 「昨日ずっと雨が降ってて、Aグループの実況を聞いていると結構(路面が)濡れてるということだったので、落ち着いて1周目でどこが濡れているか判断しようと思いました。S字の新路面とスプーンが濡れていたので、そこだけ気をつけようと思って攻め続けました」

 「(赤旗中断後は)3番手とのタイム差がコンマ6秒あったので、抜かされないと思って、タイヤの温存と、無理しないという意味で走りませんでした」

 「前回は自分のせいでたくさんの人に迷惑をかけたので、しっかり走り、雪辱を果たして、信頼を取り戻せるように頑張ります」

第3戦、第4戦予選2位 森山冬星(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)

 「S字の1個目と2個目と、デグナーまでの新路面が結構濡れていたので、そこは多少影響あったなと思いますね。しょうがないっちゃしょうがないんですけど、悔しいです」

 「鈴鹿に関しては雨の練習もしていたので、どっちの路面でも行けるつもりではいました。走りこんでるんで、行ける自信はありますね」

 「クルマはいい感じですし、2番手からのスタートということで決勝はハングリー精神で余計に行けるんで、そこに気持ちをぶつけたいです」

第3戦、第4戦予選3位 野村勇斗(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)

 「地元の鈴鹿ということもあって、トップを狙っていたので、自分としては悔しいです。練習から三井選手がちょっとずつ速かったです」

 「決勝は3番手からのスタートなので、いけないことはないと思いますので、優勝を狙います 」

Text: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

第3戦鈴鹿公式練習結果

■GT500クラス

SUZUKA GT 450km RACE -RIJ- (2023/06/03) Official Practice Weather:Cloudy Course:Dry
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 3 GT500 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireWHTimeBehindGapkm/h
124佐々木 大樹
平手 晃平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z GT500
KONDO RACING
YH1'45.474--198.202
236坪井 翔
宮田 莉朋
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS401'45.602 0.128 0.128197.962
38野尻 智紀
大湯 都史樹
ARTA MUGEN NSX-GT
Honda NSX-GT
ARTA
BS221'45.686 0.212 0.084197.805
439関口 雄飛
中山 雄一
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS121'45.758 0.284 0.072197.670
51平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
MARELLI IMPUL Z
NISSAN Z GT500
TEAM IMPUL
BS141'45.769 0.295 0.011197.650
617塚越 広大
松下 信治
Astemo NSX-GT
Honda NSX-GT
Astemo REAL RACING
BS301'45.819 0.345 0.050197.556
716福住 仁嶺
大津 弘樹
ARTA MUGEN NSX-GT
Honda NSX-GT
ARTA
BS21'45.977 0.503 0.158197.262
8100山本 尚貴
牧野 任祐
STANLEY NSX-GT
Honda NSX-GT
TEAM KUNIMITSU
BS321'46.058 0.584 0.081197.111
938立川 祐路
石浦 宏明
ZENT CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ZENT CERUMO
BS121'46.111 0.637 0.053197.013
1019国本 雄資
阪口 晴南
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH41'46.257 0.783 0.146196.742
113千代 勝正
高星 明誠
Niterra MOTUL Z
NISSAN Z GT500
NDDP RACING
MI421'46.263 0.789 0.006196.731
1264伊沢 拓也
太田 格之進
Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
Modulo Nakajima Racing
DL21'46.302 0.828 0.039196.659
1314大嶋 和也
山下 健太
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS321'46.498 1.024 0.196196.297
1437笹原 右京
ジュリアーノ・アレジ
Deloitte TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM Deloitte TOM'S
BS101'46.540 1.066 0.042196.219
1523松田 次生
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z GT500
NISMO
MI501'46.867 1.393 0.327195.619

■GT300クラス

SUZUKA GT 450km RACE -RIJ- (2023/06/03) Official Practice Weather:Cloudy Course:Dry
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 3 GT300 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireWHTimeBehindGapkm/h
161井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL1'57.344--178.153
288小暮 卓史
元嶋 佑弥
JLOCランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH151'57.412 0.068 0.068178.050
32堤 優威
平良 響
加藤 寛規
muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS451'57.548 0.204 0.136177.844
452吉田 広樹
川合 孝汰
埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉トヨペット Green Brave
BS511'57.562 0.218 0.014177.823
587松浦 孝亮
坂口 夏月
Bamboo AirwaysランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH121'57.684 0.340 0.122177.638
611富田 竜一郎
石川 京侍
塩津 佑介
GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL1'57.821 0.477 0.137177.432
710安田 裕信
大草 りき
PONOS GAINER GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL181'57.965 0.621 0.144177.215
84谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH61'58.082 0.738 0.117177.040
960吉本 大樹
河野 駿佑
Syntium LMcorsa GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
LM corsa
DL91'58.151 0.807 0.069176.936
1031嵯峨 宏紀
小高 一斗
根本 悠生
apr LC500h GT
TOYOTA LEXUS LC500h
apr
BS91'58.179 0.835 0.028176.894
1196新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL61'58.255 0.911 0.076176.781
1256ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
名取 鉄平
リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH661'58.274 0.930 0.019176.752
1327岩澤 優吾
伊東 黎明
Yogibo NSX GT3
Honda NSX GT3
Yogibo Racing
YH241'58.319 0.975 0.045176.685
146片山 義章
ロベルト・メルヒ・ムンタン
神 晴也
DOBOT Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
Team LeMans
YH121'58.327 0.983 0.008176.673
157荒 聖治
柳田 真孝
Studie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW Team Studie × CSL
MI151'58.425 1.081 0.098176.527
1630永井 宏明
織戸 学
上村 優太
apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
YH1'58.457 1.113 0.032176.479
1720平中 克幸
清水 英志郎
山田 真之亮
シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
DL1'58.625 1.281 0.168176.229
18244佐藤 公哉
三宅 淳詞
HACHI-ICHI GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
Max Racing
YH331'58.682 1.338 0.057176.145
1950イゴール・オオムラ・フラガ
古谷 悠河
小山 美姫
ANEST IWATA Racing RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
ANEST IWATA Racing with Arnage
YH1'58.737 1.393 0.055176.063
2065蒲生 尚弥
篠原 拓朗
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS721'58.852 1.508 0.115175.893
2125菅波 冬悟
野中 誠太
HOPPY Schatz GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH31'58.928 1.584 0.076175.780
2218小林 崇志
小出 峻
UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH601'59.074 1.730 0.146175.565
239阪口 良平
リアン・ジャトン
川端 伸太朗
PACIFICぶいすぽっNAC AMG
Mercedes AMG GT3
PACIFIC RACING TEAM
YH1'59.252 1.908 0.178175.303
24360青木 孝行
田中 篤
大滝 拓也
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH1'59.588 2.244 0.336174.810
255冨林 勇佑
松井 孝允
マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH2'00.806 3.462 1.218173.048
2648井田 太陽
甲野 将哉
眞田 拓海
植毛ケーズフロンティアGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH2'01.926 4.582 1.120171.458
2722和田 久
城内 政樹
加納 政樹
アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH2'02.277 4.933 0.351170.966

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第3戦、第4戦鈴鹿公式予選 ホンダ勢がトップ3を独占!! 三井優介が連続ポールを獲得

第3戦、第4戦ともポールポジションは三井優介(HFDP RACING TEAM)

 FIA-F4選手権シリーズ第3戦、第4戦の公式予選が6月3日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、三井優介(HFDP RACING TEAM)が第3戦、第4戦共にポールポジションを獲得した。

 公式予選は午前8時よりAグループ、Bグループ各20分間で行われた。天候は晴れだが、昨夜までの雨の影響でコースには所々濡れた場所が残っており、特に路面補修の行われたS字はトリッキーな状況であったようだ。

 そうしたことも影響してか、Aグループの走行ではインディペンデントカップの鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F110)がS字でクラッシュ、赤旗中断となるアクシデントが発生している。

 この組で序盤から速さを見せたのはルーキーの森山冬星(HFDP RACING TEAM)だ。走り慣れた鈴鹿ということもあり、計測2周目に2分8秒987を記録すると、その後も2分08秒591、2分08秒372と着実にタイムを縮めてきた。

 鳥羽のクラッシュによる赤旗中断の後、Aグループの走行は午前8時20分より、残り時間5分として再開されたが、森山はここでもアウトラップに続いて2分08秒371を記録、ベスト、セカンドベストともにトップのまま予選を終えた。

 2番手には小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)が2分8秒669で続き、第2戦優勝の中村仁(TGR-DC RSトムススピリットF4)が2分9秒204で3番手だった。

 続いて行われたBグループの走行は当初予定より4分遅れの午前8時34分にコースオープンとなったが、ここで三井が計測2周目にいきなり2分8秒082を叩き出す。路面コンディションはかなり改善されてきたようだ。

 三井はその後も2分7秒935、2分7秒929と着実にタイムを縮めてきた。2番手にはチームメイトの野村勇斗(HFDP RACING TEAM)が続く。野村も2分8秒485、2分8秒023と着実にタイムを縮めるが、三井には一歩及ばない。

 その後、立体交差下でインディペンデントカップの碓井ツヨシ(C.O.B-KART)がクラッシュしたことによりBグループの走行も赤旗中断となり、午前8時56分より、残り4分で再開されたが、トップ2台は走行せずにタイヤを温存する作戦をとった。

 これに対し3番手以降の選手は誰も二人のタイムを上回れなかったため、Bグループは三井がトップ、野村が2番手となり、2分8秒697を記録した佐藤樹(HELM MOTORSPORTS F110)が3番手という結果となった。

第3戦、第4戦とも予選2位は森山冬星(HFDP RACING TEAM)

第3戦、第4戦とも予選3位は野村勇斗(HFDP RACING TEAM)

 これにより第3戦、第4戦共にポールポジションはB組トップの三井優介。A組トップの森山冬星がが2番手となり、野村勇斗が3番手からスタートすることになった。

 第3戦決勝はこのあと午後2時5分より11周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第3戦鈴鹿公式予選結果

■A組

SUZUKA GT 450km RACE -RIJ- (2023/06/03) Group A Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2023 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 3 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
17森山 冬星HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
2'08.371--162.850
236小林 利徠斗TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
2'08.669 0.298 0.298162.473
335中村 仁TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
2'09.204 0.833 0.535161.800
412洞地 遼⼤HIROTEX AKILAND F110
AKILAND RACING
2'09.216 0.845 0.012161.785
538奥本 隼士TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
2'09.252 0.881 0.036161.740
637佐野 雄城TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
2'09.557 1.186 0.305161.360
734清水 啓伸Drago CORSE F110
Drago CORSE
2'09.592 1.221 0.035161.316
877小松 響WARMTECH Skill Speed
スキルスピード
2'09.684 1.313 0.092161.201
946徳升 広平フジタ薬局アポロ電工M.T
フジタ薬局レーシング
2'09.774 1.403 0.090161.089
1014田上 蒼竜ガレージENZO ZAP F110
ZAP SPEED
2'10.098 1.727 0.324160.688
1197辻本 始温BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
2'10.151 1.780 0.053160.623
1232井本 大雅ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
2'10.244 1.873 0.093160.508
1328中村 賢明トムスフォーミュラカレッジ F110
TOM'S YOUTH
2'10.508 2.137 0.264160.183
1463IC1鳥羽 豊HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
2'10.903 2.532 0.395159.701
1521IC2小嶋 禎一Classic Car.jp Eagle
イーグルスポーツ
2'11.585 3.214 0.682158.872
168半田 昌宗SD-STYLE GMB F110
TEAM GMB
2'11.634 3.263 0.049158.813
1786IC3大阪 八郎Dr. Dry F110
ZAP SPEED
2'12.040 3.669 0.406158.325
182IC4仲尾 恵史TCS AKILAND F110
AKILAND RACING
2'12.295 3.924 0.255158.020
1913IC5藤原 誠B-MAX ENGINEERING
B-MAX RACING TEAM
2'12.500 4.129 0.205157.775
2055IC6KENTAROBaum Field F4
フィールドモータースポーツ
2'12.688 4.317 0.188157.552
21*71IC7大山 正芳ダイワN通商AKILAND F110
AKILAND RACING
2'13.061 4.690 0.373157.110
2241IC8青合 正博Racing TEAM HERO'S
Buzz Racing
2'13.689 5.318 0.628156.372
23*44IC9今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
2'15.099 6.728 1.410154.740
---- 以上基準タイム(110% - 2'21.622)予選通過 ----
  • CarNo. 71, 44は、FIA-F4選手権統一規則第27条8.(黄旗区間の通過)により、当該ラップタイムを削除した。

■B組

SUZUKA GT 450km RACE -RIJ- (2023/06/03) Group B Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2023 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 3 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
15三井 優介HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
2'07.929--163.413
26野村 勇斗HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
2'08.023 0.094 0.094163.293
362佐藤 樹HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
2'08.697 0.768 0.674162.437
488荒川 麟Dr. Dry F110
ZAP SPEED
2'08.849 0.920 0.152162.247
581卜部 和久BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
2'09.019 1.090 0.170162.032
645大宮 賢人PONOS F110
PONOS RACING
2'09.054 1.125 0.035161.988
731平安山 良馬ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
2'09.088 1.159 0.034161.945
822藤原 優汰藤原オートAKILAND F110
AKILAND RACING
2'09.333 1.404 0.245161.639
916西村 和真Media Do YBS影山F110
Media Do Kageyama Racing
2'09.498 1.569 0.165161.434
1098三島 優輝BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
2'09.728 1.799 0.230161.146
1187下野 璃央Dr. Dry F110
ZAP SPEED
2'09.817 1.888 0.089161.036
1215渡部 智仁Media Do YBS影山F110
Media Do Kageyama Racing
2'10.161 2.232 0.344160.610
1380野澤 勇翔OTG DL F4 CHALLENG
OTG MOTORSPORTS
2'10.754 2.825 0.593159.883
1410IC1植田 正幸アキランドwith Rn-sports
AKILAND RACING
2'10.781 2.852 0.027159.849
1548堀尾 風允MOST-HM Racing F4
フジタ薬局レーシング
2'10.850 2.921 0.069159.765
1696IC2齋藤 真紀雄CSマーケティングAKILAND F110
AKILAND RACING
2'11.199 3.270 0.349159.340
1778小野 陽平Reversal Spirit
スキルスピード
2'11.273 3.344 0.074159.250
1830IC3DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
2'12.075 4.146 0.802158.283
1949IC4⼤川 ⽂誠私⽴うらめし学園withイーグルスポーツ
イーグルスポーツ
2'12.695 4.766 0.620157.543
2011IC5中島 功Rn. SHINSEI. F110
Rn-sports
2'13.314 5.385 0.619156.812
2124IC6碓井 ツヨシC.O.B-KART
TSUYOSHI USUI
2'15.848 7.919 2.534153.887
2218IC7塚本 法生AKILAND RACING F110
AKILAND RACING
2'16.845 8.916 0.997152.766
2323IC8YUGOS2R Racing
N-SPEED
2'18.36810.439 1.523151.084
---- 以上基準タイム(110% - 2'21.037)予選通過 ----

S-FJ筑波・富士

第3戦筑波決勝ドライバーコメント 優勝・小村明生「1分前ボードが出て周りのエンジンかかった時に、ぱっと目覚めて」

優勝 52号車・小村明生(ファーストガレージAKASO TKR)

優勝した小村明生(ファーストガレージAKASO TKR)

 「(注文通りのレースだった?)前にも話した通りタイヤのライフ的に、予選で今回はより(タイヤを)残せたのもありますし。ただちょっと風が気になったのですけれど、僕の運転のラインとかにはあまり影響なかったな、と思います。(スタートのディレイで待っている間は?)暑かったです(笑)。集中を切らさず、スタートを待てたな、と。ちょっと目を閉じでゆっくりして、1分前ボードが出て周りのエンジンかかった時に、ぱっと目覚めて、というような感じでしたね。集中を切らさないように」

2位 15号車・武者利仁(ZAP RA corsa ED)

決勝2位の武者利仁(ZAP RA corsa ED)

 「(苦しい戦いだった?)最初の方にシフトミスしてしまって、そこから差がぐっと離れちゃったのですけれど。そこから走りを変えて挽回してみましたが、差が縮まらずで。やっぱり小村さんの方がひとつ上手で、全然距離も縮まらず。ちょっと距離が詰まったり詰まらなかったり、ってのもあったと思うのですけれど。まだまだ練習不足かな、と思っています。(スタートの出遅れは?)あれは何と言いますか、ぎりぎりを攻めたのが……っていう感じでございます」

3位 79号車・中澤凌(ZAP FOCS 10VED)

決勝3位の中澤凌(ZAP FOCS 10V ED)

 「(中盤の接戦は?)前を追うのもタイム的にきつかったですけれど、右のフロントにフラットスポットを作ってしまったのが大きくて、そこから厳しくて。順位キープするのは大丈夫だなと思ったのですけれど、最後にタイヤも取っておきたくて、コンマ1、2落として走っていたのですけれど、それが敗因ですね。それが無ければもうちょい、自己ベストが出せていたかな、と思うのですけれど」

4位 78号車・小田部憲幸(いえらいふZAP 10VED)

決勝4位の小田部憲幸(いえらいふZAP 10V ED)

 「(角間とのバトルは?)あれ見応えあったんじゃないですか?(笑)。一回並ばれて、あーっと思ったのですけれど、まぁフェアにギリギリ残しおいて、見せ場作れたんじゃないかな。そこからはギャップをひらいて、自分も、。中澤君を抜かすほどの速さはなかったので、ああいう感じにFJっぽいレースでしたね。力不足でしたが、でもすごい楽しかったです。次の富士も行きます。(レースが)どうなるかわからないですけれど、追う身分でプレッシャーもないので。走ったことのないサーキットなので、グレード1のサーキットを走って、少年のような感じで臨みたいと思います」

5位 91号車・角間光起(ELIVレーシング10VED)

決勝5位の角間光起(ELEVレーシング10V ED)

 「(小田部とのバトルは?)ペース的には3番手以降の集団の中では自分が一番調子よかったというか、けっこう各所で車間詰めてという走り方ができていたので、けっこうそこで自信があって、一番自分の感触がよかったところ(第1コーナー)で小田部さんに仕掛けて、ってことだったのですけれど。小田部さんもディフェンスがすごいうまくて、1コーナーも閉めつつ、でもラインは残す、みたいな絶妙なところでバトルをしてくれていたので、ちょっと悔しいですね。(その後内藤が接近してきたが?)小田部さんに仕掛けてから、逆に自分のペースが落ちちゃって、内藤さんがどんどん迫っていて。一回1コーナーアウト側に振ったときに、内藤さん内側から差してて、気が付いた時にはもう内藤さんが横並びでいるぞってことになったので、あれは焦りました(笑)。こつんと当たったりもしましたが、お互い何ともなく、なんとか抑えきりました。(前回6位で今回5位)そうですね(笑)、次は4番手、どんどん上げていきたいと思います」

6位 22号車・内藤大輝(RaiseUP RCIT ED)

決勝6位の内藤大輝(RaiseUP RCIT ED)

 「(角間選手とのバトルは?)前がだんだん詰まってきていて、いつかチャンス来るっていうふうに思って走っていたので、まぁ仕留められなかったのですけれど、チャンスでちょっと見どころを作れたかな、と思っています。マシンの調子も絶好調という感じではなかったので、ちょっと苦しい部分もあったのですけれど。予選の走りを自分の中で整理して、いい方向にはちょっと行ったかな、と思っています」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA

S-FJ筑波・富士

第3戦筑波決勝 小村明生がポール・ツー・ウインで3連勝

優勝は小村明生(ファーストガレージAKASO TKR)

 2023年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第3戦決勝が5月28日(日)に筑波サーキットで開催され、ポールポジションからスタートの小村明生(ファーストガレージAKASO TKR)がホールショットを奪うと一気に2位以下を引き離して17周を走り切り完勝。開幕3連勝を飾った。

 18周で行われる決勝のコースインは定刻から10分遅れて午後3時5分。朝9時の予選の時点では24度だった気温は26.5度と大差がないが、路面温度は36度から上昇して47.5度、本日最高の温度となっている。しかしながらコースには涼しい風が吹き抜けており、雲も増えていてことからレースの間に一気に冷えそうである。タイヤの内圧の合わせ込みに各車悩んでいる様で、スタート間際まで内圧を調整する姿が見られた。

 12台のマシンがフォーメーションラップを開始。しかしポールシッターの小村がグリッドに戻ってくる頃に11番手スタートの塚本成人(NRSエンドレスKK-S)がバックストレートの終わりでストップ、動かなくなってしまう。このためスタート進行は中断となる。チームによるとドライブシャフトが折れてしまったそうで、塚本は2年ぶりに参戦のレースをスタートすることなくリタイヤとなってしまった。

 レースは午後3時23分にフォーメーションラップ開始3分前からやり直しとなり、周回数も1周減算、17周で戦われることになった。

 2度目のフォーメーションラップは問題なく、塚本を除く11台がグリッドにつくとレッドライト消灯、レースがスタートした。

スタートシーン

 全車クリーンスタートを切り、ポールスタートの小村がスムーズに発進してホールショットを奪うと第1コーナーをトップでターンイン。これに対してフロントロウから出た武者の加速がやや鈍く3番手スタートの中澤凌(ZAP FOCS 10VED)が第1コーナーのインを狙う素振りを見せるが、ここは武者が抑えて2位を守る。後方では5番手スタートの角間光起(ELIVレーシング10VED)の蹴り出しが弱くストレートエンドまでに6番手スタートの内藤大輝(RaiseUP RCIT ED)に前に出られてしまい、さらに7番手スタートの安田航(ファーストガレージ&Sウインズ)も第1コーナー進入でアウトから角間に襲いかかる。

 勢いに乗る内藤は第1コーナーで4番手スタートの小田部憲幸(いえらいふZAP 10VED)のイン側からノーズをねじ込むが小田部はアウト側で踏ん張り、第2コーナーからS字にかけて並走すると第1ヘアピンでインを奪いポジションを守る。安田を振り切った角間も続いて内藤のインを突いて立ち上がるとダンロップコーナーでオーバーテイク、順位を取り戻す。

 1周目を終えてトップ小村は早くも2位武者に1.326秒のギャップを築く。2位以下は混戦で、3位中澤が武者と0.341秒差、さらに4位小田部が0.431秒差、5位角間0.228秒差、6位内藤0.189秒差と2~6位が密集している状態だ。後方では今回がフォーミュラカーでの初レースの木下祐希(ELEVレーシング制動屋HRF)が9番手スタートから順位を上げて8位にポジションアップしている。

 2周目は武者が0.1秒挽回して1.227秒差とする。しかしここから小村は3周目59秒315、4周目58秒905、とファステストラップを連発し続けて5周目には1.746秒差、さらに7周目には2.122秒差として独走態勢に持ち込む。武者も自己ベストで対抗していてこの2台のペースが速く、3位中澤はそこから2秒以上の差をつけられる。

 中盤はこの3位中澤以下のグループが一触即発な状況になり、7周目終了時点で3位中澤~4位小田部~5位角間の間隔がそれぞれ0.657秒、0.412秒と接近戦に。そして8周目終わりのメインストレートで角間が小田部に並びかけるとコントロールライン上で同タイム。9周目の第1コーナー進入でのブレーキング勝負となるが、角間は無理をせず小田部がポジションを守る。このバトルで3位中澤がいったんは逃げ、逆に6位内藤が前とのギャップを詰めて今度は小田部~角間~内藤という三つ巴に。3者は0.8秒以内のワンパックになりつつ3位中澤との間合いを削り始め、11周目に0.672秒あった差が14周目0.305秒とみるみるなくなっていき、4台による3位争いに突入する。

決勝2位は武者利仁(ZAP RA corsa ED)

 3位以下のバトルをよそに小村は着々と差をひろげ。10周目から13周目まで毎周ファステストラップを更新し続ける圧巻の走りで武者に3.813秒の差をつけると、そこからは僅かにペースを緩めレースをコントロール。17周のレースを誰にも脅かされることなくフィニッシュラインを通過、完勝でシリーズ3連勝を飾った。武者は3戦連続表彰台を獲得したが、小村に対して一度も仕掛けるチャンスの無い悔しいレースとなった。

決勝3位は中澤凌(ZAP FOCS 10V ED)

決勝4位は小田部憲幸(いえらいふZAP 10V ED)

決勝5位は角間光起(ELEVレーシング10V ED)

決勝6位は内藤大輝(RaiseUP RCIT ED)

 3位グループの接近戦は終盤まで続いたがいずれも決定的なチャンスは訪れず、中澤が3位の座を守り切った。以下4位小田部、5位角間、6位内藤選手でフィニッシュ。ルーキー木下は8位で無事にゴールした。

マスタークラス優勝は秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)

 塚本のリタイヤにより2台での争いとなったマスターズクラスでは、秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)がこちらも終始クラストップの座を守り、クラス2位本間隆史(MATレーシングPJ10V)に5秒以上の差をつけて全体9位でフィニッシュした。

表彰式

 これで小村は開幕3連勝、次戦富士ラウンドには欠場との事で、小村の居ぬ間に勝つのは誰か? 梅雨時の富士スピードウェイには波乱の予感が漂う。

Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA

S-FJ筑波・富士

第3戦筑波決勝結果

MAY RACE MEETING in TSUKUBA -RIJ- (2023/05/28) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2023 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 3 筑波サーキット 2.045km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
152小村 明生ファーストガレージAKASO TKR
MYST KK-S2
1716'47.897--
215武者 利仁ZAP RA corsa ED
TOKYO R&D RD10V
1716'51.424 3.527 3.527
379中澤 凌ZAP FOCS 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1716'58.37710.480 6.953
478小田部 憲幸いえらいふZAP 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1716'58.97411.077 0.597
591角間 光起ELEVレーシング10V ED
TOKYO R&D RD10V
1716'59.39511.498 0.421
6*22内藤 大輝RaiseUP RCIT ED
MYST KK-S2
1717'00.51912.622 1.124
754安田 航ファーストガレージ&Sウィンズ
TOKYO R&D RD10V
1717'00.83812.941 0.319
872木下 祐希ELEVレーシング制動屋HRF
MYST KK-S2
1717'05.33717.440 4.499
93M1秋山 健也スーパーウィンズKKS・ED
MYST KK-S
1717'05.50917.612 0.172
1046M2本間 隆史MATレーシングPJ 10V
TOKYO R&D RD10V
1717'11.31323.416 5.804
1156岩本 瞬ファーストガレージ&ISP
TOKYO R&D RD10V
1717'12.89024.993 1.577
---- 以上規定周回数(90% - 15 Laps)完走 ----
-12M4塚本 成人NRSエンドレスKK-S
MYST KK-S
d.n.s--
  • Fastest Lap: CarNo. 52 小村明生(ファーストガレージAKASO TKR) 58.609 (13/17) 125.612 km/h
  • CarNo. 22は、筑波サーキット一般競技規則第19条1.(走路外走行)により、訓戒とした。

S-FJ筑波・富士

第3戦筑波公式予選ドライバーコメント 予選4位・小田部憲幸「人生のベストタイム」

ポールポジション 52号車・小村明生選手(ファーストガレージAKASO TKR)58秒300

ポールポジションの小村明生(ファーストガレージAKASO TKR)

 「(中盤以降タイムが伸びなかった?)タイヤの状況と、昨日走れていない分、感覚を確かめつつ走って、ピット入った後でもう一回タイムを目指したのですけれど、失敗もあって。タイヤ傷つけないように掃除して戻って来たって感じですね。(決勝に向けては?)前回と同じようになりますけど、スタートをミスせず、後続を離して、しっかり優勝したい。連勝が目指したいところなので、前半戦を気持ちよく折り返したいな、と思います」

予選2位 15号車・武者利仁選手(ZAP RA corsa ED)58秒564 トップと0.264秒差

予選2位の武者利仁(ZAP RA corsa ED)

 「(最後に一発タイムが出た?)走り方をちょっと変えて、新品タイヤの状況と、今のセットの状況と合わせるのに時間かかってしまった感じです。セッティングは(今日の状況に)最高にマッチしているという訳ではないです。ありがたく今日は決勝まで時間がたくさんあるので。今はポール取れなかったこともあって悔しくて気持ち的にも冷静じゃないので、ちょっと時間をつくって落ち着いて、ロガーとか見てみたいと思います」

予選3位 79号車・中澤凌選手(ZAP FOCS 10VED)58秒617 トップと0.317秒差

予選3位の中澤凌(ZAP FOCS 10V ED)

 「(2位以下は接近しているが?)タイムが僅差になってしまって、周りのドライバーもおんなじかもしれないですけれど、1周全部をまとめあげられたって言えるラップが今回なくて、そのへんが悔しいです。でも3位スタートなので前を1台でも多く喰っていきます。体感で言うとまとめられなかったものがまとめられればあとコンマ2秒かな、と思っています。(決勝に向けては?)セカンドロウなので、フロントロウの1台でも抜ければ、と思います」

予選4位 78号車・小田部憲幸(いえらいふZAP 10VED)58秒622 トップと0.322秒差

予選4位の小田部憲幸(いえらいふZAP 10V ED)

 「(2位以下は接近しているが?)ほぼ誤差の範囲みたいなもんですかね。でもまぁ実力ですね(笑)。調子はよかったです。とりあえず人生のベストタイムが出ました、と言っても元が遅いのですけれど(苦笑)。今までで一番早いタイムが出たので、ニュータイヤ履いても自分の中では今はこれくらいかなって感じですね。(決勝に向けては?)まずはスタートを失敗しないで、中古のタイヤの立ち上げは唯一自信があるので、1周目2周目で。スタートうまく決めて、前をチョロっとかわせればいいかな、と思っています」

予選5位 91号車・角間光起(ELIVレーシング10VED)58秒636 トップと0.336秒差

予選5位の角間光起(ELEVレーシング10V ED)

 「(途中からタイムの更新がなかったが?)ちょっとタイヤの熱入れすぎたのか判らないのですけれど。ピットに一回入って、その後のフィーリングがあまりよくなかったので、そこからタイムが伸びず、という感じですね。決勝はとりあえず前に行きたいですね。ポテンシャル的にはあると思うので。しかも4番手の小田部さんとも百分の1(秒)しかかわらないので、バトルして、なんとか表彰台狙っていきたいなって思っています」

予選6位 22号車・内藤大輝(RaiseUP RCIT ED)58秒742 トップと0.442秒差

予選6位の内藤大輝(RaiseUP RCIT ED)

 「昨日からエンジンの調子が悪くて、パラパラいってる部分もあるので、そこもちょっと影響していると思うのですけれど。まだ全然、ドライビングでうまく行ってない部分もある感じで、そこを詰めたら、ちょっとトップは厳しいかもしれないですけれど、武者選手ぐらいまでは出せるタイムだと思うので。(パワーが出ない感じ?)前回の予選と比べると、パワーがちょっと出ていないかな、って感じがしたので、決勝までに直る問題ならば直してもらって、っていう感じでやってみます」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA

S-FJ筑波・富士

第3戦筑波予選 3連勝に向けて小村明生が大差のポールポジション獲得

ポールポジションは小村明生(ファーストガレージAKASO TKR)

 2023年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第3戦公式予選が5月28日(日)に筑波サーキットで開催され、開幕2連勝の小村明生(ファーストガレージAKASO TKR)が2番手の武者利仁(ZAP RA corsa ED)に0.264秒の差をつけて3戦連続でポールポジションを獲得した。

 第2戦から僅か3週間のインターバルで開催される本大会は、今年の「Super FJジャパンリーグ」第3大会にも指定されているが、例年と違って他のシリーズ戦からの遠征がなく、筑波/富士シリーズ戦を戦う選手12名がエントリーした。

 注目は何と言っても6年ぶりにレースに参戦してここまで筑波で2戦2勝の小村で、2016年筑波シリーズ王者である彼を誰が止めるのかが焦点だ。さらにフォーミュラマシンでは初のレースの木下祐希(ELEVレーシング制動屋HRF)、今年はFormula-Beatを主戦場としている岩本瞬(ファーストガレージ&ISP)が出場する。岩本の今回の参戦はファーストガレージで3台体制を取るために新たに導入したRD10Vのポテンシャルの見極めが目的とのことで、初めてのRV10Vは向きが変えやすく乗りやすいと前日の練習走行で語っていた。

 午前9時40分、小村を先頭に12台全車がスリックタイヤでコースイン、20分間の予選が開始される。朝から好天に恵まれた筑波サーキットは気温24.8度、路面温度36度と絶好のドライコンディション。

 まずは残り17分、計測2周目にここまで2戦連続表彰台でシリーズ2位、ストップ・ザ・小村の急先鋒である武者が58秒875のトップタイムを出すが、次の周回で小村がすかさず58秒839をマーク、トップに立つ。3番手は角間光起(ELIVレーシング10VED)の58秒887。角間は前戦がレースデビューで予選決勝ともに6位となっているが、2レース目とあって前回より落ち着いた雰囲気をまとっている。4番手はこちらもルーキーの小田部憲幸(いえらいふZAP 10VED)が58秒987で続く。小田部は雨の第1戦でいきなり3位をゲット、しかしドライの第2戦では9位と浮き沈みの大きなデビューシーズンを送っていて、第3戦では浮上を誓っている。

 残り16分、小村は58秒512とトップタイムを短縮、武者に続く3番手には安田航(ファーストガレージ&Sウインズ)が進出するもすぐに角間が58秒636を出して2番手へ浮上。さらに中澤凌(ZAP FOCS 10VED)が58秒737で3番手へつける。

 このタイミングでトップの小村はベストタイムを58秒300まで更新、2番手以下に早くも0.3秒以上の差をつける。ここで角間はいったんピットイン。各選手今回はタイヤの内圧の設定が難しいとの声があったので、早くも調整に入ったようで、すぐにピットアウト。

 残り12分、小村のトップは変わらず2番手に小田部が58秒630でポジションアップ、小田部はさらに58秒622までタイムを短縮するがそれでも0.322秒と筑波としては大差がある。3番手角間、以下中澤~武者~安田と続くがそこに前戦2位の内藤大輝(RaiseUP RCIT ED)が割って入り6番手、安田は7番手にダウン。今シーズンからマシンを東京R&DのRD10Vにチェンジした安田は開幕戦、第2戦と連続で4位。まだ彼本来のスピードが発揮できてないもどかしさを感じさせている。

 今回3台が出場のマスターズクラスでは秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)が全体8番手でクラストップだ。クラス2番手は本間隆史(MATレーシングPJ10V)が全体11番手で続く。

 残り10分。この頃から内圧調整やタイヤのクールダウンにピットインするクルマが目立ちはじめ、トップ小村をはじめ、4番手武者、5番手中澤、6番手内藤、7番手安田がピット前に並んでいる。走り続けているマシンもタイヤのおいしいところを使い切ったのか自己ベストを更新する選手が少なくなる。トップの小村も5周目に出した58秒300から更新がない状況だ。そんな中で、ピットアウトした武者は残り6分時点で58秒650とタイムを更新するがポジションは4番手で変わらず。安田も58秒758を出すが順位は7番手で変わらず。

予選2位は武者利仁(ZAP RA corsa ED)

予選3位は中澤凌(ZAP FOCS 10V ED)

予選4位は小田部憲幸(いえらいふZAP 10V ED)

予選5位は角間光起(ELEVレーシング10V ED)

予選6位は内藤大輝(RaiseUP RCIT ED)

 膠着状態を打破したのは武者で、残り1分で58秒589を叩き出して2番手へ進出。さらにチェッカードフラッグが振られる中で58秒564までタイムを削り取るが、小村を上回ることはできず0.264秒の差で予選2番手、フロントロウに並んだ。セカンドロウはZAP SPEED勢の争いになり、3番手にはこちらも最後までアタックを続けた中澤が58秒617をマークしてチームメイトの小田部を0.005秒差で4番手へ追いやった。一時2番手につけていた角間はその後タイムが伸びず5番手、内藤と3列目に並んだ。

マスタークラスポールポジションは秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)

 安田7番手で隣の8番手にマスターズクラストップの秋山がつけ、木下は59秒147と前日の公約通り0.3秒以上のタイムアップを果たして9番手。それに続いてスポット参戦の岩本が10番手となった。秋山に続くマスターズクラス2番手は全体11位の塚本成人(NRSエンドレスKK-S)。塚本は2年ぶりの筑波S-FJ参戦で、マスターズクラス常連の本間隆史(MATレーシングPJ10V)を0.187秒上回った。

 トップ小村は突出して速かったが2位以下は筑波らしく接戦で、7番手の安田でもトップと0.444秒差、2位武者からだと0.178秒の差しかない。

 決勝は午後2時55分コースイン予定。これまでの2戦小村はスタートを決めるとそのままトップを譲らない完勝を見せている。小村を仕留めるにはまずスタートダッシュが決め手になるのは想像に難くない。

Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA

S-FJ筑波・富士

第3戦筑波公式予選結果

MAY RACE MEETING in TSUKUBA -RIJ- (2023/05/28) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2023 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 3 筑波サーキット 2.045km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
152小村 明生ファーストガレージAKASO TKR
MYST KK-S2
58.300--126.278
215武者 利仁ZAP RA corsa ED
TOKYO R&D RD10V
58.564 0.264 0.264125.709
379中澤 凌ZAP FOCS 10V ED
TOKYO R&D RD10V
58.617 0.317 0.053125.595
478小田部 憲幸いえらいふZAP 10V ED
TOKYO R&D RD10V
58.622 0.322 0.005125.584
591角間 光起ELEVレーシング10V ED
TOKYO R&D RD10V
58.636 0.336 0.014125.554
622内藤 大輝RaiseUP RCIT ED
MYST KK-S2
58.742 0.442 0.106125.328
754安田 航ファーストガレージ&Sウィンズ
TOKYO R&D RD10V
58.744 0.444 0.002125.323
83M1秋山 健也スーパーウィンズKKS・ED
MYST KK-S
59.012 0.712 0.268124.754
972M2木下 祐希ELEVレーシング制動屋HRF
MYST KK-S2
59.147 0.847 0.135124.470
1056岩本 瞬ファーストガレージ&ISP
TOKYO R&D RD10V
59.210 0.910 0.063124.337
1112M3塚本 成人NRSエンドレスKK-S
MYST KK-S
59.519 1.219 0.309123.692
1246M4本間 隆史MATレーシングPJ 10V
TOKYO R&D RD10V
59.700 1.400 0.181123.317
---- 以上基準タイム(130% - 1'16.041)予選通過 ----

S-FJ筑波・富士

第3戦筑波 注目ドライバーインタビュー 木下祐希「走るたびに発見」

ルーキーの木下祐希

 2023年JAF地方選手権筑波/富士スーパーFJ第3戦/第4戦が5月28日(日)に筑波サーキットで開催された。エントリー12台の中で今回フォーミュラカーでの初レースを迎えたドライバーについてインタビューを行った。

 ゼッケン72番の木下祐希選手(ELEVレーシング制動屋HRF)、これまで富士チャンピオンレースや筑波のTC-2と呼ばれる草レースでハコ車の経験はあるが、フォーミュラカーでのレースを経験する為に、前田大道代表率いる「ELEVレーシング」の門をたたき、オーディションを経て参戦が決定した。

インタビュー(前日の練習走行1本目の後で実施)

 ――スーパーFJのドライブはどのくらい?

 「まだ3回目とか4回目とかしか乗っていません」

 ――モータースポーツ歴を教えてください

 「大学生の時に自動車部でジムカーナとかダートトライアルとかをやっていて。社会人になってからはハコのレースを。富士チャンピオンレースとかには出ていましたけれどフォーミュラカーはまったく経験がなくて、今回このELIVレーシングさんから出せせてもらえることになって。それも2、3か月くらい前に、まだスーパーFJ乗った事のない時期に(参戦が)決まって、ドキドキだったのですけれど、なんとか(周囲を)邪魔しないくらいにはなれたかな、みたいなそんな感じです」

 ――ハコのレースのカテゴリーは?

 「※86のJP-3Sというライトチューンクラスの所に出させて貰っていました。それも去年2回出ただけで。後は遊びで筑波のTC-2とかに出して貰ってました」

 (※2022年富士チャンピオンレース第4戦の86/BRZチャレンジカップ JP-3Sクラス2位)

 ――筑波をフォーミュラで走ってみた印象は?

 「楽しいですね(笑)。音も最高ですし、味が濃いな、っていう感じです。もともとクルマの運転大好きなので、こんなに味が濃いクルマってあるんだなっていう感じで、とっても楽しいです」

 ――初レースに向けた抱負は?

 「まずは戦えるように。周りと混じって戦えるように。レース楽しめるぐらいになりたいな、とは思っているので、明日とっても楽しみですね(笑)」

 ――ここまで練習でのラップタイムはどれくらい?

 「今日(1本目)は59秒5まで行ったので、なんとか溶け込めるくらいにはなってきました、もうちょっとかな。まだちょっと、マイレージが少ないのもあって、走るたびに発見があるような感じで「あ、こんな動きするんだ」みたいな。たぶんもっと、コンマ2、3(秒)は行けるんじゃないかな、とは思いますね」

Text & Photo: Junichi SEKINE

SUPER FORMULA LIGHTS

第1、2、3戦オートポリス 木村選手が開幕3戦を完全制覇、最高のシーズンスタートを切る(B-Max)

 B-Max Racing Team(チーム総代表・SFLチーム代表 組田龍司)は、5月20~21日、オートポリスで行われた全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1~3戦に参戦し、参戦2年目の木村偉織選手が3戦すべてでポール・トゥ・ウィン+ファステストラップを記録し、これ以上ない完璧な形で2023シーズンをスタートさせました。

 今回がSFライツデビューとなったデビッド・ヴィダーレス選手とイゴール・オオムラ・フラガ選手は、ともに最高位は4位と望んだ結果は得られませんでしたが、随所で速さを見せ、上位で争うポテンシャルが十分あることを示しました。

 マスタークラスは、今田信宏選手が1勝、DRAGON選手2勝と星を分け合い、今シーズンも2人による好バトルが続くことを期待させる結果となりました。

■第1,2戦予選(5月20日(土)午前11時30分~12時)

 第1戦予選(10分)→インターバル(10分)→第2戦予選(10分)という慌ただしいスケジュールで行われた予選は完全に一発勝負。抜きどころの少ないコースなだけに、予選の重要性は言わずもがなです。

 第1戦予選は、残り3分から各車が一斉にアタックに入るなか、木村選手が1分38秒748と他を引き離すタイムをマークして幸先良くポールポジションを獲得。2位以下は僅差の勝負になりましたが、フラガ選手が制してB-Maxがフロントローに並ぶことになりました。

 第2戦予選も木村選手が速さを見せ1分38秒742と第1戦とほぼ同タイムをマークして連続ポールポジションを奪取。決勝に向けて最高の結果で予選を終えました。

ドライバーRd1 予選タイム(順位)Rd2 予選タイム(順位)Point(累計)
50号車木村偉織1分38秒748(1)1分38秒742(1)2(2)
51号車D.ヴィダーレス1分39秒518(6)1分39秒605(5)0(0)
52号車I.O.フラガ1分39秒220(2)1分39秒266(4)0(0)

天候:晴れ、コース:ドライ、気温:16度、路面温度:20度

■第1戦決勝(5月20日(土)午後4時~21周)

 ポールポジションの木村選手は、好ダッシュから序盤プッシュして後続との差を一気に2秒にまで広げます。一方、フロントロー2番手スタートのフラガ選手は、エンジンストールで順位を大きく落としてしまい苦しいスタートとなりました。

 トップを快走する木村選手は、2周目に1分40秒台をマークすると、その後は41秒台、中盤からは42秒台とタイムを揃え、2位平良選手との差を僅かずつ開いて21周を走り切り、通算4勝目のチェッカーを受けました。

 スタートでポジションを4位に上げたヴィダーレス選手は、順位をキープしたまま日本での初レースを終え、ルーキー最上位を得ました。スタートで遅れたフラガ選手は、順位を回復すべくプッシュしましたが、その過程で今田選手と接触。ポイント圏内まで順位を回復するのは難しいと判断し、タイヤを温存のため4周でレースを終えました。

ドライバー決勝順位ベストタイム(順位)Point(累計)
50号車木村偉織1位1分40秒809(1/12)10+1(13)
51号車D.ヴィダーレス4位1分42秒131(4/12)3(3)
52号車I.O.フラガDNF1分43秒485(9/12)0(0)

天候:晴れ、コース:ドライ、気温:23度、路面温度:40度

■第2戦決勝(5月21日(日)午前9時~14周)

 木村選手は、ややスタートで出遅れ2番グリッドの小出選手に並びかけられますが、何とか抑えてトップで1コーナーへ。しかし、危うかったのはこの場面のみ。その後は第1戦と同じく、序盤にプッシュして3周を終え2秒のマージンを築くと、2位小出選手との差を保ちながら安定した走りで今季2勝目のチェッカーを受けました。

 4番手スタートのフラガ選手は、レース折り返しまで野中選手の執拗なプレッシャーを受け続けますが、これを抑えて4位フィニッシュ。

 ヴィダーレス選手は、エンジンストールで大きく遅れてしまったため、第1戦のフラガ選手同様に、第3戦のためにタイヤを温存する作戦を取り、4周を終えたところでピットインしレースを終えました。

ドライバー決勝順位ベストタイム(順位)Point(累計)
50号車木村偉織1位1分40秒164(1/11)10+1(24)
51号車D.ヴィダーレスDNF1分42秒137(6/11)0(3)
52号車I.O.フラガ4位1分41秒554(4/11)3(3)

天候:晴れ、コース:ドライ、気温:18度、路面温度:28度

■第3戦決勝(5月21日(日)午前12時25分~14周)

 第1戦の結果がグリッドとなるため、木村選手は今大会3度目のポールポジションからのスタートになりました。ただし、規定により1大会に使用可能なタイヤは2セットであり、このレースでは第2戦で使用したタイヤで出走。このため、前2戦のような展開は難しいと思われました。さらに2番グリッドの平良選手は温存したタイヤを使用し、路面温度も上昇するという、木村選手にとっては厳しい条件のなかでスタートを迎えました。

 ところが、レースが始まると、その心配は杞憂に終わりました。木村選手は周回を重ねる毎に、2位平良選手との差を僅かずつ開いていき、6周目にはこのレースのファステストラップとなる1分42秒179を記録。第1戦、第2戦に続き、完璧な形で開幕大会を締めくくりました。

 4番グリッドのヴィダーレス選手は、前を走る古谷選手に最後までプレッシャーをかけ続けましたが、守りは堅く、ポジションをキープしたままフィニッシュを迎えました。最後尾スタートのフラガ選手は、1周目に6位までジャンプアップ。5位集団のなかでレースを続けますが、4周目にトゥルーリ選手に先行を許してしまい7位でチェッカーを受けました。

ドライバー決勝順位ベストタイム(順位)Point(累計)
50号車木村偉織1位1分42秒179(1/11)10+1(35)
51号車D.ヴィダーレス4位1分42秒671(5/11)3(6)
52号車I.O.フラガ7位1分42秒775(6/11)0(3)

天候:晴れ、コース:ドライ、気温:22度、路面温度:42度

■50,51号車チーム監督 高木真一コメント

 偉織選手は出来過ぎの結果ですね。この素晴らしい結果を出せた要因は、やはりチーム力だと思います。もちろん木村選手の努力と速さがあってのことですが、特に3戦目のレースではタイヤに関して優位だった平良選手を抑えきり、尚かつファステストまでマークできたことは、ドライバー、チームともに自信に繋がったと思います。3戦すべてでポール・トゥ・ウィン+ファステストという完全勝利はなかなかできるものではありませんし、すべてが完璧だったということだと思います。次のSUGO大会から厳しい戦いになると思いますので、この結果に甘んじることなく、気を引き締めていきたいと思います。

 デビッド選手は、初めての日本のレース、またオートポリスの難しさもあったと思いますが、それらを考えると良くやったと思います。第2戦は出遅れて作戦を変更しましたが、このレースのレギュレーションのなかで、タイヤの使い方も含め、どう戦えば良いかを学んだと思います。でも、速さはありますので今後に期待しています。

■52号車チーム監督 松浦孝亮コメント

 イゴール選手にとって初めてSFライツのレースでしたが、4月のテストや今大会の専有走行がすべて雨で、ドライで走ることのできる機会がない状況で開幕を迎えたのは厳しかったと思います。でも、そのなかでフロントローを獲得しましたし、予選まではすごく良かったと思います。ただ、第1戦のスタートでエンジンストールしてしまい、このレースを落としてしまったのが勿体なかったですね。第2戦、第3戦は彼なりにリカバリーできたと思いますし、まだまだ伸び代は十分ありますので今後に期待しています。

 このレースは特に予選とスタートが重要ですので、次戦はそこにフォーカスして、偉織選手との差を埋めることができるよう頑張りたいと思います。

■50号車ドライバー 木村偉織選手コメント

 オフシーズンにいろいろと準備をしてきましたが、それがきちんと結果に繋がるのかすごく不安でした。でも、開幕大会を完全勝利という形で終えて、自分のやってきたことが間違っていなかったことが証明できたので、本当に良かったです。チームも新たに今関エンジニア、米永チーフメカとなり、二人とたくさんコミュニケーションをとってきましたし、このタッグなら絶対チャンピオンを取れると思っています。

 次のSUGOは今回のようには勝てないと思いますが、しっかり結果を残して、チャンピオンに向け前進したいと思います。

■51号車ドライバー デビッド・ヴィダーレス選手コメント

 木曜と金曜の専有走行はずっと雨で、予選の行われる土曜日に初めてドライコンディションを経験することになりました。事前にテストをしていない状態で、バランスの良いセッティングを見つけることは難しく、予選は6位、5位と望んだ結果にはなりませんでした。

 第1戦はスタートでポジションを2つ上げることができ4位、第2戦はスタートでミスをしてしまったので、第3戦のためにタイヤを温存することにしました。第3戦はペースがとても良かったのですが、このトラックでオーバーテイクすることは本当に難しく4位という結果でした。開幕までの数か月、ベストを尽くしてくれたチームにはとても感謝しています。次のSUGOでは今回以上の結果を出せるよう頑張ります。

■52号車ドライバー イゴール・オオムラ・フラガ選手コメント

 2年ぶりのフォーミュラのレースでしたが、予選ではまずまずのスピードを見せることができました。ただ、第1戦のスタートでは、操作の手順を把握していなかったことで、エンジンストールさせてしまい、これで今大会の流れがすべて決まってしまったように思います。

 第2戦は4位と悪い結果ではありませんでしたが、表彰台の一歩手前ということで自分としては物足りない悔しい結果でした。第3戦は5位争いまで追い上げましたが、踏ん張りすぎて逆にポジションを落としポイント圏内から脱落してしまいました。

 次戦に向けては、感覚的に自分のドライビングに合わせたクルマづくりをして、予選に自信を持って臨めるようにしたいと思います。強いイゴール・フラガを見せるために、それが重要と感じています。

マスタークラス

■第1,2戦予選

 今シーズンは、畑選手の久々の参戦、またDRAGON選手の使用エンジンがスピースからTOMEIに変更になるなど、マスタークラスを面白くする要素が増えることになりました。

 予選では今田選手の速さが際立っており、第1戦ではDRAGON選手を1秒以上引き離しました。第2戦でもその速さは変わりませんでしたが、1分41秒台をマークした次の周にスピンしてコース上にストップしてしまい、赤旗提示の原因をつくったとして規則によりタイムが抹消されました。この結果、第1戦より着実にタイムアップを果たしたDRAGON選手がクラスポールを獲得、計測最後の周にベストタイムをマークした畑選手がクラス2位のグリッドを得ました。

ドライバーRd1 予選タイム(順位)Rd2 予選タイム(順位)Point(累計)
4号車今田信宏1分42秒101(M1)No Time(----)1(1)
30号車DRAGON1分43秒549(M2)1分43秒049(M1)1(1)
53号車畑享志1分44秒030(M3)1分43秒653(M2)0(0)

■第1戦決勝

 スタートから逃げの態勢を築こうとした今田選手でしたが、2周目に後方から追い上げてきたフラガ選手と接触し、順位を落としてしまいました。追われる立場になったDRAGON選手のラップタイムは1分44秒台後半、一方、追い上げる今田選手は44秒台前半と、その差は周を重ねるたびに縮まり、13周目にDRAGON選手のミスに乗じて今田選手が逆転。

 そのまま差を開いてチェッカーを受け、アクシデントを乗り越えて開幕戦を制しました。

ドライバー決勝順位ベストタイム(順位)Point(累計)
4号車今田信宏M1位(総合9位)1分44秒023(M1)10+1(12)
30号車DRAGONM2位(総合10位)1分44秒394(M2)7(8)
53号車畑享志M3位(総合11位)1分44秒855(M3)5(5)

■第2戦決勝

 畑選手は別の外せない予定があり、この日の2レースは欠場。お馴染みの今田選手とDRAGON選手の一騎打ちとなりました。第1戦の状況から、今田選手がすぐにクラスPPスタートのDRAGON選手に迫るものと思われましたが、第1戦からセッティングの見直しを行ったDRAGON選手は本来の速さを取り戻し、予選タイムに匹敵する1分43秒台を刻みながら、今田選手に付け入る隙を与えずに逃げ切りました。

ドライバー決勝順位ベストタイム(順位)Point(累計)
4号車今田信宏M2位(総合10位)1分43秒290(M1)7+1(20)
30号車DRAGONM1位(総合9位)1分43秒365(M2)10(18)

■第3戦決勝

 セッティングの方向性を見出したDRAGON選手は、第2戦の勢いそのままに、3周目に今田選手をオーバーテイク。1レースを走ったタイヤで序盤1分44秒台を連発して、45秒台の今田選手を徐々に引き離しました。10周目には5秒というマージンを築き安全圏内へ逃げたDRAGON選手は、終盤はややペースダウンしましたが、今田選手と3秒の差を保ってチェッカー。今田選手にダメージを与える2連勝を飾りました。

ドライバー決勝順位ベストタイム(順位)Point(累計/有効)
4号車今田信宏M2位(総合11位)1分45秒079(M2)7(27)
30号車DRAGONM1位(総合9位)1分44秒617(M1)10+1(29)

■4号車ドライバー 今田信宏選手コメント

 3連勝する予定が1勝2敗に終わってしまいました。第1戦ではエンジンの差はあるように感じていましたが、第2戦では直線でも追いつけませんでしたから、差はないのかもしれません。

 予選、第1戦と速さでは勝っていたので、これなら3連勝はできると思ってしまった、その慢心が敗因だと思います。恐らくDRAGON選手は第1戦を終えて必死でセッティングを見直したのだと思います。次のSUGOは今回のようにならないよう頑張ります。

■30号車ドライバー DRAGON選手コメント

 土曜日までは、ドライに関して良いセッティングがまったく見つからなくて、今田選手に対して明らかな完敗状態でした。第1戦の後、桑原エンジニアと菅波コーチがかなり遅くまで原因を探ってくれ、そこでたぶんこれだろうというポイントを見つけました。また、他のドライバーとのデータを比較しながら、少しでも速く走れるよう改善をしました。それが第2戦、第3戦の結果に繋がりました。

■53号車ドライバー 畑享志選手コメント

 言い訳になってしまいますが、2年ぶりのSFライツ、ほとんど走行経験のないオートポリス、加えて、専有走行はずっと雨で最初のドライだったときに6周しか走らず……そんな状況でいきなりニュータイヤを履いて予選に臨みましたので、安定してタイムを刻むことすらままならない状態でした。決勝は走るにつれて慣れてはいきましたが、追い上げることはできずに終わりました。今田選手、DRAGON選手よりかなり若手ですので(笑)、体力的には問題ないのですが、完全な練習不足です。

 今シーズンは全戦参戦することは難しいのですが、SUGO、鈴鹿、岡山は出る予定です。次のSUGOはSFライツでの参戦経験もありますので、二人と勝負できるよう頑張ります。

B-Max Racing Team Press Release

SUPER FORMULA LIGHTS

第3戦オートポリス決勝会見 木村偉織「タイヤが変わったが、去年の良かったイメージをそのまま引き継げた」

第3戦優勝 木村偉織(B-MAX RACING TEAM)

 「チームの力と、自分が積み重ねてきた準備がこの週末の結果になったと思います。タイヤが変わることによってクルマのバランスも大きく変わると思いますが、去年の良かったイメージをそのまま引き継げました」

 「去年のSUGOも練習走行からスピードがありましたし、オートポリスと同様に得意とするサーキットです。去年は練習走行からの流れを予選に続けられませんでしたが、今年はいい流れできていますし、チームも力があるので引き続き準備を進めていきたいです。もちろん連勝を続けるつもりです」

決勝2位 平良響(TOM'S)

 「悔しいです。第3戦に向けて色々作戦を練ってきていたのに、スタートを失敗してのこの順位ということで、悔しいです。朝の第2戦から路面温度が上がってきたためか、スタートでタイヤが路面に張り付いてしまった感じです。それで古谷選手に抜かれて。古谷選手を抜くことはできたんですが、木村選手に逃げられてしまいました。負けです。人の後ろを走っているとダウンフォースが抜けるので、フロントタイヤのダメージはあります。とはいえ木村選手との差はとてもあるので、トムスとしても、ドライバーとしても色々グレードアップしていかないと抜けないな、という感じです」

 「SUGOはトムスにとっては得意としているサーキットなので楽しみにしていますし、このハンコックタイヤに合わせるという意味では、このオートポリス大会の振り返りはすごく重要なので、チームに戻ってオートポリスのセットを振り返り、SUGOに向けて見直していかないとと思います」

決勝3位 古谷悠河(TOM'S)

 「スタートはかなり良くて平良選手を抜くことができ、木村選手も抜けるかな、という感じで1コーナーに入って行ったんですが、そこで抜けず、2番手になりました。そこから平良選手のタイヤのアドバンテージもあり、思ったよりすんなり前に行かれてしまいました。そこは自分としてももうちょっと押さえられたんじゃないかなと思いました。そこからのペースもあまり上がらず、新しいタイヤを履いたビダーレス選手が後ろから来たので、押さえるのが精一杯でした」

 「とにかくトラクションを大事に。特に最終コーナーの立ち上がりを気をつけてストレートで並ばれないように走りました。最後まで3位で終われたのは良かったかなと思います」

 「自分としてもトムスとしても今週は木村選手に完敗だったので、SUGOではそうならないように自分もチームも向上して臨めるように、振り返りをしっかりして対策したいです」

Text: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER FORMULA LIGHTS

第3戦オートポリス決勝 木村偉織が3連続ポール・トゥ・ウィンでオートポリス大会を完全制圧

優勝した木村偉織(B-MAX RACING TEAM)

 2023年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第3戦の決勝が5月21日、大分県日田市のオートポリスで行われ、第1戦、第2戦を制した木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)がここでもポール・トゥウィンを決めて開幕三連勝を達成した。

(天候:晴れ コース:ドライ)

 第3戦決勝は午後0時25分より14周で行われた。ここで予選6番手の野中誠太誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)がエンジンの始動に手間取り、最後尾スタートとなってしまう。

 スタートでは3番手スタートから2位にジャンプアップした古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)がそのまま木村に並びかけようとするが、木村はそれを退けてトップでコントロールラインに戻ってきた。

 一旦は古谷の先行を許した平良響(モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC)も3周目の1コーナーでアウトから古谷を抜き去り、2位を奪い返す。フロントロー2台の間をすり抜けて2位に浮上する。

 4番手スタートのデビッド・ビダーレス(B-MAX RACING 320)はポジションキープの4位。

 その後方では第2ヘアピンで小出峻(HFDP WITH TODA RACING)とエンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC)が1周目に接触。この間に後方からスタートしたイゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)が6位までジャンプアップしてコントロールラインに戻ってきた。小出はなんとか5位を死守。野中は9位まで挽回している。

 レースが4周目に入ると、フラガが小出を激しく攻め立てるが、小出は一歩も譲らない。その隙にトゥルーリがフラガを抜いて6位に上がってきた。この3台の後ろには堤と野中も近づいてきた。

 トップの木村は5周を終えた時点で0.67秒のリード。2位の平良がピッタリと背後に迫る。

 6周終わって木村のリードは0.99秒とやや開いた。8周目にそのリードは1.03秒、9周目には1.139秒とさらに開いていく。その後ろではビダーレスが古谷を追い上げてきている。

優勝は木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)

決勝2位は平良響(モビリティ中京TOM\'S 320 TGR-DC)

決勝3位は古谷悠河(Deloitte. HTP TOM\'S 320)

トップでフィニッシュする木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)

 結局木村は最後まで平良に付け入る隙を与えず、2位の平良に2.61秒の大差をつけて14周を走り切り、見事開幕3連勝を達成。しかも全てのレースでポール・トゥ・ウィンと他を圧倒する強さを見せつけた。

 2位は平良響。古谷悠河も最後までビダーレスを押さえ込んで3位でフィニッシュした。

 マスタークラスはDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)が今田信宏(JMS RACING with B-MAX)を2.93秒も引き離す独走で第2戦に続いて2連勝を達成した。

 次戦の舞台は宮城県のスポーツランドSUGO。6月17-18日に第4戦、第5戦、第6戦を開催する。

表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第3戦オートポリス決勝結果

全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦九州大会inオートポリス -RIJ- (2023/05/21) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2023 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 3 オートポリス 4.674km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
Engine
LapTimeBehindGap
150木村 偉織HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1424'00.311--
21平良 響モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1424'02.926 2.615 2.615
336古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1424'05.765 5.454 2.839
451デビッド・ビダーレスB-MAX RACING 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1424'06.356 6.045 0.591
52小出 峻HFDP WITH TODA RACING
TODA RACING
SPIESS A41
1424'15.54215.231 9.186
637エンツォ・トゥルーリモビリティ中京TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1424'16.18215.871 0.640
752イゴール・オオムラ・フラガFANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1424'17.37017.059 1.188
810堤 優威Rn-sports F320
Rn-sports
SPIESS A41
1424'17.99117.680 0.621
9*30M1DRAGONTEAM DRAGON B-MAX 320
B-MAX RACING TEAM
ThreeBond TOMEI TB14F3
1424'49.03048.71931.039
10*35野中 誠太PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1424'50.15849.847 1.128
114M2今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1424'51.96151.650 1.803
---- 以上規定周回数(90% - 12 Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 50 木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING) 1'42.179 (6/14) 164.676 km/h
  • CarNo. 35は、2023年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則第31条4.(3分前移行の作業および15秒前以降でチームクルーがグリッドから退去せず)により、罰金5万円および競技結果に対して30秒加算とした。
  • 2023年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則第31条9.(フォーメーションラップで遅れ車両に対する黄旗指示を行わなかった)により、審査委員会は競技長に対し訓戒とした。

S-FJもてぎ・菅生

第3戦SUGO決勝ドライバーコメント 優勝・豊島里空斗「最初にセーフティカーが入ったので安心できた」

優勝 27号車・豊島里空斗(「C.S.I.Racing ED)

優勝した豊島里空斗(C.S.I Racing ED)

 「スタートで出遅れてしまいましたが、最初にセーフティカーが入ったので安心できたので、あれがなかったら逃げられて焦ってしまったかもしれません。オーバーテイクはとりあえず普通で(笑)、2番手の人(村田)がブレーキングで我慢していたので、自分ももうちょっといけたので、そこはよかったな、と。後半ちょっと(ペースが)落ちちゃった感じで、自分はユーズドタイヤだったので、新品(タイヤの選手)は後半ちょっと上がってきていたので辛かったです。次は新品タイヤで行けるので」

2位 82号車・内田涼風(群馬トヨペット RiNoA ED)

決勝2位の内田涼風(群馬トヨペットRiNoA ED)

「スタートはいつも通り決めて、序盤(出足は)よかったのですけれど。新品タイヤで行ったのが序盤苦しくて、最後の方でやっとペースが上がってきたので、明日に賭けられると思います。(新品タイヤに熱が入らなかった?)そうですね、でも他のドライバーも新品タイヤが多かったので、豊島選手だけユーズドで行っていたので、その差があったのかな、と」

3位 81号車・池内比悠(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)

決勝3位の池内比悠(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)

 「(スタートで出遅れた?)目の前の信号が黄色に点滅しいてたので、それを見過ぎちゃって引いちゃった分シフトミスしてしまいました。そこからペース的には悪くなかったのだけれど、ZAPの白いマシン(村田)抜くのに手こずっちゃって。その後はそんなにペース離れずについて行けていたのですけれど、同じペースなだけに(前に)迫ることができなくて、ちょっと苦しい展開でした」

4位 86号車・村田将揮(商工冷熱ZAPSPEED ED)

決勝4位の村田将輝(湘工冷熱ZAP SPEED KK-SII)

 「(スタートダッシュはうまくいった?)一応スタートは得意なので(笑)。みんな右のインに行く動きをしていたので、絶対混むっていうのはわかっていたので、そこはスタートする前からアウトからまくってやろうというのは決めていたので、そこはうまく決まりました。そこからはセットがいまいち決まってないというのがでかくて、僕のウエイトが20キロオーバーくらいなので、どうしても、セットが最終(コーナーで)で決まっていなくて遅くて、そこで追いついて、ストレートでスリップ使われて並ばれちゃう、という感じで手も足も出なかったです。他のチームがセット決まっているな、って感じがしたので、どうしようもなかったです。明日のグリッドは今のベストタイムで決まるのですけれど、見た感じ僕のベストラップ遅かったので、明日はどうかな、って感じです。(雨なら雨で見せ場がつくれる?)どうですかね? ぼくドライでもここ(SUGO)2回目なのですけれど、雨は1回も走ったことないので、願わくはドライですけれど雨なら雨でやるしかないですね」

5位 14号車・熱田行雲(ZAP10VED)

決勝5位の熱田行雲(ZAP 10V ED)

 「スタートの混乱は自分より前で起きてたので大丈夫でした。椎橋選手が後ろからちょっかい出してきたのでやめてほしいなーって(笑)。(でも抑えきった)そうですね、前回はチームメイトとバトルして怒られたので(笑)、今回は他の人とバトル楽しめでよかったです」

6位 53号車・椎橋祐介(FG&SWNMSPKKS2)

決勝6位の椎橋祐介(FG&WNMSP KKS2)

 「(スタート直後のコースアウトは?)前がちょっと遅くなったので、外側からまくろうと思ったら、アウト側が想像以上にグリップしなくて、そのままずーっと行ってしまった感じです。(その後のバトルは?)本当は村田君をすんなり抜きたかったのですけれど、粘られてしまって、そしたら中澤君(筆者注、熱田選手の方だと思われる)に抜かれてしまって、そこから後ろで調子出ず、っていう感じでした。SC明けの瞬間の第1コーナーで抜いたのですけれどまた抜かれてしまって、という感じでした。クルマの調子は問題ないですね。明日は6番手スタートになっちゃったので、またそこからどう(前を)処理して行くかをよく考えて、今日できなかったことを明日できるようにしたいです」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
Asako SHIMA

S-FJもてぎ・菅生

第3戦SUGO決勝 ポールスタートの15歳豊島里空斗、スタートでトップを明け渡すも逆転でデビューウイン

優勝は豊島里空斗(C.S.I Racing ED)

 2023年スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ第3戦決勝は5月13日(土)にスポーツランドSUGO開催され、1周減算の11周で行われたレースでポールスタートの豊島里空斗(「C.S.I.Racing ED)がスタートで順位を落とすもリカバリに成功、トップを奪い返すと2位を走る内田涼風(群馬トヨペット RiNoA ED)のプレッシャーを最後まで跳ねのけて優勝。僅か15歳でデビューのレースで優勝を飾った。

 朝からすっきりとは晴れないスポーツランドSUGO。気温は午前の予選よりやや上昇した18度で、時折吹く風はつめたく、5月10日の全日本ロードレース選手権第3戦の公開テストでのアクシデントで亡くなった岩﨑選手を悼む半旗を揺らしている。

 定刻の午後3時25分に13台がコースイン。予選でエンジンの不調があり、ピットインを繰り返していた開幕2連勝の池田拓馬(TAKE with Wins AMEROID)は、インターバルの間に不調の原因を突き止めるべく懸命に作業を行っていたが原因究明には至らず。怪しいと思われる箇所は対処を行ったが後は走ってみないと判らない、とやや渋い顔、このレースではポイントランキング2位につけている磐上隼人(アルビ富士吟景GIAED)が目の前の8番グリッドにいるので、とにかく磐上より前でフィニッシュする事を目標に走ると語った。

 午後3時45分フォーメーションラップ開始。本大会では第3戦、第4戦で2セットのドライタイヤが使用可能というルールで、明日の第4戦には降雨が予想されている事から予選に続いて2セット目のニュータイヤをここで投入するマシンも見うけられた。各車タイヤをウオームアップしながらスターティンググリッドに戻ってくるが、最終コーナーからメインストレートへと駆け上がる登り区間で、なんと池田がストップ。駆動力を失ったマシンがずるずると坂を後退しつつ、アウト側のグリーンに車体半分乗り入れたところで停止してしまう。池田によるとドライブシャフトが折れたとの事で、散々な第3戦となってしまった。

 これでスタートはいったん中止。池田を除きグリッドについた12台はエクストラフォーメーションラップを行うと宣言されて、再びフォーメーションラップに出る。これで12周が予定されていたレースは1周減算、11周で戦われることになる。エクストラフォーメーションラップの間に池田のマシンは移動され、9番グリッドを空けたままで12台が戻るとレッドライト消灯。レースがスタートした。

 ポールシッターの豊島は無難なスタートだったが、そこからの加速がややにぶく、逆に抜群のスタートを見せたのが2番手スタートの内田と、5番手スタートの村田将揮(商工冷熱ZAPSPEED ED)で、内田はホールショットを奪い第1コーナー進入でトップに立ち、豊島は2位にポジションを落としてターンインするが3位につけた村田が第2コーナーでインを突いて前に立つ。後方ではこちらも内田と村田に出し抜かれたた2番手スタートの椎橋祐介(FG&SWNMSPKKS2)が第2コーナー出口でアウト側にオーバーラン、グリーンを走行してからコースに戻り、6位まで順位を落としてしまう。

レースはセーフティーカーが導入された

 ここでセーフティカー(SC)の投入が通告されて第4コーナー手前でSCが先導に立ち、SCランとなる。この時点での順位はトップ内田、以下村田~豊島~池内比悠(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)~熱田行雲(ZAP10VED)~椎橋という序列。

 2周目終了時点でSCはコースを外れ、3周目からレースは再開。内田は馬の背あたりからリスタートに向けて隊列をコントロールし始めて、最終コーナー手前から加速に入るが、村田~豊島~池内もこれに追随、密集した陣形でコントロールラインを通過して行く。その後方では椎橋が熱田を第1コーナーで仕留めて5位浮上。

 3位にポジションを落とした豊島は逆襲を開始。最終コーナーで村田との車間を詰めると登り勾配のストレートでスリップから抜け出して右サイドに出て、そのまま加速して村田の0.028秒前でコントロールラインを通過、2位に順位を上げてトップを行く内田の追撃態勢に入る。

 4周目、2位豊島から村田~池内までがグループを形成して走行するが、3位に落ちた村田は4位池内からのプレッシャーにさらされ、防戦に追われている間に次第に豊島が離れていく。4周目終了時点でトップ内田と2位豊島は0.823秒の差。村田はそこから約1秒遅れで池内とは0.052秒とテール・ツー・ノーズ状態になると5周目の第1コーナー、アウト側からブレーキング勝負を挑んだ池内がオーバーテイクに成功。これで3位池内、4位村田。村田は馬の背からSPインにかけて池内を攻め立てるが池内はラインを乱さず3位を守る。このバトルに椎橋も参戦、5周目終了では池内~村田~椎橋が0.479秒以内のワンパックになると椎橋はさっそく村田に第1コーナー進入で勝負を挑み、イン側にノーズをねじ込むが村田が抑えこんで第2コーナーを通過。逆にインになる第3コーナーで村田が再度前に出て、これで行き場がなくなった椎橋が失速、村田の直後につけていた熱田に5位のポジションを奪われてしまう。

 2位豊島は4周目に0.823秒あった内田とのギャップを5周目0.548秒、6周目には0.235秒と着実に削り取り続けると迎えた7周目のバックストレッチで内田をロックオン、最終コーナーからの立ち上がりで右サイドに出ると加速競争でコントロールラインまでに前に出てついに首位を奪還、トップに立つ。内田は逆転のチャンスを探すが豊島はスキを見せない。しかし突き放すまでのスピード差はなく、8周目を終えても0.425秒しか離れない。この2台が逃げを打っている状態で3位池内は追いつけず、8周目1.724秒、9周目1.998秒と引き離されていく。村田~熱田~椎橋の4位グループは依然接戦。

 10周目に豊島はこのレースのファステストラップとなる1分28秒821をマーク、ここで勝負あったと見たか内田も最後はプッシュせず11周目を終了しチェッカードフラッグ。豊島が0.905秒の差でデビューウインを飾った。

 ポディウムに戻って来た豊島は、彼のレースをサポートする父貴大と握手。ヘルメットを脱ぐと落ち着いたレースぶりとは打って変わって、まだあどけないとも言える15歳の素顔を見せた。

決勝2位は内田涼風(群馬トヨペットRiNoA ED)

決勝3位は池内比悠(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)

決勝4位は村田将輝(湘工冷熱ZAP SPEED KK-SII)

決勝5位は熱田行雲(ZAP 10V ED)

ジェントルマンクラス優勝は安藤弘人(ZAP SPEED 10V ED)

 2名が参戦したジェントルマンクラスでは、総合9位に食い込んだ安藤弘人(ZAPSPEED10VED)がクラス優勝、総合12位の柴田泰知(ZAP SPEED RD10V ED)が同2位となった。

 2023年スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ第4戦は翌日の5月14日(日)にここSUGOで行われる。鮮烈なレースデビューを飾った豊島が若さと勢いで連勝するか。そうはさせじと誰かが巻き返すか? 判っているのはスターティンググリッドで豊島がポールポジションである上に、なんと新品のドライタイヤを温存してあるということだ。

表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE

S-FJもてぎ・菅生

第3戦SUGO決勝結果

SUGOチャンピオンカップレースシリーズ第1戦 -RIJ- (2023/05/13) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2023 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 3 スポーツランドSUGO 3.5865km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
127豊島 里空斗C.S.I Racing ED
MYST KK-S2
1117'50.082--
282内田 涼風群馬トヨペットRiNoA ED
MYST KK-S2
1117'50.987 0.905 0.905
381池内 比悠群馬トヨペットTeam RiNoA ED
MYST KK-S2
1117'53.562 3.480 2.575
486村田 将輝湘工冷熱ZAP SPEED KK-SII
MYST KK-S2
1117'56.303 6.221 2.741
514熱田 行雲ZAP 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1117'57.860 7.778 1.557
653椎橋 祐介FG&WNMSP KKS2
MYST KK-S2
1117'58.215 8.133 0.355
779中澤 凌ZAP FOCS 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1117'58.849 8.767 0.634
836磐上 隼斗アルビ富士吟景GIA ED
TOKYO R&D RD10V
1118'00.26410.182 1.415
915G1安藤 弘人ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1118'15.77425.69215.510
1024甲山 晴翔Vivalavidaでさん子10V ED
TOKYO R&D RD10V
1118'30.19840.11614.424
1135青木 諒太かのせ温泉withアルビED
MYST KK-S
1118'41.27451.19211.076
1278G2柴田 泰知ZAP SPEED RD10V ED
TOKYO R&D RD10V
1119'13.3991'23.31732.125
---- 以上規定周回数(90% - 9 Laps)完走 ----
-*97池田 拓馬TAKE with Wins AMEROID
MYST KK-S2
D.N.S11Laps11Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 27 豊島里空斗(C.S.I Racing ED) 1'28.821 (10/11) 145.364 km/h
  • CarNo. 97は、L項4.6.c)(ピットレーン出口のホワイトラインカット)により、決勝結果に10秒を加算するが、リタイアのため未消化。

S-FJもてぎ・菅生

第3戦SUGO公式予選ドライバーコメント 2位・椎橋祐介「引っかからなければ、トップと同じくらいのタイムは行けた」

ポールポジション 27号車・豊島里空斗(「C.S.I.Racing ED)1分28秒347

ポールポジションの豊島里空斗(C.S.I Racing ED)

 「この前の練習よりはコンマ3秒落ちてしまいましたが、路面が全然違います。86とかヤリスが走っていて(路面が)サラササラでラバーが乗っていなかったので、今回グリップがそんなになかったです。それでも8秒5までは出ると思っていたのが8秒3だったので、とりあえずはよかったです。マシンはいい感じですが後半ちょっとタイヤのタレがあったので、決勝は少しエア(圧)を下げていきたいです。(タイヤの特性がつかみ切れていない?)いや、(予選が)15分間だったのでとりあえず(圧を)上げようって話になったのですけれど、逆に上げすぎちゃった気がします。決勝に向けては、いつもどおり練習どおり落ち着いて走ればいいかな、と思っています」

予選2番手 53号車・椎橋祐介(FG&SWNMSPKKS2)1分28秒668 トップと0.321秒差

予選2位の椎橋祐介(FG&WNMSP KKS2)

「最終ラップに(前に)引っかからなければ、トップと同じくらいのタイムは行けたかな、と予想しています(笑)。今回はもてぎの時にあった序盤の速さが昨日から実はないので、そこをちょっと改善できる方法を考えたいな、という感じです」

予選3番手 82号車・内田涼風(群馬トヨペット RiNoA ED)1分28秒883 トップと0.536秒差

予選3位の内田涼風(群馬トヨペットRiNoA ED)

 「昨日よりもクルマのフィーリングが全部変わっちゃったので、決勝までにそれを改善して。雨かもしれないので、雨をイメージして、ガツガツといつも通りのレース展開をしていけたらな、と思います。去年も雨のレースは一回もなくて、菅生も全然走りこめていないので、気合ですね(笑)」

予選4番手 81号車・池内比悠(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)1分28秒935 トップと0.588秒差

予選4位の池内比悠(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)

 「昨日よりは改善しているのですけれど、ちょっとまだまとめきれていないところがあります。決勝はとりあえずガムシャラに、前のクルマを抜くしかないです。(セッティングの問題?)ちょっと惜しいところもありますので、チームのみんなとも話しあって、決勝に臨んでいきたいと思います」

予選5番手 86号車・村田将揮(商工冷熱ZAPSPEED ED)1分28秒941 トップと0.594秒差

予選5位の村田将輝(湘工冷熱ZAP SPEED KK-SII)

 「いままでずっとセットが決まってなくて、昨日ちょっとチャレンジなセットをしてみたら意外に今日はまって。方向性が今までわかっていなかったのが、今のアタックでだんだんわかってきたな、というところですね。菅生は前に1日だけ練習して、今日が2回目です。(コースの攻略法はつかめた?)苦手なコーナーが何個かあるので、全部攻略でき切っているわけではないので、それなりには。(まだ伸びしろがある?)乗っていて「ここ遅いな」って自分でわかるくらい決まっていないコーナーもあるので、そこをもっと詰めたら、あとコンマ何秒かは上がるんじゃないかなという感じです」

予選6番手 14号車・熱田行雲(ZAP10VED) 1分29秒270 トップと0.923秒差

予選6位の熱田行雲(ZAP 10V ED)

 「タイム的には絶好調です(笑)。昨日は(1分)30秒9とかだったので、1秒半くらい上がって、最高です。決勝はぶつからないように、明日もあるので、明日も走れる状態でいられるように頑張ります」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
Asako SHIMA

S-FJもてぎ・菅生

第3戦SUGO公式予選 フォーミュラ初参戦の高校生、豊島里空斗がデビュー戦でポールポジションを獲得

ポールポジションは豊島里空斗(C.S.I Racing ED)

 2023年スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ第3戦公式予選は5月13日(土)にスポーツランドSUGOで開催され、本大会が4輪レースデビューとなる15歳、豊島里空斗(「C.S.I.Racing ED)が2番手以下に0.3秒以上の差をつけてポールポジションを獲得した。

 3月のもてぎでの第1戦、第2戦から2か月のインターバルを開けて開催されたSUGO大会。今回も土曜日曜で第3戦、第4戦と連戦で行われる。新緑の季節のスポーツランドSUGOは残念ながらくもり空で、15分間の第3戦予選が始まる午前10時20分でも気温は14.5度とやや低目。それでもコースはドライコンディションで、エントリーした13台すべてがスリックタイヤでコースインした。

 各車ウオームアップ終えてタイムアタックが始まったのは残り10分となってから。まずは開幕戦でポールポジションを獲得している池内比悠(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)が1分30秒295でトップに立つが、続く周回で豊島がいきなり28秒984をマーク、予選のトレンドセッターになる。2番手には第2戦のポールシッターだった椎橋祐介(FG&SWNMSPKKS2)が29秒674でつけるが豊島とは0.69秒の差がある。3番手には内田涼風(群馬トヨペット RiNoA ED)が29秒830で続く。

 残り6分30秒、椎橋は29秒211までタイムを詰めるがトップとは0.227秒の差。そして村田将揮(商工冷熱ZAPSPEED ED)が29秒482で3番手に上がり、4番手には池内が29秒525で再浮上。5番手は第2戦で初表彰台の磐上隼人(アルビ富士吟景GIAED)が29秒722で進出。内田は6番手までドロップ。

このタイミングで開幕戦、第2戦と連勝を飾り文句なしのランキング首位でSUGOにやってきた池田拓馬(TAKE with Wins AMEROID)がピットイン。その後もピットイン~アウトを繰り返し不調の模様だ。予選後池田に聞いたところ、燃料は十分あるのにガス欠のようにエンジンバラつきを起こしているとのこと。

 残り5分30秒、豊島はセクター1、3、4で全体ベストを上回りコントロールラインを通過すると1分28秒661とトップタイムを更新、椎橋の2番手は変わらず、池内/内田の群馬トヨペット RiNoA勢がそれぞれ29秒267、29秒334と0.067秒のギャップで3番手/4番手に上がる。

 残り4分、豊島のペースはさらに上がり1分28秒347までタイムアップ。2番手には池内が28秒935と28秒台に入れるが0.588秒の大差がある。椎橋も続いて28秒979とするが3番手にダウン。村田が29秒088で4番手、内田29秒156で5番手。5番手に熱田行雲(ZAP10VED)が29秒346で上がってくる。

 残り2分20秒、内田がさらにタイムを詰めて1分28秒883で池内を追い落とし2番手へ上がるものの、残り1分、椎橋がセクター1、2、3と自己ベストを更新して28秒668を出して2番手に浮上。勢いに乗る椎橋はチェッカーフラッグ後の周回のセクター2で全体ベストを出して期待されたが第4セクターでロスがありタイム更新ならずに終わった。

 驚速ルーキー豊島は結局いったんトップに立つと一度もその座を脅かされることはなく、1分28秒47でポールポジションを獲得。2番手椎橋は0.321秒差で2番手。チームメイトの内田と池内がセカンドロウに並び、こちらもZAPのチームメイト、村田と熱田が3列目となった。

予選2位は椎橋祐介(FG&WNMSP KKS2)

予選3位は内田涼風(群馬トヨペットRiNoA ED)

予選4位は池内比悠(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)

予選5位は村田将輝(湘工冷熱ZAP SPEED KK-SII)

予選6位は熱田行雲(ZAP 10V ED)

 もてぎ・菅生シリーズ第3戦決勝は午後3時25分コースイン予定。いきなり速さを見せた15歳の豊島が果たしてレースでも戦えるのか? フロントロウに並ぶ椎橋、セカンドロウの内田、池内が先輩の力を見せるか、はたまた3列目以下の面々が決勝で巻き返すか。降雨の可能性も予報されているだけに、何が起こるかわからない。

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE

S-FJもてぎ・菅生

第3戦SUGO公式予選結果

SUGOチャンピオンカップレースシリーズ第1戦 -RIJ- (2023/05/13) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2023 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 3 スポーツランドSUGO 3.5865km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
127豊島 里空斗C.S.I Racing ED
MYST KK-S2
1'28.347--146.144
253椎橋 祐介FG&WNMSP KKS2
MYST KK-S2
1'28.668 0.321 0.321145.615
382内田 涼風群馬トヨペットRiNoA ED
MYST KK-S2
1'28.883 0.536 0.215145.263
481池内 比悠群馬トヨペットTeam RiNoA ED
MYST KK-S2
1'28.935 0.588 0.052145.178
586村田 将輝湘工冷熱ZAP SPEED KK-SII
MYST KK-S2
1'28.941 0.594 0.006145.168
614熱田 行雲ZAP 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1'29.270 0.923 0.329144.633
779中澤 凌ZAP FOCS 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1'29.491 1.144 0.221144.276
836磐上 隼斗アルビ富士吟景GIA ED
TOKYO R&D RD10V
1'29.578 1.231 0.087144.136
997池田 拓馬TAKE with Wins AMEROID
MYST KK-S2
1'30.053 1.706 0.475143.376
1015G1安藤 弘人ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1'31.236 2.889 1.183141.517
1124甲山 晴翔Vivalavidaでさん子10V ED
TOKYO R&D RD10V
1'31.412 3.065 0.176141.244
1235青木 諒太かのせ温泉withアルビED
MYST KK-S
1'33.254 4.907 1.842138.454
1378G2柴田 泰知ZAP SPEED RD10V ED
TOKYO R&D RD10V
1'36.579 8.232 3.325133.687

S-FJもてぎ・菅生

第3、4戦SUGO注目ドライバー 父の後を追う豊島里空斗「ちょっとは自信がある」

 2023年JAF地方選手権スーパーFJもてぎ/SUGOシリーズ第3戦/第4戦が5月13日(土)にスポーツランドSUGOで開幕を迎えた。13台のエントリーの中で、今回4輪レースデビューを迎えた高校生ルーキーに予選を前にインタビューを行った。

ルーキー・豊島里空斗(C.S.I Racing ED)

 ゼッケン27番「C.S.I.Racing ED」をドライブする豊島里空斗(りくと)は限定Aライが取得できたタイミングでデビューを飾った。それまで全日本カート選手権を戦っており、昨年は東日本のFS-125クラスで5位にランクインしている。

 ――16歳?

 「まだ16歳になってないですけど、今年16歳になるということで、デビューできました。今は15歳です」

 ――数年前からS-FJで練習していたようだが?

 「S-FJはそんなに乗っていないです。中学2年から年に2回とか程度で、そんなに乗っていなかったです。限定Aライ取って今年から本格的に毎月乗るぐらいです」

 ――カートとの違いは?

 「クルマの動きが全然違っていて、カートはコーナー手前ですぐに向きが変わりますけれど、4輪はクルマがワンテンポ遅れて向きが変わっていったり、クルマの動きが違って難しいかな」

 ――カート出身者はカートの癖が抜けなくて苦労する、みたいな話もあるが?

 「自分はカートから4輪はすぐ切り替えられるのですけれど、4輪からカートへ切り替えられないですね。カートが遅くなって、4輪は逆に大丈夫です」

 ――昨日の練習での感触は?

 「1本目は一人だけ新品タイヤで速い人がいましたけど、自分は中古タイヤで3番手タイムで、1分30秒台。2本目はほとんどの人が新品タイヤで、自分だけが中古で、1分30秒1までは出たのですけれど、トップは新品でかなり速かった」

 ――初レースに向けた抱負は?

 「デビュー戦なので、いい結果を残したいです。きちんと完走して」

 ――練習で自信ついた?

 「この前の練習で新品タイヤでコースレコードのコンマ1秒落ちまで行ったので、とりあえずちょっとは自信ありますけれど、スタートがちょっと怖いって感じです。一応去年までミッションカートでスタンディングスタートやっていたのですけれど、やっぱり4輪は違います。昨日スタート練習したのですが、何回かはうまくいくのですけれど、連続ではできていないので」

 なお豊島里空斗の父親の貴大氏も元S-FJドライバーで、2015年にSUGOシリーズ戦に参戦、また2016年にはS-FJ日本一決定戦に出場したキャリアの持ち主。息子のレースデビューに当たっては「まだ高校1年ですから、まだまだ上がありますから」と目を細めていた。

豊島里空斗(C.S.I Racing ED)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
Asako SHIMA

S-FJ鈴鹿・岡山

第3戦鈴鹿決勝トップ3コメント 優勝・白崎稜「恵みの雨」

優勝 白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)

優勝した白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)

 「雨が弱くて、予選よりグリップがあって、セットを変えないで出ました。天気が読めなかったんですが、ぼくとしては降るより降らない方がよかったです。雨が強くなってきましたが、S字でフロントをヒートさせたという思いがあったので、恵みの雨だったのかと思います。2連勝したのでこのままシリーズチャンピオンを決めたいと思います」

2位 八巻渉(中日本自動車短期大学MSE学科KK-SⅡ)

決勝2位の八巻渉(中日本自動車短期大学MSE学科KK-SⅡ)

 「セッティングを雨が降る方向にしんたんですが、まったく降らなくて予想よりコンディションがよくて、大外ししてしまいました。コースにとどまるのが精一杯でした。小川選手をなんとか押さえたいと思いましたが、クルマがいうことを聞かなくて最後は力尽きました。赤旗に助けられました」

3位 小川涼介(HIROTEX M2 KK-SII)

決勝3位の小川涼介(HIROTEX M2 KK-SII)

 「予選がうまくいかなくて、スタート順位が厳しかったんですが、スタートを決めて順位を上げてからのペースは予選よりよく、なんとか追い上げられてよかったです。雨は得意じゃなかったんですが、今回は恐れずにドライビングをコントロールできたので、雨が苦手じゃなくなりました。今シーズンも鈴鹿・岡山シリーズに出場するので残りのレースもしっかり2位以上、優勝もとってランキングトップを目指したいと思います」

 ※表彰式は、8周目の通過順により優勝・白崎、2位・小川、3位・八巻の順で行われたが、赤旗運用規定により、正式結果は1周減算の7周終了時点の順位、優勝・白崎、2位・八巻・3位・小川となっている。このコメントは正式結果が出る前のものである。

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

S-FJ鈴鹿・岡山

第3戦鈴鹿決勝 雨の中、白崎稜が2連勝 白熱の2位バトルは八巻渉に軍配、3位に小川凉介

優勝は白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)

 スーパーFJ選手権鈴鹿・岡山シリーズは14日、鈴鹿サーキットで決勝を行い、ポールポジションからスタートした白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)が優勝した。

 荒天のためスケジュールは当初予定の午後1時15分より、大きく遅れ1時40分よりフォーメーションラップが始まった。天候は徐々に回復し、雨は小降りとなった。22台のマシンがウェットタイヤを履いてグリッドを離れた。

雨の中決勝レースがスタートした

 スタートではポールポジションの白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)に、好スタートを切った八巻渉(中日本自動車短期大学MSE学科KK-SⅡ)が1コーナーでインから並びかける。しかしここでは白崎が八巻を押さえてトップで2コーナーへ。3位は予選順位どおり元山泰成(ECOTEH WORKS)が続く。予選4位の村田悠磨(Rn-sports制動屋Vierueka)はスタートをミス、6位まで順位を落としてしまう。代わって4位には予選5位から新原光太郎(TAKE FIRST KK-SII)が、5位には予選7位から小川涼介(HIROTEX M2 KK-SII)が上がってきた。村田はスプーンで、永原蒼翔(ピットワークながはらMYST)にもパスされさらに7位まで順位を落とす。

 オープニングラップのシケインでは鈴木七瀬(TQS☆A-ONE KKS-II)と宮島雄太(RSイディア・イーグルスポーツKK-S2)が絡み、鈴木はコースアウト。宮島はピットに入ってリタイアした。このアクシデントで早くもセーフティーカー(SC)が導入された。

 SCは4周を回ってピットイン。レースは5周目から再開された。この周のバックストレートでは小川が新原をパスして4位に浮上。シケインでは初参戦の田中風輝(24SYSTEMタイヤサービス M2 KK-SII)が村田をパスして7位に上がった。

 トップに立った白崎は盤石。2位以下の争いを尻目に逃げる。5周目には2位の八巻を2秒3、6周目には3秒8と独走状態に持ち込む。

 その6周目、小川の勢いが止まらない。1コーナーでは4位の元山をパスして3位まで上がってきた。

八巻渉と小川凉介の2位争い

 7周目、小川は2位の八巻の背後に迫る。ここから八巻と小川の2位争いバトルが勃発。

 8周目にはヘアピンで小川が八巻のインを差し2位に上がるも、八巻もクロスラインを取り小川を抜き返し2位を死守。続くシケインでは小川が八巻のインを差し再び小川が前。

 9周目の1コーナーでは八巻がアウトから小川をまくり、2位を奪い返した。しかし逆バンクで八巻に並びかけた小川がターン7で八巻を捉え、2位に浮上した。

 しかし、この前の周、デグナーでコースアウトしたマシンがあったため赤旗が提示された。レースはこの赤旗をもって終了した。

 上位陣は8周を終了し、9周目を走行中だったが、赤旗運用規定により1周減算の7周目の通過順位で決勝のリザルトが決定した。

決勝2位は八巻渉(中日本自動車短期大学MSE学科KK-SⅡ)

決勝3位は小川涼介(HIROTEX M2 KK-SII)

 優勝は白崎。前戦の岡山に続き2連勝となった。バトルを演じていた八巻と小川だが、7周目のコントロールラインを通過した順位はわずか0秒199差で八巻が2位となった。3位には小川が入った。

決勝4位は元山泰成(ECOTEH WORKS)

決勝5位は新原光太郎(TAKE FIRST KK-SII)

決勝6位は永原蒼翔(ピットワークながはらMYST)

 4位は元山が、5位には新原が、6位には永原が続いた。

 第4戦は7月16日にここ鈴鹿サーキットで決勝が行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI

S-FJ鈴鹿・岡山

第3戦鈴鹿決勝結果

鈴鹿クラブマンレース第2戦 -RIJ- (2023/05/14) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2023 S-FJ鈴鹿・岡山シリーズ Round 3 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
191白崎 稜TAKE FIRSTスタッフリソース
MYST KK-S2
719'09.813--
288八巻 渉中日本自動車短期大学MSE学科KK-SⅡ
MYST KK-S2
719'13.981 4.168 4.168
312小川 涼介HIROTEX M2 KK-SII
MYST KK-S2
719'14.180 4.367 0.199
41元山 泰成ECOTEH WORKS
MYST KK-S2
719'16.510 6.697 2.330
54新原 光太郎TAKE FIRST KK-SII
MYST KK-S2
719'17.311 7.498 0.801
651永原 蒼翔ピットワークながはらMYST
MYST KK-S2
719'18.625 8.812 1.314
72田中 風輝24SYSTEMタイヤサービス M2 KK-SII
MYST KK-S2
719'19.302 9.489 0.677
811村田 悠磨Rn-sports制動屋Vierueka
MYST KK-S2
719'22.04212.229 2.740
919松田 大輝藤本電機工業K-TACK MYST
MYST KK-S2
719'22.52312.710 0.481
1055板倉 慎哉AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII
MYST KK-S2
719'28.21918.406 5.696
1144塚田 光彦ウエスト・綾さん・セキグチ・スキル・17J
WEST 17J
719'30.49120.678 2.272
1223宇高 希テイクファーストSAKURA
TOKYO R&D RD10V
719'32.60122.788 2.110
1336畔柳 拓武イーグルスポーツ
MYST KK-S2
719'34.49624.683 1.895
1417中嶋 匠AVIATOR A ONE
MYST KK-S2
719'38.11828.305 3.622
1579三瓶 旭中日本自動車短期大学MSE学科KK-SII
MYST KK-S2
719'39.39229.579 1.274
1610小合 将司LOVCA/SimGym☆Noel
MYST KK-S2
719'42.57632.763 3.184
1747山根 一人光精工TK-Sport MYST
MYST KK-S2
719'49.41839.605 6.842
186谷川 文啓LOVCA F.Tworks TeamNoel
MYST KK-S2
719'58.36548.552 8.947
19*21太田 浩ミスト・セキグチ・制動屋
MYST KK-S2
720'14.2751'04.46215.910
20*57東 慎之介セルモグループORM/MYST
MYST KK-S2
720'30.1731'20.36015.898
---- 以上規定周回数(90% - 6 Laps)完走 ----
-*29宮島 雄太RSイディア・イーグルスポーツKK-S2
MYST KK-S2
13'33.7006Laps6Laps
-53鈴木 七瀬TQS☆A-ONE KKS-II
MYST KK-S2
0-7Laps1Lap
  • Fastest Lap: CarNo. 91 白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース) 2'29.323 (6/7) 140.000km/h
  • CarNo. 21は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第54条1(SC中のコースアウト)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 57は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第54条1(SC中のスピン)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 29は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第57条1①②(妨害行為)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。

S-FJ鈴鹿・岡山

第3戦鈴鹿公式予選ドライバーコメント PP・白崎稜「ウオータースクリーンとの戦い」

ポールポジション(PP) 白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)

 「雨で新品タイヤが去年の筑波以来なので心配だったんですが、ドライのセットは決まっていたのでそこから逆算してこれくらいかなというところで。あとはウオータースクリーンとの戦いでした。前のタイヤが巻き上げた水で見えなかったので、そこでタイムが落ちちゃっいました。スリップを使うとブレーキタイミングが分からなくなるので難しかったです。あしたはスタートをしっかり決めてウオータースクリーン無しで快走したいと思います。岡本くんというベンチマークがいないので、どれくらい戦えているかわからないんですが、自分のできることをやってがんばります」

予選2位 八巻渉(中日本自動車短期大学MSE学科KK-SⅡ)

 「走り始めのセッティングはいい感じでしたが、後半で雨が強くなって西で水たまりができるくらいだったので、そこから伸びませんでした。久しぶりのフロントローなのでいまからどきどきしています。天気予報だとあしたは今日よりしっかりした雨なので、もっとセットを合わしていきたいです。スタートを決めて押さえようかなと思います」

予選3位 元山泰成(ECOTEH WORKS)

 「ドライが調子悪くて、どちらかというとレインは得意です。何も考えずにがんばりました。それだけです。クルマのセットも安定して走れました。決勝が大事なので、まずまずです。こういう状況だとスタートに力が入ってしまうので、力まず徐々に徐々に落ちついて走ろうかなと思います。抜けるところはしっかり抜いていきたいです」

Text: Yoshinori OHNISHI

S-FJ鈴鹿・岡山

第3戦鈴鹿公式予選 白崎稜が雨の中、2戦連続ポールポジション 2位に八巻渉が、3位に元山泰成が入る

ポールポジションは白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)

 スーパーFJ鈴鹿・岡山シリーズ第3戦は13日、鈴鹿サーキットで雨の中、公式予選を行い、白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)がポールポジションを獲得した。

 今回、開幕戦優勝の岡本大地はSUGOで行われている86/BRZレース出場のため欠席。初参戦を果たしたドライバーもおり、参加台数22台と開幕戦と同じ台数がエントリーした。

 公式予選は午後3時10分より20分間で行われた。昼過ぎから落ち始めた雨のため路面はウェット。参加22台がウェットタイヤを履いてコースイン。小雨から始まり、徐々に雨脚が強くなるコンディションでセッションは推移した。

 序盤からトップに立ったのは八巻渉(中日本自動車短期大学MSE学科KK-SⅡ)。3周目に2分30秒006をマークすると、4周目に29秒749、5周目に29秒720までタイムアップ。その直後、このタイムを更新してきたのが白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)。29秒155と大幅に八巻のタイムを上回りトップに立った。

予選2位は八巻渉(中日本自動車短期大学MSE学科KK-SⅡ)

 この頃から雨脚は強まり、各ドライバータイム更新はならず。白崎がこのタイムでポールポジションを決めた。八巻は2位で予選を終えた。

予選3位は元山泰成(ECOTEH WORKS)

 元山泰成(ECOTEH WORKS)は3~4周目まで5位に付けていたが、5周目に一気にタイムを更新し2分29秒763で3位に浮上。この順位で予選を終えた。

予選4位は村田悠磨(Rn-sports制動屋Vierueka)

予選5位は新原光太郎(TAKE FIRST KK-SII)

予選6位は永原蒼翔(ピットワークながはらMYST)

 村田悠磨(Rn-sports制動屋Vierueka)は一時は2位に付けていたが、タイムを大きく伸ばすことができず4位までポジションダウン。5位には新原光太郎(TAKE FIRST KK-SII)が、6位には永原蒼翔(ピットワークながはらMYST)が入った。

 決勝は明日午後1時15分より10周で行われる。予報は雨。22台と参加台数も多く波乱の展開になるかも知れない。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

S-FJ鈴鹿・岡山

第3戦鈴鹿公式予選結果

鈴鹿クラブマンレース第2戦 -RIJ- (2023/05/13) Qualifying Weather:Rain Course:Wet
2023 S-FJ鈴鹿・岡山シリーズ Round 3 鈴鹿サーキット 5.807km

PosDriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
191白崎 稜TAKE FIRSTスタッフリソース
MYST KK-S2
2'29.155--140.158
288八巻 渉中日本自動車短期大学MSE学科KK-SⅡ
MYST KK-S2
2'29.720 0.565 0.565139.629
31元山 泰成ECOTEH WORKS
MYST KK-S2
2'29.763 0.608 0.043139.589
411村田 悠磨Rn-sports制動屋Vierueka
MYST KK-S2
2'30.011 0.856 0.248139.358
54新原 光太郎TAKE FIRST KK-SII
MYST KK-S2
2'30.251 1.096 0.240139.135
651永原 蒼翔ピットワークながはらMYST
MYST KK-S2
2'30.427 1.272 0.176138.972
712小川 涼介HIROTEX M2 KK-SII
MYST KK-S2
2'30.522 1.367 0.095138.885
855板倉 慎哉AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII
MYST KK-S2
2'30.865 1.710 0.343138.569
92田中 風輝24SYSTEMタイヤサービス M2 KK-SII
MYST KK-S2
2'30.879 1.724 0.014138.556
1053鈴木 七瀬TQS☆A-ONE KKS-II
MYST KK-S2
2'31.155 2.000 0.276138.303
1129宮島 雄太RSイディア・イーグルスポーツKK-S2
MYST KK-S2
2'31.304 2.149 0.149138.167
1244塚田 光彦ウエスト・綾さん・セキグチ・スキル・17J
WEST 17J
2'31.533 2.378 0.229137.958
1319松田 大輝藤本電機工業K-TACK MYST
MYST KK-S2
2'31.615 2.460 0.082137.883
1479三瓶 旭中日本自動車短期大学MSE学科KK-SII
MYST KK-S2
2'32.277 3.122 0.662137.284
1521太田 浩ミスト・セキグチ・制動屋
MYST KK-S2
2'32.511 3.356 0.234137.073
1623宇高 希テイクファーストSAKURA
TOKYO R&D RD10V
2'32.746 3.591 0.235136.863
1736畔柳 拓武イーグルスポーツ
MYST KK-S2
2'33.052 3.897 0.306136.589
1817中嶋 匠AVIATOR A ONE
MYST KK-S2
2'33.836 4.681 0.784135.893
1957東 慎之介セルモグループORM/MYST
MYST KK-S2
2'33.960 4.805 0.124135.783
2010小合 将司LOVCA/SimGym☆Noel
MYST KK-S2
2'34.007 4.852 0.047135.742
2147山根 一人光精工TK-Sport MYST
MYST KK-S2
2'34.869 5.714 0.862134.986
226谷川 文啓LOVCA F.Tworks TeamNoel
MYST KK-S2
2'43.42914.274 8.560127.916
---- 以上基準タイム(130% - 3'14.409)予選通過 ----

SUPER FORMULA

第3戦鈴鹿JRPサンデーミーティング 日向坂46の富田鈴花さんが広報大使に就任

サンデーミーティング:JRP上野禎久社長と富田鈴花さん

 全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)を運営する、株式会社日本レースプロモーション(JRP)は23日、同レースが行われている鈴鹿サーキットでサンデーミーティングを行い、日向坂46の富田鈴花さんが広報大使に就任することを発表した。また、株式会社AbemaTVが運営するABEMAの新番組で5月16日から始まる「サーキットで会いましょう」も富田さんがMCとして放送されることも併せて発表した。

 会見にはJRPの上野禎久社長と富田さんが出席。まずは、上野社長が富田さんを起用した経緯を説明した。

 「我々の取り組みを若い世代に伝えられる方を探していました。富田さんのお母様が、大変モータースポーツをお好きで、F1ブームの頃に鈴鹿に観戦にお見えになって、それが高じてお嬢様に"鈴花"という名前をお付けになった。ぼく自身も鈴鹿出身で、運命的な出会いと勝手に思っています」

 「直接事務所に行って、直談判をしました。ご本人もモータースポーツに関心がおありだったので、来て欲しいと、我々の魅力を伝えていただく仕事をして欲しいとお願いしました。これが経緯です」

 富田さんはレースを現場で見たことはなかったそうだが、上野社長に懇願され頑張るしかないと思ったという。

 「上野社長が直接事務所に来てくださいました。ドライバーさんやスタッフさんから、いきなり上野社長に会えるのはすごいことだといわれました。それを肝に銘じながら、初心者が初めて見る感覚で伝えていただければいいと番組の方にも言っていただけたので、自分的には負担がなく、頑張るしかないという感じでした」

 上野社長は、富田さんは勉強熱心で涙が出るほどうれしいという。彼女のファンも巻き込むハブとしても期待しているという。

 「大変勉強熱心で、ぼくがモータースポーツを教えるという設定があるんですが、ほぼほぼ予習はクリアされていて、モータースポーツのことを知ろうという意欲があります。鈴花さんのファンも勉強してくれ、彼女にいろんな情報を与えてくれます。広告塔じゃなく、われわれの新しい形でのファンマーケティングができ、一緒にモータースポーツの魅力を知っていただく大きなハブになると思います。この番組が成立したのが本当にうれしいです」

 「会うたびに感動するんです。本当にモータースポーツを深く理解しようとされているし、彼女を通じていろんな方に魅力を伝えたいと思います。うるっと来ました」

サンデーミーティング:富田鈴花さん

 富田さんは「鈴花ノート」という選手名鑑も作って、レースの魅力を伝えたいという。また、レース以外の周辺情報も発信したいとのことだ。

 「選手のみなさんの名鑑として、母と共同で『鈴花ノート』を作り始めています。ドライバーのみなさんの魅力をいかに知っていただくかが大切なので、伝えられるように作りました」

 「サーキット周りのグルメだったり、楽しい場所だったり、知らないことがたくさんあるので、それをいろんな方からの情報を集めて、この番組でたくさんの方に見ていただけたらと思います」

 現場で着用するレーシングスーツも自分でデザインしたという。

 「サーキットですぐに見つけてくださるようなレーシングスーツにしたいと思い、自分でデザインしました。もう、こだわりしかないです。いっぱいちりばめている三角マークは、日向坂46の坂道マークです。日向坂46のエンブレムも入れました。背中にも『SUZUKA』と入っています。私の推しメンカラーの紫×紫と、グループカラーの空色も入れました」

サンデーミーティング:富田鈴花さん

 富田さんは、昨年BSフジで放送された「GO ON! NEXT〜サーキットで会いましょう」からSFの番組を担当。今回、その名称を引き継いだ「サーキットで会いましょう」が富田さんをMCとしてABEMAで始まる。

 初回放送は、5月16日の午後10時から。ゲストは野尻智紀とリアム・ローソン、チーム無限の2人の予定だ。

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

第3戦鈴鹿 進歩の手応えは感じるも、ポイント獲得はならず(B-MAX)

 B-Max Racing Team(SFチーム代表 宮田雅史)は、4月22~23日、鈴鹿サーキットで行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦に参戦し、2台ともに完走を果たしました。前戦に続きポイント獲得はなりませんでしたが、松下選手が決勝日のフリー走行で6位のタイムをマークするなど、確実に進歩しているという手応えは感じています。

 富士、鈴鹿戦が終了し、早くもシリーズは三分の一を終えたことになります。残るレースで巻き返しを図るべく、準備を整えて次のオートポリス戦に臨みます。

■予選(4月22日(土)午後3時55分~4時37分)

 午前中のフリー走行では、松下選手が1分38秒030で16位、ハイマン選手が1分38秒539で20位とやや出遅れた感がありましたので、アジャストして予選に臨みました。

 風はあるものの、快晴のコンディションのなか行われたQ1。Aグループのハイマン選手は、2周のウォームアップ後にアタックしますが、S字でスロー走行する車をパスする形になるなどタイミングが合わずに11位。Bグループの松下選手は、タイヤのポテンシャルを最大限引き出すべく、1周のウォームアップ後にアタックしますが、タイヤが想定どおりに温まらずに8位と、2台ともにQ2に進むことはできませんでした。

ドライバーセッションタイム/順位

  • 50号車 松下信治 予選
    • Q1(順位) 1分37秒709(8/11)
    • Q2(順位) ----------------(15/22)
  • 51号車 ラウル・ハイマン 予選
    • Q1(順位) 1分38秒566(11/11)
    • Q2(順位) ----------------(20/22)
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:19度、路面温度:30度

■決勝(4月23日(日)午後3時45分~30周)

 予選日同様、風はあるものの天候に恵まれた決勝日。午前中のフリー走行で松下選手が6位と好位置につけ上位進出を期待させました。レースは、グリッドでエンジンストールした車両があり、再度フォーメーションラップを行ったことで1周減算の30周で行われました。

 序盤は、2台ともに我慢の走りを続け、松下選手は13位、ハイマン選手は21位の位置でレースを進めました。膠着状態のなか11周目にハイマン選手が、16周目に松下選手がタイヤ交換を敢行。そのすぐ後の19周目に上位走行中の大湯選手と野尻選手が接触、コースアウトしたしたことでセーフティカー(SC)が導入されました。

 このSCランが勝負の分かれ目となり、ここでタイヤ交換を行った選手が終盤ハイペースで追い上げ、ポイント圏内の10位を走っていた松下選手は、それらを抑え切れずに12位、ハイマン選手は最後まで粘り強く走り18位でチェッカーを受けました。

 レースはSCランを利用した宮田選手が終盤に逆転し初優勝を飾りました。

ドライバーセッションタイム/順位

  • 50号車 松下信治 決勝
    • 順位 12位
    • ベストタイム 1分41秒995(22/22)
  • 51号車 ラウル・ハイマン 決勝
    • 順位 18位
    • ベストタイム 1分41秒252(14/22)
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:23度、路面温度:38度
■チーム監督 本山 哲コメント
 開幕大会とは異なる展開でしたが、今回も結果だけみると厳しいものでした。やはり予選で上位につけないと難しいですね。ただ、2台ともペナルティやアクシデントもなく完走できたことは次に繋がると思います。特にラウルに関しては、課題だったスタートもきちんとこなすことができましたので、富士、鈴鹿での完走で得たものを次に生かして上位を狙えるようになってほしいですね。
■50号車チーフエンジニア 宮田雅史コメント
 クルマは富士と比較するとかなり良くなっています。レースに関してはもう少し前方グリッドからスタートできれば展開も変わっていたと思います。予選でのピークの出し方を考えないといけないですね。SCのタイミングもうちにとっては不利な方向に働いてしまいました。終盤あそこでタイヤ交換をしたクルマに追い上げられてしまいました。次戦のオートポリスも抜きどころの少ないコースですので、予選をなんとかしたいと思います。
■51号車チーフエンジニア ティム・ネフ コメント
 ラウルは週末の少ない時間で経験を積まなくてはいけませんので、クルマはあまり変更せずに、ドライビングに集中できるようにしました。予選は厳しい結果でしたが、レースペースは中盤までかなり良かったと思います。ただ、タイヤを早く交換したことで、セーフティカーの後は少し苦労していましたけどね。次は初めてのコースですが、一歩ずつ前進できるようにサポートしたいと思います。
■50号車ドライバー 松下信治選手コメント
 後方スタートでしたが、クルマの戦力はかなりありましたし、ポイントは獲得できませんでしたが、内容的にも悪くなかったと思います。SCランまではペースもかなり良かったのですが、SCが悪いタイミングで入ってしまったので、そこでタイヤ交換したクルマを終盤抑えるのは厳しかったですね。でも、富士と比較するとクルマは格段に良くなっています。この3戦で引き出しは増えましたので、それを次戦の予選でどう出して、どうまとめるか、そこがポイントだと思います。
■51号車ドライバー ラウル・ハイマン選手コメント
 初めて普通にスタートできたことは進歩でした。富士と同じ手順を踏みましたが、今回はクラッチに問題は発生しませんでした。レース中はクルマについて多くのことを学ぶことができました。周回を重ねることでクルマのバランスがどう変化するのか、また、より多くのデータを蓄積することもできました。結果は自分が望むものではありませんが、改善するために努力をし続けます。次戦オートポリスは初めてのコースですが、とても楽しみにしています。これまでの経験やデータを駆使して、できる限りの準備をして臨みたいと思います。
B-Max Racing Team Press Release

SUPER FORMULA

第3戦鈴鹿決勝 小高一斗、自己最高の7位「決勝のペースが良かった」

決勝で7位に入った小高一斗(REALIZE Corporation KONDO SF23)

 少し目立たないかも知れないが、今シーズンブレークしそうなドライバーがいる。コンドーレーシングからフル参戦を果たした小高一斗だ。

 小高は1999年生まれ。3歳からカートをはじめ数々のタイトルを獲得。4輪にステップアップすると2018年にはFIA-F4でランキング3位。同年には全日本F3にも参戦を始めた。

 2021年には、小林可夢偉の代役として早くもスーパーフォーミュラに参戦。しかし、7戦中6戦で、予選最高11位、決勝最高14位とまったく振るわなかった。

 2022年にはスーパーフォーミュラライツ(SFL)に専念。太田格之進とのバトルを制し、チャンピオンを獲得した。

 フル参戦を果たした今シーズンは、SFLチャンピオンの実力を徐々に示しつつある。もともとレースセンスの評価も高い。開幕大会の富士ではトラブルを抱えながらも第1戦で10位に入り、初ポイントを獲得した。

 この第3戦鈴鹿では、富士でのトラブルも解消し、小高はノックアウト予選Q1B組を4位のタイムで通過。Q2でも6番手のタイムを出し、自己最高位で予選を終えた。

 決勝は、前方の牧野任祐がピットスタートとなったため、実質5位からのスタートとなるが、オープニングラップで7位まで順位を落としてしまう。1セット目のタイヤの感触が思わしくなく、2周目には8位、7周目には9位まで後退した。

 11周目にはピットインしてタイヤを交換。ピットアウト後は、阪口晴南の後ろに付け、オーバーテークを狙うが、抜けず。前方を走る2台が接触でリタイアしたため、自己最高の7位でレースを終え、選手権ポイント4を獲得した。

 「富士に関しては若干トラブルみたいな感じもあったし、ちゃんと走れなかった部分があるんで悔しかったです。今回クルマをちゃんと仕上げてくれたチームのおかげで予選もちゃんと走れました。予選も決勝も、クルマのポテンシャルはあり、もうちょっといけたとう部分もありましたが、ポイントを取るのが第一の目標だったので、ちゃんと取って帰れたので良かったかなと思います」

 「決勝のペースは良かったです、タイヤを替えて2セット目からは速かったです。最後、阪口選手に詰まって抜けない状況があって、速かったので悔しかったです。1セット目のタイヤはぜんぜんグリップしなったですが、2セット目のペースは良かったので、次に向けていい結果だったと思います」

 第4戦は九州のオートポリスに舞台を移し、5月21日に決勝が行われる。小高の動きにも注目したい。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

Forumula Beat

第3戦もてぎ決勝 2位・佐々木孝太「少しでもプレッシャーになればと思ってプッシュした」

優勝 81号車・卜部和久(H・R F108)

優勝した卜部和久(H・R F108)

 「(スタートは?)めちゃくちゃホィールスピンしちゃって、でもチームがすごいいいクルマを作ってくれたので、追い上げて勝てました。トップに立って、途中からブレーキにすごいジャダーが出てきちゃって、練習から懸念していたトラブルだったのですけれど。それで(コーナー)進入から出口までちょっとバランスが悪くなって、すごい滑って、ペース落ちちゃったのですけど、なんとか、まぁ勝てました」

2位 6号車・佐々木孝太(ファーストガレージ&ISP)

決勝2位の佐々木孝太(ファーストガレージ&ISP)

 「(終盤の追い上げは?)向うがトラブルっぽかったので。ただ自分としても予選でブレーキのローターのフィーリング悪かったので、新品じゃないけれど全部(表面を)削ってもらって、新品みたいな状態たったので。最初ブレーキで勝負できなかったのすけれど。後半になってそこのフィーリングが戻ってきたので、ちょっと自分なりにプッシュして、相手もペース落ちてきているから、少しでもプレッシャーになればと思って、プッシュしていた感じです。(これでシーズン開幕?)やっとですね(笑)、とりあえずやっとチェッカー受けられたので、今までトラブルやいろんな出来事が起きていたので、そういうことがこれからは起きずに、ちゃんとシリーズで戦っていけたらな、と思います」

3位 47号車・徳升広平(フジタ薬局アポロ電工高山短大)

決勝3位の徳升広平(フジタ薬局アポロ電工高山短大)

 「よかったのはスタートだけでしたね、後のペースは、抜けませんでした。7周目以降が特につらかったですね。(佐々木選手に抜かれてからのペースは?)あれから僕もリズムが掴めなかったので、後は後半どういう形でタイムが出せるかが、次の課題ですね」

4位 72号車・金井亮忠(チームNATS・正義・001)

決勝4位の金井亮忠(チームNATS・正義・001)

 「よく言えば安定していたのですけれど(笑)、もうちょっといいところを出したかったですね。ちょっと引き離される形になっちゃって。後半、最後の方でまたちょっと追い詰められたのですけれど、なかなか、マシンバランスをきれいに合わせていくのは難しいですね。いい所もあるんですよ。(具体的にはどんな強み?)前はウエット路面とか冷えた路面とかがよかったのですけれど、いま、暖まって、気温が上がってきた時のポテンシャルを上げるために、いろいろやっているので、そこがまだいまいち煮詰め切れていないかな、っていう感じです。次の出場は7月のSUGOでスーパー耐久とダブルエントリーです。(クラッシュした72号車の修復は?)直らないので、今新しく作りなおしています。24時間までに頑張って作って、という感じです。生徒たちと頑張ります」

5位 19号車・ハンマー伊澤(アルカディア☆ハンマーRハヤテ)

決勝5位のハンマー伊澤(アルカディア☆ハンマーRハヤテ)

 「全て裏目にでちゃいまして、予選では左リヤのサスペンションのボルトが折れている状態だったので、それを修復したのですけれど、ちゃんと直らなくて。次はちゃんと走りたいですね。途中からもうズリズリ落ちていくしかなくて、悪いところが出てきちゃったですね。次は巻き返したいと思います」

6位 9号車・下村剛司(ファーストガレージ&ISP)

決勝6位の下村剛司(ファーストガレージ&ISP)

 「(6位に上がった場面は?)S字で、たぶんマシントラブルですかね? 後ろから見ていて、なんかちょっとグラグラしていたのですけれど、それが最終的に外に広がっていって失速していたので、そのままインに行きました。F-Beのレース初めてだったので、タイヤの熱入れとか、自分まだまだ下手くそだったので、メカの方に(タイヤの)内圧高めとかにして、暖まりやすくしてもらったおかげで前半は結構頑張れたけれど。後半はタイヤがその分きつかったので、前がいなくなって、後ろも余裕ができたので、ペースをちょっと落としたのですけれど、とりあえずこの順位キープできれば、とりあえずいいかな、と思っていました」

ジェントルマンクラス優勝 11号車・植田正幸(Rnsports制動屋KKZS)

決勝10位、ジェントルマンクラス優勝の植田正幸(Rnsports制動屋KKZS)

 「河野さんが速いので、ちょっと届かんかな、と思っていたのですけれど(向うが)止まったので、ラッキーな勝利です。速さで河野さんにダントツで負けているので、ちょっと頑張らないと(笑)って感じです。クルマの調子は メカニックがだいぶ頑張って、初日はすごい乗りにくかったのですけれど、だんだん良くしてくれて、決勝を考えてやってくれたので、すごく乗りやすかったです」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
Asako SHIMA

Forumula Beat

第3戦もてぎ決勝 卜部和久がスタートで出遅れるもトップを奪還するとそのままゴールまで突っ走り連勝

トップでゴールする卜部和久(H・R F108)

 Formula Beat第3戦決勝は4月23日(日)にモビリティリゾートもてぎで開催され、12周のレースはポールシッターの卜部和久(H・R F108)が序盤ポジションを落としたものの、3周目にトップに立つと後続を突き放してフィニッシュ、富士での第2戦に続いて連勝を飾った。

 朝の予選に続いて決勝は午後2時50分コースイン開始。もてぎの空はよく晴れて6時間のインターバルの間に気温は12度から18度まで上昇。路面温度も35度で絶好のドライコンディションだ。

 フォーメーションラップを終えた19台がグリッドにつきレッドライトが消えるとレーススタート。

12周の決勝がスタートした

 ポールシッターの卜部の加速がややにぶく、反対に蹴り出しがよかったのが2番手スタートの徳升広平(フジタ薬局アポロ電工高山短大)で、第1コーナーに向けてホールショットを奪いトップに立つ。さらに3番手スタートの佐々木孝太(ファーストガレージ&ISP)の加速も伸びて第1コーナー進入で卜部のインを突くと、第2コーナーでは前に出て卜部は3位までポジションを落とす。4位は金井亮忠(チームNATS・正義・001)、5位ハンマー伊澤(アルカディア☆ハンマーRハヤテ)とグリッドポジションを守り。伊澤の後方では9番手スタートだったチームメイトの大宮賢人(ハンマーR疾風)が好スタートで8番手安井和明(ブースカ隊長)、7番手下村剛司(ファーストガレージ&ISP)を次々とかわし、さらに第3コーナーで河野靖喜(ファーストガレージ&ISP)のインを突いて6位に進出する。

 ダウンヒルストレートではスリップを嫌ったか右にラインを取った佐々木に対して卜部がアウト側から90度コーナーにアプローチ。大外刈りを狙うがここは佐々木がラインを守り、卜部は立ち上りでアウト側の縁石まで押しやられてチャンスを奪われる。

 オープニングラップを終えてトップ徳升と2位佐々木、3位卜部の差はそれぞれ0.259秒、0.570秒。4位金井はやや離され1.656秒のギャップがある。そこから伊澤、大宮と続き7位には下村、8位に安井とポジションが入れ替わり9位には岩本瞬(ファーストガレージ&ISP)が上がり、ジェントルマンクラストップの河野だが10位まで順位を落としてしまう。

 2周目、第2コーナーからの加速で卜部は佐々木を捕らえると第3コーナーでインに飛び込んで2位へとポジションアップ。佐々木は130RからS字にかけて右に左にとプレッシャーをかけるが卜部は落ち着いてこれを封じると徳升を追い0.379秒差とする。卜部を追う佐々木も0.380秒のギャプで続いている。

 3周目、卜部の勢いは明らかに徳升を上回っていて、第2コーナー立ち上がりで間合いを詰めて第3~第4コーナーへ。ここはイエローフラッグだがテール・ツー・ノーズ状態で加速すると続く第5コーナー、アウト側からブレーキングで前に出た卜部が徳升にかぶせるようにターンイン、トップの座を奪い取った。その勢いで卜部はこの周1分55秒802のファステストラップを出し、0.406秒の差で3周目を終了。佐々木はやや離され徳升の0.967秒後方につける。

 4周目の第2コーナー立ち上がりで、そこまで全体10位、ジェントルマンクラスのトップを走っていた河野がストップ。コースサイドのガードレールにマシンを寄せて降りてしまう。河野によるとミッショントラブルでシフトがスタックして動かなくなったとのこと。これで植田正幸(Rnsports制動屋KKZS)が全体11位のクラストップへ。

 トップを行く卜部は4周目1分55秒278、5周目55秒187とファステストラップを叩き出し続けて徳升を突き放す。徳升も自己ベストを出し続けているが、毎ラップ0.5秒近い差があり、5周目終了時点で1.312秒の差をつけられている。ジェントルマンクラスでは植田がトップを守り、続いて舩井俊仁(ファーストガレージ&ISP)が7秒差で続く。

 卜部はその後の徳升とのギャップを拡げて7周目終了時点で3.127秒差。徳升は逆に佐々木に追い詰められていて、5周目0.826秒差が6周目0.601秒、7周目0.214秒とロックオンされた状態になる。そして8周目の第3コーナーで佐々木は徳升のアウトからかぶせに行くがここは徳升がしのぐ。佐々木はなおも徳升に仕掛け、第5コーナーの出口で徳升が僅かにラインを乱したところでインからオーバーテイク。2位の座を奪い取る。

 2位に上がった佐々木はここから卜部を追走に入り、8周目3.662秒あったギャップは9周目3.309秒→10周目2.642秒と削り取られていくが、いかんせんレースは12周、残り周回が足りない。一方佐々木に抜かれた徳升はラップタイムが落ち、瞬く間にギャップが広がってしまう。

 各選手のポジションが膠着状態になっていた中で気を吐いていたのが7位を走る下村で、ペースの上がらない6位大宮に6周目0.601秒、9周目0.367秒とじわじわと接近、10周目の大宮がS字でアウトに拡がったところでオーバーテイク、6位に浮上した。大宮はトラブルが出たかスローダウン、岩本、安井にも先行されてしまう。

優勝は卜部和久(H・R F108)

決勝2位は佐々木孝太(ファーストガレージ&ISP)

決勝3位は徳升広平(フジタ薬局アポロ電工高山短大)

決勝4位は金井亮忠(チームNATS・正義・001)

決勝5位はハンマー伊澤(アルカディア☆ハンマーRハヤテ)

決勝6位は下村剛司(ファーストガレージ&ISP)

 佐々木は最後まで前を追ったが卜部の走りに揺るぎはなく、1.946秒の差でチェッカードフラッグの下を通過、前戦富士に続いて圧倒的な速さを見せて連勝した。2位は佐々木、開幕から2戦連続でリタイヤしていただけに今回は上位での完走がマストだったが、そこはきっちり果たした。3位は徳升が表題を守り切り、4位は金井、今シーズン初戦を好位置でフィニッシュ、まずは新体制で結果を出した。5位伊澤は終始ポジションキープの苦しいレースを走り切った。そして6位にルーキー下村。デビューレースで前日にマシンチェンジ。昨年までドライブしていたスーパーFJはHパターンのシフト、練習でドライブしていた車両はシーケンシャルミッション、さらに土曜日に1本だけ走った本番のマシンはパドルシフト、と短時間で対応に追われたが無事に乗りこなして、バトルも経験しての入賞で、自分のエントリーを取り消してまで下村の出場機会を作ったKAMIKAZEの期待に応えた。

決勝10位、ジェントルマンクラス優勝の植田正幸(Rnsports制動屋KKZS)

 ジェントルマンクラスは独走の河野が脱落した後の接戦を制して植田が全体10位でクラス優勝、2位舩井は全体12位、3位には2019年以来4年ぶり参戦の高橋忠克(高宮商事ミストKK-ZS)が全体13位で入った。

表彰式

ジェントルマンクラスの表彰式

 Formula-Beat第4戦/第5戦はやや間を開けて6月10日-11日に岡山国際サーキットで開催される。連勝でシリーズの主役に躍り出た卜部に誰がストップをかけるか、注目だ。

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE

Forumula Beat

第3戦もてぎ決勝結果

もてぎチャンピオンカップレース第2戦 -RIJ- (2023/04/23) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2023 Formula Beat Round 3 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
181卜部 和久H・R F108
ZAP F108
1223'19.288--
26佐々木 孝太ファーストガレージ&ISP
ZAP F108
1223'21.234 1.946 1.946
347徳升 広平フジタ薬局アポロ電工高山短大
WEST 096
1223'26.952 7.664 5.718
472金井 亮忠チームNATS・正義・001
NATS 001
1223'29.71810.430 2.766
519ハンマー 伊澤アルカディア☆ハンマーRハヤテ
疾風
1223'38.84619.558 9.128
69下村 剛司ファーストガレージ&ISP
Formula Renault 2.0
1223'44.05624.768 5.210
792岩本 瞬ファーストガレージ&ISP
B-MAX RK01
1223'45.39726.109 1.341
81安井 和明ブースカ隊長
Dallara F301
1223'48.87829.590 3.481
920大宮 賢人ハンマーR疾風
疾風
1223'53.19833.910 4.320
1011G1植田 正幸Rnsports制動屋KKZS
MYST KK-ZS
1223'58.73939.451 5.541
1146入榮 秀謙アポロ電工フジタ薬局MT
WEST 096
1224'03.97644.688 5.237
123G2船井 俊仁ファーストガレージ&ISP
ZAP F108
1224'41.1061'21.81837.130
1335G3髙橋 忠克髙宮商事ミストKK-ZS
MYST KK-ZS
1224'45.4761'26.188 4.370
1426H1内村 浩二KRac WINMAX 056
WEST 056
1225'24.9562'05.66839.480
1536G4富澤 もぐら松伏光運転代行ハンマーR疾風
疾風
1124'10.3001Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 10Laps)完走 ----
-8G-米谷 浩KK・ヨネタニ
Dallara F307
724'53.8805Laps4Laps
-0G-渡辺 義人チームNATS・エクシズWXR
WXR MKII
48'19.6758Laps3Laps
-55G-河野 靖喜ファーストガレージ&ISP
Formula Renault 2.0
36'06.3169Laps1Lap
-34G-三浦 勝NUTECルノー
TATUUS FC106
12'10.72511Laps2Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 81 卜部和久(H・R F108) 1'55.817 (2/3) 146.817 km/h

SUPER FORMULA

第3戦鈴鹿決勝 S字ターン5の悲劇 大湯都史樹「結果を残したかった」 野尻智紀「ダウンフォースが抜けた」

 鈴鹿サーキットで23日に行われた、スーパーフォーミュラ第3戦では、ポールポジションからスタートした大湯都史樹(TGM Grand Prix)と予選3位の野尻智紀(TEAM MUGEN)が終盤、S字で接触するというアクシデントがあった。レース後、メディアミックスゾーンで行われたインタビューからこのアクシデントを振り返る。

 レースはポールポジションからスタートした大湯のリードで始まった。大湯は2~3周目に2位の坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)を1秒9リードするが、ペースが上がらず、逆に徐々にその差は縮み始める。

 一方、野尻もこの週末は万全ではない。予選ではあわやQ1落ちから、Q2で3位を獲得するも、朝のフリー走行、決勝前のウォームアップともマシンは決まらない。

 決勝では予選ポジションを守ってレースを始めるも3周目にチームメートのリアム・ローソン(TEAM MUGEN)に、5周目に山下健太(KONDO RACING)にかわされ5位に落ちてしまった。

 10周目にピットウィンドーが開くとまっさきに3位のローソンと4位の山下がピットインしてタイヤを交換。これを見て11周目には2位の坪井と5位の野尻もピットインしてタイヤを交換した。

 トップの大湯はコース上でステイ。クリーンエアでの走行を続けることを選択した。

 「現状でもレースペースは非常に苦しいんです。それでも引っ張りの方向を選択しました」

 野尻は、ピットアウト後、山下をオーバーカットし、順位を一つあげることに成功する。

 「フリー走行もウォームアップでも手応えを感じず、いろいろ変えました。そういう背景もあって、序盤は積極的にプッシュできなかったんですが、走り出してみると意外にペースをキープできました。そこで山下選手のオーバーカットがあったり、上位を狙えるという手応えがあったので、表彰台を目指していこうという組立をしました」

 タイヤ交換した坪井とローソンは大湯を上回るペースで走行を始めるが、大湯は、終盤のタイヤ交換後に勝負を賭ける作戦に出る。

 「タイヤマネジメントしつつ、できる限りOTS(オーバーテークシステム)もうまく駆使しながら、今やれるだけのことを完璧にできていました」

 大湯は19周目にピットイン。タイヤを交換してピットアウトすると、坪井とローソンにアンダーカットを許すが、野尻の前、実質3位でコースに復帰した。

 「ピットワークは過去1番の早さでした」

 ピットアウトした大湯は、タイヤが暖まっていないためペースが上がらない。そのため後方の野尻が急速に大湯に接近を始める。S字の1個目、2個目を過ぎ、ついに3個目で大湯に追いついた。

 「S字の2個目までは野尻選手はミラーに見えてました。ぶつかった瞬間は死角なので見えないです。入る瞬間のブレーキングでは一車身は残してたつもりです」

 S字の3個目、ターン5で野尻が大湯をプッシュする形で2台は接触。2台は絡むようにコースアウトし、砂塵を巻き上げクラッシュした。しかし、野尻はこのコーナーで大湯をパスしようと思っていたわけではない。通常このセクションでの追い越しは、逆バンクでアウトから並びかけ、ターン7(旧ダンロップコーナー)のインからパスするのが定石だからだ。

 「ターゲット的には、次の逆バンクで外側からという方向性で抜きに行こうと思っていました。ただ、大湯選手も巧みなブロックをする選手なので、あそこはより近づいていないといけない場面でした。自分の予想以上にダウンフォースが抜けて吸い込まれてしまったというところと、単純な距離のはき違えで起きた接触だったと思います」

 今シーズンから導入されたSF23はエアロを一新。追い抜きしやすい空力パッケージになった。しかしこのエアロは、マシン同士が接近すると挙動が不安定になるという。大湯はいう。

 「特にSF23のエアロになってから、接戦の状況でコントロールが難しくなってしまうのかなと思います。乱れが多いのはぼくも知っています」

 接触の原因は一義的には、距離感を見誤った野尻のミスだが、彼が「吸い込まれた」というように、新しいSF23のエアロも遠因としてあるようだ。

 野尻は接触直後に大湯に謝っている。

 「彼のチームのスタッフや彼自身、ファンに対しても非常に申し訳ないという思いです。周りの人たちに迷惑かけちゃうのでもっと技術を磨きたいと思います」

 仮に接触がなかったら大湯は優勝できたのか?

 「フレッシュタイヤと10周目で入ったドライバーと比べると、おおむね1秒くらいはタイヤだけでマージンがあるのは見えていました。タイヤが暖まってからは追い上げて、オーバーテークできたんじゃないかなと思います。それだけのOTSも計算して残してました。そういう意味では完璧にできていました。宮田選手のように追い上げるポテンシャルは持っていたと思います」

 大湯はどうしても結果が欲しかったともいう。

 「このレースに賭けていました。体制も苦しいんです。ギリギリのなかで、いろんなところでアピールしていかないといけないので、結果は非常に大事な部分だったんです。だからこそ早めの第2大会で、勝てるときに勝っておきたかったんです」

 トップクラスのプロといえどもミスは起こりえる。他者のレースを台無しにすることもあるし、台無しにされることもある。大湯は「野尻さんを責めるつもりはない」という。野尻も大湯に謝りつつ「戦う気持ちを忘れたくない」と前を向く。この2人のことなので禍根を残すことはないだろう。

 野尻はメディアミックスゾーンにいち早く参加し、各メディアからの質問に長時間にわたり真摯に答えていた。大湯は気持ちを落ち着かせる時間が必要だったのか、最後のドライバーとして参加。ときおり声を詰まらせながら話す姿が印象的だった。

 この2人はスーパーGTでもコンビを組む。先週行われた第1戦岡山では、運を味方に付け表彰台に登った。このレースでは不幸な結果となった。GWに行われるスーパーGT第2戦富士では、この2人に幸運が訪れることを願いたい。

大湯都史樹(TGM Grand Prix)

野尻智紀(TEAM MUGEN)

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

Forumula Beat

第3戦もてぎ予選コメント ポールポジション・卜部和久「まずはトラブルを解決してから、自信のある状態で挑みたい」

ポールポジション 81号車・卜部和久(H・R F108)1分53秒646

ポールポジションの卜部和久(H・R F108)

 「(予選後エンジンのメンテナンスを行っていたが?)最終ラップ手前でガス欠症状が出てちゃって、今調べています。計算上ではガスは足りているはずなんですけれど、そんな症状が起きてしまって、電気系のトラブルなのか、いろいろ今確かめているところです。(タイムはどうだった?)今回もベストの周回にダブルイエロー出ていて、そんなにいいラップじゃなかったのですけれど、ガス欠症状出る前にタイヤ温まって1発目でそれなりのタイム、自分のベストに近いタイムを出せて、すごいよかったと思います。決勝もしっかりスタート決めて。まずはトラブルを解決してから、自信のある状態で挑みたいと思います」

予選2番手 47号車・徳升広平(フジタ薬局アポロ電工高山短大)1分54秒492 トップと0.846秒差

予選2位の徳升広平(フジタ薬局アポロ電工高山短大)

※佐々木の降格前の談話
 「卜部君速かったですね。速かったですけれど、どうしたいいのか考えないといかんです。ちょっといまのところ、思い当たるフシがないですね(苦笑)、このコンマ8秒。午後までに何か見つけて、見つけられなかったらこのままの順位で終わるだけになっちゃうので、ひとつでも上に行けるように頑張ります」

予選3番手 6号車・佐々木孝太(ファーストガレージ&ISP)1分54秒541 トップと0.895秒差

予選3位の佐々木孝太(ファーストガレージ&ISP)

※黄旗掲示中のタイム更新によるベストタイム(1分54秒381)抹消前の談話
 「(昨日の談話でマシンの感触がいまひとつ、と言っていたが?)ちょっとよけいひどくなってて。(それでもこのタイム)イエロー出てたので、僕のタイミングが微妙なタイミングだったので、ちょっとどうなるのかな? って感じはしますけれど。(決勝に向けては?)今ブレーキがロックしちゃう症状がひどすぎて、全然詰められなかったので、なにか対策しないと厳しそうです」

予選4番手 72号車・金井亮忠(チームNATS・正義・001)1分54秒712 トップと1.066秒差

予選4位の金井亮忠(チームNATS・正義・001)

 「うちとしては昨日ベストが55秒台だったので、54秒台入ったらいいね、という話だったので。クルマとしても悪くないです。まわりがちょっと速すぎましたね(笑)。卜部君速すぎますね。決勝に向けては、朝と昼ですごい気温差があるじゃないですか。そこらへんも含めていろいろ考えないとまずいかな、と思っています。頑張ります」

予選5番手 19号車・ハンマー伊澤(アルカディア☆ハンマーRハヤテ)1分55秒061 トップと1.415秒差

予選5位のハンマー伊澤(アルカディア☆ハンマーRハヤテ)

 「(早い時期に出たタイムが更新されなかたが?)クルマが調子よくなかったです。セッティング変更したら裏目に出ちゃって、そのあたりをこれから考えて、リセットです。(そこが当れば期待できる?)そうですね」

予選6番手(ジェントルマンクラス1位) 55号車・河野靖喜(ファーストガレージ&ISP)1分55秒067

予選6位、ジェントルマンクラスポールポジションの河野靖喜(ファーストガレージ&ISP)

 「54秒6とか7とか入れたかったのですけど。それは行けなかったのですけれど、元ジェントルマンクラスのエースの伊澤さんが目標なので、今回伊澤さんの調子分からないですけれど、僕の中では一番近く(0.006秒差)なれたので、まぁまぁかなと思っています。決勝に向けては吉田さん(メカニック)がすごいしっかりやってくれたので、一番いい状態ですね」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
Asako SHIMA

Forumula Beat

第3戦もてぎ公式予選 卜部和久が圧倒的なタイムで前戦に続きポールポジション獲得

ポールポジションは卜部和久(H・R F108)

 Formula Beat(F-Be)第3戦公式予選は4月23日(日)にモビリティリゾートもてぎで開催され、卜部和久(H・R F108)が2番手以下に0.8秒以上の大差をつけてポールポジションを獲得した。

 今回のエントリーは第2戦と同じく20台。しかしKAMIKAZE(ファーストガレージ&ISP)がエントリーを取り消し。これは今回がF-Beデビュー戦の下村剛司(ファーストガレージ&ISP)のマシンにやや深刻なトラブルがあり出走不可ということで、普段KAMIKAZEがドライブしている9号車を下村に使わせることにしたためで、おかげで下村は無事にF-Beレースデビューを飾れることとなった。下村はKAMIKAZEに感謝しつつコースインした。

 前日までの温暖な気候に比べて晴れてはいるが気温は12度と低い。ドライコンディションで20分間の予選が午前8時25分に開始。路面温度も低いということで各車ウオームアップに時間をかけて、本格的なタイムアタックは残り15分あたりから開始された。

 まずは残り13分、ハンマー伊澤(アルカディア☆ハンマーRハヤテ)が1分55秒673のタイムでトップに立つ。ワイメイク供給のダンロップタイヤは今シーズンから仕様が若干変わって、ここまでの2戦でもラップタイムの向上が見られていたが、今回も傾向は変わらず昨年3月にもてぎで行われた予選のポールポジションのタイムを早くも上回っている。2番手は徳升広平(フジタ薬局アポロ電工高山短大)の56秒891、3番手に今回がシーズン初戦の走る先生、金井亮忠(チームNATS・正義・001)が続く。金井のチームは彼が教鞭をとる日本自動車大学校の生徒がエンジニアやメカニックを務めており毎年メンバーが入れ替わる。その為学年が代わって新たなメンバーになり、新品のツナギを着たかれらにとってはレースの舞台へのデビューとなる。

 残り11分、トップ伊澤はベストタイムを1分55秒086まで更新、2番手には安井和明(ブースカ隊長)が56秒685で進出するが、すぐに徳升が55秒295を出して2番手を奪い返し、金井が56秒065で3番手、4番手にはジェントルマンクラスの河野靖喜(ファーストガレージ&ISP)が56秒218を出して、安井は5番手に押しやられる。そして6番手にはKAMIKAZEのマシンを借りた下村が浮上する。

 残り10分、まず徳升が1分54秒877と55秒を切ってトップに出るも、前戦ポールシッターの卜部がセクター1、2とベストタイムを出して54秒270と徳升を0.6秒以上も上回る。これで伊澤は3番手へ後退。さらにここまでタイムが出ずに10番手以下にとどまっていた佐々木孝太(ファーストガレージ&ISP)が55秒227で4番手へ。佐々木は第1戦、第2戦とトラブルでリタイヤ。どちらも同じ左のドライブシャフトが折れたということで、パーツそのものよりもリヤの足回りに問題ありと考えて、今回リヤのトレッドを僅かに狭めてきたという。しかし今度はコーナリング中にアンダーステアからオーバーステアへと変化が大きくなり、前日の練習走行ではS字の出口で暴れそうになるリヤを抑えるようなドライビングを見せていた。

 残り8分、卜部はさらにタイムを詰めて1分53秒646とし、佐々木は54秒381で2番手にポジションアップ。しかしこの直前にビクトリーコーナーで止まったマシンがいて黄旗振動が提示されており、佐々木のタイムが認められるかは微妙だ。徳升は54秒574と自己ベストを更新するが3番手へ後退。金井も55秒246から54秒712まで自己ベスト更新して4番手へ上がり、タイムが更新されない伊澤は5番手へ。6番手は55秒534で安井。残り5分、7番手に落ちていたジェントルマンクラストップの河野が55秒466で6番手へ浮上、クラス2番手は植田正幸(Rnsports制動屋KKZS)で全体11番手だ。

 残り2分40秒、ここで卜部はピットイン、マシンを降りてしまう。後で確認したところガス欠のような症状が出ていて、点検のため早めに走行をやめたとのこと。2番手佐々木はアタックを続けるがタイムは更新されず0.735秒もの差がある。

 チェッカードフラッグが振られ、この周回でトップタイムを上回る者は現れず卜部のポールポジションが確定。2番手佐々木はやはりベストタイム抹消ということでフロントロウには54秒492の徳升が繰り上がり。しかし卜部とは0.846秒と大差がある。

 佐々木はセカンドベストタイム54秒541で3番手、4番手には金井が並んだ。中盤タイムが伸び悩んだ伊澤はチェッカードフラッグ後のアタックで55秒061までタイムを伸ばしたが5番手。6番手にはジェントルマンクラストップの河野がつけた。同じくチェッカー後のアタックで7番手を確保したかに見えた安井がこちらも黄旗中のタイムということで抹消されて8番手へ下がり、ルーキー下村が7番手となった。

予選2位は徳升広平(フジタ薬局アポロ電工高山短大)

予選3位は佐々木孝太(ファーストガレージ&ISP)

予選4位は金井亮忠(チームNATS・正義・001)

予選5位はハンマー伊澤(アルカディア☆ハンマーRハヤテ)

予選6位、ジェントルマンクラスポールポジションの

予選7位は下村剛司(ファーストガレージ&ISP)

 Formula Beat第3戦決勝は午後2時45分コースイン予定。6時間のインターバルがあり、その間に気温はかなり上昇すると予想されている。圧倒的ともいえるタイムを出した卜部に対して追う側はギャプを削る策を考えねばならない。

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhisa NOINE

Forumula Beat

第3戦もてぎ公式予選結果


もてぎチャンピオンカップレース第2戦 -RIJ- (2023/04/25) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2023 Formula Beat Round 3 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

Pos Cls Cls
Pos
Driver Car
Maker Model
Time Behind Gap km/h
1 81     卜部 和久 H・R F108
ZAP F108
1'53.646 - - 152.083
2 47     徳升 広平 フジタ薬局アポロ電工高山短大
WEST 096
1'54.492 0.846 0.846 150.959
3 6     佐々木 孝太 ファーストガレージ&ISP
ZAP F108
1'54.541 0.895 0.049 150.894
4 72     金井 亮忠 チームNATS・正義・001
NATS 001
1'54.712 1.066 0.171 150.670
5 19     ハンマー 伊澤 アルカディア☆ハンマーRハヤテ
疾風
1'55.061 1.415 0.349 150.212
6 55 G 1 河野 靖喜 ファーストガレージ&ISP
Formula Renault 2.0
1'55.067 1.421 0.006 150.205
7 9     下村 剛司 ファーストガレージ&ISP
Formula Renault 2.0
1'55.457 1.811 0.390 149.697
8 1     安井 和明 ブースカ隊長
Dallara F301
1'55.534 1.888 0.077 149.598
9 20     大宮 賢人 ハンマーR疾風
疾風
1'55.548 1.902 0.014 149.579
10 92     岩本 瞬 ファーストガレージ&ISP
B-MAX RK01
1'55.675 2.029 0.127 149.415
11 11 G 2 植田 正幸 Rnsports制動屋KKZS
MYST KK-ZS
1'55.882 2.236 0.207 149.148
12 46     入榮 秀謙 アポロ電工フジタ薬局MT
WEST 096
1'57.661 4.015 1.779 146.893
13 8 G 3 米谷 浩 KK・ヨネタニ
Dallara F307
1'57.695 4.049 0.034 146.851
14 3 G 4 船井 俊仁 ファーストガレージ&ISP
ZAP F108
1'58.096 4.450 0.401 146.352
15 34 G 5 三浦 勝 NUTECルノー
TATUUS FC106
1'58.265 4.619 0.169 146.143
16 26 H 1 内村 浩二 KRac WINMAX 056
WEST 056
1'58.667 5.021 0.402 145.648
17 35     髙橋 忠克 髙宮商事ミストKK-ZS
MYST KK-ZS
1'58.886 5.240 0.219 145.380
18 0 G 6 渡辺 義人 チームNATS・エクシズWXR
WXR MKII
2'00.619 6.973 1.733 143.291
19 36 G 7 富澤 もぐら 松伏光運転代行ハンマーR疾風
疾風
2'04.405 10.759 3.786 138.930
---- 以上基準タイム(130% - 2'28.494)予選通過 ----

SUPER FORMULA

第3戦鈴鹿決勝記者会見 優勝・宮田莉朋「まさかトップ争いができるなんて」

優勝 宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)

決勝記者会見:優勝した宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)

 「チームのみなさん、スポンサーのみなさん、応援してくださるファンのみなさん、長らくお待たせしました。スーパーフォーミュラフル参戦3年目でようやく優勝ができてうれしいです。昨日は残念な予選だったので、ポイントを取れたらいいなという気持ちで臨んでたので、まさかトップ争いができるなんて思っていませんでした。本当にうれいしいですし、感謝しかないです」

2位 坪井翔(P. MU/CERUMO・INGING SF23)

決勝記者会見:2位の坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)

 「2位という残念な結果になりましたが、レースは支配できていたと思います。予選から前に出てトップ争いをできるような状態で運べたので、前回の2位とは違った内容の濃い日でした。あのタイミングでセーフティーが出たら厳しいので、なんとか平川選手の前では終われましたが、後ろから速いペースで来られたのでしんどい残り5周でした。去年はこんな成績を残せるとは思えないシーズンを過ごしてきました。このレベルの高いスーパーフォーミュラで連続2位になれるのはなかなかないです。宮田選手とはGTで組んでいて先週は悔しい思いをしたので2人で1-2を取れたのはうれしいです。初優勝は特別なもので、ぼくも経験してるので素直に莉朋におめでとうです」

3位 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)

決勝記者会見:3位の平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)

 「昨日からあまり調子が良くなくて正直3位までなれるとは思っていませんでした。レース中もクルマの調子、タイヤの状況は良くなかったですが、粘り強い走りができました。セーフティーカーでラッキーもあり、チャンスを逃がさず3位になれたのでよかったです」

決勝フォトセッション:トップ3のドライバーたち

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

第3戦鈴鹿決勝優勝監督記者会見 舘信秀監督「やっとドアが開いた」

優勝チーム監督 舘信秀監督(VANTELIN TEAM TOM’S)

決勝記者会見:優勝チーム監督の舘信秀氏(VANTELIN TEAM TOM’S)

 「まさか優勝するとは。スタート前は良くてポディウム、悪くてもポイントは取ってもらいたいと思っていました。スタートしてからはペースが良かったし、いつものクレーム無線もなかったし、いいとこ行くかなと思いまいした。多少の幸運もありましたし、優勝できてうれしいです。ずーっと勝てそうで勝てなかったし、ポールも取れそうで取れなかった、そんな状況でした。こういう選手は一度勝つと割とポンポンといくのが多いし、やっとドアが開いたかなという感じです。宮田選手は存在感がないんです。あ、いたのかという感じで、ひょうひょうとしているし、ビジュアルでも速いとか強いとかいう感じは受けない選手ですが、終わってみると意外や意外。細かいことに注文を付ける選手で、エンジニアともよくしゃべっています。伸びる素質はあると思います」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

第3戦鈴鹿決勝 宮田莉朋が12番グリッドから涙の初優勝 

優勝した宮田莉朋と舘信秀監督(VANTELIN TEAM TOM’S)

 全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦「NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース」は23日、鈴鹿サーキットで30周の決勝を行い、予選12位からスタートした宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23)が優勝した。

 決勝は午後3時45分にフォーメーションラップが始まった。鈴鹿は快晴、過ごしやすい陽気となった。22台がグリッドに着くも、予選5位の牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)がエンジンストール。スタートはディレイとなりエクストラフォーメーションラップが行われることとなった。また、予選7位の佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING SF23)もクラッチトラブルでピットイン。20台が再びグリッドに着き、シグナルブラックアウトで30周に短縮されたレースが始まった。

30周の決勝がスタートした

 トップで1コーナーに飛び込んだのはポールシッターの大湯都史樹(TGM GP SF23)。これに予選2位、同3位、同4位の坪井翔(P. MU/CERUMO・INGING SF23)、野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)、山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)が続く。予選8位のリアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)は好スタートを切り、山下の背後に付けるとオープニングラップで山下をパスして4位に上がる。

 トップに立った大湯は1周目に2位の坪井を1秒7離すと2周目には1秒9と差を広げる。3位の野尻はペースが上がらない。3周目にローソンに、5周目に山下にパスされると5位まで順位を落とす。

 10周目にピットウィンドウが開くと真っ先に3位を走るローソンがピットイン。これを見て坪井と野尻は11周目にピットインしてタイヤを交換した。坪井はローソンを押さえて12位で戦列に復帰。ローソンの後ろには野尻が付けた。

 トップを走る大湯はコース上でのステイを選択したため、同じくステイの宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23)と平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)が2位、3位に上がってきた。

 トップを走る大湯のペースが上がらない。タイヤを交換した坪井、ローソンが後方から大湯を上回るタイムで周回を始める。

 大湯は引っ張って19周目にピットイン。坪井、ローソンの先行を許すが、野尻の前に出ることには成功する。S字ではまだタイヤの暖まらない大湯に野尻が迫る。そしてS字3個目で、野尻が大湯のリアをプッシュ。この2台は絡むようにクラッシュしてコースアウトした。

レースはアクシデントでセーフティーカーが導入された

 この2台のアクシデントでセーフティーカー(SC)が導入される。このタイミングで、大湯のピットインでトップに立った宮田、平川らが相次いでピットインしてタイヤを交換した。

 これでトップには坪井が立ち、2位にローソン。SCのため3、4位には大きく順位を落とさなかった宮田、平川が続く。

 SCが退き、レースは24周目から再開された。ここからフレッシュタイヤを履いた宮田と平川が躍進する。宮田は26周目に入るストレートで前を走るローソンに並びかけ1コーナーで2位に浮上。そしてトップを走る坪井に狙いを定める。

 11周目にタイヤを交換した坪井は苦しい。29周目にはついに宮田が1コーナーアウトから坪井を捉えてトップに浮上した。その後ろの平川も前を走るローソンを同じく1コーナーアウトからパスして3位に順位を上げた。

優勝は宮田莉朋(VANTELIN TOM\'S SF23)

決勝2位は坪井翔(P. MU/CERUMO・INGING SF23)

決勝3位は平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)

 レースは30周を回り終了。優勝は宮田で自身初。なんと12番グリッドからトップまで上り詰めた。2位には坪井が、3位には平川が入った。

決勝4位はリアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)

決勝5位は山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)

決勝6位は阪口晴南(P. MU/CERUMO・INGING SF23)

 4位にはローソンが、5位には山下が、6位には阪口晴南(P. MU/CERUMO・INGING SF23)が入った。

表彰式

 第4戦は大分県のオートポリスに舞台を移し、5月21日に決勝が行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA

第3戦鈴鹿決勝結果

NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース -RIJ- (2023/04/23) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2023 SUPER FORMULA Round 3 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
Engine
LapTimeBehindGap
137宮田 莉朋VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
3056'02.944--
238坪井 翔P. MU/CERUMO・INGING SF23
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
3056'05.966 3.022 3.022
320平川 亮ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
3056'06.348 3.404 0.382
415リアム・ローソンRed Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
3056'07.074 4.130 0.726
53山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
3056'11.653 8.709 4.579
639阪口 晴南P. MU/CERUMO・INGING SF23
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
3056'15.31012.366 3.657
74小高 一斗REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
3056'16.01513.071 0.705
836ジュリアーノ・アレジVANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
3056'18.15715.213 2.142
955ジェム・ブリュックバシェTGM GP SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
3056'18.67215.728 0.515
1012福住 仁嶺ThreeBond Drago CORSE SF23
ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
3056'19.06816.124 0.396
1164山本 尚貴TCS NAKAJIMA RACING SF23
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
3056'19.60616.662 0.538
1250松下 信治BYOUBUGAURA B-MAX SF23
B-MAX Racing Team
Honda M-TEC HR-417E
3056'21.03918.095 1.433
1314大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
3056'21.24118.297 0.202
147小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
3056'23.07420.130 1.833
155牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
3056'23.92720.983 0.853
1618国本 雄資Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
3056'29.33726.393 5.410
176太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
3056'29.84126.897 0.504
1851ラウル・ハイマンBYOUBUGAURA B-MAX SF23
B-Max Racing Team
Honda M-TEC HR-417E
3056'37.28134.337 7.440
1919関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
2955'27.5831Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 30Laps)完走 ----
-53大湯 都史樹TGM GP SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1932'26.14911Laps10Laps
-*1野尻 智紀Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1933'29.59811Laps1'03.449
-65佐藤 蓮TCS NAKAJIMA RACING SF23
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
-D.N.S--
  • Fastest Lap: CarNo. 37 宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23) 1'40.049 (26/30) 208.950 km/h
  • CarNo. 1は、全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第15条1.1)(危険なドライブ行為)により、競技結果に対して30秒を加算、ペナルティーポイント1点とした。

SUPER FORMULA

第3戦鈴鹿フリー走行2回目 関口雄飛がトップタイム PP・大湯都史樹は14位

フリー走行2回目:トップは関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)

 全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦は23日、鈴鹿サーキットで決勝をにらんだフリー走行が行われ、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)がトップタイムを記録した。

 決勝日を迎えた鈴鹿サーキットは早朝より快晴。昨日吹き荒れた強風もやみ、絶好のレース日和となった。午前11時5分より、決勝をにらんだフリー走行が30分間で行われた。

 序盤トップに立ったのは1分40秒929で大嶋和也(docomo business ROOKIE SF23)。中盤前の開始12分には山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)が40秒712でトップに。その直後には関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)が40秒498でトップに立った。

 関口は残り8分でさらにタイムをただ一人40秒を切る1分39秒939をたたき出し、このままこのセッションをトップで締めくくった。2位にはチェッカー後に40秒670を出した宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23)が滑り込んで来た。3位には山下、4位には大嶋が続いた。

 ポールポジションを獲得した大湯都史樹(TGM GP SF23)は14位、予選2位の坪井翔(P. MU/CERUMO・INGING SF23)は7位、同3位の野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)は13位でこのセッションを終えている。

フリー走行2回目:2位は宮田莉朋(VANTELIN TOM\'S SF23)

フリー走行2回目:3位は山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)

 予選5位の牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)は、コースインしたもののペースが上がらずピットインするとマシンを降りてしまい、決勝に向けて不安を残した。

 決勝レースは午後3時45分より31周で行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

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第3戦鈴鹿フリー走行2回目結果

NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース -RIJ- (2023/04/23) Free Practice 2 Weather:Fine Course:Dry
2023 SUPER FORMULA Round 3 鈴鹿サーキット 5.807km

PosDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
119関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
1'39.939--209.180
237宮田 莉朋VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'40.670 0.731 0.731207.661
33山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'40.712 0.773 0.042207.574
414大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'40.929 0.990 0.217207.128
57小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'40.955 1.016 0.026207.074
650松下 信治BYOUBUGAURA B-MAX SF23
B-MAX Racing Team
Honda M-TEC HR-417E
1'40.999 1.060 0.044206.984
738坪井 翔P. MU/CERUMO・INGING SF23
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'41.040 1.101 0.041206.900
815リアム・ローソンRed Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'41.096 1.157 0.056206.786
964山本 尚貴TCS NAKAJIMA RACING SF23
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'41.152 1.213 0.056206.671
1039阪口 晴南P. MU/CERUMO・INGING SF23
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'41.174 1.235 0.022206.626
114小高 一斗REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'41.261 1.322 0.087206.449
126太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'41.344 1.405 0.083206.280
131野尻 智紀Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'41.387 1.448 0.043206.192
1453大湯 都史樹TGM GP SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'41.418 1.479 0.031206.129
1520平川 亮ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
1'41.436 1.497 0.018206.093
1618国本 雄資Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'41.506 1.567 0.070205.950
1765佐藤 蓮TCS NAKAJIMA RACING SF23
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'41.939 2.000 0.433205.076
1855ジェム・ブリュックバシェTGM GP SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'42.031 2.092 0.092204.891
1936ジュリアーノ・アレジVANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'42.459 2.520 0.428204.035
2012福住 仁嶺ThreeBond Drago CORSE SF23
ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'42.459 2.520 0.000204.035
2151ラウル・ハイマンBYOUBUGAURA B-MAX SF23
B-Max Racing Team
Honda M-TEC HR-417E
1'42.569 2.630 0.110203.816
225牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'56.60516.66614.036179.282

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第3戦鈴鹿予選記者会見 PP・大湯都史樹「チーム底力のたまもの」

ポールポジション 大湯都史樹(TGM Grand Prix)

予選記者会見:ポールポジションの大湯都史樹(TGM Grand Prix)

 「鈴鹿に来るまでにチームと準備をしてきて、フリー走行でいろいろ試した結果、いい感触を得られました。予選は、ここにいる坪井選手や野尻選手がすごい強敵だと感じていたので、どうなるかは分からなかったんですが、Q1、Q2とも最高の準備をしてくれたチームに感謝しています。乗っていても気持ちのいいラップでした。ポールをチーム2大会目で取れるとは思ってなかったんですが、底力のたまものだと思います」

2位 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)

予選記者会見:予選2位の坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)

 「フリー走行から調子がよくて、予選に向けてもいい争いができるんじゃないかという手応えを感じていました。Q1からQ2にかけてタイムアップができない予選が続いていたので、今年はそこらへんをしっかり改善して、Q1からQ2でしっかりタイムを上げることができました。もうちょっとだったのに、予選でホンダ勢にポールを取られて悔しいです。ただ、アタックラップに関してはちゃんと走れていたので、しょうがないです。フロントローなので、あしたに向けてはいい流れだと思います」

3位 野尻智紀(TEAM MUGEN)

予選記者会見:予選3位の野尻智紀(TEAM MUGEN)

 「どこから話せばいいかなぁ(笑)。Q1に関しては自分ではそれなりに攻めたんですが、通過した瞬間にタイムが悪かったので『スミマセン』という無線を入れて、やっぱり通らなかったですよねぇという感じでした。本当に運よくQ2に進めて、エンジニアとコンプレインをいいながら会話ができたので、クルマの改善もギリギリ間に合いました。簡単なアジャストでしたが、すごくよくなりました。気持ち的にはこういう状況だったんで、横向いても行くしかないという感覚の中で、ダウンフォースも増えて走りやすくなりました。ロングランは不安を残しているので、あしたはしっかり改善して、優勝を狙う準備をしたいと思います」

予選フォトセッション:トップ3の選手たち

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

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第3戦鈴鹿公式予選 韋駄天・大湯都史樹が自身2回目のポールポジション Q1敗退から復活の野尻智紀が3位

ポールポジションを獲得した大湯都史樹(TGM Grand Prix)

 全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦は22日、鈴鹿サーキットで公式予選を行い、フリー走行から好調の大湯都史樹(TGM GP SF23)がポールポジションを獲得した。

 公式予選は、2輪との併催のため午後3時55分といつもより遅い時間から始まった。天候は雲一つ無い快晴だが、場内には強風が吹き荒れる。予選はノックアウト方式で行われ、Q1が2グループに分けられ11台ずつ。それぞれ上位6台がQ2に進出。Q2は12台で争われ、最速ドライバーがポールポジションを獲得する。

 まずはQ1Aグループ予選が10分間で行われた。ここでは大湯都史樹(TGM GP SF23)が1分36秒534でトップ通過。2位には宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23)が僅差で続き、3位にはリアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)が入った。

 有力ドライバーでは山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF23)が8位、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)が10位にとどまり、ここで敗退した。

 10分間で行われたQ1Bグループは、波乱の展開となった。トップで通過したのは1分36秒413で坪井翔(P. MU/CERUMO・INGING SF23)。ジュリアーノ・アレジ(VANTELIN TOM'S SF23)が奮闘し2位、3位には佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING SF23)が続いた。

 ところがポールポジション候補最有力の野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)がなんと7位。ここで敗退かと思われたが、6位に入った小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF23)が走路外走行でタイム抹消。6位に繰り上がった野尻は首の皮一枚つながりQ1通過を果たした。

ポールポジションを獲得した大湯都史樹(TGM Grand Prix)

予選2位の坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)

予選3位の野尻智紀(TEAM MUGEN)

 小林の走路外走行の判定が長引き、予定より遅れて始まったQ2は7分間で行われた。

 ここでも大湯が速い。各セクターをトップタイムで通過すると、1分35秒792をたたき出し、自身2回目のポールポジションを獲得した。坪井も大湯に迫る走りを披露したが、わずか0秒043届かず2位。そして最後に3位に滑り込んできたのがQ1敗退かと思われた野尻で、劇的な復活を果たした。

 4位にはシーズンオフのテスト負傷から復活した山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)が、5位には宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23)が入ったが、宮田は走路外走行で12位に後退。代わって5位には牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)が、6位には健闘した小高一斗(REALIZE Corporation KONDO SF23)が入った。

ポールポジションは大湯都史樹(TGM GP SF23)

予選2位は坪井翔(P. MU/CERUMO・INGING SF23)

予選3位は野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)

 決勝レースは明日23日、午後3時45分より31周で行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA

第3戦鈴鹿公式予選結果

NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース -RIJ- (2023/04/22) Weather: Fine Course: Dry
2023 SUPER FORMULA Round 3 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoGr.DriverCar
Team
Engine
Q1Q2
153A大湯 都史樹TGM GP SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'36.5341'35.792
238B坪井 翔P. MU/CERUMO・INGING SF23
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'36.4131'35.835
31B野尻 智紀Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'37.4441'35.906
43A山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'37.2671'36.126
55A牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'36.9541'36.280
64B小高 一斗REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'36.9671'36.403
765B佐藤 蓮TCS NAKAJIMA RACING SF23
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'36.9401'36.563
815Aリアム・ローソンRed Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'36.9331'36.711
920B平川 亮ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
1'37.3871'36.814
1039A阪口 晴南P. MU/CERUMO・INGING SF23
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'37.0041'37.023
1136Bジュリアーノ・アレジVANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'36.8931'37.060
12*37A宮田 莉朋VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'36.7051'53.858
---- 以上Q2で決定 ----
1312B福住 仁嶺ThreeBond Drago CORSE SF23
ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'37.541
1418A国本 雄資Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'37.310
1550B松下 信治BYOUBUGAURA B-MAX SF23
B-MAX Racing Team
Honda M-TEC HR-417E
1'37.709
1664A山本 尚貴TCS NAKAJIMA RACING SF23
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.377
1755Bジェム・ブリュックバシェTGM GP SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'38.176
1814A大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'37.615
1919A関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
1'37.626
2051Aラウル・ハイマンBYOUBUGAURA B-MAX SF23
B-Max Racing Team
Honda M-TEC HR-417E
1'38.566
---- 以上予選通過 ----
-*6B太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
2'09.386
-*7B小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
4'33.233
  • Q1: CarNo. 7, 6は、全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第19条2.(走路外走行)により、当該ラップタイムを不採用とした。
  • Q1: CarNo. 6は、全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第19条5.(走路妨害)により、3グリッド降格とする。
  • Q2: CarNo. 37は、全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第19条2.(走路外走行)により、当該ラップタイムを不採用とした。

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