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第8戦もてぎGTA定例会見 金曜走行の可能性やE10燃料の導入、XT-1の採用可能性 来季以降の展望を坂東代表が明らかに

GTA定例記者会見: 坂東正明GTA代表取締役

 スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは11月2日、シリーズ最終戦の行われているモビリティリゾートもてぎで定例会見を行った。

 会見の冒頭ではシリーズパートナーである霞ヶ関キャピタルよりGT500、GT300各クラスのシリーズチャンピオンに副賞が贈られることを前回のオートポリス大会に続いて発表した。

 これは石垣島にある同社運営のホテル「SEVEN by SEVEN」での3泊4日の宿泊券が贈られるもので、提供される部屋は最大で400平米あり、一泊あたり50万から100万円相当の価値があるとのこと。併せて8人乗りのプライベートジェットで石垣島へ移動する権利も含まれる。

GTA定例記者会見: 霞ヶ関キャピタル、樋口達夫執行役員

 会見に出席した霞ヶ関キャピタル執行役員樋口達夫氏によると、今回の副賞は日本一のドライバーやチームに、F1チャンピオンのようなステータスや環境を提供することで、スーパーGTチャンピオンの価値を高めることを目的としており、これが子供たちやファンにとっての強い憧れを生み、シリーズ全体の盛り上がりにつながることを期待しているという。

 各チームへは12月5日に開催される年間表彰式「GTA Heroes」にて正式に贈呈される予定だ。

 続いてGTAの坂東正明代表より、今大会の動員状況と今シーズンの振り返り、来季のFIA-F4選手権の開催フォーマット、国産燃料の導入進捗と、ドイツのADACが発表した次世代車両コンセプト「XT-1」についてのGTA側の検討状況などが語られた。

 まず最終戦もてぎ大会の動員数は公式予選日の時点で前年を上回っており、コロナ禍以前の2019年の水準に近づいているとのこと。運営については、日没の早さに伴う帰りの渋滞や寒さといった点が今後の課題として挙げられた。

 続いてマレーシア大会の復活やスプリント制の導入など、新しい試みに取り組んだ2025シーズンを振り返って、来季に向けて明確な方向性を作り出せた年であったと評価し、2027年以降を見据え、タイヤのワンメイク化や環境対応、コスト削減といった持続可能なシリーズ運営のための重要な一年であったと総括した。

 その上でより多くのファンに来場してもらうため、サーキットと連携して受け入れ態勢やプロモーション活動を強化すること、そのための付加価値向上に取り組んでいくことなどが示された。

 FIA-F4については、オートポリス大会で試験的に実施された、チャンピオンクラスとインディペンデントクラスを予選から決勝まで完全に分離する開催方式について、今月開催されるオーガナイザー会議で来季への導入を正式に決定する予定であり、併せてFIAが定める「6大会以上14戦」の規定を満たすため、6月に岡山国際サーキットで予定されているスーパーフォーミュラ・ライツとF4を併催とする方向でオーガナイザーと調整を進めていることなどが明らかとなった。

 これを実現するため、F4の公式予選を金曜日に実施すること、それを前提にスーパーGTも金曜日に練習走行を行なうことも検討しているという。水曜に搬入を行い、木曜に設営して、金曜練習走行、ということになれば、サーキットでの1日の滞在時間を短縮できれば、チームスタッフやメカニックの負担軽減にもつながり、スタンド裏での新たなプロモーション活動が可能となることも期待できる。

 ただしこれには一部のチームからは、金曜日走行に反対する意見が出ており、特に他カテゴリーに参戦するチームにとっては、水曜日搬入となると、前の週のレースからの準備期間が非常に短くなり、かえって過酷になるとの懸念が示されているという。

 このためもう少し情報収集と議論を進めていくとのことだ。

 またスーパーフォーミュラが導入を決めた国産のエタノール混合燃料について、現在エネオスのE10燃料をマニファクチャラーがベンチテストを実施しており、オクタン価などの材料データも入手しているとのこと。今後はベンチテストの結果を詳細に調査した上で、どのように進めていくかを幅広く検討する方針だという。

 先月DTMのホッケンハイム大会でADACが公表した次世代車両コンセプト「XT-1」についての見解と、スーパーGTでの採用可能性について問われた坂東代表は、今後のGT500クラスの方向性を考える上での一つの選択肢として捉えられており、具体的にこの方向性で進めるという決定には至っていないものの、マニファクチャラーが賛同すれば、別クラスでこの車両を走らせる可能性も考えられると回答した。

 XT-1は4輪または2輪にモーターを搭載し、水素バッテリーや既存のエンジン(4気筒や8気筒)からのエネルギーで駆動させるもの。

 2030年頃の実用化を目指しており、コンセプト発表会にはポルシェを含む各マニファクチャラーが参加していた。坂東代表もこれに出席しており、発表会の資料は日本のトヨタ、日産、ホンダの関係者にも共有済みだという。

GTA定例記者会見: 坂東正明GTA代表取締役と樋口達夫霞ヶ関キャピタル執行役員

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
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VITA筑波

第5戦筑波決勝ドライバーコメント 2位・ICHIRO KIMURA「スタートが決まった、もうそれだけです」

優勝 兒島弘訓(ZR WINMAX VITA)

優勝した兒島弘訓(ZR WINMAX VITA)

 「スタートも無事に決めることができて、その後のペースも悪くなかったので。何台かラップダウンにも無事にできたし、自分のベストを尽くしてウエットの中ではいいレースができたのではないかな、と思います。これで筑波シリーズ5戦5勝、すべてファステストも出せたと思います。最終戦は出場できないので、また来年出られたらなと思います」

2位 ICHIRO KIMURA(KOO'ON with ABBEY)

決勝2位のICHIRO KIMURA(KOO'ON with ABBEY)

 「スタートが決まった、もうそれだけです(笑)。それがすべてだったかもしれません。西濱さん速いから(苦笑)、もう焦りました。でも楽しかったです。最後までフェアにしていただいて、楽しかったです」

3位 西濱康行(ETA白波ワークスVITA)

決勝3位の西濱康行(ETA白波ワークスVITA)

 「スタートでKIMURAさんに前に出られてしまって、様子見ながら走っていたのですが。最後2回ぐらいアタックのチャンスがあったけれど、行ききらず、という感じでしたね。KIMURAさん上手なドライビングしていたし、フェアなバトルだったので、楽しめました。雨の中鈴鹿から来てそれほど経験のない人に先に行かれてしまったのは反省で、もっと勉強しなければいけないな、と思うのですが、いいレースだったし悔しくはないです」

4位 樋尻勝利(ABBEY★BON)

決勝4位の樋尻勝利(ABBEY★BON)

 「どこのラインを走ったら一番タイムが上がっていくのかを探りながらでした。前半はちょっとラインをずらしていたのですが、後半は雨のラインを走るように心掛けました。(後ろからのプレッシャーは?)後ろはもう見る余裕なくて、前の2位と3位の人をずっと見ていました。あそこがやりあっている間にちょっとでも近づきたいと思っていたのですが」

5位 並木海和(ViVa ETA VITA)

決勝5位の並木海和(ViVa ETA VITA)

 「僕のペースが後ろの2台より遅くて、ずっとせっつかれていました。後ろのサトウさんもHanaさんがバトルしてくれていたので、なんとか順位をキープしてゴールできました。ヘアピンでぜんぜんグリップが感じられなくて、めちゃ遅かったです(苦笑)。なんとかブロックして、という感じでした」

6位 サトウタカヒロ(TIPO ETA VITA)

決勝6位のサトウタカヒロ(TIPO ETA VITA)

 「終盤に1台どうにかパスできて、その後前に詰まってしまって抜くことができなかったのですが。スタートもうまく行ったような、行ってないような感じで。チャンスは何回かあったけれど、そこで僕も失敗したりして、あまりうまく行かなかったな。でも10番手スタートだから、ポジションは上げられたので、よかったかなとは思っています。この順位で納得はしていませんがので、もうちょっと上げたいですね。(Hanaへのオーバーテイクはきれいだったが?)でも最終ラップに失敗してしまって、またオーバーテイクされかけて、最終コーナーに2ワイドで入って行って、どうにかそこで前に出ることができたので、ぎりぎりポジション上げられたという感じです」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
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VITA筑波

第5戦筑波決勝 兒島弘訓がポール・ツー・ウインの完勝でシリーズチャンピオンを確定

優勝は兒島弘訓(ZR WINMAX VITA)

 VITA筑波シリーズ第5戦決勝は10月26日(日)に行われ、ポールポジションからスタートの兒島弘訓(ZR WINMAX VITA)がホールショットを奪うとそのまま後続を引き離してぶっちぎりで18周を走り切りフィニッシュ、開幕5連勝でシリーズチャンピオンを決めた。

 第5戦決勝は午前10時52分にフォーメーションラップ開始。依然として小雨が降り続け、気温15.4度、路面温度17.5度と肌寒いコンディション。予選時に比べると路面の水量はかなり減っているように見える。予選終了から約2時間と慌ただしいタイムスケジュールで各車準備を整える。スターティンググリッドへの試走で本日鬼門の第2ヘアピン出口で樋尻勝利(ABBEY★BON)が姿勢を乱してスピン、タイヤバリアに接触する一幕もあったが無事にコースに戻り6番グリッドについてレーススタート。

決勝がスタートした

 ポールポジションの兒島が好スタートでホールショットを奪ったのに対してフロントロウから出た西濱康行(ETA白波ワークスVITA)の出足が鈍く、逆に蹴り出しのよかった3番手スタートのICHIRO KIMURA(KOO'ON with ABBEY)がストレートで前に出て2位を奪って第1コーナーへ。さらに後方では5番グリッドのBurton Hana(Circuit Orange)の加速が鈍く、6番手スタートの樋尻と7番手スタートの山本龍(お先にどうぞ⭐︎VITA)が先行する。樋尻はその勢いのままに4番手スタートの並木海和(ViVa ETA VITA)とサイド・バイ・サイドで第1コーナーを立ち上がるとS字の進入でオーバーテイク、4位に上がる。

 下位グループでも10番手スタートのサトウタカヒロ(TIPO ETA VITA)が第1コーナーで8位に上がると7位にドロップしたHanaを追い立てるが、焦りが出たか第2ヘアピンからの立ち上がりで姿勢を乱して一瞬失速。逆に渡邉顕(ELEVレーシングVITA01)を前に出してバックストレートへ。しかし今度は渡邉が最終コーナー入り口でコースオフ、すぐにコースに復帰したものの最下位まで順位を落としてしまう。

 オープニングラップを終えてトップ兒島は2位KIMURAに0.812秒の差。3位7西濱はそこから1.123秒離されて、0.517秒差で追う4位樋尻のプレッシャーにさらされている。5位#木はそこからやや離されトップから4.313秒差。その0.320秒後方6位で山本がチャンスを伺っている。

 2周目に入り兒島はさらに加速、セクター1、2、3とギャップを築いてKIMURAとの差を1.346秒に拡大。3位西濱と4位樋尻は0.5秒差と依然接近戦。5位並木を挟んで6位の山本に対してHanaが接近。バックストレートで前に出て最終コーナー手前で6位を奪い返すことに成功。ここで失速した山本サトウ、土屋伊津季(ディープレーシングVITA)が次々とオーバーテイク。7位サトウ、8位土屋の順となり山本は9位までドロップ。

 順位変動こそ少ないがバトルが静かに進んでいる中で、トップ兒島は一人旅を続け、4周目1分12秒816、5周目12秒609、6周目12秒428と最速ラップを更新し続けて、7周目で2位 KIMURAとは8.011秒の大差。3位西濱、4位樋尻はそれぞれ前と1.388秒、1.956秒差とややギャップが拡がり単独走行に。そこから7秒以上後方で並木、Hana、サトウの5位グループはそれぞれ0.351秒、0.491秒の間合いとバチバチの接戦を演じている。

 この5位グループのバトルはレース後半戦に入っても続き、3台のギャップは8週目1.03秒、9周目0.479秒といよいよ三つ巴のテール・ツー・ノーズ状態。そして迎えた11周目、まずサトウがメインストレートの加速でHanaのスリップストリームから抜け出し、並走でコントロールラインを同タイムで通過すると第1コーナー入り口でインから攻略、6位に上がる。さらに12周目、13周目と前を行くチームメイト並木に接近、0.262秒まで肉薄する。

 そして中団のバトルに耳目が奪われている間に反転攻勢に出ていたのが3位西濱で、9周目に1.682秒まで開いていた2位KIMURAとの差を10周目1.157秒、11周目0.706秒、13周目0.496秒と削り取りプレッシャーをかける。

 トップ兒島は12周目にラップタイムを1分11秒台に入れて11秒933、さらに13周目に11秒795、14周目11秒727とタイムを削り突けて迎えたファイナルラップ。11秒499とこの日のファステストラップを叩き出して2位以下に21秒の大差をつけてフィニッシュラインを通過。圧倒的な速さで勝利を掴んだ。2位KIMURA、大差はついたがスタートでつかんだ2位のポジションを西濱から0.716秒の差で守り切り、1年ぶりの筑波で表彰台を獲得した。3位西濱、4位初めての筑波で健闘した樋尻。5位はサトウを0.7秒差に振り切った並木、サトウは10番手スタートから6位までポジションを上げた。

 優勝した兒島選手はこれで5戦すべてポール・ツー・ウイン、各レースのファステストラップも叩き出しての完勝で100ポイントを獲得。11月23日の最終戦は欠場とのことだがランキング2位の西濱選手とは36ポイントの差があり、最終戦を待たずにVITA筑波シリーズのチャンピオンが確定した。

 VITA筑波シリーズ最終戦は11月23日(日)に開催される。

決勝2位はICHIRO KIMURA(KOO'ON with ABBEY)

決勝3位は西濱康行(ETA白波ワークスVITA)

決勝4位は樋尻勝利(ABBEY★BON)

決勝5位は並木海和(ViVa ETA VITA)

決勝6位はサトウタカヒロ(TIPO ETA VITA)

表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA
Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE
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VITA筑波

第5戦筑波公式予選ドライバーコメント ポールポジション・兒島弘訓「ウオームアップしていたら予選が終わった」

ポールポジション 兒島弘訓(ZR WINMAX VITA)1分15秒443

ポールポジションを獲得した兒島弘訓(ZR WINMAX VITA)

 「コースに出る位置が前の方だったので、その恩恵もありますが、普通にウオームアップしていたら予選が終わったという感じなので(苦笑)なにがコレというところはないですね。ちょっと気になるのはニュータイヤの皮むきのタイミングの時の西濱さんのペースが割とよさそうだったので、そこは決勝のスタートの時のペースを意識して後ろを見ておかないといけないかな、という気はしました。チャンピオンに向けてはポールポジションからスタートできるので、いい材料とおもって、このまま全戦全勝で終われるように、頑張ります」

2位 西濱康行(ETA白波ワークスVITA)1分15秒766(+0.343秒)

予選2位の西濱康行(ETA白波ワークスVITA)

 「雨の予選なんでね、トップを狙っているというよりはポジションをキープするというのが大事ですから。その意味ではライバルとの位置関係はいいところで予選を終えられたかなと思います。もっと走りたかったけれど、走れば走るほどリスクが高まるから、これでよかったのかな。(タイトル争いについては)予選タイムを見ても兒島さんだんだん離れていく感じがあって、逆転できるように頑張りますが、自力で行けるかは分からないですね」

3位手 ICHIRO KIMURA(KOO'ON with ABBEY)1分16秒201(+0.758秒)

予選3位のICHIRO KIMURA(KOO'ON with ABBEY)

 「何なんでしょう、予選であってなかったようで(笑)。路面は皆さんフロントが入らないのが苦労されているのがよくわかりました。自分もそうですが、その中でどこ(位置取り)が一番いいかを探すのが大変かな。決勝はこれ(雨)ですからね、精いっぱい最後まで無事に前について行きたいです」

4位 並木海和(ViVa ETA VITA)1分16秒352(+0.909秒)

予選4位の並木海和(ViVa ETA VITA)

 「1周しか走れずに終わったので、それでよかったのかな? 今回4位で、いつも9番とか10番なので、このまま予選が続いていたら順位下がったかもしれないので、赤旗でよかったのかなっていうのもちょっとありますね。決勝に向けては 目の前に同じチームの西濱さんがいるので、頑張ってついて行きたいですね」

5位 Burton Hana(Circuit Orange)1分16秒373(0.930秒)

予選5位のBurton Hana(Circuit Orange)

 「昨日も練習走行で路面がいい時に1周目で飛び出してしまったから(苦笑)ちょっと残念で。まだまだ限界まで行けていないと自分で分かっています。でもこういうレースに出るのはバトルとかの練習のために来ているから、ちゃんと限界で走って安全に帰ってくるのが目標です」

6位 樋尻勝利(ABBEY★BON)1分16秒756(+1.313秒)

予選6位の樋尻勝利(ABBEY★BON)

 「雨の日のニュータイヤなので、皮むきを先にしようかなと思って、それを重点に置いていたら、もう終わっちゃったって感じです(笑)」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
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VITA筑波

第5戦筑波公式予選 赤旗連発でアタックチャンスがない中、兒島弘訓がポールポジションを獲得

 VITA筑波シリーズ第5戦予選は10月26日(日)に行われ、開幕4連勝中の兒島弘訓(ZR WINMAX VITA)がポールポジションを獲得した。

 10月最後の週末の筑波サーキットは前日から雨ですっかり気温が下がり、肌寒い気候となっている。

15分間の予選は午前8時20分コースオープン。雨は相変わらず降り続いており気温14度、路面温度16度で、路面はウエットコンディションだ。

 前戦優勝の兒島を先頭に12台のVITAがコースインするが、第2ヘアピン進入でサトウタカヒロ(TIPO ETA VITA)がスピン。バリアに接触して止まってしまい、ただちに赤旗が提示。予選中断となる。

 サトウの車両が移動されて午前8時28分に残り時間12分から予選再開。雨はかなり小降りになってきて、各車仕切り直しに向けてウオームアップを始める。

 計測1周目、今回シリーズチャンピオン確定を狙う兒島が1分15秒433のトップタイム、2番手に現在シリーズ2位の西濱康行(ETA白波ワークスVITA)が15秒786で続く。3番手ICHIRO KIMURA(KOO'ON with ABBEY)16秒201、4番手並木海和(ViVa ETA VITA)16秒352、5番手筑波初見参のBurton Hana(Circuit Orange)16秒373、6番手こちらも初筑波の樋尻勝利(ABBEY★BON)16秒756と1分16秒台で続く。

しかしここでまたもアクシデント。第2ヘアピンへ向けて80Rを立ち上がる所で内田美保乃(miiisuke VITA)がスピン、芝生でストップ。さらに後続の渡邉顕(ELEVレーシングVITA01)もほぼ同じ場所でスピン、内田との接触は避けられたもののこちらもストップ。直前に行われたツーリングカーの予選でもアクシデントがあり、今回第2ヘアピンが鬼門になってしまった。ただちに赤旗が提示されて予選は再度中断。

2台の車両の移動作業が行われたが終了時点で残り時間4分を切っており、ここから再度コースインしてもタイムアタックの時間がないため、予選はここで終了ということになり、中断前の計測1周目のタイムで予選順位が確定。ポールポジションは兒島、0.343秒差で2番手西濱がフロントロウに並んだ。以下セカンドロウ3番手がKIMURA、4番手並木、3列目5番手Burton Hana(Circuit Orange)6番手樋尻と筑波初レース組が並んだ。

 なお予選タイムが計測できなかった、サトウ、渡邉、内田は決勝出場が認められ、それぞれ10、11、12番グリッドからスタートすることとなった。

 決勝は午前11時10分コースイン予定。雨は次第に小降りになる予報だがウエットレースになりそうだ。

Text: Junichi SEKINE
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SUPER GT

2025シリーズチャンピオン会見 坪井翔「快挙の中の一員でいられてよかった」

GT500クラス 1号車au TOM'S GR Supra(TGR TEAM au TOM'S)

伊藤大輔(TGR TEAM au TOM'S)

GT500クラスチャンピオン記者会見: 伊藤大輔監督(TGR TEAM au TOM\'S)

 「この体制だったら取れるだろうとかっていうような、言葉をシーズン前からいただいてたりとかもしたんですけども、その分、プレッシャーもある中で、きちんと3連覇取れたということに、正直ホッとしております。今年からエンジニアが変わったというところもあって、毎戦毎戦、もちろん優勝もしてきましたし、コツコツポイントも取りながら来たわけですけども、すべてのレースで完璧というふうにはいかない部分がありました。常に反省点がありながら次のレースに挑むというような形で今シーズン毎戦毎戦やってきましたけども、結果として最後こういう形で終われて本当に良かったなと思ってますし、このドライバー2人が最後まで素晴らしい走りをしてくれて、タイトルに導いてくれた部分で本当に感謝してます。」

坪井翔(TGR TEAM au TOM'S)

GT500クラスチャンピオン記者会見: 坪井翔(TGR TEAM au TOM\'S)

 「嬉しいです。今の1号車は、誰もが多分空いたら乗りたいって思うシートの一つなのかなと思うので、そこに乗れているのはありがたいですし、その中でしっかりプレッシャーはありますけど、山下選手と共に結果を出し続けられているっていうのはすごくいい環境かなと思いますし、今年監督も言ってましたけど、エンジニアが変わって、エンジニアが変わるとガラッと変わるんで、いろいろ試行錯誤しながら、完璧なシーズンではなかったとはいえ、しっかりチャンピオンという結果を出しました。エンジニアにとっても初めてのGTトラックで、今までチャンピオンを取ってきて、それが当たり前になってきた1号車をいきなり背負うっていうことの重大さというか重さっていうのは分かってるつもりでいるので、エンジニアにとってすごく大変な年だったと思うんですけど、しっかり仕事をやってのけてくれたので、チームのみんなに感謝ですし、史上初の3連覇はすごい快挙だったと思うので、その中の一員として居られてよかったなと思います」

山下健太(TGR TEAM au TOM'S)

GT500クラスチャンピオン記者会見: 山下健太(TGR TEAM au TOM\'S)

 「坪井選手は今回で4回目で、自分が3回目のチャンピオンです。これだけ接戦の今のGT500の中で、ちょっと抜けたような、結果を出し続けている1号車チームに、自分が居させてもらっていることにまず感謝したいなというのと、今年も完璧なシーズンではなかったんですけど、もう本当に全員が常に100パーセント以上のパフォーマンスを出しているなっていう印象がやっぱりありました。苦しい時もミスも最小限にしてきたと思うし、できる限りのことしてきたと思っています。本当に全員の力で取ったチャンピオンだなっていうのを改めて思いました」

GT300クラス 65号車LEON PYRAMID AMG(K2 R&D LEON RACING)

黒澤治樹(K2 R&D LEON RACING)

GT300クラスチャンピオン記者会見: 黒沢治樹監督(K2 R&D LEON RACING)

 「本当にうれしいという,単純な言葉で片付けていいのかっていうくらい嬉しいですし、チャンピオン、自分でファクトリーを構えて、チームオーナーと一緒に組織を作り、そして自分のスタッフとともにドライバーでチャンピオンを取って、今度は監督としてチャンピオンを取らせていただいて、 まあもう本当にこれ以上何があるんだっていうぐらいの、本当に何て言うかな。まあ目標達成できてるし、またブリヂストンさんにね、素晴らしいタイヤ、いつも用意していただいて。ええ、もうそこの組織というか、チームを持たせていただいてて、こんな結果を与えてくださったんで、もうこれ以上のことはないかなって思いますね。嬉しいです。」

 「2018年にチャンピオンを取った時は、蒲生が誕生日当日だったんですよ。で、今日僕誕生日なんですよって言った菅波っていうのがいて、そうなのって言って。で、まあ取れるか取れないかは、持ってるか持ってないかにかかってんじゃないのって言って取ったんで。まあ2人とも持ってるドライバーなんで、いいドライバーが2人とも頑張ってくれたなっていう」

蒲生尚弥(K2 R&D LEON RACING)

GT300クラスチャンピオン記者会見: 蒲生尚弥(K2 R&D LEON RACING)

 「気持ちとしてはもうホッとしているのが大きいですかね。今日のレース展開的には結構ペースが厳しくて、まあ自力でなんとかなるような展開ではなかったのですけど、まあその中でもちゃんともう持てる全てを使って、予選順位からまあ決勝順位を上げることもできましたし、もうあの、もうこれ以上ない展開のレースだったかなと思います。嬉しいです」

菅波冬悟(K2 R&D LEON RACING)

GT300クラスチャンピオン記者会見: 菅波冬悟(K2 R&D LEON RACING)

 「本当に嬉しいです。僕、スーパーGTでチャンピオン取るの初めてなので、そこがまず嬉しいのと、もちろん今年、開幕戦優勝させていただいて、シリーズランキングを常にリードした状態できましたけれども、やっぱり前回のオートポリスラウンドぐらいから、チャンピオン取れるかどうかっていうところを意識したくなくてもしてしまうようなポイント差であったり、そういうところで意識して過ごしてきて、このもてぎ、LEONレーシングとしては結構得意にしている部類だと思うんですけれども、そのイメージで入ってきた中で、昨日走り出しとか予選であんまり順位が良くなかったので、どうなるんだろうなっていう不安の方が大きかったです。今日決勝を終えてみて、チャンピオンを獲得できたということで、なんか嬉しさも倍増したなという感じがありますし、僕は前半スイントを担当させていただいて、後半ずっと蒲生選手の走りをモニターでずっとタイムチェックしたりしながら見てたんですけど、自分たちでどうしようもない展開で、周りの結果次第っていうところでしたし、そこがもうかなりの混戦だったので、本当に残り20周ぐらいはなんか見るのもしんどくて、疲れました」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
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SUPER GT

第8戦もてぎ優勝記者会見 山下健太「抜かれて終わってもモヤッとするんで」

GT500クラス 1号車au TOM'S GR Supra(TGR TEAM au TOM'S)

坪井翔(TGR TEAM au TOM'S)

決勝記者会見: GT500クラスで優勝した坪井翔(TGR TEAM au TOM\'S)

 「実際2位以上でチャンピオン確定の条件での2位スタートだったので、無理して抜かなくてもチャンピオン取れる状況でしたけども、やっぱり勝って終わりたいというところがありましたし、予選はちょっと悔しい結果になってしまったので、なんとか抜きたいなと思ってました。朝のウォームアップの段階で、路面温度が想定したより低かったかなっていう感じで。タイヤのウォームアップは結構大変な状況だったので、逆に言うともう1周目しかないなと。チャンスめちゃくちゃあるなと思ってたので、そこに全集中していき、1周目で抜くことができたので、計算通りなレース展開で、その後も5秒、6秒ぐらいギャップを開いて山下選手に渡すことができました。もしかしたらどこかのクルマが無交換で来るかもしれないっていうのはなんとなく想像してたので、なるべく僕らとしてはギャップを開いておきたいっていうところはあったので、僕の役目としてはちゃんとしっかりトップでギャップを作って渡すっていうところの任務はしっかり果たせたので、すごくいいスティントだったかなと思います。」

 「今年の流れとしては、間にスプリントレースがあったっていう、ノーウェイトレースができたっていうのは一つ大きかったかなと思います。なので、開幕と最終戦と富士スプリントと、そこで大量得点を取ることができたので、チャンピオンにつながったかなと思うので、そういったシーズンだったかなと思います。印象に残ったレースとしては、ノーウェイトのレースの開幕戦、最終戦で勝つってことは、同条件でレースをして勝つことになりますので、それをしっかり2つとも今年も取れたっていうのは、すごく印象としては大きいかなと思います」

山下健太(TGR TEAM au TOM'S)

決勝記者会見: GT500クラスで優勝した山下健太(TGR TEAM au TOM\'S)

 「坪井選手がトップで渡してくれたので、トップ守らなきゃいけないなとは思っていたんですけど、ちょっと選んでるタイヤの種類的にも、ピックアップとかいろんな問題があって、ぺース的に厳しくなるかもしれないなっていうのはちょっと思ってました。そうなりたくないなと思ってたんですけど、実際かなりそういう状態になってしまって。その状態でもまあみんな選んでるタイヤ似てるしと思ってたんですけど、ちょっと日産勢が思ったよりもすごい速くて、2台に30周近くずっと真後ろ走れる展開になりました。まあ状況的には別に後ろ2台いかしても、チャンピオンになれるっていうのは、分かってはいたんですけど、最後だしと思って、抜かれて終わってもちょっともやっとするんで、ブロックしようかなと思って結構頑張って走ってたんですけど、ちょっと疲れました。でも勝てて良かったです」

 「今日のもてぎが思い出に残るレースだなと思ってて。自分たちの要因っていう感じではないんですけど、オートポリスとSUGOで結構ポイントを落とすええ形で、なんかすごい悪い流れになりそうだったところを、しっかりこのもてぎで予選も決勝もいつも通りの形に戻すことができたので、そこは良かったかなと思います」

GT300クラス 5号車マッハ車検エアバスターMC86マッハ号(TEAM MACH)

塩津佑介(TEAM MACH)

決勝記者会見: GT300クラスで優勝した塩津佑介(TEAM MACH)

 「素直にもうあの嬉しいが勝って、何をしゃべっていいのかちょっとわかんないぐらいなんですけど。去年からチームマッハに加入させてもらって、玉中オーナーの下で、2年間出させてもらいました。昨年はなかなか結果を残すことができなかったんですけど、積み上げてきたものが徐々に形になって、今年はシーズン序盤から上位で争えるレースができるようになりました。鈴鹿で3位は3位だったんですけど、2人で表彰台に立てなくて、すごい悔しい思いをしたので、どうにか勝ちたいっていうのをずっとやってきました。このもてぎですごく流れがよく、チームも、木村選手もすごい速くて。木村選手のおかげでここに立つことができたのがすごく嬉しいです。」

 「レースに関しては、まず僕がスタートで、もう最初から無交換で行くからっていうので、タイヤ使うなよって玉中さんには言われてました。なおかつ後ろにも抜かれるなって言うので、ペースも頑張って守りながら、タイムも守りながらでやってたんですが、途中で500に抜かれるタイミングで後続に抜かれちゃったのは、僕としてはちょっと悔しい部分はあったんですけど、まあそれでも木村選手になんとか、いい位置でバトンを渡せることができたのは、良かったかなと思ってますはい」

 「今年の最初に木村選手と組むってなって、もともとの出会いは今回Xでちょっと判明したんですけど、12年前のカート時代の写真が出てきて、そこでたまたま一緒にレースに出ていたことがわかって、すごい懐かしいねみたいな話をしてたんです。全然その時は全く知らなかったっていうのが後で写真で発覚したっていう。 その後は鈴鹿サーキットレーシングスクールで一緒になって、そういう流れがあって、年齢も近いですし、体格もほぼ一緒でシートもぴったりで、コンビとしても本当に一年、木村選手と組めて、すごい経験も多い中で、いろいろ僕も勉強になりましたし、本当に良かった一年だったなって思います。思い出に残るのは本当に今日かなと思うんですけど、鈴鹿が一番悔しい思いが一番残ってます。木村選手がメディカルに行ったために一緒に表彰台に立てなかったのが本当に悔しくて一緒に泣いたんです。今日は嬉し泣きで一緒に泣けたかな。本当にすごい幸せだなと思います。チームも、応援してくれている人も、本当ここまで関わってくださった皆さんに本当に感謝しています」

木村偉織(TEAM MACH)

決勝記者会見: GT300クラスで優勝した木村偉織(TEAM MACH)

 「まずはこのチャンスをくれたチームに感謝したいなと思ってますし、支えてくれるスポンサーさんだったり、本当に日頃サポートしてくださる皆様に、感謝の気持ちを伝えたいと思います。自分のスティントを振り返ると、後半を担当させてもらって、タイヤ無交換だったんで、どこまで行けるのかっていうところを常にタイヤと会話しながら、GT500やスーパーフォーミュラで生かしきてたタイヤマネジメントの経験を活かしました。本当に自分の経験をフルに活用して、勝てて良かったですし、MC86って1台しかいないクルマですけど、ヨコハマタイヤさんが一生懸命開発してくれて、本当に最後までペースが良い、本当にいいタイヤ作ってくれたんで感謝したいですし、本当みんなに感謝だなって思いながら、最後のラップまでアクセル踏んでましたね」

 「思い出っていっぱいありますけどね。塩津選手と体格も似てるし、性格も優しくて面白くてっていうところも似てるっていうところで。移動の車内でいつもなんか面白い話してたなっていうのが僕の中では思い出としては大きいんですけど、レースだとやっぱり鈴鹿で表彰台乗れなかったのが、悔しかったっていうところで。何よりも、ずっと玉中さんが勝ちたい、勝ちたいって言い続けてたんで、僕たちドライバーとしては、オーナーの期待に応えるためにここにいるので、今日22年越しの優勝ができたっていうところと、玉中オーナーって割とこう、サバサバしてるんですよ、九州男児って感じで。その玉中さんが、なんかちょっと目から汗が出てるっていう話を、塩津選手から聞いて、玉中さんを泣かせちゃったことが本当に嬉しいです。玉中さんの涙が出たっていうところが僕の思い出です」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
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SUPER GT

第8戦もてぎ 決勝前に新型プレリュードのGT500仕様車のデモランが実施される

来シーズンからホンダがスーパーGTに投入するホンダ・HRC・プレリュードGTのデモランが行われた

 ホンダレーシング(HRC)は11月2日、スーパーGT最終戦が行われている栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎにおいて、ホンダプレリュードGT500クラスプロトタイプ車両のデモンストレーションランを行った。

 これは2026シーズンからの実戦参加を目的に開発が進められているもので、今年9月より販売が開始された6AA-BF1型がペースとなる。すでにスポーツランドSUGOで牧野任祐(STANLEY TEAM KUNIMITSU)のドライブによりシェイクダウンを済ませており、今回も牧野がステアリングを握ってコースを2周して観客へのお披露目を行った。

来シーズンからホンダがスーパーGTに投入するホンダ・HRC・プレリュードGTのデモランが行われた

来シーズンからホンダがスーパーGTに投入するホンダ・HRC・プレリュードGTのデモランが行われた

来シーズンからホンダがスーパーGTに投入するホンダ・HRC・プレリュードGTのデモランが行われた

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
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SUPER GT

第8戦もてぎ決勝GT500クラス 1号車au TOM'S GR Supraが今季3勝目を挙げ、史上初の3連覇を達成!!

GT500クラス優勝はau TOM\'S GR Supra(坪井翔/山下健太)

 2025オートバックス スーパーGT第8戦「もてぎGT300kmグランドファイナル」の決勝レースが11月2日、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで行われ、GT500クラスは予選2位からスタートした1号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)が今季3勝目を挙げ、チームと坪井翔は見事3連覇、山下健太は2連覇を達成した。

(天候:曇り コース:ドライ 観客動員数:予選日18,000人/決勝日32,000人/大会総入場者数50,000人)

決勝に先立ち栃木県警によるパレードラップが行われた

 第8戦決勝は午後1時に栃木県警の白バイ5台、パトカー5台の先導でパレードラン開始。スタート時の気温は20℃、路面温度は22℃だ。

GT500クラスのスタートシーン

 ホールショットを奪ったのは石浦宏明(KeePer CERUMO GR Supra)。坪井翔(au TOM'S GR Supra)がアウトから隙を窺うが、石浦はこれを押さえて2コーナーを立ち上がる。しかし坪井はすかさず3-4コーナーで38号車を捉えてトップに立った。

 後方では予選7位の山本尚貴(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)が1周目に順位を2つ上げて5番手に浮上。2周目には福住仁嶺(ENEOS X PRIME GR Supra)が伊沢拓也(Modulo CIVIC TYPE R-GT)を捉えて10番手と、チャンピオンの権利を残すチームが順位を上げてきている。

 トップの坪井は序盤なかなかリードを広げられず、6周目でようやく1秒343差を2番手につけられたが、7周目の90度コーナーでチャーリー・ファグ(D'station Vantage GT3)と片山義章(UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI)が絡むアクシデントが発生。両者グラベルに飛び出し、777号車はコースに復帰したが、6号車がグラベルに捕まったため8周目からフルコースイエロー(FCY)が宣言されたことで、1号車のリードが4.591秒に広がった。

 8周終わりでFCYは解除。9周目から追い越しが可能となると、1号車のリードは一旦2秒232まで縮まるが、坪井はそこから徐々にリードを広げ、15周目にはその差を5秒047とする。

 後方では14号車が14周目に大津弘樹(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)を捉えて8番手に浮上してきた。

 レースは規定周回の3分の1となる21周を終えたところから俄に慌ただしくなった。

 まずは22周目に12号車、38号車、3号車Niterra MOTUL Z、8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8そして19号車WedsSport ADVAN GR Supraがピットイン。ここで38号車が12号車の前でピットアウトすることに成功するが、大湯都史樹(KeePer CERUMO GR Supra)と平峰一貴(TRS IMPUL with SDG Z)は揃って最初の1コーナーを飛び出してしまう。

 なんとか順位をキープしてコースに復帰した2台であったが、大湯はその周の90度コーナーでも飛び出してしまい、大きくタイムロスをしてしまった。

 続いて23周目に1号車、23号車MOTUL AUTECH Z、14号車、16号車がピットイン。1号車は右フロントの交換に少し手間取った様子だったが、大きなタイムロスはなく山下健太がコースへ。

 続いて24周目に100号車、64号車がピットイン。ここで100号車はタイヤ無交換作戦を敢行、見事1号車に先行してコースに復帰してみせた。

 しかし山下はすぐに牧野任祐(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)に追いつき、29周目の3コーナー進入で大外からこれを抜き去って実質トップを奪い返す。続いて平峰も同じ周のヘアピンでアウトから100号車を抜いて実質2番手に浮上した。

 100号車はその後も33周目に千代勝正(MOTUL AUTECH Z)にも抜かれて4番手に後退する。

 GT500クラスは最後までコースに留まっていた笹原右京(Deloitte TOM'S GR Supra)が37周目にピットインしたことで全車がドライバー交代を完了。この時点で1号車が再びトップへ返り咲いた。

 しかしそこからの道のりも非常に険しいものとなる。

 山下は平峰と千代の猛追を受け、彼らを押さえこみながらの走行をしいられたのだ。

 44周目の90度コーナーで1号車のインをつく平峰。しかしすかさず山下は立ち上がりで抜き返してトップを奪い返す。平峰は49周目に今度はアウトから1号車を抜きにかかるが、山下はこれも退けた。

 すると今度は千代がホームストレートで12号車に並びかける。懸命に押さえ込む平峰。

 その後も3台はテール・トゥ・ノーズの状態で周回を重ねながら互いにオーバーテイクのチャンスを窺っていたが、56周目の3コーナーで大嶋和也(ENEOS X PRIME GR Supra)が佐藤蓮(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)に追突するアクシデントが発生。この影響でコース上にパーツが散乱したためこの日2回目のFCYが宣言される。

 FCYはすぐに解除になったが、この影響は1号車は2秒333のリードを得ることとなり、同時に12号車と23号車の間隔も1秒157まで広がってしまった。

 平峰はその後も1号車との間隔を詰めてきたが、山下は最後までリードを譲らず、最後は0秒254の僅差でチェッカーを受け、第4戦富士大会のレース1に続いて1号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)が今季3勝目を挙げた。

 そして2番手でチェッカーを受けた12号車はレース後の車検でスキッドブロックの厚みが不足しているとのことで失格の裁定が下されることに。

GT500クラス決勝2位はMOTUL AUTECH Z(千代勝正/高星明誠)

GT500クラス決勝3位はSTANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)

 この結果、2位は23号車MOTUL AUTECH Z(千代勝正/高星明誠)のものとなり、100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)が3位でCIVIC TYPE R-GT最後のレースを締め括った。

 これにより2025シーズンのドライバーズタイトルはトータル80.5ポイントを獲得した坪井翔/山下健太組のものとなった。坪井とTGR TEAM au TOM'Sはこれで史上初の3連覇を達成。坪井にとっては通算4回目のチャンピオンで、これはロニー・クインタレッリに並ぶ最多記録だ。山下も今回で2連覇。通算では3回目のタイトルとなった。

 スーパーGTの2025シーズンは今大会をもって全日程が終了。2026シーズンの開幕戦は4月10~12日に岡山国際サーキットで開催される予定だ。

GT500クラスの表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
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SUPER GT

第8戦もてぎ決勝GT300クラス マッハ車検MC86が初優勝、ドライバーズタイトルはLEON AMGの蒲生尚弥・菅波冬悟が獲得

GT300クラス優勝はマッハ車検エアバスターMC86マッハ号(塩津佑介/木村偉織)

 2025オートバックスSUPER GT第8戦「MOTEGI GT 300km RACE」の決勝が、11月2日、栃木県・モビリティリゾートもてぎで行われ、マッハ車検エアバスターMC86マッハ号(塩津佑介/木村偉織)が初優勝を飾った。

 最終戦までもつれ込んだドライバーズタイトルは、6位でフィニッシュしたLEON PYRAMID AMGを駆る蒲生尚弥と菅波冬悟が獲得した。

GT300クラスのスタートシーン

 秋のモビリティリゾートもてぎは、やや肌寒いものの、過ごしやすい天候となった。午後1時、チャンピオンの決まる最終戦のスタートが切れらた。

 序盤は、予選から抜き出た速さを見せていた61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人)が逃げ、5号車マッハ車検 MC86(塩津)、52号車Green Brave GR Supra GT(野中誠太)、56号車リアライズGT-R(平手晃平)、4号車グッドスマイル初音ミクAMG(片岡龍也)、666号車seven×seven PORSCHE GT3R(藤波清斗)が追うという展開が続いた。

 15周目、快調に飛ばす61号車SUBARU BRZが、2位の52号車に対し7秒という大量リードを築き、56号車、5号車、4号車が2〜3秒間隔で続いた。ここまでは完全にSUBARUがレースの主導権を握っていた。

 この状況に変化が生じたのは、19周目から始まったピットイン。いの一番にピットに飛び込んだ5号車マッハ車検は、タイヤ無交換作戦を敢行。ステアリングは木村に託され、残る約40周を走り切る作戦だ。

 これを皮切りに、20周目に11位を走行していたポイントリーダーの65号車LEON AMG(菅波→蒲生)、21周目に6位の666号車seven×sevenポルシェ(藤波→キング)、23周目に3位の56号車リアライズGT-R(平手→JPオリベイラ)と5位の4号車グッドスマイルAMG(片岡→谷口)、26周目にトップの61号車SUBARU(井口→山内)、27周目に2位の52号車Green Brave(野中→吉田)と、次々にピットイン。

 レース後半にピットインをする作戦をとったチームもあったが、上位グループは前半でピットインを済ませた。

 レース折り返しとなる30周目。ピットインしていない車両はあったものの、実質のトップは5号車マッハ車検(木村)、3秒遅れて61号車SUBARU(山内)、さらに3秒遅れて52号車Green Brave(吉田)という順となった。

 ここから5号車の快走が始まる。マザーシャーシを使用する旧型とも言えるマシン、さらにタイヤ無交換という状況で、木村は、GT500にかわされながらも安定して1分50秒台のタイムを刻み、61号車SUBARU(山内)との差を、40周目4秒、45周目6秒、50周目には8秒と、確実に開いていった。

 終盤には、61号車SUBARU(山内)に追いついた52号車Green Brave(吉田)、666号車seven×sevenポルシェ(キング)、56号車リアライズGT-R(JPオリベイラ)が、4台による2位争いを繰り広げ、これもトップの5号車マッハ車検(木村)にとっては有利に働いた。

 最後までペースの落ちなかった5号車(木村)は、独走で59周を走りきって初優勝。チーム発足から22年、マザーシャーシを使い始めてから11年の悲願の勝利だった。

GT300クラス決勝2位はSUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)

GT300クラス決勝3位はseven × seven PORSCHE GT3R(ハリー・キング/藤波清斗)

 2位には61号車SUBARU、3位には、58周目に52号車を抜いた666号車seven×sevenポルシェが入った。

 最後まで攻め続けたリアライズGT-R(JPオリベイラ)は、3位と0.3秒差の4位。もし、3位に入っていれば、チームメイトの平手晃平がドライバーズチャンピオンになる計算だったが、僅かに届かなかった。

 今季チーム・マッハに加入した木村は、昨年末にスーパーフォーミュラのシートを失い、一時は、今シーズンのレース参戦が危ぶまれた。しかし、PCCJ(ポルシェ・カレラ・カップ・ジャパン)でチャンピオンを獲得、スーパーGTでも優勝するなど、与えられたチャンスを確実にものにし、ドライバーとしてのポテンシャルを証明してみせた。

GT300クラスの表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
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SUPER GT

第8戦もてぎ決勝結果

GT500クラス

MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2025/11/02) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2025 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT500 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireLapTimeBehindGap
11坪井 翔
山下 健太
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS631:51'05.545--
223千代 勝正
高星 明誠
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO
BS631:51'06.814 1.269 1.269
3100山本 尚貴
牧野 任祐
STANLEY CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
STANLEY TEAM KUNIMITSU
BS631:51'32.49026.94525.676
439関口 雄飛
サッシャ・フェネストラズ
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS631:51'32.91227.367 0.422
537笹原 右京
ジュリアーノ・アレジ
Deloitte TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM Deloitte TOM'S
BS631:51'44.66139.11611.749
68野尻 智紀
松下 信治
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS631:51'55.68350.13811.022
738石浦 宏明
大湯 都史樹
KeePer CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer CERUMO
BS631:52'07.0661'01.52111.383
816大津 弘樹
佐藤 蓮
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS631:52'07.2791'01.734 0.213
93佐々木 大樹
三宅 淳詞
Niterra MOTUL Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO NDDP
BS631:52'11.5131'05.968 4.234
10*24松田 次生
名取 鉄平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z NISMO GT500
KONDO RACING
YH631:52'16.7651'11.220 5.252
1119国本 雄資
阪口 晴南
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH631:52'21.1531'15.608 4.388
1264伊沢 拓也
大草 りき
Modulo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Modulo Nakajima Racing
DL631:52'25.1101'19.565 3.957
13*17塚越 広大
小出 峻
Astemo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Astemo REAL RACING
BS631:52'32.8841'27.339 7.774
14*14大嶋 和也
福住 仁嶺
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS631:53'04.0821'58.53731.198
---- 以上規定周回数(70% - 44 Laps)完走 ----
-*12平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
TRS IMPUL with SDG Z
NISSAN Z NISMO GT500
TEAM IMPUL
BS-失格--
  • Fastest Lap: CarNo. 23 高星明誠(MOTUL AUTECH Z) 1'38.884 (3/63) 174.787 km/h
  • CarNo. 24(名取鉄平)は、SpR13.1.a(CarNo. 37への接触)により、タイムペナルティー5秒を科した。
  • CarNo. 14(大嶋和也)は、SpR13.1.a(CarNo. 16への接触)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 17は、SpR28.13(チェッカー後のコース上停止)により、罰金10万円を科す。
  • CarNo. 12は、技術規則3.22.4A(スキッドブロック5mm以上)違反により、失格とした。

GT300クラス

MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2025/11/02) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2025 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT300 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireLapTimeBehindGap
15塩津 佑介
木村 偉織
マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH591:52'23.835--
261井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL591:52'33.052 9.217 9.217
3666ハリー・キング
藤波 清斗
seven × seven PORSCHE GT3R
PORSCHE 911 GT3R
seven × seven Racing
YH591:52'33.545 9.710 0.493
456ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
平手 晃平
リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH591:52'33.813 9.978 0.268
552吉田 広樹
野中 誠太
Green Brave GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉Green Brave
BS591:52'35.91012.075 2.097
665蒲生 尚弥
菅波 冬悟
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS591:52'49.90126.06613.991
77ザック・オサリバン
小林 利徠斗
CARGUY FERRARI 296 GT3
Ferrari 296 GT3
CARGUY MKS RACING
YH591:52'57.13833.303 7.237
84谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH581:51'05.8081Lap 1Lap
92堤 優威
平良 響
HYPER WATER INGING GR86 GT
TOYOTA GR86
HYPER WATER Racing INGING
BS581:51'17.6501Lap 11.842
10*18小林 崇志
野村 勇斗
UPGARAGE AMG GT3
Mercedes AMG GT3
TEAM UPGARAGE
YH581:51'23.3951Lap 5.745
1187松浦 孝亮
坂口 夏月
METALIVE S Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH581:51'23.4861Lap 0.091
12777藤井 誠暢
チャーリー・ファグ
D'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3 EVO
D'station Racing
DL581:51'32.2521Lap 8.766
1396新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL581:51'38.5051Lap 6.253
140小暮 卓史
元嶋 佑弥
VENTENY Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH581:52'06.7481Lap 28.243
15*62平木 湧也
平木 玲次
HELM MOTORSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
HELM MOTORSPORTS
YH581:52'12.1581Lap 5.410
1660吉本 大樹
河野 駿佑
Syntium LMcorsa LC500 GT
TOYOTA LEXUS LC500
LM corsa
DL581:52'17.2611Lap 5.103
179冨林 勇佑
藤原 優汰
PACIFICアイドルマスターNAC AMG
Mercedes AMG GT3
PACIFIC RACING TEAM
YH581:52'21.0881Lap 3.827
1831オリバー・ラスムッセン
小山 美姫
apr LC500h GT
TOYOTA LEXUS LC500h
apr
BS581:52'30.7881Lap 9.700
19360荒川 麟
清水 啓伸
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH581:52'30.8701Lap 0.082
2026イゴール・オオムラ・フラガ
安田 裕信
ANEST IWATA RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
ANEST IWATA Racing
YH581:52'42.4751Lap 11.605
2145ケイ・コッツォリーノ
篠原 拓朗
PONOS FERRARI 296
Ferrari 296 GT3
PONOS RACING
DL581:52'45.3141Lap 2.839
2248井田 太陽
柴田 優作
脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH571:51'21.5392Laps1Lap
2330永井 宏明
織戸 学
apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
MI571:51'52.5462Laps31.007
2411富田 竜一郎
大木 一輝
GAINER TANAX Z
NISSAN FAIRLADY Z
GAINER
DL571:52'30.5202Laps37.974
2520平中 克幸
清水 英志郎
シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
MI571:52'47.8122Laps17.292
---- 以上規定周回数(70% - 41 Laps)完走 ----
-22和田 久
加納 政樹
アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH2755'12.01832Laps30Laps
-*6片山 義章
ロベルト・メルヒ・ムンタン
UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI
Ferrari 296 GT3
VELOREX
YH59'43.88554Laps22Laps
-25松井 孝允
佐藤 公哉
HOPPY Schatz GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH-d.n.s--
  • Fastest Lap: CarNo. 61 井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT) 1'48.018 (4/59) 160.007 km/h
  • CarNo. 6(片山義章)は、SpR13.1.a(CarNo. 777への接触)により、ドライビングスルーペナルティーを科したが、リタイアのため未消化。
  • CarNo. 6(片山義章)は、SpR付則4.4(FCY中のピットイン)により、ペナルティーストップ60秒を科したが、リタイアのため未消化。
  • CarNo. 18(野村勇斗)はSpR13.1.a(CarNo.11への接触)により、タイムペナルティー5秒を科した。
  • CarNo. 62(平木玲次)は、SpR13.1.a(CarNo. 31への接触)により、タイムペナルティー5秒を科した。
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

チャンピオンクラス2025年シリーズチャンピオンのコメント 鈴木斗輝哉「佐藤選手の前に出ることしか考えてなかった」

チャンピンクラスでチャンピオンを獲得した鈴木斗輝哉(TGR-DC Racing School)

2025年チャンピオンクラスシリーズチャンピオン 鈴木斗輝哉(TGR-DC Racing School)

 「無線がよく聞こえなくて、ボードを見たらペナルティって書いてありました。何秒か知らなかったんですけど、10秒は取らねえだろうなみたいな。それでも前半からずっとプッシュしてたんで、その貯金経験がうまいこと、ランキングにつながって、最終的には良かったかなと」

 「第2大会の富士から鈴鹿にかけては本当にマシン的にもペース的にも苦しかったです。やっと運が良くて表彰台とかで、予選は基本的に10番手前後を彷徨うような速さしかなかったんで、正直焦ってたはいたんですけど、気温が下がるにつれて僕らのクルマは速くなるっていうのがあったんで、SUGO大会あたりから僕らのクルマにマッチしてきたかなっていう感じでした。もちろんクルマは進化してくれてるんですけども、気温の変化が非常に大きくて、周りとの差が少なくなっていったのかなという印象はあります」

 「(チャンピオンに対する意識はどんな感じだったか?)とりあえずもう佐藤選手の前でゴールするっていうのを、SUGO大会から続けてましたし、本当に苦しい場面でも6ポイントとか小さいポイントでもいいから毎戦積み重ねるっていうのを目標にしていました。もう何としてでも完走する、佐藤選手の前で必ず毎戦ゴールするっていう。それがあの苦しい状況から、SUGO大会から最終戦までを通して、まあずっとできてたな、本当に自分的には成長したなって思います」

 「(来期以降に向けては)非常にチャレンジングな1年になる気がします。まだ来年何に乗るか決まってないんですけれども、どのカテゴリーであっても自分のスタイルっていうのを貫いて、速さっていう部分を見せたいな、周りの人に見せたいです」

 「(今日のレースについて)スタートでトップのドライバーがちょっと出だし悪くて並んでる状態だったんですけど、昨日走ってない分タイヤが残ってるっていう面で、僕は正直スタートで仕掛けるしかなくて。そこで僕はスタートをうまく決めて、彼がミスしてくれたおかげでサイドバイサイドで並ぶことができたんです。2コーナー部分では横に並んでたんですけど、彼がスペースを残してくれなかったっていう面があって。ですが昨日の僕の状況から見ると、タイヤがいくら昨日走ってるからと言って、最初の1周目から2周目までは絶対ペースあるっていうのが分かってたんで、そのタイヤが冷えてる状況でいかに前に出れるかっていうので、3コーナーの立ち上がりでクロスライン取って、4コーナーは正直スペース厳しかったんですけど、ギリギリねじ込んで、ちょっと軽い接触があったんですけど、それでも前に出れたっていうことで。ちょっと激しすぎて、自分でもなんかちょっとよくあんまりよく覚えてないし、もう無の感情で走ってました。絶対こいつの前に出て、ゴールしなくちゃいけないっていう気持ちがもう入りすぎちゃって。アドレナリンが出ててもあんまり記憶が残ってないです。両方ともペナルティはもらったんですけども、本当にスタートの混雑は個人的には今までのレースで一番だったんじゃないかなと思ってます」

 「(佐藤選手を)絶対前に出て抜かなくちゃと思ってて、気持ちでは絶対負けてなかったですし、今日の日のためにたくさん準備してきたんで。それはもちろんチームの方々への恩返しもしたかったですし、本当一年間で苦しい戦いの中、こうやって逆転チャンピオンできてるのも間違いなく僕一人の力では絶対できなかったんで、本当にTGRの方々の関係者の方々に感謝してるんですね。(昨夜は)不安の部分が大きくて、スタートでストールしないかとか、両方とも接触して、リタイヤで終わっちゃったりしないかなっていう、そういう余計な考えがすごい多くて、あまり眠れない夜でしたね。FIA-F4でチャンピオンを取るっていうのを基本に、2年目は戦ってきました。僕がトヨタのドライバーとして今後走っていく中で、どのクラスでもチャンピオンを取るっていうのは非常に難しいことですし、それを背負って2年目残してもらえたんで、片岡さんとかの気持ちを背負って走ってたんで、もう本当にその恩返しの気持ちでレースしてましたし、何よりも自分が来年もっとあの幅広い活躍ができるようにっていう意味でもチャンピオンになりたかったんで、それ成し遂げることができて、今はもう信じられないなっていう感じですね」

 「専有走行の時点では本当に絶望的な状況で、もう12番とか良くても8番ぐらいで、今週末はもう終わったなみたいな感じがありました。メンタル的にもかなり来てたんですけど、予選のコンディションがああいうダンプコンディションになってっていうので、自分の強みを生かしました。圧倒的に彼の方が優位でしたし、今日のレースも彼が勝つ確率っていうのはものすごい高かったと思います。ポールスタートでタイヤが残ってる分、1周目さえ守ってしまえば、あとはもう勝てるっていう、そういうすごいシンプルなレースだったんで。ただ、その状況に自分が持ち込めたっていうのも、今までの自分の成績の積み重ねがあってのことなんで、そういう部分も含めてなんかいろいろドラマチックな週末だったのかなと思ってます」

 「チャンピオンをとっている歴代ドライバーはで今もプロドライバーで、GT500のドライバーだってF1ドライバーだっているんですよね。自分も海外を目標というか視野に入れてるんですけども、とりあえずは日本で活躍して、みんなに名前を知ってもらえるドライバーになりたいなっていうのが目標です。今後もいい成績を積み重ねて、シリーズランキング、シリーズチャンピオンに名前が残るようなドライバーになりたいなっていうふうに思ってます」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第14戦もてぎ決勝 優勝は白崎稜、タイトルは大逆転で鈴木斗輝哉に! INDPクラスはKENTAROが勝利するも、タイトルは今田信宏が獲得!

チャンピオンクラスでチャンピオンを獲得した鈴木斗輝哉(TGR-DC Racing School)

インディペンデントクラスでチャンピンを獲得した今田信宏(B-MAX RACING TEAM)

 11月2日、2025FIA-F4選手権シリーズの第14戦(最終戦)が、栃木県・モビリティリゾートもてぎで行われ、チャンピオンクラスは白崎稜(Kageyama YBS Verve MCS4)が、インディペンデントクラスは、KENTARO(Baum Beauty Clinic)が制した。

 最終戦までもつれ、5.5ポイント差で迎えたチャンピオンクラスのタイトル争いは、今シーズンをリードし続けた佐藤樹(KageyamaチームスタイルMCS4)と鈴木斗輝哉(TGR-DC RS F4)の意地がぶつかり合う展開となったが、大逆転で鈴木が獲得した。

 同様に7.5ポイント差で迎えたインディペンデントクラスのタイトルは、今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が、KENTARO(Baum Beauty Clinic)を僅か0.5ポイント差で下して、初のFIA-F4タイトルを手にした。

 この結果、両クラスとも最終大会で逆転によりタイトルが決まるという、劇的な幕切れとなった。

決勝がスタートした

■チャンピオンクラス

 タイトルを争う二人がフロントローに並ぶという絵に描いたようなシチュエーションとなったが、オープニングラップはさらに劇的な展開が待っていた。

 ポールポジションの佐藤はやや出遅れ、鈴木が前に出るが、2コーナーでインに入った佐藤が鈴木を押し出す形で前に出る。二人の先陣争いはこれでは終わらず、続く3〜4コーナーでは、今度は鈴木がインから佐藤を押し出し、佐藤はたまらずコースオフして順位を大きく落としてしまった。

 この接触で、ややスピードの鈍った鈴木は、続く5コーナーで白崎に先行を許してしまい、2位へ後退。しかし、佐藤の脱落でタイトル争いでは俄然有利な状況になった。

 レースは、コースオフした車両の処理で、2周から4周目までセーフティカーランとなるが、5周目のリスタート後は、白崎、鈴木、梅垣清(TGR-DC RS F4)、三浦柚貴(TGR-DC RS F4)、洞地遼⼤(PONOS RACING MCS-24)、迫隆眞(PONOS RACING MCS4-24)の順で進んだ。

 折り返しを迎えた7周目に、1周目の押し出し行為に対し、佐藤と鈴木に両成敗となるプラス5秒のペナルティが課された。

 上位陣は、その後も順位に変動はなく、白崎が13周を走りきって、今シーズン3勝目のチェッカーを受けた。2位フィニッシュの鈴木はプラス5秒ペナルティを加えて4位。12ポイントを加算し、逆転でチャンピオンに輝いた。

 一方、25位まで落ちた佐藤は、鬼神の追い上げで順位を挽回し、13位でゴールしたものの、ペナルティで最終結果は14位。昨日のリタイアに続き、2レース続けてノーポイントという、佐藤とチームにとっては悪夢のような週末になってしまった。

レースは途中セーフティーカーが導入された

チャンピオンクラス優勝は白崎稜(Kageyama YBS Verve MCS4)

チャンピオンクラス決勝2位は梅垣清(TGR-DC RS F4)

チャンピオンクラス決勝3位は三浦柚貴(TGR-DC RS F4)

チャンピオンクラス決勝で4位に入りチャンピオンを獲得した鈴木斗輝哉(TGR-DC RS F4)

チャンピオンクラストップでゴールする白崎稜(Kageyama YBS Verve MCS4)

チャンピオンクラスの表彰式

■インディペンデントクラス

 クラスポールのKEN ALEX(BUZZ RACING)がエンジンストール、2番グリッドの清水康弘(ART TASTE F4)もミスで遅れ、今田がトップでオープニングラップを終える。

 5周目にSCランからリスタートすると、逆転チャンピオンに向けて勝つしかないKENTAROが意地を見せ、5周目に清水を、7周目に今田をかわしてトップに躍り出る。2位に下がった今田だが、この順位のままでもタイトル獲得はできるため、無理にKENTAROを抑えることはせず、以降は確実に2位をキープすることに徹した。

 11周目、3位清水がチャンピオンクラスの車両と絡む間に、追い上げてきたDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)が3位に浮上。その際、両者が接触し、清水はフロントウィングを失い、ペースダウン。徐々に順位を落とすことになる。

 レースは、KENTAROが制し今季6勝目。今田、DRAGONの順でチェッカーを受けた。

 KENTAROは、14戦中6勝と最も多い勝ち星をあげたが、3勝ながらコンスタントにポイントを稼いだ今田に僅か0.5ポイント及ばなかった。

 初めてFIA-F4のチャンピオンとなった今田は、これで、フォーミュラ・リージョナル、SFライツ、FIA-F4と、フォーミュラ3クラスの制覇を成し遂げた。

インディペンデントクラス優勝はKENTARO(Baum Beauty Clinic)

インディペンデントクラス決勝2位は今田信宏(JMS RACING with B-MAX)

インディペンデントクラス決勝3位はDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)

インディペンデントクラスの表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第14戦もてぎ決勝上位3人のコメント 白崎稜「必ずインシデントはあると思っていた」

第14戦優勝 白崎稜(HYDRANGEA kageyama Racing)

チャンピオンクラスで優勝した白崎稜(HYDRANGEA kageyama Racing)

 「必ずインシデントはあると思っていたので、間隙を縫って前に出るということをずっと集中して見てました。それが案の定あったので、5コーナーでブレーキング勝負で前に出れたので良かったですね。昨日は5コーナーですごい悪い状態で飛び込んだので、あれをしないようになんとかかぶせて頑張りました」

 「すごい調子は良かったですね。やっぱり速さはありました。(鈴木斗輝哉選手は意識しなかった?)速いとこがどこかは見たいんで、後ろはチラチラ見ながらです。まあでもそんなに心配することはなかったです。(ペナルティの件は)ストレートでTペナルティー29って出てたし、無線も入ってましたから、そこは知ってました 」

 「チャンピオン目指してやってきたので、正直悔しいは悔しいので、そう考えると言葉詰まりますね。でも、去年に比べたらランキング3位で終えることができて、去年お世話になった高木さんのところのBJレーシングのおかげでマイルは稼げましたし、それが今年に活かせたような感じになっています。HYDRANGEA kageyama Racingのチームの皆さんにも感謝して、スポンサーの皆さんにもありがとうございます 」

 「ちろんステップアップできるのであれば。SFライツ以上、フォーミュラリージョナル以上は出たいなというのは考えてます。ただ、今後の活動次第ですね。まだ決まっていません。これからの身の振り方次第で決まると思うので、頑張ります」

第14戦決勝2位 梅垣清(TGR-DC Racing School)

チャンピオンクラスで決勝2位の梅垣清(TGR-DC Racing School)

 「(2位だということは)SC後くらいに知りました。それまでは3位走ってて、ペースは練習の段階からあったので、構抜くつもりではいたんですけど、昨日のレースでタイヤだいぶ使っちゃって、今日も後半はきつかったです。(後ろの三浦選手は)全然気にしてない。前だけ見てました。フロントが特にきつかったんで、アンダーが強い方向に来ちゃってて、しょうがないかなっていう。諦めてはないですけど、タイヤもきついし、もう今あるベストを尽くすしか。昨日も追い上げてやってたんで、タイヤもかなり使ってますし、最後とかもだいぶプッシュはしてたんで、かなりきつかったです」

 「ランキング的にもあんまりよくなかったですし、優勝できなかったし、ちょっと悔しい1年だったなって思うし、苦しかったなっていうのはあります。ただ自分の中で課題や目標を設定して、まあ、それに向かってやることもできたし、ものすごいいい経験になりましたし、今後のレース人生に生かしていきたいなと思っています」

 「マカオとフォーミュラリージョナルで、しっかり結果を残すことを前提として、今年学んだことを来季以降に活かしたいです。まだ来年が決まってないですし、わからないんですけど、もし来年やることであれば、去年、今年で得たフォーミュラーでの経験をしっかり活かして頑張りたいと思います」

第14戦決勝3位 三浦柚貴(TGR-DC Racing School)

チャンピオンクラス決勝3位の三浦柚貴(TGR-DC Racing School)

 「表彰台ってことはピットに入ってきてわかってたんです。レース中はずっと4位やと思ってて、本当に直前までは信じ込めなかったんですけど、3位ってことがわかって、本当に今まで苦しくて、いっぱい練習したけど、悔しい思いばっかりしたけど、最後の最後でちょっと芽が出たっていう部分を見せれたので、そこに関しては本当に嬉しいって言葉だけじゃ表現できないですけど、本当に嬉しいです」

 「前(梅垣選手)、後ろ(洞地選手)とも本当に自分の苦手なドライバーで、プレッシャーを感じていました。僕は本当にプレッシャーに弱いドライバーなんで、それでも一つでも前に行きたいっていう思いで、今回のレースができました。昨日はずっと課題が多い中のレースで、少しでも向上できたっていうところは良かったなと思います」

 「一応スーパーFJはやってたんですが、カートは全く経験してなくて、シミュレーターからレースを始めました。そういった部分でレースの弱さっていう部分が周りとは出てたんですけど、そこの穴埋めするためにもっともっとこれからも経験積んでレース強くなっていこうと思います。でも自分を信じて一年頑張ってきた甲斐がありました。来年何に出られるかわからないですが、とりあえず初戦から自分の強さっていう部分を全ドライバーにアピールして、前後に譲らないような強いドライバーになって、あとはまあ誰にも負けないような速いペースで走れるドライバーになります」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第14戦もてぎ決勝結果

Championクラス

MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2025/11/02) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2025 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 14 Champion class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCarTeamLapTimeBehindGap
116白崎 稜Kageyama YBS Verve MCS4
HYDRANGEA kageyama Racing
1327'56.998--
228梅垣 清TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1327'58.914 1.916 1.916
338三浦 柚貴TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1328'02.402 5.404 3.488
4*29鈴木 斗輝哉TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1328'03.307 6.309 0.905
545洞地 遼⼤PONOS RACING MCS-24
PONOS RACING
1328'03.665 6.667 0.358
651百瀬 翔HFDP with B-Max Racing
HFDP with B-max Racing Team
1328'05.365 8.367 1.700
750新原 光太郎HFDP with B-Max Racing
HFDP with B-max Racing Team
1328'05.841 8.843 0.476
835鈴木 恵武TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1328'07.36210.364 1.521
98落合 蓮音TGM Grand Prix F4
TGM Grand Prix
1328'08.37811.380 1.016
1034田中 風輝Drago CORSE
Drago CORSE
1328'08.77011.772 0.392
11*54迫 隆眞PONOS RACING MCS4-24
PONOS RACING
1328'09.57912.581 0.809
1243森山 冬星JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1328'10.39313.395 0.814
1333鈴木 悠太Drago CORSE
Drago CORSE
1328'14.09017.092 3.697
14*17佐藤 樹KageyamaチームスタイルMCS4
HYDRANGEA Kageyama Racing
1328'15.64418.646 1.554
1562中井 陽斗HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1328'15.95618.958 0.312
1653酒井 翔太TGM Grand Prix F4
TGM Grand Prix
1328'16.50819.510 0.552
1797三浦 愛Bionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
1328'17.02420.026 0.516
1860熊谷 憲太OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTORSPORTS
1328'17.54720.549 0.523
1937武藤 雅奈TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1328'19.55922.561 2.012
2052岩崎 有矢斗B-MAX RACING F4
B-MAX RACING TEAM
1328'20.94823.950 1.389
2163岸 風児HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1328'22.21525.217 1.267
2246有村 将真アポロ電⼯フジタ薬局Bellona
フジタ薬局レーシング
1328'23.20126.203 0.986
2380翁長 実希OTG Motor Sports MCS4
OTG MOTOR SPORTS
1328'23.52526.527 0.324
2487下野 璃央Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry
1328'24.81627.818 1.291
253山本 聖渚TEAM 5ZIGEN F4
Team 5ZIGEN
1328'27.19630.198 2.380
26*36菊池 貴博TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1328'44.44247.44417.246
---- 以上規定周回数(90% - 11 Laps)完走 ----
-14村田 将輝湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24
ZAP SPEED
818'27.0115Laps5Laps
-19松井 啓人ATEAM Buzz Racing
AKILAND RACING
12'10.51612Laps7Laps
-15中里 龍昇Kageyama AMEROID MCS4
HYDRANGEA kageyama Racing
0-13Laps1Lap

Independentクラス

MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2025/11/02) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2025 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 14 Independent class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCarTeamLapTimeBehindGap
155KENTAROBaum Beauty Clinic
FIELD MOTORSPORTS
1328'31.222--
244今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1328'33.469 2.247 2.247
330DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
1328'34.202 2.980 0.733
461坂井 ウィリアムHELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1328'35.652 4.430 1.450
540⾚松 昌⼀朗SHOEI-GIGS Ride with ES
イーグルスポーツ
1328'36.040 4.818 0.388
664清水 剛HELM MS Ginza Astra F4
HELM MOTORSPORTS
1328'40.301 9.079 4.261
76ケン・アレックスBUZZ RACING
Buzz Racing
1328'40.405 9.183 0.104
84佐々木 祐一仙台DayDream & Dr Dry
DAYDREAM RACING
1328'42.73711.515 2.332
988清水 康弘ART TASTE F4
B-MAX RACING TEAM
1328'43.86612.644 1.129
1010中島 功Rn.SHINSEI.MCS4
Rn-sports
1328'44.41513.193 0.549
1171大山 正芳ダイワN通商AKILAND
AKILAND RACING
1328'49.87718.655 5.462
1274小嶋 健太郎Rn-sports ELPA朝日電器
Rn-sports
1328'51.12519.903 1.248
135小谷 素弘TEAM 5ZIGEN F4
Team 5ZIGEN
1328'55.44924.227 4.324
14*96齋藤 真紀雄CSマーケティングAKILAND
AKILAND RACING
1329'24.02852.80628.579
1511植田 正幸Rn-sports MCS4
Rn-sports
1228'51.2401Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 11 Laps)完走 ----
-98IKARIBionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
0-13Laps12Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 17 佐藤樹(KageyamaチームスタイルMCS4) 1'57.824 (12/13) 146.690 km/h
  • CarNo. 29は、FIA-F4シリーズ規則第15条1.1(CarNo. 17への接触)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 54は、FIA-F4シリーズ規則第15条1.2(CarNo. 50を押し出し)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 17は、FIA-F4シリーズ規則第15条1.1(CarNo. 29への接触)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 36は、FIA-F4シリーズ規則第15条1.1(CarNo. 60への接触)により、競技結果に対して10秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 96は、国際モータースポーツ競技規則付則H項2.10.11(SC中の走路外走行)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
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SUPER GT

第8戦もてぎポールポジション記者会見 石浦宏明「大湯の力に本当に助けられた」

GT500クラス 38号車KeePer CERUMO GR Supra(TGR TEAM KeePer CERUMO)

石浦宏明(TGR TEAM KeePer CERUMO)

予選記者会見: GT500クラスでポールポジションを獲得した石浦宏明(TGR TEAM KeePer CERUMO)

 「今回はチャンピオンシップも争っているので、ポール・トゥ・ウィンをもちろん目標にしてここまで来たんですけど、本当にこんなことがあるんだなっていうぐらい、ここにいることが不思議で。大湯の力に本当に助けられて、すごいミラクルが起きている気がするので、すごい嬉しいなというふうに思っています。来る前からですね、僕のラストレースのために、みんなで頑張ろうって、チーム内でも声かけて、みんなを引っ張ってやってきてくれて、今日も走り出しからクルマをすごい仕上げてくれて。自分が乗ってる時からそんなに触ってないんですけど、本当に予選でも気持ちよく走れたし、自分が予選走ってる時のフィーリングからしても、大湯ならこのままのセットで触らずにいけるなっていう感覚がありました。そういうクルマを大湯だけじゃなく、チームみんなが用意してくれたので、本当にありがたいお膳立てをしていただいて、明日、緊張感がめっちゃ高まったなっていう。最後までなんか追い込まれ感を感じながら走りましたね。この記者会見に、あの昔からの仲良しのメンバーがみんないてくれて、あの楽しくこの場に来れたのもすごい嬉しいです。応援に本当に感謝しています」

 「このもてぎで先頭からスタートできるっていうのは本当に価値あることです。ここまで順調に来たんで、もちろんそれを結果に繋げられるのが一番いいなと思ってます。チャンピオンシップに関しては、まあ、敵がいることなんで。終わってみないとわかんないですけど、僕にとってはラストイヤーで2勝できたら、本当にそんな最高なことはないなと思うので、それを目指したいと思います」

 「個人的には今回最後ということで家族が来てくれてて。子供たちも見て覚えててくれる年にもうなっているので、そういう子供たちの前で、かっこいい姿を最後見せて終わりたいなと。500降りるって言ったら、子供たちの中で泣いちゃった子もいて、僕ももうちょっといいところを見せてあげたかったなって思ってたのが正直なところでした。まずは今日こうして活躍しているところを見てもらえたし、この先ずっと記憶に残るようなレースになれば一番いいなと思ってますし、最後終わった時にファンの方も本当にいいレースだったなって思ってもらえるような、そういう走りを明日もしたいなと思います。」

大湯都史樹(TGR TEAM KeePer CERUMO)

予選記者会見: GT500クラスでポールポジションを獲得した大湯都史樹(TGR TEAM KeePer CERUMO)

 「石浦さんのラストレースっていうこともありますし、なおかつチームとしてもチャンピオン争いに絡めるところまで、成長してきているので、なんとしてでも最後の最後まで望みをつなげた状態で、石浦選手にバトンを渡して走ってもらいたいっていう気持ちもありました。だから何が何でもまずポールっていうところを、すごい意識して、このレースウィークに臨んでました。チームとしても、すごく士気が高まっている中で、集中力切らさず、クルマを走らせています。トラブルとかも、なかったわけじゃないんですけど、それも柔軟にね、あの、対応してくれてるんで。それがあってこそのポールだなと噛み締めています」

 「最終戦のもてぎのレースはポールポジションからのスタートの価値がかなり高いので、だからこそ取りたかったボールを取れた以上、僕らとしてはそれを活かして今シーズン2勝目っていうところを狙いたいです。チャンピオン取れるかどうかっていうのは、もちろんレースの流れもありますので、(石浦選手に)ラストランとして本当にいいレースを飾って終わってもらえたらいいかなというふうに思ってます。はい、頑張ります。」

GT300クラス 61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(R&D SPORT)

井口卓人(R&D SPORT)

予選記者会見: GT300クラスでポールポジションを獲得した井口卓人(R&D SPORT)

 「すごく練習走行から調子よかったですし、その流れが予選でも続いてくれて本当に良かったです。ドライバー2人とも、今すごくセンサーが研ぎ澄まされてます。音だったり、耳もすごく良くなってて、エンジンが壊れないかずっとドキドキしながら走ってるんですけど、今日はなんとか予選中持ってくれました。本当オートポリスから気持ちの浮き沈みが大きいですけど、今回こういう形で山内選手は記録も更新できましたし、EJ20(エンジン)ラストランでポールポジションということで華を添えられてよかったなと思います。明日もこの流れでいきたいですし、石浦さんもラストランということで、EJ20もラストランということで、ラストランチームがここに集結して、明日は面白いレースできれば嬉しいです。(ラストランの方、まだいらっしゃいますけど)一番仲いいんで(笑)」

 「チーム自身もこのEJ20を十数年使ってきている中で、本当にすごい頑張ってくれたと思っていますし、最後まで僕たちドライバーはアクセルを踏み抜きたいと思っています。ファンの皆さんにEJ20のこのエンジンサウンドを堪能していただけるように精一杯頑張りたいと思います」

山内英輝(R&D SPORT)

予選記者会見: GT300クラスでポールポジションを獲得した山内英輝(R&D SPORT)

 「いま井口選手が言われた通り、本当、EJが最後の予選でこうやってポールポーション取れたのはすごく嬉しく思います。あと個人的に、多分1週間以内に妻が出産になるので、そのタイミングでこうやって取れたこともすごく僕にとっては嬉しいなと思います。また明日、どういうレースになるかわかんないんですけど、EJのエンジンいーじぇーって言えるように頑張りたいなと思います」

 「今日は練習から本当にクルマもダンロップタイヤもすごくいいパフォーマンスで走れてますので、この流れでEJのラストランを素晴らしい結果で終われるように頑張りたいなと思います」

予選フォトセッション: 両クラスのポールシッター

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
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SUPER GT

第8戦もてぎ公式予選GT500クラス 38号車KeePer CERUMO GR SupraがPP獲得で逆転王座に一歩前進 

GT500クラスポールポジションはKeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)

 2025オートバックス スーパーGT第8戦「もてぎGT300kmレースグランドファイナル」の公式予選が11月1日、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで行われ、GT500クラスは今大会をもってGT500クラスから退くことを表明している石浦浩明の乗る38号車KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)が見事ポールポジションを獲得した。

(天候:晴れ コース:ドライ)

予選Q1 ポイントリーダーの山下健太がトップタイム!

 GT500クラスのQ1は午後2時33分にコースオープン。いつもなら路面コンディションの向上を待ってほとんどのチームがガレージに留まるところだが、今回は低い路面温度への対応か、序盤からコースに出てスローペースのウォームアップ走行を2周から3周行って、残り2分あたりからアタックが始まるという展開に。

 まずは大津弘樹(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)が1分36秒517でトップ。大草りき(Modulo CIVIC TYPE R-GT)が1分36秒546、ベルトラン・バゲット(TRS IMPUL with SDG Z)が1分36秒655でこれに続く。

 これを高星明誠(MOTUL AUTECH Z)が1分36秒507で上回ると、名取鉄平(リアライズコーポレーションADVAN Z)も1分36秒487、山本尚貴(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)は1分36秒377と次々にトップが入れ替わる。

 この時点でチェッカーが提示され、各車最後のアタックに。

 ここで2周連続でアタックを行っていた高星が1分36秒210までタイムを縮めるが、山下健太(au TOM'S GR Supra)はウォームアップ3周から一発アタックで1分35秒675を叩き出してトップでQ1突破を果たす。

 さらに38号車の石浦も1分36秒022でこれに続くが、最後の最後に名取が2本目のアタックで1分35秒895までタイムを縮めて2番手に割って入った。

 この結果トップは1号車、2位は24号車、3位は38号車となり、石浦は最後の予選で見事Q2進出を果たす。

 また石浦と同様に今大会がラストレースとなる松田次生もQ2アタックのチャンスを得ることとなった。

予選Q2 大湯都史樹圧巻のアタックでPP獲得!!

 Q2も当初の予定通り午後3時11分にコースオープン。ここでも各車揃って最初から次々にコースに飛び出していき、残り3分を切ったあたりで本格的なアタック合戦が始まった。

 まずは千代勝正(MOTUL AUTECH Z)が1分37秒303。続いてこれがラストアタックとなる伊沢拓也(Modulo CIVIC TYPE R-GT)が1分37秒252。松下信治(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)は1分36秒796で、このセッションで最初の1分36秒台を記録。

 その直後、大湯都史樹(KeePer CERUMO GR Supra)がウォームアップ2周から1分35秒796といきなりの1分35秒台のタイムを叩き出すと、次の周には1分35秒768までタイムを縮めてみせた。

 千代も2周目に1分36秒069までタイムを削ってきたが、最後の最後に坪井翔(au TOM'S GR Supra)が1分35秒943と大湯に次ぐタイムを叩き出した。

 この結果、38号車KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)がポールポジションを獲得。1号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)が予選2位となり、スープラ勢がフロントローを独占。

 3位には23号車MOTUL AUTECH Z(千代勝正/高星明誠)が入った。

 この結果、石浦/大湯組はドライバーズポイント1を追加してトータル52とし、前回優勝の山本/牧野組に並ぶランキング3位に浮上した。リーダーの坪井/山下組(60.5ポイント)とは8.5ポイント差となった。

 一方、ランキング2位の大嶋/福住組(54.5ポイント)はQ1落ちを喫して13番手と苦しい位置からのスタートを余儀なくされることに。

 このほか関口/フェネストラズ組(44ポイント)、笹原/アレジ組(43.5ポイント)までの6台にチャンピオン獲得の可能性が残っている。

 果たして栄冠を手にするのはどのチームか。第8戦決勝は2日の午後1時より63周で行われる。

GT500クラス予選2位はau TOM\'S GR Supra(坪井翔/山下健太)

GT500クラス予選3位はMOTUL AUTECH Z(千代勝正/高星明誠)

Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第13戦もてぎ決勝 新原光太郎がポールtoウィンで今季2勝目、INDPクラスは清水康弘が初優勝を飾る

チャンピオンクラス優勝は新原光太郎(HFDP with B-Max Racing)

インディペンデントクラス優勝は清水康弘(ART TASTE F4)

 11月1日、2025FIA-F4選手権シリーズの第13戦が、栃木県・モビリティリゾートもてぎで行われ、チャンピオンクラスは、新原光太郎(HFDP with B-Max Racing)がポールポジションから逃げ切って今季2勝目を飾った。

 インディペンデントクラスは、前大会でFIA-F4にデビューした清水康弘(ART TASTE F4)が3レース目にして優勝を飾った。

 注目のタイトル争いは、チャンピオンクラスは、ランキングトップの佐藤樹(KageyamaチームスタイルMCS4)が電気系トラブルでリタイア。ランキング2位の鈴木斗輝哉(TGR-DC RS F4)が2位に入ったことで、23.5ポイントあった両者の差が、一気に5.5ポイントとなり、勝負は最終戦に持ち込まれることになった。

 インディペンデントクラスは、ランキングトップのKENTARO(Baum Beauty Clinic)が5位、今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が2位となったことで、今田が逆転。7.5ポイントのリードを築いて、明日の最終戦を迎えることになった。

全車グリッドに着いてスタートを待つ

■チャンピオンクラス

 全車がグリッドについたところで、スタートシグナルのトラブルがあり、再度フォーメーションラップから仕切り直しとなったため、12周レースとして行われた。

 ポールシッターの新原が好スタート。2位鈴木との差を広げながらオープニングラップを終えるが、2周目に後方でコースオフした車両があり、セーフティカー(SC)が導入され、リードは一旦リセットされた。

 5周目に入るところで先導していたSCがコースを外れ、リスタート。ここでも新原は上手くスタートを決め、鈴木に1.1秒のギャップを築いて5周目を終える。3位は6番グリッドからポジションを上げた洞地遼⼤(PONOS RACING MCS-24)、以下、4位三浦柚貴(TGR-DC RS F4)、5位梅垣清(TGR-DC RS F4)、6位迫隆眞(PONOS RACING MCS4-24)と続く。

 7周目、5位梅垣が、前を行く三浦を捕らえて4位に浮上。以降、上位陣での順位変動は起こらず。新原が、毎周ファステストラップを更新する走りで、徐々に独走状態に持ち込み、最後は4秒近い差をつけてチェッカーを受けた。

 新原は、第7戦鈴鹿大会に続く、今季2勝目。鈴鹿ではSC先導でのゴールだったため、初めてガッツポーズでチェッカーを受けることができた、と喜んだ。

チャンピオンクラスのトップでゴールする新原光太郎(HFDP with B-Max Racing)

チャンピオンクラス決勝2位は鈴木斗輝哉(TGR-DC RS F4)

チャンピオンクラス決勝3位は洞地遼⼤(PONOS RACING MCS-24)

チャンピオンクラスの表彰式

■インディペンデントクラス

 クラスポールスタートのKEN ALEX(BUZZ RACING)がオープニングラップで遅れ、清水、今田、SAKAI WILLIAM(HELM MOTORSPORTS F4)、DRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)、KENTARO(Baum Beauty Clinic)、ALEXの順で1周目を終える。

 SCランを終えても上位陣の順位は変わらなかったが、トップ清水のペースが速く、折り返しの6周目には、今田に対し1.4秒のギャップを築いた。今田もタイトルがかかっており無理に追うことはせず、両者の差は、レース後半に入るとさらに開いていった。

 このレースがFIA-F4での3レース目となる清水だが、堂々たる走りで独走に持ち込み、そのままチェッカーを受けた。

 2位以下は僅差の戦いになったが、順位は変わらず、今田、SAKAI、DRAGONの順でフィニッシュ。しかし、DRAGONは複数回他車を押し出したとして、ペナルティが課され降格となった。

インディペンデントクラスのトップでゴールする清水康弘(ART TASTE F4)

インディペンデントクラス決勝2位は今田信宏(JMS RACING with B-MAX)

インディペンデントクラス決勝3位は坂井ウィリアム(HELM MOTORSPORTS F4)

インディペンデントクラスの表彰式

 第14戦決勝は、明日の午前8時25分から、13周(または30分間)で行われる。

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第13戦もてぎ決勝上位3人のコメント 新原光太郎「もっと勝ちたかったなと思うシーズンだった」

第13戦優勝 新原光太郎(HFDP with B-max Racing Team)

 「やっぱりもっと勝ちたかったなとは思うシーズンであったんですけど、最終戦で勝つことができてよかったです」

 「SCが入ったのは残念だったなって思ったんですけど、スタート決められたことが結構自分の中で満足だったんで。スタンディングスタートに苦手意識はないですね。得意だなって思ってやってる方がスタートミスしないんです。そこからは少々ミスしたりもしたんですけど、そんな大きなミスにはつなげずに12周走り切れたので、集中力も見せられたかなと思います。で、最後フルプッシュしてファステスト取りに行ったって感じで」

 「問題は明日です。僕は予選でちょっと組み立て方をミスって、クルマのポテンシャル自体ではダブルポール取れそうだったのに、セカンドベストがちょっと下に沈んでしまったんで、スタートとバトルでできるだけ取り返せたらなと思います。もてぎがそんなに抜きやすいコースではないんで、だいぶペースがないと厳しいんで。スタートで前に上がって、バトルでちょい抜いてみたいなのが理想ですね。追い上げることもできるんだぞっていうことを見せて終わりたいです。ここまでの2勝はいずれもポール・トゥ・ウィンなので、そこはまだ課題なんで頑張ります」

第13戦決勝2位 鈴木斗輝哉(TGR-DC Racing School)

 「スタートの出だしは良かったです。白崎君がちょっとミートをミスったのか、出だしはそんな良くなかったので、1コーナーか2コーナーでクロスして抜かそうと思ったんですけど、自分が体制崩してしまって、その1、2コーナーをミスったので、逆に三浦選手に後ろから結構迫られてたんですけど、3、4コーナーはポジションを守ることに専念しました。5コーナーで白崎君に追いついたんですが、彼が全く警戒していなかったので、インを差しました」

 「(SC明けのリスタートについて)初動がそんなに良くなかったかなと思います。まあでも、新原選手は結構速かったので。それ以外の選手については後ろとも差が広がってましたし、悪くなかったかなと。新原選手には追いつけなかったし、もてぎ自体がそもそも抜けないですよね。スタートの最初の混雑の中で、どれだけ前に出れるかっていうだけで、それ以外そんなにレース中に抜くっていうのは難しいので」

 「明日はね、佐藤選手のタイヤが残ってるんで、有利な状況だなと思ってるんですけど、スタートでちゃんとチャンスがあると思うんで、そこできっちり抜かして、いいレースができればいいかなと思います」

第13戦決勝3位 洞地遼⼤(PONOS RACING)

 「梅垣君のペースが結構速くて、きつかったんですけど、ミスだけはしないように走って。最後まで守り切れてよかったです」

 「次のレースは11位からの追い上げなんですけど、最終戦なんで、できる限りのことして、いい結果で終われるように頑張りたいです」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
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SUPER GT

第8戦もてぎ公式予選GT300クラス 驚速SUBARU BRZが今季2度目のポールポジションを獲得

GT300クラスポールポジションはSUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)

 2025オートバックスSUPER GT第8戦「MOTEGI GT 300km RACE」の公式予選が、栃木県・モビリティリゾートもてぎで行われ、GT300クラスは、SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が、第5戦鈴鹿大会に続いてポールポジションを獲得。CARGUYフェラーリの連続ポールを阻止した。

 予選で、SUBARU BRZが躍動した。今シーズン、予選では上位につけながらも、なかなか結果が残らないレースが続いていたが、その鬱憤を晴らすチャンスがノーウェイトとなった最終大会で巡ってきた。公開練習、予選Q1でもトップタイムを奪い、予選までは順調に進んでいる。あとは決勝で結果を残すだけだ。

 2位は、マザーシャーシを使用し、今や旧型とも言えるマッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号(塩津佑介/木村偉織)。Q2の木村のアタックでフロントローを得た。

 なお、前回、前々回と予選で速さを示し、連続ポールを獲得してきたCARGUY FERRARI 296 GT3(ザック・オサリバン/小林利徠斗)は、10位に沈んだ。

■予選Q1

 A、Bグループに分けられたGT300クラスの予選は、各グループ上位9台までがQ2に進出。

 Aグループでは61号車SUBARU BRZ(井口卓人)が2位を0.8秒近く引き離す1分46秒048でトップ。前大会で優勝を飾った666号車seven × seven PORSCHE GT3R(藤波清斗)、4号車グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝)が続いた。

 ランキング2位の56号車リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(平手晃平)は9位でQ1を通過した。

 Bグループでは、前回の大クラッシュから復活を遂げた11号車GAINER TANAX Z(富田竜一郎)が1分46秒417のトップタイムをマーク。2位、0号車VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史)、3位、96号車K-tunes RC F GT3(高木真一)と続き、7位にポイントリーダーの65号車LEON PYRAMID AMG(菅波冬悟)がつけ、ランキング上位陣は順当にQ2に駒を進めた。

 5号車マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号(塩津佑介)は、最後に9位に滑り込み、ギリギリでQ1を突破した。

■予選Q2

 Q2では、最初に1分46秒台に入れた18号車UPGARAGE AMG GT3(野村勇斗)がマークした1分46秒411をターゲットに、各車が次々にアタック。

 4号車グッドスマイルAMG(片岡龍也)1分46秒466、0号車VENTENYランボルギーニ (元嶋佑弥)1分46秒600と、46秒台半ばのタイムが続くなか、61号車SUBARU BRZ(山内英輝)が他を圧倒する1分45秒192と驚速タイムを叩き出す。

 さすがに、このタイムに迫る者は出なかったが、最後に僅差の2位争いに終止符を打ったのは、5号車マッハ車検 MC86 (木村偉織)。渾身のアタックで、1分46秒341、1分46秒263と、削り取るようにタイムを短縮し、表彰台に上った第5戦鈴鹿大会の予選順位3位を上回った。

 決勝は、明日2日の午後1時から63周(300km)で行われる。

GT300クラス予選2位はマッハ車検エアバスターMC86マッハ号(塩津佑介/木村偉織)

GT300クラス予選3位はGreen Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
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SUPER GT

第8戦もてぎノックアウトQ2結果

GT500クラス

MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2025/11/01) Knock Out Q2 Weather:Sunny Course:Dry
2025 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT500 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireTimeBehindGapkm/h
138大湯 都史樹KeePer CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer CERUMO
BS1'35.768--180.474
21坪井 翔au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS1'35.943 0.175 0.175180.144
323千代 勝正MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO
BS1'36.069 0.301 0.126179.908
412平峰 一貴TRS IMPUL with SDG Z
NISSAN Z NISMO GT500
TEAM IMPUL
BS1'36.188 0.420 0.119179.686
53佐々木 大樹Niterra MOTUL Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO NDDP
BS1'36.212 0.444 0.024179.641
624松田 次生リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z NISMO GT500
KONDO RACING
YH1'36.284 0.516 0.072179.506
7100牧野 任祐STANLEY CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
STANLEY TEAM KUNIMITSU
BS1'36.377 0.609 0.093179.333
88松下 信治ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS1'36.570 0.802 0.193178.975
916佐藤 蓮ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS1'36.767 0.999 0.197178.610
1064伊沢 拓也Modulo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Modulo Nakajima Racing
DL1'37.115 1.347 0.348177.970

GT300クラス

MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2025/11/01) Knock Out Q2 Weather:Sunny Course:Dry
2025 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT300 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireTimeBehindGapkm/h
161山内 英輝SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL1'45.192--164.305
25木村 偉織マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH1'46.263 1.071 1.071162.649
352野中 誠太Green Brave GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉Green Brave
BS1'46.379 1.187 0.116162.472
456ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラリアライズ日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH1'46.384 1.192 0.005162.464
518野村 勇斗UPGARAGE AMG GT3
Mercedes AMG GT3
TEAM UPGARAGE
YH1'46.411 1.219 0.027162.423
64片岡 龍也グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH1'46.466 1.274 0.055162.339
7666ハリー・キングseven × seven PORSCHE GT3R
PORSCHE 911 GT3R
seven × seven Racing
YH1'46.515 1.323 0.049162.264
80元嶋 佑弥VENTENY Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH1'46.600 1.408 0.085162.135
911大木 一輝GAINER TANAX Z
NISSAN FAIRLADY Z
GAINER
DL1'46.611 1.419 0.011162.118
107小林 利徠斗CARGUY FERRARI 296 GT3
Ferrari 296 GT3
CARGUY MKS RACING
YH1'46.714 1.522 0.103161.962
1160吉本 大樹Syntium LMcorsa LC500 GT
TOYOTA LEXUS LC500
LM corsa
DL1'46.762 1.570 0.048161.889
1287松浦 孝亮METALIVE S Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH1'46.798 1.606 0.036161.834
132堤 優威HYPER WATER INGING GR86 GT
TOYOTA GR86
HYPER WATER Racing INGING
BS1'46.800 1.608 0.002161.831
1465蒲生 尚弥LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS1'46.862 1.670 0.062161.738
1531小山 美姫apr LC500h GT
TOYOTA LEXUS LC500h
apr
BS1'46.866 1.674 0.004161.732
169藤原 優汰PACIFICアイドルマスターNAC AMG
Mercedes AMG GT3
PACIFIC RACING TEAM
YH1'47.192 2.000 0.326161.240
17777チャーリー・ファグD'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3 EVO
D'station Racing
DL1'47.441 2.249 0.249160.866
1896新田 守男K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL1'47.711 2.519 0.270160.463
Tags:

SUPER GT

第8戦もてぎノックアウトQ1結果

GT500クラス

MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2025/11/01) Knock Out Q1 Weather:Sunny Course:Dry
2025 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT500 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireTimeBehindGapkm/h
11山下 健太au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS1'35.675--180.649
224名取 鉄平リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z NISMO GT500
KONDO RACING
YH1'35.895 0.220 0.220180.235
338石浦 宏明KeePer CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer CERUMO
BS1'36.022 0.347 0.127179.996
423高星 明誠MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO
BS1'36.103 0.428 0.081179.845
53三宅 淳詞Niterra MOTUL Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO NDDP
BS1'36.210 0.535 0.107179.645
664大草 りきModulo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Modulo Nakajima Racing
DL1'36.340 0.665 0.130179.402
7100山本 尚貴STANLEY CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
STANLEY TEAM KUNIMITSU
BS1'36.377 0.702 0.037179.333
88野尻 智紀ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS1'36.491 0.816 0.114179.121
916大津 弘樹ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS1'36.517 0.842 0.026179.073
1012ベルトラン・バゲットTRS IMPUL with SDG Z
NISSAN Z NISMO GT500
TEAM IMPUL
BS1'36.655 0.980 0.138178.817
---- 以上Q2進出 ----
1119国本 雄資WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH1'36.681 1.006 0.026178.769
1239サッシャ・フェネストラズDENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS1'36.706 1.031 0.025178.723
1314大嶋 和也ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS1'36.707 1.032 0.001178.721
1437笹原 右京Deloitte TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM Deloitte TOM'S
BS1'36.710 1.035 0.003178.716
1517塚越 広大Astemo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Astemo REAL RACING
BS1'36.963 1.288 0.253178.249

GT300クラス(Aグループ)

MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2025/11/01) Knock Out Q1 Gr.A Weather:Sunny Course:Dry
2025 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT300 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireTimeBehindGapkm/h
161井口 卓人SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL1'46.048--162.979
2666藤波 清斗seven × seven PORSCHE GT3R
PORSCHE 911 GT3R
seven × seven Racing
YH1'46.845 0.797 0.797161.763
34谷口 信輝グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH1'46.885 0.837 0.040161.703
487坂口 夏月METALIVE S Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH1'47.019 0.971 0.134161.500
59冨林 勇佑PACIFICアイドルマスターNAC AMG
Mercedes AMG GT3
PACIFIC RACING TEAM
YH1'47.157 1.109 0.138161.292
62平良 響HYPER WATER INGING GR86 GT
TOYOTA GR86
HYPER WATER Racing INGING
BS1'47.182 1.134 0.025161.255
7777藤井 誠暢D'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3 EVO
D'station Racing
DL1'47.227 1.179 0.045161.187
860河野 駿佑Syntium LMcorsa LC500 GT
TOYOTA LEXUS LC500
LM corsa
DL1'47.415 1.367 0.188160.905
956平手 晃平リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH1'47.522 1.474 0.107160.745
---- 以上Q2進出 ----
106片山 義章UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI
Ferrari 296 GT3
VELOREX
YH1'48.002 1.954 0.480160.030
1125松井 孝允HOPPY Schatz GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH1'48.015 1.967 0.013160.011
1262平木 湧也HELM MOTORSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
HELM MOTORSPORTS
YH1'48.091 2.043 0.076159.899
1348柴田 優作脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH1'48.427 2.379 0.336159.403
1430織戸 学apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
MI1'49.892 3.844 1.465157.278

GT300クラス(Bグループ)

MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2025/11/01) Knock Out Q1 Gr.B Weather:Sunny Course:Dry
2025 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT300 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireTimeBehindGapkm/h
111富田 竜一郎GAINER TANAX Z
NISSAN FAIRLADY Z
GAINER
DL1'46.417--162.414
20小暮 卓史VENTENY Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH1'46.852 0.435 0.435161.753
396高木 真一K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL1'46.955 0.538 0.103161.597
47ザック・オサリバンCARGUY FERRARI 296 GT3
Ferrari 296 GT3
CARGUY MKS RACING
YH1'47.003 0.586 0.048161.524
552吉田 広樹Green Brave GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉Green Brave
BS1'47.029 0.612 0.026161.485
618小林 崇志UPGARAGE AMG GT3
Mercedes AMG GT3
TEAM UPGARAGE
YH1'47.031 0.614 0.002161.482
765菅波 冬悟LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS1'47.228 0.811 0.197161.186
831オリバー・ラスムッセンapr LC500h GT
TOYOTA LEXUS LC500h
apr
BS1'47.339 0.922 0.111161.019
95塩津 佑介マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH1'47.342 0.925 0.003161.014
---- 以上Q2進出 ----
1026イゴール・オオムラ・フラガANEST IWATA RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
ANEST IWATA Racing
YH1'47.556 1.139 0.214160.694
1120清水 英志郎シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
MI1'48.274 1.857 0.718159.628
1245篠原 拓朗PONOS FERRARI 296
Ferrari 296 GT3
PONOS RACING
DL1'48.326 1.909 0.052159.552
13360荒川 麟RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH1'48.785 2.368 0.459158.879
1422加納 政樹アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH1'49.197 2.780 0.412158.279
Tags:

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第13戦もてぎ決勝結果

Championクラス

MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2025/11/01) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2025 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 13 Champion class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCarTeamLapTimeBehindGap
150新原 光太郎HFDP with B-Max Racing
HFDP with B-max Racing Team
1226'07.407--
229鈴木 斗輝哉TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1226'11.331 3.924 3.924
345洞地 遼⼤PONOS RACING MCS-24
PONOS RACING
1226'13.340 5.933 2.009
428梅垣 清TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1226'13.611 6.204 0.271
538三浦 柚貴TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1226'16.982 9.575 3.371
654迫 隆眞PONOS RACING MCS4-24
PONOS RACING
1226'18.79411.387 1.812
716白崎 稜Kageyama YBS Verve MCS4
HYDRANGEA kageyama Racing
1226'19.47212.065 0.678
835鈴木 恵武TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1226'20.29812.891 0.826
943森山 冬星JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1226'22.68415.277 2.386
1034田中 風輝Drago CORSE
Drago CORSE
1226'23.18415.777 0.500
1160熊谷 憲太OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTORSPORTS
1226'24.20716.800 1.023
1251百瀬 翔HFDP with B-Max Racing
HFDP with B-max Racing Team
1226'24.75517.348 0.548
1314村田 将輝湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24
ZAP SPEED
1226'25.53418.127 0.779
1433鈴木 悠太Drago CORSE
Drago CORSE
1226'26.39018.983 0.856
15*19松井 啓人ATEAM Buzz Racing
AKILAND RACING
1226'26.80519.398 0.415
1636菊池 貴博TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1226'28.29220.885 1.487
1752岩崎 有矢斗B-MAX RACING F4
B-MAX RACING TEAM
1226'28.88221.475 0.590
1837武藤 雅奈TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1226'29.27721.870 0.395
1962中井 陽斗HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1226'33.17425.767 3.897
2063岸 風児HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1226'33.48726.080 0.313
2197三浦 愛Bionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
1226'33.71626.309 0.229
2280翁長 実希OTG Motor Sports MCS4
OTG MOTOR SPORTS
1226'33.94726.540 0.231
2353酒井 翔太TGM Grand Prix F4
TGM Grand Prix
1226'34.34726.940 0.400
2487下野 璃央Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry
1226'34.76527.358 0.418
253山本 聖渚TEAM 5ZIGEN F4
Team 5ZIGEN
1226'35.46328.056 0.698
2646有村 将真アポロ電⼯フジタ薬局Bellona
フジタ薬局レーシング
1226'35.95128.544 0.488
2715中里 龍昇Kageyama AMEROID MCS4
HYDRANGEA kageyama Racing
1226'38.43831.031 2.487
---- 以上規定周回数(90% - 10 Laps)完走 ----
-8落合 蓮音TGM Grand Prix F4
TGM Grand Prix
24'19.53210Laps10Laps
-17佐藤 樹KageyamaチームスタイルMCS4
HYDRANGEA Kageyama Racing
0-12Laps2Laps

Independentクラス

MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2025/11/01) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2025 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 13 Independent class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCarTeamLapTimeBehindGap
188清水 康弘ART TASTE F4
B-MAX RACING TEAM
1226'40.184--
244今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1226'44.652 4.468 4.468
361坂井 ウィリアムHELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1226'45.179 4.995 0.527
46ケン・アレックスBUZZ RACING
Buzz Racing
1226'46.355 6.171 1.176
555KENTAROBaum Beauty Clinic
FIELD MOTORSPORTS
1226'46.742 6.558 0.387
611植田 正幸Rn-sports MCS4
Rn-sports
1226'47.777 7.593 1.035
740⾚松 昌⼀朗SHOEI-GIGS Ride with ES
イーグルスポーツ
1226'48.244 8.060 0.467
864清水 剛HELM MS Ginza Astra F4
HELM MOTORSPORTS
1226'49.302 9.118 1.058
94佐々木 祐一仙台DayDream & Dr Dry
DAYDREAM RACING
1226'49.732 9.548 0.430
1010中島 功Rn.SHINSEI.MCS4
Rn-sports
1226'57.32917.145 7.597
1171大山 正芳ダイワN通商AKILAND
AKILAND RACING
1226'59.16018.976 1.831
125小谷 素弘TEAM 5ZIGEN F4
Team 5ZIGEN
1227'01.25921.075 2.099
13*30DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
1227'05.86225.678 4.603
14*96齋藤 真紀雄CSマーケティングAKILAND
AKILAND RACING
1227'18.79938.61512.937
---- 以上規定周回数(90% - 10 Laps)完走 ----
-98IKARIBionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
0-12Laps12Laps
-74小嶋 健太郎Rn-sports ELPA朝日電器
Rn-sports
0-12Laps-
  • Fastest Lap: CarNo. 50 新原光太郎(HFDP with B-Max Racing) 1'58.225 (12/12) 146.192 km/h
  • CarNo. 19は、FIA-F4 SpR.15.1.2(CarNo. 60を押し出し)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 30は、FIA-F4 SpR.15.1.1,2(CarNo. 6に接触し押し出し)により、競技結果に対して10秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 30は、FIA-F4 SpR.15.1.2(CarNo. 55を押し出し)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 30は、FIA-F4 SpR.15.1.2(CarNo. 98を押し出し)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 96は、FIA-F4 SpR.15.1.1(CarNo. 98への接触)により、競技結果に対して30秒加算のペナルティーを科した。
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SUPER GT

第8戦もてぎ公式練習GT300クラス SUBARU BRZ R&D SPORTがトップタイム

公式練習: GT300クラストップタイムはSUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)

 2025オートバックスSUPER GT第8戦「MOTEGI GT 300km RACE」の公式練習が、栃木県・モビリティリゾートもてぎで行われ、GT300クラスは、SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)がトップタイムをマークした。

 夜半に降った雨も上がり、絶好のレース日和となった予選日。午前9時10分から2時間の公開練習が行われた。

 今シーズン、トラブルに泣かされている61号車SUBARU BRZは、第5戦鈴鹿で2位表彰台は得たものの、第2戦富士では優勝を目前にしてストップ、前オートポリス大会でも予選でエンジンが悲鳴を上げてしまうなど、厳しいレースが続いている。

 そんな不運を振り払うように、走行開始から計測6ラップ目に山内が1分46秒404のトップとなるタイムをマークすると、残る時間は決勝想定のロングランに終止した。タイトル争いからは離脱してしまっているが、最後に一矢報いたいところだ。

 2番手は、0号車VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)。こちらも現時点でシリーズ11位と厳しい位置にいるが、昨年のもてぎ戦では優勝しているだけに、ノーウェイトとなる今大会で優勝を飾る可能性はありそうだ。

 3番手は、4号車グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)。今シーズン優勝はないものの、トップから12.5ポイント差のランキング4位と、好位置につけている。最終戦の大逆転はあるのか、注目したい。

 4番手以下は、ランキング5位の56号車リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/平手晃平)、666号車seven × seven PORSCHE GT3R(ハリー・キング/藤波清斗)、52号車 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)と続いた。

 気になるランキング上位陣は、ランキングトップの65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)が12位、7号車CARGUY FERRARI 296 GT3(ザック・オサリバン/小林利徠斗)が9位につけている。

 ただ、多くの車両が、序盤にベストタイムを出しており、殆どの走行時間を決勝セットに費やしていると思われ、公式練習の順位はあまり気にすることはないようだ。

 予選は、本日午後2時から行われる。

公式練習: GT300クラス2位はVENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)

公式練習: GT300クラス3位はグッドスマイル初音ミクAMG(谷口信輝/片岡龍也)

公式練習: GT300クラス4位はリアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/平手晃平)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
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SUPER GT

第8戦もてぎ公式練習GT500クラス 3メーカーがトップ3を分け合い、14号車ENEOS X PRIME GR Supraがトップタイム!

公式練習: GT500クラストップタイムはENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)

 2025オートバックス スーパーGT第8戦「もてぎGT300kmグランドファイナル」の公式練習が11月1日、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで行われ、GT500クラスは14号車ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)がトップタイムを記録した。

 公式予選日のもてぎは晴れ。しかし昨夜の雨で路面には90度コーナーをはじめ、まだ濡れた箇所が残っているなか、公式練習は午前9時10分より混走85分、フルコースイエローテスト15分に続いて各クラスの専有走行10分ずつで行われた。開始時の気温は17℃、路面温度は21℃だ。

 コースオープンと同時に続々とコースに出ていったGT500クラスの各車だったが、この路面コンディションを嫌って続々とピットイン、ガレージでコンディション回復を待つ作戦に出た。

 千代勝正(MOTUL AUTECH Z)が唯一コースに留まっていたものの、こちらも4周を走ってピットへ。代わって伊沢拓也(Modulo CIVIC TYPE R-GT)、大湯都史樹(KeePer CERUMO GR Supra)がコースイン。伊沢が6周目に1分39秒687を記録し、その時点でのトップに立つ。大湯のタウイムは1分41秒681だ。

 続いて佐々木大樹(Niterra MOTUL Z)がコースイン1分42秒071で3番手につける。

 その後は続々と走行を開始するチームが相次ぎ、開始から間も無く30分が経過しようというところで松田次生(リアライズコーポレーションADVAN Z)が1分37秒366を7周目に記録してトップに。大湯も6周目に1分37秒381を記録してきた。

 続いてサッシャ・フェネストラズ(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が1分37秒283を7周目に叩き出してトップに浮上。

 この頃にはもう全てのチームがコースに出ており、各々ピットイン、ピットアウトを繰り返しながら粛々と周回を重ねていく。

 開始から1時間が経過したところで37号車Deloitte TOM'S GR Supraはジュリアーノ・アレジから笹原右京に交代。笹原はモラルハザードポイントが累積4に達したことで、公式練習の最初の1時間で走行することを禁じられていたのだった。

 結局、混走は39号車がトップ、24号車が2番手、38号車が3番手のままで終了。フルコースイエローテストを経て、GT500クラスは午前11時より専有走行を行った。

 GT500ボードが提示されるや否や一斉にピットを離れる各車。低い気温と路面温度を考慮して、各車与えられた時間をフルに使ってウォームアップ走行を行い、残り2分となったあたりでタイムアタックを開始した。

 まずは山下健太(au TOM'S GR Supra)がウォームアップ3周から1分37秒236といきなり公式練習のトップタイムを更新するが、すぐに大草りき(Modulo CIVIC TYPE R-GT)が1分37秒131でこれを上回る。福住仁嶺(ENEOS X PRIME GR Supra)は1分37秒235。しかし福住はそのままアタックを続行し、次の周で1分37.007を叩き出し、トップに躍り出た。

 ここでチェッカー。この結果GT500クラスは14号車ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)がトップタイム。64号車Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)が2番手。3番手には専有走行を担当したベルトラン・バゲットが1分37秒188を記録した12号車TRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)が続いた。

公式練習: GT500クラス2位はModulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)

公式練習: GT500クラス3位はTRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)

Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
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SUPER GT

第8戦もてぎ公式練習結果

GT500クラス

MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2025/11/01) Official Practice Weather:Cloudy Course:Wet/Dry
2025 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT500 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireTimeBehindGapkm/h
114大嶋 和也
福住 仁嶺
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS1'37.007--178.169
264伊沢 拓也
大草 りき
Modulo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Modulo Nakajima Racing
DL1'37.131 0.124 0.124177.941
312平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
TRS IMPUL with SDG Z
NISSAN Z NISMO GT500
TEAM IMPUL
BS1'37.188 0.181 0.057177.837
41坪井 翔
山下 健太
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS1'37.236 0.229 0.048177.749
5100山本 尚貴
牧野 任祐
STANLEY CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
STANLEY TEAM KUNIMITSU
BS1'37.256 0.249 0.020177.712
639関口 雄飛
サッシャ・フェネストラズ
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS1'37.283 0.276 0.027177.663
724松田 次生
名取 鉄平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z NISMO GT500
KONDO RACING
YH1'37.366 0.359 0.083177.512
816大津 弘樹
佐藤 蓮
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS1'37.370 0.363 0.004177.504
938石浦 宏明
大湯 都史樹
KeePer CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer CERUMO
BS1'37.381 0.374 0.011177.484
1023千代 勝正
高星 明誠
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO
BS1'37.464 0.457 0.083177.333
113佐々木 大樹
三宅 淳詞
Niterra MOTUL Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO NDDP
BS1'37.472 0.465 0.008177.319
1237笹原 右京
ジュリアーノ・アレジ
Deloitte TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM Deloitte TOM'S
BS1'37.610 0.603 0.138177.068
1317塚越 広大
小出 峻
Astemo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Astemo REAL RACING
BS1'37.706 0.699 0.096176.894
1419国本 雄資
阪口 晴南
小高 一斗
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH1'37.774 0.767 0.068176.771
158野尻 智紀
松下 信治
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS1'38.438 1.431 0.664175.579

GT300クラス

MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2025/11/01) Official Practice Weather:Cloudy Course:Wet/Dry
2025 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT300 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireTimeBehindGapkm/h
161井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL1'46.404--162.434
20小暮 卓史
元嶋 佑弥
VENTENY Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH1'47.323 0.919 0.919161.043
34谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH1'47.331 0.927 0.008161.031
456ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
平手 晃平
リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH1'47.379 0.975 0.048160.959
5666ハリー・キング
藤波 清斗
seven × seven PORSCHE GT3R
PORSCHE 911 GT3R
seven × seven Racing
YH1'47.390 0.986 0.011160.942
652吉田 広樹
野中 誠太
Green Brave GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉Green Brave
BS1'47.462 1.058 0.072160.835
79冨林 勇佑
藤原 優汰
PACIFICアイドルマスターNAC AMG
Mercedes AMG GT3
PACIFIC RACING TEAM
YH1'47.651 1.247 0.189160.552
818小林 崇志
野村 勇斗
UPGARAGE AMG GT3
Mercedes AMG GT3
TEAM UPGARAGE
YH1'47.676 1.272 0.025160.515
97ザック・オサリバン
小林 利徠斗
CARGUY FERRARI 296 GT3
Ferrari 296 GT3
CARGUY MKS RACING
YH1'47.680 1.276 0.004160.509
105塩津 佑介
木村 偉織
マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH1'47.715 1.311 0.035160.457
112堤 優威
平良 響
HYPER WATER INGING GR86 GT
TOYOTA GR86
HYPER WATER Racing INGING
BS1'47.729 1.325 0.014160.436
1265蒲生 尚弥
菅波 冬悟
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS1'47.758 1.354 0.029160.393
1345ケイ・コッツォリーノ
篠原 拓朗
PONOS FERRARI 296
Ferrari 296 GT3
PONOS RACING
DL1'47.769 1.365 0.011160.376
1411富田 竜一郎
大木 一輝
GAINER TANAX Z
NISSAN FAIRLADY Z
GAINER
DL1'47.823 1.419 0.054160.296
1587松浦 孝亮
坂口 夏月
METALIVE S Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH1'48.020 1.616 0.197160.004
1626イゴール・オオムラ・フラガ
安田 裕信
ANEST IWATA RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
ANEST IWATA Racing
YH1'48.027 1.623 0.007159.993
1760吉本 大樹
河野 駿佑
Syntium LMcorsa LC500 GT
TOYOTA LEXUS LC500
LM corsa
DL1'48.210 1.806 0.183159.723
1848井田 太陽
柴田 優作
脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH1'48.210 1.806 0.000159.723
196片山 義章
ロベルト・メルヒ・ムンタン
UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI
Ferrari 296 GT3
VELOREX
YH1'48.278 1.874 0.068159.622
2031オリバー・ラスムッセン
小山 美姫
apr LC500h GT
TOYOTA LEXUS LC500h
apr
BS1'48.487 2.083 0.209159.315
2196新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL1'48.566 2.162 0.079159.199
2225松井 孝允
佐藤 公哉
HOPPY Schatz GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH1'48.776 2.372 0.210158.892
23360荒川 麟
清水 啓伸
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH1'48.833 2.429 0.057158.808
2462平木 湧也
平木 玲次
HELM MOTORSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
HELM MOTORSPORTS
YH1'48.970 2.566 0.137158.609
2522和田 久
加納 政樹
アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH1'49.186 2.782 0.216158.295
26777藤井 誠暢
チャーリー・ファグ
D'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3 EVO
D'station Racing
DL1'49.267 2.863 0.081158.178
2720平中 克幸
清水 英志郎
シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
MI1'49.416 3.012 0.149157.962
2830永井 宏明
織戸 学
apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
MI1'49.828 3.424 0.412157.370
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第13戦、第14戦もてぎ公式予選上位3人のコメント 新原光太郎「もてぎに間に合わせられて良かった」

第13戦ポールポジション 新原光太郎(HFDP with B-max Racing Team)

 「本当に嬉しいです。鈴鹿で初めてポールが取れて、今回で2回目です。まとめきれて良かったなって。(今までは)多分ドライビングの問題も結構あって、そこがうまくアジャストできたのかなってことは思いますね。走り方自体もだいぶ良くなってると自分では思うので、それをちゃんともてぎまでに間に合わせてよかったです」

 「最後の2周を続けてアタックしようと思ってたんですけど、前のクルマが残り3周ぐらいでミスで下がってきて、ちょうど詰まっちゃったんで、残り2周のところのラップを捨てて、残り1周でアタックしたって感じです。みんな残り2周でセカンドベストを出してますけど、僕だけ残り3周の時に出したタイムがセカンドベストなんで、それで結構下の方に沈んじゃったなっていう感じがあります。そこはもう少し早めに判断しておくべきだったなと思います」

 「本当に最後までずっとドライアップしていく感じで、そこは難しかったです。ドライタイヤは正解だったとは思うんですけど,90度コーナーは難しかったです。2レース目も6位で、勝負を諦めるスタート位置ではないので、両方とも優勝目指して頑張りたいです」

 「」

第13戦予選2位、第14戦予選3位 白崎稜(HYDRANGEA kageyama Racing)

 「もちろん今週末は優勝しか狙ってないんで、前だけ見て、スタートで抜いてっていうのを意識したいと思います。日陰になってるセクター4はもうブレーキングも結構繊細に行かないといけなくて、セットアップの差が如実に出て、速いとこ遅いとこ全車両で違ったんで、どこでまとめるべきか難しかったですね」

 「(90度コーナーは)結構水が残ってましたね。もうポイントブレーキングポイントから出口まで濡れてて、出口が微妙に乾いてるんで、アクセル踏みつつグリップしてくれることを祈ってっていう」

 「今週末すごい調子いいですね。もう何も変更することないくらい。自分次第ですね。決勝はスタートで決めて、優勝目指して頑張ります。目標は3連勝です」

第13戦予選3位、第14戦予選2位 鈴木斗輝哉(TGR-DC Racing School)佐藤樹(HYDRANGEA Kageyama Racing)

 「結構路面が濡れてたんで、なるべく早くタイヤを発熱して、1周目からもう常に全開でプッシュしていました。多分前半の方が速かった、正直めっちゃ良かったと思うんですけど、やっぱり路面が乾いていくと後続の方がかなりタイムを出してきましたね。乾いてきたらそうなるだろうなって予測してたんですけど、最後に自分がタイム決めきれなかったっていうのもあって、あまりうまくはいかなかなかった」

 「ラストラップはミスしました。本来なら多分ぶっちぎりでトップだったはずです。ヘアピンの進入でロックにさせてしまって、そこでアンダーが出ちゃいました。 (決勝は)彼(佐藤樹選手)の前でとりあえず絶対ゴールしなくていけない。僕はもうやれることをやるしかない。それに向けて頑張ろうかと」

第14戦ポールポジション 佐藤樹(HYDRANGEA Kageyama Racing)

 「最初は想像してたよりかなり路面が濡れてて、なかなか序盤(タイヤを)温められなくて、序盤タイムを出せる気配は全くなかったんで、最後出せればいいかなというふうに思って走っていました。最終ラップ途中までは良かったんですけど、奥のヘアピンでフロントがロックしてしまって、そのミスで4番手になってしまいました。ミスがなかったら充分ポールが狙えたと思うんで、そこはちょっと悔しいんですけど、攻めた結果なんで、そこは仕方がないかなっていうふうに」

 「切り替えて、決勝を走るしかないんで。しっかりスタート決めて、ちゃんとレースができればいけるかなっていう風に思ってるんで。ダンプだったんでちょっとあれですけど、ドライに関しては昨日もすごい調子良かったですし、自信を持って走れると思うんで。もう全然ダンブです。昨日よりも3、4秒落ちてるんで、路面は結構まだかなり濡れてるところがありました。90度とかもうずっと日陰なんで、かなり濡れててという感じでした。」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第13戦、第14戦もてぎ公式予選 Cクラスは新原光太郎と佐藤樹がPPを分け合い、IクラスはKEN ALEXがダブルPPを獲得

チャンピオンクラス: 第13戦ポールポジション、14戦予選6位は新原光太郎(HFDP with B-Max Racing)

チャンピオンクラス: 第13戦予選4位、第14戦ポールポジションは佐藤樹(KageyamaチームスタイルMCS4)

インディペンデントクラス: 第13戦、第14戦ともポールポジションはケン・アレックス(BUZZ RACING)

 11月1日、FIA-F4選手権第13、14戦の予選が、モビリティリゾートもてぎで行われ、チャンピオンクラスは、ベストタイムは新原光太郎(HFDP with B-Max Racing)、セカンドベストは佐藤樹(KageyamaチームスタイルMCS4)がトップを取り、それぞれ第13戦、14戦のポールポジションンを獲得した。

 インディペンデントクラスは、KEN ALEX(BUZZ RACING)が、ベスト、セカンドベストともにトップタイムをマークし、両レースでポールポジションを獲得した。

 いよいよ最終大会を迎えた。タイトル争いは、チャンピオンクラスは、佐藤樹212.5p、鈴木斗輝哉189pと、二人の一騎討ち。一方、インディペンデントクラスは、KENTARO190.5p、今田信宏190p、DRAGON175.5pと、こちらは三人の闘いとなっている。

 前日の夜半にかなり強い雨が降ったものの、早朝には日が差して快晴となった。ただ、路面はうっすらと濡れた状態のまま予選を迎えた。

■チャンピオンクラス

 午前8時から始まった予選は、最初はスリッピーだったものの、刻々と乾いていく難しい路面状況となった。

 まず、予選をリードしたのは、新原と鈴木斗輝哉(TGR-DC RS F4)。二人は、2分05秒台、03秒台、01秒台と、予選終盤まで競い合うようにタイムを出し合った。

 終盤、路面状況が改善されてくると、ここに白崎稜(Kageyama YBS Verve MCS4)と佐藤樹(KageyamaチームスタイルMCS4)が絡んで、最後は4人が100分の数秒という僅差で争うという展開となった。

 結局、全員ベストタイムは最終周に記録することになり、新原、白崎、鈴木、佐藤という順で、第13戦のグリッドが決まった。

 セカンドタイムで決まる第14戦のグリッドは、最後の2ラップを上手くまとめた佐藤がポールを奪い、鈴木が2位。新原は、前車に引っかかりタイムが出ずに6位だった。

 逆転チャンピオンに向け、23.5ポイント差を埋めなければならない鈴木にとっては、佐藤のグリッド位置が気になるところだったが、佐藤が第13戦で鈴木の1つ後ろ、第14戦ではポールを獲得したことで、逆転はかなり厳しくなった。

 第13戦予選結果(Top10):新原-白崎-鈴木斗-佐藤-三浦-洞地-迫-鈴木恵-落合-梅垣

 第14戦予選結果(Top10):佐藤-鈴木斗-白崎-梅垣-三浦-新原-迫-百瀬-落合-鈴木恵

チャンピオンクラス: 第13戦予選2位、第14戦予選3位は白崎稜(Kageyama YBS Verve MCS4)

チャンピオンクラス: 第13戦予選3位、第14戦予選2位は鈴木斗輝哉(TGR-DC RS F4)

■インディペンデントクラス

 SFライツレギュラーで、前大会からFIA-F4にも参戦を開始した清水康弘(ART TASTE F4)が、序盤から、やや抜き出たラップタイムをマークして、このままポールを奪いそうな勢いを見せた。

 これに食い下がったのが、KEN ALEX(BUZZ RACING)。途中、赤旗提示による中断を挟んだ最後の2ラップでは、見事なアタックを見せ、2分00秒748、00秒458と、清水を抑えて両レースでポールポジションを奪うことに成功した。

 タイトル争いを繰り広げる今田信宏(JMS RACING with B-MAX)は、第13戦、第14戦ともに、ポイントリーダーのKENTARO(Baum Beauty Clinic)の1つ前のグリッド、4位と3位を獲得し、逆転チャンピオンに向けて、まずは1つハードルを超えた。

 シリーズ3位につけ、この週末は連勝を目論んでいたDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)は、ちょい濡れの路面にクルマを合わせ切れずに9位、5位に沈み、タイトル奪取はかなり厳しくなった。

 第13戦予選結果(Top8):ALEX-清水-SAKAI-今田-KENTARO-IKARI-赤松-齋藤

 第14戦予選結果(Top8):ALEX-清水-今田-KENTARO-DRAGON-SAKAI-赤松-IKARI

 第13戦の決勝は、本日の午後0時50分から、第14戦の決勝は、明日の午前8時25分から13周(または上限30分)で行われる。

インディペンデントクラス: 第13戦、第14戦とも予選2位は清水康弘(ART TASTE F4)

インディペンデントクラス: 第13戦予選3位、第14戦予選6位は坂井ウィリアム(HELM MOTORSPORTS F4)

インディペンデントクラス: 第13戦予選4位、第14戦予選3位は今田信宏(JMS RACING with B-MAX)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第14戦もてぎ公式予選結果

Championクラス

MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2025/11/01) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2025 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 14 Champion class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCarTeamTimeBehindGapkm/h
117佐藤 樹KageyamaチームスタイルMCS4
HYDRANGEA Kageyama Racing
2'00.637--143.269
229鈴木 斗輝哉TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
2'00.692 0.055 0.055143.204
316白崎 稜Kageyama YBS Verve MCS4
HYDRANGEA kageyama Racing
2'00.847 0.210 0.155143.021
428梅垣 清TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
2'00.920 0.283 0.073142.934
538三浦 柚貴TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
2'00.969 0.332 0.049142.876
650新原 光太郎HFDP with B-Max Racing
HFDP with B-max Racing Team
2'01.050 0.413 0.081142.781
754迫 隆眞PONOS RACING MCS4-24
PONOS RACING
2'01.246 0.609 0.196142.550
851百瀬 翔HFDP with B-Max Racing
HFDP with B-max Racing Team
2'01.252 0.615 0.006142.543
98落合 蓮音TGM Grand Prix F4
TGM Grand Prix
2'01.265 0.628 0.013142.528
1035鈴木 恵武TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
2'01.362 0.725 0.097142.414
1145洞地 遼⼤PONOS RACING MCS-24
PONOS RACING
2'01.530 0.893 0.168142.217
1219松井 啓人ATEAM Buzz Racing
AKILAND RACING
2'01.709 1.072 0.179142.008
1353酒井 翔太TGM Grand Prix F4
TGM Grand Prix
2'01.797 1.160 0.088141.905
1460熊谷 憲太OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTORSPORTS
2'01.871 1.234 0.074141.819
1533鈴木 悠太Drago CORSE
Drago CORSE
2'02.016 1.379 0.145141.650
1643森山 冬星JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
2'02.044 1.407 0.028141.618
1752岩崎 有矢斗B-MAX RACING F4
B-MAX RACING TEAM
2'02.186 1.549 0.142141.453
1836菊池 貴博TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
2'02.238 1.601 0.052141.393
1934田中 風輝Drago CORSE
Drago CORSE
2'02.468 1.831 0.230141.127
2062中井 陽斗HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
2'02.724 2.087 0.256140.833
2197三浦 愛Bionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
2'02.739 2.102 0.015140.816
2263岸 風児HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
2'02.754 2.117 0.015140.799
2314村田 将輝湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24
ZAP SPEED
2'02.761 2.124 0.007140.791
2446有村 将真アポロ電⼯フジタ薬局Bellona
フジタ薬局レーシング
2'02.984 2.347 0.223140.535
253山本 聖渚TEAM 5ZIGEN F4
Team 5ZIGEN
2'03.105 2.468 0.121140.397
2687下野 璃央Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry
2'03.177 2.540 0.072140.315
2780翁長 実希OTG Motor Sports MCS4
OTG MOTOR SPORTS
2'04.014 3.377 0.837139.368
2815中里 龍昇Kageyama AMEROID MCS4
HYDRANGEA kageyama Racing
2'05.071 4.434 1.057138.190
2937武藤 雅奈TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
2'05.381 4.744 0.310137.849
---- 以上基準タイム(105% - 2'06.761)予選通過 ----

Independentクラス

MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2025/11/01) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2025 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 14 Independent class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCarTeamTimeBehindGapkm/h
16ケン・アレックスBUZZ RACING
Buzz Racing
2'00.748--143.138
288清水 康弘ART TASTE F4
B-MAX RACING TEAM
2'01.155 0.407 0.407142.657
344今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
2'01.269 0.521 0.114142.523
455KENTAROBaum Beauty Clinic
FIELD MOTORSPORTS
2'01.857 1.109 0.588141.835
530DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
2'02.036 1.288 0.179141.627
661坂井 ウィリアムHELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
2'02.090 1.342 0.054141.564
740⾚松 昌⼀朗SHOEI-GIGS Ride with ES
イーグルスポーツ
2'02.248 1.500 0.158141.381
898IKARIBionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
2'02.285 1.537 0.037141.339
911植田 正幸Rn-sports MCS4
Rn-sports
2'02.322 1.574 0.037141.296
1096齋藤 真紀雄CSマーケティングAKILAND
AKILAND RACING
2'02.330 1.582 0.008141.287
1164清水 剛HELM MS Ginza Astra F4
HELM MOTORSPORTS
2'02.597 1.849 0.267140.979
1210中島 功Rn.SHINSEI.MCS4
Rn-sports
2'03.156 2.408 0.559140.339
134佐々木 祐一仙台DayDream & Dr Dry
DAYDREAM RACING
2'03.162 2.414 0.006140.332
1471大山 正芳ダイワN通商AKILAND
AKILAND RACING
2'03.220 2.472 0.058140.266
1574小嶋 健太郎Rn-sports ELPA朝日電器
Rn-sports
2'03.692 2.944 0.472139.731
---- 以上基準タイム(105% - 2'07.110)予選通過 ----
-5小谷 素弘TEAM 5ZIGEN F4
Team 5ZIGEN
2'14.01113.26310.319128.972
-86大阪 八郎Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry
2'18.96418.216 4.953124.375
-23YUGOS2R Racing
N-SPEED
2'25.14424.396 6.180119.079
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第13戦もてぎ公式予選結果

Championクラス

MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2025/11/01) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2025 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 13 Champion class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCarTeamTimeBehindGapkm/h
150新原 光太郎HFDP with B-Max Racing
HFDP with B-max Racing Team
2'00.232--143.752
216白崎 稜Kageyama YBS Verve MCS4
HYDRANGEA kageyama Racing
2'00.299 0.067 0.067143.672
329鈴木 斗輝哉TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
2'00.351 0.119 0.052143.610
417佐藤 樹KageyamaチームスタイルMCS4
HYDRANGEA Kageyama Racing
2'00.353 0.121 0.002143.608
538三浦 柚貴TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
2'00.562 0.330 0.209143.359
645洞地 遼⼤PONOS RACING MCS-24
PONOS RACING
2'00.568 0.336 0.006143.351
754迫 隆眞PONOS RACING MCS4-24
PONOS RACING
2'00.585 0.353 0.017143.331
835鈴木 恵武TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
2'00.717 0.485 0.132143.175
98落合 蓮音TGM Grand Prix F4
TGM Grand Prix
2'00.759 0.527 0.042143.125
1028梅垣 清TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
2'00.770 0.538 0.011143.112
1160熊谷 憲太OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTORSPORTS
2'00.804 0.572 0.034143.071
1251百瀬 翔HFDP with B-Max Racing
HFDP with B-max Racing Team
2'00.897 0.665 0.093142.961
1353酒井 翔太TGM Grand Prix F4
TGM Grand Prix
2'01.054 0.822 0.157142.776
1443森山 冬星JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
2'01.170 0.938 0.116142.639
1519松井 啓人ATEAM Buzz Racing
AKILAND RACING
2'01.274 1.042 0.104142.517
1652岩崎 有矢斗B-MAX RACING F4
B-MAX RACING TEAM
2'01.341 1.109 0.067142.438
1733鈴木 悠太Drago CORSE
Drago CORSE
2'01.433 1.201 0.092142.330
1836菊池 貴博TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
2'01.506 1.274 0.073142.245
1914村田 将輝湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24
ZAP SPEED
2'01.693 1.461 0.187142.026
2034田中 風輝Drago CORSE
Drago CORSE
2'01.746 1.514 0.053141.964
2197三浦 愛Bionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
2'01.961 1.729 0.215141.714
2262中井 陽斗HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
2'02.026 1.794 0.065141.639
2387下野 璃央Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry
2'02.036 1.804 0.010141.627
2463岸 風児HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
2'02.236 2.004 0.200141.395
2546有村 将真アポロ電⼯フジタ薬局Bellona
フジタ薬局レーシング
2'02.568 2.336 0.332141.012
263山本 聖渚TEAM 5ZIGEN F4
Team 5ZIGEN
2'02.698 2.466 0.130140.863
2715中里 龍昇Kageyama AMEROID MCS4
HYDRANGEA kageyama Racing
2'03.616 3.384 0.918139.817
2880翁長 実希OTG Motor Sports MCS4
OTG MOTOR SPORTS
2'03.681 3.449 0.065139.743
2937武藤 雅奈TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
2'03.995 3.763 0.314139.389
---- 以上基準タイム(105% - 2'06.308)予選通過 ----

Independentクラス

MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2025/11/01) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2025 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 13 Independent class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCarTeamTimeBehindGapkm/h
16ケン・アレックスBUZZ RACING
Buzz Racing
2'00.458--143.482
288清水 康弘ART TASTE F4
B-MAX RACING TEAM
2'00.902 0.444 0.444142.955
361坂井 ウィリアムHELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
2'00.936 0.478 0.034142.915
444今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
2'00.964 0.506 0.028142.882
555KENTAROBaum Beauty Clinic
FIELD MOTORSPORTS
2'01.204 0.746 0.240142.599
698IKARIBionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
2'01.220 0.762 0.016142.580
740⾚松 昌⼀朗SHOEI-GIGS Ride with ES
イーグルスポーツ
2'01.296 0.838 0.076142.491
8*96齋藤 真紀雄CSマーケティングAKILAND
AKILAND RACING
2'01.447 0.989 0.151142.314
930DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
2'01.470 1.012 0.023142.287
1064清水 剛HELM MS Ginza Astra F4
HELM MOTORSPORTS
2'01.720 1.262 0.250141.995
1111植田 正幸Rn-sports MCS4
Rn-sports
2'02.119 1.661 0.399141.531
1210中島 功Rn.SHINSEI.MCS4
Rn-sports
2'02.261 1.803 0.142141.366
1371大山 正芳ダイワN通商AKILAND
AKILAND RACING
2'02.338 1.880 0.077141.277
144佐々木 祐一仙台DayDream & Dr Dry
DAYDREAM RACING
2'02.393 1.935 0.055141.214
1574小嶋 健太郎Rn-sports ELPA朝日電器
Rn-sports
2'02.943 2.485 0.550140.582
---- 以上基準タイム(105% - 2'06.803)予選通過 ----
-5小谷 素弘TEAM 5ZIGEN F4
Team 5ZIGEN
2'08.442 7.984 5.499134.563
-86大阪 八郎Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry
2'09.816 9.358 1.374133.139
-23YUGOS2R Racing
N-SPEED
2'17.11616.658 7.300126.051
  • CarNo. 96は、国際モータースポーツ競技規則付則H項2.5.5.b(黄旗中のスピン)により、2グリッド降格とする。
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筑波・富士S-FJ選手権

第7戦筑波注目選手インタビュー 鈴木大翔「雨のレースは楽しかった」

 2025年JAF地方選手権、スーパーFJ筑波・富士シリーズ第7戦は10月26日に筑波サーキットで開催された。15台のエントリーの中に今回初のS-FJレースを迎えた選手が2名いた。

 66号車「アラロッサ・コヤマG10VED」のジュンは、以前筑波でVITAレースに参戦経験がある。予選終了後に話を聞いた。

ルーキーのジュン(アラロッサ・コヤマG 10V ED)

 ――今までのモータースポーツ歴は?

 「VITAずっと乗っていましたが、S-FJは初めてですね。VITAはチームメイトに譲って、久しぶりにレースに出ようということでS-FJに乗り始めました」

 ――練習はどのくらい積んだ?

 「3回ぐらいしか乗ってないです(苦笑)。準備期間が全然取れなくて」

 ――66号車はチャンピオンカーだが?

 「そうなんですよね(笑)。なのでこれからも参戦し続けようと思っています」

 ――予選はどうだった?(15台中14位)

 「ほとんど最後尾だと思いますが、レインはもっと乗らないとだめですね。練習3回だけで今日は雨で。決勝はとりあえずチェッカーをきちんと受けるというところからです。

 15号車「ZAP ROBINSUE 15」をドライブする鈴木大翔はモータースポーツ未経験でS-FJに乗り込んだとのこと。レース後に話を聞いた。

ルーキーの鈴木大翔(ZAP ROBINSUE 15)

 ――今までのモータースポーツ歴は?

 「まったくなくて、カートにも乗っていません、それで今日がレースデビューです」

 ――練習はどのくらい積んだ?

 「練習はけっこうしたつもりだったのですが、練習でやっていたことがまったくできなかったです」

 ――雨のレースはどうだった?

 「楽しかったです。次に活かせるミスをたくさんしたと思うので、そこを次のレースに活かしたいです」

 デビュー戦で雨、さらに最後尾から追い上げてきた酒井と津田にオーバーテイクされるという洗礼も受けた両名だが無事にフィニッシュした。今後に期待だ。

ルーキーの鈴木大翔(ZAP ROBINSUE 15)

ルーキーのジュン(アラロッサ・コヤマG 10V ED)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Junichi SEKINE
Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE
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筑波・富士S-FJ選手権

第7戦筑波決勝ドライバーコメント 優勝・切替悠喜「早く終わらないかなと思っていた」

優勝 切替悠喜(ファーストガレージRSD S2)

優勝した切替悠喜(ファーストガレージRSD S2)

 「スタートは(タイヤが)空転しすぎてしまいました。新品タイヤで出たのですが、路面が乾いてきてしまって、レースを通して厳しかった。SC明けに築いたギャップを活かすことができたので、そこはよかったなと思います。リスタート後は周回が今までで一番長く感じて、ずっとリーダーボードを見て早く終わらないかなと思っていたのですが、それが(精神的に)かえってよかったと思います」

2位 津田充輝(ファーストガレージ制動屋S2)

決勝2位の津田充輝(ファーストガレージ制動屋S2)

 「(1周目のスピンは?)タイヤの内圧をだいぶ下げたのですが、全然発熱していなくて、思ってなかったところで滑ってしまって、対応できなかったです。そこからの追い上げは、楽しんでというか(笑)、チャンピオン取ることを目指していたので、追い上げるレースも体験しておこうかな、ということで頑張りました。スピンは正直悔いが残りますが、チャンピオン取れたということで、今日のレース悔いはありません」

ファーストガレージ 佐々木孝太アドバイザー

佐々木孝太監督(ファーストガレージ)

 「津田君チャンピオン取れてよかったです。今年ちゃんと集中して、去年の反省を活かせていました。彼は頭もいいので、クルマの理解度をすごく深めながら自分はどういう走りがいいか、すごく研究してやっていました。すごく上手にステップを踏んでいけたかなと思います。今日はちょっと焦って回ってしまったけれど、そこから心折れずに。前の彼だったら折れていたと思うので、ここまで追い上げられたというのは気持ちの面でも成長している、自信の表れですね。切替選手の初優勝は、まず予選であの位置に行けたということ。速い津田君と酒井君の後ろで彼はずっと勉強していたと思うので、予選であの位置に行けたということが勝利につながったし、タイヤも新品を入れて、一か八かだったかもしれないけれど、それをプラス要素にできたという、そうした気持ちの強さというのがやっとこのレースで出せたかな、と思います。来年に向けてのいい勝利だったと思います」

3位 相田有羽音(ZAP SPEED 10VED)

決勝3位の相田有羽音(ZAP SPEED 10V ED)

 「スタートがうまく決まって、一瞬トップが見えたぐらいでしたが、第1コーナーの立ち上がりでミスしてしまって3位に落ちてしまいました。その後津田君がスピンして2位に上がってここまま終われればよかったのですが。後ろから津田君が来て、そこは実力差ですぐ行かれてしまいました。それでも今年表彰台を目標にしていたので、非常にうれしいです。後ろから酒井君がミラー越しに迫ってきていたので、プレッシャーも感じてはいたのですが、そこはなんとか逃げ切りました」

4位 酒井翔太(ファーストガレージKKS2)

決勝4位の酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

 「決勝を走らせてくれたメカさんに感謝しなければいけないですね。予選のペースがそこまでよくなかったし、クラッシュもあったので、決勝は当たらずに、完走しなければなと思っていたので、無理せずクリーンなバトルができたのかな、と思います。表彰台には乗りたかったですが、あと一歩届かなかったので、そこは悔しいです。でもチームの切替選手が初優勝して、津田選手がチャンピオン決めてくれたし、そこはチームとしてすごくよかったと思います」

5位 佐藤颯太(ELEVレーシング10VED)

決勝5位の佐藤颯太(ELEVレーシング10V ED)

 「スタートの蹴り出しはよかったですね。ただその後トラクションのコントロールに失敗して、前を抜ききるまでにはいかなかったです。80Rの立ち上がりがよくて、第2ヘアピンで畠山選手をオーバーテイクできて、その前でファーストガレージのクルマがスピンしていて3位まで上がったという状況でした。とはいえSCが入って後ろとのギャップが詰まってしまって、ファーストガレージの2台は速いのは承知で、来るのもわかっていたので頑張って防戦したのですが、差がありすぎましたね。今後のいい経験にはなったと思います。(前田代表の誕生日だが?)表彰台プレゼントしたかったですね」

6位 村上太晟(S-FJ KKS2)

決勝6位の村上太晟(S-FJ KKS2)

「雨の中コンディション的には悪かったですが、ミスなしで、相手のミスを待って走って6番手ということで、いい結果になりました。でももうちょっと、どこかタイムが削れそうな場所があって、そこを頑張らないと、トップには行けないかな、と思います」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
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筑波・富士S-FJ選手権

第7戦筑波決勝 切替悠喜が待望の初優勝 ポールシッター津田充輝がオープニングでまさかのスピンも最下位から怒涛の挽回で2位、チャンピオンを確定

初優勝の切替悠喜(ファーストガレージRSD S2)

チャンピオンを決めた津田充輝(ファーストガレージ制動屋S2)

 2025年JAF筑波・富士スーパーFJ選手権シリーズ地方権第7戦決勝が10月26日(日)に筑波サーキットで行われ、ポールポジションからスタートの津田充輝(ファーストガレージ制動屋S2)が1周目にスピンした後をうけてトップに立った切替悠喜(ファーストガレージRSD S2)がポジションを守って18周を走り切りフィニッシュ。S-FJでのキャリア初優勝を飾った。スピンで最下位まで落ちた津田は怒涛のオーバーテイクショーを演じて2位まで挽回。最終戦を待たずに筑波富士シリーズチャンピオンを決めた。

 決勝のスタートは定刻からやや遅れた午前11時33分。予選終了から約2時間30分のインターバルとなった。この間予選でクラッシュしたランキング2位の酒井翔太(ファーストガレージKKS2)を擁するファーストガレージではサーキットに隣接するファクトリーからパーツを取り寄せるなどして大々的な修復作業を実施。当初は間に合わないのではないかとの声もあったが短時間で修復を完了。車両改修を行ったため最後尾からとはなるが決勝への出走が認められた。これによって予選3位以下が繰り上がりとなり、フロントロウには切替がつき、以下3番グリッド相田有羽音(ZAP SPEED 10VED)、4番畠山退三(KKSⅡ)、5番佐藤颯太(ELEVレーシング10VED)、6番内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)と続く。

 朝からの雨はほとんど止んでおり、それまでに行われた予選/決勝でコース上の水もかなりはけたが依然としてウエットコンディション。グリッド上で見たところ15台全てがレインタイヤを装着していたが、予選で使用したユーズドタイヤではなく新品タイヤも何台かあった。気温15.7度、路面温度18.3度。

決勝がスタートした

 全車グリッドに整列してレーススタート。フロントロウの切替の出足が悪く、3番手スタートの相田が並びかけ、サイド・バイ・サイドで第1コーナーへ。インに相田、アウトに切替でターンイン。切替粘るがコーナー後半で大きくアウトにはらんでしまい相田が先行。しかし続くS字で切替がポジションを奪い返して2位で第1ヘアピンへ。後方では8番グリッドからスタートのマスターズクラスの秋山健也(スーパーウインズKKS2)が7番グリッド村上太晟(S-FJ KKS2)、6番グリッドの内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)をかわして6位に浮上、内藤は村上にもオーバーテイクを許して8位までドロップして第1ヘアピンを通過。内藤の背後には最後尾15番手スタートから早くも6台を仕留めた酒井が上がってきている。

 ポールポジションから発進の津田は後方2台のバトルの間に間合いを広げるが、なんと第2ヘアピンで単独スピン。再スタートは切れたものの最下位までドロップしてしまう。これでトップは切替に。津田を回避した相田にやや差をつけて、オープニングラップのコントロールライン上では1.148秒の差。3位には第2ヘアピンの混乱に乗じて畠山をオーバーテイクした佐藤が0.989秒差でつけているが、畠山も0.244秒差に張り付いている。さらに秋山もベテランらしい沈着さで混乱を乗り切り畠山の1.055秒後方の5位に続いている。マスターズクラスの1-2、6位には村上。酒井はトップから4.779秒差の8位、津田は11.104秒差の15位だ。

 2周目に入りトップ切替と2位相田の差は1.735秒。オープニングラップに7台抜いてポジションを上げた酒井だがこの周は内藤を攻めあぐねたか8位で変わらず。一方で津田はさっそくポジションを取り返しにかかり、この周11位まで挽回。3周目には酒井が内藤を料理して7位、津田は池田悠亮(トップランクスーパーウィンズ)を片付けて10位入り。トップ切替は相田に2.223秒の差をつける。4周目、酒井は第1セクターで村上をオーバーテイク、総合5位でマスターズクラストップの畠山を追い上げていた秋山が第2ヘアピンでアウト側にコースアウト、グリーン上で止まってしまう。

 これで酒井5位、村上6位。内藤を挟んで8位に津田が上がってくる。秋山の車両移動の為にセーフティカー(SC)投入が宣言されレースはいったんリセット。4周目終了時点のトップ6は切替~相田~佐藤~畠山(マスターズクラストップ)~酒井~村上という順で津田は8位につけている。酒井とトップ切替の差は10.193秒、津田は13.980秒の差があったが、SCランの間にギャップはそれぞれ約5秒、約10秒まで縮まった。

 SCランは5周目から8周目まで続き、9周目からレース再開。トップ切替はリスタートをうまくこなしてギャップを作って第1コーナーを通過。後方では酒井が早くも畠山に仕掛けるとオーバーテイクに成功。4位に上がるとさらに10周目の第1コーナーで佐藤のインを差してこれも仕留めて3位へ。津田も内藤、村上を抜き去り6位へ上がると、続いて10周目の第1セクターで畠山も片付け5位、チャンピオンを争うファーストガレージの二人の無双状態が続く。中でも津田の勢いはとどまることを知らず、第2ヘアピンで酒井と佐藤の3位争いに追いつくとバックストレートで一気にオーバーテイク。佐藤も酒井からポジションを奪い返す。これで津田3位、佐藤4位、酒井5位となるが、酒井はメインストレートで佐藤に並びかけて再逆転。4位を取り戻す。

 リスタートをうまく決めた切替は11周目に相田に3.266秒の差をつけてトップをひた走る。3位津田は相田と1.340秒差。しかし1秒近く速いペースで走っており相田を喰うのは時間の問題か。4位酒井は津田と1.511秒差。5位佐藤、6位マスターズクラストップの畠山。秋山が離脱したマスターズクラスの2位は総合9位の本間隆史(MATレーシングPJ10V)だ。

 12周目、予想通り津田は相田との間合いを0.529秒に縮めると続く13周目の第3セクターでオーバーテイク。ついにオープニングラップの最後尾から2位まで順位を取り戻した。相田3位に続く酒井は2.801秒差。今回S-FJデビューの鈴木大翔(ZAP ROBINSUE 15)とジュン(アラロッサ・コヤマG10VED)が順位を争っており、鈴木がジュンを仕留めて13位へ。ジュンは14位でマスターズクラス3番手だ。

 ハイペースで2位まで這い上がってきた津田だが、トップ切替も1分4秒台と速いペースで走っており、13周目に4.544秒あったギャップは15周目に1分4秒079と本日のファステストラップで追っても3.737秒差。それでも津田は最後まであきらめず、16周目3.329秒差とコンマ数秒ずつ切替のマージンを削り続ける。3位相田、4位酒井、5位佐藤は変わらずだが、6位を走っていた畠山が16周目の第1コーナーで単独スピン、これで6位は村上。畠山はすぐに走り出すが9位まで順位を落としてしまい、マスターズクラスのトップは総合8位の本間が立つが、続く17周目に畠山が順位を取り戻して8位、本間9位。

 ファイナルラップ。津田はこの周もプッシュを続けたが2.022秒届かず2位でフィニッシュ。切替がキャリア初優勝を飾った。

 切替は今年5月の筑波の第2戦で酒井に次ぐ2位フィニッシュと鮮烈にS-FJレースデビュー、続く筑波の第3戦でも津田に次いで2位と酒井を抑えた。以降も第4戦富士6位、第5戦筑波3位、第6戦筑波4位と上位フィニッシュを重ねていたが、津田と酒井という高い壁の前にレース後はしきりと自分の力不足を悔やんでいた。しかし今回二人がクラッシュやスピンで序盤出遅れたとはいえ後続をしっかり抑え込み、終盤は津田のプレッシャーにも屈せずトップの座を守り切っての初優勝となった。

 3位相田、昨年の筑波最終戦でレースデビュー。今年は開幕戦6位をはじめ筑波ではコンスタントに入賞してきて期待されていて、待望の初表彰台を獲得した。4位酒井、予選でのクラッシュから短いインターバルで復活、最後尾スタートから這い上がってきた。5位佐藤も切替同様第2戦でデビュー4位。その後もスポット参戦ではあったが今回再び5位。6位村上、9月の第6戦でデビューしたばかりだが早くも入賞。今後が期待される。

 マスターズクラスはスピンで順位を落としたもののすぐにリカバーした畠山が総合8位でクラス優勝、クラス2位本間、そしてデビュー戦のジュンがクラス3位となった。

 今回のリザルトによって津田のポイントは120点、酒井87点となり逆転の目がなくなり最終戦を待たずに津田のチャンピオンが確定した。

 2025年S-FJ筑波・富士シリーズ最終戦は11月9日、舞台を富士スピードウェイに移して開催される。今年は12月のS-FJ日本一決定戦が富士で行われるため、その前哨戦として多くのエントリーが期待される。

優勝は切替悠喜(ファーストガレージRSD S2)

決勝2位は津田充輝(ファーストガレージ制動屋S2)

決勝3位は相田有羽音(ZAP SPEED 10V ED)

決勝4位は酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

決勝5位は佐藤颯太(ELEVレーシング10V ED)

決勝6位は村上太晟(S-FJ KKS2)

決勝8位、マスタークラス優勝は畠山泰三(KKSII)

決勝9位、マスタークラス2位は本間隆史(MATレーシングPJ 10V)

決勝12位、マスタークラス3位はジュン(アラロッサ・コヤマG 10V ED)

トップでゴールする切替悠喜(ファーストガレージRSD S2)

マスタークラスの表彰式

表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE
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筑波・富士S-FJ選手権

第7戦筑波決勝結果

筑波チャレンジクラブマンレース第4戦 -RIJ- (2025/10/26) Final Race Weather:Cloudy Course:Wet
2025 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 7 筑波サーキット 2.045km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
151切替 悠喜ファーストガレージRSD S2
MYST KK-S2
1824'48.267--
252津田 充輝ファーストガレージ制動屋S2
MYST KK-S2
1824'50.289 2.022 2.022
314相田 有羽音ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1824'55.601 7.334 5.312
455酒井 翔太ファーストガレージKK-S2
MYST KK-S2
1824'57.201 8.934 1.600
591佐藤 颯太ELEVレーシング10V ED
TOKYO R&D RD10V
1825'04.53916.272 7.338
659村上 太晟S-FJ KKS2
MYST KK-S2
1825'07.38919.122 2.850
722内藤 大輝RCIT RaiseUP ED
MYST KK-S2
1825'08.30120.034 0.912
838M1畠山 泰三KKSII
MYST KK-S2
1825'18.76530.49810.464
946M2本間 隆史MATレーシングPJ 10V
TOKYO R&D RD10V
1825'21.09332.826 2.328
1039池田 悠亮トップランクスーパーウィンズ
MYST KK-S2
1825'24.67136.404 3.578
1123澤井 良太朗M.G.R.S 10V
TOKYO R&D RD10V
1825'29.16340.896 4.492
1266M3ジュンアラロッサ・コヤマG 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1825'34.65546.388 5.492
1372小笠原 優人ELEVレーシングS2制動屋
MYST KK-S2
1825'36.40948.142 1.754
1415鈴木 大翔ZAP ROBINSUE 15
TOKYO R&D RD10V
1825'38.50250.235 2.093
---- 以上規定周回数(90% - 16 Laps)完走 ----
-3M-秋山 健也スーパーウインズKKS2
MYST KK-S2
33'26.60015Laps15Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 52 津田充輝(ファーストガレージ制動屋S2) 1'04.079 (15/18) 114.889 km/h
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筑波・富士S-FJ選手権

第7戦筑波公式予選ドライバーコメント 6位・佐藤颯太「ちょっとおまじないでダンパーの調整をして決勝に挑みたい」

※予選終了直後の談話

ポールポジション 津田充輝(ファーストガレージ制動屋S2)1分3秒724

ポールポジションの津田充輝(ファーストガレージ制動屋S2)

 「難しいコンデションでした。ただ昨日1回レインで走れて、そこでセッティングとか試せました。実は今週富士で雨の中走って、全然歯が立たなくて、それで大きめに変えてみようかということで、今回実験のつもりで、いろいろセッティング変えて、意外と効果があることを感じて、そこからコンスタントにタイムが出ていたので。なるべく無理をせずにタイムを出し切りたいな、という思いがありました。でも予選それほどうまく行ったと思っていないので、(決勝で)変えられるところは変えて、臨みたいと思います」

2位 酒井翔太(ファーストガレージKKS2)1分4秒048(+0.324秒)

予選2位の酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

 「最後のアタックは焦りが出てしまって。シリーズチャンピオンもかかっていたので、ここでポールポジション取っておかないと決勝キツいなということで、最終ラップ頑張りすぎてしまったのかな、と思います。最終コーナーでアンダー(ステア)出してしまって、そこでやめるべきだったのですが、そこで行けるかなとちょっとした希望を持ってしまって、そのまま縁石乗って回ってしまいました。自分の判断ミスです。そこまでもそれほど調子は良くないですね、クルマというより僕自身がこの雨に合わせきれていなかった。最近の鈴鹿とかで雨の自信がついていたのですが、ここで焦りが出てしまいました。決勝は出られるかわからないです」

3位 切替悠喜(ファーストガレージRSD S2)1分4秒368(+0.644秒)

予選3位の切替悠喜(ファーストガレージRSD S2)

 「前半寄りに空気圧とか合わせすぎてしまって、後半(コンディションが)上がってくるところでタイヤがタレてしまって。津田君との差はドライビングで詰めなきゃいけない所はわかっているので、そこを詰めてどれくらい(差を)縮められるか、というところです」

4位 相田有羽音(ZAP SPEED 10VED)1分4秒604(+0.880秒)

予選4位の相田有羽音(ZAP SPEED 10V ED)

 「自分でももっと攻められた気がするので、ちょっと悔しいです。2週間前にもてぎで雨の練習ができたので、いい感じに、少しは自信持って走れました」

5位 畠山退三(KKSII)1分5秒329(+1.605秒)マスターズクラストップ

 「まぁなんとか走り切りました。クラストップなので頑張ります」

6位 佐藤颯太(ELEVレーシング10VED)1分5秒455(+1.731秒)

予選6位の佐藤颯太(ELEVレーシング10V ED)

「難しかったですね。レコードラインとレコードを外したラインで、グリップの違いというか、グリップする路面を探すのに時間がかかってしまいました。あとはブレーキングで詰められるところがまだ最後の方まで詰め切れてなかったですね。雨の練習があまりできてなかったので、雨量に苦戦したというのが正直なところです。決勝に向けては接地感をよくするようにダンパーとかセッティングをちょこっとだけ直します。クルマのバランスはすごくいいので、ちょっとおまじないでダンパーの調整をして決勝に挑みたいかなと思います」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE

筑波・富士S-FJ選手権

第7戦筑波公式予選 チャンピオンに向けて雨でも視界良好、津田充輝がポールポジションを獲得

ポールポジションは津田充輝(ファーストガレージ制動屋S2)

 2025年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第7戦公式予選が10月26日(日)に筑波サーキットで行われ、シリーズをリードする津田充輝(ファーストガレージ制動屋S2)がランキング2位のチームメイト、酒井翔太(ファーストガレージKKS2)に0.324秒の差をつけてポールポジションを獲得した。

 ここまで津田3勝、酒井2勝でシリーズ第6戦までのシリーズランキングは津田が105ポイント、追う酒井は77ポイントで今回津田が2位以上でフィニッシュすればシリーズチャンピオンが確定する。

 20分間の予選は予定よりやや遅れて午前8時42分コースオープン。気温14.1度、路面温度16.0度で路面はウエット。15台のS-FJは全車レインタイヤでコースインする。

 直前に行われたVITAの予選では2度の赤旗で1周しかタイム計測ができずウオームアップのタイムで予選が確定してしまったこともあり、低い温度のウエットコンディションとはいえ、早めにタイムを出しておく必要ありと判断したか、計測1周目からタイムを出しに来たのが津田で、1分4秒406をマーク、ペースセッターとなる。2番手の切替悠喜(ファーストガレージRSD S2)は5秒355と1秒近い差がある。

 津田は続く周回で1分4秒138。切替もタイムアタックを開始したか4秒755と津田から0.617秒の差。さらにシリーズ2位で津田を追う酒井が4秒883で3番手、4番手相田有羽音(ZAP SPEED 10VED)、5番手マスターズクラストップの畠山退三(KKSⅡ)、6番手佐藤颯太(ELEVレーシング10VED)と続く。

 残り時間15分を切って津田はトップタイムを1分3秒931まで短縮。切替4秒537で0.606秒差。酒井4秒693で3番手変わらず。トップ3台を占めるファーストガレージ勢だが、さらに6番手にも同チームの村上太晟(S-FJ KKS2)が上がってくる。

 残り時間13分、津田はトップタイムを1分3秒724まで更新、切替4秒444、酒井4秒449と0.005秒の差で続き、4番手相田は5秒117、5番手畠山5秒635に続く6番手には内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)が6秒344で浮上してくる。

 ここでタイヤの温存の為か上位グループはややペースを落とすが、その中でベストタイムを更新してきたのが4番手相田で1分4秒846と4秒台に入れてくる。さらに村上も5秒948で内藤を逆転、6番手に戻る。

 残り時間8分を切って酒井がペースを上げて1分4秒262で2番手へアップ。酒井はさらに4秒173まで自己ベストを削り取り、トップ津田との差は0.449秒。後方では佐藤が5秒945で再び6番手に。総合5番手の畠山に続くマスターズクラス2位は秋山健也(スーパーウインズKKS2)で総合10番手。その秋山の前の総合9番手には今回がレースデビューの鈴木大翔(ZAP ROBINSUE 15)がつけている。もう一人のS-FJ新人のジュン(アラロッサ・コヤマG10VED)は15番手。

 残り時間5分を切って予選も終盤、酒井はさらに自己ベストを短縮して1分4秒124。津田は5周目以降ベストタイムを更新していないが、それでも0.400秒の差。内藤が5秒494で畠山を上回り5番手。しかし続く周回で畠山が5秒329で再逆転。内藤6番手。

 残り時間1分、酒井はさらに自己ベストを短縮。4秒096と1分3秒に迫るタイムを出す。切替、相田もそれぞれ4秒372、4秒604と自己ベストを更新するが順位は変わらず。

 20分間の予選が終了してチェカードフラッグが振られる中、酒井は逆転でポールポジションを獲得すべくタイムアタックを続けるが、焦りが出たか最終コーナーで飛び出しかけると姿勢を乱した状態でコントロールラインを通過、1分4秒048と津田に0.324秒差まで詰め寄ったが直後にスピン状態になりピットウオールにクラッシュしてしまう。

 各車次々と予選を終了。津田は序盤に出したタイムでポールポジション獲得。酒井はフロントロウに並ぶタイムを出したが代償としてクラッシュを喫してチームは直ちに修復作業に取り掛かる。ノーズセクションから右フロントサスペンションにかけて大きなダメージがあり、決勝に間に合うかはこの時点で分からないとのこと。

 2列は3番手切替、4番手相田の順で3列目5番手にマスターズクラストップの畠山、6番手佐藤というトップ6となった。

 決勝は午前11時10分コースイン予定。津田がここでタイトルを決めるか、それを阻止するはずだった酒井がスタートまでにマシン修復なるのか。気温は低いがサーキットは熱い。

予選2位は酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

予選3位は切替悠喜(ファーストガレージRSD S2)

予選4位は相田有羽音(ZAP SPEED 10V ED)

予選5位、マスタークラスポールポジションは畠山泰三(KKSII)

予選6位は佐藤颯太(ELEVレーシング10V ED)

予選8位は村上太晟(S-FJ KKS2)

予選9位、マスタークラス2位は秋山健也(スーパーウインズKKS2)

予選11位、マスタークラス3位は本間隆史(MATレーシングPJ 10V)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
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筑波・富士S-FJ選手権

第7戦筑波公式予選結果

筑波チャレンジクラブマンレース第4戦 -RIJ- (2025/10/26) Qualifying Weather:Rain Course:Wet
2025 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 7 筑波サーキット 2.045km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
152津田 充輝ファーストガレージ制動屋S2
MYST KK-S2
1'03.724--115.529
2*55酒井 翔太ファーストガレージKK-S2
MYST KK-S2
1'04.048 0.324 0.324114.945
351切替 悠喜ファーストガレージRSD S2
MYST KK-S2
1'04.368 0.644 0.320114.375
414相田 有羽音ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1'04.604 0.880 0.236113.956
538M1畠山 泰三KKSII
MYST KK-S2
1'05.329 1.605 0.725112.693
691佐藤 颯太ELEVレーシング10V ED
TOKYO R&D RD10V
1'05.455 1.731 0.126112.474
722内藤 大輝RCIT RaiseUP ED
MYST KK-S2
1'05.494 1.770 0.039112.407
8*59村上 太晟S-FJ KKS2
MYST KK-S2
1'06.394 2.670 0.900110.884
93M2秋山 健也スーパーウインズKKS2
MYST KK-S2
1'06.730 3.006 0.336110.325
1015鈴木 大翔ZAP ROBINSUE 15
TOKYO R&D RD10V
1'06.961 3.237 0.231109.945
1146M3本間 隆史MATレーシングPJ 10V
TOKYO R&D RD10V
1'07.191 3.467 0.230109.568
1239池田 悠亮トップランクスーパーウィンズ
MYST KK-S2
1'07.322 3.598 0.131109.355
1323澤井 良太朗M.G.R.S 10V
TOKYO R&D RD10V
1'07.455 3.731 0.133109.139
1466M4ジュンアラロッサ・コヤマG 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1'08.645 4.921 1.190107.247
1572小笠原 優人ELEVレーシングS2制動屋
MYST KK-S2
1'08.922 5.198 0.277106.816
---- 以上基準タイム(130% - 1'23.260)予選通過 ----
  • CarNo. 55は、車両改修を受け、審査委員会の裁定により、最後尾からの出走を認める。
  • CarNo. 59は、筑波サーキット一般競技規則(予選後再車検不合格)により、予選結果料破損前のタイムを採択した。
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SUPER GT

第7戦オートポリス優勝会見 牧野任祐「また尚貴さんと優勝できて嬉しい」

GT500クラス 100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(STANLEY TEAM KUNIMITSU)

山本尚貴(STANLEY TEAM KUNIMITSU)

 「最初から僕が最初のスティントで、残りの2つを牧野選手が担当することを決めていました。チームの戦略としては最初と2回目のピットをなるべく引っ張って、2回目のピットストップを短くしようと考えてました。そのことを頭に置いて、ちょっと無線の調子が悪かったんですけど、燃費やタイヤの空気圧などに気を配りながら走っていました」

 「今日の結果はもう本当に牧野選手のスピードと強さ、全てが出たレースだったかなと思いますし、スタンレーチーム国光としても戦略やセットアップ含めて、この勝利に値する仕事をしっかりとみんながこなしてくれたので、気持ち的には本当にみんなに勝たせてもらったなっていう感じが強いです」

 「最終戦にチャンピオンの権利を得ていけるので、またここでしっかりと。HRCとスタンレーチーム国光が一丸となって、牧野選手と一緒に戦いたいなと思います。あと個人的には、伊沢選手が今シーズンで500クラスおりますけども、僕だけじゃなくて、隣の牧野選手もそうですし、表彰台に上がったドライバー全員が伊沢選手にお世話になってきました。プロのドライバーとして地位を確立させてもらえたとみんなが思っていますが、そんな先輩とみんなで表彰台に上がれたっていうのが、このレースで一番嬉しかったことです」

牧野任祐(STANLEY TEAM KUNIMITSU)

 「本当にホッとしたっていう気持ちが強くて。今シーズンでシビックがラストイヤーを迎えますが、クルマがシビックに変わってから1勝しかしてなかくて、僕たちも優勝できてない状況だったので、本当に勝ててよかったと思いますし、チャンピオンシップも最終戦まで権利を残していくということで、完璧なレースウィークだったかなと結果的に思います。チームとしても本来の僕たちのレース、チーム国光らしいレースが久々にできたと思うし、前半の尚貴さんのスティントも良かった」

 「昨日のFCYとかサファリでのロングランのペース、燃費走行では、尚貴さんに比べてなんか僕がめっちゃ燃費悪くて。そこもいろいろいいとこつまましてもらったおかげで、セカンドスティントも追い上げながら、かなり燃費も稼げました。ピット作業も短くできましたし、あの、そこでギャップをかなり築くことができたので、本当にうまくはまったレースだなと思います。あと尚貴さんとまた優勝できて嬉しいですね。一時はどうなることかと思いましたけど、嬉しいです」

 「正直ここに入るまではタイトル争いのことを1ミリも考えてなくて、とにかく優勝っていう気持ちで入って、結果的にそれができたんですけど、最終戦も変わらないかなと思ってます。冬になってきた方が僕たちホンダ勢としては調子いいかなと思うし、例年もてぎは比較的相性の良いサーキットだとは思うので、本当にうまくいってくれればいいなと思ってますけど、正直あんまり意識はしてないですね。とにかく目の前のレースをまたもう1勝、2勝目飾れるように頑張りたいなと思います」

GT300クラス 666号車seven × seven PORSCHE GT3R(seven × seven Racing)

藤波清斗(seven × seven Racing)

 「自身、2022年の岡山以来の優勝ということで、まあ長かったですね。まさかここで勝てると思わなかったんですけど、運に恵まれたりとか、クルマもすごく良くて、タイヤメーカーさんもすごく頑張ってくれて、本当にいいパッケージで下。そして何よりも本当に今回のハリー・キングがすごくハイペースで走ってくれて、とてつもない。それがキーかなって思ってます」

 「自身のスティントはスタートで2台にいかれてしまって、ちょっともうイージーに行き過ぎちゃったかなっていうとこあったんですけど、ハリーの時にいい状態でプッシュできるように、なるべく引っ張りたいなってとこがありました。まあでもペースは周りと比べて悪くなかったんで、本当に良かったです。」

 「この間もGTテストがあって、悪くない感じだったので、おそらく相性は悪くないと思います。今回1勝できましたけど、とにかく2勝目もしっかりと。目の前の1勝を頑張って取れるように、チームと、ハリーと近藤選手。みんなで頑張っていきたいと思います」

ハリー・キング(seven × seven Racing)

 「(日本語で)『ありがとうございます』こんな結果になって僕らはとても嬉しいです。BOPの影響もあるし、SUGOの結果を受けてウェイトもかなり積んでいましたから、今週末はこんな結果になるとは思っていませんでした。でも僕らのパッケージは非常に強力で、フリー走行から本当に手応えが良く、そしてタイヤのフィーリングもすごく良かったので、今週末は本当にベストを尽くして頑張りたいと思っていました。清斗のスタートスティントもすごく良かった。彼には担当してもらい、彼にはとにかくクルマをダメージなしで、クリーンな状態で戻してきてほしいとお願いしました。そうすれば僕もベストを尽くして頑張るんだって。きっと2位なんだろうなと思っていたんですけど、優勝が転がり込んできました。これはチーム全員が継続的にサポートしてくれたおかげです。個人的にはスーパーGTのルーキーイヤー中に優勝することが第一の目標だったので、それを達成することができて本当に嬉しいです」

 「ラウンド8が最終戦となります。僕にとっては新しいサーキットで、まだそこでレースはしたことはないんですが、最近テストを行ないましたので、一応サーキットは走っています。クルマ自体は本当にいい線いってると思いますし、次の最終戦ではウェイトなしで走ることができるということで、今回の週末のようなレースをもう一度できればと思っております。もてぎはこことは全然特徴の違うサーキットで、そこと相性が良いクルマもたくさんいるでしょうが、それに負けずに僕らは今の調子で頑張りたいです」

近藤翼(seven × seven Racing)

 「僕は今回走ってないんですけども、チームの優勝を間近で見て、今までチームが苦労してきたことも知っていたし、藤波選手、ハリー選手の走りが本当すごくて、本当に良かったと思います」

 「もてぎラウンドも僕は乗らないので、藤波選手とハリー選手の活躍を祈ってます」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
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SUPER GT

第7戦オートポリス決勝GT500クラス 100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GTが逆転優勝!! ホンダ勢が表彰台独占

優勝した山本尚貴/牧野任祐組(STANLEY TEAM KUNIMITSU)

 2025オートバックス スーパーGT第7戦「オートポリスGT3時間レース」の決勝が10月19日、大分県日田市のオートポリスで行われ、GT500クラスは予選12位からスタートした100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)が今季初優勝。上位3台を全てホンダシビックTypeR GTが独占した。

(天候:曇り コース:ドライ 観客動員数:予選日10,000人/決勝日16,000人/大会総入場者数26,000人)

 第7戦決勝は午後1時10分、大分県警所属の先導でパレードランを開始。それに続いて1周のフォーメーションラップを行ってスタートした。スタート時の気温は23℃。路面温度は25℃だ。

GT500の決勝がスタートした

 スタートでトップに立ったのはポールシッターの佐々木大樹(Niterra MOTUL Z)。予選2位の高星明誠(MOTUL AUTECH Z)と予選3位の福住仁嶺(ENEOS X PRIME GR Supra)が1コーナーで2番手を争うその後方で、大湯都史樹(KeePer CERUMO GR Supra)とベルトラン・バゲット(TRS IMPUL with SDG Z)が接触。これにより38号車KeePer CERUMO GR Supraがスピンアウト、クラス最後尾まで後退することとなった。

 結局トップは3号車Niterra MOTUL Z、高星が福住を退けて23号車MOTUL AUTECH Zが2番手、14号車ENEOS X PRIME GR Supraが3番手でオープニングラップを完了。これに続いて12号車TRS IMPUL with SDG Zが4番手でコントロールラインを通過するが、12号車にはその後ドライビングスルーペナルティが課せられた。

 佐々木は序盤から着実にリードを広げ、10周終了時点で23号車に2秒279の差をつけるが、12周目の3コーナーで7番手を争っていた伊沢拓也(Modulo CIVIC TYPE R-GT)と松田次生(リアライズコーポレーションADVAN Z)が接触するアクシデントが発生。イン側にいた伊沢が松田を押し出してしまう格好となり、24号車リアライズコーポレーションADVAN Zがグラベルを突っ切って前からバリアに突込んでしまった。

 一旦は再スタートを切った24号車だったが、ボディワークへのダメージが大きく、直ぐにコース脇に出てストップしてしまった。これによりフルコースイエローが宣言され、その後セーフティーカーランに移行。3号車のリードは帳消しとなってしまう。

 車両回収ののちセーフティーカーは16周目にピットイン。17周目から追い越しが可能となる。と同時に12号車がピットに入り、ペナルティを消化した。

 これで順位は3号車、23号車、14号車に続いて37号車Deloitte TOM'S GR Supraが4番手に繰り上がった。

 37号車のスタートを担当した笹原右京は19周目の2コーナーで14号車のインを突き、そのまま並走状態で2コーナーを通過、3コーナー手前で3番手に浮上する。

 さらに5番手につけていた山下健太(au TOM'S GR Supra)も14号車に接近してきた。

 笹原は25周目の3コーナーで23号車を大外から抜き去って2番手に浮上すると、27周目の1コーナーで3号車をアウトから抜いてついにトップに躍り出る。

 高星も29周目の1コーナーで3号車の攻略を試みるが、こちらは進入でホイールをロックさせてしまってオーバーラン、一気に8番手まで後退してしまった。

 その後方では20周を過ぎたあたりから最初のピット作業を行うチームが出始めていた。

 まずはスタート時のアクシデントで最後尾に落ちた38号車が21周目にピットイン。10番手につけていた8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8が23周目、8番手の19号車WedsSport ADVAN GR Supraが24周目にピットに飛び込み、フレッシュタイヤで追い上げを試みていた。

 上位陣では3番手の14号車が33周目、4番手の1号車が34周目にピットイン。14号車は福住から大嶋和也へ、1号車も山下から坪井翔に交代する。ここで1号車は14号車の前でコースに復帰するが、タイヤにまだ熱の入っていない1号車を大嶋は易々と抜き去り、ポジションを回復した。

 続いて33周目までに9秒05のリードを築き上げた37号車と2番手の3号車が35周目に同時ピットイン。37号車はそのまま笹原が2スティント目を走り、3号車は佐々木から三宅淳詞に交代。ここで3号車が37号車の前でコースに復帰するが、後ろから追いついてきた1号車にこの2台は捉えられてしまった。

 しかしこの時点で彼らの前には先にピット作業を済ませていた38号車、19号車、8号車そして17号車の姿が。

 37周目時点の順位はピット作業を済ませていない100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GTがトップ。2番手に16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16が続き、39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraが3番手。4番手が38号車で、5番手が19号車。以下8号車、17号車、14号車、1号車、3号車、37号車と続く。

 37号車の笹原は38周目に3号車、1号車、14号車を次々に捉え、39周目の1コーナーで17号車、40周目には8号車をも抜いてきた。

 この間に39号車、16号車、100号車も最初のピット作業を行い、これで38号車がトップに浮上。2番手に19号車、37号車は3番手となる。

 その後はこの3台がコンマ5秒弱の差で間隔で連なって周回を重ねるが、19号車、37号車共にオーバーテイクのきっかけを掴めず、38号車に蓋をされた形で4番手の1号車、5番手の8号車も接近してきた。

 その後方では最初のピット作業を終えて11番手となった100号車の牧野任祐が猛然と追い上げを開始。51周目に14号車と16号車を捉えて9番手に浮上すると、55周目には3号車を捉えて8番手。56周目には23号車と17号車を捉えて1号車の背後に接近してきた。

 この間に早めのピット作業で上位に進出したチームが相次いで2度目のピット作業を行う。

 まずは2番手の19号車が57周目。トップを走ってきた38号車は58周目に3号車、64号車と共にピットへ。これで37号車が再びトップに浮上、59周目に1号車を捉えて100号車は2番手に上がってきた。

 そしてホームストレート上で360号車RUNUP RIVAUX GT-Rが白煙を噴き、ピット出口付近に停車したことで、トップが60周を消化したところでこの日2回目のフルコースコーションが宣言され、直ぐに解除となる。

 するとすかさず37号車が61周目、1号車は62周目にピットイン。ここで37号車は笹原からジュリアーノ・アレジに交代。1号車はそのまま坪井が走行を続ける。

 これで100号車が再びトップに。自身も64周目に2回目のピットストップを行うが、STANLEY TEAM KUNIMITSUのピットクルーはライバルたちより10秒前後も短い作業時間で給油とタイヤ交換を済ませ、そのまま実質トップで牧野をコースに送り出した。

 これを可能とするため、100号車はスタートドライバーの山本尚貴が燃料消費を抑えることを意識しながら40周と長めのスティントを走行し、第2スティント移行を担当した牧野も燃費を意識しつつもポジションを上げるという離れ業をやって退けていたのだ。

 さらにレース中盤までトップ争いに加わっていた37号車と1号車が68周目に入ったところで突如スローダウン、69周目に揃って予定外のピットインを余儀なくされ、ラジエターグリル付近の清掃を行なって一旦はピットを離れるものの、結局2台ともリタイヤという波乱が発生。

 この間にGT500クラスは全車が2回の給油義務を消化し、100号車がトップに返り咲くことに。2番手には16号車、3番手にはなんと24号車との接触でドライビングスルーペナルティを課せられたはずの64号車が上がってきていた。

 100号車は75周目までに13秒074の大量リードを築き上げると、その後も後続との差を着実に広げていく。85周を終えた時点でその差は18秒173、101周目には27秒500となった。

 レースは100号車が102周目に入ったところで規定の3時間に達し、102周をもってチェッカーフラッグが振られることに。

 これにより100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)が今季初優勝。2位は接戦の末101周目に16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)を抜き去った64号車Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)が獲得、16号車が3位でチェッカーを受け、ホンダ勢が今季初勝利を挙げただけでなく、表彰台を独占するという快挙を成し遂げた。

 4位には38号車KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)が入り、日産勢最上位は23号車MOTUL AUTECH Z(千代勝正/高星明誠)の6位だった。

 この結果、ドライバーズランキングは依然として坪井翔/山下健太組がトップではあるものの、このレースをノーポイントで終えたことで60.5ポイントのまま。

 2位には9位2ポイントを獲得した大嶋和也/福住仁嶺組が54.5ポイントで続き、今回優勝の山本尚貴/牧野任祐組は20ポイントを獲得して54ポイントで3位に浮上、一気に逆転王座の可能性が高まった。

 以下、石浦宏明/大湯都史樹組51ポイント、関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ組44ポイント、笹原右京/ジュリアーノ・アレジ組43.5ポイントと6チームがチャンピオンの可能性を持って最終戦に臨むこととなった。

 最終戦の舞台は今年も栃木県のモビリティーリゾートもてぎ。果たして坪井翔とTGR TEAM au TOM'Sの3連覇は達成できるのか。それとも新たなチャンピオンが生まれるのか。決勝は11月2日に300kmレースで行われる。

GT500クラス優勝は

GT500クラス決勝2位は

GT500クラス決勝3位は

GT500クラスの表彰式

Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE
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SUPER GT

第7戦オートポリス決勝GT300クラス 二転三転した首位争いをseven×sevenポルシェが制する

優勝したハリー・キング/藤波清斗/近藤翼組(seven × seven Racing)

 2025オートバックスSUPER GT第7戦「AUTOPOLIS GT 3HOURS RACE」の決勝が、10月19日、大分県・オートポリスで行われ、seven×seven PORSCHE GT3R(ハリー・キング/藤波清斗/近藤翼)が初優勝を飾った。

GT300クラスのレースがスタートした

 朝の霧から晴れに変わり、スーパーGTがスタートを迎える頃にはどんよりと曇ってきた。さらに降雨予報も出ているという、読みづらい天候の下、スタートが切られた。

 昨日の予選でクラッシュしてしまった11号車GAINER TANAX Z(富田竜一郎/大木一輝)は、出走を取りやめ、26台が決勝グリッドに並んだ。

 25分を経過したところで、GT500の車両が接触からクラッシュ。このアクシデントでフルコースイエロー(FCY)になり、続けてセーフティカー(SC)が入った。トップの7号車CARGUYフェラーリ(小林利徠斗)はここまでに11秒の大量リードを築いていたが、これがリセットされた。

 ここまでのトップ6は、7号車CARGUYフェラーリ、0号車VENTENYランボルギーニ (元嶋佑弥)、2号車HYPER WATER GR86 (堤優威)、65号車LEON AMG(蒲生尚弥)、6号車UNI-ROBO FERRARI(ロベルト・メリ)、87号車METALIVESランボルギーニ(坂口夏月)、666号車seven×sevenポルシェ(藤波清斗)。

 1時間経過した頃から1度目のピットインが始まるが、この頃から7号車と0号車の一騎討ちの様相を呈してきた。7号車CARGUYフェラーリは小林からオサリバンへ。0号車VENTENYランボルギーニは元嶋のまま、2スティント目に入る。

 このスティントでは0号車ランボルギーニが徐々に差をつけ始め、二度目のピットインを終えた時点では7号車フェラーリ(小林)に16秒以上のリードを築いていた。ところが、ここで0号車(小暮)に「FCY解除時の速度超過」でドライブスルーペナルティが課される。

 これで7号車が逆に15秒のリードを得ることになるが、さらにその15分後には、7号車と0号車の双方に「黄旗区間の追い越し」でドライブスルーペナルティが課された。

 このトップ2台に課されたペナルティで、一気のトップ争いに浮上してきたのが、今シーズンから参戦を開始した唯一のポルシェGT3である666号車seven×sevenポルシェ(キング)。

 それでも、トップでコースに戻った7号車フェラーリと666号車ポルシェの差は6秒。ペースはほとんど変わらないため、このままフィニッシュを迎えると誰もが思った。

 ところが、最後のどんでん返しは残り7分にやってきた。トップを快走していた7号車フェラーリが突然ピットに滑り込んだのだ。何が起こったのかと思いきや、燃料切れ。最小限のガス補給をして2位でコースに戻ったものの、手中に収めたと思われた優勝を目前で逃すことになった。

 666号車ポルシェを初優勝に導いた藤波清斗は、一時はレース活動を休止していたが、昨年からスーパーGTに復帰。今シーズンは新チームに加入し、初年度で結果を出した。

 3位は0号車ランボルギーニ、以下、56号車リアライズGT-R、6号車UNI-ROBO FERRARI、65号車LEON AMGと続いた

 この結果、第7戦終了時点のランキングは、65号車LEON AMG(79p)、56号車リアライズGT-R(平手/77.5p)、7号車CARGUY FERRARI(74.5p)、4号車グッドスマイルAMG(66.5p)、666号車seven×sevenポルシェ(63.5p)となって最終戦に臨むことになった。(※ポイントは手元集計です)

 最終戦、第8戦は、11月1〜2日にモビリティリゾートもてぎで行われる。

GT300クラス優勝はseven × seven PORSCHE GT3R(ハリー・キング/藤波清斗/近藤翼)

GT300クラス決勝2位はCARGUY FERRARI 296 GT3(ザック・オサリバン/小林利徠斗/澤圭太)

GT300クラス決勝3位はVENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)

表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE
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SUPER GT

第7戦オートポリス決勝結果

GT500クラス

AUTOPOLIS GT 3Hours RACE -RIJ- (2025/10/19) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2025 AUTOBACS SUPER GT Round 7 GT500 class オートポリス 4.674km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireSWLapTimeBehindGap
1100山本 尚貴
牧野 任祐
STANLEY CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
STANLEY TEAM KUNIMITSU
BS321023:01'16.996--
2*64伊沢 拓也
大草 りき
Modulo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Modulo Nakajima Racing
DL91023:01'42.94025.94425.944
316大津 弘樹
佐藤 蓮
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS181023:01'47.64930.653 4.709
438石浦 宏明
大湯 都史樹
KeePer CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer CERUMO
BS431023:02'11.98654.99024.337
5*19国本 雄資
阪口 晴南
小高 一斗
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH131023:02'13.88856.892 1.902
623千代 勝正
高星 明誠
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO
BS291023:02'14.51957.523 0.631
73佐々木 大樹
三宅 淳詞
Niterra MOTUL Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO NDDP
BS171023:02'15.72158.725 1.202
817塚越 広大
小出 峻
Astemo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Astemo REAL RACING
BS231023:02'16.58359.587 0.862
914大嶋 和也
福住 仁嶺
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS531023:02'17.9421'00.946 1.359
108野尻 智紀
松下 信治
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS251023:02'20.3481'03.352 2.406
11*12平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
TRS IMPUL with SDG Z
NISSAN Z NISMO GT500
TEAM IMPUL
BS281023:02'21.5101'04.514 1.162
1239関口 雄飛
サッシャ・フェネストラズ
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS441023:02'35.7531'18.75714.243
131坪井 翔
山下 健太
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS61762:18'36.54626Laps26Laps
---- 以上規定周回数(70% - 71 Laps)完走 ----
-*37笹原 右京
ジュリアーノ・アレジ
Deloitte TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM Deloitte TOM'S
BS44702:08'42.62632Laps6Laps
-24松田 次生
名取 鉄平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z NISMO GT500
KONDO RACING
YH211118'30.43991Laps59Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(TGR TEAM SARD) 1'36.008 (68/102) 175.260 km/h
  • CarNo. 12(ベルトラン・バゲット)は、SpR 13.1(危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 12(ベルトラン・バゲット)は、SpR 13.6.2(罰則の執行手順)違反により、訓戒とした。
  • CarNo. 64(伊沢拓也)は、SpR 13.1(危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 19は、SpR 27.12(ピット作業遵守事項)違反により、罰金5万円を科す。
  • CarNo. 37(笹原右京)は、国際モータースポーツ競技規則付則H項2.5.5b(黄旗区間の追い越し)により、ドライビングスルーペナルティーを科したが、リタイアのため未消化。

GT300クラス

AUTOPOLIS GT 3Hours RACE -RIJ- (2025/10/19) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2025 AUTOBACS SUPER GT Round 7 GT300 class オートポリス 4.674km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireSWLapTimeBehindGap
1666ハリー・キング
藤波 清斗
近藤 翼
seven × seven PORSCHE GT3R
PORSCHE 911 GT3R
seven × seven Racing
YH39953:02'01.705--
2*7ザック・オサリバン
小林 利徠斗
澤 圭太
CARGUY FERRARI 296 GT3
Ferrari 296 GT3
CARGUY MKS RACING
YH54953:02'33.85332.14832.148
3*0小暮 卓史
元嶋 佑弥
VENTENY Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH33953:02'43.39841.693 9.545
4*56ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
平手 晃平
リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH65953:02'58.25656.55114.858
56片山 義章
ロベルト・メルヒ・ムンタン
UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI
Ferrari 296 GT3
VELOREX
YH33953:02'59.79858.093 1.542
665蒲生 尚弥
菅波 冬悟
黒澤 治樹
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS69943:01'17.8491Lap 1Lap
752吉田 広樹
野中 誠太
Green Brave GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉Green Brave
BS51943:01'25.8701Lap 8.021
818小林 崇志
野村 勇斗
UPGARAGE AMG GT3
Mercedes AMG GT3
TEAM UPGARAGE
YH48943:01'26.8411Lap 0.971
987松浦 孝亮
坂口 夏月
METALIVE S Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH17943:01'34.1161Lap 7.275
104谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH77943:01'42.4301Lap 8.314
1126イゴール・オオムラ・フラガ
安田 裕信
ANEST IWATA RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
ANEST IWATA Racing
YH26943:01'51.6431Lap 9.213
12*2堤 優威
平良 響
卜部 和久
HYPER WATER INGING GR86 GT
TOYOTA GR86
HYPER WATER Racing INGING
BS53943:01'52.2381Lap 0.595
1362平木 湧也
平木 玲次
HELM MOTORSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
HELM MOTORSPORTS
YH14943:02'44.1091Lap 51.871
145塩津 佑介
木村 偉織
マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH40943:02'51.3901Lap 7.281
1525松井 孝允
佐藤 公哉
HOPPY Schatz GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH1943:02'55.1321Lap 3.742
1645ケイ・コッツォリーノ
篠原 拓朗
PONOS FERRARI 296
Ferrari 296 GT3
PONOS RACING
DL34943:02'55.7301Lap 0.598
1796新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL16943:03'06.5341Lap 10.804
1848井田 太陽
柴田 優作
藤原 大暉
脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH933:01'58.3942Laps1Lap
1922和田 久
加納 政樹
城内 政樹
アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH933:02'08.5452Laps10.151
2060吉本 大樹
河野 駿佑
伊東 黎明
Syntium LMcorsa LC500 GT
TOYOTA LEXUS LC500
LM corsa
DL29933:02'42.1232Laps33.578
21777藤井 誠暢
チャーリー・ファグ
D'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3 EVO
D'station Racing
DL57933:02'47.3642Laps 5.241
2230永井 宏明
織戸 学
小河 諒
apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
MI3933:03'02.7632Laps15.399
23*9阪口 良平
冨林 勇佑
藤原 優汰
PACIFICアイドルマスターNAC AMG
Mercedes AMG GT3
PACIFIC RACING TEAM
YH13923:01'46.3583Laps1Lap
2461井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL44833:01'52.42612Laps9Laps
---- 以上規定周回数(70% - 66 Laps)完走 ----
-360青木 孝行
清水 啓伸
田中 篤
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH6531:45'16.87042Laps30Laps
-*31オリバー・ラスムッセン
小山 美姫
根本 悠生
apr LC500h GT
TOYOTA LEXUS LC500h
apr
BS4-失格--
  • Fastest Lap: CarNo. 7 CARGUY FERRARI 296 GT3(CARGUY MKS RACING) 1'46.059 (2/95) 158.651 km/h
  • CarNo. 777は、SpR 25.1(競技車両シャシー交換)により、ペナルティーストップ5秒を科した。
  • CarNo. 56(平手晃平)は、SpR 13.1.aおよび付則-7.3.3.3(危険なドライブ行為)により、ペナルティーストップ5秒を科した。
  • CarNo. 0(小暮卓史)は、SpR付則4(FCY手順)違反により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 0(小暮卓史)は、国際モータースポーツ競技規則付則H項2.5.5b(黄旗区間の追い越し)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 7(ザック・オサリバン)は、国際モータースポーツ競技規則付則H項2.5.5b(黄旗区間の追い越し)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 7(小林利徠斗)は、SpR 28.13(チェッカー後の車両停止)により、罰金10万円を科す。
  • CarNo. 9(冨林勇佑)は、SpR 27.17(ピットレーンでの危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 9は、公式通知No. 6(ピット作業遵守事項)違反により、罰金10万円を科す。
  • CarNo. 2(堤優威)は、国際モータースポーツ競技規則付則H項2.5.5b(黄旗区間の追い越し)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 31は、GT300車両規則違反により、失格とした。
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第12戦オートポリス決勝チャンピオンクラス上位3人のコメント 白崎稜「このまま3連勝したい」

第12戦優勝 白崎稜(HYDRANGEA kageyama Racing)

 「スタートには自信がありました。昨日のレースも森山選手のスタートがちょっとうまくいってないなっていうふうに見てて、周りを見てても、僕の方が結構スタート決められてるなと思ってたんで、前に行くっていう、作戦ではありましたね。スタートうまく決まってよかったです」

 「昨日の鈴木(斗輝哉)選手の走り見て、最初に序盤飛ばして、あと持つのであればもう持たすしかないので、序盤からガンガン行こうと思って、それを目指して走ってました。その結果いい感じにはまって良かったです。タイヤも持ってくれたし、マシンも全部絶好調で、僕もそれに合わせられたのが良かったです」

 「もてぎは去年も予選4位に入ってるんで、このまま3連勝したいですね。勝ちに行きます。佐藤選手(のタイトル獲得)は斗輝哉の前にいれば大丈夫なので頑張ってもらいます。僕はチームコンストラクターズチャンピオンが取れるように頑張ります」

第12戦決勝2位 森山冬星(B-MAX RACING TEAM)

 「勝ちたかったです。2位も3位もいらないです。昨日のレースも含めて、自分の課題が出てしまったという感じです。オートポリスなら前に出れば抑えられたはずですので、勝てるときに勝てなかったのは悔やまれます」

第12戦決勝3位 百瀬翔(HFDP with B-max Racing Team)

 「昨日のスタートのミスを反省して、改善をしましたが、スタートはまだ詰められる部分があったように思います。それがあって、最初のポジション争いに加われませんでした」

 「この週末は右肩上がりで良くなっていきましたが、予選でミスをしてしまって予選順位を落としてしまったのは勿体なかったです。でも、最後に表彰台に上がれて良かったです」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
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SUPER GT

第7戦オートポリスGTA定例会見 坂東代表苦渋の決断 2027年よりタイヤワンメイク制導入へ

GTA定例記者会見: 坂東正明GTA代表取締役

 スーパーGTをプロモートするGTアソシエイション(GTA)は10月19日、第7戦の開催されている大分県日田市のオートポリスで定例会見を行い、2027年よりGT500クラス、GT300クラスの両クラスともに使用するタイヤをワンメイクとすることを発表した。

 会見には坂東正明GTA代表が出席、日頃からクルマもタイヤもガチンコ勝負であることに拘りを持ってきた坂東氏にとって、これは苦渋の決断であり、断腸の思いであるとのコメントも出る中、決定に至った経緯を説明した。

 この背景にはチームが負担するコストの問題があり、特にGT300クラスにおいては年々高騰するタイヤの支払い金額がチームの運営、経営を圧迫している状況がある。

 また、チーム間の競争力という点においても、開発タイヤの供給を受けるチームと市販タイヤを購入して戦っているチームに間で差異が生じていることも理由となっているとのことだ。

 GT500クラスは現状ブリヂストン12チーム、ヨコハマ2チーム、ダンロップは1チームという供給状況だが、どのメーカーも企業としてその成果や費用対効果を求められる。これからもトヨタ、ホンダ、ニッサンの3メーカーが継続して参戦を続けていくためにも、ワンメイク化は必要であるとの判断が下されたようだ。

 採用される銘柄については今後入札を行い、2026年をその開発期間に充てて最終的な仕様を決定する。方向性としては市販タイヤになるべく近いもの。より寿命の長いものであり、それは現在のマルチメイク体制においても求められているものだ。どのメーカーが採用されるかは来年の開幕前には発表したいという。

 スーパーGTはこれまでタイヤのマルチメイクをアピールポイントの一つに挙げ、国内3メーカーとミシュランが毎戦毎戦開発競争を行いながら激しい戦いを支えてきた。2027年からはF1やスーパーフォーミュラと同様のワンメイクタイヤで各チームはライバルやサクセスウェイトと戦っていくことになる。ワンメイク化がスーパーGTにこれまでにない新たな魅力をもたらすことを大いに期待したいところだ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第12戦オートポリス インディペンデントクラス決勝 今田信宏が今季3勝目を挙げ、ランキングトップに浮上

インディペンデントクラス優勝は今田信宏(JMS RACING with B-MAX)

 2025FIA-F4選手権シリーズ第12戦インディペンデントクラス決勝が10月19日、大分県日田市のオートポリスで行われ、予選2位からスタートした今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が今季3勝目を挙げた。

 スタート前の天候は生憎の濃霧。このためインディペンデントクラスの第12戦決勝は天候の回復を待ち、当初予定より8分遅れの午前8時23分にセーフティーカー(SC)の先導でスタートした。

インディペンデントクラス決勝はセーフティーカー先導で始まった

 SCは6周終わりでピットイン。7周目から追い越しが可能となった。

 すかさず予選2位の今田が1コーナーでアウトからポールスタートのKENTARO(Baum Beauty Clinic)の隙を伺い、2コーナー立ち上がりで並びかける。インをがっちり固めてポジションを守ろうとするKENTAROだったが、今田は3コーナーで再びアウトから並走に持ち込み、4コーナーでインを奪ってトップに。続いて予選3位の清水康弘(ART TASTE F4)も第2ヘアピンでKENTAROを攻略し、今田の背後に迫る。

 ところが8周目。

 KENTAROを追い上げていたDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)と植田正幸(Rn-sports MCS4)が4コーナーで接触。これによりアウト側にいたDRAGONはコースを飛び出し、激しくバリアに突っ込んでしまった。これにより9周目からSCが導入される。この時点で残り時間は僅か4分。隊列が10周目に入ったところで最大時間の30分に達したため、レースはSCランのままチェッカーが振られる事となった。

 これにより今田信宏が今季3勝目を挙げ、2位にはスポット参戦の清水康弘が続き、ポールのKENTAROは3位という結果となった。

 この結果、ドライバーズランキングではKENTAROが190.5ポイントで単独トップに浮上。今田信宏が190ポイントで2位となり、ノーポイントに終わったDRAGONは175.5ポイントで3位に後退した。

 次戦はいよいよ最終ラウンド。第13戦と第14戦が11月1-2日の二日間にわたってモビリティリゾートもてぎで行われる。2025年のシリーズタイトルを獲得するのは果たして誰になるだろうか。

霧で視界が不良

インディペンデントクラス決勝2位は清水康弘(ART TASTE F4)

インディペンデントクラス決勝3位はKENTARO(Baum Beauty Clinic)

インディペンデントクラスの表彰式

Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第12戦オートポリス チャンピオンクラス決勝 白崎稜が独走で今季2勝目を飾る

チャンピオンクラス優勝は白崎稜(Kageyama YBS Verve MCS4)

 11月19日、2025FIA-F4選手権シリーズ第12戦チャンピオンクラスの決勝が、大分県・オートポリスで行われ、好スタートを決めた白崎稜(Kageyama YBS Verve MCS4)が、独走で優勝を飾った。

 朝、最初に行われたインディペンデントクラスの決勝は、霧が立ち込めてセーフティカー先導のスタートとなったが、チャンピオンクラスの決勝がスタートする頃には、霧も晴れて視界もクリアになった。

チャンピオンクラスの決勝がスタートした

 ポールポジションの森山冬星(JMS RACING with B-MAX)が出遅れ、2番グリッドの白崎がトップで1コーナーに飛び込む。その後方では、森山と佐藤樹(KageyamaチームスタイルMCS4)が並走し激しく競り合う展開となったが、森山が意地で2位を守り、佐藤は若干遅れることになった。

 1周目の上位のオーダーは、白崎、森山、百瀬翔(HFDP with B-Max Racing)、鈴木斗輝哉(TGR-DC RS F4)、佐藤、洞地遼⼤(PONOS RACING MCS-24)、武藤雅奈(TGR-DC RS F4)、新原光太郎(HFDP with B-Max Racing)。

 2周目以降は、唯一人1分54秒前半のラップを刻み続けるトップの白崎が、2位森山との差を周回ごとに0.3から0.5秒開いていく。その差は、レース折り返しとなる7周目には3.9秒となり、白崎は完全に独り旅となった。

 2位以下も各車が僅差で続くが、上位陣は膠着状態。トップグループではミスを犯す選手もなく、レースは淡々と進んだ。

 結局、上位陣は1周目の攻防以降、順位は変わらないままフィニッシュを迎え、白崎が第2戦富士以来となる2勝目を飾った。

 気になる佐藤と鈴木によるチャンピオン争いだが、佐藤が5位(10点)、鈴木が4位(12点)を加え、両者の差は2点縮まったものの、23.5点差(212.5対189)で、最終もてぎ大会を迎えることになった。

チャンピオンクラス優勝は白崎稜(Kageyama YBS Verve MCS4)

チャンピオンクラス決勝2位は森山冬星(JMS RACING with B-MAX)

チャンピオンクラス決勝3位は百瀬翔(HFDP with B-Max Racing)

チャンピオンクラスの表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第12戦オートポリスチャンピオンクラス決勝結果

AUTOPOLIS GT 3Hours RACE -RIJ- (2025/10/19) Final Race Weather:Cloudy Course:Wet
2025 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 12 Champion class オートポリス 4.674km

PosNoDriverCarTeamLapTimeBehindGap
116白崎 稜Kageyama YBS Verve MCS4
HYDRANGEA kageyama Racing
1324'50.793--
243森山 冬星JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1324'56.763 5.970 5.970
351百瀬 翔HFDP with B-Max Racing
HFDP with B-max Racing Team
1324'57.426 6.633 0.663
429鈴木 斗輝哉TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1324'58.178 7.385 0.752
517佐藤 樹KageyamaチームスタイルMCS4
HYDRANGEA Kageyama Racing
1324'59.021 8.228 0.843
645洞地 遼⼤PONOS RACING MCS-24
PONOS RACING
1324'59.506 8.713 0.485
737武藤 雅奈TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1325'01.14710.354 1.641
850新原 光太郎HFDP with B-Max Racing
HFDP with B-max Racing Team
1325'04.93314.140 3.786
960熊谷 憲太OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTORSPORTS
1325'06.16815.375 1.235
1038三浦 柚貴TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1325'06.60915.816 0.441
1128梅垣 清TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1325'07.51516.722 0.906
1235鈴木 恵武TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1325'09.08218.289 1.567
1352岩崎 有矢斗B-MAX RACING F4
B-MAX RACING TEAM
1325'09.52018.727 0.438
1436菊池 貴博TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1325'16.81326.020 7.293
158落合 蓮音TGM Grand Prix F4
TGM Grand Prix
1325'17.83827.045 1.025
1634田中 風輝Drago CORSE
Drago CORSE
1325'18.50527.712 0.667
1753酒井 翔太TGM Grand Prix F4
TGM Grand Prix
1325'19.06328.270 0.558
1862中井 陽斗HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1325'19.37828.585 0.315
1980翁長 実希OTG Motor Sports MCS4
OTG MOTOR SPORTS
1325'19.75328.960 0.375
2046有村 将真アポロ電⼯フジタ薬局Bellona
フジタ薬局レーシング
1325'20.40929.616 0.656
2114村田 将輝湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24
ZAP SPEED
1325'24.39233.599 3.983
2233鈴木 悠太Drago CORSE
Drago CORSE
1325'28.45237.659 4.060
2315中里 龍昇Kageyama AMEROID MCS4
HYDRANGEA kageyama Racing
1325'28.81838.025 0.366
2454迫 隆眞PONOS RACING MCS4-24
PONOS RACING
1325'29.13838.345 0.320
2597三浦 愛Bionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
1325'29.81339.020 0.675
267永原 蒼翔ピットワークながはらBuzz Racing
Buzz Racing
1325'42.83752.04413.024
2787下野 璃央Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry
1125'30.3252Laps2Laps
---- 以上規定周回数(90% - 11 Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 16 白崎稜(Kageyama YBS Verve MCS4) 1'54.042 (4/13) 147.546 km/h
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SUPER GT

第7戦オートポリスポールポジション会見 佐々木大樹「なんで無線で1位だよって言ってくれないのかと(笑)」

GT500クラス 3号車Niterra MOTUL Z(NISMO NDDP)

GT500クラスのポールシッター

三宅淳詞(NISMO NDDP)

 「ポールポジションは嬉しいです。フリー走行も結構難しいコンディションで、Q1は結構雨が降るのかなみたいなところだったんですけれども、チームの皆さんが落ち着いてサポートしてくれました。Q2に関してはセッション後半にタイムを出す作戦だったのが、なんか雨量が増えたのでちょっと厳しいのかなって見てる方は思ったんですけど、(佐々木選手が)その中でもセクター3とか特にめちゃくちゃ速いタイムでポールを取ってくれましたので、本当に感動しました」

 「チームとしても本当に苦しかったので、今年は予選は前でもなかなか結果を残せないことが続いているので、今回予選ですけどこのポールポジションというのはチームにとってすごく意味のあるものだと思いますし、明日3時間レースになりますけど、難しくて荒れるのかなと思いますけど、3号車らしく落ち着いて戦えれば絶対優勝できると思いますので、明日もここに来れるようにチームの皆さんと頑張ります」

佐々木大樹(NISMO NDDP)

 「本当にブリヂストンさん、日産さん含め本当に苦労していて、今年1年予選はいいのになかなか決勝につながってない部分があったんですけど、ラウンド4以降は決勝にも自信が出てきました。うまく噛み合わない中でも本当にメカさんもすごい頑張ってくれていたので、雨になりましたが僕としても本当にフルプッシュするしかありませんでした」

 「いつもだと、なんだよ5位だよっていう雰囲気の無線が入るんですけど、なんで1位の時は言ってくれないのかなと(笑)普通1位の時こそおい1位だよって盛り上がってくれるんですけど、全然無線入ってなくて。帰ってきた時にカメラマンが待っているから、なんか僕24号車の時に見覚えのある光景だなって。ポールポジションて言われて、なんだよって思いながら。でも本当に悔しい思いが続いていたので、本当に嬉しいです。メカの皆さんの苦労もみんな知っているし、本当に来年に向けてもいろいろ大変な中で、本当にみんなが頑張ってくれました。もうそこが僕は本当に嬉しいです。みんなの力だと思います」

GT300クラス 7号車CARGUY FERRARI 296 GT3(CARGUY MKS RACING)

GT300クラスのポールシッター

ザック・オサリバン(CARGUY MKS RACING)

 「私たちのチームとして2回目のポールポジションを獲得でき、良い一日になりました。公式練習でも手応えを感じていましたし、決勝を想定したロングランもできました。Q1に出走しましたが、クルマの状態はとても良かった」

 「そしてQ2では利徠斗がポールを獲得してくれて本当に嬉しいです。トリッキーな路面状況で素晴らしいラップタイムを記録してくれました」

小林利徠斗(CARGUY MKS RACING)

 「ザック選手はQ1で何度も何度も1位で帰ってこれていましたので、 Q2を担当する僕としては非常にプレッシャーを感じていました。まずは無事にある程度の順位に帰ってこれればいいなというふうに思っていました。 実際走り始めて、雨も降ってきて路温が低くて、かなり危ない路面でした。本当にピットを出た直後はコース内に留まるので精一杯で、正直怖いなと感じていましたが、後半にかけて熱が入ってきたら急激にグリップし始めたので、思ったよりこれはアタックいけるんじゃないかというところで行ってみて、かなりいいタイムが出ましたので、そこは素直に嬉しかったです。」

澤圭太(CARGUY MKS RACING)

 「この2人ともドライバーとして非常に若くして成熟していて、安心して見ていられるのが今年、当初からでした。今日に関しては練習走行から順調で、我々はタイヤ的にもきっと合ってると思いますので、予選も速いですけど、決勝もこの雨でまた路面が今日の朝の状態に戻ると思うので それはきっと我々にとってみればプラスなんです 」

 「何しろ2人合わせてもまだ僕の歳に到達してないですから。僕がこの2人の年齢の時にこんなことできるかというと、できなかったと思います。チームも急遽芳賀さんが立ち上げて カーガイの木村さんに私が呼ばれて、第3ドライバーなんですけど 基本は乗ることなく、彼らとエンジニアリングのサポートと、ドライバーの視点でのサポートというところで、自分の立場がすごく今はうまくチームの中でで活きているなと。チャンピオンシップ争いもこんなにできると思っていなかったのですが、ここまで来たらやはりいいところを見せたい。今回ちょっとSUGOよりもまたいい戦いができそうな条件が揃っているので、明日強いレースをして、チャンピオン争いをしているチームとしてもてぎに行きたいなと思います」

両クラスのポールシッター

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第12戦オートポリスインディペンデントクラス決勝結果

AUTOPOLIS GT 3Hours RACE -RIJ- (2025/10/19) Final Race Weather:Cloudy Course:Wet
2025 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 12 Independent class オートポリス 4.674km

PosNoDriverCarTeamLapTimeBehindGap
144今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1030'57.616--
288清水 康弘ART TASTE F4
B-MAX RACING TEAM
1030'59.164 1.548 1.548
355KENTAROBaum Beauty Clinic
FIELD MOTORSPORTS
1031'00.181 2.565 1.017
411植田 正幸Rn-sports MCS4
Rn-sports
1031'02.302 4.686 2.121
56ケン・アレックスBUZZ RACING
Buzz Racing
1031'04.093 6.477 1.791
640⾚松 昌⼀朗SHOEI-GIGS Ride with ES
イーグルスポーツ
1031'04.807 7.191 0.714
774小嶋 健太郎Rn-sports ELPA朝日電器
Rn-sports
1031'06.813 9.197 2.006
861坂井 ウィリアムHELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1031'07.383 9.767 0.570
998IKARIBionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
1031'09.21711.601 1.834
1071大山 正芳ダイワN通商AKILAND
AKILAND RACING
1031'09.91312.297 0.696
114佐々木 祐一仙台DayDream & Dr Dry
DAYDREAM RACING
1031'10.71613.100 0.803
1296齋藤 真紀雄CSマーケティングAKILAND
AKILAND RACING
1031'13.05615.440 2.340
1386大阪 八郎Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry
1031'14.91017.294 1.854
1423YUGOS2R Racing
N-SPEED
1031'16.81419.198 1.904
---- 以上規定周回数(90% - 9 Laps)完走 ----
-30DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
722'37.4963Laps3Laps
-10中島 功Rn.SHINSEI.MCS4
Rn-sports
722'37.9183Laps 0.422
  • Fastest Lap: CarNo. 4 佐々木祐一(仙台DayDream & Dr Dry) 2'00.341 (7/10) 139.823 km/h
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SUPER GT

第7戦オートポリス公式予選GT500クラス ニッサン勢がフロントロー独占!! ポールポジションは3号車Niterra MOTUL Z 

GT500クラスポールポジションは

 2025オートバックス スーパーGT第7戦「オートポリスGT3時間レース」の公式予選が10月18日、大分県日田市のオートポリスで行われ、GT500クラスは3号車Niterra MOTUL Z(佐々木大樹/三宅淳詞)がポールポジションを獲得。23号車MOTUL AUTECH Z(千代勝正/高星明誠)が2位につけ、ニッサン勢がフロントローを独占する結果となった。

 FIA-F4の暫定表彰が始まった頃からコース上には雨が降りタジメタため、公式予選はウェット宣言が出される中での走行となった。午後2時40分の開始時点の気温は21℃。路面温度は23℃にとどまる。

 それでも予選Q1はGT300、GT500共にドライタイヤでのアタックが可能であったが、GT300クラスのグループAのQ1において61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)がマシントラブルによりコース脇にストップ。この影響で路面にオイルが撒かれたため、グループB以降の走行予定が15分遅れることとなる。

予選Q1 大クラッシュからの復活!! 大草りきがトップタイム

 GT500クラスのQ1は午後3時33分にコースオープン。走行時間は10分間だ。コース上は小雨がぱらついていたこともあり、路面コンディションの悪化を嫌って各チームとも序盤から相次いでコースイン、ドライタイヤで走れるうちにと早め早めのタイムアタックに取り掛かる。

 開始直後に大嶋和也(ENEOS X PRIME GR Supra)が1コーナーでオーバーシュートするあわやの場面もあったが、大嶋はなんとかコースに復帰、アタックを開始した。

 まずは大津弘樹(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)が計測2周目に1分33秒581でトップに。大草りき(Modulo CIVIC TYPE R-GT)が1分33秒983でこれに続き、大嶋の14号車が1分35秒275で3番手につける。

 大草は計測3周目にも区間ベストを更新しながらアタックを継続。1分32秒623でトップに立った。

 石浦宏明(KeePer CERUMO GR Supra)も同様のハイペースで計測3周目にアタックを行うが、第3セクターに入ったところでまだウォームアップ中の関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)と笹原右京(Deloitte TOM'S GR Supra)に行手を阻まれてアタックを中断、仕切り直しを余儀なくされる。

 続いて三宅淳詞(Niterra MOTUL Z)が同じ計測3周目に1分32秒638で2番手につけ、阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)が計測4周目に1分32秒687で3番手に上がってきた。

 結局、大草のタイムを上回るドライバーは現れず、64号車がトップでQ2進出を果たすことに。第6戦SUGOではGT300クラスのアクシデントに巻き込まれる形でクルマを大破させたModulo Nakajima Racingだったが、その状況から第7戦に修復を間に合わせチームとHRCの懸命の作業に、大草が結果で報いた格好だ。なお、ホンダ勢ではこれが唯一のQ2進出となった。

 2位には3号車、19号車が3位となり、ポイントリーダーの山下健太(au TOM'S GR Supra)も7位、前戦優勝の松田次生(リアライズコーポレーションADVAN Z)も8位でQ2に駒を進めている。

予選Q2 佐々木大樹涙のPP獲得!!

GT300クラスのQ2終盤に大木一輝(GAINER TANAX Z)が11コーナーアウト側のバリアに激しく突っ込むクラッシュが発生した影響もあり、GT500クラスのQ2開始時刻はさらに遅れ、午後4時17分にようやくコースオープンとなった。

 走行開始を待つ間にも雨脚は次第に強まり、路面は完全なウェットに。これを見た各チームはコースオープンを目前に各車慌ただしくウェットタイヤに履き替える事となった。

 まずは福住仁嶺(ENEOS X PRIME GR Supra)が計測1周目に1分40秒560、2周目に1分39秒853と早めのアタックでタイムを削ってきた。

 続いて大湯都史樹(KeePer CERUMO GR Supra)も計測2周目に1分40秒431、千代勝正(MOTUL AUTECH Z)も計測2周目に1分40秒216を記録。千代はさらに3周目にもアタックを継続し、1分39秒845までタイムを縮めるが、佐々木大樹(Niterra MOTUL Z)がさらにこれを上回る1分39秒460を記録してトップに浮上する。

 結局これがこのセッションのトップタイムとなり、第7戦は3号車Niterra MOTUL Z(佐々木大樹/三宅淳詞)がポールポジションを獲得、23号車MOTUL AUTECH Z(千代勝正/高星明誠)が2位につけ、NISMO勢がフロントローを独占する結果に。昨シーズンをGT300クラスで戦った佐々木にとっては2023年の第4戦富士以来、実に2年2ヶ月ぶりのポール獲得だ。パルクフェルメでクルマを降り、ポールポジションを獲得したと知らされた佐々木の目には光るものがあった。

 予選3位には14号車ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)が23号車から僅か0.008秒差で続き、38号車KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)が4位という結果となった。

 一方、ポイントリーダーの1号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)はQ2の途中から2セット目のウェットタイヤを投入する作戦に出たが、残り3分ではタイムを更新することも叶わず、1セット目に記録した1分42秒158がベストタイムとなり、予選7位に。Q1トップの64号車Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)は計測2周目以降にタイムを更新できず、1分43秒961で8位に終わっている。

 第7戦決勝は明日の午後1時10分スタート。第2戦富士以来2度目の3時間レースを行う。

GT500クラス予選2位は

GT500クラス予選3位は

Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE
Tags:

SUPER GT

第7戦オートポリス公式予選GT300クラス CARGUYフェラーリがSUGO大会に続いて連続ポールを獲得

GT300クラスポールポジションは

 2025オートバックスSUPER GT第7戦「AUTOPOLIS GT 3HOURS RACE」の公式予選が、大分県・オートポリスで行われ、GT300クラスは、CARGUY FERRARI 296 GT3(ザック・オサリバン/小林利徠斗/澤圭太)が、前戦SUGO大会に続いてポールポジションを獲得した。

 まるで、SUGO大会の再現のような予選だった。またしてもQ2でCARGUYフェラーリのステアリングを握った小林利徠斗が、最後のアタックで大逆転を見せて、ポールポジションを奪った。

■予選Q1

 A、Bの2グループに分けて行われたGT300クラスの予選は、各グループ上位9台までがQ2に進出できる。

 Aグループは、7号車CARGUYフェラーリ(ザック・オサリバン)がマークした1分44秒056をターゲットタイムに、各車がアタックするが、61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人)は1分44秒514、56号車リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(JP・デ・オリベイラ)も1分44秒700と届かず。

 このまま予選は終了と思われたが、2番手タイムを出していたSUBARU BRZが、白煙を上げてコースサイドにストップ。来シーズンから新エンジンを投入することを発表したばかりの61号車だが、エキゾーストパイプからは炎とともにオイルも出ており、かなり深刻なトラブルのようだ。

 Bグループは、練習走行でもトップを奪った0号車VENTENYランボルギーニ (元嶋佑弥)が、最初に1分44秒466のトップタイムをマークし、2号車HYPER WATER INGING GR86 GT(平良響)、65号車LEON PYRAMID AMG(菅波冬悟)らが、これを上回ろうとアタックするが、45秒を切ることができなかった。

 最後に、5号車マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号(塩津佑介)が、1分44秒553とあと少しのところまで迫るが届かなかった。

■予選Q2

 Q2が始まる頃から雨が降り出し、各チームはスリックかレインタイヤか頭を悩ますことになった。

 この微妙なコンディションに、18号車UPGARAGE AMG GT3(野村勇斗)は、レインを選択。しかし、この選択は誤りだったようで、1分53秒台をマークしたところで、ピットに滑り込み、スリックに交換することになった。

 スリックでタイムを上げていたのが、60号車Syntium LMcorsa LC500 GT(吉本大樹)と666号車seven×seven PORSCHE GT3R(藤波清斗)。ともに1分45秒台までタイムを上げた。

 2号車HYPER WATER GR86(堤優威)、6号車UNI-ROBOフェラーリ(ロベルト・メリ)も次々に1分45秒台に入れるが、これらのタイムを一気に上回ったのが0号車VENTENYランボルギーニ(小暮卓史)。

 0号車は、1分44秒619、1分44秒070とタイムアップし、これでポールは決まりかと思われた。しかし、最後にアタックをしていた7号車CARGUYフェラーリの小林が、0号車のタイムを大きく上回る1分43秒496を叩き出し、SUGO大会に続いて、逆転でのポールポジションを決めた。

 ランキングトップ3の65号車LEON PYRAMID AMGは4位、56号車リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rは15位、4号車グッドスマイル 初音ミク AMGは13位だった。

 なお、終了間際に11号車GAINER TANAX Z(大木一輝)がクラッシュし、リアセクションを大きく破損してしまった。

GT300クラス予選2位は

GT300クラス予選3位は

 決勝は、明日19日の午後1時10分から3時間で行われる。

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE
Tags:
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