鈴鹿サーキットで行われている全日本F3選手権第5戦、第6戦の公式予選は、#12安田裕信(Three Bond)がベストタイム、
セカンドタイムともトップとなり、2戦連続でポールポジションを獲得した。安田にとってはこれがF3初ポールでもある。
先に行われたフォーミュラニッポンのフリー走行で赤旗中断があった影響で、F3の公式予選は予定より10分遅れ、
午前11時5分より30分間で行われた。
金曜の専有走行では山本尚貴がトップタイムを記録し、ホンダ勢復活に期待がかかったが、蓋を開けてみればカルロ・ヴァン・ダム、
国本京佑、井口卓人の3人が次々に好タイムを連発する展開に。
このままトムス勢が上位独占かと思われたが、そこに割って入ったのが唯一スリーボンドエンジンを積む安田だった。
安田は残り時間が3分で2分09秒719を記録してトップに立つと、チェッカー直後に2分09秒425までタイムを縮めてベスト、
セカンドともトップとなり、F3での初めてのポールを2戦連続という最高の形で獲得した。
一方トムス勢は井口がチェッカー直前にホームストレート上でスローダウン、ヴァン・ダムはスピンを喫してコース上にストップするなど、
最後のアタックをまとめることができなかった。
この結果、第5戦は井口2位、国本が3位。第6戦はヴァン・ダム2位、井口3位という結果に終わった。
開幕から苦戦の続くホンダ税は第5戦、第6戦とも山本、中嶋、中山の順で7~9位に沈んだ。
第5戦決勝はこのあと午後4時より12周で、第6戦決勝は明日午後0時55分より17周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum
全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第2戦鈴鹿のフリー走行1回目はウェットコンディションの下で行われ、
#1松田次生(LAWSON TEAM IMPUL)がただ一人1分57秒台をたたき出すダントツの速さでトップタイムを記録した。
公式予選日を迎えた鈴鹿サーキットはあいにくの雨。
鈴鹿では初めてとなるノックアウト方式の予選を心待ちにするファンが朝早くからスタンドに詰め掛ける中、
午前10時10分より30分間のフリー走行1回目が開始された。
セッション前半はジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ、ロベルト・ストレイト、ブノワ・
トレルイエらの外人勢がいち早く2分の壁を突破して上位に名を連ねたが、すぐに小暮卓史、平手晃平らも上位タイムを記録して食い下がる。
前戦優勝の松田は金曜の合同テストでもトップタイムを記録するなど今週末も好調で、ここでも順調にタイムを伸ばして1分58秒983を記録。
1分58秒711までタイムを縮めたトレルイエに次ぐ2番手につけてきた。
土屋武士のクラッシュによる9分間の赤旗中断を経て、残り7分20秒で再開されたセッション終盤で松田は更にタイムを縮め、
最終的には1分57秒210と、2位以下をコンマ8秒以上突き放すダントツの速さをみせて走行を終えた。
2番手は1分58秒090を記録したアンドレ・ロッテラー。
3番手はジョアオ・パオロ・デ・オリベイラがつけた。
第2戦の公式予選は午後2時25分よりQ1が20分、Q2とQ3はそれぞれ10分のノックアウト方式で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

GT500クラス #38ZENT CERUMO SC430
立川祐路
これまで第1戦第2戦と厳しい戦いでしたが、今回やっと戦える状態になりましたし、富士はホームコースでもあるので、
なんとしても勝ちたいと思っていました。できればポールも獲りたかったのですが、それはできなくて悔しかったので、
今日はなんとしても勝とうと思いました。
富士では今までドライで走る機会が少なかったので、決勝ではタイヤのことが心配でした。特に僕らはソフト目のチョイスをしたので、
序盤はじっくりいって中盤勝負だと思っていたら、序盤のうちに前が消えてしまって.........。
でも気を抜かずにピットストップまでプッシュしていきました。交代したリチャードも速くて、リードを広げてくれたので、最後は
「ただ乗っていただけ」で、楽させてもらいました。
リチャード・ライアン
ファンタスティックな一日になりました。
序盤の2戦で苦戦しましたが、トヨタのホームコースで勝てたのは、
僕らだけじゃなくてファンやトヨタやスポンサーにとってもすばらしいことだと思います。
僕は今までホンダやニッサンをドライブしてきて、いずれも優勝を経験している数少ない一人ですが、今年トヨタに移籍してきて、
今居るチームを非常に居心地よく感じています。
ウェイトのことを考えると、次のマレーシアは厳しいと思います。そんな状況であっても、今後着実にポイントを重ねていきたいです。そうして、
最終戦の富士でまた優勝して、タイトルを獲得したいですね。
GT300クラス #95ライトニング・マックイーンaprMR-S
平手晃平
今日トヨタのホームコースの富士で勝てたことをうれしく思います。
初めてスーパーラップを走って、初めてポールポジションを獲り、そのまま初めて優勝できたことを本当にうれしく思います。
ミシュランさんがもってきたタイヤも、どれだけ走ってももつタイヤだと判って、安心して走れましたし、
そのおかげで落ち着いて自分の仕事を100%やれたから勝てたのかなと思います。自分はいい流れに今乗っていると思うので、
このままシーズンを戦って生きたいです。
国本選手は今日ドライの富士を初めて走る状況だったので心配でしたが、ペースを見ていて安心できました。
久々に日本のレースで上がった表彰台でしたし、GTということでお客さんも沢山集まってくださったので、非常に見晴らしが良かったです。
国本京佑
1戦、2戦と結果が良くなかったので、今日勝てて嬉しいです。平手選手がリードを築いて渡してくれたので、余裕を持って楽しんで走れました。
そうやってドライビングを楽しめたことが結果につながったのかなと思います。すごくうれしいし、チームの皆さんに感謝しています。
ミシュランタイヤは夏場に強いので、これから夏にポイントを稼いで最終戦までいきたいです。
2008オートバックス スーパーGT第3戦、富士GT500kmレースは、#38ZENT
CERUMO SC430(立川祐路/リチャード・ライアン組)が優勝。立川はこれでGT通算10勝目。
その半分の5勝がここ富士スピードウェイで挙げたことになる。
2位には#36PETRONAS TOM'S SC430(脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー組)が入り、
開幕から苦戦の続いたレクサスSC勢が、1-2フィニッシュで見事ホームコースで雪辱を果たした格好だ。
ポールシッターの#18TAKATA童夢NSXはレース序盤でのスピンが響いて勝利を逃した。
GT300クラスは新人コンビの#95ライトニング・
マックイーンaprMR-S(平手晃平/国本京佑組)が昨日の初ポールポジションに続いて見事初優勝をも達成。
19歳4ヶ月の国本の優勝はGTにおける歴代最年少記録だ。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:56,900人)

決勝レースは午後2時ちょうどにスタート。
ポールポジションの#18TAKATA童夢NSXがホールショットを決めて1コーナーをクリア。
レース序盤は2番手スタートの#38ZENTを2秒後方に従えて悠々とトップを快走するスタートドライバーの小暮だったが、
なんと22周目のダンロップコーナーで痛恨のスピン。
これで#38立川は易々とトップの座を手にすると、そのまま後続を突き放しにかかり、37周終わりでライアンに交代した。
ライアンも着実にリードを広げて75周終わりで再び立川へ。
結局ZENTセルモSCは終始危なげない走りで110周を走りぬき、
最後は2位に13秒882差をつけてレクサス陣営に今季初の優勝をもたらした。
一方、3位以下が抜きつ抜かれつの接戦を繰り広げ、中々ペースが上がらなかったことが功を奏し、
なんとか2位でレースに戻った小暮だったが、
32周終わりと比較的早めに1度目のルーティンストップを行った結果重量増に苦しむGT-R勢に行く手をふさがれる格好となり、
34周終わりで入った#35宝山SC、35周終わりまで引っ張った#100レイブリックNSXの先行を許してしまった。
更に66周目には#36ペトロナスSCのロッテラーまでもが小暮を攻略、5位にまで転落してしまう。
その後は69周終わりで交代した道上龍の健闘もあり、TAKATA童夢は終盤順位を二つ挽回して3位でこのレースを終えた。
めまぐるしく入れ替わったのが2位争いだ。
TAKATA童夢のピットストップで2位に繰り上がった#35宝山SCを、長めに1スティント、
2スティントをこなした#36ペトロナスSCが71周目にかわして2位に浮上、
それに#100レイブリックNSXの細川慎哉が97周終わりのホームストレートで並びかけていく。
36号車と100号車は併走状態のまま1コーナー、2コーナーを抜け、
コカコーラコーナーの進入で遂に細川が競り勝ってトップ立川の追い上げにかかる。
ところが106周目のヘアピンで細川が痛恨のスピン。
これで再び2位の座は#36ペトロナスSCのものとなり、
レクサスSC勢は開幕3戦目にしてホームコースでの待望の優勝を1-2フィニッシュという文句なしの状態で手にすることとなった。
GT300クラスは序盤から白熱した。
ポールシッターの#95MR-Sを、
ストレートスピードにアドバンテージを持つ#33ハンコックポルシェの影山正美が3周目の1コーナーで抜き去ってトップに立つと、
その後方からは7周目の1コーナーで#95平手のインを差した#77クスコインプレッサの佐々木孝太が徐々に差を詰め、
12周目のダンロップ進入で遂に#33影山のインに飛び込んでトップに躍り出る。
その後方からは#110ボクスターの光貞も迫ってきた。
ところが#33影山、#110光貞の2台が接触。
33号車は右フロントバンパーを破損してオレンジボールを提示され、
110号車も左リヤタイヤをバーストさせて共に序盤でのピットストップを強いられてしまう。
更に一旦はトップに立った77号車も2ストップ作戦を採っていたうえ、
レース中盤から終盤にかけて黄旗追い越しによる10秒ストップ、
#43ARTAガライヤとの接触によるドライブスルーと立て続けにペナルティを課せられて勝負権を失った。
こうした上位陣の混乱の中、
apr得意の1ストップ作戦を遂行しつつも果敢に後続とのバトルに競り勝った平手、
国本のルーキーコンビは揃ってGTデビュー3戦目にして初めての勝利をポール・トゥ・ウィンという最高の形で飾った。
2位には#46MOLAレオパレスZ(星野一樹/安田裕信組)、
3位には予選17番手からジャンプアップを果たした#2プリヴェKENZOアセット紫電(加藤寛規/高橋一穂組)が入った。
スーパーGT第4戦はセパンサーキット。6月22日決勝だ
Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro
TAKESHITA
スーパーGT第3戦富士の決勝前フリー走行は、#ZENT CERUMO SC430(立川祐路/リチャード・
ライアン組)が1分36秒465でトップ。
GT300クラスは#77クスコDUNLOPスバルインプレッサ(山野哲也/佐々木孝太組)が1不45秒496でトップだった。

小雨に翻弄された感のある公式予選だったが、決勝日を迎えた富士スピードウェイは朝から快晴。
周辺道路は行楽客などで早朝から混雑し始めている。
昨日の公式予選日から終夜オープンになっていることもあり、サーキットにも早朝から多くの観客がつめかけている。
既にフリー走行前の段階で駐車場はほぼ埋まりつつある状態だ。
500kmの長丁場を控えた最後の確認作業、フリー走行は午前9時から開始された。
金曜テスト、予選と苦戦の続いているGT-Rはここでもタイムが伸びない。
最上位は#24ウッドワンの8番手、11番手に#3イエローハット。
第1戦、第2戦と圧倒的な速さを見せつけてきたニスモの2台と#12カルソニックが3台揃ってクラス最下位という状態だ。
昨年の富士500kmでは1-2フィニッシュを果たしたニスモ勢だが、果たして決勝に向けて挽回の奥の手はあるのだろうか。
GT-Rとは対照的に、2度にわたる性能調整によって蘇った感のあるNSX勢、レクサスSC勢は好調だ。
ZENTセルモSCが開始10分でトップタイムをたたき出すと、NSX勢も2位#1ARTA、3位#100レイブリック、
4位#18TAKATA童夢と3台を上位に送り込む。
両陣営でトップ10圏内から漏れたのは、昨日ハーフウェットの予選で速さを見せた#32エプソン、#39デンソーのダンロップ勢のみだ。
GT300は合同テストから好調な#77クスコインプレッサがここでもトップタイム。
昨日ポールを獲得した#95ライトニング・マックイーンMR-Sが2番手につけ、
ストレートスピードにアドバンテージのある#33ハンコックポルシェが3番手となった。
予選3番手で前回岡山優勝の#43ARTAガライヤはこのセッションを16位で終えているが、
ここは例年この500kmレースで1ストップ作戦を挑んできているだけに、このタイムのみを云々するのは早計だろう。
注目の500kmレース決勝は、このあと午後2時より110周で行われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO

GT500クラス #18TAKATA童夢NSX
小暮 卓史
最近ずっと流れが良くなかったので、今回こそは何とかしないと、と思ってここにきました。
セッティングに関しても試したいことが色々あったんですが、予選1回目が雨になってしまって確認ができませんでした。
それでも変更しクルマで予選2回目を走ったら良くなってるのが分かったので、自信を持ってスーパーラップに臨めました。
アタック中はフロントがアンダー気味で、Aコーナー立ち上がりで流れたりもしたんですが、確実にポテンシャルは上がっているのが実感でき、
ポールも取れてよかったです。
決勝ではセッティングを大幅にチェンジし、新たな気持ちで臨むことになりますが、予選が悪くなかったので、
決勝にもその辺は活きると思います。
道上 龍
嬉しいです。一番良い場所からスタートできるんですからね。
今年はずっと悪い流れになってて、重量が増えた分、去年ほどの速さが出なくて、今年仕様がうまくいってなかったんですが、去年
(の富士500km)はトラブルで結果が出せず、前回の岡山では僕のミスでレースを落としているので、
今回こそは結果を出したいと考えていました。それで今回から改良されたエキゾーストに変更したらエンジンがずいぶん扱いやすくなりました。
これもポールを取れた要因かなと思います。
明日の決勝はかなりタイヤに厳しいことになると思うので、
セッティングを大幅に変えないと特にセクター3が厳しくなるだろうなと考えています。
GT300クラス #95ライトニング・マックイーンaprMR-S
平手 晃平
正直すごい緊張しました。どうやってコースに入っていけばいいのかもわかんなかったくらいで。
金曜日に1回だけドライのセッションがあったんですが、そこでギヤがトラブってしまって、セッティングの確認ができませんでしたが、
合同テストで良い感触を得ていたし、ミシュランさんも良いタイヤをもってきてくれると思っていたので、意気込んでスーパーラップに臨んだら、
びっくりの結果でした。初めてスーパーラップを走ったら、初めてポールなんて。
二人とも初めてのGTなので、開幕から2戦は練習のつもりで、今回が開幕だと思っていました。僕自身、
開幕戦では一度にいろんなことをやらかしちゃって.......でも2戦やって漸く準備が整ったと思いますので、
明日は自信を持って500kmのレースに臨みます。
国本 京佑
平手選手が走るのをモニターでハラハラしながら見ていました。でも、平手選手なら結果を出してくれるだろうと信じていました。
今週は一回もドライで走っていませんが、予選の結果を見れば良い状態なのかなと思うので、明日は自信をもってできそうです。
GTはいろんな特性のクルマと一緒に走るので良い勉強になっています。
明日は平手選手と二人で100%の力を出し切って、最高の結果を出したいです。
スーパーGT第3戦富士500kmレースのスーパーラップは、
昨年4戦連続を含む5回のポールポジションを獲得した#18TAKATA童夢NSX(道上龍/小暮卓史組)が1分34秒941を記録して、
5戦ぶりにポール奪還を果たした。
GT300クラスは#95ライトニング・
マックイーンaprMR-S(平手晃平/国本京佑組)がデビュー3戦目で挑んだ初めてのスーパーラップで見事一番時計を叩き出した。
(天候:曇り コース:ドライ 観客動員数:31,100人)

公式予選2回目が終了したちょうど5分後、GT300クラスからスーパーラップが開始された。
このクラスは午前中の専有、混走ともウェットコンディションでの走行となったため、
完全ドライで行われたスーパーラップでは午前中の結果からは予想もつかない順位となった。
予選終了間際に10位に滑り込んだ#7RX-7を駆る井入宏之が6位に浮上したほか、
午前中9位だった#43ガライヤの高木真一が3番手、
同じく8位の#110ボクスターを駆る光貞秀俊に至っては2番手までジャンプアップを果たし、見事フロントローを獲得してみせた。
しかしそれ以上に圧巻だったのが95号車を駆る平手の走りだ。
平手はセクター2、セクター3で他をまったく寄せ付けない区間ベストタイムを立て続けに出して1分44秒189を叩きだし、
見事初めてのスーパーラップで最高の結果を出して見せた。
一方、合同テスト、午前中の予選と、
何度もトップタイムを記録して富士での活躍が大いに期待された#77クスコスバルインプレッサは最終コーナー立ち上がりでアウトに大きくはらんだのが響いて4位に終わった。
続いて行われたGT500の走行では、#6ENEOSのタイム抹消によって繰り上げ出走を果たした#17REAL
NSXの金石年弘が大健闘。見事4位にジャンプアップを果たす。
予選2回目でトップタイムを記録してドライコンディションに自信を見せた#38ZENT
SCの立川祐路も6番手出走ながら1分34秒971を記録してその時点でのトップに。
しかしその2台後に出走した18号車の小暮はこのレースから新たに変更したエキゾーストシステムによるドライバビリティの向上にも助けられ、
立川のタイムを僅か0.030秒上回る1分34秒941を記録して、昨年9月の第7戦ツインリンクもてぎ以来、
実に8ヶ月ぶりにポールポジションを獲得した。
その一方で午前中1-2を達成し、このセッションの最後に出走したダンロップ勢は#32EPSON NSXが7番手、#39SARD
SCが8番手に低迷することとなった。
またSL進出を果たした唯一のGT-R、#12カルソニックインパルも結局順位を一つ落とし、
10番手から明日の決勝をスタートすることとなった。
第3戦決勝は明日午後2時より110周、500kmで戦われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro
TAKESHITA
スーパーGT第3戦富士の公式予選2回目は、#38ZENT CERUMO SC430(立川祐路/リチャード・
ライアン組)がトップタイムを記録。午前中H項違反で全タイム抹消となった#6ENEOS SC430(伊藤大介/ビヨン・
ビルドハイム組)も13番手ながら無事基準タイムをクリアして明日の決勝に臨むこととなった。
GT300クラスは#95ライトニング・マックイーンaprMR-S(平手晃平/国本京佑組)がトップ。
スーパーラップに向けて確かな手ごたえを感じたようだ。
公式予選2回目は午後3時10分、GT300の専有走行から開始された。
午前中降ったり止んだりを繰り返していた雨はすっかりあがって、完全なドライコンディションでの走行となり、
両クラスとも相次いで好タイムが記録されることとなった。
ルーキー二人体勢で臨む95号車は、平手がセッション序盤に1分44秒401を記録。
これがそのままこのセッションのベストタイムとなった。
午前中暫定ポールの#77クスコスバルインプレッサはここでも佐々木孝太が平手の0.3秒落ちの1分44秒707を記録して2番手につけ、
ドライでも速いところを見せてきた。
3番手には#7雨宮RX-7が入った。
続いて行われたGT500クラスの走行は、トップの#38ZENTをはじめとするレクサスSC430がトップ10圏内に5台を占めた。
ここまで苦戦の続いたレクサス勢だが、ホームコースたるここ富士での雪辱に期待がかかる。
残る1台、午前中黄旗区間でコースアウトを喫して全タイム抹消の裁定を下された6号車も、1分36秒681と13番手タイムながら、
無事基準をクリアした。
反対にGT-R勢は、唯一SL進出を果たした#12カルソニックの8位が最高と、ここでも苦戦が続く。
特に開幕2連勝をやってのけた#23ザナヴィには特別性能調整の追加分と入賞分のウェイトハンデの二つが文字通り重くのしかかった格好で、
最下位に沈む結果となった。
2008オートバックス スーパーGT第3戦、富士GT500kmレースの公式予選1回目は、#39DENSO DUNLOP
SARD SC430(アンドレ・クート/高木虎之介組)が暫定ポール。2番手に#32EPSON NSXがつけ、
ダンロップユーザーが1-2を独占した。
GT300クラスは#77クスコDUNLOPスバルインプレッサ(山野哲也/佐々木孝太組)がトップタイムを記録。
ハーフウェットの難しいコンディションでAWDの威力を見せ付けた。

公式予選1回目は5月3日午前10時より各クラス専有走行20分間、混走20分間で行われた。
開始1時間前辺りからに小雨が降ってきたために、路面はハーフウェット。競技団からもウェット宣言が出される中での走行となった。
GT500クラスは、今回もダンロップ勢が好調だ。
浅溝タイヤでの走行を強いられた専有走行前半では#18TAKATA童夢NSXを駆る小暮卓史がいち早く1分41秒884でトップタイムに立つが、
走行を重ねるにしたがって乾いていく路面にあわせてスリックタイヤでの走行となった専有走行後半、
32号車を駆る平中克幸の出したタイムは1分41秒115。
更にGT300のコースインが始まった直後には39号車を駆るアンドレ・クートが1分40秒985と、
このセッションで唯一の40秒台をたたき出し、一気にトップに躍り出た。
その後再び雨が降り始めたため、この2台のタイムを上回るチームはなく、
ダンロップ勢が暫定順位で1-2位を占めて午後のスーパーラップに臨むこととなった。
またこの予選では、前戦の岡山で特別性能調整の影響に苦しんだレクサスSC430勢が上位10台中5台を占めることとなった。
実際にはもう一台、#6ENEOSも3番手相等のタイムを記録していたのだが、
残念ながら国際モータースポーツ競技規則H項違反(黄旗無視と思われる)により全ラップタイム抹消の厳しい処分を受けている。
これにより6号車は予選通過を賭けて午後の予選2回目に挑まなければならなくなった。
その一方で序盤2戦で圧倒的な速さを見せ付けていたGT-R勢は#12カルソニックの9位が最上位、
開幕2連勝の#23ザナヴィは13位、#22モチュールは15位と苦しい戦いとなった。
このあたりは性能調整の匙加減の難しさを改めて浮き彫りにしたといえるだろう。
一方のGT300クラスではやはりインプレッサが全輪駆動の強みを発揮してきた。
77号車は佐々木孝太のドライブで他を1秒以上上回るハイペースで周回を重ね、
最終的には1分50秒481までタイムを縮めて暫定ポールを決めた。
インプレッサは先日の合同テストにおいてもトップタイムを記録しており、富士戦に向けて順調な仕上がりを見せていたが、
今回の天候変化がそれを更に後押しする結果となった。
その一方で2番手以下は、最後までめまぐるしい順位変動が繰り広げられた。
その中には今回から実践投入されたレクサスIS350を駆る#19ウェッズスポーツの姿もあった。
フォーミュラニッポンで実績のあるRV8JエンジンをGT300仕様に仕立て直し、これをミッドシップに積むこの野心作は、
専有走行終了時点では8番手、混走に入ってからは1分50秒556と、インプレッサに僅か0.075秒差に迫る2番手タイムをたたき出し、
初戦にしていきなり午後のスーパーラップ進出を勝ち取った。
しかしもう一台の#52GREEN TECH KUMHO IS350は今回残念ながら20番手に終わり、
同じIS350勢で明暗が分かれた格好だ。
このほか、開幕戦優勝の#7 ORC雨宮RX-7、今年もルーキーコンビで臨む#95ライトニング・
マックイーンaprMR-Sの2台が予選終了間際にトップ10に滑り込み、SL進出を果たしている。
スーパーGT第3戦の公式予選2回目は午後3時10分より、スーパーラップは午後3時45分より行われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro
TAKESHITA

#28片岡 龍也(PETORAS SYNTIUM BMW Z4 COUPE)
マー(柳田選手)がつくってきたチームなので、勝てたけれど美味しいところだけをとったような複雑な心境です。
もちろん勝って嬉しいんですが、戦ってかったんじゃなく向こうにトラブルが出て、うちはノートラブルでしたから。今年、このチームを2台体制にしたことのメリットはいかせたと思います。
初めてのレースで、初優勝に貢献できました。相方の吉田選手は予想以上に良い仕事をしてくれたので、最後は楽でした。
まとめ:Keiichiro TAKESHITA
スーパー耐久シリーズ2008第1戦、「鈴鹿スーパー耐久500km」は、#28PETRONAS SYNTIUM BMW Z4
COUPE(片岡龍也/吉田広樹組)が2位以下を1分以上突き放す圧倒的な速さで87周を走りきり、Z4Mクーペに初の優勝をもたらした。
ST2クラスは#37シーケンシャル エンドレス アドバン ランサー(和田久/大瀧賢治/HINOKI組)がクラス優勝。
8連勝のかかった#11オーリンズ・ランサーEVO Xは、レース終盤にまさかのアクシデントで後退、惜しくもEVO
Xのデビューウィンを逃した。
また、ST3クラスは#333エクセディH.I.S.イングスZ(前嶋秀司/佐々木雅弘組)、ST4クラスは#51AGY ings
インテグラ(井尻薫/黒木英春/黒木健次組)がそれぞれクラス優勝をものにした。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:15,000人)
決勝レースは午後1時30分にスタート。
ポールポジションの#50Z4Mクーペを駆る柳田真孝が序盤からハイペースでトップを快走する一方、
予選2位の#1エンドレスZの青木孝行は1周目から#28片岡の猛チャージを受け、遂に5周目のシケインで2位の座を奪われてしまった。
この間に柳田は後続との差をじりじりと広げていき、一時は5秒以上のリードを築き上げる。
しかし、20周を目前にしてまたしても不運が50号車を襲った。
19周目に3秒以上のペースダウンを強いられた柳田は堪らず20周終わりでピットイン。
そのままアタマからガレージに突っ込んでしまった。
デファレンシャルのトラブルだ。
50号車はそのまま修復作業に3時間近くを要し、レース復帰を断念せざるを得なかった。
変わってトップに立った28号車は、そのまま一気に2位の1号車を突き放しにかかり、
最後は1分02秒662もの大差をつけてチェッカーを受け、Z4Mクーペに待望の勝利をもたらした。
この勝利は今回がデビュー戦の吉田にとっては勿論のこと、片岡にとっては2003年11月のもてぎ戦でグループN+クラスで勝って以来の、
ST1クラスでは初の勝利となった。
ST2クラスの優勝争いは終盤までもつれにもつれた。
ポールシッターの#6新菱オートがフロントハブの不具合で予定外のピットストップを強いられ、
#20RSオガワランサーがエンジンブローでストップと、有力チームが相次いで脱落していく一方で、
#11オーリンズランサーが途中オレンジボール旗提示による予定外のピットインを強いられながらも着実に順位を上げ、
36周目に遂にトップに立つ。
ところがレース終盤、総合トップが83周目に入り、オーリンズの8連勝も目前と思われたところでまさかのアクシデントが起きた。
後方からラップしようとした1号車と11号車がダンロップコーナーで接触。11号車はぐラベルに押し出された格好になり、
すぐ後方を走っていた37号車にトップの座を明け渡してしまったのだ。
猛然と追い上げにかかる#11木下隆之だったが、再スタートまでの間につけられた6秒ものビハインドを取り戻すには、
4周という距離はあまりにも短すぎた。
ST3クラスは、序盤に#39NSXと#333Zの2台による熾烈なトップ争いが展開された。
コース上では#333前嶋の猛追をかわしてトップを死守していた#39井入宏之だったが、
1回目の給油で自分のピットを通り過ぎてしまうという痛恨のミスを犯し、まんまとトップの座を奪われてしまう。
更に39号車は赤鮫オヤジに後退してからも130Rでのスピン、2コーナーでのコースオフなどが祟って徐々に順位を落とし、
結局クラス5位でレースを終えた。
変わってトップに立った333号車はその後も#27BMW M3の追い上げなどもあったがトップを守りきり、
総合でも6位でフィニッシュすることとなった。
ST4クラスはポールの#51インテグラが井尻、黒木英春両名の安定した走りで一度もトップを譲ることなく走りきったほか、2位、
3位にもDC5インテグラが続き、今季一挙に勢力を拡大したシビック勢は昨年王者の76号車の4位が最高という厳しい結果に終わった。
スーパー耐久第2戦は5月18日決勝。舞台は仙台ハイランドだ。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
スーパー耐久2008第1戦鈴鹿の決勝前フリー走行は、2分10秒422と、予選と遜色ないタイムを叩き出した#1ENDLESS
ADVAN Z(青木孝行/藤井誠暢組)が総合とST1クラスのトップだった。
フリー走行は午前8時45分より45分間で行われた。
予選から速さを見せていたBMW Z4Mクーペの2台とエンドレスZはここでもアタマ一つ抜けた速さを見せ、トップ3を占めた。
ここでのベストタイムは1号車の青木がセッション前半で出した2分10秒422だ。
総合4位には並みいるポルシェ勢、ランサー勢を押しのけ、
ST3クラスの#333エクセディH.I.S.イングスZ(前嶋秀司/佐々木雅弘組)が入った。
ST2トップは#20RSオガワADVANランサー(阪口良平/加藤正将/小川日出生組)で総合6位。
ST2ポールの#6ランエボIXが2番手、#11エボXがクラス3番手の総合8位と続く。
ST4クラスは予選から一貫して#51AGY ings インテグラ(井尻薫/黒木英春/黒木健次組)がトップを守っており、
シビック勢は55号車の4番手が最上位と、インテグラ優位の状況だ。
第1戦決勝は午後1時30分より、87周で戦われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro
TAKESHITA
鈴鹿サーキットで開催されているスーパー耐久シリーズ2008第1戦の公式予選は、#50PETRONAS SYNTIUM BMW
Z4M COUPE(フェリーク・ハイムラン/柳田真孝組)がポールポジションを獲得。
柳田は2分9秒785と、コースレコードを1秒以上短縮してAドライバートップの#1エンドレスZを逆転してみせた。
ST2クラスは#6DIXEL☆新菱オートEVOIXMR(富舛朋広/関豊/野田勝義組)
ST3クラスは#333エクセディH.I.S.イングスZ(前嶋秀司/佐々木雅弘組)
ST4クラスは#51AGY ings インテグラ(井尻薫/黒木英春/黒木健次組)がそれぞれトップだった。
(天候:晴れ コース:ドライ)
スーパー耐久の2008シーズンもいよいよ開幕。
今年は鈴鹿サーキットが第1戦の舞台だ。
公式予選は午後0時50分よりAドライバー、1時35分よりBドライバーの走行セッションが、各クラス15分間で行われた。
昨年予選で圧倒的な速さを何度もみせつけてきたBMW Z4Mクーペは今年から2台体制となり、
この2台ともが好タイムを連発して相変わらずの俊足ぶりをアピールする。
昨年王者の#1エンドレスZもAドライバーの青木孝行が2分10秒150と、昨年までのレコードタイムをいちはやく更新、
Aドライバーのトップに躍り出る。
トラブル解消に時間をとられてラスト5分で漸くコースインした#28Z4Mの片岡龍也もセッション終盤に2分10秒108を記録したが、
このタイムはセッション終了後に出されたものとみなされて無効となった。
更にBドライバー予選では、50号車の柳田が片岡のタイムを更に上回る2分9秒922をいきなりたたき出すと、
次の周では9秒785までタイムを縮めてAドライバートップのエンドレスZを逆転、見事ポールポジションを獲得した。
ST2クラスでは、今季から投入された2台のランサーエボリューションXのポテンシャルに注目が集まったが、
今回の予選に関しては既に熟成の進んでいるエボIXに軍配が上がった。Aドライバートップは#37エボIXの和田久、
Bドライバートップは#6エボIXの関豊で、タイム合算では6号車がトップとなった。
ST3クラスは#39NSXの井入宏之がAドライバートップ。Bドライバーは#333Zの佐々木がトップとなり、
両ドライバーとも安定した速さを見せた333号車が合算でトップとなった。
ST4クラスはAB両ドライバーともトップタイムを記録した#51インテグラがクラストップ。
昨年1台から一挙に6台にエントリー台数が拡大したシビック勢は、昨年王者の76号車のクラス4位が最上位となった。
スーパー耐久第1戦決勝は明日午後1時30分より、87周で行われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro
TAKESHITA
GT500クラス #23XANAVI NISMO GT-R
ブノワ・トレルイエ
最高の結果です。連続で勝つことは殆ど不可能だと思っていましたが、
今日は歴史に残るレースになりましたね。
難しいコンディションでしたが、1スティント目で使ったタイヤが当たりでした。序盤から2位以下との間にギャップを広げる狙いでしたが、
カーナンバー1も速いクルマだったので、一時はサイド・バイ・サイドになりました。
それでもトラフィックをうまく使って抑えることができました。トラフィックの処理は難しかったけど、面白いレースでしたね。
本山 哲
フルウェイトということで、正直5位か6位、7位に入れれば上出来だろうと、
そうすればシリーズポイントの上でも有利になるな位に思っていましたが、金曜に走り出してすごく良い状況になってきました。
ここまでクルマを仕上げてくれたチームにすごく感謝しています。
僕のパートになってから雨が降ってきましたが、一番気をつけていたのはドライタイヤで走る間に絶対コースアウトをしないことと、
レインに換えるかどうかの見極めで、これがすごく難しかったです。
厳しい状況でも勝てたのは、GT-Rというクルマが岡山にあっていたからだと思いますから、富士以降はまずないでしょうね。
それでもポテンシャルはあると感じています。
GT300クラス #43ARTA Garaiya
新田 守男
正直ほっとしています。こんなに早く優勝のチャンスが回ってくるとは思っていませんでした。
ポールからスタートできたおかげで良い位置でレースできるなと思っていましたが、同じタイヤを履く46号車を気にしていましたが、
彼らのペースが上がらないのでこっちのタイヤまで心配になってきました。それで、
後ろがバトルしている間にギャップを広げてやろうとペースを上げたんですが、思いがけないクルマが迫ってきて、
ポルシェに抜かれてしまいました。
それでもメカニックさんたちのおかげで良い位置でコースに送り出してくれ、雨の中で真一も頑張ってくれましたから、
それが勝因だったと思います。
高木 真一
今日は亜久里さんが来ているということでプレッシャーを感じていましたが、勝てたので良かったです。
ピットアウトして暫く走っていても誰も前に現れなくて、そのうち無線で「10秒以上のマージンがある」と告げられました。
ピット作業が早かったことと、僕自身が最初からプッシュしていったことが良かったのかなと。
目の前でスピンするクルマが居ても無事避けられたので、運も良かったんでしょうね。
今回はミシュランも良いタイヤをもってきていました。タイヤでも新しい試みをしているので、今後もそれが重要な要素になると思います。
まとめ:Kazuhisa SUEHIRO
2008スーパーGT第2戦、岡山GT300kmレースは、ポールポジションからスタートした#23XANAVI NISMO
GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)が最後までトップを守りきり、開幕2連勝を達成。2位に#12カルソニックIMPUL
GT-R(松田次生/セバスチャン・フィリップ組)が入ったことにより、GT-Rが2戦連続で1-2フィニッシュを飾った。
GT300クラスも、ポールシッターの#43ARTA Garaiya(新田守男/高木真一組)が、#26ユンケルポルシェ、
#77クスコスバルインプレッサらの猛追を退けて勝利した。

第2戦決勝は午後2時にフォーメーションラップが開始された。
夕方からと言われていた雨はスタート進行の最中から僅かに降り始めていたが、全車スリックのままでスタートしていった。
GT500クラスは1コーナーでの混乱もなく、ポールのザナヴィGT-Rを駆るトレルイエがそのままトップでオープニングラップを制し、
そのまま後続を引き離しにかかる。
しかし予選2番手の#1ARTA NSXのスタートドライバー、ラルフ・ファーマンも懸命に追い上げ、
両者の差はなかなか2秒以上に広がっていかない。
それどころか、周回遅れが絡み始めた10周前後からは、テール・トゥ・ノーズ状態になる場面がしばしば見られるようになってきた。
そして遂に19周終わりのホームストレートで、ファーマンがアウトからトレルイエに仕掛けていく。
トレルイエも一歩も譲らず、2台は1コーナー、2コーナーと併走状態で駆け抜けていく。
結局この場面ではトレルイエが押さえ込むことに成功した。
ファーマンはその後もトレルイエの背後につけて執拗に隙をうかがっていたが、
33周目に周回遅れと接触したのを機に予定外のピットインを強いられた。
この接触が影響したか、交代した伊沢拓也もハンドリングに苦しみ、中々ペースを上げることができず、先行する23号車を追い上げるどころか、
後方から迫ってきた#12カルソニックGT-Rを押さえ込むのに手一杯の状況になり、
とうとう周回遅れに詰まってスピンした68周目に2位の座を明け渡す羽目に陥ってしまった。
その後方集団では4位の#3イエローハットGT-Rを筆頭に9台が団子状態で抜きつ抜かれつを繰り返す白熱のバトルが展開された。
その挙句、32周目のアトウッド立ち上がりで#38ZENTセルモSCに引っ掛けられた#3イエローハットGT-Rがスピン状態に陥り、
これを回避しようとした#6エネオスSCと#22モチュールGT-Rが激しくぶつかるアクシデントが発生する。
6号車はここでレースを終え、22号車はピットで修復作業に入り、10周遅れでコースに復帰した。
この混乱の最中、着実に順位を上げていった#36ペトロナスSC、#32エプソンNSXが4位、5位を占めることに。
スピンで順位を落とした3号車も無事10位で完走した。
一方、トップの23号車は丁度半分の周回数を消化した41周終わりでピットイン。
交代した本山は一度も後続に脅かされることなく82周を走り切り、スーパーGT初の2連勝を飾った。これは全日本GT選手権時代を含めても、
1998年の第1戦、第3戦のペンズオイルニスモGT-R(エリック・
コマス/影山正美組)以来の快挙だ(第2戦はアクシデントと濃霧のため決勝中止となっている)
GT300クラスは、8位スタートの#26ユンケルポルシェ、#77クスコインプレッサの2台が序盤から見せ場を作った。
2台は谷口信輝、佐々木孝太のドライブで猛烈な追い上げをみせ、瞬く間に順位を上げていく。
そして遂に30周目、谷口はガライヤをドライブする新田を捉え、トップに浮上した。
佐々木も3位に上げてきた。
しかし43号車は33周終わりに行ったピット作業を僅か29秒でやってのけ、
アウトラップからハイペースで飛ばした高木の走りも奏功して再びトップの座を奪い返したばかりか、
10秒あまりの大量リードを築き上げることにも成功、そのままトップでチェッカーを受け、新車投入2戦目にして念願の勝利をものにした。
2位には圧倒的なストレートスピードをここでも発揮して序盤から見せ場を多く作った#26ユンケルポルシェ、
3位には雨交じりの困難なコンディションにAWDの利点をフルに生かした#77クスコインプレッサが入った。
次回第3戦は人気の富士500kmレース。
5月4日決勝だ。
Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro
TAKESHITA
スーパーGT第2戦の決勝日を迎えた岡山国際サーキットで、GTアソシエイションの定例記者会見が行われた。
念願の法人化が実現し、4月1日より株式会社GTアソシエイションが発足したことに伴い、委員長から代表取締役に役職名が変わった坂東正明氏と、執行役員に就任した秋田史氏の両名が今回も出席。
第1戦の結果を受けて実施された特別性能調整と、株式会社化について語るなかで、今回の決勝レースを性能調整の対象から外すことを明らかにした。
坂東正明代表取締役のコメント
今回の決勝がGT-Rについての評価を決定付けることになると思う。
今回の特別性能調整は一昨年よりスポーティングレギュレーションに盛り込まれた第41条1項に従ってブルテンを発行した。
まず開幕前にNSXの最低重量を1100kgから1150kgにすること、GT-Rの09規定前倒し投入を特認車両として許可することを決めた。
次に第1戦と第2戦の結果を受けて性能調整を実施するとしていたが「ただし、第1戦で同一車種が1-2位または1-3位になった場合は第1戦の結果で調整を行う」としており、実際そのとおりの結果になったので、性能調整を行った。
スポーツ部会では「1回以上の調整を行う」と取り決めているので、今後も3車種の性能を均衡させるために必要に応じて実施することになるが、今回の決勝レースについてはその対象から外すことにした。
これは、全てのエントラントがアクセルを緩めることなく、全開で戦う姿をお客さんに見せないといけない、との思いからだ。
ただしここまでの合同テストや金曜、土曜の走行データは今後の調整に役立てるよう積み上げていく。
株式会社GTアソシエイションはお陰様で4月1日に発足した。
資本金は8555万円、会計年度は1-12月で、取締役5名、監査役4名、執行役員5名でスタートする。常勤社員数は11名だ。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
スーパーGT第2戦岡山の決勝前フリー走行は、#1ARTA NSX(ラルフ・
ファーマン/伊沢拓也組)が1分25秒166でトップタイム。2番手にも#18TAKATA童夢NSX(道上龍/小暮卓史組)と、
フリー走行ながら今季初めてNSXが1-2を達成した。
GT300クラスは#46レオパレスMOLA Z(星野一樹/安田裕信組)がトップだった。

決勝日を迎えた岡山国際サーキットは晴れ。しかし雲の量は多く、夕方からは雨との予報が出ており、決勝レースへの影響が心配される。
しかし現在は日が高くなるにつれて気温も上昇しており、コースコンディションは良好だ。
フリー走行は10分間のサーキットサファリに続いて午前9時より30分間で行われた。
第1戦鈴鹿からここまでGT-Rの速さばかりが目立ってきたが、このセッションでは昨年のチャンピオンマシンを駆るラルフ・
ファーマンが計時開始早々に1分25秒166を記録、TAKATA童夢の小暮も1分25秒876と、NSXが1-2位を占めたほか、
#17リアル4位、#100レイブリック7位、#32エプソン10位と、全てのNSXがトップ10圏内に入り、
決勝での反撃を大いに期待させる結果となった。
対するGT-R勢はポールシッターの#23ザナヴィニスモが相変わらずの速さを見せて3位、以下#3イエローハット6位、
#22モチュール8位と続く。
SC勢も#6エネオスの伊藤大輔が5番手、#36ペトロナスが9番手と、苦しいながらも徐々に巻き返してきた。
GT300クラスは昨日から好調なモーラZがここでもトップ、2位に#26ユンケルポルシェがつけ、
昨日車高違反で惜しくもノータイムとなった#77クスコインプレッサも3番手と、決勝での巻き返しに期待がかかる。
ポールシッターの#43ARTAガライヤも4番手とまずまずの位置だ。
第2戦決勝はこの後午後2時から、82周で戦われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro
TAKESHITA

GT500クラス #23XANAVI NISMO GT-R
ブノワ・トレルイエ
ベリーグッド。良いスーパーラップでした。
タイヤチョイスがうまくいったので、他のチームが3~4周かけて暖めていたところを僕らは1~2周で済ませることができました。
この大きなアドバンテージがあったので、自信を持ってスーパーラップに臨めましたよ。
チームのメカニックもいい仕事をしてくれました。クルマは殆どアジャストなしでも運転しやすかったです。
ウェイトのこともあり、今回の予選は5~6番手でいいと思っていたのにポールを獲れたのは、
やはりタイヤのアドバンテージが大きかったのだと思います。
(ウェイト増の影響について)重たいおかげで良くグリップしていますよ(笑)
本山 哲
(今日の結果は)昨日を終えた時点である程度見えていましたが、ここに来る前は7、8、9番手のどこか、
スーパーラップに残れれば良いやくらいに思っていました。
重さに対してのセットアップやタイヤチョイスが良かったですね。
今回はセットアップ、タイヤチョイスと、ブノワのドライビングあっての順位だと思います。
でもできればこれ以上は積ませないで欲しいですね(笑)
明日のレースは、1周の走り以上にウェイトの影響が大きいので、苦しい戦いになると思いますが、その中でも良い結果が残せるよう、
チャレンジしていきます。
GT300クラス #43ARTA Garaiya
新田守男
ニューカーになってこんなに早く結果が出るとは思っても居ませんでした。
ミシュランが良いタイヤをもってきたことと、それが今日のコンディションに上手くマッチングした結果だと思います。
午前中は低い路温に違和感がありましたが、午後は上手くマッチングしていました。ただ、
同じミシュランを履くZがスーパーラップでうまくいかなかったのが気がかりですね。
明日は晴れなら期待したいですが、雨ならクスコ(インプレッサ)がGT500を脅かすことになるでしょうね(笑)
Zもクスコもパフォーマンスが上がってるので、上位の5、6台はどこがきてもおかしくない状況ですが、
僕ららしいレースをできればと思っています。
今日は久々に亜久里さんが来ているので、その前でポールが獲れて良かったです。
高木真一
ポールが獲れるとは思っていませんでした。新田さんの頑張りで出た結果だと思います。
Zの状況を見てると、ミシュランが良いタイヤをもってきたのかなと思います。
でも岡山はアクシデントが多いので、気をつけていかないと。
ここまでテストでは雨に祟られることが多く、ドライでのロングランが充分やれていませんから、レースがテストみたいな状態ですが、
今年のタイヤは扁平率が上がったおかげで振動が減って乗りやすくなりました。
まとめ:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro
TAKESHITA
2008スーパーGT第2戦、岡山GT300kmレースのスーパーラップは、
前回優勝の#23ザナヴィニスモGT-R(本山哲/ブノワ・
トレルイエ組)がウェイト増をものともしない圧巻の走りでポールポジションを獲得。
鈴鹿に続いて2戦連続でフロントローから明日の決勝に臨むこととなった。
GT300クラスは今季ニューボディを投入した#43ARTAガライヤ(新田守男/高木真一組)がポール。一方、
2番手タイムを記録して待望のフロントローを射止めたかに見えた#77クスコDUNLOPインプレッサ(山野哲也/佐々木孝太組)は、
最低地上高違反に泣いて10番手スタートとなってしまった。

予選2回目は午後2時30分にGT300クラスから開始された。
殆どのチームがこの後のスーパーラップや、明日の決勝を想定したチェックに専念する中、リストリクター径の違反で午前中ノータイムとなった、
#66ムルシエラゴだけは決勝進出を賭けて基準タイムクリアに挑む。
結局66号車は1分36秒903と18番手タイムながら、無事トップの107%をクリアして明日の決勝に臨むこととなった。
なお、今回から参戦を予定していたチームタケウチのレクサスIS350はこのセッションでも走行することができず、
岡山ラウンドでのデビューは見送られることになりそうだ。
ここでのGT300クラストップは#43ガライヤ、GT500は#1NSXと、ARTA勢がともにトップタイムを記録することとなった。
公式予選2回目が終了して5分後にスーパーラップが開始された。
午前中に66号車がノータイムとなったことで10位に繰り上がった#26ユンケルポルシェからアタックを開始する。
ドライブするのは谷口信輝だ。
谷口はここで1分33秒013と、午前中のタイムは上回れなかったものの、続く#4EBBRO
320Rの阪口良平が更にタイムを落としたため、クラス9番手に繰り上がった。
その他、#11ジムセンターF430の田中哲也、#77クスコインプレッサの佐々木孝太、
#43ARTAガライヤの新田守男らが午前中のベストタイムを更新し、#43ガライヤが見事ポールポジションを獲得したが、
予選後の車検で77号車の最低地上高不足が発覚、インプレッサはスーパーラップの記録が抹消され、
明日の決勝を10番手からスタートすることとなった。
GT300に続いて行われたGT500クラスのスーパーラップは、またしてもGT-R勢が上位にひしめく結果に。
中でも圧巻だったのは前回優勝の#23ザナヴィZの走りだ。
23号車は今回最大の105kg増という悪条件にも関わらず、セットアップとタイヤチョイスが見事にハマり、ブノワ・
トレルイエが1分23秒517と、2位以下をコンマ3秒引き離す圧倒的な速さでポールポジションをもぎ取って見せた。
しかし前年王者の#1ARTA NSXも、ラルフ・ファーマンが2番手に割って入って意地を見せる。
3番手には#12カルソニックGT-R、4番手に#3イエローハットGT-Rと、
前回惜しくもノーポイントに終わった2台が雪辱を睨んで続く。
SC430勢は唯一SL進出を果たした#36ペトロナスSCも10番手に終わり、性能調整の影響にここでも苦しむ結果となった。
第2戦決勝は明日午後2時より、82周で戦われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro
TAKESHITA
それでもGT-Rは速かった!
2008スーパーGT第2戦、岡山GT300kmの公式予選1回目は、#12カルソニックIMPUL GT-R(松田次生/セバスチャン・
フィリップ組)が性能調整をものともせず、1分23秒645をたたき出して暫定ポールを獲得、
前回1-2フィニッシュを達成したニスモ勢も4位、5位につけ、GT-R勢が相変わらずの速さを見せ付けた。
GT300クラスは#46MOLAレオパレスZ(星野一樹/安田裕信組)が1分31秒767でトップ。
しかし前回2位で性能調整と併せて55kgを追加された#2紫電も見事6番手でSL進出を達成した。

公式予選1回目は午前10時丁度に開始された。
全てのセッションをGT-R勢が席巻した開幕戦鈴鹿の結果を受け、今回はそのGT-R勢と、3位、
4位に入ったSC430勢全車に性能調整としてそれぞれ50kg、40kgのウェイトが課せられることになった。
さらにレギュレーションに則り、前回優勝のザナヴィには55kg、2位モチュールには40kgのウェイトハンデが上乗せされる。
これにより岡山ラウンドではNSX勢が息を吹き返すものと思われた。
しかし予選が始まってみればトップにはカルソニック、3位にイエローハットと、前回ノーポイントの2台が入り、ザナヴィも4位、
モチュールも5位と、相変わらずの速さを見せ付ける。
NSX最上位はARTAの2番手。6番手以下にはリアル、TAKATA童夢、エプソン、レイブリックが続く。
SC430勢はペトロナスの10位が最高と、こちらは性能調整の影響をもろに受けた格好だ。
GT300クラスは46モーラZがトップ、ガライヤが2位、3位には復活したダイシンZがつける。
前回優勝の#7雨宮RX-7は55kgのウェイトハンデに加えて性能調整でも25kgが加算されたのが響いて14位と、苦しい予選となった。
しかし一方で、鈴鹿で2位の#2紫電はウェイトハンデ40kg、追加性能調整15kgをものともせず、混走終了間際になって、
それまでの11番手から6番手に急浮上してみせた。
これによりユンケルポルシェが11番手に後退し、惜しくもSL進出を逃した。
公式予選2回目は午後2時30分から、スーパーラップは午後3時5分から行われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro
TAKESHITA
松田 次生(優勝)
去年タイトルを取ったとき、見出しに「ゼロ勝」と書かれて正直胸が痛かったので、
今年はチャンピオンらしく勝って見せようと思っていましたが、開幕戦で勝つことができ、
チームスタッフと去年からやってきたことが実ったのが嬉しいです。
スタートではプレッシャーからかクラッチの繋ぎ方が荒く、ストールしかかりました。伊沢君は良いスタートで前に出られましたが、
ずっとイン側を走っていたので、『曲がりきれないかも』と思っていたら、やはりはらんだので、上手くラインをクロスさせて抜きました。
新しいシステムを積んでることもあり、途中何がおきるか分からなかったので、序盤からペースを上げられるだけあげていき、
周回遅れを抜くときも、青旗を確認してから慎重に抜きました。
開幕前はプレッシャーでがんじがらめでしたが、勝てたことでそれが解けました。チーム全員に感謝していますが、
特にこういう体制を作ってくれた星野監督に感謝します。
立川 祐路(2位)
走り出しからクルマの調子は良かったです。予選が振るわなかったのは、タイム差が少ない中で少しミスをしてしまったのが響きました。
ですから決勝には不安ありませんでした。
スタートでは少しポジションを下げてしまい、燃料が重かったので思うようにペースが上げられませんでしたが、
周回を重ねるにつれて順位を上げていけるようになりました。
実は10周以上早くピットに入る予定だったんですが、途中で引っ張ることになったんです。僕らはQ3に残れなかったので、
ニュータイヤがもう1セットあり、ピットアウトしてからはそれを使って思い切り攻めました。
(ロベルトとのバトルは)チームメイトなので当たる訳にはいきませんが、まぁ面白かったです。
ロベルト・ストレイト(3位)
スタートはハードでした。スローコーナーでアンダーステアがきつくて、イザワやアンドレについていけませんでした。
それでもあまり差をつけられないよう、タイヤを労わりながらピットストップまで辛抱しました。
ピットストップ後は逆にオーバーステアが出てしまったので、タイヤを壊さないよう気を使って走りました。
もう少し上にいけたかも、とは思いますが、最初のレースとしてはベストなリザルトだとも思いますし、
トップ3に入れたことには満足しています。
(立川とのバトルについて)最初に抜かれたときは、タチカワのペースが速かったことと、
自分がまだピットストップ前だったことを考えて敢えて譲りました。変にブロックしてペースを落としても仕方ないですし。
2度目に抜かれたときは何とか抑えようと思いましたが、タチカワのアクセレーションが優れていたので抑えられませんでした。
星野 一義(優勝チーム監督)
嬉しいとともにほっとしています。
決勝前にも色々ありましたけど『あせることはない、調子は悪くないんだから』と言い聞かせてきました。松田選手のレースに対する心構えに、
みんなが引っ張られる形でレベルアップしているのがすばらしいと思います。
今日もアンドレを気にかけていましたので、彼には悪いですけど、ああいうことになってくれてほっとしました。
新しいシステムがつくことでいろんな不安を抱えながらのレースになりましたが、「力の松田」
の走りを見せていれば結果はいずれついて来ると思っていました。
ブノワもトラブルを抱えながら頑張ったと思いますし、平手も思い切りやってくれました。
最後に足回りというお金のかかる部分を壊したのは残念でしたが(笑)これからも「インパルに入ってよかった」
と思ってもらえるようにバックアップしていきたいです。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI
4月6日、富士スピードウェイで開催された2008年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第1戦の決勝は、
ポールポジションからスタートした#1松田次生(LAWSON TEAM
IMPUL)が後方の混乱をよそに終始独走状態で65周を走りきり、1年8ヶ月ぶりの優勝をもぎ取った。
2位には#48立川祐路(CERUMO/INGING)。こちらは実に6年5ヶ月ぶりの表彰台となった。
3位にはルーキーの#67ロベルト・ストレイト(STONEMARKET・BLAAK CERUMO/INGING)が入った。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数19,500人)
決勝レースは午後2時30分スタート。
セカンドグリッドのルーキー、#56伊沢拓也が好ダッシュを決めてトップで1コーナーに飛び込むが、
ポールスタートの松田は冷静に伊沢のライン取りを読み、立ち上がりでラインをクラスさせてトップを奪い返した。
3番手には同じくルーキーの#67ロベルト・ストレイト、4番手にはスタート上手の#36アンドレ・ロッテラーが上がってきた。
朝のフリー走行で好調だった#3横溝直輝も#31ロイック・デュバルを抜いて5位。
抜かれたデュバルは2周目に順位挽回を図ろうと目論んだが、逆にダンロップコーナーでオーバーランを喫し、大きく順位を落とす。
ロッテラーはすぐにストレイトを捉え、11周目には遂に伊沢をも攻略して2位に浮上してきた。横溝もすぐに伊沢の背後に迫ってきた。
その後方では、予選で振るわなかった#7本山哲や#32小暮卓史、#2ブノワ・トレルイエといった実力派も着実に順位を上げていく。
ところがここで、今季から採用されたパドルシフトのトラブルが彼らを見舞う。
まず15周目に横溝がスローダウン。そのままガレージに突っ込んで修復作業に入ると、18周目には本山、
そして24周目には2位ロッテラーまでもがミッショントラブルでレースを失うこととなった。
こうした波乱の中、立川、クインタレッリ、小暮、トレルイエらは次第に順位を上げていく。立川は37周終わりでストレイトを捉え、
そのまま38周目の1コーナーまでにパス。更に伊沢をも39周目の1コーナーで同じように抜き去った。
丁度38周終わりでトップの松田がピットストップを行ったため、立川はここで暫定トップに立った。
伊沢も39周終わりでピットイン。既に9周目にタイヤ交換のためにピット作業を済ませていたデュバルのすぐうしろでコースに戻った。
40周終わりでストレイト、小暮も相次いでピットへ。
ここで短時間で作業を済ませた小暮はデュバルの前でピットアウト。
冷えたタイヤでペースの上がらない小暮にデュバルは盛んに仕掛けていくが、小暮も巧みに押さえ込んでいく。
そのため、痺れを切らしたデュバルはダンロップコーナー入口でブレーキを我慢しすぎてオーバーラン。
ところがこれを回避しようとラインを変えた小暮に伊沢が追突、拳を振り上げて怒りを露にする小暮だったが、
競技団の判定はレースアクシデント。
ここで初表彰台の夢を断たれた伊沢に比べれば、順位を落としつつもレースに戻った小暮やデュバルのほうがまだ幸運だったかもしれない。
ピットストップを思い切り引っ張る作戦に出た暫定トップの立川は48周終わりでピットイン。これによりトップは再び松田のものに。
立川はストレイトの後ろ、3位でコースに復帰した。
後方の混乱をよそに序盤からハイペースで飛ばし続けた松田はこの時点で既に2位ストレイトに40秒以上のマージンを築いていたが、
53周目に僚友のストレイトを攻略した立川がここからファステストを連発しはじめる。
Q2で予選を終えた立川には温存されていたニュータイヤがもう1セット存在したのだ。
次第に松田との差を詰めていく立川だったが、10周あまりという残り周回数では、このギャップをどうすることもできず、
そのまま松田1位、立川2位で65周をフィニッシュするしかなかった。3位はルーキーのストレイト。
2位の見えていた状況では手放しで喜べないかもしれないが、デビュー戦としては上出来でもある。
昨年シリーズタイトルを獲得しながらも、遂に1勝も上げることのできなかった松田だが、
2008年は開幕戦で見事な圧勝劇を見せてくれた。これは彼にとって2008年8月のオートポリス以来、1年8ヶ月ぶりの勝利、
通算3勝目だ。
2位立川も久々の表彰台。こちらは2001年11月の鈴鹿以来、実に6年5ヶ月以来の表彰台となった。
第2戦決勝は5月11日、鈴鹿サーキットにておこなわれる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum
全日本F3選手権第2戦の決勝は、ポールシッターの#37井口卓人(TOM'S)が昨日に続いて開幕2連勝を飾った。
第2戦決勝は午後0時55分スタート。
ポールポジションの井口が後続をけん制しながらトップで1コーナーに飛び込むと、そのまま一気に後続を突き放しにかかる。
すぐ後方では#1カルロ・ヴァン・ダムが2番手スタートの#36国本京佑をサイド・バイ・サイドのバトルの末に抜き去って2位。
更にその後方は#33ケイ・コッツォリーノ、#62嵯峨宏紀、#12安田裕信、#8中山友貴、
#2中嶋大祐らが団子状態でバトルを繰り広げる。
結局この団子集団からはコッツォリーノが抜け出すことに成功し、3位国本との差を次第に詰め始める。
2周目の1コーナーでは8位を走行していた中嶋が安田、中山をまとめてぶち抜いて6位浮上、しかし次の周回では安田が抜き返して6位に。
コッツォリーノはレース中盤に国本を射程圏内に捉えたが、10周目のダンロップコーナーへの侵入で僅かに姿勢を乱し、
国本を取り逃がしてしまう。
更には、この2台が3位争いに躍起になっている間に、5周目の1コーナーで嵯峨を抜いて5位に浮上していた安田がじわじわと近づいてきた。
安田は18周を終えたところで遂にコッツォリーノのテールに喰らいつき、プレッシャーをかけ始める。
そして遂に20周目の1コーナーでインに飛び込んでいくが、曲がりきれずにオーバーラン。
しかしファイナルラップの1コーナーで遂にコッツォリーノ攻略を成功させ、このレースを4位でフィニッシュした。
序盤からトップを独走していた井口はその後もヴァン・ダムを全く寄せ付けないハイペースで飛ばし続け、
最後は8.774秒もの大差をつけてフィニッシュ。見事デビュー戦での開幕2連勝を達成した。
2位にはカルロ・ヴァン・ダム、3位には国本京佑がつけ、トムスが表彰台を独占する結果となった。
なお、ナショナルクラスは#18松下昌樹(EBBRO AIM 307)が優勝。
昨日優勝の#38山内英輝はトラブルにより惜しくもピットでレースを終えた。
全日本F3選手権第3戦&第4戦は4月26・27日、オートポリスサーキットで行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum
2008年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第1戦富士のフリー走行2回目は、#4ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(KONDO
RACING)が1分26秒399でトップ。2位にも#3横溝直輝がつけ、KONDO
RACINGが1-2と決勝に向けての好調ぶりをうかがわせる結果となった。
決勝日のフリー走行は午前8時30分より、30分間で行われた。
昨日の予選でいきなり上位に食い込んできたルーキーたちの速さはここでも健在で、見事フロントローを射止めた#56伊沢拓也が3番手、
予選は14位に終わった#7石浦宏明が4番手タイムをマークした。
予選4番手の#20平手晃平は最終的には8位に終わったが、セッション序盤から常に上位タイムをマークし続けており、
仕上がりは悪くなさそうだ。
その一方、金曜の練習走行から苦戦の続いている#40松浦孝亮はここでも18番手に留まり、依然として苦しい戦いが続いている。
こうしたルーキーたちの快走に対し、ポールシッターの#1松田次生は最終的に6番手、
昨日Q2落ちに終わった#32小暮卓史も5番手タイムをマーク。順位では遅れをとったがタイム差は殆どない状況だ。
このセッションを1-2で締めくくったKONDOの二人は、まず横溝が開始10分すぎに1分26秒716でトップに立ち、
その後も26秒515までタイムを詰めてくると、その10分後にオリベイラが26秒399で一気にトップに上がってきた。
オリベイラは昨年の同レースで3位表彰台に上がりながらレース後の車検で車高違反が見つかって失格となっているだけに、
このレースにかける思いは強い。
ここでの結果が決勝レースにどう生かされるかにも注目だ。
第1戦決勝は午後2時30分スタート。今シーズン唯一となってしまった300km、65周の戦いだ。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

井口卓人(全日本クラス優勝)
ありがとうございます。
チームの皆さんが練習走行からいいクルマを作ってくださったので、普通に走ってるだけで自然にいいタイムが出ていました。
ですのであとは自分がベストを尽くして走るだけでした。
決勝の前にチームの方が『今日は楽しんで来い』と言ってくださり、同時に『明日のことを考えて今日のレースを組み立てろ』
とも言われましたので、決勝では色々考えながら走りました。そういう意味では非常に収穫のあったレースでした。
今日は最高の形で終われたので、明日も最高の形でレースをフィニッシュしたいです。
カルロ・ヴァン・ダム(全日本クラス2位)
ボクにとっては退屈なレースでした。前は速くて近づくこともできないし、後ろは追い上げてこないしで、
ボクはただシンプルにクルマを走らせていただけでした。明日こそは接戦を期待しています。
それでも、初めての日本、初めての富士のレースだという点では、良いスタートを切れたと思います。
ケイ・コッツォリーノ(全日本クラス3位)
すごく嬉しいです。
ウチのチームはトムスよりも新車の到着が遅れたので、テストも充分に行えませんでした。それでもメカニックさんが頑張ってくれて、
なんとか富士の合同テストには間に合わせてくれたんです。
ただ、自分の走りに関しては、井口選手やカルロさんのロガーと比べてもできてない点や足りない点がまだあって、昨日も頭を抱えてたんですよ。
それでも今日はちょっと変なコンディションになり、トムスも思ったほど速くなかったんで、決勝ではボクのドライビングと根性が生かせました。
僕はカルロさんと違って面白かったですよ(笑)国本選手とずっとバトルできましたから。明日もまたトムスとバトルして、
無理やりでも前に出て行くしかないと思います。
山内英輝(ナショナルクラス優勝)
スタート直後の1コーナーで抜かれて、すぐ2コーナーで抜き返して、その後はずっとトップを守りきりました。
F3に上がっても今までやってきたことをやるだけだと思うんで、そんなに意識はしていません。
そのときやるべきことをちゃんとやっていけば上に上がっていけると自信をもっていますから。
ザヒール・アリ(ナショナルクラス2位)
良いシーズンのスタートになりました。スタートがうまくいって1コーナーでトップに立てたんですが、すぐに抜き返されてしまいました。
F3は初めてですが、今日のレースは良い経験になりました。
アレキサンドラ・インペラトーリ(ナショナルクラス3位)
今日の結果には満足しています。
今回はテストなしで臨んだレースでした。初めての富士のレースでもありますし、どんな順位であっても自分のためになると思って走りました。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI
松田次生(ポールポジション)
昨日からセクター1、セクター2は良かったんですが、セクター3がちょっとピーキーな感じで、
それは今朝のフリー走行でも同様でした。でも他のチームを見てもセクター3は良さそうじゃなかったので、
僕らがセッティングを煮詰めてセクター3を直していけばもっと良くなると思って、
予選までにセッティングを変更したらそれがうまくいって、予選アタックではすごく良くて、
自分が感じていたとおりに走れてポールをとることができました。
チームのおかげだと思うし、エンジニアにも感謝しています。
これまで鈴鹿男と言われてきましたが、どこにいっても速いことを見せたかったので、今日富士でポールが取れて嬉しいです。
伊沢拓也(予選2位)
クルマは合同テストからずっと調子が良くて、予選に向けても手ごたえを感じていました。
昨日はトラブルが出たせいで9位に終わりましたが、クルマの調子は悪くありませんでした。
今日の予選は、Q1でボクが頑張りすぎて失敗してしまいましたが、Q2の前にセッティングを変更したらQ2、Q3と良くなりました。
クルマはずっと調子が良かったので、それが結果につながったのかなと思います。
Q3では岡田秀樹アドバイザーから『8番手で終わってもいいから全開で行け』と言っていただいたので、限界ぎりぎりまで攻めました。
明日の決勝については、まだ300キロ走ったことがないので、まずは完走を目指します。
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(予選3位)
クルマに少し問題があり、スローコーナーが遅かったので、予選に向けてそこを修正しました。
チームの作戦としてQ3で一番いいタイムが出るようにアジャストしていきました。Q3は完璧ではないけど良いアタックでしたが、
マツダはそれ以上に速くて届きませんでした。昨年(の失格)は残念でしたが、
レギュレーション違反を犯そうという意図はありませんでした。今年はそういうミスがないよう心がけています。
(ノックアウト方式について)観客にはよりエキサイティングな方式だと思いますが、ドライバーにとってはプレッシャーがかかります。
特にQ2、Q3の10分間は実にタイトで、どうしても一発勝負にならざるを得ません。
それでも今日はベストを尽くすことができたので良かったです。
まとめ:Kazuhisa SUEHIRO
初めてのノックアウト方式。
立て続けに塗り替えられるコースレコード。
いきなり速さを見せ付けてきたルーキーたち。
しかし。
最後に笑ったのはディフェンディングチャンピオンだった。
2008年フォーミュラ・ニッポン第1戦富士の公式予選は、#1松田次生(LAWSON TEAM
IMPUL)が他を寄せ付けない速さで圧倒、見事ポールポジションを獲得した。
フォーミュラニッポンでは始めての試みとなるノックアウト方式での公式予選が、午後1時35分から開始された。
一部のチームがニュータイヤ投入に踏み切ったものの、ほとんどが午前中のフリー走行で使用したタイヤで20分間の予選Q1に臨んだ。
ここでは16位以下の5人が振り落とされる。
ここでも午前中に引き続いて松田が速さをみせ、最初のアタックでいきなり24秒台のレコードタイムを記録してきた。
2番手には富士を得意とする#36アンドレ・ロッテラー。3番手にはなんとルーキーの#20平手晃平が入り、
上位6人までが昨年のレコードタイムを上回ってきた。
しかしその一方で、午前中2番手の#32小暮卓史はここにきてブレーキのエア抜きに車高調整と、
フロント周りに何らかの問題を抱えている様子。
結局小暮はセッション終了間際に漸くタイムアタックを行い、Q1を8番手で通過したものの、
Q2に向けてのインターバルでもブレーキパッド交換やスタビ調整などを慌しく行う。この時点でもなお問題は解消していなかったようだ。
そんな状況の中、10分間のQ2が午後2時2時15分より開始された。Q3に進めるのは8人と、F1以上に狭き門だ。
ここでもトップは松田。2位にはこれまたルーキーの#56伊沢拓也が入り、この二人が24秒台を記録したほか、
上位13人がレコードを更新することとなった。
しかしその影で、前述のトラブルを抱えながらのアタックとなった小暮をはじめ、#2ブノワ・トレルイエ、
#8本山哲といった優勝戦線の常連組がここで姿を消すという波乱の展開となった。
そして最後に行われたQ3では、伊沢、平手、そしてロベルト・
ストレイトといったルーキーたちが立て続けに1分24秒台中盤という驚異のタイムをたたき出してリーダーボードの上位を占めてくる。
ロッテラーやロイック・デュバルですらも伊沢の出した1分24秒568を上回れない。
このまま伊沢のデビュー戦初ポールという快挙が実現か、と思われたが、最後の最後に松田が記録したタイムは1分24秒290。
2007年王者がダントツのタイムで伊沢を打ち破り、自身7度目のポールポジションを獲得してみせた。
2008年開幕戦の決勝は明日午後2時30分より、65周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports
Forum
全日本F3選手権第1戦&第2戦富士の公式予選は、
これがデビュー戦となる#37井口卓人(TDPトムス)がコースレコードを連発して他を圧倒、見事2戦連続でポールポジションを獲得した。
今年がシャシー更新年に当たるF3は、旧型車両を用いたナショナルクラスを今季より新設し、参加台数の拡大を図る。
これに伴い、予選方式も大きく変更されることとなった。
従来は各15分づつの予選セッションを行ってスターティンググリッドを決めていたが、今シーズンは全日本、
ナショナル2クラスの混走20分間と、全日本またはナショナルクラスいずれかの専有走行10分間を連続して行い、
この30分間で各ドライバーの出したベストタイムの順で日曜の決勝グリッドが、
2番目に速いタイムで土曜の決勝グリッドが決められることとなった。
今回の富士ラウンドでは、混走と全日本の専有をインターバルなしで行う方式で、午前10時45分より公式予選が行われた。
今季全日本選手権を戦うドライバーは9人。
このうち5人がFCJやフォーミュラトヨタからのステップアップ組、1人がドイツF3からの移籍と、計6人が全日本F3初参戦だ。
そのステップアップ組の一人である井口が予選開始早々から好タイムを連発。
専有走行を待たずして昨年までのコースレコード、1分35秒173を上回る1分35秒079をいち早く記録すると、
専有走行に入ったセッション終盤には34秒876までタイムを縮め、見事初戦にして2戦連続ポールを達成することとなった。
また第1戦の2番手には#1カルロ・バン・ダム、第2戦は#36国本京佑、3番手はこの逆で第1戦国本、第2戦バン・
ダムがつくこととなり、トムスが上位3グリッドを独占した格好になった。
ホンダ勢はベスト、セカンドベストとも5番手だった#7山本尚貴が最上位だ。
一方、新設のナショナルクラスは#38山内英輝が第1戦を、#18松下昌揮が第2戦をポールポジションからスタートすることとなった。
第1戦決勝は今日午後4時5分より、15周で戦われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum
2008年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第1戦の予選前フリー走行は、#1松田次生(ローソン チーム インパル)
がトップタイムを記録。タイムは1分24秒818だった。
5人ものルーキーの参戦、パドルシフトの導入、2レース制の実施と、話題満載の2008フォーミュラ・ニッポンだが、
開幕戦の富士ではF1同様のノックアウト方式の予選が行われることとなった。
これに伴い、従来は公式予選1回目に充てられていた午前中の走行セッションは30分間のフリー走行ということになり、
午前10時より開始された。
午後に3回のアタックを要求されるこの予選方式に先立つセッションということもあり、走行を控えるドライバーが出るのでは?
との懸念もあったが、さすがにシーズン初戦、しかも新機構を組み込んだ車両ということもあってか、
各チームとも午後に向けて入念な走り込みを行うこととなった。
昨年最後までタイトルを争った、#1松田、#32小暮卓史、#2ブノワ・トレルイエの3人も、開始5分過ぎから相次いでコースインし、
攻めの走りを展開した。
結局、このセッションのトップには昨年王者の松田。2番手に小暮がつけたが、3番手にはこの富士で優勝経験のある#36アンドレ・
ロッテラーが入り、トレルイエは5番手でこのセッションを終えた。
ルーキー勢の中では、全日本F3からステップアップしてきた#67ロベルト・ストレイトの6位が最上位。
GP2からスイッチしてきた#20平手晃平が7番手で続く。
インディカーシリーズから戻ってきた#40松浦孝亮は振るわず、最下位に終わった。
初のノックアウト方式で行われる注目の公式予選は、午後1時45分より、Q1が20分、Q2とQ3はそれぞれ10分間で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum
GT500クラス優勝 #23 XANAVI NISMO GT-R
本山哲
非常に嬉しいです。これまでずっと開発の責任を担ってきたのでプレッシャーを感じていましたし、今回はデビューウィンがマストということで、
勝つならGT-Rのどれでもいいと思っていましたから。でも今シーズンからブノワも入ってきましたし、各自が自分の力を出せば勝てる、
という環境をチームが与えてくれました。
予選は2位でしたが、相手はチームメイト同士であるとともに、いちライバルでもあるので、序盤で前に出て引き離したかったんですが、
向こうも速かったので、ピットストップで前に出ようということになり、ピットに入れるタイミングもエンジニアが上手く考えてくれました。
今回はクルマも含めてすごく順調でした。デビューウィンというのが重要なテーマでしたが、チャンピオンを獲ることはそれ以上に重要ですから、
これからもブノワとともに頑張っていきます。
ブノワ・トレルイエ
ハッピーです。GT-Rの最初のレースで勝つという難しい課題をなしとげて最高の一日でした。クルマは順調だし、
ブリヂストンにも感謝しています。
いいレースでした。チームもいい仕事をしたし、いいストラテジーだったし、ピットストップもばっちりでしたね。
サトシもアウトラップがすごく速くて、みんなが完璧な仕事をしたのでここ(優勝記者会見の席)に来れたのだと思います。
(ポールを逃したのは)ドライバーのミスです(笑)。スーパーラップの前にクルマのセットを変えたら少しオーバーステア気味になって、
2コーナーの立ち上がりが苦しくなりました。他のコーナーでも同様の症状が出ていたので、これ以上プッシュしないことにしたんです。
クルマは順調でしたし、レースには自信がありましたから。ポールを獲れなかったことについてはサトシに申し訳ないと思います。
でも忘れてはいけないのは、今回はマイケルがパーフェクトな仕事をしたんだということです。
これからもできるだけ多く勝ちたいと思いますが、規則でハンデを課せられてしまうので、今後は厳しい戦いになるでしょうね。
だから今回はできるだけトヨタやホンダに対してポイント差をつけておこうと思っていました。
GT300クラス優勝 #7 ORC雨宮RX-7
井入宏之
嬉しいのと、ほっとしてるのと、ですね。去年は表彰台にも上がれなかったのに、今年は幸先のいいスタートが切れて、正直ほっとしています。
今までは自分がゴールしていましたが、今回は折目に託す形になり、見ているのが苦しかったです。
今後のレースも、クルマなりタイヤなりをうまく使えば勝つチャンスはあると思っています。
あとは.....折目の頑張り次第ですね(笑)
折目遼
嬉しいの一言です。合同テストのときからクルマは調子が良くて、あとはレースでどうなのか、という状況でした。
ヨコハマさんもいいタイヤを作ってくださって、最後までタレることなくレースできたのは大きかったですね。
昨日の予選が終わってから、エンジニア、監督も含めて、『紫電とどう戦うか』について話し合いました。それで、
GT500をうまく使おうということになり、シケインで刺すことができました。トップに立ってからは『こんなにラスト10周が長いのか』
と思いながら走っていました。
今後のレースでも決して諦める必要はないと思っています。みんながベストを尽くせば結果はついてくると思うので、
井入さんとともにがんばっていきます。
やっぱりGT-Rは速かった!
2008オートバックスSUPER GT第1戦、鈴鹿GT300kmの決勝レースが3月16日、鈴鹿サーキットで行われ、
他を寄せ付けない圧倒的な速さを見せたニスモの2台が、GT-Rのデビュー戦を見事1-2フィニッシュで制した。
優勝は#23ザナヴィニスモGT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)。
ポールシッターの僚友、#22モチュールオーテックGT-R(ミハエル・クルム/柳田真孝組)をピットストップの間隙を突いて攻略し、
そのままトップでチェッカーを受けた。
GT300クラスは#7ORC雨宮RX-7(井入宏之/折目遼組)
がレース終盤に#2プリヴェKENZOアセット・紫電(高橋一穂/加藤寛規組)を攻め落として勝利した。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数32,000人)

決勝レースは午後2時スタート。
ポールシッターの#22クルムがトップのまま1コーナーを制し、#23トレルイエがそれに続く。
その後方では4番手スタートの#36ペトロナスSCのアンドレ・
ロッテラーが3番手の#12カルソニックGT-Rのセバスチャン・フィリップを攻略しようとして2コーナー立ち上がりで接触、
カルソニックはスピン状態に陥ってイン側のウォールにリヤから激突してしまった。
かろうじてコースに復帰し、そのままピットガレージで修復作業に入ったカルソニックは結局18周遅れでコースに復帰したが、
惜しくも完走扱いとはならなかった。
1-2体制でランデブー走行を続けていたニスモの2台は、22周終わりで#23ザナヴィが、
その1周後に#22モチュールがピットストップを行った。
その結果冷えたタイヤでアウトラップを走る柳田の背後に本山が一気に追いつく状況になり、
ヘアピンで周回遅れに詰まった柳田のインに本山が割って入り、首尾よくトップに躍り出る。抜かれた柳田は周回遅れと接触。
一時はペースを落として様子を見たものの、走行に支障ないと判断したのか、その後は本山とほぼ同等のペースで背後につけ、周回を重ねる。
結局ニスモの2台は3位以下に25秒もの大差をつけて52周を走り切り、
新生GT-Rのデビュー戦を1-2フィニッシュという申し分のない形で飾った。
その他のGT-R勢は、#24アドバンクラリオンが#18TAKATA童夢、
#32EPSONの2台のNSXをレース序盤に抜き去って5位フィニッシュ。
#3イエローハットYMSトミカもまた序盤に18号車を抜いて24号車を追い上げたが、
こちらは惜しくもトラブルにより42周で戦列を去った。
レクサスSC430勢は#36ペトロナス・
トムスと#38ZENTセルモが終盤まで熾烈な3位争いを展開したが、36号車は最後まで38号車に付け入る隙を見せず、
表彰台の一角を切り崩して意地を見せた。
一方、NSX勢は#18TAKATA童夢の7位が最高という苦しい開幕戦となった。
ディフェンディングチャンピオンの#1ARTAに至っては、フリー走行で出たトラブルの修復がスタートに間に合わず、
トップが4周を消化したところで漸くレースに加わるという苦境に立たされてしまった。
GT300クラスもまた、予選上位2台が最後まで白熱したトップ争いを展開した。
ポールポジションから逃げられるだけ逃げる目論見だった#2紫電だったが、#7RX-7も全く遜色のないコーナリングスピードを見せ、
引き離せないどころか何度も東コースで追い上げられる状況に陥った。
それでも1スティント目を引っ張れるだけ引っ張る作戦の紫電は、
RX-7でピットストップを行ったところでどうにかホームストレート一本分のリードを築き上げたものの、#7折目の追い上げは凄まじく、
あっという間に再びテール・トゥ・ノーズ状態に逆戻り。
巧みなライン取りで懸命に押さえにかかる#2高橋だったが、
#7折目も狙い通りGT500を利用してチャンスをうかがい、 39周目のシケインで見事に紫電のインをついてトップを奪うと、
そのまま一気にチェッカーまで逃げ切り、
昨年勝利はおろか表彰台に上がることすら叶わなかった雨宮RX-7は念願の勝利を開幕戦にして達成することとなった。
次戦は岡山国際サーキット。
4月13日決勝だ。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo:Keiichiro TAKESHITA
2008スーパーGT第1戦、鈴鹿GT300kmの決勝前フリー走行が3月16日、鈴鹿サーキットで行われ、
予選から速さを見せ付けていたGT-Rがここでも1-2-3-4と上位を独占してみせた。トップは#23ザナヴィニスモGT-R
(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)で、1分54秒825と、唯一の54秒台を記録した。
GT300クラスは、#7ORC雨宮RX-7が2分07秒417でトップだった。
決勝日を迎えた鈴鹿サーキットは今日も快晴。
予選日だけで実に2万人を動員した開幕ラウンドに、今日も朝から多数の観客が集まってきた。
10分間のサーキットサファリに続いて、フリー走行は午前9時35分から30分間で行われた。
公式予選で圧倒的な速さを見せ、全セッションでトップ3を独占したGT-R勢の速さはこのセッションでも健在で、
今度は#3イエローハットYMSトミカGT-Rも加わって、上位4台までを独占することとなった。
トップタイムを記録した#23ザナヴィは、開始早々からリーダーボードの最上段に居続け、タイムも1分56秒台から徐々に上げていき、
最後は唯一の54秒台を記録して決勝に臨むこととなった。
2番手にはポールシッターの#22モチュールオーテック。3番手には#12カルソニックインパルが続く。
その一方、スーパーラップでクラッシュした#1ARTA NSXは修復が間に合って開始早々から周回を重ねていたが、
セッション開始から15分が経過したところでピット出口にストップ、ラルフ・
ファーマンから交代したばかりの伊沢拓也はここでクルマを降りることになってしまい、決勝への影響が心配されるところだ。
GT300クラスは昨日惜しくもスーパーラップ進出を阻まれた#95ライトニング・
マックイーンaprMR-Sが開始早々からずっとトップの座に留まっていたが、
残り10分を前に今回2番手スタートの#7RX-7がトップに躍り出た。
ポールシッターの#2紫電は当初高橋一穂が周回を重ね、中団あたりにつけていたが、
加藤寛規にスイッチしたセッション終盤に5番手タイムを記録して走行を終えた。
開幕戦決勝はこのあと午後2時より、52周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo:Keiichiro TAKESHITA
GT500クラス #22MOTUL AUTECH GT-R
ミハエル・クルム
すごく嬉しいです。
金曜は雨だったので、セッティングを進めることができず、予選に向けての情報がないなかで今日は走らなければなりませんでした。午後の15分間のセッションでもクルマの状態が悪かったので、スーパーラップの前にもセッティングを変更しましたが、走り出すといい感じになっていました。
アタックの前に無線でツギオ選手のタイムを教えてもらったらすごくいいタイムだったので、『勝てないかもしれない』って緊張しましたが、自分のクルマはバランスがすごく良くて、完璧な1周を走れました。
ブノワはセクター1で失敗したと言っていましたが、すごく速いドライバーなので、ぎりぎりまでポールが取れるか分かりませんでした。
GT-Rはレースディスタンスを走ってないので、これから何があるか分かりません。今回はとにかく僕らの中のどれか1台がトップになればいいと思っています。
柳田真孝
ニスモに復帰して初めてのレースでクルムさんが完璧な仕事をしてくれて本当にうれしいです。
クルマには少し問題もありましたが、クルムさんは昨日から気合が入っていたので、今日も安心して見ていられました。
アタックは自分もやりたいですけど、前もって決まっていたことですし、見ていても楽しかったです。
これもニスモのみなさんやニッサンのスタッフさんが一生懸命やってくれたおかげですから、感謝しています。
GT300クラス #2プリヴェKENZOアセット・紫電
加藤寛規
ポールポジションが取れれば気持ちよくレースできます。僕らのクルマはストレートが遅いので、
できるだけ前のほうでスタートしたかったんです。これもみんなの努力のおかげかなと思っています。
合同テストで組んだセットが良かったし、タイヤメーカーさんもいいタイヤをもってきてくれました。
ちょっと路面温度が上がりすぎかなと思いましたが、スーパーラップでは丁度いい感じでした。
明日は自分のペースでレースを運べると思いますので、トップのまま高橋さんに渡して、開幕ダッシュを決めたいです。
高橋一穂
いつもそうなんですが、今回もひたすらテレビを見て応援してました。
テストのときは、他がどういう状態か分かりませんでしたが、自分たちの仕上がりは良かったです。金曜日も、
他のチームはセッティング作業ですけど、ボクの場合は練習に充ててるので、雨が降ったのはすごく残念でした。
明日もきっとボク次第になるんでしょうね。
今年からリストリクターを2ランク絞られましたが、戸田さんでエンジンに手を加えてもらっていろいろやっています。
屋根がメッキになったのは、由良さんの頭がモチーフになっています(笑)
まとめ:Kazuhisa SUEHIRO
2008年スーパーGT第1戦、鈴鹿GT300kmの上位10グリッドを決めるスーパーラップは、#22モチュールオーテックGT-R(ミハエル・クルム/柳田真孝組)がポールポジションを獲得。2位#23ザナヴィ、3位#12カルソニックと、GT-R勢は今日行われた全てのセッションでトップ3を独占する驚速ぶりで、デビューウィンを大いに期待させる結果となった。
GT300クラスは#2プリヴェKENZOアセット紫電(高橋一穂/加藤寛規組)がポールを獲得。
リストリクター調整による性能ダウンを加藤の鬼気迫る走りで跳ね返し、悲願のタイトル獲得に向けて快調なスタートを切った。

公式予選2回目の終了から5分間のインターバルを経て、GT300-GT500の順でスーパーラップが開始された。
#19ウェッズスポーツセリカ、#46モーラZ、#43ARTAガライヤらが午前中の自己ベストを上回る快走でポジションアップを果たす中、午前中6番手の#66ムルシエRG-1は最後のシケインで山西康司が痛恨のスピンアウトを喫し、10番手スタートに後退することとなった。
午前中のトップ3も好調を維持し、それぞれ自己ベストを上回るタイムを叩き出してポジションをキープ。
中でも午前中2位の#7雨宮RX-7は2分05秒502と、井入宏之が自己ベストをコンマ8上回ってみせた。
しかし#2紫電を駆る加藤はそんな井入をも寄せつけない会心の走りでタイムを更に伸ばし、2分05秒169でポールポジションをもぎ取って見せた。
続いて行われたGT500クラスでは、昨年王者の#1ARTA NSXがアタック中にデグナーで飛び出してバリヤに突っ込んでしまう波乱があった。
アタックを担当したラルフ・ファーマンは無事だったものの、クルマの破損状況など、明日の決勝に向けて不安を残す結果となった。
一方、#32エプソンNSX、#38ZENT SC、#36ペトロナスSCらが自己ベストを更新してポジションアップを果たす。
36号車を駆るアンドレ・ロッテラーはコンマ5秒近いタイムアップをやってのけた。
しかしそれでも今回の主役はGT-Rだった。
8番目に出走した#12松田次生が午前中のタイムをコンマ8秒上回る、1分51秒562を叩き出すと、今度は#22クルムが1分51秒163と、自己ベストを1秒以上上回る圧倒的な速さを見せる。
最後に出走した#23ブノワ・トレルイエも自己ベストを更に縮めたが、2コーナー立ち上がりで僅かに姿勢を乱したことが最後まで響いたか、1分51秒430と、僅かにクルムの後塵を拝することとなった。
スーパーGT第1戦決勝は明日午後2時より、51周で行われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro
TAKESHITA
スーパーGT第1戦鈴鹿の公式予選2回目は、#12カルソニックIMPUL GT-R(松田次生/セバスチャン・
フィリップ組)がトップタイム。2番手に#23ザナヴィニスモGT-R、3番手には#22モチュールオーテックGT-Rがつけ、
ここでもGT-R勢が速さを見せつけてスーパーラップに臨む結果となった。
公式予選2回目は午後2時丁度に開始。
気温は17℃、路面温度は30℃に達し、絶好のコンディションとなった。
各チームこの後のスーパーラップや明日の決勝に備えて入念なチェックに専念する中、午前中の予選を走れなかった#87、
#88の2台のガイヤルドも走行に参加し、予選基準タイムクリアを目指したが、アタックにかかる間も無くピットイン。
88号車は7分56秒200、87号車はノータイムに終わり、予選通過はならなかった。
また、午前中激しいクラッシュで走行を終えた#62ウィルコムヴィーマックも修復が間に合わずに不出走。
柴原が負傷していることもあり、決勝出走は絶望的だ。
しかしそれ以外で予選不通過となっていた#16ヴィーマック、#118ポルシェGT3の2台は基準タイムをクリアし、
無事決勝に駒を進めた。
GT300クラスのトップはここでも#2紫電。#81ダイシンZが2番手につけた。
GT500クラスは#12カルソニック、#23ザナヴィ、#22モチュールの順でここでもトップ3を独占。
改めて好調ぶりを見せつけたが、NSXも全車がトップ10圏内に入り侮れない速さを見せている。
レクサスSCは#36ペトロナスが6番手、#38ZENTが7番手に入ったのみで、苦しい戦いが続いている。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
2008スーパーGT開幕戦、鈴鹿GT300kmの公式予選1回目は、GT-R勢が上位3台を占め、
デビュー戦から強烈な速さを見せつける結果となった。
トップタイムを記録したのは#23ザナヴィニスモGT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)。
今季からニスモ入りを果たしたブノワ・トレルイエが1分51秒542を叩き出した。
また2位には#22モチュール・オーテックGT-R、3位に#12カルソニックGT-Rがつけたほか、
#24ウッドワンADVANクラリオンGT-Rも6位と、GT-R勢は全5台中4台がスーパーラップ進出を果たした。
GT300クラスは昨年惜しくもタイトルを逃した#2プリヴェKENZOアセット・紫電(高橋一穂/加藤寛規組)
が2分05秒211でトップ。
一方でカーナンバー、ドライバーを一新して臨んだディフェンディングチャンピオン、#95ライトニング・
マックイーンaprMR-S(平手晃平/国本京佑組)は予選終了間際に11位に押し出され、惜しくもスーパーラップ進出を逃した。
公式予選1回目は午前10時より、GT300専有、GT500専有、2クラス混走の順で各20分間、晴天の下で行われた。
GT300クラスは今回26台がエントリー、#7 ORC雨宮RX-7や#43ARTAガライヤ、
#26ユンケルポルシェらが開始早々から好タイムを記録して上位に名を連ねていく。
ところが専有残り4分あまりとなったところで柴原眞介の駆る#62ウィルコムヴィーマックが130R立ち上がりで姿勢を乱し、
アウト側のスポンジバリアに激しく突っ込んでしまった。62号車はフロント部分を大破。柴原も自力でクルマを降りることができず、
メディカルセンターに運ばれた。
このドライバー救出と車両回収のために赤旗が出され、予選セッションは10分間の中断を余儀なくされた。
この時点でのトップは#7RX-7。以下、#43ガライヤ、#26ポルシェ、#77インプレッサの順。
10時30分に予選は再開。
ここでコースオープンと同時にアタックを開始した#2紫電の加藤が一躍トップに躍り出る。
紫電に続いてアタックに入った#46モーラZの星野一樹は6番手。
スーパーラップ進出のボーダーライン上には#95MR-S、#11フェラーリ430、#4ヴィーマックらがいる。
続いて行われたGT500クラス専有は残り時間10分前後から本格的なアタック合戦が始まり、
ディフェンディングチャンピオンの#1ARTA NSXのラルフ・ファーマンがトップに躍り出るが、
すぐに#24クラリオンGT-RのJ.P.オリベイラ、#12カルソニックGT-Rの松田次生らがファーマンのタイムを上回っていく。
そして専有残り2分となったところで#23トレルイエが1分51秒542を叩きだしてトップに立つ。#22クルムも終了間際に2位に入り、
この時点でGT-Rは5台中4台がトップ10圏内に。残る1台、#3イエローハットGT-Rも11位につけている。
迎え撃つNSX勢は5位に#18TAKATA童夢、8位#32エプソン、9位#1ARTA、
10位#100レイブリックとこちらも5台中4台がSL圏内に入ってきた。
一方レクサスSC勢は#36ペトロナスが4位、#38ZENTが7位に入ったのみと、苦しい状況となってしまった。
混走に入ってからは、GT500に大きな順位変動がなかったのとは対照的に、
GT300では最後までめまぐるしく順位が入れ替わる展開となり、#66ムルシエラゴが6位、
#110ボクスターがチェッカー間際に10位に飛び込んできた。
このため、#11フェラーリ430、#95MR-Sが押し出された格好となってしまった。
公式予選2回目は、このあと午後2時より各クラス15分間で。スーパーラップは午後2時35分よりGT300、
GT500の順で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA

2008年3月7日
トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、「フォーミュラ・ワン世界選手権(F1)」、米国の「NASCAR」、日本の「SUPER
GT」・「フォーミュラ・ニッポン」等のトップカテゴリーへの参戦と、世界トップクラスで活躍が期待されるドライバーの育成を活動の柱とし、
2008年のモータースポーツ活動を推進する。
参戦7年目となるF1では、安定した空力性能を追求した新型F1カー“TF108”を投入する。
またドライバーについては、ティモ・グロックをレースドライバーとして新たに起用。経験豊富なヤルノ・トゥルーリとの組み合わせで、
初優勝を目指す。
また、米国のNASCARについては最高峰のスプリント・カップ・シリーズ、並びに次位のネイションワイド・シリーズにおいて、
引き続きトヨタ カムリで参戦する。新たな有力チーム、ジョー・ギブス・レーシングの参戦を機に、最高峰カテゴリーでの初優勝を目指す。
また昨年マニュファクチャラーズタイトルを獲得したクラフツマン・トラック・シリーズにも引き続きトヨタ タンドラで参戦する。
日本では、SUPER GTで引き続きGT500クラスにおいてレクサスSC430で参戦。新たな有力ドライバーが加わり、
タイトル獲得に挑む。またフォーミュラカーのトップカテゴリー、フォーミュラ・ニッポンへのエンジン供給を継続する。
このほか、モータースポーツ振興の観点から、トップクラスからグラスルーツレベルまで、多様なカテゴリー・
イベントへの支援を継続的に行う。
一方、世界のトップクラスで活躍するドライバーの育成を目指し推進中のトヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム(以下TDP)
において、本年は世界で14名のドライバーを選出。F1、GP2やF3など実戦での取り組みとともに、
テスト走行など幅広い機会を捉え資質向上を図る。
また、モータースポーツにおける環境への配慮とともに、
量産車両を含めたハイブリッドシステムの高効率化に向けた技術開発の一環として、ハイブリッド・
モータースポーツへの取り組みも引き続き推進する。
なお、トヨタのモータースポーツ活動は、東富士研究所のモータースポーツ部を中心に、日本では、トヨタテクノクラフト(株)TRD
(以下TRD)、欧州ではToyota Motorsport GmbH(トヨタ モータースポーツ有限会社、以下TMG)
米国ではTRD, U.S.A. Inc.(以下、TRD-USA)を各地域での開発拠点として位置づけている。
【活動および支援計画概要】
1.フォーミュラ・ワン世界選手権
・ 「パナソニック・トヨタ・レーシング(Panasonic Toyota Racing)」として、
参戦7年目となる本年は各戦でのポイント獲得と初優勝を目指し活動を推進。
・ 2008年仕様車として、TF108を導入。コース・走行状況を問わず安定した空力特性の発揮を狙い、
ホイールベースを延長するなどシャシーを一新。また、サスペンション・ギヤボックスにも改良を加え、走行性能・
信頼性双方ともに高いレベルを追求する。
・ ドライバーは、ヤルノ・トゥルーリ(Jarno Trulli イタリア カーNo.11)に加えて、
新たに2007年GP2チャンピオンであるティモ・グロック(Timo Glock ドイツ カーNo.12)を起用する。
なお、サードドライバーは、TDPの小林可夢偉(Kamui Kobayashi日本)が担当する。
・ また、“ウィリアムズF1チーム”に、“RVX-08”エンジンを供給する。
2.NASCAR
・ 米国トヨタ自動車販売(株)およびTRD-USAを通じ、引き続きNASCARのナショナルシリーズ全てに参戦する。
(1)NASCARスプリント・カップ・シリーズ(NASCAR Sprint Cup Series)
・NASCARの最高峰カテゴリー。2007年*より参戦開始(*2007年はネクステル・カップ・
シリーズ)
今年は、過去3度チャンピオン獲得経験のある有力チームJoe Gibbs Racingが新たに参戦。
| チーム |
カー
No. |
ドライバー |
ジョー・ギブス・レーシング
(Joe Gibbs Racing) |
20
|
トニー・スチュワート (Tony Stewart)
※ネイションワイド・ シリーズの一部にも参戦予定 |
|
11
|
デニー・ハムリン (Denny Hamlin)
※ネイションワイド・ シリーズの一部にも参戦予定 |
|
18
|
カイル・ブッシュ (Kyle Busch)
※ネイションワイドおよびクラフツマンの それぞれ一部にも参戦予定 |
| ホール・オブ・フェイム・レーシング (Hall of Fame Racing)
|
99
|
J.J.イエリー (J.J. Yeley) |
ビル・デイビス・レーシング
(Bill Davis Racing) |
22
|
デイブ・ブレイニー (Dave Blaney) |
|
27
|
T.B.N.* |
マイケル・ウォルトリップ・レーシング
(Michael Waltrip Racing) |
55
|
マイケル・ウォルトリップ (Michael Waltrip) |
|
44
|
第5戦まで:デイル・ジャレット (Dale Jarrett) 第6戦以降:デビッド・
ロイティマン (David Reutimann)
※ネイションワイド・シリーズにもフル参戦予定 |
|
0
|
第5戦まで:デビッド・ロイティマン (David Reutimann) 第6戦以降:
マイケル・マクドウェル (Michael McDowel) |
レッドブル・レーシング
(Red Bull Racing) |
83
|
ブライアン・ヴィッカーズ (Brian Vickers)
※ネイションワイド・ シリーズの一部にも参戦予定 |
|
84
|
AJ.アルメンディンガー (AJ Allmendinger) |
【ドライバーの国籍は全て米国】 *T.B.N.:後日決定
(2)NASCAR・ネイションワイド・シリーズ (NASCAR Nationwide Series)
・「スプリント・カップ」に次ぐ人気カテゴリー。2007年*より参戦開始(*2007年はブッシュ・
シリーズ)
| チーム |
カー
No. |
ドライバー |
ジョー・ギブス・レーシング
(Joe Gibbs Racing) |
20
|
トニー・スチュワート他 (Tony Stewart and others) |
|
18
|
デニー・ハムリン他 (Denny Hamlin and others) |
マイケル・ウォルトリップ・レーシング
(Michael Waltrip Racing) |
96
|
デビッド・ロイティマン (David Reutimann) |
|
ブラウン・レーシング
(Braun Racing) |
38
|
ジェイソン・リフラー (Jason Leffler) |
|
10
|
ブライアン・ヴィッカーズ他 (Brian Vickers and
others) |
ジャーメイン・レーシング
(Germain Racing) |
7
|
マイク・ウォレス (Mike Wallace) |
|
【ドライバーの国籍は全て米国】
(3)NASCARクラフツマン・トラック・シリーズ (NASCAR CRAFTSMAN TRUCK
SERIES)
・2004年より参戦を開始。
| チーム |
カー
No. |
ドライバー |
ビル・デイビス・レーシング
(Bill Davis Racing) |
5
|
マイク・スキナー (Mike Skinner) |
|
22
|
フィリップ・マギルトン (Philip McGilton) |
|
23
|
ジョニー・ベンソン (Johnny Benson) |
ジャーメイン・レーシング
(Germain Racing) |
30
|
トッド・ボダイン (Todd Bodine) |
|
9
|
ジャスティン・マークス (Justin Marks) |
ワイラー・レーシング
(Wyler Racing) |
60
|
テリー・クック (Terry Cook) |
レッド・ホース・レーシング
(Red Horse Racing) |
11
|
デイビッド・スター (David Starr) |
ハリス・トラッキング
(Harris Trucking) |
59
|
テッド・マスグレイブ (Ted Musgrave) |
ビリー・バロー
(Billy Ballew) |
51
|
カイル・ブッシュ他 (Kyle Busch and others) |
【ドライバーの国籍は全て米国】
3.SUPER GT
・国内レースのトップカテゴリー。GT500クラスに参戦する、V8 4.5L エンジン(3UZ-FE)搭載のレクサス
SC430についてTRDを通じチーム支援を行う。
・また、GT300クラスでは、V8 3L(RV8J)を搭載するレクサスIS350、V6 3.5L(2GR)を搭載するトヨタMR-S、
及び直列4気筒2Lターボ(3S-GT)を搭載するトヨタ セリカが参戦する。
| |
チーム名 |
カー No. |
車両 |
ドライバー |
備考 |
| GT
500 |
エネオス・トヨタ・チーム ルマン
(ENEOS TOYOTA Team LeMans) |
6 |
レクサス SC430 |
伊藤 大輔
(Daisuke Ito 日本) |
トヨタ新加入 |
ビヨン・ビルドハイム
(Bjorn Wirdheim スウェーデン) |
|
| トヨタ・チーム・ツチヤ (TOYOTA TEAM TSUCHIYA) |
25 |
レクサス SC430 |
土屋 武士
(Takeshi Tsuchiya 日本) |
|
石浦 宏明
(Hiroaki Ishiura 日本) |
TDPドライバー |
| トヨタ・チーム・クラフト (TOYOTA TEAM KRAFT) |
35 |
レクサス SC430 |
片岡 龍也
(Tatsuya Kataoka 日本) |
|
ピーター・ダンブレック
(Peter Dumbreck スコットランド) |
|
ペトロナス・トヨタ・チーム・トムス
(PETRONAS TOYOTA TEAM TOM'S) |
36 |
レクサス SC430 |
脇阪 寿一
(Juichi Wakisaka 日本)
|
|
アンドレ・ロッテラー
(Andre Lotterer ドイツ) |
|
| トヨタ・チーム・セルモ (TOYOTA TEAM CERUMO) |
38 |
レクサス SC430 |
立川 祐路
(Yuji Tachikawa 日本) |
|
| リチャード・ライアン (Richard Lyons 北アイルランド) |
トヨタ新加入 |
| トヨタ・チーム・サード (TOYOTA TEAM SARD) |
39 |
レクサス SC430 |
高木 虎之介
(Toranosuke Takagi 日本) |
|
アンドレ・クート
(Andre Couto ポルトガル) |
|
| GT
300 |
レーシング・プロジェクト・バンドウ
(RACING PROJECT BANDOH) |
19 |
レクサス IS350 |
織戸 学
(Manabu Orido 日本) |
第2戦まで トヨタセリカで 参戦 |
| T.B.N.* |
| チーム タケウチ ウィズ シフト (TEAM TAKEUCHI with SHIFT)
|
52 |
レクサス IS350 |
黒澤 琢弥
(Takuya Kurosawa 日本) |
第2戦から 参戦予定。 井口は TDPドライバー |
井口 卓人
(Takuto Iguchi 日本) |
| エーピーアール (apr) |
31 |
トヨタ
MR-S |
峰尾 恭輔
(Kyosuke Mineo 日本) |
|
坂本 雄也
(Yuya Sakamoto 日本) |
| エーピーアール (apr) |
95 |
トヨタ
MR-S |
平手 晃平
(Kohei Hirate 日本) |
TDPドライバー |
国本 京佑
(Keisuke Kunimoto 日本) |
TDPドライバー |
*T.B.N.:後日決定
4.全日本選手権 フォーミュラ・ニッポン
・ 国内フォーミュラレースのトップカテゴリー。V8 3Lエンジン(RV8-J)を7チーム12台に供給。
| チーム名 |
カー
No. |
ドライバー |
備考 |
ローソン・チーム・インパル
(LAWSON TEAM IMPUL) |
1 |
松田 次生
(Tsugio Matsuda 日本) |
|
| 2 |
ブノワ・トレルイエ
(Benoit Treluyer フランス) |
|
コンドー・レーシング
(KONDO RACING) |
3 |
横溝 直輝
(Naoki Yokomizo 日本) |
|
| 4 |
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ (Joao Paulo de Oliveira
ブラジル) |
|
チーム・ルマン
(Team LeMans) |
7 |
本山 哲
(Satoshi Motoyama 日本) |
|
| 8 |
石浦 宏明
(Hiroaki Ishiura 日本) |
TDPドライバー |
| T.B.N. |
20 |
平手 晃平
(Kohei Hirate 日本) |
TDPドライバー |
ペトロナス・チーム・トムス
(PETRONAS TEAM TOM’S) |
36 |
アンドレ・ロッテラー
(Andre Lotterer ドイツ) |
|
| 37 |
荒 聖治
(Seiji Ara 日本) |
|
セルモ/インギング
(CERUMO/INGING) |
47 |
ロニー・クインタレッリ
(Ronnie Quintarelli イタリア) |
|
| 48 |
立川 祐路
(Yuji Tachikawa 日本) |
|
ストーンマーケット・ブラック セルモ/インギング
(STONEMARKET・BLAAK CERUMO/INGING) |
67 |
ロベルト・ストレイト
(Roberto Streit ブラジル) |
|
*T.B.N.:後日決定
5.その他の活動支援
(1)全日本F3選手権
・F1への登竜門となる、フォーミュラ・カテゴリー。トヨタは1AZ-FEエンジンを供給。
トヨタエンジン使用チームおよびドライバーラインナップは以下のとおり。
| チーム名 |
カー
No. |
ドライバー (予定) |
備考 |
ペトロナス・チーム・トムス
(PETRONAS TEAM TOM’S) |
1 |
カルロ・ヴァンダム
(Carlo van Dam オランダ) |
|
| 36 |
国本京佑
(Keisuke Kunimoto 日本) |
TDPドライバー |
| 37 |
井口卓人 (Takuto Iguchi 日本) |
TDPドライバー |
ナウモータースポーツ
(NOW MOTOR SPORTS) |
33 |
ケイ・コッツォリ-ノ
(Kei Cozzolino イタリア) |
TDPドライバー |
ル・ボーセ
(Le Beausset) |
62 |
嵯峨 宏紀 (Kohki Saga 日本) |
|
(2)FCJ(フォーミュラチャレンジ・ジャパン)
・
3年目となるエントリークラスのフォーミュラ・カテゴリー。
車両は、FCJ専用独自開発車両(FC106)のワンメイク。
本年は4サーキットで8大会16戦開催。
(3)Netz Cup Vitz Race (ネッツカップヴィッツレース)
・一般公道も走行可能なナンバー付車両で争われるレース。
(トヨタ ヴィッツRS 1.5L車をベースとする専用車両 トヨタ ヴィッツRS TRD Racing)
・5つの地方シリーズ(北海道・東北・関東・関西・西日本)で全21戦を開催。
また、昨年に引き続き富士スピードウェイで開催されるF1日本グランプリのサポートレース、トヨタ・
モータースポーツフェスティバルにおける特別戦を開催予定。
(4)その他、各種活動への支援
i 日本
◇トヨタモータースポーツクラブ(TMSC)の活動を支援。
ii 米国
(1)グランド・アメリカン・ロード・レーシング(Grand Am)シリーズに V8 5.0L (3UZ改)エンジンを供給。
(本年1月、開幕戦の「デイトナ24時間レース」でチップ・ガナッシレーシングが優勝し史上初の3年連続優勝を達成)
(2)USAC(United States Auto Club) ミジェット・シリーズ、スプリント・シリーズ、シルバークラウン・
シリーズにエンジンを供給。
(3)その他
・CORR(Championship Off Road Racing)およびNHRA(National Hot Rod
Association)ドラッグレースに参加するトヨタ車を支援。
・チャンプ・カー・ワールド・シリーズ初戦のロングビーチ・グランプリへのスポンサード。
(ロングビーチ・グランプリへのスポンサードは、1975年以来34回目)
・NASCAR クラフツマン・トラック・シリーズ第11戦ミルウォーキー、第15戦ナッシュビル
およびスプリント・カップ・シリーズ第16戦インフィニオンへのスポンサード。
iii 欧州
◇ダカールラリー(通称:パリダカ)にトヨタ ランドクルーザーで参戦したトヨタ車体(株)を支援。
6.TDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)
・世界および日本のトップカテゴリーにおいて活躍できるレーシングドライバーの育成を目的としたプログラム。才能ある人材を発掘し、
それぞれが実力に応じてステップアップできるシステムとし、欧州・日本で以下のように展開。
(2008年TDPドライバー一覧)
| |
ドライバー |
カテゴリー |
チーム |
備考・昨年の戦績 |
| 欧 州 |
中嶋一貴
(Kazuki Nakajima 日本) |
フォーミュラ1
世界選手権 |
AT&Tウィリアムズ
(AT&T Williams 英国) |
・AT&Tウィリアムズ テストドライバー、レースドライバー
《F1ブラジルGP 10位》
・GP2《シリーズ5位・ルーキー最上位》 |
小林可夢偉
(Kamui Kobayashi 日本) |
GP2シリーズ
GP2アジアシリーズ |
DAMS (フランス) |
・F3ユーロシリーズ 《1勝・シリーズ4位》 |
| フォーミュラ1 世界選手権 |
パナソニック・トヨタ・レーシング
(Panasonic Toyota Racing)
【サードドライバー】 |
大嶋和也
(Kazuya Oshima 日本) |
F3ユーロシリーズ |
マノー・モータースポーツ (Manor Motorsport 英国) |
・全日本F3選手権 《6勝・シリーズチャンピオン》
・SUPER GT 300クラス 《2勝 ドライバーズチャンピオン》 |
ヘンキ・ワルドシュミット
(Henkie Waldschmidt オランダ) |
F3ユーロシリーズ |
SGフォーミュラ
(SG Formula フランス) |
・フォーミュラルノー ユーロカップ 《7位》 イタリアシリーズ 《7位》
|
アンドレア・カルダレッリ
(Andrea Caldarelli イタリア) |
フォーミュラルノー ユーロカップ 西ヨーロッパシリーズ |
SGフォーミュラ
(SG Formula フランス) |
・フォーミュラルノー ユーロカップ 《24位》 イタリアシリーズ 《12位》
|
| 国 内 |
平手 晃平
(Kohei Hirate 日本) |
SUPER GT (GT300) |
エーピーアール
(apr) |
・GP2 《シリーズ19位》 |
| フォーミュラ・ニッポン |
T.B.N. |
石浦 宏明
(Hiroaki Ishiura 日本) |
SUPER GT (GT500) |
トヨタ・チーム・ツチヤ (TOYOTA TEAM TSUCHIYA) |
・全日本F3選手権 《2勝 シリーズ4位》
・SUPER GT 300クラス 《2勝 ドライバーズチャンピオン》 |
| フォーミュラ・ニッポン |
チーム・ルマン
(Team Le Mans) |
国本 京佑
(Keisuke Kunimoto 日本) |
SUPER GT
(GT300) |
エーピーアール
(apr) |
・FCJ 《3勝 シリーズチャンピオン》
・フォーミュラトヨタ 《2勝 シリーズ2位》 |
| 全日本F3選手権 |
ペトロナス・チーム・トムス (PETRONAS TEAM TOM’S) |
井口 卓人
(Takuto Iguchi 日本) |
SUPER GT
(GT300) |
チーム タケウチ ウィズ シフト
(TEAM TAKAUCHI with SHIFT) |
FCJ 《1勝 シリーズ6位》 フォーミュラトヨタ 《1勝 シリーズ3位》 |
| 全日本F3選手権 |
ペトロナス・チーム・トムス (PETRONAS TEAM TOM’S) |
| ケイ・コッツォリ-ノ (Kei Cozzolino イタリア) |
全日本F3選手権 |
ナウモータースポーツ
(NOW MOTOR SPORTS) |
・FCJ 《1勝 シリーズ9位》
・フォーミュラトヨタ 《3勝 シリーズチャンピオン》 |
山内 英輝
(Hideki Yamauchi 日本) |
F3ナショナルクラス |
トムススピリット
(TOM’S SPIRIT) |
・FCJ 《1勝 シリーズ7位》 |
国本 雄資
(Yuji Kunimoto 日本) |
FCJ |
|
・FCJ 《3勝 シリーズ4位》
・フォーミュラトヨタ 《シリーズ10位》 |
蒲生 尚弥
(Naoya Gamou 日本) |
FCJ |
|
・カートM4シリーズ 《シリーズ4位》 |
中山 雄一
(Yuichi Nakayama 日本) |
FCJ |
|
・全日本カート選手権FAクラス 《シリーズ3位》
・CIK-FIAアジアパシフィック 選手権KF2クラス 《シリーズ7位》 |
*フォーミュラトヨタ・レーシングスクール(FTRS)について 「フォーミュラトヨタ」
を使用し、富士スピードウェイで実施するレーシングスクール。
TDPの一環として、基礎指導から模擬レース参加まで、 2泊3日で行うレーシングスクール。本コース 受講者の中から、
優秀で将来性の見込めるドライバーに対しオーディションが行われ、最終選抜された ドライバーに次年度のスカラシップを実施。
【第1回】 7月30日(水)~8月1日(金) 【第2回】 8月12日(火)~14日(木) 【第3回】 8月18日(月)
~20日(水) |
7.ハイブリッドカーによるモータースポーツ参戦
・
モータースポーツにおける環境への配慮と、量産を見据えたハイブリッド技術の向上を目指し06年よりレース参戦を開始。
・昨年、レース専用ハイブリッドシステムを搭載した トヨタ スープラHV-Rで十勝24時間レースに参戦し、総合優勝。
(準国際格式のレースにおいて、世界で初めてハイブリッド車が総合優勝)
・本年は、レースには参戦せず、より進化したシステムの開発を推進。

3月2日、大改修を半年後に控えた鈴鹿サーキットで恒例のモータースポーツファン感謝デーが行われた。
当日は好天に恵まれ、レース開催時にもひけをとらない28,000人のファンがつめかけ、デモランやトークショー、
ピットウォークなどのイベントを楽しんだ。
この日はモータースポーツ顕彰とライジングスターアワードの授賞式もコース上で行われ、
顕彰には昨年の鈴鹿8時間耐久レース優勝のヨシムラJAPANが、特別顕彰にはスーパーGTチャンピオンの伊藤大輔、
フォーミュラニッポンチャンピオンの松田次生の両名が、ライジングスターアワードには神子島みかが選ばれた。
また、昨年不慮の事故で急逝した元世界GPライダーの故阿部典史さんに功労賞が贈られることとなり、父親の阿部光雄氏が出席した。
これに先立ち、中嶋悟氏が鈴鹿市より「鈴鹿と・き・め・きモータースポーツ大使」
に任命された。
プレゼンターを務めた川岸光男鈴鹿市長は「モータースポーツを通じて鈴鹿は大きなブランドになった。これからも『モータースポーツの町、
鈴鹿』として全国に発信していきたい。是非協力をお願いしたい」と挨拶した。
Text & Photo: Kazuhisa SUEHIRO
セッション3
| Pos. | No. | Cls | P | Car | Driver | Time | Delay | Gap |
| 1 | 100 | 500 | 1 | RAYBRIG NSX | 井出 有治 細川 慎弥 | 1' 53.865 | - | - |
| 2 | 12 | 500 | 2 | カルソニック IMPUL GT-R | 松田 次生 セバスチャン・フィリップ(F) | 1' 54.381 | 0.516 | 0.516 |
| 3 | 23 | 500 | 3 | XANAVI NISMO GT-R | 本山 哲 ブノワ・トレルイエ (F) | 1' 54.447 | 0.582 | 0.066 |
| 4 | 38 | 500 | 4 | ZENT CERUMO SC430 | 立川 祐路 リチャード・ライアン(GB) | 1' 54.571 | 0.706 | 0.124 |
| 5 | 39 | 500 | 5 | DENSO DUNLOP SARD SC430 | 高木 虎之介 アンドレ・クート (POR) | 1' 55.218 | 1.353 | 0.647 |
| 6 | 6 | 500 | 6 | ENEOS SC430 | 伊藤 大輔 ビヨン・ビルドハイム(SW) | 1' 55.282 | 1.417 | 0.064 |
| 7 | 32 | 500 | 7 | EPSON NSX | ロイック・デュバル(F) 平中 克幸 | 1' 55.360 | 1.495 | 0.078 |
| 8 | 18 | 500 | 8 | TAKATA 童夢 NSX | 道上 龍 小暮 卓史 | 1' 55.555 | 1.690 | 0.195 |
| 9 | 17 | 500 | 9 | REAL NSX | 金石 勝智 金石 年弘 | 1' 55.682 | 1.817 | 0.127 |
| 10 | 24 | 500 | 10 | WOODONE ADVAN Clarion GT-R | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(BR) 荒 聖治 | 1' 56.177 | 2.312 | 0.495 |
| 11 | 22 | 500 | 11 | MOTUL AUTECH GT-R | ミハエル・クルム(D) 柳田 真孝 | 1' 56.418 | 2.553 | 0.241 |
| 12 | 25 | 500 | 12 | ECLIPSE ADVAN SC430 | 土屋 武士 石浦 宏明 | 1' 57.828 | 3.963 | 1.410 |
| 13 | 3 | 500 | 13 | YellowHat YMS TOMICA GT-R | ロニー・クインタレッリ(I) 横溝 直輝 | 2'0 0.074 | 6.209 | 2.246 |
| 14 | 36 | 500 | 14 | PETRONAS TOM'S SC430 | 脇阪 寿一 アンドレ・ロッテラー (D) | 2'0 2.141 | 8.276 | 2.067 |
| 15 | 35 | 500 | 15 | 宝山KRAFT SC430 | ピーター・ダンブレック(GB) 片岡 龍也 | 2'0 3.239 | 9.374 | 1.098 |
| 16 | 81 | 300 | 1 | TBN(フェアレディZ) | 青木 孝行 藤井 誠暢 | 2'0 6.809 | 12.944 | 3.570 |
| 17 | 7 | 300 | 2 | ORC雨宮RX7 | 井入 宏之 折目 遼 | 2'0 8.434 | 14.569 | 1.625 |
| 18 | 46 | 300 | 3 | MOLA Z | 星野 一樹 安田 裕信 | 2'0 8.550 | 14.685 | 0.116 |
| 19 | 4 | 300 | 4 | EBBRO UEMATSU 320R | 阪口 良平 松下 昌揮 | 2'0 8.904 | 15.039 | 0.354 |
| 20 | 43 | 300 | 5 | ARTA Garaiya | 新田 守男 高木 真一 | 2'0 9.168 | 15.303 | 0.264 |
| 21 | 87 | 300 | 6 | TBN(ムルシエRG-1) | TBN TBN | 2'0 9.271 | 15.406 | 0.103 |
| 22 | 11 | 300 | 7 | JIM CENTER F430 | 田中 哲也 植田 正幸 | 2'0 9.647 | 15.782 | 0.376 |
| 23 | 62 | 300 | 8 | WILLCOM ADVAN VEMAC 408R | 柴原 眞介 黒澤 治樹 | 2'0 9.936 | 16.071 | 0.289 |
| 24 | 110 | 300 | 9 | KUMUHO BOXSTER GT | 光貞 秀俊 池田 大祐 | 2' 10.043 | 16.178 | 0.107 |
| 25 | 2 | 300 | 10 | プリヴェKENZOアセット・紫電 | 高橋 一穂 *加藤 寛規 | 2' 10.508 | 16.643 | 0.465 |
| 26 | 77 | 300 | 11 | クスコ スバル DUNLOP インプレッサ | 山野 哲也 佐々木 孝太 | 2' 11.196 | 17.331 | 0.688 |
| 27 | 118 | 300 | 12 | TBN(911GT3) | 宮本 貴史 大井 貴之 | 2' 11.380 | 17.515 | 0.184 |
| 28 | 16 | 300 | 13 | UEMATSU 350R | 植松 忠雄 TBN | 2' 12.004 | 18.139 | 0.624 |
| 29 | 111 | 300 | 14 | ARKTECH BOXTER-GT | 小泉 洋史 Gut's城内 | 2' 12.200 | 18.335 | 0.196 |
| 30 | 95 | 300 | 15 | ライトニング マックイーン apr MR-S | KOHEI HIRATE 国本 京佑 | 2' 12.294 | 18.429 | 0.094 |
| 31 | 70 | 300 | 16 | GAIKOKUYA ADVAN GT3-RS | 前田 剛秀 栗原 正之 | 2' 15.564 | 21.699 | 3.270 |
| 32 | 666 | 300 | 17 | 楽天BOMEX 320R | 周防 彰悟 山下 潤一郎 | 2' 16.607 | 22.742 | 1.043 |
| 33 | 26 | 300 | 18 | ユンケルパワー タイサン ポルシェ | 谷口 信輝 山路 慎一 | 2' 22.863 | 28.998 | 6.256 |
| - | 1 | 500 | -- | ARTA NSX | ラルフ・ファーマン (GB) 伊沢 拓也 | 出走せず | - | - |
| - | 31 | 300 | -- | DOUBLEHEAD apr MR-S | 峰尾 恭輔 坂本 雄也 | 出走せず | - | - |
セッション4
| Pos. | No. | Cls | P | Car | Driver | Time | Delay | Gap |
| 1 | 12 | 500 | 1 | カルソニック IMPUL GT-R | 松田 次生 セバスチャン・フィリップ(F) | 1' 52.720 | - | - |
| 2 | 23 | 500 | 2 | XANAVI NISMO GT-R | 本山 哲 ブノワ・トレルイエ (F) | 1' 52.805 | 0.085 | 0.085 |
| 3 | 17 | 500 | 3 | REAL NSX | 金石 勝智 金石 年弘 | 1' 52.812 | 0.092 | 0.007 |
| 4 | 36 | 500 | 4 | PETRONAS TOM'S SC430 | 脇阪 寿一 アンドレ・ロッテラー (D) | 1' 52.981 | 0.261 | 0.169 |
| 5 | 18 | 500 | 5 | TAKATA 童夢 NSX | 道上 龍 小暮 卓史 | 1' 52.991 | 0.271 | 0.010 |
| 6 | 32 | 500 | 6 | EPSON NSX | ロイック・デュバル(F) 平中 克幸 | 1' 53.065 | 0.345 | 0.074 |
| 7 | 100 | 500 | 7 | RAYBRIG NSX | 井出 有治 細川 慎弥 | 1' 53.258 | 0.538 | 0.193 |
| 8 | 3 | 500 | 8 | YellowHat YMS TOMICA GT-R | ロニー・クインタレッリ(I) 横溝 直輝 | 1' 53.280 | 0.560 | 0.022 |
| 9 | 24 | 500 | 9 | WOODONE ADVAN Clarion GT-R | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(BR) 荒 聖治 | 1' 53.523 | 0.803 | 0.243 |
| 10 | 38 | 500 | 10 | ZENT CERUMO SC430 | 立川 祐路 リチャード・ライアン(GB) | 1' 53.569 | 0.849 | 0.046 |
| 11 | 1 | 500 | 11 | ARTA NSX | ラルフ・ファーマン (GB) 伊沢 拓也 | 1' 53.584 | 0.864 | 0.015 |
| 12 | 22 | 500 | 12 | MOTUL AUTECH GT-R | ミハエル・クルム(D) 柳田 真孝 | 1' 53.644 | 0.924 | 0.060 |
| 13 | 6 | 500 | 13 | ENEOS SC430 | 伊藤 大輔 ビヨン・ビルドハイム(SW) | 1' 53.902 | 1.182 | 0.258 |
| 14 | 25 | 500 | 14 | ECLIPSE ADVAN SC430 | 土屋 武士 石浦 宏明 | 1' 56.060 | 3.340 | 2.158 |
| 15 | 39 | 500 | 15 | DENSO DUNLOP SARD SC430 | 高木 虎之介 アンドレ・クート (POR) | 1' 56.448 | 3.728 | 0.388 |
| 16 | 87 | 300 | 1 | TBN(ムルシエRG-1) | TBN TBN | 2'0 5.441 | 12.721 | 8.993 |
| 17 | 46 | 300 | 2 | MOLA Z | 星野 一樹 安田 裕信 | 2'0 5.699 | 12.979 | 0.258 |
| 18 | 7 | 300 | 3 | ORC雨宮RX7 | 井入 宏之 折目 遼 | 2'0 5.968 | 13.248 | 0.269 |
| 19 | 81 | 300 | 4 | TBN(フェアレディZ) | 青木 孝行 藤井 誠暢 | 2'0 5.984 | 13.264 | 0.016 |
| 20 | 26 | 300 | 5 | ユンケルパワー タイサン ポルシェ | 谷口 信輝 山路 慎一 | 2'0 6.174 | 13.454 | 0.190 |
| 21 | 2 | 300 | 6 | プリヴェKENZOアセット・紫電 | 高橋 一穂 *加藤 寛規 | 2'0 6.839 | 14.119 | 0.665 |
| 22 | 62 | 300 | 7 | WILLCOM ADVAN VEMAC 408R | 柴原 眞介 黒澤 治樹 | 2'0 7.010 | 14.290 | 0.171 |
| 23 | 95 | 300 | 8 | ライトニング マックイーン apr MR-S | KOHEI HIRATE 国本 京佑 | 2'0 7.294 | 14.574 | 0.284 |
| 24 | 11 | 300 | 9 | JIM CENTER F430 | 田中 哲也 植田 正幸 | 2'0 7.649 | 14.929 | 0.355 |
| 25 | 110 | 300 | 10 | KUMUHO BOXSTER GT | 光貞 秀俊 池田 大祐 | 2'0 7.688 | 14.968 | 0.039 |
| 26 | 16 | 300 | 11 | UEMATSU 350R | 植松 忠雄 TBN | 2'0 8.514 | 15.794 | 0.826 |
| 27 | 111 | 300 | 12 | ARKTECH BOXTER-GT | 小泉 洋史 Gut's城内 | 2'0 8.878 | 16.158 | 0.364 |
| 28 | 4 | 300 | 13 | EBBRO UEMATSU 320R | 阪口 良平 松下 昌揮 | 2'0 8.989 | 16.269 | 0.111 |
| 29 | 118 | 300 | 14 | TBN(911GT3) | 宮本 貴史 大井 貴之 | 2'0 9.635 | 16.915 | 0.646 |
| 30 | 70 | 300 | 15 | GAIKOKUYA ADVAN GT3-RS | 前田 剛秀 栗原 正之 | 2' 10.844 | 18.124 | 1.209 |
| 31 | 666 | 300 | 16 | 楽天BOMEX 320R | 周防 彰悟 山下 潤一郎 | 2' 12.232 | 19.512 | 1.388 |
| - | 31 | 300 | -- | DOUBLEHEAD apr MR-S | 峰尾 恭輔 坂本 雄也 | 出走せず | - | - |
| - | 35 | 500 | -- | 宝山KRAFT SC430 | ピーター・ダンブレック(GB) 片岡 龍也 | 出走せず | - | - |
| - | 43 | 300 | -- | ARTA Garaiya | 新田 守男 高木 真一 | 出走せず | - | - |
| - | 77 | 300 | -- | クスコ スバル DUNLOP インプレッサ | 山野 哲也 佐々木 孝太 | 出走せず | - | - |
総合結果
| Pos. | No. | Cls | P | Car | Driver | 1st.Sess | 2nd.Sess |
| 1 | 12 | 500 | 1 | カルソニック IMPUL GT-R | 松田 次生 セバスチャン・フィリップ(F) | 1' 54.381 | 1' 52.720 |
| 2 | 23 | 500 | 2 | XANAVI NISMO GT-R | 本山 哲 ブノワ・トレルイエ (F) | 1' 54.447 | 1' 52.805 |
| 3 | 17 | 500 | 3 | REAL NSX | 金石 勝智 金石 年弘 | 1' 55.682 | 1' 52.812 |
| 4 | 36 | 500 | 4 | PETRONAS TOM'S SC430 | 脇阪 寿一 アンドレ・ロッテラー (D) | 2'0 2.141 | 1' 52.981 |
| 5 | 18 | 500 | 5 | TAKATA 童夢 NSX | 道上 龍 小暮 卓史 | 1' 55.555 | 1' 52.991 |
| 6 | 32 | 500 | 6 | EPSON NSX | ロイック・デュバル(F) 平中 克幸 | 1' 55.360 | 1' 53.065 |
| 7 | 100 | 500 | 7 | RAYBRIG NSX | 井出 有治 細川 慎弥 | 1' 53.865 | 1' 53.258 |
| 8 | 3 | 500 | 8 | YellowHat YMS TOMICA GT-R | ロニー・クインタレッリ(I) 横溝 直輝 | 2'0 0.074 | 1' 53.280 |
| 9 | 24 | 500 | 9 | WOODONE ADVAN Clarion GT-R | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(BR) 荒 聖治 | 1' 56.177 | 1' 53.523 |
| 10 | 38 | 500 | 10 | ZENT CERUMO SC430 | 立川 祐路 リチャード・ライアン(GB) | 1' 54.571 | 1' 53.569 |
| 11 | 1 | 500 | 11 | ARTA NSX | ラルフ・ファーマン (GB) 伊沢 拓也 | 出走せず | 1' 53.584 |
| 12 | 22 | 500 | 12 | MOTUL AUTECH GT-R | ミハエル・クルム(D) 柳田 真孝 | 1' 56.418 | 1' 53.644 |
| 13 | 6 | 500 | 13 | ENEOS SC430 | 伊藤 大輔 ビヨン・ビルドハイム(SW) | 1' 55.282 | 1' 53.902 |
| 14 | 39 | 500 | 14 | DENSO DUNLOP SARD SC430 | 高木 虎之介 アンドレ・クート (POR) | 1' 55.218 | 1' 56.448 |
| 15 | 25 | 500 | 15 | ECLIPSE ADVAN SC430 | 土屋 武士 石浦 宏明 | 1' 57.828 | 1' 56.060 |
| 16 | 35 | 500 | 16 | 宝山KRAFT SC430 | ピーター・ダンブレック(GB) 片岡 龍也 | 2'0 3.239 | 出走せず |
| 17 | 87 | 300 | 1 | TBN(ムルシエRG-1) | TBN TBN | 2'0 9.271 | 2'0 5.441 |
| 18 | 46 | 300 | 2 | MOLA Z | 星野 一樹 安田 裕信 | 2'0 8.550 | 2'0 5.699 |
| 19 | 7 | 300 | 3 | ORC雨宮RX7 | 井入 宏之 折目 遼 | 2'0 8.434 | 2'0 5.968 |
| 20 | 81 | 300 | 4 | TBN(フェアレディZ) | 青木 孝行 藤井 誠暢 | 2'0 6.809 | 2'0 5.984 |
| 21 | 26 | 300 | 5 | ユンケルパワー タイサン ポルシェ | 谷口 信輝 山路 慎一 | 2' 22.863 | 2'0 6.174 |
| 22 | 2 | 300 | 6 | プリヴェKENZOアセット・紫電 | 高橋 一穂 *加藤 寛規 | 2' 10.508 | 2'0 6.839 |
| 23 | 62 | 300 | 7 | WILLCOM ADVAN VEMAC 408R | 柴原 眞介 黒澤 治樹 | 2'0 9.936 | 2'0 7.010 |
| 24 | 95 | 300 | 8 | ライトニング マックイーン apr MR-S | KOHEI HIRATE 国本 京佑 | 2' 12.294 | 2'0 7.294 |
| 25 | 11 | 300 | 9 | JIM CENTER F430 | 田中 哲也 植田 正幸 | 2'0 9.647 | 2'0 7.649 |
| 26 | 110 | 300 | 10 | KUMUHO BOXSTER GT | 光貞 秀俊 池田 大祐 | 2' 10.043 | 2'0 7.688 |
| 27 | 16 | 300 | 11 | UEMATSU 350R | 植松 忠雄 TBN | 2' 12.004 | 2'0 8.514 |
| 28 | 111 | 300 | 12 | ARKTECH BOXTER-GT | 小泉 洋史 Gut's城内 | 2' 12.200 | 2'0 8.878 |
| 29 | 4 | 300 | 13 | EBBRO UEMATSU 320R | 阪口 良平 松下 昌揮 | 2'0 8.904 | 2'0 8.989 |
| 30 | 43 | 300 | 14 | ARTA Garaiya | 新田 守男 高木 真一 | 2'0 9.168 | 出走せず |
| 31 | 118 | 300 | 15 | TBN(911GT3) | 宮本 貴史 大井 貴之 | 2' 11.380 | 2'09.635 |
| 32 | 70 | 300 | 16 | GAIKOKUYA ADVAN GT3-RS | 前田 剛秀 栗原 正之 | 2' 15.564 | 2' 10.844 |
| 33 | 77 | 300 | 17 | クスコ スバル DUNLOP インプレッサ | 山野 哲也 佐々木 孝太 | 2' 11.196 | 出走せず |
| 34 | 666 | 300 | 18 | 楽天BOMEX 320R | 周防 彰悟 山下 潤一郎 | 2' 16.607 | 2' 12.232 |
| - | 31 | 300 | -- | DOUBLEHEAD apr MR-S | 峰尾 恭輔 坂本 雄也 | 出走せず | 出走せず |
□国籍=AUS:オーストラリア/D:ドイツ/F:フランス/GB:イギリス/I:イタリア/POR:ポルトガル/SW:スウェーデン
セッション1
| Pos. | No. | Cls | P | Car | Driver | Time | Delay | Gap |
| 1 | 23 | 500 | 1 | XANAVI NISMO GT-R | 本山 哲 ブノワ・トレルイエ (F) | 1' 53.383 | - | - |
| 2 | 36 | 500 | 2 | PETRONAS TOM'S SC430 | 脇阪 寿一 アンドレ・ロッテラー (D) | 1' 53.745 | 0.362 | 0.362 |
| 3 | 100 | 500 | 3 | RAYBRIG NSX | 井出 有治 細川 慎弥 | 1' 53.866 | 0.483 | 0.121 |
| 4 | 1 | 500 | 4 | ARTA NSX | ラルフ・ファーマン (GB) 伊沢 拓也 | 1' 55.409 | 2.026 | 1.543 |
| 5 | 32 | 500 | 5 | EPSON NSX | ロイック・デュバル(F) 平中 克幸 | 1' 54.548 | 1.165 | -0.861 |
| 6 | 12 | 500 | 6 | カルソニック IMPUL GT-R | 松田 次生 セバスチャン・フィリップ(F) | 1' 54.723 | 1.340 | 0.175 |
| 7 | 17 | 500 | 7 | REAL NSX | 金石 勝智 金石 年弘 | 1' 54.830 | 1.447 | 0.107 |
| 8 | 38 | 500 | 8 | ZENT CERUMO SC430 | 立川 祐路 リチャード・ライアン(GB) | 1' 54.961 | 1.578 | 0.131 |
| 9 | 6 | 500 | 9 | ENEOS SC430 | 伊藤 大輔 ビヨン・ビルドハイム(SW) | 1' 55.160 | 1.777 | 0.199 |
| 10 | 18 | 500 | 10 | TAKATA 童夢 NSX | 道上 龍 小暮 卓史 | 1' 55.166 | 1.783 | 0.006 |
| 11 | 25 | 500 | 11 | ECLIPSE ADVAN SC430 | 土屋 武士 石浦 宏明 | 1' 55.167 | 1.784 | 0.001 |
| 12 | 24 | 500 | 12 | WOODONE ADVAN Clarion GT-R | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(BR) 荒 聖治 | 1' 55.395 | 2.012 | 0.228 |
| 13 | 22 | 500 | 13 | MOTUL AUTECH GT-R | ミハエル・クルム(D) 柳田 真孝 | 1' 55.945 | 2.562 | 0.550 |
| 14 | 35 | 500 | 14 | 宝山KRAFT SC430 | ピーター・ダンブレック(GB) 片岡 龍也 | 1' 56.126 | 2.743 | 0.181 |
| 15 | 39 | 500 | 15 | DENSO DUNLOP SARD SC430 | 高木 虎之介 アンドレ・クート (POR) | 1' 56.904 | 3.521 | 0.778 |
| 16 | 3 | 500 | 16 | YellowHat YMS TOMICA GT-R | ロニー・クインタレッリ(I) 横溝 直輝 | 1' 56.917 | 3.534 | 0.013 |
| 17 | 2 | 300 | 1 | プリヴェKENZOアセット・紫電 | 高橋 一穂 *加藤 寛規 | 2'0 7.036 | 13.653 | 10.119 |
| 18 | 81 | 300 | 2 | TBN(フェアレディZ) | 青木 孝行 藤井 誠暢 | 2'0 7.072 | 13.689 | 0.036 |
| 19 | 26 | 300 | 3 | ユンケルパワー タイサン ポルシェ | 谷口 信輝 山路 慎一 | 2'0 7.231 | 13.848 | 0.159 |
| 20 | 7 | 300 | 4 | ORC雨宮RX7 | 井入 宏之 折目 遼 | 2'0 7.244 | 13.861 | 13.861 |
| 21 | 87 | 300 | 5 | TBN(ムルシエRG-1) | TBN TBN | 2'0 7.737 | 14.354 | 0.493 |
| 22 | 43 | 300 | 6 | ARTA Garaiya | 新田 守男 高木 真一 | 2'0 7.921 | 14.538 | 0.184 |
| 23 | 46 | 300 | 7 | MOLA Z | 星野 一樹 安田 裕信 | 2'0 8.201 | 14.818 | 0.280 |
| 24 | 62 | 300 | 8 | WILLCOM ADVAN VEMAC 408R | 柴原 眞介 黒澤 治樹 | 2'0 8.857 | 15.474 | 0.656 |
| 25 | 4 | 300 | 9 | EBBRO UEMATSU 320R | 阪口 良平 松下 昌揮 | 2'0 8.985 | 15.602 | 0.128 |
| 26 | 95 | 300 | 10 | ライトニング マックイーン apr MR-S | KOHEI HIRATE 国本 京佑 | 2'0 9.053 | 15.670 | 0.068 |
| 27 | 110 | 300 | 11 | KUMUHO BOXSTER GT | 光貞 秀俊 池田 大祐 | 2'0 9.078 | 15.695 | 0.025 |
| 28 | 31 | 300 | 12 | DOUBLEHEAD apr MR-S | 峰尾 恭輔 坂本 雄也 | 2'0 9.457 | 16.074 | 0.379 |
| 29 | 77 | 300 | 13 | クスコ スバル DUNLOP インプレッサ | 山野 哲也 佐々木 孝太 | 2'0 9.642 | 16.259 | 0.185 |
| 30 | 118 | 300 | 14 | TBN(911GT3) | 宮本 貴史 大井 貴之 | 2' 10.025 | 16.642 | 0.383 |
| 31 | 11 | 300 | 15 | JIM CENTER F430 | 田中 哲也 植田 正幸 | 2' 10.194 | 16.811 | 0.169 |
| 32 | 111 | 300 | 16 | ARKTECH BOXTER-GT | 小泉 洋史 Gut's城内 | 2' 10.750 | 17.367 | 0.556 |
| 33 | 16 | 300 | 17 | UEMATSU 350R | 植松 忠雄 TBN | 2' 11.682 | 18.299 | 0.932 |
| 34 | 666 | 300 | 18 | 楽天BOMEX 320R | 周防 彰悟 山下 潤一郎 | 2' 13.047 | 19.664 | 1.365 |
| 35 | 70 | 300 | 19 | GAIKOKUYA ADVAN GT3-RS | 前田 剛秀 栗原 正之 | 2' 14.050 | 20.667 | 1.003 |
| - | 88 | 300 | 20 | TBN(ガヤルドRG-3) | TBN TBN | 出走せず | - | - |
セッション2
| Pos. | No. | Cls | P | Car | Driver | Time | Delay | Gap |
| 1 | 18 | 500 | 1 | TAKATA 童夢 NSX | 道上 龍 小暮 卓史 | 1' 54.206 | - | - |
| 2 | 23 | 500 | 2 | XANAVI NISMO GT-R | 本山 哲 ブノワ・トレルイエ (F) | 1' 54.314 | 0.108 | 0.108 |
| 3 | 100 | 500 | 3 | RAYBRIG NSX | 井出 有治 細川 慎弥 | 1' 54.345 | 0.139 | 0.031 |
| 4 | 36 | 500 | 4 | PETRONAS TOM'S SC430 | 脇阪 寿一 アンドレ・ロッテラー (D) | 1' 54.531 | 0.325 | 0.186 |
| 5 | 17 | 500 | 5 | REAL NSX | 金石 勝智 金石 年弘 | 1' 54.672 | 0.466 | 0.141 |
| 6 | 32 | 500 | 6 | EPSON NSX | ロイック・デュバル(F) 平中 克幸 | 1' 55.113 | 0.907 | 0.441 |
| 7 | 24 | 500 | 7 | WOODONE ADVAN Clarion GT-R | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(BR) 荒 聖治 | 1' 55.192 | 0.986 | 0.079 |
| 8 | 12 | 500 | 8 | カルソニック IMPUL GT-R | 松田 次生 セバスチャン・フィリップ(F) | 1' 55.194 | 0.988 | 0.002 |
| 9 | 38 | 500 | 9 | ZENT CERUMO SC430 | 立川 祐路 リチャード・ライアン(GB) | 1' 55.367 | 1.161 | 0.173 |
| 10 | 22 | 500 | 10 | MOTUL AUTECH GT-R | ミハエル・クルム(D) 柳田 真孝 | 1' 55.515 | 1.309 | 0.148 |
| 11 | 3 | 500 | 11 | YellowHat YMS TOMICA GT-R | ロニー・クインタレッリ(I) 横溝 直輝 | 1' 55.578 | 0.904 | 0.026 |
| 12 | 35 | 500 | 12 | 宝山KRAFT SC430 | ピーター・ダンブレック(GB) 片岡 龍也 | 1' 55.580 | 0.948 | 0.044 |
| 13 | 25 | 500 | 13 | ECLIPSE ADVAN SC430 | 土屋 武士 石浦 宏明 | 1' 56.718 | 0.949 | 0.001 |
| 14 | 6 | 500 | 14 | ENEOS SC430 | 伊藤 大輔 ビヨン・ビルドハイム(SW) | 1' 56.744 | 1.500 | 0.551 |
| 15 | 39 | 500 | 15 | DENSO DUNLOP SARD SC430 | 高木 虎之介 アンドレ・クート (POR) | 1' 56.987 | 1.516 | 0.016 |
| 16 | 1 | 500 | 16 | ARTA NSX | ラルフ・ファーマン (GB) 伊沢 拓也 | 1' 58.031 | 2.516 | 1.016 |
| 17 | 2 | 300 | 1 | プリヴェKENZOアセット・紫電 | 高橋 一穂 *加藤 寛規 | 2'0 6.798 | 8.767 | 8.767 |
| 18 | 7 | 300 | 2 | ORC雨宮RX7 | 井入 宏之 折目 遼 | 2'0 7.118 | 9.087 | 0.320 |
| 19 | 46 | 300 | 3 | MOLA Z | 星野 一樹 安田 裕信 | 2'0 7.231 | 9.200 | 0.113 |
| 20 | 26 | 300 | 4 | ユンケルパワー タイサン ポルシェ | 谷口 信輝 山路 慎一 | 2'0 7.240 | 9.209 | 0.009 |
| 21 | 81 | 300 | 5 | TBN(フェアレディZ) | 青木 孝行 藤井 誠暢 | 2'0 7.417 | 9.386 | 0.177 |
| 22 | 110 | 300 | 6 | KUMUHO BOXSTER GT | 光貞 秀俊 池田 大祐 | 2'0 7.931 | 9.900 | 0.514 |
| 23 | 62 | 300 | 7 | WILLCOM ADVAN VEMAC 408R | 柴原 眞介 黒澤 治樹 | 2'0 8.450 | 10.419 | 0.519 |
| 24 | 4 | 300 | 8 | EBBRO UEMATSU 320R | 阪口 良平 松下 昌揮 | 2'0 8.520 | 10.489 | 0.070 |
| 25 | 95 | 300 | 9 | ライトニング マックイーン apr MR-S | KOHEI HIRATE 国本 京佑 | 2'0 8.605 | 10.574 | 0.085 |
| 26 | 77 | 300 | 10 | クスコ スバル DUNLOP インプレッサ | 山野 哲也 佐々木 孝太 | 2'0 8.716 | 10.685 | 0.111 |
| 27 | 87 | 300 | 11 | TBN(ムルシエRG-1) | TBN TBN | 2'0 8.784 | 10.753 | 0.068 |
| 28 | 43 | 300 | 12 | ARTA Garaiya | 新田 守男 高木 真一 | 2'0 8.813 | 10.782 | 0.029 |
| 29 | 11 | 300 | 13 | JIM CENTER F430 | 田中 哲也 植田 正幸 | 2'0 8.820 | 10.789 | 0.007 |
| 30 | 111 | 300 | 14 | ARKTECH BOXTER-GT | 小泉 洋史 Gut's城内 | 2'0 9.372 | 11.341 | 0.552 |
| 31 | 118 | 300 | 15 | TBN(911GT3) | 宮本 貴史 大井 貴之 | 2' 10.218 | 12.187 | 0.846 |
| 32 | 16 | 300 | 16 | UEMATSU 350R | 植松 忠雄 TBN | 2' 11.032 | 13.001 | 0.814 |
| 33 | 70 | 300 | 17 | GAIKOKUYA ADVAN GT3-RS | 前田 剛秀 栗原 正之 | 2' 11.802 | 13.771 | 0.770 |
| 34 | 666 | 300 | 18 | 楽天BOMEX 320R | 周防 彰悟 山下 潤一郎 | 2' 14.293 | 16.262 | 2.491 |
| - | 31 | 300 | - | DOUBLEHEAD apr MR-S | 峰尾 恭輔 坂本 雄也 | 出走せず | - | - |
| - | 88 | 300 | - | TBN(ガヤルドRG-3) | TBN TBN | 出走せず | - | - |
総合結果
| Pos. | No. | Cls | P | Car | Driver | 1st.Sess | 2nd.Sess |
| 1 | 23 | 500 | 1 | XANAVI NISMO GT-R | 本山 哲 ブノワ・トレルイエ (F) | 1' 53.383 | 1' 54.314 |
| 2 | 36 | 500 | 2 | PETRONAS TOM'S SC430 | 脇阪 寿一 アンドレ・ロッテラー (D) | 1' 53.745 | 1' 54.531 |
| 3 | 100 | 500 | 3 | RAYBRIG NSX | 井出 有治 細川 慎弥 | 1' 53.866 | 1' 54.345 |
| 4 | 18 | 500 | 4 | TAKATA 童夢 NSX | 道上 龍 小暮 卓史 | 1' 55.166 | 1' 54.206 |
| 5 | 1 | 500 | 5 | ARTA NSX | ラルフ・ファーマン (GB) 伊沢 拓也 | 1' 55.409 | 1' 58.031 |
| 6 | 32 | 500 | 6 | EPSON NSX | ロイック・デュバル(F) 平中 克幸 | 1' 54.548 | 1' 55.113 |
| 7 | 17 | 500 | 7 | REAL NSX | 金石 勝智 金石 年弘 | 1' 54.830 | 1' 54.672 |
| 8 | 12 | 500 | 8 | カルソニック IMPUL GT-R | 松田 次生 セバスチャン・フィリップ(F) | 1' 54.723 | 1' 55.194 |
| 9 | 38 | 500 | 9 | ZENT CERUMO SC430 | 立川 祐路 リチャード・ライアン(GB) | 1' 54.961 | 1' 55.367 |
| 10 | 6 | 500 | 10 | ENEOS SC430 | 伊藤 大輔 ビヨン・ビルドハイム(SW) | 1' 55.160 | 1' 56.744 |
| 11 | 25 | 500 | 11 | ECLIPSE ADVAN SC430 | 土屋 武士 石浦 宏明 | 1' 55.167 | 1' 56.718 |
| 12 | 24 | 500 | 12 | WOODONE ADVAN Clarion GT-R | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(BR) 荒 聖治 | 1' 55.395 | 1' 55.192 |
| 13 | 22 | 500 | 13 | MOTUL AUTECH GT-R | ミハエル・クルム(D) 柳田 真孝 | 1' 55.945 | 1' 55.515 |
| 14 | 3 | 500 | 14 | YellowHat YMS TOMICA GT-R | ロニー・クインタレッリ(I) 横溝 直輝 | 1' 56.917 | 1' 55.578 |
| 15 | 35 | 500 | 15 | 宝山KRAFT SC430 | ピーター・ダンブレック(GB) 片岡 龍也 | 1' 56.126 | 1' 55.580 |
| 16 | 39 | 500 | 16 | DENSO DUNLOP SARD SC430 | 高木 虎之介 アンドレ・クート (POR) | 1' 56.904 | 1' 56.987 |
| 17 | 2 | 300 | 1 | プリヴェKENZOアセット・紫電 | 高橋 一穂 *加藤 寛規 | 2'0 7.036 | 2'0 6.798 |
| 18 | 81 | 300 | 2 | TBN(フェアレディZ) | 青木 孝行 藤井 誠暢 | 2'0 7.072 | 2'0 7.417 |
| 19 | 7 | 300 | 3 | ORC雨宮RX7 | 井入 宏之 折目 遼 | 2'0 7.244 | 2'0 7.118 |
| 20 | 26 | 300 | 4 | ユンケルパワー タイサン ポルシェ | 谷口 信輝 山路 慎一 | 2'0 7.231 | 2'0 7.240 |
| 21 | 46 | 300 | 5 | MOLA Z | 星野 一樹 安田 裕信 | 2'0 8.201 | 2'0 7.231 |
| 22 | 87 | 300 | 6 | TBN(ムルシエRG-1) | TBN TBN | 2'0 7.737 | 2'0 8.784 |
| 23 | 43 | 300 | 7 | ARTA Garaiya | 新田 守男 高木 真一 | 2'0 7.921 | 2'0 8.813 |
| 24 | 110 | 300 | 8 | KUMUHO BOXSTER GT | 光貞 秀俊 池田 大祐 | 2'0 9.078 | 2'0 7.931 |
| 25 | 62 | 300 | 9 | WILLCOM ADVAN VEMAC 408R | 柴原 眞介 黒澤 治樹 | 2'0 8.857 | 2'0 8.450 |
| 26 | 4 | 300 | 10 | EBBRO UEMATSU 320R | 阪口 良平 松下 昌揮 | 2'0 8.985 | 2'0 8.520 |
| 27 | 95 | 300 | 11 | ライトニング マックイーン apr MR-S | KOHEI HIRATE 国本 京佑 | 2'0 9.053 | 2'0 8.605 |
| 28 | 77 | 300 | 12 | クスコ スバル DUNLOP インプレッサ | 山野 哲也 佐々木 孝太 | 2'0 9.642 | 2'0 8.716 |
| 29 | 11 | 300 | 13 | JIM CENTER F430 | 田中 哲也 植田 正幸 | 2' 10.194 | 2'0 8.820 |
| 30 | 111 | 300 | 14 | ARKTECH BOXTER-GT | 小泉 洋史 Gut's城内 | 2' 10.750 | 2'0 9.372 |
| 31 | 31 | 300 | 15 | DOUBLEHEAD apr MR-S | 峰尾 恭輔 坂本 雄也 | 2'0 9.457 | 出走せず |
| 32 | 118 | 300 | 16 | TBN(911GT3) | 宮本 貴史 大井 貴之 | 2' 10.025 | 2' 10.218 |
| 33 | 16 | 300 | 17 | UEMATSU 350R | 植松 忠雄 TBN | 2' 11.682 | 2' 11.032 |
| 34 | 70 | 300 | 18 | GAIKOKUYA ADVAN GT3-RS | 前田 剛秀 栗原 正之 | 2' 14.050 | 2' 11.802 |
| 35 | 666 | 300 | 19 | 楽天BOMEX 320R | 周防 彰悟 山下 潤一郎 | 2' 13.047 | 2' 14.293 |
| - | 88 | 300 | 20 | TBN(ガヤルドRG-3) | TBN TBN | 出走せず | 出走せず |
□国籍=AUS:オーストラリア/D:ドイツ/F:フランス/GB:イギリス/I:イタリア/POR:ポルトガル/SW:スウェーデン
※No.31とNo.95は、1台の車両(No.95)をシェアしての走行
3月1日、スーパー合同テストが実施されている鈴鹿サーキットでGTアソシエイション(GTA)主催の公開記者会見が行われた。
出席したのは坂東正明GTA委員長、伊沢拓也(ARTA NSX)、伊藤大輔(ENEOS SC430)、柳田真孝(MOTUL
AUTECH GT-R)の4名で、それぞれが今シーズンの展望と豊富をユーモアたっぷりに語った。
なお今回は公開、と銘打っているとおり、会場には多数のファンが詰めかけ、坂東委員長や3人のドライバーの話に熱心に聞き入っていた。
坂東正明(GTA委員長)
スーパーGTも全日本GT選手権の頃から数えて今年で15年目を迎えることができたことについて、ファンのみなさん、報道関係、メーカー、
エントラント、サーキットの全ての方に感謝しています。
開幕戦にはGT500が16台、GT300は26台が出場する予定です。
今年のGT500はなんといってもGT-Rの復活です。それをNSXやSC430がどう迎え撃つか。
去年速さを見せ付けたNSXは今年50kgのウェイトを積むことになりましたし、GT-Rは09年規定を先取りしています。
SC430も空力やダウンフォースを改善しており、テストからタイムは混戦状態で各メーカーとも全力投球でやっていますから、
非常に楽しみな戦いになると思います。
GT300のほうは新たに4ドアの車両がでてきますが、エンジンを非常に興味深い位置に搭載しています(※)。開幕戦には間に合いませんが、
2戦目か3戦目には2台出てくる予定です。
また、両クラスとも今年もルーキーが出てきます。彼らとベテランの戦いも見ものです。
テレビ放映も昨年同様に行いますし、今後もスーパーGTの認知度向上、来場者の促進に努め、
GTの価値の向上とクオリティアップを図っていきます。
そのためにも、メディアの皆さんには1行でも多くの記事、1枚でも多くの写真を掲載していただきたいですし、ファンの皆さんには是非、
ご友人をお誘い合わせの上でお越しいただきたい。お友達を一人誘っていただければ、来場者は倍になります。どうぞよろしくお願いします。
(※坂東商会とチーム竹内から、ミッドシップ仕様のレクサスIS350が出走する予定)
伊沢拓也(#1ARTA NSX)
昨年の1000kmでドライブしたことが評価されて、今シーズンに抜擢していただきました。
チャンピオンチームからということで勿論プレッシャーはありますが、冬の間のテストでチームとコミュニケーションもとってきて、
成長できたと思いますので、今は開幕が楽しみです。大きなチャンスだと思うので、是非つかみ取りたいと思います。
GTのドライブは難しいところもありますが、ミッドシップということもあり、意外とフォーミュラに近い感じで乗れたので、
手ごたえを感じています。
ARTAは10周年でチャンピオンが獲れました。今年11年目を迎えるにあたり、チームウエアもクルマもカラーリングが変わりますが、
ラルフと一緒に1年間がんばっていきます。
伊藤大輔(#6ENEOS SC430)
できれば開幕を1ヶ月遅らせて欲しいです.......というのは冗談ですが、NSXが相変わらず速さを見せてますし、GT-Rも出てきて、
大変な一年になりそうです。ですがSCもいいところを発揮して今年も是非開幕戦でポールを獲りたいですね。
クルマもチームも全て新しくなりましたが、みんな協力して前向きに戦っています。
これまでは「ホンダの伊藤大輔」でしたが、今後も良いアピールをしていって、「トヨタの伊藤大輔」も応援してもらえるように頑張ります。
柳田真孝(#22MOTUL AUTECH GT-R)
GT-Rに乗ってるドライバーはみんな、「俺が」と思っているはずです。
昨年は中盤から良い流れになってきて、1000kmではポールが獲れ、自信になりました。今シーズンもここまで本当に準備は整ってきていて、
良い流れができています。
GT-Rは予選から速さを発揮できるクルマです。今年アタックするのはミハエル・クルム選手ですが、僕もレースでいいところを見せたいです。
スーパーGTではこのシーズンオフ、いろんな大きなニュースがありましたが、中でも一番だったのはGT-Rのことだと思います。
強いGT-Rを見せられるよう、頑張ります。
まとめ:Kazuhisa SUEHIRO
『全てのお客様の安全性・快適性・利便性を向上し、これからもご満足いただき、
ご支持いただける鈴鹿サーキットを目指して』
工事期間
2007年11月~2008年5月 パドック改修(山田池の埋め立て)と準備工事
2008年9月~2009年3月 新ピットビルディング建設、観戦エリア整備他本格工事
改修概要
1.観戦・イベントエリアの快適性向上
①グランドスタンド改修
・大屋根の設置
・全席個別シート化
・V席を5,900席増設。グランドスタンド全体では1,900席増え、12,830席とする
・車椅子席を増設し、全59席とする
・グランドスタンド上段に個室タイプの観覧室を35室(各10㎡)設置
・大型ビジョンを1基増設(計3基)
②パドックトンネル新設
・従来のものに代えて幅4mのトンネルを新設
・エレベーター、エスカレーターを設置し、車椅子やベビーカーに対応
③グランプリスクエア拡張
・グランドスタンド手前のグランプリスクエアを大きく拡張
④グランプリスクエア⇔第1コーナー 歩行者専用の通路新設
・歩行者専用の橋を新設、歩車分離により安全な通行を実現
⑤各観戦エリアの環境・快適性向上
・常設の軽食ショップの充実
・トイレをユニバーサルデザインとし、ベビーベッド常備の多目的トイレを設置
・女性トイレにはパウダールームを新設
・喫煙所を設け、分煙を強化
⑥駐車場増設
・正面駐車場エリアを改修、約1,000台分の駐車スペースを増設
2.パドック・ピットエリアの利便性・快適性向上
①ピットビル新設
・ビル全体を従来より100m延長
・48のピットボックスは約86㎡から約109㎡に拡大
・ピットボックスの間仕切りを可動させることでF1開催に対応可能
・ピットとパドック路面の段差を解消し、車両搬入の利便性を向上
・サインエリアとピットガレージ・チームオフィス間でLAN環境を構築
・個室(40㎡)を12室設置、シャワールームを2箇所完備
②コントロールタワー新設
・現状の2倍の広さに拡大
・監視カメラ・モニター等、最新のAV機器を集中管理
③メディカルセンター新設
・メディカルセンターをピットビルの最終コーナー側に設置
・救急へリポートを隣接
・コントロールタワーと一体化
④メディアセンター設置
・新設のピットビルに従来の約1.3倍(約770㎡)の広さのメディアセンターを設置
・100V、200V、電話、LANアウトレットを完備したワーキングデスクを400名分設置
・レストルームを新設
⑤チームオフィス設置
・各々約40㎡の広さのチームオフィスを39室新築
・既存のものを14室残し、計53室とする
・チームオフィスとピットの間隔を30mとり、トランスポーターの駐車に対応
⑥センターハウス新設
・2階建て、延べ床面積2,414㎡のセンターハウスを新たに建設
・1Fはパドックカフェ(仮称)とし、客席数は200。貸切パーティに対応
・2Fはホスピタリティエリアにつながるエントランスホール(360㎡)
⑦SMSCオフィス新設
・休息、ロビー、講習会等に利用可能な多目的ルームを有するSMSCオフィスを新設
⑧ピットビル2F、3Fにホスピタリティーエリア設置
・ピットビル2Fにホスピタリティルームを11室設置、屋外にテラス席を設置
・3Fは壁を設けない開放的なエリアとし、2F同様にテラス席を設置
⑨パドック拡張
・山田池を埋め立て、従来の1.2倍に拡大
・ピット裏の駐車スペースを約100台分増設
3.レーシングコースの更なる安全性向上
①東コースランオフエリア拡幅
・第1コーナーイン側、逆バンクイン側、最終コーナーアウト側を拡幅
・第2コーナーアウト側はグラベルと舗装部分で構成
②サービスロードの新設
・東コースの主要コーナーにサービスロードを設置
このほか、建築工事に際しては「ゼロエミッション」をテーマに取り組む。
パドック内のトイレには電源として「ホンダソルティク製」ソーラーパネルを設置予定。省エネに積極的に対応していく。
※2009年F1観戦チケット発売について
・2008年11月上旬に発売日・発売方法について詳細を発表予定
まとめ:Kazuhisa SUEHIRO
スーパーGT合同テストが行われている3月1日、鈴鹿サーキットが改修計画についての記者発表を行った。

「F1開催が決まり、改修計 画も更なる見直しを図った。F1再開ということで地元のより一層の理解と協力も得られ、感謝している」
とのモビリティランド取締役社長、土橋哲氏による挨拶に続いて、
同社取締役土屋一正氏よりグランドスタンドやパドックの大幅改修についての説明がなされた。
今回の改修計画が目指すものは「観客、レース参加者、メディア、スポンサー企業など、サーキットを訪れる全ての人の安全性、快適性、
利便性の向上」だ。
グランドスタンドの増席と、大型屋根の設置、正面駐車場の増設などにより、ファンの利便性向上が図られるほか、
1コーナー方面への歩行者通路とパドックへの車道を立体交差化するなど、安全面にも気が配られている。
グランドスタンドからパドックへの連絡トンネルも、幅4mと大型化される。
また、地元の協力により山田池の埋め立てが実現したことで、パドックエリアの大幅拡張や、チームオフィスの増設が可能となり、
これまでN山駐車場に停めていたトランスポーターもピットガレージの裏に駐車できることとなる。
コースについては、東コースのランオフエリアが拡幅されるほか、主要コーナーにはサービスロードが新設され、
より安全かつスムーズな保安救急活動が可能となる。
上記の工事のスケジュールは、山田池の埋め立てが既に昨年11月から着工されており、2008年5月末には完了予定。
ピットビル新設、グランドスタンド増設、コース安全性向上などの東コースエリア集中工事は2008年9月~3月末実施。
西コースエリアについても、2009年9月末以降に改修予定だ。
土橋哲社長のコメント
鈴鹿サーキットはこれまで46年間にわたり、モトGPや8耐、フォーミュラニッポン、GTなど、内外のトップレースを開催してきており、
多くのファンの皆様よりご支持いただいていると自負しております。
しかし現行施設も21年が経過し、さすがに海外のサーキットなどと比較して古さが否めなくなりました。
そのため、一昨年より改修工事に着手してまいりましたが、2009年のF1開催が決定したことにより、より一層の見直しを図りました。
F1再開ということで、地元鈴鹿市の皆様のご理解、ご協力のムードも一層盛り上がり、そのおかげで山田池の埋め立ても実現、
これによりパドックの拡張が可能となりました。
今回の改修は、お客様、レース参加者、メディア、サーキットを訪れる全ての皆さんの安全性、快適性、利便性の向上を目的としております。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
| No. |
Driver |
Team |
Engine |
| 1 |
松田 次生 |
LAWSON TEAM
IMPUL |
TOYOTA |
| 2 |
ブノワ・
トレルイエ |
LAWSON TEAM
IMPUL |
TOYOTA |
| 3 |
横溝 直輝 |
KONDO
RACING |
TOYOTA |
| 4 |
ジョアオ・パオロ・デ・
オリベイラ |
KONDO
RACING |
TOYOTA |
| 5 |
金石 年弘 |
SG team
5ZIGEN |
HONDA |
| 6 |
平中 克幸 |
SG team
5ZIGEN |
HONDA |
| 7 |
本山 哲 |
Team
LeMans |
TOYOTA |
| 8 |
石浦 宏明 |
Team
LeMans |
TOYOTA |
| 20 |
平手 晃平 |
TEAM
IMPUL |
TOYOTA |
| 31 |
ロイック・
デュバル |
PIAA
NAKAJIMA |
HONDA |
| 32 |
小暮 卓史 |
PIAA
NAKAJIMA |
HONDA |
| 36 |
アンドレ・
ロッテラー |
PETRONAS TEAM
TOM'S |
TOYOTA |
| 37 |
荒 聖治 |
PETRONAS TEAM
TOM'S |
TOYOTA |
| 40 |
松浦 孝亮 |
DoCoMo
DANDELION |
HONDA |
| 41 |
土屋 武士 |
DoCoMo
DANDELION |
HONDA |
| 47 |
ロニー・
クインタレッリ |
CERUMO/
INGING |
TOYOTA |
| 48 |
立川 祐路 |
CERUMO/
INGING |
TOYOTA |
| 55 |
井出 有治 |
AUTOBACS RACING TEAM
AGURI |
HONDA |
| 56 |
伊沢 拓也 |
AUTOBACS RACING TEAM
AGURI |
HONDA |
| 67 |
ロベルト・
ストレイト |
STONEMARKET・BLAAK
CERUMO/INGING |
TOYOTA |
シャシーはローラFN06、タイヤはブリヂストンのワンメイク
日本レースプロモーション(JRP)は2月19日、全日本選手権フォーミュラニッポンの2008年開催概要を発表した。
鈴鹿サーキットが年末に大幅な改修を控えている影響からか、今季は全8戦となり、9月20日の菅生が最終戦となる。
また、既に昨年時点で公表されていた2レース制も、第5戦鈴鹿(7月12・13日)と第6戦もてぎ(8月9・10日)
で採用されることとなった。この2イベントでは同時にリバースグリッドも導入され、
第1レースの上位8台が逆順で第2レースをスタートすることとなる。
(第7戦富士のレース距離、決勝方式は調整中)
2レース制の導入とあわせてポイントシステムも変更となる。
今季は1レース制での優勝者には15ポイントを頂点に10位までにポイントが与えられることとなった。
2レース制では第1レースは10ポイントを頂点に上位8人、第2レースは5ポイントを頂点に上位5人がポイント対象だ。
このほか、パドルシフトの採用、ルーキー・オブ・ザ・イヤーの創設など、今シーズンも新機軸が満載だ。
予選方式についても、F1でお馴染みのノックアウト方式が導入されるが、「従来の45分×2回やスペシャルステージ方式に加えて」
とのことであり、レースごとにさまざまなバリエーションの予選が見られることになりそうだ。
第1戦決勝は4月6日富士スピードウェイ。ピットストップありの300kmレースだ。
JRP公式リリース
Text:Kazuhisa SUEHIRO
開幕まであと1ヵ月半あまりとなった2月15日、チームインパルとDoCoMoダンディライアンが2008シーズンの体制を発表した。
昨年のドライバーズチャンピオン、松田次生を擁するチームインパルは、昨年同様ブノワ・トレルイエとの2台体制。
メインスポンサーにはモバイルキャストに代わってコンビニ大手のローソンがつくこととなった。
なお、昨年までアラビアンオアシス・
チームインパルに所属していた本山哲は古巣のチームルマンに復帰してルーキーの石浦宏明とタッグを組むことが既に決まっている。
また、ダンディライアンも同日付リリースで昨年末のドライバーオーディションに参加した松浦孝亮と土屋武士の加入を発表。
こちらは外人コンビからインディカードライバーと百戦錬磨のベテランへの刷新となった。
このほか、ARTAは1月9日付リリースで昨年F3で活躍した伊沢拓也の起用を正式発表、
昨年までARTAに所属していた金石年弘は今季チーム5ZIGENに移籍することが同チームの1月10日付リリースで明らかになっている。
チームトムスは荒聖治とアンドレ・ロッテラーのコンビで変わりないが、
メインスポンサーはペトロナスがGTも含めてサポートしていくこととなった。
このほかのチームについても、3月2日の鈴鹿ファン感謝デーと、それに続く3日、
4日の合同テストまでには体制が明らかになるものと思われる。
2008シーズンのフォーミュラニッポンは4月6日、富士スピードウェイで開幕する。
午後6時35分、決勝の正式結果が競技団より出され、第9戦と選手権の順位が確定した。
既報のとおり、小暮卓史は失格、
2位でフィニッシュした本山哲が今季3勝目を挙げ、シリーズチャンピオンは通算46ポイントを獲得した松田次生のものとなった。
PIAAナカジマからの抗議は出なかった模様だ。
Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum
#32小暮卓史(PIAA NAKAJIMA)の3連勝、
チャンピオン獲得で幕を閉じたかに見えた2007年全日本選手権フォーミュラニッポン最終戦だが、午後5時58分発行の公式通知によると、
レース後の車検で32号車に、2007年JAF国内競技車両規則12章第2条2.13(スキッドブロックの規定)違反が発覚し、
小暮に対しては失格の裁定が下った模様だ。
これにより今回のレースの優勝は#19本山哲が繰り上がることとなり、シリーズタイトルも5位でフィニッシュした#2松田次生
(mobilecast Team IMPUL)が4位6ポイントを加算して2007年のドライバーズチャンピオンということになる。
該当チームは暫定結果から30分以内に抗議を出せることになっているが、裁定が覆る可能性は殆どないものと思われる。
最後まで白熱した戦いが繰り広げられた2007シーズンだが、非常に後味の悪い幕切れとなってしまった。
Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

小暮 卓史(優勝 2007年ドライバーズチャンピオン)
スタートは思ってたとおりになって、トップで1コーナーを回れました。
序盤はトレルイエ選手が後ろにいて、ペースが速かったので、こちらも予定していた以上のハイペースでプッシュしつつ、
それでもなるべくリヤタイヤをいたわって走りました。
トレルイエとの差が開いてからは思うように走ることができました。
こうやって勝てたのはチームが最高のサポートをしてくれたからだと思うので、感謝しています。
初戦の富士を終えた時点ではタイトルは考えづらい状況でしたが、エンジニアの田坂さんと一緒に考えながらセッティングを詰めていって、
2戦め以降は予選で3番手以内をキープすることができました。大きく流れが変わったのは菅生からですね。
今回勝てて3連勝したことでチャンピオンになれました。
今までずっとフォーミュラニッポンでチャンピオンになることが大きな目標で、何年も悔しい思いを続けてきましたが、やっと達成できたな、
という思いです。
無線で勝ったこと、チャンピオンになったことを教えてもらいましたが、そのときは実感が沸かなくて、今でも同じなんです。
きっとホテルに帰ってからじわじわくるんでしょうね。
ここまで思い残すことがないくらいにベストを尽くせた、ということで感無量です。
今でもF1を諦めたわけではありません。でもとにかく今戦ってるレースでベストを尽くし、その中で上を狙っていきます。
本山 哲(2位)
スタート前から順位を上げようと意識しすぎて、クラッチミートのタイミングを外してしまい、スタートを失敗しました。
その後も戦略上燃料を重めに積んでいたためにペースを上げられず、ピットストップまでは厳しい状況でしいた。
でも、レース全体で見れば、クルマはいい状態でしたし、最後は思い切って走れて2位に入れたので、チームスタッフ、星野さん、
服部監督には感謝しています。
アンドレ・ロッテラー(3位)
悪くないレースでした。重めの燃料でスタートしたので、最初はタイムロスをしましたが、
ピットストップで前をキャッチアップしていく作戦がうまくいって順位を上げられました。最後にクラッシュがあり、
ポディウムに上がれたのは僕にとってはラッキーでしたね。
クルマは良かったので、チームには感謝しています。
終盤は、前の2台に追いつこうと思ってサトシをプッシュしていました。でも、ギヤレシオのセッティング、
特に6速がロングめにしてあったために、風が強かった影響を受けてヘアピンやスプーンで大きくロスしてしまいました。
中嶋 悟(優勝チーム監督)
予選で1位2位をとれたことが今回に結果につながったと思います。
夏の富士を終わった時点ではタイトルを取れるとは思ってなかったのですが、そこからドライバーが頑張ってくれました。
今日も小暮もロイックも良いレースをしてくれたので、お客さんにも堪能してもらえたんじゃないかと思います。
ウチは過去にもチャンピオンを獲ったドライバーには、F1のテストを受けられるよう、
頼めるチームに打診してステップアップのチャンスを与えるようにしていますので、小暮君に関してもそれなりの努力をしています。
ただこれは相手もあることですから.....
チームに戻ってきた小暮はハートが少し強くなったんじゃないかと思います。
以前は平気で100%を超えちゃうようなところがありましたが、今は100%の見極めができるようになりました。
(第3戦の)もてぎで勝てたことで自信が見えるようになりました。頭を使うようになったのかな(笑)
でも、来るときに「小暮らしくない小暮は欲しくない」と言いました。
そういう意味でもお客さんの楽しんでもらえるドライバーになったんじゃないでしょうか。
星野 一義(チームチャンピオン 監督)
今年一年を振り返ると、前半はチャンピオンを獲る、ということでチームみんながその気になっていたんですけど、途中から流れが変わって、
PIAAナカジマの速さが目立ってきました。
シーズン後半はドライバーに負担をかけたんじゃないかと思い、スタッフ一同、ドライバーも全員交えてミーティングしながら頑張りました。
それ以上の力が、PIAAナカジマにあったということです。
これを反省材料に、このオフから努力していきます。
今日のスタート前には、チャンピオンどうこうじゃなくて、今できる最大限の努力とパフォーマンスを出し切れと、
結果は後からついてくるからと、ブノワに伝えました。彼も笑顔で終わってますし、満足しています。
来年はもっと力をつけてサーキットにこれるように努力します。
【後記】
この記事が投稿されて以降、決勝後の公式車両検査にて、小暮卓史選手は失格となっています。よって優勝は本山哲(mobilecast Team IMPUL)、2位アンドレ・ロッテラー(DHG TOM'S Racing)、3位ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラとなります。なお、チームタイトルのmobilecast Team IMPULに変更はありません。詳しくは以下の記事をご覧ください。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI
11月18日、鈴鹿サーキットで行われた2007年全日本選手権フォーミュラニッポン最終戦の決勝は、#32小暮卓史(PIAA
NAKAJIMA)が3戦連続のポール・トゥ・ウィンを達成。
ランキングトップだった#1ブノワ・トレルイエ(mobilecast Team IMPUL)がリタイヤに終わったため、
逆転で2007年シリーズチャンピオンを獲得した。
また、今回スポット参戦したインディカードライバー、トニー・カナーンは18番手スタートながら着実に順位を上げ、7位でフィニッシュした。
サポートイベントのFCJでクラッシュにより赤旗中断があったため、
決勝レースは当初予定より20分遅れでフォーメーションが開始された。
時折小雨が降り、レース展開への影響が心配されたが、最後までスリックタイヤでの走行に支障が出るほどではなかった。
ポールシッターの小暮は無難にスタートを決め、トップで1コーナーを制したが、
その後方では4番手スタートのトレルイエがジャンプアップを果たし、2位に浮上してきた。
3番手は小暮のチームメイト、ロイック・デュバルだ。
小暮は徐々にトレルイエを引き離しにかかり、10周目でその差を3秒とするが、
このままの順位でレースを終えればトレルイエが2ポイント差でタイトルを手にしてしまう。
ここから2007年のシリーズタイトルの行方はトレルイエとデュバルによる2位争いの結果次第という展開となった。
1秒以内の差を保って懸命にトレルイエを追い上げるデュバル。
両者は一進一退の攻防を繰り返しながら25周終わりで同時にピットイン。
作業時間ではトレルイエ30秒7、デュバル30秒4と、PIAAナカジマがコンマ3秒上回ったが、
トレルイエはぎりぎりのタイミングでデュバルの鼻先を押さえ込んでコースに復帰した。
この2位争いを尻目に、20周終了時点でトレルイエとの差を5秒5まで広げた小暮は28周終わりでピットイン。
32.4秒の作業時間で悠々トップをキープしたままピットアウト。この時点でトレルイエは未だ130Rを立ち上がったばかり。という状態。
この時点でレースの勝敗はほぼ決した。
あとはタイトル争いがどう決着するか、にレースの興味は絞られた。
ルーティンストップを終えてもトレルイエとデュバルの戦いは続く。
30周目にトレルイエが1分44秒台にペースを上げると、デュバルも31周目に44秒905をたたき出してトレルイエのテールに張り付く。
ヘアピンで、シケインで、1コーナーで、積極的に仕掛けていくデュバル。一歩も引かないトレルイエ。
しかし二人のバトルは33周目にあっけない幕切れを迎える。
スプーンの立ち上がりからスリップに入り、130Rでインに飛び込んだデュバルと、
それまでどおりにレコードラインにクルマを進めたトレルイエが激しく接触。
両者はアウト側のグラベルに飛び出してタイヤウォールに激突したのだ。
幸い両ドライバーとも無傷でクルマを降りたが、これで二人のレースは終わってしまい、トレルイエのタイトル防衛の可能性もほぼ費えた。
一方、トップをひた走る小暮は同じ33周目に1分44秒595を記録。
皮肉なことにこのタイムがこのレースのファステストラップとなった。
2位に繰り上がった#19本山哲とはすでに15秒以上のマージンがある。
小暮は全く危なげない走りで残り18周を走りきり、最終的に2位に20秒362の大差をつけて今季4勝目を挙げ、
第7戦菅生から3戦連続のポール・トゥ・ウィンを達成した。
これで10ポイントを獲得してトータル51ポイント、リタイヤしたトレルイエを6ポイント上回り、
初めてのフォーミュラニッポン王座を獲得した。
3位には#36アンドレ・ロッテラーが入り、
小暮と同ポイントでこのレースに臨んだ#2松田次生は序盤に金石年弘との接触などがありながらもしぶとく51周を走り切り、
5位でフィニッシュ。ランキング3位は変わらないものの、2位トレルイエと同ポイントで2007シーズンを締めくくり、モバイルキャスト・
チーム・インパルにチームタイトルをもたらした。
また、今回スポット参戦した#27トニー・カナーンは、18番手スタートながら終始安定したペースで着実に順位を上げ、
7位で初めてのフォーミュラニッポンをフィニッシュした。
彼は残念ながらJAFの規定により選手権ポイントの対象にはならないが、慣れないクルマ、初めてのサーキットでの11ポジションアップは、
インディカーのトップドライバーの名に恥じないものといえよう。
フォーミュラニッポンはこれでオフシーズンに入るが、明後日20日にはドライバーオーディションが予定されており、
カナーンと同じインディカーシリーズから松浦孝亮、ヨーロッパのGP2からは平手晃平が、
全日本F3の上位ランカーとともに参加することとなっている。
また、2008シーズンには新たにパドルシフトの採用や、ノックアウト方式の予選、1イベント2レースの開催など、
新鮮な話題には事欠かない。
フォーミュラニッポンの2008シーズンは4月6日、富士スピードウェイで開幕する。
【後記】
この記事が投稿されて以降、決勝後の公式車両検査にて、小暮卓史選手は失格となっています。詳しくは以下の記事をご覧ください。
Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum