10月9日、全日本スーパーフォーミュラ選手権第9、10戦のフリー走行が、静岡県・富士スピードウェイで行われ、午前は福住仁嶺(NTT docomo Business ROOKIE SF23)、午後は佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)がトップタイムをマーク。
総合では、佐藤が、“プレ予選”ともいえる、最後の組分け走行を制してトップ。 午前トップだった福住が2位という結果だったが、午後の走行では、B組で佐藤、A組でイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)がトップとなり、ナカジマレーシングが両グループでトップを奪い、好調さをアピールした。
今シーズンのスーパーフォーミュラ選手権も残り2大会4レースとなりいよいよ大詰めだ。注目のチャンピオン争いでは、太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)が、ここまで8戦で4勝を挙げ105ポイントと、昨年の王者、2位の岩佐歩夢(AUTOBACS MUGEN SF23)(59.5ポイント)以下を大きくリードしている。
1レースで獲得できる最大ポイントは23ポイント(予選PP3p+優勝20p)のため、この大会を終えて、ランキング2位に47ポイント差をつけることができれば、太田が念願のタイトルを決めることになる。
◼️フリー走行1回目
開始直前に、阪口晴南(SANKI VERTEX CERUMO・INGING SF23)が、体調不良により本日の走行をキャンセルするとチームから発表があり、23台が午前10時からのフリー走行1回目に臨んだ。
ポイントで太田を追う、岩佐、イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)、坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)らが、開始早々から好タイムをマークして、トップ3を形成した。
開始37分、好調のフラガが第3セクターでスピン。再スタートしようとしたものの、結局ストップしてしまい、この処理のために赤旗が提示され、走行は中断された。
残り12分で再開すると、多くの車両がニュータイヤを装着してアタックに入った。ここで、岩佐を抜いてトップに躍り出たのは、ホームの富士で打倒太田を目論む福住仁嶺(NTT docomo Business ROOKIE SF23)。福住のタイム、1分22秒580は、昨年のこの大会でも予選8位に相当する好タイムだ。
2位は岩佐、3位には佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)、そして牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)、太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)のダンディライアンコンビが続いた。
なお、走行終了後、阪口は目の負傷により、今大会は欠場し、代わって昨年のルーキーテストにも参加した卜部和久(SANKI VERTEX CERUMO・INGING SF23)がステアリングを握ることが、チームから発表された。
◼️フリー走行2回目
午後2時45分から始まったフリー走行2回目は、フラガを中心に進んだ。
計測4周目に早くも1分23秒050をマークして仕上がりの良さをアピールすると、その後は細かなセット変更をしながら、周回を重ねた。このタイムは終盤まで誰も上回ることなく、2位以下には、大湯都史樹(SANKI VERTEX CERUMO・INGING SF23)、坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)が続いた。
終盤になると、お約束のように太田、牧野のダンディライアンコンビが急浮上。最後は牧野がフラガのタイムを上回って、午後の全体走行を締めくくった。
最後に“プレ予選”といえるA、B組に分けられた走行が行われたが、A組ではフラガが1分22秒694と、大きくタイムアップしてトップに。B組では佐藤が1分22秒522とフラガのタイムを破ってトップを奪い、ナカジマレーシングが両組を制した。
3位以下は、牧野、福住、坪井、太田、岩佐、大湯、野尻、小出と、ここまでがトップ10。10台中7台がホンダエンジンという結果になった。
急きょ、阪口の代役で出走した卜部は、B組7位、全体でもレギュラードライバーを抑えて16位と大健闘。明日の予選でQ2に進む可能性もなきにしもあらずだ。
午前、午後のトータルタイムでは、佐藤、福住、岩佐、フラガという順にはなったが、午後のフリー走行をワンツーで終えたナカジマレーシングの好調さが印象に残った。
明日は、第9戦の予選が午前9時40分から、決勝が午後3時から41周で争われる。
Text: Shigeru KITAMICHI

