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2011年10月

PORSCHE CARRERA CUP JAPAN

Porsche Cup:ポルシェ カレラカップ ジャパン 2011 第9戦 (鈴鹿) 決勝

MJ11_0219.jpgプレスインフォメーション 2011年10月08日

鈴鹿. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2011年シリーズ 第9戦 決勝レースを、2011年10月8日(土) 鈴鹿サーキット(三重県)にて開催いたしました。

天候:晴 路面:ドライ 気温:22℃ 路面温度:32℃(スタート時)

Porsche Carrera Cup Japan(PCCJ)の第9戦、鈴鹿ラウンドはF1世界選手権第15戦日本グランプリとの併催。ドライバーたちが口々に"抜きづらい"サーキットだと評した鈴鹿は、予選結果とスタートの良し悪しが明暗を分ける要因となる。与えられた周回は、わずか10周だ。ひとつのミスが取り返しのつかないロスを生む。スプリントレース独特の緊張感に包まれて、18台のマシンがピットロードへとなだれ込んでいった。

前日10月7日(金)に行なわれた第9戦の予選では、#14 安岡秀徒が2分08秒070でポールポジション。以下#4 林久盛、#5 高見澤一吉、#22 Michael Greenといった面々が名を連ね、その後方からは#15 神取彦一郎、#16 横幕ゆぅらが虎視眈々と前を狙う。

MJ11_0218.jpg レッドブルのセバスチャン・ベッテルがポールポジションを獲得したF1公式予選の興奮冷めやらぬ15時35分、PCCJ第9戦鈴鹿ラウンドのグリーンシグナルが点灯。雲ひとつない鈴鹿の空に、水平対向6気筒のエキゾーストノートがこだました。

レース前「ポイントはスタート」と語っていた#4 林がその言葉どおり素晴らしいスタートを切り、ポールポジションの#16 安岡に並びかける。イン側に#4 林、アウト側に#14 安岡。並んで入った1コーナーは林が制し、今シーズン初めて#14 安岡以外のドライバーがレースを引っ張るかたちとなった。2台の後方には#16 横幕がつける。しかし横幕はスタートでフライングをしており、ペナルティは避けられない状態だ。

トップの2台はテールトゥノーズでS字コーナーをクリアし、ダンロップコーナーへ。ここで先行する#4 林が見せたわずかな隙をついて#14 安岡がオーバーテイクを決めた。今シーズン8連勝中の#14 安岡はどんどんと#4 林を引き離し独走状態へ。3.7秒、5.6秒、9.3秒......周を追うごとにその差を広げていく。

この後#4 林とバトルを展開したのは、フライングした#16 横幕だ。 「気持ちが前にいきすぎてフライングしてしまいました」苦笑いで語る#16 横幕。「その後もあきらめずに、ベストラップ狙いに頭を切り替えたんです。それに、万が一ペナルティが出なかった場合のことも考えて、できるだけ前にいようと思いました。おかげで第10戦の2番手グリッドも獲れましたし、林選手とのバトルでは最後の周で追い抜くこともできました。フライングは残念ですが、自分にとってはいいレースができたと思います。明日はスタートに気をつけて、表彰台を狙います」と宣言。結果的にレースタイム+30秒というペナルティを受けてしまったが、第9戦の逆境をチャンスに変える強さを見せた。

その#16 横幕に抜かれてしまった#4 林は、フライングのことは知らなかったという。「スタートが決まって、1コーナーをいい感じで抜けたら安岡選手の後ろに横幕選手が見えてびっくりしました。安岡選手に抜かれた後は横幕選手とのバトルになりましたが、後半はタイヤが辛くなってきてしまいましたね。結果的には2位なので、明日のレースも頑張ります」とレースを振り返った。

MJ11_0217.jpg レースは最終的に#14 安岡が独走優勝でシーズン9勝目を獲得した。「途中で黄旗周回もありましたが、基本的にはラップもきれいに並べられたと思いますし、後続も大きく引き離すことができました」と#14 安岡。「自分としてもいいレースができたと思います。ただ、ヘアピン手前でのシフトダウンミスをしてしまっているので、それが大きな反省点ですね。メンタルな部分にも原因があると思います」と、勝ってなお自省を忘れない。笑顔のなかに引き締まった表情を垣間見せた。

これで#14 安岡はチャンピオンクラスのタイトルが確定。「2010年シーズンはタイトルを逃してしまい悔しい思いをしました。今年は、特に仙台のレースなど、震災で大変ななか応援してくださったファンの方たちに感謝の気持ちでいっぱいです」と晴れやかな笑顔を見せた。10月9日(日)に開催される第10戦に向けては「ニュータイヤでのスタートです。今日のようにセーブしながらではなく、行けるところまで行く走りを見せたいですね」とやる気十分。明日は"本気の安岡"が見られそうだ。

また、この第9戦ではもうひとりのチャンピオンが誕生した。ジェントルマンクラスの#15 神取だ。総合4位(ジェントルマンクラス2位)に入り、タイトルを決めた。「チャンピオンが獲れてホッとしています。本当はポディウムに乗ってタイトルを決めたかったですけどね」と笑顔。「レースでは高見澤選手の背後につけることができましたが、無理に仕掛けず、きちんとタイトルを狙って終わらせた感じですね。明日の第10戦は5番グリッドからのスタートになりますから、なんとかポディウムを狙っていきたいと思います」とチャンピオンの余裕を見せた。

第10戦のグリッドは、第9戦のファステストラップによって決定される。ポールポジションは貫録の#14 安岡。2番手は作戦が功を奏した#16 横幕ゆぅ。以下#4 林、#22 Green、#15 神取、#5 高見澤と続く。

PCCJ第10戦は10月9日(日)、F1第15戦日本グランプリ決勝前の12時15分より、第9戦と同じ10周の予定で開催される。

■第9戦 決勝結果

Pos. Car# Driver Class Car Name Gap
1 14 安岡 秀徒 C GARMIN PORSCHE 21'39.785
2 4 林 久盛 G Yunbo DIRECTION +29.498
3 5 高見沢 一吉 C OSSO PORSCHE +30.605
4 15 神取 彦一郎 G SAMURAI GT3 +30.739
5 18 大久保 仁 C K's Frontire GT3 +37.941
6 22 Michael GREEN C MIKE DIRECTION +38.825
7 23 藤田 宗 G Tsukasa DIRECTION +42.076
8 47 藤田 明 C RIRE RACING +43.640
9 9 小林 賢二 G KOBAYASHI DENTAL +51.177
10 3 江本 玄 G AkiraRacing GT3 +51.873
11 8 櫻井 澄夫 G Road serviceGT3 +52.455
12 17 飯田 太陽 G K's Frontire GT3 +53.268
13 16 横幕 ゆぅ G YOU DIRECTION +58.925
14 88 瀬戸 竜児 G INTER CREW GT3 1'24.046
15 6 ARTE ROSSI G ARTE DIRECTION 1'26.495
16 7 海宝 善昭 G takarajushi GT3 1'32.171
17 44 Tokuichi G INKS with RS.S 1'39.190
18 75 南郷 博美 G DAIMARU GT3CUP 2Laps

ポルシェジャパンKK.プレスリリース

その他

GTA:第9,10戦オートポリス Audi R8 LMS、 GT Asia オートポリスで連続入賞を達成 (Hitotsuyama Racing)

 Hitotsuyama Racingは10月1~2日に九州オートポリスで開催されたGT Asia第9、10戦において、Audi R8 LMS、Porsche 997 GT3 cup の2台で連続入賞を達成しました。

gta_r09-10_hr_03.jpg  10月1日午後、10分間のインターバルを挟み15分間の予選が2回行われました。今回Audi R8 LMSのステアリングを握るFrank Yuは、序盤から念入りにタイヤに熱を入れ積極的にアタックを行います。絶対的なマシンパワーではライバルに及ばないR8 LMSですが、Frank Yuはインフィールドセクションでタイムを稼ぎ、予選1回目、2回目でそれぞれ総合3位、4位を獲得しました。

 Super GTの公式予選後に40分間のタイムレースで行われた第9戦。ローリングスタートではやはり加速で勝るLamborghini、Porsche勢に先を越され、1コーナーまでに3つポジションを落とし6位となります。その後、3位争いが白熱。Lamborghini、Porsche、そしてAudiが超接近戦を展開、サーキットを沸かせます。ピットストップ義務を消化後、Frank Yuは4位にポジションアップ。今度は残り数分のところでトップ争いを繰り広げていた#1 Lamborghiniと#72 Porscheが接触。#72 Porscheはマシンにダメージを負いリタイヤに追い込まれてしまいます。この間、#33 Ferrariに4位の座を奪われたFrank Yuですが、#72 Porscheのリタイヤにより再び4位にポジションアップ。なんと今度は#1 Lamborghiniに接触に対するドライブスルーペナルティが課せられます。#1 Lamborghiniは最終ラップの最終コーナーでピットインしペナルティを消化しようとするも、時既に遅し。結局優勝は#2 Lamborghini、2位#33 Ferrariから3位#30 Audi R8 LMSまでが0.5秒差の僅差となり、Frank YuはHitotsuyama Racingとともに嬉しい3位表彰台を獲得しました。

 一夜明け10月2日午前11時50分、第10戦がスタート。5位スタートのFrank YuはやはりLamborghiniの先行を許し6位で1コーナーへ。この第10戦もコース上のいたるところで激しいバトルが展開されます。Frank Yuは序盤に#22 Lamborghiniを交わすと、続いて#2 Lamborghiniも余裕でパス。その後は5秒以上あった3位を走る#72 Porscheとの差を徐々に縮め、レース中盤にはテール・トゥ・ノーズの争いに。この争いはサーキットモニターでもクローズアップされ観客を沸かせたものの、最後まで順位が入れ替わることはなく、Frank Yuは悔しい4位フィニッシュとなりました。

 なお、今回GTMクラスには鈴鹿戦に続き、Hitotsuyama RacingからPorsche 997 GT3 cupで小林賢二が参戦。第9戦こそ最終ラップの1コーナーでトップの座を明け渡し2位に甘んじたものの、第10戦では完璧な走りで記念すべきGTMクラス優勝を飾りました。小林賢二は11月20日に開催される最終戦マカオGPへの参戦も決定しており、GTMクラスチャンピオンに向け大きな前進となりました。

 Hitotsuyama Racingはこのオートポリス戦においてGT3クラスで3位、4位、そしてGTMクラスで2位、1位と連続入賞を獲得し、GT Asiaでの存在感をアピールすることができました。今後も海外レースも視野に入れレース活動を積極的に行って参ります。引き続き、ご声援の程、宜しくお願い申し上げます。

Hitotsuyama Racing Press release

PORSCHE CARRERA CUP JAPAN

Porsche Cup:遂に迎えるF1日本GPサポートラウンド。大観衆の鈴鹿を舞台にした2連戦の幕が上がる!

プレスインフォメーション 2011年10月03日
ポルシェ カレラカップ ジャパン 2011 第9戦-10戦 プレビュー
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東京. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2011年シリーズ 第9戦 - 第10戦を、2011年10月7日(金)〜9日(日) 鈴鹿サーキット(三重県)にて開催いたします。

いよいよ2011年シーズンも佳境を迎えるポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)。開幕当初は第9戦のみが開催される予定だったF1サポートラウンドの鈴鹿だが、第9戦を10月8日(土)に、第10戦を10月9日(日)に行なうダブルヘッダーでの開催に変更された。これにより2011年シーズンのPCCJは、10月23日にツインリンクもてぎ(栃木県)で行なわれる最終戦を含め、全11戦で争われる。

前戦第8戦(富士)では、#14 安岡秀徒がチャンピオンクラスを、#17 飯田太陽がジェントルマンクラスを制した。#14 安岡はポールポジションからの好スタートを決め、最後までリードを譲らず破竹の勢いで連勝中。一方の#17 飯田はジェントルマンクラスのベストラップをたたき出し今季初勝利。8戦までを終えて、チャンピオンクラスのポイントランキングは#14 安岡が160点でトップを快走。ランキング2番手の#47 藤田明に54点差をつけており、この鈴鹿大会で安岡のチャンピオンが決まる可能性が高い。また、ジェントルマンクラスは#15 神取彦一郎が107点でリーダーボードの首位。33点差の2番手#16 横幕ゆぅは前戦富士でのリタイアが響き、差を広げられてしまっている。

MJ11_0198.jpg こうした状況で迎える、F1サポートラウンド。その舞台となるのは、言うまでもなく鈴鹿サーキット(5.807km)だ。日本最長、世界屈指のテクニカルコースとして知られ、ドライバーがもてるすべての技量を試されるサーキットである。序盤のS字コーナー、後半の130Rからカシオトライアングルなど、観戦する方も思わず手に汗を握るような見どころも多い。PCCJとしては、鈴鹿での開催は今シーズン最初で最後。それだけに、各ドライバーの対応力の高さが求められそうだ。なにしろ、ドライバーたちに与えられるのは金曜日のフリー走行、30分間のみ。限られた時間の中で、どこまでセッティングの最適解を見つけられるか、コースの勝負どころを見極められるか。これまでの経験をフル活用して臨まなければ、上位入賞は見えてこないだろう。

また、今大会ではシリーズ参戦している13台に加えて、5台のスポット参戦が予定されている。台数が増すことでこれまでになかったドラマが起きる可能性も高まるが、いずれにせよシビアな戦いとなることは間違いない。18人のカレラカップパイロットによって、F1日本グランプリという年に一度の大舞台を彩るにふさわしいレースが繰り広げられることだろう。

第9戦の予選は10月7日(金)の16時50分〜17時20分。第9戦の決勝は10月8日(土)の15時30分スタート。第10戦は10月9日(日)の12時15分からどちらも10周の予定でスケジュールされている。

ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

GT Asia | その他

Audi R8 LMS、GT ASIA第9、10戦オートポリスに参戦

 Hitotsuyama Racingは今週末オートポリスにて開催されるGT ASIA 第9、10戦にAudi R8 LMS、そしてPorsche 997 cupの2台体制で参戦致します。

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 7月の富士では小林賢二選手が、そして8月の鈴鹿では濱口弘選手がそれぞれAudi R8 LMSのステアリングを握りましたが、今回オートポリスでは新たに香港出身のジェントルマンドライバー、Frank Yu選手がHitotsuyama Racing のAudi R8 LMSのステアリングを握り、GT3クラスに参戦致します。

 Frank Yu選手は、アジアを代表するジェントルマンドライバーの一人であり、精力的にレース活動を行っています。先日行われたマレーシアMerdeka Millennium Endurance RaceでもファクトリーチームのMercedes SLS AMGやAudi R8 LMSとバトルを展開、見事6位入賞を飾るなど、輝かしい成績を収めています。Frank Yu選手はこれまでGT ASIA GT3クラスに自チーム「Craft Eurasia Racing」からFord GTで参戦していたライバルでもありますが、富士、鈴鹿でのHitotsuyama Racingのパフォーマンスに魅了され、急遽チームとマシンをスイッチしての参戦となりました。

 また、富士ではAudi R8 LMS、鈴鹿ではPorsche 997 cupをドライブした小林賢二選手も引き続きPorsche 997 cup でGTMクラスに参戦致します。

 Frank Yu選手、小林賢二選手とともに、GT3/GTM両クラス優勝を目標にオートポリスに臨みます。皆様のご声援、宜しくお願い申し上げます。

#30 Craft Hitotsuyama Racing
  • マシン: Audi R8 LMS 
  • クラス:GT3
  • ドライバー:Frank Yu
  • 主なレース戦績 :
    • Aston Martin Asia CUP
    • Asian GT Masters
    • Dubai 24hours Endurance Race
    • Merdeka Millennium Endurance Race
    • Ferrari Challenge Europian Series
#9 Hitotsuyama Racing
  • マシン:Porsche 997 cup 
  • クラス:GTM
  • ドライバー:小林賢二
  • 主なレース戦績 :
    • 1998年 筑波9時間ナイター耐久にてレースデビュー
    • 1999年 ポルシェチャレンジ参戦
    • 2000年 ポルシェチャレンジクラスBチャンピオン
    • 2001年 ポルシェカレラカップジャパン参戦 シリーズ9位
    • 2002年 ポルシェカレラカップジャパン参戦 シリーズ4位
    • 2003年 ポルシェカレラカップジャパン参戦 クラスBシリーズチャンピオン
    • 2004年 ポルシェカレラカップジャパン参戦 シリーズ3位
    • 2005年 ポルシェカレラカップジャパン参戦 シリーズ3位
    • 2008年 ポルシェカレラカップジャパン第4戦より参戦 クラスBシリーズ6位
           スーパー耐久ST1 ポルシェ997 岡山スポット参戦 ST1 4位
    • 2009年 ポルシェカレラカップジャパン参戦 クラスA シリーズ4位
    • 2010年 ポルシェカレラカップジャパン参戦 クラスA シリーズ3位
           ニュルブルクリンク24hr耐久レース参戦
    • 2011年 ニュルブルクリンク24hr耐久レース参戦 クラス優勝
           GT ASIA参戦
           Porsche Carrera Cup Japan参戦
Hitotsuyama Racing Press release

Japanese F3

JF3:第8,9戦もてぎ 関口雄飛が第8戦、第9戦共に完全制覇! NクラスではTDPドライバー中山雄一が2戦共に2位 (TOYOTA)

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関口雄飛(中央)が第8戦、第9戦と連勝。
第8戦はTDPドライバーの蒲生尚弥(左)が2位表彰台を獲得

 全日本F3選手権の第4大会(第8戦、第9戦)が8月6日(土)と7日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで開催された。

 全7大会、16戦で戦われる今季の同シリーズも今大会でシーズンの折り返しとなるが、これまでの7戦で、Cクラス、Nクラス共に4名のウィナーが生まれる混戦模様。若きドライバーによる熱戦が各大会で繰り広げられている。

 6日(土)は朝から好天に恵まれ、暑さの中で10時55分から10分間のインターバルを置いて10分間ずつの予選セッションが行われた。

 Cクラスは第8戦、第9戦共に、唯一1分46秒台に入れた関口雄飛(B-MAX ENGINEERING)が、2位以下に大差をつけてポールポジションを獲得。関口は第5戦から5戦連続のポールポジションとなった。2番手以下は、両レース共に山内英輝(HANASHIMA RACING)が3番手、リチャード・ブラッドレー(PETRONAS TEAM TOM'S)が4番手、TDPドライバーの蒲生尚弥(PETRONAS TEAM TOM'S)が5番手と、Cクラスは全く同じ順位となった。

 Nクラスでは、第8戦、第9戦共に千代勝正(NDDP RACING)がポールポジション。TDPドライバーの中山雄一(TOM'S SPIRIT)は、第8戦予選でコースイン直後にエンジントラブルに見舞われタイムアタックできず。第9戦は修復してタイムアタックには入ったものの、別のメカニカルトラブルでコースオフ。クラス6番手からのスタートとなった。

 予選に続き、午後3時15分から予定されていた第8戦決勝レース(14周)は、レース開始直前になって急に空模様が悪化し、雨が路面を濡らし始めた。予定よりも5分遅れの午後3時20分にスタートが切られた時には、雷を伴う雨は土砂降りに。

 Cクラスは全車がグリッド上でレインタイヤへと交換。Nクラスの何台かは、フォーメーションラップ後にピットインし、タイヤをレインへと交換して始まった序盤戦は、ポールポジションの関口に3番手から一つポジションを上げた山内が続く展開となった。しかし、雨はどんどん強さを増し、山内が2周目の最終コーナーでスピン。翌周の最終コーナーでは首位を行く関口もスピン。その後もスピンする車両が続出し、レースは赤旗中断となった。

 1時間ほどの中断の後、雨は止んだが路面はウェットのため、セーフティカーの先導でレースが再開。6周目に再スタートが切られた。

 関口はこの再スタートも決め、首位をキープ。これを中断前に2位まで浮上していた蒲生が追う形となった。蒲生は関口と同等のペースで追い上げたが、終盤はタイヤの摩耗が厳しくなり、そのままの順位でチェッカー。関口が今季3勝目を挙げた。蒲生が2位。ブラッドレーは最後まで3位を争ったが及ばず4位。山内が5位となった。

 Nクラスでは、フォーメーションラップ後にピットでタイヤを交換したために順位を落としたポールポジションの千代が、レース再開後に首位を奪還するとそのまま独走で勝利。2位には激しいバトルを制した中山が入った。

 7日(日)は雨で荒れた前日とは一転、晴天に恵まれ、午前10時45分に第9戦決勝レース(20周)がスタート。ポールポジションの関口はスタートで若干出遅れ、並びかけられるものの首位の座は譲らず、その後は独走状態で後続との差を広げていった。

 3番手スタートの山内もポジションアップを狙うが、逆転には至らず。その後方では、5番手スタートの蒲生がチームメイトのブラッドレーをパスし4位に浮上。

 その後は15周目にブラッドレーがスピンを喫し、リタイアとなったが、上位勢の順位は変わらずチェッカー。関口は第8戦に続き、2戦連続でのポール・トゥ・ウィン。両レースでファステストラップも獲得し、もてぎを完全制覇。フルマークの24点を追加し、ランキングでも2位に浮上した。

 Nクラスではポールポジションから首位を走行していた千代を、2番手スタートのギャリー・トンプソン(SGC by KCMG)が2周目にパスし、首位浮上。そのまま逃げ切り、全日本F3参戦2年目にして嬉しい初優勝を挙げた。

 トラブルのために6番手スタートを強いられた中山は、序盤から次々に前走車をパス。3周目に3位に浮上し、更に上位を狙った。2位を走行していた千代が7周目にコースオフを喫したため、中山は2位に浮上。その後は首位のトンプソンを追ったが届かず、2戦連続の2位フィニッシュ。ランキングでも、首位の野尻が今大会3位/6位に終わったためその差を詰めることとなり、野尻に7ポイント差の同点で千代と中山が並んだ。

Text & Photo: TOYOTA

Japanese F3

JF3:第9戦もてぎ決勝記者会見 各クラス上位3名のコメント

■Cクラス
優勝 関口雄飛(B-MAX)
f3_r09_r_pc_sekiguchi  「スタートのタイミングは悪くなかったんですが、1速の加速が悪くて安田選手が横に来ました。まずいと思いましたが、2-3-4速とエンジンが速く2コーナーをトップで回れたので良かったです。あとは何も起こらなくて淡々と走りました。タイヤも最後までたれませんでした」
決勝2位 安田裕信(スリーボンド)
f3_r09_r_pc_yasuda  「最近ドライでは関口選手の調子がいいので、勝負はスタートしかないと思っていました。スタートに集中して最高のスタートを切れたんですが、関口選手の2速、3速の伸びが良く、逆転されてしまいました。今回は、富士よりはクルマの差が出てたと思います。仕切り直しをしてクルマを作り上げ、岡山ではトップを走りたいと思います」
決勝3位 山内英輝(ハナシマ)
f3_r09_r_pc_yamauchi  「スタートは良くなく、横の36号車に並びかけられたんですが、1コーナーで外からカバーすることができました。1周目の90度コーナーで安田さんに並びかけたんですが、クロスを取られて、その後は付いて行くのがやっとでした」
■Nクラス
優勝 ギャリー・トンプソン(KCMG)
f3_r09_r_pc_tompson  「いいレースでした。スタートでリードが取れ、クルマも走りも安定していました。昨日、タイヤのチョイスに失敗したので、今日の勝利は意味のあるものとなりました。チャンピオンシップポイントではまだまだ後ろの方なので、これからもポイントを稼いで行きたいと思います」
決勝2位 中山雄一(トムス)
f3_r09_r_pc_nakayama  「昨日の予選はなんとか3周することができ、6番グリッドでした。いいスタートが切れ、1コーナーでは3位に上がれ、2コーナーで千代選手に並びかけたんですが、競り合いで5番手まで落ちてしまいました。1周目に4位に戻り、何周か後に1コーナーで三浦選手がミスをしたので3位になりました。このレースは3位かなと思いましたが、千代選手がミスをしたので2位になれました」
決勝3位 千代勝正(NDDPP)
f3_r09_r_pc_chiyo  「スタートでギャリー選手に前に出られました。仕掛けるチャンスはあったんですが、当ててもいけないので、ギャリー選手を抜けませんでした。90度コーナーでオイルで滑った感じで左フロントがロックしてまっすぐ行ってしまいました。週末を通してクルマの状態は良かったし、トップで帰ってくれば優勝もできたのに、非常に悔しいです」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第9戦もてぎ決勝 Cクラスは関口雄飛が独走で優勝、Nクラスはギャリー・トンプソンが初優勝!

 全日本F3選手権第9戦は7日、ツインリンクもてぎで20周の決勝レースを行い、Cクラスは関口雄飛(B-MAX)が独走優勝、Nクラスはがギャリー・トンプソン(KCMG)が初優勝を果たした。

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 決勝レースは定刻より5分遅れて10時45分にフォーメーションラップを開始。全車1周を回ってグリッドに着いた。シグナルブラックアウトで勢いよく飛び出したのは安田裕信(スリーボンド)。ポールシッターの関口雄飛(B-MAX)の前に出、1コーナーでホールショットを奪った。しかし関口も2~4速の伸びが良く、安田に2コーナーで並びかけ、3コーナーまでにパス、1周目をトップで戻ってきた。

 ここから関口の独走劇が始まる。2周目にはこのレースをファステストラップとなる1分48秒041を叩き出すと、毎ラップ安田を上回るペースで逃げる逃げる。10周目には5秒3の差を付け、レース周回数の20周が終わってみれば7秒9差とぶっちぎりでの優勝を果たした。

 2位には安田が、3位にはオープニングラップで安田に迫ったが、その後は決め手がなく安田の後方3秒弱をたんたんと走り続けた山内英紀(ハナシマ)が入った。4位はオープニングラップで僚友のリチャード・ブラッドレー(トムス)を捉えた蒲生尚弥(同)。

 Nクラスは、予選2位のギャリー・トンプソン(KCMG)がポールシッターの千代勝正(NDDP)を従えオープニングラップを終える。千代はトンプソンとの接近戦を演じていたが、7周目の90度コーナーでコースアウト。コースには復帰したが、予選クラス6位から3位まで上がってきた中山雄一(トムス)の先行を許すこととなった。

 クラス3位に落ちた千代は、中山に迫るがパスするに至らず、このままの順位でレースは終了した。クラス優勝はトンプソンで初。2位には中山が、3位には千代が入った。ポイントリーダーの野尻智紀(HFDP)はクラス6位と振るわなかった。

 次大会第10、11戦は8月27~28日、岡山国際サーキットで開催される。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第9戦もてぎ決勝結果

MOTEGI 2&4 RACE -RIJ- (2011/08/07) Race Results Weather:Fine Course:Dry
All Japan F3 Championship Round 9 ツインリンクもてぎ(ロードコース) 4.801379 km

PNoClsDriverCarChassisEngineLapTime/
Behind
150C関口 雄飛B-MAX F308DALLARA F3081AZ-FE2036'27.310
212C安田 裕信ThreeBondDALLARA F308SR20VE207.991
35C山内 英輝PLANEXハナシマ F308DALLARA F3081AZ-FE2010.885
41C蒲生 尚弥PETRONAS TOM'S F308DALLARA F308 1AZ-FE2023.162
519C西本 直樹SGC by KCMGDALLARA F3063S-GE2034.615
620Nギャリー・トンプソンSGC by KCMGDALLARA F3073S-GE2043.120
737N中山 雄一TDP SPIRIT F307DALLARA F3073S-GE2052.162
823N千代 勝正NDDP RACINGDALLARA F3063S-GE2053.050
97N三浦 和樹HFDP RACING F307DALLARA F3073S-GE2054.973
1022N佐々木 大樹NDDP RACINGDALLARA F3063S-GE2057.648
118N野尻 智紀HFDP RACING F307DALLARA F3073S-GE201'00.384
1277N野呂 立CMS☆WAKOS☆F306DALLARA F3063S-GE201'37.684
136N石川 資章コルサ・スクーデリアF306DALLARA F3063S-GE201'45.056
---- 以上規定周回数 ( 18 Laps ) 完走 ----
-36Cリチャード・ブラッドレーPETRONAS TOM'S F308DALLARA F3081AZ-FE146 Laps
  • Fastest Lap(C): CarNo.50 関口雄飛(B-MAX) 1'48.041 (2/20)

Japanese F3

JF3:第9戦もてぎ公式予選 ここでもCクラスは関口雄飛が、Nクラスは千代勝正がポールポジション

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 全日本F3選手権は8日、ツインリンクもてぎで第9戦の公式予選を行い、直前に行われた第8戦予選と変わらず、Cクラスは関口雄飛(B-MAX)が、Nクラスは千代勝正(NDDP)がそれぞれポールポジションを獲得した。

 第9戦公式予選は第8戦予選終了から10分間のインターバルをおいて、11時15分から10分間にわたって行われた。

 今回も開始5分あたりから各ドライバータイムアタックを開始。今回は安田裕信(スリーボンド)が1分47秒020でまずはトップに立ち、山内英輝(ハナシマ)が1分47秒271で2位に付ける展開となった。

 しかしここでもこの2人のタイムを大きく上回る1分46秒530を叩き出したのが関口雄飛(B-MAX)。2位以下を0秒5弱ちぎる速さを見せつけ、悠々とポールポジションを獲得した。

 Nクラスは千代勝正(NDDP)が1分49秒118でトップに立つと、タイムをさらに48秒971まで縮めポールポジションを確定した。2位には第8戦と同じギャリー・トンプソン(KCMG)が、3位には佐々木大樹(NDDP)が入った。

 決勝は明日7日、10時40分より20周で行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第9戦もてぎ公式予選結果

MOTEGI 2&4 RACE -RIJ- (2011/08/06) Qualifying-Session: Weather:Fine Course:Dry
2011 All Japan F3 Championship Round 9 ツインリンクもてぎ(ロードコース) 4.801379 km

PNoClsDriverCarChassisEngineTimeDelayGapkm/h
150C関口 雄飛B-MAX F308DALLARA F3081AZ-FE1'46.530--162.25
212C安田 裕信ThreeBondDALLARA F308SR20VE1'47.0200.4900.490161.51
35C山内 英輝PLANEXハナシマ F308DALLARA F3081AZ-FE1'47.2710.7410.251161.13
436Cリチャード・ブラッドレーPETRONAS TOM'S F308DALLARA F3081AZ-FE1'47.3740.8440.103160.98
51C蒲生 尚弥PETRONAS TOM'S F308DALLARA F308 1AZ-FE1'48.0371.5070.663159.99
619C西本 直樹SGC by KCMGDALLARA F3063S-GE1'48.4201.8900.383159.43
723N千代 勝正NDDP RACINGDALLARA F3063S-GE1'48.9712.4410.551158.62
820Nギャリー・トンプソンSGC by KCMGDALLARA F3073S-GE1'49.3762.8460.405158.03
922N佐々木 大樹NDDP RACINGDALLARA F3063S-GE1'49.5373.0070.161157.80
107N三浦 和樹HFDP RACING F307DALLARA F3073S-GE1'49.5493.0190.012157.78
118N野尻 智紀HFDP RACING F307DALLARA F3073S-GE1'49.9403.4100.391157.22
1237N中山 雄一TDP SPIRIT F307DALLARA F3073S-GE1'50.0253.4950.085157.10
136N石川 資章コルサ・スクーデリアF306DALLARA F3063S-GE1'51.8585.3281.833154.53
1477N野呂 立CMS☆WAKOS☆F306DALLARA F3063S-GE1'52.4645.9340.606153.69
以上予選通過 基準タイム ( 110% ) 1'57.63411.1045.170146.94

Formula Challenge Japan

FCJ:第9戦鈴鹿決勝 中山雄一(TDPスカラシップFCJ)が雨の中、ポールトゥウイン! (JRP)

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 10月9日に鈴鹿サーキットで開催されたフォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)第9戦の決勝は、今シーズン初のウェットレースとなった。

 昨日の公式予選の後半から降り始めた雨は、その後も降ったり止んだりを繰り返しながらコース路面を濡らし、第9戦決勝を迎えた9日早朝には完全にウェット状態になっていた。このため、先月の合同テスト、昨日の公式予選と全セッションをスリックタイヤで走行してきたドライバーたちは皮剥きもされていない新品のウェットタイヤを装着して9時30分からの決勝に臨まなければならなくなった。

 今週末は西パドックを割り当てられているFCJの車両は一旦西ストレートのダミーグリッドに整列した後、セーフティーカーの先導でホームストレートへ移動。そこからフォーメーションラップを開始したが、ここで#12高星明誠と#9松崎俊佑がスピン。最後列からのスタートを余儀なくされた。

 ホールショットを決めたのはポールポジションの#1中山雄一。3番グリッドの#20松井孝允がそれに続き、3番手には6位スタートの#7平峰一貴がジャンプアップしてきた。2番手スタートの#14大谷飛雄は出遅れて4位。#2野尻智紀もポジションを一つ落として5位で1コーナーを抜けていったが、シケインで大谷のインを突き、4位に浮上した。後方では#4平川亮と#13朱戴維がデグナーの一つ目で接触、早くもレースを終えることに。今日のレースではこのデグナーが鬼門となった格好で、その後も#3朱胡安、#11立石燎汰、#18中村真志、#5小河諒らがコースを飛び出した。立石、中村はコースに復帰したものの、朱胡安、小河はグラベルに捕まってここでリタイヤとなった。

 トップの中山は1周目から一気に後続を突き放しに掛かり、4周目にはいち早く2分20秒台のラップタイムをマークしてきた。松井、平峰も懸命にペースを上げていくが、トップとの差は徐々に広がっていく。平峰の背後には野尻が徐々に迫ってきた。その後方では6位の#19元嶋佑弥と7位の#11立石燎汰が熾烈なドッグファイトを展開。この日のために8月にスーパーFJにスポット参戦して経験を積んだ立石が7周目のスプーン進入で果敢にインを狙っていくが、惜しくもスピン。懸命に立て直してポジションは落とさなかったが、結局最後まで元嶋を攻略することは出来なかった。さらに立石はレース終了後、黄旗区間でのスピンにより30秒加算のペナルティが課せられ、結局11位でレースを終えることとなった。

 8周を終えてトップの中山、2位の松井の差は4秒に広がったが、中山は最後まで攻めの走りを続け、ファイナルラップでただ一人2分19秒台を叩き出してチェッカーを受け、見事今季7勝目を上げるとともに、開幕以来の連続ポール獲得記録を10に伸ばした。2位は松井、3位は平峰、4位は野尻。この3人はベストタイムでも2位、3位、4位となっており、今日の決勝順位どおりで明日の第10戦をスタートする。5位の大谷は7番手スタート。デグナーのコースアウトで順位を落とした中村が5番手で明日の決勝をスタートする。

 第10戦決勝は明日朝10時より、10周で行われる。

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優勝:中山雄一(東京中日スポーツ賞受賞)
 「F1 日本グランプリという大舞台でレースをして優勝できたことを本当に嬉しく思います。雨の中でのスタートには自信がなかったのですが、良いイメージを作ってスタートに臨むことができ、トップで1コーナーに入れました。ウェットコンディションでの初の走行でしたが周回を重ねる毎にアジャストしていって最後のラップでベストの走りができたのは良かったです。応援してくださった皆さん、本当にありがとうございます。今日のレースで雨でのイメージはできたので、明日が晴れでもレインでも問題ありません」
2位:松井孝允
 「今日はフォーメーションラップでタイヤのグリップを確かめ、スタートのイメージを作って臨みましたが、成功でも失敗でもなく2位でスタートしました。1、2周目で中山選手に離されてしまったのが今日の反省点です。この大舞台で表彰台に立てたことは嬉しく思いますが、2位という結果には満足していません。今日の走行で自分の中では良い部分、悪い部分がわかったので、明日の決勝ではそれを生かして表彰台の真ん中に立ちたいです」
3位:平峰一貴
 「3位という結果には満足していませんが、大舞台のレースで表彰台に立てたのは嬉しいです。ここまで支援してくださった本田技研さん、モビリティランドさんとメカニックの皆さんには心から感謝しています。前回のもてぎではタイヤのパンクチャーで悔しい結果に終わりましたが、今日のレースまで間があったのでメンタルコントロールをしてここに来ました。予選結果は悪かったですが感覚的には良いものを掴めたのでスタートを決めることができました。明日は表彰台の真ん中を目指して頑張ります」
Text & Photo: 株式会社日本レースプロモーション

Formula Challenge Japan

FCJ:第9戦鈴鹿決勝結果

F1 JAPANESE GP -RIJ- (2010/10/09) Race Results Weather:Rainy Course:Wet
Formula Challenge Japan Round 9 鈴鹿サーキット 5.807 km

PosNoDriverCarLapTime/
Behind
11中山 雄一TDPスカラシップFCJ1023'33.101
220松井 孝允NDDP RIRE racing FCJ104.383
37平峰 一貴HFDP/SRS-F/コチラR107.797
42野尻 智紀HFDP/SRS-F/ARTA/コチラR1015.553
514大谷 飛雄ビルドモア FC1061019.537
619元嶋 佑弥HFDP/SRS-F/コチラR1022.495
717石井 一也TAKAGI PLANNING1029.330
821近藤 翼NDDP Maruso FCJ1035.869
916仁木 圭之Dunlop Team Naoki START1036.899
109松崎 俊祐K office FCJ1046.662
11*11立石 燎汰MediaDo FCJ1054.856
12*10勝田 貴元Luck1058.429
136加賀美 綾佑TMC FCJ101'10.656
1412高星 明誠NDDP FCJ101(11.130
1515白石 勇樹やぐら動物病院101'11.723
1618中村 真志HFDP/SRS-F/コチラR101'15.112
17*8山浦 啓ウィンズガレージ101'50.571
---- 以上規定周回数 ( 9 Laps ) 完走 ----
-*5小河 諒R.HOKA Racing64 Laps
-3朱 胡安Dragon Knight19 Laps
-4平川 亮Clarion FCJ010 Laps
-13朱 戴維NDDP FCJ010 Laps
  • Fastest Lap: CarNo.1 中山雄一(TDP スカラシップFCJ) 2'19.962 149.36km/h
  • CarNo.5,8,10,11は、国際モータースポーツ競技規則H項違反(黄旗区間でのコースアウト)により競技結果に30秒を加算した。

Formula Challenge Japan

FCJ:第9戦鈴鹿公式予選 中山雄一(TDPスカラシップFCJ)が開幕から9連続ポールポジション! (JRP)

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 フォーミュラチャレンジ・ジャパン第9戦の公式予選は10月8日、15時50分より30分間で行われた。

 今回はF1日本グランプリのサポートイベントということで、これまでとは違ったスケジュールが組まれており、公式予選も15分×2回の走行ではなく、30分間の走行で第9戦の決勝グリッドを決め、第10戦のグリッドは明日朝の第9戦決勝でのベストラップタイム順となる。

 これまで第5戦、6戦の富士でリヤウィングを寝かせ、第7戦、8戦のもてぎではリヤの車高を僅かに上げるなど、オーバーステア方向に振ってきたセッティングは今回開幕当初のベースセットに戻された。

 この予選セッションでは開始早々から#1中山雄一と#14大谷飛雄による熾烈なポールポジション争いが展開された。

 今朝のフリー走行でトップの#1中山雄一が4周目で2分04秒967といち早く2分04秒台に入ると、大谷は5周目で2分04秒833でトップに立つ。先月の合同テストでトップタイムを記録した#19元嶋佑弥も2分04秒853で2位に上がってきた。しかし中山は6周目に2分04秒340と大谷をコンマ5秒上回るタイムで再びトップに。結局これがこの日のベストタイムとなった。大谷も懸命にアタックを続け、2分04秒465までタイムを縮めるが、今一歩中山には及ばず。前回もてぎでの第8戦で優勝した#20松井孝允が残り15分を切ったところで2分04秒494を出して3位につけた。この頃からコース上には雨が降り始め、1コーナーではオイル旗が提示される状況に。この影響で#10勝田貴元がデグナーでスピンアウトしてしまう。すぐにコースに復帰したものの、これでアタックのタイミングを逸した勝田は10位に終わった。

 この雨によりこれ以上のタイムアップは難しいものと思われたが、そうした中で元嶋は2分04秒760と自己ベストを更新、5位にポジションアップしてきた。#21近藤翼もこの時間帯に自己ベストを更新して9位に浮上するが、その直後の1コーナーでスピン、コース脇にストップしてしまったため、この区間はイエローフラッグが提示されることとなった。このため、残り時間1分を残して各車続々とピットインすることとなり、チェッカーフラッグを待たずして中山の開幕以来9戦連続のポールポジションが確定した。

 第9戦決勝は明日朝9時30分より10周で行われる。

Text & Photo: 株式会社日本レースプロモーション

Formula Challenge Japan

FCJ:第9戦鈴鹿公式予選結果

F1 JAPANESE GP -RIJ- (2010/10/08) Qualifying-Session: Weather:Cloudy Course:Dry
2010 Formula Challenge Japan Round 9 鈴鹿サーキット 5.807 km

PosNoDriverCarTimeDelayGapkm/h
11中山 雄一TDP スカラシップFCJ2'04.340--168.13
214大谷 飛雄ビルドモア FC1062'04.4650.1250.125167.96
320松井 孝允NDDP RIRE racing FCJ2'04.4940.1540.029167.92
42野尻 智紀HFDP/SRS-F/ARTA/コチラR2'04.6970.3570.203167.65
519元嶋 佑弥HFDP/SRS スカラシップ/コチラR2'04.7600.4200.063167.56
67平峰 一貴HFDP/SRS スカラシップ/コチラR2'04.7940.4540.034167.52
711立石 燎汰MediaDo FCJ2'05.0010.6610.207167.24
817石井 一也TAKAGI PLANNING2'05.0380.6980.037167.19
921近藤 翼NDDP Maruso FCJ2'05.0520.7120.014167.17
1010勝田 貴元Luck2'05.1500.8100.098167.04
1118中村 真志HFDP/SRS スカラシップ2'05.3280.9880.178166.80
124平川 亮Clarion FCJ2'05.3751.0350.047166.74
1315白石 勇樹やぐら動物病院2'05.4031.0630.028166.70
149松崎 俊祐K office FCJ2'05.4731.1330.070166.61
1512高星 明誠NDDP FCJ2'05.5171.1770.044166.55
1613朱 戴維NDDP FCJ2'05.8701.5300.353166.09
1716仁木 圭之Dunlop Team Naoki START2'05.9601.6200.090165.97
186加賀美 綾佑TMCFCJ2'05.9631.6230.003165.96
198山浦 啓ウィンズガレージ2'06.0221.6820.059165.89
205小河 諒R.HOKA Racing2'06.5082.1680.486165.25
213朱 胡安Dragon Knight2'06.7232.3830.215164.97
以上予選通過 基準タイム ( 110% ) 2'16.87612.53610.153152.73

Japanese F3

JF3:第9,10戦もてぎ TDPドライバーの国本雄資が第5大会も完全制覇し、開幕10連勝の新記録達成! (TOYOTA)

  • コース:ツインリンクもてぎ(4.801km)
  • * 予選:8月7日(土)晴:ドライ
  • * 第9戦決勝:8月7日(土)晴:ドライ
  • * 第10戦決勝:8月8日(日)晴:ドライ
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第9戦、第10戦共に国本雄資(中央)がポール・トゥ・ウィン。
今季初F3の山内英輝(右)が2戦連続3位表彰台を獲得した

 全日本F3選手権の第5大会(第9戦、第10戦)が8月7日(土)と8日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで開催された。

 今季の同シリーズには、CクラスにTOM'S TOYOTA 1AZ-FEエンジン搭載車両が4台出場、Nクラスは参戦車両9台全てがTOM'S TOYOTA 3S-GEエンジンを使用している。

 今シーズンの全日本F3は、TDPドライバーの国本雄資(PETRONAS TEAM TOM'S)が圧倒的な強さを見せており、これまでのシリーズ記録に並ぶ開幕から無傷の8連勝を飾っている。国本が新記録となる9連勝目を挙げるか、誰が国本を止めるかに注目の集まる大会となった。

 7日(土)午前11時35分から15分ずつ、10分間のインターバルを挟んで第9戦、第10戦の予選が行われた。決勝での勝利だけでなく、第2戦以外はポールポジションを獲得してきている国本は、ここでも強さを示し、両戦共に貫禄のトップタイム。8戦連続でのポールポジション獲得となった。今大会は、2008年のNクラス初代チャンピオンである山内英輝(ハナシマレーシング)が5号車をドライブすることとなり、今シーズン初のF3、そして初めてのCクラス車両ドライブながら好走を見せ、2戦共に3番手グリッドを獲得。ラファエル・スズキ(PETRONAS TEAM TOM'S)が4番手、嵯峨宏紀(DENSO Team Le Beausset)が5番手につけ、Cクラスは第9戦、第10戦共に全く同じグリッド順となった。

 Nクラスでは、前大会富士で初勝利を挙げたTDPドライバーの蒲生尚弥(TOM'S SPIRIT)が第9戦で、3戦連続となるポールポジション。第10戦は小林崇志(HFDP RACING)がトップタイムをマークし、蒲生は2番手となった。

 まだ暑さの残る午後4時20分、好天の下で第9戦決勝レース(14周)がスタート。ポールポジションの国本はスタートを決め、トップをキープ。いつも通りの独走かと思われたが、前半は2位の関口雄飛(ThreeBond Racing)が国本に食らいつき、プレッシャーをかける展開となった。 しかし、首位を行く国本は落ち着いてこれを防ぎ、中盤以降は関口を少しずつ引き離していった。最終的には、1.7秒差で国本がトップチェッカー。これまでのシリーズ記録(8連勝)を更新する、9連勝の新記録を達成した。

 3位にはトップ2台の争いに続いた山内。Cクラス初レースで表彰台を獲得した。嵯峨が4位、スタート直後にコースオフを喫したスズキは6位フィニッシュとなった。

 Nクラスでは、ポールポジションの蒲生がスタートから着実にトップを守り、2位以下との差をキープしたままトップでフィニッシュ。2戦連続のポール・トゥ・ウィンで今季2勝目を飾った。

 8日(日)午前10時40分から第10戦決勝レース(20周)が開始。ポールポジションの国本はこのレースでも危なげなくスタートを決めると、2番手グリッドの関口がスタートをミスしたこともあり、今度は序盤から独走態勢に入った。  一方、3番手スタートの山内は、前を行く関口を猛プッシュ。しかし、追い抜きの難しいもてぎで、パスするまでには至らず。

 後続との差を広げていった国本は、7.7秒もの大差をつけてトップフィニッシュを果たし、今季負け無しの10勝目。自らの連勝記録を更に伸ばした。山内は2戦連続の3位。スズキが4位。スピンを喫した嵯峨は6位に終わった。

 Nクラスでは、2番手グリッドの蒲生が好スタートを切るが、首位の小林と並びながらのバトルでダートへはみ出し、3位へ後退。しかし、パスしていった車両がジャンプスタートの裁定でペナルティを受けたため、これで2位に上がった蒲生は、 12周目の1コーナーでポールポジションから首位を逃げる小林をパス。その後はハイペースで後続を引き離し、2位に17秒もの大差をつけて3連勝を飾った。

Text & Photo: トヨタ自動車株式会社

Japanese F3

JF3:第9戦もてぎ決勝 各クラス上位3名の記者会見

■Cクラス
優勝 国本雄資(トムス)
 「ポールスタートだったので、スタートを決めれば抜かれないと思っていました。序盤、タイヤが暖まるまでクルマのバランスが悪かったです。ファステストラップを取れなかったので考え直さないといけないですね。9連勝してチャンピオンが明日にも決まるそうですが、こんなに早いとは思っていませんでした。あしたも気を引き締めて勝ちます」
決勝2位 関口雄飛(スリーボンド)
 「2位スタートでしたが、ぶつかってもいいので1~2周のうちに順位を上げないと勝てないと思っていました。でも信号が消えるタイミングが早かったのとホイールスピンもして山内選手にも抜かれそうになりました。ここはコンマ5秒遅くても抜けないので、あしたも1周目がすべてですね」
決勝3位 山内英輝(ハナシマ)
 「スタートはちゃんと決まりました。後ろに着いていけばチャンスがあると思いましたが、追いついたのにミスをしてしまいました。もっと前に行ければよかったんですが、表彰台に立てたので満足しています」
■Nクラス
優勝 蒲生尚弥(トムス)
 「スタートもうまくいって、あとは自分のペースで走るだけでした。毎レース、一生懸命走るだけです。明日はスタートと1周目が大切なので集中します」
決勝2位 小林崇志(HFDP)
 「スタートは慎重になりすぎたのと、間にCクラスのマシンが入ったりで前との差が開いてしまいました。レース中もミスが多くて安定した走りができませんでした。あしたはスタートをしっかり決めて、ポールトゥウインをしたいですね」
決勝3位 佐々木大樹(ノバ)
 「いままで1~2位を取れそうなときでもミスで結果を残せませんでした。スタートでの3位のポジションをキープするだけでしたね。後半タイヤもたれて悔しさの残るレースになってしまいました。明日は、抜けないコースといっても駆け引きでチャンスがあると思うので頑張ります」
Text: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第9戦決勝 国本雄資、前人未到の開幕9連勝を達成!

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全日本F3選手権第9戦の決勝が8月7日、ツインリンクもてぎで行われ、#1国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)がポール・トゥ・フィニッシュを達成。連勝記録を9に伸ばし、全日本F3の歴代連勝記録で単独トップに躍り出た。
Nクラスもまた予選クラストップの#37蒲生尚弥(TDP SPIRIT F307)が2位#8小林崇志(HFDP RACING F307)を2秒近く引き離し、今季2勝目を飾った。

第9戦決勝は午後4時20分スタート。
ポールの国本が見事ホールショットを決めて1コーナーを立ち上がっていく。予選2番手の#12関口雄飛は動き出しこそやや出遅れたものの、すぐに国本との差を縮めにかかり、2周終了時点で0.566秒差に詰め寄ってきた。

右に左にクルマをずらし、国本にプレッシャーをかけていく関口。
しかし国本も負けずにペースを上げ、6周目にその差を1秒043に広げ、その後も少しづつ引き離していった。
関口も10周目、13周目と僅かながらラップタイムで国本を上回り、その差を詰めようと試みるが、最後まで国本を捉えることは出来ず、14周のレースは終了。国本が開幕依頼の連勝記録を9に伸ばし、ブノワ・トレルイエの連勝記録を遂に上回った。
2位は関口。3位には今回ハナシマレーシングからエントリーしてきた#5山内英輝が入った。
山内は2008年にF3ナショナルクラス(現在のNクラスに相当)でチャンピオンを獲得しているが、Cクラスへの参戦はこれが初めて。Cクラスデビュー戦、しかもシーズン半ばでの途中参戦での表彰台獲得はこれ以上ない結果だろう。

Nクラスは予選トップの蒲生がスタートから飛び出し、2位小林の追撃を許さず徐々に間隔を広げていき、第8戦富士に続いての2連勝を達成した。3位には#22佐々木大樹が入った。

第10戦決勝は明日午前10時40分より、20周で戦われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第9戦もてぎ決勝結果

全日本F3 -RIJ- (2010/08/07) Race Results Weather:Fine Course:Dry
All Japan F3 Championship Round 9 ツインリンクもてぎ(ロードコース) 4.801379 km

PNoClsDriverCarChassisEngineLapTime/
Behind
11C国本 雄資PETRONAS TOM'S F308DALLARA F3081AZ-FE1425'20.670
212C関口 雄飛ThreeBondDALLARA F308SR20VE141.771
35C山内 英輝MJハナシマレーシングF308DALLARA F3081AZ-FE143.286
462C嵯峨 宏紀DENSO・ルボーセF308DALLARA F3081AZ-FE149.061
52Cアレキサンドラ・インベラトーリTODA FIGHTEXDALLARA F308MF204C1410.949
636Cラファエル・スズキPETRONAS TOM'S F308DALLARA F3081AZ-FE1411.715
737N蒲生 尚弥TDP SPIRIT F307DALLARA F3073S-GE1424.937
88N小林 崇志HFDP RACING F307DALLARA F3073S-GE1426.814
922N佐々木 大樹NDDP EBBRODALLARA F3063S-GE1432.812
1023N佐藤 公哉NDDP EBBRODALLARA F3063S-GE1435.582
117N三浦 和樹HFDP RACING F307DALLARA F3073S-GE1435.838
1263N千代 勝正BPダイシン ルボーセF305DALLARA F3053S-GE1438.565
1320Nギャリー・トンプソンACHIEVMENT by KCMGDALLARA F3053S-GE1446.283
1419N黒田 吉隆ACHIEVMENT by KCMGDALLARA F3073S-GE1446.654
1577N小泉 洋史Staff-one・CMSDALLARA F306 3S-GE1459.681
---- 以上規定周回数 ( 12 Laps ) 完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo.12 関口雄飛(ThreeBond) 1'47.708 (4/14) 160.48km/h

Japanese F3

JF3:第9戦もてぎ公式予選 ポールは国本、スポット参戦の山内が3位につける!

全日本F3選手権第9戦の公式予選が8月7日、ツインリンクもてぎで行われ、#1国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)が1分46秒996でポールポジションを獲得した。
Nクラスは#37蒲生尚弥(TDP SPIRIT F307)がトップだった。

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今年のF3もいよいよ後半戦に突入した。ここまで無傷の8連勝でランキングトップをひた走る国本の連勝記録がどこまで伸びるのか、誰が国本に待ったをかけるのか。2010シーズンの焦点はそこに絞られてきたと言っていい。
そして今回もう一つの注目点は2008年のナショナルクラスチャンピオン(現在のNクラスの前身)、山内英輝の参戦だ。山内は今回カーナンバー5、ハマシマレーシングからのエントリーだ。

第9戦の公式予選は午前11時35分より、15分間で開始された。
セッション中盤にトップに立ったのは#12関口雄飛。#36ラファエル・スズキがそれに続くが、残り時間が4分を切ったところで国本がトップに立ち、国本、関口、スズキの順に。
そこへ今回参戦の山内が4位につけてきた。山内は終盤更にタイムを上げ、チェッカー直前に3位に浮上する。
一方のトップ争いは、関口がチェッカー提示前に早々と走行を切り上げたため、国本のポールが確定している。

Nクラスは今回も蒲生と#8小林崇志のトップ争いが展開されたが、今回は蒲生に軍配が上がった。3番手には#22佐々木大樹がつけた。

第7戦決勝は午後4時20分より14周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第9戦もてぎ公式予選結果

全日本F3 -RIJ- (2010/08/07) Qualifying-Session: Weather:Fine Course:Dry
2010 All Japan F3 Championship Round 9 ツインリンクもてぎ(ロードコース) 4.801379 km

PNoClsDriverCarChassisEngineTimeDelayGapkm/h
11C国本 雄資PETRONAS TOM'S F308DALLARA F3081AZ-FE1'46.996--161.55
212C関口 雄飛ThreeBondDALLARA F308SR20VE1'47.1940.1980.198161.25
35C山内 英輝MJハナシマレーシングF308DALLARA F3081AZ-FE1'47.3450.3490.151161.02
436Cラファエル・スズキPETRONAS TOM'S F308DALLARA F3081AZ-FE1'47.5510.5550.206160.71
562C嵯峨 宏紀DENSO・ルボーセF308DALLARA F3081AZ-FE1'47.7120.7160.161160.47
62Cアレキサンドラ・インベラトーリTODA FIGHTEXDALLARA F308MF204C1'47.9090.9130.197160.18
737N蒲生 尚弥TDP SPIRIT F307DALLARA F3073S-GE1'48.7281.7320.819158.97
88N小林 崇志HFDP RACING F307DALLARA F3073S-GE1'49.0772.0810.349158.47
922N佐々木 大樹NDDP EBBRODALLARA F3063S-GE1'49.4702.4740.393157.90
1063N千代 勝正BPダイシン ルボーセF305DALLARA F3053S-GE1'49.5092.5130.039157.84
117N三浦 和樹HFDP RACING F307DALLARA F3073S-GE1'49.6252.6290.116157.67
1223N佐藤 公哉NDDP EBBRODALLARA F3063S-GE1'49.6582.6620.033157.63
1320Nギャリー・トンプソンACHIEVMENT by KCMGDALLARA F3053S-GE1'49.7262.7300.068157.53
1419N黒田 吉隆ACHIEVMENT by KCMGDALLARA F3073S-GE1'50.4763.4800.750156.46
1577N小泉 洋史Staff-one・CMSDALLARA F306 3S-GE1'51.1554.1590.679155.50
以上予選通過 基準タイム ( 110% ) 1'57.89610.9006.741146.61

SUPER GT

SGT:第9戦もてぎ #11 ドライバーズランキング第3位・チームランキング第3位 (JIMGAINER)

  • #11 JIMGAINER ADVAN F430
  • Driver:田中 哲也/平中 克幸
  • 予選:8位 決勝:4位
  • #10 JIMGAINER ADVAN F360
  • Driver:植田 正幸/川口 正敬
  • 予選:18位 決勝:13位

予選観客数:14000人・決勝観客数:35000人

 前回のオートポリスで今年初優勝を飾った11号車。後半戦に来て上り調子で流れが良い。ポイントランキングもトップと3点差で2位と同点の3位。2004年にも一度、最終戦を4位で迎えたこともあり(この時はシリーズ3位)、今回は19号車、43号車の前でチェッカーを受ければチャンピオンが確定となる。

■2009年11月6日(土)
公式練習:9:55~11:40
  • 天候:晴・気温:22度・路面温度:29度・路面状況Dry
  • #11ベストタイム:1分56秒236
  • #10ベストタイム:1分59秒094

gt_r09_jg_01.gif  11月だというのに日中は半袖でも行動できる気候の中、今年の最終戦は栃木県にあるツインリンクもてぎで開催された。開始早々は15度とまだ気温は低かったものの、終了近くには22度と11月とは思えないほど上昇した。

 10号車も11号車も今回タイムアタックを担当するのは平中と川口。練習走行もまずこの二人のドライバーが走行を開始した。

 平中は何度となくピットに戻りスタビライザーやリアウイング、フロントとリアのダンパーの調整を行っていた。10号車はアンダーステアがキツく、なかなかセットが決まらない。残り40分で平中から田中に交代。チェックを行い、その後再び平中に交代し走行は終了した。

 10号車も残り15分で植田と交代。植田もマシンに違和感を覚える。今年一番マシンの状態が良くないようだ。なんとか予選までに改善するようにエンジニアとミーティングを行っていた。

予選1回目:12:50~13:35
  • 天候:晴・気温:21度・路面温度:26 度・路面状況:Dry
  • #11ベストタイム:1分57秒258
  • #10ベストタイム:1分59秒878

 今回の予選1回目は基準タイムをクリアするのみ。予選グリッドはこの後のノックダウン方式予選で決定する。このノックダウン方式予選は、毎年もてぎでのみ採用されていたが、今年は鈴鹿700kmでも行われ、今年2回目のノックダウン予選となる。

 この予選は45分間もあり、予選基準タイムをクリアすれば、テストも出来る予選直前の走行枠となる。 10号車、11号車共々2名のドライバーが基準タイムをクリアすると、予選に向けて最終のセットアップに入る。両車輛ともセットは決まるのだけれど、今ひとつ何かが足らない。11号車は7番手、10号車は19番手で予選1回目の走行は終わった。

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ノックダウン予選:14:25~13:32
  • 天候:晴・気温:21度・路面温度:24度・路面状況:Dry
  • #11ベストタイム:1回目・1分56秒189:2回目・ 1分56秒087:3回目・1分55秒454
  • #10ベストタイム:1分58秒496

gt_r09_jg_04.gif  ノックダウン1回目は予選16番手までが2回目に駒を進めることが出来る。1回目のタイムアタッカーは、2回目を連続して乗車することは出来ない。 11号車は平中、10号車は川口が1回目を走行。10分間という短い時間でタイムを出さなければいけない。平中は1分56秒189のタイムで8番手。川口も計測2周目に1分58秒496を出し、次週にタイムアップを計るが、右フロント足まわりがおかしい。コーナーも曲がりきれない。 ピットに戻ると足まわりにトラブルが発生していた。その為17番手でノックダウン2回目には残念ながら進むことが出来なかった。

 500クラスのノックダウン1回目とインターバルの7分を挟み、2回目が開始された。この回は田中がハンドルを握る。計測2周目に1回目を上回るタイムを出すが、トップは1分54秒台と驚異的なタイムを叩き出す。終了間際に圏外から一気に2番手まで上がってきた26号車ポルシェの為に、10番手というぎりぎりのポジションで3回目に駒を進めた。

 3回目のノックダウンはオンタイムで始まった。10台が順にコースへ。今年最後のポールポジションが決まる。アタックは平中が担当。計測2周目に今までのベストタイムの1分55秒454を計測するが、トップはまたまた驚異的なタイムの1分53秒915と今のレギュレーションとは違った時に出ているレコードタイムに近く、昨年のポールタイムとは2秒近くも更新。残念ながら決勝は8番手のグリッドからのスタートとなった。

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田中哲也コメント
 今日に関しては思った以上に予選順位が悪くて、内容よりも結果が悪かったので、明日に何とかするしかないと思うので、頑張ります。
平中克幸コメント
 他が速すぎたということが第一にあって・・・走り始めは良い状態で走れたと思っています。セッティングも悪くなかったですし、ここは富士よりも直線スピードがかなり影響してきますので・・・富士ではセクター3で稼ぐ事も出来るのですが、ストップアンドゴーのサーキットなので、その辺が厳しかったですね。ただレースはコンスタントラップで上手く走って、ピット作業とピット作戦で上手く前に行ければ、また富士みたいに上位にあがれると思うので、優勝目指して頑張ります。
植田正幸コメント
 今回は最終戦ということで、川口選手にセットアップ、予選のアタックをお願いいたしました。車のトラブルが出て、上手くいきませんでしたが、決勝までにそのトラブルがわかったので、明日は行けると思いますので、明日は頑張ります。
川口正敬コメント
 惜しかったですね。もう少しで57秒台に入ったのですが、トラブルもあってそれで終わってしまいました。ただ決勝までにこれほど車に乗れたことはなかったので、ある意味よかったですね。明日決勝に向けて課題はあるのですが、淡々と走って10番手以内でチェッカーを受けられたら良いと思います。
■2009年11月8日(日)
フリー走行:8:45~9:15 サーキットサファリ:9:25~9:45
  • 天候:曇・気温:11度・路面温度:13度・路面状況:Dry
  • #11ベストタイム:1分56秒999
  • #10ベストタイム:1分58秒484

 朝から雲に覆われるが、雨の気配はない。11号車は昨日よりセット変更を行いチェックし、田中から走行を開始。15分後に平中と交代。リアウイングの調整を行いコースへ。10号車は植田が最終のセットアップを行う。タイヤを変え1分58秒台をマークし川口と交代。川口はタイムが安定しているものの、タイムが伸びない。

 フリー走行終了後にサーキットサファリが10分のインターバルの後開始。 10号車はリアのスプリング交換を行い川口がコースへ。最終のセットアップが終わり走行は終了。11号車も田中がまず走行。その後平中と代わりサファリは終了した。

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決勝:14:00~53LAP(GT500)
  • 天候:曇・気温:20度・路面温度:24度・路面状況:Dry
  • #11ベストタイム:1分58秒209
  • #10ベストタイム:1分59秒683

gt_r09_jg_10.gif  時折日差しが射すものの、空全体は雲に覆われている。朝と同じく雨が降る気配はなく、ドライコンディションで今年最後のレースは開始された。

 11号車は田中、10号車は植田がスタートを担当する。田中は今年1番と思われるくらいのスタートで、一気に2台をパスし6番手に浮上。チャンピオンを獲得する上で、非常に幸先の良いスタートとなった。10号車は前を行く112号車ポルシェに前を阻まれ、ポジションもペースも上げられず苦戦。18番手のまま周回数を重ねる。

 トップをいく81号車のペースは速く、10周を超えた辺りですでに15秒の差が11号車とはあった。しかし、今日は43号車と19号車の前でチェッカーを受けなければチャンピオンの権利はない。この時43号車が3番手、19号車は4番手だった。ここに離されないよう、前と離されないように田中も周回を重ねる。当初の予定通り、早めにピットに入り平中と交代し、追いかける展開に。16周目に300クラスで一番にルーティーンのピット作業を終えて、平中をコースに送り出す。10号車植田もポジションを落とすことなく走行、25周目に川口にハンドルを託す。

gt_r09_jg_11.gif   20周目を過ぎた辺りからシリーズを賭けた、11号車、19号車、43号車の接近戦が始まる。23周目に前の43号車とは0.4秒差。思ったようにペースが上がらない43号車を執拗にプッシュする平中。43号車高木も必死にブロックする。25周目にピット作業を終えた2号車も絡み、4台のバトルが展開。27周目の1コーナーで500クラスを巧みに使いインを刺し平中が前に。2コーナーでは完全に前に入るが、高木も譲らず接触してしまう。しかしこれはレーシングアクシデントと判断。平中は2号車を猛追する。28周目にピットを終えた7号車が間に入り2番手の19号車から5番手の11号車が数珠繋ぎで走行、一瞬たりとも気を抜けない状況に。

 32周目に前を行く2号車を90度コーナーでパスした次の周に、5コーナーで55号車のエンジンから火の手が上がる。コースにもオイルが撒かれセーフティカーが導入された。ここで一気に1番手からのマージンはなくなり、リスタートの時には今まで以上のバトルが予想された。

 10号車はSCが入ったときに81号車の後ろに付く羽目に。1周の周回遅れとなってしまう。この時15番手を走行、徐々に順位を上げていた。しかし、このSCの後から駆動系のとトラブルにより、ペースを上げられなくなる。なんとか最後まで走りきり、13番手でチェッカーを受けた。

 11号車平中はSCが入った後、残り13周をチャンピオン目指して激走を開始。前を走行するのは19号車。1秒以内の接近戦を繰り返す。しかしその後ろからペースを上げてきた74号車が急接近。46周目にあろうことか平中が2コーナーでアウトからオーバーテイクされ5番手に。しかし、V字コーナーで74号車がブレーキロックし白煙を上げる。そのイン側を平中が射すと74号車が右リアに接触。しかしマシンにダメージはなく、再び19号車を追いかける。48周目には0.7秒差まで詰めよるが、19号車の巧みなブロックに平中も打つ手もなく、4番手でチェッカーを受けた。

 10号車はドライバーズランキングが23番手、チームランキングは16番手、11号車はドライバーズランキングが3番手、チームランキングが3番手で今シーズンを終えた。

 今年1年心強い応援をしていただき、本当にありがとうございました。来年も引き続きご支援よろしくお願いいたします。

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田中哲也コメント
 一年間、精一杯やった結果がシリーズ3位だったと思います。チームとしては、後半になるほど良くまとまってきていたと思います。来年のチャンピオン獲得につながるように、この悔しさをバネに、またガンバっていくだけです。
平中克幸コメント
 今回のレースではシリーズチャンピオンがかかった大事なレースでしたが、思うような結果がだせず悔しいですね。予選のポジションがあまり良くなかったので、決勝では苦戦を強いられるのは覚悟していました。それでもスタートで哲也さんが、6位までポジションアップしていたので自分もなんとかチャンピオンを目指して走りました。最後は前を走る19号車をなんとかパスしたかったのですが‥‥。結果シリーズ3位でしたが、チャンピオン争いが出来た事は凄く自分にとって良い経験になりました。
植田正幸コメント
 今年でSUPER-GT3年目でしたから、もう少し納得できるシーズンを送りたかったですね。今日の決勝もポルシェに引っかかってペースも上げられなかったし、直線スピードのあるマシンとの差をもう少し考えて欲しいですね。このままではストレスの掛かるレースばかりになってしまいます。来年は今年以上のポジション目指して頑張りたいと思います。今年1年ありがとう御座いました。
川口正敬コメント
 今回はタイヤの選択を失敗しましたね。SCが入ってタイヤに一度熱が入ってから冷めるとグリップがかなり低下しました。その後駆動系も壊れちゃって、ペースを全く上げることが出来ませんでした。最終戦をきちんと締めくくれなかったのは残念ですね。植田選手には今年一年勉強させていただき感謝しています。11号車の田中選手、平中選手にも色々教えて貰い、良い環境の中でレースが出来ました。ただ走行時間が短いのは、GTビギナーにはかなりきつかったです。もっと練習時間は作って頂きたいと思います。今年1年ありがとうございました。
Text & Photo: JIMGAINER

SUPER GT

吉本大樹レースレポート(SGT最終戦(第9戦)/もてぎ)

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【スーパーGTシリーズ第9戦(ツインリンクもてぎ)】
7-8 November, 2009
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紫電、ラスト2戦のトラブルが響き
タイトルには手が届かず

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【Result】
(Sta) FP : 3 th / QF : 11 th
(Sun) FP : 4 th / Final : 16 th (0 pt / Team Point : 1 pt)
Driver's Ranking : 8 th (吉本大樹)
Team's Ranking : 7 th (Cars Tokai Dream 28)

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【Qualify】
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天候:曇|路面:ドライ|気温:21℃|路面温度:24℃(ノックダウン予選開始時)

紫電、タイヤと路面のマッチングに苦しみ予選は11番手

遂に雌雄を決する最終戦を迎えた2009年のスーパーGTシリーズ。タイトル獲得の可能性は残すものの、ランキングトップとのポイント差等、立場的にはやや苦しい状況でこの最終戦を迎える事となったカーズ東海ドリーム28&紫電。しかし、チーム&ドライバーは「まだシーズンが終わったわけではない」と、逆転タイトル獲得に向け必勝を期しこの最終戦に挑むこととなった。

迎えた土曜日のフリープラクティス。上空はやや雲が多かったものの、日差しは強く、セッションが進むにつれて気温、路面温度とも上昇。11月とは思えないほどの暖かさの中での走行となった。このセッションでまずステアリングを握ったのは加藤選手。その加藤選手は予選、決勝に向けマシンのセットを確認~調整していくと、NEWタイヤでは1'56"218をマーク。セッション後半でステアリングを握った吉本大樹もこの後のセッションに向けたセットアップを進めて行き、最終的にこのセッションを4番手で終えることとなった。

その後12:50から45分間(GT500、GT300両クラスの混走)で行われた公式予選1回目。この予選はこの後のノックダウン方式での予選に進むための予選通過基準タイムを両ドライバーがクリアすることが求められる他、そのノックダウン予選までにマシンのセットを最終調整する為にも大事なセッションとなる。予選通過基準タイムに関しては両ドライバー共危なげなくクリアしたカーズ東海ドリーム28&紫電陣営は、このセッションでは吉本大樹がNEWタイヤでアタック。最終的にこのセッションのトップから0.2秒差の3番手となる1'56"850をマークする。しかし「コースが混雑していてまともなアタックを出来たラップがなかった事もあるけど、今一タイムが伸びなかった。マシンのセットというより、コースとの相性という感じですが・・・」と、後のノックダウン予選に向けては幾分の不安も残しつつこのセッションを終了する事となった。

そして迎えたノックダウン予選。この予選方式はセッション1(Q1)、セッション2(Q2)、セッション3(Q3)の3回に分けられ、それぞれのセッションで上位タイムをマークしたチームのみが次のセッションへの出走が許され、セッション2までで脱落したチームはその時点で決勝スターティンググリッドが確定。セッション3でトップタイムをマークしたチームがポールポジションとなる。更に一人のドライバーが2回続けてのセッションに出走する事は認められない。この予選Q1で紫電のステアリングを握ったのは吉本大樹。その吉本はこのセッションで6番手タイムとなる1'55"807をマークし、まずは危なげなくQ2進出を決めて行く。そして迎えたQ2セッション。ここでは加藤選手がNEWタイヤを履きコースイン、Q3進出を賭けたアタックへと入って行く。しかし午前のフリープラクティスから懸念していたタイヤと路面とのマッチングに苦しむこととなり、マークしたタイムは1'56"248。セッション終盤まではぎりぎりQ3進出圏内となる10番手につけていたものの、最後の最後にタイムアップを果たしたマシンにそのポジションを奪われQ3に進出する事が出来ず、翌日の決勝は11番グリッドからスタートを切る事となった。

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【Final】
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天候:晴|路面:ドライ|気温20℃|路面温度24℃

紫電、トラブルで今シーズン最後のチェッカーを受けることは叶わず

前日の予選では無念の11番手に留まった紫電。タイトルを争うチームの多くが予選上位につけたこともありタイトル争いでは窮地に立たされる事になったものの、この日午前のフリープラクティスでは4番手のタイムをマーク。決勝での巻き返しを狙いマシンをスターティンググリッドへと並べた。

迎えた注目のスタート。ここで紫電のステアリングを握ったのは加藤選手。しかしその加藤選手はスタートこそまずまずの動きを見せたものの、オーバーテイクポイントの少ないコース特性も影響し、その後は思ったようににポジションを上げることが出来ず。それでも粘り強く8番手近辺までポジションを上げて行くと、レース折り返しよりも若干早目の周回数ながらピットイン。今シーズン最後のピット作業を行っていく。すると紫電はここで何とタイヤ交換を行わず給油とドライバーチェンジのみでコースイン。ピット作業でのロスタイムを削り、タイトルを争う#19(ウェッズスポーツIS350)と#43(ARTA Garaiya)の間でコースに復帰すると、最後のスティントを吉本大樹のドライビングに賭けていく。

ここから最後の追い上げを期しステアリングを握った吉本大樹。しかし前戦オートポリスに続きここでも不運が紫電を待ち構えていた。「ピットアウト直後から異音がし始めた」というマシンはその後程なくして明らかな異音と共にエンジンが一気にパワーダウン、元々劣勢であったストレートスピードが更に落ちていく。吉本は一度はアウトラップだった#7(M7 MUTIARA MOTORS雨宮 SGC7)を交わし前に出ると、その後巧みなブロックで数周に渡り何とかそのポジションを守ったものの、結局徐々に悪化していったトラブルには成す術もなく、#7(M7 MUTIARA MOTORS雨宮 SGC7)に抜き返された後、#11(JIMGAINER)にもポジションを奪われてしまう。更にその後方から来ていた#74(COROLLA Axio apr GT)にも1コーナーで接触されながら交わされ、最後は「エンジンが止まりかけるガス欠のような症状も出てきた」とピットインを余儀なくされてしまう。

トラブルの原因はマフラーの破損で、タコ足状に分かれたマフラーパイプのうち1本にクラック(亀裂)が入った事によるものであった。それでも最後のガス欠のような症状はその破損がエンジンの燃調にも異常を来した為引き起こされたものでエンジン自体のトラブルではなかった為、チーム、ドライバー共に「もう一度コース復帰を・・・」との思いはあったものの、ピットに戻りその破損状況を目視すると、すでにクラックの入ったマフラーは完全に折れてしまっていた。この状態で走行を続ければエンジン自体のトラブルに繋がる可能性もある他、エンジンルーム内やその周りの配線類に引火しマシンの火災に発展する可能性もある。結局この破損状況を見たチームはこの時点で続走を断念。2009年のカーズ東海ドリーム28&紫電の戦いは、無念にもここで幕が下ろされる事となった。

今シーズン紫電&カーズ東海ドリームは第2戦鈴鹿から吉本大樹を迎え入れ、第4戦(セパン)での最後尾からの劇的逆転優勝を含み3度の表彰台を獲得。ウェイトが加算され劣勢が予想された後半戦も、チームの戦略の功もあり着実にポイントを加算、第7戦終了時点ではドライバーズランキングでトップと同ポイントの2位、チームランキングでも2pt差の3位につける等、大混戦のタイトル争いの中心的存在ともなった。最終戦の時点で6台ものマシンがタイトル獲得圏内に残った大混戦のタイトル争いの中、最後の2ラウンドはトラブルに泣くレースが続いたため惜しくもタイトルは逃したものの、最終的にはドライバーズランキング6位(加藤選手)&8位(吉本大樹)、チームランキングは7位という結果で2009年のシーズンを締めくくる事になった。

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【吉本大樹コメント】
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今回は、前回オートポリスを落とした事、このもてぎが紫電との相性が良くない事等も含め、タイトル争いと今回のレースはかなり厳しいものになるだろうとの覚悟でのぞみましたが、マシンはタイヤと路面との相性でタイムが伸びず、予選からレースにかけては想像していた以上に厳しい展開でした。

それでも決勝はチームがこれまで幾度となく当ててきた作戦とコンスタンシーで勝負をかけ、スタートの位置とコースの特性から、トップを逃がさない為にも早いピットインを行ったのですが、その直後にトラブルが出てしまいました。最後は燃調が狂ったまま走るとエンジン自体が壊れてしまう可能性、ハーネス類に引火する可能性等もあり走行を断念しましたが、あの状態で、更にはタイヤも交換せずに走ってあのラップタイム(1分58秒台)が刻めていた事を考えると、トラブル無しで思惑通り進めば間違いなく19号車や11号車と争う位置、悪くても3位表彰台を争うところには行けたと思います。それだけにこの結果は非常に残念ですが、今回のような事前に防ぐのが難しいトラブルが出るのは仕方のない事ですし、チーム、ドライバー共に皆が最後まで力を出し切れたと思います。

また今シーズン、こうして僕が第2戦から紫電で走り、最終戦までタイトル争いを出来たのも、チーム全員の努力、スポンサー様の協力、ファンの皆さんの応援があったからに他なりません。非常に苦しい状況もあったなか頑張り続けてくれたチーム、応援していただいたスポンサー様、毎戦声援を送ってくれたファンの皆さんに本当に感謝します。

応援、本当にありがとうございました。

SUPER GT

SGT:2009シリーズチャンピオンのコメント

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GT500クラスドライバーズ部門 脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー組
脇阪 寿一
ほっとしてます。それ以外ない。今シーズン僕はミスもしてきたので、タイトルを獲って初めてそれが笑い話にできると思ってました。
今回は予選から周りにSCがいてくれて、別に何をしてくれるわけでもないんですが、気持ちが楽でした。
今日アンドレに「以前飯田章選手と組んでたときもすごくいい感じだったけど、2007年のタイトルはお前が相棒じゃなきゃ取れなかった」って言いました。彼のスタートはリスキーに見えますけど、彼なりのマージンは残してある。あのスタートがあることで、僕らの作戦に物凄いアドバンテージが生まれます。それに走ってる間に無線で色んな情報を上げてくれるので、自分はものすごく戦いやすい。だから今年のタイトルは彼のタイトルと言っていい。
とにかくほっとした。それだけです。

アンドレ・ロッテラー
最高の気分。すごく嬉しいです。
寿一とは2度目のタイトルです。彼とは4年間一緒に戦ってますが、最高のチームです。
メカニックもファンタスティック。いつも本当にハードに、心を込めて働いてくれますし、レクサスのサポートも心強かった。彼らにも感謝したいです。
今日はグレートな一日でした。いいスタートがきれて、レースをリードしながら気持ちよく走りました。パーフェクトでした。
一年前に父が病気になってから、木曜にサーキットに入って、月曜に帰国、ということを何度もやりハードな一年間でした。そのためにチームも協力してくれたし、おかげで少しでも多く父との時間をすごすことができました。シーズン後半に流れがよくなってきたのも父からパワーを貰った気がしました。父はいつも僕と一緒にいるんです。

GT300クラスドライバーズ部門 織戸学/片岡龍也組
織戸 学
タイトルを獲りにはいってましたが、心の中では不安でした。今はほっとしています。
片岡は去年までGT500を走ってましたが、彼のことは以前からよく知っていたし、300に来る事情も分かってたし、クルマも去年から開発してきて、今年はやっとチャレンジできる環境が整ってきたので、片岡とだったらタイトルにトライできると思ってました。いいシーズンでした。

片岡 龍也
ありきたりだけど、ほっとしてます。
今年坂東組に入ることになりましたが、織戸さんもマサ監督もキャラクターの強い人ですが、加入した瞬間から輪を作って戦えていたので、このチームならやっていけると思いました。
いつも最後まで諦めないという気持ちで戦ってきました。加入で着て本当に良かったと思えるシーズンでした。
(RX-7の状況は)チームからはアナウンスがありませんでしたが、ビジョンでみていたので、終盤は平中に抜かれたら終わりだと分かっていました。平中とは同じFTRSの1期生でもあるので意地でも抑えきってチャンピオンを獲ってやると思ってました。

GT500クラスチーム部門 LEXUS TEAM PETRONAS TOM'S
関谷正徳監督
岡山でタイヤチョイスをミスしたり、富士では接触があったりと、残念なレースがいくつもあったが、オートポリスで優勝できたことで、大きな流れがこっちに来ていると感じました。
勝負事は追う側が強いものですが、スタッフの一人一人がいい仕事をしてくれて本当に心強かった。
ドライバーもすごかった。アンドレはオートポリスでもスタートを決めてくれたし、今回も良かったのでタイトル獲得に期待が持てました。レース前のミーティングで「お前の父さんがなんとかしてくれる」と話しましたが、そのとおりになりました。
僕らは寿一のパフォーマンスを引き出せていなかったのに、彼はいつも耐えて走ってくれました。

GT300クラスチーム部門 RACING PROJECT BANDOH
坂東正敬監督
本当にほっとしています。目標だったチャンピオンが獲れて満足してます。
周りからは未だに親父のチームと思われてますけど、去年までの飯田章さん、今年の織戸さんが力になってくれました。このチームはメカニックも含めて僕より年下は片岡しかいないんですが、その中で意見をどうやって通すか考えながらやってきました。片岡はドライバーとして申し分ない選手です。
今年は1戦も落としていない。本当に強いチームになりました。
勉強になった一年でした。今は感謝で一杯です。

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第9戦もてぎ トムスのレクサスSC430が逆転でダブルタイトル獲得! (TOYOTA)

GT300クラスでもレクサスIS350が初のチャンピオンに
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2009年のGT500クラスでドライバーとチームの両タイトルを獲得した
PETRONAS TOM\'S SC430 36号車

 激戦が繰り広げられているSUPER GTの2009年シーズン最終戦となる第9戦「MOTEGI GT 250km RACE」が11月7日(土)、8日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで開催された。

 全9戦で行われる今シーズンのSUPER GTも最終戦を迎え、タイトル争いも大詰めを迎えた。GT500クラスではPETRONAS TOM'S SC430 36号車がトップと5ポイント差で逆転チャンピオンを目指す。また、GT300クラスではウェッズスポーツIS350 19号車がランキング首位につけているが、2位とはわずか3ポイント差、6台がタイトル獲得の可能性を持つ混戦となっている。

 最終戦の今大会は、シーズンを通して参戦している車両については、ウェイトハンデがなくなり、ノーハンデでの最後の争いとなる。レース距離も250kmと短く、タイトルを賭けてのバトルに注目が集まった。

 今大会にはレクサスチームからGT500クラスに5台のレクサスSC430が出場。また、GT300クラスに2台のレクサスIS350と2台のカローラアクシオが出場した。

◆予選◆

 7日(土)午前9時55分からの公式練習を経て、午後12時50分より予選1回目がスタート。36号車がトップタイムをマークし、ENEOS SC430 6号車が3番手、ZENT CERUMO SC430 38号車が4番手と続いた。KRAFT SC430 35号車は石浦が3番手タイムをマークするも、その後トラブルが発生。修復しアタックを開始した大嶋は1周しかできず、予選通過ならず。14番手グリッドとなった。

 今大会の2回目の予選はノックダウン方式で、午後2時25分から開始された。GT500クラスでは、第1セッションで1台、第2セッションで4台が脱落したが、ノックダウン予選に出走した4台のレクサスSC430は全車最終第3セッションへと進出。

 最終第3セッションでは、激しいアタック合戦の結果、僅か100分の1秒及ばず36号車が2番手、最前列グリッドを確保。2列目に6号車、38号車が並び、第2セッションでトップタイムをマークしたDUNLOP SARD SC430 39号車は8番手となった。

 GT300クラスでは、19号車とTDPの若手コンビが駆るCOROLLA Axio apr GT 74号車の2台が最終第3セッションへと進出し、それぞれ3番手、5番手。第2セッション敗退となったavex apr COROLLA Axio 31号車は12番手、KUMHO TIRE SHIFT IS350 52号車が15番手につけた。

◆決勝◆

 8日(日)は曇り空の下、ドライコンディションで53周(250km)の決勝レースがスタート。最前列アウトサイド、2番手グリッドの36号車が好スタートを切り、1周目にしてトップを奪取。その後もポールポジションのARTA NSX 8号車との首位争いを繰り広げたが、前半戦は首位の座を維持した。

 後方では、38号車が、ランキング首位につけるMOTUL AUTECH GT-R 1号車との激しい4位争いを展開したが、1号車はタイヤバーストで後退。

 これで逆転タイトル獲得に向け有利になった36号車は、中盤、遅めにピットインした8号車に先行されるも、着実に2位のポジションをキープ。3位に6号車、4位に38号車を従え、レクサスSC430が2-3-4位につけての後半戦となった。

 35周目、トラブルに見舞われたGT300クラス車両によりコース上にオイルがまかれ、セーフティカーが導入。各車の差が無くなった状態で、残り14周で再スタートが切られた。36号車は2位を守って走行。38号車は追い上げてきたKEIHIN NSX 17号車とのバトルの末に痛恨のスピンを喫し、コースオフ。6号車も終盤 17号車の先行を許し、4位に後退。

 36号車も17号車の追い上げを受けたが、逃げ切り、2位でチェッカー。

 この結果、36号車のレクサスSC430を駆る脇阪寿一/アンドレ・ロッテラーが逆転で2009年シーズンのドライバーズタイトルを勝ち取り、LEXUS TEAM PETRONAS TOM'Sもチームタイトルを獲得した。同チーム及び、レクサスSC430のGT500クラスドライバーズタイトル獲得は2006年以来3年ぶりとなる。

 GT300クラスでは、3番手スタートの19号車がひとつポジションを落とし、4位。74号車がこれに続く形で序盤戦へ。やや早めのタイミングでピットインした19号車は、タイヤ無交換作戦を採り、後半戦も上位争いを展開。

 最後は、タイトルを争うJIMGAINER ADVAN F430 11号車の猛追を受けたが、タイヤが厳しい状況ながら見事にこれを凌ぎきり、3位でフィニッシュ。19号車の織戸学/片岡龍也が念願のドライバーズチャンピオンに輝き、参戦2年目のレクサスIS350に初のタイトルをもたらした。

 19号車のRACING PROJECT BANDOH はGT300クラスのチームタイトルも獲得し、レクサスはGT500、GT300両クラスでドライバー/チームの全タイトルを制覇することとなった。

トヨタ自動車(株)モータースポーツ部主査 林博美のコメント:
今シーズンは09年規則に合わせた正規車両として新型車両、新エンジンを投入し、チャンピオンの獲得が必達だったが、シーズン半ばは苦しい戦いが続いた。終盤になって開発が順調に進んだことによってポイントを挽回し、逆転で最終目標を達成することが出来た。来シーズンも更に進化型の車両を投入する予定であり、連覇に向かって更なる努力を続ける。応援して下さったファンの皆様、スポンサー、チームスタッフ、ドライバー全員の協力のお陰であり、心から感謝を申し上げます。一年間の応援、本当にありがとうございました。
Text & Photo: トヨタ自動車株式会社

SUPER GT

SGT: NSX-GTラストランをポール・トゥ・ウインで締めくくる (HONDA)

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ARTA NSX(R.ファーマン/伊沢組)が今シーズン2勝目でランキング2位を獲得、KEIHIN NSXが3位表彰台
  • 2009年11月8日(日)決勝
  • 会場:ツインリンクもてぎロードコース(4.801379km)
  • 天候:予選/晴れ、決勝/晴れ
  • 気温:20℃(14:00現在)
  • 路面温度:23℃(14:00現在)
  • 決勝レース:53周(254.473087km)
  • 観客:3万5000人(主催者発表)

 11月8日(日)、栃木県・ツインリンクもてぎロードコースにおいて、2009 オートバックス SUPER GT第9戦「MOTEGI GT 250km RACE」の決勝レースが開催された。

 このもてぎラウンドがSUPER GTシリーズの2009シリーズ最終戦となり、し烈を極めたドライバー、チーム両部門のシリーズタイトル争いが決着する。この最終戦は、ウエイトハンデが取り払われるため、全車がイコールコンディションで争うことになる。

 シリーズタイトル争いはドライバー部門において、#8 ラルフ・ファーマン/伊沢拓也組がトップと17ポイント差(計61ポイント)の4位から逆転タイトル獲得を狙う。そのためには、ファーマン/伊沢組の#8 ARTA NSXが優勝し、現在ランキングトップの#1 本山哲と同2位のブノワ・トレルイエが駆るMOTUL AUTECH GT-Rが8位以下、同3位の脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー組(PETRONAS TOM'S SC430)が4位以下となることが条件となる。

 また、このレースを最後にNSX-GTがSUPER GTシリーズへの参戦を終了し、13年間のレース活動を終えるため、多くのNSX-GTファンが最後の勇姿を見届けようと最終戦に駆けつけた。

 7日(土)に開催された公式予選の天候は快晴となり、ノックダウン方式でスターティンググリッドが争われた。この結果、#8 ファーマン/伊沢組(ARTA NSX)が1分44秒390のタイムを記録し、見事にポールポジションを獲得した。#18 道上龍/小暮卓史組(ROCKSTAR 童夢 NSX)は6番手。#17 金石年弘/塚越広大組(KEIHIN NSX)は9番手、#100 井出有治/細川慎弥組(RAYBRIG NSX)は11位、#32 ロイック・デュバル/中山友貴組(EPSON NSX)は13番手から決勝レースを迎えることとなった。

 8日(日)の決勝日も曇り空ながら、気温は20℃、路面温度23℃という絶好のコンディションとなった。3万5000人もの大観衆が見守る中、総勢36台(GT500クラス計14台)のマシンが午後2時3分にローリングスタートを切った。

 ポールポジションからスタートした#8 ARTA NSXのR.ファーマン選手は、2コーナーで#36 PETRONAS TOM'S SC430にトップの座を奪われるものの、2位のポジションをキープする。#18 ROCKSTAR 童夢 NSXの道上選手は6位、#17 KEIHIN NSXの金石選手が10位、#100 RAYBRIG NSXの井出選手が11位、#32 EPSON NSXのL.デュバル選手が13位を走行する。

 2位を走行するR.ファーマン選手は、1分48秒台のペースでトップと約1秒の差をキープしながら走行を重ねる。9周目からGT300クラスのバックマーカーが発生するが、R.ファーマン選手は冷静にパスしながらトップとの差を保ち続けた。11周時点では、#17 KEIHIN NSXが8位に浮上、#100 RAYBRIG NSXと#32 EPSON NSXも10位と11位に浮上するが、#18 ROCKSTAR 童夢 NSXはタイヤトラブルによりペースダウンを強いられ12位に後退している。

 13周を迎えるころには、トップグループのラップタイムが1分50秒台に落ち着く。トップと2位のR.ファーマン選手は、3位を約3秒引き離して2台のトップ争いを演じる。2台の差は1秒以内の差を保ちながら神経戦を繰り広げる。

 18周目、5位を走行していたポイントランキングトップの#1 MOTUL AUTECH GT-Rに左フロントタイヤがバーストするトラブルが発生し、車体を損傷したために緊急ピットインを行うこととなり、長時間のピットインを余儀なくされることとなった。そのため、トップ2台のバトルがシリーズタイトル争いに大きな影響を及ぼす展開となる。

 21周終了時に10位を走行していた#17 KEIHIN NSXがドライバー交代を敢行。タイヤ交換をしない作戦を選択して、塚越選手がコースに復帰する。23周終了時に、トップの#36 PETRONAS TOM'S SC430がドライバー交代を行ったため、#8 ARTA NSXが暫定トップに浮上する。R.ファーマン選手は、レース中盤に入っても1分48秒台を記録するなど、タイヤのライフを保ちながらハイペースを重ねていく。

 R.ファーマン選手は1分48秒台を連発する驚異の走りを続け、#36 PETRONAS TOM'S SC430に約1分の差をつけて31周終了時にピットイン。35秒1のピット作業で4本のタイヤ交換と燃料補給を行い、伊沢選手がトップを奪い返してコースに復帰した。トップに浮上した伊沢選手は、アウトラップで迫る#36 PETRONAS TOM'S SC430を抑え込むとペースを上げて引き離しにかかる。しかし、35周目の5コーナーでGT300クラスのマシンがマシントラブルを起こし、路面に大量のオイルがまかれたためにセーフティカーが導入されることとなった。

 36周終了時にマーシャルの先導で各クラスの順位を整えた後、39周目に再スタートが切られた。伊沢選手はトップを守り、引き離しにかかる。さらにピット作業のアドバンテージを生かした#17 KEIHIN NSXの塚越選手が5位、#32 EPSON NSXの中山選手が9位、#100 RAYBRIG NSXの細川選手が10位、#18 ROCKSTAR 童夢 NSXの小暮選手が11位を走行する。

 快調にトップを走行する伊沢選手は再スタートからハイペースを重ね、45周目には2位を7秒819まで引き離していく。レース終盤には、気温 18℃、路面温度20℃に若干下がるものの、伊沢選手は最後までペースを崩さずに53周を走りきり、2位に8秒829差の独走で今シーズン2勝目のチェッカーフラッグを受け、NSX-GTのラストランを優勝でしめくくった。3位には終盤に怒とうの追い上げを見せた#17 KEIHIN NSXの塚越選手が入り、第4戦マレーシア以来2度目の表彰台を獲得した。#32 EPSON NSXが6位、#100 RAYBRIG NSXが8位、#18 ROCKSTAR 童夢 NSXが10位となり、全車が完走してポイントを獲得した。

 この結果、最終戦まで持ち越されたシリーズタイトル争いは惜しくも逃したが、ドライバー部門においてR.ファーマン選手/伊沢拓也選手が計81ポイントの2位でシーズンを終えた。金石選手/塚越選手は計51ポイントの5位、小暮選手/道上選手は計50ポイントの6位となった。チーム部門では、#8 AUTOBACS RACING TEAM AGURIが計102ポイントで2位、#18 TEAM YOSHIKI&童夢PROJECTが計75ポイントで4位、#17 KEIHIN REAL RACINGが計72ポイントで5位となった。

白井 裕(Hiroshi Shirai)|NSX-GTプロジェクト・プロジェクトリーダー
「これまでNSX-GTにご声援いただきありがとうございました。1997年のデビュー以来13年間にわたり、多くの皆様のご声援が力となり、NSX-GTのラストランを、ポール・トゥ・ウインで飾ることができました。 今回、もてぎのNSX-GTラストランを特別なものと位置づけ、エンジンの出力アップとともに、車体も最終戦に向けてベストな状態にして臨みました。ファンの皆様や我々の期待に応えられるようファーマン選手が、予選からそのパフォーマンスをいかんなく引き出してくれ、ウエイトハンデなしの最終戦で、NSX-GTが最も速いことを証明してくれました。また決勝レースでも、硬めのタイヤで31ラップまでのスティントを担当し、リードを稼いでくれました。伊沢選手もアウトラップで追撃をかわすとともに、セーフティカー後の再スタートでも、見事にリードを守りきってくれました。 また今回、ラストランに華を添える演出をしていただいたGTA、ツインリンクもてぎの関係者の皆様には大変感謝しております。また、これまで多くのメディアの方々にご支援をいただきまして、ありがとうございました。 来シーズンからHondaはSUPER GTシリーズ、GT500クラスに新たなチャレンジをいたします。新しいマシンも鋭意開発中ですが、来シーズンの開幕戦を楽しみにしてください。これからもHondaへのご声援をお願いいたします」
ラルフ・ファーマン選手(優勝 #8 ARTA NSX)
「今日はハードコンパウンド・タイヤで挑んだのですが、前を走るマシンより私たちのマシンの方が速いラップタイムが出ていました。レース中盤になっても、タイヤの状態が非常によかったので、ピットインのタイミングを予定より延ばして31ラップを走りました。それがいい結果につながり、パーフェクトな日になりました。シーズンの最終戦を優勝で飾ることができて非常にうれしく思いますし、チームにとても感謝しています。NSXとお別れするのはとても残念ですが、本当にすばらしいクルマでした。2007年にチャンピオンシップを獲得したほかにも、最高の体験ができました。これからもHondaの新たなチャレンジに向けてがんばっていきたいと思います」
伊沢拓也選手(優勝 #8 ARTA NSX)
「この週末は今までに感じたことのない程のプレッシャーを感じていました。でも、今週末は私たち2人の力以上に、今までNSXに関わってきたスタッフの方々やファンの皆様の力がプラスとなってすばらしい結果につながったと思います。チームもすばらしいマシンを用意してくれましたし、僕自身は交代直後のアウトラップでがんばるだけでした。セーフティカーは初めての経験だったのですが、再スタート後は無我夢中でプッシュしました。最後は、GTに参戦してからの2年間にたくさんのことを学ばせてもらった監督をはじめとして、スタッフやチームメートに成長した姿を見せたいと思いながら走っていました。来年は HondaのGTにとって新たな歴史が始まるシーズンになるかと思いますので、チャンピオンシップを目指してがんばれたらと思っています」
金石年弘選手(3位 #17 KEIHIN NSX)
「ハードコンパウンドのタイヤを選択したので、スタート直後は厳しい状態でした。しかし、徐々にタイヤが温まり、その後はベストラップに近いタイムで周回を重ねることができました。今日はタイヤ交換なしの作戦が功を奏し、最後は2位を追い詰めるまで順位を上げることができました。今シーズンから参戦の塚越選手も開幕当初より格段にマシンやレースにも慣れてくれました。最終戦となったHondaのホームコースで表彰台に立つことができたのはとてもうれしく思いますし、来年につながる非常にすばらしい結果だと思います」
塚越広大選手(3位 #17 KEIHIN NSX)
「タイヤ交換なしの作戦が功を奏して順位を大きく上げることができました。交代直後はガソリンを多く積んでいたため、なかなかペースが上がりませんでしたが、後半はタイヤを維持しながら最後までいい走りができたと思っています。NSXに感謝を示したいという強い気持ちで走っていたので、最後は(2位を抜けず)本当に悔しかったです。また、今日に限らずシーズンを通してすばらしいマシンを用意してくれたメカニックには本当に感謝しています。もし来年もチャンスをもらうことができたら、今年一年で学んだことをしっかりと発揮したいと思います」

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Text & Photo: HONDA

SUPER GT

SGT:第9戦もてぎ決勝 MOTUL AUTECH GT-R、惜しくもチャンピオンを逃す (NISMO)

 最終戦となったこのレースには、首都圏一円から集まった35,000人もの観客でにぎわった。時々日差しがこぼれる曇り空のもと250kmの決勝レースがスタートした。今回は最終戦のため、各車ともハンディウエイトは無しで、レース距離も通常より50km短い設定となった。気温は20度で、路面はドライであった。選手権ポイント首位でこのレースに臨んだ「MOTUL AUTECH GT-R」(#1 本山哲/ブノワ・トレルイエ)は予選5位からトレルイエがスタート。「早い段階で上位に上がる作戦を取る」とニスモの鈴木豊監督がレース前に語っていたように、トレルイエは序盤からアグレッシブに上位車を攻め、4位の#38 レクサスSC430とスリリングな4位争いを繰り広げた。4周目には#38 SC430を抜き4位となったが、激しい攻防のためタイヤ摩耗が進み、やがてスローダウンを余儀なくされることに。我慢して18周目のピットインを目指したが、持ちこたえられずにピットイン予定の周回にタイヤがパンク。その後、バーストしたタイヤがフロントフェンダーを壊し、ピットインして修理することとなった。この時点で優勝争いからは離脱してしまう。修理完了後本山がコースに戻り、14位でレースを終えた。この結果、本山哲はドライバー部門の年間3位、ニスモはチーム部門の3位となった。

 10番グリッドからレースをスタートした「IMPULカルソニックGT-R」(#12 松田次生/セバスチャン・フィリップ)は、スタートドライバーの松田が1周目に#100 NSXに接触されてスピン。GT500隊列の最後尾に後退してしまう。大きなダメージなくレースに戻った松田はハイペースで周回を重ね、ポジションアップを図った。その甲斐あって21周目には8位にまで上がってきていた。その後暫定4位となって30周目にピットイン。フィリップにドライバー交代した。レース中盤を8位で走行したフィリップは着実にラップを重ね、35周目に起きたGT300車両のオイルリークトラブルとその後のセイフティカーランを経て、8位のポジションを確かなものとした。レース終盤に上位車がコースオフし、7位に上がってそのままチェッカーフラッグを受けた。

 序盤、オリベイラが勢いに乗った走りを見せた「HIS ADVAN KONDO GT-R」(#24 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/荒聖治)は、予選12位からスタートして23周目には3位に浮上。今回のレースで賭けに出たKONDO RACINGは、ピットイン時にタイヤ交換せずにタイムロスを短縮する作戦を実行。しかし、7位でレースに戻ったのち、荒は淡々と丁寧に走行を続けたが、終盤にはタイヤグリップが不足するようになって11位完走。予選7位の「HASEMI TOMICA EBBRO GT-R」(#3 ロニー・クインタレッリ/安田裕信)は、安田が初めてストートドライバーを担当。しかし、タイヤがコンディションにマッチせず、序盤からペースが上げられない苦しい展開となった。後半を受け持ったクインタレッリも淡々とクルマを運び、12位完走を果たした。

上記の詳細は下記WEBサイトをご覧ください。
http://www.nismo.co.jp/M_SPORTS/index.html
Text: NISMO

SUPER GT

SGT:第9戦もてぎ 優勝ドライバーのコメント

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GT500クラス優勝 #8ARTA NSX
ラルフ・ファーマン
スタートで少しミスをして1コーナーをワイドに回ってしまったために、アンドレにトップを奪われてしまいました。ですが僕らはハードタイヤをチョイスしたにもかかわらず、彼らと同じペースで走れていたので、当初29周目ではいるはずだったピットストップを33周まで引き伸ばして、トップを奪い返すことが出来ました。
ここ3戦は非常にレース内容もよく、チームはグレートな仕事をしてくれていたと思いますし、大きなチャンスも貰いました。
来年からNSXに乗れなくなるのは残念です。本当に素晴らしいクルマでした。
でも来年はホンダにとっても僕らにとっても大きなチャレンジになるので、期待しています。

伊沢 拓也
今週末は本当に今までにないようなプレッシャーを感じていましたが、チームがすごく良いクルマを用意してくれたし、今までNSXに関わってきた人たちの気持ちや、ファンの皆さんの応援が僕らを後押ししてくれました。
僕自身は1周1周無我夢中で走りました。SCの手順が分からなかったので、無線で聞きながら走りました。
今までチームには迷惑をかけたこともあったし、ラルフ選手からは多くのことを学びましたから、今日は成長したところを見せたいという気持ちで走りました。

GT300クラス優勝 #81ダイシンアドバンFerrari
青木 孝行
最後に勝てて、良いシーズンオフを送れるのが嬉しいです。
前回の優勝も嬉しかったけど、今回も同じくらい嬉しいです。
SCはだいぶ余計で(笑)、僕らにとっては迷惑でしたけど、それは行っても仕方がないことなので。
他のチームの多くがタイヤ無交換でいく中、ウチとセブンだけが4本交換だったので、最初から警戒していましたが、やはり追い上げてきました。自分のペースを守って走っていれば抜かれることはないとは思っていましたが、レースは何があるか分からないので、ミスをしないように走ることを心がけました。

藤井 誠暢
昨日は嬉しかったんですが、今までポールを取ったレースは勝てていなかったので、今日ここに来られたことがすごく嬉しいです。 ピット作戦は0本交換とか2本交換とか事前に色々考えていたんですけど、セブンが思ったより速かったので、スタートしてからはそんな作戦を考えている余裕もなく、とにかくプッシュして走りました。
いつもセブン無交換なので、ピットストップで前に出られるとヤバいなと思い、0本交換か2本交換かと考えましたが、大八木さんの判断で4本交換で行くことになり、結果的にそのお陰で最後まで逃げ切ることが出来ました。
接戦にならないつもりでトップを走っていたのに、SCのせいであぶないところでしたね。

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO

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SGT:第9戦もてぎ決勝結果

MOTEGI GT 250km RACE -RIJ- (2009/11/08) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2009 AUTOBACS SUPER GT Round 9 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosClassCls
Pos
NoCar
Model
DriverTireWhLapTotal_Time
Behind
150018ARTA NSX
HONDA NSX
ラルフ・ファーマン
伊沢 拓也
BS531:43'30.913
2500236PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS538.829
3500317KEIHIN NSX
HONDA NSX
金石 年弘
塚越 広大
BS539.010
450046ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS5310.440
5500539DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
アンドレ・クート
平手晃平
DL5312.653
6500632EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
中山 友貴
DL5313.417
7500712IMPUL カルソニック GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
セバスチャン・フィリップ
BS5319.213
85008100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
井出 有冶
細川 慎弥
BS5325.402
9500935KRAFT SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
大嶋 和也
BS5326.900
105001018ROCKSTAR 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS5327.811
115001124HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
荒 聖治
YH5338.254
12500123HASEMI TOMICA EBBRO GT-R
NISSAN GT-R
ロニー・クインタレッリ
安田裕信
MI5342.655
135001338ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS531'29.331
14300181ダイシン アドバン Ferrari
FERRARI F430GT
青木孝行
藤井 誠暢
YH494Laps
1530027M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
MAZDA RX-7
谷口 信輝
折目 遼
YH494Laps
16300319ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学
片岡龍也
YH494Laps
17300411JIMGAINER ADVAN F430
FERRARI F430
田中哲也
平中 克幸
YH494Laps
18300574COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
井口卓人
国本 雄資
MI494Laps
19300631avex apr COROLLA Axio
TOYOTA COROLLA Axio
坂本 雄也
峰尾 恭輔
YH494Laps
20300746エスロード MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
柳田 真孝
YH494Laps
21300866triple a ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI MURCIELAGO RG-1
山西 康司
余郷 敦
YH494Laps
22300926UP START タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
黒澤 治樹
阿部 翼
YH16494Laps
233001052KUMHO TIRE SHIFT IS350
LEXUS IS350
佐々木 孝太
関口雄飛
KH494Laps
243001188triple a ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
松田 秀士
坂本 祐也
YH494Laps
25500141MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
BS485Laps
2630012112石松 with ARKTECH GT3
PORSCHE 911 GT3 RSR (996)
大井 貴之
澤圭太
KH485Laps
273001310JIMGAINER ADVAN F360
FERRARI F360
植田 正幸
川口正敬
YH485Laps
283001443ARTA Garaiya
ASL Garaiya GT300VQ
新田 守男
高木真一
MI476Laps
29300155マッハGOGOGO車検320Rマッハ号
VEMAC RD320R
玉中 哲二
赤鮫オヤジ
YH449Laps
30300162アップル・K-one・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
加藤 寛規
吉本大樹
YH4310Laps
---- 以上規定周回数(GT500:37Laps / GT300:34Laps)完走 ----
-300-55J-TRUST F-PRO おうとキット ポルシェ
PORSCHE 911GT3
山岸 大
小泉洋史
YH3122Laps
-300-*4BOMEX LIAN BOXSTER
PORSCHE BOXSTER(986)
イゴール・スシュコ
伊藤 善博
YH3023Laps
-300-87giraffa ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
井入 宏之
和田久
YH1736Laps
-300-62R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4 (BM9)
山野 哲也
密山祥吾
YH1538Laps
-300-666FieLDS BOMEX 320R
VEMAC 320R
周防 彰悟
山下 潤一郎
KH548Laps
-300-*808初音ミク Studie GLAD BMW Z4
BMW Z4 M coupe MotorSport Version
番場 琢
田ヶ原 章蔵
YH1350Laps
  • Fastets Lap(GT500): CarNo.36 PETRONAS TOM'S SC430 1'47.602 (3/53) 160.64km/h
  • Fastets Lap(GT300): CarNo.81 ダイシンアドバンFerrari 1'56.453 (3/49) 148.43km/h
  • 8番ポスト付近のオイル処理のため35周終了時点より、4周回セーフティカーを導入した。
  • CarNo.808は、2009 SGT SpR第34条2.(ピット作業時のエンジン停止)違反により、ドライビングスルーペナルティを課したが、レースに復帰しなかったため未消化。
  • CarNo.4は、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章5違反(SC導入中のコースアウト)によりペナルティストップ10秒を課した。

SUPER GT

SGT:第9戦もてぎ決勝 NSXラストランはARTAのポール・トゥ・ウィン! タイトルは脇阪/ロッテラー組のものに

2009オートバックスSUPER GT第9戦「もてぎGT250kmレース」の決勝レースが11月8日、ツインリンクもてぎで行われた。
レースはエンジンブローした車両の吹き上げたオイルを処理するために途中セーフティーカーが入る荒れた展開となったが、ポールポジションからスタートした#8ARTA NSX(ラルフ・ファーマン/伊沢拓也組)がスタートで先行した#36PETRONAS TOM'S SC430(脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー組)を巧みなピット戦術で抜き返し、NSXのラストランを見事勝利で飾った。
惜しくも2位に終わった脇阪/ロッテラー組だったが、#1モチュールGT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)がレース前半にタイヤバーストに見舞われてクラス最後尾に後退、ノーポイントに終わったため、合計ポイントで本山を逆転、見事2009年のドライバーズタイトルを獲得した。

GT300クラスは終盤まで熾烈なデッドヒートが繰り広げられたが、ポールポジションの#81ダイシンアドバンFerrari(青木孝行/藤井誠暢組)が終盤追い上げてきた#7M7MUTIARA MOTORS雨宮RX-7(谷口信輝/折目遼組)を0.416秒の僅差で退けて今季2勝目をものにした。
なおタイトルは3位でフィニッシュし合計85ポイントを計上した#19ウェッズスポーツIS350(織戸学/片岡龍也組)が獲得した。
(天候:曇り コース:ドライ 観客動員数:35,000人)

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決勝レースは午後2時にローリング開始。
スタートでトップに躍り出たのは#36ロッテラー。#8ファーマンを1コーナーで大外から抜き去り、そのまま8号車を押さえて周回を重ねていく。
その後方では#38ZENT SCのリチャード・ライアンと#1モチュールGT-Rのトレルイエが接触も辞さない熾烈な4位争いを展開。
一旦はトレルイエが前に出たものの、ここでの激しいドライビングが祟ってか、#1モチュールGT-Rはレース距離の3分の1となる18周目に左フロントタイヤをバーストさせ、それが元でフロントフェンダーをも大破してしまう。
ポイントリーダーとして最終戦に臨んだ1号車だったが、このアクシデントによりガレージに戻されての修復作業を余儀なくされ、一気に最後尾に落ちてしまった。
この時点でタイトル獲得もほぼ絶望的になった。

トップを快走する36号車は23周終わりでピットイン。ステアリングを脇阪に委ねて29.7秒でピットアウトしていく。
代わってトップに立った8号車は、ファーマンが32周まで引っ張って漸くピットイン。タイヤ4本交換ながらも伊沢は見事36号車の前でピットアウト、冷えたタイヤで脇阪の猛追を凌ぎった。その差は33周終わりで僅か0.8秒だ。

#32エプソンNSXが33周終わりでピットインしたことによりGT500全車がルーティンストップを済ませた結果、トップは8号車のものとなった。

伊沢は徐々に脇阪とのギャップを広げにかかっていたが、#55J-TRUSTポルシェがエンジンブローしたために5コーナー周辺にオイルが撒き散らされ、これを処理するために36周目からセーフティーカーが導入されることとなった。
これで再び8号車と36号車はテール・トゥ・ノーズの状態に。

セーフティーカーは39周目でピットイン。レースは40周目から再開となった。
この時点でトップと2位の差は逆転不可能なものではなかったが、このままでもタイトル獲得が可能な脇阪は敢えてリスクを犯さず、2位のまま周回を重ねて53周を走り切った。
この結果、脇阪/ロッテラー組は15ポイントを獲得してシリーズポイントを88とし、ノーポイントに終わった本山を10ポイント上回って2007年以来のドライバーズタイトルを獲得した。
3位にはルーキー塚越広大の終盤の追い上げが実り、#17ケーヒンNSXが入ってこちらもラストランに花を添えた。

6台6名にタイトルの可能性を抱えてスタートしたGT300クラスは 、ポールの#81ダイシンフェラーリが悠々とトップを快走する一方で、タイトルのかかった2位以下のバトルは今回も混戦を極めた。
そうした中、燃費で不利な状況にあったはずの#7雨宮RX-7が今回はタイヤ4本交換で序盤からハイペースで飛ばす作戦を採り、2番手に躍り出る。ピットストップ直後には一旦#19ウェッズスポーツ、#2紫電、#11ジムゲイナーらの先行を許したが、これらタイヤ無交換作戦のチームに対し、ニュータイヤに熱が入って以降#7折目遼が逆襲に転じ、1台、1台とパスをしていって再び2位の座を奪い返した。

しかし今季優勝のない7号車は2位ではタイトル獲得に充分なポイントを得られないため、猛然とトップの81号車を追い上げにかかった。
そこへ前述の55号車のアクシデントによりSCが入ったため、一時20秒以上あったトップとの差は、レース再開時点で間に周回遅れを挟みながらも僅か4秒あまりとなった。

終盤#81青木を1秒以上上回るハイペースで追い上げた#7折目だったが、青木も途中からペースを上げて抵抗。最終的にはダイシンフェラーリが僅か0.416秒差で雨宮RX-7の追撃を退け、今季2勝目を挙げてシーズンを締めくくった。

これにより7号車のシリーズポイントは82となったが、19号車が11号車の猛追を退けて3位でフィニッシュしたため、織戸/片岡組が合計85ポイントで今季のドライバーズタイトルを獲得した。

2010年のスーパーGTは3月20-21日、鈴鹿サーキットで開幕する。
ホンダがNSXに代えてどんなクルマをデビューさせるのか、ドライバーラインナップがどのように変わるのか、注目点は今から盛り沢山だ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第9戦もてぎ決勝グリッド/スターティングドライバー

■GT500 Class
 1
8 ARTA NSX
HONDA NSX
*ラルフ・ファーマン / 伊沢 拓也
BS

 2
36 PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一 / *アンドレ・ロッテラー
BS

 3
6 ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔 / *ビヨン・ビルドハイム
BS

 4
38 ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路 / *リチャード・ライアン
BS

 5
1 MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲 / *ブノワ・トレルイエ
BS

 6
18 ROCKSTAR 童夢 NSX
HONDA NSX
*道上 龍 / 小暮 卓史
BS

 7
3 HASEMI TOMICA EBBRO GT-R
NISSAN GT-R
ロニー・クインタレッリ / *安田 裕信
MI

 8
39 DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
*アンドレ・クート / 平手 晃平
DL

 9
17 KEIHIN NSX
HONDA NSX
*金石 年弘 / 塚越 広大
BS

10
12 IMPUL カルソニック GT-R
NISSAN GT-R
*松田 次生 / セバスチャン・フィリップ
BS

11
100 RAYBRIG NSX
HONDA NSX
*井出 有冶 / 細川 慎弥
BS

12
24 HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
*ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ / 荒 聖治
YH

13
32 EPSON NSX
HONDA NSX
*ロイック・デュバル / 中山 友貴
DL

14
35 KRAFT SC430
LEXUS SC430
*石浦 宏明 / 大嶋 和也
BS



■GT300 Class
 1
81 ダイシン アドバン Ferrari
FERRARI F430GT
青木 孝行 / *藤井 誠暢
YH

 2
43 ARTA Garaiya
ASL Garaiya GT300VQ
*新田 守男 / 高木 真一
MI

 3
19 ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
*織戸 学 / 片岡 龍也
YH

 4
7 M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
MAZDA RX-7
*谷口 信輝 / 折目 遼
YH

 5
74 COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
井口 卓人 / *国本 雄資
MI

 6
88 triple a ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
*松田 秀士 / 坂本 祐也
YH

 7
46 エスロード MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
*星野 一樹 / 柳田 真孝
YH

 8
11 JIMGAINER ADVAN F430
FERRARI F430
*田中 哲也 / 平中 克幸
YH

 9
87 giraffa ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
*井入 宏之 / 和田 久
YH

10
26 UP START タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
*黒澤 治樹 / 阿部 翼
YH 16

11
2 アップル・K-one・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
*加藤 寛規 / 吉本 大樹
YH

12
31 avex apr COROLLA Axio
TOYOTA COROLLA Axio
*坂本 雄也 / 峰尾 恭輔
YH

13
66 triple a ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI MURCIELAGO RG-1
*山西 康司 / 余郷 敦
YH

14
5 マッハGOGOGO車検320Rマッハ号
VEMAC RD320R
*玉中 哲二 / 赤鮫 オヤジ
YH

15
52 KUMHO TIRE SHIFT IS350
LEXUS IS350
*佐々木 孝太 / 関口 雄飛
KH

16
112 石松 with ARKTECH GT3
PORSCHE 911 GT3 RSR (996)
*大井 貴之 / 澤 圭太
KH

17
55 J-TRUST F-PRO おうとキット ポルシェ
PORSCHE 911GT3
*山岸 大 / 小泉 洋史
YH

18
10 JIMGAINER ADVAN F360
FERRARI F360
*植田 正幸 / 川口 正敬
YH

19
4 BOMEX LIAN BOXSTER
PORSCHE BOXSTER(986)
*イゴール・スシュコ / 伊藤 善博
YH

20
666 FieLDS BOMEX 320R
VEMAC 320R
*周防 彰悟 / 山下 潤一郎
KH

21
62 R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4 (BM9)
*山野 哲也 / 密山 祥吾
YH

22
808 初音ミク Studie GLAD BMW Z4
BMW Z4 M coupe MotorSport Version
番場 琢 / *田ヶ原 章蔵
YH 1



  • ドライバー名の'*'はスタートドライバー
  • CarNo.35は、嘆願書提出により大会審査委員会は決勝日のフリー走行の結果に基づき最後尾グリッドからの出走を認める。
  • CarNo.808は、2009 SGT SpR第14条違(マーキングなしのタイヤでコースイン)により、決勝グリッドを5位降格した。

SUPER GT

SGT:第9戦もてぎフリー走行結果

MOTEGI GT 250km RACE -RIJ- (2009/11/08) Free Practice Weather:Cloudy Course:Dry
2009 AUTOBACS SUPER GT Round 9 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindkm/h
1500135KRAFT SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
大嶋 和也
BS1'45.630-163.637
250028ARTA NSX
HONDA NSX
ラルフ・ファーマン
伊沢 拓也
BS1'47.175 1.545161.278
3500339DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
アンドレ・クート
平手晃平
DL1'47.302 1.672161.087
4500436PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS1'47.337 1.707161.035
550051MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
BS1'47.501 1.871160.789
650066ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS1'47.537 1.907160.735
7500718ROCKSTAR 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS1'47.601 1.971160.639
8500812IMPUL カルソニック GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
セバスチャン・フィリップ
BS1'47.736 2.106160.438
95009100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
井出 有冶
細川 慎弥
BS1'47.895 2.265160.202
10500103HASEMI TOMICA EBBRO GT-R
NISSAN GT-R
ロニー・クインタレッリ
安田裕信
MI1'48.067 2.437159.947
115001117KEIHIN NSX
HONDA NSX
金石 年弘
塚越 広大
BS1'48.115 2.485159.876
125001238ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS1'48.339 2.709159.545
135001332EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
中山 友貴
DL1'48.922 3.292158.691
145001424HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
荒 聖治
YH1'49.334 3.704158.093
15300181ダイシン アドバン Ferrari
FERRARI F430GT
青木孝行
藤井 誠暢
YH1'56.12910.499148.843
1630027M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
MAZDA RX-7
谷口 信輝
折目 遼
YH1'56.78511.155148.007
17300311JIMGAINER ADVAN F430
FERRARI F430
田中哲也
平中 克幸
YH1'56.99911.369147.736
1830042アップル・K-one・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
加藤 寛規
吉本 大樹
YH1'57.01011.380147.722
193005*808初音ミク Studie GLAD BMW Z4
BMW Z4 M coupe MotorSport Version
番場 琢
田ヶ原 章蔵
YH11'57.03011.400147.697
20300643ARTA Garaiya
ASL Garaiya GT300VQ
新田 守男
高木 真一
MI1'57.25111.621147.418
21300746エスロード MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
柳田 真孝
YH1'57.42311.793147.203
22300826UP START タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
黒澤 治樹
阿部 翼
YH161'57.59011.960146.993
23300987giraffa ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
井入 宏之
和田 久
YH1'57.90312.273146.603
243001055J-TRUST F-PRO おうとキット ポルシェ
PORSCHE 911GT3
山岸 大
小泉洋史
YH1'58.02912.399146.447
253001119ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学
片岡 龍也
YH1'58.12012.490146.334
263001252KUMHO TIRE SHIFT IS350
LEXUS IS350
佐々木 孝太
関口雄飛
KH1'58.43212.802145.948
273001310JIMGAINER ADVAN F360
FERRARI F360
植田 正幸
川口正敬
YH1'58.48412.854145.884
283001488triple a ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
松田 秀士
坂本 祐也
YH1'58.50712.877145.856
293001531avex apr COROLLA Axio
TOYOTA COROLLA Axio
坂本 雄也
峰尾恭輔
YH1'58.66013.030145.668
303001674COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
井口 卓人
国本雄資
MI1'58.70213.072145.616
31300175マッハGOGOGO車検320Rマッハ号
VEMAC RD320R
玉中 哲二
赤鮫オヤジ
YH1'58.82713.197145.463
323001866triple a ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI MURCIELAGO RG-1
山西 康司
余郷敦
YH1'59.14813.518145.071
3330019112石松 with ARKTECH GT3
PORSCHE 911 GT3 RSR (996)
大井 貴之
澤圭太
KH1'59.40213.772144.763
34300204BOMEX LIAN BOXSTER
PORSCHE BOXSTER(986)
イゴール・スシュコ
伊藤 善博
YH2'00.24314.613143.750
353002162R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4 (BM9)
山野 哲也
密山祥吾
YH2'01.16615.536142.655
3630022666FieLDS BOMEX 320R
VEMAC 320R
周防 彰悟
山下 潤一郎
KH2'01.50215.872142.261
  • CarNo.808は、2009 SGT SpR第14条違反(マーキングなしのタイヤでコースイン)により、決勝グリッドを5位降格とする。

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SGT:第9戦もてぎフリー走行 最後尾スタートのKRAFT SCがトップタイム! GT300はここでもダイシンが速さを見せつける

スーパーGT第9戦「もてぎGT250kmレース」の決勝前フリー走行は、昨日メカニカルトラブル により惜しくも予選不通過となった#35KRAFT SC430(石浦宏明/大嶋和也組)が1分45秒630と2位 以下を1秒半も突き放す圧倒的な速さをみせてトップタイム。
GT300クラスはポールシッターの#81ダイシンアドバンFerrari(青木孝行/藤井誠暢組)がここで もトップタイムを記録し、ここでも速さを見せつける結果となった。

091108FreeGT500

091108FreeGT300

決勝日を迎えたツインリンクもてぎは薄曇り。少し肌寒さを感じさせる天候の下、フリー走 行は午前8時45分より30分間で行われた。
ポールシッターの#8ARTA NSXが開始数分でトップに立つが、タイムは1分47秒175と、あくまで 決勝を想定したペースに留まる。その証拠に、上位8台までが47秒台と1秒以内にひしめく展開 だ

一方、プロペラシャフトのトラブルにより予選1回目で基準タイムをクリアできなかった35 号車は開始10分過ぎで漸くコースインすると、見る見るうちにペースアップ。
1分46秒836でトップに躍り出ると、続くラップで1分45秒630とほぼ予選並みのタイムを記録。 最後尾スタートながら大逆転に期待のかかる仕上がりだ。
結局GT500クラスは、この#35KRAFT SCを筆頭に、#8ARTA NSX、#39サードSC、#36ペトロナスSC 、#1モチュールGT-Rが僅差で続く結果となった。

GT300クラスは走り始めは#7M7 MUTIARA MOTORS雨宮RX-7がトップに立っていたが、開始10分 過ぎにポールシッターの#81ダイシンフェラーリがトップに躍り出た。
2位以下は#7雨宮RX-7、#11ジムゲイナーフェラーリ、#2紫電、#808初音ミクBMW Z4の順で、ポ イントリーダーの#19ウェッズスポーツIS350は11番手に終わっている。

第9戦決勝はこのあと午後2時から53周、250kmのスプリントで行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第9戦もてぎ ポールシッターのコメント

091107PP

GT500クラス #8ARTA NSX
ラルフ・ファーマン
本当に良い一日でした。朝からクルマはすごく良かったです。公式練習では少しオーバーステア気味でしたが、予選ではアンダーステアに変わっていて丁度よかったです。
今年は大変な時期もありましたが、明日は良い結果で終われるように精一杯頑張ります。
NSXは素晴らしい時代を築いてきたと思います。来年のクルマはフロントエンジンになりますが、楽しみにしています。
17ポイントのビハインドですから、まずは勝たなければなりません。他のクルマのポジションによってはチャンピオンの可能性も出てきますので、とにかくベストを尽くすだけです。

伊沢 拓也

ノックダウン方式なので僕もアタックしなければならなかったのですが、今までニュータイヤを履けてなくて不安がありましたが、何とかクリアできました。
ラルフ選手の走りは安心してみていられました。彼からは沢山のことを学びましたが、まだまだ身につけないといけないことがあるなと思います。
明日は優勝目指して最高の走りをしたいです。チャンピオンの確率は高くないかもしれないけど、1号車も36号車もミスする可能性もありますから。何パーセント、というのは分かりませんけどね。

GT300クラス #81ダイシンアドバンFerrari
青木 孝行
ポールは何回とってもいいものですが、3回はできすぎですね。Q3のときは2台のスリップをうまく使えて、想定以上のタイムを出せました。0.5秒くらいは違ったと思います。
実はダウンヒルストレートで2回飛び出してるんですけど、そのへんを明日に向けて直していければ、と思います。
僕らは失うものがないので、ガンガンいくだけです。優勝して終われれば、来年まで良い気分で過ごせますからね。

藤井 誠暢
走り始めからかなりバランスがよくて、ロングランの状態もよく、良い感じできています。
もてぎはストップ・アンド・ゴーなので、僕らのクルマに合ったコースです。今日の予選は僕もアタックできるので楽しみでした。結果的に僕も青木さんもトップがとれて良かったです。
明日の決勝では、タイトル争いをしているクルマは無給油作戦でいけるらしいですけど、僕らは燃費が苦しいので、ピットストップのロスをコース上で挽回するレースになると思います。

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第9戦もてぎ公式予選 MOTUL AUTECH GT-Rが予選5位から連覇を狙う (NISMO)

 SUPER GTもついに09年最終戦を迎えた。昨年までツインリンクもてぎでSUPER GTが開催されるのは8年連続で残暑厳しい9月だったが、今年は11月開催となった。予選が行われる11月7日は朝からまずまずの天気となったが、朝の練習走行が始まったころは気温は15℃と肌寒かった。最終戦はウェイトハンディを搭載せず(特別性能調整は従来どおり実施)、またレース距離も通常の300kmよりわずかに短い250kmで行われるため、いわゆる"ガチンコ勝負"が期待された。チャンピオン候補は既に「MOTUL AUTECH GT-R」(#1本山哲=78点/ブノワ・トレルイエ)、#36 SC430(73点)、#8 NSX(61点)の3台に絞られており、#1 GT-Rは2位以上の結果で自力チャンピオンとなる。

 晴れたり曇ったりというコンディションのなか行われた練習走行で、「IMPUL カルソニック GT-R」(#12松田次生/セバスチャン・フィリップ)が2位、#1 GT-Rが4位、「HASEMI TOMICA EBBRO GT-R」(#3ロニー・クインタレッリ/安田裕信)が5位とまずまずの位置につけたが、「HIS ADVAN KONDO GT-R」(#24ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/荒聖治)は13位とやや苦戦しているようだった。

 12時50分から行われた予選1回目には気温も19℃まで上昇し暖かくなった。このセッションではセッティングを確認しながら2名のドライバーが基準タイムをクリアすればよい。ノックダウン予選は3つのセッション(S)で構成され、GT500クラスは、S1で12台、S2で8台と台数が絞られ、最後のS3ではトップ8によるアタック合戦が行われる。またドライバーは2名とも出走しなければならないが連続したセッションで走行できないため、自ずとS1とS3は同じドライバーがドライブ。A、Bどちらのドライバーをどのセッションで走らせるかも、大きなキーポイントとなる。

 14時35分、10分間のS1がスタート。#1 GT-Rは本山、#3 GT-Rはクインタレッリ、#12 GT-Rは松田、#24 GT-Rはオリベイラがコースへ。#12 GT-Rが5位、#1 GT-Rが8位、#24 GT-Rが11位、#3 GT-Rが12位とGT-R全車がS2へ駒を進めた。

 14時59分からは7分間のS2。このセッションでは4台がふるい落とされる。#1 GT-Rはトレルイエ、#3 GT-Rは安田、#12 GT-Rはフィリップ、#24 GT-Rは荒がコースへ。わずか2周しかアタックできない短時間のなか、#1 GT-Rは2位、#3 GT-Rは8位でS3進出を決めたが、残念ながら10位の#12 GT-Rと12位の#24 GT-Rは脱落となった。

 15時25分からはトップ8による最後の7分間のアタックセッション。1周目に7位だった#1 GT-Rの本山は次のラップでタイムアップして1分45秒028をマークして5位。#3 GT-Rは1分45秒316で7位となった。#1 GT-Rとチャンピオン争いをしている#8 NSXがポールポジション、#36 SC430が2位とフロントローを獲得したが、#1 GT-Rは逆転優勝と連覇を狙って、いよいよ明日の決勝レースに臨む。

上記の詳細は下記WEBサイトをご覧ください。
http://www.nismo.co.jp/M_SPORTS/index.html
Text: NISMO

SUPER GT

SGT:第9戦もてぎ公式予選2回目 ARTAがNSXに通算50回目のポールをもたらす!!

2009オートバックスSUPER GT第9戦「もてぎGT250kmレース」は、ノックダウン方式で予選2回目を行った結果、セッション3で1分44秒390を記録した#8ARTA NSX(ラルフ・ファーマン/伊沢拓也組)がポールポジションを獲得した。このレースを最後に戦列を離れるNSXにとって、これは通算50回目のポールポジションとなった。
GT300クラスは#81ダイシンアドバンFerrari(青木孝行/藤井誠暢組)が今季3度目のポールを獲得。既にタイトル獲得の可能性は消滅しているものの、勝って有終の美を飾ろうとの意欲が伺える予選となった。
(天候:晴れ コース:ドライ)

091107GT500pp 091107GT300pp

セッション1
公式予選2回目は午後2時25分からセッション1が開始された。
ここでは各クラス10分間の走行を行い、GT500は12台、gt300は16台がセッション2へ駒を進めるが、GT500クラスは#35KRAFT SC430が駆動系トラブルにより予選不通過となっているため、ここで脱落するのは1台のみだ。
この1台に該当しないようにと、終盤のアタック合戦は熾烈を極めた。
ボーダーライン上にいたのは#3トミカGT-R、#24HIS GT-R、#32エプソンNSXだったが、最終的に3号車が32号車を僅か1000分の1秒上回り、かろうじてセッション2への切符を手にした。

一方、トップ争いは#6エネオスSC、#8ARTA NSX、#17ケーヒンNSXの間で戦われたが、チェッカー寸前になって#36ペトロナスSCが1分44秒787と8号車を100分の6秒上回ってトップに立った。

GT300クラスは#87ガイヤルド、#19IS350、#7RX-7、#81フェラーリと目まぐるしくトップが入れ替わり、最終的には81号車がトップタイム。2位7号車、3位19号車の順となり、ここで#55ポルシェ、#10フェラーリ、#808BMW、#4ボクスター、#666ヴィーマック、#62レガシィが脱落した。

セッション2
セッション2は各クラス7分間。ここでGT500は上位8台、GT300は上位10台がセッション3に進む。タイヤのウォームアップにかかる周回を考えると、ここでは2回ないし3回のアタックしかできない。
GT500は#39サードSCを駆るアンドレ・クートが1分44秒821を叩き出し、いきなりトップに躍り出た。2番手にはポイントリーダーの#1モチュールGT-Rを駆る本山哲がつけ、伊沢拓也の駆る#8ARTA NSXが3番手だった。
ボーダーライン上の争いは、最初9位にいた#18童夢NSXの道上龍が終盤6番手タイムを叩き出すと、#38ZENT SCもタイムアップ、最後の最後に#3トミカGT-Rを駆る安田裕信が8位に滑り込み、この結果#17ケーヒンNSX、#12カルソニックGT-R、#100レイブリックNSX、#24HIS GT-Rが脱落する結果に。
ホームコースのもてぎで有終の美を飾りたいNSX勢だったが、セッション3に進めたのは僅か2台となってしまった。

GT300はまたしても#81ダイシンフェラーリがトップタイム。
藤井が1分54秒130と2位以下をコンマ7秒引き離して見せた。 2番手には阿部翼の駆る#26タイサンポルシェが終了間際に滑り込み、3番手には#74カローラアクシオの井口卓人がつけた。
ここで#2紫電、#31カローラ、#66ムルシエラゴ、#5マッハ号、#52IS350、#112ポルシェの6台が脱落することとなった。

セッション3
ポールポジションを懸けた最後のセッション、セッション3もまた7分間の走行。
午後3時を回って気温も下がるなか、明日の決勝スタートでの装着を義務付けられたタイヤでの走行といくつもの難題を抱えてのアタック合戦となった。

GT500クラスはここでも8号車が好調。最初のアタックでトップに立つと、2回目、3回目でもその座を明け渡すことなく、逆転王座獲得に向けて最高のグリッドを手に入れた。
2番手には36号車。ランキング2位でのフロントロースタートと、或いはこのチームがタイトルに最も近い存在かもしれない。
3番手には6号車がつけた。午前中のトラブルが嘘のような快走ぶりだ。4位に#38ZENT SCを挟んでポイントリーダーの1号車は5番手だった。

GT300クラスは81号車の快進撃がとまらない。
青木孝行のドライブで1分53秒915と、今日始めての53秒台を叩き出して堂々のポール獲得は今季3度目。
タイトル争いとは別に、不運に泣かされ続けた81号車が2009シーズンを勝って締めくくれるかにも注目だ。
そのタイトル争いを繰り広げる6台のうちで最上位につけたのは、2位の#43ARTAガライヤ。しかしポールの青木に高木真一は0.7秒の差をつけられている。
そして3番手にポイントリーダーの19号車、ランキング4位の7号車が4位と続き、全く予断を許さない状況になってきた。

第9戦決勝は明日午後2時より53周で戦われる。
通常より50km短いスプリント。しかもウェイトハンデなしとまさに最後のガチンコ勝負だ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第9戦もてぎ公式予選1回目 好調ペトロナスSCが暫定ポール! GT300はウェッズスポーツがトップタイム

2009オートバックスSUPER GT第9戦「もてぎGT250kmレース」は、#36PETRONAS TOM'S SC430(脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー組)が1分46秒688で公式練習に続いてトップ。
GT3OOクラスはポイントリーダーの#19ウェッズスポーツIS350(織戸学/片岡龍也組)がトップだった。
(天候:晴れ コース:ドライ)

091107Q1GT500

091107Q1KRAFT

091107Q1GT300

公式予選1回目は午後0時50分より45分間の混走で行われた。
今回はもてぎ恒例のノックダウン方式を予選2回目で行ってグリッドを決めるため、ここでは予選通過基準タイムをクリアすることと、予選2回目に向けての最終調整が目標となる。
気温は更に上がってきている

序盤トップに立ったのは、公式練習でプロペラシャフトのトラブルに見舞われた#6エネオスSC。すぐに#8ARTA NSXがそれを上回るタイムでトップに上がってきた。
カラーリングを一新して最終戦に臨んだ#35KRAFT SCも石浦宏明が好タイムを記録、この時点で 8号車に次ぐ2番手につけていたが、残り時間20分となったところで突如ピットレーンでストップ。メカニックに押されてガレージに戻ってきた。
原因はプロペラシャフト。午前中の6号車と全く同じ症状だ。

そのまま修復作業に入った35号車は残り時間1分あまりで漸く大嶋がコースイン。アウトラップという不利な条件ながら、残された時間で最大限のアタックを行ったが、タイムは1分55秒357と、予選通過基準タイムとなる1分54秒333に惜しくも届かなかった。
上位3人の平均値の107%という基準タイム、算定基準となる3番目のタイムをチームメイトの石浦が記録していたのはなんとも皮肉な結果だ。
これにより35号車の予選落ちが決まった

この間にトップに立ったのが、午前中トップの36号車だ。
ロッテラーが残り時間15分で1分46秒688を記録、脇阪にステアリングを委ねる。
2番手には8号車、KRAFTの予選不通過により6号車が3位に入った。

GT300クラスは開始早々に#19のIS350を駆る片岡が1分56秒579を記録、これがこのセッションのベストとなった。
2番手には午前中トップの#81ダイシン。藤井のタイムは片岡に僅か0.02秒差に迫るもの。
既にタイトルの可能性が消滅した81号車だが、勝利にむけて好感触を得ているようだ。

以下、3番手#2紫電、4番手#7RX-7とランキング上位陣が順当につけるが、#46エスロードZは12番手に終わっている。

Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第9戦もてぎ総合公式予選結果

■GT500 Class

MOTEGI GT 250km RACE -RIJ- (2009/11/07) Knock Down Qualify Weather:Fine Course:Dry
2009 AUTOBACS SUPER GT Round 9 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoCar
Model
DriverTireWhSession1Session2Session3
18ARTA NSX
HONDA NSX
ラルフ・ファーマン
伊沢 拓也
BS1'44.8541'44.8641'44.390
236PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS1'44.7871'45.0541'44.400
36ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS1'44.9641'45.0171'44.712
438ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS1'45.2651'45.1461'44.781
51MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
BS1'45.4391'44.8291'45.028
618ROCKSTAR 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS1'45.2981'45.2041'45.118
73HASEMI TOMICA EBBRO GT-R
NISSAN GT-R
ロニー・クインタレッリ
安田裕信
MI1'46.0861'45.4891'45.316
839DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
アンドレ・クート
平手晃平
DL1'45.4751'44.8211'46.091
917KEIHIN NSX
HONDA NSX
金石 年弘
塚越 広大
BS1'45.0911'45.513
1012IMPUL カルソニック GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
セバスチャン・フィリップ
BS1'45.1141'45.548
11100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
井出 有冶
細川 慎弥
BS1'45.6361'45.617
1224HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
荒 聖治
YH1'45.8821'45.687
1332EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
中山 友貴
DL1'46.087
---- 以上予選通過 ----
-35KRAFT SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
大嶋 和也
BS
■GT300 Class

MOTEGI GT 250km RACE -RIJ- (2009/11/07) Knock Down Qualify Weather:Fine Course:Dry
2009 AUTOBACS SUPER GT Round 9 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoCar
Model
DriverTireWhSession1Session2Session3
181ダイシン アドバン Ferrari
FERRARI F430GT
青木 孝行
藤井誠暢
YH1'55.4711'54.1301'53.915
243ARTA Garaiya
ASL Garaiya GT300VQ
新田 守男
高木真一
MI1'56.7221'55.8871'54.678
319ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学
片岡 龍也
YH1'55.6621'55.6821'54.826
47M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
MAZDA RX-7
谷口 信輝
折目遼
YH1'55.6151'55.5391'55.001
574COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
井口 卓人
国本雄資
MI1'56.3731'55.2921'55.088
688triple a ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
松田 秀士
坂本 祐也
YH1'55.7451'55.5391'55.090
746エスロード MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
柳田真孝
YH1'56.0371'55.4041'55.410
811JIMGAINER ADVAN F430
FERRARI F430
田中 哲也
平中克幸
YH1'56.1891'56.0871'55.454
987giraffa ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
井入 宏之
和田久
YH1'55.7941'55.6131'55.649
1026UP START タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
黒澤 治樹
阿部翼
YH161'56.7801'54.8971'56.022
112アップル・K-one・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
加藤 寛規
吉本大樹
YH1'55.8071'56.248
1231avex apr COROLLA Axio
TOYOTA COROLLA Axio
坂本 雄也
峰尾恭輔
YH1'57.1401'56.323
1366triple a ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI MURCIELAGO RG-1
山西 康司
余郷敦
YH1'56.2541'56.560
145マッハGOGOGO車検320Rマッハ号
VEMAC RD320R
玉中 哲二
赤鮫オヤジ
YH1'56.7741'57.122
1552KUMHO TIRE SHIFT IS350
LEXUS IS350
佐々木 孝太
関口雄飛
KH1'56.8791'57.522
16112石松 with ARKTECH GT3
PORSCHE 911 GT3 RSR (996)
大井 貴之
澤圭太
KH1'57.2151'57.694
1755J-TRUST F-PRO おうとキット ポルシェ
PORSCHE 911GT3
山岸 大
小泉洋史
YH1'57.989
1810JIMGAINER ADVAN F360
FERRARI F360
植田 正幸
川口正敬
YH1'58.496
19808初音ミク Studie GLAD BMW Z4
BMW Z4 M coupe MotorSport Version
番場 琢
田ヶ原 章蔵
YH11'58.885
204BOMEX LIAN BOXSTER
PORSCHE BOXSTER(986)
イゴール・スシュコ
伊藤 善博
YH1'59.190
21666FieLDS BOMEX 320R
VEMAC 320R
周防 彰悟
山下 潤一郎
KH1'59.792
2262R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4 (BM9)
山野 哲也
密山祥吾
YH2'00.512
  • CarNo.35の第2ドライバーは基準タイム未達成のため決勝日朝のフリー走行により、決勝出走およびグリッドの判断を行う。

SUPER GT

SGT:第9戦もてぎ公式予選1回目結果

MOTEGI GT 250km RACE -RIJ- (2009/11/07) Qualifying 1 Weather:Fine Course:Dey
2009 AUTOBACS SUPER GT Round 9 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindkm/h
1500136PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS1'46.688-162.014
250028ARTA NSX
HONDA NSX
ラルフ・ファーマン
伊沢 拓也
BS1'46.916 0.228161.669
350036ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS1'46.969 0.281161.589
4500438ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS1'47.007 0.319161.531
5500517KEIHIN NSX
HONDA NSX
金石 年弘
塚越 広大
BS1'47.216 0.528161.216
6500618ROCKSTAR 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS1'47.388 0.700160.958
750071MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
BS1'47.628 0.940160.599
85008100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
井出 有冶
細川 慎弥
BS1'47.707 1.019160.481
9500912IMPUL カルソニック GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
セバスチャン・フィリップ
BS1'47.833 1.145160.294
105001039DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
アンドレ・クート
平手晃平
DL1'48.408 1.720159.444
115001124HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
荒 聖治
YH1'48.850 2.162158.796
12500123HASEMI TOMICA EBBRO GT-R
NISSAN GT-R
ロニー・クインタレッリ
安田裕信
MI1'49.811 3.123157.406
135001332EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
中山 友貴
DL1'49.811 3.123157.406
14300119ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学
片岡龍也
YH1'56.579 9.891148.268
15300281ダイシン アドバン Ferrari
FERRARI F430GT
青木孝行
藤井 誠暢
YH1'56.599 9.911148.243
1630032アップル・K-one・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
加藤 寛規
吉本 大樹
YH1'56.85010.162147.924
1730047M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
MAZDA RX-7
谷口 信輝
折目 遼
YH1'56.96110.273147.784
18300526UP START タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
黒澤 治樹
阿部 翼
YH161'57.13510.447147.564
19300688triple a ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
松田 秀士
坂本 祐也
YH1'57.14810.460147.548
20300711JIMGAINER ADVAN F430
FERRARI F430
田中哲也
平中 克幸
YH1'57.25810.570147.410
21300887giraffa ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
井入 宏之
和田 久
YH1'57.55510.867147.037
2230095マッハGOGOGO車検320Rマッハ号
VEMAC RD320R
玉中 哲二
赤鮫オヤジ
YH1'57.65210.964146.916
2330010808初音ミク Studie GLAD BMW Z4
BMW Z4 M coupe MotorSport Version
番場 琢
田ヶ原 章蔵
YH11'57.73711.049146.810
243001166triple a ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI MURCIELAGO RG-1
山西 康司
余郷敦
YH1'58.24011.552146.185
253001246エスロード MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
柳田真孝
YH1'58.24711.559146.177
263001352KUMHO TIRE SHIFT IS350
LEXUS IS350
佐々木 孝太
関口雄飛
KH1'58.41111.723145.974
273001443ARTA Garaiya
ASL Garaiya GT300VQ
新田 守男
高木真一
MI1'58.55311.865145.799
283001531avex apr COROLLA Axio
TOYOTA COROLLA Axio
坂本 雄也
峰尾恭輔
YH1'58.59111.903145.753
293001674COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
井口 卓人
国本雄資
MI1'58.82012.132145.472
3030017112石松 with ARKTECH GT3
PORSCHE 911 GT3 RSR (996)
大井 貴之
澤圭太
KH1'58.88412.196145.394
31300184BOMEX LIAN BOXSTER
PORSCHE BOXSTER(986)
イゴール・スシュコ
伊藤 善博
YH1'59.28412.596144.906
323001910JIMGAINER ADVAN F360
FERRARI F360
植田 正幸
川口正敬
YH1'59.87813.190144.188
333002055J-TRUST F-PRO おうとキット ポルシェ
PORSCHE 911GT3
山岸 大
小泉洋史
YH2'00.52413.836143.415
343002162R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4 (BM9)
山野 哲也
密山祥吾
YH2'00.52913.841143.409
3530022666FieLDS BOMEX 320R
VEMAC 320R
周防 彰悟
山下 潤一郎
KH2'01.92315.235141.770
---- 以上予選通過(基準タイム[107%] GT500: 1'54'333 / GT300: 2'04.843)----
-500-*35KRAFT SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
大嶋 和也
BS1'46.957 0.269161.607
  • CarNo.35の第2ドライバー(大嶋和也)は基準タイム未達成

SUPER GT

SGT:第9戦もてぎ公式練習 逆転にむけ好感触!ペトロナスSCがトップタイム

2009オートバックスSUPER GT第9戦「もてぎGT250kmレース」の公式練習が11月7日、ツインリンク茂木で行われ、目下ランキング2位の#36PETRONAS TOM'S SC430(脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー組)がトップタイムを記録。王座獲得に向けて好スタートを切った。タイムは1分45秒955。
GT300クラスは#81ダイシンアドバンFerrari(青木孝行/藤井誠暢組)がトップだった。

091107FreeGT500

091107FreeGT300

2009年のスーパーGTもいよいよ最終戦。
今年のルールでは全車ウェイトハンデなし、レース距離も250kmのスプリントと、まさにガチンコ勝負の最終決戦がツインリンクもてぎで繰り広げられることになった。

目下のところ、GT500クラスでタイトルの可能性があるのは上位3台。
#1モチュールオーテックGT-R 、#36ペトロナストムスSC、#8ARTA NSXだ。
ただしトレルイエは第6戦鈴鹿の出場停止が響き、1号車トップの場合は本山のみがチャンピオンとなる。

一方GT300は上位6台が権利を残す。
#19ウェッズスポーツIS350、#43ARTAガライヤ、#11ジムゲイナーF430、#7雨宮RX-7、#2アップルK-ONE紫電、 #46エスロードモーラZだ。
こちらも2号車の吉本が第2戦からの出走のため、2号車トップの場合は加藤のみがチャンピオンだ。

最終戦の公式練習は午前9時55分より1時間45分で行われた。
公式予選日のもてぎは快晴。朝方は肌寒さを感じさせたものの日が高くなるにつれて気温は上昇、公式練習中に26度に達し、汗ばむ陽気の下での走行となった。

最初にトップに立ったのは#35KRAFT SC。今回から新しいスポンサーを獲得し、白地に青のニューカラーでの参戦となった。
しかし開始から30分の間に#39サードSC、#8ARTA NSXらが35号車のタイムを上回り、 35分経過時点で36号車を駆る脇阪が1分45秒375と最初に45秒台を記録してトップに立ち、これがそのままこのセッションのベストタイムとなった。

2番手には#12カルソニックGT-R、3番手には#8ARTA NSXがつけ、ポイントリーダーの#1モチュールGT-Rが4番手。

一方、このところ印象的な速さをみせながらも今ひとつツキに見放された感のある#6エネオスSCにまたしても不運が襲う。
6号車はプロペラシャフトのトラブルによりS字出口でストップ。これを回収するために残り1時間で赤旗が提示され、セッションは7分間に渡って中断することとなった。

走行再開後に6号車は修復を終えてコースに出て行ったものの、ここでは1分46秒758、11番手に終わった。

激戦のGT300クラスは、先週のアジアンルマンで3位入賞を達成した#81ダイシンフェラーリがいち早く1分55秒台に入る1分55秒966を記録、最終的にこれを55秒955まで短縮してトップで走行を終えた。
2番手には#46エスロードZ、3番手には#2紫電がつけ、ランキングトップの#19ウェッズスポーツは9番手で最初の走行を終えている。

公式予選1回目は午後0時50分より、45分間で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第9戦もてぎ公式練習結果

MOTEGI GT 250km RACE -RIJ- (2009/11/07) Official Practice Weather:Fine Course:Dry
2009 AUTOBACS SUPER GT Round 9 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindkm/h
1500136PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS1'45.375-164.033
2500212IMPUL カルソニック GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
セバスチャン・フィリップ
BS1'46.100 0.725162.912
350038ARTA NSX
HONDA NSX
ラルフ・ファーマン
伊沢 拓也
BS1'46.109 0.734162.898
450041MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
BS1'46.133 0.758162.861
550053HASEMI TOMICA EBBRO GT-R
NISSAN GT-R
ロニー・クインタレッリ
安田裕信
MI1'46.176 0.801162.795
6500639DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
アンドレ・クート
平手晃平
DL1'46.197 0.822162.763
7500735KRAFT SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
大嶋 和也
BS1'46.239 0.864162.699
8500818ROCKSTAR 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS1'46.247 0.872162.687
95009100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
井出 有冶
細川 慎弥
BS1'46.472 1.097162.343
105001038ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS1'46.481 1.106162.329
11500116ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS1'46.758 1.383161.908
125001232EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
中山 友貴
DL1'46.990 1.615161.557
135001324HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
荒 聖治
YH1'47.086 1.711161.412
145001417KEIHIN NSX
HONDA NSX
金石 年弘
塚越 広大
BS1'47.273 1.898161.131
15300181ダイシン アドバン Ferrari
FERRARI F430GT
青木孝行
藤井 誠暢
YH1'55.95510.580149.066
16300246エスロード MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
柳田 真孝
YH1'56.18010.805148.777
1730032アップル・K-one・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
加藤 寛規
吉本 大樹
YH1'56.21810.843148.729
18300411JIMGAINER ADVAN F430
FERRARI F430
田中哲也
平中 克幸
YH1'56.23610.861148.706
1930057M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
MAZDA RX-7
谷口 信輝
折目 遼
YH1'56.27510.900148.656
20300626UP START タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
黒澤 治樹
阿部 翼
YH161'56.39611.021148.501
213007808初音ミク Studie GLAD BMW Z4
BMW Z4 M coupe MotorSport Version
番場 琢
田ヶ原 章蔵
YH11'56.57511.200148.273
22300888triple a ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
松田 秀士
坂本 祐也
YH1'56.66711.292148.156
23300919ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学
片岡龍也
YH1'56.67011.295148.153
243001043ARTA Garaiya
ASL Garaiya GT300VQ
新田 守男
高木真一
MI1'56.69211.317148.125
253001174COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
井口 卓人
国本雄資
MI1'56.71811.343148.092
263001266triple a ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI MURCIELAGO RG-1
山西 康司
余郷敦
YH1'56.90111.526147.860
27300135マッハGOGOGO車検320Rマッハ号
VEMAC RD320R
玉中 哲二
赤鮫オヤジ
YH1'57.19611.821147.488
283001487giraffa ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
井入 宏之
和田久
YH1'57.31811.943147.334
293001531avex apr COROLLA Axio
TOYOTA COROLLA Axio
坂本 雄也
峰尾恭輔
YH1'57.34411.969147.302
303001655J-TRUST F-PRO おうとキット ポルシェ
PORSCHE 911GT3
山岸 大
小泉洋史
YH1'57.37311.998147.265
313001752KUMHO TIRE SHIFT IS350
LEXUS IS350
佐々木 孝太
関口雄飛
KH1'57.71612.341146.836
3230018112石松 with ARKTECH GT3
PORSCHE 911 GT3 RSR (996)
大井 貴之
澤圭太
KH1'57.74412.369146.801
33300194BOMEX LIAN BOXSTER
PORSCHE BOXSTER(986)
イゴール・スシュコ
伊藤 善博
YH1'58.97013.595145.288
343002010JIMGAINER ADVAN F360
FERRARI F360
植田 正幸
川口正敬
YH1'59.09413.719145.137
3530021666FieLDS BOMEX 320R
VEMAC 320R
周防 彰悟
山下 潤一郎
KH1'59.52014.145144.620
363002262R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4 (BM9)
山野 哲也
密山祥吾
YH2'00.63815.263143.280

Japanese F3

JF3:第9,10戦鈴鹿 第9戦で国本雄資、第10戦はマーカス・エリクソンが共に3勝目 (TOYOTA)

  • コース:鈴鹿サーキット(5.807km)
  • 予選:7月11日(土)晴後曇:ドライ
  • 第9戦決勝:7月11日(土)曇:ドライ
  • 第10戦決勝:7月12日(日)晴:ドライ
ランキングでは2人が同ポイントで首位に並ぶ
09f3_05_1.jpg
第9戦で今季3勝目を挙げた国本雄資(#37)

 全日本F3選手権の第5大会(第9戦、第10戦)が7月11日(土)と12日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで開催された。

 11日(土)午前10時40分より第9戦の予選(15分間)が行われ、TDPドライバーの国本雄資(PETRONAS TEAM TOM'S)、井口卓人(PETRONAS TEAM TOM'S)が2、3番手につけ、マーカス・エリクソン(PETRONAS TEAM TOM'S)、嵯峨宏紀(DENSO Team Le Beausset)と続いた。

 但し、ポールポジションのケイ・コッツォリーノ(TODA RACING)が前戦のペナルティで2グリッド降格が決まっており、国本、井口は第9戦決勝を最前列からスタートすることとなった。4番手のエリクソンも、予選中コースオフからの復帰が危険行為と判定され、2グリッド降格。

 10分間のインターバルを経て行われた第10戦の予選では、エリクソンがコースレコードを更新するタイムでポールポジションを獲得。国本、井口と続いた。

 Nクラスでは、2戦共に山本尚貴(HFDP RACING)がポールポジションとなった。

 フォーミュラ・ニッポンとヴィッツレースの予選の後、午後4時より第9戦決勝レース(12周)が開始された。最前列の国本、井口は順当なスタート。2グリッド降格で6番手からスタートを切ったエリクソンは、毎周順位を上げ、3周目には3位に浮上。

 首位争いを繰り広げていた国本と井口は、6周目のシケインで接触。2台はコースオフし、コース復帰時にスピンを喫した井口は大きくポジションを落としてしまった。

 なんとか首位でコースに戻った国本だったが、追い上げてきていたエリクソンがその先の1コーナーで国本をパスし、首位を奪取。

 接触でダメージを受けた国本はペースを上げることができず、エリクソンがそのまま逃げ切るかと思われたが、11周目に突然エリクソンがスローダウン。これを難なくパスした国本が今季3勝目を挙げた。ファイナルラップにエリクソンをパスした嵯峨が4位、エリクソンが5位、井口は6位に終わった。

 Nクラスでは、ポールポジションの山本がスタートをミス。好スタートを切ったアレキサンドレ・インペラトーリ(ACHIEVEMENT by KCMG)が今季2勝目を挙げた。

 12日(日)やや雲が出ていたが、暑いコンディションの下、午後0時48分に第10戦決勝(17周)がスタート。ポールポジションのエリクソンは順当なスタートを切ったが、2番手グリッドの国本がエンジンストール。後方へとポジションダウンを余儀なくされてしてしまった。

 3番手の井口が2位、3位には好スタートを切った嵯峨がコッツォリーノをパスして浮上。井口は首位のエリクソンを追い、一時は1.6秒差まで詰めたが、それ以上の追撃は叶わず。

 一方、エンジンストールで順位を落とした国本は、追い上げを開始。5周目に5位、11周目には4位へとポジションを戻した。その後も、3位の嵯峨との差を周ごとに詰めていった。

 首位のエリクソンは、終盤は井口との差を広げ、トップでチェッカー。今季3勝目。井口が2位。3位には、国本の猛追を抑えきった嵯峨が入り、表彰台を獲得。国本は僅か0.1秒及ばず4位となった。

 この結果、ドライバーズランキングでは、エリクソンと国本が同じ70ポイントで並び、4ポイント差で井口が追う形となった。

 Nクラスでは、山本がポール・トゥ・ウィンで今季3勝目を挙げた。

Text & Photo: トヨタ自動車株式会社

Japanese F3

JF3:第9戦鈴鹿決勝 上位3人のコメント

Cクラス
優勝 #37国本 雄資(PETRONAS TOM'S F308)
f3_r09_r_pc_kunimoto ポールからスタートがうまく決まってトップに立てて、そのまま逃げ切れるかと思ったんですが、井口選手に迫られて、 シケインで来られてしまって少しあたってしまいました。
そのせいでマーカスにも抜かれてしまいましたが、そのうちマーカスにトラブルが出て、またトップに立ちました。
井口選手は東コースだと近づきすぎたらフロントのダウンフォースが抜けるせいで引き離せたんですが、 ストレートではスリップにつかれてしまいました。
マーカス選手を抜き返したときは、スプーンの立ち上がりで急に「遅いな」と感じて、最終コーナーを立ち上がったら明らかに「おかしい」 と思いました。
これでポイントリーダーに立ちましたけど、明日もリーダーのまま逃げ切れるよう頑張りたいです。
2位 #2ケイ・コッツォリーノ(TODA FIGHTEX)
f3_r09_r_pc_kei スタートは「並み」でしたが、朝の予選とは路面の状態が違っているのに気付いて、そこからペースが上げられなくなって、 そのうちに後ろから物凄いスピードで来たエリクソン選手に抜かれてしまい、安田選手にも迫られました。
でもレース後半になると周りのペースが落ちてきて、自分は安定していたので、 その点では明日の決勝に向けて良い勉強が出来たのかなと思います。
折角のポールが幻になったり、いろいろありましたけど、最後は2位で終わることが出来てチームには感謝の気持ちです。
3位 安田 裕信(ThreeBond)
f3_r09_r_pc_yasuda 昨日からクルマの状態が悪くてタイムが出ていませんでした。
予選決勝とミスをせずに走った結果3位になれましたが、まだ周りのクルマと差があるので、何が悪いのかをチームと話し合って、 セッティングを見直し、明日を迎えたいです。
Nクラス
優勝 #20アレキサンドレ・インペラトーリ(ACHIEVEMENT by KCMG)
f3_r09_r_pc_alex スタートがキーポイントでしたね。自分でもすばらしいスタートができたと思いました。
1コーナー2コーナーと立て続けに佐藤選手、山本選手を抜いてトップに立った後は、ひたすらハードにプッシュしました。 このままミスをしなければトップで追われると思いましたが、山本選手が追い上げてきました。
S字やヘアピン、スプーンではギャップを広げようと必死で走っていたんですが、 どうしてもバックストレートでスリップに入られてしまってプレッシャーを感じました。
でも、そのうち彼はスピンしてしまったので、そこからはプレッシャーから開放されて走ることが出来ました。
2位 #8小林 崇志(HFDP RACING)
f3_r09_r_pc_kobayashi 1周目に3位争いをしている間にトップ2台に離されてしまいましたが、その後追いつくことが出来ました。
でも、付いていくだけで精一杯で、抜くことは出来ませんでした。
山本選手がスピンしたので2位になれましたけど、まだまだ差があると思いました。
彼がスピンしたのはたぶん縁石に乗りすぎたせいじゃないかと思います。
3位 #23佐藤 公哉(NDDP EBBRO)
f3_r09_r_pc_sato 2番手スタートでしたが失敗してしまって一気に5位くらいに落ちてしまいました。
2コーナーでチームメイトの千代選手に押し出されましたが、アウトに居たのは自分なので仕方ないと思います。
ここでコースをはみ出したときから空力の何かが壊れてしまった感じがずっとしていましたが、スピード的には問題ありませんでした。
明日はとにかくスタートを決められるように頑張ります。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第9戦鈴鹿決勝 国本がポール・トゥ・ウィンでポイントリーダーに浮上! Nクラスはインペラトーリが今季2勝目

鈴鹿サーキットで行われた全日本F3選手権第9戦の決勝は、ポールポジションからスタートした#37国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)がチームメイトの#36井口卓人、#1マーカス・エリクソンらの追撃を退けて今季3勝目を挙げ、 ポイントランキングでもトップに浮上した。
Nクラスは予選クラス3位の#20アレキサンドレ・インペラトーリ(ACHIEVEMENT by KCMG)がスタートで一気にトップに立ち、今季2勝目を獲得している。

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第9戦決勝は午後4時にスタート。
ポールポジションの国本がそのままトップに立ち、2位スタートの井口を従えて1コーナーへ。
その後方では、4番手グリッドの#62嵯峨宏紀がスタートで失速して6位に後退する一方で、 予選で2グリッド降格のペナルティを受けて6番手からスタートしたエリクソンが2周目の1コーナーで#12安田裕信を、 3周目の1コーナーでは前戦でのペナルティによりこちらも2グリッド降格となり、自身初のポールを幻にしてしまった#2ケイ・ コッツォリーノをもかわして一気に3位に浮上してきた。

一方、国本と井口によるトップ争いが動いたのは6周目だった。
それまでテール・トゥ・ノーズ状態で国本の隙を伺っていた井口がシケイン進入でアウトから並びかけるが、 国本もしぶとく粘って両者併走のまま一つ目のコーナーをクリアする。
ところがここの立ち上がりで井口がショートカットにはみ出してしまい、二つ目を立ち上がったところで2台は接触。
これにより井口はスピンを喫して一気にクラス最後尾の7位まで後退してしまった。
さらにこのアクシデントに乗じてエリクソンが国本との差を一気につめ、ホームストレートで抜き去ってトップに浮上した。

抜かれた国本は接触の際にサスペンションを傷めたためにアンダーステアに悩まされ、 エリクソンを追うどころか後続のコッツォリーノや安田に迫られてしまう。

ところが11周目。
それまでトップを快走していたエリクソンが突如ペースダウン。
最終コーナーで国本に再びトップの座を明け渡すと、その後もコッツォリーノや安田に立て続けに抜かれ、 最後は嵯峨にまで先行されてまさかの5位でレースを終えることになってしまった。

これでトップに返り咲いた国本はそのままコッツオリーノや安田を従えて残り周回を走り切り、 第7戦富士に続く今季3勝目を挙げてポイントランキングでもトップに立った。
2位は幻のポールからしぶとく生き残ったコッツォリーノ。3位には安田が入った。

Nクラスは、スタートで一気にトップに躍り出たインペラトーリがクラスポールの山本尚貴と序盤から接戦を展開する。
空力セッティングの違いからか、 東コースで懸命に引き離しにかかるインペラトーリをバックストレッチで山本が追い詰めるという展開が何周にもわたって繰り広げられたが、 山本は10周目の立体交差したで無念のスピン。
これによりプレッシャーから開放されたインペラトーリは2位小林、3位佐藤を従えてフィニッシュ、今季2勝目を挙げた。
山本はレースに復帰したもののこのレースをクラス5位で終えている。

第10戦決勝は明日午後0時45分より、17周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第9戦鈴鹿決勝結果

全日本F3 -RIJ- (2009/07/11) Race Results Weather:Cloudy Course:Dry
All Japan F3 Championship Round 9 鈴鹿サーキット 5.807 km

PNoClsDriverCarChassisEngineLapTime/
Behind
137C国本 雄資PETRONAS TOM'S F308DALLARA F3081AZ-FE1223'21.946
22Cケイ・コッツォリーノTODA FIGHTEXDALLARA F308MF204C121.038
312C安田 裕信ThreeBondDALLARA F309SR20VE122.231
462C嵯峨 宏紀DENSO・ルボーセF308DALLARA F3081AZ-FE124.961
51Cマーカス・エリクソンPETRONAS TOM'S F308DALLARA F3081AZ-FE125.345
636C井口 卓人PETRONAS TOM'S F308DALLARA F3081AZ-FE1216.132
733C岩崎 祐貴イワサキインダストリーF308DALLARA F3081AZ-FE1218.612
820Nアレキサンドラ・インベラトーリACHIEVEMENT by KCMGDALLARA F3073S-GE1228.335
98N小林 崇志HFDP RACINGDALLARA F3073S-GE1230.238
1023N佐藤 公哉NDDP EBBRODALLARA F3063S-GE1233.256
1118N関口 雄飛EBBRO AIM F307DALLARA F305/3073S-GE1235.705
127N山本 尚貴HFDP RACINGDALLARA F3073S-GE1239.405
1319N黒田 吉隆ACHIEVEMENT by KCMGDALLARA F3073S-GE1239.547
1422N千代 勝正NDDP EBBRODALLARA F3063S-GE1240.406
1577N小泉 洋史staff-one・CMSDALLARA F3063S-GE1253.785
165N久保田 克昭ハナシマレーシングF306DALLARA F3063S-GE121'14.361
-------- 以上規定周回数 ( 10 Laps ) 完走 --------
  • Fastest Lap(C): CarNo.1 マーカス・エリクソン(TOM'S) 1'55.301 (3/12) 181.31km/h
  • Fastest Lap(N): CarNo.8 小林崇志(HFDP) 1'58.324 (2/12) 176.68km/h

Japanese F3

JF3:第9戦鈴鹿公式予選結果

全日本F3 -RIJ- (2009/07/11) Qualifying-Session: Weather:Cloudy Course:Dry
2009 All Japan F3 Championship Round 9 鈴鹿サーキット 5.807 km

PNoClsDriverCarChassisEngineTimeDelayGapkm/h
1*2Cケイ・コッツォリーノTODA FIGHTEXDALLARA F308MF204C1'54.325--182.86
237C国本 雄資PETRONAS TOM'S F308DALLARA F3081AZ-FE1'54.3790.0540.054182.77
336C井口 卓人PETRONAS TOM'S F308DALLARA F3081AZ-FE1'54.5330.2080.154182.53
4*1Cマーカス・エリクソンPETRONAS TOM'S F308DALLARA F3081AZ-FE1'54.7430.4180.210182.19
562C嵯峨 宏紀DENSO・ルボーセF308DALLARA F3081AZ-FE1'54.8220.4970.079182.07
612C安田 裕信ThreeBondDALLARA F309SR20VE1'55.0460.7210.224181.71
733C岩崎 祐貴イワサキインダストリーF308DALLARA F3081AZ-FE1'56.4382.1131.392179.54
87N山本 尚貴HFDP RACINGDALLARA F3073S-GER1'56.6442.3190.206179.22
923N佐藤 公哉NDDP EBBRODALLARA F3063S-GE1'57.0252.7000.381178.64
1020Nアレキサンドラ・インベラトーリACHIEVEMENT by KCMGDALLARA F3073S-GE1'57.2552.9300.230178.29
118N小林 崇志HFDP RACINGDALLARA F3073S-GE1'57.2812.9560.026178.25
1222N千代 勝正NDDP EBBRODALLARA F3063S-GE1'57.3833.0580.102178.09
1318N関口 雄飛EBBRO AIM F307DALLARA F305/3073S-GE1'57.7313.4060.348177.57
1419N黒田 吉隆ACHIEVEMENT by KCMGDALLARA F3073S-GE1'57.8633.5380.132177.37
1577N小泉 洋史staff-one・CMSDALLARA F3063S-GE1'58.9904.6651.127175.69
165N久保田 克昭ハナシマレーシングF306DALLARA F3063S-GE1'59.3845.0590.394175.11
以上予選通過 基準タイム ( 110% ) 2'05.85311.5286.469166.11
  • 'R'マークの車は、コースレコードを更新した。従来のレコードタイムは、(N) 1'57.040
  • CarNo.2は、前富士大会第8戦決勝における、2009年全日本フォーミュラ3統一規則第3章第28条12.2)(危険なドライブ行為)により、訓戒及びペナルティポイント1点とし、第9戦のスターティンググリッドを2グリッド降格とする。
  • CarNo.1は、2009年全日本フォーミュラ3選手権統一規則第28条12. 2)(危険なドライブ行為)により、決勝のスターティンググリッドを2グリッド降格とする。

Japanese F3

JF3:第9戦鈴鹿公式予選 Cクラスは国本、Nクラスは山本がポール獲得!

2009年全日本F3選手権第9戦の公式予選が7月11日、鈴鹿サーキットで行われ、#2ケイ・コッツォリーノ(TODA FIGHTEX)が1分54秒325とこのセッションのトップタイムを記録したが、第8戦富士でのペナルティによりグリッド降格が確定しているため、2番手タイムの1分54秒379を記録した#37国本雄資(PETRONAS TOM'S F308) が繰上げで今季4度めのポールポジションを獲得することとなった。
Nクラスは#7山本尚貴(HFDP RACING)がトップ。1分56秒644とNクラスのコースレコードを更新した。

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第9戦の公式予選は午前10時40分より15分間で行われた。
開始早々から精力的にアタックを繰り返すNクラス勢に対して、 Cクラス勢は岩崎祐貴を除く6人がいずれもセッション半ばを過ぎてから漸くピットアウトする作戦を採った。

最初にトップに立ったのはコッツォリーノ。
2番手に嵯峨がつけ、#1マーカス・エリクソンが3番手につける。
これを#37国本雄資、#36井口卓人の2台が相次いで上回り、国本が1分54秒383でトップ、井口が2番手につける。

いつもならここにエリクソンが加わってトムスが1-2-3を形成するところだが、今回はそうはいかなかった。
今年唯一の無限エンジンを使うコッツォリーノが2度目のアタックで1分54秒325を出して再びトップに返り咲いたのだ。
国本、井口、エリクソンの3人はその後も自己ベストを更新したものの、最後までコッツォリーノを上回ることが出来ず、それぞれ2、3、4位に終わった。

しかしコッツォリーノは、前戦富士での危険なドライブ行為により、次戦2グリッドの降格が決まっているため、残念ながら初のポール獲得とはならず、3番手グリッドから午後の決勝に臨むこととなった。 これにより2番手タイムの国本がポールポジションに繰り上がった。
また、この予選においてエリクソンに対しても「危険なドライブ行為」によるペナルティが課せられることとなり、コッツォリーノ同様の2グリッド降格、6番手からスタートすることが決まっている。

Nクラスは、最初のアタックでコースレコードを更新した山本がそのままポール。2番手の#23佐藤公哉に0.381秒の差をつけた。

第9戦決勝は今日午後4時より12周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SGT:第9戦富士 クスコDUNLOPスバルインプレッサが3位表彰台を獲得 (SUBARU)

 SUPER GT第9戦は11月第2週の週末に、静岡県の富士スピードウェイで行われた。それまでの静岡県東部は例年より温暖な日々が続き、富士山名物の冠雪も薄くなってしまうほど。しかし、この週末はあいにくの雨に見舞われたこともあり、肌寒い晩秋のおもむきであった。

 土曜日午前に行われた公式予選1回目は雨。AWDを武器とするインプレッサにとっては、またとないアピールのチャンスとなる。ここでアタッカーのヴァンダムは1.6kmのストレートからヘアピンに至るダウンヒルの高速セクション、そして後半の左右に振られるテクニカルセクションまでを激しくプッシュし、2番手タイムをマーク。スーパーラップ進出を果たした。

 雨は上がったものの、依然として湿った路面となったスーパーラップでもアタッカーのヴァンダムは見せ場を作り、見事にインプレッサをポールポジションに導いた。インプレッサのポール獲得は今季3回目となりグランドスタンドのSUBARUファンは大いに盛り上がった。

 決勝レースが行われた11月9日。富士スピードウェイは地元静岡や首都圏から集まった47,100名ものレースファンで溢れかえった。人気のSUPER GTシリーズ最終戦ということで、今季最多の人出だった。スターティンググリッドでは、GT300隊列の最前列にはためくSUBARUフラッグがひときわ目立っていた。

 スタート前には、ポツポツと小雨が降り始めたが、路面はむしろドライコンディションとなっていき、スリックタイヤを選ぶか、インターミディエイトタイヤ(軽い雨用タイヤ)をチョイスするか、どのチーム関係者も頭を悩ませた。フォーメーションラップの直前にCUSCOチームはインターミディエイトを選んだ。

 午後2時、通常より1周多い2周のフォーメーションラップを経て決勝レースがスタート。インプレッサのスタートはヴァンダムが務めた。コースは全車が全開走行しても水しぶきは上がらず、路面はほぼドライになっていた。このため、タイヤへの負担はかなり厳しいものとなりチームは早めに決断し、ピットインを指示した。

 序盤にピットインしてタイヤをスリックに交換したインプレッサは、最後尾まで順位を落としていた。しかし、ヴァンダムは怒濤の追い上げを開始。山野に交代するまでの間に、12位にまで順位を押し上げた。一時落胆したSUBARUファンはヴァンダムのファイトに惜しみない声援を送った。

 レース中盤には再び雨。ドライバー交代とともにレインタイヤを装着し、コースに復帰した山野は、思い切りの良いドライビングで上位陣を次々にパスしていく。悪条件で真価を発揮したベテラン山野は、9台抜きを果たして3位表彰台を獲得。インプレッサらしい戦い方で今シーズンを締めくくった。

上記の詳細は下記WEBサイトをご覧ください。
[スバルモータースポーツマガジン]

Text: スバルテクニカインターナショナル株式会社

SUPER GT

SGT:第9戦富士 レクサスSC430が2-3位表彰台、トムスがチームタイトルを獲得 (TOYOTA)

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15番手スタートから追い上げトヨタ勢最上位の
2位フィニッシュを果たしたZENT CERUMO SC430 38号車

 2008年シーズンのSUPER GT最終戦となる第9戦「FUJI GT 300km RACE」が11月8日(土)、 9日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催された。

 シーズンも最終戦を迎えることとなったが、ランキング3位につける脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー組のPETRONAS TOM'S SC430 36号車と、同5位の立川祐路/リチャード・ライアン組のZENT CERUMO SC430 38号車が、タイトル獲得の可能性を残しており、タイトル奪還をかけてトヨタのホームコースである富士で行われる最終戦に臨んだ。

 今大会にはGT500クラスに16台、GT300 クラスに27台の計43台がエントリー。トヨタ勢はGT500クラスに6台のレクサスSC430、GT300クラスには2台のレクサスIS350と2台のトヨタMR-Sが出場した。

◆予選◆

 予選の行われた8日(土)は朝から降雨に見舞われ、ウェット状態で行われることとなった。予選1回目は午前10時10分から行われ、低い気温とウェット路面に各車苦しむこととなった。

 スーパーラップへの出場権をかけた予選1回目では、宝山 KRAFT SC430 35号車が3番手、逆転タイトルを狙う36号車が5番手、ECLIPSE ADVAN SC430 25号車は6番手でレクサスSC430は3台がスーパーラップ進出。タイトルを争う38号車はタイムアップを果たせず15番手。決勝での追い上げに賭けることとなった。

 午後1時45分からの予選2回目に続き行われたスーパーラップでは、TDPドライバー石浦宏明がアタックを担当した25号車が4番手グリッドを確保。35号車が6番手、36号車が8番手につけた。

 GT300クラスでは、唯一スーパーラップに進出したウェッズスポーツIS350 19号車が好走を見せ2列目3番手グリッドとなった。

◆決勝◆

 9日(日)は雲は多いものの雨は止み、朝8時35分からのフリー走行は、当初はウェット部分が残るものの、セッションが進むに連れ路面は乾き、各車ドライタイヤでの走行となった。このフリー走行では、負傷から3戦ぶりの復帰を果たした伊藤大輔のドライブするENEOS SC430がトップタイム。これに38号車、36号車、 35号車のレクサスSC430が続き、決勝での活躍に期待が高まった。

 決勝レースのスタート前まではドライコンディションであったが、スタートを目前にして再び降雨に見舞われ、グリッド上でほとんどの車両が浅溝のウェットタイヤに交換。低い気温を考慮して、2周のフォーメーションラップの後、66周で競われる決勝レースのスタートが切られた。

 6番手からスタートを切った36号車は、ウェットコンディションを得意とするアンドレ・ロッテラーが序盤から猛追を見せ、一気に2位に浮上。しかし、路面はどんどん乾いていき、各車は2周目から6周目にかけて、ウェットタイヤからドライタイヤへと交換を行っていった。これで上位に浮上したのが、ドライタイヤのままのスタートを選択したDENSO DUNLOP SARD SC430 39号車。14番手から、スタート直後は最後尾まで後退していたものの、他車がピットでのタイヤ交換を行ったため、首位に浮上した。

 後方では、4位を走行する36号車が激しいバトルを繰り広げていたが、18周目に他車と接触。右リアタイヤのパンクを喫し、ピットイン。大きくポジションを落とすこととなってしまった。

 同様にドライタイヤでのスタート作戦を採ったGT-R 12号車と首位争いを展開していた39号車は、ドライバーを交代する中盤のピットインで、引き続きドライタイヤを選択したが、不運にもその直後から雨足が強くなり、再度ピットインしウェットタイヤへと交換。首位争いからは脱落してしまった。

 変わりやすいコンディションで、順位がめまぐるしく入れ替わるレースとなったが、中盤のドライバー交代を終えた時点で、35号車が2位、そして15位スタートの38号車が見事な追い上げで3位までポジションを上げた。勢いに乗る38号車は、35号車もパスし2位に浮上すると、終盤、ウェットコンディションの中で他車よりも1秒近く速いタイムで猛烈な追い上げを見せ、首位との差を縮めていったが、惜しくも届かず。

 38号車が2位、後半追い上げた6号車が3位でフィニッシュし、シーズン最終戦で2台のレクサスSC430が表彰台を獲得した。後半のタイヤ選択でポジションを落としたものの、終盤猛追を見せた39号車が5位、35号車が6位。アクシデントでポジションを落とした 36号車は7位に終わり、逆転タイトル獲得はならなかった。25号車も8位でフィニッシュし、レクサスSC430勢は、ホームレースとなる富士で、全車がトップ10入賞を果たし、シーズンを締め括った。

 ドライバーズタイトル獲得は惜しくも叶わなかったものの、コンスタントに上位入賞を重ねた36号車のPETRONAS TOYOTA TEAM TOM'Sは、チームタイトルを獲得した。

 GT300クラスでは、17番手スタートのDOUBLEHEAD avex apr MR-S 31号車が難コンディションで粘り強くポジションを上げ4位フィニッシュ。3番手からスタートした19号車は、スタート後まもなくトップに立ち、前半激しい首位争いを繰り広げたが、後半のウェットコンディションで順位を落とし、5位でチェッカーを受けた。

トヨタ自動車(株)モータースポーツ部主査 林博美のコメント:
 難しい雨のコンディションの中でトヨタ勢各チームは一丸となって全力で戦った結果、チームタイトルでチャンピオンと2位を獲得することが出来た。ファンの皆様には今年一年、暖かい応援を頂けたことを心から感謝申し上げたい。来年は新型の純レーシングV8 3.4Lエンジンを搭載した車両で参戦するメーカーとして、今年の成績を上回る成果を上げ、チームタイトルに加えてドライバーチャンピオンも獲得出来るよう頑張りたい。

Text & Photo: トヨタ自動車株式会社

SUPER GT

SGT:第9戦富士決勝 XANAVI NISMO GT-Rがシリーズチャンピオン獲得 (NISMO)

 曇り空のもと、シリーズ最終戦の決勝レースには47,100人もの観客が集まった。午後2時のスタート時は、低くたれ込めた雲から時折ポツポツと雨粒がこぼれる空模様だったため、各チームともスタートに使うタイヤの選択に悩んだ。多くのチームが状況の悪化を予想し、インターミディエイトタイヤを選んだが、チームIMPULの星野一義監督は、スリックタイヤの装着を指示。「長いこと富士で走っている経験から決断しました。次生(松田)には5周だけ我慢してくれ、と伝えました」と語った。その決断通りに、レーススタート後に雨は止んでみるみる路面の水がはけていった。このため、多くのチームが数周以内にタイヤ交換のためにピットイン。松田がドライブする#12 GT-Rは、6周目には2位に浮上。その後首位を走る#39 レクサスSC430を捉え、17周目にはトップに立った。その後松田はリードを広げ、32周目にピットインしてフィリップに交代するまで首位をキープ。この頃には再び雨が降り出し、インターミディエイトタイヤでピットアウトしたフィリップはトップのままレースに戻った。その後は30秒ものマージンをもって落ち着いて周回し、チームに8月の第6戦鈴鹿1000kmレース以来今季2度目の優勝をもたらした。

 フロントロウからオリベイラがスタートした#24「WOODONE ADVAN Clarion GT-R」(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/荒聖治)は3周目にタイヤを交換したのち、ドライブトレイン系にトラブルが発生、16周目にピットガレージに入れて修理を行った。その後20周遅れでレースに復帰し、15位で完走を果たした。

 インターミディエイトタイヤを装着してスタートした#23 GT-Rは、トレルイエが前半の周回を担当。不安定な路面の時間帯にアグレッシブな走りを見せ、一時3位を走行した。しかし、18周過ぎからタイヤグリップが低下し、22周目にピットインしてタイヤ交換と同時に本山にドライバーチェンジした。長い周回を走ることになった本山だが、途中再びタイヤを交換するためピットイン。その後は、タイヤをセーブしながらコンスタントに周回を重ねた。後半は、ややペースを上げ最終的にはポイント圏内の9位で完走。ドライバーズ選手権ポイントを2点加算し、チャンピオン獲得を確実なものとした。

#23 GT-Rは、本年シーズンの開幕戦をデビューウィンで飾ると、続く第2戦も優勝。10月にオートポリスで行われた第8戦も優勝しているため、今季3勝を果たしていた。本山哲は、2004年以来の年間ドライバーズチャンピオンに復帰した。「MOTUL AUTECH GT-R」(#22 ミハエル・クルム/柳田真孝)は、11位で完走。「YellowHat YMS TOMICA GT-R」(#3 ロニー・クインタレッリ/横溝直輝)は、同13位だった。

#23 GT-Rドライバー 本山哲
 「新しいGT-Rのデビューイヤーに3勝でき、チャンピオンも獲れたので、この上ないシーズンとなりました。最終戦はウェイトも重かったので苦しいレースでしたが、昨日の予選のブノワの走りや今日の意外な展開など、予想外の雨も僕らに味方してくれたようです。一年間応援をありがとうございました」
#12 GT-Rドライバー 松田次生
 「スタート前にスリックタイヤをチョイスしたのは、星野監督とチームの決断です。これが全てで、僕らは今季2勝目を上げることができました。結果的に23号車もシリーズチャンピオンになれたし、最高の一日になりました。最後まで大きな声で応援していただいたファンの皆さん、本当にありがとうございました。今度は僕らがシリーズチャンピオンを獲ります。来年もまた応援をよろしくお願いします」
ニスモ飯嶋嘉隆監督
 「公約通りシリーズチャンピオンが獲得できてホッとしています。今日はライバルチームの動静を見ながら、リスクを避け、チャンピオン獲得に集中して戦いました。12号車もパーフェクトな走りを見せてくれたし、GT300もZがチャンピオンカーとなりました。本当に素晴らしい一日、素晴らしい一年となりました。多数おいでいただきましたファンの皆さまに心からお礼を申し上げます。ありがとうございました」
上記の詳細は下記WEBサイトをご覧ください。
http://www.nismo.co.jp/M_SPORTS/index.html

Text: NISMO

SUPER GT

SGT:第9戦富士 EPSON NSX(L.デュバル/平中克幸組)が4位 (HONDA)

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EPSON NSX(L.デュバル/平中克幸組)が4位、 道上龍/小暮卓史組(TAKATA童夢NSX)はランキング6位でシーズンを終える

2008年11月9日(日) 決勝 会場:富士スピードウェイ(4.563km) 天候:予選/雨時々曇り 決勝/曇り時々小雨 気温:11℃(14:00現在) 路面温度:11℃(14:00現在) 決勝レース:66周(301.158km) コースコンディション:決勝/ウエット 観客数:4万7100人(主催者発表)

 11月9日(日)、静岡県・富士スピードウェイにおいて今年のSUPER GTシリーズ最終戦となる、2008 オートバックス SUPER GT第9戦「FUJI GT 300km RACE」の決勝レースが開催された。

 シリーズタイトル争いは、#23 本山哲/B.トレルイエ組(XANAVI NISMO GT-R)がドライバー部門のランキングトップに立ち、Honda NSX-GTを駆る#18 道上龍/小暮卓史組(TAKATA童夢NSX)が14ポイント差の2位で追いかける展開となっている。道上と小暮が逆転でタイトルを獲得するには、優勝して#23 XANAVI NISMO GT-Rが6位以下の成績か、#23がノーポイントの場合は2位以上でチェッカーフラッグを受けることが条件となっている。

 8日(土)は、朝から雨が降り続き、完全なウエットコンディションでの予選となった。NSX-GTは予選2回目のスーパーラップに全車5台が出場し、1分42秒661を記録した#17 金石勝智/金石年弘組(REAL NSX)が初のポールポジションを獲得することとなった。続いて3番手に#1 ラルフ・ファーマン/伊沢拓也組(ARTA NSX)、5番手に#100 井出有治/細川慎弥組(RAYBRIG NSX)、逆転タイトル獲得を狙う#18 道上/小暮組は7番手、#32 ロイック・デュバル/平中克幸組(EPSON NSX)は10番手から決勝のスタートを迎えることとなった。

 決勝日の9日(日)は、午前中は曇り空でドライ路面だったが、午後から霧雨が降る場面もあり、路面はところどころが濡れているハーフウエット状態。さらに冷え込みも厳しく、気温は11℃、路面温度は11℃まで低下して、タイヤの選択など難しい判断が求められ、NSX-GTは全車が浅溝のレインタイヤを選択した。決勝スタート前のフォーメーションラップは、各車のタイヤグリップを考慮して2周に増やされ、総勢43台(GT500クラス計16台)のマシンは14時7分にローリング・スタートを切った。

 ホールショットは、ポールポジションからスタートした#17 REAL NSXの金石年弘選手。#1 ARTA NSXのR.ファーマン選手が3位、#18 TAKATA童夢NSXの小暮選手が7位。#100 RAYBRIG NSXの井出選手が8位、#32 EPSON NSXのL.デュバル選手が9位と続く。スタート直前から分厚い雲が空を覆っているが雨はほぼ止んでおり、2周を終えてスリックタイヤに変更するチームもあった。

 しかし、ラップタイムを見てもスリックタイヤのマシンが1分37秒台を記録するなどタイム的に有利な状況となったため、4周終了時にトップを走行していた金石年弘選手や3位のR.ファーマン選手もスリックタイヤへの変更を行った。この結果、スタート時からスリックタイヤを選択していた#39 DENSO DUNLOP SARD SC430と#12 カルソニック IMPUL GT-Rの2台が3位以下を約1分もリードする展開となった。

 10周目終了時、ほぼ全車がドライタイヤに交換した状況で、#1 ARTA NSXのR.ファーマン選手が7位、#17 REAL NSXの金石年弘選手が9位、#18 TAKATA童夢NSXの小暮選手が13位、#32 EPSON NSXのL.デュバル選手が14位、#100 RAYBRIG NSXの井出選手が16位を走行する。

 ところが、ほどなく再び霧雨が降り始めるというコンディションとなり、15周目にはラップタイムも1分38秒台とわずかに下がってくる。さらに上位のマシンにトラブルが続出する展開となり、激しく追い上げるR.ファーマン選手は18周目に3位に浮上、金石年弘選手も4位となる。小暮選手は10位を走行し、レース展開を静観しながら走行する。#100 RAYBRIG NSXの井出選手はエンジントラブルのために緊急ピットインをするが、そのまま無念のリタイアとなった。

 23周目あたりから、ランキングトップの#23 XANAVI NISMO GT-Rなどがドライバー交代を敢行、後半もスリックタイヤを選択してレースに復帰している。霧雨も降り続けているが、1分40秒台で走行できる状況ではスリックタイヤが有利な展開となっている。

 しかし、28周目あたりで各車のラップタイムが1分45秒台へと急激に落ちたため、#23 XANAVI NISMO GT-Rは再びピットインして浅溝レインタイヤに交換した。30周目になると雨の量が増え始めて完全なウエットコンディションとなった。ここでタイミングよくドライバー交代を敢行した#1 ARTA NSXは浅溝レインタイヤに交換して伊沢選手がレースに復帰した。

 ほぼ全車がドライバー交代を終えた36周時点で、トップは#12 カルソニック IMPUL GT-R。交代してからタイムが伸び悩む#1 ARTA NSXの伊沢選手は5位となり、#32 EPSON NSXの平中選手が6位、#18 TAKATA童夢NSXの道上選手が9位、#17 REAL NSXの金石勝智選手が10位を走行する。

 45周目あたりになると雨脚はさらに強くなり、浅溝レインタイヤでも苦しいコンディションとなってくる。47周目に平中選手が伊沢選手をパスして5 位に浮上。伊沢選手はレインタイヤと路面状況が合わなかったために他車よりラップタイムで3秒以上遅く、苦しい走行を強いられている。シリーズタイトル争いに関わる道上選手も同様に苦しい走りでポイント圏外の11位となり、53周終了時に再びタイヤを交換するために3回目のピットインを敢行し、14位まで順位を下げた。

 天候に翻弄された最終戦は、スタート時のギャンブルが的中した#12 カルソニック IMPUL GT-Rが独走で66周を走りきり今季2勝目を挙げた。NSX-GTは終盤にポジションを1つ上げた#32 EPSON NSXが4位、#17 REAL NSXが10位、#1 ARTA NSXが12位となった。14位でチェッカーフラッグを受けた#18 TAKATA童夢NSXは、ドライバー部門のシリーズランキング6位に終わり、シリーズタイトルは、今回9位となった#23 本山/B.トレルイエ組が獲得した。チーム部門では、DOME RACING TEAMが5位となった。

コメント
白井裕|NSX-GTプロジェクト・プロジェクトリーダー
 「今日は、路面が冷えた状態でのレインタイヤとNSX-GTのマッチングを詰めることができず、17号車のポールポジション獲得など予選順位を生かすことができませんでした。今シーズンも、ポールポジションを4回獲得するなど、NSX-GTの速さをお見せすることはできたと思っています。しかし、結果としては予選の速さを生かせず、1勝にとどまり昨年獲得したシリーズタイトルを逃したことを非常に悔しく思います。この結果を真摯に受け止め、オフシーズンには課題を克服できるように取り組んで参ります。来シーズンはタイトルを奪還できるようにがんばりますので、期待してください。一年間、皆様の熱いご声援ありがとうございました」
ロイック・デュバル選手(4位、#32 EPSON NSX)
 「スタート時はかなり難しいコンディションでした。結果的にスリックタイヤを選択した2台がギャンブルに勝ったけれど、あれは運がよかったと言うしかないですね。その後、スリックタイヤに変えてからは、マシンのセッティングが合っていなかったこともあって少し苦労しました。でも、平中選手に代わってから、我々のレインタイヤがよく働いてくれたおかげで少しずつポジションを上げていくことができました。前戦の2位表彰台獲得でウエイトハンデも積みながら、連続して好結果を残せたことに満足しています。多くのファンが僕たちを応援し続けてくれたことに感謝したいです」
平中克幸選手(4位、#32 EPSON NSX)
 「荒れたレース展開となりましたね。雨でのセッティングとタイヤのマッチングには自信があったので、今日は雨だといいなと思っていました。デュバル選手のピットインタイミングもよく、コースに出てからスリックタイヤのマシンを何台かパスすることができました。最後まで安定して走ることができて、4位でゴールできたことは来年に向けてポジティブな結果となりました。今シーズンは、初めてNSX-GTをドライブし、とてもいい印象が持てました。しかしながら自分自身がマシンを生かす走らせ方を習得しきれない部分もあって、悔しい時期もありましたが、シーズン終盤には会得できたと思います。パーフェクトではありませんが、とてもいいシーズンを過ごせたと思います。応援ありがとうございました」

Text & Photo: HONDA

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