カテゴリー

ニュース内検索

2008年11月

SUPER GT

SGT:第9戦富士 ARTAガライヤがダイシンZに抗議。GT300クラスの正式結果はJAF裁定待ちに

11月9日、富士スピードウェイで行われたスーパーGT第9戦、「富士GT300kmレース」の決勝結果に対し、#43ARTA Garaiyaを走らせるオートバックス・レーシング・チーム・アグリ(ARTA)より抗議が提出されたことがわかった。

これは決勝レース中の#81ダイシンADVAN Zの行為に対するものとされており、現時点で詳細は不明だが、 81号車はオープニングラップのダンロップコーナーにおいてコースアウトした際、 コース上をスロー走行する#95ライトニングマックイーンMR-Sを追い越す形でコースに復帰しており、 おそらくはこの件を指していると考えられる。
もしこの件に関し、81号車に対して25秒以上のタイム加算が課せられれば、43号車は8位に繰り上がり、46号車と同ポイント、 優勝回数の差でGT300チャンピオンを獲得する可能性が出てくる。

しかし審査委員会は17時49分にこの抗議を棄却する裁定を下し(18時17分発行の公式通知No24)、 これを不服としたARTAが控訴を提出したため、GT300クラスに関しては、正式結果はJAFの裁定待ちとなった。 (18時57分発行の公式通知No25)

SUPER GT

SGT:2008シリーズチャンピオンのコメント

gt_2008_drivers_champion_pc

ドライバーズチャンピオン
GT500クラス #23XANAVI NISMO GT-R
本山 哲

今日のレースを走り終わって、まずは思い描いた結末に終われたな、という印象を持ちました。
レースは思った以上に厳しい展開になりました。序盤ブノワが頑張ってくれて序盤に3位に上がることが出来て、 あとはその順位を守ってイージーなレースになると思っていました。タイヤの暖まりが悪いので、グレイニングにだけ気をつければいいと。
ところが雨がまた降ってきて状況が激変してしまい、またタイヤ交換することになって最後まで必死で追い上げる展開になりました。
今シーズンは、ニッサンの中心的なクルマに乗り、注目を集めるデビューイヤーで、開幕戦で勝利できて、 オートポリスにもまた勝つつもりでいきましたし、そこでタイトルも決めるつもりでした。 実際勝ったときはチャンピオンも決めたと勘違いしてたくらいで。
素晴らしいシーズンでした。責任を果たせたという感じで、僕も、ブノワも、 メカニックのみんなも各自がパフォーマンスを発揮すれば必ず結果が出るんだなと。
表彰式ではもう暗くなってしまっていたので、ファンの皆さんの顔は見れませんでしたが、雰囲気と、拍手と、声援は感じました。
今日はニッサンにとって最高の日になりました。

ブノワ・トレルイエ
実に難しいレースでしたが、全員がそう思ってることでしょう。
序盤から激しいバトルに巻き込まれましたが、タイヤをスリックに替えてからは140kgもウェイトを積んでるとは思えないぐらい良い状態で、 予選と同じぐらいにプッシュして走れました。ただ、グレイニングがでていて、速めにピットストップしなければなりませんでした。
そのためにサトシはスリックでスタートすることになってしまい、難しい状況になってしまいましたが、 今週末はずっとセットアップが良かったので、最後も順位を上げることが出来ました。
シリーズタイトルを獲れて嬉しいです。F3やフォーミュラニッポンでは獲っていますが、GTは初めてですから。
ニスモが今年僕を使ってくれて、日本で最高のドライバーと組ませてもらいました。彼とはフォーミュラニッポンで組んだことがあるので、 コミュニケーションもばっちりでしたし、チーム全体が最高のパッケージでしたが、それだけにすごいプレッシャーがありました。
正直、モチベーションが落ちかかったときもありましたが、ファンの声援が支えてくれました。感謝しています。

GT300クラス #46MOLAレオパレスZ
星野 一樹

素直に嬉しいです。1点を争う難しい展開だったので、レースが終わった直後は何がおきたか判らなくて、最初は実感が沸きませんでしたが、 今はすごく嬉しいです。
前のクルマに合わせてスリックでいったところ、1周目にアクシデントに巻き込まれて、それでも諦めずに頑張って順位を上げたら、 またアクシデントに。それでも最後まで諦めずに走りました。
スタート前は、スクリーンに雨粒が当たるたびに不安になりましたが、ドライだと信じて走りました。
交代してからも安田が毎周順位を上げてきてくれたので、信じて待っていました。

安田 裕信
スタートしてすぐに一樹さんがAコーナーで接触したときはもう駄目だと思いましたが、そこから猛プッシュでガライヤを抜いてきてくれました。 でもまたアクシデントにあってしまって。後半は雨が降ってきましたが、何も考えずにプッシュしていきました。 もう自分が何位を走っているかも考えていませんでしたので、チェッカーを受けたあとも、自分が6位だということも、 チャンピオンだということもわかりませんでした。
開幕前から一樹さんと全戦全力で行くと決めていて、そのとおりにやってチャンピオンを獲れたので、この作戦が良かったのだと思います。

チームタイトル
GT500クラス #36チームトムス
関谷 正徳監督

ドライバーズタイトルも獲りたかったんですが、それはプレゼントしてしまいました。それでもチームタイトルを獲り、 一矢報いることが出来てよかったです。
今日も良いレースだったと思います。通しでみると決して悪い内容のレースはありませんでした。
メカニックもドライバーも良い仕事をしてくれたからチームタイトルに結びついたのだと思います。

GT300クラス #46MOLA
芳賀 美里監督

素直に嬉しいという気持ちです。
今日は2回『もうだめだ』と思うシーンがありましたが、最後まで諦めずに頑張りました。第1戦でトラブルからリタイヤしてしまいましたが、 それ以外は確実にポイントを重ねることが出来、本来はウェイトを降ろしにいくはずだった鈴鹿1000kmでは優勝と、 予想外の多いレースになりました。一樹選手も安田選手もよくチームを引っ張ってくれました。4年間やってきて、 記者会見に呼ばれるのは初めてなので、緊張しています。

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SGT:第9戦富士決勝 優勝ドライバーのコメント

gt_r09_r_winner

GT500クラス #12カルソニックIMPUL GT-R
松田 次生

今回のレースは2度目の優勝が狙えるウェイトでしたから、チームとも優勝を狙っていこう、と話し合ってここにきました。 フリー走行でも勝てるだけの感触がありましたが、予選で外してしまい、スーパーラップに残れませんでした。 チームには悪いことをしたと思います。
決勝では、12位スタートからトップを狙えるようにとスリックでいくことにしました。 ウォームアップランでは3速4速でもホイールスピンするような状況で不安はありましたが、空は明るかったし、 経験豊富な星野さんのアドバイスなどもあり、チームみんなでスリックでいこうと決めました。
最初の4周はコースに留まるだけでも大変でしたが、4周を過ぎると他のクルマのペースがガクっと落ちてきたので、 タイヤ選択が間違ってなかったと実感しました。同じスリックでスタートした39号車のペースが良かったのでついていこうと思いましたが、 こっちはハード目のタイヤでスタートしたために発熱に時間がかかり、おいていかれました。 それでも39号車のタイヤがたれてきてトップに立つことができ、その後は雨が強くなってきて迷いましたが、 チームと相談してできるだけコースに留まることにして、もう駄目だとなってからピットに入りました。 その後はフィリップが最後まで素晴らしい走りをしてくれました。
ホンダ時代に3勝したことはありますが、今回それに次ぐシーズン2勝を挙げられて、23号車もチャンピオンを獲得し、 今日は全てがうまくいったかなという感じですね。

セバスチャン・フィリップ
難しいレースでしたね。
気温が低かったせいでピットアウトしてからはタイヤのウォームアップに時間がかかってしまいましたが、 後続との差が大きかったので落ち着いて熱が入るのを待ちました。
今年はレースによってアップダウンが激しかったですが、ランキング4位になれたし、鈴鹿や岡山の結果も良かったので、 悪くないシーズンだったと思います。来年はきっともっといいシーズンになるでしょう。

GT300クラス #26ユンケルパワータイサンポルシェ
谷口 信輝

最初はスリックでスタートなんて無理だと思いましたが、今年は1勝もしていないし、チャンピオンの権利もないので、 ここで守りのレースをしてもしょうがないので、ドライタイヤを履いて博打のレースをしてみました。
走り出してみるとセクター1、セクター2は乾いていて、スリックで正解だと思いました。前の2台がインターミディエイトだと判っていたので、 待ってれば勝手に落ちてくるだろうと思っていました。あとは19号車とスリック同士の戦いになる。 ちょい濡れでスリックだったらドリフト出身として負けるわけにいかないですし(笑)、19はソフトを選んでいたので、 こっちのタイヤに熱が入るまでとにかくついてったら予想通りの展開になりました。
途中で雨が強くなってきたときは、手遅れにならないうちに指示をするようにチームに頼んで、もう無理だってタイミングでピットに入ったら、 他も一斉に入ってきました。
ドミニクに交代してからは祈るような気持ちで走りを見ていましたが、無事に戻ってきてくれました。
ればたらをいってもしょうがないですが、前回のオートポリスで4位以内に入っていて今日の成績だったら、チャンピオンもあり得たので、 そこが悔やまれます。
でもユンケルポルシェとしてはこれが最後のレースになるので、最後に千葉さんに優勝をプレゼントできて最高です。

ドミニク・ファーンバッハー
1年ぶりにこのチームに戻ってこれて光栄です。チームタイサンには感謝していますし、またこの最高のパートナーと組むことができて、 『戻ってきた』と実感しました。今日はクルマも完璧だったし、ヨコハマタイヤもすごくよかったので、レース自体はイージーでした。 優勝できてすごく嬉しいです。

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SGT:第9戦富士決勝結果【暫定】

FUJI GT 300km RACE -RIJ- (2008/11/09) Final Race Weather:Rainy Course:Wet
2008 AUTOBACS SUPER GT Round 9 富士スピードウェイ 4.563km

PosClassCls
Pos
NoCar
Model
DriverTireWhLapTotal_Time
Behind
1500112カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
セバスチャン・フィリップ
BS10
(+1)
661:57'09.624
2500238ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS256612.270
350036ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS+16613.927
4500432EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
平中 克幸
DL306641.177
5500539DENSO DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
高木 虎之介
アンドレ・クート
DL+26642.915
6500635宝山 KRAFT SC430
LEXUS SC430
ピーター・ダンブレック
片岡 龍也
BS6658.891
7500736PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS55661'7.061
8500825ECLIPSE ADVAN SC430
LEXUS SC430
土屋 武士
石浦宏明
YH+2651Lap
9500923XANAVI NISMO GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
BS80651Lap
1050010*17REAL NSX
HONDA NSX
金石 勝智
金石 年弘
BS+2651Lap
115001122MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
ミハエル・クルム
柳田真孝
BS25651Lap
12500121ARTA NSX
HONDA NSX
ラルフ・ファーマン
伊沢 拓也
BS60651Lap
13500133YellowHat YMS TOMICA GT-R
NISSAN GT-R
ロニー・クインタレッリ
横溝直輝
BS55642Laps
145001418TAKATA 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS65642Laps
15300126ユンケルパワータイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
谷口 信輝
ドミニク・ファーンバッハー
YH624Laps
16300262WILLCOM ADVAN VEMAC 408R
VEMAC 408R
柴原眞介
黒澤 治樹
YH+2624Laps
17300377クスコDUNLOPスバルインプレッサ
SUBARU IMPREZA
山野 哲也
カルロ・ヴァン・ダム
DL5624Laps
18300431DOUBLEHEAD avex apr MR-S
TOYOTA MR-S
峰尾恭輔
坂本 雄也
MI+1624Laps
19300519ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学
阿部翼
YH30624Laps
20300646MOLA レオパレス Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
安田 裕信
MI100615Laps
21300781ダイシン ADVAN Z
NISSAN FAIRLADY Z
青木 孝行
藤井 誠暢
YH60615Laps
2230084EBBRO UEMATSU 320R
VEMAC RD320R
阪口良平
松下 昌揮
YH+1615Laps
23300943ARTA Garaiya
ASL Garaiya GT300VQ
新田 守男
高木 真一
MI80615Laps
24300105プロμ マッハ号 320R
VEMAC 320R
玉中 哲二
山野 直也
YH+2615Laps
25300112プリヴェKENZOアセット・紫電
MOONCRAFT SHIDEN MC
高橋 一穂
加藤寛規
YH55615Laps
263001211JIMCENTER ADVAN F430
FERRARI F430
田中 哲也
植田正幸
YH10606Laps
273001352GREEN TEC KUMHO IS350
LEXUS IS350
黒澤 琢弥
井口卓人
KH+2606Laps
283001488triple a ガイヤルドRG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
松田 秀士
古谷直広
YH+2606Laps
29300151184CARAT SON GT3
PORSCHE 911GT3RS
宮本 隆士
Guts 城内
YH+2606Laps
3030016170外車の外国屋&LMPポルシェ
PORSCHE 996GT3RS
高見沢 一吉
山岸大
YH+1597Laps
313001727石松・FUNKY'S・HANKOOK GT3
PORSCHE 911GT3RSR
井上 貴志
ファン・ジヌ
HK+2597Laps
3230018808初音ミク Studie GLAD BMW Z4
BMW Z4 M coupe MotorSport Version
菊地 靖
田ヶ原 章蔵
YH588Laps
3330019*66triple a ムルシェRG-1
LAMBORGHINI MURCIELAGO RG-1
山西 康司
余郷敦
YH+1588Laps
3430020110KUMHO BOXSTER-GT
PORSCHE BOXSTER
光貞 秀俊
池田大祐
KH588Laps
355001524WOODONE ADVAN Clarion GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
荒 聖治
YH+24620Laps
---- 以上規定数回数(GT500: 46Laps / GT300: 43Laps)完走 ----
-300-95ライトニング マックィーン apr MR-S
TOYOTA MR-S
平手 晃平
国本京佑
MI254026Laps
-300-87アクティオガイヤルドRG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
和田 久
栗原宗之
YH+23630Laps
-300-7ORC雨宮SGC-7
MAZDA RX-7
井入 宏之
折目 遼
YH253036Laps
-300-666楽天 BOMEX 320R
VEMAC RD320R
周防 彰悟
山下 潤一郎
KH+22343Laps
-300-16CHUGAI UEMATSU 350R
VEMAC RD350R
植松 忠雄
筒井克彦
YH+22244Laps
-500-100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
井出 有冶
細川 慎弥
BS101749Laps
-300-*33HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911GT3RSR
木下 みつひろ
影山正美
HK1650Laps
  • Fastest Lap(GT500): CarNo.6 ENEOS SC430(伊藤大輔/ビヨン・ビルドハイム組) 1'36.436 (10/66) 170.339km/h
  • Fastest Lap(GT300): CarNo.33 HANKOOK PORSCHE(木下みつひろ/影山正美組) 1'45.404
  • CarNo.17は、2008SUPER GT Sporting Regulations第3章第28条14.a.(接触行為)により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.66は、2008SUPER GT Sporting Regulations第3章第27条7.(グリッド上作業)違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.33は、2008SUPER GT Sporting Regulations第3章第28条14.a.(接触行為)により、ドライビングスルーペナルティを課したが、リタイアにより未実施。

SUPER GT

SGT:第9戦富士決勝 ギャンブル的中のカルソニックGT-Rが今季2勝目!タイトルはザナヴィGT-Rのものに。

2008スーパーGT最終戦、「富士GT300㎞レース」の決勝は、終始天候に翻弄される難しい展開となった。そんな中、 スリックタイヤでスタートという作戦を見事的中させた#12カルソニックIMPUL GT-R(松田次生/セバスチャン・ フィリップ組)が今季2勝目をものにした。
これにより、10位フィニッシュを果たした#23XANAVI NISMO GT-R(本山哲/ブノワ・ トレルイエ組)が2008シリーズチャンピオンを獲得、GT-Rは参戦初年度で見事GT500の頂点に立った。
GT300クラスは序盤の混戦を制した#26ユンケルパワータイサンポルシェ(谷口信輝/ドミニクファーンバッハー組)が後続を30秒近く突き放す大差で逃げ切り、 今季初勝利を上げた。
タイトルの行方は、ポイントリーダーの#43ARTA Garaiya(新田守男/高木真一組)が9位に終わったため、 ファイナルラップで6位に上がった#46MOLAレオパレスZ(星野一樹/安田裕信組)が逆転で王座を手にした。
(天候:小雨 コース:ドライ>ウェット 観客動員数:47,100人)

gt_r09_500_start

gt_r09_300_start

gt_r09_r_accident

gt_r09_r_calsonic

gt_r09_r_yunkel

gt_r09_r_xanavi

gt_r09_r_mola

gt_r09_r_500_podium

gt_r09_r_300_podium

gt_2008_drivers_champion

gt_2008_team_champion

第9戦決勝は午後2時丁度にフォーメーション開始。天候を考慮してタイヤに充分な熱を入れるため、2周のローリングの後スタートした。
スタート進行が始まると同時に小雨が再び降り始め、路面を濡らしたため、上位陣は殆どが浅溝タイヤに履き替えてレースに臨むこととなったが、 #12カルソニックGT-Rと#39デンソーサードSC430の2台だけはスリックタイヤを選択。
結果的にこのときの判断がレース結果を左右することになった。

ホールショットを決めたのはポールポジションの#17リアルNSX。#1ARTA NSXが2番手に上がるが、 #24ウッドワンGT-Rがすかさず100Rでアウトから並びかけ、ヘアピン立ち上がりで2番手を奪い返した。
しかしこうしたバトルが繰り広げられる中、路面はどんどん乾いていく。
このため、2周終わりで#22モチュールGT-Rがピットに飛び込み、スリックタイヤに履き替えたのを皮切りに、 各車相次いで予定外のタイヤ交換をするためにピットに殺到していく。
結局6周終わりで#36ペトロナスSCと#100レイブリックNSXがタイヤ交換を済ませ、全車がスリックとなったときには、 39号車がトップ、12号車が2位に上り詰めていた。
12号車のスタートドライバーは松田次生。39号車はアンドレ・クートだ。

松田は11周過ぎからペースの上がらなくなったクートを次第に追い詰め、 一時は7秒以上有った差をわずか5周でコンマ4秒まで縮めてみせる。
そしてクートが1コーナーでオーバーランを喫した18周目、遂に松田がトップを奪い取った。

このトップ交代劇と相前後して、各車のラップタイムが一気に落ち始める。
雨の影響で再び路面がスリッピーになってきたようだ。

このコンディション変化に足元を掬われたのがニスモの2台だ。
23号車は22周終わり、22号車は23周終わりに相次いで早めのピットストップを済ませ、 スリックからスリックへのタイヤ交換を済ませていたのだが、 この直後から雨が強くなってきたために再びウェットタイヤへの交換を余儀なくされてしまう。
これでタイトル争いのかかった23号車は一気にポイント圏外へ後退してしまった。

トップの12号車はスリックタイヤのまま32周目まで引っ張ってピットイン。ウェットタイヤに交換してセバスチャン・ フィリップをコースに送り出した。
この時点で、2位を走行していた#35宝山SCとは実に45秒の大差がついていた。
フィリップはその後も路面変化に対応して安定したラップを刻み、 無事66周を走りきって第6戦鈴鹿1000kmに続く今季2勝目を挙げて有終の美を飾った。

2位には15番手スタートから着々と順位を上げてきた#38ZENTセルモSC(立川祐路/リチャード・ライアン組)が入った。
38号車は優勝すれば逆転タイトルの可能性があり、立川は懸命にフィリップを追い上げたが、結局12秒270及ばなかった。

これにより、一旦はポイント圏外に落ちながら、 本山がしぶとく順位を挽回して9位でこのレースを終えたザナヴィGT-Rが2008年のGT500クラスチャンピオンを獲得した。

GT300クラスは、序盤から#77クスコスパルインプレッサ、#33ハンコックポルシェ、#19ウェッズスポーツIS350、 #26ユンケルパワータイサンポルシェの4台が序盤から激しい鍔迫り合いを展開、インターミディエイトでスタートした77号車カルロ・ ヴァン・ダム、33号車影山正美の2台をスリックでスタートした19号車織戸学、26号車谷口が捉え、 3周を終えてウェッズスポーツISがトップに立った。

しかしソフトコンパウンドでスタートした織戸に対し、ミディアムの谷口はタイヤが温まるのを待って18周目に織戸を捉え、 トップに躍り出ると、そのまま一気に差を広げにかかり、22周終わりには早くもその差を7秒以上とした。
谷口はその後も2位との差を広げ続けて30周終わりでピットイン、久々のGTドライブとなるドミニク・ ファーンバッハーにステアリングを託すと、ファーンバッハーも後続にまったく付け入る隙を与えず、 最後は2位に29.871秒もの大差をつけて今季初勝利を挙げた。

一方、ファイナルラップまでもつれにもつれたのがGT300のタイトル争いだった。
#43ガライヤ75ポイント、#46モーラZ73ポイントで迎えた最終戦、何位でフィニッシュしようと逆転の可能性は常にある、 一時も目が離せない状況の中、スリックタイヤでスタートした46号車は接触から1周目のコカコーラコーナーで痛恨のコースオフ。 一気に下位に後退する。
それでもスタートドライバーの星野は諦めずに追い上げ、13周目のヘアピンでライバルの43号車を捕らえて11位に浮上、 更にポイント圏内を目指して攻めに攻める。

ところが17周目のダンロップコーナーで46号車は33号車と接触、そこへ43号車も突っ込み、3台はコース上にストップしてしまう。
いずれもレースには復帰したものの、43号車はフロントカウルを破損、33号車はトラブルから最終コーナーで再びクルマを止め、 46号車も大きく順位を落とした。

2台は雨脚の強まった29周終わりで同時にピットストップを済ませると、再びハイペースで周回を重ねて徐々に順位を上げていく。

星野からステアリングを託された安田は再び43号車の高木を捉え、その後も着実に順位を上げ、7位でファイナルラップを迎えた。
対する43号車はこの時点で9位。このままレースがフィニッシュすれば同じ77ポイントながら勝利回数の差でガライヤが王座につく。

ところが6位を走っていた#81ダイシンZがファイナルラップで大きくペースを落としたため、 最後の最後にこれを抜き去った46号車が6位でフィニッシュ。
これで獲得ポイントを78に伸ばすこととなり、2008年GT300チャンピオンは#46モーラZのものとなった。

スーパーGTの2009年開幕戦は3月22日決勝。
舞台は岡山国際サーキットだ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第9戦富士 決勝スタートのフォーメーションラップは2周に

富士スピードウェイではスーパーGT第9戦の決勝がいよいよ目前に迫っているが、 大会事務局は午前11時47分付けで決勝レースのフォーメーションラップを2周行う旨の公式通知を発行した。

今回の措置は「気象条件、路面温度を考慮」したものとされており、 今週末の寒さからタイヤに充分なウォームアップが必要と判断したようだ。

なお、これに伴い隊列形成のための「GRID」ボードはフォーメーション2周目に提示することとなるが、 この処置による周回数の減算は行わないとのこと(66周のまま)

また、特別規則に記載されたレース終了時刻についても変更(延長)は行われない。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第9戦富士スターティンググリッド/スタートドライバー

■GT500 Class
 1
17 REAL NSX
HONDA NSX
金石 勝智 / *金石 年弘
BS +2
*1'42.661

 2
24 WOODONE ADVAN Clarion GT-R
NISSAN GT-R
*ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ / 荒 聖治
YH +2
*1'42.883

 3
1 ARTA NSX
HONDA NSX
*ラルフ・ファーマン / 伊沢 拓也
BS 60
*1'42.932

 4
25 ECLIPSE ADVAN SC430
LEXUS SC430
*土屋 武士 / 石浦 宏明
YH +2
*1'43.280

 5
100 RAYBRIG NSX
HONDA NSX
*井出 有冶 / 細川 慎弥
BS 10
*1'43.563

 6
35 宝山 KRAFT SC430
LEXUS SC430
ピーター・ダンブレック / *片岡 龍也
BS
*1'43.585

 7
18 TAKATA 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍 / *小暮 卓史
BS 65
*1'43.602

 8
36 PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一 / *アンドレ・ロッテラー
BS 55
*1'44.216

 9
23 XANAVI NISMO GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲 / *ブノワ・トレルイエ
BS 80
*1'44.398

10
32 EPSON NSX
HONDA NSX
*ロイック・デュバル / 平中 克幸
DL 30
*1'45.008

11
6 ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔 / *ビヨン・ビルドハイム
BS +1
1'46.102

12
12 カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R
*松田 次生 / セバスチャン・フィリップ
BS 10(+1)
1'46.120

13
22 MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
*ミハエル・クルム / 柳田 真孝
BS 25
1'46.289

14
39 DENSO DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
高木 虎之介 / *アンドレ・クート
DL +2
1'46.655

15
38 ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路 / *リチャード・ライアン
BS 25
1'46.879

16
3 YellowHat YMS TOMICA GT-R
NISSAN GT-R
*ロニー・クインタレッリ / 横溝 直輝
BS 55
1'47.097



■GT300 Class

 1
77 クスコDUNLOPスバルインプレッサ
SUBARU IMPREZA
山野 哲也 / *カルロ・ヴァン・ダム
DL 5
*1'51.925

 2
33 HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911GT3RSR
木下 みつひろ / *影山 正美
HK
*1'52.129

 3
19 ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
*織戸 学 / 阿部 翼
YH 30
*1'53.250

 4
43 ARTA Garaiya
ASL Garaiya GT300VQ
*新田 守男 / 高木 真一
MI 80
*1'53.557

 5
62 WILLCOM ADVAN VEMAC 408R
VEMAC 408R
柴原 眞介 / *黒澤 治樹
YH +2
*1'53.598

 6
26 ユンケルパワータイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
*谷口 信輝 / ドミニク・ファーンバッハー
YH
*1'53.664

 7
2 プリヴェKENZOアセット・紫電
MOONCRAFT SHIDEN MC
高橋 一穂 / *加藤 寛規
YH 55
*1'54.051

 8
27 石松・FUNKY'S・HANKOOK GT3
PORSCHE 911GT3RSR
*井上 貴志 / ファン・ジヌ
HK +2
*1'54.151

 9
46 MOLA レオパレス Z
NISSAN FAIRLADY Z
*星野 一樹 / 安田 裕信
MI 100
*1'54.249

10
5 プロμ マッハ号 320R
VEMAC 320R
*玉中 哲二 / 山野 直也
YH +2
*1'59.593

11
66 triple a ムルシェRG-1
LAMBORGHINI MURCIELAGO RG-1
*山西 康司 / 余郷 敦
YH +1
1'56.405

12
4 EBBRO UEMATSU 320R
VEMAC RD320R
*阪口 良平 / 松下 昌揮
YH +1
1'56.576

13
95 ライトニング マックィーン apr MR-S
TOYOTA MR-S
*平手 晃平 / 国本 京佑
MI 25
1'56.659

14
81 ダイシン ADVAN Z
NISSAN FAIRLADY Z
*青木 孝行 / 藤井 誠暢
YH 60
1'56.671

15
11 JIMCENTER ADVAN F430
FERRARI F430
*田中 哲也 / 植田 正幸
YH 10
1'56.776

16
7 ORC雨宮SGC-7
MAZDA RX-7
*井入 宏之 / 折目 遼
YH 25
1'57.370

17
31 DOUBLEHEAD avex apr MR-S
TOYOTA MR-S
峰尾 恭輔 / *坂本 雄也
MI +1
1'57.846

18
110 KUMHO BOXSTER-GT
PORSCHE BOXSTER
*光貞 秀俊 / 池田 大祐
KH
1'58.181

19
87 アクティオガイヤルドRG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
和田 久 / *栗原 宗之
YH +2
1'58.436

20
88 triple a ガイヤルドRG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
*松田 秀士 / 古谷 直広
YH +2
1'58.997

21
52 GREEN TEC KUMHO IS350
LEXUS IS350
*黒澤 琢弥 / 井口 卓人
KH +2
1'59.199

22
16 CHUGAI UEMATSU 350R
VEMAC RD350R
*植松 忠雄 / 筒井 克彦
YH +2
1'59.681

23
118 4CARAT SON GT3
PORSCHE 911GT3RS
宮本 隆士 / *Guts 城内
YH +2
2'00.017

24
170 外車の外国屋&LMPポルシェ
PORSCHE 996GT3RS
高見沢 一吉 / *山岸 大
YH +1
1'57.481

26
666 楽天 BOMEX 320R
VEMAC RD320R
*周防 彰悟 / 山下 潤一郎
KH +2
2'08.296

PIT START
808 初音ミク Studie GLAD BMW Z4
BMW Z4 M coupe MotorSport Version
*菊地 靖 / 田ヶ原 章蔵
YH
2'02.569



  • タイムの'*'印はスーパーラップで記録。
  • ドライバーの'*'印はスタートドライバーを表す。

SUPER GT

SGT:第9戦富士予選 WOODONE ADVAN Clarion GT-Rがフロントロウを獲得 (NISMO)

SUPER GT第9戦「FUJI GT 300KM RACE」は、11月8日に公式予選が行なわれた。

 雨の予選となった1回目のGT500専有時間は、各車レインタイヤを装着し、水しぶきを上げてコースイン。時には雨量が多く雨水が路面を激しく流れたが、終盤に近づくにつれて勢いは緩くなっていった。このため順位はめまぐるしく入れ替わり、どの車両がスーパーラップ(SL)進出条件のトップ10に入れるか予測がつかない展開となった。NISSAN GT-R勢では、前日の練習走行でトップタイムを続出していた「WOODONE ADVAN Clarion GT-R」(#24ジョアオ・パオロ・デ・オリベ イラ/荒聖治)が早い時間から激しくアタック。GT500専有時間の間にオリベイラは2番手タイムを出していた。さらに、予選終了間際にはベストタイムを更新。リーダーボードのトップにつけた。一方、同様に練習走行で速いタイムをマークしていた「カルソニックIMPUL GT-R」(#12松田次生/セバスチャン・フィリップ)はタイミング悪くトップ10入りを逃した。また、55kgのウェイトを積む「YellowHat YMS TOMICA GT-R」(#3ロニー・クインタレッリ/横溝直輝)もSL進出はならず。

 ポイントランキング首位で最終戦に臨んでいる「XANAVI NISMO GT-R」(#23本山哲/ブノワ・トレルイエ)は、80kg相当のハンディのため予選は苦戦が予想されていたが、予選終了間際に渾身のアタックを見せ、8番手に入ってSL進出を果たした。チームメイトの「MOTUL AUTECH GT-R」(#22ミハエル・クルム/柳田真孝)は、クルムがGT500専有時間にアタックを行ったが、順位は10位。混走時間にタイムアップする車両もあったが、終盤までこの順位は覆されずに残った。しかし、最終ラップに#23 GT-Rが8位に食い込み、他にも2台が滑り込みでタイムを更新したことでSL圏外の予選13位となった。

 午後になり雨はやんだものの気温はさらに低く、スーパーラップ(SL)が行われた午後3時前後には10度をきるほどとなった。トレルイエがアタッカーをつとめた#23 GT-Rは、SLを3番目にスタート。路面温度が低くタイヤを暖めるのもままならない状態ながら車両をコントロールし、1回目の予選タイムを1秒以上短縮した。しかし、ライバル達も次々にベストラップを更新。最終的に#23 GT-Rは予選9位となった。最終ランナーとしてSLを走った#24 GT-Rのオリベイラは、計測ラップの第1コーナーでタイヤをロックさせてタイムロス。しかし、後半は見事な追い上げを見せ、トップから0.2秒差の予選2位を確定。決勝レースはフロントロウからスタートすることとなった。

 ピットに戻ったオリベイラは、「ごめんなさい。僕のミスです。残念ながらポールポジションを逃してしまいました。予選2位だけど良い位置からのスタートには変わりないので、レースでは後続に抜かれることなくガンガン攻めて優勝したいと思う。今シーズンのこれまでのハイライトはいうまでもなく優勝したセパンだったけど、明日も優勝し1シーズン2勝を果たしたい。良いクルマを作ってくれた日産と、安定的に速いタイムで走れるタイヤを供給してくれるヨコハマに感謝したい」と喜びを語った。近藤真彦チーム監督は、「あぁ、悔しい。でもレースは勝ちに行きます」と、士気は高い。

上記の詳細は下記WEBサイトをご覧ください。
http://www.nismo.co.jp/M_SPORTS/index.html

Text: NISMO

SUPER GT

SGT:第9戦富士GTA定例記者会見 GT300に新車両導入の動き

GTアソシエイション(GTA)は11月9日、スーパーGT最終戦決勝日を迎えた富士スピードウェイで定例記者会見を行った。
今回の会見では、今シーズンの総括や、来年に向けてのモバイルサイトの取り組みのほか、 GT300で導入が検討されている統一シャシーの概要ににも話が及ぶこととなった。

この統一シャシーは、現行車両とほぼ同等の性能を発揮するパイプフレームの車体で、ホイールベース、トレッド、 アップライトなどが共通とされ、そこに市販車に似せたボディカウルを被せる。そこに3リッター程度のエンジンがミッドシップマウントされ、 ほぼ現在のIS350に近いものであるという。
GTAでは現在、各チームにアンケートを行っており、そこでの要望が大きければメーカーに話をしていきたいとしており、 できれば今年中にはエンジン供給について目処をつけたいとしている。

ただしこれはGT300をワンメイク化しようというものではなく、現行車両と並行して導入されるとのこと。
車両の老朽化などで入れ替えを必要としたときに、より低コストな選択肢を用意したいとの思いからだ。
GTAではこれは2010年から導入していきたいという。

gt_r09_gta_bandoh gt_r09_gta_akita

坂東正明代表のコメント
「(今年の総括)自分にとっては11月が来るのが早すぎる感じで、法人化して最初の一年は学ぶことの多すぎる一年でした。
評価としては50点くらいかな。性能調整のあり方に関して、タイトルが最終戦までもつれ込んだのは良かった点ですが、岡山までの展開とか、 お客さんにわかりにくくなってしまったことなどがありましたから。今後は多くの方からの意見を採りいれ、 より判りやすいルール作りをしていきます。異種格闘技戦という現在のGTの根底を覆すことなく調整していきます。
(統一シャシーの件)ワンメイクではありません。現行の車両が老朽化するなどで、入れ替えが必要になったときに、 コストの下がるやり方がないかということで考えました。パイプフレームにホイールベース、トレッドとアップライトを共通として、 ここにできれば2社のエンジンを載せたい。IS350のようなイメージですね。メーカーとはまだ話をしていませんが、 チームと話して声が大きくなれば、メーカーに離しにいこうと思っています。2010年から使用できればいいなと考えていますが、 現行車と並行で、一つのアイディアとして導入したいということです」

秋田史取締役のコメント
「これまでGTAで行ってきたプロモーションを法人化後も継続してきました。
この11月12月でそれを再評価して来年の予算配分をやっていきます。
今回から始めたモバイルサイトを来年は積極的にやっていこうと思っています。インターネットと合わせて力を入れていきます。
また、以前から申し上げています『拡大のスパイラル』を今後も続けていきます。
現在は認知度向上ということでテレビに力を入れていますが、 お客さんの来場の促進や満足度の向上にももっと何か出来ないか考えているところです」

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SGT:第9戦富士フリー走行 伊藤大輔がトップタイムで復活をアピール!

スーパーGT第9戦「富士GT300kmレース」の決勝前フリー走行は、レクサスSC430勢が上位を独占。
これがGT復帰戦となる伊藤大輔が終了間際に1分35秒321を叩き出した#6ENEOS SC430(伊藤大輔/ビヨルン・ ビルドハイム)がトップタイムとなった。

gt_r09_f_eneos gt_r09_f_vemac

フリー走行は午前8時35分より30分間で行われた。
既に昨日からの雨は止んだもののコース上にはまだ濡れた部分が残っており、開始直前にウェット宣言が出されたため、 チームによって走り始めのタイヤチョイスが分かれ、GT500クラスではNSXやザナヴィGT-Rらは浅溝でコースに出て行ったが、 すぐに全車スリックに履き替えていった。

既にレコードライン上は乾いており、昨日のポールタイムはあっという間に更新されてしまった。
セッション前半のトップは#39デンソーサードSCの1分36秒147。ドライバーはアンドレ・クートだ。

このサードを皮切りに、このセッションではレクサスSC430勢が相次いで好タイムを連発してきた。
残り10分をきったところでは片岡龍也の駆る#35宝山ダンロップが1分35秒702、その2分後には#36ペトロナスのアンドレ・ ロッテラーが1分35秒667、続いてリチャード・ライアンの駆る#38ZENTセルモが1分35秒526と相次いでトップに立つ。
更には、このレースがGT復帰戦となる#6エネオスの伊藤大輔がチェッカー直後に1分35秒321を叩きだし、 トップでこのセッションを締めくくった。

これで1位から4位までがレクサスSC430が占め、5位の#1ARTA NSXを挟んで6位にも#25エクリプス、 8位に#39デンソーサードと、レクサス勢の好調振りが目立ったセッションとなった。

GT300は開始早々に#88ガイヤルドの松田秀士が1分45秒128でトップに立ったが、 開始12分で#26谷口信輝が1分45秒058を出してトップにたつ。松田は13分すぎに1分44秒384で再びトップに立つが、 終盤#4EBBRO UEMATSU320Rの松下昌揮が1分44秒082、#62WILLCOM ADVAN408Rの柴原眞介が1分44秒202と、 ヴィーマック勢が立て続けに好タイムをマークして1-2位を占める結果となった。

2008シーズンの最終戦決勝は午後2時スタート。66周の戦いだ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第9戦富士フリー走行結果

FUJI GT 300km RACE -RIJ- (2008/11/09) Free Practice Weather:Cloudy Course:Dry
2008 AUTOBACS SUPER GT Round 9 富士スピードウェイ 4.563km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindkm/h
150016ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS+11'35.321-172.331
2500238ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS251'35.526 0.205171.962
3500336PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS551'35.667 0.346171.708
4500435宝山 KRAFT SC430
LEXUS SC430
ピーター・ダンブレック
片岡 龍也
BS1'35.702 0.381171.645
550051ARTA NSX
HONDA NSX
ラルフ・ファーマン
伊沢 拓也
BS601'35.939 0.618171.221
6500625ECLIPSE ADVAN SC430
LEXUS SC430
土屋 武士
石浦宏明
YH+21'36.040 0.719171.041
7500712カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
セバスチャン・フィリップ
BS10
+1
1'36.069 0.748170.990
8500839DENSO DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
高木 虎之介
アンドレ・クート
DL+21'36.147 0.826170.851
9500923XANAVI NISMO GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
BS801'36.206 0.885170.746
105001022MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
ミハエル・クルム
柳田真孝
BS251'36.463 1.142170.291
115001132EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
平中 克幸
DL301'36.747 1.426169.791
12500123YellowHat YMS TOMICA GT-R
NISSAN GT-R
ロニー・クインタレッリ
横溝直輝
BS551'36.934 1.613169.464
135001324WOODONE ADVAN Clarion GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
荒 聖治
YH+21'37.070 1.749169.226
145001418TAKATA 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS651'37.344 2.023168.750
155001517REAL NSX
HONDA NSX
金石 勝智
金石 年弘
BS+21'38.172 2.851167.327
1650016100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
井出 有冶
細川 慎弥
BS101'39.942 4.621164.363
1730014EBBRO UEMATSU 320R
VEMAC RD320R
阪口良平
松下 昌揮
YH+11'44.082 8.761157.826
18300262WILLCOM ADVAN VEMAC 408R
VEMAC 408R
柴原眞介
黒澤 治樹
YH+21'44.202 8.881157.644
19300388triple a ガイヤルドRG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
松田 秀士
古谷 直広
YH+21'44.384 9.063157.369
20300426ユンケルパワータイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
谷口 信輝
ドミニク・ファーンバッハー
YH1'44.445 9.124157.277
21300533HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911GT3RSR
木下みつひろ
影山 正美
HK1'44.451 9.130157.268
2230067ORC雨宮SGC-7
MAZDA RX-7
井入 宏之
折目遼
YH251'44.764 9.443156.798
2330072プリヴェKENZOアセット・紫電
MOONCRAFT SHIDEN MC
高橋 一穂
加藤寛規
YH551'44.983 9.662156.471
24300819ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学
阿部翼
YH301'45.125 9.804156.260
253009110KUMHO BOXSTER-GT
PORSCHE BOXSTER
光貞 秀俊
池田 大祐
KH1'45.172 9.851156.190
263001031DOUBLEHEAD avex apr MR-S
TOYOTA MR-S
峰尾 恭輔
坂本雄也
MI+11'45.194 9.873156.157
273001177クスコDUNLOPスバルインプレッサ
SUBARU IMPREZA
山野 哲也
カルロ・ヴァン・ダム
DL51'45.284 9.963156.024
283001211JIMCENTER ADVAN F430
FERRARI F430
田中 哲也
植田正幸
YH101'45.40410.083155.846
293001346MOLA レオパレス Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
安田裕信
MI1001'45.46510.144155.756
303001466triple a ムルシェRG-1
LAMBORGHINI MURCIELAGO RG-1
山西 康司
余郷敦
YH+11'45.51910.198155.676
313001543ARTA Garaiya
ASL Garaiya GT300VQ
新田 守男
高木真一
MI801'45.71610.395155.386
323001652GREEN TEC KUMHO IS350
LEXUS IS350
黒澤 琢弥
井口卓人
KH+21'45.74110.420155.349
333001781ダイシン ADVAN Z
NISSAN FAIRLADY Z
青木 孝行
藤井誠暢
YH601'45.75610.435155.327
343001887アクティオガイヤルドRG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
和田 久
栗原宗之
YH+21'45.82110.500155.232
353001995ライトニング マックィーン apr MR-S
TOYOTA MR-S
平手 晃平
国本京佑
MI251'46.20510.884154.671
3630020170外車の外国屋&LMPポルシェ
PORSCHE 996GT3RS
高見沢 一吉
山岸大
YH+11'46.58811.267154.115
373002116CHUGAI UEMATSU 350R
VEMAC RD350R
植松 忠雄
筒井克彦
YH+21'46.98211.661153.547
3830022666楽天 BOMEX 320R
VEMAC RD320R
周防 彰悟
山下 潤一郎
KH+21'47.37612.055152.984
39300231184CARAT SON GT3
PORSCHE 911GT3RS
宮本 隆士
Guts 城内
YH+21'47.84512.524152.319
403002427石松・FUNKY'S・HANKOOK GT3
PORSCHE 911GT3RSR
井上 貴志
ファン・ジヌ
HK+21'48.42113.100151.509
4130025808初音ミク Studie GLAD BMW Z4
BMW Z4 M coupe MotorSport Version
菊地 靖
田ヶ原 章蔵
YH1'49.77014.449149.647
42300265プロμ マッハ号 320R
VEMAC 320R
玉中 哲二
山野 直也
YH+23'01.4081'26.08790.552

SUPER GT

SGT:第9戦富士公式予選総合結果

■GT500 Class

FUJI GT 300km RACE -RIJ- (2008/11/08) Total Qualify GT500 Weather:Rainy Course:Wet
2008 AUTOBACS SUPER GT Round 9 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoCar
Model
DriverTireWHQualify 1
Time
Super Lap
Time
km/h
117REAL NSX
HONDA NSX
金石 勝智
金石 年弘
BS+21'45.9981'42.661160.010
224WOODONE ADVAN Clarion GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
荒 聖治
YH+21'45.1911'42.883159.665
31ARTA NSX
HONDA NSX
ラルフ・ファーマン
伊沢 拓也
BS601'45.9701'42.932159.589
425ECLIPSE ADVAN SC430
LEXUS SC430
土屋 武士
石浦宏明
YH+21'45.8581'43.280159.051
5100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
井出 有冶
細川 慎弥
BS101'45.7971'43.563158.616
635宝山 KRAFT SC430
LEXUS SC430
ピーター・ダンブレック
片岡 龍也
BS1'45.5261'43.585158.583
718TAKATA 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS651'45.9581'43.602158.557
836PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS551'45.7981'44.216157.623
923XANAVI NISMO GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
BS801'45.9641'44.398157.348
1032EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
平中 克幸
DL301'45.3051'45.008156.434
116ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS+11'46.102154.821
1212カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
セバスチャン・フィリップ
BS10
(+1)
1'46.120154.795
1322MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
ミハエル・クルム
柳田真孝
BS251'46.289154.548
1439DENSO DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
高木 虎之介
アンドレ・クート
DL+21'46.655154.018
1538ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS251'46.879153.695
163YellowHat YMS TOMICA GT-R
NISSAN GT-R
ロニー・クインタレッリ
横溝直輝
BS551'47.097153.382

■GT300 Class

FUJI GT 300km RACE -RIJ- (2008/11/08) Total Qualify GT300 Weather:Rainy Course:Wet
2008 AUTOBACS SUPER GT Round 9 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoCar
Model
DriverTireWHQualify 1
Time
Super Lap
Time
km/h
177クスコDUNLOPスバルインプレッサ
SUBARU IMPREZA
山野 哲也
カルロ・ヴァン・ダム
DL51'53.0171'51.925146.766
233HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911GT3RSR
木下 みつひろ
影山正美
HK1'52.3561'52.129146.499
319ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学
阿部 翼
YH301'55.9941'53.250145.049
443ARTA Garaiya
ASL Garaiya GT300VQ
新田 守男
高木真一
MI801'55.4271'53.557144.657
562WILLCOM ADVAN VEMAC 408R
VEMAC 408R
柴原 眞介
黒澤治樹
YH+21'55.9481'53.598144.605
626ユンケルパワータイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
谷口 信輝
ドミニク・ファーンバッハー
YH1'54.4761'53.664144.521
72プリヴェKENZOアセット・紫電
MOONCRAFT SHIDEN MC
高橋 一穂
加藤寛規
YH551'55.9401'54.051144.030
827石松・FUNKY'S・HANKOOK GT3
PORSCHE 911GT3RSR
井上 貴志
ファン・ジヌ
HK+21'56.1511'54.151143.904
946MOLA レオパレス Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
安田裕信
MI1001'55.5531'54.249143.781
105プロμ マッハ号 320R
VEMAC 320R
玉中 哲二
山野 直也
YH+21'56.0961'59.593137.356
1166triple a ムルシェRG-1
LAMBORGHINI MURCIELAGO RG-1
山西 康司
余郷敦
YH+11'56.405141.118
124EBBRO UEMATSU 320R
VEMAC RD320R
阪口 良平
松下昌揮
YH+11'56.576140.911
1395ライトニング マックィーン apr MR-S
TOYOTA MR-S
平手 晃平
国本京佑
MI251'56.659140.810
1481ダイシン ADVAN Z
NISSAN FAIRLADY Z
青木 孝行
藤井誠暢
YH601'56.671140.796
1511JIMCENTER ADVAN F430
FERRARI F430
田中 哲也
植田正幸
YH101'56.776140.669
167ORC雨宮SGC-7
MAZDA RX-7
井入 宏之
折目 遼
YH251'57.370139.957
1731DOUBLEHEAD avex apr MR-S
TOYOTA MR-S
峰尾 恭輔
坂本雄也
MI+11'57.846139.392
18110KUMHO BOXSTER-GT
PORSCHE BOXSTER
光貞 秀俊
池田大祐
KH1'58.181138.997
1987アクティオガイヤルドRG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
和田 久
栗原宗之
YH+21'58.436138.698
2088triple a ガイヤルドRG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
松田 秀士
古谷直広
YH+21'58.997138.044
2152GREEN TEC KUMHO IS350
LEXUS IS350
黒澤 琢弥
井口卓人
KH+21'59.199137.810
2216CHUGAI UEMATSU 350R
VEMAC RD350R
植松 忠雄
筒井克彦
YH+21'59.681137.255
231184CARAT SON GT3
PORSCHE 911GT3RS
宮本 隆士
Guts 城内
YH+22'00.017136.871
---- 以上予選通過 ----
-170外車の外国屋&LMPポルシェ
PORSCHE 996GT3RS
高見沢 一吉
山岸大
YH+11'57.481139.825
-808初音ミク Studie GLAD BMW Z4
BMW Z4 M coupe MotorSport Version
菊地 靖
田ヶ原 章蔵
YH2'02.569134.021
-666楽天 BOMEX 320R
VEMAC RD320R
周防 彰悟
山下 潤一郎
KH+22'08.296128.038
-9ニッソーサービスC6
CHVROLET CORVETTE C6
谷川 達也
武井寛史
KH2'15.100121.590

SUPER GT

SGT:第9戦富士 ポールシッターのコメント

gt_r09_sl_pc

GT500クラス #17REAL NSX
金石 年弘

1周目からプッシュするようにピットから言われていたのがああいうこと(アウトラップのスピンアウト) になってしまって........
でも、あれで落ち着くことが出来たので、アタック中はずっとクルマをコントロールできてたし、 Aコーナーはちょっと遅くなっちゃいましたが(笑)それもある意味良かったのだと思います。
他のドライバーのアタックをずっと見ているのはハラハラドキドキしましたが、勝智さんと喜び合いながら見ていました。
今年は予選が良くても決勝で流れに乗れず、苦しいレースが続いていましたが、今日のクルマはすごく良くなってて、 いい流れが出来ているなと思います。明日もこの流れで、優勝を狙っていきたいですね。

金石 勝智
ポールを獲れたのも嬉しいですし、自分が立ち上げたチームで、しかも従兄弟がGTで初めてのポールと、初めてずくしで本当に良かったです。
今週末は、最初クルマの挙動にてこずりました。濡れた路面だとリヤが滑りやすかったので。でもチームスタッフ全員が知恵を出し合ってくれて、 ここまで押し上げてくれたのが今日の結果に結びついたのかなと思います。
このまま明日は優勝で締めくくりたいですね。
もういい加減、みんなを引っ張っていくのも疲れたんで、早く後のヒトに任せたいんですよ(笑)

GT300クラス #77クスコDUNLOPスバルインプレッサ
カルロ・ヴァン・ダム

嬉しいです。
GTに乗り始めてたった2回目のイベントなのに、チームが大きなチャンスをくれてポールポジションが獲れました。 結果を出せて大変嬉しいですし、チームにも感謝しています。
今日は滑りやすい路面でしたが、クルマは雨の中でもかなり速かったです。
クルマもタイヤも良かったですけど、ドライバーだって悪くなかったと思いますよ。

山野 哲也
年に3回のポールなんて中々獲れるもんじゃないですし、ドライ、ウェット両方でポールが獲れましたし、 3回のポールともアタックしたドライバーが違いますから、AWDの機能を最大限生かすことができたんだと思います。
今週末はカルロが走るたびにどんどんクルマに慣れてきていたので、彼の可能性に賭けてみようということになり、送り出しました。
クルマのアドバンテージはあるので、あとはタイヤの使い方次第でしたが、彼はちゃんと結果を出してくれましたから、もう言うことなしです。
明日の決勝はドライになれば他も速くなってくるでしょうけど、僕らもコンスタントラップではいい結果が出ていますので、 無用なバトルを避けて最後まで走りきれば上位でフィニッシュできると思います。

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第9戦富士スーパーラップ リアルNSX待望の初ポールを獲得!!GT300はインプレッサが今季3度目のPP

2008スーパーGT第9戦「富士GT300kmレース」は11月8日午後1時45分より公式予選2回目、 午後2時20分よりスーパーラップを行った。
小雨の降り続く難しいコンディションの中でポールポジションを獲得したのは#17REAL NSX(金石勝智/金石年弘組)。 タイムは1分42秒661と、午前中のタイムを3秒以上短縮してチーム結成以来初のポールポジションをものにした。
GT300クラスはAWDの強みを最大限に生かした#77クスコDUNLOPスバルインプレッサ(山野哲也/カルロ・ヴァン・ ダム組)が今季3度目のポールポジションを獲得した。

午後2時45分、予選2回目が開始された。
雨は小降りになったものの、路面はまだ濡れており、各車レインタイヤでの走行となった。気温は12度、路面温度は14度だ。
この段階でまだ予選通過基準タイムをクリアしていないのは、#808、#666、#9の3台と#11植田正幸、#170高見沢一吉、 #118宮本隆士の3名。

結局このセッションのトップは#77インプレッサで1分52秒463、2番手#26ポルシェの1分53秒520、 3番手#66ムルシエラゴの1分53秒900だった。

この結果、基準タイムは2分01秒224となり、植田、宮本の両名と#808号車の菊池靖はこのタイムを見事クリアしたが、高見沢、 田ヶ原章蔵は僅かに届かず、666号車は周防彰悟、山下潤一郎両名とも届かず、9号車に関しては出走すら出来ない状態で、#170、 #808、#666、#9の4台の予選落ちが決まった。

GT500の専有は午後2時に開始。
路面コンディションは徐々に回復に向かい、途中から浅溝タイヤを投入するチームが相次いだ。
タイムも午前中から大幅に更新され、16台中13台が午前中の暫定ポールタイムを上回る状況に。
ここでのベストタイムは#35宝山SCの1分43秒269。 午前中トップの#24ウッドワンGT-Rが2番手につけてスーパーラップへの確かな手ごたえを得た。

gt_r09_sl_cusco 予選2回目に続いて午後2時20分よりスーパーラップが開始された。
GT300クラスで最初に出走するのは#27井上貴志。初めて迎えたスーパーラップのタイムは1分54秒151。 午前中のベストタイムを丁度2秒更新し、順位を二つ上げることに成功した。

続いてアタックした#5玉中哲二は1分59秒593と大きく遅れたが、3番目に出走した第7戦優勝の#19織戸学はセクター2、 3と立て続けにタイムを縮めて1分53秒250と井上のタイムを大きく上回り、この時点でのトップに躍り出た。
続く#62柴原眞介、#2加藤寛規らは織戸に及ばず、それぞれ5位、7位に終わり、 カラーリングを一新して最終戦に臨んだ#46安田裕信もセクター1では織戸を上回ったが、 さすがにウェイトハンデ100kgの影響からかセクター2、3と伸び悩んで9位に終わった。

ポイントリーダーの#43高木真一は1分53秒557。 こちらも80kgのウェイトを積みながらうまくタイムをまとめて4番手に踏みとどまった。

#26谷口信輝が1分53秒664の6番手に終わったあと、アタックを開始したのはGT2戦目の#77カルロ・ヴァン・ダムだった。
ヴァン・ダムはセクター1、2、3を全てベストでまとめて1分51秒925と他を圧倒、堂々のトップに躍り出た。

最後のアタッカー、#33影山正美もぎりぎりの走りでタイムアップを果たしたが、 1分52秒129とインプレッサには今一歩及ばなかった。

gt_r09_sl_real GT500クラスは最初のアタッカー#17金石年弘がウォームアップラップのコカコーラコーナーでスピンアウトし、 周囲をひやりとさせたが、アタックラップは落ち着いてまとめ、1分42秒661と午前中のタイムを3秒以上縮めてみせた。
続いてアタックした#1ラルフ・ファーマンも自身の午前中のタイムを大幅に更新したが、1分42秒932と金石に今一歩及ばない。
ポイントリーダーの#23ブノワ・トレルイエは100Rで姿勢を乱したのが祟って1分44秒398、9位に終わった。
続く#18小暮卓史も1分43秒602とタイムが伸びず、#25石浦宏明はセクター1で金石を上回ったが、セクター2、 3が伸びずに1分43秒280。
#36アンドレ・ロッテラーは100R立ち上がりで姿勢を乱して1分44秒216と大きく遅れた。
#100井出有治は1分43秒563、#35ピーター・ダンブレックはセクター1で金石のタイムを上回ったが、 その後が伸びずに1分43秒585に終わった。

残る2台、午前午後の予選セッションで終始好タイムを連発していた#32エプソンNSX、 #24ウッドワンGT-Rの2台はあろうことか1コーナーで揃ってオーバーラン。
#32ロイック・デュバルはこれにより10位でスーパーラップを終えたが、#24J.P.オリベイラはセクター2、 3でベストタイムを更新して1分42秒883、2位に踏みとどまってみせた。

結局、終わってみれば最初にアタックした金石年弘のタイムを打ち破るものは誰一人現れず、 リアルNSXはチーム結成以来初めてのポールポジションを2シーズン目の最終戦で手にすることとなった。

スーパーGT最終戦の決勝は明日午後2時より66周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第9戦富士スーパーラップ結果(GT500クラス)

■GT500 Class

FUJI GT 300km RACE -RIJ- (2008/11/08) Super Lap GT500 Weather:Rainy Course:Wet
2008 AUTOBACS SUPER GT Round 9 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
117REAL NSX
HONDA NSX
金石 勝智
金石 年弘
BS+21'42.661--160.010
224WOODONE ADVAN Clarion GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
荒 聖治
YH+21'42.883 0.222 0.222159.665
31ARTA NSX
HONDA NSX
ラルフ・ファーマン
伊沢 拓也
BS601'42.932 0.271 0.049159.589
425ECLIPSE ADVAN SC430
LEXUS SC430
土屋 武士
石浦宏明
YH+21'43.280 0.619 0.348159.051
5100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
井出 有冶
細川 慎弥
BS101'43.563 0.902 0.283158.616
635宝山 KRAFT SC430
LEXUS SC430
ピーター・ダンブレック
片岡 龍也
BS1'43.585 0.924 0.022158.583
718TAKATA 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS651'43.602 0.941 0.017158.557
836PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS551'44.216 1.555 0.614157.623
923XANAVI NISMO GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
BS801'44.398 1.737 0.182157.348
1032EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
平中 克幸
DL301'45.008 2.347 0.610156.434

SUPER GT

SGT:第9戦富士スーパーラップ結果(GT300クラス)

■GT300 Class

FUJI GT 300km RACE -RIJ- (2008/11/08) Super Lap GT300 Weather:Cloudy Course:Wet
2008 AUTOBACS SUPER GT Round 9 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
177クスコDUNLOPスバルインプレッサ
SUBARU IMPREZA
山野 哲也
カルロ・ヴァン・ダム
DL51'51.925--146.766
233HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911GT3RSR
木下 みつひろ
影山正美
HK1'52.129 0.204 0.204146.499
319ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学
阿部 翼
YH301'53.250 1.325 1.121145.049
443ARTA Garaiya
ASL Garaiya GT300VQ
新田 守男
高木真一
MI801'53.557 1.632 0.307144.657
562WILLCOM ADVAN VEMAC 408R
VEMAC 408R
柴原 眞介
黒澤治樹
YH+21'53.598 1.673 0.041144.605
626ユンケルパワータイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
谷口 信輝
ドミニク・ファーンバッハー
YH1'53.664 1.739 0.066144.521
72プリヴェKENZOアセット・紫電
MOONCRAFT SHIDEN MC
高橋 一穂
加藤寛規
YH551'54.051 2.126 0.387144.030
827石松・FUNKY'S・HANKOOK GT3
PORSCHE 911GT3RSR
井上 貴志
ファン・ジヌ
HK+21'54.151 2.226 0.100143.904
946MOLA レオパレス Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
安田裕信
MI1001'54.249 2.324 0.098143.781
105プロμ マッハ号 320R
VEMAC 320R
玉中 哲二
山野 直也
YH+21'59.593 7.668 5.344137.356

SUPER GT

SGT:第9戦富士公式予選2回目結果

FUJI GT 300km RACE -RIJ- (2008/11/08) Qualifying 2 Weather:Cloudy Course:Wet
2008 AUTOBACS SUPER GT Round 9 富士スピードウェイ 4.563km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindkm/h
1500135宝山 KRAFT SC430
LEXUS SC430
ピーター・ダンブレック
片岡 龍也
BS1'43.269-159.068
2500224WOODONE ADVAN Clarion GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
荒 聖治
YH+21'43.273 0.004159.062
3500332EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
平中 克幸
DL301'43.517 0.248158.687
4500439DENSO DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
高木 虎之介
アンドレ・クート
DL+21'43.550 0.281158.636
5500525ECLIPSE ADVAN SC430
LEXUS SC430
土屋 武士
石浦宏明
YH+21'43.936 0.667158.047
6500618TAKATA 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS651'44.104 0.835157.792
75007100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
井出 有冶
細川 慎弥
BS101'44.131 0.862157.751
8500817REAL NSX
HONDA NSX
金石 勝智
金石 年弘
BS+21'44.390 1.121157.360
950091ARTA NSX
HONDA NSX
ラルフ・ファーマン
伊沢 拓也
BS601'44.589 1.320157.060
105001023XANAVI NISMO GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
BS801'44.621 1.352157.012
115001136PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS551'44.806 1.537156.735
12500126ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS+11'45.019 1.750156.417
135001338ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS251'45.087 1.818156.316
145001422MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
ミハエル・クルム
柳田真孝
BS251'45.243 1.974156.084
155001512カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
セバスチャン・フィリップ
BS10
+1
1'45.775 2.506155.299
16500163YellowHat YMS TOMICA GT-R
NISSAN GT-R
ロニー・クインタレッリ
横溝直輝
BS551'46.027 2.758154.930
17300177クスコDUNLOPスバルインプレッサ
SUBARU IMPREZA
山野 哲也
カルロ・ヴァン・ダム
DL51'52.463 9.194146.064
18300226ユンケルパワータイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
谷口 信輝
ドミニク・ファーンバッハー
YH1'53.52010.251144.704
19300366triple a ムルシェRG-1
LAMBORGHINI MURCIELAGO RG-1
山西 康司
余郷 敦
YH+11'53.90010.631144.221
20300419ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学
阿部翼
YH301'53.90610.637144.214
21300543ARTA Garaiya
ASL Garaiya GT300VQ
新田 守男
高木 真一
MI801'54.22710.958143.808
22300646MOLA レオパレス Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
安田 裕信
MI1001'54.23110.962143.803
23300781ダイシン ADVAN Z
NISSAN FAIRLADY Z
青木 孝行
藤井 誠暢
YH601'54.71711.448143.194
2430082プリヴェKENZOアセット・紫電
MOONCRAFT SHIDEN MC
高橋 一穂
加藤寛規
YH551'54.72411.455143.185
25300931DOUBLEHEAD avex apr MR-S
TOYOTA MR-S
峰尾恭輔
坂本 雄也
MI+11'55.14111.872142.667
263001087アクティオガイヤルドRG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
和田 久
栗原宗之
YH+21'55.16311.894142.640
273001133HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911GT3RSR
木下 みつひろ
影山正美
HK1'55.32112.052142.444
283001262WILLCOM ADVAN VEMAC 408R
VEMAC 408R
柴原 眞介
黒澤治樹
YH+21'55.86712.598141.773
2930013110KUMHO BOXSTER-GT
PORSCHE BOXSTER
光貞 秀俊
池田大祐
KH1'55.93812.669141.686
303001488triple a ガイヤルドRG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
松田 秀士
古谷直広
YH+21'56.06712.798141.529
31300157ORC雨宮SGC-7
MAZDA RX-7
井入 宏之
折目 遼
YH251'56.30213.033141.243
323001627石松・FUNKY'S・HANKOOK GT3
PORSCHE 911GT3RSR
井上 貴志
ファン・ジヌ
HK+21'57.03413.765140.359
333001711JIMCENTER ADVAN F430
FERRARI F430
田中 哲也
植田正幸
YH101'57.04413.775140.347
343001852GREEN TEC KUMHO IS350
LEXUS IS350
黒澤 琢弥
井口卓人
KH+21'57.18413.915140.180
35300191184CARAT SON GT3
PORSCHE 911GT3RS
宮本 隆士
Guts 城内
YH+21'57.44914.180139.863
36300204EBBRO UEMATSU 320R
VEMAC RD320R
阪口 良平
松下昌揮
YH+11'57.58814.319139.698
37300215プロμ マッハ号 320R
VEMAC 320R
玉中 哲二
山野 直也
YH+21'58.22014.951138.951
383002216CHUGAI UEMATSU 350R
VEMAC RD350R
植松 忠雄
筒井克彦
YH+21'59.43816.169137.534
3930023808初音ミク Studie GLAD BMW Z4
BMW Z4 M coupe MotorSport Version
菊地 靖
田ヶ原 章蔵
YH2'01.07217.803135.678
4030024170外車の外国屋&LMPポルシェ
PORSCHE 996GT3RS
高見沢 一吉
山岸大
YH+12'01.33318.064135.386
4130025666楽天 BOMEX 320R
VEMAC RD320R
周防 彰悟
山下 潤一郎
KH+22'04.00220.733132.472

SUPER GT

SGT:第9戦富士公式予選1回目 暫定ポールはウッドワンGT-R!

2008スーパーGT第9戦、「富士GT300kmレース」の公式予選1回目は、#24WOODONE ADVAN Clarion GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/荒聖治組)が暫定ポールを獲得。 オリベイラが混走セッション終了間際に1分45秒191を記録してトップに躍り出た。
GT300クラスも、オリベイラとほぼ同時にベストタイムを更新した影山正美の駆る#33HANKOOK PORSCHE(木下みつひろ/影山正美組)が暫定ポールだった。

gt_r09_q1_clarion gt_r09_q1_epson gt_r09_q1_hankook

2008シーズンの最終戦を迎えた富士スピードウェイ。
公式予選日は朝からあいにくの雨模様、ウェット宣言が出される中で午前10時10分より公式予選1回目が開始された。

ホームストレート上では激しく水しぶきが上がる難しいコンディションの中、 最初に好タイムを連発してきたのはやはりAWDの#77クスコスバルインプレッサだった。
アタックを任されたカルロ・ヴァン・ダムはいち早く1分55秒384の好タイムを記録して一旦ピットへ。
その後1分54秒964を記録した#33ハンコックポルシェの影山に一旦はトップの座を奪われたものの、 専有走行終了間際に再びアタックを行い、1分53秒073までタイムを縮めて再びトップに躍り出た。
2番手には#33ハンコックポルシェの影山、#26ユンケルポルシェの谷口信輝が3番手と富士と相性のいいポルシェ勢が続く。
一方、タイトル争いのかかる#43ARTAガライヤは14番手、#46レオパレスZは11番手、#2紫電は20番手にとどまり、 混走での巻き返しに賭けることとなった。

続いて始まったGT500クラスの専有走行では、ポイントランキング3位の#36ペトロナスSCを駆るアンドレ・ロッテラー、昨年、 一昨年と最終戦を制している#32エプソンNSXのロイック・デュバル、 第4戦セパンを制した#24ウッドワンGT-RのJ.P.オリベイラらが相次いでトップに立つ展開となった。
その後方では#25エクリプスSCの石浦宏明、#100レイブリックNSXの井出有治らも好タイムを連発、2位、 3位辺りに頻繁に顔を出してくる。
専有走行終了時点でのトップタイムは#32エプソンNSXの1分45秒305だ。

一方、前戦オートポリスを制してランキングトップに返り咲いた#23ザナヴィGT-Rはブノワ・ トレルイエがコースアウトを喫して側面からバリアに接触するなど、中々タイムをあげることが出来ず、結局15位で専有を終えた。
ランキング2位の#18TAKATA童夢NSXは8番手だ。

最後の混走セッションを迎えても雨は一向に止む気配をみせず、全車激しい水しぶきを上げながら、 スーパーラップ進出を賭けて最後の20分間を戦うこととなった。

#23ザナヴィGT-Rは本山哲が基準タイムをクリアした後は再びトレルイエがステアリングを握り、 残り8分で1分46秒217を記録して10位につけると、その後もタイムを縮めて1分45秒964とし、 クラス8位で見事スーパーラップ進出を果たした。
ランキング2位の#18TAKATA童夢NSXも最後の最後に1分45秒958を記録して7位で走行を終えた。

一方、上位陣では残り1分をきったところでオリベイラが1分45秒191を叩きだして暫定ポールを獲得、 2番手には#32エプソンNSX、3番手には#35宝山KRAFTSC430が上がってきた。

GT300クラスのSL進出を賭けた争いは最後の最後まで熾烈を極めた。
まずは専有で下位に甘んじた#46レオパレスZを駆る安田裕信が混走開始早々に5位に躍り出ると、 #43ガライヤの高木真一も残り8分で8位、更には残り2分で3位に上がってきた。
安田も順位を一時4番手まで上げてきたが、今回久々に#26ユンケルポルシェを駆るドミニク・ ファーンバッハーが終了直前に高木のタイムを上回って3番手に上がってくる。

更にはGT500のトップが入れ替わるのと時を同じくして#33ハンコックポルシェの影山も残り1分をきったところで1分52秒747を叩きだし、 インプレッサからトップを奪ってこのセッションを終えることとなった。
ランキング3位の#2紫電も加藤寛規のアタックで終盤6番手タイムを記録して、見事スーパーラップ進出を果たすことに。 一方ランキング4位で前回優勝の#81ダイシンZは惜しくも14番手に終わり、スーパーラップ進出を逃している。

スーパーGT最終戦の公式予選2回目はこのあと午後1時45分より各クラス15分間で行われる。
スーパーラップ開始予定時刻はその5分後の午後2時20分からだ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第9戦富士公式予選1回目結果

FUJI GT 300km RACE -RIJ- (2008/11/08) Qualifying 1 Weather:Rainy Course:Wet
2008 AUTOBACS SUPER GT Round 9 富士スピードウェイ 4.563km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindkm/h
1500124WOODONE ADVAN Clarion GT-R
NISSAN GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
荒 聖治
YH+21'45.191-156.162
2500232EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
平中 克幸
DL301'45.305 0.114155.993
3500335宝山 KRAFT SC430
LEXUS SC430
ピーター・ダンブレック
片岡 龍也
BS1'45.526 0.335155.666
45004100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
井出 有冶
細川 慎弥
BS101'45.797 0.606155.267
5500536PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS551'45.798 0.607155.266
6500625ECLIPSE ADVAN SC430
LEXUS SC430
土屋 武士
石浦宏明
YH+21'45.858 0.667155.178
7500718TAKATA 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS651'45.958 0.767155.031
8500823XANAVI NISMO GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
BS801'45.964 0.773155.022
950091ARTA NSX
HONDA NSX
ラルフ・ファーマン
伊沢 拓也
BS601'45.970 0.779155.014
105001017REAL NSX
HONDA NSX
金石 勝智
金石 年弘
BS+21'45.998 0.807154.973
11500116ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
BS+11'46.102 0.911154.821
125001212カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
セバスチャン・フィリップ
BS10
+1
1'46.120 0.929154.795
135001322MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
ミハエル・クルム
柳田真孝
BS251'46.289 1.098154.548
145001439DENSO DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
高木 虎之介
アンドレ・クート
DL+21'46.655 1.464154.018
155001538ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
リチャード・ライアン
BS251'46.879 1.688153.695
16500163YellowHat YMS TOMICA GT-R
NISSAN GT-R
ロニー・クインタレッリ
横溝直輝
BS551'47.097 1.906153.382
17300133HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911GT3RSR
木下みつひろ
影山 正美
HK1'52.356 7.165146.203
18300277クスコDUNLOPスバルインプレッサ
SUBARU IMPREZA
山野 哲也
カルロ・ヴァン・ダム
DL51'53.017 7.826145.348
19300326ユンケルパワータイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
谷口 信輝
ドミニク・ファーンバッハー
YH1'54.476 9.285143.496
20300443ARTA Garaiya
ASL Garaiya GT300VQ
新田 守男
高木 真一
MI801'55.42710.236142.313
21300546MOLA レオパレス Z
NISSAN FAIRLADY Z
星野 一樹
安田 裕信
MI1001'55.55310.362142.158
2230062プリヴェKENZOアセット・紫電
MOONCRAFT SHIDEN MC
高橋 一穂
加藤寛規
YH551'55.94010.749141.684
23300762WILLCOM ADVAN VEMAC 408R
VEMAC 408R
柴原眞介
黒澤 治樹
YH+21'55.94810.757141.674
24300819ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
織戸 学
阿部翼
YH301'55.99410.803141.618
2530095プロμ マッハ号 320R
VEMAC 320R
玉中 哲二
山野直也
YH+21'56.09610.905141.493
263001027石松・FUNKY'S・HANKOOK GT3
PORSCHE 911GT3RSR
井上 貴志
ファン・ジヌ
HK+21'56.15110.960141.426
273001166triple a ムルシェRG-1
LAMBORGHINI MURCIELAGO RG-1
山西 康司
余郷敦
YH+11'56.40511.214141.118
28300124EBBRO UEMATSU 320R
VEMAC RD320R
阪口 良平
松下昌揮
YH+11'56.57611.385140.911
293001395ライトニング マックィーン apr MR-S
TOYOTA MR-S
平手 晃平
国本京佑
MI251'56.65911.468140.810
303001481ダイシン ADVAN Z
NISSAN FAIRLADY Z
青木 孝行
藤井誠暢
YH601'56.67111.480140.796
313001511JIMCENTER ADVAN F430
FERRARI F430
田中 哲也
植田正幸
YH101'56.77611.585140.669
32300167ORC雨宮SGC-7
MAZDA RX-7
井入 宏之
折目 遼
YH251'57.37012.179139.957
3330017170外車の外国屋&LMPポルシェ
PORSCHE 996GT3RS
高見沢 一吉
山岸大
YH+11'57.48112.290139.825
343001831DOUBLEHEAD avex apr MR-S
TOYOTA MR-S
峰尾 恭輔
坂本雄也
MI+11'57.84612.655139.392
3530019110KUMHO BOXSTER-GT
PORSCHE BOXSTER
光貞 秀俊
池田大祐
KH1'58.18112.990138.997
363002087アクティオガイヤルドRG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
和田 久
栗原宗之
YH+21'58.43613.245138.698
373002188triple a ガイヤルドRG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
松田 秀士
古谷直広
YH+21'58.99713.806138.044
383002252GREEN TEC KUMHO IS350
LEXUS IS350
黒澤 琢弥
井口卓人
KH+21'59.19914.008137.810
393002316CHUGAI UEMATSU 350R
VEMAC RD350R
植松 忠雄
筒井克彦
YH+21'59.68114.490137.255
40300241184CARAT SON GT3
PORSCHE 911GT3RS
宮本 隆士
Guts 城内
YH+22'00.01714.826136.871
---- 以上予選通過(基準タイム[107%] GT500: 1'52.714 / GT300: 2'01.212)----
-300-808初音ミク Studie GLAD BMW Z4
BMW Z4 M coupe MotorSport Version
菊地 靖
田ヶ原 章蔵
YH2'02.56917.378134.021
-300-666楽天 BOMEX 320R
VEMAC RD320R
周防 彰悟
山下 潤一郎
KH+22'08.29623.105128.039
-300-9ニッソーサービスC6
CHVROLET CORVETTE C6
谷川 達也
武井寛史
KH2'15.10029.909121.590
  • 各クラス1~10位はスーパーラップに選抜。

SUPER GT

SGT:伊藤大輔、最終戦から復帰!

 7月10日、DVD撮影中の事故で重傷を負い、SUPER GTを欠場していた伊藤大輔が21日、自身のブログで最終戦への出場を発表した。

 昨年のSUPER GTドライバーズチャンピオン伊藤大輔は7月10日、群馬県内の自転車専用道路で、市販車のロケ中に立木に激突、脳挫傷を負い県内の病院に運ばれた。

 その後、驚異的な回復を見せ、8月15日には退院、9月29日にはGTマシンのテストを行っている。

 伊藤は第3戦セパンに出場後、この事故により第4戦から第8戦までを欠場。SUPER GT第9戦(最終戦)は11月9日、富士スピードウェイで決勝が行われるが、復帰後の伊藤の走りが注目される。

伊藤大輔オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/d-ito/

Text: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第9戦岡山決勝 上位3人のコメント

山本 尚貴(優勝)

f3_r09_r_pc_yamamoto 今日は予選3番手という、今までのベストグリッドからスタートすることになりましたが、とにかく周りを気にせず、自分のベストを尽くそうと思ってレースに臨みました。
序盤は前の2台に離されましたが、悔いのないよう、プッシュして走りました。
二人にペナルティがでて、自分がトップに立ったときは正直複雑な部分もありましたが、レースは全てが噛み合って初めて勝てるものなので、今日は喜ぶことにして、明日からはまた気を引き締めて頑張ります。
井口選手も国本選手も勝ってる以上、自分もルーキーって言い訳は使えないと思うので、今日は絶対トップでゴールしてやろうと思ってました。

カルロ・ヴァン・ダム(2位)

f3_r09_r_pc_van-dam 予選5番手からスタートして2位に入れたことは嬉しいですが、本当は勝ちたかったです。
ヤマモトをハードにプッシュしましたが、ホームストレートやバックストレートで差をつけられてしまい、一回だけチャンスがありましたが抜けませんでした。
ポイントを稼げたことは良かったですが、自分ではチャンピオンシップのためにポイントを獲ることより勝ちに行くのが目標なので、明日は気を引き締めて勝ちたいと思います。

中山 友貴(3位)

f3_r09_r_pc_nakayama スタートで山本選手の前に出たかったんですが、ホイールスピンさせてしまい、あの位置になってしまいました。
バックストレートでカルロ選手を抜きにいったんですけど、ヘアピンの次の左コーナーで接触しそうになったので引きました。
ずっと自分が3位だってわかってなくて、ピットから出されてるボードは山本選手のことなんだと思っていました。
今まで常にチームがクルマを少しでも速くしようと努力してくれているので、それが結果になってきたのだと思います。

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第9戦岡山決勝 山本念願の初優勝!トムス勢はペナルティに泣く

全日本F3選手権第9戦決勝は、フロントローの2台がペナルティで後退する中、予選3番手からスタートした#7山本尚貴(Honda Team Real)が#1カルロ・ヴァン・ダムの追撃を退けて初優勝を飾った。

f3_r09_r_yamamoto 第9戦決勝は午後4時10分にフォーメーションラップが開始された。 ここでポールシッターの#37井口卓人がグリッドの停止位置を行き過ぎてしまうミスを犯してしまう。 更にはスタートでトップに立った予選2番手の#36国本京佑にもフライングの裁定が下り、国本には2周終わり、井口には5周終わりでドライブスルーペナルティーを指示するボードが提示された。 これでトップに繰り上がったのが予選3番手の山本だ。

山本は井口がピットインした8周目からトップに立つと、背後にポイントリーダーのヴァン・ダムを従えて周回を重ねていく。 予選2番手のタイムを出しながらダブルチェッカーにより3グリッド降格の裁定を受けたヴァン・ダムは、山本の背後にぴったり張り付き、16周目のヘアピンではインを狙っていったが、山本も巧みなライン取りでヴァン・ダムを牽制。 結局最後まで山本がヴァン・ダムを抑え切って18周を走り切り、F3デビュー9戦目にして念願の初優勝を手にした。 3位には山本のチームメイト#8中山友貴が入り、トムス勢のペナルティに乗じた形とはいえ、ホンダ勢が久々に表彰台に二人のドライバーを送り込む結果となった。

なお、ナショナルクラスは#19ザヒール・アリが来日以来初優勝。ポールポジションの#20アレキサンドレ・インペラトーリはフォーメーションラップでエンジンがかからず、そのままリタイヤとなっている。

第10戦決勝は明日午後0時30分より、25周で戦われる。

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第9戦岡山決勝結果

全日本F3 -RIJ- (2008/06/07) Race Results Weather:Cloudy Course:Dry
All Japan F3 Championship Round 9 岡山国際サーキット 3.703 km

PNoClsDriverCarChassisEngineLapTime/
Behind
17C山本 尚貴Honda Team RealDALLARA F308MF204C1826'04.395
21Cカルロ・ヴァン・ダムPETRONAS TOM'S F308DALLARA F3081AZ-FE180.432
38C中山 友貴Honda Team RealDALLARA F308MF204C183.135
412C安田 裕信ThreeBondDALLARA F308SR20V183.928
562C嵯峨 宏紀DENSO・ルボーセF308DALLARA F3081AZ-FE1813.052
62C中嶋 大祐Honda・戸田 FIGHTEXDALLARA F308MF-204C1819.629
733Cケイ・コッツォリーノ広島トヨタ・ダラーラF308DALLARA F3081AZ-FE1821.241
837C井口 卓人TDP TOM'S F308DALLARA F3081AZ-FE1821.847
936C国本 京佑TDP TOM'S F308DALLARA F3081AZ-FE1824.008
1019Nザヒール・アリPTRS F307DALLARA F3073S-GE1832.766
1118N松下 昌揮EBBRO AIM 307DALLARA F305/3073S-GE1837.105
1238N山内 英輝TDP SPILIT F307DALLARA F3063S-GE1837.696
1363N安岡 秀徒ピンクリボン・ルボーセF305DALLARA F3053S-GE1847.678
1474N桜井 基樹エクシード F306DALLARA F3063S-GE171 Lap 
-------- 以上規定周回数 ( 16 Laps ) 完走 --------
-5N永瀬 貴史日本ケミファ F306DALLARA F3063S-GE99 Laps
-20Nアレキサンドラ・インベラトーリPTRS F307DALLARA F3073S-GEDNS-
  • Fastest Lap: CarNo.37 井口卓人(TDP TOM'S F308) 1'25.483 (6/18) 155.947km/h
  • CarNo.36は、2008全日本フォーミュラ3選手権統一規則第3章第44条6.2)①(反則スタート)によりドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.37は、2008全日本フォーミュラ3選手権第9戦、第10戦ブリーフィング資料補足6.(グリッド停止一違反)ドライビングスルーペナルティを課した。

Japanese F3

JF3:第9戦岡山 ヴァン・ダムに3グリッド降格のペナルティー!

6月7日午前の公式予選で第9戦2番手、第10戦はポールポジションからのスタートを決めていた#1カルロ・ヴァン・ダム(PETRONAS TOM'S)だったが、セッション終了時にダブルチェッカーを受けていたことが発覚し、3グリッド降格の裁定が下された。

これにより予選3番手だった#36国本京佑が2番手、#7山本尚貴が3番手、#8中山友貴が4番手に繰り上がり、ヴァン・ダムは第9戦を5番グリッドからスタートすることとなった。
なお、第10戦に関しては今のところ降格等の決定はされておらず、そのままポールポジションからスタートするものと思われる。

第9戦決勝は午後4時10分より18周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

Japanese F3

JF3:第9戦&10戦岡山公式予選 第9戦は井口、第10戦はヴァン・ダムがポール獲得

全日本F3選手権第9戦、第10戦の公式予選が6月7日、岡山国際サーキットで行われ、第9戦は#37井口卓人(TDP TOM'S)、第10戦は#1カルロ・ヴァン・ダム(PETRONAS TOM'S)がそれぞれポールポジションを獲得した。

f3_r09_q_iguchi

f3_r10_q_van-dam

公式予選は午前10時45分より30分間で行われた。
トムスの3台はここでも好調で、序盤から国本、井口、ヴァン・ダムが次々にトップタイムを更新しながら予選は進んでいく。 3人のタイム差はごく僅かだ。
このため、自己ベストタイム順ではヴァン・ダムが勝ったものの、セカンドベストでは井口がヴァン・ダムを上回り、第9戦はヴァン・ ダム-井口-国本、第10戦は井口-ヴァン・ダム-国本の順でスタートすることとなった。

一方、ここまで8戦中2勝を挙げ、ランキングでも3位につけているスリーボンドエンジンの#12安田裕信はここではベスト、 セカンドとも6番手。#7山本尚貴、#8中山友貴らホンダ勢の後塵を拝する結果となった。
また今季3度の表彰台を獲得してランキング4位につけている#33ケイ・ コッツォリーノはチームの地元に程近い岡山でのレースということもあり、いやがうえにも好結果が期待されていたにもかかわらず、ベスト、 セカンドとも10番手と、ナショナルクラスの#20アレキサンドレ・インペラトーリにも抜かれる苦しい結果に終わってしまった。

第9戦決勝はこのあと午後4時10分より18周で、第10戦決勝は明日午後0時30分より25周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第9戦岡山予選結果

全日本F3 -RIJ- (2008/06/07) Qualifying-Session: Weather:Cloudy Course:Dry
2008 All Japan F3 Championship Round 9 岡山国際サーキット 3.703 km

PNoClsDriverCarChassisEngineTimeDelayGapkm/h
137C井口 卓人TDP TOM'S F308DALLARA F3081AZ-FE1'24.424--157.90
236C国本 京佑TDP TOM'S F308DALLARA F3081AZ-FE1'24.4880.0640.064157.78
37C山本 尚貴Honda Team RealDALLARA F308MF204C1'24.7270.3030.239157.34
48C中山 友貴Honda Team RealDALLARA F308MF204C1'24.8100.3860.083157.18
51Cカルロ・ヴァン・ダムPETRONAS TOM'S F308DALLARA F3081AZ-FE1'24.4420.018-0.388157.87
612C安田 裕信ThreeBondDALLARA F308SR20V1'25.0290.6050.587156.78
762C嵯峨 宏紀DENSO・ルボーセF308DALLARA F3081AZ-FE1'25.4491.0250.420156.01
82C中嶋 大祐Honda・戸田 FIGHTEXDALLARA F308MF-204C1'25.9481.5240.499155.10
920Nアレキサンドラ・インベラトーリPTRS F307DALLARA F3073S-GE1'26.1111.6870.163154.81
1033Cケイ・コッツォリーノ広島トヨタ・ダラーラF308DALLARA F3081AZ-FE1'26.3191.8950.208154.44
1138N山内 英輝TDP SPILIT F307DALLARA F3063S-GE1'26.4442.0200.125154.21
1263N安岡 秀徒ピンクリボン・ルボーセF305DALLARA F3053S-GE1'26.8022.3780.358153.58
135N永瀬 貴史日本ケミファ F306DALLARA F3063S-GE1'27.0292.6050.227153.18
1419Nザヒール・アリPTRS F307DALLARA F3073S-GE1'27.2142.7900.185152.85
1518N松下 昌揮EBBRO AIM 307DALLARA F305/3073S-GE1'27.2352.8110.021152.81
1674N桜井 基樹エクシード F306DALLARA F3063S-GE1'30.6506.2263.415147.06
以上予選通過 基準タイム ( 110% ) 1'32.8968.4722.246143.50
  • CarNo.1は、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章4.1.1 c 違反(Wチェッカー)により、第9戦決勝スターティンググリッドを3グリッド降格とする。

Formula Nippon

FN:第9戦鈴鹿 松田次生が逆転でドライバーズタイトルを獲得 (TOYOTA)

フォーミュラ・ニッポン最終戦 本山哲が今季3度目の勝利
松田次生が逆転でドライバーズタイトルを獲得
07fn_09
2007年のシリーズチャンピオンを獲得した松田次生
(#2 mobilecast IMPUL)

 全日本選手権フォーミュラ・ニッポンの第9戦が11月17日(土)と18日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで開催された。全9戦で争われて来たシリーズも最終戦を迎え、注目のタイトル争いは、トップで最終戦に臨むB.トレルイエ(mobilecast IMPUL)と3位の松田次生(mobilecast IMPUL)を含む3人に絞られた。

 17日(土)好天に恵まれ、過ごしやすい気候の下で予選が行われ、午前11時15分に開始された予選1回目では、本山哲(Arabian Oasis IMPUL)がトップと僅か1000分の1秒差で2番手。B.トレルイエが3番手、A.ロッテラーが4番手で続いた。午後3時10分から行われた予選2回目では、本山哲がトヨタエンジン勢最上位の3番手、B.トレルイエが4番手で2列目に並び、A.ロッテラーが5番手グリッドを確保した。タイトル獲得の可能性を残す松田次生は11番手と苦しい予選結果となった。

 18日(日)午後2時10分に51周で争われる決勝のスタートが切られた。4番手グリッドのB.トレルイエが好スタートを切り、2位に浮上。しかし、2位のポジションを守り切りフィニッシュすれば2年連続のタイトル獲得が決まるB.トレルイエの後方からL.デュバル(PIAA NAKAJIMA:ホンダ)が激しく追い上げ、2台のバトルはピット作業を挟んで中盤まで続いた。そして、終盤戦を前にした33周目の高速コーナー、130Rで並びかけた2台が接触。揃ってクラッシュパッドに突っ込み、共に無念のリタイアとなってしまった。

 このアクシデントで、本山哲が2位に浮上。3位のA.ロッテラーが詰め寄ったが、逆転はならず、本山哲は逃げ切り、2位でチェッカーを受けた。一方、11番手スタートの松田次生は1周目の混乱に巻き込まれ14位まで後退。しかし、その後、果敢な追い上げを見せ、終盤戦は4位争いを繰り広げたが惜しくも及ばず、5位でチェッカーを受けた。  波乱の最終戦となったが、レース後の車検で、トップでチェッカーを受けた小暮卓史(PIAA NAKAJIMA:ホンダ)が失格の裁定を受け、2位以下は全て一つずつポジションが繰り上がることとなった。この結果、本山哲が今季3度目の優勝。松田次生は4位となり、逆転で松田次生が2007年のドライバーズチャンピオンを獲得した。

Text & Photo: トヨタ自動車株式会社

Formula Nippon

FN:第9戦鈴鹿決勝の順位が確定。 本山優勝、松田次生が2007シリーズチャンピオンに

fn_07_champion_matsuda 午後6時35分、決勝の正式結果が競技団より出され、第9戦と選手権の順位が確定した。

既報のとおり、小暮卓史は失格、 2位でフィニッシュした本山哲が今季3勝目を挙げ、シリーズチャンピオンは通算46ポイントを獲得した松田次生のものとなった。

PIAAナカジマからの抗議は出なかった模様だ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Formula Nippon

FN:第9戦鈴鹿決勝 レース後の車検で小暮が失格!!

fn_r09_r_matsuda #32小暮卓史(PIAA NAKAJIMA)の3連勝、 チャンピオン獲得で幕を閉じたかに見えた2007年全日本選手権フォーミュラニッポン最終戦だが、午後5時58分発行の公式通知によると、 レース後の車検で32号車に、2007年JAF国内競技車両規則12章第2条2.13(スキッドブロックの規定)違反が発覚し、 小暮に対しては失格の裁定が下った模様だ。

これにより今回のレースの優勝は#19本山哲が繰り上がることとなり、シリーズタイトルも5位でフィニッシュした#2松田次生 (mobilecast Team IMPUL)が4位6ポイントを加算して2007年のドライバーズチャンピオンということになる。

該当チームは暫定結果から30分以内に抗議を出せることになっているが、裁定が覆る可能性は殆どないものと思われる。

最後まで白熱した戦いが繰り広げられた2007シーズンだが、非常に後味の悪い幕切れとなってしまった。

Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Formula Nippon

FN:第9戦鈴鹿決勝 上位3人とチャンピオンチーム監督のコメント

fn_r09_pc_kogure fn_r09_pc_hoshino fn_r09_pc_nakajima

小暮 卓史(優勝 2007年ドライバーズチャンピオン)
スタートは思ってたとおりになって、トップで1コーナーを回れました。
序盤はトレルイエ選手が後ろにいて、ペースが速かったので、こちらも予定していた以上のハイペースでプッシュしつつ、 それでもなるべくリヤタイヤをいたわって走りました。
トレルイエとの差が開いてからは思うように走ることができました。
こうやって勝てたのはチームが最高のサポートをしてくれたからだと思うので、感謝しています。
初戦の富士を終えた時点ではタイトルは考えづらい状況でしたが、エンジニアの田坂さんと一緒に考えながらセッティングを詰めていって、 2戦め以降は予選で3番手以内をキープすることができました。大きく流れが変わったのは菅生からですね。 今回勝てて3連勝したことでチャンピオンになれました。
今までずっとフォーミュラニッポンでチャンピオンになることが大きな目標で、何年も悔しい思いを続けてきましたが、やっと達成できたな、 という思いです。
無線で勝ったこと、チャンピオンになったことを教えてもらいましたが、そのときは実感が沸かなくて、今でも同じなんです。 きっとホテルに帰ってからじわじわくるんでしょうね。
ここまで思い残すことがないくらいにベストを尽くせた、ということで感無量です。
今でもF1を諦めたわけではありません。でもとにかく今戦ってるレースでベストを尽くし、その中で上を狙っていきます。

本山 哲(2位)
スタート前から順位を上げようと意識しすぎて、クラッチミートのタイミングを外してしまい、スタートを失敗しました。 その後も戦略上燃料を重めに積んでいたためにペースを上げられず、ピットストップまでは厳しい状況でしいた。
でも、レース全体で見れば、クルマはいい状態でしたし、最後は思い切って走れて2位に入れたので、チームスタッフ、星野さん、 服部監督には感謝しています。

アンドレ・ロッテラー(3位)
悪くないレースでした。重めの燃料でスタートしたので、最初はタイムロスをしましたが、 ピットストップで前をキャッチアップしていく作戦がうまくいって順位を上げられました。最後にクラッシュがあり、 ポディウムに上がれたのは僕にとってはラッキーでしたね。
クルマは良かったので、チームには感謝しています。
終盤は、前の2台に追いつこうと思ってサトシをプッシュしていました。でも、ギヤレシオのセッティング、 特に6速がロングめにしてあったために、風が強かった影響を受けてヘアピンやスプーンで大きくロスしてしまいました。

中嶋 悟(優勝チーム監督)
予選で1位2位をとれたことが今回に結果につながったと思います。
夏の富士を終わった時点ではタイトルを取れるとは思ってなかったのですが、そこからドライバーが頑張ってくれました。
今日も小暮もロイックも良いレースをしてくれたので、お客さんにも堪能してもらえたんじゃないかと思います。
ウチは過去にもチャンピオンを獲ったドライバーには、F1のテストを受けられるよう、 頼めるチームに打診してステップアップのチャンスを与えるようにしていますので、小暮君に関してもそれなりの努力をしています。 ただこれは相手もあることですから.....
チームに戻ってきた小暮はハートが少し強くなったんじゃないかと思います。
以前は平気で100%を超えちゃうようなところがありましたが、今は100%の見極めができるようになりました。 (第3戦の)もてぎで勝てたことで自信が見えるようになりました。頭を使うようになったのかな(笑)
でも、来るときに「小暮らしくない小暮は欲しくない」と言いました。 そういう意味でもお客さんの楽しんでもらえるドライバーになったんじゃないでしょうか。

星野 一義(チームチャンピオン 監督)
今年一年を振り返ると、前半はチャンピオンを獲る、ということでチームみんながその気になっていたんですけど、途中から流れが変わって、 PIAAナカジマの速さが目立ってきました。
シーズン後半はドライバーに負担をかけたんじゃないかと思い、スタッフ一同、ドライバーも全員交えてミーティングしながら頑張りました。
それ以上の力が、PIAAナカジマにあったということです。
これを反省材料に、このオフから努力していきます。
今日のスタート前には、チャンピオンどうこうじゃなくて、今できる最大限の努力とパフォーマンスを出し切れと、 結果は後からついてくるからと、ブノワに伝えました。彼も笑顔で終わってますし、満足しています。
来年はもっと力をつけてサーキットにこれるように努力します。

【後記】

 この記事が投稿されて以降、決勝後の公式車両検査にて、小暮卓史選手は失格となっています。よって優勝は本山哲(mobilecast Team IMPUL)、2位アンドレ・ロッテラー(DHG TOM'S Racing)、3位ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラとなります。なお、チームタイトルのmobilecast Team IMPULに変更はありません。詳しくは以下の記事をご覧ください。

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

Formula Nippon

FN:第9戦鈴鹿決勝 小暮が3連続ポール・トゥ・ウィン!トレルイエリタイヤにより2007王座は小暮の手に!カナーンは7位でフィニッシュ。

11月18日、鈴鹿サーキットで行われた2007年全日本選手権フォーミュラニッポン最終戦の決勝は、#32小暮卓史(PIAA NAKAJIMA)が3戦連続のポール・トゥ・ウィンを達成。
ランキングトップだった#1ブノワ・トレルイエ(mobilecast Team IMPUL)がリタイヤに終わったため、 逆転で2007年シリーズチャンピオンを獲得した。
また、今回スポット参戦したインディカードライバー、トニー・カナーンは18番手スタートながら着実に順位を上げ、7位でフィニッシュした。

fn_r09_r_start

fn_r09_r_treluyer

fn_r09_r_kogure

fn_r09_r_motoyama

fn_r09_r_lotterer

fn_r09_r_oliveira

fn_r09_r_kanaan

fn_r09_p_kogure

fn_r09_p_impul

サポートイベントのFCJでクラッシュにより赤旗中断があったため、 決勝レースは当初予定より20分遅れでフォーメーションが開始された。
時折小雨が降り、レース展開への影響が心配されたが、最後までスリックタイヤでの走行に支障が出るほどではなかった。

ポールシッターの小暮は無難にスタートを決め、トップで1コーナーを制したが、 その後方では4番手スタートのトレルイエがジャンプアップを果たし、2位に浮上してきた。
3番手は小暮のチームメイト、ロイック・デュバルだ。

小暮は徐々にトレルイエを引き離しにかかり、10周目でその差を3秒とするが、 このままの順位でレースを終えればトレルイエが2ポイント差でタイトルを手にしてしまう。
ここから2007年のシリーズタイトルの行方はトレルイエとデュバルによる2位争いの結果次第という展開となった。

1秒以内の差を保って懸命にトレルイエを追い上げるデュバル。
両者は一進一退の攻防を繰り返しながら25周終わりで同時にピットイン。
作業時間ではトレルイエ30秒7、デュバル30秒4と、PIAAナカジマがコンマ3秒上回ったが、 トレルイエはぎりぎりのタイミングでデュバルの鼻先を押さえ込んでコースに復帰した。

この2位争いを尻目に、20周終了時点でトレルイエとの差を5秒5まで広げた小暮は28周終わりでピットイン。 32.4秒の作業時間で悠々トップをキープしたままピットアウト。この時点でトレルイエは未だ130Rを立ち上がったばかり。という状態。
この時点でレースの勝敗はほぼ決した。
あとはタイトル争いがどう決着するか、にレースの興味は絞られた。

ルーティンストップを終えてもトレルイエとデュバルの戦いは続く。
30周目にトレルイエが1分44秒台にペースを上げると、デュバルも31周目に44秒905をたたき出してトレルイエのテールに張り付く。
ヘアピンで、シケインで、1コーナーで、積極的に仕掛けていくデュバル。一歩も引かないトレルイエ。

しかし二人のバトルは33周目にあっけない幕切れを迎える。
スプーンの立ち上がりからスリップに入り、130Rでインに飛び込んだデュバルと、 それまでどおりにレコードラインにクルマを進めたトレルイエが激しく接触。 両者はアウト側のグラベルに飛び出してタイヤウォールに激突したのだ。
幸い両ドライバーとも無傷でクルマを降りたが、これで二人のレースは終わってしまい、トレルイエのタイトル防衛の可能性もほぼ費えた。

一方、トップをひた走る小暮は同じ33周目に1分44秒595を記録。 皮肉なことにこのタイムがこのレースのファステストラップとなった。
2位に繰り上がった#19本山哲とはすでに15秒以上のマージンがある。

小暮は全く危なげない走りで残り18周を走りきり、最終的に2位に20秒362の大差をつけて今季4勝目を挙げ、 第7戦菅生から3戦連続のポール・トゥ・ウィンを達成した。
これで10ポイントを獲得してトータル51ポイント、リタイヤしたトレルイエを6ポイント上回り、 初めてのフォーミュラニッポン王座を獲得した。

3位には#36アンドレ・ロッテラーが入り、 小暮と同ポイントでこのレースに臨んだ#2松田次生は序盤に金石年弘との接触などがありながらもしぶとく51周を走り切り、 5位でフィニッシュ。ランキング3位は変わらないものの、2位トレルイエと同ポイントで2007シーズンを締めくくり、モバイルキャスト・ チーム・インパルにチームタイトルをもたらした。

また、今回スポット参戦した#27トニー・カナーンは、18番手スタートながら終始安定したペースで着実に順位を上げ、 7位で初めてのフォーミュラニッポンをフィニッシュした。
彼は残念ながらJAFの規定により選手権ポイントの対象にはならないが、慣れないクルマ、初めてのサーキットでの11ポジションアップは、 インディカーのトップドライバーの名に恥じないものといえよう。

フォーミュラニッポンはこれでオフシーズンに入るが、明後日20日にはドライバーオーディションが予定されており、 カナーンと同じインディカーシリーズから松浦孝亮、ヨーロッパのGP2からは平手晃平が、 全日本F3の上位ランカーとともに参加することとなっている。
また、2008シーズンには新たにパドルシフトの採用や、ノックアウト方式の予選、1イベント2レースの開催など、 新鮮な話題には事欠かない。

フォーミュラニッポンの2008シーズンは4月6日、富士スピードウェイで開幕する。

【後記】

 この記事が投稿されて以降、決勝後の公式車両検査にて、小暮卓史選手は失格となっています。詳しくは以下の記事をご覧ください。

Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Formula Nippon

FN:第9戦鈴鹿決勝結果

Fニッポン第9戦 -RIJ- (2007/11/18) Race Result Weather:Fine Course:Dry
2007 Formula Nippon Round 9 鈴鹿サーキット 5.807km

PNoDriverTeamEngineLapTime /
Behind
119本山 哲Arabian Oasis IMPULTOYOTA RV8J511:30'44.272
236アンドレ・ロッテラーDHG TOM'STOYOTA RV8J510.504
34ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラCARCHS KONDOTOYOTA RV8J5159.182
42松田 次生mobilecast IMPULTOYOTA RV8J5159.267
537荒 聖治DHG TOM'STOYOTA RV8J511'03.241
627トニー・カナーンKANAAN RACINGHONDA HF386E511'07.772
77片岡 龍也Team LeMansTOYOTA RV8J511'24.111
88高木 虎之介Team LeMansTOYOTA RV8J511'24.894
940ビヨン・ビルドハイムDoCoMo DANDELIONHONDA HF386E501Lap 
1055井出 有冶ARTAHONDA HF386E501Lap 
115平中 克幸SG 5ZIGENHONDA HF386E501Lap 
1234横溝 直輝BOSS.INGINGTOYOTA RV8J501Lap 
13*11立川 祐路TEAM CERUMOTOYOTA RV8J501Lap 
1433ロニー・クインタレッリBOSS.INGINGTOYOTA RV8J501Lap 
156吉本 大樹SG 5ZIGENHONDA HF386E474Laps
-------- 以上規定周回(45 Laps)完走 --------
-41ファビオ・カルボーンDoCoMo DANDELIONHONDA HF386E447Laps
-*1ブノワ・トレルイエmobilecast IMPULTOYOTA RV8J3219Laps
-*31ロイック・デュバルPIAA NAKAJIMAHONDA HF386E3219Laps
-20ミハエル・クルムArabian Oasis IMPULTOYOTA RV8J3219Laps
-3柳田 真孝CARCHS KONDOTOYOTA RV8J1635Laps
-56金石 年弘ARTAHONDA HF386E249Laps
-*32小暮 卓史PIAA NAKAJIMAHONDA HF386E失格
  • シャーシーは全車Lola FN06、タイヤは全車BSです。
  • Fastest Lap: CarNo.36 アンドレ・ロッテラー(DHG TOM'S) 1'44.640 (47/51) 199.78km/h
  • CarNo.11は、2007年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン統一規則第27条14.(反則スタート)により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.31は、2007年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン統一規則第28条12.(危険なドライブ行為)により、訓戒及びペナルティポイント1点を課した。
  • CarNo.1は、2007年鈴鹿サーキット一般競技規則書第25条~1)により訓戒とした。
  • CarNo.32は、2007年JAF国内競技車両規則12章第2条2.13(スキッドブロック)違反により、失格とした。

Formula Nippon

FN:第9戦鈴鹿フリー走行結果

Fニッポン第9戦 -RIJ- (2007/11/18) Free Session Weather:Fine Course:Dry
2007 Formula Nippon Round 9 鈴鹿サーキット 5.807km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
132小暮 卓史PIAA NAKAJIMAHONDA HF386E1'43.256--202.46
240ビヨン・ビルドハイムDoCoMo DANDELIONHONDA HF386E1'43.4390.1830.183202.10
331ロイック・デュバルPIAA NAKAJIMAHONDA HF386E1'43.5640.3080.125201.86
41ブノワ・トレルイエmobilecast IMPULTOYOTA RV8J1'44.0250.7690.461200.96
519本山 哲Arabian Oasis IMPULTOYOTA RV8J1'44.0600.8040.035200.90
611立川 祐路TEAM CERUMOTOYOTA RV8J1'44.2951.0390.235200.44
755井出 有冶ARTAHONDA HF386E1'44.3531.0970.058200.33
841ファビオ・カルボーンDoCoMo DANDELIONHONDA HF386E1'44.5411.2850.188199.97
92松田 次生mobilecast IMPULTOYOTA RV8J1'44.6701.4140.129199.72
1033ロニー・クインタレッリBOSS.INGINGTOYOTA RV8J1'44.7241.4680.054199.62
1120ミハエル・クルムArabian Oasis IMPULTOYOTA RV8J1'44.7741.5180.050199.53
1234横溝 直輝BOSS.INGINGTOYOTA RV8J1'44.8761.6200.102199.33
1356金石 年弘ARTAHONDA HF386E1'44.9021.6460.026199.28
144ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラCARCHS KONDOTOYOTA RV8J1'44.9411.6850.039199.21
1527トニー・カナーンKANAAN RACINGHONDA HF386E1'45.0401.7840.099199.02
167片岡 龍也Team LeMansTOYOTA RV8J1'45.1461.8900.106198.82
1737荒 聖治DHG TOM'STOYOTA RV8J1'45.1771.9210.031198.76
1836アンドレ・ロッテラーDHG TOM'STOYOTA RV8J1'45.2411.9850.064198.64
195平中 克幸SG 5ZIGENHONDA HF386E1'45.8272.5710.586197.54
208高木 虎之介Team LeMansTOYOTA RV8J1'46.2983.0420.471196.67
216吉本 大樹SG 5ZIGENHONDA HF386E1'46.6873.4310.389195.95
223柳田 真孝CARCHS KONDOTOYOTA RV8J1'46.7933.5370.106195.75
  • シャーシーは全車Lola FN06、タイヤは全車BSです。

Formula Nippon

FN:第9戦鈴鹿フリー走行 ポールシッターの小暮がトップタイム。カナーンは15番手

2007年全日本選手権フォーミュラニッポン第9戦の決勝前フリー走行は、#32小暮卓史(PIAA NAKAJIMA)がトップタイム。1分43秒256だった。
チームメイトのロイック・デュバルは3番手と、ナカジマ勢がここでも好調ぶりを見せつけた。

fn_r09_f_kogure

fn_r09_f_wirdheim

fn_r09_f_treluyer

fn_r09_f_matsuda

fn_r09_f_kanaan

2007年最終戦の決勝日を迎えた鈴鹿サーキットは快晴。しかし時折強風が吹きつける、 フォーミュラカーには厳しいコンディションとなった。
フリー走行は午前9時から30分間で行われた。

ポールシッターの小暮は開始10分でこのセッションのベストタイムを記録すると、その後はピットに留まり、 残り10分とチェッカー直前に44秒台で走行したのみ。タイトル争いに向けて準備は万端のようだ。

2番グリッドからスタートするデュバルも43秒564と、4位のブノワ・トレルイエにコンマ5秒の差をつけている。
3番手スタートの本山はトレルイエから0.035秒差の5位。
ナカジマ勢とインパル勢の差が何を意味するのかは、現時点では不明だが、2ストップやハーフタンクでのスタートなど、 何度も思い切った作戦を採ってきたPIAAナカジマが、ここでも何かをやってくる可能性は否定できないだろう。

また、残り時間7分で2番手タイムを出してきた、ビルドハイムの動きにも目が離せない。
一方、ランキング3位の松田次生は9番手と、ここでも苦戦している。

注目のカナーンは15番手。決勝では得意のロケットスタートが見られるのかにも注目したいところだ。

第9戦決勝は午後1時45分スタート。ピットストップ1回以上が求められる51周の戦いだ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Formula Nippon

FN:第9戦鈴鹿予選日 トニー・カナーンのコメント

fn_r09_kanaan

(今日の予選について)
難しかったよ。予選1回目はまぁまぁの出来だったし、2回目の前半も良かったんだけど、 ニュータイヤを履いて出て行くタイミングが良くなくて、トラフィックにつかまってしまったんだ。
12位以内が目標だったけど、そのせいで18位になってしまった。
でも皆さんが知ってるように、インディカーでの僕はスタートが得意で、いつも4、5ポジションは稼いでるから、 明日もスタートを決めて12位くらいにジャンプアップしたいね。
まだまだ勉強中だ。この場を借りて全てのドライバーに感謝したい。JRPにもね。
日本に来てからすごく楽しい時間を過ごしてるよ。

(2回目の予選の状況について)
残り5分でニュータイヤで出て行って、2周暖めてからアタックに入るつもりだったんだけど、そこでトラフィックにつかまってしまったんだ。 だから次の周でもう一度チャレンジしようとしたんだけど、そこで丁度チェッカーが出てしまった。

(今回参戦した経緯について)
今まで11年にわたるホンダとの関係もあるし、JRPからも打診があった。もてぎのインディカーでは優勝もしてるし、 面白いチャレンジになる、とも思ったから、すぐにOKしたんだ。
事前にテストのチャンスはあったんだけど、丁度そのときに息子が生まれて、妻の手伝いをしなきゃならなかったんで、走れなかったんだ。
招待してくれて感謝している。フォーミュラニッポンは日本のトップドライバーが集う、F1に次ぐビッグレースだから、 今回招待されたことには感謝しているよ。日本はブラジルの次に僕のファンの多い国だしね。アメリカよりも多いんだよ。 このシリーズを体験することを楽しみにしていたんだ。だからファンのみんなの前で良い走りをしたいね。
ナカジマチームはトップチームだし、僕に本当によくしてくれる。まだ良い結果は出せてないけど明日は期待して欲しい。

(カーナンバーを27にしたことについて)
27はダリオの使っていた番号だけど、来年はヒデキさんも使うことになってる。 だから彼にプレッシャーをかけてやる意味でも27を使うことにしたんだよ(笑)

(スタート方式の違いについて)
間違って僕だけローリングスタートしちゃうかもね(笑)
スタンディングスタートは12年ぶりだから、木曜日に練習したけど、どうなるかわからないね。

(ロングディスタンスを走った感想)
フルタンクでは昨日走ったよ。かなり体力的に厳しいと思ったね。日本人はみんな痩せているのに、 なんであんな重いハンドルで長時間ドライブできるのかな?きっとスシに何か秘密があるんだろうね(笑)

(武藤英紀について)
ヒデキさんからはいろいろアドバイスを貰ってて、とにかく速く走って勝つことが大事だといわれてる。
彼のことは知っていたけど、今まで話したことはなかったんだ。今週になって初めて話をしたんだけど、良い機会になったね。アンドレッティ・ グリーンレーシングはドライバー同士の関係を大事にするんだ。
彼はチームに期待されてるよ。だから僕からはプレッシャーに負けないことが大事だとアドバイスしてるんだ。 ウチのチームはいいドライバーがそろってて、ダニカ・パトリックも期待されてるし、マルコ・アンドレッティも期待されてる。 だけど僕はもうトシだから、そんなに期待されてないんじゃないかな。

(ステアリングの重さについて)
話題づくりになると思って重い重いって言ってきたけど、体力的に問題はないんだ。
でもレースが終わったら病院に直行かもね(笑)

(スポッターがいないなどのレース方式の違いについて)
ヨーロッパのレースも経験してるから大丈夫だよ。インディカーでもロードコースのレースはあるから、 ストラテジーの違いもそんなに問題はないよ。
今回はヒデキと無線で話す事になってるから、僕が文句を言えば逐一チームに伝わると思う。
でも話す内容はピットストップのタイミングとか、その程度じゃないかな。

(日本にいるブラジル人のファンについて)
金曜日に子供たちに会ったし、450通も応援の手紙を貰ったんだ。日本にこんなに沢山のブラジル人が住んでるのか、って驚いてるよ。
だからみんなの前で良い走りをしたけど、18番手からだからねえ。
でも昨日テレビを見ていたら、日本対ブラジルのバレーボールの試合をやってて、ブラジルが勝ったようだね。だから僕も頑張るよ。

(セナについて)
セナは今でも僕のヒーローだよ。彼は僕のキャリアをサポートしてくれたし、いろんなアドバイスをくれた。 一緒にカートで走ったこともあるんだ。
セナは日本を第2の故郷だと言っていたし、鈴鹿はすばらしいコースだから是非走るべきだと言っていた。 今まではテレビゲームでしか走ってなかったけどね。
だからカンパネラ(鈴鹿サーキット内のイタリアンレストラン)に彼の席があると聞いて、 彼にあやかろうと思って撫で回してきたよ(笑)

(ブラジルのファンへのメッセージ)
頑張ります。ベテランぞろいの中でレースをして、奇跡が起きることはないと分かってるけど。

(ホンダファンに向けて)
今回は必ずホンダがチャンピオンを獲ります。トヨタも速いけど、コグレがきっと勝つよ。

(所有しているホンダ車について)
アコードもMDXも持ってる。子供のためにオデッセイも買ったよ。次はシビックにインディカーのエンジンを載せようと思ってるんだけど、 どうしてもエンジンを譲ってくれないんだよねぇ。

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

Formula Nippon

FN:第9戦鈴鹿 予選上位3人のコメント

fn_r09_q_pc

小暮 卓史(ポールポジション)
1セット目のアタックのときは、水温センサーにトラブルが出て、思うように走れませんでした。
そのときは原因も良く分からなかったんですけど、2回目の予選までには直すことができました。
午後は3セットアタックしたんですが、ロイックが速くて、いつも彼を追いかける展開になりました。
走るたびにセッティングを変えていって、そのたびに納得できない部分を消し、 僕の持ってるイメージに近づけていく形で気持ちよく3セット走れました。
08タイヤを履けば、39秒台に入るかも、と言われていたので、今日のタイムは予想していました。
タイトルはブノワの順位次第ですけど、優勝することで可能性は上がります。今日ポールを獲れたことで、明日の決勝は変なプレッシャーもなく、 モチベーションの高い状態で挑めるようになりましたね。

ロイック・デュバル(予選2位)
悪くない結果ですが、満足はしていません。今朝の予選からポールポジションを狙っていましたから。
クルマは良かったんですが、午後はセットアップの時間が充分じゃなかったです。
でも、チームにとっては、チャンピオンシップを考える上でもフロントローを独占できたことは良かったんじゃないかと思います。 僕自身はポールが取れなくて残念ですが。
ニュースペックのタイヤはグリップが高いので、明日の決勝はフィジカル面でもタフなレースになると思います。
勿論勝つことが目標ですけど、チームメイトがチャンピオン争いをしているのですから、必要になればアシストするつもりです。

本山 哲(予選3位)
チャンピオンの権利はなくなりましたが、今年2勝してる鈴鹿で勝って終わりたいですね。
PIAAナカジマが速いので、それに近づけるようにここまで考えてきました。そのおかげで走り始めからクルマは乗りやすく、 ポテンシャルが上がってるのが実感できたので、ポールを獲るつもりでしたけど、まだ届きませんでしたね。
明日はとにかく勝ちたいです。まだ戦略は決めてませんけど、スタートで前に出ることを基準に考えていくつもりです。 チームオーダーとかは今のところ考えていませんよ。

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

Formula Nippon

FN:第9戦鈴鹿公式予選2回目 ポールはまたしても小暮。PIAAナカジマが3連続1-2!

2007全日本選手権フォーミュラニッポン第9戦の公式予選2回目は、#32小暮卓史(PIAA NAKAJIMA)が1分40秒510と、コースレコードを大幅に更新して3戦連続、今季4度目のポールポジションを獲得。 逆転タイトル獲得に向けて大きく前進することとなった。
2番手にはロイック・デュバルがつけ、中嶋企画が3戦連続でフロントローを独占した格好だ。

fn_r09_q2_kogure

fn_r09_q2_duval

fn_r09_q2_motoyama

公式予選2回目は午後3時10分より、45分間で行われた。
午前中の予選で本山哲、松田次生らが2セットを投入したのに対し、デュバル、ブノワ・トレルイエ、小暮、アンドレ・ ロッテラーらは2回目の予選に向けてニュータイヤを3セット温存している。

大半のドライバーは開始早々にユーズドタイヤでコースに出て行ったが、デュバル、トレルイエ、 ビルドハイムらはガレージに留まってアタックのタイミングを待つ作戦に出た。

トレルイエは開始10分過ぎに最初のアタックを開始。ニュータイヤで1分41秒264を出して午前中のトップタイムを上回って見せた。
その3分後にロッテラーがアタック。こちらは41秒879に留まった。

トレルイエがアタックを終えてピットに戻るのと入れ替わりに、今度はデュバルがアタックを開始。 小暮も2セット目のタイヤを投入してデュバルのすぐ後ろを走り始めた。
ここでデュバルが出したタイムは1分41秒012。第2戦鈴鹿で松田次生の記録したコースレコード、41秒115を早くも更新してみせた。 小暮は41秒288でこの時点での3番手だ。

残り時間18分でトレルイエが3セット目を投入、セクター1、セクター2とダントツの速さでアタックを続け、 最初に41秒の壁を破った。タイムは1分40秒934だ。

しかし残り11分で3セット目を投入した中嶋企画の二人はこのタイムを更に上回り、デュバル40秒769、 小暮は40秒549を叩き出す。
アタックを終えた二人はピットですぐに4セット目を装着してコースへ。
残り時間はすでに5分を切り、他のドライバーたちも4セット目を履いてアタックを始めている。

最後のアタックで小暮はタイムを更に削って40秒510。
デュバルは40秒787と僅かに更新ならず。
3番手には本山が飛び込んできた。タイムは1分40秒929だ。
その他、ロッテラーも41秒087を記録し、このセッションで上位5人がコースレコードを更新することとなった。

一方トレルイエは逆バンクでイン側の縁石にフロントタイヤを引っ掛けて姿勢を乱し、アタックを断念。 松田も41秒805までしかタイムを縮められず、11位。タイトル獲得はかなり難しくなってしまった。
注目のトニー・カナーンも、ニュータイヤでアタックを始めたところでトラフィックにつかまり、

タイム更新のチャンスを失ったため、18位に終わった。

第9戦決勝は明日午後1時45分より、51周で戦われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Formula Nippon

FN:第9戦鈴鹿公式予選総合結果

Fニッポン第9戦 -RIJ- (2007/11/17) Qualfying Session Weather:Fine Course:Dry
2007 Formula Nippon Round 9 鈴鹿サーキット 5.807km

PNoDriverTeamEngineQualify1
Qualify2
TimeDelaykm/h
132小暮 卓史PIAA NAKAJIMAHONDA HF386E1'42.094
*R1'40.510
R1'40.510-207.99
231ロイック・デュバルPIAA NAKAJIMAHONDA HF386E1'41.534
*R1'40.769
R1'40.7690.259207.46
319本山 哲Arabian Oasis IMPULTOYOTA RV8J1'41.535
*1'40.929
R1'40.9290.419207.13
41ブノワ・トレルイエmobilecast IMPULTOYOTA RV8J1'41.554
*R1'40.934
R1'40.9340.424207.12
536アンドレ・ロッテラーDHG TOM'STOYOTA RV8J1'41.557
*R1'41.087
R1'41.0870.577206.80
641ファビオ・カルボーンDoCoMo DANDELIONHONDA HF386E1'42.683
*1'41.243
1'41.2430.733206.49
733ロニー・クインタレッリBOSS.INGINGTOYOTA RV8J1'42.249
*1'41.483
1'41.4830.973206.00
856金石 年弘ARTAHONDA HF386E1'42.305
*1'41.496
1'41.4960.986205.97
940ビヨン・ビルドハイムDoCoMo DANDELIONHONDA HF386E1'42.208
*1'41.514
1'41.5141.004205.93
1020ミハエル・クルムArabian Oasis IMPULTOYOTA RV8J1'42.351
*1'41.630
1'41.6301.120205.70
112松田 次生mobilecast IMPULTOYOTA RV8J1'42.252
*1'41.805
1'41.8051.295205.35
1255井出 有冶ARTAHONDA HF386E1'42.288
*1'41.881
1'41.8811.371205.19
1334横溝 直輝BOSS.INGINGTOYOTA RV8J1'43.144
*1'42.198
1'42.1981.688204.56
146吉本 大樹SG 5ZIGENHONDA HF386E1'44.009
*1'42.210
1'42.2101.700204.53
157片岡 龍也Team LeMansTOYOTA RV8J1'42.988
*1'42.318
1'42.3181.808204.32
1611立川 祐路TEAM CERUMOTOYOTA RV8J1'43.333
*1'42.383
1'42.3831.873204.19
174ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラCARCHS KONDOTOYOTA RV8J1'43.137
*1'42.398
1'42.3981.888204.16
1827トニー・カナーンKANAAN RACINGHONDA HF386E1'42.846
*1'42.403
1'42.4031.893204.15
198高木 虎之介Team LeMansTOYOTA RV8J1'43.126
*1'42.410
1'42.4101.900204.13
2037荒 聖治DHG TOM'STOYOTA RV8J1'43.295
*1'42.643
1'42.6432.133203.67
215平中 克幸SG 5ZIGENHONDA HF386E1'43.675
*1'43.226
1'43.2262.716202.52
223柳田 真孝CARCHS KONDOTOYOTA RV8J1'47.073
*1'44.961
1'44.9614.451199.17
以上予選通過 基準タイム ( 107% ) 1'47.5457.036194.38
  • シャーシーは全車Lola FN06、タイヤは全車BSです。

Formula Nippon

FN:第9戦鈴鹿公式予選2回目結果

Fニッポン第9戦 -RIJ- (2007/11/17) Qualfying Session #2 Weather:Fine Course:Dry
2007 Formula Nippon Round 9 鈴鹿サーキット 5.807km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
132小暮 卓史PIAA NAKAJIMAHONDA HF386ER1'40.510--207.99
231ロイック・デュバルPIAA NAKAJIMAHONDA HF386ER1'40.7690.2590.259207.46
319本山 哲Arabian Oasis IMPULTOYOTA RV8JR1'40.9290.4190.160207.13
41ブノワ・トレルイエmobilecast IMPULTOYOTA RV8JR1'40.9340.4240.005207.12
536アンドレ・ロッテラーDHG TOM'STOYOTA RV8JR1'41.0870.5770.153206.80
641ファビオ・カルボーンDoCoMo DANDELIONHONDA HF386E1'41.2430.7330.156206.49
733ロニー・クインタレッリBOSS.INGINGTOYOTA RV8J1'41.4830.9730.240206.00
856金石 年弘ARTAHONDA HF386E1'41.4960.9860.013205.97
940ビヨン・ビルドハイムDoCoMo DANDELIONHONDA HF386E1'41.5141.0040.018205.93
1020ミハエル・クルムArabian Oasis IMPULTOYOTA RV8J1'41.6301.1200.116205.70
112松田 次生mobilecast IMPULTOYOTA RV8J1'41.8051.2950.175205.35
1255井出 有冶ARTAHONDA HF386E1'41.8811.3710.076205.19
1334横溝 直輝BOSS.INGINGTOYOTA RV8J1'42.1981.6880.317204.56
146吉本 大樹SG 5ZIGENHONDA HF386E1'42.2101.7000.012204.53
157片岡 龍也Team LeMansTOYOTA RV8J1'42.3181.8080.108204.32
1611立川 祐路TEAM CERUMOTOYOTA RV8J1'42.3831.8730.065204.19
174ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラCARCHS KONDOTOYOTA RV8J1'42.3981.8880.015204.16
1827トニー・カナーンKANAAN RACINGHONDA HF386E1'42.4031.8930.005204.15
198高木 虎之介Team LeMansTOYOTA RV8J1'42.4101.9000.007204.13
2037荒 聖治DHG TOM'STOYOTA RV8J1'42.6432.1330.233203.67
215平中 克幸SG 5ZIGENHONDA HF386E1'43.2262.7160.583202.52
223柳田 真孝CARCHS KONDOTOYOTA RV8J1'44.9614.4511.735199.17
以上予選通過 基準タイム ( 107% ) 1'47.5457.0362.585194.38
  • シャーシーは全車Lola FN06、タイヤは全車BSです。
  • 従来のコースレコード: 1'41.115

Formula Nippon

FN:第9戦鈴鹿公式予選1回目 暫定ポールはデュバル。カナーンは13番手発進

2007年全日本選手権フォーミュラニッポン第9戦の公式予選1回目が11月17日、鈴鹿サーキットで行われ、#31ロイック・ デュバル(PIAA NAKAJIMA)が1分41秒534を記録して暫定ポールを獲得した。
注目のインディカードライバー、トニー・カナーン(カナーン・レーシング)は13番手だった。

fn_r09_q1_duval

fn_r09_q1_motoyama

fn_r09_q1_treluyer

fn_r09_q1_kanaan

2007年のフォーミュラニッポンもいよいよ最終戦。
タイトルの行方はブノワ・トレルイエ、小暮卓史、松田次生の3人に絞られた。 しかもランキングトップのトレルイエから3位の松田までの差はわずか4ポイントと接近しており、今日の予選、 明日の決勝と3人による白熱のタイトル争いが大いに期待できる。
しかも今回は、アメリカのインディカーシリーズからトニー・カナーンが参戦。 カナーンは2004年のインディカーチャンピオンであるとともに、今年のインディ・ジャパン300でも優勝している。
誰もが認めるアメリカンオープンホイールのトップドライバーが、日本の最高峰フォーミュラでどんな走りをするかにも注目だ。

公式予選1回目は午前11時15分より45分間で行われた。
いつものように殆どのドライバーがセッション半ばまでピットに待機する中、カナーンは開始10分でコースイン。 最初のアタックで1分42秒846を記録した。

続いて残り27分でミハエル・クルムがコースイン。1分42秒351を出してレギュラードライバーの満目を保った。

残り時間が20分を切ったあたりから他のドライバーもアタックを開始。
ここでトレルイエが1分41秒554と一気に41秒台中盤のタイムを出してみせる。
一方、ここまで2連勝してランキング2位に上がってきた小暮は、柳田のコースアウトでデグナーに黄旗が出たために一旦ピットに戻ったが、 残り11分でアタックを再開。

小暮がコースに復帰した直後、デュバルがこのセッションのベストタイムとなる1分41秒534を記録した。
小暮のアタックは1分42秒094。結局これがこのセッションのベストとなり、小暮は5番手に留まった。

残り5分を切ったあたりで大半のドライバーが2セット目のアタックに取り掛かる中、デュバルとトレルイエは走行を切り上げ、 午後の予選にタイヤを温存する作戦に出る。

2セット目を投入したドライバーの中では本山哲が目覚しい走りを見せた。
本山がチェッカー直前に叩き出したタイムは1分41秒535。トップのデュバルまでは僅か1000分の1秒だ。
ランキング3位の松田もここでタイムアップを果たしたが、1分42秒252、8番手に留まった。
カナーンは2セット目を投入するも、タイムアップならず。13番手で最初の予選を終えた。

第8戦もてぎから苦戦の続く松田。午後の予選でどこまで挽回できるか。
ここまで2連続ポールの小暮の逆転はあるのか。
注目の予選2回目は午後3時10分より同じく45分間で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Formula Nippon

FN:第9戦鈴鹿公式予選1回目結果

Fニッポン第9戦 -RIJ- (2007/11/17) Qualfying Session #1 Weather:Fine Course:Dry
2007 Formula Nippon Round 9 鈴鹿サーキット 5.807km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
131ロイック・デュバルPIAA NAKAJIMAHONDA HF386E1'41.534--205.89
219本山 哲Arabian Oasis IMPULTOYOTA RV8J1'41.5350.0010.001205.89
31ブノワ・トレルイエmobilecast IMPULTOYOTA RV8J1'41.5540.0200.019205.85
436アンドレ・ロッテラーDHG TOM'STOYOTA RV8J1'41.5570.0230.003205.85
532小暮 卓史PIAA NAKAJIMAHONDA HF386E1'42.0940.5600.537204.76
640ビヨン・ビルドハイムDoCoMo DANDELIONHONDA HF386E1'42.2080.6740.114204.54
733ロニー・クインタレッリBOSS.INGINGTOYOTA RV8J1'42.2490.7150.041204.45
82松田 次生mobilecast IMPULTOYOTA RV8J1'42.2520.7180.003204.45
955井出 有冶ARTAHONDA HF386E1'42.2880.7540.036204.38
1056金石 年弘ARTAHONDA HF386E1'42.3050.7710.017204.34
1120ミハエル・クルムArabian Oasis IMPULTOYOTA RV8J1'42.3510.8170.046204.25
1241ファビオ・カルボーンDoCoMo DANDELIONHONDA HF386E1'42.6831.1490.332203.59
1327トニー・カナーンKANAAN RACINGHONDA HF386E1'42.8461.3120.163203.27
147片岡 龍也Team LeMansTOYOTA RV8J1'42.9881.4540.142202.99
158高木 虎之介Team LeMansTOYOTA RV8J1'43.1261.5920.138202.72
164ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラCARCHS KONDOTOYOTA RV8J1'43.1371.6030.011202.69
1734横溝 直輝BOSS.INGINGTOYOTA RV8J1'43.1441.6100.007202.68
1837荒 聖治DHG TOM'STOYOTA RV8J1'43.2951.7610.151202.38
1911立川 祐路TEAM CERUMOTOYOTA RV8J1'43.3331.7990.038202.31
205平中 克幸SG 5ZIGENHONDA HF386E1'43.6752.1410.342201.64
216吉本 大樹SG 5ZIGENHONDA HF386E1'44.0092.4750.334200.99
223柳田 真孝CARCHS KONDOTOYOTA RV8J1'47.0735.5393.064195.24
以上予選通過 基準タイム ( 107% ) 1'48.6417.1071.568192.42
  • シャーシーは全車Lola FN06、タイヤは全車BSです。
  • 従来のコースレコード: 1'41.115

SUPER GT

SGT:第9戦富士 インプレッサ、決勝11位で最終戦を終える (SUBARU)

◇クスコDUNLOPスバルインプレッサ、 決勝11位で最終戦を終える
【公式予選】

 10時10分に始まった20分間のGT300専有走行枠、青木は開始5分でコースイン。1分42秒935で15位につけた。

 10時50分からの混走枠ではまず山野が予選基準タイムをクリア。そして再び青木が2セット目のタイヤを装着してタイムアップとスーパーラップ(SL)進出を狙った。このセッションで青木は1分42秒856、そして1分42秒829へとタイムアップを果たしたが13位にとどまり、SL進出はならなかった。

【決勝レース】

 朝から晴天となった富士スピードウェイ。今回はGTレース100戦目ということもあり5万人近いファンが詰め掛けた。

 14時04分決勝レースがスタート。スタートドライバーも青木が初めて務めることになった。混乱のオープニングラップでポジションをひとつ上げた青木は、6周目にも#55フォードGTをパスして11位へ浮上。さらに10周を過ぎると10位の#33ポルシェに追いついた。しかし#33ポルシェはストレートが速く、コーナーで追い越してもストレートで突き放すことができず、時にはサイドバイサイドでSUBARUファンを沸かせるもポジションが変わることはなかった。24周を過ぎると早めのピットインをするチームが出始め、青木は25周目には8位にポジションアップ。さらには33周目には5位へ順位を上げて34周でピットイン、山野に交代した。

 山野は19位でコースへ出ると、他の車両がピット作業をする間にジワジワとポジションアップ。ほとんどの車両がピット作業を終えた42周目には13位にポジションを上げていた。山野は49周目に#47Zをパスして12位へ。そしてそのポジションでチェッカーを受けた。

 レース終了後に10位でチェッカーを受けた車両がペナルティを受けたために11位へ繰り上がることとなった。今回のレースはノントラブルで走りきり多くのデータを収獲できたが、非常に厳しいシーズンとなった。

青木孝行
 「ハンコックのポルシェとやり合ってしまい、若干のタイムダウンはあったかもしれません。向こうはストレートが速くてこちらはコーナリングが速いので、3回ほど抜いては抜かれを繰り返しました。前回のレースからクルマをFR寄りに変えてきていて、今回はいい動きが出るようになり、望んでいたものに近づいてきました。勝つためにはまだまだ足りない部分があるので、もっともっといい内容にしたいと思います」
スバルモータースポーツの詳細は下記WEBサイトをご覧ください。
[スバルモータースポーツマガジン]

Text: スバルテクニカインターナショナル株式会社

SUPER GT

SGT:第9戦富士 レクサスSC430が4位フィニッシュ (TOYOTA)

SUPER GT最終戦 レクサスSC430が4位フィニッシュ
GT300クラスではTDP大嶋・石浦が駆るトヨタMR-Sがタイトル獲得!
07sgt_rd9_1
4位でフィニッシュしたレクサスSC430
(No.38 ZENT CERUMO SC430)

 2007年シーズンのSUPER GT最終戦となる第9戦「FUJI GT 300km RACE」が11月3日(土)、4日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催された。

 今大会にはGT500クラスに16台、GT300クラスに28台の計44台がエントリー。トヨタ勢はGT500クラスに6台のレクサスSC430、GT300クラスに2台のトヨタMR-Sと1台のトヨタ セリカが出場した。

 このシーズン最終戦は、1994年に全日本GT選手権としてシリーズが始まって以来、通算100戦目という記念すべき大会であり、トヨタ勢にとってはホームコースでの活躍に期待が集まった。

 また、GT300クラスでは、TDPドライバー大嶋和也・石浦宏明の2人が駆り、ランキング2位につけるToystory apr MR-S 101号車が逆転タイトルの可能性を残しての最終戦挑戦となった。

◆予選◆

 3日(土)曇り空で、肌寒い天候の下、午前10時10分から予選第1回目が行われた。この予選第1回目は、GT500クラスの出場車16台全てが1秒以内に入るという激しい争いとなり、ZENT CERUMO SC430 38号車が2番手タイム。Forum Eng. SC430 6号車が7番手、ECLIPSE ADVAN SC430 25号車が9番手、宝山TOM'S SC430 1号車が10番手で4台のレクサス SC430がスーパーラップ進出を決めた。

 午後1時50分から予選第2回目に続き行われたスーパーラップでは、最初にアタックを行った1号車が4番手グリッドを獲得。38号車が6番手につけた。

 GT300クラスでは、タイトルを争う101号車が予選第1回目に2番手、そしてスーパーラップではトップタイムを刻み、見事ポールポジションを獲得した。

◆決勝◆

 4日(日)午後2時、好天に恵まれ、気温17度、路面温度25度のコンディションで4.563kmを66周して競われる決勝レースのスタートが切られた。

 2列目4番手グリッドの1号車は順当なスタートを切ったが、3列目6番手グリッドの38号車がすぐにポジションを上げ、1号車をパスし4位へ進出。後方では、10番手スタートの6号車がポジションをアップし、7位に浮上するなど、序盤戦から、3台のレクサスSC430が中団グループを形成してのバトルを繰り広げた。

 しかし、48周目に6号車が突然コース上でストップ。戦線離脱を余儀なくされてしまった。  レースを通してポジションを守り続けた38号車は、レクサスSC430勢最上位の4位でチェッカーを受けた。一方、レース後半戦では、NSXの追撃を受け、激しいテール・トゥ・ノーズでのバトルを続けた1号車だったが、最後までポジションを守り、6位でフィニッシュを果たした。

07sgt_rd9_2
最終戦での劇的な逆転タイトル獲得を祝う
TDPドライバー石浦宏明(左)と大嶋和也(右)

 GT300クラスでは、ポールポジションからスタートした101号車が、タイヤに苦しみながらも上位をキープ。終盤は、タイトルを争う紫電との手に汗握る2位争いが最終ラップまで展開されたが、TDPドライバーの石浦宏明がこのバトルを抑え切り、2位でフィニッシュ。

 ポイントでは同点ながら、優勝回数で上回り、見事GT300クラスのドライバーズタイトルを獲得した。また、チームメイトのTDPドライバー大嶋和也は先にタイトルを獲得した全日本F3と共に、今季2冠を得ることとなった。

トヨタ自動車(株)モータースポーツ部主査 林博美のコメント:
 区切りのイベントと言うことで、全力で臨んだが、前半のタイヤ選択が計算通りに行かずに、トップとの差を詰めることが出来なかった。来年はチャンピオンタイトル奪還に向けて再び全力を尽くして行きたい。GT300クラスでは、TDPドライバーの若手2人が大きな成長を果たし、チャンピオン獲得という大金星を挙げてくれた。彼らの今後の活躍を期待して頂きたい。また今年一年、皆様から頂いた熱い応援に心より感謝申し上げたい。

Text & Photo: トヨタ自動車株式会社

SUPER GT

SGT:第9戦富士決勝 カルソニック インパルZが2位表彰台 (NISMO)

■カルソニック インパルZが2位表彰台でシリーズ最終戦を終える

 決勝レース日は日中の最高気温20度と、晩秋とは思えない温かな一日となり、4万8,800人もの観客が富士スピードウェイを訪れていた。午後2時にフォーメーションラップが始まり、続いて66周300kmの決勝レースがスタートした。

 ポールポジションから飛び出した#12 Zは1周目には2位に0.9秒差をつけ序盤からリードを築く作戦を取った。そのままのハイペースで周回したトレルイエは、13周目には後続との差を2.9秒にまで広げたが、その後タイヤの摩耗によるハンドリング変化に対応しているうちに#32 NSXが背後に迫った。19周目のストレートでついに首位を明け渡し、26周目に3位へと後退。28周目にはピットインして星野にドライバーチェンジした。星野は挽回のためピットアウト直後から#17NSXを追い上げ、2周目の第1コーナーで捉えて逆転に成功した。約40周の長丁場を受け持った星野は再三背後を脅かす#17の追撃をことごとくはね除け、66周目のコントロールラインを2位で通過した。

 ニスモの2台は、序盤はタイヤをセーブする作戦を取り、スタート直後は下位を走ったが、10周を過ぎたあたりから、レース隊列の落ち着きを見計らって徐々にペースアップしていった。しかし、本山哲が駆る「XANAVI NISMO Z」(#23)は、15周目に#3 Zと接触してコースオフ。タイヤにフラットスポットを作って緊急ピットインすることになった。テールエンドの修理も行ったため、コースに戻った時には16位に後退していた。その後、後半のリチャード・ライアンに交代したのちも同車は力強い走りを見せ、最終的には14位で完走を果たした。

 一方、優勝すれば逆転チームチャンピオン獲得のチャンスがあった「MOTUL AUTECH Z」(#22 ミハエル・クルム/松田次生)は、スタートを受け持ったクルムが序盤を15位、14位で走行した後ペースアップ。暫定ながら最高4位まで順位を押し上げて後半の松田にドライバーチェンジした。松田は9位でレースに戻り、淡々とマイレージを重ねて48周目に8位となり、そのままレースをフィニッシュした。しかし最終周、#8 NSXの後ろから接触したことに35秒のタイムペナルティを課せられ、記録は9位完走となった。

 レース日の朝に行われたフリー走行では、速い周回タイムを記録していた「YellowHat YMS モバHO! TOMICA Z」(#3 セバスチャン・フィリップ/柳田真孝)は、序盤に#23 Zと接触、後半には#39 SC430と接触する不運があり、2度のドライブスルーペナルティを受けて15位完走でレースを終えた。

 また、同様に期待された「WOODONE ADVAN Clarion Z」(#24 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/荒聖治)は、レースをスタートしたオリベイラが一時2位を走る好走を見せ、最終的には5位完走を果たした。

上記の詳細は下記WEBサイトをご覧ください。
http://www.nismo.co.jp/M_SPORTS/index.html

Text: NISMO

SUPER GT

SGT:第9戦富士 100戦目の記念すべきレースでEPSON NSXが今シーズン初優勝 (HONDA)

GT100戦目の記念すべきレースで#32 EPSON NSX(L.デュバル/F.カルボーン組)が今シーズン初優勝。#8 AUTOBACS RACING TEAM AGURIがチーム部門のタイトルを獲得

gt_r09_h_01

第9戦 富士スピードウェイ 2007年11月4日(日)・決勝 会場:富士スピードウェイ(4.563km) 天候:予選/曇り 決勝/晴れ 気温:17℃(14:00現在) 路面温度:23℃(14:00現在) 決勝レース:66周(301.158km) 観客:4万8800人(主催者発表)

 11月4日(日)、静岡県の富士スピードウェイにおいて2007 オートバックス SUPER GTシリーズの最終戦となる、第9戦「FUJI GT 300km RACE」の決勝レースが開催された。

gt_r09_h_02

 今回の最終戦・富士ラウンドは、1994年から始まった全日本GT選手権から通算100戦目という記念すべきレースとなった。シリーズタイトル争いでは、前戦のオートポリス・ラウンドにて#8 ARTA NSXの伊藤大輔選手とラルフ・ファーマン選手が、初のドライバーズ部門のシリーズチャンピオンを獲得している。あとはチーム部門のタイトル獲得を残すのみとなり、#8 AUTOBACS RACING TEAM AGURIが102ポイントを獲得してポイントをリードしている。2位とは22ポイントの差があるため、ランキング2位の#22 NISMOが優勝したとしても10位以内でチェッカーフラッグを受けることができれば、タイトルを獲得することとなる。

 3日(土)に開催された公式予選は、予選2回目のスーパーラップにHonda NSX-GT勢が3台出場。前戦から先行開発の一環ということで4Lエンジンを投入している#17 金石勝智/金石年弘組(REAL NSX)が2番手を獲得。続く3番手に#32 ロイック・デュバル/ファビオ・カルボーン組(EPSON NSX)、5番手に#18 道上龍/小暮卓史組(TAKATA童夢NSX)となった。#100 ドミニク・シュワガー/細川慎弥組(RAYBRIG NSX)と#8 伊藤大輔/ラルフ・ファーマン組(ARTA NSX)は13-14番グリッドから決勝スタートを迎えることとなった。

 決勝レースが開催された4日は快晴となったが、スタート時の気温は17℃、路面温度は23℃と肌寒いコンディションでのレースとなった。富士スピードウェイに駆けつけた4万8800人の大観衆が見守る中、44台(GT500クラス計16台)のマシンがフォーメーションラップを開始。14時04分にローリングスタートが切られた。

 オープニングラップは、#12 カルソニック インパル Zがトップで通過。続く2位に#17 REAL NSXの金石年弘選手、3位に#32 EPSON NSXのL.デュバル選手、6位に#18 TAKATA童夢NSXの小暮選手、10位に#8 ARTA NSXのR.ファーマン選手、11位に#100 RAYBRIG NSXのD.シュワガー選手が続く。

 7周目、L.デュバル選手が金石年弘選手をパスして2位に浮上。トップを追走し、徐々にタイム差を縮めていく。15周終了時でトップとの差は2秒を切り、18周終了時には0.486秒まで接近する。そして、19周目のホームストレートから1コーナーの進入でL.デュバル選手が#12 カルソニックインパル Zをパスして#32 EPSON NSXがトップに浮上。金石年弘選手も#12 カルソニック インパル Zに追いつき、激しいバトルを繰り広げる。

 23周終了時に7位を走行していた#100 RAYBRIG NSXがピットイン。ドライバー交代を行うものの、左リアタイヤの交換に手間取り、大きくタイムをロスしてしまう。直後の24周目に#18 TAKATA童夢NSXの小暮選手がダンロップコーナーで単独スピンを喫するが、すぐにレースへ復帰。26周目には、#17 REAL NSXの金石年弘選手が2位に浮上。NSX-GTが1-2態勢を築く。

 30周終了時にトップを走行する#32 EPSON NSXがピットイン。タイヤ4本を交換し、32秒1のピット作業を終えて、F.カルボーン選手がコースに復帰した。#8 ARTA NSXは黄旗追い越しによるピットスルー・ペナルティの裁定により、後退を余儀なくされた。

 ほぼ全車がドライバー交代を終えた38周終了時点で、トップは#32 EPSON NSXのF.カルボーン選手、#17 REAL NSXは金石勝智選手にドライバー交代した直後にパスされたために3位を走行。#100 RAYBRIG NSXは#1 宝山 TOM'S SC430と激しい7位争いを展開する。10位に#18 TAKATA童夢NSXの道上選手、12位で#8 ARTA NSXの伊藤選手が走行する。

 トップのF.カルボーン選手は49周終了時点で2位と21.656秒の大差を築いて独走。一方で、2位争いは、#12 カルソニック インパル Zと#17 REAL NSXの金石勝智選手が激しいバトルを展開する。

 GT通算100戦目の記念すべきレースは、F.カルボーン選手が独走態勢を最後まで維持しながら66周走りきり、#32 EPSON NSXに今シーズン初優勝をもたらした。EPSON NSXは昨年の最終戦・富士ラウンドに続き、2年連続優勝を達成した。#17 REAL NSXは、追い上げはかなわなかったものの、3位でチェッカーフラッグを受けて今シーズン初の表彰台を獲得した。#100 RAYBRIG NSXは7位、#8 ARTA NSXは8位、#18 TAKATA童夢NSXは10位でチェッカーフラッグを受け、NSX-GT全車が完走を果たした。

 この結果、#8 AUTOBACS RACING TEAM AGURIはチーム部門のシリーズタイトルを獲得。Hondaにとって2000年以来のダブルタイトル獲得となった。

コメント
白井 裕 Honda NSX-GTプロジェクト・プロジェクトリーダー
「おかげさまで、今シーズンは『速いNSX』を証明できました。ダブルタイトル獲得を目標とし、結果的に5勝を挙げて、そのうち3勝を挙げたARTA NSXが両部門のタイトルを獲得できたことを大変うれしく思います。これも、チームが一丸となって努力した結果だと感じています。今回のレースは、目標としていた優勝と5台全車完走を達成することができました。今日のEPSON NSXは、タイヤの能力を最大限に発揮したマシンのセットアップやドライバーのがんばりによって2位以下を引き離すすばらしいレース展開で優勝してくれました。REAL NSXは、来シーズンへ向けて先行開発を行っている4Lエンジンの信頼性向上を達成し、見事に初表彰台を獲得してくれました。これからも、ファンの皆様へ『速いNSX』をお見せできるように一層の努力をしていきたいと思います。今シーズンの温かいご声援をありがとうございました」
ロイック・デュバル #32 EPSON NSX(優勝)
「最高の気分です。昨年の最終戦も優勝しましたが、救済措置もあったので今年の方が優勝の実感が強いです。今回は、チームや多くのスタッフの努力のおかげで、マシンのセッティングとタイヤが完ぺきな状態でした。難しいレースではありませんでしたが、GT300クラスのマシンを抜くときと、黄旗に注意しながら走りました。交代したファビオ(カルボーン)もすばらしい走りでほかを引き離してくれました。完ぺきなレースでしたね」
ファビオ・カルボーン #32 EPSON NSX(優勝)
「ロイック(デュバル)が、前半で独走してくれたので安心して走ることができました。とにかく、ほかのマシンと接触しないことと、コース状況を冷静に判断することを心掛けました。すばらしいマシンに仕上げてくれたチームスタッフや、タイヤメーカーのスタッフたちに感謝したいです。また、今シーズンずっと信頼してくれた中嶋監督にお礼を伝えたいです。初参戦となった今シーズンは、マシンを乗りこなすことが最初の目標でしたが、マシンのポテンシャルが高く、すぐに慣れることができました。応援してくれたファンの皆さん、ありがとうございました」

Text & Photo: HONDA

SUPER GT

SGT:2007シリーズチャンピオンのコメント

gt_2007_champion

GT500クラスドライバーズチャンピオン&チームチャンピオン #8ARTA NSX
伊藤 大輔
最高です。
オートポリスで決められたことが良かったです。富士でウェイトを積んだ状態で戦うのは厳しいですから。
今日は完走できればそれでいいと言われて走りましたが、入れ込みすぎても、気を抜きすぎても駄目なので、 却って心のコントロールが難しかったです。
去年は最後の最後でタイトルを取り逃がしたので、今年は取れるときにポイントを取っておくつもりで走っていました。
開幕戦でエンジントラブルが出ましたけど、それ以降はミスもトラブルも出ないで、 着実にポイントを拾っていったのがタイトルを取れた一番の要因だと思います。

ラルフ・ファーマン
ファンタスティックな一年でした。クルマも最高でした。
ホンダは毎年タイトルを取り逃がしていたので、今年チャンピオンになれて本当に良かったです。
今日のレースでも序盤から順位を上げることができ、良い内容でした。
来年の目標は勿論、2年連続のダブルタイトルですよ。

鈴木 亜久里(チーム監督)
本当にありがとうといいたい。
ARTAをはじめて10年目の節目の年でしたし、ホンダと一緒にやり始めてから初めてのチャンピオンということで。
これもチャンピオンを獲りたい、という目標に向かってチームが一丸となって仕事をしてきた結果だと思う。
ドライバーもペアを組んで3年になるけど、一年目からチャンピオン争いをしてくれたし、今年はミスも全くなかった。それにすごく速い。
なにより10年の節目にオートバックスさんにタイトルをプレゼントできたのが一番良かったですね。

GT300クラスドライバーズチャンピオン #101トイストーリーレーシングaprMR-S
大嶋 和也
最終戦で2位になれましたが、最後の最後まで紫電に苦しめられました。
今年は最初からチャンピオンを獲るつもりで、毎戦毎戦死に物狂いで戦ってきました。
来年のことはまだわかりませんけど、どこでレースをしてても一年目からチャンピオンを狙っていきます。

石浦 宏明
シーズン前半は流れが良かったのに、途中から不運が重なってライバルにも追いつかれてしまいました。
でも、最終戦に向けてミシュランも良いタイヤを作ってきたし、尾川さんもスペシャルエンジンを用意してくれました。
みんなが頑張ってくれたのでタイトルを獲れました。
大嶋と組めたことでやりやすかったし、チームも思うようにやらせてくれたので、自分も成長できたのだと思います。

GT300クラスチームチャンピオン #2プリヴェKENZOアセット紫電
後藤 誠(チーム監督)
この席にウチのドライバーと一緒に並びたかったです。
2年続けて同ポイントで2位というのはやろうと思っても中々できないことですが、タイトルが獲れなくて残念です。
でも今日のレース内容は非常に良かった。高橋選手が成長したことが良く分かった。
2年間でここまでのレースができるようになるとは正直思っていませんでした。
来年こそは、同じチームのドライバーとこの席に並びたいです。
去年は1点の重みを思い知らされましたけど、今年も101号車がもてぎでファステストラップだけを狙って走っているのを見て、 改めて1点に懸ける執念を見た気がします。

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SGT:第9戦富士決勝 優勝ドライバーのコメント

gt_r09_r_pc

GT500クラス優勝 #32エプソンNSX
ロイック・デュバル

本当にハッピーです。
去年も最終戦で勝ちましたが、今年は「本当に勝った」って実感があります。 去年みたいなリストリクターの拡大や車重の軽減などの措置を受けないで勝てたんですから。
今日のクルマはファンタスティックでしたし、ダンロップタイヤも良かった。全てがパーフェクトでしたね。
トラフィックが多かったし、イエローも頻繁に出ていましたけど、難しいレースではなかったですね。 交代したファビオもすばらしいドライビングをしてくれましたし。
来年の予定はまだ決まっていませんが、80%は日本でレースすることになるだろうと思います。

ファビオ・カルボーン
最高の気分です。
チームメイトがピットストップまでに大きなギャップを作ってくれましたし、僕もそのギャップをさらに広げることができましたから、 あとは接触と旗にだけ気をつけて走っていました。
この一年頑張ってくれたチームに感謝していますし、GT一年目の僕を信頼して起用してくれたナカジマサンにも、 ダンロップタイヤにもすごく感謝しています。
クルマに慣れるのはそんなに難しくなかったけど、GT300のトラフィックの中でレースをやるのが一番チャレンジングでしたね。

GT300クラス優勝 #26ユンケルパワータイサンポルシェ
谷口 信輝

チームタイサン、ヨコハマタイヤ、サトウ製薬、ファンの皆さん、それとドミニクに感謝しています。
2勝目をあげることができて今は最高の気分です。
こんなにうまくいくとは思ってなかったけど、勝ちは狙っていました。
ヨコハマタイヤは性能の落ちが少なかったので、楽に前のクルマについていくことができたのが勝因です。
山路さんとシーズンを始めた当初はトラブルに泣かされましたが、もてぎとここで勝てたので、 いいことと悪いことを相殺してチャラかなと思います。

ドミニク・ファーンバッハー
レースはファンタスティックでした。100戦目のレースで優勝できて光栄です。
クルマの状態も良く、特にホームストレートではユンケルパワーのおかげですごく速かったです(笑)
タニグチさんが始まって6、7周でトップに立ってくれて、僕も後ろとのギャップを広げることができました。
来年はどこでレースをするか、まだ決まっていません。アメリカかもしれませんけど、できれば日本でレースしたいですね。

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SGT:第9戦富士決勝 エプソンNSXが昨年に続いて最終戦を制す。GT300タイトルはトイストーリーMR-Sに!

2007オートバックス・スーパーGT第9戦、記念すべき100戦目となる富士GT300kmは、 予選3番手からスタートした#32エプソンNSX(ロイック・デュバル/ファビオ・カルボーン組)が20周目にトップに立ち、 そのまま逃げ切って今季初優勝を挙げた。
GT300クラスは、予選9番手の#26ユンケルパワータイサンポルシェ(谷口信輝/ドミニク・ファーンバッハー組)が、 圧倒的なストレートスピードを生かして前8台をゴボウ抜きする大活躍で、今季2度目の勝利を力ずくでもぎ取った。
また、2位に#101トイストーリーMR-S(大嶋和也/石浦宏明組)が入り、 #2プリヴェKENZOアセット紫電(高橋一穂/加藤寛規)は3位に終わったため、この2台は89ポイントで並ぶことになり、 優勝回数の差で101号車がシリーズチャンピオンに決まった。
大嶋和也にとっては全日本F3選手権に続く今季2つ目のタイトルだ。
(観客動員数48,800人)

gt_r09_500_start

gt_r09_300_start

gt_r09_r_32

gt_r09_r_12

gt_r09_r_26

gt_r09_r_101

gt_r09_r_2

記念すべき100戦目のGT決勝は午後2時にフォーメーションラップを開始した。
ポールポジションの#12カルソニックZがスタートを制し、トップで周回を重ねるが、ソフトタイヤを選択したのが裏目に出たか、 2位以下を中々引き離すことができない。
その後方からは7周目の1コーナーで#17リアルNSXのインを突いて2位に上がってきた#32エプソンNSXが迫ってくる。
32号車のスタートを担当したデュバルは、18周目に遂に#12ブノワ・トレルイエのテールに張り付き、 19周目の最終コーナー立ち上がりで並びかけると、そのまま20周目の1コーナーまでトレルイエを押さえ込み、見事トップに浮上した。

その後もデュバルは手綱を緩めず、後続をどんどん引き離して30周終わりでピットイン。
カルボーンに交代してからも安定したペースで周回を重ね、全ての車両がピットストップを終えたところで再びトップに立つと、 最後は2位以下に16秒以上の大差をつけて66周を走りぬき、昨年の最終戦富士以来、ちょうど1年ぶりの勝利を手にした。

一方、抜かれたトレルイエの背後にはリアルNSXを駆る金石年弘が徐々に迫ってきた。
22周目のダンロップで激しくパッシングを浴びせる金石。姿勢を乱しながらも懸命に押さえ込むトレルイエ。
2台のバトルはその後も4周にわたって繰り広げられ、26周目の13コーナーで遂に金石がトレルイエを抜き去って2位に浮上する。
しかし、28周終わりでピットストップを終えて星野一樹に交代したカルソニックZは、 36周目までピットストップを引っ張ったリアルNSXのタイヤに熱が入るまでの間に一気に差を詰め、 38周目の1コーナーで遂に金石勝智を攻め落とし、トラブルやアクシデントに苦しんだ2007シーズンをセパン以来の表彰台、 2位で締めくくることとなった。

GT300クラスは、ポールのトイストーリーがホールショットを決め、一気に逃げにかかる一方で、 #2紫電の加藤寛規と#43ガライヤの新田守男が1コーナーからコカコーラコーナーまでサイド・バイ・サイドの激しいバトルを展開、 新田2位、加藤3位で100Rを立ち上がっていく。
さらにその後方からは、スタートで一気に順位を稼いだ#26ポルシェの谷口があっという間に加藤の背後に迫り、 2周目の1コーナーであっさりと加藤のインに飛び込んで3位に浮上。
加藤も一旦はヘアピンで抜き返したものの、再びダンロップで谷口が前に出て、3周目には2位新田の背後を脅かし始める。

ストレートスピードで圧倒的なアドバンテージをもつポルシェ勢の一角を担う26号車に、 1.5キロの直線長を持つ富士スピードウェイはまさにうってつけの舞台だった。

谷口は4周目のホームストレートであっさりガライヤを捉えると、トップを行く#101大嶋との差をも瞬く間に削り取り、 11周目には遂にテール・トゥ・ノーズの状態に持ち込んだ。
大嶋も懸命に抵抗するが、13周目のヘアピンで、後ろから来た2台のGT500に進路を譲ろうとしてブレーキングで大きく膨らんでしまう。 その隙を突いて遂に谷口がトップに立った。
その後もユンケルポルシェは後続をぶっちぎりながら32周終わりでピットイン。 後半を担当したファーンバッハーも磐石の走りで最後までトップを守りきり、第7戦もてぎ以来の今季2勝目を、まさに力ずくでもぎ取った。

一方、4台に権利があったシリーズチャンピオンの行方は、 一旦は5位まで落ちた加藤が#43ガライヤを9周目のヘアピンで抜き去った時点で、 ほぼ#101MR-Sと#2紫電の2台に絞られた格好になった。
26周目の1コーナー立ち上がりで#101大嶋がマルコ・アピチェラの駆る#88ムルシエラゴに抜かれた隙に一気に差を詰めた加藤は、 この周の最終コーナー大嶋のインを突いて3位に。大嶋はホームストレートで挽回を図るが、 続く1コーナーのブレーキング勝負では加藤に軍配が上がった。
大嶋は30周終わりでピットイン。加藤はいつものように規定ぎりぎりの41周まで引っ張った。
既に2台の前を走っていた#88ムルシエラゴは40周目のダンロップでトラブルによりレースを終えている。
そのため、加藤から紫電を引き受けた高橋一穂はユンケルポルシェの後ろ、トイストーリーMR-Sの前のクラス2位でコースに復帰。
冷えたタイヤで紫電を走らせる高橋の後方から、既に熱の入ったタイヤで追い上げてくるMR-Sの石浦宏明。
懸命に抵抗する高橋を、石浦は43週目の1コーナーで抜き去るが、一旦抜かれた高橋も諦めずに石浦を追う。
そして遂に再び石浦に追いつき、59周目の最終コーナー、60周目の1コーナーと、積極果敢にオーバーテイクを試みる。
しかし、60周目のダンロップ進入でインを狙っていった高橋と石浦が接触。これで高橋が立ち上がりで失速してしまい、そのまま石浦2位、 高橋3位でチェッカーを受けることとなった。
これでシリーズポイントはいずれも89点となったが、今季2勝を挙げた大嶋/石浦組が栄冠を手にした。
一方、紫電の2人は、チームタイトルこそ手にしたものの、 ドライバーズタイトルにおいてはこれで2年連続でトップと同ポイントの2位という悔しい結果に終わった。

gt_r09_500_podium gt_r09_300_podium gt_r09_champion gt_r09_team_champion

Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第9戦富士決勝結果

FUJI GT 300km RACE -RIJ- (2007/11/04) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2007 AUTOBACS SUPER GT Round 9 富士スピードウェイ 4.563km

PosClassCls
Pos
NoCar
Model
DriverTireWhLapTotal_Time
Behind
1500132EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
ファビオ・カルボーン
DL661:47'54.425
2500212カルソニック インパル Z
NISSAN FAIRLADY Z
ブノワ・トレルイエ
星野一樹
BS+26616.418
3500317REAL NSX
HONDA NSX
金石 勝智
金石 年弘
BS56620.806
4500438ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
高木虎之介
BS106635.508
5500524WOODONE ADVAN Clarion Z
NISSAN FAIRLADY Z
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
荒聖治
YH+26649.161
650061宝山 TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS40661'01.841
75007100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
ドミニク・シュワガー
細川 慎弥
BS60661'02.079
85008*8ARTA NSX
HONDA NSX
伊藤 大輔
ラルフ・ファーマン
BS100661'44.447
95009*22MOTUL AUTECH Z
NISSAN FAIRLADY Z
ミハエル・クルム
松田次生
BS45662'13.315
1050010*18TAKATA 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS90651Lap
115001135BANDAI DUNLOP SC430
LEXUS SC430
服部 尚貴
ピーター・ダンブレック
DL+2651Lap
125001225ECLIPSE ADVAN SC430
LEXUS SC430
土屋 武士
織戸学
YH+2651Lap
135001339デンソー サード SC430
LEXUS SC430
アンドレ・クート
平中 克幸
BS20651Lap
145001423XANAVI NISMO Z
NISSAN FAIRLADY Z
本山 哲
リチャード・ライアン
BS651Lap
1550015*3YellowHat YMS モバHO ! TOMICA Z
NISSAN FAIRLADY Z
セバスチャン・フィリップ
柳田 真孝
BS642Laps
16300126ユンケルパワー タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
谷口信輝
ドミニク・ファーンバッハー
YH20615Laps
173002101TOY STORY Racing apr MR-S
TOYOTA MR-S
大嶋和也
石浦 宏明
MI40615Laps
1830032プリヴェKENZOアセット・紫電
MOONCRAFT SHIDEN MC
高橋 一穂
加藤寛規
YH70615Laps
19300462WILLCOM ADVAN VEMAC408R
VEMAC 408R
柴原眞介
黒澤 治樹
YH65615Laps
20300513エンドレスアドバン洗剤革命 Z
NISSAN FAIRLADY Z
影山正美
藤井 誠暢
YH10615Laps
2130065クムホ プロμ マッハ号 320R
VEMAC 320R
玉中哲二
竹内 浩典
KH+1615Laps
22300743ARTA Garaiya
ASL Garaiya
新田 守男
高木真一
MI55615Laps
2330084EBBRO 350R
VEMAC RD350R
田中 哲也
山崎 信介
YH615Laps
24300933HANKOOK NSC PORSCHE
PORSCHE 911GT3R
木下 みつひろ
坂本 祐也
HK615Laps
2530010*7RE 雨宮 ADVAN RX-7
MAZDA RX-7
井入 宏之
折目 遼
YH615Laps
2630011110 GREENTEC KUMHO MAZIORA BOXSTER
PORSCHE BOXSTER
黒澤 琢弥
光貞秀俊
KH615Laps
273001277クスコ DUNLOP スバルインプレッサ
SUBARU IMPREZA
山野 哲也
青木孝行
DL615Laps
2830013333ADVAN UEMATSU 320R
VEMAC RD320R
植松 忠雄
阪口良平
YH+2606Laps
293001447宝山 DUNLOP Z
NISSAN FAIRLADY Z
脇阪 薫一
密山祥吾
DL606Laps
303001587マルホン ムルシェRG-1
LAMBORGHINI MURCIELGO R-G1
桧井 保孝
余郷敦
YH606Laps
3130016*19ウェッズスポーツセリカ
TOYOTA CELICA
飯田 章
関口 雄飛
YH5606Laps
3230017*55DHG ADVAN FORD GT
FORD GT
池田 大祐
番場 琢
YH+2606Laps
333001846宝山 DUNLOP Z
NISSAN FAIRLADY Z
佐々木 孝太
横溝直輝
DL30606Laps
3430019112KUMHO GREEN-TEC BOXSTER-GT
PORSCHE BOXSTER
Guts 城内
小泉洋史
KH606Laps
3530020666楽天 BOMEX 320R
VEMAC 320R
周防 彰悟
山下 潤一郎
YH+2606Laps
363002110JIM CENTER DIXCEL ADVAN F360
FERRARI F360 MODENA
植田 正幸
安田裕信
YH597Laps
373002270ノマド・GAIKOKUYA・GT3-RS
PORSCHE 996 GT3 RS
石橋 義三
AKAZAME OYAJI
YH588Laps
38300239LEYJUN DUNLOP MT900
MOSLER MT900R OOX
OSAMU
筒井克彦
DL579Laps
3930024118NobelBiocareSpecialOlympicsGT3
PORSCHE 911GT3RS
宮本 隆士
大井貴之
YH5610Laps
403002567triple a ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI Gallardo R-G3
黒澤 翼
和田久
YH5115Laps
41500166Forum Eng. SC430
LEXUS SC430
片岡 龍也
ビヨン・ビルドハイム
BS54719Laps
---- 以上完走(GT500:46Laps / GT300:42Laps)----
-300-88アクティオ ムルシェRG-1
LAMBORGHINI MURCIELGO R-G1
マルコ・アピチェラ
山西康司
YH3927Laps
-300-66triple a ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI Gallardo R-G3
古谷 直広
栗原宗之
YH1155Laps
-300-31DOUBLE HEAD apr MR-S
TOYOTA MR-S
峰尾 恭輔
坂本雄也
MI+1066Laps
  • Fastest Lap(GT500): CarNo.12 カルソニックインパルZ 1'35.030 (3/66) 172.859km/h
  • Fastest Lap(GT300): CarNo.101 TOY STORY Racing apr MR-S 1'43.215 (33/61) 159.151km/h
  • CarNo.8-2ドライバーは、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章4.1.2b)(黄旗追い越し)違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.3-1ドライバーは、2007 SUPER GT Sporting Regulations第3章第29条14.b.(他の車両をコースアウト)により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.22-2ドライバー、7-2ドライバーは、2007 SUPER GT Sporting Regulations第3章第29条14.b.(他の車両をコースアウト)により、競技結果に35秒加算のペナルティを課した。
  • CarNo.18-1ドライバーは、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章4.1.2b)(黄旗中のスピン)違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.19-2ドライバーは、2007 SUPER GT Sporting Regulations第3章第29条14.b.(他の車両をコースアウト)により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.55-1ドライバーは、2007年富士スピードウェイ一般競技規則第9章第39条1.違反(ピット入口のホワイトラインカット)により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.3-2ドライバーは、2007 SUPER GT Sporting Regulations第3章第29条14.b.(他の車両をコースアウト)により、ドライビングスルーペナルティを課した。

SUPER GT

SGT:第9戦富士スターティンググリッド/スタートドライバー

■GT500 Class
 1
12 カルソニック インパル Z
NISSAN FAIRLADY Z
*ブノワ・トレルイエ / 星野 一樹
BS +2
*1'33.022

 2
17 REAL NSX
HONDA NSX
金石 勝智 / *金石 年弘
BS 5
*1'33.671

 3
32 EPSON NSX
HONDA NSX
*ロイック・デュバル / ファビオ・カルボーン
DL
*1'33.692

 4
1 宝山 TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一 / *アンドレ・ロッテラー
BS 40
*1'33.766

 5
18 TAKATA 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍 / *小暮 卓史
BS 90
*1'33.952

 6
38 ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路 / *高木 虎之介
BS 10
*1'33.970

 7
24 WOODONE ADVAN Clarion Z
NISSAN FAIRLADY Z
*ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ / 荒 聖治
YH +2
*1'34.215

 8
25 ECLIPSE ADVAN SC430
LEXUS SC430
土屋 武士 / *織戸 学
YH +2
*1'34.413

 9
22 MOTUL AUTECH Z
NISSAN FAIRLADY Z
*ミハエル・クルム / 松田 次生
BS 45
*1'34.635

10
6 Forum Eng. SC430
LEXUS SC430
*片岡 龍也 / ビヨン・ビルドハイム
BS 5
*1'34.636

11
39 デンソー サード SC430
LEXUS SC430
*アンドレ・クート / 平中 克幸
BS 20
1'34.014

12
23 XANAVI NISMO Z
NISSAN FAIRLADY Z
*本山 哲 / リチャード・ライアン
BS
1'34.031

13
100 RAYBRIG NSX
HONDA NSX
*ドミニク・シュワガー / 細川 慎弥
BS 60
1'34.090

14
8 ARTA NSX
HONDA NSX
伊藤 大輔 / *ラルフ・ファーマン
BS 100
1'34.195

15
35 BANDAI DUNLOP SC430
LEXUS SC430
*服部 尚貴 / ピーター・ダンブレック
DL +2
1'34.215

16
3 YellowHat YMS モバHO ! TOMICA Z
NISSAN FAIRLADY Z
*セバスチャン・フィリップ / 柳田 真孝
BS
1'34.244



■GT300 Class
 1
101 TOY STORY Racing apr MR-S
TOYOTA MR-S
*大嶋 和也 / 石浦 宏明
MI 40
*1'42.068

 2
43 ARTA Garaiya
ASL Garaiya
*新田 守男 / 高木 真一
MI 55
*1'42.295

 3
2 プリヴェKENZOアセット・紫電
MOONCRAFT SHIDEN MC
高橋 一穂 / *加藤 寛規
YH 70
*1'42.403

 4
62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R
VEMAC 408R
柴原 眞介 / *黒澤 治樹
YH 65
*1'42.643

 5
7 RE 雨宮 ADVAN RX-7
MAZDA RX-7
*井入 宏之 / 折目 遼
YH
*1'42.819

 6
88 アクティオ ムルシェRG-1
LAMBORGHINI MURCIELGO R-G1
*マルコ・アピチェラ / 山西 康司
YH
*1'42.968

 7
26 ユンケルパワー タイサン ポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
*谷口 信輝 / ドミニク・ファーンバッハー
YH 20
*1'43.035

 8
13 エンドレスアドバン洗剤革命 Z
NISSAN FAIRLADY Z
影山 正美 / *藤井 誠暢
YH 10
*1'43.763

 9
33 HANKOOK NSC PORSCHE
PORSCHE 911GT3R
*木下 みつひろ / 坂本 祐也
HK
*1'44.018

10
19 ウェッズスポーツセリカ
TOYOTA CELICA
*飯田 章 / 関口 雄飛
YH 5
*deleted

11
5 クムホ プロμ マッハ号 320R
VEMAC 320R
玉中 哲二 / *竹内 浩典
KH +1
1'42.653

12
46 宝山 DUNLOP Z
NISSAN FAIRLADY Z
佐々木 孝太 / *横溝 直輝
DL 30
1'42.723

13
77 クスコ DUNLOP スバルインプレッサ
SUBARU IMPREZA
山野 哲也 / *青木 孝行
DL
1'42.829

14
333 ADVAN UEMATSU 320R
VEMAC RD320R
植松 忠雄 / *阪口 良平
YH +2
1'42.929

15
55 DHG ADVAN FORD GT
FORD GT
*池田 大祐 / 番場 琢
YH +2
1'42.959

16
4 EBBRO 350R
VEMAC RD350R
*田中 哲也 / 山崎 信介
YH
1'43.006

17
9 LEYJUN DUNLOP MT900
MOSLER MT900R OOX
*OSAMU / 筒井 克彦
DL
1'43.226

18
10 JIM CENTER DIXCEL ADVAN F360
FERRARI F360 MODENA
植田 正幸 / *安田 裕信
YH
1'43.237

19
87 マルホン ムルシェRG-1
LAMBORGHINI MURCIELGO R-G1
*桧井 保孝 / 余郷 敦
YH
1'43.351

20
110 GREENTEC KUMHO MAZIORA BOXSTER
PORSCHE BOXSTER
*黒澤 琢弥 / 光貞 秀俊
KH
1'43.566

21
47 宝山 DUNLOP Z
NISSAN FAIRLADY Z
脇阪 薫一 / *密山 祥吾
DL
1'43.795

22
118 NobelBiocareSpecialOlympicsGT3
PORSCHE 911GT3RS
*宮本 隆士 / 大井 貴之
YH
1'44.045

23
666 楽天 BOMEX 320R
VEMAC 320R
*周防 彰悟 / 山下 潤一郎
YH +2
1'44.211

24
112 KUMHO GREEN-TEC BOXSTER-GT
PORSCHE BOXSTER
*Guts 城内 / 小泉 洋史
KH
1'44.468

25
67 triple a ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI Gallardo R-G3
黒澤 翼 / *和田 久
YH
1'46.619

26
66 triple a ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI Gallardo R-G3
*古谷 直広 / 栗原 宗之
YH
1'47.693

27
70 ノマド・GAIKOKUYA・GT3-RS
PORSCHE 996 GT3 RS
*石橋 義三 / AKAZAME OYAJI
YH
1'47.811

28
31 DOUBLE HEAD apr MR-S
TOYOTA MR-S
*峰尾 恭輔 / 坂本 雄也
MI +1
deleted



  • ドライバー名の'*'印はスタートドライバー
  • タイムの'*'印はスーパーラップで記録されたもの

検索

r9 最新ニュース