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2007年11月

SUPER GT

SGT:GT選手権100戦を記念してセレモニーが開催される

GT選手権は、1994年のJGTC第1戦から数えて今回のスーパーGT第9戦で丁度100戦を迎えた。
それを記念するセレモニーが11月4日、決勝スタートを目前に控えた富士スピードウェイで、全参加チームと観客の見守る中で行われた。

gt_100_ceremony 冒頭の挨拶に立った坂東正明GTアソシエイション委員長は、今日来場の観客を含めた全てのファン、エントラント、ドライバー、 前会長の高橋国光氏に謝意を述べると同時に、今後もGTが国内モータースポーツの牽引役となるよう努力していく、と決意を語った。

続いて、第1戦から100戦全てに参戦しているカルソニックカンセイとチームインパル、テレビ東京、 シリーズスポンサーのオートバックスに感謝状と花束が贈呈された。

Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SGT:坂東委員長、100戦を前に大いに語る

フリー走行の終了後に行われた定例会見で、 GTアソシエイションの坂東正明委員長は今回で100戦を迎えたGTレースに対する思いを語った。
同時に、参加チームと管制塔を直接無線で結ぶ構想やGTAの法人化など、来年以降のスーパーGTについてもコメントした。

坂東委員長のコメント

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94年の開幕当初の参加台数は18台だったが、100戦目を迎える今回は44台。これだけをみてもGTは成長してきていることが分かる。 お客さんの数や『激G』の視聴率も前年対比で伸びており、数字の上ではGTは成長している。
この100戦の重みの中、委員長としてやってきたこの一年は、自分の中では長かった。

いろいろ学ばせてもらったが、課題や問題があることも認識している。
経営改善も前進したが、まだまだ深刻な状況だ。
GT500の09年以降の車両規定変更に伴い、GT300との性能調整を考えなければならないし、 GT300はベースとなるスポーツカーやスポーツセダンが減っている中で、新たな方向性を定めないといけない。

また、判定の確実化、迅速化など、レース運営に関する設備投資をこれからやっていく。
来年1月までには、チームと管制塔を直接無線で結ぶシステムを導入する。
コクピットにも、イエローフラッグやグリーン、レッドなどを表示できるシステムをつける。
セーフティーカーも1台で問題がないか、シミュレーションをやる。
映像に関しては、国際的に配信できるものを作っていく。アメリカも含まれるが、オセアニアを中心に配信していき、 将来的にはそこに興業にいけるような環境が作れればいいと思っている。

(今年のシリーズ表彰をフォーミュラニッポンと共同で実施する件について)
フォーミュラのトップカテゴリーとハコのトップカテゴリー、同じ国内でやっているのだから一緒にやっていこうということになり、 まずは表彰式からということになった。
これによって日本のモータースポーツは元気だ、ということを内外に示したい。
また、各々のバックボーンや競技長、サーキットへのお願いといったものを共有できれば力になると思うし、 お互いに利用しあうことでお互いのクオリティも上がっていくはずだ。
レースの併催に関しては、お金の問題や人の問題もあるし、日にちをずらしたとしても、レースのスタイル自体を変えないと難しいと思う。
それでもオールスター的な形であればやってみたいと思うが、JRPさんと具体的に話をしているわけではないので....

(GTAの法人化について)
莫大なお金を扱い、沢山のお客さんを集めてやっていることの社会的な責任を考えて、法人化しなければということになった。
ホンダ、トヨタ、ニッサンの3メーカーとは出資に関して基本合意した。
12月か1月までには形を決めたい。遅くとも3月の開幕までには立ち上げる。来シーズンは株式会社GTAでプロモートして、 レースをやっていく。
既に株式会社化したGTプロモーションについては100%子会社化か吸収のいずれかで考えている。

(オールスター戦の開催について)
オールスター戦は来年にでもやりたい。
ここ(富士スピードウェイ)でやりたい。
レースだけでなく、各メーカーがやっているフェスティバルや、オートサロンの前ふりもやりたい。
モーターショウでやってるような、新車のベールもここでひっぱがしたい。
ただサーキットからは「日にちがありません」と言われている。

また来年は9戦全部に同じペースカーを持っていく。
ニスモバージョンのGT-Rだ。
決定したわけではないが、こうやって言えば言うほど実現の確率は上がっていく。
さらにみなさんが(記事に)書けば書くほど、上がっていく(笑)

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SGT:第9戦富士 トイストーリーMR-Sは電気系トラブル

決勝前フリー走行の終盤にストップし、オフィシャルのトラックで戻ってきた#101トイストーリーMR-S(大嶋和也/石浦宏明組) だが、原因は電気系トラブルだった模様。
すでに修復は終わり、決勝への影響はないとのことだ。

なお、101号車の助手席内側には写真のような張り紙がされている。
チャンピオン獲得に懸けるチームの意気込みがひしひしと伝わってくるようだ。

071104ToyStory 071104Ketui

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第9戦富士フリー走行 NSX勢が上位独占!

スーパーGT第9戦、 富士GT300kmレースの決勝前フリー走行は#18TAKATA童夢NSX(道上龍/小暮卓史組)が1分34秒919でトップタイム。 GT300は#26ユンケルポルシェ(谷口信輝/ドミニク・ファーンバッハー組)がクラストップだった。

GT100戦目の決勝日を迎えた富士スピードウェイは朝から快晴。既に多くの観客がつめかけ、今年最後のGTのスタートを待っている。

gt_r09_f_18

gt_r09_f_26

フリー走行は午前8時40分より、30分間で行われた。

このセッションではNSX勢の速さが目立ち、トップのTAKATA童夢をはじめ、2番手に#100レイブリック、 3番手にチャンピオンの#8ATRA、5番手に#32エプソン、6番手に#17リアルと、全車が上位タイムをたたき出した。 そこへ#3イエローハットZが4番手に割って入った格好だ。

一方、ポールシッターの#12カルソニックZは開始8分過ぎにピットイン。クルマはガレージに収められ、 その後も最後までコースには戻ってこなかった。
ドライブしていた星野一樹が振動を感じたということで、リヤカウルとタイヤを外し、両ドライバーとエンジニアのリカルド・ ディビラらが深刻な表情で何事かを話し合っていたが、原因はリヤタイヤにフラットスポットを作ってしまったためと判明。
タイヤを温存するために以降の走行を控えたようだ。

GT300クラスは第7戦優勝の#26ユンケルポルシェが好タイムを連発。谷口が1分43秒278を記録してクラストップとなった。
チャンピオンを争う4台は、#62ウィルコムヴィーマックが2位、#101トイストーリーが3位、 #43ARTAガライヤが5番手と好位置につけたが、 ポイントリーダーの#2プリヴェKENZOアセット紫電はこのセッションを12番手に終わったのが気になるところ。
また、ポールシッターの101号車はセッション終了間際にコース上でストップしており、こちらも決勝への影響が心配される。

第9戦決勝は午後2時5分より、66周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第9戦富士フリー走行結果

FUJI GT 300km RACE -RIJ- (2007/11/04) Free Practice Weather:Fine Course:Dry
2007 AUTOBACS SUPER GT Round 9 富士スピードウェイ 4.563km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehind
1500118TAKATA 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS901'34.910-
25002100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
ドミニク・シュワガー
細川 慎弥
BS601'35.030 0.120
350038ARTA NSX
HONDA NSX
伊藤 大輔
ラルフ・ファーマン
BS1001'35.074 0.164
450043YellowHat YMS モバHO ! TOMICA Z
NISSAN FAIRLADY Z
セバスチャン・フィリップ
柳田 真孝
BS1'35.128 0.218
5500532EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
ファビオ・カルボーン
DL1'35.232 0.322
6500617REAL NSX
HONDA NSX
金石 勝智
金石 年弘
BS51'35.260 0.350
7500724WOODONE ADVAN Clarion Z
NISSAN FAIRLADY Z
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
荒聖治
YH+21'35.326 0.416
850081宝山 TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS401'35.506 0.596
950096Forum Eng. SC430
LEXUS SC430
片岡 龍也
ビヨン・ビルドハイム
BS51'35.519 0.609
105001038ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
高木虎之介
BS101'35.522 0.612
115001139デンソー サード SC430
LEXUS SC430
アンドレ・クート
平中 克幸
BS201'35.675 0.765
125001223XANAVI NISMO Z
NISSAN FAIRLADY Z
本山 哲
リチャード・ライアン
BS1'35.741 0.831
135001322MOTUL AUTECH Z
NISSAN FAIRLADY Z
ミハエル・クルム
松田次生
BS451'35.767 0.857
145001435BANDAI DUNLOP SC430
LEXUS SC430
服部 尚貴
ピーター・ダンブレック
DL+21'36.136 1.226
155001525ECLIPSE ADVAN SC430
LEXUS SC430
土屋 武士
織戸学
YH+21'36.356 1.446
165001612カルソニック インパル Z
NISSAN FAIRLADY Z
ブノワ・トレルイエ
星野一樹
BS+21'40.086 5.176
17300126ユンケルパワー タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
谷口信輝
ドミニク・ファーンバッハー
YH201'43.278 8.368
18300262WILLCOM ADVAN VEMAC408R
VEMAC 408R
柴原眞介
黒澤 治樹
YH651'43.396 8.486
193003101TOY STORY Racing apr MR-S
TOYOTA MR-S
大嶋和也
石浦 宏明
MI401'43.574 8.664
2030045クムホ プロμ マッハ号 320R
VEMAC 320R
玉中哲二
竹内 浩典
KH+11'43.651 8.741
2130057RE 雨宮 ADVAN RX-7
MAZDA RX-7
井入 宏之
折目遼
YH1'43.696 8.786
22300643ARTA Garaiya
ASL Garaiya
新田 守男
高木真一
MI551'43.784 8.874
23300788アクティオ ムルシェRG-1
LAMBORGHINI MURCIELGO R-G1
マルコ・アピチェラ
山西 康司
YH1'43.874 8.964
243008333ADVAN UEMATSU 320R
VEMAC RD320R
植松忠雄
阪口 良平
YH+21'43.935 9.025
25300933HANKOOK NSC PORSCHE
PORSCHE 911GT3R
木下 みつひろ
坂本 祐也
HK1'43.961 9.051
26300104EBBRO 350R
VEMAC RD350R
田中 哲也
山崎 信介
YH1'44.140 9.230
273001110JIM CENTER DIXCEL ADVAN F360
FERRARI F360 MODENA
植田 正幸
安田裕信
YH1'44.242 9.332
28300122プリヴェKENZOアセット・紫電
MOONCRAFT SHIDEN MC
高橋 一穂
加藤寛規
YH701'44.267 9.357
293001331DOUBLE HEAD apr MR-S
TOYOTA MR-S
峰尾 恭輔
坂本雄也
MI+11'44.310 9.400
303001487マルホン ムルシェRG-1
LAMBORGHINI MURCIELGO R-G1
桧井 保孝
余郷敦
YH1'44.443 9.533
313001577クスコ DUNLOP スバルインプレッサ
SUBARU IMPREZA
山野 哲也
青木孝行
DL1'44.528 9.618
323001613エンドレスアドバン洗剤革命 Z
NISSAN FAIRLADY Z
影山 正美
藤井誠暢
YH101'44.544 9.634
333001755DHG ADVAN FORD GT
FORD GT
池田 大祐
番場 琢
YH+21'44.562 9.652
343001819ウェッズスポーツセリカ
TOYOTA CELICA
飯田 章
関口 雄飛
YH51'44.601 9.691
3530019110 GREENTEC KUMHO MAZIORA BOXSTER
PORSCHE BOXSTER
黒澤 琢弥
光貞秀俊
KH1'44.636 9.726
363002046宝山 DUNLOP Z
NISSAN FAIRLADY Z
佐々木 孝太
横溝直輝
DL301'45.02710.117
3730021666楽天 BOMEX 320R
VEMAC 320R
周防 彰悟
山下 潤一郎
YH+21'45.31410.404
3830022118NobelBiocareSpecialOlympicsGT3
PORSCHE 911GT3RS
宮本 隆士
大井貴之
YH1'45.35410.444
393002347宝山 DUNLOP Z
NISSAN FAIRLADY Z
脇阪 薫一
密山祥吾
DL1'45.55510.645
40300249LEYJUN DUNLOP MT900
MOSLER MT900R OOX
OSAMU
筒井克彦
DL1'45.63910.729
4130025112KUMHO GREEN-TEC BOXSTER-GT
PORSCHE BOXSTER
Guts 城内
小泉洋史
KH1'46.29211.382
423002667triple a ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI Gallardo R-G3
黒澤 翼
和田久
YH1'47.20712.297
433002766triple a ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI Gallardo R-G3
古谷 直広
栗原宗之
YH1'47.43112.521
443002870ノマド・GAIKOKUYA・GT3-RS
PORSCHE 996 GT3 RS
石橋 義三
AKAZAME OYAJI
YH1'48.94114.031

SUPER GT

SGT:第9戦富士 カルソニック インパルZが驚異的タイムでPP! (NISMO)

■「カルソニック インパルZ」が驚異的タイムでポールポジションを獲得!

 文化の日と重なった11月3日(土)、富士スピードウェイでは本年のSUPER GT最終戦の公式予選が行われた。

 10時30分から行われたGT500クラスの公式予選1回目、「MOTULAUTECH Z」(#22 ミハエル・クルム/松田次生)のミハエル・クルムはスーパーラップ(SL)への進出をかけ、アタックを敢行。1分33秒725のベストタイムを出して、6番手でSL進出を果たした。

 GT500の専有セッション後半にはトレルイエが駆る「カルソニック インパルZ」(#12 ブノワ・トレルイエ/星野一樹)がZ勢最上位となる4番手タイムを記録。「WOODONE ADVAN Clarion Z」(#24 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/荒聖治)もジョアオ・パオロ・デ・オリベイラがアタッカーとなり、続く5番手タイムを出した。前日の練習走行で順調に仕上げてきた「XANAVI NISMO Z」(#23本山哲/リチャード・ライアン)は、本山がアタック走行したが、わずか100分の4秒差で12位に。「YellowHatYMS モバHO! TOMICA Z」(#3 セバスチャン・フィリップ/柳田真孝)は柳田がアタックを担当したが、直前に車高調整したところ空力セットとのアンマッチによって強いアンダーステアとなり、満足なタイムが記録できないまま公式予選1回目を終えた。

 午後3時、GT500クラスのスターティググリッド決めるスーパーラップ(SL)がスタートした。Z勢のトップランナーは予選1回目で6番手だった#22 Z。#22 Zは午前中の予選セッションでフレッシュタイヤを2セット使っているため、高速コーナーではアンダーステアを抑え、タイトな複合コーナーではリアが流れ出さないようにコントロールしながら、クルムは渾身のアタックを見せた。しかしフレッシュタイヤを温存したライバル達は適正グリップでフルアタックしたため、最終的にクルムの予選ポジションは9位となった。

 次にアタックラップに移ったのは、#24 Zの荒聖治だった。荒もミスのない確実なドライビングを見せ、予選7位のポジションを確保した。

 この日のSLを最も盛り上げたのは#12 Zのブノワ・トレルイエだった。7番目にSLをスタートしたトレルイエは、持ち前のダイナミックなドライビングでコース幅いっぱいにフルアタック。GT500のコースレコードを更新する1分33秒022の驚異的タイムを絞り出し、堂々ポールポジションを獲得した。これは予選2位となった#17 NSXのタイムを0.65秒上回るものであった。

 チームインパルのピット前に陣取った日産応援団は、トレルイエの走行中から大声援を送り、#12 Zのポールポジションが確定するとそれは最高潮に達した。ピットに戻ったトレルイエは真っ先にファンの前で声援に応え、チームメイトの星野一樹、チーム監督の星野一義とともにカメラの砲列に向かった。

 今回GTレースが100戦目を迎えるにあたり、チームインパルは特別な賞を受賞することが決まっていた。誰もが知っている「カルソニック+インパル」の組み合わせで、100戦全てに出場した皆勤賞とのことだ。この日獲得した今季初のポールポジションとともに、チームインパルにとって二重の喜びとなった。

上記の詳細は下記WEBサイトをご覧ください。
http://www.nismo.co.jp/M_SPORTS/index.html

Text: NISMO

SUPER GT

SGT:第9戦富士 ポールシッターのコメント

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GT500クラス #12カルソニックインパルZ
ブノワ・トレルイエ

今回の富士のレースの目標の一つが、ポールを獲ることでした。難しいと思っていましたが獲ることができて良かったです。 特に今回は100戦目という記念すべきレースですし、お客さんも沢山来てくれたので、なおさら嬉しいです。
今シーズンはポディウムに上がったのもマレーシアだけですし、ここで初めてのポールが獲れたのは本当に良かった。
スーパーラップでのクルマの状態は良かったのですが、気温が下がったせいでタイヤを暖めるのが難しくなっていて、 特に右フロントは厳しかったです。ウォームアップラップではもうちょっとでスピンするところでした。
明日の目標は勿論勝つことです。
来てくれた多くのファン、これなかった人たち、スポンサーのためにも、是非この100回目のレースを勝ちたい。カズキも富士は得意なので、 勝つ自信はありますよ。

星野 一樹
今シーズンは、最初の2戦はターボエンジンでできるとこまで頑張って、3戦目からガンガンいくつもりでしたが、 思わぬトラブルやアクシデント、僕のミスもありましたが、立て続けに不運なことが重なって思うように結果が出せない状態が続いていました。 だから最後のレースだけは絶対勝とう、と思っていたので、ブノワがポールを獲ってくれて本当に感謝しています。 100Rを立ち上がってくるのを見たとき、物凄く速かったので、あの瞬間にポールを確信しました。
これで明日100戦目のレースで勝てたら最高ですね。
僕は昨日からロングランとか決勝セットを中心にやってきたんですが、クルマはすごく調子が良くて、 もう少しだけ味付けできれば完璧な状態なので、決勝レースが楽しみです。

GT300クラス #101トイストーリーMR-S
大嶋 和也

昨日はちょっと厳しい状態だったので、決勝セットに気合を入れていました。だからまさかポールを獲れるとは思ってなかったし、 明日に向けて最高の状況になりましたね。
スーパーラップではフロントが暖まらなくて前半でロスしてしまいましたが、最後のほうで暖まってきてからは挽回できました。 ミシュランタイヤはグリップの落ちがなかったです。実は決勝に向けてかためのタイヤを選んでいたんですよ。
決勝にはすごい自信があります。MR-Sはピットストップ時間も短いし、ミシュランの性能もいいですから。

石浦 宏明
オートポリスで流れを悪くしちゃったので、ここでいい流れを作ろう、とチームで団結して作戦を立ててきました。 その甲斐あっていい流れが作れたと思います。
でもまさか、ポールが獲れるとは思ってなかったんで、びっくりしました。
自分たちがチャンピオンを獲るためには、優勝するしかないと思ってます。決勝には絶対の自信があります。

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SGT:第9戦富士スーパーラップ 記念すべき100戦目のポールを獲得したのはカルソニックZ!

JGTC発足から数えて今回で丁度100戦目を向かえた、スーパーGT第9戦のスーパーラップが11月3日午後、 富士スピードウェイで行われ、GT500クラスは唯一全100戦に参戦している#12カルソニックインパルZ(ブノワ・ トレルイエ/星野一樹組)が今季初のポールポジションを獲得した。
GT300クラスは#101トイストーリーMR-Sが今季2回目のポールを獲得し、タイトル獲得に向けて一歩前進することとなった。

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公式予選2回目の終了から5分間のインターバルの後、GT300のスーパーラップが開始された。
SL開始直前の気温は17℃、路面温度は25℃。この気候が各タイヤメーカー、ドライバーを苦しめることとなった。

最初に出走するのは、31号車の車検落ちで10番手に繰り上がった#13エンドレスZ。
アタックを担当した藤井誠暢は1分43秒763と、午前中の自己ベストより1秒遅いタイムに終わったが、 続いて出走した#33ハンコックポルシェの木下みつひろが1分44秒018と13号車に僅かに遅れる結果になったため、 順位を一つ上げることとなった。
続く#62ウィルコムヴィーマックの柴原眞介は全てのセクターでベストを更新し、1分42秒643でこの時点のトップに立つ。
この後にアタックした#7雨宮RX-7の井入宏之、#88アクティオムルシエRG-1の山西康司、 #19ウェッズスポーツセリカの関口雄飛らは柴原を超えることができず、それぞれ6位、7位、5位にに終わり、 #26ユンケルポルシェの谷口信輝に至っては、 ポルシェに不向きなツイスティな後半セクションの遅れが響いて8番手に後退することになってしまった。

午後に入って気温、路面温度が下がったことで、タイヤの性能を引き出すことに苦労するチームが相次ぐ中、 大躍進を見せたのがミシュラン勢だった。
8番手出走の#43ARTAガライヤの高木真一が漸く1分42秒295を出して柴原を上回ると、 #101トイストーリーMR-Sの大嶋和也も1分42秒068と高木を上回ってトップに立った。

最後に出走したのは目下ポイントリーダーの#2紫電だったが、 加藤寛規はどのセクションでも今ひとつ精彩を欠いて1分42秒403に終わり、これにより101号車のポールポジションが確定。
終わってみればシリーズタイトルを争う4台がいずれも上位グリッドを占めることとなり、 明日の決勝での熾烈なタイトル争いを大いに期待させる結果となった。

続いて行われたGT500クラスのスーパーラップは、最初に出走した#1宝山SCのアンドレ・ ロッテラーが記録した1分33秒766を、#25エクリプスSCの土屋武士、#18TAKATA童夢NSXの小暮卓史、 #6フォーラムエンジ.SCの片岡龍也、#22モチュールZのミハエル・クルム、 #24ウッドワンZの荒聖治らがいずれも上回ることができず、1号車は一気に5台抜きの5番グリッドを得た。

続く#12カルソニックZは、自由自在に車体を振り回すブノワ・トレルイエの豪快な走りで、ロッテラーのタイムをコンマ7秒上回り、 午前中のトップタイムをも凌ぐ1分33秒022をたたき出して一気にトップに立った。

#32エプソンNSXのロイック・デュバルは午前中の自己ベストには届かなかったが、 #38ZENTセルモSCの立川祐路が6番手に後退したこともあってどうにかポジションキープの3位に留まった。

そして金曜テスト、午前中の予選と好調ぶりを見せていた#17リアルNSXが最後のアタックに入ったが、 金石年弘の出したタイムは1分33秒671。午前中のベストタイムをコンマ3下回る結果に終わり、この瞬間、 記念すべき100戦目でのカルソニックZの今季初ポールが決定した。

第9戦決勝は明日午後2時5分より、66周で戦われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第9戦富士スーパーラップGT500クラス結果

■GT500 Class

FUJI GT 300km RACE -RIJ- (2007/11/03) Super Lap GT500 Weather:Fine Course:Dry
2007 AUTOBACS SUPER GT Round 9 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
112カルソニック インパル Z
NISSAN FAIRLADY Z
ブノワ・トレルイエ
星野一樹
BS+2R1'33.022--176.590
217REAL NSX
HONDA NSX
金石 勝智
金石 年弘
BS51'33.671 0.649 0.649175.367
332EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
ファビオ・カルボーン
DL1'33.692 0.670 0.021175.328
41宝山 TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS401'33.766 0.744 0.074175.189
518TAKATA 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS901'33.952 0.930 0.186174.842
638ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
高木虎之介
BS101'33.970 0.948 0.018174.809
724WOODONE ADVAN Clarion Z
NISSAN FAIRLADY Z
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
荒聖治
YH+21'34.215 1.193 0.245174.354
825ECLIPSE ADVAN SC430
LEXUS SC430
土屋 武士
織戸学
YH+21'34.413 1.391 0.198173.989
922MOTUL AUTECH Z
NISSAN FAIRLADY Z
ミハエル・クルム
松田次生
BS451'34.635 1.613 0.222173.581
106Forum Eng. SC430
LEXUS SC430
片岡 龍也
ビヨン・ビルドハイム
BS51'34.636 1.614 0.001173.579
  • 'R'マークはコースレコード。従来のコースレコード: 1'33.066

SUPER GT

SGT:第9戦富士スーパーラップGT300クラス結果

■GT300 Class

FUJI GT 300km RACE -RIJ- (2007/11/03) Super Lap GT300 Weather:Fine Course:Dry
2007 AUTOBACS SUPER GT Round 9 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
1101TOY STORY Racing apr MR-S
TOYOTA MR-S
大嶋 和也
石浦宏明
MI401'42.068--160.940
243ARTA Garaiya
ASL Garaiya
新田 守男
高木 真一
MI551'42.295 0.227 0.227160.583
32プリヴェKENZOアセット・紫電
MOONCRAFT SHIDEN MC
高橋 一穂
加藤寛規
YH701'42.403 0.335 0.108160.413
462WILLCOM ADVAN VEMAC408R
VEMAC 408R
柴原 眞介
黒澤治樹
YH651'42.643 0.575 0.240160.038
57RE 雨宮 ADVAN RX-7
MAZDA RX-7
井入 宏之
折目 遼
YH1'42.819 0.751 0.176159.764
688アクティオ ムルシェRG-1
LAMBORGHINI MURCIELGO R-G1
マルコ・アピチェラ
山西康司
YH1'42.968 0.900 0.149159.533
7*26ユンケルパワー タイサン ポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
谷口 信輝
ドミニク・ファーンバッハー
YH201'43.035 0.967 0.067159.429
813エンドレスアドバン洗剤革命 Z
NISSAN FAIRLADY Z
影山 正美
藤井誠暢
YH101'43.763 1.695 0.728158.311
933HANKOOK NSC PORSCHE
PORSCHE 911GT3R
木下 みつひろ
坂本 祐也
HK1'44.018 1.950 0.255157.923
-*19ウェッズスポーツセリカ
TOYOTA CELICA
飯田 章
関口 雄飛
YH5deleted---
  • CarNo.26は、公式通知No.8 2/2 SL手順2)(ヘッドランプ点灯)違反により、協議長訓戒のペナルティを課す。
  • CarNo.19は、2007年JAF国内競技車両規則第1編第7章第3条3.1.2)(最低地上高)違反により、SLタイム抹消のペナルティを課す。

SUPER GT

SGT:第9戦富士公式予選2回目結果

FUJI GT 300km RACE -RIJ- (2007/11/03) Qualifying 2 Weather:Fine Course:Dry
2007 AUTOBACS SUPER GT Round 9 富士スピードウェイ 4.563km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehind
1500138ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
高木虎之介
BS101'34.711-
2500212カルソニック インパル Z
NISSAN FAIRLADY Z
ブノワ・トレルイエ
星野一樹
BS+21'35.169 0.458
350036Forum Eng. SC430
LEXUS SC430
片岡 龍也
ビヨン・ビルドハイム
BS51'35.422 0.711
45004100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
ドミニク・シュワガー
細川 慎弥
BS601'35.725 1.014
5500523XANAVI NISMO Z
NISSAN FAIRLADY Z
本山 哲
リチャード・ライアン
BS1'35.925 1.214
6500635BANDAI DUNLOP SC430
LEXUS SC430
服部 尚貴
ピーター・ダンブレック
DL+21'36.104 1.393
7500717REAL NSX
HONDA NSX
金石 勝智
金石 年弘
BS51'36.116 1.405
850088ARTA NSX
HONDA NSX
伊藤 大輔
ラルフ・ファーマン
BS1001'36.117 1.406
9500918TAKATA 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS901'36.276 1.565
10500103YellowHat YMS モバHO ! TOMICA Z
NISSAN FAIRLADY Z
セバスチャン・フィリップ
柳田 真孝
BS1'36.481 1.770
115001139デンソー サード SC430
LEXUS SC430
アンドレ・クート
平中 克幸
BS201'36.638 1.927
125001222MOTUL AUTECH Z
NISSAN FAIRLADY Z
ミハエル・クルム
松田次生
BS451'36.742 2.031
135001324WOODONE ADVAN Clarion Z
NISSAN FAIRLADY Z
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
荒聖治
YH+21'36.903 2.192
145001432EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
ファビオ・カルボーン
DL1'40.853 6.142
153001101TOY STORY Racing apr MR-S
TOYOTA MR-S
大嶋和也
石浦 宏明
MI401'42.901 8.190
16300243ARTA Garaiya
ASL Garaiya
新田 守男
高木真一
MI551'42.953 8.242
17500151宝山 TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS401'43.034 8.323
1830032プリヴェKENZOアセット・紫電
MOONCRAFT SHIDEN MC
高橋 一穂
加藤寛規
YH701'43.557 8.846
1930047RE 雨宮 ADVAN RX-7
MAZDA RX-7
井入 宏之
折目遼
YH1'43.670 8.959
20300519ウェッズスポーツセリカ
TOYOTA CELICA
飯田 章
関口 雄飛
YH51'43.724 9.013
21300626ユンケルパワー タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
谷口信輝
ドミニク・ファーンバッハー
YH201'43.724 9.013
22300731DOUBLE HEAD apr MR-S
TOYOTA MR-S
峰尾恭輔
坂本 雄也
MI+11'43.843 9.132
2330084EBBRO 350R
VEMAC RD350R
田中 哲也
山崎 信介
YH1'44.275 9.564
24300933HANKOOK NSC PORSCHE
PORSCHE 911GT3R
木下 みつひろ
坂本 祐也
HK1'44.308 9.597
253001087マルホン ムルシェRG-1
LAMBORGHINI MURCIELGO R-G1
桧井 保孝
余郷敦
YH1'44.409 9.698
263001113エンドレスアドバン洗剤革命 Z
NISSAN FAIRLADY Z
影山 正美
藤井誠暢
YH101'44.573 9.862
273001277クスコ DUNLOP スバルインプレッサ
SUBARU IMPREZA
山野 哲也
青木孝行
DL1'44.690 9.979
283001310JIM CENTER DIXCEL ADVAN F360
FERRARI F360 MODENA
植田 正幸
安田裕信
YH1'44.79110.080
293001455DHG ADVAN FORD GT
FORD GT
池田 大祐
番場 琢
YH+21'45.06510.354
3030015333ADVAN UEMATSU 320R
VEMAC RD320R
植松 忠雄
阪口良平
YH+21'45.13610.425
31300169LEYJUN DUNLOP MT900
MOSLER MT900R OOX
OSAMU
筒井克彦
DL1'45.21110.500
323001747宝山 DUNLOP Z
NISSAN FAIRLADY Z
脇阪 薫一
密山祥吾
DL1'45.22810.517
333001888アクティオ ムルシェRG-1
LAMBORGHINI MURCIELGO R-G1
マルコ・アピチェラ
山西康司
YH1'45.43610.725
3430019110 GREENTEC KUMHO MAZIORA BOXSTER
PORSCHE BOXSTER
黒澤 琢弥
光貞秀俊
KH1'45.51710.806
355001625ECLIPSE ADVAN SC430
LEXUS SC430
土屋 武士
織戸学
YH+21'45.55510.844
3630020112KUMHO GREEN-TEC BOXSTER-GT
PORSCHE BOXSTER
Guts 城内
小泉洋史
KH1'45.98711.276
373002146宝山 DUNLOP Z
NISSAN FAIRLADY Z
佐々木 孝太
横溝直輝
DL301'46.34911.638
3830022118NobelBiocareSpecialOlympicsGT3
PORSCHE 911GT3RS
宮本 隆士
大井貴之
YH1'47.01912.308
3930023666楽天 BOMEX 320R
VEMAC 320R
周防 彰悟
山下 潤一郎
YH+21'47.04912.338
403002466triple a ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI Gallardo R-G3
古谷 直広
栗原宗之
YH1'47.08212.371
413002567triple a ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI Gallardo R-G3
黒澤 翼
和田久
YH1'47.45712.746
423002670ノマド・GAIKOKUYA・GT3-RS
PORSCHE 996 GT3 RS
石橋 義三
AKAZAME OYAJI
YH1'47.74313.032
433002762WILLCOM ADVAN VEMAC408R
VEMAC 408R
柴原 眞介
黒澤治樹
YH651'56.18421.473
  • CarNo.66-1ドライバーは、2007 SUPER GT Sporting Regulations第3章第25条1.2)(走行可能区分)違反により、罰金2万円を課す。

SUPER GT

S-GT:第9戦富士公式予選2回目 トップタイムはセルモSC。31号車も無事基準タイムクリア

スーパーGT第9戦富士の公式予選2回目は、#38ZENTセルモSC430がトップタイム。 この後のスーパーラップに向けて好調な仕上がりぶりを見せた。
2番手には#12カルソニックZ、3番手に#6フォーラムエンジ.SC430がつけ、 午前中トップの#17リアルNSXはこのセッションを7番手で終えた。

GT300クラスは#101トイストーリーMR-S(大嶋和也/石浦宏明組)がトップタイム。
午前中車検落ちした#31DOUBLE HEAD aprMR-Sもクラス7番手につけ、峰尾恭輔、坂本雄也の両名とも基準タイムをクリア。 明日は最後尾から決勝に臨むこととなった。

スーパーラップはこの後、午後2時25分より行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

S-GT:第9戦富士予選 31号車が車検失格!紫電が暫定ポールに

予選1回目でGT300の暫定ポールを獲得していた#31DOUBLE HEAD apr MR-S(峰尾恭輔/坂本雄也組)が、 最低重量不足により予選後の車検をパスできず、失格となることが午後1時18分発行の公式通知で明らかになった。

071103shidenこれにより暫定ポールは#2プリヴェKENZOアセット・紫電(高橋一穂/加藤寛規組)となり、 11番手だった#13エンドレスアドバン洗剤革命Z(影山正美/藤井誠暢組) が10番手に繰り上がってスーパーラップに進出することとなった。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第9戦富士公式予選1回目結果

FUJI GT 300km RACE -RIJ- (2007/11/03) Qualifying 1 Weather:Fine Course:Dry
2007 AUTOBACS SUPER GT Round 9 富士スピードウェイ 4.563km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehind
1500117REAL NSX
HONDA NSX
金石 勝智
金石 年弘
BS51'33.351-
2500238ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
高木虎之介
BS101'33.369 0.018
3500332EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
ファビオ・カルボーン
DL1'33.419 0.068
4500412カルソニック インパル Z
NISSAN FAIRLADY Z
ブノワ・トレルイエ
星野一樹
BS+21'33.467 0.116
5500524WOODONE ADVAN Clarion Z
NISSAN FAIRLADY Z
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
荒聖治
YH+21'33.690 0.339
6500622MOTUL AUTECH Z
NISSAN FAIRLADY Z
ミハエル・クルム
松田次生
BS451'33.725 0.374
750076Forum Eng. SC430
LEXUS SC430
片岡 龍也
ビヨン・ビルドハイム
BS51'33.763 0.412
8500818TAKATA 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS901'33.807 0.456
9500925ECLIPSE ADVAN SC430
LEXUS SC430
土屋 武士
織戸学
YH+21'33.956 0.605
10500101宝山 TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS401'33.986 0.635
115001139デンソー サード SC430
LEXUS SC430
アンドレ・クート
平中 克幸
BS201'34.014 0.663
125001223XANAVI NISMO Z
NISSAN FAIRLADY Z
本山 哲
リチャード・ライアン
BS1'34.031 0.680
1350013100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
ドミニク・シュワガー
細川 慎弥
BS601'34.090 0.739
14500148ARTA NSX
HONDA NSX
伊藤 大輔
ラルフ・ファーマン
BS1001'34.195 0.844
155001535BANDAI DUNLOP SC430
LEXUS SC430
服部 尚貴
ピーター・ダンブレック
DL+21'34.215 0.864
16500163YellowHat YMS モバHO ! TOMICA Z
NISSAN FAIRLADY Z
セバスチャン・フィリップ
柳田 真孝
BS1'34.244 0.893
1730012プリヴェKENZOアセット・紫電
MOONCRAFT SHIDEN MC
高橋 一穂
加藤寛規
YH701'41.734 8.383
183002101TOY STORY Racing apr MR-S
TOYOTA MR-S
大嶋和也
石浦 宏明
MI401'41.855 8.504
19300343ARTA Garaiya
ASL Garaiya
新田 守男
高木真一
MI551'42.071 8.720
20300426ユンケルパワー タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
谷口信輝
ドミニク・ファーンバッハー
YH201'42.259 8.908
21300519ウェッズスポーツセリカ
TOYOTA CELICA
飯田 章
関口 雄飛
YH51'42.303 8.952
22300688アクティオ ムルシェRG-1
LAMBORGHINI MURCIELGO R-G1
マルコ・アピチェラ
山西 康司
YH1'42.414 9.063
2330077RE 雨宮 ADVAN RX-7
MAZDA RX-7
井入 宏之
折目遼
YH1'42.479 9.128
24300862WILLCOM ADVAN VEMAC408R
VEMAC 408R
柴原眞介
黒澤 治樹
YH651'42.498 9.147
25300933HANKOOK NSC PORSCHE
PORSCHE 911GT3R
木下 みつひろ
坂本 祐也
HK1'42.619 9.268
263001013エンドレスアドバン洗剤革命 Z
NISSAN FAIRLADY Z
影山 正美
藤井誠暢
YH101'42.645 9.294
27300115クムホ プロμ マッハ号 320R
VEMAC 320R
玉中 哲二
竹内浩典
KH+11'42.653 9.302
283001246宝山 DUNLOP Z
NISSAN FAIRLADY Z
佐々木 孝太
横溝直輝
DL301'42.723 9.372
293001377クスコ DUNLOP スバルインプレッサ
SUBARU IMPREZA
山野 哲也
青木孝行
DL1'42.829 9.478
3030014333ADVAN UEMATSU 320R
VEMAC RD320R
植松 忠雄
阪口良平
YH+21'42.929 9.578
313001555DHG ADVAN FORD GT
FORD GT
池田 大祐
番場 琢
YH+21'42.959 9.608
32300164EBBRO 350R
VEMAC RD350R
田中 哲也
山崎 信介
YH1'43.006 9.655
33300179LEYJUN DUNLOP MT900
MOSLER MT900R OOX
OSAMU
筒井克彦
DL1'43.226 9.875
343001810JIM CENTER DIXCEL ADVAN F360
FERRARI F360 MODENA
植田 正幸
安田裕信
YH1'43.237 9.886
353001987マルホン ムルシェRG-1
LAMBORGHINI MURCIELGO R-G1
桧井 保孝
余郷敦
YH1'43.35110.000
3630020110 GREENTEC KUMHO MAZIORA BOXSTER
PORSCHE BOXSTER
黒澤 琢弥
光貞秀俊
KH1'43.56610.215
373002147宝山 DUNLOP Z
NISSAN FAIRLADY Z
脇阪 薫一
密山祥吾
DL1'43.79510.444
3830022118NobelBiocareSpecialOlympicsGT3
PORSCHE 911GT3RS
宮本 隆士
大井貴之
YH1'44.04510.694
3930023666楽天 BOMEX 320R
VEMAC 320R
周防 彰悟
山下 潤一郎
YH+21'44.21110.860
4030024112KUMHO GREEN-TEC BOXSTER-GT
PORSCHE BOXSTER
Guts 城内
小泉洋史
KH1'44.46811.117
413002567triple a ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI Gallardo R-G3
黒澤 翼
和田久
YH1'46.61913.268
423002666triple a ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI Gallardo R-G3
古谷 直広
栗原宗之
YH1'47.69314.342
433002770ノマド・GAIKOKUYA・GT3-RS
PORSCHE 996 GT3 RS
石橋 義三
AKAZAME OYAJI
YH1'47.81114.460
---- 以上予選通過(107% - GT500: 1'39.916 / GT300: 1'49.018)----
-300-*31DOUBLE HEAD apr MR-S
TOYOTA MR-S
峰尾 恭輔
坂本雄也
MI+11'41.435 8.084
  • CarNo.31は、2007JAF国内車両競技規則第7章第4条4.1)及びGTAブルテンNo.2007-030-T(最低重量)違反により、公式予選1回目の全タイム抹消のペナルティを課す。

SUPER GT

S-GT:第9戦富士公式予選1回目 4リッターエンジンのリアルNSXが暫定ポール獲得!

2007オートバックスSUPER GT第9戦、富士GT300kmレースの公式予選1回目は、 #17リアルNSX(金石年弘/金石勝智組)が暫定ポールを獲得。GT300クラスは#31DOUBLE HEAD apr MR-S(峰尾恭輔/坂本雄也組)がトップタイムを記録した。

gt_r09_q1_17

gt_r09_q1_31

公式予選1回目は午前10時10分、GT300の専有走行から開始された。
GT300は28台がエントリー。久々にJLOCのムルシエラゴが参戦してきた。
その一台、 #88アクティオムルシエRG-1を駆る山西康司が最初のアタックで#10ジムセンターF360の安田裕信に次ぐ2番手タイムを記録、 健在ぶりをアピールした。
一旦は#55フォードGTの池田大祐、#33ハンコックポルシェの木下みつひろ、#9モスラーのOSAMUらに抜かれて順位を落とすが、 山西は更にタイムを縮め、1分42秒414でトップに躍り出た。
2番手には#33木下、3番手には#13エンドレスZがつけてきた。13号車は今回、藤井誠暢がアタックを担当している。

しかし専有残り6分を切ったあたりでシリーズチャンピオンを争う#2紫電の加藤寛規、 #101トイストーリーMR-Sの大嶋和也らがタイムを上げ、更にそこへ#19ウェッズスポーツセリカの関口雄飛、 #31MR-Sの峰尾恭輔らが割って入った。

更に残り2分で#43ARTAガライヤの高木真一もタイムアップ。
結局この専有セッションでスーパーラップ圏内に残ったのは、上から順に
#31、#2、#101、#43、#19、#88、#7、#62、#33、#46の10台だった。
11番手には#26ユンケルポルシェ、12番手には#13エンドレスZがつけている。

続いて行われたGT500クラスの専有走行は、序盤は#25エクリプスSC、#22モチュールZ、#35バンダイSC、 #39デンソーサードSC、#3イエローハットZの5台のみが走行。
この時点でのトップは#25の土屋武士。タイムは1分33秒956だ。

他のチームは#12カルソニックZがコースインしたのを皮切りに、専有残り10分を切ったあたりから一斉にコースに飛び出していった。
最初に土屋のタイムを破ったのは#12ブノワ・トレルイエ。残り3分を切ったところで1分33秒467を叩き出した。
続いて残り1分で#38ZENT SCの立川祐路が1分33秒369でトップに。2番手には#32エプソンNSXのロイック・ デュバルが上がってきた。
しかし専有終了間際に#17リアルNSXの金石年弘が1分33秒351でトップに。
17号車はオートポリスに続いて今回も4リッターエンジンを搭載しており、金曜のテストでも午後にトップタイムを記録するなど、 今週末は好調だ。

専有終了時点での順位は、上から順に
#17、#38、#32、#12、#24、#22、#6、#18、#25、#1と、ここまでがスーパーラップ圏内。
11番手には#39、12番手には#23ザナヴィZがつけ、今季のタイトルを獲得した#8ARTA NSXは14番手に留まっている。

2クラス混走となる最後の20分間では、各クラスとも上位陣が定石どおりセカンドドライバーの基準タイムクリアに切り替える中、 GT300の#26ユンケルポルシェは谷口信輝、#13エンドレスZは藤井誠暢がセッション終盤再びステアリングを握り、、 スーパーラップ進出を狙って最アタックを試みた。
その結果#26谷口が1分42秒259をたたき出して5位に浮上、見事SL進出を果たしたが、 #13藤井は10位の#33ハンコックポルシェに0.026秒届かず、11位に終わった。
また、谷口のタイムアップによりSL圏外となった#46宝山Zは、終盤#5マッハ号320Rにも抜かれて13番手でこのセッションを終えた。

公式予選2回目と、それに続くスーパーラップは、今日午後1時50分より行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA

Formula Nippon

FN:第9戦鈴鹿にトニー・カナーンのスポット参戦が決定!

T-Kanaan日本レースプロモーション(JRP)は10月22日、 フォーミュラニッポン第8戦が開催されているツインリンクもてぎで記者会見を行い、 今年のインディジャパン300マイル優勝者で2004年インディカーシリーズチャンピオンのトニー・ カナーンのスポット参戦が決定したことを発表した。

カナーンが参戦するのは11月17・18日に鈴鹿サーキットで開催されるフォーミュラニッポン最終戦。
今回はJAFの特別承認参加ということで、全日本選手権ポイントの対象外という扱いだが、 アメリカンモーターレーシングのトップクラスのドライバーが日本最高峰のフォーミュラレースでどんな走りを見せるか、大いに注目される。

なお所属チーム、体制などは現時点では未定とのことだ。

トニー・カナーン選手のプロフィール
1974年12月31日生まれ
出身地:バヒア・サルバドール市(ブラジル)
現在の住所:フロリダ州マイアミ
身長:163cm
体重:67kg

主な戦績
1991年ブラジル・フォーミュラ・フォードで四輪デビュー(シリーズ6位)
1994年イタリアン・フォーミュラ・ユーロ・ボクサーシリーズチャンピオン
1997年インディライツシリーズチャンピオン
1998年CARTルーキー・オブ・ザ・イヤー
2004年インディカーシリーズチャンピオン
2007年インディカーシリーズランキング3位

IRLでの戦績
出走回数:81回
初出走:2002年5月26日(インディ500マイル)
初ポールポジション:2003年3月2日(マイアミ)
初優勝:2003年3月23日(フェニックス)
優勝回数:12回(2007シーズンはもてぎを含めて5勝)
生涯獲得賞金額:$9,151,299

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: 株式会社日本レースプロモーション

Japanese F3

JF3:第9戦鈴鹿でR.ストレイトが今季3勝目 (TOYOTA)

第9戦ポール・トゥ・ウィンでR.ストレイトが今季3勝目
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第9戦、ポール・トゥ・ウィンで今季3勝目を挙げたR.ストレイト

 全日本F3第5大会(第9戦、第10戦)が7月7日(土)と8日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで開催された。12台がエントリーした今大会には、トヨタ・トムス3S-GEエンジン搭載車が5台、トヨタ・トムス1AZ-FEエンジン搭載車が2台出場した。

 7日(土)午前中に第9戦、第10戦の予選が行われた。第9戦の予選は、朝から続く雨によってウェットコンディションの下で開始。セッションが進むにつれて路面は改善されて行く中で、R.ストレイト(INGING)がトップタイムをマークし、今季2度目となるポールポジションを獲得した。3番手にはTDPドライバーの大嶋和也(TOM'S)がつけた。

 続いて行われた第10戦の予選時には雨は止み、ウェット部分が残るものの、各車タイムアップ。第9戦でポールポジションを獲得したR.ストレイトは惜しくも2番手。3番手にR.ストレイトとランキング首位を争うO.ジャービス(TOM'S)が続き、大嶋和也が4番手から決勝レースへ臨むこととなった。

 7日(土)午後4時過ぎに、天候、路面コンディション共に回復した好コンディションで第9戦の決勝レースがスタート。ポールポジションのR.ストレイトはポジションを守り、首位でレースを開始。3番手グリッドの大嶋和也が好スタートで2位に浮上した。この2台は後続を引き離しながら首位争いを繰り広げたが、R.ストレイトが首位を守り切り、ポール・トゥ・ウィンで今季3勝目を挙げた。大嶋和也は2位表彰台を獲得。予選9番手と後方スタートを強いられたO.ジャービスが素晴らしい追い上げで4位に入った。

 8日(日)は好天に恵まれ、30度近い暑さの下で、午後1時に第10戦の決勝レースがスタート。スタート直後に、予選3番手、4番手のO.ジャービスと大嶋和也が軽く接触。この接触で大嶋和也は6位まで後退を余儀なくされた。2番手スタートのR.ストレイトはポジションを守って序盤戦に突入したが、その後、O.ジャービスがR.ストレイトをかわし、2位に浮上。O.ジャービスは首位を追うが叶わず、2位でチェッカーを受けた。大嶋和也は6番手から激しい追撃で、3位までポジションを上げてフィニッシュし、今大会連続表彰台となった。R.ストレイトは4位。TDPドライバーの関口雄飛(ナウモータースポーツ)が好走を見せ5位でフィニッシュした。

Text & Photo: トヨタ自動車株式会社

Japanese F3

JF3:第9戦鈴鹿 ロベルト・ストレイトがポールトゥウイン (INGING)

 前回岡山国際では4位&3位とまずまずの結果で22ポイントを稼ぎ、2位のオリバー・ジャービスにわずかに1ポイント差ながらポイントリーダーとして第5ラウンドを迎えたINGINGのロベルト・ストレイト。不安定な天候となることが予想される週末となったが、チームでは難しいコンディションに、より真価を発揮するストレイトだけに、期待をもって土曜の公式予選セッションに臨んだ。

■予選

 セミウエットで迎えた第9戦予選。他のマシン同様、ストレイトはスリックタイヤでのコースイン。ストレイトは開始早々にコースに出ると、計測1周目から2分16秒台ながらもモニターのトップに。 そこから他のドライバーたちも徐々にタイヤを温め、タイムアップを果たしていくが、大嶋和也、石浦宏明、ジャービスらトムス勢、塚越広大らとのアタック合戦となったストレイトだったが、周回ごとに2分13秒、2分10秒とタイムを上げ、トップを譲らない展開が続く。

 残り4分を切り、計測4周目をクールダウンに充てたストレイトは、計測5周目に再びアタックを敢行。ここで2分07秒623という好タイムをマークしたストレイトは、見事今季2度目のポールポジションを獲得する。コンディションの好転が予想された第10戦予選に向け、若干足回りのセットアップを変更し、チームはストレイトを送り出す。

 午前11時35分から始まった第10戦予選だったが、コースインしてすぐにストレイトはいったんピットイン。タイヤの内圧を再調整してコースに戻ると、3周目に2分03秒829をたたき出してモニターのトップに立つ。ところが、その直後のS字コーナーでわずかにラインを外し、濡れた部分に足をすくわれたストレイトはまさかのコースアウト。セッションは赤旗となってしまう。

 万事休すかと思われたものの、マシンに大きなダメージもなく自力でピットに戻ったストレイトは、再開後の残り約5分のセッションにも無事に走行を続けると、チェッカーフラッグが提示された後のファイナルアタックで2分01秒279をマーク。惜しくも連続ポールポジション獲得はならなかったものの、2番手とフロントロウを手にすることとなった。

■第9戦決勝

 12周と短い周回での戦いだけに、スタートが大きなポイントとなることが予想されたが、ストレイトとチームはスタート直前まで空力セットアップの調整を続け、いよいよスタートのときを迎えた。アウト側のポールポジションからまずまずの反応で飛び出したストレイトは、その背後で2番手にポジションを上げた大嶋、そして塚越を従え、予定通りトップのまま1コーナーへ。狙い通りにホールショットを奪う。

f3_r09_r_streit  ストレートでの速さを生かし、コンマ数秒差で食らいついていくる大嶋に対し、必死のドライビングで逃げるストレイト。3番手の塚越をじりじりと置き去りにして、トップ2台の攻防が続く。7周目の1コーナーではスリップから抜け出た大嶋がストレイトを抜こうとイン側から並びかけようとしてくるが、アウト側で踏ん張ったストレイトは譲らない。トップを守ったままこの戦いはレース終盤に突入、結局緊迫した攻防に競り勝ったストレイトは、見事トップでチェッカー。今季3勝目を飾ることとなった。

ロベルト・ストレイト
 「第9戦予選は難しいコンディションだったが、楽にタイムが出せた感じでフィーリングも良かった。第10戦予選では予想外のコースアウトを喫してしまって赤旗を出してしまい、ピットに戻っても“この後再びセッションに参加できるのか?”と不安になったけれど、その後もアタックできてよかった。自力で戻ってこれてラッキーだったね。第9戦の決勝では、好スタートを切って後ろの塚越や大嶋の前で1コーナーに入りたいと思っていたとおり、まずまずのスタートが切れた。その後はストレートの速い大嶋を抑えるのに苦労したけれど、逃げ切れてよかった。厳しい展開ながらも、勝ってポイントのリードも拡げる事ができたので満足している」
影山正彦監督
 「第9戦決勝は非常に厳しい展開のレースでしたが、ロベルトがドライバーとして最高のパフォーマンスを出してくれましたし、チームやエンジニアもいいクルマを作ってくれたと思います。ポイントリーダーとしてシーズンの折り返しを迎えつつあるということで、希望通りの戦いに持ち込めているといっていいでしょう。明日の第10戦でもフロントロウからのスタートですが、またスタートで前に出て逃げ切るパターンしかないでしょうね。90%以上スタートに掛かっていると思います」

Text: INGING MOTORSPORT / Photo; Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第9戦鈴鹿決勝 上位3人のコメント

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ロベルト・ストレイト(優勝)
スタートはうまくいきました。オオシマのスタートも良くて、2番手スタートのドライバーを抑えてくれたのにも救われましたね。 その後の目標は、オオシマとの差をキープすることでしたが、彼はストレートスピードが速かったし、ペースもすごく良かったので、 それは簡単な作業ではありませんでした。
僕らの今後の課題はストレートスピードの向上ですね。クルマ自体は悪くないんですけどね。
明日は、今日の結果を踏まえてセットアップを見直さないといけませんね。

大嶋 和也(2位)
本当はポールを獲って優勝したかったんですけど、コンディションの見極めが良くなくて、予選が振るいませんでした。 それでも課題のスタートは決められましたし、表彰台に上がれたのは良かったです。
ここ最近は、ついてなかったり、僕のミスがあったりでなかなか表彰台に上がれていなかったので、今回自力で上がれたのは良かったです。
決勝ではストレイトより速いペースで走れていたんですけど、追いつけても並ぶまでのスピードがなくて、抜けませんでした。

塚越 広大(3位)
予選2位は悪くないポジションでしたが、岡山で3位に入ったときのスタートが悪くなかったので、 そのイメージでいったらうまくいかなくて3位になってしまいました。
その後も前の二人についていくのが精一杯で、後半は自分のミスなどもあってペースを乱してしまい、徐々に離されていってしまいました。
今日のレースは自分のミスでだめにしてしまいましたね。

 

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第9戦鈴鹿決勝 ストレイトがポール・トゥ・フィニッシュで今季3勝目! 

全日本F3選手権第9戦の決勝が7月7日、鈴鹿サーキットで行われ、ロベルト・ストレイトが今季3度目の勝利をポール・トゥ・ フィニッシュで決めてみせた。

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フォーミュラニッポンの予選を翻弄した雨は既に止み、薄日すら射すほどになってきた。
それにつれて路面もF3決勝が始まる頃には完全にドライに回復、 第9戦は絶好のコンディションで午後4時ちょうどにフォーメーションラップが開始された。

ポールシッターのストレイトが順調にスタートを決めてトップで1コーナーに入っていく一方で、 2番手スタートの塚越広大はここでも出遅れ、3番手スタートの大嶋和也が2位に浮上してきた。

その後方では、伊沢拓也と石浦宏明が接近戦を演じながら4位を走るアスマーに次第に近づいていく。
更にその後ろからは、予選9番手と低迷したオリバー・ジャービスも安田裕信を抜き去って追い上げてくる。
ジャービスは3周目に石浦をパスして6番手に浮上すると、6周目の1コーナーで伊沢のインをついて5位に、 続く7周目には早くもアスマーをも抜き去って4位に浮上してきた。
ジャービスのラップタイムは上位3人をも上回るほどだったが、 4位に浮上した時点で3位塚越との差は7秒以上に開いており、 これ以上のジャンプアップは不可能だった。

一方、2位につけた大嶋は懸命にストレイトを追うが、 ストレイトは見事にペースをコントロールして大嶋との差をコンマ6秒から1秒の間に保って周回を重ねていく。
大嶋は7周目の1コーナーでオーバーテイクを試みるが、追いつくことはできても並ぶまでには至らない。

3位塚越も序盤こそファステストラップを樹立するなど好調ぶりを見せたが、次第にペースを乱して上位2台に置いていかれるようになり、 最終的にはトップの2.6秒後方でチェッカーを受けることとなった。
塚越にとっては3戦連続の表彰台だが、内容的には決して満足のいくものではなかっただろう。

結局ストレイトは大嶋のコンマ5秒前方でチェッカーを受け、第6戦もてぎに続く今季3勝目を上げ、 ポイントランキングトップの座を守った。

第10戦決勝は明日12時55分より、17周で戦われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第9戦鈴鹿決勝結果

全日本F3 -RIJ- (2007/07/07) Race Results Weather:Cloudy Course:Dry
All Japan F3 Championship Round 9 鈴鹿サーキット 5.807 km

PNoDriverCarChassisEngineLapTime/Behind
13ロベルト・ストレイト・フィーリョINGING F306DALLARA F306TOM'S TOYOTA 3S-GE1223'41.453
236大嶋 和也TDP TOM'S F307DALLARA F306TOYOTA/1AZ-FE120.542
310塚越 広大Honda Real F307DALLARA F307MF204C122.683
41オリバー・ジャービスDHG TOM'S F307DALLARA F306TOYOTA/1AZ-FE128.981
514安田 裕信ThreeBondDALLARA F306THREEBOND NISSAN SR20VE1215.892
612マルコ・アスマーThreeBondDALLARA F307THREEBOND NISSAN SR20VE1218.039
733関口 雄飛広島トヨタ・ダラーラF305DALLARA F305TOM'S TOYOTA 3S-GE1219.283
82中山 友貴Honda・戸田 FIGHTEXDALLARA F307MF204C1227.021
911伊沢 拓也Honda Real F307DALLARA F307MF204C1227.779
1037石浦 宏明TDP TOM'S F307DALLARA F307TOM'S TOYOTA 3S-GE1232.658
1116石川 資章Mainte・ShiOnFmuDALLARA F306TOM'S TOYOTA 3S-GE121'15.901
1262嵯峨 宏紀DENSO・ルボーセF306DALLARA F306TOM'S TOYOTA 3S-GE102 Laps
  • Fastest Lap: CarNo.10 塚越 広大(Honda Real F307) 1'57.763 (2/12) 177.52km/h

Japanese F3

JF3:第9戦鈴鹿公式予選 ストレイトが今季2度目のポールを獲得

全日本F3選手権第9戦の公式予選は、ロベルト・ ストレイト(インギング)が2分07秒623で今季2回目のポールポジションを獲得した。

f3_r09_q_streit フォーミュラニッポンの予選1回目終了後もコースはどんどん乾いていき、レコードラインはほぼドライの状態となった。
このため、F3の予選では全員が最初からスリックタイヤを装着してタイムアタックに出て行った。

ラップタイムも走り始めの2分16秒台から、14秒、12秒と走るたびにタイムアップしていく状態だ。
トップもストレイト、石浦宏明、塚越広大、伊沢拓也とめまぐるしく交代する。

結局、殆どのドライバーが最後のアタックで自己ベストを更新する展開となり、 この予選終了間際の接戦をストレイトが制することとなった。
2番手には塚越、3番手に大嶋がつけた。

第9戦決勝は今日午後4時より、12周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第9戦鈴鹿公式予選結果

全日本F3 -RIJ- (2007/07/07) Qualifying-Session: Weather:Cloudy Course:Semi-Wet
2007 All Japan F3 Championship Round 9 鈴鹿サーキット 5.807 km

PNoDriverCarChassisEngineTimeDelayGapkm/h
13ロベルト・ストレイト・フィーリョINGING F306DALLARA F306TOM'S TOYOTA 3S-GE2'07.623--163.80
210塚越 広大Honda Real F307DALLARA F307MF204C2'07.8910.2680.268163.46
336大嶋 和也TDP TOM'S F307DALLARA F306TOYOTA/1AZ-FE2'09.1171.4941.226161.91
412マルコ・アスマーThreeBondDALLARA F307THREEBOND NISSAN SR20VE2'09.1701.5470.053161.84
511伊沢 拓也Honda Real F307DALLARA F307MF204C2'09.1891.5660.019161.82
637石浦 宏明TDP TOM'S F307DALLARA F307TOM'S TOYOTA 3S-GE2'09.3241.7010.135161.65
714安田 裕信ThreeBondDALLARA F306THREEBOND NISSAN SR20VE2'10.2212.5980.897160.54
862嵯峨 宏紀DENSO・ルボーセF306DALLARA F306TOM'S TOYOTA 3S-GE2'10.4942.8710.273160.20
91オリバー・ジャービスDHG TOM'S F307DALLARA F306TOYOTA/1AZ-FE2'11.0843.4610.590159.48
1033関口 雄飛広島トヨタ・ダラーラF305DALLARA F305TOM'S TOYOTA 3S-GE2'11.5633.9400.479158.90
112中山 友貴Honda・戸田 FIGHTEXDALLARA F307MF204C2'11.7274.1040.164158.70
以上予選通過 基準タイム ( 110% ) 2'21.03113.4089.304148.23
1216石川 資章Mainte・ShiOnFmuDALLARA F306TOM'S TOYOTA 3S-GE2'23.70716.0842.676145.47

Formula Challenge Japan

トヨタ・ヤングドライバーズ・プログラム・マンスリーレポート 第8号 (12月4日)

トヨタ・ヤングドライバーズ・プログラム・マンスリーレポート 第8号  12月4日

■エッソ・フォーミュラトヨタ

 第10戦: エッソ・フォーミュラトヨタシリーズの最終戦となる第10戦は、11月26日(日)TMSFと併催イベントとして富士スピードウェイで開催。 25日(土)の予選は、気温こそ低いものの快晴の下で行われ、TDPの支援を受け参戦している井口卓人、国本京佑、窪田善文がそれぞれ2,3,4番手を獲得した。

 翌日はあいにくの天候。エッソ・フォーミュラトヨタの決勝開始前には雨足も強まり、難しいコンディションでのレースとなった。 終盤には日没直前の暗さと、霧が発生するという悪条件に見舞われながらも、井口卓人が3位、国本京佑が5位、窪田善文も6位で最後まで走り抜き、シーズンを締め括った。

ドライバー 車番 第10戦グリッド 第10戦決勝 ポイントランキング
井口卓人(トムス・スピリット) 8 2番手 3位 6位(57ポイント)
国本京佑(トムス・スピリット) 7 3番手 5位 7位(56ポイント)
窪田善文(トムス・スピリット) 6 4番手 6位 11位(17ポイント)
■フォーミュラチャレンジ・ジャパン

 第9,10戦: メーカーの垣根を超えて若手ドライバーが競い合う、フォーミュラ・チャレンジ・ジャパンの最終大会(第9戦、第10戦)が11月18日(金)、19日(土)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで開催された。

 TDPのサポートを受け参戦している4人のドライバーの中では、国本京佑が好調。両予選ともにトップ10入りを果たし、決勝でも第9戦で4位、第10戦で2位表彰台を獲得し、ポイントランキングも7位に浮上した。また、増田定臣も第10戦で8位に入り、ポイント獲得を果たした。

ドライバー 車番 第9戦グリッド 第9戦決勝 第10戦グリッド 第10戦決勝 ポイントランキング
国本京佑 22 6番手 4位 7番手 2位 7位(47ポイント)
井口卓人 16 18番手 13位 11番手 リタイア 10位(34ポイント)
窪田善文 13 23番手 23位 17番手 13位 13位(18ポイント)
増田定臣 14 11番手 リタイア 10番手 8位 15位(14ポイント)

Formula Nippon

FN:第9戦鈴鹿決勝 上位3人のコメント

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アンドレ・ロッテラー(優勝)

1119_lotterer_winner.jpg タフなレースでした。みんなにとってもそうだったんじゃないでしょうか。
前のクルマの後ろにつくと視界が全然ないし、雨はあとからどんどん降ってきましたし。
レインセッティングでは、車高を合わせるのにみんな苦労していたんじゃないでしょうか。
僕らもスタートのときのような(雨の少ない)状況に合わせていたので、低すぎました。
ノーピットでいこう、と最初から決めていてフルタンクでスタートし、マップもローパワーに設定していましたからストレートでは厳しかったですが、コーナーでは車は安定していました。
いいクルマを仕上げてくれたことと、作戦がうまくいったことに関してはチームのみんなに本当に感謝しています。
このフォーミュラニッポンは一年目のチームでしたが、その割には頑張っていたし、結果も残せたので良かったと思います。
最高の誕生日プレゼントになりましたね。

松田次生(2位)

1119_matda_2nd.jpg 今回もスタートを意識しすぎて決まらなくて、順位を落としてしまいました。これは来年に向けての課題で、克服しないといけませんね。
スタートシグナルが思ったより早く消えたので、クラッチをパン!と繋いでしまってホイールスピンをさせてしまったんです。FCJのスタートを参考にしてタイミングを計ってたつもりだったんですが、予想以上に消えるのが早かったです。
燃料はアンドレより軽めでギリギリだったので、1ストップでいくことにしました。アンドレも入るだろうと思っていましたし、チームも無線でそう予想していましたが、読みが外れてしまいました。クルマはずっといい状態だったので、チームには感謝しています。

片岡龍也(3位)

1119_kataoka_3rd.jpg 予選順位が10番手だったことを考えると、予想通りの位置でフィニッシュできましたから、作戦はうまくいきましたね。トムスはノーピットだと思っていましたがインパルとARTAと中企は入るだろうと予想していて、それでもインパルには追いつけないだろうなとは思っていましたから。
ウチもアンドレと同じくローパワーのマップでしたが、最後までギリギリの状態で、途中アクセルを抜いたりもしたんですが、チェッカーを受けた直後にエンジンが止まってしまいました。

舘信秀(優勝チーム監督)

1119_tachi.jpg 予選は5番手で、本山君のことがあってセカンドローからスタートすることになりましたが、これは今シーズンの最高位です。
今まで予選一発のセッティングに悩んでいたんですが、今回はうまくいきました。
ウチはFポンとF3を同じエンジニアがやっているので、今までアンドレは会話が充分に出来なくてストレスが溜まっていたんですが、今週きてみたら非常にいい顔をしていたので、そのへんもうまくいってたんでしょうね。
でも実力だけで見れば今回はブノワのぶっちぎりだったろうと思います。ですから運も良かったんでしょうね。ロッテラーも粘っこいレースをしてくれました。

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

Formula Nippon

FN:第9戦鈴鹿決勝 波乱のウェットレースを制したのはロッテラー!

2006全日本選手権フォーミュラニッポンの最終ラウンド、第9戦鈴鹿の決勝は雨の降り続く中で51周が戦われることとなった。
コースの各所でスピン、クラッシュが相次ぐ中、#36アンドレ・ロッテラー(DHGトムス)がノーピット作戦を敢行して見事今季2勝目を挙げ、自らの誕生日を勝利で祝った。

決勝を目前にして雨が再び降ってきた。
コース上は完全なウェット。
サポートレースのFCJがスタートディレイになった影響もあり、フォーミュラニッポン最終戦の決勝は予定より10分遅れの午後2時15分にフォーメーションラップが開始された。
雨は小降りになってきたが、コースのあちこちに水たまりができ、難しいコンディションだ。フォーメーションラップで新チャンピオンのブノワ・トレルイエがスピンする波乱があったが、運良くスタート順を落とすことなく、トレルイエは隊列に加わった。

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ポールの松田次生がスタートを失敗して順位を落とすのを尻目に、その脇をすり抜けたトレルイエがトップで1コーナーへ進入、2番手に小暮卓史、3番手には2コーナー立ち上がりで金石年弘をかわして順位を挽回した松田がつけた。
反対に金石は行き場をなくして6番手に後退することとなった。

トップに立ったトレルイエは快調に後続を突き放しに掛かる。
2番手小暮との差は1周目1秒3、2周目には2秒0まで開いた。
3周目のデグナー2つ目でオーバーランして、一時は小暮との差が1秒2に近づく場面もあったが、ファステストラップを連発しながら再び小暮を突き放しに掛かり、10周を終えて1-2位の差は再び2秒を越えた。

なんとかトレルイエに追いつきたい小暮だったが、セクター1、2ではしばしば速さをみせつつも最終区間だけはどうしてもタイムを詰められず、その上11周目のスプーンをオーバーラン、逆に順位を落としてしまう。
なんとかコースには復帰したものの、この間に松田が2位に上がり、アンドレ・ロッテラーも背後に迫ってきた。

この結果、トップのトレルイエは2位に対して7秒以上のマージンを得ることとなった。
順調に2分2秒台のペースで周回を重ねるトレルイエ。
松田もほぼ同ペースで追い上げるが、両者の差は中々縮まっていかない。

15周を消化して雨脚が再び強くなってきた。
これに伴い上位陣のペースが徐々に落ちていく中、2位の松田は懸命にトレルイエに追いすがり、一時は僅かづつではあるが差を縮める場面もあったが、トレルイエも23周を終えた辺りから再びペースを上げ、25周目には2分2秒台までペースを戻して、松田との差を10秒1と突き放す。
小暮もしばしば上位2台のペースを上回るが、既に松田との間には10秒の差が出来てしまっている。
一時はこのまま3者こう着状態でレースは進行するかと思われた。

ところが27周目に波乱が待っていた。

トップのトレルイエがスプーンで突然コントロールを失ってコースを飛び出し、バリヤに後ろから激しく突っ込んでしまったのだ。
トレルイエにとっては今季初めての、しかし最大のミステイク。
これで松田がトップに立った。
2番手の小暮は11秒後方、3番手にはロッテラーがつけている。
松田はその後もペースの上がらない小暮を徐々に突き放し、24秒以上のマージンを築きあげる。

しかし松田が40周終わり、小暮は42周終わりで給油を行ったのに対して、ロッテラーは一向にピットに入るそぶりを見せない。
トムスはノーピット作戦を選択していたのだ。

上位2人のピットストップを尻目にトップに繰り上がったロッテラーは、8秒後方から懸命に追い上げる松田を寄せ付けないハイペースでレース終盤を支配し、見事無給油で51周を走りきり、今季2度目、通算3度目の勝利を最終ラウンドで挙げることとなった。
2位には松田、3位にはこちらもノーピットで順位を上げた片岡龍也が入り、一時はトップに立った小暮は4位でレースを終えた。

またしても雨のレースとなった第9戦決勝はコースのあちこちでスピン、クラッシュが相次いだ。
午前中のフリー走行でクラッシュした高木虎之介が1周目のS字でまたもやクラッシュしたほか、2周目の1コーナーでは荒聖治が飛び出して早々とレースを終え、21周目の最終コーナーでは武藤英紀、25周目のデグナーでは立川、36周目の逆バンクでは横溝直輝がバリヤの餌食となった。
エンジン換装で12番手に下げられた本山哲も21周目のスプーンでスピンを喫した上、25周目のヘアピンで再びスピンアウト。
前年王者はついに未勝利のまま2006シーズンを終えることとなった。

Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo:FMOTOR

Formula Nippon

FN:第9戦鈴鹿決勝結果

Fニッポン第9戦 -RIJ- (2006/11/19) Race Result Weather:Rain Course:Wet
2006 Formula Nippon Round 9 鈴鹿サーキット 5.807km

PNoDriverTeamEngineLapTime/Behind
136アンドレ・ロッテラーDHG TOM'STOYOTA RV8J511:46'11.459
220松田 次生mobilecast IMPULTOYOTA RV8J515.056
37片岡 龍也LeMansTOYOTA RV8J5140.084
456小暮 卓史ARTAHONDA HF386E5147.523
537土屋 武士DHG TOM'STOYOTA RV8J5152.182
631ロイック・デュバルPIAA NAKAJIMAHONDA HF386E5152.763
755金石 年弘ARTAHONDA HF386E511'04.912
86ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ5ZIGENHONDA HF386E511'31.083
940ビヨン・ビルドハイムDoCoMo DANDELIONHONDA HF386E511'31.424
1041井出 有冶DoCoMo DANDELIONHONDA HF386E511'33.792
115道上 龍5ZIGENHONDA HF386E511'55.289
1233ロニー・クインタレッリBOSS・INGINGTOYOTA RV8J501Lap
134柳田 真孝KONDOTOYOTA RV8J501Lap
142星野 一樹arting IMPULTOYOTA RV8J501Lap
-------- 以上規定周回(45 Laps)完走 --------
-17平中 克幸EMS RacingHONDA HF386E3714Laps
-34横溝 直輝BOSS・INGINGTOYOTA RV8J3516Laps
-19ブノワ・トレルイエmobilecast IMPULTOYOTA RV8J2625Laps
-1本山 哲arting IMPULTOYOTA RV8J2427Laps
-11立川 祐路RECKLESS CERUMOTOYOTA RV8J2427Laps
-32武藤 英紀PIAA NAKAJIMAHONDA HF386E2031Laps
-3荒 聖治KONDOTOYOTA RV8J150Laps
-8高木 虎之介LeMansTOYOTA RV8J051Laps
  • シャーシーは全車Lola FN06、タイヤは全車BSです。
  • Fastest Lap: CarNo.19 ブノワ・トレルイエ(IMPUL) 2'02.422 9/26 170.76km/h

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FN:第9戦鈴鹿フリー走行 デュバルがトップタイム

鈴鹿サーキットで行われているフォーミュラニッポン第9戦の決勝前フリー走行は、ハーフウェットから徐々に乾き始める路面コンディションの中で行われ、#31ロイック・デュバル(PIAA nakajima)の出した1分48秒249がベストタイムとなった。

1119_duval.jpg

1119_treluyer.jpg

1119_matuda.jpg

フリー走行は午前8時30分より開始された。
昨夜から降ったりやんだりを繰り返している小雨の影響で、開始時点の路面はハーフウェットの状態。
このためフリー走行開始に先立ってウェット宣言が出された。

走り始めは大半のドライバーがウェットタイヤを選択していたが、走行が進むにつれて路面は次第に乾き始め、それに合わせて徐々にスリックタイヤに履き替えるドライバーが増えていった。

ラップタイムも、最初は2分を越えていたが、いち早くスリックに履き替えたブノワ・トレルイエが開始から10分が経過したところで1分57秒669を記録。
この時点でウェットタイヤのベストは武藤英紀の1分59秒380。
このあたりから徐々にスリックタイヤ勢がウェットタイヤのタイムを上回り始めた。
雨は殆ど止んでいる。

予定時間の半分を消化したところで、トレルイエは53秒087までタイムアップ。
58秒637の高木虎之介が2番手につけていたが、すぐにポールシッターの松田次生が56秒179を出して上回ってきた。

そして、残り時間が10分を切ったところでデュバルが51秒189を出してトップに。2番手には今回初参戦のJ.P.オリベイラが52秒766で続く。
デュバルはその後も区間ベストを次々に更新し、50秒117を記録する。
井出有治も50秒612を出して2番手に上がってきた。

これに対してトレルイエは残り時間7分のところで49秒927と、いち早く50秒台の壁を破ってみせるが、すかさずデュバルも49秒436を出してくる。
ここからチェッカーまではこの二人が交互にベストタイムを出し合う展開となり、最終的に48秒249までタイムを縮めたデュバルがこのセッションのトップタイムとなり、新チャンピオンのトレルイエは48秒474がベストとなった。
以下、3番手にポールシッターの松田、4番手に井出、5番手にロッテラー、6番手には終了間際にタイムを上げた本山が入った。

第9戦決勝は午後2時5分より、51周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo:FMOTOR

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FN:第9戦鈴鹿フリー走行結果

Fニッポン第9戦 -RIJ- (2006/11/19) Free Session Weather:Rain Course:Semi-Wet
2006 Formula Nippon Round 9 鈴鹿サーキット 5.807km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
131ロイック・デュバルPIAA NAKAJIMAHONDA HF386E1'48.249--193.12
219ブノワ・トレルイエmobilecast IMPULTOYOTA RV8J1'48.4740.2250.225192.72
320松田 次生mobilecast IMPULTOYOTA RV8J1'48.6400.3910.166192.43
441井出 有冶DoCoMo DANDELIONHONDA HF386E1'48.8520.6030.212192.05
536アンドレ・ロッテラーDHG TOM'STOYOTA RV8J1'48.8910.6420.039191.98
61本山 哲arting IMPULTOYOTA RV8J1'49.0890.8400.198191.63
732武藤 英紀PIAA NAKAJIMAHONDA HF386E1'49.1910.9420.102191.46
87片岡 龍也LeMansTOYOTA RV8J1'49.1990.9500.008191.44
934横溝 直輝BOSS・INGINGTOYOTA RV8J1'49.6951.4460.496190.58
1033ロニー・クインタレッリBOSS・INGINGTOYOTA RV8J1'49.7141.4650.019190.54
1156小暮 卓史ARTAHONDA HF386E1'50.0581.8090.344189.95
125道上 龍5ZIGENHONDA HF386E1'50.1351.8860.077189.81
1340ビヨン・ビルドハイムDoCoMo DANDELIONHONDA HF386E1'50.1391.8900.004189.81
146ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ5ZIGENHONDA HF386E1'50.1501.9010.011189.79
158高木 虎之介LeMansTOYOTA RV8J1'50.3212.0720.171189.49
1611立川 祐路RECKLESS CERUMOTOYOTA RV8J1'50.5512.3020.230189.10
1755金石 年弘ARTAHONDA HF386E1'50.6912.4420.140188.86
1817平中 克幸EMS RacingHONDA HF386E1'51.2222.9730.531187.96
192星野 一樹arting IMPULTOYOTA RV8J1'51.2573.0080.035187.90
203荒 聖治KONDOTOYOTA RV8J1'51.8743.6250.617186.86
214柳田 真孝KONDOTOYOTA RV8J1'51.8803.6310.006186.85
2237土屋 武士DHG TOM'STOYOTA RV8J1'52.0553.8060.175186.56
  • シャーシーは全車Lola FN06、タイヤは全車BSです。

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FN:第9戦鈴鹿 予選上位3人のコメント

松田次生(ポールポジション)

1118_matsuda.jpg とりあえず小暮選手からポールを奪えたのは嬉しいです。
星野監督からも『ポールを取らなきゃ駄目だぞ』と言われていましたし、地元レースということもあり、今回こそはポールを獲りたい、という強い気持ちがありました。
クルマは走り出しから良かったのですが、小暮選手は更に速かったので、『何が足りないのだろう』ということをチームと詰めていって、セクター3が遅い、ということでセッティングと乗り方を改善して午後の予選に臨み、その結果としてあのタイムが出せたのは良かったです。午後は気温が下がったことで、実はもっとタイムが出ることを想定していたんですが、思ったよりタイムが上がりませんでした。
悪くても42秒台前半、良ければ41秒後半はいく、と思っていたんですが。
明日は晴れならこのままいけちゃいそうなんですが、雨ということなので、フリー走行でクルマを仕上げて、スタートでミスをしないように気をつければ、勝てると思います。

本山哲(予選2位、ただし明日は12番手スタート)

1118_motoyama.jpg シーズン後半になってからはずっと小暮のポールが続いていて、インパルはレースでは好調ですけど、予選はドライバーとして面白い部分でもありますし、なんとしても予選で小暮に勝とうと、そしたら前にもう一人いて(苦笑)。
まぁタイムは悪くないですし、いい予選ではありました。
(10グリッド降格するが)レースについてはこれから考えますが、初めから決まってたことですし、それはそれとして一つでも上のグリッドを狙っていくことに変わりはありませんから。
明日は僕が追いつくまで松田に押さえててもらって(笑)、表彰台に上がりたいです。勝ちたい気持ちは変わりませんから、頑張ります。

小暮卓史(予選3位、明日は2番手スタート)

1118_kogure.jpg クルマは持ち込んだ時点からフィーリングがよく、昨日と午前中は速く走れました。でも午後の予選はインパル勢との接戦になると思っていたので、3セット目のアタックの前にセッティングを少し変えたんですが、タイムが出なかったので元に戻しました。それでアタックのタイミングが取れませんでした。
でも、もしタイミングが合ったとしてもポールが取れてたかどうかは判りませんね。
アタックが出来なかったのは悔しいです。
明日はポールじゃないお陰で、いい意味でプレッシャーもないので、落ち着いて松田選手を追い回して生きたいですね。

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

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FN:第9戦鈴鹿予選2回目 松田が今季初PP!!

2006全日本選手権フォーミュラニッポン第9戦鈴鹿の公式予選2回目は、#20松田次生(mobilecast TEAM IMPUL)が会心のアタックで1分42秒133のレコードタイムを叩き出し、午前中トップの小暮卓史を大幅に上回って今季初のポールポジションを獲得することとなった。

061118_02a 公式予選2回目は午後3時15分から開始された。
気温は午前中より更に下がり、空もどんよりと曇ってきたが、最後まで雨は降らず、終始ドライコンディションでの走行となった。

午前中トラブルのためにタイム計測が出来なかった井出有治を先頭に各車一斉にコースイン。まずはユーズドタイヤでの走行となったが、午前中トップタイムの小暮だけはピットで待機する作戦に出た。

結局、セッション前半でタイムアップを果たしたのは、午前中コースアウトのために2セット目のアタックが出来なかったロイック・デュバルと、今ひとつタイムの伸びていなかった道上龍のみ。道上は総合15番手までポジションアップできたが、デュバルの順位は11番手で変わらず。
ノータイムだった井出は最初のアタックで44秒479を出し、チームメイトのビルドハイムを上回る総合14番手につけた。

開始から23分が経過したところで漸く小暮がコースイン。
まずはブレーキに熱を入れるためにユーズドタイヤで走行し、続いて3セット目のニュータイヤを投入するが、タイムは42秒745と、午前中よりもコンマ3秒遅いタイム。
セッション開始前に施したセッティング変更が裏目に出てしまった。

この間に3セット目のニュータイヤを投入したインパル勢の本山哲が42秒548、松田次生は42秒422を記録、松田は午前中の小暮のタイムを上回って総合トップに立った。

このため、小暮は4セット目のアタックを前にセッティングを元に戻すこととなったが、このためにコースに出て行った時点で残り時間はすでに7分を切っており、小暮はトラフィックにも捕まって完全にアタックのタイミングをはずしてしまった。

一方のインパル勢は、松田が残り3分を切ったところで渾身のアタックを敢行、41秒台すら視野に入ろうかというペースで東コースを走り抜けていく。
結局セクター4が思ったほど延びず、41秒台には届かなかったが、タイムは42秒133と後続を引き離すには充分なレコードタイムで、今季初のポールポジションを最終戦でもぎとった。
2番手には42秒361を出した本山。小暮は3番手に終わったが、本山は前戦もてぎでエンジンブローに見舞われ、最終戦を前にエンジン換装を行っているため、10グリッド降格が決まっており、明日の決勝は小暮2番手、ブノワ・トレルイエが3番手スタートとなり、本山は12番手グリッドから上位を狙うこととなる。

第9戦決勝は明日午後2時5分より、51周で戦われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo:FMOTOR

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FN:第9戦鈴鹿予選総合結果

Fニッポン第9戦 -RIJ- (2006/11/18) Qualfying Session Weather:Cloudy Course:Dry
2006 Formula Nippon Round 9 鈴鹿サーキット 5.807km

PNoDriverTeamEngineQualify1
Qualify2
TimeDelaykm/h
120松田 次生mobilecast IMPULTOYOTA RV8JR1'42.939
*R1'42.133
R1'42.133-204.69
2*1本山 哲arting IMPULTOYOTA RV8JR1'42.850
*R1'42.361
R1'42.3610.228204.23
356小暮 卓史ARTAHONDA HF386E*R1'42.466
R1'42.745
R1'42.4660.333204.02
419ブノワ・トレルイエmobilecast IMPULTOYOTA RV8JR1'42.913
*R1'42.590
R1'42.5900.457203.77
536アンドレ・ロッテラーDHG TOM'STOYOTA RV8JR1'43.522
*R1'42.710
R1'42.7100.577203.54
655金石 年弘ARTAHONDA HF386ER1'43.256
*R1'42.919
R1'42.9190.786203.12
731ロイック・デュバルPIAA NAKAJIMAHONDA HF386ER1'43.828
*R1'43.005
R1'43.0050.872202.95
88高木 虎之介LeMansTOYOTA RV8JR1'43.390
*R1'43.029
R1'43.0290.896202.91
937土屋 武士DHG TOM'STOYOTA RV8JR1'43.159
*R1'43.071
R1'43.0710.938202.82
1017平中 克幸EMS RacingHONDA HF386E1'45.035
*R1'43.218
R1'43.2181.085202.53
117片岡 龍也LeMansTOYOTA RV8JR1'43.681
*R1'43.259
R1'43.2591.126202.45
1232武藤 英紀PIAA NAKAJIMAHONDA HF386ER1'43.798
*R1'43.413
R1'43.4131.280202.15
1333ロニー・クインタレッリBOSS・INGINGTOYOTA RV8JR1'43.960
*R1'43.463
R1'43.4631.330202.05
1411立川 祐路RECKLESS CERUMOTOYOTA RV8JR1'43.873
*R1'43.554
R1'43.5541.421201.88
1534横溝 直輝BOSS・INGINGTOYOTA RV8J1'45.740
*R1'43.992
R1'43.9921.859201.03
1641井出 有冶DoCoMo DANDELIONHONDA HF386ENo Time
*R1'44.056
R1'44.0561.923200.90
176ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ5ZIGENHONDA HF386E1'45.382
*1'44.246
1'44.2462.113200.54
183荒 聖治KONDOTOYOTA RV8J1'45.514
*1'44.398
1'44.3982.265200.25
1940ビヨン・ビルドハイムDoCoMo DANDELIONHONDA HF386E1'44.598
*1'44.422
1'44.4222.289200.20
204柳田 真孝KONDOTOYOTA RV8J1'45.086
*1'44.522
1'44.5222.389200.01
21*5道上 龍5ZIGENHONDA HF386E1'45.270
*1'44.585
1'44.5852.452199.89
222星野 一樹arting IMPULTOYOTA RV8J1'45.960
*1'44.806
1'44.8062.673199.47
以上予選通過 基準タイム ( 107% ) 1'49.2827.149191.30
  • シャーシーは全車Lola FN06、タイヤは全車BSです。
  • 'R'マークはコースレコードを更新しました。(従来のコースレコード: 1'44.082)
  • CarNo.1(本山哲)、CarNo.5(道上龍)は公式通知No.6(エンジン交換)により決勝レースのグリッド位置を公式予選結果から10グリッド降格とする。

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FN:第9戦鈴鹿予選2回目結果

Fニッポン第9戦 -RIJ- (2006/11/18) Qualfying Session #2 Weather:Cloudy Course:Dry
2006 Formula Nippon Round 9 鈴鹿サーキット 5.807km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
120松田 次生mobilecast IMPULTOYOTA RV8JR1'42.133--204.69
21本山 哲arting IMPULTOYOTA RV8JR1'42.3610.2280.228204.23
319ブノワ・トレルイエmobilecast IMPULTOYOTA RV8JR1'42.5900.4570.229203.77
436アンドレ・ロッテラーDHG TOM'STOYOTA RV8JR1'42.7100.5770.120203.54
556小暮 卓史ARTAHONDA HF386ER1'42.7450.6120.035203.47
655金石 年弘ARTAHONDA HF386ER1'42.9190.7860.174203.12
731ロイック・デュバルPIAA NAKAJIMAHONDA HF386ER1'43.0050.8720.086202.95
88高木 虎之介LeMansTOYOTA RV8JR1'43.0290.8960.024202.91
937土屋 武士DHG TOM'STOYOTA RV8JR1'43.0710.9380.042202.82
1017平中 克幸EMS RacingHONDA HF386ER1'43.2181.0850.147202.53
117片岡 龍也LeMansTOYOTA RV8JR1'43.2591.1260.041202.45
1232武藤 英紀PIAA NAKAJIMAHONDA HF386ER1'43.4131.2800.154202.15
1333ロニー・クインタレッリBOSS・INGINGTOYOTA RV8JR1'43.4631.3300.050202.05
1411立川 祐路RECKLESS CERUMOTOYOTA RV8JR1'43.5541.4210.091201.88
1534横溝 直輝BOSS・INGINGTOYOTA RV8JR1'43.9921.8590.438201.03
1641井出 有冶DoCoMo DANDELIONHONDA HF386ER1'44.0561.9230.064200.90
176ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ5ZIGENHONDA HF386E1'44.2462.1130.190200.54
183荒 聖治KONDOTOYOTA RV8J1'44.3982.2650.152200.25
1940ビヨン・ビルドハイムDoCoMo DANDELIONHONDA HF386E1'44.4222.2890.024200.20
204柳田 真孝KONDOTOYOTA RV8J1'44.5222.3890.100200.01
215道上 龍5ZIGENHONDA HF386E1'44.5852.4520.063199.89
222星野 一樹arting IMPULTOYOTA RV8J1'44.8062.6730.221199.47
以上予選通過 基準タイム ( 107% ) 1'49.2827.1494.476191.30
  • シャーシーは全車Lola FN06、タイヤは全車BSです。
  • 'R'マークはコースレコードを更新しました。(従来のコースレコード: 1'44.082)

Formula Nippon

FN:第9戦鈴鹿公式予選1回目 ここでも小暮が暫定ポール!

全日本選手権フォーミュラニッポン第9戦の公式予選1回目は、#56小暮卓史(ARTA)がコースレコードとなる1分42秒466を叩き出し、5戦連続ポール獲得に向けて幸先のいいスタートを切った。

061118_01a フォーミュラニッポンの2006シーズンもいよいよ最終戦。
公式予選日を迎えた鈴鹿サーキット上空は晴れ。11月も半ばを過ぎたこともあり、気温、路面温度はいずれも低め。
公式予選1回目は午前10時10分より45分間で行われた。

真っ先にコースインしたのはインギングの横溝直輝だったが、1周でピットへ。
横溝は昨日の合同テストでクラッシュし、左フロントサスとサイドポンツーンを破損したため、修復されたクルマのチェックを行った模様だ。
続いて道上龍、J.P.オリベイラの5ZIGEN勢、KONDOの荒がコースイン。5ZIGENの2台は計測せずにピットへ戻ったが荒はアタックに入り、1分46秒442を記録した。

5ZIGENの2台もすぐにコースに戻り、最初のアタックに取り掛かる。
道上は45秒816がこの時点でのベスト。
今回がフォーミュラニッポン初参戦となるオリベイラも45秒948、45秒382と着実にタイムを縮め、この時点で金曜のベストタイムを上回った。

予選開始から15分が経過した辺りから他のドライバーも徐々にコースに出始め、1セット目のアタックに取り掛かった。
前戦もてぎでチャンピオンを決めたブノワ・トレルイエは20分すぎにコースイン、まずは43秒823でこの時点での2番手につける。この時点でのトップは1分43秒631を出した土屋武士だ。
トレルイエのチームメイト、松田次生、本山哲らは25分過ぎあたりからコースに入り、松田が43秒448、本山は43秒148と相次いでトップタイムを更新していく。

しかし、本山がトップタイムを記録した直後、一番最後にコースインした小暮がいきなり42秒695を叩き出し、一気にトップに躍り出た。
小暮は2セット目のアタックでも42秒466と更にタイムを縮め、ここでも圧倒的な速さを見せつけている。
本山も最後のアタックで自己ベストを更新したものの、42秒850に留まり、2番手に終わった。トレルイエ、松田らも2セット目のアタックで42秒台に入るものの、いずれも小暮には及ばず3、4番手に終わった。
ARTAのもう一人、金石年弘は43秒256で6番手につけている。

公式予選2回目は午後3時15分より45分間で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: FMOTOR

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FN:第9戦鈴鹿予選1回目結果

Fニッポン第9戦 -RIJ- (2006/11/18) Qualfying Session #1 Weather:Cloudy Course:Dry
2006 Formula Nippon Round 9 鈴鹿サーキット 5.807km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
156小暮 卓史ARTAHONDA HF386ER1'42.466--204.02
21本山 哲arting IMPULTOYOTA RV8JR1'42.8500.3840.384203.26
319ブノワ・トレルイエmobilecast IMPULTOYOTA RV8JR1'42.9130.4470.063203.13
420松田 次生mobilecast IMPULTOYOTA RV8JR1'42.9390.4730.026203.08
537土屋 武士DHG TOM'STOYOTA RV8JR1'43.1590.6930.220202.65
655金石 年弘ARTAHONDA HF386ER1'43.2560.7900.097202.46
78高木 虎之介LeMansTOYOTA RV8JR1'43.3900.9240.134202.20
836アンドレ・ロッテラーDHG TOM'STOYOTA RV8JR1'43.5221.0560.132201.94
97片岡 龍也LeMansTOYOTA RV8JR1'43.6811.2150.159201.63
1032武藤 英紀PIAA NAKAJIMAHONDA HF386ER1'43.7981.3320.117201.40
1131ロイック・デュバルPIAA NAKAJIMAHONDA HF386ER1'43.8281.3620.030201.34
1211立川 祐路RECKLESS CERUMOTOYOTA RV8JR1'43.8731.4070.045201.26
1333ロニー・クインタレッリBOSS・INGINGTOYOTA RV8JR1'43.9601.4940.087201.09
1440ビヨン・ビルドハイムDoCoMo DANDELIONHONDA HF386E1'44.5982.1320.638199.86
1517平中 克幸EMS RacingHONDA HF386E1'45.0352.5690.437199.03
164柳田 真孝KONDOTOYOTA RV8J1'45.0862.6200.051198.93
175道上 龍5ZIGENHONDA HF386E1'45.2702.8040.184198.59
186ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ5ZIGENHONDA HF386E1'45.3822.9160.112198.38
193荒 聖治KONDOTOYOTA RV8J1'45.5143.0480.132198.13
2034横溝 直輝BOSS・INGINGTOYOTA RV8J1'45.7403.2740.226197.70
212星野 一樹arting IMPULTOYOTA RV8J1'45.9603.4940.220197.29
以上予選通過 基準タイム ( 107% ) 1'49.6397.1733.679190.67
-41井出 有冶DoCoMo DANDELIONHONDA HF386ENo Time---
  • シャーシーは全車Lola FN06、タイヤは全車BSです。
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SUPER GT

SGT:第9戦富士 AWDインプレッサ11位でゴール(SUBARU MOTORSPORT EXPRESS)

◇AWDインプレッサ11位でゴール 終盤戦3連続完走で収穫多いレースに

 富士スピードウェイにおいて開催されたSUPER GT第9戦(最終戦)で#77「クスコ スバルADVANインプレッサ」は予選22位からポジションを11上げた11位でフィニッシュ。ポイント獲得こそならなかったが3連続完走でデータを蓄積し、大きな収穫を得たレースとなった。

 4日予選日10時10分から始まった予選1回目、#77インプレッサには小林が乗り込みセッション序盤からタイムアタックを行った。セッション中盤には1分44秒329、そして1分44秒212にタイムアップして8位につけるも、他の車両に逆転され結果的には22位というポジションに落ち着いた。

 5日決勝日は朝から好天に恵まれ、富士山もその優雅な姿を見せた。そして朝から4万6300人ものファンが富士スピードウェイに集まった。スタートドライバーは菊地が担当。序盤の混乱にも巻き込まれることなく、安定したラップタイムで10周目には17位、19周目には16位へとじわじわとポジションを上げていった。36周目には8位までポジションを上げてピットイン。ここでタイヤ交換、給油を済ませ小林に交代して19位でコースへ復帰した。

 小林は44周目には14位までポジションを回復。さらに終盤の59周目には12位となり、ポイント獲得の10位までもう少しという位置まで追い上げた。そしてGT300のファイナルラップとなった61周目、#96ヴィーマックにかわされるものの#2紫電をかわしてポジションをキープ。ところが最終セクションでクラストップを走行していた車両がガス欠でストップ。これで11位となり最終コーナーを立ち上がったが、コントロールラインまでに#2紫電にわずかにかわされ12位でチェッカー。しかし、レース後、#2紫電のドライバーが黄旗中にスピンを喫した件で35秒のペナルティが加算され、11位という結果となった。

 ポイント獲得こそならなかったものの、安定したラップタイムをマークして3連続完走。今年はシーズン中盤にAWDインプレッサをデビューさせ、4戦中3戦で完走。さらに2戦でポイントを獲得するなど、AWD車両の可能性を見せた。

■大溝敏夫監督

 「いい1年だったと思います。正直AWDでどこまで通用するか分からなかったのですが、今日の決勝ラップは安定していたしベストラップもそんなに悪くない。富士に対する苦手意識も少し和らいだ感じがしましたし、これでAWDでも十分通用するという手応えがありました。あとはAWD用のタイヤをいかに作っていくか、予選の一発の速さをどうするか、課題は多いですが楽しみです。今回ピットが端っこにあったにもかかわらず、多くのファンの方が足を運んでくれました。応援ありがとうございました」

◆上記の詳細は下記WEBサイトをご覧ください。
[スバルモータースポーツマガジン]

Text: スバルテクニカインターナショナル株式会社

SUPER GT

SGT:第9戦富士 クサスSC430がデビューイヤーにダブルタイトル獲得!(トヨタモータースポーツニュース)

レクサスSC430がデビューイヤーにダブルタイトル獲得!
36号車が4位に入り逆転でタイトル奪取。トヨタ・チームトムスがチームタイトルも獲得

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最終戦で4位に入り、逆転でチャンピオンを獲得した
レクサスSC430(No.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430)

 2006年SUPER GT最終戦「FUJI GT 300km RACE」が11月4日(土)、5日(日)の両日、富士スピードウェイで開催された。

 第3戦に続き今年2回目の「富士」は同シリーズで初めて最終戦に組み入れられ、晩秋のサーキットを舞台にGT500/GT300双方のチャンピオンタイトルをめぐって激しい戦いが展開された。今大会にはGT500クラス15台、GT300クラス27台の総勢42台がエントリーし、このうちトヨタ勢は GT500クラスに4台のレクサス SC430と2台のトヨタ スープラ、GT300クラスには2台のトヨタ MR‐Sと2台のトヨタ セリカが出場。

 GT500クラスでは脇阪寿一/A.ロッテラー組OPEN INTERFACE TOM'S SC430 36号車が首位から7点差のシリーズランキング2位、ディフェンディングチャンピオンの立川祐路/高木虎之介組ZENTセルモSC1号車が同じく8点差の 4番手で、逆転チャンピオン獲得を目指して最終戦に臨んだ。

◆予選◆

 4日(土)の天候は晴れ時々曇り。気温23度路面温度34度とやや肌寒い気候の下で、午前10時10分から公式予選1回目セッションが行われ、服部尚貴/P.ダンブレック組BANDAI DIREZZA SC430 35号車が好調に2番手タイムを記録。レクサスSC430 1号車も80kgのウエイトハンデをものともせずに6番手につけ、これに飯田章/片岡龍也組 Mobil1SC 6号車が7番手、土屋武士/織戸学組ECLIPSE ADVAN SUPRA 25号車が9番手、そして70kgのウエイトを搭載した36号車が10番手で上位グリッドを決するスーパーラップに進出した。

 午後2時10分から各クラス15分づつの予選2回目セッションに続いて行われたスーパーラップでは服部尚貴がアタックした35号車が最前列2番手グリッドを獲得。立川祐路のSC430 1号車はチャンピオンを争う8台の中で最上位となる5番手タイムを叩き出し、脇阪寿一の36号車も7番手と決勝に向けて気を吐いた。

 一方、GT300クラスでは松田晃司/脇阪薫一組ウエッズスポーツセリカ19号車と田中実/大嶋和也組梁山泊apr MR-S 777号車がスーパーラップに進出し、今季TDPドライバーとして、全日本F3選手権でもシリーズ2位を確定した大嶋和也が自身初のポールポジションを獲得。脇阪薫一の19号車も2番手につけ、トヨタ勢が同クラスのフロントローを独占した。

◆決勝◆

 5日(日)は朝から好天に恵まれ、4万6300人もの観客が入場。気温21度路面温度26度のドライコンディションの下、定刻の午後2時に決勝のフォーメーションラップがスタートした。

 2番手グリッドの35号車はスムーズなスタートを切り、1号車も追従したが、オープニングラップの混戦の中で他車と接触。フロントサスペンションにダメージを受け、無念の戦線離脱となってしまった。

 一方、7番手スタートの36号車はオープニングラップで6位に浮上。3周目には混戦の中、5位にポジションを上げて快調に周回を重ね、さらに先行車の後退で4位に上がると30周目に給油ピットイン。熟練メカニックは短時間で作業を済ませ、6位でコースに復帰した。

 その後中盤戦で2回目の給油ピット作業が一巡した時点では、4位に復帰した36号車は終盤戦も安定してポジションを守りチェッカー。ランキング首位の NSX100号車が13位でノーポイントに終わったため、参戦初年度のレクサスSC430 36号車を駆った脇阪寿一/A.ロッテラー組が見事、逆転でチャンピオンを奪取。同時にトヨタ・チームトムスはチームタイトルのランキング首位を堅守して同部門のチャンピオンを獲得した。

 また、35号車は終盤タイヤの摩耗に苦しみ後続に急迫され、最終ラップのダンロップコーナー進入で先行を許したが、最終コーナーで再逆転に成功し、2位でチェッカー。優勝を果たした第3戦の「富士」を含め、今季3度目の表彰台に上がった。

 一方、GT300クラスでは、12番手スタートから着実に順位を上げた新田守男/高木真一選手組TOY STORY Racing MR-S 101号車が終盤2位へと躍進。最終ラップに燃料切れとなった先行車をパスして劇的な逆転勝利を飾り、これに19号車が2位で続き、トヨタ勢がワン・ツー・フィニッシュ。また、ポールポジションの777号車はコースインが遅れ、ピットスタートとなったものの、見事な追い上げで4位入賞を果たした。

OPEN INTERFACE TOM'S SC430 36号車 ドライバー 脇阪寿一のコメント:

 チームを移籍した今年、タイトルを獲ることが出来てとても嬉しい。最終戦はプレッシャーも強かったが、チームが速いクルマを作ってくれ、相棒のA.ロッテラーも序盤の混戦の中で素晴らしい走りをしてくれた。トヨタ自動車、TRDとトムスチームに感謝している。

OPEN INTERFACE TOM'S SC430 36号車 ドライバー A.ロッテラーのコメント:

 今日のレースは、タイトル逆転を狙い、全力でスタートした。序盤が勝負と思っていたが、上手くポジションを上げることが出来た。トムスチームでチャンピオンを獲得出来て最高の気持ちだ。このチームに入って本当に良かった。関係者すべての努力に感謝したい。

BANDAI DIREZZA SC430 35号車 ドライバー 服部尚貴のコメント:

 最後はタイヤが厳しい状況だったが、なんとか2位を守りきれてほっとしている。レクサスSC430の一年目で3度目の表彰台に上がれたことを嬉しく思う。クラフトは若いチームだがモチベーションも高く、今回も全員がよく頑張ってくれた。良い一年だったと思う。

BANDAI DIREZZA SC430 35号車 ドライバー P.ダンブレックのコメント:

 序盤は1コーナーでアンダーステアが強く、苦しかったが、序盤のプッシュで3番手に差をつけることが出来、2位を獲得出来て満足している。今季は5月の富士で優勝を飾るなど、ファンタスティックなシーズンだった。チームのみんなとトヨタ自動車、ダンロップに感謝している。

TOY STORY Racing MR-S 101号車 ドライバー 新田守男のコメント:

 今季は開発途中の新エンジンを搭載しての戦いで、結果としてシリーズチャンピオン争いにかかわれなかったのは残念だが、前戦よりエンジンのパフォーマンスも飛躍的に向上。その結果として最終戦で優勝を果たせ、とても嬉しく思う。

TOY STORY Racing MR-S 101号車 ドライバー 高木真一のコメント:

 今回はタイヤとエンジンと作戦が全てかみ合って良い結果につながった。テスト段階から決勝のペースには自信があったが、まさか勝てるとは。来季、さらに進化するために良いデータを得ることも出来た。引き続き全力を尽くす。

トヨタ自動車モータースポーツ部長 木下美明のコメント:

 レクサスSC430の参戦初年度にチャンピオンを獲得することが出来て大変嬉しく思う。一年間応援して下さったファンならびに関係者の方々に心より御礼申し上げたい。

トヨタ自動車(株)モータースポーツ部主査 林博美のコメント:

 GT500クラスについては、新規投入の車両で開幕直前は車両の実力に不安な点もあった。しかし、今年一年の目標であるシリーズタイトルを獲得出来たことは、トヨタチーム、スポンサー各位、スタッフの皆の努力の結果だと思う。メーカーを代表して、厚く御礼申し上げたい。来年もさらに厳しい戦いが続くと思うが、各チームと共に全力で戦い抜き、感動のあるレースをご覧頂けるよう努力していきたい。

Text & Photo: トヨタ自動車株式会社

SUPER GT

SGT:第9戦富士決勝 WOODONE ADVAN KONDO Zが初の3位表彰台(NISMOモータースポーツニュースフラッシュ)

■「WOODONE ADVAN KONDO Z」が初の3位表彰台
「MOTUL AUTECH Z」は6位入賞でニスモ#22が年間チーム選手権2位

 11月5日(日)に本年のSUPER GT最終戦の決勝レースが静岡県の富士スピードウェイ(1周4.563km x 66周)で行われ、予選4位からスタートした「WOODONE ADVAN KONDO Z」(#24 柳田真孝/荒聖治組)がファイト溢れる走りで3位表彰台を獲得。今季最高の成績でシーズンを締めくくった。

 またチームチャンピオンの獲得を目指して新たにV型8気筒自然吸気エンジン「VK45DE」を投入した「MOTUL AUTECH Z」(#22 ミハエル・クルム/リチャード・ライアン組)は、予選9位からスタートして6位に入賞。チームチャンピオンは逃したものの、シリーズ2位となった。この日の天候は晴れで、最高気温は18度、路面温度は26度。また、観客動員数は4万6300人であった。

 #24 Zは柳田がレースをスタートし、オープニングラップをはじめ序盤に起きたアクシデントに巻き込まれることなく、5周目には先行車を抜いて3位に浮上。26周目にピットインして荒にドライバー交代した。荒は、先行する#35 SC430の背後からプレッシャーをかけ続け、2台は幾度かボディを接触させながらもスピンさせたりプッシュアウトさせたりすることなく終盤にもつれこんだ。最終ラップのストレート手前で#35が逃げ切ってレースを終えたが、2台のバトルに観客は大きな歓声を上げ、最後まで惜しみない拍手を送った。そして、この日の「エキサイティングドライバー賞」は荒聖治が受賞することとなった。

 80kgのハンディウェイトを積んでスタートした「MOTUL AUTECH Z」(#22)は、1周目のダンロップコーナーで起きた先行車のアクシデントによって走路を塞がれ、11位でコントロールラインに戻って来た。しかし、その後27周目に交代したライアンが6位へと浮上し、さらに追い上げる走りを続けるものの先行車を捉えられず、6位のままフィニッシュした。

 このほか、「イエローハットYMSトミカZ」(#3 横溝直輝/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)は、予選3位からスタートし9位で完走した。予選12位「XANAVI NISMO Z」(#23 本山哲/松田次生組)、同14位「カルソニック インパルZ」(#12ブノワ・トレルイエ/星野一樹組)は、それぞれ重いハンディウェイトに苦しみ、下位でフィニッシュした。

◆上記の詳細は下記WEBサイトをご覧ください。
http://www.nismo.co.jp/M_SPORTS/index.html

Text: NISMO

SUPER GT

SGT:第9戦富士 EPSON NSXがポール・トゥ・フィニッシュ(ホンダプレスリリース)

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EPSON NSX(L.デュバル/武藤英紀組)がポール・トゥ・フィニッシュ
Honda NSX-GTが全9戦中4勝を飾る

決勝日:2006年11月5日(日)会場:富士スピードウェイ 決勝レース:66周(301.158km) 天候:予選/晴れ 決勝/晴れ 気温:17℃/路面温度26℃(14:00現在) コースコンディション:予選/ドライ 決勝/ドライ 観客数:4万6300人(主催者発表)

 11月5日(日)、富士スピードウェイ(静岡県)において2006 オートバックス SUPER GT 第9戦「FUJI GT 300km RACE」の決勝レースが開催された。2006年のSUPER GTシリーズも最終戦を迎え、白熱したシリーズタイトル争いは最後の決戦が繰り広げられることとなった。

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 最終戦を迎えた時点でGT500クラスのシリーズタイトル争いは、ランキングトップの#100 S.フィリップ/細川慎弥組(RAYBRIG NSX)が79ポイントでリードし、続くランキング2位の#36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430、同3位の道上 龍/小暮卓史組(#18 TAKATA 童夢 NSX)が72ポイント。そして同8位の#12 カルソニック インパルZまでがタイトル獲得の可能性を残している。ランキングトップの#100 RAYBRIG NSXは、このレースで2位以上の成績を残せば無条件でシリーズタイトル獲得が決定する。しかし、厳しいウエイトハンデを積む#100 RAYBRIG NSXは、ライバルたちの動向を見定めながら粘り強い走りでタイトル獲得をねらう展開が予想された。

 ウエイトハンデは、#100 RAYBRIG NSXがウエイトハンデ100kg+特別性能調整25kg、#18 TAKATA 童夢 NSXが80kg+特別性能調整25kg、#8 ARTA NSX(伊藤大輔/R.ファーマン組)に40kg+特別性能調整25kgのウエイトハンデが課せられている。 ※RAYBRIG NSXはウエイトハンデ累積重量が100kgを超えた(計125kg)ため、エアリストリクター径を1ランク小さいもの(29.4φ)を選択して車重を50kg減らしている。

 4日(土)の公式予選では、事前テストから好調をアピールしていたL.デュバル/武藤英紀組(#32 EPSON NSX)が1分33秒668を記録し、今シーズン初のポールポジションを獲得した。Honda NSX-GT勢は、1分34秒397を記録した#8 ARTA NSXが6番手、#18 TAKATA 童夢 NSXは11番手、#100 RAYBRIG NSXは13番手からのスタートとなった。

 5日(日)の決勝レースも引き続き快晴となり、スタート時点で気温17℃、路面温度26℃と絶好のレースコンディションとなった。サーキットには 4万6300人もの大観衆が詰めかけ、参加台数42台(GT500クラス15台)のマシンが午後2時にローリング方式でスタートを切った。

 ホールショットを奪ったのはL.デュバル選手(#32 EPSON NSX)、オープニングラップで5位を争っていたR.ファーマン選手(#8 ARTA NSX)は#1 ZENT セルモSCと接触し、右リアタイヤにダメージを受けたため、3周終了時に緊急ピットインを行った。

 5周終了時点で、Honda NSX-GT勢は#32 EPSON NSXがトップを走行、道上 龍選手(#18 TAKATA 童夢 NSX)が9位、S.フィリップ選手(#100 RAYBRIG NSX)が12位、#8 ARTA NSXが1周遅れの14位を走行する。

 ランキングトップのS.フィリップ選手は、厳しいハンデを背負いながらも果敢な走りを見せ、7周目に#23 XANAVI NISMO Zと接触しながらも抜き去り、ポイント圏内の10位に浮上。5位を走行している#36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430がそのままゴールしても、#100 RAYBRIG NSXがタイトルを獲得できるポジションを確保した。しかし、#100 RAYBRIG NSXに対して#23 XANAVI NISMO Zとの接触によるドライビングスルー・ペナルティが科されたため、順位は再び13位に後退することとなった。さらに、#8 ARTA NSXにもオープニングラップでの接触行為によるドライビングスルー・ペナルティが科されている。

 トップを走行するL.デュバル選手は、25周終了時で2位との差を5秒以上に広げて独走態勢を築く。そして、29周終了時にドライバー交代のためピットイン。武藤英紀選手に交代し、38秒6のピット作業でコースに復帰した。ほぼ全車がドライバー交代を行った34周目時点において、Honda NSX-GT勢はトップを#32 EPSON NSXが走行、#18 TAKATA 童夢 NSXが8位、#100 RAYBRIG NSXが13位、#8 ARTA NSXが14位を走行する。

 暫定ランキング2位の#36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430が4位を走行しているため、#100 RAYBRIG NSXは9位までポジションを上げなければタイトル獲得の可能性を逃してしまう。レース後半を担当する細川慎弥選手は、ペナルティで負ったタイム差をばん回すべく果敢な走りを続けた。

 レース終盤となる56周終了時点で、トップを快走する武藤選手は2位との差を20秒535まで広げ、小暮卓史選手(#18 TAKATA 童夢 NSX)は7位まで順位を上げる。

 66周のファイナルラウンドは、#32 EPSON NSXがトップのままチェッカーフラッグを受け、今シーズン初優勝をポール・トゥ・フィニッシュで飾った。これにより、Honda NSX-GT勢は全9戦中4勝を挙げることとなった。#18 TAKATA 童夢 NSXは7位、#100 RAYBRIG NSXは無念の13位、#8 ARTA NSXが14位となった。

 この結果、ドライバー部門のシリーズタイトルは4位でゴールしたA.ロッテラー/脇阪寿一組(#36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430)が獲得することとなった。S.フィリップ/細川慎弥組(#100 RAYBRIG NSX)は1ポイント差のランキング2位。道上 龍/小暮卓史組(#18 TAKATA 童夢 NSX)がランキング3位となった。チーム部門は、#100 TEAM KUNIMITSUがランキング3位でシリーズを終えた。

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●コメント
■白井 裕(Hiroshi Shirai)NSX-GTプロジェクト・プロジェクトリーダー

 「いつもNSX-GTにご声援いただき、ありがとうございます。#32 EPSON NSXのロイック、武藤両選手が完ぺきな仕事をしてくれたことで、ポール・トゥ・フィニッシュで圧勝することができました。この若い2人が、最後の最後で結果を出してくれたことを、大変うれしく思います。今シーズンを振り返ると、NSX-GTは9戦中4勝し、すべてのチームが表彰台の頂点に立つことができたので、NSX-GTの速さと強さをお見せすることはできたと思っています。しかしながら、取るべきポイントを取りこぼしたことによって、シリーズタイトルを逃したことを非常に悔しく思っています。この結果を真摯に受け止め、オフシーズンにはこれらの課題を克服できるように取り組んでまいります。来シーズンにはさらに強いNSX-GTをお見せするとともに、タイトルを獲得できるようにがんばりますので、期待してください。一年間皆様からの熱いご声援ありがとうございました」

優勝 #32 EPSON NSX
■ロイック・デュバル(Loic Duval)選手

 「最高の気分です。ポールポジションからのスタートは簡単ではありませんでした。GT300のマシンと接触しないように気をつけながら2位との差を広げました。交代時で2位と10秒ほどの差を築けたので上出来でした。武藤選手と僕にとってSUPER GTは初めての経験でしたが、すばらしいシーズンを送ることができました。この優勝は来年への自信につながりますし、皆さんも期待していてください」

■武藤英紀(Hideki Muto)選手

 「ずっと優勝を思い続けていたので、この勝利は本当にうれしいです。ロイックが序盤でリードを築いてくれたので、そのマージンを守りながら、ミスを犯さずにNSXをねぎらってトラブルが起きないように努めましたが、最後の1周まで気が抜けませんでした。タイヤは金曜日から完ぺきなパフォーマンスを見せてくれました。今シーズンは、僕がたくさんのミスを犯したシーズンで、すごく学んで吸収できたと思います。ロイックという速いチームメイトが目標になり、お互いを刺激し合ってきました。その結果、最終戦で優勝できて最高の気分です」

Text & Photo: HONDA

SUPER GT

SGT:2006シリーズチャンピオンのコメント

GT500クラスチャンピオン #36オープンインターフェース・トムスSC430
脇阪寿一

1105_500_champ.jpg 今週末ここに来るまで、トムス、BS、TRD全員で念入りに準備をしてきました。
タイトルの掛かった最終戦というのはプレッシャーが凄くて、みんなミスしたり、行き過ぎてしまったりしがちなので、自分たちだけはミスなく落ち着いていこう、とアンドレと話し合っていました。
今日のレースでは、序盤の混乱をアンドレがスーパードライビングで切り抜けてくれて、ファーマンとのバトルも制して4位まで上げて渡してくれたので、僕は後ろのモチュールのペースを見ながら走っていました。(片岡)龍也が絶対抑えてくれると信じていましたが。
ですから今回のタイトルは、トヨタ系の全てのチーム全員で勝ち取ったタイトルだと思っています。
昨年のオフに色んな決断をして、人生を変えるほどの決断をしました。タイトルを取るためにここ(トムス)へきて、一年目でタイトルが取れたので嬉しいです。

アンドレ・ロッテラー

最高です。僕にとってだけでなく、チーム全員にとって最高の結果です。
2004年にフォーミュラニッポンのタイトルを取るチャンスがあったのに、叶いませんでしたが、今回GTのタイトルを取ることができて嬉しいです。
このチームに入って本当に良かったと思います。
今シーズンは鈴鹿で優勝できたことが自信につながりましたし、チーム全員が「勝つしかない」という気持ちでハードに戦ったのが良かったのだと思います。
また、トヨタのサポートなくしてはできなかったことでもありますし、スポンサーやファンの応援も忘れてはなりません。皆さんに感謝しています。

関谷正徳(チーム監督)

うれしい以外の言葉が見つかりません。
勝つことによって色んなものが好転していきますから、そこでまた嬉しさも倍増するんだろうな、と思います。
今年の僕の一番の課題は、二人のわがままなドライバーを気持ちよく走らせること、でした。第1戦で勝てたことで、流れがよくなりました。
二人とも言いたいことを言ってくれたので逆にやりやすかったし、最終戦もいい流れで計算どおり運びました。
全ての流れがトムスに来てたな、という感じです。

GT300クラスチャンピオン #7雨宮アスパラドリンクRX-7
山野哲也

1105_300_champ.jpg 本当に夢のような展開でした。
序盤に自分のミスで順位を落としてしまい、がむしゃらに順位を挽回していきましたが、そのうちに紫電が見えてきたので、あ、悪い順位じゃないんだな、と思いました。
ピットに戻ってクルマを降りたときの雨宮さんの目は怒ってたんですが、井入クンが頑張ってくれて、最後は運が守ってくれた感じです。
クルマが決勝セッティングでは安定していたのもわかっていましたし、タイヤも良かったですが、6位に入れるなんて夢のようです。
RE雨宮は、僕が初めてGTに乗るチャンスをくれたチームで、メンバーもその頃と変わっていませんから、チャンピオンをプレゼントできてよかったです。
今日は一人で天国と地獄を見たような一日でした。

井入宏之

ウチのクルマは直線が厳しいので、スタートが心配でしたが、山野さんがうまくこなしてくれました。
今回のクルマは一発は厳しいけどコンスタントラップは良かったので、二人で「表彰台を狙おう」って言ってたんですよ。
でも、悪夢の大スピンがモニターに映ったときは、ピット中が凍りました。
あの時点で半分諦めてましたが、それでも最後まで頑張ろうと思いました。
ウチは今回、リストリクターを絞ってウェイトハンデを降ろす作戦だったので、単独走行は良いんですが、前のクルマを抜くのには苦労しました。
僕は今年でGTは3年目ですが、3年前にチャンスをくれた雨宮でチャンピオンを取れて良かったです。
最後はピットから「P7」のボードが出ていたので、本当に自分が6位かどうか自信が無くて、フィニッシュの瞬間は実感がわかなかったんですが、ヘアピンを走っている頃にチームが漸く確認を取って無線を入れてくれたので、そこで実感できました。

雨宮勇美(チーム監督)

感無量です。
今まで12年やってきて、チャンピオンが取れるなんて考えてもいませんでした。
ドライバー、チームスタッフ全員が頑張ってくれました。
ゴール直後は正直(チャンピオンが取れたと)良く判っていなかったんですが、表彰に呼ばれて「あ、そうなのかな」と思ったくらいです。
表彰台の上から見渡したら、思ったより沢山のお客さんが喜んでくれてて、嬉しかったです。今はまだ頭が真っ白で、よくわかんないです。

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SGT:第9戦富士 優勝ドライバーのコメント

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GT500クラス優勝 #32EPSON NSX
ロイック・デュバル
GTシリーズへの参戦は新しい経験だったので大変な一年でしたが、やりがいのあるシーズンでした。しかも、最後に勝つことが出来てパーフェクトです。
この経験は来年に向けても良い材料になると思います。
GTは300クラスとの混走なのが一番難しかったです。
接触すればこっちのせいになるので、うまく避けながら、なるべくロスをしないで走るのは大変でした。
それに、GTはフォーミュラと違って大きく重いので、それに慣れるのも大変でしたね。

武藤英紀
単純に、嬉しいです。
これまで中々結果を残せないできましたが、最後に勝てて嬉しいです。
今日はデュバル選手が前半でリードを築いてくれたので、最後のほうはクルマを労わりながら走りました。
タイヤは完璧でした。ダンロップ勢が1-2フィニッシュできたのはタイヤの力が大きいと思います。
沢山ミスをしたシーズンでしたが、そのたびに学んで、多くのことを吸収しました。
最後に勝てたのは、そういう一年を締めくくる意味でも良かったです。


GT300クラス優勝 #101トイストーリーレーシングMR-S

新田守男
13回目の優勝、というのは気にしていませんでした。嬉しいです。
最終ラップで真一が無線で「ヴィーマックを抜いた!」と言ってきて、「え?ホント?ホント?」って思ってるうちに真一がやって来たので、そこで勝ったと判りました。
今シーズンはふがいない結果が続きましたが、全ての人たちの力で最後に勝利をもぎ取ったという感じです。
真一に代わってからスタビが調子よくなかったようですが、今回は作戦面でもうまくいっていました。
みんなで一生懸命頑張った結果が最後に出て嬉しいです。

高木真一
みんな何が起きたか知らないでしょう?
僕も信じられないくらいです。
最終コーナーのひとつ手前でヴィーマックがふらふらしているのが見えて、あれ?っと思ったんですが、無線では何も言ってこないので、一瞬トップのクルマかどうか判りませんでした。昨年ガライヤで楽させてもらった分、今年はMR-Sで苦労しましたが、TRDさんが頑張ってくれて前回からエンジンも良くなりましたし、ミシュランさんも良いタイヤを用意してくれました。今回は本当に恵まれてるなぁ、と思います。

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SGT:第9戦富士決勝 ダンロップ1-2!トムス9年ぶりの栄冠!!

2006AUTOBACSスーパーGT第9戦は、ポールからスタートした#32EPSON NSX(ロイック・デュバル/武藤英紀組)が後続を全く寄せ付けない走りで66周を独走し、今季初勝利を挙げた。
2位には#35バンダイDIREZZA SC430(服部尚貴/ピーター・ダンブレック組)がつけ、ダンロップタイヤユーザーが1-2フィニッシュを達成した。
GT500のシリーズタイトルは、ポイントリーダーの#100レイブリックNSX(セバスチャン・フィリップ/細川慎弥組)が13位ノーポイントに終わり、#36オープンインターフェース・トムスSC430(アンドレ・ロッテラー/脇阪寿一組)が4位に入ったため、トムスSCが1997年以来9年ぶりに王座を獲得することとなった。

GT300クラスは、#101トイストーリーレーシングMR-S(新田守男/高木慎一組)が波乱のレースを制し、シリーズタイトルは6位に入った#7雨宮アスパラドリンクRX-7(山野哲也/井入宏之組)がものにした。これで山野はGT300クラスで3連覇を成し遂げたことになる。

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2006シーズン最後の戦いは、午後2時にフォーメーションラップがスタートした。
ポールシッターのエプソンNSXがトップをキープして1コーナーへ飛び込み、一気に後続を突き放しに掛かる。
その後方では#8ARTA NSX、#36オープンインターフェースSC、#1ZENT SCが激しい5位争いを展開した。3台は1周目のダンロップコーナーで並走状態となり、真ん中に挟まれた#1ZENT高木虎之介がアウト側にいた#8ラルフ・ファーマンと接触してしまう。
これによりZENT SCはコースアウト。最後尾で復帰したもののそのままピットへ戻ってレースを終えた。
ARTA NSXも右リヤタイヤをバーストさせてスローダウン、ピットへ戻ってタイヤを交換する間に周回遅れとされた上、21周を消化した頃になってドライブスルーペナルティを課されることになった。
これにより、ランキング4位のZENT、同7位のARTAは王座獲得の可能性がなくなった。

生き残った36オープンインターフェースSCのロッテラーは、4位を走る#3イエローハットZの横溝直輝を追い上げ、25周終わりで3号車がピットインしたことで4位に繰り上がった。
36号車は30周終わりでピットへ。ルーティン作業に36秒を要した3号車に対し、トムスのクルーは29秒で作業を終え、脇阪寿一をコースへ送り出した。
これにより脇阪は#3J.P.オリベイラの前でコースに戻り、4位の座を守った。
このままフィニッシュできれば#36トムスSCの獲得ポイントは80となり、#100レイブリックNSXの79を上回る。

一方、そのレイブリックNSXは、8周目のダンロップコーナーで#23ザナヴィZ松田次生を押し出してしまい、ドライブスルーペナルティを受けてしまう。
これによりレイブリックはポイント圏外の13位に後退、押し出されたザナヴィZも11位と、こちらもポイント圏外に。
ザナヴィZが王座を獲得するには、最低でも3位に入らなければならず、この時点でザナヴィZの王座獲得もほぼなくなった。

トムス同様4位入賞が最低条件の#18TAKATA童夢NSX、3位表彰台が条件の#22モチュールZはこの時点で8位、9位を走行しており、この2台も上位入賞はかなり厳しい状況だ。

シリーズタイトルはほぼ、#36、#100の2台に絞られた。

1105_epson.jpg

1105_toy.jpg

トップを快走する#32エプソンNSXは30周終わりでピットイン、余裕を持ってタイヤ4本を交換し、武藤にステアリングを託す。
武藤はファステストラップを更新する攻めの走りで残り36周を走りきり、今季初の、そしてルーキードライバー二人にとってはGTで初めての勝利を挙げた。
その32秒後方では、57周目から10周にわたって#24ウッドワンZ荒聖治の猛チャージを受けた#35バンダイSCの服部尚貴が最後まで2位の座を守りきってフィニッシュ。
これによりダンロップタイヤは1-2フィニッシュを達成するとともに、第3戦の富士500㎞に続いての富士2連勝をも成し遂げた。
最後までバンダイSCを追い続けたウッドワンZにとっても、これが今季初の表彰台となった。

4位には#36オープンインターフェースSC。見事80ポイントを獲得し、#100レイブリックNSXを1ポイント上回って今シーズンのタイトルを獲得した。
これはチームトムスにとっては1997年(ミハエル・クルム/ペドロ・デ・ラ・ロサ)以来の久々のタイトルとなった。

一方、GT300クラスはスタート前から波乱が待っていた。
ポールシッターの#777梁山泊MR-Sがエンジン始動に手間取り、ピットスタートとなってしまったのだ。

これで前方の開けた予選2位の#19ウェッズスポーツセリカだったが、オープニングラップで#9レイジュンMTと#96EBBRO350Rの先行を許してしまう。
2周目で96号車をパスし、2位まで挽回した#19松田晃司だったが、6周目には予選10番手から一気に順位を上げてきた#26タイサンGT3に追い上げられ、12周目にはクラス2位の座を奪われてしまった。

#26タイサンGT3を駆る山路慎一は更にトップを走る#9レイジュンMTにも追いつき、トップ争いを挑んでいく。

ところが29周目のヘアピンで、後方から2台をラップしようとした#8ARTA NSXに弾き飛ばされ、9号車は左リヤの足回りを壊してそのままピットへ戻り、レースを終えることとなった。
#26タイサンGT3はトップのままコースへ復帰して走り続けるが、その後方から追い上げてきたのが、ピットスタートとなったはずの#777梁山泊MR-Sだ。スタートドライバーの大嶋和也はファステストラップを連発しながら瞬く間に順位を上げ、30周目には遂に2位に浮上してきた。

#26山路が35周終わりでピットへ入ったことでトップに繰り上がった大嶋は、その後もハイペースで40周を走り、大きなリードを築いて田中実に交代した。
ところが田中は44周目のヘアピン立ち上がりで単独スピンを演じてしまう。
この隙に#62ウィルコムヴィーマック408R、#101トイストーリーMR-S先行を許してしまう。
更に後方からは#19ウェッズスポーツセリカの脇阪薫一も迫り、45周目のダンロップへの進入で田中が姿勢を乱した隙に脇阪はインをついて3位に。

ここから上位陣は#62、#101、#19の順で淡々と周回を重ねていく。

1105_toms.jpg

1105_amemiya.jpg

一方、タイトルを争う3台は、#2プリベチューリッヒ紫電が加藤寛規の好走で一時はトップに立ち、ピットストップを終えてからも6位の好位置を走行する一方で、#7雨宮RX-7はスタートドライバーの山野哲也が6周目のヘアピン立ち上がりでなんと単独スピンをしてしまい、大きく順位を落としてしまう。#61アネブルヴィーマック320Rはクラス20番手前後の苦しい戦いを続けている。

一時はクラス24番手まで後退した雨宮RX-7はしかし、そこからしぶとく順位を回復していき、クラス4位まで挽回した36周終わりでピットイン、13位でコースに復帰した。
後退した井入宏之もしぶとく周回を重ね、50周目には#2紫電の背後に張り付き、52周目の1コーナーで#2高橋一穂のアウトに並びかけ、コカコーラコーナーの進入で完全に前に出る。
これでRX-7は10番手、紫電はポイント圏外の11番手となった。

雨宮RX-7がポイントで紫電を逆転するには、6位以内に入らなければならない。
55周目に#26タイサンGT3と#46吉兆宝山Zを抜いて8位に浮上した井入は、7位#55フォードGTを執拗に攻め立てる。
しかし、ウェイトハンデ軽減を狙ってリストリクターを絞ってきた最終戦仕様のRX-7には、直線でフォードGTを抜き去るスピードが足りない。

しかし58周目、#55に接触によるドライブスルーが宣告される。
これで雨宮RX-7は7位に繰り上がった。
しかし、6位を走る#88ムルシエラゴは5秒前方。残り周回数はあまりにも少ない。

ところが。
ファイナルラップとなった61周目。
トップを走っていた#62ウィルコムヴィーマックが最終コーナー手前で突如スローダウン。
コース脇にクルマを停めてしまった。

これにより、2位を走っていた#101トイストーリーMR-Sはトップでチェッカーを受けることとなり、雨宮RX-7も6位に繰り上がった。
#2紫電は11位に終わったため、6位5ポイントを獲得した雨宮RX-7が今回ノーポイントの紫電と86ポイントで並び、上位入賞回数(2位獲得数)の差で雨宮RX-7、山野/井入組がドライバーズとチームの両タイトルを独占することとなった。

これで山野哲也はGT3003連覇を達成し、RE雨宮は参戦12年目にして初の栄冠を勝ち取った。

Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第9戦富士決勝結果

FUJI GT 300km RACE -RIJ- (2006/11/05) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2006 AUTOBACS SUPER GT Round 9 富士スピードウェイ 4.563km

PosClassCls
Pos
NoCar
Model
DriverTireLapTotal_Time
Behind
1500132EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
武藤 英紀
DL661:48'06.601
2500235BANDAI DIREZZA SC430
LEXUS SC430
服部 尚貴
ピーター・ダンブレック
DL6632.657
3500324WOODONE ADVAN KONDO Z
NISSAN FAIRLADY Z
柳田 真孝
荒聖治
YH6632.979
4500436OPEN INTERFACE TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS6641.777
550056Mobil 1 SC
LEXUS SC430
飯田 章
片岡 龍也
BS6641.952
6500622MOTUL AUTECH Z
NISSAN FAIRLADY Z
ミハエル・クルム
リチャード・ライアン
BS6656.842
7500718TAKATA童夢NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS6658.341
85008*3イエローハットYMS トミカ Z
NISSAN FAIRLADY Z
横溝 直輝
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS661'04.784
9500925ECLIPSE ADVANスープラ
TOYOTA SUPRA
織戸 学
土屋武士
YH661'05.440
105001066triple a サード スープラGT
TOYOTA SUPRA
アンドレ・クート
平中克幸
BS661'25.568
115001123XANAVI NISMO Z
NISSAN FAIRLADY Z
本山 哲
松田次生
BS661'32.050
125001212カルソニック インパル Z
NISSAN FAIRLADY Z
ブノワ・トレルイエ
星野一樹
BS661'34.398
1350013*100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
セバスチャン・フィリップ
細川 慎弥
BS651Lap
1450014*8ARTA NSX
HONDA NSX
伊藤 大輔
ラルフ・ファーマン
BS642Laps
153001101TOY STORY Racing MR-S
TOYOTA MR-S
新田守男
高木 真一
MI615Laps
16300219ウェッズスポーツセリカ
TOYOTA CELICA
松田 晃司
脇阪 薫一
YH615Laps
17300313エンドレスアドバンCCI Z
NISSAN FAIRLADY Z
影山正美
藤井 誠暢
YH615Laps
183004777梁山泊 apr MR-S
TOYOTA MR-S
田中 実
大嶋和也
MI615Laps
19300588アクティオ ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI Murcielago R-GT
マルコ・アピチェラ
桧井 保孝
YH615Laps
2030067雨宮アスパラドリンクRX7
MAZDA RX-7
山野 哲也
井入宏之
YH615Laps
21300746吉兆宝山 DIREZZA Z
NISSAN Fairlady Z
佐々木 孝太
番場 琢
DL615Laps
22300826カーチスTOMOタイサンGT3
PORSCHE 911 GT3 RS
西澤 和之
山路 慎一
YH615Laps
23300987トライクジャパン ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI Murcielago R-GT
山西 康司
和田 久
YH615Laps
243001096EBBRO BTEC MAZIORA 350R
VEMAC RD350R
黒澤 琢弥
黒澤翼
DL615Laps
253001177クスコスバルADVANインプレッサ
SUBARU IMPREZA
小林 且雄
菊地靖
YH615Laps
2630012*2Prive'e Zurich・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
高橋 一穂
加藤寛規
YH615Laps
2730013*61アネブルADVAN VEMAC 320R
VEMAC 320R
密山 祥吾
谷口信輝
YH615Laps
283001462WILLCOM ADVAN VEMAC408R
VEMAC 408R
柴原 眞介
黒澤治樹
YH606Laps
2930015*55DHG ADVAN FORD GT
FORD GT
光貞 秀俊
池田 大祐
YH606Laps
303001611JIM CENTER FERRARI DUNLOP
FERRARI F360 MODENA
田中 哲也
青木孝行
DL606Laps
31300175プロμマッハGOGOGO車検320R九州
VEMAC 320R
玉中 哲二
筒井克彦
YH606Laps
3230018910洗剤革命 UEMATSU&石松RSR
PORSCHE 996 GT3 RSR
植松 忠雄
阪口良平
YH606Laps
333001947吉兆宝山 DIREZZA Z
NISSAN FAIRLADY Z
長島 正興
安田裕信
DL606Laps
343002014ハンコックエンドレスポルシェ
PORSCHE 911GT3R
木下 みつひろ
峰尾恭輔
HK606Laps
353002152プロμ太陽石油KUMHOセリカ
TOYOTA CELICA
竹内 浩典
嵯峨宏紀
KH597Laps
363002210T&G CyberAgent DUNLOP F360
FERRARI F360 MODENA
ヒロミ
尾本直史
DL597Laps
3730023666ライフワークBOMEXアップル NSX
HONDA NSX
周防 彰悟
山下潤一郎
YH597Laps
3830024170外車の外国屋アドバンポルシェ
PORSCHE 996 GT3 RS
石橋 義三
高見沢一吉
YH588Laps
3930025111RodeoDrive WAKO'S GT3
PORSCHE 996 GT3CUP
飯島 寛也
Guts 城内
YH5016Laps
---- 以上規定周回周(GT500: 46Laps / GT300: 42Laps)完走 ----
-300-9NOMAD ADVAN LeyJun MT
MOSLER MT900R OOX
OSAMU
田中勝喜
YH2937Laps
-300-*110TOTALBENEFIT GREENTEC BOXSTER
PORSCHE BOXSTER
松田 秀士
菅一乗
YH858Laps
-500-1ZENT セルモ SC
LEXUS SC430
立川 祐路
高木 虎之介
BS165Laps
  • Fastest Lap(GT500): CarNo.32 EPSON NSX ロイック・デュバル 1'34.716 (172.432km/h)
  • Fastest Lap(GT300): CarNo.777 梁山泊apr MR-S 大嶋和也 1'43.564 (158.615km/h
  • CarNo.100-1ドライバー、CarNo.8-2ドライバーは、2006SUPER GT Sporting Regulations第3章第29条14.①(接触行為)により、ドライビングスルーペナルティを課した。(14:27, 14:35)
  • CarNo.3-2ドライバー、CarNo.55-2ドライバーは、2006SUPER GT Sporting Regulations第3章第29条14.①(接触行為)により、ドライビングスルーペナルティを課した。(15:10, 15:50)
  • CarNo.2-1ドライバーは、国際モータースポーツ競技規則付則H項(黄旗中のコースアウト)違反により、競技結果に35秒加算のペナルティを課す。(16:18)
  • CarNo.6-1ドライバーは、国際モータースポーツ競技規則H項第2章4.1.2b)(黄旗追い越し)違反により、競技結果に45秒加算のペナルティを課す。(16:13)
  • CarNo.110-1ドライバーは、2006SUPER GT Sporting Regulations第3章第29条14.②(他の車両をコースアウト)により、ドライビングスルーペナルティを課したがリタイアに付き執行留保(14:42)

SUPER GT

SGT:第9戦富士決勝スターティンググリッド

■GT500 Class

 1
32 EPSON NSX
HONDA NSX
*ロイック・デュバル / 武藤 英紀
DL +2(-25)
*1'33.668

 2
35 BANDAI DIREZZA SC430
LEXUS SC430
服部 尚貴 / *ピーター・ダンブレック
DL +1
*1'33.755

 3
3 イエローハットYMS トミカ Z
NISSAN FAIRLADY Z
*横溝 直輝 / ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS 25(+1)
*1'34.084

 4
24 WOODONE ADVAN KONDO Z
NISSAN FAIRLADY Z
*柳田 真孝 / 荒 聖治
YH +2(-25)
*1'34.195

 5
1 ZENT セルモ SC
LEXUS SC430
立川 祐路 / *高木 虎之介
BS 80
*1'34.203

 6
8 ARTA NSX
HONDA NSX
伊藤 大輔 / *ラルフ・ファーマン
BS 40(+25)
*1'34.397

 7
36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一 / *アンドレ・ロッテラー
BS 70
*1'34.525

 8
6 Mobil 1 SC
LEXUS SC430
*飯田 章 / 片岡 龍也
BS 10
*1'34.551

 9
22 MOTUL AUTECH Z
NISSAN FAIRLADY Z
*ミハエル・クルム / リチャード・ライアン
BS 80
*1'34.740

10
25 ECLIPSE ADVANスープラ
TOYOTA SUPRA
*織戸 学 / 土屋 武士
YH +1(-25)
*1'34.867

11
18 TAKATA童夢NSX
HONDA NSX
*道上 龍 / 小暮 卓史
BS 80(+25)
1'34.787

12
23 XANAVI NISMO Z
NISSAN FAIRLADY Z
本山 哲 / *松田 次生
BS 80(+25)
1'35.136

13
100 RAYBRIG NSX
HONDA NSX
*セバスチャン・フィリップ / 細川 慎弥
BS 100(+25)
1'35.235

14
12 カルソニック インパル Z
NISSAN FAIRLADY Z
ブノワ・トレルイエ / *星野 一樹
BS 70(+25)
1'35.678

15
66 triple a サード スープラGT
TOYOTA SUPRA
アンドレ・クート / *平中 克幸
BS
1'35.715



■GT300 Class

 1
777 梁山泊 apr MR-S
TOYOTA MR-S
田中 実 / *大嶋 和也
MI +2
*1'41.778

 2
19 ウェッズスポーツセリカ
TOYOTA CELICA
*松田 晃司 / 脇阪 薫一
YH +1
*1'42.289

 3
9 NOMAD ADVAN LeyJun MT
MOSLER MT900R OOX
*OSAMU / 田中 勝喜
YH
*1'42.385

 4
96 EBBRO BTEC MAZIORA 350R
VEMAC RD350R
*黒澤 琢弥 / 黒澤 翼
DL 20
*1'42.437

 5
13 エンドレスアドバンCCI Z
NISSAN FAIRLADY Z
*影山 正美 / 藤井 誠暢
YH 35
*1'42.482

 6
62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R
VEMAC 408R
柴原 眞介 / *黒澤 治樹
YH 25
*1'42.595

 7
46 吉兆宝山 DIREZZA Z
NISSAN Fairlady Z
佐々木 孝太 / *番場 琢
DL 5
*1'42.837

 8
47 吉兆宝山 DIREZZA Z
NISSAN FAIRLADY Z
長島 正興 / *安田 裕信
DL +1
*1'43.190

 9
110 TOTALBENEFIT GREENTEC BOXSTER
PORSCHE BOXSTER
*松田 秀士 / 菅 一乗
YH 15
*1'43.966

10
26 カーチスTOMOタイサンGT3
PORSCHE 911 GT3 RS
西澤 和之 / *山路 慎一
YH
*1'43.994

11
7 雨宮アスパラドリンクRX7
MAZDA RX-7
*山野 哲也 / 井入 宏之
YH 85
1'42.959

12
101 TOY STORY Racing MR-S
TOYOTA MR-S
*新田 守男 / 高木 真一
MI
1'42.960

13
2 Privée Zurich・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
高橋 一穂 / *加藤 寛規
YH 100
1'43.009

14
11 JIM CENTER FERRARI DUNLOP
FERRARI F360 MODENA
*田中 哲也 / 青木 孝行
DL 25
1'43.088

15
55 DHG ADVAN FORD GT
FORD GT
*光貞 秀俊 / 池田 大祐
YH 20
1'43.578

16
88 アクティオ ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI Murcielago R-GT
マルコ・アピチェラ / *桧井 保孝
YH
1'43.585

17
14 ハンコックエンドレスポルシェ
PORSCHE 911GT3R
*木下 みつひろ / 峰尾 恭輔
HK
1'43.596

18
910 洗剤革命 UEMATSU&石松RSR
PORSCHE 996 GT3 RSR
*植松 忠雄 / 阪口 良平
YH
1'43.619

19
87 トライクジャパン ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI Murcielago R-GT
山西 康司 / *和田 久
YH
1'43.805

20
5 プロμマッハGOGOGO車検320R九州
VEMAC 320R
*玉中 哲二 / 筒井 克彦
YH +1
1'43.871

21
61 アネブルADVAN VEMAC 320R
VEMAC 320R
密山 祥吾 / *谷口 信輝
YH 70
1'43.907

22
77 クスコスバルADVANインプレッサ
SUBARU IMPREZA
小林 且雄 / *菊地 靖
YH
1'44.212

23
10 T&G CyberAgent DUNLOP F360
FERRARI F360 MODENA
*ヒロミ / 尾本 直史
DL +2
1'44.212

24
52 プロμ太陽石油KUMHOセリカ
TOYOTA CELICA
*竹内 浩典 / 嵯峨 宏紀
KH 20
1'44.484

25
111 RodeoDrive WAKO'S GT3
PORSCHE 996 GT3CUP
飯島 寛也 / *Guts 城内
YH
1'44.930

26
666 ライフワークBOMEXアップル NSX
HONDA NSX
*周防 彰悟 / 山下 潤一郎
YH +2
1'45.406

27
170 外車の外国屋アドバンポルシェ
PORSCHE 996 GT3 RS
*石橋 義三 / 高見沢 一吉
YH
1'47.612



  • ドライバーの'*'印はスタートドライバー
  • タイムの'*'はスーパーラップによるもの

SUPER GT

SGT:第9戦富士フリー走行結果

FUJI GT 300km RACE -RIJ- (2006/11/05) Free Practice Weather:Fine Course:Dry
2006 AUTOBACS SUPER GT Round 9 富士スピードウェイ 4.563km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindGapkm/h
1500135BANDAI DIREZZA SC430
LEXUS SC430
服部 尚貴
ピーター・ダンブレック
DL+11'35.296--172.377
250023イエローハットYMS トミカ Z
NISSAN FAIRLADY Z
横溝 直輝
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS25
(+1)
1'36.094 0.798 0.798170.945
3500324WOODONE ADVAN KONDO Z
NISSAN FAIRLADY Z
柳田 真孝
荒聖治
YH+2
(-25)
1'36.213 0.917 0.119170.734
450046Mobil 1 SC
LEXUS SC430
飯田 章
片岡 龍也
BS101'36.215 0.919 0.002170.730
5500518TAKATA童夢NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS80
(+25)
1'36.254 0.958 0.039170.661
650068ARTA NSX
HONDA NSX
伊藤 大輔
ラルフ・ファーマン
BS40
(+25)
1'36.389 1.093 0.135170.422
750071ZENT セルモ SC
LEXUS SC430
立川 祐路
高木 虎之介
BS801'36.455 1.159 0.066170.305
8500836OPEN INTERFACE TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS701'36.492 1.196 0.037170.240
9500922MOTUL AUTECH Z
NISSAN FAIRLADY Z
ミハエル・クルム
リチャード・ライアン
BS801'36.535 1.239 0.043170.164
105001025ECLIPSE ADVANスープラ
TOYOTA SUPRA
織戸 学
土屋武士
YH+1
(-25)
1'36.538 1.242 0.003170.159
115001166triple a サード スープラGT
TOYOTA SUPRA
アンドレ・クート
平中克幸
BS1'36.604 1.308 0.066170.043
125001232EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
武藤 英紀
DL+2
(-25)
1'36.947 1.651 0.343169.441
1350013100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
セバスチャン・フィリップ
細川 慎弥
BS100
(+25)
1'37.095 1.799 0.148169.183
145001423XANAVI NISMO Z
NISSAN FAIRLADY Z
本山 哲
松田次生
BS80
(+25)
1'37.369 2.073 0.274168.707
155001512カルソニック インパル Z
NISSAN FAIRLADY Z
ブノワ・トレルイエ
星野一樹
BS70
(+25)
1'38.265 2.969 0.896167.168
16300146吉兆宝山 DIREZZA Z
NISSAN Fairlady Z
佐々木 孝太
番場 琢
DL51'43.597 8.301 5.332158.564
173002101TOY STORY Racing MR-S
TOYOTA MR-S
新田守男
高木 真一
MI1'43.609 8.313 0.012158.546
183003777梁山泊 apr MR-S
TOYOTA MR-S
田中 実
大嶋和也
MI+21'43.654 8.358 0.045158.477
19300462WILLCOM ADVAN VEMAC408R
VEMAC 408R
柴原眞介
黒澤 治樹
YH251'43.745 8.449 0.091158.338
20300596EBBRO BTEC MAZIORA 350R
VEMAC RD350R
黒澤琢弥
黒澤 翼
DL201'43.918 8.622 0.173158.075
2130065プロμマッハGOGOGO車検320R九州
VEMAC 320R
玉中 哲二
筒井克彦
YH+11'44.006 8.710 0.088157.941
22300726カーチスTOMOタイサンGT3
PORSCHE 911 GT3 RS
西澤 和之
山路 慎一
YH1'44.071 8.775 0.065157.842
2330089NOMAD ADVAN LeyJun MT
MOSLER MT900R OOX
OSAMU
田中 勝喜
YH1'44.115 8.819 0.044157.776
243009*13エンドレスアドバンCCI Z
NISSAN FAIRLADY Z
影山正美
藤井 誠暢
YH351'44.158 8.862 0.043157.710
253001047吉兆宝山 DIREZZA Z
NISSAN FAIRLADY Z
長島 正興
安田裕信
DL+11'44.348 9.052 0.190157.423
263001119ウェッズスポーツセリカ
TOYOTA CELICA
松田 晃司
脇阪 薫一
YH+11'44.373 9.077 0.025157.386
273001288アクティオ ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI Murcielago R-GT
マルコ・アピチェラ
桧井保孝
YH1'44.411 9.115 0.038157.328
28300137雨宮アスパラドリンクRX7
MAZDA RX-7
山野 哲也
井入 宏之
YH851'44.453 9.157 0.042157.265
293001411JIM CENTER FERRARI DUNLOP
FERRARI F360 MODENA
田中 哲也
青木孝行
DL251'44.703 9.407 0.250156.889
303001577クスコスバルADVANインプレッサ
SUBARU IMPREZA
小林 且雄
菊地靖
YH1'44.757 9.461 0.054156.809
3130016110TOTALBENEFIT GREENTEC BOXSTER
PORSCHE BOXSTER
松田 秀士
菅一乗
YH151'44.803 9.507 0.046156.740
323001787トライクジャパン ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI Murcielago R-GT
山西 康司
和田久
YH1'44.816 9.520 0.013156.720
333001852プロμ太陽石油KUMHOセリカ
TOYOTA CELICA
竹内 浩典
嵯峨宏紀
KH201'45.252 9.956 0.436156.071
343001955DHG ADVAN FORD GT
FORD GT
光貞 秀俊
池田 大祐
YH201'45.257 9.961 0.005156.064
353002061アネブルADVAN VEMAC 320R
VEMAC 320R
密山 祥吾
谷口信輝
YH701'45.276 9.980 0.019156.036
363002114ハンコックエンドレスポルシェ
PORSCHE 911GT3R
木下 みつひろ
峰尾恭輔
HK1'45.39910.103 0.123155.853
37300222Prive'e Zurich・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
高橋 一穂
加藤寛規
YH1001'45.48610.190 0.087155.725
3830023910洗剤革命 UEMATSU&石松RSR
PORSCHE 996 GT3 RSR
植松 忠雄
阪口良平
YH1'45.52010.224 0.034155.675
393002410T&G CyberAgent DUNLOP F360
FERRARI F360 MODENA
ヒロミ
尾本直史
DL+21'45.99010.694 0.470154.984
4030025666ライフワークBOMEXアップル NSX
HONDA NSX
周防 彰悟
山下潤一郎
YH+21'46.73111.435 0.741153.908
4130026111RodeoDrive WAKO'S GT3
PORSCHE 996 GT3CUP
飯島 寛也
Guts 城内
YH1'46.81411.518 0.083153.789
4230027170外車の外国屋アドバンポルシェ
PORSCHE 996 GT3 RS
石橋 義三
高見沢一吉
YH1'49.62914.333 2.815149.840
  • CarNo.13は、国際モータースポーツ競技規則付則L項第4章4.d)(ピット入口のホワイトラインカット)により、罰金3万円を課す。(9:25)

SUPER GT

SGT:第9戦富士フリー走行 ダンロップ勢が両クラスでトップ!

2006AUTOBACSスーパーGT第9戦の決勝前フリー走行は、#35バンダイDIREZZA SC430(服部尚貴/ピーター・ダンブレック組)が1分35秒296でトップタイムだった。
GT300は#46吉兆宝山DIREZZA Z(佐々木孝太/番場琢組)がトップ。タイムは1分43秒597だった。

061105_fr500a 061105_fr300a

いよいよ最終決戦の日がやってきた。
2006スーパーGT第9戦の決勝日、富士スピードウェイ上空は朝から快晴。絶好のレース日和だ。
決勝に向けての最後の調整となるフリー走行は午前9時5分より、30分間で行われた。
ここでトップタイムを記録したのは#35バンダイSC。昨日の予選に続いて好調ぶりを見せ付けている。タイムは1分35秒296を早々と叩き出した。
2番手には#3イエローハットZ、3番手には#24ウッドワンZと、2台のZが続いた。

タイトル争いの掛かる8台は、#18TAKATA童夢NSXが5位、#8ARTA NSXが6位、#1ZENT SCが7位、#22モチュールZが8位と僅差でつらなる。
その一方で、予選から苦戦の続く#100レイブリックNSX、#23ザナヴィZ、#12カルソニックZは下位に沈み、決勝も苦しい戦いになりそうだ。

061105_frspa また、ポールシッターの#32エプソンNSXは、開始8分過ぎに右フロントタイヤがパンクするトラブルに見舞われてしまい、開始早々にデュバルの記録した1分36秒947がベストタイムとなった。
目立った外傷はなかったが、右ホイールハウス内を破損していた模様。
修復後、武藤にスイッチして一旦コースに出てはきたが、すぐにピットに戻り、エプソンNSXは早々と走行を切り上げた。

GT300クラスは、予選7番手の#46吉兆宝山Zが好調。1分43秒597を記録して、ダンロップ勢が両クラスでトップタイムを記録することとなった。
2番手には#101トイストーリーMR-Sが続き、ポールシッターの#777梁山泊MR-Sは3番手につけた。
タイトル争いに残った3台は、#7雨宮RX-7が13位、#61アネブルヴィーマック320Rが20位、#2プリベ・チューリッヒ紫電が22位に終わり、ポイント争いは混乱が予想される。

スーパーGT第9戦の決勝は、今日午後2時5分より、66周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO  Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第9戦富士予選「イエローハットYMSトミカZ」が予選3位(NISMOモータースポーツニュースフラッシュ)

■「イエローハットYMSトミカZ」が予選3位
「WOODONE ADVAN KONDO Z」は4位
「MOTUL AUTECH Z」は9位

 SUPER GTシリーズ最終戦(第9戦)は4日(土)に公式予選が行われ、このレースがデビューとなる新型自然吸気エンジン搭載の「MOTULAUTECH Z」(#22 ミハエル・クルム/リチャード・ライアン組)に注目が集まった。

 10時30分から公式予選GT500クラス専有走行が始まり、「XANAVI NISMO Z」(#23 本山哲/松田次生組)の本山が早々にタイムアタックを開始した。しかしストレートの長い富士は重いシャシーではスピードが乗らず、1分35秒136のベストタイムを出したものの、その後次々に他のマシンが34秒台を記録したため予選結果は12位。SL進出を逃した。

 新型エンジンのマシンながら前回までに貯めたハンディウェイトを引き継ぐことになった#22 Zは、80kgを搭載し初めての公式予選に臨んだ。GT500専有時間の終了ぎりぎりに1分34秒661のベストタイムを記録。8番手に食い込み、SL進出を果たした。また「イエローハットYMSトミカZ」(#3、横溝直輝/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)は1分34秒214を出して3番手のポジションを獲得した。

 午後3時15分からGT500クラスのスーパーラップ(SL)が始まった。10台のSLアタッカーのうち、Z勢のトップランナーは3番目に走行した「MOTUL AUTECH Z」(#22)のミハエル・クルム。新型自然吸気エンジンを搭載した話題のマシンだ。クルムはファイト溢れるドライビングでコーナーを攻め、ストレートでは甲高いV8サウンドを絞り出すように スロットルを踏みつけていた。しかし、タイム午前中のベストタイムに0.1秒届かず、9位の位置から決勝レースをスタートすることとなった。

 Z勢トップタイムをマークしたのは、1回目の予選でも3位だった「イエローハットYMSトミカZ」(#3)のジョアオ・パウロ・デ・オリベイラであった。0.1秒以上午前中のタイムを更新し、予選3位の位置を確定した。

 予選1回目で4番手タイムを出してSLに進出した「WOODONE ADVAN KONDO Z」(#24)はエースの柳田がミスのない力強い走りを見せ、SLでも4位タイムを獲得。スターティンググリッドの2列目はZが並ぶこととなった。

◆上記の詳細は下記WEBサイトをご覧ください。
http://www.nismo.co.jp/M_SPORTS/index.html

SUPER GT

SGT:第9戦富士 ポールシッターのコメント

1104_pp.jpg

GT500クラス #32EPSON NSX
ロイック・デュバル
ポールを獲れたことは嬉しいです。ただ、スーパーラップは良い内容じゃありませんでした。
タイヤを暖めるのが難しく、フロントは特に厳しかったので、1コーナーでアウトに膨らんでしまいました。その分、2コーナー以降で頑張らないと、と思ったのですが、セクター1、2とうまくいきませんでした。今回ポールは獲れましたが、僕自身は33秒0を狙っていたので残念です。
僕らは救済措置で大きなリストリクターを使えますし、ダンロップが頑張ってくれたお陰でタイヤも安定しているので、明日の決勝では優勝を狙います。

武藤英紀

昨日、今日、とクルマは安定していますし、リストリクターが大きいことも300を抜くときにアドバンテージになると思いますし、タイヤも長持ちします。明日の決勝が楽しみです。
明日は他のクルマのことは考えずに、自分の走りに集中します。
二人ともルーキーということで不安もありましたし、ここまで思うような結果が出せずに辛い毎日を送ってきましたが、明日は良い走りをして有終の美を飾り、今まで支えてくれたチームに恩返しをしたいです。


GT300クラス #777梁山泊aprMR-S

大嶋和也
とにかく嬉しいですし、ほっとしました。
クルマは凄く速くて、僕がミスさえしなければ結果は出ると思ってました。ピットレーンでシグナルグリーンになるのを待っているときは緊張しましたが、コースに出ると落ち着いて走れました。
去年からエンジン形式が変わり、中々良い状態になりませんでしたが、TRDのみなさんが頑張ってくれて、オートポリスからエンジンを変えて良くなりました。
決勝では優勝を狙います。
タイヤもクルマもエンジンも凄くいいので、僕がミスさえしなければ勝てるはずです。

田中実
ずっとストレートスピードでビハインドを抱えてましたが、前回のオートポリスから良くなりました。まだ一番ではありませんが、確実にボトムアップしています。
救済措置もあり、ポールを狙える状態になりましたが、ここできちんとポールを獲ってきたので、大嶋には及第点を上げたいです。
ウチのチームはシミュレーションを徹底的にやるので、そのチーム力の集大成を明日見せたいです。

まとめ: Kazuhisa SUHEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SGT:第9戦富士スーパーラップ デュバルと大嶋が初ポール!

2006AUTOBACSスーパーGT最終戦、富士GT300㎞の公式予選2回目とスーパーラップが11月4日午後、富士スピードウェイで行われ、GT500は#32EPSON NSX(ロイック・デュバル/武藤英紀組)、GT300は#777梁山泊aprMR-S(田中実/大嶋和也組)がそれぞれポールポジションを獲得した。
EPSONの2人と大嶋にとって、これがGTでの初めてのポールとなった。

061104_500pp1 061104_300pp1

予選2回目は2時10分に開始された。
今回は予選1回目の時点で全ドライバーが基準タイムをクリアしており、予選2回目はスーパーラップや決勝へ向けてのチェックがメインとなる。

GT300、GT500の順で各20分間行われた予選2回目では、GT300は#777梁山泊aprMR-Sの大嶋和也、GT500は#32EPSON NSXのロイック・デュバルと、いずれも午前中の暫定ポールの車両がトップタイムを記録した。
タイムはそれぞれ1分43秒114、1分34秒773だった。

GT500の公式予選2回目終了から5分のインターバルを経て、いよいよ明日の決勝上位10台のグリッドを決めるスーパーラップが開始された。

GT300最初のアタッカーは#26タイサンGT3。ドライバーは山路慎一。
コカコーラコーナーでリヤが流れた分タイムをロスしたか、1分43秒994に終わった。

続いて#13エンドレスZのアタッカーは影山正美。
セクター1で遅れをとったが、セクター2、3をうまくまとめて1分42秒482を記録した。
これは午前中の予選で2番手に相当する好タイムだ。

この後に続く#110トータルベネフィットのボクスターを駆る菅一乗、#47吉兆宝山Zの安田裕信#46佐々木孝太らは自身の午前中のタイムを上回ることもできず、#62ウィルコムヴィーマック、柴原眞介は42秒595と午前中よりタイムを上げたものの、いずれも影山の後塵を拝することとなった。

しかし7番手出走の#9レイジュンMTのOSAMUが1分42秒385で影山を上回ってきた。
OSAMUはセクター2で遅れをとったが、セクター1、3の区間タイムで影山を上回った。
更に、続いてアタックに入った#19ウェッズスポーツセリカ、脇阪薫一は1分42秒289と、午前中の暫定ポールタイムをも上回ってこの時点でのトップ立った。

9番手出走の#96EBBRO350Rの黒澤琢弥は42秒437。
タイムアップは果たしたものの脇阪、OSAMUには及ばなかった。

しかし最後にアタックした#777梁山泊MR-S。大嶋和也は縁石に乗り上げるアグレッシブな走りで1分41秒778を叩き出してみせ、自身初のポールポジションを決めた。

続いて始まったGT500。
#36オープンインターフェースSC、脇阪寿一の出した1分34秒525を、#25エクリプススープラの土屋武士、#22モチュールZのミハエル・クルム、#6モービル1SCの片岡龍也らは上回れずに順位を落としていく。
片岡はセクター2で脇阪を上回ったが、クールダウン中のクルムに最終コーナーで追いついてしまい、34秒551と僅かに及ばなかった。

しかし5番目に出走した#1ZENT SCの立川祐路はセクター1こそ遅れをとったが、その後の区間タイムをうまくまとめて1分34秒203を出し、この時点でのトップに立つ。
続いて出走の#8ARTA NSX伊藤大輔は34秒397と、立川を僅かに下回ったが、#24ウッドワンZの柳田が立川を1000分の8秒上回る34秒195、#3イエローハットZのJ.P.オリベイラも1分34秒084といずれも午前中のタイムを上回ってきた。

しかし今回好調のダンロップ勢はここでも速く、#35バンダイSCの服部尚貴は33秒775と更にタイムを上げ、最後にアタックした#32EPSON NSXのロイック・デュバルも33秒668と、こちらは午前中のタイムには及ばなかったものの、トップの座は守りきって明日の決勝に臨むこととなった。

スーパーGT第9戦決勝は明日午後2時5分より、66周で戦われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO  Photo:Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第9戦富士予選総合結果

■GT500 Class

FUJI GT 300km RACE -RIJ- (2006/11/04) Total Qualify GT500 Weather:Cloudy Course:Dry
2006 AUTOBACS SUPER GT Round 9 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoCar
Model
DriverTireWHQualify 1
Time
Super Lap
Time
km/h
132EPSON NSX
HONDA NSX
ロイック・デュバル
武藤 英紀
DL+2
(-25)
1'33.1081'33.668175.373
235BANDAI DIREZZA SC430
LEXUS SC430
服部 尚貴
ピーター・ダンブレック
DL+11'33.9231'33.755175.210
33イエローハットYMS トミカ Z
NISSAN FAIRLADY Z
横溝 直輝
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS25
(+1)
1'34.2141'34.084174.597
424WOODONE ADVAN KONDO Z
NISSAN FAIRLADY Z
柳田 真孝
荒聖治
YH+2
(-25)
1'34.3371'34.195174.391
51ZENT セルモ SC
LEXUS SC430
立川 祐路
高木 虎之介
BS801'34.3631'34.203174.377
68ARTA NSX
HONDA NSX
伊藤 大輔
ラルフ・ファーマン
BS40
(+25)
1'34.3541'34.397174.018
736OPEN INTERFACE TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
BS701'34.6931'34.525173.783
86Mobil 1 SC
LEXUS SC430
飯田 章
片岡 龍也
BS101'34.4831'34.551173.735
922MOTUL AUTECH Z
NISSAN FAIRLADY Z
ミハエル・クルム
リチャード・ライアン
BS801'34.6611'34.740173.388
1025ECLIPSE ADVANスープラ
TOYOTA SUPRA
織戸 学
土屋武士
YH+1
(-25)
1'34.6681'34.867173.156
1118TAKATA童夢NSX
HONDA NSX
道上 龍
小暮 卓史
BS80
(+25)
1'34.787173.302
1223XANAVI NISMO Z
NISSAN FAIRLADY Z
本山 哲
松田次生
BS80
(+25)
1'35.136172.666
13100RAYBRIG NSX
HONDA NSX
セバスチャン・フィリップ
細川 慎弥
BS100
(+25)
1'35.235172.487
1412カルソニック インパル Z
NISSAN FAIRLADY Z
ブノワ・トレルイエ
星野一樹
BS70
(+25)
1'35.678171.688
1566triple a サード スープラGT
TOYOTA SUPRA
アンドレ・クート
平中克幸
BS1'35.715171.622
■GT300 Class

FUJI GT 300km RACE -RIJ- (2006/11/04) Total Qualify GT300 Weather:Cloudy Course:Dry
2006 AUTOBACS SUPER GT Round 9 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoCar
Model
DriverTireWHQualify 1
Time
Super Lap
Time
km/h
1777梁山泊 apr MR-S
TOYOTA MR-S
田中 実
大嶋 和也
MI+21'42.3121'41.778161.398
219ウェッズスポーツセリカ
TOYOTA CELICA
松田 晃司
脇阪 薫一
YH+11'42.6471'42.289160.592
39NOMAD ADVAN LeyJun MT
MOSLER MT900R OOX
OSAMU
田中勝喜
YH1'42.6791'42.385160.441
496EBBRO BTEC MAZIORA 350R
VEMAC RD350R
黒澤 琢弥
黒澤翼
DL201'42.4891'42.437160.360
513エンドレスアドバンCCI Z
NISSAN FAIRLADY Z
影山 正美
藤井誠暢
YH351'42.9421'42.482160.290
662WILLCOM ADVAN VEMAC408R
VEMAC 408R
柴原 眞介
黒澤治樹
YH251'42.8231'42.595160.113
746吉兆宝山 DIREZZA Z
NISSAN Fairlady Z
佐々木 孝太
番場琢
DL51'42.7551'42.837159.736
847吉兆宝山 DIREZZA Z
NISSAN FAIRLADY Z
長島 正興
安田裕信
DL+11'42.8871'43.190159.190
9110TOTALBENEFIT GREENTEC BOXSTER
PORSCHE BOXSTER
松田 秀士
菅一乗
YH151'42.8961'43.966158.002
1026カーチスTOMOタイサンGT3
PORSCHE 911 GT3 RS
西澤 和之
山路慎一
YH1'42.9561'43.994157.959
117雨宮アスパラドリンクRX7
MAZDA RX-7
山野 哲也
井入 宏之
YH851'42.959159.547
12101TOY STORY Racing MR-S
TOYOTA MR-S
新田 守男
高木真一
MI1'42.960159.545
132Prive'e Zurich・紫電
MOONCRAFT SHIDEN
高橋 一穂
加藤寛規
YH1001'43.009159.470
1411JIM CENTER FERRARI DUNLOP
FERRARI F360 MODENA
田中 哲也
青木孝行
DL251'43.088159.347
1555DHG ADVAN FORD GT
FORD GT
光貞 秀俊
池田 大祐
YH201'43.578158.594
1688アクティオ ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI Murcielago R-GT
マルコ・アピチェラ
桧井保孝
YH1'43.585158.583
1714ハンコックエンドレスポルシェ
PORSCHE 911GT3R
木下 みつひろ
峰尾恭輔
HK1'43.596158.566
18910洗剤革命 UEMATSU&石松RSR
PORSCHE 996 GT3 RSR
植松 忠雄
阪口良平
YH1'43.619158.531
19*87トライクジャパン ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI Murcielago R-GT
山西 康司
和田久
YH1'43.805158.247
205プロμマッハGOGOGO車検320R九州
VEMAC 320R
玉中 哲二
筒井克彦
YH+11'43.871158.146
21*61アネブルADVAN VEMAC 320R
VEMAC 320R
密山 祥吾
谷口信輝
YH701'43.907158.091
2277クスコスバルADVANインプレッサ
SUBARU IMPREZA
小林 且雄
菊地靖
YH1'44.212157.629
2310T&G CyberAgent DUNLOP F360
FERRARI F360 MODENA
ヒロミ
尾本直史
DL+21'44.212157.629
2452プロμ太陽石油KUMHOセリカ
TOYOTA CELICA
竹内 浩典
嵯峨宏紀
KH201'44.484157.218
25111RodeoDrive WAKO'S GT3
PORSCHE 996 GT3CUP
飯島 寛也
Guts 城内
YH1'44.930156.550
26666ライフワークBOMEXアップル NSX
HONDA NSX
周防 彰悟
山下潤一郎
YH+21'45.406155.843
27*170外車の外国屋アドバンポルシェ
PORSCHE 996 GT3 RS
石橋 義三
高見沢一吉
YH1'47.612152.648
  • 予選通過基準タイム[107%] GT500: 1'40.310 / GT300: 1'49.656
  • CarNo.87,61は、国際モータースポーツ競技規則付則L項第4章4.d)違反(ピット入口のホワイトラインカット)により、罰金3万円を課す。(11:27)
  • CarNo.170は、2006SUPER GT Sporting Regulations第3章第25条1.1)②違反(走行可能区分)違反により、罰金2万円を課す。(10:55)

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