Fニッポン第9戦 -RIJ- (2005/11/26) Qualfying Session Weather:Fine Course:Dry 2005 Fomula Nippon Round 9 鈴鹿サーキット 5.807km
| P | No | Driver | Team | Time1 Time2 | Time | Delay | km/h |
| 1 | 5 | 松田 次生 | 5ZIGEN | 1'45.696 *1'44.822 | 1'44.822 | - | 199.44 |
| 2 | 7 | 片岡 龍也 | Forum Engineering LeMans | 1'45.745 *1'45.058 | 1'45.058 | 0.236 | 198.99 |
| 3 | 8 | 土屋 武士 | Forum Engineering LeMans | 1'45.241 *1'45.073 | 1'45.073 | 0.251 | 198.96 |
| 4 | 23 | 本山 哲 | Arting IMPUL | 1'45.309 *1'45.093 | 1'45.093 | 0.271 | 198.92 |
| 5 | 31 | アンドレ・ロッテラー | PIAA NAKAJIMA | 1'45.706 *1'45.095 | 1'45.095 | 0.273 | 198.92 |
| 6 | 2 | 服部 尚貴 | DoCoMo DANDELION | 1'45.709 *1'45.112 | 1'45.112 | 0.290 | 198.88 |
| 7 | 32 | 小暮 卓史 | PIAA NAKAJIMA | 1'45.574 *1'45.114 | 1'45.114 | 0.292 | 198.88 |
| 8 | 1 | リチャード・ライアン | DoCoMo DANDELION | 1'46.031 *1'45.404 | 1'45.404 | 0.582 | 198.33 |
| 9 | 19 | ブノワ・トレルイエ | mobilecast IMPUL | *1'45.501 1'46.799 | 1'45.501 | 0.679 | 198.15 |
| 10 | 20 | 井出 有冶 | mobilecast IMPUL | 1'45.957 *1'45.529 | 1'45.529 | 0.707 | 198.10 |
| 11 | 3 | 山本 左近 | KONDO | 1'46.073 *1'45.618 | 1'45.618 | 0.796 | 197.93 |
| 12 | 11 | 平中 克幸 | CERUMO | 1'45.968 *1'45.747 | 1'45.747 | 0.925 | 197.69 |
| 13 | 4 | ロニー・クインタレッリ | KONDO | 1'46.256 *1'46.039 | 1'46.039 | 1.217 | 197.15 |
| 14 | 28 | 野田 英樹 | CARROZZERIA MOHN | 1'47.148 *1'46.115 | 1'46.115 | 1.293 | 197.01 |
| 15 | 12 | 高木 虎之介 | TAKAGI CERUMO | 1'46.825 *1'46.324 | 1'46.324 | 1.502 | 196.62 |
| 以上予選通過 基準タイム ( 107% ) | 1'52.159 | 7.338 | 186.39 |
- シャーシーは全車Lola B351、エンジンは全車無限MF308、タイヤは全車BSです。
- コースレコード: 1'44.082
Fニッポン第9戦 -RIJ- (2005/11/26) Qualfying Session #2 Weather:Fine Course:Dry 2005 Fomula Nippon Round 9 鈴鹿サーキット 5.807km
| P | No | Driver | Team | Time | Delay | Gap | km/h |
| 1 | 5 | 松田 次生 | 5ZIGEN | 1'44.822 | - | - | 199.44 |
| 2 | 7 | 片岡 龍也 | Forum Engineering LeMans | 1'45.058 | 0.236 | 0.236 | 198.99 |
| 3 | 8 | 土屋 武士 | Forum Engineering LeMans | 1'45.073 | 0.251 | 0.015 | 198.96 |
| 4 | 23 | 本山 哲 | Arting IMPUL | 1'45.093 | 0.271 | 0.020 | 198.92 |
| 5 | 31 | アンドレ・ロッテラー | PIAA NAKAJIMA | 1'45.095 | 0.273 | 0.002 | 198.92 |
| 6 | 2 | 服部 尚貴 | DoCoMo DANDELION | 1'45.112 | 0.290 | 0.017 | 198.88 |
| 7 | 32 | 小暮 卓史 | PIAA NAKAJIMA | 1'45.114 | 0.292 | 0.002 | 198.88 |
| 8 | 1 | リチャード・ライアン | DoCoMo DANDELION | 1'45.404 | 0.582 | 0.290 | 198.33 |
| 9 | 20 | 井出 有冶 | mobilecast IMPUL | 1'45.529 | 0.707 | 0.125 | 198.10 |
| 10 | 3 | 山本 左近 | KONDO | 1'45.618 | 0.796 | 0.089 | 197.93 |
| 11 | 11 | 平中 克幸 | CERUMO | 1'45.747 | 0.925 | 0.129 | 197.69 |
| 12 | 4 | ロニー・クインタレッリ | KONDO | 1'46.039 | 1.217 | 0.292 | 197.15 |
| 13 | 28 | 野田 英樹 | CARROZZERIA MOHN | 1'46.115 | 1.293 | 0.076 | 197.01 |
| 14 | 12 | 高木 虎之介 | TAKAGI CERUMO | 1'46.324 | 1.502 | 0.209 | 196.62 |
| 15 | 19 | ブノワ・トレルイエ | mobilecast IMPUL | 1'46.799 | 1.977 | 0.475 | 195.74 |
| 以上予選通過 基準タイム ( 107% ) | 1'52.159 | 7.338 | 5.361 | 186.39 |
- シャーシーは全車Lola B351、エンジンは全車無限MF308、タイヤは全車BSです。
- コースレコード: 1'44.082
全日本選手権フォーミュラニッポン第9戦の公式予選一回目が11月26日、鈴鹿サーキットで行われ、#8土屋武士(Team LeMans)が1分45秒241で暫定ポールを獲得した。 2番手は#23本山哲(Arting IMPUL)で1分45秒309、3番手は#19ブノワ・トレルイエ(mobilecast IMPUL)で1分45秒501だった。
2006年シーズンの最終戦を迎えた鈴鹿サーキットは朝から快晴。公式予選一回目開始時点での気温は17℃、路面温度は21℃と、好タイムの期待できる絶好のコンディションだ。
最初にコースインしたのは#3山本左近。前戦もてぎで初の表彰台をものにした山本だが、金曜日の合同テストでは14番手と、やや出遅れた印象だ。そのせいもあってか山本はこのセッションをタイヤ1セットのみで15周走りこみ、午後に賭ける作戦に出たようだ。 ここでのベストタイムはチェッカー間際に出した1分46秒073。12番手に終わった。
今回がフォーミュラでの最後のレースとなる服部尚貴もセッション序盤から果敢に攻め、開始15分でいち早く45秒台に入ってみせた。タイムは1分45秒881だ。 これを見て、それまで様子をうかがっていたトップドライバーたちも相次いでコースに飛び出して来た。中でも#8土屋、#23本山、#7片岡龍也の3人はアタック2周目から服部の区間タイムを上回るハイペースで攻め、土屋が45秒241、本山は45秒419を叩き出した。 片岡は残念ながらシケインで#19ブノワ・トレルイエと絡んでコースオフ。次の周で45秒台に乗せてきたが、この時点では5番手に留まった。
残り時間が10分を切ったところで#11平中克幸、#12高木虎之介のセルモ勢が2セット目のタイヤを投入、最後のアタックに取り掛かる。 続いて本山、クインタレッリ、土屋らも2セット目を履いてピットアウト。 これに続いたのが、それまで走っていなかった#31アンドレ・ロッテラーだ。 ロッテラーはいきなり45秒706で3番手に飛び込んできた。 本山は45秒309とタイムを伸ばしたが、土屋のタイムには僅かに及ばず、このセッション2番手に留まった。
このあたりから他のドライバーたちも相次いで2セット目を投入。チェッカー間際まで激しいタイムアタック合戦が繰り広げられ、上位10人が45秒台という接戦が展開されたものの、いずれも土屋がセッション前半に出したタイムを上回ることが出来ず、土屋の暫定ポールが確定した。
公式予選二回目は、今日午後2時15分より、45分間で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO(FMOTOR) / Photo: FMOTOR
Fニッポン第9戦 -RIJ- (2005/11/26) Qualfying Session #1 Weather:Fine Course:Dry 2005 Fomula Nippon Round 9 鈴鹿サーキット 5.807km
| P | No | Driver | Team | Time | Delay | Gap | km/h |
| 1 | 8 | 土屋 武士 | Forum Engineering LeMans | 1'45.241 | - | - | 198.64 |
| 2 | 23 | 本山 哲 | Arting IMPUL | 1'45.309 | 0.068 | 0.068 | 198.51 |
| 3 | 19 | ブノワ・トレルイエ | mobilecast IMPUL | 1'45.501 | 0.260 | 0.192 | 198.15 |
| 4 | 32 | 小暮 卓史 | PIAA NAKAJIMA | 1'45.574 | 0.333 | 0.073 | 198.01 |
| 5 | 5 | 松田 次生 | 5ZIGEN | 1'45.696 | 0.455 | 0.122 | 197.79 |
| 6 | 31 | アンドレ・ロッテラー | PIAA NAKAJIMA | 1'45.706 | 0.465 | 0.010 | 197.77 |
| 7 | 2 | 服部 尚貴 | DoCoMo DANDELION | 1'45.709 | 0.468 | 0.003 | 197.76 |
| 8 | 7 | 片岡 龍也 | Forum Engineering LeMans | 1'45.745 | 0.504 | 0.036 | 197.69 |
| 9 | 20 | 井出 有冶 | mobilecast IMPUL | 1'45.957 | 0.716 | 0.212 | 197.30 |
| 10 | 11 | 平中 克幸 | CERUMO | 1'45.968 | 0.727 | 0.011 | 197.28 |
| 11 | 1 | リチャード・ライアン | DoCoMo DANDELION | 1'46.031 | 0.790 | 0.063 | 197.16 |
| 12 | 3 | 山本 左近 | KONDO | 1'46.073 | 0.832 | 0.042 | 197.08 |
| 13 | 4 | ロニー・クインタレッリ | KONDO | 1'46.256 | 1.015 | 0.183 | 196.74 |
| 14 | 12 | 高木 虎之介 | TAKAGI CERUMO | 1'46.825 | 1.584 | 0.569 | 195.70 |
| 15 | 28 | 野田 英樹 | CARROZZERIA MOHN | 1'47.148 | 1.907 | 0.323 | 195.11 |
| 以上予選通過 基準タイム ( 107% ) | 1'52.608 | 7.367 | 5.460 | 185.65 |
- シャーシーは全車Lola B351、エンジンは全車無限MF308、タイヤは全車BSです。
- コースレコード: 1'44.082
平成17年6月20日
トヨタ自動車(株)広報部
全日本F3選手権
第9/10戦 岡山
全日本F3第10戦でトムスの池田大祐が2位入賞
池田大祐は第9戦も3位入賞で3戦連続表彰台。
2位/4位のJ.P.デ・オリベイラはポイント首位堅守

第10戦で2位に入り、3戦連続表彰台を獲得した池田大祐
2005年全日本F3選手権第5大会(第9戦、第10戦)「スーパーF3レースin岡山」が6月18日(土)19日(日)の両日、岡山県の岡山国際サーキットで開催された。F3レースをメインイベントとする同大会にはシリーズエントリーの14台が出場し、トヨタ・トムス3S‐GE型エンジン搭載車はこのうち10台を占めた。
今年のシーズンオフに舗装を一新した岡山国際サーキットは、すでに路面状況は安定しており、16日(木)、17日(金)の2日間にわたって行われた練習走行では、ドライコンディションのもと、シリーズポイントランキング首位のJ.P.デ・オリベイラ(トムス/トヨタ・トムス3S‐GE)が両日ともトップタイムを記録。
現在上り調子の中嶋一貴(トムス/トヨタ・トムス3S‐GE)が両日共に3番手タイムをマークするなど、トヨタエンジン搭載チームは引き続き好調ぶりを維持して本戦に臨んだ。
◆予選◆
18日(土)は朝から晴れ時々曇り。初夏を思わせる暑さとなり、午前9時50分より15分間づつの公式予選開始時には気温27度、路面温度35度を記録した。
第9戦のセッションでは、J.P.デ・オリベイラが3周目にリーダーボードのトップに立つと、その後一切後続を寄せ付けず文句なしのポールポジションを獲得した。これに終了間際に自己ベストを記録した池田大祐(トムス/トヨタ・トムス3S‐GE)が3番手で続き、中嶋一貴が4番手、R.ストレイト(INGING/トヨタ・トムス3S‐GE)が5番手グリッドを獲得した。
10分間のインターバルをおいて始まった第10戦のセッションでは、路面状況が好転していく中、序盤はめまぐるしくトップの座が入れ替わる激しいアタック合戦となったが、J.P.デ・オリベイラが3周目に首位に立つと、5周目にさらにタイムアップを果たし、見事連続ポールを奪取した。3番手には2戦連続の池田大祐。J.リード(INGING/トヨタ・トムス3S‐GE)が5番手、中嶋一貴は6番手につけた。
◆第9戦決勝◆
午後も曇天ながら時おり強い日差しがのぞく天候の下、気温31度、路面温度45度のコンディションで、エッソ・フォーミュラトヨタ第4戦決勝に続いて午後3時35分より第9戦の決勝レースが18周で行われた。
ポールポジションのJ.P.デ・オリベイラはクラッチの切れが悪く、グリッド上で車体が動き出さないよう、エンジン回転を下げたままシグナルを待ったためスタートで僅かに出遅れ、2番手のP.モンティンに1コーナーまでに先行を許し後退。
2位となったJ.P.デ・オリベイラは猛プッシュを続け、ファステストラップを記録して3位以下を序々に引き離しながら周回を重ねるが、P.モンティンもミスを犯さず、そのままのポジションでチェッカーフラッグ。
また、3番手グリッドの池田大祐はスタートでホイールスピンを喫するもののポジションをキープ。4番手の中嶋一貴はスタートを失敗し5番手のR.ストレイトに先行されるがすぐに再逆転。チームメイトの池田大祐を追い、中盤にはテール・ツー・ノーズの接戦模様となるが、終盤は池田大祐が差を開き、今季2度目の3位表彰台を獲得、中嶋一貴は4位、R.ストレイトも5位入賞を果たした。
◆第10戦決勝◆
19日(日)も朝から晴れ時々曇りで気温31度、路面温度45度とやや蒸し暑い中、完全ドライコンディションのもと、エッソ・フォーミュラトヨタ第5戦決勝に続いて午後2時50分より第10戦の決勝レースが25周で行われた。
ポールポジションのJ.P.デ・オリベイラはスタートで痛恨のエンジンストール。最後尾まで後退するが、鬼神の追い上げを開始。3番手スタートから2位に上がった池田大祐はトップの横溝直輝(ニッサンSR20VE)を猛追するが、逆転はならず、第7戦富士から続く3戦連続表彰台で今季2度目の2位入賞を果たし、ポイントランキングでも3位に浮上した。
一方、J.P.デ・オリベイラはファステストラップを自己更新しながら次々と先行車をパス。17周目には4位まで浮上する圧倒的なパフォーマンスで観客を沸かせた。その後も、3位のP.モンティンに詰め寄り、ファイナルラップで0.528秒差まで迫ったが惜しくも逆転には至らず。4位入賞となりポイントランキング首位の座を堅持した。
トヨタ・チームトムス J.P.デ・オリベイラのコメント:
2戦連続でポールポジションを獲得していながら、どちらのレースもスタートに失敗してしまい、残念な週末となった。2位と4位に入賞出来たことで、シリーズポイントが1点詰められただけで済んだのは不幸中の幸いだった。次戦の鈴鹿では是非ともベストな結果を出すべく全力を尽くす。
トヨタ・チームトムス 池田大祐のコメント:
今回は2戦連続で表彰台に乗ることが出来、また、第10戦では課題である序盤のラップタイム向上についても少しは克服したと思う。だが、まだまだ努力が必要。引き続き頑張ってさらなる上位を目指す。
TDPスーパーバイザー 関谷正徳のコメント:
今大会では、ミスこそあったものの、J.P.デ・オリベイラの強さが目立った。金曜日の走り始めから自分の流れに乗せることが出来ないと、結果にはつながらないということだ。また、抜きどころの少ないコースということもあるが、スタートの重要性はとても大きい。そこに本当に集中して体を動かせることが結果を分ける。今は皆がレベルの高い状況でレースをしており、完璧を期さないと激戦に勝つことは難しい。
パオロ・モンティン(優勝) 木~金曜のプラクティスからジョアオ・パオロが非常に速かったので、今日はスタートのワンチャンスしかないと思っていた。そのチャンスを上手くものにして、良いスタートを決めてトップに立ったんだけれど、マージンが多少あったお陰で逃げ切ることが出来た。 今季ここまで悪いレースが続いていただけに今日のこの優勝は嬉しいし、自信を取り戻すことが出来たと思う。明日も良いレースをして勝てるように頑張りたいね。
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(2位) クラッチがオーバーヒートしたのか、フォーメイションのスタートの際にアクセルを全開にしたらクルマが動いてしまった。それでフライングを恐れてレッドシグナルが消えると同時にアクセルを踏み込んだんだが、それでホイールスピンをしてしまった。なんとかモンティンを捉えようとしたけれど、前にクルマがいると2コーナーで踏んでいけず、残念だが唯一の抜きどころであるバックストレッチエンドのヘアピンで勝負できなかったよ。
池田大祐(3位) 思ったよりも周りのペースが速く、自分が細かいミスをしてしまったこともあり、レース前半で前の2台とのギャップが開いてしまいました。最初は中嶋選手からプレッシャーを受けましたが、徐々に引き離せたし、レース中のラップタイム自体はそれほど大きくは変わらなかったと思うので、やはり序盤の数周の速さという部分が明日を含め今後の課題になると思いますね。
全日本F3選手権第9戦の決勝が6月18日岡山国際サーキットで開催され、#14パオロ・モンティン(ThreeBond)が#36ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TOM'S)の追撃を退けて今季初優勝を遂げた。
TIサーキット英田から岡山国際サーキットと改称して以来初めてのF3レースとなった第9戦は、午後3時45分より18周で行われた。 スタートでトップに立ったのはパオロ・モンティン。ポールシッターのオリベイラが背後につけ、コンマ8秒から9秒の間隔を保ってモンティンの隙をうかがう。3位に#38池田大祐(TOM'S)、4位は#37中嶋一貴(TOM'S)だが、この2台が3位を争っている間にトップ2台との差はどんどん開いていく。 モンティンとオリベイラは1分28秒代前半のペースでお互い一歩も譲らない走りを続ける。 オリベイラは11周目にこのレースのファステストラップをたたき出すものの、今ひとつ決め手を欠き、遂にモンティンを攻略することは叶わなかった。 2年ぶりに全日本F3にカムバックしたモンティンは激しくこぶしを突き上げて嬉しさを表現しながらチェッカーを受け、今季初優勝を遂げた。 これはモンティンにとっては2003年7月、鈴鹿での第10戦以来1年11ヶ月ぶりの優勝でもあり、このときも彼はスリーボンドエンジンを駆って3勝を挙げている。
第10戦の決勝は明日6月19日、午後2時50分より25周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO (FMOTOR) / Photo: Yoshinori OHNISHI (FMOTOR)
スーパーF3レース -RIJ- (2005/06/18) Race Results Weather:Fine Course:Dry
All Japan F3 Championship Round 9 岡山国際サーキット 3.703 km
| P | No | Driver | Car | Chassis | Engine | Lap | Time/Behind |
| 1 | 14 | パオロ・モンティン | ThreeBond | DALLARA F305 | SR20VE | 18 | 26'36.175 |
| 2 | 36 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | DYNACITYトムスF305 | DALLARA F305 | 3S-GE | 18 | 0.994 |
| 3 | 38 | 池田 大祐 | TPDトムス F305 | DALLARA F305 | 3S-GE | 18 | 9.293 |
| 4 | 37 | 中嶋 一貴 | TPDトムス F305 | DALLARA F305 | 3S-GE | 18 | 11.015 |
| 5 | 1 | ロベルト・ストレイト | INGING F107 | DOME F107 | 3S-GE | 18 | 13.489 |
| 6 | 12 | 横溝 直輝 | ThreeBond | DALLARA F305 | SR20VE | 18 | 19.082 |
| 7 | 10 | 武藤 英紀 | Honda・M-TEC F107 | DOME F107 | MF204C | 18 | 20.798 |
| 8 | 5 | ジョニー・リード | INGING F107 | DOME F107 | 3S-GE | 18 | 23.252 |
| 9 | 2 | 高崎 保浩 | Honda・戸田 FIGHTEX | DOME F107 | MF204C | 18 | 24.443 |
| 10 | 19 | 折目 遼 | 佐川印刷 With M&O ダラーラ | DALLARA F304 | 3S-GE | 18 | 33.131 |
| 11 | 3 | 安岡 秀徒 | INGING F107 | DOME F107 | 3S-GE | 18 | 33.740 |
| 12 | 33 | 番場 琢 | DeODEOダラーラF305 | DALLARA F305 | 3S-GE | 18 | 34.591 |
| 13 | 50 | 磯崎 元彦 | ZAP-SPEED F305 | DALLARA F305 | 3S-GE | 18 | 47.491 |
| 14 | 62 | 嵯峨 宏紀 | DENSO・ルボーセF305 | DALLARA F305 | 3S-GE | 18 | 51.718 |
- Fastest Lap: #36 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 1'28.033 (11/18) 151.43km/h
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 第9戦予選PP 第10戦予選PP
「練習走行で調子が良かったので、ポールは獲れると思っていた。第9戦ではやや詰め寄られたけれど、第10戦予選では0.3秒差。これが本来のデキだね。路面はかなり滑りやすかったけれど、バランスは大きく変わっていないし、セットアップはうまく働いていると思う。ただ、2戦ともPPというのはうれしいけれど、まだ仕事は終わっていない。本当の仕事は決勝で勝つことなんだからね」
パオロ・モンティン 第9戦予選2位 第10戦予選4位
「かなり良い予選だったし、久々のフロントローはうれしいね。昨日からいい方向性を見つけることができ、トップ3をコンスタントに狙える状況にあると思う。第10戦予選では、気温や路面温度が若干上がったせいか、2コーナーで少しオーバーステアがあったんだ。それがなければPPだって望めてたかも知れないね。菅生以来、かなりフィーリングが戻ってきている感じだし、今日はスタートでなんとか前に出たい。ただ、前に出てもオリベイラを抑えるのは厳しいだろうけど、ベストを尽くすよ」
横溝直輝 第9戦予選6位 第10戦予選2位
「昨日からセットアップを変更して臨んだんですが、第9戦予選では少し車高が高い感じがしてあまり伸びませんでしたね。そのあたりを調整して走った第10戦では、それがうまくいってかなり狙ったところに近づいたと思います。ただ、ベストの状態ではないので、決勝に向けてはまだセットを考える必要があるでしょう。今日は1台でも多く抜いて、最低表彰台で終われるレースをしたいですね」
池田大祐 第9戦予選3位 第10戦予選3位
「昨日まではちょっと悪かったんですが、ロガーデータなどを昨晩見直していろいろ考えて走ったんですが、かなり良くなったように思います。昨日はJP(オリベイラ)と比較してもまんべんなく遅かったんですが、タイム差を考えてもまんべんなく速くなっているんじゃないでしょうか。両レースともに3番手スタートで良いグリッドですが、簡単に勝てるとは思っていませんから、粘り強くレースをしてひとつでも前を狙います」
中嶋一貴 第9戦予選4位 第10戦予選6位
「全然うまく走れませんでしたね。特に2回目の第10戦予選では、タイミング的にもうまく取れませんでしたし、出せるところでタイムを出せませんでした。コンディション的にも第10戦予選のほうが上がったと思うんですが、黄旗もあってそこをうまく乗れませんでした。周回数も多いのでとりあえずスタートを決めて、レースをうまく運びたいですね」
全日本F3選手権第5大会(第9戦、第10戦)が18日、岡山国際サーキットで開幕。全20戦で争われるシリーズの折り返しとなる大会である。午前9時50分より第9戦、10戦の予選が15分間づつ、15分の間隔をおいて行われた。今年の空梅雨のため、サーキットは朝から初夏の気候となり蒸し暑い中での争いとなった。
この2戦分の予選、第9戦・第10戦ともトップタイムを叩き出し、ポールポジションについたのは、現在通算4勝で2連勝中のポイントリーダー、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(DYNACITYトムスF305)。ここ岡山に来ても好調を維持しているようだ。
ポイントランキング2位の横溝直樹(TreeBond)は第9戦予選を6位と失敗したものの第10戦では2位につけた。横溝の僚友、パオロ・モンティン(TreeBond)も第9戦2位、第10戦4位とまずまずの仕上がり。トムス勢の中嶋一貴(TDPトムスF305)、池田大祐(同)も予選上位に付け表彰台を目指す。
第9戦決勝は本日18日午後4時35分より18周で、第10戦決勝は明日19日午後2時50分より25周にわたって争われる。
Text: Yoshinori OHNISHI (FMOTOR)
スーパーF3レース -RIJ- (2005/06/18) Qualifying-Session: Weather:Fine Course:Dry
2005 All Japan F3 Championship Round 9 岡山国際サーキット 3.703 km
| P | No | Driver | Car | Chassis | Engine | Time | Delay | Gap | km/h |
| 1 | 36 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | DYNACITYトムスF305 | DALLARA F305 | 3S-GE | 1'26.751 | - | - | 153.67 |
| 2 | 14 | パオロ・モンティン | ThreeBond | DALLARA F305 | SR20VE | 1'26.882 | 0.131 | 0.131 | 153.44 |
| 3 | 38 | 池田 大祐 | TPDトムス F305 | DALLARA F305 | 3S-GE | 1'26.936 | 0.185 | 0.054 | 153.34 |
| 4 | 37 | 中嶋 一貴 | TPDトムス F305 | DALLARA F305 | 3S-GE | 1'27.051 | 0.300 | 0.115 | 153.14 |
| 5 | 1 | ロベルト・ストレイト | INGING F107 | DOME F107 | 3S-GE | 1'27.147 | 0.396 | 0.096 | 152.97 |
| 6 | 12 | 横溝 直輝 | ThreeBond | DALLARA F305 | SR20VE | 1'27.217 | 0.466 | 0.070 | 152.85 |
| 7 | 5 | ジョニー・リード | INGING F107 | DOME F107 | 3S-GE | 1'27.375 | 0.624 | 0.158 | 152.57 |
| 8 | 10 | 武藤 英紀 | Honda・M-TEC F107 | DOME F107 | MF204C | 1'27.413 | 0.662 | 0.038 | 152.50 |
| 9 | 33 | 番場 琢 | DeODEOダラーラF305 | DALLARA F305 | 3S-GE | 1'27.551 | 0.800 | 0.138 | 152.26 |
| 10 | 2 | 高崎 保浩 | Honda・戸田 FIGHTEX | DOME F107 | MF204C | 1'27.624 | 0.873 | 0.073 | 152.14 |
| 11 | 3 | 安岡 秀徒 | INGING F107 | DOME F107 | 3S-GE | 1'27.682 | 0.931 | 0.058 | 152.04 |
| 12 | 19 | 折目 遼 | 佐川印刷 With M&O ダラーラ | DALLARA F304 | 3S-GE | 1'27.953 | 1.202 | 0.271 | 151.57 |
| 13 | 62 | 嵯峨 宏紀 | DENSO・ルボーセF305 | DALLARA F305 | 3S-GE | 1'28.091 | 1.340 | 0.138 | 151.33 |
| 14 | 50 | 磯崎 元彦 | ZAP-SPEED F305 | DALLARA F305 | 3S-GE | 1'29.164 | 2.413 | 1.073 | 149.51 |
| 以上予選通過 基準タイム ( 110% ) | 1'35.542 | 8.790 | 6.377 | 139.53 |
 (Photo:Motorsports@nifty)
リチャード・ライアン(2004年シリーズチャンピオン)
「タフなシーズンでした。今までに成し遂げてきた勝利も全てタフでしたしね。
ボクが3年前にダンディライアンに加入したとき、チームは下位の方にいて、本当にゼロ
からのスタートでした。その頃の当面の目標はとにかくポイントを獲得することでした
が、昨年は優勝することが目標となり、今年はチャンピオン獲得が目標になりました。
それぞれの目標を確実に達成していくに当たって、チームもボクも随分努力しました。
そして今日、チャンピオンを達成することが出来たんです。こんな素晴らしいチームは
他のどこを見渡してもないんじゃないかと思います。今日の気分は僕の人生の中でも
最高です」
村岡 潔(ドコモダンディライアン監督)
「去年初めて勝つことが出来て、今年はチャンピオンを獲得できたことには勿論満足
しています。今まで他のチームとは違ったプロセスをとり、ある意味肩肘を張って名門
と遣り合ってきましたが、遂にここまでくることが出来ました。実は今年の目標は
チャンピオンを獲りにいくことではなくて、毎レース勝つことでした。ボクはリチャード
をなんとしてもF1に送りたいと考えています。そのためにはリチャードの圧倒的な速さ
を見せ付けなければなりません。ですから、むしろ一番の目標はできるだけ多くのポール
ポジションを録ることでした。ただ、今回に限っては、確実にポイントを獲りに行って
チャンピオンを決めたいと思っていましたけど。
来年もドライバーズチャンピオンを獲りたいですね。カーナンバー1と2をつけてレース
をやりたいですからね。チームチャンピオンに関しては、自他共に認めるトップチーム
になってこその話だと思っています。今は服部も含めてリチャーズのタイトルに集中
してる状況ですから」
 喜びの上位3名 (Photo: Motorsports@nifty)
優勝 ブノワ・トレルイエ
「今日はクルマが完璧でした。チームが素晴らしい仕事をしてくれましたし、タイヤ交換の速さは信じられないほどでした。ピットアウトしたときは優勝するという確信はありませんでしたが、ニュータイヤで有利だったので優勝するしかないとは思いました。最後53秒台までペースダウンしたのはピットストップが早かったので燃料が心配だったからです」
2位 井出有治
「金曜日のフリー走行から調子は良かったんですが、予選でのクルマは何故だかわからないんですが、不調でした。でもスタッフが徹夜で頑張ってくれたので今朝のフリー走行では快調でした。リチャードに迫ったときは、一発で抜かないと相手のペースに合わされてしまうので、思い切って抜きました。2位に上がってからもブノワとの差はあったんですが、あきらめずにプッシュしました。勝つしかない状況で、予選が悪くてここまでこれたんだから、優勝できなくて余計に悔しいです」
3位 リチャード・ライアン
「今日はとても難しい一日でした。こんなにプレッシャーを感じたのはぼくのキャリアのなかでも初めてでした。監督の村岡さん、エンジニア、メカニック、スポンサーのドコモに感謝します。ピットアウト後はタイヤのプレッシャーの問題で、クルマがコーナーで底を摺りプッシュできませんでした」
優勝監督 星野一義
「ぼくは何もやっていません。ドライバー、デザイナーを含めて素晴らしい組織を作ることができました。入れ替えればチャンピオンだとかいわれますが、そんなの関係ないです。ブノワも素晴らしいし、リチャードも素晴らしい。チャンピオンは力で取るもんです。井出は素晴らしいドライバーに育ってきたので来年、最高の走りでチャンピオンを取ればいいと思います」
 奮闘する井出。しかし逆転チャンピオンの望みはあと一歩で届かなかった。(Photo:Motorsports@nifty)
全日本選手権フォーミュラニッポン第9戦鈴鹿サーキット決勝は、ブノワ・トレルイエ
(Mobilecast Team IMPUL)がリチャード・ライアン(DoCoMo TEAM DANDELION)とのピット
ストップ勝負を制し、その後も追撃を振り切って今季2勝目を挙げた。
2位には9番手スタートながら終始安定したペースで着実に順位を上げてきた井出有治が
入り、ライアンは3位に終わった。
しかし、前戦までポイントリーダーだったアンドレ・ロッテラー(PIAA NAKAJIMA RACING)
が7位に終わったため、獲得ポイント、上位入賞回数ともに両者同じとなり、シリーズ
チャンピオンは最終戦の順位で上回ったライアンのものとなった。
(観客動員数:26,000人)
レースは2時30分定刻にスタート。ポールのライアンが少し出遅れ、2列目から勢いよく
飛び出した本山が一気に並びかけてきたが、ライアンも一歩も譲らず1コーナーへ。
更に後方からトレルイエも巧みなライン取りで間に割って入り、ライアン、トレルイエ、
本山の順で2コーナーを立ち上がっていく。
一方、ライアンと王座を争うロッテラーはスタートに失敗し、13位まで後退してしまう。
前に立ちはだかるのは野田英樹。容易には抜かせてくれない相手だ。ロッテラーは早め
のピット作業を選択して追い上げに掛かるが、中々ペースが上がっていかない。
ランキング3位の井出は順位を一つ上げて7位でオープニングラップを終えた。前方には
土屋、脇阪のルマン勢。井出は着実に6位脇阪との差を詰めていく。
トップのライアンは快調にペースを上げ、2位以下を突き放しに掛かるが、タイヤも温ま
ってきた5周目辺りからトレルイエもペースを上げ、一時は2秒近くあった差も1秒以内に
縮まってくる。本山も負けじと追いすがり、上位3台が2~3秒の間隔を保つ接戦状態で
レース序盤は進んでいく。
最初に動いたのは本山。14周めにピットに飛び込んでくるが、左リヤタイヤの交換に
手間取って大きくタイムロスしてしまう。これで本山は事実上トップ争いから脱落して
しまった。
トップ2台はその後も接戦を繰り広げながら19周目に同時ピットイン。
互いにタイヤ4本を交換するが、ここでトレルイエがライアンの前でコース復帰に成功。
その後もペースの上がらないライアンを尻目に、トレルイエが一気にリードを広げて
いく。
各車続々とピットに入ってくる中、井出はコースにとどまり、安定したペースで周回を
重ね、一時はトップに上り詰め、後方のライアンと28秒前後の差を築いて30周目にピット
イン。井出もタイヤ4本交換ながら14秒3で作業を終えて4位でコースに復帰、自己ベスト
を更新し続けながら前方の脇阪を猛追、36周目に抜き差って3位に浮上した。
更に井出は、一時は12秒近くあった2位ライアンとの差をも1周1秒近いペースで削り
取っていき、44周目の1コーナーで遂にライアンを捉え、ホイール同士が触れ合わんばか
りの激しいバトルを制して2位に浮上。
しかしチームオーダーの発令を良しとしないインパル陣営はそのままトレルイエを先行
させ、1位トレルイエ、2位井出の順でフィニッシュ。ライアンは3位、ロッテラーは
追い上げも空しく7位ノーポイントに終わった。
これにより、最終的な獲得ポイント数は、
ライアン 33pts
ロッテラー33pts
井出 32pts
となり、同点のライアンとロッテラーは上位入賞回数も全て同じであるため、2004年
全日本選手権フォーミュラニッポン統一規則第42条2-2)により、最終戦における得点
の多いリチャード・ライアンが2004年フォーミュラニッポン王者となった。
2004年11月7日 鈴鹿サーキット(三重県) 決勝 天候:晴れ/コース:ドライ
Fニッポン -RIJ- (2004/11/07) Race Result Weather:Fine Course:Dry
2004 Fomula Nippon Round 9 鈴鹿サーキット 5.807km
|
| P | No | | Driver | Team | Lap | Time |
| 1 | 19 | | ブノワ・トレルイエ | mobilecast TEAM IMPUL | 46 | 1:25'15.434 |
| 2 | 20 | | 井出 有冶 | mobilecast TEAM IMPUL | 46 | 3.423 |
| 3 | 40 | | リチャード・ライアン | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | 46 | 4.736 |
| 4 | 7 | | 脇阪 寿一 | Team LeMans | 46 | 16.086 |
| 5 | 8 | | 土屋 武士 | Team LeMans | 46 | 25.415 |
| 6 | 1 | | 本山 哲 | TEAM ADiRECT 5ZIGEN | 46 | 29.244 |
| 7 | 31 | | アンドレ・ロッテラー | PIAA NAKAJIMA RACING | 46 | 30.737 |
| 8 | 32 | | 小暮 卓史 | PIAA NAKAJIMA RACING | 46 | 31.250 |
| 9 | 4 | | 立川 祐路 | Yellow Hat KONDO Racing Team | 46 | 32.046 |
| 10 | 41 | | 服部 尚貴 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | 46 | 40.997 |
| 11 | 2 | | 金石 年弘 | TEAM ADiRECT 5ZIGEN | 46 | 42.966 |
| 12 | 25 | | 片岡 龍也 | Team LeMans Spirit | 46 | 51.200 |
| 13 | 3 | | 道上 龍 | Yellow Hat KONDO Racing Team | 46 | 53.202 |
| 14 | 28 | | 野田 英樹 | CARROZZERIA Team MOHN | 46 | 1'00.286 |
| 15 | 12 | | 影山 正美 | COSMO OIL RACING TEAM CERUMO | 46 | 1'34.553 |
| -------- 以上規定周回(41 Laps)完走 -------- |
| 16 | 11 | | 松田 次生 | COSMO OIL RACING TEAM CERUMO | 7 | 39Laps |
- シャーシーは全車Lola B351、エンジンは全車無限MF308、タイヤは全車BSです。
- Fastest Lap: No.20 井出有治 1'48.788 (35/46)
 後方スタートながら順調な仕上がりの井出。決勝での巻き返し、なるか。(Photo:Motorsports@nifty)
全日本選手権フォーミュラニッポン第9戦の決勝前フリー走行が午前9時より快晴の鈴鹿
サーキットで行われ、昨日のスペシャルステージでは9番手に終わった井出有治
(Mobilecast Team IMPUL)がトップタイムを記録し、逆転タイトルへ向けて望みを
繋いだ。
2位には予選でエンジントラブルに泣いた松田次生(COSMO OIL RACING TEAM CERUMO)
が続き、決勝での巻き返しが期待される。
3位にはブノワ・トレルイエ(Mobilecast Team IMPUL)が入り、PPのリチャード・ライアン
は7位、ランキングトップのアンドレ・ロッテラー(PIAA NAKAJIMA)は8位に終わった。
2004年のフォーミュラニッポンもいよいよ最終戦。
注目のチャンピオン争いはアンドレ・ロッテラー(33ポイント)、リチャード・ライアン
(29ポイント)、井出有治(26ポイント)の三者に絞られたが、昨日の予選、スペシャル
ステージで、ロッテラーが8番手スタートと苦しんだのに対し、ライアンは今季5回目
のポールポジションを獲得、逆転チャンピオンに向けて順調な仕上がりを見せている。
一方、王座獲得には優勝しかない井出有治は9番手スタートと、こちらはかなり厳しい
状況になってしまった。
しかし一夜明けてのフリー走行では、井出が順調にタイムを刻み、開始8分で早々と
トップタイムを記録する。その後、トレルイエや小暮が次々にトップタイムを更新する
が、セッション残り2分を切ったところで再び井出がトップに返り咲き、決勝に向けて
順調な仕上がりぶりを見せた。
予選トップのリチャードライアンも、常にトップ3圏内を走行し、こちらも順調ぶりを
アピールしていたが、セッション終了間際に金石、本山らの5ZIGEN勢にかわされ、7位
に終わってしまった。
ランキングトップながら今回は8番手スタートと、タイトル獲得に黄信号がともった
アンドレ・ロッテラーはここでもライアンの後ろ、8位に終わり、タイトル争いはまだ
まだ予断を許さない状況になってきた
決勝レースは午後2時30分より、46周で行われる。
2004年11月7日 鈴鹿サーキット(三重県) フリー走行 天候:晴れ/コース:ドライ
Fニッポン -RIJ- (2004/11/07) Free Session Weather:Fine Course:Dry 2004 Fomula Nippon Round 9 鈴鹿サーキット 5.807km |
| P | No | | Driver | Team | Time | Delay | Gap | km/h |
| 1 | 20 | | 井出 有冶 | mobilecast TEAM IMPUL | 1'47.492 | - | - | 194.48 |
| 2 | 11 | | 松田 次生 | COSMO OIL RACING TEAM CERUMO | 1'47.922 | 0.430 | 0.430 | 193.71 |
| 3 | 19 | | ブノワ・トレルイエ | mobilecast TEAM IMPUL | 1'47.982 | 0.490 | 0.060 | 193.60 |
| 4 | 32 | | 小暮 卓史 | PIAA NAKAJIMA RACING | 1'48.053 | 0.561 | 0.071 | 193.47 |
| 5 | 2 | | 金石 年弘 | TEAM ADiRECT 5ZIGEN | 1'48.117 | 0.625 | 0.064 | 193.36 |
| 6 | 1 | | 本山 哲 | TEAM ADiRECT 5ZIGEN | 1'48.146 | 0.654 | 0.029 | 193.31 |
| 7 | 40 | | リチャード・ライアン | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | 1'48.276 | 0.784 | 0.130 | 193.07 |
| 8 | 31 | | アンドレ・ロッテラー | PIAA NAKAJIMA RACING | 1'48.277 | 0.785 | 0.001 | 193.07 |
| 9 | 7 | | 脇阪 寿一 | Team LeMans | 1'48.343 | 0.851 | 0.066 | 192.95 |
| 10 | 3 | | 道上 龍 | Yellow Hat KONDO Racing Team | 1'48.397 | 0.905 | 0.054 | 192.86 |
| 11 | 8 | | 土屋 武士 | Team LeMans | 1'48.816 | 1.324 | 0.419 | 192.12 |
| 12 | 28 | | 野田 英樹 | CARROZZERIA Team MOHN | 1'48.872 | 1.380 | 0.056 | 192.02 |
| 13 | 25 | | 片岡 龍也 | Team LeMans Spirit | 1'48.924 | 1.432 | 0.052 | 191.92 |
| 14 | 4 | | 立川 祐路 | Yellow Hat KONDO Racing Team | 1'49.114 | 1.622 | 0.190 | 191.59 |
| 15 | 41 | | 服部 尚貴 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | 1'49.127 | 1.635 | 0.013 | 191.57 |
| 16 | 12 | | 影山 正美 | COSMO OIL RACING TEAM CERUMO | 1'50.536 | 3.044 | 1.409 | 189.13 |
- シャーシーは全車Lola B351、エンジンは全車無限MF308、タイヤは全車BSです。
 (Photo:Motorsports@nifty)
ポールポジション リチャード・ライアン
「チームのみなさん、素晴らしいクルマを仕上げてくれたエンジニアに感謝したいです。スペシャルステージではいいラップを走ればトップを取れると思いました。フォーミュラ・ニッポンも長く走っているのでその経験が自信に繋がっています。明日は優勝してチャンピンを決めたいと思います」
予選2位 ブノワ・トレルイエ
「おおむね順調でしたが、問題があるとすれば、デグナーコーナーが苦手でいいラインが見つけられなかったことです。チームメイトにチャンピオンシップがかかっていますが、譲ることはないと思います。監督の星野さんからもそういう指示はありませんし、自分のレースをすることが大切で、ぼくが優勝できればするというだけです」
予選3位 小暮卓史
「金曜日の練習からクルマは決まってなかったんですが、予選では東コースは完璧に決まりました。開幕戦同様優勝を目指して頑張ります。ぼくもチームメートにチャンピオンがかかっていますが、チャンピオンシップ争いの邪魔をするつもりはありませんけど、オーダーも出ていません。ぼくはぼく自身のレースをするだけです」
 磐石の走りで今季5回目のポールポジションを獲得したライアン。(Photo:Motorsports@nifty)
2004年全日本フォーミュラ・ニッポン選手権第9戦(最終戦)は6日、鈴鹿サーキットで予選・スペシャルステージを行い、リチャード・ライアン(DoCoMo TEAM DANDELION RACING)ががポールポジションを獲得した。2位にはブノワ・トレルイエ(mobilecast TEAM IMPUL)、3位には小暮卓史(PIAA NAKAJIMA RACING)が入った。
鈴鹿サーキットは午後になっても好天に恵まれ、この季節にしては暖かい気候のなかスペシャルステージ(SS)を迎えた。
SSは、午前中の予選の10位から順に1位まで1台づつ2周の計測によって争われる。
トップでSSに臨むのは、チャンピンを狙う予選10位の井出有治。ピットからスタートし1周をまわってタイムアタック。1周目、タイヤを暖めるためかゆっくりコースを回ってタイムは、1'55.096、計測2周目にかける。2周目、各コーナー無難にまとめてタイムは1'45.888。自身1回目の予選タイムを上回わり、このタイムが以後アタックするドライバーの基準タイムとなった。
2番手に登場は金石年弘。金石も1周目はアタックしない。2周目からアタック開始。各セクターで井出のタイムに及ばない。タイムは1'46.252。
3番手はかつての予選番長、土屋武士。計測1周目から全開だ。セクター1で井出のタイムを上回った。各セクターでも速い。1'45.529。計測2周目には東コースをショートカットしてピットに入ってきた。この時点でのトップに立った。
4番手登場は本山哲。本山も計測1周目はウオームアップに充て、ゆっくりとコースを周回、2周目からアタック。S字でマシンが暴れてセクター1では土屋に遅れるが、セクター2で彼を上回ってきた。スプーンとシケイン進入でリアが流れるがマシンをねじ伏せ、タイムは1'45.468。渾身のアタックでトップに立った。
5番手登場はポイントリーダー、アンドレ・ロッテラー。チャンピオンに向けてタイムアタックに臨む。計測1周目は捨て、2周目からのアタックにかける。セクター1で本山を上回わり、セクター2でも速い。しかしセクター3で遅れた。タイムは1'45.613。まだ5名のドライバーが控えているこの時点での3位はチャンピオンシップに向けて暗雲か。
6番手は暴れん坊、ブノワ・トレルイエ。やはり計測1周目は捨て、2周目からアタック。セクター1で本山を上回った。マシンをねじ伏せ、セクター2でもセクター3でも速い! 1'45.205。ついにこの時点でのトップに立った。
7番手は開幕戦鈴鹿のウイナー、小暮卓史。計測1周目は軽く流し、2周目からタイムアタック。セクター1~3ともトレルイエを上回るが、マシン後方から白煙が。エンジントラブルか? セクター4で失速するもタイムは1'45.267。この時点での2位に食い込んだ。
残りあと3名、8番手登場は脇阪寿一。計測1周目から全開だ。セクター1で若干遅れる。しかしデグナーでコースアウト。アタックを取りやめ、計測2周目にかける。しかし、セクター1、2ともトレルイエに届かない。タイムは、1'45.505。この時点での4位。
9番手登場は、ベテラン服部尚貴。1周目は捨て2周目からアタック開始。セクター1、2でトレルイエを若干上回った。しかしセクター3で遅れる。タイムは1'45.484。この時点での4位まで落ちてしまった。
最後に登場は暫定ポールポジションのリチャード・ライアン。やはり計測2周目からアタック。セクター1で0.088秒トレルイエを上回った。セクター2で0.272秒、セクター3で0.266秒トレルイエを上回り、最後のシケインへ。タイムは1'45.038。SSでもトップに立ちポールポジションを確定した。
結局SSの順位は、1位リチャード・ライアン、2位ブノワトレルイエ、3位小暮卓史、4位本山哲、5位服部尚貴、6位脇坂寿一、7位土屋武士、8位アンドレ・ロッテラー、9位井出有治、10位金石年弘。チャンピオンを狙うロッテラーが8位、井出が9位とこの2人にとっては厳しいポジションとなった。
2004年11月6日 鈴鹿サーキット(三重県) SS 天候:晴れ/コース:ドライ
Fニッポン -RIJ- (2004/11/06) Qualfying Session #2 Weather:Fine Course:Dry 2004 Fomula Nippon Round 9 鈴鹿サーキット 5.807km |
| P | No | | Driver | Team | Time | Delay | Gap | km/h |
| 1 | 40 | | リチャード・ライアン | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | 1'45.038 | - | - | 199.03 |
| 2 | 19 | | ブノワ・トレルイエ | mobilecast TEAM IMPUL | 1'45.205 | 0.167 | 0.167 | 198.71 |
| 3 | 32 | | 小暮 卓史 | PIAA NAKAJIMA RACING | 1'45.267 | 0.229 | 0.062 | 198.59 |
| 4 | 1 | | 本山 哲 | TEAM ADiRECT 5ZIGEN | 1'45.468 | 0.430 | 0.201 | 198.21 |
| 5 | 41 | | 服部 尚貴 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | 1'45.484 | 0.446 | 0.016 | 198.18 |
| 6 | 7 | | 脇阪 寿一 | Team LeMans | 1'45.505 | 0.467 | 0.021 | 198.14 |
| 7 | 8 | | 土屋 武士 | Team LeMans | 1'45.529 | 0.491 | 0.024 | 198.10 |
| 8 | 31 | | アンドレ・ロッテラー | PIAA NAKAJIMA RACING | 1'45.613 | 0.575 | 0.084 | 197.94 |
| 9 | 20 | | 井出 有冶 | mobilecast TEAM IMPUL | 1'45.888 | 0.850 | 0.275 | 197.43 |
| 10 | 2 | | 金石 年弘 | TEAM ADiRECT 5ZIGEN | 1'46.252 | 1.214 | 0.364 | 196.75 |
| 以上スペシャルステージ |
| 11 | 25 | | 片岡 龍也 | Team LeMans Spirit | 1'46.123 | 1.085 | - | 196.99 |
| 12 | 4 | | 立川 祐路 | Yellow Hat KONDO Racing Team | 1'46.457 | 1.419 | 0.334 | 196.37 |
| 13 | 3 | | 道上 龍 | Yellow Hat KONDO Racing Team | 1'46.476 | 1.438 | 0.019 | 196.34 |
| 14 | 28 | | 野田 英樹 | CARROZZERIA Team MOHN | 1'46.684 | 1.646 | 0.208 | 195.95 |
| 15 | 12 | | 影山 正美 | COSMO OIL RACING TEAM CERUMO | 1'46.833 | 1.795 | 0.149 | 195.68 |
| 16 | 11 | | 松田 次生 | COSMO OIL RACING TEAM CERUMO | 1'56.124 | 11.086 | 3.733 | 180.02 |
- シャーシーは全車Lola B351、エンジンは全車無限MF308、タイヤは全車BSです。
- コースレコード: 1'44.082
 逆転チャンピオンへ向けて、まずはライアンが先制パンチだ!(Photo:Motorsports@nifty)
2004年全日本選手権フォーミュラニッポンもいよいよ最終戦を迎えた。今シーズンは、優勝ドライバーが6名も出るなど大混戦。最終戦を残して総合チャンピオンの権利を残しているのはアンドレ・ロッテラー、リチャード・ライアン、井出有治の3名。最終戦で3名以上に総合チャンピオンの可能性があるのは、フォーミュラニッポン9年間の歴史のなかでも初年度1996年のラルフ・シューマッハー、服部尚貴、星野一義の3名以来8年ぶり2度目。いかに今シーズンの争いが激しかったかを物語っている。
各選手、チャンピオンになる条件は以下のとおりである。(フォーミュラニッポン公式ページより抜粋)
| アンドレ・ロッテラー |
優勝・・・無条件決定
2位・・・ライアン3位以下
3位・・・ライアン2位以下
4位・・・ライアン2位以下、井出2位以下
5位・・・ライアン3位以下、井出2位以下
6位・・・ライアン3位以下、井出2位以下
7位以下・・・ライアン4位以下、井出2位以下 |
| リチャード・ライアン |
優勝・・・無条件決定
2位・・・ロッテラー5位以下、井出3位以下
3位・・・ロッテラー7位以下、井出2位以下 |
| 井出 有治 | 優勝・・・ロッテラー4位以下 |
数字上は、アンドレ・ロッテラーが有利だが、その分プレッシャーもかかるはず。リチャード・ライアンも鈴鹿は得意とするコースなので十分チャンスはある。井出有治も前回優勝で波に乗っているので上位2人が絡むことあれば一気にチャンピオンシップをさらっていくことだろう。
また、彼らの所属するチーム、ナカジマ、ダンディライアン、インパルのピット戦略にも注目だ。緒戦でナカジマはピットストップで右サイドのみのタイヤを交換するという奇襲戦法で小暮卓史を優勝に導いている。さらに彼らのチームメート、小暮卓史、服部尚貴、ブノワ・トレルイエの動きにも目を離せない。ピットアウトしたライバルの前に立ちはだかりチャンピオンを狙うチームメートをアシストする戦略も十分考えられる。
今回の予選方式は、1回目の予選でトップ10名を選出し、その10台によって2回目の予選がスペシャルステージにより争われる。つまり、1回目の予選で11位以降は決定してしまうことになり、1回目の予選から激しい争いが予想される。
午前10時35分より1回目の予選が開始された。鈴鹿は雲一つない好天、やや強い風が1コーナーに向けて吹き抜けている。
ここで、トップタイムをマークし暫定のポールポジションについたのはチャンピオンシップランキング2位につけチャンピオンの可能性を残しているリチャード・ライアン。2位にはチームメイトの服部尚貴がつけダンディライアンにとっては最高の予選1回目となった。3位、脇阪寿一。チャンピオンシップランキングトップのアンドレ・ロッテラーは6位と出遅れ、同ランキング3位の井出有治はなんと10位、ぎりぎりで2回目予選のスペシャルステージへ進出した。
2回目の予選は午後3時よりこの予選のトップ10により1台づつ2周計測のスペシャルステージにより争われる。
2004年11月6日 鈴鹿サーキット(三重県) 予選1回目 天候:晴れ/コース:ドライ
Fニッポン -RIJ- (2004/11/06) Qualfying Session #1 Weather:Fine Course:Dry 2004 Fomula Nippon Round 9 鈴鹿サーキット 5.807km |
| P | No | | Driver | Team | Time | Delay | Gap | km/h |
| 1 | 40 | | リチャード・ライアン | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | 1'45.304 | - | - | 198.52 |
| 2 | 41 | | 服部 尚貴 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | 1'45.488 | 0.184 | 0.184 | 198.18 |
| 3 | 7 | | 脇阪 寿一 | Team LeMans | 1'45.512 | 0.208 | 0.024 | 198.13 |
| 4 | 32 | | 小暮 卓史 | PIAA NAKAJIMA RACING | 1'45.514 | 0.210 | 0.002 | 198.13 |
| 5 | 19 | | ブノワ・トレルイエ | mobilecast TEAM IMPUL | 1'45.545 | 0.241 | 0.031 | 198.07 |
| 6 | 31 | | アンドレ・ロッテラー | PIAA NAKAJIMA RACING | 1'45.611 | 0.307 | 0.066 | 197.95 |
| 7 | 1 | | 本山 哲 | TEAM ADiRECT 5ZIGEN | 1'45.665 | 0.361 | 0.054 | 197.84 |
| 8 | 8 | | 土屋 武士 | Team LeMans | 1'45.681 | 0.377 | 0.016 | 197.81 |
| 9 | 2 | | 金石 年弘 | TEAM ADiRECT 5ZIGEN | 1'45.868 | 0.564 | 0.187 | 197.46 |
| 10 | 20 | | 井出 有冶 | mobilecast TEAM IMPUL | 1'45.918 | 0.614 | 0.050 | 197.37 |
| 以上スペシャルステージ進出 |
| 11 | 25 | | 片岡 龍也 | Team LeMans Spirit | 1'46.123 | 0.819 | 0.205 | 196.99 |
| 12 | 4 | | 立川 祐路 | Yellow Hat KONDO Racing Team | 1'46.457 | 1.153 | 0.334 | 196.37 |
| 13 | 3 | | 道上 龍 | Yellow Hat KONDO Racing Team | 1'46.476 | 1.172 | 0.019 | 196.34 |
| 14 | 28 | | 野田 英樹 | CARROZZERIA Team MOHN | 1'46.684 | 1.380 | 0.208 | 195.95 |
| 15 | 12 | | 影山 正美 | COSMO OIL RACING TEAM CERUMO | 1'46.833 | 1.529 | 0.149 | 195.68 |
| 以上予選通過 基準タイム ( 107% ) | 1'52.675 | 7.371 | 5.842 | 185.53 |
| 16 | 11 | | 松田 次生 | COSMO OIL RACING TEAM CERUMO | 1'56.124 | 10.820 | 3.449 | 180.02 |
- シャーシーは全車Lola B351、エンジンは全車無限MF308、タイヤは全車BSです。
- コースレコード: 1'44.082
- #11 松田次生は、予選開始早々バルブの破損で走行を取りやめた。
 見事今季4勝目をあげたインギングのR.クインタレッリ(C)Toyota
全日本F3選手権
第9/10戦 鈴鹿
全日本F3第10戦でR.クインタレッリが今季4勝目!
トムス勢は、不運の後退。
R.クインタレッリがポイントランキング首位を堅守
全日本F3選手権の第5大会(第9戦、第10戦)が7月3日(土)、4日(日)
の両日、三重県の鈴鹿サーキットで行われた。同大会にはシリーズ参戦中の14台が
参加。このうちトムス・トヨタ3S‐GE型エンジン搭載車は10台を占めた。
2日(金)に行われた公式練習では、ここまで3勝を挙げてランキングトップの
R.クインタレッリ(インギング/トヨタ・トムス3S-GE)がトップタイムを
マーク。開幕戦の鈴鹿で連続ポール・トゥ・ウィンを飾った中嶋一貴(トムス/ト
ヨタ・トムス3S-GE)が4番手タイムを記録するなどトヨタ勢は好調を維持し
て今季2度目となる鈴鹿戦に臨んだ。
◆予選◆
3日(土)早朝には、一瞬雨がぱらついたが路面は終日ドライ。鈴鹿の夏らしい
蒸し暑い一日となった。午前10時45分から15分間づつ行われた公式予選で、
まず第9戦セッションの序盤からR.クインタレッリが積極的にアタックし、5周
目には、2番手に0.187秒差をつけて今季2度目のポールポジションを獲得。
チームメイトの横溝直輝(インギング/トヨタ・トムス3S-GE)も好調ぶりを
見せ、終盤逆転されたものの、僅差で3番手グリッドを得た。
続く第10戦のセッションでは更にタイムアップが進む中、J.P.デ・オリベイ
ラ(M-TEC MF204C)とトップタイムを争うR.クインタレッリは、一旦ペース
ダウンをして最終ラップでアタックする作戦に出たが、イエローフラッグの追い越
し規制に阻まれ、惜しくもタイム更新はならず、ポールポジションのJ.P.デ
・オリベイラから僅か0.038秒差で2番手。また、横溝直輝は再び3番手、R.
アンティヌッチ(トムス/トヨタ・トムス3S-GE)は5番手から決勝へ臨むこ
とになった。
◆第9戦決勝◆
3日(土)午後3時30分に第9戦の決勝がスタートする頃には気温は30度を記
録。路面温度も50度近くまで上がり、猛暑の中でのレースとなった。
注目のスタートでは、ポールポジションからR.クインタレッリがレースをリー
ド。オープニングラップで早くも後続を引き離しにかかるが、3周目に、デグナー
カーブでコースアウト車がコースに出した砂に乗って姿勢を乱し、痛恨のポジショ
ンダウン。これで2位に上がった横溝直輝が果敢にトップのJ.P.デ・オリベイ
ラを追う展開となった。
しかし、首位奪還までには至らず、横溝直輝は2戦連続となる2位表彰台を獲得
した。一方、R.クインタレッリは4位から再び猛烈な追い上げを見せるが、抜き
どころの少ない鈴鹿で逆転は果たせず4位でチェッカーフラッグ。トムス勢ではR.
アンティヌッチが5位、中嶋一貴は6位に入り、貴重なポイントを獲得した。
◆第10戦決勝◆
4日(日)は朝から曇天。気温は28度と低めだが、湿度が80%以上と依然蒸
し暑く、一時降雨の予報もあったが、午後1時35分スタートの第10戦はドライ
コンディションで行われた。
2番手グリッドのR.クインタレッリは絶妙なスタートを決めてトップで第1コー
ナーへ。これに4番手スタートの武藤英紀(M-TEC MF204C)、5番手のR.ア
ンティヌッチが続いて周回を開始した。3番手グリッドの横溝直輝はクラッチトラ
ブルで無念のストップ。ポールスタートのJ.P.デ・オリベイラは反則スタート
によるドライブスルーペナルティを受けて後退。
その後もR.クインタレッリはミスを犯さず安定したペースで逃げ切り、首位を
守ってチェッカーフラッグ。今季4勝目を挙げてポイントランキング首位のリード
を拡大することとなった。
一方、3位争いを繰り広げていたR.アンティヌッチと中嶋一貴は12周目のシケ
インで接触して共に戦列を去り、代わって山本左近(トムス)が3位を狙って猛ア
タックを見せたが、逆転は果たせず、4位でゴールした。
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インギング R.クインタレッリのコメント:
第9戦は残念な結果に終わってしまったが、第10戦で今季4勝目を挙げること
が出来、非常に嬉しい。シャシーやエンジンは開幕戦の頃に比べて大きく進歩して
おり、ハードワークでここまで仕上げてくれたチームに感謝すると共に、次戦SUGO
でもライバルに負けないよう、テストから全力で連勝へと挑む。
インギング 横溝直輝のコメント:
予選から第9戦決勝にかけてはマシンのバランスも良く、手応えがあったのにJ.
P.デ・オリベイラに離されてしまった。2位で表彰台に上がることは出来たが悔
しい結果だ。また、第10戦ではフォーメーションラップからクラッチに違和感が
あり、残念な結果に終わってしまった。今週の悔しさを糧に今後もベストを尽くす。
トヨタ・チーム・トムス監督 関谷正徳のコメント:
中嶋一貴は第10戦などで、トップグループに遜色ない走りを見せてくれたが、チー
ムメイト同士の接触は残念。監督としてR.アンティヌッチ共に指導を徹底したい。
横溝直輝は順調にトップ争いに加わるレベルに成長してきたが、まだミスを犯す場
面も見受けられる。今大会は、他にも悔しい結果に終わったドライバーが目立った。
しかし、こうした経験をきちんと活かし、彼らが成長するきっかけになればと思う。
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第9戦 リザルト 順位 No. ドライバー エンジン チーム タイム/差 周回 予選
1 10 J.P.デ・オリベイラ(ブラジル) ホンダ(M-TEC MF204C) M-TEC 23'57.403 12 2
2 3 横溝直輝 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) INGING 8.336 12 3
3 2 武藤英紀 ホンダ(M-TEC MF204C) TODA RACING 9.436 12 4
4 4 R.クインタレッリ(イタリア) トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) INGING 10.150 12 1
5 1 R.アンティヌッチ(アメリカ) トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) TOM'S 10.599 12 8
6 8 中嶋一貴 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) TOM'S 11.340 12 6
7 12 F.カルボーン(ブラジル) ニッサン(ニッサンSR20VE) Three Bond Racing 18.472 12 9
8 32 小早川済瑠 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) Now Motorsports 35.697 12 13
9 14 柳田真孝 ニッサン(ニッサンSR20VE) Three Bond Racing 37.566 12 10
10 33 池田大祐 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) Now Motorsports 38.532 12 11
第10戦 リザルト 順位 No. ドライバー エンジン チーム タイム/差 周回 予選
1 4 R.クインタレッリ(イタリア) トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) INGING 34'15.049 17 2
2 2 武藤英紀 ホンダ(M-TEC MF204C) TODA RACING 1.299 17 4
3 14 柳田真孝 ニッサン(ニッサンSR20VE) Three Bond Racing 12.815 17 11
4 7 山本左近 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) TOM'S 13.622 17 6
5 10 J.P.デ・オリベイラ(ブラジル) ホンダ(M-TEC MF204C) M-TEC 15.266 17 1
6 36 番場 琢 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) TOM'S 22.940 17 7
7 19 柴田裕吉 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) DTM 51.398 17 14
ドライバーズポイント
(第10戦終了時での有効得点:暫定) 順位 ドライバー名 エンジン ポイント
1 R.クインタレッリ トヨタ・トムス 128
2 R.アンティヌッチ トヨタ・トムス 102
3 J.P.デ・オリベイラ M-TEC 92
4 中嶋一貴 トヨタ・トムス 76
4 横溝直輝 トヨタ・トムス 76
6 番場 琢 トヨタ・トムス 74
7 山本左近 トヨタ・トムス 56
10 池田大祐 トヨタ・トムス 33
※ポイントはシリーズ全戦の80%が有効
◆トヨタのモータースポーツ情報はTOYOTA Motorsportsをご覧下さい。
 (Photo:Motorsports@nifty)
優勝 ファオ・パオロ・デ・オリベイラ
「今日のレースの主なポイントは、ロニーがミスをしたことだったね。
あの時、トラック上は砂が出ていた酷い状態だったから、僕もスローダウンせざるを
得なかったよ。あれがなかったら終盤までロニーとすごいバトルになっただろうにね。
クルマのバランスはすごくよかったけど、まだまだインプルーブする余地はあるので、
明日のレースも期待できそうだね。
ここまで6回のポールポジションを獲得しているのに、いつも決勝は良くないから、
これからは予選は予選、レースはレースと頭を切り替えて、着実にポイントを重ねて
いくようにしたいね」
2位 横溝直輝
「昨日よりクルマのバランスはよくなってたんですけど、予選ではロニーやオリベイラ
に引き離されたのが残念です。それでも決勝のペースには自信があったんですが、今日
はローラ童夢とホンダのパッケージに圧倒された感じですね。僕もセクター1やセクター2
は速かったんですけど、どうしても西コースで置いていかれてしまうので、明日は
ウィングを寝かせてダウンフォースを減らしてでも付いていけるよう、これから対策
を考えようと思います。
前回の2位と比べて、今回は手ごたえがあっただけに悔しいですね」
3位 武藤英紀
「予選では自己タイの4位でしたが、自分ではもっと上を目指していたので悔しかったです。
決勝でも横溝につっかえて前にいけませんでした。でも、オリベイラも言ってるように、
クルマのバランスに関してはまだまだ良くなる余地があるので、明日には期待しています。
前回のもてぎからローラ童夢に替えましたが、自分ではローラのほうが好きですし、
周りも色々協力してくれるので、いい体制になっています」
 クインタレッリ脱落の幸運もあったが、この日のオリベイラはとにかく速かった(Photo:Motorsports@nifty)
全日本F3選手権第9戦の決勝が7月3日午後3時25分より鈴鹿サーキットで行われ、2番手
スタートの#10ファオ・パオロ・デ・オリベイラ(Honda・M-TECF106)が2位に8秒以上の
差をつけて優勝した。
2位には#3横溝直輝(INGING F303)、3位には#2武藤英紀(Honda・戸田FIGHTEX)が入った。
武藤はこれがF3で初の表彰台である。
なお、ポールスタートの#4ロニー・クインタレッリ(INGING F302)は3周目のデグナーで
コースオフし、惜しくも順位を4位まで落とした。
定刻にスタートしたF3第9戦は、まずポールポジションのクインタレッリが危なげなく
1コーナーを制し、早速後続を引き離しに掛かる。しかし2位のオリベイラも2周目の
1コーナーでスリップを使ってインを伺うなどして、しぶとく食い下がる。
その後方ではスタートで6位にジャンプアップした#7山本左近(DYNACITYトムスF304)が
2周目のデグナーで飛び出してクラッシュ、戦列を去る。
このときにコース上に撒かれた砂に、こともあろうに3周目に差し掛かったクインタレッリ
が乗り上げてしまった。姿勢を乱したクインタレッリは4位にドロップ、2位のチーム
メイト横溝とともに3位の武藤を挟み撃ちにする格好になった。
ここからは2位横溝から6位#1リチャード・アンティヌッチ(WOODONEトムスF304)までが
一団となって激しく順位を争う展開となり、その間にペースを上げたオリベイラは2位
以下を大きく引き離し、最終的にはその差を8秒3として独走優勝を遂げた。
第8戦の決勝は6月6日午前11時5分より、20周で行われる。
2004年7月3日 鈴鹿サーキット(三重県) 決勝 天候:晴れ/コース:ドライ
全日本F3 -RIJ- (2004/07/03) Race Results Weather:Fine Course:Dry
All Japan F3 Championship Round 9 鈴鹿サーキット 5.807 km
|
| P | No | Driver | Car | Engine | Lap | Time |
| 1 | 10 | ファオ・パオロ・デ・オリベイラ | LOLA-DOME F106/03 | M-TEC204C | 12 | 23'57.403 |
| 2 | 3 | 横溝 直輝 | DALLARA F303 | 3S-GE | 12 | 8.336 |
| 3 | 2 | 武藤 英紀 | LOLA-DOME F106/03 | M-TEC204C | 12 | 8.436 |
| 4 | 4 | ロニー・クインタレッリ | DALLARA F302 | 3S-GE | 12 | 10.150 |
| 5 | 1 | リチャード・アンティヌッチ | DALLARA F304 | 3S-GE | 12 | 10.599 |
| 6 | 8 | 中嶋 一貴 | DALLARA F304 | 3S-GE | 12 | 11.340 |
| 7 | 12 | ファビオ・カルボーン | DALLARA F303 | SR20VE | 12 | 18.472 |
| 8 | 32 | 小早川 済瑠 | LOLA-DOME F106/03 | 3S-GE | 12 | 35.697 |
| 9 | 14 | 柳田 真孝 | DALLARA F302 | SR20VE | 12 | 37.566 |
| 10 | 33 | 池田 大祐 | LOLA-DOME F106/03 | 3S-GE | 12 | 38.632 |
| 11 | 50 | 磯崎 元彦 | DALLARA F304 | 3S-GE | 12 | 53.987 |
| -------- 《以上完走》 -------- |
| - | 36 | 番場 琢 | DALLARA F304 | 3S-GE | 8 | 4 Laps |
| - | 19 | 柴田 裕吉 | DALLARA F302 | 3S-GE | 7 | 5 Laps |
| - | 7 | 山本 左近 | DALLARA F304 | 3S-GE | 1 | 11 Laps |
ファステストラップ:No.10 ファオ・パオロ・デ・オリベイラ 1'59.312(6/12Lap)
 好調クインタレッリがポールポジション (Photo: Motorsports@nifty)
7月3日土曜、全日本F3選手権第9戦の公式予選が鈴鹿サーキットで行われ、#4ロニー・
クインタレッリ(INGING F302)が1分57秒823でポールポジションを獲得した。
この日の鈴鹿サーキットは朝から強い日差しが照りつけ、路面温度は40度を超えよう
かという厳しいコンディションとなった。
たった15分間の予選セッションということもあり、序盤から激しいタイムアタック合戦
が繰り広げられ、クインタレッリ、#10ファオ・パオロ・デ・オリベイラ(Honda・M-TECF106)、
#3横溝直輝(INGING F303)の3人がめまぐるしくトップを入れ替え、それに#2武藤英紀
(Honda・戸田FIGHTEX)、#8中嶋一貴(FTRS トムス F304)、#36番場琢(DYNACITYトムスF304)
らが続く。
前回のもてぎラウンドで初の1-2フィニッシュを達成したインギング勢はここでも好調で、
セッション中盤には1-2位を独占、さらに残り3分を切ったところでクインタレッリが
只一人57秒台に入り、ポールの座を磐石のものとする。
しかし残り2分を切ったところでオリベイラがタイムを更新し、二人の間に割って入り、
2番グリッドを獲得した。
4位には前戦からローラ童夢にスイッチした武藤がチェッカー間際にタイムアップして
滑り込んだ。
決勝レースはこの後15時25分より12周で戦われる。
2004年7月3日 鈴鹿サーキット(三重県) 予選 天候:晴れ/コース:ドライ
全日本F3 -RIJ- (2004/07/03) Qualifying-Session: Weather:Cloudy Course:Dry
2004 All Japan F3 Championship Round 9 鈴鹿サーキット 5.807 km
|
| P | No | Driver | Car | Engine | Time | Delay | Gap | km/h |
| 1 | 4 | ロニー・クインタレッリ | DALLARA F302 | 3S-GE | 1'57.823 | - | - | 177.43 |
| 2 | 10 | ファオ・パオロ・デ・オリベイラ | LOLA-DOME F106/03 | M-TEC204C | 1'58.010 | 0.187 | 0.187 | 177.15 |
| 3 | 3 | 横溝 直輝 | DALLARA F303 | 3S-GE | 1'58.230 | 0.407 | 0.220 | 176.82 |
| 4 | 2 | 武藤 英紀 | LOLA-DOME F106/03 | M-TEC204C | 1'58.423 | 0.600 | 0.193 | 176.53 |
| 5 | 36 | 番場 琢 | DALLARA F304 | 3S-GE | 1'58.539 | 0.716 | 0.116 | 176.36 |
| 6 | 8 | 中嶋 一貴 | DALLARA F304 | 3S-GE | 1'58.576 | 0.753 | 0.037 | 176.30 |
| 7 | 7 | 山本 左近 | DALLARA F304 | 3S-GE | 1'58.881 | 1.058 | 0.305 | 175.85 |
| 8 | 1 | リチャード・アンティヌッチ | DALLARA F304 | 3S-GE | 1'58.933 | 1.110 | 0.052 | 175.77 |
| 9 | 12 | ファビオ・カルボーン | DALLARA F303 | SR20VE | 1'59.325 | 1.502 | 0.392 | 175.20 |
| 10 | 33 | 池田 大祐 | LOLA-DOME F106/03 | 3S-GE | 1'59.657 | 1.834 | 0.332 | 174.71 |
| 11 | 14 | 柳田 真孝 | DALLARA F302 | SR20VE | 1'59.786 | 1.963 | 0.129 | 174.52 |
| 12 | 19 | 柴田 裕吉 | DALLARA F302 | 3S-GE | 2'00.125 | 2.302 | 0.339 | 174.03 |
| 13 | 32 | 小早川 済瑠 | LOLA-DOME F106/03 | 3S-GE | 2'00.363 | 2.540 | 0.238 | 173.68 |
| 14 | 50 | 磯崎 元彦 | DALLARA F304 | 3S-GE | 2'02.576 | 4.753 | 2.213 | 170.55 |
| 以上予選通過 基準タイム ( 110% ) | 2'09.823 | 12.000 | 7.247 | 161.03 |
 (Photo:K.Takeshita)
金石年弘
「ここにくるまでに長くかかってしまいました。
スタートでは本山さんにやられましたが、クルマは調子がよく、ラップタイムも
良かったので、タイヤ交換で前に出られるよう、一生懸命プッシュしてとにかく
本山さんについていこうと思いました。
ピットストップのタイミングは、本山さんが動いたらそれに合わせて動こうと決
めていて、結果的にはそれが正解でした。
今日は亜久里さんが来てくれていましたが、良い報告が出来て嬉しいです。」
本山哲
「ここ数戦はスタートが良くなかったけど、今回は上手く行ったので、タイヤ交換
までに(金石を)引き離そうと序盤からプッシュしました。
本当は年弘の後で入ろうと思っていたけど、ライアンが入ったと聞いて、入ること
にしました。まさか抜かれるとは思わなかったので、年弘が前でコースインするの
を見て驚きました。
2セット目のタイヤはアンダー傾向があり、ペースをつかめませんでした。
レースは中盤までは良い感じでしたが、後半は年弘にやられてしまった感じですね。」
リチャード・ライアン
「まずはここまでクルマを仕上げてくれたチームに感謝したいです。
予選のペースは速かったのですが、満タンでのバランスが出せなかったので、
レース序盤においてかれてしまいました。
今回は予選からペースを作っていくのが課題で、それは達成できたので、次は
ポールを取って勝てる状況にもって行きたいですね。」
 金石にとっても、チームにとっても待ちに待った優勝の瞬間だ!!(Photo:K.Takeshita)
全日本選手権フォーミュラニッポン第9戦の決勝が、10月19日ツインリンクもてぎで
行われ、ポールシッターの#7金石年弘が参戦2年目にして初の優勝を飾った。
ランキングトップの#19本山哲は2位に入り、通算3度目のタイトルを獲得した。
3位は#40リチャード・ライアン。
ランキング2位の#20ブノワ・トレルイエは5周目に#22脇阪寿一と接触して後退、9位
に終わったことにより、チャンピオンの権利が消滅した。
レースは14時30分に予定通りフォーメーションラップをスタート。
この時点で#11松田次生のクルマに電気系のトラブルが見つかり、ガレージに戻されて
しまう。
結局松田は3周目からレースに加わることとなった。
スタートでは本山が先行。以下金石、#8土屋武士、ライアンが続く。
5番グリッドからスタートした脇阪は7番手に後退、6番手のトレルイエを激しく追い
たてる。
そして5周目の90度コーナー。
トレルイエのインを突いた脇阪がブレーキングで姿勢を乱してスピンし、トレルイエ
に接触。脇阪は此処でレースを終えることとなったが、トレルイエは走行を続け、
周回遅れの松田の前から再度追い上げを図る。
18周目を終えた時点で本山がピットストップ。17秒ものピット作業の後ライアンの前
でコースに復帰するが、翌周ピットインした金石に先行されてしまう。
この時点での暫定トップは土屋武士。以下、#28野田英樹、金石、本山、ライアンの順
となった。
土屋は32周目まで引っ張ってピットインしたものの、ライアンに先行されて4位に落ち
てしまい、最終ラップでガス欠のためにスローダウン、6位に終わった。
結局、金石年弘が終始安定した走りで本山の追走を許さず、見事初優勝を遂げることとなった。
2003年10月19日 ツインリンクもてぎ(栃木県) 決勝 天候:晴れ/コース:ドライ
P.-No.Driver-----------Team--------------------Time(Delay)----Gap---
1 7 金石 年弘 LeMans 1"32'24.728 -
2 19 本山 哲 IMPUL 4.347 4.347
3 40 リチャード・ライアン DoCoMo DANDELION 5.614 1.267
4 1 小暮 卓史 PIAA NAKAJIMA 13.309 7.695
5 2 アンドレ・ロッテラー PIAA NAKAJIMA 14.307 0.998
6 8 土屋 武士 LeMans 25.244 10.937
7 41 服部 尚貴 DoCoMo DANDELION 1'05.176 39.932
8 3 立川 祐路 Olympic KONDO 1'21.455 16.279
9 20 ブノワ・トレルイエ IMPUL 1'23.721 2.266
10 4 ドミニク・シュワガー Olympic KONDO 1'24.972 1.251
11 10 加藤 寛規 OIZUMI TEAM NOVA 1'34.981 10.009
12 12 井出 有冶 COSMO OIL CERUMO 1Lap 1Lap
13 5 道上 龍 5ZIGEN 2Lap 1Lap
14 11 松田 次生 COSMO OIL CERUMO 2Lap 3'23.596
-------------------------以上完走-------------------------------------
15 9 黒澤 治樹 PLANEX EBBRO NOVA 7Lap 4Lap
16 28 野田 英樹 CARROZZERIA MOHN 8Lap 1Lap
17 6 ジェームス・コートニー5ZIGEN 10Lap 2Lap
18 22 脇阪 寿一 TEAM 22 51Lap 41Lap
----------------------------------------------------------------------
規定周回数49周
ファステストラップ
#8土屋武士 1'39.169(34Lap)
 決勝でどこまで追い上げることが出来るか?!(Photo:K.Takeshita)
フォーミュラニッポン第9戦決勝を占う30分間のフリー走行が10月19日ツインリンクもてぎ
で8:50より行われ、TEAM5ZIGENの#5道上龍が1分37秒825でトップタイムを記録した。
チームメイトの#6ジェームス・コートニーも1分38秒499で6番手と、5ZIGEN勢の好調ぶりの
目立つセッションとなった。それだけに昨日の予選結果が悔やまれる。
チャンピオン争いが注目されるIMPULの二人は、#20ブノワ・トレルイエが1分37秒993で2番手、
#19本山哲が1分38秒734で7番手だった。予選では今ひとつ精細を欠いたトレルイエだったが、
このタイムを見る限り決勝での追い上げが期待できそうだ。
今回ポールシッターの#7金石年弘はこのセッション8番手。タイムも1分38秒773とほぼ本山と
同タイムであり、決勝での接近した戦いを予感させるものとなった。
なお、#2アンドレ・ロッテラーはセッション開始早々に最終コーナーでスピン、ストップ
してしまい、このセッションを棒に振る結果となった。
2003年10月19日 ツインリンクもてぎ(栃木県) フリー走行 天候:晴れ/コース:ドライ
P- No- Driver--------------- Team------------- Time----- Delay--Lap-
1 5 道上 龍 5ZIGEN 1'37.825 - 17
2 20 ブノワ・トレルイエ IMPUL 1'37.993 0.168 14
3 1 小暮 卓史 PIAA NAKAJIMA 1'38.052 0.227 13
4 22 脇阪 寿一 TEAM 22 1'38.429 0.604 13
5 40 リチャード・ライアン DoCoMo DANDELION 1'38.495 0.670 15
6 6 ジェームス・コートニー5ZIGEN 1'38.499 0.674 15
7 19 本山 哲 IMPUL 1'38.734 0.909 15
8 7 金石 年弘 LeMans 1'38.773 0.948 14
9 8 土屋 武士 LeMans 1'38.793 0.968 13
10 41 服部 尚貴 DoCoMo DANDELION 1'39.016 1.191 15
11 11 松田 次生 COSMO OIL CERUMO 1'39.543 1.718 14
12 28 野田 英樹 CARROZZERIA MOHN 1'39.549 1.724 14
13 4 ドミニク・シュワガー Olympic KONDO 1'39.799 1.974 14
14 3 立川 祐路 Olympic KONDO 1'39.882 2.057 12
15 12 井出 有冶 COSMO OIL CERUMO 1'39.886 2.061 13
16 9 黒澤 治樹 PLANEX EBBRO NOVA 1'40.087 2.262 12
17 10 加藤 寛規 OIZUMI TEAM NOVA 1'40.432 2.607 13
18 2 アンドレ・ロッテラー PIAA NAKAJIMA 1'48.008 10.183 3
-------------------------------------------------------------------
 (Photo:Motorsports@nifty)
金石年弘
「今回は走り始めからクルマは好調だったので、あとは自分が如何にコントロール
するかだけだった。
予選ではいつも一回目だけは良かったが、今回は二回目も順調で、手ごたえを感じて
いたのでとにかく全力を尽くすだけだと思って走った。
雨は全然気にならなかった。
ポールポジションを取ったことで、また違った雰囲気でスタートできるので、一生懸命
頑張ります。」
本山哲
「予選一回目からクルマの動きは合っていた。
昨日もそうだったが、午後のほうが気温も低くなり、タイムが出ることは分かって
いたので、本当はニュータイヤを取っておこうかとも思ったが、決めきらなかった。
年弘のタイムを聞いたとき、既に3ラップ目に入っていたこともあり、タイヤ的にも
きつかったので、とても届かないなと思った。
クルマにはこれといった問題はないので、明日はスタートで前に出たい。
明日の目標はブノワに勝つことなので、そういう意味では良い出だしになったと
思う。」
リチャード・ライアン
「昨日からクルマは良かったので、今日ポールが取れなかったことに驚いている。
鈴鹿でも3番手から勝っているし、明日も勝つチャンスはあると思っている。
クルマは満タンでもユーズドタイヤでもタイムが出ているし、自分も経験を積んで
きているから、勝ちを狙っていけるはずだ。」
2003年10月18日 ツインリンクもてぎ(栃木県) 予選総合結果 天候:/コース:
P- No- Driver--------------- Team------------- am--------pm------ Delay-
1 7 金石 年弘 LeMans 1'37.050 1'35.889 - -
2 19 本山 哲 IMPUL 1'36.801 1'36.270 0.381
3 40 リチャード・ライアン DoCoMo DANDELION 1'36.948 1'36.285 0.396
4 8 土屋 武士 LeMans 1'40.176 1'36.350 0.461
5 22 脇阪 寿一 TEAM 22 1'37.278 1'36.433 0.544
6 11 松田 次生 COSMO OIL CERUMO 1'38.088 1'36.700 0.811
7 2 アンドレ・ロッテラー PIAA NAKAJIMA 1'37.457 1'36.723 0.834
8 20 ブノワ・トレルイエ IMPUL 1'38.099 1'36.916 1.027
9 28 野田 英樹 CARROZZERIA MOHN 1'38.207 1'37.051 1.162
10 41 服部 尚貴 DoCoMo DANDELION 1'37.779 1'37.089 1.200
11 1 小暮 卓史 PIAA NAKAJIMA 1'37.599 1'37.157 1.268
12 12 井出 有冶 COSMO OIL CERUMO 1'37.743 1'37.163 1.274
13 5 道上 龍 5ZIGEN 1'38.436 1'37.302 1.413
14 10 加藤 寛規 OIZUMI TEAM NOVA 1'37.883 1'37.414 1.525
15 4 ドミニク・シュワガー Olympic KONDO 1'38.104 1'37.444 1.555
16 3 立川 祐路 Olympic KONDO 1'38.387 1'37.549 1.660
17 9 黒澤 治樹 PLANEX EBBRO NOVA 1'38.261 1'37.731 1.842
18 6 ジェームス・コートニー5ZIGEN 1'38.400 1'37.884 1.995
-------------------------------------------------------------------------
参加台数:18台 出走台数:18台
 若手成長株の金石年弘、会心の1ラップだった(Photo:K.Takeshita)
全日本選手権フォーミュラニッポン第9戦の予選2回目は、#7金石年弘が只一人1分35秒
台の好タイムを記録して自身初のポールポジションを獲得した。
1回目でトップタイムを出していた#19本山哲も午前中のタイムを大幅に更新したもの
の、金石には届かず2番手となった。
公式予選2回目は午後3時に定刻で開始された。
F3の決勝が終わった頃から空は曇り始め、今にも小雨がぱらつきそうな雰囲気になって
きた。気温は17度、路面温度は22度と、いずれも午前中の予選1回目よりも下がっている。
セッション開始早々にリチャード・ライアンが1分37秒417を出してトップに立つが、
ニュータイヤを温存していた#20ブノワ・トレルイエがすぐに1分37秒218で上回る。
しかし未だ午前中の本山のタイムには届かない。
開始から15分経過時点で、#2アンドレ・ロッテラーが本山のベストタイムを上回る
1分36秒763を出した辺りから各車ニュータイヤを投入。本格的なタイムアタック合戦
が始まった。
天候が不安定なため、各車とも早めのアタックになっているようだ。
開始26分が経過したところで金石が1分36秒660を出すと、その直後に#22脇阪寿一が
36秒549と上回り、これを更に36秒433まで更新する。しかし本山が更に36秒318、
ライアンが36秒307を出してくる。
本山は更にセッション残り5分の時点で36秒270までタイムを縮め、これで今回もポール
が確定したかと思われたが、その直後に金石年弘が1分35秒889の驚異的なタイムを叩き
出してトップに立つ。
この時点で既に3ラップ目に入っていた本山にはそれ以上のタイム更新は望むべくもなく、
参戦2年目にして金石年弘が初のポールポジションを獲得することとなった。
2003年10月18日 ツインリンクもてぎ(栃木県) 予選2回目 天候:曇り/コース:ドライ
P- No- Driver--------------- Team------------- Time----- Delay-- Gap-----
1 7 金石 年弘 LeMans 1'35.889 - -
2 19 本山 哲 IMPUL 1'36.270 0.381 0.381
3 40 リチャード・ライアン DoCoMo DANDELION 1'36.285 0.396 0.015
4 8 土屋 武士 LeMans 1'36.350 0.461 0.065
5 22 脇阪 寿一 TEAM 22 1'36.433 0.544 0.083
6 11 松田 次生 COSMO OIL CERUMO 1'36.700 0.811 0.267
7 2 アンドレ・ロッテラー PIAA NAKAJIMA 1'36.723 0.834 0.023
8 20 ブノワ・トレルイエ IMPUL 1'36.916 1.027 0.193
9 28 野田 英樹 CARROZZERIA MOHN 1'37.051 1.162 0.135
10 41 服部 尚貴 DoCoMo DANDELION 1'37.089 1.200 0.038
11 1 小暮 卓史 PIAA NAKAJIMA 1'37.157 1.268 0.068
12 12 井出 有冶 COSMO OIL CERUMO 1'37.163 1.274 0.006
13 5 道上 龍 5ZIGEN 1'37.302 1.413 0.139
14 10 加藤 寛規 OIZUMI TEAM NOVA 1'37.414 1.525 0.112
15 4 ドミニク・シュワガー Olympic KONDO 1'37.444 1.555 0.030
16 3 立川 祐路 Olympic KONDO 1'37.549 1.660 0.105
17 9 黒澤 治樹 PLANEX EBBRO NOVA 1'37.731 1.842 0.182
18 6 ジェームス・コートニー5ZIGEN 1'37.884 1.995 0.153
-------------------------------------------------------------------------
参加台数:18台 出走台数:18台
 まずは本山が先制。2回目に賭けたトレルイエの目論見は成功するのか?!(Photo:K.Takeshita)
全日本選手権フォーミュラニッポン第9戦の公式予選1回目は、ここまでランキング
トップの#19本山哲がセッション終了2分前に1分36秒801を出して暫定PPとなった。
シリーズポイントで本山を追うチームメイトの#20ブノワ・トレルイエは、12番手
に終わったが、彼はこのセッションでニュータイヤを投入しておらず、予選2回目に
賭けているものと思われる。
2003年10月18日 ツインリンクもてぎ(栃木県) 予選1回目 天候:晴れ/コース:ドライ
P- No- Driver--------------- Team------------- Time----- Delay-- Gap-----
1 19 本山 哲 IMPUL 1'36.801 - -
2 40 リチャード・ライアン DoCoMo DANDELION 1'36.948 0.147 0.147
3 7 金石 年弘 LeMans 1'37.050 0.249 0.102
4 22 脇阪 寿一 TEAM 22 1'37.278 0.477 0.228
5 2 アンドレ・ロッテラー PIAA NAKAJIMA 1'37.457 0.656 0.179
6 1 小暮 卓史 PIAA NAKAJIMA 1'37.599 0.798 0.142
7 12 井出 有冶 COSMO OIL CERUMO 1'37.743 0.942 0.144
8 41 服部 尚貴 DoCoMo DANDELION 1'37.779 0.978 0.036
9 10 加藤 寛規 OIZUMI TEAM NOVA 1'37.883 1.082 0.104
10 11 松田 次生 COSMO OIL CERUMO 1'38.088 1.287 0.205
11 20 ブノワ・トレルイエ IMPUL 1'38.099 1.298 0.011
12 4 ドミニク・シュワガー Olympic KONDO 1'38.104 1.303 0.005
13 28 野田 英樹 CARROZZERIA MOHN 1'38.207 1.406 0.103
14 9 黒澤 治樹 PLANEX EBBRO NOVA 1'38.261 1.460 0.054
15 3 立川 祐路 Olympic KONDO 1'38.387 1.586 0.126
16 6 ジェームス・コートニー5ZIGEN 1'38.400 1.599 0.013
17 5 道上 龍 5ZIGEN 1'38.436 1.635 0.036
18 *8 土屋 武士 LeMans 1'40.176 3.375 1.740
-------------------------------------------------------------------------
予選通過基準タイム(107%)1'43.577
参加台数:18台 出走台数:18台
*No.8
国際モータースポーツ競技規則付則L項 第4章 3.b 違反により、
予選1回目10時42分52秒から同1回目終了時点までのラップタイムを
抹消する。
シャーシーは全車Lola B351、エンジンは全車無限MF308、タイヤは全車BSです。
 晴れ舞台で圧勝、5代目チャンピオンとなった武藤。(Photo:FDO)
『武藤英紀、5代目FDチャンピオンに』
F1世界選手権シリーズ最終戦、日本グランプリが開催されている鈴鹿サーキットで、
フォーミュラドリームレース03年度シリーズ第6イベント(第9戦)が開催された。
F1グランプリのサポートレースとして、大観衆の前で行われるFDレースの晴れ舞台
は、金曜夕方に30分のフリー走行、土曜日夕方に30分間の公式予選、そして日曜日
午前中に10周の決勝レースというスケジュールでレースは進行した。
金曜日はドライコンディションだったが、土曜日の公式予選直前から雨が落ち始め、
路面はウェットコンディションとなった。ほとんどの選手がレインタイヤでコース
インする中、金曜から快調だった平出英敏のみがスリックタイヤを使い勝負に出た。
しかし雨はさらに強まり平出はコースオフ、一旦ピットに戻ってレインタイヤに交
換を強いられた。
タイムアタックでいきなり首位に立ったのが武藤英紀だった。武藤は最後にコース
インすると、雨が強まる前にアタックにかかり、2分20秒027をたたき出した。一方、
タイヤを暖めつつ路面状況の好転を待った選手たちは、あてが外れてタイムが伸び
悩む。セッション後半、坂本祐也、岡本章平、安田裕のぶ、高崎保浩らがペースアッ
プし武藤に迫るが20秒台に入れないまま届かず、逆にセッション終了直前、再びタ
イムアタックにかかった武藤が2分20秒874を記録してライバルたちを突き放した。
日曜の決勝レースは、霧雨が落ちる微妙な状況の中で行われた。全車スリックタイ
ヤで出走するがフォーメーションラップでもタイヤを滑らせ姿勢を崩す選手が続出。
3番手スタートの岡本は、こらえきれずにスピンオフ、なんとスターティンググリッ
ドにつかないままレースを終えてしまった。
ポールポジションの武藤が好スタートをきる一方、坂本は濡れた路面でホイールス
ピンを起こし、武藤の先行を許した。後方では濡れた路面が得意な平出がダッシュ、
安田、高崎をかわして3位に進出、さらに坂本に迫った。1周目のシケインで平出
は坂本にアウト側から襲いかかり並んだがブレーキングで姿勢を崩してスピン、安
田、高崎に抜かれて逆に5位へ順位を落としてしまった。再び追い上げにかかった
平出は、2周目のシケインで高崎を抜き、さらに安田に迫ったが安田もこらえ、レー
ス終盤まで激しい格闘を繰り広げた。結局平出は安田を2回かわしながら2回抜き返
され、最終ラップにはコースオフしてレースを終えた。
首位を確保した武藤は、自分のペースで周回を重ねた。途中ペースを上げた坂本が
間隔を詰める場面もあったが、フィニッシュ前には武藤が逆に間隔を広げ、危なげ
なくフィニッシュを迎えた。2位には坂本、3位には平出とのドッグファイトに勝っ
た安田が続いた。この結果、武藤は2004年度FDレースのシリーズチャンピオンに決
まった。
詳しくは公式サイトへ。http://www.f-dream.gr.jp
 (Photo:K.Takeshita)
細川慎弥(優勝)
「ウォームアップで急にドライコンディションになったが、クルマのバランスが凄く
良かったのでそのままの状態でレースに臨んだ。スタートさえ決めれば、あとは抑え
る自信があったので、スタートだけはミスしないようにと集中した。トップに立って
からは、2戦目のこともあるし、一度気を緩めると元に戻らなくなるので、プッシュ
し続けた」
パオロ・モンティン(2位)
「2位になれたことは嬉しく思っている。ジェームズがスタートできないのを見た
ときはチャンスだと思った。今日の結果は嬉しいがジェームズまではまだ5ポイント
もあるし、クルマの速さに関しては細川やジェームズに比べて納得できる状態では
ないので、明日はもっと頑張る」
佐藤晋也(3位)
「スタートで失敗してしまった。右側のグリッドは路面が良くなかった。一つでも
上を狙おうとプッシュしたけど、届かなかった。
でも片岡やコートニーの追い上げも厳しかったので、今迄で一番嬉しい表彰台です」
 細川待望の初優勝!(Photo:K.Takeshita)
全日本F3選手権第9戦は、フォーメーションスタートでフロントロウの2台が揃って
エンジンストールという波乱の幕開け。
これにより先頭に立った3番グリッドの細川が危なげなく後続を振り切って今季初
優勝を遂げた。
午前中の予選で降っていた雨も上がり、空はまだ雲が晴れないながらもコースは
ドライコンディションに回復していた。
13時45分、定刻でフォーメーションラップがスタートしようかというそのとき、
#7コートニーと#3横溝の脇でイエローフラッグが振られる。エンジンストールだ!
横溝はすぐに始動でき、隊列を追いかけていったが、コートニーはピットに押し
戻されてしまった。これで横溝は最後尾スタート、コートニーはピットスタートと
なる。
レースは先頭に繰り上がった#1細川が手堅く首位をキープして1コーナーに進入、
そのまま後続を突き放していく。
2位にはモンティンが続く。
その後方では、最後尾スタートの横溝とピットスタートのコートニーが猛然と追い
上げを開始、横溝は残念ながら2周目のヘアピンで#8小早川と接触、リタイヤとなっ
たが、コートニーはトップグループをも上回るハイペースで追い上げ、1周目11位、
2周目8位、3周目7位と着実に順位を上げてくる。
4周目の130Rで#36片岡が#4クインタレッリを抜き、そのままの勢いで3位の#2佐藤を
追い上げていき、8周目のホームストレートで急接近、さらにその後方ではコートニ
ーが#11柴田に迫り、サイドバイサイドの状態で1コーナーへ。
柴田は堪らずコースアウト、後方に沈む。
9周目のシケイン進入で片岡がブレーキングミス、これに乗じてコートニーが
1コーナーまでに追いつき、アウトからオーバーテイク。
結局、最後まで細川がトップを譲ることなく、全日本F3における初優勝を遂げた。
2位にはモンティン。3位には佐藤晋也が入り、コートニーは最終ラップのデグナー
でコースアウトしたため片岡に抜き返されて5位に終わった。
2003年7月5日 鈴鹿サーキット(三重県) 決勝 天候:曇り/コース:ドライ
全日本F3 -RIJ- (2003/07/05) Race Results Weather:Cloudy Course:Dry
All Japan F3 Championship Round 9 鈴鹿サーキット 5.807 km
|
| P | No | Driver | Car | Engine | Lap | Time |
| 1 | 1 | 細川 慎弥 | LOLA-DOME F106 | 無限MF204C | 12 | 24'00.483 |
| 2 | 12 | パオロ・モンティン | DALLARA F303 | NISSAN SR20VE | 12 | 6.731 |
| 3 | 2 | 佐藤 晋也 | DALLARA F302 | 無限MF204B | 12 | 7.734 |
| 4 | 36 | 片岡 龍也 | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 12 | 10.844 |
| 5 | 7 | ジェームス・コートニー | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 12 | 11.489 |
| 6 | 4 | ロニー・クインタレッリ | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 12 | 12.641 |
| 7 | 19 | 柴田 裕吉 | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 12 | 25.739 |
| 8 | 33 | 吉本 大樹 | LOLA-DOME F106 | TOYOTA 3S-GE | 12 | 27.428 |
| 9 | 18 | 小川 貴広 | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 12 | 32.278 |
| 10 | 11 | 柴田 裕紀 | DALLARA F302 | 無限MF204B | 12 | 34.676 |
| 11 | 32 | 番場 琢 | LOLA-DOME F106 | TOYOTA 3S-GE | 11 | 1 Lap |
| -------- <以上規定周回完走> -------- |
| - | 8 | 小早川 済瑠 | DALLARA F302 | TOYOTA 3S-GE | 1 | 11 Laps |
| - | 3 | 横溝 直輝 | DALLARA F303 | TOYOTA 3S-GE | 1 | 11 Laps |
- Fastest Lap No.1 細川慎弥 ディグレ無限F106 1'59.581 7/12 174.82km/h
- ペナルティNo.3 2003年全日本フォーミュラ3選手権統一規則第27条~5)により、厳重警告(始末書提出)及び罰金3万円を課した。
|