10月10日、全日本スーパーフォーミュラ選手権第9戦の公式予選が、静岡県・富士スピードウェイで行われ、イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)がポールを獲得。2位はチャンピオンに王手をかけている太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)、3位はルーキーの野村勇斗(San-Ei Gen with B-Max SF23)がつけた。
絶好のレース日和となった富士スピードウェイ。日差しはやや強いものの、爽やかな秋風が吹くなか、午前9時40分から予選が始まった。
■Q1グループA
この組の見どころは、3強といえる岩佐歩夢(AUTOBACS MUGEN SF23)、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)、フラガによる争いと、ルーキーの小林利徠斗(KDDI TGMGP TGR-DC SF23)と野村勇斗(San-Ei Gen with B-Max SF23)がどこまで上位に食い込むのか、といったところ。
いつもどおり終了間際の1ラップでの勝負となったが、予想どおり、岩佐がまず1分22秒046でトップに立つと、これを牧野が1分21秒856で逆転。そこに野村が1分21秒914で割って入り、それをフラガが上回るという展開となった。
小林(利)は、最後に5番手タイムを叩き出し、それまで6位のボーダーラインにいた松下信治(DELiGHTWORKS SF23)をノックアウト。Q2に駒を進めた。
順位:牧野-フラガ-野村-岩佐-利徠斗-オサリバン/松下-大湯-山下-フェネストラズ-笹原-Juju
■Q1 グループB
このグループの注目は、昨日急きょドライブが決まった卜部和久(SANKI VERTEX CERUMO・INGING SF23)が、レギュラー勢を相手にどこまで食い込んでくるのか。卜部は、フリー走行の最後のアタックでもQ2進出の可能性を感じさせていた。
グループA同様にチーム無限の野尻智紀(AUTOBACS MUGEN SF23)は、早めのアタックで、1分22秒392をマークすると、連続アタックで1分22秒361までタイムを削り、6位でギリギリQ2に進出した。
注目の卜部は、最後の一発アタックで1分22秒301をマークし、見事野尻を上回る5位でデビューレースでQ2進出を決め、周囲を驚かせた。
トップタイムは、今大会で王者に輝く可能性の高い太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)。1分22秒171とグループAのタイムを上回れなかったが、貫禄のトップタイム。2位は予選で苦しむことの多かった小出峻(ThreeBond SF23)、3位には安定した速さを見せる坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)が入った。
意外だったのは、昨日のフリー走行でトップを奪っていた佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)が、Q2進出ならなかったこと、アタックラップで小さなミスを犯したようだが、6位との差、僅か0.045秒差で涙をのんだ。
順位:太田-小出-坪井-福住-卜部-野尻/佐藤-ブラウニング-可夢偉-ブルツ-スタネック-アレジ
■Q2
Q2への進出は、エンジン別では、ホンダ7台、トヨタ5台。チーム別に見ると、無限(H)、ダンディライアン(H)が2台ずつ。トムス(T)、ナカジマ(H)、ルーキー(T)、セルモ(T)、B-Max(H)、TGM(T)、スリーボンド(H)、インパル(T)が1台ずつと、1台エントリーのチームの奮闘が目立った。
Q2でずば抜けた速さを見せたのはフラガ。1分21秒714と、2位の太田(1分21秒911)を約コンマ2秒引き放した。前大会ではセーフティカーのタイミングで優勝を逃しているだけに、富士でリベンジを果たしたいところ。
3位に食い込んだ野村は、自分でもそこまで上位と思わなかったようで「ビックリしました」と語ったが、SUPER GTでも優勝している野村の速さは折り紙付き。あとは決勝で結果を残すのみだ。
岩佐、野尻の無限コンビは、この3人の後塵を拝して4、5位。6位のザック・オサリバン(WECARS IMPUL with SDG SF23)は、今季限りでSFは卒業だが、尻上がりに調子を上げている。
卜部は11位だったが、初めての予選で見せた速さは、関係者、ファンに、その存在を印象づけた。
順位:フラガ-太田-野村-岩佐-野尻-オサリバン-福住-坪井-小出-牧野-卜部-利徠斗
決勝は、本日午後3時から41周で争われる。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Japan Race Promotion Inc.



