昨年、SUPER GT 500クラスで1勝を上げるも、残念ながら今シーズンの参戦を果たせなかった横溝直輝だが28日、第3戦の富士スピードウェイより「男気!!豆横溝(おとこぎ!!ナッツよこみぞ)」を投入すると発表した。
といっても、これは横溝の地元、秦野市名産である横溝ブランドの落花生のこと。今回のラウンドからサーキットレストランORIZURU内とグランドスタンド裏のEAMAブースで販売される。
バターピーナッツの「俺の戦豆」、オリジナル柿の種の「勝利の種」の2種類で価格は税込み500円。購入者には限定オリジナルポストカードとオリジナルステッカーがもれなくプレゼントされる。
レース観戦のお供に、お土産に「男気!!豆横溝」はいかが?
詳しくはこちら。
Text: Yoshinori OHNISHI/ Illustration: weed Criff
================================================================
【吉本大樹オフィシャルリリース】 ❏ 2009.4.27
================================================================
■ 吉本大樹、スーパーGT第3戦/富士も「紫電」で参戦
この度、吉本大樹が前戦鈴鹿に引き続き、「スーパーGT第3戦/富士」に「カーズ東海ドリーム28」より参戦することが決定いたしました。
前戦鈴鹿ではトップグループと遜色のないスピードを見せながら、トラブルによるピットスタートとなり最終的に7番手となりましたが、今回の参戦につきましても、皆様のご期待に沿う活躍を見せるべく全力を尽くして参りますので、ご声援の程、何卒、宜しくお願い申し上げます。
================================================================
【参戦概要】
================================================================
■ カテゴリー :09'SUPER GT SERIES 第3戦(富士スピードウェイ)
■ 開催日 : 2009年5月3日(日)(予選)、4日(月)(決勝)
■ チーム名 :カーズ東海ドリーム28
■ マシン : プリヴェ アップル 紫電(Car No. 2)
■ ドライバー :加藤 寛規 選手 / 吉本 大樹
================================================================
【吉本大樹コメント】
================================================================
鈴鹿に引き続き紫電をドライブさせて頂けることになりました。ストレートの長い富士ですが、得意のコーナーリングを活かし、チーム一丸となって良いレースが出来るように頑張りますので、ゴールデンウィークの富士も我らゼッケン2番の応援の程、よろしくお願いします!
フォーミュラトヨタ・レーシングスクール(FTRS)事務局、トヨタテクノクラフト(株)およびトヨタ自動車(株)は、FTRS事務局主催による2009年のフォーミュラトヨタ・レーシングスクール(以下、FTRS)の開催内容を決定した。
1995年にスタートしたFTRSは、トヨタのドライバー育成プログラム「TDP」の基幹プログラムとして、世界および日本のトップカテゴリーにおいて活躍出来るレーシングドライバーの発掘・育成と、正しいドライビング教育によるモータースポーツ底辺の健全な拡大を目指している。講師は、日本人初のル・マン24時間レース総合優勝者である関谷正徳が校長を務め、その他経験豊富なトヨタ系レーシングドライバーがマンツーマンに近い状態で直接指導にあたる。
FTRSは2泊3日の合宿形式とし、その内容は座学から始まり、実走行においてはシフトチェンジなどの基礎からの徹底した指導から始まるため、4輪経験のない参加者にも安心のプログラムとなっている。また最終日には模擬レースを実施するなど実戦に役立つプログラムも用意されている。募集対象は、14歳以上のカートレース出場経験者、又は4輪レース出場経験者であれば誰でも申し込み可能となっている。
また今季のスクールにおいても、優秀な成績と認めたドライバーには、来シーズンのレース参加に対するスカラシップの対象候補者とし、その後の全面的及び一部支援を行っていく。FTRSの若手育成プロジェクトには、様々なプログラムが用意されており、それはレース参戦前から始まり、参戦後もレーシングドライバーとして必要な資質を身に付けるためのサポートを行っていく。
【2009年度 フォーミュラトヨタ・レーシングスクール概要】
(1)日程 | 8月17日(月)~8月19日(水) |
(2)開催地 | 富士スピードウェイ・ショートサーキット(静岡県駿東郡小山町) |
(3)使用車輌 | フォーミュラトヨタ・FT30 |
(4)講師 | 校長の関谷正徳ほか、トヨタ系レーシングドライバー |
(5)受講対象者 | 14歳以上のカートレース出場経験者又は4輪レース出場経験者 |
(6)受講定員 | 12名 |
(7)受講料 | 210,000円(宿泊費・食事・税込み) |
(8)申込締切 | 7月15日(水)必着 |
(9)申込先 | フォーミュラトヨタ・レーシングスクール(FTRS)事務局
〒190-1211 東京都西多摩郡瑞穂町石畑1590-15
TEL:042-511-0204 FAX:042-556-2393 |
Text: トヨタ自動車株式会社
スーパー耐久シリーズ第2戦がゴールデンウィーク明け、5月10日(日)スポーツランド菅生で開催されます。
1DAY開催となったことで、午前中に予選、午後、決勝というスケジュールになります。
当初は男性ドライバーとのエントリーを考えておりましたが、急きょ女性チームで戦うことになりました。
今回のレースにはこれまで国内外で数々のツーリングカーレースの経験を持ち、女性ドライバーとして表彰台にも上がり、国内ではトップと称される佐藤久実選手がチームに加わってくれることになりました。
過去、数名の女性ドライバーとコンビを組み耐久レースを戦ってきましたが、今回はその中でも最強のタッグで挑むことになります。
レースデビューもほぼ同時期にあたり、チームのアドバイザーをつとめる三原じゅん子さんともチームを組み海外の耐久レース(スパ24時間)に参加した実績もあります。国内では久しぶりのレース復帰になりますが、久実選手の実力は高く評価しております。
チームとしてはまずはしっかりと結果を残すことを目標に見据えて挑みたいと思っています。
決勝日のピットウォークではピンクリボンのPRと昨年同様、女性の皆さんへのプレゼントを予定しています。
新緑の5月、週末の高速道路料金が均一化されたことで行きやすくなった菅生へぜひ、観戦にお越し下さい。
大会名称 : | SUGOスーパー耐久400kmレース スーパー耐久シリーズ2009・第2戦 |
大会開催日: | 2009年5月10日(日)(午前・予選/午後・決勝) |
開催サーキット : | スポーツランド菅生(宮城県・柴田郡村田) |
チーム名称: | DREAM ANGELS RACING(ドリームエンジェルレーシング) |
参戦車両 : | DREAM ANGEL ADVAN RXー7(Car No 7) |
出場ドライバー: | オギ姉(荻原なお子)・佐藤 久実 |
アドバイザー: | 三原じゅん子 |
ドリームメンバー: | 村上タカヨ・乗兼 貴子・小山由紀 |
【メディア情報】
レース活動記事が掲載!!
乳がん撲滅運動、ピンクリボン活動を行っているNPO法人J-POSHが定期的に発行するサポーター会報誌「J-POSH SQUARE」にドリームエンジェルレーシングの活動が紹介されました。レースの世界に携わる方やモータースポーツファンへピンクリボンの活動を少しでも広め、大きな輪にしていけたら、と思っています。
5月8日(金)ラジオ出演決定!!
ラジオ日本(AM1422khz)「ラジカントロプス2.0」 5月8日(金曜日)23:00~23:30 OA予定インターネットのポットキャストではいつでも約2時間ノーカット版を聞くことができます(レース界裏話満載)
'09ドリームエンジェルレーシングサポーター募集しています
ドリームエンジェルアドバンRX7をサクラの花で満開に・・・
(サポーターが増えるとマシンにサクラの花が一つ増えていきます)
チーム事務所: SEVEN VOICE(ドリームエンジェルレーシング事務局)
電話 03-3922-7887 ・荻原まで
オフィシャルサイト:http://www.dreamangels.jp/
Text & Photo: ドリームエンジェルレーシング
第3戦で1-2フィニッシュを果たした井口卓人(中央)と国本雄資(左)
2009年全日本F3選手権の第2大会(第3戦、第4戦)が4月25日(土)と26日(日)の両日、岡山県の岡山国際サーキットで開催された。
今大会は今季唯一となるF3単独開催イベント。トヨタはCクラスの5台に1AZ-FEエンジンを供給。Nクラスは出場全車が3S-GEエンジンを使用する。
24日(金)の占有走行はドライコンディションであったが、25日(土)の予選は未明からの雨によりウェットコンディションで行われた。
今季より新たに採用されたハンコックタイヤの、ウェットでのデータが無いために各車苦戦。Nクラスの車両がCクラスを上回るタイムをマークするなど波乱の展開となった。
第3戦はTDPドライバーの国本雄資(PETRONAS TEAM TOM'S)が総合3番手、同じくTDPドライバーの井口卓人(PETRONAS TEAM TOM'S)が総合6番手。マーカス・エリクソン(PETRONAS TEAM TOM'S)はクラッシュを喫し、総合10番手となった。
10分強のインターバルを経て第4戦の予選が行われたが、インターバルの間に再び雨が降り、このセッションもウェットコンディション。早々に国本がトップタイムをマークすると、その後もタイムを縮め、全日本F3で自身初となるポールポジションを獲得した。総合2番手はNクラスの関口雄飛(AIM SPORTS)が入り、総合3番手は嵯峨宏紀(DENSO Team Le Beausset)、井口は総合5番手となった。第3戦予選でクラッシュしたエリクソンは第4戦予選に出走できなかったが、嘆願書を提出し、決勝進出が認められた。
予選に続いて行われた第3戦決勝開始時にも雨は止まず、予定より5分程遅れて午後3時5分にウェットコンディションでスタートが切られた。
最前列の2台がスタートで遅れ、3番手グリッドの国本がトップに立ったが、他車の降格により5番手グリッドからスタートした井口が1コーナーで国本にしかけ、2コーナーでパス。首位に立った井口が後続を引き離して行った。
一時は井口との差を3.7秒まで拡げられた国本は、中盤以降ペースを上げ、その差を削っていったが、11周目のダブルヘアピンで痛恨のコースアウト。大きくタイムを失い、首位逆転のチャンスを逃してしまった。
井口はそのまま逃げ切り、トップでチェッカー。今季開幕から3連勝を飾った。2位には、関口からの追い上げを受けながらもこれを凌ぎきった国本が入り、TDPドライバーによる1-2フィニッシュとなった。Nクラスは、総合でも3位に入った関口が開幕3連勝を飾った。
26日(日)はコースインの1時間程前から雨が降り出し、路面は一気にウェットに。しかしその後、雨は小康状態となり、変わりやすい天候の下、各車タイヤの選択に悩まされることとなった。
ほとんどのドライバーはスリックタイヤのままという選択をしたが、総合10番手グリッドと後方スタートとなった岩崎祐貴(NOW MOTOR SPORT)ほか数台がウェットタイヤをチョイス。午後3時15分に第2レース(25周)のスタートが切られた。
ポールポジションの国本が好スタートを切り、3番手グリッドの嵯峨、2番手グリッドの関口、そして5番手グリッドから一つポジションを上げた井口と続いた。
しかし、レーススタートとほぼ時を同じくして、雨が降り始め、スリック勢は苦戦。対してレインタイヤを選択した岩崎らが一気にポジションをアップ。岩崎は2周目にトップに立った。
岩崎は好走を見せたが、同じくレインタイヤを選択した安田裕信(ThreeBond Racing)にかわされ、2位でチェッカー。国本、井口、エリクソンはそれぞれクラス4,5,6位に終わった。
Nクラスでは、途中でレインタイヤに交換した佐藤公哉(TEAM NOVA)が初優勝。関口が2位に入った。
Text & Photo: トヨタ自動車株式会社
全日本F3選手権第4戦は26日、岡山国際サーキットで25周の決勝レースを行い、雨の中レインタイヤを選択し、予選12位からスタートしたCクラスの安田裕信(ThreeBond)が3位以下を周回遅れにする独走で、今季初優勝を飾った。Nクラスは、途中ピットインしてスリックからレインタイヤに交換した佐藤公哉(NOVA)が初優勝した。
14時ころから降り始めた雨は、コースをウェットにしたがF3第4戦のスタート進行が始まるころには止んだ。コースは依然としてウェットだが、スターティンググリッド上では各チームタイヤ選択に悩み、スリックからレインに交換するチーム、レインからスリックに交換するチームもあり混乱気味。結局、16台中ほとんどのチームがスリックタイヤを選択。レインタイヤでスタートしたのはグリッド後方の安田裕信(ThreeBond)、岩崎祐貴(NOW)ほか4台のみとなった。
再び、小雨が降り始めた中、フォーメーションラップが始まり全16台がグリッドにロックオン。シグナルブラックアウトでスタートが切られた。
スタートを制したのはポールシッターの国本雄資(TOM'S)。2位には予選2位の関口雄飛(AIM)をかわした予選3位の嵯峨宏紀(ルボーセ)が、4位には井口卓人(TOM'S)、5位には千代勝正(NOVA)と続く。
ここで猛然と後方から前車を次々とパスして上位に上がってきたのがレインタイヤを選択した岩崎と安田。1周を回ってフィニッシュラインに戻ってきたときには岩崎が予選10位から4位、安田が予選12位から5位までポジションアップ。
岩崎は2周目に先行する国本、嵯峨、関口をもかわしてついにトップに立った。安田も2位に着ける。ラップタイムはスリック勢に比べて4~5秒速い。
そして3周目。安田は同じレインタイヤを履きトップを走る岩崎をかわしてトップに立つと、後続を引き離しにかかる。
安田はこの後も間断なく降り続く雨の中、独走状態。レース終盤には、周回遅れを次々とパス。レースが終わってみれば同一周回は岩崎のみとなり、今季初優勝をまたしても得意のウェットコンディションで飾った。
Cクラス2位には岩崎が入り、同3位にはレース中にスリックタイヤからレインタイヤに交換し、最終ラップに嵯峨をかわしたケイ・コッツォリーノ(戸田)が入った。
Nクラスでは、スリックでスタートした佐藤公哉(NOVA)がレインに交換。ピットアウト後、ファステストラップを更新しながら、同クラス前を走る久保田克昭(ハナシマ)、関口を終盤にパス。さらにCクラスの嵯峨、国本をも攻略して総合でも3位。関口の4連勝を阻止し、クラス優勝で初勝利をものにした。
Nクラス2位には、スリックで終始走りきった関口が、同3位にはレース中にスリックに交換し、最終ラップにチームメイトの小林崇志(HFDP)を僅差でかわした山本尚貴(HFDP)が入った。
ポールシッターの国本は、安田、岩崎にかわされたものの20周目あたりまで3位を走行。しかし終盤にレインタイヤに交換したドライバーに次々とパスされ、総合8位、Cクラス4位に終わった。
3連勝中の井口卓人(TOM'S)も4位でレースをスタートしたが、ずるずると後退。結局、国本の後ろ総合9位、Cクラス8位でレースを終えた。
次戦、第3大会(第5、6戦)は新装なった鈴鹿サーキットに舞台を移し5月16、17日に開催される。
Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum
スーパーF3レースin岡山 -RIJ- (2009/04/26) Race Results Weather:Rainy Course:Wet
All Japan F3 Championship Round 4 岡山国際サーキット 3.703 km
P | No | Cls | Driver | Car | Chassis | Engine | Lap | Time/ Behind |
1 | 12 | C | 安田 裕信 | ThreeBond | DALLARA F309 | SR20VE | 25 | 42'20.246 |
2 | 33 | C | 岩崎 祐貴 | イワサキインダストリーF308 | DALLARA F308 | 1AZ-FE | 25 | 19.892 |
3 | *23 | N | 佐藤 公哉 | NDDP EBBRO | DALLARA F306 | 3S-GE | 24 | 1 Lap |
4 | 2 | C | ケイ・コッツォリーノ | TODA FIGHTEX | DALLARA F308 | MF204C | 24 | 1 Lap |
5 | 18 | N | 関口 雄飛 | EBBRO AIM F307 | DALLARA F305/307 | 3S-GE | 24 | 1 Lap |
6 | 7 | N | 山本 尚貴 | HFDP RACING | DALLARA F307 | 3S-GE | 24 | 1 Lap |
7 | 8 | N | 小林 崇志 | HFDP RACING | DALLARA F307 | 3S-GE | 24 | 1 Lap |
8 | 37 | C | 国本 雄資 | PETRONAS TOM'S F308 | DALLARA F308 | 1AZ-FE | 24 | 1 Lap |
9 | 36 | C | 井口 卓人 | PETRONAS TOM'S F308 | DALLARA F308 | 1AZ-FE | 24 | 1 Lap |
10 | 1 | C | マーカス・エリクソン | PETRONAS TOM'S F308 | DALLARA F308 | 1AZ-FE | 24 | 1 Lap |
11 | 22 | N | 千代 勝正 | NDDP EBBRO | DALLARA F306 | 3S-GE | 24 | 1 Lap |
12 | 77 | N | 小泉 洋史 | staff-one・CMS | DALLARA F306 | 3S-GE | 24 | 1 Lap |
13 | 19 | N | 黒田 吉隆 | ACHIEVEMENT by KCMG | DALLARA F307 | 3S-GE | 24 | 1 Lap |
14 | 62 | C | 嵯峨 宏紀 | DENSO・ルボーセF308 | DALLARA F308 | 1AZ-FE | 24 | 1 Lap |
15 | 20 | N | アレキサンドラ・インベラトーリ | ACHIEVEMENT by KCMG | DALLARA F307 | 3S-GE | 22 | 3 Laps |
16 | *5 | N | 久保田 克昭 | ハナシマレーシングF306 | DALLARA F306 | 3S-GE | 22 | 3 Laps |
-------- 以上規定周回数 ( 22 Laps ) 完走 -------- |
- Fastest Lap: CarNo.23 佐藤公哉(NDDP EBBRO) 1'38.794 (10/24) 134.935km/h
- CarNo.23は、2009年全日本フォーミュラ3選手権統一規則第3章第28条11.(ピットレーン通過速度違反)により、罰金3万円を課した。
- CarNo.5は、2009年全日本フォーミュラ3選手権統一規則第3章第28条12.(危険なドライブ行為)により、決勝結果に40秒を加算及びペナルティポイント1点を課した。
全日本F3選手権第3戦は25日、岡山国際サーキットで18周の決勝を行い、予選5位の井口卓人(TOM'S)がスタートでトップに立つとそのまま逃げ切り優勝した。Nクラスは関口雄飛(AIM)が総合でも3位に入り、クラス優勝。両選手とも開幕から3連勝となった。
雨のためスタート進行が5分遅れで始まった。フォーメーションラップスタートは15時5分。空も明るくなり雨も小降りになってきた。ウエット宣言が出され、全車ウェットタイヤを履きフォーメーションラップ1周を回ってグリッドに着く。
スタートは大波乱で始まった。まず、ポールシッターの安田裕信(ThreeBond)がエンジンストールで出遅れる。予選2位のNクラス佐藤公哉(NOVA)もスタートをミス。後方に沈み、焦ったのかスタートで抜かれた山本尚貴(HFDP)をプッシュ。山本は千代勝正(NOVA)と絡み1コーナーでコースアウト。両者レースをここで終えた。予選4位の関口雄飛(AIM)もスタートをミス。中段に沈む。
この混乱に乗じて、トップに1コーナーに入ったのは予選3位の国本雄資(TOM'S)。しかし素晴らしいブレーキングでアウトに並びかけてきたのは僚友の予選5位からスタートした井口卓人(TOM'S)だった。井口はアウトから国本をパスし2コーナーまでにトップに立った。
トップに立った井口は2位以下を引き離しにかかる。2周を終わって2位国本との差は1.7秒、5周終わりには3.2秒に開いた。
2位に落ちた国本も井口に食い下がるが、11周目のホッブスでコースアウトし、逆に3位に上がってきた関口に攻められることになった。
国本が後退したため井口は2位以下を15秒離して独走状態。その後も手綱を緩めることなく18周を走りきって最終的に20秒差で優勝し、開幕からの連勝記録を3と伸ばした。
Nクラスの関口は5位でレースをスタートするが、Cクラスのトップグループと遜色ないタイムで、同クラスの佐藤、小林を抜き6周目には3位まで上がってきた。さらに国本のミスで彼の背後に付け再三並びかけるが、さすがにCクラスをパスするには至らず、総合3位のクラストップでレースを終え、井口と同じく開幕からのNクラス連勝を3とした。
4位にはCクラスのケイ・コッツォリーノ(戸田)が入り、5位にスタートに失敗したCクラスの安田が、6位にはスタート直後は予選9位から一時は3位を走っていた小林崇志(HFDP)が入った。
第4戦決勝は明日25日、15時15分より25周で争われる。
Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum
スーパーF3レースin岡山 -RIJ- (2009/04/25) Race Results Weather:Rainy Course:Wet
All Japan F3 Championship Round 3 岡山国際サーキット 3.703 km
P | No | Cls | Driver | Car | Chassis | Engine | Lap | Time/ Behind |
1 | 36 | C | 井口 卓人 | PETRONAS TOM'S F308 | DALLARA F308 | 1AZ-FE | 18 | 30'17.067 |
2 | 37 | C | 国本 雄資 | PETRONAS TOM'S F308 | DALLARA F308 | 1AZ-FE | 18 | 19.062 |
3 | 18 | N | 関口 雄飛 | EBBRO AIM F307 | DALLARA F305/307 | 3S-GE | 18 | 20.736 |
4 | 2 | C | ケイ・コッツォリーノ | TODA FIGHTEX | DALLARA F308 | MF204C | 18 | 29.610 |
5 | 12 | C | 安田 裕信 | ThreeBond | DALLARA F309 | SR20VE | 18 | 31.232 |
6 | 8 | N | 小林 崇志 | HFDP RACING | DALLARA F307 | 3S-GE | 18 | 42.563 |
7 | 23 | N | 佐藤 公哉 | NDDP EBBRO | DALLARA F306 | 3S-GE | 18 | 47.383 |
8 | 20 | N | アレキサンドラ・インベラトーリ | ACHIEVEMENT by KCMG | DALLARA F307 | 3S-GE | 18 | 47.995 |
9 | 33 | C | 岩崎 祐貴 | イワサキインダストリーF308 | DALLARA F308 | 1AZ-FE | 18 | 49.549 |
10 | 1 | C | マーカス・エリクソン | PETRONAS TOM'S F308 | DALLARA F308 | 1AZ-FE | 18 | 50.464 |
11 | 62 | C | 嵯峨 宏紀 | DENSO・ルボーセF308 | DALLARA F308 | 1AZ-FE | 18 | 51.034 |
12 | 19 | N | 黒田 吉隆 | ACHIEVEMENT by KCMG | DALLARA F307 | 3S-GE | 18 | 1'25.339 |
13 | 5 | N | 久保田 克昭 | ハナシマレーシングF306 | DALLARA F306 | 3S-GE | 17 | 1 Lap |
14 | 77 | N | 小泉 洋史 | staff-one・CMS | DALLARA F306 | 3S-GE | 17 | 1 Lap |
-------- 以上規定周回数 ( 16 Laps ) 完走 -------- |
- | 7 | N | 山本 尚貴 | HFDP RACING | DALLARA F307 | 3S-GE | 0 | 18 Laps |
- | 22 | N | 千代 勝正 | NDDP EBBRO | DALLARA F306 | 3S-GE | 0 | 18 Laps |
- Fastest Lap: CarNo.1 マーカス・エリクソン(PETRONAS TOM'S F308) 1'39.259 (11/18) 134.303km/h
全日本F3選手権第4戦の公式予選が25日、岡山国際サーキットで行われ、国本雄資(トムス)がポールポジションを獲得した。Nクラスは関口雄飛(AIM)がポールポジションで総合でも2位に入った。
第3戦の公式予選終了後、13分のインターバルをおいて第4戦の公式予選が開始された。第3戦予選時より、雨脚はやや強くなってきたようだ。
まずは、13台がコースイン。早々に岩崎祐貴(NOW)がウィリアムズコーナーで、小泉洋史(CMS)がSモス先でコースアウトするがコースに復帰。
まずは国本雄資(トムス)が1分44秒086でトップに。2位に井口卓人(トムス)が着け、トムス勢が1-2。3位にはNクラスの千代勝正(NOVA)が着ける。
残り5分余り、関口雄飛(AIM)が1分44秒176でトップの国本に僅差で迫るが、国本も1分42秒915とタイムを大幅に更新。この後雨脚がさらに強くなってきたためポールを確定した。
予選時間が序盤イエローフラッグが出たため5分延長される。マーカス・エリクソン、安田裕信(ThreeBond)、第3戦ポールの佐藤公哉(NOVA)はまだコースインしていない。
予選終了2分を切った時点で安田がコースイン。しかしタイムは伸びず12位に終わる。結局、マシントラブルかエリクソン、佐藤は予選に出走できなかった。
ポールポジションは国本、2位井口、3位嵯峨宏紀(ルボーセ)、4位千代、5位井口、6位アレキサンドラ・インペラトーリ(ACHIEVEMENT)となった。
第4戦決勝は明日26日、午後3時15分より25ラップで争われる。
Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum
全日本F3選手権第3戦の公式予選が25日、岡山国際サーキットで行われ、雨を得意とする安田裕信(ThreeBond)がポールポジションを獲得した。Nクラスは、佐藤公哉(NOVA)が総合でも2位に食い込みクラスポールポジションを獲得した。
第3戦、第4戦の公式予選の行われる岡山国際サーキットは未明より雨。10時45分、ウェット宣言の出される中第3戦の公式予選が始まった。
開始早々、全16台がコースイン。雨の中Nクラス勢が元気だ。予選中盤でなんとNクラスの佐藤公哉(NDDP)が1分43秒091でトップに立つと、2位にも同クラスの関口雄飛(AIM)が着ける。
予選終了残り1分余りでCクラスの安田裕信(ThreeBond)が1分42秒833でトップに立ち、このままポール確定かと思われたが、1分を切った時点で佐藤が1分42秒462でこれを逆転、ポールポジションを奪い返した。
2位は安田。3位にはCクラスの嵯峨宏紀(ルボーセ)が上がってきた。4位にNクラスの関口。トムス勢トップは井口卓人で5位。6位に千代勝正(NOVA)が入った。
トップからN、C、C、N、C、N.クラスと並びまさに下克上の予選結果となった。
第3戦決勝は本日午後3時より18ラップで争われる。
【追記】
この後発表された暫定結果では、ポールの佐藤他11台が黄旗区間を走行中のタイムが抹消されたため、ポールポジションは安田裕信となった。佐藤は2位に落ち、3位に国本、4位千代、5位関口、6位井口となっている。また、千代と岩崎は、ダブルチェッカーにより、この結果からさらに決勝のスタートポジションを3グリッド降格とされた。
Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum
スーパーF3レースin岡山 -RIJ- (2009/04/25) Qualifying-Session: Weather:Rainy Course:Wet
2009 All Japan F3 Championship Round 4 岡山国際サーキット 3.703 km
P | No | Cls | Driver | Car | Chassis | Engine | Time | Delay | Gap | km/h |
1 | 37 | C | 国本 雄資 | PETRONAS TOM'S F308 | DALLARA F308 | 1AZ-FE | 1'42.915 | - | - | 129.53 |
2 | 18 | N | 関口 雄飛 | EBBRO AIM F307 | DALLARA F305/307 | 3S-GE | 1'44.176 | 1.261 | 1.261 | 127.96 |
3 | 62 | C | 嵯峨 宏紀 | DENSO・ルボーセF308 | DALLARA F308 | 1AZ-FE | 1'44.277 | 1.362 | 0.101 | 127.84 |
4 | 22 | N | 千代 勝正 | NDDP EBBRO | DALLARA F306 | 3S-GE | 1'45.302 | 2.387 | 1.025 | 126.60 |
5 | 36 | C | 井口 卓人 | PETRONAS TOM'S F308 | DALLARA F308 | 1AZ-FE | 1'46.072 | 3.157 | 0.770 | 125.68 |
6 | 20 | N | アレキサンドラ・インベラトーリ | ACHIEVEMENT by KCMG | DALLARA F307 | 3S-GE | 1'46.177 | 3.262 | 0.105 | 125.55 |
7 | 8 | N | 小林 崇志 | HFDP RACING | DALLARA F307 | 3S-GE | 1'46.399 | 3.484 | 0.222 | 125.29 |
8 | 7 | N | 山本 尚貴 | HFDP RACING | DALLARA F307 | 3S-GE | 1'47.016 | 4.101 | 0.617 | 124.57 |
9 | 19 | N | 黒田 吉隆 | ACHIEVEMENT by KCMG | DALLARA F307 | 3S-GE | 1'48.006 | 5.091 | 0.990 | 123.43 |
10 | 33 | C | 岩崎 祐貴 | イワサキインダストリーF308 | DALLARA F308 | 1AZ-FE | 1'49.165 | 6.250 | 1.159 | 122.12 |
11 | 2 | C | ケイ・コッツォリーノ | TODA FIGHTEX | DALLARA F308 | MF204C | 1'49.993 | 7.078 | 0.828 | 121.20 |
12 | 12 | C | 安田 裕信 | ThreeBond | DALLARA F309 | SR20VE | 1'52.537 | 9.622 | 2.544 | 118.46 |
以上予選通過 基準タイム ( 110% ) | 1'54.168 | 11.253 | 1.631 | 116.77 |
- | 77 | N | 小泉 洋史 | staff-one・CMS | DALLARA F306 | 3S-GE | 1'55.321 | 12.406 | 2.784 | 115.60 |
- | 5 | N | 久保田 克昭 | ハナシマレーシングF306 | DALLARA F306 | 3S-GE | 1'55.556 | 12.641 | 0.235 | 115.36 |
- | 1 | C | マーカス・エリクソン | PETRONAS TOM'S F308 | DALLARA F308 | 1AZ-FE | no time | - | - | - |
- | 23 | N | 佐藤 公哉 | NDDP EBBRO | DALLARA F306 | 3S-GE | no time | - | - | - |
- 本公式予選は、2009年全日本フォーミュラ3選手権統一規則第3章第24条5.を適用し、終了時刻を5分間延長した。
- CarNo.77,5,1,23は、2009年全日本フォーミュラ3選手権統一規則第3章第24条7.決勝レース出走嘆願書の受理により、決勝レースへの出走を認める。
スーパーF3レースin岡山 -RIJ- (2009/04/25) Qualifying-Session: Weather:Rainy Course:Wet
2009 All Japan F3 Championship Round 3 岡山国際サーキット 3.703 km
P | No | Cls | Driver | Car | Chassis | Engine | Time | Delay | Gap | km/h |
1 | 12 | C | 安田 裕信 | ThreeBond | DALLARA F309 | SR20VE | 1'42.833 | - | - | 129.64 |
2 | 23 | N | 佐藤 公哉 | NDDP EBBRO | DALLARA F306 | 3S-GE | 1'42.893 | 0.060 | 0.060 | 129.56 |
3 | 37 | C | 国本 雄資 | PETRONAS TOM'S F308 | DALLARA F308 | 1AZ-FE | 1'43.500 | 0.667 | 0.607 | 128.80 |
4 | *22 | N | 千代 勝正 | NDDP EBBRO | DALLARA F306 | 3S-GE | 1'43.870 | 1.037 | 0.370 | 128.34 |
5 | 18 | N | 関口 雄飛 | EBBRO AIM F307 | DALLARA F305/307 | 3S-GE | 1'44.260 | 1.427 | 0.390 | 127.86 |
6 | 36 | C | 井口 卓人 | PETRONAS TOM'S F308 | DALLARA F308 | 1AZ-FE | 1'44.307 | 1.474 | 0.047 | 127.80 |
7 | 7 | N | 山本 尚貴 | HFDP RACING | DALLARA F307 | 3S-GE | 1'44.678 | 1.845 | 0.371 | 127.35 |
8 | 20 | N | アレキサンドラ・インベラトーリ | ACHIEVEMENT by KCMG | DALLARA F307 | 3S-GE | 1'44.786 | 1.953 | 0.108 | 127.22 |
9 | 8 | N | 小林 崇志 | HFDP RACING | DALLARA F307 | 3S-GE | 1'44.791 | 1.958 | 0.005 | 127.21 |
10 | 1 | C | マーカス・エリクソン | PETRONAS TOM'S F308 | DALLARA F308 | 1AZ-FE | 1'44.889 | 2.056 | 0.098 | 127.09 |
11 | 62 | C | 嵯峨 宏紀 | DENSO・ルボーセF308 | DALLARA F308 | 1AZ-FE | 1'45.432 | 2.599 | 0.543 | 126.44 |
12 | 2 | C | ケイ・コッツォリーノ | TODA FIGHTEX | DALLARA F308 | MF204C | 1'45.523 | 2.690 | 0.091 | 126.33 |
13 | *33 | C | 岩崎 祐貴 | イワサキインダストリーF308 | DALLARA F308 | 1AZ-FE | 1'46.306 | 3.473 | 0.783 | 125.40 |
14 | 19 | N | 黒田 吉隆 | ACHIEVEMENT by KCMG | DALLARA F307 | 3S-GE | 1'46.925 | 4.092 | 0.619 | 124.67 |
15 | 5 | N | 久保田 克昭 | ハナシマレーシングF306 | DALLARA F306 | 3S-GE | 1'53.355 | 10.522 | 6.430 | 117.60 |
以上予選通過 基準タイム ( 110% ) | 1'53.383 | 10.548 | 0.026 | 117.57 |
- | *77 | N | 小泉 洋史 | staff-one・CMS | DALLARA F306 | 3S-GE | 1'54.701 | 11.868 | 1.346 | 116.22 |
- CarNo.22,23は、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章4.1.1 C(Wチェッカー)により、第3戦決勝レーススタートポジションを3グリッド降格とする。
- CarNo.77は、2009年全日本フォーミュラ3選手権統一規則第3章第24条7.決勝レース出走嘆願書の受理により、決勝レースへの出走を認める。
- CarNo.77は、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章4.1.1 C(Wチェッカー)により、第3戦決勝スタートをピットスタートとする。
富士スピードウェイ株式会社は22日、5月3日から4日かけて開催される2009 AUTOBACS SUPER GT第3戦のイベント概要を発表した。
目新しいところでは、決勝終了後にコースを散策できるリニューアル後初開催の「コースウォーク」だろう。コースが開放され(一部区間)無料で参加できる。
また、「スピードウェイシアター」と称して予選終了後の3日19時より「スピードレーサー」も上映される。「GTキッズウォーク」、「サーキットサファリ」など恒例のイベントも目白押しだ。
開催イベント概要は以下のとおり。
- ドライバートークショー(予選日/決勝日 無料)
- レースクイーンステージショー(予選日/決勝日 無料)
- ピットウォーク(予選日11:40-12:25 1,500円/決勝日10:40-11:30 2,000 円)
- GT キッズウォーク(予選日17:25-18:20 無料[お子様連れのファミリーのみ])
- オープンピット(予選日7:25-8:40 パドックパス購入者)
- サーキットサファリ(決勝日 9:25-9:40 1,000 円/数量限定)
- キッズスクエア(予選日/決勝日[終日] 無料)
- スピードウェイシアター(予選日19:00-21:00 スピードレーサーを上映 無料)
- コースウォーク(GT決勝レース終了後 無料)
2009 AUTOBACS SUPER GT第3戦でコースウォークほか各種イベントを開催[PDF]
Text: Yoshinori OHNISHI
2009年4月22日
富士スピードウェイ株式会社
米国発祥のモータースポーツである「ドラッグレース」が、富士スピードウェイで2003年以来6年ぶりに開催されます。
ドラッグレースは、直線コース(通常1/4 マイル=約402.33m)を停止状態から急加速して、ゴールまでのタイムを競うシンプルかつパワフルなレースで、スタート前にタイヤを暖めるために空転させるバーンナウトで発する白煙や特異な外観、凄まじいスピードと迫力あるエンジン音、一瞬で決する勝負が最大の魅力です。
アルコール燃料を使用し3500馬力以上を発生する「ファニーカー」やナイトロメタンを燃料に6000馬力を超えるポテンシャルを持つ「トップフェールドラッグスター」、ジェットエンジンを搭載した20000馬力を超える「ジェットカー」など様々なカテゴリーがあり、ゴール時の時速は400~500km/h にも達します。
詳細は各大会主催団体のホームページをご参照ください。
■富士スピードウェイで開催されるドラッグレースイベント
・4/29(祝) 「BERC DRAGRACING CHAMPIONSHIP2009 Rd.1」
【お問合わせ】 BERC・LAスタイル実行委員会 http://www.bigend.net Tel:046-245-7707
・7/26(日) 「スーパーアメリカンフェスティバル」
【お問合わせ】 スーパーアメリカンフェスティバル事務局 http://plaza.rakuten.co.jp/fujisaf/ Tel:045-942-0403
・8/23(日) 「BERC DRAGRACING CHAMPIONSHIP2009 Rd.2」
【お問合わせ】 BERC・LAスタイル実行委員会 http://www.bigend.net Tel:046-245-7707
<BERC DRAGRACING CHAMPIONSHIP ビッグエンドレーシングクラブ提供>
<2003年スーパーアメリカンフェスティバル 富士スピードウェイ オフィシャル写真>
===================================================================
【吉本大樹レースレポート SGT第2戦(鈴鹿)】 18-19 April, 2009
===================================================================
【Result】
FP : 1st
QF : 2nd
SL : 4th
Final : 7th
===================================================================
【Report/Free Practice~Qualify】
===================================================================
■ 紫電、フリープラクティスはトップタイム&予選4番手
今年より土曜日、日曜日での2day開催となったスーパーGTシリーズ。このレースのわずか2週間前に参戦が決定した吉本は金曜日午後にサーキットへと入りチームと合流、翌日からの走行に向け綿密な打ち合わせを行った。そして翌日、土曜日の鈴鹿サーキット上空には朝の時点で大きな雲が広がったものの雨粒が落ちることはなく、8:25から行われたフリープラクティスはドライコンディションの中で行われた。
今年から金曜日の走行が無くなった事もあり、予選までの調整を行うには唯一のセッションとなった土曜日のフリープラクティス。この貴重な走行時間を有効に使うため、ピットロードシグナルがグリーンに変わると同時に各マシンは一斉にコースへと入っていく。紫電はまず加藤選手がステアリングを握りピットアウト。そしてセンサー類等のチェックを行い一旦ピットイン、その後再度コースへと戻り、予選、決勝に向けたセッティングを開始していく。
セッション序盤、加藤選手はピットインアウトを繰り返しながらマシンを調整、タイミングモニター上位につける2分7秒台のタイムでラップを重ね、この時点でダイシンアドバンフェラーリ(81号車)、ハンコックポルシェ(33号車)に次ぐ3番手につけピットへと戻る。更に加藤選手はその後NEWタイヤで計測3周のアタックラップを行い、2'05"407のトップタイムをマーク。そしてその後セッションが残り15分となったところで吉本とドライバーチェンジを行い「レースを意識したペース」でのマシンの感触をチェック。2分7秒~8秒台でのラップを重ね、このセッションを終了した。
その後ピットウォーク等を挟み、雲も消え気温も上昇し始めた11:20から行われた公式予選1回目。予選開始と同時にステアリングを握った吉本は基準タイムのクリア、そしてマシンフィーリングの確認のため3周の計測を予定しコースへと入って行くが、直後に130RコーナーでGT300クラスのマシンがスピン~コース脇にストップ。ここで赤旗が提示されたためセッションは10分程中断される事に。その後セッションが再開され再度コースへと入った吉本は、予選通過基準タイムを6番手でクリアすると、ここでピットへ戻りマシンを加藤選手に託す。
GT300クラスの占有走行の時間帯でNEWタイヤを装着した加藤選手は3周計測を予定しアタックラップへと向かう。ところがこのタイミングでコースアウトしたマシンがいたため、ここでこのセッション2回目の赤旗が提示される事に。その後セッションは残り7分で再開され、2周計測へとプランを変更する事になってしまった加藤選手。それでも加藤選手はその計測2周目で2'05"094をマーク、セッション終了間際で見事トップタイムを奪って見せる。このトップタイムはその直後にアタックを行ったハンコックポルシェ(33号車)に塗り替えられてしまったものの、予選はここで終了し、紫電はこの予選1回目を2番手で通過、スーパーラップに駒を進めることとなった。
その後約2時間半のインターバルをおき14:30から行われたスーパーラップ。このスーパーラップでは予選1回目の上位8台が出走、決勝でのPPから8番グリッドまでを賭け各車1周のタイムアタックが行われる。予選1回目を2番手で通過した紫電の出走順は8台中の7番目。この日はフリー走行からまずまずのペースを刻んできただけに、PP奪取への期待も高まる中でのアタックとなった。このスーパーラップでステアリングを握ったのは加藤選手。その加藤選手は1周のみのアタックに向けアウトラップでタイヤに熱を入れていく。しかしレースを見越して固めのコンパウンドを選んだこともあり、「タイヤと路面がマッチせず熱が入りづらかった・・・。」という加藤選手がマークしたタイムは2'05"757。最終結果は予選1回目からは2つポジションを落とす4番手となり、翌日の決勝を4番グリッドからスタートすることとなった。
====================================================================
【Report/Final】
====================================================================
■ 紫電まさかのトラブルでピットスタートに
■ 最後尾から一時2番手まで追い上げも、最後は7位チェッカー
予選日から一夜明けた日曜日。前日予選で4番グリッドを確保した紫電は、この日午前中に行われたフリープラクティスでも時間一杯まで調整を重ね、最後は「感触はだいぶ良くなった(吉本)」という状態で決勝のスタートを迎えることとなった。
そして迎えた決勝のスタート進行。各チームがグリッド整列までの数周で最後のマシンチェックを行っていくなか、今回の決勝スタートドライバーを任された吉本もこのわずかな間にマシンのフィーリングをチェックし、ピットで最後のセッティング変更を行っていく。そしてその後作業が完了し、いよいよグリッドに向けピットを出ようとしたその時、ここでまさかのトラブルが紫電を襲う。通常エンジンの始動はドライバーがコックピット内のスターターボタンを押す事でエンジンが始動する。しかし、しばしの静寂の後無線からは「スターターが回らない・・・」という吉本の声が。続々と他のマシンがグリッドへと向かう中、ピットロードに1台取り残されていく紫電。その場で幾度かエンジン始動を試みてはみるもののエンジンには一向に火が入らない。結局一度ピットロードまで出されたマシンは一旦そのままピットに押し戻される事になってしまった。
このトラブルによりグリッドに向けてのピットロードクローズには間に合わなかったものの、ここからクルーは必死の修復作業を開始。レーススタートまでの30分間で何とかその作業を完了させると、レーススタート前には再度吉本がコックピットに乗り込み、最後尾からの追い上げを期しピットロード出口へとマシンを運んでいく。程なくして各マシンが隊列を整えた状態で最終コーナーを立ちあがってくると、ホームストレート上ではグリーンシグナルが点灯、ここからスーパーGTシリーズ第2戦決勝の戦いの幕が切って落とされた。
「出来る限り追い上げる」と言い残し最後尾21番手からのスタートを切った吉本大樹。すると吉本はその言葉通りスタート直後から怒涛の追い上げを開始する。オープニングラップで最後尾集団の後ろに追い付くと、まずはガイヤルド、ムルシェラゴといったマシンを次々とオーバーテイク。2周目に19番手、3周目で17番手、4周目には16番手に浮上し、そこからさらにペースを上げていく。その勢いはとどまるところを知らず、吉本はトップを行くマシンよりも早いラップを刻みながらオーバーテイクを繰り返し、6周目に14番手、7周目で13番手、9周目には11番手までポジションアップ。更に12周目の時点ではついにトップ10圏内にまで到達。するとこの走りを見たピットからは「今半分抜きました。あと半分残ってます。頑張って」という激励が飛ぶ。その激励に応えるかのように1周2秒~3秒早いペースで前を行くマシンとの差を詰めていった吉本は、ストレートで圧倒的なスピードを見せるポルシェをコーナーで追い詰め、16周目のデグナーコーナーで一気にインに飛び込みオーバーテイク。9番手にまでポジションをあげていく。
当初吉本に与えられたスティント予定は21周。しかしこの時点でも前を行くマシンとの差を一気に詰めていっていた吉本の走りにチームは作戦を変更、そのまま吉本をコース上に止まらせることに。すると吉本は21周目に2コーナー先で更に1台をオーバーテイク、これを見たスタンドの観客からの拍手を背に8番手までポジションを上げていく。このあたりから上位陣が続々とピットインを始めたこともあり、チームはラップタイムとライバル勢との位置関係を見ながら吉本にピットインのタイミングを指示していく。ハイペースで周回を重ねる吉本はこれら他車のピットインもあり更にポジションを上げていく事となり、22周目に6番手、24周目で5番手、25周目には3番手、そして27周目には見かけ上とはいえ何と2番手を走行。最後尾から怒涛の追い上げを見せ、29周目にピットイン、加藤選手に残りのレースを託すこととなった。
残り20周程でステアリングを受けた加藤選手がコースに戻った時点で紫電のポジションは6番手であったものの、すでにピットストップを終えタイヤの温まったダイシンアドバンフェラーリ(81号車)がすぐ背後に迫る。まだタイヤの冷えている紫電はストレートスピードで圧倒的に有利な81号車にかわされ7番手に落ちてしまう。しかし加藤選手は残り少ない周回でさらにポジションをあげるべく81号車のすぐ背後に着け、ハイペースでのアタックをかけていく。ダイシンアドバンフェラーリと加藤選手は2位~5位の集団よりも1秒以上速いペースで距離を縮めていくが、レースも終盤となった46周目、ここに最後の不運が待っていた。シケインで多重クラッシュが発生、これによりコース上にはSC(セーフティーカー)が入ることに。前を行くマシンとの差が詰まった加藤選手は、最後の数周でのポジションアップを期し再スタートを期待したが、レースはSC先導のもと残り周回数が消化されていき、結局レースは最後まで再開されず。最後の追い上げを見せるチャンスを与えられることなく無情にもレースはそのまま終了し、紫電は7位でこの第2戦を終えることとなった。
====================================================================
【吉本大樹コメント】
====================================================================
表示
急遽ドライブすることになったとはいえ、紫電は過去に3度(ポッカ)1000kmでドライブしていますし、フリー走行から僕が集中するべきポイントはレースでした。
フリー走行、予選と加藤さんと共にレースの内容を考えセッティングを繰り返し、予選後に僕がスタートドライバーとしてレースを進めることを決定し、戦略としては面白い戦略を用意していたんですが、残念ながらトラブルに見舞われてしまいピットスタートとなってしまいました。なんとか優勝を!と一丸となっていたので残念ではありますが、もしこれがグリッドに着いたあとに出たトラブルだったらレースにすら参加できていなかったかもしれませんし、グリッドに着く前にトラブルが出て良かったと思わなければなりません。
ここで全ての戦略はゴロっと変わり、出来る事はとにかく追い上げること。スイッチが入りましたよ。レース中、マシンは最高の状態で、終始ハイペースで走らせる事ができました。紫電は圧倒的にストレートが遅い半面、S字などがある東側が速いのでそれを生かして7位までポジションアップさせられました。でも、もし最後にたとえ1周でも再スタートが切られていればあと1つポジションを上げられていたかもしれないのに!とか、1000kmの様な長いレースであれば表彰台にも届いたかもしれないのに!とも考えますが、たらればではレースは成立しませんもんね。ピットスタートだったことを考えれば良いレースが出来たと思います。
思い描いた結果を得る事はできませんでしたが、楽しいレースができました。今回ドライブさせてもらえた事に感謝します。応援して下さった皆さんありがとうございました!
====================================================================
終盤劇的な逆転で今季初勝利を挙げたZENT CERUMO SC430 38号車
SUPER GTの第2戦「KEIHIN SUZUKA 2&4 RACE Opening Special」が4月18日(土)、19日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで開催された。
今大会は、大きな改修が行われた鈴鹿サーキットでの、4輪初開催レースとなる。この改修で、コースの半分ほどが路面も新しくなり、また今季より金曜日の練習走行が無くなったこともあって、各チームは土曜日午前中の公式練習から忙しい週末を過ごすこととなった。
今大会には、GT500クラスにレクサスSC430が5台、GT300クラスに2台のレクサスIS350と2台のカローラアクシオが出場した。
◆予選◆
18日(土)午前8時25分と早い時間から開始された公式練習では、ZENT CERUMO SC430 38号車がトップタイムをマークし、ENEOS SC430 6号車が2番手。
公式予選1回目は午前11時20分から行われ、38号車が再びトップタイム。PETRONAS TOM'S SC430 36号車が3番手で、2台がスーパーラップに進出を決めた。
スーパーラップでも38号車は好走を見せたが2番手に留まり、それでも最前列グリッドを確保。36号車は2列目4番手。スーパーラップ進出を逃した他のレクサス勢は、6号車が10番手、KRAFT SC430 35号車が 11番手、DUNLOP SARD SC430 39号車は14番手となった。
GT300クラスでは、開幕戦で優勝を果たし、40kgのウェイトハンデを積むウェッズスポーツIS350 19号車がスーパーラップに進出し、8番手。COROLLA Axio apr GT 74号車は惜しくもスーパーラップ進出を逃したが、9番手から決勝に臨むこととなった。
◆決勝◆
19日(日)好天に恵まれ、やや暑さを感じる天候の下で、午後2時に52周で競われる決勝レースがスタート。各車グリッド順のまま順当なスタートを切った。
序盤は38号車が首位のMOTUL AUTECH GT-R 1号車を激しく追い、トップ2台が後方を引き離す展開となった。しかし、中盤に給油、タイヤ交換、ドライバー交代のために各車ピットインを行うと、ピットタイミングと作業時間によって順位が変動。先にピットインした36号車は、IMPUL カルソニック GT-R 12号車と38号車にピットアウト時点で先行されるが、すぐに2台をパスし、2位に浮上。
38号車は、RAYBRIG NSX 100号車にも先行され、5位に後退したが、ステアリングを引き付いた立川祐路は素晴らしい追い上げを見せ、30周目、高速130RでアウトからNSX 100号車をパス。前を行く GT-R 12号車も激しく攻めたてた。
後方から迫るNSX勢と、行き詰まるような接近戦での3位争いが展開されたが、残り10周となった43周目、スプーンコーナーへの進入で38号車がGT-R 12号車の前に出て3位に浮上。更に上位を目指して猛追撃を開始した。
速いペースで追い上げる38号車と36号車との差はみるみる縮まり、2位争いが展開されるかと思われた直後、首位を行くGT-R 1号車がペースダウン。この機を逃さず、2台のレクサス SC430は一気にGT-R 1号車を逆転。
勢いに乗る38号車は、首位奪取を狙い36号車を攻め、47周目のシケイン進入でアタック。横に並んだままシケインに進入した2台は、どちらも譲らず、コース外にタイヤを落としながらもそのまま立ち上がっていったが、このバトルは38号車が制し、首位に立った。
レースはその直後にシケインで多重クラッシュが発生。セーフティカーが導入され、残り周回数が少なかったため、セーフティカー先導でチェッカーを受けることとなった。
38号車は今季初勝利。レクサスSC430は1-2フィニッシュを飾った。38号車の立川は、自身の持つSUPER GT(JGTC時代のものも含む)記録を更新する、最多の11勝目を挙げた。
GT300クラスでは、19号車が8位、74号車が9位に入り、2戦連続のポイント獲得を果たした。
- トヨタ自動車(株)モータースポーツ部主査 林博美のコメント:
-
レースの展開としては決して楽ではなかったが、09年型レクサスSC430の実力を結果に結びつけることが出来て本当に嬉しい。セルモ、トムス両チームと、一年半に渡って開発に携わってきた開発スタッフの努力に感謝を表したい。また、応援して頂いた皆様にも心からお礼を申し上げると共に、今日の勝利を分かち合いたいと思う。今後も更なる開発、進化を続け、チャンピオンに向かって頑張って行きたい。
Text & Photo: トヨタ自動車株式会社
気温22度と暖かい日差しの下、ピットビルディングとパドックエリアが大きく改修された鈴鹿サーキットには35,000人の観客が詰めかけた。前日の公式予選で会心の走りをみせポールポジションを獲得した「MOTUL AUTECH GT-R」(#1本山哲/ブノワ・トレルイエ)の本山哲は、決勝レースのスタートを担当。一周目から後続を引き離しにかかった本山に、3周目以降から#38 レクサスSC430が猛然と追い上げてぴたりと背後につけた。#38は盛んに追い越しを狙って攻めたが、本
山は逆転の隙を見せず首位を守ることに成功した。
その後28周目にピットインし、ブノワ・トレルイエにドライバー交代。迅速なピットワークでコースに戻った#1 GT-Rは、前半よりもリードを広げて終盤へと向かった。2位に一時13秒もの大差をつけ、単独走行でレースを終えるかに思われたが、チェッカーフラッグまで5周を残した47周目に突如スローダウン。#36 レクサスSC430にトップの座を奪われ、続いて#38レクサスSC430、#12 GT-Rにも抜かれ、4位となった。
その後コース上でアクシデントがありセーフティカー走行となったため、4位のままフィニッシュ。しかし、#38に抜かれる際にコース上で同車に接触したことにより、27秒加算のペナルティを受けることとなり、11位へと順位を下げた。
開幕の岡山では後方から追い上げて4位となった「IMPULカルソニックGT-R」(#12松田次生/セバスチャン・フィリップ)は、16kgのハンディウェイトを積んで予選5位からレースをスタート。鈴鹿を得意とする地元三重県出身の松田次生がレース前半を担当し、11周目に#3GT-Rをパスして4位に上がった。27周目にセバスチャン・フィリップに交代するためピットイン。32周目には3位となった。
しかし、燃料をセーブする車両の設定だったこともあり、ペースがなかなか上げられず、43周目に#38 SC430に3位を明け渡した。その後、#1 GT-Rが後退したため3位に戻り、チェッカーフラッグを受けた。
「HASEMI TOMICA EBBRO GT-R」(#3 ロニー・クインタレッリ/安田裕信)は、予選3位からクインタレッリがスタート。序盤は3位をキープして周回を重ねたがその後5位にポジションダウン。後半担当の安田は、安定したタイムで周回を重ねた。しかし、47周目のシケイン手前で他車から押し出されてクラッシュし、リタイアとなった。
開幕戦優勝の「HIS ADVAN KONDO GT-R」(#24 ジョアオ・パオロ・デ・オリベリラ/荒聖治)は、オリベイラが予選12位からスタートして、序盤は上位車を次々にパスする勢いを見せた。しかし、その後はペースがあがらず後半交代した荒もリスクを避けて堅実な走りで周回。最終的には8位でレースを終えた。
- 上記の詳細は下記WEBサイトをご覧ください。
- http://www.nismo.co.jp/M_SPORTS/index.html
Text: NISMO
2009年4月19日(日)
決勝
会場:鈴鹿サーキット(5.807km)
天候:予選/曇り 決勝/晴れ
気温:22℃(14:00現在)
路面温度:35℃(14:00現在)
決勝レース:52周(301.964km)
観客:3万5000人(主催者発表)
4月19日(日)、三重県鈴鹿市にある鈴鹿サーキットにおいて2009 オートバックス SUPER GT第2戦「KEIHIN SUZUKA 2&4 RACE」の決勝レースが開催された。
鈴鹿サーキットは、昨シーズン終了後より「観戦・イベントエリアの快適性向上」、「パドック・ピットエリアの利便性・快適性向上」、「レーシングコースのさらなる安全性向上」を目的に大規模改修工事を行った。今回のSUPER GT第2戦は、グランドスタンドやピットビルが一新された鈴鹿サーキットとして初めてのレースとなる。
Honda NSX-GT勢は、今レースよりダウンフォースを増やすべく、リアエンドの空力処理を改良している。また、18号車を除く4台にパドルシフトを採用している。
18日(土)に開催された公式予選において、NSX-GT勢は予選1回目の上位8台で決勝グリッドが争われるスーパーラップに3台が出場した。スーパーラップでは、#17 金石年弘/塚越広大組(KEIHIN NSX)が6番グリッド、#100 井出有治/細川慎弥組(RAYBRIG NSX)が7番グリッド、#18 道上龍/小暮卓史組(ROCKSTAR 童夢 NSX)が8番グリッドを獲得した。また、#32 ロイック・デュバル/中山友貴組(EPSON NSX)は9番グリッド、#8 ラルフ・ファーマン/伊沢拓也組(ARTA NSX)が13番グリッドから決勝レースを迎えることとなった。
19日(日)の決勝日は朝から快晴となり、気温22℃、路面温度35℃という絶好のコンディションとなった。午後2時5分に総勢35台(GT500クラス計14台)のマシンがローリングスタートを切り、52周のレースが始まった。
オープニングラップは、金石選手(#17 KEIHIN NSX)が6番手、井出選手(#100 RAYBRIG NSX)が7番手、小暮選手(#18 ROCKSTAR 童夢 NSX)が8番手、L.デュバル選手(#32 EPSON NSX)が11番手、R.ファーマン選手(#8 ARTA NSX)が12番手を走行する。
6番手を走行する金石選手は、トップグループと同等の1分57秒台で走行、トップから3秒401差で5周をクリアする。決勝は前日の予選時より気温が上昇しているために、タイヤの消耗を含めたコントロールがレースの行方を左右する展開が予想された。
9周目、井出選手(#100 RAYBRIG NSX)が金石選手(#17 KEIHIN NSX)をパスして6番手に浮上。次周にはR.ファーマン選手(#8 ARTA NSX)が9番手に浮上し、13周目には6番手を走行する#100 RAYBRIG NSXとトップとのタイム差は7秒570。続いて7番手に#17 KEIHIN NSX、さらに8番手へ浮上した#8 ARTA NSX、9番手に#18 ROCKSTAR 童夢 NSXが連なって走行する。#32 EPSON NSXは13番手に後退している。
21周終了時に、先陣を切って#32 EPSON NSXがドライバー交代のピットインを敢行。L.デュバル選手から中山選手にバトンタッチしてコースに復帰する。続いて23周終了時に#18 ROCKSTAR 童夢 NSXが道上選手にドライバー交代をする。26周終了時には、#8 ARTA NSXもドライバー交代を敢行し、次周に#100 RAYBRIG NSXもリアタイヤのみのタイヤ交換を行う。
ドライバー交代時のピット作業でリアタイヤのみの交換ですばやくコースに復帰した#100 RAYBRIG NSXと#8 ARTA NSXは、5番手と6番手へポジションを上げることに成功する。
35周を終えた時点で、#100 RAYBRIG NSXの細川選手が、トップから16秒510差の5番手、#8 ARTA NSXの伊沢選手が6番手、#18 ROCKSTAR 童夢 NSXの道上選手が9番手、#17 KEIHIN NSXの塚越選手が11番手、#32 EPSON NSXの中山選手が13番手を走行する。
後半戦に入り、好調な走りをみせて追い上げを図る#100 RAYBRIG NSXと#8 ARTA NSXは、3位争いの2台に追いつき、激しいバトルを繰り広げ始める。
残り10周を切り、6番手を走る#8 ARTA NSXと3番手のタイム差は約2秒。しかし、45周目のスプーンカーブで伊沢選手がオーバーランを喫し、コースに復帰するものの7番手に後退する。さらに、6番手に後退した#100 RAYBRIG NSXが48周目のシケイン入口で前車に追突。この追突により右側のサイドウオールに接触した前車を避けようとした#8 ARTA NSXがクラッシュしてマシンを大きく損傷し、無念のリタイアとなった。このアクシデントで2台のマシン撤去が必要になったため、セーフティカーが入る展開となった。また、直後となる49周目のS字コーナーでは、再び#100 RAYBRIG NSXが他車と接触してスピンを喫し、エスケープゾーンにストップした。
このアクシデントで、いったんホームストレート上で各車が停止し、順位が整えられてからセーフティカーの先導がスタートするものの、この時点で残り2周しか残っておらず、レースはセーフティカーが先導したままチェッカーフラッグを受けることとなった。
この結果、優勝は#38 ZENT CERUMO SC430。#18 ROCKSTAR 童夢 NSXの道上選手が5位、#17 KEIHIN NSXの塚越選手が6位、#32 EPSON NSXの中山選手が9位となった。#100 RAYBRIG NSXは接触行為に対してペナルティも科され、1周遅れの12位となった。
コメント
- 白井 裕(Hiroshi Shirai)|NSX-GTプロジェクト・プロジェクトリーダー
-
「新生鈴鹿のオープニングレースであり、Hondaファンシートでご声援いただいているファンの皆様のためにもいい結果を出したいと思っていました。ですから、今回の5位、6位の結果には満足していません。再舗装された東コースの路面に最適なセッティングを2日間の短いセッションでまとめきれず、結果としてライバルたちに差をつけられました。次戦の富士は、長いストレートにあわせた空力面でのセッティングが重要ですので、対策を講じたいと思います」
- 道上龍選手(5位 #18 ROCKSTAR 童夢 NSX)
-
「前回の岡山では2位を獲得し、30kgのウエイトハンデを搭載しての戦いになりましたが、ウエイトよりもマシンのセットアップに苦戦したために満足なレース運びができませんでした。しかしながら、結果的には5位で貴重なポイントを獲得することができました。シリーズタイトルを目指してシーズンを戦っている中では、苦しいレースでツキを味方にできたことはよかったと思います」
- 小暮卓史選手(5位 #18 ROCKSTAR 童夢 NSX)
-
「マシンのセッティングに苦しみましたが、その中でベストを尽くしました。予選は8番手でしたがレースでは着実に走りきり、貴重なデータと5位のポイントを取ることができました。マシンは確実によくなっていますが、さらに上位を目指すためにも、まだまだやらなければいけないことがあります。次戦の富士ではさらにウエイトが課せられますが、得意としているコースなのでがんばります」
Text & Photo: Honda Motor Co., Ltd.
GT500クラス #38ZENT CERUMO SC430
リチャード・ライアン
今日はすごくエキサイティングでした。僕らにとってだけじゃなく、ファンの皆さんにとってもエキサイティングだったんじゃないでしょうか。
予想もつかない結果になりましたね。
僕らはハードタイヤでスタートしたので、序盤は慎重に走るよう心がけました。その後、
2周目から10周目にかけてブリヂストンタイヤがすばらしいパフォーマンスを発揮してくれたので、モトヤマにプレッシャーを掛けていき、
抜こうと思いましたが、中々抜けませんでした。
そのうち、周回遅れのGT300につかえるようになり、彼らもレースをしているのでそれを尊重しつつ、
自分もリスクを避けて走らざるを得なくて、モトヤマに有利な状況になりました。
ピットストップではポジションダウンすることになってしまいましたが、
その後のタチカワはすばらしい走りでポジションを取り戻してくれましたね。
立川 祐路
色々あってよく憶えていません(笑)
ピットアウトするときにエンジンの掛かりが悪くて順位を下げてしまいましたが、クルマには自信がありました。
しばらくは#12の後ろを走ることになりましたが、中々抜くことができませんでした。
でもここでタイヤを使いたくなかったので我慢してついていったんですけど、そのうちどんどん前が離れていったので、終盤は頑張りました。
130Rでダートに押し出されたときは危なかったです。
終盤は、みんなタイヤがきつくなってるようでしたが、僕らのクルマは平気でした。
(36号車とのバトルについて)レクサス同士でぶつかっちゃいけないと思いましたが、僕のほうが有利な状況でしたし、
勢いに乗ってましたから、『これはもういくしかない』と思ったんです。行くなら一発で決めるしかないと思い、いきました。
GT300クラス #33HANKOOK PORCHE
影山 正美
去年の最終戦から全くテストをしていなくて、岡山も出ていなかったので、去年の最終戦の延長上でセッティングを考えました。
ロングランをやってなかったので、タイヤがどこまで持つかもわからず、序盤のうちにマージンが欲しかったので頑張って走りました。
12秒くらいマージンを築いて木下さんに渡しました。
ハンコックタイヤはずっと木下さんが開発をしてきて、僕は去年から参加させてもらいましたが、最初に乗ったときは僕もびっくりしましたよ。
でも、シーズンの中盤辺りから良くなってきて、最終戦は本来なら勝ってる状況だったんですけど、僕のミスで落としてしまいました。
その後はGTを続けるかどうか、という方向に話が行ってしまって、
オフの間はずっと僕と木下さんで話を続けて半ば無理やり説得して4戦参加ということになりました。
木下 みつひろ
影山君がいいペースでマージンを築いてくれて、それをキープしながら最後まで行きたかったんですが、
RX-7がタイヤ無交換で5秒後ろまで迫ってきたので、その後は様子を見ながらペースをコントロールして走りました。
ハンコックタイヤの開発を始めた頃は、ストレートでまっすぐ走らないような状態でしたが、漸くここまでこれました。
この間ずっと結果が出ないジレンマと戦ってきましたが、本当にいいタイヤが出来、結果を出すこともできたので良かったです。
まとめ:Kazuhisa SUEHIRO
KEIHIN SUZUKA 2&4 RACE -RIJ- (2009/04/19) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2009 AUTOBACS SUPER GT Round 2 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | Class | Cls Pos | No | Car Model | Driver | Tire | Wh | Lap | Total_Time Behind |
1 | 500 | 1 | 38 | ZENT CERUMO SC430 LEXUS SC430 | 立川 祐路 リチャード・ライアン | BS | 10 | 52 | 1:54'52.997 |
2 | 500 | 2 | 36 | PETRONAS TOM'S SC430 LEXUS SC430 | 脇阪 寿一 アンドレ・ロッテラー | BS | | 52 | 1.888 |
3 | 500 | 3 | 12 | IMPUL カルソニック GT-R NISSAN GT-R | 松田 次生 セバスチャン・フィリップ | BS | 16 | 52 | 5.210 |
4 | 500 | 4 | 6 | ENEOS SC430 LEXUS SC430 | 伊藤 大輔 ビヨン・ビルドハイム | BS | 2 | 52 | 9.585 |
5 | 500 | 5 | 18 | ROCKSTAR 童夢 NSX HONDA NSX | 道上 龍 小暮 卓史 | BS | 30 | 52 | 13.897 |
6 | 500 | 6 | 17 | KEIHIN NSX HONDA NSX | 金石 年弘 塚越 広大 | BS | 12 | 52 | 15.354 |
7 | 500 | 7 | 35 | KRAFT SC430 LEXUS SC430 | 石浦 宏明 大嶋 和也 | BS | 4 | 52 | 17.532 |
8 | 500 | 8 | 24 | HIS ADVAN KONDO GT-R NISSAN GT-R | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 荒 聖治 | YH | 40 | 52 | 20.330 |
9 | 500 | 9 | 32 | EPSON NSX HONDA NSX | ロイック・デュバル 中山 友貴 | DL | 8 | 52 | 24.063 |
10 | 500 | 10 | 39 | DUNLOP SARD SC430 LEXUS SC430 | アンドレ・クート 平手晃平 | DL | | 52 | 25.904 |
11 | 500 | 11 | 1 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R | 本山 哲 ブノワ・トレルイエ | BS | | 52 | 33.361 |
12 | 500 | 12 | 100 | RAYBRIG NSX HONDA NSX | 井出 有冶 細川 慎弥 | BS | 6 | 51 | 1Lap |
13 | 300 | 1 | 33 | HANKOOK PORSCHE PORSCHE 911 GT3 RSR | 木下みつひろ 影山 正美 | HK | | 48 | 4Laps |
14 | 300 | 2 | 7 | M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7 MAZDA RX-7 | 谷口 信輝 折目 遼 | YH | 22 | 48 | 4Laps |
15 | 300 | 3 | 46 | エスロード MOLA Z NISSAN FAIRLADY Z | 星野 一樹 柳田 真孝 | YH | 8 | 48 | 4Laps |
16 | 300 | 4 | 11 | JIMGAINER ADVAN F430 FERRARI F430 | 田中哲也 平中 克幸 | YH | 16 | 48 | 4Laps |
17 | 300 | 5 | 43 | ARTA Garaiya ASL Garaiya GT300VQ | 新田 守男 高木 真一 | MI | 30 | 48 | 4Laps |
18 | 300 | 6 | 81 | ダイシン アドバン Ferrari FERRARI F430 | 青木孝行 藤井 誠暢 | YH | | 48 | 4Laps |
19 | 300 | 7 | 2 | プリヴェ アップル 紫電 MOONCRAFT SHIDEN | 加藤 寛規 吉本 大樹 | YH | 10 | 48 | 4Laps |
20 | 300 | 8 | 19 | ウェッズスポーツIS350 LEXUS IS350 | 織戸 学 片岡龍也 | YH | 40 | 48 | 4Laps |
21 | 300 | 9 | 74 | COROLLA Axio apr GT TOYOTA COROLLA Axio | 井口卓人 国本 雄資 | MI | 12 | 48 | 4Laps |
22 | 300 | 10 | 26 | UP START タイサンポルシェ PORSCHE 911GT3RS | 黒澤 治樹 阿部翼 | YH | 2 | 48 | 4Laps |
23 | 300 | 11 | 31 | avex apr COROLLA Axio TOYOTA COROLLA Axio | 坂本 雄也 山内英輝 | YH | 4 | 48 | 4Laps |
24 | 500 | 13 | 3 | HASEMI TOMICA EBBRO GT-R NISSAN GT-R | ロニー・クインタレッリ 安田裕信 | MI | | 47 | 5Laps |
25 | 500 | 14 | 8 | ARTA NSX HONDA NSX | ラルフ・ファーマン 伊沢 拓也 | BS | 22 | 47 | 5Laps |
26 | 300 | 12 | 5 | マッハGOGOGO車検320Rマッハ号 VEMAC RD320R | 玉中 哲二 赤鮫オヤジ | YH | | 47 | 5Laps |
27 | 300 | 13 | 88 | triple a ガイヤルド RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 松田 秀士 坂本 祐也 | YH | | 47 | 5Laps |
28 | 300 | 14 | 55 | J-TRUST F-PRO おーとキット ポルシェ PORSCHE 911GT3 | 山岸 大 小泉洋史 | YH | | 47 | 5Laps |
29 | 300 | 15 | 111 | 石松 with ARKTECH GT3 PORSCHE 911 GT3 RSR | 壷林 貴也 池田大祐 | KH | | 46 | 6Laps |
30 | 300 | 16 | 10 | JIMGAINER ADVAN F360 FERRARI F360 | 植田 正幸 川口正敬 | YH | | 46 | 6Laps |
31 | 300 | 17 | 30 | RECKLESS KUMHO IS350 LEXUS IS350 | 佐々木 孝太 山野直也 | KH | 6 | 45 | 7Laps |
32 | 300 | 18 | 666 | FieLDS BOMEX 320R VEMAC 320R | 周防 彰悟 山下 潤一郎 | KH | | 42 | 10Laps |
---- 以上規定周回(GT500:35Laps / GT300:33Laps)完走 ---- |
- | 300 | - | 66 | triple a ムルシェ RG-1 LAMBORGHINI MURCIELAGO RG-1 | 山西 康司 余郷敦 | YH | | 23 | 29Laps |
- | 300 | - | 110 | KUMHO ”ARKTECH SG-1” PORSCHE BOXSTER | 谷川 達也 キムハンボン | KH | | 10 | 42Laps |
- | 300 | - | 87 | giraffa ガイヤルド RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 井入 宏之 和田久 | YH | | 5 | 47Laps |
- Fastest Lap(GT500): CarNo.38 ZENT CERUMO SC430 (リチャード・ライアン) 1'56.817
- Fastest Lap(GT300): CarNo.33 HANKOOK PORSCHE (影山 正美) 2'06.738
- CarNo.1,100は、2009 SGT-SpR 第30条1 a) (接触行為) 違反により競技結果に27秒を加算した。
- CarNo.100は、2009 SGT-SpR 第30条1 a) (接触行為) 違反により競技結果に27秒を加算および罰金5万円を課した。
鈴鹿サーキットのリニューアル後のこけら落としとなった2009オートバックス スーパーGT第2戦
「ケーヒン鈴鹿2&4レース オープニングスペシャル」は4月19日に決勝を行い、#38ZENT CERUMO
SC430(立川祐路/リチャード・ライアン組)が優勝した。
レースはポールから独走状態を築いていた#1MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・
トレルイエ組)がタイヤトラブルで終盤スローダウン、さらに多重クラッシュの発生でセーフティーカーランのまま終了と、
大荒れの展開となった。
また、GT300クラスはポールポジションの#33HANKOOK PORCHE(木下みつひろ/影山正美組)が優勝。ハンコックタイヤに念願の初優勝をもたらした。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:35,000人)
決勝レースは午後2時にフォーメーション開始。
この時点でスターターモーターのトラブルからグリッドにつけなかった#2紫電がピットスタートとなった。
ホールショットを奪ったのはGT500ポールポジションの#1モチュールGT-R。スタートドライバーは本山だ。
本山は2位以下の接近戦に乗じて後続を突き放しにかかるが、2番手の#38ZENT SCがじわじわと差を詰めてくる。
こちらのドライバーはライアンだ。
38号車はハードタイヤでスタートしており、ライアンは序盤意図的に慎重な走りを心がけていたが、
タイヤに熱の入った3周目辺りから本山にプレッシャーを掛け始めたのだ。
コースのあちこちでインを狙ってくるライアンを巧みなライン取りで凌ぐ本山。
2台がドッグファイトを繰り広げるうちに3位の#3トミカGT-Rを駆るロニー・クインタレッリ、
4位の#36ペトロナスSCを駆るアンドレ・ロッテラー、5位の#12カルソニックGT-Rを駆る松田次生らも接近、
7周目に入ったところでトップ集団が5台に膨れ上がった。
このあたりからGT300の周回遅れが出始め、本山はこれを巧みに利用しながら徐々にライアンとの差を広げ始める。
その後方では8周目に#3クインタレッリをかわして#36ロッテラーが3位浮上。ロッテラーはライアンとの差も削り取っていく。
一方ライアンは周回遅れの処理に慎重になり、
かつ後方から執拗に攻め立てるロッテラーを押さえ込んでいるうちに徐々に本山に差を広げられることになる。
20周を消化した頃には1位2位の差は7秒以上に達した。
レース中盤、18周終わりで#39サードSCがピットインしたのを皮切りに各チームともルーティンストップに取り掛かる。
上位陣では3位のペトロナスSCが丁度半分の26周終わり、2位ZENT SCは27周終わりでピットに向かった。
ところがZENTはピットアウト時のエンジン再始動に手間取り、同時にピットインした#12カルソニックGT-R、
#100レイブリックNSXらの後ろでコース復帰することになった。
更に、冷えたタイヤでペースの上がらないうちに既に1周前でピットストップを済ませたペトロナスSCにも抜かれてしまい、
ZENTは暫定7位に後退してしまった。
それでもZENT SCを駆る立川は31周目の130RでレイブリックNSXの細川慎弥に大胆にアウトから被せて抜き去ると、41周目のスプーンでカルソニックGT-Rのセバスチャン・フィリップをも攻略、この間に全車がピットストップを終えた結果、3位まで順位を挽回してきた。
だがこの時点でトップのモチュールGT-Rは既に12秒以上も前方に遠ざかってしまっている。
トップのモチュールは28周終わりでピットイン。トレルイエに交代して暫定3位でピットアウトすると、全車がピットストップを終えた32周終わりで再びトップに返り咲く。
この時点では、このまま1号車が何者にも順位を脅かされずにポール・トゥ・ウィンを達成するものと思われた。
ところが。
右リヤタイヤを使い切ってしまったモチュールGT-Rが終盤突然のスローダウン。
ラップタイムが2分台に低迷した挙句、とうとう47周目には2位ペトロナス、3位ZENTのSC430勢に追いつかれてしまい、
バックストレッチでこの2台に立て続けに抜かれて3位に落ちてしまう。
更にこの際、#38立川をアウト側のダートに押し出したトレルイエの行為に対してレース後27秒加算のペナルティが下り、
結局モチュールGT-Rは優勝はおろかポイント獲得すらならない11位でこのレースを終えることとなってしまった。
これでGT500のトップ争いは#36ペトロナス、#38ZENTの2台のレクサスSC430の一騎打ちとなり、
48周目のシケインで一気に#36脇阪のアウト側に飛び込んだ#38立川が接触しながら半ば強引にトップを奪い取った。
しかし波乱はそれだけでは終わらなかった。
立川がトップに立った直後、130R出口で#100レイブリックNSXと#3トミカGT-Rが接触。
これに#8ARTA NSX、#30レクリスIS350らがまきこまれての多重クラッシュが発生。
3号車はフロントを大破してシケイン手前にストップ。
100号車はそのまま走行を続け、S字に入ったところで周回遅れの#666ヴィーマックにも接触してグラベルに飛び出してしまった。
これにより、49周目にセーフティーカーが導入され、レースはフルコースイエローのまま52周を消化して終了、
ZENTセルモSCが今季初勝利を挙げた。
これにより立川は通算勝利数を11に伸ばし、これまで1位タイだった本山を上回って単独1位となった。
GT300クラスは後方の接戦を尻目に序盤からトップを独走した#33ハンコックポルシェが一度もトップを脅かされることなく48周を走り切り、
ハンコックタイヤに念願の初勝利をもたらした。
2位にはタイヤ無交換という大胆な作戦で#33ハンコックを5秒差まで追い上げた#7 M7 MUTIARA
MOTORS雨宮RX-7(谷口信輝/折目遼組)が入り、#46エスロードMOLA Z(星野一樹/柳田真孝組)が3位。
ピットスタートとなった#2紫電は今回から加わった吉本大樹がスタートから積極的に順位を上げた結果、
7位まで挽回して見事ポイントを獲得した。
次戦はゴールデンウィーク恒例の富士スピードウェイ、5月4日決勝だ。
今回は100km短縮されて400kmでの戦いとなる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
■GT500 Class
1
1 MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
*本山 哲 / ブノワ・トレルイエ
BS
*1'53.487
2
38 ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路 / *リチャード・ライアン
BS 10
*1'53.733
3
3 HASEMI TOMICA EBBRO GT-R
NISSAN GT-R
*ロニー・クインタレッリ / 安田 裕信
MI
*1'53.790
4
36 PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一 / *アンドレ・ロッテラー
BS
*1'53.948
5
12 IMPUL カルソニック GT-R
NISSAN GT-R
*松田 次生 / セバスチャン・フィリップ
BS 16
*1'54.124
6
17 KEIHIN NSX
HONDA NSX
*金石 年弘 / 塚越 広大
BS 12
*1'54.308
7
100 RAYBRIG NSX
HONDA NSX
*井出 有冶 / 細川 慎弥
BS 6
*1'54.478
8
18 ROCKSTAR 童夢 NSX
HONDA NSX
道上 龍 / *小暮 卓史
BS 30
*1'54.668
9
32 EPSON NSX
HONDA NSX
*ロイック・デュバル / 中山 友貴
DL 8
1'54.706
10
6 ENEOS SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔 / *ビヨン・ビルドハイム
BS 2
1'54.750
11
35 KRAFT SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明 / *大嶋 和也
BS 4
1'54.945
12
24 HIS ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R
*ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ / 荒 聖治
YH 40
1'55.129
13
8 ARTA NSX
HONDA NSX
*ラルフ・ファーマン / 伊沢 拓也
BS 22
1'55.218
14
39 DUNLOP SARD SC430
LEXUS SC430
*アンドレ・クート / 平手 晃平
DL
1'55.664
■GT300 Class
1
33 HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 RSR
木下 みつひろ / *影山 正美
HK
*2'03.836
2
81 ダイシン アドバン Ferrari
FERRARI F430
青木 孝行 / *藤井 誠暢
YH
*2'05.379
3
7 M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
MAZDA RX-7
*谷口 信輝 / 折目 遼
YH 22
*2'05.414
4
2 プリヴェ アップル 紫電
MOONCRAFT SHIDEN
加藤 寛規 / *吉本 大樹
YH 10
*2'05.757
5
46 エスロード MOLA Z
NISSAN FAIRLADY Z
*星野 一樹 / 柳田 真孝
YH 8
*2'05.826
6
43 ARTA Garaiya
ASL Garaiya GT300VQ
*新田 守男 / 高木 真一
MI 30
*2'06.422
7
11 JIMGAINER ADVAN F430
FERRARI F430
*田中 哲也 / 平中 克幸
YH 16
*2'06.493
8
19 ウェッズスポーツIS350
LEXUS IS350
*織戸 学 / 片岡 龍也
YH 40
*2'06.754
9
74 COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COROLLA Axio
*井口 卓人 / 国本 雄資
MI 12
2'07.266
10
88 triple a ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
*松田 秀士 / 坂本 祐也
YH
2'07.522
11
26 UP START タイサンポルシェ
PORSCHE 911GT3RS
*黒澤 治樹 / 阿部 翼
YH 2
2'08.111
12
30 RECKLESS KUMHO IS350
LEXUS IS350
*佐々木 孝太 / 山野 直也
KH 6
2'08.354
13
31 avex apr COROLLA Axio
TOYOTA COROLLA Axio
*坂本 雄也 / 山内 英輝
YH 4
2'08.402
14
5 マッハGOGOGO車検320Rマッハ号
VEMAC RD320R
*玉中 哲二 / 赤鮫 オヤジ
YH
2'08.745
15
55 J-TRUST F-PRO おーとキット ポルシェ
PORSCHE 911GT3
*山岸 大 / 小泉 洋史
YH
2'09.512
16
111 石松 with ARKTECH GT3
PORSCHE 911 GT3 RSR
*壷林 貴也 / 池田 大祐
KH
2'10.028
17
666 FieLDS BOMEX 320R
VEMAC 320R
*周防 彰悟 / 山下 潤一郎
KH
2'10.372
18
10 JIMGAINER ADVAN F360
FERRARI F360
植田 正幸 / *川口 正敬
YH
2'10.691
19
87 giraffa ガイヤルド RG-3
LAMBORGHINI GALLARDO RG-3
*井入 宏之 / 和田 久
YH
2'10.938
20
110 KUMHO "ARKTECH SG-1"
PORSCHE BOXSTER
*谷川 達也 / キム ハンボン
KH
2'08.866
21
66 triple a ムルシェ RG-1
LAMBORGHINI MURCIELAGO RG-1
*山西 康司 / 余郷 敦
YH
-
鈴鹿サーキットで開催されている、2009スーパーGT第2戦の決勝前フリー走行は、#6ENEOS SC430(伊藤大輔/ビヨン・
ビルドハイム組)がトップタイム。
ポールシッターの#1MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)はトップから0.244秒差の5番手だった。
GT300クラスは#81ダイシン アドバン Ferrari(青木孝行/藤井誠暢組)がトップ。#33HANKOOK
PORCHE(影山正美/木下みつひろ組)はクラス13番手に終わった。
決勝日を迎えた鈴鹿サーキットは昨日に引き続き快晴。
気温の上昇とそのレースへの影響が予想される中、スーパーGTのフリー走行はJSB1000に続いて午前8時50分より30分間で行われた。
#6エネオスSCは開始早々からトップに立つ。
タイムは1分58秒台から始まって最終的には1分55秒615まで短縮してきた。
2位以下も6号車に僅差で続き、7番手の#36ペトロナスSCまでが1秒以内。
ポールシッターの1号車は5番手でこのセッションを終えた。
GT500クラスは全車大きなトラブルもなく30分間の走行を終了、午後の決勝レースに臨むこととなった。
GT300クラスも、走りはじめから#81ダイシンフェラーリが快調に周回を重ねる。
こちらは2分06秒651を記録、8番手の#43ARTAガライヤまでが1秒以内だが、
ポールシッターの#33ハンコックポルシェはここではクラス13位に終わる。
また、昨日の予選で不通過となった#110ボクスター、#66ムルシエラゴはそれぞれクラス16位、9位につけ、
決勝レースへの出走を認められた。
一方、昨日の公式練習でトラブルが発生して予選出走を取りやめた#808BMW Z4はこのセッションでも走行を見合わせ、
今回は不参加となる見込みだ。
決勝レースはこの後午後2時より52周で行われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
KEIHIN SUZUKA 2&4 RACE -RIJ- (2009/04/19) Free Practice Weather:Fine Course:Dry
2009 AUTOBACS SUPER GT Round 2 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | Class | Cls Pos | No | Car Maker Model | Driver | Tire | Wh | Time | Behind | km/h |
1 | 500 | 1 | 6 | ENEOS SC430 LEXUS SC430 | 伊藤 大輔 ビヨン・ビルドハイム | BS | 2 | 1'55.615 | - | 180.817 |
2 | 500 | 2 | 12 | IMPUL カルソニック GT-R NISSAN GT-R | 松田 次生 セバスチャン・フィリップ | BS | 16 | 1'55.694 | 0.079 | 180.694 |
3 | 500 | 3 | 38 | ZENT CERUMO SC430 LEXUS SC430 | 立川 祐路 リチャード・ライアン | BS | 10 | 1'55.767 | 0.152 | 180.580 |
4 | 500 | 4 | 39 | DUNLOP SARD SC430 LEXUS SC430 | アンドレ・クート 平手晃平 | DL | | 1'55.827 | 0.212 | 180.486 |
5 | 500 | 5 | 1 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R | 本山 哲 ブノワ・トレルイエ | BS | | 1'55.859 | 0.244 | 180.437 |
6 | 500 | 6 | 32 | EPSON NSX HONDA NSX | ロイック・デュバル 中山 友貴 | DL | 8 | 1'56.398 | 0.783 | 179.601 |
7 | 500 | 7 | 36 | PETRONAS TOM'S SC430 LEXUS SC430 | 脇阪 寿一 アンドレ・ロッテラー | BS | | 1'56.443 | 0.828 | 179.532 |
8 | 500 | 8 | 8 | ARTA NSX HONDA NSX | ラルフ・ファーマン 伊沢 拓也 | BS | 22 | 1'56.644 | 1.029 | 179.222 |
9 | 500 | 9 | 24 | HIS ADVAN KONDO GT-R NISSAN GT-R | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 荒 聖治 | YH | 40 | 1'56.693 | 1.078 | 179.147 |
10 | 500 | 10 | 3 | HASEMI TOMICA EBBRO GT-R NISSAN GT-R | ロニー・クインタレッリ 安田裕信 | MI | | 1'57.050 | 1.435 | 178.601 |
11 | 500 | 11 | 18 | ROCKSTAR 童夢 NSX HONDA NSX | 道上 龍 小暮 卓史 | BS | 30 | 1'57.305 | 1.690 | 178.212 |
12 | 500 | 12 | 100 | RAYBRIG NSX HONDA NSX | 井出 有冶 細川 慎弥 | BS | 6 | 1'57.387 | 1.772 | 178.088 |
13 | 500 | 13 | 17 | KEIHIN NSX HONDA NSX | 金石 年弘 塚越 広大 | BS | 12 | 1'57.575 | 1.960 | 177.803 |
14 | 500 | 14 | 35 | KRAFT SC430 LEXUS SC430 | 石浦 宏明 大嶋 和也 | BS | 4 | 1'58.184 | 2.569 | 176.887 |
15 | 300 | 1 | 81 | ダイシン アドバン Ferrari FERRARI F430 | 青木孝行 藤井 誠暢 | YH | | 2'06.651 | 11.036 | 165.061 |
16 | 300 | 2 | 2 | プリヴェ アップル 紫電 MOONCRAFT SHIDEN | 加藤 寛規 吉本 大樹 | YH | 10 | 2'07.047 | 11.432 | 164.547 |
17 | 300 | 3 | 7 | M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7 MAZDA RX-7 | 谷口 信輝 折目 遼 | YH | 22 | 2'07.175 | 11.560 | 164.381 |
18 | 300 | 4 | 46 | エスロード MOLA Z NISSAN FAIRLADY Z | 星野 一樹 柳田 真孝 | YH | 8 | 2'07.186 | 11.571 | 164.367 |
19 | 300 | 5 | 19 | ウェッズスポーツIS350 LEXUS IS350 | 織戸 学 片岡龍也 | YH | 40 | 2'07.289 | 11.674 | 164.234 |
20 | 300 | 6 | 11 | JIMGAINER ADVAN F430 FERRARI F430 | 田中哲也 平中 克幸 | YH | 16 | 2'07.486 | 11.871 | 163.980 |
21 | 300 | 7 | 74 | COROLLA Axio apr GT TOYOTA COROLLA Axio | 井口卓人 国本 雄資 | MI | 12 | 2'07.556 | 11.941 | 163.890 |
22 | 300 | 8 | 43 | ARTA Garaiya ASL Garaiya GT300VQ | 新田 守男 高木 真一 | MI | 30 | 2'07.582 | 11.967 | 163.857 |
23 | 300 | 9 | 66 | triple a ムルシェ RG-1 LAMBORGHINI MURCIELAGO RG-1 | 山西 康司 余郷 敦 | YH | | 2'07.736 | 12.121 | 163.659 |
24 | 300 | 10 | 88 | triple a ガイヤルド RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 松田 秀士 坂本 祐也 | YH | | 2'08.226 | 12.611 | 163.034 |
25 | 300 | 11 | 30 | RECKLESS KUMHO IS350 LEXUS IS350 | 佐々木 孝太 山野直也 | KH | 6 | 2'08.787 | 13.172 | 162.324 |
26 | 300 | 12 | 5 | マッハGOGOGO車検320Rマッハ号 VEMAC RD320R | 玉中 哲二 赤鮫オヤジ | YH | | 2'08.949 | 13.334 | 162.120 |
27 | 300 | 13 | 33 | HANKOOK PORSCHE PORSCHE 911 GT3 RSR | 木下 みつひろ 影山正美 | HK | | 2'09.106 | 13.491 | 161.923 |
28 | 300 | 14 | 26 | UP START タイサンポルシェ PORSCHE 911GT3RS | 黒澤 治樹 阿部翼 | YH | 2 | 2'09.184 | 13.569 | 161.825 |
29 | 300 | 15 | 31 | avex apr COROLLA Axio TOYOTA COROLLA Axio | 坂本 雄也 山内英輝 | YH | 4 | 2'09.383 | 13.768 | 161.576 |
30 | 300 | 16 | 110 | KUMHO "ARKTECH SG-1" PORSCHE BOXSTER | 谷川 達也 キムハンボン | KH | | 2'10.361 | 14.746 | 160.365 |
31 | 300 | 17 | 87 | giraffa ガイヤルド RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 井入 宏之 和田久 | YH | | 2'11.690 | 16.075 | 158.746 |
32 | 300 | 18 | 10 | JIMGAINER ADVAN F360 FERRARI F360 | 植田 正幸 川口正敬 | YH | | 2'12.792 | 17.177 | 157.428 |
33 | 300 | 19 | 666 | FieLDS BOMEX 320R VEMAC 320R | 周防 彰悟 山下 潤一郎 | KH | | 2'12.941 | 17.326 | 157.252 |
34 | 300 | 20 | 111 | 石松 with ARKTECH GT3 PORSCHE 911 GT3 RSR | 壷林 貴也 池田大祐 | KH | | 2'13.296 | 17.681 | 156.833 |
35 | 300 | 21 | 55 | J-TRUST F-PRO おうとキット ポルシェ PORSCHE 911GT3 | 山岸 大 小泉洋史 | YH | | 2'14.929 | 19.314 | 154.935 |
No.110、66 フリー走行の結果により、決勝レースへの出走を認めた。
ペナルティ
N0.30 罰金2万円を課した。(SGT SpR第31条(信号表示)違反)
新装なった鈴鹿サーキットにSUPER GTが帰って来た。グランドスタンドやピットビルなどが一新されたほか、安全性を確保するために数箇所のランオフエリアも広がり東コースの舗装もやり直された。
4月18日、薄曇りの朝に練習走行が行われ「MOTUL AUTECH GT-R」(#1本山哲/ブノワ・トレルイエ)は3位と好位置につけた。また16kgのハンディウェイトを搭載した「IMPUL カルソニック GT-R」(#12松田次生/セバスチャン・フィリップ)が4位、HASEMI TOMICA EBBRO GT-R」(#3ロニー・クインタレッリ/安田裕信)が5位につけた。前回優勝で40kgのハンディを搭載した「HIS ADVAN KONDO GT-R」(#24ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/荒聖治)は13位だった。
11時20分、徐々に晴れてきた鈴鹿は気温18℃。予選1回目は30分間の混走から始まった。GT500の参加台数は開幕戦より1台少ない
14台。セッションは開始早々に1台のGT300車両が130R先でクラッシュして赤旗中断となったが、再開後にまずトレルイエがコースインして基準タイムをクリア。そして本山に交代して、セッション終盤に1分54秒388でトップに立った。#3 GT-Rは7位、#12 GT-Rは8位、#24 GT-Rは9位だった。
GT300の専有走行枠を挟んで、12時20分より10分間のGT500専有走行枠。残り3分の時点で本山が1分54秒128で2位につけたが逆
転され3位に。しかし本山はもう1周アタックを続け1分53秒995へタイムアップして再び2位へつけてチェッカー。スーパーラップ(SL)進出を果たすこととなった。#12 GT-Rは4位、#3 GT-Rは6位でそれぞれSLへ駒を進めたが、#24 GT-Rはクリアラップが取れず12位でSL進出はならなかった。
15時6分、GT500のSLがスタート。3番目に登場した#3 GT-Rのクインタレッリは、1分53秒790のタイムでその時点でのトップに立った。5番目には#12 GT-Rの松田が登場したが、デグナーカーブの1個目でやや突っ込みすぎてタイムロスを喫し1分54秒124で#3 GT-Rに続いた。7番目にコースインした#1 GT-Rの本山はスムーズなラインを走り、セクター1からセクター3まで次々にベストタイムをマーク。最後までスピードを緩めることなく1分53秒487でトップを奪った。最後に走行した車両は1分53秒733と本山のタイムに及ばず、本山は03年開幕戦(岡山)以来6年ぶりGT500で2回目となるポールポジションを獲得。#3 GT-Rは3位、#12 GT-Rは5位とトップ5のうち3台をGT-Rが占めるという予選結果になった。
「朝から順調に走れていていましたが前回が残念な結果だったので気合を入れてきました。ポールポジションを取れたというせっかくのチャンスなので、明日はいい結果を残したいです」と本山。既に決勝レースを見据えていた。
- 上記の詳細は下記WEBサイトをご覧ください。
- http://www.nismo.co.jp/M_SPORTS/index.html
Text: NISMO
本年7月19日に決勝レースを開催する予定の第16回十勝24時間レースだが、大会組織委員会(インターランド株式会社代表取締役、石毛照三委員長)は17日、同レースを中止すると発表した。
これは既報のとおり、同サーキットを所有する十勝モーターパーク株式会社が3月末の株主総会で本年中の清算開始が可決されたため、開催日にサーキットが利用できる保証がないため本決定に至ったとしている。
- 十勝スピードウェイリリース
- 2009年「第16回十勝24時間レース」休止の発表
Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Keiichiro TAKESHITA
■GT500 Class
KEIHIN SUZUKA 2&4 RACE -RIJ- (2009/04/18) Total Qualify GT500 Weather:Fine Course:Dry
2009 AUTOBACS SUPER GT Round 2 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Car Model | Driver | Tire | WH | Qualify 1 Time | Super Lap Time | km/h |
1 | 1 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R | 本山 哲 ブノワ・トレルイエ | BS | | 1'53.995 | 1'53.487 | 184.208 |
2 | 38 | ZENT CERUMO SC430 LEXUS SC430 | 立川 祐路 リチャード・ライアン | BS | 10 | 1'53.891 | 1'53.733 | 183.809 |
3 | 3 | HASEMI TOMICA EBBRO GT-R NISSAN GT-R | ロニー・クインタレッリ 安田裕信 | MI | | 1'54.331 | 1'53.790 | 183.717 |
4 | 36 | PETRONAS TOM'S SC430 LEXUS SC430 | 脇阪 寿一 アンドレ・ロッテラー | BS | | 1'54.049 | 1'53.948 | 183.463 |
5 | 12 | IMPUL カルソニック GT-R NISSAN GT-R | 松田 次生 セバスチャン・フィリップ | BS | 16 | 1'54.211 | 1'54.124 | 183.180 |
6 | 17 | KEIHIN NSX HONDA NSX | 金石 年弘 塚越 広大 | BS | 12 | 1'54.260 | 1'54.308 | 182.885 |
7 | 100 | RAYBRIG NSX HONDA NSX | 井出 有冶 細川 慎弥 | BS | 6 | 1'54.522 | 1'54.478 | 182.613 |
8 | 18 | ROCKSTAR 童夢 NSX HONDA NSX | 道上 龍 小暮 卓史 | BS | 30 | 1'54.603 | 1'54.668 | 182.311 |
9 | 32 | EPSON NSX HONDA NSX | ロイック・デュバル 中山 友貴 | DL | 8 | 1'54.706 | | 182.250 |
10 | 6 | ENEOS SC430 LEXUS SC430 | 伊藤 大輔 ビヨン・ビルドハイム | BS | 2 | 1'54.750 | | 182.180 |
11 | 35 | KRAFT SC430 LEXUS SC430 | 石浦 宏明 大嶋 和也 | BS | 4 | 1'54.945 | | 181.871 |
12 | 24 | HIS ADVAN KONDO GT-R NISSAN GT-R | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 荒 聖治 | YH | 40 | 1'55.129 | | 181.581 |
13 | 8 | ARTA NSX HONDA NSX | ラルフ・ファーマン 伊沢 拓也 | BS | 22 | 1'55.218 | | 181.440 |
14 | 39 | DUNLOP SARD SC430 LEXUS SC430 | アンドレ・クート 平手晃平 | DL | | 1'55.664 | | 180.741 |
■GT300 Class
KEIHIN SUZUKA 2&4 RACE -RIJ- (2009/04/18) Total Qualify GT300 Weather:Fine Course:Dry
2009 AUTOBACS SUPER GT Round 2 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Car Model | Driver | Tire | WH | Qualify 1 Time | Super Lap Time | km/h |
1 | 33 | HANKOOK PORSCHE PORSCHE 911 GT3 RSR | 木下 みつひろ 影山正美 | HK | | 2'04.206 | 2'03.836 | 168.814 |
2 | 81 | ダイシン アドバン Ferrari FERRARI F430 | 青木 孝行 藤井誠暢 | YH | | 2'06.283 | 2'05.379 | 166.736 |
3 | 7 | M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7 MAZDA RX-7 | 谷口 信輝 折目遼 | YH | 22 | 2'06.570 | 2'05.414 | 166.690 |
4 | 2 | プリヴェ アップル 紫電 MOONCRAFT SHIDEN | 加藤 寛規 吉本大樹 | YH | 10 | 2'05.094 | 2'05.757 | 166.235 |
5 | 46 | エスロード MOLA Z NISSAN FAIRLADY Z | 星野 一樹 柳田真孝 | YH | 8 | 2'05.957 | 2'05.826 | 166.144 |
6 | 43 | ARTA Garaiya ASL Garaiya GT300VQ | 新田 守男 高木真一 | MI | 30 | 2'06.869 | 2'06.422 | 165.360 |
7 | 11 | JIMGAINER ADVAN F430 FERRARI F430 | 田中 哲也 平中克幸 | YH | 16 | 2'06.318 | 2'06.493 | 165.268 |
8 | 19 | ウェッズスポーツIS350 LEXUS IS350 | 織戸 学 片岡 龍也 | YH | 40 | 2'06.437 | 2'06.754 | 164.927 |
9 | 74 | COROLLA Axio apr GT TOYOTA COROLLA Axio | 井口 卓人 国本雄資 | MI | 12 | 2'07.266 | | 164.264 |
10 | 88 | triple a ガイヤルド RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 松田 秀士 坂本 祐也 | YH | | 2'07.522 | | 163.934 |
11 | 26 | UP START タイサンポルシェ PORSCHE 911GT3RS | 黒澤 治樹 阿部翼 | YH | 2 | 2'08.111 | | 163.180 |
12 | 30 | RECKLESS KUMHO IS350 LEXUS IS350 | 佐々木 孝太 山野直也 | KH | 6 | 2'08.354 | | 162.871 |
13 | 31 | avex apr COROLLA Axio TOYOTA COROLLA Axio | 坂本 雄也 山内英輝 | YH | 4 | 2'08.402 | | 162.811 |
14 | 5 | マッハGOGOGO車検320Rマッハ号 VEMAC RD320R | 玉中 哲二 赤鮫オヤジ | YH | | 2'08.745 | | 162.377 |
15 | *55 | J-TRUST F-PRO おーとキット ポルシェ PORSCHE 911GT3 | 山岸 大 小泉洋史 | YH | | 2'09.512 | | 161.415 |
16 | 111 | 石松 with ARKTECH GT3 PORSCHE 911 GT3 RSR | 壷林 貴也 池田 大祐 | KH | | 2'10.028 | | 160.775 |
17 | 666 | FieLDS BOMEX 320R VEMAC 320R | 周防 彰悟 山下 潤一郎 | KH | | 2'10.372 | | 160.350 |
18 | 10 | JIMGAINER ADVAN F360 FERRARI F360 | 植田 正幸 川口正敬 | YH | | 2'10.691 | | 159.959 |
19 | 87 | giraffa ガイヤルド RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 井入 宏之 和田久 | YH | | 2'10.938 | | 159.657 |
---- 以上予選通過(基準タイム[107%]: GT500 2'01.956 / GT300 2'13.842)---- |
- | *110 | KUMHO ”ARKTECH SG-1” PORSCHE BOXSTER | 谷川 達也 キムハンボン | KH | | 2'08.866 | | 162.224 |
- | 66 | triple a ムルシェ RG-1 LAMBORGHINI MURCIELAGO RG-1 | 山西 康司 余郷敦 | YH | | Absence | | - |
- | 808 | 初音ミク Studie GLAD BMW Z4 BMW Z4M COUPE | 菊地 靖 田ヶ原章蔵 | YH | | Absence | | - |
- 赤旗提示により、9分52秒間中断した。(提示11:25'08 再開11:35'00)
- 赤旗提示により、8分15秒間中断した。(提示12:02'45 再開12:11'00)
- 各クラス1~8位はスーパーラップ選抜車両
- CarNo.55は、公式通知No.12により、車両検査を完了し、予選に出走した。
- CarNo.110、キムハンボン選手の予選タイムを抹消した。
GT500クラス #1MOTUL AUTECH GT-R
本山哲
クルマは朝の公式練習からセットアップ、エンジンともいい状態で、順調に進んできました。
開幕戦がノーポイントに終わったので、ここには気合を入れてきました。今回はアタックを担当することになったので、
去年してもらっていたことを全部お返ししようと思って走りました。
(久々のポールについて)GTでは色んな状況があって、クルマの状態のよしあしとか、
決勝に向けてのタイヤチョイスを優先した結果とかもあり、なかなか思うようには行きませんでした。まぁ、
今更立川に追いつこうなんて思ってませんから(笑)
今日もポールが獲れるかどうかわからないと思っていましたが、獲った以上は明日もこの順位を守ってチェッカーを受けたいですね。
ブノワ・トレルイエ
今日は何もしてないんですけどね。(笑)
本山選手がすばらしい走りをしてくれたので、スーパーラップは楽しめました。
自分は走らなくて見ているだけだったのでノープレッシャーだったし、ただ楽しんで彼の走りを見ていました。その分、ファンへのサインとか、
今まで中々出来なかった土曜日の仕事を一生懸命やりましたよ。
明日はちょっとは仕事をしなくちゃね。(笑)
多分スタートは本山選手が担当することになると思うので、できるだけ彼にギャップを広げてもらって、僕は悠々と、
これ以上ペナルティを受けないように気をつけながらゴールを目指したいです。
GT300クラス #33HANKOOK PORCHE
影山正美
岡山に出なかったし、テストもしていないので不安はありましたが、
今日は公式練習からトップ3以内につけることができていい感じだったので、もしかしたらポールが獲れるかも?と思いました。
午前中の予選でもタイムが出て、今までも午前中男とか呼ばれていたので、今日はどうしてもポールを獲りたかったです。
他より長いシーズンオフを過ごしましたが、その間にハンコックさんもいいタイヤを作ってくれていて、本当に感謝しています。
明日はいいポジションからスタートできるので、このまま一度も抜かれずにゴールまでいきたいです。
木下みつひろ
スーパーラップの間は乗ってる影山さんより緊張していました。
ポルシェが苦手とする鈴鹿でポールを獲れて本当にうれしいです。
苦手なS字が路面改修されて走りやすくなったことや、タイヤがすごく良くなったことなど、ここまでいい方向性で来たなと思います。
まとめ:Kazuhsia SUEHIRO
2009スーパーGT第2戦、「ケーヒン鈴鹿2&4レース オープニングスペシャル」のスーパーラップが4月18日、
快晴の鈴鹿サーキットで行われた。
ポールポジションを獲得したのは、GT500クラスが#1MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)、
GT300クラスは#33HANKOOK PORCHE(影山正美/木下みつひろ)だった。
予選1回目での2回の赤旗中断により、タイムスケジュールの遅延が心配されたが、
午後のスーパーラップは当初の予定通り午後2時30分より行われた。
先に行われたGT300クラスでは、2番目に出走した#7雨宮RX-7の谷口信輝、
5番目に出走の#81ダイシンフェラーリ青木孝行らが予選1回目を上回る好タイムを記録してそれぞれ3番手、2番手グリッドを獲得した。
昨年のZからFIA-GT2仕様のフェラーリF430にスイッチした81号車は、
東コースで後れをとりながらもコース後半でタイムを稼ぎ出してきた。
一方、
予選1回目を6番手で終えた#19ウェッズスポーツIS350の片岡龍也は1コーナーをうまくまとめ切れなかったのが最後まで響いて8番手。
前回ポールポジションの#11ジムゲイナーF430の田中哲也も今回は7番手に留まる。
そんな中、ポールポジションを獲得したのは、予選1回目から好調ぶりを見せていた#33ハンコックポルシェだった。
アタックを担当した影山正美は全区間でベストタイムを更新、予選1回目のタイムを更にコンマ4秒短縮し、2分3秒836を記録した。
これはハンコックタイヤにとって初のポール獲得だ。
続いて行われたGT500クラス。
改修後初のホームレースということで5台中3台をスーパーラップに送り込んだNSX勢だったが、#18小暮卓史、
#100細川慎弥とも不発に終わり、7、8番手。
最上位は冠スポンサーのサポートを受ける#17ケーヒンNSXの6位に留まった。
一方、大躍進を見せたのが#3ハセミトミカGT-Rだ。
予選1回目は6位だったが、ロニー・クインタレッリのアタックで1分53秒790を叩き出す。
さらにディフェンディングチャンピオンの#1モチュールGT-Rも1分53秒487を記録。今回は久々に本山哲がアタックを担当した。
このまま昨年の第1戦鈴鹿同様GT-Rのフロントロー独占かと思われたが、最後にアタックした#38ZENT
SCの立川祐路が割って入り、2番手。残念ながら通算ポール獲得数の記録更新はならなかったものの、GT-R勢に一矢報いた格好だ。
昨年は開幕2戦連続をはじめ3度のポールを獲得している本山/トレルイエ組だが、
本山自身のアタックで獲得したのは実に4年ぶりとなる。
第2戦決勝は明日午後2時より52周で行われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
KEIHIN SUZUKA 2&4 RACE -RIJ- (2009/04/18) Super Lap GT500 Weather:Fine Course:Dry
2009 AUTOBACS SUPER GT Round 2 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Car Model | Driver | Tire | WH | Time | Delay | Gap | km/h |
1 | 1 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R | 本山 哲 ブノワ・トレルイエ | BS | | 1'53.487 | - | - | 184.208 |
2 | 38 | ZENT CERUMO SC430 LEXUS SC430 | 立川 祐路 リチャード・ライアン | BS | 10 | 1'53.733 | 0.246 | 0.246 | 183.809 |
3 | 3 | HASEMI TOMICA EBBRO GT-R NISSAN GT-R | ロニー・クインタレッリ 安田裕信 | MI | | 1'53.790 | 0.303 | 0.057 | 183.717 |
4 | 36 | PETRONAS TOM'S SC430 LEXUS SC430 | 脇阪 寿一 アンドレ・ロッテラー | BS | | 1'53.948 | 0.461 | 0.158 | 183.463 |
5 | 12 | IMPUL カルソニック GT-R NISSAN GT-R | 松田 次生 セバスチャン・フィリップ | BS | 16 | 1'54.124 | 0.637 | 0.176 | 183.180 |
6 | 17 | KEIHIN NSX HONDA NSX | 金石 年弘 塚越 広大 | BS | 12 | 1'54.308 | 0.821 | 0.184 | 182.885 |
7 | 100 | RAYBRIG NSX HONDA NSX | 井出 有冶 細川 慎弥 | BS | 6 | 1'54.478 | 0.991 | 0.170 | 182.613 |
8 | 18 | ROCKSTAR 童夢 NSX HONDA NSX | 道上 龍 小暮 卓史 | BS | 30 | 1'54.668 | 1.181 | 0.190 | 182.311 |
KEIHIN SUZUKA 2&4 RACE -RIJ- (2008/04/18) Super Lap GT300 Weather:Fine Course:Dry
2009 AUTOBACS SUPER GT Round 2 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Car Model | Driver | Tire | WH | Time | Delay | Gap | km/h |
1 | 33 | HANKOOK PORSCHE PORSCHE 911 GT3 RSR | 木下 みつひろ 影山正美 | HK | | 2'03.836 | - | - | 168.814 |
2 | 81 | ダイシン アドバン Ferrari FERRARI F430 | 青木 孝行 藤井誠暢 | YH | | 2'05.379 | 1.543 | 1.543 | 166.736 |
3 | 7 | M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7 MAZDA RX-7 | 谷口 信輝 折目遼 | YH | 22 | 2'05.414 | 1.578 | 0.035 | 166.690 |
4 | 2 | プリヴェ アップル 紫電 MOONCRAFT SHIDEN | 加藤 寛規 吉本大樹 | YH | 10 | 2'05.757 | 1.921 | 0.343 | 166.235 |
5 | 46 | エスロード MOLA Z NISSAN FAIRLADY Z | 星野 一樹 柳田真孝 | YH | 8 | 2'05.826 | 1.990 | 0.069 | 166.144 |
6 | 43 | ARTA Garaiya ASL Garaiya GT300VQ | 新田 守男 高木真一 | MI | 30 | 2'06.422 | 2.586 | 0.596 | 165.360 |
7 | 11 | JIMGAINER ADVAN F430 FERRARI F430 | 田中 哲也 平中克幸 | YH | 16 | 2'06.493 | 2.657 | 0.071 | 165.268 |
8 | 19 | ウェッズスポーツIS350 LEXUS IS350 | 織戸 学 片岡 龍也 | YH | 40 | 2'06.754 | 2.918 | 0.261 | 164.927 |
KEIHIN SUZUKA 2&4 RACE -RIJ- (2009/04/18) Qualifying 1 Weather:Fine Course:Dry
2009 AUTOBACS SUPER GT Round 2 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | Class | Cls Pos | No | Car Maker Model | Driver | Tire | Wh | Time | Behind | km/h |
1 | 500 | 1 | 38 | ZENT CERUMO SC430 LEXUS SC430 | 立川 祐路 リチャード・ライアン | BS | 10 | 1'53.891 | - | 183.554 |
2 | 500 | 2 | 1 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R | 本山 哲 ブノワ・トレルイエ | BS | | 1'53.995 | 0.104 | 183.387 |
3 | 500 | 3 | 36 | PETRONAS TOM'S SC430 LEXUS SC430 | 脇阪 寿一 アンドレ・ロッテラー | BS | | 1'54.049 | 0.158 | 183.300 |
4 | 500 | 4 | 12 | IMPUL カルソニック GT-R NISSAN GT-R | 松田 次生 セバスチャン・フィリップ | BS | 16 | 1'54.211 | 0.320 | 183.040 |
5 | 500 | 5 | 17 | KEIHIN NSX HONDA NSX | 金石 年弘 塚越 広大 | BS | 12 | 1'54.260 | 0.369 | 182.962 |
6 | 500 | 6 | 3 | HASEMI TOMICA EBBRO GT-R NISSAN GT-R | ロニー・クインタレッリ 安田裕信 | MI | | 1'54.331 | 0.440 | 182.848 |
7 | 500 | 7 | 100 | RAYBRIG NSX HONDA NSX | 井出 有冶 細川 慎弥 | BS | 6 | 1'54.522 | 0.631 | 182.543 |
8 | 500 | 8 | 18 | ROCKSTAR 童夢 NSX HONDA NSX | 道上 龍 小暮 卓史 | BS | 30 | 1'54.603 | 0.712 | 182.414 |
9 | 500 | 9 | 32 | EPSON NSX HONDA NSX | ロイック・デュバル 中山 友貴 | DL | 8 | 1'54.706 | 0.815 | 182.250 |
10 | 500 | 10 | 6 | ENEOS SC430 LEXUS SC430 | 伊藤 大輔 ビヨン・ビルドハイム | BS | 2 | 1'54.750 | 0.859 | 182.180 |
11 | 500 | 11 | 35 | KRAFT SC430 LEXUS SC430 | 石浦 宏明 大嶋 和也 | BS | 4 | 1'54.945 | 1.054 | 181.871 |
12 | 500 | 12 | 24 | HIS ADVAN KONDO GT-R NISSAN GT-R | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 荒 聖治 | YH | 40 | 1'55.129 | 1.238 | 181.581 |
13 | 500 | 13 | 8 | ARTA NSX HONDA NSX | ラルフ・ファーマン 伊沢 拓也 | BS | 22 | 1'55.218 | 1.327 | 181.440 |
14 | 500 | 14 | 39 | DUNLOP SARD SC430 LEXUS SC430 | アンドレ・クート 平手晃平 | DL | | 1'55.664 | 1.773 | 180.741 |
15 | 300 | 1 | 33 | HANKOOK PORSCHE PORSCHE 911 GT3 RSR | 木下みつひろ 影山 正美 | HK | | 2'04.206 | 10.315 | 168.311 |
16 | 300 | 2 | 2 | プリヴェ アップル 紫電 MOONCRAFT SHIDEN | 加藤 寛規 吉本 大樹 | YH | 10 | 2'05.094 | 11.203 | 167.116 |
17 | 300 | 3 | 46 | エスロード MOLA Z NISSAN FAIRLADY Z | 星野 一樹 柳田 真孝 | YH | 8 | 2'05.957 | 12.066 | 165.971 |
18 | 300 | 4 | 81 | ダイシン アドバン Ferrari FERRARI F430 | 青木孝行 藤井 誠暢 | YH | | 2'06.283 | 12.392 | 165.542 |
19 | 300 | 5 | 11 | JIMGAINER ADVAN F430 FERRARI F430 | 田中哲也 平中 克幸 | YH | 16 | 2'06.318 | 12.427 | 165.497 |
20 | 300 | 6 | 19 | ウェッズスポーツIS350 LEXUS IS350 | 織戸 学 片岡龍也 | YH | 40 | 2'06.437 | 12.546 | 165.341 |
21 | 300 | 7 | 7 | M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7 MAZDA RX-7 | 谷口 信輝 折目 遼 | YH | 22 | 2'06.570 | 12.679 | 165.167 |
22 | 300 | 8 | 43 | ARTA Garaiya ASL Garaiya GT300VQ | 新田 守男 高木 真一 | MI | 30 | 2'06.869 | 12.978 | 164.778 |
23 | 300 | 9 | 74 | COROLLA Axio apr GT TOYOTA COROLLA Axio | 井口卓人 国本 雄資 | MI | 12 | 2'07.266 | 13.375 | 164.264 |
24 | 300 | 10 | 88 | triple a ガイヤルド RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 松田 秀士 坂本 祐也 | YH | | 2'07.522 | 13.631 | 163.934 |
25 | 300 | 11 | 26 | UP START タイサンポルシェ PORSCHE 911GT3RS | 黒澤 治樹 阿部翼 | YH | 2 | 2'08.111 | 14.220 | 163.182 |
26 | 300 | 12 | 30 | RECKLESS KUMHO IS350 LEXUS IS350 | 佐々木 孝太 山野直也 | KH | 6 | 2'08.354 | 14.463 | 162.871 |
27 | 300 | 13 | 31 | avex apr COROLLA Axio TOYOTA COROLLA Axio | 坂本 雄也 山内英輝 | YH | 4 | 2'08.402 | 14.511 | 162.812 |
28 | 300 | 14 | 5 | マッハGOGOGO車検320Rマッハ号 VEMAC RD320R | 玉中 哲二 赤鮫オヤジ | YH | | 2'08.745 | 14.854 | 162.377 |
29 | 300 | 15 | *55 | J-TRUST F-PRO おーとキット ポルシェ PORSCHE 911GT3 | 山岸 大 小泉洋史 | YH | | 2'09.512 | 15.621 | 161.415 |
30 | 300 | 16 | 111 | 石松 with ARKTECH GT3 PORSCHE 911 GT3 RSR | 壷林 貴也 池田大祐 | KH | | 2'10.028 | 16.137 | 160.776 |
31 | 300 | 17 | 666 | FieLDS BOMEX 320R VEMAC 320R | 周防 彰悟 山下 潤一郎 | KH | | 2'10.372 | 16.481 | 160.350 |
32 | 300 | 18 | 10 | JIMGAINER ADVAN F360 FERRARI F360 | 植田 正幸 川口正敬 | YH | | 2'10.691 | 16.800 | 159.959 |
33 | 300 | 19 | 87 | giraffa ガイヤルド RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 井入 宏之 和田久 | YH | | 2'10.938 | 17.047 | 159.658 |
---- 以上予選通過(基準タイム[107%]: GT500 2'01.956 / GT300 2'13.842)---- |
- | 300 | - | *110 | KUMHO ”ARKTECH SG-1” PORSCHE BOXSTER | 谷川 達也 キムハンボン | KH | | 2'08.866 | 14.975 | 162.224 |
- | 300 | - | 66 | triple a ムルシェ RG-1 LAMBORGHINI MURCIELAGO RG-1 | 山西 康司 余郷敦 | YH | | Absence | - | - |
- | 300 | - | 808 | 初音ミク Studie GLAD BMW Z4 BMW Z4M COUPE | 菊地 靖 田ヶ原章蔵 | YH | | Absence | - | - |
- 赤旗提示により、9分52秒間中断した。(提示11:25'08 再開11:35'00)
- 赤旗提示により、8分15秒間中断した。(提示12:02'45 再開12:11'00)
- 各クラス1~8位はスーパーラップの順位による。
- CarNo.55は、公式通知No.12により、車両検査を完了し、予選に出走した。
- CarNo.110、キムハンボン選手の予選タイムを抹消した。
鈴鹿改修後初のビッグレースとなった2009スーパーGT第2戦、「ケーヒン鈴鹿2&4オープニングスペシャル」
の公式予選1回目は、#38ZENT CERUMO SC430(立川祐路/リチャード・ライアン組)が1分53秒891で暫定ポール。
GT300クラストップは#33HANKOOK PORCHE(木下みつひろ/影山正美組)だった。
昨年9月から大掛かりな改修を行ってきた鈴鹿サーキット。
コースレイアウトはそのままながら、スタンドやピット、パドックなどは全く新しいものに生まれ変わって2009シーズンを迎えた。
その新生鈴鹿で最初に行われるビッグレースが恒例の鈴鹿2&4だ。
ただし今回は、従来の国内トップフォーミュラと全日本ロードレースの組み合わせではなく、
スーパーGT第2戦が四輪のメインレースに組み込まれた。
公式予選1回目は4月18日午前11時20分より、2クラス混走30分、各クラス専有10分づつの計50分間で行われたが、
開始5分で#10フェラーリF360が130Rでクラッシュしたために早くも赤旗中断となった。
10号車の回収の後、11時35分に予選再開。残り時間は44分だ。
この混走でトップタイムをたたき出したのはディフェンディングチャンピオンの#1モチュールGT-Rだ。
今回は本山哲のアタックで1分54秒388を記録。
しかし公式練習では#38ZENT SCが1分54秒035を記録しており、まだまだタイムは短縮されそうな気配だ。
2番手に#36ペトロナスSC、3番手は#18ロックスターNSXがつける。
午後0時丁度に混走は終了。
ところがアタックを終えてピットに向かっていたはずの#39サードSCが逆バンクでコースアウト。そのままグラベルにつかまってしまい、
2度目の赤旗中断となった。
39号車はすぐにコースに復帰したものの、ダンロップコーナー周辺に砂利を撒き散らしたため、
この清掃が行われて午後0時11分に予選再開となった。
残り時間は17分。GT300クラスにしてみれば僅か7分の専有走行だ。
混走から好タイムを記録していた#33ハンコックポルシェに対し、#2紫電の加藤寛規が専有再開後に2分5秒094を出して逆転。
しかし#33影山は専有終了間際に2分4秒206をたたき出し、再びトップに躍り出た。
3番手には星野一樹が2分5秒957を記録した昨年王者の#46フェアレディZ。
以下、4番手#81ダイシン、5番手#11ジムゲイナーのフェラーリ勢、#19ウェッズスポーツIS350、#7雨宮RX-7、
#43ARTAガライヤと続く。
#43ガライヤは公式練習で#110ボクスターと接触、左リヤフェンダーに痛々しい修復痕を残して予選を迎えたが、
見事8番手でスーパーラップ進出を決めた。
続いて行われたGT500クラスの専有走行は、終了5分前辺りから本格的なタイムアタック合戦が繰り広げられ、
公式練習でコースアウトしたもののトップタイムを記録していた#38ZENT SCを駆る立川が1分53秒891を出してトップに立った。
混走セッションでトップの#1モチュールGT-Rも本山が自己ベストを更新したものの、1分53秒995と僅かに及ばなかった。
以下、3番手に#36ペトロナスSC、4番手に#12カルソニックGT-Rと続き、5番手の#17ケーヒンがNSX最上位。
#3ハセミGT-R、#100レイブリックNSX、#18ロックスターNSXまでがスーパーラップに進出する。
スーパーGT第2戦のスーパーラップは、このあと午後2時30分開始の予定だ。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
KEIHIN SUZUKA 2&4 RACE -RIJ- (2009/04/18) Official Practice Weather:Fine Course:Dry
2009 AUTOBACS SUPER GT Round 2 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | Class | Cls Pos | No | Car Maker Model | Driver | Tire | Wh | Time | Behind | km/h |
1 | 500 | 1 | 38 | ZENT CERUMO SC430 LEXUS SC430 | 立川 祐路 リチャード・ライアン | BS | 10 | 1'54.035 | - | 183.323 |
2 | 500 | 2 | 6 | ENEOS SC430 LEXUS SC430 | 伊藤 大輔 ビヨン・ビルドハイム | BS | 2 | 1'54.695 | 0.660 | 182.268 |
3 | 500 | 3 | 1 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R | 本山 哲 ブノワ・トレルイエ | BS | | 1'54.821 | 0.786 | 182.068 |
4 | 500 | 4 | 12 | IMPUL カルソニック GT-R NISSAN GT-R | 松田 次生 セバスチャン・フィリップ | BS | 16 | 1'55.098 | 1.063 | 181.630 |
5 | 500 | 5 | 3 | HASEMI TOMICA EBBRO GT-R NISSAN GT-R | ロニー・クインタレッリ 安田裕信 | MI | | 1'55.122 | 1.087 | 181.592 |
6 | 500 | 6 | 100 | RAYBRIG NSX HONDA NSX | 井出 有冶 細川 慎弥 | BS | 6 | 1'55.307 | 1.272 | 181.300 |
7 | 500 | 7 | 17 | KEIHIN NSX HONDA NSX | 金石 年弘 塚越 広大 | BS | 12 | 1'55.394 | 1.359 | 181.164 |
8 | 500 | 8 | 35 | KRAFT SC430 LEXUS SC430 | 石浦 宏明 大嶋 和也 | BS | 4 | 1'55.525 | 1.490 | 180.958 |
9 | 500 | 9 | 18 | ROCKSTAR 童夢 NSX HONDA NSX | 道上 龍 小暮 卓史 | BS | 30 | 1'55.717 | 1.682 | 180.658 |
10 | 500 | 10 | 36 | PETRONAS TOM'S SC430 LEXUS SC430 | 脇阪 寿一 アンドレ・ロッテラー | BS | | 1'55.760 | 1.725 | 180.591 |
11 | 500 | 11 | 32 | EPSON NSX HONDA NSX | ロイック・デュバル 中山 友貴 | DL | 8 | 1'55.882 | 1.847 | 180.401 |
12 | 500 | 12 | 8 | ARTA NSX HONDA NSX | ラルフ・ファーマン 伊沢 拓也 | BS | 22 | 1'56.050 | 2.015 | 180.140 |
13 | 500 | 13 | 24 | HIS ADVAN KONDO GT-R NISSAN GT-R | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 荒 聖治 | YH | 40 | 1'56.128 | 2.093 | 180.019 |
14 | 500 | 14 | 39 | DUNLOP SARD SC430 LEXUS SC430 | アンドレ・クート 平手晃平 | DL | | 1'57.086 | 3.051 | 178.546 |
15 | 300 | 1 | 2 | プリヴェ アップル 紫電 MOONCRAFT SHIDEN | 加藤 寛規 吉本 大樹 | YH | 10 | 2'05.407 | 11.372 | 166.699 |
16 | 300 | 2 | 81 | ダイシン アドバン Ferrari FERRARI F430 | 青木孝行 藤井 誠暢 | YH | | 2'05.412 | 11.377 | 166.692 |
17 | 300 | 3 | 33 | HANKOOK PORSCHE PORSCHE 911 GT3 RSR | 木下みつひろ 影山 正美 | HK | | 2'06.333 | 12.298 | 165.477 |
18 | 300 | 4 | 43 | ARTA Garaiya ASL Garaiya GT300VQ | 新田 守男 高木 真一 | MI | 30 | 2'06.382 | 12.347 | 165.413 |
19 | 300 | 5 | 19 | ウェッズスポーツIS350 LEXUS IS350 | 織戸 学 片岡龍也 | YH | 40 | 2'06.610 | 12.575 | 165.115 |
20 | 300 | 6 | 7 | M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7 MAZDA RX-7 | 谷口 信輝 折目 遼 | YH | 22 | 2'06.864 | 12.829 | 164.784 |
21 | 300 | 7 | 46 | エスロード MOLA Z NISSAN FAIRLADY Z | 星野 一樹 柳田 真孝 | YH | 8 | 2'07.071 | 13.036 | 164.516 |
22 | 300 | 8 | 11 | JIMGAINER ADVAN F430 FERRARI F430 | 田中哲也 平中 克幸 | YH | 16 | 2'07.229 | 13.194 | 164.312 |
23 | 300 | 9 | 74 | COROLLA Axio apr GT TOYOTA COROLLA Axio | 井口卓人 国本 雄資 | MI | 12 | 2'07.547 | 13.512 | 163.902 |
24 | 300 | 10 | 30 | RECKLESS KUMHO IS350 LEXUS IS350 | 佐々木 孝太 山野直也 | KH | 6 | 2'07.754 | 13.719 | 163.636 |
25 | 300 | 11 | 5 | マッハGOGOGO車検320Rマッハ号 VEMAC RD320R | 玉中 哲二 赤鮫オヤジ | YH | | 2'08.598 | 14.563 | 162.562 |
26 | 300 | 12 | 88 | triple a ガイヤルド RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 松田 秀士 坂本 祐也 | YH | | 2'08.637 | 14.602 | 162.513 |
27 | 300 | 13 | 26 | UP START タイサンポルシェ PORSCHE 911GT3RS | 黒澤 治樹 阿部翼 | YH | 2 | 2'08.790 | 14.755 | 162.321 |
28 | 300 | 14 | 31 | avex apr COROLLA Axio TOYOTA COROLLA Axio | 坂本 雄也 山内英輝 | YH | 4 | 2'08.912 | 14.877 | 162.166 |
29 | 300 | 15 | 110 | KUMHO ”ARKTECH SG-1” PORSCHE BOXSTER | 谷川達也 キムハンボン | KH | | 2'09.351 | 15.316 | 161.616 |
30 | 300 | 16 | 55 | J-TRUST F-PRO おーとキット ポルシェ PORSCHE 911GT3 | 山岸 大 小泉洋史 | YH | | 2'09.478 | 15.443 | 161.458 |
31 | 300 | 17 | 66 | triple a ムルシェ RG-1 LAMBORGHINI MURCIELAGO RG-1 | 山西 康司 余郷敦 | YH | | 2'09.786 | 15.751 | 161.074 |
32 | 300 | 18 | 87 | giraffa ガイヤルド RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 井入 宏之 和田久 | YH | | 2'10.056 | 16.021 | 160.740 |
33 | 300 | 19 | 666 | FieLDS BOMEX 320R VEMAC 320R | 周防 彰悟 山下 潤一郎 | KH | | 2'10.452 | 16.417 | 160.252 |
34 | 300 | 20 | 111 | 石松 with ARKTECH GT3 PORSCHE 911 GT3 RSR | 壷林貴也 池田大祐 | KH | | 2'10.538 | 16.503 | 160.146 |
35 | 300 | 21 | 10 | JIMGAINER ADVAN F360 FERRARI F360 | 植田 正幸 川口正敬 | YH | | 2'11.063 | 17.028 | 159.506 |
36 | 300 | 22 | 808 | 初音ミク Studie GLAD BMW Z4 BMW Z4M COUPE | 菊地 靖 田ヶ原章蔵 | YH | | 2'14.470 | 20.435 | 155.464 |
昨秋からの改修工事が終了した鈴鹿サーキットは12日、これを記念して「オープニングサンクスデー」を開催し、集まった3万人の一般参加者が新生鈴鹿の船出を祝った。
鈴鹿サーキットは1962年、東京オリンピックの2年前に開場、翌63年には第1回日本グランプリが開催された。そのとき、ロータス23を駆って優勝したのが後のロータスF1チームの監督ピーター・ウォー氏。今回、このレースが再現されピーター・ウォー氏が46年ぶりにロータス23のステアリングを握り、新生鈴鹿サーキットを快走した。
また、鈴鹿サーキットが主宰するレーシングドライバー養成スクールのSRS-Fの卒業ドライバーによるレースも行われ、ドイツF3チャンピオンの金石年弘選手が優勝した。
日本人初のフルタイムF1ドライバー中嶋悟氏がホンダRA2727を、ここ鈴鹿でF1日本人初の3位表彰台に立った鈴木亜久里氏がウィリアムズFW11をドライブして集まった観客を沸かした。
現役F1ドライバー、中嶋悟氏の長男、中嶋一貴選手も鈴鹿に駆けつけた。メディア向けの共同記者会見のあと、ファンに向けてのトークショー、サイン会が行われた。
初の公式レースも併せて開催された。「ホンダエキサイティングカップワンメイクレース2009、シビックインターシリーズ第2戦/シビック西日本シリーズ第2戦」の予選、決勝が行われ、特別ゲストとして鈴木亜久里氏も参加した。
そしていよいよ、初のビッグレースとなる「ケーヒン 鈴鹿2&4レース オープニングスペシャル」の決勝がこの19日に開催され、新生鈴鹿サーキットの本格的なレース供用が始まる。
Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum
1.観戦・イベントエリアの快適性向上
(1) GPスクエアの拡張
グランドスタンド手前のイベントスペース「GPスクエア」を拡張。広大なフラットスペースを活かした自由なレイアウトが可能で、より快適にイベントをお楽しみいただけます。レース時のイベントブースだけでなく各種見本市など大型展示型催事、団体様のスペース活用など多様なニーズにお応えできます。
(2) GPエントランス、GPレセプション、南ゲートの新設
GPスクエアの拡張に伴い、ゆうえんちからレース場への入場ゲートとなるGPエントランスを新設しました。エントランス横にはチケット売り場となるGPレセプションを設置し、建物延長線上に南ゲートを設置。全体が弧を描いた優しいデザインで、来場したお客様をお迎えいたします。
(3) GPスクエア⇔第1コーナー 歩行者通路の新設
グランドスタンド手前のGPスクエアから第1コーナー方面に通じる車と人が交差する横断歩道に代えて歩行者専用の橋を新設。歩車分離により、お客様のより安全・快適な通行が可能となりました。
(4) グランドスタンドの増設
グランドスタンドには大屋根を設置するとともに、これまでのベンチシート部分を廃止し、全席個別シートに変更。V2席も増設し、グランドスタンド合計で1,900席増え、12,830席となりました。また車椅子席の増設も行い、全59席となりました。グランドスタンド上段には個室タイプの観覧室「パノラマルーム」を35室(各10㎡)を設置、放送ブースとしても利用できます。さらにはグランドスタンドのエントランス部分に充実した飲食エリアを配置いたしました。
(5) 常設大型ビジョンの増設
グランドスタンドの正面に位置するピットビル屋上部に常設の大型ビジョンを設置。これまでの2基から3基に増設し、快適な観戦環境を提供します。
(6) 逆バンクトンネルの新設
GPスクエアから逆バンク方面へ通じるトンネルを新設。出口・入口ともに緩やかなスロープとし、トンネル内部では行き帰りの分離も行い、安全にゆったりと通行いただけるようになりました。またトンネル中央部にはパドックへ通じるスロープを設置し、快適なアクセスを実現いたしました。
(7) パドックトンネルの新設
GPスクエアからパドック内のセンターハウスへ通じるトンネルを新設し、通路幅も4mに拡幅、安全にゆったりと通行いただけます。またエレベーター、エスカレーターを設置し、車椅子の方やベビーカーをご利用の方も快適な移動が実現しました。
(8) リーダータワーの新設
ピットロード出口に高さ27.5mのリーダータワーを新設。最新のLEDパネルを用いることにより順位表示をはじめ、複雑な図形、ロゴなどもフルカラーで鮮やかに表示することができます。グランドスタンドはもちろん第1~第2コーナー席や最終コーナー席からも視認することができ、快適な観戦環境を提供します。
(9) 常設観戦席の改修・増設
観戦エリアの見直しに伴い、逆バンク~ダンロップエリア、立体交差エリアに常設の観戦席を新設しました。また、これまでF1などのビッグレース時に仮設スタンドで対応していたシケインスタンドの上部に、新たに常設席を設置。シートも個別シートとし、高い位置から西コースの一部と東コースの大部分が見渡せる、最高の眺望が実現しました。
(10) 1コーナーゲートの運用開始
鈴鹿サーキット稲生方面よりご来場いただくお客様が、より便利にご入場いただけるよう、交通教育センター脇にあるゲートをオープンし、1コーナーゲートとしてご利用いただけるようになりました。これにより関係者用ゲートへ通じる道を横断することなく、安全・快適にご入場いただけます。
(11) スプーンゲートの新設
F1などのビッグレース時、スプーンコーナー周辺へ快適にアクセスしていただけるよう、スプーンゲートを新設いたしました。
(12) 駐車場の拡張
より多くのお客様に快適にご来場していただくために、正面駐車場エリアを改修し、約1,400台分の駐車スペースを増設しました。
(13) 各観戦エリアの環境・快適性向上
常設の軽食ショップを充実させるとともに、トイレはユニバーサルデザインとし、ベビーカーのまま入れるベビーベッド常備の多目的トイレを設置。女性トイレにはパウダーコーナーを新設。また喫煙所を設け、分煙化を強化しました。
2.ピットビルの新築
開放感、清潔感あふれ、機能美を追求した地上3階建のピットビルを新築。全長は従来より約100m長くなり、1階のピットボックスも拡張。2階には食事をしながらゆったりとレース観戦いただけるホスピタリティラウンジを、3階には自然光を活かした開放的な空間から観戦できるホスピタリティテラスを設置いたしました。
また最終コーナー側には1階にメディカルセンターを、その上にコントロールタワーを、コントロールタワー横にはメディアセンターを設置いたしました。またより多くのパートナー企業様のプロモーション活動にご利用いただけるよう、ピットビル壁面を利用した広告スペースを設けました。
(1) ピットボックス
48のピットボックスは各々約86㎡から約109㎡に拡張するとともに、間仕切りを可動させることでF1レースにも対応可能(437㎡)な12のピットボックスとなります。ピットとパドック路面との段差を解消し、車両搬入の利便性を向上。ピットインフラを整備し、サインエリアとピットガレージ、チームオフィス間でLAN環境を構築。ピットには個室(40㎡)を12室設置しました。
(2) 2階 ホスピタリティラウンジ
新築のピットビル2階には、食事をしながらゆったりと観戦いただけるホスピタリティルームを11室設置、さらにメインストレート側にはピットレーンに張り出した屋外テラス席を、各部屋に100席ずつ設置。優雅さだけでなくモータースポーツの生の迫力をご堪能いただけます。また室内への車両の搬入も可能となり、新車発表会など多目的にご利用いただけます。
(3) 3階 ホスピタリティテラス
3階に設置されたホスピタリティテラスは、自然光を活かし、開放的な空間とするため壁を設置せずに、コースが見渡せる環境となっています。またホスピタリティラウンジ同様、メインストレート側に屋外テラス席を設置しました。
(4) コントロールタワー
ピットビル最終コーナー側にレースを指揮・管理するコントロールタワーを新設。広さを約2倍に拡張、参加者の皆様にゆったりと使用いただけるブリーフィングルームを設置します。コントロールルームを現状の3階から2階に移し、競技役員と参加者のコミュニケーションを容易にするとともに、監視カメラ・モニター等の最新AV設備を集中管理。安全・確実なレース運営が行える環境を整えました。
(5) メディカルセンター
これまで第1コーナー手前にあったメディカルセンターをピットビル最終コーナー側に新築。最新の医療設備を整えるとともに、救急ヘリポートを隣接。コントロールタワーと一体化し、迅速な対応が可能となりました。
(6) メディアセンター
新築のピットビルに、メインストレートに面した明るいメディアセンターを設置しました。スペースは従来のメディアセンターの約1.3倍の広さ(770㎡)となり、100V、200V、電話、LANアウトレットを完備したワーキングデスクを400名分設置。また情報交換の場としてコミュニケーションルームを新設しました。
3.パドックの改修
(1) パドック拡張
パドック横の山田池を埋め立て、パドックスペースを従来の1.2倍に拡張。これによりピット裏の駐車スペースは約100台分増設され、またこのスペースを利用してパドック内で様々なイベントが開催可能となりました。
(2) センターハウス新設
パドック中心部に2階建て、延べ床面積2,414㎡のセンターハウスを新設。1階はパドックレストラン「SUZUKA-ZE(すずかぜ)」で、サーキットの雰囲気と臨場感の中、お食事をお楽しみいただけます。また店内にはベビールーム(授乳室)を設置。客席数は200席(全席禁煙)。100名様規模の貸し切りパーティもお受けできます。2階はホスピタリティエリアにつながるエントランスホール(360㎡)となる、パーティやイベントにご活用いただける多目的スペースとなっています。
(3) チームオフィス新設
パドックエリアにチームオフィスを新築。各々約40㎡の広さを持つ39室で、間仕切りを可動式にし、3ルームを1部屋(120㎡)とする利用も可能です。既存のチームオフィスを14部屋残し、最大53室と改修前の42室から大幅に増加。またチームオフィスとピットとの間隔を30m取り、トランスポーターの駐車や選手とファン、関係者の交流エリアなど幅広い目的で活用いただけます。
(4) SMSCオフィスの移転・増設
鈴鹿サーキットの走行をお楽しみいただく皆様に、さらに快適にご利用いただくために、ゆったりとくつろげるスペース、ロビー、講習会等に使用する多目的ルームを有するSMSC(鈴鹿モータースポーツクラブ)オフィスを移転・増設いたしました。
4.レーシングコースの改修
(1) ランオフエリアの改修
世界基準にもとづく安全対策の充実をはかるため、東コース第1コーナーイン側、逆バンクイン側、最終コーナーアウト側のランオフエリアを拡幅。第2コーナーアウト側はグラベル(砂利)と舗装部分とで構成し、コースアウトしたマシンのスピードを低下させるとともに、コントロール可能な状況を作り出します。
(2) サービスロードの設置
東コースにサービスロードを設置。より安全に、かつスムーズな保安救急活動を可能にするとともに、メディアの皆様の移動・取材エリアを整備。
(鈴鹿サーキット改修資料より抜粋)
Text: 株式会社モビリティランド 鈴鹿サーキット
昨年9月より改修工事を行っていた鈴鹿サーキットは、新施設がほぼ完成、12日一般公開の「"スタート鈴鹿"オープニングサンクスデー」に先立ち、9日にメディアを対象とした視察会を開催した。
視察会は、株式会社モビリティランド専務取締役野口但氏のあいさつに続き、同取締役鈴鹿サーキット総支配人樽井良司氏による改修工事の説明が行われた。
テーマは、「安全」、「安心」、「快適」。観戦・イベントエリア、ピットビル、パドック、レーシングコースの4カ所が200億円をかけ改修された。
イベントエリアとしては、グランドスタンド裏にGPスクエアと呼ばれる1万平方メートルのエリアを確保。1コーナーへの導線を確保するため陸橋を設け、歩車分離を図った。また、グランドスタンドには真夏でも日差しをさけることができる大屋根を設置。席数も12,830席と増設した。常設の大型ビジョンは、デジタルハイビジョンで従来の2基から3基とした。
逆バンクへ向かうトンネルも改修。拡張し、階段を無くしたため車いす等でのアクセスも快適となっている。パドックとスタンドを結ぶトンネルも拡張。エレベーターも設置した。
東コース内からはどこにいても視認できるリーダータワーを設置。また、1コーナーゲートやスプーンゲートも新設し、サーキットへの入場ルートを増やした。正面駐車場は、ゴルフ練習場を閉鎖し、新たに1,400台分の駐車スペースを確保した。
ピットビルも一新された。48のピットボックスは拡張され、その西側には救急へリポートに隣接したメディカルセンターを設置。2階にはホスピタリティラウンジ、最新機器を導入したコントロールタワーにメディアセンター、そして3階にはホスピタリティテラスが設置された。
パドックは、山田池を埋め立てスペースを1.2倍に拡大。センターハウスにはパドックレストラン「SUZUKA-ZE(すずかせ)」が入居。平屋のチームオフィスは、42室から52室に増加した。
レーシングコースは、2コーナーアウト側に舗装部分を設けた。コースアウトしてもグラベルでリタイアすることが少なくなり、よりエキサイティングな争いが見られるようになる。また、東コースにはアウトとインにサービスロードを設置。迅速な救急保安活動が可能となった。
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
トムス勢が2戦共に表彰台を独占
昨年に引き続き開幕2連勝を果たした井口卓人(#36)
2009年全日本F3選手権の第1大会(第1戦、第2戦)が4月4日(土)と5日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催された。
今季の全日本F3は、昨年新設されたナショナルクラスが、全日本選手権として承認され、昨年の全日本クラスが今年は全日本F3選手権Cクラス、ナショナルクラスが全日本F3選手権Nクラスと名称が変更された。予選方式も変更。昨年はベストタイムとセカンドベストタイムで2戦のグリッドが決定されていたが、今季からは、2007年まで行われていた方式に戻され、10分間のインターバルを挟んで15分のセッション2回でそれぞれグリッドを決定することとなった。また、今季よりタイヤはハンコック社製を使用する。
トヨタはCクラスの5台に1AZ-FEエンジンを供給。Nクラスは出場全車が3S-GEエンジンを使用する。
4日(土)午前10時40分から好天の下で予選が行われた。第1戦の予選は、マーカス・エリクソン(PETRONAS TEAM TOM'S)とTDPドライバーの井口卓人(PETRONAS TEAM TOM'S)が激しくトップを争い、エリクソンが全日本F3デビュー戦でポールポジションを獲得。井口が2番手。今季F3にステップアップを果たしたもう1人のTDPドライバー国本雄資(PETRONAS TEAM TOM'S)は3番手につけた。
午前11時10分からの第2戦予選では、井口が圧倒的なタイムをたたき出し、ポールポジションを獲得。エリクソン、国本が続く形となった。
Nクラスでは、第1戦、第2戦共に関口雄飛(AIM SPORTS)がポールポジションを獲得した。
予選に続き、午後4時に15周で競われる第1戦決勝がスタート。スタート前に小雨が降り始めたが、全車スリックタイヤのままレースを開始。やや濡れた路面という難しいコンディションでのレースとなった。
エリクソンと井口はスタート順のままトップを争い、3位以下を引き離して行った。そのまま順位でレースが終わるかと思われたが、ファイナルラップの最終コーナーで井口がインを付き、2台はほぼ同時にチェッカー。0.036秒差という僅差で先にチェッカーを受けた井口が逆転勝利を挙げた。井口は昨年の開幕戦に続き、2年連続で開幕戦を制することとなった。
3位には、後半トップ2と同等のペースで走行を続けた国本が入り、トムスチームの3人が表彰台を独占した。
Nクラスでは関口がポール・トゥ・ウィンを果たした。
5日(日)午後12時45分から第2戦決勝レース(21周)がスタート。
3番手グリッドの国本が好スタートを切り2位に浮上。一方でエリクソンは後続車両と接触し、最後尾まで後退。
1-2体制で他車を引き離して行った井口と国本だったが、中盤以降は井口が抜け出し独走。開幕2連勝を飾った。国本は2位。3位には、最後尾からファステストラップをマークする走りで怒濤の追い上げを見せたエリクソンが入り、第2戦もトムス勢による表彰台独占となった。
Nクラスでは第1戦に引き続き、関口がポールポジションから2連勝を果たした。
Text & Photo: トヨタ自動車株式会社
開幕戦を制したブノワ・トレルイエ(#2)
2009年シーズンのフォーミュラ・ニッポンが開幕。第1戦が4月4日(土)、5日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで行われた。
今季からフォーミュラ・ニッポンでは、新型シャシーFN09を採用。エンジンも3.4リッターV型8気筒へと大排気量化され、全く新しい車両でシーズンが戦われることとなった。トヨタは新開発した“RV8K”エンジンを、5チーム8台に供給する。
今季は金曜日の合同テスト走行が行われなくなったため、土曜日朝のフリー走行セッションのみを経て、午後1時45分からノックアウト方式で予選が行われた。
この予選で、昨年ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したTDPドライバー平手晃平(ahead TEAM IMPUL)が自身初となるポールポジションを獲得。2006年のシリーズチャンピオン ブノワ・トレルイエ(LAWSON TEAM IMPUL)が3番手、アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が4番手。TDPドライバー石浦宏明(Team LeMans)が7番手。昨年のチャンピオン松田次生(LAWSON TEAM IMPUL)はQ2終了間際にブレーキトラブルに見舞われ、Q3ではアタックが出来ず、8番手スタートとなった。
今季よりフォーミュラ・ニッポンにステップアップを果たしたTDPドライバーの国本京佑(Team LeMans)と大嶋和也(PETRONAS TEAM TOM'S)はそれぞれ9番手、12番手から決勝に挑むこととなった。
5日(日)午後2時30分に薄曇りの空の下、55周の決勝レースがスタート。ポールポジションの平手はスタートで遅
れ、6番手まで後退。トレルイエが2番手、8番手グリッドから好スタートを切った松田が4番手までポジションを上げた。
5番手にはロッテラーがつけ、松田を追ったが、16周目に2台が接触。スピンを喫した松田は、この時点でレースを終えることとなってしまった。ロッテラーもこの接触でペナルティを科され、大きくポジションダウン。
30周目前後から、各車給油とタイヤ交換のためのピットインが開始されると、ピットでの好作業にも助けられ、トレルイエが首位に浮上。遅めのピットイン戦略を採った平手は2位でコースへ戻ったが、ピットアウト周回のタイヤが冷えている間に伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING:ホンダ)にかわされ3位に後退。
トレルイエはその後2位以下との差を広げ、見事トップでチェッカー。自身2年ぶりとなるフォーミュラ・ニッポンでの勝利を飾った。平手は2位の伊沢を激しく追いあげたが、逆転までには至らず。3位でフィニッシュ。5位には最後尾13番手スタートから追い上げた立川祐路(CERUMO/INGING)が入った。大嶋も7位でデビュー戦ポイント獲得を果たした。
Text & Photo: トヨタ自動車株式会社
開幕戦で伊沢拓也選手が2位表彰台を獲得
L.デュバル選手が4位、ルーキーの塚越広大選手は6位入賞
2009年4月5日(日)
決勝
会場:富士スピードウェイ(4.563km)
天候:予選/曇り 決勝/曇り
気温:13℃(14:30時点)
決勝レース:55周(250.965km)
コースコンディション:決勝/ドライ
観客:1万5500人(主催者発表)
4月5日(日)、静岡県・富士スピードウェイにおいて2009年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第1戦の決勝レースが開催された。
今シーズンのフォーミュラ・ニッポンは、3年に一度のニューシャシー導入時期であり、大きな変革期にあたる。マシンが英・ローラ社製のFN06から米・スウィフト社製のFN09にスイッチされ、全長、全幅ともにひと回り大きくなり、エンジンも従来の3リッター・V8エンジンから3.4リッター・V8 エンジンへとパワーアップされた。また、新たに導入される「オーバーテイクシステム」は、ステアリングに搭載されたオーバーテイクボタンを押すとエンジン回転数が通常リミットより400回転上がるため、今まで以上にオーバーテイクのチャンスが増える。オーバーテイクボタンの使用は、決勝レース中に5回まで使用が許されており、各チーム・ドライバーの戦術がレースの見どころの1つとなる。
今シーズンのHondaエンジンは、3.4リッター・V8エンジン「HR09E」をJRP(日本レースプロモーション)を通じ、3チーム5台に供給する。「HR09E」は、本田技術研究所が研究・開発し、M-TECが製造・組み立てとメンテナンスを行っている。
4日(土)に開催された公式予選は昨年同様のノックアウト方式。予選第1セッションでは、今季が参戦2年目となる伊沢拓也選手(#41 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が見事、トップタイムで通過。ロイック・デュバル選手(#31 NAKAJIMA RACING)が5番手。小暮卓史選手(#32 NAKAJIMA RACING)が9番手。リチャード・ライアン選手(#40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が10番手。塚越広大選手(#10 HFDP RACING)が11番手を獲得。上位11位までが予選第2セッションへと進出できるノックアウト方式において、Honda勢3チーム5台すべてが駒を進めた。
10分間のインターバルを経て行われた予選第2セッションは、L.デュバル選手、小暮選手、伊沢選手の3名が上位8台で争われる予選第3セッションへの進出を果たした。
予選第3セッションにおいても、Honda勢は終始安定した走りをみせた。その結果、伊沢選手が2番手。小暮選手が5番手。L.デュバル選手が6番手、R.ライアン選手が10番手、塚越選手が11番手で5日に行われる決勝レースを迎えることになった。
決勝日の5日は好天となり、気温13℃、路面温度18℃と絶好のコンディションとなった。1万5500人の観衆が見守る中、参加台数13台のマシンは、1周のフォーメーションラップ後、14時33分に55周の決勝スタートを切った。
まずは予選2番手から好スタートを切った伊沢選手がトップに躍り出る。後続では、予選6番手のL.デュバル選手とチームメートの小暮選手が1コーナーのブレーキングポイントで接触し、小暮選手がコースアウトしてスピンを喫する。しかし、小暮選手のマシンはダメージが少なくコースへ復帰するものの、最後尾からの追い上げとなった。
オープニングラップはトップを伊沢選手、3番手に、L.デュバル選手、8番手にR.ライアン選手と続く。ルーキーとして、初のフォーミュラ・ニッポンに挑む塚越選手は9番手、小暮選手は12番手を走行する。
8周目、スピンにより最後尾から追い上げを図る小暮選手が、「オーバーテイクシステム」を使用して9番手に浮上する。3位を走行するL.デュバル選手も同システムを3回使用して2番手のポジションを狙うが、抜くまでには至らない展開となる。
トップを走行する伊沢選手は、常に2番手との差を約1秒引き離す安定した走りをみせる。新しいマシンで始まったフォーミュラ・ニッポンは、13台すべてのマシンレベルがきっ抗しており、全車が1分28秒台のラップタイムを刻みながらレース序盤を走行している。
最後尾から激しい走りをみせる小暮選手は、効果的に「オーバーテイクシステム」を使用しながら22周目に6番手までポジションをばん回する。
24周終了後に、L.デュバル選手がタイヤ交換と燃料補給のためにピットインをしてコースに復帰。同じく小暮選手も27周終了時にピットインをするが、マシンの燃料口に燃料ホースがはまらないトラブルが発生し、再び順位を下げてしまう。
33周終了時に、トップを走行する伊沢選手がピットイン。すばやいピット作業でトップのポジションを守りながらコースに復帰する。しかし、伊沢選手の交換したタイヤがグリップを発揮する前に、前周でピット作業を済ませた2番手のブノワ・トレルイエ選手(トヨタ)が猛アタックを続け、35周目のホームストレートでB.トレルイエ選手がトップのポジションを奪う。B.トレルイエ選手は徐々に2番手以下を引き離して独走状態となるものの、2位争いにはピット作業を終えてポジションを上げてきた平手晃平選手(トヨタ)が加わり、伊沢選手、平手選手、L.デュバル選手の3台で激しい2位争いが繰り広げられる展開となる。
40周目時点では、トップにB.トレルイエ選手、4秒585遅れて2番手の伊沢選手、背後に3番手の平手選手と4番手のL.デュバル選手と続く。その約3秒後方の5番手にR.ライアン選手が走行していたが、41周目の1コーナー進入でスピンを喫し、コースサイドのタイヤバリアにマシン後方から突っ込むクラッシュを喫してしまう。このクラッシュによりR.ライアン選手はメディカルセンターに運ばれたが、大きなケガはないことが確認された。
レース終盤、46周目に「オーバーテイクシステム」を使用した小暮選手が8番手に浮上。7番手の塚越選手も前を走る同じルーキーの大嶋和也選手(トヨタ)に対し、「オーバーテイクシステム」を多用しながらアタックを繰り返していく。
大きく様変わりをしたフォーミュラ・ニッポンの開幕戦で勝利を飾ったのはB.トレルイエ選手だった。し烈を極めた2位争いは伊沢選手が最後まで2番手のポジションを守り、3位に平手選手、4位にL.デュバル選手が55周のチェッカーフラッグを受けた。攻め続けていた塚越選手は、最終ラップで大嶋選手をパスし、ルーキー対決を制して6位を獲得。小暮選手は8位でレースを終えた。
コメント
- 坂井典次(Tenji Sakai)|HR09E開発責任者
-
「HR09Eの開発にあたり、十分にテストを重ねていたのでエンジンの信頼性には自信を持っていましたが、今回は開幕戦ということで、念のために信頼性を重視した使い方をしました。残念ながら伊沢選手が優勝することはできませんでしたが、初の2位表彰台を獲得してくれたので、今後はさらに期待できると思っています。次戦の鈴鹿は非常に難しいコースなので、各チームともセットアップが決まるかがポイントになります。セットアップの時間に影響を及ぼさないようにエンジンの信頼性をさらに高めるとともに、開幕戦以上に攻めたエンジンの使い方をしていきたいと思います。ぜひとも鈴鹿でのご声援をお願いします」
- 伊沢拓也選手(2位 #41 DOCOMO TEAM DADELION RACING)
-
「開幕戦を予選・決勝ともに2位で終えることができ、個人的には初めて富士スピードウェイの表彰台に立てたことには満足していますし、シーズンのいいスタートが切れたと思います。ただし、2日間を通じてマシンのセッティングがうまくいっていただけに、わずかな差で優勝を逃したことは、チームに申し訳ないという気持ちでいます。決勝では2番手からのスタートでトップを奪ったにもかかわらず、守れなかったのは非常に悔しいですし、自分に経験が足りないからだと思います。次戦は優勝を狙っていくしかありませんので、応援よろしくお願いいたします」
Text & Photo: HONDA
優勝 #2ブノワ・トレルイエ(LAWSON TEAM IMPUL)
今朝のフリー走行で初めてフルタンクテストをやりました。それと、タイヤの磨耗に合わせて二通りのセットアップを試しました。
決勝前のウォームアップランでもタイヤの冷えた状態と温まった状態の二通りのセットを試して、どちらがいいか迷ったんですが、
冷えたタイヤに合わせることにしてレースをスタートしました。
序盤はおとなしく走って周りの様子を見ることにしました。そうしたら周りも大体同じ作戦だとわかったので、
ここでプッシュすればトップに立てると思い、それ以降はプッシュしてトップに立ちました。
そこからは何事もなかったように見えたかもしれませんが、実は途中からクルマがおかしくなってきていて、
ストレートをまっすぐ走るのが難しい状態だったんです。でも、そのうち、問題はあるけれども走れなくなるほどではないと判りました。
(2年ぶりの勝利は)勿論すごく嬉しいです。(日本語で)キモチイイネェ!
去年は難しいシーズンを送ったので、表彰台では思わず泣きそうになりましたよ。でもこれで、
自分はまだフォーミュラニッポンで勝てるってわかって、それが一番嬉しいです。
2位 #41伊沢 拓也(DOCOMO DANDELION RACING)
昨日からクラッチにトラブルが出ていたんですが、いいスタートを切れました。ピットアウト後の周回で前に出られてしまいましたが、
あのアウトラップでの走り方が今後勉強すべきポイントですね。
初表彰台は嬉しいですけど、今日は勝てたレースだったので、チームには申し訳ないと思っています。
(オーバーテイクボタンについて)抜かれたときにも使っていたんですけど。これじゃ「オーバーテイクされボタン」ですね。
団子状態になったときには有効かなと思います。
3位 #20平手 晃平(ahead TEAM IMPUL)
今日はスタートがすごく悪くて、それで全てを駄目にしてしまいました。
フォーメーションラップの直前に、タイヤを持たせる方向にセットアップしたのが裏目に出て、
ニュータイヤを履いてすぐのときにペースを上げられず、苦しいレースになりました。
アウトラップのスピードでブノワに劣っていました。
(オーバーテイクボタンについて)使えば追いつくかなぁ?という感じ。効果については疑問です。できれば、作動してる間点滅する、
というのをなくしてほしい。
優勝チーム監督 星野 一義
途中からクルマにトラブルが出て、心配していましたが、止まってしまうようなトラブルではないことがわかってブノワには「無視しろ」
「無視しろ」と言い続けて、最後には「うるさい!」と。
オーバーテイクボタンはデュバルが盛んに使ってましたが抜けませんでしたね。あれ本当に効果あるの?
今日は誰が勝ってもおかしくないレースで、みんなにチャンスがあった中で、ブノワが着実にチャンスをものにしたんでしょう。
前から目をつけていた伊沢君もきました。来年ウチにこないか?って言ってるんですがね(笑)
ウチのドライバー同士でもレースをやっていますから、メカニック同士もきついと思います。チームオーダーは一切なし。
厳しいチームなんですよウチは。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI
2009全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第1戦の決勝が4月5日、富士スピードウェイで行われ、#2ブノワ・
トレルイエ(LAWSON TEAM IMPUL)が絶妙のピット作戦でトップにたち、2007年第1戦富士以来、
2年ぶりの勝利をものにした。
2位には予選2位の#41伊沢拓也(DOCOMO DANDELION RACING)が入り、自身初の表彰台を獲得。
ポールポジションの#20平手晃平(ahead TEAM
IMPUL)はスタートで大きく順位を落としたものの周囲のトラブルなどにも助けられて順位を挽回し、3位表彰台を得た。
スウィフトエンジニアリング製のニューシャシー、FN09を導入した最初のレースは、
午後2時30分にフォーメーションラップを開始した。一時は天候が危ぶまれたものの、F3同様、
このレースも最後まで雨に見舞われることはなかった。
スタートでは、
ハード方向に振られた09仕様のタイヤにクラッチ制御をあわせきれなかったポールシッターの平手晃平が大きく出遅れるのを尻目に、
昨年同じ2番グリッドから一時トップに躍り出てスタンドを沸かせた伊沢がここでもトップに立った。
前回は1コーナー手前で松田次生に抜き返されて2位に後退したが、今回は背後を脅かす相手はおらず、
伊沢はトップのまま序盤戦を快調に走り続ける。
2番手にはトレルイエがつけるが、その後方では#31ロイック・デュバル、#32小暮卓史、#1松田次生の3台が交錯、小暮が松田、
デュバルと立て続けに接触してコースを飛び出し、大きく順位を落としていった。
結局1周目を終わった時点での順位は、伊沢、トレルイエ、デュバル、松田、ロッテラーの順。平手はその後ろ、6位で戻ってきた。
また、予選7番手でフリー走行トップだった#8石浦宏明がエンジンストールにより1周遅れの最後尾に後退している。
今回新車導入に伴って設置されたオーバーテイクシステムを序盤から積極的に使ってきたのが3位のデュバル。
しかしどうしてもトレルイエの前に出ることが出来ない。
一方、デュバルのチームメイト、小暮は一時12位まで後退しながらも、
1コーナー手前から作動させるという方法でこのシステムを効果的に使い、8周目の1コーナーで#37大嶋和也、
20周目の1コーナーで立川祐路、22周目の1コーナーでリチャードライアンを次々に攻略して順位を挽回していった。
そんな中、4番手争いを展開していた松田とロッテラーが17周目の1コーナーで接触。
オーバーテイクシステムを使いながらインに飛び込んだロッテラーが立ち上がりで松田を横からすくい上げる格好でランオフエリアに弾き飛ばしてしまった。
松田はその場でリタイヤ。ロッテラーには24周目に15秒ストップのペナルティが下された。
これにより上位陣は、伊沢-トレルイエ-デュバル-平手の順となった。
このロッテラーのペナルティと前後して、ピットストップを行うドライバーが出始めた。
まず23周終わりでコースアウトして順位を落とした国本、ついで24周終わりで3番手を走行していたデュバルがピットイン。
デュバルは給油に30秒以上を要した。軽めのタンクで序盤に順位を稼ぐ作戦だったか。
その3周後にはチームメイトの小暮。小暮はここまで6位に浮上していたが、ピット作業の際に給油口がうまく入らず、大きくタイムロス。
結局ピットアウトまでに50秒を要して再び後方に沈むことになってしまった。
2位を走行していたトレルイエは32周終わりでピットイン。
その1周後にトップの伊沢がピットに向かう。
伊沢はトレルイエの前でコースインすることに成功したが、1周先にピットストップを済ませたトレルイエのタイヤには充分熱が入っており、
あっという間に間隔を詰められてしまう。
ストレートでオーバーテイクボタンを使い、必死に逃げにかかる伊沢だったが、35周目の1コーナーでトレルイエは悠々と伊沢のインを突き、
トップに躍り出た。
36周終わりには、暫定トップに繰り上がっていた平手がピットイン。
なんとかトップのままコースに戻ろうとするが、その鼻先を掠めてトレルイエが通過、
その周のダンロップでは伊沢にもインをつかれて結局3位に落ち着いた。
上位陣はこのままの状態で残り周回を走行、結局トレルイエは伊沢に5.980秒差をつけて55周を走り切り、
2007年開幕戦富士以来、丁度2年ぶりの勝利を手にした。
2位を獲得した伊沢はこれが初の表彰台。平手はスタートの失敗はあったがその後は着実に走ってなんとか表彰台の一角を占めた。
次戦は鈴鹿。5月17日決勝だ
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum
Fニッポン第1戦 -RIJ- (2009/04/05) Race Result Weather:Cloudy Course:Dry
2009 Formula Nippon Round 1 富士スピードウェイ 4.563km
P | No | Driver | Team | Engine | Lap | Time / Behind |
1 | 2 | ブノワ・トレルイエ | LAWSON TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 55 | 1:21'59.897 |
2 | 41 | 伊沢 拓也 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR09E | 55 | 5.980 |
3 | 20 | 平手 晃平 | ahead TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 55 | 6.728 |
4 | 31 | ロイック・デュバル | NAKAJIMA RACING | HONDA HR09E | 55 | 7.903 |
5 | 48 | 立川 祐路 | CERUMO/INGING | TOYOTA RV8K | 55 | 21.274 |
6 | 10 | 塚越 広大 | HFDP RACING | HONDA HR09E | 55 | 27.239 |
7 | 37 | 大嶋 和也 | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 55 | 28.109 |
8 | 32 | 小暮 卓史 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR09E | 55 | 29.707 |
9 | 7 | 国本 京佑 | Team LeMans | TOYOTA RV8K | 55 | 42.287 |
*10 | 36 | アンドレ・ロッテラー | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 55 | 1'01.980 |
11 | 8 | 石浦 宏明 | Team LeMans | TOYOTA RV8K | 54 | 1Lap |
-------- 以上規定周回(49 Laps)完走 -------- |
- | 40 | リチャード・ライアン | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR09E | 40 | 15Laps |
- | 1 | 松田 次生 | LAWSON TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 16 | 39Laps |
- Fastest Lap: CarNo.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S) 1'27.011 (30/55) 188.790km/h
- CarNo.36は、2009年全日本選手権フォーミュラニッポン統一規則第3章第28条12.1).2)(接触行為、他の競技車両のコースアウト)により、ペナルティストップ15秒を課した。
- シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
Cクラス
優勝 #36井口 卓人(PETRONAS TEAM TOM'S)
去年も開幕3連勝しましたが、その後辛いシーズンになったので、手放しでは喜べません。今後も同じように頑張っていければと思います。
今日はずっとプッシュしてミスなく走れました。
気温が低かったせいか、公式練習で見られたようなタイヤのグリップダウンもなく、中盤以降もペースを上げて走ることが出来ました。
2位 #37国本 雄資(PETRONAS TEAM TOM'S)
3番手からでしたが、スタートがチャンスだと考えていたので1コーナーで前の2台よりブレーキを遅らせて入りました。
ホイールロックさせてしまいましたが2位に上がれました。
後半は井口選手のペースが速くて置いていかれましたが、自分のベストは尽くせたと思います。
3位 #1マーカス・エリクソン(PETRONAS TEAM TOM'S)
今日のレースはちょっとゴチャゴチャしてしまいましたね。1コーナーで井口選手を抜こうと思っていたら、
国本選手に飛び込まれてしまいました。その後100Rを3台併走で走っているときに安田選手に当たってしまいました。
1周目はアンラッキーでしたが、その後はクルマの状態もよく、いいペースで走れたので、結果には満足すべきでしょうね。
これからは気持ちを切り替えて岡山に臨みます。
Nクラス
優勝 #18関口 雄飛(AIM SPORTS)
昨日はピットスタートになって、沢山バトルをしたので面白かったですが、今日は簡単に勝てたかんじでつまんなかったです。
レースした実感がないっていうか。
リヤのグリップがなくなってきてたため中盤以降はペースが落ちてしまいました。公式練習でロングランをやってなかったので、
どこまでいけるかがわからなかったんです。
それで、後ろが追いついてきたらアタックして突き放すつもりで、終盤はずっと後ろをみて走っていました。
2位 #7山本 尚貴(HFDP RACING)
これが実力ということです。タイムが出ているのは、チームがいいクルマを用意してくれているからで、
乗りこなしてるというより乗せられているんです。今はそれを事実として受け止めて、どうすればいいか考えています。
これを受け止められるかどうかで今後のレースが違ってくると思うんです。気持ちを切り替えて次のレースで借りを返したいです。
3位 #23佐藤 公哉(NDDP EBBRO)
6番手スタートでしたし、昨日に続いて今日もスタートを失敗してしまいましたが、
小林選手とアレックス選手がストールしていたので順位を上げられました。途中、千代選手を抜くのに手間取ってしまい、
前の二人に逃げられてしまいました。
今はこれが自分の限界なんだと思います。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI
全日本F3選手権第2戦の決勝レースは4月5日、曇天の富士スピードウェイで開催され、Cクラスは#36井口卓人(PETRONAS
TEAM TOM'S)が、Nクラスは#18関口雄飛(AIM SPORTS)がいずれも開幕戦に続いて2連勝を達成した。
昨日の第1戦は小雨に翻弄されて荒れたレースとなり、第2戦もまた分厚く垂れ込める雲の下でスタート進行が行われたが、
今回は最後までドライコンディションでの戦いとなった。
第2戦決勝は午後0時45分にフォーメーションラップが開始された。
スタートではポールの井口がアウトに並びかけてきた#37国本雄資を退け、そのままトップで1コーナーを立ち上がる。
国本に出し抜かれた格好の#36マーカス・エリクソンは、1コーナー立ち上がりで失速した国本に並びかけていき、
2台は併走状態でコカコーラコーナーに飛び込んでいく。
その結果、ここの立ち上がりで今度はエリクソンが失速、後方集団に飲み込まれてしまった。
これにより、3台併走で立ち上がった100Rでエリクソンは安田と接触してしまい、総合12位まで順位を落とす。
一方の安田はスピンアウトし、最後尾でコースに復帰した。
猛然と追い上げるエリクソンは只一人1分34秒台を連発し、3周目に8位、4周目には6位、
5周目の1コーナーではNクラストップの関口、ホームストレートに戻ったところで嵯峨を捕らえて6周終わりでは一気に4位まで挽回してきた。
そしてついに9周目のホームストレートで#2ケイ・コッツォリーノを攻略して3位表彰台圏内に復帰する。
一方、最後尾に後退した安田も後方から着実に順位を挽回していたが、
スピンの影響からか13周終わりでタイヤ交換のためにピットストップを余儀なくされ、再び最後尾に後退してレースを終えた。
こうした状況の中、トップ2台の間隔は国本の懸命の走りもあってしばらくは1秒半前後で推移する。
しかし井口は全周回数の半分を消化した頃から徐々にペースを上げていき、15周を終えた時点でついに両者の差は2秒を超えた。
結局井口は最終的に国本に3.287秒差をつけて開幕2連勝を達成、2位国本、
3位エリクソンとともに2戦連続でトムスが1-2-3フィニッシュを果たした。
Nクラスも関口が2戦連続のポール・トゥ・ウィンを達成、序盤のアクシデントで順位を落とし、
後方から追い上げてきたCクラスのクルマを巧みに利用して2位以下との間隔を広げると、最後までトップの座を明け渡さずに21周を走りきり、
国内復帰戦を開幕2連勝で終えた。
2番手を走行する#7山本尚貴も終盤懸命に追い上げたが、あと0.9秒及ばず、関口の後塵を拝する結果となった。
次戦は岡山国際サーキット、第3戦は4月25日、第4戦は4月26日決勝だ。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum
全日本F3 -RIJ- (2009/04/05) Race Results Weather:Cloudy Course:Dry
All Japan F3 Championship Round 2 富士スピードウェイ 4.563 km
P | No | Cls | Driver | Car | Chassis | Engine | Lap | Time/ Behind |
1 | 36 | C | 井口 卓人 | PETRONAS TOM'S F308 | DALLARA F308 | 1AZ-FE | 21 | 33'25.198 |
2 | 37 | C | 国本 雄資 | PETRONAS TOM'S F308 | DALLARA F308 | 1AZ-FE | 21 | 3.287 |
3 | 1 | C | マーカス・エリクソン | PETRONAS TOM'S F308 | DALLARA F308 | 1AZ-FE | 21 | 5.904 |
4 | 2 | C | ケイ・コッツォリーノ | TODA FIGHTEX | DALLARA F308 | MF204C | 21 | 30.234 |
5 | 62 | C | 嵯峨 宏紀 | DENSO・ルボーセF308 | DALLARA F308 | 1AZ-FE | 21 | 31.061 |
6 | 33 | C | 岩崎 祐貴 | イワサキインダストリーF308 | DALLARA F308 | 1AZ-FE | 21 | 37.840 |
7 | 18 | N | 関口 雄飛 | EBBRO AIM F307 | DALLARA F305/307 | 3S-GE | 21 | 46.406 |
8 | 7 | N | 山本 尚貴 | HFDP RACING | DALLARA F307 | 3S-GE | 21 | 47.361 |
9 | 23 | N | 佐藤 公哉 | NDDP EBBRO | DALLARA F306 | 3S-GE | 21 | 58.655 |
10 | 20 | N | アレキサンドラ・インベラトーリ | ACHIEVEMENT by KCMG | DALLARA F307 | 3S-GE | 21 | 1'04.529 |
11 | 8 | N | 小林 崇志 | HFDP RACING | DALLARA F307 | 3S-GE | 21 | 1'05.556 |
12 | 22 | N | 千代 勝正 | NDDP EBBRO | DALLARA F306 | 3S-GE | 21 | 1'17.769 |
13 | 19 | N | 黒田 吉隆 | ACHIEVEMENT by KCMG | DALLARA F307 | 3S-GE | 21 | 1'20.740 |
14 | 5 | N | 久保田 克昭 | ハナシマレーシングF306 | DALLARA F306 | 3S-GE | 21 | 1'33.035 |
15 | 77 | N | 野呂 立 | CMSワコーズF306 | DALLARA F306 | 3S-GE | 20 | 1 Lap |
16 | 12 | C | 安田 裕信 | ThreeBond | DALLARA F309 | SR20VE | 20 | 1 Lap |
-------- 以上規定周回数 ( 18 Laps ) 完走 -------- |
- Fastest Lap(C): マーカス・エリクソン(PETRONAS TOM'S F308) 1'34.755 (4/21) 173.361km/h
- Fastest Lap(N): 関口 雄飛(EBBRO AIM F307) 1'36.849 (4/21) 169.612km/h
全日本選手権フォーミュラニッポン第1戦富士のフリー走行2回目は、#8石浦宏明(Team
LeMans)が1分25秒930でトップタイム。2番手には#32小暮卓史(NAKAJIMA RACING)がつけ、
3番手4番手はそれぞれ#10塚越広大(HFDP RACING)、#37大嶋和也(PETRONAS TEAM
TOM'S)とユーロF3帰りのルーキーが占めた。
フリー走行2回目は4月5日午前9時50分より30分間で行われた。
昨日のF3決勝の開始直前から夜半まで降り続いた雨も上がり、
空には未だ雲がかかっているものの路面は完全にドライコンディションに回復した。
ここで好タイムを記録したのは、昨日の予選を7番手で終えた2年目の石浦だ。
最初の計測でこのセッションベストとなる1分25秒930を記録すると、その後も快調に周回を重ね、最多の18周を走行した。
チームメイトのルーキー、#7国本京佑も17周を走り、8周目に1分27秒303を出して9番手。
同じく17周を走ったルーキーの塚越は1分26秒856を13周目に記録して3番手タイムを記録。昨年ユーロF3で塚越と同じチームに所属、
1勝を挙げている大嶋は15周走って11周目に1分26秒874で4番手につけている。
一方、ポールシッターの#20平手晃平は14周を走行、最後にベストラップを記録したが、
1分27秒172とここでは8番手に終わった。
第1戦決勝は午後2時30分より、55周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum