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2020年12月

スーパー耐久

S耐:第5戦オートポリスAドライバー公式予選結果

TKUスーパー耐久レースinオートポリス -RIJ- (2020/12/12) A Driver Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2020 PIRELLI Super Taikyu Series Round 5 オートポリス 4.674km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
Team
WhTimeBehindGapkm/h
1777ST-X1星野 敏D'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage AMR GT3
D'station Racing
301'49.400--153.806
2888ST-X2山脇 大輔HIRIX GOOD DAY RACING AMG GT3
Mercedes-AMG GT3
Mercedes-AMG Team HIRIX Racing
101'50.180 0.780 0.780152.717
331ST-X3永井 秀貴DENSO LEXUS RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC-F GT3
apr
1'50.201 0.801 0.021152.688
49ST-X4ジョー・シンドウMP Racing GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
MP Racing
101'50.982 1.582 0.781151.614
581ST-X5大八木 信行DAISHIN GT3 GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GTNET MOTOR SPORTS
201'54.145 4.745 3.163147.413
628ST-11蒲生 尚弥ROOKIE Racing GR SUPRA
TOYOTA SUPRA
ROOKIE RACING
301'55.578 6.178 1.433145.585
72ST-Z1飯田 太陽ケーズフロンティアSYNTIUM KTM
KTM X-Bow GT4
KTMカーズジャパン
101'55.940 6.540 0.362145.130
8500ST-Z2大塚 隆一郎5ZIGEN AMG GT4
Mercedes-Benz AMG GT4
TEAM 5ZIGEN
351'56.550 7.150 0.610144.371
9290ST-TCR1植松 忠雄F・Link Home CIVIC TCR
Honda CIVIC TCR
Floral Racing with UEMATSU
201'56.974 7.574 0.424143.847
1047ST-Z3星野 辰也D'station Vantage GT4
Aston Martin Vantage AMR GT3
D'station Racing
401'56.978 7.578 0.004143.842
113ST-Z4内田 優大ENDLESS AMG GT4
Mercedes-Benz AMG GT4
ENDLESS SPORTS
501'57.112 7.712 0.134143.678
1220ST-Z5鈴木 宏和SS/YZ Studie BMW
BMW M4GT4
SS/YZ RACING with Studie
1'57.539 8.139 0.427143.156
1323ST-Z6DAISUKETKRI松永建設AMG GT4
Mercedes-Benz AMG GT4
TKRI
1'57.973 8.573 0.434142.629
1465ST-TCR2松井 猛敏REBELLION Mars Audi RS3 LMS
Audi RS 3 LMS TCR
Audi Team Mars
1'58.114 8.714 0.141142.459
1519ST-Z7福田 幸平BRP★SUNRISE-Blvd718GT4MR
Porsche 718 GT4 MR
バースレーシングプロジェクト【BRP】
151'58.351 8.951 0.237142.174
1621ST-Z8東風谷 高史STP with Studie BMW M4GT4
BMW M4GT4
Teamサントメ・プリンシペwith Studie
1'58.387 8.987 0.036142.130
1732ST-21井口 卓人ROOKIE Racing GR YARIS
TOYOTA GR YARIS
ROOKIE RACING
251'58.706 9.306 0.319141.749
1822ST-TCR3KIZUNAWAIMARAMA KIZUNA Audi RS 3 LMS
Audi RS 3 LMS TCR
WAIMARAMA KIZUNA RACING
101'58.765 9.365 0.059141.678
1997ST-TCR4遠藤 光博Racerホンダカーズ桶川DOME CIVIC
Honda CIVIC TCR
Racer DOME Racing
1'59.119 9.719 0.354141.257
2052ST-31服部 尚貴埼玉トヨペットGBクラウンRS
TOYOTA クラウンRS
埼玉トヨペットGreen Brave
2'00.59111.191 1.472139.533
2139ST-32大島 和也エアーバスターWINMAX RC 350 TWS
TOYOTA LEXUS RC 350
TRACY SPORTS
202'00.80311.403 0.212139.288
22244ST-33田中 徹QUEEN EYES 34Z
NISSAN Fairlady Z Ver.NISMO
Max Racing
2'01.24411.844 0.441138.781
237ST-22成澤 正人新菱オート☆VARIS☆DXLエボX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
シンリョウレーシングチーム
2'01.72312.323 0.479138.235
2459ST-23大澤 学DAMD MOTUL ED WRX STI
SUBARU WRX STI
TOWA INTEC Racing
352'01.74412.344 0.021138.211
256ST-24冨桝 朋広新菱オート☆NeoGlobe☆DXLエボX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
シンリョウレーシングチーム
2'01.84012.440 0.096138.102
2615ST-34長島 正明岡部自動車RECAROフェアレディーZ
NISSAN Fairlady Z Ver.NISMO
OKABE JIDOSHA motorsport
2'01.92412.524 0.084138.007
27310ST-41久保 凜太郎GR Garage水戸インターGR86
TOYOTA 86
C.S.I Racing
302'02.43213.032 0.508137.435
28884ST-42平中 克幸林テレンプSHADE RACING 86
TOYOTA 86
林テレンプSHADE RACING
502'02.98313.583 0.551136.819
2918ST-43浅野 武夫Weds Sport 86
TOYOTA 86
浅野レーシングサービス
102'04.64715.247 1.664134.992
3054ST-44加藤 彰彬TC CORSE iRacing ROADSTER
MAZDA ROADSTER
TC CORSE
2'05.22315.823 0.576134.371
3160ST-45塩谷 烈州全薬工業アルージェインテグラ
Honda INTEGRA TYPE-R
TEAM G/MOTION'
2'05.96716.567 0.744133.578
32456ST-51橋本 陸odula AVANTECHロードスター
MAZDA ROADSTER
OVER DRIVE
252'10.45521.055 4.488128.982
33102ST-52佐々木 孝太ヒロマツデミオマツダ2
MAZDA 2
H.M.RACERS
52'10.93621.536 0.481128.509
3466ST-53武地 孝幸odula TONE Idiaロードスター
MAZDA ROADSTER
OVER DRIVE
2'11.01121.611 0.075128.435
3588ST-54村上 博幸村上モータースMAZDAロードスター
MAZDA ROADSTER
村上モータース
102'11.67622.276 0.665127.786
3650ST-55山西 康司LOVEDRIVEロードスター
MAZDA ROADSTER
LOVEDRIVE RACING
2'11.80522.405 0.129127.661
3737ST-56井尻 薫DXLワコーズNOPROデミオSKY-D
MAZDA DEMIO XD
TEAM NOPRO
2'12.43223.032 0.627127.057
38111ST-57檜井 保孝HIROSHIMA+Vitz
TOYOTA Vitz RS
HIROSHIMA TOYOPET RACING
2'13.02923.629 0.597126.487
394ST-58太田 侑弥THE BRIDE FIT
Honda FIT RS
チームBRIDE
152'13.46224.062 0.433126.076
40182ST-59谷岡 力CLOSE UP RACING R's FIT3
Honda FIT RS
クローズアップレーシング
2'13.46624.066 0.004126.073
4172ST-510小松 寛子ナチュラルチューニング☆クスコ☆NATS
MAZDA ROADSTER
日本自動車大学校
2'14.34724.947 0.881125.246
4269ST-511梅田 真祐J'S RACING☆FIT
Honda FIT RS
J'S RACING
302'14.85625.456 0.509124.773
43120ST-512杉野 治彦村上モータースMAZDAロードスター
MAZDA ROADSTER
村上モータース
2'15.90226.502 1.046123.813
4478ST-513藤井 順子LOVEDRIVEロードスター
MAZDA ROADSTER
LOVEDRIVE RACING
2'19.11529.715 3.213120.953
---- 以上基準タイム予選通過 ----
-225ST-46野中 誠太KTMS 86
TOYOTA 86
KTMS KOBE TOYOPET MOTORSPORTS
no time---

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

FIA-FR:第14戦オートポリス公式予選結果

TKUスーパー耐久レースinオートポリス -RIJ- (2020/12/12) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2020 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 14 オートポリス 4.674km

PosNoDriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
128古谷 悠河TOM'S YOUTH
TOM'S YOUTH
1'43.041--163.298
23阪口 晴南Sutekina #3
SUTEKINA RACING TEAM
1'43.058 0.017 0.017163.271
35金丸 ユウSutekina #5
SUTEKINA RACING TEAM
1'43.434 0.393 0.376162.678
455本山 哲Team Goh #55
TEAM GOH
1'43.748 0.707 0.314162.185
58池島 実紅Sutekina #8
SUTEKINA RACING TEAM
1'44.853 1.812 1.105160.476
---- 以上基準タイム(110% - 1'53.345)予選通過 ----

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

FIA-FR:第13戦オートポリス公式予選結果

TKUスーパー耐久レースinオートポリス -RIJ- (2020/12/12) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2020 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 13 オートポリス 4.674km

PosNoDriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
128古谷 悠河TOM'S YOUTH
TOM'S YOUTH
1'42.850--163.601
25金丸 ユウSutekina #5
SUTEKINA RACING TEAM
1'42.865 0.015 0.015163.578
33阪口 晴南Sutekina #3
SUTEKINA RACING TEAM
1'42.980 0.130 0.115163.395
455本山 哲Team Goh #55
TEAM GOH
1'43.545 0.695 0.565162.503
58池島 実紅Sutekina #8
SUTEKINA RACING TEAM
1'44.812 1.962 1.267160.539
---- 以上基準タイム(110% - 1'53.135)予選通過 ----

S-FJ日本一決定戦

S-FJ:日本一決定戦もてぎ決勝 ファイナルラップにまさかのクラッシュ! 元嶋成弥が兄に続いて日本一の座を獲得

 2020年スーパーFJ日本一決定戦が12月6日(日)にツインリンクもてぎで開催された。

 A、B両グループから計37台が出走した10周の決勝レースは スタート直後から最終ラップまでトップ争いをくり広げた56号車宮下源都(MYST・KK-S II・制動屋)と8号車岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)が接触、クラッシュし、それをかいくぐった99号車元嶋成弥(MYSTサクセスFIRSTMOLOING)が優勝を飾った。

日本一決定戦ファイナル: 10周の決勝がスタートした 日本一決定戦ファイナル: 10周の決勝がスタートした 日本一決定戦ファイナル: 10周の決勝がスタートした 日本一決定戦ファイナル: 優勝は元嶋成弥(MYSTサクセスFIRST MOLDING) 日本一決定戦ファイナル: 2位は石坂瑞基(アウティスタライク10V) 日本一決定戦ファイナル: 3位は松澤亮佑(群馬トヨペットリノアED) 日本一決定戦ファイナル: 4位は伊藤駿(ZAP重力の森10V ED) 日本一決定戦ファイナル: 5位は佐藤巧望(MYST・KK-SⅡ・制動屋) 日本一決定戦ファイナル: 6位は西村和真(WEST 19J) 日本一決定戦ファイナル: トップを走りながら最終ラップの接触で涙をのんだ宮下源都 日本一決定戦ファイナル: 表彰式 日本一決定戦ファイナル: 元嶋成弥(MYSTサクセスFIRST MOLDING)

 当日の最終レースとなる決勝は午後3時にフォーメーションラップ開始。第1レグの頃より陽はかなり傾き、路面温度も低下し予選、第1レグを走ったタイヤのコンディションも気になる状態。第1レグの優勝タイムからAグループがアウト側の奇数列、Bグループがイン側偶数列となり、Aグループ1位の宮下がポールポジション、Bグループ1位の元嶋が2番グリッドにつき、その後方に37台が並ぶとレッドライトが消灯し全車クリーンスタートを切った。

 ポールポジションから好スタートを決めた宮下は先頭で第1コーナーへ飛び込む。同様にスタートダッシュに成功したのが2列目4番グリッドから発進の岡本大地で、蹴り出し良く一気に3番グリッドの3号車石坂瑞基(アウティスタ テイク10V)の前に出ると、そのまま第1コーナー進入までに元嶋もオーバーテイクし2番手にジャンプアップ成功。元嶋は石坂にも前に出られてしまい4位にドロップ。

 後方では5列目9番グリッドからスタートの10号車伊藤駿(ZAP重力の森10VED)が前を行く3台を第1~2コーナーで仕留めて6番手にアップする一方で、15列目~17列目からスタートした7号車本田千啓(オートルック☆モダン☆10V☆AGI)と2号車鹿谷遼平(KRS KKS-2)、48号車小谷諭司(NILZZぐんま東庄10VED)の3台が第1コーナーでクラッシュ、早々に戦線離脱した。

 1周目を終えて宮下は岡本大地に0.659秒の差をつけてコントロールラインを通過、岡本大地の背後には石坂が0.388秒差で食らいつく。

 続く2周目に岡本大地は2分4秒584のタイムで宮本との差を僅かに詰める一方で石坂を0.935秒差まで引き離す。その石坂の後方には元嶋が0.161秒とテール・ツー・ノーズ状態で3周目に入ると、S字コーナーで元嶋が石坂をかわして3位に上がり、この段階で宮本-岡本大地-元嶋の1-2-3体勢が出来上がる。

 宮下は3周目、4周目と立て続けにファステストラップを出して岡本大地との間に1.324秒の差を築き、岡本大地と元嶋の間は0.765秒差、4位石坂も0.625秒差と膠着状態になる中、5番手スタートから順位を維持していた81号車松澤亮佑(群馬トヨペットリノアED)が石坂に接近。5周目のダウンヒルストレートから90度コーナーにかけて並びかけるそぶりを見せると0.19秒差で6周目に突入する。

 その6周目には元嶋が決勝のファステストラップとなる2分3秒873を出して岡本大地に接近、ここから上位3台はじわじわと間合いを詰め始め、息詰まる神経戦を展開。8周目終了時点で宮下と岡本は0.858秒差、そこから元嶋は0.474秒差と終盤に向けて緊張が高まっていく。

 石坂と松澤の戦いは6周目以降石坂が松澤をじりじりと突き放し、0.526→0.591秒と離していく。

 9周目、岡本大地は宮下との間合いを詰めるがダウンヒルストレートでスリップストリームに入るまでには至らず0.461秒差でいよいよ10周目、ファイナルラップに入る。

 岡本大地は満を持したかの様にメインストレートで宮下の背後に迫りそのまま第1コーナーに進入、続く第2コーナーで宮下が僅かに失速したかに見えると岡本大地が右サイドに並びかけてアウトを取り、宮下がイン側のサイド・バイ・サイドで第3コーナー~第4コーナーを抜けるが、立ち上がりの加速で僅かに前に出た宮下の左リヤタイヤと岡本大地のフロントウイング右側が接触して宮本は左に飛ばされガードレールへクラッシュ。岡本大地もスライドしながらガードレールにノーズを当てるがクラッシュまでは至らず再スタートを切る。

 この混乱で3番手にいた元嶋がトップに浮上、松澤を振り切った石坂とは1秒以上の差があり、そのギャップを維持したままでファイナルラップを走り抜け優勝、2012年に兄元嶋佑弥が同じもてぎで獲得したスーパーFJ日本一の座を勝ち取った。

 2位には石坂が入り、2012年の0周リタイヤだったもてぎでの日本一決定戦の雪辱を果たした。

 3位は松澤、もてぎをホームとする選手としてはトップ、フォーミュラ参戦初年度を表彰台で締めくくった。

(決勝後のコメント)

優勝 99号車元嶋成弥(MYSTサクセスFIRSTMOLOING)
 「(岡本選手との接戦が続いたが?)運もあったが、あきらめず食らいついていった。最後トップがシフトミスか何かして岡本選手と並んだので、自分もこれはいけると思って右に寄ってついて行ったら2人がクラッシュした。諦めずあのポジションに居たことがよかったと思う。本当に嬉しい。マシンもタイヤも調子よくて、チームのスタッフがきれいにセッティングしてくれて、トラブルも直してくれて感謝している」
2位 3号車石坂瑞基(アウティスタ テイク10V)
 「(中盤松澤選手が迫っていたが?)一瞬シフトミスした周回があって、それで一気にスリップストリームが効く間合いに入られてしまった。きつかったが、そこを押さえてまた離す事ができて楽にはなった。前を必死に追いかけていたが前の3台は速くてジリジリ離される展開で、こちらもいっぱいいっぱいだった、そこが悔しい。最後岡本選手と宮下選手がぶつかってしまって、ラッキーで2位に上がったが実力で行けば4番手で終わっていたので、そこはこれから改善できるところを探したいと思う。今週いきなり練習なしで予選からのドライブだった上にタイヤのグリップも別物で、結構大変だった。そんな中で最大限やれることはやれたと思う」
3位 81号車松澤亮佑(群馬トヨペットリノアED)
 「スタートを無難に決めたが周りのマシンとペースが変わらず、付かず離れずという感じで向うのペースになりつつあった。それでも落ち着いて最後まで走れて、運も味方につけて3位になれたことは素直に嬉しい」
4位 10号車伊藤駿(ZAP重力の森10VED)
 「運があっての4位という感じだが、今回は満足なレースができたと思う。前をいくマシンが速くて、そこに食らいついて行きたかったという思いはあるが、予選の結果や前日の練習の様子から見たら、よいリザルトだ」
5位 61号車61号車佐藤巧望(MYST・KK-S II・制動屋)
 「最初はタイヤのパフォーマンスに苦戦して、結構ズルズルだったので慣れるまでに時間かかった。第1レグで2番手を走れていて、自分ではある程度ペースもあると思っていたので、1台1台抜くことに集中した。前の車を抜いて7番手に上がった時に、その前の車とはだいぶ離れてしまっていたので、ちょっとそこで諦めてしまった。(タイヤがズルズルというのは予選や第1レグと比べて感触が違ったということ?)そんな感じです。全体的にタレちゃったって感じでそこからペースも速い訳ではなかったので淡々と走る事になってしまった。スタートでもっと(上位に)上がりたかった」
6位 18号車西村和真(WEST 19J)
 「スタートを失敗して2台に抜かれた。その後のペースも良くなく、バランスが悪いままで苦労しながら走った。防戦一方の流れで内容も良くないレースだった。ベストラップが2分5秒0で、後ろのクルマが4秒7なので、それをミスなく抑えられた事はよかった」

(ファイナルラップの接触について)

32位 8号車岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)
 「(オーバーテイクを仕掛けた状況で)行けたと思ったのだが、あの状況ではお互い引けない。どんな状況だったかはこの後確認しないといけない。自分のミスならば宮下選手に謝りに行きたい。また、出直します」
34位 56号車宮下源都(MYST・KKS-SII・制動屋)
 「2コーナー立ち上がりで5速に入れる時に失速した。原因は分からないがシフトミスはしていないつもりだ。失速したので(岡本選手に)来られるのはミラー見てたら分かるので構えていた。思ったより岡本選手も僕のライン開けておいてくれたし第3コーナーの出口でブレーキングが甘かったので第4コーナーからの立ち上がりでそのまま(押さえて)いく展開を考えていたが当たってしまった。レースではよくある事ではあるが自分は経験がなかった事なので、やっぱり悔しい」

 これにて2020年シーズンのスーパーFJレースは完了。優勝した元嶋をはじめ各選手の来年の去就はまだ分からないが、F4へのステップアップを模索する者、引き続きスーパーFJ参戦継続を考えている者など様々。コロナ禍のダメージを乗り越えて各カテゴリーで活躍する事を願って止まない。

Text: Junichi SEKINE
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI

S-FJ日本一決定戦

S-FJ:日本一決定戦もてぎ 第1レグAグループは宮下源都、Bグループは元嶋成弥がポール・ツー・ウイン

 2020年スーパーFJ日本一決定戦が12月6日(日)にツインリンクもてぎで開催された。

2グループに分けての第1レグが行われ、Aグループは56号車宮下源都(MYST・KK-S II・制動屋)、Bグループは99号車元嶋成弥(MYSTサクセスFIRSTMOLOING)がそれぞれポール・ツー・ウインで6周のスプリントレースを制した。

 朝の予選とは異なり、正午を挟んで行われたA、Bグループの第1レグでは路面はほぼドライコンディションになり、気温、路面温度ともに上昇。予選を上回るラップタイムでの闘いが予想された。

《Aグループ第1レグ》

Aグループ第1レグ: スタートシーン Aグループ第1レグ: 石坂瑞基(3号車)、上野大哲(38号車)、松澤亮佑(81号車)の争い Aグループ第1レグ: 優勝は宮下源都(MYST・KK-SⅡ・制動屋) Aグループ第1レグ: 2位は石坂瑞基(アウティスタライク10V) Aグループ第1レグ: 3位は松澤亮佑(群馬トヨペットリノアED)

 11時15分に全車コースイン。グリッドにつくときれいにスタートが切られた。

 ポールポジションからスタートの56号車宮下源都(MYST・KK-S II・制動屋)が苦手だと言っていたスタートを決めてトップを維持して1コーナーに進入。その後方では3位スタートの61号車佐藤巧望(MYST・KK-S II・制動屋)が2位38号車上野大哲(SACCESS RACING ES)の背後に付けて3コーナーでインを奪いポジションアップに成功。更に3列目5位スタートの3号車石坂瑞基(アウティスタ テイク10V)が4位スタートの81号車松澤亮佑(群馬トヨペットリノアED)を仕留めて5コーナーで上野に襲い掛かり3位に上がる。

 2位以下の混戦を尻目に宮下は順調に差を広げ1周目0.855秒、2周目1.439秒、3周目2秒181とギャップを築いていき、4周目にこのレースのファステストラップとなる2分3秒658をマーク。このタイムは2年前にもてぎで開催された日本一決定戦のポールポジション(2分3秒962)よりも速いタイムだ。

 一方2位以下は 佐藤-石坂-上野-松澤の順で続き、それぞれ0.5秒前後のギャップで走るが、5周目の3コーナーで佐藤がハーフスピン、石坂以下がポジションを上げ佐藤は7番手まで順位を落としてしまう。

 首位の宮下は6秒近い差をつけてファイナルラップへ突入、そのまま逃げ切り。その後方ではストレートで3位上野が2位石坂に並びかけるが石坂が防ぎ、逆にこの攻防の隙に間合いを詰めた松澤がヘアピンで上野に並びかけてそのままダウンヒルストレートを並走、90度コーナーでインを奪うと前に出て3位に上がる。上野はビクトリーコーナーで松澤に詰め寄るものの0.069秒届かず4位に終わった。

(Aグループ第1レグ後のコメント)

優勝 56号車宮下源都(MYST・KKS-SII・制動屋) 優勝タイム 12分30秒737
 「タイヤのグリップもいいしスタートしやすかったので、順位を落とす事なく行けてよかった。ペースは悪くないと分かっていたので、後はスタートを落ち着いて決めるだけだと思っていたので、考えた通りにできてよかった。決勝はミスしないように頑張る」

2位 3号車石坂瑞基(アウティスタ テイク10V)
 「急遽ドライバー変更して出ることになり、レースウィークのドライコンディションでは走ってないままぶっつけ本番になってしまった。ただ先週レースしたのが助けにはなった。予選がうまくいかなかったので、第1レグでは2番以内には入りたいと思っていた。決勝はA、Bグループでグリッドに並ぶので2列目以内に居ないと(勝負権がない)と考えていたので、そこはうまく行けて良かった。スタートがうまく決まって、1~2コーナーから3~4コーナーにかけて位置取りもよかったので、順位を上げる事ができた。松澤選手とバトルしている間に宮下選手に逃げられてしまった感じだが、バトルになると苦しいところがあり、後ろを振り切るのが難しい。決勝は前のバトルに入っていければいい勝負ができると思うが、後ろに追いつかれると前が逃げてしまう。トップグループの集団に入ってレースが出来れば勝機があるかもしれない」
3位 81号車松澤亮佑(群馬トヨペットリノアED)
 「スタートでの蹴り出しは良かったがその後伸びなかった、2番手を狙えそうな気もしていたが第1レグなので、決勝の事を思って少し抑え目でいった。5番手を走っていて前の混戦に乗じて3位に上がれたのはよかった。石坂選手を抜ければ宮下選手と同じくらいの速さでは走れたと思う。ペースは悪くないので、決勝はテンポよく抜いて追い上げて行きたい」
4位 38号車上野大哲(SACCESS RACING ES)
 「(2位~4位は集団で走っていたが)タイム差もなくて抜け出るのは大変で、前に追いついても後ろがいる状態なので、前後にバトルしながらになった。前に仕掛ければ後ろから入られるので、飛ばさず(クラッシュせず)に済んだだけでも良かったと思う。今回はスタートをミスしたので決勝はちゃんと決めていきたい」

《Bグループ第1レグ》

Bグループ第1レグ: スタートシーン Bグループ第1レグ: 岡本大地(8号車)と元嶋成弥(99号車)のバトル Bグループ第1レグ: 一時はトップに立った岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ) Bグループ第1レグ: 優勝は元嶋成弥(MYSTサクセスFIRST MOLDING) Bグループ第1レグ: 決勝2位は岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ) Bグループ第1レグ: 決勝3位は西村和真(WEST 19J)

 11時55分にB全車コースイン。グリッドにつくとクリーンスタートが切られた。

 ポールポジションの99号車元嶋成弥(MYSTサクセスFIRSTMOLOING)がホールショットを奪うが、2位スタートの8号車岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)が背後に迫り、左右にゆざぶりをかける。しかし元嶋は動ぜず首位の座を守り、0.15秒差で1周目を終える。後方では5位スタートの19号車鶴岡秀麿(KRSゼンカイレーシング)が4位の15号車小松響(Rn-Sports・OKABE・KKS II)に2周目の3コーナーで仕掛けると5コーナーまでサイド・バイ・サイドで走ってオーバーテイク、そこに66号車野島遼葵(Deep-R・10V・ED)も加わり、V字コーナーで野島が4位に上がる。

 3周目、3コーナーで岡本が元嶋に並びかけるとそのまま4コーナー~5コーナーを抜けるがここは元嶋が守り切る。3位18号車西村和真(WEST 19J)はそこから1.5秒ほど遅れて単独走行。更に5秒ほどの間があり4位野島~5位鶴岡~6位小松までがひと固まりの集団になっている。

 4周目の1コーナー進入で岡本が元嶋のインを奪いついに首位に立つ。決勝を控えている為か元嶋もここでは無理をせず岡本の後方に付き次のチャンスを待つ。そのチャンスが訪れたのは翌5周目のヘアピン、ここで元嶋は岡本のインを突いて首位を奪回。0.303秒の差をつけてコントロールラインを通過しファイナルラップに突入。ここで勝負あったと見たか岡本はそれ以上元嶋を追う事はせず、最終ラップでファステストラップを出した元嶋から1.806秒の差で2位フィニッシュ。3位は西村、4位グループは野島が抜け出してゴールした。

(Bグループ第1レグ後のコメント)

優勝 99号車元嶋成弥(MYSTサクセスFIRSTMOLOING) 優勝タイム 12分35秒389
 「きりぎりでしたが勝てました。タイム的にはAグループの方が早くて2番クリッドだが勝負権はある。(タイムは徐々に良くなって)最後に3秒台に入れる事ができたので、この調子で頑張りたい」
2位 8号車岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)
 「(いったん首位に立ったがそのままは行けなかった?)行きたかったですけどね。修復されたマシンは全く問題なく、元通りにしてもらえたので安心して戦えた。ちょっとペースがよくなくて元嶋選手に簡単に抜き返されてしまったので焦った。何が原因かこれから探してみるが、自分の走り方の問題かもしれない。(元嶋選手と)差が詰まる場所離れる場所が全く違うので、走り方が全然違うのかなという事で車も自分も考えて決勝に挑みたい。(飛び出せても)逃げ切りは厳しいので、展開とめぐり合わせでチャンスがある時にしかるべき位置にいればいいかな、と思う」
3位 18号車西村和真(WEST 19J)
 「ちょっとスタートに失敗したのと、オープニングラップで(タイヤの)グリップが足りなくて前と離れてしまい、ついていく事ができなかった。ペースもあまりよくなくてその後も離される一方だったが、後ろは混戦だった様で、ついてこなかったので助かった。決勝に向けてはスタートも含めて頑張りたい」
4位 66号車野島遼葵(Deep-R・10V・ED)
 「(3位とは少し間が空いてしまったが?)調子はよかったが、タイム的に他より劣っている状態なので、それを縮めて行きたい。(タイヤの感触は?)グリップが全然違うので、これからも皆タイムが上がっていくと思う。自分もタイムを上げていかないといけない」

 決勝レースのグリッドは A、B各グループの第1レグ優勝者のフィニッシュタイムの早い組が奇数列となり、Aグループを制した宮下がポールポジション、Bグループ1位の元嶋が2番手ポジションからスタートすることとなる。

Text: Junichi SEKINE
Photo: Motorsports Forum

S-FJ日本一決定戦

S-FJ:日本一決定戦もてぎ公式予選 Aグループは宮下源都、Bグループは元嶋成弥がポールポジション

 2020年スーパーFJ日本一決定戦が12月6日(日)にツインリンクもてぎで開催された。

 ABグループに分けての公式予選が行われ、Aグループは56号車宮下源都(MYST・KK-S II・制動屋)、Bグループは99号車元嶋成弥(MYSTサクセスFIRSTMOLOING)がポールポジションを獲得した。

 前日の雨は上がり晴れ上がったものの、北関東に位置するツインリンクもてぎの朝の気温は氷点下まで下がり、霜が降りた路面はなかなか乾かない状態。

 加えて本大会に供給されるヨコハマのスリックタイヤが新スペックという事で、多くの選手が前日練習でタイヤを理解するはずが雨で果たせず、手探りで予選に挑む事になった。晴天だった金曜日の練習で早めに新タイヤを試す事ができたチームによると、従来のタイヤより発動が早く、ラップタイムも1秒速かったという事で、どんなタイムが出るか注目だったが、予選の時点では生憎のコンディションとなってしまった。

《Aグループ予選》

日本一決定戦: Aグループ公式予選: ポールポジションは宮下源都(MYST・KK-SⅡ・制動屋) 日本一決定戦: Aグループ公式予選: 2位は上野大哲(SACCESS RACING ES) 日本一決定戦: Aグループ公式予選: 3位は佐藤巧望(MYST・KK-SⅡ・制動屋)

 8時45分にAグループ19台の予選が開始、コースはあちこちにウエットパッチが残っており、路面温度も低い状態。直前に行われたJAF-F4の予選の様子を見て数台がレインタイヤを選択しているが、ほとんどの車両はスリックタイヤでコースインした。

 序盤は各車タイヤの発動を待つために周回を続け、路面コンディションも徐々改善し、20分の予選が残り10分となった辺りで、10号車筑波チャンピオンの伊藤駿(ZAP重力の森10VED)が2分10秒400をマークしトップに立つと各車本格的なタイムアタックを開始。

 まずは宮下が2分9秒109で最初に2分9秒台に入れると伊藤駿、13号車杉本涼(ZAP SPEED 10V ED)、61号車佐藤巧望(MYST・KK-S II・制動屋)が10秒台で続く。

 宮下は2分8秒373から8秒046とタイムを刻みトップを維持し続けるが、2番手以下は何度も入れかわり、38号車上野大哲(SACCESS RACING ES)と佐藤の二人が交互にタイムを出し合い、ここに3号車石坂瑞基(アウティスタ テイク10V)も迫る。

 チェッカーフラッグが降られた計測最終周に宮下は2分7秒589を出し0.786秒差でAグループのポールポジションが確定、上野対佐藤のフロントロウ争いは上野が2分8秒375で勝ち佐藤は0.133秒及ばず3番グリッド。最後の最後に81号車松澤亮佑(群馬トヨペットリノアED)が2分8秒813で石坂の上を行きセカンドロウを確保した。

(予選後のコメント)

ポールポジション 56号車宮下源都(MYST・KKS-SII・制動屋) 2分7秒589
 「路面が濡れている部分が多かったので慎重にいった。新仕様のタイヤについては今日初めて履いた、グリップすると周りで言っていたが、確かにこの路面状態でも思ったよりグリップがあった。第1レグに向けてポイントはスタートだ。周回数が少ない(6周)ので、スタートで出遅れると展開が辛くなると思う」
2位 38号車上野大哲(SACCESS RACING ES) 2分8秒375 トップとの差0秒786
 「コースインするのがちょっと遅くて、宮下選手の方が1周多くアタック出来ている、その1周分が足りなかったかな、という印象。新しいタイヤは全く試せていなくて、レースウィークに入ってからの練習では全然タイムが出なくて、他の車に対し1秒2秒落ちのだったのだが、何とか今日の予選に合わせ込む事が出来た」
3位 61号車佐藤巧望(MYST・KK-S II・制動屋) 2分8秒508 トップとの差0秒919
 「(路面が濡れていたので)まずはコースアウトしないように試し試し走り始めて最後のラップで決めに行こうと思っていた。本当はあと1周したかったがその前にチェッカーが出てしまった。もう1周走っていれば2番手も狙えたと思う。ただスタート地点のイン側はまだ濡れているので(乾いて来ているレコードライン側の)3番スタートでよかったかもしれない。第1レグに向けてはスタートが肝心だと思うので、これを決めて行けば、前の宮下選手はスタートに苦手意識があるみたいなので、チャンスがあるかもしれない」

《Bグループ予選》

日本一決定戦: Bグループ公式予選: ポールポジションは元嶋成弥(MYSTサクセスFIRST MOLDING) 日本一決定戦: Bグループ公式予選: 2位は岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ) 日本一決定戦: Bグループ公式予選: 3位は西村和真(WEST 19J)

 Bグループ18台の予選は9時20分開始。全車スリックタイヤでコースインした。コースコンディションはかなり改善したが路面温度は6度と引き続き低温。

 コースイン直後のビクトリーコーナーで71号車地頭所光(ゼンカイレーシング遊技闘速ED)がスピン、これに8号車岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)が接触、いきなり赤旗が提示され各車仕切り直し。優勝候補の一角の岡本大地はピットに入り破損したノーズセクションの交換作業を始める。

 9時30分に残り時間17分から予選再開。Aグループよりコンディションが良く、各車ウォームアップからすぐに2分9秒台に入れると、残り10分の時点で19号車鶴岡秀麿(KRSゼンカイレーシング)が2分7秒489をマークしてトップに。元嶋が0.111秒差、18号車西村和真(WEST 19J)が0.637秒差で続く。

 このタイミングで応急処置を終えた岡本大地がコースインする。

 続く周回で元嶋が2分6秒244でトップに立ち、西村も2分6秒898で2番手浮上。更に15号車小松響(Rn-Sports・OKABE・KKS II)が2分7秒045で鶴岡を上回り3番手。元嶋は残り6分で2分5秒917と5秒台に入れる

残り5分で岡本大地が最初の計測周を終えて2分7秒965をマーク、大きなダメージは残っていないのか次の周回で2分6秒370で5番手に上がってくる。

 残り1分で元嶋2分5秒108に続いて岡本大地が2分5秒361で2番手まで上がり、西村、小松と続く。

チェッカーフラッグ後の最後の計測で岡本大地が遂に2分4秒882を出しトップ確定かと思われたが、最後に計測を終えた元嶋が2分4秒855を叩き出し再逆転、0.027秒差でBグループのポールポジションを決めた。セカンドロウには西村、小松が続いた。

(予選後のコメント)

ポールポジション 99号車元嶋成弥(MYSTサクセスFIRSTMOLOING) 2分4秒855
 「マシンの感触もタイヤもよかった。練習することができず初めてのタイヤだがフィーリングが全然違っていて、コーナーでも踏めていけた。第1レグは岡本選手との一騎打ちになると思う、彼は絶対に上がってくると思うので、そこは何とか押さえてトップでゴールしたい」
2位 8号車岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ) 2分4秒822 トップとの差0秒027
 「最終コーナーで1台スピンして止まっていて、内側から抜けようとしたが動いて来て当たってしまった。ダメージ的にはフロントノーズと左前サスペンションのアームやロッドが曲がってしまったが、時間が無かったのでフロントウイングだけ直してもらって走った。とりあえず予選を終えられて先の事を考えられない状態だがタイムを出せてよかった。(新仕様のタイヤの印象は?)まったく違う、熱の入りが先週までよりかなり早くピークも高い感じだ。今の路面コンディションで4秒が出るのだから、かなりいいタイヤだと思う」
3位 18号車西村和真(WEST 19J) 2分5秒079 トップとの差0秒224
 「タイヤの熱の入り方と路面の状況から、終盤が勝負だなと思っていて、最後にちゃんとタイムが出せるように走ったがアタックで少しミスが出てしまい伸びしろが少なかった、そこだけは失敗だった。第1レグに向けては、6周しかないのでスタートをうまく決められればいいなと思っている。(新仕様のタイヤの感触は?)金曜日の練習で1回入れて試したが、今までのものと比べてグリップは高い気がする。劇的に変化しているかは このマシン(WEST 19J)が自分だけなので、比較しずらい」
4位 15号車小松響(Rn-Sports・OKABE・KKS II) 2分5秒648 との差0秒793
 「(タイヤが速くなっていると言われているが?)今日初めて履いたが、まだ雨が残っている部分もあり、大きく差があるかは感じられなかったが、自分の感覚より速いタイムが出ていた。グリップを体感できるまでに至らなかったが、そこそこいいタイムが出たな、という印象。第1レグに向けては、今の予選がうまくいかなかったので、まずトップについて行って、簡単に抜けるような相手ではないがスキを狙って勝負かけて、決勝に向けていいグリッドを確保したい」

 今回はワンデーレースで、この後11時25分からAグループ、12時5分からBグループの第1レグが6周で行われる。

Text: Junnichi SEKINE
Photo: Motorsports Forum

SUPER GT

SGT:第8戦富士 17ポジションアップの11位でゴール、今季ベストリザルトで最終戦に有終の美を飾る (Arnage)

 前戦もてぎで惜しくも完走ポイント3を逃してしまったArnage Racingは、来季のBシードに残留するために、この富士ラウンドで3ポイントを獲得することと、なるべく高いポジションでチェッカー受けることが必須だった。チームは最終戦のBドライバーとして、再度チームとゆかりの深い安岡秀徒選手を起用、さらに、何らかのリスクを冒しても賭けに出る必要があった。起爆剤となるものは何か?

 2013年の特別戦以来の初冬の富士ラウンドでの最終戦に、チームの命運がかかっていた。

□QUALIFYING DAY November 28th□

 予選日は朝から快晴に恵まれていたが、早朝の冷え込みは強く、路面温度16℃というコンディションで、9時に公式練習がスタートした。

 チームは前戦もてぎラウンドでタイヤチョイスを誤ったために不甲斐ない結果となってしまったことへの反省を踏まえて、この最終戦にMH(ミディアムハード)タイヤを選択していた。練習開始と同時に、加納選手と安岡選手が交互にコースに出て、フィーリングをチェクし、MHのセットと耐久性を確認した。

 その結果、気温、路温ともに低いコンディションのもと、MH装着である程度満足のいくタイムが出ることを確認できた。ただ、時間いっぱい43周を走行して公式練習を終了したあと、フロント左タイヤが完全に摩耗していることが判明した。

 その後すぐにFCYテストが予定されており、チームはやむなく、前戦もてぎからのキープタイヤとして保管していたSH(スーパーハード)タイヤでFCYテストに臨むことにした。ところが、コースに出た加納選手は難なく1分39秒台をマーク。富士スピードウェイでは、この時期においてもSHが高いパフォーマンスを発揮することがわかった。SHを選択すればロングスティントを持ち堪えて、タイヤ無交換作戦に打って出る事も不可能ではない。

 怪我の功名とも言える結果だったが、ドライバー、エンジニア、メカニックが頭を寄せて白熱した話し合いが行われ、SHでのタイヤ無交換作戦で決勝を戦うことに方向性を定めて午後の予選に臨むことになった。

 13時15分から行われた予選では、Q1突破を目指して安岡選手がコースに出た。慎重にタイヤに熱を入れてタイミングを図っていた安岡選手は、時間ギリギリまで果敢にアタックを重ね、最終6Lap目で1'38.204のタイムをマークした。ライバルマシンが驚異的な速さでQ1を突破する中でQ2進出は叶わなかったが、気温13℃、路面温度17℃という厳しいコンディションの中、SHタイヤでのナイスアタックに、チームは拍手で安岡選手を迎えた。Arnage Racingは、最終戦決勝を28番手から追い上げることとなり、メカニックは暗くなってもドライバーチェンジの練習を行って、タイヤ無交換作戦に備えた。

□RACE DAY November 29th□

 決勝日は朝から雲の多い空模様で気温も低く、前日のFCYテストで想定外のパフォーマンスを発揮したSHタイヤが、本当に発動するかが懸念されるようなコンディション。

 空模様を眺めて若干の迷いが生じていたチームだったが、レース前のウォームアップ走行で加納選手がコースに出てタイヤの発動を確認。ドライバーとエンジニアが再度協議して、チームは改めて決勝をSHで戦う方向性を決めた。

 決勝は定刻13時にスタート。スタート時の路面温度は17℃と低く、2周に予定されていたフォーメーションラップは3周に引き延ばされた。28番手から追い上げを開始した加納選手は、序盤、慎重に周回を重ねていく。

 厳しいコンディションに、コントロールが難しいかと懸念されたSHタイヤも、フォーメーションラップが3周となったおかげで着実に発動を見せる。アクシデントで脱落していくマシンが出る中、加納選手は着々と周回を重ねて、スティントの半ばには1分39秒台を連発する果敢な攻めを展開。加納選手は10Lap目に48号車をテイクオーバーし、13Lap目には21番手にまで浮上していた。

 Arnage Racingは加納選手の無線でタイヤが保っていることを確認、作戦実行に出ることにした。タイヤ無交換が成立すればピット作業時間は最短で済み、レース展開を有利に運ぶことができる。

 チームはSC介入のタイミングで不利になることを嫌ってピットインが可能になる18Lapで、どのチームより早く、加納選手をピットに呼び戻した。ドライバー交代と給油だけの非常に迅速なピット作業で、第2スティント担当の安岡選手をコースに送り出した。

 安岡選手は25番手でレースを再開すると、好ペースで追撃を始めた。ピットインのタイミングが早かったArnage Racingは全車がルーティンピットを終えた39Lap目には12番手まで順位を上げ、さらに47Lapで11番手に躍り出た。安岡選手は残り10Lapを切る51Lap目には決勝ベストとなる1'39.796をマーク。さらに余力のあるSHタイヤでプッシュを続けた。今季初のポイント圏内がもう目前まで来ていた。4ポイントを獲得できれば来季のBシード残留の可能性が濃厚となる。安岡選手は最後まで力を振り絞って攻め続けた。しかし一歩及ばず、11位のまま、60Lap目にチェッカー。

 さらに惜しくも最終ラップで500クラスの先頭車両にオーバーテイクされ、チームポイント3も逃してしまった。

 しかし、28番手から17ポジションアップして、今季ベストのリザルトを達成することができ、チーム一丸となって立ち向かった2020年の最終戦に、有終の美を飾ることができた。

<一年を振り返って>

 チーム結成から8年目と2020年は、コロナ禍の中で7月からシーズンがスタートし、例年とは違う変則的なスケジュールとなりました。

 過密なレース日程の中、さらにコロナの影響により海外からのパーツ供給が正常ではなかったことから、大きなアクシデントがあれば数戦を落とす可能性もあり、毎戦が薄氷を履むような苦しいシーズンでした。

 シーズンの前半はお客様にサーキットに応援に来て頂くことができず、後半になっても制限の多い中、いつも暖かくチームを見守り応援してくださるスポンサーの皆様、ファンの皆様のエールを常に背中に感じながら、最終戦までシリーズを戦うことができました。

 チーム一同、心より感謝いたします。

 2020年のArnage Racingは2018年から3シーズン目となるMercedes AMG GT3でシーズンに臨み、Aドライバーにチーム結成当初から苦楽を共にしてきた加納政樹選手、Bドライバーに2019 年から引き続いての山下亮生選手、さらにCドライバーにはルーキーの廣田築選手を起用しました。しかしシーズン半ば、山下選手がコロナ禍のため戦列を離れなければならない事態となり、シリーズ後半は、廣田選手と、チーム結成から2018年まで6年間加納選手とペアを組んできた安岡秀徒選手が交互にBドライバーとしてステアリングを握るという、変則的な布陣で展開されました。

 資金力のある強豪チームがひしめき合う現状のSUPER GTで生き残ることは難しく、数少ないプライベーターチームの中でも最も力の弱いチームであるArnage Racingは結局シード権争いに敗れ、Bグループから転落することとなってしまいました。

 とはいえ、今シーズンは不用意なミスによる取りこぼしをしないレースを目標に、「トップと同一周回または一周遅れの完走」の3ポイント獲得を目指して戦ってきた結果、シーズンを通して天候が安定していたこともあり、8戦中5戦を3 ポイント、残りのレースももう少しで3ポイントに手の届くところで戦い、全戦完走を以てシーズンを終了することができました。

Arnage Racing 2020 SUPER GT Race report

SUPER FORMULA LIGHTS

SFL:2020シリーズチャンピオン会見 「どんどん速くて強いドライバーになっていきたいです」(宮田莉朋)

2020年のチャンピオンに輝いた宮田莉朋とCOROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM\'S

#36宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM’S)のコメント
本当にホッとしています。チームからチャンピオン取ってこい、という課題を与えられて開幕しましたが、テストができなくてF320がどういう風に動くのかもわからなくて不安でした。ライバルはテストしているという情報もあったので、昨年よりも厳しいんじゃないかという予想もしていました。阪口選手のチームはモトパークと提携しているということで、手強いなと感じていましたし、辛いレースが続くだろうなと思っていました。
開幕戦では予想以上にパフォーマンスが高かったというか、周りよりも僕らの方がポテンシャルが高かったです。冬にスーパーフォーミュラのテストをしていたこともあり、HALO付きのクルマにも慣れていたのも大きかったです。 僕の個人的な見解ですが、トムスのいいところは他のチームよりメカニカルグリップが高いことだと思います。夏はそれが生きているんですが、冬場はそれが出にくい。トムスのいいところがどんどん薄くなっていくので、寒い中で最終戦を迎える今年のスケジュールは正直自信がありませんでした。8月9月のレースでいかに取りこぼさないかが重要だと思っていました。 第13戦が終わった段階で、チームに責められるかと思ったら「珍しいな」くらいに言われて、ああそういう風に思われてるんだなと思いました。それで第14戦は、ポイントのことなんか忘れて、フルマークで勝つことだけを目指すよう切り替えて臨みました。 チャンピオンを取ったからにはスーパーフォーミュラにステップアップして一年間を戦いたいですし、まだ世界に出たいという気持ちもあるので、WECやF1にも挑戦したいです。どんどん速くて強いドライバーになっていきたいです。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Hiroyuki MINAMI

SUPER FORMULA LIGHTS

SFL:第14戦決勝会見 「チャンピオンのボードを見て、すごく嬉しくなって涙を流しました」(宮田莉朋)

優勝した宮田莉朋とCOROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM\'S

#36宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM'S)
第13戦でミスしてしまいました。僕のレース人生で初めてスピンしてのリタイヤです。だからこのレースは何が何でも優勝とファステストラップをとって挽回しようと思って走りました。今年はチャンピオンがかかってるドライバーに限ってトラブルが出ていたので、今回はクルマを大事にして走りました。僕は今までに充分パフォーマンスをアピールしたと思って、あとはトラブルを起こさないように気を使って走りました。
いやあ長かったですね。今まで色んなライバルと戦って、昨年までは負けてたし、特に昨年は僕にはどうにもならないことで負けてしまって悔しかったです。チャンピオンのボードを見て、チームのみんなが喜んで、祝福してくれるんだなと思い、すごく嬉しくなって涙を流しました。
#50阪口晴南(B-MAX RACING TEAM)
自分のレースを振り返る前に、僕も全てのレースで全力を注ぎ込みましたが、宮田選手がチャンピオンを取ったことを祝福したいなと思います。同時に宮田選手のクルマを作ったトムスの皆さんも祝福したいです。今日は着実に1台ずつ抜いていくレースになりました。途中から自分の目標は2位だなと思うようになって、2位になって満足しています。小高選手もクリーンなファイトをしてくれました。僕はまだ4勝しかしてなくて、満足していませんし、今シーズン宮田選手に週末を通じた勝利数で勝ったことがないので、次はなんとしても宮田選手に勝ちたい。消化試合だなんて思っていません。
#37小高一斗(COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM'S)
レース2同様スタートをうまく決めることができ、ポジションを上げることができました。序盤リードを広げることができましたが、セーフティーカーが入ってマージンが無くなってしまいました。後ろから阪口選手が来ていたのはわかっていましたが、ポジションを奪われてしまったのは悔しいですね。シケインでは前にいかせて、僕が1コーナーで抜き返してそのまま逃げ切ろうと思っていましたが、阪口選手のエンジンが意外に伸びて、1コーナーで並び返されてしまいました。自分の思い通りの結果にならなくて悔しいです。次の富士では今年課題にしていることを解消しないといけませんし、スーパーGTでは2回ポールを取っているサーキットなので、なんとか勝って終わりたいです。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Hiroyuki MINAMI

SUPER FORMULA LIGHTS

SFL:第14戦鈴鹿決勝 #36宮田がポール・トゥ・フィニッシュでドライバーズチャンピオンを獲得

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第14戦の決勝が12月6日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、ポールポジションからスタートした#36宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320)が今季10勝目を挙げて2020シーズンのドライバーズチャンピオンを獲得した。

トップでゴールする宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TOM\'S 320) 優勝した宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM\'S) 健闘をたたえ合う宮田莉朋と阪口晴南 優勝した宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM\'S) マスタークラスで優勝したDRAGON(B-MAX ENGINEERING) マスタークラスのチャンピオンを決めたDRAGON(B-MAX ENGINEERING)

第14戦決勝は午後3時15分より17周で行われた。天候は晴れ。コースはドライだ。このレースのスターティンググリッドは第12戦の決勝順。ポールポジションは#36宮田。2番手に#35河野駿佑(RS FINE K&N 320)がつけ、#37小高一斗(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320)が3番手。30秒加算のペナルティを受けた#50阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)は8番手スタートとなった。

スタートではポールの#36宮田がトップで1コーナーに飛び込み、#37小高が2位に浮上。トムス勢が1-2体制で周回を重ねていく。#35河野は3位に後退し、#2名取鉄平(TODA FIGHTEX )が僅差で#35河野を追う。その後ろでは#13片山義章(B-MAX ENGINEERING)、#3ルッカ・アレン(Albirex-RT)、そして#50阪口が迫ってきた。

トップの#36宮田は2周を終えて#37小高に1.249秒差をつける。3周終了時点では1.857秒差だ。後方では#50阪口が3周目のヘアピンで#3アレンを捉えて5位に浮上した。

しかし4周目の2コーナーで#5入山翔(Albirex-RT)がスピンアウト。5号車はグラベルに止まってしまったために5周目からセーフティーカーが導入された。

セーフティーカーは1周でピットイン。レースは6周目から再開される。

#36宮田はこの周だけで#37小高を1.358秒突き放す。7周終了時点では2.267秒のリードだ。その後方では#50阪口が7周目に#2名取を捉えて4位に浮上してきた。

#50阪口は8周目の130Rで#35河野に並びかけると、続くシケインで前に出て3位に浮上した。

トップの#36宮田はその後も#37小高との差を少しずつ広げていき、15周終了時点で4.197秒のリードを築き上げる。#37小高は背後に迫ってきた#50阪口を押さえ込むので手一杯の状況だ。

そして16周目。シケインで#50阪口が#37小高を捉えるが、#37小高もスリップストリームを使って17周目の1コーナーでアウトから並びかける。二人は並走状態のままS字を通過するが、逆バンクで#50阪口がようやく前に出た。

その間に#36宮田はこの二人に6.255秒差をつけてチェッカーを受け、今季10勝目を挙げるとともに、今シーズンのドライバーズタイトルをも手にした。

2位は#50阪口。その0.160秒後方で#37小高がフィニッシュした。

全日本スーパーフォーミュラ選手権最終ラウンドの舞台は富士スピードウェイ。12月19-20日に第15、16、17戦を行う。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Hiroyuki MINAMI

SUPER FORMULA

SF:第6戦鈴鹿決勝 ルーキー#65大湯が涙の初優勝!! ドライバーズランキングはトップ2が同点に

全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦「JAF鈴鹿グランプリ」の決勝が12月6日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#65大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)がデビュー6戦目にしてスーパーフォーミュラ初優勝を達成した。(天候:晴れ コース:ドライ)

決勝がスタートした エンジントラブルが発生したニック・キャシディ(VANTELIN KOWA TOM’S SF19) タイやトラブルが発生した中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM’S SF19) ダートにリアタイヤを落とす国本雄資(KCMG Elyse SF19) 優勝は大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19) 決勝2位は福住仁嶺(DOCOMO DANDELION M6Y SF19) 決勝3位は関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19) 優勝した大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING) 表彰式

第6戦決勝は午後1時15分より2周のフォーメーションラップを経て30周で行われた。なお、このレースでは特別規則として、オーバーテイクシステムの使用可能時間が通常の100秒から倍の200秒に延長されている。

そしてこのレースもまた第5戦と同様にセーフティーカーが3度も導入される大荒れの展開となった。

スタートでトップに立ったのは#1ニック・キャシディ(VANTELIN KOWA TOM’S SF19)。2位に#65大湯が続き、#6福住仁嶺(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)が3位。予選3番手の#15笹原右京(TEAM MUGEN SF19)は痛恨のストール。再始動できずにピットロードへ押し戻され。最後尾でレースに加わった。

1周終了時点の順位は#1キャシディ、#65大湯、#6福住、#5山本、#19関口、#36中嶋、#39坪井、#7小林、#18国本、#4フェネストラズ、#3山下、#20平川、#38石浦、#50松下、#16野尻、#14大嶋、#12カルデロン、#64牧野、#51ミレッシ、そして#15笹原。
#1キャシディのリードは0.733とごく僅かだ。

2周目には#7小林可夢偉(KCMG Elyse SF19)と#4サッシャ・フェネストラズ(ORIENTALBIO KONDO SF19)がシケインで接触するアクシデントが発生。#7小林はタイヤをパンクさせてピットロードに戻ってきたが、#4フェネストラズはグラベルでストップしてしまったため、トップが3周目に入ったところでこの日最初のセーフティーカーが導入されることになった。

3周終了時点の順位は#1キャシディ、#65大湯、#6福住、#5山本、#19関口、#39坪井、#36中嶋、#18国本、#3山下、#20平川、#38石浦、#50松下、#16野尻、#14大嶋、#64牧野、#12カルデロン、#51ミレッシ、そして#15笹原。
#1キャシディのリードは1.956だった。

ところがSC先導のまま隊列が5周目に入ると、今度は#5山本尚貴(DOCOMO DANDELION M5S SF19)がバックストレートで突如スローダウン、そのままガレージに頭から突っ込んでレースを終えるというハプニングが発生した。

セーフティーカーは6周終わりでピットイン。ポイントリーダーの#5山本を欠いたまま、レースは7周目から再開される。ここで#18国本雄資(KCMG Elyse SF19)が#36中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM’S SF19)を捉えて6位に浮上した。

続いて7周目には#20平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19)が#3山下健太(ORIENTALBIO KONDO SF19)を捉えて8位に浮上する。#1キャシディのリードは1.215秒だ。

しかしトップの#1キャシディは9周目に入った直後に突如エンジントラブルに見舞われてスローダウン、1コーナーの立ち上がりでクルマをストップさせてしまった。同時にチームメイトの#36中嶋もタイヤトラブルでスローダウンを余儀なくされ、力なくピットに戻ってきた。こうしてトムス勢は相次いで上位争いから脱落してしまった。

これにより9周目から2度目のセーフティーカーが導入されることになる。

すると10周終わりで#50松下信治(Buzz Racing SF19)と#15笹原、そして9周目にピットインした#36中嶋以外の全ドライバーが相次いでピットイン、ここでタイヤ交換を行なった。

これにより11周終了時点の順位は、#50松下がトップに浮上し、#15笹原が2位。以下#65大湯、#6福住、#19関口、#39坪井、#18国本、#3山下、#20平川、#16野尻、#12カルデロン、#14大嶋、#64牧野、#7小林、#38石浦、#51ミレッシ、そして予定外のタイヤ交換を強いられた#36中嶋が最後尾となった。

セーフティーカーは12周終わりでピットイン。13周目からレースは再開された。

14周目の1コーナーで#18国本が#39坪井を抜いて6位に。バックストレートでは#16野尻がオーバーテイクシステムを使って#20平川を捉えると、続いて#3山下も抜き去って8位に浮上する。

15周目の1コーナーでは#15笹原が#50松下にアウトから並びかけるが、立ち上がりでアウトに膨らんでしまい、松下との差は逆に開いてしまった。その背後からは#65大湯、#6福住が迫ってきた。

19周目に入るとS字で#18国本がタイヤトラブルによりスピンアウト。コース脇でストップしてしまったために、20周めから3度目のセーフティーカーが導入されることになった。すかさず#50松下と#15笹原はピットイン。これで#65大湯がトップに浮上した。

2位は#6福住。3位には#19関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19)がつけ、以下#39坪井、#16野尻、#3山下、#20平川、#64牧野、#14大嶋、#38石浦、#12カルデロン、#51ミレッシ、#7小林、#50松下、#15笹原、#36中嶋の順で22周を消化した。

セーフティーカーは22周終わりでピットイン。23周目からレースは再開される。一気に逃げを打つ#65大湯。コントロールラインに戻ってくると#6福住とのギャップは1.147秒だ。#6福住の後ろでは#19関口に#39坪井、#16野尻が迫ってきた。

24周目のシケインでは#20平川が#3山下を抜いて6位に浮上するが、#3山下はオーバーテイクシステムを使って1コーナーで抜き返す。#20平川は17周目で既に200秒を使い果たしていた。

25周目に#6福住が1'38.805でファステストラップを更新。一気に#65大湯との差を0.569秒まで詰めてきた。すかさず26周目に0.773秒まで差を広げる#65大湯。27周終わっての両者のギャップぱ0.829秒となった。28周終わりでは0.621秒。二人の一騎打ちは一進一退を繰り返しながら0.533秒差でファイナルラップを迎えた。

逃げる#65大湯。追う#6福住。二人ともオーバーテイクボタンを押しっぱなしで西コースを駆け抜けるが、#65大湯は最後まで#6福住に付け入る隙を与えずにフィニッシュ。デビュー6戦目にしてスーパーフォーミュラ初優勝を達成した。#6福住は0.462秒差の2位、3位には#19関口が入った。

また第5戦優勝の#5山本がリタイヤし、#20平川がこのレースを7位でフィニッシュしたことにより、ドライバーズポイントは山本と平川が同じ55Ptでトップタイとなり、最終戦富士を迎えることとなった。

全日本スーパーフォーミュラ選手権第8戦は12月20日、富士スピードウェイで決勝を行う。

Text: Kazuihsa SUEHIRO
Photo: Hiroyuki MINAMI

F4日本一決定戦

JAF-F4:日本一決定戦決勝 太田達也が日本一の称号に輝く

 JAF F4日本一決定戦は6日、栃木県のツインリンクもてぎで決勝を行い、ポールポジション位置からスタートした太田達也(スーパーウインズ&HRF.MC090)がそのまま逃げ切り独走優勝。悲願だった日本一の称号を手に入れた。

日本一決定戦決勝: 15周のスタートが切られた 日本一決定戦決勝: 15周のスタートが切られた 日本一決定戦決勝: 石谷豪志とハンマー伊澤の争い 日本一決定戦決勝: 優勝は 日本一決定戦決勝: 2位は金井亮忠(チームNATS・正義・001) 日本一決定戦決勝: 3位は石谷豪志(RS-EMA☆レプリ☆RK-01) 日本一決定戦決勝: ウィニングラップで手を上げる太田達也(スーパーウインズ&HRF.MC090) 日本一決定戦決勝: 表彰式 日本一決定戦決勝: 日本一の称号を手に入れた太田達也

 決勝は午後2時ちょうどにセミファイナルの順位でグリッドが決められ、フォーメーションラップが始まった。路面は完全にドライコンディション。7番グリッドからスタートする予定だった徳升広平(フジタ薬局アポロ電工高山短大MTIMP☆)がピットスタートとなったため、13台がグリッドを離れ、1周を回ってグリッドにロックオン、スタートが切られた。

 ポールポジション位置から素晴らしい蹴り出しでトップで1コーナーに進入したのはポールシッターの太田達也(スーパーウインズ&HRF.MC090)。太田の唯一のライバルになると思われた2番グリッドの金井亮忠(チームNATS・正義・001)は痛恨のストール。2位には4番グリッドから山本幸彦(佐藤製作所・ミスト・KEIHAN・516)が続き、3位には5番グリッドからハンマー伊澤(ぶーにゃんCハンマーレーシング☆ハヤテ)が、4位には3番グリッドから石谷豪志(RS-EMA☆レプリ☆RK-01)が付ける。金井は7位まで後退するも1周目には5位まで順位を回復してきた。

 トップに立った太田は1周目に2位以下を2秒3離して早くも独走態勢に入る。金井は2周目に3位まで上がると、3周目には2位と太田の後ろまで順位を上げるが、すでに太田は3秒7先。3位には石谷が4位には山本が続き、伊澤は5位に落ちた。

 金井は4周目にここまでのファステストラップとなる1分55秒548をマークし、太田との差を若干詰めるが、焼け石に水。逆に太田は5周目に55秒432とファステストを奪い返し、その後の差は開くばかり。

 太田は11周目にはこのレースのファステストラップとなる1分54秒890をたたきだし悠々とトップを独走。そのまま15周を走り切り優勝を飾った。これまで最高2位に甘んじていた日本一決定戦だったが、ついにF4日本一の称号を手に入れた。

 2位には金井が、3位には石谷が入った。4位には9周目に山本を抜き返した伊澤が、5位には山本が、6位には河野靖喜(CMS☆RISING)が続いた。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI

S-FJ日本一決定戦

S-FJ:日本一決定戦もてぎ決勝結果

Super FJ日本一決定戦 -RIJ- (2020/12/06) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2020 S-FJもてぎシリーズ Round 91 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
199元嶋 成弥MYSTサクセスFIRST MOLDING
MYST KK-S2
1020'51.206--
23石坂 瑞基アウティスタライク10V
TOKYO R&D RD10V
1020'52.255 1.049 1.049
381松澤 亮佑群馬トヨペットリノアED
MYST KK-S2
1020'53.535 2.329 1.280
410伊藤 駿ZAP重力の森10V ED
TOKYO R&D RD10V
1020'56.815 5.609 3.280
561佐藤 巧望MYST・KK-SⅡ・制動屋
MYST KK-S2
1021'01.60910.403 4.794
618西村 和真WEST 19J
WEST 19J
1021'03.24712.041 1.638
715小松 響Rn-sports・OKABE・KKSⅡ
MYST KK-S2
1021'03.68912.483 0.442
866野島 遼葵Deep-R・ユウキタクノス10V ED
TOKYO R&D RD10V
1021'05.22814.022 1.539
957LEG1吉田 宣弘DAYTONA☆KKSⅡ☆MYST☆ED
MYST KK-S2
1021'06.60015.394 1.372
1020岡本 大輝Koudai・M2・KK-SⅡ
MYST KK-S2
1021'08.93917.733 2.339
1113杉本 涼ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1021'10.27119.065 1.332
126岩澤 優吾FTK・レヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
1021'10.69119.485 0.420
1319鶴岡 秀麿KRSゼンカイレーシング
MYST KK-S2
1021'13.70322.497 3.012
1436須谷 修也ALBIREX-RT RD10V
TOKYO R&D RD10V
1021'15.82424.618 2.121
1514新倉 涼介ZAP LUCK 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1021'15.84424.638 0.020
1686宇高 希CF亜衣☆制動屋☆NJKヤッコKKSⅡ
MYST KK-S2
1021'16.38925.183 0.545
1771地頭所 光ゼンカイレーシング遊戯闘速ED
MYST KK-S2
1021'16.85825.652 0.469
1811三島 優輝Rn Sports制動屋KKS2
MYST KK-S2
1021'18.04426.838 1.186
1972前田 大道ELEVレーシングドリームKKSⅡ SWR
MYST KK-S2
1021'18.38027.174 0.336
2021LEG2太田 浩ミスト・セキグチ・制動屋
MYST KK-S2
1021'21.14029.934 2.760
210LEG3夕田 大助LAPS
MYST KK-S2
1021'21.85430.648 0.714
2238上野 大哲SACCESS RACING ES
MYST KK-S
1021'21.97630.770 0.122
2352安田 航ファーストガレージSウィンズ
MYST KK-S2
1021'26.19634.990 4.220
2470徳升 広平フジタ薬局アポロ電工高山短大レプリ
MYST KK-S2
1021'26.37535.169 0.179
259LEG4上吹越 哲也FTK・レヴレーシング
MYST KK-S2
1021'31.15239.946 4.777
2622内藤 大輝RaiseUP RCIT ED
MYST KK-S2
1021'31.62240.416 0.470
2717伊藤 慎之典
TOKYO R&D RD10V
1021'32.17240.966 0.550
2891草野 裕也Sウィンズ花島.10VED
TOKYO R&D RD10V
1021'32.37841.172 0.206
2951齋藤 慈岳FER ISIT KK-S2
MYST KK-S2
1021'35.60944.403 3.231
3075普勝 崚FTK・レヴレーシング
MYST KK-S2
1021'36.16744.961 0.558
3137長谷部 一真アルビMake winner
TOKYO R&D RD10V
1021'36.62145.415 0.454
328岡本 大地FTK・レヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
1021'43.63052.424 7.009
331関根 陽幹オートルック☆10V
TOKYO R&D RD10V
1021'47.06455.858 3.434
3456宮下 源都MYST・KK-SⅡ・制動屋
MYST KK-S2
918'45.1741Lap 1Lap
---- 以上規定周回数完走 ----
-7本田 千啓オートルック☆モダン☆10V☆AGI
TOKYO R&D RD10V
0 10Laps9Laps
-2鹿谷 遼平KRS KKS-2
MYST KK-S2
010Laps
-48小谷 諭司NILZZぐんま東庄10V ED
TOKYO R&D RD10V
0 10Laps
  • Fastest Lap: CarNo.99 元嶋成弥(MYSTサクセスFIRST MOLDING) 2'03.873 (6/10) 139.527km/h

F4日本一決定戦

JAF-F4:日本一決定戦もてぎ決勝結果

JAF F4日本一決定戦 -RIJ- (2020/12/06) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2020 JAF F4選手権 Round 92 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
19太田 達也スーパーウインズ&HRF.MC090
MOONCRAFT MC090
1529'03.708--
272金井 亮忠チームNATS・正義・001
NATS 001
1529'07.706 3.998 3.998
34石谷 豪志RS-EMA☆レプリ☆RK-01
B-MAX RK-01
1529'18.84615.13811.140
419ハンマー 伊澤ぶーにゃんCハンマーレーシング☆ハヤテ
TATUUS 疾風
1529'25.55221.844 6.706
52山本 幸彦佐藤製作所・ミスト・KEIHAN・516
MYST KK-ZS
1529'36.58732.87911.035
656河野 靖喜CMS☆RISING
TATUUS FR2000
1529'40.27836.570 3.691
799武居 義隆CMS NUTECルノー
TATUUS RS2000
1529'49.99346.285 9.715
833中島 功SHINSEI.KK
TOKYO R&D RD10W
1529'51.28847.580 1.295
948翁長 実希フジタ薬局アポロ電工モーターテクニカMP
MOONCRAFT MC090
1530'14.5651'10.85723.277
1092黒沼 聖那ファーストガレージSウインズRK01
B-MAX RK-01
1530'42.9821'39.27428.417
1146H1入榮 秀謙アポロ電工フジタ薬局MTマスターピース
WEST 056A
1531'05.2672'01.55922.285
120渡辺 義人チームNATS・エクシズWXR
NATS WXR MK-2
1531'09.3872'05.679 4.120
---- 以上規定周回数(70% - 10Laos)完走 ----
-8米谷 浩KK・ヨネタニ
Dallara F301
714'09.9358Laps8Laps
-47H-徳升 広平フジタ薬局アポロ電工高山短大MTIMP☆
WEST 056B
0 15Laps7Laps
  • Fastest Lap: CarNo.9 太田達也(スーパーウインズ&HRF.MC090) 1'54.890 (11/15) 150.436km/h

S-FJ日本一決定戦

S-FJ:日本一決定戦もてぎBグループ第1レグ結果

Super FJ日本一決定戦 -RIJ- (2020/12/06) 1st Reg B Group Weather:Fine Course:Dry
2020 S-FJもてぎシリーズ Round 91 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
199元嶋 成弥MYSTサクセスFIRST MOLDING
MYST KK-S2
612'35.389--
28岡本 大地FTK・レヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
612'37.196 1.807 1.807
318西村 和真WEST 19J
WEST 19J
612'39.641 4.252 2.445
466野島 遼葵Deep-R・ユウキタクノス10V ED
TOKYO R&D RD10V
612'43.946 8.557 4.305
515小松 響Rn-sports・OKABE・KKSⅡ
MYST KK-S2
612'44.362 8.973 0.416
619鶴岡 秀麿KRSゼンカイレーシング
MYST KK-S2
612'45.170 9.781 0.808
714新倉 涼介ZAP LUCK 10V ED
TOKYO R&D RD10V
612'46.19010.801 1.020
817伊藤 慎之典
TOKYO R&D RD10V
612'49.61514.226 3.425
986宇高 希CF亜衣☆制動屋☆NJKヤッコKKSⅡ
MYST KK-S2
612'50.02814.639 0.413
1071地頭所 光ゼンカイレーシング遊戯闘速ED
MYST KK-S2
612'51.05515.666 1.027
110LEG1夕田 大助LAPS
MYST KK-S2
612'53.17517.786 2.120
1275普勝 崚FTK・レヴレーシング
MYST KK-S2
612'53.98618.597 0.811
131関根 陽幹オートルック☆10V
TOKYO R&D RD10V
612'54.12318.734 0.137
1451齋藤 慈岳FER ISIT KK-S2
MYST KK-S2
612'54.44319.054 0.320
157本田 千啓オートルック☆モダン☆10V☆AGI
TOKYO R&D RD10V
612'55.77320.384 1.330
1652安田 航ファーストガレージSウィンズ
MYST KK-S2
612'58.77623.387 3.003
1772前田 大道ELEVレーシングドリームKKSⅡ SWR
MYST KK-S2
612'58.92823.539 0.152
1837長谷部 一真アルビMake winner
TOKYO R&D RD10V
612'59.78724.398 0.859

S-FJ日本一決定戦

S-FJ:日本一決定戦もてぎAグループ第1レグ結果

Super FJ日本一決定戦 -RIJ- (2020/12/06) 1st Reg A Group Weather:Fine Course:Dry
2020 S-FJもてぎシリーズ Round 91 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
156宮下 源都MYST・KK-SⅡ・制動屋
MYST KK-S2
612'30.737--
23石坂 瑞基アウティスタライク10V
TOKYO R&D RD10V
612'36.925 6.188 6.188
381松澤 亮佑群馬トヨペットリノアED
MYST KK-S2
612'37.546 6.809 0.621
438上野 大哲SACCESS RACING ES
MYST KK-S
612'37.615 6.878 0.069
510伊藤 駿ZAP重力の森10V ED
TOKYO R&D RD10V
612'41.88611.149 4.271
657LEG1吉田 宣弘DAYTONA☆KKSⅡ☆MYST☆ED
MYST KK-S2
612'42.26111.524 0.375
761佐藤 巧望MYST・KK-SⅡ・制動屋
MYST KK-S2
612'42.80512.068 0.544
820岡本 大輝Koudai・M2・KK-SⅡ
MYST KK-S2
612'44.83214.095 2.027
970徳升 広平フジタ薬局アポロ電工高山短大レプリ
MYST KK-S2
612'44.98614.249 0.154
1013杉本 涼ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
612'46.95316.216 1.967
116岩澤 優吾FTK・レヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
612'49.89519.158 2.942
1236須谷 修也ALBIREX-RT RD10V
TOKYO R&D RD10V
612'51.07120.334 1.176
1391草野 裕也Sウィンズ花島.10VED
TOKYO R&D RD10V
612'51.14520.408 0.074
1421LEG2太田 浩ミスト・セキグチ・制動屋
MYST KK-S2
612'53.64322.906 2.498
1511三島 優輝Rn Sports制動屋KKS2
MYST KK-S2
612'53.73222.995 0.089
162鹿谷 遼平KRS KKS-2
MYST KK-S2
612'56.20725.470 2.475
1748小谷 諭司NILZZぐんま東庄10V ED
TOKYO R&D RD10V
612'57.02126.284 0.814
189LEG3上吹越 哲也FTK・レヴレーシング
MYST KK-S2
612'58.18927.452 1.168
1922内藤 大輝RaiseUP RCIT ED
MYST KK-S2
0-6Laps6Laps

F4日本一決定戦

JAF-F4:日本一決定戦もてぎセミファイナル 太田達也がポールトゥウィン 2位に金井亮忠が続く

 JAF F4日本一決定戦は6日、栃木県のツインリンクもてぎでセミファイナルを行い、ポールポジションからスタートした太田達也(スーパーウインズ&HRF.MC090)がそのまま逃げ切り優勝を飾った。。

日本一決定戦セミファイナル: 8周の決勝がスタートした 日本一決定戦セミファイナル: 優勝は太田達也(スーパーウインズ&HRF.MC090) 日本一決定戦セミファイナル: 2位は金井亮忠(チームNATS・正義・001) 日本一決定戦セミファイナル: 3位は石谷豪志(RS-EMA☆レプリ☆RK-01)

 セミファイナルは午前10時40分にフォーメーションラップが始まった。太陽も徐々に高度を増し、路面もレコードラインはほぼドライコンディションとなる。予選3位のハンマー伊澤(ぶーにゃんCハンマーレーシング☆ハヤテ)はスタートできず、オフィシャルに押されて動き出したものの最後尾グリッドに着くこととなった。

 無難なスタートで1コーナーにトップに進入したのはポールシッターの太田達也(スーパーウインズ&HRF.MC090)。これに予選2位の金井亮忠(チームNATS・正義・001)、予選3位の伊沢が抜け、予選4位の米谷浩(KK・ヨネタニ)がストールしたため3位には繰り上げって予選5位の石谷豪志(RS-EMA☆レプリ☆RK-01)が続く。

 オープニングラップでは予選8位の渡辺義人(チームNATS・エクシズWXR)が4コーナーでスピン、予選11位の翁長実希(フジタ薬局アポロ電工モーターテクニカMP)がスローダウンと後方では序盤から波乱の展開となった。

 後方のトラブルを尻目に、トップの太田と2位の金井は争いながら3位以下を突き放していく。

 2周目にはトップ太田は2位・金井との差を1秒1とするが、ここから金井は3周目と4周目にここまでのファステストラップを更新しながら太田との差を詰め始める。しかし太田も負けじと5周目と6周目にファステストラップを奪い返し、その差をさらに1秒3と開き金井を突き放した。

 トップ太田は7周目にミスを犯すも築いたギャップは大きく、0秒7まで詰められるが、そのまま逃げ切り優勝した。2位には金井が、3位には石谷が入った。

 4位には山本幸彦(佐藤製作所・ミスト・KEIHAN・516)が、5位には最後尾から追い上げたハンマー伊澤(ぶーにゃんCハンマーレーシング☆ハヤテ)が、6位には中島功(SHINSEI.KK)が続いた。

 この後、F4日本一を決める決勝が午後2時より15ラップで行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

F4日本一決定戦

JAF-F4:日本一決定戦もてぎセミファイナル結果

JAF F4日本一決定戦 -RIJ- (2020/12/06) Semi Final Weather:Fine Course:Dry
2020 JAF F4選手権 Round 92 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
19太田 達也スーパーウインズ&HRF.MC090
MOONCRAFT MC090
815'36.450--
272金井 亮忠チームNATS・正義・001
NATS 001
815'37.197 0.747 0.747
34石谷 豪志RS-EMA☆レプリ☆RK-01
B-MAX RK-01
815'45.027 8.577 7.830
42山本 幸彦佐藤製作所・ミスト・KEIHAN・516
MYST KK-ZS
816'02.98826.53817.961
519ハンマー 伊澤ぶーにゃんCハンマーレーシング☆ハヤテ
TATUUS 疾風
816'04.48728.037 1.499
633中島 功SHINSEI.KK
TOKYO R&D RD10W
816'05.99729.547 1.510
747H1徳升 広平フジタ薬局アポロ電工高山短大MTIMP☆
WEST 056B
816'07.43330.983 1.436
899武居 義隆CMS NUTECルノー
TATUUS RS2000
816'18.11041.66010.677
992黒沼 聖那ファーストガレージSウインズRK01
B-MAX RK-01
816'34.28657.83616.176
1046H2入榮 秀謙アポロ電工フジタ薬局MTマスターピース
WEST 056A
816'34.42557.975 0.139
118米谷 浩KK・ヨネタニ
Dallara F301
816'49.9441'13.49415.519
---- 以上規定周回数(70% - 5Laps)完走 ----
-0渡辺 義人チームNATS・エクシズWXR
NATS WXR MK-2
0 8Laps8Laps
-48翁長 実希フジタ薬局アポロ電工モーターテクニカMP
MOONCRAFT MC090
0 8Laps
-56河野 靖喜CMS☆RISING
TATUUS FR2000
0 8Laps
  • Fastest Lap: CarNo.9 太田達也(スーパーウインズ&HRF.MC090) 1'55.255 (6/8) 149.960km/h

SUPER FORMULA

SF:第6戦鈴鹿公式予選 コースレコード更新で#1キャシディがPP獲得

全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦「JAF鈴鹿グランプリ」の公式予選が12月6日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#1ニック・キャシディ(VANTELIN KOWA TOM’S SF19)がコースレコードを更新してポールポジションを獲得した。

ポールポジションを獲得したニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)

公式予選は午前9時15分よりノックアウト方式で行われた。予選開始時の天候は晴れ。コースはドライ。気温は13℃、路面温度は16℃だ。

予選Q1

Q1はA、B二つのグループに分かれて行われる。走行時間は10分間で各グループ上位7名がQ2進出となる。

Aグループは最初のアタックから1分35秒台が相次いだ。
#39坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19)が1'35.941でこの時点のトップ。#4サッシャ・フェネストラズ(ORIENTALBIO KONDO SF19)は1'35.983で2番手、3番手は#36中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM’S SF19)で1'35.990、#20平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19)は1'36.116だ。

一方、#6福住仁嶺(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)、#16野尻智紀(TEAM MUGEN SF19)、#64牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING SF19)はガレージで待機。残り時間が3分30秒となってようやく#16野尻、続いて#64牧野、最後に#6福住の順でコースに出ていった。他のドライバーも2本目のアタックを開始した。

しかし#16野尻のタイムは1'36.172と平凡なものに終わる。
一方#4フェネストラズは1'35.560でトップに。#20平川が1'35.586で2番手。3番手は#18国本で1'35.587。以下#39坪井、#6福住、#51ミレッシがQ2進出を果たした。

結局#64牧野は8番手、#16野尻は9番手に終わり、ここで予選を終えることになった。10番手は#14大嶋だった。

Bグループは午前9時35分に走行開始。昨日大きなクラッシュを喫した#15笹原右京(TEAM MUGEN SF19)と#50松下信治(Buzz Racing SF19)は、マシン修復の際にエンジン交換を行なったため10グリッド降格が既に決まっている中での走行となった。

序盤はガレージで待機する作戦に出たのは#1キャシディ、#5山本尚貴(DOCOMO DANDELION M5S SF19)、#65大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)。他のドライバーは#19関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19)を筆頭に、コースオープンと同時にピットアウト、#7小林可夢偉(KCMG Elyse SF19)は1周してピットに戻ってきたが、残る6名は最初のアタックに取り掛かった。

残り7分で#1キャシディがピットアウト。ニュータイヤだ。

まずは#19関口が1'35.908でトップに。2番手は#38石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19)で1'35.928、3番手は#15笹原で1'35.978だ。

少し遅れてコースインした#1キャシディは1'35.598を叩き出し、残り3分30秒を切ったところでトップに立った。

前戦優勝の#5山本は残り3分でようやくピットアウト。一発勝負に出た。他のドライバーも全員コース上で最後のアタックに取り掛かる。

#5山本のタイムは1'35.296。これを#65大湯が上回って1'34.924、トップでQ2進出を果たした。2番手は#5山本、3番手には#15笹原が1'35.509で続いた。以下#7小林、#19関口、#38石浦、#1キャシディまでがQ2進出。

一方、#50松下は7番手に0.087及ばず8番手でQ1敗退。#3山下健太(ORIENTALBIO KONDO SF19)、#12 タチアナ・カルデロン(ThreeBond Drago CORSE SF19)もここで予選を終えた。

予選Q2

Q2は午前9時55分開始。10分間の走行で上位8名がQ3に進出する。

#5山本、#小林、#20平川、 #36中嶋、#65大湯はガレージで待機。他のドライバーはコースオープンと同時に最初のアタックに入り、#1キャシディが1'35.152でトップに立つ。2番手は#51シャルル・ミレッシ(Goldex Racing SF19)、#4フェネストラズが3番手だ。

残り7分を切ったところで#5山本と#20平川がコースイン。#5山本は1'35.087でトップに浮上、#20平川は1'36.039と今一つのタイム。二人はこれでアタックを終了した。

残り3分を切ったところで残る全車がコース上へ。#1キャシディも慌ただしくタイヤを交換して飛び出していった。

まずは#1キャシディが1'34.763でトップに。#65大湯は1'34.926で2番手、#51ミレッシが1'35.013で3番手につけ、以下#7小林、#6福住、#5山本、#15笹原、#36中嶋までがQ3進出。#18国本雄資(KCMG Elyse SF19)、#19関口、#39坪井、#4フェネストラズ、#38石浦、そして#20平川がノックアウトされた。

予選Q3

Q3は午前10時15分開始。ポールポジションを争う最後のセッションでは、これまで序盤はガレージで待機していた#5山本、#6福住のダンデライアン勢が真っ先にコースイン。これをやるためにQ1、Q2ではニュータイヤを温存していたようだ。#65大湯もこれに続く。

まずは#6福住が1'34.981、これを#5山本が上回って1'34.952。しかし#65大湯は1'34.755を叩き出してトップに立った。

これを見て#7小林、#36中嶋を除く4名もコースイン。#51ミレッシは1'35.757にとどまったが、#1キャシディは残り3分で1'34.442を叩き出し、コースレコードを更新してトップに躍り出た。

これと前後して#65大湯、#5山本、#6福住も2本目のアタックを開始。#7小林、#36中嶋もようやくピットを離れた。

しかし#65大湯の2本目は1'34.624とキャシディに及ばず、#5山本も1'34,891にとどまり、#15笹原が!'34.871で3番手に食い込んできて山本は4番手で予選を終えた。

全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦の決勝は午後1時15分より30周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Hiroyuki MINAMI

SUPER FORMULA LIGHTS

SFL:第13戦鈴鹿決勝 #50阪口がポール・トゥ・フィニッシュ #36宮田は痛恨のリタイヤ

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第13戦の決勝が12月6日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#50阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)がポール・トゥ・フィニッシュで今季4勝目を挙げた。
(天候:晴れ コース:ドライ)

第13戦決勝は午前8時25分より12周で行われた。鈴鹿サーキット上空は早朝から快晴。気温11℃、路面温度は12℃と12月らしい寒さながら、風はそれほど強くないまずまずのコンディションだ。

スタートでトップに立ったのは#50阪口。予選3番手の#37小高一斗(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320)が2位に浮上する。前戦優勝の#36宮田#36宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320)は#50阪口と#37小高に挟まれた格好で3位に後退した。以下#2名取鉄平(TODA FIGHTEX )、#35河野駿佑(RS FINE K&N 320)の順で1周目を終えた。

2周目にはいると#3ルッカ・アレン(Albirex-RT)がトラブルによりS字でストップ。上位争いは#50阪口が1.271秒差とリードを広げる一方で、#37小高に#36宮田が0.347秒差と接近している。しかし#37小高は3周終了時点で#50阪口との差を0.967秒と縮めると、4周目には#36宮田との差を1.559秒と広げて#50阪口を追い上げた。

#36宮田も5周目に1'50.771とファステストラップを更新。トムスの2台は#50阪口を上回るペースで追い上げにかかる。

ところが7周目。#37小高を0.375秒差で追い上げていた#36宮田が7周目のデグナー一つ目でコントロールを失ってグラベルに飛び出し、惜しくも戦列を去ることに。代わって#2名取が2位に浮上した。

ここから優勝争いは#50阪口と#37小高の一騎討ちとなる。

#37小高の懸命の追い上げにより、7周終了時点で1.685秒に開いていたギャップは10周目には0.958と再び接近するが、#50阪口も11周目に1.122秒差と引き離し、そのまま逃げ切って今季4勝目をものにした。

3位は#2名取。終盤#35河野、#13片山義章(B-MAX ENGINEERING)らの追撃を受けながらも最後まで抑え切って表彰台を獲得している。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第14戦決勝は、このあと午後3時10分より17周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

S-FJ日本一決定戦

S-FJ:日本一決定戦もてぎBグループ公式予選結果

Super FJ日本一決定戦 -RIJ- (2020/12/06) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2020 Super FJ S-FJ日本一決定戦 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
199元嶋 成弥MYSTサクセスFIRST MOLDING
MYST KK-S2
2'04.855--138.440
28岡本 大地FTK・レヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
2'04.882 0.027 0.027138.410
318西村 和真WEST 19J
WEST 19J
2'05.079 0.224 0.197138.192
415小松 響Rn-sports・OKABE・KKSⅡ
MYST KK-S2
2'05.648 0.793 0.569137.567
519鶴岡 秀麿KRSゼンカイレーシング
MYST KK-S2
2'05.796 0.941 0.148137.405
614新倉 涼介ZAP LUCK 10V ED
TOKYO R&D RD10V
2'06.160 1.305 0.364137.008
717伊藤 慎之典
TOKYO R&D RD10V
2'06.532 1.677 0.372136.605
866野島 遼葵Deep-R・ユウキタクノス10V ED
TOKYO R&D RD10V
2'06.551 1.696 0.019136.585
986宇高 希CF亜衣☆制動屋☆NJKヤッコKKSⅡ
MYST KK-S2
2'07.460 2.605 0.909135.611
1051齋藤 慈岳FER ISIT KK-S2
MYST KK-S2
2'07.534 2.679 0.074135.532
111関根 陽幹オートルック☆10V
TOKYO R&D RD10V
2'07.587 2.732 0.053135.476
1275普勝 崚FTK・レヴレーシング
MYST KK-S2
2'07.734 2.879 0.147135.320
137本田 千啓オートルック☆モダン☆10V☆AGI
TOKYO R&D RD10V
2'07.783 2.928 0.049135.268
1452安田 航ファーストガレージSウィンズ
MYST KK-S2
2'08.050 3.195 0.267134.986
150LEG1夕田 大助LAPS
MYST KK-S2
2'08.420 3.565 0.370134.598
1637長谷部 一真アルビMake winner
TOKYO R&D RD10V
2'09.385 4.530 0.965133.594
----以上基準タイム予選通過 ----
-71地頭所 光ゼンカイレーシング遊戯闘速ED
MYST KK-S2
no time---
-72前田 大道ELEVレーシングドリームKKSⅡ SWR
MYST KK-S2
no time---

F4日本一決定戦

JAF-F4:日本一決定戦もてぎ公式予選 太田達也が僅差のポールポジション 悲願の日本一に向け好発進

 JAF F4日本一決定戦は6日、栃木県のツインリンクもてぎで公式予選を行い、太田達也(スーパーウインズ&HRF.MC090)が2分1秒688でポールポジションを獲得した。

日本一決定戦: ポールポジションは太田達也(スーパーウインズ&HRF.MC090) 日本一決定戦: 予選2位は金井亮忠(チームNATS・正義・001) 日本一決定戦: 予選3位はハンマー伊澤(ぶーにゃんCハンマーレーシング☆ハヤテ)

 ツインリンクもてぎは氷点下に下がった気温のため夜明け前から路面に霜が降りた。快晴のためF4日本一決定戦の予選の行われる午前8時10分には霜は溶けたが路面はほぼウエット、コーナーには一部ドライ部分も見える。

 タイヤ選択はドライとウェットタイヤに分かれた。好タイムをマークしてきたのはウェットタイヤ勢。予選はウェットタイヤを履いた金井亮忠(チームNATS・正義・001)と太田達也(スーパーウインズ&HRF.MC090)の一騎打ちとなった。

 金井は3周目に2分3秒848としてトップに立つとその後も、4周目3秒211、5周目2秒646とタイムを縮めトップに君臨。しかし太田は 9周目に1秒688とタイムを縮め逆転トップに立った。

 その後、太田は決勝の皮むきのためにピットインしてドライタイヤに交換。「決勝を優先して皮むきを行ったので、予選ポールにはこだわってなかった。逆転されると思った」と太田。

 太田の予想どおり、金井は7周目にはセクター1を全体ベストタイムで通過。トップに立つと思われたがその後は伸びず、タイムを2分1秒726まで縮めたものの太田のタイムには0秒038届かず2位、太田が僅差でポールポジションを獲得した。

 3位にはハンマー伊澤(ぶーにゃんCハンマーレーシング☆ハヤテ)が、4位・米谷浩(KK・ヨネタニ)、5位・石谷豪志(RS-EMA☆レプリ☆RK-01)、6位・山本幸彦(佐藤製作所・ミスト・KEIHAN・516)と続いた。

 1デーレースのため決勝はこの後、午前10時40分よりセミファイナルが8周で、午後2時より決勝が15ラップで行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

S-FJ日本一決定戦

S-FJ:日本一決定戦もてぎAグループ公式予選結果

Super FJ日本一決定戦 -RIJ- (2020/12/06) A Driver Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2020 Super FJ S-FJ日本一決定戦 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
156宮下 源都MYST・KK-SⅡ・制動屋
MYST KK-S2
2'07.589--135.474
238上野 大哲SACCESS RACING ES
MYST KK-S
2'08.375 0.786 0.786134.644
361佐藤 巧望MYST・KK-SⅡ・制動屋
MYST KK-S2
2'08.508 0.919 0.133134.505
481松澤 亮佑群馬トヨペットリノアED
MYST KK-S2
2'08.813 1.224 0.305134.188
53石坂 瑞基アウティスタライク10V
TOKYO R&D RD10V
2'09.080 1.491 0.267133.909
657LEG1吉田 宣弘DAYTONA☆KKSⅡ☆MYST☆ED
MYST KK-S2
2'09.399 1.810 0.319133.579
791草野 裕也Sウィンズ花島.10VED
TOKYO R&D RD10V
2'09.648 2.059 0.249133.322
820岡本 大輝Koudai・M2・KK-SⅡ
MYST KK-S2
2'09.657 2.068 0.009133.313
970徳升 広平フジタ薬局アポロ電工高山短大レプリ
MYST KK-S2
2'09.759 2.170 0.102133.209
106岩澤 優吾FTK・レヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
2'09.780 2.191 0.021133.187
1110伊藤 駿ZAP重力の森10V ED
TOKYO R&D RD10V
2'10.034 2.445 0.254132.928
1236須谷 修也ALBIREX-RT RD10V
TOKYO R&D RD10V
2'10.115 2.526 0.081132.844
1313杉本 涼ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
2'10.120 2.531 0.005132.839
1411三島 優輝Rn Sports制動屋KKS2
MYST KK-S2
2'10.453 2.864 0.333132.500
1548小谷 諭司NILZZぐんま東庄10V ED
TOKYO R&D RD10V
2'10.891 3.302 0.438132.057
1622内藤 大輝RaiseUP RCIT ED
MYST KK-S2
2'11.027 3.438 0.136131.920
172鹿谷 遼平KRS KKS-2
MYST KK-S2
2'11.041 3.452 0.014131.905
1821LEG2太田 浩ミスト・セキグチ・制動屋
MYST KK-S2
2'12.624 5.035 1.583130.331
199LEG3上吹越 哲也FTK・レヴレーシング
MYST KK-S2
2'13.190 5.601 0.566129.777
---- 以上基準タイム(130% - 2'46.604)予選通過 ----

F4日本一決定戦

JAF-F4:日本一決定戦もてぎ公式予選結果

JAF F4日本一決定戦 -RIJ- (2020/12/06) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2020 JAF F4 F4日本一決定戦 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
19太田 達也スーパーウインズ&HRF.MC090
MOONCRAFT MC090
2'01.688--142.043
272金井 亮忠チームNATS・正義・001
NATS 001
2'01.726 0.038 0.038141.999
319ハンマー 伊澤ぶーにゃんCハンマーレーシング☆ハヤテ
TATUUS 疾風
2'04.560 2.872 2.834138.768
48米谷 浩KK・ヨネタニ
Dallara F301
2'07.137 5.449 2.577135.955
54石谷 豪志RS-EMA☆レプリ☆RK-01
B-MAX RK-01
2'07.154 5.466 0.017135.937
62山本 幸彦佐藤製作所・ミスト・KEIHAN・516
MYST KK-ZS
2'07.398 5.710 0.244135.677
733中島 功SHINSEI.KK
TOKYO R&D RD10W
2'07.502 5.814 0.104135.566
80渡辺 義人チームNATS・エクシズWXR
NATS WXR MK-2
2'10.443 8.755 2.941132.510
947H1徳升 広平フジタ薬局アポロ電工高山短大MTIMP☆
WEST 056B
2'10.601 8.913 0.158132.349
1056河野 靖喜CMS☆RISING
TATUUS FR2000
2'14.37712.689 3.776128.630
1148翁長 実希フジタ薬局アポロ電工モーターテクニカMP
MOONCRAFT MC090
2'15.46113.773 1.084127.601
1246H2入榮 秀謙アポロ電工フジタ薬局MTマスターピース
WEST 056A
2'16.28214.594 0.821126.832
1399武居 義隆CMS NUTECルノー
TATUUS RS2000
2'18.63616.948 2.354124.679
1492黒沼 聖那ファーストガレージSウインズRK01
B-MAX RK-01
2'19.50217.814 0.866123.905
---- 以上基準タイム(130% - 2'39.455)予選通過 ----

SUPER FORMULA LIGHTS

SFL:第12戦決勝会見 「明日のレースもチャンピオンを意識して、チームと一生懸命頑張っていきたいです」(宮田莉朋)

第12戦優勝 #36宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM'S)
今年は有効ポイント制になっているので、自分が計算上どういう状況にいるのかわからないんですが、今回のレースで阪口選手が1ポイントに終わったのは計算外でした。明日タイトルが決まるのかどうかはわかりませんけど、しっかり明日のレースもチャンピオンを意識して、チームと一生懸命頑張っていきたいです。
第12戦決勝2位 #35河野駿佑(RS FINE)
スタートが3番手ということで、最低限何があっても表彰台に乗らないとと。今回は練習からスタート練習も好調だったので、レースも狙って行きました。うまく阪口選手の前に出られたんですけど、ペースが上がらずに阪口選手に抜かれてしまいました。ペナルティが出て2位に上がれたのはラッキーでした。これがいいきっかけになればと思います。レースペースに課題があるので、チームと話し合ってレースペースでも向上できるようにしたいです。
第12戦決勝3位 #37小高一斗(COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM'S)
予選3番だったんですけど、昨日の2本目の練習走行でエンジントラブルが出て、エンジン交換のペナルティで降格になりました。それでも3位でフィニッシュできたのは良かったです。河野くんに近づいてからはダウンフォースが抜けてしまい、前に出ることができませんでした。4位で終わったと思ったのに、3位に上がれてラッキーでした。
練習からレースペースでは思うように走れていませんでした。この前のオートポリスも後方からのスタートでしたし、それでもうまくいっているので、3番手からのスタートなら余裕でトップに立てると思います。なんとか宮田選手を負かしたいです。
まとめ:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER FORMULA LIGHTS

SFL:第12戦決勝 #36宮田が独走で今季9勝目を挙げ、タイトル獲得へ大きく前進

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第12戦の決勝が12月5日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#36宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320)が今季9勝目を挙げた。

第12戦決勝は午後3時20分より12周で行われた。天候は晴れ。路面はドライだ。

なお予選3番手の#37一斗(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320)は前日の専有走行でエンジントラブルに見舞われてエンジン交換を行なっているため、規定により5グリッド降格の8番手スタートとなった。他に#2名取鉄平(TODA FIGHTEX )、#52畑亨志(A-NeKT with B-MAX)もエンジン交換によりグリッド降格となっている。

スタートでトップに立ったのは#36宮田。ポールスタートの#50阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)の牽制を掻い潜って1コーナーに飛び込んだ。この二人の競り合いに乗じて#35河野駿佑(RS FINE K&N 320)もアウトから#50阪口を抜いて2位に浮上した。

その後方では8番手スタートの#37小高が3ポジションアップの5位でコントロールラインに戻ってきた。小高はさらに3周目の1コーナーで#13片山義章(B-MAX ENGINEERING)をも抜き去り、4位に浮上する。さらに11番手スタートとなった#2名取も6位まで浮上して#13片山を追い上げる。

トップの#36宮田は最初の3周で2位の#35河野に対し2.013秒、5周を終えた時点では3.495秒のリードを築き上げる。

河野は#50阪口の追撃を受けつつも、次第にペースを上げながら周回を重ねる。しかし6周終わりのホームストレートでついに#50阪口が#35河野を抜いて2位に浮上。しかしこの時点で#36宮田のリードは4.983秒に広がっていた。

その後も#36宮田はリードを広げ続け、ファイナルラップで1'50.714を叩き出す圧倒的な速さで2位に10.004秒差をつけてフィニッシュ。今季9勝目を挙げた。

一方、#50阪口は2番手でフィニッシュしたものの、スタート時に宮田に対して幅寄せした行為により、レース結果に30秒加算のペナルティを受けて8位に降格となった。これにより2位は河野、3位には小高が入る結果となっている。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権は、明日12月6日に第13戦決勝を午前8時25分より12周で、午後3時10分より第14戦決勝を17周で行う。

Text:Kazuhisa SUEHIRO:

SUPER FORMULA

SF:第5戦鈴鹿決勝会見 「最後まで気が抜けませんでしたが、最後まで素晴らしいクルマでした」(山本尚貴)

第5戦優勝 #5山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
スタート前から波乱含みの展開になりそうな様子が伺えました。荒れるのかな? と思いましたが、荒れましたね。そんな中、惑わされないように集中して走ろうと思って走りました。残念なのはチームメイトの福住選手にトラブルが出たことですね。同じトラブルが僕にも出ないかと心配で、最後まで気が抜けませんでしたが、最後まで素晴らしいクルマでした。エンジニアの杉崎さんには本当に感謝しています。もちろんレースは勝ちたいですけど、今までの2レース制は1日で2レースだったのに対し、今回は二日間で予選と決勝をやるので初めての経験ですし。明日に賭けてくる意気込みの選手もいるでしょうし。コンディションも変わる可能性があるので、それに合わせ込んだセッティングで明日もしっかり集中して頑張ります。
第5戦決勝2位 #36中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)
予選からクルマの状況は良かったんですけど、山本選手が速かったですね。スタートは悪くなかったんですが、セーフティーカー明けのスタートでブレーキが抜けたりしました。それでも辛抱強く走っていたら2位が転がり込んできた感じです。ヨコハマタイヤに変わってから一番安定した状態です。明日も何かあれば前に行きたいです。チームもいいクルマを用意してくれて、いい状態で走れているので、チームには感謝したいです。僕もそこそこいい歳になってきたので、いい結果を残さないと続けられなくなると思ってやっているので、それに見合ういい結果が出たと思います。
第5戦決勝3位 #18国本雄資(carrozzeria Team KCMG)
フリー走行から手応えがあり、予選も自信がありましたが、Q2でコンマ002足りずにQ3へ行けず、悔しい思いをしました。今年はスタートから調子が良くて、今回もポジションを上げることができましたし、ピットインのタイミングもよく、セーフティーカー明けに3番手に上げられました。そこからはダウンフォースが抜けたり、オーバーテイクシステムを使うタイミングが良くなくて、ポジションを上げることができませんでした。それでも表彰台に上がれたし、力強く走れたのは良かったです。明日もう1レースあるので、楽しみにしています。クルマの調子がいいので、そういう時にしっかり戦えるよう、コミュニケーションとメンタリティを整えてレースに臨みます。
第5戦優勝チーム監督 吉田則光(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
今年から特殊なフォーマットで、メカさんエンジニアさんともにスケジュールが厳しい中での戦いでした。今までとは全く違うフォーマットなので、全チームそうだと思いますが、充分な準備をしてきました。それが結果に結びついてよかったです。今年はずっと山本選手が勝つべきレースを勝てなかったので、今週末の2連戦は是が非でも優勝するつもりで乗り込んできました。福住選手はギヤボックス系のトラブルで残念でした。多分機械的なトラブルだと思われます。4速にスタックしたのですが、EGUとかコントロール系ではないと思います。明日もまた新しい1日で予選と決勝がありますが、フルマークで勝てるように頑張ります。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO

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SF:第5戦決勝 大荒れのスプリント戦を制し、#5山本が一気にポイントリーダーへ!

全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦の決勝が12月5日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#5山本尚貴(DOCOMO DANDELION M5S SF19)がポール・トゥ・ウィンで23ポイントを獲得し、ドライバーズポイントでもトップに躍り出た。(天候:晴れ コース:ドライ)

優勝は山本尚貴(DOCOMO DANDELION M5S SF19) 決勝2位は中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM’S SF19) 決勝3位は国本雄資(KCMG Elyse SF19) 優勝した山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING) 優勝した山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING) 表彰式

第5戦決勝はスタート前から波乱が相次いだ。

公式予選でミッショントラブルに見舞われた#20平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19)に続いて、今度は予選2番手の#16野尻智紀(TEAM MUGEN SF19)がグリッド整列の際に、スプーンカーブ手前でストップしてしまったのだ。チームの中野信治監督によると、データ異常によりフェイルセーフが作動とのこと。オフィシャルのトラックで回収されてパルクフェルメに戻ってきた16号車は、メカニックに押されてグリッドについたが、規則により最後尾からレースをスタートすることになった。。

さらに午後1時15分から始まったフォーメーションラップでは#19関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19)にもトラブルが生じ、2コーナーの立ち上がりでストップ。エンジンを停止させてしまった。予選不出走で最後列スタートとなった#20平川に続いてチームインパルを不運が立て続けに襲う。

これにより19台で戦われることになった決勝レースだが、当初予定されていた2周のフォーメーションラップの後に、19号車の排除が完了していないということで、さらにもう2周行われることになった。これにより周回数は2周減産されて28周とされた。

この間に予選19番手の#14大嶋が予定外のピットイン。コクピット周りで何かしらの作業を行い、ピットスタートとなった。

スタートでトップに立ったのは#5山本。予選3番手の#6福住仁嶺(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)が2位で続き、予選5番手の2#7小林が4番手の#36中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM’S SF19)をかわして3位につける。

ところが1周目のダンロップコーナーで#64牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING SF19)がコースアウトするアクシデントが発生。64号車はタイヤバリアに前から突っ込んで止まったために2周目に早くもセーフティーカーが導入された。牧野は自力でクルマを降りた。

予選でのトラブルにより20番手スタートとなった#20平川はスタートから果敢な追い上げで1周終了時点で12位にジャンプアップ。最後尾スタートの#16野尻は15位まで挽回してきていた。

セーフティーカーは5周目にピットイン。レースは6周目から再開となった。

トップ3に順位の変動はなかったが、シケインでオーバーランを喫した#36中嶋に代わって#65大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)が4位に浮上する。

10周目に入ると、2位を走行していた#6福住にギヤボックストラブルが発生。4速にスタックしてしまった6号車はバックストレートでスローダウンし、そのままガレージに戻ってレースを終えた。

またこの周からファイナルラップまでの間にタイヤ交換の義務が課せられていたこともあり、10周終わりで#65大湯、#50松下信治(Buzz Racing SF19)、#1ニック・キャシディ(VANTELIN KOWA TOM’S SF19)、そして#20平川がタイヤ交換を行い、#50松下が素早い作業で#1キャシディ、#65大湯の前でピットアウト。さらにアウトラップで#1キャシディが#65大湯を抜いてきた。

11周目には#15笹原と#カルデロンがピットインし、#15笹原は#1キャシディの前でピットアウトした。

続いて12周目に#18国本、13周目には#7小林と#36中嶋がピットイン。ここで#7小林がタイヤ交換に手間取り、#36中嶋の先行を許してしまう。

この間にトップの#5山本は着実にリードを広げ、2位に繰り上がった#39坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19)との差を17周終了時点で10.998秒とすると、18周目にタイヤ交換を行った。

するとその直後、その時点で10位を走行していた#50松下が130R進入でスピン状態に陥ってコースオフ、クラッシュバリアに激しく突っ込んでしまったためにこの日2度目のセーフティーカーが導入されることになった。クルマのダメージは甚大だったが、松下は自力でクルマを降りている。

するとすかさず19周終わりでまだタイヤ交換を終えていなかった#39坪井、#38石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19)、#3山下健太(ORIENTALBIO KONDO SF19)、#4サッシャ・フェネストラズ(ORIENTALBIO KONDO SF19)、そして#16野尻がピットイン。素早くタイヤ交換を終えた#16野尻はコンドーレーシングの2台の前でピットアウトした。

これにより、全ドライバーがタイヤ交換を終えた20周終了時点の順位はトップが#5山本、2位は#36中嶋、3位に#18国本、以下#15笹原、#39坪井、#7小林、#20平川、#1キャシディ、#65大湯、#38石浦、#16野尻、#51ミレッシ、#3山下、#4フェネストラズ、#14大嶋、そして#12カルデロンの順となった。

セーフティーカーは22周終わりでピットイン。23周目からレースは再開される。

するとその周終わりのホームストレートで4位の#15笹原に#39坪井、7小林、20平川の3台が並びかけ、24周めの1コーナーに4ワイド状態で進入した結果、#7小林と#15笹原に挟まれて行き場を無くした#39坪井が#15笹原に接触。イン側に弾かれた笹原が最内に飛び込んでいた#20平川に追突してしまう多重クラッシュが発生。

これにより#15笹原と#20平川はスピン状態に陥ってコースを飛び出し、クラッシュバリアに突っ込んでしまう。これによりこの日3度目のセーフティーカー導入となった。

また走行を続けた#39坪井もフロントウィングにダメージを負ってピットでクルマを止めた。

セーフティーカーは26周終わりでピットへ。ここからわずか2周のスプリントレースが展開された。

トップの#5山本。2位の#36中嶋はそのまま1コーナーへ。#7小林も並びかけてくる#1キャシディを押さえ込んで1コーナーに飛び込んだ。

結局#5山本は一度もトップを脅かされることもなく28周を走りきり、今季初優勝。ドライバーズチャンピオンシップも23ポイントを加算して55Ptとし、ノーポイントに終わった#20平川を上回ってトップに立った。

スーパーフォーミュラ第6戦は明日12月6日に午前9時15分より公式予選、午後1時15分より決勝を行う。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Hiroyuki MINAMI

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SF:第5戦鈴鹿公式予選 1分34秒台の攻防を制したのは#5山本尚貴!!ホンダ勢がトップ3を独占

全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦の公式予選が12月5日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#5山本尚貴(DOCOMO DANDELION M5S SF19)が1'34.533でポールポジションを獲得した。

ポールポジションは山本尚貴(DOCOMO DANDELION M5S SF19) 予選2位は野尻智紀(TEAM MUGEN SF19) 予選3位は福住仁嶺(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)

5日土曜日に第5戦、6日日曜日に第6戦を行う今年の鈴鹿大会。第5戦の公式予選は午前8時10分よりノックアウト方式で行われた。今大会からは路面温度の低下を考慮してタイヤウォーマーの使用が許されている。国内トップフォーミュラでタイヤウォーマーが使用されるのは1995年の全日本F3000選手権以来のことだ。

予選 Q1

Q1は今回もA、B二つのグループに分かれての走行。上位7台ずつが

#1ニック・キャシディ(VANTELIN KOWA TOM’S SF19)、#51シャルル・ミレッシ(Goldex Racing SF19)、#38石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19)がコースオープンと同時にピットアウト。以下続々と走行を開始した。

タイヤウォーマーの効果もあってか、#1キャシディはアウトラップに続いていきなり1'36.902を叩き出す。さらに#38石浦は1'36.089とキャシディを大幅に上回るタイムを出してみせた。3番手は#51ミレッシ、#19関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19)が4番手。いずれもユーズドタイヤで最初のアタックを行い、3周目にはピットに戻ってきた。

続いてニュータイヤを装着しての2本目のアタックでは#5山本が1'35.153といきなりコースレコードを更新。山本は最初の走行では2周目にピットインしており、まさに一発勝負でのトップタイムとなった。

2番手には1'35.353の#1キャシディ、3番手には今季フル参戦が決まった#15笹原右京(TEAM MUGEN SF19)が1'35.480で続き、上位6台が従来のコースレコード(1'35.907。2017年の第1戦で中嶋一貴が記録した)を上回る速さをみせた。

一方、ルーキーの#4サッシャ・フェネストラズ(ORIENTALBIO KONDO SF19)、#51ミレッシ、そしてベテランの#14大嶋和也(ROOKIE Racing PONOS SF19)がここでノックアウトされることとなった。

続いてのBグループはポイントリーダーの#20平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19)がミッション交換を余儀なくされるトラブルにより走行できないという波乱の幕開け。先週のスーパーGTに続いての不運により、鈴鹿大会でのタイトル獲得に黄信号が灯った格好だ。

まずは最初のアタックで#3山下健太(ORIENTALBIO KONDO SF19)が1'36.539、#12タチアナ・カルデロン(ThreeBond Drago CORSE SF19)が1'36.252を記録。他のドライバーはアタックせずに一旦ピットに戻ってきた。#39坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19)はガレージに留まり、終盤に一発勝負のアタックに出た。

ニュータイヤを履いてのアタックでは#6福住仁嶺(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)が1'35.601でトップ。#18国本雄資(KCMG Elyse SF19)が2番手に続き、#65大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)が3番手。#36中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM’S SF19)は7番手でQ2進出を果たしたが、#3山下は1'36.333までしかタイムを削ることができず、ここで予選を終えることになった。#12カルデロン、そしてノータイムの#20平川がここでノックアウトされた。

予選Q2

Q2は午前9時50分に走行開始。各車続々とコースインする中、#5山本はガレージで待機し、他のドライバーがチェック走行を終えてピットインしたタイミングを見計らい、5分遅れて走行を始めた、

この時点でのトップタイムは#19関口で1'35.722。初っ端からニュータイヤを投入し、終盤にもう1セットを使うという思い切った作戦を採った。

誰にも邪魔されずにアタックを行った#5山本は1'35.055を叩き出すことに成功する。残り時間は3分だ。

続いて各ドライバーがアタックを開始したが、誰一人山本を上回れず、#5山本尚貴がトップでQ3進出を果たす。2番手には#16野尻智紀(TEAM MUGEN SF19)が1'35.155で続き、最後の最後に1'35.185を叩き出した#64牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING SF19)が3番手。終わってみれば4番手の#36中嶋と5番手の#7小林可夢偉(KCMG Elyse SF19)以外の6人がホンダエンジン勢という結果となった。

予選Q3

Q3は午前10時10分開始。気温17℃ 路面温度は20℃。予選開始時よりも路面温度は4℃上昇している。

始まっていきなり#5山本が2周目に1'34.749というタイムを記録。この時点で残り時間は6分以上あった。
#65大湯も1'35.099までタイムを縮めて2番手、#64牧野が1'35.174と中嶋レーシング勢が続く。セッション前半でアタックを行なったのはこの3台のみだ。

残り3分を切ったところで各車続々とコースイン。#5山本も2セット目を投入してピットを離れた。ここから始まったポールポジションをめぐるタイムアタック合戦は、目まぐるしく順位が入れ替わる激しいものとなった。

まずは#16野尻が1'34.648と山本を上回るタイムを記録する。#6福住も1'34.809と1分34秒台に入れてきた。しかしその直後、#5山本が1'34.533までタイムを削って再びトップに躍り出る。

その結果ポールポジションは#5山本、#16野尻が2番手、#6福住は3番手となり、以下4番手の#36中嶋が1'34.917、5番手の#64牧野も1'34.935と、 Q3は5人が1分34秒台のタイムを叩き出す結果となり、ホンダエンジン勢がトップ3を独占して午後の予選に臨むことになった。

全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦の決勝レースはこの後午後0時30分より30周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Hiroyuki MINAMI

SUPER FORMULA LIGHTS

SFL:第12、13戦鈴鹿公式予選 #50阪口が連続ポールを達成

全日本スーパーフォーミュラライツ選手権第12、13戦の公式予選が12月5日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ#50#50阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)が第12戦、第13戦ともにポールポジションを獲得した。

公式予選は雲ひとつない快晴のもと、午前8時15分より30分間で行われた。ここでのベストタイム順で第12戦、セカンドベストタイム順で第13戦のスターティンググリッドが決まる。

コースオープンと同時にアタックを開始したのはポイントリーダーの#36宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320)。走り出して5周目に1'49.957を記録してトップに立つ。

一方、#50阪口は他のドライバーたちより5分ほど遅れてコースイン。4周目に1'49.799を叩き出して宮田を上回る。3番手には#37小高一斗(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320)が1'50.262で続く。

コースオープンから15分ほどが経過すると各車一旦ピットイン。タイヤ交換ののち、2本目のタイムアタックを開始するが、ここでも#50阪口の速さは変わらず、ピットアウトして3周目に1'49.037までタイムアップ、その次の周にも1'49.337を記録した。

これに対し#36宮田はピットアウトして3周目に1'49.199、4周目も1'49.428に終わり、ベストタイム、セカンドベストタイムともに#50坂口がトップという結果になった。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER FORMULA

SF:第5,6戦鈴鹿占有走行結果

SUPER FORMULA Rd.5/6 19th JAF GP -RIJ- (2020/12/04) Ocupancy Session Weather:Fine Course:Dry
2020 SUPER FORMULA Round 5/6 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
Engine TimeBehindGapkm/h
17小林 可夢偉KCMG Elyse SF19
carrozzeria Team KCMG
TOYOTA
TRD01F
1'35.962--217.849
216野尻 智紀TEAM MUGEN SF19
TEAM MUGEN
Honda
M-TEC HR-417E
1'35.995 0.033 0.033217.774
364牧野 任祐TCS NAKAJIMA RACING SF19
TCS NAKAJIMA RACING
Honda
M-TEC HR-417E
1'36.007 0.045 0.012217.747
43山下 健太ORIENTALBIO KONDO SF19
KONDO RACING
TOYOTA
TRD01F
1'36.441 0.479 0.434216.767
520平川 亮ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA
TRD01F
1'36.535 0.573 0.094216.556
65山本 尚貴DOCOMO DANDELION M5S SF19
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda
M-TEC HR-417E
1'36.699 0.737 0.164216.188
718国本 雄資KCMG Elyse SF19
carrozzeria Team KCMG
TOYOTA
TRD01F
1'36.768 0.806 0.069216.034
815笹原 右京TEAM MUGEN SF19
TEAM MUGEN
Honda
M-TEC HR-417E
1'37.086 1.124 0.318215.327
914大嶋 和也ROOKIE Racing PONOS SF19
ROOKIE Racing
TOYOTA
TRD01F
1'37.307 1.345 0.221214.838
101ニック・キャシディVANTELIN KOWA TOM’S SF19
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA
TRD01F
1'37.456 1.494 0.149214.509
1139坪井 翔JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19
JMS P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA
TRD01F
1'37.543 1.581 0.087214.318
1219関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA
TRD01F
1'37.544 1.582 0.001214.316
1350松下 信治Buzz Racing SF19
Buzz Racing with B-Max
Honda
M-TEC HR-417E
1'37.575 1.613 0.031214.248
144サッシャ・フェネストラズORIENTALBIO KONDO SF19
KONDO RACING
TOYOTA
TRD01F
1'37.614 1.652 0.039214.162
156福住 仁嶺DOCOMO DANDELION M6Y SF19
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda
M-TEC HR-417E
1'37.675 1.713 0.061214.028
1636中嶋 一貴VANTELIN KOWA TOM’S SF19
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA
TRD01F
1'37.677 1.715 0.002214.024
1738石浦 宏明JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19
JMS P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA
TRD01F
1'37.747 1.785 0.070213.871
1865大湯 都史樹TCS NAKAJIMA RACING SF19
TCS NAKAJIMA RACING
Honda
M-TEC HR-417E
1'37.938 1.976 0.191213.453
1912タチアナ・カルデロンThreeBond Drago CORSE SF19
ThreeBond Drago CORSE
Honda
M-TEC HR-417E
1'39.875 3.913 1.937209.314
2051シャルル・ミレッシGoldex Racing SF19
Buzz Racing with B-Max
Honda
M-TEC HR-417E
1'40.288 4.326 0.413208.452

SUPER GT

SGT:第8戦富士決勝会見 「2位で終わるなら攻めて走ってリタイアでもいいと思った」(山本尚貴)

GT500クラス #100 RAYBRIG NSX-GT

山本尚貴
GT500クラスで走るようになって11年目になりましたが、今日は自分が描いた思い通りの展開、理想通りの展開になりました。ファイナルラップに入ってから『このまま37号車が逃げ切って優勝、チャンピオンになるのかな』『彼らはチャンピオンになるに相応しいレースをしたよな』と思う瞬間もありました。でも最後まであきらめず、タイヤや燃費をセーブするところはセーブしてがんばり続けました。それが報われたのかな、と思います。でも37号車にとってはとても残酷な結果で、優勝したからと言って喜びすぎるのもちょっと気が引けるような。でもレースに勝ったのは僕たちなんだ、とも思っています。 同じブリヂストンタイヤを装着するNSX-GTの中で、周りのチームは少し柔らかめのタイヤを履いていたようなんです。でも僕たちはちょっと違った選択をして、タイヤが温まりきるまではちょっと厳しかった。ルーティンのピットインは、多くの陣営がミニマム(周回数)で行っていたのでタイヤと燃費を上手くマネージメントしながら走りました。それでも『2位で終わるなら攻めて走ってリタイアするほうがいい』と腹をくくって、プッシュするところはプッシュしていました。ファイナルラップの最終コーナーを立ち上がったところで37号車がゆっくり走っているのを見て、『ウイニングラップで余裕あるなぁ』とも思いましたが、すぐに『ガス欠だ!』と思い、『これで自分たちが優勝だ』と思ったのですが、さらに今度は『自分もガス欠になるんじゃないか?』と心配になりました。アラームは点いていなかったのですが、コントロールラインを横切るまでの500mくらい、チェッカーまでとても長く感じました。 今季はブリヂストンを履くNSX-GT勢で3勝しているのに、自分たちだけ未勝利だったので、今日は勝つことができてホッとしました。
牧野任祐
優勝することができてよかったです。このレースウィークに富士にやってくる前に、いろんな準備をしてきましたが、優勝できて、結果的にチャンピオンにもなることができました。特にGAINER TANAX GT-Rの安田裕信さんには感謝しています。実は以前、レースをやめるか悩んでいた時に、安田さんのカートチームで走らせてもらったことがあるんです。だから安田さんが声を掛けてくれなければ、今の自分はなかった。他にも、本当に多くの人に助けられて、ここまで来ることができました。だから、お世話になったすべての人に感謝しています。 今日は前半の走行を担当したのですが、走り始めはタイヤのウォームアップが厳しくてなかなかペースを上げることができませんでした。でもタイヤが温まってからのペースは悪くなくて、37号車と15秒差で後半を担当する尚貴さんに繋ぐことができました。そこから尚貴さんが追い上げていったのですが、最後は想像もしていなかった結末になりました。それでもRAYBRIGのラストランを飾ることができて本当に良かったです。

GT300クラス #52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT

吉田広樹
最終戦で優勝することができ、とても嬉しいです。今シーズンは新しいマシンを投入したのですが、開幕戦で優勝することができて、ハードルを一段上げることになってしまいました。その後はなかなか勝つことができませんでしたが、今回は公式予選でポールポジションを獲ることができ、シリーズタイトルよりもこのレース(に勝ちたい)と思ってレースに臨みました。 タイヤ無交換作戦ではライバルに抜き返されたこともありましたが、チームが無交換でも高いパフォーマンスを発揮できるようにタイヤにやさしいクルマに仕上げてくれました。さらにチーム代表の平沼さんがレースで僕らの周りの状況を伝えるスポッターをやってくれたり、全員で力強いチームに成長してきました。だから今日、こうして優勝したことで、チームの皆の気持ちにこたえることができたのが嬉しいです。 タイトルには届かなかったことに、悔いがないと言えばうそになりますね。シリーズ中盤にヒューマンエラーで取りこぼしたのが響きました。以前コンビを組んでいた先輩から「若いお前のミスは、エースの自分のミスでもあるんだ」と言われたことがあり、実際に孝汰のミスやチームの判断ミスで取りこぼしても、自分のミスと思うようにしました。チャンピオンになった56号車は、僕たちよりも取りこぼしが少なかった。それを受け止めて、自分たちもさらにレベルアップして、来年は獲ってやりたいと思います。
川合孝汰
今回はポールポジションからのスタートになりましたが、路温が低くてフォーメーションラップが増えて3周になったのですが、それでもタイヤを上手く温めることができずにBRZにスタート直後の1コーナーで先行されてしまいました。タイヤが温まってからはペースもよくなり、1コーナーでBRZを抜き返すことができました。ただちょっとタイヤを余計に使ってしまい、タイヤ無交換で後半のスティントを走る吉田さんにつらい思いをさせてしまったのはちょっと反省しています。それでもポールからスタートして優勝する「完全優勝」を果たせて嬉しいです。 でも、これは僕たちドライバーだけでなく、クルマを仕上げてくれたチームや素晴らしいタイヤを用意してくれたブリヂストンさん。そしていつも緊張をほぐしてくれるトレーナーさんやスポッターを買って出てくれたオーナーの平沼さんなど、もう全員が完璧な仕事をした結果で手に入れたものです。今回のポール・トゥ・ウインはチームが成長した証ですが、僕自身も成長できたと思っています。だから来年は、今年学んだことを使って、さらにいい結果を残せるようがんばります。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎ決勝 ゴール目前でまさかの大どんでん返し!! 優勝とタイトルは#100レイブリックNSXのものに

最後の最後にまさかの大逆転。これがスーパーGTだ!

2020年オートバックス スーパーGT第8戦「たかのこのホテル富士GT300kmレース」の決勝が11月28日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、GT500クラスは#100山本尚貴/牧野任祐組(RAYBRIG NSX-GT)が逆転勝利でドライバーズチャンピオン、チームチャンピオンを獲得。GT300クラスは#52吉田広樹/川合孝汰組(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)が今季2勝目を挙げ、ドライバーズ、チームの両チャンピオンを#56藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組(KONDO RACING)が獲得した。(天候:晴れ コース:ドライ)

最終戦の決勝がスタートした GT500クラス優勝は山本尚貴/牧野任祐組(RAYBRIG NSX-GT) GT500クラス決勝2位は平川亮/山下健太組(KeePer TOM\'S GR Supra) GT500クラス決勝3位は関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ組(au TOM\'S GR Supra) GT300クラス優勝は吉田広樹/川合孝汰組(埼玉トヨペットGB GR Supra GT) GT300クラス決勝2位は藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組(リアライズ 日産自動車大学校GT-R) GT300クラス決勝3位は阪口良平/小高一斗組(ADVICS muta MC86) GT500クラスウイナーの山本尚貴/牧野任祐組(TEAM KUNIMITSU) GT500クラスの表彰式 GT300クラスウィナーの吉田広樹/川合孝汰組(埼玉トヨペット Green Brave) GT300クラスの表彰式 GT500クラスシリーズチャンピオンの山本尚貴/牧野任祐組(TEAM KUNIMITSU) GT500クラスシリーズ表彰式 GT300クラスシリーズチャンピオンの藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組(KONDO RACING) GT300クラスシリーズ表彰式

9チーム16名がチャンピオン獲得の可能性を持って決勝日を迎えた2020シーズンの最終戦。ノーウェイトハンディキャップの戦いはスタートからゴールまで波乱が続く激しいものとなった。

決勝レースは午後1時にフォーメーションラップを開始。当初は2周のフォーメーションラップを行ってからレースをスタートさせる予定であったが、スタート時の気温8℃、路面温度は13℃という状況を考慮し、急遽もう1周が追加されることになる。これにより周回数は1周減算の65とされた。

スタート直後の1コーナーにトップで飛び込んだのはポールポジションの#37山下健太(KeePer TOM'S GR Supra)だったが、#39ヘイッキ・コバライネン(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)、#36サッシャ・フェネストラズ(au TOM'S GR Supra)らも離されずに37号車を追走する。

さらには6番手スタートの#23ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH GT-R)も1周目のコカコーラコーナーで#38立川祐路(ZENT GR Supra)をパスして4位に浮上すると、トップ3台との差を一気に縮めてきた。

トップ4台は団子状態のままヘアピンを立ち上がり、300Rを並走状態で駆け抜けていく。そして迎えたダンロップコーナーの進入。大外から一気に3台を抜き去ってトップに浮上したのは#23クインタレッリだった。

しかし#37山下は23号車のテールに僅差で食らい付き、6周目の最終コーナーでインに並びかけると、そのままホームストレート上で抜き去ってトップを奪い返す。

23号車はその6周目に入ったあたりから次第にペースを落としており、11周目のコカコーラコーナーで#36 au TOM'S GR Supraにパスされると、14周目のGR SUPRAコーナーでは予選7番手から着実に順位を上げてきていた#100牧野任祐(RAYBRIG NSX-GT)にも抜かれ、その後もジリジリと順位を落としていった。

3位に浮上した#100牧野は20周目の最終コーナーで周回遅れに詰まった#36フェネストラズを一旦は抜いたものの、ホームストレートではスープラの車速の伸びにアドバンテージがあり、再び36号車が2位を奪い返す。それでも牧野は21周目のダンロップコーナーで再びフェネストラズのインに飛び込んで2位に浮上すると、規定周回数の1/3を消化した直後の22周終わりでピットイン、山本尚貴にステアリングを託す。

同じ周に#17 KEIHIN NSX-GT、#14 WAKO'S 4CR GR Supra、#23 MOTUL AUTECH GT-R、#16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTもピット作業を行なったが、この中で#14 WAKO'S 4CR GRが何とタイヤ無交換作戦を敢行、100号車の前でピットアウトすることに成功する。

一方、トップを快走していた#37山下は23周目にピットイン。後半を担当した平川亮は14号車の前でピットアウト。25周目のコカコーラコーナーでは一旦14号車の先行を許したものの、27周目のアドバンコーナーでインをついてトップを奪い返すと、そこから徐々に後続を引き離しにかかった。

ピットアウトで14号車の先行を許した#100山本尚貴(RAYBRIG NSX-GT)も30周目のGR SUPRAコーナーでクロスラインを撮って14号車を攻略。続くホームストレートで順位を挽回しようとした#14坪井翔(WAKO'S 4CR GR Supra)だったが、そのさらに後方から接近してきた#36関口雄飛(au TOM'S GR Supra)と31周目の1コーナーで接触してしまい、この間に100号車が再び2位に躍り出た。

この接触によりフロントボンネットにダメージを負った14号車の坪井は予定外のピットインを余儀なくされる。一旦はレースに復帰するも、ダメージはボンネットにとどまらず電装系にも及んでいたため、34周目にガレージに戻ってレースを終えてしまった。

一方、トップの#37平川亮(KeePer TOM'S GR Supra)は2位の#100山本尚貴(RAYBRIG NSX-GT)に対して33周終了時点で13秒728のリードを築き上げると、40周終了時点では16秒117までその差を広げ、ここまではまさに独走状態だった。

ところが46周め。それまで1分29〜31秒のペースで周回していた37号車のラップタイムが1分33秒415まで落ちる。47周目には1分31秒856までペースを戻したものの、その後は1分32〜33秒台後半のペースで周回を重ねることに。37号車はGT300車両をかわすたびに拾ってしまうタイヤカスの影響でペースダウンを余儀なくされていたのだ。

これに対し100号車は1分31秒台前半から1分32秒台前半のペースで追走。これにより両者の差はわずかづつ縮まっていき、53周目には10秒883差、58周目には4秒619差にまで近づいてきた。

すると#37平川は62周目に1分31秒862にペースアップ。この時点で2秒079差まで迫っていた#100山本を再び引き離し始める。

63周目には1分30秒852、64周目には1分30秒547を叩き出した平川は、山本に対して2秒717のリードを築いてファイナルラップを迎える。

ところが第3セクターに入ったところで37号車はガス欠症状に見舞われて突如ペースダウン。最終コーナーを立ち上がったところでスロー走行に陥った#37平川を#100山本は難なく抜き去り、今季初優勝をもぎ取るとともに、ドライバーズポイントでも#100山本尚貴/牧野任祐組(RAYBRIG NSX-GT)がトータル69ポイントを獲得、見事大逆転で2020シーズンのチャンピオンを獲得した。

クルマを降りた山本はテレビインタビューで「最後まで何があるかわからないのがレースですね。本当に最後まで諦めないでよかったです」と語った。まさにその最後まで諦めない心が引き寄せた優勝、そしてドライバーズタイトルだったといえよう。またチームメイトの牧野任祐にとっては待望のスーパーGT初優勝、初タイトルとなった。

#37平川亮/山下健太組(KeePer TOM'S GR Supra)はなんとか2位でコントロールラインまでは辿り着いたものの、そのままホームストレート上にストップしてしまった。クルマを降りた平川は悔しさを露わにした。

3位には#36関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ組(au TOM'S GR Supra)が入り、予選12番手から順位を上げてきた#17塚越広大/ベルトラン・バゲット組(KEIHIN NSX-GT)が4位でフィニッシュした。

これにより今シーズンのドライバーズランキングは#100山本尚貴/牧野任祐組(RAYBRIG NSX-GT)が1位、#37平川亮(KeePer TOM'S GR Supra)が2位、そして#17塚越広大/ベルトラン・バゲット組(KEIHIN NSX-GT)が3位となった。

GT300クラスも序盤から激しいトップ争いが展開された。

1周目をトップで戻ってきたのは予選2番手の#61山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)。2コーナー立ち上がりでがインからポールポジションの#52川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)を抜いてきた。

これに対し8周目の1コーナーで#61山内のインに飛び込んだ#52川合だったが、曲がりきれずに膨らんだところを山内に刺されてこのアタックは失敗に終わる。しかし9周め、同じく1コーナーで山内に挑んだ川合はうまく立ち上がりをまとめて山内を押さえ込み、トップを奪い返すことに成功すると、そのままリードを広げていく。

この2台を追っていたのは予選3番手の#6阪口良平(ADVICS muta MC86)。さらにその後方ではチャンピオンを争う#11安田裕信(GAINER TANAX GT-R)、#56藤波清斗(リアライズ 日産自動車大学校GT-R)、#65菅波冬悟(LEON PYRAMID AMG)らが激しいドッグファイトを展開していた。

17周目の1コーナーで#56藤波が#11安田をアウトから抜いて4位に浮上すると、#65菅波も最終コーナーで#11安田を捉えて5位に上がった。

さらに65号車は19周目に行ったピットストップで得意のタイヤ無交換作戦を敢行、24周目にタイヤ交換を行った56号車を抜いて4位に浮上した。

トップの#52埼玉トヨペットGB GR Supra GTは28周目にピットイン。こちらもタイヤ無交換で吉田広樹をコースへ送り出した。2位の#61SUBARU BRZ R&D SPORTは29周目にピットイン。こちらもタイヤ4本交換を行った。

この結果、#52吉田が依然としてトップに。2位#65蒲生尚弥(LEON PYRAMID AMG)とは38周終了時点で35.916もの大差をつけた。#6小高一斗(ADVICS muta MC86)が3位につけ、#56ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(リアライズ 日産自動車大学校GT-R)は4位という状況になった。

このままではドライバーズポイントで蒲生/菅波組がトップに立つことになる。#56オリベイラはなんとしてももう一つ順位を上げる必要があった。周回を重ねるごとに#6小高との差を縮めてきた#56オリベイラは52周目の13コーナーで遂に小高を捉えて3位に浮上、54周目の1コーナーでは#65蒲生をアウトから抜いて2位を奪い取り、タイトル獲得を確実なものとした。

結局#52吉田広樹/川合孝汰組(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)はその後も独走状態のままフィニッシュ。今季2勝目を挙げたが、藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組(リアライズ 日産自動車大学校GT-R)が2位でフィニッシュしたためにドライバーズチャンピオンは藤波/オリべイラ組が獲得、吉田/川合組はランキング2位でシーズンを終えた。

スーパーGTの2021年シーズンは4月10-11日に岡山国際サーキットで開幕する予定だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第12戦富士決勝 #35平良の連勝を止めたのは#62平木!

FIA-F4選手権第12戦の決勝が11月29日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、ポールポジションからスタートした#62平木玲次(HELM MOTORSPORTS F110)が今季2勝目を挙げた。これにより#35平良響(TGR-DC RSトムススピリットF4)の連勝記録は10でストップした。

優勝は平木玲次(HELM MOTORSPORTS F110) 決勝2位は平良響(TGR-DC RSトムススピリットF4) 決勝3位は伊東黎明(OTG DL F4 CHALLENGE) インディペンデントカップ優勝は佐藤セルゲイビッチ(結婚の学校フィールドモータースポーツ) トップでゴールする平木玲次(HELM MOTORSPORTS F110) 優勝した平良響(TGR-DC Racing School) インディペンデントカップで優勝した佐藤セルゲイビッチ(フィールドモータースポーツ) 表彰式 インディペンデントカップの表彰式

第12戦決勝は午前8時より14周で行われた。このレースのスタート順は第10戦決勝でのベストラップタイム順となる。ポールは#62平木。2番手には#5小出峻(VEGAPLUS DOME F110)、3番手に#7太田格之進(VEGAPLUS DOME F110)が続いて10連勝中の#35平良は4番手。

この日の天候は晴れ。コースはドライだ。

スタートでの#62平木の動き出しは悪くなかったものの、1コーナーでは#5小出がインに飛び込んできた。しかし平木は2コーナー立ち上がりで再びトップを奪い返す。

この隙に#7太田、#35平良、#80伊東黎明(OTG DL F4 CHALLENGE)、#97澤龍之介(BJ RacingスカラシップJSS)らも次々と小出をかわしていき、小出は一気に6位にまで交代してしまった。

さらに2周目の1コーナーでは#35平良が#7太田のインを刺して2位に浮上。3周目の1コーナーでは#80伊東も#7太田をインから抜いてきた。

5周を終えた時点での#62平木のリードは0.899。7周目には1.014とやや広げるが、10周めには0.854まで縮まった。

しかし#35平良は最後まで62平木を攻略することができず、#62平木が開幕戦に続いて今季2勝目を挙げた。

2位は#35平良。3位には#80伊東が入った。

なお、インディペンデントカップは#3佐藤セルゲイビッチ(結婚の学校フィールドモータースポーツ)が勝ち、同時に今季のタイトルをも手中に収めた。佐藤のチャンピオン獲得は昨年に続いて2度目だ。

シリーズチャンピオンの平良響(TGR-DC Racing School) インディペンデントカップシリーズチャンピオンの佐藤セルゲイビッチ(フィールドモータースポーツ) シリーズ表彰式

FIA-F4の2020シーズンはこれにて閉幕。2021シーズンは2021年4月10日に岡山国際サーキットで開幕する。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Hiroyuki MINAMI

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第11戦富士決勝 #35平良が10連勝を達成

FIA-F4選手権第11戦の決勝が11月28日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、前戦でシリーズチャンピオンを決めた#35平良響(TGR-DC RSトムススピリットF4)がここでも勝って連勝記録を10に伸ばした。

優勝は平良響(TGR-DC RSトムススピリットF4) 決勝2位は平木玲次(HELM MOTORSPORTS F110) 決勝3位は小川颯太(WARMTECH Skill Speed) インディペンデントカップ優勝は齋藤真紀雄(CS Marketing AKILAND) 優勝した平良響(TGR-DC Racing School) インディペンデントカップで優勝した齋藤真紀雄(AKILAND RACING) 表彰式 インディペンデントカップの表彰式

第11戦決勝は午後3時15分より14周で行われた。天候は晴れ。路面はドライだ。

しかし残念ながら第10戦のアクシデントでクルマにダメージを負った#37清水英志郎(TGR-DC RSフィールドF4)は修復が間に合わず、出走を取り止めた。同様に#16塚田海斗(Media Do ADVICS影山G-UP)もスタートできなかった。

スタートでトップに立ったのは予選2番手の#77小川颯太(WARMTECH Skill Speed)。トップで1コーナーを立ち上がるが、#35平良はすかさずコカコーラコーナーでトップを奪い返した。3番手には予選4番手の#80伊東黎明(OTG DL F4 CHALLENGE)が続く。伊東はこのレースに唯一ニュータイヤを投入する作戦に出ていた。

しかしヘアピンでは予選3番手の#62平木玲次(HELM MOTORSPORTS F110)が#80伊東を抜き返した。平木は2周目の1コーナーで#77小川のインをついて2位に浮上、トップの#35平良を追い上げる。

#77小川の背後には予選6番手スタートの#97澤龍之介(BJ RacingスカラシップJSS)が#80伊東をかわして迫ってきた。

しかし#80伊東は5周目の1コーナーで#97澤を抜いて4位に。ここへきてようやくニュータイヤの効果が現れてきたようだ。

こうして3位以下が抜きつ抜かれつのバトルを繰り広げている間に、トップの#35平良と#62平木の2台は徐々に後続を引き離していく。8周終了時点で平良のリードは1.3秒に広がるが、そこからは平木も懸命に食らいつき、9周、10周、11周とほぼ平良と同ペースに持ち込む。

しかし平良は最後まで平木に付け入る隙を与えずに14周を走りきり、第2戦富士からの連勝記録を10とした。2位は#62平木。#77小川が3位に入った。

インディペンデントカップは#96齋藤真紀雄(CS Marketing AKILAND)が優勝。2位に#3佐藤セルゲイビッチ(結婚の学校フィールドモータースポーツ)が入った。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Hiroyuki MINAMI

SUPER GT

SGT:第8戦富士予選会見 「何が起きるかわかりませんが、自分たちは油断することなく最後の1周まできっちり走り切る」(平川亮)

GT500 Class #37 KeePer TOM'S GR Supra

平川亮
走り出しとなった朝の公式練習から、クルマの調子はとても良かったですね。予選が終わったから話せることなんですが自分たちはタイヤ選択が違っているんです。タイヤ的には少し硬くて、予選では上手く温めるのはちょっと大変でしたが、温めたらちゃんとグリップしてくれました。予選では比較的路面温度も高かったのですが明日は寒くなるようで、慎重にウォームアップしようと思います。僕たちは開幕戦でポール・トゥ・ウインを飾っているんですが、それから1シーズンをかけてチームがより速いクルマに仕上げてくれました。だから今回はチームにとっても集大成のレース。Q2でアタックしたヤマケンの走りも凄かったんですが、第6戦の鈴鹿までチャンピオンを目指して一緒に戦ってきたニックからのメッセージにも力をもらいました。一緒にチャンピオンを目指していたので、自分がチャンピオンを獲ることができれば、彼もチャンピオンを獲ったことになるんじゃないか。そう思ってがんばってきました。今日に関しては完璧な1日になりました。ただし大事なのは決勝レース。何が起きるかわかりませんが、自分たちは油断することなく最後の1周まできっちり走り切る。そして、できれば開幕戦と同じようにポール・トゥ・ウインを飾りたいですね。あと、セーフティカーには出てきて欲しくないですね(苦笑)。
山下健太
ポールポジションを獲れて嬉しいというよりも、ホッとしたという気持ちが正直なところです。クルマもタイヤも仕上がりはとてもいい状態で。速い上に乗りやすかったです。自分のアタックもうまく決めることができました。といっても平川選手や小枝エンジニアが1年掛けて仕上げてきたクルマに、自分はただ乗せてもらっているだけです。前戦のもてぎからニックの代役として乗せてもらっているのですが、そのもてぎでは公式練習では調子良かったのですが、Q1落ちとなってしまって…。このクルマに乗って、しかも平川選手がチャンピオン争いしている状況でのQ1落ちで、自分の中ではもう最悪。普段はあまりへこむことはないのですが、今回はずいぶんと落ち込んでしまいました。でも、気持ちを切り替えるにしても、自分で結果を出して切り替えるしかないです。だから今日のポールで、少しですが切り替えることができると思います。明日の決勝は優勝しか考えていません。ポールポジションからのスタートなので、そのまま逃げ切って勝てれば、そう思っています。

GT300クラス #52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT

吉田広樹
ポールポジションを獲れてとても嬉しいです。開幕戦では勝つことができましたが、ポールを獲ってはいませんでした。今年デビューしたクルマをチームのメカニックたちが1年かけて良いクルマに仕上げてくれ、もちろんブリヂストンさんもいいタイヤを用意してくれました。そしてずっと応援してくれたファンの皆さん。すべての人に感謝しています。予選で自分はQ1を担当したのですが、まずは孝汰に繋ぐことが大事だと思っていました。自分のアタックは小さなミスもあって完璧なアタックにはできませんでしたが、そのミスも含めてクルマのインフォメーションをチームや孝汰に伝えました。そうしたらコータが完璧なアタックを見せてくれました。彼にも感謝したいです。GT300クラスはタイヤも多く、クルマも多種多様で決勝レースの展開はまったく想像できません。タイヤは、今日の予選ではベストマッチでしたが、明日の決勝レースでは、路面温度も気温も低くなるそうで、どうなのかは見えてきていない部分もあります。それにポイントランキングの上位が自分たちの後方にいます。今日のポールポジションで1ポイントを獲れましたが、彼らとのポイント差を気にしても仕方ないです。まずは自分たちが、いつも通りやってきたことを100%出し切る。そうすればタイトル争いは後からついてくる。そう考えて、まずは自分たちでできること、優勝を目指すだけです。
川合孝汰
ポールポジションを獲ることができて、とても嬉しいです。チームオーナーの平沼さんから、緊張を和らげてくれるトレーナーさんまで、もうチームの全員に応援してもらったおかげでポールを獲ることができました。予選ではQ1でアタックした吉田選手からアイデアをもらい、ちょっとしたセット変更をしてQ2に臨んだのですが、クルマのバランスなどが一層良くなり、またいい位置取りができたこともあって、完璧なアタックができました。ポールを獲ったことで1ポイントを稼ぐことができましたが、タイトル争いがシビアなだけに大きな1ポイントになると思います。明日の決勝レースについては、いつもできている以上のことは望んでも無理だと思っています。それでも初のポールポジションからスタートするからには優勝で終われればいいと思っています。だからいつも通りをミスなくやり遂げる。そのために楽なレースができるよう、きちんと準備をして明日の決勝に臨みたいと思います。

SUPER GT

SGT:第8戦富士公式予選 スープラ勢が上位独占!! ポールポジションは#37KeePer #17 KEIHIN NSXはまさかのQ1敗退」

2020オートバックス スーパーGT第8戦「たかのこのホテル富士GT300kmレース」の公式予選が11月28日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、GT500クラスは#37平川亮/山下健太組(KeePer TOM'S GR Supra)、GT300クラスは#52吉田広樹/川合孝汰組(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)と両クラスでスープラがポールポジションを獲得。GT500クラスで上位4台をスープラが占めた。

公式予選は午後1時15分よりノックアウト方式で行われた。天候は晴れ。コースはドライ。しかし雲が多くなった影響からは開始時の気温は13℃、路面温度は17℃と公式練習よりも下がってきていた。

予選Q1

GT500クラスの予選Q1は午後1時48分にコースオープン。10分間の走行で上位8台が次のQ2に駒を進める。

公式練習より路面温度が下がったことで、タイヤへの熱入れを入念に行う必要があるためか、いつもより早めにコースインしていく各車。ここでウォームアップ走行を2周するか、3周するか、アタックを1周で終えるか、2周継続するかなど、ドライバーごとに判断が分かれた。

ウォームアップ2周でアタックに入った中で最も速かったのは#38石浦宏明(ZENT GR Supra)で1'27.046。#39中山雄一(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が1'27.071でこれに続く。

これに対しトムス勢の2台はウォームアップ走行を3周行ってからアタックに入る作戦を採り、#36サッシャ・フェネストラズ(au TOM'S GR Supra)が1'26.790を叩き出す。

さらに#37平川亮(KeePer TOM'S GR Supra)は3周のウォームアップの後に2周連続でタイムアタックを行い、1周目に1'27.608、2周目には1'26.722までタイムを縮めてトップでQ2進出を果たした。

2番手は#36フェネストラズ、#38石浦が3番手で続き、#39中山が4番手と、公式練習に続いてトヨタスープラ勢が上位を独占した。

#64大津弘樹(Modulo NSX-GT)はホンダNSX勢最上位の5番手。#23松田次生(MOTUL AUTECH GT-R)がニッサンGT-R勢最上位の6番手でQ2に進出した。

その一方で前戦もてぎで優勝した#8野尻智紀(ARTA NSX-GT)は11番手、ドライバーズランキングトップの#17ベルトラン・バゲット(KEIHIN NSX-GT)が12番手に終わり、ここで予選を終えることになった。

GT300クラスは今回もA、B二つのグループ位分かれてQ1を行った。

A組では#48田中勝輝(植毛ケーズフロンティアGT-R)がコースイン直後にコカコーラコーナーを飛び出し、フロント部分にダメージを負ってしまったため、ノータイムで出走嘆願を出すことに。また#55大湯都史樹/松下信治組(ARTA NSX GT3)も公式練習中にエンジントラブルが発生したため、やむをえず予選への出走を取り止めている。

トップタイムを記録したのは#11平中克幸(GAINER TANAX GT-R)。チェッカー提示直後に1'36.131を叩き出した。

2番手は#52吉田広樹(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)で1'36.156。#96新田守男(K-tunes RC F GT3)が3番手。ポイントリーダーの#56藤波清斗(リアライズ 日産自動車大学校GT-R)も4番手でQ2進出を果たした。

B組は#6阪口良平(ADVICS muta MC86)がトップで1'35.776。56号車とチャンピオンを争う#65菅波冬悟(LEON PYRAMID AMG)は1'35.914と僅差の2番手。#61井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)が1'36.248で3番手だった。

予選Q2

8人のドライバーがポールポジションを争う、GT500クラスの予選Q2は午後2時26分にコースオープン。ここでもウォームアップ走行を2周してアタックに入るか、3周行うかで判断が分かれることになった。

#38立川祐路(ZENT GR Supra)、#39ヘイッキ・コバライネン(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)、#64伊沢拓也(Modulo NSX-GT)、#23ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH GT-R)らはウォームアップを2周してアタックに入る作戦を取り、#39コバライネンが1'26.753を記録して一時トップに立つ。

しかし#37 KeePer TOM'S GR SupraはQ1に続いてウォームアップ3周、アタック2周という作戦を採り、山下が2周めのアタックで1'26.386を叩き出した。これは今季第1戦の予選Q1で#8福住仁嶺(ARTA NSX-GT)が記録した1'26.433を上回るコースレコードだ。これにより37号車が見事ポールポジションを獲得した。

フォーミュラEへの参戦準備のためにチームを離脱したニック・キャシディに代わって前回の第7戦もてぎからチームに加入した山下は、その最初の予選で屈辱のQ1落ちを経験。そのことがトラウマになっていたのでチームに頼み込んでQ2を走らせてもらった、と予選後のテレビインタビューで語っていたが、今回の予選では見事に雪辱を果たしたばかりか、チームメイトの平川に貴重な1ポイントをもたらすことになった。その平川は「Q1無理です、とか言っておいてポールを取るって、ズルくないですか?」と嬉しいような、悔しいような、複雑な気持ちを口にした。

しかしこれにより平川のドライバーズポイントは52となり、#17塚越広大/ベルトラン・バゲット組(KEIHIN NSX-GT)を1ポイント上回り単独トップに躍り出て明日の決勝に臨むこととなった。

予選2番手は#39ヘイッキ・コバライネン/中山雄一組(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)、3番手には37号車と同じく3周ウォームアップ作戦を採った#36関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ組(au TOM'S GR Supra)が続き、#38立川祐路/石浦宏明組(ZENT GR Supra)が4番手と、Q1に続いてスープラ勢がトップ4を独占する結果となった。

ホンダNSX勢最上位は#64伊沢拓也/大津弘樹組(Modulo NSX-GT)の5番手。ニッサンGT-R勢の最上位は#23松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R)の6番手だった。

GT300クラスは午後2時8分にコースオープン。各車続々とコースインする中、ポイントリーダーの#56ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(リアライズ 日産自動車大学校GT-R)は少し遅れてピットアウト。

ここでいきなりコースレコードを叩き出したのがルーキーの#52川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)だ。タイムは1'35.068。2016年に小林崇志(#55ARTA BMW M6GT3)が記録した1'35.707を大きく上回った。

残り時間1分を切ったところで#61山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)が1'35.009と川合のタイムを上回るが、川合は次のアタックで1'34.665とさらにタイムを上げ、2番手以下を突き放して自身初のポールポジションを獲得した。

2番手は#61山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)、今季2回のPPをこの富士で獲得している#6小高一斗(ADVICS muta MC86)が3番手だった。

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