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2020年8月

SUPER FORMULA

SF:第1戦もてぎ占有走行結果

全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦 -RIJ- (2020/09/25) Ocupancy Session Weather: Fine Course: Dry
2020 SUPER FORMULA Round 1 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoDriverCar
Team
Engine TimeBehindGapkm/h
120平川 亮ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA
TRD01F
1'32.483--186.899
23山下 健太ORIENTALBIO KONDO SF19
KONDO RACING
TOYOTA
TRD01F
1'32.602 0.119 0.119186.659
336中嶋 一貴VANTELIN KOWA TOM’S SF19
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA
TRD01F
1'32.778 0.295 0.176186.305
438石浦 宏明JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19
JMS P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA
TRD01F
1'32.792 0.309 0.014186.276
57小林 可夢偉KCMG Elyse SF19
carrozzeria Team KCMG
TOYOTA
TRD01F
1'32.814 0.331 0.022186.232
639坪井 翔JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19
JMS P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA
TRD01F
1'32.898 0.415 0.084186.064
75山本 尚貴DOCOMO DANDELION M5S SF19
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda
M-TEC HR-417E
1'32.973 0.490 0.075185.914
865大湯 都史樹TCS NAKAJIMA RACING SF19
TCS NAKAJIMA RACING
Honda
M-TEC HR-417E
1'32.977 0.494 0.004185.906
94サッシャ・フェネストラズORIENTALBIO KONDO SF19
KONDO RACING
TOYOTA
TRD01F
1'32.997 0.514 0.020185.866
1019関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA
TRD01F
1'33.002 0.519 0.005185.856
116福住 仁嶺DOCOMO DANDELION M6Y SF19
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda
M-TEC HR-417E
1'33.026 0.543 0.024185.808
121ニック・キャシディVANTELIN KOWA TOM’S SF19
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA
TRD01F
1'33.549 1.066 0.523184.769
1314大嶋 和也ROOKIE Racing PONOS SF19
ROOKIE Racing
TOYOTA
TRD01F
1'33.580 1.097 0.031184.708
1418国本 雄資KCMG Elyse SF19
carrozzeria Team KCMG
TOYOTA
TRD01F
1'33.625 1.142 0.045184.619
1564牧野 任祐TCS NAKAJIMA RACING SF19
TCS NAKAJIMA RACING
Honda
M-TEC HR-417E
1'33.746 1.263 0.121184.381
1612タチアナ・カルデロンThreeBond Drago CORSE SF19
ThreeBond Drago CORSE
Honda
M-TEC HR-417E
1'34.154 1.671 0.408183.582
1716野尻 智紀TEAM MUGEN SF19
TEAM MUGEN
Honda
M-TEC HR-417E
1'34.536 2.053 0.382182.840
1850名取 鉄平Buzz Racing SF19
Buzz Racing with B-Max
Honda
M-TEC HR-417E
1'34.704 2.221 0.168182.516
1915笹原 右京TEAM MUGEN SF19
TEAM MUGEN
Honda
M-TEC HR-417E
1'34.850 2.367 0.146182.235

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

FIA-FR:第1戦富士決勝結果

ザ・ワンメイクレース祭り2020富士 -RIJ- (2020/08/01) Final Race Weather: Cloudy Course: Dry
2020 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 1 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTotal_Time
Behind
13阪口 晴南Sutekina #3
SUTEKINA RACING TEAM
1524'25.790
25金丸 ユウSutekina #5
SUTEKINA RACING TEAM
159.714
38篠原 拓朗Sutekina #8
SUTEKINA RACING TEAM
1515.194
428古谷 悠河TOM'S YOUTH
TOM'S YOUTH
1516.146
578阪口 良平Field Racing
フィールドレーシング
1517.242
66高橋 知己Super License
Super License
1529.306
74M1今田 信宏J-MS-RACING-SAR
EAGLE SPORT
1533.338
834M2三浦 勝CMS F111/3
CMS motor sports project
1539.641
911M3植田 正幸Rn-sports F111/3
Rn-sports
1544.777
1086M4大阪 八郎Dr.DRY F111/3
ZAP SPEED
151'11.222
1113M5吉田 基良B-MAXエンジニアリング
B-MAX ENGINEERING
151'26.188
1227M6SYUJIB-MAXエンジニアリング
B-MAX ENGINEERING
141Lap
---- 以上規定周回数(90% - 13Laps)完走 ----
-30M-DRAGONB-MAXエンジニアリング
B-MAX ENGINEERING
D.N.S
  • Fastest Lap: CarNo.3 阪口 晴南(Sutekina #3) 1'37.152 (8/15) 169.083km/h

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

FIA-FR:第1戦富士公式予選結果

ザ・ワンメイクレース祭り2020富士 -RIJ- (2020/08/01) Qualifying Weather: Cloudy Course: Dry
2020 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 1 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
13阪口 晴南Sutekina #3
SUTEKINA RACING TEAM
1'36.315--170.553
28篠原 拓朗Sutekina #8
SUTEKINA RACING TEAM
1'37.156 0.841 0.841169.077
35金丸 ユウSutekina #5
SUTEKINA RACING TEAM
1'37.285 0.970 0.129168.852
46高橋 知己Super License
Super License
1'37.410 1.095 0.125168.636
528古谷 悠河TOM'S YOUTH
TOM'S YOUTH
1'37.592 1.277 0.182168.321
678阪口 良平Field Racing
フィールドレーシング
1'38.282 1.967 0.690167.139
711M1植田 正幸Rn-sports F111/3
Rn-sports
1'38.446 2.131 0.164166.861
830M2DRAGONB-MAXエンジニアリング
B-MAX ENGINEERING
1'38.595 2.280 0.149166.609
94M3今田 信宏J-MS-RACING-SAR
EAGLE SPORT
1'38.971 2.656 0.376165.976
1034M4三浦 勝CMS F111/3
CMS motor sports project
1'38.999 2.684 0.028165.929
1127M5SYUJIB-MAXエンジニアリング
B-MAX ENGINEERING
1'40.020 3.705 1.021164.235
1213M6吉田 基良B-MAXエンジニアリング
B-MAX ENGINEERING
1'40.505 4.190 0.485163.443
1386M7大阪 八郎Dr.DRY F111/3
ZAP SPEED
1'41.500 5.185 0.995161.840
---- 以上基準タイム(110% - 1'46.610)予選通過 ----

TCR JAPAN SATURDAY

TCRJ-SAT:第1戦SUGO決勝結果

SUGO Champion Cup Race Rd.4 -RIJ- (2020/07/26) Final Race Weather: Rain Course: Wet
2020 TCR JAPAN SATURDAY Series Round 1 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosNoClsCls
Pos
DriverMaker Model
Team
TireLapTotal_Time
Behind
121篠原 拓朗Audi RS 3 LMS
Audi Team Hitotsuyama
YH1624'54.488
2190Brnz1一條 拳吾SEAT CUPRA Leon TCR
バースレーシングプロジェクト【BRP】
YH160.425
325松本 武士Volkswagen Golf GTI TCR
Volkswagen RT with TEAMWAKAYAMA
YH162.909
419Brnz2ヒロボンVolkswagen Golf GTI TCR
バースレーシングプロジェクト【BRP】
YH163.817
562Brnz3塩谷 烈州Honda CIVIC TCR
全薬工業with TEAM G/MOTION’
YH1643.555
634Brnz4下野 璃央Honda CIVIC TCR
Drago CORSE
YH161'21.108
7*55Brnz5MototinoAlfa Romeo Giulietta RF TCR
55MOTO with J'S RACING
YH151Lap
873Brnz6大蔵 峰樹Alfa Romeo Giulietta RF TCR
M-PROTOTYPING Team STILE CORSE
YH151Lap
969Brnz7梅本 淳一Alfa Romeo Giulietta RF TCR
55MOTO with J'S RACING
YH133Laps
---- 以上規定周回数(90% - 14Laps)完走----
  • Fastest Lap: CarNo.190 一條 拳吾(バースレーシングプロジェクト【BRP】) 1'31.299 (16/16) 141.419km/h
  • CarNo.55は、2020 SUGO四輪一般競技規則第7章第43条1.(ピットレーン出口のホワイトラインカット)により、訓戒とした。

SUPER GT

SGT:第1戦富士 ARNAGE AMG GT3、最後尾から9ポジションアップの20位でチェッカー (ARNAGE)

 新型コロナウイルスの影響で開幕が延期され、7月になってからようやく迎えた開幕戦は、7月とは思えない梅雨寒のコンディションでスタートした。

 昨シーズンに続いて、加納、山下コンビでシーズンに臨むArnage Racingは、3週間前に行われた公式テスト富士に参加、EVOモデルにバージョンアップしたARNAGE AMG GT3は多くのテストメニューをこなしていた。中でもタイヤについての収穫は大きく、チームはタイヤメニューを精査して開幕戦に臨むことができた。

 土曜日の午後に行われた公式練習は、濃霧のため1時間以上のディレイで17時15分からスタート。山下選手と加納選手が交互にマシンのフィーリングを確かめた。

 ARNAGE AMG GT3は、開幕戦の直前にリモートワークにてコンピュータのバージョンアップを行っていたが、その影響か原因不明の不調がマシンを襲い、次々とマシンにワーニングが出てバージョンアップ前の調子が出ない。チームは何度もマシンをピットに入れ、あれこれ策を講じた。しかし結局捗々しい結果を得ることができないまま、公式練習を終えた。ベストラップ01'40.038(28位)。

 翌日曜日、午前中に行われた予選はA B2組に分かれてQ1を行う方式で、Arnage Racingは後半B組。朝のうちこそ小雨模様だったが、9時30分の予選開始の時間にはwet宣言こそ出ていたものの天候は快方に向かっており、B組の予選もほぼドライコンディションでのスタートとなった。Arnage Racingは、ドライタイヤをチョイスしてQ1担当の山下選手をコースに送り込んだ。ところが山下選手はコースに出てまもなく無念のスピンを喫してしまう。なんとか無事に戦列に復帰したものの、残り時間は短く、うまくタイミングを合わせられなかったARNAGE AMG GT3は、午後からの開幕戦決勝を最後尾から追い上げることとなった。

 史上初の無観客開催となった開幕戦決勝は15時から行われ、スタートドライバーを担当する山下選手が、気温の上がる中、レースをスタート。チームは当初より、タイヤ無交換か片側のみ交換という作戦で決勝に臨んでいた。山下選手はタイヤを労わりながら我慢強く走行し、トラブルやアクシンデントで脱落していくマシンが相次ぐ中、じわじわとポジションを上げる。25周目、19番手で加納選手に交代するためピットに戻ってきた。

 チームは大事をとって左側のみタイヤを交換する作戦を断行。迅速なピットワークののち、加納選手は25番手でコースに復帰した。

 時刻は既に16時を回っていたが、気温31℃、路面温度41℃と過酷なコンディションは変わらない。タイヤをバーストさせるマシンが続発するが、加納選手は落ち着いて、タイヤを労わりながら快走を続けた。

 35周目、セーフティーカーが導入されるアクシデントが発生、リスタートとなった38周目、19位にまで浮上して前方車両に追いついた形となった加納選手は、01'40.341のべストラップをマークして、我慢強い走行を続けた。そしてファイナルラップ、惜しくも後続の25号車に追いつかれたものの、最後尾から9ポジションアップの20位でチェッカーを受けることができた。

 チームは無事完走を果たし、富士スピードウェイではなかなか獲得することの難しいチームポイント3点を獲得することができた。

ARNAGE Racing

OK

OK:第1,2戦御殿場 三村&ヨコハマ、2連勝で2020シリーズを好発進

  • 2020年7月11~12日/静岡県・オートパラダイス御殿場/くもり→晴れ(ドライ)
  • エントリー28台 出走28台

 国内カートレースの最高峰、全日本カート選手権OKクラスが、ついに2020シリーズのスタートを切った。今季の全日本カートは新型コロナウィルス感染拡大の影響で、4月から6月の大会がすべて中止に。OKクラスも4月に開幕戦として予定されていたもてぎ大会が取り止めとなり、替わって今回の大会がシリーズの幕開けを務めることとなった。

 会場はAPGことオートパラダイス御殿場。APGではこれまでもFS-125クラスの全日本大会が行なわれたことはあったが、OKクラスの大会が開催されるのは初めてのことだ。APGには2種類のコースレイアウトがあるのだが、今回のレースには全長1,003mの“ハイスピードコース”が使用される。

 このレースに参加するのは28名。2019ランキングのトップ10のうち8名がここに残留し、FS-125クラスなどからステップアップしてきたルーキーも有望株が多数。さらに、かつて最高峰クラスに出場していたドライバーの復帰もあり、エントリーリストには大いに充実した顔ぶれが並んだ。

 ちなみにJAFは、感染状況の一定の鎮静化を受けて、6月末に2020年の“改編版”カレンダーを発表。シリーズを締めくくる第9/10戦を当初の予定から1ヵ月後らせて12月半ばに鈴鹿で行なうなどの調整を行なって、かなりの過密スケジュールで元どおりの全10戦/5大会を維持する形となっている。

【第1戦】ウェットでもドライでも1位は三村!

タイムトライアルでTOPタイムをマーク 平良響選手(KRHIROTEX RACIG) 綺麗なローリング隊列でスタートラインに向かうドライバー 第1戦で2位を獲得 佐々木大樹選手(TONYKART RACING TAEM JAPAN) 第1戦2位まで順位を上げるもたらブルの為リタイヤを喫す 遠藤照剛選手(Croc Promotion) 宮下源都選手(TONYKART RACING TAEM JAPAN) 三村壮太郎選手 (Croc Promotion)を中心にレースが進む 圧倒的な速さを見せつけ優勝した三村選手 喜びを分かち合う三村選手 第1戦表彰式

 大会初日の土曜日は雨。やや降雨が弱まったところで行なわれたタイムトライアルでは、1年ぶりにOKクラスにカムバックしてきた19歳の平良響(KR HIROTEX RACING)がトップタイムをマークした。2番手は29歳のベテラン三村壮太郎(Croc Promotion)。3番手にチーム/シャシー/タイヤを変更して心機一転の水野皓稀(Croc Promotion)が入り、ヨコハマ・ユーザーが1~3位を占拠した。

 4・5番手に続いたのは、皆木駿輔(Croc Promotion)と朝日ターボ(MASUDA RACING PROJECT)のダンロップ勢。最多勢力であるブリヂストン勢では、昨年のチャンピオン佐々木大樹(TONYKART RACING TEAM JAPAN)の9番手が最上位だった。

 この日の最後に行なわれた第1戦の予選では、三村がレースの折り返し点に平良をかわし、落ち着いた走りで1位ゴールを果たして決勝のポールを獲得した。2・3位には水野と平良が。4位に朝日が、5位に佐々木が続いた。

 一夜明けて、日曜日はドライコンディション。全車スリックタイヤに変わった第1戦の決勝(28周)でも、三村とヨコハマは速さと強さを見せつけた。

 スタートに向かうローリングで水野が出遅れ、オープニングラップで平良が先頭を奪還、さらに2周目に佐々木が2番手へと上がるが、自身のタイヤの“発動”が遅めなことを承知している三村は3番手に着けて慌てず周回。そして7周目に佐々木とともに平良をパスすると、9周目に一発で佐々木を抜いてトップへ。三村はここからぐいぐいとアドバンテージを広げ、最後は7秒近いリードを築く独走劇で勝利を飾った。

 マシンを降りると、周囲の祝福に目を潤ませた三村。最高峰クラスにおけるドライコンディションでの優勝は実に8年ぶり、BSを履いていた2012年の第6戦以来のことだった。

 レース中盤には7番グリッドの宮下源都(TONYKART RACING TEAM JAPAN)が、さらに10番グリッドのルーキー遠藤照剛(Croc Promotion)が、急速にポジションアップして佐々木の前へ。しかし、宮下はやがて順位を下げ、遠藤も2番手走行中の27周目にトラブルでリタイアを喫し、2位は佐々木のものとなった。平良は路面コンディションの読みが外れて苦戦するも、OKクラス復帰の初戦を3位表彰台で締めくくった。

 4位は26番グリッドから22台抜きの渡会太一(Drago Corse)。5位の木内秀征(Nexus Competition)も20番グリッドから猛追しての入賞。戦前の前評判が高かったダンロップ勢では、朝日の8位が最上位だった。

【第2戦】またも三村快勝、ヨコハマ勢が表彰台独占

第2戦予選ヒートを着実に1位で終える三村選手 皆木駿輔選手(Croc Promotion) 朝日ターボ選手(MASUDA RACING PROJECT) 第2戦決勝ヒートで9台抜きで2位を獲得した山田杯利選手(TEAM EMATY) トラブルを抱えながらも3位を獲得した水野明稀選手(Croc Promotion) 今シーズンより参戦した遠藤照剛選手ルーキーと思えぬ活躍を見せBS最上位の4位を獲得 2連勝のチェッカーを受ける三村選手 ゴール後力を使い果たした三村選手 第2戦表彰式

 大会最終日は午後から雲が切れてコースに日が差し、気温も上昇。第2戦のフィジカル面の条件は、さらに苛酷なものになっていた。そんな中でも三村は好調をキープ。予選を着実に1位で終えると、ポールスタートの決勝でも落ち着いたレース運びで序盤を2番手でこなし、9周目にトップに躍り出ると一気に独走。圧巻の速さと強さで28周を駆け抜けた三村は、2戦連続のポールtoウィンで“満点”70点のシリーズポイントを獲得した。

 ただし三村は、もともと体にキツいコースでの長丁場のレースに疲労困憊で、車検場に止まってもなかなかシートから立ち上がることができず、表彰台で「次回は周回数を減らして」とマイクアピールする一幕もあった。

 9台抜きで2位となったのは、2019ランキング3位の山田杯利(TEAM EMATY)。三村に匹敵する速さがありながら、ここまで歯車が噛み合わず結果を得られていなかったが、最後のヒートでようやく実力発揮に至り、ヨコハマ勢加入最初の大会を表彰台で終えた。8番グリッドの水野は、ブレーキのオーバーヒートに苦しめられながらも奮闘し、3位でフィニッシュ。これで表彰台の3席はすべてヨコハマ勢のものとなった。

 今大会のヨコハマは、ウェットとドライの両方で1位となり、4名のユーザー全員が表彰台に登壇、さらに第2戦では表彰台独占と、圧倒的な強さを見せつけた。

 4位でフィニッシュしたのは遠藤。OKクラスどころかジュニア選手権を含むJAF選手権自体が初参加の22歳だ。MAXチャレンジなど上級カテゴリーのカートレースでそうそうたる実績を残し、大きな注目を浴びてのOK初参戦となった遠藤は、同じブリヂストン勢のエースである佐々木の猛攻を最後まで凌ぎ切り、並々ならぬポテンシャルを披露した。

 佐々木は遠藤と約0.1秒差の5位でゴールした。今季の佐々木はシリーズ日程の改編によってスーパーGTと開催日が重なったSUGO大会の欠場を余儀なくされ、最大の目標である2年連続チャンピオン獲得のためには1戦も落とせない状況に。そんな中、最速ではないマシンでベストに近い結果をふたつ並べて、まずは暫定ランキングの2番手に着けることとなった。

第1戦&第2戦優勝・三村壮太郎のコメント
 第1戦では、トップに立った後は自分がミスしなければ逃げられるだろうと思っていました。ただ、このコースはペースを抑えるとマシンが跳ねるので、気を抜けませんでした。第2戦の終盤のことは、何も覚えてないんです。とにかくしんどかった。それでもヨコハマで1-2-3を獲れて、「晴れもヨコハマ、雨もヨコハマ」と言えるのがうれしいです。僕は長いこと(最高峰クラスを)やっているけれど、まだチャンピオンを獲っていないので、今年は絶対獲りたいと思っています。
Text: Kazuo MIZUTANI
Photo: Y'sPHOTO (Yoshiaki YOKOTA)

SUPER GT

SGT:第1戦富士優勝会見 「今日は集中しすぎて汗をかかなかったのかもしれませんね(笑)」(平川亮)

GT500 Class #37KeePer TOM'S GR Supra

平川亮
GT500クラスで優勝した平川亮  優勝できて、すごく嬉しいです。僕自身も去年からクルマの開発に携わってきましたがTOYOTA GAZOO Racingやブリヂストン、皆で苦労してきたのをよく分かっているから、その苦労がこうして実ってよかったです。 でも、ニックも言っているように、シーズンはまだ始まったばかり。次回も今回と同じ富士だけど、今度はウェイトを積んでいるので条件が違ってくる。ウェイトは苦しいと思います。でも今回で優勝できただけじゃなく、その一方で課題も見つかっています。だからそれらに対処して、GR Supra GT500をもっともっと速いクルマに仕上げていきたいです。 汗もかかずに勝てたように見えましたか? まぁ今日はエアコンが効きづらく集中して…、集中しすぎて汗をかかなかったのかもしれませんね(笑)。予選まではNSX-GT勢と互角だったと思いますが、決勝ではタイヤの選択が違っていて、それが僕たちには有利でしたね。同じブリヂストンなので、相手が履いているタイヤは分かっていて、2,3周踏ん張れたら、あとは引き離せる、と思っていました。一方、36号車とは同じタイヤだったので、シビアな戦いになりました。でもGT300車両とのかかわり方が自分たちの方が良かったみたいで、運にも味方してもらいました。 これでウェイトハンディでは厳しくなりますが、次戦はその重い状況でもパフォーマンスを発揮できるよう、GR Supra GT500のポテンシャルを伸ばして行きたいです。
ニック・キャシディ
GT500クラスで優勝したニック・キャシディ  今日は本当に完ぺきな1日になりました。予選ではポールポジションを獲ることができ、決勝ではポール・トゥ・ウインで、しかもベストラップもマークすることができましたから。今の気分? スーパー・スーパー・ハッピーですよ。クルマを開発してくれたTOYOTA GAZOO Racingやクルマを仕上げてくれたTOM'S、そして素晴らしいタイヤを用意してくれたブリヂストン、皆の努力が今日の結果に結びついたんだと思います。 でも、これで終わりじゃなくシーズンは始まったばかり。このペースでポイントを積み重ねていきたいです。ただ、今回はタイヤのチョイスで僕らが有利な面がありましたが、NSX-GT勢とのバトルはこれからも続くと思います。

GT300 Class #52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT

吉田広樹
GT300クラスで優勝した吉田広樹  優勝できて素直に嬉しいです。この富士では、これまでにも勝てそうで勝てないレースが続いていました。それで、自分たちに足りないものは何だろうと考えるようになりました。今年はエンジニアもメカニックも全員、社員で揃えたんです。それに孝汰が乗ることになって、ここに来るまでは優勝できるなんて思ってなかった。でも普段、ディーラーで車検整備などをやっていて、皆で集まって練習もなかなかできないから、タイヤ交換に関してはリスクがあると考えていました。それでテストの時からタイヤ無交換でいけないか考えるようになって、ロングのテストを多くやってきました。今回選んだタイヤは最後の最後まで安定したパフォーマンスを発揮してくれました。ブリヂストンさんに感謝しています。 65号車がピットインでタイムロスして遅れたようですが、それがなければ彼らとの勝負になっていたと思います。だから運も味方してくれたんじゃないかな? 個人的には自分の師匠である服部さんに、まだまだ足りないんですけど、少しだけ恩返しできたんじゃないかな。それも嬉しかったです。
川合孝汰
GT300クラスで優勝した川合考汰  公式テスト富士から今日まで好調さを保ってきて、この結果に結びつけることができました。でも、それもこれも周囲の皆さんに支えてもらったからこその結果です。 午前中の公式予選はQ1を担当させてもらって、がんばってQ2の吉田さんに繋いだら、吉田さんが良いポジションにつけてくれました。決勝レースでも自分にスタートを担当させてもらって。本当は緊張したかもしれないのですが、吉田さんに「がんばりすぎるなよ」と言われたことで少し緊張もほぐれていきました。 去年まで前座のFIA-F4選手権に出ていたのですが、1回勝ってからそのあとは優勝することができなかったのに、今年はこうしてSUPER GTに出させてもらって…。チーム代表の平沼さんやメカの人たち、皆さんに感謝しています。決勝レースでも平沼さんがスポッターをしてくれて、前後の間隔やGT500が接近してきていることなどを、事細かに指示してくれたのも大きかったです。しかし何よりも大きな勝因は、やはりタイヤ無交換の作戦が上手くいったことだと思いますね。

SUPER GT

SGT:第1戦富士決勝 GRスープラが上位を独占!!優勝は#37KeePer TOM'S GR Supra GT300も#52埼玉トヨペットGB GR Supra GTが制す

2020オートバックス スーパーGT第1戦「たかのこホテル富士GT300kmレース」の決勝が7月19日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、#37平川亮/ニック・キャシディ組(KeePer TOM'S GR Supra)がポール・トゥ・フィニッシュを達成。なんと上位5台がすべてGRスープラという驚きの結果となった。GT300クラスも#52吉田広樹/川合孝汰組(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)が優勝。トヨタGRスープラが両クラスを制した。川合にとってはデビューウィン、吉田にとってもSGT初優勝という記念すべきレースとなった。
(天候:晴れ コース:ドライ 無観客開催)

第1戦決勝は午後3時にフォーメーションラップを開始。上空は晴れ上がり、昨日の練習日とは打って変わって夏の汗ばむ陽気の中、66周(300km)の戦いの火蓋が切られた。

スタートでトップに立ったのはポールポジションの#37ニック・キャシディ(KeePer TOM'S GR Supra)。予選2位の#8福住仁嶺(ARTA NSX-GT)がそれに続き、その後方で予選3位の#36 au サッシャ・フェネストラズ(au TOM'S GR Supra)と#100山本尚貴(RAYBRIG NSX-GT)が1コーナーで激しいバトルを演じた結果、100号車が3位に浮上した。

しかしその直後、#12佐々木大樹(カルソニックIMPUL GT-R)と#64伊沢拓也(Modulo NSX-GT)が100Rで接触するアクシデントが発生。12号車は車体後部を大きく破損してコースアウトし、佐々木はそのままクルマを降りた。64号車も左フロント周りにダメージを負っており、そのままピットガレージに直行、修復ののち3周遅れでレースに復帰することとなった。

このアクシデントによりコース上は2周目からセーフティーカー(SC)が導入された。SCは12号車の回収を待って5周目終わりでピットイン。6周目からレースは再開された。

するとすかさず#8福住が再スタート直後の1コーナーでアウトから#37キャシディに並びかけるが、キャシディはトップを譲ず、その後は徐々に後続を引き離しにかかり、20周目には8.8秒ものリードを築き上げた。逆に#8福住は12周目の1コーナーで#100山本と#36フェネストラズに相次いで抜かれると、#38立川祐路(ZENT GR Supra)の先行をも許して、5位に後退。25周目にピットインして野尻智紀に後半を託すことになった。

その後、23周目には#36フェネストラズが1コーナーでアウトから#100山本に挑みかかり、コカコーラコーナーの進入で抜き去って2位に浮上した。36号車は29周目にピットイン。関口雄飛に交代した。100号車も30周目にピットイン。牧野任祐に交代した。

トップの37号車は31周目にピットイン。キャシディから平川亮に交代して暫定3位でコースに復帰、全車がピット作業を終えると再びトップに浮上した。2位の#36関口とは34周終了時点で18秒8の大差がついていた。

ここまでは順風満帆に見えた37号車だったが、後方で#360青木孝行(RUNUP RIVAUX GT-R)と#23松田次生(MOTUL AUTECH GT-R)が絡むアクシデントがが第13コーナーで発生、スピンした360号車がコース上にストップしてしまったため、38周目に二度目のSCが導入されることになり、37号車がこれまでに築き上げたリードは失われてしまった。

SCは42周目にピットイン。43周目からレースは再開となる。#37平川と#36関口が1秒前後の差を保って緊迫したトップ争いを展開するその後方では、#19坪井翔(WAKO'S 4CR GR Supra)がめざましい追い上げを見せる。まずは49周目の最終コーナーで#38石浦宏明(ZENT GR Supra)のインをついて4位に浮上すると、50周終わりのホームストレートで#100牧野任祐(RAYBRIG NSX-GT)をも抜いて3位に浮上。さらにその後方からは#39山下健太(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が上位集団に追いつき、63周目の1コーナーで100号車を抜き去って5位に浮上。レース終盤に来てTOYOTA GR Supraがトップ5を独占する状況になった。

リスタート直後こそ2位36号車と接戦を演じていた37号車だったが、50周を過ぎたあたりから徐々に後続との差を開げ始め、60周を終えた頃にはその差は5秒となった。その後も#37平川は全く後続を寄せ付けない走りで66周を走り切り、#37平川亮/ニック・キャシディ組(KeePer TOM'S GR Supra)が今季初勝利をものにした。

#36関口は終盤#14坪井の追撃にさらされ、64周目には0.6秒差にまで迫られたがものの、最後まで坪井に付け入る隙を与えずに2位でフィニッシュ。チームトムスが1-2フィニッシュを達成した。

公式練習、予選と俊足ぶりを見せつけたHONDA NSX GT勢だったが、決勝での最上位は#100山本尚貴/牧野任祐組(RAYBRIG NSX-GT)の6位という、大いに悔いの残る結果に終わった。7位には#3平手晃平/千代勝正組(CRAFTSPORTS MOTUL GT-R)が入り、これがNISSAN GT-R NISMO GT500の最上位となった。

GT300クラスは、ポールポジションからトップを快走していた#65蒲生尚弥/菅波冬悟組(LEON PYRAMID AMG)が24周目に行ったピット作業でリヤタイヤが外れないというアクシデントが発生。このため65号車は大幅なタイムロスを喫して大きく順位を落とすことになった。

代わってトップに立ったのは予選4位からスタートした#52吉田広樹/川合孝汰組(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)。昨年まで使用したマザーシャシーのマークXに代わって新たに製作したJAF-GT使用のトヨタGRスープラは、新人川合と吉田の若手コンビで終始安定したペースで62周を走行、GRスープラの初戦、そして川合のデビュー戦を見事勝利で飾った。吉田にとってもこれがスーパーGT初優勝となる。
2位には#11平中克幸/安田裕信組(GAINER TANAX GT-R)、3位には#5坂口夏月/平木湧也組(マッハ車検GTNET MC86マッハ号)が入り、ポールポジションの65号車は6位に終わっている。

次戦の舞台もこの富士スピードウェイ。8月9日決勝だ。

SUPER GT

SGT:第1戦富士ポールポジション会見 「自分にとっては追加の3か月を有効に使えた、ということになると思います」(平川亮)

GT500 Class #37 KeePer TOM'S GR Supra

平川亮
GT500クラスでポールポジションを獲得した平川亮  クルマが新しくなっただけでなく、開幕戦が富士に変更されたことも含めて、今シーズンのSUPER GTはいつもと違っています。でも、年間4戦ある富士で速さを見せることができ良かったですね。ただ、これまでと違って予選が終わっても午後には決勝レースが控えているので気分を切り替える必要があります。オフはずっと家にいました。実は1月に骨折していて(3月の公式テスト岡山では)走っていても少し痛みが出ていたんです。だから(本来の開幕戦は)ちょっと厳しいなと思っていました。でも、3か月経って6月の公式テスト富士ではまったく問題がありませんでした。だから自分にとっては追加の3か月を有効に使えた、ということになると思います。今日は7月本来の天気に戻ったみたいで、昨日に比べて5度から10度くらい気温や路面温度が上がっています。Q2用には少しハード目のタイヤを選んだのですが、それがぴったり合っていたようで、運も味方してくれました。決勝レースではもちろん、ポール・トゥ・フィニッシュを狙ってがんばります。
ニック・キャシディ
GT500クラスでポールポジションを獲得したニック・キャシディ  開幕戦でポールポジションを獲ることができて最高な気分です。午後のレースに向けても準備はバッチリです。ただ午後の決勝レースまで、あまり時間がないのでこの会見が長引いたら(スタートに)間に合わないかもしれない。それが心配ですね(笑)。長くなったオフですが、個人的にはのんびり過ごすことができ、随分リラックスできました。そして新たなスケジュールが決まってからは、レースに向けて自分のペースを取り戻すようにしてきました。平川選手は骨折していましたが、実は僕も体調を崩してマレーシアのテストは参加できなかったんです。それで37号車はテスト不足ということになってしまった。だから今回はもうベストをつくだけと思う存分に走って、クルマの特徴をつかみ、クルマに慣れよう、そう富士に来ました。昨日は気温も路面温度も予想した以上に低かったのですが、それでも良いタイムをマークできました。今日は朝の8時にタイヤをチョイスしたのですが、自分が担当したQ1ではちょっと厳しかったかな。でもQ2に向けてはバッチリのタイヤが選べたと思います。午後に行われるレースが、とても楽しみです。

GT300 Class #65 LEON PYRAMID AMG

蒲生尚弥
GT300クラスでポールポジションを獲得した蒲生尚弥  開幕戦でポールポジションを獲ることができ、幸先良いスタートが切れたと思います。テストからチームと一緒に準備をしてきたことが、このポールに繋がっているのだと思います。 オフには、長い間何も考えずにゆっくり休んでいました。マスク着用などの新しい生活様式も、慣れてしまえばまったく苦じゃなかったですね。 今日は昨日に比べて暖かくて、7月の普通の天気になったみたいですね。自分たちにとっては、よりベターなコンディションになりました。決勝ではいつものように、最後の最後まであきらめることなく走り切ることを目指しています。
菅波冬悟
GT300クラスでポールポジションを獲得した菅波冬悟  Q1では(スピンして)チームの皆をヒヤッとさせてしまいましたが、結果的にポールが獲れてよかったです。これもチームが良いクルマを作ってくれ、ブリヂストンさんが良いタイヤを用意してくれたおかげです。そしてQ1を突破することができて、先輩の蒲生選手が見事なフォローでポールを獲ってくれました。ポールからスタートするのは初めてなので、落ち着いてスタートしたいです。開幕が遅くなって、行動が制限される中でも、いつ開幕してもいいようにトレーニングを進めてきました。マスクの着用と手指の消毒、そしてソーシャルディスタンス。これらも慣れればまったく問題なかったですね。昨日に比べて今日はずいぶん暖かくなりました。自分たちにとっては、温かい方が良いパフォーマンスを見せられると思うので良かったです。富士ではSUPER GTレースに参戦すること自体が初めてなので、笑って終われるようにしたいです。

SUPER GT

SGT:第1戦富士公式予選 スープラの逆襲!!#37KeePer TOM'S GR SupraがPP獲得

2020オートバックス スーパーGT第1戦の公式予選が7月19日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、GT500クラスは#37平川亮/ニック・キャシディ組(KeePer TOM'S GR Supra)、GT300クラスは#65蒲生尚弥/菅波冬悟組(LEON PYRAMID AMG)がが今季最初のポールポジションを獲得した。
(天候:曇り コース:ウェット>ドライ)

午前に公式予選、午後に決勝レースという1デイ開催となった今大会だが、予選は従来通りノックアウト方式で行われた。
この日の天候は曇り。昨夜の雨は上がっていたが、路面はまだ濡れたところが残っていた。予選開始時の気温は24℃、路面温度29℃と7月とは思えない涼しさだ。

予選Q1

GT500の予選Q1は午前10時03分より10分間の走行。天候は曇り。昨夜からの雨によりコースの各所に濡れた箇所が残っていた路面もGT300の走行が進行するに従って乾いていき、GT500の走行が始まる頃には完全なドライコンディションに回復した。

GT500のQ1は、普段なら路面状況が少しでも良くなるのを待って走り始めるチームが多いが、気温の低い午前中の走行ということもあってか、今回はコースオープンと同時に#23ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH GT-R)を先頭に各車続々とコースイン。序盤から積極的にタイムアタックに取りかかった。

2周、3周と周回を重ねるにつれてペースは上がっていく。まずはルーキーの#12平峰一貴(カルソニックIMPUL GT-R)が3周目に1'28.350でトップに立つ。4周目には1'27.968までタイムを縮める平峰だったが、やや遅れてコースインした#100山本尚貴(RAYBRIG NSX-GT)が3周目に1分26秒937と平峰を遥かに上回るタイムを記録。更に終了1分前には#8福住仁嶺(ARTA NSX-GT)が1分26秒433と従来のコースレコード上回るタイムを叩き出してトップに躍り出た。2台のNSX勢に続いたのは#3平手晃平(CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rで1分27秒022。これがNISSAN GT-R NISMO GT500勢の最上位となった。4位にはNo.37 KeePer TOM'S GR Supra(ニック・キャシディ)が1分27秒052で続く。

このセッションはトップから1秒以内に9台が犇き、3位から14位までが1分27秒台という接戦となったため、予選Q2進出をかけた終盤の争いは実に熾烈なものとなった。そうした中、スーパーGTルーキーの#16笹原右京(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)が終了間際に1'27.306をたたき出し、見事5位で生き残った。コロナウィルスの影響で入国できず不参加となったヘイッキ・コバライネンに代わって参戦した#39山下健太(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)も最後のアタックで1’27.356をマーク。7位でQ2進出を果たしている。

GT300クラスは昨年同様A組、B組に別れてQ1を行うことになった。Q2に進出できるのは核組の上位8台だ。

A組の走行は午前9時30分より10分間で行われた。まだ路面に濡れた箇所があり、タイヤ選択が難しい状況での走行となった。多くのチームはスリックを選択したものの、ごく一部ウェットを履いたところもあった模様。それでも周回を重ねるにつれて路面はみるみる乾いていったので、ここはスリックが正解だったというべきだろう。A組のトップは#56ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(リアライズ 日産自動車大学校GT-R)で1'37.401。#10石川京侍(TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R)が1'37.475で続き、#61山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)が1'37.497で3位につけた。ベテラン柳田真孝を迎えた#2シンティアム・アップル・ロータス)は5位、今季からポルシェ911GT3に車両を変更した#25佐藤公哉(HOPPY Porsche)は7位で無事Q2進出を果たしたが、その一方で#4片岡龍也(グッドスマイル初音ミクAMG)が9位に終わり、まさかのノックアウト。早々と予選を終えることになってしまった。

B組は午前9時48分から同じく10分間でQ1を行い、#11安田裕信(GAINER TANAX GT-R)が1'36.581と堂々のトップタイム。#65菅波冬悟(LEON PYRAMID AMG)も途中コカコーラコーナーでスピンをするなど危うい場面もあったが、終わってみれば1'36.648で2位につけた。3位は#5坂口夏月(マッハ車検GTNET MC86マッハ号)で1'36.651。久々の参戦となった#7荒聖治(Studie BMW M6)も1'36.898で6位と無事Q2に駒を進めている。その一方、#34道上龍(Modulo KENWOOD NSX GT3)は1'37.448の9位に終わり、Q2進出はならなかった。

予選Q2

GT500の予選Q2は午前10時41分からの10分間の走行。Q1に続いて熾烈なタイムアタック合戦が展開された。

まずは#100牧野任祐(RAYBRIG NSX-GT)が2周目のアタックで1'26.905と、最初に1分26秒台のタイムを記録すると、その直後に#8野尻智紀(ARTA NSX-GT)が1'26.665をマーク。このままHONDA NSX GT勢が公式練習に続いてフロントローを独占するかに思われたが、チェッカーフラッグ提示直前に#37平川亮(KeePer TOM'S GR Supra)が1'26.550を記録して今季最初のポールポジションを獲得した。さらにGT500ルーキーの#36サッシャ・フェネストラズ(au TOM'S GR Supra)も5周目に1'26.794を記録して3位に食い込み、TOYOTA GR Supra GT500勢が逆襲に転じた格好だ。

結局、終わってみれば上位4人が1分26秒台。そのうちの上位3人が昨年までのコースレコードを更新という結果となったが、それでもQ1で#8福住仁嶺(ARTA NSX-GT)が記録したタイムはそれを上回るものだったため、福住が新たなコースレコード保持者となった。

GT300クラスは#65蒲生尚弥(LEON PYRAMID AMG)が貫禄の速さをいせて1'36.236でポールポジションを獲得。一方2位となった#11平中克幸(GAINER TANAX GT-R)は残り時間2分を残して走行を切り上げ、タイヤを温存する作戦に出た。3位は#2加藤寛規(シンティアム・アップル・ロータス)で1'36.399。実績充分なパートナーを得て決勝でどこまで活躍できるか、今季は#2ロータス_エヴォーラに注目したい。

SUPER GT

SGT:第1戦富士決勝結果

■GT500クラス

たかのこのホテルFUJI GT 300km RACE -RIJ- (2020/07/19) GT500 Final Race Weather: Cloudy Course: Dry
2020 AUTOBACS SUPER GT Round 1 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Maker Model
TireLapTotal_Time
Behind
137平川 亮
ニック・キャシディ
KeePer TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
BS661:53'16.252
236関口 雄飛
サッシャ・フェネストラズ
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
BS665.117
314大嶋 和也
坪井 翔
WAKO'S 4CR GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
BS667.345
438立川 祐路
石浦 宏明
ZENT GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
BS6610.278
539中山 雄一
山下 健太
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
BS6621.534
6100山本 尚貴
牧野 任祐
RAYBRIG NSX-GT
Honda NSX-GT
BS6624.700
73平手 晃平
千代 勝正
CRAFTSPORTS MOTUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
MI6631.091
88野尻 智紀
福住 仁嶺
ARTA NSX-GT
Honda NSX-GT
BS6633.634
919国本 雄資
宮田 莉朋
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
YH6637.412
1024高星 明誠
ヤン・マーデンボロー
リアライズコーポレーションADVAN GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
YH661'03.505
1123松田 次生
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
MI651Lap
1216武藤 英紀
笹原 右京
Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT
Honda NSX-GT
YH633Laps
1364伊沢 拓也
大津 弘樹
Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
DL624Laps
---- 以上規定周回数(70% - 46Laps)完走 ----
-17塚越 広大
ベルトラン・バゲット
KEIHIN NSX-GT
Honda NSX-GT
BS2838Laps
-12佐々木 大樹
平峰 一貴
カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
BS066Laps
  • Fastest Lap: CarNo.37 ニック・キャシディ(KeePer TOM'S GR Supra) 1'29.086 (7/31) 184.39km/h

■GT300クラス

たかのこのホテルFUJI GT 300km RACE -RIJ- (2020/07/19) GT300 Final Race Weather: Cloudy Course: Dry
2020 AUTOBACS SUPER GT Round 1 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Maker Model
TireLapTotal_Time
Behind
152吉田 広樹
川合 孝汰
埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
BS621:53'57.330
211平中 克幸
安田 裕信
GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
DL623.268
35坂口 夏月
平木 湧也
マッハ車検GTNET MC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
YH624.596
456藤波 清斗
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
リアライズ 日産自動車大学校GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH625.097
510星野 一樹
石川 京侍
TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH625.370
665蒲生 尚弥
菅波 冬悟
LEON PYRAMID AMG
Mercedes-AMG GT3
BS626.152
7*55高木 真一
大湯 都史樹
ARTA NSX GT3
Honda NSX GT3
BS626.489
834道上 龍
ジェイク・パーソンズ
Modulo KENWOOD NSX GT3
Honda NSX GT3
YH6212.800
94谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes-AMG GT3
YH6218.354
109藤井 誠暢
ケイ・コッツォリーノ
PACIFIC NAC D'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3
MI6223.510
1196新田 守男
阪口 晴南
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
DL6225.630
122加藤 寛規
柳田 真孝
シンティアム・アップル・ロータス
LOTUS EVORA MC
YH611Lap
1360吉本 大樹
河野 駿佑
SYNTIUM LMcorsa RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
MI611Lap
146阪口 良平
小高 一斗
ADVICS muta MC86
TOYOTA 86 MC
BS611Lap
157荒 聖治
山口 智英
Studie BMW M6
BMW M6 GT3
YH611Lap
16244久保 凜太郎
三宅 淳詞
たかのこの湯RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
YH611Lap
1721川端 伸太朗
近藤 翼
Hitotsuyama Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
YH611Lap
1833ショウン・トン
篠原 拓朗
エヴァRT初号機 X Works R8
Audi R8 LMS
YH611Lap
1925松井 孝允
佐藤 公哉
HOPPY Porsche
Porsche 911 GT3 R
YH611Lap
20*50加納 政樹
山下 亮生
ARNAGE AMG GT3
Mercedes-AMG GT3
YH611Lap
21*30永井 宏明
織戸 学
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV
YH602Laps
22*18小林 崇志
松浦 孝亮
UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
YH602Laps
2348田中 勝輝
飯田 太陽
植毛ケーズフロンティアGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH602Laps
24*22和田 久
城内 政樹
アールキューズAMG GT3
Mercedes-AMG GT3
YH593Laps
25*88小暮 卓史
元嶋 佑弥
JLOCランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
YH593Laps
2687高橋 翼
山田 真之亮
T-DASH ランボルギーニ GT3
Lamborghini HARUCAN GT3
YH5210Laps
2731嵯峨 宏紀
中山 友貴
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV
BS4319Laps
---- 以上規定周回数(70% - 43Laps)完走 ----
-360青木 孝行
田中 篤
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH3329Laps
-61井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
DL3032Laps
  • Fastest Lap: CarNo.52 川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT) 1'38.153 (8/30) 167.36km/h
  • CarNo.50(加納政樹)は、SpR.26-11.(ウォームアップ中のピットレーン速度違反)により、罰金4万円を科した。
  • CarNo.55(高木真一)は、SpR.付則3(SC解除後の再スタート違反)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo.18(松浦孝亮)は、SpR.付則3(SC解除後の再スタート違反)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo.30(織戸学)は、H項2-2.4.5.1b(黄旗中の追い越し)により、ペナルティーストップ10秒を科した。
  • CarNo.22(和田久)は、SpR.付則3.(ピットレーンオープン前のピットイン)により、ペナルティーストップ60秒を科した。
  • CarNo.88は、SpR.付則3.(SC中のドライバー交代)により、ペナルティーストップ10秒を科した。

SUPER GT

SGT:第1戦富士ノックアウトQ2結果

■GT500クラス

たかのこのホテルFUJI GT 300km RACE -RIJ- (2020/07/19) Knock Out Q2 Weather: Cloudy Course: Dry
2020 AUTOBACS SUPER GT Round 1 GT500 class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Maker Model
TireTimeBehindGapkm/h
137平川 亮KeePer TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
BS*1'26.550--189.795
28野尻 智紀ARTA NSX-GT
Honda NSX-GT
BS*1'26.665 0.115 0.115189.544
336サッシャ・フェネストラズau TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
BS*1'26.794 0.244 0.129189.262
4100牧野 任祐RAYBRIG NSX-GT
Honda NSX-GT
BS1'26.905 0.355 0.111189.020
538立川 祐路ZENT GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
BS1'27.352 0.802 0.447188.053
639中山 雄一DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
BS1'27.397 0.847 0.045187.956
73千代 勝正CRAFTSPORTS MOTUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
MI1'27.439 0.889 0.042187.866
816武藤 英紀Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT
Honda NSX-GT
YH1'28.085 1.535 0.646186.488
  • '*'印は従来のコースレコード(1'26.871)を更新しました。

■GT300クラス

たかのこのホテルFUJI GT 300km RACE -RIJ- (2020/07/19) Knock Out Q2 Weather: Cloudy Course: Dry
2020 AUTOBACS SUPER GT Round 1 GT300 class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Maker Model
TireTimeBehindGapkm/h
165蒲生 尚弥LEON PYRAMID AMG
Mercedes-AMG GT3
BS1'36.236--170.693
211平中 克幸GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
DL1'36.297 0.061 0.061170.585
32加藤 寛規シンティアム・アップル・ロータス
LOTUS EVORA MC
YH1'36.399 0.163 0.102170.404
452吉田 広樹埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
BS1'36.594 0.358 0.195170.060
531嵯峨 宏紀TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV
BS1'36.921 0.685 0.327169.486
65平木 湧也マッハ車検GTNET MC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
YH1'36.945 0.709 0.024169.445
761井口 卓人SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
DL1'37.005 0.769 0.060169.340
896新田 守男K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
DL1'37.181 0.945 0.176169.033
956藤波 清斗リアライズ 日産自動車大学校GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'37.201 0.965 0.020168.998
1088小暮 卓史JLOCランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
YH1'37.266 1.030 0.065168.885
1110星野 一樹TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'37.536 1.300 0.270168.418
1218小林 崇志UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
YH1'37.619 1.383 0.083168.275
139ケイ・コッツォリーノPACIFIC NAC D'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3
MI1'37.883 1.647 0.264167.821
1460河野 駿佑SYNTIUM LMcorsa RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
MI1'37.992 1.756 0.109167.634
157山口 智英Studie BMW M6
BMW M6 GT3
YH1'38.019 1.783 0.027167.588
1625松井 孝允HOPPY Porsche
Porsche 911 GT3 R
YH1'38.388 2.152 0.369166.959

SUPER GT

SGT:第1戦富士ノックアウトQ1結果

■GT500クラス

たかのこのホテルFUJI GT 300km RACE -RIJ- (2020/07/19) Knock Out Q1 Weather: Cloudy Course: Dry
2020 AUTOBACS SUPER GT Round 1 GT500 class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Maker Model
TireTimeBehindGapkm/h
18福住 仁嶺ARTA NSX-GT
Honda NSX-GT
BS*1'26.433--190.052
2100山本 尚貴RAYBRIG NSX-GT
Honda NSX-GT
BS1'26.937 0.504 0.504188.951
33平手 晃平CRAFTSPORTS MOTUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
MI1'27.022 0.589 0.085188.766
437ニック・キャシディKeePer TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
BS1'27.052 0.619 0.030188.701
516笹原 右京Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT
Honda NSX-GT
YH1'27.306 0.873 0.254188.152
638石浦 宏明ZENT GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
BS1'27.308 0.875 0.002188.148
739山下 健太DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
BS1'27.356 0.923 0.048188.044
836関口 雄飛au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
BS1'27.409 0.976 0.053187.930
---- 以上Q2進出 ----
917塚越 広大KEIHIN NSX-GT
Honda NSX-GT
BS1'27.421 0.988 0.012187.905
1023ロニー・クインタレッリMOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
MI1'27.435 1.002 0.014187.874
1114坪井 翔WAKO'S 4CR GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
BS1'27.452 1.019 0.017187.838
1219宮田 莉朋WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
YH1'27.697 1.264 0.245187.313
1364伊沢 拓也Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
DL1'27.816 1.383 0.119187.059
1412平峰 一貴カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
BS1'27.968 1.535 0.152186.736
1524ヤン・マーデンボローリアライズコーポレーションADVAN GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
YH1'28.137 1.704 0.169186.378
---- 以上基準タイム予選通過 ----
  • '*'印は従来のコースレコード(1'26.871)を更新しました。

■GT300クラス(グループA)

たかのこのホテルFUJI GT 300km RACE -RIJ- (2020/07/19) Knock Out Q1 Weather: Cloudy Course: Half-Wet
2020 AUTOBACS SUPER GT Round 1 GT300 class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Maker Model
TireTimeBehindGapkm/h
156ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラリアライズ 日産自動車大学校GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'37.401--168.651
210石川 京侍TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'37.475 0.074 0.074168.523
361山内 英輝SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
DL1'37.497 0.096 0.022168.485
49藤井 誠暢PACIFIC NAC D'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3
MI1'37.812 0.411 0.315167.943
52柳田 真孝シンティアム・アップル・ロータス
LOTUS EVORA MC
YH1'37.919 0.518 0.107167.759
688元嶋 佑弥
JLOCランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
YH1'38.273 0.872 0.354167.155
725佐藤 公哉HOPPY Porsche
Porsche 911 GT3 R
YH1'38.456 1.055 0.183166.844
860吉本 大樹SYNTIUM LMcorsa RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
MI1'38.479 1.078 0.023166.805
---- 以上Q2進出 ----
94片岡 龍也グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes-AMG GT3
YH1'38.648 1.247 0.169166.519
1033ショウン・トンエヴァRT初号機 X Works R8
Audi R8 LMS
YH1'41.748 4.347 3.100163.524
1155高木 真一ARTA NSX GT3
Honda NSX GT3
BS1'42.292 4.891 0.544160.587
126阪口 良平ADVICS muta MC86
TOYOTA 86 MC
BS1'42.726 5.325 0.434159.909
1330永井 宏明TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV
YH1'44.287 6.886 1.561157.515
14360青木 孝行RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'44.414 7.013 0.127157.324
---- 以上基準タイム予選通過 ----

■GT300クラス(グループB)

たかのこのホテルFUJI GT 300km RACE -RIJ- (2020/07/19) Knock Out Q1 Weather: Cloudy Course: Half-Wet
2020 AUTOBACS SUPER GT Round 1 GT300 class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Maker Model
TireTimeBehindGapkm/h
111安田 裕信GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
DL1'36.581--170.083
265菅波 冬悟LEON PYRAMID AMG
Mercedes-AMG GT3
BS1'36.648 0.067 0.067169.965
35坂口 夏月マッハ車検GTNET MC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
YH1'36.651 0.070 0.003169.960
452川合 孝汰埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
BS1'36.683 0.102 0.032169.904
531中山 友貴TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV
BS1'36.783 0.202 0.100169.728
67荒 聖治Studie BMW M6
BMW M6 GT3
YH1'36.898 0.317 0.115169.527
718松浦 孝亮UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
YH1'37.141 0.560 0.243169.103
896阪口 晴南K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
DL1'37.180 0.599 0.039169.035
---- 以上Q2進出 ----
934道上 龍Modulo KENWOOD NSX GT3
Honda NSX GT3
YH1'37.448 0.867 0.268168.570
1021川端 伸太朗Hitotsuyama Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
YH1'37.896 1.315 0.448167.798
1187高橋 翼T-DASH ランボルギーニ GT3
Lamborghini HARUCAN GT3
YH1'38.156 1.575 0.260167.354
12244久保 凜太郎たかのこの湯RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
YH1'38.284 1.703 0.128167.136
1348田中 勝輝植毛ケーズフロンティアGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'38.638 2.057 0.354166.536
1422和田 久アールキューズAMG GT3
Mercedes-AMG GT3
YH1'39.625 3.044 0.987164.886
1550山下 亮生ARNAGE AMG GT3
Mercedes-AMG GT3
YH1'39.953 3.372 0.328164.345
---- 以上基準タイム予選通過 ----

SUPER GT

SGT:第1戦富士公式練習 フロントエンジンのNSX-GTが1-2!トップは#100山本/牧野組

2020オートバックス スーパーGT第1戦「たかのこホテル富士GT300kmレース」の公式練習が7月18日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、GT500クラスは#100山本尚貴/牧野任祐組(RAYBRIG NSX-GT)がトップタイム。GT300クラスは#2加藤寛規/柳田真孝組(シンティアム・アップル・ロータス)がトップだった。

今週末最初の走行となる公式練習は、富士名物の濃霧の影響で開始時刻が1時間15分遅れて午後5時15分にスタート。これにより混走時間も当初予定された90分間から20分短い70分間とされた。ただし各クラスの専有走行は予定通り10分間で行われた。
開始時の気温は20℃、路面温度22℃。ウェット宣言、ライトオンの指示はでていたものの路面はほぼドライだった。

新たなクラス1規定のもとでシャシーを一新したGT500クラスは、フロントエンジンに改められたホンダNSX勢が6月の公式テストに続いて好調ぶりを見せる。

開始12分すぎにGTに初めてレギュラー参戦を果たした#16笹原右京(Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT)が1'28.910でトップに浮上すると、すぐさま昨年度GT300チャンピオンの#8福住仁嶺(ARTA NSX-GT)が1'28.214を記録して笹原を上回る。

その後はベテラン勢がタイムを上げ、開始30分で#17塚越広大(KEIHIN NSX-GT)が1'28.192、#100山本尚貴(RAYBRIG NSX-GT)も開始45分過ぎに1'27.818を記録するが、#8福住はすかさず1'27.596を叩き出して再びトップに。

この時点でスープラ勢のトップは#14大嶋和也/坪井翔組(WAKO'S 4CR GR Supra)の3位。坪井が開始60分で1'28.146を記録した。ニッサンGT-R勢では序盤に平手が1'28.580を記録した#3平手晃平/千代勝正組(CRAFTSPORTS MOTUL GT-R)の7位が最高位と、公式テストに続いて苦しい滑り出しとなった。

終盤の専有走行に入るとスープラ勢が相次いで1分27秒台のタイムをマークしてNSX勢に割って入らんとするが、#8野尻智紀(ARTA NSX-GT)は1'27.279までタイムを縮めて一歩も譲らず、今季チームを移籍した#100牧野任祐(RAYBRIG NSX-GT)もチェッカー直前にに1'27.248を叩き出してトップに浮上、ホンダNSXが1-2で公式練習を終えた。
3位は#39中山雄一/山下健太組(DENSO KOBELCO SARD GR Supra) 。ヘイッキ・コバライネンに代わって起用された山下が1'27.370を記録。#36関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ組(au TOM'S GR Supra) が1'27.408で4位で続いた。
一方ニッサンGT-R勢はNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rの11位が最高という結果に終わっている。

GT300クラスは混走から#96新田守男/阪口晴南組(K-tunes RC F GT3)、今季からポルシェ911 GT3 Rにクルマを変更した#25松井孝允/佐藤公哉組(HOPPY Porsche)、#30永井宏明/織戸学組(TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT)、#11平中克幸/安田裕信組(GAINER TANAX GT-R)、#65蒲生尚弥/菅波冬悟組(LEON PYRAMID AMG)らがタイムを競い合う白熱した展開となった。
しかし専有走行に入ると今季からカーズ東海ドリーム28に加入したベテランの柳田真孝が1'36.719を叩き出し、#2加藤寛規/柳田真孝組(シンティアム・アップル・ロータス)がトップで走行を終えている。

スーパーGT第1戦はこのあと7月19日午前9時30分より公式予選、午後3時より決勝レースを行う。

SUPER GT

SGT:第1戦富士公式練習結果

■GT500クラス

たかのこのホテルFUJI GT 300km RACE -RIJ- (2020/07/18) Official Practice Weather: Cloudy Course: Dry
2020 AUTOBACS SUPER GT Round 1 GT500 class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Maker Model
TireTimeBehindGapkm/h
1100山本 尚貴
牧野 任祐
RAYBRIG NSX-GT
Honda NSX-GT
BS1'27.248--188.277
28野尻 智紀
福住 仁嶺
ARTA NSX-GT
Honda NSX-GT
BS1'27.279 0.031 0.031188.210
339中山 雄一
山下 健太
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
BS1'27.370 0.122 0.091188.014
436関口 雄飛
サッシャ・フェネストラズ
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
BS1'27.408 0.160 0.038187.932
537平川 亮
ニック・キャシディ
KeePer TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
BS1'27.662 0.414 0.254187.388
638立川 祐路
石浦 宏明
ZENT GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
BS1'27.774 0.526 0.112187.149
714大嶋 和也
坪井 翔
WAKO'S 4CR GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
BS1'27.923 0.675 0.149186.832
817塚越 広大
ベルトラン・バゲット
KEIHIN NSX-GT
Honda NSX-GT
BS1'28.084 0.836 0.161186.490
916武藤 英紀
笹原 右京
Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT
Honda NSX-GT
YH1'28.183 0.935 0.099186.281
103平手 晃平
千代 勝正
CRAFTSPORTS MOTUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
MI1'28.267 1.019 0.084186.104
1123松田 次生
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
MI1'28.562 1.314 0.295185.484
1264伊沢 拓也
大津 弘樹
Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
DL1'28.755 1.507 0.193185.080
1324高星 明誠
ヤン・マーデンボロー
リアライズコーポレーションADVAN GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
YH1'29.258 2.010 0.503184.037
1419国本 雄資
宮田 莉朋
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
YH1'29.545 2.297 0.287183.447
1512佐々木 大樹
平峰 一貴
カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
BS1'29.590 2.342 0.045183.355

■GT300クラス

たかのこのホテルFUJI GT 300km RACE -RIJ- (2020/07/18) Official Practice Weather: Cloudy Course: Dry
2020 AUTOBACS SUPER GT Round 1 GT300 class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Maker Model
TireTimeBehindGapkm/h
12加藤 寛規
柳田 真孝
シンティアム・アップル・ロータス
LOTUS EVORA MC
YH1'36.719--169.840
255高木 真一
大湯 都史樹
ARTA NSX GT3
Honda NSX GT3
BS1'36.817 0.098 0.098169.669
365蒲生 尚弥
菅波 冬悟
LEON PYRAMID AMG
Mercedes-AMG GT3
BS1'36.845 0.126 0.028169.619
411平中 克幸
安田 裕信
GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
DL1'37.030 0.311 0.185169.296
561井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
DL1'37.261 0.542 0.231168.894
656藤波 清斗
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
リアライズ 日産自動車大学校GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'37.314 0.595 0.053168.802
7360青木 孝行
田中 篤
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'37.334 0.615 0.020168.767
831嵯峨 宏紀
中山 友貴
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV
BS1'37.360 0.641 0.026168.722
918小林 崇志
松浦 孝亮
UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
YH1'37.562 0.843 0.202168.373
1030永井 宏明
織戸 学
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV
YH1'37.569 0.850 0.007168.361
116阪口 良平
小高 一斗
ADVICS muta MC86
TOYOTA 86 MC
BS1'37.579 0.860 0.010168.344
1296新田 守男
阪口 晴南
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
DL1'37.654 0.935 0.075168.214
1352吉田 広樹
川合 孝汰
埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
BS1'37.657 0.938 0.003168.209
145坂口 夏月
平木 湧也
マッハ車検GTNET MC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
YH1'37.693 0.974 0.036168.147
1560吉本 大樹
河野 駿佑
SYNTIUM LMcorsa RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
MI1'37.705 0.986 0.012168.127
167荒 聖治
山口 智英
Studie BMW M6
BMW M6 GT3
YH1'37.788 1.069 0.083167.984
1788小暮 卓史
元嶋 佑弥
JLOCランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
YH1'37.811 1.092 0.023167.944
189藤井 誠暢
ケイ・コッツォリーノ
PACIFIC NAC D'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3
MI1'37.861 1.142 0.050167.858
194谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes-AMG GT3
YH1'37.864 1.145 0.003167.853
2010星野 一樹
石川 京侍
TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'37.906 1.187 0.042167.781
2125松井 孝允
佐藤 公哉
HOPPY Porsche
Porsche 911 GT3 R
YH1'38.074 1.355 0.168167.494
2234道上 龍
ジェイク・パーソンズ
Modulo KENWOOD NSX GT3
Honda NSX GT3
YH1'38.180 1.461 0.106167.313
2321川端 伸太朗
近藤 翼
Hitotsuyama Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
YH1'38.289 1.570 0.109167.128
2487高橋 翼
山田 真之亮
T-DASH ランボルギーニ GT3
Lamborghini HARUCAN GT3
YH1'38.683 1.964 0.394166.460
25244久保 凜太郎
三宅 淳詞
たかのこの湯RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
YH1'38.818 2.099 0.135166.233
2648田中 勝輝
飯田 太陽
植毛ケーズフロンティアGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'39.096 2.377 0.278165.767
2733ショウン・トン
篠原 拓朗
エヴァRT初号機 X Works R8
Audi R8 LMS
YH1'39.692 2.973 0.596164.776
2850加納 政樹
山下 亮生
ARNAGE AMG GT3
Mercedes-AMG GT3
YH1'40.038 3.319 0.346164.206
2922和田 久
城内 政樹
アールキューズAMG GT3
Mercedes-AMG GT3
YH1'40.998 4.279 0.960162.645

PORSCHE CARRERA CUP JAPAN

PCCJ:第1戦岡山決勝 上村優太がポールトゥウィンで総合優勝 プロアマクラスはIKARIが、アマクラスは高田巧が優勝

決勝のスタートシーン

 PCCJの第1戦が、岡山国際サーキットで開催された。

土曜日の午後2時55分から11台でのフォーメーションラップからスターティンググリッドにつき、日差しもさす中で15周のレースがスタートをきった。

第1戦総合優勝の上村優太 第1戦プロアマクラス優勝のIKARI 第1戦アマクラス優勝の高田匠

 ポールポジションの#31上村優太をかわして#60小川諒が先行するが、ドライブスルーのペナルティをうけ、最後尾まで後退。11周終了では#31上村の1.7秒差で#24近藤翼がつける。

 レースは#31上村が結局はポールtoフィニッシュの形できめることとなった。2位には#24近藤、3位には#20石坂瑞基がはいった。

 プロアマクラスは#98IKARIが、2番手には#77浜崎大、#25内山清士が3位の表彰台に。

 アマクラスは#21高田匠、#36SkyChen,#15神取彦一郎がそれぞれ表彰台に上がった。

第2戦の決勝レースは明日の午前11時35分から15周あるいは30分間の予定で行われる。

第1戦総合の表彰式 第1戦プロアマクラスの表彰式 第1戦アマクラスの表彰式

Text & Photo: Keiichiro TAKESHITA

筑波・富士S-FJ選手権

SFJ:第1戦筑波 伊藤駿が昨年最終戦に続きポール・ツー・ウイン

 2020年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ開幕戦が3月22日(日)に筑波サーキットで開催された。

 昨年度はシリースランキング1位2位をマスターズクラスの選手が占めるというベテラン優位のシーズンだったが、5戦4勝(1戦欠場)という強さでチャンピオンとなったKAMIKAZE選手がJAF-F4へ転向。2位の3号車マスターズクラスの秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)、同4位の7号車本田千啓 (オートルック☆モダン☆10V)などの上位ランカーに加えて最終戦でデビューウインを飾った8号車伊藤駿(ZAP重力の森10VED)が参戦継続。また昨年までカートレースに参戦していた若手が新たに参戦する事でどのような勢力図が形作られるのかが注目された。

■今回筑波シリーズデビュー戦を迎えた若手選手インタビュー

1号車 関根陽幹(オートルック10V)
 「一昨年までは全日本カート選手権に参戦していた。昨年はレースデビューに向けて練習を積んだのでフォーミュラカーの習熟は深まったがまだまだ難しさを感じる」
66号車 野島遼葵(Deep-R・10V・ED)
 「昨年までは全日本カート選手権に参戦していた。フォーミュラカーでのレースは初めてだがこれまでの練習で58秒台が出ており他の選手に伍してレースが戦えると期待している」
81号車 松澤亮佑(群馬トヨペットリノアED)※2020年もてぎシリーズ開幕戦3位
 「今回は経験を積む為にスポット参戦した。土曜日の練習走行で軽くクラッシュしてウィングを曲げてしまったが今は問題ない。筑波サーキットはコース幅が狭く固有の難しさがあって勉強になる」

■予選

 午前8時40分から20分間の予選が開始。まずは昨年は菅生のS-FJに参戦していた9号車草野裕也(Sウィンズ花島.10VED)がトップに立ち本田、関根が続く。4分経過し草野、伊藤が1分を切りタイムアタックが本格化、続いて松澤も59秒台に入れ3番手に上がる。

 8分めに伊藤がベストタイムを刻んでトップに立つも次のラップで草野が逆転、二人のトップ争いが僅差で続き3位以下が入れ替わる展開となるが13分めに伊藤がトップに立つと続く周に58秒999を叩き出し草野に0.121秒差をつける。草野はこの差を追ってアタックを繰り返すが再逆転ならず伊藤のポールポジションが確定。22号車内藤大輝(RCIT with Raise UP)と松澤の3番手争いは内藤が制し松澤4番手、しかし松澤にはホワイトラインカットでベストタイム抹消の裁定が下り本田と入れ替わり5番手。昨年全戦入賞するも表彰台が開幕戦のみに終わり今年飛躍を誓う本田がセカンドロウとなった。

■予選後のコメント

ポールポジション 8号車伊藤駿(ZAP重力の森10VED) 58秒999
 「予想以上のタイムが出て自分でも驚いている。マシンの感触もよく気持ちよく走れた。昨年の最終戦でも勝っておりこの勢いで戦っていきたい」
2位 9号車草野裕也(Sウィンズ花島.10VED) トップとの差 0秒121
 「ニュータイヤでのアタックが初めてだったのでうまく使いきれなかった。タイム的にも不満が残る。久しぶりのレースだがフロントロウからのスタートなので勝ちに行きたい」
3位 22号車内藤大輝(RCIT with Raise UP)トップとの差 0秒631
 「タイム的にはもっと出せたはずでまったく不満。ロガーを見て問題点を洗い出し、決勝の戦い方を考える」

■決勝

 朝からの好天が続き3月とは思えない温暖さ、ドライコンディションで迎えた決勝レースは18周で争われた。

 12時10分に各車コースイン、スタートは全車クリーンスタートし伊藤がホールショットを奪い1コーナーをクリア、その後方では本田が内藤をオーバーテイクし3位に上がる。伊藤は草野に2周目0.875秒、3周目1.216秒とじわじわ差をつけていく一方、3位本田以下のグループは1分0秒台で走る2台に対し1秒程度の差があり次第に引き離され5周目には6秒差。本田に抑え込まれた形の内藤、松澤、野島までの4台が1秒以内にひしめき攻防を繰り返していたが、9周目の最終コーナーで内藤が単独スピン、脱落する。これで4位に上がった松澤がペースアップ、一気に本田を攻略し3位にポジションアップするがトップグループとの差は10秒以上に開いている。

 10周目から草野が反攻を開始、ファステストラップを連発して伊藤との差を削り始め12周目には0.76秒と伊藤を追い詰めコース上に緊張感が漂う。しかし続く13周目の最終コーナーを立ち上がった草野が失速、ミッショントラブルかストレートで車速が伸びずフィニッシュラインでは一気に4秒以上の差となる。その後も草野のペースは戻らず15周目の第1ヘアピンでストップ、レースを失った。代わって松澤が2位に浮上、また、この混乱の中で関根と共に野島を攻略して順位を上げたのがマスターズクラス首位の秋山。それぞれ4位5位に上がり本田の背後を伺う。

 2位に上がった松澤は1分0秒台で追い上げ体勢に入るが、楽になった伊藤もペースを緩めることなく13秒まで開いた差を維持してチェッカーフラッグまで走り抜けた。スポット参戦の松澤は前戦もてぎでの3位に続いて2位、本田が昨年同様開幕戦3位となった。

 マスターズクラスの優勝は全体5位の3号車秋山健也が獲得した。

 筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ第2戦はゴールデンウイークの5月5日(火)に予定されている。伊藤の連続優勝なるか、今回伊藤を追いきれなかった本田や、関根、野島両ルーキーの巻き返しなるかが注目される。

■決勝後のコメント

優勝 8号車伊藤駿(ZAP重力の森10VED)
 「勝ててよかったが考えていた通りの勝ち方という訳ではなかった。途中で2番手がいなくなりバトルが出来なかったのは残念だった」
2位 81号車 松澤亮佑(群馬トヨペットリノアED)
 「2位は嬉しいがトップとは大差がついてしまい悔しい。前を走るマシンにフタをされた形になってしまい、中盤なんとか攻略できたがそこから追い上げることが出来なかった」
3位 7号車本田千啓 (オートルック☆モダン☆10V)
 「レース直前になって練習では出ていたタイムが出なくなり不安があった。それをチームの皆のおかげで立て直すことが出来て表彰台に上がれたので感謝している」
優勝した伊藤駿(ZAP重力の森10VED)

優勝した伊藤駿(ZAP重力の森10VED)

決勝2位の松澤亮佑(群馬トヨペットリノアED)

決勝2位の松澤亮佑(群馬トヨペットリノアED)

決勝3位の本田千啓(オートルック☆モダン☆10V)

決勝3位の本田千啓(オートルック☆モダン☆10V)

マスタークラスで優勝した秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)

マスタークラスで優勝した秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)

優勝した伊藤駿(ZAP重力の森10VED)

優勝した伊藤駿(ZAP重力の森10VED)

表彰式

表彰式

マスタークラスの表彰式

マスタークラスの表彰式

Text & Photo: Junichi SEKINE

筑波・富士S-FJ選手権

SFJ:第1戦筑波決勝結果

チャレンジクラブマンレース第1戦 -RIJ- (2020/03/22) Final Race Weather: Fine Course: Dry
2020 S-FJ筑波シリーズ Round 1 筑波サーキット 2.045km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTotal_Time
Behind
18伊藤 駿ZAP重力の森10VED
TOKYO R&D RD10V
1818'11.754
281松澤 亮佑群馬トヨペットリノアED
MYST KK-S2
1813.307
37本田 千啓オートルック☆モダン☆10V
TOKYO R&D RD10V
1817.281
41関根 陽幹オートルック10V
TOKYO R&D RD10V
1817.668
53M1秋山 健也スーパーウィンズKKS・ED
MYST KK-S
1818.082
666野島 遼葵Deep-R・10V・ED
TOKYO R&D RD10V
1818.458
722内藤 大輝RCIT with Raise UP
MYST KK-S2
1827.594
812M2塚本 成人NRSエンドレスKK-S2
MYST KK-S2
1836.525
971M3林 寛樹ゼンカイレーシング遊技闘速ED
MYST KK-S2
1851.521
1082M4稲生 幸敏NRS TWS-ED KKSⅡ
MYST KK-S2
1854.563
1151M5松田 大学漢エビデンス&ハンマー号ED
TOKYO R&D RD10V
1855.087
---- 以上規定周回数(90% - 16Laps)完走 ----
-9草野 裕也Sウィンズ花島.10VED
TOKYO R&D RD10V
144Laps
  • Fastest Lap:
    • Overall: CarNo.9 草野裕也(Sウィンズ花島.10VED) 1'00.093 (12/14) 122.510km/h
    • Master: CarNo.3 秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED) 1'00.767 (14/18) 121.151km/h

筑波・富士S-FJ選手権

SFJ:第1戦筑波公式予選結果

チャレンジクラブマンレース第1戦 -RIJ- (2020/03/22) Qualifying Weather: Fine Course: Dry
2020 S-FJ筑波シリーズ Round 1 筑波サーキット 2.045km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
18伊藤 駿ZAP重力の森10VED
TOKYO R&D RD10V
0'58.999--124.782
29草野 裕也Sウィンズ花島.10VED
TOKYO R&D RD10V
0'59.120 0.121 0.121124.526
322内藤 大輝RCIT with Raise UP
MYST KK-S2
0'59.630 0.631 0.510123.461
47本田 千啓オートルック☆モダン☆10V
TOKYO R&D RD10V
0'59.710 0.711 0.080123.296
5*81松澤 亮佑群馬トヨペットリノアED
MYST KK-S2
0'59.724 0.725 0.014123.267
61関根 陽幹オートルック10V
TOKYO R&D RD10V
0'59.888 0.889 0.164122.929
766野島 遼葵Deep-R・10V・ED
TOKYO R&D RD10V
0'59.956 0.957 0.068122.790
83M1秋山 健也スーパーウィンズKKS・ED
MYST KK-S
1'00.050 1.051 0.094122.598
912M2塚本 成人NRSエンドレスKK-S2
MYST KK-S2
1'00.453 1.454 0.403121.781
1071M3林 寛樹ゼンカイレーシング遊技闘速ED
MYST KK-S2
1'00.805 1.806 0.352121.076
1151M4松田 大学漢エビデンス&ハンマー号ED
TOKYO R&D RD10V
1'02.033 3.034 1.228118.679
1282M5稲生 幸敏NRS TWS-ED KKSⅡ
MYST KK-S2
1'02.663 3.664 0.630117.486
---- 以上基準タイム(130% - 1'17.024)予選通過 ----
  • CarNo.81は、筑波サーキット般競技規則 第36条 1.違反(ホワイトラインカット)により、ベストラップを削除し、セカンドラップを採用した。

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

SFJ:第1戦鈴鹿決勝 岡本大地が独走優勝 2位には女性ドライバーの下野璃央が入る

 スーパーFJ地方選手権鈴鹿シリーズ開幕第1戦は15日、鈴鹿クラブマンレース第1戦で決勝を行い、10周・22分40秒759で岡本大地(FTK・レヴレーシング)が優勝した。

10周の決勝がスタートした

10周の決勝がスタートした

トップに立った元嶋成弥(MYST.NAVY AUTO.制動屋.KKS-2)だったがペナルティーで後退

中村賢明(M2 inoki KK-SⅡ)と下野璃央(Drago CORSE 10V)の争い

優勝は岡本大地(FTK・レヴレーシング)

決勝2位は下野璃央(Drago CORSE 10V)

決勝3位は中村賢明(M2 inoki KK-SⅡ)

表彰式: 優勝・岡本大地、2位・下野璃央、3位・中村賢明

 決勝日を迎えた鈴鹿は早朝から快晴。お昼前から雲が空一面に広がったが、スーパーFJのスタートを迎える頃には、時折太陽が顔をのぞかせるようになった。風は強く肌寒い気温の中、20人が参加してフォーメーションラップが始まった。

 ポールポジションの岡本大地(FTK・レヴレーシング)は好スタートを切り1コーナーへ向かう。2位には予選4位から素晴らしいスタートを切った元嶋成弥(MYST.NAVY AUTO.制動屋.KKS-2)が上がってきた。

 岡本と元嶋は3位以下を突き放しながらドッグファイト。元嶋はシケインで岡本のインを狙うが、ここでは抜けず。1周目のコントロールラインは、岡本、元嶋、予選2位の上野大哲(SACCESSRACING)、同3位の西村和真(WEST 19J)、同4位の下野璃央(Drago CORSE 10V)、同8位の中村賢明(M2 inoki KK-SⅡ)の順で戻ってきた。

 2周目の西コースでは元嶋が岡本に急接近。シケインでインから岡本をパスしトップに上がる。しかし、ここで元嶋の好スタートがジャンプスタートと判定され、ドライビングスルーペナルティーを科される。元嶋は3周を回ってペナルティーを消化すると岡本が再びトップに浮上した。

 岡本はここから一人旅。2位以下を突き放しながら独走体勢に持ち込む。

 元嶋の後退で2位争いは西村と上野で演じられることとなる。4周目の1コーナでは西村にアウトから並びかけた上野だったがこの2人が接触。上野はリタイア、西村も大きく順位を落とすこととなった。

 これで2位に上がってきたのは中村で、その直後3位には下野が続く。抜きつ抜かれつのバトルを繰り広げてた2人だったが、6周目のダンロップ立ち上がりでは中村に並びかけた下野がデグナー手前で中村をパス、この決着にけりを付け2位に上がった。

 トップ岡本は、「ファステストラップを狙っていた」とベストタイムを更新しながら圧巻の走りを披露。10周を回って2位以下を8秒以上ちぎり開幕戦の優勝を独走で飾った。

 2位の下野はパスした中村に迫られる場面もあったが「自分の方が速いのは分かってたので落ち着いて走った」と中村に隙を与えずこのままゴール。3位には中村が入った。

 4位争いは、宇高希(CF亜衣制動屋レプソルKKSⅡ)と普勝崚(FTK・レヴKKS-Ⅱ)で演じられていたが、この2人は最終ラップで接触。4位には6位を走ってた板倉慎哉(AMORE TOKYO☆表参道☆KKSⅡ)が入った。

 5位には普勝が入ったが、40秒加算のペナルティーを科され降格。代わって5位には髙口大将(Drago CORSEスカラシップ)が、6位には鶴田哲平(LAPS A-ONE KK-S2)が続いた。

 第2戦は5月24日に決勝が行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

SFJ:第1戦鈴鹿決勝結果

鈴鹿クラブマンレース第1戦 -RIJ- (2020/03/15) Final Race Weather: Fine Course: Dry
2020 S-FJ鈴鹿シリーズ Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
LapTotal_Time
Behind
16岡本 大地FTK・レヴレーシング
MYST KK-S2
1022'40.759
234下野 璃央Drago CORSE 10V
TOKYO R&D RD10V
108.285
312中村 賢明M2 inoki KK-SⅡ
MYST KK-S2
108.864
455板倉 慎哉AMORE TOKYO☆表参道☆KKSⅡ
MYST KK-S2
1023.593
571髙口 大将Drago CORSEスカラシップ
TOKYO R&D RD10V
1025.609
63鶴田 哲平LAPS A-ONE KK-S2
MYST KK-S2
1026.160
721太田 浩ミスト・セキグチ・制動屋
MYST KK-S2
1026.641
8*59元嶋 成弥MYST.NAVY AUTO.制動屋.KKS-2
MYST KK-S2
1028.932
915小松 響Rn-sports・OKABE・KK-SⅡ
MYST KK-S2
1030.534
1086宇高 希CF亜衣制動屋レプソルKKSⅡ
MYST KK-S2
1033.039
1168冨田 自然Aruga support
MYST KK-S2
1033.717
12*18西村 和真WEST 19J
WEST 19J
1035.068
1317道野 高志道野眼科10Vスキルスピード
TOKYO R&D RD10V
1037.100
1411三島 優輝Rn Sports KKS2
MYST KK-S2
1039.510
159上吹越 哲也FTK・レヴレーシング
MYST KK-S2
1054.239
16*8普勝 崚FTK・レヴKKS-Ⅱ
MYST KK-S2
101'04.153
170夕田 大助LAPS A-ONE
MYST KK-S2
101'05.961
18*7高橋 浩史BBK☆レヴレーシング
MYST KK-S2
102'10.745
---- 以上規定周回数(90% - 9Laps)完走 ----
-38上野 大哲SACCESS RACING
MYST KK-S2
37Laps
-26吉元 陵安藤商会オートパンサーNEO鹿児島ED
MYST KK-S2
19Laps
  • CarNo.7は鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則書第24条~3(タイヤ交換申請の手順)違反により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo.59は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則書第55条~1(反則スタート)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo.8は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則書第59条~1①(危険なドライブ行為)により、競技結果に40秒を加算した。
  • CarNo.18は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則書第58条~6①(危険なドライブ行為)により、訓戒とした。

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

SFJ:第1戦鈴鹿公式予選 岡本大地がポールポジションを獲得

 スーパーFJ地方選手権鈴鹿シリーズ開幕第1戦は14日、鈴鹿クラブマンレース第1戦で公式予選を行い、2分16秒383で岡本大地(FTK・レヴレーシング)がポールポジションを獲得した。

ポールポジションは岡本大地(FTK・レヴレーシング)

予選2位は上野大哲(SACCESSRACING)

予選3位は西村和真(WEST 19J)

ポールポジションの岡本大地(FTK・レヴレーシング)

 今シーズンは新型コロナウィルスの影響で日本のみならず海外でも多くのレースが延期・中止になるなか、鈴鹿クラブマンレースは無事開幕。午後4時よりスーパーFJ第1戦の公式予選が20分間で行われた。

 未明から降り続いた雨も午後には上がり、予選前には青空も広がった。コースにはまだウェットパッチが残る。三島優輝(Rn Sports KKS2)と元嶋成弥(MYST.NAVY AUTO.制動屋.KKS-2)の2人がウエットタイヤ、他はドライタイヤを履いて20人がコースインした。

 予選は、岡本大地(FTK・レヴレーシング)と上野大哲(SACCESSRACING)のシーソーゲームとなった。3周目には岡本がタイムを2分19秒674まで縮めトップに立つ。4周目には上野が18秒096でトップに立つが、5周目にS字でスピン。それでも6周目にはタイムを17秒307まで縮めトップに君臨。

 7周目には岡本が2分17秒066でトップを逆転すると、8周目には16秒594を出した上野が再びトップを奪い返す。

 しかし最終となった9周目には「狙っていた」という岡本がタイムを16秒383まで縮めてこの争いは決着、ポールポジションを獲得した。上野は最終周には遅いクルマにひっかかりタイムアップならず。0秒211差で2位に甘んじることとなった。

 3位には紅一点の女性ドライバー、下野璃央(Drago CORSE 10V)が付けていたが、西村和真(WEST 19J)が最終アタックでこれを逆転して3位に滑り込んだ。下野は4位で予選を終えた。

 ウェットタイヤで予選を始めた元嶋は、序盤にドライタイヤに交換。タイヤが暖まると徐々に順位を上げ5位までポジションアップ。6位には髙口大将(Drago CORSEスカラシップ)が入った。

 ポールポジションの岡本はスーパーFJ岡山シリーズのチャンピオン、F1サポートレースでも優勝の経験を持つ。今シーズンはレヴブレーシングに移籍し、チーム所属のドライバーのコーチも行いつつ、全戦参加し鈴鹿のチャンピオンを目指す。

 決勝レースは明日15日午後1時55分より10周で行われる。予報は晴れ。2位の上野は鈴鹿レーシングスクール・フォーミュラ(SRS-F)では岡本と同期で実力は折り紙付き。予選で3位以下を大きく離したこの2人で優勝争いが行われそうだ。3位の西村は自身最高位のポジションから表彰台をうかがう。女性ドライバーの下野、ドライで速い元嶋の動向にも注目だ。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

SFJ:第1戦鈴鹿公式予選結果

鈴鹿クラブマンレース第1戦 -RIJ- (2020/03/14) Qualifying Weather: Cloudy Course: Semi-Wet
2020 S-FJ鈴鹿シリーズ Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km

L
PosNoDriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
16岡本 大地FTK・レヴレーシング
MYST KK-S2
2'16.383--153.283
238上野 大哲SACCESS RACING
MYST KK-S2
2'16.594 0.211 0.211153.046
318西村 和真WEST 19J
WEST 19J
2'17.067 0.684 0.473152.518
434下野 璃央Drago CORSE 10V
TOKYO R&D RD10V
2'17.265 0.882 0.198152.298
559元嶋 成弥MYST.NAVY AUTO.制動屋.KKS-2
MYST KK-S2
2'17.430 1.047 0.165152.115
671髙口 大将Drago CORSEスカラシップ
TOKYO R&D RD10V
2'18.061 1.678 0.631151.420
786宇高 希CF亜衣制動屋レプソルKKSⅡ
MYST KK-S2
2'18.111 1.728 0.050151.365
812中村 賢明M2 inoki KK-SⅡ
MYST KK-S2
2'18.307 1.924 0.196151.151
926吉元 陵安藤商会オートパンサーNEO鹿児島ED
MYST KK-S2
2'18.514 2.131 0.207150.925
1015小松 響Rn-sports・OKABE・KK-SⅡ
MYST KK-S2
2'18.521 2.138 0.007150.917
118普勝 崚FTK・レヴKKS-Ⅱ
MYST KK-S2
2'18.822 2.439 0.301150.590
1268冨田 自然Aruga support
MYST KK-S2
2'18.828 2.445 0.006150.583
133鶴田 哲平LAPS A-ONE KK-S2
MYST KK-S2
2'18.876 2.493 0.048150.531
1421太田 浩ミスト・セキグチ・制動屋
MYST KK-S2
2'18.992 2.609 0.116150.406
1555板倉 慎哉AMORE TOKYO☆表参道☆KKSⅡ
MYST KK-S2
2'19.267 2.884 0.275150.109
1617道野 高志道野眼科10Vスキルスピード
TOKYO R&D RD10V
2'19.796 3.413 0.529149.541
179上吹越 哲也FTK・レヴレーシング
MYST KK-S2
2'20.480 4.097 0.684148.813
1811三島 優輝Rn Sports KKS2
MYST KK-S2
2'23.383 7.000 2.903145.800
197高橋 浩史BBK☆レヴレーシング
MYST KK-S2
2'26.363 9.980 2.980142.831
200夕田 大助LAPS A-ONE
MYST KK-S2
2'26.69410.311 0.331142.509
---- 以上基準タイム(130% - 2'58.000)予選通過 ----

JAF F4選手権

JAF-F4:第1戦もてぎ 太田達也が金井亮忠の猛追を振り切り初戦を制す

 2020年JAF地方選手権JAF-F4選手権第1戦は3月8日(日)にツインリンクもてぎフルコースで開催された。

 昨年のランキングでトップ3だった47号車徳升広平(藤田薬局 アポロ電工M・T)、56号車河野靖喜(CMS☆RISING)、19号車ハンマー伊澤(ハンマーレーシング☆ハヤテ)の3選手がそのまま参戦する他に、スーパーFJからのステップアップ組も加えて11台がエントリーした。しかしその中でなんと昨年王者の徳升が前日の練習走行でエンジンブロー、代替エンジンの手当てが付かず欠場になるという波乱の開幕戦となった。

 午前9時からの予選はスーパーFJと同じくレインコンディションだが雨は止んでいる状態、コースイン直後からトップに立ったのは11号車太田達也(Rn-sports制動屋KK-ZS)。太田は2018年のJAF-F4東日本選手権で第1戦/第2戦の菅生ラウンドで連勝、更に第3戦でもてぎで3位に入り残り全戦を欠場しながらも東日本ランキング3位、同年の日本一決定戦でも2位を獲得した実力の持ち主。昨年は第2戦/第3戦の菅生ラウンドのみに出場している。

 トップに立った太田は毎周タイムを短縮し、2位以下に大差をつける。2番手は72号車金井亮忠(チームNATS・正義・001)。金井は2018年JAF-F4東日本選手権のチャンピオンだが昨年は練習走行でのクラッシュで負傷し序盤を欠場。シリーズ後半にスポット参戦し、今年本格復帰した。太田のタイムを追いかけその差は5秒0、4秒3、3秒8と次第に縮むものの大きいまま。

 太田が5周目に入った所でヘアピンでストップした車両があり赤旗中段。5分間の中断を経て再開した後も太田の勢いは止まらず最終的に2分12秒286までタイムアップ。2位金井は3秒398差、3位33号車中島功(SHINSEI・KK)は7秒190差という大差がついた。

 12周の決勝レースは午後1時スタート。雨はほとんど止み路面もレコードラインが乾いていきそうな微妙なコンディション。ぎりぎりまでスリックタイヤを準備していたマシンもあったが、全車レインタイヤでスタートした。

 ポールポジションから太田が飛び出し予選と同様に2位以下を突き放す。2位スタートの金井が太田を追うもののその差は1秒9から2秒7へと開いていく。後方では予選7位だった9号車KAMIKAZE(スーパーウィンズ.F108)が4位までジャンプアップしたのをきっかけに順位の出入りがあるが、3位以下はトップ2台のペースにまったくついて行けない状態。

 しかし4周目から金井がファステストラップを連発して追撃に移る。2台とも濡れた路面と選んで走る状況になっているが太田のタイヤがより苦しいようで、金井とのギャップが目に見えて縮まり始める。5周目のフィニッシュライン上ではその差が0.5秒となり、ここから2台による接近戦となり、金井が太田の後方でプレッシャーをかけ続ける。

 9周目にはテール・ツー・ノーズとなり金井がオーバーテイクのチャンスを伺う様に左右に動きを見せる。そして10周目の2コーナーの立ち上がりで金井が大谷に並びかけ、そのまま3~4コーナーとインを差すが太田が抑え込みトップを死守。続く11週目は90度コーナーからビクトリーコーナーまで並走するもここでも金井は逆転できない。

 ファイナルラップも金井が攻め続けるが最後まで太田がしのぎ切って0.299秒差で優勝。金井との神経戦を制した。

 JAF-F4選手権第2戦/第3戦は、5月16日~17日にスポーツランド菅生で行われる。

Text: Junichi SEKINE

もてぎ・菅生S-FJ選手権

S-FJ:第1戦もてぎ もてぎ初参戦の杉本涼が予選4位から大逆転優勝

 2020年スーパーFJもてぎシリーズ開幕戦が3月8日(日)にツインリンクもてぎフルコースで開催された。

 昨年までもてぎシリーズの顔であったル・ボーセモータースポーツの活動停止を受けてエントリー状況が心配されたが、同じく大看板のZAP SPEED勢を筆頭に8台が出場した。

 その中には、昨年もてぎシリーズランキング3位の18号車新倉涼介(ZAP LUCK 10V ED)、4位の72号車前田大道(ELEVレーシングドリーム.WRS)、5位の10号車鈴木千勝(ZAP SPEED 10V ED)という顔ぶれに加えて筑波シリーズ3位の37号車小谷諭司(NILZZぐんま東庄10V ED)といった経験者が参戦し激戦が期待される。

■予選

 午前8時30分から開始された予選では前夜からの雨が少ないながらも降り続き、ウェット路面のコースに全車コースイン、まずは新倉がトップタイムで予選をリードする。その後鈴木が3周目にトップタイムを出すが次の周に新倉が逆転。再逆転を狙う鈴木はセクターベストを刻んで新倉に迫るが7周目のS字でコースアウト。更にこの周、今回初レースの81号車松澤亮佑(群馬トヨペットリノアED)が2番手タイムを出し鈴木は3位にドロップ。

 しかしチェカー後の計測最終周に鈴木が渾身のアタックで再逆転、 2位新倉に0.56秒の大差をつけてポールポジションを獲得した。3位は松澤、4位も今回がもてぎS-FJデビュー戦の8号車杉本涼(ZAP SPEED 10V ED)とルーキーがセカンドロウを占めた。

■予選後のコメント

ポールポジション 10号車鈴木千勝(ZAP SPEED 10V ED)
 「ポールポジションは取れたが2番手がチームメイトでお互い得意不得意がわかっている。セクターによっては相手が速い区間もあるのでタイム差ほどの優位は無い。決勝はミスをせず自分のペースを守って走りたい」
2位 18号車新倉涼介(ZAP LUCK 10V ED)
 「昨年はシリーズ3位、レースで表彰台に上がったのも全て3位だった。今年は1位2位がいないのだからトップを狙わないといけない。予選はベストタイムで鈴木に負けたがコンスタントに良いタイムが出ているので勝負権はある。スタートを決めてトップを取り、そのまま突き放す展開に持ち込みたい」
3位 81号車松澤亮佑(群馬トヨペットリノアED)
 「昨年まではカートレースに出ており今回がスーパーFJでの初レースになる。チームも新しく設立されたものでマシンも新車だが昨日の練習走行でいいタイムが出ておりマシンの習熟やセッティングは十分出来ている。今年はシリーズ全戦参加と日本一決定戦出場が目標だが、まずは難しいコンディションとなったデビュー戦を落ち着いて戦いたい」

■決勝

 10周の決勝レースは正午開始。雨はほとんど止んでいるが路面は依然としてウェットで全車がレインタイヤでコースイン。奇数側路面がやや有利にも見えたが全車クリーンスタートし1周目から上位4台が5位以下を突き放しトップグループを形成する。鈴木対新倉の接近戦の後ろで、4位杉本が松澤にプレッシャーをかけ続け3周目4コーナーで松澤のミスに乗じてオーバーテイクに成功、ZAP SPEED勢の1-2-3体勢が出来上がる。

 新倉が鈴木を攻めあぐねている間に3位杉本は一気に間合いを詰めていき、5周目の最終コーナーで新倉が姿勢を乱したところで2位に進出。さらに杉本はファステストラップを連発してトップ鈴木を追い上げ始める。一方新倉は4位松澤からも追い立てられ7周目後半セクションでテール・ツー・ノーズになると8周目の2~3コーナーにかけて攻防を繰り広げるものの新倉が抑えきって3位を守る。

 同じ8周目には杉本がトップ鈴木のテールに食らいつきプレッシャーかけて9周目に突入。1コーナーから延々とサイド・バイ・サイドの戦いを繰り広げヘアピンでついにトップを奪取する。さらにダウンヒルストレート先の90度コーナーで新倉が鈴木をオーバーテイク、鈴木はあっという間に8周守ったトップから3位まで転落。

 ファイナル・ラップ、杉本は2位新倉以下を突き放すタイムでトップを守り、初めてのもてぎでのレースで優勝。このままZAP SPEED勢の1-2-3フィニッシュかと思われたが4位松澤が鈴木を90度コーナーで攻略し牙城を崩し新倉に続く3位でフィニシュ、スーパーFJ初レースで表彰台を獲得した。

■決勝後のコメント

優勝 8号車杉本涼(ZAP SPEED 10V ED)
 「ミスなく自分が考えた組み立ての通りに戦うことが出来た。トップに立ってからは前だけを見て走り、刻々と変化する路面コンディションに注意を払っていた」
2位 18号車新倉涼介(ZAP LUCK 10V ED)
 「レースの組み立てがきちんと出来ていなかった。シフトミスが多く追い上げが出来なかった」
3位 81号車松澤亮佑(群馬トヨペットリノアED)
 「初めてのレースは予想以上に難しく前半ミスが多く順位を落としてしまったのが反省点。後半は挽回できたが今回の経験を生かして次回頑張りたい。
4位 10号車鈴木千勝(ZAP SPEED 10V ED)
 「8周目のミスが全て。自分の弱さが出て順位を落としてしまった」

 ル・ボーセモータースポーツ不在のもてぎスーパーFJは予想通りZAP SPEED勢の強さが目立つ中、デビューレースでそこに割って入った新人松澤の活躍が今後も注目される。

PPの鈴木千勝(ZAP SPEED 10V ED)

PPの鈴木千勝(ZAP SPEED 10V ED)

優勝した杉本涼(ZAP SPEED 10V ED)

優勝した杉本涼(ZAP SPEED 10V ED)

決勝2位の新倉涼介(ZAP LUCK 10V ED)

決勝2位の新倉涼介(ZAP LUCK 10V ED)

決勝3位の松澤亮佑(群馬トヨペットリノアED)

決勝3位の松澤亮佑(群馬トヨペットリノアED)

決勝4位の鈴木千勝(ZAP SPEED 10V ED)

決勝4位の鈴木千勝(ZAP SPEED 10V ED)

表彰式

表彰式

Text & Photo: Junichi SEKINE

JAF F4選手権

JAF-F4:第1戦もてぎ決勝結果

もてぎチャンピオンカップレース第1戦 -RIJ- (2020/03/08) Final Race Weather: Cloudy Course: Wet
2020 JAF F4選手権 Round 1 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoClsDriverCar
Maker Model
LapTotal_Time
Behind
111太田 達也Rn-sports制動屋KK-ZS
MYST KK-ZS
1226'56.582
272金井 亮忠チームNATS・正義・001
NATS 001
120.299
333中島 功SHINSEI・KK
TOKYO R&D RD10W
121'00.455
48米谷 浩KKヨネタニ・ミスト
TATUUS FC106
121'10.745
519ハンマー 伊澤ハンマーレーシング☆ハヤテ
疾風
121'16.964
69KAMIKAZEスーパーウィンズ.F108
ZAP F108
121'36.478
756河野 靖喜CMS☆RISING
TATUUS Formula Renault
111Lap
---- 以上規定周回数(90% - 10Laps)完走 ----
-46H入榮 秀謙アポロ電工 フジタ薬局リッヂ
WEST 神谷056
48Laps
-0渡辺 義人チームNATS・エクシズWXR
NATS WXR MK.1
210Laps
  • Fastest Lap: CarNo.72 金井亮忠(チームNATS・正義・001) 2'09.103 (4/12) 133.89km/h

もてぎ・菅生S-FJ選手権

S-FJ:第1戦もてぎ決勝結果

もてぎチャンピオンカップレース第1戦 -RIJ- (2020/03/08) Final Race Weather: Cloudy Course: Wet
2020 S-FJもてぎシリーズ Round 1 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoDriverCar
Maker Model
LapTotal_Time
Behind
18杉本 涼ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1022'52.123
218新倉 涼介ZAP LUCK 10V ED
TOKYO R&D RD10V
101.477
381松澤 亮佑群馬トヨペットリノアED
MYST KK-S2
102.963
410鈴木 千勝ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
103.152
572前田 大道ELEVレーシングドリーム.WRS
MYST KK-S2
1024.539
637小谷 諭司NILZZぐんま東庄10V ED
TOKYO R&D RD10V
101'01.744
751松田 大学ハンマーレーシングRD10V
TOKYO R&D RD10V
101'03.057
815齋藤 慈岳FER ISIT KK-S2
MYST KK-S2
101'07.080
---- 以上規定周回数(90% - 9Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo.8 杉本涼(ZAP SPEED 10V ED) 2'15.226 (7/10) 127.82km/h

もてぎ・菅生S-FJ選手権

S-FJ:第1戦もてぎ公式予選結果

もてぎチャンピオンカップレース第1戦 -RIJ- (2020/03/08) Qualifying Weather: Cloudy Course: Wet
2020 S-FJもてぎシリーズ Round 1 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoDriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
110鈴木 千勝ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
2'20.673--122.873
218新倉 涼介ZAP LUCK 10V ED
TOKYO R&D RD10V
2'21.234 0.561 0.561122.385
381松澤 亮佑群馬トヨペットリノアED
MYST KK-S2
2'21.776 1.103 0.542121.917
48杉本 涼ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
2'21.806 1.133 0.030121.892
572前田 大道ELEVレーシングドリーム.WRS
MYST KK-S2
2'25.420 4.747 3.614118.862
615齋藤 慈岳FER ISIT KK-S2
MYST KK-S2
2'28.436 7.763 3.016116.447
751松田 大学ハンマーレーシングRD10V
TOKYO R&D RD10V
2'29.840 9.167 1.404115.356
837小谷 諭司NILZZぐんま東庄10V ED
TOKYO R&D RD10V
2'30.191 9.518 0.351115.087
---- 以上基準タイム(130% - 3'03.595)予選通過 ----

カデット

CADET:中井が混戦を制して3年目の初優勝

2020年2月23日/三重県・鈴鹿サーキット国際南コース/晴れ(ドライ)
エントリー27台 出走27台

 2020鈴鹿選手権シリーズが、2月末の鈴鹿南コースで開幕。その最年少カテゴリー(当該年小学2年生以上が対象)となるカデットオープンクラスも、新たなシリーズの第1戦を迎えた。エントリーは27台と、今季も盛況。2019ランキング上位7名のうち、チャンピオンの菊池貴博選手を含む6名がこのクラスを卒業し、顔ぶれはがらりと一新された。

 大会当日は快晴。最初に行なわれたタイムトライアルでは、2019ランキング8位の中井悠斗(Team EMATY)が他のタイムを約0.2秒も上回るトップタイムをマーク。以下、城優輝(Eiwa Racing Service)、田邊琉揮(TAKAGI PLANNING)、澤田龍征(SKRwithHIGUCHI)と続いた。

 続く予選ヒートは8周。中井は好スタートを決めて1周目から背後にギャップを築くと、過熱する2番手争いにも乗じてさらにリードを広げトップのままゴール、決勝のポールを獲得した。その後方では城と田邊が二転三転の激しいバトルを続け、最後はほぼ横一線でゴール、1000分の3秒差で城が2位となった。こちらも熱かった4位争いを制したのは佐藤佑月樹(RT WORLD)。5番手でゴールした金子准也(ラムレーシング)はスタート違反のペナルティで9位に降格となり、替わって8番グリッドから順位を上げた楠本誠真(Eiwa Racing Service)が5位に。6位の澤田は楠本と0.076秒差のゴールだった。

 決勝は12周。中井は先頭をキープしてレースをスタートしたが、3周目に城と佐藤の先行を許すと、さらに田邊にもパスされて4番手に下がってしまう。だが、中井はここから落ち着いて反撃を開始。すぐ田邊を抜き返すと、先頭集団2台とのギャップを着々と詰め、7周目にトップ争いが起こったチャンスでまず城を、続いて佐藤を下して先頭に戻った。

 抜き返された佐藤と城も中井を逃すことなく真後ろに貼り付き、トップ再浮上の機会をうかがう。しかし、たびたびポジションを入れ替える佐藤と城は中井をパスするまでには至らない。さらに一旦後れを取った田邊も先頭集団に追い付き、ラスト4周の優勝争いは4台一列の混迷状態となった。最終ラップ、1コーナーで城がついに中井の前へ。しかし、中井は25Rでトップの座を取り戻して熱い戦いに決着をつけた。このシリーズ3年目の中井は、初戦で待望の初勝利達成だ。城は惜しくも2位。田邊が佐藤とのバトルに競り勝って3位表彰台を手に入れた。ウィナー中井から4位佐藤までが0.35秒の中に固まってチェッカーを受ける、白熱の接戦だった。

中井悠斗のコメント
 チェッカーを受けた時はほっとしました。スタートした時は予選のように独走できるかなと思ったけれど、後ろからこられて、3番手まで下がってしまいました。それでも焦らず落ち着いてレースができたと思います。今年の目標はチャンピオンです。
予選ヒートでは2位に2秒以上のマージンを築き決勝ヒートポールを獲得

予選ヒートでは2位に2秒以上のマージンを築き決勝ヒートポールを獲得

2位を獲得のNo16城 優輝選手(EIWA Racing Service)

2位を獲得のNo16城 優輝選手(EIWA Racing Service)

田邊琉揮選手(TAKAGI PLANNING)

田邊琉揮選手(TAKAGI PLANNING)

予選ヒート4位争いを制した佐藤選手

予選ヒート4位争いを制した佐藤選手

ダミーグリッドで精神統一する中井 悠斗選手(Team EMATY)

ダミーグリッドで精神統一する中井 悠斗選手(Team EMATY)

決勝ヒート前のダミーグリッド

決勝ヒート前のダミーグリッド

決勝ヒート前のダミーグリッド2

決勝ヒート前のダミーグリッド2

隊列を組みスタートラインに向かう

隊列を組みスタートラインに向かう

ローリング後27台が一斉にスタートを切った

ローリング後27台が一斉にスタートを切った

中井選手を先頭にメインストレートから1コーナーに向かう

中井選手を先頭にメインストレートから1コーナーに向かう

No15佐藤 佑月樹選手(RT WORLD)

No15佐藤 佑月樹選手(RT WORLD)

3周目にトップに立つ城選手

3周目にトップに立つ城選手

白熱のバトルを繰り返すトップ集団

白熱のバトルを繰り返すトップ集団

中井選手が接戦を制した

中井選手が接戦を制した

優勝 中井選手

優勝 中井選手

2位 城選手

2位 城選手

3位田邊選手

23位田邊選手

表彰式

表彰式

Text: Kazuo MIZUTANI
Photo: Y'sPHOTO (Yoshiaki YOKOTA)

TCR JAPAN SUNDAY

TCRJ-SUN:第1戦オートポリス決勝 予選3位の#5金丸が優勝。ポールの#21篠原はトラブルに泣く

TCRジャパンサンデーシリーズ第1戦の決勝が5月19日、大分県のオートポリスで行われ、予選3位からスタートした#5金丸ユウ(Honda CIVIC TCR)が2周目にトップに立ち、国内レース初優勝をものにした。

第1戦決勝は12時25分より23分+1周で行われた。朝から降り続いていた雨も収まり、コース上はほぼハーフウェットの状態。通常のスタンディングスタートでの戦いとなった。

1コーナーにトップで飛び込んだのはポールシッターの#21篠原拓朗(Audi RS3 LMS)。予選3位の金丸が#18マシュー・ホーソン(Honda CIVIC TCR)をかわして2位に浮上し、篠原を追う。

ところが2周目に入ったところで篠原は2速から3速にシフトアップできないトラブルに見舞われてピットイン、そのままリタイヤとなった。

これでトップに繰り上がった金丸は後続を徐々に引き離し、最後は2位に2.852秒のリードを保ってフィニッシュ。サンデーシリーズ開幕戦を勝利で飾った。これまで海外のカートやフォーミュラカーで戦ってきた金丸。昨年の全日本F3選手権では未勝利に終わっており、これが国内レース初優勝となる。

2位ホーソンの背後には#25松本武士(Volkswagen Golf GTI TCR)や#52密山祥吾(Volkswagen Golf GTI TCR)が迫ってきたが、ホーソンは最後まで2位の座を守りきり、松本が3位表彰台を獲得した。

ジェントルマンクラスは#62塩谷烈州(Honda CIVIC TCR)が#19ヒロボン(Volkswagen Golf GTI TCR)や#72ユーク・タニグチ(Honda CIVIC TCR)らとの接戦を制して優勝、総合順位でも5位に食い込んでみせた。

TCRジャパンシリーズはこのあと、6月22-23日にサタデーシリーズ、サンデーシリーズの第2戦を行う。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI

TCR JAPAN SUNDAY

TCRJ-SUN:第1戦オートポリス決勝結果

SUPER FORMULA Rd.2 -RIJ- (2019/05/19) Final Race Weather:Cloudy Course:Wet
2019 TCR JAPAN SUNDAY Series Round 1 オートポリス 4.674km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTotal_Time
Behind
15金丸 悠Honda CIVIC TCR
TEAM GOH MODELS
1226'32.720
218マシュー・ホーソンHonda CIVIC TCR
KCMG
122.853
325松本 武士Volkswagen Golf GTI TCR
Volkswagen和歌山中央RT with TEAM和歌山
123.199
452密山 祥吾Volkswagen Golf GTI TCR
埼玉トヨペットGreenBrave
123.521
562G1塩谷 烈州Honda CIVIC TCR
TEAM G/MOTION'
123.930
619G2ヒロボンVolkswagen Golf GTI TCR
バースレーシングプロジェクト【BRP】
124.344
772G3ユーク・タニグチHonda CIVIC TCR
KCMG
1215.502
833G4前嶋 秀司ALFA ROMEO GIULIETTA TCR
GO&FUN Squadra Corse
1215.789
923G5YOSHIKIAudi RS3 LMS
N-SPEED
1217.503
1024G6KENJIAudi RS3 LMS
N-SPEED
1218.731
11190G7植田 正幸Audi RS3 LMS
バースレーシングプロジェクト【BRP】
1223.208
1210G8佐藤 潤Volkswagen Golf GTI TCR
Adenau
1225.232
1355G9MototinoALFA ROMEO GIULIETTA TCR
55 MOTO RACING
1225.587
147G10牧野 淳Audi RS3 LMS
NILZZ Racing
1257.245
1521篠原 拓朗Audi RS3 LMS
Hitotsuyama Racing
39Laps
  • Fastest Lap: CarNo.19 ヒロボン(Volkswagen Golf GTI TCR) 2'10.881 (12/12) 128.563km/h

TCR JAPAN SUNDAY

TCRJ-SUN:第1戦オートポリス公式予選結果

SUPER FORMULA Rd.2 -RIJ- (2019/05/19) Qualifying Weather:Rainy Course:Wet
2019 TCR JAPAN SUNDAY Series Round 1 オートポリス 4.674km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
121篠原 拓朗Audi RS3 LMS
Hitotsuyama Racing
2'09.220--130.215
218マシュー・ホーソンHonda CIVIC TCR
KCMG
2'09.244 0.024 0.024130.191
35金丸 悠Honda CIVIC TCR
TEAM GOH MODELS
2'09.307 0.087 0.063130.129
462G1塩谷 烈州Honda CIVIC TCR
TEAM G/MOTION'
2'10.253 1.033 0.946129.183
519G2ヒロボンVolkswagen Golf GTI TCR
バースレーシングプロジェクト【BRP】
2'10.481 1.261 0.228128.957
625松本 武士Volkswagen Golf GTI TCR
Volkswagen和歌山中央RT with TEAM和歌山
2'10.950 1.730 0.469128.496
772G3ユーク・タニグチHonda CIVIC TCR
KCMG
2'11.032 1.812 0.082128.414
852密山 祥吾Volkswagen Golf GTI TCR
埼玉トヨペットGreenBrave
2'11.371 2.151 0.339128.083
933G4前嶋 秀司ALFA ROMEO GIULIETTA TCR
GO&FUN Squadra Corse
2'11.389 2.169 0.018128.066
10190G5植田 正幸Audi RS3 LMS
バースレーシングプロジェクト【BRP】
2'11.758 2.538 0.369127.707
1123G6YOSHIKIAudi RS3 LMS
N-SPEED
2'12.190 2.970 0.432127.290
1224G7KENJIAudi RS3 LMS
N-SPEED
2'12.914 3.694 0.724126.596
1310G8佐藤 潤Volkswagen Golf GTI TCR
Adenau
2'13.670 4.450 0.756125.880
1455G9MototinoALFA ROMEO GIULIETTA TCR
55 MOTO RACING
2'13.787 4.567 0.117125.770
157G10牧野 淳Audi RS3 LMS
NILZZ Racing
2'15.184 5.964 1.397124.470

TCR JAPAN SATURDAY

TCR-SAT:第1戦オートポリス決勝 記念すべき開幕戦は両クラスともKCMGが制す

今季からスタートするTCRジャパン サタデーシリーズの第1戦決勝が5月18日、大分県のオートポリスで行われ、ポールポジションからスタートした#18マシュー・ホーソン(Honda CIVIC TCR)が最初のウィナーとなった。ジェントルマンクラスも#72ユーク・タニグチ(Honda CIVIC TCR)が勝ち、KCMGが両クラスを制する結果となった。

第1戦決勝は午後4時30分より23分+1周で行われた。すでに雨は小降りになっていたが、強風のためセーフティーカースタートとなり、3周目から追い越し可能となった。

ホールショットはポールの#18ホーソン。しかし予選2位の#21篠原拓朗(Audi RS3 LMS)も負けじと食い下がり、5周目には0.697秒差、6周目には0.667秒差にまで迫る。さらにその後方から急遽参戦の決まった#5金丸ユウ(Honda CIVIC TCR)も接近。3台が等間隔の接近戦を最後まで繰り広げたが、篠原、金丸とも今一歩決め手を欠き、ホーソンが最後までトップの座を守りきってチェッカーを受けた。

ジェントルマンクラスは#24KENJI(Audi RS3 LMS)と#62塩谷烈州(Honda CIVIC TCR)がリスタート直後の1コーナーで接触、その後は徐々に順位を落としていくことに。代わって#72タニグチが8周目にトップに立ってそのままフィニッシュ。2位に#23YOSHIKI(Audi RS3 LMS)、3位には#19ヒロボン(Volkswagen Golf GTI TCR)が入った。

TCRジャパンシリーズは明日、サンデーシリーズ第1戦の予選、決勝を行う。今大会はサタデー、サンデー両シリーズとも同じドライバーが出走することになった。公式予選は朝8時10分より20分間で、決勝は午後0時25分より23分+1周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

TCR JAPAN SATURDAY

TCRJ-SAT:第1戦オートポリス決勝結果

SUPER FORMULA Rd.2 -RIJ- (2019/05/18) Final Race Weather:Cloudy Course:Wet
2019 TCR JAPAN SATURDAY Series Round 1 オートポリス 4.674km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTotal_Time
Behind
118マシュー・ホーソンHonda CIVIC TCR
KCMG
1126'46.827
221篠原 拓朗Audi RS3 LMS
Hitotsuyama Racing
111.070
35金丸 悠Honda CIVIC TCR
TEAM GOH MODELS
111.357
452密山 祥吾Volkswagen Golf GTI TCR
埼玉トヨペットGreenBrave
117.336
525松本 武士Volkswagen Golf GTI TCR
Volkswagen和歌山中央RT with TEAM和歌山
1112.258
672G1ユーク・タニグチHonda CIVIC TCR
KCMG
1118.671
723G2YOSHIKIAudi RS3 LMS
N-SPEED
1123.182
819G3ヒロボンVolkswagen Golf GTI TCR
バースレーシングプロジェクト【BRP】
1123.436
9190G5植田 正幸Audi RS3 LMS
バースレーシングプロジェクト【BRP】
1131.851
1062G6塩谷 烈州Honda CIVIC TCR
TEAM G/MOTION'
1133.327
1155G7MototinoALFA ROMEO GIULIETTA TCR
55 MOTO RACING
1135.755
1210G8佐藤 潤Volkswagen Golf GTI TCR
Adenau
1155.397
13*24G4KENJIAudi RS3 LMS
N-SPEED
1159.606
147G9牧野 淳Audi RS3 LMS
NILZZ Racing
111'37.804
-33G-前嶋 秀司ALFA ROMEO GIULIETTA TCR
GO&FUN Squadra Corse
011Laps
  • Fastest Lap: CarNo.18 マシュー・ホーソン(Honda CIVIC TCR) 2'10.224 (3/11) 129.211km/h
  • CarNo.24は、TCRジャパンシリーズ2019競技規則第9条9-1.違反(危険なドライブ行為)により、競技結果に30秒を加算した。

TCR JAPAN SATURDAY

TCRJ-SAT:サタデーシリーズ第1戦公式予選 ポールポジションは#18ホーソン(ホンダシビック)

今季注目の国内外のツーリングカーによるスプリントレース、TCRジャパンシリーズが5月18日、大分県のオートポリスで遂に開幕!!サタデーシリーズ第1戦の公式予選は#18マシュー・ホーソン(Honda CIVIC TCR)が2位以下をコンマ4秒以上引き離してポールポジションを獲得した。

開幕ラウンドにエントリーしたのは16台。ホンダシビック、フォルクスワーゲンゴルフ、アウディRS3、アルファロメオジュリエッタの4車種が参戦してきた。そのうち#22ポール・イップ(Honda CIVIC TCR)はリタイヤとなり、15台が午後1時5分からの公式予選に参加した。コースはウェット。滑りやすい路面でコースオフが続出。開始5分で早くも赤旗中断となる荒れた展開となった。

そうした中、最初にトップタイムを叩き出したのはFIA-F4などでも活躍する#21篠原拓朗(Audi RS3 LMS)で2’11.287。篠原はその後2’11.050までタイムを縮めたが、チェッカーフラッグが提示された直後に#18ホーソンが2’10.625というダントツの速さでトップに躍り出た。ホーソンは過去に全日本F3やアジアンルマンなどでも活躍する実力者だ。2位の篠原に続いて3位には昨年まで全日本F3を戦っていた#5金丸ユウ(Honda CIVIC TCR)がつけた。

サタデーシリーズ第1戦決勝はこのあと午後4時30分より23分+1周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

TCR JAPAN SATURDAY

TCRJ-SAT:第1戦オートポリス公式予選結果

SUPER FORMULA Rd.2 -RIJ- (2019/05/18) Qualifying Weather:Rainy Course:Wet
2019 TCR JAPAN SATURDAY Series Round 1 オートポリス 4.674km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
118マシュー・ホーソンHonda CIVIC TCR
KCMG
2'10.625--128.815
221篠原 拓朗Audi RS3 LMS
Hitotsuyama Racing
2'11.050 0.425 0.425128.397
35金丸 悠Honda CIVIC TCR
TEAM GOH MODELS
2'11.273 0.648 0.223128.179
452密山 祥吾Volkswagen Golf GTI TCR
埼玉トヨペットGreenBrave
2'11.601 0.976 0.328127.859
525松本 武士Volkswagen Golf GTI TCR
Volkswagen和歌山中央RT with TEAM和歌山
2'11.898 1.273 0.297127.571
624G1KENJIAudi RS3 LMS
N-SPEED
2'12.185 1.560 0.287127.294
762G2塩谷 烈州Honda CIVIC TCR
TEAM G/MOTION'
2'12.353 1.728 0.168127.133
872G3ユーク・タニグチHonda CIVIC TCR
KCMG
2'12.451 1.826 0.098127.039
923G4YOSHIKIAudi RS3 LMS
N-SPEED
2'12.728 2.103 0.277126.774
1033G5前嶋 秀司ALFA ROMEO GIULIETTA TCR
GO&FUN Squadra Corse
2'12.752 2.127 0.024126.751
1119G6ヒロボンVolkswagen Golf GTI TCR
バースレーシングプロジェクト【BRP】
2'14.254 3.629 1.502125.333
12190G7植田 正幸Audi RS3 LMS
バースレーシングプロジェクト【BRP】
2'15.165 4.540 0.911124.488
1355G8MototinoALFA ROMEO GIULIETTA TCR
55 MOTO RACING
2'19.629 9.004 4.464120.508
---- 以上基準タイム(117% - 2'19.768 / 2'21.437(G))予選通過 ----
-10G-佐藤 潤Volkswagen Golf GTI TCR
Adenau
2'26.48715.862 6.858114.866
-7G-牧野 淳Audi RS3 LMS
NILZZ Racing
2'30.22419.599 3.737112.009
-22G-ポール・イップHonda CIVIC TCR
KCMG
no time---

OK

OK:第1戦は井本が大逆転! 第2戦は佐々木が盤石のレースで優勝

2019年4月27~28日/三重県・鈴鹿サーキット国際南コース/うすぐもり(ドライ)
エントリー30台 参加30台

 国内カートレースの最高峰、オートバックス全日本カート選手権OKクラス。その2019シリーズが4月最後の週末に開幕を迎えた。レースシステムは今季も1大会2レース制。全5大会・10戦による選手権だ。ツバメが舞う季節だというのに、鈴鹿サーキットは大会両日とも予想外の冷え込みに見舞われている。そしてふたつのレースは、“想定外”が相次ぐ展開となった。

【第1戦】井本が“全車抜き”で初優勝、ダンロップに勝利をもたらす

 今季のOKクラスは2018年のチャンピオン佐藤蓮と同シリーズ3位の名取鉄平が抜け、それと入れ替わりに10名のルーキーが加入、そのうち4名が14歳というフレッシュな顔ぶれだ。そして大会初日のクオリファイングプラクティスは、新時代到来を予感させる結果となった。コースレコードを更新してトップとなったのは、2年目の古谷悠河(TONYKART RACING TEAM JAPAN)。2番手はルーキーの渡会太一(Drago Corse)。3・4番手にも2年目の山田杯利(Team EMATY)とルーキーの佐藤凌音(INTREPID JAPAN CORSE)が続いた。王座奪還に意欲を燃やすスーパーGTドライバー佐々木大樹(TONYKART RACING TEAM JAPAN)は10番手だ。

 タイヤウォーズの面から見ると、ブリヂストン勢がトップ10を占拠して下馬評通りの速さを実証。ダンロップ勢は、古谷と約0.5差で11番手の井本大雅(TAKAGI PLANNING)がトップ。一方、昨年に佐藤蓮のドライブでチャンピオンタイヤとなったヨコハマ勢は、三村壮太郎(Croc Promotion)の19番手が最上位、今季からヨコハマ勢に加入した野中誠太(ADVAN HIROTEX)は27番手と、低気温に苦戦している。

 クオリファイングプラクティスに続いて行なわれた第1戦の予選ヒートでは、実績のあるドライバーが浮上。5番グリッドの高橋悠之(TONYKART RACING TEAM JAPAN)が3周で先頭に立ち、そのままゴールして決勝のポールを獲得した。2番手は山田。昨年の最終戦にデビューした“準ルーキー”の伊藤琢磨(FA-KART RT)が13番グリッドから10台を抜いて3番手に。佐々木も5番手まで浮上してきた。対して古谷は7番手、佐藤は13番手と順位を下げた。

 一夜明けて大会2日目、前日よりやや寒さが治まったサーキットで、24周の決勝が始まった。先頭の座を争うマシンの群れは、高橋、山田、佐々木とラップリーダーを入れ替えながら、大きな塊のまま周回を重ねていく。残り10周になると、その中から佐々木と山田が抜け出した。だが、第1戦は佐々木と山田のマッチレースとはならなかった。ハイペースで追い上げを続ける1台のマシンが、ふたりに急接近してきたのだ。それは、予選でローリング中にトラブルに見舞われDNSとなった井本だ。

 決勝で最後尾グリッド埋没と引き換えにほぼ新品のタイヤを履くこととなった井本は、20周目に3番手へ上がると、一気に佐々木と山田を捕捉。山田が21周目にトップを奪うと、井本はその翌周に佐々木を、さらに残り2周で山田を抜き去ってトップに躍り出た。山田は続いて佐々木と高橋にも先行を許してしまう。ラスト2周で後続を突き離した井本は、チェッカーを受けると右拳を高々と挙げ、感極まった様子で天を仰いだ。OKクラス3年目での初優勝は、ライバル全車を抜き去り、劣勢かと思われたダンロップにドライで1年7カ月ぶりの勝利をもたらす快挙だった。

 2位は佐々木。3番手でゴールした高橋はコリドー違反でペナルティを課されて6位に降格。代わって最終ラップに山田をパスした大草りく(nutec.LCT brioly)が3位となって、ルーキー勢の表彰台一番乗りに。初勝利を確信して決勝に臨んだ山田は、4位の結果に茫然自失の表情だった。

佐々木大樹選手(TONYKART RACING TEAM JAPAN)

佐々木大樹選手(TONYKART RACING TEAM JAPAN)

OKクラス第1戦決勝ヒートスタート前

OKクラス第1戦決勝ヒートスタート前

2019年OKクラス開幕戦のスタートが切られた

2019年OKクラス開幕戦のスタートが切られた

OKクラス参戦2年目の山田杯利選手(Team EMATY)がレースを引っ張る

OKクラス参戦2年目の山田杯利選手(Team EMATY)がレースを引っ張る

予選ヒートリタイアのため最後尾スタートとなった井本大雅選手(TAKAGI PLANNING)

予選ヒートリタイアのため最後尾スタートとなった井本大雅選手(TAKAGI PLANNING)

決勝ヒート残り2周でトップに立ち初優勝のチェッカーと受ける井本大雅選手

決勝ヒート残り2周でトップに立ち初優勝のチェッカーと受ける井本大雅選手

初優勝の喜びを高木代表と分かち合う

初優勝の喜びを高木代表と分かち合う

コースレコードを更新してT.Tトップとなった2年目の古谷悠河選手(TONYKART RACING TEAM JAPAN)

コースレコードを更新してT.Tトップとなった2年目の古谷悠河選手(TONYKART RACING TEAM JAPAN)

OKクラス第1戦表彰式 (1)

OKクラス第1戦表彰式 (1)

OKクラス第1戦表彰式 (2)

OKクラス第1戦表彰式 (2)


【第2戦】予選でまさかのハプニング! 佐々木が貫禄の走りでウィナーに

 第2戦の予選は、2番グリッドの渡会がスタート直後にスピン。ポールの古谷も大きく順位を下げ、2列目の山田と佐藤が1周目から抜け出す展開となった。佐藤は3周目に山田の前へ出ると、山田からのプレッシャーに耐えながら周回を重ね、トップのまま最終ラップを迎えた。FP-Jrクラスから飛び級でOKに上がってきた新鋭の決勝ポール獲得の瞬間に、場内の視線が注がれる。その直後……。

 3コーナーを立ち上がりS字区間に入ったところで、佐藤のエンジンがいきなり息絶え、そこに山田が激突。14歳のルーキーの決勝ポール獲得も、絶好調の山田の初優勝も、この瞬間に夢と消えた。代わってトップでゴールしたのは、2年生の森山冬星(TEAM WOLF)。2~4番手に高橋、佐々木、宮下源都(TONYKART RACING TEAM JAPAN)とトニー・ワークス勢が続き、伊藤が5番手、冨田自然(Birel ART RAGNO Racing)が6番手で予選をまとめた。

 決勝は、オープニングラップで森山が順位を下げ、替わって伊藤が4台抜きでトップに浮上、これに佐々木と高橋が続いた。2周目、佐々木と高橋が相次いで伊藤をパス。ここから佐々木と高橋は阿吽の呼吸のタンデム走行で3番手以下を引き離していく。やがて先頭集団2台と3番手以降のギャップは1秒以上に。レースは佐々木と高橋の一騎討ちだ。

 高橋は後半勝負を目論み、佐々木の後を追う。だが、レースが折り返し点を過ぎると、佐々木が高橋との間隔をじわじわと広げ始めた。劣勢に耐えながらこの大会を戦ってきた佐々木は、シャシーを第1戦と違うものに替える判断が当たり、さらに決勝を前に下がった気温がタイヤにもマッチして、ようやく本来の調子を取り戻したのだ。残り8周、ふたりの差は1秒以上に拡大。勝負あった。ゴールの少し前にやっと“セーブモード”に切り替えた佐々木は、チェッカーを受けるとマシンの鼻先をピットウォールの方に向け、待ち受けるチームメイトに右手を振り上げて勝利を宣言した。

 逆転優勝こそならなかったものの、高橋も2位獲得で安堵の表情をのぞかせた。3位には予選DNSで28番グリッドに沈んだ皆木駿輔(Croc Promotion)が入り、またもダンロップ勢が表彰台の一角に。第1戦のウィナー井本は17番グリッドから4位まで追い上げ、今回も上位フィニッシュに成功。木内秀柾(Birel ART RAGNO Racing)が4ポジションアップで5位に入賞し、ルーキー勢の最上位となった。

OKクラス第2戦オープニングラップでトップに立ったルーキーの伊藤琢磨選手(FA-KART RT)

OKクラス第2戦オープニングラップでトップに立ったルーキーの伊藤琢磨選手(FA-KART RT)

佐々木大樹選手と高橋悠之選手が3位以下を大きく引き離していく(TONYKART RACING TEAM JAPAN)

佐々木大樹選手と高橋悠之選手が3位以下を大きく引き離していく(TONYKART RACING TEAM JAPAN)

3位には皆木駿輔選手が入った(Croc Promotion)

3位には皆木駿輔選手が入った(Croc Promotion)

OKクラス第2戦をぶっちぎりで制した佐々木大樹選手

OKクラス第2戦をぶっちぎりで制した佐々木大樹選手

チームと喜びを分かち合う

チームと喜びを分かち合う

ワンツーフィニッシュを飾ったTONYKART RACING TEAM JAPAN

ワンツーフィニッシュを飾ったTONYKART RACING TEAM JAPAN

OKクラス第2戦表彰式(1)

OKクラス第2戦表彰式(1)

OKクラス第2戦表彰式(2)

OKクラス第2戦表彰式(2)

OKクラス第2戦表彰式(3)

OKクラス第2戦表彰式(3)

第1戦優勝・井本大雅のコメント
 最後の最後まで勝てる手応えはありませんでした。トップの2台に追い付いてからは、ちょっとビビりながら抜きに行ったんですが、うまく前に出られました。予選を走れなかったのが心残りだけれど、勝ててうれしいです。
第2戦優勝・佐々木大樹のコメント
 決勝は同じブリヂストン・ユーザーの中で速かった人たちが前の方にいなくて、いい展開になりました。天候のせいで思うようにテストができなかったけれど、最終的にブッチ切って優勝できてよかったと思います。
Text: Kazuo MIZUTANI
Photo: Y's PHOTO(Yoshiaki YOKOTA)
Y's PHOTO(Chiaki NUKUI)

SUPER FORMULA

SF:第1戦鈴鹿フォトギャラリー

占有走行: トリスタン・シャルパンティエ(REAL RACING) 占有走行: JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19 占有走行: 山下健太(KONDO RACING) 占有走行: 国本雄資(KONDO RACING)
占有走行: 山本尚貴(DOCOMO DANDELION M1S SF19) 占有走行: ピットロード先頭に並ぶKONDO RACINGの2台 占有走行: ダニエル・ティクトゥム(TEAM MUGEN SF19) 占有走行: 野尻智紀(TEAM MUGEN SF19)
占有走行: 坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19) 占有走行: ニック・キャシディ(VANTELIN KOWA TOM’S SF19) 占有走行: ダニエル・ティクトゥム(TEAM MUGEN) 占有走行: 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
占有走行: 山本尚貴(DOCOMO DANDELION M1S SF19) 占有走行: 大嶋和也(UOMO SUNOCO SF19) 占有走行: 野尻智紀(TEAM MUGEN SF19) 占有走行: アーテム・マルケロフ(UOMO SUNOCO SF19)
占有走行: 山本尚貴(DOCOMO DANDELION M1S SF19) 占有走行: ニック・キャシディ(VANTELIN KOWA TOM’S SF19) 占有走行: TEAM MUGEN SF19 占有走行: 坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
占有走行: ピット出口に並ぶSF19 占有走行: ピットロードを走行するSF19 占有走行: 大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS) 占有走行: 福住仁嶺(DOCOMO DANDELION M5Y SF19)
占有走行: 中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM’S SF19) 占有走行: 野尻智紀(TEAM MUGEN SF19) 占有走行: 中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM’S SF19) 占有走行: ルーカス・アウアー(Red Bull SF19)
占有走行: アーテム・マルケロフ(UOMO SUNOCO SF19) 占有走行: 坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19) 占有走行: ルーカス・アウアー(B-Max Racing with motopark) 占有走行: 本山哲監督(B-Max Racing with motopark)
占有走行: 山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING) 占有走行: ダニエル・ティクトゥム(TEAM MUGEN SF19) 占有走行: TEAM MUGEN SF19 占有走行: 打ち合わせ? B-Max Racing with motopark
占有走行: ルーカス・アウアー(B-Max Racing with motopark) フリー走行1回目: 福住仁嶺(DOCOMO DANDELION M5Y SF19) フリー走行1回目: ルーカス・アウアー(Red Bull SF19) フリー走行1回目: 山本尚貴(DOCOMO DANDELION M1S SF19)
フリー走行1回目: アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING SF19) フリー走行1回目: トリスタン・シャルパンティエ(REAL SF19) フリー走行1回目: 大嶋和也(UOMO SUNOCO SF19) フリー走行1回目: 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19)
フリー走行1回目: ハリソン・ニューウェイ(GOLDEX TAIROKU RACING SF19) フリー走行1回目: 小林可夢偉(KCMG Elyse SF19) フリー走行1回目: 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19) フリー走行1回目: アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING SF19)
フリー走行1回目: 快晴の下疾走するSFマシン フリー走行1回目: トリスタン・シャルパンティエ(REAL SF19) フリー走行1回目: 小林可夢偉(KCMG Elyse SF19) フリー走行1回目: アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING SF19)
フリー走行1回目: 山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING) ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン
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ピットウォーク: ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S) ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン
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ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: 山下健太と国本雄資(KONDO RACING) ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン
ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: 石浦宏明と坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン
ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン
ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: 全日本F3選手権に参戦するシャルル・ミレッシ(YTB by Carlin) ピットウォーク: 大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)
ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: 全日本F3選手権に参戦する大津弘樹と三浦愛(THREEBOND) ピットウォーク: SF19のコックピットに収まる子ども 公式予選: 本山哲監督(B-Max Racing with motopark)
公式予選: アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING) 公式予選: 山下健太(KONDO RACING) 公式予選: 国本雄資(KONDO RACING) 公式予選: 坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19)
公式予選: ダニエル・ティクトゥム(TEAM MUGEN SF19) 公式予選: 山本尚貴(DOCOMO DANDELION M1S SF19) 公式予選: 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19) 公式予選: 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19)
公式予選: クラッシュした坪井翔のJMS P.MU/CERUMO・INGING SF19 公式予選: アーテム・マルケロフ(UOMO SUNOCO SF19) 公式予選: 野尻智紀(TEAM MUGEN SF19) 公式予選: ハリソン・ニューウェイ(GOLDEX TAIROKU RACING SF19)
公式予選: ニック・キャシディ(VANTELIN KOWA TOM’S SF19) 公式予選: 牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING SF19) 公式予選: 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19) 公式予選: アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING SF19)
公式予選: 牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING SF19) 公式予選: 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19) 公式予選: 野尻智紀(TEAM MUGEN SF19) 公式予選: 小林可夢偉(KCMG Elyse SF19)
公式予選: 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19) 公式予選: 山本尚貴(DOCOMO DANDELION M1S SF19) 公式予選: 山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING) 公式予選: 中嶋悟監督(TCS NAKAJIMA RACING)
公式予選: 予選2位・アレックス・パロウ、中嶋悟監督、PP・牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING) 公式予選: 予選2位・アレックス・パロウ、中嶋悟監督、PP・牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING) キッズピットウォーク: レースクイーン キッズピットウォーク: レースクイーン
キッズピットウォーク: レースクイーン キッズピットウォーク: レースクイーン キッズピットウォーク: レースクイーン キッズピットウォーク: レースクイーンとファンの子ども
キッズピットウォーク: レースクイーンとファンの子ども キッズピットウォーク: レースクイーン キッズピットウォーク: レースクイーンとファンの子ども キッズピットウォーク: レースクイーン
キッズピットウォーク: レースクイーン キッズピットウォーク: バイクにまたがるファンの子ども キッズピットウォーク: 山下健太と国本雄資(KONDO RACING) キッズピットウォーク: 野尻智紀とダニエル・ティクトゥム(TEAM MUGEN)
キッズピットウォーク: 野尻智紀とダニエル・ティクトゥム(TEAM MUGEN) キッズピットウォーク: 野尻智紀、ダニエル・ティクトゥム(TEAM MUGEN)とファンの子ども キッズピットウォーク: レースクイーン
キッズピットウォーク: 山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING) フリー走行2回目: ニック・キャシディ(VANTELIN KOWA TOM’S SF19) フリー走行2回目: 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19) フリー走行2回目: 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19)
フリー走行2回目: トリスタン・シャルパンティエ(REAL SF19) フリー走行2回目: 野尻智紀(TEAM MUGEN SF19) フリー走行2回目: 中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM’S SF19) フリー走行2回目: トリスタン・シャルパンティエ(REAL SF19)
出場全ドライバーの集合写真 ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン
ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン
ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン
ピットウォーク: 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL) ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン
ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン
ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン
ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン
ピットウォーク: レースクイーン スタート進行: ルーカス・アウアー(B-Max Racing with motopark) スタート進行: 本山哲監督(B-Max Racing with motopark) スタート進行: 山本尚貴(DOCOMO DANDELION M1S SF19)
スタート進行: 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19) スタート進行: 坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19) スタート進行: 山下健太(ORIENTALBIO KONDO SF19) スタート進行: 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
スタート進行: 山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING) スタート進行: 牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING) スタート進行: ダラーラのロードカー、ダラーラ・ストラダーレ スタート進行: ダラーラのロードカー、ダラーラ・ストラダーレ
決勝レース: まもなくフォーメーションラップが始まる 決勝レース: 43周のレースがスタートした 決勝レース: タイヤをロックさせる福住仁嶺(DOCOMO DANDELION M5Y SF19) 決勝レース: 青空のもと1コーナーから2コーナーへ
決勝レース: 序盤レースをリードする牧野任祐とアレックス・パロウのナカジマレーシングコンビ 決勝レース: 山下健太(ORIENTALBIO KONDO SF19) 決勝レース: 山本尚貴(DOCOMO DANDELION M1S SF19) 決勝レース: このレースはセーフティーカーが4度も導入された
決勝レース: ニック・キャシディ(VANTELIN KOWA TOM’S SF19) 決勝レース: ニック・キャシディ(VANTELIN KOWA TOM’S SF19) 決勝レース: 坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19) 決勝レース: 小林可夢偉(KCMG Elyse SF19)
決勝レース: 再びセーフティーカーが導入された 決勝レース: 青空のもと逆バンクからダンロップコーナーへ 決勝レース: ダニエル・ティクトゥム(TEAM MUGEN SF19) 決勝レース: 山本尚貴(DOCOMO DANDELION M1S SF19)
決勝レース: またまたセーフティーカーが導入された 決勝レース: 回収される牧野任祐のTCS NAKAJIMA RACING SF19 決勝レース: 回収される牧野任祐のTCS NAKAJIMA RACING SF19 決勝レース: 大嶋和也(UOMO SUNOCO SF19)
決勝レース: 野尻智紀(TEAM MUGEN SF19) 決勝レース: ニック・キャシディ(VANTELIN KOWA TOM’S SF19) 決勝レース: 野尻智紀(TEAM MUGEN SF19) 決勝レース: 優勝したニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)
決勝レース: 優勝したニック・キャシディと抱き合う小林可夢偉 決勝レース: 優勝したニック・キャシディと舘信秀監督(VANTELIN TEAM TOM’S) 決勝レース: 2位に入った山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING) 表彰式: 左から2位・山本尚貴、優勝・ニック・キャシディ、舘信秀監督、3位・山下健太
表彰式: シャンパンファイトを終えて健闘をたたえ合うドライバー 決勝フォトセッション: 左から2位・山本尚貴、舘信秀監督、優勝・ニック・キャシディ、3位・山下健太
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:第1戦岡山 悪天候の中クラッシュで開幕戦を終了、次戦にリベンジを誓う (Arnage)

 チーム結成7年目となるARNAGE RACINGは、加納政樹選手、山下亮生選手をドライバー陣に迎え、昨年に続きMercedes AMG GT3で2019年のSUPER GTに挑むことになった。

April 13th Qualifying Day
曇り/ドライ 気温:16℃ 路面温度:25℃ 入場者:11,000人

 開幕戦となる岡山GT300kmレースは4月13〜14日に岡山国際サーキットで開催された。

 予選の行われる土曜日は天候に恵まれ、午前中の公式練習では加納、山下両選手がマシンのフィーリングを確かめ、チームはメニューを順調にこなしてレースに向けてのセッティングを行った。(ベストラップは37Lap目に山下選手が出した1'27.647)

 午後の予選ではA、B二組に分かれて10分間のQ1が行われ、山下選手がQ2進出を目指してアタック、1'27.159をマークしたが惜しくも12位で終了。Q2に進むことは叶わず、ARNAGE RACINGは翌日の決勝を24番手から追い上げることになった。

April 14th Race Day
雨/ウェット 気温:12℃→14℃ / 路面温度:14℃→14℃ 入場者:17,400人

 決勝の行われる日曜日は、ウォームアップ走行開始の頃から雨となった。

 初戦のスタートドライバーを任されたのは山下選手。雨雲レーダーを頼りに、チームはタイヤチョイスを雨が弱まる方向に賭けた。降りしきる雨の中、セーフティーカーに先導されて始まった岡山300kmレースだったが、序盤からクラッシュが相次ぐ。24番手からスタートした山下選手も11Lap目にコースアウトして26位まで順位を落としてしまう。雨の弱まる気配はなく、度々導入されるセーフティーカーのためにピットレーンがクローズされて、チームはコンディションに合ったタイヤに交換するタイミングを掴むことができない。23Lap目、4度目のセーフティーカー導入中に山下選手はモスS付近でコース上の雨に乗ってしまい、コントロールを失ってスピン、クラッシュしてレースを終了した。

 その後レースは31Lap目に再び赤旗中断となり、30Lapを以ってレース終了となった。辛うじて規定周回数をクリアしたARNAGE RACINGは、リタイヤを免れ完走ポイントは獲得したものの、痛みの残る開幕戦となった。

 応援してくださった皆さまには深く感謝しますとともに、今シーズンも変わらぬ応援を賜りますようお願い申し上げます。

 なお、山下選手はクラッシュ直後にメディカルの処置を受けましたが、身体に異常はなく、その後も変わりなく過ごしております。ご心配をおかけしたことをお詫び申し上げますと共に、御心をお寄せ頂いた皆様には、深く感謝いたします。

 次戦富士ラウンドは5月3日~4日に富士スピードウェイにて開催されます。引き続き応援のほど宜しくお願いいたします。

Arnage Racing 2019 SUPER GT Race report

SUPER FORMULA

SF:第1戦鈴鹿決勝会見 「粘ったらポイントくらい稼ぐだろうというぐらいの気持ちでしたので、とても優勝するとは思ってもいませんでした」(舘信秀監督)

決勝フォトセッション: トップ3のドライバーと優勝チーム監督

第1戦優勝 #37ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)
決勝記者会見: 優勝したニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S) 最高です。スーパーフォーミュラはレベルの高いレースなので、そこで優勝するのはいつだって最高の気分です。去年とはタイヤが変わって、ミディアムがよりハード寄りになったので、ヒートアップが早くなりました。このタイヤとの付き合い方はこれから考えないとと思いますし、走ることによってクルマの開発を見直す必要が出てくるかもしれませんね。オーバーテイクシステムが変わって、お互いにいつ使うかがわかりやすくなりました。まるで相手と会話しているような感じになっていますね。今回勝てたのはもちろん運がよかった側面もありますけど、それだけじゃなく、レースの流れを読んでセッティングなどを進めていったのが上手くいったのも大きかったです。チームのコミュニケーションはバッチリです。
第1戦決勝2位 #1山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
決勝記者会見: 2位の山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING) レースが荒れすぎて、全容が見えていないので、多くを語ることは難しいんですけども、チームを移籍してダンデライアンとの初めてのレースで、こうして予選から順位を上げて、荒れたレースでしっかりとこの順番で帰ってこられたということは、何よりも大きい収穫だと思いますし、このポジションに押し上げてくれたチームのみなさんに本当に感謝しています。またこの荒れたレースで戦略がハマったとはいえ、トップに出てからスピードを見せていたニックと、こういう荒れたレースで優勝するということはトムスさんの力だと思うますし、見習うべき姿だなと思いました。非常にいい滑り出しを切る事ができましたので、気を引き締めてこのままチャンピオンを目指して頑張りたいと思います。
第1戦決勝3位 #3山下健太(KONDO RACING)
決勝記者会見: 3位の山下健太(KONDO RACING) SF19での初めてのレースで、僕的にはテストで非常にいい感じで走れていたので、正直予選はもうちょい前に行けると思っていましたが、やっぱりそんなに甘くなくて6位からのスタートになりました。決勝も思ったよりよくなく、ミディアムでスタートしてソフトのクルマにどんどん抜かれていきましたが、SCが入るタイミングでうまくピットに入れたので、なんとか順位どおりでピットアウトでき、そこからはソフトを履いてミディアム勢を抜いて3位になる事ができました。終わってみると、前の二人は去年と同じだったので、やっぱり強いな、という感じです。でもまだ6戦あるので、勝てるように頑張ります。
第1戦優勝チーム監督 舘信秀(VANTELIN TEAM TOM’S)
決勝記者会見: 優勝チーム監督の館信秀氏(VANTELIN TEAM TOM’S) 本当に久しぶりに表彰台に乗れたなって感じです。今回もフリー走行からイマイチセットアップが決まらなくて、あまりいい雰囲気ではなかったんです。フリー走行中は中嶋一貴のほうが調子良かったので、ニックには悪いけど期待値は一貴のほうが高かったんですが、予選で不幸にもクラッシュに巻き込まれてしまいまして、両方とも中団と最後尾からのスタートということになってしまいました。正直言って粘ったらポイントくらい稼ぐだろうというぐらいの気持ちでしたので、とても優勝するとは思ってもいませんでした。たまたま良いタイミングでピットに入って、ニックが最後までいい走りをしたから優勝できたんだと思います。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

SF:第1戦鈴鹿決勝 大荒れのレースを制したのは予選12位の#37キャシディ!PP牧野はトラブルに泣く

2019全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦「NGKスパークプラグ 鈴鹿2&4レース」の決勝が4月21日、三重県の鈴鹿サーキットで行われた。レースは4度のセーフティーカーランが入る大荒れの展開となったが、予選12位からスタートした#37ニック・キャシディ(VANTELIN KOWA TOM’S SF19)が着実に順位を上げてトップに浮上、見事今季初勝利をものにした。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:予選日23,000人/決勝日35,000人)

43周の決勝がスタートした

序盤ナカジマレーシングの牧野任祐とアレックス・パロウが1-2体制を築く

レースは4度もセーフティーカーが入る荒れた展開となった

ファイナルラップ前にピット作業を行う小林可夢偉(KCMG Elyse SF19)

優勝はニック・キャシディ(VANTELIN KOWA TOM’S SF19)

決勝2位は山本尚貴(DOCOMO DANDELION M1S SF19)

決勝3位は山下健太(ORIENTALBIO KONDO SF19)

優勝したニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)

表彰式で歓喜のニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)

表彰式

第1戦決勝は午後2時より43周で行われた。ポールポジションの#65牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING SF19)と予選2位の#64アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING SF19)はソフトタイヤ、2列目の#1山本尚貴(DOCOMO DANDELION M1S SF19)と#5福住仁嶺(DOCOMO DANDELION M5Y SF19)はミディアムタイヤ、とチームごとに戦略の分かれる予想の難しい序盤となった。

ホールショットを奪ったのはポールの牧野。山本が2位にポジションを上げて1コーナーに飛び込む。予選2位のパロウは#19関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19)の追撃を退けてなんとか3位を死守すると、2周目の1コーナーでオーバーテイクシステムを使いながら大外から山本をパス、2位を奪い返した。ミディアムタイヤの山本は序盤ペースが上がらず、3周目の130Rでは関口、4周目の1コーナーでは#20平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19)の先行をも許してしまい、5位に後退してしまった。

ところが5周目。2位を走行していたパロウにスタート手順違反(全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第31条4-4))によるドライビングスルーペナルティの裁定が下る。これによりパロウは8周終わりにピットに向かい、大きく順位を落とすことになった。

するとその直後、130Rで平川がホイールトラブルによりコース脇にストップ。さらに#17トリスタン・シャルパンティエ(REAL SF19)もその手前でクラッシュしたため、この日最初のセーフティーカーが導入される。これを見てトップの牧野を始め多くのドライバーがピットイン。給油とタイヤ交換を行なってコースに戻っていった。しかし#18小林可夢偉(KCMG Elyse SF19)、#4国本雄資(ORIENTALBIO KONDO SF19)そしてペナルティを消化したばかりのパロウはコースにとどまることを選択。また既に6周目にミディアムからソフトにタイヤ交換を済ませていたキャシディもこの恩恵に預かって5位にジャンプアップすることに成功した。

レースは12周目に追い越し可能となった。ステイアウトでトップに繰り上がった小林が後続を大きく引き離して1コーナーに飛び込むと、その後方ではソフトタイヤのキャシディがミディアムタイヤに替えたばかりの牧野と、ミディアムでコースにとどまっていた国本を立て続けにパス、一気に3位に浮上した。牧野は山本にもポジションを奪われて6位に後退、13周目に国本をパスしたものの、ソフトタイヤの上位陣にはついていくのが精一杯の状況となる。

すると15周目。今度はデグナーで#36中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM’S SF19)と中嶋をインから抜こうとした#51ハリソン・ニューウェイ(GOLDEX TAIROKU RACING SF19)が接触。揃ってグラベルの餌食となったため2度目のSCが入ることに。ここでも小林は動かず、トップのまま隊列を率いる。レースは17周目から追い越し可能となったが、1コーナーで小林に並びかけたパロウがS字コーナーでスローダウン。ホイールトラブルによりダンロップコーナー先でストップしたため3度目のSCが入ることになった。これにより順位は#18小林、#37キャシディ、1山本、65牧野の順に。

SCは21周終わりでピットイン、22周目から追い越し可能となったが、ここで#3山下健太(ORIENTALBIO KONDO SF19)が#16野尻智紀(TEAM MUGEN SF19)を抜いて5位に浮上、さらに27周目の1コーナーでは牧野にも挑み掛かるが、牧野は一歩も引かずに4位をキープ。しかし28周目のスプーンで牧野もホイールトラブルからコース脇に飛び出し、リタイヤを余儀なくされる。放心したように宙を見上げる牧野。彼のレースデビューはほろ苦い結末を迎えた。またこれによりこの日4回目のSCが入ることになった。しかしここでも小林はステイアウトを選択。一方国本はここで漸くタイヤ交換を行なった。

レースは32周目に再開となった。コースに留まり続けた小林はキャシディとの差を広げていき、40周終了時点で9秒差としたが、それでもピットストップでのタイムロスをカバーするには遠く及ばず、42周目に行なったピットストップで10位に後退せざるを得なかった。度重なるSCがKCMGの戦略を打ち砕いた格好だ。これでトップに繰り上がったキャシディがそのままチェッカーを受けて今季初勝利。2位には山本がつけ、牧野のリタイヤで順位を上げた山下が3位でフィニッシュ。終わってみれば昨年の最終戦で表彰台に上がった3人がチームと順位こそ違え、再び揃って表彰台に上がるという結果となった。

なおルーキー最上位は予選でクラッシュして18番手スタートとなった#39坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19)。大荒れのレース展開の中で着実に順位を上げ、5位入賞を果たしている。

次戦の舞台は九州のオートポリス。5月19日決勝だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA

SF:第1戦鈴鹿決勝結果

NGK SUZUKA 2&4 RACE -RIJ- (2019/04/21) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2019 SUPER FORMULA Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
EngineLapTotal_Time
Behind
137ニック・キャシディVANTELIN KOWA TOM’S SF19
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA
TRD Biz-01F
431:28'21.635
21山本 尚貴DOCOMO DANDELION M1S SF19
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda
M-TEC HR-417E
431.749
33山下 健太ORIENTALBIO KONDO SF19
KONDO RACING
TOYOTA
TRD Biz-01F
432.399
416野尻 智紀TEAM MUGEN SF19
TEAM MUGEN
Honda
M-TEC HR-417E
438.265
539坪井 翔JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19
JMS P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA
TRD Biz-01F
4310.522
64国本 雄資ORIENTALBIO KONDO SF19
KONDO RACING
TOYOTA
TRD Biz-01F
4310.825
750ルーカス・アウアーRed Bull SF19
B-Max Racing with motopark
Honda
M-TEC HR-417E
4313.989
815ダニエル・ティクトゥムTEAM MUGEN SF19
TEAM MUGEN
Honda
M-TEC HR-417E
4315.097
918小林 可夢偉KCMG Elyse SF19
carrozzeria Team KCMG
TOYOTA
TRD Biz-01F
4330.912
107アーテム・マルケロフUOMO SUNOCO SF19
UOMO SUNOCO TEAM LEMANS
TOYOTA
TRD Biz-01F
4337.082
115福住 仁嶺DOCOMO DANDELION M5Y SF19
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda
M-TEC HR-417E
4337.977
128大嶋 和也UOMO SUNOCO SF19
UOMO SUNOCO TEAM LEMANS
TOYOTA
TRD Biz-01F
439.057
---- 以上規定周回数(90% - 38Laps)完走 ----
-65牧野 任祐TCS NAKAJIMA RACING SF19
TCS NAKAJIMA RACING
Honda
M-TEC HR-417E
2617Laps
-64アレックス・パロウTCS NAKAJIMA RACING SF19
TCS NAKAJIMA RACING
Honda
M-TEC HR-417E
1726Laps
-38石浦 宏明JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19
JMS P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA
TRD Biz-01F
1528Laps
-36中嶋 一貴VANTELIN KOWA TOM’S SF19
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA
TRD Biz-01F
1429Laps
-51ハリソン・ニューウェイGOLDEX TAIROKU RACING SF19
B-Max Racing with motopark
Honda
M-TEC HR-417E
1429Laps
-19関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA
TRD Biz-01F
1033Laps
-20平川 亮ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA
TRD Biz-01F
736Laps
-17トリスタン・シャルパンティエREAL SF19
REAL RACING
Honda
M-TEC HR-417E
736Laps
  • Fastest Lap: CarNo.64 アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING SF19) (3/17)

Japanese F3

JF3:第1戦決勝会見 「一つミスをしたら全てが台無しになるというタフな状況で走っていました」(サッシャ・フェネストラス)

第1戦優勝 #11サッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark)
決勝記者会見: 優勝したサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark) 初めてのレースはタフでした。トムスはすごく速かったけど、勝てて嬉しいです。スタートはうまくいきましたが、莉朋選手がずっとくっついてくるので、一つミスをしたら全てが台無しになるというタフな状況で走っていました。が最後までノーミスで走りきれました。トムスは予選モードが素晴らしかったので、僕らも見習わないといけませんが、レースではまた流れが違うことも確認できました。今日の午後にもう1レースありますがベストを尽くして頑張ります。チャンピオンを獲得することは不可能ではないと感じています。今日も一つ勝てましたし、今後も全部勝つ気で努力していきます。テストでもトムスと我々のタイムは接近していたので、午後のレースでは少しでも多くのポイントを取っておかないとと思います。
第1戦決勝2位 #36宮田莉朋(カローラ中京Kuo TEAM TOM'S)
決勝記者会見: 2位の宮田莉朋(カローラ中京Kuo TEAM TOM\'S) スタートの反応は良かったんですが、その後にストールしかかりました。何が原因か今の時点ではわかりませんが、しっかりデータを見直して次のレースに備えたいです。セクター1、セクター2はダウンフォースが抜けちゃうんで離されますが、セクター3でちょっと追いついて、シケインでもちょっと追いついて、ホームストレートで抜けるか抜けないか、という状態がずっと続いていたので、なんとか次の周で抜ける様な距離に持ち込みたかったんですけど、最後までうまくいきませんでした。サッシャ選手はミスも少ないし、テストからずっといいタイムで走っていたので、勝つのは簡単じゃないなとは思っています。次のレースではスタートで前に出るしかいと思いますし、ペースは悪くないので、1レース目で勝てなかったことをしっかり反省して、2レース目では最後までトップを守って勝ちたいです。
第1戦決勝3位 #65エナム・アーメド(B-Max Racing with motopark)
決勝記者会見: 3位のエナム・アーメド(B-Max Racing with motopark) スタートはまあまあでしたが、前半の展開はタフなものでした。前の2台を抜くことがなかなかできませんでしたが、途中から僕のペースが良くなってきたので、オーバーテイクすることができました。まさか最終ラップでトムスをオーバーテイクできるとは思いませんでした。すごくハッピーです。予選ではニュータイヤに履き替えた時にミスをしてしまいましたが、タイヤの使い方に関してはそのうち慣れていくだろうと思います。レース戦略とかそういうのは全然考えずに走っていました。正直いうと前の二人がクラッシュしてくれないかな?とすら思っていたぐらいで。なんとか大湯選手を抜いて、小高選手のスリップストリームについて走っていたら、最終コーナーで彼がミスをしたので1コーナ抜くことができました。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第1戦鈴鹿決勝 開幕戦を制したのは#11フェネストラス。#36宮田は痛恨の2位

2019全日本F3選手権第1戦の決勝が4月21日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、予選2番手の#11サッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)がスタートでトップに立ち、そのまま逃げ切って来日初優勝を達成した。

12周の決勝がスタートした

大湯都史樹、小高一斗、エナム・アーメドの3位争い

優勝はサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)

決勝2位は宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM\'S F317)

決勝3位はエナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)

マスタークラス優勝は山口大陸(タイロクレーシング28号)

手を上げてウィニングラップはサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)

第1戦決勝は午前9時50分より12周で行われた。天候は晴れ。コースはドライだ。

ポールシッターの#36宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F317)はスタートの蹴り出しこそ悪くなかったものの、加速していく中でエンジンがストールしかかり、フェネストラズの先行を許してしまう。

懸命に追い上げる宮田だったが、車間を詰めればフロントのダウンフォースが抜けてしまうフォーミュラカーの特性からセクター1、セクター2で離される状態が何周にもわたって続き、なかなか攻略の糸口を見つけられない。それでも単独走行となればフェネストラズを上回るペースで走行できることから、宮田はシケインと1コーナーでのオーバーテイクを念頭にチャンスをうかがったが、最後までチャンスは訪れなかった。

その後方では#2大湯都史樹(TODA FIGHTEX)と#37小高一斗(カローラ中京Kuo TOM'S F317)が激しいバトルを展開。8周目のシケインで小高がアウトから大湯をパスするが、大湯もすかさずホームストレートで車体をインにねじ込み、2コーナーで3位を奪い返す。しかし10周目に小高は再びシケインで大湯に挑みかかり、インから抜き去って3位に浮上。続いて#65エナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)も大湯をパス、一気に小高にも接近すると、11周目の最終コーナーで小高がわずかにミスをしたのを見逃さず、ファイナルラップの1コーナーで小高を抜き去って3位表彰台をものにした。

全日本F3選手権はこのあと午後4時25分より第2戦決勝を17周で行う。

優勝したサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark) 優勝したサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark) 表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
Hiroyuki MINAMI

Japanese F3

JF3:第1戦鈴鹿決勝結果

NGK SUZUKA 2&4 RACE -RIJ- (2019/04/21) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2019 Japanese Fomura3 Championship Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
EngineLapTotal_Time
Behind
1111サッシャ・フェネストラズB-Max Racing with motopark F3
Dallara F314
Volkswagen
Spiess A41
1222'41.563
2362宮田 莉朋カローラ中京Kuo TOM'S F317
Dallara F317
TOYOTA
TOM'S TAZ31
120.576
3653エナム・アーメドB-Max Racing with motopark F3
Dallara F312
Volkswagen
Spiess A41
1215.470
4374小高 一斗カローラ中京Kuo TOM'S F317
Dallara F317
TOYOTA
TOM'S TAZ31
1216.084
525大湯 都史樹TODA FIGHTEX
Dallara F319
TODA
TR-F301
1217.845
6126大津 弘樹ThreeBond F318
Dallara F318
ThreeBond
TOMEI TB14F3
1218.390
7357河野 駿佑RS FINE K&N F318
Dallara F318
Mercedes-Benz
HWA 414
1218.800
888片山 義章YTB by Carlin
Dallara F315
Volkswagen
Spiess A41
1219.780
979シャルル・ミレッシYTB by Carlin
Dallara F317
Volkswagen
Spiess A41
1220.683
101310三浦 愛ThreeBond F314
Dallara F314
ThreeBond
TOMEI TB14F3
1229.649
1128M1山口 大陸タイロクレーシング28号
Dallara F315
Volkswagen
Spiess A41
1238.544
1230M2DRAGONTEAM DRAGON F3
Dallara F314
Volkswagen
Spiess A41
1245.905
135M3久保田 克昭Planex・スマカメF3
Dallara F315
TOYOTA
TOM'S TAZ31
1254.821
---- 以上規定周回数(90% - 10Laps)完走 ----
-51-アメヤ・ベイディアナサンB-Max Racing with motopark F3
Dallara F315
Volkswagen
Spiess A41
93Laps
  • Fastest Lap: CarNo.36 宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F317) 1'52.892 (4/12) 185.18km/h

SUPER FORMULA

SF:第1戦鈴鹿フリー走行2回目 トップタイムは#39坪井

全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦のフリー走行2回目が4月21日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#39坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19)が1'38.700でトップタイム。2番手には#20平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19)が1'39.434で続いた。

フリー走行2回目: 坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING) フリー走行2回目: 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL) フリー走行2回目: 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL) フリー走行2回目: トップタイムは坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19) フリー走行2回目: 2位は平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19) フリー走行2回目: 3位は関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19)

2回目のフリー走行は午前8時35分より30分間で行われた。路面は予選に続いてドライだが、幾分雲が多く出てきている。

昨日の公式予選Q1でコースアウトし、最初の赤旗原因となった坪井は出走嘆願を出していることもあり、序盤からハイペースで走行して4周目に1'38.700を記録。これがセッション全体のベストタイムとなった。2番手には平川が続いたが、こちらは残り時間が15分となったところでトラブルに見舞われ、スプーンカーブで自らランオフエリアに退避してクルマを降りた。原因は不明だが決勝への影響が懸念される。

デビュー戦でいきなりポールポジションを獲得して周囲を驚かせた#65牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING SF19)はやや遅れてコースインし、ベストタイム1'40.582で10番手に終わったが、牧野は終始ミディアムタイヤで15周を消化しており、決勝に向けてのチェックに集中していたとみられる。チームメイトの#64アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING SF19)は1'39.926で5番手につけている。その一方で、予選3位の#1山本尚貴(DOCOMO DANDELION M1S SF19)はソフトタイヤで16周を走行。牧野とは逆にソフトタイヤのライフを確認していたようだ。ベストタイムは1'40.395で8番手だった。

第1戦決勝は今日午後2時より43周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA

SF:第1戦鈴鹿フリー走行2回目結果

NGK SUZUKA 2&4 RACE -RIJ- (2019/04/21) Free Practice 2 Weather:Cloudy Course:Dry
2019 SUPER FORMULA Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
Engine TimeBehindGapkm/h
139坪井 翔JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19
JMS P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA
TRD Biz-01F
1'38.700--211.805
220平川 亮ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA
TRD Biz-01F
1'39.434 0.734 0.734210.242
319関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA
TRD Biz-01F
1'39.789 1.089 0.355209.494
416野尻 智紀TEAM MUGEN SF19
TEAM MUGEN
Honda
M-TEC HR-417E
1'39.820 1.120 0.031209.429
564アレックス・パロウTCS NAKAJIMA RACING SF19
TCS NAKAJIMA RACING
Honda
M-TEC HR-417E
1'39.926 1.226 0.106209.207
65福住 仁嶺DOCOMO DANDELION M5Y SF19
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda
M-TEC HR-417E
1'40.210 1.510 0.284208.614
738石浦 宏明JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19
JMS P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA
TRD Biz-01F
1'40.231 1.531 0.021208.570
81山本 尚貴DOCOMO DANDELION M1S SF19
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda
M-TEC HR-417E
1'40.395 1.695 0.164208.229
936中嶋 一貴VANTELIN KOWA TOM’S SF19
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA
TRD Biz-01F
1'40.503 1.803 0.108208.006
1065牧野 任祐TCS NAKAJIMA RACING SF19
TCS NAKAJIMA RACING
Honda
M-TEC HR-417E
1'40.582 1.882 0.079207.842
118大嶋 和也UOMO SUNOCO SF19
UOMO SUNOCO TEAM LEMANS
TOYOTA
TRD Biz-01F
1'40.619 1.919 0.037207.766
123山下 健太ORIENTALBIO KONDO SF19
KONDO RACING
TOYOTA
TRD Biz-01F
1'40.664 1.964 0.045207.673
1350ルーカス・アウアーRed Bull SF19
B-Max Racing with motopark
Honda
M-TEC HR-417E
1'40.942 2.242 0.278207.101
144国本 雄資ORIENTALBIO KONDO SF19
KONDO RACING
TOYOTA
TRD Biz-01F
1'40.998 2.298 0.056206.986
1515ダニエル・ティクトゥムTEAM MUGEN SF19
TEAM MUGEN
Honda
M-TEC HR-417E
1'41.053 2.353 0.055206.874
1637ニック・キャシディVANTELIN KOWA TOM’S SF19
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA
TRD Biz-01F
1'41.158 2.458 0.105206.659
1751ハリソン・ニューウェイGOLDEX TAIROKU RACING SF19
B-Max Racing with motopark
Honda
M-TEC HR-417E
1'41.158 2.458 0.000206.659
187アーテム・マルケロフUOMO SUNOCO SF19
UOMO SUNOCO TEAM LEMANS
TOYOTA
TRD Biz-01F
1'41.643 2.943 0.485205.673
1917トリスタン・シャルパンティエREAL SF19
REAL RACING
Honda
M-TEC HR-417E
1'42.379 3.679 0.736204.194
2018小林 可夢偉KCMG Elyse SF19
carrozzeria Team KCMG
TOYOTA
TRD Biz-01F
1'44.122 5.422 1.743200.776

SUPER FORMULA

SF:第1戦鈴鹿予選会見 「みんなアレックスがポールをとると思っていたんでしょうが、それを裏切れて良かったです」(牧野任祐)

予選フォトセッション: トップ3のドライバー

第1戦ポールポジション #65牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)
予選記者会見: ポールポジションの牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING) パロウが速くて、みんなアレックスがポールをとると思ってたんでしょうが、それを裏切れて良かったです。Q1がかなりトリッキーだったんで、ちゃんとQ1を通過できたっていうのが僕たちにとっては大きかったと思います。ミディアムのセットアップでうまくできていない部分があったんですけど、ソフトは感覚的には結構良かったので、それを形にできて良かったです。僕はQ2からQ3でほんのちょっとですがセットアップを変えたんですが、それがすごくいい方向に行ったのかなと思います。エンジニアの岡田さんがいいアイディアを出してくれました。
第1戦予選2位 #64アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)
予選記者会見: 2位のアレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING) 本当にハッピーです。Q1はすごく難しいセッションでした。何度も赤旗が出てトリッキーでしたがクルマの調子は本当に良かったです。Q2でもアメイジングな結果を出せて、いい調子のままQ3を迎えましたが、そこで少しドライビングミスをしてしまいました。クルマにはポテンシャルがありましたが、まさかトップ3に入れるとは思っていなかったので、この場を借りてチームには感謝したいですし、予選1-2ということで、本当におめでとうございますと言いたいです。そして牧野選手本当に素晴らしかったと思います。このまま二人でベストを尽くした頑張りたいです。
第1戦予選3位 #1山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
予選記者会見: 3位の山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING) 得意な鈴鹿ということで当然ポールを狙っていましたが....まずはデビュー戦でポールを取った牧野選手と、久々に予選で1-2を取られたナカジマレーシングさんに素直におめでとうございますと言いたいです。今日は僕の完敗です。僕としてはチームを移籍して初めての予選ということで、うまくやりたいという気持ちも当然ありましたし、結果を残さなければというプレッシャーもあった中で、ポールを逃したとはいえ、この記者会見に来ることができたことで、少なからず意味のある3番手だったと思ってます。今日は本当に荒れた予選でしたが、こうして得た3番手というポジションを明日の決勝に生かしたいと思いますし、明日こそはホンダが1-2-3をとり、その中で自分が一番になれるよう頑張りたいと思います。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA

SF:第1戦鈴鹿公式予選 欧州F2帰りの怪物#65牧野任祐がデビュー戦でポールポジション獲得の快挙! ナカジマレーシング9年ぶりのフロントロー独占

全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦「NGKスパークプラグ 鈴鹿2&4レース」の公式予選が4月20日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、#65牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING SF19)が1'36.060を叩き出し、SFデビュー戦で見事にポールポジションを獲得した。

公式予選は午後3時45分よりノックアウト方式で行われた。天候は晴れ。コースはドライだったが、ホームストレートでは向かい風の吹き付ける難しいコンディションでの走行となった。

ピットで待機する牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)

ピットで待機するアレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)

ピットで待機する山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

ポールポジションは牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING SF19)

予選2位はアレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING SF19)

予選3位は山本尚貴(DOCOMO DANDELION M1S SF19)

ポールポジションを獲得した牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING SF19)

抱き合うポールポジション・牧野任祐と予選2位・アレックス・パロウのナカジマコンビ

予選1-2を決めたナカジマレーシングの中嶋悟監督を囲む牧野任祐とアレックス・パロウ

予選Q1
20分間の走行で上位12台がQ2進出の権利を得る予選Q1は開始早々から赤旗中断が相次ぐ大荒れの展開になった。

まず開始5分も経たないうちに全日本F3からステップアップしたばかりの#39坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19)が1コーナーでコントロールを失ってグラベルに飛び出し、最初の犠牲者となる。続いて残り時間12分を切ったところで#7アーテム・マルケロフ(UOMO SUNOCO SF19)が午前中のフリー走行と同じデグナーカーブでバリアの餌食に。更に残り時間5分で#51ハリソン・ニューウェイ(GOLDEX TAIROKU RACING SF19)がスプーンカーブで姿勢を乱し、直後に通りかかった#36中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM’S SF19)を巻き添えにする形でクラッシュ、3度目の赤旗を出してしまった。

今季のスーパーフォーミュラはSF19へのシャシー更新に伴い、スキッドブロックの板厚も従来の10mmから5mmへと変更されており、これが縁石に乗り上げるなどの車高変化に敏感な空力特性を生み出している模様。経験の少ないドライバーには非常に厄介な代物になっているようだ。

この結果Q1は残り5分での1発勝負となり、#15ダニエル・ティクトゥム(TEAM MUGEN SF19)や#17トリスタン・シャルパンティエ(REAL SF19)といったルーキーたちに加えて#8大嶋和也(UOMO SUNOCO SF19)や#38石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19)らのベテラン勢までもがここで予選を終えることになってしまった。

トップは#64アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING SF19)で1'37.615、2番手は牧野で1'38.111とナカジマレーシングが1-2。3番手には16野尻智紀(TEAM MUGEN SF19)が1'38.199とホンダ勢の1-2-3という結果だった。

予選Q2
Q1の相次ぐ赤旗中断の影響で予選Q2は当初予定より30分以上遅れ、午後4時46分にコースオープンとなったが、ここでもナカジマレーシングの二人がずば抜けた速さを見せ、パロウが1'36.346で再びトップ、牧野が1'36.758で2位に続いた。3番手はトヨタ勢最上位の#18小林可夢偉(KCMG Elyse SF19)で1'36.916だった。一方ここでQ1で3位の野尻が敗退。他に#4国本雄資(ORIENTALBIO KONDO SF19)、#50ルーカス・アウアー(Red Bull SF19)、そして#37ニック・キャシディ(VANTELIN KOWA TOM’S SF19)までもが予選を終えることになった。

予選Q3
ポールポジションを決める最後のセッションは5時04分より7分間の走行。ここでもナカジマレーシングが速さを見せつける結果となったが、ここでの主役は牧野の方だった。Q2終了からQ3開始までの短いインターバルでセッティング変更を行うというエンジニアの提案が見事にハマり、牧野はQ2から一気にコンマ7秒ものタイム更新に成功、1'36.060を叩き出し、見事ポールポジションを獲得。パロウもタイムを縮めたものの、1'36.089と僅かに及ばず2位。前年王者の#1山本尚貴(DOCOMO DANDELION M1S SF19)が1'36.312で3位につけ、#5福住仁嶺(DOCOMO DANDELION M5Y SF19)が1'36.388で4位とホンダ勢が1-2-3-4を達成。ナカジマレーシングにとっては2009年8月のフォーミュラニッポン第6戦もてぎ以来、実に9年半ぶりのフロントロー独占となった。

スーパーフォーミュラ第1戦決勝は明日午後2時より43周で行われる。ルーキー二人を擁するナカジマレーシングの活躍に期待が集まるところだ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA

SF:第1戦鈴鹿公式予選結果

NGK SUZUKA 2&4 RACE -RIJ- (2019/04/20) Knock Out Qualify Weather:Fine Course:Dry
2019 SUPER FORMULA Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
Q1Q2Q3
165牧野 任祐TCS NAKAJIMA RACING SF19
TCS NAKAJIMA RACING
1'38.1111'36.7581'36.060
264アレックス・パロウTCS NAKAJIMA RACING SF19
TCS NAKAJIMA RACING
1'37.6151'36.3461'36.089
31山本 尚貴DOCOMO DANDELION M1S SF19
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
1'38.3151'36.9321'36.312
45福住 仁嶺DOCOMO DANDELION M5Y SF19
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
1'38.2091'36.9261'36.388
519関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
1'38.8391'37.0521'36.436
63山下 健太ORIENTALBIO KONDO SF19
KONDO RACING
1'38.8211'37.1911'36.730
720平川 亮ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF19
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
1'38.6801'37.0401'36.824
818小林 可夢偉KCMG Elyse SF19
carrozzeria Team KCMG
1'38.8941'36.9161'36.849
94国本 雄資ORIENTALBIO KONDO SF19
KONDO RACING
1'38.7981'37.232
1016野尻 智紀TEAM MUGEN SF19
TEAM MUGEN
1'38.1991'37.342
1150ルーカス・アウアーRed Bull SF19
B-Max Racing with motopark
1'38.3441'37.562
1237ニック・キャシディVANTELIN KOWA TOM’S SF19
VANTELIN TEAM TOM’S
1'38.7181'37.930
138大嶋 和也UOMO SUNOCO SF19
UOMO SUNOCO TEAM LEMANS
1'38.927
1438石浦 宏明JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19
JMS P.MU/CERUMO・INGING
1'39.078
1517トリスタン・シャルパンティエREAL SF19
REAL RACING
1'39.514
1615ダニエル・ティクトゥムTEAM MUGEN SF19
TEAM MUGEN
1'41.436
---- 以上基準タイム(107% - 1'44.448)予選通過 ----
-51ハリソン・ニューウェイGOLDEX TAIROKU RACING SF19
B-Max Racing with motopark
1'48.655
-39坪井 翔JMS P.MU/CERUMO・INGING SF19
JMS P.MU/CERUMO・INGING
2'02.278
-36中嶋 一貴VANTELIN KOWA TOM’S SF19
VANTELIN TEAM TOM’S
11'07.789
-7アーテム・マルケロフUOMO SUNOCO SF19
UOMO SUNOCO TEAM LEMANS
11'22.469

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