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2024年11月

SUPER FORMULA

第9戦鈴鹿決勝会見 太田格之進「何の文句もないレース」

第9戦優勝 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

決勝記者会見:優勝した太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 「レースが終わってから野尻さんと、お互いが感情的になってた部分があったので、互いにリスペクトを持ってやっていこうという話をしました。ただレース前は絶対に勝ったろう、という気持ちしかなくて、1コーナーで並んだら絶対引かないと決めてたんで。最初の1〜2周でOT全部使い切ってでもオーバーテイクしてやろうと、それぐらいの気持ちでスタートしました。1コーナーは横並びで行って、自分の望む展開になりました。そこからはもう負ける気がしないというか。クルマは昨日同様素晴らしかったし、何の文句もないレースだったかなと思います」

 「昨日のレースを見てもらっても分かるように、ダンデのセットはアウトラップが得意じゃない面があって。僕達が遅かったのか、トムスさんが速かったのかはわかりませんけど、5秒くらいのマージンを持って入ったけど、アウトラップで詰め寄られてしまいました。坪井くんのペースが速かったので、簡単に抜き返せないし、抜き返せるかどうかもわからなかったので、アウトラップでしっかりポジションを守ることを最優先に考えて、なんとか守れました。そこはよかったです」

 「来週のデイトナで(IMSAの)テストがあるので、それに向けてSFで2連勝してきたよというのを持って向こうに行けるのがベストだと思っていたので、気持ちよく行けると思います。向こうは向こうの難しさが多いと思うんで、再び気を引き締め直してやりたいなと思います」

 「(山本選手について)尚貴さんと関わらせてもらえたのは結構最近で、去年がGT500のデビュー戦だったので、そんなに長い関わりはないんですが、本当にいい先輩で、懐の広いというか、後輩思いのところを普段から感じているし、憧れられる人だなと。ドライバーとしてはもちろん、スーパーフォーミュラで3回もチャンピオンをとっている人で、間違いなく全員がリスペクトを送らないといけない選手だと思います。僕もリスペクトを送っていますし。そこの部分だけじゃなくて、人として、先輩としてリスペクトできる部分がすごく多くて、スーパーフォーミュラを去る今日が幸せな1日だったらよかったなと思います」

第9戦決勝2位 坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)

決勝記者会見:2位の坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)

 「シンプルに9分の1のレースだと思って、今日のレースを勝つ、という目標でスタートしました。ただ太田選手がとんでもなく速かったのを昨日散々見ていたので、1日で簡単に詰まる差じゃないなというのはわかっていました。1個でも順位を上げようとチームとみんなで頑張って、序盤すぐに2番手に上がることができました。そこまでの展開は良かったんですが、10周くらいですごく離されたので、やっぱり今日は優勝争いじゃないなと思って、福住選手とのバトルかなと思って、後ろを見ながらのレースになりました」

 「ですから福住選手がピットに入ったのを見てこちらもピットに入るという戦略を取りましたが、アウトラップ頑張って見て太田選手がどう反応するかな、とは思っていました。そもそも5秒くらい差があったんですが、チャレンジする機会が一瞬だけ生まれたので、ここで目立たないとと思ってトライしましたが、抜ききれなくて。あとは見ての通り離されてしまったので、多分あそこで抜いていても普通に抜き返されていたんだろうなと感じたので、実力通りの結果だったなと」

 「牧野選手はチャンピオンシップを考えると優勝しないといけない状況だったので、少なくとも僕の前にいないとそれはあり得ない話だったので、そこは意識せず、僕が優勝するにはどうするか。2位を確実に取るにはどうするか、そこだけを考えてレースをしていました」

 「(山本選手について)僕自身はメーカーも違うし、世代も違うので、接点はあまりなかったんですが、僕がF4やF3をやってるときにトップカテゴリーでチャンピオンをとっていたので、ドライバーとしてすごい選手だと感じていましたし、そんなすごい選手とスーパーGTやスーパーフォーミュラに出られて嬉しかったです。そんな偉大な先輩が去ってしまう喪失感はあるし、後輩思いで、スーパーフォーミュラを盛り上げるために色々動いてくださっていたので、ドライバーとしても、人としても尊敬できる方だと感じていました。そういう人がいなくなっちゃうのは寂しいですね」

第9戦決勝3位 福住仁嶺(Kids com Team KCMG)

決勝記者会見:3位の福住仁嶺(Kids com Team KCMG)

 「スタート自体は良くなかったんですが、そのあとの位置どりや、佐藤選手がフェアに僕のスペースを空けてくれたおかげで4番手に上がることができました。それがきっかけで坪井選手が野尻選手を抜いたあとで、野尻選手がOTを使えない状況になるのはわかっていたので、そのタイミングで3位に上がれたのが鍵だったんじゃないかなと思います」

 「僕も(坪井選手を追い上げるよりも)表彰台をしっかり取りたいという方向性になっていて、野尻さんも後ろから迫ってきていました。昨日も最終的に抜かれちゃってるので、野尻さんのレースペースは速いんだと思い込んでいたので、野尻さんを押さえることしか考えていませんでした。野尻さんとの差が開いたところで坪井選手を追うように切り替えましたが、僕もロングランはきつかったので、正直抜けるほどのパフォーマンスはありませんでした。鈴鹿では開幕戦もポイントを取るのがやっとだったので、素直に嬉しい表彰台だったなと思います」

 「今回のレースもチームランキング4位を守りたいと意識していましたし、しっかり4位で終われてよかったです。チームにとって僕が移籍したことでいい方向に行ったので、自信につながりました」

 「(山本選手について)本当に寂しいなと思います。僕がスーパーフォーミュラにデビューした時のチームメイトが尚貴さんでしたが、その時は海外との掛け持ちで数戦出られませんでした。2019年と2020年はフル参戦で、トータル3年間一緒にやらせてもらいました。あの人ずるいんですよね。僕と一緒にいた時に2回もチャンピオンをとって。僕は羨ましいなと思っていました。ああいうすごい人と一緒にやらせてもらうことで僕は学ぶことしかなくて、僕自身も山本選手がいてくれたことで今の自分があると思いますし、レース以外の話にも相談に乗ってくれて、本当に寂しいなと思います。僕があと何年間スーパーフォーミュラに乗れるかわかりませんが、僕もああいう風に幸せな引退ができたらなと思います」

決勝フォトセッション:トップ3のドライバーたち

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

第9戦鈴鹿優勝監督会見 村岡潔「今日勝てない理由がなかった」

優勝チーム監督の村岡潔氏

優勝チーム代表 村岡潔(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 「昨日あれだけの走りをして素晴らしい内容だったので、今日勝てない理由がないんで、そういう意味で安心していました。ただもっと太田格之進らしいアクの強いレースを期待していたんですけど、すごくマナーの良いレースで終わったなと、それはそれで締めくくりのレースだなと」

 「いろんなことを考えましたが、戦略的に採れたチャンピオンというのは嬉しくないし、本人が一番嬉しくない。今回は太田くんが予選から圧倒的に速かったので、そんなことを考えることもなく二日間が終わりました」

 「太田くんについてはシーズン前半で思い通り行かなかったり、チームのミスでトラブルが出たりもあったので、そういう部分はチームとエンジニアがきちんとクルマを作り上げて、来年につながるようになったと思います。それは一つのいいことだったと思います。特に2レース目は太田くんと野尻くんのどっちが先に1コーナーを抜けるかでチームタイトルが大きく変わるので、そこも太田くんがきちんとまとめてくれたので、感謝しています。ただ欲を言えば、最後のレースまで坪井くん、野尻くん、牧野くんでレースをして坪井くんがチャンピオンをとった方が気持ちよかっただろうなあとは思います。そこは残念だったなあと」

 「これだけ太田くんが強い走りをできるんだから、それをもう一台にも活かして、2台の強いクルマで来シーズンを迎えたいですね」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

第9戦鈴鹿決勝結果

第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/10) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 9 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
Engine
LapTimeBehindGap
16太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
3153'45.819--
236坪井 翔VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
3153'51.279 5.460 5.460
38福住 仁嶺Kids com KCMG Elyse SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
3153'52.510 6.691 1.231
416野尻 智紀Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
3153'57.60611.787 5.096
565佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
3153'58.88513.066 1.279
664山本 尚貴PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
3154'07.15721.338 8.272
715岩佐 歩夢Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
3154'08.31122.492 1.154
85牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
3154'09.09023.271 0.779
93山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
3154'11.79525.976 2.705
107小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
3154'11.93126.112 0.136
1150木村 偉織San-Ei Gen with B-Max SF23
San-Ei Gen with B-Max
Honda M-TEC HR-417E
3154'13.09627.277 1.165
1220国本 雄資ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
3154'27.54241.72314.446
1338阪口 晴南VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
3154'28.39742.578 0.855
1437笹原 右京VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
3154'33.77347.954 5.376
1514大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
3154'35.43349.614 1.660
1639大湯 都史樹VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
3154'42.09356.274 6.660
1719平良 響ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
3154'46.9511'01.132 4.858
1812三宅 淳詞ThreeBond Drago CORSE SF23
ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
3154'50.4601'04.641 3.509
194小高 一斗REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
3154'51.7571'05.938 1.297
2053ジュジュTGM Grand Prix SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
3154'52.6481'06.829 0.891
---- 以上規定周回数(90% - 27 Laps)完走 ----
-55大津 弘樹TGM Grand Prix SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
2554'38.0476Laps6Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 50 木村偉織(San-Ei Gen with B-Max SF23) 1'40.441 (20/31) 208.134 km/h

SUPER FORMULA

第9戦鈴鹿決勝 太田格之進が鈴鹿2連勝!! 坪井翔が2024王者に

2024年度チャンピオンを獲得した坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)

 2024年全日本スーパーフォーミュラ選手権第9戦「JAF鈴鹿グランプリ」の決勝が11月10日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、予選2位からスタートした太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)は第8戦に続いて鈴鹿2連勝を達成。予選3位の坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)が2位に入り、2024年のドライバーズチャンピオンを獲得した。

(天候:曇り コース:ドライ)

 第9戦決勝は午後2時30分より31周で行われた。今回もトップのドライバーが10周目の第1セーフティーカーラインに到達してからファイナルラップに入るまでに最低1回のタイヤ交換が義務付けられる。

 スタートでトップに立ったのは2番手スタートの太田。ポールポジションの野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)は2番手、3番手に坪井と続いて福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)が4番手で1コーナーを駆け抜けていった。

 坪井とタイトルを争う牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)は予選10位から順位を一つあげて9番手。太田は野尻を1.3秒引き離してシケインに飛び込んでいった。

 1周目の順位は太田、野尻、坪井、福住、佐藤、阪口、山本、笹原、牧野、大湯、山下、岩佐、国本、大津、小高、木村、小林、大嶋、平良、三宅、そしてJujuだ。

 しかし坪井は2周目の1コーナーで早くも野尻を捉えて2番手に。続いて福住も2周目のシケインで野尻を捉えて3番手。佐藤も6周目の1コーナーでアウトから野尻を抜いて4番手に浮上してきた。

 この間に太田は着実にリードを広げ、5周終了時点で坪井に3秒943、10周目には5秒178の差をつける。

 そして10周目に福住、野尻、阪口、山本、笹原、国本、三宅、Jujuがピットイン。

 11周目に坪井、佐藤、牧野、山下、大湯、大津、大嶋がピットイン。

 トップの太田は12周目にピットイン。小高もこの周でタイヤ交換を行った。

 すると13周目、アウトラップの太田に坪井がスプーンで追いつき、アウトから並びかけるが、太田も一歩も引かずにこれを押さえ込み、タイヤに熱が入るや再びリードを広げにかかった。

 この間、タイヤ交換を引き伸ばす作戦に出たのが予選11位の岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)だ。岩佐は無線で牧野とのタイム差をやりとりしながら周回を重ね、21周目にようやくピットへ。牧野のすぐ後ろでコースに戻っていった。

 この間牧野はスタートから笹原右京(VANTELIN TOM'S SF23)をどうしても攻略できずに周回を重ねていたが、15周目の1コーナーでついに笹原をアウトから抜き去って実質7番手に浮上している。

 アウトラップで一旦は山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)の先行を許した岩佐だったが、24周目にようやく山下を抜いて8番手に浮上、牧野の追い上げに取り掛かった。

 一方、トップの太田格之進は25周目までに4秒083のリードを築き上げ、後続を全く寄せ付けないまま31周を走り切り、9日に行われた第8戦に続いて鈴鹿2連勝を達成。昨年の最終戦を含んで自身通算3勝目を挙げた。

 そして坪井翔はこのレースを2位で終えたことでドライバーズポイントを117.5まで伸ばし、参戦6年目にして念願のドライバーズチャンピオンを獲得した。

 3位は福住仁嶺、ポールポジションの野尻智紀はこのレースを4位で終えたが、チームメイトの岩佐歩夢がファイナルラップで牧野任祐を捉えて7位でフィニッシュしたことにより、ドライバーズランキング2位を獲得して2024シーズンを終えることとなった。

 なお、チームチャンピオンは150ptを獲得したDOCOMO TEAM DANDELION RACINGが獲得している。

 2024年の全日本スーパーフォーミュラ選手権はこれにて閉幕。2025シーズンは3月8〜9日に同じく三重県の鈴鹿サーキットで開幕。8日に第1戦、9日に第2戦が行われる。

31周の決勝がスタートした

優勝は太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)

決勝2位は坪井翔(VANTELIN TOM\'S SF23)

決勝3位は福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)

決勝4位は野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)

決勝5位は佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

決勝6位は山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

優勝した太田格之進と村岡潔チーム監督(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

2024年度チャンピオンを獲得した坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)

表彰式

2024年度ドライバーズランキングの表彰式

2024年度チームチャンピオンの表彰式

2024年度のルーキーオブザイヤーを獲得した岩佐歩夢(TEAM MUGEN)

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Atsushi BESSHO

SUPER FORMULA LIGHTS

第18戦鈴鹿決勝記者会見 優勝・野中誠太「ポイントが縮まったのですごくポジティブ」

優勝 野中誠太(TOM'S)

決勝記者会見:優勝した野中誠太(TOM\'S)

 「第17戦のミスがあったので慎重にスタートして、うまく決まりました。荒尾選手が近い距離にいて、昨日の展開を考えると後半、かなりいいペースで来るのかなと思っていました。余裕のある展開ではなかったですが、、タイヤマネジメントを考えて走った結果、最後の落ちもなくて、昨日以上にいいレースになったと思います。次のもてぎですが、ここに来る前のポイント差を考えたら、今週これだけ縮まったのはすごくポジティブです。チームがいいクルマを作ってくれて、初めてのポールを取って、ペースもよかったです。しっかり切り替えて、僕にとっての最後のライツになるので悔いのないように戦いたいと思います」

2位 荒尾創大(TODA RACING)

決勝記者会見:2位の荒尾創大(TODA RACING)

 「今回のレースは周回が少なくて、抜けない可能性があったので、序盤にプッシュしました。最初の数周で抜けなければ厳しいと思っていました。序盤にタイヤを使ったので、ラスト数周はタレが一気に来てペースが落ちました。前回のレースから改善して、今回すごく成長できたと思うので最終戦に向けて準備をしていきたいと思います。今年最初のテストがもてぎで、そのときのペースがよかったので、データを見直して、ポールトゥウインしたいと思います」

3位 中村仁(TOM'S)

決勝記者会見:3位の中村仁(TOM\'S)

 「スタートは今週末で一番よかったです。最初、タイヤが若いときからトップ2に離されて、全力で走っても、ついていけませんでした。周を追うごとに、タイヤも厳しくなって、差が開いていきました。週末3レースとも同じように展開だったので、そこは見直さないといけません。もてぎですが、今回速さはあったのにロングランがだめだったので、改善できることはたくさんあり、全部勝ち切ってチャンピオンを目指したいと思います」

決勝フォトセッション:トップ3のドライバーたち

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第17戦決勝記者会見 優勝・小林利徠斗「まだまだ成長が必要」

優勝 小林利徠斗(TOM'S)

決勝記者会見:小林利徠斗(TOM\'S)

 「4位スタートで優勝には抜く必要がありました。スタートは決まって一気に2台抜きました。そこからは中村選手が猛追してきて、なんとか守り切ったところで、先頭にペナルティーが出たので、優勝しました。ペース的には、トップを走っている選手にかなわなかったので、まだまだ成長する必要があると思います。次のもてぎは、サーキットが変れば、セッティングも走らせ方も変わりますし、ライツというクルマの習熟度も上がってきているので、適応して精度を上げていきたいと思います」

2位 中村仁(TOM'S)

決勝記者会見:中村仁(TOM\'S)

 「今シーズン2回目のポールスタートでしたが、失敗して小林選手に抜かれ情けなかったです。小林選手とのバトルですが、昨日は2、3回チャンスがありましたが、抜けなかったので厳しいと思っていました。小林選手のブロックが手ごわかったので、自分の未熟さを感じた2レースでした」

3位 古谷悠河(TOM'S)

決勝記者会見:古谷悠河(TOM\'S)

 「6番手スタートで順位を上げたいと思っていましたが、上げられませんでした。そこからのペースはよかったので、2台オーバーテークして、野中選手のペナルティーで3位になりました。今回トムス勢のペースがよく、ぼくも表彰台に登れたのはよかったです。最後、中村選手に追いつきましたが、そこで仕留めきれなかったのが反省点です。今回、結果にはつながらなかったですが、内容的にはよく、一発の速さも出るようになったので、この調子でもてぎも予選から前に出られるように頑張りたいと思います」

マスタークラス優勝 今田信宏(JMS RACING TEAM)

マスタークラスで優勝した今田信宏(JMS RACING TEAM)

 「前回の岡山は、ライツで初めて3レースとも走りきることができませんでした。今回もスピードがなくて予選まではすごく苦しみました。レースキャリアは長いので、相手のちょっとしたミスを突くことができ、1位になれました。シリーズ自体が厳しいのは認識しているので、好きな鈴鹿ですし、今週は楽しもうと思っていました」

決勝フォトセッション:トップ3のドライバーたち

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第18戦鈴鹿決勝結果

第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/10) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 18 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
136野中 誠太PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1222'49.810--
22荒尾 創大HFDP WITH TODA RACING
TODA RACING
1222'52.861 3.051 3.051
335中村 仁モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1222'57.076 7.266 4.215
438小林 利徠斗モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1222'58.612 8.802 1.536
550小出 峻HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
1223'00.25510.445 1.643
637古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S 320
TOM'S
1223'02.05012.240 1.795
7*1ケイレン・フレデリックPilot ONE Racing with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1223'03.11613.306 1.066
85入山 翔IRISアルビレックス-RT
ALBIREX RACING TEAM
1223'32.73142.92129.615
94M1今田 信宏JMS RACING TEAM
JMS RACING TEAM
1223'45.68955.87912.958
108M2清水 康弘GNSY 324
GNSY RACING
1223'46.47356.663 0.784
1130M3DRAGONTEAM DRAGON 324
TEAM DRAGON
1223'46.99257.182 0.519
12*13M4藤原 誠TEAM DRAGON 324
TEAM DRAGON
1223'47.32657.516 0.334
---- 以上規定周回数(90% - 10 Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 36 野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC) 1'37.751 (3/12) 182.780 km/h
  • CarNo. 1は、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則第31条10(スタート手順)違反により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 13は、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則第31条10(スタート手順)違反により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。

SUPER FORMULA LIGHTS

第18戦鈴鹿決勝 野中誠太が今季5勝目

野中誠太と荒尾創大の争い

 2024全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第18戦の決勝が11月10日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、ポールポジションからスタートした野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)が後続を寄せ付けない走りで今季5勝目を挙げた。

 第18戦決勝は午後0時25分より12周で行われた。天候は曇り。路面はドライだ。5番手スタートのケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)とマスタークラスのDRAGON(TEAM DRAGON 324)がここでニュータイヤを投入してスタートに臨んでいる。

 ポールポジションの野中は第17戦でのペナルティのこともあってか、スタートではやや慎重な動き出し。それでも鋭い加速で後続を制し、トップで1コーナーに飛び込んだ。2番手スタートの荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)がそのまま2番手、4番手スタートの中村仁(モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC)がチームメイトの小林利徠斗(モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC)をかわして3番手で1コーナーに飛び込んだ。小林は続くS字コーナーでケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)にも抜かれて5番手に後退する。

 しかし競技団はフレデリックに対して反則スタートの判定。5秒加算のペナルティを下したため、実質上は小林が4番手だ。

 トップの野中は序盤の4周を1分53秒台のハイペースで飛ばし、後続を引き離しにかかるが、荒尾も懸命に追い縋る。しかし9周目から荒尾のペースが1分54秒台後半に下がったことでその差は徐々に開いていき、最後は野中が3秒051のリードを築き上げてフィニッシュ。

 ペナルティで10秒加算のペナルティを受けた第17戦を含めて今週末の3レースを全てトップでチェッカーを受け、今季の勝利数を5に伸ばした。

 2位は荒尾創大、中村仁が3位につけて小林利徠斗が4位を獲得している。

 一方、小出峻はこのレースを5位で終えたため、ドライバーズポイントは85ptにとどまる。勝利した野中はここで76までポイントを伸ばし、3位の中村と4位の小林が共に62Ptとこの4人がチャンピオンの可能性を残したまま、最後のもてぎ大会を迎えることになった。

 今シーズン最後の戦い、第1戦、第2戦、第3戦は11月30〜12月1日に栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで行われる。

12周の決勝がスタートした

今田信宏と藤原誠の争い

優勝は野中誠太(PONOS Racing TOM\'S 320 TGR-DC)

決勝2位は荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)

決勝3位は中村仁(モビリティ中京TOM\'S 320 TGR-DC)

決勝4位は小林利徠斗(モビリティ中京TOM\'S 320 TGR-DC)

決勝5位は小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)

決勝6位は古谷悠河(Deloitte. HTP TOM\'S 320)

マスタークラス優勝は今田信宏(JMS RACING TEAM)

表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Atsushi BESSHO
Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

第8戦鈴鹿決勝後のコメント 野尻智紀「こんな時に調子良くても(苦笑)」

メディアミックスゾーン:野尻智紀(TEAM MUGEN)

 第8戦では公式予選でまさかのQ1敗退を喫し、14番手と後方からのスタートとなった野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)だったが、決勝ではスタートから着実に順位を上げ、最後は5位でフィニッシュした。そのレースを本人はこう振り返る。

 「外的要因が悪い方向に行っちゃったのかなあと。予選再開後も自分のペースでタイヤを温められていたら、とは思いました。決勝は幸い調子が良かったんです。こんな時に調子良くてもなあって(笑) ここに来るまでに色々準備をしてきて、勝つためにやってきたからこそ、怒りの気持ちは大きいし、明日のレースにぶつけるしかないなと」

 「決勝のレースに関しては、タイトル争いをしている一人なんだぞという速さは示せたと思います。ただ予選で自分達が用意してきたものを出せなかったことへの憤りがあります」

 「14番手からと久しくなかった順位からのスタートで緊張しましたが、終わってみればあれだけ大きくポジションアップできましたし、自分達が勝つためにやってきたことが間違ってなかったと再認識できました」

 前戦富士大会ではクルマのパフォーマンス不足に悩んでいた野尻とチーム無限だったが、その点では大きく改善できたようだ。

 「昨日ガチャガチャやってる中で、これめちゃくちゃいいね、という発見がありました。今週のクルマは乗りやすいところが見つかったんで、自信があったんです。それだけに残念だったなあと」

 そして10日に行われた第9戦の公式予選、野尻は見事ポールポジションを獲得。残念ながらチャンピオン争いからは脱落したものの、強い野尻が帰ってきたようだ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

第9戦鈴鹿予選会見 野尻智紀「やるからには優勝を」

第9戦ポールポジション 野尻智紀(TEAM MUGEN)

予選記者会見:ポールポジションを獲得した野尻智紀(TEAM MUGEN)

 「最終戦でポールポジションは非常に嬉しいですが、チャンピオンの目がなくなってしまったのがやっぱりずっと心の中にはあります。そんなマインドの中でもしっかりポールポジションを取ること。目的は違えど僕らチーム全員がチャンピオンを目指してたくさん努力をしてきたので、自分達のやってきたことを形にすることができたのを嬉しく思います。ファンの皆さんも喜んでくださったと思います。昨日ああいう状況でチャンピオンを失ったにも関わらず、今日サーキットにきたら僕がチャンピオンを撮った時の写真を見せて『また一発やってやろう』って声をかけてくださる人もいたので、嬉しいです」

 「昨日の決勝を含めてペース自体は良かったと思いますが、常に誰かの後ろでの走行だったので、そういう意味ではもっとダウンフォースが得られた時にどうなるかがいまいちよくわかっていません。昨日の収穫は非常に多かったと思いますし、富士での課題を克服した感触はありますが、クリーンエアでどうなるかがわかっていないので、心配事はまだあります」

 「少しでも上でやらなきゃいけないのがプロとしての責任だと思うし、やるからには優勝を目指して頑張ります」

予選2位 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

予選記者会見:2位の太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 「昨日も勝ってるんで、今日も勝ちます」

 「予選中シケインのブレーキングでスロットルが戻らないトラブルがまた出て、そこの原因を今究明中です。飛び出したりしなかったのが不幸中の幸いですけど」

 「チームタイトルもありますけど、個人的にすごく勝って終わりたいし、まあ色々言われていますけど、クリーンに勝負します」

予選3位 坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)

予選記者会見:3位の坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)

 「予選が大事なのは重々承知の上で、昨日はトップとの差が激しく離れていたので、頭を悩ませる予選ではありました。だいぶ進化というか進歩はしたんですが、まだ足りないと感じたので、まだまだ課題の残る予選だったと思いますが、チャンピオンを取るのが最大の目標なので、まずは貴重な1点を取れたのは大きかったなと思います」

 「絶対的に有利な立場にいるとは思いますが、気を抜いた瞬間何が起こるかわからないし、チェッカー受けるまでがレースなので、今日のレースは今日のレースとして、しっかり勝ちを目指して、勝って締めくくりたいです。太田選手も野尻選手もペースが速いので、簡単じゃないと思いますが、トヨタ陣営としてなんとしても鈴鹿で勝ちたいという思いもあります。トムスのみんなはチャンピオンになれてると思うので、僕が一番ソワソワしてる気がします。チームはどんと構えてやってくれてますし、何も心配事はないので、自分の仕事に集中できればと思います」

予選フォトセッション:トップ3のドライバーたち

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

第9戦鈴鹿公式予選 野尻智紀が気迫のポールポジションを獲得

ポールポジションを獲得した野尻智紀(TEAM MUGEN)

 全日本スーパーフォーミュラ選手権第9戦「JAF鈴鹿グランプリ」の予選が、11月10日、三重県・鈴鹿サーキットで行われ、昨日はQ1敗退の憂き目を見た野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)がポールポジションを獲得した。

 いよいよ今シーズンの締めくくりとなる最終戦を迎え、曇り空のもと、午前9時15分から予選が行われた。引退を表明している山本尚貴にとっては最後の予選だ。

■Q1 Aグループ

 いつもどおりの最後のワンアタックでの攻防となり、最初にアタックに入った岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)を筆頭に次々に各車がタイムを刻んでいく。

 岩佐はタイムが伸びず1分38秒055、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)が37秒719とトップタイムを塗り替え、これに阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)が37秒819、速さの戻ってきた笹原右京(VANTELIN TOM'S SF23)37秒891で続いた。

 そして、このグループで最後にトップに躍り出たのが、このレースがフォーミュラでのレースが最後となる山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)。コース前半のセクター1〜2でベストタイムを叩き出し、1分37秒574でまとめ、まだまだ速さがあることを示した。

 順位:山本-牧野-阪口-笹原-福住-岩佐/国本-小高-三宅-Juju

■Q1 Bグループ

 昨日の予選では、赤旗が出るという不運もあってQ1突破ならなかった野尻が早めにアタックに入り1分37秒758をマーク。

 これを上回ったのが、ポールを取ればチャンピオンを手にできる坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)と、昨日優勝の太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)。それぞれ1分37秒351、37秒492と、3位の野尻以下のやや引き離すタイムをマークした。

 順位:坪井-太田-野尻-山下-佐藤-大湯/大津-木村-小林-平良

■Q2

 Q1を通過した12台の内訳は、KONDO1台、ダンディライアン2台、KCMG1台、無限2、トムス2台、セルモ2台、NAKAJIMA2台。

 最初にアタックをした岩佐は1分37秒326。悪くないタイムと思われたが、阪口1分37秒079、福住37秒032と、続々とトップタイムが更新され、昨日悔しい思いをした野尻に至っては1分36秒542と、それまでのトップタイムをコンマ5秒も上回る驚速タイムを叩き出した。

 この後も野尻のタイムを更新する者は現れず、気迫のこもったアタックを見せた野尻のポールポジションが確定した。

 これに続いたのは、1分37秒797をマークした太田。連勝に向けて好位置を確保すると同時に、結果として、チームメイトの牧野を救い、坪井のタイトル確定を阻止した形になった。

 この予選で牧野に2ポイント差をつければ、チャンピオンが確定するはずだった坪井は、1分36秒844で3位。惜しくも予選でタイトルを決めることはできなかったが、タイトルを争う牧野が10位に沈んだため、俄然有利な状況で決勝を迎えることになった。

 順位:野尻-太田-坪井-佐藤-福住-阪口-笹原-山下-山本-牧野-岩佐-大湯

 今シーズンを締めくくる第9戦の決勝は、本日午後2時30分から31周で行われる。

ポールポジションは野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)

予選2位は太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)

予選3位は坪井翔(VANTELIN TOM\'S SF23)

予選4位は佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

予選5位は福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)

予選6位は阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)

ポールポジションを獲得した野尻智紀(TEAM MUGEN)

予選3位の坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)

予選3位の坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO

SUPER FORMULA

第9戦鈴鹿公式予選結果

第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/10) Weather: Cloudy Course: Dry
2024 SUPER FORMULA Round 9 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoGr.DriverCar
Team
Engine
Q1Q2
116B野尻 智紀Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'37.7581'36.542
26B太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.4921'36.797
336B坪井 翔VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'37.3511'36.844
465B佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'38.0131'36.882
58A福住 仁嶺Kids com KCMG Elyse SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'37.9101'37.032
638A阪口 晴南VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'37.8191'37.079
737A笹原 右京VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'37.8911'37.084
83B山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'37.8801'37.189
964A山本 尚貴PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.5741'37.239
105A牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.7191'37.245
1115A岩佐 歩夢Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'38.0551'37.326
1239B大湯 都史樹VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'38.2951'37.629
---- 以上Q2で決定 ----
1355B大津 弘樹TGM Grand Prix SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'38.351
1420A国本 雄資ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
1'38.228
1550B木村 偉織San-Ei Gen with B-Max SF23
San-Ei Gen with B-Max
Honda M-TEC HR-417E
1'38.599
164A小高 一斗REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'39.229
177B小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'38.661
1814A大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'39.257
1919B平良 響ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
1'39.054
2012A三宅 淳詞ThreeBond Drago CORSE SF23
ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'39.330
2153AジュジュTGM Grand Prix SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'41.039
---- 以上基準タイム予選通過 ----

SUPER FORMULA

第9戦鈴鹿ノックアウトQ2結果

第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/10) Knock Out Q2 Weather:Cloudy Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 9 鈴鹿サーキット 5.807km

PosGrDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
116B野尻 智紀Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'36.542--216.540
26B太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'36.797 0.255 0.255215.970
336B坪井 翔VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'36.844 0.302 0.047215.865
465B佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'36.882 0.340 0.038215.780
58A福住 仁嶺Kids com KCMG Elyse SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'37.032 0.490 0.150215.446
638A阪口 晴南VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'37.079 0.537 0.047215.342
737A笹原 右京VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'37.084 0.542 0.005215.331
83B山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'37.189 0.647 0.105215.098
964A山本 尚貴PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.239 0.697 0.050214.988
105A牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.245 0.703 0.006214.975
1115A岩佐 歩夢Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'37.326 0.784 0.081214.796
1239B大湯 都史樹VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'37.629 1.087 0.303214.129

SUPER FORMULA LIGHTS

第17戦鈴鹿決勝結果

第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/10) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 17 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
138小林 利徠斗モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1222'55.517--
235中村 仁モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1222'56.902 1.385 1.385
337古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S 320
TOM'S
1222'57.045 1.528 0.143
4*36野中 誠太PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1223'00.138 4.621 3.093
52荒尾 創大HFDP WITH TODA RACING
TODA RACING
1223'00.721 5.204 0.583
650小出 峻HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
1223'01.646 6.129 0.925
71ケイレン・フレデリックPilot ONE Racing with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1223'07.35511.838 5.709
84M1今田 信宏JMS RACING TEAM
JMS RACING TEAM
1223'48.56453.04741.209
930M2DRAGONTEAM DRAGON 324
TEAM DRAGON
1223'48.72153.204 0.157
1013M3藤原 誠TEAM DRAGON 324
TEAM DRAGON
1223'49.97954.462 1.258
118M4清水 康弘GNSY 324
GNSY RACING
1223'55.9851'00.468 6.006
125入山 翔IRISアルビレックス-RT
ALBIREX RACING TEAM
917'32.0723Laps3Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 36 野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC) 1'53.926 (5/12) 183.498 km/h
  • CarNo. 36は、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則第31条10(スタート手順)違反により、競技結果に対して10秒加算のペナルティーを科した。

SUPER FORMULA

第9戦鈴鹿ノックアウトQ1結果

■Aグループ

第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/10) Knock Out Q1 Weather:Cloudy Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 9 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
164山本 尚貴PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
HondaM-TEC HR-417E
1'37.574--214.250
25牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HondaM-TEC HR-417E
1'37.719 0.145 0.145213.932
338阪口 晴南VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTATRD 01F
1'37.819 0.245 0.100213.713
437笹原 右京VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTATRD 01F
1'37.891 0.317 0.072213.556
58福住 仁嶺Kids com KCMG Elyse SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTATRD 01F
1'37.910 0.336 0.019213.514
615岩佐 歩夢Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
HondaM-TEC HR-417E
1'38.055 0.481 0.145213.199
---- 以上Q2進出 ----
720国本 雄資ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTATRD01F
1'38.228 0.654 0.173212.823
84小高 一斗REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTATRD 01F
1'39.229 1.655 1.001210.676
914大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTATRD 01F
1'39.257 1.683 0.028210.617
1012三宅 淳詞ThreeBond Drago CORSE SF23
ThreeBond Racing
HondaM-TEC HR-417E
1'39.330 1.756 0.073210.462
1153ジュジュTGM Grand Prix SF23
TGM Grand Prix
HondaM-TEC HR-417E
1'41.039 3.465 1.709206.902
---- 以上基準タイム(107%)予選通過 ----

■Bグループ

第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/10) Knock Out Q1 Weather:Cloudy Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 9 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
136坪井 翔VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTATRD 01F
1'37.351--214.740
26太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HondaM-TEC HR-417E
1'37.492 0.141 0.141214.430
316野尻 智紀Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
HondaM-TEC HR-417E
1'37.758 0.407 0.266213.846
43山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTATRD 01F
1'37.880 0.529 0.122213.580
565佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
HondaM-TEC HR-417E
1'38.013 0.662 0.133213.290
639大湯 都史樹VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTATRD 01F
1'38.295 0.944 0.282212.678
---- 以上Q2進出 ----
755大津 弘樹TGM Grand Prix SF23
TGM Grand Prix
HondaM-TEC HR-417E
1'38.351 1.000 0.056212.557
850木村 偉織San-Ei Gen with B-Max SF23
San-Ei Gen with B-Max
HondaM-TEC HR-417E
1'38.599 1.248 0.248212.022
97小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTATRD 01F
1'38.661 1.310 0.062211.889
1019平良 響ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTATRD 01F
1'39.054 1.703 0.393211.049
---- 以上基準タイム(107%)予選通過 ----

SUPER FORMULA LIGHTS

第17戦鈴鹿決勝 野中誠太執念の独走!! しかし優勝は小林利徠斗

優勝は小林利徠斗(モビリティ中京TOM\'S 320 TGR-DC)

マスタークラス優勝は今田信宏(JMS RACING TEAM)

 2024年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第17戦の決勝が11月10日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、予選4番手からスタートした小林利徠斗(モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC)が今季2勝目を挙げた。

 第17戦決勝は午前8時20分より12周で行われた。天候は晴れ。路面はドライ。

 第16戦でニュータイヤを投入したドライバーたちがユーズドタイヤでグリッドにつく中、2番手スタートの小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)と6番手の古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)はここでニュータイヤを履いて勝負に出た。

 スタートでは3番手の野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)が今回も抜群の加速でホールショットを決めると、後方から小林も絶妙のスタートを決めて最内から2番手にジャンプアップ。ポールの中村仁(モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC)がそれに続き、行き場を失った小出はなんと4番手に後退。そしてシケインで荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)を捉えた古谷が5番手で1周目を戻ってきた

 さらに古谷は6周目の1コーナーで古谷が小出を捉えて4番手に浮上する。

 一方、小林と中村が接戦を繰り広げるのを尻目に、順調に後続を引き離しながらトップを快走する野中だったが、スタートシグナルが消灯する直前に動いてしまったことに対してジャンプスタートの判定が降り、10秒のタイム加算を受けることになる。

 これで実際のトップは小林となったが、その後も野中はリードを広げながら周回を重ねていき、11周目にはついに小出とのギャップを10秒529とすると、最後は11周目の1コーナーで小出をオーバーテイクした荒尾との差をも10秒583に広げてチェッカーを受けた。

 この結果、優勝は小林利徠斗、2位を中村仁が獲得、3位には古谷悠河とトムス勢が表彰台を独占。さらに野中も4位でこのレースを終えることとなる。

 小出は6位でかろうじて1ポイントを獲得したが、ドライバーズポイントは83ptにとどまり、野中は66pt、優勝した小林が59pt、2位の中村は57ptとチャンピオン争いは混戦の様相を呈してきた。

 残るレースは4戦。その一つ、第18戦決勝はこのあと午後0時25分より12周で行われる。

決勝2位は中村仁(モビリティ中京TOM\'S 320 TGR-DC)

決勝3位は古谷悠河(Deloitte. HTP TOM\'S 320)

決勝4位は野中誠太(PONOS Racing TOM\'S 320 TGR-DC)

決勝5位は荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)

決勝6位は小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)

表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Atsushi BESSHO
Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

第8戦鈴鹿決勝会見 太田格之進「自分としては100点のレースができてよかった」

第8戦優勝 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

決勝記者会見:優勝した太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 「クルマの調子がすごく良くて。吉田(則光)エンジニアと濱野(裕二)エンジニアが作ってくれたクルマが完璧だった。それに尽きるかなと思います。SCが2度も出たのが残念です。僕は最初のSCが出るまでに10秒くらいリードしていたので、どれだけの差をつけられるかに挑戦したかったんですが、SCによってその差がなくなってしまいました。そこでファステストラップでどこまでのタイムを出せるかに挑戦しようと思って最後までプッシュしました。クルマのバランスには一貫性があったので、全く不安はなく、SCが入っても抜かれることはないだろうと思って走っていました」

 「チームの中ではケースごとに話し合ってはいますが、今日の順位だと僕にできることは、しっかりトップでゴールしてチームランキングを上げることだと思っていたし、オーダー的なことは出ませんでした。ただ明日に向けてはチームとして最善の結果を最後の締めくくりとして持ち帰れるように、僕も協力したいし、そうなるよう頑張ります」

 「去年の後半戦からフロントローに並ぶ機会は多かったので、皆さんの記憶には残っても、ポールを取っていないので記録には残っていない。そういう面で歯痒い気持ちがありました。自分としては予選に対して自信があるので、今年はチャンピオンシップからは脱落しましたが、最後に光るものを見せて終わることで、来季への期待値が上がってくると思うし、注目度を上げる上でも大事なレースだし、最後にファステストも取れて、自分としては100点のレースができてよかったなと思います」

第8戦決勝2位 坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)

決勝記者会見:2位の坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)

 「冬の鈴鹿というのがタフになるだろうとは予想がついていたし、予選が始まってみれば上の方はH社ばっかりだったので辛いなというところはありました。まあでも決勝はチャンスがあればポジションを上げるチャンスはあるだろうし、5番手からなら表彰台争いはできると思っていたので、なんとか食らいついていきたいなと。チャンピオンシップを考えると牧野選手が前にいたので、それを抜くというのが今日の1番の目標でした。佐藤選手に不運があって、自力での2位ではないんですが、チームのタイヤ交換がめちゃくちゃ早かったおかげでもあったし、やるべきことは全てやれたかなと思います。予選も決勝も太田選手はとんでもなく速いので、そこをどうにかしないと明日も厳しいかなと思うので、しっかり考えていきたいなと思います」

 「(牧野選手とのタイトル争いは2015年のFIA-F4以来だが)そういう背景もあるので、ヒューマンモータースポーツを謳っているスーパーフォーミュラの話題として取り上げてもらえるのは嬉しいです。9年前の話で、僕たちは下の方のカテゴリーで戦っていたんですが、昔からやってたライバルと日本の最高峰のレースでまたチャンピオンを争う機会なんてなかなかないと思うので、素直に楽しみたいなと思いますし、いいバトルができたらと思います」

第8戦決勝3位 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

決勝記者会見:3位の牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 「結果的には1番のライバルである坪井選手の後ろになってしまったので、悔しいですけど、戦略的にもミニマムで入るというのはなんとなく決めていて、前半は特に僕は厳しかったんですが、タイヤを替えてから中盤戦にかけては悪くなかったです。最近前半スティントで苦労することが多いんですが、それがまた出てしまったなと。予選もそうだし、もうちょっとレベルアップしていかないといけないなと思うので、明日も太田選手のいいところは真似させてもらって頑張ります」

 「(チャンピオンのことは)全然諦めていないし、最後までプッシュたいと思います。僕の先輩(山本尚貴)はそれをモットーにして、それを僕は身近で学ばせてもらっているので、それを最後までやるだけかなと思っています」

 「(坪井選手とのタイトル争いは2015年のFIA-F4以来だが)カート時代はあまり接点がなかったんですが、四輪に上がってからはびっくりするぐらい接点があって、縁を感じるものがありますし、今日も2位争いで坪井選手とバトルをしていました。ただやはりF4でバトルしていた時と違うのは、僕たちはメーカーのドライバーになって、メーカーを背負って戦っているということなので、自分個人だけでなく、色々背負うものができているので、その戦いも含めて明日は見てもらって、楽しんでもらえればなと思います」

決勝フォトセッション:トップ3のドライバーたち

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

第8戦鈴鹿優勝監督会見 村岡潔「上出来としか言いようがない」

優勝チーム監督の村岡潔氏(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

優勝チーム代表 村岡潔(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 「上出来としか言いようがないです。欲を出すとキリがないですが、できれば坪井くん以外の人がここにいれば明日お客さんが盛り上がるなあと(笑) まあこういう結果になったことで太田くんも牧野くんも明日の戦いにより集中できると思うんで、ここまでの位置で戦ってくれた二人に感謝しますし、嫌な思いをさせてくれる坪井くんにも感謝しています」

 「今日タイヤ交換もいっぱいミスがありましたが、ミスなくクルマを仕上げて、ドライバーに思う存分力を出してもらえれば、必ずチャンピオンを取れると思うので、よろしくお願いします」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

第8戦鈴鹿決勝 太田格之進が盤石の走りで今季初勝利! そしてタイトル争いは坪井翔と牧野任祐の一騎打ちに

優勝した太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 全日本スーパーフォーミュラ選手権第8戦「JAF鈴鹿グランプリ」の決勝が11月9日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、ポールポジションからスタートした太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)が今季初優勝を達成した。

 第8戦決勝は午後2時40分、定刻から10分遅れてフォーメーションを開始した。周回数は31。スタート時の気温は21℃、路面温度は31℃だ。

 スタートでは制御システムの誤作動で番手スタートの岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)のギヤが入らず、グリッドから一歩も動けない状況に。後方では三宅もスタート直後にギヤが1速から上にシフトアップできない状態となり、そのままレースを終えてしまうアクシデントが発生したが、幸いこれらに起因した大きなアクシデントには至らなかった。

 この間にトップグループは太田、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)、坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)、山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)の順で西コースへ向かった。

 2周目の1コーナーでは牧野がOTSを使って佐藤に襲いかかるが、佐藤もOTSを使って対抗。その後方では14番手スタートの野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)が1周で10番手まで挽回してコントロールラインに戻ってきた。

 さらに野尻は6周目のスプーンでも笹原右京(VANTELIN TOM'S SF23)をインから笹原をパス!9番手に浮上する。

 一方、トップの太田は6周終わって太田のリードは4秒135。本人も無線で「クルマは完璧」とコメントしており、その後も順調にリードを広げて10周目にはその差を5秒230とする。

 そしてこの周から特別規則で定められたタイヤ交換を行うドライバーが相次ぐ。まずは10周終わりで牧野、阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)、福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)、野尻がピットへ。

 11周終わりで佐藤、坪井、山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)、国本雄資(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)、小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF23)がピットインするが、この際佐藤の左リヤタイヤが締まっておらずに脱落、これにより佐藤はピットレーンでストップしてしまい、そのままレースを終えることになった。

 また坪井は牧野の前でコースインすることに成功している。

 そしてトップの太田と山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)も12周目にタイヤ交換を行い、そのまま坪井の前でコースに戻った。

 その後もドライバーたちのタイヤ交換は続いたが、18周目にピット作業を行った平良響(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)の後輪がピット出口で外れてしまい、平良はコースサイドにストップ。外れた後輪はコース上を転がって2コーナー付近まで行ってしまったため、この周でセーフティーカーが導入されることになった。

 ここですかさずピットに飛び込んだのが、そこまでコースに留まり続けていた岩佐と大湯都史樹(VERTEX CERUMO・INGING SF23)だ。スタート時のトラブルで一旦は最後尾まで後退した岩佐も、これで入賞圏内に浮上してきた。またこれでコース上の全車がタイヤ交換を終えたこととなり、太田が再びトップに立った。2番手は坪井、3番手は牧野、阪口、福住と続いて野尻が6番手だ。

 セーフティーカーは22周目にピットイン。23周目からレースは再開となるが、24周目のスプーンカーブで笹原右京(VANTELIN TOM'S SF23)と大嶋和也(docomo business ROOKIE SF23)が絡むアクシデントが発生。アウト側の縁石に乗り上げた笹原はフロントノーズを壊してスロー走行でピットに戻ってきたが、大嶋は西ストレートでクルマを止めざるを得なかったため、25周目からは2度目のセーフティーカーランとなった。

 セーフティーカーは28周目のピットイン。レースは残り3周で追い越し可能となった。

 トップの太田は再びリードを広げにかかる。坪井と牧野はこれを追い上げることはできない。後方では野尻が130Rで福住を捉えて5番手に浮上した。

 結局レースは太田格之進が最後までトップを譲らずに31周を走り切り、今季初優勝。昨年の最終戦鈴鹿以来の通算2勝目を挙げた。

 2位には坪井翔が入り、ドライバーズポイントを101.5ポイントに伸ばした。牧野任祐はこのレースを3位で終え、トータル83ポイントとなったため、坪井とのポイント差は18.5ポイントに広がった。

 そして野尻智紀は5位フィニッシュで76ポイントとなり、この時点でチャンピオンの可能性が消滅。2024シーズンのチャンピオン争いは坪井と牧野の二人に絞られた。果たして最後に栄冠を手にするのはどちらなのか。坪井はこのまま逃げ切るのか。それとも牧野が2015年のFIA-F4の雪辱を果たすのか。

 シリーズ第9戦は11月10日午後2時30分より、同じく31周で戦われる。

31周の決勝がスタートした

優勝は太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)

決勝2位は坪井翔(VANTELIN TOM\'S SF23)

決勝3位は牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)

決勝4位は阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)

決勝5位は野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)

決勝6位は福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)

トップでゴールする優勝は太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)

決勝2位の坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)

優勝と3位を獲得したDOCOMO TEAM DANDELION RACING

表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Atsushi BESSHO

SUPER FORMULA

第8戦鈴鹿決勝結果

第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/09) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
Engine
LapTimeBehindGap
16太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
311:00'08.862--
236坪井 翔VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
311:00'13.422 4.560 4.560
35牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
311:00'14.370 5.508 0.948
438阪口 晴南VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
311:00'16.314 7.452 1.944
516野尻 智紀Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
311:00'17.087 8.225 0.773
68福住 仁嶺Kids com KCMG Elyse SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
311:00'17.923 9.061 0.836
764山本 尚貴PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
311:00'18.188 9.326 0.265
83山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
311:00'19.56810.706 1.380
915岩佐 歩夢Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
311:00'20.03411.172 0.466
1039大湯 都史樹VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
311:00'22.03413.172 2.000
1150木村 偉織San-Ei Gen with B-Max SF23
San-Ei Gen with B-Max
Honda M-TEC HR-417E
311:00'22.45613.594 0.422
1253ジュジュTGM Grand Prix SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
311:00'23.56314.701 1.107
1320国本 雄資ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
311:00'27.83818.976 4.275
14*7小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
311:00'34.02625.164 6.188
1537笹原 右京VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
301:00'26.3731Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 27 Laps)完走 ----
-14大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
2342'39.0838Laps7Laps
-4小高 一斗REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
2358'51.5368Laps16'12.453
-*19平良 響ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
1831'24.64813Laps5Laps
-55大津 弘樹TGM Grand Prix SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1746'35.20114Laps1Lap
-*65佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1118'54.27220Laps6Laps
-12三宅 淳詞ThreeBond Drago CORSE SF23
ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
0-31Laps11Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 6 太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23) 1'40.588 (31/31) 207.830 km/h
  • CarNo. 7は、全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第15条1.1(危険なドライブ行為)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 7は、全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第15条1.2(危険なドライブ行為)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 65は、全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第21条11(リリース時の安全確認不足)により、罰金50,000円を科した。
  • CarNo. 19は、全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第21条11(リリース時の安全確認不足)により、罰金50,000円を科した。

SUPER FORMULA LIGHTS

第16戦鈴鹿決勝 野中誠太がポールtoウィンで逆転チャンプの可能性を広げる

決勝がスタートした

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第16戦の決勝が、11月9日、鈴鹿サーキットで行われ、、ポールポジションスタートの野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)が、優勝を飾った。2位には終盤、野中に迫った荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)が入った。

 マスタークラスは、スタートで2位に下がったものの、すぐにトップを奪い返したクラスポールの清水康弘(GNSY 324)が、嬉しい初優勝を飾った。

 好天に恵まれた鈴鹿。この第16戦の結果で、明日の第18戦のグリッドが決まるだけに、大詰めを迎えているタイトル争いを考えても、重要なレースとなる。

 午後0時35分、17周のレースがスタート。

 ポールスタートの野中が好スタートでトップを守り、荒尾、そして、5番グリッドから上った小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)、中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)が続いた。

 野中がトップに出たことで、ランキングトップの小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)は、1つでも順位を上げたいところだったが、逆に、ポジションを落としてしまい、ケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)の後ろ、6位でオープニングラップを終えた。

 レース前半は、野中がハイペースで逃げ、荒尾が少し離れて、さらにその後方で小林と中村が競り合い、さらにその後方でフレデリックを小出が追うという展開になった。

 トップ野中と荒尾の差は、周を重ねるごとに開き、6周を終えた時点で3.9秒となって、この段階では完全に野中の独走になると思われた。

 しかし、ここから荒尾がペースを上げ、逆に、タイヤの摩耗に苦しむ野中のペースは鈍り始める。両者の差は、8周目2.5秒、10周目2.1秒、13周目には1秒と、みるみる縮まっていった。

 荒尾も自身のタイヤが限界を迎えるなか、必死に野中を追い、最終ラップでは背後に迫ったが、経験に勝る野中がなんとか荒尾を抑え、今季4勝目のチェッカーを受けた。

 後続の順位は、オープニングから変わらず、3位小林、4位中村、5位フレデリック、6位小出となった。この結果、野中は小出とのシリーズ争いで、29ポイントあった差を19ポイントまで縮め、逆転チャンピオンの可能性を広げた。

 マスタークラスは、スタートでDRAGON(TEAM DRAGON 324)がトップに出たものの、2周目に、クラスポールスタートの清水康弘(GNSY 324)が逆転。 以降は、清水がラップを重ねるたびに、差を開いていった。

 3周目からは、清水、DRAGON、今田信宏(JMS RACING TEAM)、藤原誠(TEAM DRAGON 324)のオーダーで、縦に長い展開となり、周を追うたびに各車の間隔は開いていった。

 ラップタイムでDRAGONを約1秒上回る清水は、最終的に11秒という大差でチェッカーを受け、記念すべきSFライツ初優勝を飾った。

 ランキングでは、2位に入ったDRAGONが110pと、依然、今田(79p)を大きくリードしている。

 第17、18戦の決勝は、明日10日の午前8時20分、午後0時25分からそれぞれ12周で行われる。

小林利徠斗と中村仁の3位争い

優勝は野中誠太(PONOS Racing TOM\'S 320 TGR-DC)

決勝2位は荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)

決勝3位は小林利徠斗(モビリティ中京TOM\'S 320 TGR-DC)

決勝4位は中村仁(モビリティ中京TOM\'S 320 TGR-DC)

決勝5位はケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)

決勝6位は小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)

マスタークラス優勝は清水康弘(GNSY 324)

優勝した野中誠太(TOM\'S)

表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO
Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第16戦鈴鹿決勝会見 野中誠太「残り3周でエンジニアから『気合いだ』と声をかけてもらって、気持ちでがんばった感じ」

第16戦優勝 野中誠太(TOM'S)

決勝記者会見:優勝した野中誠太(TOM\'S)

 「今週トムス勢は非常に良くて、その中でも僕は調子が良かったので、自信を持って挑むことができました。スタートが良く、そこからギャップを作ることができましたが、路温が上がり、SFも走った後だったので、タイヤの落ちは激しかったのが予想以上でした。荒尾選手が追いついてくる中で、落ち着いて大きなミスのないように走ることが重要でした。なんとか守り切れて良かったです」

 「残り10周くらいの早い段階からたれる雰囲気がわかったので、ドライビングを工夫しながら走りました。とにかくベストを尽くせるようにと集中して走りました。チャンピオンシップのことを考える余裕もありませんでした。残り3周くらいからエンジニアさんに『気合いだ』と声をかけてもらっていて、気持ちでがんばった感じです」

 「個人的にはポールポジションをとれたのがライツでは初めてだったので、そこは素直に嬉しかったですし、落ち着いてレースして勝てたことは自信にもつながりました。明日の最初のレースは小出選手が前にいますが、あまりチャンピオンシップのことは気にせずに、今日みたいにやるべきことをしっかりやれば結果はついてくることがわかったので、明日も普通にやるべきことをやって終えられればと思います」

第16戦決勝2位 荒尾創大(TODA RACING)

決勝記者会見:2位の荒尾創大(TODA RACING)

 「スタートでホイールスピンさせてしまい、順位を落とすかなと思いましたが、後続車もみんな同じ状況でした。その中で野中選手のスタートが抜群に良くて、1コーナー行くまでに離れてしまいました。レース前半も野中選手が速くて、プッシュしても追いつかない状況でしたが、後半は僕のペースが上回ってきました。タイヤは辛かったんですが、なんとかクルマをねじ伏せて食らいつきました。抜けなかったのは残念ですが、明日に向けては良かったなと思います」

 「タイヤが辛い状況はみんな一緒だったので、その中でどのくらいクルマをコントロールできるかというところでペースは変わってくると思います。タイヤが辛い中で良いペースを維持できました」

 「明日の午前中のレースはコンマ1くらいの差で5番手からのスタートになってしまいましたが、表彰台を目指して頑張りたいと思っていますし、午後のレースはまたフロントローからスタートできるので、1コーナーで前に出られるようにスタートを改善していきたいです」

第16戦決勝3位 小林利徠斗(TOM'S)

決勝記者会見:3位の小林利徠斗(TOM\'S)

 「5位スタートでしたので、トップを追うには遠いな、というところでした。とりあえず自分のできることをやって、一つでも順位を上げられるように頑張ろうという思いでした」

 「特別何かしようということはなく、スタート以外ではほぼ抜きづらいので、スタートに気持ちを入れて挑みました。実際、前方のクルマがみんなホイールスピンをして白煙をあげていましたし、その中で僕はスタートが決まったので、順位を上げられたのは良かったです。そのあとは、集団の後ろに入っていく想定のセットだったんですが、前が離れていって自分が集団の先頭という、一番僕らのクルマに合っていない状況になったので、苦しいレースが続きましたが、なんとか抑え切ることができました」

 「中村選手もものすごい気迫で迫ってきましたが、互いを尊重していたからこそできるバトルだったので、ああいうバトルができたのは良かったです」

 「次のレースは4位スタートになりますが、やることは一緒ですし、一つ一つやれることに集中できればなと思います」

決勝フォトセッション:トップ3のドライバーたち

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第16戦鈴鹿決勝結果

第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/09) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 16 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
136野中 誠太PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1732'23.702--
22荒尾 創大HFDP WITH TODA RACING
TODA RACING
1732'24.113 0.411 0.411
338小林 利徠斗モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1732'35.68911.98711.576
435中村 仁モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1732'40.71317.011 5.024
51ケイレン・フレデリックPilot ONE Racing with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1732'48.28724.585 7.574
650小出 峻HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
1732'49.56925.867 1.282
737古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S 320
TOM'S
1732'51.84728.145 2.278
85入山 翔IRISアルビレックス-RT
ALBIREX RACING TEAM
1733'14.05350.35122.206
98M1清水 康弘GNSY 324
GNSY RACING
1733'31.9161'08.21417.863
1030M2DRAGONTEAM DRAGON 324
TEAM DRAGON
1733'43.1591'19.45711.243
114M3今田 信宏JMS RACING TEAM
JMS RACING TEAM
1733'45.4511'21.749 2.292
1213M4藤原 誠TEAM DRAGON 324
TEAM DRAGON
1733'48.3641'24.662 2.913
---- 以上規定周回数(90% - 15 Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 36 野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC) 1'53.103 (2/17) 184.833 km/h

SUPER FORMULA

第8戦鈴鹿予選会見 太田格之進「チャレンジしたいことを全部やった結果がポールにつながった」

第8戦ポールポジション 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

予選記者会見:ポールポジションを獲得した太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 「昨日はフリー走行でロングランばっかりで、ニュータイヤを履く前にアタックできたのは1回だけで、ほぼほぼ準備できないままニュータイヤで走ったので11番手でした。でもフィーリングとしては悪くなかったし、去年の最終戦のデータもあるので不安もなく自信を持って予選に臨めました」

 「自分のことだけ考えようと思って予選に臨みました。自分はタイヤの暖まりが良いと思っていたので、Q1は前に出て、そんなにペースを上げないように走って通過できました。Q2は今まで以上にドライビング面でチャレンジしたかったことを全部やりました。その結果ポールを取れたと思います」

 「明日もあるので、あまりランキングのことは考えたくないのが正直なところです。どうせ僕がトップを走っていても何か言われるんだろうなと。そこはしっかりチームと話し合わないとと(笑) チームとしてはチームタイトルとドライバーズタイトルを両方狙えるすごくいい機会ですので、今日しっかりレースをすれば、明日に向けてデータを持ち帰ることができますから、ポール・トゥ・ウィンをしたいと思います」

第8戦予選2位 岩佐歩夢(TEAM MUGEN)

予選記者会見:2位の岩佐歩夢(TEAM MUGEN)

 「もちろんチャンピオンシップのことを考えると2ポイント取ったことは良かったと思いますが、ポールポジションを目指していろんなアプローチをしてきたので、それが取れなかったのは悔しいです」

 「トップとの差を考えても、いろんな面で少しずつ足りなかったなと捉えていて、いくつかのポイントでポテンシャルを上げていかないとトップには届かないなと。そこはチームと一緒に上げていかないとと思いますが、午後の決勝についてはフロントローなので、しっかり切り替えて、勝つためのいろんなことを準備して、優勝を目指したいと思います」

 「チャンピオン争いに絡んでいるといっても、数字どうこうは気にせずに、優勝だけを考えて、しっかり全力でプッシュしていきたいと思います」

第8戦予選3位 佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)

予選記者会見:3位の佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)

 「Q1は途中で赤旗が出ましたが、アタックする順序は後ろの方だったので、タイヤはまだゴムが残っている状態でした。それで再開後は普通に通ることができました」

 「Q2はQ1で足りなかった部分を補って、かなり改善方向にはいきましたが、トップとの差はまだかなり大きいので、3位ではありますが、まだ負けていると思って、予選については明日に向けて改善していかないとと思います」

 「午後の予選は今季ベストグリッドからのスタートなので、チームと頑張っていきたいです」

 「僕はチャンピオン争いは関係ないので、とにかく優勝を目指して、しっかりかき回したいと思います。チームとしてもランキングを上げるチャンスなので、二人で表彰台に登れればと思います」

公式予選フォトセッション:トップ3のドライバーたち

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

第8戦鈴鹿公式予選 太田格之進が快晴の鈴鹿で初ポールポジションを獲得

ポールポジションを獲得した太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 全日本スーパーフォーミュラ選手権第8戦「JAF鈴鹿グランプリ」の予選が、11月9日、三重県・鈴鹿サーキットで行われ、太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)が、キャリア初のポールポジションを獲得した。

 2レース制となる今大会の初日。鈴鹿サーキットは朝から秋晴れとなった。日差しが照りつけるなか、午前9時5分から予選が行われた。

■Q1 Aグループ

 ユーズドタイヤで1周した後、ニュータイヤに履き替え、ウォームアップから各車アタックに入った。

 阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)1分37秒247、岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)1分37秒106とトップタイムが塗り替えられるなか、逆転チャンピオンを狙う牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)が1分36秒786と唯一36秒台に入れてトップに立った。

 今大会でスーパーフォーミュラ引退を発表している山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)が、最後に2位に食い込む1分37秒084をマークして締めくくった。

 順位:牧野-山本-岩佐-阪口-笹原-福住/国本-小高-三宅-大津

■Q1 Bグループ

 Aグループ同様に、ユーズドで1周した後にニュータイヤに履き替えアタックに入った。

 ところが、5番目にアタックラップに入った木村偉織(San-Ei Gen with B-Max SF23)が、NOPPOコーナーでコントロールを失い、コースアウト。グラベルに捕まってしまったため、赤旗が提示され予選は中断となった。

 残り3分として再開された予選だが、この中断が大きく響いたのが、ランキング3位の野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)。コース前半でタイムが伸びず、まさかのQ1敗退となってしまった。

 短い予選時間をうまくまとめたのは、シリーズリーダーの坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)。1分36秒台に入れ、太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)を抑えて、グループトップでQ2に進んだ。

 順位:坪井-太田-佐藤-山下-大湯-大嶋/野尻-小林-平良-Juju-木村

■Q2

 山本、佐藤のPONOS NAKAJIMA RACINGコンビが、真っ先にコースイン。ゆっくりとタイヤを温める。

 最初にアタックに入ったのは岩佐。後から続く、牧野、坪井らのポール候補を上回るタイムで、各セクタータイムを刻んでいき、1分36秒335をマーク。牧野は1分36秒593、坪井は1分36秒707と届かず。流れは完全に岩佐の今季二度目のポール奪取に傾いた。

 しかし、その後にコントロールラインを通過した太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)が、1分36秒094で岩佐を逆転。自身初のポールポジションを手に入れた。

 前大会の富士でも惜しいところでポールを逃していた太田は「やっと取れたという感じですね」と笑顔を見せた。

 順位:太田-岩佐-佐藤-牧野-坪井-山本-阪口-福住-大湯-笹原-大嶋-山下

 今大会の1レース目、第8戦の決勝は、本日午後2時30分から31周で行われる。

ポールポジションは太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)

予選2位は岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)

予選3位は佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

予選4位は牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)

予選5位は坪井翔(VANTELIN TOM\'S SF23)

予選6位は山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

予選4位の牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

予選6位の山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Astushi BESSHO

SUPER FORMULA LIGHTS

第16戦、第17戦鈴鹿公式予選上位3人のコメント 野中誠太「ライツで初めてのポールなので素直に嬉しい」

第16戦ポールポジション、第17戦予選3位 野中誠太(TOM'S)

第16戦ポールポジション、第17戦予選3位の野中誠太(TOM\'S)

 「僕としては今週通してすごく調子がいいので、(予選は)どちらかというとミスなくまとめる、という感じでアタックしていきました。余裕がありながらのポールという感じでした。Q2に向けては伸び代が少なかったですが、タイム差を見れば優勝が見えてないわけでもありません。決勝も落ち着いてこのままいければと思います」

 「僕としてはライツでは初のポールなので、そこは素直に嬉しいです」

 「チャンピオンのことはあまり考えても、というところです。今週いい流れでチームとやってこれているところを決勝でもしっかりやり切るだけだと思うので、自分のやるべきこと、スタートやロングランの走り方にフォーカスしてやっていけば、いい結果が得られると思います」

第16戦予選2位 荒尾創大(TODA RACING)

第16戦予選2位の荒尾創大(TODA RACING)

 「今週走り始めてから、クルマのセッティングを今までとは違う方向に変えていきました。それがいい方向に行って、1回目の走行で2番手、2回目の走行ではぶっちぎりの状態で終えることができました」

 「1回目の予選では自分のミスでポールを逃してしまいましたが、自分の技術を磨けばポールは必ず取れるという感触で、クルマには満足しています。2回目の予選に関しても、自分としてはベストを尽くせましたが、コンマ1秒足りませんでした。5番手という順位ですが、諦めずに、1戦目は優勝、2戦目は表彰台を目指します」

 「1レース目は強気でいきます。ただ野中選手はチャンピオン争いをしているので、接触はなるべく避けたいです」

第16戦予選3位、第17戦ポールポジション 中村仁(TOM'S)

第16戦予選3位、第17戦ポールポジションの中村仁(TOM\'S)

 「1回目の予選はコンディションの違いもありましたが、そこはアジャストするしかないので。クルマは結構良くて、そこそこいけそうな感触がありましたが、コンマ3の差があり、ちょっと悩むとこはありました。タイヤのいいところを使えた上でのタイム差だったので、何か変えなきゃいけないなと。そこでちょっとだけセットチェンジしたことがうまくQ2でハマって、ポールが取れました。ミスなくまとめられたのが良かったです」

 「決勝はスタートが大事なので、ミスなく普通に決めて、攻めのレースをしすれば、3レース目につながると思います。明日は2レースともポールからスタートする予定です」

 「(小出選手の背中は)もうバッチリ見えてます。テール・トゥ・ノーズなんで(笑) ポイント的にはアレですけど、簡単には取らせません。なんとか巻き返したいです」

第17戦予選2位 小出峻(B-MAX RACING TEAM)

第17戦予選2位の小出峻(B-MAX RACING TEAM)

 「今週ちょっと調子いいとは言えない雰囲気が続いていて、厳しい週末になるかなという感じでした。まずは自分達のパフォーマンスを最大限出せるようにとやった結果、Q1は残念でしたがQ2で2番手を取れたことは最大限のパフォーマンスは出せたかなと思います」

 「そんなに大きくクルマを触ったわけではありませんが、ライツはほんの少しのことでスピードが大きく変わるので、そこでQ2にしっかりアジャストできた感じです」

 「(チャンピオン争いについて)こればっかりは相手の順位にもよるので、あまり考えてないというか。自分達の最大限をやれば結果はついてくると思いますので」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第16、17戦鈴鹿公式予選 トムスの野中誠太、中村仁がポールポジションを獲得、Mクラスは清水康弘がWポール

第16戦ポールポジション、第17戦予選3位の野中誠太(PONOS Racing TOM\'S 320 TGR-DC)

第16戦予選3位、第17戦ポールポジションの中村仁(モビリティ中京TOM\'S 320 TGR-DC)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第16戦、第17戦の公式予選が、11月9日、鈴鹿サーキットで行われ、第16戦は野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)、第17戦は中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)と、両レースともトムス勢がポールポジションを獲得した。

 マスタークラスは、清水康弘(GNSY 324)が、両レースともクラスポールを奪った。

 木、金曜日に行われた練習走行では、第11戦以来、優勝から遠のいているトムス勢が好調。木曜の走行では中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)、金曜日1回目の走行は野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)がトップタイムをマーク。また、まだ未勝利の荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)が金曜日2回目でトップを奪った。

 ポイントで大きくリードし、今大会でチャンピオン決定が濃厚の小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)は、やや出遅れた感じだ。

第16戦公式予選

 快晴のもと始まった第16戦の予選は、午前9時5分から10分間で行われ、真っ先にコースインした小出に、野中、ケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)、小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)が続いた。

 3周のウォームアップの後、各車アタックに入るが、練習走行で好調のトムス勢がやはり速く、野中1分51秒305、古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)1分51秒309、中村1分51秒613がタイミングボードの上位に名を連ねる。小出は渾身のアタックをするも4番手。

 終了間際に、荒尾が51秒367で2位に食い込み、古谷はコース外走行でベストタイム抹消になってしまう。

 結果、ランキング2位の野中がポールを奪い、荒尾がフロントローに並んだ。2列目には中村と小出。トヨタとホンダの育成ドライバーが二人ずつ並ぶことになった。

 マスタークラスは、練習走行から好調の清水が1分54秒011と抜き出たタイムで、クラスポールポジションを獲得。チャンピオン最右翼のDRAGON(TEAM DRAGON 324)は2位につけるも1分55秒824と、タイムでは大きく水を開けられることになった。

第17戦公式予選

 10分間のインターバルを経て始まった第17戦予選では、小出が巻き返し1分51秒029と、最初に1分51秒054をマークしていた野中を100分の3秒上回り、トップに立った。

 この後、小林1分51秒094、荒尾1分51秒129とトップに迫るが届かず、これで決まりかと思われた終了間際。最後にアタックをかけていた中村が1分51秒009と、小出を100分の2秒上回り、最後の最後でポールを決めた。

 中村、小出、野中、小林と2列目まで並んだトップ4のタイム差は、0.1秒以内の超僅差だった。

 マスタークラスは、清水が1分53秒663と第16戦のタイムを上回り、2位の藤原誠(TEAM DRAGON 324)を1.4秒引き離す好タイムで連続ポールを奪った。

 第16戦決勝は、本日午後0時25分から17周で、第17、18戦の決勝は、明日10日の午前8時20分、午後0時25分からそれぞれ12周で行われる。

第16戦予選2位、第17戦予選5位の荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)

第16戦予選4位、第17戦予選3位の小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)

第16戦、第17戦ともマスタークラスポールポジションの清水康弘(GNSY 324)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO

SUPER FORMULA

第8戦鈴鹿公式予選結果

第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/09) Weather: Fine Course: Dry
2024 SUPER FORMULA Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoGr.DriverCar
Team
Engine
Q1Q2
16B太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.0821'36.094
215A岩佐 歩夢Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'37.1061'36.335
365B佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.2891'36.472
45A牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'36.7861'36.593
536B坪井 翔VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'36.8961'36.707
664A山本 尚貴PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.0841'36.738
738A阪口 晴南VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'37.2471'37.043
88A福住 仁嶺Kids com KCMG Elyse SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'37.4411'37.051
939B大湯 都史樹VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'37.4481'37.131
1037A笹原 右京VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'37.4201'37.278
1114B大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'37.6361'37.300
123B山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'37.4221'37.547
---- 以上Q2で決定 ----
1320A国本 雄資ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
1'37.610
1416B野尻 智紀Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'37.676
154A小高 一斗REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'37.886
167B小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'38.218
1712A三宅 淳詞ThreeBond Drago CORSE SF23
ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'38.046
1819B平良 響ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
1'38.300
1955A大津 弘樹TGM Grand Prix SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'38.099
2053BジュジュTGM Grand Prix SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'39.209
---- 以上予選通過 ----
-50B木村 偉織San-Ei Gen with B-Max SF23
San-Ei Gen with B-Max
Honda M-TEC HR-417E
d.n.q

SUPER FORMULA

第8戦鈴鹿ノックアウトQ2結果

第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/09) Knock Out Q2 Weather:Sunny Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km

PosGrDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
16B太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'36.094--217.549
215A岩佐 歩夢Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'36.335 0.241 0.241217.005
365B佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'36.472 0.378 0.137216.697
45A牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'36.593 0.499 0.121216.426
536B坪井 翔VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'36.707 0.613 0.114216.170
664A山本 尚貴PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'36.738 0.644 0.031216.101
738A阪口 晴南VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'37.043 0.949 0.305215.422
88A福住 仁嶺Kids com KCMG Elyse SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'37.051 0.957 0.008215.404
939B大湯 都史樹VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'37.131 1.037 0.080215.227
1037A笹原 右京VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'37.278 1.184 0.147214.902
1114B大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'37.300 1.206 0.022214.853
123B山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'37.547 1.453 0.247214.309

SUPER FORMULA

第8戦鈴鹿ノックアウトQ1結果

■Aグループ

第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/09) Knock Out Q1 Weather:Sunny Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 8 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
15牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HondaM-TEC HR-417E
1'36.786--215.994
264山本 尚貴PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
HondaM-TEC HR-417E
1'37.084 0.298 0.298215.331
315岩佐 歩夢Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
HondaM-TEC HR-417E
1'37.106 0.320 0.022215.282
438阪口 晴南VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTATRD 01F
1'37.247 0.461 0.141214.970
537笹原 右京VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTATRD 01F
1'37.420 0.634 0.173214.588
68福住 仁嶺Kids com KCMG Elyse SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTATRD 01F
1'37.441 0.655 0.021214.542
---- 以上Q2進出 ----
720国本 雄資ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTATRD01F
1'37.610 0.824 0.169214.171
84小高 一斗REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTATRD 01F
1'37.886 1.100 0.276213.567
912三宅 淳詞ThreeBond Drago CORSE SF23
ThreeBond Racing
HondaM-TEC HR-417E
1'38.046 1.260 0.160213.218
1055大津 弘樹TGM Grand Prix SF23
TGM Grand Prix
HondaM-TEC HR-417E
1'38.099 1.313 0.053213.103
---- 以上基準タイム(107% - 1'43.561)予選通過 ----

■Bグループ

第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/09) Knock Out Q1 Weather:Sunny Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 8 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
136坪井 翔VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTATRD 01F
1'36.896--215.749
26太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HondaM-TEC HR-417E
1'37.082 0.186 0.186215.335
365佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
HondaM-TEC HR-417E
1'37.289 0.393 0.207214.877
43山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTATRD 01F
1'37.422 0.526 0.133214.584
539大湯 都史樹VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTATRD 01F
1'37.448 0.552 0.026214.527
614大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTATRD 01F
1'37.636 0.740 0.188214.114
---- 以上Q2進出 ----
716野尻 智紀Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
HondaM-TEC HR-417E
1'37.676 0.780 0.040214.026
87小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTATRD 01F
1'38.218 1.322 0.542212.845
919平良 響ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTATRD 01F
1'38.300 1.404 0.082212.667
1053ジュジュTGM Grand Prix SF23
TGM Grand Prix
HondaM-TEC HR-417E
1'39.209 2.313 0.909210.719
---- 以上基準タイム(107%- 1'43.678)予選通過 ----
-50木村 偉織San-Ei Gen with B-Max SF23
San-Ei Gen with B-Max
HondaM-TEC HR-417E
d.n.q---

SUPER FORMULA LIGHTS

第17戦鈴鹿公式予選結果

第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/09) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 17 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
135中村 仁モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1'51.009--188.320
250小出 峻HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
1'51.029 0.020 0.020188.286
336野中 誠太PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1'51.054 0.045 0.025188.244
438小林 利徠斗モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1'51.094 0.085 0.040188.176
52荒尾 創大HFDP WITH TODA RACING
TODA RACING
1'51.129 0.120 0.035188.117
637古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S 320
TOM'S
1'51.164 0.155 0.035188.057
71ケイレン・フレデリックPilot ONE Racing with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1'51.554 0.545 0.390187.400
85入山 翔IRISアルビレックス-RT
ALBIREX RACING TEAM
1'52.955 1.946 1.401185.075
98M1清水 康弘GNSY 324
GNSY RACING
1'53.663 2.654 0.708183.923
1013M2藤原 誠TEAM DRAGON 324
TEAM DRAGON
1'55.070 4.061 1.407181.674
114M3今田 信宏JMS RACING TEAM
JMS RACING TEAM
1'55.271 4.262 0.201181.357
1230M4DRAGONTEAM DRAGON 324
TEAM DRAGON
1'55.552 4.543 0.281180.916
---- 以上基準タイム(110%- 2'02.133)予選通過 ----

SUPER FORMULA LIGHTS

第16戦鈴鹿公式予選結果

第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/09) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 16 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
136野中 誠太PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1'51.305--187.819
22荒尾 創大HFDP WITH TODA RACING
TODA RACING
1'51.367 0.062 0.062187.714
335中村 仁モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1'51.613 0.308 0.246187.301
450小出 峻HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
1'51.641 0.336 0.028187.254
538小林 利徠斗モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1'51.642 0.337 0.001187.252
61ケイレン・フレデリックPilot ONE Racing with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1'52.112 0.807 0.470186.467
75入山 翔IRISアルビレックス-RT
ALBIREX RACING TEAM
1'53.840 2.535 1.728183.637
88M1清水 康弘GNSY 324
GNSY RACING
1'54.011 2.706 0.171183.361
930M2DRAGONTEAM DRAGON 324
TEAM DRAGON
1'55.824 4.519 1.813180.491
1013M3藤原 誠TEAM DRAGON 324
TEAM DRAGON
1'56.202 4.897 0.378179.904
114M4今田 信宏JMS RACING TEAM
JMS RACING TEAM
1'56.722 5.417 0.520179.102
1237古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S 320
TOM'S
1'58.552 7.247 1.830176.338
---- 以上基準タイム(110% - 2'02.571)予選通過 ----

SUPER FORMULA

山本尚貴選手、SF引退会見「中嶋監督に背中を押してもらった」

 2024シーズンをもって、スーパーフォーミュラ(SF)からの引退を表明した山本尚貴選手の会見が、11月8日に鈴鹿サーキットで行われた。

 フォーミュラ・ニッポン時代から、15年という長きに渡ってトップフォーミュラに参戦し続けた山本。その間、チャンピオンに輝くこと3回(2013、2018、2020年)。まず、そのキャリアを振り返った。

 「15年間、多くの人に支えられたことを感謝しています。体感的には短く感じているというのが正直なところです。望めば誰もが乗れるものでもなく、乗り続けられるものでもないので、改めて幸せだったと思います。プロの世界ですので、乗り続けるためには結果が求められますが、チャンピオンを取り、良いレースを重ねたことが15年に繋がっていると思います。それは、自分ひとりの力ではなく、監督、エンジニア、メカニック、マネージャーが支えてくれ、ライバルが奮い立たせてくれたからだと思い、感謝しています」

 「思い出深いレースは、3回のチャンピオンを決めたレースですが、いつもぎりぎりでのチャンピオン獲得でしたので、ドラマもあり皆さんの記憶に残すことができたように思います。あとは22年に中嶋レーシングに戻って、雨で勝ったもてぎのレースですね。なかなか地元でなかなか勝てませんでしたので。強いて言えば、2013年の最初のタイトルを取ったレースですね。チャンピオンを取ったことで、プロとしての自覚が芽生えたと思います。」

 そして、肝心のフォーミュラからの引退を決めたき理由は、さまざまあるものの、そのきかっけは中嶋監督からの言葉だったという。

 「引退の理由ですが、ずっと思わしくない結果が続いていて、チームメイトに負けることが多くなってきました。自信を失ったわけではありませんが、自分が求めているものや、周りからの期待との乖離があるというのは感じていました。この成績でなぜ乗せてくれるんだろうという思いや、チーム、スポンサーの期待に応えられないことに対する苦しい思いを抱くという状況が続いていました」

 「それが決めてかというと、正直違っていて、実は、(そんな状況のなか)中嶋監督から今年で退くのはどうだ、という話をいただきました。それは自分の身体のことを考えてくれた言葉でした。これから先の長い人生を考えてくれて、これ以上つらい思いをしてほしくないという優しい気持ちからでした。中嶋レーシングに復帰したときに、スタートで関わったこのチームで終わりたいと、ホンダにもお願いをしていましたし、自ら引き際を決められない自分の背中を押してもらったように思います。それで決断しました」

 自分で決断したことではあるものの、フォーミュラを辞めることに、やはり心残りはあるという。

 「未練がないと言えば嘘になります。15年間繰り返してきたことの(SFとGTの)片方がなくなる。いや、三分の二がなくなるという感覚ですし、毎年、覚悟を持ってやってきました。悔しいというよりは、寂しいというのが本音です。引退を公表してから、SNSで多くの人からコメントをもらって、こんなにたくさんの人に応援してもらっていたんだというのを再認識しました」

 「92年に鈴鹿でアイルトン・セナを見て、レーサーになりたいと思い、初のポールも鈴鹿でしたし、人生を導いてくれたのも鈴鹿という気がします。そして、最後が鈴鹿というのも縁だと思います」。

 最後は、自分を育ててくれた鈴鹿サーキットへの思いを語った山本。フォーミュラ引退に未練はあるというものの、会見の間、しんみりすることはなかった。そして、「最後は勝ち逃げできたら最高ですね」と笑った。

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO

SUPER FORMULA

第8戦鈴鹿公式予選 Q1グループ分け

明日9日(土)午前9時5分から行われるノックアウト方式の予選Q1のグループ分けは、以下のとおり。各グループの上位6台がQ2に進み、その12台はQ2の順位でグリッドが決定する。

Group A(10台)
No.4 小高一斗(REALIZE Corporation KONDO SF23)
No.5 牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)
No.8 福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)
No.12 三宅淳詞(ThreeBond Drago CORSE SF23)
No.15 岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)
No.20 国本雄資(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)
No.37 笹原右京(VANTELIN TOM'S SF23)
No.38 阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)
No.55 大津弘樹(TGM Grand Prix SF23)
No.64 山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

Group B(11台)
No.3 山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)
No.6 太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)
No.7 小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF23)
No.14 大嶋和也(docomo business ROOKIE SF23)
No.16 野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)
No.19 平良 響(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)
No.36 坪井 翔(VANTELIN TOM'S SF23)
No.39 大湯都史樹(VERTEX CERUMO・INGING SF23)
No.50 木村偉織(San-Ei Gen with B-Max SF23)
No.53 Juju(TGM Grand Prix SF23)
No.65 佐藤 蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第11、13、14戦もてぎチャンピオンクラス 野村選手、3連勝でドライバーズタイトルを引き寄せる チームタイトルは最終大会を待たずに獲得決定(B-Max)

 HFDP with B-Max Racing Team(チーム代表 宮田雅史)は、11月1〜3日にモビリティリゾートもてぎで行われたFIA-F4選手権(チャンピオンクラス)第11、13、14戦に参戦し、野村勇斗選手が3レースすべてで優勝し、タイトル争いでも大きくリードすることになりました。洞地遼大選手も二度表彰台に上り、二人によるタイトル争いは最終鈴鹿大会で決着することになりました。また、参戦初年度ながら、最終大会を待たずしてチームタイトルを獲得しました。

 オートポリス大会で中止となった第11戦が急きょ組み込まれたことで、今大会は3レース制となり、タイトルの行方を占う上で重要な大会になりました。

■第11、13戦予選(11月1日(金)午後2時45分〜3時5分)

 両レースの決勝グリッドは、予選のベストとセカンドタイムで決定され、第14戦のグリッドは第11戦の決勝中のベストラップタイムで決まることになりました。

 野村、洞地選手に新原選手を加えた3選手による息詰まる攻防は、終了間際に新原選手を逆転した洞地選手が制し、両レースともにポールポジションを獲得しました。野村選手はベスト、セカンドタイムともに僅かに届かず、3位と2位という結果になりました。

ドライバー 第11戦予選Bestタイム(順位) 第13戦予選2ndタイム(順位)
50号車 野村 勇斗 1分57秒853( 3/19) 1分57秒880( 2/19)
51号車 洞地 遼大 1分57秒713( 1/19) 1分57秒786( 1/19)
  • 天候:曇り、コース:ドライ、気温:21℃、路面温度:25℃

■第11戦決勝(11月2日(土)午前8時15分〜10周)

 夜半から降り続いた雨が弱まり、スタンディングスタートでレースが始まりました。ポールポジションの洞地選手は出遅れ、野村選手が新原選手との先陣争いを制してトップに出ると、洞地選手もオープニングラップで2位に上がり、ワンツー態勢で周回を重ねました。

 途中、コースアウトした車両の回収で、二度のセーフティカー(SC)ランとなりましたが、野村選手は落ち着いてリスタートを決め、最後はSC先導のまま、規定の30分が経過してフィニッシュを迎えました。ウェットコンディションでの野村選手のペースが良く、洞地選手はオーバーテイクのチャンスを見いだせないまま2位でチェッカーを受けました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
50号車 野村 勇斗 1位 2分18秒706( 5/19)  25(143)
51号車 洞地 遼大 2位 2分18秒604( 4/19)  18(125)
  • 天候:雨、コース:ウェット、気温:16℃、路面温度:18℃

■第13戦決勝(11月2日(土)午後0時40分〜12周)

 雨は降り続いていましたが、スタート前には小康状態となりました。ポールポジションの洞地選手はホイールスピンで出遅れてしまい、好スタートを決めた野村選手と新原選手が先行してレースが始まりました。やや抜き出たペースで走る野村選手は、食い下がる2位新原選手との差を開き、1秒遅れて3位の洞地選手も続きました。

 途中、中団グループのアクシデントなどで二度のセーフティカー(SC)ランがありましたが、リスタート後も野村選手の速さは衰えることなく、トップでチェッカーを受けました。なお、レースは規定の30分を経過したため、12周でチェッカーとなりました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
50号車 野村 勇斗 1位 2分13秒373( 1/19)  25(168)
51号車 洞地 遼大 3位 2分13秒995( 4/19)  15(140)
  • 天候:雨、コース:ウェット、気温:16℃、路面温度:17℃

■第14戦決勝(11月3日(日)午前8時40分〜12周)

 土曜日から一転、サーキット上空は晴れ渡り、絶好のレース日和となりました。

 決勝グリッドは、第11戦の決勝中のベストラップ順で決定され、野村選手と洞地選手がフロントローに並びました。

 スタートを決めた野村選手がトップを守り、その後方で洞地選手と新原選手が激しく2位を争う形で始まったレースは、野村、新原、洞地選手の順で1周目を終えました。2周目にコースオフした車両があり、セーフティカー(SC)が入りました。リスタートでは、野村選手の背後に新原選手が迫りますが、6周目に車両が横転するアクシデントがあり再びSCが入りました。

 規定の30分が近づくなか、残り時間が2分を切ったところで、SCランが解除され、残り1周の超スプリントレースとして再開されました。トップ野村選手は、2位新原選手を従えて、今大会3勝目のチェッカーを受け、洞地選手は、最後の1コーナーで佐野選手にかわされ4位でフィニッシュしました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
50号車 野村 勇斗 1位 1分58秒978( 1/19)  25(193)
51号車 洞地 遼大 4位 1分59秒169( 2/19)  12(152)
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:16℃、路面温度:19℃
  • 決勝グリッドは、第11戦決勝のベストラップ(SC導入中のベストラップは除く)で決定しました

 今大会で3連勝を決めた野村選手は、シリーズポイントを193まで伸ばし、ランキング2位の洞地選手との差を41としました。ドライバーズタイトルの決定は、最終大会を待つことになりましたが、チームタイトルは今大会で決定し、HFDP with B-Max Racing Teamは、参戦初年度でのタイトル獲得となりました。ご支援、応援いただいた関係者及びファンの皆さまに感謝申し上げます。

チーム監督

武藤英紀コメント

 非常に充実した週末でした。チームとして、コンペティティブなクルマを準備することができ、ドライバーも高い緊張感をもって良いバトルができました。結果として、3戦全勝でチームタイトルを決めることができ、スタッフ全員の苦労がひとつの形になりました。監督としてもひとつの節目になり、大変嬉しく思っています。

野村選手は全勝でリードを築くことができましたし、洞地選手は予選で速さを示すことができました。結果の明暗はありましたが、ドライバーとして成長できる環境に身をおいて戦えていますので、最後は走り慣れた鈴鹿で、二人とも悔いの残らないように思い切りやってほしいと思います。

50号車ドライバー 野村勇斗選手コメント

 予選では悔しい思いをしましたが、全力を出し切っての結果ですので、気持ちを切り替えて第11戦の決勝に臨みました。今年初めてとなった雨のスタンディングスタートも上手く決まり、1周目に競り合いの末、トップに立って勝つことができました。今大会はこの優勝が自信になって、弾みがついたように思います。第13戦はほぼパーフェクトでしたし、第14戦はポールスタートで少し緊張しましたが優勝でき、この週末、目標としていた3連勝を達成することができました。

 最後はホームコースの鈴鹿ですが、油断せずに勝ちを重ねて、良い形でシーズンを終えたいと思います。

51号車ドライバー 洞池遼大選手コメント

 非常に悔しい週末でした。予選では両レースでポールが取れ、ここまでは非常に良い流れで来ていました。ただ、ウェットコンディションのスタートが、2レースとも決まらずにポジションを落としてしまいました。3レース目はドライになり、スタートで狙っていましたが、思うようにいかず、その後もペースを上げられずに、順位を落として終わってしまいました。

 チャンピオンの可能性はほぼなくなってしまいましたが、鈴鹿では今回の悔しさを晴らす走りで締めくくりたいと思います。

B-Max Racing Team Release

SUPER FORMULA

第8,9戦鈴鹿フリー走行 引退表明の山本尚貴がトップタイム

フリー走行:トップタイムは山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

 11月8日、全日本スーパーフォーミュラ選手権第8,9戦「JAF鈴鹿グランプリ」のフリー走行が、三重県・鈴鹿サーキット行われ、今大会で引退を表明している山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)がトップタイムをマークした。

 今シーズンの最終大会となる今大会。富士大会に続いて2レース制となっており、これがタイトル争いにどう影響し、どう動くのか、注目される。

 現在のランキング上位は、富士大会で連勝を遂げたシーズン3勝の坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)86.5p、2勝の牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)72p、同じく2勝の野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)70p、1勝の岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)55.5pと続いている。

 なお、ITOCHU ENEX TEAM IMPULの19号車は、前大会アグレッシブな走りを見せたニック・デ・フリースから、事前にアナウンスのあったとおり平良響がドライブする。

 気温はやや低いが、秋晴れとなった金曜日、予選前、唯一の走行となる90分間のフリー走行が、午後2時25分から始まった。予選を占う上で重要なセッションだ。

 開始30分時点で1番手、2番手に並んだのは、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)(1分39秒509)と、今大会限りでSF引退を表明している山本(1分39秒692)のPONOS NAKAJIMA RACINGの二人。

 3番手以下は、福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)、チャンピオン最右翼の坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)、逆転チャンピオンを狙う牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)、笹原右京(VANTELIN TOM'S SF23)と続いている。

 折り返しとなる45分経過時点では、ルーキーの木村偉織(San-Ei Gen with B-Max SF23)1分38秒831でトップに上がってきた。これに、タイムアップした山本1分39秒239、走行前「予選が重要」と語っていた野尻1分39秒455、山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)、佐藤、阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)が続く。

 この後、岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)、山本が、僅かに木村を上回り、1時間経過時の順位は、岩佐-山本-木村-牧野-野尻-山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)となっているが、開幕大会では1分36秒台が出ているので、タイムとしてはまだまだだ。

 残り20分で、ここまで12番手の三宅淳詞(ThreeBond Drago CORSE SF23)が2コーナーでスピン、コースオフ。エンジンが止まってしまい赤旗が提示され走行は中断。

 残り10分で再開されると、ここからは各車予選モード。

 そして、最後のアタックでトップに出たのは山本。引退を表明しているとは思えない走りで1分37秒360のトップタイムをマークした。

 以下、僅差で岩佐、牧野、佐藤、山下、坪井、野尻、福住と続き、タイトルを争う選手は、しっかりと上位につけた。

 明日、第8戦の予選は、午前9時5分から行われる。

フリー走行:2位は岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)

フリー走行:3位は牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)

フリー走行:4位は佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

フリー走行:5位は山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)

フリー走行:6位は坪井翔(VANTELIN TOM\'S SF23)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO

SUPER FORMULA

第8戦、第9戦鈴鹿フリー走行結果

第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/08) Free Practice Weather:Sunny Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km

PosGrDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
164A山本 尚貴PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.360--214.721
215A岩佐 歩夢Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'37.523 0.163 0.163214.362
35A牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.525 0.165 0.002214.357
465B佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.556 0.196 0.031214.289
53B山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'37.748 0.388 0.192213.868
636B坪井 翔VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'37.749 0.389 0.001213.866
716B野尻 智紀Red Bull MOTUL MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'37.806 0.446 0.057213.741
88A福住 仁嶺Kids com KCMG Elyse SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'37.926 0.566 0.120213.480
938A阪口 晴南VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'37.990 0.630 0.064213.340
1039B大湯 都史樹VERTEX CERUMO・INGING SF23
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'38.128 0.768 0.138213.040
116B太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'38.131 0.771 0.003213.034
1237A笹原 右京VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'38.265 0.905 0.134212.743
1314B大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'38.352 0.992 0.087212.555
144A小高 一斗REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'38.565 1.205 0.213212.096
1520A国本 雄資ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
1'38.566 1.206 0.001212.093
1650B木村 偉織San-Ei Gen with B-Max SF23
San-Ei Gen with B-Max
Honda M-TEC HR-417E
1'38.767 1.407 0.201211.662
177B小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'38.817 1.457 0.050211.555
1819B平良 響ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
1'38.856 1.496 0.039211.471
1912A三宅 淳詞ThreeBond Drago CORSE SF23
ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'39.127 1.767 0.271210.893
2055A大津 弘樹TGM Grand Prix SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'39.326 1.966 0.199210.471
2153BジュジュTGM Grand Prix SF23
TGM Grand Prix
Honda M-TEC HR-417E
1'40.237 2.877 0.911208.558

SUPER FORMULA

第8,9戦鈴鹿 チャンピオン候補の三人が意気込みを語る

 11月8日、2024シーズンのスーパーフォーミュラ(SF)をリードしてきた坪井翔、牧野任祐、野尻智紀のランキングトップ3が会見を行い、今大会にかける意気込みを語った。

 2021、2022年と過去2度王者となっているランキング3位の野尻に対して、坪井と牧野はSUPER GTでのチャンピオン経験はあるものの、SFでのタイトル争いに残るのは初の経験。最終大会は2レース制ということもあり、結果次第では大きく順位が変動する可能性もある。三者三様の思いを語った。

坪井 翔(VANTELIN TOM'S SF23)

 「チーム移籍で環境の変化があり、今まで以上に気合いを入れて臨んだシーズンでした。開幕はノーポイントで厳しいスタートでしたが、そこからは尻上がりに良くなっていきました。ポイントリーダーでここまで来ることができ、流れとしてはすごく良いと思います。ただ、2レースあるので、マージンはあるようでありませんので、チャンピオンを意識しながら勝ちきりたいと思います。天気が微妙なので、臨機応変に対応することが大事ですね」

牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)

 「今年、6シーズン目で初優勝して殻を破ることができました。その後も高いレベルでレースができ、チャンピオン争いをしていますので、キャリアハイのシーズンを送ることができています。GTも一応チャンピオン争いに残っていますし。過去ダンディライアンの村岡さんは、ダブルタイトルをもたらしていますので、ひょっとしてWタイトル請負人ではないかと(笑)。まずは予選ですね。予選のポイントは意外にでかいというのを改めて感じています。一発を出す準備をフリー走行でできたらと思います」

野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)

 「坪井選手とは対照的に、優勝から始まり素晴らしいスタートダッシュを切れましたが、シーズンが進むにつれ調子を崩すかたちになって、ポイント差をつけられてしまいました。チームとしてパフォーマンスを上げることに注力して、いつも以上に優勝するという気持ちを強く持って週末を過ごしたいと思います。二人は非常に手強いですが、それだけに二人に勝ってチャンピオンを取ることができれば、より価値は高いものなると思っていますので楽しみです。まずは予選でポイントをしっかり取りにいかないといけにですね。フリー走行は自分たちの力をどれだけ出せるかの土台づくりだと思っています」

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO

SUPER FORMULA

NAKAJIMA RACINGが山本尚貴のスーパーフォーミュラ引退を発表

 全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦するPONOS NAKAJIMA RACINGは11月5日付のプレスリリースにおいて、同チームから参戦している山本尚貴が今季限りでスーパーフォーミュラから引退することを発表した。

 山本は2007年にフォーミュラチャレンジ・ジャパンでフォーミュラデビュー。ランキング2位を獲得して翌2008年からは全日本F3選手権にステップアップ。2009年は全日本F3選手権Nクラスで年間王座を獲得して2010年に全日本選手権フォーミュラニッポンにNAKAJIMA RACINGからデビューした。

 そして国内トップカテゴリーが全日本選手権スーパーフォーミュラと名称を新たにした2013年、山本はTEAM無限から参戦して初のシリーズチャンピオンを獲得。その後も2018年(TEAM MUGEN)、2020年(DOCOMO DANDELION RACING)と3度の年間王座を獲得したほか、2019年にはスーパーライセンスを取得し、同年開催のF1日本グランプリにおいてスクーデリア・トロロッソからFP1に出走している。

 今回のリリースの中でチーム監督の中嶋悟氏は「来シーズンも山本尚貴で、とチームとしては動いていましたが、将来のことを含めて本人と話し合いを行なった結果、今シーズン限りでという結論に至りました。自分とし ては、山本の華々しい SUPER FORMULAでの活動のはじまりとおわりをNAKAJIMA RACINGで一緒に戦えたことを誇りに思っています。まだまだ活躍できる実力を備えた選手なので、本人の意思を尊重し、今後のレース人生を応援していきたいと思います」とコメント。

 山本は「NAKAJIMA RACING のドライバーとして計5年間もの間チャンスをいただき一緒に戦うことが出来たことは僕の一生の財産です。レーサーとしても人としても偉大な中嶋悟さんのチームでたくさんのことを学ばせていただき深く感謝しています。またメカニック、チームスタッフ、そして日頃からご支援してくださっているスポンサーの皆様方、そしてファンの皆様にも心から感謝申し上げます。最終戦も自分らしく戦い抜きたいと思いますので応援の程宜しくお願いします」とコメントしている。

 彼にとっての引退レースとなる全日本スーパーフォーミュラ選手権第8戦、第9戦「JAF鈴鹿グランプリ」は11月9日に第8戦、10日に第9戦が行われる。山本尚貴の最後の走りを見逃すな!!

Text: Kazuhisa SUEHIRO

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4) | SUPER GT

第8戦もてぎGTA定例会見の席上にて、森山冬星とHELM MOTORSPORTSのFIA Motorsports Gamesへの参戦報告会が催される

 スーパーGTをプロモートするGTアソシエイション(GTA)は、11月3日に栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで開催した定例会見の冒頭で、10月23〜27日にスペインのバレンシアサーキットで開催されたFIA MOTORSPORTS GAMESのFIA-F4部門に参戦した森山冬星(HELM MOTORSPORTS)の参戦報告が行われた。

 会見には森山と、彼の所属するHELM MOTORSPORTSの平木湧也チーム代表が出席。森山は「6位という結果に終わり、すごく悔しい。まだまだ日本でレベルアップしていかないといけないことを実感したし、もっとヨーロッパでレースしたいと思った」とコメント。

 また日本との違いを問われた森山は「特に大きな違いは感じなかった。練習の時間がなかったのが1番の問題点で、4回ぐらい練習できれば充分トップと渡り合えた。常にトップ3に入れる速さは見せられた。また縁石の使い方に違いがあった。日本ではフォーミュラカーで縁石を使うことはあまりなかったので、そこは難しかった。海外のドライバーはすごくガツガツくるが、カート時代に世界戦を経験しているので、その頃と変わらないなあと感じた」と回答。充分戦えるとの自信と手応えを感じて帰ってきたようだ。

 平木チーム代表からは「予選と決勝の間に予選レースが行われるという、日本とは全く違うレースフォーマットで、練習時間が限られる中、ドライバーが頑張ったおかげで6位という、かなり自信の持てる結果だったし、日本のレベルの高さは示せたと思う。日本以外の国は皆タトゥースでレースしており、ヨーロッパの選手はバレンシアサーキットを走り込んでいる。その中で森山は初めてのタイヤ、初めてのクルマで、2セッションしか練習の機会がなく、しかも予選はレインだったが、そこでしっかり8位のポジションを得た。セッションを重ねるごとに順位も上がっていった」とレースを総括。

 さらに平木代表はトラックリミットの判定がリアルタイムで表示され、5回四脱をした時点で5秒が加算されるというシステマチックな運用がなされていたこと、さらに判定に際しても、ドライバーにコメントを求め、それを基に裁定を下すなど、日本との違いに刺激を受けたという。

 さらにドライバーの側も、16、17歳の少年が車載映像をプリントアウトして競技団と直接掛け合うなど、日本以上のハングリーさを目の当たりにして、非常に刺激的だったと平木代表は付け加えた。

 それを受けてGTAの坂東正明代表からは「JAFからの依頼で選手を派遣したが、みんなが手弁当で行っているのが実態で、全然統制が取れていない。TEAM JAPANとして行くのであれば、ドライバーが実力を発揮できるよう、最大限の努力をするべき。タトゥースと日本のシャシーの違い、レース運営の違いなどをきちんと反映しないといけない。日本のFIA-F4がガラパゴスであってはならない」と厳しい見解が示された。

 次回のFIA Motorsports Gamesは2年後の2026年に開催予定。ただし開催地は未だ決まっていないが、今回以上の成果が得られることを大いに期待したい。

Photo:Kazuhiro NOINE
Text: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

第8戦もてぎ優勝記者会見 坪井翔「こんなに上出来でいいのかと思うぐらいの結果を残せた」

GT500クラス 36号車au TOM'S GR Supra(TGR TEAM au TOM'S)

坪井翔(TGR TEAM au TOM'S)

 「こんなに上出来でいいのかと思うぐらいの結果を残せたなと思います。3番手スタートだったので、チャンスがあればトップを狙いたいなとは思っていましたが、1リスダウンのもてぎで普通に走ったら、なかなか厳しい戦いになるんじゃないかと思っていました。FCYのタイミングなどをうまく使い、タイヤの性能の良いところを使って2台抜くことが出来たので、トップに立てたこと、10秒ぐらいリードを広げて山下選手に渡すことが出来たことも含めて、自分の仕事をきっちり出来たかなと思います」

 「ポイントリーダーとして大量リードを持った状態で鈴鹿に臨むので、チャンピオンシップに関しては僕たちらしいレースをできれば充分チャンスがあると思っています。油断した瞬間にやられてしまうと思うので、ノーウェイトレースでしっかり勝ち切る、というのを意識して、目先のレースを勝てるようにしたいです」

山下健太(TGR TEAM au TOM'S)

 「自分もこんなにうまくいって大丈夫なのかなという思いが強いです。今日のレースは坪井選手がスタートでトップに立ってくれて、そこから10秒のマージンを持って渡してくれたので、自分としては余裕を持って後半スティントを走ることが出来ました。タイヤもかなり労わりながら走っていましたが、最終的に20秒差まで広げることが出来ました。クルマも良かったし、ピットも早かったし、坪井選手も10秒リードを広げてくれたしで、本当にみんなに感謝です」

「こんなに大量のリードを持って最終戦を迎えることはなかなかないと思うので、何か起きるんじゃないかって怖さもあります。シーズン3勝目を目指して、チャンピオンはあまり意識せずに戦いたいと思います」

GT300クラス 88号車JLOC Lamborghini GT3(JLOC)

元嶋佑弥(JLOC)

 「優勝できると思ってなかったですけど、チャンピオンシップに残るために65号車の前でゴールしないといけなかったので、優勝できたこともですけど、65号車の前でゴールできてよかったです」

 「僕はレースで波風を立てずに走りたい方なんですけど、予選順位が沈んでしまって、65号車がすごく遠くに見えたので、そこまでは死に物狂いで追いつかなきゃいけないと思いました。その結果沢山オーバーテイクできて、最終的に上位で小暮さんに渡すことができました。タイヤもすごく反応が良かったし、65号車がタイヤで苦しんでるのを前半で見えていたので、もし(向こうが)無交換で来ても、こっちは4本交換でも分があると思い、スティントの後半は自信を持って進めることができました」

 「鈴鹿はまず小暮さんが速いので大丈夫です、僕らはそのためのお膳立てをして、最後にバカン! と行ってもらえれば。僕はお膳立てするだけです」

小暮卓史(JLOC)

 「今季3勝目ということですごく嬉しいです。予選の順位からはまさか優勝できるとは思ってなかったので、前半は元嶋選手が頑張って、クルマをすごく速く走らせてくれていたので、すごく期待が持てました。レース後半には65号車をパスすることが出来て、仕事の大部分が終わったなという感じでホッとしました。その後は自分のペースを保って最終戦のシリーズ争いにつなげられたので、すごくいい週末だったんじゃないかなと思います」

 「則竹監督も含め、チームも頑張ってくれていますので、みんなに報われてほしいな、チャンピオンになっていい思いをしてほしいなという気持ちがすごくあります。レースはベストを尽くすだけですけど、いいレースをできる予感はしているので、頑張ります」

Text: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

第8戦もてぎ決勝 GT500クラスは36号車au TOM'S GR Supraが今季2勝目でシリーズ連覇に王手!!

GT500クラスで優勝した坪井翔/山下健太組(TGR TEAM au TOM\'S)

 2024オートバックス スーパーGT第8戦「もてぎGT300kmレース」の決勝が11月3日、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで行われ、予選3位からスタートした36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)が今季2勝目を挙げ、シリーズ2連覇に向けて大きく前進した。

(天候:晴れ 路面:ドライ 観客動員数:予選日12,300人/決勝日30,000人/大会総入場者数42,300人)

 第8戦決勝は午後1時にパレードラップを開始。栃木県警の白バイ5台、パトロールカー5台の先導で63周、300kmの戦いが始まった。公式予選は生憎の雨に見舞われたが、決勝日のもてぎは朝から好天に恵まれ、全車ドライタイヤを装着してスタートに臨んだ。スタート時の気温は22℃、路面温度は31℃だ

GT00クラスのスタートシーン

 スタートでトップに立ったのはポールポジションの伊沢拓也(Modulo CIVIC TYPE R-GT)。2番手に松下信治(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)、3番手に坪井翔(au TOM'S GR Supra)と上位陣は予選通りの順位で1コーナーを通過した。

 伊沢は松下に対して2周で1秒099のリード。3周目には1.362秒とさらにリードを広げる。そこから1秒326遅れて坪井、石浦宏明(KeePer CERUMO GR Supra)、関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)とスープラ勢が続く。

 伊沢は5周目までに1秒512のマージンを築くが、6周目に入ったところでGT300クラスの富田竜一郎(GAINER TANAX Z)がホームストレートでスローダウン、そのまま1コーナー手前のグリーンゾーンで止まったため、この日最初のフルコースイエロー(FCY)が宣言される。

 11号車は再スタートに成功したためFCYは7周目に解除となるが、ここでペースを落としてタイヤを冷やしたことが影響したか、8周目に伊沢は松下に追いつかれ、5コーナーでアウトからパスされてしまった。

 すると9周目に入ったところで菅波冬悟(HOPPY Schatz GR Supra GT)の右後輪が脱落するアクシデントが発生。25号車はそのままコースサイドにストップしてしまったため、ここで2度目のFCYが宣言されることに。

 FCYは10周目に解除となるが、ここで松下がFCYボタンをリリースするタイミングが遅るという痛恨のミスにより、90度コーナーで一気に64号車と36号車の先行を許してしまった。

 ここで2番手に浮上した36号車の坪井は続く11周目の5コーナーで64号車をも捉えてトップに躍り出ると、13周目には3秒368、15周目には6秒274と一気にリードを広げ、20周目には10秒171もの大差をつけることに成功する。

 その後方では64号車、8号車そして38号車がテール・トゥ・ノーズの接近戦を展開し、16周目の90度で38号車の石浦が8号車のインを刺して3番手、17周目のビクトリーコーナーでは64号車をも抜き去って2番手に上がってきていた。

 これにより4番手まで後退した松下だったが、21周目にはV字コーナーで64号車のインに飛び込んで3番手まで挽回する。

 22周目にはいると、38号車、8号車、16号車、24号車そして3号車が相次いでピットイン。これを合図に64号車、14号車、100号車、12号車、19号車、23号車が23周目、トップの36号車は24周目にピットインして山下健太に後半を託す。

 ここまでに大量リードを築いていたのが功を奏し、山下はトップのままでコースに復帰したばかりか、25周を終えた時点で13秒025のマージンを得ていた。さらに山下はそこから1分41秒〜42秒台のハイペースで周回を重ね35周目までに17秒372までリードを広げ、その後は1分43秒〜44秒台の安定したペースでその差を保ったまま周回を重ねていった。

 その後方では3番手の野尻智紀(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)が53周目の3コーナーで大湯都史樹(KeePer CERUMO GR Supra)のインをつき、2番手に浮上する。 

 大湯はその後も佐藤蓮(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)の猛チャージを受けるが、巧みなライン取りとブロックで若い佐藤の攻撃を退ける。

 結局、レースは36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)が後続に20秒513の大差をつけて63周を走り切り、開幕戦岡山以来の今季2勝目を挙げた。

 2位には8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)が入り、最後まで16号車を抑え切った38号車KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)が3位で共に表彰台に登った。

 これによりポイントリーダーの坪井/山下組はドライバーズポイントを74に伸ばし、坪井とGR TEAM au TOM'Sはシリーズ2連覇をより確実なものとした。

 またこのレースを6位で終えた100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)は56ポイントでランキング2位、3位フィニッシュの石浦/大湯組は52ポイントでランキング3位に浮上。逆転タイトルの可能性を残して鈴鹿大会に臨むこととなった。

 次戦はいよいよシリーズ最後の戦い。第5戦鈴鹿大会は12月7〜8日に三重県の鈴鹿サーキットで行われる。初の12月決戦に勝利するのは果たしてどのチームなのだろうか。

GT500クラス優勝はau TOM\'S GR Supra(坪井翔/山下健太)

GT500クラス決勝2位はARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)

GT500クラス決勝3位はKeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)

GT500クラスの表彰式:優勝した坪井翔/山下健太組(TGR TEAM au TOM\'S)

GT500クラスの表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE

SUPER GT

第8戦もてぎ決勝 GT300クラスはJLOC Lamborghini GT3が17番グリッドから優勝を飾る

GT300クラスの表彰式:優勝した小暮卓史/元嶋佑弥組(JLOC)

 2024オートバックスSUPER GT第8戦「MOTEGI GT 300km RACE」の決勝が、9月22日、、栃木県・モビリティリゾートもてぎで行われ、GT300クラスは、JLOC Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)が、17番グリッドから怒涛の追い上げを見せ、34周目にトップに立つとそのまま逃げ切って、今季3勝目を飾った。

 2位はランキングトップのLEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)、3位には今季初表彰台のUPGARAGE NSX GT3(小林崇志/小出峻)が入った。

 予選日は終日雨に祟られたが、決勝日は秋晴れのレース日和となった。SUPER GTシリーズにとっては久しぶりの快晴の下でのレースとなった。

GT300クラスのスタートシーン

 午後1時に300km先のゴールに向け63周(GT500クラス対象)のレースがスタート。

 序盤は、ポールスタートの31号車apr LC500h GT(中村仁)が逃げ、7号車Studie BMW M4(荒聖治)、65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥)、61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人)、18号車UPGARAGE NSX GT3(小出峻)と、上位グリッドスタートの車両が順当にトップグループを形成する。

 ここに、後方スタートから一気に上がってきたのが、88号車JLOC Lamborghini GT3(元嶋佑弥)。17番グリッドから、5周目に早くも9位に上がると、その後もペースを緩めることなく、11周目には同じランボルギーニの87号車METALIVE S Lamborghini GT3(坂口夏月)を抜き、6位にまで上がってきた。

 規定の三分の一を過ぎた19周目から、続々とピットインが始まるが、88号車JLOC(小暮卓史)は、全車がピットインを終えた27周目には、何と3位にまで浮上。それもトップ31号車apr(中村仁)と65号車LEON(篠原拓朗)が手の届くところまで迫った。

 88号車JLOCの勢いは、その後も衰えることなく、ライバル勢をラップタイムで約2秒上回るという速さで、31周目には65号車LEONを、34周目にはついに31号車aprを捕らえトップに躍り出た。

 トップの座を譲ることになった31号車aprは、38周目に65号車LEON、47周目に18号車UPGARAGE(小林崇志)にも抜かれて4位に落ちると、49周目にはGT500クラスの競り合いに巻き込まれコースオフ。大きく順位を落としてしまった。

 レースは、終盤も快調なペースで飛ばした88号車JLOCが、今季3勝目となるチェッカーを受け、65号車LEON、18号車UPGARAGEが続いた。

 これで、ドライバーズタイトル争いは、今回2位の65号車LEON(84p)、優勝の88号車JLOC(73p)のいずれかがチャンピオンになる可能性が濃厚となり、12月8日に鈴鹿サーキットで行われる最終大会で決着することとなった。

 なお、ランキング2位につけていた、2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)は、16番グリッドからタイヤ無交換作戦で追い上げを図ったが、13位でまで順位を上げるのがやっとで、ポイントには届かなかった(64p)。最終大会で予選3位以内、かつ優勝が条件とはなるが、65号車、88号車の結果次第ではタイトル獲得の可能性が僅かに残されている。

GT300クラス:VENTENY Lamborghini GT3とUPGARAGE NSX GT3の争い

GT300クラス優勝はVENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)

GT300クラス決勝2位はLEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)

GT300クラス決勝3位はUPGARAGE NSX GT3(小林崇志/小出峻)

GT300クラスで優勝した小暮卓史/元嶋佑弥組(JLOC)

GT300クラスの表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE

SUPER GT

第8戦もてぎ決勝結果

■GT500クラス

MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/03) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT500 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireWHLapTimeBehindGap
136坪井 翔
山下 健太
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS53631:53'50.242--
28野尻 智紀
松下 信治
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS26631:54'10.75520.51320.513
338石浦 宏明
大湯 都史樹
KeePer CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer CERUMO
BS41631:54'17.79627.554 7.041
416大津 弘樹
佐藤 蓮
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16
Honda CIVIC TYPE R-G
ARTA
BS21631:54'17.93227.690 0.136
539関口 雄飛
中山 雄一
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS39631:54'23.67133.429 5.739
6100山本 尚貴
牧野 任祐
STANLEY CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
STANLEY TEAM KUNIMITSU
BS51631:54'26.86036.618 3.189
73高星 明誠
三宅 淳詞
Niterra MOTUL Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO NDDP
BS46631:54'34.95244.710 8.092
824松田 次生
名取 鉄平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z NISMO GT500
KONDO RACING
YH5631:54'35.55245.310 0.600
923千代 勝正
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO
BS40631:54'36.44146.199 0.889
1064伊沢 拓也
大草 りき
Modulo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Modulo Nakajima Racing
DL7631:54'49.32159.07912.880
1112平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
MARELLI IMPUL Z
NISSAN Z NISMO GT500
TEAM IMPUL
BS36631:55'05.8351'15.59316.514
1219国本 雄資
阪口 晴南
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH6581:54'37.1415Laps5Laps
1314大嶋 和也
福住 仁嶺
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS32531:45'41.02310Laps5Laps
1417塚越 広大
太田 格之進
Astemo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Astemo REAL RACING
BS26521:35'22.43111Laps1Lap
---- 以上規定周回数(70% - 44 Laps)完走 ----
-37笹原 右京
ジュリアーノ・アレジ
Deloitte TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM Deloitte TOM'S
BS511650'23.64747Laps36Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 64 Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき) 1'39.702 (3/63) 173.353 km/h

■GT300クラス

MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/03) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT300 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireWHLapTimeBehindGap
188小暮 卓史
元嶋 佑弥
VENTENY Lamborghini GT3
Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2
JLOC
YH50591:55'28.374--
265蒲生 尚弥
篠原 拓朗
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS50581:53'56.2521Lap 1Lap
318小林 崇志
小出 峻
UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH4581:53'59.2041Lap 2.952
487松浦 孝亮
坂口 夏月
METALIVE S Lamborghini GT3
Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2
JLOC
YH18581:54'13.5351Lap 14.331
57荒 聖治
ニコラス・クルッテン
Studie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW M Team Studie × CRS
MI35581:54'17.4261Lap 3.891
6777藤井 誠暢
チャーリー・ファグ
D'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3 EVO
D'station Racing
DL49581:54'18.1781Lap 0.752
752吉田 広樹
野中 誠太
Green Brave GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉Green Brave
BS25581:54'19.5271Lap 1.349
856佐々木 大樹
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH29581:54'19.5981Lap 0.071
96片山 義章
ロベルト・メルヒ・ムンタン
UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI
Ferrari 296 GT3
Team LeMans
YH20581:54'34.0511Lap 14.453
104谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH28581:54'34.4031Lap 0.352
1131小高 一斗
中村 仁
apr LC500h GT
TOYOTA LEXUS LC500h
apr
BS25581:54'52.6411Lap 18.238
1260吉本 大樹
河野 駿佑
Syntium LMcorsa GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
LM corsa
DL4581:54'53.2011Lap 0.560
132堤 優威
平良 響
muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS50581:54'58.0551Lap 4.854
1496新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL18581:55'06.1151Lap 8.060
1545ケイ・コッツォリーノ
リル・ワドゥー
PONOS FERRARI 296
Ferrari 296 GT3
PONOS RACING
MI22581:55'16.3911Lap 10.276
1620平中 克幸
清水 英志郎
シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
MI2581:55'31.5171Lap 15.126
1762平手 晃平
平木 湧也
HELM MOTORSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
HELM MOTORSPORTS
YH1581:55'32.6461Lap 1.129
18360青木 孝行
荒川 麟
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH571:53'54.2822Laps1Lap
1930織戸 学
小林 利徠斗
apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
YH571:54'35.4502Laps41.168
2022和田 久
城内 政樹
アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH571:55'23.2032Laps47.753
21*48井田 太陽
柴田 優作
脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH561:54'33.3413Laps1Lap
225塩津 佑介
藤波 清斗
マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH471:34'43.96112Laps9Laps
2311富田 竜一郎
石川 京侍
GAINER TANAX Z
NISSAN FAIRLADY Z
GAINER
DL10471:55'17.00412Laps20'33.043
---- 以上規定周回数(70% - 41 Laps)完走 ----
-61井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL9401:19'22.71319Laps7Laps
-50イゴール・オオムラ・フラガ
古谷 悠河
ANEST IWATA Racing RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
ANEST IWATA Racing with Arnage
YH371:14'06.26222Laps3Laps
-*25菅波 冬悟
松井 孝允
HOPPY Schatz GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH715'09.01052Laps30Laps
279阪口 良平
冨林 勇佑
PACIFICぶいすぽっNAC AMG
Mercedes AMG GT3
PACIFIC RACING TEAM
YH613'14.70153Laps1Lap
  • Fastest Lap: CarNo. 87 METALIVE S Lamborghini GT3(松浦孝亮/坂口夏月) 1'49.735 (5/58)
  • CarNo. 25は、SpR25-6(タイヤ脱落)により、罰金100,000円を科す。
  • CarNo. 48は、SpR付則4.2.2(FCY中の速度違反)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。

SUPER GT

第8戦もてぎGTA定例会見 来年の鈴鹿1000kmはGT300車両の参戦が可能に!

 スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは11月3日、シリーズ第8戦が行われている栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで定例会見を行い、来年9月に三重県の鈴鹿サーキットで開催が予定されている鈴鹿1000kmに、現在スーパーGTに参戦しているGT300クラス車両の参戦が可能とになったことを坂東正明代表が明らかにした。

 2025年に復活する伝統の鈴鹿1000kmはかつてJSPCやスーパーGTのシリーズ戦として行われていたこともあるが、今回はステファン・ラテル・オーガニゼーション(SRO)が開催されるインターコンチネンタルGTチャレンジ(IGTC)の第4戦に組み込まれており、これまでのレギュレーションでは例えFIA-GT3規格の車両であってもスーパーGTに参戦しているクルマの併用が許されていなかった。

 しかし今回、GTAの坂東代表とSROのステファン・ラテル代表そしてFIAの役員がマレーシアで話し合いを行った結果、JAF-GTを含むすべてのGT300車両に門戸が開かれることとなった。ただしピレリのワンメイクタイヤを使用するなど、細かい規定についてはIGTCのレギュレーションに従うこととなる。

 GTAは今回の決定を布石として、2026年にはIGTCに参戦するGT300のチームにスーパーGTのシリーズポイントを付与することを目指している。こうした試みは過去にも2013年のアジアンルマンシリーズ(ALMS)第2戦富士大会において実施されたことがあり、16号車MUGEN CR-Z GT(武藤英紀/中山友貴組)がSGTクラス優勝を果たしている。

 来年のスーパーGT第5戦鈴鹿大会は8月24日決勝。そこで戦ったGT300車両がそのまま翌月の鈴鹿1000kmにおいて世界中のFIA-GT3と戦うという、夢の対決は9月11〜14日に開催予定だ。

GTA記者会見:坂東正明社長

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第14戦もてぎ決勝上位3人のコメント 野村勇斗「もてぎは重要な一戦になると思っていた」

第13戦優勝 野村勇斗(HFDP WITH B-max Racing Team)

 「もてぎ大会は3レースあるということで、重要な一戦になると思っていました。その中でしっかりドライでもレインでも勝てました。予選こそ悔しい思いをしましたけど、挽回できてすごく良かったです」

 「まだタイトルが決まったわけではないので、気を引き締めて1ヶ月間準備していこうと思います」

第13戦決勝2位 新原光太郎(HYDRANGEA kageyama Racing)

 「レースラップが短すぎてチャンスが生まれなかったのもそうですし、昨日は1戦目がペース悪くて、2戦目はそれを改善して臨んでの2位だったので嬉しかったんですが、今回は1位まで行けるかな、というペースを持っての2位だったので、ちょっと今回は悔しいです」

 「SC明けはうまく合わせることができて、抜けるかな、ていうチャンスがあったんですが、ギリギリ行けるか行けないかのギャップでした」

 「(1周目の最終コーナーでのオーバーテイクについて)手前の90度コーナーでフロントをロックアップして、コースを飛び出して戻ってきたので、そこに合わせる形で最終コーナーでアウトから行きました」

 「なかなか練習ができていなくて、現在トップランカー4人の中で僕だけが優勝できていないので、次の鈴鹿は初優勝を目指して頑張りたいです」

第13戦決勝3位 佐野雄城(TGR-DC Racing School)

 「昨日表彰台に乗れて、ここまでずっとドライコンディションで苦労してきた中で、4位スタートから3位で表彰台に上がれたのが良かったなあと思います。次に向けていい流れを掴めたと思いますし、チャンピオンの可能性はなくなっちゃいましたが、最後をいい形で締めくくるためにも、次の鈴鹿に向けてしっかり準備していきます」

 「洞地選手を追うことはできましたが、まだ洞地選手の方がペースがあったかなあと。リスタートのタイミングを狙っていましたし、狙い通り抜くことができました」

 「前回の鈴鹿大会はホンダ勢が速かったので、そこにしっかりと食らいついて、最終的には自分が勝てるように頑張ります」

Text: Kazuhisa SUEHIRO

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第14戦もてぎ決勝 Cクラスは野村勇⽃、IクラスはDRAGONがともにポールtoウィン

チャンピオンクラスで優勝した野村勇斗(HFDP WITH B-max Racing Team)

インデペンデントクラスで優勝したDRAGON(B-MAX RACING TEAM)

 11月3日、2024FIA-F4選手権シリーズの第14戦が、栃木県・モビリティリゾートもてぎで行われ、チャンピオンクラスは、ポールスタートの野村勇⽃(HFDP with B-Max Racing)が逃げ切って、今大会完全制覇の3連勝。インディペンデントクラスは、同じくポールスタートのDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)が今大会2勝目を飾った。

 土曜日の天候が嘘のように、モビリティリゾートもてぎ上空は晴れ渡り、ようやくレース日和といえる天候となった。

 決勝グリッドは、昨日行われた第11戦の決勝中のベストラップで決定され、チャンピオンクラスは、今大会2連勝の野村とチームメイトの洞地がフロントローに並び、インディペンデントクラスは、今大会1勝ずつ挙げているDRAGONと今田が1、2番グリッドとなった。

決勝がスタートした

■チャンピオンクラス

 レースは、野村が好スタートからトップを守り、洞地遼⼤(HFDP with B-Max Racing)と新原光太郎(YBS Verve 影⼭ MCS4)が激しく2位を争う形で幕を開けた。一旦は洞地が前に出るも、ビクトリーコーナーで新原が逆転して、野村、新原、洞地、佐野雄城(TGR-DC RS F4)⼤宮賢⼈(PONOS RACING MCS4)⼘部和久(TGR-DC RS F4)の順で1周目を終えた。

 2周目にインディペンデントクラスの車両がコースオフしたことで、セーフティカー(SC)が入るが、4周終了時に解除され、リスタート。野村の背後に新原がつけ、2台がやや抜け出し好バトルが期待された。

 しかし、5周目の3コーナーで、6位を走行していた卜部が突然コントロールを失い、もんどり打ってグラベルで激しく横転してしまった。原因は足回りのトラブルのようだが、これで再びSCが入った。

 車両の回収に時間がかかり、規定の30分が近づくなかSCランは続き、解除されたときには残り時間が2分を切っており、1周の超スプリントレースで再開された。

 トップ野村、2位新原の順位は変わらずだったが、最後の1コーナー進入で、佐野が洞地をかわして3位に上がり、このオーダーのままフィニッシュを迎えた。

 今大会3連勝を決めた野村は、シリーズポイントを193とし、ランキング2位の洞地に41点差をつけて、最後の鈴鹿大会に臨むことになった。

チャンピオンクラス優勝は野村勇斗(HFDP with B-Max Racing)

チャンピオンクラス決勝2位は新原光太郎(YBS Verve影⼭MCS4)

チャンピオンクラス決勝3位は佐野雄城(TGR-DC RS F4)

チャンピオンクラスの表彰式

■インディペンデントクラス

 スタートで今⽥信宏(JMS RACING with B-MAX)がトップに出て、チャンピオンクラスのマシン2台を挟んで、DRAGONが追うという展開になった。

 今田が絶対優位に立っていたが、「慎重さに欠けてしまった」と、2周目の3コーナーでリアタイヤをロックさせコースオフ。グラベルに捕まってしまい万事休すとなった。

 これでトップに立ったDRAGONを筆頭に、植⽥正幸(Rn-sports MCS4)、IKARI(Bionic Jack Racing )と続き、SCランとなった。

 その後もアクシデントで再度のSCランとなるが、上位陣の順位は変わらずフィニッシュを迎え、DRAGONが今大会2勝目、シーズン5勝目を飾った。

 今田もコース復帰して完走はしたものの、ポイントは加算できず。二人のタイトル争いは、再びDRAGONがランキングトップに出て187ポイント、163.5ポイントの今田は、2レースを残してかなり苦しい状況となった。

※ポイントは手元集計です。

インデペンデントクラス優勝はDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)

インデペンデントクラス決勝2位は植田正幸(Rn-sports MCS4)

インデペンデントクラス決勝3位はIKARI(Bionic Jack Racing)

インディペンデントクラスの表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第14戦もてぎ決勝結果

■Championクラス

MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/03) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 14 Champion class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCarTeamLapTimeBehindGap
150野村 勇斗HFDP with B-Max Racing
HFDP WITH B-max Racing Team
1230'37.055--
216新原 光太郎YBS Verve影⼭MCS4
HYDRANGEA kageyama Racing
1230'37.727 0.672 0.672
335佐野 雄城TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1230'39.321 2.266 1.594
451洞地 遼⼤HFDP with B-Max Racing
HFDP WITH B-max Racing Team
1230'39.702 2.647 0.381
533佐藤 樹Drago CORSE MCS4-24
Drago CORSE
1230'42.341 5.286 2.639
654佐藤 凛太郎PONOS RACING MCS4
PONOS RACING
1230'42.444 5.389 0.103
737鈴木 斗輝哉TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1230'42.665 5.610 0.221
838梅垣 清TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1230'43.282 6.227 0.617
934清水 啓伸Drago CORSE MCS4-24
Drago CORSE
1230'44.352 7.297 1.070
1097白崎 稜Bionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
1230'44.372 7.317 0.020
1162森山 冬星HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1230'44.450 7.395 0.078
1260熊谷 憲太OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTORSPORTS
1230'44.633 7.578 0.183
1387下野 璃央Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry
1230'44.891 7.836 0.258
1414村田 将輝湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24
ZAP SPEED
1230'45.148 8.093 0.257
1526三枝 拓己FALCON MOTORSPORT
FALCON MOTORSPORT
1230'45.795 8.740 0.647
1690Lin ChenghuaATEAM Buzz Racing
AKIRAND RACING
1230'46.581 9.526 0.786
17*45大宮 賢人PONOS RACING MCS4
PONOS RACING
1231'20.34443.28933.763
1846有村 将真アポロ電⼯フジタ薬局
フジタ薬局レーシング
1128'46.1261Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 10 Laps)完走 ----
-36卜部 和久TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
512'01.1797Laps6Laps

■Independentクラス

MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/03) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 14 Independent class モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoDriverCarTeamLapTimeBehindGap
130DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
1230'48.290--
211植田 正幸Rn-sports MCS4
Rn-sports
1230'48.844 0.554 0.554
398IKARIBionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
1230'50.521 2.231 1.677
496齋藤 真紀雄CSマーケティングAKILAND
AKILAND RACING
1230'51.443 3.153 0.922
540⾚松 昌⼀朗SHOEI-GIGS Ride with ES
イーグルスポーツ
1230'52.083 3.793 0.640
686大阪 八郎Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry
1230'53.009 4.719 0.926
74佐々木 祐一仙台DayDream with RICHO
DAYDREAM RACING
1230'54.107 5.817 1.098
871大山 正芳ダイワN通商AKILAND
AKILAND RACING
1230'54.421 6.131 0.314
955KENTAROBaum Beauty Clinic
FIELD MOTORSPORTS
1230'54.882 6.592 0.461
1010中島 功Rn.SHINSEI.MCS4
Rn-sports
1230'55.812 7.522 0.930
119ケン・アレックスBUZZ RACING
Buzz Racing
1230'56.276 7.986 0.464
1223YUGOS2R Racing
N-SPEED
1231'01.00612.716 4.730
13*63鳥羽 豊HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1231'30.56142.27129.555
14*5小谷 素弘TEAM 5ZIGEN F4
Team 5ZIGEN
1231'35.90547.615 5.344
1544今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1030'55.2162Laps2Laps
---- 以上規定周回数(90% - 10 Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CaNo. 50 野村勇斗(HFDP with B-Max Racing) 1'58.978 (5/12) 145.267 km/h
  • CarNo. 5は、H項2.10.11(SC中のスピン)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 45は、H項2.10.11(SC中の走路外走行)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 5は、FIA-F4 SpR第15条1.1(衝突を起こしたもの)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。

SUPER GT

第8戦もてぎポールポジション会見 大草りき「準備は精一杯してきたので優勝目指して頑張る」

予選フォトセッション:両クラスのポールシッター

GT500クラス 64号車Modulo CIVIC TYPE R-GT(Modulo Nakajima Racing)

大草りき(Modulo Nakajima Racing)

 「僕は何もしていなくて、先輩がすごかっただけというか(笑) 僕自身GT500で初のポールポジションをとれましたが、前回のオーポリがフル予選ではなく、今回のフル予選でポールを取れたということは、僕と伊沢さん、チーム全体のレベルが高い証拠だと思います。明日ドライになりますけど、精一杯戦いたいなと思います」

 「この場にいられるというのは僕にとっては本当に特別なことなので、明日は違うコンディションのレースになると思いますが、できる準備は精一杯できてると思うので、優勝目指して頑張ります」

伊沢拓也(Modulo Nakajima Racing)

 「僕が担当したQ2は3番手でした。と言いながら、みんなで、大草選手もそうですし、シビックタイプRになって初めてですし、ダンロップが用意したタイヤが今回のコンディションにマッチしていましたし、チームの総合力で得たポールポジションかなと思います。前回のオートポリスでは僕のミスでクルマを壊してしまって、インターバルがないタイミングでメカさん達に本当に迷惑をかけてしまいましたが、こうやって次でしっかり取り返すことが僕らの仕事だと思っているので、それができてホッとしています」

 「前回のオートポリスで普通にレースできなかったので、普通にレースしたいなと」

予選フォトセッション:伊沢拓也/大草りき組(64号車・Modulo CIVIC TYPE R-GT)

GT300クラス 31号車apr LC500h GT(apr)

中村仁(apr)

 「初めてのポールポジションですが、僕自身はギリギリでQ1を通っただけで、全ては一斗くんのおかげです。本当に素晴らしいタイヤをBSさんが用意してくれたから、一斗くんが速いタイムを出せたと思うし、僕もQ1でタイヤに救われた部分もあったと思うので、率直にただ嬉しいです」

 「明日はとにかく変なミスをしないで普通に走るのが目標です。(小高選手に)優しく丁重に教えてもらって、『普通に走ってね』とレースのたびにLINEももらっているんで(笑)、普通に頑張ります」

小高一斗(apr)

 「去年からLC500を走らせていて、クルマ自体はずっと速さを見せられていたんじゃないかと思うんですが、予選も決勝も結果を残せていなかったんで、チームとしても僕らもずっと悔しい戦いを続けていました。今年中村選手に代わり、一緒にレースをしていく中で、やはりパフォーマンスは高いのに結果が残せないレースが続いていました。ここでポールポジションを取ることができ、すごく嬉しいというか、ホッとしています」

 「明日はポールからスタートできるし、僕らのクルマにはハイブリッドシステムがついていて、ブレーキングで一番回生ができるサーキットでもあるので、悪くないんじゃないかと思っています。ストレートも速い方のクルマなので抜かれ辛いと思うし、優勝を目指して頑張ります」

予選フォトセッション:小高一斗/中村仁組(31号車・apr LC500h GT)

 この会見において決勝レースのスタートタイヤの抽選が行われ、予選用にマーキングされたドライタイヤの中からAタイヤが選択された。

決勝スタートタイヤの抽選会

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE

SUPER GT

第8戦もてぎ公式予選 GT500は64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTがPP獲得 ホンダ勢がフロントロー独占!

GT500クラスポールポジションはModulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)

 2024オートバックス スーパーGT第8戦「もてぎGT300kmレース」の公式予選が11月2日、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで行われ、GT500クラスは公式練習トップの64号車Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)がQ1、Q2共に速さをみせ、2021年以来のポールポジションを獲得した。予選2位にも8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)が入り、ホンダ勢がフロントローを独占する結果となっている。

 前夜から降り続く雨は一向に止む気配を見せず、午後2時から予定されていた公式予選も終始ウェットコンディションでの走行となったが、予選自体がキャンセルとなった第6戦SUGO、決勝日の朝に順延となった第7戦オートポリスとは異なり、GT500クラスはレギュレーション通りのタイム合算方式で行われることになった。予選開始時の気温は17℃、路面温度は19℃だった。

予選Q1 公式練習トップの大草りき(Modulo CIVIC TYPE R-GT)がここでもトップタイム

 先に行われたGT300クラスの走行で赤旗中断があったこともあり、GT500の予選Q1は予定よりも25分遅れの午後2時53分にコースオープンとなった。

 まずは高星明誠(Niterra MOTUL Z)が3周目に1分54秒117を記録。これをベルトラン・バゲット(MARELLI IMPUL Z)が1分51秒471で上回ると、牧野任祐(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)が3周目に1分50秒898を記録してトップに立つ。牧野は4周目に1分50秒445までタイムを縮めるが、これを福住仁嶺(ENEOS X PRIME GR Supra)が1分49秒984で上回り、この時点でトップに浮上する。

 しかし終盤、64号車の大草がセクター1、2、3と立て続けに区間ベストを更新する走りで1分49秒255を叩き出し、一気にトップに躍り出たところでチェッカーが提示され、予選Q1は終了。大草は公式練習、予選Q1とこの日の走行全てでトップタイムを叩き出して見せた。

 福住も1分49秒590までタイムを縮めて2位。3位には野尻智紀(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)が1分50秒215で続いた。

予選Q2 松下信治(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)がトップもPPは64号車

 GT500クラスの予選Q2は午後3時49分に走行開始。まずは64伊沢が1分49秒994でトップに立つと、山本尚貴(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)が1分49秒932でこれを上回る。

 さらに大津弘樹(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)も1分49秒218で100号車を上回ってきた。

 これに対し、伊沢は4周目に1分48秒656を叩き出し再びトップに立つが、セッション終盤に入って松下信治(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)が1分48部秒077と圧倒的な速さを見せてQ2トップに躍り出ると、ポイントリーダーの山下健太(au TOM'S GR Supra)も53kgものサクセスウェイトをものともせず、1分48秒178を叩き出してQ2を2位で終えた。

 この結果、伊沢はQ2を3位で終えることとなったが、タイム合算では64号車Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)が3分37秒911でトップ。8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)は3分38秒292で2位に続き、ホンダ勢がフロントローを独占して明日の決勝に臨むこととなった。

 また36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)が3分39秒088で3位と、8位に終わった37号車Deloitte TOM'S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)に対して大きなアドバンテージを得る結果となっている。

 第8戦決勝は3日の午後1時より63周で行われる。例年ならノーハンデの最終戦として行われるもてぎ大会だが、今回はハーフウェイトでの戦い。それがレース展開にどのような影響を及ぼすのか、興味は尽きない。

GT500クラスポールポジションはModulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)

GT500クラス予選2位はARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)

GT500クラス予選3位はau TOM\'S GR Supra(坪井翔/山下健太)

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE

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