2024オートバックスSUPER GT第8戦「MOTEGI GT 300km RACE」の予選が、栃木県・モビリティリゾートもてぎで行われ、GT300クラスは、apr LC500h GT(小高一斗/中村仁)が、ポールポジションを獲得した。
朝から降り続く雨は、時折、雨足が強くなったりするものの、走行が不可能となるまでコンディションは悪化せず、予定どおり午後2時からGT300クラスの予選が始まった。
ウェット宣言が出されたため、Q1、Q2の合算タイムではなく、ノックダウン方式により順位が決定されることとなり、各チームはまずQ1で上位14台に残ることを目標に予選に臨んだ。
Q1
やや雨足が強くなるなか、各車コースイン。ウェットコンディションで優位に立つミシュランタイヤユーザーの7号車Studie BMW M4(荒聖治)と45号車PONOS FERRARI 296(ケイ・コッツォリーノ)の2台が中心となって、アタックが行われた。
開始10分で7号車Studieが2分00秒193をマークしてトップに立つも、45号車PONOSが1分58秒352と逆転するが、この後、雨が強くなり予選は一旦中断。
コンディションが改善された20分後に再開すると、現在ランキングトップの65号車 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥)、52号車Green Brave GR Supra GT(吉田広樹)のブリヂストンユーザーがトップ2台に割って入り、この4台がトップ4。
このQ1で14位までが、Q2上位組(U14)に進むが、現在ランキング2、3位の2号車muta Racing GR86 GT(平良響)、88号車JLOC Lamborghini GT3(元嶋佑弥)は、下位に沈んでしまい、Q2下位組(L15)に回ることになった。
Q2(L15)
Q1で15位以下になった車両によるグリッド決めの予選では、20号車シェイドレーシング GR86 GT(平中克幸)が、1分59秒532のトップタイムを記録。終了間際にランキング2位の意地を見せた2号車muta GR86(堤優威)が続き、86勢が15番、16番グリッドを得た。
88号車JLOC Lambo GT3(小暮卓史)も最後に2分00秒943をマークして、17番グリッドに滑り込んだ。
Q2(U14)
上位14台によるポールポジション争いは、トップが目まぐるしく変わる1分57秒台の攻防になり、見応えのあるものとなった。
まず、61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(山内英輝)が、1分58秒068でトップに立ち、口火を切ると、65号車LEON AMG(篠原拓朗)が1分58秒010でトップタイムを更新。さらにLEONは1分57秒954までタイムを縮め、他車のアタックを待つことになった。
残り時間も僅かとなったところで、7号車Studie BMW(ニクラス・クルッテン)が1分57秒479と、トップタイムをコンマ5秒も更新し、これで決まりかと思われた。しかし、最後の最後に31号車apr LC500h GT(小高一斗)が、スーパーフォーミュラドライバーの実力を見せ、Q1の13位から大躍進となるポールポジションを決めた。
Q1をトップで通過した45号車PONOS FERRARIは、女性ドライバー、リル・ワドゥーが大健闘。6番グリッドを得ることに成功した。
決勝は、明日、3日(日)の午後13時から63周(300km)で行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE
■GT500クラス
MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/02) Qualifying Weather:Rain Course:Wet
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT500 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire WH Time Behind Gap
1 64 伊沢 拓也 大草 りき Modulo CIVIC TYPE R-GT Honda CIVIC TYPE R-GT Modulo Nakajima Racing DL 7 3'37.911 - -
2 8 野尻 智紀 松下 信治 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8 Honda CIVIC TYPE R-GT ARTA BS 26 3'38.292 0.381 0.381
3 36 坪井 翔 山下 健太 au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM'S BS 53 3'39.088 1.177 0.796
4 38 石浦 宏明 大湯 都史樹 KeePer CERUMO GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM KeePer CERUMO BS 41 3'39.585 1.674 0.497
5 14 大嶋 和也 福住 仁嶺 ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE BS 32 3'39.640 1.729 0.055
6 16 大津 弘樹 佐藤 蓮 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16 Honda CIVIC TYPE R-G ARTA BS 21 3'39.945 2.034 0.305
7 39 関口 雄飛 中山 雄一 DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD BS 39 3'40.301 2.390 0.356
8 37 笹原 右京 ジュリアーノ・アレジ Deloitte TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM Deloitte TOM'S BS 51 3'40.335 2.424 0.034
9 100 山本 尚貴 牧野 任祐 STANLEY CIVIC TYPE R-GT Honda CIVIC TYPE R-GT STANLEY TEAM KUNIMITSU BS 51 3'40.342 2.431 0.007
10 12 平峰 一貴 ベルトラン・バゲット MARELLI IMPUL Z NISSAN Z NISMO GT500 TEAM IMPUL BS 36 3'40.726 2.815 0.384
11 3 高星 明誠 三宅 淳詞 Niterra MOTUL Z NISSAN Z NISMO GT500 NISMO NDDP BS 46 3'41.588 3.677 0.862
12 17 塚越 広大 太田 格之進 Astemo CIVIC TYPE R-GT Honda CIVIC TYPE R-GT Astemo REAL RACING BS 26 3'41.971 4.060 0.383
13 23 千代 勝正 ロニー・クインタレッリ MOTUL AUTECH Z NISSAN Z NISMO GT500 NISMO BS 40 3'42.952 5.041 0.981
14 24 松田 次生 名取 鉄平 リアライズコーポレーションADVAN Z NISSAN Z NISMO GT500 KONDO RACING YH 5 3'43.069 5.158 0.117
15 19 国本 雄資 阪口 晴南 WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM WedsSport BANDOH YH 6 3'46.837 8.926 3.768
■GT300クラス
MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/02) Qualifying Weather:Rain Course:Wet
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT300 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire WH Time Behind Gap
1 31 小高 一斗 中村 仁 apr LC500h GT TOYOTA LEXUS LC500h apr BS 25 1'57.322 - -
2 7 荒 聖治 ニコラス・クルッテン Studie BMW M4 BMW M4 GT3 BMW M Team Studie × CRS MI 35 1'57.479 0.157 0.157
3 18 小林 崇志 小出 峻 UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE YH 4 1'57.661 0.339 0.182
4 65 蒲生 尚弥 篠原 拓朗 LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING BS 50 1'57.954 0.632 0.293
5 61 井口 卓人 山内 英輝 SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT DL 9 1'58.068 0.746 0.114
6 45 ケイ・コッツォリーノ リル・ワドゥー PONOS FERRARI 296 Ferrari 296 GT3 PONOS RACING MI 22 1'58.242 0.920 0.174
7 6 片山 義章 ロベルト・メルヒ・ムンタン UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI Ferrari 296 GT3 Team LeMans YH 20 1'58.367 1.045 0.125
8 87 松浦 孝亮 坂口 夏月 METALIVE S Lamborghini GT3 Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2 JLOC YH 18 1'58.547 1.225 0.180
9 777 藤井 誠暢 チャーリー・ファグ D'station Vantage GT3 Aston Martin Vantage GT3 EVO D'station Racing DL 49 1'58.639 1.317 0.092
10 50 イゴール・オオムラ・フラガ 古谷 悠河 ANEST IWATA Racing RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 ANEST IWATA Racing with Arnage YH 1'59.408 2.086 0.769
11 52 吉田 広樹 野中 誠太 Green Brave GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉Green Brave BS 25 1'59.428 2.106 0.020
12 4 谷口 信輝 片岡 龍也 グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & TeamUKYO YH 28 1'59.432 2.110 0.004
13 11 富田 竜一郎 石川 京侍 GAINER TANAX Z NISSAN FAIRLADY Z GAINER DL 10 1'59.558 2.236 0.126
14 25 菅波 冬悟 松井 孝允 HOPPY Schatz GR Supra GT TOYOTA GR Supra HOPPY team TSUCHIYA YH 2'00.688 3.366 1.130
---- 以上アッパー14 ----
15 20 平中 克幸 清水 英志郎 シェイドレーシングGR86 GT TOYOTA GR86 SHADE RACING MI 2 1'59.532 2.210 -1.156
16 2 堤 優威 平良 響 muta Racing GR86 GT TOYOTA GR86 muta Racing INGING BS 50 2'00.886 3.564 1.354
17 88 小暮 卓史 元嶋 佑弥 VENTENY Lamborghini GT3 Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2 JLOC YH 50 2'00.943 3.621 0.057
18 360 青木 孝行 荒川 麟 RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS YH 2'01.558 4.236 0.615
19 96 新田 守男 高木 真一 K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing DL 18 2'01.585 4.263 0.027
20 60 吉本 大樹 河野 駿佑 Syntium LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa DL 4 2'01.932 4.610 0.347
21 56 佐々木 大樹 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 KONDO RACING YH 29 2'02.021 4.699 0.089
22 9 阪口 良平 冨林 勇佑 PACIFICぶいすぽっNAC AMG Mercedes AMG GT3 PACIFIC RACING TEAM YH 2'02.552 5.230 0.531
23 62 平手 晃平 平木 湧也 HELM MOTORSPORTS GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 HELM MOTORSPORTS YH 1 2'02.930 5.608 0.378
24 30 織戸 学 小林 利徠斗 apr GR86 GT TOYOTA GR86 apr YH 2'03.428 6.106 0.498
25 5 塩津 佑介 藤波 清斗 マッハ車検エアバスターMC86マッハ号 TOYOTA 86 MC TEAM MACH YH 2'05.604 8.282 2.176
26 22 和田 久 城内 政樹 アールキューズAMG GT3 Mercedes AMG GT3 R'Qs MOTOR SPORTS YH 2'06.248 8.926 0.644
27 48 井田 太陽 柴田 優作 脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 NILZZ Racing YH 2'07.866 10.544 1.618
第13戦優勝 野村勇斗(HFDP WITH B-max Racing Team)
「すごく嬉しいです。マシンも良かったし、自分もミスなく走り切れたので」
「今のレースに関しては1レース目のデータがあったので、それを参考に戦えました。クルマも良かったし、SCが入りましたが、そこは冷静に対処できました。リスタートもうまくいった。昨日の悔しさを晴らせた感じです」
「ここまで2連勝できたのは大きいので、次のレースは落ち着いて走ることができればと思います。この3戦で75ポイントを取れるので、冷静に、接触などしないように、普段のレースをしたいと思います」
第13戦決勝2位 新原光太郎(HYDRANGEA kageyama Racing)
「今まで3位は2回ありましたが、2位はなかったので、過去最高位です。練習から調子が良くて、1戦目の決勝が全然ダメだったので、だいぶ悔しくて色々変えたんですけど、それがうまくハマったというか、いい方向には行きました。野村くんには届かなかったけど、2位争いはできて、そこは良かったなあと思います」
「第13戦に向けて、タイヤのエア圧やウィングの角度を変えましたが、大きな変更は加えていません。博打はしたくなかったので」
「明日のグリッドはまだわかっていませんが、最大限の力を発揮したいです。ドライだったらかなりいいところに行けるんじゃないかと思います」
第13戦決勝3位 洞地遼⼤(HFDP WITH B-max Racing Team)
「朝と一緒でスタートでホイールスピンしちゃいました。全然うまくいかないですね」
「さっきのレースよりペースも良くないし、SCも入ったので抜けなかったなあと。これからデータを見て原因を突き止めたいです」
「明日は最低限の結果を出して鈴鹿につなげたいです」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
11月2日、2024FIA-F4選手権シリーズの第13戦が、栃木県・モビリティリゾートもてぎで行われ、チャンピオンクラスは、スタートでトップに立った野村勇⽃(HFDP with B-Max Racing)が午前中のレースに続いて連勝、インディペンデントクラスは、ポールスタートの今⽥信宏(JMS RACING with B-MAX)が優勝を飾った。
雨は降り続いているものの、雨量が若干少なくなるなか、午後0時40分にスタートを迎えた。
■チャンピオンクラス
ポールポジションの洞地遼⼤(HFDP with B-Max Racing)は、ホイールスピンで出遅れてしまい、好スタートを決めた野村と新原光太郎(YBS Verve 影⼭ MCS4)が先行してレースが始まった。以下、洞地、⼤宮賢⼈(PONOS RACING MCS4)、⽩崎稜(Bionic Jack Racing)、⼘部和久(TGR-DC RS F4)と続いて1周目を終えた。
トップグループは水煙を上げ、視界の悪いなかで縦に並ぶ形でレースは進むが、トップ野村のペースがやや抜き出ており、コンマ数秒ずつ2位の新原を引き離していく。
4周目のビクトリーコーナーで、中団を走っていた佐藤凛太郎(PONOS RACING MCS4)と清⽔啓伸(Drago CORSE MCS4-24)が絡み、これに巻き込まれた森⼭冬星(HELM MOTORSPORTS F4)がストップしてしまい、セーフティカー(SC)が導入される。
7周終了時にSCランが解除されるが、今度は熊⾕憲太(OTG DL F4CHALLENGE)がヘアピンでコースオフしてグラベルに捕まり、再びSCランとなる。
10周終了時にリスタートしても、トップ野村の速さは衰えることなく、2位新原とのギャップを広げつつ、今季5勝目のチェッカーを受けた。なお、レースは規定の30分を経過したため、12周でチェッカーとなった。
終盤白熱した、⼘部、梅垣清(TGR-DC RS F4)、白崎による5位争いは、卜部が逃げ切った。
今大会2勝目の野村は、前大会から3連勝。シリーズポイントを168ポイントとし、ランキング2位の洞地との差を28ポイントに広げ、3レースを残してかなり優位に立つことになった。
■インディペンデントクラス
1周目にトップに立ったのDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)が、ポールスタートの今田を従えて周回を重ね、少し離れてKEN ALEX(BUZZ RACING)が続く展開でレースは進んだ。
ところが、1回目のSC導入がDRAGONにとって、思わぬ落とし穴になってしまった。SCランが解除された8周目に「周りのクルマを気にしすぎた」と、5コーナーでスピンを喫し、大きく順位を落としてしまった。
これでトップに立った今田が、間にチャンピオンクラスのマシンを挟んで、2位の鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F4)に5秒という大差をつけて、今季5勝目のチェッカーを受けた。3位は最終ラップに鳥羽にかわされたAREX。
一時はポイント圏外に落ちてしまったDRAGONだが、最終ラップに意地のパッシングを見せて、7位フィニッシュ。貴重な6点を手にした。
この結果、ランキング2位だった今田が163.5pで首位に立ち、悔しい結果となったDRAGONが162pと、二人がほぼ並ぶこととなった。
※ポイントは手元集計です。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE
■Championクラス
MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/02) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 13 Champion class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos No Driver CarTeam Lap Time Behind Gap
1 50 野村 勇斗 HFDP with B-Max Racing HFDP WITH B-max Racing Team 12 31'25.617 - -
2 16 新原 光太郎 YBS Verve影⼭MCS4 HYDRANGEA kageyama Racing 12 31'27.151 1.534 1.534
3 51 洞地 遼⼤ HFDP with B-Max Racing HFDP WITH B-max Racing Team 12 31'28.222 2.605 1.071
4 45 大宮 賢人 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 12 31'28.992 3.375 0.770
5 36 卜部 和久 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 12 31'30.016 4.399 1.024
6 38 梅垣 清 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 12 31'30.461 4.844 0.445
7 35 佐野 雄城 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 12 31'31.196 5.579 0.735
8 54 佐藤 凛太郎 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 12 31'33.893 8.276 2.697
9 87 下野 璃央 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 12 31'37.787 12.170 3.894
10 33 佐藤 樹 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 12 31'40.809 15.192 3.022
11 14 村田 将輝 湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24 ZAP SPEED 12 31'41.030 15.413 0.221
12 26 三枝 拓己 FALCON MOTORSPORT FALCON MOTORSPORT 12 31'47.000 21.383 5.970
13 46 有村 将真 アポロ電⼯フジタ薬局 フジタ薬局レーシング 12 31'47.979 22.362 0.979
14 90 Lin Chenghua ATEAM Buzz Racing AKIRAND RACING 12 31'48.432 22.815 0.453
15 *97 白崎 稜 Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 12 32'10.593 44.976 22.161
16 *37 鈴木 斗輝哉 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 12 32'11.518 45.901 0.925
17 *34 清水 啓伸 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 12 32'27.455 1'01.838 15.937
---- 以上規定周回数(90% - 10 Laps)完走 ----
- 60 熊谷 憲太 OTG DL F4 CHALLENGE OTG MOTORSPORTS 7 18'20.457 5Laps 5Laps
- 62 森山 冬星 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 3 6'58.265 9Laps 4Laps
■Independentクラス
MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/02) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 13 Independent class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos No Driver CarTeam Lap Time Behind Gap
1 44 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM 12 31'45.720 - -
2 63 鳥羽 豊 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 12 31'50.887 5.167 5.167
3 9 ケン・アレックス BUZZ RACING Buzz Racing 12 31'51.408 5.688 0.521
4 10 中島 功 Rn.SHINSEI.MCS4 Rn-sports 12 31'55.316 9.596 3.908
5 96 齋藤 真紀雄 CSマーケティングAKILAND AKILAND RACING 12 31'58.080 12.360 2.764
6 71 大山 正芳 ダイワN通商AKILAND AKILAND RACING 12 31'58.784 13.064 0.704
7 30 DRAGON B-MAX TEAM DRAGON B-MAX RACING TEAM 12 32'01.812 16.092 3.028
8 55 KENTARO Baum Beauty Clinic FIELD MOTORSPORTS 12 32'06.973 21.253 5.161
9 11 植田 正幸 Rn-sports MCS4 Rn-sports 12 32'09.907 24.187 2.934
10 86 大阪 八郎 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 12 32'16.003 30.283 6.096
11 5 小谷 素弘 TEAM 5ZIGEN F4 Team 5ZIGEN 12 32'17.916 32.196 1.913
12 *98 IKARI Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 12 32'36.077 50.357 18.161
13 23 YUGO S2R Racing N-SPEED 12 32'41.405 55.685 5.328
14 *40 ⾚松 昌⼀朗 SHOEI-GIGS Ride with ES イーグルスポーツ 12 33'17.726 1'32.006 36.321
15 4 佐々木 祐一 仙台DayDream with RICHO DAYDREAM RACING 11 29'38.207 1Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 10 Laps)完走 ----
Fastest Lap: CarNo. 50 野村勇斗(HFDP with B-Max Racing) 2'13.373 (2/12) 129.588 km/h
CarNo. 34は、FIA-F4 SpR第15条1.1(衝突を起こしたもの)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
CarNo. 97は、H項2.10.11(SC中の走路外走行)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
CarNo. 98は、H項2.10.11(SC中の走路外走行)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
CarNo. 37は、H項2.10.11(SC中の走路外走行)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
CarNo. 40は、FIA-F4 SpR第15条1.1(衝突を起こしたもの)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
2024オートバックスSUPER GT第8戦「MOTEGI GT 300km RACE」の公式練習が、栃木県・モビリティリゾートもてぎで行われ、雨のなか、GT300クラスは777号車D'station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)がトップタイムをマークした。
第5戦鈴鹿大会の延期決定以来、悪天候続きのSUPER GTシリーズだが、今大会も金曜日の夜から降り出した雨で、予選日(土曜日)は冷たい雨が降り続くこととなった。
午前9時から行われた公式練習は、ヘビーウェットのコンディションのなか、最初に25号車HOPPY Schatz GR Supra GTがトラブルでストップして赤旗中断となると、その後もスピンやコースオフする車両が続出し、走っては赤旗提示による中断を繰り返すという状況となった。
そんな悪コンディションのなか、トップタイムをマークしたのは、777号車D'station。ピットインを繰り返しながら1分58秒457を記録。現在ランキング4位、トップと20p差のD'stationにとっては、今大会の結果次第では逆転チャンピオンとなる可能性を残している。
2番手は、1分59秒107をマークした6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(ロベルト・メリ・ムンタン)。前大会でも雨の予選でポールを奪っているが、連続ポールを狙いたいところだ。
3番手は、65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥)(1分59秒705)。現在ランキングトップのLEONは、コンディションにかかわらず安定した速さを見せており、3勝目を飾って最終大会(鈴鹿)を迎えたいところだ。
以下、18号車UPGARAGE NSX GT3(小出峻)、60号車Syntium LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹)、96号車K-tunes RC F GT3(新田守男)と続いた。
予選は、本日午後2時から、ノックアウト方式で行われる予定だが、午後には雨が強くなる予報も出ている。天候が悪化した場合は、公式練習のタイムによりグリッドを決定する可能性もあるが、果たしてどうなるのか。
Text: Shigeru KITAMICHI
Kazuhiro NOINE
2024オートバックス スーパーGT第8戦「もてぎGT300kmレース」の公式練習が11月2日、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで行われ、GT500クラスは64号車Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)がトップタイム、100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)が2番手に続き、ホンダ勢が1-2という結果となった。
栃木県地方は前夜から雨が降り続いており、第8戦もてぎ大会の公式予選日も第6戦SUGO、第7戦オートポリスに続いてウェットコンディションで朝を迎えることになった。
そうしたなか、公式練習は午前9時に走行を開始したが、コースオープン直後に25号車HOPPY Schatz GR Supra GT(菅波冬悟/松井孝允/佐藤公哉)が電気系のトラブルに見舞われてコース上にストップしたため、最初の赤旗が提示されることに。
25号車の回収ののち、9時8分に走行は再開となるが、次第に強まる雨の影響でコースの各所でスピンやコースアウトが相次いだことから、競技団は走行を見合わせるとの決定を下し、2度目の赤旗が提示されることになる。
この時点のトップは38号車KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)で1分56秒111。100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)1分56秒488、23号車MOTUL AUTECH Z(千代勝正/ロニー・クインタレッリ)1分56秒510と続く。
雨が小降りになったこともあり、走行は9時40分に再開したが、最終コーナーで2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)がスピン。グラベルに捕まってストップしたため、残り1時間を切ったところで3度目の赤旗が出された。
2号車を回収したのち、9時52分に走行が再開されると、ここで山下健太(au TOM'S GR Supra)が1分51秒872でトップ浮上するが、その直後に大湯都史樹(KeePer CERUMO GR Supra)が3コーナーでコースオフ。グラベルに止まってしまい、4度目の赤旗原因を作ってしまった。
その後、10時15分に走行が再開されると、大草りき(Modulo CIVIC TYPE R-GT)が1分49秒676を叩き出してトップに浮上、牧野任祐(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)も1分50秒292までタイムを縮めて2番手に続いた。ポイントリーダーの坪井翔(au TOM'S GR Supra)は1分50秒466で3番手。
ところが混走残り2分となったところで清水英志郎(シェイドレーシングGR86 GT)がヘアピンでコースオフ、グラベルに捕まってしまったため、ここで5度目の赤旗が出され、そのまま混走は終了となった。
その後に行われたGT300の専有走行も、再び強まってきた雨の影響で赤旗終了となったこともあり、競技団はこの赤旗をもって公式練習を終了とし、GT500クラスの専有走行はキャンセル、このあと行われる予定だったFCYテストもキャンセルとする決定を下す。
その結果、GT500クラスは混走終了時点の順位のまま、64号車がトップ、100号車が2番手、36号車が3番手で午後の公式予選に臨むこととなった。
第8戦の公式予選はこのあと午後2時より行われる予定だ。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE
■GT500クラス
MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/02) Official Practice Weather:Rain Course:Wet
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT500 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire WH Time Behind Gap km/h
1 64 伊沢 拓也 大草 りき Modulo CIVIC TYPE R-GT Honda CIVIC TYPE R-GT Modulo Nakajima Racing DL 7 1'49.676 - - 157.588
2 100 山本 尚貴 牧野 任祐 STANLEY CIVIC TYPE R-GT Honda CIVIC TYPE R-GT STANLEY TEAM KUNIMITSU BS 51 1'50.292 0.616 0.616 156.708
3 36 坪井 翔 山下 健太 au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM'S BS 53 1'50.466 0.790 0.174 156.461
4 16 大津 弘樹 佐藤 蓮 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16 Honda CIVIC TYPE R-G ARTA BS 21 1'50.534 0.858 0.068 156.365
5 12 平峰 一貴 ベルトラン・バゲット MARELLI IMPUL Z NISSAN Z NISMO GT500 TEAM IMPUL BS 36 1'50.608 0.932 0.074 156.260
6 17 塚越 広大 太田 格之進 Astemo CIVIC TYPE R-GT Honda CIVIC TYPE R-GT Astemo REAL RACING BS 26 1'52.391 2.715 1.783 153.781
7 24 松田 次生 名取 鉄平 リアライズコーポレーションADVAN Z NISSAN Z NISMO GT500 KONDO RACING YH 5 1'52.837 3.161 0.446 153.173
8 38 石浦 宏明 大湯 都史樹 KeePer CERUMO GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM KeePer CERUMO BS 41 1'53.316 3.640 0.479 152.526
9 14 大嶋 和也 福住 仁嶺 ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE BS 32 1'53.496 3.820 0.180 152.284
10 3 高星 明誠 三宅 淳詞 Niterra MOTUL Z NISSAN Z NISMO GT500 NISMO NDDP BS 46 1'53.532 3.856 0.036 152.235
11 39 関口 雄飛 中山 雄一 DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD BS 39 1'53.577 3.901 0.045 152.175
12 19 国本 雄資 阪口 晴南 WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM WedsSport BANDOH YH 6 1'54.283 4.607 0.706 151.235
13 23 千代 勝正 ロニー・クインタレッリ MOTUL AUTECH Z NISSAN Z NISMO GT500 NISMO BS 40 1'54.330 4.654 0.047 151.173
14 8 野尻 智紀 松下 信治 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8 Honda CIVIC TYPE R-GT ARTA BS 26 1'55.062 5.386 0.732 150.211
15 37 笹原 右京 ジュリアーノ・アレジ Deloitte TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM Deloitte TOM'S BS 51 1'55.275 5.599 0.213 149.934
■GT300クラス
MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/02) Official Practice Weather:Rain Course:Wet
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT300 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire WH Time Behind Gap km/h
1 777 藤井 誠暢 チャーリー・ファグ D'station Vantage GT3 Aston Martin Vantage GT3 EVO D'station Racing DL 49 1'58.547 - - 145.795
2 6 片山 義章 ロベルト・メルヒ・ムンタン UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI Ferrari 296 GT3 Team LeMans YH 20 1'59.107 0.560 0.560 145.110
3 65 蒲生 尚弥 篠原 拓朗 LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING BS 50 1'59.705 1.158 0.598 144.385
4 18 小林 崇志 小出 峻 UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE YH 4 2'00.056 1.509 0.351 143.963
5 60 吉本 大樹 河野 駿佑 Syntium LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa DL 4 2'00.109 1.562 0.053 143.899
6 96 新田 守男 高木 真一 K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing DL 18 2'00.525 1.978 0.416 143.403
7 56 佐々木 大樹 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 KONDO RACING YH 29 2'01.050 2.503 0.525 142.781
8 4 谷口 信輝 片岡 龍也 グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & TeamUKYO YH 28 2'01.076 2.529 0.026 142.750
9 52 吉田 広樹 野中 誠太 Green Brave GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉Green Brave BS 25 2'01.096 2.549 0.020 142.726
10 88 小暮 卓史 元嶋 佑弥 VENTENY Lamborghini GT3 Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2 JLOC YH 50 2'01.207 2.660 0.111 142.596
11 22 和田 久 城内 政樹 アールキューズAMG GT3 Mercedes AMG GT3 R'Qs MOTOR SPORTS YH 2'01.831 3.284 0.624 141.865
12 62 平手 晃平 平木 湧也 HELM MOTORSPORTS GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 HELM MOTORSPORTS YH 1 2'01.942 3.395 0.111 141.736
13 7 荒 聖治 ニコラス・クルッテン Studie BMW M4 BMW M4 GT3 BMW M Team Studie × CRS MI 35 2'02.020 3.473 0.078 141.646
14 45 ケイ・コッツォリーノ リル・ワドゥー PONOS FERRARI 296 Ferrari 296 GT3 PONOS RACING MI 22 2'02.034 3.487 0.014 141.629
15 61 井口 卓人 山内 英輝 SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT DL 9 2'02.315 3.768 0.281 141.304
16 360 青木 孝行 荒川 麟 RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS YH 2'02.905 4.358 0.590 140.626
17 9 阪口 良平 冨林 勇佑 PACIFICぶいすぽっNAC AMG Mercedes AMG GT3 PACIFIC RACING TEAM YH 2'03.938 5.391 1.033 139.454
18 11 富田 竜一郎 石川 京侍 GAINER TANAX Z NISSAN FAIRLADY Z GAINER DL 10 2'04.205 5.658 0.267 139.154
19 87 松浦 孝亮 坂口 夏月 METALIVE S Lamborghini GT3 Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2 JLOC YH 18 2'04.601 6.054 0.396 138.712
20 48 井田 太陽 柴田 優作 脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 NILZZ Racing YH 2'06.097 7.550 1.496 137.066
21 20 平中 克幸 清水 英志郎 シェイドレーシングGR86 GT TOYOTA GR86 SHADE RACING MI 2 2'06.690 8.143 0.593 136.424
22 25 菅波 冬悟 松井 孝允 HOPPY Schatz GR Supra GT TOYOTA GR Supra HOPPY team TSUCHIYA YH 2'11.219 12.672 4.529 131.716
23 30 織戸 学 小林 利徠斗 apr GR86 GT TOYOTA GR86 apr YH 2'14.126 15.579 2.907 128.861
24 2 堤 優威 平良 響 muta Racing GR86 GT TOYOTA GR86 muta Racing INGING BS 50 2'16.201 17.654 2.075 126.898
25 50 イゴール・オオムラ・フラガ 古谷 悠河 ANEST IWATA Racing RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 ANEST IWATA Racing with Arnage YH 2'20.996 22.449 4.795 122.582
26 31 小高 一斗 中村 仁 apr LC500h GT TOYOTA LEXUS LC500h apr BS 25 2'39.230 40.683 18.234 108.545
27 5 塩津 佑介 藤波 清斗 マッハ車検エアバスターMC86マッハ号 TOYOTA 86 MC TEAM MACH YH 2'42.669 44.122 3.439 106.250
11月2日、2024FIA-F4選手権シリーズの第11戦が、栃木県・モビリティリゾートもてぎで行われ、チャンピオンクラスは、3番手スタートの野村勇⽃(HFDP with B-Max Racing)が、インディペンデントクラスは、ポールスタートのDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)が優勝を飾った。
前大会で中止として発表された第11戦は、急きょ今大会に組み込まれることになった。しかし、決勝の行われた土曜日はまたしても雨。夜半から降り続いた雨でコースは完全ウェットとなり、早々にウェット宣言が出された。
■チャンピオンクラス
雨も小降りになりスタンディングスタートでレースが始まった。ポールポジションの洞地遼⼤(HFDP with B-Max Racing)は出遅れ、2番手スタートの新原光太郎(YBS Verve 影⼭ MCS4)、野村、洞地のオーダーで1〜2コーナをクリア。
新原と野村は、各コーナーで順位を入れ替えながら激しい攻防を見せるが、V字コーナーで野村がトップに出て決着。続くヘアピンコーナーでは洞地も新原を捕らえ2位に上がる。
新原は「セッティングがまったく合っていなかった」と、ペースが上がらず、徐々に順位を落としてしまう。逆に、8番手スタートの佐野雄城(TGR-DC RS F4)が、悪コンディションのなか3位まで上がってきた。
2周目にインディペンデントクラスのKENTARO(Baum Field F4)がビクトリーコーナーの立ち上がりでコントロールを失いストップ。これでセーフティカー(SC)が導入される。
このSCランの間に雨が強くなりコンディションは悪化。7周終了時にSCランは解除されるが、この周にまたしてもコースアウトした車両があり、再びSCランになってしまった。
結局、レースはSC先導のまま、規定の30分が経過しフィニッシュを迎えることになった。
優勝を飾ったランキングトップの野村は、今季4勝目。ポイントを143まで伸ばし、2位の洞地(125p)との差を18に広げた。
■インディペンデントクラス
クラスポールスタートのDRAGONは、グリッド前車がエンジンストールを起こしたため、スタートダッシュすることができずに、2番手スタートの今⽥信宏(JMS RACING with B-MAX)に先行を許してしまう。しかし、3コーナーで即座にトップの座を奪い返すと、2位の今田との差を開いていく。
後方では、5番手スタートのKEN ALEX(BUZZ RACING)らが接触して、スピンをするなど、荒れ模様のオープニングラップとなった。
以降は2度のSCランで、大きな順位変動はなく、DRAGON、今田、植⽥正幸(Rn-sports MCS4)と、経験豊富な選手が上位で順当にフィニッシュを迎えた。
なお、3位でフィニッシュした鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F4)は、フォーメイションラップでスピンを犯したため、プラス10秒加算のペナルティを課され順位を落とし9位となった。
2周目にランキング3位のKENTAROが脱落したことで、4勝目を飾ったランキングトップのDRAGON(156p)、同2位の今田(138.5p)がポイントを伸ばし、チャンピオン争いもこの二人に絞られつつある。
※ポイントは手元集計です。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE
第11戦優勝 野村勇斗(HFDP WITH B-max Racing Team)
「昨日の予選で悔しい思いをしていたので、決勝で絶対抜いてやろうという気持ちがすごくありました。1位になれてよかったです」
「通常ならSCスタートかなと思っていたんですが、スタンディングスタートになってチャンスをもらえた感じです。(新原選手とのバトルについて)チャンスは最初しかないなと思っていました。お互いクリーンにバトルできましたし、ちゃんとスペースも残してくれていたので」
「午後のレースもこの勢いで勝ちにいきます」
第11戦決勝2位 洞地遼⼤(HFDP WITH B-max Racing Team)
「ドライについてはクルマが決まっていて、予選でもいい結果を得られましたが、決勝では自分がミスをしてしまい、順位を落としてしまいました。なんとか1周目に1台抜き返すことができてよかったです」
「野村選手も調子は良さそうだったので、SCがいなくてもどうだったかはわかりません」
「ドライには自信がありますが、明日の決勝が何番手からなのか、まだわかっていないので、どうなるかはわかりませんね」
第11戦決勝3位 佐野雄城(TGR-DC Racing School)
「やっぱりドライコンディションでは苦戦していて、スピードがない状態でした。セッションを重ねるごとにちょっとずつは良くなっていたんですが、それでも全然足りない状況で、予選でも大きなミスはなかったのにスピードがなかったなあと」
「雨でのスタートは経験がなかったので心配でしたが、うまく決まってポジションも上げることができました。それが大きかったかなあと。SCが入って一旦レースはストップとなりましたが、あのまま続けていても洞地選手を抜けたかどうかはわかりません。ただペース自体は非常によかったので、午後のレースも自信持っていけばと思います。一つでも上の順位で終われるように頑張ります」
「今年はレインコンディションは調子いいんで、レインは大歓迎です」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
■Championクラス
MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/02) Qualifying Weather:Rain Course:Wet
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 14 Champion class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos No Driver CarTeam Time Behind Gap km/h
1 50 野村 勇斗 HFDP with B-Max Racing HFDP WITH B-max Racing Team 2'19.486 - - 123.909
2 51 洞地 遼⼤ HFDP with B-Max Racing HFDP WITH B-max Racing Team 2'20.797 1.311 1.311 122.755
3 16 新原 光太郎 YBS Verve影⼭MCS4 HYDRANGEA kageyama Racing 2'22.050 2.564 1.253 121.673
4 35 佐野 雄城 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 2'22.299 2.813 0.249 121.460
5 45 大宮 賢人 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 2'23.015 3.529 0.716 120.852
6 33 佐藤 樹 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 2'23.943 4.457 0.928 120.073
7 97 白崎 稜 Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 2'24.471 4.985 0.528 119.634
8 36 卜部 和久 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 2'24.866 5.380 0.395 119.307
9 38 梅垣 清 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 2'25.204 5.718 0.338 119.030
10 34 清水 啓伸 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 2'25.919 6.433 0.715 118.447
11 62 森山 冬星 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 2'26.493 7.007 0.574 117.982
12 37 鈴木 斗輝哉 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 2'27.004 7.518 0.511 117.572
13 54 佐藤 凛太郎 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 2'27.997 8.511 0.993 116.783
14 87 下野 璃央 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 2'28.384 8.898 0.387 116.479
15 60 熊谷 憲太 OTG DL F4 CHALLENGE OTG MOTORSPORTS 2'29.686 10.200 1.302 115.466
16 14 村田 将輝 湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24 ZAP SPEED 2'30.226 10.740 0.540 115.051
17 46 有村 将真 アポロ電⼯フジタ薬局 フジタ薬局レーシング 2'31.012 11.526 0.786 114.452
18 90 Lin Chenghua ATEAM Buzz Racing AKIRAND RACING 2'35.729 16.243 4.717 110.985
19 26 三枝 拓己 FALCON MOTORSPORT FALCON MOTORSPORT 3'05.394 45.908 29.665 93.226
■Independentクラス
MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/02) Qualifying Weather:Rain Course:Wet
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 14 Independent class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos No Driver CarTeam Time Behind Gap km/h
1 30 DRAGON B-MAX TEAM DRAGON B-MAX RACING TEAM 2'32.789 - - 113.121
2 44 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM 2'34.036 1.247 1.247 112.205
3 63 鳥羽 豊 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 2'37.146 4.357 3.110 109.984
4 11 植田 正幸 Rn-sports MCS4 Rn-sports 2'40.184 7.395 3.038 107.898
5 98 IKARI Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 2'41.675 8.886 1.491 106.903
6 96 齋藤 真紀雄 CSマーケティングAKILAND AKILAND RACING 2'42.130 9.341 0.455 106.603
7 40 ⾚松 昌⼀朗 SHOEI-GIGS Ride with ES イーグルスポーツ 2'42.757 9.968 0.627 106.193
8 4 佐々木 祐一 仙台DayDream with RICHO DAYDREAM RACING 2'44.891 12.102 2.134 104.818
9 5 小谷 素弘 TEAM 5ZIGEN F4 Team 5ZIGEN 2'47.369 14.580 2.478 103.266
10 86 大阪 八郎 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 2'51.776 18.987 4.407 100.617
11 23 YUGO S2R Racing N-SPEED 3'05.206 32.417 13.430 93.321
12 9 ケン・アレックス BUZZ RACING Buzz Racing 3'05.588 32.799 0.382 93.129
13 10 中島 功 Rn.SHINSEI.MCS4 Rn-sports 3'07.748 34.959 2.160 92.057
14 71 大山 正芳 ダイワN通商AKILAND AKILAND RACING no time - - -
15 55 KENTARO Baum Beauty Clinic FIELD MOTORSPORTS no time - - -
【総合】
MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/02) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 11 モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Lap Time Behind Gap
1 50 C 1 野村 勇斗 HFDP with B-Max Racing HFDP WITH B-max Racing Team 10 30'33.739 - -
2 51 C 2 洞地 遼⼤ HFDP with B-Max Racing HFDP WITH B-max Racing Team 10 30'33.984 0.245 0.245
3 35 C 3 佐野 雄城 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 10 30'35.189 1.450 1.205
4 45 C 4 大宮 賢人 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 10 30'36.037 2.298 0.848
5 97 C 5 白崎 稜 Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 10 30'36.477 2.738 0.440
6 38 C 6 梅垣 清 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 10 30'37.411 3.672 0.934
7 16 C 7 新原 光太郎 YBS Verve影⼭MCS4 HYDRANGEA kageyama Racing 10 30'39.750 6.011 2.339
8 33 C 8 佐藤 樹 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 10 30'40.199 6.460 0.449
9 34 C 9 清水 啓伸 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 10 30'41.137 7.398 0.938
10 37 C 10 鈴木 斗輝哉 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 10 30'41.718 7.979 0.581
11 87 C 11 下野 璃央 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 10 30'42.539 8.800 0.821
12 60 C 12 熊谷 憲太 OTG DL F4 CHALLENGE OTG MOTORSPORTS 10 30'44.012 10.273 1.473
13 36 C 13 卜部 和久 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 10 30'44.197 10.458 0.185
14 14 C 14 村田 将輝 湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24 ZAP SPEED 10 30'45.444 11.705 1.247
15 62 C 15 森山 冬星 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 10 30'46.022 12.283 0.578
16 46 C 16 有村 将真 アポロ電⼯フジタ薬局 フジタ薬局レーシング 10 30'46.802 13.063 0.780
17 30 I 1 DRAGON B-MAX TEAM DRAGON B-MAX RACING TEAM 10 30'51.425 17.686 4.623
18 44 I 2 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM 10 30'52.285 18.546 0.860
19 54 C 17 佐藤 凛太郎 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 10 30'52.416 18.677 0.131
20 11 I 3 植田 正幸 Rn-sports MCS4 Rn-sports 10 31'01.419 27.680 9.003
21 96 I 4 齋藤 真紀雄 CSマーケティングAKILAND AKILAND RACING 10 31'02.904 29.165 1.485
22 40 I 5 ⾚松 昌⼀朗 SHOEI-GIGS Ride with ES イーグルスポーツ 10 31'04.430 30.691 1.526
23 4 I 6 佐々木 祐一 仙台DayDream with RICHO DAYDREAM RACING 10 31'04.823 31.084 0.393
24 9 I 7 ケン・アレックス BUZZ RACING Buzz Racing 10 31'05.235 31.496 0.412
25 10 I 8 中島 功 Rn.SHINSEI.MCS4 Rn-sports 10 31'06.165 32.426 0.930
26 *63 I 9 鳥羽 豊 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 10 31'06.414 32.675 0.249
27 5 I 10 小谷 素弘 TEAM 5ZIGEN F4 Team 5ZIGEN 10 31'07.330 33.591 0.916
28 86 I 11 大阪 八郎 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 10 31'13.281 39.542 5.951
29 23 I 12 YUGO S2R Racing N-SPEED 10 31'16.166 42.427 2.885
30 98 I 13 IKARI Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 10 31'17.787 44.048 1.621
31 *90 C 18 Lin Chenghua ATEAM Buzz Racing AKIRAND RACING 10 31'48.115 1'14.376 30.328
32 *71 I 14 大山 正芳 ダイワN通商AKILAND AKILAND RACING 10 31'49.572 1'15.833 1.457
---- 以上規定周回数(90% - 9 Laps)完走 ----
- 26 C - 三枝 拓己 FALCON MOTORSPORT FALCON MOTORSPORT 7 21'42.144 3Laps 3Laps
- 55 I - KENTARO Baum Beauty Clinic FIELD MOTORSPORTS 0 0.000 10Laps 7Laps
【クラス別】
■Championクラス
MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/02) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 11 Champion class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos No Driver CarTeam Lap Time Behind Gap
1 50 野村 勇斗 HFDP with B-Max Racing HFDP WITH B-max Racing Team 10 30'33.739 - -
2 51 洞地 遼⼤ HFDP with B-Max Racing HFDP WITH B-max Racing Team 10 30'33.984 0.245 0.245
3 35 佐野 雄城 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 10 30'35.189 1.450 1.205
4 45 大宮 賢人 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 10 30'36.037 2.298 0.848
5 97 白崎 稜 Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 10 30'36.477 2.738 0.440
6 38 梅垣 清 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 10 30'37.411 3.672 0.934
7 16 新原 光太郎 YBS Verve影⼭MCS4 HYDRANGEA kageyama Racing 10 30'39.750 6.011 2.339
8 33 佐藤 樹 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 10 30'40.199 6.460 0.449
9 34 清水 啓伸 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 10 30'41.137 7.398 0.938
10 37 鈴木 斗輝哉 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 10 30'41.718 7.979 0.581
11 87 下野 璃央 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 10 30'42.539 8.800 0.821
12 60 熊谷 憲太 OTG DL F4 CHALLENGE OTG MOTORSPORTS 10 30'44.012 10.273 1.473
13 36 卜部 和久 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 10 30'44.197 10.458 0.185
14 14 村田 将輝 湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24 ZAP SPEED 10 30'45.444 11.705 1.247
15 62 森山 冬星 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 10 30'46.022 12.283 0.578
16 46 有村 将真 アポロ電⼯フジタ薬局 フジタ薬局レーシング 10 30'46.802 13.063 0.780
17 54 佐藤 凛太郎 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 10 30'52.416 18.677 5.614
18 *90 Lin Chenghua ATEAM Buzz Racing AKIRAND RACING 10 31'48.115 1'14.376 55.699
---- 以上規定周回数(90% - 9 Laps)完走 ----
19 26 三枝 拓己 FALCON MOTORSPORT FALCON MOTORSPORT 7 21'42.144 3Laps 3Laps
■Independentクラス
MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/02) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 11 Independent class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos No Driver CarTeam Lap Time Behind Gap
1 30 DRAGON B-MAX TEAM DRAGON B-MAX RACING TEAM 10 30'51.425 - -
2 44 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM 10 30'52.285 0.860 0.860
3 11 植田 正幸 Rn-sports MCS4 Rn-sports 10 31'01.419 9.994 9.134
4 96 齋藤 真紀雄 CSマーケティングAKILAND AKILAND RACING 10 31'02.904 11.479 1.485
5 40 ⾚松 昌⼀朗 SHOEI-GIGS Ride with ES イーグルスポーツ 10 31'04.430 13.005 1.526
6 4 佐々木 祐一 仙台DayDream with RICHO DAYDREAM RACING 10 31'04.823 13.398 0.393
7 9 ケン・アレックス BUZZ RACING Buzz Racing 10 31'05.235 13.810 0.412
8 10 中島 功 Rn.SHINSEI.MCS4 Rn-sports 10 31'06.165 14.740 0.930
9 *63 鳥羽 豊 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 10 31'06.414 14.989 0.249
10 5 小谷 素弘 TEAM 5ZIGEN F4 Team 5ZIGEN 10 31'07.330 15.905 0.916
11 86 大阪 八郎 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 10 31'13.281 21.856 5.951
12 23 YUGO S2R Racing N-SPEED 10 31'16.166 24.741 2.885
13 98 IKARI Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 10 31'17.787 26.362 1.621
14 *71 大山 正芳 ダイワN通商AKILAND AKILAND RACING 10 31'49.572 58.147 31.785
---- 以上規定周回数(90% - 9 Laps)完走 ----
- 55 KENTARO Baum Beauty Clinic FIELD MOTORSPORTS 0 - 10Laps 10Laps
Fastest Lap: CarNo. 38 梅垣清(TGR-DC RS F4) 2'17.931 (8/10) 125.306 km/h
CarNo. 63は、2024 FIA-F4 SpR第30条6(スタート手順)違反により、競技結果に対して10秒加算のペナルティーを科した。
CarNo. 90は、H項2.10.11(SC中のスピン)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
CarNo. 71は、H項2.10.12(SC中の追い越し)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
11月1日、FIA-F4選手権第11、13戦の予選が、モビリティリゾートもてぎで行われ、チャンピオンクラスは洞地遼⼤(HFDP with B-Max Racing)が両レースともポールポジションを獲得。インディペンデントクラスは、DRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)と今⽥信宏(JMS RACING with B-MAX)がポールポジションを分け合い、B-Maxチームがポールポジションを独占した。
2週間前に悪天候で中止となった第11戦が、急きょ組み込まれることになり、今大会は3レースが開催されることとなった。決勝グリッドは、第11戦、第13戦は、予選のベストとセカンドタイムで決定され、第14戦のグリッドは第11戦決勝のベストラップタイムで決まる。
予選日となった金曜日は天候に恵まれ、午後には雲が多くなったものの、完全なドライコンディションで、午後2時45分からチャンピオンクラス、インディペンデントクラスの順で、20分ずつの予選が行われた。
■チャンピオンクラス
木、金曜日の練習走行から好調の新原光太郎(YBS Verve 影⼭ MCS4)、野村勇⽃(HFDP with B-Max Racing)、洞地、そして⽩崎稜(Bionic Jack Racing)の4者による激しいポールポジション争奪戦が繰り広げられた。
4周目から始まった攻防は、まず野村が1分58秒414でトップに立つと、白崎が1分58秒051でトップタイムを更新。新原も1分58秒051で続くと、次の周には洞地が一気に57秒台にいれる1分57秒786でトップに立つという形で、各選手がタイムを削りながら順位を入れ替えていく。
終盤には、新原が1分57秒779でトップに立つも、洞地が1分57秒713で再逆転するという、最後まで息つく暇もない攻防は、セカンドタイムも制した洞地が、ダブルポールという最高の形で締めくくった。
第11戦のトップ4は、洞地-新原-野村-白崎、第13戦は洞地-野村-新原-白崎の順となった。
■インディペンデントクラス
ゆっくりとコースインした今田とDRAGONが終始リードする形で予選が進んだ。
最初にリードしたのは今田。練習走行では2日目にトラブルが出たものの、やや抜き出た速さを見せており、予選でも2分00秒665、00秒235と確実にタイムを縮めていき、自身の6周目に一気に1分59秒695までタイムアップを果たす。
2分00秒台までは、KEN ALEX(BUZZ RACING)、KENTARO(Baum Field F4)も食い下がっていたが、2分を切ると今田に勝負を挑めたのはDRAGONのみ。
DRAGONは、自身の8周目に今田を僅かに上回る1分59秒587をマークして逆転。第11戦のポールシッターの座を射止めた。2位は今田。3位には終了間際に2分切りを果たしたベテラン植⽥正幸(Rn-sports MCS4)がつけた。
セカンドタイムで決まる第13戦のグリッドは、今田がポール、2位DRAGON、3位にはKENTAROが入り、フロントローは両レースともB-Maxチームが独占した。
なお、終日雨予報となっている明日の決勝は、第11戦が午前8時15分から、第13戦が午後0時40分から行われる予定だ。天候が回復すると思われる日曜日には、午前8時40分から第14戦の決勝が行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/01) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 13 Independent class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos No Driver CarTeam Time Behind Gap km/h
1 44 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM 1'59.695 - - 144.397
2 30 DRAGON B-MAX TEAM DRAGON B-MAX RACING TEAM 1'59.812 0.117 0.117 144.256
3 55 KENTARO Baum Beauty Clinic FIELD MOTORSPORTS 2'00.173 0.478 0.361 143.823
4 9 ケン・アレックス BUZZ RACING Buzz Racing 2'00.201 0.506 0.028 143.789
5 11 植田 正幸 Rn-sports MCS4 Rn-sports 2'00.243 0.548 0.042 143.739
6 98 IKARI Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 2'00.579 0.884 0.336 143.338
7 63 鳥羽 豊 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 2'00.674 0.979 0.095 143.226
8 96 齋藤 真紀雄 CSマーケティングAKILAND AKILAND RACING 2'00.843 1.148 0.169 143.025
9 4 佐々木 祐一 仙台DayDream with RICHO DAYDREAM RACING 2'01.438 1.743 0.595 142.324
10 10 中島 功 Rn.SHINSEI.MCS4 Rn-sports 2'01.463 1.768 0.025 142.295
11 40 ⾚松 昌⼀朗 SHOEI-GIGS Ride with ES イーグルスポーツ 2'01.494 1.799 0.031 142.259
12 71 大山 正芳 ダイワN通商AKILAND AKILAND RACING 2'01.895 2.200 0.401 141.791
13 5 小谷 素弘 TEAM 5ZIGEN F4 Team 5ZIGEN 2'01.910 2.215 0.015 141.773
14 86 大阪 八郎 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 2'01.917 2.222 0.007 141.765
15 23 YUGO S2R Racing N-SPEED 2'05.823 6.128 3.906 137.364
---- 以上基準タイム(105% - 2'05.888)予選通過 ----
MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/01) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 11 Independent class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos No Driver CarTeam Time Behind Gap km/h
1 30 DRAGON B-MAX TEAM DRAGON B-MAX RACING TEAM 1'59.587 - - 144.527
2 44 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM 1'59.654 0.067 0.067 144.446
3 11 植田 正幸 Rn-sports MCS4 Rn-sports 1'59.943 0.356 0.289 144.098
4 55 KENTARO Baum Beauty Clinic FIELD MOTORSPORTS 2'00.081 0.494 0.138 143.933
5 9 ケン・アレックス BUZZ RACING Buzz Racing 2'00.181 0.594 0.100 143.813
6 63 鳥羽 豊 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 2'00.514 0.927 0.333 143.416
7 98 IKARI Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 2'00.549 0.962 0.035 143.374
8 96 齋藤 真紀雄 CSマーケティングAKILAND AKILAND RACING 2'00.798 1.211 0.249 143.079
9 40 ⾚松 昌⼀朗 SHOEI-GIGS Ride with ES イーグルスポーツ 2'00.923 1.336 0.125 142.931
10 4 佐々木 祐一 仙台DayDream with RICHO DAYDREAM RACING 2'01.063 1.476 0.140 142.765
11 10 中島 功 Rn.SHINSEI.MCS4 Rn-sports 2'01.322 1.735 0.259 142.461
12 5 小谷 素弘 TEAM 5ZIGEN F4 Team 5ZIGEN 2'01.655 2.068 0.333 142.071
13 71 大山 正芳 ダイワN通商AKILAND AKILAND RACING 2'01.769 2.182 0.114 141.938
14 86 大阪 八郎 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 2'01.868 2.281 0.099 141.822
---- 以上基準タイム(105% - 2'05.714)予選通過 ----
15 - YUGO S2R Racing N-SPEED 2'05.736 6.149 3.868 137.459
MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/01) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 13 モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos № Driver Car Team Time Behind Gap km/h
1 51 洞地 遼⼤ HFDP with B-Max Racing HFDP WITH B-max Racing Team 1'57.786 - - 146.737
2 50 野村 勇斗 HFDP with B-Max Racing HFDP WITH B-max Racing Team 1'57.880 0.094 0.094 146.620
3 16 新原 光太郎 YBS Verve影⼭MCS4 HYDRANGEA kageyama Racing 1'57.957 0.171 0.077 146.525
4 97 白崎 稜 Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 1'58.270 0.484 0.313 146.137
5 45 大宮 賢人 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 1'58.311 0.525 0.041 146.086
6 34 清水 啓伸 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 1'58.371 0.585 0.060 146.012
7 33 佐藤 樹 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 1'58.493 0.707 0.122 145.862
8 38 梅垣 清 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 1'58.580 0.794 0.087 145.755
9 54 佐藤 凛太郎 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 1'58.632 0.846 0.052 145.691
10 36 卜部 和久 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 1'58.702 0.916 0.070 145.605
11 62 森山 冬星 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 1'58.754 0.968 0.052 145.541
12 35 佐野 雄城 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 1'58.788 1.002 0.034 145.500
13 37 鈴木 斗輝哉 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 1'58.929 1.143 0.141 145.327
14 60 熊谷 憲太 OTG DL F4 CHALLENGE OTG MOTORSPORTS 1'59.027 1.241 0.098 145.207
15 87 下野 璃央 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 1'59.289 1.503 0.262 144.888
16 14 村田 将輝 湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24 ZAP SPEED 1'59.492 1.706 0.203 144.642
17 26 三枝 拓己 FALCON MOTORSPORT FALCON MOTORSPORT 1'59.740 1.954 0.248 144.343
18 46 有村 将真 アポロ電⼯フジタ薬局 フジタ薬局レーシング 1'59.832 2.046 0.092 144.232
19 90 Lin Chenghua ATEAM Buzz Racing AKIRAND RACING 2'00.225 2.439 0.393 143.760
---- 以上基準タイム(105% - 2'03.768)予選通過 ----
MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/01) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 11 モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos № Driver Car Team Time Behind Gap km/h
1 51 洞地 遼⼤ HFDP with B-Max Racing HFDP WITH B-max Racing Team 1'57.713 - - 146.828
2 16 新原 光太郎 YBS Verve影⼭MCS4 HYDRANGEA kageyama Racing 1'57.779 0.066 0.066 146.746
3 50 野村 勇斗 HFDP with B-Max Racing HFDP WITH B-max Racing Team 1'57.853 0.140 0.074 146.654
4 97 白崎 稜 Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 1'58.249 0.536 0.396 146.163
5 45 大宮 賢人 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 1'58.250 0.537 0.001 146.162
6 34 清水 啓伸 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 1'58.255 0.542 0.005 146.155
7 33 佐藤 樹 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 1'58.320 0.607 0.065 146.075
8 35 佐野 雄城 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 1'58.359 0.646 0.039 146.027
9 38 梅垣 清 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 1'58.502 0.789 0.143 145.851
10 54 佐藤 凛太郎 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 1'58.571 0.858 0.069 145.766
11 36 卜部 和久 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 1'58.631 0.918 0.060 145.692
12 62 森山 冬星 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 1'58.648 0.935 0.017 145.671
13 60 熊谷 憲太 OTG DL F4 CHALLENGE OTG MOTORSPORTS 1'58.802 1.089 0.154 145.482
14 37 鈴木 斗輝哉 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 1'58.895 1.182 0.093 145.369
15 87 下野 璃央 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 1'59.111 1.398 0.216 145.105
16 46 有村 将真 アポロ電⼯フジタ薬局 フジタ薬局レーシング 1'59.371 1.658 0.260 144.789
17 14 村田 将輝 湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24 ZAP SPEED 1'59.420 1.707 0.049 144.730
18 26 三枝 拓己 FALCON MOTORSPORT FALCON MOTORSPORT 1'59.667 1.954 0.247 144.431
19 90 Lin Chenghua ATEAM Buzz Racing AKIRAND RACING 2'00.167 2.454 0.500 143.830
---- 以上基準タイム(105% - 2'03.670)予選通過 ----
F110 CUP東日本王者決定戦もてぎ大会において、コンストラクター側でこの大会を支える「童夢」の想いについて、株式会社童夢有松義紀氏に話を伺った。
--改めてになるが、F110CUPのねらいについて
「一番はですね、今回のエントリーリストを見ていただければ分かると思いますが、16、17歳という若い選手が来てくれたということで、まさに願っていた層の選手が出てくれたと思います。台数は、今回は日程がFIA-F4と被ったこともあって多くは集まらなかったですけれど」
--車両は去年までFIA-F4で走っていた時のままの仕様なのか?
「仕様は去年の車両そのままです。(使命が)終わったから自由にしていいよ、ではなくFIA規格に準拠したままです。基本的に第1世代(F110)も第2世代(今年のFIA-F4マシン)もパワー/ウェイトレシオは同じで、タイヤも一緒です。極端に言えばHALOがついているかいないかの違いだけですね。今の日本のモータースポーツというのはオペレーションコスト高騰の問題があって、第2世代の車両は去年までと比べて初年度は昨年度の倍近く(費用が)かかるのですよ。だからどうしても、メーカー育成系はかかるならかかるだけの予算を確保できるけれども、ドライバー自身や家族がスポンサー取って参戦する方々には大きすぎる額だということがあります」
「正直レースはきれい事だけでできている訳ではなくて、現実の前には夢もないんです。現実を追いかけていってF1までたどり着ける人もいますけれど。夢物語ではない、という現実を踏まえて行く必要があると思います。夢は現実の先にある。そういう現実に向かってほしいことがあって、童夢はそういうクルマ作りを進めてきています。向こう(F1)に行く夢を追う人のためになる質のクルマを作っていく必要があるのです」
--現在のステップアップルートだとスーパーFJの上がFIA-F4で、上がり幅が大きすぎる?
「階段というより今の現実はスーパーFJの方が資金的にはレースに参戦しやすいです。もちろんFormula-Beat(JAF-F4)でもいいですよ、レースをすることだけであれば。ただ後に待ち受けているラダー(ステップアップ)が、FIAが作ろうとしているラダーに乗ろうと思うのであれば、こっち(F110/FIA-F4)の方がいいし、ヨーロッパを目指すためにも合理的だと思います」
--今年は2大会4レースだったが来年はもっと拡大する?
「それは国内のマーケットの話で、オーガナイザーが利益を出そうと思えばお金を出してくれるカテゴリーをやらなければならない訳で、例えばメーカーのワンメイクとかの方が、こういうの(フォーミュラ)より優先されるのが現実です。もっと(開催を)増やしてとか、誰が責任もってとか、そういうところが残念ながらこれからの課題です。元々レースはビジネスなので、誰かサポートしてくださる方が現れれば、そういう新しい見通しも出てくると思いますし、実際、検討してくださるところがあるので願いが叶えばいいと思うのですが」
「童夢はコンストラクター(車づくり)なので、地道に、このクルマがあと10年は走れるくらい作り込んでありますけど、図面やパーツの精度をあげるとか、まだまだ作り込めると思いますし、実際その最中です。コンストラクターとしてはこのクルマを止めるつもりはないですし、10年を見据えたリファインをちゃんと準備しています。戦闘機でいったらF4ファントムみたいな(笑)、つい最近まで飛んでいた。日本のレース文化というのはスーパーFJもFormula-Beatも、マシンを長く使い続ける文化なので、そのような文化によりよく応えようというのは我が社が初めてのコンストラクターだと思います。ずっと同じパーツを作ってストックして、でもデバイス供給者の問題でもう(供給)できないものがありますので、互換品を探して、できるだけ安くするためにいろんなOEMパーツを探していきます。生産中止になるパーツがあるなら代替品を探す、作る、それで今の現行部品と互換で使えるように、という作業を続けています。F110のリファイン車両は、より『良くしていく、長らえる』方向での取り組みです」
「今はエントリークラスとしてはウエストさんのクルマ作りが一つの潮流ですが、僕らは、その中にあってあくまでFIA準拠のマシンで取り組む。そうだなF110は『近代化改装』という言葉が適していますね。『近代化改装をうけたF110』というのは、今の第2世代よりも部分的にはいいもの(パーツ)もついているので、HALOがないのと、前後のクラッシャブルストラクチャーが旧基準である、以外は一緒です。可能な限り手段を見つけて、これ(F110)をこれから10年間走らせる意気込みでクルマ作りというか、ブラッシュアップをしていますし、いわゆる『持続可能』な、レーシングカーとして存在させつづけるよう心がけています」
--今後エントラントが増えることも期待できるか?
「マシン(F110)は100台近くあります。でもやっぱり目の前のFIAの大会を追いかける、(ライセンス)ポイントを追いかける。そっちの方の夢を追いかけることもいいですけれど、現実のお金の問題からは誰もが逃げられないので、だからなかなか難しい。でも自分の子供の可能性を信じたいという親御さんが高いレベルでレースができるんだぞ、という状況を提供できるようになればいいかな、と思います。その意味で今回参加の若手のドライバーが、カートから上がってきてすぐの子ばかりというのが、本当にうれしいですね」
「今はマーケットの変遷のまっただ中にいるかなと思って、その中で童夢はブレずにクルマをよりよくしていく。『近代化改装』でよりよくして行く、というところで、変遷の入り口に立ったので、状況の変化に応じて頑張ればいいと思います。この値段、当時の規定販売価格532万円で、ドライバーの身の回りに入ってくる情報として98年のF1よりこっちの方がデータ量は多いですからね、532万で買えて、ある程度パーツも継続使用が可能。ヨーロッパの技術と、日本の技術を僕らは融合させたのですが、残念ながら日本のレース業界は既存技術の延長を続けてきていて、欧米の技術に追従できていない。そこはちょっと忸怩たるものがあります、でもそれは環境なのでしょうがない」
「マーケットというか消費者の皆さんは現金ですから、今目の前にあるものを安くと思う。それは仕方ないです。それに対し、マーケットの変容に我々はついて行かなければならない。これはレースでビジネスですから、そこに夢はないです。ただ、我々が作ったプラットフォームを活かして、うまく使っていただく。その先には、マカオ、ヨーロッパがある。その過程で我々はビジネスをしますので、選ぶのはお客さんです」
--今後F110から上のカテゴリーに上がっていく子供が増えてくるといいですね
「増えていただけるといいなと思います。与えられた環境で最大限チャレンジして行くのは、いいことだと思います。そして、均質な性能を持つF110だからこそ、そのチャレンジの内容が第三者に類推できる。そこがF110CUPの最大のメリットです。『え、F110で鈴鹿でいきなり2分8秒台?速いじゃん!』とか」
--今後が楽しみ?
「そうであってほしいですね、だけど我々の努力だけでは足りないので、やっぱりオーガナイザーさんであったり、プロモーターさんであったり、できる限りのことをしていただいて、現状、これが今我々のできるベストだと思います。それを理解していただいた上で、これは有意義だと思った皆さんに参加してほしいです。今、カートレースをやられている人たちに声が届けばいいかなと思います」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Junichi SEKINE
Asako SHIMA
優勝 伊藤駿(ZAPSPEED10VED)
「なんだかんだミスしちゃって。スタートもシフトミスしたのですが、何とか抑えられました。酒井君が速くて、どっちもどっち、みたいなペースだったと思うのですが、あれ以上ミスしていたら、やられてたかもしれません。いいバトルだったんじゃないかなと個人的には思います。これでたぶんチャンピオンも取れたと思うので、いいところも悪いところも、チームにいろいろ助けてもらったので、うれしいです」
2位 酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)
「スタートでクラッチが無くなってしまいました。クラッチのつながるポイントがすごく滑っていて、スタート前もブレーキ踏んで止めていたのですが、ずるずる動いてしまって、それに戸惑っているうちにスタートしてしまった感じです。タイヤの差なのかわかりませんが、全然追いつけなかったですね」
3位 落合蓮音(ファーストガレージKKS-2)
「スタートで、前に出られたら2台抜いてしまおうかな、という作戦でいたのですが、結果的には1台しか抜けずに終わった感じです。僕がミスったというより、みんな無難なスタートでした。みんながブロックしにくるというのは予想していたので、1コーナーを外から行ってまくることができたのですが、それ以外はあまりいいところはなかったかな、っという感じで、ペースも厳しかったです。その点これからのレースに活かせることがあったかなと思います」
4位 津田充輝(ファーストガレージKK-SII)
「自分の悪いところであるのですが、1周目の1コーナーで外に並ばれてそこから差されてしまうのですよね。それが今回もうまくいかなくて、そのバトルの練度が足りなかったというか、純粋に負けたな、と思っています。今シーズン後半、最近はタイム的にはよくなってきたので、最初のころはすごい沈んでしまったのですが、そこからちょっとずつ戻ってきたとは思います」
5位 石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)
「スタートは狙い通り、秋山さんの上に行くつもりだったので、想定以上の結果であそこはよかったです。2台抜けてよかったのですが、そこからのペースがなくて、逆に追い上げられる形になって、そこはちょっと改善の余地ありですね。角間選手とのバトルは楽しかったです(笑)。角間君がミスして、第2ヘアピンで抜いたのですが、そこからバトルになったので、そこを守り切ったのは前回の伊藤さんとのバトルでの経験が活かせたのでよかったです」
6位 角間光起(ELEVレーシング10VED)
「蹴りだしはよくて、内圧とかも序盤にピークが来るようにチームのメカさんとも相談してやったスタートだったのですが。想像以上に石井君が速くて。まさか差されると思っていなかったので、そこからちょっと(ペースを)乱してしまったのが今回の敗因ですね」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA
2024年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権最終第8戦決勝は10月27日(日)に筑波サーキットで開催され、18周のレースを伊藤駿(ZAPSPEED10VED)がポール・ツー・ウインでフィニッシュ。JAF筑波/富士選手権と筑波シリーズの2冠を獲得した。
ワンディレースどころか午前中で終わってしまうという第8戦は午前11時15分フォーメーションラップ開始。やや雲が出てきているが好天気で気温22.3度、路面温度28.6度で絶好のドライコンディションだ。17台がグリッドについてレーススタート。
ポールシッターの伊藤、2番手スタートの酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)は揃って好スタート。伊藤がホールショットを奪ってトップで第1コーナーへ進入、酒井が続く。3番グリッドから発進の津田充輝(ファーストガレージKK-S2)に対して4番手スタートの落合蓮音(ファーストガレージKKS-2)の加速がよく、津田のアウトから第1コーナーを狙うが、津田がインを守って第2コーナーへ。後続では6番手スタートの角間光起(ELEVレーシング10VED)が中村ブンスーム(ファーストガレージ10V)を仕留めて5位に上がる。中村は加速が鈍く、7番手スタートのYUTA SUZUKI(ZAP SPEED KK-S2)にも競り負けて大きくポジションダウン。逆にスタートがよかったのがグリッド降格で11番手から出た石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)で、前を行く塚本凜世(F-BrainウィンズS2ED)、マスターズクラスの秋山健也(スーパーウインズKKS2)、畠山退三(Hobby Base & zap)、さらに中村までを次々とかわして7位までジャンプアップ。
津田対落合のチームメイト対決はサイド・バイ・サイドでS字を抜けると第1ヘアピンでは津田がアウト、落合がインサイドでコーナリング。落合が立ち上がりで前に出て3位にポジションを上げる。勢いに乗る落合は酒井のテールにくらいついてダンロップコーナーを抜けて第2ヘアピンへと向かい、酒井はややディフェンシブになったか伊藤とのギャップが広がる。バックストレートでは角間光起(ELEVレーシング10VED)が前を行く津田の右サイドから前を狙うが、ここは津田が守る。
トップ伊藤は酒井に0.559秒の差をつけてオープニングラップを終了、3位落合は酒井に0.315秒差。4位津田は角間をけん制したためか0.581秒差で角間が0.187秒とテール・ツー・ノーズ状態だ。6位SUZUKIの背後、0.278秒差で石井が7位、中村は8位まで順位を落としている。
2周目に入りトップ伊藤と2位酒井の差は0.668秒、3位落合は酒井と0.456秒差で、角間を振り切った津田が落合に0.360秒差に迫る。マスターズクラスの争いは畠山が秋山を交わしてクラストップへ。 落合はこれで防戦に追われることになり、3周目には酒井から0.657秒差となる。後方では石井の攻勢が続き、第1セクターでSUZUKIをオーバーテイク、6位に順位を上げる。石井の勢いはとどまることを知らず、4周目には第1コーナーで角間を攻略、5位に浮上、角間は6位。
トップ伊藤は2周目から毎ラップ最速タイムを刻み、5周目0.743秒、6周目0.786秒と僅かずつ酒井を引き離す。落合はこの2台のペースについていけずに6周目にトップから2.026秒差まで置いていかれる。7周目。伊藤はこのレースのファステストラップとなる58秒893をマーク。酒井との差を1.015秒まで広げる、酒井と落合も1.353秒とトップ3台は膠着状態に。ここからは一進一退で、9周目に酒井が0.2秒詰めると10周目は伊藤が0.3秒突き放すというジリジリとした展開。その後も1.4秒程度の差を守ってレースは13周目まで進んでいく。
そんな中で緊張が高まったのが3位落合と4位津田のリターンマッチで、12周目0.359秒の差。そして5位石井と6位角間も0.479秒差とワンミスで順位が入れ替わりそうな距離感、15周目になってもそれぞれ0.541秒、0.352秒の僅差だが、決定的なチャンスは訪れない。 同じように間合いが詰まったのがマスターズクラスの2位争いで、2位畠山の背後に本間隆史(MATレーシングPJ10V)が接近。9周目に1秒以上あったギャップは13周目0.322差まで縮まるが、畠山はペースを上げて14周目0.412秒、15周目0.564秒と本間を突き放していく。
16周目のコントロールライン上で石井と角間の差は0.190秒。テール・ツー・ノーズに持ち込んだ角間が17周目に石井に仕掛けるが、要所要所で石井が好ブロックを見せて角間にチャンスを与えないままレースは終盤へ。
ファイナルラップも伊藤は安定した走りで酒井に1秒以上の差をつけて走り抜け、1.442秒の差でチェッカードフラッグの下を通過。スタートから一度もトップを譲ることのない完勝で第7戦に続く連勝を飾った。2位酒井、3位落合、4位津田と続き11番グリッドから順位を上げた石井が5位、角間は6位という結果に。
マスターズクラスの優勝は全体10位の秋山、畠山は本間を振り切りクラス2位、本間がクラス3位となった。
S-FJデビューレースを戦った3名も無事完走。相田13位、田代15位、五十嵐16位でチェッカーを受けた。
この結果、2024年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権のチャンピオンは伊藤に決定、ランキング2位は石井、3位角間という結果に。筑波戦のみでカウントする筑波シリーズも伊藤がタイトルを獲得、2位角間、3位石井という順位になった。(手元集計)伊藤は前回シリーズ参戦した2020年に続いての戴冠になる。
2024年筑波/富士スーパーFJ選手権はこれにて終了。ある者にとってはオフシーズンの始まり、またある者は11月30日~12月1日に鈴鹿で行われるスーパーFJ日本一決定戦に向けての準備が始まる。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA
筑波チャレンジクラブマンレース第4戦 -RIJ- (2024/10/27) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 8 筑波サーキット 2.045km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Maker Model Lap Time Behind Gap
1 14 伊藤 駿 ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V 18 17'50.558 - -
2 55 酒井 翔太 ファーストガレージKK-S2 MYST KK-S2 18 17'52.000 1.442 1.442
3 51 落合 蓮音 ファーストガレージKKS-2 MYST KK-S2 18 17'53.682 3.124 1.682
4 52 津田 充輝 ファーストガレージKK-S2 MYST KK-S2 18 17'54.030 3.472 0.348
5 53 石井 大雅 ファーストガレージ制動屋S2 MYST KK-S2 18 17'58.735 8.177 4.705
6 91 角間 光起 ELEVレーシング10V ED TOKYO R&D RD10V 18 17'59.047 8.489 0.312
7 58 鈴木 悠太 ZAP SPEED KK-S2 MYST KK-S2 18 17'59.405 8.847 0.358
8 54 中村 ブンスーム ファーストガレージ10V TOKYO R&D RD10V 18 17'59.944 9.386 0.539
9 39 塚本 凜世 F-BrainウィンズS2 ED MYST KK-S2 18 18'01.271 10.713 1.327
10 3 M 1 秋山 健也 スーパーウィンズKKS2 MYST KK-S2 18 18'05.471 14.913 4.200
11 38 M 2 畠山 退三 Hobby Base & zap speed MYST KK-S2 18 18'13.689 23.131 8.218
12 46 M 3 本間 隆史 MAT Racing PJ 10V TOKYO R&D RD10V 18 18'14.701 24.143 1.012
13 8 相田 有羽音 ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V 18 18'15.183 24.625 0.482
14 18 水谷 誠 HC桶川MRPytt ZAP ED TOKYO R&D RD10V 18 18'19.064 28.506 3.881
15 72 田代 裕樹 ELEVレーシング制動屋S2 MYST KK-S2 18 18'25.646 35.088 6.582
16 73 五十嵐 一貴 RiNoA TRS ED TOKYO R&D RD10V 18 18'29.076 38.518 3.430
17 16 M 4 竹沢 茂 スーパーウィンズ10V TOKYO R&D RD10V 17 18'25.190 1Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 16 Laps)完走 ----
Fastest Lap: CarNo. 14 伊藤駿(ZAP SPEED 10V ED) 58.893 (7/18) 125.006 km/h
ポールポジション 伊藤駿(ZAPSPEED10VED)58秒630
「このタイムはタイヤによる部分が大きかったですね。本来ならばレースタイヤのロットは揃えてくれた方がタイヤの差がなくていいと思います。その状況でのポールポジションなので、半分うれしいけど、半分喜べない、みたいな感じです。決勝は油断はできないです、酒井君も力をつけてきているので」
2位 酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)58秒702(+0.072秒)
「ちょっと苦しいですね。調子は普通だったですが、伊藤選手と僕のタイヤのロットが違うみたいで、伊藤選手の旧ロットだと思いますが、その差もあるのかな、と思います。それ以外にも(ベストラップの時に)最終コーナーで自分はミスしちゃって、それがなかったら同じくらいのタイムかぎりぎり上回れたかな、というところですかね。決勝は前回の雪辱を果たしに行きます」
3位 津田充輝(ファーストガレージKK-SII)58秒769(+0.139秒)
「(ようやく調子が出てきた?)いや、昨日の練習の感じではもっと行けたと思います。今日もまだ走りがまとまらないところがあるので、そこをどのくらいやれるかですね。決勝に向けては 今タイムの安定性がまったくないので、そこをまとめるような走りはしていきたいです」
4位 落合蓮音(ファーストガレージKKS-2)58秒800(+0.170秒)
「全然ダメですね。ミスというより路面がスーパーカートが走った後で(練習と)すごく変わっていて、そこに前回も適応できなくてしんどかったので、今回はそこを考えてセットやドライビングを合わせていったのですが、それでもちょっと合わせきれなかったですね。ポテンシャルはあったと思うのですが、(前車の)スリップにつけなかったりとか、まったく満足いく予選ではなかったです。決勝はもちろん優勝目標でいきたいです」
5位 中村ブンスーム(ファーストガレージ10V)58秒841(+0.211秒)
「途中まではうまくまとめられていたのですが、それが自分のミスでコーナーとかの立ち上がりで滑ったりとか、安定せず、少ししかタイム更新できずに終わってしまいました。そこはものすごく悔しいです。それでもこれまで10番手とか15番手とか後ろの方にいたので、今回は練習からトップ争いできるくらいの速さがあったので、自信をもってうまく走って、自分でもびっくりするくらいの順位取れたので、これで頑張れると思います。決勝はまずスタートでうまく3番手くらいまで上げて、そこからペース上げていって優勝目指します」
6位 角間光起(ELEVレーシング10VED)58秒865(+0.235秒)
「予選前半はドライビングを合わせ込むのに苦労していました。カートが走った後なので、後半に向けて路面もよくなってグリップするようになると思っていて、どのみち後半しかタイム出ないだろうというふうに読んではいたのですが。肝心の最後の周でミスしてしまって、最終コーナーで思い切りカウンター当てるような場面があったので、それさえなければもうちょっと上の順位取れたのかな、という感じがしますね。2、3番手ぐらいは行けたのじゃないかな、という気がします。決勝に向けては予選と変えずに行きます。(予選)途中でピット入って内圧変えたらそれがよかったので、その感触を活かして、レースにつなげていきたいなと思います」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA
2024年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権最終第8戦公式予選は10月27日(日)に筑波サーキットで開催され、シリーズランキング首位の伊藤駿(ZAPSPEED10VED)が2番手酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)を0.072秒差に下してポールポジションを獲得した。
いよいよ迎えた最終戦。ようやく秋めいた気候になった筑波サーキットは朝からすっきりと晴れ、午前8時40分のコースオープンの時点で気温18.2度、路面温度21.5度と絶好のドライコンディション。伊藤を先頭に17台のマシンが20分間の予選に臨んだ。
ここまで7戦を終えてランキングトップは伊藤で84ポイント、2位石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)83ポイントの2名が突出しており、ランキング3位の角間光起(ELEVレーシング10VED)は65ポイントと首の皮1枚でチャンピオンの可能性を残している。
ウォームアップを終えて各車タイムアタックを開始。まずは残り16分、津田充輝(ファーストガレージKK-S2)が59秒408でトップに立つも直後に伊藤が59秒167でこれを逆転。さらに角間が59秒159をマークしトップが目まぐるしく入れ替わる、続いて中村ブンスーム(ファーストガレージ10V)が59秒166と伊藤を0.001秒上回り2番手へ。津田は4位にドロップし5番手に酒井がつける。
4台が出走のマスターズクラスは総合10位の畠山退三(Hobby Base & zap)がクラストップ、総合11位の秋山健也(スーパーウインズKKS2)がクラス2番手だ。
残り15分、伊藤が58秒937と59秒を切り再びトップへ。角間も59秒106と自己ベストを更新して2番手へ上がるが、酒井が59秒047で角間の上に。角間3番手、さらに4番手中村に続く5番手に15歳の落合蓮音(ファーストガレージKKS-2)が59秒177でつけると、続く周回で59秒を切り58秒928のトップタイム。伊藤は0.009秒差の2番手へドロップ。酒井も自己ベストを59秒014まで縮めるものの3番手。4番に中村変わらずで、5番手は59秒047でYUTA SUZUKI(ZAP SPEED KK-S2)が浮上、6番手に塚本凜世(F-BrainウィンズS2ED)が59秒049で浮上してくる。マスターズクラスでは秋山が59秒362を出して全体9番手のクラストップに立つ。
酒井は残り13分に58秒887とタイムを削りトップに出るが、1分後に伊藤が58秒837と酒井を上回りみたびトップに立つ。伊藤は続いて58秒790、58秒630と立て続けにトップタイムを更新する。酒井も58秒859まで自己ベストを縮めるが、落合が58秒808とこれを上回り2番手、酒井3番手まで後退。SUZUKIが58秒898で4番手に上がり、中村と塚本が58秒947の同タイムで5番手、6番手。精彩を欠いているのがランキング2位の石井と3位の角間で、ここまで8番手、9番手に沈んでいる。
予選は残り10分を切り折り返し。このあたりで各車タイヤのおいしいところが終わったかベストタイムを更新する者は少ない。その中で自己ベストを出してきたのが今回レースデビューの相田有羽音(あると)で、1分1秒台から始めた予選タイムを59秒663まで短縮。順位も12番手まで上げてくる。
残り6分、中村が58秒841で3番手へ。ここでトップ伊藤はピットイン、内圧を調整した模様でただちにピットアウト。津田が58秒947で5番手となりSUZUKが6番手。
残り4分、4番手まで落ちていた酒井が58秒702をマークして2番手へ再浮上。そしてここまで9番手に低迷していた角間がようやく本領を発揮し始めたか、まず残り3分で8位、さらに残り2分で58秒865を出して5番手へポジションアップ。さらに津田が58秒769で3番手へ。これで落合4番手、中村5番手、角間6番手。
その後順位の変動はなく20分が経過しチェッカードフラッグが降られて予選は終了。伊藤のポールポジションが確定、0.072秒差で酒井がフロントロウに並んだ。セカンドロウは津田と落合、3列目中村と角間というトップ6になり、ここまでが0.235秒以内という筑波らしい僅差の予選結果だった。シリーズランキング2位の石井は9番手たがトラックリミット違反(四脱)複数回で2グリッド降格、決勝は11番手からのスタートでタイトル挑戦に赤信号が点灯、9番グリッドはマスターズクラストップの秋山が並んだ。マスターズクラス2位は畠山で総合10番手、クラス3位は本間隆史(MATレーシングPJ10V)で総合13位。
今回S-FJデビュー戦の3名は全員が1分を切って、12位に相田、15位に田代裕樹(ELEVレーシング制動屋S2)、16位五十嵐一貴(RiNoA TRS ED)となった。
筑波/富士最終第8戦決勝は午前11時15分スタート予定。ポールポジションを獲得した伊藤が2番手から5番手までに並んだファーストガレージ勢の包囲網から逃げ切って念願のシリーズチャンピオンを獲得するかが注目だ。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA
筑波チャレンジクラブマンレース第4戦 -RIJ- (2024/10/27) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 8 筑波サーキット 2.045km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Maker Model Time Behind Gap km/h
1 14 伊藤 駿 ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V 58.630 - - 125.567
2 55 酒井 翔太 ファーストガレージKK-S2 MYST KK-S2 58.702 0.072 0.072 125.413
3 52 津田 充輝 ファーストガレージKK-S2 MYST KK-S2 58.769 0.139 0.067 125.270
4 51 落合 蓮音 ファーストガレージKKS-2 MYST KK-S2 58.800 0.170 0.031 125.204
5 54 中村 ブンスーム ファーストガレージ10V TOKYO R&D RD10V 58.841 0.211 0.041 125.117
6 91 角間 光起 ELEVレーシング10V ED TOKYO R&D RD10V 58.865 0.235 0.024 125.066
7 58 鈴木 悠太 ZAP SPEED KK-S2 MYST KK-S2 58.881 0.251 0.016 125.032
8 39 塚本 凜世 F-BrainウィンズS2 ED MYST KK-S2 58.947 0.317 0.066 124.892
9 *53 石井 大雅 ファーストガレージ制動屋S2 MYST KK-S2 59.042 0.412 0.095 124.691
10 3 M 1 秋山 健也 スーパーウィンズKKS2 MYST KK-S2 59.128 0.498 0.086 124.510
11 38 M 2 畠山 退三 Hobby Base & zap speed MYST KK-S2 59.474 0.844 0.346 123.785
12 8 相田 有羽音 ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V 59.652 1.022 0.178 123.416
13 46 M 3 本間 隆史 MAT Racing PJ 10V TOKYO R&D RD10V 59.732 1.102 0.080 123.251
14 18 水谷 誠 HC桶川MRPytt ZAP ED TOKYO R&D RD10V 59.927 1.297 0.195 122.849
15 72 田代 裕樹 ELEVレーシング制動屋S2 MYST KK-S2 59.971 1.341 0.044 122.759
16 73 五十嵐 一貴 RiNoA TRS ED TOKYO R&D RD10V 59.988 1.358 0.017 122.725
17 16 M 4 竹沢 茂 スーパーウィンズ10V TOKYO R&D RD10V 1'00.578 1.948 0.590 121.529
---- 以上基準タイム(130% - 1'16.310)予選通過 ----
- 22 内藤 大輝 RCIT RaiseUP ED MYST KK-S2 d.n.s - - -
CarNo. 53は、筑波サーキット一般競技規則第19条3(トラックリミット違反複数回)により、予選グリッド用に2グリッド降格とする。